#らでぃっしゅぼーやおためしセット
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ある画家の手記IF.?-6 雪村絢視点 告白
絢:まこまこー。髪型がいま真澄さんとおそろっぽくなってる♡から今度遊ぼー。見てー。 まこ:おーそうか。…わかった まこ:ウチくる?俺がそっち行くか? 絢:…(・ω・;)俺はまこの部屋行きたいけど…免疫弱ってるとかで、俺が出かけるとかえって各方面に迷惑かけるかも…? まこ:じゃとりあえず行くわ。そしたらこっち来たいんだったら俺についてくればいいし。まーそれは体調次第な 絢:んー。ありがと~。
…間の取り方で 髪の変化の理由は察されたかな。 仕方ない、現実の形はいつも具体的だ。 髪型と髪色は口実にしても、色々と関係なくもない。
ここ最近外に出かけるより家で翻訳作業してたから、たぶん今迂闊に俺が外出したら季節的にもなにかウイルスもらってきちゃう。うちは三人ともそういう攻撃に弱いとこあるし、気をつけてないと。 翻訳ばっかりしてるのは、どうも付き合ってくしかなさそうな焦燥感があるから。後世に名を残すとか歴史に残る名訳を残すとか、そんな大層なこと望んでるわけじゃない、それでも時々俺はこのまま、どこにもなにも残さないで、一人で煙みたいに跡形もなく消えて、それっきりで、それが死んじゃうってことなのかって、朝起きたときとかに、思うから。 もちろん現実はそうじゃない。死後にきっと俺は俺が思ってる以上の人に、俺が思ってるよりきっと深く、爪痕を残していく。ちゃんと遺る。そういうことが分かってても、俺は翻訳を少しでも多く、精度高く、自分の言葉で残していきたい。 たくさん溜まった日記は…恥ずかしいから軽めの暗号化してるんだけど、言語さえ読めるなら二人には簡単に解読されちゃうかな。 今日まこを呼んだのは、最低限でも伝えるべきことを伝えていくため。 ほかの何が伝わらないままでもこれが伝わらないと困ること、だ。 今日一日でどこまで話せるかは分からない。長い話にまこがキャパオーバーするってことはなさそうだけど、この話をどう解釈してまこが今後どうするのかには、それなりの判断までの時間がいるかも。 もしかしたら俺も真澄さんも導き出さなかった別角度からのアプローチをまこは試みるかもしれないし、あの頃と違って今の状況はそこまで切迫してない、香澄も一年前とは違う。直にぃと結��して、本来煩わなくていいことが綺麗に吹き飛んだ感じがするかな。 タイミングとしてはベストだと思う、俺が知り得たことをまこに託していくための。 玄関で真澄さんがまこ��迎える気配がした。 けど俺はベッドの上にゆったりジェラピケ着たまま、上半身起こして書きものしてる体勢のままでいた。
前は来客の予定あったら朝からちゃんと身支度して髪セットして服着替えて体調もその日に合わせて整えて、お客さん来たら必ず俺も顔出してリビングにも出てお茶用意して、ってしてたんだけど、そろそろそういうのもきつくなる頃合いかと思って、やめた。 本当にきつくなってからじゃ余計に体壊すから、予兆があるなら早め早めに対処してかないとね。運良くここに顔出す人ってみんな、俺がだらしないカッコしてても気にしなさそうだし。
真澄さんが開けてくれた書斎のドアからまこがいつもの軽めの荷物抱えて入ってくる。 俺は書きものをやめて隣のデスクにまとめて置いた。 真澄さんから最初にもらった万年筆とコピー用紙であれから何も変わらずそのままずっと書いてて、インクも用紙も足してくけど、俺はパソコンとかより自分の直筆で文字を綴るってこと自体も好きみたい。真澄さんからノートパソコンももらったけど、結局手書きに戻っちゃったし。 「まこ いらっしゃい」 にっこり笑って体を少し伸ばしてベッドの上を整頓して片付ける。 「あんま部屋片付けてなくてごめんね。最近ここにいること多いから…」 俺が書いたものまとめてたら目に入ったのかまこが「おーすげー」って感嘆の声をあげた。…翻訳っぽいことってまこの前ではそんなしてなかったっけ…?でも留学中にさんざん多国語は喋ったな…。すごいのかなこれ…? きょとんとしてたらまこはテキパキ荷物をその辺に置いて防寒用の上着を脱いだ。 「ハンガーある~」って差し出したら使ってくれた。 まこの手が俺の前髪をさらさらいじる… 俺の耳にはサメのピアス。まこの耳にも。二人ともやっと開けた穴が安定してきたから。かいじゅうピアスは今日はおやすみ。 「翻訳作業するなら髪よけろよ」 「案外慣れると髪って気になんなくなるよ~。それにこれ、真澄さんヘアー!」 満面の笑みで言いながらベッド脇に立ってるまこの胸あたりに頭ぐりぐりしたらぽんぽん頭撫でられた。 「似合う似合う」 一拍置いて話が変わる。 「誕生日会のこと聞いた。…大丈夫か」 …誕生日。まことした誕生日じゃなくて、直にぃの家で…吐いちゃった方の。 「あーうん…誕生日会…。俺は直にぃと香澄のほうが打撃うけたんじゃないかと思ってる…。調子悪い本人はもうそういるしかないとこあるけど、周りはなんかできることないかって最後まで必死になったりそれで疲れきっちゃったり…とか…」 できることないかって、本当はそんなにないのも分かってて、それでもあの人のために俺はまだベストを尽くしてないんじゃないか、もっともっとやれることが俺にもあるんじゃないか、もっと必死に、救いたいなら愛してるならもっともっと、俺がボロボロになったって最悪死んだってあの人にできることがーーー そばにいて、あの人が弱ってたとき、俺はそんなふうに思い詰めそうになることも度々あったから。 「当事者のお前より他人が打撃うけてるわけないだろ」 …まこの言葉に小さくうなずくしかなかった。 …頭、切り替えよう。俺の話じゃないんだ今日は。 まこにベッドに座るようにぽんぽんベッドを叩いて促す。 「それより今日ちょっと聞いてほしい話あってさ…。お願い…になるのかな…微妙なとこなんだけど、結構重い話…かな…。」 重い話の重みでまこがダメージ受けるとはあんまり思ってない、そういう1ケースとして聞けば。でもこれは、他でもない、香澄の話だ。 「…。」 ベッドに浅く腰掛けて聞く姿勢になったまこに一旦切り出す。 「香澄のことなんだけど…」 ここまでで一度言葉を切る。 まこは自認するように淡白だ。それは良し悪しじゃなくて性質の話。まこは自分が進む道においてまだどういう形かは分からないけどもし香澄が道を阻害するような存在になると感じたら、香澄のことも遠ざけるかもしれない。 俺はまこのそういうとこを信頼してるし好きだから、改めろってもいえなくて、難しいところ。人間関係と感情と愛でほかのすべて自分の志すものさえ場合によってはなにもかも捨てるような俺には、できない判断。例えば香澄が煮詰まっちゃってもうどうしようもなくなって、俺に「しにたい」って言ってきたら、きっと俺は…
「…ねえ。寿峯はこの先もずっと香澄の友達だよね。 大学からの延長でなんとなくとか、仕事の都合で遠くに引っ越すことになったらそこまでとか、香澄が寿峯を失望させるようなことしたり言ったりしても。」 ちょっと俯いてまこのほうをチラッと伺う。 「…友達でいるための努力はするけど」 一度言葉を切って続けるのを静かに聞く。 「確約はない。俺も人間だし。自分だけが頑張って関係を続けるのは無理。…香澄は…よほど大丈夫とは思うけどな」 少なくともまこには香澄と自分が関係を続けるために頑張ることは、大前提としてあるものと、思っていい語り口。ちょっと安心した。 三人でいるときの様子から推し量れるものはあるけど、俺がいない間も二人は二人の関係を築いてきたし、ぱっと見良好に見えるけど俺はよくないものばっかり見ちゃう癖があるし。 「そういう条件は俺と香澄も今だって同じだから。無理して香澄のそばにとどまれとかって要求してるわけじゃないよ。まこが自分の人生を犠牲にしない範囲で、ってことかな…。線引き難しいけど自分の感覚でいいならまこはそういうの自然にできるかなと思って。」 「なるようになるんじゃねーかな…なんでずっととか言うんだよ」 うーん。最近自然とそういう、俺のほうの終わりを想起させるような言葉が無意識に出ちゃってよくないな。死とか終末とか悲観的で暗くてジメジメしたようなずっとそういうことばっか考えてるわけじゃないんだけど、でも遠くない自分の死を踏まえて生活すること自体はべつに不健全でも病んでもないと思う。 「お前が傍にいれなくなるからって俺じゃ代わりにはならんからな」 まこは香澄への自分の影響力をすこし低くみてるからなぁ。 以前、香澄とまこが少し揉めたとき、なんとなく察する事情からしてもいずれは起きたことだったように思う。香澄は直にぃとのここまでの関係を、おそらくどこかで「これは世間から非難されるんじゃないか」って風に思ったことは、ただの一度もない。多様化していく恋愛や愛、人間関係、結婚生活、ジェンダーやセックス、そういう世の中の潮流と、香澄と直にぃの事情がギリギリうまくはまったのは完全に偶然で、二人はそんな世間の向きなんて知らなかった。それだけで、まこと根幹から亀裂が入るのは目に見えてる。 この手のことに関してまこの言い分はおそらく首尾一貫していて非の打ち所がない。つまりそこで完全に閉じてしまったもの、論理の手前の段階の基礎ルール。これを香澄が突きつけられると切り崩しにくい、俺だってまこの主張自体を切り崩すことは口先でもできない、切り崩せないものだから仕方ない、物事の見方を転換させるような方法とらないとね。 そして香澄にかかる負荷のうち、なにが起爆剤になるかはーーーー誰にも分からない。 俺はこの件に関しては誰のことも信じてはない。 真澄さんも。光さんも。寿峯も。直にぃも。香澄も。俺もだ。 この中の誰だって香澄を殺すに十分な殺傷能力を持ってる。その中でも、話しておいたほうが安全性が高くなる存在にだけ、俺は話していく。 「まあ聞けって。お前の受け取りようにかかってくる面も大きいけど、代わりとは違うよ。ただの情報共有だ」 少し声のトーンを変えた。まこの顔つきも変わる。 そう、ここからが本題だ。 「俺が、香澄の体が傷だらけだって言ったの覚えてる?結構前の…会ったばっかの頃のことだけど。 俺はあの頃、直にぃのそばに綾瀬香澄がいることが直にぃにとってベターな選択なのか探ってた。だから香澄の体の傷痕見ただけで少しは憶測できた。まこも全裸じゃなくても少しなら傷痕見たようなこと言ってた。そこから厳密じゃなくてもなにか予測や予想できることってある?」 じっとまこを見る。 逸脱しない範囲で香澄に最も接近し��距離にいる寿峯にどこまで予測がたつかで、香澄が両者とも不可侵領域にいる安全な距離感から相手に一方的にどこまで察せられてしまうのかをはかることができる。寿峯はそういうことを思考しようとすればできる。 「そういうの口に出すのあんま好きじゃねーんだけど…」 前置きみたいに言ってから、まこは考え始めた。 「…目につく事故や事件があると…違うな、危ない目にあいそうな誰かがいると、庇わずにいられない。ってふうに見えた。怪我から推し量ってんのかこれ微妙だけど」 まこの前でもそういう瞬間が日常的にあったというより…推測かな。 「俺は最初直人さんが電車にひかれそうなとこを香澄が庇ったって聞いて…香澄のそういう…ほっとけない性格、っていうには危なっかし過ぎんだけど、…つけこまれたんじゃないかと思ってたんだ。まぁ今は思って無い、直人さん本人見たら違うのもわかったし」 ほっとけない性格…に、つけこまれた可能性まで思い至ってる。つけこみたい人間はつけこめる相手を嗅ぎ分けるのがうまい。まこの把握は起きたこととしっかり一致してるな。 「俺も好きじゃないよ、俺自身が意図して示してもないものを勝手に詮索されたり読まれたりとかね。 でもプライバシーや本人の意思を無視しないと守れない存在がいる。これから話すのはその極例・綾瀬香澄と、彼が今の怪我のない状態に落ち着くまでのこと…。」 まこがどう受け取るかは分からない、それでも安全性は上がる、俺がまこを信頼してるからじゃない、まこの中に香澄への好意があるからだ。 「香澄について、俺は真実に限りなく近いはずのことを知ってる。誰も知らない、香澄も知らない、香澄のこれまで。 それをまこに話したい。 今ので分かったと思うけど、いまだに香澄が知らない、それを俺がそのままにしてる、香澄が知るとまずいことがある。 香澄も変わって来てるから、俺もやり方を適宜変えてきた。 聞いて、もし俺と同じ危険を感じたなら、警戒して、香澄を守ってほしい。これは強要できない、だからお願い」 にっこり笑って、話し始める。なるべく心を均一に保って、事実を。 香澄がどう生まれて誰に育てられ、なにが起きたか、真澄さんやほかの関係者は記号か父・母とか関係性だけで呼んで説明した。香澄が今に至るまで。 だから俺は、知る限りでの直にぃのことも、生い立ちからすべてを話した。香澄を守るために直にぃはもう切り離すことができない。 それにこの二人がなぜ関係を育めたのかは、二人ともの成り立ちが深く関係してくる。これは直にぃ本人から俺が聞いたことでもある。そしてこの二人は奇妙な点で、トラウマが表層だけ絡み合ってもいる。攻撃しようとすれば二人同時に殺せる。 話し終わっても、まこはじっと座ったままだった。
…ここからは、俺の話だ。 「浅い事情でも深い事情でも人は死ぬ。香澄だってこんなこととはなにも関係なくただある日転んで運悪く頭打っちゃって死んじゃうかもしれない。死んだらそれまでだっただけって。 理屈じゃなくてさ、俺は香澄の幸せを願ってるだけで。 これだけのことがあったならもういいだろって 思う この先うれしいこととか楽しいこととか幸せなことだけしか起きなくても…どれだけ俺がそう願ったって現実はそうはならないから だから現実の中で 願いだけは自由じゃないと いつかそれが現実にそっちへの道標をつけるかもしれないから」 どう考えるか決めあぐねてるような様子のまこに、今日は帰るように軽く促す。 なにか返事が欲しいとかは言わなかった。言ったとおり、情報共有、伝えただけでもそれだけで意識にないのとあるのとでは全然違ってくる。ここから先はまこが香澄にどう接していくかで、俺が口出せる領域じゃないとも言える。 まこが帰るのを玄関まで見送りしようとして、真澄さんに書斎に押しとどめられた。小さくまこに手を振る。見送りできないのは残念だったけど、書斎のベッドに倒れこんだら重力に負けたみたいに大粒の涙が次々出てきた。 余裕で平気なふりして話してもうとっくに整理できた俺の中では冷静に考えられることみたいに喋って、声も震えたり感情的になったりしないで、ちゃんと喋り終えた。 でも俺には そんな余裕ぶって話せないよ 本当は どうして香澄の身に起きたの?ほかの誰かじゃだめだったの?もっと最低のクズ野郎とか犯罪者とか大人とかいっぱいいるだろ、そういうやつでいいじゃん、なんで香澄だったの? ひとのことを愛せる、信じられる、優しくできる、気遣える、心配できる、どうしてそういう人たちがいつも利用されて傷つけられる? わかるよ、俺は、香澄じゃない、直にぃでもない、使わない手はないよねああいう人種は こういう人間が、俺みたいなのが、二人の人生をずっとずっと蝕んだんだ 薄く開いた扉にノックの音。涙声で返事したら真澄さんが入ってきた。 俺の頭を撫でていった手が額に当てられる。あつい。まこを早く帰したのも熱が上がりそうだったから。あと泣いたらさらに熱が上がった。 真澄さんの服の裾をくいくい引っ張ってねだる。「飲ませて」 サイドテーブルの水を薬と一緒に口に含んだ真澄さんにキスされて解熱剤を飲まされる。 こくっと喉を鳴らして全部飲み込んでから、布団の中に首まで入って大人しく寝る体制になったら、真澄さんは静かに微笑んで書斎から出ていった。 こういう人間が、二人の人生を蝕むのが分かる、二人には見えなくて俺には見えるそういう人間から、俺が二人をこれから先もずっと守れたらよかった でもそうはならないんだよ そうはならない 俺がもっと頑張ればとかもっと誰かの助けがあればとかじゃない 俺は今誰からも殴られてないし犯されてもない 食事も服もお金もなんにも困ってなんてない なんにも不足なんてない 周りは大好きな人たちに囲まれてて その誰も悪くない ここにいない誠人さんだって、現実はゲームじゃない、あの人を倒せば俺の命が伸びるとか、そんな分かりやすい悪人も悪役もどこに���いないんだよ 俺は 今 幸せ で、 一度入った布団から飛び出して書斎のデスクからハサミを引っ掴んだ そのまま風呂場にいって 伸びすぎた前髪を掴んでハサミでジョキジョキ切り落とした 前髪伸びたからなんなんだよ …なんだってんだよ… 黒く染める前はすこし自分に期待もした 色々偶然も重なったけどそれでも黒く染めたら髪型の印象がちょうど大好きな真澄さんとお揃いになりそうで 黒くするのはこれからもっと弱って 死んでく からだけど でも真澄さんとお揃いになるからそれだけで充分俺は心から嬉しくてはしゃげて だんだん死に装束に近づく現実なんかよりずっと嬉しさが上回るかもって なんで俺はそういうとこでだけおめでたい頭してないんだよ かなしい 悔しい こわいだけだった なにもはしゃげない きっとなんの事情もなく真澄さんとお揃いにしたくてこうしたなら心から幸せだったはずのことなのに 俺の現実が起きることなにもかも暗い不幸な出来事みたいに塗りつぶして 本当なら嬉しかったはずのことも書き換えられてく 今日寿峯と会って話せたのだって 嬉しくて寿峯のことが好きで幸せで それだけでいいはずのことなのに、これが最後になったらどうしようって頭をよぎって 別れ際、玄関までついていこうとした 幸せが、現実に貶められてく…
風呂場で髪をめちゃくちゃにハサミで切り刻んだまま散らばった髪の毛の真ん中で呆然と泣いてたら、光さんが風呂場に入ってきた 泣きついたら黙って抱きしめ返された 服を脱がされて俺の切りっぱなしの髪をシャワーで優しく洗われる 傾けた頭から切った髪が綺麗に洗い流される 髪を乾かしてみたら、ちょうど香澄と初めて会った頃くらいの、眉あたりに前髪がくる絢人の頃とほとんど同じ長さになってた ヤケになって髪切り刻むとか衝動的なことして、きっと心配もかけたのに光さんは怒らなかった 泣きながら手を繋いで寝室に連れてかれて、 寝室で待ってた真澄さんにハサミですこし怪我した指をベッドに座って手当てされる なにか言おうとしたけどその度にもっとひどく泣きじゃくって 嗚咽に全部つぶされた
その日は三人で一緒に寝た 俺はずっと泣いてた 二人は黙って寄り添っててくれた
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Repost @4kaochan - 朝ごはん . . おはようございます . 今朝は新鮮お野菜てんこ盛り . らでぃっしゅぼーや様( @radishboya1988 )から お野菜を沢山いただきました . ☆蕪の葉炒めごはん←じじ ☆蕪の葉炒めおにぎり←私 ☆お豆腐の梅かつおのっけ ☆蕪 茄子のぬか漬け ☆ピーマンの塩昆布和え ☆半熟平飼い卵 *筍姫皮の肉巻き ☆椎茸の鯖缶味噌マヨ焼き ☆蓮根素焼き ☆ほうれん草のおひたし ☆生芋手綱こんにゃく ☆筍入り豚汁 *みやこ饅頭( #アサカシ ) . お試しセットに入っていたお野菜を、余すところなく使いました . ☆印がらでぃっしゅぼーや様のお野菜です . ピーマンも蕪の葉っぱも 青々として、立派すぎて びっくり٩꒰ʘʚʘ๑꒱۶ . 我が家で調達したお野菜は 大根と茄子と筍だけ . おかげ様で楽々32品目 美味しいお野菜をありがとうございました😊 . 水曜日も やさしい気持ちでね🌱 . #らでぃっしゅぼーやおためしセット . . . . . #運天達也 #清岡幸道 #十場天伸 #余宮隆 #マルヤマウエア #おうち和ごはん #私のおいしい写真 #今日のおいしい食卓 #とりあえず野菜食 #料理は愛情#豆皿ごはん #花のある食卓#夫婦ごはん #野菜好き #ワンプレート朝ごはん #ありがとうの食卓 #おうちごはんLover #フーディーテーブル #おうちごはん #かおちゃんごはん #wp_deli_japan #健康ごはん #あさごはん #豊かな食卓#朝時間 #家庭料理 #暮らしを楽しむ #マカロニメイト https://www.instagram.com/p/B1c0wgBAjC9/?igshid=1p5xwhzp1ecje
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ダ-ティ・松本 不健全マンガ家歴30年[-α]史 ●はじめに この文章は同人誌「FUCK OFF!7」において書かれたものをベースにして逐次��補改定を加えていき、いずれ歴史の証言として、[というほど大袈裟なものでは無いが…]一冊の本にまとめたいという意図のもと、近年どんどん脳が劣化していくダ-松の覚え書きとしても使用の予定。事実関係は間違いに気付き次第 訂正。同人誌発表時のものも今回自粛配慮して、実名、エピソード等を削除した箇所有り。有り難い事に某出版社よりすでに出版打診があったがまだまだその時期ではない、マンガを描く事が苦痛になったら活字の方も気分転換にいいかも…。 /*マークは今後書き加える予定のメモと心得たし。 ●前史/修行時代・1970 さいとうプロの短くて濃い日々…… 1968年に上京。数カ月後東京は戦場に。熱い季節の始まりだった。 2年後親元を飛び出し友人のアパートに転がり込む。場所は渋谷から井の頭線で駒場東大駅下車、徒歩5分。地図で見ると現在の駒場公園あたり。昼間でも裸電球を付けなければ真っ暗という馬小屋のような部屋。数メートル先には当時の建設大臣の豪邸が…。前を通りかかるだびに警備のおまわりがじろり。 いつまでも友人に迷惑もかけられないのでとりあえずアシスタントでも…と手元にあったマンガ誌をひっくり返し募集を探す。幸いさいとうプロと横山まさみち氏のところでアシ募集があり両方応募。どっちか一つ通れば…と思っていたら何と両方受かってしまい、双方に条件を聞く。当時高円寺 のアパート、風呂無し4畳半の部屋で相場12000円の時代。前者一ケ月の給料10000円、後者20000円との事。給料の方がボロアパートの家賃より安いとは…!どう考えても前者は食う方法がないと判断し、後者さいとうプロへ入社。 ここに居たのはたったの半年に過ぎないけれど今思えばこれだけで本が一冊描ける位の濃い半年だった。しかしこのあと2X年分も書かねばならないことを思えば今回はいくつかのエピソードを書くだけに留めよう。 ダー松が入った時は小池一夫氏[クビ?]、神田たけ志氏や神江里見氏、きしもとのり氏[現・松文館社長]等と入れ替わりの時で、きし氏の女遊びの凄さと神江氏の絵のうまさは伝説になっていた。現在「亀有」「ゴルゴ」が歴代単行本の巻数の多い��スト1、2位だが[ともに100巻を越えた]、3位は神江氏の「弐十手物��」[70巻以上]だという事は知ってる人は少ないだろう。 当時の制作部は、さいとうたかを[以下ゴリ]をトップに石川班[ゴルゴ13、影狩り]、甲良班[バロム1]、竹本班[シュガー、どぶ等]の3つに分かれ、それぞれのキャップにサブ・チーフが一人づついて、ヒラが2~6人いるというシステムで総16名。独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、やまさき拓味の3名がそれぞれの班のサブ・チーフ。ダー松は石川班で左右1メートル以内に叶氏とゴリにはさまれ、のんびり出来ない状態で、はなはだ窮屈。叶氏はほとんどマンガ家になりたいとも思った事のなかった人で、設計事務所みたいなところで図面を引いていた人がなぜマンガプロダクションに来たのか不思議だった。格別マンガ好きというわけでもなかったせいか現在まで全ての作品が原作もので、オリジナルは一本もないのはそのせい?祭りなどの人がうじゃうじゃ出てくる群集場面が得意。 やまさき氏は大の競馬好き、現在競馬マンガを多く描くのは当時からの趣味が生きたというべきか。もう一つの趣味である風俗についてはここでは書くのは差し控えよう。小山氏は後日ここの事務の女性と結婚するが、当時はつき合っているとは誰も知らず、スタッフの一人がやめる時その女性に交際を申し込んだら、茶店に呼び出されて小山氏からと凄まれたと聞いたが嘘か本当かは不明。 ここでの生活は新入り[ダー松を含めて3名]は朝の9時前に会社に行き、タイムカードを押し、前日のごみをひとまとめして外に出し、トイレ掃除をして、16人分のお茶を2Fで入れて制作部のある3Fへの狭い階段をふらふら昇り、机ごとに置いて歩き、終れば、一息ついて買っておいたパンと牛乳を3分で食べて、やっとそれから仕事。しかし新入りの3名の内1人折茂は常に遅刻なのでいつも佐藤と2人でやっていた。佐藤も遅れる時はダー松1人で。辞めてから10年位、16人分のお茶を持って階段をふらふら歩きお盆をひっくり返す夢をよく見たものだが、実際ひっくり返したのは折茂と佐藤の2人で、よく茶碗を割っていた。 たまには夕方6時には帰れるが、普通は夜10時までで、アパートに帰って銭湯に行けばもう明日にそなえて寝る時刻、このくり返しの日々。週1日は徹夜で明け方に帰り、その時は当日の昼12時出勤。休日は日曜日のみで忙しい時はそれも取り消し。つまり休みは月��日。[これで給料2万円!]そんな日々の繰り返し。 夕方までは皆和気あいあいと仕事していたが、ゴリが夕方6時頃に「おはようさん」と現れると、全員無駄口がたたけなくなり、仕事場はシーンと静まり返り、以下その日が終わるまでは疲れる時間がただひたすら流れるのみ。 当時石川班は「ゴルゴ13」と「影狩り」を描いていたがゴリは主人公の顔と擬音のみ。マジックで最後に入れる擬音はさすがに入れる位置がうまいと感心。ゴルゴの顔はアルバムに大小取り混ぜてコピーがとってあり、忙しい時は叶氏がピンセットで身体に合わせて「これが合うかな~」といった感じで貼り付けていた。 その頃すでに「ゴルゴ」は近々終わると噂されていたが、現在もまだ続いているとは感嘆ものだ。 ゴリと石川氏が「ゴルゴ」の最終回の終わり方を話しているのを聞いたら、何ともつまらない終わり方。しかしあれから20年以上も経つ事だし、きっともっといい終わり方を考えてあるだろうなと思っていたら、先日TVで本人が最初から考えてある終わり方だと言うのを聞き、がっくり。企業秘密だろうから書かないが、作品の最初の方に伏線が数度出ているのでわかる人にはすぐわかる筈。 辞めた小池一夫氏とさいとうプロに何があったかは知らないが、漏れ聞く話では結構もめ事があったみたいだ。 「子連れ狼」で「ゴルゴ13」と同じ設定の回があった時、「小池のガキャー訴えたるー!」とゴリが吠えていたものだが、結局たち消え。さいとうプロ作品で脚本を書いた本人が辞めた後、他の作品で同趣向の作品を書いても著作権は脚本を書いた原作者のものだと思うがどんなものだろう。その回のタイトルは忘れたが、ある場所に居合わせた人々が武器を持った集団の人質となり、その中に素人だと思われていた主人公、実は殺しのプロフェッショナルがいて、次々とその集団を殺していく、といったプロットで、ミッキー・スピレーンの短編に同じような作品があり、本当に訴えていたら恥をかいたと思うが・・・。 そういえば事務の方には山本又一郎という男がいたが、後年映画プロデューサーとして 「ベル薔薇」や「太陽を盗んだ男」等を創る事になるが、この野郎が生意気な男で当時皆に対して10歳は年上、といった感じの振る舞いだったが後日俺と一つしか年が離れてなかった事を知り、そんな若造だったとは、と皆怒ったものだ。以来奴の事を「マタさん」から「クソマタ」と呼ぶようになる。 さて半年後に先輩たちが積もり積もった不満を爆発させる反乱事件が勃発し、2年は居るつもりでいたここでの生活も、辞めるか残るかの選択を迫られる。残ればさいとうプロの現体制を認める事となるので、ダー松も退社。 しかし反乱グループとは別行動をとって一人��けの肉体労働のアルバイター生活へ突入。超ヘビーな労働の製氷工場、人使いの荒い印刷所、命綱もない高所の足場で働く建設現場等々。トラックの助手をしていた時は運ちゃんが「本宮ひろしって知ってるか?うちの息子の友達でさぁ、昔、おっちゃんメシ食わしてくれーなんて言ってきたもんだが、今は偉くなっちゃってさー、自分のビル建てたらしいよ。赤木圭一郎みたいにいい男なんだ。」とうれしそうに話してくれたが、運ちゃんには悪いがそいつは今も昔も一番嫌いなマンガ家なんだ。あの権力志向はどうにかならんか。天下を取る話ばかりだもんなぁ。 ところで後日、単行本の解説で高取英が「さいとうたかをのヤローぶっ殺してやる!」とダー松が言ったなどと書いているが、小生はそんな危ない事言った覚えはないのでここできっちり訂正しておきます。 「会社に火ィつけてやる!」位は言ったかも・・・[嘘] 。 悪口は言っても別に怨みなど無い。ところでアシスタントとしてのダー松は無遅刻、無欠勤以外は無能なアシだったと反省しきり。理想的なアシスタントとはどんなものか、それはまた別の機会に。 *入社試験はどんな事を? *さいとうプロには当時ほとんどろくな資料は無かった? *ハイジャックの回の飛行機内部の絵は、映画「大空港」を社内カメラマンが映画館で写してきたものをもとに描く。 *当時のトーンは印刷が裏面にしてあり上からカッターでけずったり出来ない。 *トーンの種類は網トーンが数種、それ以外はほんの3、4種類位しかなかった。 *仕事中のB.G.M.はアシの一人が加山雄三ばかりかけるので大ひんしゅく。好評だったのは広沢虎造の浪曲「次郎長三国志」、初代桂春団次の落語。眠気もふっとぶ位笑えた。 ダ-松が岡林信康の「見る前に跳べ」をかけてるとゴリは「何じゃー!この歌は!」と怒る。名曲「私たちの望むものは」はこの男には理解不能。 ●1 9 7 1 ~ 1 9 7 4 持 ち 込 み & 実 話 雑 誌 時 代 当時は青年劇画誌全盛時代で、もともと望月三起也氏や園田光慶氏のファンで活劇志向が強く、 主にアクションもののマンガを描いて持ち込みに行っていた。今のようにマンガ雑誌が溢れかえって、山のようにマンガ出版社がある時代ではなく、数社廻るともう行くところがない、という状態で大手では「ビッグコミック」があっただけで 「モーニング」も「スピリッツ」も「ヤン・ジャン」も当然まだない。テーマを盛り込んだ作品を持って行くと編集から「君ィ、うちは商売でやっているんだからねぇ」と言われ、アクションに徹した作品を持って行くと「君ぃ、ただおもしろいだけじゃあねぇ」と言われ 「おい、おっさん!どっちなんだ?」とむかつく事多し。この辺の事は山のように書く事があるが、有りすぎるのでパス。 *そのうち書く事にする。 ただ金属バットで頭をカチ割って脳みそをぶちまけてやりたいような奴が何人もいたのは事実。今年[’97]「モーニング」に持ち込みに行って、断られた奴が何万回もいやがらせの電話をかけて逮捕された事件があったが、そのうちトカレフを持って殴り込みに行く奴が出てくるとおもしろい。出版社も武装して大銃撃戦だぁ!などと馬鹿な事書いてどうする!とにかく持ち込みにはいい思い出が何もない。そんな中、数本だけ載った作品は渡哲也の映画「無頼」シリーズの人斬り五郎みたいな主人公がドスで斬り合う現代やくざもの[この頃の渡哲也は最高!]、ドン・シーゲルの「殺人者たち」みたいな二人組の殺し屋を主人公にした『汚れたジャングル』、陽水の「傘がない」が好きだという編集さんの出したテーマで車泥棒とブラックパンサーの闘士とのロード・ムービー風『グッバイ・ブラザー』、拳銃セールスマンを主人公にした『ザ・セールスマン』、等々10本ちょい位。 さてその頃並行してまだエロマンガ専門誌といえるようなものがなかったような時代で、実話雑誌という写真と記事ページからなる雑誌に4~10ページ位を雑誌の味付けとして描かせてもらう。当時、お手本になるようなエロマンガなど皆無で、エロ写真雑誌を古本屋で買ってきてからみのポーズを模写。マンガで裸を描く事はほとんど初めてで、これがなかなか難しいのだがエロシーンを描くのは結構楽しい。当時出版社に原稿持って行き帰りにグラフ誌をどっともらって帰るのが楽しみだった。SM雑誌の写真ページも参考になる。なお当時のペンネームは編集部が適当につけた池田達彦、上高地源太[この名前はいけてます。また使いたい]等。その数年後、逆にマンガが主で記事が味付けというエロマンガ誌が続々と創刊される。 *さいとうプロをやめたあと編集や知人に頼まれて数人のマンガ家の所へ手伝いに行く。秋田書店「漫画ホット」で『ジェノサイド』を連載中の峰岸とおる氏の所へ行き、仕事が終わったあとまだ売れてない頃の榊まさる氏も交え酒を飲む/川崎のぼる大先生のところへ数日だけ/3000円たこ部屋/小山ゆうオリオンププロ *当時のアルバイトは記憶によると時給150~200円位/大日本印刷市ヶ谷駐屯地/坂/ *一食100円/どんなに貧しい漫画家もみかん箱の上で書くやつはいない/TV萩原サムデイ *ろくでなし編集者 ●1 9 7 5 ~ エ ロ マ ン ガ 誌 時 代 に 突 入 実話誌は意外とエロは抑え目で描くように口すっぱく言われていたのだが、以前活劇っぽい作品を描かせてもらってたが潰れてしまった出版社にいた児島さんが編集する「漫画ダイナマイト」で打合せも何にもなしに好きに描かせてもらい、ここでエロマンガ家としての才能[?]が開花する。描いてて実に楽しく眠る時間がもったいない位で、人に睡眠時間が必要な事を恨んだ程。出来る事なら一日中休まず描いていたい気分で完全にはまってしまう。 初の連載作品「屠殺人シリーズ」はこの頃から/『漫画ポポ』。中島史雄氏は大学時代にこの作品を見ていたとの事で、トレンチコートにドクター・ペッパー模様のサイレンサーつきマグナム銃で遊戯人・竜崎一也が犯しまくり殺しまくり、サディスト、マゾヒスト、殺人狂、まともな奴が一人も出てこない性と暴力の祭典。ちなみにタイトルページは描かないでいい、との事でどうするのかと思っていたら編集部が中のワンカットを拡大してタイトルページを創り、1ページぶんの原稿料をけちるというせこいやり方だった。けちるといえば、原稿の1/3にCMを入れる際、原稿料を1/3削った会社もあり。 ●1 9 7 6 ~ 後に発禁仲間となる高取英と出逢い、『長編コミック劇場』で「ウルフガイ」みたいのをやろうと、怒りに震えると黒豹に変身してしまう異常体質の主人公を設定し、獣姦のイメージで「性猟鬼」なるエロマンガをスタート!しかしその号で雑誌が潰れる。この路線は今でもいけそうな気がするがどんなものだろう。 この頃の珍品に「快楽痴態公園」がある。タイガースに11-0とワンサイドで打ちまくられ、怒ったジャイアンツファンのおっさんが公園でデート中の女をずこずこに犯りまくり、その間にジャイアンツは9回裏に12-11とゲームをひっくり返してしまうのである!その時のジャイアンツの監督はもちろんミスター長嶋、先発堀内、打者は柴田、土井、高田、王、張本等々がいる。タイガース監督は吉田、ピッチャー江本、キャッチャーフライを落球する田淵、そしてあの川藤もいる。解説は牧野…… ●1 9 7 7 ~ 上記2作品を含む初の単行本「肉の奴隷人形」が久保書店より発行。後にリングスの会場で逢った佐竹雅昭氏はこの本が一番好きとの事だった。 「闇の淫虐師」もこの年スタート。一話完結でバレリーナ、バトンガール等々、毎回いろん���女たちをダッチワイフのごとくいたぶりまくるフェチマンガとして1979年まで続け、単行本は「堕天使女王」「裂かれた花嫁」「エロスの狂宴」「陶酔への誘い」「終りなき闇の宴」の全5巻。ちなみに今年「闇の淫虐師’97」を『コミック・ピクシィ』にて発表。いつか『闇の淫虐師・ベスト選集』でも出したいところ。 [’98に実現、’99には続刊が出る] ●1 9 7 8 ~ 久保書店より第2弾の単行本「狂った微惑人形」。収録作品の「犯された白鳥」は持ち込み時代に描いた初のバレリーナもの。結構気に入っていた作品なのに、後年再録の際、印刷所の掃除のおばさんが捨ててしまい、この世にもはや存在しない不幸な子となる。[’99に宝島スピード・ブックに本より直接スキャンして収録] エロ、グロ、ナンセンスの会心作「恍惚下着専科」を発表。サン出版より同名の単行本発行。また同出版より「コミック・ペット/堕天使画集」として今までの作品を続々単行本化。全10巻位。これは今でも古本屋で流通しているとの事で、まだまだ世間様のお役にたっているらしい。 この年、「堕天使たちの狂宴」を描いていた『漫画エロジェニカ』が発禁処分、来年でもう20年目となる事だし、当時の人たちと集まってその大放談を収録し「発禁20周年特集号」でも創ってみようかと計画中。さて当時の秘話としてもう時効だろうから書いてみるけど、前述の『堕天使画集』に「堕天使たちの狂宴」は収録される事となり、当然修正をガンガン入れて出版されるものと覚悟していたら、米国から帰国後出来上がった本を見ると発禁になった状態のまま再録されている!以下桜木編集長との会話 ダ/いや~、いい度胸してますね。 編/だって修正してあるじゃない。 ダ/その修正状態で発禁になったんですよ 編/・・・・・ ダ/・・・・ 以下どんな会話が続いたのか失念…… それにしてもサドの「悪徳の栄え」の翻訳本は発禁後20年以上して復刻されたけれど、「堕天使たちの狂宴」は半年もしない内に単行本になっていたとはエロ本業界とは何といいかげんな世界!しかし作品そのものは、今見るとリメイクする気にもならないどうという事もない可愛い作品で、結局あれもあの時代の姑息な政治のひとかけらに過ぎなかったのだろう。いい点があるとしたら一つだけ、それまでのエロマンガになかった瞳パッチリの少女マンガ的ヒロインを登場させた事位か。今の美少女エロマンガは本家の少女マンガもかくや!という位眼が大きいが当時としては画期的だったかも。 ●1 9 7 9 ~ この年の「淫花蝶の舞踏」は「堕天使たちの狂宴」よりずっといい/『漫画ソフト』。今年出た「別冊宝島/日本一のマンガを探せ!」でベスト2000のマンガがセレクトされているが、ダー松の作品の中ではこの作品が��ばれている。教師と生徒、二人の女たちが様々な男たちの手によってに次々ともてあそばれ、闇の世界を転々として再び巡り会う時、女たちは蝶と化し水平線の彼方に飛び去り、男たちは殺し合い血の海の中で屍と化す。ダー松作品にはこのように男根が女陰の海に飲み込まれてに負けるパターンが多い。[性狩人、遊戯の森の妖精、美少女たちの宴、人魚のたわむれ・・等々] この年からスタートの「性狩人たち」シリーズ[劇画悦楽号]はバレエ、バイオレンス、SEXの三要素がうまくからみあい、それぞれが頂点まで達する幸福な神話的作品だ。ここから派生した路線も多く、美少年路線は’83の「聖少女黙示録」へ。身体障害者路線は’80の「遊戯の森の妖精」、’84からの「美姉妹肉煉獄」へと繋がる。’81の最終話「ハルマゲドンの戦い」ではせりふなしで24ページ全てが大殺戮シーンという回もあり、中でも一度やりたかった見開きで銃撃戦の擬音のみという事も実現。こんな事がエロマンガ誌で許される時代だった。ちなみにこの回は[OKコラルの決闘・100周年記念]だが、何の意味もない。単行本は最初サン出版より、その後久保書店より「白鳥の飛翔」「少女飼育篇」「ヘラクレスを撃て!」「眼球愛」「海の女神」の全5刊。現在入手出来るのは後の3刊のみ。[「海の女神」も最近在庫切れ] この年出た「人魚のたわむれ」の表題作は性器に{たこ}を挿入するカットを見た編集長が「・・・[沈黙]・・・頭おかしいんじゃ・・ブツブツ・・気違い・・・ブツブツ・・・」と呆れてつぶやいていたのを記憶している。たこソーニューは今年出た「夜顔武闘伝」で久しぶりに再現。なおこの作品は’83にマンガと実写を噛み合せたビデオの珍品となる。水中スローモーションファックがなかなかよい。 ●1 9 8 0 ~ なぜか「JUNE」の増刊として作品集「美少女たちの宴」がサン出版より出版され、その短編集をもとに脚本化し日活で映画が創られる事となる。[「花の応援団」を当てたこの映画の企画者・成田氏は日活退社後「桜の園」等を創る。]その際、初めて映画撮影所を見学し、せこいセットがスクリーン上ではきちんとした絵になってるのを見て映画のマジックに感心。タイトルはなぜか「性狩人」で、’96にビデオ化された。監督・池田敏春のデビュー第2作となり現在までコンスタントに作品を発表しているが、出来のいい作品も多いのになぜか代表作がない。初期の「人魚伝説」が一番いいか。 この映画に合わせて「美少女たちの宴」を2~3回のつもりで「漫画ラブラブ」で描き出すがどんどん話がふくらみ、おまけに描いてる出版社が潰れたり、雑誌が潰れたり��雑誌を転々とし条例による警告の嵐がきた「漫画大飯店」を経て、「漫画ハンター」誌上で完結したのは’83になる。この作品でクリトリスを手術してペニスのように巨大化させるという人体改造ものを初めて描く。 この年の「遊戯の森の妖精」は身体障害者いじめ鬼畜路線の第2弾!森の中の別荘に乱入したろくでなしの二人組が精薄の少女の両親達を虐殺し、暴行の限りをつくすむちゃくちゃな作品で、雷鳴の中、少女の性器に男達のペニスが2本同時に挿入されるシーンは圧巻!しかしこのとんでもない男達も少女の性のエネルギーに飲み込まれ、朽ち果てていく・・・。 ●1 9 8 1 ~ 美少女マンガ誌のはしり「レモン・ピープル」誌創刊。そこで描いたのが「白鳥の湖」。虚構の世界のヒロインを犯すというコンセプトは、アニメやゲームのヒロインをずこずこにするという今の同人誌のコンセプトと同じかも。バレエ「白鳥の湖」において悪魔に捕われたオデット姫が白鳥の姿に変えられる前に何にもされてない筈がないというモチーフにより生まれたこの作品は、悪魔に男根を植えつけられたヒロインが命じられるままに次々と妖精を犯して歩き悪魔の娘となるまでを描くが、あまり成功したとは言えない。ただ人形サイズの妖精をしゃぶりまくり淫核で犯すアイデアは他に「少女破壊幻想」で一回やっただけなのでそろそろもう一度やってみたいところ。「ダーティ松本の白雪姫」はその逆をいき、犯す方を小さくした作品で7人の小人が白雪姫の性器の中にはいり、しゃぶったり、処女膜を食べたり、と乱暴狼藉![ちなみに両者をでかくしたのが同人誌「FUCK YOU!3」の「ゴジラVSジュピター」]この童話シリーズは意外と好評で続いて「ダーティ松本の赤い靴」を上記の単行本に描き下ろして収録。童話は結構残酷なものが多く、この作品も切られた足だけが荒野を踊りながら去って行くラストは原作通り。 *近年童話ブームだがこの頃もっと描いておけば「こんなに危ない童話」として刊行出来たのにとくやまれる。 「2001年快楽の旅」もこの本に収録。快楽マシーンを逆にレイプしてしまう、珍しく映画「2001年宇宙の旅」風のSF作品。 掲載誌を決めずに出来る限り多くのマンガ誌で描こうというコンセプトで始めたのがこの年スタートした「怪人サドラン博士」シリーズ。「不死蝶」シリーズや「美少女たちの宴」シリーズの中にも乱入し、「漫画ハンター」最終号では地球をぶっ壊して[その際地球は絶頂の喘ぎ声をあげ昇天する!]他の惑星へ行ってしまう。今のところ10誌位に登場。いつかこのサドラン・シリーズだけ集めて単行本化したいところ。ちなみに「サド」と「乱歩」を足して「サドラン博士」と命名。作者の分身と言っていい。 [後年、「魔界の怪人」として全作品を収録して刊行、04年現在品切れ���] この年描いて’82の単行本『妖精たちの宴』に収録の「とけていく・・」はレズの女たちが愛戯の果てに、肉体が溶けて一匹の軟体動物と化す、タイトルも内容も奇妙な作品。作者の頭もとけていた? ●1 9 8 2 ~ 1 9 8 3 ’83年に「美少女たちの宴」が完結。全てが無に帰すラストのページは真っ白のままで、このページの原稿料はいりません、と言ったにもかかわらず払ってくれた久保書店、偉い![明文社やCM頁の稿料を削った出版社=某少年画報社なら払わなかっただろうな……と思われる……]この作品以外は短編が多く、加速度をつけてのっていく描き方が得意のダー松としてはのりの悪い時期に突入。また10年近く走ってきてだれてきた頃でもあり第一次落ち込み期と言っていい。マンガがスタンプを押すように描けないものか、などとふとどきな考えまで湧いてくる。思えば一本の作品には、いったい何本の線を引いて出来上がっているものなのか。数えた馬鹿はいないだろうが数千本は引いている筈。一ヵ月に何万本とペンで線を引く日々・・うんざりする筈です。 この頃のめぼしい短編をいくつか書くと、少女マンガ家の家に税務調査にきた税務署員が過小申告をネタにねちねちいたぶるが、アシスタントに発見された署員は撲殺される。そして板橋税務署は焼き討ちにあう、といった作品「[タイトル失念]xx税務調査」。[後日読者よりこのタイトルを「色欲ダニ野郎」と教えていただく。ひどいタイトル *編集者のつけるタイトルはその人のセンスが実によくわかる。しかしサイテ-の題だなこりゃ…。 果てるまで「おまんこして!」と言わせながら処女をやりまくる「美処女/犯す!」はラスト、狂った少女が歩行者天国の通行人を撃ちまくり血の海にする。「嬲る!」はパンチドランカーとなった矢吹ジョーが白木葉子をサンドバッグに縛りつけ、殴って、殴って、殴りまくる。段平おっちゃんの最後のセリフ「・・ブスブスくすぶっちゃいるが・・・」「打てッ!打つんだ!ジョー!」「お前はまだ燃えつきちゃいねえ!」とはエロ・ドランカーの自分自身に向けて発した言葉だったのかも。トビー・フーパーばりの「淫魔のはらわた」は電気ドリルでアナルを広げてのファック!とどめにチェーンソーで尻を切断!いまだに単行本に収録出来ず。[’98の「絶頂伝説」にやっと収録]「からみあい」は夫の愛人の性器を噛みちぎる。「危険な関係」はアルコール浣腸をして火をつけ尻から火を吹かせる。この手は『FUCK YOU!2』の「セーラー・ハルマゲドン」で復元。そういえばこの作品の序章と終章だけ描いて、間の100章位をとばすやりかたはこの頃の「禁断の性獣」より。女性器にとりつき、男性器に変身するエイリアンの侵���により地球は女性器を失い滅亡する、といったストーリーで当時聞いた話では谷山浩子のD.J.でこの作品がリスナーの投書でとりあげられ、ダー松の名はダーティ・杉本と読まれたそうな。ヒロインの少女がひろ子という名前なのでこのハガキが選ばれたのかもしれないが、作者は薬師丸ひろ子からとったつもりだったのだが・・。[別にファンではない。] 「女教師狩り」は映画館で観客に犯される女教師とスクリーン上の同名のエロ映画の二本が同時進行し、一本で二本分楽しめるお得な作品。 ’83は’80に「漫画エロス」にて描いた「エロスの乱反射」の最終回の原稿が紛失したため単行本が出せないでいたのを、またまた「仏の久保さん」に頼んでラスト近くをふくらませて「漫画ハンター」に3回程描かせてもらい、やっと’85に出版。見られる事に快感を覚えるファッション・モデルが調教される内に、次第に露出狂となっていき、街中で突然裸になって交通事故を起こさせたり、最後はビルの屋上でストリップショー。そしてカメラのフラッシュの中に飛び降りていき、ラスト1ページはその性器のアップでエンド! 本格美少年・ゲイ・マンガ「聖少女黙示録」も’83。レズの姉たちの手によって女装に目覚めた少年がホモのダンサーたちに縛られなぶられ初のポコチンこすり合いの射精シーン。そして性転換して女となった主いるが、その中の’84の「白い肌の湖」はタイトルで解る通りのバレリーナものだがポコチンを焼かれた男が、一緒に暮ら人公が手術で男になった少女と暮らすハッピーエンド。この作品は単行本「美少女ハンター」に収録されてす二人の女と一人の男に復讐するエンディングがすごい!まず男の性器を切り取り、片方の女の性器にねじ込んだあと、その女の性器ごとえぐり取る。そしてその二つの性器をつかんだまま、もう一人の女の性器にフィストファック!のあげく、その二つの性器を入れたままの女性器をナイフでまた切って、ほとんどビックマック状態でまだヒクヒクうごめく血まみれの三つの性器を握りしめるとんでもない終り方!全くダー松はこんな事ばかりやっていたのかとあきれかえる。もう鬼畜としか言い様がない!しかし「ウィンナー」を二枚の「ハム」で包むなんて・・GOODなアイデアだ、又やってみよう。 ●1 9 8 4 ~ 「漫画ハンター」で「闇の宴」前後篇を描き、後日これをビデオ化。雪に包まれた六本木のスタジオで痔に苦しみながらの撮���。特別出演として中島史雄氏が絶妙の指使い、東デの学生時代の萩原一至が二役、取材に来たJITAN氏もスタジオに入ってきた瞬間、即出演で生玉子1000個の海で大乱交。カメラマンが凝り性で照明が気に入るまでカメラを廻さず、たった二日の撮影はやりたい事の半分も出来ず。撮影が終ると痔はすぐに完治。どうもプレッシャーからくる神���性だったみたいでこれに懲りてビデオは一本のみ。 この年の「肉の漂流」は親子丼もので、近所の書店のオヤジからこの本はよく売れたと聞いたが、一時よく描いたこのパターンは最近では「FUCK YOU!3」の「母娘シャワー」のみ。熟女と少女の両方が描けるところが利点。「血の舞踏」は久しぶりの吸血鬼もの。股間を針で刺し、噛んで血を吸うシーン等々いい場面はあるが、うまくストーリーが転がらず3回で止める。短編「果てるまで・・」は核戦争後のシェルターの中で、父が娘とタイトル通り果てるまでやりまくる話。被爆していた父が死んだ後、娘はSEXの相手を捜して黒い雨の中をさまよう。 またリサ・ライオンの写真集を見て筋肉美に目覚め、マッチョ女ものをこの頃から描き出す。しかしなかなか筋肉をエロティックに描くのは難しい。 ●1 9 8 5 ~ くたびれ果ててすっかりダレてきたこの頃、8年間働いてくれたアシスタント女史に代わってパワーのかたまり萩原一至、鶴田洋久等が東京デザイナー学院卒業後加わってダーティ・マーケットも第2期に突入!新旧取り混ぜておもしろいマンガをいろいろ教えて貰って読みまくる。「バリバリ伝説」「ビーバップハイスクール」「ペリカンロード」「めぞん一刻」「わたしは真悟」「Be Free!」「緑山高校」「日出処の天子」「吉祥天女」「純情クレイジー・フルーツ」「アクター」「北斗の拳」「炎の転校生」「アイドルをさがせ」「綿の国星」「いつもポケットにショパン」「バツ&テリー」「六三四の剣」永井豪の絶頂期の作品「バイオレンス・ジャック」「凄之王」「デビルマン」等々100冊以上とても書ききれない位で、う~ん・・マンガってこんなにおもしろかったのか、と感動! そこで眠狂四郎を学園にほうり込んで、今まであまり描かなかった学園マンガをエロマンガに、というコンセプトで始めたのが「斬姦狂死郎」。「六三四の剣」ばりに単行本20巻を目指すものの、少年マンガのノリは今では当たり前だが、当時はまだエロマンガとして評価されず、ほんの少し時代が早すぎたかも。’86に中断、今年’97に「ホリディ・コミック」にて復活!果たしていつまで続けられるか? →後に「斬姦狂死郎・制服狩り」、「斬姦狂死郎・美教師狩り」として刊行完結 前年末から始めた「美姉妹肉煉獄」は身障者いじめの鬼畜路線。盲目の姉とその妹を調教して性風俗店等で働かせ、娼婦に堕していく不健全・不道徳な作品で、肉の快楽にひたっていく盲目の姉に対し妹も「春琴抄」の如く己の眼を突き、自らも暗黒の快楽の世界にはいり、快楽の光に目覚めるラスト。 また、これからは女王様物だ!となぜか突然ひらめき「筋肉女」シリーズの延長としてフィットネ���・スタジオを舞台に「メタル・クイーン」シリーズも開始。これは単行本2冊分描いたが、連載途中でヒロインの髪型を歌手ステファニーのヘア・スタイルにチェンジしたり、レオタードもたっぷり描けてわりと気に入っている。 10年近く描いた「美蝶」先生シリーズもこの年スタート!こうしてみるとマンガを描く喜びに満ちた大充実の年だったかも。 ●1 9 8 6 ~ この年は前年からの連載ものがほとんどだが、「エレクト・ボーイ」は空中でファックするシーンが描いてみたくて始めた初の超能力エロマンガ。コメディ的要素がうまくいかず2回で止める。この路線は翌年の「堕天使輪舞」で開花。 「夜の彷徨人」は自分の育てた新体操選手が怪我で選手生命を失ったため、その女を馬肉のごとく娼婦として夜の世界に売り渡した主人公という設定。しかし腕を折られ、女にも逆に捨てられ、そして事故によってその女を失ったあげく不能となってしまう。失った快楽を取り戻すため無くした片腕にバイブレーターを取りつけ、夜の街をさすらい次々と女たちをレイプしていくというストーリー。がっちり設定したキャラだったのにまったく話がはずまず、男のポコチンは勃起しないままに作品���不発のまま終る。 「斬姦狂死郎」が不本意のまま終わったため学園エロス・シリーズは「放課後の媚娼女」へと引き継がれる。当時見ていた南野陽子のTV「スケバン刑事・」とS・レオーネの「ウエスタン」風に料理。ラストの「男といっしょじゃ歩けないんだ」のセリフは一番好きな映画、鈴木清順の「東京流れ者」からのもじり。単行本は最初司書房から出て、数年後ミリオン出版から再販、そして’97久保書店より再々販ながら結構売れて今年また再版。この作品は親を助けてくれる有難い孝行息子といったところ。 ●1 9 8 7 ~ さいとうプロOBで那珂川尚という名のマンガ家だった友人の津田が「漫画ダイナマイト」の編集者になっていて、実に久しぶりに同誌で「堕天使輪舞」を描く。超能力エロマンガの第2弾。今回はエロと超能力合戦とがうまくミックスされ一応成功といっていい。この路線は「エレクト・ボーイ」とこの作品、そして’96の「夜顔武闘伝」も含めてもいいかも。一時、この手の作品は数多くあったが最近はめったに見かけない。しかし、まだまだこの路線には鉱脈が眠っているとにらんでいるがどんなものだろう。 ●1 9 8 8 ~ 「放課後の媚娼女」に続いて抜かずの凶一無頼控え「放課後の熱い祭り」を2年がかりで描く。’89に完結し司書房より単行本化。そして今年’97に改定してめでたく完全版として復刊!この頃が一番劇画っぽい絵で、たった2~3人のスタッフでよくこれだけ描き込めたなと改めて感心!エロシーンがちょっと少なめながら中島史雄氏がダー松作品でこの作品が一番好き、とお褒めの言葉を頂戴する。 TVで三流アマゾネス映画を見ている内、むくむくとイメージがふくらみ、昔から描きたかった西部劇と時代劇がこれで描けると、この年スタート��せたのが「不死蝶伝説」なるアマゾネス路線。昔々青年誌の創世期にあのケン月影氏がマカロニ・ウエスタンを描いていたことを知る人は少ないだろう。俺もあの頃デビューしていたらウエスタンが描けたのに、と思う事もあったが、このシリーズでほんの少しだけその願望がかなう。 この頃、アシスタントやってくれてた格闘技マニアの鶴田洋久に誘われ、近所の空手道場通いの日々。若い頃修行のため新宿でやくざに喧嘩を売って歩いたという寺内師範は、もう鬼のような人で、行けば地獄が待っていると判っててなぜ行く?と不思議な位休まず通う。体育会系はマゾの世界と知る。組手は寸止めではなく顔面以外は当てて可だったので身体中打撲のあざだらけ、ビデオで研究したという鶴田の体重をかけたムエタイ式の蹴りをくらい、右手が饅頭のように腫れ上がる。先輩たちの組手の試合も蹴りがもろにはいってあばら骨が折れたりで、なぜこんなヘビーな事をする?と思うが、闘う事によって身体の奥から何か沸き上がってくるものがある。スリランカの元コマンドと組手をやった時、格闘家の気持ちが少しだけ判るようになった。 ●1 9 8 9 ~ ’94まで続く「美蝶」シリーズでこの年は『ノスフェラトウ篇』を描き、シリーズ中これが一番のお気に入り。同人誌の「王夢」はこれが原点。 短編では「悪夢の中へ」はスプラッタ・エロマンガで久しぶりにチェーンソゥでお尻のぶった切り!はらわた引きずり出し、人肉食いちぎり!顔面叩き割り等々でラストに「ホラービデオの規制をするバカは俺が許さん!」などと書いているので、この年が宮崎事件の年か?世間は彼が日野日出志・作のホラービデオ「ギニーピッグ」を見てあの犯罪をおかした、としてさんざんホラービデオの規制をやっといて、結局見てもいなかったとわかったあとは誰一人日野日出志氏にもホラービデオさんにも謝らす゛知らんぷり。残ったのは規制だけで、馬鹿のやる事には全く困ったもんである。先日の「酒鬼薔薇・14才」の時も犯罪おたくの心理学者が、「これはマンガやビデオの影響です。」などと相も変わらずたわけた寝言をぬかしていたが、馬鹿はいつまでたっても馬鹿のまま。少しは進歩しろよ!お前だよ、お前!短絡的で幼稚な坊や、小田晋!よぅく首を洗っとけ!コラ! 「獣人たちの儀式」は退学者や少年院送りになつた生徒、暴走族、ヤクザ達が集まって酒盛りしながら女教師たちをずこずこにしてOB会をひらく不健全作品。編集長が「また危ない作品を・・・」とこぼしたものだが、岡野さん、田舎で元気にお過しでしょうか。この頃の「漫画エロス」には「ケンペーくん」だとか「アリスのお茶会」だとかおもしろい作品が載っていたものです。「爆走遊戯」は伝説のストーカー・ろくでなしマンガ家の早見純が一番好きな作品と言ってくれたが、なぜだかわからない。人の好みはいろいろです。以上3本は単行本「熱き唇の女神」に収録。 「ふしだらな女獣たち」はフェミニストの女二人が美少年をいじめる話。これは「氷の部屋の女」に収録。 ●1 9 9 0 ~ この年の「美蝶」シリーズは『ダンシング・クイーン篇』。マネキン工場跡でJ・ブラウンの「セックス・マシーン」にのせて5人プレイをするシーンや文化祭でのダンスシーン等々結構好きな場面多し。暗くて硬い作品が多いので、この「美蝶」シリーズは肩肘張らずに、かなり軽いノリでキャラクターの動きに任せて、ストーリーも、そして次のコマさえも先の事は何にも考えず、ほとんどアドリブで描いた時もある。 「不死蝶伝説」に続いてシリーズ第2弾「不死蝶」は2誌にまたがって2年位続ける。これも結構お気に入りの一遍。 ●1 9 9 1 ~ 1 9 9 3 「性狩人たち」の近未来版、といった感じの「夜戦士」は学園物が多くなったので、マグナム銃で脳天をぶっとばすようなものが又描きたくなって始めたミニシリーズ。全5話位。松文館より単行本「黒い夜と夢魔の闇」に収録。 この年から知り合いの編集者がレディス・コミックを始める人が多く、依頼されてどうしたものかと思ったが、エロなら何でもやってみよう精神と何か新しい世界が開けるかも、という事から’94位までやってみたものの結果的に不毛の時代に終わる。与えられた素材が体験告白物という事で、非現実的なものは描けないという事は得意技を封印して戦うようなもので苦戦を強いられ、これって内山亜紀氏がやまさき十三原作の人情話を描いたようなミス・マッチングで不発だったかな。今後、もしやることがあれば美少年SMのレディス・コミックのみ。そんな雑誌が出来れば、の話だが。 いくつかやったレディコミの編集の一人「アイリス」の鈴木さんは同じさいとうプロOBで、マンガ・アシスタント、マンガ家、マンガ誌の編集、そして今はマンガ学校の講師、とこれだけ多くのマンガに関わる仕事をしてきた人はあまりいないだろう。これでマンガ評論でもやれば全て制覇だが・・・。 この頃はいつもと同じ位の30~40本の作品を毎年描いていたが、レディコミは一本30~40枚とページが多く結構身体にガタがきた頃で、右手のひじが腱傷炎になり1年以上苦痛が続く。医者通いではさっぱり痛みがひかず、電気針で針灸治療を半年位続けてやっと完治。その後、住んでいたマンションの理事長を押しつけられ、マンション戦争の渦中に巻き込まれひどい目にあう。攻撃するのは楽だが、話をまとめるなどというのは社会生活不適格のダー松には大の苦手で「お前等!わがままばかり言うのはいいかげんにしろー!」と頭をカチ割りたくなるような事ばかりで、ひたすら我慢の日々で血圧がガンガン上がり、病院通いの日々。確実に寿命が5年は縮まる。あの時はマ���で人に殺意を抱いたものだが、今でも金属バット持って押しかけて奴等の脳みそをクラッシュしたい気分になる時もある。いつかこの時の事をマンガにしようと思っていて、まだ誰も描いてない「マンション・マンガ」というジャンル、タイトルは「我が闘争」。え?誰も読みたくない? この間に出た単行本は「血を吸う夜」、「赤い月の化身」「熱き唇の女神」[以上・久保書店] /「牝猫の花園」「真夜中の人魚たち」[以上久保書店]、「美蝶/放課後篇」「美蝶/ダンシング・クイーン篇」「不死蝶/鋼鉄の女王篇・上巻」[以上ミリオン出版]。 ●1 9 9 4 ~ 1 9 9 5 ろくでもない事が続くのは厄払いをしなかったせいか、このままここにいたら頭がおかしくなる、と15年以上いたマンションから引っ越し。板橋から巣鴨へ移動し気分一新!以前からうちもやりましょうよ、と言われていた同人誌創りをそのうち、そのうちと伸ばしてきたものの遂に申し込んでしまい、創らざるをえなくなる。しかもそれが引っ越しの時期と重なってしまい大いに後悔する。しかしいろんな人にお願いして何とか一冊でっちあげ、ムシ風呂のような夏コミに初参加。これが運命の分岐点。レディコミもこの年で切り上げ、以下同人街道をまっしぐら。現在まで「FUCK OFF!」��9まで、「FUCK YOU!」が4まで計10+&冊創る。 ’95からダーティ松本の名前にも飽きてきたしJr,Sam名でも描き始める。 レディコミ時代は松本美蝶。あと2つ位違うペンネームも考案中。 この間の単行本「氷の部屋の女」「双子座の戯れ」[久保書店]、「黒い夜と夢魔の闇」[松文館]、「危険な女教師/美蝶」[ミリオン] ●1 9 9 6 ~ 美少女路線の絵柄もこの年の「夜顔武闘伝」あたりでほぼ完成、今後また少し変化させる予定。しかしこの作品は超能力、アマゾネス、忍法エロマンガとでも呼ぶべきか。「グラップラー刃牙」みたいに闘技場での勝ち抜き性武道合戦までいきたかったけれど、残念ながらたどり着けず。 「冬の堕天使」は久しぶりの吸血鬼もの。都営住宅で生活保護をうけている吸血鬼母子のイメージが浮かび、そこから漫画家協会・加藤芳郎を撃つ有害図書騒動のマンガへ。吸血鬼少年が光の世界との戦いに旅立つまでを描き、「闇に潜みし者」は時空を越えて近未来での戦い。その間を描く作品を今後創らなければ。 「FUCK CITY 2006」はクソ溜めと化した近未来のTOKYOを舞台に久しぶりにダーティ・バイオレンスが炸裂!ハード・エロ劇画と同人誌風・美少女路線の合体は果たしてうまくいったかどうか?30ページほど描き足して、’97、9月にフランス書院のコミック文庫にて発売。[「少女水中花」] 「放課後の媚娼女」と「人形愛」刊行。[いずれも久保書店刊]前者は以前、上下巻だったのを一冊にまとめて。後者は近作を集めた同人時代を経ての初単行本で、同人誌を知らなかった読者はショックを受ける。メタルフアンから以下のようなお手紙を受け取る。「これはジューダス・プリーストの『ターボ』だ。ラストの『眠れる森の少女』は『レックレス』にあたる。しかしジューダスもその後『ラム・イット・ダウン』や『ペイン・キラー』という傑作を世に出した事だし、今後を期待したい」という意のダー松のようなメタルファン以外は意味不明の激励をうける。 ●1 9 9 7 同人誌「エロス大百科シリーズ」スタート!いろんな項目別に年2刊づつ計100ページ位を別刊シリーズとして出し続ければ10年で1000ページになり、以前「谷岡ヤスジ1000ページ」という枕に最適の本があったが、これも一冊にまとめて枕にして寝れば、目覚める頃は3回夢精しているなんて事に・・・などとまだたった40ページの段階で言っても何の説得力もないか。飽きたら2~3号でSTOPするだろうし・・。[推測通り「毛剃り」「美少年SM」「女装」3号でストップ中]冬にはやおい系にも進出の予定。 今年出した単行本は厚くて濃いエロマンガを集めた久保書店MAXシリーズ第2弾!「放課後の熱い祭り/完全版」と「夜顔武闘伝」オークラ出版。ともに大幅描き足して25周年記念出版として刊行。ティーツー出版よりJr,Sam名で「昼下がりの少女」、9月にはフランス書院より「少女水中花」の文庫本が出る予定で現在、この同人誌と並行して描き足し中。「斬姦狂死郎」第2部も「ホリディ・COMIC」誌にて6月よりスタート!年内創刊予定の『腐肉クラブ』なる死体姦専門のマンガ誌にも執筆予定。 さてさて25年間、旅行の時を除いて、現在まで2日続けてマンガを描かなかった事はほとんどない。これはその昔、伊東元気氏というマンガ家とお会いしたとき「今月何ページ描いた?」との問いに、「今月仕事ないんでぜんぜん描いてません」と答えたら、「そんな事じゃ駄目だ。仕事があろうがなかろうが、毎月100頁は描かなきゃ。」と言われ、以後その教えを守り[描けるページ数は減ったが]、マンガは仕事ではなくなり、朝起きたら顔を洗うのと同じで生活そのものとなり現在に至る。 今は何でも描けそうなハイな状態で、以前はたまには外出しないと煮詰まってしまうので週いち位ガス抜きをしていたものだが、最近はせいぜい月いち休めば十分の「純エロマンガ体」。[純粋にエロマンガを描くためだけの肉体、の意。ダー松の造語] こうしてふり返ると、この路線はまだえぐり足りない、これはあと数回描くべし、なぜこれを一度しか描かない!等々、残り時間にやるべき事、やりたい事の何と多い事! 爆裂昇天のその日まで・・・ 燃 え よ ペ ン ! なお続きは 1997年後期 1998年 INDEX
http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/gurafty.html
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今日も一日お疲れ様でした。 前半戦の仕事 今日の朝の相方が最悪で(悪いヤツじゃないけど、仕事がとろい 覚えが悪い なんでも人を頼る あたしよりいろんな時間のシフトに入ってるはずなのに…いまだに「研修中」) 一緒にシフトに入ると、必ず何かやらかしてくれて、オーナーに注意を受けると言う(^◇^;) 今日もやらかしてくれました。 チルドの所に、常温物 常温の所にチルド それプラス…物がいつまで経っても捌けん 違うところの品物を一人で片付けにいってるのに、まだやってる状態 一緒に組みたくない(^◇^;) みんな絶対!一緒にシフト入りたくないとか言われてる(^◇^;)💦 可哀想に… あたしもとばっちり必ず受けるので 毎回困る(^◇^;) 後半戦の仕事 数日前から やたらと洗面所で、ずっと手を洗うトラック運転手赤居て 1時間以上 手を洗うんよね 今日も(^◇^;) 昨日もいた 本当に殺人犯じゃねえ?的な異常な手の洗い方 春先と今ぐらいは なんか…ヘンテコリンな人が登場して困る(^◇^;) とりあえず…1枚目 ぴぃーちこの本日のお弁当 2枚目 起き抜けのご飯は、三日煮込んだ猪の激辛カレー あまりに辛くて、汗が止まらんようになったぴぃーちこ リタイヤwww 3枚目 今宵のぴぃーちこ飯は手抜き 4枚目 あたしの定番朝食 5枚目 6枚目 あたしのお昼ごはん 16デリシリーズ大好きです���️ コレ!旨い❤️ 7枚目 8枚目 今宵のあたしのつまみはミニストップのチルドのぼてじゅうのお好み焼きと焼きそばのセット コレは旨い❤️ 8枚目 帰宅後 即食べたおむすび❤️ めちゃくちゃ美味しい❤️ 今日もお疲れ様でした。 さて…寝よう おやすみなさい #一括払い#ぴぃーちこ#ぴぃーちこ弁当#ぴぃーちこサンド#雑飯#tgood that's飯#深夜めし#酒婦#酒婦の戯言#酒婦の独り言 #酒婦のひとり飲み #酒婦のwワーク https://www.instagram.com/p/CFe4g9MgU8A/?igshid=u5lqh70wtudn
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雨の休日のブランチ🥞 . . . ●カボチャのポタージュ ●サラダ(ゆで卵、サラダチキン、キャベツ、レタス、紫たまねぎ、人参、コーン、きゅうり、ミニトマト) ●蕎麦粉と黒ごまと黒糖と豆乳パンケーキ . . . 昨日から泊まりに来て今日一緒に山に登るはずだった人に食べさせようと思ってた、THE わんぱくセット。 . . . 作るのは基本大好きなので、もりもり食べてくれる人がいたらウキウキ作るけど、自分自身はたいした量は食べられないという残念すぎるこの我が胃腸よ😱 . . . 案の定わたしはこの量は食べきれず、半分くらい残したので、結局二回に分けて食べることになりました😅 . . . 友達はどうやらバイクの内部が水没したらしく、エンジンがかからなくなったようです🏍大雨に晒されると、そんなこともあるんやなぁ🤔 . . . 台風の直前にスーパーとかコンビニからパンが一気に消えたけど、みんなそんなにパン買い込んでどうするんだぃ?と思った。 . . . ちなみにわたしは普段からパンはほとんど食べないし、我が家にはホームベーカリーもあるから、通電していれば作ることもできる。 . . . 普段から小麦粉とか蕎麦粉とか米粉とか買い置きしてあればいくらでも自分好みに作れるから、普段から市販のものに頼らず、自作しておくといいかもですね。 . . . ほぼ蕎麦粉でパンケーキ作ってみたけど、レシピより豆乳多めにして、出来るだけ薄めに、クレープやガレット風にサクサク生地に仕上げたほうが美味しいことにきづきました。 . . . 去年雪山帰りに蓼科で食べた蕎麦粉のガレット、サクサクで美味しかったもんなー。 . . . 今朝焼いたやつには豆乳ヨーグルト入れてるから、かなりもちもち。ふかふかのパンケーキやホットケーキは山に持っていこうとは思わないけど、これなら冷めても美味しいから、もちもち蕎麦粉パンケーキは車中泊の朝ごはんや携行食としてもありだなぁ。 . . . 豆乳と豆乳ヨーグルト入ってるから、糖質とタンパク質がしっかり補給できるのも良いですね。 . . . 今日の山の予定もなくなったし、家の掃除は昨日完璧にしてしまったので、今日も家で仕事して、その分、今週も天気のいい平日に休んで秋山に行くのだ!😤🍁 https://www.instagram.com/p/B3lYcfqAMMJ/?igshid=19wmgowen3guo
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DHA+EPAヨーグルト
ノーベルさんよりサンプルを頂きました、ありがとうございます🙏💕
ノーベルさんは岐阜で乳酸菌飲料やヨーグルトを製造販売される会社さんで、善玉菌+栄養の付加価値ある商品開発が特徴。
受け取ってから思い出した!
昔は「海と牧場の恵み DHAヨーグルト」って名前で出てて、2016年に食べたときは鯖缶みたいな匂いが気になって苦手やった商品…!
スペック
DHA 830mg、EPA 230mgを配合した機能性表示食品。
これは1カップで1日の必要量が補える量で、マグロのお刺身に換算すると33切れ分🍣
☑︎ 中性脂肪を下げる ☑︎ 中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力(一時的に物事を記憶し、思い出す力)を維持する
の2つの機能あり✨
DHAとEPAは青魚の油に多く含まれる成分で、このヨーグルトにも精製マグロ油で配合🐟
この匂いが苦手やってんけど、その後何度もリニューアルを重ねて魚臭はかなり抑えられてるらしい。
購入方法
公式サイトには周辺地域向けの宅配サービスしか載ってないけど、InstagramのDMで宅急便のご対応をしてくださるそう😊
6/30までは送料不要でお試し9個入りセット1555円(税込)🤫
@nobel_official_
あとはAmazonや楽天にお取り扱い業者さんが出品されてたり、らでぃっしゅぼーやさんでも���えるみたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
平らにピチッと凝固しててツヤツヤ。
すくってもかなり硬い!
と思いきや、硬いのは表面だけで中の方に行くと柔らかい。
練ってみると…わぁぁぁぁ🤍
ふわっふわ😍
ホイップクリームみたいになった!
練るのおすす��って事前情報を頂いてたんやけど、ここまで質感変わるとは思わんかった🍦
マグロ油はどんな感じかしらと恐る恐る香りを確認してみたけど、今のところまったく感じず👏
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
固形の状態で食べてもふんわり。
でもこれは絶対練ってほしい🍦💕
至福のクリーミーさに感動する!!!
そして気になるお味。
普通の加糖プレーンではない。
ヨーグルトにはない香りがある。
けど、かなりおいしい✨
魚っぽさがまったくなくなった…とまでは言えへんねんけど、後からお花みたいな優しい香りが上がってきてリセットされる🌷
甘さとミルク感とこのふんわりした香り、気持ちいい組み合わせ😊
そして魚油とはいえ脂質高めになってるからクリーミーリッチ。
パッケージはゴリゴリ機能系やけど、スイーツ系のデザインで売ってそうなご褒美感あり🤤💕
これはかなり改良を重ねられたに違いない。
今のバージョン、おすすめです!
============================ 無脂乳固形分 9.0% 乳脂肪分 1.8% 乳脂肪分以外の動物性脂肪分 5.0% ————————————————— 栄養成分(1個85gあたり) エネルギー 108kcal たんぱく質 3.0g 脂質 6.2g 炭水化物 10.0g 食塩相当量 0.1g カルシウム 100mg 葉酸 200μg - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 機能性関与成分 DHA 830mg EPA 230mg ————————————————— 原材料名 乳(国内製造)、グラニュー糖、DHA・EPA含有精製マグロ油、脱脂粉乳、乳たんぱく、クロレラ抽出物/ローズマリー抽出物、葉酸 ————————————————— Amazon 百選横丁さん販売価格 9個セット 1,630円(税込・送料別) ————————————————— 製造者 株式会社ノーベル ============================

左上が2016年ごろの同商品。






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TRUMPseries memo 2
舞台TRUMPシリーズの感想など(自分用
TRUMP
ロゴの「T」ね・・・・
はじ繭で自分でコメントしながら気づいたんですけど…輝く「星」に手を伸ばしても、その「星」が今も存在しているかはわからないんですよね。輝いてる「星」は無くなっていることのほうが、、、
2015版うるは恐怖で暴れたくなる衝動をずっと抑え込んでたかんじがする、 d2、ほしひとつだと押し潰されまいと必死に恐怖をひとりでやりすごそうとしてたかんじ…
まりごでのうるをみるとやはり初演かd2うるがメインぽいけどおらついてるうるさん好きだな……
2015版、全員がおとなびてる印象あるな、、やはり……
「うる」の虚勢が暴かれてしまうのすごいな……でもやっぱオラついてる……
うーーでもそふぃにとってのらふぁえろが見れるの大きかったな……
2015版、私的にはさっぱりめなかんじがする(いまのところ)依存性がひくいかんじがする
2015版初見なんですが、ほしひとつ……のきゃすぱれなるほど……
ぼくはきみになりたいし、ぼくはきみできみはぼくなんだよね~~とぅるりばでみて
ぴーすぴっと版とらんぷ(とぅるーす)試聴中ですけど、こちらはいままで試聴した中でもとても冷静・理知的なくらうす、そふぃで……
これまでみてきたじんちゃんくらうすが「くるおしいほどのうれしさ」をにじませてたのにやまうらさんのくらうす、すさまじいほどに「狂気」はなってる…うわあ見れてよかった…うああ
箍が外れる、というか正気を保つにはあまりにも永すぎたのだな…というのがわかる……狂気に、繭期に、不安に、寂しさに呑み込まれて身をゆだねるしか…
だからこそいちど触れてしまった瞬きが恋しくて、手を伸ばしてしまって、いつまでもその明るさを見つめていたくて……っていうのが……
繭期の可能性を…拡大解釈してしまうから(オタクなので)、、ウルの「生」への強い執着を間近で見てたソフィが、永遠の繭期に閉じ込められたことによってソフィの中で「ソフィ」と「ウル」の境界線がひどく曖昧なんじゃないかと思ったりもしています、、だからキャメリアは「ウル」にはなれない
満を持してfemale版冒頭みてるけどこれがあった上でのリリウムなんですね…
LILIUM
歌唱力に不安がないってとてもみやすい……ひぇ……
少女純潔にも意味あるよね……あぁ……えっ……あーーりりうむ最後の最後でやっっっばいわ……途中まではそうだったのか……って見れたけど……最後で……
あとあれ、ダンスの立ち位置ね、センターね、そうねあーね、
ウッ……リリウムの歌やっぱええな……3回目なのにどの曲もフレーズ覚えてる……
ファルス、いろんなネタバレとかよんでダブルミーニングだと思ってたんですけどどっこいトリプルミーニングだったたすけろ。 昼顔、男性性、茶番(まねごと) 花の種類、女性が演じる男性、トゥルーの対 False bindweed、phallus、farce
庭師の話をどこで知ったのかがずっとひっかかってるけどだれかが教えたとか小説とかにあったのかなぁ…ウーン、記憶共有とかはないとおもうしなぁ
娘。を少しだけ知った今だとチェリーとシルベチカがだーさくなのがさぁ…ねぇ…
ちぇりーとしては二輪咲きが最大手ですので
とらんぷ、すぺくたーって平均年齢それでも若いけどりりうむなんてよもや平均年齢が「幼い」のに熱量がほんとすごくて時空ゆがませて現地で浴びたい…歌の力もあるかもしれないがそれでもほんとりりうむすきです…ぐらんぎにょる、まりーごーるども圧巻なんですけど少女たちの残酷劇に魅了されます
いまさらだけれどうるとりりー・すのうって首元リボン…では
ちぇりーだけ丈がちがうからしるべちかなんて~のときとか皆とひらみちがうのいいね…と眺めたりしてた
りりうむはアイドルが演じること、少女が演じることの倒錯感。彼女たちのビジュアル、演技、歌。衣装とダンスのギャップ。どこをとっても最高すぎてすきです……
えっりりうむきゃすぱれしるべちかとまりーごーるどシンメじゃん・・・・
しるべちかのこと思い出してチェリーが特攻してくのほんと二輪咲き案件ですわアツい
SPECTER
名前……名前どういう意味あるの…………
え、ねぇ、もしかしてある意味「名付け親」ってことなの…?あってる?あとで考察まとめとか読む…
人の檻の表現がとらんぷしりーず似合いすぎているので多様してくるの嬉しいし、このきゃすぱれそもそも「全て」すぎて……
すぺくたのやまうらさんくらうす、ぴーすぴっと版見た後だとすごい蛻なのわかる…
グランギニョル
マントがばさーッていうよりするする…って翻ったと思ったら元に戻るのとてもよい…
みはじめてすでにすぺくたー見直さないと…って
倒錯しすぎ
はぁああああ…ウル…アンジェリコ… ソフィとウルもあれだし、アンジェリコとラファエロの性格付けとか…ちょっと待ってくれよ
グランギニョルの幕は降りても「グランギニョル」は永遠になってしまったのほんと……ほんと……生まれ変わっても続いてしまう……
「ウル」≠コクーンということ……?
ああ、でも、ほんと…ソフィとウル…「僕は君になりたい」の一言が重い
ア…ア……とらんぷとぐらんぎにょるのラスト……ア……ウル……
残酷劇だけどぐらんぎにょるもとてつもない愛の話だよね
りりうむ→ぐらんぎにょる/まりごだとファルスで混乱を見れるのがいいのよね……ふぁるすを理解したうえでのりりうむは理想郷…(噛みしめる)ってなる
とらんぷのラストの構図とぐらんぎにょるのラストの構図が皮肉。
マリーゴールド
これりりうむ…といっしょのとき…? りりうむ、というより二輪咲きの頃か…
色的にはすぺくたーにちかいけどセットはりりうむににてる……ヒッ…
あ~~~歌劇のりりうむに歌劇のまりーごーるどってそこも対称なんて…そんな…
まって…「ダリ・デリコ」を愛するあゆさんの役……ウソ……もうやめて…すでにライフはゼロよ…
みんな愛してあげる、泣かないと決めた→夢の中で~、まるで死んでるのと同じ、いつも泣いてばかり→そんなわたしを生かしてくれた、もう泣かないと決めた…に
んダリ様・ダリちゃんを知ってるみっちゃんがやってたのか
まって、あゆさんの役がダンピー��なんていなければ!っていうの…???まってよ!!!
作品超えてのとぅるりば的なことになってるようにも感じる…
僕たちのクラン、理想郷、同じ夢を見よう
共同幻想ユートピア
遠い昔の自分を見ているようだ、時よ止まれ君に永久の美しさを
これまでほかの作品ではとらんぷのセリフが散りばめられてた感じだけどこれはほんとリリウムのセリフばっかりだ
永遠の繭期を拒否するダンピール
僕は君であり、君は僕だからだ
手に触れて、微笑んでくれる、命の意味を与えてくれる、ひとりじゃない
すべてのセリフがこれまでの作品につながってた、応えてた、明かしてた…ムリ…なんだこれ…生で見たかったけどおとなしく見れなかっただろうから見なくてよかったわ、、、なんやこれ…なん……
まりーごーるど見たひとはりりうむ見るべきだし、りりうむ見た人はまりーごーるど見るべきだし、二つを繋ぐ二輪咲きは大切(だから円盤復刻して)
りりうむ以降の作品は、りりうむ楽曲がキーになりすぎててしんどいわありがとう
マリーゴールドも残酷なまでに愛の話。
マリーゴールド、言うなれば全編リリウムでできてます(語弊)。でもマリーゴールドを先に見てる人にとってはリリウムが全編マリーゴールドでできてるんだろうな。
そふぃががーべらに、ぼくはきみできみはぼく。まりーごーるどがふぁるすにあんたもわたしとおなじ。
cocoon
月だからアンジェリコかラファエロ……で、星だからウルなのか……?もしくはデリコ兄弟?いやあのどっちにろ……????ここほんと複雑すぎない?実義……歪んでるから…
だりちゃんとげるはるとのありかたがそのままあんじぇることらふぁえろにみえるやん……まだこくーん見てないからよ……予想……
ほしひとつたのしむには2015版のが最適かしら……きゃすと的にはd2りばかな……
でぃーすてばんのマーブル公演ふるでみたいよ~~ほしひとつマーブルじゃん……
月の翳りみた、、、「ウル」に奪われてしまったふたりがほんと………星ひとつみる
月の翳りはのぶれすおぶりーじゅと長男であること、兄であること、ライバル、友情、思春期の憧憬、に繭期がガッチャンコ!てなかんじで、前後がすぺくた/ぐらんぎにょるととらんぷ/繭星に挟まれた束の間の青春劇
薬にウルと名付けたって、永遠を共にいきる友は「ウル」であってほしいということか。 もしくは「ウル」に永遠をあげたかったのか。ああ、、星。
トランプに「ウル」の永遠を望んだのにね。
こくーんというか、繭期の繭は自分的には蚕の繭だと想像してるので、トランプシリーズの吸血鬼たちはとらんぷによって左右される(社会/宗教/繭期ほか)飛ぶことのできない蚕たちかな、などと。羽をもがなくとも飛ぶことはかなわない。 なんならとらんぷが養蚕家てな訳よ(語弊)
繭月、花弁どばーからのカーテンコールたまらないものがあると思う
黑世界
りりーもまた「とらんぷ」って呼ばれてしまうのかな…王冠……
りりうむ見てから、ずっと、ずっと、、少女純潔を聴き続けていたから……ほんと……
まってくれまってくれまってくれ日和のはじまりまってくれまってくれ散々聴いたリリーの声
枯れることなく咲き続ける「花」よ、君のことを思い(枯れゆく)僕は、、、って意味含ませてきたよね……???
夢の中で夢を見てはいけないでは???? 枯れることなく咲き続ける花よ、君のことを思い僕は眠ろう、では????さすれば僕は死の寝床で「君の夢」を見よう…では????
永遠の繭期の終わりと少女純潔………
僕はウル、、、
日和の章は第4話のさやしりほの体の使い方をみてくれ……
マジで、リリーにチェリーがいるのが…くっそ~~~~~てなるんだよね、スノウじゃないんだよね、、、チェリーなんだよ。。。 チェリーは名言されてないけど、そこがマリーゴールドとチェリーの差であってリリーにとっての友達だったのかなあとも思ったりしてなんたり。
ヴェラキッカ
セクションとしては別なのは聞いてたけどなるほど〜でした喜劇正直残酷劇を覚悟してみてたから喜劇だったな!という気持ちにさせられてるんだが………
本軸のファルスさん、自分の共同幻想との違いを見せつけられて可哀相に、、、となるなど ※ファルスは見てません※現時点での情報では※今後伏線としてどこかしら使われたらこの喜劇もとんだ道化になるのよね………
にしてもノラさまファッションショーだったな!
ーーーーー
とらんぷしりーずは吸血ものでありながら実際には「血」は求めてないところがとても好きだなァ…(食用のものが出回っているため)「噛む」ことには意味があるけれども。さして「人間」と変わらないのが良い。
あぁぁぁ………こんなに祈りを捧げてたんですか……?(歌詞の訳を見ながら)
みんな僕は君で君は僕だからさ~~~
りりうむ白→黒もだけど、すぺくた赤→こくーん白→黒世界黒なのもうわぁってなってる
なんでもかんでも伏線に関しては…でもそれこそ現実だよな、とおもいますね。バタフライエフェクト…
とらんぷしりーず、とらんぷだけみると結構予想通りなかんじな方もいるんですけど、とぅる→りば→他作品って手を広げてくと、おうおう待て待てそんなことあ……る????何でもかんでも伏線にしやがって!!!!!!ってなります(当社比)
りばはゆがみ・・・・・
どうしても初めて見たものが親なのでわたしのとらんぷはあくまでもtruthであって、、、すえみつおじさんのインタビューでreverseは歪みともいってて…なので三津谷がそふぃを演じ続けるのがうるにとっての「ぼくはきみで、きみはぼく」
りばが「歪んでいる」とすれば、そふぃの演者がりばのそふぃ演者で続投されいていることに意味を見いだそうとてしまう自分がいる。もちろん諸事情によるものだろうけれど。いま見せられているそふぃあんだーそんの物語は、そふぃへと転生したうるの物語なのではないかと。
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7/19①オールナイト冒険少年みたぞスペシャル

だてこじ島 みます!!!
かわいいね、、、😭😭😭
いちいちすのの曲流すからブチ上がるね
タイムレンジャーめっちゃ観てただて様からしか摂れない栄養素
こじ「脱出に必要なものってなに?」
だて「気合」
俺じゃないんかい
植物の心配するだて、、、
サベレル
館さん☺️
ロイヤルでワイルド
だて様もうちょっとあわててください いつも
なにもかも可愛くてLOVEだな
あのね だてこじはちゅ〜できるよ 地上波やからしないだけで……(たぶん)
さくこじがちゅ〜してる横で何もなかったみたいに客席向いてる館様は、見たことがあります
曖昧ににこにこする館様、最高
海水蒸留とか調べてきたんだね だて、無人島を楽しむ準備しかしてない
テニスのグリップ〜〜!!(こじえもん)(infighter)
だて手作りのバラ
代謝がいいだて よく汗が輝いている……
だて、愉快すぎる
フーフーが下手
こ〜じくんほんと、、ほんとにLOVE
きりもみやってみたいだて、最高だな
康二って呼んでたっけ(記憶喪失)
大事な赤ちゃん
めっちゃ汗出てる ニコニコ
火おこしでこんな笑ったことない
人生初頭タオル すごい気合だ
バラは諦めないんだ
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん最高
火おこし2時間て
めめこじのお面盛れてるすぎて泣いた かわいいよ〜〜〜
変身ゲートできゃっきゃするだてこじLOVE
めめかわい〜〜♡
スタジオのめめこじ🫶
ワイプのめめがニコニコで嬉しくなるね
明らかに赤いよって ちゃんと気付くだて
へたくそ康二
こ〜じくんのことちゃんと気付くだて、、、
遠隔悪口言われるめめ
めめがおバカなのは知ってるんだけど、、、、ごめんね、、、、
バスローブで暑そうなだて(なんで着たままなん?)
ここでぴえむじ流してくれるのがだてこじすぎて好き(ふっか)
だて、どんどんラーメン屋のように
少年少女意識してるだてこじ、、、
また2時間かけてる
これで挫けて泣いちゃうの こ〜じくん
諦めるなじゃないの 泣くなじゃいの だいたいのことあなたが変だからなのよ
お水ですごい喜んでて、オタク、嬉しいよ、、、
わ〜〜モリ突き大会だ!!!!!
ここまできてサポート扱いなん
「2人で行きな」
10匹!って かわい〜
前目黒に譲ったのに今回は譲らないんだ かわぃ
康ちゃん水中の方が盛れてるって まあ 盛れてるよ
身内はたぶん西畑のせいで康ちゃんって呼んでるな
まあ盛れてるわね かわいい かわいいな
あーしペタっとした髪型好きだからな
盛れてる、、、、泣
エラ呼吸、、、
だてモリ突きでぐらんど〜ゆ、センスありありじゃん
モリ突きで金髪なのシュール
ほんまにマーメイドなんや、、、、
ポニョ〜〜🤗🤗🤗
楽しそうでなによりでござる
か、かわ、、、ほっそい、、、
身内「こんなとこでふっかさんの声聞こえたら康ちゃん泣いちゃうよ」
水中たしかに白いしマット肌に見えるからすごい盛れるよな
だてモリ突きうまっっ センス
イカにはしゃぐだて様、面白すぎるな
おもしれ〜〜男 バチ愉快
まって ここまでスタジオに館様いるって気づいてなかった
亀にお手振りしてる!?!?ロイヤルだな いや 亀梨くん⁉️ 亀あり⁉️ わけがわからない ロイヤル愉快
ワイプのこ〜じくんめっちゃ声聞こえてたのしいな
別々でモリ突き大会してるのやっぱおかしいよ
いやめっちゃうまいなだて様、、、モリ突きのセンス
しかもなんでもやってくれる
頑張ります、言えてないよこ〜じくん
スタジオのこ〜じくんはだて応援しててかわいいね
4匹のだて 3+ナマコのこ〜じ
モリ突き大会リザルトページのこ〜じくん、マジでかわいすぎるんよ 好きだ〜〜〜〜(大の字)
身内「タコ 千切れちゃうよ〜〜〜!!(オズワルド)」
これ魚捌ける人と……恭平か
だて、セットと同化してる
え〜〜〜〜〜〜〜!!!!ロイヤル劇場始まった‼️‼️‼️‼️‼️
「いらっしゃいませ向井様」⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️
ウソ〜〜〜〜〜〜〜〜⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️
今世紀最大のラブみ
あっ、、、(ロイヤルコントなんだ、、、)
まあ館様は料理無茶苦茶に上手だから、、、
ロイヤルコント
グリルドフィッシュウィズソルトって言え〜〜!!
でもこ〜じくんが楽しそうなので全部オッケーです
ロイヤル置いてきちゃっただて「うまっ‼️‼️」
ロイヤル忘れてないとこもあるよ
カーモーンッエッビッバーディーッ
こ〜じくんが楽しそうだから全部オッケー
イーーーーーーーーッッこ〜じくんが幸せならなんでもいい なんでも ぜんぶ許す
こ〜じくんがキラキラ笑顔でサイコ〜だから特赦です
フリータイムにお風呂の準備させて悪だくみしてるこ〜じくんスーパーラブだな
大天才激カワ最高アイドルこ〜じくんの悪だくみ(最高)
明るいよ こーじー
お化けメイク、地の顔の良さが出てる
相互サプライズ、無茶苦茶
ハッピーバースデー🎂
収録日はラウちゃんのお誕生日ですがね!!
宮舘から愛を添えて(添えすぎ)
いつも宮舘添えられてる
どういう時間 無茶苦茶だよ
可哀想なかれぴっぴみたい だて、、、
目黒、ドライな若者でおもろ
てか今の茶髪こ〜じくんもかわいいなすごいかわいい
過去最強にハイトーンだてこじなのでは???
並行イカダって 仲良すぎでしょ
偏差値低いメンバー(自分かな)って、、、
バカだ☺️ってニコニコする館様キュートだね
いやきゅーてぃこーだね
「三寸先は先」って聞いて全身の白血球が悲鳴あげた 康ちゃんそれはやばいわ 館様でもある格言言ってたぞ⁉️
固定!はい!まず紐で!はい!
陽気な向井ってええ言葉
メンタル弱めなこ〜じくんほんと もう 愛おしいよ 泣いちゃう、、、
フワちゃんか?泣いてるVでかわいいって言ってんの
すげー!すげー!ってワイプでやかましいこ〜じくん大好きだな
目黒もおバカ〜〜〜〜「旗は英語で?」
目黒「フリッド」「フレッド」
我が強い目黒とぐらんど〜ゆ💓 うん 折って下につけようね
メンカラのタオル巻いててラブだね
やっぱ複数人仲良ししてるとフワローズのこと思いだちゃってしょんぼりだな
メンカラタオル、かわいいね〜〜、、、泣
あべちゃん!!!!!!!!!!!大画面にあべちゃん!!!!!!(身内が死んだ)
あべちゃんかわいいね
あべちゃんがしってる一番難しい言葉〜〜ウキウキ
すごい仲良さそうにニコニコしてるから大ラブになっちゃうな
急なロイヤルで爆笑した
全色前進、9色のSnowManだからまだ許せるよ まあ すっごいバカだけどな!!!!
3人で来るとかあり?ふっかさんなら来れそうって言ってたけどぴえむじで来る?
館様が元気でニコニコに
親友〜〜〜〜〜〜‼️‼️
館様はレイニーブルーが好き
謎選曲で息合わせて風抜けるの、親友すぎて泣いちゃうな 好きだよ〜〜〜〜
わけわかんない館に振り回されるこ〜じくんマジでラブだな
えっ!乾杯🍻⁉️
味噌汁作ってたん かわいいな
こ〜じくん味噌汁キャラになってきた
味噌汁パワー‼️
てか冷静に考えてモリ突きのとき脱いでたこ〜じくんウワァァァだな
爆盛れマット肌でございました
動脈ピース何回見てもかわいすぎてかわいいな
ワイプの向井康二可愛すぎる
ワイプいつ見ても目黒映ってるんだけど
要所要所でナミダの海流してくれるのラブ
追い風 追い風だ 追い風だぁ〜!
目黒の告知、そういえばトレンド入りしてたな〜、、、
ワイプのこ〜じくんさ、すごい首ほそい印象なんだよね
ロイヤル旗と目黒旗でもう、、、
1人だけターボを追加しますって 1人だけって言い方おかしいからな
だんだん自担にも厳しくなってきたアーシ
鬼越のディープキス、目黒どういう感情で見てんの
だて、こ〜じくんの解像度がマジで高いし、優しいし、ずっとどこかロイヤルだし、ほんと愛すぎて泣いちゃうよね だてこじ大好きだよ
心を裸にしてもいい人
だて、優しすぎるよ こ〜じくんの最高のラブ人(らぶんちゅ)だよ
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜もう無理ほんと好き、、、、、、、、、、、
ラブがでかすぎて限界
も〜〜好き〜〜〜〜〜
スタジオの向井くんは首が細くてクールでかわいいです。
だて様は揺るがず静かに頷いていて完全に王族です
明るいうちに着いててすごいね
おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
リベンジできたね、よかった、ほんとによかった、おかんも喜ぶね、ほんとによかったね、よかった
オイ!!!!!向井!!!!!!祈り方!!!!!!!!!!!!!
脱出できててその上でちゃんと悔しがってる向井〜〜〜〜〜‼️‼️
まじで何 私の人生を狂わせた向井康二という存在
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜大好きだよこ〜じくん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(寝れん)
すごいよかった もう一回見たい
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お疲れ様です。野菜不足で家族の健康が気になるあなたに朗報です‼おためしセット販売【らでぃっしゅぼーや】
「家族の健康が気になるけど、つい野菜不足になりがち・・・」「忙しくて、献立もワンパターンになってしまう・・・」「食品添加物も気になるけれど、安心できる食材を買い集めるのは骨が折れる」「子どもにも楽しく学びながら食事をしてほしい・・・」 ─そんな方へ! カラダにも、環境にもやさしい食材宅配サービスはいかがでしょうか? らでぃっしゅぼーやでは、安全性と素材本来の美味しさを追及し、未来も持続可能な生産過程でつくられた食材にこだわってお届けをしています。 特に、プロが厳選した食材をバランスよくセットにしたお届け内容は、たくさんの方からご好評をいただいています! ぜひ一度、その”違い”をおためしセットでお味見してみてください。 ▼厳選食材おためしセット 1,980円(税込・送料無料)https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3H7VRV+7ZKDYQ+1YGO+1…
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ひとみに映る影 第六話「覚醒、ワヤン不動」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←←
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
◆◆◆
人はお経や真言を想像するとき、大抵『ウンタラカンタラ~』とか『ムニャムニャナムナム~』といった擬音を使う。 確かに具体的な言葉まで知らなければ、そういう風に聴こえるだろう。 ましてそういうのって、あまりハキハキと喋る物でもないし。 特に私達影法師使いが用いる特殊な真言を聞き取るのはすごく難解で、しかも屋内じゃないとまず喋ってる事自体気付かれない場合が多い。 なぜなら、口の中を影で満たしたまま言う方が法力がこもる、とかいうジンクスがあり、腹話術みたいに口を閉じたまま真言を唱えるからだ。 たとえ静かな山間の廃工場であっても、よほど敬虔な仏教徒ではない人には、『ムニャムニャ』どころか、こう聴こえるかもしれない。
「…むんむぐうむんむうむむむんむんうむむ���むーむうむ…」 「ヒトミちゃん?ど、どしたの!?」 正解は、ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ。 今朝イナちゃんは気付いてすらいなかったけど、実はこの旅でこれを唱えたのは二回目だ。
廃工場二階部踊り場に催眠結界を張った人物に、私は心当たりがあった。 そのお方は磐梯熱海温泉、いや、ここ石筵霊山を含めた熱海町全域で一番尊ばれている守護神。 そのお方…不動明王の従者にして影法師を束ねる女神、萩姫様は、真っ暗なこの場所にある僅かな光源を全て自らの背後に引き寄せ、力強い後光を放ちながら再臨した。
「オモナ!」 「萩姫…!」 驚きの声を上げたのは、テレパシーやダウジングを持たないイナちゃんとジャックさんだ。 「ひーちゃん…ううん。紅一美、よくぞここまで辿り着きました。 何ゆえ私だと気付いたのですか」 萩姫様の背後で結界札が威圧的に輝く。 今朝は「別に真言で呼ばなくてもいい」なんて気さくに仰っていたけど、今はシリアスだ。 「あなたが私達をここまで導かれたからです、萩姫様。 最初、源泉神社に行った時、そこに倶利伽羅龍王はいませんでした。代わりにリナがいました。 後で観音寺の真実や龍王について知った時、話が上手くいきすぎてるなって感じました。 あなたは全部知っていて、私達がここに来るよう仕向けたんですよね?」 私も真剣な面持ちで答えた。相手は影法師使いの自分にとって重要な神様だ。緊張で手が汗ばむ。 「その通りです。あなた方を金剛の者から守るためには、リナと邂逅させる必要があった。 ですが表立って金剛の者に逆らえない私は、敢えてあなた方を源泉神社へ向かわせました。 金剛観世音菩薩の従者リナは、金剛倶利伽羅龍王に霊力の殆どを奪われた源泉神社を復興するため、定期的に神社に通ってくれていましたから」 そうだったんだ。暗闇の中で、リナが一礼するのを感じた。
萩姫様はスポットライトを当てるように、イナちゃんにご自身の光を分け与えられた。 「金剛に選ばれし隣国の巫女よ」 「え…私ですか?」 残り全ての光と影は未だ萩姫様のもとにあって、私達は漆黒に包まれている。 「今朝、あなたが私に人形を見せてくれた時、私はあなたの両手に刻まれた肋楔緋龍の呪いに気がつきました。 そして勝手ながら、あなたの因果を少し覗かせて頂きました」 萩姫様は影姿を変形させ、影絵になってイナちゃんの過去を表現する。 赤ちゃんが燃える龍や肉襦袢を着た煤煙に呪いをかけられる絵。 衰弱した未就学の女の子にたかる大量の悪霊を、チマチョゴリを着た立派な巫女が踊りながら懸命に祓う絵。 小学生ぐらいの少女が気功道場で過酷なトレーニングを受ける絵…。 「はっきり言います。もしあなた方がここに辿り着けなかったら、その呪いは永遠にとけなかったでしょう。 あなただけではありません。このままでは一美、熱海町、やがては福島県全域が金剛の手に落ちる事も起こりうる」 福島県全域…途方もない話だ。やっぱりハイセポスさんが言っていた事は本当だったのか?
「萩姫様。あなたが護る二階に、いるのですね。水家曽良が」 決断的に譲司さんが前に出た。イナちゃんを照らしていた淡い光が、闇に塗りつぶされていた彼の体に移動した。 「そうとも言えますが、違うとも言えます、NICの青年よ。 かの殺人鬼は辛うじて生命力を保っていますが、肉体は腐り崩れ、邪悪な腫瘍に五臓六腑を冒され、もはや人間の原形を留めていません。 あれは既に、悪鬼悪霊が蠢く世界そのものとなっています」 萩姫様がまた姿を変えられる。蛙がボコボコに膨れ上がったような歪な塊の上で、燃える龍が舌なめずりする影絵に。 そして再び萩姫様の御姿に復帰する。 「若者よ。ここで引き返すならば、私は引き止めません。 私ども影法師の長、神影(ワヤン)らが魂を燃やし、龍王や悪霊世界を葬り去るまでのこと。 ですが我らの消滅後、金剛の者共がこの地を蹂躙する可能性も否定できません。 或いは、若者よ。あなた方が大量の悪霊が世に放たれる危険を承知でこの扉を開き、金剛の陰謀にこれ以上足を踏み入れるというのならば…」
萩姫様がそう口にされた瞬間、突��超自然的な光が彼女から発せられた。 カッ!…閃光弾が爆ぜたように、一瞬強烈に発光したのち、踊り場全体が昼間のように明るくなる。 「…まずはこの私を倒してみなさい!」 視界がクリアになった皆が同時に見たのは、武器を持つ幾つもの影の腕を千手観音のように生やした、いかにも戦闘モードの萩姫様だった。
◆◆◆
二階へ続く扉を堅固に護る萩姫様と、私達は睨み合う。 戦うといっても、狭い踊り場でやり合えるのはせいぜい一人が限界。 張り詰めた空気の中、この決闘相手に名乗り出たのは…イナちゃんだ! 「私が行きます」 「馬鹿、無茶だ!」 制止するジャックさんを振り切って、イナちゃんは皆に踊り場から立ち退くよう促した。
「わかてる。私は一番足手まといだヨ。だから私が行くの。 ドアの向こうはきっと、とても恐い所になてるから、みんな温存して下さい」 自虐的な言葉とは裏腹に、彼女の表情は今朝とは打って変わって勇敢だ。 萩姫様も身構える。 「賢明な判断です、金剛の巫女よ」「ミコじゃない!」 イナちゃんが叫んだ。 「…私はあなたの境遇に同情はしますが、容赦はしません。 あなたの成長を、見せてみなさい!」
イナちゃんは目を閉じ、呪われた両手を握る。 「私は…」 ズズッ!その時萩姫様から一本の影腕が放たれ、屈強な人影に変形! <危ない!>迫る人影! 「…イナだヨ!」 するうちイナちゃんの両指の周りに細い光が回りだし、綿飴めいて小さな雲に成長した! イナちゃんはばっと両手を広げ、雲を放出すると…「スリスリマスリ!」 ぽぽんっ!…なんと、漆黒だった人影がパステルピンクに彩られ、一瞬でテディベア型の無害な魂に変化した! 「何!?」 萩姫様が狼狽える。
「今のは…理気置換術(りきちかんじゅつ)!」 「知っているのかジョージ!?」 ジャックさんにせっつかれ、譲司さんが説明を始める。 「儒教に伝わる秘伝気功。 本来の理(ことわり)から外れた霊魂の気を正し、あるべき姿に清める霊能力や」 そうか、これこそイナちゃんが持つ本来の霊能力。 彼女が安徳森さんに祈りを捧げた時、空気が澄んだような感じがしたのは、腐敗していた安徳森さんの理が清められたからだったんだ!
淡いパステルレインボーに光る雲を身に纏い、イナちゃんは太極拳のようにゆっくりと中腰のポーズを取った。 「ヒトミちゃんがこの旅で教えてくれた。 悲しい世界、嬉しい世界。決めるのは、それを見る私達。 ヒトミちゃんは悲しいミイラをオショ様に直した。 だから私も…悲しいをぜんぶカワイイに変えてやる!」
「面白い」 ズズッ!再び萩姫様から影腕が発射され、屈強な影絵兵に変わった。 その手には危険なスペツナズナイフが握られている! 「ならば自らの運命をも清めてみよ!」 影絵兵がナイフを射出!イナちゃんは物怖じせずその刃を全て指でキャッチする。 「オリベちゃんもこの旅で教えてくれた」 雲に巻かれたナイフ刃と影絵兵は蝶になって舞い上がる! 「友達が困ったら助ける。一人だけ欠けるもダメだ」
ズズッ!新たな影絵兵が射出される。 その両手に構えられているのは鋭利なシステマ用シャベルだ! 「ジャックさんもこの旅で教えてくれた」 イナちゃんは突撃してくるその影絵を流れる水のようにかわし、雲を纏った手で掌底打ちを叩きつける! 「自分と関係ない人本気で助けられる人は、何があても皆に見捨てられない!」 タァン!クリーンヒット! 気功に清められた影絵兵とシャベルはエンゼルフィッシュに変形!
間髪入れず次の影絵兵が登場! トルネード投法でRGD-33手榴弾を放つ! 「ヘラガモ先生もこの旅で教えてくれた」 ぽぽんぽん!…ピヨ!ピヨ! 雲の中で小さく爆ぜた手榴弾からヒヨコが生まれた! 「嫌な物から目を逸らさない。優しい人それができる」 コッコッコッコッコ…影絵兵もニワトリに変化し、ヒヨコを率いて退場した。
「リナさんとポメラーコちゃんも教えてくれた!」 AK-47アサルトライフルを乱射する影絵兵団を掻い潜りながら、イナちゃんは萩姫様に突撃! 「オシャレと���ワイイは正義なんだ!」 影絵兵は色とりどりのパーティークラッカーを持つ小鳥や小型犬に変わった。
「くっ…かくなる上は!」 萩姫様がRPG-7対戦車ロケットランチャーを構えた! さっきから思ってたけど、これはもはやラスボス前試練の範疇を越えたバイオレンスだ!!
「皆が私に教えてくれた。今度は私あなたに教える! スリスリマスリ・オルチャン・パンタジィーーッ!!!」 パッドグオォン!!!…ロケットランチャーの射出音と共に、二人は閃光の雲に包まれた! 「イナちゃあああーーーーん!!!!」
光が落ち着いていく。雲間から現れた影は…萩姫様だ! <そんな…> 「いや、待て!」 譲司さんが勘づいた瞬間、イナちゃんもゆっくりと立ち上がった。 オリベちゃんは胸を撫で下ろす。 「これが…私…?」 一方、自らの身体を見て唖然とする萩姫様は…
漆黒の着物が、紫陽花色の萌え袖ダボニットとハイウエストスキニージーンズに。 「そんな…こんな事されたら、私…」 市女笠は紐飾りだけを残してキャップ帽に変わり、ロケットランチャーは形はそのままに、ふわふわの肩がけファーポシェットに。 「私…もうあなたを攻撃できないじゃない!」 萩姫様はオルチャンガールになった。完全勝利!
「アハッ!」 相手を一切傷つけることなく試練を突破したイナちゃんは、少女漫画の魔法少女らしく決めポーズを取った。 「ウ…ウオォォー!すっげえなお前!!」 ファンシーすぎる踊り場に、この場で一番いかついジャックさんが真っ先に飛びこむ。 彼は両手を広げて構えるイナちゃんを…素通り! そのまま現代ナイズされた萩姫様の手を取る。 「オモナ!?」
「萩姫。いや、萩!俺は前から気付いていたんだ。 あんたは今風にしたら化けるってな! どうだ。あのクソ殺人鬼とクソ龍王をどうにかしたら、今度ポップコーンでもウワババババババ!!!!」 ナンパ中にオリベちゃんのサイコキネシスが発動し、ジャックさんは卒倒した。 オリベちゃんの隣にはほっぺを膨らましたイナちゃんと、手を叩いて爆笑するリナ。 「あっはははは、みんなわかってるゥ! ここまでセットで王道少女漫画よね!」
一方譲司さんはジビジビに泣きながらポメラー子ちゃんを頬ずりしていた。 「じ、譲司さん?」 「ず…ずばん…ぐすっ。教え子の成長が嬉しすぎで…わああぁ~~!!」 <何言ってるの。あんたまだ養護教諭にすらなってないじゃない> 「もうこいつ、バリに連れて行く必要ないんじゃないか?」 「嫌や連れでぐうぅ!向こうの子供らとポメとイナでいっぱい思い出作りたいもおおぉおんあぁぁあぁん」 「<お前が子供かっ!!>」 キッズルーム出身者二人の息ぴったりなツッコミ。 涙と鼻水だらけになったポメちゃんは「わうぅぅ…」と泣き言を漏らしていた。
程なくして、萩姫様は嬉し恥ずかしそうにクネクネしたまま結界札を剥がした。 「若者よ…あんっもう!私だって心は若いんだからねっ! 私はここで悪霊が出ないように見張ってるんだから…龍王なんかに負けたらただじゃ済まないんだからねっ!」 だからねっ!を連発する萩姫様に癒されながら、私達は最後の目的地、怪人屋敷二階へ踏みこんだ。
◆◆◆
ジャックさんが前もって話していた通り、二階は面積が少なく、一階作業場と吹き抜け構造になっている。 さっきまで私達がいたエントランスからは作業場が見えない構造だった。 影燈籠やスマホで照らすと、幾つかの食品加工用らしき機材が見える。 勘が鋭いオリベちゃんと譲司さんが不快そうに目を逸らす。 <この下、何かしら…?直接誰かがいる気配はないのに、すごくヤバい気がする。 まるで、一つ隔てた世界の同じ場所が人でごった返しているような…> 「その感覚は正しいで、オリベ。 応接室はエレベーターの脇の部屋や。そこに水家がおる。 そして…あいつの脳内地獄では、吹き抜けの下が戦場や」 <イナちゃん。清められる?> 「無理です。もし見えても一人じゃ無理です。 オルチャンガール無理しない」 <それでいい。賢明よ。みんなここからは絶対に無理しないで>
譲司さんの読みは当たっていた。階段と対角線上のエレベーターホール脇に、ドアプレートを外された扉があった。 『応接室』のプレートは、萩姫様の偽装工作によって三階に貼られていた。 この部屋も三階の部屋同様、鍵は閉まっていない。それどころか、扉は半開きだった。
まず譲司さんが室内に入り、スマホライトを当てる。 「水家…いますか?」 私は申し訳ないが及び腰だ。 「おります。けど、これは…どうだろう?」 オリベちゃんがドアを開放する。きつい公衆トイレみたいな臭いが廊下に広がった。 意を決して室内を見ると…そこには、岩?に似た塊と、水晶でできた置物のようなもの。 岩の間から洋服の残骸が見えるから、あれが水家だと辛うじてわかる。 「呼吸はしとるし、脳も動いとる。けど恐ろしい事に、心臓は動いとらん。 哲学的やけど、血液の代わりにカビとウイルスが命を繋いどる状態は…人として生きとるというのか?」 萩姫様が仰っていた通り、殺人鬼・水家曽良は、人間ではなくなってしまっていたんだ。
ボシューッ!!…誰かが譲司さんの問いに答えるより前に、死体が突如音を立てて何かを噴出した! 「うわあぁ!?」 私を含め何人かが驚き飛び退いた。こっちこそ心臓が止まるかと思った。 死体から噴出した何かは超自然的に形を作り始める。 こいつが諸悪の根源、金剛倶利伽羅…
「「<「龍王キッモ!!?」>」」 奇跡の(ポメちゃん以外)全員異口同音。 皆同時にそう口に出していた。 「わぎゃっわんわん!!わぅばおばお!!!」 ポメちゃんは狂ったように吠えたてていた。 「邂逅早々そう来るか…」 龍王が言う…「「<「声もキッモ!!?!?」>」」 デジャヴ!
龍王はキモかった。それ以上でもそれ以下でもない、ともかくキモかった。 具体的に描写するのも憚られるが、一言で言えば…細長い燃える歯茎。 金剛の炎を纏った緋色の龍、という前情報は確かに間違いじゃない。シルエットだけは普通の中国龍だ。 けど実物を見ると、両目は梅干しみたいに潰れていて、何故か上顎の細かい歯は口内じゃなくて鼻筋に沿ってビッシリ生えて蠢いてるし、舌はだらんと伸び、黄ばんだ舌苔に分厚く覆われている。 二本の角から尾にかけて生えたちぢれ毛は、灰色の脇毛としか形容できない。 赤黒い歯茎めいた胴体の所々から細かく刻まれた和尚様の肋骨が歯のように露出し、ロウソクの芯のように炎をたたえている。 その金剛の炎の色も想像していた感じと違う。 黄金というかウン…いや、これ以上はやめておこう。二十歳前のモデルがこれ以上はダメだ。
「何これ…アタシが初めて会った時、こいつこんなにキモくなかったと思うけど…」 リナが頭を抱えた。一方ジャックさんは引きつけを起こすほど爆笑している。 「あっはっはっは!!タピオカで腹下して腐っちまったんじゃねえのか!? ヒィーッひっはっはっはっはっは!!」 <良かった!やっぱ皆もキモいと思うよね?> 背後からテレパシー。でもそれはオリベちゃんじゃなくて、踊り場で待機する萩姫様からだ。 <全ての金剛の者に言える事だけど、そいつらは楽園に対する信奉心の高さで見え方が変わるの! 皆が全員キモいって言って安心したよ!> カァーン!…譲司さんのスマホから鐘着信音。フリック。 『頼む、僕からも言わせてくれ!実にキモいな!!』 …ツー、ツー、ツー。ハイセポスさんが一方的に言うだけ言って通話を切った。
「その通りだ」 龍王…だから声もキモい!もうやだ!! 「貴様らはあの卑劣な裏切り者に誑かされているから、俺様が醜く見えるんだ。 その証拠に、あいつが彫ったそこの水晶像を見てみろ!」 死体の傍に転がっている水晶像。 ああ、確かに普通によくある倶利伽羅龍王像だ。良かった。 和尚様、実は彫刻スキルが壊滅的に悪かったんじゃないかって疑ってすみません。 「特に貴様。金剛巫女! 成長した上わざわざ俺様のもとへ力を返納しに来た事は褒めてやろう。 だが貴様まで…ん?金剛巫女?」 イナちゃんは…あ、失神してる。脳が情報をシャットダウンしたんだ。
「…まあ良し!ともかく貴様ら、その金剛巫女をこちらに渡せ。 それの魂は俺様の最大の糧であり、金剛の楽園に多大なる利益をもたらす金剛の魂だ! さもなくば貴様ら全員穢れを纏いし悪鬼悪霊共の糧にしてやるぞ!」 横暴な龍王に対し、譲司さんが的確な反論を投げつける。 「何が糧や、ハッタリやろ! お前は強くなりすぎた悪霊��制御出来とらん。 せやから悪霊同士が潰し合って鎮静するまで作業場に閉じこめて、自分は死体の横でじっと待っとる! 萩姫様が外でお前らを封印出来と��んが何よりの証拠や! だまされんぞ!!」 図星を突かれた龍王は逆上! 「黙れ!!だから何だ、悪霊放出するぞコノヤロウ!! 俺様がこいつからちょっとでも離れたら悪鬼悪霊が飛び出すぞ!?あ!?」
その時、私の中で堪忍袋の緒が切れた。
◆◆◆
自分は怒ると癇癪を起こす気質だと思っていた。 自覚しているし、小さい頃両親や和尚様に叱られた事も多々あって、普段は余程の事がない限り温厚でいようと心がけている。 多少からかわれたり、馬鹿にされる事があっても、ヘラヘラ笑ってやり過ごすよう努めていた。 そうして小学生時代につけられたアダ名が、『不動明王』。 『紅はいつも大人しいけど本気で怒らすと恐ろしい事になる』なんて、変な教訓がクラスメイト達に囁かれた事もあった。
でも私はこの二十年間の人生で、一度も本物の怒りを覚えた事はなかったんだと、たった今気付いた。 今、私は非常に穏やかだ。地獄に蜘蛛の糸を垂らすお釈迦様のように、穏やかな気持ちだ。 但しその糸には、硫酸の二千京倍強いフルオロアンチモン酸がジットリと塗りたくられている。
「金剛倶利伽羅龍王」 音声ガイダンス電話の様な抑揚のない声。 それが自分から発せられた物だと認識するまで、五秒ラグが生じた。 「何だ」 「取引をしましょう」 「取引だと?」 龍王の問いに自動音声が返答する。 「私がお前の糧になります。その代わり、巫女パク・イナに課せられた肋楔緋龍相を消し、速やかに彼女を解放しなさい」 「ヒトミちゃん!?どうしてそん…」 剣呑な雰囲気に正気を取り戻したイナちゃんが私に駆け寄る。 私の首がサブリミナル程度に彼女の方へ曲がり、即座にまた龍王を見据えた。イナちゃんはその一瞬で押し黙った。 龍王が身構える。 「影法師使い。貴様は裏切り者の従者。信用できん」 返事代わりに無言で圧。 「…ヌゥ」
私はプルパを手に掲げる。 陰影で細かい形状を隠し、それがただの肋骨であるように見せかけて。 「そ…それは!俺様の肋骨!!」 龍王が死体から身を乗り出した。 「欲しいですか」 「欲しいだと?それは本来金剛が所有する金剛の法具だ。 貴様がそれを返却するのは義務であり…」 圧。 「…なんだその目は。言っておくが…」 圧。 「…ああもう!わかった!! どのみち楔の法力が戻れば巫女など不要だ、取引成立でいい!」 「分かりました。それでは、私が水晶像に肋骨を填めた瞬間に、巫女を解放しなさい。 一厘秒でも遅れた場合、即座に肋骨を粉砕します」
龍王は朧な半物理的霊体で水晶像を持ち上げ、私に手渡した。 像の台座下部からゴム栓を剥がすと、中は細長い空洞になっていて、人骨が入っている。 和尚様の肋骨。私はそれを引き抜き、トートバッグにしまった。 バッグを床に置いてプルパを像にかざすと、龍王も両手を差し出したイナちゃんに頭を寄せ構える。 「三つ数えましょう。一、」 「二、」 「「三!」」
カチッ。プルパが水晶像に押しこまれた瞬間、イナちゃんの両手が発光! 「オモナァッ!」 バシュン!と乾いた破裂音をたて、呪相は消滅した。 イナちゃんが衝撃で膝から崩れ落ちるように倒れ、龍王は勝利を確信して身を捩った。 「ウァーーッハハハハァ!!!やった!やったぞぉ、金剛の肋楔! これで悪霊どもを喰らいて、俺様はついに金剛楽園アガル「オムアムリトドバヴァフムパット」 ブァグォオン!!!! 「ドポグオオォオォォオオオーーーーッ!!?!?」
この時、一体何が起きたのか。説明するまでもないだろうか。 そう。奴がイナちゃんの呪いを解いた瞬間、私はプルパを解放したのだ。 赤子の肋骨だった物は一瞬にして、刃渡り四十センチ大のグルカナイフ型エロプティックエネルギー塊に変形。 当然それは水晶像などいとも容易く粉砕する!
依代を失った龍王は地に落ち、ビタンビタンとのたうつ。 「か…かはっ…」 私はその胴体と尾びれの間を掴み、プルパを突きつけた。 「お…俺様を、騙したな…!?」 龍王は虫の息で私を睨んだ。 「騙してなどいない。私はお前の糧になると言った。 喜べ。望み通りこの肋骨プルパをお前の依代にして、一生日の当たらない体にしてやる」 「な…プルパ…!?貴様、まさか…!」 「察したか。そう、プルパは煩悩を貫く密教法具。 これにお前の炎を掛け合わせ、悪霊共を焼いて分解霧散させる」 「掛け合わせるだと…一体何を」
ズブチュ!! 「うおおおおおおおぉぉぉ!!?」 私はプルパで龍王の臀部を貫通した。 「何で!?何でそんな勿体ない事するの!? 俺様があぁ!!せっかく育てた悪霊おぉぉ!!!」 私は返事の代わりに奴の尾を引っ張り、切創部を広げた。 「ぎゃああああああ!!!」 尾から切創部にかけての肉と汚らしい炎が、影色に炭化した。 「さっき何か言いかけたな。金剛楽園…何だと? 言え。お前達の楽園の名を」 「ハァ…ハァ…そんな事、知ってどうする…? 知ったところで貴様らは何も」
グチャムリュ!! 「ぎゃああああぁぁアガルダ!アガルダアァ!!」 私は龍王の胴体を折り曲げ、プルパで更に貫通した。 奴の体の一/三が炭化した。 「なるほど、金剛楽園アガルダ…。それは何処にある」 「ゲホッオェッ!だ、だからそんなの、聞いてどうする!?」 「滅ぼす」 「狂ってる!!!」
ヌチュムチグジュゥ!! 「ほぎいぃぃぃごめんなさい!ごめんなさい!」 更に折り曲げて貫通。魚を捌く時に似た感触。 蛇なら腸や腎臓がある位置だろうか。 少しざらついたぬめりけのある粘液が溢れ、熱で固まって白く濁った。 「狂っていて何が悪いの? お前やあの金剛愛輪珠如来を美しいと感じないよう、狂い通すんだよ」 「うァ…ヒ…ヒヒィ…卑怯者ぉ…」 「お前達金剛相手に卑怯もラッキョウもあるものか」 「……」 「……」
ゴギグリュゥ!!! 「うえぇぇえぇえええんいびいぃぃぃん!!!」 更に貫通。龍王は既に半身以上を影に飲まれている。 ようやくマシな見た目になってきた。 「苦しいか?苦しいか。もっと苦しめ。苦痛と血涙を燃料に悪霊を焼くがいい。 お前の苦しみで多くの命が救われるんだ」 「萩姫ェェェ、萩イィィーーーッ!! 俺様を助けろおぉぉーーーッ!」 すると背後からテレパシー。 <あっかんべーーーっだ!ザマーミロ、べろべろばー> 萩姫様が両中指で思いっきり瞼を引き下げて舌を出している映像付きだ。 「なあ紅さん、それ何かに似とらん?」 譲司さんとオリベちゃんが興味津々に私を取り囲んだ。 「ウアーッアッアッ!アァーーー!!」 黒々と炭化した龍王はプルパに巻きついたような形状で肉体を固定され、体から影の炎を噴き出して苦悶する。 <アスクレピオスの杖かしら。杖に蛇が巻きついてるやつ> ジャックさんとリナも入ってくる。 「いや、中国龍だからな…。どっちかというと、あれだ。 サービスエリアによくある、ガキ向けのダサいキーホルダー」 「そんな立派な物じゃないわよ。 東南アジアの屋台で売ってる蛇バーベキューね」 「はい!」 目を覚ましたイナちゃんが、起き抜けに元気よく挙手! 「フドーミョーオーの剣!」 「「<それだ!>」」 満場一致。ていうか、そもそもこれ倶利伽羅龍王だもんね。
私は龍王の頸動脈にプルパを突きつけ、頭を鷲掴みにした。 「金剛倶利伽羅龍王」 「…ア…アァ…」 するうち影が私の体を包みこみ始める。 影と影法師使いが一つになる時、それは究極の状態、神影(ワヤン)となる。 生前萩姫様が達せられたのと同じ境地だ。 「私はお前の何だ」 「ウア…ァ…」 「私はお前の何だ!?」
ズププ!「ぐあぁぁ!!肋骨!肋骨です…」 「違う!お前は倶利伽羅龍王剣だろう!?だったら私は!?」 ズプブブ!!「わああぁぁ!!不動明王!!不動明王様ですうぅ!!!」 「そうだ」 その通り。私は金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし神影の使者。 瞳に映る悲しき影を、邪道に歪められた霊魂やタルパ達を、業火で焼いて救済する者!
ズズッ…パァン!!! 「グウゥワアァァアアアアーーーーー!!!!」 完成、倶利伽羅龍王剣! 「私は神影不動明王。 憤怒の炎で全てを影に還す…ワヤン不動だ!」
◆◆◆
ズダダダァアン!憤怒の化身ワヤン不動、精神地獄世界一階作業場に君臨だ! その衝撃で雷鳴にも匹敵する轟音が怪人屋敷を震撼! 私の脳内で鳴っていたシンギング・ボウルとティンシャの響きにも、荒ぶるガムランの音色が重なる。 「神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ」
悪霊共は、殺人鬼水家に命を絶たれ創り変えられたタルパだ。 皆一様に、悪魔じみた人喰いイタチの毛皮を霊魂に縫い付けられ、さながら古い怪奇特撮映画に登場する半人半獣の怪人といった様相になっている。 金剛愛輪珠如来が着ていた肉襦袢や、全身の皮膚が奪われていた和尚様のご���体を想起させる。そうか。 「これが『なぶろく』とか言うふざけたエーテル法具だな」 なぶろく。亡布録。屍から霊力を奪い、服を着るように身に纏う、冒涜的ネクロスーツ!
「ウアァアァ…オカシ…オヤツクレ…」 「オカシオ…アマアァァイ、カシ…オクレ…」 悪霊共は理性を失って、ゾンビのように無限に互いが互いを貪りあっている。 「ウヮー、オカシダァア!」 一体の悪霊が私に迫る。私は風に舞う影葉のように倶利伽羅龍王剣を振り、悪霊を刺し貫いた。
ボウッ!「オヤツゥアァァァー!」 悪霊を覆う亡布録が火柱に変わり、解放された魂は分解霧散…成仏した。 着用者を失った亡布録の火柱は龍王剣に吸いこまれるように燃え移り、私達の五感が刹那的追体験に支配される。 『や…やめてくれぇー!殺すなら息子の前に俺を、ぐわぁあああああ!!!』 それは悪霊が殺された瞬間、最後の苦痛の記憶だ。 フロリダ州の小さな農村。目の前で大切な人がイタチに貪り食われる絶望感と、自らも少年殺人鬼に喉を引き千切られる激痛が、自分の記憶のように私達を苛む。 「グアァァァーーー!!!」 それによって龍王剣は更に強く燃え上がる!
「どんどんいくぞぉ!やぁーーっ!!」 「グワアァァァーーー!!」 泣き叫ぶ龍王剣を振り、ワヤン不動は憤怒のダンスを踊る。 『ママアァァァ!』『死にたくなああぁぁい!』『ジーザアァーーース!』 数多の断末魔が上がっては消え、上がっては消え、それを不動がちぎっては投げる。 「カカカカカカ!かぁーっはっはっはっはァ!!」…笑いながら。
「テベッ、テメェー!俺様が残留思念で苦しむのがそんなに楽しいかよ、 このオニババーーーッ!!!」 「カァハハハアァ!何を勘違いしているんだ。 私にもこの者共の痛みはしかと届いているぞぉ」 「じゃあどうして笑ってられるんだよォ!?」 「即ち念彼観音力よ!御仏に祈れば火もまた涼しだ! もっともお前達は和尚様に仏罰を下される立場だがなァーーーカァーッハッハッハッハァー!!!!」 『「グガアアーーーーッ!!!」』 悪霊共と龍王剣の阿鼻叫喚が、聖なるガムランを加速する。
一方、私の肉体は龍王剣を死体に突き立てたまま静止していた。 聴覚やテレパシーを通じて皆の会話が聞こえる。
「オリベちゃん!ヒトミちゃん助けに行くヨ!」 「わんっ!わんわお!」 <そうね、イナちゃん。私が意識を転送するわ> 「加勢するぜ。俺は悪霊の海を泳いで水家本体を探す」 「ならアタシは上空からね」 「待ってくれ。オリベ。 その前に、例のアレ…弟の依頼で作ってくれたアレを貸してくれ」 <ジョージ!?あんた正気なの!?> 「俺は察知はできるけど霊能力は持っとらん、行っても居残っても役に立てん! 頼む、オリベ。俺にもそいつを処方してくれ!」 「あ?何だその便所の消臭スプレーみたいなの? 『ドッパミンお耳でポン』?」 「やだぁ、どっかの製薬会社みたいなネーミングセンスだわ」 <商品名は私じゃなくて、ジョージの弟君のアイデア。 こいつは溶解型マイクロニードルで内耳に穴を開けて脳に直接ドーピングするスマートドラッグよ> 「アイゴ!?先生そんなの使ったら死んじゃうヨ!?」 「死なん死なん!大丈夫、オリベは優秀な医療機器エンジニアや!」 「だぶかそれを作らせたお前の弟は何者だよ!?」
こちとらが幾つもの死屍累々を休み無く燃やしている傍ら、上は上で凄い事になっているみたいだ。 「俺の弟は、毎日脳を酷使する…」ポンップシュー!「…デイトレーダーやあああ!!!」
ドゴシャァーン!!二階吹き抜けの窓を突き破り、��転しながら一階に着地する赤い肉弾! 過剰脳ドーピングで覚醒した譲司さんが、生身のまま戦場に見参したんだ!
「ヴァロロロロロォ…ウルルロロァ…! 待たせたな、紅さん…ヒーロー参上やあああぁ!!!」 バグォン!ドゴォン!てんかん発作めいて舌を高速痙攣させながら、譲司さんは大気中の揺らぎを察知しピンポイントに殴る蹴る! 悪霊を構成する粒子構造が振動崩壊し、エクトプラズムが霧散! なんて荒々しい物理的除霊術だろう! 彼の目は脳の究極活動状態、全知全脳時にのみ現れるという、玉虫色の光彩を放っていた。
「私達も行くヨ!」 テレパシーにより幽体離脱したオリベちゃんとイナちゃん、ポメラー子ちゃん、ジャックさん、リナも次々に入獄! 「みんなぁ!」 皆の熱い友情で龍王剣が更に燃え上がった。「…ギャアァァ!!」
◆◆◆
さあ、大掃除が始まるぞ。 先陣を切ったのはイナちゃん。穢れた瘴気に満ちた半幻半実空間を厚底スニーカーで翔け、浄化の雲を張り巡らさせる。 雲に巻かれた悪霊共は気を正されて、たちまち無害な虹色のハムスターに変化! 「大丈夫ヨ。あなた達はもう苦しまなくていい。 私ももう苦しまない!スリスリマスリ!」
すると前方にそそり立つ巨大霊魂あり! それは犠牲者十人と廃工場の巨大調理器具が押し固まった集合体だ。 「オォォカァァシィィ!」 「スリスリ…アヤーッ!」 悪霊集合体に突き飛ばされた華奢なイナちゃんの幽体が、キューで弾かれたビリヤードボールのように一直線に吹き飛ぶ! 「アァ…オカシ…」「オカシダァ…」「タベル…」 うわ言を呟きながら、イナちゃんに目掛けて次々に悪霊共が飛翔していく。 しかし雲が晴れると、その方向にいたのはイナちゃんではなく… <エレヴトーヴ、お化けちゃん達!> ビャーーバババババ!!!強烈なサイコキネシスが悪霊共を襲う! 目が痛くなるような紫色の閃光が暗い作業場に走った! 「オカヴアァァァ…」鮮やかに分解霧散!
そこに上空から未確認飛行影体が飛来し、下部ハッチが開いた。 光がスポットライト状に広がり、先程霊魂から分解霧散したエクトプラズム粒子を吸いこんでいく。 「ウーララ!これだけあれば福島中のパワースポットを復興できるわ! 神仏タルパ作り放題、ヤッホー!」 UFOを巧みに操る巨大宇宙人は、福島の平和を守るため、異星ではなく飯野町(いいのまち)から馳せ参じた、千貫森のフラットウッズモンスター!リナだ! 「アブダクショォン!」
おっと、その後方では悪霊共がすさまじい勢いで撒き上げられている!? あれはダンプか、ブルドーザーか?荒れ狂ったバッファローか?…違う! 「ウルルルハァ!!!ドルルラァ!!」 猪突猛進する譲司さんだ! 人間重機と化して精神地獄世界を破壊していく彼の後方では、ジャックさんが空中を泳ぐように追従している。 「おいジョージ、もっと早く動けねえのか?日が暮れちまうだろ!」 「もう暮れとるやんか!これでも筋肉のリミッターはとっくに外しとるんや。 全知全脳だって所詮人間は人間やぞ!」 「バカ野郎、この脳筋! お前に足りねえのは力じゃなくてテクニックだ、貸してみろ!」 言い終わるやいなや、ジャックさんは譲司さんに憑依。 瞬間、乱暴に暴れ回っていた人間重機はサメのようにしなやかで鋭敏な動きを得る。 「うおぉぉ!?」 急発進によるGで譲司さん自身の意識が一瞬幽体離脱しかけた。 「すっげぇぞ…肺で空気が見える、空気が触れる!ハッパよりも半端ねえ! ジョージ、お前、いつもこんな世界で生きてたのかよ!?」 「俺も、こんな軽い力で動いたのは初めてや…フォームって大事なんやなぁ!」 「そうだぜ。ジョージ、俺が悪霊共をブチのめす。 水家を探せるか?」 「楽勝!」 加速!加速!加速ゥ!!合身した二人は悪霊共の海をモーゼの如く割って進む!!
その時、私は萩姫様からテレパシーを受信した。 <頑張るひーちゃんに、私からちょっと早いお誕生日プレゼント。 受け取りなさい!> パシーッ!萩姫様から放たれたエロプティック法力が、イナちゃんから貰った胸のペンダントに直撃。 リングとチェーンがみるみる伸びていき、リングに書かれていた『링』のハングル文字は『견삭』に変化する。 この形は、もしかして…
「イナちゃーん!これなんて読むのー?」 私は龍王剣を振るう右手を休めないまま、左手でチェーン付きリングをフリスビーの如く投げた。すると… 「オヤツアァ!」「グワアァー!」 すわ、リングは未知の力で悪霊共を吸収、拘束していく! そのまま進行方向の果てで待ち構えていたイナちゃんの雲へダイブ。 雲間から浄化済パステルテントウ虫が飛び去った! 「これはねぇ!キョンジャクて読むだヨー!」 イナちゃんがリングを投げ返す。リングは再び飛びながら悪霊共を吸収拘束! 無論その果てで待ち構える私は憤怒の炎。リングごと悪霊共をしかと受け止め、まとめて成仏させた。
「グガアァァーッ!さては羂索(けんじゃく)かチクショオォーーーッ!!」 龍王剣が苦痛に身を捩る。 「カハァーハハハ!紛い物の龍王でもそれくらいは知っているか。 その通り、これは不動明王が衆生をかき集める法具、羂索だな。 本物のお不動様から法力を授かった萩姫様の、ありがたい贈り物だ」 「何がありがたいだ!ありがた迷惑なん…グハアァァ!!」 悪霊収集効率が上がり、ワヤン不動は更に荒々しく炎をふるう。 「ありがとうございます、萩姫様大好き!そおおぉおい!!」
<や…やぁーだぁ、ひーちゃんったら! 嬉しいから、ポメちゃんにもあげちゃお!それ!> パシーッ!「わきゃお!?」 エロプティック法力を受けて驚いたポメラー子ちゃんが飛び上がる。 空中で一瞬エネルギー影に包まれ、彼女の首にかかっていた鈴がベル型に、ハングル文字が『금강령』に変わった。 「それ、クムガンリョン!気を綺麗にする鈴ね!」 <その通り!密教ではガンターっていうんだよ!> 着地と共に影が晴れると、ポメちゃん自身の幽体も、密教法具バジュラに似た角が生えた神獣に変身している。
「きゃお!わっきょ、わっきょ!」 やったぁ!兄ちゃん見て見て!…とでも言っているのか。 ポメちゃんは譲司さん目掛けて突進。 チリンリンリン!とかき鳴らされたガンターが悪霊共から瘴気を祓っていく。 その瞬間を見逃す譲司さんではなかった。 「ファインプレーやん、ポメラー子…!」 彼は確かに察知した。浄化されていく悪霊共の中で、一体だけ邪なオーラを強固に纏い続ける一体のイタチを。 「見つけたか、俺を殺したクソ!」 「アッシュ兄ちゃんの仇!」 「「水家曽良…サミュエル・ミラアァァアアアア!!!!」」
二人分の魂を湛えた全知全脳者は怒髪天を衝く勢いで突進、左右の拳で殺人鬼にダブル・コークスクリュー・パンチを繰り出した! 一見他の悪霊共と変わらないそれは、吹き飛ばされて分解霧散すると思いきや… パァン!!精神地獄世界全体に破裂音を轟かせ、亡布録の内側からみるみる巨大化していった。 あれが殺人鬼の成れの果て。多くの人々から魂を奪い、心に地獄を作り出した悪霊の王。 その業を忘れ去ってもなお、亡布録の裏側で歪に成長させられ続けた哀れな獣。 クルーアル・モンスター・アンダー・ザ・スキン…邪道怪獣アンダスキン!
「シャアァァザアアァァーーーーッ!!!」 怪獣が咆える!もはや人間の言葉すら失った畜生の咆哮だ! 私は振り回していた羂索を引き上げ、怪獣目掛けて駆け出した。 こいつを救済できるのは火力のみだあああああああ!! 「いけェーーーッ!!ワヤン不動ーーー!!」 「頑張れーーーッ!」<燃えろーーーッ!> 「「<ワヤン不動オォーーーーーッ!!!>」」
「そおおぉぉりゃああぁぁぁーーーーーー!!!!」
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☆**CARAMEL MUSEUM情報 CMお品書きご紹介PART.1♡**☆
こんにちは♡キャラメルキューブです🥳
遂に……….
開催まで,,,,,,,,,
残すところ
☆後6日☆
となりました♡❤︎♡❤︎♡❤︎♡❤︎♡❤︎♡
12月6日~12月30日の25日間、池袋P’PARCOさん 1Fにて開催する
🎁ハンドメイドの博物館🎁
🎂❄️⭐️#CARAMEL_MUSEUM⭐️❄️🎂


開催発表・前回のご様子はこちら☆
❄️冬のCM❄️ご参加作家様一覧はこちら🎶
🎄冬のCM🎄配置図ご紹介投稿はこちら💙
🌈夏のCM 🌈 お迎えフォトご紹介 💓 (CC.CH)
**CARAMEL MUSEUM**☆イベントハッシュタグ
#CARAMEL_MUSEUM
この度のご投稿では、
キャラメルキューブイベント前の恒例BLOG♪♪♪
ご参加作家様・サークル様からお届け頂いた
・**。+お品書き。**・
を一挙にご紹介させて頂きます(´▽`*)
☆**CARAMEL MUSEUM**☆ ご出品作品を
一足早く!
一挙に!!
ご紹介しておりますので、
是非お気に召す作品を事前にチェックして頂ければ嬉しく思っております❤
今回は沢山の作家様がご参加頂いた事からblogがPART.2まで続いております♪
(最後までぜひご覧くださいませ^^)
スペース番号も合わせてご紹介しておりますので、配置図と合せてご覧くださいね♡
そしてこのお品書きにない作品は、
イベントハッシュタグ
[#CARAMEL_MUSEUM]
の方でご紹介頂いております(^^)v
是非こちらも合わせてご覧くださいませ!! ☆(ゝω・)v
※本投稿は写真掲載数が多いため、 ゆっくりご覧頂けるPCからご覧頂く事をお勧めいたします*
携帯からですとご覧頂きにくい場合がございます、
予めご了承ください<(_ _)>
☆**CARAMEL MUSEUMお品書き♡**☆
スペースC
全日(12/6~12/30)ご参加
前中期 (12/6~12/22)ご参加
中後期 (12/23~12/30)ご参加
前期 (12/6~12/14)ご参加
中期 (12/15~12/22)ご参加
後期 (12/23~12/30)ご参加
スペースM
1.2部 (12/6~12/18)ご参加
2.3.4部 (12/13~12/30) ご参加
2.3部 (12/13~12/24) ご参加
3.4部 (12/19~12/30) ご参加
1部 (12/6~12/12)ご参加
2部 (12/13~12/18) ご参加
3部 (12/19~12/24) ご参加
4部 (12/25~12/30) ご参加
*雪藤様*
CMスペース番号:M1部・M-7




⋆一言コメント⋆
和のイメージが強いつまみ細工ですが、和装にも洋装にも普段使いしやすいつまみ細工を目指して制作しています。 今回は冬のイメージや、クリスマスが近いのでクリスマスをイメージした作品を多めに用意致しました。 素敵な出会いがありますように。
*にじいろ様*
CMスペース番号:C中期・C-16




⋆一言コメント⋆
にじいろの星野渚と申します。
レジン作品やスワロフスキー、ビーズなどを組み合わせてアクセサリーを制作しています。
空、星、宇宙などをモチーフにした作品を中心に、冬の作品もご用意しております。
作品の詳細についてはTwitter(@nagisa_hoshino)を参考にして頂けたらと思います。
素敵なご縁がありますと嬉しいです。
常設 キャラメルキューブショコラ(店舗)【A-11】
*Kazahana様*
CMスペース番号:C前期・C-8




⋆一言コメント⋆
〜ふんわり淡く、優しい花を〜 しあわせを運んできてくれるお花たち。 生花から数週間をかけて1つずつ作ったデルフィニウムのアクセサリーを中心に 生花を元に作ったアクセサリーやお花をテーマにした作品、ふんわりした世界観の作品を販売します。 心がふんわりあたたかくなるような色合いの アクセサリーをぜひご覧ください。
*LittleSpica様*
CMスペース番号: C中期・C-8



⋆一言コメント⋆
夜空や宇宙をイメージしたアクセサリーをレジン・天然石等を使い作っています。 今回は雪をモチーフとしたアクセサリーも出展いたします。
*caprice様*
CMスペース番号:C前期・C-14





⋆一言コメント⋆
caprice(@caprice0502)は、日常をお花と共に…をテーマに花や生き物の作品を制作しております。
椿や新作の鈴蘭など冬やXmasに合う作品を多くご用意してとります。
お花の透け感などを是非、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
*milimili様*
CMスペース番号:M3.4部・M-12





⋆一言コメント⋆
いつもキャラメルキューブショコラにてお世話になっております、milimili ( @milimili_m )です。 果てしない青の世界をアクセサリーや雑貨に仕立てております。
今回はクリスマスプレゼントや自分へのご褒美になる様に特別な『クリスマスコフレ』のセットをご用意致します!男性用もあります❗️
箱に入っておりますのでそのまま贈ることが出来ます青好き・星好き・宇宙好きな方は是非とも見に来て下さい(*^^*)
*shampoo-and様*
CMスペース番号:C前期・C-6





⋆一言コメント⋆
shampoo-and(シャンプーアンド)と申します。 [シャンプーの香りのような]さりげなくつけられるアクセサリーを、、 そんな想いで一つ一つ製作しております! 星や月など天体モチーフのアクセサリーを製作してお 普段はキャラメルキューブショコラ様【AA-85】にて委託販売をしています。 最新情報は twitter→ @shampoo_and Instagram→ shampoo_and_s C前期12/6〜14の期間で出展します! 素敵な出会いがありますように☆
*kirakira_crow様*
CMスペース番号:C前期・C-9





⋆一言コメント⋆
スワロやビーズ、手作りガラスなどのキラキラしたものを使ってアクセサリーを作っています、kirakira_crow(キラキラカラス)です! いつものお星さまやお花に加え、冬らしいキラキラと、少しクリスマスっぽいものをお見せできればと思います♪ 今回初のCスペースですので、良かったらぜひ覗きに来てください!
*WALNUT FOREST様*
CMスペース番号:M3部・M-7




⋆一言コメント⋆
久しぶりに参加させていただきます。 イベントで人気の羊毛フェルトうさぎをメインにがま口ポーチや巻き玉キーホルダーなどを出展予定です。 うさぎ好きな人もそうでない人にもお手に取っていただけたら幸いです。
*HoshiRium様*
CMスペース番号:M1部・M-16





⋆一言コメント⋆
星座や青いものをメインに製作しているHoshiRiumです! 来春製作活動を終了いたします。 実物を見れる最後の機会となりますので、是非とも見ていただけると嬉しいです(*´ー`*) ※画像4、5枚目のものは週末頃に追加納品の予定です
*Atelier LUCIOLE様*
CMスペース番号:M2部・M-17





⋆一言コメント⋆
Atelier LUCIOLE(アトリエ リュシオル )です。
ユニセックスで使える少しゴシックなアクセサリーを作成しています。
チェーン付きイヤーカフは、ピアスタイプ、イヤリングタイプがあり、周りと差をつけたオシャレにピッタリ!
今回は、雪の結晶やツリーといった「冬のモチーフ」や「新作」もございますので、定番のクリスタルタイプと併せて楽しみにしていてくださいね!
*Novelize様*
CMスペース番号:C全日・C-13





⋆一言コメント⋆
「世界樹が紡いだ物語を、あなたに」
"レースで編んだ小さなお花のアクセサリー"季節ごとに変わる、手編みで編んだ小さなお花をご用意しています。
今回はキャラメルミュージアム様限定の小さな妖精のリングやネックレス。冬限定の雪華や月下美人など…
全日と期間が長いですので、いつきても楽しんでいただけるように作品も入れ替えます♪
小さなお花達が、皆様の新しい物語に繋がりますように。
*一色‐ひといろ‐様*
CMスペース番号:C前期・C-5





⋆一言コメント⋆
3度目の参加となりました、一色-ひといろ-のそらです。
今回は冬開催ということもあり、温もりの感じられる作品やぶどうをイメージした作品をメインに揃えました。
これからの季節に活躍するファーやスェード調のフラワーを使った作品はカラー展開も豊富ですので是非お手にとってご覧下さい。
*niwatoco様*
CMスペース番号:C中後期・C-6





⋆一言コメント⋆
普段はキャラメルキューブショコラ様で作品を置かせて頂いております niwatocoです。 今回も冬のキャラメルミュージアムへ参加させて頂きます^^ (会期途中の12/15~最終日12/30まで参加になります) 画像のもの以外も新作など準備しておりますので 是非、煌びやかな冬の彩りを加えにお立ち寄り頂けたら嬉しいです。
*金の庭様*
CMスペース番号:C前期・C-20





⋆一言コメント⋆
チョウの葉っぱや ベル型のメタルフラワー
色とりどりのチェコガラスのビーズ
アンティークを目指したリング&ブレスレットと
お揃いの金具を使ったアイテム
綺麗で可愛いと思う あれこれを 詰め込みました
会場で お手にとって ご覧いただけますように
また ツイッターアカウントにて
色やデザインのヴァリエーションなどを紹介させていただきます
どうぞよろしくお願いいたします twitter@k_niwano
*Lapis Moon様*
CMスペース番号:C前期・C-21



⋆一言コメント⋆
12/6-12/14までの期間C-15にて参加のLapis Moonです。 普段はちょっと不思議なアクセサリーを製作しています。 今回は使いやすいデザインの作品を出品します。 写真以外の作品も鋭意製作準備中です。 よろしくお願いします!
*mille様*
CMスペース番号:C中期・C-23





⋆一言コメント⋆
おとぎ話をモチーフにアクセサリーや小物などを作成しています。 グリム童話…アンデルセン童話…日本の昔話…様々なものに原点を求め、昔寝る前に読んでもらった優しいおとぎ話を思い出せるような、そんなアクセサリーを目指して製作しています。 ディズニーやその他のアニメ等とはまた違った、よりおとぎ話の原作に近い雰囲気をお楽しみいただければ幸いです。 お持ち帰りに便利なケースに入れての販売を行っております。
*夕映え様*
CMスペース番号:M2部・M-9





⋆一言コメント⋆
オリジナルカラーで手染めしたビーズのアクセサリーになります。 冬の薔薇の手染めビーズは2色のグラデーションとなっております。同じ色合いは出せないのでそれぞれ一点物になります。
*flap・flag様*
CMスペース番号:M3.4部・M-11



⋆一言コメント⋆
ディップアートの技法でお花のアクセを作成しております。
人気のネモフィラのお花から、冬限定のお花まで、色々取り揃えておりますので、ぜひお手に取ってご覧になってくださいませ。
*PEARL PARTY様*
CMスペース番号:C後期・C-17





⋆一言コメント⋆
レトロな手巻き式の懐中時計を装飾しています 装飾は1点ずつお色の調合を行いラメなどもすべて変更するため同じ作品を作ることができません手巻きのほか手軽な電池タイプやかわいらしいバッグチャーウォッチなどもございます新作もございますのでよろしくお願いいたします
*カンツァーこうぼう様*
CMスペース番号:C前期・C-11




⋆一言コメント⋆
『ちょっとしたおでかけをもっと楽しく』をテーマにした、楽しい色彩とデザインが特徴の手芸・刺繍雑貨ブランドです。
糸や布が織りなす緻密さ、1点ずつ丁寧に作り上げられた製品、眺めてるだけで元気になる、ほっこりとしていて、どこかキャラクターチックな雰囲気を込められた雑貨製品をご提案しております。ぜひ、気に入った子をお迎えしてあげてください。
*Arcadian様*
CMスペース番号:M1部・M-10





⋆一言コメント⋆
耳元を可愛らしく揺れる、大人可愛いイヤリング&ピアスです。 普段使いに丁度いいもの、お出かけの時に気分を上げるアイテムにしてください! 他、ドールも座れるミニチュアソファとオイルタイプの万華鏡を同時においています。 きらきら好きの方には是非見ていただきたいです! 癒されてください(*^-^*)
*K.P.L様*
CMスペース番号:M2部・M-12

⋆一言コメント⋆
「あなたの可愛いを応援したい」 大人可愛いキラリとしたアクセサリーをお届けします。 写真以外にも一点物の天然石の新作をご用意します。
*HC様*
CMスペース番号:C前期・C-17
⋆一言コメント⋆
今回も参加させていただきます。HCです。 新作のブレスウォッチや空の耳飾りなどご用意しておりますので、素敵なご縁を結べたら幸いです。 よろしくお願いします。
*LuLuChronicle様*
CMスペース番号:C中後期・C-5





⋆一言コメント⋆
冬のキャラメルミュージアム開催おめでとうございます。
今回LuLuChronicleは12/15~30迄の期間、C-5のスペースにて参加させて頂きます。
イヤーアクセを中心に新作や定番のアイテムなど色々取り揃えておりますので、よろしくお願いします!
*鬼灯堂様*
CMスペース番号:C後期・C-9





⋆一言コメント⋆
和・洋・中問わず、物語を感じられるアクセサリーを制作している鬼灯堂と申します。 天体、植物、愛や恋、人の心にも形を与え、不思議・神秘な色彩でその身を飾る。 あなたも共に、物語の一員になってみませんか?
*wonder land sweet.red commet様*
CMスペース番号:M1部・M-9



⋆一言コメント⋆
スペースM 第一部 M9ブース に出店予定のWONDER LAND SWEETです。 今回chocolatbox shoolで勉強したウサギのバックチャームを数点だす予定です。 ぜひお手にとってみてください。
*【detour】様*
CMスペース番号:C中期・C-3




⋆一言コメント⋆
【detour】は『寄り道で見つけた宝物』をコンセプトにリーフやお花を制作しています。
冬にぴったりのリーフや、キラキラのイルミネーションをイメージしたお花をご用意しました。
1年通してお使いいただける大ぶりのビーズフラワーやひまわり、夜空を写したリーフの耳飾りなど、
手に取ってくださる方の毎日にそっと彩りを添える素敵な出会いが見つかりますように
Twitter:@38_detour
*Stella rium様*
CMスペース番号:C後期・C-4





⋆一言コメント⋆
CCC[AA-25]に出展させていただいております、“Stella rium”の汐雫と申します。 CARAMEL MUSEUM には星を散りばめた青のアクセサリーから冬色、クリスマスアクセサリーまで煌めきをたくさんお届けいたします** ひとつひとつ心を込めて作っ���おりますので、是非ご覧いただけたら嬉しいです*。 ★Twitter★ https://twitter.com/shizuku_21
*Grenat様*
CMスペース番号:C前期・C-10





⋆一言コメント⋆
12/6~14 C-10Grenat(ぐるな)
季節感と色合いを大切に作品を作っています。
今回のキャラメルミュージアムは、星や月、蝶や花といったロマンティックなモチーフをメインに「普段使いのアクセントにも使えるちょっとだけ変わった」アイテムを多数ご用意する予定です。
時に鮮やかに、時に優しく、時に淑やかに…大人かわいいカラフルな彩をお届けします。
*platform様*
CMスペース番号:M3.4部・M-13




⋆一言コメント⋆
M3.4部にて参加のplatformです。
キラキラな気持ちになれるようなお手伝いができるアクセサリー作りを目指しています。
星や惑星イメージ多いです。立体感ある作品が多いので実物をぜひ店頭にてご覧になって頂きたいです。ぜひお立ち寄りくださいませ。
Twitter(@platform_origin)でもこれ以外に作品や最新情報をご案内しております。
*glabbit様*
CMスペース番号:C前期・C-2




⋆一言コメント⋆
2000℃以上の炎を扱う酸素バーナーで硬質ガラスを溶かし、うさぎさんモチーフをはじめ、様々な作品を制作しているglabbitです。
使用しているガラスは軽量で透明度が高く、また割れにくいことから、アクセサリーとして安心してお使いいただけます。
新作のお花うさぎさんの七色バージョン、ダッチカラーのうさぎさんをはじめ、様々な作品をご用意しております。
追納も行いますので、ぜひぜひ遊びにいらしてください!
*Nyomin ~Fake*Sweets~様*
CMスペース番号:M2部・M-3


⋆一言コメント⋆
12/13~12/18まで参加します「Nyomin ~Fake*Sweets~」と申します。
樹脂粘土でフェイクスイーツをモチーフにした、バッグチャームやブローチを制作しています。ホットケーキ、バウムクーヘン、マカロンケーキをメインに、これからの時期にピッタリなデザインも作りました。
キャラメルキューブ様では、AA-47に委託させて頂いております。
アンティーク・スイート系などのバリエーションで、世代を超えて身近にフェイクスイーツを楽しんでいただけたら嬉しいです♪
*TsFactory&BLACKMASS様*
CMスペース番号:M1部・M-12




⋆一言コメント⋆
トンボ玉や唐草ビーズメインのTsFactoryと、薔薇と十字架メインのBLACKMASSです。
花モチーフや蝶、王冠も使って、イヤーカフス&イヤリングやイヤーカフス、イヤリング、ピアス、などのアクセサリーを制作しています。
写真以外にも、納品予定です。ぜひ、お気に入りを探しに来てください。
*ありすらんど様*
CMスペース番号:M3部・M-8





⋆一言コメント⋆
AA28 ありすらんど M-8 12/19-24 1)オビツsizeの和服セット 男の子 女の子
2)ミニチュア メモスタンド
3)ちび恐竜 (ありすらんどとMooncafeのコラボ)
4)アクセサリー ブローチ ピアス 樹脂粘土や小さなサンタのパーツ等色々です
5)ミニチュアフード いつもより 少し豪華な仕様です
まだ制作途中のものも有りますのでイベントが始まってからのお楽しみ‼️☺
来てくださいね ♪
*じおぐらふぃ|ハナサガシ様*
CMスペース番号:M1.2部・M-2


⋆一言コメント⋆
じおぐらふぃ|ハナサガシ です。
樹脂やビーズを中心に様々な素材を取り入れたアクセサリーを製作をしています。
今回のキャラメルミュージアムでは、ニットのお洋服との相性も抜群!
白いアクセサリーたちと、
その他、キラキラしたもの、黒っぽいもの、冬っぽいもの、クリスマスぽいものも準備中です。
キャラメルキューブショコラ A−26
そのほか各種お知らせ Twitter&Instagram @ha7geogr
*MysticaL様*
CMスペース番号:C全日・C-24





⋆一言コメント⋆
触れられる幻想を、あなたに。
MysticaL(ミスティカル)は、幻獣や精霊の棲む世界観を基に、背景を秘めたアイテムを具現化しています。
作者が金属アレルギーのため、製作するアクセサリーは「自分が着けても大丈夫なもの」をひとつの基準としております。
冬の贈り物にも喜んでいただけるよう、心をこめて。
*MochiMochi Kingdom様*
CMスペース番号:M3部・M-4



⋆一言コメント⋆
パステルなお洋服にも、黒い服にも似合うゆめかわ・やみかわ・ポップさのあるゴシックなアクセサリーを中心に制作しています。
個性的なお洋服にもシンプルなお洋服にも合わせやすいと好評ですので、ぜひMochiMochi Kingdomの世界に誘われてみてください☆*°
*艶色夢現アートワークス様*
CMスペース番号:M1部・M-18





⋆一言コメント⋆
M-18 艶色夢現アートワークスRukana
大人になっても可愛らしさを忘れない。
上品で大人可愛い天然石とスワロフスキーのアクセサリーを作っています。
レジンで描いた美しい地球や四季折々の風景のキーホルダー、犬猫をモチーフにしたピアスやネックレスも販売します。
レジから1番近い場所になります。
よろしくお願い申し上げます。
*★めるへんROCKER★様*
CMスペース番号:M1部・M-11



⋆一言コメント⋆
★めるへんROCKER★ は『作品1つ1つにそれぞれの世界・物語をぎゅっと閉じ込める…』をコンセプトに、スチームパンク・メルヘン・和の雰囲気のレジンアクセサリーを制作しております。
色合いやパーツの組み合わせ等、デザインは全て違う1点物です。
是非あなただけのお気に入りをお探しください。
*花結び屋様*
CMスペース番号:M3部・M-16




⋆一言コメント⋆
前回に引き続き、お世話になります。【花結び���】です。
3人で活動してる為おもちゃ箱のような賑やかさですが、クリスマスという事もあり、プレゼントにも使えそうなアクセサリー等を用意します。
つまみ細工や、ビーズ、レジンなどで通年通して楽しめるものもありますので、ぜひお手に取ってみてください。
*kuroro様*
CMスペース番号:M3部・M-2



⋆一言コメント⋆
12/19~24の期間にスペース番号 【M-2】にて参加致します、kuroroです。 アンティーク風のアクセサリーや星モチーフ中心に作成しております。 ぜひご覧になってみてください♪
*Honey+様*
CMスペース番号:M1部・M-1





⋆一言コメント⋆
初参加となります。Honey+(Twitter @honeymaker141)です。
大切な人をもっと可愛くしたいという願いを込めて、はちみつモチーフを中心にアクセサリーを制作しています。
今回は冬のCMという事で、雪をテーマにした作品をご用意させていただきました。
ふわふわきらきら。ゆらゆらしゃかしゃか。
溶けてしまいそうに甘い色を詰め込みました。
素敵なご縁があれば幸いです。
*396様*
CMスペース番号:M3.4部・M-14



⋆一言コメント⋆
【日常にひとつ、アクセントを】 何気ない日常のアクセントになるように、と想いを籠めてアクセサリーを製作してます 今回のMUSEUMは毎回好評のスワロフスキーやホログラムを使ったキラキラとしたアクセサリーはもちろん、これからの季節に使いやすいアクセサリーなどを展開していきます 是非お手にとってご覧頂けましたら幸いです
*Hibiki Creation様*
CMスペース番号:M2部・M-15





⋆一言コメント⋆
『蒸気と魔法の世界』をテーマに、 個性的で上品な仕上がりになるよう心がけて アクセサリー・雑貨などを販売しています。 歯車と魔法の力から成る装飾品を取り扱っております。
冬はシックにスチパン&ファンタジーが似合う季節になります♪冬の夜空、歯車、時計モチーフなど新作も納品予定です。 全て蒸気と魔法の世界で流通しているお品物になります。作品の背景にある物語を想像しながら、ぜひとも楽しんで頂ければと思います。
◆第2部 12/13~12/18 Mブース【M-15】出展です! ショコラ常設BOX AA-33
*BYEOL様*
CMスペース番号:C中期・C-17



⋆一言コメント⋆
「私の見ている世界の色を、乙女心のある光り輝くアクセサリーやハーバリウムに…」
今回のBYEOLはカラフルな空色アクセサリーを中心に参加します!スワロフスキーの輝きをぜひお手にとってご覧ください(*ˊᵕˋ* )前回は追納が出来なかったのですが…今回は頑張ります!よろしくお願い致します!
*GlassOre様*
CMスペース番号:M4部・M-16




⋆一言コメント⋆
今回で3回目の参加になりますGlassOreと申します。屋号を変えてからは今回が初となります 柔らかな輝きを放つ"シンプルだけどどこか幻想的なアクセサリー"はシーンを選ばずにお使い頂けるかと思います。 今回は初めての試みで冬季限定カラーを用意致しましたのでよろしくお願いします。
ここからお品書きPART.2につづきますのでぜひご覧くださいませ💛
🌟お品書きPART.2🌟
✨冬を彩る作品を一足早く✨
🎂❄️⭐️#CARAMEL_MUSEUM⭐️❄️🎂
ご来場、心よりお待ちしております+。**
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Photo

中洞牧場ヨーグルト 無脂肪 プレーン
「岩手のパウチヨーグルト食べ比べセット」3点目は中洞牧場さん💁🏻♀️
計4点のセットで4点目は「プレミアム湯田ヨーグルト」なんやけど、1月に載せたばっかりやから割愛してこれで最後!
中洞牧場
牛さんを山に完全放牧する「山地(やまち)酪農」を行う岩手県岩泉町の牧場さん。
ジャージーがメインで、ホルスタインや交雑種も少々。
グラスフェッドでたくさん歩き回って暮らす牛さんは筋肉質な引き締まったボディ✨
草の消化でしっかりと胃を使うから、お腹だけぽっこり丸くなってた。
スペック
去年の7月にオンラインショップにデビューした新商品🎉
今までヨーグルトはドリンクのみやっやんやけど、ついにパウチが。
しかも無脂肪タイプ!
グラスフェッドミルクの味が無脂肪ヨーグルトにどう出るんか、発売された時ドキドキしたなぁ。
発売当時はもっと細長いパウチやってんけど、形変わった👀
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
分離しやすいので、よく揉んでから開封。
器、もしかしてコップの方がよかったかな!?ってぐらいに液体!!
そして黄色い。
草をたくさん食べてるからかな🌱
香りはあんまりなくて、スプーンですくいあげてみると細かいざらつきあり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
おいしい…💓
おいしくなった。
発売すぐのころよりまろやかで、お乳の甘みもわかりやすい😍
ただ液状すぎてスプーンで食べるの断念。
器に口をつけて飲んでみると、上唇にむにゅ、ざらっと当たる感じが好き💕
ほんのり酸味があって、なぜかお出汁みたいな旨味の香りを感じる😳
無脂肪の軽やかさに誘われて、いくらでも飲めてしまう!!
水っぽさとか極端な酸味とかがなくて、無脂肪でも優しさのある味、素敵💓
後味に残らんから食事のお供に最適🍽
100gでわずか32kcal🙌
🛒 なかほら牧場 オンラインストア
============================ 無脂乳固形分 10.2% 乳脂肪分 0.1% ————————————————— 栄養成分(100gあたり) エネルギー 32kcal たんぱく質 3.5g 脂質 0.1g 炭水化物 4.2g 食塩相当量 0.14g ※全量は500g ————————————————— 原材料名 生乳(岩手県下閉伊郡岩泉町産) ————————————————— オンラインショップ価格 864円(税別) ————————————————— 製造者 中洞牧場(株式会社 企業農業研究所) ============================
中身




2021年8月7日のレビュー

9月に開催される「第3回全国ヨーグルトサミットinいわて」に向けた岩手のヨーグルト予習大会、第5弾!
いつもInstagram LIVEでお世話になってる中洞牧場さんのヨーグルト3点ご紹介🤗
中洞牧場
「山地(やまち)酪農」っていって、牛さんを山に放牧されていらっしゃる牧場さん。
今年4月に見学に行かせてもらったんやけど、息の切れそうな急勾配の山を牛さんたちは自由に歩き回って、湧き水を飲んで、野シバを食んで暮らしてて。
「これが自然な姿のはずやのに、こんな光景見たことなかった」ってハッとしたんが今でも心に残ってる。
牛さんの多くはジャージーで、ホルスタインの交雑種もちらほら。
みんなツノ切りされてなくて、筋肉質で、お腹ぽっこりやった。
お腹が丸いのは、草を食べて4つの胃がしっかり機能してる証拠なんやって。
スペック
7/5、公式オンラインストアで発売された新商品!
NON-GMグラスフェッド無脂肪乳100%のプレーンヨーグルト。
嬉しいスパウト付き👏
100gあたり32kcalと超ヘルシーで、ペットのおやつとしても併用できるってのがまた羨ましいポイント!!!
愛する子とヨーグルト一緒に食べれるの、いいなぁ🐶💓
(うちは草食動物なのでシェアできず🐭😂うらやましぃぃぃぃ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
ホエイが分離しやすいので、よく揉んでから開封。
わぁ!!
意外な質感!!
とろーっと液体みたいに注げちゃった😳✨
【アルミパウチ×岩手=もっちり】
っていう公式が無意識に出来上がってしまってたから、めちゃめちゃ不意打ち。
きれいやなぁ。
きめ細かく、マットでほんのりクリーム色。
ほぼ液体なんやけど、絶妙なとろみ加減。
香りは弱めのベーシックなヨーグルト。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
わぁ!!
わぁわぁ!!!
ひゅんっ!!!・・・・・って消えてく😳✨
口溶けすんごい!!
これは小さいスプーンじゃなく、大きいスプーンで口いっぱい頬張った方がおいしい😋
たっぷり食べるとトロリとした質感が気持ちよくて、ほの甘いお乳の味がよくわかる💓
優しくてクセがなく、酸味もかなり抑えられててめっちゃ上品✨
脂質がなくとも水っぽさがまったく感じられんのが素敵。
いい甘さ💕
これパウチから直接飲みたいな。
すっきりしてるから浴びるように飲めそう😍
グラノーラとも絡みがいいし、スムージーにも使えそうやし、ポテンシャル高めで冷蔵庫に常備しときたいタイプ。
🛒 なかほら牧場 オンラインストア
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ \ 日本最大級のヨーグルトイベント // 第3回全国ヨーグルトサミットinいわて https://iwate.yogurt-summit.jp/ ——————————————————— 2021年9月18日(土)・19日(日) 岩手産業文化センターApio ——————————————————— 日本全国40社のご当地ヨーグルト大集結 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
============================ 無脂乳固形分 10.2% 乳脂肪分 0.1% ————————————————— 栄養成分(100gあたり) エネルギー 32kcal たんぱく質 3.5g 脂質 0.1g 炭水化物 4.2g 食塩相当量 0.14g ※全量は500ml ————————————————— 原材料名 生乳(岩手県下閉伊郡岩泉町産) ————————————————— オンラインショップ価格 864円(税別) ————————————————— 製造者 中洞牧場(株式会社 企業農業研究所) ============================
中洞牧場さん2021年4月訪問



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やさしい光の中で(柴君)
(1)ある日の朝、午前8時32分
カーテンの隙間から細々とした光だけがチラチラと差し込む。時折その光は強くなって、ちょうど眠っていた俺の目元を直撃する。ああ朝だ。寝不足なのか脳がまだ重たいが、朝日の眩しさに瞼を無理矢理押し上げる。隣にあったはずの温もりは、いつの間にか冷え切った皺くちゃのシーツのみになっていた。ちらりとサイドテーブルに視線を流せば、いつも通り6時半にセットしたはずの目覚まし時計は、あろうことか針が8と9の間を指していた。
「チッ……勝手に止めやがったな」
独り言のつもりで発した声は、寝起きだということもあり少しだけ掠れていた。それにしても今日はいつもに増して喉が渇いている。眠気眼を擦りながら、キッチンのほうから漂ってくる嗅ぎ慣れた深入りのコーヒーの香りに無意識に喉がこくりと鳴った。
おろしたてのスウェットをまくり上げぼりぼりと腹を掻きながら寝室からリビングに繋がる扉を開けると、眼鏡をかけた君下は既に着替えてキッチンへと立っていた。ジューという音と共に、焼けたハムの香ばしい匂いが漂っている。時折フライパンを揺すりながら、君下は厚切りにされたそれをトングで掴んでひっくり返す。昨日実家から送ってきた荷物の中に、果たしてそんなハムが入っていたのだろうか。どちらにせよ君下が普段買ってくるスーパーのタイムセール品でないことは一目瞭然だった。
「おう、やっと起きたか」 「おはよう。てか目覚ましちゃんと鳴ってた?」 「ああ、あんな朝っぱらからずっと鳴らしやがって……うるせぇから止めた」
やっぱりか、そう呟いた俺の言葉は、君下が卵を割り入れた音にかき消される。二つ目が投入され一段と香ばしい音がすると、塩と胡椒をハンドミルで少し引いてガラス製の蓋を被せると君下の瞳がこっちを見た。
「もうすぐできる。先に座ってコーヒーでも飲んどけ」 「ん」
顎でくい、とダイニングテーブルのほうを指される。チェリーウッドの正方形のテーブルの上には、今朝の新聞とトーストされた食パンが何枚かと大きめのマグが2つ、ゆらゆらと湯気を立てていた。そのうちのオレンジ色のほうを手に取ると、思ったより熱くて一度テーブルへと置きなおした。丁度今淹れたところなのだろう。厚ぼったい取手を持ち直してゆっくりと口を付けながら、新聞と共に乱雑に置かれていた郵便物をなんとなく手に取った。 封筒の中に混ざって一枚だけ葉書が届いていた。君下敦様、と印刷されたそれは送り主の名前に見覚えがあった。正確には差出人の名前自体にはピンと来なかったが、その横にご丁寧にも但し書きで元聖蹟高校生徒会と書いてあったから、恐らくは君下と同じ特進クラスの人間なのだろうと推測が出来た。
「なんだこれ?同窓、会、のお知らせ……?」
自分宛ての郵便物でもないのに中身を見るのは野暮だと思ったが、久しぶりに見る懐かしい名前に思わず裏を返して文面を読み上げた。続きは声に出さずに視線だけで追っていると、視界の端でコトリ、と白いプレートが置かれる。先程焼いていたハムとサニーサイドアップ、適当に千切られたレタスに半割にされたプチトマトが乗っていた。少しだけ眉間に皺が寄る。
「またプチトマトかよ」 「仕方ねぇだろ。昨日の残りだ。次からは普通のトマトにしてやるよ」
大体トマトもプチトマトも変わんねぇだろうが、そう文句を言いながらエプロンはつけたままで君下は向かいの椅子に腰かけた。服は着替えたものの、長い前髪に寝ぐせがついて少しだけ跳ねあがっている。
「ていうか同じ高校なのになんで俺には葉書来てねぇんだよ」
ドライフラワーの飾られた花瓶の横のカトラリー入れからフォークを取り出し、小さな赤にざくり、と突き立てて口へと放り込む。確かにクラスは違ったかもしれないが、こういう公式の知らせは来るか来ないか呼びたいか呼びたくないかは別として全員に送るのが礼儀であろう。もう一粒口に含み、ぶちぶちとかみ砕けば口の中に広がる甘い汁。プチトマトは皮が固くて中身が少ないから好きではない。やっぱりトマトは大きくてジューシーなほうに限るのだ。
「知らねぇよ……あーあれか。もしかして、実家のほうに来てるんじゃねぇの」 「あ?なんでそっちに行くんだよ」 「まあこんだけ人数いりゃあ、手違いってこともあるだろ」 「ったく……ポンコツじゃねぇかこの幹事」
覚えてもいない元同級生は今頃くしゃみでもしているだろうか。そんなどうでもいいことが頭を過ったが、香ばしく焼き上げられたハムを一口大に切って口に含めばすぐに忘れた。噛むと思ったよりも柔らかく、スモークされているのか口いっぱいに広がる燻製臭はなかなかのものだ。いつも通り卵の焼き加減も完璧だった。
「うまいな、ハム。これ昨日の荷物のか?」 「ああ。中元の残りか知らないけど、すげぇいっぱい送って来てるぞ。明日はソーセージでもいいな」
上等な肉を目の前に、いつもより君下の瞳はキラキラしているような気がした。高校を卒業して10年経ち、あれから俺も君下も随分大人になった。それでも相変わらず口が悪いところや、美味しいものに素直に目を輝かせるところなんて出会った頃と何一つ変わってなどいなかった。俺はそれが微笑ましくもあり、愛おしいとさえ思う。あとで母にお礼のラインでも入れて、ああ、それとついでに同窓会の葉書がそっちに来ていないかも確認しておこう。惜しむように最後の一切れを噛み締めた君下の皿に、俺の残しておいた最後の一切れをくれてやった。
(2)11年前
プロ入りして5年が経とうとしていた。希望のチームからの誘いが来ないまま高校生活を終え、大学を5年で卒業して今のチームへと加入した。 過酷な日々だった。 一世代上の高校の先輩・水樹は、プロ入りした途端にその目覚ましい才能を開花させた。怪物という異名が付き、十傑の一人として注目された高校時代など、まだその伝説のほんの序章の一部に過ぎなかった。同じく十傑の平と共に一年目から名門鹿島で起用されると、実に何年振りかのチームの優勝へと大いに貢献した。日本サッカーの新時代としてマスメディアは大々的にこのニュースを取り上げると、自然と増えた聖蹟高校への偵察や取材の数々。新キャプテンになった俺の精神的負担は増してゆくのが目に見えてわかった。
サッカーを辞めたいと思ったことが1度だけあった。 それは高校最後のインターハイの都大会。前回の選手権の覇者として山の一番上に位置していたはずの俺たちは、都大会決勝で京王河原高校に敗れるという失態を犯した。キャプテンでCFの大柴、司令塔の君下の連携ミスで決定機を何度も逃すと、0-0のままPK戦に突入。不調の君下の代わりに鈴木が蹴るも、向こうのキャプテンである甲斐にゴールを許してゲーム終了、俺たちの最後の夏はあっけなく終わりを迎えた。 試合終了の長いホイッスルがいつまでも耳に残る中、俺はその後どうやって帰宅したのかよく覚えていない。試合を観に来ていた姉の運転で帰ったのは確かだったが、その時他のメンバーたちはどうしたのかだとか、いつから再びボールを蹴ったのかなど、その辺りは曖昧にしか覚えていなかった。ただいつまでも、声を押し殺すようにして啜り泣いている、君下の声が頭から離れなかった。
傷が癒えるのに時間がかかることは、中学選抜で敗北の味を知ったことにより感覚的に理解していた。君下はいつまでも部活に顔を出さなかった。いつもに増してボサボサの頭を掻き乱しながら、監督は渋い声で俺たちにいつものように練習メニューを告げる。君下のいたポジションには、2年の来須が入った。その意味は、直接的に言われなくともその場にいた部員全員が本能的に理解していたであろう。
『失礼します、監督……』
皆が帰ったのを確認して教官室に書き慣れない部誌と共に鍵を返しに向かうと、そこには監督の姿が見えなかった。もう出てしまったのだろうか。一度ドアを閉めて、念のため職員室も覗いて行こうと校舎のほうへと向かう途中、どこからか煙草の香りが鼻を掠める。暗闇の中を見上げれば、ほとんどが消灯している窓の並びに一か所だけ灯りの付いた部屋が見受けられる。半分開けられた窓からは、乱れた黒髪と煙草の細い煙が夜の空へと立ち上っていた。
『お前まだ居たのか……皆は帰ったか?』 『はい、監督探してたらこんな時間に』
部誌を差し出すと悪いな、と一言つけて監督はそれを受け取る。喫煙室の中央に置かれた灰皿は、底が見えないほどの無数の吸い殻が突き刺さり文字通り山となっていた。監督は短くなった煙草を口に咥えると、ゆっくりと吸い込んで零れそうな山の中へと半ば無理やり押し込み火を消した。
『君下は……あいつは辞めたわけじゃねぇだろ』 『お前がそれを俺に聞くのか?』
監督は伏せられた瞳のまま俺に問い返す。パラパラと読んでいるのかわからないほどの速さで部誌をめくり、白紙のページを最後にぱたりと閉じた。俺もその動きを視線で追っていると、クマの濃く残る目をこちらへと向けてきた。お互いに何も言わなかった。 暫くそうしていると、監督は上着のポケットからクタクタになったソフトケースを取り出して、残りの少ないそれを咥えると安物のライターで火をつけた。監督の眼差しで分かったのは、聖蹟は、アイツはまだサッカープレーヤーとして死んではいないということだった。
迎えの車も呼ばずに俺は滅多に行かない最寄り駅までの道のりを歩いていた。券売機で270円の片道切符を購入すると、薄明るいホームで帰路とは反対方向へ向かう電車を待つ列に並ぶ。間もなく電車が滑り込んできて、疲れた顔のサラリーマンの中に紛れ込む。少し混みあっていた車内でつり革を握りしめながら、車内アナウンスが目的の駅名を告げるまで瞼を閉じていた。 あいつに会いに行ってどうするつもりだったのだろう。今になって思えば、あの時は何も考えずに電車に飛び乗ったように思える。ガタンゴトンとレールを走る音を聞きながら、本当はあの場所から逃げ出したかっただけなのかもしれない。疲れた身体を引きずっ��帰り、あの日から何も変わらない敗北の香りが残る部屋に戻りたくないだけなのかもしれない。一人になりたくないだけなのかもしれない。
『次はー△△、出口は左側です』
目的地を告げるアナウンスで思考が現実へと引き戻された。はっとして、閉まりかけのドアに向かって勢いよく走った。長い脚を伸ばせばガン、と大きな音がしてドアに挟まる。鈍い痛みが走る足を引きずりながら、再び開いたドアの隙間からするりと抜け出した。
久しぶりに通る道のりは、いくつか電灯が消えかけていて薄暗く、不気味なほど人通りが少なかった。古い商店街の一角にあるキミシタスポーツはまだ空いているだろうか。スマホの画面を確認すれば、午後8時55分を指していた。営業時間はあと5分あるが、あの年中暇な店に客は一人もいないであろう。運が悪ければ既にシャッタは降りているかもしれない。
『本日、休業……だあ?』
計算は無意味だった。店のシャッターに張り付けられた、チラシの裏紙には妙に整った字でお詫びの文字が並んでいた。どうやらここ数日間はずっとシャッターが降りたままらしいと、通りすがりの中年の主婦が店の前で息を切らす俺に親切に教えてくれた。ついでにこの先の大型スーパーにもスポーツ用品は売ってるわよ、と要らぬ情報を置いてその主婦は去っていった。こうやって君下の店の売り上げが減っていくという、無駄な情報を仕入れたところで今後使う予定が来るのだろうか。店の二階を見上げるも、君下の部屋に灯りはない。
『ったく、あの野郎は部活サボっといて寝てんのか?』
同じクラスのやつに聞いても、君下のいる特進クラスは夏休み明けから自主登校となっているらしい。大学進学のためのコースは既に3年の1学期には高校3年間の教科書を終えており、あとは各自で予備校に行くなり自習するなりで受験勉強に励んでいるようだ。当然君下以外に強豪運動部に所属している生徒はおらず、クラスでもかなり浮いた存在だというのはなんとなく知っていた。誰もあいつが学校に来なくても、どうせ部活で忙しいぐらいにしか思わないのだ。 仕方ない、引き返すか。そう思い回れ右をしたところで、ある一つの可能性が脳裏に浮かぶ。可能性なんかじゃない。だがなんとなくだが、あいつがそこにいるという確信が、俺の中にあったのだ。
『くそっ……君下のやつ!』
やっと呼吸が整ったところで、重い鞄を背負うと急いで走り出す。こんな時間に何をやっているのだろう、と走りながら我ながら馬鹿らしくなった。去年散々走り込みをしたせいか、練習後の疲れた身体でもまだ走れる。次の角を右へ曲がって、たしかその2つ先を左――頭の中で去年君下と訪れた、あの古びた神社への道のりを思い出す。そこに君下がいる気がした。
『はぁ……はぁっ……っ!』
大きな鳥居が近づくにつれて、どこからか聞こえるボールを蹴る音に俺の勘が間違っていない事を悟った。こんなところでなにサボってんだよ、そう言ってやるつもりだったのに、いざ目の前に君下の姿が見えると言葉を失った。 あいつは、聖蹟のユニフォーム姿のままで、泥だらけになりながら一人でドリブルをしていた。 自分で作った小さいゴールと、所々に置かれた大きな石。何度も躓きながらも起き上がり、懸命にボールを追っては前へ進む。パスを出すわけでもなく、リフティングでもない。その傷だらけの足元にボールが吸い寄せられるように、馴染むように何度も何度も同じことを繰り返していた。
『ハッ……馬鹿じゃねぇの』
お前も俺も。そう呟いた声は己と向き合っている君下に向けられたものではない。 あいつは、君下はもう前を向いて歩きだしていた。沢山の小さな石ころに躓きながら、小さな小さなゴールへと向かってその長い道のりへと一歩を踏み出していた。俺は君下に気付かれることがないように、足音を立てないようにして足早に神社を後にした。 帰りの電車を待つベンチに座って、ぼんやりと思い出すのは泥だらけの君下の背中だった。前を向け喜一、まだやれることはたくさんある。ホームには他に電車を待つ客は誰もいなかった。
(3)夕食、22時半
気付けば完全に日は落ちていて、コートを照らすスタンドライトだけが暗闇にぼんやりと輝いていた。 思いのほか練習に熱中してしまったようで、辺りを見渡せば先輩選手らはとっくに自主練を切り上げて帰路に着いたようだった。何の挨拶もなしに帰宅してしまったチームメイトの残していったボールがコートの隅に落ちているのを見つけては、上がり切った息を整えながらゆったりと歩いて拾って回った。
倉庫の鍵がかかったのを確認して誰もいないロッカールームへ戻ると、ご丁寧に電気は消されていた。先週は鍵がかけられていた。思い出すだけで腹が立つが、もうこんなことも何度目になった今ではチームに内緒で作った合鍵をいつも持ち歩くようにしている。ぱちり、スイッチを押せば一瞬遅れて青白い灯りが部屋を照らした。
大柴は人に妬まれ易い。その容姿と才能も関係はあるが、自分の才能に胡坐をかいて他者を見下しているところがあった。大口を叩くのはいつものことで、慣れた友人やチームメイトであれば軽く受け流せるものの、それ以外の人間にとってみれば不快極まりない行為であることは間違いない。いつしか友人と呼べる存在は随分と減り、クラスや集団では浮いてしまうことが常であった。 今のチームも例外ではない。加入してすぐの公式戦にレギュラーでの起用、シーズン序盤での怪我による離脱、長期のリハビリ生活、そして残せなかった結果。大柴加入初年度のチームは、最終的に前年度よりも下回った順位でシーズンの幕を閉じることになった。それでも翌年からも大柴はトップに居座り続けた。疑問に思ったチームメイトやサポーターからの非難や、時には心無い中傷を書き込まれることもあった。ゴールを決めれば大喝采だが、それも長くは続かない。家が裕福なことを嗅ぎつけたマスコミにはある事ない事を週刊誌に書き並べられ、誰もいない実家の前に怪しげな車が何台も止まっていることもあった。 だがそんなことは、大柴にとって些細なことだった。俺はサッカーの神様に才能を与えられたのだと、未だにカメラの前でこう言い張ることにしている。実はもう一つ、大柴はサッカーの神様から貰った大切なものがあったが、それを口にしたことはないしこれからも公言する日はやって来ないだろう。
「ただいまぁー」 「お帰り、遅かったな」
靴を脱いでつま先で並べると、靴箱の上の小さな木製の皿に車のキーを入れる。ココナッツの木から作られたそれは、卒業旅行に二人でハワイに行ったときに買ったもので、6年間大切に使い続けている。玄関までふわりと香る味噌の匂いに、ああやっとここへ帰ってきたのだと実感する。大股で歩きながらジャケットを脱ぎ、どさり、とスポーツバッグと共に床へ投げ出すと、倒れ込むように革張りのソファへとダイブした。
「おい、飯出来てるから先に食え。手洗ったか?」 「洗ってねぇ」 「ったく、何年も言ってんのにちっとも学習しねぇ奴だな。ほら、こっち来い」
君下は洗い物をしていたのか、泡まみれのスポンジを握ってそれをこちらに見せてくる。この俺の手を食器用洗剤で洗えって言うのか、そう言えばこっちのほうが油が落ちるだとか、訳の分からない理論を並べられた。つまり俺は頑固汚れと同じなのか。
「こんなことで俺が消えてたまるかよ」 「いつもに増して意味わかんねぇな。よし、終わり。味噌汁冷める前にさっさと食え」
お互いの手を絡めるようにして洗い流していると、背後でピーと電子音がして炊飯が終わったことを知らせる。俺が愛車に乗り込む頃に一通連絡を入れておくと、丁度いい時間に米が炊き上がるらしい。渋滞のときはどうするんだよ、と聞けば、こんな時間じゃそうそう混まねぇよ、と普段車に乗らないくせにまるで交通事情を知っているかのような答えが返ってくる。全体練習は8時頃に終わるから、自主練をして遅くても10時半には自宅に着けるように心掛けていた。君下は普通の会社員で、俺とは違い朝が早いのだ。
「いただきます」 「いただきます」
向かい合わせの定位置に腰を下ろし、二人そろって手を合わせる。日中はそれぞれ別に食事を摂るも、夕食のこの時間を二人は何よりも大事にしていた。 熱々の味噌汁は俺の好みに合わせてある。最近は急に冷え込んできたから、もくもくと上る白い湯気は一段と白く濃く見えた。上品な白味噌に、具は駅前の豆腐屋の絹ごし豆腐と、わかめといりこだった。出汁を取ったついでにそのまま��れっぱなしにするのは君下家の味だと昔言っていた。
「喜一、ケータイ光ってる」 「ん」
苦い腸を噛み締めていると、ソファの上に置かれたままのスマホが小さく震えている音がした。途切れ途切れに振動がするので、電話ではないことは確かだった。後ででいい��一度はそう言ったものの、来週の練習試合の日程がまだだったことを思い出して気だるげに重い腰を上げる。最新機種の大きな画面には、見覚えのある一枚の画像と共に母からの短い返信があった。
「あ、やっぱ葉書来てたわ。実家のほうだったか」 「ほらな」 「お前のはここの住所で、なんで俺のだけ実家なんだよ」 「知るかよ。どうせ行くんだろ、直接会った時に聞けばいいじゃねぇか」 「え、行くの?」
スマホを持ったままどかり、と椅子へと座りなおし、飲みかけの味噌汁に手を伸ばす。ズズ、とわざと少し行儀悪くわかめを啜れば、君下の表情が曇るのがわかった。
「お前、この頃にはもうオフだから休みとれるだろ。俺も有休消化しろって上がうるせぇから、ちょうどこのあたりで連休取ろうと思ってる」 「聞いてねぇ……」 「今言ったからな」
金平蓮根に箸を付けた君下は、いくらか摘まんで自分の茶碗へと一度置くと、米と共にぱくり、と頬張った。シャクシャクと音を鳴らしながら、ダークブラウンの瞳がこちらを見る。
「佐藤と鈴木も来るって」 「あいつらに会うだけなら別で集まりゃいいだろうが。それにこの前も4人で飲んだじゃねぇか」 「いつの話してんだよタワケが、2年前だぞあれ」 「えっそんなに前だったか?」 「ああ。それに今年で卒業して10年だとさ。流石に毎年は行かねぇが節目ぐらい行ったって罰は当たんねーよ」
時の流れとは残酷なものだ。俺は高校を卒業してそれぞれ違う道へと進んでも、相変わらず君下と一緒にいた。だからそんな長い年月が経ったことに気付かなかっただけなのかもしれない。高校を卒業する時点で、俺たちがはじめて出会って既に10年が経っていたのだ。 君下はぬるい味噌汁を啜ると、満足そうに「うまい」と一言呟いた。
*
今宵はよく月が陰る。 ソファにごろりと寝転がり、カーテンの隙間から満月より少し欠けた月をぼんやりと眺めていた。月に兎がいると最初に言ったのは誰だろうか。どう見ても、あの不思議な斑模様は兎なんかに、それも都合よく餅つきをしているようには見えなかった。昔の人間は妙なことを考える。星屑を繋げてそれらを星座だと呼び、一晩中夜空を眺めては絶え間なく動く星たちを追いかけていた。よほど暇だったのだろう。こんな一時間に何センチほどしか動かないものを見て、何が面白いというのだろうか。
「さみぃ」
音もなくベランダの窓が開き、身体を縮こませた君下が湯気で温かくなった室内へと戻ってくる。君下は二十歳から煙草を吸っていた。家で吸うときはこうやって、それも洗濯物のない時にだけ、それなりに広いベランダの隅に作った小さな喫煙スペースで煙草を嗜む。別に換気扇さえ回してくれれば部屋で吸ってもらっても構わないと俺は言っているのだが、頑なにそれをしようとしないのは君下のほうだった。現役のスポーツ選手である俺への気遣いなのだろう。こういう些細なところでも、俺は君下に支えられているのだと実感する。
「おい、キスしろ」
隣に腰を下ろした君下に、腹を見せるように上を向いて唇を突き出した。またか、と言いたげな顔をしたが、間もなく長い前髪が近づいてきてちゅ、と小さな音を立てて口づけが落とされた。一度も吸ったことのない煙草の味を、俺は間接的に知っている。少しだけ大人になったような気がするのがたまらなく心地よい。
それから少しの間、手を握ったりしてテレビを見ながらソファで寛いだ。この時間にもなればいつもニュースか深夜のバラエティー番組しかなかったが、今日はお互いに見たい番組があるわけでもなかったので適当にチャンネルを回してテレビを消した。 手元のランプシェードの明かりだけ残して電気を消し、寝室の真ん中に位置するキングサイズのベッドに入ると、君下はおやすみとも言わないまま背を向けて肩まで掛け布団を被ってしまった。向かい合わせでは寝付けないのはいつもの事だが、それにしても今日は随分と素っ気ない。明日は金曜日で、俺はオフだが会社員の君下には仕事がある。お互いにもういい歳をした大人なのだ。明日に仕事を控えた夜は事には及ばないようにはしているが、先ほどのことが胸のどこかで引っかかっていた。
「もう寝た?」 「……」 「なあ」 「……」 「敦」 「……なんだよ」
消え入りそうなほど小さな声で、君下が返事をする。俺は頬杖をついていた腕を崩して布団の中に忍ばせると、背中からその細身の身体を抱き寄せた。抵抗はしなかった。
「こっち向けよ」 「……もう寝る」 「少しだけ」 「明日仕事」 「分かってる」
わかってねぇよ、そう言いながらもこちらに身体を預けてくる、相変わらず素直じゃないところも君下らしい。ランプシェードのオレンジの灯りが、眠そうな君下の顔をぼんやりと照らしている。長い睫毛に落ちる影を見つめながら、俺は薄く開かれた唇に祈るように静かにキスを落とした。
こいつとキスをするようになったのはいつからだっただろうか。 サッカーを諦めかけていた俺に道を示してくれたその時から、ただのチームメイトだった男は信頼できる友へと変化した。それでも物足りないと感じていたのは互いに同じだったようで、俺たちは高校を卒業するとすぐに同じ屋根の下で生活を始めた。が、喧嘩の絶えない日々が続いた。いくら昔に比べて関係が良くなったとはいえ、育ちも違えば本来の性格が随分と違う。事情を知る数少ない人間も、だからやめておけと言っただろう、と皆口を揃えてそう言った。幸いだったのは、二人の通う大学が違ったことだった。君下は官僚になるために法学部で勉学に励み、俺はサッカーの為だけに学生生活を捧げた。互いに必要以上に干渉しない日々が続いて、家で顔を合わせるのは、いつも決まって遅めの夜の食卓だった。 本当は今のままの関係で十分に満足している。今こそ目指す道は違うが、俺たちには同じ時を共有していた、かけがえのない長い長い日々がある。手さぐりでお互いを知ろうとし、時にはぶつかり合って忌み嫌っていた時期もある。こうして積み重ねてきた日々の中で、いつの日か俺たちは自然と寄り添いあって、お互いを抱きしめながら眠りにつくようになった。この感情に名前があるとしても、今はまだわからない。少なくとも今の俺にとって君下がいない生活などもう考えられなくなっていた。
「……ン゛、ぐっ……」
俺に組み敷かれた君下は、弓なりに反った細い腰をぴくり、と跳ねさせた。大判の白いカバーの付いた枕を抱きしめながら、押し殺す声はぐぐもっていてる。決して色気のある行為ではないが、その声にすら俺の下半身は反応してしまう。いつからこうなってしまったのだろう。君下を抱きながらそう考えるのももう何度目の事で、いつも答えの出ないまま、絶頂を迎えそうになり思考はどこかへと吹き飛んでしまう。
「も、俺、でそ、うっ……」 「あ?んな、俺もだ馬鹿っ」 「あっ……喜一」
君下の腰から右手を外し、枕を上から掴んで引き剥がす。果たしてどんな顔をして俺の名を呼ぶのだと、その顔を拝みたくなった。日に焼けない白い頬は、スポーツのような激しいセックスで紅潮し、額にはうっすらと汗が浮かんでいる。相変わらず眉間には皺が寄ってはいたが、いつもの鋭い目つきが嘘のように、限界まで与えられた快楽にその瞳を潤ませていた。視線が合えば、きゅ、と一瞬君下の蕾が収縮した。「あ、出る」とだけ言って腰のピストンを速めながら、君下のイイところを突き上げる。呼吸の詰まる音と、結合部から聞こえる卑猥な音を聞きながら、頭の中が真っ白になって、そして俺はいつの間にか果てた。全て吐き出し、コンドームの中で自身が小さくなるのを感じる。一瞬遅れてどくどくと音がしそうなほどに爆ぜる君下の姿を、射精後のぼんやりとした意識の中でいつまでも眺めていた。
(4)誰も知らない
忙しないいつもの日常が続き、あっという間に年も暮れ新しい年がやってきた。 正月は母方の田舎で過ごすと言った君下は、仕事納めが終われば一度家に戻って荷物をまとめると、そこから一週間ほど家を空けていた。久しぶりに会った君下は、少しばかり頬が丸くなって帰ってきたような気がしたが、本人に言うとそんなことはないと若干キレながら否定された。目に見えて肥えたことを気にしているらしい本人には申し訳ないが、俺はその様子に少しだけ安心感を覚えた。祖父の葬儀以来、もう何年も顔を見せていないという家族に会うのは、きっと俺にすら言い知れぬ緊張や、不安も勿論あっただろう。 だがこうやって随分と可愛がられて帰ってきたようで、俺も正月ぐらい実家に顔を出せばよかったかなと少しだけ羨ましくなった。本人に言えば餅つきを手伝わされこき使われただの、田舎はやることがなく退屈だなど愚痴を���れそうだが、そのお陰なのか山ほど餅を持たせられたらしく、その日の夜は冷蔵庫にあった鶏肉と大根、にんじんを適当に入れて雑煮にして食べることにした。
「お前、俺がいない間何してた?」
君下が慣れた手つきで具材を切っている間、俺は君下が持ち帰った土産とやらの箱を開けていた。中には土の付いたままの里芋だとか、葉つきの蕪や蓮根などが入っていた。全て君下の田舎で採れたものなのか、形はスーパーでは見かけないような不格好なものばかりだった。
「車ねぇから暇だった」 「どうせ車があったとしても、一日中寝てるか練習かのどっちかだろうが」 「まあ、大体合ってる」
一通り切り終えたのか包丁の音が聞こえなくなり、程なくして今度は出汁の香りが漂ってきた。同時に香ばしい餅の焼ける香りがして、完成が近いことを悟った俺は一度箱を閉めるとダイニングテーブルへと向かい、箸を二膳出して並べると冷蔵庫から缶ビールを取り出してグラスと共に並べた。
「いただきます」 「いただきます」
大きめの深い器に入った薄茶色の雑煮を目の前に、二人向かい合って座り手を合わせる。実に一週間ぶりの二人で摂る夕食だった。よくある関東風の味付けに、四角く切られ表面を香ばしく焼かれた大きな餅。シンプルだが今年に入って初めて食べる正月らしい食べ物も、今年初めて飲む酒も、すべて君下と共に大事に味わった。
「あ、そうだ。明日だからな、あれ」
3個目の餅に齧りついた俺に、そういえばと思い出したかのように君下が声を発した。少し冷めてきたのか噛み切れなかった餅を咥えたまま、肩眉を上げて何の話かと視線だけで問えば、「ほら、同窓会のやつ」と察したように答えが返ってきた。「ちょっと待て」と掌を君下に見せて、餅を掴んでいた箸に力を入れて無理矢理引きちぎると、ぐにぐにと大雑把に噛んでビールで流し込む。うまく流れなかったようで、喉のあたりを引っかかる感触が気持ち悪い。生理的に込み上げてくる涙を瞳に浮かべていると、席を立った君下は冷蔵庫の扉を開けてもう2本ビールを取り出して戻ってきた。
「ほら飲め」 「おま……水だろそこは」 「いいからとりあえず流し込め」
空になった俺のグラスにビールを注げば、ぶくぶくと泡立つばかりで泡だけで溢れそうになった。だから水にしとけと言ったのだ。チッ、と舌打ちをした君下は、少し申し訳なさそうに残りの缶をそのまま手渡してきた。直接飲むのは好きではないが、今は文句を言ってられない。奪うように取り上げると、ごくごくと大げさに喉を鳴らして一気に飲み干した。
「は~……死ぬかと思った。相変わらずお酌が下手だなお前は」 「うるせぇな。俺はもうされる側だから仕方ねぇだろうが」
そう悪態をつきながら、君下も自分の缶を開ける。プシュ、と間抜けな音がして、グラスを傾けて丁寧にビールを注いでゆく。泡まで綺麗に注げたそれを見て、満足そうに俺に視線を戻す。
「あ、そうだよ、話反らせやがって……まあとにかく、明日は俺は昼ぐらいに会社に少し顔出してくるから、ついでに親父んとこにも寄って、そのまま会場に向かうつもりだ」 「あ?親父さんも一緒に田舎に行ったんじゃねぇの?」 「そうしようとは思ったんだがな、店の事もあるって断られた。ったく誰に似たんだかな」 「それ、お前が言うなよ」
君下の言葉になんだかおかしくなってふふ、と小さく笑えば、うるせぇと小さく舌打ちで返された。綺麗に食べ終えた器をテーブルの上で纏めると、君下はそれらを持って流しへと向かった。ビールのグラスを軽く水で濯いでから、そこに半分ぐらい溜めた水をコクコクと喉を鳴らして飲み込んだ。
「俺もう寝るから、あとよろしくな。久々に運転すると疲れるわ」 「おう、お疲れ。おやすみ」
俺の言葉におやすみ、と小さく呟い��君下は、灯りのついていない寝室へと吸い込まれるようにして消えた。ぱたん、と扉が閉まる音を最後に、乾いた部屋はしんとした静寂に包まれる。手元に残ったのは、ほんの一口分だけ残った温くなったビールの入ったグラスだけだった。 頼まれた洗い物はあとでやるとして、さてこれからどうしようか。君下の読み通り、今日は一日中寝ていたため眠気はしばらくやって来る気配はない。テレビの上の時計を見ると、ちょうど午後九時を回ったところだった。俺はビールの残りも飲まずに立ち上がると、食器棚に並べてあるブランデーの瓶と、隣に飾ってあったバカラのグラスを手にしてソファのほうへとゆっくり歩き出した。
*
肌寒さを感じて目を覚ました。 最後に時計を見たのはいつだっただろうか。微睡む意識の中、薄く開いた瞳で捉えたのは、ガラス張りのローテーブルの端に置かれた見覚えのあるグラスだった。細かくカットされた見事なつくりの表面は、カーテンから零れる朝日を反射してキラキラと眩しい。中の酒は幾分か残っていたようだったが、蒸発してしまったのだろうか、底のほうにだけ琥珀色が貼り付くように残っているだけだった。 何も着ていなかったはずだが、俺の肩には薄手の毛布が掛かっていた。点けっぱなしだった電気もいつの間にか消されていて、薄暗い部屋の中、遮光カーテンから漏れる光だけがぼんやりと座っていたソファのあたりを照らしていた。酷い喉の渇きに、水を一口飲もうと立ち上がると頭痛と共に眩暈がした。ズキズキと痛む頭を押さえながらキッチンへ向かい、食器棚から新しいコップを取り出して水を飲む。シンクに山積みになっていたはずの洗い物は、跡形もなく姿を消している。君下は既に家を出た後のようだった。
それから昼過ぎまでもう一度寝て、起きた頃には朝方よりも随分と温かくなっていた。身体のだるさは取れたが、相変わらず痛む頭痛に舌打ちをしながら、リビングのフローリングの上にマットを敷いてそこで軽めのストレッチをした。大柴はもう若くはない。三十路手前の身体は年々言うことを聞かなくなり、1日休めば取り戻すのに3日はかかる。オフシーズンだからと言って単純に休んでいるわけにはいかなかった。 しばらく柔軟をしたあと、マットを片付け軽く掃除機をかけていると、ジャージの尻ポケットが震えていることに気が付いた。佐藤からの着信だった。久しぶりに見るその名前に、緑のボタンを押してスマホを耳と肩の間に挟んだ。
「おう」 「あーうるせぇよ!掃除機?電話に出る時ぐらい一旦切れって」
叫ぶ佐藤の声が聞こえるが、何と言っているのか聞き取れず、仕方なくスイッチをオフにした。ちらりと壁に視線を流せば、時計針はもうすぐ3時を指そうとしていた。
「わりぃ。それよりどうした?」 「どうしたじゃねぇよ。多分お前まだ寝てるだろうから、起こして同窓会に連れてこいって君下から頼まれてんだ」 「はあ……ったく、どいつもこいつも」 「まあその調子じゃ大丈夫だな。5時にマンションの下まで車出すから、ちゃんと顔洗って待ってろよ」 「へー」 「じゃあ後でな」
何も言わずに通話を切り、ソファ目掛けてスマホを投げた。もう一度掃除機の電源を入れると、リビングから寝室へと移動する。普段は掃除機は君下がかけるし、皿洗い以外の大抵の家事はほとんど君下に任せっきりだった。今朝はそれすらも君下にさせてしまった罪悪感が、こうやって自主的にコードレス掃除機をかけている理由なのかもしれない。 ベッドは綺麗に整えてあり、真ん中に乱雑に畳まれたパジャマだけが取り残されていた。寝る以外に立ち入らない寝室は綺麗なままだったが、一応端から一通りかけると掃除機を寝かせてベッドの下へと滑り込ませる。薄型のそれは狭い隙間も難なく通る。何往復かしていると、急に何か大きな紙のようなものを吸い込んだ音がした。
「げっ……何だ?」
慌てて電源を切り引き抜くと、ヘッドに吸い込まれていたのは長い紐のついた、見慣れない小さな紙袋だった。紺色の袋の表面に、金色の細い英字で書かれた名前には見覚えがあった。俺の覚え違いでなければ、それはジュエリーブランドの名前だった気がする。
「俺のじゃねぇってことは、これ……」
そこまで口に出して、俺の頭の中には一つの仮説が浮かび上がる。これの持ち主は十中八九君下なのだろう。それにしても、どうしてこんなものがベッドの下に、それも奥のほうへと押しやられているのだろうか。絡まった紐を引き抜いて埃を払うと、中を覗き込む。入っていたのは紙袋の底のサイズよりも一回り小さな白い箱だった。中を確認したかったが、綺麗に巻かれたリボンをうまく外し、元に戻せるほど器用ではない。それに、中身など見なくてもおおよその見当はついた。 俺はどうするか迷ったが、それと電源の切れた掃除機を持ってリビングへと戻った。紙袋をわざと見えるところ、チェリーウッドのダイニングテーブルの上に置くと、シャワーを浴びようとバスルームへと向かった。いつも通りに手短に済ませると、タオルドライである程度水気を取り除いた髪にワックスを馴染ませ、久しぶりに鏡の中の自分と向かい合う。ここ2週間はオフだったというのに、ひどく疲れた顔をしていた。適当に整えて、顎と口周りにシェービングクリームを塗ると伸ばしっぱなしだった髭に剃刀を宛がう。元々体毛は濃いほうではない。すぐに済ませて電気を消して、バスルームを後にした。
「お、来た来た。やっぱりお前は青のユニフォームより、そっちのほうが似合っているな」
スーツに着替え午後5時5分前に部屋を出て、マンションのエントランスを潜ると、シルバーの普通車に乗���た佐藤が窓を開けてこちらに向かって手を振っていた。助手席には既に鈴木が乗っており、懐かしい顔ぶれに少しだけ安堵した。よう、と短く挨拶をして、後部座席のドアを開けると長い背を折りたたんでシートへと腰かけた。 それからは佐藤の運転に揺られながら、他愛もない話をした。最近のそれぞれの仕事がどうだとか、鈴木に彼女が出来ただとか、この前相庭のいるチームと試合しただとか、離れていた2年間を埋めるように絶え間なく話題は切り替わる。その間も車は東京方面へと向かっていた。
「君下とはどうだ?」 「あー……相変わらずだな。付かず離れずって感じか」 「まあよくやってるよな、お前も君下も。あれだけ仲が悪かったのが、今じゃ同棲だろ?みんな嘘みたいに思うだろうな」 「同棲って言い方やめろよ」 「はーいいなぁ、俺この間の彼女に振られてさ。せがまれて高い指輪まで贈ったのに、あれだけでも返して貰いたいぐらいだな」
指輪という言葉に、俺の顔の筋肉が引きつるのを感じた。グレーのパンツの右ポケットの膨らみを、無意識に指先でなぞる。車は渋滞に引っかかったようで、先ほどからしばらく進んでおらず車内はしん、と静まり返っていた。
「あーやべぇな。受付って何時だっけ」 「たしか6時半……いや、6時になってる」 「げ、あと20分で着くかな」 「だからさっき迂回しろって言ったじゃねぇか」
このあたりはトラックの通行量も多いが、帰宅ラッシュで神奈川方面に抜ける車もたくさん見かける。そういえば実家に寄るからと、今朝も俺の車で出て行った君下はもう会場に着いたのだろうか。誰かに電話をかけているらしい鈴木の声がして、俺は手持ち無沙汰に窓の外へと視線を投げる。冬の日の入りは早く、太陽はちょうど半分ぐらいを地平線の向こうへと隠した頃だった。真っ赤に焼ける雲の少ない空をぼんやりと眺めて、今夜は星がきれいだろうか、と普段気にもしていないことを考えていた。
(5)真冬のエスケープ
車は止まりながらもなんとか会場近くの地下駐車場へと止めることができた。幹事と連絡がついて遅れると伝えていたこともあり、特に急ぐこともなく会場までの道のりを歩いて行った。 程なくして着いたのは某有名ホテルだった。入り口の案内板には聖蹟高校×期同窓会とあり、その横に4階と書かれていた。エレベーターを待つ間、着飾った同じ年ぐらいの集団と鉢合わせた。そのうち男の何人かは見覚えのある顔だったが、男たちと親し気に話している女に至っては、全くと言っていいほど面影が見受けられない。常日頃から思ってはいたが、化粧とは恐ろしいものだ。俺や君下よりも交友関係が広い鈴木と佐藤でさえ苦笑いで顔を見合わせていたから、きっとこいつらにでさえ覚えがないのだろうと踏んで、何も言わずに到着した広いエレベーターへと乗り込んだ。
受付で順番に名前を書いて入り口で泡の入った飲み物を受け取り、広間へと入るとざっと見るだけで100人ほどは来ているようだった。「すげぇな、結構集まったんだな」そう言う佐藤の言葉に振り返りもせずに、俺はあたりをきょろきょろと見渡して君下の姿を探した。
「よう、遅かったな」 「おー君下。途中で渋滞に巻き込まれてな……ちゃんと連れてきたぞ」
ぽん、と背中を佐藤に叩かれる。その右手は決して強くはなかったが、ふいを突かれた俺は少しだけ前にふらついた。手元のグラスの中で黄金色がゆらりと揺れる。いつの間にか頭痛はなくなっていたが、今は酒を口にする気にはなれずにそのグラスを佐藤へと押し付けた。不審そうにその様子を見ていた君下は、何も言わなかった。 6時半きっかりに、壇上に幹事が現れた。眼鏡をかけて、いかにも真面目そうな元生徒会長は簡単にスピーチを述べると、今はもう引退してしまったという、元校長の挨拶へと移り変わる。何度か表彰状を渡されたことがあったが、曲がった背中にはあまり思い出すものもなかった。俺はシャンパンの代わりに貰ったウーロン茶が入ったグラスをちびちびと舐めながら、隣に立つ君下に気付かれないようにポケットの膨らみの形を確認するかのように、何度も繰り返しなぞっていた。
俺たちを受け持っていた先生らの挨拶が一通り済むと、それぞれが自由に飲み物を持って会話を楽しんでいた。今日一日、何も食べていなかった俺は、同じく飯を食い損ねたという君下と共に、真ん中に並ぶビュッフェをつまみながら空きっ腹を満たしていた。ここのホテルの料理は美味しいと評判で、他のホテルに比べてビュッフェは高いがその分確かなクオリティがあると姉が言っていた気がする。確かにそれなりの料理が出てくるし、味も悪くはない。君下はローストビーフがお気に召したようで、何度も列に並んではブロックから切り分けられる様子を目を輝かせて眺めていた。
「あー!大柴くん久しぶり、覚えてるかなぁ」
ウーロン茶のあてにスモークサーモンの乗ったフィンガーフードを摘まんでいると、この会場には珍しく化粧っ気のない、大きな瞳をした女が数人の女子グループと共にこちらへと寄ってきた。
「あ?……あ、お前はあれだ、柄本の」 「もー、橘ですぅー!つくちゃんのことは覚えててくれるのに、同じクラスだった私のこと、全っ然覚えててくれないんだから」
プンスカと頬を膨らませる橘の姿に、高校時代の懐かしい記憶が蘇る。記憶の中よりも随分と短くなった髪は耳の下で切り揃えられていれ、片側にトレードマークだった三つ編みを揺らしている。確かにこいつが言うように、思い返せば偶然にも3年間、同じクラスだったように思えてくる。本当は名前を忘れた訳ではなかったが、わざと覚えていない振りをした。
「テレビでいつも見てるよー!プロってやっぱり大変みたいだけど、大柴くんのことちゃんと見てるファンもいるからね」 「おーありがとな」
俺はその言葉に対して素直に礼を言った。というのも、この橘という女の前ではどうも調子が狂わされる。自分は純粋無垢だという瞳をしておいて、妙に人を観察していることと、核心をついてくるのが昔から巧かった。だが悪気はないのが分かっているだけ質が悪い。俺ができるだけ同窓会を避けてきた理由の一つに、この女の言ったことと、こいつ自身が関係している。これには君下も薄々気付いているのだろう。
「あ、そうだ。君下くんも来てるかな?つくちゃんが会いたいって言ってたよ」 「柄本が?そりゃあ本人に言ってやれよ。君下ならあっちで肉食ってると思うけど」 「そうだよね、ありがとう大統領!」
そう言って大げさに手を振りながら、橘は君下を探しに人の列へと歩き出した。「もーまたさゆり、勝手にどっか行っちゃったよ」と、取り残されたグループの一人がそう言うので、「相変わらずだよね」と笑う他の女たちに混ざって愛想笑いをして、居心地の悪くなったその場を離れようとした。 白いテーブルクロスの上から飲みかけのウーロン茶が入ったグラスを手に取ろとすると、綺麗に塗られたオレンジの爪がついた女にそのグラスを先に掴まれた。思わず視線をウーロン茶からその女へ���流すと、女はにこりと綺麗に笑顔を作り、俺のグラスを手渡してきた。
「大柴くん、だよね?今日は飲まないの?」
黒髪のロングヘアーはいかにも君下が好みそうなタイプの女で、耳下まである長い前髪をセンターで分けて綺麗に内巻きに巻いていた。他の女とは違い、あまりヒラヒラとした装飾物のない、膝上までのシンプルな紺色のドレスに身を包んでいる。見覚えのある色に一瞬喉が詰まるも、「今日は車で来てるから」とその場で適当な言い訳をした。
「あーそうなんだ、残念。私も車で来たんだけど、勤めている会社がこの辺にあって、そこの駐車場に停めてあるから飲んじゃおうかなって」 「へぇ……」
わざとらしく綺麗な眉を寄せる姿に、最初はナンパされているのかと思った。だが俺のグラスを受け取ると、オレンジの爪はあっさりと手放してしまう。そして先程まで女が飲んでいた赤ワインらしき飲み物をテーブルの上に置き、一歩近づき俺の胸元に手を添えると、背伸びをして俺の耳元で溜息のように囁いた。
「君下くんと、いつから仲良くなったの?」
酒を帯びた吐息息が耳元にかかり、かっちりと着込んだスーツの下に、ぞわりと鳥肌が立つのを感じた。 こいつは、この女は、もしかしたら君下がこの箱を渡そうとした女なのかもしれない。俺の知らないところで、君下はこの女と親密な関係を持っているのかもしれない。そう考えが纏まると、すとんと俺の中に収まった。そうか。最近感じていた違和感も、何年も寄り付かなかった田舎への急な帰省も、なぜか頑なにこの同窓会に出席したがった理由も、全部辻褄が合う。いつから関係を持っていたのだろうか、知りたくもなかった最悪の状況にたった今、俺は気付いてしまった。 じりじりと距離を詰める女を前に、俺は思考だけでなく身体までもが硬直し、その場を動けないでいた。酒は一滴も口にしていないはずなのに、むかむかと吐き気が込み上げてくる。俺は今、よほど酷い顔をしているのだろう。心配そうに見つめる女の目は笑っているのに、口元の赤が、赤い口紅が視界に焼き付いて離れない。何か言わねば。いつものように、「誰があんなやつと、この俺様が仲良くできるんだよ」と見下すように悪態をつかねば。皆の記憶に生きている、大柴喜一という人間を演じなければ―――��… そう思っているときだった。 俺は誰かに腕を掴まれ、ぐい、と強い力で後ろへと引かれた。呆気にとられたのは俺も女も同じようで、俺が「おい誰だ!スーツが皺になるだろうが」と叫ぶと、「あっ君下くん、」と先程聞いていた声より一オクターブぐらい高い声が女の口から飛び出した。その名前に腕を引かれたほうへと振り返れば、確かにそこには君下が立っていて、スーツごと俺の腕を掴んでいる。俺を見上げる漆黒の瞳は、ここ最近では見ることのなかった苛立ちが滲んで見えるようだった。
「ああ?テメェのスーツなんか知るかボケ。お前が誰とイチャつこうが関係ねぇが、ここがどこか考えてからモノ言いやがれタワケが」 「はあ?誰がこんなブスとイチャつくかバーカ!テメェの女にくれてやる興味なんぞこれっぽっちもねぇ」 「なんだとこの馬鹿が」
実に数年ぶりの君下のキレ具合に、俺も負けじと抱えていたものを吐き出すかのように怒鳴り散らした。殴りかかろうと俺の胸倉を掴んだ君下に、賑やかだった周囲は一瞬にして静まり返る。人の壁の向こう側で、「おいお前ら!まじでやめとけって」と慌てた様子の佐藤の声が聞こえる。先に俺たちを見つけた鈴木が君下の腕を掴むと、俺の胸倉からその手を引き剥がした。
「とりあえず、やるなら外に行け。お前らももう高校生じゃないんだ、ちょっとは周りの事も考えろよ」 「チッ……」 「大柴も、冷静になれよ。二人とも、今日はもう帰れ。俺たちが収集つけとくから」
君下はそれ以上何も言わずに、出口のほうへと振り返えると大股で逃げるようにその場を後にした。俺は「悪いな」とだけ声をかけると、曲がったネクタイを直し、小走りで君下の後を追いかける。背後からカツカツとヒールの走る音がしたが、俺は振り返らずにただ小さくなってゆく背中を見逃さないように、その姿だけを追って走った。暫くすると、耳障りな足音はもう聞こえなくなっていた。
君下がやってきたのは、俺たちが停めたのと同じ地下駐車場だった。ここに着くまでにとっくに追い付いていたものの、俺はこれから冷静に対応する為に、頭を冷やす時間が欲しかった。遠くに見える派手な赤色のスポーツカーは、間違いなく俺が2年前に買い替えたものだった。君下は何杯か酒を飲んでいたので、鍵は持っていなくとも俺が運転をすることになると分かっていた。わざと10メートル後ろをついてゆっくりと近づく。 君下は何も言わずにロックを解除すると、大人しく助手席に腰かけた。ドアは開けたままにネクタイを解き、首元のボタンを一つ外すと、胸ポケットから取り出した煙草を一本口に咥えた。
「俺の前じゃ吸わねぇんじゃなかったのか」 「……気が変わった」
俺も運転席に乗り込むと、キーを挿してエンジンをかけ、サンバイザーを提げるとレバーを引いて屋根を開けてやった。どうせ吸うならこのほうがいいだろう。それに今夜は星がきれいに見えるかもしれないと、行きがけに見た綺麗な夕日を思い出す。安物のライターがジジ、と音を立てて煙草に火をつけたのを確認して、俺はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
(6)形も何もないけれど
煌びやかなネオンが流れてゆく。俺と君下の間に会話はなく、代わりに冬の冷たい夜風だけが二人の間を切るように走り抜ける。煙草の火はとっくに消えて、そのままどこかに吹き飛ばされてしまった。 信号待ちで車が止まると、「さむい」と鼻を啜りながら君下が呟いた。俺は後部座席を振り返り、外したばかりの屋根を元に戻すべく折りたたんだそれを引っ張った。途中で信号が青に変わって、後続車にクラクションを鳴らされる。仕方なく座りなおそうとすると、「おい、貸せ」と君下が言うものだから、最初から自分でやればいいだろうと思いながらも、大人しく手渡してアクセルに足を掛けた。車はまた走り出す。
「ちょっとどこか行こうぜ」
最初にそう切り出したのは君下だった。暖房も入れて温かくなった車内で、窓に貼り付くように外を見る君下の息が白く曇っていた。その問いかけに返事はしなかったが、俺も最初からあのマンションに向かうつもりはなかった。分岐は横浜方面へと向かっている。君下もそれに気が付いているだろう。 海沿いに車を走らせている間も、相変わらず沈黙が続いた。試しにラジオを付けてはみたが、流れるのは今流行りの恋愛ソングばかりで、今の俺たちにはとてもじゃないが似合わなかった。何も言わずにラジオを消して、それ以来ずっと無音のままだ。それでも、不思議と嫌な沈黙ではないことは確かだった。
どこまで行こうというのだろうか。気が付けば街灯の数も少なくなり、車の通行量も一気に減った。窓の外に見える、深い色の海を横目に見ながら車を走らせた。穏やかな波にきらきらと反射する、今夜の月は見事な満月だった。 歩けそうな砂浜が見えて、何も聞かないままそこの近くの駐車場に車を停めた。他に車は数台止まっていたが、どこにも人の気配がしなかった。こんな真冬の夜の海に用があるというほうが可笑しいのだ。俺はエンジンを切って、運転席のドアを開けると外へ出た。つんとした冷たい空気と潮の匂いが鼻をついた。君下もそれに続いて車を降りた。 後部座席に積んでいたブランケットを羽織りながら、君下は小走りで俺に追いつくと、その隣に並んで「やっぱ寒い」と鼻を啜る。数段ほどのコンクリートの階段を降りると、革靴のまま砂を踏んだ。ぐにゃり、と不安定な砂の上は歩きにくかったが、それでも裸足になるわけにはいかずにゆっくりと海へ向かって歩き出す。波打ち際まで来れば、濡れて固まった足場は先程より多少歩きやすくなった。はぁ、と息を吐けば白く曇る。海はどこまでも深い色をしていた。
「悪かったな」 「いや、……あれは俺も悪かった」
居心地の悪そうに謝罪の言葉がぽつり、と零れた。それは何に対して謝ったのか、自分でもよく分からない。君下に女が居た事なのか、指輪を見つけてしまった事なのか、それともそれを秘密にしていた事なのか。あるいは、そのすべてに対して―――俺がお前をあのマンションに縛り付けた10年間を指しているのか、それははっきりとは分からなかった。俺は立ち止まった。俺を追い越した、君下も立ち止まり、振り返る。大きな波が押し寄せて、スーツの裾が濡れる感覚がした。水温よりも冷たく冷え切った心には、今はそんな些細なことは、どうでもよかった。
「全部話してくれるか」 「ああ……もうそろそろ気づかれるかもしれねぇとは腹括ってたからな」
そう言い終える前に、君下の視線が俺のズボンのポケットに向いていることに気が付いた。何度も触っていたそれの形は、嫌と言うほど覚えている。俺はふん、と鼻で笑ってから、右手を突っ込み白い小さな箱を丁寧に取り出した。君下の目の前に差し出すと、なぜだか手が震えていた。寒さからなのか、それともその箱の重みを知ってしまったからなのか、風邪が吹いて揺れるなか、吹き飛ばされないように握っているのが精一杯だった。
「これ……今朝偶然見つけた。ベッドの下、本当に偶然掃除機に引っかけちまって……でも本当に俺、今までずっと気付かなくて、それで―――それで、あんな女がお前に居たなんて、もっと早く言ってくれりゃ、」 「ちょっと待て、喜一……お前何言ってんだ」 「あ……?何って、今言ったことそのまんまだろうが」
思い切り眉間に皺を寄せ困惑したような君下の顔に、俺もつられて眉根を寄せる。ここまで来てしらを切るつもりなのかと思うと、怒りを通り越して呆れもした。どうせこうなってしまった以上、俺たちは何事もなく別れられるわけがなかった。昔のように犬猿の仲に戻るのは目に見えていたし、そうなってくれれば救われた方だと俺は思っていた。 苛立っていたいたのは君下もそうだったようで、風で乱れた頭をガシガシと掻くと、煙草を咥えて火を点けようとした。ヂ、ヂヂ、と音がするのに、風のせいでうまく点かない。俺は箱を持っていないもう片方の手を伸ばして、風上から添えると炎はゆらりと立ち上がる。すう、と一息吸って吐き出した紫煙が、漆黒の空へと消えていった。
「そのまんまも何も、あの女、お前狙いで寄ってきたんだろうが」 「お前の女が?」 「誰だよそれ、名前も知らねぇのにか?」
つまらなさそうに、君下はもう一度煙を吸うと上を向いて吐き出した。どうやら本当にあのオレンジ爪の女の名前すら知らないらしい。だとしたら、俺が持っているこの箱は一体誰からのものなのだ。答え合わせのつもりで話をしていたが、謎は余計に深まる一方だ。
「あ、でもあいつ、俺に何て言ったと思う?君下くんといつから仲良くなったの、って」 「お前の追っかけファンじゃねぇの」 「だとしてもスゲェ怖いわ。明らかにお前の好みそうなタイプの恰好してたじゃん」 「そうか?むしろ俺は、お前好みの女だなと思ったけどな」
そこまで言って、俺も君下も噴き出してしまった。ククク、と腹の底から込み上げる笑いが止まらない。口にして初めて気が付いたが、俺たちはお互いに女の好みなんてこれっぽっちも知らなかったのだ。二人でいる時の共通の話題と言えば、サッカーの事か明日の朝飯のことぐらいで、食卓に女の名前が出てきたことなんて今の一度もない事に気付いてしまった。どうりでこの10年間、どちらも結婚だとか彼女だとか言い出さないわけだ。俺たちはどこまでも似た者同士だったのだ。
「それ、お前にやろうと思って用意したんだ」
すっかり苛立ちのなくなった瞳に涙を浮かべながら、君下は軽々しくそう言って笑った。 俺は言葉が出なかった。 こんな小洒落たものを君下が買っている姿なんて想像もできなかったし、こんなリボンのついた箱は俺が受け取っても似合わない。「中は?」と聞くと、「開けてみれば」とだけ返されて、煙が流れないように君下は後ろを向いてしまった。少し迷ったが、そ���場で紐をほどいて箱を開けて、俺は目を見開いた。紙袋と同じ、夜空のようなプリントの内装に、星のように輝くゴールドの指輪がふたつ、中央に行儀よく並んでいた。思わず君下の後姿に視線を戻す。ちらり、とこちらを振り返る君下の口元は、笑っているように見えた。胸の内から込み上げてくる感情を抑えきれずに、俺は箱を大事に畳むと勢いよくその背中を抱きしめた。
「う゛っ苦しい……喜一、死ぬ……」 「そのまま死んじまえ」 「俺が死んだら困るだろうが」 「自惚れんな。お前こそ���がいないと寂しいだろう」 「勝手に言ってろタワケが」
腕の中で君下の頭が振り返る。至近距離で視線が絡み、君下の瞳に星空を見た。俺は吸い込まれるようにして、冷たくなった君下の唇にゆっくりとキスを落とす。二人の間で吐息だけが温かい。乾いた唇は音もなく離れ、もう一度角度を変えて近づけば、今度はちゅ、と音がして君下の唇が薄く開かれた。お互いに舌を出して煙草で苦くなった唾液を分け合った。息があがり苦しくなって、それでもまた酸素を奪うかのように互いの唇を気が済むまで食らい合った。右手の箱は握りしめたままで、中で指輪がふたつカタカタと小さく音を立てて揺れていた。
「もう、帰ろうか」 「ああ……解っちゃいたが、冬の海は寒すぎるな。帰ったら風呂炊くか」 「お、いいな。俺が先だ」 「タワケが。俺が張るんだから俺が先だ」
いつの間にか膝下まで濡れたスーツを捲り上げ、二人は手を繋いで来た道を歩き出した。青白い砂浜に、二人分の足跡が残る道を辿って歩いた。平常心を取り戻した俺は急に寒さを感じて、君下が羽織っているブランケットの中に潜り込もうとした。君下はそれを「やめろ馬鹿」と言って俺の頭を押さえつける。俺も負けじとグリグリと頭を押し付けてやった。自然と笑いが零れる。 これでよかったのだ。俺たちには言葉こそないが、それを埋めるだけの共に過ごした長い時間がある。たとえ二人が結ばれたとしても、形に残るものなんて何もない。それでも俺はいいと思っている。こうして隣に立ってくれているだけでいい。嬉しい時も寂しい時も「お前は馬鹿だな」と一緒に笑ってくれるやつが一人だけいれば、それでいいのだ。
「あ、星。喜一、星がすげぇ見える」 「おー綺麗だな」
ふと気づいたように、君下が空を見上げて興奮気味に声を上げた。 ようやくブランケットに潜り込んで、君下の隣から顔を出せば、そこにはバケツをひっくり返したかのように無数に散らばる星たちが瞬いていた。肩にかかる黒髪から嗅ぎ慣れない潮の香りがして、俺たちがいま海にいるのだと思い知らされる。上を向いて開いた口から、白く曇った息が漏れる。何も言わずにしばらくそれを眺めて、俺たちはすっかり冷えてしまった車内へと腰を下ろした。温度計は摂氏5度を示していた。
7:やさしい光の中で
星が良く見えた翌朝は決まって快晴になる。君下に言えば、そんな原始的な観測が正しければ、天気予報なんていらねぇよ、と文句を言われそうだが、俺はあながち間違いではないと思っている。現に今日は雲一つない晴れで、あれだけ低かった気温が今日は16度まで上がっていた。乾燥した空気に洗濯物も午前中のうちに乾いてしまった。君下がベランダに料理を運んでいる最中、俺は慣れない手つきで洗濯物をできるだけ綺麗に折りたたんでいた。
「おい、終わったぞ。お前のは全部チェストでいいのか?」 「下着と靴下だけ二番目の引き出しに入れといてくれ。あとはどこでもいい」 「へい」
あれから真っすぐマンションへと向かった車は、時速50キロ程度を保ちながらおよそ2時間かけて都内にたどり着いた。疲れ切っていたのか、君下は何度かこくり、こくりと首を落とし、ついにはそのまま眠りに落ちてしまった。俺は片手だけでハンドルを握りながら、できるだけ眠りを妨げないように、信号待ちで止まることのないようにゆっくりとしたスピードで車を走らせた。車内には、聞き慣れない名のミュージシャンが話すラジオの音だけが延々と聞こえていた。 眠った君下を抱えたままエントランスをくぐり、すぐに開いたエレベーターに乗って部屋のドアを開けるまで、他の住人の誰にも出会うことはなかった。鍵を開けて玄関で靴を脱がせ、濡れたパンツと上着だけを剥ぎ取ってベッドに横たわらせる。俺もこのまま寝てしまおうか。ハンガーに上着を掛けると一度はベッドに腰かけたものの、どうも眠れる気がしない。少しだけ君下の寝顔を眺めた後、俺はバスルームの電気を点けた。
「飲み物はワインでいいか?」 「おう。白がいい」 「言われなくとも白しか用意してねぇよ」
そう言って君下は冷蔵庫から冷えた白ワインのボトルとグラスを2つ持ってやって来た。日当たりのいいテラスからは、東京の高いビル群が遠くに見えた。東向きの物件にこだわって良かったと、当時日当たりなんてどうでもいいと言った君下の隣に腰かけて密かに思う。今日は風も少なく、テラスで日光浴をするのには丁度いい気候だった。
「乾杯」 「ん」
かちん、と一方的にグラスを傾けて君下のグラスに当てて音を鳴らした。黄金色の液体を揺らしながら、口元に寄せればリンゴのような甘い香りがほのかい漂う。僅かにとろみのある液体を口に含めば、心地よいほのかな酸味と上品な舌触りに思わず眉が上がるのが分かった。
「これ、どこの」 「フランスだったかな。会社の先輩からの貰い物だけど、かなりのワイン好きの人で現地で箱買いしてきたらしいぞ」 「へぇ、美味いな」
流れるような書体でコンドリューと書かれたそのボトルを手に取り、裏面を見ればインポーターのラベルもなかった。聞いたことのある名前に、確か希少価値の高い品種だったように思う。読めない文字をざっと流し読みし、ボトルをテーブルに戻すともう一口口に含む。安物の白ワインだったら炭酸で割って飲もうかと思っていたが、これはこのまま飲んだ方が良さそうだ。詰め物をされたオリーブのピンチョスを摘まみながら、雲一つない空へと視線を投げた。
「そう言えば、鈴木からメール来てたぞ……昨日の同窓会の話」
紫煙を吐き出した君下は、思い出したかのように鈴木の名を口にした。小一時間前に風呂に入ったばかりの髪はまだ濡れているようで、時折風が吹いてはぴたり、と額に貼り付いた。それを手で避けながら、テーブルの上のスマホを操作して件のメールを探しているようだ。俺は残り物の鱈と君下の田舎から貰ってきたジャガイモで作ったブランダードを、薄切りのバゲットに塗り付けて齧ると、「何だって」と先程の言葉の続きを促した。
「あの後女が泣いてるのを佐藤が慰めて、そのまま付き合うことになったらしい、ってさ」 「はあ?それって俺たちと全然関係なくねぇ?というか、一体何だったんだよあの女は……」
昨夜のことを思い出すだけで鳥肌が立つ。あの真っ赤なリップが脳裏に焼き付いて離れない。それに、俺たちが聞きたかったのはそんな話ではない。喧嘩を起こしそうになったあの場がどうなったとか、そんなことよりもどうでもいい話を先に報告してきた鈴木にも悪意を感じる。多分、いや確実に、このハプニングを鈴木は面白がっているのだろう。
「あいつ、お前と同じクラスだった冴木って女だそうだ。佐藤が聞いた話だと、やっぱりお前のファンだったらしいぞ」 「……全っ然覚えてねぇ」 「だろうな。見ろよこの写真、これじゃあ詐欺も同然だな」
そう言って見せられた一枚の写真を見て、俺は食べかけのグリッシーニに巻き付けた、パルマの生ハムを落としそうになった。写真は卒アルを撮ったもののようで、少しピントがずれていたがなんとなく顔は確認できた。冴木綾乃……字面を見てもピンと来なかったが、そこに映っているふっくらとした丸顔に腫れぼったい一重瞼の女には見覚えがあった。
「うわ……そういやいた気がするな」 「それで?これのどこが俺の女だって言うんだよ」 「し、失礼しました……」 「そりゃあ今の彼氏の佐藤に失礼だろうが。それに別にブスではないしな」
いや、どこからどう見てもこれはない。俺としてはそう思ったが、確かに昨日会った女は素直に抱けると思った。人は歳を重ねると変わるらしい。俺も君下も何か変わったのだろか。ふとそう思ったが、まだ青い高校生だった俺に言わせれば、俺たちが同じ屋根の下で10年も暮らしているということがほとんど奇跡に近いだろう。人の事はそう簡単に悪く言えないと、自分の体験を以って痛いほど知った。 君下は短くなった煙草を灰皿に押し付けると火を消して、何も巻かないままのグリッシーニをポリポリと齧り始める。俺は空になったグラスを置くと、コルクを抜いて黄金色を注いだ。
「あー、そうだ。この間田舎に帰っただろう、正月に。その時にばあちゃんに、お前の話をした」 「……なんか言ってたか」
聞き捨てならない言葉に、だらしなく木製の折りたたみチェアに座っていた俺の背筋が少しだけ伸びる。 その事は俺にも違和感があった。急に田舎に顔出してくるから、と俺の車を借りて出て行った君下は、戻ってきても1週間の日々を「退屈だった」としか言わなかったのだ。なぜこのタイミングなのだろうか。嫌な切り出し方に少しだけ緊張感が走る。君下がグリッシーニを食べ終えるのを待っているほんの少しの時間が、俺には気が遠くなるほど長い時間が経ったような気さえした。
「別に。敦は結婚��しないのかって聞かれたから答えただけだ。ただ同じ家に住んでいて、これからも一緒にいることになるだろうから、申し訳ないけど嫁は貰わないかもしれないって言っといた」 「……それで、おばあさんは何て」 「良く分からねぇこと言ってたぜ。まあ俺がそれで幸せなら、それでいいんじゃないかとは言ってくれたけど……やっぱ少し寂しそうではあったかな」
そう言って遠くの空を見つめるように、君下は視線を空へ投げた。真冬とは言え太陽の光は眩しくて、自然と目元は細まった。テーブルの上に投げ出された右手には、光を反射してきらきらと輝く金色が嵌められている。昨夜君下が眠った後、停車中の誰も見ていない車内で俺が勝手に付けたのだ。細い指にシンプルなデザインはよく映えた。俺が見ていることに気が付いたのか、君下はそっとテーブルから手を離すと、新しいソフトケースから煙草を一本取りだした。
「まあこれで良かったのかもな。親父にも会ってきたし、俺はもう縛られるものがなくなった」 「えっ、まさか……昨日実家寄ったのってその為なのか」 「まあな……本当は早いうちに言っておくべきだったんだが、どうも切り出せなくてな。親父もばあちゃんも、母さんを亡くして寂しい思いをしたのは痛いほど分かってたし、まあ俺もそうだったしな……それで俺が結婚しないって言うのは、なんだか家族を裏切ってしまうような気がして。もう随分前にこうなることは分かってたのにな。気づいたら年だけ重ねてて、それで……」
君下は、ゆっくりと言葉を紡ぐと一筋だけ涙を流した。俺はそれを、君下の左手を握りしめて、黙って聞いてやることしかできなかった。昼間から飲む飲みなれないワインにアルコールが回っていたのだろうか。それでもこれは君下の本音だった。 暫くそうして無言で手を握っていると、ジャンボジェット機が俺たちの上空をゆっくりと通過した。耳を塞ぎたくなるようなごうごうと風を切り裂く大きな音に隠れるように、俺は聞こえるか聞こえないかの声量で「愛してる」、と一言呟く。君下は口元だけを読んだのか、「俺も」、と聞こえない声で囁いた。飛行機の陰になって和らいだ光の中で、俺たちは最初で最後の言葉を口にした。影が過ぎ去ると、陽射しは先程よりも一層強く感じられた。水が入ったグラスの中で、溶けた氷がカラン、と立てたか細い音だけが耳に残った。
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