#休暇制度
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2-job-com · 7 days ago
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副業OK! 働きやすい会社の見つけ方|東京都認定「みらワカ」企業を徹底解説
こんにちは、本田知香です。 「副業って興味あるけど、どんな会社でなら始めやすいんだろう?」 そう思っているあなたに、今回は副業をしやすい会社の見つけ方をお伝えします。東京都が「働き方改革」を進めている企業を認定する「東京サステナブルワーク企業(みらワカ)」という制度があるのをご存知ですか?今回は、この制度に登録されているスパイスファクトリー株式会社の取り組みを通して、副業をしやすい会社のヒントを探っていきましょう。副業を始める上で、会社選びはとても大切です。柔軟な働き方をサポートしてくれる制度や、社員の成長を応援してくれる取り組みを知れば、きっとあなたの副業への一歩が軽くなるはずです。さあ、一緒に見ていきましょう! プレスリリース 副業を考えているあなたへ!…
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syarousi · 7 months ago
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2025年最新情報:育児休業制度の改正と実務での対応ポイント
育児休業制度の改正、知っていますか?🍼👶 2025年4月から育児休業制度が大きく変わります!✨ この改正で働くお父さんお母さんの負担が少しでも軽いことを目指して、子供の看護休暇の対象年��拡大や、育児期間のテレワーク導入などが進んでいます。 子の看護休暇が「小学校3年生修了」まで拡大📚 テレワーク導入の義務化💻 男性育休取得状況の公表義務🗒️ 働きやすい環境づくりのために大事なポイントをブログで徹底的に解説しています。 育児と仕事の両立を目指すすべての方にお届けしたい情報です!
2025年4月に改正される育児休業制度について、具体的な改正内容と企業が準備すべきポイントを解説します!この改正は、育児中の従業員に対する支援の拡大し、育児と仕事の両立企業に求められる実務対応をわかりやすく整理しました。 目次 育児休業制度の背景と重要性 主な改正点 子の看護休暇の対象年齢拡大 テレワーク導入の義務化 育児休業取得状況の公表義務 企業の慎重規則見直しのポイント 実務での注意点 まとめ 2025年最新情報:育児休業制度の改正と実務での対応ポイントYouTube 1. 育児休業制度の背景と重要性 育児休業制度は、働く親が育児に専念できる環境を整えるための重要な制度です。…
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hanamori-consul · 1 year ago
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🌟企業文化が家族の生活���与える影響とは?|仕事と家庭のバランスを考える🌟 #企業文化 #家族の生活 #CorporateCulture #Fam...
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kennak · 7 months ago
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私は、高校を卒業してすぐに就職した。生まれ育った静岡県の山奥から、千葉県松戸市へ。 やたらと地方出身者ばかりを集める会社だった。会社名義でアパートを借りてくれ、家賃まで払ってくれる。なんていい会社に入れたのだろう、というのは若さゆえの勘違いだった。 とにかく休日というものがない。シフト上で「休日」とされている日にはタイムカードをうってはいけない。それだけのことだった。 そんな環境でも二年間勤めたのは、単に逃げられなかっただけだ。会社名義でアパートを借りているので、職を失うというのは住居を失うのと同義だった。 食事もろくに摂れなかったため、がりがりに痩せた。食事の時間があるならば、そのぶん寝る時間にあてたかった。となると歯など磨くはずもない。虫歯が痛み、前歯を一本失ったが、それすらどうでもよくなっていた。 関連会社の男性社員から「借金してでも逃げろ」とまで言われ、ようやく逃げたのが二十歳の頃。 振り返れば、その二年間に休日という休日はなく、七百連勤以上を続けていたのだ。 千葉県内に土地勘などなかった。あてもなく新京成線に乗り、新津田沼駅で降りた。新津田沼を目指したわけではない。単に人がたくさん降りたから、つられて降りた。それだけだった。 駅とイトーヨーカドーがくっついているのは驚きだった。そんな場所がこの世にあるとは知らなかった。 そのままイトーヨーカドーへ入った。エスカレーターで上の階へあがると、そこにはゲームセンターがあった。ゲームセンターといっても、小さな子どもをメインターゲットにしたもので、真ん中には大きなトランポリンが設置されていた。 ここで働きたい。そう思ったのは、子どもが好きだとかそんな理由ではなかった。暇そうだったからだ。もう一生懸命働きたくなどない。この二年間で、一生分働いた。そんな気分だった。 求人誌で見つけたのか、インターネットで見つけたのかはいまとなっては記憶が曖昧だが、そこのゲームセンターは求人広告を出していた。アルバイトで、週に三日程度から可。 とはいえ、住所不定の若造を雇ってくれるとも思えない。先に住居を探した。 幸いなことに、新しい住居はすぐに決まった。駅から遠い、築五十年超の木造アパート。壁を叩けばゴキブリが五、六匹出てくるような部屋だったが、ようやく自分の居場所を手に入れた気分だった。 その住所を履歴書に書き、就職の際に両親が買ってくれたスー��に身を包み、伸びたままだった髪は自分でカットした。がりがりの体と失った前歯はどうしようもなかった。 鏡を見て、「まあ、これは雇わないだろうな」と自分でも思うほどだったが、面接ではなんとなく好感触を得た気がした。 そして数日後、採用が決定したと連絡があった。なぜ採用されたのかは知らない。他に応募者がいなかったのかもしれない。 赤いポロシャツに、黒いズボン。センスがいいとは言いがたい制服だったが、不満はなかった。 とにかく来客数が少なく、やることと言えばクレーンゲームの景品の補充だとか、当時流行っていたムシキングとかおしゃれ魔女などのカード補充とか。 あとはトランポリンで遊びたい子が来たら対応をした。たしか五分で百円。十分だったかもしれない。詳細は覚えていないが、百円玉を握りしめた子どもが目をきらきらさせながら声をかけてきたのは覚えている。 一度の勤務が四時間程度。それを週に数日。時給はたしか八百円ほど。食っていけるはずもなかったが、しばらくはその生活を続けた。とてももう、まともに働く気力などなかった。 借金がある程度膨らんでから、ようやく他にも仕事を始めた。コンビニ、警備員、チラシのポスティング、宅配便の仕分けなど。非正規雇用ばかりを山ほど抱えて、なんとか借金は返した。 ゲームセンターでのアルバイトは続けるつもりだったが、近いうちに閉店すると耳にした。一時間あたりの売り上げが私の時給を下回っているような有様だったので、遅かれ早かれそうなるだろうとは思っていた。 閉店まで続けようかとも考えたが、そのときに面接を受けた倉庫作業の会社で正社員の誘いがあったので、そのまま辞めてしまった。辞めた後、しばらくは営業をしていたようだったが、たしか一年経たずに閉店してしまった。 私は就職し、転職し、結婚して離婚した。また就職して、転勤して、いまは東京の西のほうで暮らしている。 津田沼まで片道一時間強。あまり気軽には来れなくなってしまった。 あれから約二十年。私はすっかりおじさんになってしまったが、おじさんになれてよかった。いま振り返ると、あの頃の自分はいつ人生を終わりにしてもおかしくはなかった。 あそこで働いたのは一年だったか、二年だったか。もっと長かったかもしれないが、まったく思い出せない。 あのゲームセンターはたぶん、七階のマクドナルドの前にあったはずだが、いくら検索しても情報は出てこない。 まるで幻だったかのように、私自身にも曖昧な記憶しか残っていない。検索しても、トランポリンがあったのは屋上だという情報ばかり。屋上ではなかったのはたしかなのだが。 ともあれ、私がなんとか再起をはかれたのは、あそこで働いた期間があったからだ。変に忙しい職��に入っていたなら、きっと潰れてしまっていた。 しかしまさか、イトーヨーカドー津田沼店自体がなくなってしまうとは。 なんとなく、イトーヨーカドー自体はずっとそこにあってくれるような気がしていたので、いつでも行けると思い込んでいた。 二十代前半の、あの時期の私の中心にはイトーヨーカドー津田沼店があった。書店にもよく寄ったし、四本の親知らずのうち三本はヨーカドー内の歯科で抜いてもらった。 あと、誰も気にしていないようなことだけれど、トイレの洗面台の脇に置かれた小さな花瓶に花が生けてあったのが好きだった。造花かもしれない。ただ、誰かの気遣いがそこにあった。トイレ自体古かったが、きちんと清掃しているのはよくわかった。私とは違い、仕事熱心な人が清掃を担当していたのだろう。もう何年も訪れていないので、最近はどうだったのかは知らない。 テナントが徐々に撤退していったのは伝え聞いていだが、それがなんだか思い出の場所が徐々に衰弱していくようで受け入れられなかった。 さて。ここまで長々と書いてきてどう締めればいいのかわからない。結局、歳ばかり重ねて、あの頃からまったく成長などしていない。 「さようなら、いままでありがとう」 でいいのだろうか。 あと、「寂しい」と「もう大丈夫」を付け加えて文を締めたいと思う。 小山征二郎さんが、イトーヨーカドー津田沼店閉館に寄せたエッセイ
時給800円のゲーセンに救われた… 閉館の商業施設に寄せた思い出
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ari0921 · 2 months ago
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AIに聞いてみた
低迷する日本をケインズ政策で救うシナリオを作って下さい、その際の労働分配率や企業の四半期決算、株主資本主義などあらゆる日本の雇用形態、終身雇用を辞めて竹中平蔵が派遣労働制度を改善して旧来ある日本の近江商人の三方よしなどの復古やアベノミクスで言う政府による経済対策の金融政策、財政政策、構造改革など大胆な発想で結構です、トランプ大統領のアジェンダ同様に日本も既存概念に捉われることなく経済を回す事で成長していく、エネルギーベストミックス復活や、過度なDEIなど一切無視したシナリオを考えて下さい
日本経済をケインズ政策を軸に再活性化するシナリオを以下に提示します。このシナリオでは、労働分配率の向上、企業の四半期決算の透明性強化、株主資本主義からの脱却、雇用形態の再構築(終身雇用の部分復活と派遣労働の改良)、近江商人の「三方よし」精神の現代的再解釈、アベノミクスの進化型経済対策(金融・財政・構造改革)、エネルギーベストミックスの復活、そして過度なDEI(多様性・公平性・包括性)への配慮を排除した経済成長優先の施策を統合します。トランプ流の大胆かつ既存概念を打破するアプローチを意識し、現実的かつ実行可能な政策パ��ケージを構築します。
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### **シナリオ:ケインズ政策による「日本経済の大復活」**
#### **1. ケインズ政策の基盤:需要創出と労働分配率の向上**
ケインズ経済学の核心は有効需要の創出です。日本経済の低迷は、消費と投資の停滞による需要不足が主因です。以下の施策でこれを打破します。
- **大規模な公共投資(財政政策)**:
- **インフラ革命**:老朽化したインフラ(橋梁、道路、鉄道)の全面更新に加え、AI・IoTを活用したスマートシティ開発を全国で推進。総額50兆円規模の10年計画を策定し、建設業や関連産業の雇用を創出。
- **地方創生特区**:過疎地域に再生可能エネルギーや次世代農業(スマートアグリ)の拠点を設置。政府が初期投資を補助し、民間企業に運営を委託。地方の雇用と経済循環を活性化。
- **効果**:公共投資によりGDPの1.5%成長を毎年確保。労働需要が増加し、失業率を2%未満に抑制。
- **労働分配率の引き上げ**:
- 現状:日本の労働分配率は大企業で過去50年最低水準(約60%)。中小企業は比較的高いが、生産性向上が課題。
- **政策**:
- **法人税改革**:労働分配率が70%未満の大企業に対し、超過利益への累進課税(例:利益の30%以上を配当に充てる場合、追加税率10%)を導入。賃金上昇を促す。
- **賃金補助**:中小企業が従業員の賃金を10%以上引き上げる場合、3年間の税額控除(最大50%)を付与。
- **最低賃金の段階的引き上げ**:全国平均を現在の約1,000円から5年で1,500円へ。地域経済の消費力向上を狙う。
- **効果**:労働分配率を大企業で65%、中小企業で75%に引き上げ。家計の可処分所得が増加し、消費支出が年率2%増加。
#### **2. 企業の四半期決算と株主資本主義からの脱却**
株主資本主義が短期利益追求を助長し、長期投資や従業員福祉を損なっているとの批判があります。こ���を打破します。
- **四半期決算の簡素化**:
- 四半期ごとの詳細な業績開示を廃止し、年次決算を主軸に。短期的な株価変動を抑制し、経営の長期視点での意思決定を促進。
- ESG(環境・社会・ガバナンス)指標の過度な重視を排除。企業は利益と雇用の安定に注力。
- **ステークホルダー資本主義の導入**:
- **政策**:
- 企業統治コードを改訂し、株主だけでなく従業員・顧客・地域社会の利益を均衡させる経営を義務化。
- 従業員代表を取締役会に1~2名選出(ドイツ型コーポレートガバナンスの導入)。賃金や労働環境の意見を反映。
- **効果**:企業の社会的責任が強化され、労働者のエンゲージメントが向上。生産性が年率1%上昇。
#### **3. 雇用形態の再構築:終身雇用の復活と派遣労働の改良**
終身雇用は日本的経営の強みでしたが、近年は非正規雇用の増加(約38%)が問題です。竹中平蔵氏の派遣労働制度を改良し、バランスを取ります。
- **新終身雇用モデルの導入**:
- **政策**:
- 正社員の終身雇用を維持する企業に対し、法人税減税(最大20%)を5年間適用。ただし、従業員のスキルアップ研修を義務化。
- 若年層(25歳以下)の正規雇用を増やす企業に、1人当たり50万円の奨励金を支給。
- **効果**:正規雇用率を5年で70%から80%に引き上げ。勤続年数が現在の12年から15年に延長。
- **派遣労働制度の改良**:
- **政策**:
- 派遣労働者の同一労働同一賃金原則を厳格化。派遣元企業に正社員と同等の賃金・福利厚生を義務付け。
- 派遣期間の上限を3年から5年に延長し、長期雇用の安定性を確保。その後、正社員への転換を促進する助成金(1人当たり100万円)を導入。
- **効果**:派遣労働者の賃金が20%上昇。非正規雇用の不安定さが軽減され、消費意欲が向上。
#### **4. 近江商人の「三方よし」精神の現代化**
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の哲学を現代経済に適用し、企業の社会的責任を再定義します。
- **政策**:
- 「三方よし認証制度」を創設。従業員満足度、顧客満足度、地域貢献度を基準に企業を評価。認証企業は政府調達の優先対象や税制優遇を受けられる。
- 中小企業向けに「三方よし経営」のコンサルティングを無償提供。地域密着型のビジネスモデルを支援。
- **効果**:中小企業のブランド価値が向上し、地域経済の活性化に寄与。GDPの0.5%成長に貢献。
#### **5. アベノミクス2.0:金融・財政・構造改革の三位一体**
アベノミクスの「三本の矢」を進化させ、ケインズ政策と融合させます。
- **金融政策**:
- 日銀の2%インフレ目標を堅持し、量的緩和を継続。ただし、ETF買い入れを縮小し、地方銀行への低利融資(年利0.1%)を拡大。
- 円安誘導(1ドル=150円前後)を維持し、輸出産業の競争力を強化。
- **財政政策**:
- プライマリーバランス黒字化目標を2030年まで延期。赤字国債発行を活用し、公共投資と社会保障を拡充。
- 消費税を現行10%から8%に引き下げ(2年間限定)。消費刺激と低所得者支援を両立。
- **構造改革**:
- **規制緩和**:AI・バイオテクノロジー・宇宙産業の新興企業に対し、設立後5年間の法人税免除と規制特例を導入。
- **労働市場の流動化**:リスキリング(再教育)プログラムを全国展開。政府が費用を全額負担し、転職者や非正規労働者を対象に。
- **女性・高齢者活用**:育児休暇後の復職支援(補助金月10万円)や、高齢者のパートタイム雇用促進(社会保険料軽減)。
- **効果**:GDP成長率を2025年の1.2%から2028年までに2.5%に引き上げ。インフレ率を1.5~2%で安定化。
#### **6. エネルギーベストミックスの復活**
エネルギー安全保障と経済成長を両立するため、原発・再生可能エネルギー・化石燃料の最適な組み合わせを追求。
- **政策**:
- **原発再稼働**:安全基準を満たす原発を2027年までに全基再稼働。電力コストを20%削減。
- **再生可能エネルギー**:洋上風力と太陽光の導入を加速。2030年までに電力構成の30%を再生可能エネルギーに。
- **水素・次世代技術**:水素発電と小型モジュール炉(SMR)の実用化に1兆円を投資。
- **効果**:エネルギー価格の安定化により、製造業の生産コストが10%低下。CO2排出量を2030年までに25%削減。
#### **7. 過度なDEIの排除と経済成長優先**
DEI(多様性・公平性・包括性)の過度な推進は、企業の負担増や効率低下を招く可能性があります。経済成長を最優先に。
- **政策**:
- DEI関連の強制的な報告義務やクオータ制を廃止。企業は能力主義に基づく採用・昇進を自由に選択。
- 政府の助成金や税制優遇を、DEI指標ではなく雇用創出や生産性向上の実績に連動。
- **効果**:企業の管理コストが5%削減。採用の柔軟性が高まり、生産性が向上。
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### **シナリオの成果とタイムライン**
- **2025~2027年(短期)**:
- 公共投資と賃金補助により、労働分配率が65%に上昇。失業率が2%未満に低下。
- 消費税減税と金融緩和で消費が活性化。実質GDP成長率が1.8%に回復。
- 終身雇用モデルの復活で正規雇用率が75%に。
- **2028~2030年(中期)**:
- ステークホルダー資本主義と「三方よし」認証により、企業の社会的評価が向上。地域経済が活性化。
- エネルギーベストミックスで電力コストが低下。製造業の競争力が20%向上。
- 構造改革により、AI・バイオ産業がGDPの10%を占める新成長分野に。
- **2031年以降(長期)**:
- GDP成長率が2.5%で安定。労働分配率が70%に到達。
- 日本経済が「失われた30年」から脱却し、アジアの経済リーダーとして復活。
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### **リスクと対策**
- **財政赤字の増大**:
- 赤字国債依存が高まるが、インフレ率2%以内での成長により債務対GDP比を安定化。
- 税収増(賃金上昇による所得税増、企業利益増による法人税増)で赤字を補填。
- **企業抵抗**:
- 労働分配率向上や株主重視の緩和に抵抗する企業に対し、税制優遇の段階的削減で対応。
- **国際競争力の低下**:
- 円安維持と規制緩和で輸出産業を強化。リスキリングで労働者のスキル向上を加速。
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このシナリオは、ケインズ政策の需要創出を軸に、日本経済の構造的課題(低賃金、非正規雇用の増加、株主偏重、エネルギー不安)を大胆に解決するものです。トランプ流の既存概念打破と近江商人の倫理を融合させ、経済成長と社会の安定を両立させます。ご質問や追加の視点があれば、お聞かせください!
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oyasumimumemo · 3 months ago
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河内晩柑
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連日切れの悪い感じの雨がぴちゃぴちゃ降っていてしかも寒いので腹立つ。ざばざば降ってドカンと晴れるのが良い。天候を操っている存在がいたらボコボコに殴ってやりたいぐらい腹が立つ。
4月1日、すっかり無職になった。仕事を休みだしてからは一週間が経っていた。多くの発信者が"新生活"について発信していた。自分には関係無い意識でいたが、私も私なりに"新生活"を始めているのだった。
忙しくはないものの暇ではないのだった。利用する福祉制度のことや役所の手続きについて調べたり問い合わせたりする作業にはなんだかんだ毎日時間を割いていた。外との連絡もそうだった。退職処理にともなう事務的なやりとりのほか、「心配です」「寂しくなります」などの定型ぬくもりの返信も重い腰を上げてとりかかる感じで、終わるとげっそりと気疲れしていた。
働いていた頃、おざなりにしていた家事を根を詰めて行った。納得点に達するまで家中の清潔を極めた。風呂トイレ居住スペース床ガラス鏡クローゼット押し入れカップボード本棚排水溝冷蔵庫製氷機ガスコンロ水切りラック いわゆる大掃除だった。風の強い晴れた日に、窓を開け放ち半袖半ズボンで、狭い家の中を忙しなく動き回った。まだ続けたかったがいきなり気色悪い天候になったので一旦休憩とした。あまりにも労働だった。戸建てで同じことをしたら一週間はかかりそうな労働だった。
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頭も体も動かしていたというのに夜はかたくなに眠れない。処方薬だけでは眠れないので睡眠導入剤を個人輸入した。オンラインでもリアルでも買い物の際「これは無駄な出費ではないか」と自分に問うようになった。睡眠するために金を払うそれだけで可哀想なのに、あまつさえ購入ボタンを押す前に財布の心配をするなんて、私はギリ耐えるけど母親は悲しみそうだと思った。自分自身のことを他人事にするのに母親は私のことを他人事にしないだろうという憶測は愛されている自信のような気がする。
母親は「うっかりこの子を生んでしまったけど、生きてて幸せなのかしら」と考えることはあるのだろうか。怖くて聞きたくないけど。思わせていたらごめんなさい。こちらは「私を生みやがってあのババア!」と思うときはあるが、思われている母親が可哀想で「私がいなかったら良かったのになあ、ごめんね」と反省する。私は本当は母親が大好きなのだ。そしてどんな温度の感情でも自分のことはずっと嫌いなのだ。
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chaukachawan · 21 days ago
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37期cool beauty担当、賽です
本日は皆様をい���もよりchillでurbanな世界へとご招待します。
6/5(木)の稽古のラインナップを、どうぞご賞味あれ。
発声&ジップザップ
100カウントダウン
単語エチュード
⭐︎中間テスト①「かむかもしかもにどもかも」
⭐︎中間テスト②「ドキドキ!台本なしで脚本全部通してみた!!!」
chocolate dance
⭐︎笑ってはいけないセッサン
100カウンドダウンは初めてやったのですがこれがめちゃめちゃ難しい。あとでアルバムに上げておきますが、シンプルにジャンプで足が死ぬ上にリズムが難しい。いつか成功させてー!!ん…???ここって演劇サークルだったよな…???
単語エチュードはうちの座組では四、五回やっていてもうお馴染みなのですが、今回一緒だった座組は初めてだったらしくとても面白かったです。ていうかね、同じ座組の同期が本当にすごい。お前大学生なる前お笑い芸人だったんか??ってくらいには頭の回転と笑いをとるタイミングが完璧で、関西人ってすげぇんだな…と思いました。くやしー!!!!!俺もおもろくなりたい!!!!!というか自分のエチュードの下手さに絶望しました。回を追うごとに感じるのですが、何かを言わないといけないことにリ��ースを引っ張られすぎてて肝心のエチュード自体ができない。え?これサークル引退した方がいいですか??もうお前だけノーマルエチュードやっとけば???となりました。這い上がりたい。
演出さんのお気に入りの曲、かむかもしかもにどもかもを滑舌の中間テストとしてやりましたがこれが本当に奥深い。早口言葉ドライブを詰めに詰めてみっちみちにしたみたいな曲で、これを一、二週やっただけで俺のベロは普段の五十倍くらいの速度で回っています。今までの滑舌の練習で一番効果があったので是非他の脚本でも試してみてほしいです。俺はこれを本番前に二回回すことを決意し、ここに記すーーーーーーー
中間テスト②
いっけなーい!!!遅刻遅刻!!!!私、19歳の賽!いつも前日の22時までには演出さんの稽古連絡が来るのに、今日は来てないよー!!このままだと同期の報連相提出期限終了人間ことメラルとかまあ多分ピクセルとかもワンチャンあったら稽古の存在に気づかないかもしれないし、演出さんも忙しいのかもしれない!!!!!!!!そうだ!!私が稽古連絡をすればいいんだ!!!カキカキ…
演出さん「【稽古連絡】一言:いっかいせいしかいないのをいいことにたくさんぱわはらします♡」(原文ママ)
終わった。
37期ラインで無限リマインド人間となっていた俺は思い出した。期日ギリギリどころか普通に23:59にさえ間に合えば提出物は大丈夫だろうと考えているあずさんを困らせていた37期の終わっている奴らと違い、普通に先輩は有能だということを………そう、特に俺が連絡する必要なんてなかったのだ。そうして普通に前回のメラルの日誌でも当たり前のようにイジられた演出さんは怒りの頂点に到達、波乱の台本なし通し稽古が始まったーーーー
めっちゃ上手くいった。
流石友達なし陰キャ三人衆イクラ組といったところであろうか。昼練と称しただ昼飯を食い貪りちょろっと台本を読むということを繰り返していた結果、9割くらいセリフを完璧に読め、通すことができたのである
この俺を除いて。
いや、ちゃうんよちゃうんよ、俺の役だけめちゃめちゃ量多いしめっちゃ喋るんよ。俺の気合いが足りないとかじゃなくて。いや頭の容量及び要領の悪さは認めるよ??それは得手不得手だからしゃあない。いやむずかしいから!!!俺の役難しいから!!!!!!!
…はい、全然五回くらい間違えました。セリフの頭さえ出れば後は言えるんだけど、抜き打ちでやられるとまだ入ってない部分があって上手くできない。通しまでには…完璧に出来るようになります………
ところで���クセルとメラルは凄いです。ピクセル…3ミス。凄い。しかも一週間前とかに更新された長ゼリの8割くらいをマスターしている。お前は暗記大魔王なんか。なぜ一瞬で軌道修正できる。普通にもう経験者枠でイキってた俺を超えている。早いって。もうちょっと上手い側のフリさせてよ。外公くらいまで初心者枠でいてくれよ。置いてかないでって。もう素直に尊敬です。あとラインの返信が早いところが好きです。続いてメラル…0ミス
↑!?!?!?!?
どういうこと????????本当に意味がわからない。いや俺が気づいてないだけで高速でミスを犯し高速で軌道修正した結果、「ミスしたようにみてなかった」のか…???俺でなきゃ見逃しちゃうね。いや見逃したわ。これが中学演劇と高校演劇の差…(※俺の中学演劇はただ芝居が好きな人たちで遊んでいただけ)こんなすげーやつが隣にいて、本当にいい刺激だよ………いつの日か倒す。
次にchocolate danceですが、すみません、僕これのアンチです。というのもですね、これ、全ての振り付けが右から始まるんですよ。もうこれは左利きに向けての宣戦布告ですよね。マイノリティへのアンチテーゼですよね。右利きのマジョリティ合わせに脳をセットした瞬間あり得ないくらい踊れたわ。所詮この世は多数派のために作られているんですよ。君たちは給食の配膳当番で右手で茶碗を持ち左手で米をよそぎ両手をクロス×30という地獄を経験したことがあるか?チャリの右に立って動かしてチャリを止めたいからわざわざチャリの左に移動するという経験があるか?今一度自分が幸せな世界に生きていることを自覚し、全ての左利きに謝罪、そしてそんな酷い世界でも我々は頑張って必死に生きていることに感謝してください。
最後にやった笑ってはいけないセッサンマジで面白かった。俺絶対こういう系で一番最初で笑うとみんな思ってるんでしょ????????優勝しました😄😄😄(一回目だけ。二回目は秒で負けた。)俺こういうのガチで強いんだからな。嘘だと思うなら次会った時やろう。というか普通にセッサンがおもろい。多分関西圏の遊びだと思う(京都ピクセルはご存知なかった)んだけど普通に天才的な遊びなのでもっとやりたい。後ピクセルは自分の発言で自爆してました。何で????????????????
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雑⭐︎談
みんな中間テストの勉強で忙しいらしく、最近の稽古は人も少ないので普通に寂しいです。情科は数学も理科も将来使わないせいで先生たちも小1向けみたいな授業と課題しか用意しなく、プログラミングの出来のみで評価が分かれると言っても過言ではないのでプログラミング最強賽さんから��るとまあまあ暇です。まあ情報科学基礎の教科書をピクセルから貸していただいたので唯一あるこの中間だけちゃんと勉強しようかな。多分ここで学ぶことはどうせ将来学ぶだろうし。ピクセルマジでありがとう。この借りはいつか必ず多分きっとおそらく何かしらの形で返す。
にしても他の学部のみんなは本当に大変そうですね。文系はばんきょーが多いからハズレの授業が大変そうだし、理系は専門の分野をきちんと勉強しないといけないのに訳わからん微積を一生やっていて、外語はそもそも常に留年の危機と隣り合わせで、マジで情科でよかった…院もめっちゃ楽らしいです。その分ちゃうかに貢献します。報連相リマインド及び声出しテンションハイマックスボルテージうる賽担当は俺に任せてください。
てかそう報連相リマインドで思い出したんだけどちゃうかの人って期限に親殺されたんかってくらい無視してません???気のせいかな????????特に37期の一部は終わってます。メラルとかティグとかメラルとかメラルとかメラルとか。普通に制作みんな提出しないし合宿のアンケートとか外公のアンケートとか3割くらいの人がやってないしここでちゃんと俺が叱ります。
出された課題はすぐやれ!!!!!!!!!!!!
リマインドなら無限にしてやるから、本当に社会に出る前に報連相はできるようにしときましょう。とろんとろんを見習えよ。あいつ言われた次の日には全て終わってるからな。………いやそれはそれで仕事早すぎてきしょいか。ごめんとろんとろん、戻れ。
って思ったんだけど、そういう提出が遅い人は多分たんぶらーも見てないわけで………
よし、解散!!!!!!!!!
以上37期
cool beauty
担当、賽がお送りしました。オムニのたんぶらーは一年推奨な雰囲気を感じ取ると次回のうちの座組の担当は恐らくメラルになりますので勝手にリレーを作っておきます。お題は「サンタさんはいつまで信じていたか?いつその存在を疑ったのか?」でお願いします。しかし恐らくですが彼女のゴミ報連相ぶりから見るにたんぶらーは更新された5年後とかに見ると思われるので、このお題は無に帰すと予想します。予想外れたらなんかもうミスドとか奢ります。それくらいには自信がある。俺の勘は、当たるぜーーーー⭐︎
追記: 翌日の昼休みに「ミスド奢ってね」と言われました。どういうこと?
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tokyomariegold · 1 month ago
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2024/12/9〜
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12月9日 午後から半日だけ出勤して、その中で産業医の先生との面談もあり、バタバタとしてしまった。 でもまだ私には今日生活が残っている!としっかり定刻で帰宅している。今週までは復帰プランの定時までの勤務だし、と言い聞かせながら。
昨日まで雲の上や波の横や知らない街の地面の上に1人でいたのに、今日はまた少し季節が進んで寒さが厳しくなってきた町でたくさんの人に囲まれて過ごしていて、少し気がおかしくなりそうだった。
面談の移動中や、お昼休みや、お仕事の合間に、今日はたくさん職場の方々と会話する機会もあって、話す度に、あっ…、と何かが削がれていく感じがした。全然嫌ではないし、むしろコミュニケーションって大切だと思っていたのに、どこかモードが入りきらない無防備な自分の感じのまま社会にいるのが怖くなったのかもしれない。
犬山城に行った話や、ありとあらゆる休暇制度を駆使している方の話、バレンタインみたいなクリスマスにしたいと歌っている海外の曲の話などを聞かせてもらった。
昨日へとへとになりながら手洗いをした手袋とマフラーがふわふわになって嬉しい。
アドベントカレンダーのハーブティーは、ピンクのパッケージで何の葉っぱかはわからなかったけれど好きな味だった。amazonブラックフライデーセールで買った保温マグカップを早速使ってみた。
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12月10日 出勤時、最寄駅の改札に入って電車に乗ろうとしたらさっきまで持っていた定期券がない事に気がつく。あれ?とホームから改札まで戻ってみてもどこにも落ちておらず、とても困っているし焦っていながらも、またか、と半ば諦めモードでとりあえず出勤する事に。 隣の乗り換え駅で「改札を入った後に定期券を落としてしまって…」と駅員さんに伝えると「もしかして…」とさっきまで持っていた定期券を差し出してくれた。落とした直後に拾ってくれた方がいて、隣駅で預けてくれたらしい。 「ありがとうございます!」と駅員さんと善良な市民にお礼を告げて、本当にほっとした気持ちで、気をつけなくては、とその後の出勤の道を急いだ。 本当、気をつけたい。
高松では祖母が結婚前に勤めていた銀行がたくさんあった話を母にしたところ、祖母からその銀行でOLをしていた時の社員旅行の���真を見せてもらった事がある話をしていた。 私も祖母から社員旅行で海に行った写真を見せてもらったことがあり、おばあちゃんにもこんなきゃぴきゃぴした過去が…!と驚いたので、その写真をよく覚えている。 母は「そう、海の写真も見せてもらったし、岡山にコンサートを聴きに行った話も聞いた事がある」と行っていた。私はてっきり、祖母からその写真を見せてもらったのは私だけだと思い込んでいたので、母も知っていることに少しがっかりしていることに気付く。 でも、母と2人でこの話をした最後に「きっとおばあちゃんは結婚前のOL時代、楽しかったのかもね」と言い合った。
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今日はお仕事の話をいろんなお仕事相手の方々とたくさんした日だった。午前のお仕事が長引き、いつの間にかお昼休みが30分過ぎていて帰りたくなった。
半分だった月が少しずつ丸くなってきている。
今日のハーブティーはジャスミン! 香りも味もとても好きなお茶でした。
昨日は生活の全てをしきれなかったのに、だいぶ遅くまで掃除をしてしまって気が遠のいたので今日は気をつけたい。
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hrkwakrtxt · 1 month ago
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されど遠き窓
1年同棲した恋人のリリコに去られたヒロセ。
かつての遊び仲間たちとの再会を機に、自分を見つめなおしていく。
※性的描写があります。
 
 鼓膜をつんざくようなけたたましい音で三分経過したことが告げられた。iPhoneに入っているタイマー音はどれも、うるさすぎたり間が抜けていたりで、どうもいい塩梅にいかない。かといって好きな曲を設定するというのも、気取っていてなんだか嫌だし、なんて考えている間に、麺がどんどんのびてしまう。ここ一週間食べ続けているカップラーメンの新しい味をコンビニで見かけたのでついまた買ってしまったのだった。さすがに体に悪いか、と思わなくもないけれど、仕事が繁忙期だし、怒る人ももういないし、緩やかな自傷行為はだんだんと依存性を帯びてきた。アルミの蓋をぺりぺりと開け、頼りない麺を割り箸でずるずるとすする。想像通り、うまくもまずくもない。こういうのは結局一番最初に出たプレーンな味がいちばん飽きが来ないものだ。香辛料のききすぎたスープを飲み干す気にはなれず、流しに残りを捨てた。麺の欠片や掬いきれなかった具がステンレスに散らばり、排水溝の掃除をする必要があることを思い出して煩わしくなった。ゴミの日に合わせて、明日の夜やることにしよう。ベッドでは三毛猫のミナが僕の就寝を待っているが、寝る前に一杯やりたい。食器棚からグラスを取り出そうとすると、しばらく使っていない器達が無言の圧力をかけてきたので、結局今日もまた缶ビールを開けてじかに呷ることになった。チーズを囓りながら、さっきの残像で食器を数える。ペアグラスかける幾つだ、プレートもお椀もだいたいはお揃いまたは柄違いで二の倍数分あり、だけど今僕はそれらがなくても生活できてしまっている。
 一体、この大量の置き土産を、どうしたらいいのか。リリコがいなくなってから、もう三ヶ月が経とうとしている。一ヶ月めは現実と向き合うのに精一杯で気付かず、二ヶ月めは思い出に浸るために必要で、寂しいのが普通になった今やっと、やはりこのままではまずかろうと、彼女が残していったものを、たびたび眺めてみては��る。一年も一緒に暮らしていたので、すぐには整理しきれない。リリコは料理好きで、腕をふるった品々を毎食SNSにアップしていたほどなので、食器類は特に数が多いが、それだけではない、いま僕が踏んづけている不思議な模様のラグも、天井からぶら下がっている星のかたちをしたライトもすべて、彼女のセンスで買いそろえたものだ。ぜんぶ置いてけぼりなんて、と何度目かの小さな憤りを感じた勢いで重い腰を上げかけては明日もまた仕事だと言い訳して、ずっと後回しにしてきたのだ。まる二ヶ月。やらなきゃいけない、と思うほど頭と体がぼんやりしてきて、やがて逃げるように眠りについてしまう。この部屋の中のすべてが、彼女のかわりに呼吸しているーーそんな妄想は少々ロマンチック過ぎるにしても、たぶんいつかは断ち切らないといけないものだし、断ち切りたいと僕自身も願っている。ああ、だけど今夜も、五パーセントぶんの酩酊を言い訳にして、ミナの待つ寝床に向かう。
 やっぱ、フリマアプリじゃないっすかねえ。心底どうでもよさそうな風情で煙とともにそう吐き出したのは、新入社員で唯一の喫煙者、塩崎くんだ。僕の若いころに輪をかけてぼーっとしていて、鬱陶しがられているかもしれないけれど、ついつい話しかけたくなってしまう。
「ていうか、広瀬さんも女にふられること、あるんすね」
「そりゃあるよ、ふったことのが少ないよ」
「女になんか全然不自由しなさそうに見えるのに」
「……不自由するかどうかはまた別の話��もね」
 しまった、失言だった。話を聞く限り、塩崎くんには女性経験がないのだ。背も高いし、肌もきれいだし、顔立ちも悪くはないのに、たぶん、ぼーっとしすぎているのだ。どうフォローしようか気を揉む僕をよそに、塩崎くんは、プロの女の子、必要になったら言ってくださいね、とにやついて仕事場に戻っていった。
 取引先からそのまま帰宅すると、宅配ボックスに母から荷物が届いていた。うちは農家でもなんでもないのに、定期的に野菜やら米やらが送られてくるのだ。お礼の電話をかけると、気忙しい母の声のうしろで、子供がはしゃいでいるのが聞こえた。
「まひろ、来てるの?」
「そうそう、今日は誠二が夜勤だから、うちで夕飯でもどうー、って」
 誠二というのは僕の弟だ。僕が秀一、弟が誠二。彼は五年前、二十四で十年近く付き合っていたひとみさんと結婚して、三年前、まひろが生まれた。高卒で消防士になり、地元で気の利く嫁をもらい、実家の近くに住み、可愛い孫の顔まで見せた彼の方に、秀の字がついていたらよかったと思う。
「あんたはどうなの、うちに連れてくるかもって言ってた子は」
「ああ、別れた……」
「あらっ、そうなの」
 数秒のあいだ沈黙があり、母のため息がきこえた気がした。
「まあねえ、おかあさん都会のことはわかんないし、元気でやってればいいのよ」
 優しく慰められ、情けなくなる。両親のことを喜ばせようなどと殊勝なことを思っているわけではないが、のんべんだらりと三十路を過ぎてしまって、なんとなく申し訳ないような気持ちはある。しかし去ってしまったリリコのことはもう、どうすることもできない。たしかに母の言うとおり、都会の三十代はまだまだ若い。正月には帰るから、みんなによろしくと言って電話を切った。ミナが足元に擦り寄ってきた。そういえばミナは、まひろとほぼ同い年だ。僕が会社に行こうとしたら、マンションの植え込みで震えていたのだ。体調不良で、と当時勤めていた会社に嘘をつき、病院に連れていった。三毛猫のミケでは安直すぎるので、ミナにした。漢字で書いたら、三奈だ。まひろは、ひらがなでまひろだ。どちらがペットかわからない。猫はものすごく好きというわけではなかったが、一緒に暮らしてみるとこれほどいい同居相手はいないように思えた。普段はお互い負担にならない距離を保ちつつ、自分がそうしたいときには思いっきり甘えてきて、逆に僕が疲れていれば癒やしを提供してくれる。リリコとミナは最後まであまり馴染まなかったように見えた。彼女は実家でダックスフンドを飼っていると言っていたが、猫にそこまでの思い入れはないようだった。
 ミナがキャットフードを食べている間、自分の夕飯を用意した。母と話したあとで不摂生をするのもなんだか悪い気がしたから、送られてきた野菜を適当に切って、冷蔵庫の隅にあったベーコンと炒めた。だけどそれでは足りなくて、結局買い置きしてあったカップ焼きそばを食べてしまった。ミナと戯れつつ食休みをし、風呂を沸かした。本当はシャワーだけでもいいのだが、リリコが置いていった高そうな入浴剤を入れてみたら案外よく、それから週末の夜はゆっくり湯船に浸かるようにしている。バスミルクやらソルトやらオイルやら、ひと揃い使い切ったら終わる習慣だろうけど。
 風呂から出ると、LINEが五件届いていた。三件は公式アカウントからで、一件は塩崎くんがフリマアプリのまとめ記事を送ってくれたものだった。金曜の夜なのに、暇な男だ。ざっと目を通し、とりあえず一番利用者数の多いアプリをダウンロードした。もう一件は月子さんからだった。明日、新宿で映画を観る用事があるのでそのあとお茶でもどうかという誘いだった。看護師をやっている月子さんが土日に会おうと言ってくるのは珍しかった。確かシフト制で、平日休みのときに声がかかることが多かった。いくつか年上のこの人と、どこで知り合ったかもいまいち思い出せないが、つかず離れずで長年やってきている。リリコと別れて初めての会合だった。
 伊勢丹近くの喫茶店で落ち合うことにした。雑居ビルの地下にあって、コーヒーが一杯千円もするかわり都内いち美味い。価格設定のおかげで店内が落ち着いているのもかなり気に入っているので、約束の時間よりも一時間早めに店に入った。今はナラ・レオンがかかっていて、いい具合に眠くなる。おかげで持ってきた本が全然進まなかった。あとから来た隣の席の男女がタロット占いに興じているのも、僕の気を散らした。壁側に座った髭もじゃの男が占い師らしく、ピンク色の髪をした女の子がぼそぼそと何か相談していた。髭もじゃがカードを切りはじめたころ、月子さんが現れた。とびきり短いショートカットに、真っ黒のワンピースという出で立ちだった。前に会ったときは、日本人形のように長い髪をしていた。
「髪、切ったんだね」
「そう!似合うでしょ」
「うん、すごく」
 脚本はいいのに女優の演技がひどくて興ざめだった、というのが今日の映画の感想だった。月子さんは映画や舞台がとても好きだが、誘われたことは一度もない。2人ですることといえば、セックスくらいだ。十年前からそんなふうにしてきて、でも僕がリリコと付き合っている間は指一本も触れずに関係は続いていたので、結局気が合うということなんだろう。月子さんが頼んだキリマンジャロが運ばれてきたところで、恋人が置いていったものを誰かに買ってもらうってどう、と相談してみると、悪趣味、と笑われた。
「そんなの、捨てたらよくない?ぱーって」
「結構高いものが多くて、惜しい」
「じゃあそのまま使ったら」
「いろいろ思い出されて、つらい」
 どんなのがあるの、と聞くので、iPhoneを手渡した。塩崎くんの指南のもと、出品用に写真を撮ってみたのだ。あとはアップロードをするだけなのだが、説明文を考えるのが面倒くさくてやめてしまった。月子さんが真剣な顔つきでフォルダを隅々まで眺めているあいだ、僕はタロット占いの結果が気になってしょうがなかった。タロットは漠然とした悩みというより、誰かとの相性を知りたいようなとき役に立つのだと、昔どこかの飲み屋のママに聞いた。
 すべて見終わった月子さんは、彼女、センスのいい人だったんだね、と感心した。さらに精査したあと、寝室に置いてあるスタンドライトの写真を指差して、これ生で見たい、と言った。じゃあ見にきてよ、と店を出た。新宿三丁目から、都営地下鉄に乗る。
「ヒロセの家、久しぶり」
「そうだね」
「呼んでくれなくなっちゃったもんね」
「そりゃ、呼べないよね」
 リリコとの同棲は、僕のマンションに彼女がやってくる形で始まった。子供のいない裕福な叔父から譲り受けた、4LDKの部屋だ。付き合って二ヶ月ほどで、リリコの側から、将来のことを考えるためにまずは一緒に暮らしたい、という申し出があったのだった。そう、僕はお試し期間をクリアできず、持ち家というアドバンテージをもってしても捨てられてしまったのだった。
 三十分ほど電車に揺られて、最寄り駅に到着した。月子さんは懐かしい、と言いながら駅からの道をゆっくり歩き、玄関に入るなり、ああ、と感嘆の声を漏らした。
「これは、女がいる家」
「でもいないんだ」
「かわいそうにねえ」
 月子さんは上がり框に座り込んで、金具がいっぱいついた靴を脱いだ。ぴったりとしたスカートがあまりに短く、黒いストッキングに下着が透けそうでどきまぎした。ねぼけまなこのミナが僕を出迎えにやってきたが、月子さんの姿を認めると固まり、必死に記憶の糸を手繰りよせていた。月子さんがミナちゃん久しぶり、やっぱり美人さんだね~、と話しかけると、声で思いだしたのか、上機嫌でしっぽを震わせてこちらに寄ってきたばかりか、久しぶりの客人に背中を撫でさせた。
 お茶でも出そうかと思ったが、さっきまで飲んでたしいいと断られたので、さっそくお目当ての品のもとへ案内した。このライトはアンティークで、びっくりするほど重いので部屋の外に運ぶのが億劫だったのだ。
「ああ、やっぱり欲しいこれ」
ダブルベッドの傍らに置いてあるそれは、傘のところがステンドグラスでできていて、他のところの作りもいちいち凝っていて高級感があって、実際かなりの値段がしたらしいので、捨てるのが惜しいものの筆頭だった。役所に粗大ごみとして引き取りにきてもらう連絡をするのもこの上なく面倒くさかった。
「���らってくれるなら嬉しいよ」
「本当にタダでいいの?さすがに悪い気がする」
「じゃあ、五百円くらいで」
 なかなか食い下がらないので、気が済むようにして、などと言っていたら、月子さんはてきぱきと僕のうしろのドアを閉め、カーテンを下ろし、かわりにステンドグラスのライトをつけた。長い爪を赤く塗った指先がスイッチの紐を引っ張ったのが、妙になまめかしかった。色とりどりのガラスの下に、赤みがかった光が灯る。
「すっごい、ムーディ」
「そう、寝室にしか置けないんだ」
「いつもこうして、してたの?彼女と」
「まあそういうこともあったような」
「久々にしよっか」
 マック行こっか、くらいの軽さで月子さんはそう呟いた。体で払う、ってことか。僕としてももちろん吝かではなく、僕達はまぐわった。薄ぼんやりとした明かりの中で、かつて散々貪ったはずの月子さんの体は天女みたいに神々しく見え、リリコに操を立てる前の数々の奔放な日々を思い出した。会えば挨拶みたいに体を重ねた。おっきい、と途切れる声で言う月子さんのヴァギナと僕のペニスの相性は相変わらずとてもよく、リリコとの性生活で少しずつ積み重なった消化不良に気付かされた。月子さんの細くしなやかな腰を掴み、後ろから責め立てているとき、なめらかで美しいリリコのうなじを思った。月子さんのうなじには、短く整えられた襟足の延長のように細かい産毛がびっしりと生えていて、だけどそれが生命力の強さの、淫蕩さの証に見えて、僕をますます昂らせるのだった。月子さんは僕を煽るのも上手くて、まだ足りないというように自分の性器を弄ったり、卑猥な言葉で強請ったり、この時間を最大限愉しむための努力を、決して惜しまないでいてくれる。リリコが寝転がって僕が前から入る、コンドーム越しの、正しさのかたまりみたいなセックスしか、僕たちはしなかった。リリコがそれを望んでいたから。だけど月子さんは、獣のように喘ぐ。僕も、獣のように求める。本能に駆り立てられるような行為は本当にしばらくぶりで、吐精しながらも力がみなぎってくるのを感じた。
 アキラさんのところに行こう。少し眠ったあと、月子さんが唐突に言い出した。性欲をすっかり発散させてしまったあとの変わり身の早さも、僕が月子さんを好ましく思うところのひとつだった。アキラさん。懐かしい名だっ���。僕たちが夜遊びばかりしていた頃知り合ったその人は、ある日突然、東京から去っていったのだった。たぶん二年くらい前のこと。僕とリリコが出会う前のこと。きれいで優しい男だった。久々に、声を聞きたい。 「いつ?」 「いまから」 「急に行って、迷惑じゃないの」 「あたしはどのみち今日、行く約束してたの」  一瞬で食べ尽くされてしまうことはわかりながら、ミナの夕飯のために置き餌をしてやり、車を出してくれると言う月子さんのマンションへ向かった。地下鉄で二駅だったので歩くことにした。こんなに近くに住んでたんだね、といまさら笑い合った。月子さんの家でしたことも、数えきれないほどあるのに。空は薄紫色で、呼気は白く曇り、冷たい空気が情事と昼寝のあとの惚けた頭をちょうど良く刺激した。日が落ちる前でも、だいぶ気温が低くなってきた。リリコが出ていったのは、夏の終わりだった。残暑が長かったから、暦の上では秋の始め、と言ってもいいかもしれないけれど。
 初めて見る月子さんの愛車は、真っ赤な外車だった。シャコタン、というのか、車体がものすごく地面に近く、こんなに華奢な女の人がオーナーだとは思えなかった。あたし運転がヘタな男大嫌いなんだよね、と言うからこわくなって、任せることにした。といっても、そもそもこれはマニュアル車らしいから僕には運転できなかった。
「看護師ってね、だいたい働きだしてすぐ高い車買うのよ」
「どうして」 「しんどい仕事やめないぞ、っていう、誓いみたいなもん」
「ローンで自分を律してるってこと?」
「そう」
「払い終わったらどうなるの?」
 月子さんはそれには答えず、ため息のような笑いを漏らした。下道でもそんな遠くなさそうだけど、もう遅いから高速で行こうね、と手慣れた様子でカーナビを操作する月子さんに、アキラさんはどこに住んでるんだっけ、と訊ねると、千葉の、山と海がある町らしい、という答えが返ってきた。地元と東京以外の地理に、僕はあまり明るくない。
 初台から首都高に乗った。到着予定時刻は十九時四十五分。なんとなく流していたラジオがあまり面白くなくて、月子さんがspotifyで音楽をかけだした。九十年代ポップスをとりあえずのBGMに、仕事の話の続きが始まった。
「ヒロセは今もまだ、自販機売ってるんだっけ」
「それは前の前で、今は太陽光発電の会社にいる」
「バナナ売ってたのはいつだっけ?」
「青果卸ね、自販機の後だよ」
 ふうん、と興味なさげに月子さんは言い、なんだかもう話すこともあまりなくなった。もともとそんなに話が弾むふたりでもないのだ。丁寧な運転のせいでだんだん睡魔の波が押し寄せてきたので、一眠りしようと目を閉じた。途切れ途切れ、薄い夢を見たが、途中で月子さんが呟いたのは、多分夢ではなかった。
 なんでこう急にいろんなことがどん詰まっちゃうんだろうな。
 聞いてはいけないような気がしてじっとしていたらまた深く眠ってしまって、次に目が覚めると、車は千葉県の国道を走っていた。何度も塗り替えた跡が見えるスーパーの看板が現れ、ああ、田舎の都会だ、と思った。僕の故郷も、こういう街だった。沿道にはチェーンの飲食店やディスカウントストアがまばらにあった。古ぼけたラブホテルもちらほら営業していて、カタカナやアルファベットをかたどった���オンが粗野に光った。シルクロードって名前のラブホテルは、全国にいくつあるんだろう。食事はどうするのかたずねようとした頃に、急に流していた音楽が途切れて、ちゃらちゃらと電話の着信音が流れた。
「え、なに」
 Bluetoothだよ、さっきまで音楽飛ばしてたでしょ、と月子さんは僕を笑い、僕に通話ボタンをタップさせた。スピーカーにして、というのでその通りにした。相手はアキラさんだった。懐かしい、懐かしい声だった。低く、優しいトーンで、ゆったりと話す。
「広瀬くんも、いるの」
「あ、います」
「久々に会えるね」
 たった一言アキラさんと言葉を交わしたら、こんなに便利な道具があるのに一度も連絡を取っていなかったことが急に薄情に思えた。だけどそれを咎めるような気色が全くなかったことにほっとした。そういうところが、アキラさんらしいのだ。
 あと五分で着くよ、と月子さんは電話を終え、次の信号で細い道に折れた。国道から離れるにつれ、民家が増え、車は住宅地に入った。「あれかな」
 月子さんが指さした先には団地が数棟立ち並んでいた。隣には打ちっ放しのゴルフ場の緑のネットが見え、まだ煌々と営業中のライトが光っていた。建物が近づいてきたのでスピードを落として進んでいると、駐車場の入り口とおぼしき辺りに背の高い男の姿があった。少し猫背で、足が長い。
 僕たちに手を振るアキラさんは、東京で最後に会った時より少し、線が細くなったように見えた。 ここ空いてるから、今日だけなら大丈夫、という言葉を信じ、白い線で区切られた駐車場の一角に車を駐めた。アキラさんはリノベーションされたこの団地の一室を買ったのだそうだ。最近は古い団地の再利用が流行っているそうで、確かに共用部分も新築のようにきれいになっていた。おれ一人ならほんとこのくらいの広さで十分、という十畳ほどのリビングには必要最低限の家具しかなく、よく整頓されていた。荻窪に住んでいた頃の部屋もいつもすっきりとしていたのを、思い出した。
 夕食には宅配のピザを取っていてくれて、酒も一通り用意されていた。パーティーじゃん、と月子さんは大喜びした。アキラさんは紙皿と紙コップを配りながら、洗うのめんどくさいからごめん、と笑っていたが、身軽な暮らしに憧れ、自分の部屋で待っている大量の食器のことを考え、うんざりした。
 酒もあまり回らないうちから、月子さんはけっこう荒れていた。仕事を辞めた、という薄々気付いていた話と、不倫をしていた、という完全に初耳の話とを、かなりの序盤で打ち明けられた。初耳ではあったが、そこまで意外ではなかった。月子さんには、動物みたいなところがあるから。僕の同棲解消については、冒頭で少し話題に上がったもののどこかに消え、まあそれはいいとしてもアキラさんの近況は聞いておきたかった。僕が彼の方を見ると目が合ってしまって、逸らせず、やけに緊張した。彼は面白がるように僕を見ていた。とりあえず月子さんに吠えたいだけ吠えさせようと、頷き合った。
「何回かやっただけの上司の奥さんが職場に乗り込んできたの」
それで居づらくなって、もう十年勤めたし、疲れてしまったし、依願退職した、と話す月子さんは珍しく泣いていた。
「その医者のことそんなに好きだったの?」
「ううん別に、出来心みたいなもん」
「割に合わないね」
「それが腹立たしいのほんと!!」
 そしてわっと大泣きしてはまた愚痴り、というのを間欠泉のように繰り返し、それをアキラさんが宥めていた。いつの間にか煙草を吸っていた。前もよく吸っていた銘柄だった。月子さんの支離滅裂な話から、医者のセックスがよかったということだけはわかったので、せめてもの救いだね、と慰めたつもりだったが、ものすごい目で睨まれた。月子さんが僕一人には甘えてくれないことを、当たり前だと思うとともに、少し情けなく感じた。僕はちびちびウイスキーを飲みながら、相槌を打った。
 泣き疲れて、酔い潰れて、月子さんはテーブルに突っ伏して眠ってしまった。実質アキラさんと二人、という状態になって、ようやくゆっくり話せそうだった。
「……アキラさん、いまはなにやってるの」
「昔のツテでデザインの仕事もらったり、FXやったり、あとはまあ、切り詰めて」
 田舎だからそんなにお金はかからない、家族も今後できることないし。淡々と話すアキラさんは十代の頃、年上の男の恋人に連れられて上京した。地元は宮城で、親は厳しくて、勘当寸前で、学校とか通ってこっちで仕事には就けたけど、その時の男とはすぐ別れちゃって、そんなことを寝物語に聞いたような気がする。
「おれもう、期待したくなくてこっち引っ越したんだ」
「期待?」
「東京、夢あるけど、夢見るのも疲れるからねえ」 
 僕はアキラさんともセックスまがいのことをしていた時期があった。好奇心なんかでは全くなかった。常連の店でいつも穏やかに店員と談笑していたこの男を、気づけば目で追ってしまっていた。仕立てのいいスーツに包まれた身体から滲み出る、どうしようもない諦めの空気が、僕を惹きつけて、不安にさせて、夢中にさせた。月子さんと3人で何度か会ったあと、僕の方から2人で会いたいと言った。やがて恋人同士のような関係になった。自分より体の大きな男に慈しまれると、言いしれぬ安心感と興奮を覚えた。僕たちは、同じ体で愛し合った。だけど男女でするようにはっきりと繋がったことはなかった。それはアキラさんの予防線だったと、今ならわかる。不誠実な僕は、そうしている一方で月子さんをはじめとする女の体を抱くこともあったから。月子さんは僕とアキラさんのことに気付いていたように思うが、だからといって関係が変わることはなかった。なにか言われたことも、詮索されたこともない。僕はあの頃から、自分のことがよくわからなくなっていた。恋ではない、とわかりながらも他人と肌を重ねることで、なにかがすり減っているような気もしていた。アキラさんもそうだったかもしれない。でも���その気持ちを分かち合ってどうにかするような2人にはなれなかったのだ。
「広瀬くんは彼女と別れたって聞いたけど」
 アキラさんがなんでもないことのように言うので、僕もなんでもないことのように話し始めた。こういうとき、リリコとの破局で実はさして傷ついてはいない自分に気づいて、辟易する。
「三十過ぎて、なんか焦って、婚活とかしてみたりしてさ」
 しっかりしなきゃ、と漠然と考えていた当初、運良く出会ったのがリリコだった。僕史上、いちばん礼儀正しく、理性的な交際のはじまりだった。いわゆる普通のおつきあいをうまくやれていると思っていて、自分もようやくそういう流れに乗れるのだと感慨すら抱きながら、給料三ヶ月ぶんには少し届かない指輪を買ってプロポーズもしたが、あなたと家庭を作ることは考えられない、という残酷な答えが返ってきた。数ヶ月の猶予ののちに同棲は解消され、僕たちは正式に別れた。彼女が持ち物を置いていったのは意外だったけれど、すぐに謎は解けて、そのあとわりとすぐ大企業のサラリーマンと婚約したと風の便りで聞いた。
「そういうのがいいならなんで僕と付き合ったのか不思議で」
「ふらふらしてる人の色気ってあるからねえ」
 俺もちょっとやられてたかも、とアキラさんは僕の方を悪戯っぽく見た。アキラさんのほうこそ、ちょっと痩せた肩とか、煙草を弄る長い指とか、相変わらずどうしてなかなか、と思ったけれど言わなかった。今のアキラさんに僕が触れることは失礼な気がした。
「念のため聞くけど、おれと寝てたせいじゃないよね」
「え?」
「別れたって」
「いや全然関係ないよ、知りもしないと思うし、そもそもかぶってないし」
 でも、見透かされてたんだと思う。アキラさんとっていうか、月子さんみたいな女の人たちとつるんでいたこととか、それどころか、やりまくってたこととか、職が続かないこととか、それらをそんなに駄目だと思っていないこととか、ただ自分が安心したいだけで、ほんとうはちっともリリコ自身のことなんか見ていなかったこととか。いつの間にか起きていた月子さんが、ヒロセ、いい人きっと見つかるよ、とまた泣きながら絡んできた。煙草を燻らせながらアキラさんは、人生相談室だな、きょうは、と可笑しそうに呟いた。ちょっと酔いが冷めてから順番でシャワーを借りた。月子さんは客間で、僕はソファで寝かせてもらった。アキラさんは自分の寝室に引き上げていった。
 夜中に肌寒くて目が覚め、体を起こすとベランダで一服するアキラさんのシルエットが見えた。窓を開けて、隣に立った。アルミの手すりと床板がひんやりと冷たかった。
「ねえ、煙草吸いすぎじゃない?」
「前と変わんないよ」
「前も減らしなよって言ってたじゃん」
「唯一の楽しみなんだって」
「……早死にしちゃうよ」
 いいんだよ、べつに。そう呟くアキラさんの横顔は東京にいた頃のままだった。あなたはいったい、あそこに何を捨てて来たの。
  あたりは真っ暗で、ぽつぽつと窓の明かりが見えた。こんな夜更けに活動している人間がいるのだ。風向きが変わる��か、時折、国道から車の走行音がきこえる。僕たちは黙ったまま、並んで立っている。離れていた数年をどうにかして埋めたい衝動がせり上がってきて、でもどうしたってできないから、アキラさんの左肩に、そっと凭れた。アキラさんが、囁くように僕の下の名前を呼んで、呼び終わらないうちに、やめてしまった。ためらいが、愛おしかった。
「アキラさんのこと、すごく好きだったよ」
「……わかってるよ」
     煙草を持っていない方の手が、僕の頬を撫でた。掌はすべすべしていて、冷たくて、泣けてきた。アキラさんが少しだけ身体を屈めてきて、煙たい匂いが鼻を掠めたかと思うと、かさついた唇が一瞬だけ触れた。目の前には、あの諦めたような優しい笑顔があった。
 翌朝は三人とも九時前にきちんと起きて、目が覚めちゃうなんてなんか年取った感じするな、と言いながらファミレスでモーニングセットを食べた。僕は食器のカチャカチャいう音を聞きながら、肝心のことを相談し忘れていたことを思い出した。
「恋人の置いてったものって、どうしたらいいと思う?」
 月子さんは、あたしは一個もらってあげるの、と恩着せがましくアキラさんに報告した。アキラさんは少し考えたあと、おれなら、と前置きして、こう続けた。
 全部捨てる。一回全部きれいにしてあげないと、なかなか成仏してくれないとと思うから、残留思念みたいなもんが。
 帰りもまた、月子さんが運転することになった。昨日よくわかんなかったけど、車イケてるね、とアキラさんが褒めた。乗る前にすればいいのに、乗り込んだ後で窓を開けて別れを惜しんだ。出発した後、僕たちが曲がるまでずっと手を振ってくれていたアキラさんを見て、月子さんがまた来ようね、と言った。僕は頷いた。僕だけに向けられているんじゃないとわかっていながらも、またいつでもおいで、という帰り際の彼の言葉に、甘えてしまいそうだと思った。
 日曜日の高速道路はそこそこ混んでいて、痺れを切らした月子さんの判断により途中で降りて下道を走った。
「そういえばライト、持って帰る?」
「……やっぱいいや、知らない女のザンリューシネン要らないし」
「だよねえ……あれって粗大ゴミかな」
「そりゃそうでしょ、でかいもん」
 めんどいなあ、とぼやく僕に、月子さんは、めんどいけど、向き合わなきゃだめってことでしょ、と自分にも言い聞かせるように口にした。それはたしかに人生を前に進めるために必要なステップなんだろうけど、いまの僕にとってはリリコとの二年間より、この二日間のあらゆる場面の方がつよく胸に迫ってくるのだった。
 十五時前に家に着いた。一日空けた部屋は静まりかえって、知らない匂いがした。ミナはソファのクッションの上で丸くなって寝ており、僕がただいまを言うと片方の目だけ開けてまた眠ってしまった。飼い主が一晩いないくらい、どうってことないらしい。冷蔵庫の横に貼ってあるゴミの日カレンダーを見た。年始にもらったっきり、ほとんど使っていなかった。燃えないゴミ、火金。危険ゴミ、隔週水曜。粗大ゴミ、市役所に連絡。ため息。とりあえず窓を開け、空気を入れ換える。コーヒーでも飲みたくなって、お湯を湧かす。待っている間に、アキラさんからお裾分けに持たせてくれた蜜柑をざくざく剥く。皮を受け皿に、白い筋がたくさんついたままふた房頬張った。リリコは夕食後、必ず果物を出してくれた。重たいガラスのボウルに、冷たくてきれいな水で洗って一粒ずつしっかり拭いた葡萄、その正しさは誇らしくて面白かったけれど、僕はそんなこと、ちっとも望んじゃいなかったと思う。
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noirpomme9999 · 1 year ago
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興味・関心の低下について
 子供の時からぱっとしない成績で、小学校から持ち帰るあゆみ(小学校の通信簿)では△〜◎の3段階評価のうち真ん中の◯ばかりが並んでいた。国語や体育は◎が多かったが、特に算数などは△になることもしばしばだった。
 当時のあゆみで納得いかなかったのが、「興味・関心」という項目だ。物事への興味なんて自発的に持つべきもので学校教育に強制されるべきではないのに、退屈極まりない算数という科目に興味を持てないことで評価を下げられるのはおかしいと子供ながらに不服だった。自分の興味は主にクラスメイトの誰と誰が両思いとか、学校で飼っているうさぎの世話とか、ポケモンのアニメとか、今日の欠席者の人数からいって給食でデザートのゼリーは何個余りそうかといったことに向けられていて、大人の作った勝手な評価制度で己の関心を採点されることに納得がいかなかった。
 それから約20年。今となっては、物事に興味を持つこと・持ち続けることが難しい。
 たとえば読書ひとつとってみても、いまは読める本のジャンルがかなり限定されてしまった。受け付けるのはエッセイや新書ばかりで、以前好きだったファンタジーや恋愛小説はどうせ自分の人生に関係のない作り話と白けてしまい最後まで読み進めることができない。誰と誰が結婚したという話を聞いても、他人の人間関係に露ほどの興味も湧かない。たまの休みも疲れるのが億劫で外出もせず、かといってゲームを起動するのも面倒でただ布団に寝転がって手頃なYouTube動画を流し見して一日が終わる。
 なにかに熱中できることは、それだけで財産だと思う。時間を忘れるほどに楽しめる趣味があるのなら、それは何を注ぎ込んででも続けるべき価値がある。
 中島らもは自身のエッセイの中で「一人で時間を潰せることを教養という。教養のない奴が酒や薬やギャンブルにハマる」といったようなことを書いていたが、まさしくその通りだと思う。ジャンクフードのドカ食いなんかもそうだが、自分で自分を喜ばせる手段を知らない人間は興奮そのものを目的に不摂生な生活習慣へ陥る。低俗な暇つぶししか知らない人間に比べたら、趣味を熱く語るオタク達は選ばれし高等遊民なのだ。
 三十を過ぎても何かひとつ寝食を忘れるほど熱中するものを持てない一般人は、おとなしく結婚して子どもを作り、その成長を何よりの喜びとして生きるべきなのかもしれない。私のように無教養で飽きっぽく感性に乏しい人間にとって、生殖は遺伝子��組み込まれた最後の娯楽なのだとしたら、これを拒む理由があるだろうか。
 生まれてくる子供にはかわいそうだが、ここはひとつ親である私の人生を豊かにすることを目的に、彼・彼女には腹を決めてこの腐った世に産声をあげてもらうべきなのかもしれない。太宰治が言った通り、この世界では「子供より親が大事」なのだ。
 長らく反出生主義者として過ごしてきたが、思想の転換をすべきか、といったところがここ数ヶ月の主な悩みである。反出生に至った経緯については、また自分の感情の整理のためにまた改めてまとめることにしたい。
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picnicism · 1 year ago
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今回は、筆者が過去の転職活動の際に重視していたポイントを記載したメモが見つかったので、発達障害で職探しに悩んでいる方は勿論、定型発達だがいまいち仕事の軸が決まらない方の参考になれば幸いである。 勿論人によって重視したいポイントは異なると思うため、あくまで参考程度に留めて頂きたい。 以下が筆者が転職活動の際に重視していたポイントである。 【食堂の有無、昼寝出来���場所が存在するか】 【転勤の有無】 【大企業であるか、企業体力はあるか、安定しているか】 【ビジネスモデル】 【口コミサイトのスコアの数値】 【福利厚生】 【勤務時間】 【在宅勤務の有無】 【株式投資の制限有無】 【専門性が身に着くか、どのようなスキル獲得が期待されるか】 【英語力が活かせるか否か】 【スピードに追われる業務か、対クライアント業務か否か】 【当該業務は希望者が多いか否か】 【チームメンバーの雰囲気、年齢分布】 上記のポイントを深堀していきたい。 【食堂の有無、昼寝出来る場所は存在するか】 筆者が社会人になってから幾分の年月が経過してしまったが、今でも毎日食堂で定食を食べている。食堂の定食は健康にも良いし、何より財布に優しい。 定食を20分程度かけて食べる→10分くらい携帯をいじる→20分程度昼寝を取る→散歩 が筆者の昼のルーティンだ。筆者は社会人1年目の入社初日から仮眠スペースを使っていたのだが、確か5日目くらいで怒られた。「周りで1時間きっちり昼休憩を取っているやつ等いない」的なことを言われたこともあったが、ASDゆえに普通に仕事をするだけでかなり疲れるので無視した。一回昼休憩を20分程度で切り上げたことがあったが、その日は全くパフォームできなかった。そのようなことから社会人になってからというもののずっとこの習慣には拘っている。こういうところがおかしいと言われる所以なのだと思う。 ちなみに食堂が存在するか否かはネット上だけでは分からないので、基本的にはそこで働く大学時代の友人に話を聞いていた。昼寝スペースは食堂があるならそこで寝ればいいと考えていた。 【転勤の有無】 ・筆者は基本的に東京、大阪、福岡辺りの大都市で働きたいとずっと考えている。 これは従前からASDと一番相性が良いのは隠れ蓑があるこれらの大都市だと考えているからだ。また大都市の方が基本的に出会いも多くて、結婚もしやすいのではないかと若い時は考えていたし、実際にこれらの大都市は女性の割合が地方と比べて圧倒的に高い。 このようなことから、原則東京勤務、大阪、福岡くらいなら譲れると昔は考えていた。今では大阪や福岡はむしろ何も制約がなければ住みたいと思うようになった。 ASDの方は同じ日常が毎日続くことに幸福を感じることが多いらしい。そのため、転勤なく定年まで同じ日常が続けば幸せだなと考えている次第である。 【大企業であるか、企業体力はあるか】 これも繰り返し述べているが、筆者は大企業で定年まで働きたい。ベンチャーに行きたいとか起業したいとかは一度も考えたことはない。唯一考えたのは、より人生を安定させるために公認会計士の資格勉強を始めようかと思ったくらいだ。それくらい筆者は自分の仕事能力に自信はないし、安定が大好きである。 周囲の友人の話を聞いていると大企業であっても3番手、4番手になってくると経営が傾くといったことは勿論ないのだが、出世競争において若い年次で差が付きやすくなっているということが分かった。このクラスになるとあまり余裕がないのもあるのだろう。その点業界最大手の方が企業体力があるため、年功序列で上がっていくし、同期間の差も早い段階ではつかない。 また定年まで働ける可能性も高いと考えている。そのため筆者は就職や転職の際にはとにかく大企業の企業体力がありそうなところを選んでいた。大企業になるほど倒産やリストラの危険性も低いし、仮にあっても早期退職であればかなりの退職金を積んでもらえることが多い。 よく年功序列はやり玉にあがることが多いが、筆者は特に組織で活躍したいとか早い段階から成長したいとは全く考えておらず、むしろ年功序列の組織に浸かりたいと考えていた。ちなみに30代になった今でもこの考えは変わっていない。 【ビジネスモデル】 【スピードに追われる業務か、対クライアント業務か否か】 次がビジネスモデルとそれに付随する業務の性質である。実はここは結構大事なポイントである。 これはつまり収益の稼ぎ方がストック型かフロー型かということである。再度金融業界の例になってしまって恐縮であるが、金融業界も概ねストック型とフロー型に分けることが出来る。銀行や保険会社、更にはアセットマネジメントのように一度既存の枠組みを作ってしまえばそこから定期的にお金が入りこんでくるのが、ストック型ビジネスである。銀行であれば貸し出しの残高、保険会社であれば既存の保険契約、アセットマネジメントであればAUMのように、一度残高を積み上げることが出来ればそこから定期的に自動で収入が入ってくるようなビジネスモデルがストック型ビジネスである。 その対比としてフロー型ビジネスの代表としては証券会社(投資銀行)が挙げられる。証券会社も最近では預かり残高を重視しているようだが、基本的にはクライアントにサービスを提供する代わりに手数料を頂戴することで収益を積み重ねる。フロー型ビジネスの方が基本的に年収は高いし、転職市場で役立つような普遍的なスキルが身に着くことが多く、意識の高い就活生には投資銀行、コンサルのようなフロー型ビジネスは大人気である。ただしこのようなフロー型ビジネスはまずクライアントビジネスであるためにクライアントの動向に働きが左右される上、意識の高い社員が集まるため内部競争は激しい。筆者は仕事が出来ないので、このような業界は絶対に��理だとはなから諦めていたので転職の際にも収益の稼ぎ方はどのようなものであるかは事前に決算資料などを確認するなどして頭に入れていた。 実際筆者の周りの友人でもストック型ビジネスの方に行った学生は基本的に仕事が好きではなかったり、学生時代もやる気がないものが大半であった。しかし卒業して幾分たった今、彼らを見ていると、とても人生が充実してそうである。例えば生保に行った友人は運用部門でまったり高給ライフをエンジョイしているし、アクチュアリーとして安定した生活を送っている友人も複数人いる。その一方で、新卒で外資に行ったものは勿論PEファンド等花形のキャリアを歩んでいるものもいれば、名もないベンチャーを転々としているものもいて、結構ボラティリティが大きい。 就活時点の勝ち負けがそのまま引き継がれるのはプラチナ安定終身雇用企業に入れた場合のみであると考えて良い。 ストック型ビジネスは基本的に何もしなくても一定程度儲かる上、やる気のない人も多く社内競争も激しくないので、学歴はあるが仕事は出来ない筆者のような発達障害者はこちらを選択するべきである。 また転職先の業務が社外向けか社内向け業務であるかも大事なポイントだ。 フロントかミドルバックかという軸である。 フロー型ビジネスであってもミドルバックはまったりしているということはよくあるので、自分が狙う部署の性質はよく理解したほうが良い。 【口コミサイトのスコア】 筆者は基本的にOpenWorkの数値をエクセルにまとめていた。趣味はOpenWorkの閲覧と言っても過言ではない。当サイトのスコアは、 ①待遇面の満足度 ②社員の士気 ③風通しの良さ ④社員の相互尊重 ⑤20代成長環境 ⑥人材の長期育成 ⑦法令順守意識 ⑧人事評価の適正感 で構成される。 一般的には平均スコアが高い方がいい企業とされているが、筆者の場合そうでもないと考えていた。例えばコンサルは軒並み高いスコアが出ているが、これは①もさることながら②⑤のスコアが高いことが全体の平均点底上げにつながっているのであるが、筆者はそのような環境には行きたくなかった。筆者は仕事が出来ない無能なので、②の社員の士気は出来る限り低く、⑤の20代の成長環境も低い企業が自分にフィットするのではないかと考えていた。 その一方で重視していたのは、①④⑥⑦である。人事評価や風通しの良さは正直どうでも良かった。 とにかく待遇がよく(コスパがよく)、周囲の社員が優しくやる気がなく、まったり働くことが出来、長期目線で見てくれて、36協定を守るなど確り法令を守ってくれる企業がベストだと考えていた。 ①ー②+④ー⑤+⑥+⑦で高いスコアをはじき出した企業を中心に受けていたと思う。 【福利厚生は充実しているか】 福利厚生のポイントはその企業に属していれば誰でも享受できるということだ。 エース社員から筆者のような無能社員まで全員が等しく享受できるのが福利厚生である。筆者は無能側の人間なので、出来る限り福利厚生が充実した企業に行きたいと考えていたと思う。 福利厚生としては一般的に以下のようなものが挙げられる。 ・食堂の有無 ・家賃補助 ・研修費用補助 ・ベネフィットステーション ・有給休暇 ・退職金 ・確定拠出年金 ・在宅勤務の有無、フレックスタイム 等である。 これらの福利厚生は基本的には大企業であるほど充実していることが多いので、筆者は転職前にこれもエクセルに書き出していた。 転職してからも基本的には福利厚生は全て把握するよう努めている。 【勤務時間、在宅勤務の有無】 これは言うまでもない。正直長時間労働した方が成長はすると思う。でも受験生のときの感覚からして、ある一定の時間を超えるとその成長率は緩やかに下降していくと思う。結局人間集中できる時間なんて限られているからだ。 筆者が一番心地良いのは、大体朝の9時から19時くらいまでの勤務である。17時だと少し早すぎて残業代がもらえない一方で19時を超えると疲れて何もできなくなる。 面接では色んな面接官にだいたい何時まで働いているかは確認していた。ちなみにこちらは先ほどのストック型ビジネスとフロー型ビジネスに通じる話で、後者の方が基本的には長時間労働である。社内競争が激しく周囲を出し抜くには長時間働く必要があるし、そもそもクライアントビジネスなのでクライアントに振り回され、自分のペースで働けない。 長時間労働の弊害は大きいと思う。家庭はおざなりになるし、健康にも悪い。おまけに自分で学習する時間は取れないことは多い。投資銀行やコンサルは一見すごいことをやっているように見えるが、勉強時間は取れないので革新的なことは実際は出来ていない。案外革新的な開発等は、業務外の勉強から生まれることが多いのではないかと考えている。 また在宅勤務が出来るかも重要である。ここであえて在宅勤務のメリットを語る必要はないと思うが、正直働く側にとって在宅勤務は本当にありがたい。年収200万くらいの価値に相当すると思う。 【株式投資の制限有無】 金融機関では個別株は基本的に禁止されている。筆者は元々個別株には投資するつもりはなかったので、これは問題ないと考えていた。問題にはなるのはインデックスファンドへの投資も制限されている場合である。筆者はこれまで長年アメリカのインデックスファンドに投資してきたのでこれを制限される企業には絶対に行かないと決めていた。(さすがにインデックスファンドが制限されることは殆どないのだが) 【専門性が身に着くか、英語力が活かせるか否か、当該業務は希望者が多いか否か】 ここもやはり重要で、専門性が着かない場合は次の転職が難しくなるし、専門性はそれ自体が参入障壁になるからである。個人的な意見であるが何らかの参入障壁がある仕事の方がそうでない業務よりもホワイトになりやすい。考えてみれば当たり前の話であるが、参入障壁がない場合は、需給のバランスが崩れ基本的には買い手市場になってしまうからだ。そのことは何となく昔から分かっていたので、筆者はどれだけ人気が無くて花形ではない業務であっても、その業務から専門性が獲得でき企業の運営にとって必要不可欠であれば積極的に見てみるようにしていた。結局花形でキラキラしている業務は嫌でも優秀な若手が集まってくるので、買い手市場のレッドオーシャンになりやすい。キラキラ業務は定型発達が活躍する場なので発達障害は避けた方が無難である。 ちなみに英語は出来た方がいいと思う。外資はともかく、日系では大手であってもトップ企業でなければ英語が出来る人は少ない。東大卒であっても英語が出来る人は本当に少ない。むしろ慶応や上智出身者の方が英語が出来るケースが多い。というか東大で英語が出来るのであれば筆者のようなケースを除いて基本的には外資に行ってしまうので。 英語はそれ自体が参入障壁になる。金融機関の場合は結構な割合でそうなのだが、英語が出来ると基本的にリテール配属になりにくく、グローバルな部署に行きやすい。このような部署では基本的にドメスティックな古い慣習は残っておらず人の考え方も柔軟であるので働きやすいと思う。 【チームメンバーの雰囲気】 これはもう確認する方法がないので運任せになってしまう。それでもある程度は推し量る方法はあると考えており、それは世間一般でいう社風を理解することである。厳しく競争的であると言われる企業は厳しいことが多いし、人が優しいと言われるところはそうであることが多い。 多分入社時点ではそこまで差はないと思うのだが、人は良くも悪くも集団に染まる生き物であるので周囲が厳しい人間ばかりであると自分も他人に厳しくなるし、その逆もまた然りである。また面接の段階でもある程度はふるいにかけられていると思う。 個人的には確認方法としては、①大学時代の友人に話を聞く②面接の後に面談の機会を設けてもらう③口コミサイトを確認するといった方法で何となく雰囲気をつかもうとしていた。 筆者の社会に出てからのポリシーとしては、絶対に周囲を叱責したり他人を蹴落とさないといったことがある。𠮟責そのこと自体で自分が得るものはないし、他人の成長を促すとも思えない。また昨今ではコンプライアンスが厳しくなっているので自分のジョブセキュリティーを脅かす可能性もある。そのためもういい年齢になってしまったが、筆者は今でも会社の後輩には丁寧語で接するようにして、あくまでビジネス上の関係を超えないように努めている。自分が周囲に優しく接すれば、周りもそのような態度になる。正直パワハラ、セクハラする社会人の気持ちがよく分からない。リスク対比でリターンは少ないと思うのでちゃんとした期待値計算が出来ていないのではないかと思っている。 以上が筆者が重視していたポイントのまとめである。 書いていてマインドが完全に老人のそれと同じだと思ってしまった。20代の頃からこのようなマインドで業務を行ってきたが、今でも何とか社会人としてやっている。 この記事を読んで世の中には光輝くエリート東大卒だけでなく、このようなダメダメな東大卒がいることも認知され、誰かの心の救いになることを祈っている。
仕事が出来ない無能な東大卒が転職の際に重視していたポイント|東大卒の人生を考える会
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syarousi · 8 months ago
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2025年から始まる新制度!教育訓練休暇給付金の全貌を徹底解説!
📢【2025年から施行!教育訓練休暇給付金とは?】📢 202 🌟詳しく #教育訓練休暇給付金 #キャリアアップ #スキルアップ #リスキリング #福利厚生 #日本の労働法 #無給休暇 #はら社労士
はじめに 今日は、2025年10月1日から施行される「教育訓練休暇給付金」について解説していきます。この新しい制度、ちょっと難しそうに聞こえますが、今日は小学生でも分かるように、例え話を交えながら分かりやすく説明します。リスキリングやキャリアアップに関心のある方、ぜひ最後までご覧ください! 教育訓練休暇給付金って何? まず、「教育訓練休暇給付金」とは何でしょうか?簡単に言うと、労働者がスキルアップのために無給で休みを取る際、その間の生活費をサポートする制度です。例えば、あなたが「新しい技術を学ぶために会社をお休みしたい」と思ったとき、この制度を使えば生活費を気にせずに学びに集中できます。 対象者は誰? では、誰がこの給付金を受け取れるのでしょうか?対象は、雇用保険に加入している人です。そして、その被保険者期間が5年以上あることが条件です。例えば、あなたが5年間働いて雇用保険を払…
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hanamori-consul · 1 year ago
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🌟家庭と仕事の調和を実現する方法🌟|🏡リモートワークとフレックスタイム制度の活用術⏰ #家庭と仕事の調和 #ワークライフバランス #リモートワーク
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kennak · 2 months ago
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(介護離職者 休業や休暇制度の未利用54.7% 規模で格差、「改正育児・介護休業法」の周知と理解が重要 | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチから)
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ari0921 · 4 months ago
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バイデン氏による息子への恩赦、各方面から反発の声 米政府は釈明に追われる
2024年12月4日
バーンド・デブスマン・ジュニア、マデリン・ハルパート、BBCニュース
アメリカのジョー・バイデン大統領(民主党)がこれまでの発言を翻し、息子のハンター・バイデン氏(54)に恩赦を与えたことで、ホワイトハウスが釈明に追われている。
ハンター氏は、連邦法違反の二つの事件について裁判で有罪とされ、量刑言い渡しが今月予定されていた。ホワイトハウス報道官によると、バイデン大統領は自分に対立する勢力からハンター氏が迫害を受けないよう、同氏に恩赦を与えた。対象は、過去10年間に犯した可能性のある、連邦法違反によるすべての犯罪とされる。
共和党側はこの措置を非難。ドナルド・トランプ次期大統領は「司法の乱用と誤り」だとした。
ホワイトハウスのカリーン・ジャン=ピエール報道官は2日、バイデン氏が先週末、マサチューセッツ州ナンタケット島で家族と感謝祭の休暇を過ごしていた間に、今回の決断について「悩み苦しんだ」と記者団に話した。
バイデン氏が恩赦を出したのは、公式訪問でアフリカに向かう直前の1日夜だった。
ジャン=ピエール報道官は、アンゴラへ向かう大統領専用機エアフォース・ワンの中で記者団に、「(バイデン氏は)司法制度を信じている。だが、生々しい政治が司法プロセスにとりつき、誤審を招いたとも考えている」と述べた。
同報道官はまた、バイデン氏がハンター氏のことを、大統領の息子であるが故に「やり玉に挙げられた」と考えており、「(大統領の敵対勢力によって)狙われ続ける」と思っていると説明。
「だから大統領はこの行動を取った」とした。同報道官はつい先月まで記者団に、バイデン氏が息子に恩赦を与えることはないと話していた。
ハンター氏は今年6月にデラウェア州の連邦裁判所の陪審によって、拳銃を購入した際に薬物使用をめぐって虚偽の申告をしたとして、罪状3件について有罪とされた。現職の米大統領の子どもが刑事裁判で有罪評決を受けたのは初めてだった。
ハンター氏はまた9月には、連邦税法上の罪状についても有罪を認めた。税金の申告や納付を怠ったほか、脱税や虚偽の還付申告をしたとされた。
恩赦の対象は、2014年1月から2024年12月までにハンター氏が犯した可能性のある連邦法違反の犯罪すべて。この期間は、税金や銃に絡む犯罪があった時期を超えるものだ。
期間の始まりは、ハンター氏がウクライナのエネルギー企業ブリスマの取締役に就任した年となっている。当時、バイデン氏は副大統領で、アメリカの対ウクライナ政策で重要な役割を担っていた。
今年夏に公表された議会の調査は、バイデン氏について、息子のビジネス取引への関与を否定してうそをついたと非難した。ただ、バイデン氏の弾劾をもくろんだ共和党議員らの動きは失敗に終わった。バイデン氏は不正行為を否定している。
バイデン米大統領が息子に恩赦 アメリカの人たちの反応は
ハンター氏の二つの事件を担当したデイヴィッド・ワイス特別検察官は、家柄を理由にハンター氏が特別に捜査の対象になったという見方を真っ向から否定した。
ワイス氏のチームは2日に裁判所に提出した文書で、「この事件においては、執念に燃えた訴追や、選択的な訴追があったという証拠は一切なかった」と書いている。
大統領の妻のジル・バイデン氏は2日、ホワイトハウスで、「もちろん私は息子の恩赦を支持する」と話した。
バイデン氏の今回の決定は、トランプ氏や共和党上層部の激しい反発を呼んだ。いずれも、これまでバイデン政権のことをずっと、敵対勢力に対して司法省を「武器化」していると非難してきた人々だ。
マイク・ジョンソン下院議長は、「私たちの司法制度に対する信頼は、バイデン家とその乱用によって、ほぼ回復不能なほど損なわれている」と述べた。
下院監視委員会のジェイムズ・コーマー委員長も、バイデン氏が「最初から最後まで、家族の腐敗した影響力の行商についてうそをついていた」と非難した。
民主党議員からは批判と擁護
民主党側からの批判は、これらよりは穏やかだった。同党の議員らは常々、トランプ氏が法の支配を無視していると非難してきた。
マイケル・ベネット上院議員(コロラド州)は、「バイデン大統領の決定は、職責よりも個人の利害を優先させたもので、司法制度が誰にとっても公正で平等だという米国民の信頼をさらに損なうものだ」とX(旧ツイッター)に投稿した。
グレッグ・スタントン下院議員(アリゾナ州)も、事件が不公正だというバイデン氏の主張は受け入れられないとして、こう述べた。
「政治的動機に基づいた起訴ではなかった」、「ハンターは重罪を犯し、陪審員たちによって有罪評決を受けたのだ」。
一方、バイデン氏を擁護する人もいた。
元弁護士のジャスミン・クロケット下院議員(民主党、テキサス州)は、ハンター氏の事件のような訴追案件を他に見つけ出すのは、全国でも「難しい」だろうとBBCの番組で話した。
「はっきりさせておきたいが、父親であり大統領である人物は、息子にとって正しいことをしただけでなく、私からみて間違っていると思われることを基本的に正すために正しいことをしたのだ」
元連邦検事のニーマ・ラマニ氏は、バイデン氏が米国民を欺���たとの見方をBBCに示した。
「バイデン大統領は息子に恩赦を与えないと言ったときから、ずっと不誠実だった」、「恩赦は当初から計画していたが、バイデン大統領は米国民を欺いた。彼と、その後にカマラ・ハリスが、大統領選の真っただ中にいたからだ」。
ラマニ氏によると、トランプ氏は来年1月に大統領に就任しても、前任者の恩赦を取り消すことはできないという。
大統領の恩赦の権限は 「絶対的」だと同氏は言い、こう付け加えた。
「ドナルド・トランプも共和党も、これを止めることはできない」
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shokobekki · 9 months ago
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【日記】
決まった居場所もつるむ仲間も要らないし、華やかなスポットライトも受賞も求めていない。まして画像しか見ない人の暇つぶしのいいね数なんかどうだっていい。取扱先がただ増えればいいわけではないし、ぽんぽん売れさえすりゃいいわけでもない。 ただ、これだけは求めているのは、できてくる作品を真剣に見て対話してくれる人。属性でも経歴でも情報でもなく、とにかく作品を (展覧会に足を運び続けてくださる数少ない方は、結局みなそういう方だ)。そして当然ながら、作品が決して損ねられないこと。 あとは制作を持続できる環境。これは自分の努力で維持していくしかない。
Facebookにたまたま流れてきた、或るベテラン美術家の方の投稿に、作品を売って生きていくことの難しさ(受ける誤解のことも)が吐露されていて、色々うなずいたり考えたりしてしまった。 私の場合、とても生業にはなっていないけど、それでも、継続的に作品を制作し、ギャラリーで発表し売っているので、そこには作り手の責任も発生するし、手を抜くことなどなく、れっきとした仕事だと思っている。どんな生活をしていても、プライドを持って作品を作り続け売り続けている人はみなプロの作家だ。制作も継続も楽じゃない。でもつくることはいろんな意味で大事な、価値あることだと私は思っているので、どうにかして周囲の理解や協力も得ながら続けている。コラージュからは20年、木口木版からは15年かな。生活の変化でペースダウンしたり、思うように発表の場を得られなかったり、身を粉にして作った作品が損ねられたり、つらい思いをしたことも度々あるけど、幸いつくることが途切れたことはない。
以前、ギャラリーの個展で作品を買ってくれた友人が、自分の出した代金の半分(場合によってはそれ以上)が、ギャラリーに入ると知って、そんなに取られるのか?と驚いていた。友人の反応にかんしては、私がまだ初期の頃、スペースを借りて自主企画展をしていたのを知っているという経緯もある。友人から見れば、どこでやっていようが個展は個展なのだ。 でも、ギャラリーが、アート作品は大切なものとして価値をつけ、対話の場を設け、かつ販売するお店であることを知らない人は意外と多いのかもしれない。価値を受け止め買ってくださる方がいるから、ギャラリーも持続していけるし、作家は多かれ少なかれ、また次作に向けた活動ができるのだけど、ギャラリーって美術館なの?レンタルスペースなの?なんなの?と聞かれることは今もあるし、ただで見せてもらうのは申し訳ないからと言って、わざわざ高価なお菓子やお花を持ってきてくれる方もたまにいる(お気持ちはもちろん嬉しいけども、作品をしかと見てくださることが肝要で、そういうお気遣いは無用なのです。もし気に入ったものがあればそちらにお金は使って頂きたいし。) 私は自身が作る人になったのでたまたま知ったけど、作る人になっていなかったら、ギャラリーのことを知れる機会ってなかったかもしれない。
個展で何度もお世話になっている某ギャラリーの方は、"売り上げは半々。でも作家さんは作るだけ。展示やPRや販売はこちらに任せてください" とキッパリだった。自主企画から始まった私としては、急に価格を上げることもできず、正直当初は、5割しか入らないのはきついと思った。でも、自主活動では限界があることも重々感じていたので、こんなまだ売れていない安い作家をリスク承知で企画くださるのだから、それだけでもありがたいと思わなきゃ、という気持ちでもいた。けど今は、安心してお任せできるギャラリーならば、この配分は納得できる。 作家はつくるという領分に、ギャラリーは伝え届ける(かつ作品と作家を守る)という領分に、それぞれプライドと責任を持って全力で取り組むのだから。
でも、作家が作品を作るだけでは済まないようなギャラリーや(たとえば、DM制作費など開催費用が要ったり、作家さんの好きなようにしていいからと、撮影、宣伝、展示、接客など大方の仕事を作家にまかせ、それをネットでシェアするだけ、あとは販売事務くらいしかしないようなところ)、安心して委ねられないようなギャラリー(扱いや展示や発信が雑で、作品が損ねられるなど。はさすがに論外か;)の場合は、売れて5割はギャラリーの領分としては取りすぎだと思う。 作家に3割以下しか入らない所もあると聞く。それ相応の理由があるのだろうけど、よほど高額で売れなくては作家はとても活動を持続できないだろうし、これだけ聞くと、もはや信頼関係ではなく、上下関係や搾取だと感じてしまう。数字云々よりも、要は個別の信頼関係なのかな。
そのスピードについてゆけていないけど、今や、SNSなどで作家が自己発信し、よかれあしかれ、直にファンもつき得る時代。ギャラリーを介した仕事の仕方も変化を求められ、改めて手探り期に入っているのかもしれない。作家たちはとにかく作り続けているけれど、作品に真剣に対面してくれる方と出会い続けていくにはどうしたら良いのか、少なくとも私はいつも暗中模索で、はっきりしたアテはなく、また、色んなリスクに怯えて身動きが取れないことも多々ある。ただ、私は、幸か不幸か、こちらからガツガツ動いてうまく行った試しがなく、むしろ予期せぬところからやってきた出会いによって動かされて来た部分が大きい気がする。でも何もしなければそれもない。だから焦ったり、時には無理をしたりする。なんと無駄の多いことか。 "貧乏になるかもしれないけど、これは良いものだから、続けて" と、背中を押してくださった方もいた。本当に、着々と貧乏になり続けている苦笑。色々簡単じゃないけど、25歳頃ようやく、作品をつくることに開眼?して以来、これはきっと良いも��に違いない、やめてはいけないと、根拠なき自信だけは失うことなく(一時的になくすことはありますが;)、好捕手がどこかにいてくれると信じて、どうにか投げ続けている。そんな実情だ。
と、無知を承知で長々偉そうに書いたけど、概ねは、日常の諸々にまみれ、流されそうになりながら、笑ったり怒ったりして凡庸に暮らしている人間です。本当に。でも不思議と、そんな隙間から作品が生まれてくる。
九月はあっという間に過ぎていった。彼岸花の最盛期を見逃す。夏の間は休止していた近くのトマト農園の直売がまた始まった。台風がウヨウヨしていてまだ湿気はあるけど、夕方はずいぶん涼しくなり、空気が少しずつ落ち着いてきている。街灯が寂しげに灯り始める頃、近所を歩けば、みんな家にいて、ご飯やお風呂の匂い、テレビの音が漏れてくる。そういうのがどこかもの哀しくもあり、愛おしくも思える。
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