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#甘楽怜
rennebright · 1 year
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天獄で悪魔がボクを魅惑する by 銀河味めてお ※Illustration shared with permission from the artist. If you like this artwork please support the artist by visiting the source.
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daiyuuki24 · 2 years
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「もっと超越したところへ。」 デザイナー・真知子(前田敦子)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)、風俗嬢・七瀬(黒川芽衣)。 2020年、彼女たちはそれぞれ”クズ男”たちと付き合っていた。 真知子はバンドマン志望の怜人(Sexy Zoneの菊池風磨)と、鈴はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)と、美和はハイテンションなフリーター・泰造(ロックバンド「OKAMOTO‘S」のドラマー、オカモトレイジ)と、七瀬はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と。 彼女たちは、彼氏に不満を感じつつも、幸せな日々を過ごしていた。 ただ、彼女に甘えた男たちはどんどん増長し、どうしようもない部分が露呈、遂に別れの時が訪れる…。 そこで彼女たちが選ぶ誰も予想しない超越した決断とは? 劇団、月刊「根本宗子」を主宰し、岸田國士戯曲賞の最終候補に4度選出された気鋭の劇作家・根本宗子が自らの同名舞台作品を映画脚本化。 プライドが高いだけで相手の職業などをバカにする、同棲しているアパートの家賃を払わないのに元カノの仕送りは貰う、束縛して彼女の行動や服装を指図する、ホワイトデーのプレゼントがオリジン弁当やグリルズ、避妊に協力的じゃないのに結婚や子供を避けるなどなど、まさにクズ男のテンプレのデパートのようなクズ男たち。 そんなクズ男に、引っかかって恋愛が長続きしないクズ男ホイホイのような女性たち。 過去と現在が交錯しながら、クズ男とダメな女たちの不毛な恋愛が明らかになり、クズ男との決定的な別れの後にダメな女たちが選んだ決断は正直言うとハッピーエンドなのか賛否両論だけど、クズ男にうんざりしながら妥協して付き合ってしまうダメな女たちの「寂しさ」故に妥協して言いたいことを飲み込んでしまうダメな女たちの癖が炙り出され、舞台的な装置の展開と合わさってクラクラするけど、等身大のアンバランスな恋愛の歪みをコミカルに描いたユニークな恋愛模様と前田敦子や趣里などの演技派女優SexyZoneの菊池風磨や千葉雄大の演技とともに楽しめる恋愛サイコホラーコメディ映画。 #もっと超越した所へ https://www.instagram.com/p/CqPwppUumXE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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leo-birthday65 · 4 months
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お誕生日おめでとうございます。ついに来てしまった同い年の誕生日。ちょっと誕生日早すぎない?やめてくんない?追いつくの。3ヶ月先に産まれた威厳なくなるじゃん、くそ!!うん、そんな事はさておき。素直じゃないと言われ続けた佐野勇斗。多分後にも先にもこれが最初で最後ではなかろうかと思われる全気持ちを伝えてみようのコーナーです。長くなるけど読んでみてねん。
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まず初めに出会った時の事。ほぼ記憶ないんだよね、正直。ただ話したことあるけど友達の輪広げてみようのターンで怜央が反応して来てくれたと思うんだ。名前と顔しか知らない人をフォローするって中々しないから奇跡的な出会いはここから始まってたんかもしれないよね。俺が記憶に残ってる事と言えばブラックファミリアに出てる人!だったはず。この会話しなかったっけ。観てますーみたいなの。知らん人だとドラマの話しがちな佐野勇斗。この時はまじでここまで仲良くなるとは思ってなかったね。会話もしてなかったし。
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次の記憶は俺がキャス行ってのとこよな、やっぱり。俺が人のキャスに行くなんてこれもまた奇跡で。ご存知の通り寝るの早いし、休みの前の日は電話入れてる事も多いし。しかも人も全然いなかったもんね。怜央が積極的な人じゃなかったら、俺に1ミリでも興味を持たなかったらあの場でカカオ交換して電話する事もなかっただろうし、まじで思い返すと奇跡的な事の連続だったなー。すげー。さすがに初電話で好きですって言われるとは思ってなかったけど。なんならずっと引いてたし。あー、怖かった。これは言ってないけど、怜央の名前は出さずにこうやって言ってくるやついんの怖くね?って友達に話したよね。疑ってかかれよ!って言われました。そりゃそうだわ!!
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そっから仲良くなるまで時間はかかんなかったよね。めちゃくちゃ急激に仲良くなってった感じだったよね。怜央の詰め方が異常だったのもあるけど、そう来られてなかったら俺から行く事もきっとなかったと思うし今となってはよかったなーって思ってる。中々振り向かない俺に押し続けるのも大変だったと思うし、いっぱい振り回したし傷付けた事も多分あっただろうしよく頑張った!!急に他人事みたいに言っちゃった。とにかくあんがとねん。
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お互い色んな話して、主に俺が愚痴ばっか言ってるみたいなもんだけどいつもめんどくさがらずに聞いてくれる怜央は優しいなって思う。多分出会った頃の印象とだいぶ俺って違うと思うんだよね。思い返してみて大丈夫そ?って今不安になって来た!無理!死ぬ!でもドンドン素が出て来て受け入れてくれる怜央に甘えて言いたい放題やりたい放題ぶーぶーして。素出してもいいんだなって思わせてくれる怜央ってすげーよね。簡単に曝け出せる部分でもないし、引かれたくもないし。器がデカい?包容力がある?のかな多分。うん、ドヤ顔すんな。今絶対しただろ。
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てか一旦関係ないけど画像探してたら出てきたこれ。まじで5時9時出てた。知らん!
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俺らの関係性って多分傍から見たら付き合ってるのか?みたいな感じだと思うのね。正直俺もたまに付き合ってんだっけって思うレベルのヤキモチ妬いたりするし、めちゃくちゃ好きだなーって思う事もあるし。言わんけど。でもこの決断は俺的にはやっぱり譲れない所ではあるし、なあなあにはしたくなかったんだよね。自分勝手な考えかもしれんけど、俺らなりのカタチをこれから築けていければいいんかなって思ってるんだけどどう?こういう話って多分俺ら真面目にしないと思うからぶっ込んでくスタイル!!
まじで怜央は俺にとって大事な人。大好きな人。だから絶対に失いたくない人。永遠に、とかそういう言葉好きじゃないんだけど出来るだけ長く傍にいれたらいいなって思ってます。これから色んな楽しい事を一緒に出来たらいいなーなんてぼんやり考えてる。まー、まずはどっかで会えたらいいよね。美味しいご飯食お。今腹減ってるからなんでも食いたい!!そんなわけでちょっと素直な気持ち綴りすぎたかもしれん。ミス。恥ずい。締め方もむずい。とにかく今日は色んな人にお祝いしてもらって素敵な1日になりますように!怜央の楽しい1年の中に俺がいっぱい携わってますように!
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komakusa · 8 months
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2023年ベストエロゲソング投票 結果
2024/1/20~2/3に旧Twitter (X) で開催されました2023年ベストエロゲソングの結果を発表いたします。投票者数は71名・有効票数373票、得票のあった曲数は80曲でした。ご参加くださいました皆様ありがとうございます。
・順位 票数 加点込み得点 曲名 / 歌手名 / 作品名
1位 39票 81点 雪は何色 / Kotoha / ましろ色シンフォニー SANA EDITION 2位 23票 41点 刻ト詩 / Luna / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 3位 23票 33点 非実空想アムネジア / 橋本みゆき / ハピメア REGRET END 4位 21票 28点 ヘタクソな恋 / 小日向千虎 / コイバナ恋愛 5位 16票 30点 Phalaenopsis-reaction / 月乃 / FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~ 6位 13票 20点 春を連れて / Kotoha / ましろ色シンフォニー SANA EDITION 7位 12票 17点 真夏の輝き / 夢乃ゆき / 彼方の人魚姫 8位 11票 18点 Mon Panache! / Luna / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 9位 11票 17点 Loving on stage!!! / 逢瀬アキラ / けもの道☆ガーリッシュスクエア2 10位 10票 14点 夢物語 / 木須実怜花 / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!
11位 10票 12点 イッツトリックタイム! / 夜白魔メア / 放課後シンデレラ2 ミニファンディスク 12位 9票 13点 無限大BRAND NEW START!! / 鈴湯∞山本美禰子 / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!! 13位 8票 12点 天才少女の恋愛定理 / 月乃 / FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~ 14位 8票 11点 あまいろ*TeaParty / uniy / あまいろショコラータ3 14位 8票 11点 にゃんだふるdays / solfa feat.夢乃ゆき / 猫忍えくすはーとSPIN! 16位 8票 10点 花よ散り逝け 人も散るなり / 山崎もえ / クリミナルボーダー 3rd offence 17位 7票 11点 孤独の海 / 霜月はるか / カルタグラ ~ツキ狂イノ病~ <REBIRTH FHD SIZE EDITION> 17位 7票 11点 Secret Sequel / 塩出美彩希 / 白恋サクラ*グラムLF 19位 7票 10点 恋におちる / solfa feat.夢乃ゆき / ギャル×オタ ~織川きららはお世話したい~ 19位 7票 10点 Memoria / Duca / アマカノ2+
21位 6票 10点 カーテンコール / ポカポカ / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!! 22位 6票 8点 隠恋情 / 浅葉リオ / クリミナルボーダー 2nd offence 23位 5票 5点 ハッピートゥルーエンド / ネッタイヤ / dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋~ 24位 4票 11点 S4cRED†SORROW / NEQRE / RE:D Cherish! -Eternity Blood- 25位 4票 6点 days / 奥井雅美 / それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH- 26位 4票 4点 LOVE Gotcha! / AiRI / 恋にはあまえが必要です 26位 4票 4点 夢幻凪 / ひうらまさこ / 戦巫<センナギ> ―穢れた契りと神ころも― 28位 3票 6点 Last Love / solfa feat.Rita / 性感エステ 灯 ―AKARI― マキ(28) 29位 3票 5点 Sparkle / Duca / 乙女の剣と秘めごとコンチェルト 29位 3票 5点 櫻ト向日葵 / 狩野七夏 / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
31位 3票 4点 twyndyllyngs ~不具合のアリス~ / 廣杣桔梗(中家志穂)、廣杣深紅(中家菜穂) / Geminism ~げみにずむ~ 32位 3票 3点 “S”pecial Love / solfa feat.夢乃ゆき+小春めう / 夕凪荘のS級の彼女たち2 32位 3票 3点 DIVE / Riryka / 天使☆騒々 RE-BOOT! 32位 3票 3点 シンフォニック・ラブ / 橋本みゆき / ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD 32位 3票 3点 X-ray / リュシイ・ステラ・エカルラート(明羽杏子) / 俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命 32位 3票 3点 beloved ~桜の彼方へ~ / 奥井雅美 / それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH- 37位 2票 6点 超弦理論のシックザイル / 遥 / アキゾラのメモリーズ ─運命の地平線─ 38位 2票 5点 終わりなきDuet / 久野藍 / 白恋サクラ*グラムLF 39位 2票 4点 ナツツバキ / Duca / アマカノ2+ 40位 2票 3点 Happy ever after / Duca / アマカノ2+ 40位 2票 3点 ヒトには恋が必要です / 塩出美彩希 / 恋にはあまえが必要です
42位 2票 2点 不確かで確かなもの / 紫咲ほたる / 彼方の人魚姫 42位 2票 2点 FUN FUN RE-BOOT / QUARTET☆RE-BOOT! / 天使☆騒々 RE-BOOT! 42位 2票 2点 虚無の先で愛を見つける / はな / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 42位 2票 2点 放課後キミに / #エロティック大島 / WANNABE→CREATORS 42位 2票 2点 Eternity Blue / Kicco / 遥か碧の花嫁に 42位 2票 2点 ちゅくもがみ♡センセーション / KyoKa / 巨乳オナホ妖怪と田舎ライフもHも満喫生活 48位 1票 3点 Memory Blue / solfa feat.nao / Memory Blue 49位 1票 2点 櫻ノ詩 -2023Mix- / はな / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 49位 1票 2点 好き。大好き。 / 椿沢科乃(沢野ぽぷら) / 夏空あすてりずむ 49位 1票 2点 wish / 百里風実花(明羽杏子) / 天使☆騒々 RE-BOOT! 49位 1票 2点 夏の日の告白 / 大島はるな / アマカノ2 + 49位 1票 2点 きゅるんきゅるんってPrecious Love / MOSAIC.WAV / あねつまみ2 ~エッチなお姉さん人妻にたっぷり甘えるめちゃシコLoveLife~ 49位 1票 2点 Administrator's Peek / 薛南 / 管理人の覗き見
以下55位 1票 1点
以心伝心ジャーニー / 霜月はるか / 天使☆騒々 RE-BOOT! L.M.D! / 夏和小 / こあくまちゃんの誘惑っ! HERO / 白河美栗(春野美波) / 恋し彩る正義爛漫 笑顔のプリズム / 彩音 / 天瀬島は色恋ざかり 恋心協奏曲 / 片霧烈火 / 乙女の剣と秘めごとコンチェルト 幸せの魔法 / 月城花梨 / 天使☆騒々 RE-BOOT! 戀愛禁行 / 柔依、Mugi / 與經紀人戀愛是絕對禁止2 blindness / ange / 侵蝕 遠い記憶 燻る欲望 / solfa feat.Rita / Memory Blue Going on / 佐藤アスカ / AMBITIOUS MISSION アフターエピソード1 白無垢鉄火 / 信楽こころ / 淫獄の放課後 Pr∞F of LOV / 冬乃桜 / RE:D Cherish! -Eternity Blood- きゅんきゅんしちゃってABC / MOSAIC.WAV / あねつまみ ~魅惑の幼なじみお姉さん人妻とのめちゃエロ同棲LoveLife~ Sister in the HOUSE / 餅月ひまり / 幸乃下蛍の恋青日和 -お義姉ちゃんとの秘密同棲- リトルプリンセスGO! / 遥そら / リトルプリンセスGO! 等身大lover / 冬乃桜 / コイバナ恋愛 Hello, SkyHigh / RYUNKA / 1/1彼氏彼女 MINI FAN DISC やっと会えたね / 今野千聡 / 忍野路加は癒やしてあげたい sketch / 真理絵 / せをはやみ。 白月の灯火 / 片霧烈火 / 真・恋姫†英雄譚外伝 白月の灯火 無垢の烙印 / 新海雅代 / アメリ・ブランシェットは何度も堕ちる CHANGE 2 LOVER! / 冬乃桜 / 恋とHしかしていない! アイトキ*Cherishing / KyoKa / あまいろショコラータ3 Lyra / 波野夏花 / モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~ eternal touch you / solfa feat.紫咲ほたる / ははむす外伝 ~水晶の女王フィーナ~ 幾望-既望-希望 / viewtorino / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
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kachoushi · 8 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年11月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
星の出るいつも見る山鳥渡る 世詩明 人の世や女に生まれて木の葉髪 同 九頭竜の風のひらめき秋桜 ただし 太陽をのせて冬木の眠りけり 同 生死また十一月の風の音 同 朝湯して菊の香に上ぐ正信偈 清女 懸崖の赤き菊花の流れ落つ 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋空の深き水色限りなし 喜代子 故里は豊作とやら草紅葉 由季子 菊花展我等夫婦は無口なり 同 しぐれ来る老舗ののれん擦り切れて 都 狛犬の阿吽語らず冬に入る 同 謎々のすつきり解けた小春の日 同 杣山の織火となりぬ紅葉山 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路 逝く秋をくづれゝば積み古書店主 順子 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 太き棘許してをりぬ秋薔薇 和子 弥陀仏の慈顔半眼草の花 昌文 綿虫のうすむらさきや九品仏 小鳥 参道で拾ふ木の実を投げ捨てる 久 綿虫は仏の日溜りにいつも 順子 香煙はとほく菩提樹の実は土に 小鳥
岡田順子選 特選句
腰かける丸太と秋を惜しみけり 光子 九品の印契結ぶや冬近し 眞理子 古に大根洗ひし九品仏 風頭 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 奪衣婆の知る猿酒の在り処 光子 神無月ならば阿弥陀も金ぴかに 俊樹 蚤の市に売る秋風と鳥籠と 和子 下品仏とて金秋の色溢れ 俊樹 綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ありきたりの秋思の襞を畳みをり かおり 秋日入む落剝しるき四郎像 たかし 返り花ままよと棄つる文の束 美穂 凩や客のまばらな湖西線 久美子 凩のやうな漢とすれ違ふ 睦子 小鳥来る小さなことには目をつむり 光子 流れ星キトラの星は朽ちてゆき 修二 凩に雲や斜めにほどかれて かおり 人肌を知らぬ男のぬくめ酒 たかし 老人が老人負うて秋の暮 朝子 冬の日や吾が影長く汝に触れて 同 身に入むや妣の財布の一セント 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋思消ゆ「亀山蠟燭」点せば 悦子 この町へ一途に滾り冬夕焼 都 新蕎麦を打つ店主にも代替はり 佐代子 添ふ風に方位はあらず狂ひ花 悦子 HCU記号音満つ夜の長し 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
トランペット響く多摩川冬に入る 美枝子 竹林の風音乾き神の留守 秋尚 公園の隣りに棲みて落葉掃く 亜栄子 句碑の辺の風弄ぶ式部の実 同 新のりの茶漬に香る酒の締め 同 歩を伸ばす小春日和や夫の癒え 百合子 朔風や見下ろす街の鈍色に 秋尚 ぽつぽつと咲き茶の花の垣低き 同 リハビリの靴新調し落葉ふむ 多美女 濡れそぼつ桜落葉の華やぎぬ 文英 露凝りて句碑に雫の朝かな 幸風 大寺の庭きりもなや木の葉散る 美枝子 山寺の風の落葉を坐して聞き 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
風除の日だまりちよっと立ち話 和魚 風除の分厚き樹林影高き 秋尚 揚げと煮し切り干やさし里の味 あき子 薄日さす暗闇坂に帰り花 史空 渦状の切干甘き桜島 貴薫 切干や日の甘さ溜め縮みたる 三無 風除けをせねばと今日も一日過ぎ 怜 切干や少し甘めに味継がれ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
確かむる一点一画秋灯下 昭子 幽玄な美女の小面紅葉映ゆ 時江 釣り糸の浮きは沈みし日向ぼこ 三四郎 六地蔵一体づつにある秋思 英美子 赤い靴なかに団栗二つ三つ 三四郎 着飾りて姉妹三人千歳飴 ただし 正装で背中に眠る七五三 みす枝 雪吊の神の恐れぬ高さまで 世詩明 七五三五人姉妹の薄化粧 ただし トランペット音を休めば息白し 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月14日 萩花鳥会
夜鴨鳴く門川住居六十年 祐子 捨てられて案山子初めて天を知る 健雄 ゴルフ玉直ぐも曲るも秋日向 俊文 山茶花や現役もまた楽しかり ゆかり 舟一艘ただぼんやりと霧の中 恒雄 献茶式津和野城下や朝時雨 美惠子
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令和5年11月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋の暮百均で買ふ髪飾 令子 虫食ひの跡そのままに紅葉かな 紀子 背の丸き鏡の我やうそ寒し 同 小春日や杖つく母を見んとする 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
小春日や日々好日と思ひたり 世詩明 禅林を通り来る風秋深し 啓子 何事も無き一日や神の旅 同 炉開きの一花一輪定位置に 泰俊 一本の池に煌めく櫨紅葉 同 三猿を掲ぐ日光冬日濃し 同 立冬こそ自己を晒せと橋の上 数幸 小六月笏谷石は饒舌に 同 如何にせん蟷螂は枯れ僧恙 雪 猫じやらしもて驚かしてみたき人 同 一匹の枯蟷螂に法の庭 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
小鳥来る赤き実に又白き実に 雪 幽霊の出るトンネルを抜け花野 同 おばあちやん子で育ちしと生身魂 同 見に入みぬ八卦見くれし一瞥に やす香 時雨るるやのつぺらぼうの石仏 同 近松忌逝きし句友の幾人ぞ 同 季は移り美しき言葉白秋忌 一涓 菅公の一首の如く山紅葉 同 落葉踏み歩幅小さくなる二人 同 冬ざれや真紅の句帳持ちて立つ 昭子 今日の朝寒む寒む小僧来たりけり やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 さきたま花鳥句会
からつぽの空に熟柿は朱を灯し 月惑 白壁の色変へてゆく初時雨 八草 六切の白菜余すひとり鍋 裕章 一切の雲を掃き出し冬立ちぬ 紀花 小春日や草履寄せある躙口 孝江 柿を剥く母似の叔母のうしろ影 ふゆ子 いわし雲よせ来る波の鹿島灘 ふじ穂 鵙たける庵に細き煙たつ 康子 雲切れて稜線きりり冬日和 恵美子 水鳥の羽音に湖の明けにけり 良江
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令和5年11月18日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
紫のさしも衰へ実紫 雪 蟷螂の静かに枯るる法の庭 同 二人居て又一人言時雨の夜 清女 母と子の唄の聞こゆる柚子湯かな みす枝 還りゆく地をねんごろに冬耕す 真栄 帰省子を見送る兄は窓叩く 世詩明 人に無く芒にありし帰り花 同 香水の口よりとどめさす言葉 かづを 時雨をり故山の景を暗めつつ 同
(順不同特選句のみ掲載) …………………………………………………��…………
令和5年11月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
浮寝鳥日陰に夢の深からむ 久子 呪術にも使へさうなる冬木かな 久 無敵なる尻振り進む鴨の陣 軽象 冬日和弥生も今も児ら走る 同 冬蝶の古代植物へと消えぬ 慶月 谿の日を薄く集める花八手 斉 冬天へ白樫動かざる晴れ間 慶月 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 旋回す鳶の瞳に冬の海 久 冬の蜂おのが影這ふばかりなり 千種 水かげろうふ木陰に遊ぶ小春かな 斉
栗林圭魚選 特選句
竹藪の一画伐られ烏瓜 千種 遠富士をくっきり嵌めて冬の晴 秋尚 白樫の落葉急かせる風のこゑ 幸風 切り株に鋸の香遺る冬日和 久子 四阿にそそぐ光りや枯れ芙蓉 幸風 白樫の木洩れ日吸ひて石蕗咲けり 三無 小春の日熊鈴つけしリュック負ひ 同 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 寒禽の忙しく鳴ける雑木林 貴薫 草の葉を休み休みの冬の蝶 秋尚 逞しく子等のサッカー石蕗咲けり 亜栄子 甘やかな香放ち桂紅葉散る 貴薫 あづまやの天井揺らぐ池の秋 れい
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
薄き日を余さず纏ふ花八手 昌文 耳たぶに冬の真珠のあたたかく 和子 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 雪吊をおくるみとして老松は 緋路 冬空を縫ふジェットコースターの弧 月惑 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 上手に嘘つかれてしまふ裘 政江 嘘つつむやうに小さく手に咳を 和子 手袋に言葉のかたち作りけり 順子
岡田順子選 特選句
池一枚裁ち切つてゆく鴨の水尾 緋路 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 自惚の冬の紅葉は水境へ 光子 玄冬の塒を巻きぬジェットコースター 同 光圀の松は過保護に菰巻きぬ 同 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 雪吊を一の松より仕上げをり 佑天 不老水涸れをり茶屋に売る団子 要 遊園地もの食ふ匂ひある時雨 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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niwanoki · 1 year
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2023/09/06
誕生日は自分の好きな人(恩師)と同じなのがここ数年の誇りである。五月に吹く無条件にいい風と似ている、時間の上に浮いているような人です。それでとても怜悧な人です。色は、青、緑、最近はもっと明るい色もあってなおも輝き出そうとしている感じが本当に素晴らしいのだ。うから始まりいで終わる使い古しの言葉を連発したくなるが今日は、明日は、言わない、それに甘んじていると、それに拘泥していると、全くこの破茶滅茶な強運はここにいることにすぐに飽きてしまうのだから。違う蓋が開いた気がしたら、心の中まで取り込まれ。いい風のような人になりたいとさえ怖がらないでいられればと思う。いい風で、どこか狂っていて、もう完全に呪いと言っても差し支えないが、集中講義的に聴いている曲たち、頭のおかしい人の言葉と声、これからもっときっと面白い方に広がっていけるはずで、しかも、微妙なところで、完全に無理だと思ったことに帰ってきちゃう場合もある。だから多分怯える必要はなくて、中野のテクノ?サイケ?分からんけどそういうレコード屋さんに乗り込んでいっても何にも悪くない。私はまだこれから新しく部屋を作れるはずだしそれは何も脳内だけには限らない。ジャンル不明な逆張りの方向性。どこに行きたいのか分からなくても、アウトラインは作れるはずだ、それは影をなぞることでもいいが(ネガの縁をたどること)、結局はポジティブな指標でないと無理だし、暗くても、それこそ「フツーの生活をフツーにエンジョイしてるフツーの人々」のうちの一人でありたいというのが多分デフォルトなはずで、普通に幸せにほどほどに楽しくといいながら、だが何かを考えているように見えないように、地味なことでも何か新たなことができるようになっていくしかない。この声と音と、それが暴発したみたいな土壇場で自分が選びきった経験を、ほんとの意味で頼りにすること。何か小さな企てを捨てないで育てること。で、話してばっかじゃなくて普通にやること。あなたの書きぶり(本とかでのこと)が、私には眩しくない、自分もそうだと感じて心強くて時々頼りたい。私は何かに怯えているからいつもおどけているのか?いや、それはあるにはあるが低レベルに戯けることがわりと好きなのは、単純に面白い方が楽しいと思っているからです。おどけることはポジティブかつネガティブな逃げだと思う。いいと思ったことは真似してジタバタするのがいい、ていうか本当に、大掛かりでなく、自分の体だけあればできるようなやりたいことは勝手になんでもやればいいわ、胸の中闇がいくら深まろうと、その闇にいくら嵌ろうと。
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kazunag · 2 years
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2022年
2022年の読書メーター 読んだ本の数:161冊 読んだページ数:51531ページ ナイス数:653ナイス
https://bookmeter.com/users/295970/summary/yearly ■不登校の幼馴染が学校に行く条件は、毎日俺とキスすることだった (ファンタジア文庫) 読了日:01月09日 著者:倉敷紺 https://bookmeter.com/books/18852643
■カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています5 (角川スニーカー文庫) 読了日:01月10日 著者:御宮 ゆう https://bookmeter.com/books/18892324
■クラスのギャルが、なぜか俺の義妹と仲良くなった。2 「おかえり、キミを待ってたよ」 (ファンタジア文庫) じれったい。とにかくじれったい。早く告白しろ!。イエス以外の答えは無いから!!! 読了日:01月13日 著者:佐波 彗 https://bookmeter.com/books/18993183
■俺は知らないうちに学校一の美少女を口説いていたらしい 2 ~バイト先の相談相手に俺の想い人の話をすると彼女はなぜか照れ始める (HJ文庫) 読了日:01月15日 著者:午前の緑茶 https://bookmeter.com/books/18448459
■美少女とぶらり旅 (ファンタジア文庫) りっちゃんの行きたい場所が、かーくんの家になる日を待ってます。 読了日:01月16日 著者:青季 ふゆ https://bookmeter.com/books/18993062
■わたし、二番目の彼女でいいから。2 (電撃文庫) 欲望の為の狂気! 独占欲に支配された2人の女。最終的には共同所有で落ち着いたけど、そんなのまやかしでしかないだろう。なんだかんだで2人に欲情を燃やす男。 NTRされた男はどのような変化を起こすのか!? まさに昼メロです。 ストーカーが追加されなかったのは残念です。  読了日:01月19日 著者:西 条陽 https://bookmeter.com/books/19114416
■放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている2 (ファンタジア文庫) 自由奔放なれど親との関係が冷え切っている聖良に振り回されてる大和というのが基本線なのだが、聖良が大和に甘えているのが、いい感じなんだけど、大和に独占欲が芽生えてしまったね。2人は友達のままでいられるのかな? 読了日:01月22日 著者:戸塚 陸 https://bookmeter.com/books/18637613
■痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった5 (GA文庫) 読了日:01月23日 著者:ケンノジ https://bookmeter.com/books/18445471
■弱キャラ友崎くん (Lv.10) (ガガガ文庫 や 2-12) 菊池さんに、再び、文也を譲る気持ちを膨れ上げさせてる流れが嫌だな。あと、10ページも紙面が残っているのだから、グミちゃんと風香ちゃんの会話を、本編とは別に書き綴って欲しかったな。  読了日:01月29日 著者:屋久 ユウキ https://bookmeter.com/books/19146792
■完璧な佐古さんは僕みたいになりたい (ファンタジア文庫) 読了日:02月01日 著者:山賀 塩太郎 https://bookmeter.com/books/19132683
■カーストが逆転する教室へようこそ! 1 (オーバーラップ文庫) カーストの存在しないクラスなのに、カースト逆転教室とは、これ如何に。 リア充の定義については納得したけどさ。 読了日:02月01日 著者:しもっち https://bookmeter.com/books/19227519
■航空自衛隊 副官 怜於奈(3) (ハルキ文庫) 読了日:02月02日 著者:数多 久遠 https://bookmeter.com/books/19047758
■男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 4. でも、わたしたち親友だよね?〈上〉 (電撃文庫) 読了日:02月04日 著者:七菜 なな https://bookmeter.com/books/18988914
■転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件3 (角川スニーカー文庫) 読了日:02月07日 著者:雲雀湯 https://bookmeter.com/books/18675146
■お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件5.5 SS冊子付き特装版 (GA文庫) 読了日:02月25日 著者:佐伯さん https://bookmeter.com/books/18609195
■楽園ノイズ2 (電撃文庫) 読了日:03月07日 著者:杉井 光 https://bookmeter.com/books/17820227
■楽園ノイズ3 (電撃文庫) 読了日:03月07日 著者:杉井 光 https://bookmeter.com/books/18461174
■理想のヒモ生活 6 (ヒーロー文庫) 読了日:03月15日 著者:渡辺 恒彦 https://bookmeter.com/books/9016782
■理想のヒモ生活 13 (ヒーロー文庫) 読了日:03月15日 著者:渡辺 恒彦 https://bookmeter.com/books/15600205
■理想のヒモ生活 14 (ヒーロー文庫) 読了日:03月15日 著者:渡辺 恒彦 https://bookmeter.com/books/18714498
■クラスのギャルが、なぜか俺の義妹と仲良くなった。 「今日もキミの家、行っていい?」 (ファンタジア文庫) 読了日:03月15日 著者:佐波 彗 https://bookmeter.com/books/18294244
■クラスのギャルが、なぜか俺の義妹と仲良くなった。2 「おかえり、キミを待ってたよ」 (ファンタジア文庫) 読了日:03月15日 著者:佐波 彗 https://bookmeter.com/books/18993183
■俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件 (角川スニーカー文庫) 読了日:03月18日 著者:紫ユウ https://bookmeter.com/books/14599823
■俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件2 (角川スニーカー文庫) 読了日:03月19日 著者:紫ユウ https://bookmeter.com/books/15332998
■楽園ノイズ3 (電撃文庫) 読了日:03月19日 著者:杉井 光 https://bookmeter.com/books/18461174
■どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる (GA文庫) 読了日:03月20日 著者:相崎壁際 https://bookmeter.com/books/18131706
■どうか俺を放っておいてくれ2 なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる (GA文庫) はやく、デレた七村係をみたいです。それによって、空がもやるんだろうけど。 読了日:03月21日 著者:相崎壁際 https://bookmeter.com/books/18558376
■はじめての『超』恋愛工学 Lesson1.女子大生に師事した僕が彼女の妹(※地雷系)を攻略してみた (電撃文庫) 基本的には、日南が友崎を使って検証している物語の類似品なのだが、日南と違い嫌悪感が生じなかった。「俺以上に努力したのか?」論法を、娯楽に求めてない事を認識させられました。 読了日:03月21日 著者:ゆうび なぎ https://bookmeter.com/books/18294207
■楽園ノイズ4 (電撃文庫) 読了日:03月23日 著者:杉井 光 https://bookmeter.com/books/19366249
■クラスのギャルが、なぜか俺の義妹と仲良くなった。3 「キミと過ごす夏、終わらないで」 (ファンタジア文庫) 読了日:04月22日 著者:佐波 彗 https://bookmeter.com/books/19470242
■蜘蛛ですが、なにか? (3) (カドカワBOOKS) 読了日:05月03日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/11068608
■冴えない僕が君の部屋でシている事をクラスメイトは誰も知らない (角川スニーカー文庫) もっと修羅ばるかな〜と思っていたから、予想は外れた。最近、修羅ばるシーンを期待していてラブコメを読んでるわたしは病んでるな。そして上原さんもかーなーり病んでるみたいだ。上原への告白宣言をしたシーンで相沢さんに裏があると感じたんだけど・・・。石山さんじゃあからさますぎたから。 読了日:05月04日 著者:ヤマモト タケシ https://bookmeter.com/books/19423231
■俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫) 読了日:05月07日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/10509614
■俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫) 読了日:05月07日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/10886600
■俺を好きなのはお前だけかよ (3) (電撃文庫) 読了日:05月08日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/11126494
■俺を好きなのはお前だけかよ(4) (電撃文庫) 読了日:05月09日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/11260000
■俺を好きなのはお前だけかよ(5) (電撃文庫) 読了日:05月09日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/11605658
■俺を好きなのはお前だけかよ(6) (電撃文庫) ん?どゆこと?山茶花はあり得るにしてもチェリーは・・・ 読了日:05月10日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/12093909
■俺を好きなのはお前だけかよ(7) (電撃文庫) 読了日:05月11日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/12363729
■俺を好きなのはお前だけかよ(8) (電撃文庫) 読了日:05月11日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/12653756
■俺を好きなのはお前だけかよ(9) (電撃文庫) パンジーをパンジーにする か。続きはシリアスパートなんだろうな ヒイラギに庇護欲をそそられます。 読了日:05月12日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/12932104
■俺を好きなのはお前だけかよ(10) (電撃文庫) 読了日:05月13日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/13208002
■俺を好きなのはお前だけかよ(11) (電撃文庫) 結構重たい積み残しがあるのでかる〜い感じに感じないのよ。事故に連なるあれこれを探してしまうのよ。プリムラの正体はあの娘なのかな? 読了日:05月15日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/13741293
■俺を好きなのはお前だけかよ(12) (電撃文庫) 読了日:05月16日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/14494549
■俺を好きなのはお前だけかよ(13) (電撃文庫) 読了日:05月17日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/14806430
■俺を好きなのはお前だけかよ(14) (電撃文庫) 読了日:05月17日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/15930766
■俺を好きなのはお前だけかよ(15) (電撃文庫) 読了日:05月17日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/17058438
■俺を好きなのはお前だけかよ(16) (電撃文庫) 読了日:05月18日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/17820495
■俺を好きなのはお前だけかよ(17) (電撃文庫) 全17巻読了。感情に飲み込まれると間違いを犯す という話でしたね。 菫子は嫉妬により、菫が「雨露の下劣な部分を含めた上で好き 」というのを聞いていながら、雨露の下劣な部分を教えれば菫の1番になれるとの想いに囚われ行動し始めた。 私的には、柊の可愛さに囚われた作品です。 きっと何か間違えてますよね、「柊が可愛いすぎる」という感情に飲み込まれてるのですから。 読了日:05月18日 著者:駱駝 https://bookmeter.com/books/19114409
■隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない (ファンタジア文庫) 読了日:05月25日 著者:飴月 https://bookmeter.com/books/19647057
■蜘蛛ですが、なにか? 4 (カドカワBOOKS) 読了日:06月02日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/11187201
■一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら 1 腹ぺこ美少女との半同棲生活が始まりました (オーバーラップ文庫) レイのきっかけがれんたろーで好きになっていたには、がっかり。良くあるテンプレートなんだもん。ほう、胃袋掴まれたからかぁ、と思いながら読み進めていたからなぁ。 読了日:06月04日 著者:岸本和葉 https://bookmeter.com/books/19227524
■「美人でお金持ちの彼女が欲しい」と言ったら、ワケあり女子がやってきた件。 (GCN文庫) 前半の会話はコミカルコミカルで面白かったです。つかささんがしのさんに執着する理由に、老犬との類似点を追加していればよかったような。なるべく「無理」という単語は使わないようにしようと思いました。 読了日:06月05日 著者:小宮地千々 https://bookmeter.com/books/19335596
■俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1 (オーバーラップ文庫) ケラケラ笑いながら読んでましたが、人の心に潜む闇が招く状況を積み重ねられ産まれた彼が、失われたものを取り戻す道程を描く今作。 彼が失われたものを取り戻した暁には、エリザベスか女神先輩とヨロシクやっていて欲しいな 読了日:06月05日 著者:御堂ユラギ https://bookmeter.com/books/19603280
■クラスメイトの元アイドルが、とにかく挙動不審なんです。 (GCN文庫) すっごく楽しくほのぼのした一冊でした。 普段ならなぜしーちゃんがたっくんに惚れたのか? が気になるのだけど、そんなの関係ないって感じです。清水さんがなぜ惚れたのかが、気にならないように。しーちゃんの挙動不審とパーッとした笑顔とぷくーーっとした膨れっ面が主要成分でした。たっくんの語り口も物語に合ってました。 読了日:06月06日 著者:こりんさん https://bookmeter.com/books/19072870
■高嶺の花には逆らえない (ガガガ文庫 ガと 5-1) 読了日:06月08日 著者:冬条 一 https://bookmeter.com/books/19625776
■生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫) 読了日:06月12日 著者:葵 せきな https://bookmeter.com/books/578670
■蜘蛛ですが、なにか? 5 (カドカワBOOKS) 読了日:06月18日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/11464699
■クラスメイトの元アイドルが、とにかく挙動不審なんです。 2 (GCN文庫) 身体が永久糖土になりました、ありがとうございます。最初から最後までによによとしながら読んでました。決めるところは決めるたっくん、かっけー。さくちゃんたちが良い刺激になって前にも進みましたね。このバカップルの明日も見続けたいでふ。 読了日:06月20日 著者:こりんさん https://bookmeter.com/books/19687737
■生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 ) 読了日:06月22日 著者:葵 せきな https://bookmeter.com/books/578673
■ある日突然、ギャルの許嫁ができた 1 (オーバーラップ文庫) ピュアなラブストーリー。幼少時の出来事が元でヒロインがベタぼれってというテンプレ著者の力量不足を感じる事が有るのだが、今作は特段気にならなかった。嫉妬心って、気持ち悪い感情なのかな? それと、相手に釣り合わないってなに? 常々思うことなんですよね、相手は現状の貴方を認めているのにね 読了日:07月01日 著者:泉谷一樹 https://bookmeter.com/books/19609653
■資本論 (まんが学術文庫) 読了日:07月01日 著者:岩下 博美 https://bookmeter.com/books/12761319
■マッチングアプリで元恋人と再会した。 (角川スニーカー文庫) やけぼっくいに火がつくのが20%、めちゃくちゃ高くないかな?過去のおこないが自分で許せないからね。元カノからの手紙や写真が出てきた時には、見ることも捨てることもできず、別の所にしまった私には、元カノと会話なんてできない。ココロさんに籠絡されて、アカリが嫉妬に狂う時期じきが有る事を期待。イラストはこのようなタッチが大好きです。たくさんのイラストを描いて欲しいです。 読了日:07月02日 著者:ナナシまる https://bookmeter.com/books/19732473
■蜘蛛ですが、なにか? 6 (カドカワBOOKS) 読了日:07月02日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/11876374
■蜘蛛ですが、なにか? 7 (カドカワBOOKS) 読了日:07月03日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/12290058
■生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 (富士見ファンタジア文庫) 読了日:07月04日 著者:葵 せきな https://bookmeter.com/books/578676
■蜘蛛ですが、なにか? 8 (カドカワBOOKS) 読了日:07月05日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/12667843
■蜘蛛ですが、なにか? 9 (カドカワBOOKS) 読了日:07月06日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/12924921
■蜘蛛ですが、なにか? 10 (カドカワBOOKS) 読了日:07月06日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/13380434
■蜘蛛ですが、なにか? 11 (カドカワBOOKS) 読了日:07月07日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/13983213
■顔さえよければいい教室 1.詩歌クレッシェンド (ファンタジア文庫) 読了日:07月08日 著者:三河 ごーすと https://bookmeter.com/books/19700262
■高嶺さん、君のこと好きらしいよ (ガガガ文庫 ガさ 13-8) 後書き、あと2ページは書けるので妥協ではないかな(笑) それはともかく、 高嶺さんが恋に落ちたのがあの時点である事は、この手の作品のテンプレを外していて良かった。一方で風紀オバケが気になり始めたきっかけが読み取れなかった。 中学3年であんなにも達観している彼が、外見だけでそのような感情を持つような人でないと描かれていたからね。 ペテン師さんの恋は成就するのでしょうか?私、気になります 読了日:07月09日 著者:猿渡 かざみ https://bookmeter.com/books/19779961
■蜘蛛ですが、なにか? 12 (カドカワBOOKS) 読了日:07月09日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/14977155
■蜘蛛ですが、なにか? 13 (カドカワBOOKS) 読了日:07月09日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/16065912
■蜘蛛ですが、なにか? Ex (カドカワBOOKS) 読了日:07月11日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/16875271
■蜘蛛ですが、なにか? 14 (カドカワBOOKS) 読了日:07月11日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/17104914
■蜘蛛ですが、なにか? 15 (カドカワBOOKS) 読了日:07月12日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/18746729
■蜘蛛ですが、なにか? 16 (カドカワBOOKS) 読了日:07月13日 著者:馬場 翁 https://bookmeter.com/books/18746748
■生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1 (富士見ファンタジア文庫) 読了日:07月13日 著者:葵 せきな https://bookmeter.com/books/578679
■今日も生きててえらい! ~甘々完璧美少女と過ごす3LDK同棲生活~ (電撃文庫) 彼の過去の行為からの好意の押し付け作品なのだが、他作品のようなテンプレ感が頭を過らなかった。 家族として失いたくないという感情から、己の気持ちを確固たるもとする点などは、彼の過去からスッっと入ってきた。 そして不穏な空気を漂わせての終了。 次巻は思い込みの激しそうな後輩に掻き回されながら、糖分過多になるのだろうが、とても楽しみである 読了日:07月14日 著者:岸本 和葉 https://bookmeter.com/books/19212811
■今日も生きててえらい!2 ~甘々完璧美少女と過ごす3LDK同棲生活~ (電撃文庫) 読了日:07月14日 著者:岸本 和葉 https://bookmeter.com/books/19619240
■ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J) 舞台装置はバカテスの亜種。この先どんなストーリーになるのだろう?かなり人気な作品なので失望しないと良いな 読了日:07月16日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/9734389
■ようこそ実力至上主義の教室へ2 (MF文庫J) 読了日:07月16日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/9827558
■ようこそ実力至上主義の教室へ3 (MF文庫J) 読了日:07月17日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/10124824
■ようこそ実力至上主義の教室へ4 (MF文庫J) 清隆が腐れ外道だということは理解した 読了日:07月17日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/10887125
■ようこそ実力至上主義の教室へ4.5 (MF文庫J) 見上げる形での盗撮ですか、えぐいですね。
ロッカーの配置次第ですがロッカーにさえぎられて 主目標は画角におさめられないですね 見下ろしなら収まりますがね この程度の整合性位すらとれないのは 作家として致命的な技術不足です 読了日:07月18日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/11132466
■ようこそ実力至上主義の教室へ5 (MF文庫J) あんなんで須藤を受け入れるなんて、あまちゃんの集まりなんですね、居ると迷惑な狂人だったのですよ。
佐倉さん助けに行く時も手抜きしてたんだ〜。まあ、犯されてる途中で助けたら、簡単に手駒にできるもんね、その前に到着してしまったけど。軽井沢さんも精神ぶっ壊して依存させてるわけだし、当たり前だったね
龍園くんの小悪党ぶりが清々くて好きだわ。
ラスボスは高円寺さんなんですかねぇ? 読了日:07月18日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/11281572
■ようこそ実力至上主義の教室へ6 (MF文庫J) ねえ、作者さん 二人三脚の時の会話を忘れないといけないのですね? 読了日:07月19日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/11779167
■ようこそ実力至上主義の教室へ7 (MF文庫J) 読了日:07月19日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/12321976
■ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J) 読了日:07月19日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/12553554
■ようこそ実力至上主義の教室へ8 (MF文庫J) 読了日:07月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/12761670
■ようこそ実力至上主義の教室へ9 (MF文庫J) 読了日:07月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/13093657
■ようこそ実力至上主義の教室へ10 (MF文庫J) 読了日:07月21日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/13387785
■ようこそ実力至上主義の教室へ11 (MF文庫J) はあ、この巻では、Bが退学阻止に不足したクレジットの出所を、両者間の取引の証人をした主人公自体が知らないのですね
この巻内では、必須とならなかった事象ですが、このような齟齬が多い作品ですね 1巻毎にパラレルワールドとして読まないといけないみたいですね 読了日:07月21日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/13717036
■ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 (MF文庫J) 読了日:07月21日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/14297306
■運命の人は、嫁の妹でした。 (電撃文庫) この本だけに集中できる状態で再読しないと提示されている内容自体が頭に入ってこない 現在とはいつなのか?その星は何処なのか? わからん 読了日:07月24日 著者:逢縁奇演 https://bookmeter.com/books/19863182
■声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない? (電撃文庫) 読了日:07月24日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/15187715
■ホームステイを受け入れたら、俺のことを全肯定してくれるオタク美少女だった (ファンタジア文庫) このタイトル自体がデバック案件です 読了日:07月26日 著者:神里 大和 https://bookmeter.com/books/19862538
■あおとさくら (GA文庫) 読み始めてすぐに違和感を感じた。まるで私小説に片足を突っ込んでいるような感覚。明らかにラノベの文体ではないと。 あおとさくらの交流をあおが淡々と語る。過去に囚われず、かつ、過去を大切に歩み出したさくらは、音を奏でる事が出来るのだろうか? あおは、自覚できる笑いを取り戻せるのだろうか? 彼等の道は長く長く続くのだろう 読了日:07月28日 著者:伊尾微 https://bookmeter.com/books/19838522
■八城くんのおひとり様講座 After (オーバーラップ文庫) 読了日:07月29日 著者:どぜう丸 https://bookmeter.com/books/19958289
■衛くんと愛が重たい少女たち (ガガガ文庫 ガか 13-5) 衛が「凛」「京子」と呼び捨てにしているのが、気になる 何故そのように呼ばれて何も言わないのだろうか? 京子さんは只々重いだけで実害は与えてない恋する乙女 凛は愛が暴発して独占に執着してるだけ、理由次第では共感して許せそう だが、瑞希お前だけはダメだ!自我を崩壊に導きてやる。 最後の最後で現れた桂花さんはどのように衛にからんでいくのかだ楽しみでしかたがない 読了日:07月29日 著者:鶴城 東 https://bookmeter.com/books/19871716
■リアデイルの大地にて (enterbrain) 読了日:07月31日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/13390474
■クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった (角川スニーカー文庫) 読了日:07月31日 著者:たかた https://bookmeter.com/books/18996865
■クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった2 (角川スニーカー文庫) 読了日:08月01日 著者:たかた https://bookmeter.com/books/19423253
■わたし、二番目の彼女でいいから。 (電撃文庫) 「濡れてるとこ全部拭いて」 他の所も含まれてますよね 読了日:08月01日 著者:西 条陽 https://bookmeter.com/books/18459329
■わたし、二番目の彼女でいいから。2 (電撃文庫) もっと沢山のキャラクターが壊れてもいい 読了日:08月02日 著者:西 条陽 https://bookmeter.com/books/19114416
■わたし、二番目の彼女でいいから。3 (電撃文庫) 今巻は余り余り壊れてない3人でした。
壊れた浜波さんも見たいです。 読了日:08月02日 著者:西 条陽 https://bookmeter.com/books/19619147
■リアデイルの大地にて2 読了日:08月03日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/13748094
■リアデイルの大地にて3 読了日:08月03日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/14510487
■リアデイルの大地にて4 読了日:08月04日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/15366463
■リアデイルの大地にて5 読了日:08月04日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/16308283
■リアデイルの大地にて6 読了日:08月05日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/17432810
■リアデイルの大地にて7 読了日:08月05日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/18330172
■リアデイルの大地にて8 読了日:08月06日 著者:Ceez https://bookmeter.com/books/19207572
■どうしようもない先輩が今日も寝かせてくれない。2 (GA文庫) 読了日:08月06日 著者:出井愛 https://bookmeter.com/books/19194819
■優等生のウラのカオ ~実は裏アカ女子だった隣の席の美少女と放課後二人きり (GA文庫) 2人だけのヒミツを握りあうことによって、信じられない他人を信じられるようになる2人。優は依存を好きと思い違いしているように感じる。2人の明日は何処に向かうのだろうか?
居住地的には、同じ中学校ではなかろうか? 読了日:08月08日 著者:海月くらげ https://bookmeter.com/books/19602182
■声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めきれない? (電撃文庫) 読了日:08月08日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/15930762
■声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい? (電撃文庫) 読了日:08月09日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/16878869
■声優ラジオのウラオモテ #04 夕陽とやすみは力になりたい? (電撃文庫) 読了日:08月10日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/17414296
■声優ラジオのウラオモテ #05 夕陽とやすみは大人になれない? (電撃文庫) 読了日:08月11日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/18140184
■声優ラジオのウラオモテ #06 夕陽とやすみは大きくなりたい? (電撃文庫) 読了日:08月13日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/18988787
■声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない? (電撃文庫) 読了日:08月13日 著者:二月 公 https://bookmeter.com/books/19704205
■楽園ノイズ5 (電撃文庫) 読了日:08月13日 著者:杉井 光 https://bookmeter.com/books/19951417
■這いよれ! ニャル子さん (GA文庫) 読了日:08月16日 著者:逢空 万太 https://bookmeter.com/books/578286
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J) なんだ、理事長代理には退学させる意思がないのがまるわかり。500点取っていなければ、手を抜いていないことを本人に証明させればよいだけなのに 読了日:08月17日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/15007231
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編2 (MF文庫J) 読了日:08月18日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/15722972
■最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室 (ガガガ文庫 ガよ 2-1) 読了日:08月18日 著者:吉野 憂 https://bookmeter.com/books/20005965
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3 (MF文庫J) 読了日:08月19日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/16640552
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4 (MF文庫J) 読了日:08月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/17369987
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4.5 (MF文庫J) 読了日:08月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/18002023
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5 (MF文庫J) 読了日:08月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/18634037
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6 (MF文庫J) ゆきのんみたいなほりきたさんへ 生死のかかった場面で裏切った人は生死のかかった場面では信じてもらえないです 読了日:08月20日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/19245877
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7 (MF文庫J) すっごい難しい。 主人公は鼻につくし後出しジャンケン臭はするし中身はペラい しかしながら、ストーリーは気になる 金がかからないなら続巻は確実に読むだろうが…
この作者が原作者で他の人が筆者なら違うように感じたのだろうけど 読了日:08月21日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/19741594
■夢見る男子は現実主義者 6 (HJ文庫) 読了日:08月21日 著者:おけまる https://bookmeter.com/books/19364817
■夢見る男子は現実主義者 7 (HJ文庫) なんか渉と同じ恋愛観を始めから持ってない人が結構いるみたいな感じで驚いた 実際、お互いに恋愛感情を持たないまま付き合い始めたのも知っている そして、「付き合ている」という現象によって恋愛感情が生まれることも まあ、付き合っている理由を「好きだから」にしたい無意識な感情から生まれるのがほとんどなのだろうけど
さて、夏川は自分の気持ちに素直になれるのか?今までの渉を拒絶し続けていた自己嫌悪をいかにして乗り越えるのか? 非常に興味が有ります 読了日:08月21日 著者:おけまる https://bookmeter.com/books/19984406
■生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4 (富士見ファンタジア文庫) 読了日:08月24日 著者:葵 せきな https://bookmeter.com/books/578439
■問題児の私たちを変えたのは、同じクラスの茂中先輩 (角川スニーカー文庫) 読了日:08月30日 著者:桜目 禅斗 https://bookmeter.com/books/19646185
■うしろの席のぎゃるに好かれてしまった。 もう俺はダメかもしれない。 (ファンタジア文庫) 読了日:08月31日 著者:陸奥 こはる https://bookmeter.com/books/19775185
■いつも馬鹿にしてくる美少女たちと絶縁したら、実は俺のことが大好きだったようだ。 (講談社ラノベ文庫) 読了日:08月31日 著者:歩く魚 https://bookmeter.com/books/19913687
■SICK: -私のための��物- (ガガガ文庫 ガお 11-1) 何処だけが叶音のゾーンでは無いのかを探しながら読み進めていたのだが 総てが逸流のゾーンとしか思えなくなった ただ、それを含めても開門の使徒へ育てられている間の叶音の人生の1つであるのかもしれないが……
総てを焼き尽くす神は叶音のような者がたどり着いてしまう終着点では? とも思ったよ 読了日:09月06日 著者:澱介 エイド https://bookmeter.com/books/20018886
■聖騎士になったけど団長のおっぱいが凄すぎて心が清められない 1 読了日:09月07日 著者:木の芽 https://bookmeter.com/books/18643779
■豚のレバーは加熱しろ (電撃文庫) ジェスがかわいい!とにかくカワイイ!! 今まで読まずにいたのが悔しいくらい楽しかった
陰キャ眼鏡ヒョロガリ童貞豚がかっこいいのがまた面白い
ん!?春は買ってもらえないじゃん
無駄に長く無いタイトルが良いね 他作のタイトルがウザい位に長いだけではあるのだけれど 読了日:09月08日 著者:逆井 卓馬 https://bookmeter.com/books/15371704
■わたし、二番目の彼女でいいから。4 (電撃文庫) 中学生に誘われた桐島が高校生と付き合うまでに 3人のコーコーセーの心をぶっ壊す4巻でした ギブアップゲームで自分が無理ならばと 相手も一番とは無理になるギブアップをしなかった柳先輩はお人好しですね 国見さんはギブアップゲームをさせるほど4人の行動を楽しんでいるし
浜波、しれっと見舞いには行ってるし、彼氏の物を買いに行くと名目をつけたりして桐島の傍からはなれないですね あの関係のそばにいて狂った行動をしてないのは 既に壊れてるような……
次巻からも浜波の出番があることを願ってます 読了日:09月09日 著者:西 条陽 https://bookmeter.com/books/20097349
■あした、裸足でこい。 (電撃文庫) 続巻有りきの作品。只々笑える作品で有れば考える必要のないのだが、このような作品になると、タイムパラドックスをどのように解決するのかが1番気になる。 読了日:09月10日 著者:岬 鷺宮 https://bookmeter.com/books/20097501
■ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 (MF文庫J) 気になる部分画有り再読。やはりAクラスでの卒業と進路選択は無関係だな 読了日:09月14日 著者:衣笠彰梧 https://bookmeter.com/books/14297306
■豚のレバーは加熱しろ(2回目) (電撃文庫) 読了日:09月16日 著者:逆井 卓馬 https://bookmeter.com/books/16303445
■運命の人は、嫁の妹でした。2 (電撃文庫) 読了日:09月23日 著者:逢縁奇演 https://bookmeter.com/books/20098116
■リコリス・リコイル Ordinary days (電撃文庫) たきなが100%のたきなだった
カナの件、解決はしてないと思うのだが 読了日:09月28日 著者:アサウラ https://bookmeter.com/books/20097406
■豚のレバーは加熱しろ(3回目) (電撃文庫) 読了日:10月05日 著者:逆井 卓馬 https://bookmeter.com/books/17058434
■数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 (電撃文庫) 読了日:10月08日 著者:長田 信織 https://bookmeter.com/books/12094160
■今日も生きててえらい!3 ~甘々完璧美少女と過ごす3LDK同棲生活~ (電撃文庫) 読了日:10月14日 著者:岸本 和葉 https://bookmeter.com/books/20229746
■追放されたS級鑑定士は最強のギルドを創る 1 (オーバーラップ文庫) 読了日:10月20日 著者:瀬戸夏樹 https://bookmeter.com/books/13795208
■ある日突然、ギャルの許嫁ができた 2 (オーバーラップ文庫) 読了日:10月25日 著者:泉谷一樹 https://bookmeter.com/books/20306232
■暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 1 (オーバーラップ文庫) 読了日:11月06日 著者:赤井まつり https://bookmeter.com/books/12453692
■俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1 (オーバーラップ文庫) 他の小説が全くページが進まないので、これを読んだらすらすら読めたのだが、この程度の面白さだったかな?なんか幼馴染とあっさり和解してやんの、なんか萎えたな。2巻発売されたけど積読が減ってからかうかどうかを決めよう 読了日:11月24日 著者:御堂ユラギ https://bookmeter.com/books/19603280
■優等生のウラのカオ2 ~実は裏アカ女子だった隣の席の美少女と放課後二人きり (GA文庫) 読了日:12月02日 著者:海月くらげ https://bookmeter.com/books/20031056
■俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 2 (オーバーラップ文庫) 読了日:12月08日 著者:御堂ユラギ https://bookmeter.com/books/20396002
■妹はカノジョにできないのに (電撃文庫) 実兄だと知っていてハルのを咥えにいっていっていた晶穂さんですか 血縁関係による枷ってなんだろう?
何度も肌を重ねた晶穂をどうするのだろう? 雪季はどんな行動をすることになるのか? 秋穂の真の狙いはなんなのか? 素子の想いは届くのかな?
読了日:12月08日 著者:鏡 遊 https://bookmeter.com/books/19619139
■数字で救う! 弱小国家 2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。 (電撃文庫) 読了日:12月10日 著者:長田 信織 https://bookmeter.com/books/12739416
■数字で救う! 弱小国家 3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。 (電撃文庫) 読了日:12月11日 著者:長田 信織 https://bookmeter.com/books/13136596
■ありふれた職業で世界最強 1 (オーバーラップ文庫) 読了日:12月31日 著者:白米良 https://bookmeter.com/books/9722076
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haxyuth-6 · 2 years
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アイと短歌10月
食・メニュー名詠み込み
だてこじ/ビタミントリオ/ジェシー/P.M.G.
🍳だてこじ
「ひと夏の〜」
ラヴィットで黒髪に戻してきた館様が衝撃的で、ほんとうに夏の間だけだったんだ……ってちょっと切なくて、脱出島のときは金髪だったけどあのときのこ〜じくんこだわりのバター味噌汁の中に、ほんとにバターみたいに溶けちゃったのかなと思って。
「凝りすぎた〜」
どこにいてもボケの手数が多いふたりが大好きで、特にふたりで話してるときのテンポのよさ、めくるめく展開にいつも圧倒されていて、館様が即興料理でこだわった結果よくわからなくなってくときみたいにこの集にある歌は山ほど意味を込めてる。
「一寸先は〜」
王と側近みたいなとこ好きすぎて、この航海って料理好きの王さまが自らスパイスを探しにいく旅なのかな?って。こ〜じくんが言ってた“一寸先は先”が忘れられなくて、館様と一緒なら先は暗くないってコト⁉️って超拡大解釈してた。
「この街に〜」
都心とかに出て用事とか行きたい場所とかこなしてると食事の優先度がどうしても下がる(15時に白いモスバーガー買ってそのまま帰ってから食べたことある。)いるだけでハイカロリーなふたりだから、今近くにいるんだなあと思うだけでおなかいっぱいになるかも。
「研究所前〜」
これがいちばんお題の“食”を拡大解釈していると思うんだけど、私は今回ツアー参戦できないのが悔しくて何もわからないよ……と言いながらレポ記事の写真を見てた、まさに外に積もってる雪を、ここ通ったんだなあと思いながら食べてる感じだった。
「塩だけ〜」
館様クッキングといえば〜宮舘を添えて〜だけど島ではシンプルに塩だけで出してきたんだよね、いろいろままならなかったけど島での夜はすごく絆を感じて、いちばん大好きなふたりがそれを見せてくれるのが嬉しすぎてテンションおかしくなってた。
「チョコチップ〜」
自分でチャームポイントにあげるほどたくさん並んだほくろがチョコチップクッキーみたいでキュートなこ〜じくんだが、今のところ館様と一緒のときがいちばん楽しそうなんだよなぁ、推しコンビバイアスかなあとか。たったひとつの冴えたやり方、書名としても下の句としても強すぎる。だから銀河です。
「幸せに〜」
少し前のそれスノNo. 1グルメの回で隣席のだてこじがちょこちょこじゃれてたのを楽しく見てたんですけど『食だけにショック』がハイライトすぎてそれこそめちゃくちゃなショックを受けたという話。
🥕ビタミントリオ
「怜悧なる〜」
この前の素のまんまだてこじ担当回であべちゃん登場、しかもふたりして引き止めてたのが面白すぎたよね。しかもアルバムの話をして、やっぱこの曲っしょ!って流したのがこ〜じくんの担当曲『BOOM BOOM LIGHT』だったのが嬉しすぎて、3人の曲名に関わるワードを詠み込んでみた(toxic→かぐわ“しく”、juicy→ジュース、boom→マイブーム)
そうしてジュースが出てきたのでこの集にねじこみました……
「小憩す〜」
いちばん凝りに凝ってるのはこれ。YouTubeの不二家さん案件でビタミントリオがやってた天使と悪魔と受験生のコント(⁉️)大好きで、それをイメージしたやつ。「真夜中のショートケーキ」「ショーケースに腰掛ける悪魔」からスタートして
『小憩す』=『ショーケース』
『こしかけた』→(時計のてっぺん)越しかけた、(ショーケース)腰掛けた
とか引っかけまくって、最終的にコントと概ね同じストーリーラインになるという……
「つま先で〜」
これはTic Tac Toeから。食ってつまり食べることだし人肌を齧ってもいいのでは!?と思い当たるとするする出てきた歌。生野菜みたいに齧られるのも案外いいかもしれない。
「くちさびしく〜」
再三言ってることなんだけどオレンジkissのPR期間、7人で音楽番組に出続けていたのを見てて、サビの一列に並ぶところ私が画面越しに見てても少ないなぁ寂しいなぁって感じるのに、こ〜じくん列のいちばん後ろから見てたらもっと寂しく見えるんだろうなぁと思ってて。
「完璧に〜」
やっぱラボだからね、博士がいるんですよね、絶対に……デザイン的にはメンバーは被験体の方だけど、担当曲があ��てみんなで作り上げたアルバムだからいいかな、だてあべこじ博士の指示によりビタミンをぜひ添えていきたいなぁ。
😵‍💫ジェシー
ほんとうにこんなはずじゃなかったんですよ。絶対ジェシーには行かないと思ってたの。なのに……🤦という意味での誤嚥。
「舌に乗せた〜」
これはコンセプト誤嚥のもと。私はジェシーの顔も声も繊細だからこそやかましく振る舞うところも本当に大好きで(どこかで聞いたような話)、でもハマりかけたときってなんか抗っちゃうんだよね、飲みこまないように……って言ってるけど飲みこんじゃったのが今の私です。チェリーストーンってさくらんぼの種のことらしくて、実はイギリス英語の言い回しでアメリカだとチェリーピットって言うらしいんだけど、折角ストーンなので使ってしまった。おれは弱い。
「黙らない〜」
これはETから引いてて、留守の母親との電話で都合が悪くなって受話器にコーラかけて吐いたふりするってとこが記憶に残ってたから。ジェシーってファミリー映画っぽいよなぁってのと、Telephoneに「はぐらかさないで」って歌詞あったなあってので、いつの間にかTelephone 🆚Dance All Night みたいになってた。概念にバトルをさせるな。
「チルどころじゃ〜」
ジェシーの顔が好きすぎて、しかもずっと横で見てたい、恋人にしたい顔だから(急にどうした?)いいよ……一緒にめちゃくちゃになろう……(だから急にどうした?)と思っています
「無垢は〜」
これお友達が杏仁豆腐かわいい!って気に入ってくれてたんだけど、実はソクオチの白いスポンジに埋もれる無邪気なジェシーほんとかわいい……という感情100%でできてる。あとなんか緑の服ばっか着てるなって。種明かししたらお友達爆笑
「誰もいない〜」
最近Curtain Call聴いて泣きながら寝るのがマイブームなんだけど(不健康)、寄り添って歩いた誰もいない砂浜、恋人が去って仕舞えばひとりであるくのだな……って泣きながらチーズケーキ食べてたおれ。寝るときだけでなく何しててもだいたいCurtain Call聴いてる(不健康)
「ひと振りで〜」
何してても周りより先に、またはひとりだけで勝手に体揺らしてたり踊ってたりするのがほんとに好きで、私もわりと日常的に小踊りする方なので、楽しそうやん混ぜてや〜って思って。肉桂は薄荷との対比(勝手な印象)でもあるし、PARTY PEOPLE のとき茶色かったのもある。
「世界中で〜」
夜中に身内と一緒にStrawberry Breakfast 見てたときの冗談から。イチゴスペシャルってステージみたいな半月型をしてるから主演女優賞掴んで泣くとこまで食べながらイメトレしてる(!?)
🪅P.M.G.
それぞれに入ってるキャラメルラテ、ハニージンジャー、シナモンシュガーはそれぞれの声のイメージ。
館様は甘くて甘くて、少し焦げたみたいなかすれとコーヒーみたいなほろ苦さがある声だなあと思っているので。
ドリップを待つのはmaniaの映像で異様な溜めを見せたことに由来しています。
こ〜じくんは清涼でほんのり甘くて、何よりいちど聴くと忘れられない特別な声で、いつも効果てきめんに元気をくれる
最近本当に大好きだなあ、救われてるなあって実感することが多かった。
ふっかさんは甘くて濃くて蠱惑的な香りなのにいざ口にするとすっと溶けて味がわからなくなっちゃう、それこそ物足りなさでもっと欲しくなる声、リアコ担当大臣なのも頷ける。ひんやり溶けて消えるお砂糖みたいな声って言ってる深澤担の方を見かけたことあるんだよなあ。わかる。
完全余談だけど身内の間でツッコミできない認定を受けてて、それが自担が何やっててもかわいいねえ😌で終わっちゃうとこに如実に出てると思う。一時期こ〜じくんとジェシーが好きって言ってたらハーフの顔が好きなんだろ!?って怒られたんだけど、それ以前にもっと大事な共通点があって、事あるごとにボケ倒すところが好きなんだろうという……でも、ジェシーについては上で書いたけど、ふたりとも誰よりも優しくて繊細だからこそああやって明るくよく喋って盛り上げるんだろうなと思うと本当に愛おしい。
まあこの前「こじけんにハマりたくない😣」とか言ってた(そしてやっぱ彫りが深いのが好きなんじゃんって怒られた)から顔もやかましさも全部含めて業なんだと思います。小島健さんも好きですよ。だてこじ丈長びばちぇ担をやっていくよ。最近ほくジェが熱いよ。(余談の余談)
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shimajil · 4 years
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はじめに
◆こちらは管理人の商業オリジナルのお仕事情報ブログです。
BL、やおい等を扱っておりますので、BLが苦手な方はご注意下さい。 管理人:嶋二 URL:http://shimajil.tumblr.com/
pixiv ID:12526650
Twitter ID:shimajil
BOOTH:https://shimaji.booth.pm/
SUZURI:https://suzuri.jp/shimaji
paintory:https://melacholi.paintory.com/
連絡先: nici★as.daa.jp(★→@)
◆同人活動情報はこちら
◆コミックス
・『青春プレイバック』(2008/7/15/マーブルコミックス)
・『猫の恋』(2009/10/20/マーブルコミックス)
・『今夜、ミスターで』(2010/6/3/コアマガジン)
・『本気になったメリーマン』(2010/9/17/マーブルコミックス)
・『小さな恋のメロディ』(2011/1/25/コアマガジン)
・『夜明けの犬』(2011/9/22/フロンティアワークス)
・『帰れない二人』(2012/2/25/コアマガジン) 
・『ブロッサム・ピリオド』(2012/3/23/マーブルコミックス)
・『しあわせっていうのかな』(2012/5/1/KADOKAWA)
・『ラブカフェモカ』(2012/11/9/海王社) 
・『フェアビアンカ』(2013/5/22/東京漫画社) 
・『小さな恋のメロディ②』(2013/6/25/コアマガジン) 
・『僕とその続きを』(2013/11/1/KADOKAWA) 
・『隣の食卓』(2014/1/10/リブレ)
・『気になるあの子』(2014/5/2/コアマガジン)
・『ラブカフェモカ②』(2015/3/15/海王社)
・『小さな恋のメロディ③』(2015/4/25/コアマガジン)
・『みずいろの町まで』(2015/6/10/リブレ)
・『花と裁き』(2016/1/25/コアマガジン)
・『夜のページ』(2016/4/9リブレ)
・『シガレットシュガー』(2016/4/30/心交社)
・『ドラマチックに落雷』(2017/3/3/コアマガジン)
・『朝日奈怜一郎はいつも憂鬱』(2017/4/1/KADOKAWA)
・『ドラマチックに落雷②』(2018/3/2/コアマガジン)
・『災厄にして惑わず』(2018/4/10/海王社)
・『みだらな猫は爪を隠す』(2019/5/25/コアマガジン)
・『東京ミドル倶楽部』(2019/7/19/JUNET)
・『みだらな猫は甘く啼く』(2019/12/25/コアマガジン)
・『災厄にして惑わず~ラブインルームシェア~』(2020/3/10/海王社)
・『みだらな猫は吐息にとろける』 (2020/12/25/コアマガジン)
・『東京ミドル俱楽部2』(2021/8/18/JUNET)
・『災厄にして惑わず~スイートインルームシェア~』(2021/12/9/海王社)
・『みだらな猫は夜に滴る』(2021/12/25/コアマガジン)
・『みだらな猫は蜜をねだる』(2022/12/23/コアマガジン)
◆ドラマCD
・『小さな恋のメロディ』(2011/3/25/フィフスアベニュー)
・『ラブカフェモカ』(2013/5/29/フィフスアベニュー)
・『みだらな猫は爪を隠す』(2020/3/25/CROWN WORKS)
・『みだらな猫は甘く啼く』 (2021/4/30/CROWN WORKS)
・『みだらな猫は吐息にとろける』 (2022/10/12/CROWN WORKS)
既刊コミックスの内容分布図です👇ご参考までにどうぞ。
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tinyexpertcowboy · 5 years
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シートベルトを外して、しかし滑らかに次の動作へ続けることが出来なかった。 ガレージに停めた愛車の運転席。すでにエンジンは完全に静まり、シャッターも降り切って、あたりには静けさがあった。 帰着の物音は家内にも届いているはずで。 であればグズグズとためらってはいられない。初手から、弱みを見せるわけにはいかない。 フウッと、深い息をひとつ吐いて、逡巡をふり払う。 助手席に置いた鞄を引き寄せながら、ルームミラーを見やる。一瞬だけ視線を止めて、映った貌をチェックする。それは習慣通りの行為、それだけのこと。 ドアを開け、怜子は車から降り立った。 今日の装いは、銀鼠色のスーツに黒の開襟シャツ。いわば定番の仕事着姿だったが、シックな色合いが豊かな身体つきを際立たせるのもまた、いつものごとく。黒いストッキングのバックシームが艶やかだった。 ヒールを鳴らして歩き出せば、もうその足取りに迷いはなかった。 エントランスの柔らかな灯り、見慣れた光景が、この家の主を迎える。いつものとおりに。 そう、なにも臆することなどない。我が家へと、自分の城へと、帰ってきたのだ。
リビングから微かにテレビの音が聞こえる。 いつも通り、直接キッチンへと入った。 「ああ、おかえりなさい」 ソファに座った志藤が、明るい声をかけてくる。テレビを消し、こちらへと向き直って、 「帰ってきてくれたんですね」 嬉しそうに言った。礼儀のつもりなのか、立ち上がって。 「……ええ」 これも習慣のとおり、鞄を食卓の椅子へと置きながら、素っ気なく怜子は返した。“なにを、そんなに喜ぶことがあるのか”という冷淡さを、志藤を一瞥した視線にこめて 志藤は、そんな義母の態度も気にする様子はなく、ゆっくりと歩み寄りながら、 「お食事は? ビーフシチューがありますけど」 などと、心遣いをしてくる。 確かにコンロには鍋があり、あたりにはその匂いも漂っていた。今夜は帰らぬという英理が作りおいていったものに違いない。その献立も、温めるだけという簡単さと、食べ残しても問題がないものをという配慮からの選択だろう。例によって行き届いたことだとは思いながら、娘のそんな主婦としての熟練ぶりに、素直に感心することが出来なかった。いまは。 「僕は、もう済ませてしまったんですけど。すみません、もしかしたら、お帰りにならないかと思ったんで」 「……構わないわ。私も済ませてきたから」 別に謝られる筋合いのことではない、と疎ましさをわかせながら、志藤に返した言葉は、嘘ではないが正確でもない。急に入った商談のために、昼食をとったのが夕方近くになってからだった。いま空腹を感じていないのは事実だった。とにかく、英理の用意していった絶品の(と呼ぶべき味わいであることは知っている)シチューを食べる気にはならなかった。 ならば、すぐに自室へと引き上げてもよかったのだが。 キッチンに佇んだ怜子は、リビングとの境のあたりに立った志藤を見やった。 改めて、その背の高さを認識する。170cmを実は少し越える怜子に見上げる感覚を与えてくる相手は、普段の生活の中でそう多くはいない。その長身ぶりに見合った、軟派な雰囲気からはやや意外な、がっしりとした肉づき。 いまの志藤は、仕事帰りの装いから上着とネクタイを取り去った姿だった。いつものように湯上りの姿で迎えられるかと身構えていて、そうでなかったことには密かな安堵を感じた怜子だったが。二つ三つボタンを外したワイシャツの襟元から覗く硬そうな胸板へと吸い寄せられた視線を、すぐに逸らした。 上着とネクタイは、ソファの上に雑に脱ぎ捨てられてあった。常にはないことだ。夕食をひとり先に済ませていたことや、入浴もせず着替えもしないまま寛いでいたらしき姿から、本当に怜子が今夜は帰宅しないと考えていたようにも思えて。 微かな憤慨を覚える。それは、自分がこの突発的な状況から逃げるものと決めつけていたのか、という憤り――であるはずだったが。 そんな怜子の思考の流れは、時間にすればごく僅かな間のことだった。そうですか、と頷いた志藤は、 「じゃあ、お酒に付き合ってもらえませんか?」 そう言った。なんの屈託もない調子で。 「たまには、いいじゃないですか。ね?」 「…………」
「じゃ、乾杯」 杯を掲げてみせる志藤を無視して、グラスを口に運んだ。 志藤も、特に拘ることなく、ひと口飲んで、 「ああ、美味い。上等な酒は、やっぱり違うな」 そう感心してみせる。大袈裟にならぬ程度の言い方で。そのへんの呼吸が、この若者は巧みだった。 ソファで差し向かいのかたちになっている。テーブルに置かれた氷や水は、すべて志藤が用意した。チーズとナッツを小皿に盛った簡単なつまみまで。その並びの中のボトルに目をやって、 「社長は、スコッチがお好きなんですね」 と、志藤は言った。 「あの、初めて付き合ってくれた夜も、同じものを飲まれてましたよね? 確か、銘柄も同じものを」 「……そうだったかしら」 冷淡に、ではなく、不快さを隠さずに怜子は答えた。よくも、しゃあしゃあと“あの夜”のことを口にするものだ、という怒りがわいて、 「……違うわよ」 と、つい洩らしてしまう。 え? と聞き返す志藤の間抜けな顔に、さらに感情を逆撫でされて、 「スコッチでも、銘柄は違うと云ってるの」 結局、そう指摘することになる。最初の返答の、“もう、そんなことは覚えていない”というポーズを、自ら無意味なものにして。 「ああ、そうでしたか。こりゃ、恥ずかしいな。知識もないのに、わかったふりなんてするもんじゃないですね」 「…………」 頭なぞ掻いてみせて、実のところ恥じ入るふうでもない志藤の反応を目にすれば、揚げ足をとってやったという快味など生じるはずもなく。逆にまんまと乗せ��れたという苦さだけがわいて。 「昔の話は、おやめなさい」 「ああ、すみません」 居丈高に命じて、志藤に頭を下げさせても、その苦味は消え去ることなく。 それを流し去り、気を鎮めるために、怜子はまたグラスに口をつける。 飲み慣れた酒の味わいが、今夜は薄かったが。それでいいのだ。 上質のモルトを水と氷で薄めているのは、無論のこと警戒心からだった。怜子は、いまだスーツの上着も脱がず、まっすぐ背を伸ばして座った姿勢も崩そうとはしない。 そうしてまで、この場にあらねばならない理由がある。怜子は、そう思っている。この機会に、志藤に、この娘婿に、言っておかねばならないこと、質しておかねばならないことがある、と。ことに、今夜のこの突然な状況について。 それを、どう切り出したものか、と思案したとき、 「……社長」 と、志藤が呟いた。呼んだのではなく、ひとりごちるようにそう言ってから、 「いえ、つい以前からのクセで、社長と呼んでしまうんですが。本当は、“お義母さん”と、お呼びすべきですよね? ただそれも、どうも慣れない感じで。どちらがいいですか?」 「……どちらでも、いいわよ」 嘆息まじりに返したぞんざいな答えには、しかし呆れよりも苛立ちがこもった。そんなどうでもいいことで、また思考を妨げられた、と。 率直に云うなら、“社長”も“お義母さん”も、どちらの呼び方も不快だったが。 「……慣れないというなら、無理に変える必要もないでしょう」 数拍の間をおいて、そう付け加える。不機嫌に。そちらのほうが、まだマシだ、と。 苛立ちが記憶を呼び起こす。いつも、この調子だったと思い出させる。 このふざけた若い男は、いつもこんなふうにのらりくらりとした言動で、怜子のペースを乱してきた。それは怜子の周囲の人間の中で、志藤だけが容易くやってのけることで。相性が悪い、とはこういうことかと怜子に感じさせたものだったが。いまはそんな苦い記憶を噛みしめている場合でもないと、 「なにを企んでいるの?」 直截に、そう問い質した。鋭く志藤を睨みつけて。 「企む、ですか? そりゃあ、また穏やかじゃないですね」 空っとぼける志藤の反応は予測どおりだったから、 「慎一を連れだして。英理は、どういうつもりなのかと訊いているのよ」 「それは、姉弟の親睦を深めようってことじゃないですか? ずっと、じっくり話す機会もなかったみたいですし」 「…………」 じっと疑念と探りの目を向ける怜子を見返して、志藤は“ああ”と理解したふうに頷いて、 「英理が、我々のことを慎一くんに話すつもりなんじゃないかって、社長はそれを案じてらっしゃるわけですね? なるほど」 「……なにか聞いているんじゃないの?」 「いえ、それについてはなにも。確かに英理は、いずれ慎一くんにも“真実”は伝えるべきだとは考えているみたいですけど」 「必要ないわ、そんなこと」 「ええ。僕もそう思うんですけどね」 微かに苦笑を浮かべて。“自分に言われても”と言いたげに。 「とにかく僕が英理から聞いてるのは、久しぶりに姉弟ふたりだけの時間を持ちたいって意向と、それによって、僕と社長にも、ゆっくりとふたりで話す機会が作れるだろうって見込みです。それだけですよ。で、見込みのほうは、僕としては、どうかな? って半信半疑だったんですけど。結果として、こうして社長とお酒を酌みかわせてるわけですから、英理の考えが正しかったってことですね」 そう云って、今度は邪まな笑みのかたちに口許を歪め、怜子へと向ける視線をねっとりと粘ついたものに変える。どちらも意識的にそうしたに違いなかった。 「それで。こういう状況になれば、僕も思惑が生じてくるわけですよ。企む、っていうなら、いまこの場になって、いろいろと考えを巡らせてるところです。このあと、どうやって怜子社長と“昔”のような親密さを取り戻そうかって」 カランと氷が鳴った。怜子が手にしたグラスの中で。 またひと口あおった、そのグラスをテーブルに置いて、 「……笑えないわね」 と、怜子は云った。 「そうですか? じゃあ、何故帰ってきたんです? 待っているのは僕だけだと知りながら」 「だから、それは、」 「英理の真意を突きとめるため、ですか。けど、それだったら直接英理に電話して訊くべきでしょう。英理の暴走を危ぶみ、止めたいと思うなら、なおさらそうすべきですね。でも、それはしてないんでしょう?」 「……ここは私の家よ。帰ってくることに、なんの問題があるというの?」 低く抑えた声に、微かにだが苛立ちがこもっていた。 「もちろん問題なんてないですよ。最初から、それだけの話なら。ただ、ついさっきまでは、不本意ながら帰ってきたって言い方だったでしょう? こうして、酒の誘いには応じてくれながら、ピントのズレた理由を口にしたり。ひとつひとつがチグハグで矛盾していて、どうにも明晰な怜子社長らしくもない。だから、僕はこう考えるわけです。その矛盾を突き崩してあげることこそが、いま僕に期待されてることなんじゃないかと」 「……馬鹿ばかしい」 嘆息とともに、怜子は吐き捨てた。 「なにを言うのかと思えば。自惚れが強くて、都合のいい解釈ばかりなのは変わってないわね」 きつい口調できめつけながら、その目線は横へと逸らされていた。 「そうですかね? まあ、願望をこめた推測だってことは否定しませんが」 志藤は悪びれもせずに。 怜子は、顔の向きを戻して、 「あなた、いまのお互いの立場を本当に解っているの?」 そう難詰した表情は険しくこわばり、声にももはや抑えきれぬ感情が露わになっていた。憤りと、切羽詰った気色が。 「義母と娘婿、ってことですかね。まあ、世間一般の良識ではNGでしょうけど、僕たちの場合、ちょっと事情が特殊ですからね」 ぬけぬけとそう云って、そのあとに志藤は、「ああ、そうか」と声を上げた。 「そこが、最後の引っかかりですか。英理が僕の妻だってこと、いや、僕の妻が英理だってことが。なるほど」 なにやら言葉遊びのような科白を口にして、しきりに頷くと、グラスを手に立ち上がった。テーブルを回って、怜子の隣りに腰を下ろすと、わざわざ持ち運んだグラスはそのままテーブルに戻して。やにわに腕をまわして、怜子の身体を抱きすくめた。 「やめてっ」 怜子の抵抗は遅れた。唐突な志藤の行動に虚を突かれて。しかし抗い始めると、その身もがきは激しく本気なものとなって。大柄な男の腕の中で、豊かな肢体が暴れた。それでも強引に寄せようとした志藤の顔を、掌打のような烈しさで押し返すと、両腕を突っ張り精一杯に身体を離して。眉を吊り上げた憤怒の形相で叫んだ。 「英理を選んでおいてっ」 叫んで。自ら発したその言葉に凍りつく。厚い封印を一気に突き破って臓腑の底から噴き上がった、その感情に。 打たれた顎の痛みに顔をしかめながら、愕然と凝固する怜子の貌を覗きこんだ志藤は、納得したように肯いて。そして耳元に囁いた。せいぜい優しげな声音で。 「あれは、社長より英理を選んだってことじゃあなかったですよ」 「…………」 無責任な、身勝手な、傲慢な。人として、母親として、さらなる憤激を掻きたてられるべき台詞。 なのに、怒りも反発も、どうしようもなく溶け崩れていく。ぐったりと、総身から力が抜け落ちていく。 そして、そうなってしまえば。身体にまわされたままの固い腕の感触が、そこから伝わる体温が。鼻に嗅ぐ男の体臭が。酩酊にも似た感覚の中へと、怜子の心身を引きずりこんでいく。 ああ、駄目だ……と、胸中に落とした嘆きには、すでに諦めがあった。わかっていた、と。こうなってしまえば、もう終わりだということは。 志藤が再び顔を寄せてくる。 怜子は、ゆっくりと瞼を閉じた。 接触の瞬間、反射的に引き結ばれた唇は、しかしチロリと舐めずった舌先の刺激に、震えながら緩んだ。 すかさず舌が侵入する。歯列を舐め、口蓋の粘膜をひと刷きしてビクリとした反応を引き出すと、その奥で竦んだ女の舌を絡めとった。 抗うことなく怜子は口舌への蹂躙を受け容れた。馴染みのある、だが久しいその刺激に、意識より先に感覚が応えて。結び合った口唇には押し返す力がこもり、嬲られる舌がおずおずと蠢きはじめる。流しこまれた男の唾液を従順に嚥み下せば、喉奥から鳩尾へとカッと熱感が伝わって胴震いを呼んだ。一気に酩酊の感覚が強まる。 無論、端然と座していた姿勢はしどけなく崩れている。スリッパを落とした片脚はソファの上へと乗り上がり、斜めに流したもう一方の脚との間に引き裂けそうに張りつめたスカートは、太腿の半ばまでたくし上がっていた。両手は志藤のシャツの腹のあたりをギュッと縋りつくように握りしめている。 その乱れた態勢の肢体を志藤の手が這いまわる。���じった脇から腰を、背中を、腕を、スーツの上から撫でさする掌のタッチはまだ軽いものだったが。触れていく箇所に粟立つような感覚を生じさせては、怜子の脳髄を痺れさせるのだった。泣きたくなるような懐かしさを伴って。 ようやく口が離れたときには、怜子の白皙の美貌は逆上せた色に染まって、うっすらと開けた双眸はドロリと蕩けていた。ハッハッと荒い息を、形のよい鼻孔と、涎に濡れて官能的な耀きを増した紅唇から吹きこぼして。 その兆しきった義母の貌を、愉快げに口許を歪め、しかし冷徹さを残した眼で眺めた志藤は、 「感激ですよ。またこうして、怜子社長の甘いキスを味わえて」 甘ったるい囁きを、血の色を昇らせた耳朶に吹きこんだ。 ゾクッと首筋を竦ませた怜子は、小さく頭を横にふって、それ以上の戯言を封じるといったように、今度は自分から唇を寄せていった。 さらに濃密なディープ・キスがかわされる。荒い鼻息と淫猥な唾音を響かせながら、怜子は娘婿たる若い男の舌と唾液を貪った。その片手はいつしか志藤の腰から背中へとまわり、もう片手は首を抱くようにして後ろ髪を掴みしめていた。より密着した互いの身体の間では豊かな胸乳が圧し潰されて、固い男の胸板を感じとっていた。 背徳の行為に耽溺しながら淫らな熱を高めていく豊満な肢体を愛撫する志藤の手にも、次第に力がこもっていく。指を埋めるような強さで、くびれた腰を揉みこむ。さらによじれた態勢に、豊熟の円みと量感を見せつける臀丘を、やはり手荒く揉みほぐす。かと思えば、たくし上がったスカートから伸びる充実しきった太腿の表面を、爪の先で軽く引っ掻くような繊細な攻めを繰り出す。どの動きにも、この熟れた肉体がどんな嬲りに反応するかは知り尽くしているというような傲岸な自信が滲んでいて。実際、その手の動きの逐一に鋭敏な感応を示しながら、怜子の豊艶な肢体は発情の熱気を溜めこんでいくのだった。 上着の中に入りこんだ志藤の手が、喘ぎをつく胸乳を掴みしめ、ギュッとブラジャーのカップごと揉み潰せば、怜子は堪らず繋いでいた口を解いて、ヒュッと喉を鳴かせて仰け反った。 グッタリとソファにもたれ、涎に汚れた口から荒い呼吸を吐く。常には決して見られぬしどけない姿を愉しげに見下ろした志藤は、 「シャワーを浴びますか? それとも、このまま部屋に?」 優しい声で、そう訊いた。 「…………」 怜子は無言で首を横に振った。 ソファに落としていた腕をもたげて、志藤のシャツを掴んだ。脱力しているかに見えたその手にグッと力がこもって、志藤を引っ張るようにして、 「……このまま……ここで……」 乱れた息遣いの下から、怜子はそう云った。 「それはまた、」 思わずこみ上げた笑いをこらえて、志藤の表情が奇妙なものとなる。そこまで切羽詰っているのか、と。だが怜子の言葉には続きがあった。 「一度だけよ。それで、なにもなかったことにするの」 志藤を睨みつけて、有無をいわせぬといった口調で宣言した。淫情に火照った貌では、その眼光の威力は大幅に減じていたと言わざるをえなかったが。必死の気概だけは伝わった。 「……なるほど」 僅かな間を置いて返した志藤の声には、呆れとも感心ともつかぬ心情がこもった。 つまり、行きずりとか出会いがしらの事故のように“こと”を済ませるということだ。だから、シャワーを浴びて準備などしないし、ベッドへと場所を移したりもしない。 それが、せめてもの英理への申し訳なのか、己が“良識”との妥協点がそこになるということなのか。 いずれにしろ、よくもまあ思いつくものだ、と胸中にひとりごちる。まさか、事前に考えていたわけでもあるまいに。さすがは切れ者の須崎怜子社長、と感嘆すべきところなのか? しかし、その怜子社長をして、このまま何事もなく終わるという選択肢は、すでにないということだ。そこまで彼女を追い詰めたのは、今しがたのほんの戯れ合いみたいな行為ではなくて、一年の空白と、この二ヶ月の煩悶。 つまりは、すべてこちらの目論見どおりの成り行きということだが。 それでも、 (やっぱり、面倒くささは英理より上だな) 改めて、そう思った。その立場や背景を考慮すれば仕方のないところだし、それだけ愉しめるということでもある。 「わかりました」 だから、志藤は真面目ぶった顔で頷いてみせる。ひとまずは、怜子の“面倒くささ”に付き合って、そこからの成り行きを楽しむために。 まずは……“一度だけ”という自らの宣言を、その意志を、怜子がどこまで貫けるか試させてもらう、といったと���ろか。 志藤はソファから立って、スラックスを脱ぎ下ろした。 引き締まった腰まわりを包んだビキニ・ブリーフは、狭小な布地が破れそうなほどに突き上がっている。なんのかんの云っても、久しぶりに麗しき女社長の身体を腕に抱き、芳しい匂いを鼻に嗅いで、欲望は滾っていた。 その巨大な膨張を一瞥して、すぐに怜子は顔を横に背けた。肩が大きくひとつ喘ぎを打って、熱い息を密やかに逃した。 “このまま、ここで”と要求しながら、ソファに深くもたれた姿勢を変えようとはしなかった。スーツの上着さえ脱ごうとはしない。 なるほど、と納得した志藤は、テーブルを押しやって空けたスペースに位置をとると、怜子の膝頭に手を掛けた。しっとりと汗に湿ったストッキングの上を太腿へと撫で上げると、充実しきった肉づきには感応の慄えが走って、怜子の鼻からはまた艶めいた息が零れた。ゆっくりと遡上した志藤の手は、スカートをさらにたくし上げながら、ストッキングのウエスト部分を掴んで引き剥がしにかかる。怜子は変わらず顔を背けたまま、微かに臀を浮かせる動きで志藤の作業に協力した。 白い生脚が露わになる。官能美に満ちたラインを見せつけて。 むっちりと張りつめた両腿のあわいには、黒い下着が覗いた。タイト・スカートはもう完全にまくれ上がって、豊かな腰の肉置に食いこんでいるのだった。ショーツは瀟洒なレースのタンガ・タイプ。 「相変わらず、黒がよく似合ってますね」 率直な感想を口にして、“ちょっとおとなしめで、“勝負下着”とまではいかない感じだけど”とは内心で付け加える。まあ、急な成り行きだから当然かと、ひとり納得しながら、手を伸ばした。 やはりインポートの高級品であるに違いないそのショーツの黒いレース地をふっくらと盛り上げた肉丘に指先を触れさせれば、怜子はビクリと首をすくませたが、即座に頭を振って、志藤の手を股間から払いのけた。懇ろな“愛撫”なぞ必要ない、親密な“交歓”の行為などする気はないという意思の表明だった。 「……わかりましたよ」 怜子の頑なさに呆れつつ、志藤は戯れかかる蠢きを止めた指をショーツのウエストに引っ掛けて、無造作に引き下ろした。あっ、と驚きの声を上げる怜子にはお構いなしに、荒っぽい動作で足先から抜き取ったショーツを放り捨てる。 これで怜子は、下半身だけ裸の状態になった。 横へと背けた頸に、新たな羞恥の血を昇らせながら、反応を堪えようとする様子の怜子だったが、 「ふふ、怜子社長のこの色っぽい毛並みを見るのも久しぶりですね」 明け透けな志藤の科白に耐えかねたように、片手で股間を覆った。隠される前に、黒々と濃密な叢の形が整っていることまで志藤は観察していた。処理は怠っていないらしいと。 まあ、これも淑女としての身だしなみってことにしておくか、と内心にひとりごちながら、志藤はビキニ・ブリーフを脱ぎ下ろす。解放された長大なペニスが隆々たる屹立ぶりを現す。 その気配は感じ取ったはずだが、怜子は今度はチラリとも見やろうとはしなかった。ことさらに首を横へとねじって。隆い胸を波打たせる息遣いが、深く大きくなる。 怒張を握り、軽くしごきをくれて漲りを完全なものにすると、志藤は怜子へと近づく。ワイシャツはあえて残した。半裸の姿の怜子に釣り合わせ、その意思に応じるといった意味合いで。 上半身には全ての着衣を残しながら、腰から下だけを剥き出しにした女社長の姿は、どこか倒錯的な淫猥さがあって、これはこれで悪くないという感興をそそった。スカートすら(もはや全く役目は果していないが)脱がず、ストッキングとショーツという、交接に邪魔な最小限のものだけを取り去った姿で、いまでは義理の母親たる女は待っているのだ。すり寄せた裸の膝と、股間に置いた手に、最後の、いまさらな羞恥の感情を示して。 志藤は両腕を伸ばして、腰帯状態になっているスカートを掴むと、重みのある熟女の身体をグイと引き寄せた。巨きな臀を座面の端まで迫り出させて、 「横になりたくないって云うなら、こうしないとね」 窮屈で、よりはしたない態勢へと変えさせた怜子に、そう釈明する。こちらは、あなたの意思に応えているんですよ、といった含みで。怜子は顔を背けたまま、なにも言わなかった。 次いで、志藤は怜子の両膝に手をかけると、ゆっくりと左右に割っていった。抵抗の力みは一瞬だけで、肉感的な両の腿は従順に広げられて、あられもない開脚の姿勢が完成する。 「手が邪魔ですね」 「…………」 簡潔な指摘に、数秒の間合いを置いて、股間を隠していた手が離れる。怜子は引いた手を上へと上げて、眼元を隠した。じっとりと汗を浮かべた喉首が、固い唾を嚥下する蠢動を見せた。 「ちょっと、キツイかもしれませんよ」 中腰の体勢となって、片手に怜子の腰を押さえ、片手に握りしめた剛直を進めながら、志藤が警告する。それは気遣いではなく、己が肉体の魁偉さを誇る習性と、それを散々思い知っているはずなのに入念な“下準備”を拒んだ怜子の頑迷さを嘲る意図からの言葉だった。“だったら、改めて思い知ればいい”という、残虐な愉楽をこめた脅しだった。 視界を覆っていた手の陰で、怜子の瞳が揺動する。まんまと怯えの感情を誘発されて、指の間から見やってしまう。 だが、その怖れの対象をはっきりと視認するだけの暇も与えられなかった。 熱く硬いものが触れた、と感じた次の刹那には、その灼鉄の感覚は彼女の中に入りこんで来た。無造作に、暴虐的に。 「ぎっ――」 噛みしめた歯の間から苦鳴を洩らして、総身を硬直させる怜子。秘肉はじっとりと潤みを湛えていたが。規格外の巨根を長いブランクのあとに受け入れるには、湿潤は充分ではなかった。 構わず志藤は腰を進めた。軋む肉の苦痛に悶える怜子を、“それ見たことか”という思い入れで眺め下ろしながら、冷酷に抉りこんでいった。 やがて長大な肉根が完全に埋まりこめば、怜子は最奥を圧し上げられる感覚に深く重い呻きを絞って、ぶわっと汗を噴き出させた喉首をさらして仰け反りかえった。裸の双脚は、巨大な量感に穿たれる肉体の苦痛を和らげようとする本能的な動きで限界まで開かれて、恥知らずな態勢を作る。 「ああ、相変わらず、いい味わいですよ」 志藤が満悦の言葉を吐く。未だ充分に解れていない女肉の反応は生硬でよそよそしさを感じさせたが、たっぷりと肉の詰まった濃密な感触は、かつて馴染んだままで。長い無沙汰を挟んで、またこの爛熟の肉体を我が物としたのだという愉悦を新たにさせた。 「でも、こんなものじゃないですよね? 怜子社長の、この熟れたカラダのポテンシャルは」 という科白に、すぐにその“本領”を引きずり出してやるという尊大な自信をこめて動き出そうとすると、 「ま、待ってっ、」 反らしていた顎を懸命に引いて、難儀そうに開いた眼を志藤へと向けた怜子が焦った叫びを上げた。この肉体の衝撃が鎮まるまでは、といましばしの猶予を乞うたのだったが、 「待てませんね」 にべもなく答えて、志藤は律動を開始した。ぎいっ、とまた歯を食いしばり、朱に染まった顔を歪めて苦悶する怜子に、 「こういうやり方が、お望みだったんでしょう?」 と皮肉な言葉を投げて、長く大きなスラストで責め立てていく。接触は、繋がり合った性器と、太腿に掛けた手だけという、即物的な“交接”の態勢を維持したまま。 頑なに、懇ろな“情交”を拒んだことへの懲罰のような暴虐的な行為に、怜子はただその半裸の肢体をよじり震わせ、呻吟するばかり……だったのだが。 単調な抽送のリズムを変じた志藤が、ドスドスと小刻みに奥底を叩く動きを繰り出すと、おおおッと噴き零した太いおめきには苦痛ではない情感がこもって。 どっと、女蜜が溢れ出す。まさに堰を切ったようなという勢いで湧出した愛液は、攻め立てられる媚肉に粘った音を立てはじめる。 あぁ……と、怜子が驚いたような声を洩らしたのは、その急激な変化を自覚したからだろう。 「ようやくカラダが愉しみ方を思い出してきたみたいですね」 「ああああっ」 そう云って、それを確認するように志藤が腰を揺すれば、怜子の口からは甲走った叫びが迸り出る。ぐっと苦痛の色が減じた、嬌声に近い叫びが。満たし尽くされたまま揺らされる肉壷が、引き攣れるように収縮した。 (……ったく。結局こうなることは、わきりきってるってのに) 内心に毒づいて、じっくりと追い込みにかかる志藤。ようよう、絡みつくような粘っこさにその“本領”を発揮しはじめた熟れ肉の味わいを愉しみながら。あえて性急さは残した動きの中に、知悉しているこの女体の勘所を攻め立てる技巧を加えていく。 怜子は尚も抗いの素振りを見せた。唇を噛みしめて、吹きこぼれようとする声を堪える。窮屈な態勢の中でのたうつ尻腰の動きも、志藤の律動を迎えるのではなく、逆に少しでも攻めを逸らし、肉体に受け止める感覚を減じようとする意思を示した。 「ふふ、懐かしいな」 と、志藤が呟いたのは、そのむなしい抵抗ぶりに、ふたりの関係が始まった頃の姿を想起したからだった。長い空白が生んだ逆行なのか。或いは、やはり義理とはいえ親子の間柄になったことが、この期におよんでブレーキをかけるのか。それとも……長く捨て置かれた女の最後の意地なのか。 いずれにしろ、甲斐のない抗いだった。こうして深く肉体を繋げた状態で。 両手に掴んだ足首を高々と掲げ、破廉恥な大開脚の態勢を強いてから、ひと際深く抉りこんでやれば、引き結ばれていた怜子の口は容易く解けて、オオゥと生臭いほどのおめきを張り上げた。そのまま連続して見舞った荒腰が、もたがった厚い臀肉を叩いて、ベシッベシッと重たく湿った肉弾の音を立て、それにグチャグチャと卑猥な攪拌音が入り混じる。ますます夥しくなる女蜜の湧出と、貪婪になっていく媚肉の蠢きを明かす響きだった。 「ああっ、ひ、あ、アアッ」 もはや抑えようもなく滾った叫びを吐きながら、怜子が薄く開けた眼で志藤を見やった。その眼色にこもった悔しさこそが、心底の感情だったようだが。その恨みをこめた一瞥が、怜子が示しえた最後の抵抗だった。 「アアッ、だ、ダメぇっ」 乱れた髪を打ち振って、切羽詰った叫びを迸らせ、腰と腿の肉置をブル…と震わした。と、次の刹那には弓なりに仰け反りかえった。 「……っと。はは、こりゃあすごい」 動きを止めて、激烈な女肉の収縮を味わいながら志藤が哂う。脳天をソファの背もたれに突き立て、ギリギリと噛みしめた歯を剥き出しにして、硬直する怜子のさまを見下ろして。 「もったいないなあ」 と、呟いた。怜子に聞こえていないことは承知だから独り言だ。 筋肉を浮き上がらせてブルブルと震える逞しいほどの太腿を両脇に抱え直して、志藤は律動を再開した。 「……ぁああ、ま、待って、まだ、」 忘我の境から引き戻された怜子が重たげな瞼を上げて、弱い声で懇願する。まだ絶頂後の余韻どころか震えさえ鎮まっていない状態で。 「駄目ですよ」 しかし今度も志藤は無慈悲な答えを返して、容赦なく腰の動きを強めていく。 「久しぶりに肌を重ねての、記念すべき最初の絶頂を、あんなに呆気なく遂げてしまうなんて、許せませんよ。ここはすぐにも、怜子社長らしいド派手なイキっぷりを見せてもらわないと」 「あぁ……」 怜子の洩らした泣くような声には、敗北と諦めの哀感がこもった――。
どっかとソファに腰を落とすと、志藤はテーブルのグラスを取って、ひと口呷った。 氷は半ば以上溶けて、上等なスコッチの味は薄まっていたが。“ひと仕事”終えて渇いた喉には丁度よかった。 ふうと息を吐いて、額に滲んだ汗の粒を拭った。深く背を沈めて、改めて眼前の光景を眺める。 志藤はもとの席に座っている。だから、その前方には、たった今まで烈しい“交接”の舞台となっていたソファがあって。そこに怜子が横たわっている。 グラスの中の氷は完全には溶けきっていない。経過した時間はその程度だったということだが。その間に怜子は三度、雌叫びを上げて豊かな肢体を震わした。性急な激しい交わりだった。 いまの怜子は横臥の姿勢で倒れ伏している。三度目の絶頂のあと、志藤が身を離したときに、ズルズルと崩れ落ちた態勢のまま。しどけなく四肢を投げ出して。 半裸の姿も変わっていなかった。最後まで志藤は怜子の腰から上には手を触れなかった。抱えた裸の肢を操り、微妙に深さや角度を変えた抽送で怜子を攻め立て続けた。最後は、その豊かな肢体を折りたたむような屈曲位で最奥を乱打して、怜子に断末魔の呻きを振り絞らせ、彼岸へと追いやったのだった。その刹那の、食い千切るような媚肉の締めつけには一瞬だけ遂情の欲求に駆られたが。ここは予定の通りに、とそれを堪えて。激烈な絶頂の果て、ぐったりと脱力した怜子から剛直を抜き去った。 だから今、僅かに勢いを減じて股間に揺れる肉根をねっとりと汚しているのは、怜子が吐きかけた蜜液だけということになるのだが。そんな汚れた肉塊を丸出しにして、いまだ上半身にはシャツを残した間抜けな格好で、悠然と志藤は酒を注ぎ足したグラスを口へと運んだ���美酒の肴は、無論、たったいま自分が仕留めた女の放埓な姿だ。 乱れたブルネットの髪に貌が隠れているのは残念だったが。横向きに伏した姿勢は、膝から下をソファから落とした剥き出しの下半身、ムッチリと張り詰めた太腿から肥えた臀への官能的なラインを強調して、目を愉しませる。なにしろ、先刻までの忙しない“交接”では、その肉感美を愛でることも出来なかったのだから。いまの状態も、豊艶な熟れ臀を眺めるのにベストなポージングとも視点ともいえなかったが。なに、焦る必要はない。この艶麗な義母の“ド派手なイキっぷり”を見たいという欲求が、まだ充分には叶えられていないことについても同じく。最後の絶頂の際に、怜子はついに“逝く”という言葉を口走りはしたが、それは振り絞った唸りのような声で。彼女が真に快楽の中で己を解放したときに放つ歓悦の叫び――咆哮はあんなももではない、ということを志藤は経験から知っているのだったが。それもまあ、このあとの楽しみとしておけばいい。まだ、ほんの“口開け”の儀が終わったばかり。夜は長いのだ。 と、そんな思索を巡らせていると、向かいで怜子の身体が動いた。 思いの他、早い“帰還”だった。完全に意識を飛ばしていたのではなかったらしい。深い呼吸に肩を上下させて、のろのろと上体を持ち上げる。垂れ落ちた髪に、顔は見えなかった。膝を床に落とし膝立ちになってから、ソファに手を突いて、よろりと立ち上がった。数瞬、方向に迷うように身体を回してから、出入口を目指して歩きはじめる。少し、ふらついた足取りで。途中、床に投げ捨てられてあったストッキングとショーツを拾い上げて。リビングを出る直前になって、ようやく腰までたくし上がったスカートに気づいて引き下ろす動作を見せながら、廊下へと姿を消した。最後まで志藤には顔を向けず言葉も掛けなかった。志藤もまた無言のまま見守り見送った。 ほどなく、遠く聞こえたドアの開閉音で、浴室に入ったことがわかった。 なるほど、と志藤は頷いた。浴室へと直行して、肌の汚れとともにすべてを洗い流すということか。そうして、この一幕をなかったこととする。確かに、それで首尾は一貫するわけだが。 もちろん、志藤としては、そんな成り行きを受け容れる気はなかった。受け容れるわけがないことは、怜子も理解しているはずで。だったら、やるべきことをやるだけだ、と。 それでも、グラスの酒を飲み干すだけの時間を置いてから、志藤は立ち上がった。半ばの漲りを保った屹立を揺らしながら、ゆっくりと歩きはじめる。浴室へと向かって。
熱いシャワーを浴びれば、総身にほっと蘇生の感覚が湧いて。 だが、そうなれば、冷静さを取り戻した思惟が心を苛む。 胸元に湯条を受けながら、宙を仰いだ怜子の貌には憂愁の気色が浮かんだ。 悔恨、罪悪感。しかし一番強いのは、慙愧の想い、己が醜態を恥じる感情だった。 ――“英理を選んでおいてっ”。 志藤の腕の中で叫んでしまったその言葉を思い返すと、死にたいような恥辱に喉奥が熱くなる。自らの意志で関係を絶った男に向けるのは理不尽で身勝手な恨み。ずっと心の奥底に封じこんで気づくまいとしていたその感情を吐き出してしまった瞬間に、怜子は自身の意地も矜持も裏切ることになったのだった。 あとは、ただ崩れ流されただけだった。その済し崩しな成り行きの中で、怜子が示した姑息な抵抗、場所を移すことを拒み、裸になることを拒み、愛撫の手を拒んだことなど、無様に無様を重ねるだけの振る舞いだった。いまになって振り返れば、ではなく、即時にその無意味さ馬鹿馬鹿しさは自覚していたのだったが。 それでも尚、こうして浴室へと逃げこんで。肌を汚した淫らな汗を流すことで、辻褄を合わせようとしている。 そうしながら、しかし怜子の手は、己が身体を抱くようなかたちをとったまま動こうとしないのだった。最前までの恥知らずな行為の痕跡を洗い流すことで全てを消し去ろうとするのなら、真っ先に洗浄の手を伸ばすべき場所に向かってはいかないのだった。 そこに蟠った熱い感覚が、触れることを憚らせる。燠火を掻き立てる、という結果を招くことを恐れて……? 結果として怜子は、その豊満な裸身を熱く強いシャワーに打たせて、ただ佇んでいた。 ……なにをしているのか、と、ぼんやりと自問する。無意味な帳尻合わせの振りすら放擲して。心に悔しさや恥ずかしさを噛みしめながら、身体ではついさっきまでの苛烈な行為の余韻を味わっているかのごとき、この有様は、と。 だが、長くそんな思いに煩う必要はなかった。 浴室のドアの向こうに足音と気配が近づいてきた。磨りガラスに人影が映る。 ちらりと横目に、その長身の影を認めて。もちろん怜子の顔に驚きの色は浮かばなかった。 断りも入れずガラス戸を開け放って。志藤はしばしその場で眼前に展けた光景に見惚れた。 黒とグレーのシックな色合いでまとめられた、モダンなデザインのバスルーム。開放的な広さの中に立つ、女の裸身。 まるで映画のワン・シーンのような、と感じさせたのは、その調った舞台環境と、なによりそこに佇立する裸体の見事さによるものだ。 フックに掛けたままのシャワーを浴びる怜子を、志藤は斜め後ろから眺めるかたちになっている。今夜はじめて晒された完全な裸身を。 四分の一混じった北欧の血の影響は、面立ちではなく体格に顕著に表れている、と過去にも何度か抱いた感想をいままた新たにする。優美なラインの下に、しっかりとした骨格を感じさせる肢体は、どこか彫刻的な印象を与えるのだった。高い位置で盛り上がった豊臀の量感、その中心の深い切れこみの悩ましさも記憶にあるままだったが。腰まわりは、英理が評していたとおりに、以前より少し引き締まっているだろうか。 怜子は振り向かなかった。志藤の来襲に気づいていないかのように、宙を見つめたまま。さっきまでは止まっていた手がゆるゆると動いて、肩から二の腕を洗う動きを演じた。いかにもかたちばかりに。 暖色の柔らかな照明の下、立ち昇る湯気の中、濡れていっそう艶やかに輝く豊艶な肢体を、志藤はなおもじっくりと眺めた。一年と二ヶ月ぶりに目の当たりにする、いまでは義理の母親となった年上の女の熟れた裸身に、ねっとりとした視線を注ぎ続けた。 すると堪えかねたように怜子の裸足の踵が浮いて膝が内へと折れた。重たげな臀が揺れる。執拗な視線を浴びせられる肌身の感覚までは遮断できなかったようだった。 その些細な反応に満足して、志藤は浴室の中へと足を踏み入れる。ピシャリと音を立ててドアを閉めれば、閉ざされた空間の中、立ち昇る熱気に混じった女の体臭を鼻に感じた。深々と、その甘く芳しい香りを吸いこむと、股間のものがぐっと漲りを強めた。 ゆっくりと回りこむように、豊かな裸体へと近づく。それでも怜子は振り返ろうとしなかったが。 自分もシャワーの飛沫の中へと入った志藤が、背後から抱きしめようと両腕を広げたとき、 「もう終わりといったはずよ」 冷淡な口調でそう云った。顔は向こうへと向けたまま。 「まさか」 軽く受け流して、志藤は腕をまわした。怜子は後ろから抱きすくめられた。 その瞬間、身体を強張らせ首を竦めた怜子が、 「……やめなさい」 と、掣肘の言葉を繰り返す。感情を堪えるような抑えた声で。 しかし、志藤はもう拒否の答えさえ返さずに、 「ああ、感激ですよ。こうしてまた、怜子社長の柔らかな身体を抱くことが出来て」 陶然とそう云って、ぎゅっと抱擁を強めた。裸の体が密着して、怜子の背は男の硬い胸を感じ、腰のあたりにも熱く硬いものが押しつけられる。 ね? と、志藤が耳元に囁きかける。 「一度だけって約束だと言っても、僕はまだ、その一度も終わってはいないんですから」 「……それは、貴方の勝手な…」 怜子の反駁、素気なく突き放すはずの科白は、どこか漫ろな口調になって、 「やっぱり、あんな落ち着かないシチュエーションではね。最後までという気にはなれなかったですよ。一年あまりも溜めこんだ怜子社長への想いを吐き出すには、ね。でも、本当は怜子社長も同じ気持ちなんじゃないんですか?」 甘ったるい口説と問いかけに、違うと怜子は頭を振って。そっと胸乳に滑ろうとした志藤の手を払いのけた。 と、志藤は、 「それは、葛藤されるのは当然だと思いますけど」 口調を変えてそう切り出した。 「いまだけは、余計なことは忘れてくれませんか? もう一度、貴女の本音を、本当の気持ちを聴きたいですよ」 「……やめて…」 と零した怜子の声は羞恥に震えた。もう一度と志藤が求めた“本音”“本当の気持ち”が、彼女のどの言葉を指したものかは自明であったから。 羞辱に震えて、そして抗いと拒絶の気配が消える。 やはりそれは、取り返しのつかない発言、発露だったと噛みしめながら。 怜子は、再び胸乳へと滑っていく男の手を、ただ見やっていた。 剥き身の乳房に今宵はじめて志藤の手が触れる。釣鐘型の巨大な膨らみを掌に掬い乗せ、その重みを確かめるようにタプタプと揺らしてから、広げた指を柔らかな肉房に食いこませていった。 ビクッと怜子の顎が上がる。唇を噛んで零れようとする声を堪えた。それに対して、 「ああ、これ、この感触。相変わらず、絶品の触り心地ですよ」 志藤の感嘆の声は遠慮がなく。その絶品の触り心地を味わい尽くそうというように、背後から双の乳房を掴みしめた両手の動きに熱がこもっていく。柔らかさと弾力が絶妙に混淆した熟乳の肉質を堪能しつつ、そこに宿る官能を呼び起こそうとする手指の蠢き。 ねちこく懇ろな愛撫、リヴィングでは拒んだその行為を、いまの怜子は抵抗もなく受け容れていた。抱きしめられたときに志藤の腕の中に折りこまれていた両腕は、いまは力無く下へと落ちて。邪魔がなくなって思うがままの玩弄を演じる男の手の中で、淫らにかたちを歪める己が乳房を、伏し目に薄く開いた眼で見つめながら。唇は固く引き結んだまま、ただ鼻から洩れる息の乱れだけに、柔肉に受け止める感覚を示していたのだったが。 「……痛いわ…」 ギュウッと揉み潰すような強い把握を加えられて、抗議の言葉を口にした。寄せた眉根に苦痛の色を浮かべて、視線は痛々しく変形する乳房へと向けたまま。 「ああ、すみません。つい、気が逸ってしまって」 そう謝って、直ちに手指の力を緩めた志藤だったが、 「まだ、早かったようですね」 と付け加えた科白には含みがあった。すなわち、もう少しこの熟れた肉体を蕩かし官能を高めたあとでなら、こんな嬲りにも歓ぶのだろう、という。 そんな裏の意味を、怜子がすぐに理解できたのは、過去の“関係”の中で幾度もその決めつけを聞いていたからだった。その都度、馬鹿げたことと打ち消していた。 いまも否定の言葉を口にしようとして、しかし出来なかった。わざとらしいほどにソフトなタッチへと切り替わった乳房への玩弄、やや大ぶりな乳輪をそうっと指先でなぞられて、その繊細な刺激に思わずゾクリと首をすくめて鼻から抜けるような息を洩らしてしまう。さらに硬く尖り立った乳首を、指の腹で優しく撫で上げられれば、ああッと甲走った声が抑えようもなく吹きこぼれた。 「なにせ、さっきはずっとお預けだったのでね。不調法は、おゆるしください」 なおも、くどくどと連ねられる志藤の弁解には、やはり皮肉な響きがあった。むしろ、“お預け”をくらって待ち焦がれていたのは、この熟れた乳房のほうだろう、と。玩弄の手に伝わる滾った熱、血を集めて硬くしこった乳首の有りさまを証左として。 怜子は悔しさを噛みしめながら、一方では安堵にも似た感情をわかせていた。志藤の言動が悪辣で下卑たものへと戻っていったことに。 赤裸々な己が心の“真実”などを追及されるよりは、ひたすら肉体の快楽に狂わされるほうがずっとましだ、と。そんな述懐を言い訳として、肉悦へと溺れこんでいく自らをゆるす。 「ああ、アアッ」 抑制の努力を捨てた口から、悦楽の声が絶え間なく迸りはじめる。熱く滾った乳房を嬲る男の手は、執拗さの中に悪魔じみた巧緻がこもって。久方ぶりに――どうやっても自分の手では再現できなかった――その攻めを味わう怜子が吹き零すヨガリの啼き声は、次第に咽ぶような尾を引きはじめて。 胸乳に吹き荒れる快楽に圧されるように仰け反った背は、志藤の胸に受け止められる。女性としては大柄な体の重みを、逞しい男の体躯は小揺るぎもせずに支えて。その安定の心地も怜子には覚えのあるものだった。 背後の志藤へと体重を預けて、なおも乳房への攻めに身悶えるその態勢を支えるために、床を踏みしめる両足の位置は大きく左右に広がっていた。ムッチリと肥えた両の太腿が、あられもない角度に開かれて。 そうであれば、ごく当たり前に、次なる玩弄はそちらへと向かっていく。 志藤の片方の手が、揉みしだいていた乳房を離れ、脇腹をなぞりながら、腿の付け根へと達する。 濡れて色を濃くした恥毛を指先が弄ったとき、ビクッと怜子の片手が上がって、志藤の手首のあたりを掴んだが。それはただ反射的な動きで、払いのけるような力はこもらなかった。 愉悦に閉ざしていた双眸をまた薄く開き、顎を引いて、怜子は下を、己が股間のほうを見やった。いつの間にか晒していた大股開きの痴態も気にするどころではなく、濡れた叢を玩ぶ志藤の指先を注視する。 うっ、と息が詰まったのは、無論のこと、指がついに女芯に触れたからだった。 「アアッ、だ、ダメッ」 甲高い叫びを弾けさせて、くなくなと首を打ち振る。引いていた顎を反らし、志藤の肩に脳天を擦りつ��るようにして。はしたなく広げた両腿の肉づきを震わして。 もちろん、女芯を弄う指の動きは止まらない。怜子の叫びが、ただ峻烈すぎる感覚を訴えただけのものであったことは明らかだったし。 (……ああ、どうして……?) 目眩むような鮮烈な刺激に悶え啼きながら、怜子は痺れた意識の片隅に、その問いかけを過ぎらせていた。 やわやわと、志藤の指先は撫でつけを続けている。その触れようは、あくまで繊細で優しく、しかしそれ以上の技巧がこもっているようには思えないのに。 なのに、どうしてこんなにも違うのか? と。 乳房への愛撫と同じだった。どれほど試してみても、その感覚を甦らせることは出来なかった。 そう、そのときにも怜子はその言葉を口にしたのだった。“どうして?”と。いまとは逆の意味をこめて。 深夜の寝室で、ひとり寝のベッドの上で。もどかしさに啜り泣きながら。 「ふふ、怜子社長の、敏感な真珠」 志藤が愉しげに呟く。その言いようも怜子には聞き覚えがあった。宝石に喩えるとは、いかにもな美辞なようで、同時に怜子の秘めやかな特徴を揶揄する含みのこもった科白。実際いま、充血しきって完全に莢から剥き出た肉豆はぷっくりと大ぶりで、塗された愛液に淫猥に輝くさまは、肉の“真珠”という形容が的確なものと思わせる。そしてその淫らな肉の宝玉は、くっきりと勃起しきることで“敏感な”女体の泣きどころとしての特質も最高域に達して、いよいよ巧緻さを発揮する男の指の弄いに、つんざくような快感を炸裂させては総身へと伝播させていくのだった。 「ヒッ、あっ、あひッ、アアアッ」 絶え間なく小刻みな嬌声をほとびらせながら、怜子は突き出した腰を悶えうねらせ続けた。自制など不可能だったし、その意思も喪失している。股間を嬲る志藤の腕にかけた片手は、時おり鋭すぎる刺激にキュッと爪を立てるばかりで、決して攻め手の邪魔だてはしようとせずに。もう一方の手は、胸乳を攻め続ける志藤の腕に巻きつけるようにして肩口に指先をかけて。より深く体の重みを男へと浴びせた、全てを委ねきるといった態勢となって、その豊艶な肉体を悶えさせていた。否応なしに快感を与えられ、思うが侭に官能を操作されて、指一本すら自分の意思では動かせないようなその心地にも、懐かしさを感じながら。 「ヒッ、ああっ!? ダ、ダメッ、それ、あ、アアッ」 嬌声が一段跳ね上がったのは、ジンジンと疼き狂う肉真珠を、ピトピトと絶妙な強さでタップされたからだったが。切羽詰まった叫びは、数瞬後に“うっ!?”と呻きに変わる。急に矛先を転じた指が、媚孔へと潜りこんだからだった。 熱く蕩けた媚肉を無造作に割って、男の指が入りこんでくる。息を詰めて、怜子はその感覚を受け止めた。 「さすがに、ほぐれてますね」 志藤が云った。それはそうだろう、この浴室へと場所を移す前、リヴィングではセックスまで済ませている。熟れたヴァギナは、今夜すでに志藤の魁偉なペニスを受け入れているのだ。 だが今、怜子は鮮烈な感覚を噛みしめるのだった。男らしく長く無骨とはいえ、その肉根とは比ぶべきもない志藤の指の蹂躙に。 リヴィングでの交わりは、やはりどうにも性急でワンペースなものだった。怜子がそう望んだのだったが。結果として、久しぶりに迎え入れた志藤の肉体の逞しさ、記憶をも凌駕するその威力に圧倒されるうちに過ぎ去った、というのが実感だった。短い行為の間に怜子が立て続けに迎えた絶頂も、肉悦の高まりの末に、というより、溜めこんだ欲求が爆ぜただけというような成り行きだった。 いま、こうして。裸体を密着させ、乳房を嬲られ女芯を責められて、羞ずかしくも懐かしい情感を呼び覚まされたあとに改めての侵略を受ける女肉が、歓喜して男の指を迎え入れ、絡みつき、食い締めるのを、怜子は感じとった。そして、深々と潜りこんだ指、その形にやはり憶えがある指が、蠢きはじめる。淫熱を孕んだ媚肉を、さらに溶け崩れさせるために。そのやり方など知り尽くしている、といった傲慢な自信をこめた手管で。 「ああっ、ん、おおおっ」 また容易く官能を操られれば、怜子の悶えぶりも変わる。口から洩れる声音は、囀るような嬌声から低く太いおめきへと変じて。尻腰は、媚孔を抉り擦りたてる志藤の指のまわりに円を描いて振りたくられるのだった。その豊かな肉置を揺らして。 グッチュグッチュと粘った濡れ音を怜子は聴く。しとどな潤みにまみれた女肉が男の硬い指に掻きまわされて奏でる淫猥な響き。実際には、いまもまさにその下腹のあたりに浴び続けるシャワーの音に隠れて聞こえるはずはなかったのだが。耳ではなく身体を通してその淫らな音を怜子は聴いて。湧き上がる羞辱の感情は、しかしいっそう媚肉粘膜の快美と情感の昂ぶりを煽って、脳髄を甘く痺れさせるのだった。 「アアッ、ダメッ、そこ、そこはっ」 蹂躙の指先が容赦なく知悉する弱点を引っ掻けば、早々と切迫した叫びが吹き上がった。あられもなく開かれた両腿の肉づきにグッと力みがこもったのは、叫びとは裏腹に、迫り来るその感覚を迎えにいこうとするさまと見えたのだったが。 しかし、ピークは与えられなかった。寸前で嬲りを止めた指がズルリと後退していけば、怜子は思わず“あぁっ”と惜しげな声を零して。抜き去られた指を追って突き上げる腰の動きを堪えることが出来なかった。 両脇に掛かった志藤の手が、仰け反った態勢を直し、そのまま反転させる。力強い男の腕が、豊満な肢体を軽々と扱って。 正対のかたちに変わると、志藤は至近の距離から貌を覗きこんできた。蕩け具合を確認するような無遠慮な視線に、顔を背けた怜子だったが、優しくそれを戻され口を寄せられると、瞼を閉じて素直に受け入れた。 熱いキスが始まれば、怜子の両腕はすぐに志藤の背中へとまわって、ひしとしがみつくように抱きついていった。白く豊満な裸身と浅黒く引き締まった裸体が密着する。美熟女の巨大な乳房は若い男の硬い胸に圧し潰され、男の雄偉な屹立は美熟女の滑らかな���に押しつけられる。その熱にあてられたように白い裸身の腰つきは落ち着かず、シャワーを受ける豊臀が時おりブルッブルッと肥えた肉づきを震わした。 と、志藤が怜子の片手をとって、互いの腹の間へと誘導した。もちろん即座にその意図を悟っても、怜子の腕に抗いの力はこもらず。 口づけが解かれる。密着していた身体が僅かに離れた。怜子の手に自由な動きを与え、そのさまを見下ろすための隙間を作るために。 涎に濡れた口許から熱い息を吐きながら、怜子はそれを見やった。長大な剛直を握った自分の手を。己が手の中で尊大に反り返った隆々たる屹立を。 逆手に根の付近を握った手に感じる、ずっしりとした重み、指がまわりきらぬほどの野太さ、強靭な硬さ、灼けるような熱さ。一度触れてしまえば、もうその手を離せなくなって。見てしまえば、視線を外せなくなった。 深い呼吸に胸を喘がせながら、怜子は凝然と見つめ続けた。 そんな怜子の表情を愉快げに眺めていた志藤が、つと肩に置いた手に軽い力をこめて、次の動きを示唆する。 怜子は、視線を下へと向けたまま、一度は首を横に振ったが、 「おねがいしますよ」 「…………」 猫撫で声のねだりとともに再度促されると、詰るような眼で志藤の顔を一瞥して。 ゆっくりと膝を折って、その身体を沈みこませていった。 濡れた床に膝をつけば、その鼻先に、雄渾な牡肉が鎌首をもたげるというかたちになって。怜子は我知らず“……あぁ”とあえかな声を洩らして胴震いを走らせた。 改めて端近に眺める、その魁偉なまでの逞しさ、凶悪なフォルムは、直ちに肉体の記憶と結びつく。今夜すでに一度その肉の凶器を迎え入れ、久方ぶりにその破壊力を味わわされていた怜子だったが。このときにより強く想起されたのは、もっと古い記憶だった。突然の英理の介入によって志藤との関係が途絶する直前の頃の。ずるずると秘密の逢瀬を続ける中で否応なくこのはるか年若な男の欲望に泥まされ、長く眠らせていた官能を掘り起こされて。毎度、酷烈なほどの肉悦に痴れ狂わされていた頃の。 結局……自分は、その記憶に呪縛されたまま。それを忘れ去ることが出来ず、逃れることも出来ずに。 その呪縛のゆえに、愚かな選択を重ね、醜態を繰り返して。無様さを上塗りしつづけて。 挙句、こうしてまた、この男の前に跪いている。いまや娘の夫となった男の前に。 救いがたいのは、そんな自責を胸に呟いて、しかしそこから脱け出そうという意志が、もう少しも湧いてこないことだった。自ら飛びこんだ、この陥穽の底にあって。無益で無様なばかりの抗いを捨て去ることに、開き直った落ち着きさえ感じて。 こんなにも――自分の堕落ぶりは深かったのだと、思い知ってしまえば。 「……これが…」 恨めしさを声に出して呟いて、眼前の巨大な肉塊を睨みつける。すべての元凶、などとはあまりに下卑た言いようだし、またぞろな言い訳になってしまうようだが。まったくのお門違いでもないだろう。その並外れた逞しさを見せつける男根が、須崎怜子を、有能な経営者たる才女を、破廉恥な堕落へと導いた若い牡の力の象徴であることは間違いなかったし。 ギュッと、握り締めた手指に力をこめる。指を跳ね返してくる強靭さが憎らしい。その剛さ、逞しさが。 その奇怪な感情に衝き動かされるように、顔を寄せていった。そのような心理の成り行きでは、まずは唇や舌で戯れかかる、という気にはならずに。切っ先の赤黒い肉瘤へと、あんぐりと大開きにした口を被せていく。 「おっと。いきなりですか」 頭上から志藤の声が降ってくる。がっつきぶりを笑うという響きを含ませて。 そんなのじゃない、と横に振られる首の動きは小さかった。口に余るようなモノを咥えこみながらでは、そうならざるを得ない。そして意識はすぐに口内を満たし尽くすその肉塊に占められていく。目に映し手指に確かめた、その尊大なまでの逞しさ凶悪な特長を、今度は口腔粘膜に味わって。 浴室に闖入してきてから、ほとんど怜子の身体ごしにしかシャワーを浴びていない志藤の股間には、微かにだが生臭いような匂いが残っていた。リヴィングでの慌しい交わりの痕跡。それを鼻に嗅いでも怜子に忌避の感情は湧かず、ただその身近な質の臭い、鼻を突く女くささを疎ましく感じて。別の臭気を嗅ぎ取ろうとするように鼻孔をひくつかせながら、首を前後に揺らしはじめる。 やはり一年数ヶ月ぶりの口戯。往時の志藤との関係においても、数えるほどしか経験しなかった行為だ。狎れを深める中で、執拗な懇請に流されるという成り行きで、幾度かかたちばかりにこなしたその行為を、いまの怜子は、 「ああ、すごいな」 と、志藤が率直な感嘆を呟いたほどの熱っぽさで演じていた。荒く鼻息を鳴らし、卑猥な唾音を響かせて。まさに、咥えこむなり、といった性急さで没入していって、そのまま熱を高めていく。抗いがたい昂ぶりに衝き動かされて淫らな戯れに耽溺しながら、その激しい行為が口舌にもたらす感覚にまたいっそう昂奮を高めるという循環をたちまちのうちに造り上げて。 いっぱいに拡げた唇に剛茎の図太さ強靭さをまざまざと実感すれば、甘い屈従の情感に背筋が痺れた。張り出した肉エラに口蓋を擦られると、やはり痺れるような快美な感覚が突き上がった。えずくくらいに呑みこみを深くしても、なお両手に捧げ持つほどの余裕を残す長大さを確かめれば、ジンと腹の底が熱くなって、膝立ちに浮かせた臀をうねらせた。唾液は紡ごうと意図するまでもなく止め処もなく溢れ出て、剛茎に卑猥な輝きをまとわせ、毛叢を濡らし、袋にまで垂れ流れた。唾の匂いと混じって色濃く立ち昇りはじめる牡の精臭を怜子は鼻を鳴らして深々と嗅いで、朱に染まった貌に陶酔の気色を深くした。 シャワーは志藤の手で向きをずらされ、ふたりの身体から外れて、空しく床を叩いている。その音を背景に、艶めいた息遣いと隠微な舐めしゃぶりの音がしばし浴室に響いて。 うむ、と快美のうめきを吐いた志藤が手を伸ばして、烈しい首ふりを続ける怜子を止めた。そして、ゆっくりと腰を引いて、剛直を抜き出していく。熱い口腔から抜き取られた巨根が、腹を打つような勢いでビンと反り返った。 野太いものを抜き去られたかたちのままぽっかりと開いた口で、新鮮な空気を貪るように荒い呼吸をつきながら、怜子は数瞬己が唾液にまみれた巨大な屹立を見つめて。それから、上目遣いに志藤の顔を見やった。 「このままだと、社長の口の中に出してしまいそうだったんで。素晴らしかったですよ」 「…………」 賞賛の言葉を口にして、そっと頬を撫でてくる志藤を、疑いの目で見上げて。また、鼻先に揺れる肉塔へと視線を戻す。 確かに……若い牡肉はさらに漲りを強めて、獰猛なまでの迫力を見せつけてくる。 (……ああ……なんて…) 畏怖にも似た情感に、ゴクと口内に溜まった唾を呑みくだして。そのさまを見れば、志藤が自分の口舌の行為にそれなりの快美を味わったというのも事実なのだろうが、と思考を巡らせて。 そこでやっと、その懇ろな愛撫の褒美のように頬を撫でられているという状態に気づいて、はっと顔を逃がした。それから、これも今さらながらに、夢中で耽っていた破廉恥な戯れを突然中断された、そのままの顔を見られ続けていたということに思い至って。俯きを深くして、乱暴に口許の涎をぬぐった。 やはり、そういうことなのだ、と悔しさを噛みしめる。これも、この男の悪辣な手管のひとつなのだ。我を忘れた奔騰のさなかに、急に自意識を呼び覚まさせる。意地の悪い、焦らし、はぐらかしだった。 と、理解して。しかしその悔しさが、反発や敵意に育ってはいかない。ズブと、また深く泥濘へと沈みこんでいくような感覚を湧かせて。 そも、その中断を、焦らされた、はぐらかされた、と感ずること自体が、志藤の手に乗っているということだった。ジリジリと情欲を炙られ続けるといった成り行きの中で。 涎を拭った指先は、そっと唇に触れていた。そこに宿った、はぐらかされたという気分――物足りなさ、を確かめるように。そして、横へと逃がされていた視線は、いつしか前方へと舞い戻っていた。魁偉な姿を見せつける牡肉へと。 そんな怜子のさまを愉しげに見下ろしていた志藤が、つと腰をかがめ、両手を脇の下に差しいれて立たせようとする。その腕に体の重みを預けながら、怜子はヨロリと立ち上がった。 立位で向かいあうかたちに戻ると、志藤は怜子のくびれた腰から臀へと、ツルリと撫でおろして、 「このままここで、ってのも愉しめそうですが」 「…………」 「やっぱり、落ち着かないですね。二階に上がりましょう」 怜子の返答は待たずにそう決めて。シャワーを止めた。この場での一幕を伴奏しつづけた水音が止む。 さあ、と片手をかざして、志藤が怜子を促す。次の舞台への移動を。 「…………」 無言のまま、怜子はそれに従って、ドアへと向かった。
脱衣所に出て。 おのおの、バスタオル――英理によって常に豊富に用意されている清潔なタオル――で身体を拭いて。 しかし着替えまでは用意されていない。今夜の場合は。怜子の着衣一式、皺になったスーツとその中に包みこまれた下着やストッキングは、丸めて脱衣籠に放りこまれてあった。 仕方なしに、もう一枚とったタオルを身体に巻こうとした怜子だったが、 「必要ないでしょう」 そう言った志藤にスルリと奪い取られてしまった。 「今夜は、僕らふたりきりなんですから。このままで」 「…………」 一瞬、詰るように志藤を睨んだ怜子だったが。微かな嘆息ひとつ、ここでも指示に従って。素足を踏んで、裸身を脱衣所のドアへと進めて。 そこで振り返った。湯上りの滑らかな背肌と豊臀の深い切れこみを志藤へと向けて、顔だけで振り向いて、 「今夜だけよ」 そう云った。せいぜい素っ気ない声で。 「ええ。わかってますよ」 志藤が答える。失笑はしなかったが、笑いを堪えるという表情は隠さずに。 それが妥当な反応だろう。怜子とて、その滑稽さは自覚しないわけがなかった。この期におよんで。こんな姿で。 それでも彼女としてはそう言うしかなかった。どれだけ無様な醜態を重ね、ズルズルと後退を続けたあとだろうと、すべてを放擲するわけにはいかないではないか、と――。 薄笑いを浮かべる男に、怨ずるような視線を送って顔を戻すと、怜子は脱衣所のドアを開け放った。
ひんやりと殊更に大きく感じた温度差に竦みかかる足を踏み出して、廊下に出た。 裸で共用スペースに出るなど、かつて一度もしたことのない振る舞いだった。家にひとりきりのときにも。羞恥と後ろめたさに胸を刺されながら、覚束ぬ足取りで玄関ホールへと進む。ペタリペタリと、湿りを残した足裏に床を踏んでいく感触に不快な違和感を覚えながら、より明るい空間へと。高い天井からの柔らかな色の照明が、このときには眩いような明るさに感じられて。その光に照らし出されたホールの景色、日々見慣れた眺めを目にした怜子が思わず足を止めたのと、 「ああ、ちょっと、そのままで」 少し距離を置いて後をついてくる志藤がそう声を掛けたのは、ほぼ同時だった。 日常のままの家内の風景の中(それも玄関先という場所)に、一糸まとわぬ裸身を晒しているという非現実感が怜子の足を止めさせた。志藤の指示は、無論その異常な光景に邪まな興趣を感じて――なにしろ、豊艶な裸身を晒しているのは、平素はクール・ビューティーとして知られる辣腕の女社長であり、この家の女主人なのだ――じっくりとその珍奇な絵図を鑑賞しようとする意図からだった。 そんな思惑は見え透いていたから、怜子はそれを無視して歩みを再開し、階段へと向かった。 指示を黙殺された志藤も、特に不満を言うこともなく後を追った。怜子が西側の階段、自室へと向かうルートを選んだことにも、別に異議はなかった。多分、そうなるだろうと思っていた。足取りを速めたのは、もちろん階段を昇り始めた怜子を、ベストな位置から眺めるためだった。 「……おお…」 急いだ甲斐があって、間に合った。狭く、やや急角度な階段を上がっていく怜子の姿を、数段下のまさにベスト・ポジションから仰ぎ見て、感嘆の声を洩らした。 どうしたって、まず視線はその豊臀へと吸い寄せられる。下から見上げる熟れた巨臀は、さらにその重たげな量感が強調されて、弩級の迫力を見せつけてきた。そして、はちきれんばかりの双つの臀丘は、ステップを踏みのぼる下肢の動きにつれて、ブリッブリッと扇情的に揺れ弾んで、そのあわいの深い切れこみの底の暗みを覗かせるのだった。 陶然と志藤は見上げていたが、その絶景を味わい尽くすには階段はあまりに短かった。粘りつく視線を気にした様子の怜子が途中から動きを速めたので、鑑賞の時間はさらに短縮された。その分、セクシーな双臀の揺動も派手になったけれど。 ああ、と思わず惜しむ声をこぼして、志藤も後を追った。足早に階段を昇りきった怜子の裸の足裏の眺めに目を引かれた。働く女として長年高いヒールを履き続けている影響なのか、怜子の踵はやや固くなっているように見えて。今さらのようだが、その些細な特徴に気づいたことも、またひとつこの美貌の女社長の秘密に触れたってことじゃないか、などという自己満足を湧かせながら。 階上に上がって、通路の奥の怜子の私室へと向かう。手前の慎一の部屋の前を行きすぎるとき、怜子は顔を逆へと背けた。志藤は、無論なんの感慨もなく、今夜は無人のその部屋の前を通過する。 逃げこむ、というような意識があったのだろうか、自室に辿りつくと怜子は逡巡もなくドアを開けて中へと入った。志藤も悠然とそのあとに続いて。 入室すると、やけに慎重な、確実を期すといった手つきで、ドアを閉ざした。閉じられた空間を作った。 間接照明に浮かび上がった室内を見回して、 「社長の部屋になってから入るのは、初めてですね」 と云った。同居の開始以前、ここがまだ英理の部屋だった頃に一度だけ入室したことがあった。 入れ替えが行われて、当然室内の様相は、そのときとは変わっている。置かれているインテリアもすべて移動したものだし。物が少なく、すっきりとまとめられているところは似通っているが。 なにより、はっきりとした違いは、 「怜子社長の匂いがしますね。当たり前だけど」 広くとられた空間を、うろうろと裸で歩きまわりながら、志藤が口にしたその点だろう。両手を広げ、うっとりとその馥郁たる香りを吸いこんで。 「…………」 その香りの主は、むっつりとそんな志藤を見やっていた。壁際に置かれたドレッサーの側らに佇んで。暖色の照明が、その見事な裸体に悩ましい陰影を作って。その肢体を、三枚の鏡がそれぞれの角度から映している。チラリと、その鏡面に怜子の視線が流れた。 「ああ、さすがにいいクッションだな」 志藤が言った。断りもなく怜子のベッドに触れながら。セミダブルのサイズのベッドは、簡単に整えられた状態、怜子が今朝部屋を出たときのままだった。同居が始まってからも、この部屋の掃除は(立ち入りは)無用だと、英理には通達してある。 志藤が、大きく上掛けをめくった。現れ出たシーツは皺を刻んで、さらにはっきりと怜子の昨夜の痕跡を示す。その上に、志藤が寝転がる。ゴロリと大の字に。 その傍若無人な振る舞いに眉をしかめても、怜子に言うべき言葉はなかった。裸の男を部屋に招じ入れておいて、ベッドに乗られたと怒るのは馬鹿げているだろう。 志藤が仰向けのまま腰を弾ませて、マットの弾力を確かめる。恥知らずに開いた股間で、やはり恥知らずに半ばの漲りを保った屹立が揺れる。滑稽ともいえる眺めだった。 うん、と満足げに頷いて。顔を横に倒して、深々とピロウの匂いを嗅いだ志藤は、 「ああ、怜子社長の香りに包まれるようだ」 と、またうっとりと呟いた。 「向こうの、いまの僕らの部屋にも、最初の頃はこの香りが残ってたんですがね。いまでは、さすがに消えてしまいましたが」 そう続けて、首を起こして怜子を見やった。先ほどからの志藤の行為と科白に、不快げに眉根を寄せている怜子にもお構いなしに、 「その最初の頃に、英理が“残っているのは、香りだけじゃないわ”って云うんですよ。香りだけじゃなくて、怜子社長の、この一年間の……そのう、色々な感情、とか」 言い出しておいて、途中から奇妙に言いよどむ様子を見せる。その志藤に、 「……だいたい、想像がつくわ」 冷ややかな声で怜子はそう云って。 それから、傍らのドレッサーを見やった。体をまわし上体を屈みこませて、鏡に映した顔を覗きこんだ。ベッドの志藤のほうに、剥き身の臀を向ける態勢で。化粧の崩れを確認する。 本当は、部屋に入ってきたときから、それをしたかったのだ。タイミングを探していた。いまの志藤とのやりとりが切欠になったというなら、自分でも不可解だったが。 さほど酷い状態にはなっていなかった。常に控え目にと心がけているメイクは、見苦しいほどに崩れてはいない。ルージュだけは、ほとんど剥げ落ちてしまっていたが。 そもそも……シャワーを浴びたといっても、顔は洗っていなかった。髪も濡れているのは毛先だけだ。 なんのことはない、という話になってしまう。志藤の来襲までに、それをする時間がなかったわけではないのだから。 結局、唇に残ったルージュを拭い、鼻や額を軽くコットンではたいただけで、手早く作業を終えた。見苦しくなければそれでいい、と。 態勢を戻して、振り向く。愉しげに観察していた志藤と目を合わせて、 「……この一年の、私の恨みや後悔が残っている、部屋中にしみついている、って。そんなことを、あの子は言ったんでしょう?」 やはり、冷淡な声で怜子はそう訊いた。 「ええ? すごいな。さすが母娘ってことですかね」 志藤が感心する。一旦は言いよどんでおきながら、あっさりと怜子の推測が正解だと認めて。 「わかるわよ」 不機嫌に怜子は答える。同居を始めてからの英理の言動を思い出せば、そのくらいは容易に察しがつくと。“さすが母娘”などと、皮肉のつもりでないのなら、能天気に過ぎる言いようだ、と。 だが、意地悪くか、ただ無神経にか、持ち出された英理の名が、怜子の心に水を差し制動をかけたかといえば……そんなこともなかったのだ。改めて、いまの英理がどんな目で自分を見ているのかを伝えられ、この二ヶ月間に繰り返されてきた挑発的行動を思い返せば、現在のこの状況への罪悪感は薄れていく。 そもそも、その状況、今夜のなりゆき自体が、英理の企みによるものであるのならば――と、弁解じみた呟きを胸におとす。その前提を確認すれば、疎ましさと反発が湧き上がったけれど。 「実際、どうなんです? この寝心地のいいベッドは、怜子社長の哀しみや寂しさを知ってるんですか? この部屋にも、」 「知らないわ」 まくしたてられる志藤の言葉を遮った声には、不愉快な感情が露わになった。 「ああ、すみません。はしゃぎすぎましたね」 志藤が上体を起こして頭を下げた。居住まいを正す、というには、股間をおっぴろげたままの放埓な姿勢だったが。 「こうして、社長の部屋に入れたのが嬉しくて、つい。以前は殺風景なホテルの部屋ばかりでしたから」 「……当然でしょう、それは」 「そうなんですけど。だからこそ念願だったわけでね。いつか、怜子社長のプラ���ベートな空間で愛しあえたらっていう思いが。それが叶って、はしゃいでしまったんです」 「……それはよかったわね」 冷ややかに。志藤の大袈裟な喜びぶりに同調することはなく。それでも、そうして言葉を返すことで、会話を成立させてしまう。 この狎れ合った雰囲気はなんなのか、と怜子は胸中にひとりごちる。この部屋に入った瞬間から、それまでの緊迫した感情が消えてしまったことに気づく。それは、裸で家中を歩かされるという破廉恥な行為の反動でもあったのだろうが。 同じような心理の切り替わりを過去にも経験していた。一年以上前、志藤との密やかな関係が続いていた頃だ。周到に人目を警戒した待ち合わせからホテルに到着し、“殺風景な部屋”に入ってドアを閉ざすと、怜子はいつもフッと張り詰めた緊張が解けるのを感じたものだった。どれだけ、はるか年若な男との爛れた関係に懊悩と抵抗を感じていようと、その瞬間には、ほっと安堵の感情を湧かせていた。無論それは、なんとしても事実を秘匿せねばならないという思いの故だったわけだが。 そう、当時とは状況は変わってしまっている。もはや、閉ざしたドアに、守秘の意味はないというのに。 「それに、あの頃と違って、今夜は時間を気にする必要もないわけですからね。朝まで、たっぷりと愉しむことが出来るんで��から」 「…………」 愉しげな志藤の科白に、体の奥底のなにかが忽ちに反応するのを感じる。“朝まで、たっぷりと”という宣告に。かつての限られた時間の中の慌しい行為でも、毎回自分に死ぬような思いを味わわせたこの剛猛な牡が、と戦慄する。 つまりは、肉体の熱は少しも冷めてはいないのだった。浴室での戯れに高められたまま、裸での行進という恥態を演じ、この部屋での志藤の振る舞いに眉をひそめ、不愉快な会話に付き合うという中断を挟んだあとにも。 であれば、この部屋に入ってからの奇妙な心の落ち着きも、単に最も私的な空間へ逃げこんだという安心感によるのではなくて。ついに、ここまで辿り着いたという安堵がもたらしたものということになるのではないか。迂遠な、馬鹿馬鹿しいような段階を踏んで――クリアして――ようようこのステージに到着したのだ、という想いが。あとは、もう――――。 さあ、と志藤が手招く。ベッドの上、だらしなく脚を開いて座ったまま。その股座に、十全とは云わぬが屹立を保った肉根を見せつけて。 「……我が物顔ね…」 詰る言葉は、どこか漫ろになった。双眸に、ねっとりとした色が浮かんで。 ざっくりと、ブルネットの髪を手櫛で一度掻き上げて、怜子は足を踏み出す。豊艶な裸身を隠すことなく、股間の濃い叢も、重たげに揺れる巨きな乳房も曝け出して。ゆっくりと、娘婿たる男が待ち構えるベッドへと歩み寄った。 乗せ上げた裸の膝に、馴染んだ上質の弾力がかえってくる。スウェーデン製のセミダブルのベッドは、六年前の離婚の際に買い換えたものだ。だから、このベッドが怜子以外の人間を乗せるのも、二人分の重みを受け止めるのも、今夜が初めてということになる。 抱き寄せようとしてきた志藤の手をかわして、腕を伸ばす。その股間のものを掴んで、軽くしごきをくれた。 「おっ?」 「……続きをするんでしょう…」 そう云って、体を低く沈めていって、握りしめたものに顔を寄せた。 「なるほど。再開するなら、そこからってわけですか」 そう言いながら、志藤の声にはまだ意外そうな気色があった。そんな反応を引き出したことは小気味よかったが、それが目的だったわけではない。 先の浴室での行為で知りそめた口舌の快美、突然の中断につい“物足りない”と感じてしまった、その感覚を求めて、というのも最たる理由ではなかった。 あのときに怜子が飽き足りぬ思いを感じてしまったのは、“このままだと、口の中に出してしまいそうだったので”という志藤の言葉が、まったくのリップサービスであることが明白だったからだ。 当然な結果ではあった。そのときの怜子は、ひたすら己が激情をぶつけるばかりで、男を喜ばせようという思いもなかったのだから。だが、たとえ奉仕の意識が生じていたとしても、繰り出すべき技巧など、彼女にはなかった。無理もないことだ、数えるほどの、それも形ばかりにこなしたという経験しかなかったのだから。 もし……過去の志藤との関係が途絶することなく続いていたなら、違っただろう。最初の峻拒から、済し崩しに受け容れさせられたという流れの延長線上に。怜子は徐々に馴致を受けて、男への奉仕の技巧を身につけることになっただろう。 その練達の機会を逸してしまったことを、まさか惜しいとは思わない。思うはずがなかった、のだが。 だったら……と、怜子は考えてしまったのだった。自分が無我夢中で演じた狂熱的な行為にも悠然たる表情を崩さない志藤を見上げたあのときに。瞬間的に、直感的に。 だったら……その時間を――自分が思いもかけぬ成り行きで、この男と訣別してからの一年間を、彼のそばで過ごしたあの子は。日々の懇ろな“教育”を、過去の自分とは比ぶべきもない熱心さで受け入れたであろう、あの子は。いまではどれほどの熟練した技巧を身につけたのだろうか? と。 さぞかし……上達したことだろう、と確信する。こんな男に、それだけの期間、じっくりと仕込まれたならば。 そう、じっくりと。ふたりだけの濃密な時間の中で。自分が、ひとり寂寥を抱いて過ごしていた間。 か黒き感情が燃え立つ。ずっと、この発露のときを待っていたというように腹の底で燃え上がって、怜子を衝き動かす、駆り立てる。 鼻を鳴らして、深く牡の匂いを嗅いで。舌を伸ばしていく。長い脚を折って、志藤の両脚の間に拝跪するような形になって。 赤黒い肉瘤の先端、鈴口の切れこみに舌先を触れさせる。伝わる味と熱にジンと痺れを感じながら、舌を動かしていく。我を忘れてむしゃぶりつくだけの行為にはしたくないのだ、今度は。 ああ、と頭上で志藤が洩らした快美の声、それよりもググッと充実ぶりを増していく肉根の反応に励まされて、怜子は不慣れな舌の愛戯を続けていく。たちまち漲りを取り戻した巨根は、再び多量の唾液に塗れて、淫猥な照りと臭気を放った。 懸命に怜子は舌を蠢かせた。少しでも、競合相手との“差”を縮めたくて。なればこそ殊更に拙劣に思えてしまう己が行為に、もどかしさを噛みしめながら。 志藤が怜子の髪を掻きあげて、顔を晒させる。注がれる視線を感じても、怜子は“見ればいい”という思い入れで、いっそう行為に熱をこめていった。 はしたなく伸ばした舌で男性器を舐めしゃぶる痴態、初めて見せるその姿の新奇さを味わうのであろうと。普段の取り澄ました顔と、いまの淫らな貌とのギャップを愉しむのであろうと。娘婿のペニスにしゃぶりつく義母、という浅ましさを嗤うのだろうと。とにかく、この姿態を眺めることで志藤が味わう感興が、自分の稚拙な奉仕を少しでも補うのであれば、という健気なほどの思いで。 それなのに。 「ああ、感激ですよ」 と志藤は嬉しげに云って。それまではよかったのだが、 「でも、どうしたんです? 以前は、あんなに嫌がっていたのに」 今さら、そう訊いて。さらには、 「もしかして……他の誰かの、お仕込みですか?」 「…………」 舌の動きを止めて、怜子は志藤を見上げた。 「いや、そうだとして、別に僕がどうこういう筋合いじゃないですけど。ただ、もしそうなら“部屋やベッドに怜子社長の寂しさが染みついてる”なんて、とんだ見当違いな言いぐさだったな、って」 志藤は言った。拘りのない口調で。 「………さあ。どうかしらね」 曖昧な答えを、不機嫌な声で返して。怜子は視線を落とした。知らず、ギュッと強く握りしめていた剛直に目を戻して。 あんぐりと大開きにした唇を被せていった。ズズッと勢いよく半ばまで呑みこんで、そのまま首を振りはじめる。憤懣をぶつけるように。 「おお、すごいな」 聴こえた志藤の声は、ただ快感を喜ぶ気色だけがあった。追及の言葉を重ねようともせずに。 そもそも、さほど本気の問いかけでもなかったのだろう。怜子の変貌ぶりを目にしてふっと湧き上がった、疑念というよりは思いつきを口にしただけ。だから深刻な感情などこもらず。 それが怜子には悔しかったのだった。疑われたことが、ではなく、ごく気軽にその疑惑を投げかけられたことが。“他の誰か”と云った志藤の口ぶりに、嫉妬や独占心の欠片も窺えなかったことが。 自分は常に志藤の向こうに英理の存在を感じては、いちいちキナ臭い感情を噛みしめているというのに――。 “僕がどうこういう筋合いじゃない”などと、弁えたような言いぐさも気に入らなかった。正論であれば余計に。今さら、この期におよんで、と。 悔しさ腹立たしさを、激しい首振りにして叩きつける。突っ伏した姿勢で、シーツに圧しつけた巨きな乳房の弾力を利用するようにして。 口腔を満たし尽くす尊大な牡肉。灼けつくような熱と鋼のような硬さ。たとえ悔しまぎれに歯を立てようとしても、容易く跳ね返されてしまうのではないかと思わせる強靭さが憎たらしい。 憎くて、腹立たしくて、悔しくて。どうしようもなく、肉が燃える。 いつしか、苛烈なばかりだった首振りは勢いを減じて。怜子の舌は、口中で咥えこんだものに絡みつく蠢きを演じていた。 えずくほどの深い呑みこみから、ゆっくりと顔を上げていく。ブチューッと下品な吸着の音を響かせながら、肉根の長大さを堪能するようにじわじわと口腔から抜き出していって。ぷわっと巨大な肉笠を吐き出すと、新鮮な呼吸を貪るいとまも惜しむようにすかさず顔を寄せていった。多量に吐きかけた涎が白いあぶくとなって付着している肉根に鼻頭を押し当てて直に生臭さを嗅ぎながら、ヴェアアと精一杯に伸ばし広げた紅舌を剛茎へと絡みつかせていくのだった。淫熱に染まった瞼の下、半ば開いた双眸に、どっぷりと酩酊の色を湛えて。 「ああ、いいですよ。怜子社長の舌」 熱烈な奉仕を受ける志藤はそんな快美の言葉を吐きながら、己が股座に取りついた麗しい義母の姿を眺めおろして。豊かな肢体を折りたたむようにした態勢の、滑らかな背中や掲げられた臀丘を撫でまわしていたが。 やがてゆっくりと、股間は怜子に委ねたまま、上体を後ろに倒していって、仰臥の姿勢に変わった。 「僕からも、お返ししますよ。そのまま、おしりをこちらにまわして、顔を跨いできてください」 「…………」 意図を理解するのに時間がかかった。 いわゆるシックスナインの体勢になれと志藤は指示しているのだった。それも、女が上になったかたちの。 「……いやよ」 短く、怜子は拒絶の言葉をかえした。かつての志藤との関係の中でも経験のない行為だった。その痴態を思い描くだけでも、恥ずかしさに首筋が熱くなる。 「今さら恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか、僕と社長の間で。やってみれば愉しめますよ、きっと。社長の熱い奉仕の御礼に、僕の舌でたっぷり感じさせてあげますよ」 ペラペラとまくしたてて、長く伸ばした舌の先で、宙に8の字を描いてみせる。その卑猥な舌先の動きに、怜子は目を吸い寄せられた。 「英理も、このプレイが好きなんですよ。愛を交わしてるって実感が湧くと言って。だから、怜子社長もきっと気に入りますよ」 「……なにが“だから”よ」 そう呟いて。しかし、のろのろと怜子の身体は動き始める。淫猥な舌のデモンストレーションと、科白の中に盛りこまれた気障りなひとつふたつの単語と、より効果を及ぼしたのは、どちらであったか。 突っ伏していた裸身がもたげられ、膝が男の脚を跨ぎ越して。そのまま、下半身を志藤の頭のほうへと回していく。 顔を跨ぐ前には躊躇をみせたが、さわりと腿裏を撫でた志藤の手に促されて、思い切ったように片脚を上げた。オス犬のマーキングのごとき恥態を、ニヤニヤと仰ぎ見る志藤の眼にさらして、 「ああっ」 淫らな相互愛撫の体勢が完成すると、怜子は羞辱の声をこぼして、四つ這いに男を跨いだ肢体の肉づきを震わした。 「ああ、絶景ですよ」 大袈裟な賛嘆の声を志藤が上げる。怜子の、はしたなく広げた股の下から。 「ふふ、大きな白い桃が、ぱっくりと割れて」 「……いやぁ…」 弱い声を洩らして、撫でさすられる臀丘をビクビクと慄かせる。戯れた喩えに、いま自分が晒している痴態を、分厚い臀肉をぱっくりと左右に割って秘苑の底まで男の鼻先に見せつけているのだということを、改めて突きつけられて。 「こんなに濡らして。おしゃぶりしながら、社長も昂奮してくれてたんですね?」 「……あぁ…」 「ああ、それにすごい匂いですよ。熟れたオンナの濃厚な発情臭、クラクラします」 「ああっ、やめて」 ネチネチとした言葉の嬲りにも、怜子はやはりか弱い声をこぼして、頭を揺らし腰をよじるばかり。志藤の意地悪い科白が、しかし偽りではなく、観察したままを述べているのだと判ったから。自覚できたから。 そして、恥辱に身悶えながら、怜子はその恥ずかしい態勢を崩そうとはしなかった。ひと通りの約束事のように言葉での嬲りを済ませた志藤が首をもたげて、曝け出された女裂へと口を寄せるのを察知すると、アアッと滾った叫びを迸らせて。男の顔を跨いだ逞しい太腿や双臀の肉づきをグッと力ませる。 息吹を感じた、その次の瞬間には、ピトリと軟らかく湿ったものが触れてきた。あられもない開脚の姿勢に綻んだ花弁に柔らかく触れた舌先が、複雑な構造をなぞるように這いまわって、纏わる女蜜を舐めずっていく。まずは、と勿体をつけるような軽い戯れに、 「……あぁ…」 怜子は蕩けた声をこぼして、涎に濡れた唇を震わした。男を跨いだ四肢から身構えの力みが消え、ぐっと重心が低くなっていく。 クンニリングスという行為自体が、これまでほとんど味わったことがないものだった。無論、怜子が拒んでいたからだったが。なれば、いま破廉恥な態勢で無防備に晒した秘裂に受ける男の舌の感触は、新鮮な刺激となって、すでに淫熱を孕んだ総身の肉を蕩かす。指とも違った優しく柔らかな接触が、ただ甘やかな快美を生んで、気だるく下肢を痺れさせるのだった。 だが、そのまま甘ったるい愉悦に揺蕩っていることを許されはしなかった。 ヒイッと甲走った叫びを上げて顎を反らしたのは、充血した肉弁を舐めずり進んだ舌先が女芯に触れたからだった。やはりぷっくりと血を集めた大ぶりな肉芽を、根こそぎ掘り起こすように、グルリと舌を回されて。峻烈すぎる感覚に、咄嗟に浮かし逃がそうとした臀の動きは、男の腕力に封じこまれて。容赦ない舌の蹂躙に、怜子はヒイヒイと悶え啼くばかりだったのだが。つと、志藤は、真っ赤に膨れ上がった肉真珠から舌先を離して、 「���互いに、ですよ」 と、優しげな声で言った。 云われて、難儀そうに眼を開く怜子。その眼前に、というより、男の股間に突っ伏した顔のすぐ横に、相変わらず隆々と屹立する長大な男根。ふてぶてしく、尊大に。獰悪な牡の精気を放射して。 両腕を踏ん張り体勢を戻して、大きく開いた口唇を巨大な肉瘤に被せていく。途端に口腔を満たす熱気と牡臭。反射的に溢れ出す唾液と、剛茎に絡みついていく舌。 「そう、それでいいんです」 傲岸にそう告げて、自身も舌の動きを再開する志藤。忽ち、怜子の塞がった口中で弾ける悦声。 ようよう、その態勢にそぐった相互愛撫が始まって。しかしそれは、拮抗したものにはならない。互いの急所に取りつきながら、攻勢と守勢は端から明らかで。 この娘婿の、女あしらいの技巧、女のカラダを蕩けさせ燃え上がらせる手管のほどを、怜子はまたも存分に思い知らされることになった。緩急も自在に秘裂を嬲る志藤の舌先は、悪辣なまでの巧緻さを発揮して。ことに、ひと際鋭敏な肉真珠に攻めが集中するときには、怜子は健気な反撃の努力さえ放棄して野太い剛直を吐き出した口から、はばかりのない嬌声を張り上げるのだった。そうしなければ、肉の悦楽を叫びにして体の外へ放出しなければ、破裂してしまうといった怖れに衝かれて。 そして、受け止めきれぬほどの快楽に豊満な肢体を悶えさせ、嫋々たる啼泣を響かせながら、怜子はその胸に熱い歓喜の情感をも湧かせていた。“愛を交わしてる実感”と、英理がこの痴戯を表したという言葉を思い起こし噛みしめて。確かに、互いに快楽の源泉を委ねあって口舌の愛撫を捧げあうこの行為には、そんな感覚に陥らせる趣向があった。懇ろな、志藤の舌の蠢きには“愛”とはいわぬまでも、確かな執着がこもっていると感じられて、怜子の胸に熱い感慨を掻き立てるのだった。 そんな心理のゆえだったろうか、 「……ああ……いい……」 ねっとりと、舌腹に包みこむように、また肉珠を舐め上げられたとき、怜子は快美をはっきりとした言葉にして吐き出していた。我知らず、ではなく、意識的に。 フッと、臀の下で志藤が笑う気配があって、 「言ったとおり、気に入ってくれたみたいですね」 愉しげにそう云って、 「ここも凄いことになってますよ。いやらしい蜜が、後から後から溢れ出して。ほら」 ジュル、と下品な音を立ててすすることで、溢出の夥しさを実証して、 「ああ、極上の味わいですね。濃厚で、芳醇で。熟成されてる」 「……あぁ…」 大仰で悪趣味な賞賛に、怜子は羞恥の声を返して。ブルリと揺らした巨臀の動きに、またひと滴の蜜液を、志藤の口へと零した。 淫情に烟った双眸が、鼻先にそそり立つ肉塊へと向けられる。赤黒い肉傘の先端、鈴口の切れこみからトロリと噴きこぼれた粘液に。 あなただって、と反駁の言葉を紡ぐ前に、口が勝手に動いていた。先端に吸いつき、ジュッと吸い上げる。その瞬間に鼻へと抜ける濃厚な精臭に酩酊の感覚を深めながら、剛茎を握った手指にギュッと力をこめて扱きたてる。もっと、と搾り出そうとする。 志藤が洩らした快美の呻きが怜子の胸を疼かせ、淫猥な作業にいっそうの熱をこめさせた。だが、そのすぐ後には、またジュルリと蜜汁を吸われる刺激に、喉奥でくぐもった嬌声を炸裂させることになる。 互いの体液を、欲望の先触れを啜りあうという猥雑な行為に耽りながら、怜子はまた“英理の言葉は正しい”という思いを過ぎらせていた。悔しさとともに。“あの子は、この愉悦を、ずっと――”と。そんな想念を湧かせてしまう、己が心のあさましさは、まだ辛うじて自覚しながら。そのドス黒い感情に煽り立てられて、いっそうの情痴に溺れこんでいく己が心と体を制御することまでは、もう出来ずに。
ともに大柄な体躯を重ね合った男女の姿を、壁際のドレッサーが映していた。汗みどろの肌を合わせ、互いの秘所に吸いつきあって、ひたすら肉悦の追求に没頭する動物的な姿を。 白く豊艶な肢体を男の体に乗せ上げた女が、また鋭い叫びを迸らせる。甲高い雌叫びの半ばを咥えていた巨大な屹立に直に吐きかけ、半ばを宙空に撒き散らした。隠れていた面が鏡面に映る。この瀟洒な化粧台の鏡が毎日映してきた顔、しかしいまは別人のように変わった貌が。淫情に火照り蕩け、汗と涎にまみれた、日頃の怜悧な落ち着きとはかけ離れたその様相を、鏡は冷ややかに映し出していた。 「……あぁ…」 男の顔の上で、こんもりと高く盛り上がった臀丘にビクビクと余韻の痙攣を刻みながら、怜子は弱い声を洩らした。 幾度目かの快感の沸騰をもたらして、志藤の舌はな��も蠢きを止めない。息を継ぐ暇も与えられず、怜子は目眩むような感覚に晒され続けた。これほどの執拗な嬲りは、かつての関係の中でも受けた記憶はなかった。当時のような時間の制限のない今夜の情事、“朝まで、たっぷりと”という宣告を志藤は���っそく実践しはじめたのだ、と理解して。どこまで狂わされてしまうのか、という怯えを過ぎらせながら、怜子は中断や休息を求める言葉を口にはしなかった。 爛れた愛戯に、際限なく高められていく淫熱、蕩かされていく官能。だが、その中心には虚ろがあった。 肉芽を嬲り続ける舌先は、しかしその攻めによって発情の蜜液を溢れさせる雌孔には触れようとしない。浴室での戯れ合いでそこに潜りこみ掻きまわした指は、悶えを打つ双臀を掴んだまま。 であれば、怜子の肉体に虚ろの感覚はいや増さっていくばかり。表層の快感を塗り重ねられるほどに、内なる疼きが際立っていって。無論すべて男の手管であることは承知しながら、怜子は眼前に反り返る尊大な剛肉に再び挑みかかっていくしかなかった。また唇に舌に味わう凶悪な特徴に、さらに肉の焦燥を炙られることまでわかっていても。その獰悪な牡肉こそが、それだけが、我が身の虚ろを満たしてくれるものだと知っていれば。 そうして、健気な奮戦は、あと数度、怜子が悦声を振り絞り肢体を震わすまで続いて、 「……ああっ、も、もうっ」 そして予定通りに終わった。ついに肉の焦燥に耐え切れなくなった怜子が、べったりと志藤の顔に落としていた臀を前へと逃したのだった。混じりあった互いの汗のぬめりに泳ぐように身体を滑らせて、腰に悩ましい皺を作りながら上体をよじり、懇願の眼を向ける。快楽に蕩けた美貌に渇望の気色が凄艶な迫力を添えて。 「いいですよ」 口許の汚れを拭いながら、志藤が鷹揚に頷く。頷きながら動こうとはせずに、迎えるように両腕を広げて。 その意味を理解すると、即座に怜子は動いた。反発も躊躇もなく。横に転がるように志藤の上から下りると、向きを変えて改めてその腰を跨いだ。示唆のとおり、騎乗位で繋がろうとする態勢になって。あられもなくガニ股開きになった両腿を踏ん張って、巨大な屹立へと向けて腰を落としていく。差し伸ばした手にそれを掴みしめ、照準を合わせるという露骨な振る舞いも躊躇なく演じて。灼鉄の感覚が触れたとき、半瞬だけ動きが止まったが、グッと太腿の肉づきを力ませて、そのまま巨臀を沈めていった。 「ああッ」 ズブリと巨大な先端を呑みこんで滾った声を洩らした、その刹那に、 (――たった、これだけのこと) そんな言葉が脈略もなく浮かび上がってきた。 「……あ……おお…」 沈みこませていった臀が志藤の腰に密着し、魁偉な肉根の全容を呑みこむと、怜子は低い呻きを吐いて。次いで、迫り上げてきた情感を堪えるために、ギッと歯を食いしばった。 臓腑を圧し上げられるような感覚。深く重い充足の心地。 身体を繋げるのは、今夜二度目だ。すでにリヴィングで、この長い夜の始まりの時点で情交を行い、怜子は絶頂にも達していた。 それなのに、いま“やっと”という感慨が怜子の胸を満たす。 と、志藤が、 「ああ。ようやく、ひとつになれたって気がしますね」 と云ったのだった。実感をこめた声音で。 「ああっ」 怜子が上げた声は歓喜の叫びだった。重たげな乳房を揺らしながら前のめりになって、両手を志藤の首にしがみつかせて、 「誰とも、してないわ」 泣くような声で、そう告げた。それは、さきの志藤の問いかけへの答えだった。“他の誰か”などという無神経な問いへの。そのときには、憤慨のままに返した曖昧な答えを、いまになって怜子は訂正したのだった。懸命な感情をこめて。 「嬉しいですよ」 志藤が笑む。そんなことは先刻承知といった顔で、 「ずっと、僕のことを待っていてくれたってわけですね」 傲慢な問いかけに、怜子は乱れた髪を揺らして頭を振った。縦にとも横にともつかず曖昧に。そのまま誤魔化すようにキスを求めた。 だが志藤は軽く唇を合わせただけで顔を逸らして、体を起こしていく。繋がったままの体位の変更、強靭な肉の楔に蕩けきった媚肉をゴリッと削られて、ヒッと喉を反らした怜子の身体を片手に抱きとめながら、対面座位のかたちをとる。やや不安定な態勢への変化に、怜子はさらに深く腕をまわして志藤の首にしがみつき、より強くなった結合感に熱い喘ぎを吐いた。志藤が顔を寄せれば、待ちかねたようにその口にむしゃぶりついていく。 卑猥な唾音と荒い鼻息を鳴らしての濃密なキスの最中に、志藤が大きく腰を弾ませた。上質なマットレスの反発を利した弾みは、直ちに繋がりあった部分に響いて、 「アアッ、ふ、深いぃっ」 生臭いようなおめきを怜子に振り絞らせる。 「ふふ、悪くないでしょう?」 愉しげに言って、志藤は両手に抱えこんだ巨臀を揺らし腰を跳ね上げて、深い突き上げを送りこむ。 「ん、ヒイッ、お、奥、刺さってっ」 「ええ、感じますよ。怜子社長の一番奥。オンナの源」 生々しい実感の吐露に、さらに煽り立てる台詞をかえして。双臀を抱えていた両手を、背と腰に撫で滑らせて、 「それに、このかたちだと、より愛しあっているって実感がわくでしょう?」 「ああっ、志藤くんっ」 歓喜に震える叫びを放って、ぎゅっと抱きついた腕に力をこめた。志藤が口にしたその実感を確かめるように抱擁を強くして、巨きな乳房を圧しつけ、背中や肩を愛しげに撫でまわす。若い男の逞しい体躯や硬い筋肉を、総身の肌を使って感じ取ろうとしながら、また口付けをねだっていく。 美しい義母の熱い求めに応じながら、志藤は“その呼び方も久しぶりだな”などと冷静な思考を過ぎらせて。熱烈に口に吸いついてくる怜子の頬越しに、壁際のドレッサーへと視線をやった。 鏡面に白い背姿が映し出されている。豊満で彫りの深い裸の肢体。ねっとりとした汗に輝く背中に乱れた髪を散らして。くびれた腰からこんもりと盛り上がる巨きくて分厚い臀が、淫らな揺れ弾みを演じている。男の腰を跨いだ逞しい両腿を踏ん張って、あられもなく左右に割った双臀の肉づきを、もりっもりっと貪婪な気色で歪ませながら、女肉を貫いた魁偉な牡肉を食らっている。不慣れな体位でありながら、淫蕩な気合を漲らせた尻腰の動きには、もう僅かにもぎこちなさは見受けられず。 戯れに、志藤が抱え直した巨臀をグリリとまわしてやれば、怜子の涎にまみれた口唇から音色の違った嬌声が噴きこぼれて。そして忽ちに、そのアクセントを取り入れていくのだった。鏡に映る熟れ臀の舞踊が、いっそう卑猥で露骨なものになっていく。ドスドスと重たげな上下動に、こねくるような円の動きを加えて。 「ああっ、いいっ」 自らの動きで、グリグリと最奥を抉りたてながら、怜子が快美を告げる。ギュッと志藤の首っ玉にしがみつき頬を擦りよせながら。 「僕もたまりませんよ。怜子社長の“中”、どんどん甘くなっていって」 偽りのない感覚を怜子の耳朶へと吹きかけながら、志藤は自分からの動きは止めていた。交接の運動はまったく怜子に任せて、その淫らな奮戦ぶりと溶解っぷりを眺め、実際にどんどん旨みを増していく女肉の味わいを堪能していた。 だから、 「――ああっ、ダメ、も、もうっ」 ほどなく、切迫した声を洩らして、ブルと胴震いを走らせはじめた怜子のさまを“追いこまれた”と表するのは適切ではなかっただろう。 「いいですよ。思いっきり飛んでください」 鷹揚に許しを与えて、だが志藤はそれに協力する動きはとらない。最後まで怜子ひとりの動きに任せて。 男の胡坐の中に嵌りこんだ淫臀の揺動が激しく小刻みになる。ひたすら眼前に迫った絶頂を掴みとろうとする欲求を剥き出しにして。そして、予兆を告げてから殆んど間もなく、 「あああっ、イクわ、イクぅッ――」 唸るような絶息の叫びを振り絞って、怜子は快楽の極みへと飛んだ。喉を反らし、汗に湿ったブルネットの髪を散らして。爆発的な愉悦、まさに吹き飛ばされそうな感覚が、男の体にしがみつかせた四肢に必死の力をこめさせた。 志藤もまた快美の呻きを吐きながら、熟れた女肉の断末魔の痙攣を味わっていた。この夜ここまでで最高の反応、蕩け爛れた媚肉の熱狂的な締めつけを満喫しながらであれば、ギリギリと背肌に爪を立てられる痛みも、腰を挟みこんだ逞しい両腿がへし折らんばかりの圧迫を加えてくるのも、愉快なアクセントと感じられた。ついに“本域”のアクメに到達した艶母が曝け出す悶絶の痴態、血肉のわななきと滾りを堪能して。 そして、その盛大な絶息の発作が鎮まりきらぬうちに、大きく腰を弾ませて突き上げを見舞った。 ヒイイッと悲鳴を迸らせて、志藤の腕の中で跳び上がるように背を伸ばし��怜子が、 「アアッ、ま、待って、まだ、イッて、待ってぇッ」 「いいじゃないですか。何度でも」 くなくなと頭を揺らして、しばしの休息を乞うのには、声音だけは優しく冷酷な答えを返して。膂力にものをいわせて、抱えた巨臀をもたげては落としを繰り返した。 無慈悲な責めに、忽ちに怜子は追い詰められた。ほぼ連続しての絶頂に追い上げられ、獣じみた女叫びを振り絞り、総身の肉置を痙攣させた。それからガクリと、糸が切れたように脱力して、志藤の肩に頭を落とした。 そこでようやく志藤は攻め手を止める。怜子の乱れ髪の薫りを嗅ぎながら、荒い喘ぎに波打つ背中を労うように撫でて。重たくなったグラマラスな肢体を、丁重に後ろへと倒させていく。半ば意識を飛ばした怜子は、されるがままだったが。背中がベッドを感じると安堵したような息を吐いて、さらに身体を虚脱させた。 態勢の変化に浅くなった結合、そのまま志藤は剛直を抜き取った。その刹那、朦朧たる意識の中で艶めいた微妙な色合いの声を洩らした怜子を愉しげに見下ろしながら、その膝裏に手を差し入れ、長く肉感的な両肢を持ち上げ、さらに腹のほうへと押しやる。 大柄で豊かな裸身が屈曲位の態勢に折りたたまれて、情交直後の秘苑が明かりの下に開陳される。濃密な恥毛は汗と蜜液にベットリと絡まり固まって肉土手にへばりついていた。熟れた色合いの肉弁は糜爛の様相でほどけ、その底まで曝け出している。媚孔は寸前まで野太いモノを咥えこんでいたという痕跡のままにしどけなく拡がって。そこから垂れ零れる淫蜜の夥しさと白く濁った色が、この爛熟の肉体の発情ぶりとヨガリっぷりをあからさまにしていた。まるですでに男の射精を受け止めたかのような有様だが、立ち昇る蒸れた臭気には、熟れきった雌の淫猥な生臭さだけが匂って。 「……あぁ…おねがい、少し休ませて…」 窮屈な態勢に、ようよう彼岸から立ち戻った怜子が懇願の言葉を口にした。薄く開いた双眸で志藤を見上げて。 「まだまだ。これからじゃないですか」 軽く怜子の求めをいなして、志藤が浮かせた腰を前へと進める。無論のこと、隆々たる屹立を保ったままの剛直を、開陳された女苑へと触れさせる。貫きにかかるのではなく、剛茎の腹で秘裂をヌラヌラと擦りたてながら、 「ようやく怜子社長のカラダもエンジンがかかってきたってところでしょう? 僕だって、まだ思いを遂げてませんしね」 「……あぁ…」 辛そうな、しかしどこか漫ろな声を零して。そして、怜子の視線はどうしようもなくそこへと、卑猥な玩弄を受けている箇所へと向かう。はしたない態勢に、これ以上なくあからさまにされた秘裂の上を、ヌルッヌルッと往還する肉塊へと。 「……すごい…」 思わず、といったふうに呟きが洩れた。その並外れた逞しさを改めて目に映し、淫らな熱を孕んだ部位に感じれば、つい今さっきまでの苛烈なまでの感覚も直ちに呼び起こされて。 「今度は僕も最後までイカせてもらいますよ」 「…………」 そう宣言した志藤が、片手に握った怒張の切っ先を擬して結合の構えをとっても、怜子はもう休息を求める言葉は口にしなかった。 膝裏を押さえつけていた志藤の手が足首へと移って、さらに深い屈曲と露骨な開脚の姿勢を強いた。羞恥と苦しさにあえかな声を洩らしながら、怜子の視線は一点に縫い止められていた。 真上から打ち下ろすような角度で、志藤がゆっくりと貫きを開始する。怜子はギリッと歯を噛みしばって、跳ね上がりかける顎を堪え、懸命に眼を凝らして、巨大な肉塊が己が体内に潜りこんでいくさまを見届けようと努めるのだったが。 休息を求めた言葉とは裏腹、ほんの僅かな中断にも待ち焦がれたといった様子で絡みついてくる媚肉の反応を味わいながらじわじわと侵攻していった志藤が、半ばから突然に一気に腰を叩きつけると、堪らず仰け反りかえった喉から獣じみたおめきをほとびらせて、 「ふ、深いぃッ」 生々しい実感を、また言葉にして吐き出した。宙に掲げられた足先が硬直して、形のよい足指がギュッとたわめられる。 「ええ。また奥まで繋がりましたよ。ほら」 そう言って、志藤が浮き上がった巨臀の上に乗せ上げた腰を揺する。それだけの動きに、またひと声咆えた怜子が、やっと見開いた眼で傲然と見下ろす男の顔を見やって、 「んん、アアッ、深い、ふかいのよっ、奥、奥までぇっ」 そう振り絞りながら、片手で鳩尾のあたりを掴みしめる。そこまで届いている、とは流石にありえないことだったが、それが怜子の実感であり。それをそのまま言葉にした女叫びには、その凄絶な感覚をもたらす圧倒的な牡肉への礼賛の響きがあった。そして、それほどに逞しく強靭な牡に凌される我が身への満悦、牝の光栄に歓喜するといった気色も滲んでいたのだった。忙しく瞬きながら、男の顔を仰ぎ見る双眸には、甘い屈服の情感が燃え立っていた。 そんな怜子の負けこみぶりを愉しげに見下ろして、志藤は仕上げにかかる。 最奥まで抉りこんだ剛直をズルズルと引き抜き、硬い肉エラで熱く茹った襞肉を掻き擦られる刺激に怜子を囀り鳴かせてから、ひと息に貫き通して、低く重い呻きを絞り出させる。べしっべしっと厚い臀肉を荒腰で打ち鳴らして、改めて肉根の長大さを思い知らせるような長い振幅のストロークを見舞えば、昂ぶりつづける淫熱に見栄も恥も忘れた義母はヒイヒイとヨガリ啼きオウオウと咆えながら、窮屈な姿勢に極められた肢体を揺らし、溶け爛れた女肉をわななかせて、必死に応えてきた。 だが、志藤の攻めが、深い結合のままドスドスと奥底を連打するものに切り替わると、 「アアッ、ダメ、私、またぁ」 もろくも切迫した声を上げて、もたげられた太腿の肥えた肉づきをブルブルと震わしはじめた。 と、志藤は抽送を弱めて、 「もう少し我慢してください」 そう言って、怜子の両脚を下ろし屈曲の態勢を直させて、体を前へと倒した。正常位のかたちに身体を重ねて、すかさず首を抱き唇を寄せてくる怜子に軽く応じてから、 「僕も、もうすぐなんで。一緒にイキましょう」 「……アアッ」 耳元に囁かれた言葉に、怜子は滾った声を放って、志藤の首にまわした腕に力がこもった。腰が震え、媚肉がキュッと収縮して咥えこんだモノを食い締めた。 だが志藤は、怜子が総身で示した喜びと期待に直ちに応えようとはせずに、 「ああ、でも、どうですかね」 と、思案する素振りを見せて、 「もちろん、いつものピルは用意してますけど。でも、いまや義理とはいえ母親になった女性に……ナカ出しまでしてしまうってのは、さすがに罪が深いかな?」 「ああっ」 と、怜子が上げた声は、今度は憤懣によるものだった。この期におよんでの見え透いた言いぐさ、底意地の悪さに苛立ったように頭を揺らして。そうしながら、素早くその身体が動いている。腕にはさらに力みがこもって、男の硬い胸を己が胸乳へと引き寄せ。解放されてベッドへと落ちていた両脚は、志藤の下半身へと絡みついていって、尻の後ろで足首を交差させたのだった。がっし、と。決して逃がさぬ、という意思を示して。 「わかりました」 志藤が頷く。すべて思惑どおりと満悦の笑みを浮かべて。 抽送がまた苛烈なものへと戻っていく。女を攻め立てよがり狂わせる腰使いから、遂情を目指したものへと気配を変じて。その変化を感じ取った怜子が高々と歓喜の叫びを張り上げて、 「来て、来てェッ」 あられもない求めの言葉を喚き散らした。娘婿たる男の精を乞いねだって、激しい律動へと迎え腰を合わせ、ぐっと漲りを強めた剛根を疼き悶える媚肉で食い締めるのだった。 「一緒に、ですよ」 ようよう昂ぶりを滲ませ、息を弾ませた声に念を押されれば、ガクガクと首を肯かせながら、 「は、早くぅっ」 切羽詰まった叫びを振り絞った。ギリギリと歯を食いしばって、臨界寸前にまで追い上げられた情感を堪える。男に命じられたから、ではなく、怜子自身の欲求、なんとしてもその瞬間を合致させたいという切実な希求が、僅かな余力を振り絞らせた。その必死の尽力が間断なく洩れ続ける雌叫びを異様なものとした。瀕死の野獣の唸りに、渾身の息みに無様に鳴る鼻音まで加わって。 平素の理知の輝きなど跡形もなく消失した狂態は、それほど長くは続かなかった。遂情を兆しているという志藤の言葉は偽りではなかったのだ。怜子の懸命の努力は報われ、願望は叶えられた。 低く重い呻きと同時に、最奥まで抉りこんだ剛直が脈動する。熱い波濤が胎奥を叩いて、その刹那に怜子が迸らせた咆哮は、やはり野獣じみて獰猛ですらあった。遠吠えのように長く長く尾を引いた。志藤の体にしがみつかせた両腕両脚が筋を浮き立たせて硬直する。 今夜ここまで欲望を抑えてきた志藤の吐精は盛大だった。熱狂的な雌孔の反応がさらにそれを助長した。揉みしぼるような女肉の蠕動を味わえば、志藤もまた“おおっ”と獣声を吐いて肉根を脈動させ、その追撃が怜子にさらなる歓悦の声を上げさせる。そんな連環の中に、こよなき悦楽を共有しあって。 やがて、ようやく欲望を吐き出し終えた志藤が脱力した体を沈ませた。重みを受けた怜子が微かな呻きを吐いて、男の背にまわした腕に一度ギュッと力がこもり、また弛緩していった。両脚も力を失って、ベッドへと滑り下りていった。 汗みどろの裸身を重ね、今度はしばし虚脱と余韻のときを共にして。 「……最高でした」 乱れ散らばったブルネットに顔を埋めたまま志藤が呟いた。率直な実感をこめた声で。 応えはない。 首を起こして見やれば、熱情に火照り淫らな汗に濡れた義母の面は、瞼を閉ざして、形のよい鼻孔と緩んだ唇を荒い呼吸に喘がせている。意識があるのかどうか判然としなかったが。 つと、その眦からこめかみへと、滴が流れた。 口を寄せ、チロリとその涙の粒を舐めとれば、ビクと微かな反応がかえって。 「これまでで、最高でしたね」 「…………」 今度は問いかけにして繰り返せば、うつつないままにコクと肯いた。 そっと唇を重ねる。強引な激しさも悪辣な技巧もない、ただ優しく触れるキスを贈れば、艶やかな唇は柔らかく解けて。 いまだ肉体を繋げたまま、義理の母親と娘婿は、快楽の余韻を引いた吐息を交わし合った
英理の特製ビーフシチューは今日も絶品の出来だった。 形ばかり志藤に付き合うつもりが、口をつければ空腹を刺激されてしまった。 「……こんな時間に食べてしまって」 結局少量とはいえ取り分けたぶんをほぼ食べ切って、日頃の節制を無にする行動だと後悔を呟く。 「いいじゃないですか。たっぷり汗をかいたあとだし」 「…………」 こちらは充分な量をすでに平らげた志藤が、ワインを飲みながら気楽に請け合う。いかにも女の努力���知らぬ男の無責任な言いぐさだったが。 不機嫌に睨みつけた怜子の表情は、志藤の言葉によって呼び起こされた羞恥心の反動だった。 たっぷりと激しく濃密なセックスに耽溺し、汗をしぼり体力を消耗して。そのあとに、空腹を満たすべく食事を(量はどうあれ、濃厚な肉料理を)摂っている。まるで動物の行動ではないか、と。欲求の充足だけを原理とした。 いまは、その爛れた媾いの痕跡を洗い流し、一応の身なりを整えていることが、せめてもの人がましさといえるだろうか。食事の前に再びシャワーを使って、いまはともにバスローブ姿で食卓についていた。 「……英理は主婦として完璧ね」 卓上に視線を落として、怜子はそう云った。美味しい料理は英理が作り置いていったもの。身にまとう清潔で肌触りのいいローブも英理が用意したものだ。 「そうですね」 「あなた、幸運だわ」 「それはもう、重々わかってますよ。いつも英理に言われてますから。こんな出来た嫁を手に入れた幸せを噛みしめろって。才色兼備で家事も万能、その上――」 ニッと、志藤は愉しげな笑みを浮かべて、 「美しくてセクシーな母親まで付いてくるんだから、と」 「…………」 「今夜こうして、その幸運を確認できたわけで。僕は本当に果報者ですよ」 ぬけぬけとそう言い放って満悦の表情を見せる志藤を、怜子はしばし無言で睨んで。ふうっと息を吐いて、感情を静めて、 「……今夜のことは」 軋るような声で言い出した。いま、やや迂遠な切り出しから告げようとしていた言葉を。 「弁解する気もないし、あなたを責める気もないわ。性懲りもなく、また過ちを犯した自分を恥じるだけよ。でも、こんなことは今夜かぎりよ」 「どうしてです? これは英理も望んでることなのに」 だから、別に“不義”を犯しているというわけでもない、と。 「……おかしいわよ、あなたたち」 「そうですかね? まあ、多少特殊な状況だとは思いますけど」 「……もう、いいわ」 嘆息まじりにそう言って、怜子は不毛な議論を打ち切った。 とにかく、告げるべき言葉は告げた、と。今夜の成り行きを、志藤との関係の再開の契機にするつもりなどないということ、志藤と英理の異常な企みに乗る気などないということは。 志藤は軽く首を傾げて、考える素振りを見せたが。その表情は、あまり真剣なものとは見えなかった。怜子を見つめる眼には、面白がるような、呆れるような色があった。 仕方がない、とは納得できてしまった。今夜、自分がさらした醜態を振り返れば。なにを今さら、と嘲られることは。 だが、他にどんな決断のしようがあるというのか? 狂乱のときが過ぎて、理���を取り戻したいまとなっては。 「本当にそれでいいんですか?」 志藤が訊いてくる。優しげな、気遣うような声で。 目顔で問い返しながら、その先の言葉はおよそ察しがついた。 「いえ、久しぶりに怜子社長と肌を合わせて、離れていた間に貴女が抱えこんでいた寂しさを、まざまざ感じとったというつもりになったもので。また明日から、そんな孤独な生活に戻ることを、すんなり受け容れられるのかな、って」 あくまで慇懃な口調で。いかにも言葉を選んだという婉曲な表現で。 「…………」 怜子は無言で侮辱に耐えた。やはり、受け止めるしかない屈辱なのだと言い聞かせて。志藤の挑発を無視することで決意を示そうとした。 志藤は、しばし怜子の表情を観察して、 「……そうですか」 と、嘆息して、 「それが怜子社長の意思なら仕方ないですが。僕としては残念だな。今夜あらためて、カラダの相性の良さを確認できたのに」 「……それが、決まり文句なのね」 怜子は言い返していた。沈黙を貫くはずが。声に冷笑の響きをこめはしたけれど。 かつての関係の中でも、幾度となく聞かされた台詞だった。それも、この男の手管のひとつなのだろうと怜子は理解していた。その圧倒的な牡としての“力”で女を打ち負かしたあとに、僅かばかり自尊心を救済して。そうすることで、よりスムーズに“靡き”へと誘導する。きっと、これまで攻略してきた女には決まって投げかけてきた言葉なのだろうと。 「そんなことはありませんよ。本当に、これほどセックスが合う相手は他にいないと思ってるんです」 「…………」 「だから、今夜かぎりってのは本当に残念ですけど。まあ、仕方ないですね」 そう云って、グラスに残ったワインを飲み干した。その行動と気配に、次の動きを察した怜子が、 「もう終わりにしてちょうだい」 と、先回りに頼んだ。 「もう充分でしょう? 私、疲れきっているのよ」 「まさか。夜はこれからじゃないですか」 あっさりと受け流した志藤が壁の時計を見やる。時刻は0時を三十分ほど過ぎたところ。 まだそんな時間なのか、というのが怜子の実感だった。この数時間のあまりに濃密な経緯に。 「シャワーを浴びてリフレッシュもしたし、お腹を満たしてエネルギーも補充できたでしょう? やっぱり時間の制約がないのはいいですね。こうしてゆっくりと愉しめるのは」 そう言って笑う志藤の逞しい体躯からは、若い雄の獰猛な精気が発散されはじめていて。 「もう無理よ、これ以上は」 その気配に怖気を感じて、怜子は懇願の言葉を続けた。 「本当に、クタクタに疲れ果てているのよ。若いあなたに激しく責められて……何度も……恥ずかしい姿をさらして……」 そう言ってしまってから、こみ上げた悔しさに頬を歪めた。それは自分の無惨な敗北ぶりを認める科白であったから。転々と場所を変えながらの破廉恥な戯れのはて、辿り着いた寝室で立て続けに二度、志藤の欲望を受け止めたという成り行きの中で、その行為の苛烈さだけでなく、それによって味わわされた目眩むような快楽、幾度となく追い上げられた凄絶な絶頂が、心身を消耗させたのだと。 だが表白することで改めて噛みしめた悔しさ惨めさが、何故か怜子を衝き動かして、 「わかってよ、志藤くん。私、若くはないのよ。……英理とは違うのよ」 そんな言葉を吐かせた。わざわざ、英理の名まで持ち出して。 「そんな弱音は怜子社長らしくないですね」 気楽に志藤は云って、 「英理は意外にスタミナがないんですよ。いつも、割と早々に音を上げてしまうんです。比べたら、怜子社長のほうがずっとタフだと思いますよ。相性がいい、セックスが合うというのは、それもあるんですよ」 「……なによ、それは」 それで賞賛のつもりなのか、と。単に、自分のほうが英理より淫乱で貪欲だと云っているだけではないか、と志藤を睨みつける。 つまり、戯言だと撥ねつけられずに、受け取ってしまっているのだった。妻の英理よりも義母である自分とのほうが肉体の相性がいい、などという不埒な娘婿の言葉を。 「御気に障りましたか? 率直な気持ちなんですが」 悪びれもせずに、志藤は、 「それを今夜かぎりと言われれば、名残を惜しまずにはいられませんよ。また後日って約束してもらえるなら、話は違いますけど」 「しつこいわよ。聞き分けなさい」 にべもない答えを返して。そうしながら、腕組みして考えを巡らす様子の志藤を、怜子は見やっていた。 「……やっぱり、なにか気障りなことを言っちゃいましたかね?」 窺うように志藤はそう訊いて、 「“美人の母親が付いてくる”なんて、確かに失礼な言いぐさでしたね。でもそれは、英理らしい尖った言い回しってだけのことですよ。もちろん僕は、怜子社長を英理の余禄だなんて思ってません。思うはずがないじゃないですか」 「……どうでもいいわよ、そんなことは」 深い溜め息とともに。どうしようもなくズレていると呆れ果てて。 だが、まるで見当違いの角度から宥めすかして、かき口説こうと熱をこめる志藤のしつこさを、疎ましいものとは感じなかった。 そも、それはまったく的外れな取り成しだったか? 件の英理の言葉を聞かされたとき、その逸脱ぶりに母親として暗澹たる思いをわかせつつ、女としての憤りを感じたことは事実。たった今の志藤の弁明に、その感情が中和されたことも。 ……不穏な心理の流れであることは自覚できた。だから怜子は、 「ねえ、明日には、あの子たちも帰ってくるのよ。英理はともかく、慎一には絶対に気取られるわけにはいかないわ」 あえて、その名前を口に出した。今夜ここまで、考えまい思い浮かべまいとしてきた息子の名を。 遠く離れた場所で、姉弟がどんな時間を過ごしているのかは、今は知りようがない。怜子としては、慎一を連れ出した英理の行動が、ただ自分に対する“罠”を仕掛けるためのものであったことを願うしかなかった。まさか、慎一にすべてを明かすなどと、そこまでの暴挙には出るまい、と祈る思いで。 とにかく、明日――日付としては、もう今日だ――帰宅した慎一に、異変を気づかれることだけは絶対に避けなければならない。たとえ……帰ってきた慎一が、すでに“事実”を知らされていたとしても。いや、そうであれば尚更に、今夜自分が犯した新たな過ちまで知られるわけにはいかない。すべての痕跡を消して、何事もなかった顔で、息子を迎えなければ。これ以上、際限もない志藤の欲望に付き合わされては、それも困難になってしまうだろう。 なんて、ひどい母親か、と深い慙愧の念を噛みしめる。性懲りもなく過ちを繰り返さなければ、こんな姑息な隠蔽に心をくだく必要もなかったのだ。 「ああ、慎一くん。なるほど」 名を出されて、存在を思い出したといったふうに志藤は呟いて、 「確かに、彼には今夜のことは知られたくないですよね。ええ、もちろん僕も協力しますよ」 と、軽く請け負って。 すっと立ち上がった。テーブルを回って怜子の傍らに立つと腕を掴んで強引に引き上げた。 ほとんど、ひと呼吸の間の素早い動きだったが。唐突な行動とは云えまい。先ほどから志藤は、しばしの休息を終えての情事の再開を求めていたのだから。 「放してっ」 振り払おうとする怜子の抗いは、男の腕力を思い知らされただけだった。 「まあまあ。ふたりが帰ってくるにしても、午前中ってことはないでしょう。まだもう少し愉しめますよ」 「ダメよっ」 “もう少し”などという約束を信じて、ここで譲ってしまえば。この獰猛な牡獣は、朝まででも欲望を貪り続けることだろうと正確に見通して。なにより、そんな予見に怯えながら、瞬く間に熱を孕んでいく我が身の反応が怜子には怖ろしかった。腰にまわった強い腕に引き寄せられ、さらに体熱と精気を近く感じれば、熱い痺れが背筋を這い上がってきて。その自らの身中に蠢き出したものに抗うように身もがき続けたのだったが。その必死の抵抗をあしらいながら顔を寄せた志藤が、 「いっそ、英理にも秘密にしましょうか?」 耳元に吹きかけた言葉の意外さに、思わず動きを止めて、その顔を見上げた。志藤はニンマリと愉しげに笑って、 「今夜は、なにも起こらなかった。怜子社長は普段通り帰宅したけれど、僕からのアプローチは断固として撥ねつけられて。その身体には指一本触れることが出来なかったって。明日帰ってきた英理にそう報告するんです」 「…………」 まだ意図が掴めず目顔で問い返す怜子に、志藤はさらに笑みを深め、声をひそめて、 「そうしておいて。僕らは、また秘密の関係を復活させる。どうです?」 「――なに、をっ」 瞬時、率直な驚きを浮かべた貌が、すぐに険しく強張る。睨みつける視線を平然と受け止めた志藤は気障りな笑みを消して、 「怜子社長は考えたことはありませんか? もし、あのとき英理に気づかれなかったら、あんなかたちで英理が介入してこなかったら。いまの僕と貴女の関係はどうなっていたかって」 「…………」 「僕は何度も考えましたよ。考えずにはいられなかったな。だって、本来僕が、なんとしても手に入れたいと望んだ相手は、須崎怜子という女性だったわけですから」 それは、この夜の始まりに口にした言葉に直結する科白だった。一年前の成り行きは、けっして怜子を捨てて英理を選んだということではなかった、という弁明に。静かだが熱のこもった声で、真剣な眼色で。だが繰り返したその表白に、いま志藤がこめる思惑は、 「だから、また貴女とあんな関係に戻れたらって。思わずにはいられないんです」 つまりは、改めて密かな関係を築こうという恥知らずな提案なのだった。怜子が、英理からの“招待”をどうしても受ける気がないというのであれば。その英理を除外して、またふたりだけの関係を作ろうじゃないか、と。 ぬけぬけと言い放った志藤の眼には、身勝手に思い描いた未来への期待の色が浮かぶように見えた。またその口ぶりには、それならば英理の構想する“三つ巴”の生活よりはずっと受け容れやすいだろう、という極めつけが聞き取れた。 「……呆れるわね」 短い沈黙のあとに怜子が吐き捨てた言葉には、しごく真っ当な怒りがこもった。どこまで節操がないのか、と。志藤を睨む眼つきが、さらに強く厳しいものになって。 しかし、その胸には混乱も生じていたのだった。英理への背信というべき提案を持ち出した志藤に。この若い夫婦は、自分を陥れ取り込むために結束していたのではなかったか。 無論、その厚顔な告白を真に受けるなど馬鹿げている、と心中に呟きながら、怜子は志藤へと向けた剣呑な視線の中に、探る意識を忍ばせてしまうのだった。冷淡な義母の反応に微かな落胆の息をついて、 「でも、それが僕の正直な想いなんですがね」 「…………」 尚もそう重ねた娘婿の瞳の奥に、その言葉の裏付けを探そうとしてしまうのだった。 志藤が口を寄せた。ゆっくり近づいてくるその顔を、怜子は睨み続けていた。唇が触れ合う寸前になって顔を横に逃がそうとしたが、意味はなかった。唇が重なりあってから、怜子は瞼を閉じた。 優しく丁重なキスを、ただ怜子は受け止めた。舌の侵入は許しても、自らの舌を応えさせはしなかった。 急にその息を乱させたのは、胸元から突き上げた鋭利な刺激だった。バスローブの下に潜りこんだ志藤の手が、たわわな膨らみを掬うように掴んでジンワリと揉みたてたのだった。 「は、離してっ」 「無理ですよ。もう手が離れません」 身をよじり、嬲りの手をもぎ離そうとする怜子の抵抗など歯牙にもかけずに、志藤が答える。弱い抗いを封じるように、ギュッと強く肉房を揉み潰して、怜子にウッと息を詰めさせると、またやわやわと懇ろな愛撫に切り替えて、 「この極上の揉み心地とも、今夜かぎりでまたお別れだなんて。どうにも惜しいな」 そうひとりごちて、せめてもその極上の感触を味わい尽くそうというように、手指の動きに熱をこめていく。 怜子はもう形ばかりの抵抗も示せずに、乳房への玩弄を受け止めていた。繊細な柔肉の、それにしても性急に過ぎる感応ぶりが抗いの力を奪っていた。瞬く間に体温が上昇して、豊かなブルネットの生え際には、はやジットリと汗が滲みはじめている。豊かな乳房の頂では、まだ直截の嬲りを受けない乳首がぷっくりと尖り立っていた。クタクタに疲れ果てていると、志藤に吐露した弱音は嘘偽りのない実感からのものだったが、疲弊した肉体の、しかしその感覚はひどく鋭敏になっていることを思い知らされた。 そんな我が身の異変に悩乱し、胸乳から伝わる感覚に背筋を痺れさせながらも、怜子は、 「でも、正直自信がないですよ。明日からまたこれまで通りの生活に戻っていけるかは」 半ば独り言のように喋り続ける志藤の声に、耳をそばだてていた。 すでに仕掛けている淫らな接触のとおり、これで解放してくれという怜子の懇請は完全に黙殺していたが。しかし、今夜かぎりにすることは受け容れた言いようになっている。つい先ほどまで“英理に隠れてでも”と関係の継続を迫ってきた位置から、あっさりと引き下がって。その唐突な距離の変化が怜子を戸惑わせ、耳を傾けさせるのだった。なにか……割り切れぬような尾を引いて。 「今夜、あらためて身体の相性のよさも確認できたっていうのに。それを、一夜だけの夢と納得しろだなんて。切ないですよ」 「…………」 志藤も、じっくりと聞き取らせようとするのだろう。乳房への嬲りを緩めた。そうされずとも、思惑は察することが出来たが。しかし口上を制止する言葉が出てこなかった。 身体――セックスの相性のよさ。この不埒な若い男の手に触れられただけで――たった今がそうであるように――情けないほどにたやすく燃え上がり蕩けていった己が肉体。淫猥な攻めの逐一に過剰なほどに感応して、振り絞った悦声、吹きこぼした蜜液。そして……かつてのこの男との記憶さえ凌駕してしまった、凄絶な情交――。 「だって、これからも僕らは、この家で一緒に暮らしていくわけですからね。怜子社長……いや、もう弁えて、お義母さんと呼ぶべきかな。とにかく、貴女の姿がいつもすぐそばにあるわけで。それじゃあ、今夜のことを忘れることなんて、とても」 「…………」 そう、同居生活は続いていく。今夜、なにもなかったと方をつけるなら、同居暮らしも何事もなく続いていくしかない。“ただの”娘婿に戻った志藤は、これまでのように妻である英理との仲睦まじさを見せつけるのだろう。その傍らにいる自分には、あくまで慇懃な態度で接し、“お義母さん”という正しい呼称もすぐに口に馴染ませて……。 「お義母さんが不在のときだって、同じことですよ。リビングのソファに座っていても、シャワーを使っていても、玄関ホールに立って、あの階段を見上げるだけでも、思い出さすにはいられないでしょう」 「……やめて」 やっと振り絞ることが出来た。 転々と、場所を移しながら繰り広げた痴態。我が家のそこかしこに刻んでしまった記憶。それを明日からの生活に引き摺っていかねばならないのは、無論志藤ひとりではない。 数瞬だけ志藤は黙って。そして付け加えた。 「まあ、お義母さんの寝室だけは、僕は二度と立ち入ることはないでしょうけど」 「…………」 そう。その場所は、また怜子だけのスペースになる。何処よりも濃密な記憶が蟠る、あの部屋は。 毎日の終わりに、たとえば湯上りの姿で戯れ合う志藤と英理を階下に残して、或いはすでにふたりが夫婦の寝室に引き上げたあとに。怜子はひとり階段を上り、あの部屋へ、あのベッドへと向かうのだ。 毎晩、ひとりで。 もちろん志藤は自らの嘆きを口にするというふりで、怜子に突きつけているのだった。頑なに拒絶を貫くのであれば、そんな毎日が待っているんですよ、と。 怜子はなにも言えなかった。並べ立てられた状況、情景のすべてが、あまりにも生々しく思い描けてしまって。 「僕にも、怜子社長のような強い意志が持てればいいんですけど。見習うのは難しいですね」 気まぐれにまた呼び方を戻して、やはりそちらのほうがよっぽどマシだと怜子の耳に感じさせながら、志藤は念を押してくる。その意志の強さ、矜持の高さによって、この一年あまりの時間を耐え抜いてきた怜子だが、その“実績”には感服するが。明日からも同じようにそれを続けていくことが本当に出来るのか、と。今夜を越えて、この一夜の記憶を抱えて。 と、志藤は無言で立ち竦む怜子の腰を強く引き寄せた。身体を密着させ、ローブ越しに硬く勃起した感触を押しつけて怜子に息を詰めさせ、乳房を揉み臀を撫でまわしながら、 「やっぱり、考え直してもらえませんか? ふたりだけの関係を再開すること」 未練を露わにした口調でそう問いかけた。またも突然に距離を詰めて。 「ダ、ダメよ」 荒々しい玩弄に身悶えながら、怜子は忽ちに弾む息の下から、 「英理に気づかれるわ」 そう口走って、即座に過ちに気づいた。違う、そうじゃない、と頭を振って、たった今の自分の言葉を打ち消そうとする。 だが志藤は、その怜子の失策に付け入ろうとはせずに、 「……そうですか」 ふうっと嘆息まじりにそう言って、両手の動きを止め、抱擁を緩める。密着していた腰も離れた。 「だったら、未練な気持ちが残らないように、このカラダを味わい尽くさせてもらいますよ」 今度こそ割り切って切り替えたといったような、どこか冷静な響きをたたえた声でそう言った。 「……ぁ…」 そんなふうに言い切られてしまうと、奇妙に切ないような情感が胸にわいて。怜子は無意識に伸ばしかけた手を力なく下へと落とした。 乳房と臀から離れた志藤の手がバスローブの腰紐を解くのを、怜子は沈黙のまま見下ろしていた。次いで、襟にかかった手が、肩を抜いて引き下ろしていくのにも抵抗しなかった。 ローブが床に落ち、熟れた見事な裸身が現れ出る。今度はダイニングを背景に、食卓を傍らに。その状況を意識せずにはいられないのだろう、怜子は羞恥の朱を上らせた顔を俯け肘を抱いて膝を擦り寄せるようにしていたが。その挙措とは裏腹に、爛熟した豊かな肢体は、迫り出すような肉感を見せつける。照明に照らされる白磁の肌には憔悴の陰りは窺えず、むしろ精気に満ちて艶やかな輝きを放つように見えた。 その義母の艶姿へと好色な目を向けながら、志藤は自分も脱いでいった。裸を晒すには、こちらもローブ一枚を取り去ればよかった。深夜の食卓で、そんな姿で義母と娘婿は向き合っていたということだ。 露わになった精悍な裸形へと奪われた視線をすぐに逸らした怜子だったが。すでに半ば以上の力を得た肉根を揺らしながら、志藤が再び腕を伸ばしてくると、 「ここではいやよ」 そう云って、後ずさった。もはや解放を願おうとはしなかったが、これ以上こんな場所で痴態を演じるのは嫌だと。 「じゃあ、部屋へと戻りますか」 あっさりと聞き入れて、さあ、と怜子を促しながら、志藤は唯一足元に残ったスリッパを脱ぎ捨てる。怜子も、裸にそれだけを履いた姿の滑稽さに気づいて、そっとスリッパから抜いた素足で床を踏んで。促されるまま踵をかえし歩き出して。ダイニングから廊下へと出かかったところで歩みを止め振りかえると、僅かな逡巡のあとに、 「……今夜だけ、よ…」 結局その言葉を口にした。まるでひとつ覚えだと自嘲しながら、あえてその台詞を繰り返したのは、志藤より自分自身に言い聞かせようとする心理だったかもしれない。その一線だけは譲ってはならないと。 それとも……まさか“今夜だけ”なのだからと、朝までの残された時間の中で自らのあさましい欲望を解放しきるための口実、免罪符として、という意識が働いたのか。 そんなはずはない、と打ち消すことは、いまの怜子には出来なかった。己が肉体に背かれるといったかたちで、無様な敗北を重ねた今夜のなりゆきのあとでは。 或いは――と、怜子は思索を進めてしまうのだった。自分の中の暗みを、奈落の底を覗きこんで。この期におよんでも自分からは放棄できないその防衛線を、圧倒的な牡の“力”で粉砕されることこそを、実は自分は望んでいるのではないか、と。 どうあれ、志藤には失笑されるだろうと思っていた。だが違った。志藤はじっと怜子の目の奥を見つめて、 「ええ」 と簡潔に頷いたのだった。その口許に、不敵な笑みを浮かべて。 眼を合わせていられずに、怜子は顔を戻した。己が鼓動を鮮明に感じた。 廊下に出る。再び怜子は、そこを裸の姿で往くのだ。二階の自室へと向かって。一度目と違ったのは、志藤がぴったりと隣りに寄り添ってきたことだった。横抱きに義母の腰を抱いて。歩きながら、その手が腰や臀を撫でまわしてくるのにも怜子は何も言わず、させておいた。すると志藤は、怜子の片手をとって、ブラブラといかにも歩くには邪魔くさそうに揺れている股間の逸物へと誘導した。怜子は抗わなかった。視線も前に向けたままだったが、軽く握るかたちになった己が手の中で、男の肉体がムクムクと漲りと硬さを増していくのは感じ取っていた。ほんの一、二時間前の二度の吐精など、この若い牡の活力には少しも影響していないことを確認させられて、忍びやかな息を鼻から逃がす。撫でまわされる臀肌がジワリと熱くなる。 かつての関係においての逢瀬は、裏通りのラブホテルの“ご休憩”を利用した、時間的に忙しないものだった、いつも。だから、この先は怜子にとって未知の領域だ。今から朝が来るまでの長い時間、若い英理でさえ音を上げ半ばでリタイアしてしまうという志藤の強壮ぶりに自分はつき合わされて、その“本領”を骨の髄まで思い知らされることになるのだ。中年女である自分には、到底最後までは耐え切れぬだろうが。それとも……英理よりもタフだろう、という志藤の無礼な見立てが、正しかったと証明してしまうことになるのだろうか? 胡乱な想念を巡らせているうちに、玄関ホールを通りすぎ階段に辿り着いた。腕を離した志藤が、先に上るように促す。確かに、ふたり並んで上るには窮屈ではあったが。 前回と同様に背後を気にしながら上りはじめた怜子の悩ましい巨臀の揺れ弾みを、今度はより近い距離から見上げていた志藤だったが、 「ああっ!?」 「堪りませんよ、このセクシーなヒップの眺め」 階段の途中で、やおらその揺れる双臀を両手で鷲掴んで怜子を引き止めると、滾った声でそう云って、スリスリと臀丘に頬を擦りつけた。 「な、なにっ!? いやっ、やめなさい……ヒイッ」 前のめりに態勢を崩して、上段のステップにつかまりながら、後ろへと首をねじった怜子が困惑した叫びを上げる。唐突な、志藤らしくもないといえる狂奔ぶりに驚きながらの制止の言葉が半ばで裏返った声に変わったのは、深い臀裂に鼻面を差しこんだ志藤が、ジュルッと卑猥な音を鳴らして秘芯を吸いたてたからだった。 「アッ、ヒッ、い、いやよ、やめてっ」 「怜子社長がいけないんですよ、あんなに悩ましくおしりを振って、僕を誘うから」 双臀のはざまから顔を上げ、かわりに揃えた二指を怜子の秘肉へと挿し入れながら、志藤が云った。 「ふ、ふざけないで、アアッ、イヤァッ」 「ふざけてなんていませんよ。ホラ、こんなにここを濡らして。この甘い蜜の匂いが僕を誘惑したんです」 そう言って、実証するように挿しこんだ指先をまわして、グチャグチャと音を立てる。 「ああ、いやぁ、こ、こんな場所で」 段差に乳房を圧し潰した態勢で、上段のステップにしがみついて、なんとか狼藉から逃れようとする怜子だったが。その身ごなしはまったく鈍重だった。掻きまわされ擦り立てられる媚肉から衝き上がる快美と、耳に届く淫猥な濡れ音が煽りたてる羞恥が、身体から力を奪うのだった。すでにそんなにも濡らしていたのだと、ダイニングでの手荒い玩弄も、また素っ裸でここまで歩かされたことも、自分の肉体が昂奮の材料として受け容れていたのだと暴き立てられることが。 やがて、秘肉を嬲る指の攻めが知悉した泣きどころに集中しはじめれば、怜子はもう形ばかりの逃避の動きさえ放棄して、ヒイヒイとヨガリの啼きに喉を震わせていた。ただ怜子は途中から、唇を噛んで声が高く跳ね上がるのを堪えようとした。こんな開けっ広げな場所で、という意識が手放しに嬌声を響かせることをはばからせたのだった。家内にはふたりだけという状況において無意味な抑制ではあったのだが、惑乱する心理がそうさせた。だがその虚しい努力によってくぐもった啼泣は、逆に淫らがましい響きを帯びて、妖しい雰囲気を演出していた。そして、悦声を堪える代わりといったように、裸身ののたうちは激しくなっていく。捧げるように高くもたげた巨臀を淫らに振りたくり、抉りたてる指のまわりに粘っこく回し、ボタボタと随喜の蜜汁をステップに垂れ零して。重たく垂れ落ちて揺れる乳房、時折段差に擦れる乳首から伝わる疼痛が、状況の破廉恥さを思い出させても、もうそれが燃え上がる淫情に水を差しはしなかった。裸で階段にへばりつき、むっくりと掲げた臀の割れ目から挿しこまれた男の手に秘裂を嬲られ淫らな蜜液をしぶかせている、といまの自分の狂態を認識することで、昂奮と快感はどこまでも高まっていくのだった。 だから、 「……ああ、部屋で、部屋に…」 嫋々たる快美の啼きにまじえて怜子が洩らしたその言葉には、さほどの切実さもこもらず。せいぜいが、はや迫りきた絶息の予感によって掻き起こされた理性の燃え滓の表出、といった程度のものだった。実情とすれば、怜子はもうこのままこの場でアクメの恥態を晒すことも――それを指ではなく、志藤の魁偉な肉体によって与えられることさえ、受け容れる状態に追いこまれていたのだったが。しかし、 「……そうですね」 ほとんどうわ言のような怜子のその言葉を、待っていたというように志藤はそう応じて。そして、彼女の中に挿しこんでいた指をスルリと引き抜いてしまったのだった。 ああ!? と驚愕の声を発して振り返った怜子に、照れたような顔を向けて、 「つい、ガキみたいに血気に逸ってしまいました。すみません」 そう謝ると、上げた足を突っ伏した怜子の体の横に突いて、そのままトントンと段飛ばしに、身軽に怜子の傍らをすり抜けて階段を上がった。 忙しく首をまわして怜子が見上げた先、数段上で振り向いて、 「さあ、早く部屋へ行きましょう。僕はもう待ち切れないんですよ」 朗らかにそう言って、とっとと階段を上っていく。怜子を助け起こしもせずに。こちらは硬く引き締まった尻を怜子に向けて。 「……あぁ……待って……」 呆然と虚脱した表情のまま、怜子は弱い声を洩らして。ようやくノロノロと動きはじめる。両手を突いたまま、這うようにして階段を上っていく。前腕や脛には赤くステップの跡がついて、逆に臀を掲げていたあたりのステップには転々と滴りの痕跡が残っていた。 また玩ばれたのだ、とは無論ただちに理解して。しかし今は怒りもわいてこなかった。怜子の感覚を占めるのは、燠火を掻き立てられて放り出された肉体の重ったるい熱さだけだった。意識には、仰ぎ見る視点のゆえに殊更に逞しく眼に映った志藤の裸身だけがあった。力の入らぬ足腰を踏ん張り態勢を起こしても、片手はステップに突いたまま、危うい足取りで上っていく。志藤のあとを追って。 志藤は待たない。速やかに階段を上りきると通路を進んで、最後に一度振り向き、クイクイと手招きしてみせて。そのまま部屋の中へと入っていった。 ようよう二階まで上がった怜子が、開け放たれたドアを目指し、のめるような足取りで進んでいく。追いたてられるのではなく追いかけて、自分の寝室へと向かっていく。 白く豊艶な裸身が室内へと消えていき、その勢いのままに引かれたドアがバタンと不作法な音を立てて閉ざされた。その場は、束の間、深更の静かさを取り戻した。閉ざされたドアの向こうから、艶めいた音声が洩れ聴こえはじめるまでの僅かな間――。
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nagaterakimi · 6 years
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やが君5~1話感想考察
はじめに
遡って感想書くことにします。1話から書き出すとその時点を偽装した感想になりそうで、6話から見てここはこう……みたいな感想。
そして、6話は何度も見てしまう。謎めいた燈子の過去と侑の熱心な探求も、柱やメガネや廊下の線といった境界線の演出などミスペンスの深まりが小気味いい。 渡り石のやり取りは何度見ても、ぐっとくる。
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劇伴音楽が良すぎるので早くサントラ発売してください(12月とか遠すぎる)。
5話 選択問題/続・選択問題
とにかくこの5話は燈子をかわいく、かわいらしく表現していて次の話とのギャップがすさまじい。書店でいかがわしい小説を買ってしまうも、「小糸さんのレジで買いたかった」なんて、カバーわざわざ外した小説突き出してまで表明するなよ、と。槙君に見られてるじゃん。甘々すぎて。
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侑に近づく槙君を警戒する燈子かわいい。そして、さっと身を引く槙君はさすが観察者。槙シアターでいろいろ妄想重ねてるんだろうな。
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図書室で勉強しあう仲とか眩しい。目がくらむ思いがする。燈子は、沙弥香とはああいうことは無かったんだろうか。個として確立していて、頼り頼られる関係とは無縁だったのか。そこらへんは7話で、ということなのだろう。頼ってくる侑と頼られる燈子の関係性はここで深まっていく。「小糸さんといるのがいい」だって。
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「家でやります?」に対して、「ええっ」と反応してしまう燈子がよい。絵が動くのと声優の演技がほんとによい。良いよ。好きな女の���の部屋に一人で入って、その時の劇伴音楽がなんとも優雅な宮殿に来たかのような、ここは何度見ても苦笑してしまう。無防備な格好の侑に迫られて、侑は迫ってるつもりは皆無なのがよい、思わず手を引いてしまう燈子のアニオリ描写が尊い。
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原作では先のページだった、怜と燈子のやりとりを出してきたのもポイント高い。ただ、チーズケーキいつ作るんだろうは原作でもまだ何にもないので今後のお楽しみかな。侑の寝顔画像見て興奮する燈子の反応は、6話アバンでもあって。もし、プラネタリウム抱えて眠る侑の画像だったら、逆に冷めてしまうのでは。何らメッセージのない無表情の寝顔だからこそ、燈子はそこに興奮したわけでやはりこの時点でもエゴイスティックな愛情に見えてしまう。
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4話 好きとキスの距離/役者じゃない
起き上がってすぐに考えることは、侑の優しさや抱擁感。もう完全に恋する乙女な燈子。機嫌の良さを沙弥香に指摘されるも、その直後の男子生徒らによる「会長夫婦」の囃し立てにはムッとした表情をする、沙弥香が不憫でならない。そして、あの距離感も。
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わざわざ下級生の教室にまで迎えに来て、この顔この距離。がっつきすぎですよ先輩……。もう夢中になって周りが見えない状況なのか、そんなんだから槙シアターの演目に無事追加されてしまうんですぞ。
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槙君といえば、各話数でちょくちょく意味深な視線を侑や燈子に送っていた。どこから一体気づいていたんだろうか。槙シアターで上映されてたものは制服が中学っぽいので、燈子と侑の演目が高校初なんだろう。だから、単なる観察者でなく度々介入してくる。槙君も張り切りがちなのが面白いな。
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3話 まだ大気圏/わたしを好きな人
初っ端飛んでいく鳩。原作者があとがき漫画で鳩を登場させているのでそれにあやかったのだろうか。右上に上昇していくのは、オープニング映像のこよみと侑と朱里の机の並びを表現しているのかな。後半でも並列して飛ぶ鳩が出てくるが、これも燈子と沙弥香の机の並びを見せているような。オープニングやエンディングの考察記事みたいなものも書く予定。
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家バレしたことに危機感持たないのか侑は。いきなりキスしたりいろいろ危険な先輩に知られてしまっていいのか。そして来てしまう先輩。先輩の唐突な所業を次々論破していく侑、強い。そして「先輩、どれだけ私のこと好きなんですか」だ。こんなストレートに聞けるなんてほんとに侑は強いな。
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燈子の意思を尊重するやさしさと燈子その人を心配するやさしさ、どちらのやさしさも燈子の相矛盾する生き様に注がれるべきもの。沙弥香のやさしさと、侑のやさしさの違い。6話で見せた燈子の衝動にも沙弥香はどこかで気づいて、踏み込まないでいる道を選んだ。そして、侑は持ち前のやさしさゆえに踏み込んでしまった。講堂裏で燈子の語った過去はまだまだ浅く、燈子の意思に侑のやさしさは通らない。ざわめく木の葉や風が燈子と侑をどこへ導くのか。
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2話 発熱/初恋申請
どうして沙弥香ではなく、侑なのか。燈子にとって生徒会長というのは、姉という理想に近づく大切な役柄、その後の劇の実現のために絶対就かねばならないもの。選挙の推薦責任者も重大な役目。入学からずっと燈子を隣でサポートし続けていた沙弥香も、いきなり指名されることになった侑も不思議でならない。当の燈子は、もっともらしい理由を並べ立て、沙弥香にずるい問いかけをする。やや強引だが、沙弥香は納得する。
髪を結う行為は、歌舞伎などでは男女の濡れ場に匹敵する見せ場。髪は女の命。それまでも武器にして、沙弥香を取り込む燈子のずるさが光った場面だった。
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「この間のって何だったんですか?」侑の問いかけ。燈子の答えを待たずに、先を行く侑。踏切を渡り、侑の「好きになるとかないですけど」で足が止まる燈子。そう、「好きは束縛する言葉」、自分は縛られたくない怖いと感じる燈子にとって、この侑の言葉がどんなに救いなのか。
侑の意向なんか気にせず、行動する燈子。2話目にしてキスなんて。あまりに唐突なので、キス終えたあとも呆然とする侑。劇伴音楽で1話の生徒会室や5話の勉強会、6話の河原で流れた曲に惚れてこのアニメを追うことにした。あの曲は、2話のこの踏切の警笛を意識した曲なんじゃないか。燈子は侑との恋に踏み切った、しかし侑は納得できていない。
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ようやく自分と同じ悩みを持つ人に会えたと思ったのに、まさかその人が自分を好きになるなんて。燈子は特別を知った上で、その特別をあきらめまいと侑の気持なんか無視して自分の居心地の良さをとる。自分勝手だけども、7年間も自分を姉として生きてきたその抑圧されたものが噴出した。そして、侑は頼まれると断れない、やさしい人だった。
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初エンディングが流れました。糸電話を通じて侑は燈子に何と言ってもらったんでしょうか。微笑ましい映像に身悶えしてしまいます。ヘクトパスカルの歌詞も原作陣の監修が入ってるということで、はやーく発売してほしいのだけど。
1話 わたしは星に届かない
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辞書なんかひかなくてもわかるくらい行為や言葉は理解している侑。4話で好きはわからないけど、キスには興味あるといって燈子に「えろい」と言われた。わからないのは恋する気持ち。コイバナで盛り上がる友人たちには、まるで自分だけ水底に沈むような疎外感を味わう。それがおそらく、ずーっと侑の根底にありつづけたんだろう。
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高校デビューも何に注力するかまるで決めてなく、担任に生徒会を勧められとりあえず行く侑。危険な危険な罠が待っているのだが。
1か月前の自身への告白を返事できずにとどめたまま、生徒会役員の先輩の燈子への告白を目撃してしまう。沙弥香との話しから何人もの告白をお断りしてきたこと、誰にもドキドキしないという。それってもしかして私と同じ?侑はようやく相談できる相手が見つかった……はずだった。
生徒会室前で名乗る燈子。にわかに風が吹き始め、葉が二人のこの先を歓迎するかのように舞う。そう、この先々も風が吹き風景が動くと、二人の関係もさらに深まる。良い深まりも悪い深まりもお構いなしなのは風任せ。
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「大丈夫、大丈夫だよ」「彼が気持ちを伝えてくれたみたいに、君もそのままを伝えればいい」「きみはそのままでいいんだよ」
このシーンを見て何度も何度も再生し直して、すっかりやがて君になるの世界に引き込まれた。寿美菜子さんの温かい声に、木管の印象的な劇伴に、焦げるような夕焼けの光に夢中になった。このシーンは神。
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「君のこと、好きになりそう」
燈子が何を言っているか、侑にはなかなか理解できない。燈子は「好き」に恐怖感を抱いている。自分を限定させられかねない「好き」が怖い。一方、侑はただわからない。ただし、心の内では何とかして「好き」を自分のものにしたい。あきらめかけてはいたけれど。
侑が、現状、そのままであれば「好き」を持たない。誰も「特別」に思わない侑。「好き」を恐れ、「特別」に苦しむ燈子。燈子は侑のやさしさに溺れることを選んだ。侑の気持ちを閉じ込めて。
侑は、自分と同じ存在と出会えた……はずだった。自分が好きじゃないのに好きでいさせてと言われ、自分ではない誰かを演じてるさまを知り、ただただやさしく向き合っていく。自分の言葉に嘘を混ぜてまで、燈子のそばから離れないことを選んだ。燈子への好きを閉じ込めて。
全般
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もう7話まで見終わっていて、残り5話?6話?どこまでやるんだろうか。体育倉庫のやり取りはありそうだけど、劇の話出ているのにやらないで2期へなのだろうか。自分の中の姉像が揺らぐあたりまでだろうか。
わからないけど、毎週楽しみだし。クオリティが高くほんとに細部までこだわっていて、いろいろ考察めいたこと書いたけど書き足りないくらい。たーのしー。
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in0-k · 4 years
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Profile
※PBT(架空)アカウント
烏丸いのり  モデル名:イノ
身長:165cm(+5-7cmヒール) 職業:ジェンダーレスモデル 髪:ホワイトブロンド   インナーカラー:ブルー   髪型アレンジや付け毛使用   カラコンは撮影に合わせて色々 胸:D(Bホルダー等で潰すことも) モチーフ:白いカラス ピアス穴6(右4:左2)  右:インダストリアル ロブ  左:ロブ   マグネットピアス、イヤーカフ等も  ※そのうち増やす予定
潔癖症、装飾手袋(大体黒)着用
◇いのりについて
10,20代に人気のライフスタイルマガジン  『スピカ』で活躍中のジェンダーレスモデル。  イケメン女子などにもカテゴライズされる。
表情筋はあまり動かない。家系的なもの。 声も一定のトーン。ややハスキー しかし言動や目で割と感情は察しやすい。 Twitterでは絵文字を多用するが 絵文字程感情が多感ではない。 特に喜怒哀楽系のマークはその場のノリ 
年齢は事務所の意向で非公開 クールな顔立ちとミステリアスな雰囲気のため 綺麗系、クール系。エレガント系とされる。 愛称はイノ様、イノくん等 Twitterはプライベートで楽しんでいる模様。
実態は顔だけクール カメラマンや周りがイメージを保つのに必死 意識しないと口があく。ウインクがへたくそ。  両目瞑る系。
ミステリアスさはない。  大体ごはんと動物のことを考えている。 ���馴染兼カメラマンのハリネズミ(たわし)を リスペクト。 彼氏にほしがるけれど危ない性癖ではない。 純粋にかわいい生きものとして愛が強すぎる。
本人は性別認識なし 自由気侭だけれど周りに最低限 合わせることはできる(と思っている)
かわいいもかっこいいもありがとうの精神 漢字は苦手だが使えなくはない 。 スマホの予測変換と直近に見た情報に頼りがち  『烏丸は天才なんか阿呆なんかわからへんな』  と言われれることもしばしば 学生時代は頭がそこそこ良かった族
潔癖症でアセクシャル 人柄などは好ましく思えても 恋愛感情・性的欲求が抱けない
こちらからの接触はほぼなし プロなので撮影で必要な場合は可 プライベートにおいて家庭内以外では 大抵黒の装飾手袋着用 動物だと平気 ただ相手からの接触が純粋な好意である場合は 喜ぶことや女性や顔の良い相手だと甘受しがち
兄のめぐむ(NPC/バンドマン)と2人暮らし パパが一代で富を築いたため お金には困らない生活を送ってきた。  その所為か散財の気有
カメラマンの千羽怜 同誌モデルの逢坂縁とは旧知の仲 ゴスロリモデルの朱宮苺とも親交があり、 雑誌にて共演することも。 (※全て別PL様です。ご縁に感謝)
◆交流
雑誌で見た等歓迎
DM打ち合わせ可(PL対応可) ・言いたがりなのでこちらの会話に対して  1/3くらいの反応でも気にしません。 ・写真は素敵だな精神で話しかけがち ・頻度おとして等あればDMお気軽にどうぞ。 ・合わない場合はリムーブ、ブロックどうぞ。
・こちらは初回プロフは必読していますが  知らない体で通しがち  ただ誕生日は気付���た場合は祝います。  エスパーなの???なこと以外はそちら様は  しらない体でもしっている体で接してもらっても  構いません。
NG:キャラブレ・背後スケスケ・濃厚接触
    こちらの一方交流     ネガティブと愚痴たくさん
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現在外部ツールはいのりとしての 使用予定はないです。
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長妻怜央くんの応援をすることが、私には必要だ。(その2)
前回からの続き。
「怜央くんを応援することが必要だ」という自分の気持ちをちゃんと信じてそれに応えようと決めた私だけど、まだ自分の中にもう一歩進められないというか躊躇するような何かがあったんだろうな。7ORDERとしての初舞台「7ORDER」のチケットは、結構頑張ったのに惨敗だった。
私は個人的に、想いの力は強いと思っていて強く願っていることでその願いが叶えるのにふさわしい状況(自分自身の環境、心持ち等)が整っていれば割合スムーズに願いが叶っていったり、その流れにのっていけるという信条があって。だから名義を必要以上に増やしたり積んだり、グレー&ブラックゾーンな行動をとらなくても必要なこと・人とはご縁をいただけると思っているんだけど、この時は本当にご縁がなかった。ま、そりゃそうだよね。だってLove-tune時代、怜央くんのことは好きだったとはいえ7人のこと全然ちゃんと応援できていなかったわけで、ほんとに行きたい?応援する気あんの?って落選通知がくる度に踏み絵されてるんだなあと思った。
最後の最後で、3Fボックス席というある意味レア席をgetできたおかげで、無事彼らの初舞台を1回だけだけど観ることができたわけだけど、あの日感じた気持ちやチケットgetまでの日々は忘れないだろうな。
その7人での舞台の前、怜央くんは「ここはグリーン・ウッド」という舞台に出演していた。ステージに立つ怜央くんを生で見られるのは2018年3月以来。でも不思議と緊張はなくて、ただ初日を迎えるのを穏やかな気持ちで待ち望んでいた。
舞台序盤で早速ステージに登場して歌い踊る怜央くんを見た瞬間、
「うぉっ!スタイルお化け!足なっが!!」
と今更ながらに新鮮に驚いた(笑)
そして忘れもしない、舞台の中盤、怜央くん演じる池田光流が客席に振り向いて満面の笑みでウインクする場面があった。
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この瞬間。
突如としてワーっと感情の渦が胸の内に沸き起こって、涙が出そうになったことにビックリした。謎に「おかえり」と心の中で呟きまくった。やっぱり、ステージ映えするなあ…選ばれた人なんだなあ…って。もちろんファンの贔屓目があることも事実だけど、他の俳優さんのファンだったとしても多分そう感じたと思う。私の推しはこんなにかっこいい人なんだなあとホクホクした気持ちになった。
この舞台を観るまで2.5次元の世界は全く知らなかったし、正直あんまり好みではないけれど、怜央くんの超人的なスタイルの良さ、ルックスは原作の世界を忠実に再現することが求められる2.5次元のお芝居では重宝されるのでは?と思った。
昨秋からの7ORDERの舞台俳優としての個々の活動は目覚ましく、目まぐるしくてそんな中私にとって本当に大きな出逢いだった舞台「DECADANCE」に怜央くんの出演が決まった。
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準主役、というか見方によっちゃ主役なんじゃ?ぐらいの、キーとなるような影響力の大きい役どころ。しかもパブリックイメージとはかなり異なる、陰が強い役。これはただただ猛烈に楽しみだったと同時に、夏の舞台で割合早々に喉をつぶした怜央くんが、長丁場で有名なディスグーニーの舞台を喉をつぶさずに乗り切れるかな?と少し心配もあった。結果、当初のそんな不安なんてすっかり忘れ去り、私はこの舞台で俳優・長妻怜央に惚れ込んでしまって、予定があいている回は全て観劇し、気が狂ったように六本木に連日通いつめ、挙句行く予定のなかった大阪に遠征するまで魅了されてしまった。あの日々は夢だったんじゃないかと今でも思うぐらい、デカダンワールドに、マリウスという役を演じる怜央くん一色の日々で、渦中にいた当初はまた、何やってんだろうな…と刹那的な気持ちになったりもしたけれど、振り返ると1mmの後悔もなく、強烈に幸せな日々だったなあと。だって初めてファンレ書いたからね! 自分がファンレ書く日がくるなんて!!感情表現が苦手な自分が「伝えたい」って気持ちが溢れ出てきたあの経験は、猛烈に豊かな経験だったし、そこまでにさせてくれた怜央くんはやっぱりすごいし、私にとって彼を応援することが何で必要なのかが腑に落ちた日々だった。
これ以外にも7人でのイベントや怜央くん単体の活動(モデルとかね!)、中止になってしまった初の座長公演についても語りたいことは沢山あるけれどそれは置いておいて、7ORDERとして再始動してくれてからの私はまごうことなきヲタク活動に邁進してきた。苦手意識の強かった同担さん含め、Twitterで少しずつ誰かと繋がってみようと思えるようにもなった。苦手なタイプは相変わらず苦手だし、繋がってても合わない人もいるし、オタクって恥ずかしい人種だなって思う気持ちは変わらないけど、こんな面倒で気難しい自分とも繋がってくれる人達に感謝しながら、少しずつ繋がりを深めていけたらいいなあという感じ。そして怜央くん22歳の誕生日の今日思うことは、
「長妻怜央と7ORDERの応援は、何物にも代え難い宝物=豊かな経験や気持ちをもらえる」
ってこと。
元来、自分の行動の対価をリアルに感じたり受け取りたい私からすると、虚無感を感じることもやっぱりあるし、自分のような人間の応援が怜央くんや彼らの力になんてなるのか?とは今でも思ってる。
でも、力になれなきゃ意味がないとか考える必要もなくて、ある意味それってすごく図々しいというかおこがましい気持ちだし、虚無感感じても別にいいし、なんていうか自由でいいじゃんって少しずつ思えるようになってきた。
私の大好きな、数少ない貴重なヲタ友は、すぐにぶつくさ言いながら勝手に思い悩む私に
「楽しもー♪」
と声をかけてくれる。
感情的になると自分を嫌悪しがちな私に
「〇〇ちゃん(私)は暴走してもさぁ、もっと自分に甘くしてもいいと思うよ。」
と言ってくれる。
前までは「とは言っても…」って気持ちの方が強かったけれど、最近はそれもそうかなと思えるようになってきた。
そんなこんなでただただ個人的な気持ちを垂れ流してきたけれど、1番言いたいのは、
長妻怜央くんはとにかく最高で最上級にかっこいいんだぁ!!!
ってこと。
結局そこ。そこなんですよね。It's simple。
私個人の思いとしては、豊かな経験や気持ちをもらえるから応援することが必要ってことになるけど、シンプルに大��きなんです。この1年、クソみたいな体裁を捨ててヲタ活に邁進してきたことで素直にそう思えるし言えるようになった。いやー5年かかったよ!長かった。
22歳の怜央くんがこれからどんな飛躍を遂げていくのか、可能性しか感じないし楽しみでしかない。もっともっと自由に羽ばたく姿が見たいし常に全力投球で太陽のように明るい笑顔を無邪気に振りまく人たらしで優しい怜央くんの活躍を心の底から願う、そんな2020年6月5日の夜です。
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kachoushi · 9 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年1月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年10月2日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
日本海見ゆる風車や小鳥来る 泰俊 駅近の闇市跡に後の月 同 山門を標とするや小鳥来る 同 師の墓の燭新涼のほむらかな 匠 渡り鳥バス停一人椅子一つ 啓子 紫に沈む山河を鳥渡る 希 ひらひらと行方知らずや秋の蝶 笑 なりはひの大方終了九月尽 数幸
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
朱の色に蝋涙たれし日蓮忌 ただし コスモスのたなびく道を稚児の列 洋子 抱かれて稚児は仏よ日蓮忌 同 めらめらと朱蝋のうねり日蓮忌 同 ピストルの音轟ける運動会 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
友の墓秋空の下悠然と 喜代子 棟上げの終はりし実家や竹の春 由季子 菊人形幼き記憶そのまゝに さとみ 長き夜や楽し思ひ出たぐり寄せ 都 強持てに進められたる温め酒 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蜜と恋どちらも欲しく秋の蝶 都 八幡の荘園かけて飛ぶばつた 美智子 彼岸花軍馬の像を昂らせ 都 露の手に一度限りの炙り文 宇太郎 杖の歩や振返るたび秋暮るる 悦子 露けしや既視感覚の病棟に 宇太郎 コスモスの乱れ見てゐて老いにけり 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和簞笥置いて秋灯 荘吉
岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり 緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
コスモスの島にひとつの小学校 修二 檸檬の香そは忘れざる恋なりき 美穂 嫁がせる朝檸檬をしぼりきる 朝子 母乳垂る月の雫のさながらに 睦子 タンゴ果て女は月へ反りかへる 同 護送車の窓には見えぬ草の花 成子 やはらかく眉をうごかし秋日傘 かおり 天と地を一瞬つなぐ桐一葉 朝子 流れ星太郎の家を通り過ぎ 修二 正面に馬の顔ある吾亦紅 朝子 傘たゝみ入る雨月のレイトショー かおり 幾千の白馬かけぬく芒原 成子 古備前に束ねてさびし白桔梗 睦子 糸芒戻れぬ日々を追ふやうに 愛 黒葡萄いつもの場所の占ひ師 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
新生姜甘酢に浸り透き通り のりこ 風を掃き風に戻されむら芒 秋尚 足音にはたと止まりし虫の声 怜 朝露に草ひやひやと眩しかり 三無 出来たての色の重たき今日の月 秋尚 徒競走つい大声で叫びたり ことこ 秋落暉炎のごときビルの窓 あき子 秋祭り見知らぬ顔の担ぎ手に エイ子 秋霜や広がる花を沈ませて のりこ 面取ればあどけなき子や新松子 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
万葉の歌碑一面に曼珠沙華 信子 金木犀優しき人の香りかな みす枝 昇る陽も沈む陽も秋深めゆく 三四郎 廃線の跡をうづめて草紅葉 信子 駅に待つ猫と帰りぬ夜寒かな 昭子 天の川下界に恋も諍ひも 同 ひらひらとバイクで走る盆の僧 同 蟋蟀の鳴く古里や母と歩す 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月10日 萩花鳥会
夜鴨なく門川暗くひろごれり 祐子 サムライ衆ナントで決戦秋の陣 健雄 これ新酒五臓六腑のうめき声 俊文 露の身や感謝の祈り十字切る ゆかり 虫食ひのあとも絵になる柿落葉 恒雄 すり傷も勲章かけつこ天高し 美惠子
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令和5年10月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
魁の櫨紅葉の朱句碑の径 三無 花よりも人恋しくて秋の蝶 幸子 咲き初めし萩の風呼ぶ年尾句碑 秋尚 女人寺ひそと式部の実を寄せて 幸子 豊年の恵みを先づは仏壇へ 和代 篁を透かし二三個烏瓜 三無 日の色の波にうねりて豊の秋 秋尚 曼珠沙華に導かれゆく道狭し 白陶 二人居の暮しに適ふ豊の秋 亜栄子 林檎好き父と齧つたあの日から 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
ガシャガシャと胡桃を洗ふ音なりし 紀子 秋日和小児科跡は交番に 光子 歩かねば年寄鵙に叱咤される 令子 稲の秋チンチン電車の風抜けて 実加 不作年新米届き合掌す みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
街騒も葉擦れも消して秋の雨 三無 大寺の風を擽る榠櫨の実 幸風 尾を引きて鵯のひと声雨の句碑 秋尚 水煙に紅葉かつ散る結跏趺坐 幸風 菩提樹を雨の宿りの秋の蝶 千種
栗林圭魚選 特選句
観音の小さき御足やそぞろ寒 三無 絵手紙の文字の窮屈葉鶏頭 要 駐在も綱引き離島の運動会 経彦 小鳥飛び雨止みさうにやみさうに 千種 秋霖や庫裏よりもるる刀自の声 眞理子 句碑の辺に秋のささやき交はす声 白陶 秋黴雨だあれもゐない母の塔 亜栄子 梵鐘の撞木の先や秋湿り 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
考へる事に始まる端居かな 雪 おは黒を拝み蜻蛉と僧の云ふ 同 道草の一人は淋しゑのこ草 同 朝霧の緞帳上がる音も無く みす枝 秋灯火優しき母の形見分け 同 役目終へ畦に横たふ案山子かな 英美子 孫悟空のつてゐるやも秋の雲 清女 穴感ひ浮世うらうら楽しくて やす香 栗食めば妹のこと母のこと 同 天高し飛行機雲の先は西 嘉和 屋根人を照らし名月たる威厳 和子 秋深し生命線の嘘まこと 清女 蜩に傾きゆける落暉かな かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
枯れて行く匂ひの中の秋ざくら 世詩明 一声は雲の中より渡り鳥 同 見えしもの見えて来しもの渡り鳥 同 菊まとひ紫式部像凜と 清女 越の空ゆつくり渡れ渡り鳥 和子 秋扇に残る暑さをもて余す 雪 山川に秋立つ声を聞かんとす 同 鳥渡る古墳の主は謎のまま 同 鳥渡る古墳は謎を秘めしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月20日 さきたま花鳥句会
SLの汽笛を乗せて刈田風 月惑 寝ころびて稜線を追ふ草紅葉 八草 残る海猫立待岬の岩となる 裕章 大夕焼分け行く飛機の雲一本 紀花 曼珠沙華二体同座の石仏 孝江 白萩の花一色を散り重ね ふゆ子 秋の���や課外授業の声高に ふじ穂 秋寒し俄か仕立てのカーペット 恵美子 秋空や山肌動く雲の影 彩香 爽籟や赤子よく寝る昼下り 良江
………………………………………………………………
令和5年10月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
生身魂梃子でも動かざる構へ 雪 古団扇此処に置かねばならぬ訳 同 飾られて菊人形の顔となる 同 亭主運なき一枚の秋簾 一涓 菊の香に埋り眠る子守唄 同 叱りてもすり寄る猫や賢治の忌 同 友の家訪へば更地やそぞろ寒 みす枝 叱られて一人で帰るゑのこ草 同 朝霧が山から里に降りて来し やすえ 隣家より爺の一喝大くさめ 洋子 菊師にも判官贔屓あるらしき 昭子 人の秋煙となりて灰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
靖国の秋蝶は黄を失ひて 愛 柿に黄をあづけ夕日の沈み行く 緋路 神池の何処かとぼけた鯉小春 雅春 細りゆく軍犬像や暮の秋 愛 うらがへり敗荷の海のなほ明し 千種 英霊の空はまだ薄紅葉かな 愛
岡田順子選 特選句
秋蝶に呼ばれ慰霊の泉かな 愛 鉢物はしづかに萎れ秋の路地 俊樹 年尾忌も近し小樽の坂の上 佑天 道幅は両手くらゐの秋の路地 俊樹 秋天へ引つ張られたる背骨かな 緋路 老幹の凸凹としてそぞろ寒 政江 板羽目の松鎮まれる秋の宮 軽象 御神樹の一枝揺らさず鳥渡る かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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konyokoudou-sk · 5 years
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C97 咲サークルおしながき
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コミケが近くなってきたのでいつものこれを載せておきます 価格などはあくまで予定価格です 特に記載がなければ全年齢本です
一日目(土曜日) 西34ホール
西K01a pm02:00 若鶏にこみ
新刊 point 22P・宮永照と本の話 300円
既刊 sumireteruR18  R-18・56P・菫照合同本? 500円 (サークルpichim02からの委託) gunumind R-18・28P・照菫レズセックス本 400円
今回は一人での運営なのでスケブはお断りとのことです。 当日の状況次第でお声かけください。
西K01b 池田スピリット えお
新刊 智葉さんvs親切な人 B5・16P・菫照智葉本 200円
既刊 鏡でも気付かないこと B5・24P・C90淡照菫本 300円 きっかけ 32P・B5・照菫本 500円 恋にわずらう B5・36P・菫照本 500円
西K02a みずときかたくりこ 超々よしてる。
新刊 明日、世界が滅びますように 菫尭深本 300円
既刊 渋谷尭深ちゃんと弘世菫様がデートする本。 尭深菫本 100円
西K02b 華奢帝国 鳥飼
新刊 大星淡が亦野誠子に。 淡誠本 300円
既刊 宮永咲in白糸台 白糸台咲本 400円
西K03a はてななぞなぞアイランド にゃおP
新刊 今日の白糸台 ~菫のクセを見つけ隊~  菫照本 300円 今日までのなんちゃら まとめ本 1000円
既刊 今日の白糸台 Po!(ぽ) 白糸台ゆるゆるギャグ本 300円 今日の白糸台 照菫 春のパンケーキ祭り 白糸台ゆるふわギャグ・8P 100円 今日の白糸台 菫さんお大事に 20P・白糸台本 300円 今日の白糸台 白糸台本 400円
西K03b フルミナンス おろ
新刊 あちが☆マギカ B5・28P・魔法少女咲本 500円 とらのあな メロンブックス
既刊 爆乳淡ちゃんを守護る本 B5・24P・爆乳大星淡本 400円 プロ麻雀せっくす R-18・はやしこ3P本 400円
西K04a CLOSER VRI
新刊 宮永照と照魔の鏡 フルカラー・B5・8P 500円 メロンブックス
既刊 Saki-Atsume vol.1&2 フルカラー・8P・A4・web再録イラスト本・2冊1組 500円 シライトニウム フルカラー・8P・B5・白糸台中心イラスト本 200円 Overture [IF] 32P・B5・C93淡照本 500円
今回の新刊には特典として照魔鏡型ミラーと白糸台高校麻雀部ミラーが付いており、どちらかを選択出来ます。 さらに会場特典としてイラストカードがついてきます。
西K04b 西瓜BABY 湯間戸あきら
新刊 チーム清澄推し(準備号) コピー・B5・清澄本 200円
既刊 おこのみで かじゅ部部キャプ本・B5・30P 300円
グッズ 手描きコースター 300円
今回は新刊の予約特典として令和発表風のイラストプレゼントを行います。 大きさはトレカぐらいで特にリクエストがない場合はこちらでその時の気分で咲キャラを描かせていただきます。
①当日取りにくるお名前(HN可) ②キャラ名(基本一人ですがCP推しアピールがあると二人になるかも) この二つを明記してツイッターのDMにお送りください。
万が一ご予約いただいて、当日本が出せなかった時は特典イラストは差し上げます。その際はお手数ですがサークルスペースまでお越し下さい。
ドタキャン、バックレ、ダメ絶対!
西K05a 水面日和 minamosakana
新刊 宮永家の麻雀から走って逃げろ コピー本・宮永家本 100円
既刊 夏だ!従姉妹、襲来! 宮永姉妹光ちゃん本・コピー本・B5・12P 200円 宮永咲と焼けた自宅 コピー本・16P・B5・宮永家本 200円 車イスに乗った少女合同 B5・112P・SHT2018春みなもちゃん合同 1000円 出張!水面日和2 42P・B5・C93みなもちゃん考察本 300円
西K05b 忍者屋敷 那須了
新刊 咲実写 鑑賞ガイドブック 咲実写解説本 200円
既刊 咲-Saki-ファン13年生がいくはじめての聖地探訪 聖地巡礼本 200円
西K06a エンベロープフィルター kari
新刊 Wonderwall2 有珠山本 200円 (ゲスト:みどり)
既刊 Wonderwall コピー本・28P・有珠山本 300円 (ゲスト:みどり)
西K06b 花咲荘 いいんちょ
既刊 USUZAN DIVISION PROTOTYPE 有珠山本・B5・10P 100円
グッズ アクリルスタンドフィギュア(真屋由暉子・瑞原はやり・宇野沢栞) 各1200円 アクリルキーホルダー(獅子原爽・清水谷竜華・福路美穂子・真屋由暉子・瑞原はやり・宇野沢栞・高鴨穏乃・松実玄・松実宥・花田煌) 各600円 ※獅子原爽のみ500円 B2タペストリー(渡辺琉音×宇野沢栞、原村母娘、真屋由暉子) 各2500円 色紙 各500円
ほかイナイレの本とネプティーヌとシャニマスのグッズあり
西K07a 塩コーラ 鴻
新刊 二人のごほうび コピー本・京キャプ本 無料配布
西K07b ああ、あの牌? はいの
新刊 咲-Saki-舞台探訪 長野県清澄エリア 令和版 清澄聖地巡礼本・オールカラー・A5・24P 300円 (イラスト:がらぐば) 咲-Saki-舞台探訪 長野県伊那&飯田エリア 増補修正版 A5・20P・聖地巡礼本 400円 咲-saki-聖地巡礼 長野県飯田市 聖地巡礼本 300円 (サークルアマテラス星群からの委託)
既刊 実写版 咲-Saki-阿知賀編ロケ地めぐり A5・20P・実写版聖地巡礼本 500円 (イラスト:しそねり) はやりっぷ シノハユ舞台探訪 シノハユ聖地巡礼本・オールカラー・A5・32P 500円 (イラスト:しそねり、がらぐば) 咲-Saki-WALKER#W 改訂版 都内聖地巡礼本・オールカラー・A5・28P 500円 (イラスト:がらぐば) 咲-saki-聖地巡礼 IN岐阜県中津川市 聖地巡礼本 (サークルアマテラス星群からの委託) 咲-saki-ビューイング4 咲-saki-宮守編 宮守聖地巡礼本 (サークルアマテラス星群からの委託)
グッズ かじゅモモグッズセット 2000円 (サークル桃乃鶴からの委託)
西K08a フルスクラッチシンジケート ナガレ&ローファット
新刊 フラグメンツ・オレンジ&マゼンタ R-18・セラ洋コメディえっち小説本 1000円 (イラスト:ローファット)
既刊 「京ちゃん」と「咲」ファーストシーズン R-18・京咲青春小説本・124P 1500円 (イラスト:江戸川nao) 「京ちゃん」と「私」~10年後の私たち~ R-18・京咲小説本・28P 600円
グッズ 絹ちゃんアクキー(寝坊け絹ちゃん、誘惑絹ちゃん) 各600円 (デザイン:ローファット)
西K08b I.G.Project 沙夜,Waste戊
新刊 Scarlet Rose R-18・B5・フルカラー・40P・はじとー本 600円 メロンブックス とらのあな (原作:風兒)
既刊 一巡先の思い 24P・B5・怜竜本 400円 友情の黙契 74P・B5・穏憧和本 700円
グッズ 国広一タペストリー 2000円
ほかポケモン本あり
西K09a 星空ステップ トリスタ
新刊 姉帯さんの歪んだ性事情 R-18・B5・28P・姉帯豊音本 500円 メロンブックス
既刊 甘え下手な小瀬川さん R-18・B5・28P・小瀬川白望本 500円 みやもりフレンズ 宮守4コマギャグ本 500円 白望と×××したい豊音ちゃん B5・28P・豊白本 500円 miyamori summer vacation 32P・B5・豊シロメイン宮守本 500円 SUPER☆HIMEMATSU☆TIME! 姫松4コマ本 500円 みやもりmaker4! C93宮守女子本 400円 みやもりmaker3! 宮守女子本 400円 みやもりmaker2! 宮守女子本 400円 みやもりmaker! 宮守女子本 400円
グッズ 豊音・怜アクリルキーホルダー 各600円
西K09b はぐれわらびもち トムQ
新刊 ヘイ、ゴールデンルーキー B5・28P・しずあこ本 400円 (ゲスト:tyωさん)
既刊 四月になれば彼女(ら)は B5・24P・阿知賀本 400円 Paradise Lost ―宥と菫の秘密の松実館― 28P・宥菫本 400円
グッズ しずあこアクリルキーホルダー 600円
西K10a 脇役にじゅういち 永月涼
新刊 只今変身中 コピー本・霞巴コメディ本 100円
既刊 お御髪の事  24P・コピー本・永水本 100円 とある日の東京散歩 コピー本・24P・姫様巴ほのぼの本 100円 尊敬 コピー本・28P・A5・十曽湧狩宿巴永水女子本 100円 変わりゆくこと 32P・A5・C93春巴本 100円
ほかスクスト本あり
西K10b 草食竜 ぬめぬめ
新刊 ハツミックス 薄墨初美本? 500円
西K11a Feeling Time 里村知之
新刊 Cuuuuuuute!!! シノハユほのぼの4コマはや慕本 400円 サンプル
既刊 いちご×ゆきこ 有珠山ほのぼの4コママンガ 200円 #ユキちゃん好きな人RT 有珠山ほのぼの4コママンガ 400円
グッズ はや慕抱き枕カバー 7000円
西K11b アンチヘリックス 化学屋
新刊 ハッピーエンド-the scarlet hypnosis- B5・96P・オフセット 500円
既刊 この街で君と暮らしたい B5・18P・ニワチョコデート本・オフセット 200円 ハッピーエンド-the first film- 32P・B5・C93すこレジェ本 300円
今回の新刊を読む前に以前刊行されていたハッピーエンドを読んでおくと良いです。1と2はpixivで期間限定で公開されてるのでぜひ。the first film the second film
南3ホール
南リ13a 桜高鉄道倶楽部 セカイ
既刊 新道寺までは何マイル?〜北部九州舞台探訪ガイド〜 北部九州聖地巡礼本 神代の国にて〜永水舞台探訪ガイド〜 永水聖地巡礼本 400円
グッズ まいひめちゃんドット絵マイクロファイバークロス
ほかユーフォのグッズもあり
南4ホール
南ホ22a でこぴん いーぴん
新刊 次元間衝撃波なんて知らんぞいやー! A5・32P・実写咲本 200円 イラストで綴る、いーぴん的  実写「咲-Saki-」との3年間  A5・実写咲本 300円
2冊セット購入特典 として『清澄高校麻雀部クリアファイル』がもらえる
三日目(月曜日) 西2ホール
西た20a しじま 奇仙
新刊を出すのは難しいとのこと 書店委託・DL販売を検討しているとのこと
西た20b ミリマリ工房 ミリマリ
新刊 可憐なあの子は生オナホ R-18・鷺森灼エッチ本 500円
開幕から5分~10分ほどは席を外すとのこと
西た21a RADIOSTAR 工藤洋
新刊 石肌会 R-18・B5・石戸霞本 頒価不明 とらのあな メロンブックス
西た21b ひよたま御殿 長瀬ゆたか
新刊 憧ちゃん成長日記 R-18・A4・8P・新子憧本 頒価不明 とらのあな メロンブックス
南3ホール
南ヤ32b ユズドラシルの樹の下で。 湯住彩明
グッズ 小走やえアクリルキーホルダー 500円
ほかオリジナルあり
四日目(火曜日) 西1ホール
西れ28a VISTA オダワラハコネ
新刊 はつがき 江口セーラ 先着でお1人さまにつき1冊
グッズ セーラ干支両面アクスタ2019 1500円 怜ちゃんコスプレクリアファイル 300円 アクリルスタンド(船久保浩子、園城寺怜、清水谷竜華) 各1300円 アクリルスタンド(江口セーラ、愛宕雅枝、二条泉) 各1100円
おまけ本に江口セーラが出る予定
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ohmamechan · 7 years
Text
しっぽ、前足、ひげ
 夕立に降られて、慌てて庭の洗濯物を取り込む母を手伝った。 「もう、いつの間に雲が来てたのかしら」 夏の終わりって、こうよねえ、と仕方なさそうに言う母の隣で、Tシャツやら短パンやらを手早くハンガーごと腕に抱えていく。「お兄ちゃん、こっち」と掃き出し窓から 両手を広げている双子たちに、衣類の塊をパスする。その間にも、大粒の雨がみるみる庭の土を黒く濡らしていく。 「お兄ちゃん、浮き輪も忘れないでっ」  蘭が竿にぶら下がったままの浮き輪を指差してねだる。 「これは濡れても大丈夫だろ」 「大丈夫じゃないの。枕にして寝るの」 「はいはい」  蘭のお気に入りのピンクのイルカの浮き輪も回収していると、 「うわ、わ」  誰かが慌てて、門扉の柵の向こうを駆けていった。黒いかたまり、のように見えたのはおそらく制服だ。声の感じと、慌ただしく大股で石段を駆け上がって行く気配から して、きっと凛に違いなかった。 浮き輪を抱えて軒下に逃げ込む。「あーあ、濡れちゃった」「ね、見て、お父さんのTシャツが水玉模様だよ」双子たちが洗濯物の山を仕分けしている。真琴は二人の側に 腰を下ろして、一緒に、濡れたものとかろうじて濡れずに済んだものを分けた。 「今日、凛が来る」と遙が言っていた。思ったよりも早い時刻だ。部活が終わってすぐに来たのかもしれない。 「家のことと勉強が済んだら、真琴も来い」と誘われている。一応受験生なのだが、親しい仲間に誘われてしまえば、少しくらい行っても許されるよなあ、と気も緩んでし まう。  結局、取り込んだもののほとんどは、乾燥機にかけることになった。双子たちは、流れ作業みたいに濡れた衣類をパスしながら、どんどん乾燥機に放り込んだ。お手伝い を楽しみながらやってくれるのは、とても助かる。  家の中にいても、どうどうと激しい雨音が、迫るように響いた。 「台風かな」蓮は不安そうだ。蓮は強い風の音や雷の音が怖い。「今日はお兄ちゃんと寝てもいい?」とくっついてくる。きっと双子たちが眠る頃には大雨は降り止んでい るだろうけど、「いいよ」と言ってやる。 「ていうか、こんなの台風じゃないし。通り雨だしービビりすぎ!」と、蘭が蓮をからかい始め、蓮が意地になって言い返すので、一気に脱衣所は賑やかになった。回り始 めたドラムの中で、色とりどりの衣類がリズムカルに跳ねている。 今頃、突然の雨でびしょぬれになった凛は、遙に迎え入れられて、風呂にでも入れてもらっているかもしれない。 「今日、凛が来る」  遙の口から幾度となく聞いた言葉だ。ちょうど一年前の夏の終わりごろ、遙はそれをどこか重たそうに口にしていたものだ。少し怒っているような、でも、口元がなんと いうか、へにょへにょしていて、なんとも言い難い不思議な顔をするのだった。 「凛、よく来るね」 「ああ」  いつもの海岸沿いの道を、まっすぐ前を向いて歩く遙の眉は、やっぱり困ったように微かにハの字だった。 「仲直り…っていうのかどうかわかんないけど、凛とまた遊べるようになってよかったじゃない」 「…そうだな」 ずっと隔たっていた凛が、昔みたいに遙の家に遊びに来るようになった。それは、あの夏を境にして訪れた大きな変化だった。遙はそれが、うれしくないわけではないけれど、こうして度々、うかない顔をするのだ。 「なんか、あった?喧嘩した?」 「いや、そういうんじゃない」 じゃあなんで、と目で問う。凛は外泊届を出して、泊ることだってある。遙はそれが迷惑だったらはっきり言えるタイプだ。でも、凛には言えないでいるのだろうか。また 隔たってしまったら、と不安に思うあまり。 遙は、うつむいて、足を擦るように運んでいる。舗道に散った砂が、じゃりじゃりと鳴る。 「楽しいんだろうか、あいつ。何しに来るんだろう」 「何しにって…。遊びに来るんじゃないの」 「だって、うちには、何もない」  確かに、遙の家には娯楽に使うような玩具はほとんどない。遙は特に自分で好んでゲームはしないから、ゲーム機器を持たない。真琴の家に来て、双子たちにねだられて することはあっても。あの家には、おじさんが置いて行ったオセロとか、将棋なんかの古いボードゲームがあるくらいだ。あとは、トランプぐらいだろうか。  二人で向かい合って、トランプをする遙と凛。想像がつかない。ババ抜きだったら、一瞬で終わってしまう。 「いつも、何して過ごしてるの」 「べつに、なにも。飯食って、ちょこちょこ話して…。話すことがなくなって、黙ってることもある」 「それって、普通じゃない」 「でも、結構長いこと黙ってるんだ。一番初めに泊りに来た時は、そんなことなかったのに。最近は、ちがうんだ。あいつは、そんなんで、楽しいんだろうか」  一層眉が寄って行くので、遙が何に一番困っているのか、わかってしまった。二人でいると、沈黙が訪れることがある。それが、遙には気詰まりというか…悩ましいよう だった。遙自身が口下手なのはもう昔からだけど、凛はどちらかというと賑やかな方だ。再会して、打ち解けてからは、ぶっきらぼうながらも口数は増えたし、楽しそうに はしゃいで笑うことだってある。あの凛がいて、しんと静かになることがあるなんて、どこか信じられない。 真琴が遙といても、お互いに何も話さないことなど、幾度となくある。それぞれ好きなことをして適当に時間を過ごす。沈黙が苦ではない間柄なら、何も話さない時間があ っても平気なはずだ。遙は渚や怜とだって、ぼんやり静かに過ごすことがある。誰と話しても話さなくても、一向に気にしないものだと思っていたけれど…凛との間にある 「何も話さない時間」だけは、勝手が違うらしい。 「あんまり気にしなくてもいいと思う��どな」 「気になんか、してない」  思いきり気にしてるくせに、すぐにそんなことを言う。遙の頑固が出てしまった。 ふう、と胸がへこむのがわかるくらい、遙は深く息を吐いた。まなざしは、白み始めた夕空と海が接する、遠い沖を見つめていた。 「とにかく…静かなんだ。二人でいると。ソーダの泡が、ぱちぱち弾けるのが、聞こえてしまうくらい」  それは、どんな静寂だろうか。ささやかな泡の音が鼓膜に響くくらいの静けさ。あの、凛といて。 「真琴も、来い」  間がもたないから、とは言われなかったけれど、遙からの救難信号なのは確かだった。  それから、凛が遊びに来るときは、できる限りで混ざるようになった。渚や怜や江も、そこに混ざって、みんなで賑やかに過ごすことも幾度かあった。 凛は寮生活なのでそう頻繁に遊びに来る機会があったわけではないけれど、そのうちの何度かを一緒に過ごしているうちに、気づいたことがあった。 凛は、人がいればいるほど、賑やかになる。冗談を言ってふざけたり、渚や怜をからかって遊んだり。時にはむきになってみせて、遙に喧嘩をふっかけてじゃれたり。 遙と凛と真琴の三人でいると、わりと静かになる。しかしそれも、大勢でいる時と比べれば、だ。凛が黙りこくってしまうなんてことは、まったくなかった。どこからか話 の種を持ち出してくるし、自然にこちらの話題を引き出してくれる。 遙と凛は、真琴の目の前ではごく普通に、当たり前に言葉を交わしたし、昔に戻ったみたいに…いや、昔以上に馴れ合っているように見えた。凛は遙の隣に自分から寄って 行くし、肩を組んだり、くすぐったり、スキンシップだって当たり前にした。遙が言っていたように、この二人の間に、静かで何も話さない時間があるだなんて、ますます 信じられなかった。  たしか、秋の終わり頃のことだったと思う。 「みんなでお好み鍋をしよう」という、渚の企画で、遙の家に集まることになった。鍋の材料は、買い出し係に立候補した渚と怜に任せてあった。鍋の材料以外に、ひとり 一品おかずを持ち寄ることになっていたので、母に卵焼きを巻いてもらって、それを携えて遙の家を訪れた。 玄関には一足先に来ていたらしい凛の靴があった。私服で来たらしく、大きな黒いスニーカーが三和土の隅にきちんと揃えてあった。 居間へ通じる廊下の先には、その靴の持ち主がいた。台所と居間の境目に座って、水泳雑誌を読んでいる。遙の家の板張りの廊下は、きんと冷えていた。温かい居間で読め ばいいのに、なんとも中途半端な場所に凛がいた。 「寒くない?中に入ろうよ」  と声をかけると、凛は「おー、来たか」と座ったままこちらを見上げた。台所では、遙が鍋を仕込んでいた。 「これ、母さんから」  遙の脇から卵焼きを差し出す。鍋の出汁の味を見ていた遙は、「おばさんの卵焼き、久しぶりだな」と頬を緩めた。 「皿にいいか」 「うん。あ、その前に、切ってくれる?」  なるべく冷めないように、と切り分けずにそのまま持って来たのだ。  遙はまな板を布巾で一拭きして水気を拭うと、卵焼きの黄色い塊に、包丁を入れた。すっすっと肘から先のぶれない、いつもながら滑らかな手さばきだ。 食器棚から大皿を取り出して、遙が等間隔に切り分けてくれた卵焼きを盛り付ける。居間からは、絞られたテレビの音と、凛の雑誌を捲る音がした。たまに「ふわわ」とい うあくび。 「他に手伝うことはない?」 「大丈夫だ。ゆっくりしててくれ」 「わかった」  居間へ卵焼きの乗った皿を運ぶと、ちゃぶ台にはカセットコンロや取り皿や箸が人数分、完璧に配膳されていた。おそらくこちらは凛が整えたのだろう。 「鍋、そっちに運ぶぞ」  遙が鍋掴みを両手にはめて、台所からそろそろとやってくる。まだ火を灯さないコンロの上にそっと土鍋を乗せて、傾いていないか確かめる。 「渚と怜が来ないことには、鍋も仕込みようがない」 「さっき、店を出てこっちに向かってるってメールが来てたから、もうすぐ来るとは思うんだけどね」  材料は彼らが調達してくるので、あとはもう待つしかなかった。  遙は台所へは戻らず、その場でエプロンを脱いだ。しばらく居間で休憩するらしい。  すると、凛が、台所と居間を仕切る襖を占めて、そろりそろりとちゃぶ台の近くへやって来た。そしてまた、雑誌を捲る。気にする必要ものない行為だったけれど、その 時、ふと、何かが引っかかった。思わず凛を見ると、凛はおもむろに雑誌をぱたりと畳んで、「なーハル?」と遙の肩に手を掛けた。 「俺の持って来たキムチは?」 「冷蔵庫だ」 「ちゃんと鍋に入れろよ」 「今日の鍋の監修は、渚だ。渚がいいって言ったらな」 「なんだよそれ、お好み鍋だろ」 「渚の、お好み鍋だ」 「うわ、嫌な予感しかねーな」 「俺もだ」  いつもの二人だ。いつもの二人のやりとりが、目の前で展開している。おかしいことなんて、何もない。でも、引っかかる。 もしかして、もしかして。 自分がこ うしてやって来るまで、この二人、会話が無かったのでは? 「おっじゃましまーす!」「お邪魔します」  渚と怜が到着したので、遙は再びエプロンを身につけて台所に立った。 「お前ら遅いぞ」  凛が廊下に手をついて身を乗り出す。 「ごめんごめん。スーパーのはしごしちゃったあ。なかなかお目当ての材料が見つからなくてさあ」  渚ががさがさとビニール袋を置くそばから、遙は彼らが仕入れて来た材料を取り出して、支度にかかる。ネギ、白菜、しいたけ、しめじ。豚肉、白身魚。 「お、プリンじゃねーか。デザートか?かわいいもん、買ってきやがって」 「違うよ、それは鍋に入れるんだよ」 「えっ渚くん、そのつもりでカスタード成分が濃厚なプリンを探してたんですか?」 「そうそう。醤油とプリンを混ぜたら、ウニの味になるって言うじゃない?だったらさ、醤油ベースの出汁にプリンを入れたらさ、豪華なウニ味の鍋になるんじゃないかな って」 「やめろ。絶対やめろ」 「やめましょう。危険です」 「えっなんでー?ちょっと試してみたくない?ハルちゃんはどう?」  いつの間にか、凛も渚や怜と共に台所に入っている。台所は、人と食材と賑やかな声に溢れていた。その様を見つめながら、真琴はある確信に辿り着いた。  きっと、おそらく、ほんの数分前まで、ここは静寂に包まれていたはずなのだ。真琴が「お邪魔します」とやって来るまで。  鍋で湯の沸く音。遙が冷蔵庫を開け閉めする音。まな板と包丁の奏でるリズムカルな音。テレビの音。凛の、雑誌を捲る音。小さなあくび。聞こえるのは、日常の音だけ だったはずだ。  なぜなら、凛が、何も話さないから。静かにそっと、遙の側にいたから。  凛がわざわざ台所と居間の境目にいたのは、襖をしめてしまうと、遙の姿が見えなくなるからだ。気配が遠のくからだ。だから、あんな中途半端な場所にいたのだ。  でも決して、ぴたりと側に寄って馴れ合ったりはしない。ある一定の距離を置いて、遙の側にいるのだ。  思い返してみれば、いつもそうだった気がする。真琴が「お邪魔します」と玄関から上がって居間に入ると、二人は必ずと言っていいほど、離れて座っていた。凛が縁側 にいれば、遙は居間に。遙が縁側にいれば、凛は居間に。遙が台所にいれば、凛は廊下側のふすまのそばに。  少しの距離を置いて、それぞれテレビを見たり、雑誌を捲ったりして過ごしていた。真琴がやって来ると、一斉に二人の時が流れだしたみたいに、「遅かったな」とか「 りんご食べるか」とか「ゲーム持って来たか」などと口々に話し始める。でも、それまで…真琴が居間の襖を開けるその瞬間まで、二人は沈黙の中にいたのだ。今日みたい に、近づきすぎない距離で。  この距離感には、覚えがあった。この、目で計ると、およそ2mとちょっと。歩いて三歩分ぐらいの距離は、野良猫と、同じだ。そうだ、凛の遙との距離の取り方は、猫 と同じなのだ。  新参者の野良猫は、初めは人に慣れていないから、顔を合わせると逃げる。少し見慣れて来ると、道の端と端で目を合わせる。だんだん、逃げなくなる。声をかけたり、 しゃがんでちっちっと舌を鳴らしたりすると、恐る恐る近づいてくる。でも、その距離はひと息には縮まらない。でも、怖がって逃げたりしなくなる。少し離れたところで 、毛づくろいをしたり、だらりと伸びきって昼寝をしたりするようになる。それが、その猫にとって、人との心地いい距離なのだ。  野良猫に例えていることが凛に知れたら、とてつもなく怒られそうだけれど、真琴には彼の振る舞いが、猫そのものに思えてしかたがなかった。  凛が時に何も話さず、付かず離れず遙の側にいるのは、彼なりに心地よい距離を測っているからなのだ。皆がいる時には、勢いで振る舞えても、二人きりになるとそれが できない。それがなぜなのか、本人に聞いてみないとわからないけれど、一緒に過ごすのが嫌なわけじゃない。嫌だったら、億劫だったら、わざわざ外出許可をもらい、電 車に乗り、離れた町まで何度も会いに来たりしない。凛なりに精一杯気を遣い、遙との親しさの距離を測りながら過ごしているのだ。四年と少し、心も体も隔たっていたそ の距離を埋めるために。  そう気づいてしまってからは、凛の振る舞いの一つ一つが微笑ましく見えてしまって仕方がなかった。  渚が調合した奇想天外な鍋の味も、凛の持って来たキムチの激辛味も飛んでしまうくらい。 「まこちゃん、なんでずっと笑ってるのー?この殺人キムチ食べても平気なの?」 「おい、ひでえな。うまいだろ。辛さの向こうに、旨みがある」 「いや、これ普通の人には無理だよ」 「遙先輩、大丈夫ですか?気絶してません?」 「なんだよ、なっさけねえなあ。おい、ハル?」 「辛さの向こうに、意識が飛んでいた…」  みんなで一緒に鍋をつついて、わいわいと笑いながら、遙と凛を見る。大勢でいる時は、凛は遙の隣だ。輪の中で、隣り合って、笑っている。  でも、二人だけになると、猫の距離になる。会話がぴたりとやんでしまう。でも、それはそんなに重たい沈黙じゃない。そうやって、少しずつ、少しずつ、ちょうどよい 距離を探っていくのではないだろうか。三歩の距離が、一歩に。一歩の距離が、尻尾一本分の距離に。尻尾一本分の距離が、前足の届く距離に。きっと少しずつ、近づいて 行くに違いなかった。  大丈夫だよ、ハル。  早くそう言ってやりたかった。会話がなくても、ぎこちなさがあっても、心の距離は近づいて行っているはずだから。凛は、遙に近づきたいって思っているはずだから。 昔みたいに、ためらいも、わだかまりも置き去って、すぐ側で笑い合えるまで、きっとあと少しだから。  鍋パーティの次の朝に、さっそく遙に自分が気付いたことを伝えてみた。 「猫…あいつが、そんなかわいいものか?」  遙はまったく納得がいかないようだった。凛が���だと言ったわけじゃない。猫みたいな振る舞いだ、と説明し直す。 「とにかくさ、待ってみなよ。そのうち、大丈夫になるよ」 「猫がなつくのと同じみたいにか?」  どうも遙は真琴の持論を軽んじているようだった。けれど「そうだよ、猫みたいなものだよ」と真琴は押し切った。 「初めは遠いけど、だんだん近付いて行くんだよ」 「お前、たまによくわからない論を、大真面目に展開するよな」 「わかりやすいって言ってよ」  遙はやっぱり気難しそうに眉を寄せていた。  遙だって、猫みたいなものだよな、と思う。言ったら不機嫌になるだろうから黙っておくけれど。彼らはお互いに、心地いい距離を測り合っている、二匹の猫だと思う。 猫は、一度近しい距離を許したら、もうその後はころころくっ付いて過ごすだけだ。 「大丈夫。きっと、大丈夫になるよ。もう少し、待ってみようよ」  励ますつもりで、満面の笑みを向ける。遙は困ったように首を傾げたあと、「まあ、待つのは慣れてる」とぽつりと言った。  あれから、およそ一年が経つ。  今やすっかり凛は、我が物顔で遙の家に通う猫だ。  あれから、二人の間にある沈黙がすっかり解消されたのかどうか、真琴にはわからない。けれど、遙の口から悩ましげなことがこぼれるのはほとんどなくなった。  代わりに、凛がどうしたこうした、と二人の間で起きた出来事を、よく話してくれるようになった。いつだったか、「縁側の猫がくしゃみをしたら、次に凛がくしゃみを した。くしゃみが移った」という話を、朝も、昼も、夕もしていた。よっぽどお気に入りの出来事だったらしい。  何より「今日、凛が来る」と困ったようにではなく、明日の天気でも言うみたいにさらりと口にするようになった。  もう放っておいても大丈夫そうだったので、呼ばれても、頻繁に混ざることはなくなっていた。そもそも、三年に上がって、凛は部長を任され、多忙な毎日のようだった 。おかげで、遙の家を訪れることがすっかり減っていた。 「今日、凛が来る」 は、久しぶりに聞いた気がする。今朝、いつものジョグをこなしながら、遙が言った。何気なくあっさり口にしたつもりかもしれないけれど、口元がへにょへにょしていた 。うれしさが隠せていない顔だったな、あれは。  双子を寝かしつけたあと、夜に回していた課題を片付けた。しばらくして、「久しぶりに、あの変な深海魚のゲームし���うぜ」と凛から電話がかかって来たので、その日 のノルマを片付けてから、遙の家へ向かった。ついでに、凛に教えてもらおうと英語のテキストとゲーム機とソフトを抱えて。  数時間前の大雨が嘘のような、月が明るい夜だった。雨に打たれたおしろい花が、甘く香っていた。石段の途中で、ちりりーん、と風鈴の音が聞こ えた。海に大きく縁を開けた遙の家は、よく風が入るので、こんな夜は冷房がいらないくらいだ。 「お邪魔します」  居間の戸も開け放たれていて、庭から台所の小窓まで心地よい涼風が吹き渡っていた。  遙と凛は、二人とも、畳の上に転がって、寝入っていた。テレビは点けっ放し、ちゃぶ台の上の水泳雑誌は、開かれたままだ。凛は座布団を枕にしてすうすう眠り、遙は 自分の腕を枕にしてすぐその隣に身を横たえていた。  まさに、猫の距離だと笑ってしまう。尻尾や前足どころか、これはヒゲも触れ合う距離だ。一年前が、嘘みたいに。  起こすのが忍びなくて、しゃがみこんで、寝息を立てる二人をしばらく見つめた。よくよく見れば、凛が着ているのは、遙のTシャツだ。なんとかという深海魚の。雨で 濡れネズミになってしまった凛に、遙が貸してやったのだろう。よかったねえ、と何度も何度も言いたくなる。  青いはねの扇風機が、首を振って風を送ってくれる。さやかな風に、二人の前髪がふわふわと揺れていた。  それにしても、どちらが先に寝て、どちらがくっついていったのだろう。凛だろうか、遙だろうか。このままだといずれ、鼻先もくっついてしまいそうだ。 おしまい
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