野澤ゼミの夏休みin松本
こんにちは&初めまして4期生のザワです!
今回は2023年灼熱の夏休みに訪れたある町についてのお話です
初投稿として選ばれた都市は・・
「文化香るアルプスの城下町」こと、松本市です。
人口約24万人と長野県第二の人口規模を誇り、松本市民の魂こと松本城は国宝認定されています(天守の国宝指定は日本国内にわずか5件のみ・・)。都会の喧騒から離れた地理や長野特有の悠々自適とした空気感、豊かな自然から観光スポットとして人気の松本、みなさんも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
今回はそんな歴史ある松本の城下町付近を(観光もかねて)歩き回って学んだ事から2点を紹介したいと思います!
城下町エリアでの歩行者通路と駐車場整備について
さすが天下の松本城、夏休みは休日平日問わず観光客でいっぱいでした。家族連れやカップル、外国人観光客も数多く見受けられました。
大変な賑わいを見せているその一方で、
とんでもない渋滞
中心部の主要駐車場はすでにパンク状態。
駐車場待ちの20台以上の行列や駐車場に入るために右折したいけど一度に2,3台しか曲がれない交差点・・
中心からすこし離れた場所でも小規模駐車場の空きを待つために徘徊する車が何台も見受けられました。また、駐車場を探す車両が細路地を通行し、通行人がヒヤッとした場面も。
市が松本城付近に大きな公営駐車場を整備しているものの明らかにキャパシティが足らず、街中の私営駐車場も長蛇の列ができていました
こりゃたいへんだ
そこで、松本城周辺の駐車場を調べてみると気が付いたことが。
駐車場の多くが歩行を推奨する空間とバッティングしてしまっているのです。
破線・・「松本城三の丸エリアビジョン」が定める歩行者ネットワーク軸
★・・歩行者ネットワーク付近の駐車場
せっかく美しい蔵造の街並みをゆるりと歩こうとしてもあっちこっちから車がやってきます。
もちろん、松本市はこれに対して課題意識を持っており、都市計画マスタープランにて早急の整備を問題と挙げていました。
(一方で大きな駐車場は市営、街中に点在する小規模な駐車場は私営が多いというところで官民での連携が重要になってくるかと思います・・)
歩車分離とまでいかずとも、歩行者の回遊性が車両通行によって妨げられることがないような街づくりが実現するといいですね。
大名通りにおけるエリアマネジメント
松本城前の大名通りにて行列の出来ているカフェを発見。コーヒーラウンジ紫陽花。
そしてお店の前にテラス席が。調べてみるとこの大名通り、「ほこみち」認定されていました。
※ほこみちとは
2020年の道路法改正により誕生した制度で正式名称を「歩行者利便増進道路」という。「道路空間を街の活性化に活用したい」「歩道にカフェやベンチを置いてゆっくり滞在できる空間にしたい」など、道路00への新しいニーズにこたえるため、認定地区において柔軟な空間活用が可能になる制度(ほこみちプロジェクトより)
コロナ期間中に国土交通省が通達した「テイクアウトやテラス営業のために道路占用許可緩和」を発端に、松本市がTHE SANNOMARU TERRACEを開始し歩行空間の賑わい創出のためテラス席を設置し始めました。その一環として「街場のえんがわ作戦」がスタートし、大名通りをはじめとした松本城近辺の道路空間でテラス席を設置する飲食店が増えたそうです。
同規制緩和は令和5年4月1日まででしたが、期間終了後はほこみちとしての認定がされ、現在も歩道上にテラス席やベンチが設置のほか、マルシェの開催といった取り組みが行われているそうです。
取り組みについてはこちら
松本城の観光を一通り終えた観光客がナワテ通りといった他の観光スポットまで抜ける導線として、ベンチやテラス席が貢献しているのかなと思いました。
観光する際に歩き回っていると思ったより疲れますもんね。
ちなみに全国で119件認められているほこみち制度ですが、長野県の登録件数は16件で件数全国1位となっています。長野県全域が歩行者にとって快適なまちづくりを行おうという姿勢がひしひしと伝わってきますね。
と、いうことで今回は城下町松本を紹介させていただきました
最後までお付き合いいただきありがとうございました
それではまた...
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松本亮平「猫の進化」
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アリス展
過日、アリス展(松坂屋美術館)を観てきました。
展示物の撮影がOKだったので、何枚か。
全部複製だったり、なりきりスタジオだったりです。
もちろん、テニエルの原画とかテニエル前段階のキャロルの挿絵とか、たくさん展示してあった。
そして「お宝系」は撮影不可で、ガラスケースに厳重に展示されていました。
出版物もヴァリエーションが豊富で、ほとんどが初版本。中には初めて目にするものもありました。
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illustration:松本はるみ(山口はるみ)1968
宝石泥棒/立原えりか著
HARUMI matsumoto (HARUMI yamaguchi)
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