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#野澤ゼミの夏休み
nozawa-seminar · 11 months
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野澤ゼミの夏休み〜廃墟とアートの結節編〜
どうもこんにちは。4期生のチイノです〜。
秋もなんとなく深まってきましたね。日没が徐々に早くなっていくのを感じます。秋の夕暮れから夜の時間帯がすごく好きです。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、芸術の秋、秋、あき、空き家、、、
空き家問題!?!?
そうです、今回は空き家と芸術について書き綴る予定でございます。
きっかけは、10月某日。NHKスペシャルの空き家問題にて我らの先生が語っていた、
『空き家の定義を広くするべき(たぶんこんな感じのニュアンス)(違ったらごめんなさい)』
というお話です。確かに定義難しいよな、
空き家は、居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物のことを指します(空家等対策の推進に関する特別措置法 2条より抜粋) 具体的には、1年間を通して人の出入りの有無や、水道・電気・ガスの使用状況などから総合的に見て「空き家」かどうか判断する、とされます。
(NPO法人 空き家・空き地管理センターより抜粋)
んー、意図して日常生活や営業が行われていないという解釈が妥当かなぁ。と考えていた時、私が訪れた興味深い場所と関連づけて語れないかと思いパソコンに向かいました。
その場所とは、歌舞伎町の中心にある廃墟ビル、
『王城ビル』です!
このビルで、現代芸術集団「Chim↑Pom from Smappa!Group(チンポム)」が仕掛けるプロジェクト『ナラッキー』という展示がポップアップで行われていました。
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これは奈落をモチーフにビルの内装全てを展示物として見学できる場所として供されていました。
これだけ聞くと、ただの展示物じゃんって感じですよね。
面白いと感じたのは、雑居ビル・廃墟ビルである状態をそのままにして、彼らのアートと融合させて展示物として存在している点です。
具体的に言うと、壊れた壁、穴の空いた床、ケーブルが剥き出しの扉全てそのままの状態で展示物の一部になっているのです!(意図的に壊した箇所もあると思いますが)
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作品自体の詳細は今回あまり関係ないので割愛します(芸術の活かし方、アプローチ方法に焦点を当てているので)
ではどこが都市政策的観点にて語れるのか、三点お話しします。
1.過去に入っていたテナントを想起させるような場所作りをしていること。
1964年に完成した当ビルは、2020年まで営業をしており、その間に居酒屋やカラオケ、バーなどが業態を変えながらテナントとして入っていたようです。
以下の写真を見てください!
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来場者が歌えるカラオケ!出口には簡易ですがコンセプトに馴染んだビストロがありました!
特に、来場者も巻き込んでアートの一部に参加できる当カラオケは先進的で面白いですね。
過去のビルの状態を擬似的に再現する粋な仕掛けはエリアマネジメント等でも要応用できるでしょう!
2.エリアを巻き込んでいること。
チケット売り場から、ビルの入り口は離れた場所にあり、歌舞伎町のエリアを経由します。その道中には、弁財天を祀る歌舞伎城を見守る神社を通ります。チケットを購入する際、「その神社に参拝をしてからビルに入場してください。」と。
すでにそのエリア自体がアートなの!?!?
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エリアを巻き込みながら、自己の作品を通して、エリアも作品も来場者もより良いものへ昇華する仕掛け。コンセプトとしてまちを巻き込む仕掛け。少なくても来場者にとっては、まちと普段は何気なく通過してしまう神社とを繋ぐ結節点の役割として、芸術が機能した瞬間じゃないでしょうか。
3.これらを通して歌舞伎町というまちの過去現在未来を示している、なんとなく感じられる仕組みとして機能している事。
これは語るまでもないでしょう。
来場後、気になったので調べました。どんな感じでこのプロジェクトが生まれたのか。
このプロジェクトは今年の8月に誕生した「歌舞伎町アートセンター構想委員会」が音頭をとって行なっています。
さらに調べてみると、バックアップとして新宿区も協力しており、地域全体で連携したプロジェクトだと読み取れますね!
今回はそのプロジェクトの一環として、彼らに参加を呼びかけた運びのようです。
通常の美術館と違い、廃墟ビルを芸術に落とし込む。このような先進的な取り組みの影には理解ある(視野の広い・挑戦を厭わない)行政の手助けがあると良いのかな、、、なんて思ったりもしました。
あ、廃墟の定義をはっきりさせろってですよね。
廃墟とは、放置されて荒れ果てた状態になった建造物や施設や集落などの総称(https://gimon-sukkiri.jp/haikyo-haioku/抜粋)
つまり空き家の定義を広くする点で今回の事例は、
管理者をはっきりさせ、適切に(=エリア文脈を活かす・過去の継承・オープンなスペースに)管理されている、適切な団体に使用させているという点で、空き家問題にアプローチできる一つの先行事例になり得るのではないでしょうか。
ちなみに、私個人としては通常のリノベーションとはなんとなく違う気がしています。
ただそれを学問的に言語化できるほど、今回の件は深掘ることができなそうです。まだまだ勉強が足りないです。頑張ります。
また今後別の切り口として、耐震性等の安全面は?今後の利活用のコンセプトは?それらに関する、条例、規制、ルールは?根拠は?
多角的に深化が図ることができそうです。
いわゆる空き家、いわゆる廃墟ビルは今後の日本で増えて行くでしょう。今回のような事例がモデリング・または発展させることができたなら、まちはもっと楽しくなるのだろうなぁと思っています!
ということで長くなり過ぎても読みづらいので、今回は締めさせていただきます。長いのは秋の夜長ぐらいでいいよってね(・・・)
お付き合いありがとうございました。
皆様も素敵な秋の時間をお過ごしください!
また、野澤ゼミはInstagram(@nozawa_seminar)も更新中です。
ぜひチェックしてみて下さい!
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somniumeeeeeee-blog · 6 years
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言いだしっぺ
なので考えていたことを書いておく夢。
どうも、ただいま鷹の祭典が公の祭典になって放心状態、ゼミ展やりませんかとか突如言い出したわたしです。割と前から考えてはいたんですよね、学校がやるのは卒業“選抜”展なんでしょ?あの席座ってると面白そうな研究やら制作計画聞こえてくるから全部揃えたいなあという野望があったりした。気がついたら前期終わるからスライドに「提案あるんですけど」だけ書いてわーっと言いました。ほんとはもう1枚スライドあったけど、さすがにワガママ書きすぎてたのであそこで切りました、わわわわわ~。
それでそれでそれで、言い出しっぺだしわたくしが考えていたことをとりあえず残しておこうと思って、言い出しっぺのくせに来週いないんです、本当に申し訳ないです( ・`ω・´)
とりあえず私のひとりごと書いておくので来週もし話し合うなら参考になればいいなあと思っているわけで候。
「Q.34ゼ合同?4ゼのみ?」
「A.合わせて30人超えるとなると、結局大きなギャラリーが必要になりそうだから資金浮かせのための3年(暴論)も意味をなさないのではとひっそり考えたり。でも3年生にも来年の予行演習になるし、なによりいろんなひとのさくひんあると楽しいよねという感じ。34ゼ合同ならロコロナギャラリー(後述)とかで2部屋借りるのがいいのかなあと考えたりしてる。4ゼだけならウォーターベア(後述)とかなら全員の給付金?だけで借りられたりもするかなー。」
「Q.どんなことするの?」
「A.これまでの過去作やら持ち寄って展示。ジャンル問わずのごった煮感、個性が出てすごく好きです。あとは研究とか制作に関連したワークショップとかやれたら楽しそうだよねという感じ。」
「Q.いつやりたいの?」
「A.2月中がいいよなあという感じ。卒選展いつでしたっけ2月後半?理想は卒選展のあとなんだけど(遠い目)卒展時期だし早めにギャラリー押さえたがいいのは確か。」
「Q.肝心のギャラリーどこか考えてるの?」
「A.わたしがリストアップしていたのがこちら
〇ぎゃらりーウォーター・ベア(大阪:中崎町)
→1w35000yen。こちらもスタッフさんが在郎してくれるので安心。梅田から一駅なのでアクセスは良。あと若年割であの値段なので給付金?だけでギャラリー代を賄えそう。
〇ロコロナギャラリー(大阪:阿倍野)
→1w37800 or 43200yen。つまり2スペースあるということ。34ゼ合同ならここかなあと昨日ふと思って追加。立版古部屋とかあったら面白そうな気がする。
〇イロリムラ(大阪:中崎町)
→1w50000yen~。展示室がいろいろあるので楽しい。もちろん部屋によって値段が変わってきたり、備品の調整とかが必要でもあるので打ち合わせとかはけっこう大変かもしれない。わたくし的には89αのお部屋とかいいなあとか思ったりしたかもしれない。
〇Nano Gallery(大阪:天王寺)
→1w20000yen。ただしこれは期間限定価格、通常は一応60000だけれどもいつまで続くことやら…?ceeってプラン(20000yen)のプランならスタッフさんが在郎してくれるサービスが無料でついてくる。テーブルとかイスがけっこうあった気がする、経費安く抑えたいならここだと思う。
〇ギャラリー1616(大阪:新世界)
→4d36000yen~。正直きになってるギャラリーという事で私はまだ行ったことないのでよくは知らない。けどすごく雰囲気のいギャラリーなのと、あと広い?ので34ゼ合同でもいけそうだと思われ。ごめんなさい情報不足です。
〇Gallery TAA(大阪:南森町)
→1w50000yen。梅田からのアクセスがよし。1Fで窓からギャラリーの中が見えます。立地的にこのお値段は優しいと思う、ごめんなさい情報不足です。なんかいろいろ面白そうな展示いろいろしてるなあ。
こんなところ。神戸の敷居が低いギャラリーあんまり知らないのでいろいろ教えてください。」
こんなところ?うーん、まあうん、わたしが考えていたことを書き残しておきます。いつかの約に立つかな?
それでは一足はやいですがよい夏休みををを…
めちゃくちゃどうでもいいおまけ
こないだの3つのBGM
01→そこは幻想の世界(colopl)
02→Umbra nigra(梶浦由記 氏)
03→KABANERIOFTHEIRONFORTRESS(澤野弘之 氏)
でした!03とか壮大過ぎてBGMには不向きじゃないかと思われるかもしれないけれど、ドキュメンタリーで使われているのを聴いたことがあったり。
あと全然関係ない話なんですけど、隣人が3ゼのゼミ長さんでした。
隣人メディア民なのは知っていたけれど………、いやまさかだよ、世界ほんと狭い。
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ririctosuna · 7 years
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2017年回顧
1月 高知で年あけ。成人式のあと10歳のときみんなで埋めたタイムカプセルを掘る。ちびえんぴつやキャップ、ちっさく使った消しゴムなどが出てくる。小中学のクラスメイトは21人で、なんだかしたしみがあった。
2月 スピカ連載。コンプソンズ界隈飲み(ヤスタカを囲む会という謎会)のあと、なぜか流れではじめての下北サイファーへ。
3月 連句のピンチヒッターに呼ばれ、付け句がよかったということが決定打になったようで、オルガン加入がその場で決まる。その1週間後、座談会。
青木亮人さんのNHKカルチャーラジオの収録があり、みんなで飲むことに。青木さんとは高校時代に俳句甲子園の地方大会審査員をされていたときからの縁。高校時代からあなたは変でしたよ、と言われる。ひさびさにお会いできてはなせてよかった。
4月 無隣館演出部になり、授業もはじまる。大学は3年になり、ゼミでは近世文学を勉強することにした。
5月 ふじの国せかい演劇祭をみに栗山と静岡へ。『アンティゴネー』世界初演に鳥肌。わたしは演劇でこんなことをやりたいというような話をホテルで話した。ムニのほんとうのはじまりはここ。
のな関東に遊びに来る。うちに泊まって俳句の話したり、なにがおもろいか話した。のなはソウルメイトだと思った。
6月 はじめてのラップライブ。オトオトのKTYさんに文芸やってる人としてコラボの声をかけていただき、出演させてもらった。
7月 無隣館創作発表に追われる。 ムニの構想は継続してなされ、稽古とかWSとかやってみるかというような話に。
8月 夏休み。朝日新聞で俳句を発表。翌週は阿波野巧也さんでうれしかった。
9月 ムニ一時発表終わり。21歳に。
10月 ワーグナープロジェクトに参加。たのしかったし、価値観揺るがされる体験だった。ずっとずっと忘れない。
11月 初関西へ。牙城さんと初めて会う。高校生のころに爽波について質問メールをしたことがあったが、その時のことを覚えてくれていた。一番星歌会へ、歌会ははじめて。飲み会も腹を割って話をしている感じがすきだった。のみあかす。次の日に俳句関係の会議に行き、飲み会で腹を割って話をしている感じがしなくて無理です楽しくないじゃんとブチ切れてしまい落ち込む。
12月 11月あたまから俳句に悩んでいた。澤好摩におれの言うことを聞くことが師事するということではない、書き方は自分で見つけるもんだからガシガシ勝手に書きまくれと言われ、師匠に選んだことに間違いはなかったような気がした。
阿部青鞋の娘さんとそのご主人にお会いする。青鞋が高校生のころからたまらなくすきなのだとお話をさせていただいた。「父は30年後の読者に向けて書いていると言っていましたので、あなたに出会えてよかったです」と言ってくださり、うるっときた。俳句がんばるぞ。
ーーー
なによりも環境が変わった1年だった。私自信の考え方も変化しているのだけれど。結局1年をふりかえるとなると、誰と出会ってどうだったとか、何があってどうだったとかそういう���になっちゃうな。今年の俳句もエクセルで管理した。書いた俳句も戯曲も残るけど、おれがどう生きたかということはこういうかたちでしか残らないのだとも思う。
来年はなにに心が動かされて、どんな俳句を書いてるんだろうか。今年もありがとうございました。
宮﨑莉々香
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nozawa-seminar · 11 months
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野澤ゼミの夏休み in最北のまち
こんにちは! 4期生の惑々さんです! 今回は、9月に北の最果て・稚内へ訪れた際に面白いと思ったポイントをレポートしようと思います!!
さて、今回私が稚内を訪れた理由は以下2点です!
国防上重要である日本最北の都市であり宗谷管内唯一の市として、少ない人口でどのように機能を維持しているのか関心があったため
そういう趣味
それでは、少し特殊な来訪記になりますが、暫しお付き合いくださいませ!
目次
1.稚内へ 2.最北の市街地再開発事業 3.「コンパクトシティ」稚内 4.鹿 5.番外編・富裕の漁村へ
1.稚内へ
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札幌駅 7:00発 特急宗谷 稚内行に乗車し、北を目指します。札幌から旭川までは人の往来が多い区間なのである程度の街が続きますが、旭川を越えると北海道がその本性を表します。
徐々に景色が凄いことになっていき(語彙力)、最後の砦こと名寄を超えると、ここから先は150km、時間にして2時間半先の稚内まで纏まった市街地は存在しません。
宗谷線のハイライト、南稚内手前で日本海を望みます。綺麗です。綺麗なんですが、本当にあと10分で稚内駅なのか心配になってきます…。 北海道あるあるですが、開拓により都市が計画的に作られている場合が殆どなので、大自然の中から急に街が現われてびっくりしがちです笑
さて、稚内市は日本の最北端(正確には、一般的な旅行で辿り着ける北端)に位置し、旭川以北では最大の都市です。
それでも人口は約3万人。本州感覚では地方の小さな街といった規模感ですが、京都府と同程度の面積を持つ宗谷地方唯一の市として地域の重要な中心都市となっています。
稚内の気候は東西をオホーツク海と日本海に囲まれているため、冬の寒さは緩やかで道内では比較的過ごしやすいようです。私が訪れたのは9月の頭でしたが、昼の気温はなんと24℃ !! 地域特有の強い風も相まってとても爽やかです!主な産業は観光や漁業で、強風を利用した魚介の乾物などの生産も盛んに行われています!
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札幌から5時間。最北の街稚内に到着しました!長かった!!
2.最北の市街地再開発事業
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さてこの稚内駅。新しく広々とした駅舎に驚かされます。駅に併設で、1階にバスターミナル・土産屋・コンビニ(もちろんセイコーマート)、2階には小さな映画館(!?)が入居する「キタカラ」という複合施設になっています。「丁度いい」サイズに必要なものが詰まっているという印象です。
…もしや と思い調べます。
「稚内駅前地区第1種市街地再開発事業」
まじか。出来るんだ、稚内で。
というのも、再開発は立て替える際にあえて余分に床を確保しておき、それを店舗や住居として入居者に売却することによって資金に充てます。これを「保留床」というのですが、 つまり、その都市に「保留床が埋まるだけの需要」が無ければ再開発は成立しないという訳です。近頃では仙台や広島といった名だたる大都市でさえ、床を埋め切るのは難しいと聞きます。あまつさえ人口3万人の稚内で一体どうやったのよ...
その鍵は、入居する事業者が長期的に関与することを前提に資金調達や事業の組み立てを綿密に行った上で実情に合うスケールの計画を立てたことにあるようです。
確かに稚内駅=キタカラには、地方都市でしばしば見られる巨大な再開発ビルの 「やっちまった感」がありませんでした..。
これは、計画の段階で事業継続が可能な賃料や規模について粘り強い協議が入居者や関係者によって為されたためで、結果的に地域の方も親しみやすく使い勝手のいいサイズ感になっているようです。2階の映画館の前には、誰でも自由に使用出来るロビーがあり、平日でしたが地元の方や観光客の方などの憩いの場になっていました!私もここでバスの時間まで座っていましたが、吹き抜けが開放的で1階の賑やかさが遠くから感じられるあたり、とても居心地が良かったです!
「キタカラ」の再開発では、資金の調達もビルの床を入居者にそれぞれ売却するのではなく、入居予定の企業や地域の関係者が少しづつ分担して出資した特別目的会社(SPC)がビルを購入・所有し、それを各入居者に賃貸する方法を採っています。賃料を抑える代わりに、「出資」によって入居者に長期的な関与を求めるという訳です。 これも「顔の見える関係」で成り立っている地方ならではの強みを生かした資金の集め方であると言えそうですね!
また、足り��い資金は「ノンリコースローン」による調達を行っています。「ノンリコースローン」とは、その建物自体の収益性のみを審査基準とし、それによってのみ返済を行う(つまり、万が一返済不能になっても借入人にリスクが及ばない)融資の事で、これを利用できることがSPCを用いた手法の大きなメリットです。
未だ、地方でのSPCを用いた再開発の事例は多くないようで、先進的な事例の1つと言えるのではないでしょうか!
3.「コンパクトシティ」稚内
コンパクトシティ:人口減少に直面するこれからの都市が都市として存続していく上で重視される概念。小さい範囲に集住し、商業や公共施設などの都市機能を集中させることで、 少ない人口でも一定の経済規模の維持、質の高い公共サービスの提供、車を持たない高齢者でも不自由なく生活することを可能とする都市を目指すものです。
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駅を後にしてバスでノシャップ岬へと向かいます。バス停で時刻表を見るとその本数の多さに驚愕。その数なんと1時間に5本。東京の鉄道と大して変わりません。(ちなみに列車も5本です。日に。)
一通りの散策を終え、予約した稚内駅前のゲストハウスへ向かいます。
夕飯は、西條(道北の地元総合スーパー)で土地の食材を買って自炊することにしました。さて、稚内で商業施設が集まっているのは今いる稚内駅周辺ではなくひとつ手間の南稚内駅周辺なので、旅行者の私は公共交通機関を利用しなければなりません。しかしこちらも待つことなくバスでスムーズに移動することが出来ました。稚内⇔南稚内のバスの本数も充実しており、人の往来も多いようです!     ところで、最近地方のスーパーへ行くとよく見る「コストコ」コーナー、あれなんなんでしょうね... わざわざ札幌のコストコで買ってきたんでしょうか...
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感覚では、稚内は「公共交通機関と徒歩で生活可能」であると感じました。しかし、人口3万の街でこれだけのバスの利便性を担保するには、よっぽど市民が市街地にコンパクトに集住している必要があります。そうでなければ事業として成立しないからです。というわけで、調べてみました稚内市のDID人口比率※!
※DID人口比率:その自治体の人口集中地区(人口密度がざっくり4000人/k㎡以上の市街地)に居住する人口の総人口に占める割合。
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ご覧の通り、稚内は人口が近い他の同規模自治体と比較するとDID人口の割合がかなり大きく、市街地内に人口が集まっていることが分かります!!まさにコンパクトシティですね。
4.鹿
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鹿でした。
5.番外編 ・ 富裕の漁村へ
2日目は稚内でレンタカーを借り、オホーツク沿岸の街を北から順に見てきました!
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稚内市街から東側の宗谷岬を回り込みオホーツク沿岸を南下すると最初に現れるまちが「宗谷郡 猿払村」です! この猿払村は、人口3000弱の小さな村ですが、何故か日本の全市区町村の中で住民の平均所得がなんと6位です!東京23区の多くをも凌ぎます。 猿払はホタテ漁が盛んで、その漁獲量によって高い収益を得ている漁師の方が多いためです。
ホタテすげぇ…
はてさて、そんな猿払とは一体どんな街なのでしょうか!
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流石、立派な村役場です。そして、流石に写真を撮るのは憚られましたが通りかかった村立の鬼志別幼稚園もかなり立派でした。
では市街地(鬼志別)の様���はいかがでしょう?
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以上、稚内の街についてお届けいたしました!
実際は、わざわざ最北まで行かなくとも身近な都市で幾らでも発見はあります!
いつも見ている街を少し客観的に観察しながら歩いてみるだけでも面白かったりします。皆さんも是非、街へ飛び出しましょう!
好奇心旺盛で都市を愛してやまない2年生の皆さん! ゼミ試でお待ちしております!!
ではまた!
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nozawa-seminar · 11 months
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野澤ゼミの夏休みin松本
こんにちは&初めまして4期生のザワです!
今回は2023年灼熱の夏休みに訪れたある町についてのお話です
初投稿として選ばれた都市は・・
「文化香るアルプスの城下町」こと、松本市です。
人口約24万人と長野県第二の人口規模を誇り、松本市民の魂こと松本城は国宝認定されています(天守の国宝指定は日本国内にわずか5件のみ・・)。都会の喧騒から離れた地理や長野特有の悠々自適とした空気感、豊かな自然から観光スポットとして人気の松本、みなさんも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
今回はそんな歴史ある松本の城下町付近を(観光もかねて)歩き回って学んだ事から2点を紹介したいと思います!
城下町エリアでの歩行者通路と駐車場整備について
さすが天下の松本城、夏休みは休日平日問わず観光客でいっぱいでした。家族連れやカップル、外国人観光客も数多く見受けられました。
大変な賑わいを見せているその一方で、
とんでもない渋滞
中心部の主要駐車場はすでにパンク状態。
駐車場待ちの20台以上の行列や駐車場に入るために右折したいけど一度に2,3台しか曲がれない交差点・・
中心からすこし離れた場所でも小規模駐車場の空きを待つために徘徊する車が何台も見受けられました。また、駐車場を探す車両が細路地を通行し、通行人がヒヤッとした場面も。
市が松本城付近に大きな公営駐車場を整備しているものの明らかにキャパシティが足らず、街中の私営駐車場も長蛇の列ができていました
こりゃたいへんだ
そこで、松本城周辺の駐車場を調べてみると気が付いたことが。
駐車場の多くが歩行を推奨する空間とバッティングしてしまっているのです。
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破線・・「松本城三の丸エリアビジョン」が定める歩行者ネットワーク軸
★・・歩行者ネットワーク付近の駐車場
せっかく美しい蔵造の街並みをゆるりと歩こうとしてもあっちこっちから車がやってきます。
もちろん、松本市はこれに対して課題意識を持っており、都市計画マスタープランにて早急の整備を問題と挙げていました。
(一方で大きな駐車場は市営、街中に点在する小規模な駐車場は私営が多いというところで官民での連携が重要になってくるかと思います・・)
歩車分離とまでいかずとも、歩行者の回遊性が車両通行によって妨げられることがないような街づくりが実現するといいですね。
大名通りにおけるエリアマネジメント
松本城前の大名通りにて行列の出来ているカフェを発見。コーヒーラウンジ紫陽花。
そしてお店の前にテラス席が。調べてみるとこの大名通り、「ほこみち」認定されていました。
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※ほこみちとは
2020年の道路法改正により誕生した制度で正式名称を「歩行者利便増進道路」という。「道路空間を街の活性化に活用したい」「歩道にカフェやベンチを置いてゆっくり滞在できる空間にしたい」など、道路00への新しいニーズにこたえるため、認定地区において柔軟な空間活用が可能になる制度(ほこみちプロジェクトより)
コロナ期間中に国土交通省が通達した「テイクアウトやテラス営業のために道路占用許可緩和」を発端に、松本市がTHE SANNOMARU TERRACEを開始し歩行空間の賑わい創出のためテラス席を設置し始めました。その一環として「街場のえんがわ作戦」がスタートし、大名通りをはじめとした松本城近辺の道路空間でテラス席を設置する飲食店が増えたそうです。
同規制緩和は令和5年4月1日まででしたが、期間終了後はほこみちとしての認定がされ、現在も歩道上にテラス席やベンチが設置のほか、マルシェの開催といった取り組みが行われているそうです。
取り組みについてはこちら
松本城の観光を一通り終えた観光客がナワテ通りといった他の観光スポットまで抜ける導線として、ベンチやテラス席が貢献しているのかなと思いました。
観光する際に歩き回っていると思ったより疲れますもんね。
ちなみに全国で119件認められているほこみち制度ですが、長野県の登録件数は16件で件数全国1位となっています。長野県全域が歩行者にとって快適なまちづくりを行おうという姿勢がひしひしと伝わってきますね。
と、いうことで今回は城下町松本を紹介させていただきました
最後までお付き合いいただきありがとうございました
それではまた...
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nozawa-seminar · 1 year
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野澤ゼミの夏休み ~商店街探訪 金沢編~
みなさんこんにちは。
最近風が冷たくなりましたがお変わりなくお過ごしでしょうか。4期生のミヤです。さっそくですが今回は夏休みに訪れた金沢市の商店街を6つまとめて紹介していこうと思います!
目次
近江町市場商店街
竪町商店街
新竪町商店街
せせらぎ通り���店街
木倉町商店街
新天地商店街
1.近江町市場商店街
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▲場内の様子。海産物を求める買い物客で賑わっている。
まずは近江町市場商店街です。こちらは言わずと知れた金沢を代表する生鮮市場です。その歴史は古く、藩政時代から300年以上続いているとのこと。2009年には武藏ヶ辻第四地区第一種再開発事業で近江町いちば館が建設されました。1階部分に24時間開放通路を設置することで既存の近江町市場との回遊性を損なわない工夫が施されていました。場内は観光客も多く、ランチスポットには長蛇の列ができていました。
2.竪町商店街
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▲竪町商店街の一角。広々とした道路で歩行者に優しい。
次に竪町商店街です。こちらは中央通りから一本入ったところにある商店街です。比較的新しい店舗やチェーン店があり、市内の他の商店街より若者が多かったです。かつては北陸最大級のファッション街として栄えていました。当時の名残でしょうか、こちらでは古着店をよく見かけました。私が訪れたときには車両通行止めとなっており、車道幅員6メートルとその両側各3メートルの歩道の計12メートルの通りが開放されていたので歩行者に優しい空間となっていました。
3.新竪町商店街
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▲新竪町商店街の一角。シャッターがおりている店舗もあったが、寺内町の雰囲気を残した個人店もまばらにある。
竪町商店街から300メートルほど離れたところには新竪町商店街があります。こちらの商店街は1621年に行われた徳榮寺の引っ越しとともに寺を中心に商店が並んだのがはじめといわれています。そのため寺内町の雰囲気あふれる街並みとなっています。新竪町商店街地区まちづくり協定によって「地区内に存在する町家を保全・活用しながら、良好な街並みの保全を図り、健全な商業活動の推進と周辺環境とを調和した住み良いまちづくり」が進められています。タテマチストリートより人通りが少なく、シャッターをおろした店舗もありましたが、まちに溶け込んだ魅力的な店舗も見られました。
4.せせらぎ通り商店街
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▲せせらぎ通り商店街の一角。道路と店舗の間に架かっている橋が印象的。 
中央通りを挟んだ反対側にはせせらぎ通り商店街があります。平成11年に鞍月用水沿いが「せせらぎ通り」と名付けられたのをきっかけに発足した比較的新しい商店街です。店舗の入り口に行くには用水に架けられた橋を渡る必要があり、他の商店街では見ないデザインにワクワクしました。この後紹介する木倉、新天地商店街と同様に飲食店が軒を連ねていますが、社会人だけでなくファミリー層、若年層もターゲット層のためか全体的に清らかな雰囲気を感じました。
5.木倉町商店街 
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▲木倉町商店街の中ほどあるやきとり横丁。こじんまりとした店舗が軒を連ねている。
次に紹介するのは木倉町商店街です。こちらは「飲んで食べてうまい!」をスローガンに掲げているようで居酒屋で構成されていました。夜になると仕事終わりのサラリーマンたちでとてもにぎわっていました。商店街の中ほどには「やきとり横丁」と呼ばれる横丁もありました。外装に書かれている11の店舗はもう営業していないようでしたが、珍しく新たな店舗への代替わりが成功しているようで空き店舗はゼロでした。
6.新天地商店街
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▲新天地商店街。ライトアップされた看板がレトロな雰囲気をかもしだしている。
最後に紹介するのは新天地商店街です。現代アートの突き出し看板がライトアップされていました。これらは森山大道氏撮影のモノクロ写真で、22年11月から40点を設置しているようです。看板と狭い路地が木倉町よりもディープな飲み屋街を演出していました。チェーン店が1店舗もなく個性のある店舗ばかりで、実際にこの商店街に店を構える店主の方も「個性のない店はすぐ潰れる」と仰っていました。一角にはバラック小屋が集まってできた「中央美食街」があり、赤提灯とバラック小屋の組み合わせがまちの魅力を創出していました。
 
金沢の商店街はエリアごとに特色が違います。近江町市場は生鮮食品、タテマチストリートは古着、新竪町商店街は寺内町らしく手広く、せせらぎ通り・木倉町・新天地は飲食店が台頭していました。近江町市場以外は地元の人がメインターゲット層にもかかわらずシャッター商店街がないのは、ジャンルごとにすみわけした結果、それらがまちの個性となりまちのファンができたからだと思います。
実際に筆者が商店街を訪れた際にもおいしいお店を教えてくれた古本屋の店員さん、ハネムーンで日本に来た2組の外国人カップル、声をかけてくれた絵描きの若者、ごちそうしてくれたおでん屋の店主さんなど数々の出会いがありました。金沢には観光名所がたくさんありますが、魅力あふれる商店街にもぜひ足を延ばしてみてください。
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ぜひチェックしてみてください!!
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nozawa-seminar · 1 year
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野澤ゼミの夏休みin代官山&自由が丘
~都市空間活用編~
こんにちは!
野澤ゼミ4期のオンアリです🙇‍♀️
ついに4期も野澤ゼミブログにデビューしました!その第一歩として、夏休みのまちあるきを紹介します。
今回のブログは
1.LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)
2.TRAINCHI JIYUGAOKA(トレインチ自由が丘)
3.さいごに
以上の構成になっております。
ではスタート!
1.LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)
こちらは東横線の電車が走っていた線路跡地を活用して作られた商業施設です!代官山駅から徒歩5分ぐらいでつける、代官山らしいおしゃれな店舗がそろっています。
LOG ROAD DAIKANYAMAのコンセプトは「公園のような空気感の中で食べる、買う、過ごす」です。都心の中に緑豊かな空間、立ち寄りたくなる個性豊かなショップで、人々に気持ち良い空間を提供するのを目指しています。
詳しくはこちらを参考にしてください。
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入口からとった写真です!
ログロードに入った瞬間、緑の豊かさを満喫することができます。 (この日、最高の天気だったのでいい写真たくさん撮れました✌)
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5棟の建物が配置しており、スタイリッシュなショップがそれぞれ入っています。
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また、レストランやカフェなどにはオープンテラスや散策路のベンチは滞留空間として機能しており、各店舗と歩道空間の一体性を感じることができました。
2.TRAINCHI JIYUGAOKA(トレインチ自由が丘)
この日は雨で少し残念でしたが、、
筆者は初自由が丘出動でわくわくでした!
次に行ってみるところは、、
自由が丘駅から徒歩5分ぐらいにあるTRAINCHI JIYUGAOKAです!施設の老朽化により2022年リニューアルオープンしました。
詳しくは公式サイトから!
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「自然と過ごす、街の“あいま”で」をコンセプトに1階には様々な店舗が立ち並んでおり、2階にはレンタルスタジオやラウンジなどが造成されています。
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施設1階の様子です!
店舗の外にはオープンテラスみたいな席とベンチ等も設けられていたが、雨のせいで使われているのは見れなかったです、、
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印象的だった2階の空間!まちに開かれているラウンジ空間がありました。これも一つの公共貢献かなと、、!
ただ、屋上デッキにも滞留の空間がもっとあったらいいなとも思いました。
3.さいごに
都市空間の中で衰退しやすい線路跡地や線路沿い空間等を活用し、まちの新たなブランドとして活用している点がすごく印象的でした。
特に代官山の場合は、ヒルサイドテラスがある旧山手通り界隈がまちの中心であるイメージがあったので、ログロードの開業と共にその中心を東側にも拡張させる意図もあるそうです。それから空間の利活用だけでなく、駅とまちのつなぎ人とまちを結ぶ役割も果たしていると感じました。
都市空間の利活用によって都市活性化、まちの価値向上ができた成功事例なので、ぜひみなさんにもお勧めしたいです!
また、野澤ゼミはInstagram(@nozawa_seminar)も更新中です。 ぜひチェックしてみてください!!
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nozawa-seminar · 11 months
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野澤ゼミの夏休み in 宇都宮
はじめまして。3年生のジョセフです!
今回は夏休みの期間を利用して、北関東最大都市、栃木県宇都宮市に行って参りました!最近、「宇都宮という選択」と銘打って広告出しまくってますよね。目的は、餃子を食べる事!もそうですが… 8月26日に開業したばかりの、宇都宮芳賀ライトレール線、通称「芳賀・宇都宮LRT」に乗車することもかねて行って参りました!開業したばかりのLRT、「ネットワーク型コンパクトシティ」にどのような影響を及ぼしそうか、見て参りました。
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1,栃木県宇都宮市の都市計画
東京から約100km、上野東京ラインで2時間、新幹線で行けば50分。人口50万の栃木県宇都宮市です。2019年策定の宇都宮市マスタープランによると、「本市の都市構造は、高度な都市機能が集積した中心部と、それを囲み中心部から放射状に伸びた道路や市内を巡る環状の道路網などで結ばれた古くから発展した地域から成り立っています」とのこと。ゆえに、中心部一極集中を避け、中心市街地を核としながらも市内の各拠点が役割を補完しあう「ネットワーク型コンパクトシティ」を目指す都市です。
そもそも国交省によるとコンパクトシティは3つの型があり、合併前の旧町村中心部を拠点としてネットワークで結ぶ「多極ネットワーク型」、徒歩圏を団子のようにし、公共交通を串にして各拠点を結ぶ「串と団子型」、そして交通結節点及び拠点機能の整っている都市の核と、都市内の各地区が連携する「あじさい型」があります。宇都宮市は「多極ネットワーク型」になります。
2. LRTに実際乗車してみた!
LRT(ライトレール)は、交通環境負荷を軽減し、バリアフリーを実現するなど、いわば「ハイテク路面電車」と言えるでしょう。もちろん営業距離にもよりますが、同じ営業距離を想定した場合、地下鉄や新交通システムよりも予算を抑えて導入することができます。また、LRT導入に当たっては、自治体と事業者それぞれに国から補助金がおります。宇都宮LRTは宇都宮市と隣の芳賀町が共同で所有しています。
実際に宇都宮駅東口から乗車し、気になった点をアップしていきたいと思います。
まずは時刻表。平日ピーク時は1時間8本程度、休日昼間は1時間5本程度の運行を保っています。3両編成、割とお客さんは乗っていました。Wi-Fi完備。
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東口の様子。この日は土曜日で、東口に新しくできた「宇都宮テラス」の広場ではマルシェが開催されており、家族連れなどで賑わっていました。ただ、近くに病院が2棟あるので、あんまり騒がしいことはできないですかね。
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ここで一つ驚いたのが、宇都宮市、LUUPがある!(写真撮り忘れた…)こちらLUUPのポートマップですが、北関東唯一かつ現状日本最北のLUUPが置かれている都市なんですね。仙台や札幌にもないのに…。
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さあそしてこの乗客たちはどこで降りるのか?と見ていたら、乗客の2/3は5駅目の「宇都宮大学陽東キャンパス駅」で降りました。家族連れが多かったため間違いなく近隣の商業施設「ベルモール」に行く客と思われます。ベルモールへの渋滞を少し緩和で来ているのでしょうか。普段の様子を知らないので何とも言えませんが…。
さあそしてそのベルモールを過ぎたあたりからは調整区域。一気に雰囲気が変わります。私は時間の都合上、鬼怒川を超えた先の「飛山城跡」で下車。のどかな場所に急に最先端のLRTが現れる、なんとも不思議な雰囲気。
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この先は渋滞が問題となっていた「清原工業団地」を過ぎ、URが開発した「ゆいの杜」を見ながら、本田技研工業の拠点、終点の「芳賀・高根沢工業団地」へと向かいます。ちなみに飛山城跡駅の駅前には駐車場があります。「パーク・アンド・ライド」というネットワークを形成するための施設です。
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LRTに乗って気付いたこと
A,まず、自動車やLUUPとの共存可能性についてです。車社会である宇都宮市でかつ幹線道路を走るLRTは、慣れるまでは厄介な存在になるでしょう。事実、開業して1か月足らずですでに接触事故を4回起こしています。この先増えるのか減るのか…。また、そこにLUUPが加わったらカオスです。上手く使えばいいと思うのですが、私が見た限りLUUPを使用している人は1人もいませんでした。ポートにも結構余っていました。この日がたまたまかもしれませんが、少なくとも車、LRT、LUUPと3つも走り出すとやや怖い気もします。
B,ところどころ、道が狭いです。上記のように、3つの乗り物が走り出した更に狭いです。特に、LRTの開業によって片側2車線が1車線のみになっているところもありました。こういった場所は、トランジットモールを推進して、車利用を制限するべきだと思います。
C,早く西口へつなげた方がいいと思います。延伸計画はあるようですが、宇都宮市で元々栄えていたのは西口側。ネットワーク型コンパクトシティの形成においては、東口と西口の流動性を高くすることが求められるのではないでしょうか。西口にも一応行ってみました。
3. これからの宇都宮市
これからの宇都宮市は、先述の「ネットワーク型コンパクトシティ」の実現に向けてLRTの西口延伸を目指すとのことです。しかし、問題は西口側。西口前には再開発でタワマンが建つようですが、駅前にタワマン林立となればモデルの実現は難しいのでは?なんて思ってしまいます。ただ、ペデストリアンデッキの弊害とも言えるでしょうが、バス乗り場が非常にわかりにくいので、これは早急に何とかしてほしいですね。LRTになればそこの問題は解決するとかしないとか…。
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以上、簡単にではありますが、宇都宮駅前についてでした!
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nozawa-seminar · 2 years
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ウォーカブル・ウォーク① -丸の内編-
はじめまして。野澤ゼミ3期生の くが と申します。
簡単に言うと、ウォーカブルシティや、通りで面白い取り組みをしている場所を歩いて、あれこれ言おう!(ついでに筆者の運動不足を解消しよう!)というブログです。
記念すべき初回は、丸の内に行ってきました!
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ウォーカブルシティとは
丸の内を歩いてみた!
Marunouchi Street Parkを"WEDO"から考える
さいごに
以上の構成でまいります!
ウォーカブルシティとは
『街路空間を車中心から”人中心”の空間へと再構築し、沿道と路上を一体的に使って、人々が集い憩い多様な活動を繰り広げられる場へとしていく取組』 ※国土交通省 WALKABLE PORTALより引用
要約すると、車中心となっていた道路空間の配分を変更したり、歩行者中心の道路を展開したりすることで、ヒト中心のまちをつくろう!という話です。
また日本では、中心市街地の空洞化(シャッター街など)も社会問題になっていることから、併せて問題解決を図る手段として、ウォーカブルシティが注目されています。
日本のウォーカブル推進自治体は、2022年9月現在で331団体あります!めちゃめちゃ多い!
そんなウォーカブルシティを実際に歩いてみよう!というのが、このシリーズの趣旨です。
丸の内を歩いてみた!
さて、今回紹介するのは…
Marunouchi Street Park
です!
こちらは、東京駅前・丸の内仲通りにおいて期間限定で開催されている、通りを公園空間に変える実証実験です。車両を通行止めにし、通りを丸ごと使って新しい空間を創る、というものです。
(ちなみに千代田区は「ウォーカブルまちづくりデザイン」を策定したり、民間からプロジェクトを募集して助成金を出したりと、かなり精力的に取り組んでいます!)
↓詳しくはこちらへ↓
公式サイト
報道発表のプレス
ちなみに、もともとはこのような通りでした。
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広い車道に植栽と歩道、よくあるつくりです。これを大胆に変えちゃう取り組み。すごい規模感…
筆者は、馬場先通り(Block3)から、行幸通り(Block1)へ歩いたので、紹介したいと思います!
(なぜ東京駅側のBlock1から行かなかったのかというと、先に虎ノ門の開発を見てから地下鉄で日比谷まで向かったため。都市政策に完全に染まってしまっている…笑)
まず目に入ったのは、本来車道である場所に敷かれている芝!
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もとからある植栽とも相まって、コンクリートジャングルの東京ではなかなか見られない、緑の豊かさを感じることができます。
また、芝の上にレジャーシートが敷かれており、若い親子連れの方々が遊んでいる様子も見られました。
一方で、ここは名だたる企業が集まる丸の内。昼食休憩のためにオフィスビルから出てきたビジネスマンも多く、程よく通りに人が滞在しているのが印象的でした。
そして、キッチンカーを出すことでオフィスワーカーにやさしい点や、くつろげる椅子・テーブルなど、プレイスメイキングからも非常によい取り組み。
しかし、ビジネスマンは芝の上を歩かず、みなさん脇の歩道を歩いていました。革靴で芝を歩くことに抵抗があるのでしょうか…
次に、設置物の紹介。
基本的には丸テーブルと椅子が置かれていました。ドリンクホルダーがついているのは便利!
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また、ブロックごとに椅子・机の色が異なり、それぞれ違うエリアだというイメージを持つことができ、興味深かったです。
それ以外にも、デスクワークができそうな机から、本棚、卓球台まで!多様な人々がふらっと来て、交流できるようになっていました。
Marunouchi Street Parkを "WEDO" から考える
続いて、Marunouchi Street Parkについて、都市政策的観点から評価します。
評価軸として、国土交通省が「居心地が良く歩きたくなるまちなか」のキーワードとして挙げている、WEDOに沿って考えます。
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※国土交通省 官民連携まちづくりポータブルサイトより引用
Walkable(歩きたくなる)
沿道には飲食店や商業施設、キッチンカーも出ていて、卓球台など楽しめる要素もあり、また来たくなります。
また、車両交通を完全封鎖して行うため、広く空間を取ることができ、ゆったりとした空気感が流れていました。
丸の内に限らず、東京都内のオフィス街は人気がなく、閑散とした印象を受けるエリアが多いため、東京の道路空間の再配分という視点から、開催の意義は大きいのではないでしょうか。
Eye level(まちに開かれた1階)
ビルの1階との統一感より、道路が公園になる方を主眼に置いている印象があります。
「人通りが多いため、沿道の店舗への来客が増えているか」というとそうでもない、という印象も受けたので、沿道の店舗と一体になったエリアマネジメントを考えるのも面白そう(ただでさえ通りが広いため、通りのデザインだけで一つの空間として形成できてしまいそうですが)。
また、Block1(行幸通りに近いエリア)では、1階が企業の受付となっているビルも多く、地方の商店街でみられるような、「1階にお店がある」という状況をつくるのは難しい部分もあると感じました。
Diversity(多様な人の多様な用途、使い方)
親子連れは芝でゆっくり、オフィスワーカーはキッチンカーの昼食をテーブルで食べ、大きいテーブルでは仲間と集まって会議、そして気ままに歩く通りすがりの人…といったように、特定の地域特性やカラーを出しすぎないことで、いろいろな人が利用しやすいつくりになっていました。
Open(開かれた空間が心地よい)
「通りを公園にする」という発想は非常に面白く、道路が比較的広い都市部だからできることです。もともと植栽が多く、芝を敷くことで緑あふれる空間になっています。
また、道路を完全封鎖しているため、自由に使えるパブリックスペースが非常に広いのが特徴です。椅子や芝生も整備されているためのびのびと過ごすことができます。
さいごに
丸の内というオフィス空間を、くつろげる空間として整備することで、普通の日本の都市では味わうことのできないワクワク感を味わうことができました。
それと同時に、ウォーカブルの取り組みを実行することは、地方圏では難しいことだと感じました。丸の内仲通りのような広い道路は、地方圏では主要な道路になっており、封鎖してイベントを行うことは難しいからです。
また、丸の内エリアは、一つの通りを閉鎖しても、周りの道路が広いため、荷捌きも容易です。しかし、地方都市(というか日本の多くの都市)は細い街路が多いため、地方都市でウォーカブルの取り組みを行う場合は、道路空間の再配分によって周辺の商業機能などに与える影響も考える必要があると感じました。一口に「ウォーカブル」と言っても、地域特性を活かしたり、配慮したりできるまちづくりが重要であると感じました。
以上、Marunouchi Street Parkを歩いてみた感想でした。今夏はすでに終了してしまいましたが、定期的に開催しているので、みなさんも開催しているときに歩いてみてはいかかでしょうか?
今後もウォーカブル推進都市などを歩いていきたいと思います!
そして、野澤ゼミはinstagram(@nozawa_seminar)も更新中です!
こちらもぜひチェックしてみてください!!!!
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