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#芸能3の時代を誰よりも早く望んだ男
kennak · 2 years
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居酒屋アルバイターだった私が客の傾向を偏見で語る 1.大学生 どう飲んでも可愛い。吐いても許せる。案外ちゃんとしている。言葉遣いも丁寧。客単価は3000円ほど。いっぱい飲むと意気込んでビール3杯で終わる。 基本誰でも歓迎だが、歳を誤魔化して飲もうとする未成年は可愛くない。舐めるなよ小僧。 2.証券マン だいたいキープボトルがある。飲み方は丁寧だが、居座る傾向がある。長尺でくだを巻く。焼酎は水割り。仕事の話がメインで店員に絡む頻度は少ない。しかし、酔っ払うと愚痴がひどい。明日も待ってる。 3.教師 マナーは悪い。飲み方も雑。頼んだものを覚えていない。日頃の激務を酒で流すようである。脳の処理能力は居酒屋においてはミリレベルと化す。日頃脳がフル回転ゆえに仕方ない部分も多くある。モラリストゆえに店員には絡まない。吐くこともしない。ただ、雑なだけ。よろこんで片付けます。 4.老人 個人で来店する人はみんなとっても良い人。飲み方もかわいい。ウイスキーにチョコもいれちゃう! 団体客となった瞬間、傍若無人に振る舞う。持ち込みドリンク!営業時間無視!騒音レベルの話し声!! でも、帰るときに「ありがとう」ってみんな言ってくれる。長生きしてね! 5.ファミリー 来店した瞬間、子どもの年齢を推測し、お子様セットを用意。キッチンのみんな!ポテトをあげてくれ!ケチャップは多めだ!高確率で母がハンドルキーパー。居酒屋は家族の団欒を守ります!全国の子育て世代にとって少しでも安らぎの場所でありますように! ん、もう20時過ぎたぞ帰れよ。 6.ソロ(メンズ) スマートオブスマート。普通にカッコいい。けっしてくだはまかない。店員さんには絡む、ここで差がつく。 1人で来たいのか、1人でしか来れないのか。 前者は静かにだし巻きをつつき、日本酒をすする。後者はうるさい。おい、隣に絡むな。 7.ソロ(ウーマン) レア。だいたい喫煙者。 むろんカッコいい。近づいたら殺されそうなオーラを出す。そしてかわいいカクテルを飲む。 行き帰りはタクシー。私生活は謎。絶対に聞くなよ。 8.カップル 仲睦まじくて何より。しかし、年齢が高くなるとそうはいかない。個室?通すものか。オープンなところで健全に恋の盃を乾かすがいい。いいか、動物になるなよ。片付けんのは店員だ。気持ちよく仕事をさせてくれ。 9.上司と部下 最も同情する。経験則からくる上司の自慢話、成功体験。よかれと思って話す上司の快楽に付き合うしかない可哀想な部下。割と長引くのでたいてい部下が酔い潰れる。上司が介抱し、上下関係が築かれる。その後、部下が友達と来店すると実に気楽そうでよかった。でも潰れないで。 10.居酒屋店員 客の中では神。こちらの事情をよく知ってくれている。料理が遅くとも待ってくれるし、最後は片付けまでしてくれる。 仕事モード忘れて飲んでもいいんだぜ!2軒目からご一緒していいかな! 11.合コン だいたいめんどくさい。 100歩譲っていい感じになったとしてもだ。あの幹事役の青年がトイレにいったときにさんざん「アイツはない」みたいな話をしていただろう。仲間だろう!何言ってんだ!帰りが遅かったからトイレに見に行ったら吐いてた。アイツはない。 12.警察 教師とタメをはるくらいに雑。だが、序列がしっかりしているので若手がよく動く。しかし、態度は基本横柄。公務員は忙しくストレスがたまるんだなぁとしみじみ感じていた。日本の安全のためには彼らを労らねばならない。 13.保育士 カラフルなカクテルがテーブルに並び、サラダをつつき、チーズをおいしそうにほおぼり、口を揃えて「仕事やめたい」と言う。 若手の女性ほどその傾向が強い。居酒屋でさんざん思いの丈をぶちまける。たいてい座敷を希望するが靴箱にブーツが入らない。ぜひ履きやすい靴でお越しください。 14.体育会系(男子) 屈強な身体が揃い、座席は狭く感じる。上級生の言うがまま、ビールはピッチャーで注文。プロ野球も顔負けのピッチャーの続投は店員からすると準備が楽で良い。ビール樽が切れると面倒だが、気持ちよく飲んでくれてスッとする。飲み放題の元をとって去っていく。だいたい荒れる。 15.マイナーサークル ほどよく盛り上がる。めちゃくちゃ早口で会話は展開される。たいていスニーカーを履いている。割と顧問の先生が飲み会好き。この顧問の先生は別に専門でないことが多い。いつの間にか一升瓶がテーブルに置かれている。気分よく先生を飲ませ、支払わせて帰る。それが処世術だ。 16.バイト卒業生 懐かしさを求め、帰ってくる。現役はシンプルに嬉しい。そして、アルバイト業務を代わりにはじめる。口癖は「なんかいろいろ変わったね」。そう、もうあなたのいる場所ではない。今の仕事と向き合おう。今日くらいゆっくりしていけよ。あ、片付けはこっちでするから皿はそのままで。 17.芸能人 何回か接客経験がある。ニオイが違う。割と明るく飲む。テレビでいじられている芸人もやはり「テレビの人」になり、相当華がある。そんな華のある人も酒の前ではただの人。サインくださいも握手してくださいも言えなかったが、店長あんたレジ前で握手してんじゃないよ。片づけやんなさい。 18.建築関係 入店と同時に全員分のビールを注ぐ。ひとりくらい下戸がいて、たいていオレンジジュースを頼むと「お前可愛いなぁ」みたいなひと笑いが起きる。ノンアルだっていいじゃない。 彼らのおかげで我々の生活は安全なものとなっている。流した汗はビールで補給して明日もがんばってね! 19.美容師 オシャレないでたちで20時以降に来店。実は閉店後にミーティングを行い、練習もする。お客様の美をしたてる彼らはありとあらゆるドリンクを注文するのでドリンカー殺しである。仕事の話はなく、プライベートのことばかり。店長は優しく従業員の悩みをしっかり聞く。金遣いは良い。 20.すべてのお客様(ラスト) 居酒屋でやっちゃいけないことはラベルの向きとかじゃなくて、 ・◯◯時ラストオーダーですは「早よ帰れ」の社交辞令と知る ・飲みもしないお冷を全員分頼む ・店の前にたまる だ! ここまで読んでくれてありがとな!おいしく酒は楽しもうぜ! いっぱい読んでくれてうれしいのでエピソードを一つ投下します。 合コンで「ない」と言われていた男の人ですが、レジ前で高いループを描くゲロを吐きました。 我々店員からも「ない」判定を下し、「平成のマーライオン」という異名を獲得して帰路につきました。 掃除したのは私です。店長…!
ぬさんはTwitterを使っています
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shintani24 · 5 months
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2024年5月7日
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大規模買収事件 有罪確定で広島市の石橋竜史議員が失職(NHKニュース)2024年5月7日
5年前の参議院選挙をめぐり、河井克行元法務大臣から現金を受け取った罪に問われた広島市議会の石橋竜史議員は、有罪判決が確定し失職しました。
広島市議会の石橋竜史議員は、河井元大臣から妻の案里氏を当選させるための選挙運動の報酬と知りながら現金30万円を受け取ったとして、公職選挙法違反の罪に問われ、1審と2審で罰金などの有罪判決を受けて最高裁判所に上告していました。
先月、最高裁判所が上告を退ける決定をしたのに対し石橋議員は異議を申し立てていましたが、最高裁が先月30日付けで申し立てを棄却したため、有罪判決が確定しました。
有罪判決の確定を受けて、法律の規定で石橋議員は失職しました。
これについて、石橋議員は7日、広島市内で会見を開き、「異議がかなわなかった部分は非常に残念だが、処分は真摯に受け止めている。失職という形になり、1人の議員が3年働けないという損失につながるので、あらためてお詫びしたい」と謝罪しました。
一連の事件で被買収側の議員が失職したのは安芸太田町の町議会議員に次いで2人目です。
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”オタフクお好みソース”が15年ぶりリニューアル「美味しさそのまま 塩味を優しく」消費者の声を大切に(テレビ新広島 5月7日)
5月7日は語呂合わせで「コナモン」の日です。広島の「コナモン」と言えば、なんと言っても“お好み焼き”ですが、オタフクソースの「お好みソース」先月、リニューアルしたのを皆さんはご存知でしょうか。
あえて変化を続ける食品メーカーの理由をツイセキしました。
広島のソウルフード「お好み焼き」に欠かせない「お好みソース」。ソウルフードを彩る「甘口の味」に地元の人も観光客も舌鼓を打っていますが、業界シェアトップのオタフクソースはこの春、看板商品をリニューアルしました。
五十川記者 『野菜・果実の甘味とうま味』と4月からパッケージも新しくなりました。家庭用と業務用の一部が新しくなりました」
広島から世界に展開している「お好みソース」が先月から順次切り替わっています。実に15年ぶりです。
オタフクソース 家庭用商品企画課 吉廣 空さん 「15年の間に色んな味覚の変化や嗜好の変化があったと思っています。お好みソースの塩辛さというところについても一部お声をいただいていました。そこにお応えをすることでより塩味を優しくして、お好みソースのおいしさはそのままに」
1952年の発売以来、時代に合わせ不定期にリニューアルを重ねてきたという「お好みソース」ですが、今回はと言うと…
五十川記者 「言われてみたら野菜と果実の感じが増しているのかなという感じもするんですけど、お好み焼きと一緒に食べていると今までの親しんだ味という感じがするんですけど、吉廣さん、変わりましたか?」
オタフクソース 家庭用商品企画課 吉廣 空さん 「これまでのお好みソースも非常にご愛顧いただいていたので、これまでのお好みソースの美味しさは変わらず商品を磨き込むという形で今回はリニューアルしました」
ほとんど味が変わらないように心がけつつ、会社に寄せられた消費者の声を元に「塩味を優しく」したり、カラメル色素を入れないようにしたりするなど、およそ5年もの間、試行錯誤を重ねてきました。
オタフクソース 家庭用商品企画課 吉廣 空さん 「一部のお客様の声ではあるんですけれども、お客様の声も大切にしながら我々、商品・ものづくりに取り組んできましたので、リニューアルしたお好みソースでよりお好み焼きをもっともっと好きになっていただけるようなことになれば、うれしいなと思っています」
久々にリニューアルしたお好みソースに、プロの受け止めは…
店主 「お好みはソースで決まると思っているんで、今、多様性が求められている中で、これがいい、これが悪いじゃないけど、皆さんが美味しく食べられるソースにしてくれるのは、本当にうれしいです」
広島のお好み焼きに欠かせない「お好みソース」食べても気づかないほどの変化ですが、15年ぶりのリニューアルには、より多くの安心感と満足感を届けたい企業努力が詰まっていました。
お好み焼きのソースといいますと、広島県内、他にもメーカーがあります。
“カープ お好みソース”は「今の味を大切に守っていきたい」
“ミツワ お好みソース”は「変えないように努力をしている」
今回、オタフクソースはリニューアルしたということですけれども、これまでの味を守るという選択をするメーカーも当然あるということで、匹田さん、この味をどう守っていくか、わずかなチェンジですけれども、大事なことなんでしょうね。
広島大学大学院 匹田 篤 准教授(社会情報・メディア論が専門)「多分一番プレッシャーを感じているのは、オタフクソースの社員さんだと思うんですよ。お好みソースらしさはそのままに、よりみんなに愛されるソースに変えていくっていうこと伝統的な味をあえて変えていくっていう、この攻めの姿勢を評価したいと思います」
味を変えずに守っていくことも大切だし、ちょっとずつ変化を加えることも大切だし、いずれにしても、この広島のお好み焼きの心というのは残していただきたいな、というふうに思います。
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アルツハイマー病、リスク遺伝子2つでほぼ確実に発症=研究(ロイター)
[シカゴ 6日 ロイター] - アルツハイマー病の発症リスクが高まることが知られている「APOE4」と呼ばれる遺伝子を2つ持っている人は、ほぼ確実にアルツハイマー病を発症し、早い年齢で症状が出るとの研究結果が「ネイチャー・メディシン」誌に掲載された。
アルツハイマーの研究・診断・治療方法が変わる可能性があるという。
APOE4を2つ持つ人は、APOEの一般的な型であるAPOE3を持つ人よりアルツハイマー病の発症リスクが高いことが30年前から知られていた。APOE4遺伝子を2つ持つ人は人口の約2─3%、アルツハイマー病患者の15%だという。
バルセロナ大学のフアン・フォルテア博士らが行った研究によると、APOE4を2つ持つ人の少なくとも95%が65歳までにベータアミロイドと呼ばれるアルツハイマー病関連タンパク質の髄液中濃度に異常が見られた。
APOE4を2つ持つ人は65歳の時点でほぼ全員、APOEを持たない人よりもアミロイドの濃度が高かった。
エーザイとバイオジェンのアルツハイマー病治療薬「レケンビ」の臨床試験ではAPOE4が2つある患者は治療に伴う脳内出血と脳腫脹の発生率が大幅に高く、患者を治療しない施設もあると研究者は指摘。こうした患者は機能障害が早く進む可能性が非常に高く、早い年齢から治療を始めるべきだとの見方を示した。
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身寄りなき老後、国が支援制度を検討 生前から死後まで伴走めざす(朝日新聞 5月6日)
頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題を解決しようと、政府が新制度の検討を始めた。今年度、行政手続きの代行など生前のことから、葬儀や納骨といった死後の対応まで、継続的に支援する取り組みを一部の市町村で試行。経費や課題を検証し、全国的な制度化をめざす。
高齢化や単身化などを背景に、病院や施設に入る際の保証人や手続き、葬儀や遺品整理など、家族や親族が担ってきた役割を果たす人がいない高齢者が増え、誰が担うかが課題になっている。多くは公的支援でカバーされておらず、提供する民間事業者は増えているが、契約に100万円単位の預かり金が必要なことも多く、消費者トラブルも増えている。本人の死後、契約通りにサービスが提供されたかを誰かが確認する仕組みもない。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、65歳以上の一人暮らし世帯は、2020年の738万から30年には887万に、そして50年には1084万へと増える。今後、頼れる人がいない高齢者はさらに増えるとみられ、厚生労働省は公的支援の仕組みが必要と判断した。
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「先生、家に帰りたい…」自宅での最期を望む患者、〝在宅医療〟を叶えるかりゆし姿の医師(テレビ新広島 5月3日)
どんな最期を迎えたい?超高齢社会の医療の在り方を考える
2025 年、団塊の世代が後期高齢者となり、国民の 5人に 1 人が 75 歳以上という超高齢社会を迎える。医師や看護師、介護職はさらに不足し、病院ではなく自宅で最期を迎えざるを得ない時代が近付いてきている。
そんな今、人生の最期を自宅で迎えたい患者を支える「在宅医療医」に注目した。「家で悔いのない最期を迎えたい。」患者の思いに応えるべく奮闘する医師がいる。日本の医療の先行きが不透明な中、「病気だけでなく、人と暮らしを診る」と言い、患者と向き合う医師に迫った。
自らハンドルを握り駆け回る「かりゆし」姿の訪問診療医
沖縄の民族衣装「かりゆし」姿で、玄関から顔をのぞかせる一人の男性。彼のことを知らなければ、まず彼が医師だと思う人はいないだろう。人懐っこい笑顔と気さくな会話で、相手の懐に入っていく様子は、親戚や友人の家を訪問しているかのようだ。仕事中の医師には一見見えない。
福井英人さん(45)は、在宅医療を始めて5年の医師だ。広島市のベッドタウン安佐南区で月に2回のペースで患者を定期的に訪問する。同じく医師の弟と2人で、合わせて約160人の患者を診ている。その患者のもとを、福井医師は軽自動車を自ら運転し訪問する。運転を人任せにしないのにも理由がある。
「運転すれば、道を覚えられる。深夜の容体急変時にも、いち早く駆け付けることができるから。」根っからの医者であることが伝わってくる言葉だ。
「在宅医療」には、医師が定期的に患者の家を訪問し診療する「訪問診療」と、かかりつけ医が患者の急変時に自宅に駆け付ける「往診」とがある。福井医師は、「訪問診療」しながら「往診」にも24時間対応するハイブリット型の在宅医療を行う医師だ。
患者の一人で90歳を超える一人暮らしの高齢男性は、この日、脱水症状があり、足がむくんでいた。もともと心不全を抱えており、定期的に福井医師が病状を診ていた。
「亡くなった妻と暮らした思い出があり、住み慣れたこの家で暮らし続けたい。」と男性は言う。
だから、それを叶える福井医師の存在がありがたい。福井医師は、「独り暮らしでも、看護サービスや介護サービスなど必要なサポートとつなげば、在宅医療を受けて生活することが可能だ。」と言う。
認知症の患者もいる。
「デイサービスもある、訪問入浴というサービスもある、そういったものを複合してオーダーメイドの医療を作っていく、それが在宅医療です。」
訪問後、薬剤師が訪れ医師が指示した薬を処方する。薬が残っていて、飲み忘れに気が付けるのも訪問医療ならではだ。
在宅医療に感謝 遺族の思い
患者の一人、西本幸子さんは84歳の時に福井医師と出会った。重度の心臓の病気を患い肺の病気もあった。余命1~2年だと大学病院で言われていた。残りの日々は自宅で過ごしたいと願い、福井医師の存在がそれを可能にした。寄り添うのは娘の康子さんだ。
「ここならわがままも言えるし、近所の人も訪ねてくれる。友達も遊びに来てくれる」幸子さんはそう話し、福井医師に全幅の信頼を寄せていた。趣味のものづくりをしながら日々を楽しんだ。気が付けば、余命1~2年と言われてから3年が経っていた。
その幸子さんが今年初めに86歳で亡くなった。最期は体調を崩し、連携する総合病院へ入院した。福井医師が病院へお見舞いに行くと、手を握りながらこう言ったという。
「先生、もう1度家に帰りたい…。」 福井医師は、その思いにこたえたかった。 「わかった。帰らしちゃる。」そう言って準備を進め、もうすぐ退院と決めた日の直前に、そのまま帰らぬ人となった。
亡くなって1ヵ月後、花を抱えた福井医師が、娘の康子さんの元を訪れ仏壇に手を合わせていた。遺族を訪ね、話を聞き寄り添う「グリーフケア」と言われるものだ。それをすることで、もっとできたことがあったのではないかと考え、次につなげるとともに、自��自身の心の整理もするという。双方の心のケアのような意味があり、福井医師はほぼ毎回行うようにしていた。 「最期が心残りだった。」という福井医師に対し、康子さんは言った。
「私自身は、心残りがあるかなと思ってみたり、精一杯やったとも思ってみたり…。でも在宅医療はすごくうれしかったです。先生には十分してもらいました。母は、友達にも囲まれていました。在宅医療はありがたかった。」 どんな最期を迎えたいか、迎えてほしいか。在宅医療は看取る側の家族にとっても、選択肢の一つとして可能性を広げている。
「日々ドラマがあるんです。もちろん主役は患者さんとその家族です。でも自分が指揮者として参加させてもらっている気がしています。こんなやり方があるよと、提案をさせてもらうことで、その人の人生が豊かになることにやりがいを感じています。」
福井医師は、人と密接にかかわる在宅医療が自分には向いていると感じている。もともとは救命救急医だった。大阪や沖縄の病院で働き、ドクターヘリにも乗り、救命救急医療に取り組んだ。故郷の広島に帰り5年前、父が院長を務める「福井内科医院」で働き始めた。見渡せば内科は他にもたくさんある。これからの時代にあった医療は何か、そう考えたとき、救命医の経験が生かせる在宅医療に行き着いた。
緊急の呼び出しもあるため、決して楽な仕事ではない。妻と5人の子供との生活もある中、時には自己犠牲も必要とされる。でも救命救急医として活躍した自分だからこそ対処できることがあるという自負もある。何より患者との距離が近いことに魅力を感じている。「人が好き」なのだ。
詐欺業者も撃退!生活に寄り添う日々
在宅医療をはじめて5年、患者は増え続けている。福井医師は、「在宅医療は、病気だけでなく、人や暮らしを診る医療です。」と表現する。診察に訪れた家で、高齢者に詐欺行為を働こうとする人を追い出したのは、1度や2度ではない。高価な宝石を騙されて買いそうになる認知症のおばあちゃんを説得したこともある。患者の日常のトラブルに向き合い、寄り添うのも在宅医療ならではだ。在宅医療は患者の生活空間に入っていく医療だ。超高齢社会の中で、人を見守る頼もしい存在といえる。
一方で、人生の最期に寄り添う医師の存在は、患者の逝き方も変えている。余命宣告されてから好きな旅行を家族と楽しんだ人、大好きな自宅の庭を見つめながら亡くなった人、幸せに悔いなく旅立つ人を多く診てきた。自分らしい最期を自宅で迎えたいという要望にできる限り応え、自宅でできる医療を施す。点滴をするために、家にある洗濯用のツッパリ棒を活用したこともある。オリジナルの工夫は、「自宅では無理」を「自宅でもできる医療」に変えている。
自分らしい最期を支える 医師が感じた「役目」
福井医師は、今、広島市民病院から研修医を迎え入れている。昨年度は5人の研修医が、それぞれ1ヵ月間を福井医師のもとで過ごした。研修を終えた 1 人は、「在宅医療は、自分らしく過ごす日々を支える医療だ」と表現した。普段は総合病院で最先端の医療を学ぶ研修医たちにとって、在宅医療の研修は「患者の生活」を知る機会にもなっていた。
福井医師は、この機会を将来の種まきだと考えている。これから総合病院でたくさんの経験を積むであろう研修医たちが、十数年後でいいから、在宅医療と向き合ったこの経験を思い出し、���問診療医として活躍してほしい。自分がそうであったように。そんな願いを込めて、今年度も新たに 8 人の医師を受け入れる予定だ。
※この記事はテレビ新広島と Yahoo!ニュースによる共同連携企画です。テレビ新広島 石井百恵
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感染対策根付くも 医療現場なお負担/コロナ5類移行1年(東奥日報 5月7日)
新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けが5類に引き下げられてから8日で1年。青森県内でも、感染対策が市民生活に根付き、社会がコロナ禍前の日常を取り戻す中、医療現場ではコロナ対策の負担が一部緩和されつつも、いまだ気の抜けない状況が続いている。
ドラッグストアなどを運営する丸大サクラヰ薬局(青森市)によると、マスクの売れ行きは年々下がる半面、消毒用品や抗原検査キットは継続的に売れている。中でも検査キットは、人混みへの外出後や症状が出た時に備えて購入する客も少なくなく、広報担当者は「『あれ』と思ったら使うよう習慣化しているのでは」と話す。
「5類に移行したからといって、コロナがなくなったわけではない」
一方、健生病院(弘前市)の竹内一仁院長はこのように医療現場の状況を訴える。今もコロナ感染から重症化するなどした患者が常時複数入院しており、「合併症がある人が感染により重篤な状態になったり、高齢者が体力を奪われて亡くなったりするケースはある」。
同病院は感染対策を以前よりも大幅に緩和。面会制限は設けず、感染者の手術も延期せず実施する。「病院全体がコロナ診療に慣れてきた印象がある」と救急集中治療部の太田正文科長。5類になり抗ウイルス薬の自己負担が増え、適応するのに処方を希望しない患者が多い-とも明かす。
県医師会の近藤博満常任理事(青森市)は「一番困っているのは、一般患者に交じってコロナ感染者が入ってきてしまうこと。『5類だから普通に病院に行っていい』という考え方ではなく、発熱など感染の恐れがある場合は受診前に連絡してほしい」と強調する。同時に「うつされることを怖がって病院に来ない人も増え、各病院でコロナ前の患者数には戻っていない。病院や診療所の存続が危なくなってきているのが現実」と語る。
「5類移行後も変わらず院内でクラスター(感染者集団)は出ている」と説明するのは県立中央病院(同市)の北澤淳一新興感染症対策推進監。入院時の全員検査を廃止し、「今は症状がある人しか検査しない。無症状の患者を見つけ出す負担が減った」と話す。
患者には入院の2週間前からなるべく感染の機会を減らすよう呼びかけるが、必ずしも全員が協力的ではないという。「入院後に発症すれば病室、病棟と広がってしまう。患者側も注意するべきだし、見舞いも本当に用事がある人だけ来てほしい」と本音を漏らす。
ナルミ医院(弘前市)の鳴海晃院長は「スタッフが感染し自宅療養になると周囲の負担が大きく、人員を少し余分に確保する必要がある」とし、コロナ対策の負担は軽減されたが現場の人手不足が解消されたわけではない-と訴える。
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thyele · 1 year
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2023年4月28日
布袋寅泰プロデュースウイスキー「BEAT EMOTION」を表参道で味わう 熟成に使われた樽も展示される期間限定バーを訪問 - Real Sound|リアルサウンド https://realsound.jp/2023/04/post-1313036.html
SHERBETSは終わらない、自然体で鳴らした25周年記念アルバム - 音楽ナタリー 特集・インタビュー https://natalie.mu/music/pp/sherbets04
激ロックさん「KISAKIのインタビュー&動画メッセージ公開!30周年飾る絢爛豪華ゲスト多数参加のフル・アルバムを明日4/26より3ヶ月連続リリース!参加メンバーからお祝いコメントも到着! #KISAKI」 https://twitter.com/gekirock/status/1650803768781586432
小栗旬、二刀流 所属事務所社長就任へ 創立30周年パーティーで発表 - ライブドアニュース https://news.livedoor.com/article/detail/24132348/
中川翔子結婚!お相手は竹野内豊似の同世代会社員 交際1年すでに同居 近く婚姻届提出、仕事は継続― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/04/28/kiji/20230428s00041000054000c.html おめでとうございます!
「らんまん」衝撃事実明らかに 万太郎(神木隆之介)&綾(佐久間由衣)の“関係性”に視聴者絶句 - モデルプレス https://mdpr.jp/drama/detail/3716277
梅沢富美男「終活」で衣装36トン廃棄 ハライチ澤部「ゴミ」発言に「お前が言うとムッ」 - 芸能 : 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202304250000328.html
マクドナルド「関西では『朝マクド』『夜マクド』って呼ぶ?」→関西「呼ばない」の声多数 納得するその理由とは……(1/2 ページ) - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2304/25/news089.html
「東京駅から歩き続けたら夕方どこにいるのか?」 約6万歩・39キロの行程で得たものが「感動した」「良いロードムービーに出会えた気分」と話題(1/2 ページ) - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2304/24/news114.html 午後飯喰って新宿駅ぐらいからのんびり南下散歩すると大体夜には三田駅に着いてる印象
引退した有名人で復帰してほしいと思うのは?TOP60 - gooランキング https://ranking.goo.ne.jp/column/8738/ranking/54572/
松井一郎前大阪市長、“因縁“のMBSラジオで政界引退後初のメディア出演「民間人ですから」 - 芸能 : 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202304250000491.html
海賊版、被害額2兆円に 日本政府も危機感:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042600835&g=int
HEESEY OFFICIALさん「真っ赤なCelebration 真っ赤なCongratulation https://t.co/jAAJCCYaua」https://twitter.com/heesey_official/status/1651088561490280449
HEESEY OFFICIALさん「『PAINT IT RED!!!!!!』 SETLIST https://t.co/EQbxVRwfri」https://twitter.com/heesey_official/status/1651088786548244480
芳沼弘記さん「今週末!両国サンライズ!! ↓チケット予約↓ [email protected] https://t.co/LLV8srwdJe」https://twitter.com/yoshi_yankees/status/1650910445627379712
BxAxNx@TYDRさん「前売り受付中です。 各バンド、両国サンライズ、また僕の方でも取り置き可能ですのでよろしくお願い致します! 2023年4月29日 両国SUNRIZE TILL YOUR DEATH RECORDS&ASPIRIN共同企画 ・TOKYO YANKEES ・SHELLSHOCK ・T.C.L ・CROCODILE BAMBIE ・CODE RED ・MONKEY RANGE ・ASPIRIN https://t.co/ZsiXdH3yqP」https://twitter.com/bantyd/status/1647887679865098240
eclipse.✩⃝ STRAY INDIVIDUALITY GROUPさん「✩̣̣̣̣̣ͯ┄•͙✧⃝•͙┄✩ͯ•͙͙✧ 4月は eclipse. 春 の 闇 鍋 祭 ENTRY No.08 LAST XXXXX ▶https://t.co/gmPWu6QQbf 08/08 #いいねかRTで気になった人お迎え #歌い手さんMIX師さん絵師さん動画師さんPさんと繋がりたい #拡散希望RT #推し不在 #ELs #闇鍋祭 https://t.co/YxLBWzEJz2」https://twitter.com/eclipse01429/status/1650442993990774785
IZAM officialさん「Laputa の Akiちゃんは元気かなぁ、、、もう渋谷公会堂の楽屋以来会えてない気がする😢 Akiちゃんは優しくてひそかに大好きだったから、今になって会いたく��った。☺️」https://twitter.com/IZAM_official/status/1651087931648671745
綾小路 翔さん「今年も無事に誕生日を迎えられました。転んだだけで死ぬ事もあるのに、今日まで健康に生きて来れたのは、こうして頑丈に産んでくれた両親、俺を独りぼっちにさせないでくれた友達、そして生き甲斐をくれた氣志團とKISSESのおかげ。関わってくれたすべての人々に愛羅武勇。永遠の16歳、加速して行くよ。 https://t.co/22LwRsaLet」https://twitter.com/ShowAyanocozey/status/1651005007075110912
芥 Chantyさん「今年一番最初のライブから始めた散花 一緒に少しづつ形にしながら ようやく届けることができます 衝動を書き殴った戯れ事 旧体制からずっと改めて形にしたかった大切な曲「C」 好きなタイミングで手に取ってもらえたら嬉しいです。 https://t.co/IM1084unvn」https://twitter.com/chanty_akuta/status/1651099449903714304
ANONYMOUS公式さん「【member message】 https://t.co/0Gw8FqYkVJ」https://twitter.com/ANONYMOUS_NTIK/status/1651093163623473152
シド Shinjiさん「コロナ禍、真っ只中で動き始めた fuzzyknotも早いもので2周年の ようです。感謝します(^ω^) シド20周年 fuzzyknot2周年 全て本気で楽しむよ♪ 応援よろしくお願いします〜」https://twitter.com/shinji_sid/status/1651051099057692672
Deshabillz2023さん「Deshabillz垢が入院日記中だから他の奴らに頼んだのよこれ....自垢であげてて 押忍!誰もでしたね笑 ま、いいか.... (配信スケジュール) 4月24日(月)18:00 Deshabillz club Zy. HP https://t.co/xehD51cRDB club Zy.チャンネル https://t.co/Dgvi1pTpeH Vijuttoke HP https://t.co/d9ova7lM1O」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1650627022153203712
Deshabillz2023さん「これさ、分からんのよ、衣装的に95年く��いなんだがツアーの最後? 押忍!確かイベントも鹿鳴館この頃は無くて鹿鳴館はワンマンしかやってなかったと ぺぺさんも言ってたなこの間 #目黒鹿鳴 #消しゴムマジックでスッパマンみたいな口してる奴は消してやるのさ https://t.co/MgYKCEGRkc」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1649712391326928896
Deshabillz2023さん「#新しいプロフィール画像 https://t.co/2rwIOuXR2L」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1649852977367379968
Syuさん「・Vocal. Kensaku Kishida & Drums. Syu Studio Live Streaming 🎙️⚡️🥁 ・Ash Berry Special Cover Song Music Video ♬✨ ・Member's Theme Talk 🍓 ON AIR Tomorrow April 27, 2023 at 9:30 PM (JST 🇯🇵) ※ Free Broadcasting ※ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ https://t.co/6HFFhy7gWc https://t.co/TBfFVBQh10」https://twitter.com/Syu_DRUMS/status/1651164378623000579
デトロイトD輔さん「BURGUNDY RAIN、是非聴いてみてくださいね✨」https://twitter.com/MADBAL3/status/1643607289415487488
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「おはようございます🙋‍♀️ 昨日は2曲で終わってしまったな〜 まぁアレンジしだした曲もあったのもあるしw 基本的にシンプルなのですが、ツルッと一本録って終了ってわけにはいかないのでわりと時間かかるな💦 帰ったらまた取り掛かろう✊ 本日も皆さま良き一日を✌️✨ 先日のライブからコージさん置いとく😆 https://t.co/JvCtbJ3Wez」https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1651373887610048513
ぶいにゃす😺🎀🍓さん「おはにゃ〜🍓 今日は清春さんがトレンド入りしてたので黒夢「for dear」弾いてみたをアップにゃ〜🎸 Zepp Shinjukuでのライブお疲れ様でしたにゃん✨ 東急歌舞伎町タワーにできた新しいZeppはどこかのタイミングで行きたいにゃ〜🐈 #清春さん https://t.co/DVI4C4EpOy」https://twitter.com/buinyasu/status/1651366034505621505
冠徹弥(THE冠)さん「清春さんのライブを見に歌舞伎町へ。あかん、圧倒的なパフォーマンスに打ちのめされ余韻に浸り中です。素晴らしいライブをありがとうございました! https://t.co/KuCi1b40wy」https://twitter.com/tetsukanmuri/status/1651240613604622336
† 色々な十字架 † 💐5/28西永福JAMさん「バンギャの歌かと思ったら全然違う歌† https://t.co/XczQwz4z4x」https://twitter.com/kanari_tanbi/status/1651394795942862849
坪本伸作 arrival artさん「久々に色んなジャンルや色んなアーティストを聴いてる。眠ってた感性は目を覚ますのだろうか?」https://twitter.com/tsubo3shinsaku3/status/1651194698890092544
Ryuichi Kawamura officialさん「『今日はゆっくりしています✨』 #アメブロ https://t.co/1rtudYkN0z」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1651169464808001538
takuto_さん「4月27日(木)about tess@池袋手刀 明日です。是非。」https://twitter.com/takuto_/status/1651172239805648896
魚住 英里奈(official)さん「🩻名古屋で単独公演します。 2023.5.25(木) 魚住英里奈単独公演「独唱」 Open19:00 start19:30 ¥2800+1drink https://t.co/ET76zOtVdM」https://twitter.com/uozumi_chas/status/1651174399859634177
中島卓偉さん「よろしくお願い致します! 最高の47都道府県アコギ弾き語りツアーにします! #中島卓偉」https://twitter.com/takuinakajima/status/1651174740600700928
The Dust’n’Bonezさん「6月には大阪・神戸も久しぶりに行きます💀 関西の皆さん何卒ヨロシク。 The Dust'n' Bonez one-man show!! 『2023 ロックンロールワンマン』 🦴Vol.3 6/9(金) 心斎橋VARON https://t.co/mOjBdcVUqU 🦴Vol.4 6/10(土) 神戸live music club PADOMA https://t.co/cz0foQP3sZ https://t.co/2XgPC3agXN」https://twitter.com/dust_bonez/status/1651146675946414088
こもだまり|昭和精吾事務所さん「虚飾集団廻天百眼『 #万物教会 』 [ディスクユニオン] CD購入特典▶︎缶バッジ(32mm) https://t.co/oj98uy1n2E DVD購入特典▶︎キーホルダー https://t.co/TfBacgCdgp #百眼 https://t.co/YqnzDUbq14」https://twitter.com/mari_air/status/1651181670463320064
こもだまり|昭和精吾事務所さん「5月3日発売の廻天百眼『 #万物教会 』のサントラCD(全12曲)とDVD、ご予約受付中📀📀 中が驚きのかわいさ✨✨ 廻天製品(百眼通販) 購入特典▶︎ランダムブロマイド CD https://t.co/Vwz3C10F98 DVD https://t.co/eaXugf3PT4 タワレコやディスクユニオン(購入特典あり)でも予約受付中! #百眼 https://t.co/7E2ugBLEew」https://twitter.com/mari_air/status/1651181663806984192
YOSHiPONさん「5・6月スケジュール 【TEARS OF THE REBEL】 5/16(Tue) 下北沢CLUB Que 【luin】 5/11(Thu) 池袋手刀 5/30(Tue) 東高円寺二万電圧 6/8(Thu) 渋谷Chelsea Hotel 6/24(Sat) 池袋手刀 【Gimme Some Truth】 5/23(Tue) 池袋手刀 6/9(Fri) 池袋手刀 【?】 仮6/15(Thu) …………」https://twitter.com/YOSHIP0NxxxTOR/status/1650847612529160193
魚住 英里奈(独唱)さん「大好きな場所、名古屋鶴舞K.Dハポンで単独公演します。 高架下にあるゆりかごのような場所です。よろしくお願いします。」https://twitter.com/erina_chas/status/1651188823861383168
SOPHIA_OFFICIALさん「🌻お知らせ🌻 『SOPHIA LIVE 2022 “#SOPHIA”』 DVD&Blu-ray💿 FC盤・通常盤の追加分 完売‼️ ということで❗️ 通常盤のみ再・追加製造が決定しました‼️ 5月中旬に入荷予定です🌻 ■HMV https://t.co/3fdmgPwfZb ■音楽処 BD https://t.co/pkFG1O9VqN DVD https://t.co/BVnMdkhD62 #SOPHIA武道館」https://twitter.com/SOPHIA_OFFICIAL/status/1651191314854330368
lucy+peter=esolagoto / 中村真悟さん「あ、作家関係や真摯に音楽と向き合ってる音楽仲間の電話は(タイミングが合えば)出ます。 何故なら向こうも滅茶苦茶忙しいので、用件が済んだら即通話が終わるからです。マジで30秒〜2分とかです。笑 何より事前に「何の用件か」を伝えた上で通話のタイミングも伺ってくれるから、出易いんですよね。」https://twitter.com/lucy_peter/status/1651191825481474049
真矢さん「ありがとうございました😊 またよろしくお願いします💕」https://twitter.com/331shinya/status/1651192949378793474
絶望リフレインさん「5/3名古屋MUSIC FARM チケットはこちらからご予約くださいませ」https://twitter.com/zetsubou_ref/status/1651194539900809217
seekさん「LM.C 2023「怪物園Ⅱ」tour FINAL 渋谷PLEASURE PLEASURE ハッピーなライブでした! メンバーが捌けた後の空っぽのステージに流れるSE きっちり世界観で締めくくるエンディング好きやなー。 ありがとうございました。 https://t.co/p9BmKl6gNq」https://twitter.com/seek_bonshisya/status/1651195912952365058
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yamashitaproject · 2 years
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番外編〜金沢旅行〜2日目
9/15/2022(木)
金沢旅行記録2日目編
 個人的な話ですが、私は旅行の初日がインターンシップの日程と被っていたため、2日目からの参加でした。
 インターンで疲れた状態でそのまま夜行バスに飛び乗るのはキツい。 ということで優雅に新幹線を利用しました。(始発だったので4:30起き)
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始発に乗ったので、9時前には金沢駅に到着!都内からの��クセスを非常に便利だなと身をもって感じました。
<金沢旅行2日目>
 私はアナログ班、かつ1人チームでした。(前回記事参照) 着いてからしばらくメンバーに会えなかったのは、少し寂しかったですが、遅れて来た分楽しみながら有益な情報を得ることができたら良いな、と思いながら出発!
#1 兼六園〜朝食なのか昼食なのか、、、
駅に到着後、荷物を預けてから早速バスに乗車。アナログということで完全ノープランで行動してみることにしました。最初は無難に1番有名な兼六園を目指すことに、
最寄りのバス停で降車すると、(バスの路線図で簡単に降りる場所がわかる)果たしてどこに向かえば良いのか状態でしたが、ここで発見。
街のあらゆるポイントに地図が!
携帯のマップなどを使わなくても迷うことなく現地に到着。
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見渡す限り広がる緑に満ちた光景で自然と心はリラックス不可避。迷路級に広くてたくさんの通路があるのですが、探検気分で楽しむこともできますし、その先の光景一つ一つに感銘を受けました。また、海外の観光客や結婚式の前撮りなど訪問の目的も様々なようで。気づけば1時間以上夢中で散策していました。
時間は、10時半を回る頃。ここで日本男児。
「お腹がすいた、、、」
そう。朝四時半起きからの約4時間に及ぶ電車移動。そして到着後即散策。のストップで移動を重ねていたため、昼を待たずして、空腹が襲って来ました。人間の三大欲求の一つである食欲に逆らうことはできず、次の目的地へ。
そしてバス乗り込みたどり着いたのは、
「近江町市場」a.k.a金沢の台所
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平日のまだ朝だというのに市場内は大勢の観光客で大賑わい。様々な海の幸が並ぶお店が混在しているので、非常にお店のチョイスに困ってしまう、、、
しかし、私には訪問前からずっと目をつけていたお店が。
https://youtu.be/pP_v88RH7Qc
こちらの動画の後半出てくる「もりもり寿し」に2年近くずっと行きたいと思っていました!!念願、
値段は少し弾んだものの、人生で1番と言っても過言ではない美味しさに感動、
果たしてこれ以外を寿司と呼んで良いのか、、、、
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#2 厨二病大歓喜の忍者寺〜金沢建築館
※写真撮れなかったです
こちらも前から行ってみたいなと思っていた忍者寺。 正式名称は「妙立寺」ですが、まるで忍者が住んでいるのではないかと思わせるような様々な仕掛けがあることからこのような異名がついたのだとか。
予約なしで見学ツアーに参加することは難しいらしいのですが、私は幸運にも少しの待ちで参加できることに。
寺内に仕掛けられたあらゆるトラップや隠れ場所などに心の底から感動しました。これを見て興奮しない男がいるのだろうか、、、、、
次に訪れたのは、忍者寺の近くで発見した金沢建築館に行ってみることに。
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当日は、木造建築に関する展示が開催されており、細かい設計が施された木造建築の模型に感銘を受けました。(先ほどの忍者寺といい、童心を非常に揺さぶられている)
#3 鈴木大拙館〜石川県立美術館
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次に向かったのは、金沢出身の仏教哲学者である鈴木大拙氏の功績についての展示がされている鈴木大拙館へ。
一見哲学という言葉のような固い施設なのかと考えていたが、石垣や水景などの美しい景色も堪能することができました。無駄のない自然の殺風景を一望して、「これが哲学か、」となりました。(たぶん違う)
館内を出て経路を進んでみるとその先に庭園のようなものを発見。誰もいなかった上に、陽の光もあまり当たらないことから少し不気味なようにも感じられましたが、それも見どころの一部かもしれません。また、すぐ横がラジオ局であることから、現代と昔のアシンメトリーのような光景も楽しむことができます。
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さらに奥へと進んでみると、滝を発見。この滝の水は、辰巳用水と呼ばれ、防火のために犀川の水を引いて造られ、当時、徳川幕府との関係が険悪だったため、戦時の飲料水確保の意図もあったともいわれているようです。(金沢旅物語より)
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10175.html
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滝を上から撮るというなかなかない画角。
#4 2日目の終わり〜石川県立美術館〜夕飯
滝と並行した階段を登って先に進むと、美術館を発見。この美術館は、国宝《色絵雉香炉》や古九谷の名品など加賀藩ゆかりの古美術と、石川の作家を中心とする近現代の油彩画・日本画・彫刻・工芸品を常設展示する地方色豊かな美術館です。(石川県立美術館より)
https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/
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ただの美術館ではなく、金沢や石川県の特徴の美術文化を存分に楽しむことができることから、美術にあまり関心がない私もついつい見入ってしまいました。
時刻は、もう夕方。早朝からノンストップで移動を続けていた体がそろそろ悲鳴を上げたのでホテルに向かうことに。
そして肝心の夕飯なのですが、金沢で有名な味噌ラーメンのお店が宿泊先のすぐ近くにあるということでラーメンマニアの私(初出し情報)は、行かざるを得ませんでした。
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麺屋「大河」さん
味噌ラーメンが看板メニューだというのに、まぜそばの誘惑に負けて後者をチョイス。あまりの美味しさに椅子から崩れ落ちるところでした。あまりに美味しかったので、お土産用のラーメンを帰りに購入して自宅で食べたのですが、そちらも非常に美味で、2玉すぐに完食してしまいました。
私の金沢旅行2日目は、こんな感じでした。デジタルデバイスに頼らず、弾丸で様々な場所を巡ってみるのも新たな出会いの宝庫だな、と身をもって感じた1日でした。
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hironoriyamazaki · 2 years
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事務所所属の人も フリーの人も これからスタートする人も 応援したい人も 視聴したい人も 事務所も 制作プロダクションも みんなにとって為になる場所を。 最初はまた反対されるさ。 反発ばかりで、馬鹿にされるさ。 だけど、いつの時代も最初の人は批判されて来た。 北海道に居ても全国の人と繋がれる場所を作るの楽しそう。 どう思います?? #北海道で一番撮影現場に居て欲しい男 #芸能3の時代を誰よりも早く望んだ男 #演者の効果的なサブスクを考える男 #自分の夢は自分で叶える https://www.instagram.com/p/ChPZrdUJ9H-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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r1ok4 · 3 years
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池﨑理人めっちゃ好き
※これはただの1オタクが4月23日に池﨑理人に出会い8月30日に理人の20歳の誕生日を迎えるに至るまでの感情の記録です※
[2021年4月23日〜2021年6月12日]
池﨑理人めっちゃ好き。もう、池﨑理人、めっっちゃ好き。
池﨑理人、なんてフルネームで呼んでるけど本当はいつも池﨑理人なんて呼んでないの。理人、って、呼んでる。ごめんね。馴れ馴れしいね。でも私、22歳だからさ。理人よりちょっとお姉さんだからさ。愛と親しみを込めて、理人って呼ばせてもらってる。池﨑理人ってフルネームのタイトルにしたのはTwitterのクセなの。フルネームで呼んだ方が検索に引っかかりやすいからさ。ちゃんと﨑、も、理人の漢字の﨑、に変換してるの。全然たまに池崎、って書いちゃうけど。ごめんね。
本当は私も理人に出会いたての頃は池﨑理人とか池﨑くんとか理人くんとか呼んでたんだけど、気がついたら理人って呼んでたんだよね。いつからかは覚えていません。嘘、本当は覚えてる。4月23日なの。忘れもしない4月23日、私は理人のAGEHA1組のステージを観たよね。午前10時くらいに理人を見つけた私はまだ、理人のことを池﨑理人って呼んでました。14時になったら理人くんになってて、15時にはもう理人って呼んでた。自分のツイートを見返してびっくりしました。理人を見つけた10時から15時までずっと、理人のことばっか考えてたんだよね。なんか、頭から離れなかったからさ。理人、あのステージを私は本当に毎日観てるよ。理人は本当にかっこいいね。T-RAPでもそうだったけど、理人は本当にステージが安定しているね。精神が安定しているからなのかな。理人、AGEHAのステージ前に「ヤバいくらい緊張してないんですけど」って言ってたね。上下逆のマスクで。でもあれ、私は理人、本当に緊張してなかったんじゃないかって思ってる。マスクが上下逆だったのは、多分緊張に全く関係ないただのアホだったんじゃないかって。可愛いね。だって、ステージで全然緊張してなかったよね。本当に安定してた。理人、理人の声帯がどうなってるのかすごく気になります。もう本当に特別な声をしているもんね。理人の声なら何喋ってもドキドキしちゃうもんね。理人はどれだけ動いても声もリズムもブレないね。理人のリズムの安定さすごいなあと思ってたけど、理人、そういやドラム叩けるんだもんね。かっこいいな。私はピアノが弾けるからさ、いつかセッションしようよ。
理人、ステージの上の理人も大好きだけどバラエティ企画の理人も本当に好き。理人は本当に愉快なイケメンだね。理人は本当に愉快なイケメンだし、日プ1の安藤くんやヨンフンのモノマネをしていたとこから思うんだけど、理人、多分、愉快なイケメンのこと好きでしょ。愉快なイケメンのこと好きだし、自分が愉快なイケメンなことも知ってるけど、「おっ、おれっておれが好きな愉快なイケメンじゃん。やったー」くらいの感情しかなさそうだね。すごい好きだよ。理人、叩いて被ってじゃんけんぽんゲームをしていた時の理人が本当に好きです。理人、親指と人差し指と小指を立てるポーズ、よくやってるね。声がいいから何叫んでも映えるね。愉快なことをする時の理人は全く愉快なことをすることに対しててらいがなくて見ていて心地よいです。基本的に無理してなさそうな理人が好き。安心して見られます。まだ19歳なのにね。すごいね。何もかもが安定してるよね、理人。愉快なイケメンなのに、やっぱりそこがまだミステリアスでたまりません。
理人、10問10答で、趣味は映画鑑賞で特技は似顔絵を描くことって言ってたね。それで、私服があんなに素敵なんだね。クラクラしちゃう。もう、理人の私服めちゃくちゃ好きです。私が、個人的に好きなやつなの。無地でちょっとくすんだ色を使うのがうまくて、シルエットが綺麗で素材のよさがよくわかるやつ。理人の私服、確かに水色のスウェットにカーキ色のパンツ(両方シルエットがとても綺麗で素材の良さが伺える)も素敵だったんだけど、注目ポイントはその2色の真ん中に動くとチラッと見える白いベルトがあるところなんだよね。上中下で3色使ってるの。これは理人のスタイルだからこそできるスタイリングで本当にずるいよね。お顔が小さいんだから。あと、あれ靴を例えば白とか黒だとしても単色使ってたらちょっと全身の色の分断ポイントが水色!白!カーキ!その下にさらに靴!ではっきりしすぎててアレだったと思うんだけど、カーキ色のパンツにうま~く馴染む灰色と白のスニーカーを選んでいるの、本当にパンツと靴の色の間に分断置きすぎてなくて上手だなあと思いました。理人の私服は本当に素敵だしセンスが良いのとちゃんとバランスも考えられていて頭も良いんだなあと思います。なんだけど、ファッションが気になる練習生ランキングなのに「顔が綺麗」「顔がお洒落」「顔から綺麗オーラが出てる」「顔に合った服を着てる」とか、顔の話ばっかりされてたね。仕方ないね、理人、顔が綺麗だもんね。理人の私服ショットの横顔、ちょっと岡田将生に似てるなって思いました。岡田将生、生で見たことあるよ。渋谷にハムレットの舞台を観に行ったの。本当に綺麗なお顔をしていました。
理人、私は理人の文化系なところがもっと観たいよ。理人が何を感じて何を好んでいるか、もっと知りたいです。理人、どんな映画が好きなんだろう。映画、家で一人で観たりするのかな。それとも友達や恋人と映画館に一緒に観に行って楽しむのが好きなタイプ?理人の好きな映画を本当に知りたいです。映画、私も好きよ。1年に100本は観てる。最近はあまり観られてないけど。理人を観るのに忙しいからね。なんちって。ハハハ。コロナで映画館に行けないの、悲しいね。家で酒飲みながら寝転んで観る映画もいいけどね。理人、プロジェクター持ってる?プロジェクターがあると本当に映画生活が豊かになります。もし、理人がアイドルになって物を送れるようになったら、プロジェクター、あげるね。もう持ってたら教えてね、何か別のものを考えるから。似顔絵って、どんなの描くんだろう。理人が自分の顔を描いた似顔絵、確かに良かったね。もっと観たいです。理人、細かく細かく丁寧に本物のように絵を描くと言うよりは感性のままに面白いものをざくっと描きそうな気がするな。これは私の主観でしかないんだけど、理人って、キムテヒョンにちょっと似てるような気がします。好きなものとか感性がさ。理人もきっと、キムテヒョンのこと好きでしょ。同じ眼鏡持ってたもんね。理人、mbti診断ってしたことある?人を16タイプに分ける診断。引かないで欲しいんだけど、私、理人ならこうじゃないかなぁって思いながら設問に答えて行ったらENFPタイプになったんだよね、理人。キムテヒョンも、ENFPなんだよね。ちなみに私もです。ENFPはね、直感重視で感性豊かな外交型、なんだって。理人、どうかな。全然違う?理人のmbtiが気になって仕方がないの、良かったら診断して教えてね。インターネットで数分あればできるからさ。
理人、私本当はさ、やっぱ本当に理人のこと好きだからさ、理人と仲良くなりたいよ。くだらない話したり一緒にご飯食べたりできる仲に、なりたくなっちゃってるよ。画面の向こうなのに理人、本当に魅力的だからさ。でも、なれないじゃん。私たち、会ったことないしね。理人は、私のこと知らないからね。だから私、一人の人間と一人の人間として理人と関わることはできないけど、国プとして理人のこと応援してるの。理人、tiktokで国プのこと、「国プちゃん」って呼んでくれてたね。ちょっと雑で可愛いなって思いました。国プちゃんです。私、国プとして理人を応援することで、理人に呼ばれる「国プちゃん」に含まれることができてるんだよね。それって、すごいことじゃない?理人のことなんて理人が日プに出なければ私は一生知ることなんてなかったのに、理人を知ることができてから理人のことばっかり考えて、もう本当に毎日が理人のおかげで楽しいです。理人、日プに出てくれてありがとう。出会わせてくれて、ありがとう。
理人、今の理人は芸能人と一般人の中間にいるからさ、芸能人になっちゃうのも少しは怖いよ。キラキラした衣装に身を包んで地上波でバンバン理人の映像が流れて、その度にTwitterのトレンドに福岡県産濃口醤油が上がるの。私は、テレビ持ってないから観られないんだけど。理人、テレビに出る時はTVerで後追いできる番組に出てね。私のために。
でも、理人が芸能人になることより、一般人に戻ってしまうことの方がずっと怖い。私はもう理人のことを知って、好きになっちゃってるからさ。理人が一般人に戻ったら私たち、本当に赤の他人だね。練習生と国プじゃないね。本当の本当に、赤の他人なの。私の人生から理人が完全に、完璧に、いなくなっちゃうんだよね。寂しいな。理人の人生だからさ、全部理人が望むようになればいいと思うよ。私は理人がアイドルになりたいって思って、アイドルになるための活動をしている限り全力で応援するし、理人が穏やかな人生を送ることを望んでいるとしたら、私は頑張って理人のこと忘れるようにするよ。理人、頭いいもんね。理人は頭がいいし、器用だし、センスがあるし、コミュニケーション能力が高くて気が遣えて誰からも好かれちゃうからさ。アイドルになってもならなくても、きっと素敵な人生になると思うんだ。就活とかも、全部全部うまく行くよ。就活、ヤバいね。私もついこの前終わったんだけどさ、ひたすら優秀ぶってニコニコ喋ってたら終わってたよ。なんだったんだろう。でも、理人は本当に優秀だから大丈夫だね。自己紹介だけ、ちょっとだけ丁寧にしてね。VRsquareでさ、自己紹介動画を1人ずつ撮るやつあったじゃない。あれ、理人、17秒しか使ってくれなかったじゃないの。1分近く使ってる練習生も居たのに、17秒、って、何よ。増えた情報、理人がタイに行ったことがあってそこでいっぱいゾウに乗ったこと、好きな動物がゾウなこと、だけだよ。そういうとこが好きなんだけどさ。いっぱいゾウに乗ったってことは、何匹かのゾウに乗ったのかな。それともゾウに乗ってる時間が長かったのかな。どっちでもいいね。タイのゾウ、いっぱい理人と時間を過ごして好かれるなんて羨ましいなあ、と思います。でも、タイのゾウは私と違って毎日日付が変わる度に理人に投票することはできないね。だから、私は自分がタイのゾウじゃなくてよかったなあとも思います。毎晩、私は本当に22時を過ぎたくらいからずっと、日付が変わる瞬間を楽しみにしてるの。早く理人に投票したいなあって思ってる。理人に投票する瞬間、楽しいよ。理人のために理人が望んでいる何かをすることができるって感覚が嬉しいの。理人が望んでいること、なんでもしてあげられたらいいのにね。
今日、理人のグループのポジション評価を見ました。ステージが始まる直前、本当に意味わかんないくらい緊張しちゃった。それでもやっぱり、理人のステージは安定してたね。本当にかっこよかった。ステージって、嘘つかないからさ。コメントも涙も嘘つけるけど、ステージって、嘘つけないんだよ。ステージが大好き。理人、早くステージがしたいって言ってたね。ラップのことしか考えてないって、言ってたね。今回の放送で1番嬉しかったのは、理人がラップのこと本当に好きなんだなあって伝わって来たことです。理人、あんまり自分で自分が何を感じてどんな人間かとか、わーっとした我を出さないからさ、いつも。理人、いつも当たり前のように空気読んでるよね。理人、誰といても一緒にいる相手が居心地良いような空間を呼吸をするように自然に作り上げてるよね。それって、本当にすごいことだと思う。だからさ、そんな優しい理人が、あっ、理人自身のことを表現してくれてる、と思って、すごく嬉しかったの。理人、理人が書いたリリック、私もうぜんぶ覚えちゃったよ。「every night浴びるこの脚光の裏で鏡見つめ苦悩」って、あったね。自分は結構緊張もするし、普段悩んでいることをラップで伝えられたら、って、言ってたね。本当にうれしい。私は、理人のことが知りたくてたまらないから。ステージから、しっかり伝わってきました。そして、順位発表が終わった後の理人の涙。困っちゃうね。ちょっと前まで「酷だねぇ~」なんてのほんとしてたのにね。私、「酷だねぇ~」ってコメントをチョイスする理人のこと、好き。理���は多分、具体的に個人の敵を見据えるような競争心が強いタイプじゃないね。自分の全力を出して結果として勝つのが嬉しいタイプだね、多分。違うかな。私にはそう見えました。理人も、泣くんだね。正直これまで理人がどれほどの、どんな思いでこの番組に出ているかのことよくわからなかったの。いつも落ち着いていて穏やかだからさ。本物の感情が溢れ出た瞬間を見られて、本当に嬉しかった。理人、理人、ねえ、今日の理人は本当にかっこよかった。どうにかなりそうだよ。理人。理人の声が大好き。私ね、実はもうラッパーとしても理人のこと好きになって来てるんだ。ただの推しじゃないの。1人のラッパーとして、理人のこと好きになって来てるの。私、声がしっかり重くて発音が強くて、言葉の一粒一粒に重量があってしっかり聞こえる声が本当に好きなの。理人の声、まさにそれだね。もし今この瞬間理人に関する私の記憶が全部無くなったとしても、理人のラップを街中で聴いたら私は多分立ち止まってしまう。理人のこと顔も性格も、何も知らなくても。
理人、歌詞を書くことが苦じゃないしどんどん書きたいって言ってたね。アニメのopにラップがあって歌えたらかっこいいなって思ってラップを始めたって言ってた。理人の昔バズった文集、読みました。理人、理人は言葉に弱いタイプじゃないね。言葉を扱うこと、得意だし好きでしょ。作文とか、割と得意だったでしょ。アニメも映画も観るんだね。理人のそういうところ、すごく好きです。私はそこに理人のいつもは見えないちょっと深くて柔らかいところを感じてたまらなく嬉しくなるの。文章を書くことはとても孤独な作業だと私は知っています。特に自分の内面を言葉に乗せようとすることは、自分の中に手を突っ込んで少しずつそのかたちを確かめるような作業だと思ってる。理人は、それをすることが苦じゃないんだね。でもそんなの、皆といる時どれだけ理人が人のことを見ていてどれだけ自然に気が遣える人かって時点でわかってるようなもんだけど。理人は本当に人間のことをよく見ているね。穏やかで優しいね。そして、素直だ。理人、本当に素直なんだよね。「正直ラップと戦うことしか考えてなかった」「ステージングのこと全くわからない」「二人はすごいなあ」って、もう、どんだけ素直なの。理人のくだらないこと気にして拗らせたりしない性格がすごく好きです。本当に本当に素直。これでいい?って聞いたり、これがいいって言われたらすとんとその場で当たり前のように「そっか」って受け入れること。目立たないけど、当たり前にできることではないと思います。とにかく、すごく良かった。ありがとう。素敵なステージを見せてくれて、本当にありがとう、理人。でも一つだけ、何があって4つも上の西のこと呼び捨てタメ口になったかだけ、教えてね。イケボランキングの時なんて、あいつ呼ばわりしてたしね。ヌナはここが気になって眠れません。来週でいいから、早めに教えてね。約束だよ、理人。
理人、私は理人の名前が大好きです。理人。何度でも呼びたくなっちゃう。ここまでだけでもう100回以上も呼んでるね。ちょっと、怖いね。理人、理人はどんな思いで理人って名前をつけてもらったんだろう。実はね、私の名前にも理って漢字が入ってるの。嬉しいね。理って漢字には、知性豊かで理性ある人とか、理解力に優れ義理人情を重んじる人になるような願いが込められているんだって。たしかに私の親もそんなこと言ってたな。私、理人ほど賢くないけどね。理人、理人は本当に賢いね。人のことよく観ているし、落ち着いているし、本当に理解力に優れてるんだなあって思う。私、理人のダンス大好き。ツカメの自主トレ動画見てびっくりしちゃった。一つ一つの複雑な動きのこと、しっかり理解して踊ってるよね。その動きの構成とか、何を見せるような動きなのか、すごくわかってごまかさず踊っていて頭が良いんだなあと思いました。そして、未経験なのにそれを今自分ができるベストで身体をついていかせるって、本当にすごいね。きっととても難しいダンスなのに。なのに、あんな違反ダンスもするのね。理人、きっとツカメの動画はめちゃくちゃ練習したんだね。ラップもダンスもすごく上手くなっちゃって、理人は個人的な感情を爆発させて目を引くタイプではないかもしれないけどしっかり芯があって頑張り屋さんな人なんだろうと思います。
理人、今日の放送の予告で泣いてたね。心臓が止まるかと思った。キツイですって言って、泣いてた。放送までの1週間、ずっと放送日がくるのが怖くて堪らなかった。私、本当に理人のこと好きだからさ。好きな子には笑っていてほしいよね。楽しいことだけが人生で起きてほしい。オタクのエゴだけどね。へたり込む理人の背中はとても細く見えて、19さいの男の子が背負うにはいろいろとかなり重いものがあったんだろうと思いました。コン評合宿が始まる前にいろんなことが書かれているインターネットも見てしまっただろうし。理人が具体的に何に悩んで何がキツかったかは、理人が説明していないから、予想して言葉にしてしまうことは避けたいと思います。理人はずっと「色々な不安」としか言っていないし、メンバーも聞かなかったし、「聞かれてもすみませんとしか言えない(説明することはできない)」って、言っていたから。あー、理人って、浸らないんだなと思った。自分がなにか抱えている時、その状況のしんどさに浸って他人にその肩代わりを押し付けるようなことはしないし、ただ一人で考えをまとめるんだな、と思った。とても自立しているね。19歳って、もっと、いろいろ自分に浸ったりしてしまうような不安定な時期だと思うんだけど、理人はどこまでも素直だね。変に拗らせたりしないね。私が思うに、素直であることが一番の大人です。理人、素敵なステージを見せてくれてありがとう。素敵なグループを引っ張ってくれて、ありがとう。なんかまたようわからん衣装着せられてたけど。あの黄色、何?っていうか理人みたいに腕細い子にあんなシルエットが固定される堅い生地の服を…や、衣装の悪口はやめよう。理人、AGEHAの時もダサい衣装着せられてるけど理人自身はお洒落なくせに与えられた衣装がダサくてもあんま気にしてなさそうだし。理人、なにかとこだわりがないよね。何を言われても何を与えられても大体わかった〜って受け入れるよね。なんてめんどくさくないんだ。かわいいな。本当にO型だな。分かるよ。私もO型だし。とてもやわらかいね。理人は、きっとどこに行っても何をしても理人のままなんでも受け入れていくんだね。理人本体の形がとてもやわらかいから。
理人が、ファイナルに進出することが決まってから毎日毎日いろんなことを考えています。本垢でフォロワーに投票をお願いするようなツイートをするのもすごく迷っちゃった。偶然運良くちょっとだけフォロワーが多いことを利用しているような、だけどフォロワーさんから理人くんに投票しました!って報告もらえると嬉しいし、だけど、そんなことしながら心の中では毎日ぐるぐる勝手に考えてたの。理人、本当にデビューできるかな、できなかったらどうしよう、理人は、アイドルにならなくても幸せな人生を送れそうだから。良い意味でね。社会適合者だし、学歴だってあるし、どこにいても何をしても愛されるのに、もうここまで来たらきっと一般人には戻れないんだろうなって。大学は辞めちゃうのかな。11人に選ばれなかったら理人の人生はどうなるんだろう。理人の周りの人は、こんなに有名になってしまった理人を、どう思っているんだろう。理人、いま、何考えてるかな。怖くない?後悔してない?きっと、してないね。私だけが勝手にいろんなことを心配してるの。ごめんね。何度も言うけど、理人が本当に望んでいる通りになってほしい。心から。理人が望んでいる通りになってほしいよ。その結果はなんでもいいからさ。
もう、あと数日で理人を今まで通りのかたちでは愛せなくなる。「日プの練習生の池﨑理人」を愛せるのはあと数日しかない。6月13日になったら、「デビューが決定した池﨑理人」か、「元練習生の池﨑理人」に、なっちゃう。元練習生の、になったら理人はどんな人生を歩む?何かしらの形で夢を追い続けてアイドルになるのかな、それとも、今まで通りただの大学生に戻るのかな、それはもう難しいのかな、その中間でちょっとだけ芸能活動をするのかな、それを、私は、眺めることができる?私は理人を6月13日以降も眺めることができる?理人を愛していてもいい?ファンでいてもいい?私の人生から突然理人がいなくなってしまうかもしれない。もう、練習生と国プ、の関係は終わってしまう。アイドルとファンの関係になれたら一番いい。その他は?理人が芸能活動を、赤の他人である私たちと関わることを、やめよう、と思ってさえしまえば、本当に赤の他人だ。もう、いない。こんなに好きだったのに。こんなに毎日毎日理人のことばかり考えて来たのに、もう、終わってしまう。かもしれない。怖い。怖いな。どうなるんだろう。本当に終わってしまうんだ。変化が怖い。永遠に続けばいいと思っていた、こうやって、理人を眺めて理人の話をして理人のことを考えて応援できる日々が。終わらないで。やっぱりどれだけごちゃごちゃ考えたところで私は、理人をもっと眺めていたいし、理人の夢が叶ってほしい。理人。理人。本当に心から推しています。理人、わかる?つい半年前まで私たちは同じアイドル(BTS)を推している同じ側にいたのに、今じゃ私はこんなに心から理人のことを推しているんだよ。すごいね。すごく傲慢なんだけどさ、私はやっぱり理人にちょっと自分と通ずるところがあるから、推しなんだと思う。kpopの1オタクでアニメや映画を観るのが好きで芸能活動なんてしたことなくて歌もダンスもわからないけどちょっとラップは好きで、そんな、普通の大学生だったのに、そこまでは同じだったのに、理人は私と違って夢のためにクソデカい一歩を踏み出してクソ大変な合宿を乗り越えてきたね。アイドルにならなくても普通の人生を歩める状態だったのに、理人は、アイドルになろうとしてくれたね。もう今ではすっかり遠��ところにいる。最初から芸能界に片足突っ込んでいたような人たちと違って、たいへんな覚悟だっただろう。人生の圧倒的方向転換。理人は聡いからきっとこの番組に参加すること、アイドルになろうとすることのリスクやめんどくさいところも全部わかった上で参加してくれただろうと思う。本当にありがとう。やっぱり終わらせたくないよ。終わらないで。まだ、理人のこと愛させてほしい。どうか。
[2021年6月13日]
ッシャァァアアアアアアアアアアアアア理人デビューしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ガッハッハッハッハッルッハッハッハ理人がデビューしましたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww見たか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!理人が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!デビューしました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!西めっちゃ泣いてやんの ハハハ 最高 めっちゃ泣くやん ウケる 西 泣いてる ワハハ 私も泣いてる 最高 最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!理人がキラキラしてら めちゃくちゃキラキラしてら ワハハハハハハハハハハハ 眩し〜〜wwwwwwwwwwww無理 これがアイドルか〜〜〜〜〜〜いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや理人アイドルか おめでとうな ウンウン まじおめでとう アッハッハッハッハやっべぇ笑顔が止まんないぜ 笑顔が止まらない 踊るココロ止まらない 動き出すよ君の元へ 走れ!走れ!走れ!!!!!!!!!!走れ理人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!どこまでも突っ走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私も一緒に走るからさ どこまで遠くに行ってくれたっていいよ アイドルとファンで走ってるレーンは違うし交わることはないけど 絶対にずっと隣を走ってるからさ 一緒にどこまでも行こうよ きっとこれからたくさん一緒に走ってくれる人も増えるよ 理人 理人 理人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!本当にデビューおめでとう!!!!!!!!!!!!!���!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(〜中略〜)
[2021年8月30日]
理人が20歳の誕生日を迎えるにあたって理人を知ってから理人がデビューするまで書き殴ってきた日記というかブログというかなんて言うんでしょう…『叫び』?を読み返してきたけども、ウン、なんだか私は…理人と出会ってからいろんなことを考えてきたんだな!!!!!クッソめんどくせーーオタク!!!!!!!と思いました。クッソめんどくせーオタク。理人、オタクが怖いか?大丈夫か、理人もオタクだし。あと6月13日の私、まだデビューはしてないからね。デビュー決定、だからね。デビュー、してくれ。マジで待ってる。
ということで(この雑な話の切り替え方が理人のオタクという感じがするな)理人、あー、誕生日おめでとう。好きなだけ酒を飲め。西が文句言いながらも介抱してくれるから。成人か。理人が成人か!!!!いや逆にまだ未成年だったのか。怖いな。オタクは理人が怖いです。
まあでも理人はどこにいても何をしていても何歳になっても理人のままだろうからさ。大丈夫だよ。きっと20歳の理人も90歳の理人も相変わらず理人だろうし。理人、長生きしそうだな。生命力に満ち溢れてるタイプではないけどなんか、死にそうにないな。死なないでくれ。せっかく生まれてきてくれたんだし。そっか、理人が20歳になる誕生日の日ってことは、20年前の今日に理人が生まれたのか。すごいな。すごいね!!!!!!逆に20年前の今日以前は、この世にまだ、理人がいなかったんだね。不思議な気持ちです。そう思うとありきたりな台詞も心から言えるわね。ではでは…
理人、生まれてきてくれてありがとう。アイドルになってくれて、愛させてくれてありがとう。これから理人の人生にはきっと素敵なことがまだまだたくさん待っている。どうか特別な今日一日も、明日もその先もずっと楽しい一日にしていこうね。
誕生日おめでとう。
愛多き人生を歩まれますよう。
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milog · 4 years
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ダンガンロンパV3をクリアした(ネタバレ注意)
ダンガンロンパ1と2めっちゃ面白くて大好きで3とV3の発表を機にロンパのためだけにVita買って絶対絶望少女やってという程度にはシリーズ好きで楽しみにしてたはずなのになんかずっとプレイしていなかったニューダンガンロンパV3をSteamのセールを機にプレイして先ほどクリアしました 発売から結構経っていることもあり話題となったオチを始めとしてツイッターで流れてくる二次創作や感想を見てあの二人関係あるんだな…あいつがあいつを殺すんだな…と完全に知っていたり予想が付いているところも少なくない状態だったのですがそれでもメチャクチャ死ぬほど面白くて心の底からプレイしてよかったと思える素晴らしいゲームでした オチに関してはアレをバレなしでぶつけられたらここまで面白かったという気持ちでクリアできたか分からないのですがそれでももっと早く何も知らない状態でプレイすればよかったな…と思います いやまあそんなことはこの世の全ての作品において当たり前なんですけど… やはり生きている間に絶対に触れようと思ってる作品は一秒も早く触れた方がいいですね 私の人生はこんなことを繰り返してばかりです…………… 以下死ぬほどネタバレ
・プロローグ・チャプター1 被害者もクロも知っていたのですがそれでもずっとワクワクが止まらなくてやっぱロンパ超おもしれー!!と一気に引き込まれました 赤松さんは朝日奈さんとかもなのですがどんな理由があっても人を殺して、殺そうとできる時点で純粋ないい子優しい人扱いはできない…(あんな状況だしあれが本来の彼女達の姿だとは思わないけど)(まあ今となってはそれも設定だしな……………となるんですけど…)と思っていたのですが物語が進んで最原くんが彼女のことをしっかり引きずっているのを見る度に新たな情が湧いてきてしまいました 私は1の苗木くんと舞園さんのカップリングが好きで赤松さんと最原くんを見ていると重ねるというわけではないんですけど舞園さんが桑田を殺すことに成功していたらどうなっていたんだろう…とか二人について考えることが多々あって切なくなりました あとプロローグの時点で少なくとも秘密子とゴン太は絶対被害者になると思っていたのですが見事なまでに外れましたね… ・チャプター2 出オチマスコット枠星くん一章で死ななかったからここで死ぬな。と思っていたらやっぱり死んだ 水槽に落ちた時の姿がおやすみ抱き枕みたいでキュートでした 斬美はこいつがクロにならなかったら誰がクロになるんだよと思いつつも完璧超人が被害者になるところ見たいなと思いながら自由行動で追い回していたら普通にクロでしたがおしおきがなかなか悲惨なものだったのでよかったです 今作はガッツリ処刑!!という感じのおしおきが多かった気がします しかしオチを知ってしまうと総理大臣全ての国民に仕える云々全てがなんだか恥ずかしいようなものになってしまってなんか……………はあ…………… ・チャプター3 是清がアンジーを殺すことは察していたので生徒会とか言い出して一(ひと)トリックありそうな研究教室も出てきてもう絶対ここやんけと確信したのですが転子については乱立するフラグに全く気付かず儀式の途中で音がした時も乗り移った!!としか思わず呼びかけても何も答えないところで初めてまさか…となって驚き私は世界一このゲームを楽しめる人間だなと思いました(脳無し) ツイッターで是清の緊縛作品をしばしば見たことがある気がしていてチャプター2でのロープに対する発言で繋がったなと思ったのですがおしおきを見てこれか…と思いました こういう事前に不正に得た情報の答え合わせみたいなのすごい罪悪感あるんですが…それはそうとしてエッチでいいですね  (追記:元々プロフィール好きなもの荒縄だったんですね) 斬美が死んでからの自由行動は(こいつもここで死ぬと悟りつつも)是清にアタックしていたのですがプレゼントに塩をあげたら塩対応されてその後儀式に塩を使っているのを見てやっぱ塩好きなんじゃん!!と腑に落ちなかったんですけどおしおきを見てまたしてもこれか……と思いました これは嬉しい気付きでした この章をクリアした翌日の仕事中の半分ぐらいは是清のことを考えていたのでお気に入りのキャラなんだと思います 青ざめて自分を抱き締めている立ち絵が好きです あと斬美とのペアがいいですね ダンガンロンパV3がアイドル物だったら見た目がいいからという理由で最初にユニットデビューさせられそうな二人ですね 男女だからないんですけど(なんの話?????) ここでやっと秘密子の生存を確信しましたが四章の冒頭の天海の動画でまた分からなくなりました ・チャプター4 キツ…………………………オモロ…………………………とクリア後完全放心してしまった………………………… 入間は下ネタ枠で生き残るな……いやでも終里と被るのか……?いやでもやっぱ生き残りそう……いやでも……と永遠に考えてたので死体を見てああーーーーーとなりましたがまあ四章入ってから明らかに怪しかったしなとも思い要するに生き残るか死ぬか最期まで予想できないキャラでした しかしクロになろうとしていたのは悲しかった… ゲームとか仮想世界とか何でもアリだけどそんな何でもアリのメチャクチャな世界の中にも確かにある制約の中で謎を解いていくのはこの作品の醍醐味ですよね 私は入間がログインしている間にログアウトした誰かがプラグを途中で入れ替えてそのショックで死んだんや!!と最後まで信じてコトダマをぶつけ続けていたのですが何もかも違いました ゴン太は絶対被害者になると思っていてこの章でも殺されなかったなと思っていたらまさかの展開で呆然してしまいました ゴン太ずっと………(学校で言ったらメチャクチャ怒られる言葉)だと思ってたけど最後まで何も分からずひたすら自分を卑下する姿はキツかったです あとトレーニング中に春川が赤松のことが好きだったのかと聞いてくるシーンで最原がじゃあどんな時に好きになるのが普通なの?と返して否定しなかったところでウワアアーーーーーとなりました  最原と春川はお互い好きな人に先立たれた主人公と相棒ポジションなんだな… ・チャプター5 百田と王馬もなんか…なんか深い関係になることは分かっていたので最初は二人は心中していてエグイサルの中にいるのはアルターエゴや!!と思っていましたが全然違いました 王馬のことはずっとキチガイ枠だけど狛枝に比べると弱すぎるな…小物っちいな…と見下していてネタばらし演説もまだ五章だしこの後さらにやばいイベントが控えてるのは明白だし完全なる噛ませか?と思っていたのですがクリアした後はキチガイじゃなかったんだな、熱い男だったな、嘘もまた真実という結論に至った今ではこいつはある種の正統派キャラだったんだなと思いました 自分でも何言ってるのかよく分かんないんですけど… あとカラーリングがモノクロでモノクマを思わせといて実はどこにも赤色が入ってないからモノクマじゃないから絶望の残党じゃないんだ!!とかも…(?) (追記:改めて見たらよく見なくても普通にボタンとか部分的に赤くてモノクマじゃん!!ミスリード!!となった) というか王馬はクライマックス推理の絵がズルいと思います あれ魅力的すぎませんか?あくまで最原くんの脳内ビジョンだと思うんですけど好感度めっちゃ上がってしまいました 百田は台本とボイスチェンジャーがあったにしても王馬の真似が上手すぎて彼のことをよく見て知っていて、それがどんな種類、形であっても二人の心が強い何かで結ばれている部分がないとあれはできない、そんな二人の関係いいなと思いました 隠さずに言うとボーイズラブだなと思いました マジでどうでもいいんですけどこの章から鳥肌展開で鳥肌が立つの100%味わいたくて部屋の唯一の冷房器具である扇風機を点けるのをやめました モノクマファイル死因熱中症 ・チャプター6 どういうオチかは知ってるけど……それでも早く物語の終わりが見たいけど……でもオチ見たくねえけど……もっとこのゲームをやってたい終わらせたくない……と複雑な気持ちで挑みましたが結論から言うと想像していたよりは傷付かないテイストでした まあ外の世界のことも含めてプレイヤーの我々にとってはフィクションなので……あの絶望を乗り越えて希望ヶ峰再建したのに結局死ぬことになってしまったかわいそうな苗木くんは存在しなかったので……あの洗脳最強伝説の3も存在しないことになったので……とポジティブに捉えることもできました(ポジティブとは?)どちらかと言うと小高してやったりとか思ってんのかな…と考えて腹が立ちました 思ったより受け入れられたのは本当なんですけどやはり過去作のキャラが現実を思い知らせてくる言葉をビシバシ突き付けてくる姿やオーディションの映像はつらくてちょっと涙を流しました 正直7���ぐらいは連日の目の酷使に��るドライアイが原因だと思うんですけど… 一番キツいことするなあと思ったのは2でみんなはゲームなんかじゃないでしょと言ってくれた七海の発言なんですがこれは逆にこんな気持ちにさせられるの絶対作ってる人間の思うツボなんだろうなとキレました(何と戦いながらプレイしてるんですか?) スタッフロールを眺めながら個人的に大嫌いなタイプのオチだしなかなか飲み込めないけどこんな学級裁判でもプレイヤーキャラがキーボになったり最原があのピアノの音楽と共に反論してきたり燃える演出もあったしこのゲームをやらない方がよかった、作られない方がよかったとは思えなくて楽しませてもらった気持ちの方が圧倒的に大きくて今の感情を一言で表すことはできないけどとにかく面白かったなと思っていたところでエピローグのやっぱり現実かもしれないねというオチのオチでマジでなんなんだよ!!!!!とキレつつも心はかなり軽くなってしまいました もうこのオチに対する感情は一つに絞れないですがとりあえず今はこのゲーム自体はオチを含めたとしてもめちゃくちゃ面白かったけどこのオチを作った人間のことを考えると永遠に腹がたつので考えたくない考えないというところで落ち着いています…(追記:設定資料集のこのオチを作った人間のインタビュー読んだらちょっと思い直すところがあったのでオチ以外の気付きも含めてまた気が向いたら言語化したいです) ・キャラクターのこと キャラクターは今のところキーボが一番好きです 是清が死んだ後この中では一番好きだなと思って追い回して一周目で唯一カケラコンプしたのですが最後のおしおきの笑顔で確固たるものになりました 王馬とのロボット差別の掛け合いはこの作品のユーモアで一番笑ったところ 主人公の最原くんについては偽証とかゲームの放棄とか苗木くんと日向に比べて陰キャ寄りの彼だからこそっぽい行動、選択などが合っていてよかったです 設定とかの話は今はしてねえ!! サブイベとかラブアパートとか寄り道を全くせずにクリアしたのでこれからキャラのことをまだまだ深く知ることができるのが楽しみです ・学級裁判のこと 正直冗長すぎない?と思ったところもあったのですが追加要素がめちゃくちゃ楽しくて満足度高かったです とにかく偽証がよかった!!こんな嘘付いちゃっていいの…?いつかしっぺ返し食らうんじゃないの…?と思いつつ進めて4章で王馬にぶつけた時は体ゾワゾワ脳汁ビシャビシャになってたまらなかったです これから裏ルート埋めるのが楽しみすぎる…(追記:クリア直後は忘れてたけどやっぱ一番は議論スクラムですね これ書いて一か月経ってるのにわざわざ追記するぐらい最高) あと初めてSteamでコンシューマーゲームをプレイしたのですがキーボードでの操作をロクに調べずに適当にプレイしていたら最初の裁判で何ボタンが何キーなのか分からなすぎて積みました あと全部希望ぶつけないといけない最後のパニック議論でマウスの操作性が悪すぎてもう一生クリアできねえ…と思ってたら精神集中とかいう神機能のおかげで生きられました ありがとう精神集中、ゆとりの時代のゲーム あとブレインドライブはクソ 徹夜でチャプター2プレイしてる時窓の外が明るくなっていくのを感じながらやったブレインドライブなんか忘れられん あとって四回も使うな もう文章書くの疲れてます とりあえずクリア直後に思い付いて書き出せたのはこんな感じです さすがにもうゲームの続編は出ないと思いますし出たら死ね!!!!!と思うと思うんですけどやっぱりダンガンロンパはめちゃくちゃ面白いゲームだと思うので一年に一回記憶消して1~V3をプレイできたらいいのにな…と思いました 人間なんで記憶消せないんでしょうね 人生は一回きりで何も知らない状態でプレイできるのも一回きりってもったいないですね やはり一回きりの人生は何事もよく考えて行動していかなければならないなと思いました 本当に何の話? どうでもいいんですけどクソビビリすぎて4階の死ぬほど不気味な赤い廊下と最初は馬鹿にしていた王馬の顔芸のせいで夜トイレに行きづらくて困っているので早く周回して慣れたいです…… 2019年8月15日(23:01)
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skf14 · 4 years
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06250159
今となっては人が辿り着けない、忘れ去られた森の奥に、古びた洋館は佇んでいた。
夜には人間ではないものたちの舞踏会。
ひとりでに鳴り響くピアノの音に合わせて、魑魅魍魎は舞い踊る。
それを壁に寄りかかって楽しげに眺めていた男が、ふらりと宴に近づきピアノに触れる。その瞬間、ピアノはポロン、と和音を鳴らし、まるで尻尾を振ってじゃれつく犬のようにポロン、ポロンと楽しげな音を奏でた。
「そろそろ調律が必要だね、ピアノくん。」
ある者は体液を、ある者は魂を、そしてある者は全てを忘れられる魔法の粉を撒き散らしながら、魑魅魍魎は宴に酔いしれる。
その時、騒々しい音を立てて洋館の扉が開かれた。音の正体は何かに躓き派手に転んだらしい。驚いた魑魅魍魎たちが逃げ惑い、さっきまで上品な舞踏会を催していた洋館が、まるでお祭り。どんちゃん騒ぎ。
収集のつかない面々に呆れ顔の男。駆け寄り抱きついた騒がしい男が、太陽のような眩しい笑顔と歯を見せて笑う。
「ただいま!おそくなっちゃった!」
「......もう少し静かに入れないのかな、此岸。おかえり。」
「へへ、ごめんごめん、彼岸くん。ゆかがわれてたよ。なおさなきゃ。」
「そろそろ慣れてくれないと、君が来るたびに皆が驚くよ。」
「はは、だよね。ごめんねー、みんな。」
二人が揃ったのを見て、魑魅魍魎��ちは散り散りに自らの住処へと帰っていく。ごめんねー、騒がしかったねー、と声をかける此岸を見ながら、場の温度が冷めていく。後に残すのは静寂のみ。呆気ないものだ。いつもこうして全てが終わった後は、酷く寂しい、心に穴が開いたような感覚になる。
どちゃり、と買い物をしたらしい此岸が戦利品を机に置き、遊び盛りの子供のようにソファーに飛び乗って雪崩れ込む。そこはさっきまで首無しの騎士が踊り狂って倒れ込み鮮血を撒き散らしていた場所だったが、どうせ汚れても洗濯するのは僕だ。と開き直って黙っておいた。
「はぁ、つっかれたぁ。まちってほんと、とおすぎだよね。」
「随分遅かったね。今日はどこで遊んでいたんだい?」
「いろんなとこにおでかけしてきたよ。ほらみて。おさいふすっからかん!」
「......此岸くん。」
「はい。」
「僕が今朝、街に行って買い物がしたい!と強請る君に渡したお金はいくらだったか覚えているかな?」
「えーーーー...っとぉ......かみがごまい、だから、ごせんえん?」
「...此岸。あれは諭吉だ。英世じゃない。君が持って行ったのは5万円だ。」
「あー。」
「あー。じゃないよ君。...まぁ、仕方がないか。こうなることは概ね予測済みだったから。で、何を買ったのかな。」
気まずそうに彼岸の顔を見ながらも、戦利品を早く見せびらかしたかったらしい此岸が、紙袋やらビニール袋やら机に投げ出していたあれそれを開封し並べていく。その楽しげな顔に毒気を抜かれた彼岸は、ため息を吐いて彼の前へと座り、広げられる品物の数々を手に取っては、釣られて笑った。
「これは?」
「かいだんでころがすにじいろのおもちゃ!」
「これは?」
「かっこいいりょうりどうぐだよ。かなものやさんでかったの。おにくをやくまえにたたくものなんだって!」
「もうあるんだけどなぁ。肉叩きなら。」
「えへへ。とげとげつよそうでしょ?」
「これは?」
「きんぎょ!こっちには、きんぎょばちもあるよ。えさも!これね、くろくてめがでてるのがぼくで、しろくてきれいなのが彼岸くん。」
「いいな。名前は?」
「しーちゃんと、ひーちゃん!」
「覚え易くて良い���採用。」
「あとね、これ。彼岸くんがすきっていってた、はなだよ。」
「...あぁ、アングレカムか。母に似て、好きな花だよ。よく覚えてたね。この子は日向が好きだから、枯らさないよう日に当ててやらないとね。」
「なんだかいいにおいがする、とおもって。ぼくちゃんとおみずやるね!」
ふんすふんす、と鼻息を荒げまるで褒美を待つ犬のような此岸の頭を撫で、彼岸はさて、と場を仕切り直した。それは、冒頭からずっと気になっていたことを、指摘すべきかと考えあぐねているうちに此岸のペースに取り込まれていたからだった。
「で。今日は何を連れ帰ったのかな。」
「なんのこと?」
「...君のせいで、僕は血塗れだよ。お気に入りのシャツが真っ赤だ。」
「あー...あは、だよね。ごめんね。すてきなかぞくをつれてきたんだ。といっても、ひとりはかけちゃったんだけど...」
「おや、お客様だったか。なら、おもてなししなきゃいけないね。支度しようか、此岸。」
「はぁい!」
後頭部に鋭い痛みが走ったところまでは覚えていた。が、目を覚ました場所は見知らぬ洋館らしき古い建物。ここがどこで、何月何日の何時なのかも全く分からない。口には猿轡、手足には指錠が掛けられていて、身悶えすることしか出来ない。が、身悶えした瞬間、足首に激痛が走り一瞬息が出来なくなる。足をやられた、と脳内で舌打ちを漏らし、あたりを見回せば傍らには横たわる妻と、そして娘がいた。もう一人の娘はどこに。襲われる直前まで一緒にいたはずだ。とコンクリートが剥き出しの床に頬を擦り付け周りを見回していると、古い扉がギィ、と軋んで開く。
「ほら、おきゃくさんだよ!」
「縛り上げて口枷まで。あぁ、血が滲んでるよ。全く...手口が雑だな。」
「ごめんって。だってあばれるんだもん。」
「そりゃ暴れるだろう。いきなり街中で拉致されるんだから。」
軽口を叩きながら部屋に入って来たのは、小柄で細身な色白の男と、その男よりも背が高く、健康的な身体に笑顔を浮かべた男。神経質そうな細身の男が我々を見て顔をしかめ、心配そうに私の顔を撫でた。気味が悪く避けるように身体をしならせ避ければ、しゅん、と困った顔をして顔を覗き込まれる。異常だ。まるで意味が分からない。
「とりあえず、おはなししないとね!彼岸くん!」
「そうだね。此岸。さぁ、いらっしゃいませ、お客様。」
彼岸、と呼ばれた男が私の後頭部へ手を回し、猿轡代わりに口に詰め込まれ固定されていたタオルを取った。肺に流れ込む新鮮な空気を目一杯吸い込んですることなど、一つしかない。
「っ 、ゲホ...誰か!誰か!!助けてくれ!!!!!」
「うわぁーうるさい!うるさい〜!」
「紳士、お静かに。ここは山奥の洋館。呼んでも誰も来ませんよ。」
「誰か!いないのか!助けてくれ!!!誰か!!!!」
「うるさいっていってるじゃんか!もう!」
髪をグシャリと掻き回して癇癪を起こす子供のように叫んだ此岸、と呼ばれた男が手に持っていた火かき棒を思い切り私の頭に振りかざした。その瞬間、鋭い熱さと、そして世界が揺れる気持ち悪さで目が眩む。振りかぶって頭の左側面を殴られた。耳が酷く熱い。
「コラ!此岸!」
「うぇぇ、ごめんなさぁい...だって、ぼくのみみ、いたくなっちゃうから...」
「すまないね。耳が切れてしまったみたいだ...。止血するから、大人しくしていてください。」
私の隣に蹲み込んだ彼岸がポケットから出した柔らかなハンカチで私の耳あたりを押さえ、「救急箱持って来てくれるかな、此岸くん。」と指示する。脱兎の如く駆け出した此岸を目で追えば、傷の様子を見ていた彼岸にくすくすと横で笑われた。
「可愛らしいでしょう、彼。子供なんですよ。」
「...どう見てもただの、大人の男じゃないか。なんなんだ、ここは。アンタは誰だ。目的はなんなんだ。」
「此岸が連れ帰って来てしまった、と聞いています。心中お察しします。」
「聞いてるのかお前、おい!」
「全く、ゴルフじゃあるまいし、火かき棒を振りかぶるなんて。」
「彼岸くん!もってきたよ〜!」
「ありがとう。」
さて、と、先ほど投げ捨てたタオルを拾い上げた彼岸が、私の口にそれを突っ込み直す。そして、救急箱の中から恐らく医療用の針と糸を取り出し、そしてにこりと気持ちの悪い笑みを浮かべた。
生きながら麻酔なしで耳を縫われる、その感覚は二度と味わいたくものだと、焼き切れそうな思考の中でどこか冷静な私が懐古していた。強張った手足の感覚はもう既に無い。
永遠とも感じ取れる時間の中、終わったよ、という声がどこか遠いところからモヤがかかったように聞こえる。目を開けば、優しそうな笑みを浮かべた彼岸が私の頭を撫で、よく頑張りましたね。と私を褒めている。
「うまいなぁ、さすが彼岸くん!」
「全く、君は火かき棒の使い方が分かってないな。そもそも人に振るうものじゃないし、何のためにここに板がついてると思う?」
「...あぁ、そういうことか!ぼくりかいした!じっせんしていい?」
「また余計なことを思いついたな。此岸。全く...。」
「よーしじっせん!こうでしょ!彼岸くん!!!」
声を発せない状況のまま、此岸が先ほど私の頭めがけて振りかぶった姿とはまた違う、上からストンと振り落とすような仕草で火かき棒を、妻と、そして娘の頭に下ろした。ぐちゃ、と鈍く聞こえたその音で、目の前が怒りにより真っ赤に染まった。びくん!と身体を震わせた妻と娘が目を覚まし、そして光景を見て、痛みに喉から搾り出された金切り声で絶叫する。
「ねぇ彼岸くん、ぼくじょうずにできた?」
「...そうだね、とても綺麗で鮮やかだった。で、誰が治療すると思ってるのかな?此岸くん?」
「あっ...」
「罰として明日の洗濯係は君だ。」
「ちぇっ...でも、てつだってくれるんでしょ?」
「...君に任せていたら、また蝶々やらバッタやらを追いかけて終わらないからね。」
「へへ、やさしいなぁ。ありがと!」
手慣れた様子で妻と娘の耳を止血し、火かき棒がざっくりと切り落とした耳を此岸へと手渡す彼岸の様子に、血の気がザザ...と失せていく音が聞こえた。私達は、来てはいけないところへ来てしまった。連れてこられてしまった。
「さ、皆様が落ち着いたところで、本題に入ろうか。此岸。」
「そうだね、彼岸くん。」
私達の体を起こさせ、壁に持たれさせるようにして座らされる。猿轡は外されたが、叫ぶのが無駄だと実感した3人は黙ったまま、ゲス野郎達を睨んでいる。目の前に置かれたアンティークの椅子に座った2人が顔を見合わせ、まるでパーティーのメニューを決めるかのように軽やかに話し始めた。
「どうやら、此岸くんから見た君達の家族としての姿に何か誤りがあったらしいんです。そこで、君達に、正しい家族の正解を見つけてもらおうと思います。」
「きげんは、えーと、いまがよるのにじだから、あしたのよる、じゅうにじまで!みつけられたら、ぶじただしいかぞくとして、これからもしあわせにくらしてもらうね。」
「彼岸、とか言ったか、お前。」
「はい。何でしょう。」
「もう1人、娘がいたはずだ。どこへやった。」
「あぁ、あのちっさいこ?べつのへやでねてるよ!さっきまで、ぼくとあそんでたんだぁ。」
「......人質から人質を取るなんて、クズだな。」
「あー、ちょっと、彼岸くんのことわるくいわないでよ。」
「此岸。いい。僕が優しいことは、君がよく知っているだろう?」
いきりたつ此岸を制して椅子から立ち上がり、私の目の前へ腰を下ろし、慈愛の目線をもって私を見つめ「大切なお客様なのだから。」と頬を撫でる彼岸。心底気持ちが悪く、強く噛み締めたせいで口の中に溜まった血と唾液を奴の顔へと吐きかけてやった。固まる表情と、彼岸を見て目を見開く此岸の顔。
「ひっ...彼岸くん!」
「はは、大丈夫。大丈夫だよ。明日までゆっくり待って、彼らに正しく生きてもらおう。此岸。」
「うん。かお、きれいにしてあげる。いこう?」
「ありがと。行く。」
閉じられた扉。絶望の音にも聞こえる。正しい家族?そんなもの、それぞれに正解があって然るべきで、そもそも私達は間違った行いをした覚えはない。社会のルールを守り、家族4人で楽しくお出かけしていただけだ。
「あなた...」
「パパ、こわいよ。」
「大丈夫だ。お前達も、あの子も、必ず助ける。」
「うへぇ、つめたーい。」
「温度は仕方がないよ、此岸。ただ、まだ身体は柔らかいだろう。12時間がピークだ、明日の朝ごろにはもう使えなくなってるだろうから、今のうちに楽しんでおきな。」
「うん、たのしむー!へへ、かわいいなぁ、」
ベッドの上に寝かされ、首が雑巾のように捻れた幼女相手に此岸が覆い被さり、意気揚々と腰を振っていた。まるでダンスでも踊っているかのようなその姿に、性的な欲求が生来まるでない彼岸は、命の強さを感じていつも見入ってしまう。
「はぁぁ、やわらかくて、しっとりしてて、きもちいい〜!なんかいでもできそうなきがするよ、彼岸くん!」
「あぁ、楽しめ。存分にな。」
「んんん〜〜ふふ、んふふ、あぁ、あぅ、ぅふふっ」
そっとスマートフォンを取り出し、家族の部屋の監視カメラの映像を覗く。此岸曰く、施錠は勿論彼らのアキレス腱を断っておいたから逃げるのは無理、とのことだった。その言葉通り、彼らは芋虫のように這い回り、そして、時折カメラを睨んでは、顔を突き合わせて何か話し込んでいる。全く、酷いことをする。と、目の前で無邪気に幼女と戯れる此岸を見遣る。壁の時計を見れば、そろそろ眠るべき時間だった。
「僕はそろそろ眠るよ。」
「はぁい!おやすみ、彼岸くん。どうかいいゆめを。」
「叶うことなら醒めない夢を。おやすみ、此岸。」
白濁と血と体液に塗れ、蝋のように強張り白くなった子供を見下ろす。今更何の感情も浮かばないが、唯一、彼岸が嬉しそうにしていたことが嬉しかった、と、此岸は汚れた愚息や身体を拭いながら思い返していた。彼岸は食欲も睡眠欲も、そして性欲も捨てた人間だった。代わりを満たすのが自分であることを、此岸は心から誇りに思っていた。
トン、トン、と家族が監禁された地下の部屋へ向かいながら、此岸は彼岸のことを思っていた。形容することが何もない空っぽの人生を、楽しさと不変で満たしてくれた彼岸に報いたいと思うのは、此岸にとって正しいことであり、それを止められる法もモラルも何もなかった。守るべきは彼岸、そして己の秩序のみ。
キィ、と開いた扉に弾かれたように顔を上げた家族が此岸を睨み付ける。傍らの椅子を引いて座った此岸は、消耗した様子の子供、そしていきり立った両親を見て、チリチリと焼ける胸の音を聞いた。
「幸せな私達がなぜこんな目に、って思って��?」
「...貴様、さっきの此岸か?別人か?」
「此岸だよ。彼がくれた名前なんだ。覚えてくれてありがとう。」
「気持ち悪い。何なんだ、貴様らは。ホモのお遊びに、私達を巻き込むな!」
「口汚く罵っても、生憎僕らには効かないよ。」
「...目的は何なんだ。」
「彼岸はね、正しいことを正しいと思い続けてきた人なんだ。僕はそれを正しい、と肯定してあげるために、彼の側にいる。」
「何を言ってるのかさっぱり分からんぞ!」
「だろうね。」
「なぁ、逃してくれ、助けてくれ、頼むから。」
「僕にも彼岸にも、逃すメリットがないよ。」
「誰にも言わない、命だけは助けてくれないか、」
「明日答えを見つけたら、助かる。彼岸がそう言ってたでしょ?正しく生きれば必ず報われる。それを証明してあげてよ、彼岸に。」
「さぁ、行こうか。きっと彼らは聡いから、答えを見つけているはずだよ。此岸。」
「うん!彼岸くん、いこー!」
床に垂れ流された排泄物と、微かに血の匂いのするその部屋で3人は転がっていた。バランスを崩して倒れ、起き上がることが出来ないまま期限の12時を迎えたらしい。出したヒントはきっと何も伝わってないんだろうな、と、此岸は今後の行動を頭の中でシュミレートしていた。彼岸が優しい笑顔を浮かべて、彼らを見下ろす。
「さて、正しい答えは見つかったかな?」
「......私達は、共働きで、娘2人を育て、3人目は男の子がいい、と話していた。忙しい時期でも家族と過ごす時間は必ずとった。お出かけだって散歩だって、いつも横並び、皆で手を繋いで進んできた。貴様らの歪んだ正しさなんて、知らない!私達は私達家族として、これからも、皆で幸せに暮らす!これが答えだ!!!」
「...はぁ...はは、そっか、そっかぁ......」
バッドエンド。選択肢を間違えたプレイヤーはどうなるか。幾度となく繰り返したエンドロールを、一からまた見始める此岸の目に映るのは、昨日買ってきた肉叩きを母親に振るう彼岸の後ろ姿だった。
「だから!間違ってるって言ってんだろうが!何が家族だ、何が幸せだ!!お前らの幸せは!!!誰の不幸の上で!!!成り立ってると思ってるんだ!!!そもそも己が幸せだなんて誇らしげに恥ずかしげもなく言い放つその低能さと自惚れ具合の凄まじさに閉口しちゃうよ俺はさぁ。幸せ?はは、笑っちゃうなぁお前らお出かけで電車に乗ってたらしいが皆が皆スマホを見て会話なんて全く交わしてなかったらしいなぁ!それのどこが幸せな家族だ?おかしいだろ幸せなら和気藹々と仲睦まじく電子機器に囚われてないで語り合えよなぁ!ドラマで見たことあるかよ家族が無言でスマホ見てるだけのシーンをさぁ!間違いに気づかず生きてたからこうなったんだお前らは自分たちが間違ってたことを悔いて悔いて悔いて悔いて死ね!死ね死ね!!はははあーーー楽しいなぁ!」
「彼岸くん、」
「お前、安物買ったろ。折れたぞコレ。いつもの寄越せ。」
「へへ、ごめんね。じゅんびしてあるよ!はい、これ。」
こちらを振り向くこともなく彼岸が投げ捨てた肉叩きの柄の部分。折れた重い頭は、恐らく彼岸の前でずたずたのミンチに成り果てた身体のどこかに沈んでいるんだろう。手に持っていた彼愛用のバールを手渡す。
「彼岸くん、ぼく、ごはんつくってくるね!おなかすいちゃうでしょ!」
「あぁ、出てけ。出来たら呼べよ。」
「...うん、ありがとう。」
彼は愛用の道具を握り締め、目の前のミンチとの遊びを再開させた。こうなってしまった彼岸は見ているのが辛い、と、此岸はいつも終わるまでの間は部屋から出ていた。ぱたり、と閉じられた扉の向こうから、穏やかな彼から出たとは到底思えない狂気じみた彼岸の笑い声と、罵倒と、心を絞られそうな叫びが聞こえて、此岸は耳を塞ぎながらその場を離れた。
暫く経ち、肉のスープが完成した此岸が部屋を訪れると、部屋はさっきとは打って変わって一切の静寂に包まれていた。トントン、とノックをし、扉を開ける。返事がなく、鍵が空いている。終わりの印だった。
「此岸...?」
部屋の真ん中で体育座りする彼岸は、何時にも増して小さく見える。彼岸の後ろには赤をベースに構成されたなんらかの塊が飛び散り、固まり、前衛的な芸術のようにも見える100キロ超の肉が散乱している。震える手に握られたバールはひん曲がり、彼の手に血が滲んでいた。早く手当てをしてやらないと。
「彼岸くん、おかえり。ゆめはどうだった?」
「夢...よく、分からない、けど...悲しくて、嫌な気持ちになる、夢だった。」
「そうだね、まちがったゆめだよ。ぼくらのただしいゆめは、いつみられるんだろうね。」
「分からない、怖いよ、此岸...」
「だいじょうぶ。そうだ、きのうかってきたおはながひとつさいたんだよ!」
アングレカム。繊細な彼の正気を保つためのアイテム。花が咲く姿を見る度、「首を吊った母の姿に似ている。」と笑っていた。
「みにいこう!ぼく、ひさしぶりに、彼岸くんのえがみたいなぁ!!」
「此岸、また笑うだろう。僕は絵が下手なのに、描かせようとするのは何故なんだ。」
「みたままかこうってがんばるきもちがね、すきなの!だからほら、おそとであさごはんたべよ?そのあとふたりで、おへやのおかたづけするの!」
「あぁ...うん、そうしよう。」
朝ごはん。壁の時計はもう朝の7時を指していた。今日の舞踏会はとっくにお開きになっていただろう。
魑魅魍魎が夜な夜な集まるこの洋館。頼りない此岸だけじゃ、管理どころか存在を認知することすら難しいだろう。
今日は此岸と共に、舞踏会で自分達が舞うのもいいかもしれない。と、彼岸は立ち上がり、るんるんと楽しそうな此岸の後に続いて、部屋を出た。
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toukubo · 5 years
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ロングテールな心理障害としての軽度自己愛過剰性
書き途中でドラフト保存しようとしたらポストされてしまい数十リブログされてしまって元記事消しても漂ってるやつ消えてくれないので上書き的に仕方ないから書いてく。
あ、これはタンブラーのいいところでもあるとは思う。こういうところ(適当にドラフトに近いものをタンブルログ的に書いているものが許される)がなかったら僕は文章をネットで書き続けることはなかったと思う。昔も書いてたけど、僕は一応、文章をがっつり書いていく(ブログ)とかやると、3ヶ月くらいで1000とか2000くらいの購読者、フォロワーは付いてきたので、そういう存在なんだろなという数値の記録はあるが、やっぱり影響力の形として知名度性みたいなものを避けたいと思ってきた。クリエイティブな人たちとの交流や彼らに影響を与える(与えられる)ことに加え、「領域を超えた人たちの届くくらい」の影響力が欲しい。でそれは数千から1万くらいの創造的な人たちがフォローしてくださったり、批判や意見をくれることはありがたいと思っていた。
さらに関係ないけどアップルのキーボードやっぱダメだね。もともと長くHHKBとかリアルフォースずっと使っていて、マックの薄いキーボードはここ十年くらいデスクトップでも使っていたけど打鍵のノリが全く違くて戻したら脳と文章直結感パなくてこないだ見たくバーかけて行っちゃった。
さて自己心理学のことだ。ここに書くことは基本的にはエビデンスベースのことをよく踏まえていると思い、それに考察や個人の観察を加えたことだ。
先述したが、僕は心理学との出会いは早く、早熟でもあったので、14、5歳くらいにはフロイトやユングやアドラーといった古典的な心理学は読んだ。大学では認知科学もやった。僕は数学、理系の人に主軸を置き、プログラマーとしての科学への信念を元に、つまり「神経、脳、人工知能、そのほかあらゆる知能的な振る舞いは唯物論的に機械として捉えることができる。計算不可能性と観察不可能性と、論理による推測が範囲でしか行えないことは、因果関係のネットワーク的性質に全て由来し、ファジーなもの、人間の直感なども「機械的に記述でき、振る舞いはファジー」でいいという結論である。自身もこの計算可能性の限界まで、できる限り論理というもの、因果関係というもの、すなわち宇宙というの基本原理の最終形式を記述しきり、神だかなんだか知らんがそういうものに許される限り明晰にやっちまえばいいと思ってる。そして心理というものが極めて高い自動性を持つこと、エビデンスベース心理学が人の感情、幸福、不幸、そしてその「ネットワーク差分演算をすれば、その人の認知の歪み、心理的なバグ」が見えちゃうってところ前できてるってとこに興奮しまくってる。僕のモチベーションは実のところ皆さんの幸福にはあまりなく、宇宙の解明と創造性の解明みたいなところにある。のだがその中で次第に今の人の心理があまりに辛そうすぎ、不幸に過ぎ、それが無知からくるのだということに気づいた。
こういうストーリーとしてみることもできる。心理学の発展は「スケール最小だが非常に困難であるような心理的障害の治療を目的とし、その解析から始まった」が、次第に「スケールが最大で全ての人にうっすらと影を落とすような心理的障害の解析に向かっている」ということ。スタートアップメカニズムはよく「粒度最小で、皆が見えていないほど小さな欲望や欲求、小さなパターンが、実はものすごい回数発生することに気づいた」ということだ。世界で最もセクシーな人物と性行為をするコストが10億円だとして、それよりも世界で最もセクシーに見える人物の100kのwebpファイルをスマートフォンで3秒みることで得られる小さな快感が10億回発生し、これは100億の富をなすことに気が付いた人たちがいた。15min fameはテクノロジーと出会った。心理学におけるナルシシズム研究には自撮り画像が一時的に被参照回数をスパイクさせることが自己愛過剰性をますことをエビデンスで証明しつつあったりもするぜ。
で、日本においては回避自己愛過剰性って心理的な障害は「ごく軽度なものから、軽度で、しかしスケールが巨大」だ。ロングテールな心理障害だ。精神科医でブロガーなかた(しろくまさんだったか)が、ちょっと言及してる事件は忘れちゃったんだけど、事件を起こした人物をが艦艇によって自己愛性パーソナリティ障害と診断されたことについて(みる限り明らかに回避タイプ)、「双極性とかうつとか、そのほかのより困難の高い心理学的な障害と比べて容易であるというものの場合、自己愛過剰性というしかないからこういう診断になったんだろうなあ」という「軽度の心理的障害はだいたい自己愛過剰性って感じである」という旨を書かれていた(精密でなければ申し訳ない。あくまでの僕の解釈す)。が、実際自己愛性パーソナリティ障害は、特に回避タイプの場合、日常においてはほとんど外部からは目立たないこと、また他の障害からするとご当人の苦しみも軽度である。おそらく医療現場でも自己愛性パーソナリティ障害みたいなものを心療内科に相談に来るケースは極めて稀だろうし、優先して取り組むべき人も多い。
それでもなのだが、自己愛性パーソナリティという、診断がくだり、心理障害であるということがお医者様に言われるほどではないレベルにおいて、現代日本(や世界)で最大の不幸は、回避タイプの自己愛過剰性だ。そしてそのレベルは驚異的に大きい。スケールが数億人、下手したら10億、20億なのかもしれない。僕の考えでは2000万くらいの日本人は「直したら人生が劇的に楽になる」レベルにある。その人の幸福度の体感において一番影響が大きいのが自己愛過剰性である人がそれほどいる。
自己愛過剰性の(研究者としてみるに)面白い点は「別の形をとって」現れることだ。特にその95%をしめる回避タイプは「過剰に回避的に振る舞う」という性質から、その「自己愛過剰性」を隠蔽し、日常的には「ごくごく他人に優しい普通の人」として振る舞うが、突如怒りを表したり、恋愛や仕事やSNSなどで過剰な心理性を表す。一例としては承認欲求。承認欲求という言葉は人口に諧謔してそこそこに久しいが、多く自己愛過剰性に由来すると僕は考えてる。
面白い(というと人の不幸に影響を与えていることなので不謹慎なのかもしれないのだけど)ことに、本当に色々な現象に自己愛過剰性が見て取れる。エドシーランがカリードとコラボレーションプロジェクトと言って出した「beautiful people」という曲は「回避自己愛過剰性ソング」だった。この曲はほぼ「SNS女子」とか「インスタ女子」とか「キラキラした人」とか「ファッションショーの前列にいて、それを写真に撮ってあげる人」のことをビューティフルピープル。と呼び、サビでまずこの「ビューティフルピープル」と名指しを歌い、2バース開けて「それは、僕たちがそうではないもの」と劣等感的なものと「インスタ映えとかしてる人を批判する心理」を表している。で、これだけみると皆さんには「ビューティフルピープルはナルシスト的で、自己愛強そう。承認欲求強そう」と思うかもしれない。事実ナルシストとインスタ女子の相関は統計とかで取られてるので高いでしょうね。でもですね、それを笑う人たち(あなた)の心理は、回避タイプの、自己愛過剰性なんです。承認欲求の裏返し。一種の嫉妬であるし。自己愛健全な人は「気にしない」か「客観的にいって奴らはナルシストだな。」と「まあでもナルシストタイプは別に有害でもないしな」である。「パリピと話すのが怖い」と思うならそれも回避自己愛過剰性。エドシーランの歌にはこれ(美しい人たちがこちらに話しかけてくる。怖い)がダイレクトに歌われるし、非常に多くの人がこれを持ってると思うけど、それは回避だ。大人になっても人見知りするのも軽度であるかもしれないが回避心理の指標にはなりうる。
これあれです。「こういうことに当てはまるのが一発あるだけでその人が自己愛過剰の病気です」とかにはもちろんならないし、本当に心配とかだった医者にでも相談して「大丈夫ですちょっとそういうとこあるかもしれないけど病気ではないです」ということの方が多いと思う。僕が問題にしているのは「うっすらとそういう毛があることがその当人の人生の長きにわたってうっすらと不幸を差し込み、その影響は積み上げるとめちゃくちゃ大きいぞ」ということです。
本当はこれ「結論」というか「対策」として「他者愛性やっぱ超すごいんじゃないか」学術的にいうなら「向社会的行動をとると自己愛過剰性軽減すると共に、自己愛強い場合この幸福度貢献は最高なんじゃないの」ということが言いたい。ギバーであることがその人当人にもたらす幸せがめちゃくちゃでかいとすると人類の愛についての知的議論捨てたもんじゃないなってなってくる。
実のところ人間関係の多くも自己愛過剰性の問題が由来してると僕は思ってる。統計から、人間の幸福度に影響を与えるものは、死の危険に影響するほどの貧困を除けば、「人間関係、健康、労働業務の幸福度、賃金、通勤時間、恋愛」といった感じで序列がある。
で、人間関係、労働、賃金は特に「衛生要因」的で、「上がれば上がるほど幸福度が上がるわけではない」が「失われると幸福度が激減する(不幸度が劇的に上がる)ということになっている。恋愛は青天井なのかもしれないが、基本的には平均化するとこれも衛生要因的なんだろう。そしてこの「下がる方」、つまり人間関係が損なわれたり悩んだりする、とか労働があってなく感じる、とかと、あと「賃金の方が労働より重要に決まってんじゃん」と「本心はそうではないとインタビューなどをするとあぶり出されるのに口ではそういってしまう」などの現象は、その多くが「自己愛過剰性に由来している」と僕は読んでる。自己愛が正常な人の神経症的傾向はめちゃくちゃ少ない。また自己愛過剰な人は常に批判や、自分が嫌われているのではないかということを気にして行動するわけなんだけど、統計科学的には「非常に多くの人が、実際に嫌われている度合いよりも過激なほど嫌われてるかもしれないとバイアス(錯覚)してる」とされている。回避自己愛なんじゃねーかなと思う。自己愛がまともな人は「まーいやそんなそこまで今のことくらいで嫌われることないよ」と「そんな誰もお前とか俺のこと気にしてないよ」と思ってる。自意識過剰も自己愛過剰性に由来する。
シンプルに、「他者愛」の人は、「自分が」ということをあまり脳内で思わない。「相手が」気になっているので、「相手を傷つけたかな」はきにするけど「相手を傷つけたかな」のさきに「それによって自分が嫌われた=傷つくか」など気にしない。なんだか素晴らしく気分が良さそうな奴が現れただろ。
繰り返し書くと思うけど僕の結論は他者愛と、それを共感(これもきちんとした科学、心理学の用語です。共感能力ってのは試験できるレベルに定量化できる実際にある能力)できると自己愛過剰性は軽減するのではないかと思っている。
あとね、幼年期などの友達と親との関係性が自己愛過剰性の最大の���因であるって説がコフートや自己心理学のいってることなんだけど、でこれ「子供を自己愛にしないこと」のキーは、コフートとかだと「子供に共感をしている本当の他者愛で持って接する」が示されていると僕は解釈した。言い換えれば「一対一の関係として、他者愛を受ける」ことを子供は真に感じ取れればいくら叱られたりしても親を信じる。ということかなと思い、おそらく確かに有効だと思う。イケてると思う。が、もう一つは「他者愛的な振る舞い、向社会的行動を無償で行うさま」の「追体験」でもいいと思う。15歳とかになるまでに、周りの友達とか、親とかが「当たり前のように階段でおばあちゃんの荷物を持って一緒に上がっている」のをみて「なんか自分のためにならへんのにやるもんなんね」と、これは自己愛過剰性からすると違和感が脳内に巻き起こる。
僕の考えでは「共感」とは「快楽系まで想像がつく」レベルのことを言うのだと思うのだ。そんで向社会的行動をとるときに人は快楽を得ることがわかってる。またメンタリティ(神経症的な傾向)は安定するといったことも統計で明らかになってる。のだけど、「その行為を行う人」に「子供が共感する」と「あー、、、気持ちいわけだ。。」となる。
向社会的行動や、他者愛的行動がその人そのものに快楽を与え、大きなメリットも伴うことは本当に広く行き渡ればいいなと思う。理論的にこれが明かされようとしてきてるなんてもうめちゃくちゃいい。
あとね、僕はこれ気づいたとき感動で泣くかなと思ったけど(社会システムがこういうものを要請しているとしたらめちゃくちゃ創造的だと思う)、イノベーションのようなものが社会に対してサービスし、またその価値を果たしなら富を維持しようと粘るのではなく早く自己を廃棄し(ドラッカーの言葉だ)、進化に取り残されるくらいなら消え去った方がいい(トムヨークが音楽のイノベーションの中心はテクノにある、という言葉の後にゆった言葉だ)ってゆうときに、これは向社会的行動であるし、イノベーションと向社会的行動を中心に吸え、自己増殖する利子資本系と拮抗するということならば、これは愛の世紀(ゴダールが言った言葉だ)だ。
そのほかにもある。現代において自己愛過剰性は色々なものに「魔を指して」いる。
もっともひどいのはやっぱり恋愛だと思う。現代の恋愛は恋愛の形を詐称した自己愛の充足と奪い合いだ。恋愛は健全なる程度の性愛に基づく。キュンとくるは性欲だもエビデンスでてきちゃったあとで「大事にされることの方が重要で性欲の関係としての恋はいやだ」と思うすら自己愛過剰性だったりする。もちろん過剰な性欲もまたなんか心理的な障害に由来する可能性もあるし、まともなもんですよ。恋愛関係にある人たちは性愛だけではなく友情や信頼関係を築きそれに基づいた行動だって共にするだろうし、そんなのも当たり前です。が自己愛に基づいて、性を否定する傾向とかもはっきりある。何よりもそもそも恋愛、というかあらゆる愛情的な感覚は愛される(受ける)とは無関係だ。
快楽で説明するなら、性愛は(自己愛がまともな人は)快楽が伴う。教科書的に行って性愛やその快楽は存在のための快楽(食事や睡眠)と同程度の快楽だろう。自己愛過剰性を解消する思いは、「恋愛」が「愛してもらえる」という自己愛の形で錯覚でき、「愛されるのではないかという期待」を得るでドーパミンとかが出ちゃうっぽい(ちゃんとはまだ研究が出てない。性愛などのオキシトシンなどが強い関係と自己愛の期待効果などドーパミンが強そうな関係とは明らかに追従するストレスなどが異なるだろうから定量的にも評価されるようになると思う)。自己愛を恋愛に被せて解消しようとする恋愛はつまり1. 聖愛の快楽を得ることができないまま死ぬという絶望的な機会損失を飲み込む 2. ドラッグや砂糖に似て、脳の報酬系(ドーパミン回路)などがぶっ壊れており、快楽ではなく期待報酬のみをえて、苛立ちが続き、依存症患者のように自己愛過剰の解消の希求を続ける借金とパチンコ地獄に生きる人や、あるいはドラッグの金が欲しくて娼婦を営む人(これもエドシーランの歌にあるね。レクイエムフォードリームのパクリだけど)みたいなものだと思う。ここに書いたことは極論的な比喩であり、本当にドラッグ患者のように自己愛に汚染されている人まではそれほどいない。ロングテールであり、「どうも愛されたいのよね」っていう人は素直に快楽を得ていない。
おそらく非常に多くの人(特に女性)においては自己愛過剰性がその人を不幸にする最大の局面は恋愛にあり、恋愛をせず自己愛をキメてるという心理から自由にならないと、端的に幸福にはなりにくい。
また女性の場合は、「恋愛、結婚、そして子供を授かり、育児すること」には本質的に「愛を与えること」と「自己愛ちゃんじゃない、幸せな子供を育てること」という影響があるんだけど、これは最大級の批判だろうけど「愛さねばならない人=恋愛をし、性愛をし、子供を作れることが証明される人」が「愛されたいと思っている」のはやっぱり異常心理であると思うし、愛されたい人は恋愛をする資格がないとも言える。子供が、自分の親が「愛されたいと思っている」と知ったら、衝撃を受けるだろう。「ぼくわたしも愛されたいし子供って愛してもらえる期間だと思ってたんだけど親がなんか愛されたいと思ってるっぽくてきもい」となる。そして実際にこれは自己愛過剰な子供ができ、自己愛過剰な大人が育つ最大の理由と目されている。(毒親とかそういうので心理学読むと出てくる。より学術的なところでもよく出てくる。ただ遺伝的にも神経症的傾向は遺伝の影響度は強いので間引いて考える必要もある。)
次、僕個人的にはこれが一番言いたい。仕事などで、多くの人が、承認欲求などに汚染された仕事をしてる。あと「すごいことをする」という思いを持つ人が「創造性快楽」とか「やってのける喜び」ではなく「認められたい」に依拠していることが多い。心理学でもよく「承認欲求がないとチャレンジしない、あら、自己愛も必要なんだ」という説明がなされる。「認められたいという思いがチャレンジを生んだ。成功者の多くが自己愛過剰だった」みたいなこともよく言われる。僕は完全に否定したい。人に認められるなんてことは一切なくていいと思う。先述した通り、向社会的行動、そして「創造性快楽」というものの二つはもっと輝かしく強い快楽を伴うものだ。実のところ、みなさんが自己愛過剰性を持ちすぎているから、そういう成熟した自己愛(過剰でない自己愛)と、シンプルな創造性、変化へのチャレンジを喜びとする人、あるいは真の芸術のようなものが汚染されてるかもしれない。これは極論だが、音楽芸術のセールスチャートなどでも「自己愛ソング」とかとそれに共感されたい若者が大量に西野カナとか買ってるのはおぞましくて気持ち悪い。トリセツとか自己愛過剰のお手本みたいな曲で大体の語尾に「して」と「くれ」がつき、ギブアンドテイクが他者愛と自己愛のカジュアルな言い換えなら「くれくれくれくれくれくれくれしてしてしてして与えて与えて。奪います奪います奪います。私はしてほしいのです。奪いたいのです。愛されたいのです」という感じ。テイカー。アダムグラントが泣くぞ。で若いこが「そうそうそう。してほしい」って同調して買うんでしょう。いやまあ自己愛過剰が歌に乗って世の中でなってるのはいいとして、芸術の邪魔になるのが最悪だ。そして男は恋愛では自己愛過剰を出さない傾向があるからといって安心してちゃダメで「仕事で承認欲求出してるやつは実のところそれが成就してもストレスしか感じないし幸福を得ない」のでやめたほうがいい。創造性は才能に由来するところが強いので、すべての人に創造的たれとまでは言わないが、統計では作業そのものの没頭性や集中性が労働におけるストレスの最大の軽減要素であり、幸福度すら上昇することも証明が揃いつつある中で、承認欲求にかまけていてはダメだ。
まずは気付くことなのだと思う。軽微であるけど回避的自己愛過剰性があるひとは自分の中にそういう兆候を認めて、アクセプタンス(あるなーそういうとこと認めること)をするだけでもよくなる。もちろんまじで超ちっちゃい善行を行うだけでもそういう人は幸福に、創造的に、快楽的に生きることができるようになる。詐欺的な優しさではなく、相手に共感をして、その感覚を想像し、それは助けられたらさぞいいだろうなあと思った上で、それをすることだ。おばあちゃんがいる。ああ80歳になって筋肉がほとんどなくなったら、今の自分が思っているよりもはるかに階段は高く、ペットボトルの水が一つ入ったバックだって重たいんだろうなあ、と思うこと。人目を気にして人助けができないという思いが自分にあるならそれが回避自己愛で、恥の感覚はほぼ自己愛過剰性に由来するが、それを受け入れ、だからこそ乗り越えること。そういうことだと思う。
もう一つ書いちゃおう。多分しばらく自己心理学は書かない。優しさと自己愛のことだ。最近家入さん時々話すんだけど彼の中では愛の問題、それと自己心理学体系としての仏教、特に弱さの淵ギリギリまで行って悪を覗き込む親鸞が魅了的なんだろうというのはわかる気がする。僕の考える愛(優しさ、与えること)の概念が、彼のやさしさの観点と同じかは、似ているとは思うけど、同じかはわからない。要人であるので意見が混同すると迷惑かけるので関係ないと思って読んでほしい。
あと彼からは、なんか優しさがみたいなものが特徴の人だと思ってなかったのでびびったことをよく言われるなと思うのだが、これもいかに書くようなことなのだと思う。僕は平然と人を批判するし、基本的に言葉は優しいけど、それ以上に、批判した人に対して優しくすることに一切の躊躇もない。また、人に優しくすることに一切の感情が伴わない。
僕は「他者愛」つまり愛の最大の特徴は、「独立性」にあると思う。愛の独立性。
エピソードを話す。
ここに回避自己愛過剰な人がいるとする。Nと呼ぶ。この人は「優しいと認知されている」人だ。しかし回避自己愛過剰性の優しさは、自己防衛を目線の先に期待する、自己防衛のための、攻撃されないための、回避としての優しさだ。もう一人、自己愛が正常で、かつ他者愛が強い人がいる。Lと呼ぶ。
数名がいる酒の席で、LはNを「面と向かって批判」する。ある程度人もいるところで。みんなの前で。口汚く罵ることはないが、はっきりと「これこれこういうとこあかんよ。ぶっちゃけ嫌い。」という。これは批判と、好き嫌いの提示がある。さらにもう一人登場させよう。N'にしよう。この人も回避タイプの自己愛過剰ちゃんだとする。
N'は「Lが怖い人だ」と思う。N'も「Lが怖い人だ」と思う。どうですか?皆さんはN'と同じ立場にいます。Lが怖い人だ、と思いましたかね。
Nは黙って聞いているが、そのまま批判が続けばLは逆ギレする。その手前でLはそういえばNは風邪引いてるじゃないっけそこ寒くね?こっちくる?あとタバコあかんかなと思い消す。あとあったかいソフドリもらう?とゆう。その時Lは「特に表情を変えることもなく」思う。N’は「あれ優しい人だ。あれよくわからない。あれなんだこれ」と思う。Nも思う。「なんで表情が変わらないのか」と思う。
自己愛が正常な人はむしろ、批判者である。良き批判者である。自己愛過剰で回避タイプの人は「批判されるのが怖い」ので、自分を守るという思いで、「他の人を批判したり、意見することが少ない」ということになるし、そこには「怒り」がある。自己愛が正常な人は怒りの伴わない批判をする。回避が過半数の世界では批判者は「あの人は批判をバンバンする人だ」と思われるだろう。自己愛の正常な人の行う批判が「怖いこと」だと認知され、健全な批判や声のでかい人が怖がれるのは、多くの人が回避自己愛過剰であるせいで、批判者は善だろうと僕は思う。もちろん客観性と程度の問題はあるし、批判を受けるものがあまりに自己愛過剰性が強い場合には彼は批判を受け入れることもできないから、気を使ってあげなくてはならないけど。それでもそれらの気遣いは、全て批判者の与える行為だ。社会の大半が自己愛過剰だと、社会は静まり、声の大きさが強調されるわけだけど、批判者が自己愛過剰であることは稀だ。だいたい「本心で薄汚く怒りを伴って罵倒してんなー」ということならそれは愛の人の批判じゃない(その批判者の心理に課題が見受けられる)。ただ、世界のバグを指摘すること、悪を指摘することと、愛にはなんら関係がない。
その上、愛は好き嫌いとすら関係がない。これは僕のお気に入りの概念だ。よく好き嫌いがない人みたいなのがいい人みたいな感覚になるが、そんなことないんだ。他者愛の人は「好き嫌い」がないわけではなく、むしろ自由に好き嫌いを表明する。ないのは無駄な怒りだ。バグを取るぞという使命感だけだ。バグのないシステムが好きなのはあたり前だ。他者愛の人には「嫌いなものだから愛さない」理由がない。嫌いなもの、悪に愛を与えない理由がない。おそらく自己愛過剰な人こそが「好きだから愛する」みたいな感覚を持ってる。お馬鹿さんね。
さらにここには感情が伴わない。おそらく自己愛過剰な人たちは「嫌いなものにすら優しくする」見たく、ロマンチックなエピソードだと認知して感動するかもしれない。「すら」とね。これも心理学でいう認知の歪みなのだと思う。他者愛の人が嫌いな人相手ですら優しくする、とか魅力があるから愛するとかいうわけではないのは、与える行為は自己の中に快楽に基づいて行われるからだ。これも統計で出てる。彼らは「当たり前のことをしたまでです」というかもしれないが内心は「気持ちいいから自分のために」と感じている。
悪人こそ天国に近いのだ。という親鸞の考えにも近いのだと思う。僕は悪人こそ天国に近い、というのはそうかもしれないと思うが、悪人でなくても共感があれば天国に近いと思うし、悪であることと善であることは独立してると思う。愛って言葉キモかったら与えること、でもいい。「悪だから与えない」とか「好きだから与える」とかは「好きなら与えて」と並んで自己愛を僕ら他者愛の人には感じさせる。
愛のレッスンをするなら、設問としては「きもいおっさんがゲロ吐いて倒れてた場合にどう感じ、どう動くのが優しい人か」というと、「きもーい」と思い、口に出す。愛の人もごくごく自然に「きもーい」と思う。「ハゲ散らかしてるー」とも思う。「ウゲーきもーいくさーい美女のゲロだったら飲めるのにー」と思う。だが独立した感覚で、美女がゲロ吐いて寝てるのと同じ速さで水かってやってゲロ気道に入らないように横に寝かせて水枕元において去る。で「あーくさかった」と思い、ハゲうつるかと思ったわ、と思う。もちろん「なんかおっさんも色々辛い感じであーなったんだろかそうだったらかわいそうにな」とも思う。おっさんの気持ちに憑依する。優しい人は多くの人に、そのコンプレックスや辛さに瞬時に憑依する。
社会課題がロングテールに軽度の心理障害なら、軽度で小さな善行で迎え撃てばいいんじゃないかと思う。ジョンレノンならfuck you, give good a chance. とゆうだろう。
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seitart · 5 years
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月に向かって手を伸ばせ。たとえ届かなかったとしても。
──ジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)
1.話されたこと、話されなかったこと
若林恵『さよなら未来 エディターズクロニクル2010-2017』。唐突ながら、この本について、誰が読んでも最善と思われる書評を書くこと──書かれたことに徹底的に寄り添い、厳密に内容を抽出し、その魅力を損なわず、気の利いた言葉とともに紹介すること──は、おそらく不可能である。少なくとも私には。それは私の能力不足にもよるが、一方で、この書物自体がそうした性格を持っているのだとも考える。書評というのは、多かれ少なかれ書物の情報を縮減化する営みで、内容を要約し細部の豊かさを捨象し平板な語りの中に押し込める営みである��「それってどういうこと?」というシンプルな問いに対し、「それってこういうことだよ」とシンプルに答えるもの──書評というのは基本的にそうした性質を持つ営みである。しかし、書物の中にはそうした「それってこういうことだよ」という平板化を、原理的に拒否する構造を持つものがある。そして、本書はそうした構造を持っている。
「アーカイブというものは、説明や分類できないものがあるからこそ存在する。アーカイブ化された情報と情報の隙間に、おそらくなにかが語られている」。長い時間をかけて書かれ、時代の変化と書き手の変化をそのまま反映した本書は、その変化の間隙にこぼれ落ちた〈書かれなかった事物〉の存在さえもを示唆する、無限の拡張の可能性を湛えた構築物で、それは無数の鏡でできた巨大なコラージュのようで、どこをどう読んでみても、読みの数だけのいろんな形の自分の顔が映り込んでくる。私が私である限り、私の読む全ての文は私によって読まれるのだが、本書はつねに、その事実を読み手に対してつきつけてくる。 私は私から逃れられない。 私は、つねに私の読解を通して全ての文章を読むのであり、書かれた文章を、そこに書かれたままに、単に読むことはできない。決して。絶対に。
本書を読むといろんなことを思い出す。書かれたことを読みながら、その実私は私自身の顔を眺め、思い出と思い出が入り混じり、書かれたことをそのまま読むのは難しい。この書評を書き終えてなお、その感覚を拭い去ることはできず、今もまだ、私は本書の中で迷い続け、かつて自分だった自分の顔を眺め続け、私だった彼の担った思い出を思い出し続けている。
2.僕、パンクロックが好きだ
たとえば私は彼は子どものころ、パンクロックが好きだった。パンクロックが好きだ、とブルーハーツは歌ったが、それを聴くたびに、俺のほうが好きだよと、もう存在しないブルーハーツと無駄に張り合い悪態をついていた。 夕食の時間、テレビを点けるとテレビの中で、「そんなの関係ねぇ」と小島よしおが言っていた。「何これ」と母は言った。「変なの」。母はテレビを消した。それから母はパートに行っている工場でのできごとについて話した。工場主の息子が大学に受かり、実家を出て東京に行くのだと言った。「実は僕も、東京の大学に行こうかと思っとるんや」と言うと、母は不思議そうな顔をしていた。それからは何も言わなかった。 夕食を終えると風呂に入った。風呂の中で小島よしおのことを思い出した。風呂から出てベッドの中に潜り込むと、ヘッドホンをして、音量を上げて、パンクロックを聴いた。古いものも新しいものも聴いていた。パンクロックと呼ばれていないものも、かっこよければ勝手にパンクロックと呼んでいた。パンクロックが好きだった。17歳だった。
唐突ながら、小島よしおはパンクである。当時の私はそう信じていたし、今振り返ってもそう思える。パンクをパンクならしめるイデア論的本質というものがあるならば、パンクロックにそれが内在するのと同様に、小島よしおにもまたそうしたイデア論的パンクの本質が内在するのだろう、と。私はそのように考えている。繰り返すが、小島よしおはまぎれもなくパンクである。 そんなの関係ねぇ──開き直り他者を突き放しわが道を歩むことへのその宣言が、ほとんど暴力的とも言えるほどの声量と時間と回数をかけて反復的に叫ばれるのは、21世紀初頭の日本。ブーメランパンツを穿いた以外には何も着ない、筋肉質な肉体を曝け出した男がお茶の間に現れたのは2007年のことであり、彼──小島よしお──の代表作である「そんなの関係ねぇ/OPP(Ocean pacific peace)」は、低迷する日本経済と閉塞する労働市場への、ロストジェネレーションからの叫びであり、それはまさしく1970年代後半、新自由主義へノーを突きつけ世界中を席巻した若者たちの叫び──パンク・ムーブメント──の反復であった。たとえば1976年、イギリスはロンドンで結成されたロンドン・パンクを代表するバンド ‘The Boys’ の1stアルバム ‘The Boys’に収録された楽曲 “I don’t care(そんなの関係ねぇ)” は、次のような歌詞である。
ロックがどうとかロールがどうとか、俺にはそんなの関係ねぇ。 ビートがどうとかソウルがどうとか、俺にはそんなの関係ねぇ。 希望はねぇ。チャンスはねぇ。何もわからねぇ。 何をわかればいいかなんて、誰も何も教えてくれなかった。 希望はねぇ。チャンスはねぇ。でも別にそれでいい。俺にはそんなの関係ねぇ。
──The Boys “I don’t care”
1970年代のイギリスの若者たちには未来はなかった。市場原理と能力主義の断行によって激化した競争社会の中で、若者たちに仕事はなく、金はなく、怒りと不満だけがあり、それらをぶつける音楽だけがあった。パンクスたちには音楽だけが唯一の希望だった。多くの若者たちはそれに賭け、多くの若者たちはその賭けに負けた。 2000年代の日本の若者たちにもまた未来はなかった。正規雇用の仕事はなく、年金制度は破綻し、老いた両親の介護が待っていた。30年前のイギリス人たちと同じように、仕事はなく、金はなく、怒りと不満だけがあった。言葉は無力で、放たれた言葉のうちのいくつかは、閉塞感の中で飛散し分解され消失した。 そして、そこに現れたのが小島よしおだった。彼の登場は──少なくともそのころの私にとっては──衝撃的で、「そんなの関係ねぇ」と高らかに宣言する彼のネタを初めて見たとき、私は彼は、自分にとって叫ばれるべき叫びを、笑いという、ある種の市民権を得たパフォーマンスのありかたで公に表明するためのツールを手に入れたような心地がした。怒りと不満、やるせなさや切なさを笑いに変えること。笑いとして対象化し、切り離して共有し合うこと。笑うこと。それは人類が誇るべき、きわめて優れたコミュニケーションの形式である。 笑いについて、多言語翻訳作家として知られるエメーリャエンコ・モロゾフは、代表作『O-NSC』の中で次のように書いている。 「蔑みや怒りにはいくらかの情報があれば足りる。ただし笑いには知性を要する。理解できないものに出会ったとき、わからない自分へのストレスを抑圧すると対象への軽蔑を覚え、抑圧の露見しかかる痛みに人は憤怒する。しかし笑いとは、そのわからなさの意識化によって生まれるものだ。[…]意識化、それを行うのが知性だ。わからなさから目をそらさずに様々な観点へと移動し、明らかだったはずの自我を形成する要素や要素どうしの関係性を絶えず再検討し、ときには意図的にでも倒錯を引き起こすことで何がどうわからないのかを明確にする。意識化されるそのわからなさに、笑いが生じる。[…]人は他者を笑うことはできない。知性を持つ者は理解できないものの前で瞬時に別人となり、その際に置き去りとした、かつて自分だったものを笑っているのだ。学び問うのを止め変化を嫌うようになった者が怒りっぽくなるのは道理にかなっている」
3.昔話、音楽よりも前に届く音楽
ところで、昔は音楽を聴くとき、音よりも先に言葉があった。思い出をたぐりよせると、私はそのような記憶にたどり着く。 昔は、インターネットはなく、音楽を聴くにはCDを買うか、友達から借りるか、ラジオやテレビ番組をチェックするか、そのくらいの選択肢しかなかった。そして現実は、知られていない新しい音楽がラジオやテレビで流れることは少なかったし、友達が買う保証もなかったし、CDは値段が高く、子どものころには買えないことも多かった。 そこで、私ら彼らは雑誌を読んで、雑誌に載っている言葉から音を想像した。ドール、ロッキング・オン、クロスビート、バズ、スヌーザー。本屋の棚には今よりももっとたくさんの雑誌が置いてあり、いろんな雑誌のいろんな音楽に触れることができた。 雑誌は安く、そのうえCDよりも先に発売された。雑誌にはレビューやインタビュー、ライブレポートが載っていた。子どものころはそうした文章群から音を想像し、想像した音を、頭の中で何度も聴いた。一冊の雑誌を何度も読み返し、表紙は破れてボロボロになった。表紙がちぎれ落ちてしまうと、お気に入りの記事が載ったページをハサミで切り取り、バインダーに綴じて閉まった。バインダーの表紙には好きなバンドのステッカーを貼ったり、雑誌から切り抜いた綺麗な写真や絵をマスキングテープで貼って、即席のコラージュ作品を作った。どこへ行くにもそのバインダーを持ち歩き、ことあるごとに開いて読んだ。休み時間にこっそり読んだり、気の置けない友人たちに読み聞かせたりした。そのころの子どもたちは、聴いたこともない音楽についてみんなで話したし、みんなで話すことができた。それは楽しいことだったし、自由を感じられることだった。 経済的に豊かではない田舎の子どもにとって、音楽体験とは紛れもなくそれら一連の行為を指した。1989年生まれの私にとっては、つまるところ、雑誌を読むことこそが、音楽を聴く以上に音楽を聴くことだったのだ。
4.無題、あるいは雑談について
どうでもいい話ばかりをしてしまった。 私はどうでもいい話をするのが好きだ。いつもどうでもいい話ばかりして、人を飽きさせてしまう。人に飽きられてしまう。──これまでに、たくさんの人が目の前をとおり過ぎていった。 けれど、これは書評だ。飽きられてはならない。たとえ私が飽きられたとしても、本について飽きられるのは本意ではない。書評は本のために書かれる。だから、本当は、こんな私のどうでもいい話などではなく、本の紹介をしなければならない。 人は私の人生などには興味はない。人はその人固有の時間を生き、その人固有の人生を生きている。好きなものに触れたり、好きな人と話したり、おいしいものを食べたり、仕事をしたり、そんな風に生きている。結婚をし、育児をし、介護をし、そうしているうちに人生は過ぎていく。時間は限られている。雑談はやめて、早く本題に入らなければ。
5.さよなら未来のこと、便宜的な要約
『さよなら未来 エディターズクロニクル2010-2017』。それが本書のタイトルである。 本書は、2010年から2017年の間に書かれた、題材も切り口もバラバラな81の断片的なエッセイから成る。 サブタイトルにあるとおり、本書は、技術思想誌/社会思想誌『WIRED』日本版の編集長として、テクノロジーと社会の関係、人類文明の今やこれからについて考え続けた、若林恵という一個の編集者による年代記である。7年間、それは人類の歴史にとってはわずかな時間だが、それは無意味であることを意味しない。当然ながら時間は流れ、時間の中で事件は起きる。事件は、個人の私的なものから、複数の人々にまたがる社会的なものまで、規模やありかたは様々ある。7年間、そのわずかな時間の中で、東日本大震災が起きて福島第一原発で事故が起きた。都市から光が消えた。誰もが言葉を求めたが、テレビは何も言わなかった。 そのとき人々はつながりを求めた。顔の見えない誰かであってもかまわない、自分の声を聞いてくれる誰かを求めた。SNSが爆発的に普及し、インターネット・カルチャーが新たなフェーズに移行した。インターネット上で、誰もが誰かに何かを言うようになった。何かを作って人に見せることができるようになり、何かを作って人に見せたい人々は実際にそうした。一億総クリエイターという言葉がささやかれるようになった。それまでは一人で音楽を作り絵を描き小説を書いて、それでおしまいだったが、今ではインターネット上でブログを書き音楽を作り絵を描き小説を書き、そしてそれを誰かを見せることができる。
そうして芸術は無料化し、アーティストは生活していくことができなくなった。音楽の分野では、売るための音楽の代わりに作りたい音楽が多く生まれた。自由で多様な音楽が、楽曲配信サービス上で大量に作られ聴かれるようになった。 「ニーズなんてクソ食らえだ。そんなの関係ねぇ。僕らは僕らの作りたいものを作る」。彼らはそんな風に考えていた。「そんなの関係ねぇ」のだと。
同じ頃、ビジネスの分野でも新たな潮流が生まれていた。確度よりも速度が、製品よりも体験が、論理よりも物語が、そこでは求められ始めていた。古い考えを持った人々と新しい考えを持った人々の考えが、無数の断片となって──フェイクニュースや炎上ニュースと一緒になって──タイムラインの上を流れていった。 同じ時間を共有しながら混ざり合うことのない断片。 同一の根幹を持ちながら、分岐の果てで自らの起源を見失ったいくつかの事象。 それらの断片を観察し、言語化し、可視化し、分類し、整理し、一つの架け橋とすること──本書において511ページにわたりまとめられたそれらの断片は、一人の人間の眼差しの痕跡であると同時に、一��の歴史の証言となっている。
6.全ては同じ形をしている
もう少しだけ音楽の話をしたい。 それは私にとって、本書について考える唯一の方法だからだ。
私はずっと音楽をやりたいと思っていたし、実際に音楽をやっていたこともあった。そのときは、生半可な気持ちなどではなく、本当に真剣にやっていた。金も、時間も、体力も、精神力も、知識も、技術も、自分が使える範囲で使えるものは全て使った。人生の全てを総動員させていたと言ってもいい。 そのころはずっと音楽のことを考えていたし、あるいは何も考えず、ただ音楽の中に身を投じていた。映画を観たり、小説を読んだり、詩を書いたりすることもあったが、それはそれ自体が目的なのではなく、頭の片隅にはつねに音楽があった。自分の音楽を追求するためにそれらが必要だと思ったから、そうしたのだ。
私は2012年に大学を卒業し、会社員になった。テクノロジーのことやシステムのことを考えるのが好きだったから、テクノロジーに関わるコンサルティング会社に就職した。 最初は仕事を覚えるのに必死で、毎日終電で帰ってきては、わけもわからずビジネス書や技術書、IT資格の参考書なんかをむさぼり読んだ。仕事と仕事のための勉強をしていると、私的に自由に使える時間はほとんどなくなった。そのころ、私だった彼は、寝ても覚めてもずっと仕事のことを考えていた。Excelの表に打ち込まれた、消えることのないいくつもの課題をながめ、解決の糸口を探し続けた。平日にはクライアントと議論をし、休日には調べ物をし、上司や同僚に電話をかけて質問をし、Excelを開いて情報を整理し、PowerPointで資料を作った。本棚を見ると、いつのまにか、学生時代に読んだ小説や批評や論文集よりも、仕事で読んだ参考書の冊数のほうが多くなっていた。けれどもそれでいいと思った。仕事とプライベートの境界はなくなり、生活の中のあらゆることがらを仕事に結びつけて考えるようになり、私だった彼はいつでもどんな場所でもビジネスの話をし、横文字を並べたてて話をしたが、それは満ち足りた感覚でもあった。それは幸せなことなのだと思ったし、自分はそれを幸せと感じる人間なのだと思った。生きている限り人生は続いてゆき、その中で人は、かつて知らなかったできごとに接し、それまでは知らなかった自分と出会う。当たり前のことだ。人は変わる。社会は変わる。歴史は動いている。そうしているうちに、私は彼は新しい生活にも少しずつ慣れていき、できることは着実に増えていった。自分が持っているものを誰かに分け与えたり、自分ができることをすることで、困っている誰かの役に立つと感じられることが増えていった。それは、純粋に楽しい経験だった。本当に。 もちろん、そのあいだに音楽はできなかったし、映画を観ることも小説を読むことも詩を書くこともなかったけれど、そんなことは些細な問題だった。これはこれで充実した生活なのだと思った。自分の人生はここにあるのだと思った。そのときは。
仕事ばかりの日々が3年ほど続いた。一つ目のプロジェクトが終わり二つ目のプロジェクトが終わった。 会社で新人と呼ばれなくなってきたころ、少しずつ自分で自分の時間をコントロールすることができるようになって、空いた時間でまた音楽をやるようになっていた。理由やきっかけはわからない。今ではもう思い出すことはできない。おそらく衝動的なものだったのだと思う。私は彼は平日の、仕事が終わったあとの夜に曲を作り、休日にライブをするようになった。音源や動画をインターネットにアップロードし、知り合いが増えていった。人からライブに誘われたり、人をライブに誘ったりするようになった。知らなかった文化に触れた。ヴェイパーウェイヴ、ウィッチハウス、ハーシュノイズ・ウォール。いろんな人から、いろんな音楽を教えてもらった。楽しかった。楽しかった、とても。 25歳の春に結婚をした。私は彼は曲を作り続け、ライブを続けていたが、結婚をしてからは自分一人で使える金額に限りができて、音楽にそれほど割けなくなっていた。そこには独身のころとはまた異なる限界があった。彼は、音楽のことよりも、夫婦の生活のことを考え、家族としての将来のこと──端的に言えば、子どものこと──を考えるようになっていた。
音楽はずっと聴いていた。そのあいだも、いろんな音楽を聴いていた。 パンクは自己否定と自己破壊、自己再定義の音楽だ。だからパンクを聴き続けるということは、ジャンル音楽として規定されたカテゴリの外へと出ていくことを意味する。パンクを聴くということは当然ながら、パンクを思いつつメタルと呼ばれるものを聴き、シューゲイザーやオルタナティブ・ロックを聴き、エレクトロニカやテクノ、ノイズやアンビエントやドローンを聴いていくということだ。 時代は2010年代も半ばにさしかかっていて、私は、カート・コバーンが自死した年齢にさしかかっていた。私は相変わらず音楽を聴いていたが、もうほとんどCDを買うことはなくなっていた。私はインターネットで音楽を聴いていた。YouTubeで、AppleMusicで、soundcloudで、bandcampで、いつも新しい音楽を探していた。
そうした中で聴いたOneohtrix Point Neverことダニエル・ロパティンが2015年に発表したアルバム『Garden of Delete』は、個人的な心情としても、単なる事実としても、私の人生を変えることになった。それはすごいアルバムだった。正直に言えば初めて聴いたときは作家が意図するところはほとんど理解できなかったが、それでもそれがすごいアルバムだということはわかったし、そこで鳴っている音楽が、新しくてかっこよくてマジでやばいということだけはわかった。理解を超えているということは、自分の理解力では追いつかないほどにその作品世界が巨大で複雑であるということを意味し、わからないことも含めて──というか、わからないということは、私にとって、素晴らしいと思うことの一つの条件なのだが──それは素晴らしい音楽だった。それは新しい音楽だった。未来の音楽だと思った。私はその音楽を聴いたとき、「こういう音楽がやりたかった」と思ったが、自分には絶対にできないだろう、とも思った。自分の能力の限界をまざまざと見せつけれられ、「もうあきらめろ」と言われている気がした。自分がこれからどれだけの音楽を作っても、それは誰かの何番煎じであり、あるいは、何番煎じにもなれない劣化コピーにすぎないのだと、自分がこれから辿る運命を示されているように感じた。そして私は音楽をやめた。自分の身の丈に合った、自分にできることをしようと思った。けれど、私は音楽を続けたいと思っていた。
そして私は小説を書いた。それはSF小説だった。Oneohtrix Point Neverの音楽を、自分なりに小説に置き換えてみたらどうだろうか、と私は思い、そして実際にそうしてみたのだ。それはまだ誰にもやられていないことのように思ったし、幸い自分には文章が書けた。当時はそれが小説になるかはわからなかったし、試みが成功するあてはどこにもなかったけれど、少なくとも何かしら、たとえわずかであっても意味のある、ひとまとまりの小さな文章なら書けると思った。そのころの私は音楽活動はもうやめていて、音楽以外の何かが書けるだけの時間があった。こうして私は小説を書き始めた。小説は音楽に似ていた。音楽を聴いたり、音楽を作ることに似ていた。一つひとつの文にはリズムがあり、メロディのようなものがあったし、段落ごとにコードやハーモニーのようなものが流れていた。最初は気づかなかったけれど、私は、書きながら少しずつそのことに気づいていった。私は文章を書いていた。小説を書いていた。私は音楽を聴いていた。音楽のことを考えていた。小説を書いているとき、私はずっと、音楽を作ることについて考え続けていた。Oneohtrix Point Neverのことを思った。ダニエル・ロパティンの音楽はSF小説のような形をしていた。それはおそらく、ダニエル・ロパティンの作る音楽が時代性というものを反映していて、現代という時代がSF小説のような形をしていたからだった。それならば、そうしたSF小説のような形をした音楽を聴きながら、SF小説のような形をした小説が書けないわけはないと私は思った。全ては同じ形をしていた。少なくとも私にはそう見えていた。私はその風景を書き留めていくだけでよかった。そうやって小説を書いていくと、私はようやく、自分が自分自身の音楽を作れているような心地がした。
年が明けて、小説が書き上がった。それが賞をとった。SFの賞だった。去年のちょうど今ごろ、2017年の8月のことだ。
「あなたにとってSFとは?」と、今でも時々訊ねられることがあるが、私にとってSFとは──ダニエル・ロパティンの作る音楽と同様に──端的に言って、よくわからないものである。よくわからないものとは、部分的には把握可能だが、その全貌は誰にもとらえられない──そう、それは若林恵の書いた『さよなら未来』という書物のような――多様な解釈を許し、全ての読みが誤読になるような、認識の限界を超越した、巨大で複雑な構造物のことである。そして私はここに至り、ここにいる私はSF作家を名乗っている。だから今では、私もこうして、書評のような小説のような、何かよくわからない文章を書いている。私はSF的であるもの/よくわからないものを目指して、よくわからない文章を書いている。
そのとき、私の頭の中には音楽が流れている。かつての私が音楽雑誌の言葉の中で聴いたように、今の私は、私の言葉で書かれた音楽を聴いている。私はそれを聴き、その音楽で小説を書いている。 音楽に心を動かされ、音楽について考え、音楽を聴いて、音楽を演奏してきたことが、今の私を作っている。私にはそういう感覚がある。 無関係だったはずのいくつかのできごとが、一つの現象に収斂していく様子を見ることがある。そのとき人は「バラバラに見えたあれらは全て、実はこの瞬間のための伏線だったのだ」と思う。現在という現象は遡行的に語られる。現在は、意味のあるものごとが一つひとつ丁寧に順番に積み上げられて生成されるのではなく、雑多に捨て置かれた無意味な断片が、現在という時間から編集され整理され意味のある体系として認識されることで初めて生成されるのである。では、未来についてはどうだろう。
7.未来はつねにすでにここに、とウィリアム・ギブスンは言った
人が未来と言うとき、それがイメージするものはなんだろうか。ポスト・インターネットの文化や社会、ビッグデータやIoT、AIによる自動化や効率化、ARとVR、量子コンピュータによる演算能力の向上、ロボットやアンドロイドとの共生、仮想通貨とブロックチェーン。あるいはシンギュラリティ。ブレイン・マシン・インターフェースによる義体化と電脳化。サイバースペースへのジャックイン。 多くの場合、おそらくそうした言葉が挙げられるのではないかと思う。そしてそれは先端的な技術のリストとしては正しいものである。それらは未来的な技術である。しかし、それらが未来そのものであることは決してない。それらは未来のビジネスや文化や社会に影響を与える技術だが、未来そのものではない。未来とは技術のことではない。未来とは、認識の変革に与えられたその名のことである。 たとえばインターネットは情報革命だったのだろうか、それは15世紀の活版印刷術とは何が違うのだろうか。 SNSでのコミュニケーションは、16世紀のコーヒーハウスでの議論から何かが進んでいるのだろうか。 あるいは、10万年前に言語が生まれて以降、人はそれを超える技術を作ったことはあっただろうか。 そもそも、人は言語を用いて何かを作っているのではなく、言語が人を用いて人に何かを作らせているのではないだろうか──本書は読者にそう問いかける。人が生み出す情報や技術、テクノロジーやビジネス。それは端的に、技術であり技術の組み合わせであり、それ以上でもそれ以下でもない。未来そのものである未来はそんなところにはなく、そんなものであるはずがない。未来とは、新たな視点で眺め直された今のことであり、自己否定と自己破壊、自己再定義が行われる営みのことである。 ビジネスやテクノロジーの世界には、破壊的イノベーションという言葉があり、市場構造を抜本的に変えうるテクノロジーやビジネスモデルを指す言葉だが、私から言わせれば、それは既存のテクノロジーや既存のビジネスの延長上で生まれるものでもなく、否定と破壊、再定義を試み続けるパンク・スピリットによって成される物事にほかならない。服を脱ぎ捨て裸になって「そんなの関係ねぇ」と叫ぶということ。過去に別れを告げること。今に別れを告げること。わかることでわかろうとしないこと。何もわからないということ。何もわからないことを引き受けるということ。 さよなら未来、と本書は言う。本書は未来に別れを告げるための本である。
「未来はつねにすでにここに」とSF作家ウィリアム・ギブスンは言った。 「���分がもらったものを分け合うドラマ。未来は俺らの手の中」とブルーハーブは歌った。 そして、「人を動かす新しい体験をつくろうとするとき、人は「動かされた自分」の体験を基準にしてしか、それをつくることはできない」と若林恵は書いた。「未来を切り開くことと「自分が心動かされたなにか」を継承し伝えることは同義だろう」 あるいは本書は次のように問う。「テクノロジーが変わることで、人間や社会が変わるのか。あるいは人間や社会が変わることで、テクノロジーのありようが変わるのか。音楽好きならば、エレキギターがロックの世界を変えたのか、それともジミヘンが変えたのか、と問うてみてもいいだろう」。以上の問いに対し、本書は次のように続けている。「一番慎重な答えをとるならば、「両方」ということになるのだろうが、それでもぼくはどちらかといえば「ジミヘンが変えた」というほうに幾分か傾斜しておきたいと思っている」 私もまた、こうした立場をとる。エレキギターが誕生し、多くの若者がその新しい楽器を手にとったが、誰もジミヘンのように弾こうとはしなかった。知っていることを反復し、知らないことを知ろうとはしなかった。見たことのないようなやりかたでギターを弾き、聴いたこともないようなノイズを面白いと思おうとはしなかった。 それは私にとっても同様で、私はパーソナル・コンピュータを持っていたし、ソフトウェアのシンセサイザーを持っていた。簡単なプログラムを書いて、電子音のシーケンスを組むことができた。サンプラーを持っていてエフェクターを持っていた。それだけの機材を使って、私が作る以前には存在しない音楽を作ることだってできたはずだった。けれど、私は根本的にはそうすることはできなかった。Oneohtrix Point Never/ダニエル・ロパティンの音楽を聴いたときに、私はそれを確信した。 OPN。ダニエル・ロパティン。彼の音楽は、既成の音楽ジャンルや既存の価値観の延長上に立とうとするのではなく、既存の音楽や音楽にまつわる価値観を成立させている原理を問い、原理的なレベルから、自分自身の音楽を作り出そうとしていた。それは50年前のジミヘンと同じ営みで、エレキギターを手にした多くの若者がジミヘンになれなかったのと同様に、私はダニエル・ロパティンにはなれず、未来を作ることはできなかった。 アーカイブとアーカイブの隙間で消えていった多くの若者たちと同じテクノロジーを用いながら、ジミ・ヘンドリクスはジミ・ヘンドリクスになり、ダニエル・ロパティンはダニエル・ロパティンになった。結局のところそこにあるのは未来を作るテクノロジーなのではなく、未来を作ろうとする意志であり勇気であり、それらを持って行動を起こした個人なのだ。 「歪みを是正し克服していくのは、あくまでも生きた人間にほかならない」と本書は書いている。「結局のところ、音楽で言うならば、デバイスやサービスの進化は、音楽の進化とは関係がないのだ。それを商品化し換金するためのシステムが変わっても、アーティストがやるべきことは変わらない。聴いたことのない、フレッシュな音楽をつくること。ピリオド」
パーソナル・コンピュータの父、アラン・ケイは「未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことだ」と言った。 そうだとすれば、やることはシンプルだ。エコノミストや評論家が予想する未来に別れを告げること、自分で手を動かして何かを作ること、自分がもらったものを誰かと分け合うこと、自らの手でドラマを動かすこと──そうしないうちは、世界はいつまでも変わらない。 良くも悪くも、未来はすでに与えられており、今なおこうして与えられつつあるのだから。
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prfmtxtsarc · 6 years
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Perfume Is the Global Future of J-Pop
Paper Magazine 2019年1月14日掲載
Erica Russell 執筆
訳出元: http://www.papermag.com/perfume-j-pop-2625743387.html
 それは暖かな10月の夜、わたしは東京都心部から新幹線で1時間半ほどの、比較的閑静な沿岸に位置する都市・静岡にある屋内スポーツスタジアムのプレスボックスで、暗闇のなか座っていた。満員のアリーナとスタンドが眼下に広がり、20代のおしゃれな若い女の子たち、パリッとしたスーツとアーティストグッズを身に付けた40過ぎのサラリーマンなどが、おとなしくスマートフォンをしまい込み -このコンサートの決まりごとのようだ- めいめいにうちわやお手製のポスターを掲げている。わたしを含めた観衆は、日本で最も有名なアーティストグループの一つがステージ上に登場するのを忍耐強く待っている。時おり、会場の片隅から誰からともなく掛け声が響く。「のっちー!」女性が絶叫し、その背後から男性が「あ~ちゃーん!」と叫ぶ。「かしゆかー!」別の声が鳴り響く。この痺れるような開演前のコール&レスポンスは、我々が今からここで観ることになる女性グループの一人一人にファンから向けられたもの。:Perfumeである。
数分が経ち、場内が暗転すると、レーザーがネオンの流れ星のように縦横にスタジアムを切り刻む。音楽がスピーカー・アレイから弾け出す -まるでエイリアンの宇宙船が屋上に着陸しようとしているかのように聴こえる、未来的なビートのモンスターが- そしてステージ背後の巨大なLEDスクリーンには、踊る3人のシルエットが投影され、パネルが一枚ずつステージ上で開いてゆくと、あ~ちゃん、のっち、かしゆかがアリーナの下から迫り上がり、金属製の高いリフターの上でアンドロイドのようなポーズをとる。爽快なEDMの花火とキラキラのダンスポップシングルからなる脈打つセットリスト、その最中(さなか)で彼女たちが魅せた革新的なビジュアル・パフォーマンスがわたしの度肝を抜いた。: 踊るホログラムとイメージ・マッピング!シンクロする影のプロジェクション!振り付けそのものが彼女たちの背後にある画面とシームレスに相互作用するなんて!レーザーについては言及したっけ?わたしは虜になってしまった。これってマジでポップの未来だ。
3月30日、グループは静岡とまるで異なる場所でライブを行う -具体的には6,812マイル離れた、マンハッタンのミッドタウン地区、ハマーシュタイン・ボールルームで。ニューヨークからその後のワールドツアーを開幕すると、春に向けて5つの都市(シカゴ、ダラス、シアトル、サンノゼ、そしてロサンゼルス)を巡り、そしてカリフォルニア州インディオで開催されるコーチェラ・フェスティバルに出演した初の女性J-Popグループとしての地位を確立するはずだ。待望されたこのフェス・セットは、欧米におけるJ-Pop���転換点になるだけでなく、アジア圏においては既に現象になっているほどの高い評価を、国際的にグループにもたらすだろう。これはPerfumeにとっても大きな契機になるが、それ以上にアメリカの音楽産業におけるアジア系の顕在化をもたらすだろう:Perfumeと同年に出演予定のBLACKPINKは、韓国で最も急成長しているアーティストの一つだが、彼女たちもまた、このフェスで最初の女性K-Popグループとしてラインナップを飾る。
Perfumeのきらめく「フューチャー・ポップ」という称号- それは同時に昨年8月にリリースされた最新アルバムのタイトルでもあり- 表面的には前向きだが、核となる部分には、彼女たちが過去の負け犬時代に培った強烈な同志の絆が鼓動として息づき、それは間違いなく彼女たちの未来への勝利宣言だろう。2000年代初頭、広島のタレント養成スクールに通っていた西脇綾香(あ~ちゃん)樫野有香(かしゆか)大本彩乃(のっち)の3人が結成したグループは、2002年、ぱふゅ~むとしてカワイイ系で賑やかなシングル曲「OMAJINAI⭐︎ペロリ」でインディーズデビューを果たす。翌年、東京へと移ると、Capsuleのメンバーとしても著名な音楽プロデューサー、中田ヤスタカと出会った。続く数年、彼女たちはポスト渋谷系サウンド -渋谷系はキッチュなサブジャンルで、90年代後期、主に東京の渋谷界隈で人気を博したレトロ趣味なポップサウンドだ-を志向し、弾むようなビットサウンドに着想した「Sweet Donuts」「Monochrome Effect」などのシングルを発表、若く早耳なインディーズファンの一定の支持を集めるが、一連の音楽的イメージにそぐわず、不定期なリリースでは、商業的な成功を収めるには至らなかった。2008年に至るまでの数年間、インディーシーンの外へと一瞬の躍進を求めて奮闘を続けたのち、彼女たちのスタイルはより洗練され、エレクトロニックかつ紛れもない未来的なものに進化した。中田ヤスタカに導かれ、Pefumeを象徴するサウンドやスタイルを見つけ出した結果、商業的なブレイクを迎える。
ほぼ同じころ、グループは7枚目のシングル「ポリリズム」をリリース。この爆音にきらめくシンセポップが、日本のメジャー放送局NHKのキャンペーンソングとして採用されたおかげで、J-Pop地図の一隅にその名を記すこととなった。オリコンチャート(米国におけるビルボードチャートに相当)でトップ10入りを果たすこと数ヶ月ののち、デビュースタジオアルバム『GAME』を発表。これが彼女たちの最初のNo.1アルバムとなる。5枚のチャートトップアルバム、多くのワールドツアー、3つのファッションコレクション、そしてOK Goのミュージックビデオへのカメオ出演(もちろん、事実だ)などなど、輝くメロディアスなテクノポップ、スペーシーなAuto-Tuneやヴォコーダーへの傾倒よりも、このトリオにはるかに多くのことをもたらした。
Perfumeは過去10年間に渡り、そのきらびやかなビジュアルやハイテク演出(日本のビジュアル・アートとメディアのフルスタック集団ライゾマティクスが専属でプロデュースする)、シャープに仕上がったスタイル、実に印象的な振り付け(長年の指導者であるMIKIKOによる)を世界に知らしめてきた。今日(こんにち)の日本においては、Perfumeは現代のスーパースターであり、彼女たちの顔はトレンドの町・原宿のビルのいたるところに掲げられ、六本木の豪奢なデパートでは音楽が溢れだしている。ひょっとすると彼女たちの成功において最も重要だったのは、個性を重視したアイコン化だったかも知れない。それがメンバー交代を避けられない日本のアイドルグループからは一線を画す事になったのだろう。
謹んでご紹介しましょう。彼女たちがPetfumeです。:グループの実質上のリーダーであり、天真爛漫なあ~ちゃんは、その賑やかな性格にトレードマークのポニーテールがよく似合う。優雅なかしゆかはロングのストレートヘアで、日本の伝統工芸を愛している。そしてピリッと静かなのっちは、自然体なクールガールで、東京のどの美容室でもいい、フラッと立ち寄ったあなたが「のっちで」と言えばボブカット、というぐらい有名だ。わたしはソールド���ウトとなったライブの終了後、楽屋で彼女たちと出会ったのだが、そのエネルギッシュさに驚いてしまった。ハイヒールで一糸乱れずノンストップで踊り続けた後だというのに。鑑賞したその振り付けの多くが、ごく最近になって習得したものばかりだということを知ったわたしは、畏敬の念を覚えた。
「最初にフューチャー・ベース(「Future Pop」のような)に取り組んだときは、どうやってテンポを合わせるかすら分からなくて。それはMIKIKO先生が振りを付けた後も同じだったんです。それまで踊ったどんなダンスとも違うリズムだったので」あ~ちゃんは通訳のアヤを通じてそう認めた。かしゆかが付け加えて「FUTURE POPツアーの振り付けがどうなるかほんとうに楽しみにしていたので。アルバムを受け取ったあと、MIKIKO先生がどんな振り付けを思いつくのか想像したんですよ」
わたしが気付いたのは「If You Wanna」でボーカルパートがお互いにステージ上で補完し合う様(さま)であったり、新曲「FUSION」で一種の完璧な状態を作ろうとする様(さま)だったのだが、かしゆかは驚いた様子で「私たちのダンスのシンクロがどうやってうまくいくのかご存知みたいですよね?それって興味深いです。(アクターズ)スクールに通っていた頃からなんですけど、一緒に歌おうとすればするほど、お互いの個性が発揮される感じだったので」
どんなに良い香水(”good perfume”)でも、多種多様な成分の化学反応に依存するものだが、このJ-Popグループは、その個々においても全体を超えるような素晴らしい香りを放つ。のっち、かしゆか、あ~ちゃんがトップノートとすれば、バックステージのスタッフやマネージャーはボトムノート、共にプロジェクトをまとめ上げ、ビートに精通し、20年に及ぶ広い賞賛を浴びるプロダクションの天才、プロデューサーの中田ヤスタカはPerfumeにおけるミドルノートに相当するだろう。
「私たち、基本的には中田さんの意思を汲み取ろうとするんです」のっちがビート職人との仕事の様子を語る。「とってもシンプルなデモ音源を(どんなアルバムを制作するときでも)まず頂くんですけど、ものすごくシンプルな感じの。私たちの歌を録音すると、中田さんが他の音と一緒に最終的な形にまとめ上げて完成させるんです。たぶん中田さんにとって歌声って、最終的に仕上がる音楽の要素の一つにすぎないんだと思いますよ。とにかく中田さんのファンなので、彼とはあえて良い距離を保つようにしていますね。その距離感が音楽をとても新鮮にするのかも」
高度に調和した楽曲、アートワーク、パフォーマンス、プロモーションなど、全てを含んだこの完璧な完成品が、国内はもとより海外でのPerfumeの存在感を確立した。海外ツアー当時、彼女たちは熱狂的な反応を熱心なファン、特にアメリカのファン達から率先して受け取っている。「海外のファンの皆さんは大声で自己主張しますよね」あ~ちゃんが教えてくれ「日本だと、一種のチームワーク的な礼儀正しさがあるというか。周りを見渡して、友達が楽しんでいるのか確かめて、誰にでも礼儀正しくしようとするんです。でも海外のファンの皆さんは、自分の「好き」を直接ステージにぶつけてくる感じ。あと、とっても正直ですよね。もしある曲を知らんかったら、ほんとうに知らんから。もし知ってたら一緒に歌ってくれるし」
もちろんテクノロジーも、この日本のポップグループが持つ底知れぬ神秘性に欠くことのできない役割を果たしている。ドローンからAIまで最先端のテクノロジーに手を染め(一度観たら)忘れられないような、パフォーマンスと呼応するオーディオビジュアル演出を発信しているのだ。(昨年)11月には、力強いステップとともに度肝を抜くような「FUSION」をパフォーマンスした。日本の先端企業(NTT)Docomoと組んだ「FUTURE EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ」では、あ~ちゃんは東京、のっちはニューヨーク、かしゆかはロンドン、3人が世界の異なる3都市で同時にダンスを踊り、全くの同時刻になめらかにつなぎ合わされたそのパフォーマンスが、サイバーテックなライブストリーム・ショーとなった。
3人にとってテクノロジーは個人的にも、毎日の生活にも深く浸透しているようで、それはオフのときでも変わらない。「スマホなしでは生きていけないですよ」笑いながらかしゆかが言う。「自分が何時に起きて、何時に寝たか把握してますから。この新しいアプリは先週スマホを何時間使ったか教えてくれるんですけど、私の場合だとSNSに24時間、ゲームアプリに22時間も使ってるんです」(彼女はARゲームアプリ『妖怪ウォッチランド』を見せてそう言った。同名のアニメが元になったゲームで、目下のお気に入りだ)
「技術によるディストピアの未来」の可能性を恐れ、うんざりしている人たちもいるいっぽうで、PerfumeはARナイトクラブ、自己増殖するクリーンな都市、VRショッピング、『宇宙家族ジェットソン』風の家電製品、便利な自動運転カーなど、希望に満ちたユートピアを「Future Pop」MVの中で表現している。アルバム『Future Pop』において、Perfumeは「TOKYO GIRL」「無限未来」のような紛れもない傑作で未来の理想と隠しようもない楽観主義を高らかに歌い上げているが、本人たちにとっての未来とは、果たして正確にはどんなものなのだろう?結局、彼女たちが想像する未来は、テクノロジーよりもはるかに人間的なものだった。
「メールやスカイプ、SNSを使って、みんなが実際に合わなくても、対面しなくてもコミュニケーションできるようになりましたよね。でもちょうど今みたいに、同じ場所で直接会話するのも時には重要なんじゃないかなって思います。あなたがはるばる静岡まで、私たちに会いに来てくれたみたいに!それってすごいことですから」のっちがそう伝えてくれた。
「世界はどんどん便利になっていって、私が思い描いていたものはぜんぶ現実になりましたけど、それでもオーガニックなものや人間性って、将来的にますます特別になると思うんです」かしゆかが続けて「例えばハイテクなセットもプログラムするのは人間だから。それに私はスタッフのみんなが後ろで支えてくれる、ハイテクじゃないパートも大好きなんです。今日だったら200~300人のスタッフさんがライブに参加してくれてるんですよ」
「誰でも自分の意見をはっきり言えて、個性に自信を持ちながらもお互いを気遣うことができれば、それって理想的ですよね。」あーちゃんが微笑み、うなずきながら答える。「年齢も性別も、肩書も関係ないような、それが私が望む世界かな」
Perfumeはほぼ20年に渡り、日本で最もエキサイティングで予想もつかない、洗練された音楽と映像を絶え間なく発信し続けてきたが、たった一つだけ変わらない真実がある。:それは、あ~ちゃん、のっち、かしゆかのシンクロしたその手の中に、未来がしっかりと握られているということ。
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1010mush · 6 years
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茨戸編での尾形は何だったのか あるいは沈黙する破戒神父・鶴見中尉はなぜ死神を自称するのか
ガッツリ本誌176話まで。
1、序 鶴見と尾形の言説の不思議な酷似
父殺しってのは巣立ちの通過儀礼だぜ…お前みたいに根性のないやつが一番ムカつくんだ
ホラ 撃ちなさい 君が母君を撃つんだ 決めるんだ 江渡貝君の意思で… 巣立たなきゃいけない 巣が歪んでいるから君は歪んで大きくなった
こと江渡貝母への発砲については、私は鶴見の言い分をずっと好んできた。ここでの鶴見の江渡貝への殺害の示唆は正しく思える(母君は元々死んでいたから私にも倫理的禁忌感がない)。鶴見は時折とんでもない正しさで私を苦しめる。硬直した仲間の死体に向かって「許せ」と言う男。同じ4巻の回想には、マシュマロでゴールデンカムイには珍しい雲吹き出しで内面が記されていることも教えて貰った。
まるで死の行進曲のようなマキシム機関銃の発射音 この無駄な攻略を命令した連中に間近で聞かせてやりたい
私は鶴見中尉の内面描写が少ないという通説をとてもとても疑問視している。これはもはや読み手の願望に近く、検討するのであれば幅広い読解が必須であろう。ゴールデンカムイの人物は総じて内面描写が少ない。それところか、当初は梅ちゃんと寅次についてあれだけ饒舌だった杉元の内面は、「俺俺俺俺俺俺俺俺俺」という叫びとは裏腹に、「俺」も、その内面も、徐々に欠落を始めてしまったのだ。15巻にはアシㇼパの顔を思い出せていないのでは無いかと思わせるカットすらある。15巻で杉元の『妙案』が宙に浮いたままであるのは象徴的だ。私たちの心が取り残され、疑問は解決されず、1つの核心だけが深まるーー杉元佐一は自分を失っている、と。この話は杉元が梅ちゃんに認識されるような自分を取り戻す話出会った筈なのに(そしてそれを認知できない杉元は、梅ちゃんに自分を認識してもらえるように視力回復に躍起になる)、旅の過程で彼はますます自己を喪失していく。
これから延々と鶴見の話となる。
2、死神の自称
鶴見は意図的に自分を失わないために死神になることを選んだ男である、というのが私の基本的な考えである。それは「脳が欠けているから杉元佐一は自分を見失っている」という説を遠回しに否定する存在である。だいたいにして脳が欠けていなかったら杉元はスチェンカで相手を殴り続けなかったと言えるのだろうか。まぁ、杉元の話はさておくとして、それはおそらく尾形のこういった態度と対照づけることも出来る筈だ。
俺のような精密射撃を得意とする部隊を作っておけばあんなに死なずに済んだはずだ
今となってはどうでも良い話だが
鶴見は「今となってはどうでも良い」をやり過ごさなかった男である。一度は鶴見の腹心の部下であった筈の尾形は、戦後も心を戦場に置いてきたのではなく、戦場の側を自らに��き寄せようとする鶴見(や土方)にたいして冷笑的な視点を浴びせ続ける。
仲間だの戦友だの……くさい台詞で若者を乗せるのがお上手ですね、鶴見中尉殿
変人とジジイとチンピラ集めて 蝦夷共和国の夢をもう一度か?一発は不意打ちでブン殴れるかもしれんが政府相手に戦い続けられる見通しはあるのかい? 一矢報いるだけが目的じゃあアンタについていく人間が可哀想じゃないか?
ここでの尾形の「正しさ」は、鶴見の「正しさ」とは違い私の心の拠り所になっていた。尾形が「いい人になれるよう 神様みていてくださろう」に適合するような行動をすると私はいちいち救いを求めてしまい、彼の行動がいつも噛み合わず言説が否定されるのを見てこの男の救いのなさに頭を抱えていたのだ(まさに本誌の『176話 それぞれの神』で現れた関谷の神にすがる心情である)。そして鶴見は、月島をある意味救ったが、尾形を救うのには失敗した。むしろ鶴見は尾形を利用するだけ利用していたように思えた。
尾形と鶴見と親殺しは4度交錯する。江渡貝。花沢中将。月島。ウイルク。
外敵を作った第七師団はより結束が強くなる 第七師団は花沢中将の血を引く百之助を担ぎ上げる 失った軍神を貴様の中に見るはずだ よくやった尾形
たらし めが…
尾形にとって鶴見の取り巻きであることが幸せなのかどうかは分からないが、他の造反組や、あるいは役目を見つけて下りた谷垣とは異なり、尾形は鶴見を『切』った、数少ない人物である。尾形は、月島同様戦前から鶴見の計画に加担していたのにもかかわらず、鶴見中尉から月島と同じ様に扱われなかった人間でもあった。
江渡貝の母殺しに関しては鶴見にも見るところがあると考える私も、この鶴見の花沢中将殺しにおける尾形の扱いが原因で、長らく鶴見のことをよく思えずにいた。さらに15巻149話、150話で鶴見が月島を父親殺しから救った(?)事実や、本誌にて戦前から尾形が鶴見の命で勇作を篭絡および殺害しにかかっていた事が判明した事を鑑みて、鶴見の風見鶏的態度に辟易していた。加えて言うのなら、ゴールデンカムイの中に時折現れる聖書に基づく表象や、それに対するキリスト教に軸足を置いた読み解き方というのは私が最も苦手とするところであったが、一方で鶴見が71話の表紙にて不完全に引用された聖書の一節を通じて『にせ預言者』(マタイ7:15)であると示されていることを筆頭に、いくつかのキリスト教的モチーフを(ところどころで反語的に)取り込んだキャラクターであることも否めずにいた。
にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである。(wikisorceの口語訳より)
そもそも鶴見もまた、その他大勢のキャラクターおよび我々と同様、多面的な人物として描かれている。偽預言者であり、彼の演説はヒトラーのパロディとして描かれるほど(作者によるとミスリードらしいが。Mislead? Misread?)だ。そして、外敵に対しては自らのことを死神と称しながらも、仲間に対してはむしろ告解をうける神父の役割に近いものを演じ、坂本慶一郎とお銀の息子の前では聖母マリアとなり、月島や杉元と共有する傷は、スティグマと見ることも出来るだろう。キャラクターデザインには、明らかに鶴の要素が取り入れられている。さらには編集者のつけた仮面を被る悪魔、という表象ですら許容される向きにあるのだから、鶴見も大変である(悪魔という呼称は江渡貝の母によっても齎されている)。私がこの鶴見という、出自も分からぬいろんな人形が載せられたクリスマスケーキを長らく食べる気になからなったのは、そこに土俗の信仰と西洋的信仰が混ざり合って、あまつさえ鶴や死神の細工菓子まで載っていたことを考えると不思議ではあるまい。
私はどこかで、にせ預言者としての鶴見、という表象の正当性についてすら、もしかして議論になるのではないかと辟易している。不信の徒である私の読み解ける事項など限られていることは重々承知だし、そもそも私はゴールデンカムイを読み解くときに、作中での記載を第一に考え、外的世界に存在するマキリで作品をチタタプしない様に細心の注意を払ってきた。最近ラジオが出現したことで、ようやく文言に尽くし難かったそのバックグラウンドをまとめる事ができたような気がするが、私は解釈を取り払った読み方が先にくることを好むし、そもそも『らしさ』への拘泥は私の目を曇らせるのではないのかと考えている。とりわけキリスト教を扱う時には、竹下通りで千円で買った十字架のアクセサリーを身につける女の子のようにならないためには、むしろ触れずにいるのが一番なのではないかと長く考えていたものだった。それが私の最低限の敬意の示し方であった。
とはいえ、キリスト教と日本の間での困難を感じていたのは何も私だけではなかった。多くの作家がそれに苦しみ、むしろその困難を以って、日本を描き出そうとする作家もいた。もちろん私の考えでは、作家の作るものに於ける宗教的解釈は、仮に異端であっても一つの芸術作品になり得る一方で、評論家の宗教的解釈の異端さは、単なる誤読として片付けられる可能性がより高く、慎重を期するものであるのだが…。しかし私はだんだんと、そういったキリスト教と日本の狭間で描かれた作品であれば、鶴見像を見出せるのではないかと思う様になっていった。もっと言えば、私がキリスト教的表象を前にして立ち竦む、その逡巡自体を語ることならできるのでは無いか、と思う様になったのだ。
「にせ預言者ー貪欲な狼」「ヒトラー(ミスリード)」「マリア」「告解を受けるもの」、そして「聖痕」…を持つ「悪魔」で「死神」…の「鶴」をモチーフとした「情報将校」。
「にせ預言者ー貪欲な狼」に対してのとても簡潔な読み解き方は、単に鶴見が偽の刺青人皮を作ろうとしている、というものである。もう少し解釈を広げれば、鶴見が北海道の資源を活用して住むものが飢えない軍事帝国を作ろうと嘯くことであろうか。
軍事政権を作り私が上だって導く者となる お前たちは無能な上層部ではなく私の親衛隊になってもらう
これはヒトラーとして描写されていること(繰り返しとなるが、作者によるとミスリード)でもあり、ヒトラーとはたとえばその土地の出身では無いという点などでも共通点が見られる。実際には北海道はロシアと違って天然資源には恵まれておらず、またその後の軍事政権というトレンドの推移、戦争特需にも限りがあることを考えれば、金塊を持ってしても独立国家としての存続がおよそ不可能であっただろうことは見て取れる。
3、マリア、そして告解を受ける破戒的神父としてのあべこべさ
面白い事に、聖母として描かれる鶴見はほとんどもって無力であり、子をアイヌ的世界に属するフチに預ける事しか出来ない。
一方で「告解を受けるもの」、すなわち神父としての鶴見は極めて破戒的である。鶴見への告解は子羊たちの救済を意味しない。鶴見は誰とも共有すべきではない告解を共有することで、結束を強める「見返り」を期待する者である。教会に於いては告解の先には主による赦しがあることが期待され、十字架に架けられたキリストの苦難がそれを象徴していた。一見してキリストの苦難は鶴見の告解室においては「戦友は今でも満州の荒れた冷たい石の下だ」で代替されている。しかし鶴見の厄介さはその様な単純な構造におさまらないところである。一方で満州を彼らのいる北海道と分けて見せるそぶりを見せながら、時として「満州が日本である限り お前たちの骨は日本人の土に眠っているのだ」と口にし、それどころか戦争の前から月島・尾形らと何かしらの謀略を図っていたことすらわかり、『我々の戦争はまだ終わっていない』という悲壮にも満ちた決意が段々と『戦争中毒』である鶴見のハッタリであったことに我々は気づかされる。
彼への告解は何もかもがあべこべであり、神父の皮を被りながら極めて破戒的である。洗礼後ではなく洗礼前――つまり第七師団入隊前――の罪を、谷垣に至ってはあまつさえ衆人の前で告白させ、傷を共有させる。告解が終わった後に司祭は「安心して行きなさい(ルカ7:50)」というものだが、鶴見は自分に付いてきてくれるように諭すのだった(「私にはお前が必要だ」)。
破戒というのはあまり神父に使う言葉ではない。それでも、島崎藤村の『破戒』は、聖書のモチーフを色濃く反映させながら、被差別階級とその告白を描いた作品だったのだから、やはり破戒、と言う言葉はここにふさわしい気がする。
『破戒』において島崎が真に目指したのは、「身分は卑しくてもあの人は立派だから別」という、個人の救済を批判することであった。そのような個人の救済は、いわば逆説的に被差別階級の差別を補強する、矛盾した論理であったのだ。
この論理は2018年にも広く流通した。杉田水脈氏がLGBTに生産性がないと発言したことに、一部の人が、アラン・チューリングやティム・クックといった生産性のあるLGBTの名前を挙げて反論を試みたのである。このような言説が流布した後、リベラル派は、自分たちの身内の一部に対して、「生産性のないLGBT」が仮にいたとしても、その人たちも等しく扱われなければならない、とお灸を据えなくてはならなかった。
これこそ私が鶴見の恣意的な月島の依怙贔屓を、そして尾形の利用を、いまだに批判すべきだと考える理由である。
外敵を作った第七師団はより結束が強くなる 第七師団は花沢中将の血を引く百之助を担ぎ上げる 失った軍神を貴様の中に見るはずだ よくやった尾形
誰よりも優秀な兵士で 同郷の信頼できる部下で そして私の戦友だから
私はこの差異に於いて鶴見を許す気は毛頭ない。それは、私が谷垣を愛しながらも、アシㇼパを人質に取った事を未だに許していないのと同等である。谷垣を受容するに至った経緯が、私に鶴見というキャラクターを拒絶する理由は最早ないことを教えてくれた。そしてよくよく読み解いてみると、この、一見すると月島への依怙贔屓ですらあべこべなような気すらしてくるのであった。
4、主格の問題 ー 「死神」という主語について
ここにおける問題は『主格』に於いても明らかだ。鶴見が月島に話す時の態度は、軍帽を脱ぎ、主語は「私」、時折「おれ」と自らを自称する親しみのあるものだ。その一方でしかし尾形へは軍帽またはヘッドプロテクター(仮面)を装着して主語をあろうことに「第七師団」に置いている。尾形の父殺しについては未だに謎が多く、発端が誰なのか(花沢中将自身・尾形・鶴見)、なぜ花沢中将が死装束を身につけられたのかを筆頭に、また鯉登少将への手紙をいつ誰が書いたのかも問題となろう。よって、尾形が鶴見への忠誠心を失いつつも自らの父殺しの願望を成就させるために鶴見の案に乗っただけなのかどうかは、よくわからない。とはいえ、自らが時に「どんなもんだい」と誇示さえする狙撃手としての腕を買わなかった第七師団への離反は、狙撃手と対称をなすような旗手としての勇作を評価し、勇作の殺害作戦を撤回した鶴見への、勇作の狙撃をもっての”謀反”を契機として、花沢中将死亡時に、すでに尾形の胸の内にあったと考えるのが自然であろう。加えて尾形も、どこかの段階で破戒的神父・鶴見への告解というステージを踏んでいたことも想像に難くない。
このように読み解いていくと、単に鶴見は月島にだけ心を許しているようにも読めるのだが、そうは問屋が卸さない。まずはいご草への呼称問題である。月島は自らのことを『悪童』ではなく『基ちゃん』と呼ばれる事に意義を見出しているのに、彼女の事を『いご草』と表現する(本当は鶴見との会話の上でも名前で呼んでいたのだろうが)。さらにそれを受けて鶴見は『えご草ちゃん』と彼女の非人格化を進め、さらには自らの方言も決して崩さないことで会話の主導権を握る。加えて、私は長らく、江渡貝と炭鉱での爆発に巻き込まれ、煤だらけで雨の中を帰ってきた月島への労いの少なさにも違和感を抱いていた。これも一つの「あべこべ」なのかもしれないし、あるいは月島への圧倒的信頼が根底にあり、彼なら心配に及ばないと考えていただけなのかもしれず、もしくは鶴見がヘッドプロテクターという仮面をつけた時の「死神」としての決意の表れかもしれない。
「死神」を自称すること。
そもそもにおいて、我々が日々感じている他人への判断、偏見、予断の集合体、例えば、あの人は秋田出身で大柄で毛が濃く少々ドジなマタギである、と言われたことによって”我々が想起する予断と偏見”と、漫画を切って話すことはできない。小説よりもさらに視覚的な漫画という分野においては、ステレオタイプと”キャラ”立ちするための記号化というのはほとんど隣り合わせにあり、分離することがむずかしい(この論だけで何百ページも割かなければ説明できないであろう)。それでも、だ。この作品のキャラクターほど、「あの人はこう言う人だから」と型に嵌める行為が適切ではない作品もないのではないか。
作品内で繰り返される「あなた どなた」という問い、あるいはその類型でのマタギの谷垣か兵隊さんの谷垣かどっちなのか、山猫の子は山猫なのか、という問い、そしてその問いに対するわかりやすすぎる「俺は不死身の杉元だ」という回答を、繰り返しながらもゆるやかに否定し続ける世界線の中で、「私はお前の死神だ」という言葉は鶴見の決意と選択を象徴しながらも、結局のところ杉元の「不死身」の様にアンビバレントな価値を持つ言葉の様にすら思える。
鶴見と杉元はスティグマを残す男である点も共通している。鶴見は月島が反射的に自らを守った際に微笑み、二人はその後スティグマータを共有する人物になった。
杉元と傷の関係については未だに謎が多い。彼自身が顔につけた傷についても多くが語られる事はない。時間軸として1巻以降で彼が顔に受けた傷跡はかならず治っていくのに、彼が周りに残していく傷は確実に相手に痕を残していく。なぜ尾形が撃った谷垣の額の傷跡は消えたのに、杉元が貫いた頬の傷はいつまでたっても谷垣の頬から消えず、尾形の顎には縫合痕が残り、二階堂は半身を失い続けているのか、分からないままだ。ずっと分からないままなのかも知れない。
そしてウイルクもまた、顔に傷を残す男性である。傷を残しても役目を終えない男たち。聖痕と烙印ーー両極な語義を内包するスティグマータを共有し合う男たち。それはかつての自己からの変容であり、拭い去れない過去の残滓でもある。そしてそれは、作中の男性キャラクターたちが「視覚」を中心として動き回ることと決して無関係ではないが、ここではその論に割く時間はない。
「あなた どなた」に対してあれほど口にされる「俺は不死身の杉元だ」を“言えない”こと。この言えない言葉について、私はどれだけの時間をラジオに、文章に、割いて来ただろうか。そのことを考えると矢張り、「あのキャラクターはこうだから」と言う解釈がいかに軽率にならないかに気を使ってしまう。たとえば鶴見においては、まさに本人が、「俺は不死身の杉元」よろしく「私はお前の死神だ」と言っているのだから、もうそれで良いではないかと言う気がする。「不死身の杉元」は杉元が不死身ではないからこそ面白みの増す言葉であるように、今まで見てきた通り鶴見も何も「死神」だけに限定するには勿体無いほどの表象を持っているが、その中で杉元が、ある種の悲痛な決意を持って、半ば反射的に「不死身の杉元」と口走る一方で、「死神」にはもっと計画的な、そして底が知れぬ意志の重みを感じるのは私だけだろうか。「不死身の杉元」にも感じないわけではないが、「死神」はより一層”選択”であった、という感じがする。偽の人皮を、扇動を、月島を、傷を、周りに振り回されることなく自ら道を切り開いて”選ぶ”という高らかな宣言が、「死神」である、という感じがする。
5、「運命」と「見返りを求める弱い者」
『役目』を他人に認めてもらうことが作品内でどれくらい重要なのかは難しいところだ。谷垣源次郎が役目を見出し、果たす事を体現するキャラクターとして描かれ、見出す事、果たす事の重要性は単行本の折り返しから我々に刷り込まれているとは思うが、その結果としての他者承認は必須なのだろうか。杉元や尾形が他者承認を執拗に追い求めている様に見える一方で、白石が、シスター宮沢、熊岸長庵、アシㇼパ、杉元と、認めないー認められないことをずっと体現し続けているのもまた面白い。
長年の谷垣源次郎研究の成果として、谷垣の弾けるボタンは、インカラマッが占いきれない予測不可能性と、それを元にした因果応報やら占いに基づく予測的行動の否定の象徴であると気付いて、私はだいぶスッキリした。網走にいるのがウイルクである可能性は彼女の占いに基づくと50/50であるが、これがウイルクではないと100/0で出ていたとしても、彼女は網走にそれを確かめに行かなくてはならなかっただろう。それは北海道の東で死ぬと知っていながら網走に行く選択をするのと同根であり、いずれボタンが弾けとぶと知っているからと言ってボタンを付けない理由にはならないこと、またはボタンが弾け飛ぶからといって、彼女が谷垣に餌付けするのをやめはしないことと共通する。そもそもにおいて自分の死期を悟っている、ある種の諦念を持つインカラマッの行動は、途中から愛に近しいものを手にいれるにつれ、淡い未来への希望と言語化されない献身を併せ持つものになりつつあった。未来への希望と言語化されない献身……そういったものの為に嘘をつくことすら厭わない女たちを総括して、二瓶は『女は恐ろしい』と称し、自分たちの行動原理では理解不能なものとして警戒していたのだった。二瓶の持つ『男の論理』は、明白な見返りを望むものだったからだ。谷垣もその例に洩れず、インカラマッは怪しい女だからといって救わずにいようとすらしたし、彼女と打ち解ける様になった後も、その『女の論理』の如何わしさを感じ取って、彼女と寝る際には、やましさから『男の論理』の権化である二瓶の銃を隠し、彼女と寝た後には、その求愛は彼女を守らせるための行動ーーすなわち明白な見返りを求めた打算ーーだと考えすらしたのだ。もちろん、彼女自身のかつての行いによって、それを谷垣に見えづらくして、当たりすぎる占いが谷垣の心を遠ざけているのも皮肉であるし、その当たりすぎる占いが全て占いではなかったことは皮肉であった。妹を亡くしていること、アシㇼパの近くに裏切り者がいること、東の方角が吉と出ていることは、すべてインカラマッが既に知っていたことであり(探しているのはお父さんだという占いも同等)、キロランケの馬が勝つかもしれない可能性や、三船千鶴子の場所を言い当てるだけの能力を持ちながら、占い師としての力を使わず内通者として動いたことで、彼女自身が彼女を『誑かす狐』に貶めてしまっていた。彼女が溺れる話の表題が『インカラマッ 見る女』なのは、そんな彼女の人間性の回復を示唆しており、それは彼女自身が占いから逃れて、弾け飛ぶボタンの行き先ような、予測不可能性に身を委ねることであった。
「最悪の場合、こうなるかもしれないからやらないでおこう」だとか、「相手がいずれ自分にそうしてくれるはずだから、今こうしよう」という報酬と見返りの予測に基づく行動とその否定は、ゴールデンカムイを読む上で極めて重要な要素だと考える。
予測に基づく行動の抑制を行わない登場人物たちの決定は、残念ながら愛のみではなく、殺しと暴力も含まれる。即断性という言葉で言い表すこともできるかもしれない。私はこれをよく『反射的』という言葉を用いて説明している。私に言わせれば、極めて幼稚な、原始的な論理であり、月島が鶴見を助けたのもこれに分類される。それで鶴見が満足をしたのは、それはそれで鶴見の孤独を浮き上がらせる。反射とは、結局のところ「そうするしかなかったんだ」という男たちの言い訳に使われるものでもであり、杉元が初めて尾形に会った時に川に突き落とした時の口ぶりと100話の口ぶりなどは、まさにその代表例である。杉元という人物の中では、そのような反射的な即断性と、殺したものの顔をずっと覚えているという保持性の二つの時間軸が交差しており、その内的葛藤が我々を強く惹きつけている。そしてそこから、杉元が持つ時間軸は「地獄だと?それなら俺は特等席だ」「一度裏切った奴は何度でも裏切る」という回帰性、または因果応報性にまで波及するのだが、その思考の独特さは「俺は根に持つ性格じゃねぇが今のは傷ついたよ」という尾形の直線性と対をなす。尾形は直線的に生きていかなければ耐えきれない程の業を背負っている。それでも過去は尾形を引き止めに来る、杉元が梅ちゃんの一言を忘れられないのと同等に。
即断性/反射的の反語はなにも計画的/意図的なことだけではない。極めて重要な態度として、保留があり、現在この態度はインターネットが普及して、即時的な判断とその表出のわかりやすさが求められるようになったことで、価値が急速に失われつつあるが、明治期においても軍隊の中では持つことが叶わなかった態度であっただろう。保留を持つキャラクターの代表格こそ、白石由竹であることは言うに及ばないであろう。
保留を持ち得なかったものたちが代わりに抱くのが反発か服従であり、造反組は勿論のこと、気に入らない上官を半殺しにした杉元と、諦念に身を任せて問いすら捨てた月島を当てはめることができるであろう。
その即時性や保留や反発や服従を生み出すのが、自らを死神に例える鶴見であり、鶴見はまさに意志の人、意図の人、計画の人である。そして仲間に対して「相手がいずれ自分にそうしてくれるはずだから、今こうしよう」という見返りを期待して関係を構築する人である。これも、私が彼を苦手としていた理由の一つであった。しかし繰り返しになるが、鶴見の”選択”は、「即時性や保留や反発や服従」を生み出す。そして本編では、どちらかというと出だしから鶴見からの離反者ばかりが描かれ、人たらしの求心力を持つ魅力的な人物であるということを読み解くまでに、私はじっくりと長い期間をかけなければならなかった。「先を知りたくなる気持ち」「ページをめくる喜び」を強く求められる男性向けの週刊連載において、保留の態度を試されていたのは、読者の方であったのだ。
それでもなお私は、裏切られる鶴見、離反される鶴見というものを立ち返って見るにつれ、この男の立場の脆さというのを改めて重要な要素として捉えるようになったのだ。
それは「死神」とは遠く、自らの周りを賞賛者で固めた男の、ともすれば惨めとすら言える姿であった。そして私は遂に「死神を目指す弱い男」、鶴見を見出したのであった。
そこで大事なのは、鶴見が「死神」になろう���している、というただ一点であった。それはおそらく尾形が銃に固執するのと同等の、自己決定権のあくなき希求であった。
11巻で尾形は言った。「愛という言葉は神と同じくらい存在があやふやなものですが」。その11巻で鶴見は愛を見出していた。「あの夫婦は凶悪だったが…愛があった」。そして同じ巻で、鶴見はふたたび高らかに宣言したのだ、「私は貴様ら夫婦の死神だ」ーーと。
以上の文章は既に3週間以上前に書いたものだったのだが、本誌ではさらに「神からの見返りを求める弱い男」として関谷が登場した。この「弱い」という言葉は私の元ではなく、イワン・カラマーゾフが『カラマーゾフの兄弟』の一節『大審問官』にて述べた、大部分の信者を指す言葉である。さらに本誌では、私が谷垣とインカラマッの関係に見ていた「予測不可能性」を、ある意味逆手に取った様に、自分への逆説的幸運をもたらす人物として門倉が描かれ始めた。私は一読して彼は谷垣の類型であると感じ取ったが、それは即ち尾形の「かえし」である事も意味することを忘れてはならない。尾形はキロランケが神のおかげだと言った直後に、「俺のおかげだ」「全ての出来事には理由がある」と神の采配を否定するような男だからだ。
すべてのあやふやな存在に輪郭を持たせ、弾け飛ぶボタンを先にむしり取っておこうという「覚悟」。その覚悟の名前が「死神」。私にとっては、それが最もしっくりくる「死神」の捉え方であるような気がした。
覚悟については鶴見の口から15巻でこのように語られる。
覚悟を持った人間が私には必要だ 身の毛もよだつ汚れ仕事をやり遂げる覚悟だ 我々は阿鼻叫喚の地獄へ身を投じることになるであろう 信頼できるのはお前だけだ月島 私を疑っていたにも拘らず お前は命がけで守ってくれた
そう思うと尾形と月島の扱いの差にも、月島へのあの苦しい弁明も納得がいくような気がした。
6、月島への『言えなかった言葉』
話は最後まで聞け 月島おまえ… ロシア語だけで死刑が免れたとでも思ってるのか?
初読時にはこの物言いは癪に障った。そこまで自明のことだと思うのなら。そうやって父の悪名を利用して月島を助けたのなら。月島にそう言えばいいじゃないか、と思っていた。しかしそれは、結局の所「ゴールデンカムイ」の根底を為す、『言えなかった言葉』の一種であったのだ。9年間、鶴見は自分の工作を月島に明かすことが出来なかった。それは杉元が、いずれ梅子に再び見出してもらう未来を目指している期間(つまり本編)よりもっともっと長い時間であるような気がする。その事実だけがまずは大事で、それに対して色々な意味づけをする前に、私は鶴見が”言い淀んだ”事実に向き合わなければならなかった。私は鯉登でも宇佐美でもないのだから、鶴見を信望する必要などなかったのだった。裏切りたくなるほど痛烈に、その存在を意識すればいいだけであった。
そして、理由はどうであれ『言えなかった言葉』を9年間抱えていた鶴見には、やはり弱さという単語が似合った。もし、もし本当に、月島の父親の家の地下から掘り出されたのが白骨であったのなら、10日前に行方不明になったいご草ちゃんが月島が逮捕されてすぐに掘り出されたのだから、白骨化するのには時間がかかりすぎるので、ジョン・ハンターよろしく骨格標本を作るような細工でもしない限り、髪やら服やらで誰だかすぐに分かってしまう。だから、きっと鶴見の工作は説得力のある良く出来たものであったのだが、それですら、月島に言えなかった、という事実の確認。
月島をどうしても手元に置いておきたかったのだろう。「告解を受けるもの」であった鶴見が月島の前では弁明をする男に成り下がる。それでもそこで「スティグマ」が2人を繋ぎ止める。鶴見は言った。「美と力は一体なのです」。そして彼の言葉にある”美”の定義は彼の顔の傷をも厭わないものであった(二階堂が本当にヒグマを美しいと言ったかどうかは大きな疑義が残るが)。この点に関しては、私はずっと鶴見の考え方に感心させられていたものだった。自らを美しいと定義してしまえば、もはや何も恐れるものはない。
ますます男前になったと思いませんか?
これは鶴見が自らの容姿に(杉元のように)無頓着であるとか、または本当にますます男前になったと考えている訳ではない、と考える。15巻で大幅に加筆された鶴見のヘッドプロテクター装着シーン。
どうだ 似合うか?
鶴。
杉元の言を借りよう。
和人の昔話にも「鶴女房」って話があってね 女に変身して人間に恩返しするんだけど 鶴の姿を見られたとたんに逃げていくんだ
鶴の頭部を模したヘッドプロテクターは、おそらく杉元が被り続ける軍帽と同種のものである。とはいえ杉元は軍帽をなぜか捨てられない男として描かれているのに対し、鶴見はむしろ「覚悟」の顕在化としてヘッドプロテクターを装着している。そしてその内部には、自ら御することすらできない暴力への衝動があり、その暴力を行使する時に、そのヘッドプロテクターからあたかも精液/涙のように変な汁が”漏れ出る”。編集の煽りによるとこれは「悪魔」の「仮面」である。たかだか煽りの一文を根拠に、悪魔かどうかを議論するのはかなり難しいが、それでもやっぱりヘッドプロテクターが「仮面」であるというのは、意を得た一文と言って良いのではないだろうか。それは不思議にも姿を隠す鶴の昔話に符合する。
正直に言おう!鶴見が悪魔だったらどれだけ解読が楽だった事か!原典が山ほどある。しかも悪魔は二面性を持つ。ファウスト 第一部「書斎」でメフィストフェレスはこのように話す。
Ein Teil von jener Kraft, 私はあの力の一部、すなわち
Die stets das Böse will und stets das Gute schafft. 常に悪を望み、常に善をなすもの。
Ich bin der Geist, der stets verneint! 私は常に否定し続ける精霊。
Und das mit Recht; denn alles was entsteht, それも一理ある、
Ist wert dass es zugrunde geht; すべてのものはいずれ滅びる。
Drum besser wär’s dass nichts entstünde. であれば最初から生まれでない方が良かったのに。
そしてイワンの夢の中で、スメルジャコフは「メフィストフェレスはファウストの前に現れたとき自分についてこう断じているんです。自分は悪を望んでいるのに、やっていることは善ばかりだって。」と、ファウストに言及するのであった(第四部第十一編九、悪魔。イワンの悪魔)。
このファウストの素敵な一節にはいずれ触れるとして、鶴見は悪魔を自称はしないことを念頭に先を急ごう。
この情報将校を語る上で、最も大事な事象は彼が自身を「死神」と定義することだと私は考えている。そんな中で、数々の日本的ーキリスト教的装飾に彩られ、たとえば「スティグマ」というキリスト教的文脈で鶴見に聖痕/烙印という聖別を与えることを全く厭わない私からも、「死神」がキリスト教的であるかどうかには首をひねってしまう。よしんばキリスト教のものを作者が意図していたとして、「死神」という訳語を当てるのは、デウスに大日という訳語を当てたザビエルの如き、弊害の多いものであるように思える。もしかしたら鶴見はpaleな馬に乗った男であり、隣に連れるハデスが月島か何かであり、第一~第三の騎士が鯉登、宇佐美、二階堂のいずれかの人物であるのかもしれないが…それにしても示唆する表現が少なすぎるのだった。このことは私を悩ませた。というのも鶴見をキリスト教的に読み解くという行為は、私にとって禁忌だからこそある程度の魅力を感じさせるものだったからである。ましてや鶴見を「弱い神」と位置付けるならなおのことであった。日本におけるキリスト教的神は、決して強者たりえない。強者だと感じていたらこの程度の信者数には収まっていない。そもそもゴールデンカムイには何となくキリスト教を思わせるような描写が散りばめられており、それでもいかにそれが合致していてもその文脈で語る必要はないのではないかと思われる事象も多々ありつつ(たとえばアシㇼパによる病者の塗油をサクラメントとして読み解く必要はないと感じるなど)、その禁じられた評論とやらを、試しにやってみるとこうなる。
そもそもにおいてまず、キリスト教に触れること自体に禁忌感がある、というのは既に記した通りだ。「スティグマ」「マリア」一つに取っても、私にとっては言及する前に、日本的キリスト教観について長大な考えを巡らせることがそもそも不可欠であった。キリスト教自体は現地の土俗宗教を取り込んで来たが、こと日本においてはそれすら叶わず、日本的キリスト教観というのは、おおざっぱに言えば日本の多神教感との習合ということが出来るかもしれないが、むしろ、日本の側がキリスト教の本質を捉えることなくキリスト教を取り込んでいく、という逆転現象の方が著しいほどだ。
評論家における教義の解釈のズレは、ともすれば不勉強や読み違えとたがわない為、私も慎重にならざるを得ない。しかし創作者における教義や解釈のズレは、等しく芸術となり得る力を持っているのであって、私はそれを読み解いて良いのかどうなのかずっと逡巡していたのだった。日本に於いてキリストを描くことの可能と不可能は、作家自身がキリスト者であった遠藤周作が身をもって体現していた。遠藤の描く神は一部で絶賛を受け、2016年にマーティン・スコセッシが映画化したことも記憶に新しいが、一方でカトリック協会の一部からは明白な拒絶を受けた。そして彼の描く神は、誰かを救う力を持つような強い神ではなく、弱い誰かに寄り添うような神であった。
鶴見は「愛という言葉は神と同じくらい存在があやふや」であるものに、覚悟を持って形を付けていった。それは日本人に許された特権であるかもしれない。ゴールデンカムイの作品世界の中で「神」「運命」「役目」が目に見えぬ大きな力としてキャラクターを飲み込む中(そしてそれが本誌に置いてリアルタイムでますます力を持とうとし、ともすれば谷垣のボタンすらそれに組み込まれてしまうのではないかという恐怖に怯えながら)、鶴見はひたすらに自律できる人生を求めている。運命を意のままに操ることへの飽くなき渇望。その裏返しとして彼は大嘘つきとなった。
そんな大嘘つきの鶴見ですら、嘘すらつけなかった事実が月島をあの手この手で自らの手元に置いておこうとした事実であった。9年間も彼はその努力をひた隠しにしようとした。それは大嘘つきの死神に存在した「俺は不死身の杉元だ」と同義の『言えなかった言葉』であった。奇しくも遠藤周作は、まさにこの国での神との対話の困難さについての一片の物語を、まさしくこのように著したのである――『沈黙』と。
対話の不可能さには逆説的な神性がある。
それはアイヌのカムイにおいても同じである。だからこそ送られるカムイに現世の様子を伝えてもらおうとし、それでもバッタに襲われた時にキラウシは天に拳を振りかざして怒ったのだ。しかしカムイとキリスト教的神の間には決定的な違いがある。キリスト教的神は全てを統べているのだ。そして「知って」いる筈なのだった。長年このことは日本の作家を悩ませていた。遠藤の『沈黙』においても、主人公は繰り返し、聖書におけるユダの記載、そして「あの人」がなぜユダをそのように取り扱ったのかを問うている。
だが、この言葉(引用者注:「去れ、行きて汝のなすことを���せ」)こそ昔から聖書を読むたびに彼の心に納得できぬのものとしてひっかかっていた。この言葉だけではなくあのひとの人生におけるユダの役割というものが、彼には本当にところよくわからなかった。なぜあの人は自分をやがては裏切る男を弟子のうちに加えられていたのだろう。ユダの本意を知り尽くしていて、どうして長い間知らぬ顔をされていたのか。それではユダはあの人の十字架のための操り人形のようなものではないか。
それに……それに、もしあの人が愛そのものならば、何故、ユダを最後は突き放されたのだろう。ユダが血の畠で首をくくり、永遠に闇に沈んでいくままに棄てて置かれたのか。(新潮文庫 遠藤周作『沈黙』p.256)
当時若干25歳の萩尾望都が抱いたのも全く同じ疑問であった。編集から1話目にて打切りを宣告されるも、作者自ら継続を懇願した結果、その後少女漫画の祈念碑的作品として今尚語り継がれる『トーマの心臓』において、萩尾は以下のようなシーンをクライマックスに持ってくる。
ーーぼくはずいぶん長いあいだいつも不思議に思っていたーー
何故あのとき キリストはユダのうらぎりを知っていたのに彼をいかせたのかーー
“いっておまえのおまえのすべきことをせよ”
自らを十字架に近づけるようなことを
なぜユダを行かせたのか それでもキリストがユダを愛していたのか
その後も「知ってしまうこと」は萩尾望都の作品の中で通底するテーマとして描かれ続け、時にそれはキリスト教的なものとして発露した。『トーマの心臓』の続編『訪問者』はもちろんのこと、『百億の昼と千億の夜』ではまさに遠藤が指摘した通りの役回りをキリストとユダが演じ、そして敢えてキリスト教的な赦しを地上に堕とした作品として、『残酷な神が支配する』を執筆することとなる。
私は日本に生まれた非キリスト者であるからこそ、むしろ不遜に、無遠慮に、宗教的な何かについて切り込んでいけるのではないかと常々感じていた(例えば私にとっては聖典とされる教義の中でも聖書に記載がないのではないかと思う箇所がままある)。そしてその鏡写しのように、概して宗教が封じ込めるものは懐疑と疑念と疑義と疑問ではないか、と考えてきたのだった。
神とは何か、愛とは何か。
そういった問いを挟まないために自らが神になることを決めた男。
それはおそらく弱さを自認した上での自らへの鼓舞であった。
はたして私のような不信の徒が、どのような表象にまで「神」を見て良いのか、いつも憚られると同時、そしてその弱い神をまさに、ドストエフスキーは『白痴(Идиот-Idiot)』として現代化を試みたのではなかったか、という思いがある。『白痴』という和訳は今からするとやや大袈裟なきらいもあるが、それでもやはり、罪なく美しい人間というのは、当時のロシア社会において『Идиот』としてしか発露し得ないというドストエフスキーの悲痛でやや滑稽な指摘は、裏を返せば知恵の実を食べた狡猾な『人間』であるためには、罪を犯し汚れる覚悟をしなくてはならないということであり、それをナスターシャ・フィリッポブナとロゴージンというキャラクターに体現させていた。このような本作を、黒澤明は、日本的なキリスト映画の『白痴』として図像化したのである。このように日本において不思議と繰り返される弱い一神教の神としてのキリストという存在は、ますます持って私の鶴見観を固めていく。
罪を犯し汚れる覚悟は、鶴見によっては以下のとおり示されているものかもしれない。
殺し合うシャチ… その死骸を喰う気色の悪い生き物でいたほうが こちらの痛手は少なくて済むのだが… 今夜は我々がシャチとなって狩りにいく
一方でキリストを『Идиот』と呼ぶことすら厭わないその姿勢は、私にとっては極めてロシア的なものである。信仰において美しく整っていることは最重要課題ではない。そのような本質性がロシアでは”イコン”に結実している。家族が毎日集まって祈る家の片隅のイコンコーナーの壁に掛けられた、決して高い装飾性や芸術性を誇るわけではなく、木片に描かれたサインすらない御姿の偶像。しかしそれこそが最も原始的な「信仰」のあり方なのではないか。ゴテゴテとした教会の装飾でも着飾った司教の権威でもなく、余分なものが根こそぎ取り払われて、日々の礼拝と口づけの対象となる木のキャンバス。真に信仰するものへの媒体としてではあるが、特別な存在感と重みを持つ象徴的なイコンという存在は、英語では「アイコン」と読み下されるものであり、文脈を発展させながらポップカルチャーにおいてもその役割を大きくしていったことは周知の通りだ。
7、親殺しの示唆と代行 ー 尾形の場合
翻って尾形の新平の親殺しはどうか。
父殺しってのは巣立ちの通過儀礼だぜ…お前みたいに根性のないやつが一番ムカつくんだ
鶴見も尾形も親殺しの事を「巣立」ち、という同じ形容を使うという事実。きっと何度も語られてきたことだろうけど、改めて15巻にて新たな父殺しが描かれてたことで、その関連性に驚く。父親の妾を寝取りながら、自らが手を汚す事もなく、両親が絶命した事で自由を得る新平のような人物は、私が『因果応報のない世界』として称するゴールデンカムイの特徴である。あるいは『役目』重視の世界とでも言おうか。そこで『役目』を果たしたのは意外にも尾形と彼の「ムカつき」であった。ただし尾形は、他人を結果的に助けてもその事を認識されない人物であるので、この『役目』もまた誰にも認識されることなく消えていく。
ホラ 撃ちなさい 君が母君を撃つんだ 決めるんだ 江渡貝君の意思で… 巣立たなきゃいけない 巣が歪んでいるから君は歪んで大きくなった
江渡貝の母は既に死亡していたが、江渡貝には支配的な母の声が聞こえ続けており、その声は鶴見に与することに反対し続けていた。母は江渡貝を去勢していたことすらわかっている。そんな母を殺せと示唆する鶴見。何より面白いのは「決めるんだ 江渡貝君の意志で…」という鶴見らしくない言い回しである。しかし結果として齎される“対象の操作””偽刺青人皮の入手”という点では功を奏しているので、単に相手によって取る手法を変えていて、それが本人にとってプラスに働くこともあれば、そうでないこともあるだけかもしれない。
ここで関谷のような問いを死神たる鶴見に投げかけるとこうなるーー鶴見は江渡貝から得る『見返り』がなくても江渡貝を助けただろうか?
これは関谷への以下の問いはこのように繋がるーー弱く清い娘を殺し、殺人鬼たる関谷を生かす神だったとして、関谷は神を信じ続けただろうか?
善き行いをした者に幸運しか降りかからないのであれば、なぜこの世に不遇は、不条理は、戦争はあるのであろうか。
これに対して「すべての出来事には理由がある」とする尾形が、自分の置かれた環境と新平の環境をダブらせた上で、親を殺す事が出来ず(巣立つ事が出来ず)大口を叩くのみの新平に対する「ムカつき」であることは明らかでありながらも、そこで結局新平が「救われた」事の偶発性、蓋然性、見返りのなさは見逃してはならないであろう。
同時に、墓泥棒を捕まえるのは自分の仕事ではない、と語る鶴見が、なぜ遺品の回収をしていたか(出来たか)、そして「傷が付いていた」という詳細、のっぺらぼうがアイヌだということまで尾形に情報共有していたという二人の結びつきを考えるのも実に面白い。アイヌを殺したのは誰なのか? そこにいたと分かっているのはもはや鶴見だけなのである。
兎にも角にも、鶴見は、むしろその「不遇、不条理、戦争」の側に立つ事で、幸福を齎そうとする者なのである。
それは奇しくも、イワン・カラマーゾフが大審問官で言わせた「われわれはおまえ(キリスト)とではなく、あれ(傍点、悪魔)とともにいるのだ。これがわれわれの秘密だ!」のセリフと合致するのであった。
8、デウス・エクス・マキナの否定
と、ここまで書き上げた中で、本誌でキリスト教の神を試すキャラクター関谷が出てきた事で、私は論考を一旦止め、その後176話が『それぞれの神』というタイトルで柔らかく一信教を否定する日本的描写にひどく満足し、自らの「弱い神」「死神」の論考を少しだけ補強のために書き加え、大筋を変える事がなかったことに安堵した。
既に触れたファウストでの悪魔の発言、「すべてのものはいずれ滅びる であれば最初から生まれなければよかったのに」は、自らの死に対して諦念を、そしてウイルクとの再会に疑念を抱いていたインカラマッを連想させる。インカラマッ、そして関谷がこだわった『運命』は、やはり緩やかに谷垣によって、そして土方・門倉・チヨタロウによって否定される(このあたりはまさにドストエフスキー論的に言うポリフォニーというやつだ)。
関谷の持つ疑問は「ヨブ記」に置いて象徴されている。ヨブは悪魔によって子供を殺されるが、信仰を捨てず、最終的に富・子供をもう一度手にいれる。『ファウスト』では、やはり悪魔がファウストを試すが、最後に女性を通じて神がファウストを助ける。『カラマーゾフの兄弟』では、神を疑ったイワンは発狂・昏睡に陥る。つまりヨブ記を元にした作品群では、一神教の神は勝利している(『カラマーゾフの兄弟』のドミートリーのストーリーラインは除く)。これは演劇において「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれる手法であり、最後に神が唐突に出てきて帳尻を合わせていく手法の事である。
関谷は自らの死にそれを見た。自らの悪行に等しい罰、裁きが下され、意志の強い土方が奇跡を起こしたと考えることで神の実在を感じたのであった。もっとも、我々読者にとっては、関谷への裁きは遅すぎるし、それが娘の死の何の説明にもならないため、関谷がどう捉えようと我々には神の存在が十分に確認できた「試練」ではなかった、と指摘しなければならないだろう。ただ、「デウス・エクス・マキナ」はむしろ因果応報を覆す超常的な描写であり、関谷が見た「意志の強い人間の運命」や「奇跡」、「裁き」という物差しすら飛び越えるものであったので、皮肉なことに、かえって関谷を包む状況とは一致を見せるとすら言えるのであるが……。おおよそにおいて良作とは、物語も人物も「あべこべ」で「矛盾」と「パラドックス」を抱えるものであるため、関谷とヨブ記についてまとめた記載をするには、稿を改めた方が良いと思われる。
それでも関谷についての序章を、本稿の終章に持ってきたかったのは、まさに、新平への運命を急に出てきて変えていく尾形が、あくまで人として、それも銃の腕を除くととてつもなく弱く、惨めな人間として現れ、新平の親の殺人によって新平を救ったという、いわば「デウス・エクス・マキナ」の”変形という名の否定”ではないか、と指摘したかったからである。
時に死神でなくとも、人の子も人を救う。その一端が、尾形の「ムカつき」であったこと、そしてそれが本誌の白石や1牛山に引き継がれていくことを指摘して、この文の結論とする。
そこに「見返り」はない。尾形は新平を助けようとしたわけではないし、白石はアシㇼパを助けても依頼主の杉元が生きているかどうかすら知らないし、チヨタロウは牛山を失って自身に新たな力を得たわけではない。
だからこそ、「見返り」を問題にしてはならないーー外れてしまうとしても、ボタンを縫い付ける必要はあるのだから。
そしてインカラマッはきっと、情を持たず自分を守ってくれないとしても、谷垣に愛を伝えなくてはならなかったのではなかったのかと思うのだ。
読んでくださってありがとうございました。
過去の文をまとめたモーメント。
マシュマロ。なぜ書いているってマシュマロで読んでるよって次も書いてって言われるから書いているのであって、読まれてない文も望まれていない文も書かないですマシュマロくれ。と言って前回こなかったので人知れず本当に筆を絶ったのであった。そのことを誰にも指摘されなかったので、やっぱそんなもんなんだなって思ってる。
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hironoriyamazaki · 2 years
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カメラやレンズなど機材のサブスク。 音楽のサブスク。 さて、演者の(タレント・モデル・俳優)が求めるサブスクは? プロモーションツールの更新? レッスンで能力更新? 情報収集? 自分に合ったワークショップを企画実施? 活動カウンセリング(アドバイス)? 自分企画の映像作品を制作? 俳優組合じゃないけど、オンラインでもオフラインでも事務所の垣根を越えて向上出来ないかな〜? そうして、自分の所属事務所に沢山お金を入れられる(稼がせる)プレイヤーになれれば良いのになぁと。 例えば、月980円支払うだけで、毎月プロフィール写真撮影、自己PR動画撮影、オンラインレッスン、対面レッスンが受けられて、企画して映画監督や演出家を読んでのワークショップ、そして自主制作映画の作成。 そのサブスクには演者を応援する人達(視聴者)も参加出来て、レッスンや撮影の模様を見れて、推し活が出来る。 監督・技術スタッフ・脚本家・作曲家なども参加出来て、色んな制作活動が出来る。 小さなコミュニティで成長し、どんどん作品を量産。 その実績で全員のクオリティが成長し、地方芸能界のレベルが上がる。注目度を上げる事で中央のキャスティングから声が掛かるようになる。結果全員のプラスになる。 そんなシステム作れないかな〜🤔🤔 #北海道で一番撮影現場に居て欲しい男 #芸能3の時代を誰よりも早く望んだ男 #演者の効果的なサブスクを考える男 https://www.instagram.com/p/ChOmoylJoSz/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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satosnj · 6 years
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秋篠宮さまの53歳の誕生日にあたり、今月22日にご夫妻で臨まれた記者会見は次の通り。  (質問1)殿下にお伺いします。殿下は来年5月の代替わりに伴い、皇位継承順位第1位の皇嗣となられます。新たなお立場への抱負をお聞かせください。公務の在り方や分担について新天皇となられる皇太子さまとどのような話し合いをされ、殿下がどのようにお考えになられているのか、あわせてお聞かせください。  秋篠宮さま 最初の抱負ということについてですけれども、私は今まであまり抱負ということは、語ることは、口に出して言うことはありません。ただ、何かの節目というよりも、折々にその抱負のようなものを考えることというのはあります。これは、抱負になるのかどうかは分かりませんけれども、これからも様々な公的な仕事をする機会があります。時として、例えば毎年のように行われているものなどについては、どうしても、前年度とか、その前の機会と同じようにすればいいと思いがちです。これは私自身もそうなんですけれども、やはり、それら一つ一つを、その都度その都度考えながら、自分の仕事、若しくは務めを、進めていくようにしたいと思っています。あと、公務そのものについては、これは、例えば、天皇が海外、外国訪問中とかには臨時代行ということをするわけですね。私は今までそれをしたことがありません。今の皇太子殿下は、昭和時代に1度その経験があるわけです。私はしたことがありませんけれども。今後はそういう機会は、必ず出てまいります。一方、公的な活動について、来年の5月以降、今まで皇太子殿下が行ってきたものというのが、今度は天皇になられると、それを併せてするということはできなくなります。一方、これは昨年のこの場でもお話をしましたが、私も自分で行っていることがあります。総裁とか名誉総裁をしているものもあります。それらをそっくり誰かに今度は譲る、引き渡すということ、これも、それを受ける先はありません。そのようなことから、今、宮内庁として考えていることは、一旦全て皇太子殿下のお仕事を宮内庁の方で引き取って、それを整理をして、それで次に私がどのものをその後行っていくか、というのを検討しているところです。おそらくそれはそう遠くないうちに、発表されるのではないかと思っています。また、在り方については、公的な活動については、今お話ししたようなことについての了解を皇太子殿下と取った、ということです。在り方というものについては、恐らく、今後もっといろいろ話をしていかなければいけないんでしょうけれども、分担というか、今の皇太子殿下と私のものというのは、ある程度こう今お話ししたように分かれるわけですが、例えば宮中で行われる行事等については、それは平成の時代にも、行い方が変わったり、今の両陛下が変えられたものもあるわけです。そういうものについては随時話し合いを、既にしているものもありますが、(今後も)していく必要があろうかと考えています。  (質問2)殿下にお伺いします。天皇陛下の退位まで5か月となりました。この30年を振り返り、平成とはどのような時代であったと考え、象徴としての務めを果たしてこられた天皇陛下と支えてこられた皇后さまには、どのような思いを抱かれているのでしょうか。  秋篠宮さま 平成も30年、かなり長い期間になります。それをこう振り返って総括するというのは、なかなか私にはできません。例えば平成の初めの頃、私も日本にいなかった時期もありますし、例えばそういう時に、ニュースでベルリンの壁の崩壊であったりとか、そういうものを見て、驚いたことはあるわけですが、平成ということですので、日本のことになろうかと思います。そうすると、いくつか思い浮かびますけれど、例えば、バブルが崩壊して、経済の低迷といいますか、失われた10年とか、その後も含めて20年とか言われますけれども、ちょうどそのバブルの頃、それからその後でもって、人々の生活のパターンというのが変わったなというのは、私なりに何となく感じております。また、これは大変残念なことではありますけれども、自然災害が非常に多かった。震災もありました。そしてまた近年は、豪雨であったり豪雪もあります、台風などでも大きな被害が出ています。そういう自然災害が、非常に多い時代だったなという印象があります。あとこれは、恐らく1992年のリオデジャネイロのいわゆる「地球サミット」後になるのではないかなと思いますが、企業であるとか、もちろん自治体もそうですね、それから個人が、非常に環境というものに関心を持つようになり、それぞれが、環境に対してどういうことができるかというのを、真剣に考えるようになった時代だったのではないかと思います。そして、いろいろなITの発達、これは、それこそ私などは、昭和時代はワードプロセッサですね、昭和の終わりぐらいですよね、で文章を作っていた。それがいつの間にか、もういわゆるパーソナルコンピュータが普及する、そしてさらに、スマートフォンだいろいろと出てきました。以前では考えられないぐらい、情報が入ってくるようになり、それからまた、海外と連絡する際も、極めて迅速に、それが行えるようになり、また例えば、海外の事情なども、容易に知ることができるようになる。ある意味では、国の国境がボーダレスの時代になったなという印象があります。私自身はまだ、追い付いていかないところが少しありますけれども、そういう時代だったなと思います。そして、もう一つ挙げるとするならば、日本人が学術や芸術、それからスポーツなど様々な分野で目覚ましい活躍をしている時代かと思います。  その次の両陛下のことについてですが、天皇陛下は即位以来、象徴とはどのようにあるべきかという、その象徴としての在り方について、常に模索し考えてこられ、そして、一昨年の8月に、今のお気持ちというものを表明されましたが、その中に全身全霊という言葉がありました。まさしく、その全身全霊でお務めを果たしてこられたと、私は思います。そして皇后陛下は、その陛下のお務め、それから立場を重んじ、更に宮中に伝わる伝統を守り継承してゆくことに心を砕かれながら、ご結婚以来、非常に長い期間、60年近くにわたって陛下を支えてこられました。これはなかなかできることではないと私は思い、お二方に深く敬意を表するところです。そして、これは少し質問の趣旨から外れると思いますけれども、息子の立場として言わせていただければ、私は、二十何年、一緒に過ごしていましたからですけれども、常に笑いのある、そういう温かい家庭を築いてくださいました。そのことに感謝したいと思います。  (質問3)両殿下にお伺いします。眞子さまと小室圭さんとのご結婚に関する行事が2年延期され、小室さんはこの夏から3年の予定でアメリカに留学しました。小室家を巡るさまざまな報道もありますが、小室さんからどのように聞き、どう受け止めていらっしゃいますか。眞子さまの最近のご様子とともに、お二人の結婚についてのお考えや今後の見通しをお聞かせください。  秋篠宮さま 小室さんに関わること、これが毎週のように週刊誌等で報道されていることは、私も全てをフォローしているわけではありませんが、承知はしております。(記者に質問を確認されて)小室さんからの連絡ですか、どうでしょう。2、3か月に1度くらいでしょうか、時々もらうことがあります。これは、娘と小室さんのことではありますけれども、私は、今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。まだ、婚約前ですので、人の家のことについて私が何か言うのははばかられますけれども、やはりその今お話ししたような、それ相応の対応というのは大事ですし、それから、これは、二人にも私は伝えましたが、やはり、今いろんなところで話題になっていること、これについてはきちんと整理をして問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません。そしてそれとともに、やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません。私が今お話しできるのはそれぐらいのことになります。娘の、長女の様子についてですが、(妃殿下をご覧になって)どうでしょうか。  紀子さま (殿下を振り向かれて)私は後でお話ししても。今でよろしいでしょうか(殿下に確かめられる)。  記者 眞子さまのご様子についても、ぜひ殿下から。  秋篠宮さま 私は、最近はそれほど、娘と話す機会がないので、よく分かりませんけれども、公の依頼されている仕事、それは極めて真面目に取り組み、一所懸命行っていると思います。また平日は、博物館の方で仕事をしつつ、自分の関心、研究テーマを深めていっているのだろうと思っております。  記者 質問の中でございました、様々な報道に関して、小室さんからどのように聞いていらっしゃるかということについてはいかがでしょうか。  秋篠宮さま 小室さんから、報道について、その報道についてうんぬんという、それ自体について、私は聞いておりません。もちろん、ただその中に、今までにあった中で、これは事実とは違うことだ、ということについて説明があったということはあります。ただそれについて、じゃあ何か行動を今するのかどうか、その様子については、連絡からうかがうことは、知ることは私はできておりません。  記者 同じ質問になりますけれども、妃殿下いかがでしょうか。  紀子さま 今、宮様から質問に対して具体的にお話をされているところもございますので、もしできましたら私は母親としてどのように受け止めたか、また、娘の様子、そして、どのように感じているかについてお話をしたいと思いますが、よろしいでしょうか(記者にお尋ねになり、確認される)。  紀子さま 昨年の夏から、様々なことがありました。そして折々に、私たちは話し合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした。  しかしこのような中でも、長女は与えられた仕事を懸命に果たしてきました。今年の7月には、公的な訪問、ブラジルへ行きました。それは、日本人のブラジル移住110周年の行事に出席するためでした。(殿下を振り向かれて)私たち自身も、以前にブラジルへ仕事で行きましたが、その時よりも長い距離を移動し、大変な日程であったと思いますが、日本人の移住地でもある所も含めて14都市を回り、多くの人々と交流を深められました。それからも、都内や地方での幾つもの行事に出席し、それを一つ一つ心を込めて大切に全力で務めてきたように私は思います。私は、本当によく頑張っているなと長女のことを思っております。  長女は、美術や音楽が好きなものですから、そして私も好きで、一緒に誘い合って展覧会や音楽会に出かけることがあります。小さい時から、このように一緒に芸術にふれたり、語り合ったりする時間を持ってきましたが、今以前にも増して、このように長女と過ごす時間をとても大切に感じています。  家族として非常に難しい状況の中にありますが、私は、長女の眞子がいとおしく、かけがえのない存在として感じられ、これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております。  記者 殿下から添えられることは、お言葉はございますか。  秋篠宮さま 今、妻が話しましたように、先ほどの私の抱負ではありませんけれども、本当に一つ一つ丁寧に仕事をしている印象は私もあります。  (質問4)両殿下にお伺いします。佳子さまの最近のご様子や大学卒業後のご活動、ご結婚についてどのようにお考えかをお聞かせください。皇位継承順位第2位となられる悠仁さまは今年広島を訪問するなど戦争の歴史と向き合う機会を多く持たれましたが、成長をどのように感じていらっしゃいますでしょうか。今後の成長に寄せる期待と中学校の進学先についてのお考えもあわせてお聞かせください。  秋篠宮さま 最初に次女のことですけれども、今大学の4年生になりまして、現在は卒業論文の作成に忙しくしているところのようです。私は細かいことは知りませんけれども、夜遅くまでそれについての作業をしている様子がうかがえます。それから……(妃殿下をご覧になる)。  紀子さま (殿下を振り向かれて、確認されて)ふり返りますと、次女の佳子は、今年の6月に英国から元気に帰国しました。約9か月だったと思います。英国の滞在生活では大学で幅広い分野の講義を受けたり、また休みのときには海外、英国も海外ですが、近くの行きたいと思っていた国、スペインやポルトガルへ友人と一緒に旅行したり、様々な経験をしました。それを通して、次女は自分の視野を広げたり、また、自分の考えを深めたりする貴重な機会となったと思います。  この数か月をふり返りますと、次女も幾つかの公的な行事に携わりました。9月には国際情報オリンピックの開会式、その後に手話パフォーマンス甲子園の行事に出席し、そして今月は中学生たちが自分たちの経験を語る少年の主張の発表を聴きました。大学を卒業してからは、宮中行事に出席することも多くなると思います。これからも、公的な仕事を心を込めて大切に果たしていけるように願っております。  秋篠宮さま 少しダブってしまいますけれども、大学卒業後はですね、次女にもいろいろな公的な仕事の依頼が来ることが予想されます。長女がそうしているように、次女にも一つ一つ大切に思いながらそれらに取り組んでいってほしいと思います。もう一つ、これは既にそういうことがあるのかもしれませんし、私は知りませんけれども。大学卒業後に大学院への進学の希望を持っているかどうかも私は存じませんけれども、公的私的は別にしてですね、何かこう、ライフワークになるようなもの、それを持ってもらいたいなと思っています。結婚についてですが、親の勝手な希望としては、それほど遅くなくしてくれたらいいとは思いますが、こればかりは、やはり御縁の関係もありますので、別に私からせかしたりすることもしません。いずれ本人から何か言ってくるかもしれません。そのような状況です。  紀子さま 結婚についてですが、これから先、もし次女がそのような話がありましたら、次女の考えやその先の将来のことについての考えを聞いて、私も必要なところ、大事だと思うことがあれば、お互いの話し合いの中で、気持ちや考えを伝えていきたいと思います。  秋篠宮さま (記者に質問を確認されて)その次は、長男のことでしたかね。長男の成長。  記者 広島を訪問されたり、戦争の歴史と向き合っていかれたりとか、いろいろありましたので。その成長をどのように感じていらっしゃるのかという点と今後の成長に寄せる期待と中学校の進学先についてお聞かせください。  秋篠宮さま (妃殿下をご覧になって、悠仁親王殿下のことをお尋ねになって)今年、学校であれですか。戦争のことについて。  紀子さま (殿下を振り向かれて)夏休みの社会の宿題で、歴史について調べたときだと思います。  秋篠宮さま それで、今まで長男は沖縄、長崎、小笠原に行っていますけれども、広島には今まで行ったことがなかったんですね。そういう何かまとめるに当たって、本人自身がぜひ広島に行きたいという希望を持って、それで、家内と一緒に行ったわけですね。そのように、かなり自主的に動くということをするようになってきたと思いますし、自分の意見もはっきり言うようになったなという印象は私にもあります。一方、自分の主張だけをどんどんするのではなくて、人の話にもきちんと耳を傾けるようになってきたなと思います。その延長線上にあるのかもしれませんが、人のことを思いやる気持ちというのは、以前よりも増してきたなと思います。私が非常におおざっぱではありますけれども、感じる成長というのはそのようなところですね(妃殿下をご覧になって)。  紀子さま (記者に質問を確認されて)成長についてでしょうか。  先ほど宮様がお話をされていましたように、学習に対しての取り組みがとても熱心だと感じています。小学校の6年生でも夏休みの宿題・課題が多く出され、それは7月に入ってからでしょうか、(長男は)この課題をどのように進めていこうかと、自分で考え、広島はいつか機会があったときに家��で訪れることを考えておりましたが、今年の夏ということは特に予定しておりませんでしたが、長男が、できれば(この夏に)広島を訪れて、資料館や関係者から話を聞いてみたいとのことだったので、参りました。他にも理科の課題も出まして、火山、地震、防災がテーマだったのですが、それに関わる幾つかの場所にも出かけました。自分の夏休みの過ごし方を、長男が自分で早めにいろいろと計画を立てて見通しを持って行動する、そのようなことができるようになったと、感じました。  成長というのかどうか分かりませんが、すてきだなと感じていること、以前よりも変わったこととして、学校で帰りの時間ですが、授業が終わった後の下校するまでの間の時間を使って、子どもたちと先生方がお互いのいいところに気づいて言葉にする、これは「いいとこ見つけ」というのでしょうか、をしています。そういうこともあるからでしょうか、家でも私たちのいいところに気づいて教えてくれたり、ちょっと困ったり、どうしようかなと考えているときには言葉をかけたり、助けたりしてくれることがあります。  秋篠宮さま (妃殿下をご覧になって)さっきの人を思いやるところともつながるかもしれないですね。  紀子さま (殿下にうなずかれて)大事なときに言葉にすること、思うことも大事ですが、言葉にして相手に伝えることの大切さを私たちが学んでいるような気もいたします。後もう一つお話をしますと、長男は学校の家庭科の授業でお弁当実習を始め……(とお考えになる)。  秋篠宮さま (妃殿下を向かれて、お尋ねになって)調理実習じゃない?  紀子さま (殿下を振り向かれて)調理実習かしら。(長男が)お弁当を友達と一緒に作る機会がありました。授業で学んだ料理や他にもいろいろな料理を作ってくれることが多くなりました。私たちも素直に、「とってもおいしい」、「これはどうやって作ったのかしら」と話しますと、長男は本当にうれしそうに、この食材とこの調味料を使って作ったんだよと……(そのときのことを思い起こされる)。  秋篠宮さま (妃殿下をご覧になって)あと自家製の野菜も。  紀子さま (殿下とうなずかれて)野菜作りしていますので、そうした野菜を取り入れたり。私たちがリクエストをすると、それにけなげに応えてくれます。  いくつかお話をしましたが、学習の面、生活の面で様々な成長が今年も感じられました。  秋篠宮さま あと、進学先については、今もう11月の末になりますので、そう遠くないうちに発表されることと思います。それこそ進学先はいい教育をしてくれるところだといいなと、親としては思っています。  紀子さま 進学先についての考えということですが、進学先については4年生、5年生頃からでしょうか、少しずつ話し合って、長男自身の考えや希望などを聞くことがありました。  学校でも進路について、様々に考える機会を設けてくださいました。例えば、5年生のときにはお茶の水女子大学付属小学校の卒業生である大学生が小学校を訪ねて、そして自分たちが進路に対してどういう考えを持ったか、進んだ中学校、高校、大学でどういう生活をしていたか、そのように語る時間がありまして、そのときに子どもたちは、卒業生、自分たちの先輩にいろいろな質問をして、それにお兄さん、お姉さんたちが丁寧に答えてくださいました。小学校のこのような時間以外にも、いろいろな中学校があって、特徴があって、カリキュラムや課外活動があることも知る機会がありました。  こうした中で、長男が自分の考えを深めることを大事にしてまいりました。中学校でどのようなことを学びたいか、どのような活動をしたいか、今、学校や家庭でどのように過ごしたいか、そのようなことを長男はいろいろと考え、その意見や希望を聞きつつ、話し合い、進学先について考えてきました。これからも長男の語る言葉に耳を傾けて、思いや気持ちを大事に受けとめられるよう、成長を見守っていきたいと思っています。  秋篠宮さま (記者に質問を確認されて)あとは期待?  記者 今後の成長への期待。  秋篠宮さま いろいろあると思いますし、なかなか期待というと本人にも重荷になることもあるので、どっちかというと、こうなってくれたらいいなと私が思っていることとして、その中の一つを挙げますと、どうしても何か物事を見るときに一面的に見がちなことがあると思います。やはり様々なことというのは、いろいろな視点を変えて見ると全然違うところというのが出てきます。私は長男には、何か物事を見るときに一面的ではなくて広い視野、多角的に見られるようになってほしいなという希望があります。  紀子さま 小学生から中学生へと、恐らく学習環境や生活環境が大きく変わるところ、また、心身面の成長でも変化が見られる時期でもあると思いますので、少しずつ新しい生活に慣れていけるよう、また、子どもの成長を支えていけるように努めたいと思っています。  (質問5)殿下にお伺いします。この1年を振り返り、印象に残る出来事とご感想をお聞かせください。  秋篠宮さま この1年もいろいろありました。まず先ほどと少し重なりますけれども、自然災害が非常に多い年でした。それは地震もありましたし、台風もありましたし、それから豪雨もあったわけですね。私自身はそれらの災害があった場所としては広島県に参りました。まず最初に驚いたといいますか、広島の空港を出て、それから行った場所が坂町になります。済生会病院ですけれども。高速に乗ったときにいろいろなところで土砂崩れ、大きい土砂崩れがあって、しかも道にも流されてきた木があって。こういう場所だということをですね、普段なにげなく広島の空港から街中に出るときに高速道路に乗っていますが、改めてその地形をそのときに認識しました。また、被害が大きかった小屋浦の方にも行きまして、そこで避難している人たちとも話をする機会がありました。やはり避難している人たちにとってもこれほどの大きい災害になるとは思ってもいなかったという声が、何人かの人からありました。確かに川の脇を歩いていると、その川の水量が上がって、しかも流木が流れてきたり、その他でもって大きい被害が出たわけですが、水の力というのがこれほどまでにすごいのかということを改めて私は認識しました。そして、今後どのようにして防災そして減災をしていくかというのを、今、日本中どこでもその可能性はあるわけですので、それを考えていかないといけないということを再度思いを新たにしました。  また、今年は日本人がハワイに移住して150年になります。私は今までハワイはホノルルの空港しか知りません。トランジットのため。ですから今回現地に行って、それから日系社会の人たちと話をし、その人たちが小さかった頃の話(を聞いたり)、それから(日系社会の人たちは)今8世までいるわけで、8世はまだ小さいお子さんでしょうけれども、いて、その人たちが日本について思っていることであったりとか、様々なことを聞く機会になるとともに、本当にホノルルの近辺だけですけれども、かなり音楽であったりとか、歌であったりとか、それから植物利用であったりとか、様々なことを私自身知ることができて大変良い機会だったと思います。いろいろその他ありますけれども、今年はノーベル生理学・医学賞、本庶佑さんの受賞が決まりました。最近は日本人で受賞する人も多くて、「今年も」ということになってくるんだと思いますが、もちろんそのいわゆる免疫チェックポイント阻害剤ですね、オプジーボ。まだまだおそらく課題はたくさんあると思いますけれども、今後の悪性新生物に対する一つの柱になっていくことが期待されるのではないかと思います。そして後は、先ほども日本人の活躍ということをお話ししましたが、若い世代の人が非常に活躍した年だったなと思います。少しだけ例を挙げれば将棋で藤井聡太さんもそうですし、15歳でしたかね。それから、オセロゲームも大幅に記録が更新されて11歳の福地啓介さんですか、が世界タイトルを取られたという、そしてテニスの大坂なおみさんが日本人としては初めてですかね、グランドスラムの全米のシングルス優勝、その他もろもろオリンピック・パラリンピックもありましたし、いろいろな分野で若い世代の人たちの活躍が目立ち、これはほんとに明るい話題だったと思います。  (関連質問1)殿下にお尋ねいたします。お代替わりに関する日程や規模について、いろいろ宮内庁の方でも発表があり、決まりつつありますが、先ほど殿下には皇嗣となられる公務の在り方についてのお考えをお聞きしましたが、即位の行事や儀式についてもお考えがあればお聞かせいただきたく思います。  秋篠宮さま 行事、そういう代替わりに伴う行事で、いわゆる国事行為で行われる行事、それから皇室の行事として行われるものがあります。国事行為で行われるものについて、私が何かを言うことができるかというと、なかなかそういうものではないと思います。そういうものではないんですね。一方、皇室の行事として行われるものについてはどうか。これは、幾つかのものがあるわけですけれども、それについては、ある程度、例えば私の考えというものもあっても良いのではないかなと思っています。  記者 具体的に。  秋篠宮さま 具体的にもし言うのであれば、例えば、即位の礼は、これは国事行為で行われるわけです、その一連のものは。ただ、大嘗祭については、これは皇室の行事として行われるものですし、ある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか、これは平成のときの大嘗祭のときにもそうするべきではないという立場だったわけですけれども、その頃はうんと若かったですし、多少意見を言ったぐらいですけれども。今回も結局、そのときを踏襲することになったわけですね。もうそれは決まっているわけです。ただ、私として、やはりこのすっきりしない感じというのは、今でも持っています。整理の仕方としては、一つの代で1度きりのものであり、大切な儀式ということから、もちろん国もそれについての関心があり、公的性格が強い、ゆえに国の国費で賄うということだと。平成のときの整理はそうだったわけですね。ただ、今回もそうなわけですけれども、宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています。今でも。ただ、それをするためには相当な費用が掛かりますけれども。大嘗祭自体は私は絶対にすべきものだと思います。ただ、そのできる範囲で、言ってみれば身の丈にあった儀式にすれば。少なくとも皇室の行事と言っていますし。そういう形で行うのが本来の姿ではないかなと思いますし、そのことは宮内庁長官などにはかなり私も言っているんですね。ただ、残念ながらそこを考えること、言ってみれば話を聞く耳を持たなかった。そのことは私は非常に残念なことだったなと思っています。  (関連質問2)眞子さまと小室さんのご結婚に関する質問のお答えの中で、「相応の対応」ということを仰られましたけれども、これは、お二人の結婚の意思が今も非常に堅くて、そのお気持ちを今後も支えていかれるというふうに受け止めてもよろしゅうございますでしょうか。  秋篠宮さま それとは少し違い、それを支えていくという意味でお話ししたのとは違います。あの時の質問は、恐らく小室さんについての報道のことと、それから連絡を受けてというそれについての私の答えでしたけれども、やはりそれ相応の対応というのはこちらの対応ではなく相手側の対応ですね。その後にお話ししましたように、やはりきちんと、どういうことなんだということを説明をして、そして多くの人に納得してもらい喜んでもらう状況を作る、それが「相応の対応」の意味です。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181129-OYT1T50081.html
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retepom · 3 years
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【キラキラ輝くために】No.076【僕らはめぐり逢ったと思うから】
先程は失礼しました、全頁に満遍なく推しが存在していて感想が一生まとまらない私です。とりあえずヒロアカで膝をついて号泣し、脳内アンケート会議が平家の趣き。毎週悩みますよね…ロボコにアンケ入れます。前文から脱線芸を見せてしまいました、情緒不安定本誌ネタバレ感想のお時間となりますので、未読の方と推しへの言及が多い感想が苦手な方は回れ右で何卒。
「今回の作戦で最も危険な男…」
「それが不減のクリードだ」
  最 も 危 険 な 男
 冒頭から顔が良すぎる。最も危険な男の不敵な笑みにハートキャッチプリキュアされてるイカれたオタクなので主人公からその危険性がティーンズに示唆されるのヤバすぎてヤバい(初手から語彙をドブに捨てる音)
アンディにタンクトップの理が追加された瞬間左肩大胆キャストオフなの勘弁してほしいですね。不死は白タンクトップって決まりでもあるの?中年の肌着っぽさで加齢が加速しているけれど大丈夫で…あ、いや違うんだ決してビリー隊長をディスったわけでは うん あの
身体は再生すれど戻らぬ衣服にクロちゃんの不在を感じて寂しさを覚える。先週蜂の巣にされた分も再会するまではそのままなんだよな……風クロちゃん早く帰ってきてぇ!アンデラコンプライアンス委員会最後の砦!!
不死の俺でも再生が追い付かず成す術が…なんだけれど例えばヴィクトルの再生力でも難しいんだろうか。ていうかヴィクトルには是非一度UNDER全員と闘って欲しくて…戦勝の神、言葉は厳しいけれどコーチが上手だからさ……
「だが互いの力を信頼し能力を最大限出せば お前達は最強コンビだ!」
トップくんのバディ枠は一心だと思っていたんですが、最近はすっかり姿を見せませんね…同年代で正反対の能力コンビは勿論アツいのだけれど!
アンディ、この距離感で二人と接していてトップくんからはまだ名前で呼んではもらえないのか。しかしチカラくんがUNIONに加入する時に黙って頭に手を置いたのとか、シェンへの拳骨とか、今回のダブル頭撫でとか、アンディから他者への接触行動にどんどん“感情”が乗っかっていってるの、心の臓に沁みて仕方が無い。その時“必要かどうか”じゃなくて“自分がそうしたいから”やってる雰囲気。風子相手だけじゃないんだよなぁ…
「チカラ!目を閉じろ!!」
「閃光だ!!」
 うわやっぱり使ってきた!!!先週は腕に巻いてある装備の作画無かったから装備品曖昧な部分もあったけど持ってるよね…そうだよね…不死に最凶とまで言わせるだけあって、容赦なんて微塵も無い…目潰しアイテムの代表格ですよねスタングレネードは……そもそも身体がデカいから掌ひとつとっても死角なんていくらでも作れてしまうのも恐ろしい…いやマジでデカいな?2mは確実だと思っていたけど実は3mある??ヴィクトルの肩幅と同じでどんどん伸びるの???
 [無理にでも!! 距離を…]
 [詰め…]
 [天井のガレキと粉塵で俺と不動対策?]
 [あくまで俺を撃ったとみせかけて!?]
ヒェ…………ッ
 [能力だけじゃない… コイツは…]
「チカラ!!」
「このっ!!」
「チカ…」「ラ…」
……ハァ"………ッ……………
「これでもう」
「不動は使えねぇ」
……お"…………ッ………ァ………………………
これもう現行犯逮捕だよ………………………(???)
恐怖演出が過ぎない?アンデッドアンラック、いつからサイコホラーアクション漫画だった…??シェンの腹に穴が空いた時も生きた心地はしなかったけれど、何、この…事件性が高い………(??)深夜枠じゃないと放送できないよ…………
義手の脱着方法、円卓では手動で外していたのにいつの間にか転送式になってるし……またUNDERの謎テクノロジーが更新されてしまった…
いやしかし、ホントに…瓦礫と粉塵で遮られた空間で身体が自分の倍以上ある大男に胸ぐら掴まれてゴーグル叩き割る威力で顔面殴られる恐怖エグ過ぎん…??数ヶ月前まで高校生だった少年が耐えられる種類のソレじゃないだろ……大人でも気絶するわ普通に。
「大丈夫かチカラ!!」
 [ダメだ…勝てない…]
トップくんが口に出さないまでも“勝てない”って判断するの、そこそこ冷静な分析なのも含めて心が折れる。仮にも1度は成人男性の首を折った蹴りを「軽いな」って言われてるのがまずもって辛過ぎるんだよ…ビリー様の首が座ってなかった可能性も微レ存だけれど(ふざけないと心が死ぬ)どんな鍛え方してんのやっぱバケモノじゃん……すき…装備もだけど肉体が既に人間をやめている。延髄への強打も顎への強打も効かないってそれ人と呼べる…??不可触アタックの折にファンがクリードを助けた理由も何となく察せる。こりゃ能力で他人に殺されるには惜しい人材だよなジジイ…
「敗因はお前だ」「不停止」
「不動はよくやったよ 船で見た腰抜けとは別人だ」
「だがトドメを刺す役割の不停止に」
「攻撃力が無さすぎる」
で、でたァ〜〜〜ッ!!アンデラ名物、落として上げて落として冷静な分析で色濃い絶望を与える男達!!!
「不動の発動まではお前たちの優勢だった!」
「何故そんな意味のねェ組み合わせで挑んできやがった!」
ギィイ……ぐうの音もでん…こっから先はトップくんの戦意を削ぐ精神攻撃的な意味も含んでるだろうからあえて不動を上げて大声出してるんだろうし、追撃も一切緩めないの、マジで戦闘のプロは伊達じゃないんだよな…“能力だけじゃない”ことに絶望するのはファンの時にもあったが…
「半端なダチに頼るから仕留め損なった!!」
「能力を極めるなら自己で完結すべきなんだよ」
いよいよファンみたいなこと言い出したじゃん…こわい……推しがこわ、……ん………半端なダチ……?…能力を極めるなら自己で完結………??なんか、なんか含みが、含みがないかこれ……声がヤケにデカいような………これは贔屓目で見てるからそう思うだけですか助けて第三者委員会
「速く走れて何になる」
…ハンドガンのスライドを口で引くの最高すぎんか………?いや、面装備の段差に引っ掛けてるから正確には口では無いけれど…“左腕が無い”って事実の再確認含めて良…良……
そういえばビリーはリボルバーなんだけどクリードはオートマチックなんだよなぁ。クリードの手のサイズを考えたらデザートイーグルか?ベレッタM92Fっぽさも……??デザイン的にはSIG SAUER P320も近い……??でも後々チカラくんの足を撃ち抜けてる(吹っ飛んでない)あたり威力は低め……??何方か!!この中に拳銃特定班の方はいらっしゃいませんか!!?!?お願いします!!!!推しの愛銃で救われる命があるんです!!!!!!!
ガチでバイオシリーズのラスボス前か?となる程度には武装全積の推しだけれど本人のスペックがタイラントないしネメシスのそれだし一度や二度撃退した程度では許してもらえないアレ こわい 助けてスーパーコップ
 [やるっきゃねーのか…]
これは追い詰められた事による勝てなくても俺が戦わねばのやるっきゃねーなのか、それとも何かあんまり実戦したくない奥の手があってのやるっきゃねーなのか…
「お前ら2人はすぐには殺さない」
「ビリーの能力に」「必要なんでな」
ボスとか隊長じゃなくて呼び捨てだ!命令に笑顔()でアイアイサーするけど畏まるつもりは無さそう。任務だけ確実に遂行していく人間ほど怖いモンはない。この振る舞いで意外とビリー心酔派って可能性も捨て切れないけれど、国盗りは独立した野望だろうから、そのために今為すべきはビリーに協力してUNIONの殲滅と春退治をすることだと判断して行動しているのかなぁ。
この発言だとやっぱりビリーのコピー能力はコピーした否定者が生存していないとダメみたいですね。まぁそうでなきゃUNIONはもっと人数を削られているからな…リスク無し(痛いけどすぐ治る)不停止なんてめちゃくちゃ使い勝手良いし……
「あ"あ"」
「チカラ!!」
おい!!UNIONのスーツ!!!防弾は、防弾はどうしたんだ!!上半身だけか!!!!
「邪魔な手足はもいでも構わんだろ」
構うわ!!構えよ!!!アンタも腕1本持ってかれてんだろ!!!!
「これでテメェの能力は死んだ」
「次はてめぇだ」「不停止」
悪役テンプレ台詞の千本ノックがUNSTOPPABLEじゃん。本当に口が減らねえな!!!そういうとこも好きだけど!!!!
「トップくん」「ボクは大丈夫」
なんも大丈夫やないで……大丈夫やない………
「アンディさん言ってたでしょ」
「ボク達は」
「最強のコンビだって…」
重野力ァ……………………………………(頭抱え)
「クッ」「クク」
「自分だけ逃げるたぁいい判断じゃねぇか!!」
「感心だぜ!!テメーらはもっと甘っちょろい奴だと思ってたよ!!」
「いい相棒だなぁ!」「チカラくんよぉ!!」
『チカラくん』って呼び方、この場でトップくんは使ってないんだよな…これ完全に円卓で風子が使ったニュアンスで煽ってきてるじゃん……こわ…記憶力というか語彙の引き出しもエグい。
しかしまぁよく喋るんだよな。言葉も武器のうちというか…恐怖心を煽って実力差で戦意を喪失させていく様な圧…ファンの口上は主だってシェンやアンディに向けられていたからそういう威圧感は無かった(圧倒的過ぎる強さは不気味だったけれど)ところ、クリードはそれを発している相手が中高生男子の年齢層なのが問題なのよ……いやまぁファンもムイちゃんと風子絶対殺すマンになってたけどさ…ファンが「死ね小娘」って言うより生かしたまま目を潰して足を撃ち抜いてくるクリードの方がヤバく見えるの何で?いやどっちもヤバいとかいうレベル超えてるやろもしもしポリスメン??
「お前は誰かに命を預けるのが…」
「怖いんだ」
アッ…ち、チカラくん、待って、そのへんの分析は、まだ無理して喋らなくても、いいよ!!?クリード、今回は全頁面装備そのままだから目でしか表情が読めないんだけれど、公式の台詞でそこらへんに言及されたら私は供給過多で身体が破裂して死ぬ。助けてまだ死にたくない!!
「ボクは知ってる」
「誰かを信じて戦うのがどれだけ強いか」
風子の後ろ姿やアンディの声を思い出してるの本当に…もう……今はそんなアンディの背中を押して、風子を助けようとしてるんだもんな。やっと自分も、その立場にいる、っていう、そういう…そういうアレなのよ………(感情)
「トップくんは…」
「ボクを信じて走り出したんだ」
「そんな事も分からず トップくんをバカにした」
足、あ、撃たれてるのに、眼だって痛いとかいう次元じゃない筈なのに……もうやめてチカラくんが、チカラくんが………ッ……!!!
「それがお前の敗因だ」
「クリード!!」
もう、震え、ない……………………
  「動くな」
「ボクが信じる友達が 光の速さに届くまで!!」
ハァッ……ア……………!!!!!!
重野力ァアーーーーーッッッ!!!!!!!!!
ア"ア"ア"ア"ァ"ッ"(号泣)
お前の敗因を宣言できるのはもう実質空条承太郎の精神力なのよ……たったひとつのシンプルな答え…(3部承りとチカラくんはタメ)
ていうかトップくん何しに…死ぬ程助走つけて戻ってくる?ネクタイ外した理由は何だ??いやこれ、一心お手製の武装転送フラグ?風で変身ベルトを??あ〜か〜いあか〜い〜赤い仮面のV3???ていうかもうこの引きは来週主題歌と言う名の処刑用BGMがかかること間違い無しなのよ(ニチアサ脳)クリードの念入りなフラグ建築がガッツリ回収されてしまうな!!!!
 余談ですが、夏編におけるファンとの闘いの時はテーマのひとつに『家族』があったと思うんですよね。それでいうと今回の場合は『友達』かな。UNIONサイドの不動と不停止の友情ってだけじゃなくて、トップくんが“仲間”にこだわる言動が多い理由とか過去の掘り下げ、クリードが今の人格を形成するに至った切っ掛けの掘り下げなどが『友達』という関わりを軸に進行していく気がしている。ただVSファンよりは因縁が無くて尺も取らないだろうから来週か再来週には決着してしまう可能性もあるんだよなぁ。ファンには少しの救済(一縷の涙)があったけれどクリードは多分そういう形の救済がされないと思うのでいっそ完全な悪として華々しく…いや……もうあれだ…許されなくても…………みっともなくても……………生きてくれ…………………(情緒グズグズのオタク)
アンデラキャラ“目的の為の蹂躪”ランキング、堂々の第1位はやっぱりファンだと思うしそうなると2位がクリード?となりますが、アンディとてUNION入りの為にボイドとジーナを手にかけて風子を守るためにショーンを真っ二つにしてるので結構いい勝負してる気がして来た。リップはこの頃すっかりガラは悪いけど人の良いお兄さんだからな…この人かて他人の腹かっ割いて尋問してるんでなかなかですよね?ヴィクトルは風子へのアレをどうカウントするか悩むところ(?)
 最後も半分脱輪して終わりましたが今自分の持つ倫理観と推しへの愛が脳内会議で殴り合っていて決着が全くつかないので来週の本誌までに力尽きていたら骨は拾ってください。
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recordsthing · 3 years
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NFY
推しと担当をかけあわせたクロスオーバーみたいなP晴。自分の好みを詰め込んだだけなので人に見せるようなものじゃないけど、せっかく書いたし……的な。Pは男性だけど特にそういう描写があるわけじゃないです。
 アイドルになったとはいえ、オレにとっては同年代の遊び相手が増えただけの話だった。最初にオーディションの面接でオレを合格にしたプロデューサーは有能だったらしく、別の有望なアイドル候補生数人をデビューまで引っ張っているそうで忙しいらしい。そんなオレの担当をわざわざやりたい相手がいるはずもなく、今日もまた他のアイドルと遊んでは一人でサッカーの練習をしている。しかし事務所に来ているとはいえ、レッスンなんてしててもサッカー選手としての能力がつくとは思えないし、アイドルの皆とサッカー練習するよりクラブの皆とやる方が練習にはなるし人数も集まる。オヤジはオレに女の子らしくなってほしいみたいだが、このままだと特に得るものもなく月謝だけ払うハメになる。  そろそろ辞め時なんじゃないだろうか。そんなオレの心理を読みすましたかのように、第三芸能課のドアが開かれる。 「すまない!結城晴くんはいるかね!?」 「オレですけど……どうかしたんですか?」 慌てて入ってきたのは事務所の社長だ。わざわざこんなところに来るのは珍しい。 「キミの担当が決定したんだよ!ささ、入って入って!」  社長がそう言って入ってきたのは大学生くらいの若い男だった。茶髪に灰色の大きな瞳。優しくて大人しそうな整った顔。薄灰色のニットベストに黒いカーディガン。銀色の弾丸のようなものが付いたネックレス。胸元に銀と赤のヘアピンがついている。髪が長いのか後ろでひとまとめにしてある。ひざ下までの黒いカーゴパンツに黒いスニーカー。スーツでもないし、この事務所の社員というより本当にその辺りにいた大学生を連れてきたって感じだ。 「よろしく、僕が君の担当になった…………ええと……」 「どうしたんだ?」 「あー実はね……彼は記憶喪失みたいなんだよ」 「はぁ!?」 驚きのあまりに声が出る。記憶喪失なやつをこんなところに連れてきていいのか? 「気がついたらブランコに乗ってたんですけどよく覚えてないんですよね……そんな時にいきなりこちらの社長から『君!?ぜひうちの事務所に来てくれないか!!』って。話を聞いたらアイドル事務所だって話だったんですけど、ここにはメンズアイドルの枠はないから、とりあえずプロデューサーとして働いてくれないかって」 「大丈夫!彼は優秀だから!私の目に狂いはない!」  一体どういう理屈なのだろうか。というか、連れられてきたコイツは一体どのあたりが優秀そうに見えるのだろうか。採用っていうのは、もっと面接とかやってから決まるもんじゃないのか?。 「なんでコイツがオレの担当になるんだ?」 納得がいく理由が欲しくて問いただしてみることにした。 「それはね……ええと……」 「結城さんは元々アイドルになる予定がなかったんでしょ?だったら、元々プロデューサーになることがなかった僕だったら、ある程度同じ気持ちでやれるんじゃないかなって思ってさ」 言ってることはなんとなくわからなくもないが、適当な人間をあてがわれたようにしか思えない。むしろアイドルをやめさせるためにわざとやってるんじゃないかと思うくらいだ。 「よろしくね、結城さん」  オレの前に手が差し出される。少しイラついて、とっさに手を払いのけてしまう。 「アイドルなんかやらねーからな!バーカ!」 オレのプロデューサーは困ったように笑った。これが最初の出会いだった。多分この事務所の中でも最悪なアイドルとプロデューサーの出会いだろう。
最初にオレ達がやったのはプロデューサーの名前を決めることだった。オレが仕事をするかどうかは置いておいて、さすがに名前がないままでは色々面倒だろう、とのことだった。 「なんか名前の手がかりとかねーのかよ?」 「うーん……なんとか『なえ』って名前を呼ばれていた気はするんだけど……」 なんとか『なえ』、で思いつく名前といったら…… 「早苗、とかか?」 「あ!そんな感じ!でも『さ』じゃなかったような……かな……香苗だ。うん、今度から香苗って呼んでいいよ♪」 「お、おう。じゃあ……香苗……」 「…………」  急に無言になった。というか無表情で俯いたまま何を考えてるかわからない。 「おい、どうしたんだよ」 「いや、ごめん。特別な誰かにそう呼ばれてた気がしてさ……でも結城さんもそうなるかもしれないから、香苗でいいよ」 「……そっか」  急に何を思い出したんだろうか。そもそもなんでこいつは記憶喪失になって、急にプロデューサーになるなんて話を断らなかったんだろうか。しかもわざわざ、事務所の中なら確実に問題児であろうオレなんかのだ。 「とりあえず、今仕事はないんだよね?」 「あるわけねーだろ、オレ一人でどうこうできるもんじゃねーし。フリフリの衣装着てライブなんてできねーって」 「それはよくないね。じゃあ僕は仕事探してくるから今日は終わりにしよっか。あとこれは僕の仕事用のアカウント。さっき作っておいたから、登録しといてねー♪」 「おう、じゃあな」 連絡用の社内ツールのアカウントを教えてもらって、香苗はとっとと出て行ってしまった。しかし、仕事なんてそう簡単に見つかるわけがない。自分にはアイドルとしての経験もなければ、他の会社とのコネもない。アイドルの激戦時代と言われる今、そんな簡単に仕事なんて見つかるものわけがない。どうせすぐに諦めるさ、そうしたらきっとこの場所ともオサラバだ。この時は確かにそう思っていたんだ。
『おはよう、結城さん。仕事の打ち合わせがしたいから学校が終わったら事務所に来てくれない?』  翌日にそのメッセージが飛んできたときには目を疑った。仕事?一日で?もしかしたらアイツ、とんでもないやつなのか?いやいや、まだどんな仕事かわかったもんじゃない。着ぐるみ着てプラ���ード持ったりとか、ライブ会場の入り口で衣装着て手伝いしたりとか、ジュニアアイドルにまわってくる仕事なんでそんなもんだ。……まぁ、そういう仕事が回ってくるだけでも充分マシな方らしいが。  気乗りはしないものの、事務所に所属している以上勝手にすっぽかすわけにはいかない。放課後に自宅の方向ではなく事務所の方向へと向かう。会社に入ると大人たちがまばらにいるが、第3芸能課の方向に近づくと人通りも少なくなっていく。待ち合わせていた会議室に直接行くと、広い部屋の角で一人机に向かってノートパソコンのキーボードを叩く香苗の姿があった。 「いらっしゃい、結城さん」 「仕事……本当に取ってきたのかよ?」 「もちろん♪しかもサッカーの仕事だよ?」  その言葉があまりにも唐突で、衝撃的で思わず聞き返してしまう。 「サッカーの仕事!?本当か!?」 「うん、でもサッカーの仕事というよりサッカーゲームの仕事だけど……いい?」 「いいに決まってんじゃん!オマエっていいやつだな!」  もちろんそんないい話があるわけがない。うまい話にはなにかしら不都合があるに決まってるということを、12歳のオレはまだわかってなかった。
「なぁ、これはなんなんだよ」 「なにって、サッカーのゲームでしょ?お互いにボールを取り合って、ゴールに入れるゲームだし」 「それだとバスケとかもサッカーになるんじゃねーのか?」  返事の代わりに沈黙が流れる。気まずい空気が立ち込めて、ゲーム音だけが部屋の中に流れる。  もってきたゲームの内容というのが、1~3人のチームでボールをお互いのゴールに入れるというシンプルなものだ。ただし、フィールドを走っているのは人じゃなくて車だし、相手の車とぶつかって破壊しようがおかまいなしのゲームだ。確かにサッカーと言えば近いかもしれないが、少なくとも自分が想像したようなものではなかった。仕事の前に少しでも慣れていた方がいいだろう、とプロデューサーがゲームを二人分買ってきてお互いに対戦して練習している。 「ごめんね、少しでも結城さんが楽しめるような仕事探したんだけど……」  申し訳なさそうな声で謝られる。サッカーのゲームと言ったことに悪気はなく、オレに仕事を合わせることでいっぱいいっぱいだったのかもしれない。 「いや、いいよ……仕事選べる立場じゃねーのに、頑張ってくれたんだからさ。……ありがとな、プロデューサー」  その言葉を聞いて香苗の顔がぱあっと明るくなる。最初の落ち着いた印象とは裏腹に感情が結構態度に乗るタイプなんだな。もちろんその方が楽でいいのだけれども。 「……油断してない?ブーーーン!」  気をとられた隙に加速したプロデューサーの車がオレの車を破壊して、選手不在のゴールにボールがねじ込まれる。 「きったねー!今のは反則だろ!」 「こういうのも大事だよ、アイドルやるなら覚えておいて損はないから」  大人っぽくこちらを気遣ったかと思うと、子供みたいにふざける。というかアイドルやるならって、どの立場から言ってるんだ。  掴みどころのない香苗とやるゲームは、多少の不満はありつつもそれ以上に自分に寄り添おうとしてくれてることが実感できて、初めてアイドルやってて面白いと感じられたことだった。
「お疲れ様、結城さん」 「ああ、お疲れ」  仕事であるゲーム紹介の日が来て、オレ達は練習の甲斐もあってかそつなくこなすことができた。とはいえ、何を喋ったかはあんまり覚えていない。というのも、当日になって実況の手配がつかなくなって番組がポシャりそうになったときに、なぜか香苗が急遽参加することになり、何を思ったか 「どうも、新人アイドルの香苗です」 なんて言ったのだ。明らかに雰囲気の違うオレ達でやったゲームの実況は、スタッフ間で概ね好評だったらしい。香苗は話題のフリや実況が素人とは思えないほど上手く、台本以上にオレがやりやすいように立ちまわってくれた。 「なあ、今日の番組っていつ流れるんだ?」 「うーん、いつかは忘れちゃったけど後日動画で投稿するみたい」 「そっか」  まぁ初めての仕事だし、そんなもんだろ。新人アイドルが初っ端から顔を出して仕事をするなんて時点で話ができすぎているのだから。 「じゃあ、僕は他の人たちに挨拶して回るから結城さんは先に帰ってていいよ」 「うーっす」  そういうのって本来アイドルがやるべき立ち回りじゃないのか?と疑問に思いつつも、門限が近くなりそうなのでそもそも帰らなければならない。次はどんな仕事をとってくるんだろうか、充足感と疲労感で満たされた体には確かな手ごたえを感じていた。
 初仕事が終わってからというもの、仕事はちょくちょく回ってくるようになった。他のアイドルのライブの手伝いとか簡単な営業とか雑多なものから、簡単な企画のワンコーナーにも出させてもらったりした。なんだかんだ仕事がある日が多くなって、忙しくはあるもののなにもやることがない日々よりかは得られるものがあって不満ではない。それにしても、香苗はよくこんなに仕事を取ってこれるものだと感心する。なぜオレに仕事を取ってこれるのか聞いてみたところ、 「だって、結城さんは売り込むのにこっちが頑張らなくても大丈夫だから」  なんて恥ずかしい言葉を返されてしまった。なんとなく納得がいかなくて、他の人にも話を聞いたら香苗は仕事時間外にも界隈の人たちとの交流を欠かさないらしい。どんなスタッフやアイドルにも必ず一声かけるし、オレが事務所にやってきたら他のジュニアアイドルと一緒にだるまさんが転んだなんてやってるくらいだ。かと思えば、高校生くらいの女性アイドルと香水や服のブランドについて話していたりと、話題の幅が広すぎるのだ。広く浅くを信条に付き合っているせいか、名前がどんどん広まっていっていつの間にか仕事を依頼されて……という話だった。  自分のプロデューサーが人気を得ているのは喜ぶべきなのかもしれない。でも、オレはあまり嬉しくはなかった。アイドルとしての自分よりかプロデューサーが魅力的だからという理由で仕事を貰うのは、なんとなく自分が評価されてるわけじゃない、という気持ちにさせられる。一番最初の仕事があまりに自分にとって都合の良いものだったため、あとから聞いたところ元々香苗はあのゲームをやりこんでいて、案件としては香苗に対してきたものをオレに回したという形になっていた。文句の一つも言いたかったが、自分がそういう立場にないのもわかってる。でも、だからこそもどかしくて苦しくてどうしようもない気持ちが育っていった。
 事務所でリフティングをしながらそんなことを考える。考え事をするのにも、気を逸らすにもボールに触れるのが一番効果的だと思っているからだ。そうやって時間を潰していると不意に第3芸能課の扉が開いた。 「おはよう、結城さん……ふわぁ」  香苗は眼をしばしばさせて欠伸をしながら入ってきた。相変わらず緊張感がないというか間の抜けた表情をしている。ただ、いつもと違うのは右腕に大きな……ネコ?のぬいぐるみを抱えている。ぴにゃこら太が胴長になって目を見開いて黒い毛並みになった、みたいなデザインだ。1m以上あるそれは、否応なしに目立つ。 「どうもっす、……そのでかいぬいぐるみはなんなんだよ」 「これ?ぬいぐるみじゃないよ、ロトって言うんだ。記憶喪失の時になぜか持ってて……これがないと落ち着かないんだよね」 「ふーん」  小さい子供が慣れ親しんだ毛布を手放したくなくなる、という話をなんかのテレビで見たことがある気がする。それに近いのだろうか。ぬいぐるみかクッションかわからないそれを、プロデューサーの専用の机の端に寝かせて、置いてあるパソコンの電源を入れてなにやら作業をし始めた。目を擦ったり欠伸をしたりして、どうにも眠そう……というか身に入ってなさそうだ。自分のポケットの中身を確かめて、香苗にそれを突き出す。 「んっ」 「……?」 「ほら、ガムやるよ。眠気覚ましにはちょうどいいだろ?」 「ありがと!結城さんから何か貰うのはこれが初めてだからびっくりしちゃった」  そういえば自分からプロデューサーに何かをする、というのはこれが初めてだった気がする。オレのために一生懸命にやってくれてるのに、余計なことを考えてしまってこういう感謝の気持ちを伝えることを忘れていたかもしれない。香苗はそんな様子のオレを気にしてないのか、静かに受け取ったガムを噛みながらメールを確認している。そして、ある一通のメールを見て目線と手が止まった。 「結城さん!とうとう来たよ!」 「何がだよ?」 「ライブの出演依頼!!そんなに大きなとこじゃないけど、出るアイドルは箔がつくって言われてるアイドルの登竜門みたいな場所だよ!やったね!」 「マジか……」  正直言って喜びよりも驚きの方が大きかった。プロデューサーが自分の事のように喜んでることもそうだが、いつの間に自分はこんな仕事が来るようになったんだ、という感覚の方が強かった。でも、逆に言えばこれは香苗に頼らず自分の力で自分を売り込む機会なのかもしれない。いくら香苗が優れたプロデューサーとはいえ、本番でオレのステージをどうにかできるのはオレしかいないのだから。フィールドの選手たちの争いに直接監督が混ざって競い合えないように。
 それからはひたすらライブの為に調整をしながらレッスンをする日々だった。ダンスは元から体力があるおかげでなんとかなるのだが、歌いながらだと思っていた以上に気力の方が奪われる。気を抜いたら歌の方がおざなりになるし、音程を意識しすぎると体の伸びや溜めが遅れる。かと言って歌って踊ってができたらそれでいいか、といったらそうでもない。気合の入った表情ならまだしも、苦しそうな表情で歌われて気持ちのいいファンなんていないからだ。プロデューサーと一緒に色んなアイドルのライブを見て勉強してはいるが、まだとても追いつきそうにない。 「ここカメラで抜かれることを意識してワザと視線外してるね、腕を上げるタイミングが少し早めなのは上げた状態の自分が一番いいって思ってそう……ここステップわざわざ二回踏んでるのはなんでだろ、そっちの方がかっこいいからなのかな」  ビデオを見ながら香苗はぶつぶつと独り言を喋っている。その中から自分にも取り入れられそうな部分を頭において実践してみる、といったことを繰り返している。にしても、プロデューサーという立場でアイドルを観察しているとはいえ、香苗は細かいことにもよく気づく方だと思う。やれることが増える分だけありがたいのだが。 「もしかしたら、アイドルの方が向いてるんじゃねーか?」 「じゃあちょっと歌ってみようかな」  香苗がビデオで流れている曲をなぞるように歌い始めた。……音程がもうがっつり違う。曲がうろ覚えなせいもあるかもしれないが、へにゃへにゃした歌い方になってしまっている。 「わりぃ、前言撤回する」 「えー!?こうみえても前はボイトレとか通ってたんだよ」 「……オマエ、記憶喪失だったんじゃねーの?」 「んー、なんか思い出せたんだよね。結城さんとのアイドル活動の中で自分にもこういうことあったな、って。もしかしたら結城さんをトップアイドルにするために記憶喪失になったのかもね」 「……気がはええよ」  そう、トップアイドルなんてずっとずっと先のことだ。だからこそ、次のライブは成功させなくちゃいけない。いつの間にかやめたかったアイドルが自分の中で目標になってる。不思議なこともあるものだな、と充足感に包まれながらアイドルの動きを確認する。 「そういえば、衣装はどうなってるんだ?」  今は練習だからレッスン着で歌ったり踊ったりしているが、本番を想定するならステージと衣装を意識した上で練習したい。体操着よりもユニフォームの方が、サッカーやってるって実感が違うように。 「んっ」  香苗がテレビに映っているアイドルを指さす。短いスカートに袖の短い上着、臍が見えるようになってるインナー。露出が多くて可愛らしい、というように思う。 「まさか、これか?」 「うん、これ」  スカート……履くのか。新しい不安と困惑をよそに、香苗は満足そうに笑っていた。
 衣装が届いたので、レッスン室でとりあえず着てみることにしたがやっぱり動きにくい。スカート特有のふとももに布が巻かれていない感触が、今までの感覚とは不慣れだし可愛い寄りの衣装というのがどうも自分には合わないような気がして気後れしてしまう。 「結城さんってスカートダメだったんだね」 「……滅多にはかねーからな、こんなの」 「うーん、下に短パンとか履くのはどうなのかな?ちょっと連絡してみるね」  香苗が一旦どこかに電話をかけて、肩を落とした様子で戻ってくる。 「ごめん、やっぱり衣装にアレンジを加えるのは評価に影響するからダメだって」 「そっか……」  香苗が少し考え込んで、なにかを思いついたように顔を上げた。 「結城さんがどうしてもって言うなら、僕がこの衣装着て出てもいいよ?」 「はぁっ!?」 あまりにも突拍子もない提案に、思わず変な声が出る。どうしてそんな発想になったのだろうか。 「結城さんは子供だし、気を遣わなくてもいいよ。僕は���愛いって言われるのもかっこいいって言われてるのも慣れてるし、せっかくもらった仕事だからね。誰が出てもいいってわけじゃないけど、なんとかなるでしょ」 「なんでそこまでするんだよ……可愛いとか言われても平気なんだよ……男なんだろ?」  女らしく、かわいくなるようにって言われてるオレにはなじみのない考え方だ。実際男とか女とかよくわかんねーけど、かわいいって男が言われても気にしないのは自分にはない感覚だ。 「だって、可愛いもかっこいいも僕の事好きだからこそ言えることじゃない?僕は僕の事を好きでいてくれる人のことが好きだから」  確かにそうかもしれない。オレのことをかわいい、って言ってくる人も悪気があるわけじゃないのもわかってる。それでもどこか恥ずかしいと思ってしまうのだ。 「でも、僕は可愛いって言われ始めてから可愛くなった気がする。結城さんは、まだかわいいって言われるのに慣れてないんだろうね」 「……香苗にも慣れてないときがあったのか?」 「うん、だから結城さんの気持ちはよくわかるんだよ」 「じゃあ、猶更これはオレが着なきゃいけないじゃねーか」 「?」 「プロデューサーがオレの気持ちも経験も知ってるのに、なんでオレはプロデューサーのことを知れないんだよ。やってやるよ!確かにこの衣装は恥ずかしいけど……アンタに甘えっぱなしの方がよっぽど恥ずかしいしな!」  決意の言葉を聞いて、香苗は嬉しそうに微笑んだ。自分の子供の成長を喜ぶ親みたいだ。 「ありがとう、結城さん。僕の気持ちを理解しようとしてくれて」  一瞬だけ、悲しいような物寂しいような、そんな表情になる。自分のことを忘れてしまった香苗は、誰かと理解しあえたような記憶も忘れてしまっているのだろうか。そしてそれを思い出せずに苦しんでいるような、そんな顔つきだった。 「でもこの衣装デザインいいよね、インナーとか着ていいなら僕も欲しいかも」  かと思ったら途端にふざけてるのか本気なのかわからないようなことを言う。振り回されているようで、世話になっているようなプロデューサーとの関係は今のオレにはなくてはならないものだと確かに感じている。  最悪な出会いは、最高の相棒として必要な過程なのかもしれない。
 衣装を着てレッスンを重ねたおかげか、本番前の楽屋でも比較的落ち着けている。それでもやっぱり出番が近づくと不安が押し寄せてきて、すーはー、すーはー、と深呼吸をして高鳴る心臓を落ち着けようとする。香苗はこんな時でも他のアイドルやプロデューサー、スタッフと話をしながら念入りに最終調整をしている。 「結城さん、出番です」  スタッフに呼ばれて、ステージへと向かう。出番の終わったアイドルの反応は様々で、やり切ったと喜んでいる人もいれば、ふさぎ込んで泣いている人もいる。皆ここまで来るまでに色々な努力や経験をしてきて、必死の思いで来たんだろう。果たして自分は他のアイドルと同じように頑張ってきたんだろうか。結局プロデューサーの力で上手くいっただけじゃないのか。元々アイドルなんてなるつもりもなかった自分がこんなところに来ていいのだろうか。  やばい、場の雰囲気に当てられたのか不安と緊張がどんどん湧いてくる。今更考えても仕方ないのに、抑えきれない感情が確かに自分を縛ってきている。ふらついた足取りでステージ脇までやってくると、香苗が待っていてくれた。 「結城さん、調子はどう?」 「どうもなにも……不安でいっぱいだよ」 「そっか、あの廊下を通っちゃったんだね。アイドルの無念と後悔で作られた、別名『挫けの坂』を」  また適当なことを言い出した。廊下なんだから坂になるはずがないだろう。香苗がしゃがんで、オレの目線に合わせてくれる。今まであまり意識したことがなかったが、香苗の身長はアニキと同じくらいだ。 「でも大丈夫。不慣れなステージで不慣れな衣装、そんな中でも頑張る結城さんの姿はきっとかわいくて、かっこよくて、他のどんなアイドルにも負けないくらい輝けるから。僕が保証する」  オレの両手を取って、上から包むような姿勢で祈ってくれる。なんだかその姿があまりにも神秘的で美しくて、悩んでいたことが全部どうでも良くなった。 「しっかりね、結城さん」 「ああ!そっちこそオレのステージ、しっかり見届けろよ!」  前のアイドルの出番が終わり、スポットライトが一斉に当たる。観客のざわめきも、ヘッドセットのマイクも、少し広すぎるステージも、可愛すぎる衣装も、全部手に取るようにわかる。ああ、オレ今集中できてる。きっと、最高のステージになるって確信できる。 「初めましてー!!結城晴です!よろしくお願いします!!!」  右手を突き上げて、観客の歓声に身体が痺れる。これが本番ってやつで、アイドルってやつか!後は熱くたぎる思いをぶつけるだけだ!!そうだよな、プロデューサー!!声にしたい気持ちを押し殺して、流れてきた曲に身体と声が勝手に動く。まるで、どうしたいかをオレじゃなくて身体が勝手に決めてるみたいだ。でも、そういう時が一番いいプレイができるって信じてる。だからこそ、今を精いっぱい楽しむことにした。
「どうだ、プロデューサー!……って、なんだその恰好!」  出番を終えて戻ってくると、香苗はオレの来ていた衣装を着ていた。いや、正確には黒いインナーを着ているしスカートも長いし細かいところで露出が変わっていて男向けっぽくなっている。身長も全然違うため、サイズも調整されてはいるが、間違いなく自分が着ているものだ。 「実はアイドルの子が一人トラブっちゃって、このままだとトリのアイドルが来る前にステージが終わっちゃうんだよね。だから急遽僕が出ることにしたんだ」 「はぁ!?」  相変わらず突拍子もないことを平然とやるやつだ。 「さすがに無理だろ!?」 「それがねー、責任者の人にも聞いたんだけどいいよって。僕なら信用できるって言われちゃった」  どうなってるんだ。信用できるって、コイツの歌を聞いたことがあるのか?それなら猶更止めなきゃダメじゃないのか?いや、そもそもプロデューサーがアイドルのライブで出ていいのか?疑問と疑念が頭の中でぐるぐると回りだす。 「大丈夫、僕も経験ないわけじゃないから」  香苗はそう言って、ステージの方へと駆け出して行ってしまった。観客は明らかに動揺しているものの、一部からは悲鳴のような叫びのような黄色い声が上がる。こっからどうするつもりなんだ! 「メンズアイドル香苗です!今日は急遽ワガママを言って出させてもらいました!精いっぱい歌うので、楽しんでいってください!」  その言葉でバラバラな場所から歓声が上がる。困惑していた大部分の人たちも、その熱狂に押されて落ち着きを取り戻したようだ。  肝心のステージは、ダンスはオレより下手だし、歌も同じくらいのうまさだったと思う。でも、アイドルとしてはなぜかアイツの方が優れているような、そんな気にさえさせられるステージだった。音程が外れていても、ダンスをとちっても、それもライブ感があってむしろ味のあるものになっていた。完璧じゃなくてもいい、人間味を出して観客を沸かせることもアイドルらしさの一つだと教えられるようだった。
 先に楽屋に戻っていると、着替えた香苗がロトを片手に抱えてやってきた。 「どうだった、僕のステージ?久しぶりだから緊張しちゃった」 「ああ、すごかったよ。それより、久しぶりってのは……」 「うん、僕はステージに立ってたんだ。結構色々思い出せたよ」  ステージをやって、記憶も思い出したというのに少し暗い様子だ。やりきって疲れているというより、後悔しているような懺悔しているような、そんな悲しみ方をしている。 「僕の名前は『香る苗』じゃなくて『叶わない』って書いて叶。ロトは多分そこから名前をとったんだと思う。記憶を失う前はメンズアイドルとして活動してた……んじゃないかな。他にも色々してたみたいだけど、そこまでは思い出せない。ただ、ユニットを組んでたんだ。相棒と一緒に。もしかしたら、こうやって活動してれば知り合えるかもしれない」 「なんか、話聞いてると良かったことのように感じるんだけど……」  声も調子もどんどん暗くなっていく。まるで記憶を取り戻したくないみたいだ。 「僕にとってはね。でも、さっき名前の由来を言ったでしょ?」  その言葉と同時にメールが来る。オヤジからだ。 『今日のライブをみたところ、良い感じになってたな!無理やりアイドルをさせてたけど、もういいだろ!事務所には契約しないように言っておくから安心しろ!』 「『夢が叶わない』から『叶』。こうやって人の夢が叶わなくなるから、僕は記憶を失ったんだ。夢を奪った人たちを思い出したくないから」
 ライブが終わった後の家族会議は揉めに揉めた。オレはアイドル活動を続けたいと主張しても、オヤジはあまり乗り気ではないようだ。理由としてはこのままサッカー選手の夢もアイドルとしての夢も両方叶えるのは無理だし、それならどっちか諦めた方がいい、という主張だった。 「それでも、やってみなくちゃわかんねーじゃねーか!」  すると、オフクロもオヤジもバツの悪そうな顔をする。なんとなく、お前の言いたいこともわかるけど、と言いたそうな顔をしている。きっと、オレの夢を絞るべきって話は建前で、話したくない理由がなにかあるんだろう。子供のオレには察することはできないけど、それがある以上解決しないような気がした。 「もういいっ!」  家を飛び出して、向かいたい場所へと向かう。香苗……じゃなくて、叶のいる事務所に。仕事をいっつも夜遅くまでやっているから、まだ日が落ちで間もないこの時間ならいるはずだ。途中でタクシーを拾って、会社の前まで言ってみると大きな手提げカバンを叶が退社するところだった。 「……あれ、結城さん。帰ったんじゃなかったの」 「帰って色々相談したけど、ダメだった。オレ……アイドルまだやりたいよ、オマエと一緒に、夢……叶えたいよ……」  我慢していた感情が目から溢れてくる。掴みかけていた夢のかけらが頬を伝って流れ、冷たいアスファルトの上に落ちていく。 「どうして……夢がかなわないって決めつけるんだよ……あきらめるほうが、ずっとずっと……つらいじゃねえかよ……」 「結城さん」  静かで落ち着いたいつもの声だ。でも、自分のせぐりあげる声のせいで上手く聞こえない。 「一度だけ、叶えてあげる」 「へ……?」  思わず顔を上げる。きっと今のオレは酷い顔をしているだろう。何かを決心したかのように、叶はオレに近づいて優しく抱きしめてくれた。 「本当はメンズアイドルだからこういうのもスキャンダルになるんだけど……大丈夫かな」 「こんな時まで冗談言うなよ……」 「ごめんね、でもこれが最後だから」 「最後って……」  聞き返す前に、叶は何かを呟いた。その言葉を聞いた直後、一瞬だけ意識が飛んだかと思うと叶はいなくなっていた。辺りを見回してもどこにもいない。慌てているオレに、一通のメールが届いた。 『すまん、俺が悪かった。サッカー活動もアイドル活動も続けていいから帰って来てくれ』  問題は解決した。喜ぶべきなんだ。でも、一番一緒に喜んでほしい人が隣にいない。それだけで、胸に穴があいたように感情が流れて行ってしまって、困惑と恐怖と車が通りすぎる音がオレの周りを囲んでいた。
 あのあと呆然としながらも、なんとか家に帰ってオヤジと話をした。どうやらアニキが私立に行くから金銭的に厳しくて悩んでいた、みたいな話をしていたが正直もう何を話されたか覚えていない。次の日に事務所に行ったら、机は綺麗に片づけられていて、プロデューサーは最初に面接でオレを採用してくれた人がなってくれた。前のプロデューサーである叶のことを問いただしても、誰も覚えていなかった。そんな人いたっけ?いたような気もするけど……、といった感じで曖昧に濁されてしまった。  とりあえず、オレはありとあらゆる場所を探して回った。一緒に行ったファミレスから、よく行くと話していた服屋、漫画喫茶、プリクラを取っていたから事務所の近くのゲーセン、アイドル事務所の資料もかたっぱしから読んだけど、叶の手掛かりは見つからなかった。さすがに所属してない、しかもメンズアイドルの情報は残っていなかった。  何の成果もなく帰ろうと駅前に向かうオレは、何の気なしにビルのディスプレイに目をやった。そこには『あの奇跡のアイドルユニットが復活!?』と書いてあった。ある種の核心に近いそれがあり、見つめていると叶と白髪赤目の二枚目が映った。 「今回はどうしてアイドルユニットを復活することにしたんですか?」  復活と共に、新しいCDを出した二人に対するインタビュー映像のようだ。 「あー、俺はどっちでもよかったんすけど、叶が復活させたいって言いだして」 「それはまたどうして?」 「僕の名前は『叶わない』ってことが由来だったんですけど、夢が叶う瞬間ってやっぱりいいものじゃないですか。だから、僕の夢は叶わなくても、誰かの夢に僕らがなれたらいいなって改めて思いました」  ああ、そうだ。アイドルは夢を与える仕事だって誰かが言ってたっけ。なら、今オレは確かにア��タから夢を貰ったことになる。宣言するように、強く握った右手をモニターに突き出す。  いつか同じステージに立って、こう言ってやるんだ。アンタの夢を叶えにきたって。夢を与えて与えられて、それこそがアイドルとプロデューサーだろって。
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