Tumgik
#神戸ガス燈通り
salmon-ryou · 2 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#神戸ハーバーランド#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神#夕景阪神 (神戸ガス燈通り Kobe Gas Lighting Street) https://www.instagram.com/p/CjL_m6KPKww/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
yumiko-asakawa · 2 years
Text
神戸ハーバーランドガス燈通り
Tumblr media
3 notes · View notes
judachigeiju · 6 years
Text
紀伊半島原付旅行記
早めの夏休みをもらったので、原付で伊勢湾フェリーを渡り紀伊半島を一周しようと思い立った。思い立って二週間後に出発した。紀伊半島とは精神の方面である。
Tumblr media
七月二日:浜松から新宮へ
排気量五十CCの原付〈一つ目家鴨〉号はキックスターターを使わないとエンジンが動かなかった。一抹の不安を抱えながら、七時半、原付に跨がった。曇空の下、国道一号線を西に進み、弁天島を回って国道四十二号線、表浜街道伝いに渥美半島を西へ進んだ。
坪井杜国の故地
赤羽根港に付属する道の駅で休んだあと和地交差点から西北に進路を変えて高田交差点で左折、高田西交差点で右折し、右手にある潮音禅寺こと潮音寺を訪れた。境内には柳原白蓮歌碑と山頭火句碑があり、空米売買で尾張徳川家の領地から追放され、渥美半島へ来た坪井杜国の墓碑がある。
Tumblr media
杜国墓碑の前に立っていると住職から 「俳句をやっているのですか?」 と声をかけられ、その日に咲き始めたという蓮を見せてもらった。蓮の初日はあまり開かないのだという。血統書付きの大賀蓮の水鉢もあった。住職は黒目高も二千匹に繁殖させたらしい。川を渡って「杜国屋敷跡」の看板のある角を左折すると畑のなかに小さな杜国公園。〈春ながら名古屋にも似ぬ空の色/杜国〉の句碑が建っており、投句箱もあった。
Tumblr media
十時を回っていたので急いで西へ向かい、二十分ほどで伊良湖岬のフェリー乗り場に着いた。標識交付証明書がなくても排気量を口頭で伝えただけで発券してくれた。合わせて三千九十円で、十円だけ人の方が高い。十時五十分発、五十五分に及ぶ伊勢湾の航海。波が荒かった。伊勢湾を渡っていると雨に降られた。船内のテレビで天皇の病態が報じられ、平成が来年五月までもたないかもしれない、と思った。鳥羽に着くと雨は止んだ。
嶋田青峰の故地
フェリーを出ると正午になろうとしていた。鳥羽フェリーターミナル二階のレストランで食事をとろうとすると係員のおっちゃんから「ここのレストランはおすすめしない。近くの錦屋がいい」と勧められ、錦屋でてこね寿司と伊勢うどんを食べた。若女将の愛想が良かった。食べているうちに梅雨晴間。志摩半島を縦断し、的矢で渡鹿野島を望もうとしたら、的矢は、ホトトギス同人から除名され新興俳句弾圧事件で逮捕された俳人嶋田青峰の郷里だった。句碑〈日輪は筏にそそぎ牡蠣育つ/嶋田青峰〉も、弟である嶋田的浦の句碑〈海うらら水平線は汽船を引く/嶋田的浦〉も夏草のなかにあった。杜国といい青峰といい不遇な俳人ゆかりの土地ばかり巡った一日だ。志摩半島の浦はどこも簡素で好きになった。尾鷲で小雨に遭い、虹を見た。ひたすら走り、いくつもの浦の潮が戻るのを見ながら走り、十九時に新宮駅近くへ投宿した。
Tumblr media
七月三日:新宮から田辺へ
目覚めるとサッカー日本代表が白耳義に惜敗していた。六時半に新宮市の「路地」を見てから霧雨の国道百六十八号を熊野本宮大社まで走った。
Tumblr media
山岳信仰とサッカー
観光客がほとんどいない大斎原や本殿を見た。熊野は大学一年生のとき以来だから十年以上ぶりだ。拝殿にサッカーワールドカップ関連の展示があったが、侍ブルーのユニフォームを着たスタッフが取り外していた。熊野の神に勝ったのだから確かに白耳義は赤い悪魔だった。
Tumblr media
八時半に給油してから山を下り、新宮市街まで戻ってから那智の滝を見た。数年ぶりに絵馬を書いたり護摩木を焚いたりした。熊野本宮よりも那智の滝を神体とする信仰の方が私にはわかりやすい。
鯨焼肉はレバーの味
十一時には那智を離れ、正午に太地町へ着いた。くじら博物館は千五百円を惜しんで入らなかったけれど鯨恵比須の鯨骨鳥居と燈明崎の山見を見て、道の駅たいじで鯨焼肉定食を食べた。血臭いのでやはり鯨肉は揚げた方がいい。
Tumblr media Tumblr media
尻ではなく太腿で乗る
国道四十二号線をひたすら西へ。里野で水泳パンツに着替えたがちょうど日が陰って寒くなり、海水浴はあきらめた。見老津のあたりで和歌山県警の軽パトカーに跡をつけられたので、先に行かせたら、また後ろに回られてスピーカーで停められた。職務質問だ。「浜松市」ナンバーを見なれないから停めたとのこと。浜松から原付で来たと説明すると「どうしてそんな気になったんですか」と訊かれた。「お尻が痛くならないんですか」とも訊かれたので「尻ではなく太腿で乗ると痛くならない」と答えた。ズボンの下は水泳パンツなので、ズボンの中まで調べられたら即逮捕だっただろう。別れ際に夜間に掛けられる光る反射タスキをもらった。それから道の駅ごとに休み、田辺を目指した。
交番へ出頭
十六時過ぎに道の駅椿はなの湯で休んだ。ベンチに座ってのんびりしていると別のベンチに座っていた老爺が「そろそろ行くか」と独り言を言い、軽トラックでどこかへ行った。老爺のベンチが日陰だったので日射を避けるべく私はその日陰のベンチに移動した。するとベンチの上に財布が落ちていた。あの老爺の財布だと思い、私は戻ってくるまで待つことにした。でも戻ってこなかった。道の駅は定休日で閉まっていた。仕方なく私はその財布を持って近くの椿駐在所まで行った。しかし駐在さんはおらず、備え付けの電話を架けると婦警が富田駐在所まで来ていただけるかと言った。住宅街のなかにある富田駐在所へ出頭し拾得物物件預り書一枚で解放された。一日に二回も警察沙汰だ。交番を出て国道四十二号線に出た途端に雨が降り出した。晴れ間をぬって沿岸を北へ進み田辺駅近くの美吉屋旅館へ投宿した。自動扉が開くと禿親父がソファに寝そべって歌謡ショーを観ていた。客かと思ったけれど主人で間違えなかった。夜風が吹いただけで骨組が唸る旅館の「菊」の部屋に泊まった。若旦那から純喫茶桂のご主人が亡くなって看板を下ろしたと聞いた。灯りが点いているのはどきどき奥さんがいるからだとのこと。
Tumblr media
七月四日:田辺から大和高田へ
北上するには二通りあった。海岸沿いに国道四十二号線を進む海ルートと高野山を経る山ルートだ。高野山は魅力だが山ルートにはガソリンスタンド問題があった。ただでさえ燃費が四十キロ前半まで落ちているのにガソリンスタンドが少ない山中を百数十キロ走るのはガス欠リスクが高い、それに近畿地方の天気予報は全域で雨なのであえて天候の見えにくい山間部を通ることもなく海ルートに決めた。
台風七号ブラピルーン
フロントに鍵を置いて五時半過ぎに出発した。みなべ町の岩代で、四つのH音のやるせなさが素晴らしい〈家有者笥尓盛飯乎草枕旅尓之有者椎之葉尓盛/有間皇子〉が詠まれたという磐代の結松と畑のなかの寺脇にある歌碑を観た。八時くらいまで台風七号はおとなしかったがトンネルを出て由良町になってから本気を出し、激しく雨が降り出した。それでも走り続けたのでジーパンはもちろん下着までぐっしょり濡れた。なぜ走っていたのかと言うと大阪は午後から曇るという予報に賭けたからだ。和歌山市まで強く雨が降っていた。大阪府に入ると小雨になり時々晴れ間も見えた。雨雲レーダーを見ると高野山はもっと強く降っていたので山ルートにしなくて本当に良かった。岸和田城の横を通り和泉市で冷えた体の血流を回復させてから東へ折れ、富田林から河南、水越トンネルをくぐって大和の葛城に出た。山はやはり雨が降っていた。
葛城一言主神社では二人の男性が階段下の祓戸神社へ参拝してから昇段し、一言主神社の拝殿へ参拝していた。一言さんは地元の信仰を集めているらしい。それと拝殿に参拝する事前準備として拝む祓戸神社というシステムは熊野本宮にもあった。祓戸神社の祭神はいずれも瀬織津姫、近畿地方の格式ある神社の様式だろうか。大和高田のネットカフェで刃牙を読んだあと大和高田駅近くの福の屋旅館の「菊」に泊まった。また菊だ。女将一家の生活スペースと部屋が廊下一つを隔てて隣りあっているので、おばあちゃん家に泊まった感があった。女将は、橿原神宮の神武天皇が奈良県を大災害から守っていると言った。そういう信仰は美しい。
Tumblr media
七月五日:大和高田から浜松へ
近鉄大和高田駅のミニストップで食事をとった。ちょうど通学時間帯で女子中生・女子高生が目に入る。それは揚羽よりも速いという女子高生に会いに吉野へ行くからだろう。
Tumblr media
三重県南部は雨時々曇りという予報を見て急ぎ八時半には宿を出た。女将から缶珈琲をもらった。桜井を経て九時半過ぎに宇陀の阿騎野へ。吉野とは飛鳥の平地から見上げるような山地のことだった。東の野にけぶりの立つ見える阿騎野は菟田吾城という古代城郭があったらしい。鎌を持った小母さんから「この地は薬草で有名」「元伊勢」と聞いた。
人間のクズが国栖に
吉野川まで南下して国栖の里を眺め十一時前には国栖奏伝習所の横を通り浄見原神社を訪れ記名した。「鯨は人間のクズだ。ちなみにクズは国栖、先住民族の名だ」と言われてからずっと気になっていた土地「国栖」に立てた。
Tumblr media Tumblr media
県道十六号で国道百六十六号線に戻り、鷲家八幡神社の桂信子句碑・前登志夫歌碑・宝蔵寺の能村登四郎句碑を見て、高見山を仰いだ。そういえば吉野で女子校生は見なかった。汗に冷えた体で高見山トンネルをくぐった。それから虹の泉のほかは伊勢までひたすらに走った。
Tumblr media
近畿地方はあちこちで豪雨らしいが、幸運にも私は雨を数粒受けただけで水泳パンツを履いた意味がなかった。猿田彦神社を参拝し十六時前には鳥羽のフェリー乗り場に着いた。十六時半発のフェリーには間に合ったがガソリンが空になりそうだった。あこや真珠と中国産の淡水真珠の違いを聞いた。
Tumblr media
雨の帰浜
フェリーは伊勢湾に出ると波に揺れた。恋路ヶ浜を見下ろしてから国道二百五十九号線を通って豊橋市を目指した。国道二十三号線からは私が「ほぼ原付専用道路」と呼んでいるバイパス横の側道を通り湖西市へ。昼夜食堂港屋本店で浅蜊汁と鯵の開きを食べた。食堂を出ると雨が降り始めた。弁天島を経て国道一号線で帰宅した。四日間の走行距離は九百三十五キロメートルだった。あとヘルメットのシールドが割れていた。
Tumblr media
2 notes · View notes
livecam-db-blog · 6 years
Text
神戸ハーバーランドライブカメラ(兵庫県神戸市中央区)
神戸ハーバーランドライブカメラは、兵庫県神戸市中央区の神戸ハーバーランドに設置された神戸港・神戸ポートタワー・神戸ハーバーランドモザイク・神戸ハーバーランドumie・モザイク大観覧車・神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール・神戸ガス燈通り(アンパンマンストリート)・メリケンパーク・コンチェルト・神戸メリケンパークオリエンタルホテル・ホテルオークラ神戸・神戸夜景が見えるライブカメラです。更新はリアルタイムで、YouTubeによる動画(生中継)のライブ映像配信です。
(more…)
View On WordPress
0 notes
image-weaver · 6 years
Text
23 Ostl
翌日、二人は宿場で物資を調えた後、夕刻に再びエイミリーフ広原に戻り、これにはやむにやまれぬ事情もあった。ただでさえ狭く小汚い安宿に、犬は置いておけないと拒まれてしまったのだ。マックスが立派な成犬であれば外に待たすことも出来たかもしれないが、彼もルド同様にまだ幼い。ルドは落胆し、バルナバーシュも野放図で治安が良いとはいえない宿場周辺での野宿は心休まるものではなかった。
そうしてバルナバーシュはある考えから菓子や酒といった嗜好品を買い込み、草原地帯の中ほどを目指した。悠然たる広原の風は彼らの鬱屈をたやすくさらってみせ、暮れなずむ日を透かして草は金に染まり、点在する木々や腰掛け岩の影が夜気を忍ばせながら長く、澄んだ藍色に延びている。丘の向こうを目指す二人と一匹の影も、その中で軽やかに揺れていた。やがて高い丘の上に太く、いびつに枝を伸ばした年老いた木が見え、そこまで登りきった先に見下ろしたのは厚い織布におおわれた天幕だった。一世帯を収める程度に広く敷かれ、頂きの小さな天窓からはゆるく煙が上っている。ちょうど天幕から、一人の男――ハインが外の篝かごを灯そうと外へ出てきたところだった。ルドが声を上げて手を振り、ハインめがけて走り出したマックスと共に丘を駆け下りていく。一行が天幕に着いた頃には、日は夕影を残して没し、頭上には冴えた月が上っていた。
動物との語らいは大抵、一昼夜で成るものではないらしく、とりわけ気難しい相手とは生まれ育った広原で幾日も過ごして、ようよう絆が芽生えるらしかった。その中でルドの授かった犬という種は最も相性がよく、<古代人>たちが連綿とその血に知恵を宿しているのと同じように、長い歴史をヒトと過ごしたことを遺伝として記憶している説もあるほどだ。この天幕は語らいに時間をかける際に使う無人の宿で、ハインのものではないが、よく利用し、またその為に管理もしているという。そこを頼ったバルナバーシュは宿代として嗜好品をハインに差し出したが、彼は「自分も客人に過ぎないから」といって受け取ろうとはしなかった。バルナバーシュとルドは彼に親しみを感じてほころび、かくて酒と菓子は共に火を囲んで酌み交わす一夜の楽しみと相成った。
「ところで君たちは、これからどこへ向かうつもりなんだい?」
ひとしきり酒を楽しんだ後、ハインはあぐらの上に頭を預けて眠る狼をゆったりと撫でながら二人に尋ねた。
「夜明け前に発って、オストル沼沢に向かうつもりです」 「ああバルナバーシュさん、いいよいいよ、そうかしこまらなくても。同じ酒を飲んだ仲じゃあないか」
ハインは酒気に薄く頬を染めて機嫌もずいぶんと良かったが、沼沢地帯と聞くと一瞬だけ眉をひそめてみせた。
「なるほど、パワースポットが目的なんだな」 「どういう場所か知ってるのか?」 「巡礼……俺の一族は巡礼と言ってるが、それ以外で好き好んで行くような土地じゃあないぞ」
言いながら、ハインは丈の短い装束のふところから木彫りの小さなトーテム像を取り出した。トーテム像は一見して奇妙に見えたが、とりわけて狼を模しているのか、耳や牙、毛並みなどが色鮮やかな顔料で表現されている。
「俺のフェレスさ」 「ハインさんも持っていたんだ!」
ルドが身を乗り出してトーテム像を見る。
「だが、オストルは大層危険な地域でさ。俺は引っ返して、ここで動物のことばを納得のいくまで学んでから古里に帰る道を選んだ。バルナバーシュさん、あなたもここらで諦めておくのが賢明だよ」 「それはできない。私にはどうしてもエターナルデザイアーが必要なんだ」 「ふむ……オストル沼沢の由縁は知ってるか?」 「書物においてなら」
その答えにハインはしばらく考えていたが、やおら立ち上がって備え付けの戸棚からボトルを二つほど取り上げると、バルナバーシュとルドにそれぞれ手渡した。火明かりに透かすと、粘性のある液体が琥珀から黄金へ、深く甘やかな色の変化を見せ、定まらず複雑に溶け合い、窓のくすんだ古ものの洋燈を思わせる趣があった。ルドが聞くと、ハインは「松脂だよ」とうなずいて返した。
「バルナバーシュさん、あなた剣の腕はお持ちで?」 「私は魔術師でもあるが、嗜みとして覚えはある」 「だが、肝心の得物はお持ちでないようだ。今宵の出会いにこれも」
ハインは棚に立てかけてあった鉄製の剣を鞘から抜き、刃の調子を確かめると、再び鞘に納め、両手に横たえて差し出した。バルナバーシュが片手で鞘をつかんで受け取ると、この重みを長らく味わっていなかったように思えて心奪われた。身分ある家に生まれた者の技芸として、またゲルダットの事変に際し、護身の術として彼は剣も振るっていたが、騒乱の中、イススィールへ逃げ延びる過程で最後に手にしていた剣は失い、歩みを止めてしまわぬ為にもその時のことについて今は思い出すべきではなかった。バルナバーシュは不意に湧いた焦燥を静めてから、ハインに礼を述べた。
「オストル沼沢に巣食うものはみな、火を嫌う習性にあるが、数も多い。火の魔術だけでは間に合わないこともあるだろう。囲まれたら自らの武器に松脂を塗って火を放ち、薙ぎ払うんだ。そうして俺とアセナは命びろいをした」 
アセナというのは、彼の連れる狼の名前らしい。アセナは呼ばれたと思ったのか目覚めて、ハインの膝上で彼を見上げたが、またすぐに顎を置いて目を閉じた。「ハインさん、ありがとう」 ルドも頭を下げ、心からの感謝をハインに伝えた。
「君たちにリギナロの加護と、フェレスの導きがあらんことを」
ハインの祈りの句は立ちのぼる焚火を通じて神聖さを帯び、静かな響きをもって二人の胸裡へ染みわたった。
イススィール綺譚曰く、イススィールの負の一端として名を遺した狂人フェンデロが、彼を恨む人々の手によって殺されたのがオストル沼沢の起こりであった。以来、イススィールでは罪人には致命的な傷を負わせて沼へ追いやり、また果てた死体を捨てるために使われていた。そして、フェンデロの死骸さえ陽に当たるのを良しとしない人々の祈りが――呪いとも言うべきか――太陽の光を永劫に遮り、罪人たちの血でぬかるむ泥沼は迷い込む者も引き込んで少しずつ広がり続けているという。聞くだに忌まれる場所で、引き留める者がいるのも道理であった。
沼沢地に近付くにつれ日は陰り、辺りは薄暗い湿地へと変わり、木々の肌は黒く、とげとげしく枯れて、漂う不快な臭気はいや増した。臭気は地中から噴き出しており、六腑を腐らせてなお生きる不死竜の吐息のように、得体の知れない熱気のガスを時折はらんで、触れるものの肌を腐食で爛れさせるかとも思えた。靴底が踏む土も汁気を含みはじめ、強い粘り気で二人の足取りを弄しようと常に隙を窺っている。二人は適当な木から枝を長く採って、それを一歩先を見通すための杖代わりにした。もう一方の手には松明をかかげ、さらにルドはマックスを抱え上げると、空いた麻袋に顔だけ出させて背に担いだが、マックスはヒトより五感に優れるためかすぐに袋のなかに閉じこもってしまった。ただ進むだけで全身の神経が痺れ、削がれていくようで、ハインの語りが嘘偽りではないことをバルナバーシュは改めて思い知った。
前進に大きな労苦と時間を要しながら、ついに鼻も麻痺して悪臭程度には動じなくなった頃、二人は杳たる大沼のほとりに辿り着いた。幾重にも雲が重なって奇怪にうねる黒い曇天の下、水面近くを紫色をした瘴気が流れ、沼の色は犠牲者たちの乾かぬ血を濁らせて暗く混沌としている。だが不思議なことに、臭く湿ってはいたが、ここまでの道のりに反して空気はしんと冷たく、静謐をも感じさせた。奥地は闇に隠されて何も窺い知れない。バルナバーシュはじっとりとした汗を手巾でぬぐい、辺りを見渡しながら、ここがかつての人捨て場であると考えた。我々が先ほど通った場所は、謂わば沼が己の版図を広げている最中で、ゆっくりと、だが確実に地を侵す道筋にあるのだ。オストル沼沢では罪人のほかに、流行り病で死んだ者も忌避と共に捨てられたという。沼に長くひたれば、毒や病をもらう危険もあるだろう。その前に正体不明のなにかが足をつかんで、汚泥へ引き摺りこんでしまうのだろうが。
奥へ渡る径を探さねばならなかった。幸い、沼地のへりは苔の生える固い表土で、二人はへりに沿って再び歩き出した。その途上でマックスを袋から出してみると、意外にも恐れる様子は無く、尾を振ってルドに懐くさまは二人の士気を大いに押し上げてくれた。間もなくして沼に浮かぶ小径を見つけたが、幅は狭く、濡れて滑り��すそうにも見える。バルナバーシュは難儀に思え、眉間に皺を寄せた。
「私が先導しよう。だが、良くないものに逃げ道を断たれ、挟み撃ちにあわないとも言い切れない。ルド、君にはしんがりを守ってほしい」
ルドは精一杯に「わかりました!」と答え、マックスも一吠えして彼に追従する。バルナバーシュは彼らを信頼し、また松明の火と煙とが、不浄の存在を遠ざけてくれることを祈った。一行は径に足をかけ、イススィールの暗部たる闇の中へと進み始めた。
0 notes
release-info · 7 years
Photo
Tumblr media
神戸市で8月11日・12日は2017ハーバーランドの日っていうイベントがあるよ♪ ガス燈通りに擬店がずらりと並んで、お祭りムード一色になるんだ。 スペースシアター、デュオドームとかの幅広い世代が楽しめるイベントが盛り沢山! 神戸に来るなら行ってみてくださいね(*^^*) #神戸 #兵庫 #イベント情報 tags[兵庫県] http://ift.tt/2tZ1gGN
0 notes
sejulog · 7 years
Text
ゼーユングフラウの戯言Ⅱ
 ジジジジ、と、ガス灯が泣いていた。頼りない明りを抱き、今にも闇に飲み込まれそうなほどである。頭上に広がる彩度のうんと低い宵闇からは、冷たく煩わしい雨が落ちていた。
 青年は自然と黒い目を細め、体を包むコートを握りしめる。  はあ、と吐いた息は一瞬で白く染まり、すぐに宙と混ざり合った。
 ――急ごう。別段急ぐ用事もないというのに、帰路につく足は自然と早まった。
 その足を、思わず止める。一点を凝視する目は見張り、言葉を失った。――元々喋っていたわけではないのだが、息が詰まり、呼吸も心なしか潜められる。
 子どもの姿が瓦礫の山に投げ出されていた。少年なのか、少女なのかこの距離で判別するには少々骨が折れる。しかし、辛うじて分かることもあった。
 ――死んでいる。
 穴が開くほどに雨雲を見つめる見開かれた目に、降り積もる滴。眼窩の輪郭を這い、そして涙のようにも垂れて落ちた。
 ふと辺りを見回せば、瓦礫の影からは野性の獣を彷彿させるかのような、ギラギラとした眼光を向ける小さな人の姿もある。煤けた衣類と土汚れた素足から、ここ一帯の貧困街に住む子どもたちだと察するのに、そう時間は要さなかった。――この界隈では、よくある光景なのだ。
 いつだって死と隣り合わせであり、いつだって死の恐怖が背に張り付いている。
「…………」
 僅かな間、目蓋を下ろすことで視界を塞ぎ、またすぐに目を開けた。その顔に驚きの色はない。同時に、追悼の素振りもなかった。彼は目を背け進行方向へ顔を向けると、再び足を動かす。
 それはまるで、見たくないものから目を逸らすように。足元に佇む暗闇から、命を掻っ攫おうと虎視眈々とタイミングを伺う死神から逃れるように。この場には、その言いようのない恐怖が蔓延していた。
 そもそも、死体など好き好んで見たがる人間はそういない。実際、青年は好まない人種であった。文字通り〝見たくない〟という本能から、死骸から目を背けて帰路を急いだ。
 暫く歩き進めれば、ようやっと貧困街を抜ける。人気のない石畳の上を歩き、両脇の灯りに見守られた門を潜った。眠たそうな門番に軽く会釈をして、青年は先を急ぐ。門を超えた先からは、先刻の荒れた石畳とは違い、綺麗に整えられた道に落ち着いた。足が迷う素振りはなく、ただただ只管歩みを続け……彼はとある家屋の前で足を止める。視線の先にある玄関扉の脇には外灯があり、暖かい明りが燈っていた。
 扉の取手に手を掛けて引くと、ギィと錆びた蝶番の音が出迎える。
「やあ、おかえり」
 ふわり、と彼を包んだのは橙色の柔らかい灯り。そして、落ち着いた声音。
 煉瓦造りの壁と、赤々と燃える炎を抱く暖炉。臙脂色のソファに腰を掛けているのは、今しがたの声の主。彼は手に持った七日の新聞から顔を上げて、軽く笑んだ。ピンクアーモンドのゆるいくせのついた髪は長く、右肩で軽くまとめられている。笑った瞳は暖炉の色にほだされてか、柔らかなはちみつの色を湛えていた。
 彼も、そして今しがた扉を潜った青年にも、警戒している様子はない。  青年は素っ気なく「ただいま」と一言だけ返すと、纏っていた分厚いコートを脱いだ。雨水を吸い込んだことでじっとりと重たくなっているそれを、脇に置かれたポールスタンドに引っ掛ける。  外の頼りない明りではよく分からなかったが、青年はプラチナブロンド髪をしていた。そしてその双眸は黒ではなく、澄んだ青色。折角の整った顔立ちをしているというのに、彼は相変わらずの浮かない面持ちをしていた。唇は真一文字に引かれ、視線もずっと落ち込んでいる。
 そうして何か決め込んだように、水を吸った羊毛のように重苦しい唇を開く。
「なぁ、サエ」 「ん?」
 再び醜聞の一面に視線を落としていた青年の名前を呼ぶ。  サエという愛称で呼ばれた彼の名はスウェイズ。金髪の青年の声に素直な反応をして、顔を上げる。しかし当の口火を切った本人である青年は、未だにじっとポールスタンドを睨みつけていた。  パチパチと、炎が躍る音がする。彼らの声に煽られて、青年は重々しく唇を割った。
「俺たちって、一体何をしてんだろうな」
 皮肉そうに、青年の眉間にはしわが寄る。彼の問いに、サエは「何って……」と数秒間だけ答えを温め、答えた。
「ここら一帯の、治安保持活動じゃないのか」 「小さい子どもの命も救えないで、何を守るって? 飢えに苦しむ人々の嘆きの声から耳を塞ぐために、片端から栓をしていくことで、何を守ってるって?」 「…………」
 サエに顔を向けないまま、彼は口から次から次へと言葉を吐き出す。まるでそれは胸中に溜まったガスを抜いているかのようで、その掃溜めに抜擢されたサエはポカンとしていた。  そして、はあと俯きがてらにため息を零す。後に上げた顔には、呆れたような、煩わしそうな、困ったような……全ての感情を混ぜ込んだものが浮かんでいた。
「リン、いい加減にしてくれないか」
 リンと呼ばれた青年、リーンハルトは、ポールスタンドから視線を外す……というより、サエから背けていた顔を向けた。ここでやっと二人の視線が合い、同時に、またリンは場都合が悪そうに眉根を寄せた。  不貞腐れた子どもを諭すように、サエは言う。
「スラムで何を見て来たんだ」 「……」
 リンは答えない。視線が逸れた。  彼の沈黙は金とでも言うのか、答えなど最初から察していたように、サエは続けて言葉を発する。
「あそこではよくあることだ。昔から、あることだよ。僕たちの手に負える問題でもないし、管轄でもない。僕たちは僕たちの定められた区域を、契約通り〝期間中〟守ること。他の区域にまで気を配る必要も、この街に住む人々に情けを掛ける必要もない」
 たたみ掛けるように彼は言い切った。最早リンからはぐうの音も出ないのか、彼は重たい体を引き摺って部屋の中心まで歩みを進め、サエの向かいに置かれたソファに腰を落とした。  どさりと、彼の疲弊が音はやけに大きく聞こえる。かなり疲れているように見えるが、一体それは肉体的なものなのか、それとも精神的なものなのかは分からない。
 暖炉の灯火が暖かい。彼の冷え切った体を包み込むようにして温もりを与えた。しかし、それが彼の心にまで届くことはない。
「ああ――そうだな。サエの言う通りで、俺たちの今現在の仕事はソレだよ。ごめん、そんなの分かってるしお前だってそんなことわざわざ言いたくなんてなかっただろうに。俺は、でも、け��、違うんだよ。違う、んだよ」
 台詞はそこで途切れ、ダラリと脱力した。ソファに体を預けきって、背もたれに頭を乗っける。くるりくるりと回るシーリングファンを見つめて、吐き捨てた。
「数少ない肉親を――それも、実の兄弟を看取ることも出来ない人生って、一体なんなんだと思ってさ」
 彼の言葉に、とうとうサエも言葉を失う。思わず俯いて、遠慮がちに言った。
「ラファエルの、ことか……」 「……」
 こくん。リンが小さく首を縦に振る。
 ――ラファエル。リンの双子の兄に位置する者の名前。今、この会話の流れで彼の名が出たということは、つまり……そういうことである。
「俺たちは恵まれてるよな。こういう仕事に就いているからこそ、尚更実感できることだと俺は思う」
 ゆっくりと彼の左手が持ち上がり、己の目蓋の上に乗っかった。光が遮断される。
「だって言うのに、どうして、〝こんなことですら〟?」 「僕に何を言って欲しいんだ」
 そこで、黙り込んでいたサエがとうとう彼の台詞を遮った。あまりに遠回しな言葉に憤ったのか、それとも、煩わしく感じたのか。  彼はテーブルの上に放置されていたマグカップを手に取って、中身を口に含む。元は温められていたはずのコーヒーだ。サエの視線は尚もリンに向けられ、ジロリと睨んでいる。  落ち着いているように見えて、彼の胸中はとてもじゃないが穏やかとは形容しがたいものだった。
 すると彼の心境を察したのか、それとも恐れをなしたのか、怖気づいたのか……リンの右手が突如投げ出された。視界に伸びてきた彼の腕に驚いたサエの目が丸くなる。
「酒」 「は?」
 ダラリと脱力しきったままの右腕。声からも活力は感じない。
「酒、ちょうだい」
 ぽかん。  最初、サエは彼が何を言っているのか分からず、狐につままれたような顔をした。しかしすぐに言葉の意味と、投げ出された右手の意味を察して、呆れた笑みを浮かべる。
「アルコールで飛ばそうって?」 「おう」 「君、確か強くなかっただろ。あんまり飲みすぎるなよ」 「はぁい」
 まったく。と言葉を零し、サエは気怠そうに腰を上げる。新聞を畳んで脇に置くと、部屋を出た。その背を手の隙間から見送ったリンは、胸中で呟く。
 ――本当に、恵まれている。と。  我々はこうして、気を紛らわせる術も、暖かな場所で愚痴をこぼすことも……死の恐怖に付きまとわれることも、早々ないのだから。
 ――脳裏に、先ほどの死体……子どもの姿が過った。
(嫌な記憶になったな……)
 目を閉じる。すると近くで、カツンと硬い音がした。すぐに顔をあげると、テーブルには葡萄酒の瓶が置かれている。傍にはサエが立っていて、尚も変わらず呆れ顔をしていた。
「はい、どうぞ。リーンハルト兄さん?」 「ウワ。慣れない呼び方すんなよ……サンキュ、サエ」
 彼から直接グラスを受け取って身を起こした。ソファに腰を掛け直す。
「実はこの酒、ただの葡萄酒じゃなくてね……特別品なんだ」 「特別品?」
 言葉を返しながら、瓶の栓を開ける。キュポン、といい音がした。グラスに注げば、赤紫色が満ち満ちた。暖炉の灯りに透かされるそれは綺麗だな、という感想を抱くのに難くない。が。
「アルコール濃度高めの、百パーセント使用になってる」 「へえ……へえ!? 百パーセントってそれ既に飲み物じゃ、うわ、っとととぉ!?」 「あ。溢すなよ、勿体無い」
 サエの次の一言によって、アンニュイな気分さえも吹っ飛んだ。表面張力が働いている葡萄酒を見て、サエはケラケラと笑っている。ぐぬぬ、と、どこか恨めしそうにリンは彼を見上げた。
「液体は飲み込めるものなんだから、飲み物だろう。体に害があるかどうかは別として」 「別にするところじゃねぇだろ、一番大事なところだろ」 「あはは。冗談だよ、それは普通の葡萄酒だ」
 普段はあまり表情の変わらないサエが笑っている(笑顔に限らず、彼の場合は喜怒哀楽という感情が顔にでない)。……もしかすると、彼なりに場を和らげようと善処してくれているのか。  それがなんだか彼らしくないような気がして。同時に、彼も彼なりに気を遣ってくれているのだと察して、自然とリンの強張っていた気持ちが一気に解れた。
 その時、扉の方からガチャリと鍵の回る音がした。
「――酒盛り中でした?」 「!」
 扉が開かれ、現れた人物を見た途端リンは瞠目した。
「アルフか、おかえり。今日帰ってくるとは……」 「アドルフ兄さん」
 サエの言葉を遮って、リンが名前を口にする。アドルフと呼ばれた青年は、リンと同じ金髪に分類される髪色と、碧眼をしていた。顔立ちもどこか似ている。兄さんというのは、恐らく二人の関係性を直結に表したものだろう。サエの言葉を遮ってまで声を発したというのに、リンはそれ以上何も言わず、ただただじっとアルフを睨みつけていた。
「アルフも飲むか? 飲むならグラスを持ってくるけど」 「いーや。俺はもうすぐに寝る」 「……そうか」
 アルフは纏っていた外套を手早く脱ぎ捨て、先刻のリンと同様にポールスタンドへ引っ掛ける。その背中を見るリンの視線には、尚も冷たいものが帯びている。  あからさまに纏う空気を換えたリンに気付いたサエは、出来るだけ場を重苦しくしないようアルフへ声を掛けるが、当の彼はあまり気にかけない答えを返した。ヒラリと右手を振って、首元を緩める。
 カツン、カツンと彼が部屋を歩く音が二人に近付いた。
「じゃあ、風呂はどうする? 僕は今日、シャワーだったから湯につかるならもう少し時間がかかるけど」 「あー、いいですよ。俺は先刻、成金街で借りてきましたんで」 「…………」
 刹那、しまったとばかりにサエの表情が強張る。――訊くんじゃなかった。まるでそう言いたげな顔色だった。  そしてとうとう、今まで沈黙を決め込んでいたリンが口を開く。
「葬儀にも顔を見せないで、お前、女に媚び諂ってたってことかよ。政府の重役さまは、本当に、俺たち一般市民とは違って大層なご身分ですねぇ?」 「………………」
 瞬間、空気が凍てついた。しまったという顔をしていたサエは、続いては「言いやがったコイツ」とでも言うような顔。貶された本人であるアルフはアルフで、キョトンとしていた。  売り言葉に買い言葉。誰もが、リンの棘だらけの言葉にアルフが怒号を飛ばす展開だと思っていた。しかし意外にも、アルフは微笑う。
「気にしてたんですか」 「当たり前だろ!」
 ガン! リンが手にしていたグラスを勢いよく叩き付けて、立ち上がった。赤紫の液体がドプリと溢れ、テーブルに零れる。同時に、あちゃあ……と、サエは密かに頭を抱えた。
 成金街。そこはこの都市では中枢部に当たる場所である。差別的な言い方をしているが、その通りであるため誰もこの呼び名を咎めることはない。強いて言うならば、そこに住まう人々であるが、大概は「貧民無勢の僻みだ」と薄ら嗤っているという現状である。
 現在、リンたちがやってきている都市は貧困の差が激しく、街の中央から外れて行くにつれてその格差目に見えて明らかになっていった。  先刻、リンが歩いていた場所は、都市でも最も外れに位置するスラム街。そして現在地は平民街。ここへ彼らは治安保持活動に駆り出されているわけだが、スラムや平民街からの不平不満が相次ぎ暴動が勃発する日々に、正直眩暈を覚えている。問題が問題なだけに、結局彼らは威圧するわけでも改善方法を模索するわけでもなく、ただ、起こってしまった事態の鎮圧や後始末を主に行っているという状況だった。
 最中の、訃報だったのだ。
「お前の、弟だろ。あまりに冷たいじゃねぇか……死んだんだぞ。あいつ、ラエルは、もう、二度と」 「……リン…………」
 リンの声はだんだんと小さくなっていき、次第に震えを帯びてきた。彼の言葉に感化されてか、サエは思わず視線を落とす。伏せたまつ毛が震えていた。
「――――…………はあ」
 刹那、重い空気の中でアルフは大きなため息をつく。腰に下げていた得物に触れて、気怠そうに鞘を取り外した。片手間に口火を切る。
「話は聞いたけど、心中した線が一番濃いんだっけ。ラエルらしいような、そうでないような」 「アドルフ兄さんがそんな人だとは思わなかった。そんな兄さんには、ラエルのことを語ってほしくない。ラエルだって、きっと、きっと……寂しかっただろうに」 「……ねぇ、君さ。俺にどうしてほしいんですか」
 先ほど、同じような台詞をサエに投げかけられた気がする。そして、先ほども答えられなかった。それは、と口を開いても、それ以上の言葉は出てこない。
 我ながら、何故ここまで憤っているのか分からないのだ。  訃報が入ったのは、彼らがこの地域へやって来て数日後のことだった。丁度暴動が盛んな時期と重なり、すぐ、離れることも叶わなかった。リンとサエはそうであったが、アルフは話が別である。彼は政府に身を置く、所謂公務員というもので、身内が亡くなったと言えば数日は休みが取れただろう。
 しかしそれをやらなかった。同時に、ラエルもラエルでこのような事態はいつかのために想定していたのか、身内の到着も待たず、彼自身が住まう小さな町村で葬儀も終えていた。
 リンがどうにか駆け付けた時には既に、土の下で眠っていた。
(ラエルのバカ。お前は猫かよ、死に姿を俺たち兄弟の誰にも見せないなんてよ)
 思い出して、花の敷き詰められた墓石を前に、何も出来なかった時の虚しさが蘇る。人気のない墓地で、黒い便箋を握りしめた。
 ――どうして、――。
 ぐ、と奥歯を噛みしめて俯く。瞬間、再び聞こえたのはアルフの溜息だった。続いて、シュン――と、刃物の擦れる音がする。
「え、お、おい。アルフ……?」 「今日、鍛え直してもらったんですよね。この細剣……さて、切れ味はいかがでしょう」
 アルフが手にしているのは、今しがた腰から取り外したかに思えた刀身の細い武具、レイピア。銀色の刀身は暖炉の炎に照らされることで、朱く輝いていた。  一体何の話をしているのかとリンが顔を上げようとした刹那、傍からサエが「リン!」と名前を強く呼ぶではないか。思わずそちらに視線を向けようとすれば、視界の端にちらついた金色の頭髪。そして腹部には、これは、異物感。
 アルフは素早くレイピアを構えると腰を低くし、リンの間合いに踏み込んだ。刃は腹から背中にかけて貫通している。己に降りかかった状況に遅れて気付いた時、彼に向かってアルフは耳元で言った。今までとは違って、とても低い声音であった。
「素直に弔うことも出来ずに何が葬儀だ、白々しい。俺がラエルのことを理解しているとか、そんなことは問題なんですか? 彼は彼なりに思うことがあって、結果が今回の毒物による訃報だった。彼の傍にいなかった俺たちは誰も、彼のことを理解なんてしていない。いたとしても、この世の誰も、他人である限り理解なんて出来ないさ。過程はどうにしても、結果なんて変わらない。それを理解もせず卑下ばかりして、今の冴えないツラ下げて周りに気遣わせて……何を善人ぶってんですか。死ぬ勇気もない、弱虫のくせに」 「…………!!」
 ズッ。レイピアを素早く引き抜く。途端、リンはその場に膝から崩れ落ちた。急いで彼にサエは駆け寄って、容態を窺う。出血は少なく、命に関わるものでもなさそうだ。意識もはっきりとしている。
「リン! アルフ、君、一体どういうつもりなんだ」 「お兄様が可愛い、可愛い弟にちょっとばかり喝を入れてやっただけですよー。躾とでも言ってくれていいよ」 「っは……はぁ……兄さ、……」
 微かに呼吸を乱すリンは、青い眼で飄々と立つアルフを見上げる。それに気付いた彼は、ふんと鼻で嘲た。くせなのか、血を振り払おうと得物を振り上げて我に返る。  すぐ近くに置かれていた新聞を数枚手に取って、レイピアの血を拭った。微かにサエが「あ」と声を漏らしたが、アルフは僅かに小首を傾げただけである。
「ふあぁ。では、俺は先に失礼しますねー。寝るわ、おやす���」 「アドルフ、兄さん……!!」 「……」
 レイピアを鞘に収め、何事もなかったように寝室へ向かおうとする彼の背を、今一度リンが呼び止めた。腹部の傷に響くのか、彼の精一杯の叫びは少々痛々しい。  アルフは名前を呼ばれたことで足は止めたものの、振り返ることはなかった。リンが次の言葉を紡ぐには、もう少し呼吸を落ち着ける時間を要する。しかしアルフには彼が何を言いたいのか分かっていたらしく、目を僅かに細めた。俯きがちになりながらも、口火を切る。
「俺は、ラエルの死を自分なりに受け入れることが出来てから、顔を出しに行く」
 そこで台詞を切り上げると、はっと自傷気味に嘲笑した。
「だって、今行ったところで、俺は花を添えるどころか彼の死体を引き摺り出した上で死体に剣を突きたてるかもしれない。……それくらいは、とてもじゃないが冷静でいられる自信はない。酷く、憤ってますからね」
 ギリ、と、彼の左手に力が籠められる。爪が手のひらに食い込んだ。それを見て、リンは察する。
(もしかして、兄さん……ただの腹いせで俺のこと突き刺した?)
 いや、そんなバカな。そんなことで……いいや、この人なら十分有り得る。だからって、本当に突き刺すものか。
「……アルフらしいな」 「……?」
 どうやらサエも同じようなことを考えていたのか、妙にリンの思考とマッチした呟きを零した。ただ一人、彼らの頭の中を知らないアルフは不思議そうに振り向く。そうして最後に二人の姿を視界におさめて、彼は部屋の奥へと消えた。
 まるで嵐が去った後のように静けさが返る部屋。相変わらず、暖炉の炎は呑気に揺らめいている。
「……リン、大丈夫か。今からでもドクターに来てもらってもいいが」 「いや、そこまでの傷じゃない。お前も、見て分かるだろ」 「…………」
 改めてサエがリンの容態を窺うと、彼はゆるゆると首を左右に振った。見て分かるだろ、の一言にサエは押し黙る。そうして黙ったまま、あまり傷に響かないように注意を払いつつリンをソファに横たえた。それでもやはり痛むものは痛むのか、最中、リンは小さな悲鳴を上げる。
「診たところ、臓器に傷はついてないな。お見事……上手いこと肉だけを貫いたか」 「ははは、アドルフ兄さんともあろう人が、そんなヘマをするわけねぇだろ」
 笑ったことで傷口にまた響いたのか、リンは「いててて」と声を上げた。笑う余裕があるなら安心だなと毒を吐いて、サエは救急箱を戸棚から取ってくる。そうしてソファの前に膝をついて座り、リンの応急処置に取り掛かった。彼らのような傭兵染みた仕事をしていれば、このように身内で処置を施すのは良くあることである。
「アドルフ兄さんも、別に俺を殺すつもりはない。だからこうして急所も外した」 「さっきとは全然違うな。君、今にもアルフへ食って掛かりそうな勢いだったのに」
 牙でも抜かれたか、とサエが僅かに笑って冗談交じりに言う。そうして「ほらできた」と顔を上げて、驚いた。リンはこれでもかと言うほどに、サエから目を大きく逸らしていたのである。……つまり図星。
『死ぬ勇気もない、弱虫のくせに』
 彼の脳裏では、アルフのあのセリフが嫌に反芻して、彼の心を劈く。レイピアと対比できないほどの、鋭い刃だった。
(――死ぬのは恐ろしいことだよ、兄さん)
 だって死んでしまえば、もう誰をも顔を合わせられない。触れられない、語り合えない。恐ろしいからこそ、こうして足掻くような生き方をしている。もがいて、一日を生き延びている。
 だというのに、ラエルはそれから逃れた。死を以ってして、その呪縛から逃れたのだ。  脳裏に蘇るのはラエルの生前の姿ではなく、なんと皮肉なことか、物言わぬ墓石と色取り取りの花々。
「……俺は、最低なんだと思う」 「リン?」
 右手を眼前に持って行って、額の上に置く。青い目が見つめる先には何もない。強いて言うなら、己の本心と向き合っているとでも言えるのかもしれない。
 何を言っているんだと、サエは首を傾げた。それと同時に、ガコンと彼の背後で音が響く。振り返れば、炎に塗れた薪が中央から真二つに割れて、ごろりと灰の中へ落っこちていた。
 そろそろ新たな薪をくべるべきなのだろうが、今、この場にいる者はどちらも動けない。
「俺さ」
 サエが薪よりも自分の話を優先したことを察して、リンは続けた。
「ラエルの墓見たら、途端に、羨ましくなって。どうして俺のこと置いて死んでんだこいつ、とか、なんだかそれこそ置いて逝かれた気がしてさ。……そんな気持ちで、俺は、あいつの墓に花を添えたんだ」 「………………」
 彼らの間に、また沈黙が流れる。じっと彼の話を聞いていたサエは深く俯いた。そうして、ゆっくりと口を開く。
「勘違いをするな」 「……え?」
 サエは顔を上げると、リンの肩に手を置いた。首を傾ければ、彼を射抜くように見つめるサエの暖色の目があった。リンはまるでヘビに睨まれたカエルを彷彿とさせるように動きが固まる。
「確かに死ぬことに、勇気は必要かもしれない。今となっては分からないけれど、ラファエルだって、もしかすると僕たちの知らない場所で一人悩んでいたかもしれない。こんな世界を見てきた僕たちだからこそ、死に恐怖を……生きることが億劫になることはしょうがないと思う。だけど、いいか」
 ぐ。と、リンの方を掴む彼の手に力がこもった。そうしてリンに……自分に言い聞かせるように、サエは強く、はっきりとした声音で続ける。
「生きることにも勇気は必要だ。逃げることは、もうそろそろやめろ」 「!」
 リンの青が見開いた。同時に、サエは再び俯いて言葉を己の中から探し出す。一体何に惑い、迷い、言葉を紡いでいるのかは彼本人にしか分からない。
「生きることから逃げて、死に対する畏怖さえも捨てきれず、双方の間で今の君は窒息しているよ。そのまま、生きているのに死ばかりを見つめて、死に面すれば生に縋ってばかりを繰り返していては……君は、生きているとはいえない存在になってしまう……」 「……サエ?」
 肩から、ズルリと彼の手が離れた。何事もなかったような装いで、サエは包帯を手に取る。リンに体を起こすように指示をすると、ガーゼを張った患部を保護するように包帯を巻いていった。ここをもって、ここを抑えてと、応急処置は淡々としたものである。
「……だからと言って、僕はラファエルを逃げたと罵りたいわけじゃない。彼は生とか、死とか、そんな恐怖に囚われずに己の意思を貫いただけなんだろう」
 本当は分かってたんだ、なんとなく。と、サエは小さく笑んだ。  結局すべては、彼らしいなという一言で終わるのではないのかと。あの人は、死ぬことを考えて生きるような人ではないと。
 そこで台詞をしめると、今度は同意を求める形で彼はリンに微笑みかけた。話を黙って聞いていたリンは、彼の笑みを受けて徐に「なぁ」と発話する。
「今度……そうだな、この仕事が終われば、一緒にラエルのところ行こうぜ。俺、今度こそちゃんとアイツを見送りたい。それに、アドルフ兄さんも連れて行きたいからな。引き摺ってでもさ」
 今度はこの程度の傷で済むのやら、とリンは微苦笑した。  嫌がるアルフを無理に従わせようとすれば、彼は必ず反抗してくる。それこそ打ち所や急所を刺されると唯では済まないような得物を振り回してでも、大人げなく。それでも自分は「まぁまぁまぁ」と無理に連れて行くのだろう。それを見て、サエは呆れたように「大丈夫なのか」と呟くのだろう。  それを見て、ラエルは「相変わらずだな」と安心をするのだろう。それが本来の、いつも通りの光景だったのだから。  自然と零れてくる笑顔。きょとんとそれを眺めてから、サエは首を傾けた。
「いいのか、そんなことをして。いてもたってもいられなくなって、ラファエルの墓を見た途端、棺桶を引き摺り出すかもしれないよ」
 アドルフ兄さんのことか、とリンは彼の言葉の意味を察する。相変わらずの苦笑いを返すと、サエは視線を落とした。
「その時は、俺がアドルフ兄さんのこと止めるさ。甲冑装備して行けばいいかな」 「いや、アルフじゃなくて。墓を荒らすのは僕の方なんだけど」 「は!? お前もかよ!? 流石にただでさえアドルフ兄さんで手一杯だっていうのに、お前の面倒までは見てられな、いてててて……傷があぁ……」 「あはは、急に大声を出したりするからだ。それに、冗談に決まっているだろう。……ほら、終わった」
 声を上げたことで、傷に激痛が走る。小さく震えながら縮こまると、サエはクスクスと笑った。ポンと肩を叩いて立ち上がると、再び救急箱を元の場所に戻しに行く。  やるべきことは終わったと、一息がてらに暖炉に歩み寄って、脇に置かれた薪を数本ポイポイと暖炉にやった。まるでペットに餌をやるかのような動作である。実際、嬉しそうに炎は踊り、火の粉をちらちらと跳ねさせた。
 赤く染まる彼の横顔と、はちみつ色の瞳の中で揺れる灯りを見て――ふと、リンは思いつきで発言する。
「お前ってさ、なんだかラエルに似てきたな」 「は?」
 突拍子もないコメントに、サエはパチクリと瞠目した。彼が動揺しているのにも関わらず、リンは感慨深そうに続ける。
「あいつの双子である俺が言うのもなんだけど、考え方が、さ。ラエルなら、俺にそう声掛けたかもしれないなとか……なんとなく今思った。何でだろうな」 「……さあ」
 次第にリンが何を言いたいのか分かってきたようで、サエは困ったように視線を投げた。立ち上がって、最初座っていたソファへ向かう。  赤い血痕が付着し、くしゃくしゃになった新聞と、アルコール臭のする木製のテーブルには、三分の二にまで減ったグラスが悲しそうに置かれていた。思わず、はぁと彼は吐息を零して肩を落とす。
(明日、新聞は休刊日だというのに、アルフのやつはまったく)
 ソファに放置された新聞を持ち上げて、そこをどけとばかりにサエが再び腰を下ろした。やっと一息つけると、ぼう、と天井を見やって一言零す。
「やっぱり、僕も飲もうかな」 「あ、マジ? 今日は徹夜で騒ぐか!」 「君は怪我人。アルコールは怪我の治癒を停滞させるんだから暫く酒は禁止」 「えー! いって、き、傷に響いた」 「バカか」 「だってさあぁ~」
 サエが誰も口をつけていないグラスを手に取れば、リンの恨めしそうな視線が彼に纏わりついてきた。居心地の悪さに、う、とサエは息を詰まらせる。  このままでは埒が明かないと、彼は終わったかに思えた会話を無理に縫い合わせ、続け始めた。
「ラファエルみたいだと、言ったな」 「え? あ、うん」
 グラスへと、控えめに口をつける。伏せられた長い睫が、彼の瞳に影を落とした。
「それは恐らく、僕が、彼のことを見ていたからだよ」 「へえ、そういうもん?」 「どうだろうね」 「どっちだよ……」
 思わず脱力したリンは、呆れた目をサエに向ける。「さあ」と投げやりに返して、サエは酒を一気に煽った。コツン、とグラスがテーブルに着地する。  はあ、とため息を零した彼は、言った。
「ただの、戯言」
 にこりと彼が笑みを浮かべたのと同時に、リンはある感想を抱く。  今日は、やけに彼の笑顔を見る日だな、と。
 ――ガコン、と、また薪が割れて落っこちた。
fin.
0 notes
hal-photo · 8 years
Text
神戸ハーバーマーケット
神戸ハーバーマーケット 神戸ガス燈通り 雑貨 yutaka オート三輪「トゥクトゥク」を空き缶で作っていました。 プレスリー像の脇ではライブ演奏も。
View On WordPress
0 notes
salmon-ryou · 5 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#神戸ハーバーランド#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神#夕景阪神 https://www.instagram.com/p/B8G88FNJ-fo/?igshid=1umsj9dnjlsd0
0 notes
salmon-ryou · 6 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#神戸ハーバーランド#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神 (Harborland) https://www.instagram.com/p/BsA2uqAHhJu/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=vry4vszw7ws1
0 notes
salmon-ryou · 6 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#神戸ハーバーランド#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神 (Harborland) https://www.instagram.com/p/BsA10bcHmox/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=v1tv49h483mz
0 notes
release-info · 7 years
Link
via RELEASE(リリース) みんなで作るニュースサイト!
0 notes
salmon-ryou · 6 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#神戸ハーバーランド#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神 (Harborland) https://www.instagram.com/p/BsA1ZAkHAfZ/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=j1xksbpi9mrc
0 notes
salmon-ryou · 6 years
Photo
Tumblr media
#神戸 #神戸ガス燈通り#みなと神戸 #夜景 #景色 #風景 #travel #traveling #visiting #instatravel #InstaTagIos #instagood #trip #holiday #photooftheday #travelling #tourism #tourist #instapassport #instatraveling #mytravelgram #travelgram #travelingram #夜景阪神 (神戸ガス燈通り Kobe Gas Lighting Street) https://www.instagram.com/p/BsA03hCHDBa/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1v4dbo0na2n3h
0 notes