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#闇落ち役がうまい俳優
takigawa · 4 months
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実写版『聖闘士星矢THE BEGINNING』の主人公、実写版『ONE PIECE』のZORO役で国際的な人気俳優となった #新田真剣佑 と #田中泯 が主演する、日本の隠れた政財界の黒幕“フクロウ”を描いたシリアス連続ドラマ #フクロウと呼ばれた男  https://x.com/takigawa_w/status/1790397107632996456?s=46&t=8Vf8aUwk_B-ZbQ5UAGv05w フクロウは真夜中であっても、いつでも見える目ですべてを見ている。 70歳のカリスマ・大神龍太郎 (田中泯) には4人の子どもがいる。 長男の一郎 (#安藤政信) は頼りなく、妻とも不仲で、銀座のホステスを愛人にしていた。父の影響から脱するため、父から資金を借りずに新しい高級レストランを計画していた。 しっかり者の長女・由美子 (#長谷川京子) は、イケメン商社マンの夫との間に二人の子どもをもうけ、一見幸せそうに見えたが、夫は由美子に隠れて (メジャーリーグの有名選手の通訳とは別の) 裏取引をしていた。 父親とうまくいかない次男・龍(新田真剣佑) は、アメリカ留学後、家族に連絡せずに小さなNPO法人で働くために帰国。ある日、龍は公園でジョギング中に美しいアメリカ人女性と出会い、携帯電話が道に落ちて壊れてしまう。龍は弁償すると約束し、女性の連絡先を聞くと、女性は龍に「記者」と書かれた名刺を渡す。 シンガーソングライターを目指す末次女・理沙子 (#中田青渚) はすでに25歳だが、天性の歌声と作詞作曲の才能を持ち、メジャーデビューが期待されていた。理沙子は父・龍太郎に夢を語るが、龍太郎は理沙子が芸能界の闇に飲み込まれるのではないかと恐れる。 ある夜、次期首相候補・竹内 (#中村雅俊) の息子が酒席での喧嘩の末に殺される。息子には薬物疑惑もあった。犯人は捕まったが、刑務所で「自殺」してしまう。 全体的にクールなテイストでシリアスな展開。政治家のスキャンダル、一郎の愛人、由美子の夫の破滅的な取引、美人記者と付き合い始めた龍、夢に向かって突き進む理沙子など、それぞれの人生が生き生きと描かれる。 龍太郎の妻・京子を演じる #萬田久子 の抑えた演技が光る。 東京のクラブ (ホステスのいる方)のシーンを木村多江がホステス役で演じることで、よりリアルさが増している。 龍太郎が情報源として重視するホステス役の #木村多江 は、実際に東京のクラブで働いているかのような臨場感がある。 「フクロウと呼ばれた男」が他のドラマと違うのは、大げさな演技や大げさな音楽を使わずに、家族の葛藤を真剣に描いていることだ。 日本のドラマにありがちな大げさな音楽や大げさな演技、大げさな (意味不明の) ジョークもないし、日本でスキャンダルを起こした有名芸能事務所の男性タレントもいないし、下手な歌やダンスを披露する数十人の女性アイドルグループからの女性キャストもいない。 それだけに、フクロウのカリスマ・黒幕・大神龍太郎とその家族の生き方を冷静に観察できる。 本物のフクロウに天敵がいるように、「フクロウ」を狙う天敵も多く登場する。 これまでのエピソードを注意深く見てきた人なら、後半の一連の出来事にショックを受けるかもしれない。 シリーズのクライマックスは、衝撃的な出来事の連続で、次のシーズンが待ち遠しくなる。政治や金融の世界に巻き込まれた家族の複雑な生活を垣間見ることができるドラマを探している人は必見だ。 セカンドシーズンが待ち遠しい。 ■エグゼクティブ・プロデューサー&脚本:#デビッドシン(『#時をかける愛』) ■演出:#森義隆(『#宇宙兄弟』)、#石井裕也(『#船を編む』)、#松本優作(『#Winny』) #長塚京三 #益岡徹 #大友康平 #原田美枝子 #池田良
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joemotofuji · 1 year
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Recently enjoyed (2023/01~03)
Been a while since my last update: life has been shifted to somehow an interesting direction😎 Just crossing all of my fingers (including toes) for lucks of myself and my favs🤞
驚くほど放置してしまいました。この期間は中村倫也さん作品に浸りつつ地上波ドラマを追っていました。このクール最高すぎて毎週テレビの前で爆泣きしていたのはきっと私だけではないはず。。。4〜7月と7月以降も手書きのノートにはまとめてるのでまたちまちまメモしにきます。
ハリー・ポッターと呪いの子(劇場鑑賞)
湯道(イオンシネマ)
ケンジトシ(舞台配信)
Lie To Me (Amazon Videoレンタル)
リバース(Hulu)
ビリギャル(Hulu)
春なれや(Hulu)
THE FIRST SLAM DUNK (横浜ブルク13 / IMAX)
貞子vs伽耶子(実家のJCOMでやってたの見てました)
シン・仮面ライダー(TJOY横浜)
シンゴジラ(Amazon Prime)
シンウルトラマン(Amazon Prime)
僕等がいた(Amazon Prime)
2023年1月期に追ってたドラマは下記。
Get Ready!(TBS)
ブラッシュアップライフ(日テレ)
女神の教室(フジテレビ)
星降る夜に(テレ朝)
夕暮れに、手をつなぐ(TBS)
大奥(NHK)
リバーサルオーケストラ(日テレ)
警視庁アウトサイダー(テレ朝)
100万回言えばよかった(TBS)
今夜すき焼きだよ(テレ東)
三千円の使い方(フジテレビ)
ハリー・ポッターと呪いの子(劇場鑑賞) 年明け初日、向井理さんハリー回見てきました。顔ちっっっさ……足なっっっが……舞台作品って主役級のキャラクターは5分くらい焦らしてから登場する感じのイメージが謎にあったため、本作で体感開始30秒くらいで向井ハリーが普通にど真ん中出てきた際にはヒエ〜〜言うてました。劇伴CDと配信版聞いた感じ曲と曲の繋ぎ目がほとんど分からない感じだったので結構厳密に時間が決まってたのかな?第一幕みなさんかなり早口だな〜と思っていましたがすぐに慣れました。マチネだったのですが見終わって時計見たらぴったりの時刻をさしてたので驚きました… とにかく魔法がすごい、ディメンターが怖い、という噂だけ聞いていたためとりあえず本筋だけ把握していこ〜と思ってシナリオブック(?)を事前に読んでいって正解だったかもしれません。「この場面のセリフじっくり聞きたい!」と狙いを定めて臨まなかったら脳の処理が追いつかなかったかも…と思うほど魔法が魔法でした。魔法だ…(?) マルフォイ父子の好きなシーン(闇の世界のあのシーン)が今回の上演ではカットされていたのですが、宮尾ドラコと門田スコがセリフのない場面で互いにとても大切にしあっているお芝居をされていて大号泣しました… ホラン千秋さんの「ミルベキ」で見て以来エハラマサヒロさんのロンを見たくて見たくてそわそわしていたので本当に最高でした…🤣他のキャストさんでも見たいなあ…
湯道(イオンシネマ) コメディとジーンとするシーンとの切り替えや塩梅が絶妙で、「良い映画見た」というより「良い時間だったな〜」と思いながら映画館を出ました😚♨️ 円盤で手元に置きたい……初日に見に行ったのに夕方だったからかグッズがほとんど売り切れていてまるきんのアクリルキーホルダーだけお迎えして帰りました。手拭いほしいなあ。 スーパー銭湯はよく行くものの純粋なピュア銭湯そういえば行ったことないな〜と思って近所の銭湯を検索したところ素敵な場所がまだまだたくさんあることもわかったので地道に開拓してみたいです。お風呂大好き…日本に生まれて良かった…
ケンジトシ(舞台配信) 中村倫也さんと黒木華さんという凪のお暇コンビが宮沢賢治とトシの物語をされるなんて‼️と張り切ってチケット先行やら抽選やらに星の数ほど(正確には両手の指の数ほど)参加して全て落選し血涙を流していた昨年末の私へ……シスカンパニーさんが配信してくださいましたよ!!!やったーー!!!きっと同じく落選続きで悲しんでいた仲間の中に前世で世界を救った方がいらしたんでしょう。その”徳”に便乗させていただいてしまいました。 小説悲劇喜劇 (2020年7月号) に掲載されていた脚本だけ読んだら脳内にハテナしか浮かなかったのですが配信でも舞台を実際に見たら………ハテナが三倍になりました。笑 舞台演劇については昨年10月に鑑賞した「夏の砂の上」のティーチインで脚本家の松田正隆さんがお話ししていた、「劇場というのは不思議な場所」というくだりのことを思い出しつつ、理性で理解するストーリーではないんだなあということだけ考えていました。(こっちの感想の方でちょっとメモしてました) 宮沢賢治に限らず詩作に思いを馳せて言葉に浸る・ということを、とんと行っていないここ数年だったのでとても良い時間を過ごしました。この作品こそ劇場で見たかったな〜
Lie To Me (Amazon Videoレンタル) 1話だけ見ました。The Mentalist やら Suits やらが好き、という話をしていたらお薦めしていただきました。英語の勉強も兼ねようと思ったんですがお仕事ドラマの英語まじではええ〜🤣 息をするように下ネタが出てくるのは、日本のオフィスラブ系ドラマで未婚や年齢・見た目いじりがスルッと出てくるのと似たようなノリなのかな〜と悶々としていたら終わっていました。同僚がセックスライフに口出ししてくるのと見た目のコンプレックスを笑ってくるのと、どっちの方が嫌と優劣をつけるものでもないんですが、これは慣れというか文化というか、「見慣れている」か否かの感覚の違いなのかなとも思いました。(有名な比較で言うと、アメリカのコメディアンがエスニック関連のジョークを言うのと日本のお笑い芸人が相方を叩くのとで反応が違うような) 閑話休題、サスペンス面とマイクロジェスチャー関連の出し方のバランスがきっとシーズン重ねるごとに面白さを増すんだろうなと期待したところで見終わりました。うーん、The Mentalist はメインキャラの中で積極的に性の話をする人がいなかったので見やすかったのかなと思いました。リグズビーが初っ端からグレースを狙ってたくらいしかしばらく言及がないので… 議員さんが若気の至りでできた子とはいえ、身を挺して娘を守ろうとする未来への解決(過去を無為に責めない)展開すごい好きでした。
リバース(Hulu) 藤原竜也主演、湊かなえ原作ドラマ。おすすめされていた作品をようやく見ました。面白かった〜〜!原作小説は二億年ほど前に読んで結末も忘れていたのでああこんな終わり方だったっけと思ったらちょっとハピエンになっていたようです。藤原竜也の将棋ドラマとハリポタ舞台をこのあと 2023 年 6 月に見たのでお芝居の振り幅すごすぎて頭抱えてました。俳優さんてすごい…… あと市原隼人の顔が良すぎてどこかのシーンでビール飲んでるところで一時停止して飲み物を取りに行き、戻ってきてテレビに目を戻したらCMのような良い飲みっぷりの静止画だったので笑いました。顎から鎖骨にかけての首筋が綺麗!
ビリギャル(Hulu) 有村架純さんが主演と知らず、石子さーん!と思いながら見ました。可愛かった……聡明さと天真爛漫さのマリアージュが絶品でした。 私自身個別指導の塾講師として勤務していたことがあり(というか今でも副業で続けており)、伊藤淳史さん演じる先生が褒めて伸ばすスタンスなことに共感しながら見ていました。宿題をやってこなかったり、できて当然の(むしろ年齢に対しできていないとまずい)問題を間違えたり、呆れたり怒ったりすることはいくらでもできるのですが、塾に来る生徒さんは何かしら課題や目標を抱えている状態が多く、もう既に散々呆れられたり怒られたりしてきている方もいます。そんな嫌な思い出しかない勉強をしに、本当ならのんびりしたい夜の時間に塾にきてくれた生徒さんに少しでもポジティブな気持ちになってもらいたくて私もとにかく褒める指導をしている派です。 もちろん、そういう講師に対してはハナから知らん顔をする生徒さんもおり、そうなると私の力量ではどうもできないので別の指導アプローチをする先生に相談したり、最終的にはチェンジになったりしています。 個別指導の良いところというか面白みは、生徒さんのスタンスと講師側のアプローチのスタイルが合致した場合に天井知らずの爆発的な伸びを見せることがある、という点にあると思っています。違う世代の若い考え方に触れる機会もありがたく、これからも続けられたらなあ…などなど、めちゃめちゃ自分語りなことを考えながら見ていました。父と弟の変化についてはフィクションだからこその綺麗なまとまり方で良かったです。ここまでくれば名大を受けていた同級生男子も合格してハピエン全振りでも…と思ったりもしていました。
春なれや(Hulu) 何みようかな〜と適当に Hulu のトップページをスクロールダウンしていた時に春を感じるドラマ特集の一覧に村上虹郎さんの顔を見つけて再生しました。17分くらいしかないのですが、じんわり心があたたかくなる作品で素敵でした。 全体的にセリフも少なくぽつぽつ会話するのが印象的で、宿命も春には及ばず。来年もまた咲くわね、という穏やかなセリフが記憶に残っています。
THE FIRST SLAM DUNK (横浜ブルク13 / IMAX) 漫画でリョーちんに憧れて PG 志願した小学生が私でした。アニメは見ていなかったので声優さんについても特に何も感じず、ただ3Dってどんなんだろうな〜と思いながら見に行き、良い試合を見た後のような高揚感で帰ってきました。めちゃめちゃ集中している試合の時ってコートで中腰になってる間の記憶が飛ぶんですが、変なタイミングでふと昔のこと思い出したりしてたのでリョーちんの回想が入ってくるのも「ああ〜」と思いながら見ていました。てか沖縄!?兄!?!知らなかった……
Get Ready!(TBS) 今でもあのマスク型キーホルダーとかスイーツの食玩グッズ販売待ってます(2023年8月現在) このドラマ見てお医者さん憧れるお子さんも多いんじゃないかなと思いました。ゲーミング手術室はともかく AI アシストと最低限の人数での施術ってもう導入されてたりするんでしょうか……現代世界線に SF 要素とヒューマンドラマが混ざり合って面白かったです。
ブラッシュアップライフ(日テレ) バカリズムさん原作のウェディング・ハイ!を見て以来楽しみにしており、この3ヶ月本当に楽しく過ごさせていただきました。面白かった…! 当初、悪口や噂話ベースでナレーションが入るので主人公のことが苦手だったのですがそこについても二周目の人生で早々に回収されていて笑いました。友人を大切に思う気持ちがものすごく共感できて泣いたり笑ったり心地よく情緒を揺さぶっていただきました。また長い休みにまとめて見るか、毎日1話ずつ見るような感じでもっかい見たいな…
女神の教室(フジテレビ) 北川景子様の圧倒的”美”とオレンジ色の優しい画面に毎週癒されていました。法律にいろんな解釈があるのは相棒やら99.9やらでなんとなく知っていたものの完全に法曹界側(しかも学生側)から垣間見ることができたので面白かった…!フィクションであることは念頭に置きつつ、全然知らない職業についてちょっぴり知ることができるのもドラマの良いところ…
星降る夜に(テレ朝) びびるほど毎週泣いてました。ディーンフジオカをこんな癒し要素の配役にしてくださってありがとうございました……可愛かった……と思ったら後半胸が苦しすぎて一周回って大盛り上がりでした。 間の取り方と BGM が天才すぎて主題歌聞いただけで胸が熱くなります。JIN だ……
夕暮れに、手をつなぐ(TBS) ヨルシカと n-buna さん大好きの民、ティザーの時から楽しみにしていたので何もかもに大喜びでした。春泥棒のアレンジ音源ほしい… 主題歌のアルジャーノンが良すぎて、小学生の時に読もうとして冒頭のプラトン「国家」引用部分でくじけたままだった「アルジャーノンに花束を」をようやく読み、放心していました。もっと早くに読みたかった…10代の頃に読めていれば、もっと優しい人間になれたかもしれなかった…
大奥(NHK) 冨永愛様目当てで見て毎週口開けっ放しでした。全員、かっこいい…… 原作漫画を確か有功が亡くなるか僧になったんだかするところまで読んだような気がするのですが全然覚えてない…くらいの状態で見たので毎週の展開にハラハラしながら大盛り上がりでした。面白かった……10月から第二期ということで楽しみすぎます。三浦透子さんが一瞬わからないほどだったので今後もさらに楽しみです。半分怖いくらい…
リバーサルオーケストラ(日テレ) 門脇麦さんの魅力に完全にやられました。可愛かった…!!! 箱推しドラマとはまさにこのこと…と思いつつ、実は1話が録画できていなかったので最終回間近になってからやっと Hulu で全話追い、最後数話をリアタイした形でした。のだめ大好き勢なのでオーケストラものが嫌いなはずがなかったのですが、そもそも学生オケと社会人オケなので当たり前に全然違う、全く違う方向性で最高に面白いドラマでした。楽しかった… のだめは千秋やのだめといった天才が音楽と当たり前に生きる中での葛藤や戦いの物語だったのに対し、リバーサルオーケストラの方は主人公の二人以外にもしっかり焦点が当たっていて、天才というより秀才寄りのキャラクターたちが大好きな音楽にしがみついてもがいて生きる様子も描かれていて泣きました。芸術にしがみついて生きるのって辛いけど、幸せ… あと門脇麦さん演じる主人公が周囲の期待や圧と戦う描写も繊細で好きでした。面白かった〜〜😭円盤買いたい…
警視庁アウトサイダー(テレ朝) 特撮大好きな友人が大盛り上がりで見ていたので元ネタを教えてもらったり出演者さんのネタを教えてもらったりでキャッキャしながら視聴しました。楽しかった!私は唯一 BLACK SUN ネタだけわかったので大喜びでした。歌川親子が切なかった……🥲
100万回言えばよかった(TBS) ビターエンド最高すぎました。井上真央さんには個人的に、あの笑顔や花男のイメージでどうしてもめちゃめちゃ太陽のようなポジティブパワーがある方だと思っていたので、この方をしてバッドエンド(というか死別しっぱなし)になるはずがないと思い込んでいました。そのため中盤で佐藤健の死亡が確定した時点でだいぶ動揺し、そのままラストまで見てしましました。泣いた……最後海辺を一人歩く井上真央さんのシルエットの美しさよ……
今夜すき焼きだよ(テレ東) エンディング曲が最近友人が推しているリルリーグさんだと最後の方にやっと気づきました。ダンス可愛かった…
三千円の使い方(フジテレビ) 浪費家なので倹約のコツとかあるかな…と思って見始め、録画設定のミスで途中から撮れなくなってしまっていました。無念…
貞子vs伽耶子(JCOMの何かの局での放送) 実家に帰って深夜にチャンネル回してた時に流れてて見ました。お手本のような邦ホラーで、これは高校生の時に友人と見て盛り上がりたかったな…と思いました。最終絶叫計画の系譜を感じつつも本格的なホラーっぽく、ドンと驚かすところはびっくり効果が最大だったのですごかったなあと思って後で調べたら真剣なホラー映画だったっぽいことが分かり文字通り瞠目しました。
シン・仮面ライダー(TJOY横浜 / Dolby) エヴァンゲリヲン含めシンシリーズというか庵野監督作品をちゃんと見るのが初めてで色々度肝を抜かれました。森山未來がマ〜〜美しい……そしてハチオーグのるりるりへのもはや暴力的な執着にも似た友愛は多分女子なら誰でも小中学校くらいの頃に経験があるんじゃないだろうか……
シンゴジラ(Amazon Prime) 無駄に足を引っ張ったりごねたりする人間がおらず、各々がそれぞれの仕事をバキッとこなしていてかっこよすぎました。最高のお仕事映画…! 未曾有の事態に決して諦めず仕事し続ける官公庁側の人間たちが最高すぎました。怪物の生き物感というか造形が全体的にめちゃめちゃエヴァでウフフ言うてました。
シンウルトラマン(Amazon Prime) シンシリーズすごいのは元の作品を全然知らない状態で見ても血湧き肉踊り大盛り上がりで見終われる点でした。米津玄師のエンディングがつええ〜
僕等がいた(Amazon Prime) アマプラ配信終了間近だったので前後編一気に見ました。生田斗真と吉高由里子の平成恋愛映画最高すぎました。BGM良かった〜映像が美しかった〜あと生田斗真に辛いエピ背負わせてくれてありがとう……
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jinsei-pika-pika · 4 months
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【対談】北村道子 × 鈴木親「靴と映画と衣裳のこと」
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michiko kitamura x chikashi suzuki
photography: chikashi suzuki interview & text: tomoko ogawa
journal/
1866年の創業以来、伝統的な靴づくりを守りながら時代性を反映したコレクションを展開し、現在はパリのアトリエにてビスポークを、ノーザンプトンのファクトリーでバイリクエストサービスやメンズとウィメンズの既成靴コレクションを製作するブーツメーカー JOHN LOBB(ジョンロブ)。京都、祇園・新門前での新ショップオープンを記念し、映画監督・是枝裕和をモデルに起用した“JOHN LOBB x KORE-EDA”キャンペーンがスタート。鈴木親が撮影し、北村道子がスタイリングした本キャンペーン。京都での撮影を終えた二人が、本キャンペーンビジュアルのビハインド・ザ・シーンを語る。
鈴木親(以下、鈴木):まず、京都に JOHN LOBB の店舗が出来るので何か撮影をということで、相談されたのが始まりでした。ちょうど去年、フランスの雑誌の仕事で何度か是枝さんを撮影する機会が何度かあって、フランス人の是枝さんに対する熱量の大きさや、フランス全土における知名度の高さを知ったんです。そんなこともあり、是枝さんにお願いするのはどうかと制作チームに提案して。そうしたら、日本も本国の JOHN LOBB も大賛成してくれたので、是枝さんのプロデューサーさんを通じて交渉してもらいました。そのときに、条件として出したのは、「俺は自分が見たいものを撮りたいから、スタイリングは北村道子さんにやってもらいたい」ということで。
北村道子(以下、北村):最初、私は断ったのよ。是枝さんとは、私が衣装をやった『幻の光』(95) 以降、会っていなかったしね。
鈴木:まだ写真の仕事を始める前の頃、それまで日本映画を映画館ではほとんど観たことがなかったけれど、意識的に最初に観に行った作品が『幻の光』で。映画館にポスターが貼ってあって、日本映画であまり見たことがないデザインだったこともあり、すごく気になって観に行ったんです。当時は北村さんの存在も全然知らなかったし、是枝さんのことも何もわかってなかったんだけど。
北村:江角マキコさんのポートレートが使われている日本版ポスターは、COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)の服だとわからないように、フリルと襟を全部外したんですよ。リースした服に見えてしまったら、現実に戻されるじゃないですか。
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『幻の光』8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映 © 1995 TV MAN UNION
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『幻の光』8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映 © 1995 TV MAN UNION
鈴木:当時、『私をスキーに連れてって』(87) の反動か、単館系の洋画やアジア映画だと Wong Kar Wai (ウォン・カーウァイ) 作品が流行っていて、映画雑誌の表紙はほとんど海外の俳優になっていたし、日本映画はお洒落な子たちからはあまり観られていない時期だったと思うんです。でも、実際観てみて、海外作品の中に入ってても、全然違和感がないと感じたし、ストーリー以前に映像美が入ってくる感覚があって、強く印象に残っています。
北村:最初、私は是枝さんのことを知らなかったわけじゃない。まだ彼は30歳くらいで、それ以前はテレビマンユニオンでドキュメンタリーを撮っていたから、過去作品がなかったんです。私は言っちゃいけないことも言っちゃう人間だし、日本映画の衣装の予算はすごく限られていることは、その前に衣装を担当した森田芳光監督の『それから』(85) で思い知ったから、私が努力とお金を注ぎ込むための証拠となるものはあるのかと聞いたわけ。そうしたら、「会ってほしい」と頼まれて。それで、是枝さんから、浅野忠信くんが出演している作品の VHS を数本渡されて、是枝さんが、「彼はまだ全然有名じゃないけれど、絶対にブレイクする」と言うわけよ。私は、それを観て、やると即答したんです。
鈴木:確かに、岩井俊二監督のドラマ『FRIED DRAGON FISH: THOMAS EARWING’S AROWANA』(93) の浅野さんは、すごく印象的だった。北村さんが即答するのもわかるくらい、美しかった。
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『幻の光』8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映 © 1995 TV MAN UNION
北村:宮本輝の原作では、舞台が奥能登なんです。是枝さんがモノクロで撮りたいというから、どこのシチュエーションで撮るのかと聞いたら、大阪だと言う。ならば、こういう光だから、洋服の色はこうした方がいいとか、キャスティングも含めて二人でいろいろ話し合いました。それと、私は是枝さんに、「自然光でできるから、照明機材は要らない」と言ったのよ。ただ、暗闇の中で光が必要になるときのために、撮影の中堀正夫さんが丸山文雄さんという人を連れてきたんです。
鈴木:そうだったんですね。“ドグマ95”の純潔の誓いのようですね。
北村:前回と同様、衣装の予算は全然なかったけれど、すごいところまで行く作品だろうという自信があったから、引き受けたんです。映画って早くから準備をするじゃない。私の中で能登というのはアイルランドと同じではないかというイメージがあったから、アイルランドの色をつけていったんです。それで、国内外の店舗から集めた COMME des GARÇONS の洋服を解体して、洋服に組み直した。ちょうど縮毛のコレクションでやっていた頃だったから、 マフラーが50点あれば、コート4着が作れるという計算をしたんだよね。
鈴木:それができる人、日本で北村さんくらいしかいないですよね。結局、俳優が役に入る時のスイッチになる衣装のリアリティはすごく重要というか。例えば貴族の役でポリエステルのスーツを着ている人はいないじゃないですか。
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北村:あの時代、是枝さんとの作品から宇多田ヒカルさんのMV三部作 (「FINAL DISTANCE」「traveling」「SAKURAドロップス」) までの私は、集中力が半端じゃなかったんだよね。異常な集中力が無い限り、非日常は生み出せないから。
鈴木:北村さんから是枝さんの話もよく聞いていたし、純粋に、二人が組むところをもう一度見たかったんです。加えて、JOHN LOBB 自体がいわゆるファッションブランドではないので、キャンペーンには必ずストーリーか必然が必要だと思い、撮影自体を是枝さんと北村さんとのストーリーと考えて撮ろうと思った。
北村:何度か断っても、親くんが引かなかったからね。
鈴木:断られるのを承知で電話してたから(笑)。そうしたら、最終的に、「わかったよ。親くんのためだったらやる」と北村さんは言ってくれたんですよね。単純に、撮っている側が撮らされているという意識ではなく、見たいものを見られるかどうかがすごく大事だと思っているから。
北村:しかし、京都で撮影したときのスタッフの数は、ものすごく多かったですね。親くんは是枝さんをウォーミング・アップするために、「散歩がてらに、現場に来てくれないか」と安藤サクラちゃんにも声をかけていたしね(笑)。
鈴木:JOHN LOBB 側には賛成してもらえたけれど、北村さんと是枝さんが約30年ぶりに会うわけだし、北村さんと是枝監督の信頼のあるサクラちゃんに通行人として通りがかってもらおうと(笑)。
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北村:写真を送ってもらって、やっぱり親くんの写真だなと思った。写真における高級さがあるんだよね。私たちが Henri Cartier-Bresson (アンリ・カルティエ=ブレッソン) を見ているときに覚える感覚みたいな。
鈴木:二人が再会した時に北村さんが「あんた、大きくなったわね。最初に会ったときは親くんと同じくらいだったわよ」と是枝さんに言ってましたよね(笑)。確かに、『ワンダフルライフ』(98) の公開時のタイミングに、雑誌『DUNE』で是枝さんを撮らせてもらったときの写真を見返したけれど、当時は少年みたいな感じでした。
北村:最初は TOM FORD (トム フォード) でやろうと考えていたんだけれど、サイズが合わないということがわかって、AT LAST&CO (アトラスト) の辺見馨さんに聞いてみたら、北村さんの仕事なら、サイズさえわかれば本人が来なくてもサイズは合わせられると言ってくれたんです。それで、AT LAST&CO のアイテムをリサイズしたものを使用しました。
鈴木:フランスでいろんなメゾンや雑誌のアートディレクションをやっている面白い人がいて、彼は JOHN LOBB や Alden (オールデン) の革靴に、AT LAST&CO や日本のブランドのデニムを合わせているんです。今回、北村さんが持ってきたのがまさにそれで、さすがだなと思った。フランスで今一番注目されているのは、スーツブランド HUSBANDS (ハズバンズ) やブランド FURSAC (フルサ) の周りにいる子たちだと聞いていたけれど、期せずして、北村さんがフランスの今最もクールなスタイリングを、スーツもクラシックなスタイルを取り入れていたから。
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北村:もともと AT LAST&CO のスタッフは、Alden か JOHN LOBB を履いていたんですよ。去年まではお店でもセレクトしていたけれど、辺見さんは全部をメイドインジャパンにしたいから、今は靴も自分で作っているんです。
鈴木:ヨーロッパのいわゆる中年男性の着こなしですよね。近年、日本のセレクトショップがフレンチアイビーを打ち出しているのは、その流れを汲んでいると思う。
北村:デニムにも革靴を合わせるのがヨーロッパのスタイルじゃないですか、スニーカーじゃなくてね。私は若い頃、サントリーのCMの仕事で、サッチャー政権のときの政治家で作家の Jeffrey Archer (ジェフリー・アーチャー) をスタイリングして、メンズウェアのルールを知らなかったからすごく恥かいてね。それでロンドンで見ながら勉強して、メンズは真四角のサイズでできていることを知ったわけ。そうして、サヴィル・ロウで、アフターシェーブローションからハンカチまで全部が揃うことがわかったの。
鈴木:JOHN LOBB の撮影をした祇園もサヴィル・ロウに近いというか。祇園という枠の中でお互いに支えながら全部を回しているから、外からの資本が入ってこない。だから伝統が守られているという話を是枝さんもしていましたよね。
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北村:そういう伝統を見て、知って、考えた上で、何を着るかなんだよね。そういう意味で、洋服って本当に大事ですよね。
鈴木:やっぱり、着ているものは自分では見えないからこそ、他人にどう見えるかがコミュニケーションツールとして大事になってくる。「何でもいいじゃん」とは言いながらも、何でもよくはないというのが一番いいんだけど、一番難しいから。今回、是枝さんに着てもらったスーツも黒いコットンのスリーピースでしたが、 JOHN LOBB の靴のソールがラバーだったからこそ、北村さんが持ってきてくれたスーツのウールじゃなくコットンだから出てくるカジュアルさやリラックス感がフィットしてましたね。
北村:メンズは、特にしきたりが根強いですから。
鈴木:なかなかそこに気づく人はいないですよ。スーツだけじゃなく、ボタンが猫目のオープンカラーシャツとデニムも用意してくれて、京都に合うクラシックをそのままやらずに、ちょっとズラすことで、モダンに仕上げてくれたなと。
北村:親くんの選んだロケーションが祇園の黒塀だったから、たまたま私がセレクトした洋服と合ったんですよ。
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鈴木:商売する場としての祇園というより、仕出し屋さんをはじめとする祇園を支える人たちの生活する場所ですよね。Netflix シリーズ『舞妓さんちのまかないさん』も、このあたりの仕出し屋さんや紙屋さんに取材してたらしくて。
北村:だからか是枝さん、すぐフラフラっとどこかにいなくなってましたよね。
鈴木:そうそう。もうひとつの撮影場所は、祇園の両足院で。制作の人たちは意識していなかったみたいだけど、「両足」って、今回の撮影に最高にぴったりじゃんと(笑)。両足院で撮れたことは面白くて、単純にヨーロッパだったら、靴を脱ぐというシチュエーションは滅多にないけれど、禅寺に行けば自然と脱ぐから。だから、脱ぎ履きするシーンは絶対に入れたいと提案しました。
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北村:すごくいいアイディアでしたよ。
鈴木:それこそ、北村さんがいろんな色のソックスを持ってきてくれたから。AT LAST&CO の黒いコットンスーツに合わせたグリーンの靴下は、抹茶感があって一番好きだった(笑)。
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北村:いいよね、これ。パンツもサスペンダーで調整して、微妙な丈にしているんですよ。
鈴木:あと、撮影中、一番面白かったのは、ヘアを担当した子が、是枝さんと北村さんを前にカチカチになってしまって(笑)。大御所の二人だし、それは緊張する方が信用できるなと思いながらも、撮影の合間にちょこちょこ直しに入ってくれていたんです。俺も何かが足りないなと感じていたけれど、何の違和感かは気づいてなくて。そうしたら、北村さんとサクラちゃんが気づいてね。
北村:ヘアの子は、制作の人たちから、寝癖を整えるように指示されていたんですよ。私はサクラちゃんと二人でそれをじっと見ながら、「直す前の方がよかったんじゃない」とお互い思っていたわけ。だから、「サクラちゃん、言っておいでよ」と促したんです。彼女が言えば、みんなオッケーじゃないですか。
鈴木:そう北村さんに言われたサクラちゃんが是枝さんのところに駆け寄って、「なんか違う」と言いながら髪の毛をぐしゃぐしゃっとしたら、いつもの是枝さんに戻ったの。それで、カメラの前に立ってもらったら、俄然シャッターが押しやすくなった。是枝さんも撮られることに慣れているわけじゃないから、北村さんとサクラちゃんがそうやって話しかけてくれたことでリラックスしてくれて、すごく撮りやすかったです。
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北村:是枝さん、京都の空間に合ってましたよ。撮影を見ていて、やっぱりね、かっこよかったです。
鈴木:北村さんと仕事すると、いい意味で運がついてくる。ちゃんと準備してきてくれるから、その上で現場で生まれる偶然性を取り入れると、さらに面白くなるというか。
北村:藤井保さんと葛西薫さんに、「関係なくても、『北村さん呼ぼうか』と言うのは、写真家にとっての条件を良くしてくれるから」と言われたことがある。ウェザーチェックみたいに、「俺たちだったら鉛のような天気なのに、北村さんが近づいてくると不思議と条件が良くなる。クリアになっていく」と。
鈴木:まさに。
北村:私は親くんと仕事をするときに、撮影が始まるとクリアになっていくのがわかるのよ。
鈴木:日本だと、ファッション撮影をきれいとかかわいいとか点で捉えがちだけれど、ストーリー性が重要だと思っていて、パッと見かっこよくて、ちょっと調べたらストーリーがあるほうがいいじゃない。そういう意味で、北村さんとやると、事前に全部を詰めてなくても、ファッションという点と点で捉えていたものの関連性が見つけられて、ストーリーという線になりやすいんですよね。いい靴だからこそ、その靴に相���しい人が履いているというのも重要だから、是枝さんには絶対に出てほしかったし。
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北村:撮影が終わる頃には、是枝さんが子どもを演出するのがすごくうまいのは、やっぱりドキュメンタリーの人だからだということが見えてきましたね。是枝さんの映画は、リアリティとしてそこに子どもがいることによって完成していると思った。
鈴木:となると、デビュー作の『幻の光』は異質ですよね。是枝さんは、小津安二郎を意識してないのに、フランスの取材を受けると、大体“ネクスト・オズ”と呼ばれたりすることを最初は嫌だったと話していたけれど、今の作風を観てそう言われているというより、『幻の光』の印象に引っ張られている気もしますよね。
北村:『幻の光』は、本当に是枝さんの努力でできたものですよ。監督自身が5トントラックを用意してくれて、衣装合わせも二人で全部やったんですよ。それで、スチールで藤井さんと、グラフィックデザイナーで葛西さんを使いたいと私がリクエストしたんです。
鈴木:「私の名前を言えばやってくれるから」と、北村さんが葛西さんと藤井さんにつないでくれたと是枝さんのインタビューで読んだことがあって。過去作や���ャリアがあって引き受けてもらえる可能性はあったとしても、普通、予算がなく無名の監督のデビュー作を大御所がデザインすることは難しいし、自分の名前を使っていいと取り計らってくれたことは、一生忘れないだろうなと思った。その後、藤井さんのアシスタントだった瀧本幹也さんがポスターヴィジュアルや撮影監督をしていることを考えると、ある種、北村さんが組んだヴィジュアルの座組は歴史として引き継がれているわけで。
北村:それはね、『それから』の衣装をやったとき、酷いポスターを見て、これはないんじゃない?と思ったからです。ものすごくね。
鈴木:(笑)。トレーラーで映画に観に行く人もいるけれど、結局、ポスターがきっかけになるところも大きいですよね。当時、テレビコマーシャルの延長で、看板のようなポスターはたくさんあったけれど、北村さんが衣装を手がける前は、基本、衣装部にあるものを繰り返し使っていたわけですもんね。
北村:私も最初はそう言われたんですよ。段ボールに入ったカビ臭い衣装が置いてあって、「みんなそれでやっているんだ」と森田芳光さんに言われて。
鈴木:そう言われて鵜呑みにするわけないですもんね、北村さんは。
北村:だから、私のやり方にものすごく驚いてましたよ。
鈴木:こういう仕事って移り変わりが激しいのに、是枝さんにとって最初の映画で出会って、二人ともそれぞれの仕事を続けて進化して。本当に凄いことです。
北村:でもね、今回は勉強になりました。親くんからこういう機会をもらえて、是枝さんとも約30年ぶりに再会して、笑いながら別れられたから。私は映画というものに対して、結構尽くしてきたつもりなんです。だって、本当にお金のない世界で、たったひとりで衣装を作るわけだから。おそらく、日本映画でそれをやったのは、私だけじゃないかと思う。普通は、複数のスタッフでやっているはずだし。
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鈴木:Christopher Nolan (クリストファー・ノーラン) の映画でも、普通にみんながスーツを着ているけれど、その役ごとにスーツのかたちも違うわけで、全てオーダーメイドでしょうし、衣装のディレクションのもと、チームで動いていますよね。
北村:普通はそう考えるよね。日本映画はそうじゃなかったんだけれども。だから、京都の撮影のとき、是枝さんから、「北村さんは、相米慎二さんや森田芳光さんからすごく尊敬されていましたよね?」と言われたから、「そんなことは知らないよ」と答えたのよ。そうしたら、「いや、されていたんだよ。北村さんは彼らの映画の衣装をやって、日本映画を変えたんだ。今観ても新しく感じます」と言われたの。変えるとまではいかないと思うけれど、そういう言葉をもらえたことは、ちょっと嬉しかったですね。
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是枝裕和監督の長編映画デビュー作『幻の光』が8月2日よりリバイバル上映
是枝裕和監督の長編映画デビュー作『幻の光』が、8月2日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で限定上映される。今回のリバイバル上映は「能登半島地震 輪島支援 特別上映」として企画され、収益から諸経費を除いた全額が輪島市に届けられる。
『幻の光』(英題:Maborosi) 祖母が、そして夫が突然死へと旅立った。愛する人を次々と失った記憶と引きとめることができなかった悔恨を胸に秘め、ゆみ子は奥能登に嫁ぎ、新しい家族に囲まれて平穏な日々を送るが──。
監督: 是枝裕和 出演: 江角マキコ、浅野忠信、柏山剛毅、渡辺奈臣、吉野紗香、木内みどり、大杉漣、桜むつ子、赤井英和、市田ひろみ、寺田農、内藤剛志、柄本明
プロフィール
北村道子 (きたむら・みちこ) 1949年、石川県生まれ。サハラ砂漠やアメリカ大陸、フランスなどを放浪ののち、30歳頃から、映画、 広告、雑誌等さまざまな媒体で衣裳を務める。映画衣裳のデビューは85年、『それから』(森田芳光監督)。07年に『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(三池崇史監督)で第62回毎日映画コンクール技術賞を受賞した。著書に『Tribe』(朝日出版社)、『COCUE』(コキュ)、『衣裳術 2』『衣裳術《新装版》』『衣裳術3』(リトルモア)がある。
鈴木親 (すずき・ちかし) 1972年生まれ。96年渡仏し、雑誌『Purple』で写真家としてのキャリアをスタート。『Purple』(仏)、『i-D』(英)、『Dazed & Confused』(英)、『CODE』(オランダ)、『Hobo』(カナダ)、『IANN』(韓)、『honeyee.com』(日)、『GQ』(日)、『commons&sense』(日)、『Libertine / DUNE』など国内外の雑誌で活動。Issey Miyake、United Bamboo、Toga などのワールドキャンペーンを手掛ける。これまでの作品集に『shapes of blooming』(treesaresospecial)、『Driving with Rinko Kikuchi』(THE international)、『CITE』(G/P gallery)、『SAKURA!』(リトルモア)、『新東京』(アートビートパブリッシャーズ supported by FUJIXEROX)など。
michiko kitamura x chikashi suzuki
photography: chikashi suzuki interview & text: tomoko ogawa
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kachoushi · 9 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年1月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年10月2日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
日本海見ゆる風車や小鳥来る 泰俊 駅近の闇市跡に後の月 同 山門を標とするや小鳥来る 同 師の墓の燭新涼のほむらかな 匠 渡り鳥バス停一人椅子一つ 啓子 紫に沈む山河を鳥渡る 希 ひらひらと行方知らずや秋の蝶 笑 なりはひの大方終了九月尽 数幸
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
朱の色に蝋涙たれし日蓮忌 ただし コスモスのたなびく道を稚児の列 洋子 抱かれて稚児は仏よ日蓮忌 同 めらめらと朱蝋のうねり日蓮忌 同 ピストルの音轟ける運動会 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
友の墓秋空の下悠然と 喜代子 棟上げの終はりし実家や竹の春 由季子 菊人形幼き記憶そのまゝに さとみ 長き夜や楽し思ひ出たぐり寄せ 都 強持てに進められたる温め酒 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蜜と恋どちらも欲しく秋の蝶 都 八幡の荘園かけて飛ぶばつた 美智子 彼岸花軍馬の像を昂らせ 都 露の手に一度限りの炙り文 宇太郎 杖の歩や振返るたび秋暮るる 悦子 露けしや既視感覚の病棟に 宇太郎 コスモスの乱れ見てゐて老いにけり 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和簞笥置いて秋灯 荘吉
岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり 緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
コスモスの島にひとつの小学校 修二 檸檬の香そは忘れざる恋なりき 美穂 嫁がせる朝檸檬をしぼりきる 朝子 母乳垂る月の雫のさながらに 睦子 タンゴ果て女は月へ反りかへる 同 護送車の窓には見えぬ草の花 成子 やはらかく眉をうごかし秋日傘 かおり 天と地を一瞬つなぐ桐一葉 朝子 流れ星太郎の家を通り過ぎ 修二 正面に馬の顔ある吾亦紅 朝子 傘たゝみ入る雨月のレイトショー かおり 幾千の白馬かけぬく芒原 成子 古備前に束ねてさびし白桔梗 睦子 糸芒戻れぬ日々を追ふやうに 愛 黒葡萄いつもの場所の占ひ師 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
新生姜甘酢に浸り透き通り のりこ 風を掃き風に戻されむら芒 秋尚 足音にはたと止まりし虫の声 怜 朝露に草ひやひやと眩しかり 三無 出来たての色の重たき今日の月 秋尚 徒競走つい大声で叫びたり ことこ 秋落暉炎のごときビルの窓 あき子 秋祭り見知らぬ顔の担ぎ手に エイ子 秋霜や広がる花を沈ませて のりこ 面取ればあどけなき子や新松子 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
万葉の歌碑一面に曼珠沙華 信子 金木犀優しき人の香りかな みす枝 昇る陽も沈む陽も秋深めゆく 三四郎 廃線の跡をうづめて草紅葉 信子 駅に待つ猫と帰りぬ夜寒かな 昭子 天の川下界に恋も諍ひも 同 ひらひらとバイクで走る盆の僧 同 蟋蟀の鳴く古里や母と歩す 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月10日 萩花鳥会
夜鴨なく門川暗くひろごれり 祐子 サムライ衆ナントで決戦秋の陣 健雄 これ新酒五臓六腑のうめき声 俊文 露の身や感謝の祈り十字切る ゆかり 虫食ひのあとも絵になる柿落葉 恒雄 すり傷も勲章かけつこ天高し 美惠子
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令和5年10月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
魁の櫨紅葉の朱句碑の径 三無 花よりも人恋しくて秋の蝶 幸子 咲き初めし萩の風呼ぶ年尾句碑 秋尚 女人寺ひそと式部の実を寄せて 幸子 豊年の恵みを先づは仏壇へ 和代 篁を透かし二三個烏瓜 三無 日の色の波にうねりて豊の秋 秋尚 曼珠沙華に導かれゆく道狭し 白陶 二人居の暮しに適ふ豊の秋 亜栄子 林檎好き父と齧つたあの日から 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
ガシャガシャと胡桃を洗ふ音なりし 紀子 秋日和小児科跡は交番に 光子 歩かねば年寄鵙に叱咤される 令子 稲の秋チンチン電車の風抜けて 実加 不作年新米届き合掌す みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
街騒も葉擦れも消して秋の雨 三無 大寺の風を擽る榠櫨の実 幸風 尾を引きて鵯のひと声雨の句碑 秋尚 水煙に紅葉かつ散る結跏趺坐 幸風 菩提樹を雨の宿りの秋の蝶 千種
栗林圭魚選 特選句
観音の小さき御足やそぞろ寒 三無 絵手紙の文字の窮屈葉鶏頭 要 駐在も綱引き離島の運動会 経彦 小鳥飛び雨止みさうにやみさうに 千種 秋霖や庫裏よりもるる刀自の声 眞理子 句碑の辺に秋のささやき交はす声 白陶 秋黴雨だあれもゐない母の塔 亜栄子 梵鐘の撞木の先や秋湿り 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
考へる事に始まる端居かな 雪 おは黒を拝み蜻蛉と僧の云ふ 同 道草の一人は淋しゑのこ草 同 朝霧の緞帳上がる音も無く みす枝 秋灯火優しき母の形見分け 同 役目終へ畦に横たふ案山子かな 英美子 孫悟空のつてゐるやも秋の雲 清女 穴感ひ浮世うらうら楽しくて やす香 栗食めば妹のこと母のこと 同 天高し飛行機雲の先は西 嘉和 屋根人を照らし名月たる威厳 和子 秋深し生命線の嘘まこと 清女 蜩に傾きゆける落暉かな かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
枯れて行く匂ひの中の秋ざくら 世詩明 一声は雲の中より渡り鳥 同 見えしもの見えて来しもの渡り鳥 同 菊まとひ紫式部像凜と 清女 越の空ゆつくり渡れ渡り鳥 和子 秋扇に残る暑さをもて余す 雪 山川に秋立つ声を聞かんとす 同 鳥渡る古墳の主は謎のまま 同 鳥渡る古墳は謎を秘めしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月20日 さきたま花鳥句会
SLの汽笛を乗せて刈田風 月惑 寝ころびて稜線を追ふ草紅葉 八草 残る海猫立待岬の岩となる 裕章 大夕焼分け行く飛機の雲一本 紀花 曼珠沙華二体同座の石仏 孝江 白萩の花一色を散り重ね ふゆ子 秋の野や課外授業の声高に ふじ穂 秋寒し俄か仕立てのカーペット 恵美子 秋空や山肌動く雲の影 彩香 爽籟や赤子よく寝る昼下り 良江
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令和5年10月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
生身魂梃子でも動かざる構へ 雪 古団扇此処に置かねばならぬ訳 同 飾られて菊人形の顔となる 同 亭主運なき一枚の秋簾 一涓 菊の香に埋り眠る子守唄 同 叱りてもすり寄る猫や賢治の忌 同 友の家訪へば更地やそぞろ寒 みす枝 叱られて一人で帰るゑのこ草 同 朝霧が山から里に降りて来し やすえ 隣家より爺の一喝大くさめ 洋子 菊師にも判官贔屓あるらしき 昭子 人の秋煙となりて灰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
靖国の秋蝶は黄を失ひて 愛 柿に黄をあづけ夕日の沈み行く 緋路 神池の何処かとぼけた鯉小春 雅春 細りゆく軍犬像や暮の秋 愛 うらがへり敗荷の海のなほ明し 千種 英霊の空はまだ薄紅葉かな 愛
岡田順子選 特選句
秋蝶に呼ばれ慰霊の泉かな 愛 鉢物はしづかに萎れ秋の路地 俊樹 年尾忌も近し小樽の坂の上 佑天 道幅は両手くらゐの秋の路地 俊樹 秋天へ引つ張られたる背骨かな 緋路 老幹の凸凹としてそぞろ寒 政江 板羽目の松鎮まれる秋の宮 軽象 御神樹の一枝揺らさず鳥渡る かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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megumeedamame · 1 year
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地元が60年前にロケ地になっていたので行ってきた
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どうも、推しが地元に来ていたことに気づき、後世に残さなくてはと4年ぶりに記事を書いためぐめです。
そうなんです、推しが地元に来ていたんです。 まぁ60年前のことなんですが。
でも、推しを通じて「60年前と現在」とで、その土地を比べることができました。 60年の歳月で変わるものと、変わらないもの……そのどちらもあって非常に感慨深かったです。
私が大興奮したそれを、皆さんにもぜひご覧いただきたいです。
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まず初めに簡単なご紹介から。
『隠密剣士』とは、1962年10月から1965年3月までテレビ放映された、30分枠のヒーロー時代劇です。 当時の忍者ブームの火付け役とも言われるほどヒットしたテレビ番組で、オーストラリアなど海外でも根強い人気がありました。
どれくらい日本で人気だったかというと……みなさんは『忍者』を思い浮かべた時、どのようなイメージを想像するでしょうか。逆手で刀を持ち、逆手で斬るイメージをもたれた方もいると思いますが、その“忍者の逆手斬り”の発祥が、この『隠密剣士』だと言われています。 もちろん諸説ありですが、人々に当たり前のように浸透している『概念』の発祥、源流に位置していると考えると、すごい番組だと思いませんか?
すごいですよね? そう、すごいんですよ。
そんな『隠密剣士』ですが、私の大好きな俳優、牧冬吉おじさんが演じる「霧の遁兵衛」を拝むために眺めていたところ、私の地元群馬県で撮影されていたことに気がつきました。 京都での撮影が多かった推しが地元に来ていたというのはもはや事件です。聖地が目と鼻の先にあるなら行くしかありませんよね。
——————-
今回、群馬県での撮影があったことに気づいたのは、第四部「忍法闇法師」です。
隠密剣士の撮影は、多くは東京都内、またその近郊が多いですが、今回の舞台は尾張とそれにつながる中山道でした。そのため、実際に中山道沿いにあるいくつかのランドマークで撮影していたようです。
敢えて上信越自動車道を交えながら例えると、以下の感じになります。
第七話……松井田妙義IC~碓氷軽井沢IC(ラストに高岩のカットあり)
第八話……碓氷軽井沢IC~浅間山北東部(当ブログでロケ地を解説)
第九話……浅間山南部~長野県内(冒頭が浅間山南部のカット。これ以降はまだ観てないです)
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第七話ラストシーンと碓氷軽井沢IC付近から見た高岩。
さて、当記事で詳しくとり上げるのは第八話「霞の忍者」での浅間山です。
この第八話は1963年8月25日に放映されました。私が浅間山に行った日が2023年6月18日ですので、撮影時期を考慮するとちょうど60年ということになります。
それも踏まえつつ、早速いってみましょう。
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最初は、浅間山北部で撮られたシーンについてです。
▼ストーリー 浅間山の山腹に甲賀忍者の狼煙が上がった。 遁兵衛が調査に向かうも、遁兵衛を敵と勘違いした侍が襲ってきた。和解はしたが、秋草一行を付け狙う忍者「水口幻斉」がその様子を陰から見張っていた……。
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まず、群馬県民ならこのゴツゴツとした岩場がどこか、すぐにピンとくるでしょう。 そうです、「浅間のいたずら鬼の押し出し」ですね。
厳密には「鬼押出し園」という公園です。 浅間山の噴火により形成された岩々を鑑賞することができる園ですが、撮影当時から営業していました。
そして、詳細な撮影場所は下記園内マップの赤丸の部分です。
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参照:鬼押し出し園 園内マップ https://www.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/map/
表参道を入ってすぐの場所ですが、道の両サイドで、視点を変えながら撮っていたようです。
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左を向くと浅間山。右を向くと、遁兵衛が狼煙の火薬を確認していた岩場を見ることができます。
また、遁兵衛と侍が戦う場所がもろ参道なところに注目です。
さすがに岩場の上ではアクションはできないでしょうからね……となると、60年前の当時からこの歩道が、整備されて存在していた可能性があるのではないでしょうか。
そして、彼らが歩道にいるということは、カメラマンは足元が不安定な岩場から撮っていたということにもなります。
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それにしても、実際に行ってみるとこの鬼押出しという冷えた溶岩の岩場は、本当に危ない場所だと感じました。
歩道は綺麗に整備されていて歩きやすいのですが、それ以外は鋭く切り立った岩だらけ。岩の隙間に足を取られようものなら、骨折は免れないでしょう。高低差もありますし、転落したら最悪死ぬスポットはそこら中にあります。 霧の遁兵衛は忍者なので、そんな危険な岩場もひょいひょいっと飛び移っています。演じている牧冬吉おじさん流石だなぁと嬉しくなる半面、こんな危ない場所で俳優もスタッフも撮影していたことに、ゾッとする思いもありますね……。
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続いては浅間山東部です。 ここは撮影外の写真も撮られているため、かなり貴重な発見です。
▼ストーリー 遁兵衛は、侍たちお役人に危険が迫っていると知った。先に中山道を下った秋草を呼び戻すため荒野を駆ける遁兵衛だったが、水口幻斉に襲われ気を失ってしまう……。
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こちらですが、軽井沢方面から鬼押出し園へ向かう途中にある有料道路「鬼押ハイウェー」沿いにある、「浅間 六里ヶ原休憩所」付近と思われる場所です。
現在はキャンプ場もあるような開けた場所ですが、当時の撮影隊はこの開けた場所に待機していた可能性もあるな、など妄想が尽きません。
画面奥から遁兵衛が走ってくる場所は荒野ですが、ここが昔そういった土地だったことは、休憩所の案内板にも書かれています。今では考えられないほど草木が覆い茂っています。
また、地形から察するに、遁兵衛と水口幻斉が戦うこの街道は、今でいう「鬼押ハイウェー」である可能性もあります。
ただ、後述する写真のほうがより鬼押ハイウェーっぽいです。この場面の道は一本別の道か、あるいは少し離れたところで撮られたのかな、と思います(とはいえ、ここ以外の道は森の中になってしまうので、一番可能性が高いのは鬼押ハイウェーなのです)。
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こちらの記念写真も浅間山東部で撮られています。
この写真は、中央に写っている少年、大森俊介さん(馬場周作役)が所蔵していたものです。 撮影時期は不明ですが、大瀬康一さん(主人公、秋草新太郎役)の服装がこの第八話のものに近いので、もしかするとその撮影の合間に撮られたものかもしれません。
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こちらの写真も同様です。
一見どこだかわからないのですが、背景の山々の形がかなり似ています。撮影時期は不明ですし、先ほどの記念写真との関連性すらわかりませんが、しかし状況が「可能性大」を表しています。 少なくとも、大瀬康一さんが立っているこの通りは今でいう「鬼押ハイウェー」であると考えられます。しかしながら、前述した「遁兵衛と水口幻斉が戦う道」は舗装されていません。 やはり、それぞれの関連性ははっきりはしませんし、詳細な地点についても結局断言できないとは思います。
なんであれ、まったく詳細が解説されていない舞台裏の写真の、大まかな場所だけでも自力で特定できたのは、すごく嬉しいことです。
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というわけで、今回発見してきたものは以上となります。
まさか、60年も前の地元をテレビドラマで知ることになるとは思いませんでした。 何十年と言う年月では街並みが変わるのは当然で、お寺などでないと残らないだろうという朧げな考えはあったのですが、今回「山の形はそうそう変わらない」と思い知りました。
ロケ地の中には、「ダム開発により今は一帯が水の中に沈んでいる」というものもあります。
浅間山も一応活火山で、噴火によって変形する可能性もなくはないです。今回発見できたのは運が良かったのかな、なんて思います。
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最後に、今回は探索しなかった浅間山南部(第九話)の場面を紹介して終わりにさせていただきます。
隠密剣士は全編モノクロの作品ですが、空気感が伝わってくる場面がいくつもあります。 このシーンも、青空が広がる中、秋草新太郎と周作少年が手をつないで歩いている、情緒のある映像ですごく好きなんですよね。
……あれ? 左の浅間山は確かに南部、軽井沢付近から見た風景で間違いありませんが、右の次のシーンの秋草と周作少年のシーンはどう見ても北部の映像ですね。岩がゴツゴツしてますからこれは鬼押出しでしょうが……これは具体的にどの地点なんでしょう……
冬吉おじさんのいた場所さえわかればよかったとはいえ、なんだか気になってしまいます。
次回行くことがあればまた探してみようと思います。
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おまけ。
ところどころに載せました撮影当時の写真は、書籍「蘇る! 伝説の昭和特撮ヒーロー 宣弘社全仕事・完全版」に掲載されているものです。
2014年に発売された「伝説の昭和特撮ヒーロー 宣弘社全仕事」の改訂版で、新規収録のインタビューの掲載や一部資料の差し替え、加筆など、大幅にパワーアップしている書籍です。
作品の話だけでなく、俳優やスタッフの話までバランス良くまとまっているので、ファンの方でまだお持ちでない方はぜひ購入すべきです。 個人的には、オリジナル版を既にお持ちでも損はないと思います。
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蘇る! 伝説の昭和特撮ヒーロー (COSMIC MOOK) https://amzn.asia/d/j9w18OH
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sinclock-news · 2 years
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予告編、メインビジュアル、追加キャスト、楽曲、一挙解禁!
 2023年2月10日(金)より新宿ピカデリー他 全国公開が決定した映画『Sin Clock』(読み:シンクロック)。  主演に窪塚洋介を迎え、監督・脚本を務める新鋭・牧賢治が商業映画デビューを果たした本作は、最低の人生を生きる男たちが思いもよらぬ《偶然の連鎖》に導かれ、たった一晩の《人生逆転計画》へ挑む様をスリリングに描き出します。  先日の第一報解禁では、計10点のティザービジュアルとともに窪塚洋介(43)が18年振りに邦画長編映画の単独主演を務めることが発表され、大きな話題となりました。
窪塚洋介も「予測不能な緊迫感」と太鼓判! 主人公達が直面する「危険な一夜」を体感できるスリリングな予告編、解禁!
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 国内外から熱狂的な支持を集めるオルタナティブロックバンド・GEZANによる、本作のテーマソング「赤曜日」のノイジーなギターリフが鳴り響く中、どん底の人生を生きる3人のタクシードライバーが人生逆転を目指してたった一夜に運命を賭ける様、思いがけない【偶然の連鎖】が主人公たちを翻弄する様が描かれ、物語への期待値を限界まで上げる!  象徴的にインサートされる「3人」「3カ月前」「3:30」「ハザード3回」「3月3日」「333便」など、「3」という数字で繋がったワードが意味するものとは?数奇な数字:「3」がもたらす「偶然の連鎖」、そのドミノ倒しが導く予測不能の展開に是非注目いただきたい。
この偶然は、敵か味方か。 窪塚演じるタクシードライバー・高木の眼差しに射抜かれるメインビジュアル解禁!
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 先日解禁されるや否や、SNSを中心に大きな話題を呼んだティザービジュアルに続き、いよいよメインビジュアルも発表に!  まず目を引くのは、タクシー車内のバックミラーから背後に向けて放たれる、どこか気怠さを漂わせつつも、観る者を射抜くような窪塚演じるタクシードライバー・高木の眼差し。「この偶然は、敵か味方か。」という印象的なキャッチコピーと、邦画らしからぬ情報量を削ぎ落したスタイリッシュかつインパクトあふれる構図もかけ合わさり、主人公たちの運命をめぐる予測不能の物語に期待が高まる。
多彩な俳優陣が結集!全キャスト、解禁!
注目作からのオファーが絶えない若き才能から、近年熱い注目を浴びるヒップホップアーティスト、名バイプレイヤーまでジャンルを横断した個性豊かなキャストが集結。
《窪塚洋介》 家庭・社会に居場所がないタクシードライバー|高木シンジ いよいよ2/10(金)の公開に向けて、メインビジュアルの公開になります。予測不能な緊迫感は予告編でも感じられるのではないでしょうか。絶対にオチの読めないこの作品、しつこいようですが、ゼヒ銀幕で!!!
《坂口涼太郎》 驚異の記憶力を持つ元数学教師|番場ダイゴ 大都会を泳ぐ無数のタクシーひとつひとつに人生があります。 偶然にもこの映画の主人公と同じ名前である私の父も震災の影響で収入が減ったとき、 タクシードライバーをして私を育ててくれました。 そうして映画好きとして育った私が、地元神戸で私の誕生花を愛する番場ダイゴになり、 当時からあこがれだった窪塚洋介さんとすばらしい仲間たちと共に映画を創作できたという偶然は私の人生の宝物です。 この映画はそんなたくさんのすばらしい偶然がシンクロして完成いたしました。 いま生きるために、だれかを生かすためにもがくあなたに、人生にはどんなことも起こり得るのだというひかりを届けることができれば幸いです。 映画館で私たちとシンクロしていただける日を心待ちにしております。
《葵 揚》 賭博狂の元自衛官|坂口キョウ 撮影期間中は監督や役者それぞれが持つ独特なオーラが混ざり合って生み出される絶妙な緊張感と共に、日を重ねる毎に高まっていく士気を肌で強く感じておりました。
一方で、監督をはじめとしたスタッフらが殆ど関西人という事もあってか撮影の合間は常に笑いが絶えず、チーム全体がとても和やかな雰囲気で本当に楽しく心地良い日々でした。
キョウ役を演じるにあたり、一味を率いる存在として彼が持っている不気味さやブレない精神性、凶暴性を常に意識して演じました。
今作の大きなテーマでもある「偶然」の中で、それぞれのキャラクターが持つ特性がどう影響し合っているのか。是非そこにも注目して楽しんで観ていただきたいです。
《橋本マナミ》 ミステリアスなホステス|ユカ
《田丸麻紀》 高木の元妻|サチコ
《Jin Dogg》 狂気×色気半グレ|ヤス
《長田庄平》 権力に酔うマッドコップ|成田
《般若》 謎のヒットマン
《藤井誠士》 裏社会で暗躍 闇ブローカー|チバ
《風太郎》 実直な先輩ドライバー|世良
《螢雪次朗》 悪徳すぎる政治家|大谷
テーマソングにGEZAN、劇中曲にAwich、Jinmenusagiを起用!!
音楽シーンとの融合も本作の特筆すべき点。テーマソングにGEZAN「赤曜日」「BODY ODD」を、劇中曲に圧倒的な存在感とスキルでシーンを席巻し、メジャーフィールドでも常に話題を振り撒くAwichの「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」、フリースタイルバトルシーンでも目覚ましい活躍を見せるラッパー・Jinmenusagiの「Metchalo」。20年代の最前線を往くオルタナティブロック、ヒップホップシーンとの化学反応にも是非ご注目頂きたい。
映画『Sin Clock』 23.2.10 新宿ピカデリーほか公開
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cookingarden · 3 years
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フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督『最高の花婿 アンコール』
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原題:Qu'est-ce qu'on a encore fait au Bon Dieu ? 制作:フランス, 2019年.
フランスに悪態を突き、異文化どうしが非難し合いながら、最後には全員がフランス愛に至るコメディ映画。多国籍な花婿たちの言葉の応酬と、義母の受け答えに大いに笑わされた。しかしそんな笑いからも、フランスならではの国の成り立ちが見える興味深い映画だった。
フランス嫌いの多国籍な婿たち
余生を迎えたヴェ��ヌイユ夫妻には4人の娘がいる。彼女らが選んだ結婚相手は、アラブ人弁護士、ユダヤ人実業家、中国人金融マン、コートジボワール人俳優の多様多国籍な婿たち。しかし、裕福に暮らすフランス人夫妻と娘たちとは裏腹に、婿たちはいつもフランス人とソリが合わない。
ユダヤ人の婿は兄弟に「ハラルニック」への投資を持ちかけるが、身内さえも信用しない。中国人の婿は、中国人は狙われるからと手裏剣を持ち歩く。アラブ人の婿は、コートを着れば爆弾犯扱いされると、コートの前ボタンを掛けない。おまけにコートジボワール人の婿の妹は結婚相手に女性を選ぶ。彼らにとってフランス社会は排外的だ。
婿たちもまたフランス社会を嫌っている。冴えないカフェの従業員、ひどい交通事情やTVドラマ。外国人を差別し、成功者を嫌う生粋のフランス人。頻発するストライキ、拡大する一方の貧富の差。そこへ覆いかぶさる税金や官僚主義・・・もうウンザリだと。そして、「フランスは坂道を転がり落ちている、中国は違う! アルジェリアも違う!」と叫び声を上げる。
フランス暮らしに愛想を尽かした4人の婿は、国外脱出を願うようになる。それぞれに、イスラエル、アルジェリア、上海、インドへの移住を企てた婿らは、アパートを売り払い、希望の地での仕事の段取りをはじめる。婿たちは互いの思惑を語り合い、「やっと平和がやってくる!」と有頂天に盛り上がる。
ヴェルヌイユ夫妻の作戦
そんな婿たちに義父は諦め顔だ。余生を地元の歴史家として過ごすつもりだった彼は、「仕方がない、引き止めることはできない」と、歴史書の執筆に没頭しようとする。そんな夫に妻が一念発起、移住阻止へと立ち上がる。彼女が思い立ったのは、彼らのフランスへの思いを丸ごと入れ替えることだった。
「解決策を思いついたわ!」 「婿たちを、フランス好きにするの!」
こうして老夫妻の花婿奪還作戦がはじまる。婿たちの心変わりを画策する二人は、男4人をフランス再発見のツアーに招待する。用意したのはTGVの1等席、ドイツ車並みの高級車(ルノー「エスパス」?)、田舎の古城、高級ワインに世界一の田舎の風景。どれも選りすぐりのフランスのお宝ばかりだ。ハンドルを握り助手席に座った夫妻は、ツアーガイドさながらにフランスを褒めちぎる。
「平原も山も海も全てある。ブラボォ!」 「そう、フランスは地獄を信ずる人が住む国よ。」 「クルマも家も鍵をかけたことがない。」
訪問先はどこも、夫妻が仕組んだ仕掛けだらけだ。事業家のユダヤ人の婿には、1ユーロで売りに出た工場の見学が用意されている。コートジボワール人の婿は、黒人将軍オセロの役を競うオー��ィションに遭遇する。案内担当の女性は、有色人種専属のキャスティング係という役回りだ。ためらう婿に義母は、「行って、カフェで待ってる」と背中を押す。
ワイナリーではガイドが「フランス女性は最高さ、昼もいいが夜もいい」と軽口を叩きながら、「フランスの真似をする外国勢は外敵だ。戦うには弁護士が必要だ」と、アラブ人の婿に仕事をほのめかす。間髪入れず「ワインはフランスの文化だ。守るには弁護士がいる。」とフォローする義父。計画に失敗は許されない。コートジボワール人の「オセロ」が不人気なら客席を買い取るという念の入り用だ。
フランスこそ我が祖国
贅を尽くした夫妻の奮闘が功を奏し、仕掛けは着々と婿たちの心を捉えていく。ユダヤ人の婿は工場を買い取り、コートジボワール人の婿はオーディションに合格する。家を売り払った中国人の婿は、「お前はチベットの活動家だ」とビザの発給を留められ海外脱出が阻まれる。活動家の証拠写真は、フォトショップによる義母のお手製だ。レズビアン の妹の結婚式もすんでのところで父親が駆けつけ、二人はめでたく結ばれる。
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こうして、ヴェルヌイユ夫妻の婿奪還作戦は大成功に終わる。ツアーを終えた4人の花婿はフランスこそが祖国だと、義父への感謝の印にドゴール大統領の帽子をプレゼントする。義父は贈られた帽子を被って叫ぶ。
「愛国者と家長の務めを果たしただけだ。」 「フランス万歳!」
以上の経緯からわかるように、この映画には、6人(夫婦と4人の婿)もの主人公がいる。その溢れ返る口上で観る者を辟易させず、ユーモアあふれる94分の作品に仕立て上げたショーヴロン監督の力量は並みのものではない。どこかの国の「トモダチ」映画とは大違いだ。
日本と隔絶したフランスの国際結婚
それにしても、この映画に登場する家族は、日本の家族からは相当にかけ離れている。日本に四姉妹がいないわけではない。しかし、その娘たちが全員、国籍の異なる外国人を婿に持つというケースは稀だろう。娘や息子が外国人と結婚している例は、日本よりフランスの方が圧倒的に多いはずだ。
実際、フランス国立人口研究所(INED)によれば、2019年時点でフランス人の7人に1人が国際結婚をしている。 1)しかもこの10年、フランス人の国際結婚は増加傾向にある。一方、日本での人口動態調査によれば、2017年における婚姻総数は約70万件で、夫婦のどちらかが外国人の数は21,000件ほどとなっている。2) これは、2006年の約45,000組から5割以上も減少した上での数字だ。これらの統計を見ただけでも、フランスと日本では国際結婚の規模も傾向もまるで異なることがわかる。
しかし、その特異性がユーモアにつながっていると言いたわけではない。確かに「違い」や「間違い」は笑いを誘うが、この映画に描かれているポイントはもっと別なところにある。それは、ヴェルヌイユ夫妻を通じて描かれる4人の外国人が、フランス人へと変わっていくことだ。
おそらく日本人の多くは、娘と結婚した外国人の婿に、これほど強力に日本への帰属を求めないだろう。ましてや娘婿を相手に、自分には「愛国者と家長の務め」があると、日本人化を企てる親などいないはずだ。私自身が同じ立場でもきっとそうだ。「君は〇〇人らしくあっていい。でも、少しは日本のやり方に従ってね。」というのが関の山だろう。
花婿奪還作戦に込めたフランスの国家観
映画を見終えて、あらためてエマニュエル・トッドが示した家族類型を調べてみた。3) トッドはフランスの家族形態を、平等主義核家族に分類している。その特徴は、兄弟が平等に扱われるというものだ。確かに映画でも4人の娘は対等に扱われている。さらに、4人の婿のなかに中心的な役回りをする者もいない。
平等主義核家族にはもうひとつの特徴がある。それは、平等主義核家族は文化の違いを超えて統合する方向に向かうというものだ。この点についてフランス文学者の鹿島茂氏は、『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層』4)のなかで次のように述べている。
「現在、フランスではイスラム系の住民は遺物扱いされて、社会問題になっていますが、しかし、平等主義核家族は最終的に統合の方向に働きますから、イスラム移民でも第三世代、第四世代となるに従って全員フランス人となっていくことでしょう。というわけで、将来においてフランスでは移民問題は深化しないというのがトッドの予測ですし、私もそう思います。」(p.208)
映画に描かれた「花婿奪還作戦」は、ここでいう「全員フランス人になっていく」そのものだ。そうであれば、4人の婿をフランス好きに変えた義父が「愛国者と家長の務めを果たした」と叫ぶのも納得できる。トッドの指摘に従えば、夫婦が行ったことはまさに、フランスの家族形態の規範的行為であり、フランスがフランスであり続けるための役務だからだ。
ショーヴロン監督が『最高の花婿 アンコール』で描いてみせたのは、結局のところ、フランスを支える国家観そのものだと言っていい。国家の生き方はとかく硬く猛々しく描かれがちだ。その難物を、本質を歪めずコメディで描いた本作は、フランスが深く成熟した文化を備えていることの証でもあるのだろう。
1)フランス国立人口研究所 "How many mixed marriages are there in France?" 2019.
2)データの時間「データで見る国際結婚の動向。日本初の国際結婚はいつ?そして国際結婚の闇に見え隠れする人権問題とは?」2020.
3)エマニュエル・トッド『世界の多様性』藤原書店, 2008.
4)鹿島茂『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層』ベスト新書, 2017.
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otonakodomo1007 · 5 years
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2019年見たものまとめ
1.歌舞伎
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今年はとにかく歌舞伎にずぶずぶ沈んでいった年だった。24年生きて、色々齧ってきて、まだこんなに熱中できるものがあるなんて人生足りないよ!まだまだ沈んでいけるので、楽しかったし楽しいな〜!!という感じが歌舞伎のおかげでここ数ヶ月ずっと続いている、嬉しいな〜〜るんるん
歌舞伎座に通ったおかげでようやく現役の歌舞伎俳優が分かり始めて、そこから上の世代や下の世代にも興味が出てきて、二度目の演目も少しずつ増えてきたので、
来年は引き続き新しい演目に加えて過去の映像見て、演目同士の違いを見て、地方公演にも手を出したいな〜あ〜〜たのしみだ!!
3月 夜の部(盛綱陣屋・雷船頭・弁天娘男白波)
5月 シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎ワンピース」
5月 オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」
6月 YJKT3スペシャルトーク
6月 スーパー歌舞伎 NARUTO
6月 三谷かぶき月光露針路日本風雲児たち
6月 コクーン歌舞伎「三人吉三」
7月 夜の部(通し狂言星合十三團成田千本桜 市川海老蔵十三役早替り宙乗り相勤め申し候)
7月 丑之助襲名 絵本牛若丸
7月 昼の部(高時・西郷と豚姫・素襖落とし・歌舞伎十八番の内外郎売 堀越勸玄早口言い立て相勤め申し候)
8月 八月南座超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」
8月 第一部(先代萩御殿床下・闇梅百物語)
8月 第二部(東海道中膝栗毛 松本幸四郎 市川猿之助宙乗り相勤め申し候)
9月 南座九月花形歌舞伎「通し狂言東海道四谷怪談」
10月 夜の部(三人吉三巴白波・二人静)
10月 シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎ヤマトタケル」
11月 KAWAII歌舞伎〜ハローキティー座の桃太郎〜
12月 七之助特別舞踊公演「隅田川千種濡事」
12月 昼の部(たぬき・保名・壇浦兜軍記阿古屋)
12月 夜の部(神霊矢口渡 頓兵衛住家の場・本��白雪姫譚話)
12月 盛綱陣屋・蝙蝠の安さん
12月 コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」
12月 2014年六月大歌舞伎「お祭り」(片岡仁左衛門)
12月 コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談北番」
今年見たものの中ではコクーン歌舞伎「三人吉三」がダントツで好きだった、というか今まで見た歌舞伎の中で1番好きだ コクーン歌舞伎についてはその内ちゃんと書きたい
あとは我慢出来ずに急遽幕見に並んで観に行った勸玄くんの外郎売が本当に痺れたなぁ あんなに将来が楽しみになるこどもちゃんいる?才能に圧倒されてしまったかわいいなんて感想は1ミリも出なかった 海老蔵パパ頼むからちゃんと育ててくれよ〜〜〜と祈らずには居られないね
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2.ゲーム実況
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ついに結成3周年を迎え、4年目に突入した男たち! 
毎週土曜日22時からのch生放送に何回笑顔を貰ったか……本当にだいすきだ!!!!この歳になって声出して涙が滲むほど爆笑できることってなかなか無くて、彼らのおかげでどれだけ元気になれたか計り知れない。老人ホームに入っても配信してほしい。
今年はナポリ展の開催・Youtubeへの進出もあって新しいこともどんどん挑戦していて、追いかけがいのあるグループだよとしみじみしていた 年末になってからなんだか全員関東に引っ越したような感じだし、来年は来年で新しいことを色々考えているみたいなのでワクワクだ〜どんどん新しいことをやって欲しい、そして応援させてくれ!!!!ラブ!!!
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今年の4月あたりから、オススメしてもらって見始めて、気がついたら多分数百本の動画を見ていた…食わず嫌いって本当に良くないなと思いました。
14人もいる〜〜〜!!!??って初めは思ってたけど、本人達が意識してキャラクターを作っているだけあって漫画のようにキャラクターが濃いので今じゃ覚えられないて思ってたのが嘘のようだ
類をみない多人数の実況グループゆえの企画力・組織力が圧倒的で、知れば知るほどスゲ〜〜〜となっている Youtubeへの毎日動画投稿・週3回の生放送(マイクラ建築を視聴者と行うトントンと作ろう・雑談とおたよりコーナーを行うわれしゃべ国営放送・クイズに答えるワレオネア)・毎日交代でのメンバーのブロマガ・夏コミ冬コミでのマガジン発行ってどうなってるんだ本当に!
動画もただの実況ではなくて、Hoiのような歴史戦争ゲーム・マイクラ人狼や鬼ごっこケイドロ等の試合企画もの・メンバーをネタにしたTRPG・大喜利大会のしょーてん・科学実験を行う実写動画・時事問題を扱う政治動画と多岐に渡りまくっているので見ても見ても飽きない
あとはほぼ全員コテコテ関西人なので、全体的にやかましく明るい 個人的に笑いのツボではないからナポリほど爆笑することはないけど、楽しく見れるので少年漫画読んでるのと同じ気分で見ている
ハマってから見ても見ても見切れないほど動画があって、それに物凄い供給が現在進行形であってめちゃくちゃ楽しいので、今年本当にハマって良かった〜〜〜!!!
ナポリも我々だも、めちゃくちゃ色々作って活動して物語を作って見せてくれているけど普段はみんな働いている社会人で、そこがすごく個人的には勇気づけられるというか、個人的に「有名人じゃなくても創作上のキャラクターじゃなくてもわたしたちにもきっと物語というものは作っていける」と信じさせてくれる存在で、負けずと自分のための創作をしたいってメラメラさせてくれる存在で、そういう所も心の支えになっている らぶいぜ!!来年も追いかけるのがたのしみだ!!!!
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3.ナマモノ
1月 罪と罰
3月 世界は一人
5月 よみらくご
6月 キネマと恋人
7月 恋のヴェネチア狂騒曲
7月 末廣亭 落語
7月 宝塚 ポーの一族
8月 ヨーロッパ企画「ギョエー!旧校舎の77不思議」
10月 渋谷能第六夜「船弁慶 白波之伝」
10月 オイディプス
12月 配置された落下
12月 Q
こうして見ると今年は歌舞伎に行った分あんまり行かなかったな〜 あと今年こそは落語もたくさん見たいって毎年毎年思ってるね、だめだも〜!
特に印象に残っているのは渋谷能とオイディプスで、やっぱり古典とそのリミックスが好きなんだな。お金と時間は有限なので、そこらへんに絞っていってもいい気がしてきている
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4.美術展
1月 イケガミヨリユキさん個展
2月 藝大の卒展
2月 アアルト展
4月 クリムト 展
4月 ウィリアムモリス展
4月 ラファエル前派の軌跡展
4月 イケガミヨリユキさん個展
4月 トルコの至宝展
4月 ウィーンモダン展
4月 佐藤オオキ×サントリー美術展
6月 メリヤスぬいぐるみ展
6月 ナポリ展
6月 Pixarのひみつ展
7月 松方コレクション展
7月 りぼん展
7月 SONY ウォークマン展
7月 ポーの一族展
7月 クリスチャン・ボルタンスキー展
8月 原田治展
8月 井上涼展
10月 名勝八景展
10月 根津美術館常設展
10月 東京国立博物館常設展
11月 岡本太郎美術館
11月 不思議の国のアリス展
11月 きたしまたくやさん個展
12月 コートールド美術館展
12月 つづく展
12月 ダムタイプ展
12月 東京都現代美術館常設展
12月 アジアのイメージ展
12月 カルティエ展
12月 みえないかかわり展
12月 SONY 共生するロボティクス
12月 未来と芸術展
12月 ㊙︎展
美術展も案外行けてないな〜身体と時間が足りなさすぎる
特に印象に残っているのは佐藤オオキ×サン美のやつと、コートールド美術館展、ミナペルホネンのつづく展。やっぱり新しい切り込みと、綺麗に整頓された展示は脳みそに気持ちが良いよねぇ
12月、目の展示に行けなかったことが本当に心残り、ぐう!!
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5.映像作品
1月 AKIRA
1月 OTGW
2月 ゆるキャン(アニメ)
2月 ニューシネマパラダイス
2月 LEON
2月 メリーポピンズ
2月 メリーポピンズリターンズ
2月 ケムリクサ(アニメ)
3月 ビューティフルマインド
3月 ドラえもん 月面探査記
4月 スパイダーバース
4月 バンブルビー
5月 舟を編む
5月 名探偵ピカチュウ
5月 居眠り磐音
5月 パラレルワールドラブストーリー
6月 プロメア
6月 グレートビューティ
6月 ウィーアーリトルゾンビーズ
7月 シャイニング
7月 俺たちは天使じゃない
7月 プリンセスと魔法のキス
7月 レディバード
8月 かもめ食堂
8月 クァ・アイ シーズン4の1
8月 ディリリとパリの時間旅行
9月 ロケットマン
9月 モンスターズユニバーシティ
9月 マイ・インターン
10月 アートのお値段
10月 バチェラー第3シーズン
相変わらず本当に映画やドラマを見れない。理由は色々あるけど、やっぱり数時間で物語が完結してしまうことで置いてきぼりにされ、呆然としてしまうというのが大きい気がする。あれだけ感情移入したのに、置いていかないで!!となって疲れてしまうんだなぁ
そろそろ不適合を認めるべきかもしれないけど、絶対必要な栄養素な気もするので諦めきれず…。
アニメはケムリクサが本当に良かった たつき監督、けものフレンズであんなことになった後にもぐちぐち言わずに静かに誠意を込めて作品を作って、才能で殴りにきたのが心底痺れた!大好きだ!来年に来るぽい次回作が心の底から楽しみ
映画は何よりもメリーポピンズリターンズという素晴らしすぎる作品が誕生してくれたのと、春休みに久しぶりに見た耳をすませばに救われたな わたしのやりたいことってこういうことよねと再確認させられた 頑張ろう
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6.読み物
1月 海街diary(漫画)
2月 Drスランプ(漫画)
2月 火の鳥
7月 乙女文藝ハッカソン
7月 岩田さん
7月 ルーヴルの猫
8月 全てがFになる
8月 渋澤龍彦のイタリア紀行
8月 家守奇譚
8月 ヤマザキマリ「パスタ嫌い」
8月 全てがFになる
8月 澁澤龍彦のイタリア紀行
9月 鬼滅の刃
読まないねぇ!!!!!漫画も本も時間がかかる・場所を選ぶものは本当に読めなくなってきた〜だめだ〜基礎体力が落ちている…。
ずっと読みたかったルーブルの猫をパリ旅行を契機に読んで本当に良かった!ピンポンに並んで、画集みたいで読み始めた瞬間から宝物になったよ〜松本大洋は天才だ
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こうやって見ると就活の割には色々見れたと思うべきか、学生の割には見れてないというべきか微妙なラインだな〜でもたのしかった〜!人生時間と身体が足りないぜ
来年は2月3月学生のうちに消化したいリストをひたすら潰すことに使う予定で、
4月以降は色々とやりたいことはあるけど、引き続き好きなものは追いかけつつ、インプットのメインはゲームと脚本と日本美術がテーマかな〜と思っている
社会人になってもアウトプットを諦めないというのも目標です!がんばろう!!!
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takigawa · 4 months
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実写版『聖闘士星矢THE BEGINNING』の主人公、実写版『ONE PIECE』のZORO役で国際的な人気俳優となった #新田真剣佑 と #田中泯 が主演する、日本の隠れた政財界の黒幕“フクロウ”を描いたシリアス連続ドラマ #フクロウと呼ばれた男  https://x.com/takigawa_w/status/1790397107632996456?s=46&t=8Vf8aUwk_B-ZbQ5UAGv05w フクロウは真夜中であっても、いつでも見える目ですべてを見ている。 70歳のカリスマ・大神龍太郎 (田中泯) には4人の子どもがいる。 長男の一郎 (#安藤政信) は頼りなく、妻とも不仲で、銀座のホステスを愛人にしていた。父の影響から脱するため、父から資金を借りずに新しい高級レストランを計画していた。 しっかり者の長女・由美子 (#長谷川京子) は、イケメン商社マンの夫との間に二人の子どもをもうけ、一見幸せそうに見えたが、夫は由美子に隠れて (メジャーリーグの有名選手の通訳とは別の) 裏取引をしていた。 父親とうまくいかない次男・龍(新田真剣佑) は、アメリカ留学後、家族に連絡せずに小さなNPO法人で働くために帰国。ある日、龍は公園でジョギング中に美しいアメリカ人女性と出会い、携帯電話が道に落ちて壊れてしまう。龍は弁償すると約束し、女性の連絡先を聞くと、女性は龍に「記者」と書かれた名刺を渡す。 シンガーソングライターを目指す末次女・理沙子 (#中田青渚) はすでに25歳だが、天性の歌声と作詞作曲の才能を持ち、メジャーデビューが期待されていた。理沙子は父・龍太郎に夢を語るが、龍太郎は理沙子が芸能界の闇に飲み込まれるのではないかと恐れる。 ある夜、次期首相候補・竹内 (#中村雅俊) の息子が酒席での喧嘩の末に殺される。息子には薬物疑惑もあった。犯人は捕まったが、刑務所で「自殺」してしまう。 全体的にクールなテイストでシリアスな展開。政治家のスキャンダル、一郎の愛人、由美子の夫の破滅的な取引、美人記者と付き合い始めた龍、夢に向かって突き進む理沙子など、それぞれの人生が生き生きと描かれる。 龍太郎の妻・京子を演じる #萬田久子 の抑えた演技が光る。 東京のクラブ (ホステスのいる方)のシーンを木村多江がホステス役で演じることで、よりリアルさが増している。 龍太郎が情報源として重視するホステス役の #木村多江 は、実際に東京のクラブで働いているかのような臨場感がある。 「フクロウと呼ばれた男」が他のドラマと違うのは、大げさな演技や大げさな音楽を使わずに、家族の葛藤を真剣に描いていることだ。 日本のドラマにありがちな大げさな音楽や大げさな演技、大げさな (意味不明の) ジョークもないし、日本でスキャンダルを起こした有名芸能事務所の男性タレントもいないし、下手な歌やダンスを披露する数十人の女性アイドルグループからの女性キャストもいない。 それだけに、フクロウのカリスマ・黒幕・大神龍太郎とその家族の生き方を冷静に観察できる。 本物のフクロウに天敵がいるように、「フクロウ」を狙う天敵も多く登場する。 これまでのエピソードを注意深く見てきた人なら、後半の一連の出来事にショックを受けるかもしれない。 シリーズのクライマックスは、衝撃的な出来事の連続で、次のシーズンが待ち遠しくなる。政治や金融の世界に巻き込まれた家族の複雑な生活を垣間見ることができるドラマを探している人は必見だ。 セカンドシーズンが待ち遠しい。 ■エグゼクティブ・プロデューサー&脚本:#デビッドシン(『#時をかける愛』) ■演出:#森義隆(『#宇宙兄弟』)、#石井裕也(『#船を編む』)、#松本優作(『#Winny』) #長塚京三 #益岡徹 #大友康平 #原田美枝子 #池田良
https://x.com/takigawa_w/status/1790397107632996456?s=46&t=8Vf8aUwk_B-ZbQ5UAGv05w
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あなたは2013年に放送されたアニメ「ステラ女学院高等科C3部(以下、ステラ)」を覚えているだろうか。萌えとサバイバルゲームをミックスさせた先駆的な題材に、ジャジーな劇伴を組み合わせたオシャレな音響演出。そして細部までこだわったエアガン描写。
 主人公は高校1年生の女の子・大和ゆら。引っ込み思案で友達のいない彼女は、高校のサバゲー部で初めての友達と出会う。ところが話が進むにつれて、彼女はゆるふわな部活動では満足できなくなり、修羅の道を歩みだしてしまう……。
 お茶でまったりしたい部員たちを「勝つための足手まとい」と怒鳴りつけ、急速に孤立を深めていくゆら。一転して最悪な空気の合宿。さらに大会本番では不正行為に手を染めるなど、主人公の転落人生は加速の一途をたどった。
 当初��萌えや癒やしを求めた視聴者は、胃痛が不可避のギスギスした展開に振り落とされ、DVD/BDの売り上げでも苦戦。収益化の方法が多様化した現在では円盤の売り上げが“計測不能”となることも珍しくなくなったが、当時ぎりぎり算出されてしまった「267枚」という数字は、一部では「1ステラ」という単位として広まったほどだ。
 あの衝撃の放送から5年が過ぎた。そして、あなたは「ステラ」のことは忘れても、あのとき味わった胃痛までは忘れていないはずだ。その「ステラ」の川尻将由監督が5年ぶりに放つ新作が、短編アニメ「ある日本の絵描き少年」である。
 同作の主人公は、漫画家を目指す少年・シンジ。本編では彼の幼少からアラサーに至るまでの成長に合わせ、登場人物のタッチが「幼児の絵」から「漫画家の絵」へと次第に変化していく。その挑戦的な手法や、監督の人生を反映したかのような生々しいストーリーは高く評価され、“第40回ぴあフィルムフェスティバル”での準グランプリをはじめ、“第10回 下北映画祭”でグランプリに輝くなど、「ステラ」ファンとしても「まさか」と思うほどの快挙を納めている。
 5年越しのこの復活劇。川尻監督は何を思い、自主制作の手法で新作アニメに挑んだのか。たっぷりと語ってもらった。
帰り道、毎日ゲロを吐いていた
――受賞おめでとうございます。いよいよ下北沢トリウッドで上映も始まりました。
川尻:いやあ、いろいろあったねえ(笑)。
――いろいろありましたか。
川尻:「ステラ」の後、「俺、ちょっともう業界で作れないな」と思って始めた自主制作だったから、「これからどうしようかな……」って気持ちは込められているよね。
――「ある日本の絵描き少年」では漫画家になるのが夢の主人公・シンジはなかなか連載の機会に恵まれません。そんなとき舞い降りてきたアニメのコミカライズ企画に飛びつくものの、連載が思い通りいかずにボロボロになっていくわけですが……。
川尻:確実に「ステラ」の経験が反映されてますよね。俺は子どものときから夢は映画監督で、ラッキーなことにチャンスにも恵まれたけど、それを自ら思いっきりふいにした。完全に力不足が原因だったけれども。
――せっかくなので「ある日本の絵描き少年」の前に、まずは「ステラ」について質問させてください。
川尻:どうぞ……。
――当時、そもそもどんな経緯で監督をすることになったのでしょうか?
川尻:実は自分でも謎なところがあるのですが、以前山賀さん※に聞いたときは、「ダンタリアンの書架」に美術で参加した際の仕事ぶりを評価してくれた、とのことでした。
※山賀博之・・・「ステラ」を制作したアニメ会社・ガイナックスの社長。山賀氏は「ダンタリアンの書架」で美術監督も務めた。
――商業作品の監督経験は無かったわけですよね?
川尻:もちろんありません。山賀さんはたまにすごい采配をするんです。「ダンタリアン」では上村泰さんも初監督でしたよね。上村さん、今では「幼女戦記」「フリクリ オルタナ」と着実にキャリアを積んでいますが。
――川尻さんにとって「ステラ」での初監督はいかがでしたか。
川尻:精神的にかなり追い込まれました。帰り道に毎日ゲロ吐いてましたね。ただ周囲は意外なほど優しかったです。当時は大学卒業から間もない25歳で、周りとは経験値に差がありすぎて、ベテランの人からは孫みたいな距離感で見られてたんじゃないかな。
――当時のインタビューでは力不足を認めつつも、主人公・ゆらが闇堕ちしていく展開は良く描けていたと自己分析されていましたね。テーマ的には「ルーザー(敗北者)の物語を描きたかった」(外部関連記事)と。
川尻:「ステラ」では前半でつまらない萌えアニメをやったけど、主人公のゆらが堕ちてヒリヒリしてくるあたりで面白くなってきた手応えはあったよね。そこがネットではめちゃくちゃ不評だったわけだけど(笑)。
――原作漫画ではもっと明るい話なので、アニメの展開には驚きました。
川尻:ゆらが堕ちていく過程は俺のネガティブ思考も反映されてると思うけど、「成長物語にしないとダメだろう」というのは、もともと原作のいこまさんの案だった。ゆらがゾンビになって※、一度とことん堕ちてから復活させようというのは当初から決めていて、ゾンビもいこまさんの案です。
※ゾンビになる・・・サバゲーでヒットしたにもかかわらず自己申告をしない不正行為。
――それは意外ですね。
川尻:実を言うと、制作中に音付けのほうが面白くなっちゃったんですよ。曲や音響をどうするかを音楽に造詣が深かったプロデューサーさんと組んで、ひたすら音にこだわってました。だから中盤以降はサポートしてくれたスタッフにお任せしてしまった部分も多く、今になって、「もっとできることがあったのでは」と反省点は多いです。それでもたまに「あれが好きだった」と言ってくれる人が現れると、ちょっと救われた気持ちになりますね。
自主制作を選んだのは、もう業界では作れないと思ったから
――そこから紆余曲折があり、自主制作をやることになったと。クレジットにある“株式会社ねこにがし”とはどういう会社なのでしょうか?
川尻:吉祥寺トロン※を退社したタイミングで起業しました。義父の印刷会社の子会社という形になっていて、大きな会社ではありません。なんとなく業界では監督をやらせてもらえないだろうなあと思ったときに、会社化すれば「製作費が経費になる」「個人よりも他のスタジオに依頼しやすいはずだ」と気付いたんです(笑)。
※吉祥寺トロン・・・ガイナックスを親会社に持つCG制作会社
――「ある日本の絵描き少年」では主人公の画力向上に合わせて、途中から商業アニメのような映像になっていきますけど、製作費はどのくらいでした?
川尻:ちゃんと計算してませんが、合計で100万~150万円くらいです。
――クレジットには「ステラ」でキャラクターデザインを担当した梅下麻奈未さんのお名前もありますね。
川尻:せっかくなので、数カットですがお願いしてご参加いただきました。参加してくれたプロのアニメーターは2人だけで、「ステラ」で作画監督をやった大村将司さんも描いてくれています。大村さんは困っていたときに「やりますよ」と引き受けてくれて本当に助かりました。漫画パートの後半部分や最後のシーンを担当しています。
――主人公の成長に合わせて、登場人物が「幼児の絵」→「小・中・高生の絵」→「美大生の絵」→「プロ漫画家の絵」……と、さまざまな絵で描かれます。このアイデアはどのように生まれたのでしょうか?
川尻:アイデア自体は大学時代からありました。子どもの成長と発達科学についての本を読んで、成長していく様子をアニメで表現してみたら面白そうだと思ったんですね。「ステラ」が終わって「この後どうしようかな」ってときに地元の友達と一緒にやろうよという話になりました。それが2014年ごろです。
――そこから完成まで結構時間がかかりましたね。
川尻:シナリオにむちゃくちゃ悩みました。それに制作開始と前後して「6才のボクが、大人になるまで。」という映画を見てショックを受けたりもした。これは制作に12年かかっている異色作で、子どもの成長や親子の関係性を描くために、1年に1回、同じ役者と共に12年間にわたり断続的に撮り続けた作品です。同時期に見た「コングレス未来会議」もアニメと実写を独創的に融合させた映画で、見たときに「やられた」と思いました。
――確かに、どちらも「ある日本の絵描き少年」と重なる部分のある作品です。
川尻:すばらしい作品を見ると、どうしても「どうせああはなれない」という気持ちが生まれます。それでも「ある日本の絵描き少年」では、主人公のシンジはそれなりに、子どもが喜ぶくらいの絵は描けてるじゃないかと示したかったんですよね。別に大した才能はなくても、そこは肯定してあげたい。
 エンドロールでいろいろな絵を使っているのも同じ理由です。絵にはヘタウマもあれば単に下手なのもある。うまい絵だけを取り上げるのではなく、世の中にはいろんな人のいろんな段階の絵があって、それが他人からの評価とは関係なく存在しているんだと。創作すること全般を礼賛したいと思ったんです。
物語の主人公になりえないような人を描きたい
――「いろいろな絵」ということでいえば、作中では障害者アートが重要な位置を占めていました。
川尻:悩んでいた時期にいろいろと取材をしていて、愛成会という福祉団体が月に1回開いている、障害のある方たちを対象にしたお絵かきイベントの存在を知りました。そこでの体験にとても刺激を受けました。
――主人公の友人に知的障害のあるマサルくんが出てきます。
川尻:マサル役は知的障害者専門の芸能事務所アヴニールさんの紹介で、俳優のあべけん太さんに演じてもらいました。マサルの母役もダウン症のお子さんを持つお母さんで、取材を進めていく内に「この人の声しかない」と思って、お願いしました。作品には取材時にヒアリングした内容も盛り込んでいます。
――マサルくんがおもむろに自分の髪をむしってしまう描写がさらりと描かれていて、キャラにすごくリアリティーを感じました。
川尻:ああいうところだよね。作るのに時間をかけてよかったなと思うのは、制作中に自分のシナリオに飽きれたところかもしれない。髪のシーンもですが、作画時にシナリオにはなかった要素を盛り込む余地ができたのは良かったですね。
――障害者アートを扱うアイデアは最初からあった?
川尻:そうですね、かなり最初のほうからあった。自分にはやはり物語の主人公になりえないような人を描きたいという思いがあるんです。最終的に成功者になるわけでもない、何者にもなれない人をテーマに描きたいといつも思っていて。あるいはクリエイター崩れの、でも絵描きのピラミッドの中では一番多い層みたいな人のことです。
 シンジとマサルはある意味対極のキャラクターとして設定しています。主人公は商業的な方向に進んでる人物にしたかったので、現代美術とかよりは漫画家。そしてその対比として障害のある子を置きたかった。主人公はマサルたちのアウトサイダー・アートに触れて、社会の評価とは関係なく描かれる、創作欲に対して純粋な人に引かれていくんです。
――それは川尻監督自身もそんな風に創作と向き合いたいから?
川尻:そうかもしれない。作りたいのに作れない人は、自分を卑下する自己破滅型の人が多いと思うんです。鬱っぽくなり、そこから抜け出せない。俺もまさにそういうタイプなんだけど。でも、例えそれが成功につながるものではなかったとしても、「絵を描く」っていうのはその人だからできたことだから。せめてそこを自己肯定できれば、取りあえず最初の「何かを作る」第一歩が踏み出せる。その応援ができるような作品を作りたかったんです。
――ところで、「シンジ」と聞くとどうしても某ロボットアニメの主人公を思い浮かべてしまうのですが……?
川尻:「『エヴァ』ですか?」とよく聞かれますが、実は「エヴァ」ではなく北野武監督の「キッズ・リターン」からいただいています。「マサル」の名前もそちらからです。「キッズ・リターン」はその名の通り、子ども時代を回想していく話。子ども時代に忘れてきたものに再び触れるというストーリーを考えたときに、それならしっくりくるのはシンジとマサルだなと。
――そっちのシンジだったとは。北野作品は昔から好きでした?
川尻:「キッズ・リターン」を見たのはそれこそ中学生のころ。全作見てるので、そういう意味では結構影響を受けてるかもしれません。北野作品はどれも好きで、一般にはそれほど評価されていない「TAKESHIS'」とかもお気に入りです。
もし「ステラ」を作り直すとしたら
――もし今「ステラ」を作り直すとしたら、どんな展開にしますか?
川尻:今だったらJKラッパーのバチバチのバトルの話にしてたね。
――最先端という感じはしますね。「ゾンビランドサガ」で見た気がする(笑)。
川尻:ま、また先にやられてしまった……。でも山賀さんにも言われたけど、当時はやはりちゃんと監督の仕事をしてなかったんだよね。たぶん「こうしたい」って言い切って、それで周囲を説得できていれば、何かもっと良い方向にはできたんだろうなと思う。
――当時はなぜ言い切れなかったのでしょう。
川尻:単純に未熟さもありますけど、実はキャラクターにあまり愛情を持てないんです。サイコパスっぽいと思われるかもしれないけど。極端にいえば、そのキャラが「別に死んでもいいじゃん」と思ってしまうし、「ステラ」のゆらにしても、年端もいかない子の暴走を引いた目線で見てしまう。そしてあそこまで堕ちちゃったら、そんな簡単に部に戻るべきじゃないよなとも思う。その気持の折り合いが当時はちゃんと付いていなかった。
――ラストで無理やり仲直りするのは嘘っぽいと感じた、ということでしょうか。
川尻:それもあるし、人生って部活に戻ることが全てじゃないよなと(笑)。これは本編ではボツになってしまったけど、ゆらの感情が爆発して、「頑張って自分なりにやろうとしたけど、もう無理ですよこんなの」って、わーっと1話の独白で見せていたような部分を初めて表に出すラストも考えていました。その案ではゆらの妄想が現実になる超常現象も起こらず。先輩・そのらが「お前そんなキャラだったんだ」って爆笑する。単にそのらがゆらの存在を受け入れてあげるという終わり方でも良いんじゃないかと。
――あー、確かにその終わり方もきれいだったかも。
川尻:もともとトラジコメディー(悲喜劇)が好きなので、悲惨な展開もちょとコメディーのつもりで描いていたところはありました。それが伝わりきらなかったというのはあるかもしれない。「ステラ」でみんなが流しそうめんを楽しんでいるのに、ゆらだけ「私がやりたいのは流しそうめんなんかじゃない、サバゲーだ」って心の中で吐き捨てる場面とか、自分ではギャグのつもりだったんだけど(笑)。
――アニメでそういう表現をやろうとすること自体、ちょっとめずらしい気がします。
川尻:90年代後半からそういう空気を持ったアメリカ映画の作品群が現れてきて、そこにとても影響を受けています。監督名でいうと、ポール・トーマス・アンダーソン、チャーリー・カウフマン、トッド・ソロンズあたり。彼らは同じシーンに哀愁と笑いが同居しているように描くんです。こういったジャンルを「クウォーキー」と呼ぶと最近知りました。それで最近は自分でも「クウォーキーアニメ映画監督」を自称するようになりました(笑)。
 あるいは90年代以前の作品だけど、「ガープの世界」(1982年公開)もとても悲惨な話なのに、演出がすごい引いた目線で笑えたりする。以前山賀さんに「そういうのをアニメでやりたいんです」と伝えたら、「いや、それ俺が昔やってたんだよ」と言われて。山賀さんいわく、「王立宇宙軍」ではまさにジョージ・ロイ・ヒルを参考にしたっていうんですね。
 「王立」のころのアニメというと、子どもに見せたい教養的なやつか、ただひたすら面白いエンタメのどちらかしかなかったと。そのどちらでもない、当時のアメリカ映画では既に表現されていたやつをアニメでやろうとしたのが「王立」だったというんです。
――「王立」は画面はエネルギッシュだけど、テーマを完遂するためあえて抑制された演出やストーリーにしてる感がありますよね。
川尻:山賀さんは「その後『AKIRA』に全部持っていかれた」と笑ってましたけどね(笑)。当時でいう“大友”の座を今も「ウル」※で狙っているのでしょうね。
※「蒼きウル」・・・「王立宇宙軍」の続編。山賀監督作品として2022年公開予定(関連記事)。
アニメは業界を出ても作れる
――「ある日本の絵描き少年」を受けて、今後はどんな作品を作っていきたいですか。
川尻:今って山賀さん、大友さん、今 敏さんみたいな、あのテイストをアニメに持ち込む人が新しい世代にはあまりいない気がしていて。いないのなら、自分が「クウォーキーアニメ映画」として、その位置に収まる作品を作りたいという気持ちがあります。
 今回アヴニールさんと密に組んでやれたので、このままもっといろいろできる気がしています。取材で障害のある方のお話を聞いていると、「自立したい」とか、「親離れ子離れ」という結構難しい問題を抱えていることが多かったんですね。
――切実で、普遍的な問題でもありますね。
川尻:親離れって、セックスと暴力の映画を見てなんとなく大人になることだと思うんです。タランティーノの映画を親は嫌悪するけど、俺は好きなんだっていう。それを経てやっと親と離れられる。そういうジャンルの映画を障害のある方と組んでやれれば、面白いものができるんじゃないかと。障害のある主人公が最初はなめられてるんだけど、実はめちゃくちゃ強い殺人マシンだったとかね(笑)。
――次回作はもう準備中?
川尻:ちょっと毛色が変わりますが、恋愛ものの長編企画を練っています。3月に香港アジア映画投資フォーラム(HAF)への参加が決まっていて、そういうところなどで出資が得られれば……という感じです。次回作ではデザインで男女の性差を表現しようとしています。
――「ある日本の絵描き少年」のようにキャラごとに絵柄が違うとか?
川尻:その発展形だね。キャラごとに別の漫画家の絵柄のようになっていて、その違いに惹かれ合う。いろいろな絵柄が同居する画面になると思います。でもそれって今月公開される……
――「スパイダーバース」みたいですね(笑)。
川尻:それは分かってるんだよ! でも「スパイダーバース」の前からアイデアはあったの!
――「スパイダーバース」はともかく、実現したら面白い作品になりそうですね。
川尻:興味を持ってくれたアニメーターやアニメーター志望の方がいましたら、ぜひご連絡ください。それから、最後にこれは言っておきたいというのがありました。ぴあフィルムフェスティバルで入選した「Good bye, Eric!」という作品がありまして。これを作った高階匠監督は元アニメ会社の制作進行だったそうなんです。受賞会場でお会いしたときに元同業者だったこともあり、「お互いいろいろありましたね」とお話させていただきました。
 それでつくづく思ったのが、アニメ業界で寝る時間もなく身動きが取れなくなっていくぐらいなら、いつか自分の作品を作りたいという気持ちさえあればアニメ業界を出ても作れるということ。俺が言うのもアレだけど。見かけにこだわらず、いろいろ作ってみたら良いんじゃないかなと。
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roomofsdc · 3 years
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SDC映画の部屋「ピッチ・ブラック(2000)」
宇宙空間を進む貨客船、費用を抑えるために乗員や生命維持装置は切り詰められており、乗客は冬眠カプセルで眠っている。予期せぬ流星群に遭遇し船長を含む何人もの乗員が犠牲になり、船は軌道を外れ近くの惑星に落ちていくが、乗員の生き残りのフライ(ラダ・ミッチェル)が船を間一髪で地上に不時着させる。生存を喜ぶ乗客たちだったが、3つの太陽に照らされたこの砂の惑星には恐るべき夜行性のクリーチャーが潜んでおり、3つの太陽が同時に衛星の向こうに隠れる「触」が、今まさに目の前に迫っていることが判明する。フライ、巡礼のイスラム教徒一家、一人旅をする訳ありの子供、酒を扱う貿易商、麻薬中毒の賞金稼ぎ(コール・ハウザー)、そして彼に囚われている犯罪者リディック(ヴィン・ディーゼル)は見込みの薄いサバイバルに挑むのだが… 「アライバル(1996)」「ビロウ(2002)」で知られるデヴィッド・トゥーヒー監督は元々が脚本家で、ハリソン・フォード主演の「逃亡者(1993)」をはじめとするサスペンス作品を得意とするが、1989年に「ウォーロック」というジュリアン・サンズ主演の邪悪な魔法使いが現代にタイムスリップするというターミネーター擬きのサスペンスファンタジーの脚本などからキャリアを開いた人だ。従って、もともとホラーやSFなどに造詣が深い脚本を描くのだけれど、本作品も同様に、ジム&ケン・ウィート兄弟とともに「リディック」というダークヒーローを主人公とした世界を作り上げている。本作品はその記念すべき第一作で、主人公についての背景説明は一切せずに、砂漠の惑星に不時着した船と乗員たちに絡む「招かれざる人」の立場に置いて、フライを中心とする乗客たちの物語を少し上から見下ろすような視点を与えている。乗客たちの生存のチャンスが一つ芽生えては一つ消えていく、その設定が巧妙で、このあたりはサスペンス脚本家のトゥーヒー監督ならではの緊張感に溢れている。乗員・乗客もそれぞれにキャラクターが立っており、サスペンス自体の主役は船長代理となるフライが終盤まで緊張感を牽引する好演だ。 本作品は、「3つの太陽に照らされた砂漠の惑星」が、複雑な軌道を持つ衛星やリングの交差で1ヶ月以上に及ぶ「蝕」に入るというSFファンが小躍りする設定に加え、闇の中でしか生きられない凶暴な肉食獣が跋扈する世界、というホラーファンが涙する状況が設られている。デヴィッド・トゥーヒーはこのシチュエーションを淡々と描きながら、あまり感情に追われて物語が滞らないように、シンプルでリズムよいサスペンスアクションに仕上げている。後年の「パーフェクト・ゲッタウェイ(2009)」でもその手腕は十二分に生���されていると思う。 一方でSFとしてのセンス・オブ・ワンダーを示すのは、惑星の面に数十年ぶりの「夜」がやってきて、地下から地上へと無数のクリーチャーが湧いて出てくるシーンだ。すでに漆黒の暗闇(ピッチ・ブラック)に近づきクリーチャーの羽搏く音だけが響く場面で、リディックだけが彼の「眼」に映る獣たちの歓喜の有様を見て呟く「Beautiful…」。まさに花火のような美しいイマジネーションが展開される、異世界SFならではのシーンだ。 そして本作品の最大の魅力は、「招かれざる人」であるリディックの造形と、演じたヴィン・ディーゼルの存在感だろう。ディーゼルは元々脚本や演出などにも明るい俳優で、カンヌ映画祭に出品した短編映画がスピルバーグの目に止まり、誘われて出演した「プライベート・ライアン(1998)」の心優しい二等兵役でブレイクした俳優。本作品ではそんなまだ駆け出しの頃の、研ぎ澄まされた肉体をもつディーゼルが全力で「リディック」というダークヒーローを演じ、このSFピカレスクシリーズの中心となった、記念すべき第一作でもある。ディーゼル自身がこのキャラクターに惚れ込み、他のシリーズでトップスターになってからも、続編「リディック(2004)」・続々編「リディック:ギャラクシー・バトル(2013)」などでは製作も務めたほどだ。彼の魅力はタフな肉体と相反するベビーフェイスにあるのだけれど、「リディック」を演じている時はゴーグルでつぶらな瞳を隠すのが、本当の彼の性に合っているのかも。
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sagasu-news · 3 years
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❝『さがす』という冒険が皆さんにとっての極上の旅になることを願っています❞ 映画『さがす』公開記念舞台挨拶を実施いたしました!
1月22日(土)に、映画『さがす』公開記念舞台挨拶を実施し、主人公・原田智を演じる佐藤二朗さん、智の娘・楓を演じる伊東蒼さん、そして本作のメガホンをとった片山慎三監督が登壇いたしました。 イベントでは、佐藤さんからのサプライズのお手紙も!イベントは大盛り上がりとなりました!
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「指名手配犯を見たんや」と告げ、娘をひとり残して消える父・原田智を演じた佐藤さん。 2022年に“さがして手に入れたいもの”を聞かれると「落ち着きを手に入れたい」と即答。自称“精神年齢8歳の52歳児”と言うが「この映画の公開直前イベントで占ってもらったら精神年齢が15歳にジャンプアップ。飛躍しました。でも15歳なので、16歳の蒼ちゃんよりも年下。これ以上下がったら大変なことになる」と、どうしても落ち着きを手に入れたいと主張。 一方、失踪した父・智を必死にさがす娘・原田楓役の伊東さんは「朝起きる方法を手に入れたい」と現役高校生らしく可愛らしい返答。目覚まし時計を二個かけても起きられないそうで「母からは『最後のチャンスで起きないと何もしないよ!』と毎日脅されています」と切実に語り、笑いを誘っていました。 そして片山監督は「自分がこれから撮る新しい映画の題材になるような事を見つけたい」とアイデアを“さがす”つもりだと話しました。
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本作のコピー“唯一無二の衝撃作”にかけて、佐藤さんは伊東さんの“唯一無二”のその演技力を称賛!「この年齢でこの感性はモンスター!一日目の撮影で“凄いのがいるぞ!”と思わされた」と俳優としてのセンスに脱帽。また約20年前に某ドラマを通して若き片山監督と知り合っていたという佐藤さんは「当時はサルみたいだった男が、監督作『岬の兄妹』を経て『さがす』を繊細に演出していた。その感性は素晴らしく、成長具合こそ唯一無二です」と称賛。 その片山監督は佐藤さんについて「二朗さんは幅広い役柄が出来る人。それをこれから皆さんにお見せできる」と自信を覗かせ、そして伊東さんにも「伊東さんの理解力の早さは唯一無二。こちらの指示を的確に修正して演技できるのは凄い」と実力を絶賛。佐藤さんと片山監督の二人からの手放しの称賛に、伊東さんは照れながら「嬉しいです」と喜んでいました。
 佐藤さんとの撮影の思い出を聞かれた伊東さんは「楽屋でスマホゲームをしていた」と佐藤さんの姿を暴露し、佐藤さんをタジタジにさせるも「進路の話を聞いてくださったり、私がシーンでの感情が残っているときに優しく声をかけてくださったり、と本当のお父さんみたいでした」と感謝していました。
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そんな中、片山監督と伊東さんには内緒で、佐藤さんからサプライズレターが読み上げられました。照れ隠しなのか「老眼で字が…」と笑わせた佐藤さんでしたが「蒼ちゃん。僕は君のことを 「怪物」と称していますが、よく考えたら16歳の女の子に「怪物」なんてごめんなさい。でも、16歳であの芝居の感性と技術はやはり怪物だと思います。小さな小さな怪物のこれからを本当に楽しみにしています。そして「おかえりモネ」で演じた石井あかり役、とっても良かったですよ。これからも頑張って。」とエール。そして本日登壇が叶わなかった清水尋也さん、森田望智さんという若手実力派の俳優陣へも想いを込めてメッセージを読み上げた後、佐藤さんはこれからの映画界を担うであろう片山監督への熱いメッセージが。「間違いないのは、映画「さがす」が沢山の人の胸に響くことと、あなたがこれからの日本映画を背負うことです。20年前のあの若造に僕はこう言いたい。「そこのウロチョロしてる君。君と出会ったことは、20年後に、俺の誇りになるんだぞ」と・・・」と読み上げると、佐藤さんは声を詰まらせて感極まりながらも「片山、ありがとう。「おかえりモネ」を演出する時は、どこかに俺をキャスティングしてくれ。ちなみに、モネになる準備は既にできている。」とサプライズレターを笑いで締めくくっていました。  
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まさかの自爆に佐藤さんは「ごめんなさい!自分で書いて自分で感極まるって…」と大慌てで、片山監督に向かって「お前も少しは泣け!」とツッコミ。その片山監督が「嬉しい」と佐藤さんからの手紙の感想を漏らすと、佐藤さんは「泣いたって言え!」と耳打ちし、すぐさま片山監督は「泣きそうになりました!」と笑顔を見せた。伊東さんも佐藤さんからの思わぬエールに「これからも頑張る力になる言葉ばかり」と感激していました。
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最後に主演の佐藤さんは「今こそ日本映画が冒険をしなければいけないとき。みんなで作り上げた『さがす』という冒険が皆さんにとっての極上の旅になることを願っています!」と力を込めて、SNSや口コミから火がつく大ヒット映画になることを願いました。
  映画『さがす』は全国で絶賛公開中です!
<佐藤二朗さんからのサプライズレター全文>
伊東蒼さん 蒼ちゃん。僕は君のことを 「怪物」と称していますが、よく考えたら16歳の女の子に「怪物」なんてごめんなさい。でも、16歳であの芝居の感性と技術はやはり怪物だと思います。小さな小さな怪物のこれからを本当に楽しみにしています。 そして「おかえりモネ」で演じた石井あかり役、とっても良かったですよ。これからも頑張って。
清水尋也さん 清水くん。今回は連続殺人犯という役どころを水を得た魚のように演じているように僕には感じました。特に、弁当をむさぼりつくように食べるシーンが、印象に残っています。「食べる」シーンは役者の力量とセンスが試されると思うからです。本当に素晴らしい若手の俳優を見つけた気分です。ありがとう。 内田まもる役もすごく良かった。おかえりモネの。オタクっぽく頼りない印象の青年が気象キャスターとしてデビューした時は、おじさん感動して泣いちゃった。
森田望智さん 森田さん。若手にして、もはや女性版ロバート・デ・ニーロの風格。役に寄せる力は同業者として尊敬に値します。深い闇を抱えたムクドリを、あそこまで説得力を持って演じたことも称賛に値します。てきぱきと仕事をこなし、弁が立つ、頼もしい先輩の雰囲気もとても良かった。ごめんなさい、いつの間にか「おかえりモネ」の話になってしまいました。さようなら。
片山慎三さん 片山。あなたと出会ったのは、20年前。あのとき、右も左も分からない制作の使いっぱしりだったハタチそこそこの若者と20年後、こうやって舞台上にいるのですから、やはり人生はやめられないほど面白いね。片山が俺に送ってくれた手紙からこの映画は始まったので、無事に公開を迎えた晴れの日に、今度は俺から君に手紙を書いています。 「おかえりモネ」のことばかり言ってごめんなさい。しかし間違いないのは、映画「さがす」が沢山の人の胸に響くことと、あなたがこれからの日本映画を背負うことです。20年前のあの若造に僕はこう言いたい。「そこのウロチョロしてる君。君と出会ったことは、20年後に、俺の誇りになるんだぞ」。片山、ありがとう。「おかえりモネ」を演出する時は、どこかに俺をキャスティングしてくれ。ちなみに、モネになる準備は既にできている。
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pinoconoco · 6 years
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僕たちの恋愛偏差値
「え?おまえ彼女いんの?嘘だろ?」
いたら悪いか。この男のこういうデリカシーのない所は本当に好きじゃない。仮にもここは会社近くのタイ料理店で、顔とか名前だけ知ってる、みたいな会社の人間だらけの場所だというのに。だいたいの人間はゴシップが好きだ。これは若い女に限らないと最近知った。男でも年齢が高くても、人のことをやたら知りたがる奴や根掘り葉掘り聞き出そうとする奴等はごまんといる。
「なんだよぉ~言えよ~、隠すことねぇじゃん」
「別に隠してたつもりもないけど。聞かれれば答えてたし」
「そーなの?嘘、まさかルキアは知ってたのか?」
「うむ」
「なんだよ!教えてくれよバカ」
「そんなベラベラ話すことではないではないか」
「‥変なとこでおまえってクソマジメだよな‥ま、そんなとこがおまえのいーとこなんだけどさ」
そんなことを何でもないように平然と言いながら、わしゃわしゃと朽木さんの頭を掻き回す。ただの同期と見られていたい筈の黒崎のその言動行動に醒めた目線を送るも本人何も気がつかない。羨ましいくらいに鈍感だ。
「井上は知ってたのか?」
「うん」
なんだよー知らねぇの俺だけじゃねーかぁとどうでもいいことに不貞腐れた声をあげる黒崎を余所に、ちらりと盗み見した井上さんは目線を伏せて微笑んでいた。
■■■
恋愛ドラマはあまり好きじゃなかった。
フランス映画みたく、本当に二人だけの甘いなり辛い話ならまだいいが、この国の恋愛ドラマはとにかくごちゃごちゃと主人公とその周りが問題を起こしておかしな方向に話が進んで、そのくせ都合よく仲直りなり誤解が解けてはいハッピーエンド、という���がどうにも僕の趣味じゃないからだ。それからやたらと同じ売れっ子俳優ばかりが主演を繰り返すのも好きじゃない。
演技が下手だろうとこの役者にこの役は適してなかろうと関係ない。「この俳優のこんな姿みたいでしょ」的な演出は、ファンならともかく素直に物語の世界を楽しみたい僕にはこのうえなくウザい演出にしかならないのだ。
そんな僕がまるでドラマみたいに陳腐な出来事に(多分というか間違いなくモブとして)振り回されることになったのは、この、僕の隣に座る女のせいだった。
「あのな」
「うん、何」
「今時は痩せてる人の方が健康なんだな」
「‥何を根拠に‥」
今日中に承認印を押さなければならない書類と格闘している僕を手伝うでもなく、彼女はのんびり保健組合から送られてきた書類分けをしながらすごいことを知ったみたいな得意気な顔をしている。
「特定保健指導の案内もそうだが、再検査の通知がきてる人もだいたいふくよかな人が多いのだ」
「特定保健指導はそりゃそうでしょ、メタボの人なんだから。再検査の人って、そんな全員じゃないでしょ?そもそも君そんなに社内の人間知らないでしょ」
「この大前田さんという人は知っておるぞ。あと数名もなんとなく知っておるが皆太っているから」
「‥栄養過多、かもしれないね」
「栄養過多?」
「昔と違って、食べるものが豊富で。それからたくさん食べることがすごいとかえらいとか言われたり。その結果が栄養を取りすぎて太ってしまったり病気になる。現代人の贅沢病だよ」
「‥ふぅん」
「これしか食べるものがない、という時代ならともかく、今は好きなものを好きなだけ食べれちゃうからねって、そんなことよりその書類配布は明日でいいんだけど」
「ん~‥」
多分申請書確認の気分じゃないらしい。
彼女は優秀だが、時にこうしてやりたくない仕事から逃げ出す為に別の作業に手を出す。
「贅沢病‥か。いやな病だなぁ」
「君はかかってないから悩まなくていいから。はい、それしまって僕の書類手伝ってよ」
「食べ物だけの話かな」
「は?何?」
「知らず贅沢なことで悩んだりしてて、時々自分がいやになるのだ」
「‥‥」
「例えばな、彼氏がカッコよすぎてモテすぎて気に入らない、困っているとか‥」
「ねぇ君は馬鹿なの?」
「馬鹿とかじゃなくて、これも贅沢かと思ってな」
「いや、君は馬鹿なんだね?うん、贅沢な悩みだね。というかそこまであの男はかっこよくございません」
「そんなことないぞ、モテるんだ、他の部署の女性達もかっこいいよねとか‥井上さんが彼女じゃ勝ち目ないよとか‥‥」
語尾が小さくなる朽木さんの気持ちをわからないわけはない。けれど大変イライラもする。
「あの二人が二人でいるとお似合いだからねぇ。勘違いされても仕方ないよね」
「貴様!知っててそういうこと言うのか?」
「君が言い出したんじゃないか。怒らないでくれる?」
むぅっとわかりやすく嫌な顔をする朽木さんのことは可愛いと思う。面白いと思う。おまけに自分の気持ちをぶつける事もできるから、僕はつい朽木さんにはこういう態度をしてしまうのだと思う。
「ばーか、石田のばーか。貴様の手伝いなんてしてやらぬからな」
「じゃあはっきり言わせてもりうけどこれ僕だけの仕事じゃないからね。君もやらなければならないのわかってる?君が苦手だから僕がいつもやってるけどきっちり半分残してもう帰るよ?」
「ごめんなさい」
朽木さんは態度が大きく(身近な人間、特に僕に)我儘だが素直ではある。状況の飲み込みも早い。本当は僕はこの仕事は嫌いでないので(ありがたいことに僕と朽木さんの嫌いな仕事は必ず違うので助かっている)やるのはかまわないのだが、当たり前にされてはたまらない。
今だって一人で勝手に拗ねて落ち込んで僕にあたっているのだから。確かに僕も意地悪な言い方もしたけれど。
「井上と一護を疑ってはいないんだ。一護と井上は仲良いけれど二人が話してるのは面白くて私も聞いてて楽しいし。あの二人が私を裏切るなんて絶対考えられないし」
「へぇ、そうなんだ」
「でも社内では何だかあの二人がつきあってると思われてるみたいでな‥それは何だか、‥イヤだ」
「‥いいじゃない。君達はばらす気ないんでしょ?」
「それは、一護が、やりにくいからって」
「ヘタレな奴」
「‥‥」
「あれ?怒らないんだ」
「別に。わ、わたしも社内では知られてない方がいいと思っておるから」
「あ、そ」
そこから朽木さんは突然黙りになって、郵便分けを止めて僕の書類を手伝い始めた。
二人で黙々と承認印を押していく。
ちらりと彼女の横顔を覗けば元気のない顔で静かに書類に目を通していた。鼻は高くないが彼女は顔も鼻も唇も全てが小さく、目だけは大きく睫毛が長い、そう、美しい顔立ちをしている。だが彼女には華がない。華がないというか誰も彼もが朽木さんのことは「美人」より「小さい」という印象を強く受ける。おまけに愛想がなく人と話すのが得意ではない(本来はよく喋る。内弁慶なのだ)。
そう、黒崎と噂されてしまう井上さんとは真逆なのだ。
井上さんといえばまず笑顔だ。
愛想がよく誰に対しても何に対しても目元口許を柔らかく緩めて接する。人だけでなくどんな仕事に対しても。顔もスタイルも良くいつも笑顔の井上さんは当たり前だがどこへ行こうと人気者である。
人を、安心させるのだ。
この人といたら、楽しいと思わせるのだ。
そして多分、同姓から見ても「完璧」な容姿の彼女は嫌われることなく憧れられる。
朽木さんも井上さんには憧れも抱いてるからこそ、自分の彼氏である黒崎と噂になっているのは嫌なのだ。
バカだな、皆
というよりも、誰よりも何よりも可哀想なのは井上さんなのに
それだけ憧れられ、皆に愛されていたって、彼女の本当に欲しいものは手に入らないのに。それどころか仲良くしている地味で小さな美しい女に欲しいものをとられてしまって、仲が良いからこそ何処にも誰にも言うことも出来ずに苦しんでいるのに
『ストレスとか無縁でしょう?とかね、悩みがなさそうってあんまりにも言われると笑顔が張り付いて固い顔で笑ってる気がするの』
いつだったか、突然彼女は��う呟いた。
いつだって笑っているばかりの彼女のその呟きと、頼んでいたシャンディガフを一点病のように眺めているその闇を抱えたような瞳に少なからず驚いた。
二人で、二人きりで初めて飲みに行った夜だった。初めての冬のボーナスが出たときだ。研修期間も終わって、彼女は営業僕は総務に行かされて前よりは皆で会わなくなった頃だ。それでも初のボーナスが嬉しくて僕達は皆で飲みに行って、1件目で黒崎朽木がふわりと帰ってしまって、井上さんは『もう少し飲まない?』と僕を誘ってきた。
思えばその頃、もう黒崎と朽木さんは付き合っていたのだろう。確かにあの二人は喧嘩ばかりなのにいちゃついてるようにしか見えなかった。誰に対してもフレンドリーではあるが、黒崎は朽木さんにはいつも無駄にいじった。朽木さんもそれを怒るくせに自分から黒崎の傍に近寄って行った。僕や井上さんも一緒な事がほとんどだったが、きっとあの二人は二人の時間も持っていたのだろう。
「私ね、入社したとき黒崎くんに一目惚れしたんだよね」
「へぇ」
「こんなにかっこいい人と一緒に仕事できるなんてって嬉しくて。だから絶対一緒の営業になりたかったのね」
「で、まんまとなったじゃない」
「うん、でもね、傍にいればいるほど、黒崎くんが何を考えてるのか誰をみているのかわかっちゃうだけだった」
「‥‥」
やぁだそんな突然黙らないでー、と目尻を下げてくしゃりと笑って井上さんは僕の肩をばしんと叩いた。不覚だった。井上さんの言葉は凡そ僕の知る当時の井上さんの言葉じゃなかった。
僕の知る井上さんは、いつもいつでも笑っていて人の噂なんかにも興味がなくて、何を聞いても「そぉなんだー知らなかったぁ」と無知な事を隠すことなく、人に不快感を与えない人だったのだ。悪く言えば少しお馬鹿さんで良く言うなら純粋。つまり子供のような女の子だったのだ。
けれど今彼女の言ったことは、ごく普通の女の子の言葉だった。
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qr-coad · 3 years
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211231
去年の年末年始は帰れなかったけど今年はいけましたね。 オミクロンの気配を感じつつもしれっと。 今年は甥っ子が増えましてふたりのおばちゃんになりました。 めちゃくちゃ可愛い。何にもないピンクだらけの口の中が愛おしい。 程よい距離感で責任もなく可愛がるだけの役目って最高。 いくらでもお金出しちゃう出せちゃう。 長男がイヤイヤ期に入ってずっとぐずってるんだけど、 それもただただ可愛い。 これが毎日となると気が狂うだろうなと思いながら。 妹すごいよ尊敬する。 わたしも父も戦力になれない部分だから、保育士でよかった。 お母さんが生きてたらどう接してるのかね。 生きてた頃はわたしに気を遣ってか 「そこまで孫に興味ない」などと言っていたけれど、 本音はどうだったのかな。 すごく可愛がっただろうな〜逝くの早すぎ〜〜〜〜〜 正直もう何年前の出来事なのか分からなくなってきちゃって。 来年はぼんさんところ行くのかどうかも把握してなかった。 再来年に五回忌になるらしい。さっき確認した。 お父さんも曖昧になってた。 曖昧になった分、少しは前向きになれてるのかと思いきや お母さんが触ったであろうものは何ひとつ捨てられなかった。 2018年の雑誌とか、洗面所の汚れまくったゴム手袋とか。 一生こんな感じだろうけど、この家どうしていこうかな。 自分は自分でもう全然割り切れてると思っていたけれど、 今年初めて夢で泣きながら跳ね起きた。 お母さんが夢に出るのはパラパラあったけど、泣けるような内容じゃなくて 今も普通に生きてるようなものばっかりだったら油断した。 初めて これからまた死ぬ って夢みたな。もう勘弁してほしい。 久々に愛知の友人にパラパラと会えている�� 学生からの付き合いの友人の幸せ報告を聞けたり、離婚していたり、 絶妙な距離を保っている友人がしれっと結婚していたりして面白い。 しれっとした友人は数年間ずっと 「友達に会いづらくなるから結婚したくない」などと宣っていたけど、 相手の人生浪費して別れを切り出す心意気もないならさっさとして という内容をオブラートに包み 細長くゆっくりゆっくり伝えたら話進んでて安心した。 でも結婚も指輪も子供もぜーーーーーーーーーんぶ きっかけを相手の「せい」にしてた友人を見て これが一般的な男性というものなんだなと白目むきながら楽しく喋った。 (ちょっとだけ刺されろと思いながら) 「全てはタイミングだよ」などと分かったような口きいてもいいけれど 今回の件に関しては 君「だけ」のタイミングになってしまっているということを 絶対忘れないでほしいよ。絶対言わないけど それとも照れてそういう言い方しかできないタイプ?腹立つのでやめてくれ などいろいろ思いましたが、 適当なことしか言わなくて全てにおいて程よいので大事にするよ君のことを 告白された。 もうこういう体験は人生においてないだろうから覚え書いておきたい。 8年ほどの付き合いの人に。4年くらい前からと。辛抱強すぎるね。 「子供ができてもできなくても、犬と猫飼って幸せに暮らそう」 なるほど付き合い長いだけあってツボを心得てるな君。 とはいえ本当に友人それ以上でも以下でもなくて、 彼と寝ている自分が想像できなさすぎて笑ってしまった。茶化してすまん。 友人として「その人はやめとこうよ」と言いたくなる人(実際言ってしまった)に 復縁を迫られているから、気持ちの区切りをつけるためにとか いろいろ言っていたけど、その言い方ずるいよね。 わたしが断ったらそんな人と結婚するんか?って良心が痛むじゃん。 自分だけ2021年にぶちまけてスッキリしたかも知れんけど こっちはもやもやを持ち越すじゃないの2022年に。 と思って頭がぐるぐるしかけたけど、すぐしんどくなって考えるのやめた。 つまるところ数少ない友人をひとり失ったよって話。ちゃんちゃん 失った繋がりで ここ数年、話題にあがる漫画をちゃんと読むようにしているのだけど 推しがすぐ死ぬ。本っっっ当によく死ぬ。 煉獄 七海 場地  君たちのことだよ。 「推すこととする!」と宣言した途端に死んでる。 鬼滅に関しては初めての死でつらすぎたので、推し変して今楽しいです。 最後まで生きてるの最高。 みんなこんなつらい思いして漫画読んでるから 自分の心を守るために二次創作するんだね。 俳優パロディとか幼児パロディとかね。理解理解。 映画もだけど簡単に人が死んだり食べられたり 裁かれたりする内容の作品が流行りすぎて嫌だよこんな世の中。 可哀想なキャラクターが好きだけど 死なれるのは嫌なんだ。 そして上記の漫画、キャラクターの生死問わず何でもかんでもコラボするから 心配というかモヤモヤする。君たちそれどころじゃないだろ。 そう思うとFree!って素晴らしい。 誰も死なない。闇落ちはしても死なない。 し、ちゃんと戻ってくる。そしてリレーを泳ぐ。嬉しい楽しい大好き! 怪我しても手術成功してもう一度泳いでくれる。最高最高最高 しかも小学生から大学生、プロの世界まで見せてくれる サービス精神に溢れた優しい世界。母性がぐいぐい育ちますね。 彼らの実家、もしくは寮の近所のおばちゃんになりたい。 本当にありがとうございます京都アニメーション。 グッズは買わないルールにしているので作品観て募金だけします。 彼らを見守る人生も4月で終わるんだ。つらい苦しい怖い。 何で心を支えればいいの… コナン映画も1回1回の情報量が多すぎて楽しみというかつらい。 スクリーンで観る生きている松田…! 一旦4月までは死なないように心と身体を健やかに保ちたい。 書いてるうちに年越しちゃった。 あけおめことよろがんばって生きてるな偉いね自分
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kachoushi · 3 years
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各地句会報
花鳥誌 令和3年12月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年9月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
落し水音のみ聞こゆ闇夜なり 喜代子 新涼や見知らぬ人に会釈され 都 ほろ酔ひし色なき風に身をゆだね 同 紅さして女艶めく秋の夜 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
露の世の明かりを映す黒真珠 緑 聖ルカの塔に露けき鐘鳴る日 順子 JUNASHIDAをお召しに秋を麗らかに 光子 繋がれし手をいつほどく鰯雲 ゆう子 人形の家の中にも良夜かな いづみ 秋めくや海を見るとき横顔に 千種 猫過る秋霖の坂黒々と 慶月 秋潮のしづもる中を渡られよ 悠紀子 刃の触るる刹那はち切れたる西瓜 要 伊勢丹のリュック花野を遠ざかる 千種 一炷の揺らめきの香を黒葡萄 瑠璃
岡田順子選 特選句
草茂る中仏法も神託も 荘吉 目覚めたる百鬼へ夕風の風鈴 光子 蚊柱を抜けて主宰の幻に 三郎 いつときの片陰にあり先師墓所 梓渕 朴家てふ墓の木槿の夕かな 要 八月の某日祖父は屋根の上 伊豫 八月の海へ子浸す父と母 慶月 老人は老人を避け今朝の秋 千種 八月や肩怒らせてシャツ乾く 同 七夕を祀る一人の遊びとす 伊豫 故国より灼けイザベラの墓所の昼 梓渕 青山の一番強い蚊に出会ふ 三郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月9日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
静かなる故山はみだす虫時雨 かづを 星月夜鳴き添ふもののある狭庭 同 赤とんぼ舞ふや軍馬の碑に 同 語り部となりて卒寿の原爆忌 笑 仰向けの蟬にひと声かけもして 同 天明と読めし地蔵に赤とんぼ 天空 赤とんぼつと休みきて飄と去る 同 頰杖を突きて来し方虫を聞く 雪 野仏に続くこの道曼珠沙華 啓子 故山訪ふ夕暮れはまづ赤とんぼ 希
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
芒芒と過ぎゆく夫のなき夜長 悦子 魚捌く鈴虫の音の近くあり 幸子 天空に静止蜻蛉は何を見る 佐代子 畦道を通せんぼして曼珠沙華 和子 声そろへ陸軍墓地のかなかなは 美智子 追悼の筆重き夜や蚯蚓鳴く 都 神域を蜩の声満たしをり 宇太郎 正しさは時々淋し白桔梗 都子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月11日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
三叉路の古りし地蔵や秋の蝶 晶子 いつまでも続く現役木の葉髪 同 振り向けば頰を掠めて秋の蝶 同 銀漢や規則正しき子の寝息 のりこ 一叢に残るぬくみや秋の蝶 岬月 農道は馬の優先蝦夷の秋 同 あつてよしなくてよき名や草の花 同 マンションてふ鉄琴の音や虫時雨 雅春 威し銃日本海へと鳴り響く 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
緑蔭に先客のあり風のあり 久子 月仰ぎ中子先生召されけり さよ子 裸婦像の肌赤銅に日焼けたる 世詩明 秋雨にぼんやり窓をながめをり 三四郎 甕墓の千年杉や盆の月 ただし 台風を呑んで白波岩を噛む 世詩明 サングラス案外臆病かも知れず 上嶋昭子 女には勝てぬ男や女郎花 世詩明 深み行く秋に地の声天の声 英美子 夕映えにますます赫し赤とんぼ みす枝 鈍行をゆれて見送る秋桜 上嶋昭子 鍬入れば抱へて重き八つ頭 三四郎 葛の蔓引けば一山曳く如し みす枝 蜑の焼く秋刀魚見守る猫のゐて 時江 虫時雨明日のいのちの知らざるに 信子 秋の暮回るを止めた観覧車 三四郎 中子師のご恩繙く秋灯下 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
筆止まりおけら鳴く声戻り来る 秋尚 日替りの夜食に力受験生 エイ子 大漁の船団帰港鰯雲 せつこ 雨上がり重たき夜気におけら鳴く 秋尚 螻蛄鳴くや屋号で呼びあふ村の衆 あき子 ジャス風の蘇州夜曲や夜食とる 貴薫 仕入れ荷を解く祖父の背鰯雲 美貴
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月14日 萩花鳥句会
芸北の紅蕎麦畑目に浮かぶ 祐子 厨房に迷ひ込みたるコクワガタ 美恵子 米寿まで一年草の鳳仙花 健雄 秋雨や昔ばなしを二人して 陽子 みどり児の揺籃に添ふ月の秋 ゆかり 古戦場跡曼殊沙華曼殊沙華 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月15日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
中子師の色紙に似合ふ秋海棠 令子 満月に照らされる雲より白く あけみ とんばうの骸を庭に埋め供養 令子 覗き見る母の行李や蚯蚓鳴く 登美子 箸紙に深謝の一句月の客 同 秋薔薇の棘は淑女の指を刺す 同 中子師の思惟を偲べはちちろ鳴く 令子 虫を聴く早朝ヨガの息深し みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月15日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
児を乗せて蜻蛉を載せてペダル踏む 世詩明 精霊蜻蛉見送��人の寄辺なき 同 露の世に女将と生きて今仏 千代子 秋風の優しき人を連れ去ると 昭子 母と子も面会できぬ秋思かな 令子 夕蜻蛉淋しき影を残しけり 啓子 新米や昭和は飢ゑと飽食と 泰俊 流し目の女描きし古団扇 雪 行燈に灯の点りたる簾かな 同
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令和3年9月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
祭待つ皮貼り替へし大太鼓 かづを お入りと呼びゐる萩の寺なりし 同 犬の瞳のきらきら澄んで天高し 清女 柏翠忌終へし三国へ鰯雲 同 百畳の藺草の香り夏座敷 ただし 難破せし船の破片や秋の波 同 一枚の落葉にもある物語 みす枝 中子師と歩いた道に百日紅 千代子 母と娘の影の重なる暮の秋 真喜栄 小倉山銀河と名付く石も秋 雪
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令和3年9月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
森の音秋水の音として有り 幸子 一本の木道に添ふ花野かな 斉 音もなく降る雨に揺れ秋海棠 芙佐子 水澄むや虚子の元へとまたひとり 千種 蛇穴に入る人の背の遠ざかる ゆう子 釣舟草縺れもつれて藪の中 亜栄子 竹伐りて土留めの竹となりにけり 久子 花野にもならず遺跡の埋もれあり 炳子 寺奥の闇しんしんと竹の春 亜栄子 子規の忌や野にも水にも花赤し 千種
栗林圭魚選 特選句
風を呼ぶ高さ競ひて藤袴 秋尚 風ごとにゐずまひ正す蜻蛉かな 眞理子 糸瓜忌や花の名覚え歩き継ぐ ゆう子 水澄むや虚子の元へとまたひとり 千種 蛇穴に入る人の背の遠ざかる ゆう子 森深く法師蟬との別れかな 幸子 虫籠に松毬一つ持ち歩く 久子 葛咲きぬ遺跡の森の木牌に 炳子
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令和3年9月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
小次郎の燕返しの像涼し 雪 つゆけしや石の貌又石の声 同 浮世絵の女流し目古団扇 同 古扇かつて虹屋を謳はれし 同 灯を消せば闇ゆたかなり虫時雨 信子 六道の辻は坂道曼珠沙華 同 秋袷本音ばかりで生きられず 上嶋昭子 石徹白は元越の国稲実る ただし
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九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
大阿蘇の畝鋤上げて大根���く 朝子 月光の掌より零るる夜なりけり 桂 人波に呑まれ遠のく秋の人 久美子 名月や馬鹿も阿呆も照らしゐて 桂 秋夕焼莨くゆらす休み海人 洋子 命ふと消ゆると思ふ野分雲 朝子 行く夏や少年波に乗れぬまま 桂 柱状の窟をんをんと秋怒濤 千代 秋風や人差指に来る孤独 孝子 海光の一島飛魚を干しゐたり 佐和 爽やかにかみさまおはやう園児たち 志津子 波の穂の風に揃はぬ神の旅 佐和 水の秋水琴窟の遠谺 伸子
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令和3年8月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
いいですなあと句の評始む生身魂 秋尚 いつよりか雲高かりし法師蟬 百合子 新涼や机上に白き貝ひとつ 美枝子 南瓜畑草間彌生の絵のやうな ゆう子 せぐくまる墓碑に陽子の盂蘭盆会 幸風 一族の集ふ真中に生身魂 多美女 いくつかの夢はかなひて生身魂 美枝子 直売の幟の灼けて南瓜畑 三無 法師蟬啼き止む一ト日恙なく 多美女 力籠めビタミン色の南瓜斬る ゆう子
(順不同特選句のみ掲載)
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