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#自分の夢は自分で叶える
moznohayanie · 6 months
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(...)『今、焦って決めなくても、自分に向いているものをゆっくり選択すればいいんだよ』って。なんだか、夢って言った途端にそれが叶えられなかったのは本人の努力不足だ、みたいになりがちじゃないですか。僕は、夢を設定せずに、その場しのぎでだましだまし、のらりくらりやることの尊さもあるんじゃないかと思うんです。正解を求めすぎないというか。のらりくらりって、その場その場で自分にとっての“いいこと”をすくいとっていけるセンスを持ち合わせていることなのではないかと。こういった目線も、やっぱり大切な気がしているんです。
ヨシタケシンスケさんインタビュー【前編】「みんながみんな、夢や意見があるわけじゃない」
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MUSOU - Lyrics + Translation (夢奏-むそう-)
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Kanji:
零れないで 零さないで
たった一瞬 だけど永遠だと信じているから
奏 Let's keep singing
つま先まで痺れさせる 歓喜に似た衝動は
(Tell me what you call it. I can see it shining through.)
全身 まばゆいほど千々に乱れ呼吸だけが耳に返る
(Tell me what you call it. Realize what it means to exist.)
Maybe
剥がれ落ちてゆく(ボクのカタチが)
不完全だとしても(一つじゃないと)
求めるだけじゃ終わらせない本物を
You know that's me
(果てない夢へ)
色も記号もない世界に増えてゆくものが
自分だけの証なんだと
(とめどないアップデート)
作り上げてきた曲たちが導(ルビ:しるべ)になり
君のもとへ Get there
涙の跡残すよりも 喜びへと輝かせる
そんな(強さいつも)
予測だけじゃ足りないもの ためらいなく受け入れれば
(I can believe it now. I can see it shining through.)
消えない 希望への渇望
(果てない夢へ)
自分の手で生み出してゆくこの世界には
必要で不可欠なもの
(手離せはしない)
君がいるからこそ この夢 叶えられる
突き動かす My wish
ここに立っている(それが真実)
ボクがボクであるって(それが真実)
揺るがない想いが限りなく紡ぐ夢
愛して
(果てない夢へ)
色も記号もない世界に増えてゆくものが
自分だけの証なんだと
(とめどないアップデート)
作り上げてきた曲たちが導(しるべ)になり
君のもとへ Get there
矛盾でさえも
(果てない夢へ)
美しく鮮やかに
I for you
Rōmaji:
Koborenaide kobosanaide
Tatta isshun dakedo eien da to shinjite iru kara
Kanade Let’s keep singing
Tsumasaki made shibiresaseru kanki ni nita shōdō wa
(Tell me what you call it. I can see it shining through.)
Zenshin mabayui hodo chiji ni midare kokyū dake ga mimi ni kaeru
(Tell me what you call it. Realize what it means to exist.)
Maybe
Hagare ochite yuku (boku no katachi ga)
Fukanzen da toshite mo (hitotsu janai to)
Motomeru dake ja owarasenai honmono o
You know that’s me
(Hatenai yume e)
Iro mo kigō mo nai sekai ni fuete yuku mono ga
jibun dake no akashi nanda to
(Tomedonai appudēto)
Tsukuriagete kita kyoku-tachi ga shirube ni nari
Kimi no moto e Get there
Namida no ato nokosu yori mo yorokobi e to kagayakaseru
Son'na (tsuyo-sa itsumo) yosoku dake ja tarinai mono tamerai naku ukeirereba
(I can believe it now. I can see it shining through.)
Kienai kibō e no katsubō
(Hatenai yume e)
Jibun no te de umidashite yuku kono sekai ni wa
Hitsuyō de fukaketsu na mono
(Te hanase wa shinai)
Kimi ga iru kara koso kono yume kanaerareru
Tsuki ugokasu My wish
Koko ni tatte iru (sore ga shinjitsu)
Boku ga boku dearu tte (sore ga shinjitsu)
Yuruganai omoi ga kagirinaku tsumugu yume
Aishite
(Hatenai yume e)
Iro mo kigō mo nai sekai ni fuete yuku mono ga
jibun dake no akashi nanda to
(Tomedonai appudēto)
Tsukuriagete kita kyoku-tachi ga shirube ni nari
Kimi no moto e Get there
Mujun de sae mo
(Hatenai yume e)
Utsukushiku azayaka ni
I for you
Translation:
Don’t let it spill, don’t let it overflow
It may only be a moment, but I believe it's eternal
Play it, Let's keep singing
The impulse, similar to joy, that tingles all the way down to my toes
(Tell me what you call it. I can see it shining through.)
My whole body is in a state of complete disarray to the point where I’m dizzy, and the only sound I can hear is my own breathing
(Tell me what you call it. Realize what it means to exist.)
Maybe
Even if (the form of me) that is peeling away and falling off
Is imperfect (it’s incomplete)
I won’t stop at just seeking, I want the real deal
You know that's me
(Towards a never-ending dream)
The things that keep increasing in this world without color or symbols
Are proof of myself alone
(Ceaseless updates)
The songs we’ve created become a guide
Leading me to you, Get there
Rather than leaving behind traces of tears, (always)
Let such (strength) shine into joy
If I accept without hesitation what can’t be predicted or foreseen,
(I can believe it now. I can see it shining through.)
An unquenchable thirst for hope
(Towards a never-ending dream)
In this world that I create with my own hands,
There is something essential and irreplaceable
(I won’t let go of it)
Because you're here, this dream can come true
My wish drives me forward
I’m standing here (that is the truth)
I am me (that is the truth)
A dream woven endlessly by an unwavering feeling
Love me
(Towards a never-ending dream)
The things that keep increasing in this world without color or symbols
Are proof of myself alone
(Ceaseless updates)
The songs we’ve created become a guide
Leading me to you, Get there
Even contradictions
(Towards a never-ending dream)
Are beautiful and vivid
I for you
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ranchstoryblog · 5 months
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Igusa Matsuyama Interview #2 Original Japanese correspondence
Below is our original e-mail correspondence with Igusa Matsuyama in Japanese. This is provided for the benefit of Japanese readers and fans wishing to translate Igusa Matsuyama’s words on their own. The text is presented mostly as-is, though Tumblr ate some elements like emoji. Sorry about that.
If you missed our English translation yesterday, you can find it here:
Ranch Story の皆様へお待たせいたしました。まずは質問の答えを順番にお返事しますね。
Anonymous asks: 牧場物語幸せの詩の女神様とリオンはどのような関係ですか?
リオンは確か妖精という扱いだったと思います。
女神さまと接点があるかどうかは、私もちょっとわかりません。ごめんなさい。
Tomato asks: 牧場物語ワンダフルライフforガールの主人公の衣装なんですが、I love Kumaのコーデを見ると、Mezzo Pianoというレディースアパレルブランドを思い出しますが、どこからインスピレーションを受けましたか?
春らしい色合いにしよう!と思っていただけだったと記憶しています。(それぞれ春夏秋冬のイメージで作っていました。)いろいろなイベントが予定されていたダーちゃんが、ほとんど活躍しないと知って、せめてマスコット的存在をアピールできればと、シャツのデザインに入れました。
Pansy Asks: まつやまさまがもし、制限無しという条件で、自分の牧場物語の作品を作る機会があれば、どのよう作品にすると思いますか?
私は犬が大好きなので、犬だらけの世界が舞台の牧場物語を作ってみたいですね。
おそらく、叶わない夢ですが。
Anonymous asks: 牧場物語は昔からあるゲームで、時間が経つほど大きく変わりますね。昔のベーシックなデザインと、最近の密度が高いデザイン、どちらの方が作るのが難しいですか?
昔はゲーム上では再現できないことが、とても多かったです。
髪型や服装に関しても、色数や模様の制限などがありました。その制約の中でやりくりするのは難しかったですが、同時に楽しかったです。
最近はその逆で、ほぼそういった制限なくデザインできるようになりました。そして昔とは違って、模様や飾りのようなパーツを増やして欲しいと頼まれます。
ただ、欲張りすぎると、イラストの作成を頼まれた際にとても苦労します。どちらもそれぞれに難しさがあるなと思っています。
Anonymous asks: まつやまさまのイラストのおかげで、牧場物語がすてきなゲームになったと思います。 まつやまさまからすごく刺激を受けています! 牧場物語のキャラクターで、ワンダフルライフのロックが1番好きです。 21年前のロックのデザインと、リメークしたロックのデザイン、インスピレーションはどこからきたか教えていただければ嬉しいです!
遊び人風の青年とのことだったので、なんとなくああいうデザインになりました。リメイク版では元のイメージはあまり変えずに、更に遊ぶのが大好きな人に見えるよう、服をゆったりめにしました。日本のスタッフの中にも元のロックらしさを好きな人がいて、私もなるべく変えたくなかったので、お互い意見を交換しながらあのようなリメイクになりました。
Jerome asks: Special Comicの130ページに、そこ以外見たいことのないスーパーファミコンのキャラクターが出場すると思うんですが、全身のキャラデザインが気になっていまして、Marvelousかまつやまがなもし立ち絵などまだ手元にあれば、見せていただけないでしょうか? 彼らについて何か教えていただけることがあれば聞きたいです https://i.imgur.com/Sh5nvqm.png
ニーナの両親、エレンのお母さん、アンのお父さん、マリアの両親(町長夫妻)など、全員スーパーファミコン版の『牧場物語』に登場するキャラクターたちです。
スーパーファミコン時代のイラストは、ただいま行方不明になっておりまして・・・ごめんなさい。
Raven Bloom, Ryan, and Moth ask: 原作の牧場物語ワンダフルライフのマシューは、若い時のBruce Campbellという有名なアメリカ人の俳優に似ていて、いいなと思っていたのですが、まつやまさまはリメークした男性結婚候補はどのように思われていますか?もともと結婚候補じゃなかった男性たちがそうなった時、どう思われましたか? https://i.imgur.com/FAQGmOz.jpeg
マシューは、日本の『ワンダフルライフ』での名前はマッシュとなっております。この名前を初めて聞いた時、真っ先に浮かんだのが『EVIL DEAD』シリーズの主人公であるアッシュ。
そう、ブルース・キャンベルさんをイメージしてデザインしました。
私は今も、ブルース・キャンベルさんが大好きです。
最初の『ワンダフルライフ』制作当初は、女性主人公のバージョンは作らないと聞いていたので、彼は恋愛対象ではなく個性的なキャラクターとしてデザインしていました。
リメイク版では男性結婚候補として登場することが分かった状態での再デザインだったので、幅広く好かれるようなデザインに変更しました。
懐かしさ以上に、パワーアップした新作として楽しんでいただければ嬉しいです。
Salmon Axe and Anonymous ask: 個人的にドラえもん版の牧場物語が大好きなんですが、将来牧場物語以外で、コラボでも、イラストを担当してみたいなと思う作品がありますか?ゲストアーティストとして出たいなと思う作品はありますか?(もしかしてポケモンとか?)
『ドラえもん』の漫画は、子供時代から大好きです!
ゲストアーティストをやりたいか?と言われれば・・・ゲストではなくメインの仕事の方がありがたいので、特にないです。『Fallout』『Far Cry』『Border Lands』など、プライベートではいろんなゲームを楽しんでます。
Anonymous asks: 噂のワンタタンの隠されている顔なんですが、着ぐる���なしのデザインはあったりしますか?
ワンタタンはワンタタンという生き物だと思いながらデザインしたので、着ぐるみなしのデザインはありません。
Idris asks: まつやまさまが流行に敏感で、今のデザインは昔のと大きく変わったように感じます。牧場物語の新しい作品で、昔みたいなベーシックなデザインを使おうと思われたことありますか? まつやまさま的に自分のデザインの魅力はなんだと思われますか?
『牧場物語』の仕事におけるデザインのこだわりは、作品内容に合った頭身と雰囲気のキャラクター作りだと思っています。まずクライアントの希望を聞いて、それに沿ったデザインを考えます。
最近はゲーム内のビジュアルも豪華になってきたので、なかなか頭身の低いキャラクターが登場できないですね。
私にとってデザインのこだわりは「遊び心」でしょうか。
綺麗やかっこいいというものよりも、親しみやすかったり楽しかったり、そんなキャラクターを生み出すことに喜びを感じています。
MacGyver asks: わださまが前に一番最初に出たスーパーファミコンの牧場物語の開発がどれほどケオスだったかの話し聞いた事あるのですが、まつやまさまはあの時の思い出話はありますか?
今となっては、笑い話ですが・・・どこまで話していいのか分からないので、ご容赦ください。
あの時、和田さんがいなかったら、『牧場物語』シリーズは生まれなかったと思います。
Toyherb asks: 牛のデザインが豊かになりましたね。 どれを描くのが1番楽しいですか?
私は子供の頃から、動物の絵を描くのが大好きでした。
なので、どの牛の絵も大好きですよ。
描きやすいのは鼻の大きな牛ですけどね。
Anonymous asks: 主人公と異性のキャラクターデザインは、描いたけど最終的に使われなかったのはありますか? 例えば、牧場物語3・牧場物語シュガー村とみんなの願いの女性版の主人公とか、牧場物語ワンダフルライフまで、ノンバイナリーの主人公などです。 よろしければ、その絵も見せていただけたらすごく嬉しいです!
ボツになったデザインは山ほどありますが、設定自体がボツになったようなキャラクターは、特になかったように記憶しています。(後述の親指姫を除きます。)
Koharu asks: スーパーファミコンのエレンが牧場物語2に出たように、他の作品に出るつもりだったスーパーファミコンのキャラクターはありますか? 例えばですが、牧場物語2のマリーは髪の毛が黒ですが、青色のマリーが載ってるマガジンも見たことあります。 もともとスーパーファミコンのマリーが64に登場するつもりだったのかなと思って、聞いてみました!
他の作品のキャラクターを登場させるなど、シナリオや設定を作る立場にはないので、私にはわからないです。でも昔のキャラが登場したら、私も楽しいなと思います!
Bunbun asks: 最近発表されたクレアのねんどろいどがすごく楽しみです! 牧場物語2のキャラクターのねんどろいども出たらいいなと思います。 まつやまさまのブログに、フィグアよく見かけますが、自分がデザインしたキャラクターをうちのコレクションに入れるのはどんな気持ちですか? クレアの他に、このキャラクターがフィギュアになれたらいいなと思うキャラクターはありますか?
クレアのねんどろいど!
私もとても楽しみにしているんですが、いつ発売されるのでしょうね?
可能であれば、ぜひワンタタンをお願いしたいです。
Chickee asks: 牧場物語2の噂の紫色の髪の毛のお姫さまなんですが、最終的に登場はしなかったけど、もしかしてまつやまさまがそのキャラクターをデザインしましたか?
おそらく「親指姫」だと思います。
とても小さなキャラじゃなかったですか?
一応デザインはしたものの、最終的には登場しませんでした。『牧場物語2』のキャラクターといえば、ペットに亀を入れて欲しいと無理なお願いをしたのですが、最終的には置物として登場。
『ワンダフルライフ』の際に、再度お願いしてスカーフ付きのリクガメをデザインしたのですが、ペットにはなれなかったものの池のそばを歩く野生の亀として登場しました。
いつかゲーム中で、カメをペットとして飼える日が来て欲しいものです。
Emery Flower 147 asks: 牧場物語ワンダフルライフの女性たち3人がチームを組んでいて、ムームーが銃声を持っていたりするマンガが目に入って、オーマイガー!!と思いましたが、他に誰かチームを組んでかっこよく活動しそうなキャラクターはありますか?
『ミネラルタウンのなかまたち』の攻略本の時には、ポプリ、マリー、ラン、エリィ、カレンの5人をコロボックルにして活躍してもらいました。あとは
ピート(昔の男主人公)とサラ(ゲームボーイ版の女主人公)、そしてクレアの3人は、攻略本の時に好き勝手に描きました。かっこいいかどうかはわかりませんが、この3人を動かすのは楽しかったです。
Ixur asks: 私が住んでいる地域で、牧場物語 オリーブタウンと希望の大地のキャラクターの多く、例えばベス、みさき、クレメンス、ラーシュ が結構人気です。 それ、まつやまさま、Marvelousも認識していることですか?
マーベラスとはそういったお話をあまりしないので、先方が認識しているかは知りません。私はSNSをやっていないので、どのキャラが人気なのかは知りませんでした。でも、どのキャラでも気に入っていただけるのはとても嬉しいです。ラーシュのシャツの模様は私の愛犬がモデルなので、彼のシャツも気に入ってもらえると更に嬉しいです。
Anonymous asks: まつやまさまがデザインしたキャラクターをコスプレされるのはどんな気持ちですか?
とても嬉しいです!私は裁縫がとても苦手なので、自分で服を作ってしまう人を尊敬しています。私がデザインした服を実際に作ってもらえるなんてとても光栄ですし、皆さんがキャラクターを演じて楽しむのも素敵だと思います。
Afro Fae asks: キャラクターデザインする時に、色選びはどうやってしてますか? 色の雰囲気をキャラクターの性格に合わせるか、なんとく選んでいますか?
クライアントからイメージカラーを伝えられた時は、それを意識してデザインします。こんな色の方が似合うのでは?と思った時は、こちらから提案することもあります。遠くから見てすぐにどのキャラかわかるように、色もそれぞれに特徴が出るよう気をつけています。ただ、家族などは逆に共通のカラーを入れたりして、まとまりを持たせたりする時もあります。
また質問に答えてくださるのは本当に嬉しいです。 何を聞けばいいか分からないけど、とにかくまつやまさまの絵が好きだ!!と言っているファンたちもいて、それも伝えたかったです。 今までデザインしたキャラクターが好きだし、これから制作するデザインもお楽しみにしています!!
こちらこそ、本当にありがとうございます。皆様に喜んでいただけるのが、なによりも嬉しいです!感謝のイラストを添付しました。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まつやまいぐさ
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kennak · 2 months
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周囲のアメリカ人から「あの本読んだ?」とよく尋ねられる本が毎年何冊かある。韓国系アメリカ人作家ミン・ジン・リーの長編小説『パチンコ(Pachinko )』もそのひとつだ。 韓国と日本を舞台にした、在日韓国・朝鮮人の4世代にわたる年代記なのだが、アメリカでベストセラーになり、2017年の全米図書賞の最終候補にもなった。私の周囲だけでも、義母、娘、娘の婚約者の母親が同時に読んでいて、まるで「読書クラブ」のようだった。それほど、多くの人に読まれている作品であり、読者の評価も高い。 小説は1910年の釜山からスタートする。大日本帝国が大韓帝国との間で日韓併合条約を締結して韓国を統治下に置いた年だ。釜山の漁村に住む漁夫の夫婦は、その運命を黙って受け入れた。「泥棒相手に国を失った無能な貴族と腐敗した母国の統治者」には、それ以前からすでに諦めの気持ちを抱いていたのだ。動揺するかわりに夫婦は身体に障害があるが利発なひとり息子フーニーの将来を考えた。夫婦は息子に学校で韓国語と日本語を学ばせ、仲人を使って見合い結婚をさせ、労働者用の宿屋を経営させた。 フーニーの若い妻ヤンジンは何度も流産を繰り返した末にようやく健康な娘スンジャを得た。そして、働き者のフーニーが亡くなった後も、未亡人は娘の助けを借りて評判の良い宿屋を営み続けた。 スンジャは働くことに生きがいを見出す生真面目な少女だったが、16歳のときに年上の裕福そうな男コー・ハンスーから誘惑されて妊娠してしまう。相手が既婚者だと初めて知ったスンジャは、自分の過ちを恥じ、「結婚はできないが面倒は見る」という申し出を拒否して別れる。 田舎の漁村で未婚の女が妊娠するのは醜聞だ。結核で倒れたときに母娘に看病してもらったことに恩義を感じる若い牧師イサックは、これを神が自分に与えた機会だと考えてスンジャに結婚を申し込む。若い2人は、イサックの兄ヨーセブの誘いで1933年に大阪に移住する。 イサックとヨーセブの両親は裕福な地主だったが、韓国社会の不安定化で経済的な余裕はなくなっていた。大阪では韓国人牧師のイサックが得られる収入はほとんどなく、2組の夫婦は会社に務めるヨーセブの収入に頼ることになった。そのヨーセブにしても、雇ってもらっているだけで感謝しなければならない状況で、そこに付け込まれて日本人より安い賃金で倍以上働かされていた。 さらに戦争前夜の日本の思想弾圧により、牧師のイサックが逮捕されてしまう。一家はますます窮地に陥る。男としての甲斐性にこだわるヨーセブは妻たちが外で働くことを固く禁じるが、スンジャはコー・ハンスーから受け取った唯一の贈り物である高級時計を売ってイサックの借金を返し、ヨーセブの妻が作ったキムチを路上で売って家計を支える。 イサックは、スンジャが産んだコー・ハンスーの息子のノアをわが子として愛して育てる。しかし何年も刑務所で拷問を受けた結果、結核が悪化して解放直後に死んでしまう。イサックの性格を受け継いだように生真面目なノアは、働きながらも早稲田大学で英文学を学ぶ夢を叶えるが、自分の誕生の秘密を知って絶望する。日本で受け入れられるために愚痴も恨みも言わずひたすら努力を積み重ねてきたノアは、母を罵り、家族を捨て、見知らぬ土地で日本人としての偽りのアイデンティティを使って新しい人生を生きようとする。 スンジャの次男モサズは、兄とは違って、学問にまったく興味がない。だが、商売の嗅覚があり、パチンコ店に勤務して頭角を現す。そして、自分でも店を持ち成功する。モサズは、ひとり息子ソロモンをアメリカのコロンビア大学に留学させる。それは、亡き妻が抱いていた夢の実現でもあった。しかし、日本に戻って外資系の投資銀行に勤務したソロモンは、その環境であっても自分が在日韓国人として扱われる現実を実感させられる――。 在日韓国人の4世代にわたる年代記が、アメリカでベストセラーになり、しかも全米図書賞の最終候補にまでなったのはなぜなのか? それは、場所や人種が異なっても、「移民の苦労ばなし」が普遍的なものだからだ。 読んでいるうちに思い出したのは、20世紀前半にアメリカに移住したアイルランド系やイタリア系移民が受けた差別や紀元前からあるユダヤ人の迫害だ。 ユダヤ系には金融業、医師、弁護士、科学者が多いが、それは古代のヨーロッパでユダヤ人の就業が禁じられていた職種が多かったからだと言われる。アメリカのニューヨークやボストンでは、アイルランド系移民の警察官が圧倒的に多い。これも、アイルランド系移民が初期に受けた職業差別が少なからず影響している。20世紀の日本での在日韓国・朝鮮人によるパチンコ経営は、これらに比類するものだ。 アメリカは、先住民以外はすべて「移民」とその子孫だ。何世代か遡れば、必ず移民としてのこうした苦労ばなしに行きあたるはずだ。こうしたアメリカ人のDNAに刻み込まれた記憶が、小説への共感を生むのだろう。 日本統治下の韓国での日本人による現地人への虐めや、日本人による在日韓国・朝鮮人への差別、そして単語こそ出てこないが「慰安婦」のリクルートなど、『パチンコ』は日本人にとっては居心地が悪い小説かもしれない。 しかし、これは日本人を糾弾する小説ではない。1人の人間として「読者」になれば、誰でも感情移入できるし、家族ドラマとして楽しめる本だ。私は、若い頃に観たNHK連続テレビ小説の「おしん」を思い出した。そういう雰囲気もある。 著者のミン・ジン・リーはそんな私の意見に対して、このように答えてくれた。 「日本人の読者は洗練されているし、微妙なニュアンスも理解できる。あなたのように先入観なく、公平な視点でこの本を読んでくれると強く信じている。(英語で読んだ)多くの日本人読者は、すでにこの本をとても支援してくれて、とても感謝している。私の夫は日本人とのハーフで、私の息子は民族的には4分の1が日本人だ。現代の日本人には、日本の過去についての責任はない。私たちにできるのは、過去を知り、現在を誠実に生きることだけだ」
『Pachinko』(Head of Zeus) - 著者:Min Jin Lee - 渡辺 由佳里による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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xx86 · 1 year
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起きる機会を見失ったものたち
5年前ぐらいからTumblrの下書きを溜めるようになり、気づいたら下書きだけで200を超えそうになったので、今更出せない記事をごちゃまぜにしてみた。ある意味総集編。
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このあと何しようとなった時、美術館を提案してくれる人って素敵だなと思う。その時コンラッドにいたというのもあると思うけれど。あの辺りは美術館が多い。
傷ついているのはわたしで、痛いのはわたしだとずっと思ってきた。だけれど、あなたの反応を見てああわたしが傷つけたのだ、と思った。恐らくわたしが大切な人にされたら1番傷つくやり方でわたしは線を引いた。
この前名駅に行ったら袴姿の女の子達がたくさんいて、ああ卒業式の季節かと思った。金箔も水引も出てきた当時誰がやるんだこれと思ったけど、見慣れるとカワイイし尖っててクールでいい。私たちの卒業式の頃の流行りはドライで、ドライってやわ過ぎてぽろぽろしてフケみたいになるの、なんか嫌だったから。
卒業式、受付が始まった頃ヘアセットが崩れて、慌てて着付け会場だった近くのホテル電話して、小走りで駅を逆走していたら、丁度卒業式会場に向かうところだった友人にそっちじゃないよと手を取られたの、懐かしくて愛しい思い出だ。あとは宗教に洗脳された同じ学年の子が校長先生の話の後急に壇上に上がって話はじめたのが怖かったのが強烈に残っているぐらい。
全然食べたくないどん兵衛のニンニクバター味噌にお湯を入れる。全然食べたくない味がした。お湯を入れすぎたのか、若干味が薄い。最後スープを流したら容器の底から信じられないほどみじん切りにしたニンニクが現れてゾッとする。すぐさま水切りネットを変える。
段ボールを開けたらすべておなじにおいがした。洋服もスタンドライトも山吹色の土鍋も。私の部屋は、私はこんなにおいだったのだな、と思う。
お酒を飲んで、帰りたくなくて、近くの公園でアイス食べて花火してブランコを漕いですぐ気持ち悪くなって笑った。夏。ブランコを勢いよく漕いでヒールを飛ばして笑いながら拾ってくれるところまで含めて夏。ブランコ漕いだのなんて何年前だろう、と思いながら去年もそういえばブランコを漕いだ事を思い出した。夏だった。高台にある、動物のいる細長い公園。
深夜の公園は酔っ払った若者か、犬の散歩をしてる人か、ダンスをしてる人しかいない。気づいたら2時を過ぎていて、それぞれタクシーを呼んで帰る。今日もタクシーの運転手に近くてごめんなさいね、って言うんでしょと言われてよく分かってるなあと嬉しくなった。まだわたし達出会って1ヶ月ぐらいしか経ってないのにね。
やめられた先輩や上司達がずらりと並ぶ飲み会で、黙々と枝豆を食べなが周りのペースに合わせてビールを飲んでいたら、現先輩方から怪訝な顔をされた。やだしおらしいの変だよ、え?松田さんっていつも違うの?、全然違いますよーわたし達のこと先輩って絶対思ってないですもん、そうなんだ意外〜。ガヤガヤした店内に甲高い先輩の声が響く。まん丸にした目を向ける上司に言える言葉もなく、ただ苦笑いを返した。自分のつまらなさに苛立つ。
ちなみにいつものわたしと言うのは、先輩方にほぼタメ口で話し、名前にちゃん付けで呼び、飲み会では先輩に取り分けてもらい、みんなの制止を振り払って日本酒を煽るような女である。こんな後輩を可愛がってくださる先輩達の心の広さたるや。平伏してしまう。大好き。
もちろん先輩方にも最初からこんな態度を取っていたわけではない。2年目までわたしは趣味は裁縫とおかし作りで、ピンクのフリフリのワンピースを着て、淑やかでおとなしい子だと本気で信じられていた。そんな事は一言も言った事はないけれど。
わたしは所謂猫かぶりというやつだ。猫かぶりというか、初対面で慎重にいくタイプだと言って欲しい気もする。23年間生きてきて、わたしの性格というのが個性として簡単に受け入���てもらえないことを痛いほど学んできたから。わたしはどの学校でも1年生の10月ぐらいまではろくな思い出がない。どれだけ己を押し殺してひっそり生きているつもりでも、強烈すぎて受け入れられなかったと言われたりする。
わたしはWikipediaにつらつらと肩書きが沢山連なって結局何をやってる人なのかよく分からないって思われたいの、とあなたに言ったら君らしいねと穏やかに笑ってくれた。わたしらしいってなんなんだろう。
運命の恋なんて転がっていないし、運命の人なんて待っていたところで迎えにきてくれやしないのだ。
あなたが第2の故郷が軽井沢だというので、わたしの第2の故郷はどこにしようかなと言ったらお前は鎌倉やろ、と返してきた。よく覚えてますねと驚き半分であなたの顔を見たら、あたりまえやん何年の付き合いやと思っとるねんと得意げに言われたので、強めに叩いておいた。本当にそういうどうでもいいことばっかり覚えているのだ、この人は。たいせつなことは全部わすれてしまったくせに。
怖い夢か過去に大好きだった人と幸せになる夢ばかり見るから寝るのをやめた。頭が重たい。布団はちっともあったまらない。高速道路がすぐ近くにあるこの家は、深夜になるとよくトラックの走る音がする。朝5時をすぎるとスズメが鳴きだす。朝8時半になるとびっくりするような声をあげる子供達が外で遊ぶようになる。9時を過ぎると1時間おきにお寺の鐘が鳴る。この3週間で全部覚えた。
隔離されていた間に季節は確実に春に向かっていて、私はそれが悲しかった。片付けても片付けてもすぐ散らかる部屋の片隅に座り込んで春ってろくなことないから春なんだよなあと思う。ほんっとにろくなことない。部屋のファンを回す。すぐに夏が来るのだろう。きっと今年のゴールデンウィークは暑い。��の花をダメにしてしまったので��どいにおいがする。夏になるし気をつけなければ。
本当はもうあの時死んでしまいたかった、いや消えてしまいたかったよとあなたに言うと、そんなの俺が許さないと真っ直ぐ目を見て言ってくれた。ばかみたい。あなたはわたしが消えてしまっても別に何にも失わないのにね。わたしはあなたが死んでしまったら失うから死なないで欲しい。二度と会えなくなってしまっても、あなたがこの世界のどこかで息をしてると思えればわたしも生きていける。
新しい仕事何にしようとDODAをスクロールしていた時、どうしようもなく泣けて泣けて仕方なかった去年の夏。15の時から夢見て20で叶えて、たったの4年で諦めなければいけなかった夢。音が鳴らない黒のぺたんこ靴。オレンジ色のスカーフ。資生堂のルージュルージュを引いて無理やり鏡の前で笑顔を作る瞬間。しょっちゅうボリュームを調整しなければいけないインカム。もう二度とあの仕事は出来ないような気がするし、あの仕事をしたいのかと言われると分からないけれど、懐かしくて思い出す度胸が締め付けられる。
精神が安定している時は自分の精神が弱っていることなんてひとつも思い出さないのに、まるでアドレナリンが切れたスポーツ選手よろしく一定期間精神が落ち着いたらきちんと一定期間精神をおかしくする。まあでもだいぶ冷静になってきたんじゃないだろうか。冷静なふりが出来るようになったの間違いかもしれない。
世界が混沌としている今、こんなことでだめになっている私は贅沢なんだろうか。先生に言われた通りとんぷくを飲んだせいで今日は1日だめにした。だからあの薬は嫌い。嫌い嫌い嫌い。薬なんて大嫌い。大嫌いなのに一向に私の飲む薬は減らない。やんわり拒絶されているような気持ちになってへこむ。
お金で買えない幸せがある、と言われる度鼻の奥がツンとなる。知ってるよ、それが欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、でも無理だったからお金で買える幸せを片っ端から手に入れていたのだ。
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louisupdates · 2 years
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lunamoon.831:
「いつかルナもインタビューできるかもよ」と友人に言われてから10年経ち夢が叶いました✨ @louist91 昨年から様々な場所でチャンスをいただいて大変光栄ですがやっと自分が見てきた人を目の前に直接話せたことが本当に光栄だった。 昔1Dがたった3年で人生は変わる っていうキャッチフレーズで某携帯電話会社のイメージキャラクターになってた時に3年で人生変わるかなぁなんて思ってたけど本当だった。 インタビューでも言ってたけど自分のやりたいことを真摯に向きあい、誠実でいることってとても大切なことなんだってことと彼はそれをやり続けてるのが最高にカッコよかった。 自分や周りの人間に素直で大人になるとそうやって生きるのは難しくてもそれはルイがやってることだったんだね。 映画で拝見して思いました❤️ ルイの3月22日公開の All Of Those Voicesぶっちゃけさらに好きになりました、彼の素敵なパーソナリティが垣間見えるドキュメンタリー映画ぜひご覧ください。 このインタビューの様子は3月19日Sunday Good Vibes!!で放送します🎙お楽しみに😊 #ルイトムリンソン #ルイ来日 #海外アーティストインタビュー #インタビュー #LouisTomlinson #ルイトムリンソン #AllOfThoseVoices #louirtomlinsoninterview #fmyokohama #sundaygoodvibes
translation:
It's been 10 years since my friend told me, "I might be able to interview Luna one day," and my dream came true ✨ @louist91 It's been a great honor that I've been given opportunities in various places since last year, but it was a real honor to finally be able to talk directly to someone I've been seeing. When I became an image character for a cell phone company with the catchphrase "1D will change your life in just 3 years," I thought it would change my life in 3 years, but it was true. He said it in his interview and it was super cool that he kept doing it to be serious about what he wants to do and honesty is so important. Being honest with yourself and people around you is hard to live like that but that's what Louie did. I thought of my bias in a movie ❤️ I just fell in love with Louie's All Of Those Voices on March 22nd, a documentary that features his wonderful personality. Here's what this interview looks like March 19th Sunday Good Vibes!! Broadcasting on @YouTube 🎙 Stay tuned 😊
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okazbb · 11 months
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作家になりたい人たちがたくさんいます。 いつか芥川賞を取るんだなどと考え毎日を燻らせて生きている人たちがいます。 そしてその人たちは小説を書きません。 一編も書き上げません。 小説スクールにもいきません。 つまらない日常の傍ら、いつか自分は書けると考えていて、気持ちの中ではすでに大先生になっていて、他人の小説にダメ出しばかりしています。 書かないことには一発当たらないんですが、書いてしまうとただの小説家志望の凡人となってしまうので書けないのです。
母の強制で薬学部に入学しましたが、有名な歌い手になりたい野望な夢が諦めれません。叶わないので夢は誰にも言ってませんが諦めれません。どうすればいいですか? - Quora
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mlyzvt-no2157 · 4 months
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ヤクルトY1000の威力
少し前の大腸内視鏡検査で、潰瘍性大腸炎を患っている事が分かり、あちこちに炎症やポリープ、潰瘍が出ており、3か月間の休職を言い渡され、現在自宅で療養中なのですが、腸内環境を少しでも整えようと試した「ヤクルトY1000」の威力が半端ないです!
私は子供の頃から大人になって、中年になった今でも肺疾患に悩まされていたものの、有難い事に、胃腸が物凄く丈夫な体質だったので、健康食品には疎く、機能性表示食品や健康食品の効果については懐疑的で、「サプリや健康食品を飲むぐらいなら、病院で処方された薬を飲んだ方が合理的」という考えの持ち主なのですが、今月1日に腰椎椎間板ヘルニア摘出手術で入院していた夫から、「ヤクルトY1000は弱った腸に効く」と言われ(夫も抗生物質点滴でお腹を壊し、隣のベッドの男性に勧められたヤクルトY1000を飲んでいたら、下痢や腹痛が治まったとのことである)、モノは試しと思い、ヤクルトY1000の6本入りパックを買って、飲み始めてみました。6日間で何も変わらなかったら、1本あたりの値段も結構な価格なので、辞めようと思いながら、試してみました💪
話は変わりますが、このヤクルトY1000、「腸内環境の改善」だけでなく、「ヤクルトY1000を飲むと悪夢を見るようになる」という胡散臭い都市伝説があるそうですが、私は前者ではなく、後者の効果が明確に現れました。
1日目、2日目は何も無かったのですが、3日目になると���核戦争が起こった夢を見ました。核戦争と聞いたら恐ろしい悪夢を想像されるかもしれませんが、私が見た夢なので(基本、夢を見ない人間ですが、ごく稀に夢を見ても「変なお面を付けたターザンに追いかけられた」、「10万円で乗馬用に調教し直さないといけないサラブレッドを買ってきて、夫に怒られた」、「野良ダチョウの雛を拾ってきて、庭で飼っていたらご近所さんから苦情が来た」、「ラクダに乗りながら出社したら、周囲にギャラリーが出来ていた」など、私の願望が半分入り混じったコミカルな夢ばかり)、シリアスさは一切なく、任天堂が誇るゲームの「スーパーマリオブラザーズ」に出てくる『キラー』という胴が短く顔がある小さなミサイルが夢の中では核ミサイルという設定で、核ミサイルが何発も私に向かって、打ち込まれ来るのですが、間抜けな顔をした核ミサイルの速度は10km/時くらいのトロさで、余裕でよけられる上に、何処かに落ちても爆発も何もしない(後で地雷代わりになるってコトもない)ので、夫曰く、「悪夢じゃなくて、マリオの世界観を体感できた面白い夢」だと言われてしまいました🤣私自身、腐っても元戦場記者で本物の戦争や最前線を見てきた人間なので、あの夢が戦争だとは思えませんでした。そして、4日目も夢を見ました。4日目の夢は、私の願望以外の何でもない夢で、モルディブに行くために、何故か、台北市のカプセルホテルに泊まっていたら、隣室が、一番の推し歌舞伎俳優の中村勘九郎さんで、勘九郎さんも一人旅で、目的地は私と一緒のモルディブで、予約している水上コテージのホテルまで一緒で、一緒にスキューバダイビングを楽しんだという願望以外の何でもない夢でした。5日目は、私が大好きな1969年と1972年に放送された昭和ムーミン2作の復刻版DVD(全話収録)が発売される夢でした。6日目は、聖闘士星矢の人気CPランキングでミロ氷が見事一位に輝くという夢でした💖
ヤクルトY1000は、3日目の核戦争(といっても、コミカルで間抜けでしたが)は別として、悪夢ではなく、私にとっては、願望が夢で叶うという効果がてき面に出てくれた&もともと夢を見なかったのが夢を見るようになったのは何らかの効果が身体に起きている事への淡い期待が湧きます。
また、潰瘍性大腸炎痛を発症してからは、痛み止めが切れている間は、内臓を雑巾絞りされているような痛みと苦しみで悶絶しているので、せめて眠っている間ぐらいは、ヤクルトY1000で素敵な夢を見ながら幸せな気持ちを堪能したいと思ったので、もう少しヤクルトY1000を続けてみようと思います😊そして、肝心の腸にも効いてくれますように...
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manganjiiji · 14 days
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宿痾のグラデーション
疲れている。昨日から今日にかけて2日間寝たきりである。やはり4日続けて活動すると、私は次の日全く体を動かせない。このことはよく自分で気をつけてスケジュールを決めなければならない。これがわかっていても活動せざるを得ない時(病院や仕事の予定が詰まる時など)があり、それってどうすればいいんだろう。無理なものは無理なのだが、こっちもあっちも無理で、無理同士がぶつかって、まあどっちかが崩壊する。主に私の体が崩壊してだいたい仕事を休み職場の人の負担を増やす。これが最悪なのだが、じゃあどうしろってんだよ、という感じで、こういう時、もう全ての思考を放棄してただ寝続けることになる。このままじゃあ永遠に「ちゃんとした大人」になれないので、対策を考えたい。体力をつけるとか。とずっと言っているが、言っているだけで結局体力は落ち続けているような気がする。焦らずに、「スモールステップ」「できるところまで戻る」の実践だ。何をどうやったら意志を強くできるのだろう。やる気が出るのだろう。私はいろいろな希望を持って明るく楽しく生きているけれど、そういった「理想」の部分、かすみのような、まやかしの部分を取り去れば、これは単に、「1人で死にゆく人間の残りの時間」でしかない。そこに私は希望を詰め込んでいるが、これをしなかったら、相当暗く悲しい毎日になると思う。家族を持ちたいという夢は17歳で諦めてしまい、もう叶うことはなかったし、夢はあったが、健康な体と頭には恵まれず、ようやく回復したところで37歳。ここからでも入れる保険があるんですか!?無いです。すでに障害年金を受給しているし、ないです。なん��、もう、ないんです。ほんとうに、残りの人生をいかに悲しくなく過ごすかしか、もう無いのかもしれない。パートナーがいるとか、子供がもてるとか、そういうことが許される人生では到底なかった。でも、表向きは、そういう人たちとなんら差のない人生を送ってきましたよ、という顔をしなければならない。人は、自分より恵まれていない人がその場にいると、かなりのストレスを感じるからだ。だから私はつねに「恵まれてきた」という態度で存在するよう心がけてきた。そうしないと一瞬で社会からは弾かれる。そういう緊張感がいつもあった。ひとたび自分の「現状」が知られ、私がその事に悲しみでもしようものなら、もうそのコミュニティにはいさせてもらえない。でも私は、不幸を嘆いている人達ばかりのコミュニティには興味がない。なんらかの悲しみがあったとしても、前を向いて自分の豊かさをきちんと見つめている人が好きだ。言っていることが混乱してきたが、ようは、恵まれて育ってきた人間の方が、思考が健全だし、恵まれなく育ってきた人間でも普段はそれを隠している人の方が思考が健全であるということだ。思考が健全である方が、この世の真理に近づけるし、早くたどり着けると思う。そういう意味で、私はその方向を好む。思考が健全というのは、ノイズが少ないということだ。自分が生育環境から受けてしまった独特の思考や歪み、偏見、先入観は、真理から遠ざかる、または、たどり着くのに時間がかかる障害となる。真理というものがあると思っている。この世に正しさがあると思っている。そんなものはないという態度の人は不誠実であると思っている。人間には目指すべき姿があると思っている。私はそちら側の人間である。そうは言っても現実はこうで、こういう人もこういうこともあって、正しさなんて言い出したらきりがないんだし、目の前の生活をちゃんとできたらそれでいいじゃない。みたいな考えの人とは、もう一線を画しまくる。目の前の生活なんてどうでもいいのだ。正しいことは正しい、やるべきことはやる、なぜ生まれて生きているのか考える、生まれた以上はこれ以上世界を悪くしない方法を考える、例えそれが止められないことだとしても考え続ける。プライベートなんかいらない。公生活のみで結構だ。そう思うくらいには、プライベートを大切にする、つまり世界に利する行為ではない自分のための時間をもつ、ということに興味がない。全てを世界に利するための時間に使わないともったいないと思う。こんな過激な思想をしているんだからパートナーなんかできるわけがない。というのは、鶏と卵論争になってしまうと思う。正直、結婚と出産を為せた人生だったら、私はここまで世界のことを考えなかったと思う。家族をもてるなら、家族との生活に全振りして、他のことは別にどうでもよかった。家族を持てないから、こんなぎりぎり苦しい毎日を送っているわけである。(?)
子供は無理でも、パートナーはいてもいいんじゃないかと思うので、とりあえず痩せたい。この太ったままの体で誰かと共同生活を送る気になれない。体についた20kgが落ちる日は来るのだろうか。体が重くて毎日泣いています。
2024.9.12
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komichi-mado · 9 months
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妻と二人で過ごす時間は、本当に幸せで、これまでの苦労や痛みや悲しみがすべて消え去って安らぐ。生活は楽ではなくて、いつも綱渡りだが、未来を見据えつつ、夢を持ち、一歩ずつ歩めている感じはある。周りの人を幸せにできる二人でありたいし、自分たちの共通の夢を叶えながら、明るく笑顔の絶えない日々に生きよう
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kozen-ta · 7 months
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「仕事するだけで精一杯すぎて他のこと考えられない」
これは意外かも知れないけど僕も経験あります。
カプコン辞めたあと実は数年放浪して色んなお仕事してみてたんで、仕事しながら曲作るとか無理すぎたw
紆余曲折はまたいつか書くとして、 僕は生きる環境そのものを変える事で対処出来ました。
僕1人ではそう出来ず、先輩に助けられて。 結果、今の僕があります。
この経験から確信を持って言える事。
音に関わる仕事をしたいなら、音を作れる場に居た方が良い。
絵を描く仕事をしたいなら、絵を描ける場に居た方が良い。
自分の得意で生きた方が人生は多少楽だし、 その得意を活かせる環境に身を置くのが大事!です。
「他の仕事しながら曲書けば良い」とか無理無理w
仕事を全力でこなしてたら、 曲作るとか体力的にも精神力的にも無理。 やる気の問題じゃないですよ。
僕はコンビニバイトしながら曲書くのすら無理だったよ。
俺はやれてるよ!って方は居るだろうし、 凄いなー!って素直に思う。 でも、やっぱその世界に住む方が全力投球出来るよ。絶対。
自分の現状を変えたいなら、 身を置く環境そのものを変える事を本気でお勧めします。
多分引用RPの実験で成功するのは、 「清掃の仕事を放り投げて得意な仕事に飛び込む人」 です。
※清掃の仕事では成功出来ない、と言っているのではありません。 その人の得意分野ではなかったのだろう、という事です。  
凄い力を持っていても場に恵まれず沈んだ人って沢山居る。
武でも文でも芸でも、 それを活かせる環境に身を置き続けた人が生き残ってるん。
これは本当にもう、歴史が証明し切ってます。
人が活躍出来るのは、個の力以上に環境の力なんです。
だからいつも言ってる「運」大事!なのですw
そして、その次に運をもたらしてくれる「人」。
最後に、その運を掴む「力」。
才能なんて偉そうなもんじゃないの、人生に必要なのは。
「運」はつまり身を置ける環境であり、 あるいは身の回りの人との出会いです。
これは自分の力を磨く事で引き寄せる事が出来ます。
言い切るよ。 運は自分の力で引き寄せられます。
だから、特に力を磨き易い学生時代は必死にやるんだよ。
得意に打ち込んで無我夢中でやるんだよ。
良い環境に身を置く為に。
杉森 雅和 (Masakazu Sugimori) @m_sugimori
僕は以前、ブログを運営してたりまだ純粋につぶやきが楽しかった頃Twitterでつぶやいたりしてたことあるんですが、僕自身、運に恵まれてたなあと、ずっと思ってました。
「運が良かったから仕事が続いた」し
「運が良かったから好きな仕事ができていた」と思うし
「運が良かったから今がある」んだと思ってます。
そして、人との繋がり。
これがなかったらやりたかったこと、強く願ってたことを叶えるなんて無理でしたから。
今はどうされているのかまったくわかりませんが、お世話になった方たちには感謝しかないです。
そう思ってたからこそ、絶対に「勘違い」して生きていきたくなくてどんな場面でも謙虚でいなければ、と決めたんです。
運という不明確なものを甘く見たら失うものが少なくない。
そう今でも考えます。
Kozen-ta
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poetohno · 28 days
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5 7 詩集 思想詩集 返答詩集おまけトーク(意味について)
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詩集 百花繚乱 「柳」
空に舞い上がれば 光の雨を落とし 時が止まれば 滝の写し身となり
泣いているのか
胸の悲しみに項垂れるのか 大地に降り注ぐ重力の奔流に倣うのか
万人のための哀卓 自由のための祈り
思想詩集 夢を探して 「たとえ届かないとしても」
必死に手を伸ばしても 光には届かない
まだ頑張らないといけないのか 伸ばした手を下ろして
雲の隙間から差し込む月の光さえ 疎ましかった
子どもの自分は大人を信じることはできなくて 自分さえ信じることができないでいるというのに
生きていてもいいと思える日が いつか必ずくると信じていた
もう無理かもしれない 最初から無謀だった
倒れた身体を休める頭上に 月が微笑んでいた
見上げた空には 煌めく星たちの歌声が聞こえるようで 光達は眩く ここまで来なかったら見ることは叶わなかった
落ちてしまえば全てが楽になると思いながら 光を探していたから 見上げた空に星が瞬いた
投げ出したくなることもあった 崖を前にして 戻ろうなんて 思えなくて
自分に言い聞かせるように 選んだ道を行くしかなかった
星に見守られて泣きながら 風の揺り籠に包まれて眠る
できることを尽くして 生きているだけで 日々を超えてきていた
一つ一つの歩みが 過ぎていく日々が残した時の道標
急いでも明日へは行けない 戻りたくても昨日へは行けない
今を踏みしめて歩んでいくことしかできない 自分の力に限界を感じながら 現実に挫折しながら
歩み続けるということが 一つの希望だった
返答詩集 生きるための歌声 「生き方を探して」
ⅱ「手に残っているもの」
手を伸ばして触れたものは 失われていくものばかりだったから 本当は大事にしたかった
跡に拾ったものは 手を伸べる理由と 込めた願いだった
思い出した 眩しくも温かなものたちを 新しい出会いに託して
失った思い出が 心に蘇るように 色褪せた過去を彩る
―――――― おまけの詩 ―――――
意味を探し求めたら そんなものは最初からないから迷子になる
何処に行こうというの 何を手にしようというの
言葉を尽くしても足りない 何をしても満たせない
夜の中を彷徨うようなもの 光は何時訪れるのだろう
誰かがいなければ永遠にそう 誰がいても変わらないのかも
この世界を映し出した瞳から繋がっている この手とこの心が触れたものは 点が波紋となって波打って 広がっていくような 今いる地点から 果てと繋がっているような
この世界を照らす朝が眩しい 朝が来ても意味なんてない
待ちわびた眩しさが うれしいと思った
世界が色づいていくように 全てを映しす魔法みたいな 意味を授けたのは 他でもないこの心だった
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rosysnow · 1 month
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やがて終わる空
この道を抜ければ私たちは自由になれるのに
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 母が留守にするとき、私の家には菜実さんという女の人がやってくることがあった。それは、物心つく前からのことで、特におかしなことだと私は思わなかった。
 ただ、菜実さんも、菜実さんの肩を抱く父も、母にはすべてを黙っておくよう私を戒めた。その理由を訊けない私は、父が母には見せない笑顔を菜実さんには向けているのをただ見つめた。
 何か、おかあさんが仲間外れみたいで可哀想。
 そう思ったけど、パートとか友人との食事から帰ってきた母に、私はおとなしく何も言わなかった。
 父と母は、互いに相手に向かって微笑むことがなかった。私のことはかわいがってくれるけど、リコン、という言葉を知ったときには、やがて私の家にはそれが来るだろうと思った。私はどちらかを選ぶのかと悩み、夜、寝つけないときもあった。
 父と母は、口論するわけではないし、どちらかが暴れるわけでも、怒鳴るわけでもない。でも、何というか、冷めている。何とも想っていない無関心が伝わってくる。
 なのに、なぜ結婚したのだろう。結婚って、好きな人とするものでしょう?
「秋果にはそろそろ話しておくけどね。おとうさんには、昔から好きな女の人がいるの」
 父が残業で帰宅が遅くなった夜、母とふたりで夕食を取っていた。メニューは、母のお手製の豆腐ハンバーグで、私はもうじき小学校に上がる春先だった。
 私がつねづねの質問を投げかけるまでもなく、機会を待っていたように、母がそんな話を始めた。
「おかあさんは、何にも知らずにおとうさんと結婚しそうだったけど、その女の人、一度おかあさんに会いにきたの。そして、おとうさんと一緒に暮らしてる鍵をおかあさんに返して、『今、あの人の部屋には私とペアで買ったものがたくさんあるけど、どうせなら捨てずに使ってくださいね』って」
 おかあさんは、食器棚のお揃いの湯のみとかお皿とかを見た。そして、「負けるか、と思って使ってるけど、やっぱりつらいね」と泣きそうに笑った。
 私の頭によぎったのは、当然、この家を訪ねてきては、父に寄り添う菜実さんだった。そう、このとき私は、はっきりと心に決めたのだ。
 ああ、私、おかあさんについていこう。
「秋果ちゃん」
 小学校に上がって、校庭に咲いているのは、桜からつつじになった。よく晴れた五月の中旬、ちょっと暑いくらいで今年初めて半袖を着た日だった。白とピンクのつつじに目を移していきながら、私は車道沿いの通学路を下校していた。
 聞き憶えのある声に、足を止めて顔を上げると、母のあの話を聞いてから避けるようになった菜実さんがいた。家の外で菜実さんに会うのは、初めてだった。
「学校、終わったの?」
 無視しようと思ったけど、それを菜実さんが父に言って、父が私を怒ったら?
 私は菜実さんと目を合わせないようにしながら、とりあえずこくんとした。「そっか」と菜実さんは私がそっけなくなっても優しいままの声で言う。
「あのね、秋果ちゃん」
「……何」
「私、秋果ちゃんと行きたいところがあるんだけど」
 私は精一杯の拒絶で、つつじとそれに集まる蜂を見ていた。けれど、菜実さんの視線は折れないし、沈黙も気まずくて、やっと菜実さんを見た。
 茶色の髪を梳いて軽くする菜実さんは、水色のスーツを着ていた。化粧がいつもより濃いように見える。「たぶんね」と菜実さんは私の頭に手を置いた。
「私、秋果ちゃんと会えるのは、これが最後だと思うの」
 首をかたむけると、「その理由も話すから」と菜実さんは私の手を取った。
 振りはらうべきなのか迷ううちに、軽く引っ張られて、すぐそばに停まっていたグレーの車の後部座席に乗せられた。ドアをばたんと閉めた菜実さんは、すぐ運転席に乗りこんで「一時間くらいだからね」と、あっという間に車を発進させてしまった。
 私は窓から外を見て、さっき出てきた校門も通り過ぎるのを茫然と見て、やっと頭の中を蒼白にして菜実さんを見た。
 菜実さんが私にひどいことをしたことはない。目つきも手つきも、いつもちゃんと優しい。
 でも、やっぱりこの人は私のおかあさんじゃないし、なのにおとうさんとべたべたするし、昔おかあさんに嫌なことだってしたし。いい人だ、とはもう思えなくなっている。
 だいたい、おかあさんのいないときに、おとうさんと仲良くする女の人が好ましくないのは、小学校にも上がれば分かってくる。この人、私の家に入りこんできて、いったい何なの? この人さえいなければ、もしかしたら、おとうさんとおかあさんも仲が良かったかもしれないのに。
 結局、よくよく考えれば、私は菜実さんに最もひどいことをされているのだ。
「お腹空いてない?」
 赤信号のとき、菜実さんはそう言って、後部座席にあったふくろからお菓子を取り出した。私のポテトチップスが、いつも“のりしお”なのは、菜実さんも知っている。一応受け取ったけど、がさ、とそれを抱きしめてうつむいた。
「すぐ着かないし、ランドセルも足元に下ろしていいからね」
 菜実さんがそう言ったとき、信号が変わってまた車が動き出す。
 私はランドセルの肩ベルトを握った。どうすればいいのだろう。いつもの景色が遠ざかるほど、私はどうなるか分からないのに。
 叫ぶ? じたばた暴れる? 窓を殴る? 車の中なのに、目を留めてくれる人はいるの? それに何より、私が動いた途端、菜実さんが怒鳴ったり、たたいたりしてきたら。
 息が浅くなって、口の中も乾いて、心臓が苦しくなってくる。
 どうしよう! どうしよう。どうしよう……
 考えすぎて頭が酸欠でくらくらしてきた。軆が震えないように、今夜切るつもりだった少し伸びた爪を、手のひらに食いこませる。まばゆい初夏の太陽が射しているのに、背骨が無感覚なほど冷たかった。
 そんなふうにただ怯えているうちにも、車の窓から見える景色はどんどん変わっていった。
 私が住む住宅街や通う小学校の周辺には、かなり大きな駅があるから、見慣れた近所はビルばっかりの都会だ。私は、夜にはネオンがないと不安になる。そして、田舎の夜は真っ暗になるから、大嫌いだった。
 なのに、菜実さんが向かっていく景色は、徐々に緑を増やして、ひと気も薄くなっていく。そのうち、車は高速道路にも乗ってしまって、いよいよ私は蒼ざめてきた。
 どこに連れていかれるの?
 おうちに帰してもらえるの?
 殺されたり……しない?
 うつむいて、ポテトチップスのふくろを開けもせずに抱きしめていた。菜実さんがたまに何か声をかけてきても、もう耳に入ってこない。涙が滲みそうになって、唇をちぎりそうに噛んだ。
 怖い。怖いよ。おとうさん。おかあさん。私、このまま死んじゃったりしたくないよ。
 菜実さんの車が、ふと停まった。下を向いてスカートの赤のギンガムチェックを見ていた私は、そろそろと顔を上げた。
 まだ、空は青く明るい。窓に首を捻じると、道路には走る車もなく、でも、左右の田んぼの手前のガードレールにトラックがちらほら寄せられていた。
 菜実さんはエンジンを切って、「やっぱりここは、空が綺麗だなあ」と後部座席を振り返った。私もそうしてみて、目をしばたいた。後部座席の窓の向こうには、地平線があって、突き抜ける空の青と、ふっくらした雲の白が、互いの色を際立ててくっきり澄んでいた。
 菜実さんは車を降りて、一度背伸びをしてから、私のほうにまわってきて、ドアを開けた。
「降りてみて。秋果ちゃんにも、ここの空を見てほしいの」
 私はまだ訝る目で、菜実さんを見たものの、ランドセルを下ろして車を降りた。さわやかな風がふわっと抜けていって、スカートがひるがえって、涼しかった。
 菜実さんは私の手を取り、トランクのほうにまわって、車によりかかって天を仰いだ。そばにいる何かの工事をしている男の人が気になりながらも、私もそうした。
 雲が白波、空が海原になったように見えた。背中を預ける車は、エンジンの名残で熱い。
「あのね、秋果ちゃん」
 空を見つめて、こちらを見ないまま、菜実さんはぽつりぽつりと話しはじめた。
「私と直之くん──秋果ちゃんのおとうさんね、ほんとはそう呼んでるの。私たちね、昔から仲が良かったの。直之くんが五歳年上で、ほんとにいいおにいちゃんだったんだ。私は、子供の頃から直之くんと結婚するのが夢だった」
 私は菜実さんの横顔を見て、知ってる、と言おうと思ったものの、何となくそれは意地悪な気がして、言えなかった。
「直之くんと結婚して、子供を持って、家庭を作って。最後は一緒にお墓に入る。それさえ叶えば、よかったの。でも、あんなに私と仲良くしてくれてた直之くんのおじさんとおばさんは、私が子供を作れない軆って分かって、変わった。必死に、直之くんを私から引き離そうとした」
 子供を「作る」とか正直話がよく分からなかったものの、私は黙って聞いていた。
「直之くんは、それでも私と一緒になりたいって言ってくれてたんだけどね。だから、一緒に暮らすところまではいけたんだ。あの頃が、一番幸せだった。朝起きたら直之くんがいて、お揃いの食器でごはん食べて、直之くんは仕事、私は大学──夜になったら、また一緒に過ごして、同じふとんで眠るの。でも、それだけでいいのを、誰も理解してくれないんだよね。結婚できないんだから別れろ、子供も作れない女なんか捨てろ、直之くんは一時期、親にも上司にもそんなことを言われ過ぎて、ノイローゼみたいになってた。そんなとき、咲枝さん……秋果ちゃんのおかあさんとお見合いしてね。私は、突然直之くんに『別れよう』って言われた。わけが分からなくて、咲枝さんに対して嫌な女になったりした。きっと、咲枝さんにそれを聞いたから、秋果ちゃんは私によそよそしくなったんでしょ?」
 私は眉を寄せて考えてから、「よそよそしい」という言葉の意味がよく分かっていなかったものの、うなずいた。菜実さんは柔らかく微笑んで、私の頭を撫でた。
「ここから、あの町、見える?」
 菜実さんはそう言って、田んぼのずうっと先、地平線にある小さな町並みを指さした。
「あの町が、私と直之くんの育った町。だから、秋果ちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんがいる。このあと、秋果ちゃんのことはそこに連れていくから安心して」
 それを言われて、急激にほっとした。おじいちゃんとおばあちゃんが近くにいる。ということは、おうちに帰れる。思わずため息をついていると、「昔、その田んぼの中を、直之くんと走りまわった」と菜実さんは緑色の風景を見やった。
「この道も、昔はこんなに整備されてなかったな。一応、隣の町につながる道として道ではあったけど。よく、直之くんとこの道まで来て、駆け落ちしちゃおうって話した」
 そう言ってから、ふと菜実さんは視線を落とすと、「ごめんね」と壊れそうな声でつぶやいた。
「それでも私、もう直之くんは結婚したんだから、あきらめなきゃいけなかったのに。やっぱり好きで、どうしても好きで。そしたら、結婚して子供もできたから、急に周りが静かになった直之くんも、やっぱり私が好きだなんて言ってくれて。それでも、もう私と直之くんは、ダメだったんだよね。何であんなことしちゃったんだろう。咲枝さんが留守にするたび家まで行って、秋果ちゃんにおとうさんがおかあさん以外の女といちゃつくところ見せて。ひどい女だよね。ほんと最低だよね。ごめんね」
 なぜ菜実さんが涙を落としはじめるのか分からなくて、私はつながっている手をぎゅっと握った。菜実さんは嗚咽をもらし、「ごめんね」と何度も言った。
 工事の人が、たまに怪訝そうにこちらを見ていた。それに気づいた菜実さんは、顔をくしゃくしゃにぬぐって、「この空、何年か経ったら、なくなってしまうの」と私の瞳を見つめて言った。
「高速道路がね、上にできちゃうの。ここから上を見ても、あるの��空じゃなくてコンクリートになっちゃうんだ」
 私もう一度、空を仰いだ。雲が緩やかに流れて、青がしなやかに広がっている。
「何度も、この道を抜ければ私たちは自由になれるのにって、直之くんと話した。その道をいつもきらきらさせてた空が、もう閉じられるんだ」
 菜実さんは、ゆっくり体重を脚に戻した。私は菜実さんとつないだ手を見て、ふとその左手の薬指に指輪があることに気づいた。その光をじっと見ていると、「子供がいなくてもいいよって人なの」と菜実さんは涙を残しながらも、にっこりした。
「だから、今日でほんとに最後。もう直之くんにも会わないし、秋果ちゃんにもほんとのこと話せた。っていっても、小学一年生じゃよく分からなかったよね。きっと、いつか分かるから」
「……ほんとに、おとうさんに会わなくていいの?」
「うん。やっぱりね、奥さんや彼女がいる男の人を好きでいるのはつらい」
「おかあさん……は、おとうさんの好きな人は、別にいるって言ってたよ」
「私も、直之くんがずっと好き。でも、一緒にいることはできないの。もう、この空がここからは見えなくなるみたいに、終わるんだよ」
 私は目を伏せて、菜実さんの手を握った。
 この人が、もしおかあさんだったら。そうだったら、すべてはうまくいっていたのだろうか。
 おとうさんは幸せ。菜実さんは幸せ。そんなふたりの笑顔で、私も幸せ。
 でも、やっぱり私は、結局誰にも愛されていないおかあさんを、一番見捨てられないと感じてしまう。
 そのあと、菜実さんは私を祖父母のいる町並みに送った。
 私は菜実さんにお金をもらって、駅にあった公衆電話で、祖父母の家に電話をかけた。菜実さんのことはもちろん言わなかったけど、電話に出た祖母はじゅうぶんびっくりして、すぐ迎えに行くと言った。
 菜実さんは、私にランドセルとポテトチップスを渡して、車に乗りこむと、祖父母が駆けつける前に去ってしまった。
 空を見た。さっきまで青かった空が、桃色と橙々色を溶け合わせて、穏やかに赤くなっていた。その光が雲に映え、夕焼けが広々と空を染めていた。
 何でこんなところにひとりで来たのか。電車で来たとしても、お金はどうしたのか。父の実家にとりあえず保護されても、祖父母に細かく訊かれて困ってしまった。
 けれど、電話をかけてきた父の何らかの説明で祖父母は落ち着き、両親が迎えに来るまで、もう普通にお盆やお正月のように私を甘やかしてくれた。
 もしかしたら、父は菜実さんに最後の連絡を受けて、辻褄を合わせたのかもしれない。分からない。それ以降、菜実さんは本当に私の家に来なくなったし、父はちょっとずつ母に優しくなっていった。母もぎこちなくそれに咲い返した。
 私はそんな両親を眺めて、薄れていく“離婚”という言葉を感じながら健やかに成長し、いつのまにか大学生になっていた。
 二十歳になった大学二年生の夏休み、私は高校時代からの彼氏である宏昭と、ドライブに出かけた。「どこ行く?」と運転する宏昭に訊かれて、私は父の田舎とは言わずに、あの町に行ってみたいと言った。
「あそこ、何かあったか?」
 首をかたむける宏昭と高速道路に乗って、私は高校生に上がってから──特に宏昭とつきあいはじめてから、来なくなった父の田舎に来た。
 予想以上に景色が変わり、緑の田んぼは灰色の道路になっていた。右とか左とか指示しながら、私は帰省しても何となく近づかなかった、隣町に続く道にやってきた。
 約十三年ぶりだ。宏昭と手をつないで、私は上を見た。
 そこは、完全に高架下になっていた。灰色のコンクリートがしっかりできあがり、空をさえぎって、道路は日陰になっている。汗は滲んでくるけど、ぎらつく太陽はないから、ちょっと涼しい。
 蝉の声が狂ったように鳴いている。コンクリートをじっと見上げる私に、宏昭は不思議そうにしていたけど、私があんまり強く手を握るから何も言わずに握り返してくれた。
「……終わったのかな」
 不意に私はそうつぶやいた。
「えっ」
「ここみたいに、ここからもう空が見えないみたいに、ちゃんと……終わったのかな」
 宏昭は、私を見つめた。無論、意味不明で少し混乱したようだけど、私の手を引き寄せて肩を抱いて、頭を撫でてくれた。
 そんな宏昭の体温が、薄手の夏服から伝わってくる。その熱は優しく私に溶けて、ほっとするから、少しだけ泣きそうになる。
 愛しあって、認められなくて、この道から逃げようとしたふたりがいた。結局、はっきりと確かめられていない。今は携帯電話だって普及した。本当に、おとうさんと菜実さんは終わった? 会っていない?
 分からない。分からないけど。
 あんなに自由に広がっていたはずの空さえ、今ではこんなふうに閉ざされている。そんなふうに、いくら愛しあっていても、結ばれないこともある。
 だから私は、今、手をつないでくれているこの人を、精一杯大切にしよう。そう、できればこの命が終わるまで。
 すべてが終わってしまう、その日まで。
 FIN
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kkimura · 2 years
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(動画編集し直した為、再投稿になります)
大のチーズ好きな私が、人生で一度は韓国ハットグを食べてチーズがビヨーンって伸びるのをやってみたかったのですが、近くで買えるお店がないので、3種類自分で作ってみました!思ってたのより100倍美味しくてびっくり?夢が叶いました!
My dream has come true finally…
As a huge cheese fan, I’ve always wanted to eat cheesy crunchy Korean corn dogs but I couldn’t find a place that I can get them near me. So I decided to make one by my self! It was 100 times tastier than I imagined : ) Enjoy!
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yasuderland · 9 months
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後半戦、はじまりはじまり。後半戦?なんぞや?という方は、ぜひひとつ前の投稿に目を通してみてくださいな。
7月
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約一年ぶりの主演舞台、少女都市からの呼び声。新宿歌舞伎町、THEATER MILANO-Zaにて幕開けでした。儚くて、恐ろしくて、でもどこか美しくて。なんとも不思議なおはなし。僕の大好きなアングラの世界に触れていただけたこと、この上なくしあわせです。よかった?今度はまるがこちらのステージに立つみたい。仲間の活躍はなによりもうれしいね。
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せっかくやからかわいい妹分のお仕事もご紹介しましょ。KOSÉさん「米肌」のキャンペーンキャラクターに就任したようで。この子たち、気が付いたらスキンケアブランドのお仕事まで勝ち取ってました。どこまでいくのでしょう。僕たちも負けていられない。そして萌え袖の安子ちゃんがやっぱりいちばんかわいい。
8月
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8月は今年いちばんに濃くて、この先ずっと忘れられへんやろなと感じる出来事の連続。まずはこちら、ベリーズでのお写真。過去の病の経験から、僕にとってなくてはならないと思うほどたいせつな海にまったく触れられなくなってしまって。昔のように深くまで潜ることができないだけで、浅瀬くらいなら大丈夫やったんやけど、どうしてかそれすらもできなかったんです。あんなに好きやったのに。たぶん、悲しいからなんやろね。浅瀬に足を浸からせてみたら、もっとその先へ行きたくなってしまうやろうし、大好きだった青色の景色をこの目で見たくなってしまう。ほしいものはこの先もう自分に与えられることはないと分かっていたから、きっとどこかで避けてたのかな。でもね、ようやっと弱さを克服することができたんです。特別なベリーズの海に、自らの足で勢いよく飛び込んだの。もちろん深くまでは無理やけど、夢に見るほど大好きな透き通る海の色にもう一度触れることができて、あの瞬間だけはきっと世界中の誰よりもしあわせでした。弱さも、涙も、感動も、むきだしの僕の心をあたたかく受け入れてくださったアナザースカイさん。僕にとって海がどれだけ大切なものだったか改めて教えていただけたこと、感謝しかございません。いつの日か恩返しができますように。
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そしてもういっちょ。49枚目のシングル、オオカミと彗星の発売。未完成とは打って変わって狂気と色気をふんだんに詰め込んだこの楽曲、最高にイカしてますぜ。音楽番組では毎回スーツで歌って踊っておりました。なかなか珍しいかもしれないね。MVもこのジャケ写通りスーツでびしっとキメていますので、気になる方はぜひ。
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まだあります。無事にロッキンリベンジを果たせたのも8月でした。本当は去年初出場の予定やったんやけど、台風にその予定ごと掻っ攫われまして。僕たちよく台風呼ぶからなあ。今年もピンポイントで近付いてきたりとすこし危うい瞬間があったものやから気が気ではなかったけど、無事にやり遂げましたよ。憧れのステージです。達成感。ここから怒涛のフェスつづき!
9月
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WANIMA主催の1CHANCE FESTIVALにお呼ばれしまして。もちろんパフォーマンス中はずっと楽しかったんやけど、裏側でもWANIMAのみんなとわちゃわちゃして大盛り上がりやったのよね。WANIMAがベースを募集しようか考えてるって僕たちにおはなししてくれたんやけど、それを聞いたまるがかるーく立候補したの。そしたら「いや、お忙しいでしょうから…。」ってやんわりお断りされてたのがほんまにおもろくて未だにくすっと笑ってしまいそうになる。まるもそのあとちょっと凹んでたから尚更おかしかったなあ。思い出がたくさん。
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最後のフェスは、僕たち関ジャニ∞だけで。バンドはもちろん色気たっぷりのダンス曲も、しっとりなバラード曲も、幅広く披露いたしましたのよ。しかも途中僕のお誕生日サプライズなんかもあったりして、会場にいるeighterのみなさまからは青色のペンライトでうつくしい祝福が。あっという間にしあわせ空間のできあがりやったね。改めて大きな愛に触れた一日。夜空に打ち上げた大きな花火、また来年みんなで見たいなぁ。
10月
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またもや妹分の登場です。なんと少女漫画雑誌のりぼんさんにて、連載がはじまりました。おそろしい。ほんまにどこまでいくつもりなんやろう。どんなもんか気になって、僕と安子ちゃんがメインの回を買ってみたんやけど、胸きゅんがいっぱい詰まってて楽しかったよ。盛ってないからね。ほんまのはなし。39歳のおじさんも少女漫画片手にレジへ並びます。疑ってるでしょ。マジやで。
11月
11月と12月は個人の仕事というよりも、仲間たちとレギュラー番組の収録等でいつも通りに過ごす時間が多かったものやから、実はここに載せられる出来事はもう残ってなくて。でももったいないよね。せっかくやから、いままで画像の枚数制限で泣く泣くカットしていた音楽番組のおはなしを載せていこうかな。まずはベストにヒットした歌謡祭。
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いくつになっても様子がおかしい。たのしかった。毎年いつもカウントダウンライブでみなさまの初笑いを狙いに行ってたんやけど、今年はそれが叶わんのでこの場をお借りして。アイドル界の様子がおかしい担当であり続けたいと思ってしまうのはどうしてでしょうか。めい、かわいい?隣にいるのはたつと言う名のトトロです。
12月
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12月はFNSさんとMステさん。白と赤、衣装も冬という感じがするね。並べてみて思ったけどみんな同じような顔してない?おもしろい。こんなところにまでまた愛おしさを見つけてしまうのです。こうして自分たちの音楽を届けられることも、なにひとつ当たり前ではなかったんだなと改めて実感した月でしたな。もちろん当たり前だなんて思ったことはないけれど、またこうして素敵な機会をいただけるようにこれからも一所懸命がんばるぞ!の気持ちです。ふう、なんとか年内に間に合った!ここまで読んでくださった子はどれくらいいるのかな。お付き合いいただいて本当に本当にありがとう。疲れたでしょう、ゆっくり目を休めてね。あなたにとって、素敵な年末年始になりますように。そして来年からも僕たちをよろしくお願いします。たくさん笑わせるぞ。
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cynthiaessence · 2 months
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7 / 19
こんなにも側に在る
なのに途方もなく遠い
自ら描いた意識の次元が
幻を見せては惑わせる
そうかと思えば
溢れる光に包まれる
恐れは愛を見失い
恐れによって愛を知った
7 / 20
すべてはうつろいやすく
揺らぎに翻弄されながら
夢の中を歩く
これが醍醐味だった
と感じられるのは
宇宙に還ったあとだろうか
記憶の糸を辿れば
それはいつでも蘇りそうなのに
今は思い出さないほうが愉しめる
そう感じて止まない
つまりは
紛れも無く
失っている状態を望むということ
7 / 21
自由とは何ぞやを
やっと知れた氣がする
あの頃
コントロール合戦をしていた私たちは
砕け散ったハートの欠片を武器にして
随分傷つけ合った
何としても
欠けた部分を埋めてほしかった
それは互いに叶うことなく
更に傷つけ合った末
自分を満たすべく必然の旅に出る
あれから
自分に自由を赦し
解き放たれ
孤独の優しさを知ることになる
あなたは私で
私はあなたならば
そう在ることを願わずにはいられない
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