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食欲を無くすほどもなく

涙を流すほどでもない、なんとぬるい絶望感でしょうか。できればここには戻りたくありませんでした。現実とインターネットのどこにも弱音や愚痴を吐かないようにしていたら人を信じることが難しくなりました。わたしのことをよく知らない人の方が相談しやすいという理由だけで見ず知らずの輩に弱音を少し吐いたらつけこまれました。通りすがりの称賛はすべてわたしのもの、通りすがりの誹謗もすべてわたしのもの。完全に自意識が過剰ですね。同性からのかわいいも、異性からのかわいいも、リスペクトがないならいらないはずなのに、どうしてこんなにも飢えています。まわりが変わりたいと望むなかで、変わっていくなかで、わたしだけが停滞と後退をのぞんでいます。あぁやってくれましたね。あの子をよくも、わたしの嫌いな女に仕立てあげてくれましたね。それでもやはり嫌いにはなりきれないのです。わたしは絶対に選ばれない選択肢です。優しく見えるのは攻撃の方法を知っているからです。そしてそれを実行しないようにしているからです。ねぇあなたを１番抉る言葉を知っていますよ。どうかどうか口にしないままの一生を終わらせてください。

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「可愛いは作れる」時代

になってからどれほど経ったでしょう。時代は今、「可愛いを作り出す」時代になっていますね。もともとあるものを生かして作れる可愛いを目指すのではなく、全く新しい、自分あるいは自分たちだけの可愛いを新たに作り出す時代へと。つい最近、可愛いものが好きな女の子たちの間で新たな可愛いの概念が生み出されました。いえ、新たな概念とは少々違いますね。今まで言語化されていなかったジャンルのカテゴライズが可能になったと言うべきでしょう。ゆめかわいいと双璧をなす、ないとめあかわいい（めあかわいい）は世界観や色合い、使用されるモチーフなどに何の制限もありません。最低限、少々毒やダークな要素が必要にはなってきますが。グロかわいい、闇かわいい、病みかわいいなどといったかわいいをすべて包み込んでしまう絶大な包容力と、誰の価値観も否定せず受け入れる圧倒的な度量をこの言葉からは感じています。なぜ普段落ち込んだ時にしかここに来ない私が、この言葉について文字をつむごうと思ったのか。私がある程度のボリュームの文章をインターネットに放つ場所はここしかないからです。中学、高校と私の青春に確かに寄り添った「ゆめ／病みかわいい」の文化。右手のガラケーでプリ画像でタグ検索した画像を毎日見ていました。ヴィレヴァンのツイッターでは毎日のように特集が組まれ、数々のクリエイターによる作品がタイムラインを彩っていました。今ではもう、あの時ほどパステルカラーやファンシーに惹かれないけれど、私が今めあかわいいに抱いている感情は、あの頃にゆめ／病みかわいいに向けていたものと限りなく近いのです。こんなにドキドキする感覚は久しぶりで、もう枯れたかと思われた創作意欲が溢れ出して止まりそうにありません。睡眠や食事を煩わしいとまた思えるほどに、好きなものに出会えて私は今、確かに幸せです。

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自己陶酔に少女性を

感じるのはなぜでしょうか。中学生の時に聞いていた曲を聞きました。残酷なことにまだメロディーも歌詞も覚えていました。背伸びして聞いた意味も分からない曲、負の感情を音で煮詰めた曲、懐かしい1音1音にえぐられるようでした。クラスの誰も知らない歌を聞いている自分に酔っていたのでしょう。俗に言われる中二病の核は特別な自分への陶酔です。大人になってしまったら、自分よりアルコールのほうが手軽に酔えますものね。大人になんてなりたくなかった。酒の味も煙草の煙も知らない内臓のまま死んでしまいたかった。人生に3回あった卒業式は、そのたびに一生の区切りぶって想いを伝えたり形にしたかったけど、ただの平日に私がしてしまいました。今と未来で灰色ほどでもない青春を引きずり続けます。後悔ほど強くはない悔いがふとした瞬間にやってきて途方もない無力感に化けていきます。生命力の強い存在は儚いものに惹かれるみたいですよ。昔は苦手だった明るい笑顔の元気なアニメキャラクターをとても愛おしく思うのは果たして。

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残念なことに今日も

生きています。一日の始めの朝よりも、日が暮れて帰路についているときにこそ、そう強く思います。今日もまた、生きてしまった。日々をフラットにやり過ごしたいと思うのですが、人は皆そう思って生活しているものなのでしょうか。自転車をこいでいた時にはあんなに溢れそうだった言葉が、考えが、いざディスプレイを前にするとブルーライトに溶けていってしまいます。こんなこと前にも言ったような。誰も見ていないから気にする必要もありませんね。「誰もみていない」と自嘲するツイートやブログを検索から見つけてそっと覗いたら、わたしはインプレッションの数字にしかなれませんでした。道端で踏みつぶされていた水道料金表が、どうか支払い済みのものでありますように。他人の心配などしている場合ではないのですが。地球の裏側で飢える子供がいるけれど、わたしはわたしのためにご飯を食べます。

いつか死ぬときは立方体の遺体になりたいです。血や臓腑を撒き散らすのはいささか動物的ではありませんか。老衰はそこまで生きるビジョンが見えませんし。不自然ながらも整然と固められて、四角く四角くなれたらどんなに美しいことでしょう。最終的に壺入りの骨になれればそれでいいのですから。

インターネットは誰かと繋がるツールではなくて、孤独を再確認するツールだと思っています。ここでそんなことを言っても何だか言い訳がましいですが。中学生の時にブログが大流行しました。ガラケーですら持ってる子は少なかった時代に、皆パソコンや携帯で思い思いのページをつくっていました。私もやってはいたのですが、反応をくれたのは友人たちのみ。ネット世界は広大なはずなのに、狭い交流しかしていなかったため、ひどく閉鎖的な印象を持っていました。現実の交流をインターネットで何度もなぞるのがむなしかった。たぶんそれは今も受け継がれていて、一度友達と話した内容だとかをネットに書くのは嫌ですし、その逆も同様に嫌です。もっと言うと、仕事の悩みは職場の人間の中で相談解決していきたいですし、その悩みや愚痴を家族や友人に話すことも少ないです。だって結局は他人事にすぎませんし、相手にも辛いことはあるでしょうから、わたしが負担になってはいけません。

性別も年齢も全部捨てて確固たる曖昧な存在になりたいです。それを世間では神性というのではないでしょうか。特別に憧れることができるのが、普通の人みたいで安心しました。14度で喉を焼いて今日の夜もやり過ごします。

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地にめり込む程の

自尊心の無さが今回招いたのは、希薄になった警戒心でした。自分を���ぶ気持ちが薄いということは、自分を大切にしようと思う気持ちも薄いということで、もとより私の外面が非常に朗らかなこともあって、あっさりと怪しげな話に囲まれてしまったのでした。それを辛いことだと思える程度の感情はありますが、それを友人に話してみたところわたし以上に衝撃を受けているようでした。ものごとの感じ方というのは人それぞれなのでここではそれについて触れませんが、わたしは「自分を大切にできないやつは他人も大切にできない」ということに、あと何度同じようなことを繰り返せば、気づくことができるのでしょうか。わたしの性格をシャボン玉のようだと評されたことがあります。薄く膜を張っていて向こう側が透明に透けて見えるのに、そのシャボン玉の中までもが透明だとは言い切れなくて、どうなっているのか掴めないと。そうですね、マジックミラーなのかもしれません。薄い膜の中に、私が自分自身に抱いている得体の知れなさや自暴自棄な気持ちがあって、それを辺りの風景を無闇矢鱈に反射して透明を装っているのかもしれません。マジックミラーといえば。片面はガラス、片面はミラーで一方的に視線が通る不思議な鏡というのがわたしの認識でした。世間一般ではアダルトビデオに登場するものとして認識されていることを知ったとき、わたしの世界は少し汚れました。

わたし本当は分かっていたのかもしれません。優しいあのこに悩み相談を装って辛かったことを話せばあのこが心を痛めることを。「久しぶり、突然なんだけど○○って会社知ってる？」と持ちかければ、互いに距離を置いていた苦手なあのこが完全に離れていくことを。縁切りにネットワークビジネスを使うのはありですか？

同じことでずっと悩んでいます。あぁ、ただ、停滞。十代の時間ももうすぐ終わるのに。

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わたしの名前は

とまり。このニックネームはいくつかのSNSサービスで使い回しています。自己紹介文についても同様に。インターネットにおいてはきっとどこまでも人格を分裂させることが可能で、しかしそれをしてしまうと私はわたしを見失ってしまう。自己を曖昧にしか認識できていない人間がおよそやるべきことでないことは明らかだ。放っておくと自分がどんどん増えてしまうから、色んな自分を新しく作ることがやめられない様なことをわたしの尊敬する人は言っていた。理解できない感覚だった。憧れの人と自分は決定的に違うということが分かった安心感があった。なれるはずがないのに、いつも誰かになりたいと思うことを何か決定打がない限り辞められないから。いつものですます調を忘れていましたね、失礼しました。わたしはわたし自身でわたしが何なのか把握しきれていません。大した者でもありませんが自問自答の日々です。入試や就職試験に向けた自己分析が何より苦手でした。だからわたしは１つの「わたしらしいわたし」を作り上げ、それを演じることに徹することにしました。好きなもの、こと、思想。全てわたしが無意識下に作り出した設定かもしれませんし、それが深層心理なのかもしれません。結局は自分のことを見失っているのに変わりないのかも知れませんが、まずは外からみて整合性のとれた一人の人間として成立していたいのです。他人様などは、わたしの外側しか分からないのだから。わたしが悲しい気持ちでいたとして、「嬉しいときの仕草」を見せれば、その人はわたしが今嬉しいんだと認識するでしょう。そしてそれをわたしが肯定すれば、外から見れば「嬉しい気持ちのわたし」、内からしてみれば「悲しい気持ちのわたし」がいることになります。そんなもんなんですよ。わたしは負の感情を隠して笑うのが最高に格好いいと思っているのできっと長生きできません。辛いことがなくなるわけではないですからね。

わたしは服が好きなのですが(そういう設定かどうかは置いておいて)、同じ服を着ていると指摘されるのを恐れています。いつ、誰と会ったときに自分が何を身に付けていたかをぼんやりとですが把握しています。好みが定まらないのも相まって、服ばかり購入しては１度しか着ていない、なんてこともざらにあります。しかしわたしは人が同じ服を着ていることに対してどう思っていたのでしょう。むしろ、お気に入りらしい、何度も見たその服はその人の印象を強めていたように思います。トレードマークというか、衣装的というか。曖昧な自己を補強する面ではわたしもそういった、わたしを特徴づける服がほしいと思います。先日、通販で中古のウェディングドレスを購入しました。わたしは結婚を幸せなこととは捉えていません。元���は貸衣装だったという、数々の人生を墓場に送ってきたドレス。鋏を入れて「わたしの服」にします。わたしの日々を緩やかに殺してほしいですね。到着は土曜日とのことでした。

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個性を叫ぶ世の中ですが

個性って一体何なのでしょうね。私はずれだと考えています。そりゃあ、違う環境で育てば違う考えの人間が育ちますよ。前提として「普通」や「常識」が定義されていなければそれからはみ出たものを個性として認識しようがないのではないでしょうか。常識に+αされたずれを個性と呼んでいる気がします。その僅かな違いを大きな個性のように振る舞うことを最近では強いられますね。個性豊かと聞いたならば全く違う性質のものが多数ある状況を思い浮かべませんか。もしAIが全く同じ環境で同時に学習を始めたら同じ１つの人格へと統合されるのでしょうか。複数の意思が１つになるという点においてはバーチャル蟲毒が少し前に話題になりましたね。Vtuberの「中の人」を決めるオーディション。器は１つ。魂は複数。選ばれなければ消滅する。オーディション参加者は既に用意された器のキャラクターデザインから話し方や話す内容を考えているようでした。アニメ的なキャラクターのデザインというのは一目見ただけで「どんなキャラなのか」が理解できる、分かりやすさが必要です。話題になっていたキャラクターも、レインコートを着用して名前には天候にまつわる文字が入り、天気予報をツイートしていました。最後に関してはそういうキャラだと指定があったのかもしれませんが。キャラクターの持つ個性に中の人の個性が負けている印象をもちました。それこそ誰でもいいのでは、と。バーチャルはなりたい自分になれる場であると思っていたので、器に寄せていく人間を見てなんとも言えない気持ちになったのは確かです。所詮は私たち現実を生きる血液と肉。インターネットなんかに楽園などありはしなかったのです。

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友達にunknownさん

なんていましたっけ。トークを開いて確認するとそれなりに仲の良かった友達でした。いえ、嘘をつきました。少なくとも私は、ただの仲の良い友達程度とは思っていませんでしたから。リアルアカウントを消してもう何ヵ月経ったかは数えていませんが、これで本当に彼女と連絡をとることはできなくなりました。いくつかあるTwitterのアカウントを駆使すればコンタクトをとることも可能でしょうが……。私は距離を置きました。それは事実です。そして私は距離を置かれました。それもまた事実です。別にお互いがいなくてもそれなりに友達と連絡をとって遊べて、ごはんが食べられて生きていけてしまうから、あったかもしれない日々やありし日の思い出にやるせなさを覚えても別に死にはしないから、それが余計に虚しい。ねぇ、鍵をかけた扉の向こうで今日は誰と話しているのでしょうか。それを盗み見ることはあなたが許さなければ叶わないけれど。

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同じ昔話しか

話さない三親等にうんざりしています。彼らの中で私は���つまでも幼子のままで、何度会って言葉を交わそうと、幼い頃の私がどんなに愚かしいことをしたか、それにどれだけ心配をさせられたかを繰り返し説かれるのです。尤も、身内に笑われ見下されるために存在を差し出すことに慣れきってしまっているのでどうでもいいと言えばどうでもいいのですがね。社会を全く知らない叔父はいつまでも子供じみたゲームとテレビの話しかしませんし、祖母にとっては五千円の服を買うことすら一大イベントのようなのです。自分を育ててくれた人たちの１人ではあるはずが、どうにも価値観があいません。私にくれた、「一万円の」ランプ、大切ぶった割には埃まみれで部屋に埋もれてたじゃありませんか。指先には十数万の宝石をいくつかつけて、体は二、三千円の服で包むのです���。

靴擦れをすれば踵、謎の痒みに襲われれば甲に。血が染みた、お気に入りだった靴下を捨てた回数はもう数えていません。シンデレラにでてくる義姉たちは、華奢なガラスの靴に足を収めるために踵や指を削ぎ落としました。(今も、足が大きいとかわいい靴って中々入らないんですよね) そこまでしても、靴下には血が滲んでいたために偽りであることが露見してしまうのです。その狂気的な必死さをどこか愛しく思ってしまうのは、似ていると感じたからでしょうか。可愛くて買ったあの服。サイズが合わなかったから妹にあげたあの服。完璧に着こなされたあの服。きっとあれはシンデレラの靴でした。

どうしてこんなにも、誰もが、私だけがこんなにも辛く悲しいと思ってしまうほど辛く悲しい世界なのでしょうか。

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再会の度美しく

成長する妹に劣等感を刺激されてしまいます。一生この気持ちを引き摺って生きるのはあまりにも惨めで、自分を救うために私は妹を愛することにしました。シスター・コンプレックスでもって、醜い感情を上塗りしようという算段です。はっきりした二重、長い睫毛、薄い唇、細い体。幼い頃はそっくりだと周りの人に言われ続けて育ったのにいつからか妹の容姿ばかり褒められるようになりました。私の酷い顔や体型等は母や妹に馬鹿にされるために存在し、「自分よりも格下の存在を笑う」というある種の快楽を提供するために私は今日も言いたくもない冗談を交え、一方的な会話に参加するのです。子の人生は親のものなのですか？愛されなかったなら愛さなくても良いってもっと早くに教えて欲しかった。自分の中にありもしない愛を持ち出して、無理にポーズをとる必要なんてなかったなら、一体今までは何だったのでしょうか。顔を叩かれたことも、足蹴にされたことも踏みつけられたことも、性格が嫌で離婚した元夫に似ていると吐き捨てられたこともない貴女は、「もっと言うこと聞いたら？」「母に何かしてあげなよ」なんて言葉を簡単に口にできて、それが恨めしく羨ましい。

友人関係にしろ、親子きょうだい関係にしろ、「貴方は必要ない」と言われなくてもそれを見せつけられるのは辛い。私の一番の友達は、私が一番の友達ではない。同級生たちが人生における恋愛のステージのようなものを上がっていっている、という話が耳にはいるたび、ドラマのような非現実感が纏わりつきます。誰もがゴールを目指すなか、私はスタートラインに立つことすらまだできなくてもがいているのに。いや、そんなことに本当は何の興味も感心もなくて、ただ私は一人の人間として会話ができたらもうそれだけで満足してしまいます。教育は呪いだった。言わないようにしてきた言葉が心の中だけではもう押さえられなくて口から溢れそうになります。初めて死にたいと思いすぎて涙が出た夜でした。存在意義がないと自覚するたびに、頭の中に鈍く穴が広がっていくようで、その穴の中に全ての思考や思想が吸い込まれ、私はまた「何もない」を更新していってしまうのです。人は二回の死があると言った人がいました。一回目は肉体の死、二回目は忘却による死です。早く皆が私のことを忘れますように。私の影響を受けた人が私もどきになんてなりませんように。一生バズりませんように。本当の死を早く迎えたい。ためらい傷は6本増えました。

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私が短いスカートを履かなくなったのは

私がタイツやレギンスで常に脚を隠すようになったのは。ねぇ、思いもしないでしょう、今この瞬間でさえ太ももに走る無数の線があることなど。左手の甲は、架空の猫の引っ掻き傷だらけでした。あのときと同じ爪をもって、傷はできてゆきますが、見えにくい場所に移動した分、より本物らしくみえてしまいます。本物？本物とは？そもそも自傷そのものが精神を蝕まれていることの象徴であって、場所は特別関係ないはずなのです。所謂構われたがりだって前提となる何か辛いことがなければ、わざわざ人を集める手段として自傷を選ばないでしょう。その何か辛いことは必ずしも大きなトラウマとは限りません。日々積み重なる細かなストレスだって、心を緩やかに殺します。満たされることのない孤独感。何も持たない自分への焦り。近づくリミットは秒針と共に。実家のトイレで育まれた秘密主義は他人の理解を拒絶します。分かってほしくないわけではないけど、自ら晒したいわけでもない。願うなら暴いてほしい。そんなものは叶わないので今日もアンビバレントの狭間で泣いています。

希死念慮を抱き始めた当初は、「私がいなくなったことで誰かが悲しめば救われるのにな」といった考えを持っていました。今思うとなんとおぞましく烏滸がましい感情であろうかと吐き気がします。自業自得がたたり、死して尚蹴られ続け軽んじられる程度が落ち着きます。もしもその様子を見た上で心を痛めたり怒りを覚える人がいるのなら、そんな人たちへそんな気持ちを抱かせてしまうこと、それが私の復讐です。

今消えられない理由に、契約したアパートと勤めている会社、免責になってしまう生命保険等が挙がるあたり、私は真面目でひどくつまらない現実を生きる人間なのだと打ちのめされます。服でも買って、延命治療を始めましょうか。

次生まれ変わったら絶対人間にだけはなりたくありません。生き物として生きるのも。残された何十年という寿命が膨大な時間として目の前に広がることに早くも疲れました。全ての意識の外側の存在になって、存在しないごっこで毎日曖昧に存在していたいです。

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奇数でも偶数でもない、

小数点が許される場所、の意味をTumblrのタイトルには込めてあります。英語版の回文で、どちら側から読んでも同じ意味を持っています。正規ルートだろうと回り道だろうと目的地に辿り着ければ勝ちです。

溜め込んでいたものを見える形にすることがこんなにも快楽を伴うとは知りませんでした。排泄にも似た感覚ですね。これをインターネットにあげることにも私を救うための意味があるのですが、誰かに見てもらうことが目的ではありません。抱え続けていたものを吐き出す様を、誰かが見るかもしれないところで公開することが、私にとっては重要であり、救いたりえるのです。最低限の生活レベルを維持するためのSNSのように、誰かが見るかもしれないという意識はほどよい緊張感と安心感をもたらすもので、哀れなことに現代に生まれ育った私たちの脳は画面の向こう側へ無意識に、承認欲求を満たされようと働くのです。

人生の役者たれ、と自分に課したのはいつのことであったでしょうか。そもそも普段の生活の時点で私は私を偽り、��像の私を回りに信じこませて安堵するのに必死なのに、そこからまた二重三重に演技を重ねようとするから本当の自分というものを見失うはめになったのです。例えば今、片思いをしているあの人から、「今好きな人がいるんだ」と聞いたとして、心を密かに痛めるのは、どこのレイヤーにいる私なのでしょう。そもそも、完全なオリジナルなど存在しないのではないのですか？何かのインプットとアウトプットを繰り返した、影響のコレクションを個性と呼ぶのではないのですか？才能などは、お金で育った可能性だと思っていますし、個性は影響を受けたものたちのコレクションルームです。完全なオリジナルなど存在せず、中古の既製品をかき集めて新品ぶるのです。私はそう思って生きてきました。私はそう思って生きていきます。貧血卑屈。

１日ごとに少女のリミットが近づいてきます。もうそれを迎えた友人たちは何てことのない顔をして日々を過ごしていますが、私にとってはやはりそれは大きな脅威なのです。魔法少女に憧れていました。それが現実で起こり得ない事象であることはとっくに理解していましたが、憧れというのは簡単に捨てられるものではなく。少女でなくなったら、私は、永遠に魔法少女になれなくなるという現実が怖いのです。魔法少女は現実ではないけれど。なんというか、キラキラしたドラマを背負う女の子、というのは10代でなければいけない気がしているのです。20代、30代、40代、そのもっと先の世代でも、女の人がキラキラと活躍する物語は無数にあることは分かっています。でも、年を重ねるごとに、ストーリーは現実の苦しみを増して、どこまでも現の残酷さを叩きつけられているように思います。10代にしか出せない不安定さ、儚さ、幼さ、この国のロリータコンプレックス共が生み出した、ある種のJK神話に私はもう一生語られないことが、たまらなく悲しい。会社のなかでは「若いね」と、会社の外でも「若いね」と。上を見ては絶望し、下を見ては絶望し、同じくリミットの近い同い年と共に震える日々を過ごしています。年をとるのがたまらなく怖い。過去の感情のコピーアンドペーストでできた文を、あたかもいまこのしゅんかんに抱��た想いかのように徒然綴る、大人みたいな生き物になってしまったことが恐ろしい。

何をしていても誰といても孤独を感じます。価値観が似ているとか、長い間一緒に過ごしてきたとか関係なく、話していても笑顔を浮かべても心の中ではどうしようもない孤独感を抱いています。なぜでしょうか、部屋が汚いからでしょうか。汚部屋が孤独を甘やかすなどと誰かは歌いましたがね。きっと誰も私の孤独を埋められないけれど、それで良いとも思います。愛される価値も、大切にされる価値もない存在であると踏みにじられた方が何故か安心できるのです。自分を粗末にしたくなります。ぞんざいに扱われても、それこそが私への正当な評価だと賛辞したくなります。私を尊重するよりもずっと私を分かっている。問,貴方の前には壁があります。その壁の高さはどのくらいですか？答,すっごく高いです！とうきょうタワーくらい！と無邪気に答えていた頃を遠く懐かしく思います。今同じ心理テストをされたら間違いなく、答,いいえ、壁などはありません。と答えるでしょう。思い描く壁の高さはプライドの高さなんですって。さようなら自尊心。愚痴とか特にありません。自己完結で悲劇ぶりたいじゃないですか。鬱々と溜めてこそ美しいではないですか。どうせこんなところ誰も覗きませんよ。あるのは可能性だけ。

妹のことが嫌いです。妹も私のことが嫌いです。姉として最低限の尊敬はされているはずですが、その僅かな慕う感情を弄んで、いつも傷つけてしまいます。あぁ、自分を大切にできない人は他人も大切にできないなんて使い古された言葉がありましたね。私とはなんという欠陥品でしょうか。何も関係ない、興味のない人間になら優しく丁寧に扱うことができるのに。私という人間に少しでも影響をうけたらそれはもうその人の中に私の劣化版が居座って貴方のコレクションルームを穢してしまう。私に付随する全てのものが愛せない。愛せない。描いた絵、作ったアクセサリー、飾った花、それを褒めてくれる人、センスがありませんことね。

現実が怖い。現実から隔離されたこの部屋からでたくない。誰も私を知らない場所に行きたい。一生バズらない人生がいい。ずっとリアルアカウントを消したかった。あのアカウントのフォロワーだった皆が１人残らず私のことを忘れる。名字なんてとっくにどうでもいい。それが今の、本当の夢です。

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厚みを増す日々の記憶

に大切な思い出が奪われそうで怯えています。

カップラーメンを作るついでに蜘蛛に熱湯をかけて殺しました。きっと私の魂は救済されません。

魂の話をしましょう。

思えば俗世に溢れる性的な汚い言葉を口にしたことがありませんでした。下品だと感じたスラングや乱暴な表現等も同様に声に発しませんでした。それらは実際に言うだけでなく文字として書いたり打ち込んだりするのも躊躇われました。そういった言葉を直接用いて話すことで精神が汚染されるような気持ちがしたんでしょうね。もとより男言葉や乱暴な言葉を使わないようしつけられてきたので、それも理由にあるでしょう。

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フォロー0 フォロワー0

のアカウントをブロックして凍結させることが趣味の１つだった時期がありました。蟻を潰す感覚に似ていました。子供の頃に誰もが経験したであろう、小さな虫を殺すという行為は、間違いなく快感であったはずです。

家の近所に商店街があります。半数以上の店は閉業しシャッター街となっています。かつての活気を思わせる、商店街の名前と動物のイラストをあしらったステッカーがちらほら貼られたままでいて、それが寂しく不気味に思えます。普段は通らない道ですが、気まぐれにそこを通って帰ることにしました。日が沈み始め、辺りは薄暗くなっていきました。わずかな明かりに大量に群がる虫たちを見ながら、もうこの商店街を夜に抜けるのはやめようと思いました。いくつかの群れを自転車で突っ切って帰りました。羽音の耳鳴りがしています。背中に伝うのは汗か寒気か火に入る虫か。耳元で一際大きな羽音が聞こえたので３番目でしたね。除菌スプレーをかけて殺しました。私は確かに虫の群れに対して嫌悪感や恐怖の念を抱いていました。群れから外れた一匹の虫を殺すことには何の抵抗もありませんでした。床を蟻が這っていたので指で押し潰してティッシュにくるんで捨てました。さようなら。

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平成最後の夏

がやってきました。今日はもう夏と言っても良い日だと思いました。風の匂いは完全に夏で、吹く風も熱風でした。梅雨明けこそしていないけれど、五感は夏を受けとりました。平成最後の夏がやってきました。

エモーショナルが溢れて溢れて別の私を形作り始めたので、考えを文字にしてみることにしました。思想のアウトプットを行わなければ自分がどんどん分裂していくような気さえしていました。全ては過去形です。1秒毎に私を形作る全ては入れ替わり続け、5秒、10秒、1分先の私は今の私と同じだとは言い切れません。細胞が生まれては死んでいくことを繰り返すのは認めるのに、細胞に宿っているはずの自我はどうして揺るがないなんて言えるのでしょう。長期的に見れば変わらない人なんていないはずなのに、時間をぶつ切りにしたとたん変化にとても鈍感になります。

いわゆる人付き合いをする用の自分っていますよね。社交的な人間を演じていればあらゆる事柄がスムーズに運びます。そのいわば偽った自分への客観的な評価がつくる、外側から形成される私と、本来の自分の考えが深まってつくられる内側から形成される私が、どんどん別な人物になっていって今日は乾いた笑いが漏れてしまいました。笑ったのはどの私でしょうか。

例えば私の完璧な理解者を名乗る人が現れたとします。だからといって私のことを完璧に理解できるはずがありません。絶対に。いくらそ���自称理解者がどんな見解を述べたところで、私はそれに対して同意も否定も共感もできないのです。そもそも私が私を完璧に理解していないから。その人に対しての答えが私の中には存在していません。私の知らない私の部分があるなら、それは私の中に存在しないのと同義ではないですか？何でも話せる友達や家族なんてものが存在しないように。

自分のことをよくわかっている人を羨ましく思います。何が好きか、何をするのが好きか、という問いにすら、考えれば考えるほど答えられなくなって自分が空っぽになっていく感覚に陥ります。最近では自分の中の可愛いの定義すら揺らいできました。私の核は確かに可愛いだったはずなのに。そんなに可愛いと思ってないものまで可愛いと言ってきたせいですね。思えば私は自分に嘘をつきすぎて、何が本当なのかもうとっくに見失っているのでした。

外から連れ帰ったであろう蝿が液晶を這っています。私の部屋は絶賛汚キャンペーン中なのでお似合いですね。今日も明日も帰るのはこの愛すべき汚部屋で、与えられた箱庭を荒らすことしかできないわたしは今日はどんな悪夢を見るのでしょうか。