Tumgik
#薔薇の塔で眠る姫君
angelsartcorner · 3 months
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Helene
The Princess Sleeping in the Tower of Roses
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nobaraoji · 2 years
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[Sound Horizon] Bara no Tou de Nemuru Himegimi (薔薇の塔で眠る姫君)
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eventreport · 13 years
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第一次領土復興遠征 大阪 9/10
Sound Horizon 第一次領土復興遠征 大阪公演 2011年9月10日17:30~ 大阪城ホール Gスタンド2列36番
※何年も前のレポなので主観的な感想が多めな上に言葉遣いがかなり砕けています。しかしその時のリアルタイムな感想も大事にしたいので、少々余計かなと想える部分も、ほとんどはあえて削らずに掲載しています。※印つきの補足は2021年2月現在の追記です。
愛知から大阪まで名鉄と近鉄を使って行ったのですが、遠い。流石に遠い。しかも近鉄は名鉄みたいに特急に普通乗車券で乗れないので、急行で行こうと思ったら急行がなかなか来ない。 てことでムッティを引き連れて会場には開演1時間前ぐらいにつきました。 愛知から参戦したフォロワさんにご挨拶してから献上品の色紙を仕上げて、パスポートに押印して、会場の中に入って。 Gスタンド2列36番(※上手)に座りましたが、めちゃくちゃ近い。 あれ、愛知1日目と同じぐらい近いぞwww Hスタンドだと見切れがある感じだったし、Gスタンドの向かい側には客席がなかったので、スタンド席の中ではかなりいい場所だったようです! アリーナ席の後ろの方よりは良かったと思う。 舞台のセットは愛知と同じ。ただ愛知とはちがって、舞台上正面のスクリーンの他に両端にも小さなスクリーンが一つずつあって、ライブ中はカメラで写した映像がそこで表示されていたので、RIKKIさんの黒子の位置が分かるぐらいの鮮明なアップ映像を見ることができました。 カミカミ王子登場。 「こんばんは。先日韓国でサムゲタンを火傷せずに食べられるようになったカミカミ王子です。中座くいだおれビルに行ってきました。数十年生きてきて生くいだおれ太郎君を見たことがありませんでした。みなさんにとってはどうでもいいことかもしれませんが、わたくしのパジャマは赤のストライプ、三角帽子もセット。ほぼくいだおれ太郎君と一緒です。素材が一緒かどうか確かめに行ってきました。それがくいだおれ太郎君に会いに行った本当の理由です。私のパジャマの方が上質……とは言いませんが、あの生地だと汗の吸収率は悪いと思いました」 ��章とタトゥーシールの説明。ここまでで83.3%ぐらい。 ダンサー近衛兵による旗の合図の説明。 右側の旗が振られた時に誰かが「イェーイ」と言ったのを聞いて、 カミカミ王子「いいですね、声も」 左側の人たちは皆で「イェーイ」って言って カミカミ王子「いいですね、空気読みましたねw」 会場全体で「イェーイ!」 カミカミ王子「素晴らしい!」 Reviveの振り付け説明。 カミカミ王子「ポイントは積極的に参加して会場の想いを一つにすること。今日も良い事言ってます」 ここまでで91.1%。 次は恒例の声出し。 丸い丸い丸い丸い たこやきさん ころころころころ たこやきさん お口にいっぱいつめこんで こんなに沢山たべれましぇん! くるくるくるくる たこやきくん くるくるくるくる たこやきくん 鉄板の上で転がって どうにもこうにも目が回る! たーたーたこやき たーたーたこ焼き こだわりソース味 たーたーたこやき たーたーたこやき お口に青のりついてんでぇ! 「韓国でも大人気、宇高香里とたこ焼きキッズ「たこやきのうた」(の一番)でした」とカミカミ王子は言っていましたが正確には「たこボールキッズ」のようですw 「これで準備は100%整いましたね。それでは、開演までお待ちください」 もうなんかドキドキして脈が凄いことになってました。開演前からぞわぞわしちゃって。 似非はイドールかイヴェルフリートかメルールと予想してました。とにかく第五と第七の地平線が混ざってくるだろうと。
会場が暗転して、一気に沸く会場内。ああ、やっぱりこの空気いいなぁと思っていると例のOPの曲が始まって。 愛知と同じくエンブレムがレーザーで映し出されていたんですが、ホールの天井がぼこぼこしてたので綺麗に見えなかったね。 ちゃちゃちゃちゃっちゃっちゃっちゃちゃー! ちゃちゃちゃちゃっちゃっちゃっちゃちゃー! 似非誰だ似非誰だ似非誰だ似非誰だ似非誰だメルールだああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 真ん中からしゅばぁっ!っと出てきたメルールメルールまじメルール(落ち着け 基本は冬ボディですが、たしか胸にはリボンはなくてメルの鎖にミシェルがくっついてた。手はメルヒェンの手。指揮棒持ってた。 愛知2日間+大阪の3公演に参戦しましたが、全部冬要素が混ざっているとかどんだけ運がいいのだろう私っ!!! 右バルコニーからは���道女 左バルコニーからはRIKKIさん(似非ではなくそのまま) 右下からアプリコーゼ 左下からアルテローゼ 中央下から野ばら姫 左からSascha そのまま【Revive】! 何せ修道女とかママンとかアプアルあたりは可愛いというよりも綺麗というか美しいというか響くというかそんな感じの声の方々なんで、愛知のキャストの時とはまた違った感じで良かった>< サビの拳を突き上げるところでメルールが指揮棒を突き上げてて可愛いっ! Hochmut…【薔薇の塔で眠る姫君】 きたああああああああああああああああ生アプアルきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!(※そういやアプアル二次創作したことある) DVDのアプリコーゼは代役のマカイさんで、マカイさんも良いんですが、やっぱりあずみさんのアプリコーゼを見たくて聞きたくてうずうずしていたので嬉しかった! そしてアルテローゼの地声っ!!! 怖いが美しいのだこれが! 本来ならステージ奥にいる赤ん坊の野ばら姫に魔法をかけるはずなんですが、アプアルは二人とも国民たちに向けて魔法をかけてました! そして王子誰……え、修道女服 かなみさ、ま、きゃああああああああああああああ(←国民) やばいですねさすが宝d……げふげふ。 「素晴らしい噂を聞いた!」の王子がものっすごい笑顔で、間違いなくあれは王子様の笑みですね。イケメンすぎる。 かなみ王子はどうやら低い声で高い音を出すのは苦手のようで、「彼女こそが~」辺りは若干音をはずしてました。 でもイケメンだから許す。 (※後に宝塚の男役と娘役は発声の仕方とかだいぶ違った訓練をすると聞き、宝塚だからって無茶振りしてたんだなぁと思った) 口付けの後野ばら姫を連れて階段を下りるかなみ王子を、階段の途中ですれ違いながらまじまじと見つめていてゆっくりしすぎて慌てて階段を駆け上ったメルールに思わずニヤニヤしてしまったw アルテローゼが最後の最後まで不遜な態度なのが素敵……アルテ様美しいです。 そしてのばら姫を抱きしめる王子がまたねぇかっこいいのなんのってイケメンだ王子/// 愛知と大阪の3公演でジョエル王子・かおり王子・かなみ王子と、三者三様の王子を見てきましたが皆それぞれに素敵だったわ////// あ、勿論一番好きなのは本家結女王子ですけどね! Völlerei…【火刑の魔女】 かなみさん……さっきまであんなに男前だったのにどうしてそんなに乙女なの! 演じ分けが凄すぎてもうかなみさんやばい。 そして相変わらず口からCD音源です彼女は。 というかむしろCDで聴くより上手いってどういうこと! 「井戸に毒を入れたなどと」とかの台詞が結構CDとかDVDよりも差し迫ってる感じで凄かったなぁ。 演技力もDVDよりさらに磨きがかかってる感じです。 いやぁ流石宝づk……げふげふ。 祭壇のセットは勿論ないので、真ん中の階段が祭壇になって一番下に座り込んで死んだシスター。 お婆さんは基本中身がアルテローゼなので黒い手袋をしたまま。 お婆さんの手はお婆さんにしては美しすぎたり黒かったりいろいろ不思議だねぇw そして噂に聞いた「かわいそうな国民達」でしたwww 皆捨てられ過ぎwwwwww 兄妹の所は客席左側がグレーテル、右側がヘンゼル。 私は右側だったのでヘンゼルを歌いました。 「魔女の家かもしれない」とか「屋根は焼き菓子 窓は白砂糖」で、手で家の形を作っているダンサーのタケちゃん(フルネームは分からないですが、MCで陛下がそう呼んでおられたのでそう呼びます)がめちゃくちゃ笑顔でキュートでした! 魔女が蹴飛ばされたかまどは中階段横の扉。 トムの「うっひょー! こいつはついてるぜ!」は国民全員でやりました。楽しかった^^ 最後にシスターが笑顔でスキップしながらかまどと同じ扉に消えていきました。 あれ、かなみさんイケメン王子だったり大人だけど純粋なシスターだったりお母さん大好きな子供だったり一体どれだけ演じ分けてるの素敵。 【MC1】 復讐の時に勿論中階段の上にメルールがいた訳ですが、シスターがスキップしたのを見て彼もスキップしながら階段を下りてきました。にっこにっこしながら。 なにあの動き可愛いんだけどまじ可愛いんだけど愛玩動物ですかあなた。 メルール「ぐーてんそわぁ……あれ、ウケなかったね。……ぼんあーべんと! ……あまりウケなかったな(チョキチョキ)」 仕切りなおしてイヴェールな感じでキャストに「おいで」って言ってたのにきゅんときた私。 まず左からのばら姫とRIKKIママン 右からはアプリコーゼとSacsha メルール「誰かこっち(中央階段横の扉)に入ってった人いたな(チラッ」 扉が開いてアプリコーゼと修道女が出てきました。 メルール「私、さっき舞台袖でこんなものを拾いました。カメラさん映して、アップして。見えるかな、見えないかな?」 何やら四角い物を持っていたメルール。 両端のスクリーンにどアップで映ったそれには「すべりどめマット」の文字。 メルール「見えなかった人のために。『すべりどめマット』と書かれています。……つまり今日のステージはすべりどめマットでできています。だからすべったら大変なことになりますよ。あさひペンの社運がかかっております」 まあそんな感じで始まったMCタイムであります。 最初はSascha。 S「Guten
Abend…..」(←重低音) メ「どうですか大阪。大阪好きとか嫌いとか」 S「大阪城ホールに来るのは二回目です。前はBeckのコンサート見に来ました。もう10年前(2000年5月17日)ですね。 S「大阪はね、もうかりまっか!」 国民\ぼちぼちでんな!/(←咄嗟に出てこなくて乗り遅れた私) S「大阪めっちゃ好きやねん♪」 メ「好きやねん♪」 メ「Saschaにちょっと無茶振ってみようか。自分のキャラを崩さないで(SHの)他の人の歌を歌う! あくまで自分のキャラを崩さずに」 Saschaは迷った挙句見えざる腕。 S「だーれがーかがーいしゃーryふーえてーいくー。まーわるーよまーわるー、なんだっけ」 メ「憎しみの風車が」 S「にくーしみーのふーうしゃーが、まーわるーよまーわるーほのおのよーうにー」 踊るよ踊るまで間違えたSascha。面白いです。 メ「ソーセージ大好き、Sascha!」 次はアプリコーゼ。 アプ「(MCは)こんな風になったんですか? 考えてなかった……!」 メ「貴女のキャラを崩さずにね」 凄く悩んでるアプリコーゼが可愛いです。 国民も応援。 メ「パスしますか。まあチャリティですから、パス一回につきギャラがぽぽぽぽ~んと飛んで行くだけですけどね。ぽぽぽぽ~んて♪」 ぽぽぽぽ~んは噴いたwwwwwww てことでアプリ様飛ばして修道女 メ「修ちゃーん! 良かったね皆、修ちゃんの男役聴けて!」 キャスティングしたのは貴方じゃないですk(ry 陛下も見たかったんだろうなかなみさんの男役www 修「じゃあ、ちびちゃんをやります。ゃだぁ……」 メ「あれ、貴女そんなに元気ないキャラだった?」 修「やだー……」 メ「ww じゃあ、森に住む老婆に襲われかけたら?」 修「やだあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 叫び声がすさまじかったwww そしてアプリコーゼに戻るメルール。 しかし何をしていいかやっぱり分からないアプリコーゼ。 国民\がんばれー!/ 国民の誰か「ギャラのためにがんばれー!」 メ「なんか、Saschaみたいな人がいるな!」 S「仲間!」 結局もう一回パスするアプリコーゼです。 次はアルテローゼ。 メ「貴女は支配力が強そうだから何をやっても貴女色に染まりそうですね」 アル「(国民に向かって)呪いをかけられたいようね? じゃあ今日はこの歌で。らーららーらーらーららーらーらーららーらーらー♪(←冥王)15年後に冥府へぽーん♪」 凄い不遜な態度ですが楽しそうですアルテ様www メルール、野ばらちゃんに行きかけて メ「おっと危ない危ない」 やっぱりアプリコーゼに戻る。 アプ「考えさせて下さい……!」 メ「今ので多分ほとんど(ギャラが)消えましたw」 ということでのばら姫。 メ「のーんちゃん♪」 国民\スキップしてー!/ メ「話を聞いていたのかお前たち!」(※自分のキャラを崩さずにSHの他の人の歌を歌うコーナーです) 因みにこの時アプリコーゼはSaschaに何やったらいいか耳打ちしてこそこそ相談してました。 Saschaの身長が高すぎて、Saschaも若干屈んでるんだけど、アプリコーゼがめっちゃ爪先立ちで背伸びしてたのがかわいかった! のんちゃん、ちょっとだけその場でスキップっぽいことをしたと思ったら何を歌い始めたかっていうとまさかのTNGでした。 しかも踊りつきで。 の「T・N・G! T・N・G! T・N・G! T・N・G! 君の利き手が ララ シュビドゥ シャバダバ ドゥビドゥ シャバダバ♪ 右か左かなんて ララ シュビドゥ シャバダバ ドゥビドゥ シャバダバ♪」 ↑多分この辺を歌ったと思います。もう少し歌ったかも。 メルールが出てきた時点で征服者もTNGも諦めていたんですが、思わぬところで聴けたこの嬉しさ。 ちょっとぼそぼそ呟くような感じの歌い方でかわいかった//// あとのんちゃんが「面舵いっぱーい!」と言ってくれたので\おっぱーい!/と叫ぶことができましためでたしめでたし。 最早恥じらいの欠片もなく全力で叫んでいた大阪ローランwwwww の「ということでティー・エヌ・ジーを」 メ「……やってしまいましたね。今『ティー・エヌ・ジー』と言ってしまいましたね! 『テー・エヌ・ゲー』です! それでもドイツ人か!!!」 やべぇそこ反応するんだね流石だwww こだわりぱねぇwwwwwwwwwww の「ごめんなCeuiッ☆」 謝るのんちゃん可愛いです。 アプリコーゼにもどりまーす。 メ「とうとう、あと一人しか残ってませんよ?」 しかし今度こそやってくれたアプリコーゼ。 アプ「図太く生きていくには綺麗事ばかりじゃないわよっ! ぼよよよ~ん♪」 可愛すぎました。女将が可愛すぎました。 というかアプリ様さっきからかわいすぎです。 メ「確かにあなた成分であれをやるとそれくらいラブリーになるのかもしれませんねw」 笑いをこらえきれないメルールさんです。 次はRIKKIママン。 メ「何故、私だけRIKKIなの? みたいな。つまり、貴女は普通のRIKKIさん。これはなんか、島唄風にやる感じ……」 R「となりのと~とろ~と~と~ろ~、と~とろ~と~と~ろ~♪」 リズムをとって揺れているメルール。 やっぱり似非は音楽好きなんだよね……きゅん。 右の方では本家あずみさんもといアプリコーゼが身体を折り曲げて悶えて(?)おりました。 素敵ですこのコラボ。 メ「まあそんな感じのキャストです」 国民\えーーーーーー!? メルール! メルール!!!/ ところでここで思ったのは、彼自己紹介してないなってことです。 だからメルールが公式の名前か不明なんですが��でも彼がメルールと呼ばれて否定しなかったからメルールでいいのかな。 メ「今日はすべりどめあるみたいだからね。じゃあ、2択で。①ヘンゼルとグレーテル――」 国民\おおおお/ メ「②女将」 国民\おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!/ メ「すごい……食いつき方が凄い」 圧倒的多数で②に決定。①に手を上げた人ほとんどいなかったwww メ「薹が立って久しいクソババァが一人……なんだっけ。図太く生きてry(←裏声)ないわよっ!(←ハスキー声)」 裏声がね。裏声がね。ものすごく裏返ってたね。好きだよメルール君。 「ないわよっ!」はDVDの光と闇の童話の「其れこそが奴の」の辺りの客席をばっと振り返る感じでこちらを睨みつけてきました。素敵メルール。
【神々が愛した楽園 ~Belle Isle~】 RIKKIさんがサランダじゃなかった時点で、歌う可能性のある持ち歌がベルアイルか焔か11の伝言な訳で、そのうち2曲ぐらいはやってくれると思っていて、でもRomanからはどっちか1曲しかやらないだろうなという予想の元、ベルアイルはきっと歌うと信じていた。 という訳で予想はしていたんだけど、やっぱり本当に聴けるとなると嬉しい……! いや……もうこれはRIKKIさんの声にひたすら聞き惚れた>< 始まった瞬間に国民一斉に着席したしね! 語りの部分、深見さんは録音でアイクはSaschaでした。 足元にスモーク(っていうんですかあれ)の演出があって幻想的な感じ。 RIKKIさんのあの泣き笑い的な表情がなんとも切ないんですよね……。 「少年は手に剣 背に翼」で舞台上のスクリーンに少年は剣を…のジャケ絵が映って、少年の背に翼が広がっておった。 しっとりとベルアイルが終わって、舞台上手からSaschaが出てきて国民ざわざわ。 S「皆さん、ソーセージ好きですか」 国民\大好きー!/ S「ドイツ語喋れますか」 国民\(ざわざわ)しゃ……べれる?/(←ちなみに私は\ちょっとだけ!/と叫んだ)(※当時はちょっとも何も喋れなかったが?) S「ドイツ語でカウントダウンして下さい」 なんかもうこれは第七の地平線くさすぎて皆ざわざわしつつSaschaに続いてカウントダウン。 当たり前だけど、できない人がほぼいないという素晴らしさ! 流石国民w 5からはSaschaも国民も手を使ってカウントし始めていた。 S「Sieben…」 \Sieben!/ S「Sechs…」 \Sechs!/ S「Fünf…」 \Fünf!/ S「Vier…」 \Vier!/ S「Drei…Twei…Eins…!」 ここでステージに証明がついて、すっかりSaschaの方に集中していた私は階段の上に井戸があってメルールが立っていることにようやく気付いたのでした。 ということで【光と闇の童話】! 「奈落の底で唄う……」の後に、前に飛ぶと階段を転げ落ちてしまうため下手側に飛び降りたメルールをしっかり目に焼き付けた。 素敵ですメルール。 最初の間奏で階段を駆け下りて、でも一回途中で立ち止まって、あの手をバサッと広げる仕草をした瞬間、既に高かったテンションがさらに跳ね上がった! それからこう、ぐるぐる回るじゃないですか、あの曲。 で、メルールはイヴェのファーコートを着ているじゃないですか。 だから回る度にあのファーコートがふわふわもふもふしながらくるくるくるくる回ってるんですよ。 何だあのかわいさ。 床がすべりどめシートだからってメルコンのメルメル以上に激しく動き回っていたメルール君。 逆に床の摩擦が強すぎてブレーキがかかりすぎたのか、回った後に屈む時バランスを崩していましたwww そして……中央扉からエリーゼ登場! 客席から歓声が上がるもすぐに彼女のターンなので皆耳を澄ます。 で、エリーゼが話す度にいちいち耳を寄せて聴いているメルールの顔の優しそうなこと////// いや、メルコンでもやってたのは知ってるんだけど、DVDだとあんまり正面から見えないじゃないですか。 もう双眼鏡でガン見してた<◎><◎> その後エリーゼは井戸の縁に座って見ている訳ですが、階段上の中央という舞台全体を見下ろせる位置なので、なんだかこう彼女は神の視点で見ているのかもしれないとかなんとか思った。 そして遂に「優しい母の元へと」で右バルコニーからムッティが登場! 例の如くテレーゼの「貴様の醜い頭……」の辺りでメルールがYUKIさんの後ろに寄り添ってエアギター! だから貴方近いですって! 愛知の時は気付かなかったんだけど、井戸の後ろ、下手側に十字架が一本立ってた。 愛知もあったのかなー 【彼女が魔女になった理由】 はいきましたームッティ! 客席では立ったままの人と、座る人がいた。 私は最初座ったんですが、前の人が立ってて舞台が見えなかったのでまた途中から立ちました。 最初のアンネリーゼと方伯のやりとりは中央スクリーンでメルコンの映像を。 その間ムッティは下手側下で青いスポットライトを浴びて立っていて、「アンネリーゼ」から白いスポットライトに変わった。 「森に移り住み~」のちゃんちゃんっ♪の所を国民が手拍子。 因みに、アップで見たテレーゼさん、アルテローゼのメイクが半分残っているので眉毛が吊り上り気味で、本当に悪い魔女に見えたwww 「泣き崩れた」の後の間奏のソンイルさんのバイオリンがかっこいいです。 亀ちゃんとかまち嬢のバイオリンもいいけど、ソンイルさんが弾いてる姿も男性ならではの迫力があるよね! 「因果応報と切り捨てても良いのだろうか」の時のフェードアウトでゆっくり弓を引いている姿は美しかった。 メルツの「ムッティ」っていう台詞が聞こえるところでテレーゼがダンサーさんに十字架にされて後ろに2歩ぐらい下がって。 でも最後の歌うところでは十字架のままではなくて手の振り付けがあった。 その分メルコンよりもさらに哀しみが伝わってくるというか、表現豊かというか。 「さぁ諸君」とスクリーンに表示されると、座っていた人たちも立ち上がって「鉄槌を!」をやりました。 泣きそうになりながら。 テレーゼは最期に断末魔を上げる瞬間に再び十字架にかけられたポーズになってうなだれる感じでした。 【11文字の伝言】 中央階段上の下から上がってくる装置でママンが登場。 ムッティに続いてママンきたあああああこの流れぶわああああああああああ(;д;) はい皆さん着席ですよ。 背景はステンドグラスの上にリオンのエンブレムです。 11文字といいつつ例の如くちゃんと「しあわせにおなりなさい」を歌ってくれる真実の伝言でありました。 そして語りは深見さんの録音……ではなく、右バルコニーから白いドレスに身を包んで登場したあずみさん! 白い本片手に語るその声は深見さんの低い声とは対照的に高くて、「其処に物語はあるのだろうか!」��めちゃくちゃ元気で明るかったw ものすごくあずみさんの特色出てる語りですあれは。 あずみさんかわいい。 そして、ママンが歌い終わったあとも舞台から去りません。 あれ、も・し・か・し・て 最後の語りの部分、あずみさんがなかなか語らないと思ったら、しばらくしてから語り始めた。 照明は上手側(客席から舞台に向かって右手)は紫、下手側は青。 あ「生まれて来る意味、死んで行く意味……。君が生きている今、11文字の伝言(メッサージュ)、幻想童話(メルヒェン)、第五プラス七の地平線……w 生の見えざる光、死の見えざる光……。愛する者と再び繋がる時を、二つの見えざる光は照らし続けるだろう……。地平は今、仮初の果実月(フリュクティドール:フランス革命暦にお��る8/18~9/21)……。奇跡を巻き起こし、季節を巻き戻すのは、旅人達の唇に灯る詩……。あの懐かしき調べ……」 第五プラス七の地平線は国民だけじゃなくあずみさんも笑ってた! フリュクティドールでカミカミでその後もつられてカミカミになっちゃって、はにかみながら続けたあずみさんかわいすぎる。 ムッティも後ろから出てきて、ママンの後ろで十字架にかけられたポーズで立ってた。 まぁ、とにかくもうここまで来たら国民みんな分かってますRomanのテーマを大合唱です。 あ「今、幾度目かの冬が、訪れる……」 はい待ってました来ると信じていたよ【冬の伝言】です! メルールが登場してママンとムッティを二人同時に抱きしめました。 生誕祭の時はママンの左側(上手側)に頭を埋めていたけれど、今回はムッティの頭がその位置にあったのでメルールはママンとムッティの右側(下手側)に顔を埋めてた。 そしてムッティの十字架をはずしてあげるメルールぶわあああああああ(;д;) メルールが歌い始めると、ママンは下手へ、ムッティは上手へゆっくりと去っていく……。 生誕祭以上に涙声なメルール……あああああ泣ける泣けるうううううう(;Д;) 途中の語りもまたちょっと変わってた。 あ「永遠の冬に抱かれながら、それでも春の訪れを待つ……。風渡る夏の森も、暮れなずむ秋の空も、二人の母の愛した地平線そのすべてが、貴方の詩に繋がっていく!」 ここでもめっちゃ明るく元気ですあずみさんw 冬の伝言で笑える要素はあずみさんだけだったwwww そしてラスト。 メルールは生誕祭と違ってムッティが消えた上手でもなく、かといってママンが消えた下手でもなく、後ろに後ずさる……。 やっぱり一緒にいられないの……>< もう切なくて切なくて……涙で前が見えない……でも眼鏡が邪魔で涙が拭けない……。 客席も皆静かに聴き入っていたので、周りの人が何人もすすり泣いているのが聞こえてきました。 で、バンドメンバーが前に出てきたぞ……。 【Prayer】 この流れでこの曲かよwwwwwww みんなすごい泣いてるのにめっちゃ盛り上がる曲にシフトしちゃったwwwwwwwwwww 国民みんな涙をふきふきしつつ立ち上がって拳を振り上げましたw 西山さんは相変わらずノリノリで、サビで足を振り上げたり。 YUKIさんはフットライトの装置に足を乗せてアリーナ席の方に手を振ってて歓声が上がった! 愛知ではJakeが弾けてたけどYUKIさんも弾けてたね! 最初の並び方は左からあっちゃん、YUKIさん、西山さん、ソンイルさんだったけど、途中でYUKIさんと西山さんが入れ替わった。 で、西山さんがあっちゃんに近づいて行ったと思ったら背中合わせに寄り添ってギターとベースをそれぞれかき鳴らしました。 やばいあっちゃんかっこいい///// Ken☆Kenもソンイルさんも愛知に引き続き素敵な姿を披露してくれました。 あと英ちゃん! 英ちゃんにスポットライトが当たってるよ!!!!! 英ちゃんに逢いたかったんだ!!! 大阪のチケット取った理由の3分の1ぐらいは愛知のキャストにいなかった英ちゃんに逢いたいがためだったのでもう幸せだった><  メルールがコートを脱いでベスト姿で登場! 眼鏡かけてるうはああああああああああしかもスクリーンにアップで映ってるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお//////////// メルール「さぁ、本を読もうか」 この一言で胸の中の何かを打ち抜かれた気がした。 【王様君と領復君】 メルール「もう今回で16回目になるんですが。革命先生が毎回1話ずつ作ってくるという。転びに転んで大変な所に行ってしまったりね。そろそろ真面目にいかないと完結しないwww 空気を読んでくださいお願いします」 愛知1日目空気を読まずにエレフをエロマンガ島に行かせましたすみません。 でも結局エレミシャ再会できたっぽいのでいいじゃないか!と思っていた。 以下自分で聞き取れた所+2箇所程どうしても抜けていた所を他の方のレポを参考に補足しました。 メ「『王様君と領復君 第16話:神の摂理』。あらすじ。ヤンマニ一緒だった領復君を捜し、お化け樅の木を、中略」 国民\えwwwww/ メ「最早長すぎるんだよ……!」 なんかここの低くて絞り出す感じの声がやばかったメルールさん/// メ「超重力を使って地平線を飛び越え、辿り着いた先は朝と夜の狭間。『何故このような場所にやって来たんですか、陛下』と言う男の問いに『イヴェール、きっと君に逢いに来たんだよ』と答えたのであった!」 イヴェール「此処は如何なる物も存在し得ぬ地平線、と先程申し上げた筈です。何故訪れになられたのですか」 というと王様君は 王様君「イヴェール、君に逢いに来たんだよ」 と答えました。 冬「全くもう、そのような口説き文句をどこで覚えられたのですか? エロマンガ島ですか? 陛下、貴方は本当に困った方だ」 王「だって、イヴェールに逢いたかったんだもん」 冬「だってじゃないでしょう! そのような戯言を仰られても全ッ然嬉しくなんかないんですからね!」 かっこ今更なツンデレであるかっことじ 冬「そもそも、お呼び下さればいつでも参りますのに……」 王「え、ホント!?」 冬「本当です。このイヴェール、陛下の一番の忠臣と自負しておりますから。(←跪く)しかし、超重力の力を使うのはもうお止め下さい。地平線はそれぞれが特有の重力を持っています。いわゆる秩序というものです。この秩序を守らないと地平線同士がクロスオーバーして混沌とした世界になってしまうでしょう。地平線を飛び越える、これはその重力圏から自由に離脱できるってこと。陛下、常識で考えて下さい。そんなの反則、ずるいでしょ?」 メルールがここでレッドカードのジェスチャー。 メ「出るかな?」 ��イイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィ! たぶちゃんがホイッスル音を出してくれて客席からは感嘆の声。 王「え、反則? え、僕、レッドカード? ガンバ大阪でプレイしたいのに……」 メ「今のは無しでいいか(チョキチョキ)」 冬「レッドカードどころか生命エネルギーがレッドゾーンです。常人なら一発で消滅しているでしょう。貴方は確かに地平線の創造主です。創造する机上では貴方のペンで思いのままに地平線は動きます。ですが、貴方は全知全能の神ではない。自らが物語という地平線に降り立った以上、神の定めた摂理には逆らえません」 王「え、僕死んじゃうの? 僕、消滅しちゃうの?」 冬「度重なる超重力の乱発で最早限界です。あまつさえ、ご自身の生命エネルギーを使ってエレフまで飛ばしたんでしょう? あろうことか、韓国では通訳の都合上、2回飛ばれたのでしょう? 今までもっていたことの方が不思議なぐらいです。恐らく、次はないかと。」 王「え、困るよイヴェ君~。どうやって元の地平線に戻ればいいんだい? 領復君を探さなきゃいけないし、僕の帰りを待っている愛する国民達もいるんだよ?」 ここでイヴェールが何と言ったかが選択肢! ①「それなら、永遠に此処にいればいいじゃないですか。国民? そんなのどうでもいいでしょう? 貴方には僕がいるんですから。……ふふ、あははははっ!」 メルール「出ました黒イヴェール!」 ②「ヴィオりん、オルたんを送り出す方法はどうでしょう? 最初はちょっと痛いかもしれませんが、慣れればやみつきになりますよ」 (※次の公演でケツバットだと判明。2021年のA15周年記念祭の古井戸でホレおばさん役の犬彦が継子役の宮比をぶっ飛ばし、まだこの設定が生きていたことが分かる) 選ばせる間に韓国でのイヴェール君についてお話してくれたメルール君でありましたが、それは「心のオルたんすにしまっておきなさい(チョキチョキ)」とのことなので、どうしても知りたい人はメッサージュを下さいな。 ①の時何故か拍手が上がりました。 メルール「拍手じゃ分からない!」 そこで挙手しなおす国民達。 メルール「お、マイノリティっぽいぞ? じゃあ②! 来ましたメジャリティ!」 大体2:5ぐらいだったんじゃないかな。まああれだけ空気を読めと念を押されたら②に上げるでしょうな、普通。 ①に上げた人は黒冬くらすたというこでよろしいですかね。 え、私? 勿論①に手を上げましたけど何か?← そして、さっきまでコートを着ていたために気付かなかったんだけれども……。 彼の着ているズボン、サイドに黄色いラインが入ってますね。 あれ、陛下のズボンじゃね……。 考えられる可能性。 ①似非が実はメルヒェンとイヴェールの他にRevo要素も混じっていた。三体合体。 ②イヴェールかメルヒェンのズボンが陛下とおそろ。ただしメルヒェンは恐らくあのストライプのデザインが変わることはないはずなので、おそろだとしたらイヴェール。 ②を考えついて思ったこと。 とりあえずお前ら結婚しちゃえよ☆ (※彼らにあんなことやこんなことを期待している訳じゃなくて、兄妹だけどエレミシャ結婚しちゃえよと同じノリです)
【<ハジマリ>のクロニクル】 最初の方はレーザーで天井に水色の輪の模様が映し出されていた。 これは曲中には白に変わってた。 ボーカルはあずみさん、コーラスはRIKKIさん! ママンコンビktkr なんという優しいハーモニー! この二人の相性めちゃくちゃいいじゃないですか……>< 今まで聴いたハジクロで一番好きかもしれない! 【エルの肖像】 ボーカルはかなみさん。オレンジ色の裾の長いドレス。頭には花柄のリボンのついたカチューシャをつけてました! コーラスはみくちゃん。愛知に続き膝までのピンクのドレスに茶色いブーツ。 「Lを求めるだろう」「Lを見つけるだろう」は例の如く国民で大合唱! 一度やってみたかったので楽しかったです♪ 後奏でかなみさんが宝●的な、っていうかバレエ的な感じでものすごいのけぞってました。 マルちゃん麺づくりのCM的な感じで。 流石に身体柔らかい。 【エルの絵本【魔女とラフレンツェ】】 ボーカルはみくちゃん。 歌い始めた時、ものすごくあらまり嬢の声に似ててびっくりした! コーラスとか魔女は本物のオルドローズきましたよMIKIさん! MIKIさんは裾の長い紫のドレス。しかしおばあさんの仮面かぶってますね。 「Creature’s voice」「Unsatisfied」もMIKIさんが言ってた。 オルフェウスはダンサーさん。 「誓いも忘れていった~」で両手を組んで祈るようなポーズのみくちゃん可愛い! オルフェウスがエウデュリケの手を引いて階段を駆け上がっていくシーンの語りはダンサーサンがやってて、語りはみくちゃん。 ダンサーさん本当に振り返りそうでまだ振り返ってない感じだった。 どこらへんか分からないんだけれど、ダンサーさん二人とみくちゃんMIKIさんが肩を組んで歌っていたところがあって、なんだあれ超楽しそうだなと思った記憶が。 曲調は明るいけど内容的にはあんまり楽しい系の話じゃないはずなのにwww 【ゆりかご】 ボーカルあずみママンです。 今回は革紐を歌わなかった代わりに、この曲があずみさんのママン要素となりました。 本当にどうしてこう、SHのお母さんたちはあんなに優しげなんですか……! コーラスはかなみさん。「忘レ物ハ在リマセンカ?」とかもかなみさん。 とにかくあずみさんが優しそうで幸せそうな顔だった! そして挨拶を交わしたご婦人(つまり揺り籠の赤ん坊が死んでいると気付いてしまった人)の演技をするかなみさん、怪訝そうな哀れみの表情が半端じゃないです。 一言も喋ってないのにあの演技力……流石●塚>< 最後のサビの部分、それまで比較的静かめに抑えていたらしいあずみさんとかなみさんの声が一気に大きくなって、舞台上に二人しかいないのが不思議なぐらいの声量でした。 あんなにこにこしながら末恐ろしいわあずみさん。 【見えざる腕】 ボーカルはMIKIさん! 待ってましたあああああ!!! 愛知で本家も聴いてきたけどあっちも好きだけどこっちも好きなのよ! コーラスはみくちゃん。 勿論「アルヴァレス将軍に続けぇええええええええええ!!!!!!!!」に続く国民! 将軍に続けはライブごとに1回はやりたいよね。 金髪ローランとなって腕を切られたのはやっぱりみくちゃん。愛知でも切られてたけど上手いです! 迫力が凄いです。かおちゃんの澄んだ声ともまた違った意味でいい味出てる! 何故地声でそこまで出るんですかMIKIさん! 首刈りもかっこいいです>< ねぇもうこの曲KAORI&MIKIで歌えばいいんじゃない!? いつか聴いてみたいですよ……。 何かメンバーが並び始めたなぁ……終端来るのかな? と思ってた矢先に! 【澪音の世界】 下手から上手へRIKKIさん、MIKIさん、かなみさん、みくちゃん、あずみさんという並びだったと思う。 「豪奢な~」はMIKIさん、「輝ける~」はあずみさん、「奪いし~」はまたMIKIさん、「降り止まない~」はあずみさん、そして「代償を~」でかなみさん。 「空虚な~」はみくちゃん、「帰る~」はRIKKIさん、「奪いし~」はまたみくちゃん、「降り止まない~」はRIKKIさん、そして「運命を~」で再びかなみさん。 最初のサビはまず全員で。……豪華です。 その後の語りは省略されていて、すぐにまたサビに入って、1回目はMIKIさん・かなみさん・みくちゃんで歌ったあと、2回目の「薄氷色~」からはまた全員で。 下手からなんかSaschaが飛び出してきた! と思ったら「サーンホラーイ!」と叫び始めたので、勿論国民も\サーンホラアアアアアアアアアイ!/と叫んでました。 大阪はなんかこの国民が参加できる箇所が愛知より多かった気がする^^ てかSaschaはじけすぎwwwww 澪音で一つだけ残念だったのは、RIKKIさんのあの強弱をつける歌い方のせいか、はたまたマイク音量がRIKKIさんだけ小さかったのか、弱く歌ってる時に声が楽団の音に負けちゃってたのね。 澪音は光と闇の童話とかPrayerぐらい激しいからね……。 ちゃちゃちゃちゃっちゃっちゃっちゃちゃー♪ 例のファンファーレが鳴りまして、お、陛下登場ですか、今日はどこから、みたいな雰囲気になったんだけど、フェイクでどっかのドアが開くことすらなくて、全然陛下出てこなくて……。 \陛下~!/ Sascha「いない……どこ?」 \ざわざわ……陛下ーーー!/ Sascha「客席?」 \ざわざわざわざわ……/ Sascha「……帰った?」 \えーーー!!!??? へいかあああああああ!!!!!!!/ 陛下は国民を散々心配させた後に静かーに上手からワインをくるくるしながら登場しました。 陛「一応言い訳させて! いないと見せかけてカメラに映ろうと思ったんだけど移りませんでした。まあ、カメラさんのお給料がぽぽぽぽ~ん♪と飛んでくだけだけどw さっきのすべりどめマットアップした時にメルール君がめっちゃアップになっていたのに免じて許してあげてください陛下! 陛「……ちょっとだけ飲んでいいよね?」 陛下がワイン飲んでる……! ほんとにワイン飲んでる!!! サービス心旺盛だなあの人////// \おいしいー?/ 陛「セボン♪」 \きゃああああああああああああ/////// フランス語ってなんかえろいと改めて思った瞬間。 一回ワインを戻しに上手に消えて、戻ってきて。 陛「福田っ! ……アコーディオン運んで30年!」 中央階段から上りつつそんな大喜利みたいなことを言いつつ、福田さんからアコーディオンを受け取り、 陛「黄金の右肩へ!」 アコーディオンを肩にかけ、 陛「そして一歩、二歩、階段を上って……」 終端の定位置、左バルコニーに到着。 たしかこの時「さてどうしようか」的な事をボソッと言ったのを国民が拾って\歌ってー!/って催促したら、 陛「今『歌って』って言った? アコーディオン持ってるのに?www」 で、何奏法と言うのか知らないんですが、鍵盤の端から端まで指を滑らせて弾く、トゥルルルルルルルル、トゥルルルルルルルル♪ みたいな感じの弾き方をした後、澪音の世界をちょっとだけ弾いてくれました。 でも弾き方がちょっとテキトーな感じで、国民から歓声が上がると「弾けてないよ!」って自分でつっこんでた。 【終端の王と異世界の騎士達~The Endia & The Knights~】 れみこパートはかなみさん。 なんかこう……今まで聴いた終端で一番好きですこのメンバー。 みんな声が綺麗だわ……! もうこれはひたすら聞き惚れて手が止まってたごめんなさいw っていうか正直に言うと双眼鏡とスクリーンでひたすら陛下をガン見してただけですけどね! なんかこう、アコーディオン弾いててだんだんずり落ちてくるのを時々担ぎなおす瞬間とか好きです。 弾いてない時に歌に合わせてリズム取るのもいつものことだが……やっぱり好きです。 アコーディオン持ってる時も相変わらず内股だけど……歪みなく愛してます。
【MC2】 \陛下あああああああ!!!!!!!!!/ 陛「おおきに」 \きゃあああああああああ!!!!!!!!!!/ やっぱり地元の言葉を話してくれると嬉しい国民。 陛「今日はどうしましょうか。割とノープランです! テキトーにやってこうと思ってます。……チェ――――――ソンイルッ!」 ソ「このライブツアーで初めて参加させてもらっているチェ・ソンイルです。いつも歌っているので今日も歌います。ハジクロを歌います!」 どの辺歌ったのかちょっと忘れたんだけど、途中怪しかったwww 陛下は階段上で音楽に合わせて揺れていた……かわいい>< 陛「私の記憶が正しければ、間違えないで歌ったことあったのか! 結構なやらかし率だぞ!」 ソ「次頑張ります!」 ということで横浜参戦の方々はソンイルさんの成長に期待しましょう← 陛下次誰にしようか考えて両手をぶらーんぶらーんしながら舞台を眺め回しとった。 陛「次、西山毅!」 西「沢山曲を覚えたんですけど、このライブツアーで一番心に残っている曲を……」 国民、歌ってくれるのか!?の雰囲気。 西「……歌えないんですが、ギターフレーズでやります。それに合わせて皆さんで大合唱とかしてくれると……。らららー♪でいきましょう。分かるかな」 で、最初何の曲か、聞き覚えはある気がするんだけど分からなかった。 でも後ろ半分聞いたら朝夜でした。 たしか「よく似た色をした宝石」の後の、大塚さんの語りが入ってるあたりの間奏の部分だったかな。 国民みんなどこから入っていいのかわかんなくて歌ってなかったwww でもかっこよかったよ! 陛「次は……スターに行こうか。……Ken☆Ken!ケンスターケン!」 K「神戸から久しぶりですねー」 で、ドラムソロ叩き始め……てすぐにやめて、あれ?どうした?もう終わり?って雰囲気に。 K「ってホントはドラムソロにしようと思ってたんですが。久しぶりに会った河合さん、あのかわいい英史さんにね、この前ツイッターで英史さん4444ツイート目はなんか感動的なことを言おうとしてたみたいなんですけど、僕がリプライで邪魔しちゃったみたいで『何しとんねん!』って、ああこんな関西弁じゃないですけど、『何してくれるんだ!』新幹線の中でめっちゃ怒られました。それでここにいる6000人の前で謝れと。ということで英史さんちょっ���間繋いでて下さい」 はい、説明すると話題になったツイッターでの会話はですね、こんな感じでした↓ 英「うおおおおお!次で4444ツイートなのか~!・・・何にしようかな・・・ふふふ☆」 K「こないだ貸したHなDVDそろそろ返してくれる?」 英「あ、ごめん!ちょっと待ってて☆・・・って借りてね~よ!」 英「・・・俺の貴重なツイートの邪魔しやがったから、大阪城ホールで一緒のあのドラーマーには何かしらの形でいたずらしてやる事に決定!」 英ちゃんは当日朝も「今日はいよいよサンホラ大阪城ホールっすね~☆たのしみだ~~~!!・・・どうやってワンワンをいじめたろかなww・・・あ、あはようございます☆」と呟いていたwwwwww 英「ここに居る全員が納得するような謝罪じゃないとね」 なんかKen☆Kenがごそごそやってると思ったら手に持っていたのはスプレー缶。 あれはもしや、原子番号2番のガスじゃないですかww K「(ガス吸う)あーあー(まだ吸う)」 陛「思いっきり吸って低い声をね」 K「かわいい英史さん、すみませんでした♪ 僕が悪かったです♪」 国民大爆笑www 英ちゃんも笑ってたし陛下も笑ってたしとりあえずキャスト全員笑いをこらえられない様子。舞台の端でバンメンに場所を空けてる歌の人たちもね。 陛「……ということでキラーバス! 君かわうぃーね! かわうぃ~えいずぃ~!」 英「このコーナーはとあるベースの人が始めた、歌うという習慣があるので歌いたいです」 とあるベースの人に反応する本人wwwそして国民wwwwwあっちゃん大好きすぎるね皆! 英「Sound Horizonに参加して何年? 一番好きなバラードがあるんで」 といって弾き始めたのは聞いたことないメロディ。 アレンジかな?と思ってたんだけど、ホントに何の曲か分からない。 英ちゃんの「一番好きな曲」っていうとコスモポリタン・ナポリタンかな?と思ったんだけど、そもそもあれはバラードなのかっていう感じだし……。 英「大阪の人に~この~歌を~届けたい~♪」 陛下が階段の上でね、すっごい「え、何www何この曲wwwwwww」みたいな顔でね。 あの唇は閉じてるんだけどすっごい笑ってる感じの顔です分かるかな。 英「ここまで~くると~もう何の曲か~分からない~♪ こ~す~もぽ~りた~んな~ぽ~りた~ん♪」 大熱唱でした英ちゃんwww そしてやっぱりナポリタンでした! これも聴けるとかマジでサービス心旺盛だわ!!! 陛「よかった俺の作った覚えのある曲だったー! 『それはSound Horizonの曲じゃないぞ』っていうツッコミ待ちなのかと思ったドキドキしたーよかったー!」 俺って言った? 今、俺って言った? 一人称コロコロ変わるね陛下。 陛「次はあっちゃん!」 あっちゃんはまずベースを掻き鳴らして、からのお約束! あ「キー高めなんで怖いんですけど。難しいな……」 あ「ビァ~ンシャ~ンス♪ 嗚呼こーれまでー、苦労をかけたー、可愛いノエールよ~♪ ビァ~ンシャ~ンス♪ 嗚呼こーれならー、胸を張ってー、送り出せr……っ(ぱたり」 倒れるあっちゃんが可愛すぎてもう駄目だった。私の中で何かが駄目だった。 ね、あっちゃんがイヴェール君やってくれるとかね、すごい組み合わせだと思うんだ////// で、バンメンは最後。YUKIさん。陛下とお誕生日が1日違いな人です。 陛「この人ね、大阪の人らしいよ」 \おおおおおお/ Y「これ(ギター)フライングVって言うんですけど、フライングVのYUKIって覚えてもらえると嬉しいです!」 ちょっとだけ。国民は既に高確率でフライングVローランを知っている気がしたw 最近ギター弾いてくれないけどねぇ……。 Y「すぐそこに谷街四丁目ってあるんですけど、そこに住んでたこともありました」 \おかえりー!/(←大阪府民じゃないのに私も叫んだ気がする……) Y「今日は両親を呼んだんです」 \おおおおお!/ Y「普段やってるのが結構うるさいバンドなんでなかなか来てくれないんですけど、Sound Horizonは聴きやすいということで。親父に至っては『歌姫さんみんな別嬪さんやで!』って言ったら来てくれましたwww ということでギター聴いてください!」 はい、かっこよかった。 流石に第七の地平線のあの鬼畜さについていけるだけありますよね……西山さんもだが! 陛「バンドメンバーは全員終わったけど、もう一人、音に関わる人が。TABUちゃーん!」 登場したたぶちゃんに「また踏む感じかな?」と予想する陛下。 見守っていると、お腹が、膨れてきた。 あれは……ヘンゼルのあれか! Saschaがぼよよよんとたぶちゃんのお腹叩いてましたw 陛「遂に帽子関係なくなっちゃった感じですか……w お、なんか(膨らませるために空気を送り込むホース的な物)残ってるぞ。しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる、と」 陛「下の人たち、油断したたらだめですよー」 陛下のこの言葉にすごく油断してた感じのリアクションをしたあずみさんかわいい。 陛「さて残りの人たちには15秒で好きな事をやらしてあげよう!」 ここでもすべりどめマットだから滑らない的なことを言っていた。 いかにいつも滑っているかだねw 陛「まずはダンサー近衛兵、タケちゃーん!」 はい、分からないとか前書いたけど調べました。 松村武司さんね! なんかぐるぐる回ってましたね。語彙が少なくて形容できないんだけどさ。 陛「まーわーるまーわーる、って最後まで踊ってるのもいいかもねw」 陛「あすかー!」 島明香さん! そういえば光と闇の童話の時のエリーゼ登場時の黒死病で死んじゃった村人の明香さん綺麗だったなぁ。 明香さんはバレエダンス的な感じでくるくると回ってくれました。 陛「ありがとう、いつもより多めに回ってくれましたー」 陛「さてさてー、考えるよ」 と言いながら横を向いて、両手を広げて片足だけ上げて、バランスとってる感じのポーズをだな、彼はしておった。 彼のこういう訳の分からない行動大好きです////// 端っこにいたキャストが並びました。 大体下手側にRIIKIさん、MIKIさん、かなみさん、で上手側にあずみさん、Sascha、みくちゃんとかの並びだったかな。 この、左右どちらにいるかが結構後で大事。 陛「かーなみん♪ かーなみん♪」 か「私ですね、関西の方に長く住んでおりまして」 陛「某、あれのねw」 か「はい。大阪城ホールにも来たことがあるんですけど。ここで運動会したんです。十年に一度なんですけど」 陛「え! 十年に一度しか運動会やらないの!?」 か「いえ、たまたまその時ここだったんです。でも歌劇団の歌うのは……あ、行っちゃったw」 と言うことで『薔薇は美しく散る』という曲の1番を歌ってくれました。 ベルばらの曲らしい。 歌詞ググってきた↓ 草むらに名も知れず咲いている花ならば ただ風を受けながらそよいでいればいいけれど 私はバラのさだめに生まれた 華やかに激しく生きろと生まれた バラはバラは 気高く咲いて バラはバラは 美しく散る 陛「なるほど~。15秒超えてるのは知ってたけど止められなかった……。だってさ、聴いていたいもんね! ……ということで、内容によっては15秒以上もらえます!」 陛下も聴き入る宝塚の実力>< 素敵でした!!! 生だからかもしれないけど、ベルばらのOPよりかなみさんバージョンの方が好きです私! 続いてRIKKIさん。 陛「貴女さっきもお会いしましたね?」 ちょwえwww “陛下は”会ってないでしょうwwwwwwww あれ、でもやっぱりあの似非さんにRevo要素が入っていたと考えるとつじつまが合うんですが……。 実は三体合体なんですかそうなんですか。 その真意はry R「何も考えてない……」 陛「歌じゃなくてもいいんですよ?」 \頑張れー!!!/ 陛「軽々しいことを言うんじゃない!」 R「すみません……」 陛「いや、貴女に言ったんじゃなくて。『頑張れ』なんて軽々しいことは言っちゃいけない、って言ったんだけど高度すぎて誰も気付かなかったw」 RIKKIさんも大阪城ホールに琉球なんたらとかいうやつ(ググったけど挫折)で来たらしくて、その時に歌った沖縄民謡を歌ってくれました。 でもちょっとだけで……。 R「長いんですよね」 陛「雰囲気は分かりました」 陛下上手側に歩いていく。 みくちゃんをじっと見つめて、 陛「『み』が付く人! あ、両方つくかw」 上手にはあずみさんもいたんですよw 陛「じゃあ、『み』と『に』がつく人!」 み「えっと……」 \スキップー!!!!!/ み「もう勘弁して下さい……」 陛「ラストスキップにしとく? 大阪で区切りをつけて、追加でもっと違う大技を決めると」 み「全然練習してない……。あ、ちなみにじまさんもスキップできないそうです!」 \えwwwwwwww/ 陛「これはwwじま横浜でスキップさせられる感じだなwwwww」 横浜参戦の人はじまにスキップやらせるのだぞ!← ということでみくちゃんスキップ……。 上手から下手へ……ああやっぱできないで終わるんかぁ……と思っていた矢先に! 下手で折り返してきたところで4秒程ちゃんとスキップできてた!!! \おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!/ 国民からの大歓声と拍手! 陛「この24時間テレビ的展開www」 おめでとうみくちゃん! 次はあずみさん。 陛「あずっこ♪ あずっこって何かあったよね」 ググったけど挫折その2。 あ「さんぽも、トトロも、歌ったし……」 \君をのせて!/ あ「え、何?」(←ほわわ~んとした感じで) \君をのせて!!!/ あ「じゃあちょっとはしょりますね」 あ「あの地平線~輝くのは~どこかに君を~かくしているから~♪ 父さんが残した~熱い想い~母さんがくれた~あのまなざし~♪」 陛「略しましたねww思わず(中略)って言いたくなるwwwいいショートカットです!」 あああああ本物だよおおおおおおおおおおおおお>< あの小っちゃい頃から見てるジブリ作品の歌の人ですよおおおおおおおおおおおお>< 素敵だあ……いやそれにしてもホント陛下の人脈すごっ。 下手側に戻ってMIKIさん! M「おじゃましまんにゃわっ!」 陛「たぶ出せっ! たぶ出せっ!」 ふにゃわわわ~ん♪ みたいな効果音が出て、皆でコケる仕草! M「じゃあ真面目にやります。サンホラで好きな曲を」 ということでMIKIさんが歌ったのはArkのサビでした! なんという声量!!! これには陛下も驚いたみたい。 陛「何故、地声で出ているのか! でもちょっとキー低かった?」 M「ちょっと下げました」 それでも凄いんです。 地声すげぇ……。 陛「じゃああと一人。Sascha!」 S「……今二つで迷ってるんですよねー」 \両方!!!/ 陛「欲張るんじゃないっ!」 S「リベンジするか(MC1の見えざる腕のこと)……モノマネ」 狂喜した国民の声によりモノマネに決定。 S「じゃあ若本さんを」 \おおおおおおおおお!!!!!!!!!/ S「『……探したぞ、クリストフ……』からの『人造人間セル……!』『人志松本のすーべらない話ー』」 ↑最初以外ググりました。 人造人間セルはドラゴンボールに出てくる敵キャラみたいです。 『人志松本のすべらない話』は若本さんがナレーターをやっている番組らしい。 とりあえずネタが分からなかったにも関わらず若本さんの声には似ていると思った。すごく似てた。 で、ここで終わろうとしたSaschaを捕まえる陛下。 陛「ちょっと待って。あれ聞きたい」 S「??」 陛「穴子さん聞きたい」 S「穴子さん? 誰?」 陛「サザエさんの、ほら……」 MIKI「マスオさんの同僚の」 陛「そうそう、唇凄い人」 S「うーん……」 陛「……穴子さん見たことない?」 S「見たことない……」 まさかのサザエさんをあまり知らないSaschaに国民驚愕。 S「フグタ君……?」 陛「もうちょっと、なんか、こう……」 \陛下お手本!/ 陛「……フーグタくーん(ボソッ」 S「フーグタくーん……? 練習しときます! 明日見ればいいんですよね?」 そしてまた終わらせようとする陛下。 いい意味で抗議する国民。 陛「じゃあ何かやりましょうか? 久しぶりに大阪で」 国民大歓声であります。 陛下、足踏み2回と拍手1回を繰り返し始めます。 ドンドンパッ! ドンドンパッ! って感じで。 まあ、あれだよね。分かるよね。 これ来たらなんかあの曲だって分かるよね。 不朽の名曲、『We will rock you』! (※不朽の名曲とかレポには書いたが当時の私はQUEENを知らなかった。後に、Revoさん観てそうだな〜と思い、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を3回ぐらい映画館へ観に行ってサントラと円盤も買った。そしてやっぱりRevoさんも観ていたので嬉しくなった。) 陛「We will we will rock you!」 \We will we will rock you!/ 陛「We will we will ROCK YOU!!!」 \We will we will rock you!!!/ ってな感じでものっすごぐヒートアップしてROCK YOU!!!で飛び上がった陛下まじかっこいい///////// 普段あんなに乙女なのにね!← いやぁ惚れるわぁ////// そしてその曲に合わせて……だった気がするけど。 陛「かんさい、でんきほーあんきょーかい!」 \関西電気保安協会!/ って何回か言わされた。 何のことか分からなくてググったら関西でやってるCMのネタだそう。 まあ大阪だからな。 よく分からないけどでも楽しかった! 陛「ふぅ……」 \かーらーの―!?/ 陛「ま���いいでしょう」 陛「最近見つけたお気に入りの曲を唄います」 で、流石にこれは聴き入って歌詞メモれなかったしググっても出てこなかったんだけど。 陛「いつか夢見た物語……」 みたいな。そこだけメモってあった。 (※後述の通り"地平"というワードが入っていたことからラスサビの部分だったと推測されるが、私のメモ通り「いつか"夢見た" 僕らの物語 取り戻す為 僕は駆け出す 光に満ちた あの地平の彼方へ」と歌っていたなら歌詞を間違えていたことになる。「いつか描いた」が正しい) 陛「知らない人はググりなさい!」 地平線とかっていう歌詞も入っててすごいサンホラっぽい曲だなぁと思っていたら、ランスロットのテーマ曲「Stargazer」のサビ部分だったのだと! 何のサービスだ!!!! 嬉しすぎるだろっ!!!!!!!!!!! 陛下自身が歌うとかあああああああああああああああああ>< 領復でDVD出すならあの部分だけでもDVDに入れてくれないかな……無理か。 というかCDを出してください宝塚さん。 MCを終わろうとした陛下。 \エリーゼ!!!/ 陛「そうだよね、たぶちゃんちょっと探してきて。なんかそこら辺でお菓子とか食べてたりしない?」 待つことしばらく。 エ「……相変ワラズ信ジラレナイグライ低能デ不細工ナ屍人チャン達。マルデ墓場ネ、略シテマル墓ネ!」 マル墓きたああああああああああ!!!!! 陛「もっとなんか聞きたい?」 \聞きたーい!/ エ「エリーゼノ事、嫌イニナラナイデネ……? 子豚チャン達ィ♪」 \きゃあああああああああああああ//////// 第七の地平線からすっかり罵られるのが癖になってしまった国民恐ろしや。 でも後悔などしていないわ!
【即ち…星間超トンネル】 陛「じゃあ課題曲いこうか。今年のレコード大賞に選ばれそうな曲です! ……まあCD発売してないから無理だろうねw」 これまでの会場とは造りが違うので、ウェーブのやり方を変えるらしい。 陛「アリーナとスタンドで飛び方を変えます。ちょっとややこしいけど、できたら凄いスペクタクルが起こると思います!」 横方向のジャンプがちょっと複雑でしたね。 まず、キャストがステージの端からジャンプして反対端まで行ったら、アリーナ席が逆方向にジャンプ。端まで行ったら、スタンド席の端からぐるりと会場を回る、と言った感じ。 ステージ下手から始まる時は「己」の字を書くような感じですね。上手から始まったら「5」みたいな感じ。 練習してみた。 とにかく一回一回がめちゃくちゃ長いw 陛下はなんか「インテル入ってる?」とか言ってたけどローランはウェーブに気をとられて気付かなかった模様www 陛「多分そっち(Hスタンドとか)が飛んでる頃には僕が2番とか唄ってると思うけど、気にせず跳びなさい!」 縦方向のウェーブはアリーナもスタンドもそろって跳ぶ感じ。 横に比べて分かりやすいw これはバルコニーから下がほとんど見えなかったらしい愛知に比べると多分相当綺麗に決まっていたんじゃないかな。 陛「あとはなんかいろいろ振り付けあるけど適当にやって下さーい」 最早この台詞は恒例のようです。 ということで始まったぜ……やっぱり最初の手振る所の陛下の腰が///← 3回目ともなると大分余裕ができてきて、結構陛下の歌声にも集中できた! 結構メロディ覚えて帰ってきましたよ♪ まあ、そして最後のジャンプ連発はやっぱりぐだぐだですよねwww あれはしょうがない! 曲が終わって……。 陛「おおきに! あんどお疲れ!」 陛下の関西弁に沸き立つ会場。 陛「中には年配の方もいるんでしょうか。ゆってぃ(YUKIさん)のお母さんとか大丈夫かな」 「じゃあ深呼吸します! まず吐きまーす。吸いまーす」 愛知から始まった、”吐いてから吸う”深呼吸。 そして案の定上手側にいたみくちゃんとかに向かってふうううううう!とやるんですが、 陛「気付かない……!」 今度は下手側のママン達に向かってふううううううう! 今度はちゃんと倒れてくれました。 もちろん客席にも! 私も率先して倒れてきましたw あとカメラに向かってふうううううう!したらズームをひくという例のパターンです。 陛「空元気でも出さなきゃいけないときもあるんだよね。くじけそうな時もふんばって立たなきゃいけないときもある」 そんな感じで良いお話してくれた流れで、国歌こと【栄光の移動王国】 陛「もし国歌初めて聞く人がいても、一応スクリーンに歌詞でてきます。曲を知っていたらなんとかなると思います。まあルビがちょっとあれなのありますけど。曲知らなかったらテキトーに誤魔化しましょう!」 うちのムッティに向けられた言葉みたいでなんだかちょっと笑ってしまった。 で、国歌3番は聴いててね、とか何処で手を上げるか��かどこで歌い始めるかとか説明。 陛「つまりSound Horizonは『ローラン・ローラン』ってきたら『グローリア!』ってなるシステムになってまーす。多分慣れてる人いっぱいいると思いまーす」 語尾を伸ばしまくる陛下が可愛すぎた。 と言うことで曲が流れ始めると。 ここで歌ったらライヴ会場でこうして大勢のローランたちと歌うのはしばらくおあずけなんだなぁと思うとなんだか胸にこみ上げるものがあった。 これは後からそういえばもしかしたら、と思っただけなんだけど、あずみさんやRIKKIさんは自分が寄せた言葉から採用された部分を歌っていたんじゃないかなと思います。 あずみさんは「強さと弱さ~」の辺り、RIKKIさんは「そっと瞳をとじて~」の辺り。 あと、途中でまたも自分の番で前に出るのが遅れてる陛下をしっかり目撃。 またなんか考え込んでたのかな。 そして最後に国民全員でサビを歌って、「Sound Horizon Kingdom!」と叫んで。 金テープ降ってきました。 基本アリーナ席めがけて落ちてきてましたが、私はスタンド席のかなり前の方だったので自分の分はちゃんとキャッチできました! 陛「沢山拾った人は、上の人とか、取れなかった人にあげて下さーい。なんかわかんないけど感謝されると思いまーす。感謝されないかもしれません。無理強いはいけません!」 言いながら腕をぐるんぐるん回す陛下。 そのうち脱臼しそうで怖いんだけど陛下大丈夫なのwww で、手を拭いてw みんなで手を繋いで「ありがとうございました!」というのはもう毎回恒例ですね。 キャスト去っていきます。 みくちゃんかわいいーーーーー!とか叫びまくる私。 ――そして陛下だけが残った。 2階で転がっていた。 何あの人かわいいんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおwww ちょっとここから先はメモがぐちゃぐちゃで話の順序とか違うかも……。 陛「こんな感じで全国行ってます。全国どころか韓国まで行っちゃいましたw 初めて行くところはね、普段行けない人もいるし、お小遣い少ない子供たちもいるしね。大人はちゃんと働いて稼げるけど。大阪みたいな所だったら毎回来てるけどね。この中に第一次の領拡来た人いる?」 ぱらぱらと手が上がります。 陛「ああ、結構いるね。でもまあこんなもんでしょ? 確か200人が300人ぐらいだったと思うけど。あれ立つとすっごいいるんだよ。暑苦しい感じなんだよ! 倒れるぐらい人いるんじゃないかと思うようなところから始まったんだよね。本当はおしゃべりとか得意じゃないのに頑張ってます。噛みやすい呪いがかかってると思うんだよ。それでここまでやってるっていうのは凄いと思う」 うんうん。 すごいMC進歩したよ陛下! たまに滑るけどねw 陛「第一次領拡の打ち上げでね、じまんぐといつか大阪城ホールでやりたいねって言ってたんだけど……来ちゃったよw」 国民がおめでとうの拍手です。 陛「でも今回じまんぐ連れてきてなかった!」 というオチでしたwwwwwwなんというwwwwwwwwwwwww 陛「次は連れてきますw」 陛「びんぼーでもぶさいくでも良いんです。元気だったらいいんです。また元気で逢えたら嬉しいです」 貧乏だし不細工な私としてはなんだか救われた気分でしたね。 それになんとも陛下らしいお言葉でした。 ここでこんな話をするのはどうかと思うんですけどね、私何度も自殺しようとしたことがあります。 でも最近はその度に陛下の「また逢おう」という“嘘”を思い出します。 その“嘘”が嘘であることを信じて、私はいつももう少し生きていようと思うのです。 Sound Horizonと出逢えた喜びは、まさに私の生きる糧です。 陛下「ほな行くぞ、リオン」 (※"行くで"じゃないんかーい!) そして私にとって会場で歌う最後の【Revive】 歌いながら、ちょっとさみしいなって思った。 ライヴはまたしばらくないんだろうし、Reviveは領復のために作られた歌だから他のライヴでは歌わないんだろうなって思うと、なんかちょっと焦りみたいなものがあって。 まだまだ歌い足りないって思った。 もっとみんなと一緒に歌いたいって思った。 でもやっぱり終わっちゃうんだよね。 ところで、終電に接続する電車が大阪城公園駅から20:54発ぐらいだったと思うんですが、Revive歌い終わった時点で20:45でした。 ぶっちゃけ母様にも了解をとって知立駅で夜を明かすつもりで公演を最後まで見ていたんですが、これは走ればギリギリ間に合うんじゃねぇかと。 しかもGスタンドは大阪城ホールの出入口から結構近いですしね。 そこからちょっと怒涛のようにね、皆がReviveの余韻に浸っている間に荷物持って急いで会場から出ようとしたんですけど、やっぱり人がいっぱいいるじゃないですか。 それで「終電が危ないので通してください!」って言ったらね、ローラン皆優しくて「いいよいいよ、行きなさい!」って通してくれた。 優しすぎて泣きそうでした。 泣く余裕もないぐらい急いでたのでお礼もろくに言えないまま通ってしまったのですが。 その結果ギリギリで終電に接続する電車に乗ることができました。 全力疾走したので息も絶え絶えになりながら、ローランの優しさがじわじわと胸に広がって、公演も素敵だったんだけど、そのこともまたはっきりと記憶に残っています。 自宅への最寄駅に着いたのは0:08でした。 因みに、次の日ミスチルのコンサートのバイトが入っていた私は姉様が用意してくれたあんかけスパゲティをかきこんで即布団に倒れこみました。 疲れたけど本当に楽しかった。 なんか皆右手を振り上げるからライヴの翌日は右腕が筋肉痛になる人が多いみたいですが、メモするためにずっと3時間ほぼずっとノートを左手に持ったままだった私は左腕が筋肉痛になりましたw そして後日談。 横浜1日目の公演終了をツイッターのTL眺めながら待っていたら、「横浜留守番組で絵茶しませんか」というHさんのツイートが流れてきて。 ちょっと気になってお声掛けさせていただきました。 結局お邪魔したのは公演終了してTLがあらぶって、一端落ち着いてからだったのですが。 そこにもう1人、Mさんがいらっしゃっていろいろ盛り上がり始めて。 確か超トンネルの話題になった時でしたが、 私「大阪の時、Gスタンドは2番入ったどころか転調する辺りまでかかりました」 M「Gスタンドだったんですか?」 私「Gの2列目でした」 M「え……?」 H「ん? どうした?」 私「?」 M「私も2列目……」 H「ええええええええええええ」 私「ええええええええええええ」 つながるろまん。 私「因みに36番でした」 M「ええええええええええええええええええええええ」 H 「どうした」 私「え?」 M「私32番でした」 H「ええええええええええええええええええええええええええええ」 M「ええええええええええええええええええええええええええええ」 運命の糸紡がれ過ぎた。 この後私の姿がばっちりMさんに見られていたことが判明。 めっちゃメモってたとか黒地に赤レースの服着てたとか眼鏡かけてたとかタトゥーシール切ってたとかものすごく一方的に覚えられていたwwwwww 私の隣に座っていた母様の姿もがっつり見られていましたね! ということで徹夜で絵茶盛り上がりすっかり仲良くなった私達は2012年の春に北海道でオフ会を計画してます。(※頓挫しました) こんなに繋がった物語もなかなかないですよね! 繋がるきっかけを作ってくれた陛下に感謝せねば!!! 更に言うとMさんは私の個人サイトを知ってらっしゃった。 びっくりである。 (※お二人とも今どうしてらっしゃるか存じ上げないのですが、元気だといいなぁ。当時絵茶をご一緒した別の方は今でもTLでお見かけします。)
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polish-horizon · 7 years
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Królewna śpiąca w różanej wieży (薔薇の塔で眠る姫君)
Pycha
„Granica pomiędzy klątwą a błogosławieństwem. Ciemność, w której znalazła się dziewczyna. Głęboki sen. Różana wieża. Śpiąca królewna. Co popchnęło cię do przekroczenia tej granicy? Dalej, zaśpiewaj mi o tym...”
Tańczę w lesie snów wraz z setką samotności. W świetle księżyca motyle rozpływają się i śnią o śmierci.
Siódmy grzech Powód, dla którego śpię objęta przez dzikie róże――
W czasie kąpieli matula ma usłyszała głos żaby, która zapowiedziała jej ciążę. „Twoje upragnione dziecko przyjdzie na ten świat zanim upłynie rok.” „Och…!”
Uradowany mój ojciec wystawił ucztę na cześć moich narodzin. Jednak z powodu braku jednego złotego talerza doszło do wypadku...
Siódmy grzech Panna, która umarła nie zaznawszy miłości. Powód, dla którego śpię objęta przez dzikie róże――
„Oo, licznie przybyłyście!” „Dziękujemy za przybycie.” „Otrzymanie od Was zaproszenia to dla mnie zaszczyt, Wasza Wysokość. Nowonarodzonej królewnie podaruję cnotę.” „Ja ofiaruję jej piękno.” „Zatem ja bogactwo.” „A ode mnie otrzyma—„
„Aa, a cóż to takiego? Wszyscy się tu zebrali.” „Czemu tutaj jesteś?!” „Wygląda na to, że całkiem tu wesoło, jak cudownie.” Ohoho! Darujcie sobie to przedstawienie!" „Co za bezczelność!”
Zaprosiłeś wszystkie kobiety o magicznych mocach rozproszone po całym królestwie... Wszystkie prócz mnie, pyszny królu. Pozwól, że przyprawię tę ucztę klątwą!
Przeznaczeniem królewny będzie żyć lat jedynie piętnaście. Ukłuje się wrzecionem, upadnie na podłogę i umrze!
„Co to, to nie!”
Alterose (trzynasta czarownico), zniweluję twoje złowrogie słowa. Przez sto lat będzie niby martwa, lecz będzie jedynie spać na łożu!
A zatem czas pokaże, która z nas, ach, posiada silniejszą moc...
Ranki i noce powtarzają się czy tego pragniemy, czy nie. Czas prędki niczym strzała pozostawia po sobie ślad w postaci słoi w drzewach. O poranku w dzień moich piętnastych urodzin...
Siódmy grzech Powód, dla którego śpię objęta przez dzikie róże, to――
„Jestem taka podniecona…”
Drżący płomyk świeczki rozświetla półmrok, przez który wspinam się po kamiennych schodach na szczyt starej wieży. Gdy stanęłam na szczycie schodów, moim oczom ukazał się pokój, a w nim przędąca stara kobieta.
„Dzień dobry, babciu. Co babcia robi?” „Przędę.” „A to, co to takiego? To, co się tak śmiesznie obraca?!” „A, co się dzie―?” „Hihihi...”
„A więc to tak... Więc to dlatego zostałaś objęta przez dzikie róże. Czy chcesz pocałunku, który doprowadzi do twojego przebudzenia? Niestety to nie ja jestem twoim królewiczem! Już wkrótce się zemścisz. Twój przeznaczony czeka w świecie snów.”
Gdzie podziewa się moja wyśniona branka? Ach, nie zważając na deszcze i wiatry, poszukiwałem na zachodzie, wschodzie, północy i południu. Szukałem jej wszędzie i już myślałem...  że nie znajdę, lecz wtedy usłyszałem wspaniałą pogłoskę―.
~Osłonięty przez żywopłot z dzikich róż biały zamek,  pnącą się ku niebu różana wieża, a w niej Śpiąca Królewna.~
Ach, usłyszawszy legendę o różanej królewnie, poczułem natychmiast, że to przeznaczenie. To na pewno ona jest moją Elys! Zatem dla niej przezwyciężę wszelkie trudności!
Mgła w błędnym lesie powoli się rozpływa. Czyżby wiodła mnie do mojej ukochanej królewny? Kolczasty żywopłot rozstępuje się przede mną. Czyżby prowadził mnie do mojej ukochanej?
Drżący płomyk świeczki rozświetla drzemiący mrok. Przebiegam przez kamienną komnatę, wspinam się na szczyt starej wieży. Gdy już wspiąłem się na szczyt spiralnych schodów, moim oczom ukazała się samotnie leżąca na łożu panna...
„I jak, królewno, czy jesteś gotowa?” „Pozwolę sobie cię skosztować.” „Mm!” „To początek twojej zemsty!”
Za sprawą szczerego pocałunku królewicza królewna budzi się, a dzikie róże więdną i tracą swe moce. Tam, gdzie kwitły, pozostaje tylko pył. Również ludzie w zamku, którzy zbyt długo byli głęboko we śnie, wracają do swoich codziennych obowiązków jak gdyby nigdy nic.
„Słuchaj no, ostatnimi czasy wcale nie mogę spać.” „To naprawdę dziwne…” „Gjaaa!” „Ile razy mam ci to powtarzać, żebyś zrozumiał, chłoptasiu?! Naprawdę ci przysolę!” „No, przygotuj się, koteczku!” „Gjaaa!” „O?! Co to?! Wróciła do życia! Aj, znowu…!”
Siódmy grzech Jak śmiesz rzucać klątwę na królewnę bez skazy! Siódmy grzech To ty jesteś pyszna!
„Niech ktoś schwyta Alte Rose!” „Ha!” „Już nigdy nie postawisz stopy w tym kraju!” „Zapamiętaj to sobie, Różana Królewno! Jako prezent pożegnalny ofiaruję ci jeszcze jedną klątwę! Uhahaha... Hahaha! Ahahahaha!” „Ucisz się!”
――Wzięła nowonarodzoną królewnę i porzuciła ją w lesie.
„To rodzaj kobiety, która nie podniesie się po upadku. Uhuhuhuhu!” „Zranienie dumy damy prowadzi do strasznych konsekwencji.” „Ależ oczywiście. Uhuhuhuhu!”
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yorinri · 3 years
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20210127
本日のやる気指数は~~~~????デケデケデケデケデケデケデケデケ、デン!2! あれれ~?やる気が足りないみたい!そういう日は環境のせいにしてふて寝しちゃうのがいいかもね!
お部屋用の眼鏡が明らかに汚いんですけどメガネ拭きも汚いから拭けないんですよね 1ヶ月位拭いてない 今50枚100円の安ノンアルウェットティッシュで拭くか迷ってやめた 2円かかるし
3種のチーズの私の明日
ふざけた寿限無「ちょけるちょける五劫の擦り切れ」
見るからに腐りきったトマトがここにはないよ
桜えび
浜松
HAMAMATSU
SAKURAEBI
RIKU
サンホラの Märchenは曲名が凸になっててかっこいい
宵闇の唄 火刑の魔女 黒き女将の宿 硝子の棺で眠る姫君 生と死を別つ境界の古井戸 薔薇の塔で眠る姫君 青き伯爵の城 磔刑の聖女 暁光の唄
これね
抹茶ライス
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sabooone · 7 years
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復讐、それは秘密の茶菓会で/07/2011
ぎりりぎりりと縄が絞まり、ひゅうと喉が鳴る。 いくら口を大きく開けてぱくぱくとしてみても、少しも喉に胸に空気が入らない。 縄はゆっくり、ゆっくりと首を絞めつける。
容子はほわりと頭の芯が熱くそして軽くなるような心地がした��� 一定の苦しさが過ぎ去ってみると、驚くような快感が脳を占めることに気づく。
それなのに、しばらくすると再び首の縄は弛められた。 ぜはぜはと肺が胸が上下して、息を吸い込む。 苦しい。あまりに苦しすぎる。 いっそのこと、あの感覚のまま殺してくれと懇願したかった。
容子の首を縄で絞めては弛め、また絞めては弛める。 それがもう、ずうっと続いている。 どれほど時間が経ったのか分からなくなるほどなので、この空間だけはまるで時間が歪んでしまったかのようだと思った。
助けて、と声を出して抗っていたのは最初だけで今はもうとっくに諦めている。 この場所は、容子たちのお気に入りの空き家だった。 他に声が漏れないし、人通りもないのでよく何かをするときはこの空き家に集まったのだった。 それを容子たちは”秘密の茶菓会”と称していた。
容子の命の綱を握る男は、まるで般若のような顔をしていた。 悲しみと怒りをその面にひそめたような、底冷えするほどに美しい顔。 容子はこの男の普段の顔を知っていた。 だからこそ、恐ろしい。 まるで別人のような顔に気迫だった。 いや、別人だったのは容子に見せていた方の面だったのだろう。
「君は――約束を守れと。――そう言ったのだね」
そう言うと男は容子の指をそっと触った。 うんともすんとも返事が出来ない、それを見て男はゆっくりと容子の指に重みをかける。
「う――あ――」
ぱきりと小気味のよい音をたてて指が折れた。 ひい、と容子は喉の奥で唸り、自然と涙があふれる。
「痛い?」
その柔らかな微笑みに、容子は底知れぬ恐ろしさを感じながらもこくこくと頷いた。
「どうして、君は、教わるまで分からないのかなあ」
まるでひとりごとのようにそう言うと、再び縄に手をかける。 容子はただただ咽び泣きながら、早く楽になりたい、とただそれだけを待ち望んだ。
真っ暗な闇は安寧な死。
容子は死を持ち詫びていた。
出版社で働き始めて、半年。 インキを敷く作業から卒業した百合子は、麻袋いっぱいに入った野菜のクズを抱えていた。 どれもこれも、少しいたみすぎているようで、ぷうんと酸っぱい匂いが鼻をつく。
「はいはい、餌のお時間よ」
そう言うと金網を押し開けた。 とたんに、くるぽくるぽとけたたましい鳩の鳴き声が降り注ぐ。 下手を打つと鳩たちの糞が降り注ぐので、百合子は最近はもう慣れきっってしまったように麻袋を鳥小屋の隅に放り投げた。 すると一斉に、ばさばさと音をたてて鳩たちが餌をむさぼる。 その隙に、箒で鳩小屋の中を掃き清めた。
「お前たち、美味しいのそれ?」
悪くなった野菜のクズを嬉しそうに食べる鳩たちにあえて問う。 当然答えはなく、一匹がこちらを見て赤い瞳をキョロキョロさせながら首を捻っただけだった。
百合子は、編集者の見習いをしつつ一日の大半を鳩の世話と伝書鳩による伝言の書き留めをしていた。 編集者の見習い、と言ってもまだ原稿には触れさせてもらえず、預かった原稿の枚数を数えたり、汚い字を直して読みやすくするといった程度だった。
(この鳩たちの仕事の方がまだ編集や記者の仕事に近いわ……)
百合子は一回だけ、一人の作家の屋敷に原稿を取りに行った。 しかし、案の定というか編集長も承知の上だったのだろうが、居留守を使われている。 上司らに聞くと、なかなかの偏屈者で書くものは一級だが書く人も一級の変人だそうだ。
洋装の袖の部分をくんくんと臭ってみる。 かなり鼻が慣れてしまったが、どうやら糞の匂いが染み付いているようだ。 はあ、とため息をつきながら空っぽになった麻袋を担いで鳥小屋を出た。
最後の一件の伝書を書き上げ、鳩たちを小屋にすべて戻す。 暗幕をかけて、飲み水が十分にあるのを確認をすると百合子は会社を後にした。
暗くなった東京の街を歩きながら、路面電車に飛び乗った。 比較的空いている時間帯だったのが幸いして、木造の長椅子にふうと腰掛ける。 人が降車しない停留所では甲高くチンチンと鐘がなる。
ぼうっと東京の街並みをながめる。 ビルディングが立ち並ぶ一角で、香水の広告塔が目に入った。 そしてはっとする、周りには数えるほどしか乗客がいないが、鳩の匂いがしているかもしれない。 どぎまぎと緊張するも、路面電車の中は様々な匂いが漂っていた。 機械工の作業着からは油のような匂いや、背広に染み付いた安い煙草の匂い。 革靴の苦いような独特の匂いに、老人のお線香のような渋い香り、若い女性は新しい香水の甘やかな柔らかい香りを漂わせていた。
その様々な生活の匂いに囲まれながらふうと息を付く。 とんとんとゆるやかな振動で、百合子はうとうとと眠ってしまいそうになる。 チン、と停止の音がしてはっと気がつくと家の近くの停留所だった。 慌てて立ち上がり、料金を支払ってから路面電車を飛び降りる。 電車が行き、2、3自動車が通り過ぎるのを大人しく待って小走りで道路を横断した。
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「君、台所は僕の領分なんだ。下手に手出しをしてもらいたくないのだよ。 もういいから、君はさっさと帰るか、それともすぐさま帰るかしておくれ」
瑞人は切れ味の悪い包丁を片手に、ざくざくと馬鈴薯の皮を剥く。 緑の芽が出たところは念入りに刃元で芽をくり抜いた。 袖が水にかからぬように、長い細帯でするりと袂をまとめている姿はなかなかの見物だった。 一方の斯波はいつも着つけているスーツの上着を脱ぎ、白いシャツを袖まくりして瑞人の手元をはらはらと見守る。
「いやはや、殿様の手元が危うすぎて……ああ、――ああ、もう見てられん。 ちょっと貸してくれ、俺がやる」
そういうとついには、瑞人の隙をついて横から包丁と馬鈴薯をとりあげた。 皮を剥いたばかりの馬鈴薯を嬉しそうに水洗いしていた瑞人は興が覚めたと言う風に眉間に皺を寄せる。
「……あのねえ斯波君」
口の端を歪めて嫌そうな顔を露骨にしているのにも関わらず、斯波は得意げにするすると馬鈴薯の皮を剥く。
「ほらどうです?なあに、上手いもんだろ。 ま、俺は成り上がりですからね馬鈴薯の皮むきのひとつやふたつ軽いもんだ」 「僕の話を聞いているかい? どうしてこう暇があるごとに家に来てはご飯を食べて帰るんだ」 「殿様の馬鈴薯……ほとんど身がないじゃあないか。 これでは、もったいないと思うんですがねえ」
斯波の馬鈴薯と瑞人のそれを比べてみると火を見るよりも明らかだった。 しかも斯波の方は、とっとっとと手際よくまるでダンスを踊るように巧みに馬鈴薯を剥いていく。 瑞人は悔し紛れに、竈の火をつついた。
「――。ふん、竈の火には絶対に触らせやしないよ」
その様子を家の外から観察した百合子はまたかと思いつつ、がらりと引き戸を開けて土間に入る。 出来るだけ鳥の糞の匂いに気がつかれないように早足で台所を通り過ぎる。
「ただいま帰りました……」 「やあ、お姫さん!お帰り!」 「ああ百合子、疲れただろう?食事にするかい?」
二人ともせわしなく手を動かしながら、上半身だけこちらに向けて微笑む。 さささと荷物を部屋に置き、桶と手ぬぐいを用意するとにこりと笑って誤魔化した。
「いえ、今日は汗をかいてしまったので先に銭湯に行きます」 「そうか……そうだな。ああ、そうだ。だったら俺も――」
剥きかけの馬鈴薯を放り投げ、台所用の手ぬぐいでごしごしと手を拭く斯波の背中に瑞人が冷たく言い放つ。
「君は、馬鈴薯が、まだ残っているだろう。君がやると言い出したのに途中で諦めるのかい? ――それにこれから人参と玉葱もある」
侮蔑の色を浮かべた瞳に斯波はぐぐぐと唸ると大人しく馬鈴薯の皮むきの作業に戻る。 瑞人の言葉からメニューを推測した百合子は嬉しげな声をあげた。
「まあ、お兄様のライスカレーですか?」 「そうだよ。とびきりに美味しいやつを作っているからね」 「嬉しいわ、では私行って参りますわね」 「うん、ゆっくりしておいでよ」
桶と手ぬぐいをもって銭湯へでかける、最初はそれなりの冒険だったが今はすっかり慣れてしまった。 むしろ大きなお風呂に入れる銭湯の方が百合子は好きだった。 昔の邸では簡単に身体を拭うか、もしくは専用の大きな盥で入る事が多かった。 もちろん、普通の風呂もあったが銭湯ほどに大きくはなかった。
あと角を曲がれば銭湯というところで、一人の男が百合子に声をかける。
「やあ、百合子さん。銭湯ですか?」 「ええ、高遠さんも?」 「はい、なかなかいいお湯でしたよ」 「そうですか、嬉しいわ」
声をかけたのは百合子たちの住んでいる家の斜向かいに住んでいる変人と有名な男だった。 その噂のとおり、今日も瓶底の眼鏡に今日は風呂上りと一目でわかる畳んだ手ぬぐいを頭の天辺にのせている。 くんくんと不躾に鼻をひくひくさせて、百合子に近づく。
「うん?鳥の匂いがしますね」 「あら本当に?嫌だわやはり匂います?」
慌てて服を臭ってみる。 独特の鳥の匂いが染み付いているようだ。 はあと百合子はため息をついていると、男は面白そうに眼鏡の奥の瞳が光る。
「面白い人だなあ、この前まではインキのような匂いがしていたのに」 「ふふ、ずっとインキを敷く仕事をしていたのですわ」
早朝、よく井戸端で会っていた時期を思いだす。 編集の使い走りと、鳩の世話になってからは早起きをする必要もなくなったのだ。
「ああ、新聞者のお仕事ですか――じゃあもう分かった。この匂いは鳩ですね」 「そうです、今は鳩のお世話をしているの」 「聞いてみるとよくよく変わった人だ、あなた方が越してきてから近所中噂になったんですよ。 何やら僕の家にも興味深そうな奥様方が話にきたりしてね」 「あら、そうでしたの?」
百合子は慣れたように答える。 引っ越してきた当初は遠巻きに見られている事に気づいていたが、 仕事が忙しくそれどころでは全くなかった。 そして近所と徐々に打ち解けてきたのは、瑞人がお裾分けをもらったりし始めた頃だった。
「僕も世俗にはまったく興味がないんだけど、そういう噂があると少し興味がありますね」 「そんな大したものではないですわ、申し訳ないけど。 ただ単に借財が増えて爵位を返上した没落貴族の成れの果てです」 「あはは、立派な経歴をお持ちだなあ」 「そういう、高遠さんの方こそ。 町内で変わった人だと噂になっていますよ」 「あ、そうなんですか?あなたもそう思います?」 「いいえ」 「へえ、なぜ?」
男は面白そうに百合子に聞いた。
「だって作家さんって変な方が多いんですもの。 私、編集の仕事をしていますので職業柄慣れていますわ」
その言葉に男は驚く。 飄々とした態度が一変し、慌てて言葉を紡ぐ。
「ど、どうして――僕が作家だと分かったんですか?!」
男の様子に、百合子は少し笑ってしまう。 奇人変人と呼ばれる男でも、動揺してまごついたりするのだなあと思った。
「あら、本当に作家さんでいらっしゃるの? うふふ、少しかまをかけたのだけど当たってしまったわ」 「ぜひ聞きたいな、どうして僕が作家だと分かったのですか?」
桶を持ち直し、うんと考える。 どうしてと改めて聞かれると――答えにくかった。
「そうですわね、作家の方ってね。すごく個性が強いんです。 統計的に作家の方は大半は身なりに気を使わなくて眼鏡の方が多いの。 あまり人の話を聞かないし、いつもぼうっとして、そうかと思えば急にあくせくしたりして――」
編集室で見かけた作家、原稿を取りに通った作家たちを思い浮かべながら百合子は続けた。
「それに、毎朝井戸場で合うときに煙草の匂いとインキの匂いが混ざっていたのに気がついて、 そうですわ、最初それで作家の方かなあと思いましたの。高遠さん夜はずっと起きているみたいだし」 「それだけ、……ですか?」 「いいえ、あとよく高遠さんの右腕とその着物の袖にインキがついていましたし、 それに今私がインキを敷く作業と鳥にかかわる仕事をしていると言ったらすぐに新聞社だと当てたでしょう?」
男はうんうんと考えながら頷く。
「だから、業界をよくご存知の方かしら……って。 あ、それに――その右手の指のペンだこもね」 「ああ、これは――なるほど……」
そう言ったきり、男は急にその場で考えるように顎に手をあててぶつぶつと何か呟き始めた。 この突拍子の無さも作家やもしくは芸術家に多い型だわ、百合子はくすりと笑った。 聞いているかわからないが、一応に声をかけてみる。
「では私はこれで失礼しますわ、湯冷めなさらないでくださいね」
そういうと桶を抱えて小走りで銭湯の暖簾をくぐった。 ぐうとお腹がなる、瑞人はライスカレーだけは失敗しないのだと自慢気に言うくらいライスカレーが得意だった。
湯気のたつ大きな浴槽に肩まで浸かって一息つくと、凝り固まった疲労がゆるゆると溶け出してどこかへ流れ去っていくような感覚を覚えた。 ほう、と吐いた息が湯殿にふわんと反響した。
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自動車の往来を見計らって、道路を渡る。 ある休日に、百合子は鏡子婦人に呼び出された。 場所はいつものホテルのラウンジ、副業である探偵稼業の依頼だった。 人目で鏡子婦人と分かる派手な着物が眼に入る、すると向こうも百合子に気がついたようで明るく手を振った。
「ああ、お姫さんこっちよ、こっち!」 「きょ、鏡子様……」
いまだに百合子のことをお姫さんと呼ぶ鏡子に百合子は困った顔をして頭をさげる。 真っ赤な紅の唇に、白粉をはたいた白い肌。 鏡子婦人は大輪の薔薇のような笑みを浮かべて、百合子を迎えた。
「早かったわね、今日は編集はお休み?」 「はい」 「そう、きりきりと働いているのね。偉いわ」 「そんな、まだまだです!」
百合子は一瞬ちらりと鳩たちの事を思い浮かべた。
「ところで、ご依頼というのは……?」
それがねえ、と鏡子は苦虫を噛み潰したような顔で切り出す。 厄介な内容なのだろうか――。 ここ最近は不倫調査や素行調査、失せ物探しなどの依頼が多かった。 普段の依頼の時とは違う表情に、百合子は少し不安になる。
「ご依頼は、警察官の方――なのよ」 「警察ですか?」 「そうなの、しかもね――なにやらあなたと面識があるらしいの」 「……あ、ひょっとして……」
ぱっと一人の警察官を思い浮かべた。 以前、令嬢誘拐事件の折に知り合った警官だった。それ以外には知り合いの警官は一人もいないはずだ。 しかし、また、どうして彼が百合子に依頼などするのだろう? 不思議に思いながら鏡子婦人の話の続きを聞く。
「ほら、ずうっと未解決の誘拐事件があるでしょう?」 「ええ、三人のご令嬢が行方不明になって犯人が捕まらなかった事件ですわね」 「そうなの。最近はもうめっきりと記事にもならなくなってしまったけど……」
確かに今では別の事件や記事が新聞の紙面を割いており、以前ほどの報道の過熱ぶりは薄れてきているように思う。
「なにせ、身代金の受け渡しに現れないものだから犯人の検挙が難しいらしくてねえ」 「そうですわね」
事件を思い返してみる。 三件とも身代金の受け渡しに失敗していた。 通常、検挙しやすい場面が身代金の受け渡しの瞬間だと言われている。
「それで、その事件をもう一度洗いなおして欲しいということなのよ」 「そういうことなら――分かりましたわ」 「お姫さん一人で大丈夫かしら?ああ、心配だわ――」 「そうですね……大丈夫ですわ。頼もしい助手もいますもの」
百合子はにっこりと微笑むとティーカップの珈琲を飲み干した。
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<<事件概要>>
令嬢誘拐事件
発生日   4月17日 被害者   田中千鶴子 年齢    十五歳 発見時   4月19日 場所    山林 死因    絞殺(首をつった状態で発見) 追記    両親は卸問屋を営む。六人兄妹の次女。 要求    17日夕方に身代金要求の手紙。三千七百円の身代金。 受け取りに失敗。以後連絡なし。 特記    最後の目撃情報から女学��の帰宅途中に誘拐されたと思���れる。
発生日   4月19日 被害者   山本容子 年齢    十五歳 発見時   4月20日 場所    公園近くの雑木林 死因    殴打されたような痕あり、死因は頸部圧迫による絞殺 追記    両親は酒屋を営む。二人姉妹の長女。 要求    19日夕方に身代金要求の手紙。身代金は三千七百円。 封筒には本人のものと思われる指が入っていた。 受け取り場所に犯人が現れず受け取りに失敗。 特記    最後に目撃されたのは稽古事の舞踊へ通う姿。 教室へ現れなかったため、途中に誘拐されたと思われる。
発生日   4月20日 被害者   新田香代子 年齢    十六歳 発見時   4月21日 場所    川べり 死因    拷問のような痕ああるも直接の死因は絞殺。後に首を切り落とされる。 追記    両親は高利貸しを営む。一人娘。 要求    身代金要求の手紙がくる。三千七百円用意するも以降に連絡なし。 特記    活動写真を見に行くとでかけそのまま帰らず。
<<事件概要おわり>>
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「なあ、お姫さん。警察がお手上げの事件を一体どうやって洗いなおすつもりだ?」 「……そうですわね。新鮮な目で違う角度から見れば何か分かるかもしれませんわ」
斯波の自動車に揺られながら、百合子は考えをまとめていた。 以前、とある事件のきっかけでこの令嬢誘拐事件のことはよく知っている。 百合子が様々な探偵の心得をまとめた手帳をとりだすと、面白そうに斯波がそれを覗き込んだ。
「それは、一体何を書いてるんだ?」 「もう、見てはだめよ」 「なんだ、意地が悪いな。 別に少し見たって減るもんじゃないだろう?」 「嫌なものは嫌よ。ケチでも意地悪でも何とでも仰って」
百合子の言葉に斯波がむくれたように眉をぴくりと動かす。 その子どもっぽい仕草をみてくすくすと笑っていると、斯波はふいに微笑んだ。 あまりに唐突だったので、不思議に思って斯波に問う。
「どうかして?」 「いや、――まあ、こういう関係も悪くはないな、とね」 「探偵とその助手?」 「ああ」
考えてみれば斯波も相当忙しいだろうに、何故か百合子の探偵業の助手を勤めている。 本人に言わせると、百合子は一人だと何をしでかすかわからないから不安だという事なのだが、 貿易商というのはそんなに暇がある仕事だとは思えない。 金持ちの道楽でもないようだ。
「斯波さんも随分と酔狂でいらっしゃるのね」 「それを言うなら百合子さん、あなたもだろう?」 「あらどうして?」 「編集者の傍ら探偵稼業なんて、奇特な人のやることだ」 「そうかもしれないわね。でも、私が探偵をやる理由はね――」 「理由は?」 「……」 「どうした?」 「言えないわ、ごめんなさい」 「そこまで言っておいて狡いな」 「大切なことなの、言葉に出してしまったら――何かが欠ける気がするの」
言わないのではなくて、言えない。 その事は百合子の胸に隠しておかなければならないような気がした。 また気を悪くしているのではないかと斯波を見上げると、複雑そうに口元を歪めている。
「……まあ、そういう想いは誰しも持っているんだろうな」 「え?」 「なに、俺の話だ」
斯波はひとりごとのようにそう言うと、目を自動車の外に向ける。 苦みばしった横顔が自動車の窓に映った。 百合子は急に居心地が悪くなり、居住まいを正した。 先ほどまでは気にならなかった斯波の煙草とコロンの香りを急に意識し始めてどぎまぎとしてしまう。
(この人――時々急に真剣な瞳をするのだから……)
百合子は自分が戸惑っている理由を斯波に押し付けて、言い訳をした。
しばらくして自動車が停まったのは最初に誘拐された田中千鶴子という少女の家だった。 古くから卸問屋を営んでおり、屋敷は卸問屋街の近くにあった。 江戸から続く日本風の武家屋敷の流れを汲んでおり、黒い甍に白い壁、そして木造の大きな門があった。 当然、自動車を入れるような広さはなく門を一歩入れば美しい緑をした松に大小様々な岩が囲う大きな池のある庭があった。 門の手前で自動車を降りた二人は、警察からの紹介状を下男に手渡す。
「ほう、これはまた随分と古風なものですな」
下男に案内され広い庭を見渡しながら斯波がつぶやく。 池には錦鯉がいくつも泳いでおり、暗い水面を華やかに彩っている。 しばらくすると、当主ではなくその使いが現れた。
「旦那様は店に出ておりますので、全て私が一任しております」 「分かりました。私は、野宮百合子と申します」
モダンな洋装と短い髪の毛に使いの男は驚いたのだろうが、全く顔には出さずに頷いた。
「では、野宮様。客間へ案内いたします」
内玄関から入り、廊下を渡る。 すすと音もなく障子を開けると広い客間があった。 年月に磨かれた座卓はひのきを一本切り出したような大きなもので、黒くびかびかと光っていた。 女中が飲み物を運び終え、障子を閉めると使いの男が切り出す。
「それで、今日はどういったご用件で」 「今回、私がお聞きしたいのはお嬢様のこと――なんです」 「千鶴子様のこと……でございますか?」 「ええ。どのようなお嬢様だったのですか?」
思いも掛けない質問だとばかりに使いの男は言葉につまる。 今まで散々警察を取次ぎしてきたが、その内容の多くは”商売敵はいないか”とか”当主は誰かに恨まれてはいないか”というような内容が主だったからだ。 誘拐され殺された令嬢は単なる不運な犠牲者だと誰もが思っていた。 男は少しつまったが、やがてゆっくりと思い出すように答えた。
「そうでございますね、とても大人しく慎ましいお嬢様でございました」 「そうですか。このお屋敷を見ても思ったのですが、当主様は古風なお方のようですね」 「はい、伝統を重んじるお方で現在の風潮をあまり良くは思っていないようです」 「千鶴子さんも、控えめな女性として教育されていたと――」 「そうですね」
明治の文明開化の音すら響かない静寂の屋敷、きっと当主は断髪するのも嫌っただろう。 時が止まっているかのような印象をうけるのはそのためか。 不意に百合子は真剣な顔つきになって、使いの男に言う。
「今回の誘拐事件は、身代金が目的ではないと思いますの」 「つまり、旦那様を恨んだ何者かによる犯行だと?」
百合子はその言葉にも首を振った。
「まだ、分かりません。 けれど、私――どうして、千鶴子さんが誘拐されたのかしら、と思って」 「それは、女性で力が弱いからだろう?」
斯波が横から口を挟む。
「いえ、たしか千鶴子さんには妹さんが居られましたよね?」 「はい。3つ年下の美代子様が」 「ということは12歳。千鶴子さんよりも美代子さんの方が誘拐しやすいと思うのです。 これは、他のお嬢様方にも言えることなのですが、容子さんもたしか妹さんが居られた」
ぱらぱらと手帳をめくる。
「三人のお嬢様方の共通点を申し上げますわね。 まず、年齢、誘拐された状況、死因、身代金――」
そこまで言ってふと考え込む。
「確か身代金は三千七百円――でしたわよね?」 「はい」 「そうですわね、だいたい東京で家が一軒立つくらいのお値段かしら? 危険を犯してお嬢様を誘拐したにしては少しばかり安くはありませんか?」
指折り数えて計算してみる。 金銭感覚に疎い百合子はいまだに物の値段がよく分からなかった。 それに比べ、斯波は慣れたようなもので、百合子の意見に頷いた。
「そうだな。――だが、まあ三人の誘拐が成功したら一万二千円くらいにはなる」 「でも、失敗しているわ。それに、このキリの悪い数字も気になるの」
一件目の受け渡しに失敗したのなら、次の誘拐ではそれの更に倍は要求しないと意味が無いのではないかと百合子は思った。
「金目的じゃなくて、怨恨の線は俺も同意だ――だが、だとしたらご当主に関する事か商売上のものであって、やはりご令嬢は関係ないんじゃあないか? 確かに、十五のお嬢さんの方を誘拐するのはなかなか骨がいるだろうが、やってやれないこともない。 たまたま、妹さんよりもそちらに目がいったとか、誘拐しやすい隙があった――とか」
斯波の言う事を何度か反芻して考えてみる。 たまたま偶然に誘拐したのか――。 一人目の令嬢が誘拐され、山���で首吊り死体で発見された時のことを百合子は思い出していた。 輪転機がぐるぐると目が回るほど新聞を刷り、事件概要をどこの新聞社も競うように掲載していた。
「三人ともそれはひどく暴行されていたそうなの。 いくら、身代金の受け渡しに失敗したからと言ってそこまで暴力を振るう必要があるかしら?」 「いや、ならず者や暴漢といった類の者たちは得てしてそういう輩ですからね」
ならず者、暴漢。 それは新聞の記事を追えばどこにでも載っている言葉だった。 犯人は数名の組で動いている、とか、いかにもあやしい出で立ちをした男を多数目撃した、とか。 どの新聞も躍起になって、鬼畜のごとき誘拐犯をとりあげていた。 犯人はボロを着たみすぼらしい男とある記事が書けば、いや犯人は黒っぽい洋装を着た怪しげな男のようだ、と。
「私、この誘拐犯は何となく――そういう者たちではないと思っていますの」 「なぜ?」 「だって、斯波さん。あなたがもしもか弱い女学生だと想像してみて?」 「俺が女学生、か。何だか奇妙な気分だが――」
斯波の言葉に、百合子は想像して少し笑う。 彼はか弱い女学生の対極にいるような男だからだ。 ごまかすように、咳払いをひとつする。
「良い?最初のお嬢さんの時はともかく、それ以降は新聞やうわさ話で誘拐事件が持ち切りになっているのよ? もしも、あなたの目の前にそんな怪しげな男達がうろついてごらんなさい?」 「――ああ、成程。あきらかにみすぼらしい身なりの男や、真っ黒の洋装などという如何わしい人間には近づこうとも思わないな。 そう、俺ならむしろ、警戒して敬遠する」
百合子は頷く。そして更に問いかけた。
「犯人は、お嬢さん方を昼日中に拐かしている。 三人とも学校の帰りやお稽古へ行く途中など往来の多いところで――よ。 あなたならどんな人間についていくかしら?」
ふむ、と少し考える。 もしも、自分がか弱い女学生でしかも最近物騒な誘拐事件が起きていると。 それでも、着いて行くとすれば――。
「そう、だな。安心できる相手なら着いて行くだろうな。 例えば、知り合いとか――」 「知り合い、もしくは信頼できるような容姿をした人、制服なんか着ている職業なんかは信用してしまうわね。例えば警察、学生――。 私が思うに、その犯人はきっと普通以上の見た目をしていると思うの。 目撃情報が殆ど無いことからも、お嬢さんたちは抵抗することなく安心してその犯人について行ったのではないかしら」 「令嬢ならば、幼い頃から危機意識は高いはず。そして巷を賑わせている誘拐事件、それでも着いて行くとしたらそれなりの人物――か」
斯波と会話を繰り返すうちに、どんどんと思考が固まってくる。 そう、女だ子供だと言われてもその芯はしっかりしているのが、最近の女学生たちだ。 うかうかと人攫いについていくほど愚かではない。 しかも、千鶴子は使いの男が言うように「大人しく慎ましい女性」だったそうだ。
百合子はその言葉を少しも信じてはいない。 使いの男が嘘をついているのではない、女性は色々な自分を使い分けるのがとても上手いのだ。 例えば、父親の前では大人しく粛々とした女性を、女学校の友達の前では明るい友人として――。
「お聞きしますけど、千鶴子さんは他のお二人と面識は?」 「そうですね、仕事柄お名前は存じていましたが、お嬢様と面識があるかは分かりません」 「女学校は同じでしたかしら?」 「いえ、確かお二人とも違ったと思います」
百合子は徐々に事件の概要が掴めてきた。 やはりこれは、金銭が目的の誘拐ではない。 そして、狙われたのは間違いなく”三人の令嬢自身”だ。 大人しく慎ましい、と称される令嬢がなぜ標的になったのか。
この三人の共通点が分かれば、何かを重要なことが見えそうな気がする。
百合子と斯波は使いの男に案内され、千鶴子の部屋に入る。 和風の調度品で飾られた部屋は、今頃の女学生のものとは思えないほど奥ゆかしい。 町娘と武家娘の身なりをした市松人形に、小さな和箪笥。 舞踊のための大小様々な扇が開いて飾られ、机には文箱や折り紙が並べられていた。 扇を手にとって扇いでみると、甘やかな良い香りが漂う。
「失礼ですけど、日記などは?」 「ありましたが、奥様がお持ちです」 「見せていただくわけには――なりませんよね」
百合子がおずおずと聞くが、使いの男は困ったように首をかしげた。 その時、障子の向こう側から使いの男を呼ぶか細い声が聞こえた。
「失礼とは思いましたが、お話を全て聞いていました。 ――日記はここにあります、私も読んでみたけれど何も……」 「奥様……ありがとうございます、拝見させていただきますわ」 「ええ……あの子を苦しめた輩を――見つけてくださるのなら私は……」
婦人は青い顔でそう告げた。 百合子は受け取った日記をぱらぱらとめくる。 婦人の言うとおり、特に目ぼしいものはない。 稽古に行ったとか、女学校へ通ったとか、お友達とお茶をしたとか、簡素な文だった。 百合子は日記を文箱の横に置く。 千鶴子はいつもこの机で、文箱の筆を使ってこの日記を書いていたのだ。 そう思うと胸が痛まずにはいられない。 どうして、誘拐されて暴行されそして殺されなければならなかったのか。
本当にならず者や暴漢に偶然目をつけられただけなのか――。
百合子と斯波は屋敷を出て、自動車が停まる往来まで歩いた。 斯波はおもむろに問いかけた。
「どうだい、お姫さん。何か分かったか?」 「そうね……。あの三人に共通点があれば……何か分かるかもしれないのだけど」 「共通点ねえ……。ああ、そうだ三人目の被害者の新田の高利貸し屋がたしかこの往来の近くにあったようだが」 「あらそうなの?でしたら、先にそちらに向かいましょう」
問屋街を抜けて少しあるくと、広い往来に出る。 向かいは銀行やオフィスなどモダンなビルディングが固まって建っていた。 自動車が行き交い、警察が手信号で交通整理をしている。 同じ東京、同じ街でも少し場所が違えばまるで過去と未来を行き来しているかのように、 建物も人間も雑音さえも違ってくる。
新しく建てられたビルディングの一角、銀行の体裁をとった高利貸しだった。 他にも証券や株なども取り扱っているようで、随分と羽振りが良いのか店の構えは一級だった。
「おや、斯波さん。これはこれは――今日はどういったご用件で?」 「いや、今日は仕事ではないんです。ちょっとお聴きしたいことがありましてね」
そう言うと百合子を背で控えさせるように影にすると、慣れたように店主と話を取り交わす。
「それよりも、お嬢さんのことは残念でしたなあ」 「……ああ、そうですな……。 まあこればかりはどうにもならんが、ようやくブン屋どもが散ってこちらとしても助かりましたな」
はははと豪快に笑う。 百合子が憤慨しかけているのを腕でつついて黙らせながら更に問う。
「そう、それで俺の知り合いのお嬢さんも誘拐されてしまってね。 ほら、一人目の田中千鶴子さんという方だ。 少し煮え切らないので個人的に調べているんだが、そちらのお嬢さんと面識があったかな」
口八丁とは彼のことを言うのだろうか。 するすると、嘘に真実をまぜて相手も信用するような巧みな話を創り上げる。 抑揚のついた喋り方や、間の取り方が抜群で、思わず百合子もびっくりしてしまう。 これが一代で貿易商となった男の仕事のやり方なのだ。
(詐欺師にだってなれそうね……)
相手の男はその話を疑うこともなく、聞き入っていた。
「ああ、そう、ええと。何でしたかな、田中? 申し訳ないが、娘のことは家内に全てまかせていましてね。 交友関係などは何一つ把握してはいないんですよ」
がっかりしたというように肩を落とす。 半ば大仰すぎるその仕草に、百合子はやりすぎではないかとはらはらせざるをえない。
「そうなんですか、それでは仕方ないな」 「斯波さんが仕事よりも優先しているとは、よほど大事なことなんでしょう。 よろしかったら家内に電話を入れておきますが?」 「ああ、ぜひそうしていただけるとありがたい」 「なに、いつもお世話になっていますからね。どうぞ、これからもひとつご贔屓に」
はははと斯波は笑って答えるとビルから出た。 しばらく歩いてから、食えない狸爺めと斯波が吐き捨てる。 百合子は少し怒った風に頬をふくらませた。
「あの方――ご自分のお嬢様がお亡くなりになったのに……」
事務的に娘の話をする男に百合子は憤慨した。 しかも、娘のことを商売の取引にすら使ったのだ。 わらわらと腹の底から熱くなった。
「あれは俺と同じ成り上がりですよ。 まあ、あこぎな手を色々使っているという噂だがね。 今の婦人とは政略結婚のようなものなので、外に女を囲っているっていう話だ」
斯波は冷静に言うが百合子はその言葉にも噛み付いた。 豪奢だが品のない店、嫌味らしくもったいぶった喋り方、にやにやと笑う口元。
「あなたと同じではないわ。 それよりも、斯波さん。あの方最後あなたに交換条件で便宜を図れと言ったのでしょう?」 「情報の見返りだ、そう珍しいことじゃない。 あなたが気にすることでもない、それよりも事件を解決することの方が先決だろ?」
百合子は感情に流されてしまった自分に気づき、はっとした。 女は感情的、男は理論的、とはよく言ったものだ。 斯波は基本的には冷静で理論的な男だった。 しゅんと肩を落とす。
「……ああ、もう、またあなたに借りが出来てしまったわ」 「俺は気にするなと言っている。 なぜなら、俺は好きでお姫さんの助手をやっているんだからな」 「気にするに決まっているでしょう?借りはきちんと返します」 「そうか?――ああ、そうだ。 それならとても簡単な返し方があるんだがね」
斯波はにやりと笑って自動車の車内で、足を組み直す。 百合子はその顔をみて、ぎくりとしてじりじりと斯波から離れた。
「ああ、嫌だわ――嫌。本当に嫌な予感。 あなたがそうやって意地悪そうな眉をして、口の端をあげているのって――」 「よく分かっているな、お姫さん。さすがは探偵さんだ。 そう、さっきの借りは接吻ひとつで軽く返せますよ」 「ほうら、そう言うと思いましたわ」
つんと横を向く。 百合子は父親の頬以外に接吻などしたことがないのだ。 初めて接吻をこんなところで使ってたまるものか。
「私、初めての接吻は大切にとってますの。 国家予算くらいお積みにならないと差し上げられませんわ」 「ふうん、なんだ国家予算でいいのか?」 「……斯波さん?」
百合子が呆れたように見上げると、斯波は、はははと笑った。
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新田の邸に行く前に、先に山元酒造へと向かう。 山本酒造は古くから続く酒蔵をもつ酒屋で、 江戸時代の末期には有名な武家御用達の酒屋としても知られていた。
二人は屋敷につくも、当主は留守婦人は園遊会へ出かけているとのことだった。 事前に警察から連絡もあったようで、紹介状を見せると容子の部屋へ案内される。
洋風の机に竜胆の形をした洋燈、読書家のようで本棚には様々な本が配置していた。 開いた棚には色付け��れた肖像写真、そして扇。 百合子はそれを見て、はっと気が付き手に取る。 閉じてある扇をぱらと開く。柔らかく甘やかな香りが広がる。
「そう、たしか――千鶴子さんのお部屋にも扇があったわ……」
そして、その扇からも同じ匂いがした。
「何の香りかしら……白檀?――いいえ、違うわ。 けれど、私――どこかでこの香りを……」
容子は稽古事へ通う途中にさらわれたのではなかったか――。 三人の共通点が徐々に浮かび上がる。
「斯波さん、この香り――何か覚えはない?」 「どれ……」
そう言ってはたはたと扇を扇ぐ。 すると、すぐに斯波が閃いた。
「これは、――そうだ。いつぞの夜会で嗅いだことがある。 ああ、思い出した。新しく発売した香水だ」 「香水……」
百合子はその匂いをもう一度深く吸って思い出す。
「ああ、そう、そうだわ……」
かちかちと音をたててパズルのピースがはまっていく。 頭の中を様々な言葉がぐるぐると回り、回る。
「今、電話を借りて確認した。 新田のお嬢さんも日舞の稽古に通っていたそうだ」
十五、六歳の女学生。 大人しく慎ましい令嬢。 絞殺。 広すぎる邸に、疎遠な家族、抑圧された少女たち。 扇には、白檀ではなく流行りの香水。 少女たちの秘密。
「彼女たち――恐らく知り合いだったのだわ。 いいえ、たぶん友人だった――」
二人は自動車に乗り、令嬢たちが通っていた日舞の教室へ向かった。
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(結婚など……嫌よ!絶対に嫌!!)
少女は瞳に涙を浮かべながら、ヒステリックに机の上のものを投げ飛ばした。 がしゃんがんと音をたてて床におちて弾ける。 そうやって不満を発散させてみても、湧き上がる怒りや哀しみは消えなかった。
少女の名前は新道光子、年齢は十五。 結婚するにはやや若いが、光子は華族の令嬢であり物心ついた時にはすでに婚約者がいた。 相手はでっぷりと太って脂ぎった身体に、ぺったりと黒い髪の毛をはりつけた四十路前の男。 会社は紡績をやっており、随分と儲かっているようだった。 桁の違う金遣いに、光子の父と母の方が婚約話に食いついたのだった。 二人が嫁げといえば、光子はそうせざるをえない。 下卑た笑いを口元に浮かべ、目の下のくまは黒ずんでいる。 肌は黄色く染みがぼつぼつと浮かび、口からはすえたような匂いがした。
気味が悪い。 光子は男の話にはいはいとただ大人しく頷くだけなのに、今にも胃の中の全てを戻してしまいたくなるほどに腹がむかむかし、胃がぎりぎりといたんだ。 おまけに、人からの話を聞いたところによると、その男は他に何人も愛妾を抱えているのだそうだ。
その事を母に告げるも、それが当たり前だ、とばかりに叱られた。 誰も彼も、光子の心を理解してはくれなかった。
深爪の汚らしく太い指が、光子の手に触れる。 白い手ですなあ、と撫で回すのを光子は恐怖に震えながら耐えた。
光子はその時のことを思い出してぞっと寒気がする。 本棚に入れていた小説やら雑誌やらも全て床にぶちまけて踏みつける。 それらは、全て偽りしか書いていなかった。
ただ、稽古用の扇。 それだけは、唯一清廉で高潔なもののように思える。 光子は扇を持つ白い手を思い出した。 稽古で通っている舞踊の師で、東山のながれを汲む男。 涼やかな目元に、通った鼻筋――美しい所作に目を伏せて喉で笑う声。
たった一度、扇の持ち方を指摘された時にわずかに指が触れた。 ほんの僅かな瞬き程の時間なのに、光子はそれを繰り返し何度も思い返す。
(あの男なんかとは――何もかも違う)
繊細な白い指、桃色の美しい形をした爪。 誰もが彼のことを懸想していた、もちろん光子も――。
舞の振りを覚えるようごまかして、光子はただただその男を見つめていた。 だから、他の女たちの視線もよく分かった。
稽古にいそしむ令嬢たち。 時々話す内容は持っている扇の柄だとか、髪留めだとか――。 光子は三人の少女たちと仲良くなっていった。 そして光子たちは茶菓会と称しては、家では絶対に許されないような雑誌やお菓子、 化粧道具やら舶来物の酒やらを持ち込んで秘密の集会を開いていた。
親に家に抑圧された少女たちは、何か一つの秘密を共有したかったのだ。 自分が自分でいられる場所をつくり、ただただ今その瞬間を楽しむための場所が。
茶菓会の同志である容子が使っていない洋館の鍵をくすねた。 洋館の家具を綺麗に磨き、茶器や雑誌や本などをそれぞれで持ち寄っては稽古の帰りに寄っていた。 午後の陽気に包まれた洋館は埃っぽく、微睡むほど暖かい。
「ねえ、ごらんになって。この間の園遊会の時の写真よ」 「まあ、あなた吉岡先生と一緒にお写真を?」 「そうよ。自然にお誘いするのすごく難しかったのだから。 妹も一緒に写っているけれどね」 「もう、卑怯者!抜け駆けは禁止と言ってるでしょう?」 「うふふ、私これを一生の宝ものにするわ」 「ああ羨ましいわ……」
少女たちは代わる代わる写真を覗く。 色を付けていない白黒の写真に、千鶴子とその妹の美代子そして吉岡が写っている。 容子はうらやましそうにその写真を眺めながら、ふと光子が暗い表情をしているのに気がついた。
「光子さん、どうかしたの?」 「……ううん、少し――考え事」
そう言って自分の手をぎゅっと握った。 千鶴子は手鏡を見ながら髪をおろし、束髪くずしを挑戦している。 家が厳しく、束髪以外の髪型は出来ないがここでだけは違った。
「ねえ、ホットカーラというのでこう髪をウェーヴするのも素敵ね」 「ほんと、そうしたら、この表紙のみたいに……」
そう言って香代子は雑誌を楽しそうにぱらぱらとめくった。 美しい花柄のスカーフやハンカチ、夜会用のレースの手袋……。 そう言えば、と香代子は切り出した。
「教室にね、下女がいるでしょう?」 「下女?」 「ええ、ほら。何だか冴えない感じの――いつも舞の後にお掃除をしている子よ」 「……ああ、分かるわ。口がきけないのよね」 「あら、そうなの?」 「口はきけるわよ、たぶんね。いつか返事しているところを見たから」 「それで、その下女がなんだというの」 「あら、いけない。そうそう、あの下女がね。 吉岡先生のハンカチを持っていたのよ。 私、稽古が終わってから先生がハンカチで汗をお拭きになるのをみていたから 同じ物だと思うわ。見間違いではないと思うのだけど……」 「ふうん、下げ渡したのではないの?」 「……盗んだんじゃないかしら?その下女が」
気怠そうにカウチにもたれかかり、持っていた本をぱたりと閉じて。 不意に光子が口を挟んだ。三人は驚いて光子を見る。
「その下女、私も知っているわ。いつも教室の影から先生を見ているでしょう?」 「そうなの?」
光子の言葉に少女たちはくすくすと笑う。
「ああ、おかしい。それが本当だとしても先生に懸想するなど下女のくせに身の程を知らないのね」 「じゃあ、先生の見えないところでこっそりそのハンカチを盗んだのね」 「まあ、それでは泥棒だわ。ああ、いやだいやだ」 「ねえこれだから、下々の者は」 「ほんと嫌になるわ、よりにもよって先生のハンカチを盗むなんて……。 そんな下女が私たちの荷物を預かったり、床を磨いたりしていると思うとぞっとするわ」 「ねえ、いいことを思いついたわ。それを取り返して先生にお返ししてさしあげましょうよ」 「そうよね、先生もきっとお困りだわ」
少女たちは名案だとばかりに手を打った。 そして、次の稽古の後その下女を呼び寄せた。
「な、何か私――失敗をしたんでしょうか」
その怯えて声が震える様子に四人の少女はくつくつと笑う。 下女は赤い頬に黒い髪を後ろで括り、粗末な着物を着ていた。 香代子はその言葉の調子にわずかに違和感を感じて問う。
「あら、お前変な喋り方をするのね。お国はどちらなの?」 「は、はい――岡山です……」 「まあ、そんな田舎から東京まで奉公に来ているのね」 「ふふ、変な訛りね。ねえ」
そう言うと下女はかっと顔を更に赤くした。 すみませんと頭を下げ、今にも泣き出しそうに涙を浮かべている。 少女たちはその様子にさらに嗜虐心が揺さぶられる。
「ねえ、あなた先生のハンカチを持っているでしょう?」 「え?」 「岡山ではどうかは知らないけどね、東京ではね人の物を盗んではだめなのよ?」 「ち、違います!――盗んだなんてとんでもない!!」
その言葉に少女たちはいらいらと足を踏み鳴らした。 下女ごときが自分たちに反対意見を言うなどと、さっさと額を床にこすりつけて謝ればいいのだ。
「では、何だというの?落ちていて拾ったの?」 「いえ、あの、せ、先生がくだすったんです――」
蚊の鳴くような声でそう言うと、少女たちは再び声をあげて笑った。 面白くもない冗談だ。 嘘をつくにしても、もっとマシな嘘をつけばいいのに。 千鶴子はその嘘にのってやるように、意地悪そうに瞳を輝かせた。
「嘘おっしゃい、どうして先生があなたに?」 「きっと、同情したのね。その赤土にまみれたお顔を拭いなさいと」
あははと少女たちが口元を手で隠して笑う。 意地悪そうに容子がそう言うと下女は堪忍してくださいとばかりに着物の袖で顔を拭った。 光子はどんと下女の肩を押して言い放つ。
「どちらにせよ、あのハンカチはねお前のような人間が持っていいものじゃないの。 私から先生にお返しするから、早く出しなさい」 「……で、も。でも――」 「物分りの悪い人ね、さっさとだしなさいよこの愚図!」 「――あ、か、返して――くださ……」 「下女の分際で何を勘違いしているのかしら?」
下女と舞踊の師が釣り合うはずがない。 そんなのは夢物語か、流行りの恋愛小説ぐらいなものだ。 令嬢たちですら、その淡い恋ごろろを胸の奥底に秘めているだけだというのに。
「お、お願いします。何でもしますから……どうか、どうか……」 「へえ、何でも?」 「はい……」
その言葉に光子はううんと唸った。 こぢんまりと身を竦める様子に、暗く笑う。
「ねえ、ちょうど茶菓会の女中がほしいと思っていたのよね」 「そうねえ、あの洋館ちょっと埃っぽいし、紅茶を入れるのも大変だしね」 「ちょっと、私は反対よ。こんな下女をあそこに招くのなんて」 「招くのではないわ、ちょっと雑用をさせるだけよ」 「あ、そ、掃除なら……得意です!」 「お前紅茶は淹れれる?」 「はい!」 「なら、それをやれたら、このハンカチを返してやってもいいわ」
光子たちは柔らかく微笑む。 けれど、もちろん光子はそのハンカチを返してやるつもりはなかった。 愚鈍な下女。 それは、化粧道具やお菓子の少女たちの暇つぶしの道具のひとつだ。
四人でいるうちに、誰がというわけではないが次第に要求は増えていった。 誰が主犯というわけではない、誰が命令したというわけでも――。 ただ、古ぼけた洋館の閉塞的な少女たちの秘密の茶菓会はある事件をきっかけにお開きになった。
「おまえ新しい香水買ってきた?」 「はい……」 「わあ素敵。――邸では絶対に買ってくれないわ」
はちみつ色の液体がゆれる豪奢な香水瓶を手にとって、蓋をあける。 ふわと甘やかな柔らかい香りに、香代子はうっとりとした。 いくら家が金持ちだと言っても、少女たちが自由に使える小遣いなどたかが知れいている。 新しい香水はそれこそ、普通の人の給金の半年分ほどかかった。
「ああ、この練習用の扇に少し垂らしてみましょうよ」 「いいわね。私白檀よりもこちらのほうが素敵だと思うわ」
秘密を共有するように、扇に香水を垂らす。 そして、はたりと扇ぐと芳しい香りがふうわりと優しい風になる。
「素敵よ、ああ、素敵だわ……」 「私のにも落としてくださいませ」
少女たちは笑いあいながら扇をはためかせる。 下女は遠慮がちに、口を開いた。
「あのう……」 「ああ、お前はもう帰っていいわよ。 紅茶は入れておいてね」 「あの、あの……」 「なあに?」 「あの、ハンカチを――」
光子は下女のとろくさい喋り方にいらいらとした。 ハンカチは光子が持っていたし、もちろん下女に返すつもりもない。
「ああ、先生にお返ししておいたわ。 盗まれてしまって困っていたと仰って、ありがとうと言って下さったわよ」 「うそ……嘘です!」
光子はかっとした。
「本当よ!!」 「だって、あのハンカチは誠司さんがあたしにくれるって言うたんです!!」 「誠司――さん?」
吉岡の名前だった。 不愉快気に眉を吊り上げて、ぱちりと扇をしまう。 すたすたと下女に近寄り、真っ赤な頬に扇をぺちりとあてた。
「お前、何様のつもりなの?先生のことを名前で呼ぶなんて」 「……すみません……」
下女は光子に謝ったがその瞳はどこか怒りと憎しみを湛えていた。 光子の心のなかに一抹の不安がよぎる。 思春期独特の危うい勘の良さ、けれど光子はその思いを否定するしかなかった。 その不安を認めてしまったら光子の全て何もかもが瓦解してしまう気がしたのだ。 そして認めないためには、徹底的に相手を詰ることしか出来なかった。
「本当に悪いと思うなら、きちんと謝罪しなさいよ。 おまえね、いつもびくびくおどおどしていて、そのくせそんな目をして。 私、とっても不愉快だわ」 「――��し訳、ございません」 「ねえ、お前が先生に懸想しているのは知っているわ。 でもね、お前のような者はそういう気持ちを抱くことも許されないのよ?」 「……」 「ねえ、なあにその目付き。私何か間違ったことを言っている?」 「……吉岡様は……人を身分で分けたりなさいません……」
普段はおどおどと怯えるように喋っている下女が妙にきっぱりと言い放つ。 その言葉に少女たちはわずかにたじろいだ。
「先生の事を言っているのではないのよ。 おまえに”わきまえなさい”と言っているの」 「気持ちを……抱くことも許されないのですか?」
光子は腹が立ってしようがなかった。 華族の令嬢である自分でさえ、吉岡のような理想の男性と恋仲になることはできない。 そして、家のため金のために嫁ぎたくもない老人に嫁いでその子供を生まなくてはならないのだ。 下女の言葉や行動の端々から、二人は恋仲なのかもしれないということは伺いしれた。 おそらく、他の少女たちは気がついてはいないだろうが。 どうして、この下女が吉岡と想いあうことが出来、自分には出来ないのか。 吉岡の一時の気の迷いか遊びではないのか、いやそうであってほしい。 自分が恋焦がれる青年が、下女などと恋仲になるはずがない。 そう思って、自分を支えては慰める。――だというのに、この下女はあからさまに吉岡を庇うように正論を吐き捨てる。 それが光子は気に入らなかった――下女が彼を深く理解しているように思えて。
「あのハンカチは……私が吉岡先生からいただいたものです。 返してください――どうかお願いします」 「だから、”ない”と言っているでしょう。先生にお返ししたもの」
光子は嘘をつき続けながら、ハンカチをしまっている胸元が不思議に痛んだ。 それを見抜くかのように、下女が光子にせまる。 光子はしめたとばかりに、広げた扇で下女を押し返した。
びっ。 紙の破れる音がして、こつんと扇が落ちる。 下女はあわてて下がったが、その足は扇を踏んでいた。
「何するのよ!大丈夫?光子さん!」 「す、すみません!」 「おまえ――謝ってすむと思っているの?! 逆上して襲いかかろうとするだなんて……!」 「光子さん、大丈夫?お怪我はない?」 「ええ、でも――お祖母様の扇が――」
そう言って光子は顔を手で覆う。 肩を震わせ、よろよろとその場にしゃがみこんだ。 下女は真っ青になってその扇を拾おうとするがそれを香代子が諌める。
「触らないで頂戴!」 「お前、大変なことをしたわね……。 光子様のお祖母様ご存知でしょう?東山の傍流の名舞手であらせられたのよ? その扇を――破ったばかりか足蹴にするなんて……」 「本当にすみません!!私、弁償します!!」 「おまえね、おまえの卑しい金などですむと思っているの? これは、お前の一生分の働きでだって、お前の命でだって補えないほどの扇なの!」 「……だから、私はおまえにわきまえろと言ったでしょう? こうなっては私一人の問題ではないわ。お父様やお母様にご相談しなくては」
光子は神妙にそう言うと、下女は顔面蒼白だった。 その様子に光子はようやく満足した。 下女がこの先どうなろうが、もう光子には関係ない。
「そんな……そんな……私一体どうしたら……」 「私もそれほど鬼ではないわ。 お父様やお母様には内証にしていてあげる」 「本当ですか?」 「ええ。――こっそり修繕してもらえば誰も気がつかないわ。 だから、その修繕費をおまえが負担しなさい」 「でも、私――」
そういうと、香代子がにっこりと笑った。
「あら、大丈夫よ。お金なら家のお父様が貸してくれるわ。 私の知り合いだからと言うときっと勉強してくださるわよ」
容子の申し出に下女は深く腰を折って礼を言う。 光子は笑い出しそうになるのを止めることが出来なかった。 この下女は香代子の父が高利貸しの仕事をしていて、どんな金利でそれを貸しているのか全くしらないのだ。
「それから、これからもう二度と先生に近づかないとお約束なさい」 「……はい」
光子の父も母も娘である光子がいつも稽古で何をしているのか、どんな舞を舞っているのかさらさらに興味がない。 祖母の大切な扇というのは本当だが、蔵で埃を被っていたものを光子が見つけて勝手に持ち出しただけだった。 これで安寧な気分に戻れ、また面白い暇つぶしが出来た――と光子は胸がすく思いで微笑んだ。
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「こんなの逆恨みよ……逆恨みだわ……!!」
光子は自身の部屋に閉じこもり、何かを恐れるかのようにぶつぶつと言い訳する。 その後、伝え聞いた話では高利貸しで借りた金の金利を払うことができなくなり下女は女郎屋に売られ、その後自殺したのだという。 話を聞いたときも光子は何も感じなかった。 むしろ、せいせいしたとすら思った。 あの下女が、見も知らぬ男たち相手に身体を売っているのかと思うと、光子自身の境遇もそれほど不幸ではないと思えたからだ。
しかし、それから半年が過ぎる頃に異変が起き始めた。 友人の一人であった千鶴子が誘拐されて殺されたのだ。 その事件があっても稽古には通った、そして教室を見渡して容子が欠席している事に気づく。 そしてやはり誘拐して殺された。 光子はこっそりと新聞に目を通す。 すると驚くような記述があったのだ――。 二人は三七〇〇円の身代金を要求され、そして首を絞められて殺されていたのだ。
光子はこれは何かの因縁のような――怨念のようなものを感じた。 その事をこっそりと香代子に伝えるも、彼女は偶然だろうと話を聞かなかった。 身代金は金利の額、そして絞殺は首吊り自殺、両方ともあの下女を想起させた。 いよいよに、香代子まで誘拐されてしまうと光子は一歩たりとも外出をしなくなった。
女中たちが気味悪がるほど痩せて憔悴していった。 まるで、呪われているようだ。光子は震えながら泣く。 ふと窓をみると、その端に白目を剥く下女の顔が見える。 鏡に、真っ黒な髪をした下女がふっと映る。 「お前が殺した」「次はお前だ」――と幻聴が聞こえてきた。
気が狂って死んでしまいそうだった。 光子は慌てて香を焚く。 その香りを嗅いでいると、不思議と心が休まった。 翡翠で出来た美しい香炉。 その綺麗な青緑の造形をみていると、舞の師を思い出す。
光子はあの後すぐにハンカチを吉岡に手渡した。 落ちていた、と嘘をついて――すると、やはりなくして困っていたと微笑んだ。 光子はそれだけで心が満たされたのだった。 やはり、あの下女と吉岡が恋仲などであるはずがなかった。 そしてつい一ヶ月ほど前に、その時のお礼ですとこの香炉をくれたのだった。 その時の光子の喜びは、言い表せないほどだった。
燻らせる煙は、甘い甘い香りがした。
うっとりと、その香りに包まれながら目を閉じてうとうととしていると廊下が騒がしい。 どんどんと扉が叩かれて、光子は気だるげに身を起こす。
「なに?」 「光子さん、失礼しますよ!」
そう言って怒鳴るように扉を開けたのは背の高い赤っぽい髪をした男だった。 まったく見知らぬ男性に、光子はわずかに動揺する。
「あなた――誰?」 「……何だ……この甘い匂いは……」 「斯波さん!あれ……」
男の影に隠れていた女が、翡翠の香炉を指さした。 部屋に光がさして見ると、もうもうと煙が充満しているのが分かる。
「阿片だ!お姫さん吸うなよ!」
男はそういうと翡翠の香炉を持ち上げて中身を床に捨てて革靴の底で踏みにじった。 光子は慌ててそれを止めようと男を押しのける。
「な、なにするの――?!」 「これは阿片だぞ!分かってて吸っているのか?!」 「あへん……?」
少し聞いたことがある、確か常習性のある毒ではなかったか。 どうして――そんなものを吉岡は――。 いや、この男は何か思い違いをしているのだ――きっとそうだ。
「窓を開けるわね!」
閉めきっていたカーテンをざっと引かれ、窓が開け放たれる。 暗闇に慣れきっていた瞳を陽光が刺した。 とっさに扉のほうに目を向けると、そこには黒髪に白い肌切れ長の目をした男が立っている。 舞の扇を持たずとも、ただ凛と立っているだけなのに華やかで香り立つような美しい容姿。
「吉岡先生?」 「光子さん、お久しぶりだね。具合はよくなっている?」 「ええ、ええ。先生のくださった――」
そこまで言うと吉岡は目を細めて、光子の唇に指をあてた。 ひやりと冷たい白い指先。 光子はどきりとしてうっとりとその美しい所作に魅入った。
「それで――名探偵さん。 私があの三人を殺したという証拠があるのですか?」 「いいえ、悔しいけれど何一つ証拠はありませんわ」 「ああ、でもな。このお嬢さんが証言してくれる筈だ。 あの洋館であったこと、そしてこの阿片の香炉についてな――」
光子は斯波という男の言葉に再び痙攣するほどに不安が蘇る。 吉岡はその震えを察して、ぎゅっと手を握った。 はっとして吉岡を見上げると、その能面のように美しい顔が近い。
「あくまで想像ですが、あなたと美帆子さんは――恋仲だった。 けれど美帆子さんはなぜか高利貸しから莫大なお金を借りてそしてその金利が返せずに、 舞の見習いを止めて女郎屋に身を売った。……そして首を吊って自殺した」 「あなたは岡山の後楽園での舞い踊りで美帆子さんと出会った。 そして、彼女の中に類稀な舞の素質を見出した――そう聞いています」 「そう、彼女は稀代の舞手になれる子でしたよ……けれど、恋仲ではない。 私がね、恋焦がれていたのはこの――光子さんなのだから」
吉岡はその美しい微笑みを光子に注いだ。 まだ夢を見ているのだろうか――幻覚を見ているのだろうか? 光子は、あまりにも現実離れした展開に、心が付いていかなかった。
「光子さん!騙されてはいけません! 三人を殺したのは――この吉岡先生です!」
女が必死に言えば言うほど、それは空々しく聞こえた。 吉岡が、あの三人を殺した? そんなわけあるはずがない――吉岡の手は驚くほど白く高潔だ。 一点の染みもない。光子はその手が好きだった。
「先生……」 「光子さん、心配しないで。 彼らは私を犯人に仕立てあげたいだけなのでしょう」 「そうよ、……そうだわ。 先生が人を殺すなんて……ありえない。 あの三人は――亡霊に殺されたのよ……」 「では、この阿片の香炉はどう説明する?」 「――私があげたものじゃあないよ、ねえ光子さん?」 「ええ、そうですわ。これは何かの間違いです」
そう言うとまるで上手く振りが舞えたときのように、吉岡は優しく微笑んだ。 光子はそれだけで幸せだった。
「では、証拠がないのなら私は無罪放免ですね」 「……」 「お姫さん……」 「そうね、光子さんの証言がなければあなたを捕らえることは出来ないでしょう――絶対に」 「では、お帰り頂けるかな。私は光子さんに大事なお話がありますからね」 「……まさか、光子さんを――」 「何を想像しているのやら、無粋な人ですね。 ただ、私の思いを正式に告げるだけですよ」
ぱあと光子は顔を輝かせた。 やはり先程の言葉は夢ではなかったのだ。
「光子さん、お気をしっかりしてくださいませ!」
女の言葉はもう耳に届かなかった。 女中を呼び寄せてさっさとお帰りいただくと、吉岡はふわりと壊れ物を抱くように光子を抱いた。 考えられなかった、まるで本の中の物語のようだ。
「やれやれ、すっかり順番を間違えてしまったな。 光子さん、私の伴侶になっていただけますか――?」 「はい……はい!」 「よかった……とても緊張しました。 今は――時期が悪いから一ヶ月ほどしたら公表しましょう」 「一ヶ月も?」 「ええ、それまでは私と光子さんとの秘密です」 「――ええ、先生分かっています」 「ほら、その先生はお止めなさい」 「誠司――さん」 「そう、よく出来ましたね。 それから、こうやってカーテンを閉めて窓を閉じっぱなしはいけませんよ。 東山は風の様に舞い、が信念でしょう?」 「ええ、ええ。心得ておりますわ」 「いつもこうやって、窓を開けて風のそよぐ中に身をおいて――」
吉岡は光子を抱きしめたままその唇に接吻を落とした。
(幸せだわ……)
光子は愚かではない。そして思春期の少女特有の勘の良さを持つ。 だからきっと彼女は全てどこかで理解していた。それでも、それを認めようとはしなかった。
時に”幸せ”とは――そうしたものだろうから。
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「お姫さん!今日の新聞見たか!?」 「新聞……?」
斯波は建付の悪く滑りにくい引き戸を強引に開けると、靴を脱ぎ捨ててどすどすと居間へあがった。 部屋はすっきりと片付いており、荷物はもう全て運びだした後だった。 結局、犯人を検挙することが出来ず――それでもそれまでの報酬を受取り、ようやく仮住まいから鏡子婦人の用意してくれた家へと引っ越すところだったのだ。 荷物と言ってもそれほど多くはなく、生活用具や着物、あとは少しの家具だった。 百合子はようやく荷物をまとめ終えて、一息着こうとしたところだったのだ。 その居間の卓上に、ばさりと新聞を置く。 三面記事の端に、見覚えのある名前があった。
「これ……」 「飛び降り自殺――だそうだ」
見出しは『気ノ狂ッタ華族令嬢、投身自殺!』の文字があった。 名前は新道光子――ああ、と百合子は手を握りしめる。
「私――助けられたのに――もっと注意を促しておけばよかった」 「一応、両親や邸の人間には注意をしていたんだ。 これ以上、どうしようもなかっただろう……」 「いいえ、いいえ。どうして、光子さんには直接手をくだせないと分かっていた―― だとしたら、方法はこれしかなかったというのに――」
光子は極度の阿片中毒だった。 その副作用は幻覚、幻聴――。
「急に阿片を断っては、その幻覚作用が出ると――少し考えれば分かったのに……」 「その事は家の人間も気をつけていたさ」
記事によると、光子は亡霊に殺されると騒ぎ立て、そのまま逃げるように窓から外へ飛び降りたのだという。 家の女中が窓を閉めても、光子は自ら窓を開けていたと書かれていた。
「それにな、皮肉なのは次の記事なんだが」
そう言うと斯波はぺらりと新聞をめくる。 大きな写真で舞を踊る男が映っていた。
「稀代の舞手覚醒、吉岡誠司――鬼気迫るその舞、か」
写真からも彼の気迫が届くようだった。 扇を持つ手は白く、そしてその顔は般若のように美しく恐ろしかった。
「それじゃあ、これで荷物は最後だな」 「ええ、もう私だけ」 「では……出発しよう、お姫さん。さあ、自動車に――」 「あ、ちょっと待ってください」
斯波が自動車の扉を開けるのを止めて百合子はかけ出した。 ぽっくりぽっくりと下駄を鳴らしながらこちらに来る男を見つけたからだ。
「高遠さん、すみません。ご挨拶も出来ずに……」 「ううん、ほんとは居たんですけどね……居留守を使っていました。 今でないと書けないと思ったから――」
そういうとへろへろにくたびれた茶封筒を百合子に手渡した。
「引っ越し祝い――です。まあちょっとした餞別にと思って」 「あら、何かしら……」
百合子はずっしりと重たい茶封筒を開封して一枚目の白紙をめくり、目を見開く。
「これ――」
そこには、何百枚という原稿用紙が入っていた。 そして、題名と作者の名前がミミズののたうちまわったような字で書いてある。 悪筆を修正する仕事をこなしていた百合子には、そのみみず文字が何と書いているのかすんなりと理解できた。
「高遠さんが流星先生だったのですね――」 「そうです。あちらの屋敷にいると編集者がうるさくて時々こちらの長屋に逃げているんです」 「まあ、どおりで一度も捕まらないはずですわ」 「編集長には、くれぐれもこれからもよろしくとお伝えください」 「はい……!ありがとうございます、何よりの餞別です!」
百合子は、初めて受け取った作家の原稿を抱きしめて微笑んだ。
そして、翌日。 戦争のような編集部にいる鬼の編集長を百合子が呼び止める。 編集長はどうして鳩小屋の掃除婦がここにいるのかというような顔で百合子を一瞥するが――。
「あの、これ――流星先生の原稿をお預かりしてきました!」
という言葉で、騒然としていた編集部内が急に水を打ったように静まり返った。 わずかにげほんげほんと誰かが煙草をむせてしまった音だけが響く。
「流星先生の――?!」 「はい!編集長に、くれぐれもこれからもよろしくとのことです……」 「……お前、その意味が分かっているのか?」 「はい?」
社交辞令ではないのか?と百合子は首を傾げる。
「流星先生が――うちの出版社と専属契約してくれる、と言う事だ!」
そう言うと、どんと百合子の肩を叩く。 いや、よくやったという意味だったのだろうがあまりにも強すぎて一瞬だけ息が止まる。 編集部内が一斉にどよめきたち、びびびと安いガラスの窓枠が振動する。
(高遠さん……これのどこがちょっとした餞別なのよ……)
雑多として煙草の煙がもくもくと充満する編集室、そしてその隅っこに机が置かれる。 野宮百合子、編集者としての第一歩を踏み出したばかりだった。
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kuroningyo-blog · 11 years
Quote
It waits for your pair destined in the world of the dreams...
The princess that sleeps in the tower of roses. 
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