Tumgik
toybox-word · 4 years
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「今日、知ってると思うけど、仏滅で。仏滅っていうのは何にもない虚しい日っていう意味なんだけど。何にもないっていうことは、何かを始められる日っていう意味も、あるんだって」
『コタキ兄弟と四苦八苦』第2話
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toybox-word · 4 years
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「手に入らないものを数えるのはやめたんです」
『コタキ兄弟と四苦八苦』第2話
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toybox-word · 4 years
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「何が大事かって、今を生きている、ってことなの。自分の体で、感じること。目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、舌で味わったり。」
小川糸『ライオンのおやつ』ポプラ社 p186
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toybox-word · 4 years
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おやつを前にすると、誰もが皆、子どもに戻る。きっと私も、おやつの時間は子どもの瞳になっているのだろう。
小川糸『ライオンのおやつ』ポプラ社 p145
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toybox-word · 4 years
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かわいい、という言葉を、百個並べても、千個並べても、一万個並べても、私の中に沸き起こる「かわいい」の感情には追いつけない。まるで泉からこんこんと甘い水が湧き出るように、たえず、私の体の奥底から、ある感情が湧き上がってくる。そしてその感情は、私の爪先や髪の毛、奥歯の裏、内蔵のすみずみにまで浸透する。
きっとこれを、人は母性と呼ぶのだろう。
小川糸『ライオンのおやつ』ポプラ社 p70
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toybox-word · 4 years
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「よく眠り、よく笑い、心と体を温かくすることが、幸せに生きることに直結します。」
小川糸『ライオンのおやつ』ポプラ社 p37
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toybox-word · 4 years
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おやつという言葉の響きには、独特のふくよかさというか、温もりがある。
小川糸『ライオンのおやつ』ポプラ社 p19
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toybox-word · 4 years
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「自分が傷ついたからといって、誰かを傷つけてもいい理由にはならん。一番恐ろしいのはそういう悪意のない人間だ。悪意がなければ反省もできん。ましてやそれが自分の中の正義と結びついている人間は誰にも止められない。」
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toybox-word · 5 years
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「望みが叶わない人は悩みが尽きないし、望みが叶った人も、その後どうするかで悩み続けんだよ」
『俺の話は長い』第6話
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toybox-word · 5 years
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好きな子、なんかじゃない。「好きな人」だ。子と人の違いだけなのに、それだけで、全く違う。笑って話せるか、笑えないか。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p189
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toybox-word · 5 years
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だって私は、誰かを攻撃するより、攻撃される側にいる方がいいのだから。その方が、気が楽だから。とても卑怯な選択だと分かっているけれど、じゃあ、私に何が出来るというのだろう。
私は自分で、何かを決めたくないのだ。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p124
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toybox-word · 5 years
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私は否定が出来ない。決定的な意思を持っていても、それを出すことが出来ない。受け入れたままで、どちらからも逃げていたいのだ。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p115
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toybox-word · 5 years
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子供の神様が来て、子供のままでいたい?と言われたら、うなずくだろうし、大人の神様が来て、大人になりたい?と言われたら、うなずくだろう。分かるのは、私は、どちらにも首を振ることはないだろう、ということ。どちらにもうなずくのと、どちらにも首を振るのは、結局同じことのようだけど、違う。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p114-115
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toybox-word · 5 years
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海は、なんでも知っているような、顔をしている。決して、教えてくれないけれど。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p96
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toybox-word · 5 years
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自分達が、旅行でこの街に来たことが間違っていなかったと、確認しているみたいに、私には思える。帰る場所があるから、この街の小ささや、静けさや、海に圧倒的に頼った生活を、羨ましいと思っている。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p85
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toybox-word · 5 years
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色は、時間によって主役を交代するっていうことを、この土地に来て知った。暖色と寒色は、うまくやっている。世界を、きちんと染めている。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』幻冬舎文庫 p43
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toybox-word · 5 years
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「偶然は、結果から考えると必然だったりもするもんです」
『時効警察・復活スペシャル』
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