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「お金のワークショップ〜こども哲学スピンオフ〜」 開催日時: 2025年3月1日(日) 場所: 茅スタジオ ゲスト: 多摩信用金庫 ファシリテータ: 割田美由紀 企画: 茅スタジオ(茶畑ゆか)
キッズフリマのレポートはこちら 射的のレポートはこちら
キッズフリマを来週に控えた日に、お金のワークショップ〜こども哲学スピンオフ〜を開催しました!
お金のWSは多摩信用金庫さんからも2名、やまちゃんとそうまさんにご参加いただき、翌週キッズフリマに参加する家族たちが集まってこれからこども達がたくさん得ようとしている「お金」について考えていきました。
アイスブレイクではお金についての絵本の読み聞かせや、多摩信用金庫さんからのお金クイズで盛り上がり、
そして、お金ってなんだ?の対話に入っていきます。

どんどん手があがり発言しまくるこども達。
合間にはおとなならではの視点や、お金のプロからの意見などをはさみつつ、こども達の思考も深まっていきました。
今回のお金のWSは、普段こども哲学を担当してもらっている"みゆく"にファシリテータをお願いした初めての試みの回でした。
どんな感じになるかな〜と思っていたのですが、たましんのお二人の鋭い視点や大人たちの深掘り視点、そして元気なこどもたちからどんどん湧き上がる疑問や意見で対話がとても盛り上がり、面白いWSになりました。意図していたわけではないのですが、今回こども全員が発話していた気がします。
では、当日の様子のレポートをご覧ください!
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(以下、ファシリテータの発言:Q『』、こども達の発言:A、おとなの発言:大人、と表記します。)
Q:『お金がなかったらどうなるんだろう?』
A:お金がなかったらもののやり取りができない。 A:なんでも買えて自由でいいなぁ! Q:『今言った「なんでも買えて」っていうのは「もらう」っていうこと?』
A:うん。 A:お金がなかったらもののやり取りもできないし、ものを買えない。 A:お金なくてもものかえるじゃん。 A:どうやって? A:クレジットカードで。 A:じゃあ、クレジットカードにいれるお金はどうするんですか? A:万引きする。 A:クレジットカードがあってもキャッシュレスがないとだめだと思うな。

Q:『お金がなかったらものを取ればいいって言ったんだよね。 お金がない世界で、クレジットカードを使えばいいって言ったの面白かったね! お金がなかったら、ものを取ってしまう。そういうことってあるかもし��ないね。他にお金がなかったらどんなことがある?』
A:お金がないと、万引きしたり泥棒にもつながっちゃうし、お金がないと… A:そもそもお金があるから万引きってあって、お金がなかったら万引きってふつうになるじゃん。 A:万引きする前に、聞けばいいじゃん。お金がないから、取ってっていいですか?って聞けばいいじゃん。 A:取っていっていいですか?って聞いて、無理ですって言われたらどうする?
Q:『いま、お金がなくて困りごとが出てきたね。』
大人A:お金がないと、僕が持ってるおもちゃとおにぎり交換してって言ってもらうとかすると思うんだけど、僕今日、朝時間がなくてコンビニに行っておにぎりとお茶を買った時はお金ですぐに交換することができたんだけど、(ぶつぶつ交換だと)これはどう?これはどう?ってやり取りにすごく時間がかかっちゃうんじゃないかなって思う。

A:自分で持ってるものがないと何も交換できない。 A:ものだったら、仕事してもものはもらえないから、一定の「もの」がなかったら終わりじゃん。
Q:『お金がないと「時間がかかる」っていうことを言ってたね。』
A:時間がない時にお金がないと、遅刻して怒られるから、無理って言われたらもらえない。もらえないと、死んじゃうじゃん。だから万引きをするのがOKになると思う。
Q:『盗むことがいいよっていうふうになるってことだね。』
A:いま(話してるの)は、お金のない世界だから、昔みたいに物々交換しな���といけない。
A:ものをその時にいらないからって捨てたら、ぶつぶつ交換するものが無くなっちゃう。
Q:『いま、お金がなくて困りごとを聞いたけど、お金がなくて「いいこと」ってある?』
A:お金がなくても買えるから、なんでも買える。 A:お金がなかったら奪われる心配もなくていい。 A:お金がなかったら、お金もってきてなくても、すぐパンツとかと交換できる。 A:お金がなかったら、その代わりになってる「モノ」が盗まれるかもしれない。
大人A:お金をもっている人ともっていない人の差があまりなくなるかもしれない。
大人A:昔は年貢っていう、お米がお金の代わりになってた時代もある。お金じゃなくて、お米でなんで代わりになっていたのかなっていうことが気になった。

A:お米がお金になっていたのなら、今もお米をお金にすればお金を取られる心配がないと思う。 A:そうしたらお米がとられるんじゃない? A:あーそっか 笑 A:だったらお米を田んぼから勝手にとったらいい。 A:勝手に奪ったら泥棒になる。 A:畑をつくるのがよくて、畑を家でつくればセキュリティがあって奪われなくなる。 A:田んぼっていうのは水を使うから、水をとるのができない場所もある。水道が庭になかったりもするから。 A:洗面台とかキッチンの水をつかって畑にまけばいい。 A:お金がない(という前提だ)から、使うホースが買えないから、田んぼがつくれない。 A:だから、トイレの水つかえばいいじゃん。
Q:『話がずれてきたから、もう一回さっきの質問を言ってもらおうか。』
大人A:昔はお米がお金の代わりになってたよね。お金がなくても生活してた時代があったよね。そうするとお金がなくても実は生活ができてたのかなって思う。その時代と比べて、なんで今はお金の方を使うようになったのかな。それよりもお金の方がいいところがあったから今使うようになったのかな。
A:自分で畑で米を作って、お金をつくったら?
Q:『お金ができたのは便利なところがあるんじゃないかな?って言ってたね。お金の便利なところを言ってみようか。』

A:お金のいいところは、有名��人がお札に載ってるから。 A:いろんな面があって(千円とか、五千円とか、壱万円とか)、いろんな値段があっていい(便利)と思う。 A:お米だと、1円がお米ひと���ぶだとしたら、100円渡すのにもお米100粒渡さなきゃいけないから、難しそう。 A:昔は100円と50円は100円札と50円札だったけど、それだと渡すのに時間がかかっちゃうから、今の方がいいな。
大人1:お米だと、他の野菜よりは痛みにくいから何年ももつけど、やっぱりちょっとずつ味が落ちたりするよね。お金は腐らないから、何十年て持ってても、壱万円札が痛んだりしないからいいな。
A:大人1に質問。今お金に載ってる人は3年くらいでどんどん変わっていっちゃう。
大人1:お札に載ってる人とかだよね。なんで変わるのか正直わからないけど(笑)、何年かおきに新しいお金を作ろうってなった時に、せっかくだから載せる偉い人も変えようってなるんだと思う。それと、古いお札も新しいお札と同じ価値だから、
A:大人1に質問なんだけど、10円とかってずっと放っておくと色が変化しちゃうでしょ。それも腐るっていうことじゃないの?
大人1:10円って置いておくと確かにさびちゃったりするけど、さびた10円も、ぴかぴかの10円も、店員さんちょっと嫌な顔するかもしれないけど、同じ「10円」として使えるから、傷んでても価値が変わらないんだよね。
A:あ、レモン汁でぴかぴかになるか。
大人1:たしかにレモン汁でもピカピカになるね笑
A:大人1に質問。お金の前のお米のときは、もし錆びちゃったり色が汚れちゃったりしたら使えないの?
大人1:たぶん昔の人も、「新米」って言葉があるように、新しいお米の方が物物交換とかの時に欲しいってなるけど、3年前のお米とかだと価値が少し下がっちゃうかもしれないね。
A:大人1に質問だけどさ、直射日光とかあたって色が変わったとしても、価値は変わらないんでしょ?
大人1:うん、同じ10円として使えるね。
Q:『お金だと(劣化したり月日が経っても)「価値が変わらない」っていうことなんだね。』

A:お米(ごはん)でお金ができるなら、渡す時にご飯がつぶれたりしちゃう。
Q:『お米っていうのをごはんだと思っていて、ご飯をお金の代わりに渡したりすると、持っていく時に潰れたりしちゃうんじゃないのってことを言ってるんだね。なるほど。』
A:お金の人(デザイン)が代わっても、新1000円札と旧1000円札で価値は変わらないから、(人が)代わってもいいと思う。
A:お金の価値がなくなってきたら、またお米の価値が上がっていけば、お金がなくなっても無駄にならないと思う。
A:もしその10円が錆びちゃったりして、店員さんにあげて、錆びてまだ使えるって知らない人が、錆びた10円もらったらびっくりするじゃん。捨ててしまったり、募金したり、マンホールとかの穴に入れちゃったりとかポイ捨てしたりすると思う。
Q:『お金にはお米よりも腐らないし、便利なところがあるようだね。じゃあ、みんなはお金の世界と、お米でものを交換する世界と、どっちの方がいいかな?』
Q:『やっぱりお金の世界の方が自分はいいなって思う人!(多くの人が手をあげる)』
Q:『お米の世界の方で生活してみたいなっていう人!あれ、いない?(どうやらゼロ)』
A:その他��
Q:『あ、なるほど。「その他」もいるんだね。じゃあ「その他」ってどんな世界?』
A:500円札とかの世界。
Q:『なるほど、お金の世界だけど、500円札がある頃のちょっと古い時代がいいなってことかな。』
A:うん。

A:お金がいいなって思う理由は、さっき言ったように、お米が1粒1円だったりすると1000円だったらお米1000粒とか(用意する必要があって)、1000粒がなくなっちゃうと生きていけないから、お米買うのもお米を出さないといけないから、1粒で2粒買えるんだったら増えるけど、2粒で1粒しか買えないんだったら減っていっちゃうから、お金の方がいい。お金なら両替とかできるから。お米は間違えて1粒足りなくなっちゃって、それで買えないとかもあるかもしれない。
Q:『なるほど、ありがとう。今なんでお金の世界がいいっていうことを話してくれたね。��ゆくもいま聞きながら想像していたけど、確かに、たとえば大きい道具と交換するとして、お米こんなにいっぱいもらって置く場所がない!ってなって、場所にも困りそうだなって思った。』
A:お米の方がちっちゃいから、やっぱり買わない方がいいってなっても返品とかできないから、お金の世界の方がいい。お金の世界なら無理だったら返品することができるけど、お米の世界は返品ができない。
A:お米だと、ひとつひとつ数えないといけないから大変だけど、お金は何円って書いてあるからわかりやすい。
A:百円札とか五百円札だと、おおきめの100円とかがお札で、1円とかちょっと小さめのとかが硬貨になってるから分けやすい。
大人:お米を食べない人とも商売をしたり、交換できるのかも。日本人はお米を食べるけど、海外の人と何かを交換しようって思ったときに、お米を食べない人もいるから、お米だと交換できないかもしれないから、お金の方が便利かなって思う。
Q:『なるほど。あたらしいことを教えてくれたね。日本人はお米もらってうれしいってなるかもしれないけど、外国の人はお米をもらって「やだな、いらないな。パンでちょうだいよ」ってなるかもしれないね。』
A:お米をあげていったら、自分たちで食べるお米がなくなっていっちゃう。それで、、、タンパク質、、、?がなくなっていっちゃう、、、
大人たち:笑

Q:『わあ、すごい。そこまで考えてくれたんだね。 他に、お金の方がいい理由あるかな?』
A:お米って毎日食べるもので、それが通貨の代わりになったら、食べる分と、財産として持つ置く分で、どんどん自分の財産から取っていかなきゃいけないから、その分自分のもってる財産がどんどん減っていく。
大人:それでいうと食べ物を食べるために、買い物をしないとご飯食べれないから、同じことかも?
A:お米が通貨の世界になると、お米を使ってものを買う分と、お米を食べる分の2つあって、その分、お金の減りが(早くなる)。
A:もしお米をあげる袋がなかったら、お米が他の人たちにお金として渡せないから、お米をいれる袋ってどうしてたんだろう?
大人:お金とお米だったら、お米の方が食べれる分いいかもしれない。お金はただの紙だったりするから。でもお金の方がいろんなものに交換できるからいいなって思う。
大人:お米つくれる人はお米で交換できて、健康で元気だったらいいけど、お米を作れない人はどうしたらいいのかなって思う。
A:つくる材料をもってたら、つくったらいい。
A:お米をお金にするっていうことは、お米は食べれるけどお金は食べれないし、しょっぱいものを間違えて作っちゃったら水とか飲まなきゃいけないし、ご飯がないとしょっぱいもの食べれないから、納豆とかふりかけとか食べれない。
大人:自分が欲しいなって思うものと、それはいくらだよって交換できる。物物交換だとお互いに欲しいなって思うものしか交換できないので、お金は一応、ある程度なんでも交換できるっていうところが一番いいところかなって思いました。
Q:『みんなここまで、お金の便利さとかいろんなことを考えたね。最後に、もし、今、目の前にお金がいくらでもあったら一番何がしたいですか?』
大人:世界中を旅します!で、飽きるまでいろんな国に行って、もしかしたらずっとそうしながら暮らすかもしれない。
子:もしお金がいくらでもあったら、地球の行ったことない場所ぜんぶいく!
子:好きなものを買ったり、好きなところに行ったりする。
大人:もう一回学校に通いたい。

子:いろんなところ行って、いろんなゲームをしたい。
大人:世界いろんなところに行って、各国のお金もちの人たちと仲良くなっていろいろ教えてもらいたい。
大人:宇宙から地球を見たい。
子:プログラミングをやってみたい。
子:世界の細かく、すべての州とかこまかく回ってみたい。
大人:なんだかすごく夢がないけど、いまご飯たべたりこども育てたりするためにお金を稼ぐ時間が結構あるので、それをやめたい!自分のためだけの時間がほしい。
大人:お金がいらない村とか街とかを作ってみたい。お金はもういっぱいあるから、お金がない中だとどういう風に人が暮らすんだろうっていうことを考える村とか街を作ってみたい。
大人:大きい家を買って、長く幸せに住みたいです。
子:地球を買いたい!全部自分のものにしたい。
子:お金がありすぎると、お財布に入り切らなくなっちゃう。早くいっぱい使わないとお金が増えていくから大変。
子:家をお金屋敷にする!
Q:『おもしろかったね。今日はたくさんお金についてお話ししてくれました。こども達も頭の中でたくさん考えたと思います。今度おうちでお話するときに、100万円あったら何したいとか話すと面白いかもしれないので、ぜひやってみてくださいね。』
最後にたましんさんが、たましんクイズを出してくれました!
クイズ: 「1億円の重さは何キロでしょう!??」 ①5kg ②10kg ③20kg
(*答えは一番下にあります!)
そして本物と全く同じサイズ・重さでできたダミー札の1億円を持ってきてくれました!「1億円」ってどんな感じなんだろう?

軽い、余裕!といいながら持ってみせる子どもや 思ったより意外と軽い、こんなもんなんだね??という意見や いやいやずっしり!けっこう重いじゃん! なんかスーツケースに入れたら余裕で走ってもっていけそう、、、、 など、大人もこどもも全員持って、おおいに盛り上がっていました。
当日ファシリテータしてくれた、みゆくからの感想も届いています。
〜みゆくより、お金のワークショップを終えて〜
日本ではお金の教育というものがほとんど無く育った子育て世代の私達。現在もお金の教育の機会は少ないのではないでしょうか? 生活から切り離せない大事な【お金】の事を、子ども達に興味を持ってもらい、「自ら考えるきっかけ」になるワークショップを目指しました。そしてワークショップと続けて子どもによるフリーマーケット、キッズフリマを体験する事で、【お金】を考えながら実体感して欲しい!!と茅スタジオの茶畑さんと企画を練りました。
今回はお金のスペシャリストである多摩信用組合からお2人参加していただき、保護者の方もいらっしゃる、大人も子どもも一緒に哲学対話するスペシャル編です。
ふだんは「おとな哲学」と「こども哲学」は分けて開催しているので、大人もこどもも入りまじりどんな対話が繰り広げられるんだろうと、ファシリテーターの私もとてもワクワクしました。
私達は大人だから、お金を稼いでお金を使ったり運用したり、貯めたり、常に生活の基盤になっているものとしてお金がありますが、 まだお年玉をもらったりお小遣いをもらったりで、存在としてはよくわからないままお金を使いはじめた位の小さな人達。
お金って何??お金って何であるんだろう?どこから来るんだろう?お金って必要なの?お金が無かったら?10円100円1000円…て、どれくらいの価値?
子ども達の対話からこんな疑問やそれぞれの考えがたくさん生まれた場になりました。
翌週のキッズフリマでは、子ども達がそれぞれのお店で自分の商品を販売して、他のお店でお金を使ったり。茅スタジオの射的コーナーを担当していたのは少し大きい小学校高学年のお兄さんお姉さん。
当日のエピソードを読んで、たった一日だけれど、ひとりひとりのドラマがあって、大きな経験からキラキラした芽が生まれたんだなあと実感しました。
<お金のワークショップ>で対話をし、<キッズフリマとナーフ射的>で、お金を得たり、稼いだお金を使う経験をした子ども達。
お父さんやお母さんと相談や準備をしながら、家族みんなでたくさんたくさん【お金】に触れる事が出来た、そんな素晴らしい企画になりました。
是非もっともっとたくさんの小さな人達にもこの経験をしてもらいたいです!
ー
クイズの答え:②10kg でした!
ー


【お金のワークショップ〜こども哲学スピンオフ〜】は、その翌週にひかえた【キッズフリマ】との連動企画です。
【キッズフリマ】は茅スタジオが年1〜2回企画している、こどもたちによるこどもたちのためのフリマ企画です。「おとなからもらう」だけじゃなく、「じぶんで自分のお金をかせぐ」をしてみたらどうだろう?全部がおとな主体じゃなくてもいいんじゃない?というところからスタートしました。
小学校高学年チームは【ナーフ射的】の予算立て、仕入れ、当日の運営まですべて自分たちでやってみる挑戦をして、見事大成功!ちいさなこども達の憧れの的となっていました。

沢山のお金を稼ぐ!を実現できる(かもしれない)キッズフリマや射的。一方でお金の力ってとても強力です。「かせぐ」や「つかう」だけじゃなく、もう一歩、「おかね」や「けいざい」のことを考えるきっかけづくりとして【お金のワークショップ】で「お金ってなんだ?」について考える日をつくっています。
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昨日は沢山人が来てくれて、どんどんみんなつくっていっていました。 見学に来てくれた方はずっと「私は服は作れないのよ」って言っていたけど、ポーチとかカバンとかをものすごく綺麗に作っていて、服なんてちょちょいのちょいで作れそうでした。やったらすぐにできちゃう気がするな。
はるか部員はパンツスーツの玉縁ポケットに大挑戦し、そして裏地つきファスナー付けすらも攻略しようとしていた。すごい。どんどんレベルアップしている!
5歳児は無事、プリンの上にカラメルがたれてる感じのウエストベルトを縫いつけました。ミシンの使い方が断然うまくなっている!糸通しも5mmくらい成功!(通したあと抜けた)こどものこういうスピードって早くて、もう見てないでもできちゃいそうだな〜と半分思いながら見ていました。
紋ちゃんは端切れメイドのオリジナルテキスタイルで立体裁断のワンピースを作っています。スカート部分をプリーツにできることを発見し、無事縫い付けてました。完成近し。
まいまいはめっちゃ綺麗な刺子を沢山持ってきつつ、夫氏のズボンの裾上げをし、無事完成。次回の裾上げは15分を目指せるよ!
みかさんはシャツが完成間近になり、次の作品にうつっていた!みかさんも35cm巾の着物地を使って広幅の生地の作成から始めていた。生地がたりなければ作っちゃえってなっている部員たちがすごすぎる。
あやこさんはダーニングをしたり編みものしていたり。あやこさんのMA-1ジャケットの作品がすてきにハンドメイドに出た!!!っていうことで部員一同盛り上がっていました。
私はパンツの型を起こし、おしりの伸びているところをパターン修正し、縫い代付き型紙を作り、切りました。あとは裁断して縫うだけだ!
と、沢山の人が来てくれる中で集中して楽しい一日でした。 いろいろつくっていけるって思うと自由度が増すこの感じはなんだか生きるのが少し楽になって良いです。次回のソーイング部は既に満席とのこと!びっくりです。また募集できるタイミングあると思うので、みなさんのご参加お待ちしてます!










<2/18ソーイング部レポート>
あやこ部員の作品が登場したすてきにハンドメイド放送後最初の部活! みんなで番組のはなしをしてひと盛り上がりしたソーイング部は本日はそれぞれのつくりたいものの黙々作業の日でした。ゆかせんせいはお気に入りパンツ量産への道のため型紙制作、部長はおもむくままに布をつぎ合わせてワンピースを、あやこ部員はか穴あきソックスのダーニング、はるか部員ははじめての玉縁ポケットチャレンジ、みか部員はシャツもいよいよ完成へスパート、、、なんかみんな初心者だったのに、それぞれつくりたいものやすきなものがだんだん定まって気がする。みんなの進歩がすごいな〜!
そしてきょうは新入部員がふたりもきた。まずはまいまい部員! まいまい部員はズボンの裾上げにチャレンジ。まだまだ裾上げしたいズボンいっぱいあるらしいのでぜひがんばっていただきたい。 そして刺繍もするんだといってもってきてくれたのが、、、すごい完成度!すごー!!こういうの部長できない。すごいなあ。小物や服にいれたらすごくよくなりそう。こっちも乞うご期待です。
そしてもうひとりはひろこ部員! 普段は小物類の制作が多いとのことで、この日は作品をもってきてくれました。めっちゃ丁寧につくられていてきれいな作品ばっかでした!すごーい! 普段は服はつくらないといっていたけど、���やいやぜったいどう考えてもできるっしょ! ソーイング部でぜひあたらしいこといっぱいしてほしいです。まってるよ!
みんながこの日は黙々と作業して、さいごに保育園おわった5歳児部員がパパにつれられて合流です。きょう画期的だったのは、三度めの挑戦にして針に糸が通せるようになったこと!やったねー!! ミシンもだいぶうまくなってきてます。細かい作業がすこしずつできるようになってきたね。パパははじめてソーイングしてるところをみてもらったけど、おもってたよりずっと上手にできていてびっくりしたはず。 パパも部員になってなんかつくってもいいんだぞ! みんなでわいわいつくるソーイング部は楽しいなと改めて思いました。
次回は3/24!既存部員で定員いっぱいのため、新入部員募集はありませんが、もし空きがでたらお知らせします。
ついに5歳から77歳までそろったソーイング部、これからもガンガンつくっていこう!
やる気に燃える部長でした。 ではまた次回!
#ソーイング部 #茅スタジオ #大人の部活動 #ひばりヶ丘 #田無 #東久留米 #お裁縫 #西東京
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これ以上服をつくることはやめよう、と地元・宮城県にUターンしmege(めげ)というお店を営む内田麻衣(うちだ・まい)さん。
megeではすでにあるものを活かすことをしようと貸衣装を中心に営業することを決めます。「かわいい服には旅をさせよ」のコンセプトに共感した方から預かった衣装のみを扱い、レンタル代は持ち主と折半するというユニークな貸衣装屋さんです。
そんな彼女が立ち上げ当初から熱意をもって取り組んでいる「セーターを、はくセーターに」ワークショップを12月15日(日)に茅スタジオでやらせていただくことになりました。
今回は宮城・松島からはるばる、知恵のつまったリメイクを伝えに来てくれるmegeさんとの対談をお送りします。服が好き故にあたらしい服をつくることに疑問を覚えるというmegeさんの取り組みの一端に触れていただけれたら嬉しいです。
(以下、麻:内田麻衣さん/mege、茶:茶畑ゆか/茅スタジオ)
ーー
茶: megeさんはアパレル会社に勤められてたこともあるんですよね。
麻: アパレル会社のお店の方で販売員を3年間やって、岡山のもの作り部門の縫製業の方に2年いました。
茶: あの、めちゃくちゃ凝ってるブランドさんですよね。手作業が多いというか、いろんな技法を使われていて。フォークロアというか、民衣っていうのかな?
麻: 今はもしかしたらちょっとデザインとか方向性変わってるかもしれないんですけど、当時は民族調も強かったりしました。
茶: そうでしたね。各国の、日本もだし、いろんな国の民族的な技法をたくさん取り入れながら、刺繍もいっぱいしながら。縫製工場って生地に機械刺繍が入ってる感じだったんですか?手作業がめちゃくちゃ多い服たちをどうやって量産で仕上げているんだろうなって思っていました。
麻: そうですね、もう生地の段階で仕込んでいるものもありました。
茶: それは機械刺繍ってことですか。
麻: そうですね。あと手刺繍とかになってくると生地の加工をボロにしたりとか、加工する部門があって、そこで主にやっていた感じです
茶: それは、そのアパレル会社さんの専門工場ですか?
麻: 会社内にそういう部署がありまして、自社工場もありました。染め加工とかと、刺繍とかそういうのをする部門ができてきてた頃なんですよね。私が居たのは本当にミシンがダーッて並んでるようなとか場所で。もう上の階にデザインチームがいて下に縫製工場があって、その下にまたさらに裁断とか、細かい加工をする人とかっていう感じで
茶: へえ。じゃ外注じゃなくて自社の工場なんですね、きっと。
麻: ほぼほぼそうですね。できないことは外注もあったんですけど、自分たちでやってることが多かったですかね。
茶: お店の中にもアトリエみたいなとこがありますもんね。
麻: あーそうですね。当時は上の階で生地も売ってたりして。
茶: すごい面白いブランドさんだなと思ってました。いくつも持ってます。
麻: 私が言うのもおかしいかもしれないけど、ありがとうございます。(笑)
茶: そのあと宮城に帰られたんですよね。
麻: そうです。3年東京で縫製をやって、2年岡山で縫製やったあとですね。半年ぐらいかけな��ら、岡山から車で旅をしつつ、宮城に帰りました。
茶: え!そうなんですか、各地の繊維産地とかを見てこられたんですか?
麻:そうですね、当時、麻(あさ)っていう繊維と、あと藍染がすごく好きで、それにまつわる場所は全部巡っていこうって思って。
茶: おおー!
麻: 当時は震災後で、日本全国に散った友人たちがいたので、その人たちを訪ね歩くっていう目的もあり。
茶: 良いですね。麻は大麻(たいま)とかもですか。
麻: そう、主に大麻を調べて。じつは専門学校の卒業研究でも大麻を調べていて、卒業後に福島の昭和村っていうところに、苧麻(からむし・ちょま)を育てて、糸づくりからする織り手を養成しているようなところに行こうかとかも思ってたくらいだったんですけど。
茶: それはなんでやめたんですか?
麻: その昭和村には学生時代から何年も通っていて、現地に友達もできる中で、織り手を「織姫(おりひめ)」っていうんですけど、織姫になられた人から「これでは食べていけないよ」っていうのをリアルに聞いていたのと、自分が織姫になったとて、その後、私はやっていけるのかとか考えたときにちょっと違うかなっていうのを感じて。その後はアパレル会社で働きはじめて、昭和村にお休みの日使って通ったりっていう感じで。
茶: 昭和村では何を作ってらっしゃるんですか、大麻関係?
麻: 麻の中の苧麻(からむし・ちょま)っていう品種をずっと育てられていて、栽培から糸を紡いで織りまでできる人を育てていこうっていうので。年間4名ずつぐらい受け入れてるのかな?
茶: へえーなるほど。面白いな。なんで大麻が好きなんですか。
麻: なんか調べれば調べるほど、この植物が世界に広まったらすごくいいことしかもたらされないんじゃないかって思って。なんで禁じられているのかとか調べて、おかしいぞっていうふうに思って。
茶: うんうん。GHQ的なやつですよね(笑)。大麻すごい面白いなと思います。
でもなんか機械織にすごく適してないって聞きました。紡ぎにしても織りにしてもすごい機械に適してなくって、それもあって機械化の波に乗れなかったのも、多分GHQ以外にも要素としてあるのかなっておっしゃってる方がいて。
手紡ぎとか手の作業にすごく適してる繊維なんだろうなっていう。だからすごい細々とした生産の仕方が、「自分たちで作る」っていう分にはすごく合ってるんだろうなって思いながら大麻のことは見てます。
麻: ああ、そうですね。いまでも国に納める…
茶: そうですよね、神事とかで納めている大麻がありますよね、伊勢神宮とかに。
麻: 徳島の特定の家系だけで今も作り続けられているみたいですけどね。
茶: 神事用にですか。そうなんだ。へえ面白い。
麻: 謎ですよね(笑)
茶: 謎ですね、本当に。大麻って、なんか掘れば掘るほど出てくる感じが。
麻: そうなんです。
茶: じゃあ、一番好きな繊維は大麻なんですか。
麻: そうですね。
茶: 生地は持ってたりしますか。
麻: 大麻100%のものは…そうですね、生地でも好んで買ったり、そこから自分で作ったりとかしています。
茶: へえ!どこで買うんですか。
麻: 箪笥主様*の1人で大麻に関わられてる方がいて、ヘンプ系のブランドを持たれていて。布地の生産は中国なんですけど。
*「かわいい服には旅をさせよ」のコンセプトに共鳴した方が箪笥主となり、貸衣装の貸主となる取り組み。
茶: 生産が中国なんですか?
麻: そうですね。
茶: なるほど。いいですよね、私もちょこちょこ買って作っては、なんか、生地がねっとりしてんなと(笑)
麻: ああ、その感じがいいですよね。
茶: なんかねっとりしてますよね。結構針が、なんていうか抵抗が強いっていうか、強い繊維だなっていう感じを私は受けます。ただ、私の使っている生地は日本の古来の生産方法じゃなくて、それも中国産のものなので繊維が細かく切られた状態で機械紡績をされているみたいで、昔の手紡ぎで織られた大麻布と性質が同じかかどうかは分からないですけど。繊維の性質としてねっとり系なんだな、と。笑
megeさんはその旅を経て「これ以上服を作ることはやめよう」って思われたんですか。

松島にあるお店「mege」
麻: いや、縫製業やってる時点からそれは思い始めてましたかね。
茶: どうしてそう思ったんだろう。
麻: いいものを作ってる自負みたいなものはあったんですけど、もともとセールをしない会社だったんですけど、どんどん会社が大きくなるにつれてセール前提で作るようになってきたのも悲しくて。生地も大量に注文したり取り寄せたりするんですが、その生地の回収業者さんが毎月来て捨てられていくのを目の当たりにしてたので、個人的に縫製する人たちで分けたりもしてたんですけど、それでも全然追いつかないぐらいの量が出ていたんで。
茶: いや、膨大でしょうね。
麻: そうですね、それも悲しいなって。まあ作る人に向いてないんだろうなって、私が(笑)。つくること自体は好きなんですけども、生み出し続けるっていうのは多分向いてないのかなって。誰に届くかわからないものをたくさん作り続けるっていうのはちょっと違うのかな、と。
茶: ああ。わかります。
麻: 個人でこれ作ってほしいとかで作るのは、たまにしてるんですけど。
茶: それはつらくないんですね。
麻: そうですね。なんかまだ意味を見いだせるというか、顔も見えますしね。
茶: そうなんだ、なるほど。
麻: どちらかというと「あるものを生かす」っていう方が喜びを感じるかなって。
茶: アパレル会社を辞められたときは貸衣装っていうのは頭にあったんですか。
麻: それもちょっと私の記憶があっちにこっちに行ってて記憶が定かじゃないんですけど、当時出会ってた方曰く、「貸衣装」っていうワードはそのときから言ってたとのことでした。
茶: あ、そうなんですね。すごい。
麻: もしかしたらぽわんとは思ってたのかも知れない…
茶: 貸衣装っていうのは、普通のイメージだと「あるものを生かす」方向の貸衣装さんってすごく少ないので、効率重視で新しいものをつくって貸して廃棄するやり方が普通かなって思うんですけど、貸衣装=「あるものを生かす」っていう方向性に気づいたこと、そこに着目したのがすごいなって思います。
麻: いや全然すごくなくて、20代って結婚式呼ばれることが増える年代じゃないですか。だけどお金がなさすぎて、着たいものを着れないし、もうご祝儀包むだけでいっぱいいっぱい、みたいな。借り物競争じゃないですけど、知り合い当たって結婚式に着ていく衣装を借りまくってたんですね。
茶: そうなんだ、へー!すごくいいですね。笑
麻: なんかほんと、それぞれが持ってて、眠ってるものを生かし合えたらすごくいいのになみたいなことを思ってて。
茶: はー、私は全然借りるって発想がなかったですね。そうなんだ、面白いですね。
麻: 買えないのでそうせざるを得なかったっていうだけです。なんならその結婚されるご新婦から借りたりして(笑)
茶: そうなんだ!
麻: 着ていけるものが無いんだけどっていう相談したら、私のこれ貸してあげるからって。
茶: そういう経験があったから、貸し合えたりするのがいいなっていうのがイメージとしてあったんですかね。
麻: そうですね。でも、お洋服持ちの方っていっぱいいらっしゃいますけど、あの人の服、1回だけちょっと袖通してみたいな、とか、一度だけ着てみたい服ってありませんか。
茶: ありますね! megeさんがやられてることって今あるものを最大限に生かすことをなんだなっていうのがいろんな企画を拝見してても、ベースにすごくそれが強くあるんだなって思います。
一方で、新しい服を作るのは向いてないなって感じられたっておっしゃっていたんですけど、新しいものを作ること自体はどう思われますか。
麻: 作ることをやめてしまうと、技術的なものとかも途絶えてしまうので、新しいものをつくるのはやっぱり大事なことだと思うんですけど、生み出し方ですね。一生懸命作ってる方は応援したいなって思うし。
茶: うん。なるほど。私もたまに茅スタジオで「あたらしくない展」とか「スーパーリユース展」*っていうのをやってたりしてて。それはもう、あたらしくないものから作られたものだけで構成されている展示で。megeさんがおっしゃられているのと似���ような感覚を私もアパレルで感じていたんです。私は商社やOEM会社にいたので、やっぱり大量生産で大量廃棄がものすごくされる中で、どうしてこんなにっていう思いがすごく強くなっていって。
*「あたらしくない展」2022年5月 「スーパーリユース展」2023年3月 「あたらしくないものへのエセー展」2023年5月
麻: もういらないって思いますよね(笑)
茶: 莫大な、そんな量が人類にとって必要なのかなって思うぐらいの量をぼんぼん作ってぼんぼん捨てるみたいなのを見てきて。megeさんがおられたK社さんは良心的な感覚を持ってますけど、私のいたところでは単にお金に向かうっていう感覚を私はすごく受けて。あーなんかすごくむなしいなって。
麻: 辛いですよね。
茶: すごい辛いですね。なんかやっぱ心が削られてく感じを受けるし、全く地球によくないなっていうのもすごく明確にあるし。服にも良くなくて。誰にいいんだろうって思うと、お金にとってはいいんだろうな、という感じ。経済にとってはいいんだろうなって思うし、でもそれは幻想だろうなと思うし。なんかもう作らなくていいよって思います。古布回収で捨てられたところの倉庫に行くと、大量に、毎日こんだけの倉庫が満杯になるよって。毎日こんな来るし、年末とかこれの◯倍ぐらいになるみたいな。
そういうのを見ると、えー!?って思う。OEMの頃の同僚はファストファッションで安い服買ってワンシーズンで捨てますよーとか言うし、なんで!?って。なんでワンシーズンで服を捨てる必要があるのだろう。服に至るための、植物を育てて、収穫して、よりわけて、紡いで、染めて、織って、洗って、縫ってとか、その工程全部がワンシーズンで捨てられるべきものじゃないと感じてて。
なのにそれが今のファッション界の価格の安さだったり縫製方法だと、ありえる感覚の話になっちゃってるんだなーって思うとなんだかすごく辛いので、なんか、あたらしくない、もうあたらしくないものだけでやろうかなと思って「あたらしくない展」とかをやって。
それは古布回収で排出された古着をもとに作った服たちとか、そこに共鳴するものを作ってらっしゃる方をお呼びしたり、染め替えしたりとか、あたらしくないものだけでいいんじゃないかっていう展示を私もやっているので、なんだかmegeさんのおっしゃられていることには共鳴する部分があります。でも同時に「自分で作る」っていうのはなんかいいなっていう感覚も徐々に持つようになってきてて。
麻: そうですね。
茶: ソーイング部もやってるんですけど、全然服作ったことない人たちが、その場で好きな服を作ってくんですけど。だんだん目がキラキラし出して、ものすごいハマる方はハマっていって。まったく作ったことなかった方なのに、半年以内で10着以上作ってたりする方もいて、ほんとすごいなと思って。
私は全然そんな作れないんですけど(笑)。 もう闇にまみれちゃったので。なんかもう呪いみたいな(笑)。アパレルの呪いみたいなのがいっぱいあって、すごい嫌になっちゃって、全然作れない状態だったんですけど、ソーイング部のみんなの100%楽しい!に向かう、趣味としての「��くる」を見てると、すっごくいいなと思って。見ててポジティブな感じに癒されています。
そして、あたらしいものを作ると言っても残布が集まってくるので、部員はその布を使って作ったりしてることが多くて。ソーイング部やってるよっていうことが伝わっていくと、これ使えなかったから、って布をくださる方がいっぱいいらっしゃって、それを使わせてもらっていろんなものを作ってくという流れになってたりします。だからあんまりみんなあたらしい布を買ってはいなくて、あたらしくない布であたらしい服を作っています。
麻: いい流れですね(笑)
茶: 必要な生地があるときは買うんですけど。なんかあるものでなんとかなっちゃうことも多くて、いろんなものが生み出されてて、はーすごいなと思って。なんかそれを見てると「自分で作る」っていうのもすごく大事なことなんだなって感じていて。
「つくる」っていうのが生活からなくなりすぎちゃってるのかなって感じるので、ゼロイチというか、生み出すことが、現代は単に「買って消費する」だけになっちゃってる部分が非常に大きいから、そうすると自分の頭で考えなくなっちゃうだろうなって思うし。「つくる」っていうのをやるとすごい考えるんじゃないですか、作るために。めちゃくちゃ考えなきゃいけないので、「考える」にすごい繋がりやすいんだなって思うと、「自分で作る」はすごくいいのかもなって見ながら思ってます。
だから両方やってる感じなんですけど、「あたらくないものだけで十分じゃん」っていう思いもあるし、でも、「自分で作る」を個々人がやるのはすごくいいなって思ってます。
麻: 私も同じ気持ちで。石徹白洋品店(いとしろようひんてん)さんをフューチャーしたときは、最初は普通に販売会って形でやったんですけど、なんだかそれもちょっと違う、違和感あって、ただ売るだけじゃなくて、なんだろう、石徹白さんせっかく作り方を公開されてるので、ちょっとそこにフューチャーして、作る人口を増やすとこにいけないかなっていう形で、そっちの「作り方の販売会」をしました。
茶: すごい良いですね。ソーイング部でも石徹白洋品店さんのはめちゃくちゃ作ってて。megeさんで買わせていただいた「越前シャツの作り方」で作った方が 多分4~5人いて、たつけもその人たちは全員たつけを作ってから越前シャツに行ってるので、なんかすごい作ってます。笑
でも石徹白洋品店さんの作り方は独特なので、あれをやるともう技術力がいきなり上がって、もう大体何でも作れるみたいな、普通のパターンで作るやつなんか全然簡単だねみたいな感じになってくるので、なんか1個ハードルとしてたつけや越前シャツが成り立ってます。笑
麻: 石徹白さんのものを作って普通の洋装パターンとかでも作ると、その端切れの出方とかも比較的に見えてくるので、そこに考える部分が出そうですよね。なんかどっちもやるって大事だな。
茶: うん、あの無駄の出なさはすごいですよね。
麻: すごいですよね。
茶: すごい、ほんとすごいなって思います。ああいうのが各地にそれぞれが考えた感じであったんだろうなって。
麻: うんうん。
茶: なるほど。お話を伺っていると、難しいチャレンジをされてるんだなと感じます。でも、前回の石徹白さんの展示、すごく良いなと私は感じてます。
麻: あ、本当ですか。
茶: やっぱり、彼らの活動の中心がそっちじゃないかなって思うので。
麻: そうですね。
茶: だから作り手を増やすの大事だと思う。そして、その作り方の方にフォーカスする人って、できる人が限られると思うので。普通のセレクトショップさんとかだとそういう展示の仕方ができないんじゃないかな。なんかmegeさんだからこそできる、できるというかやってしまうというか(笑) すごいことだなと思いますそれは。
麻: ありがたいことに、あれをやったあとに、そのとき展示には来れなかった他県の方が、思い切って石徹白さんに行って、旅行してきましたって方がいたり。これ���で2人くらい聞いたことあります。
茶: えー!すごいですね。
麻: 見えないところでそうやって石徹白さんに繋がってるんであればいいかなって思います。
茶: すごいふところの大きな話ですけど、そうですね。
そして、今度やっていただくワークショップのニットセーターを作り変えたものは「ももひき」って言っていいんでしょうか?「はくセーター」って言った方がいいのかな?

1枚のセーターがももひきや靴下に生まれ変わります。
麻: そうですね、ズボンの方は「ももひき」って考えた方が呼んでいたのでそのまま引き継いで「ももひき」って呼んでいて。「ももひき」と、あと「くつした」と、二つを総称して「はくセーター」って私は呼ばせもらっています。
茶: なるほど。茅スタジオでは、今回は「ももひき」にフォーカスを当てさせてもらいたいなと思ってるんですけど、ちなみに「くつした」だとどのぐらい必要なんですか?
麻: 人にもよるんですけど、1着から2足とれる場合もあります。
茶: 靴下でもセーター1枚必要なんですね。
麻: そうですね、前後ろ前後ろと、底と、で。
茶: ということは、無駄にならないのはももひきの方ってことですかね。
麻: あ、無駄にならないのはももひきの方ですね。
茶: なるほどね。靴下の方は割とこう、余り分が出ますよねきっと。
麻: そうですねカーブも多いので、本当にもうこれ着ないかなっていう最終到着地みたいな。

セーターをももひきにすることに見事成功した方々。いろんな柄や色がかわいい!
茶: セーターを、はくセーター(ももひき)にする ワークショップがいいなって思ったのは、どういうきっかけだったんですか?
麻: それは私の販売員時代にさかのぼるんですけど、お客様がご自身で作られてきた「はくセーター」を履いてこられていて、それがめちゃくちゃ...かわいくて。
お声がけをして、お手紙を書いたりしながら彼女の活動を追っていました。その後、私がお店を立ち上げ「あるものを活かす」という活動をやり始めたとき、すごく通じる部分を感じたので megeでも教えさせてくださいってお声がけして。
「はくセーター」を元々考案された方は高知に住んでいらっしゃるyumahareさんっていう方なんですけど、彼女をお呼びして、東北を巡りながら一緒にワークショップをやったりしました。
茶: 東北を巡ったんですか!
麻: そう、それと私も彼女の住んでいるところを感じたかったので、最終目的地を高知にして。そのとき、それが自分が「はくセーター」を教える最後だ、とおっしゃられていて。 あとは私に引き継ぐと。

「教えまくっていた」という、日本各地で行われたワークショップ
その後は私が教えまくって、私の周りではほぼ全員知っている、みたいな状況になってしまって笑 「はくセーター」で生きてたんじゃないかっていう位、教えまくっていました。本当に、もう、これ着ないなっていうセーター���最終到着地だなと思っています。着古したセーターだったり、おじいちゃんが着てた古いセーターだったり、デザインが合わないなっていうセーターが 「はくセーター」、つまり、ももひきに生まれ変わることで、また着て。そうして使い切っていくような、ひとつの知恵を伝えていきたいです。
茶: きっと初めての西東京での開催ですよね。楽しみです。
最後に、衣や服についてもうひとつお聞きしたいです。「もう服をつくるのはやめよう」って思うほどの境地にいたりながら、なんで嫌いにならなかったのでしょう。
麻: 何ですかね、うまく言葉にできるのかな。そうですね、まず名前にもう衣(い)って入っちゃってるので、なんか…運命共同体じゃないですけど、 勝手に衣(ころも)についてやっていくべきなんじゃないかっていう使命感を持っていて。他にやりたいこともないですし。
茶: そうなんだ。
麻: はい。多分今、 そこへの執着をなくしてしまったら向かうところが何もなくなって、ちゃらんぽらんになっちゃうような気がして(笑)
茶: その執着の源泉はどこだと思いますか。
麻: 服…単に昔からいろいろ着るのが好きでっていう延長にいますね。切っては切り離せないものですよね、衣食住の衣っていう一番上にくる部分として。
茶: うん。でもそれはまあみんなにとってそうで、みんなの中には、なんか別に服とか選ばない人もいっぱいいると思うんですよね。で、そこまで執着して衣服をずっとテーマにし続けるって、やらない、やらないというかやれない人もいると思います。
麻: うん。そうですね。なんででしょうね(笑) ちょっと自分でもそこまで考えずにやってきたので。嫌じゃないから。
茶: 嫌いにならなかったんですか。
麻: そうですね、嫌いにはなってないです。服を作るのをやめようって思ったのは服が嫌いになったからではなく、私は職業としてこれは違うなっていう選択をしただけであって、服との気持ちの良い関わり方は何かないのかなっていうのをこうあれこれ探っているうちに今の形にちょっと落ち着いたのかな。
茶: 例えば新しいものを作ることは否定しないっておっしゃっていましたが、でもなんで自分にはそれを許さない、許容しないというのを決めたんでしょうか。
麻: うーん、そうですね。新しいものを完全に作らないということはないんですけど、そこを軸にはしたくない、自分はそこじゃなくていいっていう感じですかね。
新しいものを作るのも苦ではないんですけど、作る方って、もう湧いてきちゃってしょうがないって感じだと思うんですけど、私はあるものを、決まったものを作ることは向いてると思うんですけど、ゼロから作り出すっていうのは向いてないと思ってて。
茶: 職人タイプっていう感じなのかな。
麻: あ、そうですね。
茶: なるほど。いつぐらいに衣服、繊維関係に入っていきたいなって思われたんですか?
麻: ざっくりと思い始めたのは、中高生くらいですかね。 当時古着が流行っていて、ファッション雑誌が好きで読み漁ってたのもあるんですけど、私の世代ぐらいからゆとり教育が始まって「総合学習の時間」っていうなんでも好きなことを学びの題材にして勉強していい、みたいな時間に、民族衣装テーマにしてアオザイを作ったんですね。型紙買って、ちょっと縫える用務員さんをつかまえて縫っちゃったという位の簡単なものだったんですけど、なんかそれが面白くて。そこらへんからファッションの世界にずっと憧れていて、多分、中高生くらいからはもうずっとファッションの専門学校しか見てなかったです。でも当時は単なる憧れの要素が強かったですけどね。
茶: その中でずっとやられていく中で、衣服じゃないかもって感じたことはない?
麻: 一回、青年海外協力隊とかも興味出たことはありましたが、でもそれも繊維系のことを教える部門っていうのがあったから興味が出たので、衣服から外れたことがないのかもしれないですね。
茶: なるほど、ずっと衣服なんですね。なんで好きなんでしょうね。
麻: 人と繋がっていられる手段が私には服しかないのかもしれないです。
心地よく人とつながっていられるのはやっぱり衣服を通じてな感じがします。友人関係とか、いい人間関係を続けてこられるのも、だいたいK社の先輩後輩・同僚だったり、お店で知り合った人だったり。服は合うのかなと感じていて。
茶: いちばん上手にコミュニケートできる分野だという感じがあるんですね。
麻: うん、そういう気がします。
茶: なるほど。megeでは場づくりをしているっていう意識はありますか?
麻: そこはちょっと意識はしてるかもしれないですね。
茶: 場作りしてる上で大事にしてることってどんなことでしょう。
麻: 例えば展示会だったり販売会ってなったときには、ただ売るっていうことはできるだけしないようにしていますね。例えば、うちに服を預けてくださっている箪笥主様が生業としているものを扱わせていただくとか、まず人があってその方のやっていることを紹介しています。物からはじまるのではなく、「まず人があっての物」っていうのは意識していますね。
石徹白さんのときも、石徹白さんの主軸にしている、大事にされているところを伝わるようにやっていました。そういうふうに繰り返すことで、それを良いって思ってくださる方が集ってきてくれている実感があるので、このやり方を続けていこうかなと思っています。
ーーー
内田麻衣(うちだ・まい)/ mege(めげ) 宮城県石巻市北上町出身。服飾の専門学校で学び、アパレル会社に就職。東京で3年間販売員として勤めたのち、同社のものづくりを行う岡山工場へ。 2年間の縫製業を経て宮城へUターンし「mege(めげ)」を立ち上げる。服の貸し出しを中心に、服を長く、大切に着る生活を提案しつづけている。
==
「セーターを、はくセーターに」ワークショップ 12月15日 (日)13時〜16時ごろ。 着なくなったセーターをももひきにリメイクしませんか。 参加費 3,000円+ 資材費 500円(資材必要な方のみ)。 こども連れも歓迎。冬におすすめです。
つかう資材: ・ニットを縫い付ける毛糸(できればセーターと同色の細番手のもの)*縫い目がちらちら見えてもかわいかったりするので、色は絶対ではないです。 ・ゴム(ウエスト用のもの。締め付けが嫌な方は紐でも可)
もちもの: ・裁縫セット(裁ちばさみ、小ばさみ、針、糸)
申し込み: [email protected] まで。
写真���供:mege
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「キッズフリマ&ナーフ射的」 開催日時: 2025年3月9日(日) 場所: 總持寺/だがしの日こども縁日 企画/書き手: 茅スタジオ(茶畑ゆか)
3/9、キッズフリマをやってきました! 荒天にはさまれつつ、奇跡的な晴天にめぐまれた一日でした。
「おとなからもらう」だけじゃなく、「じぶんでじぶんのお金をかせぐ」をしてみたらどうだろう?全部がおとな主体じゃなくてもいいんじゃない?というところからスタートしたのが、こどもによるこどものためのキッズフリマ。
毎回あついドラマが展開するキッズフリマは、こども達が「お金」というものをどう捉えているのかを目の当たりにできる、大人にとってもすごく面白い1日です。
・稼いだお金を速攻で使い切ってしまっても、使ったことにすら気づいてなかったり(お金に意識がまだ向いてないんだろうな)、
・稼いだ先から使いまくっていたのに、お祭りの最後で残った金額を数えてなんで減っているのかと大泣きしたり(お金は減らないもの、どこかから湧いて出てくるものって思っていたようだ...)、
・高学年になるとちゃんと稼いで管理して、1番の売り上げを達成していたり(しかもそれを無駄に使わず貯めていたり...!)、
成長段階によっていろんな反応があって、すごい、、そう考えてたんだ!って、大人も毎回びっくりします。そして毎回真剣に取り組む彼らはキッズフリマを通して自ら深い学びを得ているようです。(使ったら減るんだ!って分かるようになったりw)
「お金のワークショップ」でお金ってなんだろうと考えつつ、ついに本番のキッズフリマ当日はお金ゲットを目指して頑張ります。
ー
こども達それぞれにドラマが色濃くあふれているキッズフ���マ。 参加してくれた方たちからいただく感想が一番それを物語ってくれているなと思うのでご紹介します。

Q: キッズフリマ、いかがでしたか?
A:隣に座った子と安定した店番をしてました。トイレへ行ったり、隣の射的をやりに行ったりと席を外すときは、必ずお互いに声かけをして、相手の承諾を得てから行ってました。遊びに行く時は、店番をしてもらうお礼にお菓子でやりとりし、労働をしてくれた対価を渡したりというやりとりが自然にできていて驚き!助け合い、感謝し、共に楽しむという点ですごくいい場面を見させてもらいました。近くに座っていた4人、お互いの作品もいいね!すごい!ととてもポジティブな言葉が飛び交い、見ているこちらも心温まる時間でした。自分が作ったものを一緒にキッズフリマをやっていたお友達も楽しんでくれて、本人はそれがとても嬉しかったみたいです。あと射的がすごく楽しかったみたいで、稼いだお金で射的をし、そのお菓子を食べながらものをまた売るという循環が出来上がっていました。笑 結局最後、みんなが売ることに必死になっている中、売ることはやめ、射的に夢中に。お兄さん・お姉さんに教えてもらいながら射的の店番を楽しんでました。「2人ともほとんど休まずやっていて、本当すごいよね!」と尊敬と憧れと。これもよい経験。 あとみんなが猛烈値下げするなか、自分の作品をガンとして値下げしなかったのも面白いなぁと思いました。お金があると楽しいことができる、そんなポジティブな世界を体感できて、親も子もいい時間でした。

A:準備をしているときは隣のスーパーボールすくいが気になり、遊びに行きたい!っとずっと言っていましたが、お���さんがきて、物が売れたのがとっても嬉しかったようでそのまま2-3時間ずっと売り場を離れませんでした。最初の1時間は親がいないとお客さんに近づけなかったのですがが、徐々に1人で店にたつことができるようになってきて、声はだせないけどお客さんを見守りはじめたり。最後の方はいらっしゃいませ!と声を出していて、周りのお兄ちゃんお姉ちゃんを見て成長したなーと感じました。これまでは物を買っておつりをもらうとお金が増えると思っていて(枚数が増えるから)、おつりの概念がわかっていなかったのですが、今回のフリマを通してやっとそこら辺がつかめてきたかな?という感じがしています。とってもいい経験になりました!そして子供以上に親も楽しめた、とても素敵な一日になりました!

A:キッズフリマにやる気満々で望みましたが、途中からお買い物や射的、紙芝居やさんに夢中になり、お金を得ることよりもお金を使って楽しむことに喜びを見出したようでした。せいべいやの紙芝居で買ったソース煎餅を食べた後、「やっぱり今日は最高な1日だな」とソースをほっぺにつけた顔で、大満足げに言っていました。 将来の夢が、紙芝居やさんになったみたい。 釣り銭と売り上げをいれたお金の袋から羽振り良くお金を使っていた為、きっとマイナスになっているのだろうと思ったのですが、結果は1000円のプラス!嬉しかったようです♪射的5.6回分、紙芝居、こどもがつくったワークショップ、キッズフリマのお買い物など楽しんでいました。こどもの世界は、それぞれが剥き出しの個性を発揮しながらも調和されていて、平和的。 それはキッズフリマの場の自由度の高さから生まれたものなのだろうとも感じました。


A:イメージしていたように売れなかった序盤は涙を流したりしましたが、気分転換に他のワークショップに参加したりしながら気持ちを立て直し、最後まで諦めずに販売していました。諦めないで最後までやったからこそ見えたものがあったようです。

A:(射的チーム)おまつりの射的が好きだからぼくも��店で射的やってみたい!という気軽な気持ちで手を挙げていたので、ゆかさんに一対一でまず仕入れの話を3時間超していただいた時は本当に白目をむいていました、、笑「このお菓子全部ひとりで買いに行くの…?」と、ひとりで仕入れる事に不安も感じていたようです。 でも、そこから頼もしい相棒が参加してくれて、プレッシャーがなくなったようで、ミーティングも重ねて具体的なイメージを掴みつつリラックスして当日に臨んでいました。当日はお客さんも混みすぎず、的(まと)の並べ方を工夫する心の余裕もありつつ楽しめたようです。後半値下げして100円にした途端、いかにもお小遣い握りしめて来たような男の子達が何度もリピートしてくれたり、和気あいあい、運営としては上手くいっていたと思います。相棒の存在がとても大きかった今回の大成功でした!玉拾いのお手伝いは結局ほとんど大人がやっていたので、これはタイミングみたりして小さい子には難しいかもしれませんが、ゆくゆくは子ども達だけで回せるとおもしろいなと思いました。

A:前回は一生懸命用意したのに、品物を売るよりまわりのお店やお友だちの品物に興味津々。予め用意したおつりをお小遣いと勘違いして使いまくり、使途不明金1000円超で大赤字という散々な結果でした。苦笑 あれから半年、今回は前日の午後になるまで一切準備をせず、しぶしぶ描いた恐竜の絵を当日開始いちばんにお客さんに買っていただけて嬉しかったようで、そこからやる気を出して「売る」をがんばっていました。 今回も店長直伝��行商スタイルで、持ってきたおもちゃ類も、自作の絵も全部売っていました。 おまつりの雰囲気の中でも集中力もほぼ最後まで途切れず、売り方や売る物をその時々で変えてみたり、呼び込みに出かけてみたりと本人なりに工夫していて、成長、、感じました!

A:以前出たこども哲学では緊張して何も発言出来なかった息子も、お金のワークショップでは自分の意見を発言できるようになり成長を感じました!! フリマが始まると最初は「いらっしゃいませー」と棒読み、お店の前で立ち止まる人がいると緊張するのか警戒、買ってくれた人への目つき恐いみたいな感じで、バリバリ小売業の母からすると大丈夫か?と思ってしまいました(笑)でも最後の方はお客さんに実演をして見せたり、商品を持って会場を回ってみたり、こうやったら売れるのかと少しずつ楽しめてきている様子でした。 終わったあとは、またやりたい!と言っていてとても楽しかったと思います。
…と、こんな雰囲気の一日となりました。
売った分よりも使った分の方が多かった!と、赤字に泣く子は今回いなくて、みんな去年よりも随分売り方・使い方がこなれてきた感じがします。スタート前に使う額を決めておく子もいるようでした。
時間も終わりに近づいてくるとどんどん行商に出始めるこども達。
最初は恥ずかしがって声が出なかった子も終盤には随分声が出せるようになりました。
その変化に親たちもびっくり!
キッズフリマは今年もいろんなドラマが色濃く刻まれた一日となりました。
「やっぱり今日はさいこうな一日だな」って、さいこうだね!

ー
■キッズフリマとは... 対象:5歳くらい〜小4位のイメージだけど、上限はとくに無し。やりたい子はどうぞ!
おおまかなルール: ・こども達が得るものを自分で決めて、なにかをうる。 ・こども達のもうけはぜんぶこども達のもの。(マージン無しだよ!) ・ともだちの売るものをてつだってもOK!もうけの折半やるかやらないかとか、ルールはじぶんでぜんぶ決めてね。 ・ぶつぶつこうかんという手もあるかもよ。 ・たのしいイベントがもりだくさんだから、店番かわりばんこにするとかは、みんなでそうだんしてきめてね。 ・お金のかんりは、じぶん(+かぞく)でやってね。
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「キッズフリマ」
開催日:2024年8月21日 参加したお祭り: kinoneオーガニックマーケット 場所:アトリエ華もみじ東京店

kinoneオーガニックマーケットにてキッズフリマしてきました!
昨年参加した「麦の収穫祭」が今年は公園整備のため開催しないことが決まり、麦の収穫祭メンバーが中心となってkinoneオーガニックマーケットをやることになったとのこと。お誘いいただき、急遽キッズフリマで参加させていただくことになりました。


トミカが8台入る車の中には、ほんとうにトミカが8台入りで売っていた子も!アイディアが大成功し、購入してくれた子も大喜びでした。

今回初参加のこども達の中には、洗えば落ちるマニキュアを塗るワークショップをやってくれたり、パチンコを作って持ってきてくれたりとさまざまなことを試してくれました。



今回、一部のおとなに大人気だったのは、常連メンバーの子が作ってきてくれた「ぼくのレストラン」。
食べるのが大好きなその子は、紙と色鉛筆だけで自分のレストランを作ってしまいました!なんて夢のあふれたレストランなんだろう。。。

買ってくれた方には、フォークやナイフ、お手拭きもついてきます。親切。
今回のこども達の売りっぷりに感動した主催の方からキッズフリマのこども達の熱意について沢山お褒めの言葉をいただいたりと、急な準備ながらあつい一日となりました。 みなさまご迷惑もたくさんおかけしたと思うのに、あたたかい言葉をありがとうございました!
こども達のやる気が尋常ではないキッズフリマ...次はどこでやることになるでしょうか。見か���たらぜひ覗いてみてあげてください。

キッズフリマ準備中〜
キッズフリマ写真:みねみさ
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「こども哲学」
開催日時: 2025年1月25日(土) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ/レポート: 割田美由紀 企画: 茅スタジオ こども哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda
テーマ: ゲームってなんだろう/ゲームってしてはいけないの?

まずはアイスブレイクタイムから。 今回は冬をテーマに、冬の畑で取れる野菜のクイズや、冬のお話をしました。 やはり小さな頃から季節を感じる経験やきっかけを作ることも豊かな情緒を育むのに大切にしたいことのひとつです。
さて、今回も参加したメンバーが慣れている子ども達だったので、テーマ決めの候補出しをしてもらいました。慣れてきているのもあり「こんなことを話してみたい」とスムーズにお話したいテーマがいくつも出てきて、あっという間に決まりました。これは少しずつ、どんなことを自分たちが話してみたいのか頭の中で思い浮かべることができるようになってきていると言うことです。これは大人でも最初は難しいことのように思います。

テーマは「ゲーム」。 ご家庭でのルール内でゲームをやっているお子さんも多いと思いますが、なかなかルールが守れなかったり、そもそもゲームを何歳からやらせて良いものか、何分ならやっても良いのか、ゲームはなるべくやらせたくない、兄弟で取り合う…など悩みの種になっている…なんてご家庭が多いのでは無いでしょうか?
子供たちが自分たちで決めたテーマは、日々の生活でとても馴染みがあるテーマだけに、少人数の場であってもとっても対話が盛り上がりました。
中でも、感心させられたのはそれぞれの決められたルールを守ろうとしていること、またなぜルールを守らなければいけないのか、守らなければどうなるのかを、それぞれが向き合って考えていることでした。 しかし一方で共通している事は「ゲーム」は楽しいものなのに、あまりやってはいけないものということでした。
さぁ思考の旅の始まりです。 楽しいゲーム。楽しいならなぜたくさんやってはいけないの? 好きなだけやっていいよって言われたらどうする? お勉強はたくさんしても怒られないのにゲームはたくさんやるとどうして怒られるんだろう? 本当にゲームって悪いもの?
ゲームの良いところ見つけてあげようよ!などと、ゲームってなんだろうを様々な視点から考える対話をしてみました。
家庭内のルールの中で守らないと怒られるから、ルールを守る。 でもどうでしょう?ゲームってどんなものかこんなにたくさん考えたことなかったのではないでしょうか。
成長とともにゲームだけではなく、家庭でも学校でもたくさんのルールが出てくると思います。 そんな時にどうしてだろう?を様々な角度から考えることができたら、自分で深く考えて自分で選択をしていくと言う土台作りにつながるのではないかと考えています。
そういった意味では、今回の子供たちにとってとても身近な「ゲーム」のテーマは思考の旅に出る良いきっかけになったようです。とても盛り上がった熱い対話の内容も、ぜひご覧ください!!
出てきた候補: ・なんで涙はでるんだろう ・涙ってなんだ? ・コップタワーってなんだろう ・ゲームってなんだろう ・ゲームはしてはいけないの?
決まった候補: ゲームってなんだろう?/ゲームってしてはいけないの?
ー
以下、ファシリテータの発言:Q『』、こども達の発言:Aと表記します。
Q 『ふだんゲームが好きな人!』
A はい!

Q『みゆくは実はすきじゃない。苦手なの。ゲームがどんなところが好き?』
A 操作できたり、現実では体験できないことができるから。
A ヨッシーのゲームとかドンキーのゲームとか好き。おもしろいから。簡単だから。 結構むずかしいし、おもしろいし、敵がくるし、おもしろいから。
A たぶんどんなゲームでも敵は来るよ。迷路のゲームだったら迷路が敵だし。マリオもいろんな敵がいるよ。スマブラも100人位いる。
Q『上からボールが落ちてくる。その時はボールが敵ってこと?それをとって病気を治療してあげるの。』
A それは病気が敵。
Q『じゃあゲームは全部、敵を倒すためってこと?』
A うん、病気なら病気を治す。
Q『S君は、ゲームはぜんぶ敵を倒すのが面白いってこと?』
A うん。
Q『ゲームはおうちでどれ位やっていいとかありますか?』
A 1週間のうち2日だけ、好きなだけやってもいい。
A 月〜金はやらないで、土日は2日間やっていいけど、やることやらないとダメって言われちゃう。ピアノとかタブレットとか学研。それをやらないとばあばの家にゲーム返すって言われちゃう。
Q『どうしてルールがあると思う?ずーっとやってちゃいけないんだよね?』
A 目が悪くなる。ずっとやってると他のことをする時間なくなるし、勉強しないでいるとバカになるから。
Q『ゲームずっとやってるとバカになっちゃうってこと?』
A だってずっとやってると、勉強する時間なくなるからバカになる。
A なんでルールがあるか分からないけど、勉強しないと返すって言われちゃうから。
Q『ゲームって楽しいんだよね?』
A ゲームってあんまりやると目悪くなるし。
Q『みんなテレビでやってるの?』
A おれんちテレビ無いよ。でもたまにゲーム用のテレビでやる。
A 勉強は生きるためにやるから。ゲームはやらなくても死なないけど、勉強はやらないと死んじゃうから。
Q『勉強ができない国の子もいるよね』
A できるのにやらないと死んじゃうから。
A 地獄に行っちゃうから。そういう人は天国に行けないんだよ
Q『できるのにやらなかったら地獄行きってこと?』

A こどもの時何回か(勉強を)やらなくても、小学校いって、中学行って高校行って、大学行ったら天国行けると思う。
Q 『ゲームやっても天国に行けませんか?』
A ゲームばっかりするとお父さんにもお母さんも怒られるし、神様にも怒られるし、でも、、、 地獄にいる悪魔が笑うんだよ。
Q『本当に、ずっとゲームってやっちゃダメなの?』
A たまにしかできないから楽しい
Q『ずっとやりたいの?』
A やりたいけど、2日くらいなら連続でやりたいけど、ずっとゲームしかできなかったら多分飽きる
Q『好きな時間に好きなだけできるよって言われたらどうする?』
A 週に6日だけやる。1日3時間だけやって、あとはやめる。
A 本当はいつも1時間だけど、5時間とかやりたいんだけど、目が悪くなるからダメって言われちゃう たまに約束を守らなくて2時間やったこともある。
Q『もっとほんとはやりたいの?』
A もっとほんとはやりたいよ
Q『ダメって言われなかったら好きなだけやりますか?』
A やる!
Q『ゲームっていっぱいあるよね。いっぱいやってる人もいるよね。でもなんでダメなんだろう?大人になったらゲームはやっていいんですか?』
A そういう訳でもないけど、、、子供の頃よりは言われないからやってもいい。
Q『あれ?大人になったら言われないからやってもいい?』
A 大学とか卒業してからやってもいい。勉強とか無いから。
Q『目が悪くなったら良く無いから、大人になったらやってもいい?大人になっても勉強ある人もいるよね。だけど何で大人はいいんだろう?会社の中でも勉強はあるって聞いたよ。』
A たまにそういうことあるんでしょ。
Q『なんで大人もゲームやっていいんだろう?』
A やっていい訳じゃない。言われないだけで、ずっとやっていい訳じゃない。
Q『なんでやっていい訳じゃないものをやってるんだろう』
A みんなが楽しめるように。作られてるから。
A 高校とか大学とかは好きにしてもいいよ。でもあんまりやりすぎると目が悪くなる。 2時間とかはやってもいいと思う。大人も、高校生もやってもいいけど。。
A やって良くても���買えない人もいると思う。
A ゲームってあんまりやりすぎるとダメだけど、大人になったらいっぱいやってもいいけど、目が悪くなった時は自己責任だよ。
A なんでやっちゃダメかって言うと、あんまりやると怒られるし、だって勉強しないでやってるから、勉強しないでやってると怒られる。
Q『お父さんとお母さんが怒る時は、勉強しないから怒られるってこと?』
Aそう。
A お約束を守ってたら、ゲームはやっていいって言われる。 パパが好きなゲームを決めてるの。自分はドンキー、パパはマリオ。ひとつしかゲーム機がないから。
Q『お約束は守ってますか?』
A 守ってる。 動画とかそういう系は、ちょっといろいろあるけど。
Q 『ゲームはルールの中でやれるってことね。ルールをやぶってゲームをやっちゃダメ?』
『ゲームはあんまりやらない方がいいけど、勉強たくさんやっちゃダメなの? お勉強も、ずっとやってたら目が悪くなるんだよ。』
A ゲームは目が悪くなる進行が早いから。
Q『ほんとうにそれだけ? ゲームはやっちゃいけないってすごく言われるよね。他のことはそうでもないのに。 大人の人も言われるかな?』
A うん、言われるよ。
Q 『じゃあ、目が悪くならなかったら?』
A 大人はなるべく勉強を長くやらせたいから。 女の人は大抵そうだけど、好きじゃないし、目も悪くなるからダメって言ってる。
Q『みゆくの知ってる人達の中で、すごくゲームが好きな女の人もいるよ。』
A そう言う人もいる。嫌いな人もいる。
Q S君は女の人が好きじゃ無いって思ってる。でもなんでゲームはダメなんだろうね?』
A なんでゲームってやってもいい時もあるし、やっちゃダメな時もあるかって言うとね、1回30分で休憩して、お外行ったりして、またやればいい。
A 面白いゲームを始めちゃうと、1回終わるまでご飯とかお風呂に入れないから。やめられない人もいるから。楽しくて途中でやめるのが嫌だって。
Q『一回始めるとクリアするまでやめられなくなっちゃう。それだけ楽しいってことだよね。 ゲームの世界に入っちゃうってこと?』
A 何回やっても楽しいから、もう1回ってなる。つまんないゲームは1回やると飽きるからやらないけど。
Q じゃあ、なんでゲームをやってもいいと思う?

A 週に2〜3回だったら、休む時間の方が多いからいいって考える人が多いはず。
Q『目が悪くならなくて、疲れなかったら、やってもいいと思う?』
Aやっていい! だって、目悪くならないし、目悪くならないから。
Q『ゲームのいいところを探してあげて』
A 好きなだけやったらやめられなくなるじゃん
Q 『ゲームやっていい場合は?』
A ない
A つまらないことをわざわざやることもないじゃん
Q『どう言うところが楽しいの?』
A なんとなく楽しい。
A 面白いところ。
A 敵を倒したりする
Q『どんな気持ちになる?』
A 嬉しい気持ち。あとゴールしたから次の面にいく。
A 進めたり、加速したり、アイディアを使って止めたりすることが楽しい。 嬉しい気持ち。面白い気持ち。
Q『怒ったりしない?』
A 何度も同じやつに倒されたら、むかつく。でもそいつを倒せた時は嬉しい。
Q『楽しいのに、なんでやってはいけないって言われる? 不思議だね、楽しいことなのに。』
A だって、課金とかするゲームとかある。 お金を使わなきゃ楽しめないゲームもある。
Q『他の人に言われたりする?』
A ない。でもたまにおばあちゃんに言われる。
Q 『じゃあお父さんもお母さんも心配してるのかな?目が悪くならなかったらやらせてくれるかな?』
A 確かに。
Q『ゲームについてもっとやりたいなって思ったら話してみたらいいかも。』
今日の感想
・次もこのテーマでやりたい! ・ゲームはなんでやっちゃいけないのか分からないけど、でも高校生とか大人とかやってもいいと思った。 ・ゲームがそんなに楽しいものなら、みゆくもどんなものかやってみようと思いました。


みんなの希望で最後は恒例のコップタワーに!今日は協力して大きいタワーを作ることができました。
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「たき火会」(レポート後編)
日にち: 2024年11月30日 たき火会の場所: 奈良山園 たき火会の展示: 茅スタジオ(2024年12月13日〜16日「茅スタジオの文化祭」内にて) 料理長: 旅する料理人・三上奈緒 企画: 茅スタジオ 写真: 中村紋子 告知ページ: https://www.boustudio.com/takibi
たき火会イベントレポート前編はこちらから。
たき火会では、ひとりひとりが動かないと火もつかないし今日のごはんもできない。なので、皆で一生懸命働きます!

さあやるよー!と声をかけると、即座に自分の仕事を見つけて行動し始めるのは圧倒的に子ども達です。 火の面倒を見るのがとにかく好きで、1日中火のお世話している子もいれば、ずっと包丁を握って何かを切ってたり調理したりと1日中料理している子も、どちらも行き来しながらやっている子もいます。
こちらから指示することはなく、たき火組と料理組に分かれていくのですがどちらかに集中することもなく自然と分散していくのが面白いです。




こども達に共通しているのは自分の「やりたいこと」を見つけるのが圧倒的に早いこと。 自分の「好き」がすごくクリアに見えているのがこども達の力で、それってほんとすごいなぁといつも見ていて思います。
しかし大人たちも負けてられません。 大人チームもたき火会のリピーターが増えてきたこともあり動きがとても早い! みんなでわいわいしながら、どんどんつくっていきます。



今回のメインは「いちから作る、奈良山おでん」 そしておでんと言えば練り物!ということで、地元の魚屋さんにお願いして新鮮な魚を仕入れていただきました。 ひたすら魚をたたき、すり潰します。



合間に細い竹を採取しに行ったのは、たたいた魚のすり身を竹にまきつけるため。
そう、それが「竹輪(ちくわ)」です! そっか、竹に巻くから「竹輪」って書くんだ〜!っていうのが非常に腑に落ちた今回でした。
きっと昔から竹に巻いてバウムクーヘンみたいにちくわ作ってたんだなぁ。いろんな太さの穴があったに違いない。


ちくわはたき火でじっくり焼いてからおでんに投入です。
表面が焦げてるからって、中まで火が通ってないとだめだよ!ちゃんと自分で見て、触って感じて!となおちゃんの声が飛んできます。


奈良山園の冬といえば大蔵大根、ということで大蔵大根もたっぷりに。里芋や古来種のかぶ、サボイキャベツなども入れた、地元野菜たっぷりのおでんが出来上がりました!


おでんを取り分けてくれたのは、こどもおでん屋さん。
元気な男子たちがノリノリでねじり鉢巻をして「屋台のおやじ」を演じながらみんなに取り分けてくれました。
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今回のたき火会では奈緒ちゃんに能登でのお話や、能登に通いながら考えたことも少しだけ語ってもらいました。

去年1月1日に起きた能登半島での大地震。衝撃を受けながら自分にできることはなんだろうと心を痛めた方も多かったと思います。奈緒ちゃんは震災以降、折々に能登半島を訪れ、地元の高校で炊き出し活動をしたり、能登の現状を話す活動をされてきました。
たき火会自体が防災活動でもあるんだよ、と奈緒ちゃん。 自分で火を起こすことや、みんなで食材を捌いていき料理をつくることは炊き出し活動そのものだし、 もっと言うと、断水で使える水が限られる中でどうやって衛生を保ちながら調理していくかと考えることも必要になってくる。雨水や川の水をどうやったら飲める水にできるのか、石や砂利を使いながら自分でその仕組みを作ってしまったすごい人が能登にいたことも。
自分にできることをすること。これはたき火会で自分にできる仕事をすることと同じだし、自分の生きている場所で、顔の見える関係性をつくっていくこと。これもたき火会でやっていることと繋がるよね、と。そういうことがめぐりめぐって「防災」につながっていくんだということを伝えてくれました。
たき火会イベントレポート前編はこちらから。
【たき火会ってなんだ?】
今いる場所、それぞれの立場や、持っている力の中でできることをする。つくる人たちと一緒に、思いっきり自分も「つくる」をすることが、それぞれの考えを深めることや、動くことのきっかけになっていくといい。動けば動くほどに楽しくて、おいしい会。それがたき火会です。
また今年もやれたらいいなと思ってます。ぜひ皆さん遊びに来てね!
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はづあゆ子展 2024. 10.12-18 茅スタジオ
















人形作家・波津あゆ子の個展を開催しました。
幼少期から人形をつくり始め、個人的な蒐集とあわせ膨大な数の人形に囲まれながら育った彼女は、大学卒業後に洋裁を本格的に学びはじめ、その技術を人形に注ぎこむことで、現在の独創的な人形が形作られていきます。
のっぴきならない人格すらも感じられる彼女の人形作品は、ユーモアたっぷりの外観とともに「そこにいる」と感じさせるリアリティをもっていました。
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はづあゆ子展 日程: 2024年10月12日 (土)〜18日(金) 場所: 茅スタジオ 布こけしワークショップ: 10月14日(月)
波津あゆ子: 幼少期をブラジル、日本、イタリアで過ごす。国際基督教大学卒業後、文化服装学院にて洋裁を学ぶ。都内プレタポルテ縫製職に従事後、作家活動を開始。代表作にテレビ東京ドラマ「僕の姉ちゃん」オープニング人形など。Instagram: @ayuko_hazu

Exhibition, Ayuko Hazu Photo : Ayaco Nakamura
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「こども哲学」
開催日時: 2023年9月28日(土) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ/レポート: 割田美由紀 企画: 茅スタジオ(茶畑ゆか) こども哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda
テーマ:「たんじょう日ってなんだろう?」

ファシリテーターみゆくの回想録
こどもにとって一年に一度のビッグイベント、お誕生日は特別でワクワクする日ですよね!そして大人になっても色濃く残るこども時代の思い出ではないでしょうか?
さて、『たんじょうび』は言葉通りこの世に産まれ出た日ですよね。
小さな子どもが哲学対話の場において、『たんじょうび』ってなんだろう…と考えるきっかけが出来た時、きっとその成長の先に、『どうして産まれたんだろう』『どこから来たんだろう』『生きてるってなんだろう』『どうして生きているんだろう』 など、自分自身の存在について思いを馳せ、自分の存在の意味や生きることを考える始まりになるでしょう。
子ども哲学対話では、こちらがこうではないの?と答えを導くような事はありません。子ども達がどうしてだろう?と自ら考え、自然に出てくるそのままの発想とことばを大切にしています。
今回の対話の中でもたくさんの、きらきらした思考の芽が産まれました!
お誕生日はプレゼントがもらえる日! なんでだろう?特別な日だから。 なぜ特別なんだろう? うまれてきてくれてありがとうだから。 お誕生日はひとつお兄さんお姉さんになる日だね、歳をとるってどんな事なんだろう?
「おたんじょうび」について対話をしている子ども達は、自分達の事だけではなく、お父さんお母さんのお誕生日の話もしていました。
自分が産まれて来た特別な日なんだって誇り高い目をしながら、お父さんお母さんも産まれた日があってその特別な日にプレゼントをあげたいんだ、という子どもの心に育つ「思いやり、優しさ」を感じました。
一つのテーマを他者と対話をすることで、自分の考えが見つかる。他者の考えも知る。そして、思考の先には自分の感情や心の動きもつながって、心の成長や豊かさにつながるんだと、子どもの対話から実感します。
子どもはまだ上手に言葉で表現出来ないけれど、そこには未知なる可能性を秘めたその子だけの成長が詰まっている、それに触れるととってもワクワクするんです!次回もみんなに会えるのを楽しみにしています♪
9/28のこども哲学テーマは「たんじょう日ってなんだろう?」 もうすぐ誕生日の子もいれば、まだまだ先の話な子もいる中での対話でした。対話の一部を抜粋してお届けします。

(以下、ファシリテータからの問いかけ:Q『』、こどもたちからの返答:A「」で表記します。)
Q『なんで誕生日ってあるんだろう?』
A「聖なる日…?だから。」
A「おめでとうだから。」
A「生まれてくれてありがとうだから。」
A「おたんじょうびだからプレゼントもらえる。」
Q 『なんでプレゼントもらえるんだろう?』
A「うまれたひ、、、だから?」
A「とくべつだから?」
Q『おたんじょうび、たのしみですか?』
A「たのしみ!!!」
A「プレゼントももらえるし。」
A「おもちゃもらえる。」
A「いえのなかのお祭りみたいだから」
Q『ねんれいが、年がひとつ増えるのってたのし み?』
A「プレゼントなににしよう〜!って楽しみ。」
A「べんきょうが難しくなるの大変。おれ次、小3だよ?」
Q『じゃあ、おたんじょうびこなければいいと思う?』
A「いや、そういうわけじゃない!!」
Q『誕生日こないとどう?』
A「困る。」
Q『なんで?』
A「だって(値段が)高いのとかさ、年に1度しかもらえないんだよ。」
Q『でも年を取らなければ勉強むずかしくならないんだよ』
A「でも、、、。」
A「おとうさんが誕生日うれしくないって言ってた。」
…
などなど誕生日にはみんな思い入れがあるようで、対話が盛り上がった回となりました。
次回の「こども哲学」は11月16日(土)です! みなさまのご参加お待ちしています!
ー
こども哲学・参加者募集中!
テーマの決め方について:
こども哲学では疑問に対する回答を示すのではなく、答えがない問いについて自ら考えを深めていくことの楽しさを味わうことを大切にしています。
とくに低年齢のお子様に向けては思考訓練の意味合いが大きいと考えており、繰り返し考えを深める体験をしていくことで「自分の頭でかんがえる」ことの面白さにつながっていくことがあると感じています。
テーマはこども達から出してもらうこともあれば、こちらから提示したものに決まることもあります。自然と「かんがえること」に入っていけるものを選ぶことが多いです。大人目線ではなく、こども目線で考えながらテーマや進め方を考えています。
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茅スタジオでは、「豊かさ」とは何かを考えるためのイベントや展示を自主企画しています。
哲学対話の裏テーマは「役に立たないことをしよう」。役に立つ、効率的なことを求められることがとても多い現代ですが、役に立つことだけが大切なことなのだろうかと疑問が残ります。答えのない問いについて考えをめぐらせる時間は、「役に立たない」かもしれません。でも何かにつまづいた時、前に進むだけではいられなくなった時に自分を支えてくれるのはそんな時間かもしれないという気もします。本当の意味で豊かな時間とは何なのか。そんなことを考えながら哲学対話企画をしています。
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「こどもとおとなの性教育」 開催日時: 2024年5月19日(日) 場所: 茅スタジオ 講師: 土屋麻由美(麻の実助産所) 企画/レポート: 茶畑ゆか 告知ページ:https://www.boustudio.com/sexeducation

男の子と女の子の体のお話
去年にひきつづき2回目の開催となった「こどもとおとなの性教育」 大人もこどもも、男の子も女の子も、みんな一緒に受けることができる性教育というのを大事にしていて、お父さんもお母さんも、みんな一緒に聞ける場づくりを目指しています。
前半の1時間が、こども向けの性教育 (5歳〜8歳ごろ) 中盤の1時間が、おとな向けのお話+ミニ質問会 後半の1時間が、こども向けの性教育(9歳〜12歳ごろ) + おまけの質問タイム と、今年は小学校高学年向けの内容もいれたりと、盛りだくさんの内容になりました。最後のおまけの質問タイムでは延々質問がつづき、19時まで話し込んでいる方もいました。(先生、ありがとうございました!)
去年にひきつづき満員御礼の性教育。 やってみて、こども向けの話を大人も一緒に聞けることはやはりとても良かったです。私の子も、その後ぽつぽつと性教育で教わったことを反芻するかのように生活の中で口にすることがあるのですが、その時に「ああ、あの話を聞いて今そう言っているんだな」というのがわかるので、大人側も変に構えず自然と性関連の話題を出せるようになってきています。折々に、繰り返し行っていきたいイベントです。
このイベントを企画するにあたっての大きな前提として、親世代が充分な性教育というものを受けてきていないという事実と、更に、性教育が不足している状況はいまのこども達世代も変わっていないという事実があります。教育に取り入れられているカリキュラムの程度は、今の親世代と同等であるようです。例えば学校では月経や射精については教えるけれど、相変わらず受精のしくみや性交については取り扱うようになっていない等。一方で、突然過激なイラストや映像に触れてしまう機会は親世代のころよりも圧倒的に増えています。性産業大国である日本で(世界中のポルノの約6割が日本産だそうです)、これを避けて通るのは非常に難しい。無知・無理解のまま触れるにはかなり偏ったコンテンツで溢れている現状があります。
性教育を行うのにベストな時期はと土屋さんにお聞きすると迷わず「幼児期」という答えが返ってきました。思春期ももちろん大事ですが、思春期に突然「性」についての話をするのは非常にハードルが高くなってしまう。なので抵抗感がなく興味が出てきた幼児期から、ふつうの話として話題に出していくというのが良いよね、とのことでした。今回の「こどもとおとなの性教育」では3歳〜9歳ごろのこども達が集まってきてくれたのですが、実際、こども達は本当にふつうのテンションでお話を聞いたりイラストを見たりしていました。これが小学校4年性位になると目を覆ったり、顔をそむけたりと「恥ずかしいこと」として既に認識されている子もいるのでお話がすんなり入ってきづらくなることもある、とのこと。もちろんどの時期においても大切な性教育ですが(私たち親世代も!)、もし可能ならば幼児期からがベストだと思う、とのご意見があり、初回から幼児期向けを中心に設定しています。
ほんとうは教育の中で扱うようになってくれたらとは思うのですが、幼稚園でも小中高においても、その時代が来るにはおそらくまだまだ時間がかかります。そして、親世代も充分な性教育を受けていない中、私たちが充分な知識をもって伝えることも難しい。なので自分達で学びあえる場が必要だなと感じています。
幼少期向けの講座では、こどもたちが熱中してお話に聞き入っている姿がいつも印象的です。

身をのりだして聞きいるこども達
幼少期のこども達は「性=恥ずかしい、いやらしい」といったすり込みが無いのでものすごく素直にお話を聞いて受け止めることができて、ぐんぐん吸収しているのがわかります。その姿を見ているといつも「性教育は幼少期から始めるのがベスト」という土屋さんの言葉を思い出します。
そして、今年は幼少期に加えて小学校高学年向けの講座もやってみることにしました。初チャレンジです!

高学年向けの講座
はじめて開催した高学年向けの性教育もすごく良かったです。「生まれてきた子ども」だった自分が「生む性」になっていくことについて、知っている部分もあれば知らない部分もある年頃のこども達。
照れくさい内容ですが、女の子はまっすぐ見つめながら聞く子が多く、男の子は椅子の上で体を真横に向けながらも耳ではちゃんと聞いていたりと、それぞれの受け止め方で向き合っている様子でした。

ナプキンの展示
この回は、高学年向けにナプキンの展示もしており話が盛り上がっていました。手触りとか含めいろいろな種類があるんだよというのを実際に触りながらみんなでお話をしています。この展示がきっかけで、気になるけど聞きづらいことが質問に出たりと盛り上がっていました。

おとな向けの講座
性教育で、こども向けのお話を大人も一緒に聞けることはとても良いなと感じています。
先に書いたように、親世代も十分な性教育を受けてこなかった世代です。誰からも教えてもらえず、むしろ口にしてはいけないという風潮がある中で育った私たちがこどもに性教育をするというのはかなり難易度の高いことです。ただそんな親世代でも、土屋さんのフラットな語り口で性教育を聞いていると、性のことって恥ずかしいことでもなんでもないのねと感じたりします。そういう姿を見るだけでなんとなくスタンスが掴めたりするので、この仕組みは性教育を受けてこれなかった親世代への再教育の意味も含まれています。
分からないことはみんなで学びあっていければいいよね!という気持ちで企画している性教育。
引き続き年1回程度を目指して開催していけたらいいなと思うので、ご興味ある方は次回の開催を楽しみにしていてください : )

こどもとおとなの性教育 https://www.boustudio.com/sexeducation
■ 開催概要 2024年5月19日(日) ・ 前半: 幼少期むけのお話 ・ 中盤: 大人むけのお話 ・ 後半: 高学年むけのお話 ・ おまけの質問タイム
■ 対象 ・5、6歳ごろ〜12歳ごろまでのお子様 ・保護者
■ お話をうかがった人 土屋麻由美(つちやまゆみ)さん 麻の実助産所 助産師 大学病院、助産院勤務を経て1997年出張専門の助産師として開業。自宅出産に関わる中、小さな時からの性教育の大切さを感じ、地域で性教育講座を開催している。認定NPO法人ピッコラーレ副代表。にんしんSOS相談窓口の運営、相談員としても活動中。二男一女の母。現在練馬区で開業。
Lecturer: Mayumi Tsuchiya Planning: Yuka Chabata(Bou Studio) Illustration: Ayaco Nakamura
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中村紋子「ノート」関連企画 「キュレーションのまなざし」インスタライブを行いました。
📝中村さんと藤木さんが出会うきっかけ 📝藤木さんが美術と出会い、キュレーションに至る/BEAMS B-Gallery時代からいまに至る経緯 📝安全な場所からつくるのではなく、アーティストとフェアな立場でつくっていくこと 📝キュレーションという言葉を見つけたのはいつごろ? 📝Rollというギャラリーをつくること 📝藤木洋介というキュレーター 📝共感ではなく、共有
参考書籍 『芸術起業論』村上隆 幻冬舎、2006 『SUPER FLAT』村上隆 マドラ出版、2005 『独り居の日記【新装版】 単 メイ・サートン (著), 武田 尚子 (翻訳) みすず書房 1991 『行乞記』 (山頭火文庫) 種田 山頭火 (著), 村上 護 (編集) 春陽堂 (青空文庫 https://tinyurl.com/2p9ap8jt) 『ゴッホの手紙』 上中下 – 硲 伊之助 (翻訳) 岩波文庫 1978
ゲスト: 藤木洋介さん (Roll) 中村紋子さん
聞き手: 茶畑ゆか (茅スタジオ)
ーーー
インディペンデント・キュレーターであり自身のギャラリー”Roll”を飯田橋に構える藤木洋介さんと、Rollで開催中の「ノート」展・美術家の中村紋子さんを茅スタジオにお呼びし、お話を伺います。藤木さんの行うキュレーションについて、中村さんの創作に大きな影響を与えた日記文学について、参加者を交えながら語り合う夜の会です。
--前半-- インスタライブ『キュレーションのまなざし』 前半はインスタライブを交え、インタビュー形式でお話を伺います。 藤木さんは公立美術館での展示も手掛けるキュレーターであり、自身のギャラリーを構えるオーナーであり、気鋭のファッション・プロジェクトを主宰する人物でもあります。さまざまな一面をもつ藤木さんですが、それらに共通するものは何なのか。今回の展示「ノート」におけるキュレーションを通し、美術家の中村紋子さんを交えつつお話を伺い、探っていきます。
--後半-- 『キュレーションと、日記文学について語る会』 後半は茅スタジオに集まった方達と共に語りあいます。 藤木洋介さんのキュレーション観について、そして「ノート」展に大きな影響を与えた日記文学という存在について、参加者を交えながらざっくばらんに語り合う夜の会です。
■ 日時 11月27日(月)16:00〜21:30ごろ (前半:16:00-17:30、後半:18:00-21:30) 前半・配信URL: @boustudio_ (茅スタジオ•インスタグラム)
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「こどもとおとなの性教育」 開催日時: 2023年6月25日(日) 場所: 茅スタジオ 講師: 土屋麻由美(麻の実助産所) 告知ページ:https://www.boustudio.com/sexeducation 企画: 茶畑ゆか

はじめての「こどもとおとなの性教育」を開催してきました。おかげさまで満席となり、茅スタジオ史上一番椅子を並べました。
前半の45分が、こども向けの性教育 後半の1時間が、おとな向けの性教育
という構成で、こどもだけでなく親も一緒に、そしてどちらかの親だけでなくできるだけみんな揃って聞けるような会をつくろうというのが今回のコンセプトでした。
やってみて、こども向けの話を大人も一緒に聞けたことはとても良かったです。私の子も、その後ぽつぽつと性教育で教わったことを反芻するかのように生活の中で口にすることがあるのですが、その時に「ああ、あの話を聞いて今そう言っているんだな」というのがわかるので、変に構えず自然と性関連の話題を出せるようになってきています。折々に、繰り返し行っていきたいイベントです。

このイベントを企画するにあたっての大きな前提として、親世代が充分な性教育というものを受けてきていないという事実と、更に、性教育が不足している状況はいまのこども達世代も変わっていないという事実があります。教育に取り入れられているカリキュラムの程度は、今の親世代と同等であるようです。例えば学校では月経や射精については教えるけれど、相変わらず受精のしくみや性交については取り扱うようになっていない等。一方で、突然過激なイラストや映像に触れてしまう機会は親世代のころよりも圧倒的に増えています。性産業大国である日本で(世界中のポルノの約6割が日本産だそうです)、これを避けて通るのは非常に難しい。無知・無理解のまま触れるにはかなり偏ったコンテンツで溢れている現状があります。
性教育を行うのにベストな時期はと土屋さんにお聞きすると迷わず「幼児期」という答えが返ってきました。思春期ももちろん大事ですが、思春期に突然「性」についての話をするのは非常にハードルが高くなってしまう。なので抵抗感がなく興味が出てきた幼児期から、ふつうの話として話題に出していくというのが良いよね、とのことでした。今回の「こどもとおとなの性教育」では3歳〜9歳ごろのこども達が集まってきてくれたのですが、実際、こども達は本当にふつうのテンションでお話を聞いたりイラストを見たりしていました。これが小学校4年性位になると目を覆ったり、顔をそむけたりと「恥ずかしいこと」として既に認識されている子もいるのでお話がすんなり入ってきづらくなることもある、とのこと。もちろんどの時期においても大切な性教育ですが(私たち親世代も!)、もし可能ならば幼児期からがベストだと思う、とのご意見があり、幼児期向けに設定しました。
ほんとうは教育の中で扱うようになってくれたらとは思うのですが、幼稚園でも小中高においても、その時代が来るにはおそらくまだまだ時間がかかります。そして、親世代も充分な性教育を受けていない中、私たちが充分な知識をもって伝えることも難しい。なので自分達で学びあえる場が必要だなと感じています。このイベントレポートで初めて知ったという方も、もしよかったらいつかご参加ください(また企画できるようにがんばります)。

「ほらこれが卵子の大きさだよ〜」と言われて興味津々のこども達。

それぞれの週数の胎児の大きさの、丁寧につくられた(重みも同等の)お人形を見せてもらったり実際に持たせてもらったりもしました。臍の緒の太さや本数も再現されていたりとおもしろい。わたしは臍の緒が3本でできていることを知りませんでした。
*6月10日(土)に、FM西東京842にお呼びいただき、企画の茶畑が出演しました。性教育イベントについてもお話したのでよろしければお聞きください。 音源はこちらから:https://youtu.be/CQo3laQCYzQ(11分20秒ごろから性教育についてお話しています)
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「おとな哲学」 開催日時: 2025年5月2日(金) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ: 割田美由紀 企画: 茅スタジオ おとな哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda-otona
テーマ: 「女に生まれた方が得?」
前回、大嵐の中集まってくれた勇者たち(ほんとにありがとう!)。 おとな哲学で初めての女性だけ回だったので、女性だけだからこそ話せる話で、と出されたテーマ「女に生まれた方が得?」が選ばれました。以下に出てきたトピックをご紹介します。
・作品が売れた時に「お嫁に行った」と言う表現に違和感を感じるという指摘をうけたことについて ・女性には強い命令形や怒りの言葉が少ない問題 ・女の子が「僕」や「俺」を使うことへ違和感を感じる人と感じない人 ・家事や育児、介護など「見えない労働」の偏り ・職場での男女差改善や、建築・行政現場での体験談 ・総合職と事務職の違い、給与格差、役割分担の実態の体験談 ・子育てや介護の現実、母親の幸せと老後の不安 ・女性の経済的自立の難しさと性産業の構造的背景 ・女性向け風俗��最近増えてきていることが最近の動きでおもしろいなと思っている ・外見、整形、AIがからみあって、画一化した価値観になってきている ・女性はマルチタスクに強い?という話題 ・教育制度や社会が役割分担を強化していないか ・医学部入試での性差別の例 ・子供を持つ/持たないことの価値と不安 ・人生の得と損は±ゼロになる?という考え方 ・役所で6人の子どもを育てながら働く女性の話 ・試験監督の現場で女性が優れているとされた例 ・SNSやAIによる個人情報の収集体験 ・子どもの一人称の変化(「僕」「うち」など)の地域差や流行 …などなど。
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このテーマは個人的にはすごくセンシティブなテーマに感じたので、話すの難しいな〜!と感じていたのですが 別の方に聞いたら全然そう感じていなかったというし、人によるのでしょう。
ざっと羅列を読み返してみても、どのポイントからも膨らみそうな豊富なトピックに満ちていて、 自分が「話しづらい」と感じるこのテーマは、なぜそう感じるかというとやっぱり見て見ぬふりをした方が楽なことだからというのもありそうな気がします。だからこそ大事なトピックなんだろうな。
この回のおとな哲学のあと、引き続きもやもや考えていたらCoten Radioでピッタリのテーマがあって、すごい面白かったのでシェアします。 [57-1]〜[57-8]の、伊藤野枝の回です。 女性が社会的にも明確に貶められていた明治〜大正にかけてを生きた彼女は、雑誌「青鞜」の編集長にもなった方。 女性が社会運動をすることで思いっきり叩かれまくるのだけど、「叩かれる」中に出てくる言説は、あれ、、ぜんぜん今も残ってるぞ??と感じるものばかりでぞっとしました。全く過去の話じゃない。。
…と、つよいもやもやが残る、よい回でした。 次回はどんなテーマになるのかな!
年代も、バックグラウンドも異なる人たちが、たまたま揃って話をする場がおとな哲学です。 同じ質問でもバックグラウンドが異なると全く違う風に感じられることがあるのですが、同じように感じないんだ!というのを目の当たりにするのってすごく良いなと思います。
次回もどんな対話が生まれるか楽しみです。 思う存分、役に立たない話をしましょう。

⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 次回の「おとな哲学」は6月6日(金)19時〜 参加者募集中! https://www.boustudio.com/ardacoda-otona 申込は [email protected] か、公式LINE(https://lin.ee/9jLhoBe)まで。 ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
哲学対話の裏テーマは「役に立たないことをしよう」。役に立つ、効率的なことを求められることがとても多い現代ですが、役に立つことだけが大切なことなのだろうかと疑問が残ります。答えのない問いについて考えをめぐらせる時間は、「役に立たない」かもしれません。でも何かにつまづいた時、前に進むだけではいられなくなった時に自分を支えてくれるのはそんな時間かもしれないという気もします。本当の意味で豊かな時間とは何なのか。そんなことを考えながら哲学対話企画をしています。
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Philosophical Dialogues Facilitator: Miyuki Warita Report: Yuka Chabata Photo(below): Ayaco Nakamura
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「こども哲学」 開催日時: 2025年5月10日(土) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ/レポート: 割田美由紀 企画: 茅スタジオ こども哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda テーマ: 「たべものってなんだろう?/たべたらいなくならないの?」
〜ファシリテーター・みゆくより〜
今回参加してくれた子どもたちは、男の子3名。 茅スタジオでは小学生男子のみの回は珍しく、「今回はどんな場になるのかなあ」と思いながらのスタートでした。
どんな対話が行われたのか…というのは、速報や下記の書き起こしをぜひ見ていただけたらと思いますが、 今回は大人顔負けの、幅と深みのある対話が生まれた回でした!
毎回、子どもたちが生み出す対話はとても興味深く、そして楽しいのですが、ファシリテーターとして、どんなことに気をつけて、どんな意図を持って何を大切にファシリテートしているのか—— 今回はその一端を、少しだけ紹介したいと思います。
まず、哲学対話のルールで大切なのは、「お互いの話を最後までよく聞くこと」。 けれど、子どもの場合、話をよく聞いていても、それを理解できているかどうかには個人差があります。 特に年齢差がある場合には、その点に注意しながらファシリテートするよう意識しています。
たとえば、ファシリテーターの一つの質問に対して、Aくんが話をする。 それに対して、Bくんが少し理解しきれていないまま話を始める。 さらにCくんが、Bくんの話をもとに対話を広げる。
そんな場面があると、対話が少しずつズレたまま進んでしまい、 Aくんは「自分の話が理解されていないな…」と感じたり、思考の深掘りが止まってしまうこともあるでしょう。
哲学対話には、「何を話してもいいよ!」というルールもあります。(※誰かを傷つける言葉や内容は除いてです) 得意でも苦手でも、「話したい!」という子どもの内側から出る気持ちを大切にしています。
ですから、質問に対して全く違う内容を話す子どももいますが、 それはその子が自分で考えたうえで「話したい」と思ったこと。だからこそ、しっかりみんなで耳を傾けます。
そのうえで、質問を言い換えてみたり、後の対話の中で「あの時の話」が別の話とつながる瞬間があれば(ほとんど必ずあるんです!)、「さっき、こう話していたね」と発言を大切につなげていきます。
考えること、話すこと、人の話を聞くことが、「めんどくさいこと」になってほしくない。 私たちの哲学対話の目標は、子どもが自然と「考えること」を楽しみ、「発言したい」「他者の考えを聞きたい」と思えること。 それが、知らないうちに「楽しいこと」になっている—— そんな状態を目指して、子ども一人ひとりと向き合っています。
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さて、今回は、初めてこども哲学に参加する子がいたので、丁寧にルールを説明するところからスタートしました。
まずは、アイスブレイクを兼ねた自己紹介と、イラストを見ながら「今の季節」について話すところから始めます。
初参加の子たちはテーマ出し難しいかな?と思いつつ「何か話したいことあるかな?」と問いかけてみると、すぐにたくさんのテーマが飛び出してきて、嬉しいスタートになりました。
出てきた候補:・キャラクターとお友達になれるのか? ・ゲームの中のひととお話してみたい ・マインクラフトの中の登場人物とお話してみたい ・たべものってなんだろう?たべたらいなくならないの? ・てつがくってなに? ・ひととのつながりはどうやってできるの? ・たべもののつながりはどうやってできるの? ・肉を食べたら肉はいなくならないのか?
決まったテーマ:「たべものってなんだろう?/たべたらいなくならないの?」 *たくさんの候補が出ましたが、全員一致でこのテーマに決まりました!
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以下、ファシリテータの発言:Q『』、こども達の発言:Aと表記します。
A:魚がなんでなくならないかって言うと、繁殖するから無くならない。魚は卵を産むから、一生無くならない。
A:人間がとる量を決めてるから、繁殖する間はとってないかもしれないから、無くならない。
Q:『人間が魚を獲る量を決めてるから、無くならないって言ってたね。』
A:人間たちは魚をあんまり食べてないから(減らない)。
Q:『人間たちはあまり魚を食べてないから無くならないって言ってくれたね。』
A:じゃあ、牛は食べてるのになんで無くならないの?
Q:『〇〇が獲る量をきめてるって言ったね。みんなは毎日のご飯の中でいろんなものが出てくるじゃない?その中でお魚をたくさん食べる人いるかな?お魚すきな人!』
A:好き!ぶりかま好き!
A:おれ、たべもの全部すき!
A:煮物なら好きだけど、(魚は)ほとんど全然すきじゃない。お寿司のうなぎならすき。
A:えー!お寿司も?
A:お寿司の、うなぎなら。
Q:『なるほど。生の、お刺身が苦手な人結構いるよね。じゃあ、逆にお肉がすきなひと!』
A:はい!!!!(全員)
Q:『いろんな種類があるよね。どんな種類がすき?牛さん、豚さん、、、、』
A:ぶた!とり!ハンバーガー!焼豚!ローストビーフ!
Q:『みんなお肉すきなんだね。たしかに、なのに無くならないの、不思議だね。』
A:牛はすぐ見つかるから。
A:無くならないって言っても、ふつうにスーパーとかで売ってる。
A:さっき〇〇が言ったことは、すぐ獲れるっていうことじゃん?お魚はべつに釣りしたらすぐ獲れるじゃん。牛だっていつも獲れるとは限らない。いつも殺させてくれるとは限らない。
Q:『いま〇〇が言ってくれたのは、魚だったらすぐ獲れるって言ったね。〇〇は、牛も、海の中じゃないからすぐ獲れるって言ったね。食べたいと思ったら、スーパーでも売ってるし、お魚も釣りすれば獲れるって言ってたね。 どうだろう、無くならないのかな。』
A:毎回とは限らないよ。いつかなくなる。
Q:『みゆくが覚えているのは、1回こういうことがあったよ。牛乳がなくなって、とれなくて、給食の牛乳が足りないですっていう時もあったんだ。食べたいものがなくなることってあるのかな?』
A:こどもから倒していって、牛とかの動物、人間て動物じゃないから、まあ生き物だけど、牛とかお肉とかの卵は産めないから、こどもから倒して、親を倒したら、もうとれない可能性がある。
A:こども全員殺しちゃったら、親だって無限にいる訳じゃないんだよ。こどもを殺して、親が全員死んだら終わりじゃん。
A:だめじゃん。
A:2人の話聞いたんだけどさ、こどもを全員殺すっていうの、いやじゃん。
A:牛の話だよ。
Q:『〇〇が言ってたのは、「こども」って言ってたからなんのことかわからなくなっちゃったんだよね。〇〇がこどもと言ったのは牛さんのこどものお肉っていうことだったね。』
A:牛のこどもを倒して、お父さんお母さんの寿命がきれたらもう終わりじゃん。
Q:『質問があります。 動物はこどもとおとなが分かるのかもしれないけど、魚ってどう? 魚を釣った時に、あ、これこどもだ、これおとなだってわかる?』
A:親が一緒にいればさ、こっちが大きくて、こっちが小さいって、わかる、、、んじゃない。
A:そんなことがわかるなら、めだかはわかるの??オスメスとか、こどもとかおとなとか。
A:わかんないな。
A:なんで食べ物が無くならないの?っていうと、人とかが育てて、1日に1回くらいは倒していって、そこからミルクとったりして、育てていってるから、無くならないのかなって思った。
A:じゃあさ、ちっちゃいやつがいたら海に返したりするのと、おんなじ?牛もちっちゃい時に殺さないで、こども産んでから殺せばいっぱい獲れるじゃん。
Q:『いま、育ててるから無くならないんじゃない?って言ってくれたね。じゃあ、育ててるの全部食べちゃったらどうなるの?』
A:1日に1回なら。
A:1回に100頭殺したら100頭じゃん。
A:魚の話になるんだけど、こどもの魚が毒が入ってない魚を産むからとか。僕はこういうことを言ってる。たとえば、毛虫と蛾を反対にして言うと、毛虫がお父さんで蛾がこどもじゃない。毛虫が蛾を産んだら、危険なものが危険じゃないものを生むから(なくならない)。
A:こどもの頃にいっぺんにいっぱい生まれるから、無くならない。人間が食べる量より魚が生まれる量の方が多かったら無くならない。
Q:『いま言ってたのは、人間が食べる量より魚が生む量の方が多ければ、無くならないって言ってくれたね。自分が食べるものを、自分で育ててくださいってなったら、どうなると思う?』
A:1日にいっぱい食べちゃうと思うのと、もう1個話していい? 魚っていろんな種類いるじゃん?一日にいろんな種類の魚が、いっぱい産むから、さかなの種類いっぱいあるじゃん。人間は魚のバランスを崩さない。人間が食べてても、いろんな種類のさかながいっぱい産むし、いるから、そのバランスはくずれない。
Q:『それを〇〇はおうちで全部飼えますか?』
A:飼えません。お金が足りない。
A:自分で育てるんだったら、牛を家で育てるところがないから無理。
A:家を牧場にすればいいんじゃない。
A:池をつくる。
A:マインクラフトだったら、水をためれば(魚を)無限にとれるよ。
Q:『みんなどう思う?ゲームの中ではできるけど、みんなが自分で食べるものを全部おうちで育てるのはちょっと難しそう?』
A:うん。
Q:『みんなが育てられないなら、じゃあ、無くなっちゃわないかな。 じゃあさ、世界中で、全員が、今日は牛食べるぞー!っていう日があったらどうなると思う?』
A:なくなる!だって、牛の数より人間の方が多いで��ょ。牛は1億頭くらいしかいないけどさ、でも人間は70億人いるから、牛さんひとりにつき70人に食べさせなきゃいけないから、少なくなる。全員食べれたとしても、あきらかに、普通の量よりは少なくなる。
A:だけどそしたら、お肉屋さんはその日少なくなっても、また次の日はできるんじゃない?
A:じゃあなんでスーパーとか、毎日、豚肉とか、お肉とか置いてあるの?
Q:『みんななんでだと思う?なんでスーパーには毎日お肉とか魚とか置いてあるんだろう?』
A:いっぱいあるし、毎日作ってるから、その日とった分をつくるから。
Q:『じゃあスーパー行ったら毎日食べれそうだね。だけどさっき、世界中の人が全員一斉に食べるぞー!ってなったら 無くなりそうだって言ってたね。』
A:毎日は食べないから無くならない。
Q:『例えばこういうことあるんだ。TVで「この魚が健康にいい!」とか言ったら、みんながその魚がいい!ってことになって、スーパーから無くなる時があるよ。』
A:みんなが食べたらね。でもみんなで食べるぞーっとはさせないよ。世界中の人がそれを信じるわけではないから。 全部全部おんなじってことはありえない。作り方もその家独特だし。
A:でも魚って船に乗ってとるんだから、すぐには獲れないじゃん。
Q:『売り切れです、無くなって困る時も確かにあるかもしれないね。』
A:世界中の人が全員、魚かお肉どちらか食べるってのはあり得るよね。
A:朝ごはんってお肉食べる人って少ないじゃん。一度に全員がいっぱい食べるとは限らないと思う。
A:世界には北と南があって。日本は12月がクリスマスじゃん。だけど違う国は7月とかにクリスマスがあるんだよ。
A:どこ??
A:くわしくはわからないけど、あるんだよ。
Q:『日本が12月の寒い時に、南の方は12月が夏みたいに暑いというのはあるよね。』
A:7月にクリスマスがある訳じゃなくて、クリスマスは同じく12月25日なんだよ。
A:ありがとう、勉強になった。
Q:『じゃあちょっとテーマに戻ろうか。 たとえばニュースで、「残念ながら、もう牛があと3頭です、、、 お魚は今日もまた獲れませんでした、、、」っていう時がきたらどうなる?』
A:カレーとか食べなきゃいけない。
A:カレーとか、うどんとか。
Q:『出汁も魚使ってるね。』
A:え〜!
A:じゃあラーメン!Q:『それも出汁でお魚とかお肉を使ってるね。』
A:じゃあ、カレーライス!
Q:『ルーに動物の出汁が入ってるね。』
A:じゃあさ、牛と魚がいないなら、鶏肉を食べればいいんじゃない?
Q:『みんなが鶏肉もたくさん食べちゃったので、鶏肉も無くなっちゃって、、、』
A:え〜 じゃあ野菜はまだあるってことだから、人ってお肉食べすぎると病気になるらしいから、野菜食べればいい。
A:じゃがいもとかさ、タンパク質食べればいい。大豆とか。
A:エネルギーがなくなる。
A:炭水化物たべすぎもよくないから。
Q:『みんなよく知ってるね〜!! 無くなっるって言ったら、どうしようってなるよね。 無くならないために、みんなどうしようかなって思った?』
A:食べない!
Q:『食べれなくなると、みんな悲しそうだったよ。』
A:世界中のみんなに、親友の国と、親友じゃない国にも、お肉はこの日に食べてね、とか約束すればいいんじゃない。
Q:『今提案してくれたのは、親友の国にも、親友じゃない国にも、それぞれと約束をしたいって言ってくれたね。』
A:でもさ、いじわるな国がそれをやぶったらどうなるの?頼んでも嫌だって言われたら?
A:戦争をおこして、たのむ。
A:日本が一番つよくて、誰も逆らわないっていう前提の話だけど、仲いい国でも、日本が一番強くないから、頼んでも嫌だって言われたらおわりじゃん。戦争しても負けるだけだよ。
A:日本は負けないよ。日本にはアメリカがついてるから。
A:じゃあアメリカと戦争になったらどうするの。アメリカだけが嫌だって言ったら。
A:前に日本はアメリカと戦って負けたから、もう負けないよ。
A:こっちが勝ってたら、いいよって言ってくれるかもしれないけど、負けたんだからいいよって言ってくれないかもよ。
A:親友じゃない国とは契約結ばないけど、じゃあアメリカは親友なの?
A:親友じゃないけど、仲間だよ。
Q:『さっきの話に戻すね。 どこと仲がいい仲が悪いじゃなくて、親友の国、親友じゃないけどまあまあお友達の国とは、お約束すればいいじゃんって言ったね。』
A:でも、仲いい国でも断られたら終わりじゃん。
A:まあねえ〜 そうだよね〜
Q:『どうやら食べ物のことでも、もしかしたら戦争が起きてしまうかもしれないっていう話になったね。』
A:日本にはアメリカがついてるから大丈夫だよ。助けてあげるから、日本は昔負けて、戦争しないでねって約束したじゃん。
A:アメリカが約束したんだから、アメリカが破ってもいいじゃん。約束してても、約束やぶっちゃう時もあるじゃん。
Q:『ちょっとずれちゃってるから、一回テーマを戻そう。 もしかしたら戦争が起きちゃうかもしれないけど、そのテーマは別の時に話そう。』
〇〇が提案してくれたのは、ルールをつくったらいいって言ったよ。そしたら食べ物が無くならないかもしれないって言ったね。他になにかあるかな?どうしたら無くならない?
A:人が関係を守って、育てて、無くなってしまったらしょうがないけど倒していくっていう、正しいマナーを守る。
Q:『マナーを守る。なるほど、むやみに殺さないっていうことだね。』
A:そう。育てていって、無くなってきたらしょうがないけど倒すっていうのがいいと思う。
A:まず、お父さん、お母さんをころして、こどもはころさないっていうのがいいと思う。
A:だめだろそれ!
A:だってさ、こどもをころしたら、ふえないじゃん。こどもの方が大事。
A:でも、お父さんお母さんもまだ産めるかもしれないよ。
A:じゃあ、産めないお父さんからころすの?
A:うん、そう。まだ産めるかもしれないって言ってもさ、産み切ったらいい肉がとれないんだよ。 牛のおじいちゃん、おばあちゃんとふつうのおとな、どっちの肉をたべる?
A:生まれて3年で産んで、そこから5年目で十人くらい産んで、産み切ったらころせばいいじゃん。 せめて半分おとなになるまではとりあえず産ませてさ、それでもおばあちゃんになりそうだったらころせばいいじゃん。
Q:『そろそろ時間がきたね。 みんな今日は盛り上がってすごいお話してくれたね。 順番をどうしたらいいか考えようって言ってたね。こうした方がいい、ああした方がいいっていうのはプロに聞いたりして、もっと知りたいことだね。 今日はいっぱい考えて、食べ物が無くなったら戦争になるかもしれないとか、こうした方がいいとか、いろんなことを考えてくれたね。みんなこれからおうちでごはんが出たときに、今日のお話を思い出して、おうちの人ともいろいろ話してみてほしいな。』
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最後は恒例のコップタワー!
はじめての子たちの方が多かった今回でしたが、集中して協力しあって大きなタワーを作ることができました!
とっても盛り上がった今回のこども哲学。
食べものってどうして無くならないんだろう?という、素朴な疑問から始まり、でも、もしかしたら無くなることもあるかもしれない、なくなったらどうやって世界のみんなで分けていけばいいんだろう、お約束すればいいのかもしれない、でも嫌だって言われてしまったらどうすればいいんだろう、という所まで大きく話が膨らんでいきました。
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と、このように話されている内容もとっても面白いこども哲学ですが、こども哲学で大切にしていることは、答えや結論を出すことではなく、答えのない問いについて自分の頭でかんがえて、人の意見をきくこと。それ自体を、大切にしています。
こどもたちは、まだまだ発達の途中で、ことばの使い方もおとなとはまるでちがっていたりします。強いことばも出たりしますが、そのことばに注目するのではなく、ひとつのことを、何度も行きつ戻りつしながら、自分なりに深めようとする――その行為や過程を見つめてほしいです。
ファシリテータは、考えることに安心して向き合える場をととのえながら、「自分の頭で考えること」や「ひとの話をちゃんと聞くこと」に、そっと背中を押します。それはつまり、「聞く」ことや「考える」ことの練習でもあります。
対話をくり返すうちに、こどもたちは少しずつ、「もっと話してみたい」「もっと聞いてみたい」と、知らないうちに、自分の中から湧いてくるようになります。
考えることが、たのしいことになっていく。そんな姿を目指して、ひとりひとりのこども達と丁寧に向き合っています。
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次回のこども哲学は6月21日(土)です。
またみんなとお話できるのを楽しみにしています!
こども哲学のページ: https://www.boustudio.com/ardacoda

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「茅スタジオ市」 開催日時: 2025年4月27日(日) 場所: 茅スタジオ はじめての茅スタジオ市を開催してきました! お天気にも恵まれて、たくさんの方にお越しいただいた初回のスタジオ市。今回出品いただいたものをご紹介します。
🥦奈良山園 ・たけのこ ・フレッシュにんにく ・にんにくの芽 ・ふき ・ビーツ ・パクチー ・ルッコラ あと数日で終わりになるというタケノコやふき、フレッシュにんにくやにんにくの芽をはじめ、ビーツ、パクチー、ルッコラなど、旬まっさかりなお野菜たちを揃えていただきました。今の時期ならではのフレッシュにんにくを買った方が、だいちさんにおすすめレシピを教えてもらってそれを即実行!という一コマも。

🥐プチフール ・りんご酵母のクロワッサン ・メロンパン ・クリームパン ・胡桃コッペ ・カシューナッツクランベリー ・ドイツパン ・カレーパン 一瞬で売り切れてしまったパンがたくさんありました。人気のハード系パンを中心に揃えていただき、レアな自家製酵母のクロワッサンも登場しました。次回はどんなラインナップになるでしょうか。おたのしみに!

🍞勿忘草 ・ロールパン ・チーズクーペ ・和風エピ ・トマトピザ ・くるみクリームチーズ ・あんぱん ・クッキーパン ・かめきち ・フランスパン ・ミニ食パン ・しおんクッキー(プレーン、ココア、抹茶) はじめましての方が多かった勿忘草さんのパンは、しかし、一度食べたらその魅力にはまり、ハードリピーターになること間違いなし(と、勝手に思っている)。優しい味のおやつパンにこども達がすごく喜んでいました!
☕️だいちさんのコーヒーワークショップ 今回は手焙煎のケニアマサイAAの豆で、ワークショップを行ってくれました。 淹れ方はひとそれぞれにあると思うのだけど、その人がいま到達している最高峰の淹れ方を聞くのは面白いです。今回もたしかに!と思うポイントがいくつかあって、おうちで淹れる珈琲のレベルがアップした…気がします!

🤖茅スタジオより 🟠ノンちゃんのぷりぷりの文字屋さん ノンちゃんのぷり文字屋さんが爆誕! 好きな文字でつくれるオーダーも受付ていて、初回からオーダーいくつもいただいていました。茅スタジオのキーホルダーもできたよ!
🟡ソーイング部 ソーイング部部員による初出品達成! 次回も出品予定なのでぜひ見てみてください^^
🌿スタジオで育てたフェンネル、完売! 鱗茎がたくさんついているレア部位をお分けしました。みんな美味しく食べられたかな!?ここ数年、フェンネルのおいしい食べ方にチャレンジしまくっている茅スタジオメンバーです。
…と、こんな雰囲気のわいわい楽しい1日となりました。 突然のお声がけにもかかわらず出店・出品いただいたみなさま、遊びに来てくれたみなさま、ありがとうございました!
スタジオ市は、これから毎月第4日曜日を目指して開催予定です。
次回は5月25日。みんな遊びにきてね〜!

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「キッズフリマ&ナーフ射的」 開催日時: 2025年3月9日(日) 場所: 總持寺/だがしの日こども縁日 企画/書き手: 茅スタジオ(茶畑ゆか)
3/9のキッズフリマの隣には、お兄ちゃん、お姉ちゃんががんばっていたブースがありました。ナーフ射的です。射的の的となる景品の仕入れ計算、売上目標設定からはじまり、大人の計算バリバリやっちゃうぞ企画に挑戦しようと決めた小学校5〜6年のこども達が全て切り盛りしました。
射的やりたい子いるかな〜?と聞いてみたところ、まっさきに手をあげてくれた小学校高学年の2人。小5と小6の2人で射的企画チャレンジです!
まずはキッズフリマと何が違うか、ルールからおさらいしてみましょう。
■キッズフリマ 対象:5歳くらい〜小4位
おおまかなルール: ・こども達が売るものを自分で決めて、なにかをうる。 ・こども達のもうけはぜんぶこども達のもの。(マージン無しだよ!) ・ともだちの売るものをてつだってもOK!もうけの折半やるかやらないかとか、ルールはじぶんでぜんぶ決めてね。 ・ぶつぶつこうかんという手もあるかもよ。 ・たのしいイベントがもりだくさんだから、店番かわりばんこにするとかは、みんなでそうだんしてきめてね。 ・お金のかんりは、じぶん(+かぞく)でやってね。

と、キッズフリマの売上は100%こども達が自由に使えるお金になります。一方、ナーフ射的はぐんと大人の世界に入ります。

■ナーフ射的 対象:小学校高学年〜
おおまかなルール ・仕入れ、売上、原価、利益の概念を説明するからがんばって聞こう! ・こども達で自分たちの目指す利益を設定し、それにあたって必要な仕入れ量を計算し、景品も自分たちで買いにいこう! ・だがしの日なので、射的の景品は駄菓子にするよ! ・射的の利益から、来年のお金のワークショップの必要な経費を出すのを目指そう! ・駄菓子の日に対するマージンを払うよ! ・射的の値段設定も自分たちで決めよう! ・その上で、自分たちの目指す利益はいくらなのか、値段をいくらに設定して、どれくらいのペースで回せばそれを達成できるのかシミュレーションしてみよう!

射的チームの動きは売上目標の設定と、仕入れ計算から始まります。
売上の中から可能な限り次回のお金のワークショップに必要な経費を出すことを目指すし、駄菓子の日に対するマージンも支払うし、その上で自分たちの利益をいくら目指すのかを計算していきます。かなり本格的かつ細かい計算です。


今回本気で説明したら3時間以上になってしま��、こども達は白目をむいていました。。。
ご、ごめん。。こ、これは本番までもつのだろうか。。。
もしやめたかったらやめてもいいよ。キッズフリマの方がずっと簡単だし、シンプルな世界だよと言ったのですが、やってみる、がんばると言う小5〜6年生のこども達。よし、ならがんばろう!と最後までやってみることにしました。
いろいろすったもんだがありつつも、当日を迎えた射的チーム。

自分で売上目標を決め、仕入れ計算をし、自分で景品を仕入れ、当日の運営もやってみる!と、大挑戦の一日でした。
結果は予想を大幅に上回り、見事目標達成!!! ちゃんと来年の分のワークショップ代もかせいでくれた射的チーム。 す、、すごいよ。。。驚 ほんとうにありがとう!!
まぁ失敗したらそれはそれで面白いなと思いつつ初チャレンジしてみた今回でしたが、予想以上の大成功!となりました。
その後スタジオに集まって射的チームのこども達と打ち上げ&反省会をしてみたところ
「たのしかった!!!」 「目標の売上達成して最高の気分♡」
と、大満足のご様子でした。笑

それぞれにたくさんの挑戦があった今回のキッズフリマ&射的企画。参加したこども達は全員、顔つきが一日で大きく変わっていた感じがします。
みんなとってもよくがんばったね!!参加してくれてありがとうー!またいつかやろう!
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