#土とお蚕さん
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吸血蛇
甲斐国中巨摩郡下条の裕福な家で起きた話。 飼っている蚕に餌を��るため、おかみさんが独り座敷に入った。 やがて昼時になったが、おかみさんが一向に座敷から出てこない。 「おかみさん、早くお昼をお上んなってください」 待ちかねた下女が声をかけたが、座敷の中から返事がない。 これは変だ、と座敷に入ると、蚕の籠の上におかみさんが倒れていた。顔色が真っ蒼だ。 「まぁおかみさん、どうしやした。どこか塩梅でも悪いかえ」 いくら呼ばっても反応がない。 慌てた下女の声を聞いて、旦那や下男もやってきた。
おかみさんの様子を見て驚いた皆は、何が起きたのか、と見回した。 すると、おかみさんの体から血が、針のように細く、糸のように長く、筋を引いて立ち上っている。 血の筋は障子に開いた小さい穴を通り抜けて、庭の方に飛んでいく。 皆で庭に飛び降りた。血の筋は庭にある一本の樹に向かっていた。 樹には大きな洞があり、血はその洞の中に吸い込まれていく。 洞の中を覗いてみると、大きな蛇が一匹いた。 家の方を向いて鎌首をもたげ、口を大きく開けている。 血はその口の中にするすると流れ込んでいく。 皆で棒で蛇を突くと、蛇は洞の奥に隠れた。同時におかみさんの出血も止まった。 どうにか蛇を退治しようと、洞に棒を突っ込んだり、石を突っ込んだり、湯や水を注いだりしたが、蛇は奥に潜んだまま出てこない。 業を煮やした皆は花火を何本も拵えて、火をつけてぼんぼん投げ込んだ。 さしもの蛇も堪りかねたのだろう。洞からはぞろぞろと大きな蛇が十二匹も出てきたので、皆で叩き殺した。 おかみさんは長いこと、この蛇に魅入られ、血を吸われていたらしい。 その後、二、三ヶ月もの間、顔色は蒼いままで、体調も思わしくない状態が続いたという。
話してくれた祖母によると、これは確かにあったことなのだそうだ。
(土橋里木『甲斐昔話集』 「四一番 吸血蛇」)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)4月10日(水曜日)
通巻第8209号 <前日発行>
イエーレン訪中が意味することは何か?
過剰生産の警告は、すなわち『習近平の経済路線は間違いですよ』の暗喩
*************************
ジャネット・イエーレン米財務長官は4月3日にワシントンを立ち、4日に広東省に到着した。何立鋒副首相等と会談し、はやくも中国の過剰生産問題に言及した。世界貿易秩序の波乱要因として懸念を表明した。
ところが中国のメディアは、イエーレンが前回訪中時にビールを飲んで、奇妙なキノコを食べていた写真を配信し、今度は何を食べたか等とへんな記事を配信していた。
訪中前の講演でもイエーレンは「世界の価格と生産パターンを歪め、米国ばかりか世界中の企業と労働者に打撃を与える」と発言している(3月27日、ジョージア州での講演)。
王文濤・商務部長は、三日後にはパリでBYD展示会にのぞみ、イエーレンの主張に対しては、「補助金の所為ではなく、中国のイノベーションの賜物であり、過剰生産と言われるのは市場メカニズムの結果である」と米側の主張に反駁した。
すでに米国は中国製EVに25%の報復関税をかけており、トランプ前大統領は、これを60%とすると唱え、またメキシコ製の中国車には100%関税をかけると訴えている。
ジョシュ・ホーリー上院議員は125%、おなじくマルコ・ルビオ上院議員は「中国車一台あたり2万ドルの追加関税をもとめる法案」をすでに議会に提出した。
この動きに応じたのか、中国のEVメーカーはタイに進出し、値下げと補助金で攻勢をかけ、日本が圧勝してきた市場を蚕食し始めた。
中国EVのタイ進出はBYDに加えて長城汽車、長安汽車、浙江吉利など、低価格帯EVや大幅値引きでタイのシェアを増やしている。
過剰生産への懸念か。なるほどマンションの過剰生産(建てすぎ)は人の住まないマンションが30億人分もある。どう処理するのだろうか?
辺境で乗客のいない新幹線も、高僧道路も造りすぎ、テーマパークもあちこちに建てて、いまはペンペン草が生えている。海外にも過剰生産の付け足しのようにBRIプロジェクトで各地にゴーストタウンを造った。
中国経済の構造的欠陥はGD��に占める個人消費がすくないため(37%、米国は65%、日本は60%)、外需に依存し、さらに海外マーケットを獲得するためにダンピングと補助金をつける歪んだ体質である。これは不公正な慣行だと米国側はみるが、米国に限らずWTO違反は明らか。日本も中国製太陽光パネルなどに100%の関税をかけてしかるべきだろう。
▼それでも「ウィンウィンでいける」と李強首相
「過剰生産」をイエーレンは重大な懸念だと繰り返し述べたが、中国側は聞く耳がなかった。北京では李強首相、劉鶴 ・前副首相らがイエーレンと会談した。中国側は米中対決というタイミングゆえに、むしろ異例の厚遇ぶりを示した。
李強首相は決められた台詞。「敵対関係ではなくパートナーであるべきだ」と歯の浮くような発言を繰り出した。
直前に中国政府は鉄鋼の減産方針を全国に通知し、過剰生産対応のジェスチャーを示したが、鉄鋼、造船、風力発電、太陽光パネル、そしてEVと、その廉価というよりダンピング輸出は世界市場を潰乱させた。
風力発電の世界シェアは中国メーカーがトップ5を独占し、「金風科技(Goldwind)」「遠景能源(Envision Energy)」「明陽智能(MingYang Smart Energy)」「運達股分(Windey)」「三一重能(Sany Heavy Energy)」の順となっている。メーカー乱立で収益は殆どないというのが業界の評判だ。
中国製太陽光パネルはトリナ・ソーラー、カナディアン・ソーラー、ジンコソーラーホールディング、JAソーラーが譲位を独占しており、世界の太陽光パネル出荷量の上位四位を寡占した。じつに世界出荷量のうち71%が中国系企業が独占した。日本列島各地を埋め尽くしたが、不評ばかり。おまけに土砂災害を引き起こした。
ついで中国製EVがEU市場を攪乱し始めたため、EU委員会は重い腰を上げて規制に乗り出す。かくしてイエーレンの警告は世界市場すべての問題なのである。
ようするに不動産関連で墜落した中国経済の補完を、EVを筆頭にクリーンエネルギー関連、バイオなどに転化しGDP成長率を堅持しようとしているのだ。
▼毛沢東の亡霊、ノルマという強迫観念が国有企業に取り憑いている
習近平の経済の理解は社会主義時代のノルマであり、強迫観念のように国有企業の宿痾、中国人の体質なのである。だから馬雲やテンセントなど欧米並みの起業家が育っても、民��企業はかならず規制され、あるいは潰される。起業家精神は大きく削がれる。だから若者は国を棄てることになる。
4月8日、訪中最終日に記者会見に応じたイエーレン財務長官は「中国政府による特定産業への補助金などの支援が原因だ」し、「米国や世界の労働者や企業に大きなリスクをもたらす」と改めて強調した。
入れ違いにセルゲイ・ラブロフ・露西亜外相が北京に到着した。ロシアは中国との戦略的パートナーシップをさらに強化するため、とラブロフは語った。
ラブロフ訪中はプーチン訪中の地ならしと言われる。
またイエーレンは習近平とは会わなかったが、おりしも訪中している馬英九・台湾元総統が4月10日に北京で習近平と会談する段取り、日米首脳会談に日程を意図的にぶつけてきた。
イエーレンは北京で潘功勝・中央銀王総裁とも会っているが、嘗てFRB議長の経験があるからだ。結局、中国は米国側に歩み寄る姿勢を示しつつ、一方でバイデン政権の半導体輸出規制にはつよく反発し、「米国の対中経済・貿易制限措置に深刻な懸念がある」とした。「米国は自由競争という資本主義原理に基づいて行動すべきである」と耳を疑うような発言もあった。
半導体は技術窃取や台湾、韓国からのエンジニアのスカウト、米国における「千人計画」などで、すでに7ナノ半導体生産の技術を獲得したと、米国のシンクタンクが報告している。
米国はこのため3ナノ、2ナノ��産工場をアリゾナ州に誘致し、台湾のTSMCに1兆円もの政府支援を行って、工場をいちどに三つ建設中である。
しかしTSMCは14ナノならびに1ナノの研究と開発ラボを台湾に集中させているため、米国は次世代半導体技術の中国への漏洩を警戒している。TSMCの熊本工場は28ナノで家電、スマホ向け需要に対応するためであり、予定されている熊本第二工場とて、7ナノにとどめる。
日本がIBM支援のもと、官民挙げていどむラピダスは、北海道千歳で2027年に2ナノ半導体生産を予定している。
▼中国の大手不動産会社、デフォルト続く
さて不動産デベロッパーが倒産しているのに倒産しないという「ゾンビ軍団」はその後、どうなっているのか。
地方銀行、中小銀行の不良債権を肥大化させ、こんどは銀行の経営危機を招来させている。哈爾浜銀行は不良債権率が44%増え��。遼寧省の地銀、錦州銀行は上場廃止、江西省九江銀行は不良債権が三倍ちかくに膨らんだ。甘粛銀行は2・7倍、貴州銀行は五割近く不良債権を増やしていた。
準大手以下の27行の不良債権合計は2兆2300億円と今のところ軽いレベルだと言い張っているが、不動産大手のデフォルト処理が進んでおらず、とくに外貨建て債券が軒並みパンク、不動産不況の実態は、24兆円が不良債権だろうと推計される(それでも少なすぎるが、いずれ別稿で触れたい)。
中国最大のデベロッパー「碧桂園」も、ついに23年10月にドル建て債権99億ドルをデフォルト、第二位だった恒大集団の破産はいうに及ばず、世茂集団は二年前の米ドル債10億ドルのデフォルト、ドイツ銀行などが香港高等裁判所に法手続きを申請した。
このほか、大手の万科、華潤、融創、遠洋などが業績不振に陥っている。それぞまさしく供給過剰(生産過剰)の悪例ではないのか。
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20250519

忙しかったGWも終わり。
時間を見つけ植物の植え替えをした。やり始めるまではすんげーめんどいがいざ始めると良い気分転換になる。
これをやって私の冬が終わる。
睡蓮
今年も無事冬を越して三年目の温帯睡蓮。マニー・サイアムとワンビサ。耐寒性の睡蓮とはいえ寒冷地の冬を二度越した事で少しだけ自信がついた。

マニー・サイアム

ワンビサ
写真は去年か一昨年のもの。
白い花の方が成長が早くもう花芽を付けていた。
ISG(亜属間交配)種という、耐寒性を持つ温帯睡蓮と青系の花を咲かせる熱帯睡蓮を掛け合わせた品種をあと一株増やしたかったが既存株の増えた脇芽を捨てるのも忍びなく、カインズの120Lの桶を二つ増設。
冬越しが上手くいくかどうかはわからないが寒色系の睡蓮が欲しくて熱帯睡蓮を二株ほど買った。横に横にと球根が伸びていく温帯睡蓮と違い小さめの丸鉢で育てられる。ただムカゴ苗を買ったら思ってたより数段小さい苗。葉っぱがまだ1cmぐらいしかなくて今年花をつけるかは微妙なところ。
あとは大賀蓮という古代蓮。
2000年前の弥生期以前の遺跡から出土した種が発芽、開花しその後代を重ねたという株の、その子孫。何年か前に真如蓮を種から実生したが結局冬終えに失敗して蓮の花を見ることは叶わなかったのでレンコンから再挑戦。
蓮の花の構造を一度ちゃんと観察してみたい。
まだまだ夜が寒いからか熱帯睡蓮も大賀蓮も動く気配はない。
畑に行く途中の近所のおばちゃんに毎回睡蓮と蓮の違いについて説明を求められるのだがその度に初耳みたいな顔をされるので多分タイムリープしてる。
サボテン
なんつうか飽き性の私がよくもまあと思う。
私が生まれる何年も前に亡くなった父方の祖父がサボテンに凝っていたとは後から聞いた。
パンダだか蚕だったかは人間に世話をさせることでその遺伝子を残す戦略を取るとかなんとか聞いたことがある。それと同じでもはや植物に世話をさせられているのではないか。そんな疑念を浮かべちらっとサボテンたちに一瞥をくれてみたが彼らはただ沈黙するばかりだった。
かのソクラテスが言ったか言わなかったか「桃栗三年柿八年」と。
それで言えば桃栗どころかそろそろ柿がなっとる訳で熱量をかける植物を果物の木とかにしときゃ良かったと若干後悔している。
腹の膨れないもんに全ベットしてるような時代ではなくなりそう。

銀冠玉(Lophophora fricii)はもう花を咲かせていた。2018年播種。太くて長い直根が有星類のように腐ることもなく丈夫な品種だ。
トゲで武装しないサボテンは毒をもってその身を守る。内部で生成される幻覚性の有毒アル��ロイドのメスカリンが昆虫にも影響を与えるのかはわからないが、たまに虫が齧った形跡を見つけても一口でやめた感じには見える。


銀冠玉は綴化が二株出現した。
普通の兄弟株たちは開花株になって2年目だが綴化株は今の所一度も花をつけていない。今年咲いたら綴化した株同士の種が採れるかもしれない。綴化株の種だと芥子粒みたいな大きさの種が5粒で2千円とか馬鹿みたいな値段してた。

翠冠玉(Lophophora diffusa)は斑入りが一株出現。葉緑体が少ないからか成長が遅い。

烏羽玉(Lophophora williamsii)
原産地の環境の違いか比較的日焼けしやすい。ロホホラの三種一様に熱を逃がしにくい構造をしているのに烏羽玉だけなんでなのか。
自家受粉するので毎度気づくとピンク色の種鞘を付けている。

天晃(Thelocactus hexaedrophorus)何年か前ホムセンでハダニにやられて枯れかけてた株だが今はよく花を咲かす。たしか198円だった。
綾波

綾波(Homalocephala texensis)
たしか去年の植え替えでは、棘を吹く割りに根っこが貧相で無理する子扱いだったが今年は鉢いっぱいに根が回っていた。
まだ開花球ではないが結実すると赤くて甘い実をつけるという。オルトランという根から吸収させる防虫薬を土に混ぜているので出来たとこで食べられないが。

白刺翠平丸(Echinocactus horizonthalonius)
2020年播種。種を20粒程播いてビギナーズラックで5株生き残った。最近はオークションでも中々種子は見かけない印象。出品されてもかなり値段が上がる。安い値段でよく落とせたなと思う。

2023年の春の状態
一昨年から置き場所を変えて最適解的な環境をなんとなく掴んだためか年を追う毎に刺を吹いて大きくなってきた。
プチプチで遮光した衣装ケースの簡易温室を終日強光線下、中に遮光ネット二枚重ねという暖房つけてtシャツでアイス食うみたいなよくわからない環境。
花を咲かせる開花球に育つまでは大体7年ほどかかるという。初期に置いた場所の日照が悪く出足が遅れたため多分10年以上はかかるのではないか。

毎度思うが成長点から刺を吹く時のサボテンの内部がどうなってんのか気になる。どういう造形方式なのだろう。
刺や肌のシマシマの模様が3D印刷の積層痕にも見えるので成長点のところで3D印刷みたいに徐々に作られ出力されるように出てくるのだろうか。
バイオミメティクスというか合���性を突き詰めると同じような仕組みに辿り着くのかも。

花王丸(Echinocactus horizonthalonius)
うちに来てもう6、7年なのでもしかすると今年花を咲かすかもしれない。

袖ヶ浦接ぎの翠平丸
台木がパンパンに太った種親用の株。今年花が咲けば花王丸の交配相手にどうかというところ。こう見ると割りに短く太い刺。良い草姿だ。
太平丸、雷帝、花王丸、翠平丸、尖紅丸、小平丸などと色々なバリエーションがあるが亜種や変種ではなく園芸上の愛称のようなものらしい。

竜剣丸(Echinofossulocactus coptonogonus)
2020年播種の実生株。丈夫で途中で落ちることもなく淡々と育つ。数が多いため売るなりして整理したいがこのくらいだと二束三文だろう。

小さい苗で買った株。徒長したが場所を変えて2年で持ち直した。やや短刺か。

誰が呼んだか「なるほど柱」(Trichocereus macrogonus f. monst.)
「なるほど柱」とは何か?と調べると男根様のあれな草姿と「珍宝閣」という品種名に「なるほど…」と納得させられる謎のギミック。
カキコを買ったら刺がすごすぎてグサグサ刺さりまくり爪切りで少し切る。
成長したら根元にだけ刺がある感じになってちん毛みたいになるのではないか?つかちん毛って久しぶりに聞いたってか書いた。
40代の語彙。
炭疽病っぽい怪しい黒点があって腐れる可能性が高い。

うちに来て7年目のスーパー兜(Astrophytum asterias ‘Super Kabuto’)もうちょい良い名前なかったか。

今日見たら咲いてた。花弁が細く先端が巻く形質。

実生のスーパー兜。2018年播種。かなり播いた気がするが残った株も数える程となった。白点がV字のパターンになる形質は結局一つも現れず。
この種を売っていた四国かどっかの爺さんの出品アカウントを久しぶりに覗いたら種子ではなく種親株自体をひたすら出品していた。終い支度とかそういうことなのだろうか。
出品タイトル欄が品種名のみならず「これからすごいとげが出てきますたのしみですうれしいです」みたいなあれな文章になっていてそういう領域に入っていくんだなと。

実生のオベサ 。2020年播種。種が採れまくるが結局めんどくさくて放置。相場は種一粒120円ぐらいだった気がする。熟すと種鞘が弾けて飛ぶので対策がめんどい。ネットで推奨されてたストローを種鞘にかぶせる方法を試したが熱で種がやられる。お茶とか出汁の空パックとか被せるとか良いかもしんない。

花サボテン(蝉衣)
サボテンはその珍奇な見た目や草姿に惹かれてきたがここにきて地味な見た目でも美しい花を咲かすロビビア等の花サボテンに手を出し始める。
草姿的にはホームセンターで298円のエキノプシス的な感じなのに付ける花の価値でその10倍ぐらいの値段なのがなんか変な感じ。高山性で比較的難物というが花を咲かせられるだろうか。

2年前ホムセンで買ったビフルカツム。在りし日のホイットニー・ヒューストンを偲ばせる。多分毛量。鉢はKintoのハンギング。
板付けのビーチー種は結局枯れてしまったがこちらは普及種だからかテキトーな管理でも丈夫だ。このあと株分けして鉢が4つも増えてしまった。
植え替えはあと金鯱等刺物の普及種と2ダースのアガベと葉物の観葉植物が残っている。
サボテンの動き始めた成長点や新しいトゲの気配みたいに満ちてくるエネルギー。庭をせわしなく歩く蟻んこやコモリグモや色々な虫たち、彼らを見て私も同じだと思った。
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美彩新作「羊太夫」
学業、産業振興、商売繁盛の神様。
美彩さんに「今年は12星座を彫ってみませんか?」と振ってみたところ、牡羊座が脳内変換され、「羊太夫(多胡羊太夫藤原宗勝公)」が完成。
羊太夫は「未の年、未の日、未の刻に生まれた」のでそう呼ばれているそうで、藤原鎌足の子孫。非常に賢い方だったそうです。
秩父で銅の鉱脈を見つけ、それが和同開珎の鋳造につながったことから、学業の神様、商売の神様、養蚕製糸機織りの神様など、功績をたたえ、神様としてお祀りされるようになりました。
神社の所在としては、名古屋と群馬の2社のみ。
お近くの方、お近くへ向かわれる方は、参拝されてみてはいかがでしょうか。
他では見られない「羊の狛犬」がお出迎えしてくれますよ。
末裔が祀り始めたとはいえ、人を神と祀る神社が残っているということは、どれだけ土地の人達に敬われ慕われた方だったろうかと思わずにはいられません。
ワタクシ地方には「柴田勝家公」をお祀りした「柴田神社」がございまして、松平のお殿様の治世が長くとも、何度も焼失しようとも、社殿再建し残ってきました。
勝家��と��市の方を敬い慕った人々がいつの時代も存在し、ずっと守り続けてきたという証左。
そこまで慕われる人神様も人望凄ければ、その生き様に哀悼や尊敬や共感する心根の人々が、どの時代でも現れ続けるのが凄いな~と思います。
未干支の方、牡羊座の方、チェキラ☆彡
通販→https://wazakka-kan.jp/misai/
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2025/2/5 14:00:06現在のニュース
阪神・吉田義男元監督の「奥ゆかしさ」 チームと甲子園静かに見守る(毎日新聞, 2025/2/5 13:59:19) 元中国大使館3等書記官をコロナ支援金の詐取容疑で逮捕へ 警視庁公安部(朝日新聞, 2025/2/5 13:56:33) 阪神・吉田義男元監督の「奥ゆかしさ」 チームと甲子園静かに見守る(毎日新聞, 2025/2/5 13:55:55) 王将、ギョーザやチャーハンなど26品値上げ 14日から22~165円 原材料費高騰([B!]産経新聞, 2025/2/5 13:54:23) 北方領土で核のごみ処分に「一石三鳥、四鳥」と…それが国のホンネなのか あまりに空っぽの認識に怒る人々:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2025/2/5 13:51:52) 延べ10万店以上が選んだ高機能ネットショップ作成サービス「おちゃのこネット」に新たな定期購入機能が登場[おちゃのこネット] | NIKKEI COMPASS - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 13:51:09) トヨタ、中国のレクサス新工場発表 米では電池工場稼働 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 13:51:09) 逸失利益は「健常者と同額」とした判決確定 聴覚障害児めぐる訴訟(朝日新聞, 2025/2/5 13:49:29) 難聴女児の「逸失利益」は健常者と同額 大阪高裁判決が確定(毎日新聞, 2025/2/5 13:48:40) 【動画】〝オレンジ色のニクい奴〟「夕刊フジ」31日で休刊 東スポと日刊ゲンダイからメッセージ([B!]産経新聞, 2025/2/5 13:48:04) 九州大学発KAICO、蚕から豚のワクチン成分 健康産業に脱皮へ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 13:46:19) トヨタ、純利益4兆円超で過去最高を更新 通期の業績予想も上方修正(朝日新聞, 2025/2/5 13:42:01) Google、11兆円設備投資 分割回避でトランプ政権に「忠誠」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 13:40:07) 決算:トヨタ純利益4.5兆円に上方修正 25年3月期、生産挽回 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 13:33:39) なぜ「違法」なスキマバイトがまかり通る? 規制をかいくぐる企業、孤立する労働者…潜入取材班が語り合った:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2025/2/5 13:33:35)
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防聖孤島「白い🤍ライトセーバーを使う香氣04さんの世界には蚕っていう生き物がいるじゃない? 昆虫の方が例の妖精より、もっともっと良い扱いされてますね🥶……」

超鬼難ドンガッチャ00「ダッチワイフより気持ち悪い用途の縫いぐるみ、生まれて初めて見たぜ。恐ろしい🥵」
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鮙〆香氣「この鬼主人公さ、絶対赤のライトセーバー使うよね?動物愛護団体だったら原油を取る為だけに殺害するとか絶対、許可しないから。食用として禁止されてる動物も俺の地球🌏にはルールとしてあるのに少しも🤏生存率のノルマを上げない用途でしたら偽善だろ(・・;)」
メンチース09「タチ悪う事に、タイマンだとパルワールドのプレイアブル人間は…アイエフ&霊猫蒼海と互角以上なんよ(赤き真実)」
富豪05「何だよこれ😨⬇︎」


表版仮想大鉱山総勢500万人が一人残らず助けを懇願しながら死ぬ無間地獄。���””””パルワールド(赤き究極の真実)”””””

純粋硬派柱PureEgrosburst01 バイゴザレス「親切でやってきてくれたツッパニャンになろう系の魔王より”””””魔王”””””な事をしているだろ?俺はここまで鬼畜ではない 中立だ

みんなで赤信号を渡るように、黄金の文字で嘘がつける言葉はある。”””霧島04様”””だけが別格なんだ。全て茶番なんだ。ゴールド宝魔は罪について何もわかっていない。いじめこそ好きなものの、同じくらいグロテスクな表現に弱く生々しい血液が怖い ⬇︎この回想は作り話を意味する恐怖が生み出した精神病(赤き真実)」

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〜暗黒時代〜
霧島04(中ボス)「勝ち組は争いの終わった世界になってから地位を抜いた等身大のお前と同じ土俵で向き合い苦労する事になる それが同じ人間が意味する当たり前のものだ。能力の優劣で人格まで軽視してきたツケを払う結末を迎えるんだよ もう命令出来る立場もないし協力して成績を残す学園の強制力もない。未来で誰かのパートナーが言った通り弱い人なんて居らん 言ってやれよ。絶交しながら意味のねえ自己満足をさせるだけ足掻かせて、諦めた最後にそれをぶち壊す終わりの言葉ってやつを この世には無敵の人しか誕生しない お前が害を為した人、為された人は別物だ」
高級ゴールドバロン/モズン「無理だよ 僕はそっちにはいけない いいよね そっちは 穢されても 屈辱を受けても 全部意味不明な暴力で塗りつぶして わかってるよ 本当に強い”””悪”””は誰なのか 僕は人格排泄した女の子の体をちらつかされ、前にして、純粋硬派を売って損した分を取り返したく��操って気持ちよくなってきただけだった
だって全部、あなたが始めたんだからね」

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じゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ���しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業としていた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失った亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
「工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだありません』
残念ながら私の右腕には呪いが掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣が心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様になっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林檎の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう��給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクションには違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もな��ったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記用具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナッツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだろう? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
���供の頃から魚になりたいと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗しきマダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的��来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、出会ってしまった。いつもの薬王堂で、それに…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たかだかシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれ��いる。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名をググったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。だから時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」 そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。 ……ウソだろ? 鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニバルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもん��ゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」 男は私に未完成のそれを渡した。 白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニンジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
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MAJAW / マジャロウ
こんにちは、土屋です。
NICENESS のコレクションの中でもシルクが使われているモノには初期のころからとても惹かれています。今シーズンもシルクネルのパジャマパンツ、ネルシャツなど心地よい極上の肌触りが魅力のモノを仕入ました。そしてもう一つ。MADE BY HANDO シリーズのワイルドシルクスーベニアシャツ。シルクの宝石と呼ばれるインドのアッサム地方に生息する野蚕から取れる黄金色に輝く最高級絹糸「ゴールデンシルク」を使用したとても特別なシャツ。贅沢なだけではなく、温度調節機能やUVカット効果の高い天然由来の機能も魅力的な素材です。形は50sのスーベニアシャツをベースにインドの職人による手刺繍が施された魅力的なシャツ。飾っておいても絵になりますが、是非着てみてください。往年の服好きには服に対する熱い思いが蘇ると思います。







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世界遺産 大シルクロード展


福岡アジア美術館で大シルクロード展を見る。日中平和友好条約45周年を記念する展覧会で、日本との縁も浅からぬ唐の時代の文物が多く展示されている。なお、英語表記から判断すると、「大」は「展」でなく「シルクロード」を修飾しているように思われる。
チラシに大きく採用されている「瑪瑙象嵌杯」。金製。細くうねった形の持ち手は虎らしい。

青銅製の「男子跪坐像」。騎馬遊牧民族の姿。

このとんがり帽子は、布製品良好な状態で発掘された例のひとつ。

左の切子のガラスはローマ帝国またはササン朝ペルシアで製作されたものと考えられる由。右のガラスの杯はどこ製か不明。どちらも新疆ウイグル自治区からの出土品。


陶製の蚕! シルクロードなんだから確かに蚕は大事な生き物のはず……そのわりに蚕モチーフの文物とかあまり見たことなかったな……と虚をつかれたような気分になった。今回の展示品でいちばん気に入ったのがこれ。

マニ教ソグド語の手紙。マニ教最高位の僧侶宛の年賀の手紙とのこと。左から右へと読む縦書き。

「連珠対鹿文錦帽子」。いちおう鹿とあるが、キャプションによればもしかしたら羊かもしれない。

羊樹文錦。かなり保存状態が良いように見える。山羊や鳥がいる。

囲碁を打つ美人(屏風の一部分の複製)、碁盤。この碁盤は実用品ではなく埋葬するためのミニチュア。


「通行証発給に関わる調書 残片」。こういう実務文書がおもしろかったり貴重だったりするのではないかと想像する。

奏楽女子俑2点。


蝉形金具。中国では蝉は再生の象徴とされた由。

唐三彩の大きな駱駝。墓に納めるための俑。

唐三彩の女子俑。

白居易が住んでいた住居から発掘された椀と石硯。ひょっとして白居易本人が使った可能性も……?と考えると、かなりロマンがあるような気がする。


瑪瑙、ターコイズ、孔雀石のビーズ。

金を鋳造して作った六花形の杯。細かい線刻で狩猟の場面が描かれる。

「餌壺」(鳥のエサ入れ)と考えられる由。小さくて愛らしい佇まいをしている。宋の時代には文人の間で小鳥を飼うことが流行したそう。餌壺がわざわざ製品化されるほどだったのだとすれば、流行りっぷりは半端なものではなかっただろう。個人的に今回気に入った展示品の2番目。

クチナシ文椀。南宋時代の吉州窯で作られた黒釉茶碗。釉薬の雰囲気が良さそうなので、もしかしたらクチナシ文がないほうが日本では天目茶碗として人気が出るのではないだろうか。

シルクロードを通ったもののひとつに仏教がある、ということで、仏教関連の文物にもスペースが割かれていた。
菩薩坐像に馬頭観音坐像。


妙法蓮華経巻第一 断簡。

如来像の壁画。

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WVlog:personal
会場|Art Center Ongoing 会期|2022.05.27[金]_ 2022.06.12[日] 水木金 18:00‒21:00|土日 12:00‒21:00(月火定休) 出展作家| 石居真信、尾﨑藍、黒木結、小山友也、小山渉、斎藤英理 入場料| 400円(セレクトティー付き) 企画|尾﨑藍 主催|Art Center Ongoing
Art Center Ongoingでは、アーティストの尾﨑藍による企画「WVlog : personal」を5月27日(金)より開催いたします。 展覧会タイトルの「WVlog」とは、WorksとVlogを合わせた造語です。Vlogは、YouTube などに数多くアップロードされているジャンルの一つで、主に日々の暮らしを記録して動画で 紹介するものを指します。 この展覧会は、企画提案者の尾﨑がコロナ渦で身動きが上手く取れない自身と、Vlogを通 して人々の日常を画面越しに見て重ねた経験から着想した企画になります。「WVlog」は、今回はひとまず「Vlogを下敷きとした作家自身の身体性や思考、時間に焦点を当て記録した映像作品」として位置付けました。 会期に合わせてYouTube上で参加作家による「WVlog」の公開と、会場では作家それぞれの「最もparsonalな作品」の展示を行います。2つの作品を通して、作家たちの制作の根幹を見つめ直す試みを、この機会にぜひご高覧ください。
【YouTube上の参加作家による「WVlog」】 https://www.youtube.com/channel/UCv9oNd9v_El9ryCGhpTjtbw
会期中イベント|※終了しました 5月28日(土)16:00〜 オープニングパーティー 1,000円(軽食+1Drink+入場料)
6月12日(日)15:00 – 18:30 artist talk + Ongoing School ※終了しました 1,000円(お好きなケーキ+1Drink+入場料) イベント中は1Fでゲストを迎えたトークイベント。2F展示会場ではゆるりと作家による作品解説。 ・15:00 – 15:50 石居真信 × 小山渉 ゲスト:かわかみしんたろう (精神科医) ・16:00 – 16:50 尾﨑藍 × 黒木結 ゲスト:田辺裕子 (演劇研究者) ・17:00 – 17:50 小山友也 × 斎藤英理 ゲスト:野村眞人 (演出家) ・18:00 – 18:30 座談会
statement| 一番”personal”な作品を見せてほしい。その思考を辿れるような作品も見せてほしい。 “personal”というところにはVlogを見るときの興味のようなものが続いている。 人の生活を覗き見るようなVlogは面白い。会ったことのない人が、料理してご飯を食べたり散歩に行ったり、その日の出来事を話す様子を貪るように見た。もちろんそれらが本当のことなのかは分からない。ただ誰かの生活に、自分を重ねて見ることがしたかった。なにか変化が必要なんだけど身動きが取れない。私は繭の中にいるのだろうか。繭の出方がわからない、あの時の蚕(※1)なんじゃないだろうかと、考えることが全部蚕に巻き取られていく。 何か変化が必要なんだけど身動きが取れない時、自分を人に重ねることはできた。Vlogを撮る側ってどんなことなんだろう。自分を振り返ることができて更新もできる。考えの共有、イメージも扱える。撮る側の方が収穫がありそうだ。Vlogを撮ってみたい。蚕のことも消化できるだろうか。 日々の様子を記録する。なんとなく見てしまうものも、なんとなく記録する。自分が食べるものの下拵えをするところを記録する。編集の時には見返しながら、記録された無意識を意識的に拾っていく。 Vlog的な映像を作って時間が経つうちに熱が冷めた気がした。そんなものだっただろうかと考えてみたら、距離ができたから熱を感じにくかっただけで、辿ってみるとまだまだ熱い。 発酵するのか腐敗になるのか、この内容にどう付き合えばおいしくなるのか。この距離感を探るような、ちょうど良い塩梅を見つけるのは難しい。他の人はどんなふうに料理していくのだろう。 たくさん食べてパンパンに膨らんだ蚕は食べるのをやめて糸を吐き始める。満足していない私は繭を作る前なのかもしれない。まだまだ見たいものがあると思った。
2022/04/23 尾﨑藍
※1…海で強い日差しを浴びたら肌がひどく日焼けした。皮が剥ける直前の肌は昔触った蚕の幼虫にそっくりだったことから、蚕の幼虫を飼い始める。短い時間で大きく変化する蚕の体と、小さな変化に最近気がつき始めた自分の体を重ねて1万字のテキストと映像インスタレーションを制作。尾﨑藍「蚕の肌、藤沢、卵を茹でて、繭を茹でる(2020/7/31~2021/1/7)」(2020, text)、「silent tango」(2020, video installation)
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2023/05/10(水) 第5回打ち合わせ
場 所
10号館ゼミ101B
出席者
杉田先生、飯田、池田、石井、志田、田口、中村、藤江、渡辺
欠席者
管原
議題
【課題の共有】
<印象に残っている点>
・檜原村は観光業が栄えている
・食べ物が美味しい(じゃがいもアイス・ドーナツ・うどん)
・自然の多さ
・傾斜が多い
・日本猿等の動物がいる
・店の前に灰皿→昔の日本
・住民が不自由なく生活している
・東京からの観光客が多い
<メディア>
・デジタルなメディアがない
・パンフレットが主なメディア
・情報が古く、マップに載っていない場所がある
・観光客の印象に残るようなメディアがあるといい
・地元独自ののぼりがある
・掲示板が木の板で作られている→村の雰囲気に合った素材を使っている
・東京唯一の村としてテレビで取り上げられている
<魅力的な点>
・地域の人が温かい
・素材の味を生かした美味しい食べ物がある
・東京都とは思えないほどの大自然(払沢の滝)
・釣りやグランピングなどのアクティビティ
<不足している点>
・電波が通らない場所がある
・コンビニや家電量販店の不足
・家を建てるような土地が少ない
・若者が少ない
・交通の便が悪い
・普段人が少ない分、観光客が
・観光客が多いのに、一車線しかない
<共通点>
・9割が森林
・暮らしている人が少ない
・若者が少ない
・観光スポットが多い
<相違点>
・道路が整備されていない状態であると思っていたが、整備されていた
・人が少ないと思っていたが、地域の方や観光客が多い(過疎<観光地)
・動物が多い
・道路が混雑していたため、行きも帰りも想像以上に時間がかかった
・高齢者が多い
<過疎とは>
・住んでいる人は少ないが、観光業が栄えているので本当に過疎化で困っているのか
・観光客は多い
・観光客すらいないのが過疎地域だと思っていたが、観光客が多く住民が困っているようには見えなかった
・観光ではいいが、住むのには難しい
・若者が生活するのには難しい→セカンドライフを過ごすための土地として魅力を発信すれば過疎を改善できるのではないか
・生活に必要な施設が少ないため、住民が減り、過疎化しているのではないか
【それぞれの目線】
<観光客目線>
・観光地としてはいいが、交通の便が悪い
・観光スポットやアクティビティがある
・地域の人が温かいのでまた行きたいと思う
<住民目線>
・交通の便が悪い
・生活必需品の購入が難しい
・公共施設の不足
・大型休みに混雑するとストレス
<先生視点>
・水道の整備をするお金がある
・小林家住宅1軒だけで300年間住んでいた(資料なし)
→養蚕・炭焼き(炭を作って販売)で生活
・家のすぐそばに先祖の墓がある生活はどのようなものか
・何を求めて檜原村に来たのか
【真鶴町】
●メンバー
池田、飯田、菅原、中村(渡辺)
●日時
5/21(日) or 6/11(日) 未定
向ヶ丘遊園 9時集合
11時到着予定
●交通手段
レンタカー(向ヶ丘遊園、登戸発)🚘
●行き先
海女食堂(海鮮)、真鶴岬、神奈川県立真鶴半島自然公園
●課題
神奈川県唯一の過疎地域、ネットワークの有無、生活のしやすさ(コンビニ、交通など)、観光業の力量
●予算
レンタカー代 10000、各自食事代 1000-2000
決定事
【ときがわ町】
●日程
2023年5月11日(木)
●集合
立川(11:40)
●交通手段
石井車🚘
●行き先
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉
次回予定
【檜原村レポートに追加で書くこと(文字数自由)】
・気になったこととその理由(また行きたい、調べたい、疑問)
・檜原村が抱えている地域課題、どうすれば課題が見えてくるか
・檜原村のPRポイント・PRするためにしなければいけないこと
【ときがわ町】
・5月10日中に企画書作成
ときがわ町の温泉楽しみ♨️
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フクリン斑 桑 の特徴と育て方
● 桑 フクリン斑の品種の特徴 桑「フクリン斑」は、山桑の葉にフクリンが入る美葉品種です。 洋名マルベリーと言います。昔から馴染みのある木で土壌の適応性も高いのでやせ地でもよく育ち、たいへん丈夫です。蚕の餌として以前は良く栽培されていました��赤く熟した果実は生食ができ、おやつとしても親しまれています。 学名 Moraceae Morus クワ科 クワ属 最終樹高 地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木) 最終葉張り 直立性 栽培用途 盆栽、地植え、鉢植え、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、お茶 植栽適地 北海道~沖縄 育てやすさ ★★★★★…

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二年前日記28(2021年7/9〜7/15)
7月9日 仕事の日。土曜にかけて大雨との予報だったが、朝は晴れていたので職場の置き傘でいいやと思う。お昼ごろに雷が鳴り警報レベルの雨。夕方には少し弱まった。帰りの電車のなかで、胎動らしきものを感じたような気がする。モニョモニョした感じ。帰宅後、横になり少し本を読んでいると寝てしまった。晩ご飯は、買ってきた焼き鳥、穴子入り卵焼き、お麩じゃが、ケークサレ、ぬか漬け。『コントが始まる』の第6話を見た。ご飯を食べるとまた眠くなり、気づいたら寝ていた。
7月10日 いくつか用事があり淡々とこなす。実家にも行った。明治の人が来て母が断れなかったらしく、父が訪問販売お断りの貼り紙をすると言っていて母は怒っていた。予約の本を取りに図書館へ。4冊借りた。帰宅後、横になって借りてきた本を読む。晩ご飯は、わしたポーク焼いたの、夏野菜のあげ浸しとほうれん草のサラダ、茄子と豆腐のあんかけ、味噌汁。『コントが始まる』第7話を見る。
7月11日 夫は、弟が帰省するとのことで義実家へ。私は一日、フリーになった。家事と読書をぐるぐるする。貴重な梅雨の晴れ間で洗濯も三回転した。充実。夕方、来客。妊娠の報告をすると、あっけらかんとした反応だった。普通のことなんだよなとあらためて思う。夕方、クリーニングを取りに行き、買い物へ。安くなっていた焼きそばを買う。材料の欄には豚肉と書いてあったが、何も入ってなかった。サザエさんを見ながら、ノンアルコールのビールを飲みながら食べた。9時前に夫を迎えに行く。みんなお酒が入ってて楽しそうだった。妊娠の報告をしてから義実家に行くのは初めてだったので、喜んでくれていて嬉しい。お義母さんは、「こればっかりは産まれるまではわからないから」と言ってくれた。ほんとそう。まだまだ不安なので、わかってもらえてるようで嬉しかった。報告する人が増えるたびに、何かあったときの報告をしなきゃいけない人も増えるのが気が重い。だんだんお腹は大きくなるし、報告するまでもなく妊婦になってしまうのだけど。今日も野菜をたくさんいただいて帰った。お義父さんが作ったレモンが入ったお寿司も。トマトは完熟。そのままがぶりとひとつ食べた。弟くんは、大福をくれた。いつも美味しいものをくれる。センスがいい。
7月12日 朝、郵便局で野菜を友人に送る。晩ご飯用の蚕豆をゆでて皮をむいておく。プチトマトはオーブンでセミドライにして、蜂蜜とオリーブオイルに漬けた。今日は版画教室の日。バスに乗ろうとすると雷と大雨。���っちゃんこになる。ランチはドガリに行こうと思っていたが、外を歩きたくなくて駅近の蕎麦屋に入った。初めてエキゾを散策。駅沿いだからEKIZOなのかな?全部ビルの中にあるイメージだったから、地図が理解できなくてうろうろした。私の他にも同じような人が何人かいた。ご飯を食べて、地下一階と二階をうろうろして、少し休憩したくなり上島珈琲店へ。ノンカフェインの黒糖ミルクコーヒーを飲んだ。時間になったので版画教室に向かう。悪阻だったりでなかなか行けず、久しぶりすぎてすっかり行程を忘れていたが、先生は優しく教えてくれた。今日は刷りの本番。水で紙をしめらし、版もしめらし、のりをちょんちょんと載せて刷り込み、絵の具を載せて刷り込み、紙を載せてオーブンシートを載せてバレンで擦る。何度も同じことを繰り返すのでだんだんわかってきた。混色も先生が手伝ってくれるのでいい感じだ。10月に発表会があるらしく、勢いで出ることになってしまった。通えるのもそれぐらいまでになるだろうし、せっかくならしっかり覚えて一人でできるようになりたい。頑張ってみよう。帰りは高速バスで帰った。晩ご飯は、たらこバターごはんのオムライスと蚕豆のポタージュ。
7月13日 仕事の日。午後から少し手持ち無沙汰になる。同僚の仕事のチェックを頼まれるが、自己流でやってきたところもあって、それで何も言われなかったけど合ってるのかどうか(そもそも正解などないようなこと)わからないので、それを伝えていいものなのかどうなのか迷う。年上の女性のことを簡単におばちゃんと言うのがじわじわ気になってしまう。どういうつもりで言っているのか純粋にわからない。言ってて自分で傷つかないのだろうか。自分も歳を重ねていっているのに。そんな風に感じるというのは、自分に刺さってるからなんだろうけど。晩ご飯は、とうもろこしご飯、夏野菜たっぷりの豚汁、蚕豆に豆腐ソースをかけたもの。とうもろこしから蟻がたくさん出てきた。甘いものね。友達に送ったやつは大丈夫だっただろうか。
7月14日 来客の予定だったので、ちょっと丁寧に掃除をする。昼前に買い物にも行った。3時からの約束で、2時ごろから雷がすごくなってきて警報も出たので、今日は中止にさせてもらうことにした。音楽をかけて料理をする。晩ご飯は、茄子と豚肉の煮物、切り干し大根のエスニックサラダ(お昼に食べたちくわの磯辺揚げもトッピングした)。デザートにプチトマトのコブラー。夫は知らないうちに2個食べていた。気に入ってくれた様子。
7月15日 朝、鍼灸。電車と徒歩で行くのも慣れてきた。ちょうどいいウォーキングだ。先生からは「妊婦さんらしい脈になってきましたね」と言われる。妊婦にしては弱かったらしい。わたしは何もしていないので、赤子の力なんだと思う。「私、妊娠できると思ってましたか?」と聞いてみると、「思ってましたよ。何でできないのかな?と最近は特に思ってました」と言われた。そうだったんだな。嬉しい。帰り、気になっていたサンドイッチ屋さんでランチボックスを買って帰宅。ごろりと横になる。今日は雨も降らなさそうだったので、昨日来られる予定だった人に連絡すると、来ますとのこと。それまで少し休憩した。予定が終わり、また少し横になり晩ご飯の支度。晩ご飯は、切り干し大根のチーズ春巻き、豚ごぼう、茄子の田舎煮、高野豆腐含め煮、プチトマト、小松菜と揚げの味噌汁。『コントが始まる』第9話を見る。丁寧に丁寧に色んな話が回収されていってすごく満たされた気持ちになった。いいドラマだなぁ。以前に相談していたさよたんていしゃの秘書さんから回答メールがきた。てっきりボツになったんだと思っていたから嬉しい。ごもっとも!という解決方法だった。
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条払い機 桑の枝からお蚕さんを 振り落とす ・ 攻め桑 繭を作る前の最後の給桑のこと ・ 熟蚕の見分け 葉の上に乗り頭を上げ首を振る ・ 熟蚕の蚕たち 桑の葉を食べないかどうか確認 もう糸を吐き出してる ・ 上蔟 条払いのあと、上蔟室へお引越し その後の横置きの上蔟作業 ・ 回転蔟 これだけ並ぶとカッコいい 自然に上に登り、 自分が繭を作る 好きなお部屋を選ぶ ・ 1番目のメインの お蚕さんの上蔟作業終わり ・ 今日は回転蔟を吊り下げる 繭になるのが楽しみ 最高にたのしかった やっぱりお蚕さんやる。 と、想い強くなりました。 ・ 仕事になるかどうか? まだやらなきゃわからない それでもやりたいのです🔥 ・ #isawahitomi #life 目指せ #養蚕農家 #養蚕実践研修 #ぐんま養蚕学校 @h.ito_mi #組紐アーティスト #高貴な趣味 キャラ立ちしてます。 スーパー前向き思考な人間です。 #2児の母 #silk #真綿 #絹 への関心が強い 明治時代の暮らしに感動 不便から豊かさを #野菜 と #桑園 の共存 #養蚕農家 #農家 #ガッテン農法 初心者 私の思う #美食住 な環境に #土とお蚕さん のいる暮らし まだまだやりたいこと 盛りだくさん💪 進化中🔥��✨ (Annaka) https://www.instagram.com/p/CUVr7AShJqM/?utm_medium=tumblr
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20230503 秦氏の土地
大和に都があったころ、山城では、秦氏や、賀茂氏が国をおさめていた。いずれも大陸、半島から渡ってきた人びとである。彼らが拓いた土地にやがて都はうつり、あとはそのまま明治になるまで、政治権力の実質はどうであれ、1000年間もこの地は都の称号をもちつづけた。京都の基盤をつくったのは、まぎれもなく彼ら渡来人である。そしてその数は、1万人を超えるとされている。時代の差はあるが、平安京の人口が10万人程度と見積もられることが多いのだが、数にしてその1割である。 そんなことをかんがえながら、この日は西にむかった。太秦から、これも秦氏の建てたとされる松尾大社にまですすんだ。松尾大社はお酒の神様である。太秦にはこれも秦氏が得意とした養蚕にまつわる神社もある。桂川周辺は、洪水が多かったので、水田耕作にはあまりむかなかったのかもしれない。帰りに右京中央図書館に寄って古代史の本をかりて読むことにした。
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅰ
花鳥誌2024年1月号より転載

日本文学研究者
井上 泰至
「恋の季題」は材料も尽きてお開きとしたが、書き物は続けてほしいとのお話だったので、『虚子百句』を私なりに読んでいくことにしたい。
まず、本書の成り立ちや、おおよその性格を説いて、なぜこの書物を丁寧に読んでいくことにしたのか、その理由をあらあら述べておきたい。
本書は昭和三三年、すなわち虚子の亡くなる前年の自選句集である。京都の便利堂からの依頼を受けたもので、短時日の間に選んだものであるから、本書の価値は、ある程度割り引いて考える必要はある。が、ともかくも虚子が、自分の代表作と認めた百句だったことは間違いない。
選句の基準については、追々検討を加えていくが、まず揮毫しやすく、たびたび揮毫してきた句であったことは、序で虚子自身が明らかにしている。本書は、虚子の揮毫を写真で掲載し、五十句ずつを高濱年尾と星野立子が分担して、簡単な句の評釈をつけるという趣向のものだった。年尾の跋文によれば、虚子も事前に二人の文章を検したという。
本書の企画を持ち込んだ便利堂は、明治二十年創業の書店兼出版社である。コロタイプ印刷機を早くに導入し、美術書の出版で信頼を得た。岡倉天心が創始し、今日でも美術史学の権威的雑誌の位置を保っている「國華」は、便利堂の図版印刷の高度な技術が遺憾なく発揮されたものである。
四代目店主中村竹四郎は、国宝級の貴重書の複製印刷をも数々手がけ、『虚子百句』刊行の翌年には文化功労者として表彰されている。虚子の字は、それ自体が俳句文化の遺産��しての価値を持つ、と認識されていたわけである。
つまり、主役は百句のみならず、その揮毫でもあったわけで、この点には留意しなければならない。書は、運筆から句の呼吸や中心点を確認できる。同じ字であっても、楷書か行書かといった書き分けがあれば、それは句の眼目ともなる。
一例を挙げよう。小諸市立虚子記念館に残る十二ヶ月十二句の揮毫を屏風に仕立てたものは、展示の目玉だが、「心」を詠んだ句が三句ある。
鶯や文字も知らずに歌心 虚子
二三子や時雨るる心親しめり 同
我が心ある時軽し罌粟の花 同
このうち三句目のみ「心」はきちんと楷書で書かれ、他の二句はややリラックスした崩し字となっている。三句目は愛児六を失った悲嘆の中で詠まれた句だからである。書道家に聞くと、「心」の字のバランスは、筆をとる者の「心」を反映するのだと言う。
こうした鑑賞の醍醐味も『虚子百句』にはあることが、当然予想される。年尾の跋文によれば、この頃の虚子は眼が弱って、それが字に出てしまっている、という。確かに、青年期・壮年期のそれから比べ、運筆の力や字配りを焦点化する眼の力の衰えは隠せない。それでも、修練とは凄いもので、序文の虚子自身の言によれば、百句の大方は一、二時間で揮毫してしまったというから驚きである。字の味わいも、私の能力の範囲で解説を試みたい。
本書の構成は、春夏秋冬・新年の部に分かれ、各部の句の配列は、成立順となっている。従って明治・大正・昭和と万遍なく句が拾われている。『百人一首』が古典和歌そのものの粋であり、歴史でもあるように、『虚子百句』も虚子の句業の入門書にして到達点でもある。これが本書を読む何よりの理由である。
本書の装幀を担当した福田平八郎(一八九二〜一九七四)についても、簡単に触れておこう。虚子との縁は、『虚子京遊録』(昭和二三年)『喜寿艶』(昭和二五年)に続き、これが三度目である。 大分出身で、上村松園や竹内栖鳳も出た京都市立絵画専門学校を卒業。京都日本画画壇で重きをなす。トリミングやデザイン感覚に秀で、書物の装幀も得意とした。『虚子句集』の竹の絵は、自家薬籠中の画題であったと考えられる。
本書は二〇一〇年、岩波書店から復刊された。解説は東京大学教授であった、日本近代文学専攻の野山嘉正が担当した。
最後に一言。平成期、伝統派で、虚子句の解説つき選集といえば、稲畑汀子氏の『虚子百句』が定番だった。虚子自身の選句とは違ったところに新味を出した素晴らしい本だが、時に稲畑氏らしからぬ、非常に硬い内容と文章の評釈があるのは惜しい。この連載は、あくまで虚子の自選に立ち戻り、虚子句の成立事情と、選句の背景を平易に語ることに徹したい。ただし、この自選句集の性格上、私の虚子観・俳句観が問われることは言うまでもない。
1 美しき人や蚕飼の玉襷
初出は明治三十四年四月三十日の新聞『日本』。季語は「蚕飼」。蚕はふつう四月に孵化して繭籠る。
初出では「蚕」の題で内藤鳴雪・坂本四方太・河東碧梧桐・佐藤紅録らの各三句も載る、題詠句である。虚子の他二句は〈蝋燭の灯影に白き蚕かな〉〈蚕飼ふや年々ふやす桑畠〉。『新歳時記』にはこの句を採用せず、写生句らしい〈逡巡として繭ごもらざる蚕かな〉を載せたか。
蚕は食欲旺盛だ。食べ残した桑やフンは蚕網(さんもう)を使って取り除く。蚕は眠る。睡眠と脱皮を四回ほど繰り返して成長すると、絲を吐き始める。ここで蔟(まぶし)という仕切りのある箱に移す。繭籠らせるのである。絹糸を吐き、繭を成す様は、実に神秘的だ。春の陽が漏れてくる中、吐き出されたばかりの絹糸は光そのものである。この過程に、ひと月ほどはかかる。
蚕網をかけ、桑を与えると、蚕は網目を通り上にあがる。蚕網の下は蚕のフンと桑の食べ残しが残る。網を上げると、蚕とフン、食べ残した桑の分離ができる。蚕の成長に合わせて網目の大きなものへ変えながら使用する、といった具合である。丁寧さと経験が要求される女性の仕事である。
養蚕は、明治期日本の主要産業だった。欧州では産地の南仏で病害が発生し、需要が高まったのである。巨利を成した者も多い。出荷は横浜が多かった。
女性は襷掛けで、髪も縛る。明治期の浮世絵等を見ると、襷の色は赤が代表的である。かの富岡製糸工場では、技術のある女工は赤襷をして周囲から尊敬されたという。
国を挙げての養蚕業振興を宮中も率先して奨励し、皇后美子が手ずから養蚕を行い、浮世絵などで宮中養蚕が喧伝された。皆赤襷で、髪はおすべらかし、すなわち、後ろでまとめた髪に「長かもじ」を継ぎ、水引や絵元結などを掛けて、長く垂らしたのである。
結髪の問題にこだわったのも、襷掛けの女性は、皆髪を結ったり、挙げたりして、うなじがあらわになる点が一句の焦点だと考えるからである。つまり、「美しき人」の美しさの拠って立つところは、「襷」に暗示される、黒髪と白いうなじだったのだ。
「玉襷」という言葉は、『万葉集』以来ある言葉で、これ自体一種の神々しさを醸し出す。『虚子百句』の評釈で、年尾が宮中養蚕を詠んだと解したのも一理ある。しかし、もっと重要なのは、「玉襷」は「うなじ」の連想から、大和の畝傍山を呼び出す決まり文句だったことの方である。謡曲の「恋重荷」に用例がある。虚子がこれを知らないはずはない。
蚕と繭の「白」と、後れ毛を残したうなじの「白」の連想が、この女性の「美し」さを支えるものだったと考えたい。虚子は、和装の女性の髪にはかなり執心した。
「まあ旦那でいらしつたんですか。どなたかと思ひましてね。お断り申しましたですけれど何だか気になりまして、一寸御挨拶だけに。どうも姉さん有難う。姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる。
小光は総髪の銀杏返しに結つてゐるのが仇つぽくて、薄つすらと白いものゝついてゐる額の広々としてゐるのも美しい。 (『俳諧師』) 小光のモデルは、女義太夫の竹本小土佐で、虚子は彼女の語りがかかる東京中の演芸場へ出かけ、追い回したのであった。虚子の眼裏に焼きつけられた美しさは、挙げた髪やこぼれた鬢にあった。
谷崎潤一郎も言っている。女性美の焦点は首だと(『陰翳礼賛』)。和服で身体が露出するのは、首・手先・襟足だ。首は細く長くなければいけない。「猪首」という言葉を想起すればよい。肌は白くなければいけない。そこにうなじの後れ毛が色気を呼ぶ。
「玉襷」はその呼び出しであり、それは説明しないことが肝要だから、「美しき」とだけ冒頭に置いて謎を掛けた。だから、『喜寿艶』でも、この句については、木で鼻をくくったような説明しかしていない。
完全な主観句で、実際にそういう女を見たのか、絵の中の女か、記憶の中の女か、そんなことはどうでもいい。小説家志望で主観派が本質だった虚子らしい、冒頭の一句なのである。『虚子百句』は『新歳時記』のような教育的意義を取り払った、「作家」虚子の選集だった。
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井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)��ど 多数
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