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#銀座和光ディスプレイ
yaoyuan6478 · 2 years
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#銀座 #銀座四丁目 #銀座四丁目交差点 #銀座四丁目交差点時計台 #銀座通り #和光 #銀座和光 #銀座和光ディスプレイ (Ginza, Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/Ck_Dgd_JWoB/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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zutsunokotodake · 22 days
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7/27土
酷い頭痛で6時に起床。早めの時間でよかった。(服薬して寝る時間があるので)
客入れがぎりぎり過ぎて動悸がおさまらない。今日も昼夜公演なので、10時前だけどきしめんを半分食べて出発。
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Twitter見てると、「本気のぎゅうぎゅうのスズナリ!」みたいに書かれてるけど、そんなに本気じゃないよね。そんなにぎゅうぎゅうでもないし。昔はもっと隣りと密着してたし、なんだったら他人の足がやら腕やらが絡み合う感じになってたし、立ち見のお客さんはどうやったって舞台見えないよね、な感じで音だけ聴いてるような状態だったりした。っていうか自分がそういう状態で見てた。今は許されない。
土日は金子さんと一緒に客入れ。ほっ。あと名古屋の「やさしい劇団」の小野寺マリーさんも場内誘導。
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自撮り!
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昼公演の本番中、ありちゃんが「異常に暑い!」とやってきて、エアコンの設定をいちばん低くして再度舞台へ。それからしばらく経って今度は汗だくのイケリョウもやってきて「エアコンの設定どうなってますか!?」と。しかし、すでにエアコンフル稼働でこれ以上はどうにもならず。異常な夏の暑さよ!
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昼公演終わって、ダメ出しの場に同席していたら、「はじまりのところの音のバランスどう?」って話になり、「ユウゴくんはどう思った?」とふられて、「昼はロビーにいたんでわかんない」って答えたら「じゃあ夜は観てて!」ってことに。ええっー!? ついでに気になるところあったら言って、と。ええっー!?
というわけで夜はノートとペンを持って臨む。天野さんが座ってた場所で。そいえばこうやって客入れしたあと開演と同時に天野さんの横に座って観劇してたなー。で、隣りで天野さんが真っ暗な中、適当なチラシの裏に鉛筆でダメ出しメモを書いてて、でもこんな真っ暗な中で書いたメモ、読めないだろうなーと思いながら観てたなー、とか。そんなこと思い出しながら自分も真っ暗な中メモとって、真っ暗だから紙のどこが空白でどこがすでに書いたとこかわかんなくて、そして、「なんか違和感」とかメモしても絶対あとで何のことかわかんないはずで、そしてそれを感じたのがどのシーンなのかを文字に起こすのもまた難しくて、そもそも台本も読んでないし!
そうそうそれで。自分の隣りに座ってる女性が! なんか「あー」とか「うー」とか声出してるなー、なんなんだろうなーと思ってたら! カバンからiPad取り出してスイッチONという! 煌々とディスプレイが光って! ある?そんなこと? 当然「すみません! 消してください! しまってください!」と言ったんだけど、「うえへへ」って笑って消さないの! なに!? だれ!? どういうこと!?
それで思い出したけど、数か月前のスズナリでの「田園に死す」の時、隣りの席の人が本番中に電子タバコ吸い出して! いやあまあ、いろんな人がいる。
思い出しついでに、以前に王者舘スズナリの際、開演後の暗転での大事なシーンでケータイ光らせた客がいて、慌てて飛んでいって光を防いだら、でっかい声で「なにすんのよ!!」と。小劇場系ではないテレビや映画でおなじみの大御所の女優さんだったんですけどね。なにしてんだ!はこっちのセリフですけどね。
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夜の回のあと、トークショー。長塚圭史さん。司会はボルサリーノ関さん。
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むかーしネットでつながりのあった水銀灯さんに話しかけられる。王者舘観るの20年ぶりだそう。なんか今回、むかーしのネット経由でつながりのあった人に何人か話しかけられました。
名古屋から田中くん到着。明日明後日で撮影と。
カメさんと王者舘の過去映像資料の話。実は何年も前にカメさんのVHSテープを私が預かっていて、それを私がデジタル化するってことになっているのだけど、私がずーっとさぼっていて停滞させてしまっていて。で、いったん再度カメさんの元に戻して、ちゃんと管理しましょう、と。いやはや申し訳ない。
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高校の後輩のノーミちゃんと。ノーミちゃんとはこうして王者舘の公演のおかげで年に1回くらい(コロナで間があいたけど)会えてた。けどもし以後公演がない場合、次はいつどこで会えるんだろね。そんな人が大勢。
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ふるさと打ち上げ。やっと田岡さんたちと話せた。柏さんに3DスキャナアプリScanverseを教えてもらう。そうだ、iPhone13にしたから3Dスキャンできるようになったんだった。試そう!
メモが曖昧で、いつどなたと会ったんだったか。元スズナリの市川さん、この日だったかな。八嶋さん来られたのは確かこの日だったはず。鳥山フキさんはこの日だったかなーどうかなー。
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tkmo18 · 4 years
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〠BONNET/熱海銀座商店街
昨年の夏に行った熱海の老舗喫茶店。
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1952年創業で三島由紀夫をはじめとした昭和の文豪や、三船敏郎など大スターも通ってたとか。
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観光地にあるけど中は静かで、ひとりでものんびり過ごせた。
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おすすめはハンバーガーセット。¥800
ちっちゃめなんやけど、味がしっかり付いてておいしかった!ハンバーガーってどこのも似たような感じであまり印象に残らないけど、ここのはまた食べたい味でした。
オニオンとレタス、ピクルスは自分で挟むスタイル。
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床と謎のディスプレイがかわいかった。
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トイレもレトロでいい雰囲気。
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mikakonakamura · 5 years
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Boys, Be ambitious!
花便りも伝わる今日この頃、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
新元号「令和」が発表され、今年は新しい時代の幕開けとなる1年ですね。
この度、「日本一のショーウィンドウ」と呼ばれる銀座和光のメインウィンドウに、4月10日(水)までの期間、MIKAKO NAKAMURAが飾られています。
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今回は「志」をテーマに、ウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉
「Boys, be ambitious! 少年よ大志を抱け!」からインスパイアを受け、志高く旅立つイメージから、まさに飛行機が飛び立つ瞬間の浮遊感、高揚感が表現されているそうです。
  10日(水)までのディスプレイですので、銀座におでかけの際はぜひご覧になってみてください。
  和光ウィンドウディスプレイHP
https://www.wako.co.jp/display/
    また、ただ今MIKAKO NAKAMURA 南青山サロンには、M・filの夏の商品とあわせて中村がセレクトしたストールをご用意しております。
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MARGHERITAストール ¥12,960-(税込)
  写真のストールの他、これからの季節におすすめのリネンやシルクのものをご用意しております。この機会にぜひご覧くださいませ。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
   ■MIKAKO NAKAMURA 南青山サロン 
03-6427-2435 (担当:関口・上野)
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cahier · 4 years
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和光でのイベントは本日最終日となりました。銀座四丁目の交差点にディスプレイいただき、しみじみ幸せです。お天気に恵まれジュエリーも気持ち良さそうです♪ お立ち寄りくださり、本当にありがとうございます。嬉しい再会、はじめましてに、足取り軽い毎日です。 ・ 〔Anthology 14作家のジュエリー展〕 *会期:11月19日(木)〜23日(月)10:30〜19:00(最終日は17:00まで) *会場:和光 本館6階 和光ホール 東京都中央区銀座4丁目5-11(東京メトロ銀座駅A9・A10出口すぐ) *お問い合わせ:本館3階(03)3562-2111(6Fホール) https://www.wako.co.jp/exhibitions/706 @womens_wako_ginza_tokyo @wako_ginza_tokyo #jewellery_anthology #和光 #銀座 #東京 #ジュエリー #指輪 #リング #ネックレス #wako #ginza #tokyo #jewelry #jewellery #ring #necklace #コスチュームジュエリー https://www.instagram.com/p/CH6f7ESllT_/?igshid=1tr7532rtz0mp
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taichi-outdoor · 5 years
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ウラジオストク・大邱(Владивосток、대구)
2019年8月11日(日)  S氏およびK氏と関空で待ち合わせし、エアロプラザのテーブルで一杯のあと、t’way航空の飛行機に搭乗した。日韓関係の悪化のせいか飛行機はガラガラで、台風9号の接近にもかかわらず飛行機は揺れることなく予定通り大邱国際空港に到着。t’wayは座席にusb電源もなければディスプレイもなく、やや設備は簡素だった。大邱で都市鉄道に乗り、Sufi's Guesthouseへ。日本のテレビでは韓国のコンビニから日本のビールは撤去されているはずだったが、宿近くのコンビニには日本のビールが普通に置いてある。シングルベッド3台の3人部屋はかなり快適。
2019年8月12日(月)  早朝から都市鉄道(地下鉄)とバスに乗るが、運よく接続が良かったため、早々と大邱空港に到着。出国審査を受け、搭乗口に行くと、レストランはなくやむを得ず小さなカフェでハムエッグとコーヒーの食事をした。飛行機に搭乗して予定通りウラジオストク(Владивосток)国際空港に到着。飛行機から降りるとかなり涼しい。天気予報では最高気温23度となっており、実際に涼しい。雨の中、空港から1時間ほど電車(エレクトリーチカ、250ルーブル)に乗ってウラジオストク市内へ。町は小汚くしたヨーロッパという感じで、東ドイツの雰囲気に似ている。「хостел Город&Море」にチェックイン後、海沿いの公園を歩き、ジョージア料理の店「スプラ」へ。人気店のためか、韓国人を中心に滅茶苦茶混んでいる。ヒンカリなどを食べながらジョージアワインを飲むが、食い物の量が想像の倍のため、食いすぎてしまう。アメリカ英語(ネイティブっぽかった)を話す店の兄ちゃんが異常にテンションが高い。ウラジオストクは韓国人が非常に多く、レストランには韓国語メニューが置いてある。町を歩いているとハングルも見かけるが日本語はあまり見かけない。ただ、道を走っている自動車は右ハンドルの中古の日本車ばかりで、中には日本語がそのまま書かれた車もある。ただし、路線バスは乗降口の関係で日本車は使えないためか韓国車(大宇の中古車)ばかりだった。その後、ライ麦パン、バター、ビールを買って宿へ。ライ麦パンが本当においしい。ビールはスーパーやレストランによって置いているものが異なるが、ドイツ、オーストリア、韓国、日本、ロシア、ベルギーなど、世界中のありとあらゆる銘柄が手に入る。ロシアは公共の場所での飲酒が禁止されているため、酒を飲みながらうろついている人が全くいない。また、LINEは基本的につながらないが、K氏のiPhoneではつながるようだった。
2019年8月13日(火)  天気が悪いのでアルセーニエフ記念国立沿海地方博物館へ。渤海時代の遺物などを見る。その後、TOK COFFEEでコーヒーを飲みながらクロワッサンを食べる。店員の美人のロシア人女性は、とても愛想が悪い。日本よりバターが安いせいか、クロワッサンはバターがふんだんに使われているようで非常に美味。その後、C-56潜水艦に入る。旧ソ連時代の潜水艦はレトロ感満載で、内部もまるで蒸気機関車のような機器類が設置されている。その後、ルースキー島連絡橋の下まで歩いたあと、レストラン「SVOY」へ。店に入るとどこから来たかを聞かれる。客に渡す外国語メニューの関係なのだろう。残念ながら日本語メニューはなく、英語と韓国語が併記されたメニューを渡される。この店は極東料理の店なのか、安くてうまい。ビールの量も多くておいしい。宿に戻って同室などの韓国人の人々と少し会話する。その周りをまるで人形のようなドイツ人の赤ん坊が走り回っている。
2019年8月14日(水)  朝はバーガーキングでワッパーを食べ、ウラジオストクからシベリア鉄道でウスリースク(Уссурийская)へ(230ルーブル)。ウラジオストク駅の乗り場がわかりにくい。列車は満員で、途中まで立ったままだった。あとでわか���たことだが、この列車にはビジネスクラスがあるので、その切符を買うべきだった。ウスリースク駅からバスターミナルまで散策する。途中、ソ連時代のアパートなどが見られる。バスターミナルはロシア語しか表示がなく、Google翻訳で翻訳しながら切符を買う。また中国行きの国際バスもある。バス(360ルーブル)でウラジオストクに戻ろうとしたがバスは途中のフトラーヤレチカ駅までしか行かず、そこから電車でウラジオストク駅へ。海鮮料理の店「PALAU FISH」へ。キャビアやタコを食べる。
2019年8月15日(木)  朝からおとといの韓国人のうち家族の方々に話しかけられる。彼らは昨晩、鷹ノ巣展望台に行ったそうで、景色がとてもよかったとのこと。その後、ペリメニ(пельмени、水餃子)を食ってから鷹ノ巣展望台へ行く。Googleの経路は役に立たず、ケーブルカーの山頂駅側へ回ってから展望台へ。天気が良くはなかったがルースキー島連絡橋などの風景が広がる。展望台から下るとケーブルカーがあるが、想像以上に短い距離であり、高架路線のような橋脚のコンクリートが剥がれ落ちるなどしていて危険な気がした。K氏は土産物屋へ行くとのことで、S氏と2人で海沿いのBBQなどが食える店へ行く。途中、中国から陸路で国境を越えてやってきている観光バスが何台か見られたが、すべて中国のナンバープレートのままであった。海岸沿いを歩く大柄のロシア人たちは皆ニコリともせず睨むようなイカツイ顔で歩いている。ビールを飲み始めるとすぐに大雨が降り始める。台風10号の影響か。ケバブを注文するとそれがないとかで、肉を細かく切ったものを野菜と一緒に小麦のシートでくるんだもの(230ルーブル)を食べた。ここは公園内のためかトイレは有料(20ルーブル)で、英語が話せないオバサンが管理している。公園や広場には有料トイレがいくつかあり、大半は日本でいう仮設トイレのようなものだ。大雨で道路が小川のようになっている中、宿へ戻る。ロシア人は傘を持っている割合が低く、ボトボトになりながら歩いている人も多い。また下水などのインフラが十分でないためか、雨が降ると道路に大きな水たまりができる。道路そのものもデコボコだったり穴が開いているところも見られる。小林さんと合流し、再び「SVOY」で夕食を食べる。タラバガニ、ウォッカ、ビールを飲む。ビールを買って宿へ。先日の赤ちゃんとは別のドイツ人の兄ちゃんたちもいる。
2019年8月16日(金)  朝から雨の中、ウラジオストク駅へ。電車でウラジオストク空港へ向かおうとするが、乗り場がまたわかりにくい。切符は旧駅舎で買ったが、ウスリースク行きのように駅の外に出て跨線橋からホームに降りるのではなく、新駅舎から乗れる(というより空港から来る際に使った駅舎だ)。空港では平壌行きの高麗航空のチェックインカウンターの横に釜山行きのカウンターがある。ウラジオストクに出稼ぎに来ている小柄でややみすぼらしい中高年の北朝鮮人労働者の横に、遊びに来ている韓国人を並ばせるのは北朝鮮も人たちにとってあまりに酷だ。空港も少し気を遣ったら良いのではと思うのだが。空港でピザやケバブを食い、Beck’sを飲んだりしながら過ごす。ピザがうまい。台風10号の関係で、t’wayの飛行機が1時間ほど遅れて出発。揺れることもなく大邱に戻る。大邱に着いた途端、夏の暑さが戻る。天気も快晴だ。ウラジオストクの貧弱なインフラに慣れた状態で大邱に来ると、大邱が未来都市のように見える。大邱空港からバスと地下鉄で移動し、Midtown Hostel Daegu(미드타운 호스텔 대구)にチェックインする。K氏が牛肉を食べたいと言い、S氏がマヌルカルビ(마늘갈비)を食べたいということで、店を探そうとすると、なんと宿のすぐそばにマヌルカルビの店がある。入ってみると人気店で客も多く、とてもおいしい。K氏も箸が止まらない様子だ。店を出てコンビニに行ってビールを買おうとすると、日本のビールはあるのだが、ビール4本で万ウォンの割引価格の中から日本のビールがはずされているようだ。宿の屋上でビールを飲む。大邱の夜景が美しい。
2019年8月17日(土)  大邱西部バスターミナルから3度目の海印寺へ。バスで1時間半かけてようやく到着。さすがにロシアの涼しい気候に慣れた体で伽耶山に登るのは熱中症の危険があるため、寺の散策だけにする。寺にあるカフェでコーヒーを飲み、世界遺産である八萬大蔵経を見る。寺には観光客の日本人の学生たちもいる。寺から下り、トトリムッ(도토리묵)を食べ、ビールを飲む。宿の近くのサムギョプサル(삼겹살)店で飯を食う。これも非常においしい。青唐辛子も一本食うが、そのためかあとで腹を壊すことになった。この日も宿の屋上でビールを飲む。
2019年8月18日(日)  旧朝鮮殖産銀行跡の大邱近代歴史館へ。旧朝鮮銀行券、李氏朝鮮時代の大邱の町の模型や地図、日本統治下の大邱のバスツアーCGが体験できるなど、非常に興味深い展示が多かった。 教会は日曜ということもあり讃美歌を歌っていた。さすがに場違いと感じ教会から出ると、教会関係者の方に韓国語で話しかけられる。どうも参加を勧められているようだ。韓国語がわからないと何度も言うと、「カトリック?」と聞かれ、「いいえ」と答えると納得したようなので、その場を離れた。すぐ近くの李相和旧宅でまったり過ごし、空港へ。空港できのこプルゴギピビムパプ(버섯불고기비빔팝)を食べる。オプションで石焼きにしてもらえるので、そうしてもらう。大邱空港からは予定通り関空行きの飛行機に乗るが、行きと同じく乗客は客席の半分ぐらいしかいない。そして関空でお開き。
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yoshkawa · 5 years
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【グルメ】熱海のレトロ喫茶店、ナポリタンはいい味付けなんだけど…
湯河原に泊まったのに熱海に寄った目的は、観光地としての発展の様子を見るため。 いや、というのは名目で、ランチのためだったんですよね。
平和通り名店街、すんごい数の人がいるなぁ。 外国人も多数、熱海復興を肌で感じられる商店街。
蕎麦屋さんのディスプレイを見ると… え、月見蕎麦が1,000円って、観光地価格にも程があるってもんじゃないか。
その後も坂を下って、下って。 港近くの『SUN BIRD』、レトロな喫茶店のここに入ってみようと思ったんですけど…
残念ながら満席。 7人いると、店選びも簡単じゃないですね。
銀座町に入って、レトロ喫茶店繋がりで『純喫茶 パインツリー』に。 お、ここは入れるか、よかった、よかった。
店内に入ると、超レトロな雰囲気。 タバコ自由なのも昔のまま、喫煙者の私でもちょっと怯む環境ですけど、まぁ入れる店はそうそうあるもんじゃないかなと。
さて。オーダーはと。 私…
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astavt-eretah · 5 years
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ソウル・ラメント
1  綺麗なものが好き。璃々は思う。意志を持たないものは美しい。人は、写真になると美しいが、絵になるともっと美しい。  璃々はジアゼパムを一錠、シートから取り出して、水で飲む。人が薬を求めるのも、自らの意志を剥奪したいからじゃないかしら? 人がお酒を飲むのは、何かを得たいからじゃない。脳細胞を殺したいからだ。明日明後日のことより今日や今が美しいのは、それが失われるものだからで、過去が美しいのは、それが失われたものだからだ。過去は、意志を持たない。それ故に尊い。本当は、失われたと思っている過去が私たち自身なのではないか? 私たちは無機物に帰りたいと思っている。失われたものこそが、本当は永遠。私たちは過去へ過去へと帰りたいと思っている。それが出来ないから薬を飲む。あるいはお酒を飲む。  ジアゼパムをもう一錠。今度は噛んで飲む。甘味のなく、苦い、ラムネのような味がする。それを飲み下すと、璃々は煙草に火を着けた。  璃々の緩く閉じられた唇からメロディが漏れる。部屋の真ん中に置いたツイン・リヴァーブからジーッというノイズ音がずっと漏れている。彼女は本当は、ツイード・カラーのアンプ、ベースマンや、フェンダー'57デラックスの見た目が好きだったのだけど、無骨で、どこか可愛らしい、黒いツイン・リヴァーブの見た目には、何故か頬ずりをしたくなった。そこから出てくるサウンドが青く柔らかな波を保っていることも、彼女がツイン・リヴァーブを好きな理由だ。  外では淡く、白い雪が降っている。部屋の中は暖かい。彼女は時々愛の世界にいた。音楽を聴いているとき、画集の頁を何の気なく捲っているとき、突然それは訪れる。信じることのセンシティブさ。「誠実さ」という言葉が、普段の璃々は嫌いだった。それは透明なフラスコの中でただよう透明な気体のように、ラベルに拠ってしか識別出来ないものだった。例えば、ある芸術作品が高値で売れるのは、それを作った芸術家が制作に際してとても「誠実」だったからだろう。そうでなければ……璃々は思う……一番美しいのは、どう考えても自然の造形だし、そして工場生産のレディメイドだ。ゴッホの絵が高価なのは、ゴッホが狂気と言えるほど誠実に絵を描いたからだ。あるいは、そう信じられているからだ。人はそこにある美しさそのものよりも、絵に込められた思いに感情移入しがちだ。「思い」なんて見えやしないのに。ねえ、……璃々は誰にともなく語りかける……全ては愛によって描かれている。この世界の全ては。どんなイラストだって。贋作だって。……そう思いながら、璃々は、物ごとの、普段とは違う側面を見ている。あるいは普段とは違う場所から物ごとを見ているように感じる。  璃々は膝に乗せていたギターに目を落とす。シングル・カッタウェイのホワイト・ファルコンで、ビグズビーのアームが付いている。真っ白だったボディとヘッドをシーフォーム・グリーン(初音ミクの髪の色)に塗装し直して、元は金色パーツだったものを、全て銀色のパーツに交換してある。とっても美しい、愛おしい愛おしいギター。アンプの前に座り込み、ギターを抱いていると、何かに守られている気がする。璃々はどんなに長くても二週間に一回は弦を交換する。使っている弦はロトサウンドだ。一番、ぴんと張り詰めた、きらびやかな音がする。それなのに耳障りじゃない。張り詰めてはいるけれど、その中に、太い、柔らかさがあるような感じがする。元はアーニーボールを使っていたのだけど、友人の入谷からロトサウンドの存在を教えてもらって、それ以来、ずっと気に入って使っている。プロのベーシストをしている友人の間宮も、ロトサウンドを使っていて、入谷も元は間宮にロトサウンドの弦を教えてもらったのだそうだ。  璃々は三弦を軽く引っ張る。弦が少し錆びている。璃々は少し錆びかけた弦の音も好きだ。それ以上錆びると、弦が「死んだ」状態になるのだけど、錆びきってしまう前の特有の、少し丸く、同時に擦れたような音も、璃々は好きだった。それからロトサウンドの弦が好きなのは、張ったばかりの時の音が、他の弦に比べてギターに一番馴染んでいるように感じたからだ。 §  僕は単調なドラムマシンの音に合わせて身体を揺らしていた。廉価なドラムマシンなので、四拍子の音しか鳴らない。四拍子のリズムに三拍子のギター・リフを乗せたりするのは楽しかった。でも今は、ただ単に、ドラムマシンの音だけを鳴らしていた。リズムは多くを教えてくれる。僕たちの身体の中にある、根源的な「生」とはリズムだ。音楽を聴けること、踊れることは有機的生命体の特権だと、大好きな小説の一節に書いてあった。そして、生命が音楽を作るのではなく、生命とは音楽の副産物なのだ、とも。……リズムが胸の奥で身体と同調して、疼き始めると、僕は傍らに置いてあったテレキャスターを手に取る。  僕はリズムに合わせてコードを繋げていった。ギターの六弦全部を使って。不穏なコード、美しいコードを次々と。C7-A7-Ddim7-B7-Edim7-C#7-B7-G7。それから、四弦を押さえたDコード、スライドさせてE、Dコードから中指を外してF#m、開放弦を使ったB7、再びD、E、そしてC#m7、A、G#7、F#m、B7、そしてまたDに戻る。D-E-F#m-B7-D-E-C#m7-A-A-G#7-F#m-B7。美しいコード進行を見付けることは、新しい花を咲かせることに似ている。心の底から指先を伝ってコードの花は咲く。  多分、教則本には書かれていないような、定型を外れたコード進行だろう、と思った。僕にはコードの知識が殆ど、全くと言っていいほど無かった。本当はいろんな音楽の知識を身に着けたかったのだけど、僕の灰色の脳細胞は、まず体系立った基礎というものを全く受け付けなかった。何も勉強することなく、瞑想するように、あるいは泳ぐようにギターを弾けたら、どんなにいいだろう。  璃々は窓の外の青に擦れた空を見る。空は、遠いとは言っても壁なのだ。私たちは部屋に閉じ込められているだけでなく、地表という監獄に閉じ込められている。それでも、自由に限りがあるなんて誰が決めたのだろう? 璃々は、決まり事を嫌っていた。決まり事通りの、決まり切った結果、と考えると恐ろしくなった。  僕はこの頃、声が出にくくなった。声というものは、年齢や、筋力よりも、その時々の身体や感情の状態に、大きな影響を受ける。強ばった身体からは、伸びのある声が出ないし、憂鬱な心からは灰色の声しか出ない。僕は今、軽い絶望を抱えているような気がしていた。多分年齢の問題ではないだろう。僕は32歳だ。それはとても素敵な年齢だと思う。僕は歌うことが好きだ。と言うより、歌うことが生きることだ(書くことや、音楽を聴くこと、ギターを弾くこともまた、生きることだけれど)。今はまだ、若い頃と全く同じように歌えるけれど、歳を取って、歌えなくなるかも知れない、という不安を、僕はうっすらと抱えていた。でも、例えばビョークは50歳を超えても、エモーショナルな、人を惹き付ける、そして幼女のようなとも、老女のようなとも付かない、不思議な震えるような声で歌っている。あんな風になりたい、と僕は思う。心の底からの感情を、歌声に満遍なく滲ませられるように。 §  僕は白い薬を飲んで待っていた。近頃では薬もあまり働かない。コリシディンの瓶がデスクに並び、MacBookが真空管の樹林に囲まれているように見える(コリシディンの瓶は、スライド・ギターを弾く時に使用する人が多いのだけど、僕は今のところスライド・ギターには興味がないので、溜まった瓶は全て地下一階の楽器屋『サクラメント』に引き取ってもらっている)。ディスプレイではカーソルが点滅し続けている。片言の点滅。そこに言葉を乗せて、僕は言葉をスウィングさせる。スピーカーからはルー・リードの、チャンスを掴んだ瞬間のような人の、また死を垣間見てきた人のような、苦い声が拡がり、空間に線を引いている。こんな歌だ。 Teenage Mary said to Uncle Dave I sold my soul, must be saved Gonna take a walk down to Union Square You never know who you're gonna find there You gotta run, run, run, run, run Take a drag or two Run, run, run, run, run Gypsy Death and you Tell you what to do  ペリエを入れたグラスに口を付ける。ぬるい。湿地林の植物の樹液のような味だ。(食堂の方で花が咲くような気配がする。)僕は椅子の傍に置いたギターアンプの電源を入れる。フェンダーの、出力の低い真空管ギターアンプだが、音は素晴らしい。アンプの中にはパルスが溜まっている。電源を入れるとパルスがふわっと飛び出す。パルスは波となり、僕の部屋を満たす。ギターを弾くとはそういうことだ。数秒経って、アンプから目覚めた祈りのようなノイズが鳴り始める。この数秒間が好きで、僕は真空管アンプを使っているのかもしれない。他に、デスクの端にクリーム色の小さなトランジスターアンプを置いてある。そちらからは、もっとガチャガチャと、チープなプラスチックのおもちゃみたいな音がする。僕はどちらも好きだ。  テレキャスターを手に取る。「つまり、この重さなんだ」というように、僕の身体に、それはすっぽりと収まる。チェリー・バーストのアメリカン・デラックス。アンプの音量を最大にし、ギターのヴォリュームを絞って、リア・ピックアップに合わせ、セルロイドのピックを手に取る。GコードとCコードを交互に弾く。黄色く、空間の粒子が弾けるような音がする。細かな金属片が空中に拡がっていく。Dコードを交ぜる、とGコードが暗く響くようになる。Dコードは金色に青を散らしたような音。アメリカン・デラックスは銀の鈴を弾いたような音がする。普通、テレキャスターはもっと、ガラスのような音がするものだと思うのだけど。 §  優しい気持ちを共有出来ることは本当に本当に稀だ。私は時々ファンタジーの中に生きている。様々なファッションがモノクロに、平坦になっていく。全てが絵みたいになっていく。現実の世界はモノクロなのに、絵の中は胸の内から笑いのさざ波が広がってくるほどにカラフルだ。  初めは僕がバンドを作りたかった。そこで間宮と璃々を誘った。でも僕のギターの腕前(付け加えればヴォーカルの技術も)は十年間少しも上がらなかった。間宮はベーシストを本業とするまでになったし、璃々は様々なスタイルのリズム・ギターやギター・ソロを弾けるようになった。でも、妙なことに、間宮と璃々は、僕の不器用さ自体を評価してくれているみたいだ。  入谷には独特のセンスがあった。こんなことを言うと彼は嫌がるだろうけれど。彼は細かい周期での躁鬱病者だった。それに加えて、大きな周期での躁鬱もあった。彼は薬を必要としすぎていた。彼は誰の影響も受けなかった。あるいは、良い影響だけを貪欲に吸収していた。彼は夢想家だった。しかし殆どの時間、彼は夢見ることが出来なかった。最も暗い場所からの静かな叫び。それは誰の耳にも届かない。だが稀に、心の一番深い場所からの声を形に出来る人がいる。それが彼だ。もちろん彼は否定するだろうけれど。  彼はいつも、雨が降るような音がする。 2  僕は薬を飲んで待っていた。その間にテレキャスターと、赤いエピフォン・カジノのチューニングとオクターブ・チューニング、ネックの調整と弦高調整を終わらせる。弦交換をしようと思ったけれど、やめた。まだ張り替えて三日しか経っていない。  ツイン・リヴァーブの上に置いた飲みかけのコーヒーカップに手を伸ばす。冷たい。飲んでみて、僕は喉が渇いていたことに初めて気付く。  冷蔵庫を開けて、緑色の瓶に入ったペリエを瓶のままで飲んでいると、ドアベルが鳴った。ドアを開けると、紫色に発光する煙を背景にして、璃々が立っていた。白いハードケースだけを黒い手袋を嵌めた手に持って。コーラルピンクのダッフルコートに同色の口紅を付けて、ケースが重かったのか頬が上気しているのに、おそろしく冷たい眼付きをしている。一瞬、その眼を覗き込むと、覗き返された。その眼が少しだけ細められる。それから、彼女は唇だけで、にっと笑う。眼の色が、黒から深い青に変わったように感じる。 「こんにちは、入谷くん。元気そうね」 と、少し擦れた声で囁くように言う。彼女の声は暖かく響く。 「うん。どうぞ、璃々」  僕は少しだけ仰け反った格好で、ドアを押さえながら言う。  璃々は部屋の中に入ると、ギターのケースを床に置き、コートを脱いで、ソファの背にかける。コートの下には、薄い灰色の、オーバーサイズの、まるでパジャマみたいなスウェットを着ていた。璃々は襟の中に入れていた長い髪を、両手を使って引き出した。  彼女は小さくハミングしながら、すぐさまギターケースを開き始めた。ギターのネックを持ち上げながら、思い出したように、テーブルの上に置いたペリエの瓶に目を遣って、 「それ、入ってる?」 と言う。 「僕が今飲んでたやつだけど」 「ちょうだい」  僕がペリエの瓶を璃々に渡すと、彼女はスウェットのポケットからピルケースを出して、中に入った小さな白い薬を一錠口に含み、瓶のままのペリエで飲み下した。それから、もう一錠飲むか、迷うように首を傾げたけれど、結局ピルケースをポケットに戻した。僕の方を見て、 「ねえ、入谷くん。私たちは不安を飼っているよね。何だかナイーブな部分での共感みたいなものを、今感じるの。錯覚ではないと思うのだけど」 と言う。僕は、いつもの癖で、壁に凭れて立ったまま、璃々を見下ろしていた。客人が来ると、それがどんなに親しい誰であれ、僕の思考は変化した環境に適応するまでの間、停止してしまう。「共感」と言われて「そうかな」と僕は小さく呟く。璃々は、 「不安というのは、本当の美しさの裏返しじゃないかしら? 美しさは本質的には一つだと思うのだけど、私たちはそれを、そこから切り離されたものとしてしか感じられないのではないかしら?」 と言って、愛おしそうに青いホワイト・ファルコンを手に取る。 「故に孤独は美しい。あるいは美しさの唯一の現れである。そう思わない?」  僕は黙ったまま、俯いた璃々の眼を覗き込んだ。錯覚ではなく彼女の眼は青みがかっていた。一度眼を瞑り、開くと、彼女の瞳には、確かな、鋭い理性が宿っていた。  僕はコーヒーを沸かそうかと考えたけれど、ギターを眺めていると、何故だかワインを飲みたくなってきた。  僕が赤ワインのボトルをワインセラーから出してきて、テーブルの上に置くと、それを横目で見ていた璃々が、今度は満面の笑みを浮かべた。  ワイン・グラスが無いので、普通のグラスを二つ出して、栓を抜いて、なみなみとワインを注いだ。一つのグラスを璃々に渡し、僕は自分の分を一気に半分ほど飲み干した。璃々が「薬あげようか?」と言うので、一錠貰い、ワインで流し込んだ。頭の中にじんわりとした紫色のものが拡がる。やがてそれは藍色になり、明るい水色になる。  僕はテレキャスターを手に取った。  璃々はワインを一口飲むと、グラスをツイン・リヴァーブの上に置いて、ギターのケーブルを、アンプの右側のプラグインに差し込んだ。  僕は左側にケーブルを差し込んで、ヴォリュームと音色を調節した。頭の中で器楽隊のパレードのような緑色の耳鳴りが鳴っている。僕はそれに合わせて、まずCのコードを弾いた。璃々がまるで砂漠に舞う青いラメのような乾いてカラフルなストロークを織り交ぜる。僕たちは顔を見合わせて微笑み合った。璃々は座ったままで弾いている。僕は緑のストラップを肩にかけて、壁に凭れて弾いている。段々指先が勝手に踊り始め、自分たちが弾いているのか、アンプが勝手に空間的なタペストリーを織り成しているのか分からなくなってくる。頭の中で色のない虹が渦巻いて、視界に透明な雨が降ってくる。  空白。璃々は膝の上に置いたギターに折り重なるようにして眠っている。アンプからフィードバックの単調な音が流れ続けている。空白。僕は立ったままで煙草を吸っている。璃々は世界の美しさについて僕に問う。空白。空白。でも僕は僕の空白を誰かに触れて欲しいだけかもしれない。頭の中に排水溝があって、薬とお酒の一瞬の陶酔感は、僕に関わりの無い場所に流れ落ちてしまい、あとには乾いた空虚感だけが残るみたいだ。璃々が寝言で、何事かを呟いた。  僕は突発的な鬱を予感した。冷蔵庫を開け、缶ビールを取り出す。頭の中の虚を満たさなくては。僕は風邪薬の瓶を洗面台の上の、鏡の裏の棚から出してきて、手の平に十錠出した。ビールと一緒に飲み込む。急がないと。僕は、生きることがどうでもよくなってしまう。顔に嫌な汗を掻いてくる。床で寝ている璃々が大きな、乾いた布の固まりのように見えてくる。璃々が動いた。そして僕を見て、眼を丸くして、「大丈夫じゃなさそうだよ、入谷くん」と言う。僕は手の平の上にさらに十錠風邪薬を乗せていた。璃々が見ているのも構わずに、またそれをビールで喉に流し込む。ギターが死んだ木の歪な固まりに見えた。僕は璃々に向かって微笑を作り、 「どうしよう、璃々」 と言う。言いながら笑ってしまう。泣きたくなる。何もかも、そんなはずじゃなかった、という気がしてくる。と、不意にフィードバックの音が止まり、微かな、青い波のような音が流れ出す。璃々は目を瞑り、 「ねえ、入谷くん」 と呟くように言う。青い波は、僕の世界に流れ込み、世界の外に流れ出していく。 「私も同じなんだ」 そして、彼女はギターを床に置いて、立ち上がった。サイズが大きすぎるスウェットがずり落ちて、肩と鎖骨が半分見えている。璃々は自分の肩を両手で抱くような格好をした。 「とても孤独なの。孤独が美しくても、孤独は孤独で、とっても孤独で、それでも目を瞑って、私は入谷くんのことを考えるよ。何もかもがどうでもよくなったとき、死にたくなったとき、私は入谷くんのことを考える。それから入谷くんの雨の音のことを」 「雨の音?」  僕の鬱の予感は遠ざかりつつあった。 「そう、入谷くんにしかない、音。入谷くんのギターの中にも、言葉の中にも、歌の中にも、必ず存在する、その、音。私なんかには全然無い、音」 「それは璃々にだって」 「私なんかはちょっと賢しらなだけよ。私は、でも、孤独で、いいえ、虚ろで、その空っぽをいつも入谷くんに満たしてもらっている。それだけよ。ねえ、入谷くんは生きている。そのことを、忘れないで欲しいの」  璃々が僕に向かって片手を伸ばし、僕はその指先に軽く触れた。その瞬間、僕は、軽い、黄色い目眩がした。気が付くと、璃々がビールの缶を持っていた。彼女はにっこり笑ってから、ビールを一口だけ飲む。それからすっと目を細め、「あなたはお酒を飲み過ぎるわ」と言った。それから僕にビールを返し「目が覚めたけど、眠い」と言って、ギターのストラップを肩にかけて、ソファに座り込むと、心から愛おしそうにホワイト・ファルコンを胸に抱いた。 §  世界は私の分だけ存在する。生きているということは、即ち世界が在るということだ。もちろんこれはひとつの考え方に過ぎない。世界にはまた、私には知れない膨大な部分が存在する。私の中にも。入谷くんは、何もかもを分かりきったと思っている私の心の、眠ってしまった部分を覚ましてくれる。  また、温かい時間がやってくる。 「何かが違う」といつも僕は思っていた。いつも何か違和感があった。その違和感をうまく言葉に表すことが出来ない。あるいは……それにぴったり適合する言葉が存在したなら、僕は書くことをしなかったかも知れない。僕はある意味、言葉の不完全性に支えられ、生きている、と言えるのかも知れない。書くことは、生きることだ。  けれど、璃々と話していると、違和感とはまた違う、何か、冷たい温かみのようなものを、自分の中に感じる。違和感では無く、それこそが僕の探していたものかもしれなくて……。  僕は台所の椅子にかけた、僕の黒いダッフルコートを持ってきて、眠ってしまった璃々にそっとかける。僕の中に温かい、幸せのさざ波のようなものが腕を伝って、胸の方まで流れてくる。 「璃々、ありがとう」 僕は小さく、呟いてから、部屋の壁際に置いたセルロイドの椅子に座り、ギタースタンドに立てかけたままだった、エピフォン・カジノを手に取る。アンプの音を小さく絞る。それから静かな音で、璃々がよく弾いてくれとせがむけれど、普段は滅多に弾かない『ソウル・ラメント』を弾き始めた。
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yaoyuan6478 · 3 years
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hikoheihi · 6 years
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7月から今日まで
久しぶりに忙しい内容の生放送。朝冷蔵庫に忘れ物をして幸先が悪い。雨宮さんに試食を丸投げしてディスプレイする。放送開始後生肉を切りにいかなくちゃならず、インカムから聞こえる縁起のいいめだかを紹介する中継を聞きながら「おめだか様の手も借りてえ・・・」と思う。めだかには手も足もないというのに。猫に助けを求める時点で相当てんてこ舞いなのに、めだか。まあなんとか破綻せずにすんだ。かなり危なかった。試食入れ終わったの10秒切ってた。相変わらず想像力がない。帰って役所に行くつもりだったけど結局寝てしまった。19時に起きてデニーズにいく。1時に帰宅。流石に疲れてフラフラで寝る。
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ちょっと余裕ある時間に起きてステーキ丼食べる。堀井さんの担当回を少し見て家を出る。 JAFNA。川畑さん仕事早い時はちゃっちゃとやってくれるからってそんなトゲのある言い方しなくても。今日はまあ普通。そんなに早くは終わりません。昼飯は例によってはしご。5回連続。だあろう。隣の人が食べてたシュウマイがうまそう。次はだんだんとシュウマイかな。 なんだか酷く疲れてしまい帰ったら寝るなと思ったのでプロントに入る。が、wifiがなく結局飲んじゃう。 
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朝雨がすごかったから小田急でツイート検索したら積み残しが凄そうだったのでケイクスにメールして1時間余計に寝た。カレー食べて11時半くらいに電車乗って12時半とかに出社した。パン祭り今日だったのにおにぎり弁当買っちゃった。なんだかんだ結構食べちゃう。全部めちゃうまかった。ロブションのクリームパンすごい。今度人に買っていこう。体力がガーーっとなくなって大変だった。結構やばい気分だったけど下北で一龍食べてブルーマンデーでES書く。興が乗ってきて、いい感じでまとめることができた。なによりやりきったことで得体の知れないエネルギーを得た。22:50くらいまでいたけど0時前に帰ってきた。下北沢は近い。
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朝起きて学校に行って証明書を発行して図書館にいって本を読もうと思っていたのに結局14時まで寝てしまった。背中に痛みを感じつつシャワーを浴びて代々木八幡に行く。月一の散髪。着く直前に清水さんから連絡が来ていることに気がつく。早稲田に移動。証明書を入れるクリアファイルを忘れてどうしようか迷ったけどお父さんは週末しかいないので発行することに。ついでに成績証明書も取っておいた。なにかに使う気がするので。図書館で『舞踏会に向かう三人の農夫』を借りて少し読む。どうやら舞踏会とは戦場のことらしい。19時に合流してピカソ。桃のサラダと2本目のワインが美味しかった。牧舎に行って藤田さんの誕生日に乾杯する。気にかけてくれていて嬉しい。
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13時まで寝てしまう。お父さんがご飯に誘い出してくれた。ロイホでハンバーグ。 煙草の吸いすぎで胸が痛くてあんまり長くものごとを考えられない。 少ししてヤマザキに買い物に行く。そうめんをゆでて食べてしばらくしてからデニーズに行く。日記を書いている。このあと帰ってお風呂に入って寝る。
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リハをやって本番をやる。古野さんが最後だったのにうまく感謝を伝えられなかった。頼りにされていたと思うし、つくしたいという気持ちがあった。いい経験だった。江ノ島に撮影に行く。しゅんじに手伝ってもらいながら二日間で5カット。満足。でも提出時に5カット”以上”で、テーマが『早稲田の光』であることに気づいてしまった。まあいいか。電車の乗り継ぎを間違えてしゅんじを1時間も待たせてしまった。ふつうにおちこんだ。 木金は銀座で事務。久保さんいないので好き勝手やった。でも仕事はほとんどきちんと終わらせた。ウーバーイーツを初めて使った。tosirou(85)がお届けしてくれた。ビッグマックセット。帰りにオールスター見たくて代々木上原のビアバー行って5千円も使ってしまう。でも秋山が松坂からホームラン打つところみれたからいいか。今日はプール行ってそうめん食べた。音楽の日とかいうテレビの歌番組で宇多田ヒカルを見る。今日も美しかった。
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引越しを手伝う。12時に渋谷につけるように起きて家を出た。セブンイレブンでサンドイッチとコーヒーを食べて電車に乗ったらお腹が痛くなって新百合で降りた。間に合うかなと思っていたらやっぱ13:30と連絡があってこの感じ懐かしいなと思った。下北で立ち読みして100均でメジャーを買って改めて渋谷に向かう。井の頭線に新しいエスカレーターができている。結局14時前に集合して天下寿司にいく。美味しい。元祖より美味しいし値段もそんなにしないし閉店間際は安くなるらしいしいい。カーテンを買いベッドを物色してから無印へ。ベッドを決めてハンズで壁美人を買う。ニトリに戻って鏡を買って再び戻る。楽しみだなあこれからの人生と言った友達が眩しかった。おれは全然楽しみじゃない。正気を保つので必死だ。
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俊二と早稲田に行って図書館とコンタクトセンター。ふたりでメルシーを食べる。別れて松の湯にいく。体重が70kgになっていて驚く。ゴトーでチーズケーキ食べて帰る。ダイエットだと思い夜はツナ缶とレタス。那須の話が動き出す。
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金曜日の夜からリンクス同期7人で那須に旅行に行った。1日で先に東京に戻って新木場でceroのtrafficに。SPANKHAPPYに間に合うか危なかったけど大丈夫だった。完全に整った。帰りにコンビニで煙草を吸うこともなく、石鹸を買い足し忘れたことにも苛立たず。おおらかなこころを取り戻した。
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9時台に起きて朝ごはんを食べる。昼まで洗濯をして12時半に正ちゃんへラーメン食べに行く。しょうゆ味玉。アイス食べてCS見る。ずっと後手。点差以上の差を感じた。
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ファミマで肉まん食って夜はサガミで味噌うどん。怒りの葡萄上巻読み切ってコンビニでコーヒーとチョコ。まじでおもしろい。怒りの葡萄。文章全体が煌めいてる。
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多摩川に行ってお昼を食べる。川沿いを歩く。狛江高校の女子陸上部がいる。硬式の少年野球がいる。小さい子供とその親がいる。女の人二人組がいる。洪水を伝える石碑を見つける。おれにも伝わったよ、と思う。トイレに行きたいのとゴミを捨てたいのとで駅に向かって歩く。結局改札内にしかトイレもゴミ箱もなかった。なんて不便なところなんだろう。駅でガーベラを、セブンでロックアイスを買って帰る。裏庭で焼き鳥をするというので鶏肉を切って串に刺す。串に食材を刺すことを串を打つという。ビール飲んで焼き鳥食べる。日本シリーズを最後まで見てコンビニに行く。帰ってきて風呂に入ってウイスキーを一杯だけ飲む。2時に寝る。
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俺を漢字一文字で表すと瓦らしい。瓦斯の瓦。青い炎。採用。9時に起きて着替えてコンビニまで散歩。なんとか振り絞ってES書いて履歴書も書き直してギリギリで家出る。走る。間に合って面接。可愛くて愛想がいいけどペラい感じの女の子が受け付けてくれる。なんか小説に出てきそうな絵に描いたようなベンチャー企業の若い女の子だ。面接はけっこう芯食ったと思う。終わって駅前でサンドイッチとカフェオレ。煙草。帰って授業の準備と授業。面接と演習で脳が興奮状態にある。
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リハ。ADさんが有能でとても助かる。パターンいじってただけ。本屋とベローチェで時間潰す。ベローチェにZAZYがいた。魚金で飲み会。楽しかった。
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本番。飯田さんへの手元大根の打ち込み浅かった。記憶ねえ。こういうとこだ。 オファーボックス整備。めっちゃオファーくる。去年の今頃からやっとけばよかった。
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12時半まで寝てから掃除と洗濯をして、ツタヤに行って帰りにコンビニでタバコを吸ってあとは部屋で音楽を聴いたりSNSをみていた。今日は129円しか使わなかった。これで2千円浮かしたのでもう本が買える。 年金の督促が来てしまったので遡って猶予できるか確認しにいかなくちゃいけない。でもこれで最大でも九月までしか猶予にならないことは確実になったから少なくとも半年分は月16000円払わなくちゃならない。ばりキツイ。
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11時前に起きてご飯を食べる。宇多田ヒカルのプロフェッショナルを見てからまほろ駅前狂騒曲をみる。真実は他者にはない。世界にもない。自分にしかない。思い出す作業に近い。なにか引っかかったら引き寄せくる。まほろは終盤急に大味になっていまいちだった。あのぬるっとした緊張感のなさと進行している狂気のギャップが悪い方にでてた。でも作品全体に横たわる空気はとても好きだ。映画終わってちょうどM-1始まったから見る。ここ3年はとても刺激的で、しかも笑いを通してなにか世の中の倫理観とか空気感がいい方向に転がっているような感覚がある。平場の志らくほんと嫌いなんだけど絶対上沼殺すマンになっててよかった。塙富澤志らくは審査基準を繰り返し述べていたのが番組全体に安定感と信頼感を与える結果になっていてとてもよかった。霜降り明星の漫才はボケ単体でもパワーがあるのにツッコミが全ワードハマっててすごかった。久々に背中痛くなるくらい笑った。92年93年生まれらしくて嬉しくなった。和牛が準優勝3回目と聞いて聖光学院かよと思った。ジャルジャル。もうジャルジャルが2本やっただけでいかにいい大会だったかということがわかる。その上で3位。いい塩梅。絶対結果を出そうとして、その過程についてまでも理想を描いて、突き詰めて、あの組み順で決勝に残って、ウケて、あの2組にああやって負けて、エンディングのあの表情。もう充分すぎるくらい見せてくれた。あなたたちが俺たちの幸福を願ってることは充分伝わった。あしたからも楽しく、幸せに、全員連れて行く漫才をつづけてください。ありがとう。
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新バイトへの説明と本番、JAFNA。眠すぎて市民センターいけなかった。友達から結婚の報告を受ける。おめでたい。すすすっと生きていくのに全然悲壮感やさみしさを感じさせないコミーさん好き。
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面接して面接。1本目はとてもうまく行ってその場で内定がでた。変に受け流しても体に良くない気がしたのでじんわり喜んだ。でも次があったので脚はわりと高速で回転させた。2本目は大失敗した。面接官の第一声を聞いた瞬間にこいつ冷たいな、見下してんな、しゃべりたくねえなと思った。終始全然響いてない感じで、締めの言葉が御足労ありがとうございましただったんでもう完全に終わったと思った。やべえどうしよう、まじでエンジニアか。これどっちだ?悲しいのか?迷いなくなってむしろいいのか?んんん??となりつつタリーズでなんかピザクロワッサンみたいなのとチャイミルクティー、煙草。ぼーっとして、ぼーっとしながらも猛烈な勢いでなんJ読み漁るいつものぼーっとするをして、ながらご飯、みたいなことだけど、して、体はねむいし頭は混乱してるから首がくんして寝ようとするけど次の瞬間には巨人のプロテクトリスト予想見て、いやどうせ若手が漏れてる、とか思った瞬間にはガクン。してるうちにメール。え、うわっ3時間で来た。常にお互い即レスという12月採用あるある第2位をやりながらここまできたもののさすがに今回はひらけず。再び広島スレを回遊したのち急にプロ野球が色褪せて見えたので、やっぱ一番面白いの自分の人生か、と思いつつ開いたら通ってて草。通ってて草。なにがあった?の答え一発目として上出来なやつだった。草ってリアルで使う人ほんと無理だったんだけどこの1年でちょっと大丈夫になった。3時間ふらふらだったけどまた別の種類のフラフラがきてフらふラだった。でも迷いは晴れない、とりあえず脳内に『まだ内定じゃない』をかけて戦闘モードを呼び戻す。
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最後のJAFNA。文書保存箱の組み立て方がわかんなくて、何はともあれ検索だと思ったら動画でてきて5秒で解決した。10分くらいウンウン言ってたのに。ファイルの整理や会員向けの資料の封書をしているうちにお昼に。最後なので事務局長とお食事。勤務初日に行ったイタリアンと同じビルにある和食屋さんに行った。目の前の壁に白鵬の手型が飾ってあってベタだなと思った。なんかふつうにハンバーグとステーキ重で迷っていていや和食和食と穴子重にした。穴子って銀座の和食屋でのランチとして一番ちょうどいい気がした。うなぎだと鰻屋のパチモンみたいになるし。美味しかった。なんで留年したのかとかどんなバイトしてたのかとかを話し��。通常初日にする話。一応就活終わりましたと報告しておめでとうな空気にしておいた。就留中社会性を保つために始めたバイト先が、まさか解散し、まさか最終勤務日の前日に内定をもらうとは、なかなかかけない筋じゃないですか、と言おうと思ったけど何かの拍子に忘れ、今思い出し、言わなくてよかったと思う。席を立つ時「ここに白鵬の手型あるの気づいてましたか」と聞いたら見るなり「思ったより小さいのね」と言うので笑ってしまった。小ささに気づくの早っ。確かに小さい気がするけど。驚きの焦点の切り替わり方が早すぎる。バナナジュースコリドールに移動。レトロポップ&たしかな品質に久保さんも気に入ってくれたようでよかった。今日はベースを豆乳に変えてレモンとナッツを追加した。めっちゃうまい。またポイントカード作るの忘れた。午後は封書を頑張る。60ちょい。また盛大に紙を無駄にしながらも印刷したりなんだり。春にやってたら絶対おわんなかったし間違いまくりだったけど今はわりとふつうなのでふつうに頭が働いていい感じにミスを未然に修正してくれた。おれは間違えるけど脳みそが助けてくれる感じがした。無意識がのびのびしてるのがちょうどいい時
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9時に起きてラグビー。7時に兵藤から10時集合との連絡あったようだけどもう間に合わないと連絡。インスタみるも兵藤の気配がないのでたぶん朝まで起きてて今寝てる。三ツ沢上町から球技場まで歩く。とても立派な公園。球技場は球技場だけあって臨場感すごい。負けちゃった。けど生ラグビーはとても良いもの。早明戦以来だった。あれも冬。冬の晴れた日に熱く美しいスポーツを見るというのはなかなかいいものです。試合後横浜で飲む。みなさん暖かく受け入れてくれてありがたかった。
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吉祥寺でワカサギ会議。ワカサギを釣りにくことが決まった。長野に。久しぶりに井の頭公園にいく。大道芸人がとてもすごくて見いってしまった。その後ローグでキルケニーとなんかIPAを飲む。トラファルガーより品があって気分が出る。店内禁煙になっていたのもいい判断なように思う。お釣りが合わないからとたくとにスタバでチャイラテを買ってもらう。甘いの忘れていた。全然美味しくない。帰宅後、ご飯がなんにもないので腹ペコの中日記を書く。チャイへの後悔と空腹からナイルレストランを思い出して無性に食べたくなる。
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リハ。助手さんが有能で助かるというかおれが無能すぎて申し訳ない。でもなんとかなりそう。
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本番。まあなんとかなる。もっと時間をかけて準備しなくては。やっぱりSEは向いてない、というか嫌、やりたくない、のかもしれないと思い始める。まさきくんとよっちゃんと会う。よしひろに彼女ができたの本当だった。なんだか胸が熱くなった。相手と自分にきちんと向き合って常によしひろにとって最良の選択肢を選んでほしいと願うし、そのための力になりたいと思った。
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内定先の選定で無間地獄に落ちる。双六のルートを限界まで読み込んだところで結局ルーレット次第なので意味ない。意味ないことを意味ないで終わらせられなくてずっと困り続けてる。
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本番。朝、あっきーとあめみーさん結婚の報を知りはい?となる。目が覚める。以降いつになく調子がいい。つつがなく進む。結構見えてる感じ。一回インカム聞き逃して変な感じになったけど。サンドラ・ブロックがキアヌ・リーブス好きだったと告白したという記事で、当時サンドラはキアヌの顔を見るとあはははってなっちゃうから真剣になるのが大変だったと書かれていて、その好きのこぼれ方はとてもいいなと思った。
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9時に起きて10時から授業。途中11時からのも頼まれて12時に部屋に戻る。4時まで何をしようかと思っていると1時からもと言われて結局3時前にコメダに。グラコロバーガーとたっぷりウインナーコーヒー。おいしい。インヴィジブルを読む。佳境に入る。こういう視点の切り替えとても好きだ。夜はセブンの肉じゃがを2パック買ってきて食べた。美味しい。なんなら家のより塩分控えめでいいんじゃないかとすら思う。Spotifyはじめてみたけどとてもいい。
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9:30に起きて10時から授業。一コマやって夕方まで間があったので下北へ服を買いに行く。せっかくなので一龍納めする。奥のほうに常連がいていつもよりずいぶんにぎやかだった。なんか年末っぽい。一番盛り上がって最古参と思われたおじさんが実は初めての来店だったらしく他の客にひかれていた。4時に帰宅。夕飯の準備をしてから2コマ。終わって炊事。ニラとケールと豚肉と卵の炒め物。ネギと里芋がいつのまにかお好み焼きのタネにされていたので味噌汁はインスタントにした。
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インターン先に1ヶ月ぶりに出勤。新オフィスめっちゃ綺麗で笑ってしまった。編集部のみなさまに挨拶。なんだかんだ可愛がってもらってありがたいことです。鈴木くんと目黒。落ち着いたしいろいろ書こうねという話をする。なぜかダーツへ。楽しい。
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昼飯に藤田へ。鴨南蛮。この商店���もそろそろ建て替えらしく西側はもう取り壊されたらしい。よく通った駄菓子屋俺たちのサンケイこと三景も閉まったらしい。ドキュメント72時間の年末スペシャルを見て泣いたりウンウン唸ったりする。デパート閉店の回が特によかった。6時ごろ出て下北で時間潰す。山角納めしようと思ったらすでにお納まりになっていた。仕方がないからひとりでジンギスカンを食べる。今ブルーマンデーでこれを書いていてこのあと渋谷に行く。
20181229
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mashiroyami · 6 years
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Page 67 : 点と点
 真新しい服に所々傷付いた身体を通す。ふうと彼は細い息を吐き、鼓舞するように自身の顔を何度か叩いてから、ゆっくりと視線を正面へ向ける。鏡に映るのは自分の顔。獣のように尖った金色の瞳。同じく金色だった髪は真っ黒に染められ、雑ながらも短く切った。これで少しは黒の団の目を欺くことができるだろう、と希望的観測を立てる。髪の下には最��巻かれていることが当然となった包帯。黒髪と真逆の色の差で少々目立っているが、仕方が無い。  大丈夫だ。  きっと、大丈夫なのだ。  自身を落ち着かせるために何度も彼は心の中で繰り返した。依然高鳴る心臓を押さえつけるように、もう一度深呼吸をする。今緊張していてどうする。これでは肝心な時に足が竦んで動けなくなってしまう。 「行くの?」  背後から声がかけられ、自分の世界に沈んでいた彼は肩を跳び上がらせた。咄嗟に鋭い視線を走らせたが、すぐにその警戒心は解かれた。  彼がいる洗面所の出入り口に立つ背が高く足の長いその若い女性は、朝起きたばかりなせいか、普段は高い位置で大きな団子髪を作っている長い髪をまだ下ろした状態にしている。それだけで随分雰囲気が変わるのだが、彼にとってはもう既に見慣れた姿だった。  彼は彼女から投げかけられた言葉を反芻し、僅かに頷く。 「そう」  つまらなさそうに彼女は呟き、踵を返す。古いこの建物は歩くたびに床が軋む。彼は彼女を追いかけて就寝スペースへと場を移す。出入り口の傍にあるローテーブルに置かれたペットボトルに入ったお茶を彼女はゆっくりと飲む。筋肉が引き締まっている彼女の挙動は一つ一つが逞しくどこか美しく、目を奪われるものがある。 「どこに行くの」  ペットボトルから唇を離して、彼女は彼に尋ねる。 「……首都に、行こうかと」 「セントラルね」 「はい」  彼女は長い息を吐いた。煙草の煙を味わうように吐く、その行為に似た息だ。 「あの辺りに黒の団の根があるって言ってなかったっけ。それに真弥もいる……あなたには危険だよ」 「でも……白さんはきっといつかはあそこに行きます。あそこはこの国の中心地。避けて通れない道だと、思うんです」  そうかもね。彼女はそっと独り言を漏らし、視線を虚空へと向けた。細くなった瞳は懐古に浸っていることを物語る。 「白、懐かしいなあ」  ふと口から出てきた言葉に、彼は目をゆっくりと細めた。 「ココさんは、会いたいと思わないんですか?」 「そうね。まあ、今何してるのかは気になる。でも、元々もう二度と会わないだろうってつもりだったから。君ほど拘りは無いよ」 「そうですか……」  彼女――ココは手に持っていたペットボトルを彼に向かって投げる。緩やかな放物線を描いて彼はそれを難なく受けとった。 「飲みなよ」 「……いただきます」  得意気にココは笑う。  彼女は彼より少し年上だ。その割に見た目こそ大人びているが、中身はさっぱりとしていて女性というよりは男性らしいという印象を彼は受け取っていた。言葉にするならば姉御肌といったところ。頼りになる先輩、というのはこういうものをいうのだろうかと彼はぼんやり考える。先輩どころか、彼にとっては命の恩人なのだが。  蓋を開けて、遠慮なくお茶を喉に通す。さっぱりとした潤いに満たされていく。 「あたしも行こうかな」  呟いた言葉を彼は逃さなかった。驚いたあまりお茶が気管に入り、直後むせこんでしまう。静かな部屋に彼の乾いた咳が弾け、同時にココの大きな笑い声が響いた。湿り淀んだ空気を一気に吹き飛ばすような明るい声だった。 「そんなに驚かなくてもいいでしょ!」 「だ、だってなんでわざわざ……どれだけ危険かなんて重々承知してるでしょう?」 「分かってるよ、だから心配なんだ。それにあたしもこれからどうしようかなって思ってたから。白に会えるかは分からないけど、あそこには真弥がいるのはほぼ確実でしょう?」  ココが覗き込むように彼の目を見る。大きく強い視線からは、逃れられない。蛇に睨まれたように動けなくなるのだ。 「……はい、十中八九」 「たまにはさ、会いたくなるんだ。さっきは、二度と会わないつもりだった、なんて言ったけどさ」  渇いた微笑を漏らした後、ココは窓辺へと歩いていき、染みが残ったカーテンを一気に開け放った。東の空を昇っていく太陽の光が一気に部屋に差し込み、彼女の茶色の長い髪がきらきらと光る。埃っぽい部屋に差し込んだ光が、何か新しいことの始まりを予感させるように彼には感じられた。何故だろう、つい先程までの心臓が痛くなるほどの緊張と恐怖が和らいでいく。むしろ、希望すら感じられる。期待が膨らんでいく。勇気が湧いてくるようだった。  右手首にかけていた黒いヘアゴムを彼女は唇に挟み、慣れた手つきで髪を束ねる。随分と高い位置でつくられるポニーテール。この後垂れた髪もまとめられる。いつものパターンだ。少しずつ、いつものココ・ロンドへと変化していく。 「行こう、ブレット。首都へ」  髪を振り、ココは決意の目をしてはっきりと言った。  彼女は強い。精神も身体も。ずっと一人で黒の団から逃げ続け、生き抜いてきた彼女を支えるのは揺るがぬ自信。自分を信じている彼女の体を貫く太い芯。何故“出来損ない”の自分にここまで付き合ってくれるのかは謎めいたままだが、心強いことに変わりはない。過ごしてきた日々が、ココへ対する懐疑の心を既に溶かしきっていた。  大丈夫だ。  大丈夫なのだ。  彼――ブレット・クラークはココの強い目を正面から見据え、深く頷いた。
 *
「首都へ向かっていますね」  白衣に身を包み立つ女は呟いた。緩くウェーブのかかった茶色の髪のその女は、ホクシアでクロが出会った黒の団の女性だった。そのすぐ傍に座っている男は素直に肯定する。彼も白衣を着ており、黒い眼鏡をかけている。モニターの光を反射して、レンズが光る。  飾り気のない立方体の部屋の壁に張り付けられた大きなモニターには地図が映し出され、中央部に赤い点滅の光が存在していた。どこからか延びている赤い線はまるで道を沿うように描かれ、その先に点滅がある、という形だ。線は単調に東へと向かっており、その先にある首都へと続こうとしているのは誰の目で見ても明らかであった。それは、クロ達の旅の歩みと重なる道だった。 「まあ、いずれはと思っていたけどね。ついにこの日が来たという感じもするよ」 「そういうの、お好きですね。割と最近にも聞いた気がしますが」 「ああ。多分、ニノと、彼女の夫の命日の時さ。今年のね」 「そうでしたね、そういえば」  女はさほど興味も無さそうに抑揚のない相槌を打つ。今年のニノの命日。あの日、ラーナーは黒の団の手によって排除される予定だった。それを指示したのはこの男。男は決行をこの日としていた。何故そうしたのか、女は知らない。尋ねて躱されるということを繰り返しているうちに、最早その質問を投げかけることも億劫になっていた。 「バジルはもう動ける状態かい?」  男は椅子を軽く動かして隣にいる女の方に向き直りながら尋ねる。即座に彼女は頷いた。 「はい。すぐにでも出せるかと」 「それは良かった」 「ですが、作戦内容にはやはり動揺しているようでした」 「そうなることは承知の上だ。彼はここを乗り越えない限りは次の段階にいけない」  楽しそうに男は笑う。喉の奥が鳴り、眼鏡の奥の瞳はゆらりと光る。意地が悪い人だと女は心の中で呟いたが、表情には決して出さないようにした。それは自分も同じだ。彼女はよく分かっている。バジルの顔を思い浮かべた。疲弊しきった体に鞭打つように渡した作戦要綱を見せた瞬間の、驚きに目を見開いた表情。あまりにも予想通りの反応で呆れすら感じていた。やれるわね、念を押すように尋ねた声に彼は狼狽しながら小さく頷いた。そう答えるしか彼には無い。作戦も自らの感情を切り捨てて取り組んでくれるだろう。冷徹で、健気で、理想の形に育った彼ならば。 「さて、面白くなってきたね」  男は机上に置かれたパソコンを操作し、大画面に映し出された地図を閉じる。 「ですね。でもこんな子供相手に、少し手間取り過ぎてしまいましたね」 「ただの子供と思ってはいけないよ。彼等は……笹波白と紅崎圭、そして首都に住み着いている真弥は数多の人々を手にかけてきたからね……人間と思わない方がいい」 「そうは思ってませんわ。けど、心がまだ幼い」 「そうだね。可哀そうな子達だよ」  うん、可哀そうだ。彼はそう淡々と確かめるように繰り返した。そしてパソコンの隣に置かれた、黒々とした濃いブラックコーヒーの入った銀色の味気無いカップに手を伸ばす。彼は一日に何杯もコーヒーを飲む。そのせいか元々強くはなかった胃が更に弱り、ご飯もほとんど食べない。常に着ている白衣の下は痩せた体がある。目の下に刻まれたクマはもう何年もとれることなく在り続ける。不健康を象徴したような彼だが、もう慣れたものなのか本人は特に支障なく、淡々、坦々と仕事を進めている。  彼女もつられるように手元のコーヒーを飲んだ。苦味が頭をまた覚醒させていく。  ほうという息が彼等の口元から洩れ、束の間の安堵に似た空白の時間が訪れる。 「だから、もうこんな滑稽な遊びは、終わらせてしまっても僕はいいんだよ」  低い声がした。  しんと女の背筋に静かな寒気が迸った。考えるよりも先に男の顔を見やり、その光無き黒々とした両眼を捉える。物腰のやわらかく見えるこの人間は、しかし誰のことも拒絶し、軽蔑する。時折底が見えない心の暗みが顔を出す。その瞬間を彼女は何度も見てきた。そして彼は決まってその口元を吊り上げる。いつ何時も楽しんでいるのだ、何もかも。予想通りに事が運んでもほくそ笑み、反する方向に未来が進もうと広い余裕で状況を判断し、面白げに嗤う。  ディスプレイに映し出されていた旅路も、結局彼の掌の上で踊っているように彼女には思われた。この人がひとたび手を返せば、あっけなく道は断ち切られてしまうような。いや、実際そうなのだろう。ウォルタでの作戦も、彼のよしという鶴の一言であの日行われたのだ。  彼の先程の言葉に自然と含まれる重み。緊張と共に訪れる、高揚。彼女の胸のざわめきは一気に拡張していく。 「……さあ、仕事に戻ろう。君も続きにあたってくれ」  男は眼鏡をかけなおし、温和な笑みを浮かべながら彼女に声をかけた。そこでふと彼女は我に返り、しかしすぐに平常心を取り戻す。 「はい」  何事も無かったかのようにそう彼女は返す。今日もまた時間は回っていく。ふと戻ってくる自分から漂う血の匂い。白衣に染み付いたものなのか、はたまた肌に刻み込まれたものなのか、あるいはどちらもか。どれでも変わらない。口元に笑みが零れる。鼻につくそれに対する感覚はとうの昔に麻痺しきっていた。自分だけじゃない、これはこの組織全体に張り付き既に充分に浸透した匂いだ。  ノートパソコンを腕に抱え、男に背を向ける。首都の作戦を考えるだけで胸が躍る。ホクシアで数年ぶりに間近で見た深緑の少年の顔を思い出すたび、次に会う時が楽しみでたまらなかった。
 *
 バジルは大きな部屋に所狭しと植えられた木々のうちの一つに右手を翳す。紺色のシャツを纏い、普段は黒い上着によって隠されている黒い輪が手首に巻かれているのが窺える。息をか細く吐く。同時に、木が蠢き始める。遥か直上、四方八方へと伸びる木の枝はまるで生きているかのように、一気に生長を見せる。その動きに固さは無く至って滑らかであり、生長を数倍早送りしているかのようだった。他の木々の枝を軽々と蹂躙していく。しかしふと彼の集中力は削がれる。彼の背後に人の気配を感じたからだ。 「相ッ変わらず鮮やかですねえ、この反則技」  中性的な若い――いや、幼いともとれる声がバジルの耳へと突き刺さり、露骨に彼は顔を顰める。粘つくような奇妙な笑い声が部屋を漂う。 「でもこうやって訓練するのなんて最近では珍しいですよね。僕、ちょっと心配してたんですけど、意外に気合入ってるんですかあ?」  言いながらその人はバジルの横に顔を出す。背丈に対して大きめの黒い上着を身に纏い、そのフードを深く被っている。加えて、長い銀色の髪のおかげでその目はほとんど外側からは確認できない。辛うじて口の動きは確認できる程度だ。そしてその口は今、にたりと三日月を象っていた。一人称は“僕”だが、胸まで伸びた髪や、狭いとも広いともいえない肩幅、バジルよりも少し低い身長、大きめの服を着ているおかげで体格が分かりづらいことから、女であるか男であるかどうかすら曖昧だ。  しかしその性格には難がある。不快なことこの上無い、とバジルは心の中で唾を吐く。 「何の用だロジェ。悪いが世間話をしている余裕は無い」 「あれえそうですかあ? いや用という用はないんですよ。ただどうしているのかなあって気になったんですよね~ほら、謹慎明けも間もないのに出された作戦の内容に動揺していないかなあって」 「余計なお世話だ。お前は自分のことに集中しろ」  冷たく突き返そうとするバジルに対して、何がおかしいのかロジェは高笑いを放った。 「あははははっ! 僕はよっゆうですよおラーナー・クレアライトなんて一番簡単じゃないですかあ! なあーんの力も無い女。むしろ余裕すぎて落胆って感じですよねえ」  不自然に肩を落とす。些細な挙動も軽々しい言葉も全て目や耳につく。風の無い水面のようなバジルの集中は既に彼方へと飛び去り、今は混沌とした苛立ちの渦が巻いている状態だった。ロジェの口から出てきた作戦へ対する不満を録音して上に聞かせて、処罰でも与えてやりたい衝動に駆られる。如何せん、ロジェは思考も行動も軽さが拭えない。どうしてこのような精神状態になったのか、理解しがたい。  バジルは大きなため息を吐き、ちらとロジェの方を向く。 「その一番簡単なラーナー・クレアライトをキリで仕留めきれなかったのは、どこのどいつだ」 「え~いや~それはあ、僕じゃなくて僕のポケモンですから! それにあれだって完全に成功してたんですよお。まさかニノ・クレアライトの呪いが残ってるなんてだーあれも考えていませんでしたしい、不可抗力です。でも二度目はありませんよお」  ロジェは自信に満ちた笑みを浮かべる。癇に障る言い方がバジルの心を更に逆立てた。 「そんなことを言いにわざわざ来たなら、さっさとどこかに行け」 「ほんっとにバジルさん余裕無いんですね。それって後が無いからですか? それともターゲットが紅崎圭だからですかあ?」  その言葉を言いきったか言い切らなかったか、そのぎりぎりの点の瞬間、ロジェの首元に閃光が走る。空気の切り裂く音は刹那に張り裂けた。思わず彼の緩んでいた表情も一瞬引き攣る。氷のように冷徹なバジルの目は刃物のようにロジェを鋭く睨みつける。寸でのところで留められた枝先は、あともう僅か進んでいればロジェの首を貫いていただろう。  冬の夜のような冷たい静寂が空間を支配する。やがて、枝先のロジェの首が僅かに動いた。 「……ハハッ図星ですね。これは威嚇ですかあ?」 「警告だ。これ以上邪魔をするな。お前との会話に付き合っていたくない」 「まーいいですけど。力じゃ勝てるわけないですし」  諦めたようにロジェは首を横に振り、露骨に肩を落とす。しかしまたころりと表情は戻り、白い歯をずらりと見せる。 「まあ、冷血で冷酷で冷徹なバジルさんなら、笹波白じゃなくて紅崎圭が相手だろうと関係ないですよね~心配して損しましたよーう……じゃっ、僕はこれにて」  最後までからかう姿勢を見せたまま、木の枝が更に伸びようとした直前にロジェはその場から軽快に後方へと離れる。乱雑に伸びた銀色の髪が白い電灯を反射して輝いた。最後にバジルに一瞥した後背を向けて、機嫌が良さそうに軽い足取りで部屋から伸びる長い廊下へと向かっていった。その様子をバジルは顰め面で見守り、完全に姿が見えなくなったことを確認してからようやく重い息を吐いた。  紅崎圭。バジルは改めてその名前、顔を頭の中に思い浮かべる。  相性を考えればこうなることは当然だ。笹波白は炎。紅崎圭は水。そして自分は草。笹波白に対しては分が悪く、紅崎圭に対しては分がある。しかし感情的な自分がぽつりと呟く。何故こうなったんだ、と。笹波白が相手なら遠慮なく力をふるえる。元々自分の手で葬り去ってやりたい気持ちもあった。バハロで目の前で逃がした悔しさもある。笹波白に対しては、許せないという感情が強い。けれど上から下された指示はバジルの考えを無視していた。近日行われる首都での攻撃作戦での彼の相手は、紅崎圭。  何故だ。  上に逆らう気は更々無い。与えられた仕事は忠実にこなさなければならない。それが自分の道なのだから当然のことだ。けれど、何故よりにもよって。オレンジ色の髪も瞳も、言葉が通じなくても何故か息が合った瞬間も、記憶に根強く残っている。動揺の渦は心の底を蠢き続けている。だらりと下に落とした手に無意識に力が籠っていた。それに呼応するように周囲の木々はざわめく。紅崎圭とだけは、戦いたくなかった。その思いがバジルの本心として根強いていた。だが、それを無理矢理抑え込もうとする。奴は敵だ。笹波白と手を組み、自分を裏切った。殺せと指示されればそれに従うのみ。これは任務だ。仕事だ。使命だ。右手を大きく上に翳す。直上で枝が剣を振るうように縦横無尽にしなり、暴れまわる。切り落とされた十数の枝が床に渇いた音を立てて散らばる。異様な光景であった。傍から見れば、木が独りでに動いているようにしか見えない。しかしその幹の傍、バジルの額には汗が滲み出ていた。 「許されぬ」  彼はぽつりと呟いた。広くとった視界の端、人ほどの大きさの細い木に焦点を定める。 「決して倒れるな」  その細木の根元から茎の太い草が茂り、縛るように木に絡まりつく。 「決して滅びるな」  空気を横一字に腕で切り裂く。動きに合わせるように、先程まで乱れ狂っていた木の枝のうち太い一本が空を裂いて細木の元へと向かう。 「決して、逃げるな」  目を細め、噛みしめるように言い放った直後、パンと激しい音が部屋に響く。幹が空へ弾け飛んで激しく回転、他��高木に衝突し、やがて力無く地面へと落ちた。細木は抗うことなく真っ二つに割れていた。  バジルは静止する。後に残っていたのは、空虚だけだった。
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 車窓に張り付くようにアランは外の景色に夢中になっていた。地上より少し高い場所を走り抜けていく電車は次々と町という町を追い抜いていき、いよいよ首都は目の前に来ようとしていた。心臓が高鳴る。町全体に歴史的情景に重きを置いたトレアスでは拝むことの無い現代的な高層ビル群が既に視界に入ってきていた。童心に帰ったように彼は頬を赤くして自然と笑っていた。胸にこみ上げてくる期待で体が破裂しそうである。 「おいおい、夢中になるのはいいが、せめて椅子に落ち着いて座ったらどうだ」  通路側の席に腰かけているアランの師匠、ガストンは苦笑を浮かべる。そして正面にある座席テーブルに置かれた缶ビールを手に取り、豪快に飲み干してしまう。  指摘されることでアランはようやく自分が椅子から腰を持ち上げていたことに気が付き、慌てて座り込んだ。体格が良く座席が小さく見えるようなガストンとは、落ち着きの度合いがまるで違う。少し恥ずかしさを覚えながらも、相変わらず興奮した声音でアランは話し始めた。 「だってほんとに首都に来たんだなあって思うとわくわくが止まりませんよ! これからある研究会もどんな雰囲気なのか楽しみだけどまずあそこの空気がどんなものなのかビルに囲まれてるってどんな感じなのかどれだけ人がいるのかどれだけ交通機関は便利なのかどれだけ俺の予想を覆してくるかを考えるだけでもういてもたってもいられないですよ!!」 「分かった分かった。いや、早口すぎてよく分からないが、とにかく落ち着け」  アランの勢いに呑まれて呆れた声で彼を軽く諭す。  温度差にアランは悔しさを覚えるが、ガストン自身は首都に慣れているため仕方が無いといえるだろう。燃やすものを失い段々と炎が鎮火していくように彼は少しずつ冷静さを取り戻していく。それでも自然と窓の外へと目を向けてしまう。長い電車の旅だった故に体も固まっており、早く着いてほしいという思いは強かった。 「……クロ達にも会えるといいな」  ガストンがぽつりと呟き、アランは師匠の顔に視線を移す。元来厳つい顔の口元は柔らかく微笑んでいた。  それはアランも強く願っていることで、すぐに彼は大きく縦に首を振った。  数日前、突然クロからかかってきた電話を思い出す。その時の彼の声は弱々しく、思わず強い口調で叱り飛ばす勢いで言いたいことをぶちまけてしまった。あれから連絡は無い。元々向こうから連絡をしてくること自体夏に雪が降るようなものだと彼は割り切っていたから既に期待などしていなかったが、不安は拭えない。何しろ彼等は心底不器用なのだ。苦難の道を歩いているとはいえもっと楽に生きるやり方があるだろうに、クロもラーナーもぎこちなくて無理をして、見ていて危なっかしい。だから支えてやりたくなる。助け舟を出してやりたくなる。  今は何をしているのだろう。どこにいるのだろう。どんな時間を過ごしてきたのだろう。気になって仕方が無い。  けれどこの首都できっと会える。実際に会えば、どんな状態でいるかは分かる。少なくとも電話越しよりもずっと理解できる。 「早く、会いたいです」  アランははっきりと言い張った。不安はある。けれどそれ以上にアランの中に膨らんでいるのは、会いたいという焦がれだった。
 *
 工場の連なる道を抜け、ベッドタウンと思われる住宅街を抜け、やがて彼等はビル街を丸く囲う深く広い堀川の傍までやってくる。人通りも多くなってきていた。様々な車が途切れることなく横を通り抜けていき、橋を次々と通過していく。こういった巨大な鉄橋が中心に向かって多く作られている。自分達の頭よりずっと高い世界では、どこからか伸びた何本もの高速道路やモノレールが緩やかに川の向こうへと向かっている。整えられた道に沿って店や会社が入った多様な建物が建てられているが、川を渡る銀色の大きな橋の先にある天も貫かんとする高層ビルの群集は、遠くから眺めるだけで圧倒されるものがあった。 「あれが、首都の中心街……」 「通称、セントラル、か」  ラーナーの圧巻された声に付け加えるように、クロが呟いた。  アレイシアリスヴェリントンというのが正式名称だが、長さ故か人々からはただ簡潔に首都と呼ばれ、更に川の内側に存在する主要都市はセントラルと呼ばれる。首都といえばこのセントラルを指すことが殆どだ。アーレイスのほぼ中心に位置したここは、名実共に国の中心地である。  クロとラーナーは圭の居たリコリスへ向かう際にこの首都を電車の乗り換えのために実は一瞬だけ訪れていたのだが、その余韻に浸る間も無くすぐに出発していた。大きく時間をとって訪れるのは彼等の旅において初めてである。長く旅をしているクロ自身もここは避けるようにしてきた。人と政治と技術と情報と、アーレイスのほぼ全ての核が詰め込まれた首都は、得られるものも多いが同時にリスクも大きい。逃亡の身にある彼等にとってはそれは尚更だ。それでも今、いつかは来ることになるだろうと覚悟していたこの場所に、足を踏み入れている。  果たして、求めるものは、ここにあるのか。無機質で、しかし底の見えない世界が広がっているこの場所に。いや、きっとある。クロは睨みつけるようにセントラルを見る。ここだから手に入れられるものがあるはずだ。だから意を決してやってきたのだ。ふと隣にいるポニータの視線を感じて自然とその黒い大きな目を見る。ポニータは彼の一歩を促すように大きく頷いた。まるで見通されているようでくすぐったささえ感じる。ただそれだけで、緊張に固まっていたクロの心は多少融かされた。 「行こう」  クロが声をかけると、ビル街に圧倒されていたラーナーと圭は改めてクロに視線を向け、それぞれ頷いた。
 様々な者達が、各々の思惑を抱えて、混沌の地で遭遇し、交錯し、錯綜し、飽和していく。  その果てにあるのは何か。  誰の望む未来になるのか。  誰の望まぬ未来になるのか。
 その行方は――闇の中。 < index >
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1955qs · 6 years
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【夕暮れの銀座をぶらぶら】 月刊誌の原稿を終えて、銀座を歩く。あいかわらずすごい人出。 教文館で本を買うつもりが在庫なし。和光のディスプレイはクリスマスモード。 銀座NAGANOをのぞいて、ライオンで黒ビールです。お疲れさま、乾杯! #銀座 #教文館 #和光 #銀座NAGANO #銀座ライオン #黒ビール #ブランディングで地域と中小企業の未来を輝かせる #クエストリー https://www.instagram.com/p/BptgEmBnkPe/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=osie044msqz2
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出展作品「夜にただよう」
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ノミネート作品:Reggae Disco Rockers「Land of Make Believe / 天気雨」
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平澤一平|Ippei Hirasawa  第1回 TIS公募大賞受賞 第58回産経児童出版文化賞産經新聞社賞受賞  著書に絵本「はやくはやくっていわないで」「だいじなだいじなぼくのはこ」 「ネコリンピック」「わたしのじてんしゃ」(4作ともミシマ社) 「おはようぼくだよ」(岩崎書店) 「月火水木金銀土日 銀曜日になにしよう?」(幻冬舍) ミシマ社みんなのミシマガジンで「今日のガッちゃん」連載中! http://www.mishimaga.com/ 個展、企画展参加多数 2005年度銀座和光正月用ディスプレイ制作など。 Reggae Disco Rockers 、ET-KINGのレコード、CDジャケット、製作あり 東京イラストレーターズソサエティ会員 http://www.tis-home.com/ippeihirasawa
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mizuhiki-gallery · 6 years
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【しとやかモノガタリ。作品③】 💐桔梗の花かご🧺💐 桔梗は、根が薬となり食すことができ、美しさと実用性を兼ね備えた花です。万葉集でも謳われ、家紋にもなっている凛とした美しさをかごいっぱいに詰め込みました。 : 桔梗の花言葉 「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」 : 展示場所 6F みゆき通り側エスカレーター横: --- ◆ 東急プラザ銀座 ◆ 『しとやかモノガタリ。〜COLORS OF THANKS〜』 期間:3月13日(水)~3月31日(日) 時間:11:00~21:00 ※各フロアの営業時間により異なります。 場所:東急プラザ銀座 3F光の柱、3F・4F・6Fみゆき通り側エスカレーター横、6Fキリコラウンジ横 〒104-0061 東京都中央区銀座5-2-1 紙単衣ポップアップストア:3月29日(金)〜31日(日)地下2Fエントランス特設会場 : この春開業3周年を迎える東急プラザ銀座では「しとやか」をテーマに、水引デザイナー“小松 慶子(こまつ けいこ)”さんとコラボレーションし、水引アートと厳選した商品を展示します。 "しとやか(淑やか)"とは、物静かで上品なさま。 ものやわらかでたしなみがあるさま。といった意味を持つ和語です。 お客様への感謝を込めて、期間中は展示だけでなく、各店での特典サービスや、抽選会なども開催。 「しとやか」に染まる東急プラザ銀座をぜひお楽しみください。 : ▼「しとやかモノガタリ」特設サイト https://ginza.tokyu-plaza.com/shitoyaka/?utm_source=artist_sns&utm_medium=social&utm_campaign=shitoyakamonogatari : : : #水引 #銀座 #mizuhiki #東急プラザ銀座 #東急 #有楽町 #祝 #水引細工 #水引アート #飯田水引 #大型作品 #ディスプレイ #装飾 #お祝い #3周年 #ginza #銀ブラ #飾り #手仕事 #水引デザイン #水引デザイナー #japan #japanese #日本 #日本文化 #伝統工芸 #traditional #art #artwork #しとやかモノガタリ。 (東急プラザ銀座) https://www.instagram.com/p/Buz5IIMgQxm/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=jk8gn6cipqdd
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doushi69787-blog · 7 years
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一緒に時間���謳歌するこの家のruバレー腕時計工場から1833年に今日の自由な創造的な精神のように急上昇した
トウゾクカモメル・クールタージャガールクルトシリーズの新しい出会いを見ていて、星に会って、一緒に時間を謳歌するこの家のruバレー腕時計工場から1833年に今日の自由な創造的な精神のように急上昇した。新しい優秀な集計プロセスは敬礼をし、ショーは、純粋な機械的な繊細な美しさを称賛しました。最も純粋な継承の歴史は、180年を通してブランド時計、ブランド時計完璧な卓越した技術の成果。rendez vous天体シリーズスター腕時計は、天の川局ツアーにあなたを招待し、180年前、それは同じ空の中に、アンソニー・(アントワーヌ・ジャガールクルトジャガールクルト・ブランド)のトウゾクカモメルコールターを設立し、トウゾクカモメル・クールタージャガールクルトの開いた大きなと栄光の道。 コルムスーパーコピー 18 kプラチナケース腕時計の美しさと魅力を示す。腕時計の星空のように輝いています。明るいダイヤモンドシェルからクラウン・リングに延びており、最終的にデジタル時計に置かれます。テーブルのテーブルは、珍しい過程の美しさを示していると時間と機能の明確な表示には影響しません。細長い、上品で優雅なデジタルスケールのシンボルのシリーズの1つであるようです。その純粋な、現代のスタイルを調和して、ダイヤルの丸いクレセントカービング曲線と反響は、伝統的な伝統的な手彫りから派生した、透明な青いペンキをカバーしている。弓状の1時間ごとの円天の像の美しい、美しい映像を示しており、貴と韻と深い緑の石の表面にある星座図という特徴があります。詩的な空と空飛ぶ流星ダイヤの第2逆クラウンインレイだけで、穏やかに回転、スターホイールを回転させることができる、星座の絵の個別調整。 新しい腕時計は確かに完璧な天文観測器具。鮮やかな空のテーマを表示するために、ダイヤル星座カレンダー、および設定されている月表示星座に相当する。腕時計アラームトウゾクカモメルコールター809自動連鎖機構を備え、回転23時間56分04秒とそれは、繊細で見つけるのが難しいです。 愛は、古典的な時計の芸術は、瞬間を心待ちにする人は最後に到着しました:カール・f .ブヘラ(包起来)manero mandiluoムーンムーンフェイズ時計のmandiluoクラシックシリーズから始まりました 。 IWC スーパーコピー 日付に加えて、週と月を表示して、魅力的なカレンダームーンフェイズ表示とすべての機能を備えている繊細な装備されているローズゴールドのケースで。 特別なmandiluoムーンを見て、その詳細なカレンダー機能です。着用者の唯一のダイヤルの中央には、ポインタによって、現在の時刻を垣間見ることを必要とします。今週のディスプレイ10の位置に位置しており、現在の月の右の上の2時間の位置の窓を通して読まれます。6時にムーンフェイズ表示に中心部に位置し、カレンダーのデザインは、このシックで完璧になります。ブヘラの独占的なcfb 1966年の自動運動このカレンダーの位置の中心で、安定を見る力と信頼性を提供し続けます。 深い基礎ブヘラ時計屋のmandiluoシリーズは、芸術の頂点の代表。mandiluoムーンウォッチはまた、エレガントなデザインとショーを超越した。時計の直径38 mm、厚さ10 . 85 mm、最高の腕時計の古典的なサイズである、18金ローズゴールド腕時計その銀メッキまたはブラックダイヤルとその12時間スケールは、同じ色のままである。 オーデマピゲ スーパーコピー 複素関数の数と、腕時計に加えて来るより多くの時間スケールとブヘラの円錐形のクロックsuperluminova発光塗料で覆われ、くさびによるが、デザインで最も鮮明な読書をお見せしましょう。特にハイライトは、ムーンフェイズ表示の月は、青色の背景に輝く銀のディスク。18金製の留め金ローズゴールドはまた、フリッカは、高品質のワニ革ストラップで、このクロノグラフの優雅さをハイライトします。研磨の場合、テーブルの表面を平滑にした、全体的なデザインは完璧です。
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yaoyuan6478 · 3 years
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#銀座 #銀座和光 #銀座和光ディスプレイ #銀座和光ビル #銀座和光のディスプレイ #銀座和光前 (銀座・和光) https://www.instagram.com/p/CVIX4ueFMQk/?utm_medium=tumblr
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