#笑顔とコーヒーの香りに満ちて~市役所へ出前かふぇ~
Explore tagged Tumblr posts
Text
笑顔とコーヒーの香りに満ちて~市役所へ出前かふぇ~
私たちNaritaマルシェにとって初のこととなる「市役所への出前かふぇ」を開催しました。
ガラス張りの明るい交流ホール、お天気も良かったのでさらに気持ちが良くて嬉しくなります。初めてなので準備に手間取りつつも、なんとか開店の12時に間に合いました。

子育て支援課の方たちが立て看板をさげるものやコンセントをさすドラム、台車などを用意くださってとてもありがたかったです。

開店と同時にずらーっと列ができ、みなさん楽しみにしてくださったことが嬉しいのと、貴重なお休み時間なのでお待たせしてはいけないという気持ちと・・・でもハンドドリップでいれる珈琲なのでどうしても時間がかかってしまいます。みなさんにこやかに待ってくださいました。ありがとうございます!
修学旅行の代休でお休みだったという高校生も手伝いにかけつけてくれて。

「こんな若い子に珈琲いれてもらえるなんて!」と喜んでいただきました。たくさんの方に「毎週でも来ていただきたい」「今度はいつですか?」と言っていただき、ありがたい気持ちでいっぱいに。混雑していた時にいったん戻って昼食を終えてからまた来てくださった職員の方も。おかわりに来てくださった方もいらっしゃいました。
申し訳ないことに、ガレットは30分ほどで完売!写真を撮り忘れていてほぼなくなってしまったガレットがこちら。

なんと100名を超える方が来てくださったようです。職員の方はもちろん、会議で市役所を訪れていたという方も・・・
ずっとお客様対応をしていたので、気が付いたらほとんど写真を撮っていませんでした。
若生市長がいらしてくださったときにようやく写真を撮らせていただくことができました。

若生市長が推薦してくださったおかげで助成金をいただけることとなり、出前かふぇをするための道具をいろいろ揃えることができました。また、日ごろからいろんな課の方たちにご理解とご協力をいただいてきたので、感謝を伝える機会をつくりたいと願ってきました。実現できたことに感無量です。
しかも、想像以上の大盛況。出先機関の方たちも立ち寄ってくださり、ありがたくてありがたくて・・・
市役所中にコーヒーの香りが満ちていたそうで「一番は��っこの部署までコーヒーの香りが届いています」「みんな嬉しそうに珈琲を片手に歩いていました」と職員の方が報告くださいました。コーヒーの力、素晴らしいです!美味しいコーヒーを提供くださった「カフェ・マージー」さんと、大人気のガレットを提供してくださった「モナモナ」さんにも心から感謝いたします。
あっという間の、それはそれは幸せな楽しい時間でした。この嬉しさを言葉にするのが難しいくらいです。
この機会を与えてくださった若生市長、子育て支援課をはじめとした富谷市役所のみなさま、本当にありがとうございました。
またいつか、こうして感謝を伝えに駆けつけることができたら、と思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
0 notes
Text
機工の街バルドラ
ノエ君、ディードさんといっしょ
▶ヴェルディアス機工房 「施設の一部見学可! 製造品を是非ご覧になって下さい!」…と書かれている。 ▶ヴェルディアス機工房 計測機器や魔法機工の基礎機構の生産を主に行う工房。 ここは一般向けに店頭開放や施設の一部が見学出来るようだ。
ヨルド : 見学に来たのだが…… ヨルド : …………なぜ居る。 ディード : んお、 ディード : そりゃこっちのセリフだ。 ノエ : あ、ヨルド…… ヨルド : それもそうか。俺は見学に来た。 ディード : お前さんにゃまだこの場所なんて紹介した覚えはねえんだが… ディード : ま、いいか ディード : 前言ってたアテっつーのはここのことだ。 ノエ : うん……(また帽子を深くかぶりなおす ディード : 今、ノエをイスタットに見て貰ってる ヨルド : そうか。直りそうか? ノエ : ……ここで流通してる部品と、僕の部品は似てるみたい…… ノエ : 少し違う部分もあるけど、そこも調整でなんとかなりそうって…… ヨルド : ならば良かったな。外装もどうにかなるか? ディード : おお、そりゃよかった。 調整はちと時間かかるだろうが…そこはなんとかなりそうだな ディード : (イスタットが手を高々に親指を立てたのを確認すると、苦笑いしながら親指を立て返した) ノエ : 外装も多分なんとか…なる…少し今までと変わるかもしれないけどその程度… ノエ : 腕を預けて…一度部品をそれで調整してもらうことにする…… ノエ : ……ありがと、ヨルド、ディード… ディード : そうかい、じゃその姉さんに任せておきな。 ヨルド : そうか。修理が楽になるのであれば良い。 ディード : 気にすんな、仕事すんのはソイツさ。 ノエ : うん……よろしく、おねがいし��す… 魔導ビット : ピピピッ! 関係者以外立入禁止! 魔導ビットに行く手を阻まれた。 ……どうやらここから先は関係者以外立ち入り禁止のようだ。 ノエ : (右肩に服を引き上げて隠し、整えた) ディード : そんじゃ、観光でもするか? ノエ : ……うん、見たい…… ノエ : ヨルドは…? ヨルド : ならば付いて行くが。 ディード : 一応西区に冒険者向けの宿がある。疲れたらそっちへ行くといいぜ ノエ : ……うん ヨルド : わかった。 ▶アトリエ・フラム 「ギミック武具専門店。 オーダーメイドも受け付けています。」…と書かれている。 ▶アトリエ・フラム 火器や火薬、エンチャント用品など、 錬金術や機工を掛け合わせたギミック武具を販売している。
自動スクロールを有効にしました。 無愛想な店員 : …いらっしゃいませ。 ヨルド : 俺のとは違うが、魔力弾もあるのか。 ノエ : この武器……記録にない…… ディード : ここにはずっと世話になってんなぁ… ディード : おう、こっちの火器はこれが主流だぜ? ノエ : そうなの……? ヨルド : そうか。地方としてはある程度近いから類似点も多いんだろう。 ノエのダイスロール : (1d100=>7) -> ([83])=83 成功! ディード : ま、ここは元々祖先が錬金術士の家系も多いからなァ ディード : 何かしら縁はあっかもな ヨルド : そうか。参考にしよう。 ノエ : (じっと弾や銃を見ている……記録しているようだ… ディード : 武器を見ると夢中だなァ…ノエが満足したら次行くか。 ヨルド : そうするか。 ノエ : ……あ、ごめんなさい、大丈夫…… ヨルド : そうか。では次に行くか? ノエ : 待たせてごめんなさい…うん、行こう… 自動スクロールを解除しました。 ノエ : (目線がすぐに列車に向かう…… ディード : 乗りたいのか? ノエ : ……えっと…… ノエ : うん、初めて見るものだから、記録したい…… ヨルド : では、乗るか? ディード : ま、徒歩で行く分にもそれほど困りゃしねえが ノエ : ……うん。 ディード : いいぜ、税で動いてっから 乗る分にはタダさ ディード : 冒険者はな ノエ : そうなの……? 魔導ビット : ピピピピ… こちら路面列車運行サービスでス。 魔導ビット : 現在居住区大規模改装工事中にツキ、 ピピピ…… 東区、北区が通行止めとなっておりマス。
【現在の駅:南区・工場街】 ノエ : ……(降りた列車を振り返る、記録は、できたようだ… ディード : よっと…ここが中央区…繁華街だな。 ヨルド : 思いのほか広いな。 ノエ : この町の、中心…? ディード : 人手以外も利用できると、ここまで発展するもんさ ノエ : そう… ヨルド : そういうものか。ゴーレムが活用されている地域との類似か…… ▶大衆酒場【シューウィップ】 地酒や馴染みの食材を扱った料理が評判。 時折娯楽として吟遊詩人や芸団も招き入れているようだ。 ▶大衆酒場【シューウィップ】 地元料理と地酒が評判。 近くを通るだけで賑やかな声が聞こえてくる。
ノエ : …? ディード : 腹減ったら大体ココだな。 ヨルド : 酒場か。 ディード : ここの飯は結構イケるぜ? ノエ : ……そう のんびりとした店員 : ふふ…いらっしゃいませぇ~♪ のんびりとした店員 : 冒険者の方向けの情報をお探しですか? でも残念…今のところは特にないみたいでしてねぇ。 のんびりとした店員 : まぁ、冒険者業なんてこんなの日常茶飯事でしょうからね~ 今日の所はお酒でも飲んでってくださいよ!ホラホラぁ~ メルフィナ : マスターさん!カイル来てなかった!? ……えっ、来てない? おかしいな…待ち合わせ時間また間違えちゃったかな… メルフィナ : ……あ、ごめんね大きな声出しちゃって。 冒険者の相棒と待ち合わせしてたのになかなか会えなくって… メルフィナ : 仕方ない…相棒が来るまでゆっくりしてようかな。 住人 : 近頃、東区で魔法人形の失踪事件が多発してるそうだ。 ノエ : ……一芸…? 住人 : まあ、高価なモンだし人によく似てるからな… あれらを悪用したがる人間も一定数は居るんだろうね。 住人 : 君は魔法人形なんかに縁はないと思うけど… 人間でもあそこの路地裏を歩く時は気をつけたほうがいいかもね。 ディード : 楽器を演奏したり、歌ったりとかだな ヨルド : 出来るのなら何かしてみたらどうだ。 住人 : なんだい、アンタは旅の人かい? 住人 : よかったら一芸でもあれば気軽に披露してってくれよ! ここのステージは誰でも利用可能だからな! ノエ : わからない…したことがないから…… ノエ : ヨルドやディードは…何かできる…? ヨルド : 早撃ち。 ディード : あぶねえ芸すぎんだろ! ディード : 俺ァ……得にはねえなァ ノエ : ……戦闘でいいの?なら、石とかでも壊せる…… ノエ : …(右腕を見た)…こわせない、ね… ヨルド : しかし、室内でやるものではないな。 ノエ : そう、ディードにはないの……少し記録したかった…… ノエ : ……ヨルドの銃をここでやったら、すこし大変かも… ディード : 俺の特技も、大概戦闘向きなんだよ ノエ : そうなの…… ディード : ここじゃ狭ェし、危ねェだろ ノエ : うん…… ヨルド : 外した場合、怪我人が出るな。 ノエ : ……おこられる……ね? ディード : そうそう、だからそういうのはここではやらない。 ノエ : 分かった……記録した…… ノエ : ……魔法人形の誘拐…… ヨルド : 誘拐してどうするんだ。 ディード : さァな ディード : もの好きに売ってンのかもな ヨルド : そういうものか。 ノエ : ……そう ディード : 人間っつーのは何考えるか分かンねーモンだぜ ディード : ノエ、一応お前さんも気をつけろよ? ノエ : ……うん……わかった…… 所持数が最大を超えるため購入できません。 取引を��ました。 2ルド失った。 [イビルフィッシュのマトロート] を手に入れた。 [ローロックのマンステールキッシュ] を手に入れた。 ディードは、揚げ虹鳥の香味ソース和えを使った。 じゅわりと肉汁が溢れた… ヨルドは、イビルフィッシュのマトロートを使った。 魚介の旨みがたっぷり溢れた… ディードは、銘酒·ルチルの涙を使った。 グラスの中で金箔が踊る。 ヨルドは、ローロックのマンステールキッシュを使った。 はふはふ… ノエは、イビルフィッシュのマトロートを使った。 魚介の旨みがたっぷり溢れた… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([73])=73 失敗・・ ノエ : ( ヨルド : 此方の方ではイビルフィッシュも食うのか。存外悪くはない。 ディードは、白林檎のカスタードミルフィーユを使った。 サクッ… ノエ : 珍しいの…? 取引をしました。 3ルド失った。 [琥珀姫] を手に入れた。 ノエは、白林檎のカスタードミルフィーユを使った。 サクッ… ヨルド : 俺の居た地方は内陸部だ。そもそもイビルフィッシュ自体がそれほど居ない。 ヨルドは、琥珀姫を使った。 深いコクと余韻が広がる… ディード : 一応港街で���あるからなァ 怪魚だろうと食えるモンは食うぜ ノエ : そう、場所によって食べ物が変わるの…… ノエ : 1d100<=15 ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([72])=72 失敗・・ ディード : (ダメみたいですね… ノエ : (さっき3で暴発させたくせに!!!!!!! ディードのダイスロール : (1d100>=15) -> ([48])=48 成功! ノエ : (ミルフィーユを食べるのは難しい…生地が散らばった……味はよくわからない… ノエは、ワインを使った。 くいっ… ノエのダイスロール : (1d100>=15) -> ([27])=27 成功! ヨルド : 酒も悪くない。 ディード : (だめみたいですね!!! ノエ : (味はわからないが、熱くなった……少し機能に低下が生じる… ノエ (あかんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!) ノエは、海燕の極上スープを使った。 繊細な海藻の風味がたまらない! ディード : やっぱ悪くねえな、ここの酒と料理は ノエのダイスロール : (1d100>=15) -> ([99])=99 成功! ディード : (あのさあwwwwwwww ディード : (女神、味覚えさせる気なくね??? ノエ : (ものすごい微妙な顔を一瞬して……すぐに無表情に戻った… ヨルド : どうした?ノエ。 ノエ : う…… ノエ : ヨルド、あげる…… [海燕の極上スープ] を手に入れた。 ヨルドは、海燕の極上スープを使った。 繊細な海藻の風味がたまらない! ヨルド : そうか(残した分をもらって食べた) ノエ : (ヨルドをじっと観察している……平然と飲み干す姿に不思議そうな顔を一瞬して、ほかのものに手を付けた… ディード : なんだァ?一体何が口に合うんだろうな… ノエは、揚げ虹鳥の香味ソース和えを使った。 じゅわりと肉汁が溢れた… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([49])=49 失敗・・ ノエは、エールを使った。 ごくごく……ぷはぁ~~! ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([21])=21 失敗・・ ディードは、ローロックの香味干肉を使った。 独特の風味と旨みが広がる… ノエ : (これもぐらりとする…… ノエは、ローロックのマンステールキッシュを使った。 はふはふ… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([2])=2 成功! ノエ : ! ヨルド : ? ノエ : いつもの味じゃない味がする…… ディード : お、気に入ったか? ヨルド : そうか。良かったな。 ディードは、ミネラルウォーターを使った。 ノエ : 気に入った…うん……きっと…(珍しく、切り分ける手が元気だ……口の中にキッシュが消えていった ディード : 結構食ったな… ディード : ま、気に入ったんなら何よりだ。 ヨルド : そうだな。何を食べてもつまらなさそうだった。 ノエ : うん……ゼノンに食べさせてあげる… ノエ : 何を食べても同じ味しかしないから、そういうものだとおもってた……楽しい… ディード : ローロックのチーズねえ…なかなかクセはあるんだがな ヨルド : 同じ味しか?味はどれも違うが。 ノエ : 砂が口に入っても、食べものを食べても同じ…そうじゃないの…? ヨルド : 違うが。 ディード : 普通は違うなぁ ディード : 魔法人形もまあ、味覚は鈍いしな 似たようなモンかね ノエ : ……そう……。 ノエ : いつも食事が楽しい、のは、面白そう…… ディード : ま、その内今回みたいに気に入るモンも出てくるだろうさ ノエ : (キッシュを食べ終わるとおとなしくフォークをおいた、満足したようだ… ヨルド : 一部でもわかるのならば、そのうちわかる物も増えるだろう。 ディード : ……だな ディード : さ、そろそろ行くか。 ヨルド : そうだな。 ノエ : うん…… 魔導ビット : ピピピッ! この先工事中にツキ立入禁止となっていマス!! 住居者以外は申し訳ありませんがお通しできまセン! ▶展望資料館 「本日休業中」…と書かれている。 ──風が心地よく吹く上段通りを抜けていく。 自動スクロールを有効にしました。 自動スクロールを解除しました。 ▶【テナント募集中】 「ご希望の方は役場までご連絡をどうぞ」…と書かれている。 (メールで店舗設置の相談を受け付けています。) 魔導ビット : ピピピッ! この先工事中にツキ立入禁止となっていマス!! 住居者以外は申し訳ありませんがお通しできまセン! ヨルド : 工事中か。 ディード : だな。居住区は何かあったみてーだぜ ノエ : ……そう ──不意に、美味しそうな香りが鼻をくすぐった。 ──上段通りを歩けばふと、潮の香りをどこからか感じた。 ▶ベーカリー【シルバーブレッド】 銀色小麦を使用したパンが名物。 残念ながら今日は定休日のようだ。 ──微かに聞こえていた海鳥の鳴き声が、賑わう声でかき消えていく。 ──上段通りを歩けばふと、潮の香りをどこからか感じた。 魔導ビット : ピピピッ! この先工事中にツキ立入禁止となっていマス!! 住居者以外は申し訳ありませんがお通しできまセン! ノエ : 潮の匂いが…… ヨルド : 海が近いからかもしれん。 ディード : ああ、下の通りの方に海があるんだよ ノエ : そこで魚が取れるの…? 自動スクロールを解除しました。 ディード : おう、機工だらけのワリには、海産物は豊富だぜ ──微かに聞こえていた海鳥の鳴き声が、賑わう声でかき消えていく。 ──どこからか漂う潮の香り、微かに聞こえる海鳥の声。 魔法人形と見られる住人 : ……いいお天気ですね。 魔法人形と見られる住人 : 近頃、魔法人形の誘拐事件が増えましたね……ご存知でしたか? 魔法人形と見られる住人 : 私も主からは「危険だからあまり外に出るな」…と、仰せ付かってはいるのですが… 魔法人形と見られる住人 : ……主はとても病弱な方でして、外に出ることも叶いませんから……主の為にも、街には私が出ないといけないのです。 魔法人形と見られる住人 : ……早く事件が解決して欲しいですね。 ……私達だって離れ離れは嫌ですもの。 ヨルド : 誘拐事件、多発しているのか。 ノエ : ………(じっと見つめて、それから深く帽子をかぶりなおした ノエ : ……さっきの酒場の話…… 住人 : 夫婦で温泉に浸かりに来たのだけど、妻が買い物に夢中でね。 住人 : まあ…ここの品はいつも新鮮で人気なもんで、 うかうかしてるとさっきまであった品がすぐ無くなってしまうから…仕方ないか。 呼び込みをする店員 : いらっしゃい! 近郊で採れたての食材を沢山揃えてるよ! 呼び込みをする店員 : 何か興味があれば手に取ってみてくれよ! 住人 : ここの品はいつも品質が良くてありがたいわね。 住人 : アンタは旅人さんかい? バルドラは名産品も美味しいものも多いから、是非楽しんでってね! ──活きのいい魚が沢山並べられている。 自動スクロールを解除しました。 ▶旅宿【アルカドの海】 「海を眺めながらの温泉入浴が可!”冒険者割引”もあります!」 …と書かれた張り紙が張ってある。 ディード : まあなぁ…近々ギルドから冒険者向けに依頼でも出せばいいのによ ──海山物を干物に加工した品が箱に詰められている。 ──海山物を干物に加工した品が箱に詰められている。 ──活きのいい魚が沢山並べられている。 ▶旅宿【アルカドの海】 元冒険者の主人が開いたという民宿。 冒険者登録者であれば一定の割引が受けられるようだ。 表情のぎこちない店員 : ……いらっしゃいませ。 表情のぎこちない店員 : 温泉施設をご利用でしたら、一階を進んだ先にございます。 表情のぎこちない店員 : 宿泊施設ご利用の際は、一度チェックインをお願い致します。 亭主 : この辺りは付近に活火山があるんだよ。 この温泉や豊富なエーテル鉱はソイツの恩恵ってヤツだ。 ノエ : いちごぎゅう…? ノエは、いちご牛乳を使った。 ごくごく… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([81])=81 失敗・・ 亭主 : いらっしゃい、温泉利用客かい? もし宿泊をするなら冒険者手帳を見せてくれりゃ、割引するよ。 取引をしました。 1ルド失った。 [コーヒー牛乳] を手に入れた。 ヨルドは、コーヒー牛乳を使った。 ごくごく… ノエは、ミックス牛乳を使った。 ごくごく… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([52])=52 失敗・・ ──こちらから温泉へ入れるようだ。 (※申し訳ありませんが現在整備中です) ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([24])=24 失敗・・ ──濡れた街路が人々や街並みを反射している。 ノエは、イビルフィッシュのマトロートを使った。 魚介の旨みがたっぷり溢れた… ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([5])=5 成功! ──この通りを真っ直ぐ抜ければ港へと出るようだ。 ──波の音に混ざって市場の賑わいが聞こえてくる。 ノエ : (一つ買ったマートロートに目を輝かせた…歩きながら齧っている… ──この通りを真っ直ぐ抜ければ港へと出るようだ。 住人 : やあ、あんたも海を見に来たのか? 住人 : 排気がすごい割には、案外綺麗な海の色だよなぁココ… 見守る魔導ビット : ピピッ 主 まだ二匹しか釣れてナイ!! 釣りをする住人 : な…なんだよ…多分餌が合わないだけだって! ▶船着場 リーン近郊の港行きの船が出る案内が看板に浮かび上がっている。 少し大きめのマンホールがある。 ここから地下道へと降りられそうだが… ……今は特に用もない。やめておこう。 この船に乗ればリーン近郊に出ることができる。 ……もう帰りますか? ノエ : 海…… ヨルド : 海が近いな。 ノエ : 浜辺はあるのかな…… ディード : 浜辺は北区に行かねえとねえな ヨルド : そうか。 ノエ : ………そう…… ディード : 今はあっちは工事中だし、工事が終わったら覗いてみろよ ノエ : うん・・・ ヨルド : 覚えておこう。 見守る魔導ビット : ピピピ…… 主の服に釣針が付いてル! ノエ : (港風が強い…帽子を押さえた 見守る魔導ビット : ピピッ 主 まだ二匹しか釣れてナイ!! ヨルド : 2匹しか釣れていないのは、釣りが不得意ではないか? 釣りをする住人 : な…なんだよ…多分餌が合わないだけだって! ノエ : 釣り……そういうもの…? ヨルド : いや、餌や動かし方を調整すればもっと釣れるはずだ。 ディード : …普通は置くだけでも意外と釣れるんだけどな。 ノエ : そう……効率が、悪い…… ディード : 今度釣具でも揃えてやってみるか? ノエ : (じっと水面を覗く、ぱしゃんと小魚が水面を跳ねた ヨルド : そうするか。 ノエ : やってみたい……記録がないから… ──波の音に混ざって市場の賑わいが聞こえてくる。 ノエは、コーヒー牛乳を使った。 ごくごく… ディード : …今寄れそうなとこはこのくらいかね ノエのダイスロール : (1d100<=15) -> ([65])=65 失敗・・ ノエ : ん……… ヨルド : そうか。工事中であれば敢えて行く必要性も薄いか。 ノエ : 色々な記録ができた……よかった…… ディード : とりあえず、ノエのメンテナンスは一晩もすりゃどうにかなるだろ。 ディード : 俺ァ今日のとこはそこの宿で休んでくよ ノエ : そう…… ディード : 安くて質もいいしな。 ヨルド : そうか。では俺とはここまでだ。俺は帰る予定だ。 ディード : そうかい、んじゃそろそろ船が出るからそれにでも乗ってきな ノエ : …明日も行かないといけないし……しばらくはここにいる… ヨルド : ではな。 ノエ : ヨルド、またね… ディード : んじゃ、解散だな ディード : おう またな! ノエ : ん……ありがとう… ──この通りを真っ直ぐ抜ければ港へと出るようだ。 この船に乗ればリーン近郊に出ることができる。 ……もう帰りますか?
0 notes
Text
09 Mean
※pixivの「幸福の教え」の原案
「どうしても、だめですか」 太刀川の腰に跨がりキスをして、その先を強請ったその体勢のまま、涙混じりに出水が問えば、太刀川は困ったように眉を下げる。けれどすぐに何の躊躇いもなくこう言った。 「だめだよ。だって忍田さんがだめだって言ったんだ」 そうしてまるで悪気なく笑う。まるで自然の摂理みたいに。その一言さえあれば、もうそれ以上の言葉なんて必要ないように。 「だからだめ」 そうきっぱりと拒絶する言葉とは裏腹に、無闇に甘さを含んだ声音でこう言われれば、もう出水は黙るしかなかった。どれだけこちらが必死になって求めようと、もう意味はない。 恋人の涙よりも、厳格な師匠の一言の方が彼にとってよほど重いのだということを突きつけられたのは、もう何度目のことだろう。 出水はその言葉の真意を問うことすら諦めていた。いつものらりくらりとはぐらかされて終わると学んだからだ。 だから瞼を優しく撫でて目を閉じるように促す太刀川の厚い掌に従順に従う。そうして「さ、もう寝るぞ」とあの低音で囁かれれば、そのまま彼に抱き込まれて眠りにつくしかなくなるのだ。最近はその繰り返しだった。けれど宥めるように太刀川に触れられるその度に、自分の心の何かが磨耗していくような、そんな気がしていた。
そもそも、この関係自体に無理があったことを、出水は早い内から気がついていた。気がついていて敢えて見ない振りをしていたのだから、後にも先にも進めない八方塞がりのこの状況は自業自得なのかもしれない。 自分の上司がかつてきれいな彼女をとっかえ��っかえしていたという話を出水は聞いていたし、告白だってだめでもともとだった。そんな生半可な気持ちで告白した、最初の一歩から間違っていたのだ。さらなる誤算は、それが奇跡みたいに太刀川に受け入れられたという点だ。 (だからってばかみたいに喜んで、せめておれで満足してもらえるように、なんて) 今思えば思い上がりだったかもしれない。 一方で、心のどこかではやっぱり柔らかくて良い匂いのする女じゃないとだめだったと言われることもいつだって覚悟していた。その時は潔く身を引くことだって考えていたのに。 (だけど、まさか『忍田さんがだめっていうから』って拒否られるなんて思ってないっての) 太刀川が、挑戦さえさせずに出水を拒む理由に出した名は、美人のお姉さんのものでも可愛らしい女の子のものでもなく、彼の師匠の名だったのだ。 (――そんな覚悟、してなかった) 絶大な信頼と深い敬愛をにじませてその名を彼が口に出すたび、どれだけ出水が嫉妬しているか。出水には決して立ち入ることのできない、彼らが共に過ごした日々を見せつけられて、どれだけ絶望しているか。彼は何も知らないで、無邪気にその名を口に出す。 忍田が何を理由にだめだと言っているのか、太刀川は何度聞いても教えてくれなかった。ちょっと困ったような、何かを恥じるような複雑な表情をして目をそらしてしまう。 理由を教えてくれれば説得のしようもあるじゃないかと、意気込んでいたのも最初だけで、太刀川が口を割ることも自分の言葉で考えを変えることも無さそうだと察してからはわざわざ深く聞くこともなくなった。太刀川の行動の指針は、いつだって忍田本部長ただ一人なのかもしれないと、そう思うようになったのもその頃からだ。 (おれと付き合ってくれたのも、忍田さんが仲介して入った隊員だったから、とか。振った振られたで脱退されたら忍田さんに悪いとか、意外とそんなこと考える人だったのかな) そんな他の人間が聞いたら笑って否定しそうなこともさえ考え出してしまう始末だ。 結局自分は太刀川の「一番」にはどうしたってなれない。彼の「一番」はもう自分が彼と出会う前から決まってたんだ。 そう何度も期待に封をして何とかやり過ごそうとしているのに、その封はいつも当の本人の何気ない一言で簡単に剥がれ落ちる。「出水」と柔らかな響きで、さも愛おしそうに名を呼ばれる、それだけで出水は簡単にありもしない希望を持ってしまうのだ。もしかしたら、自分を彼の師匠の代わりに「一番」にしてくれるんじゃないのか、と。 けれど、今日こそ受け入れてくれるかもしれないと身体を明け渡そうとして、その挑戦が成功したことはない。 太刀川は出水の気持ちなんて一つも知らずに、今日も出水を抱くのを拒むのだ。「忍田さん」の名を盾にして。 (もう潮時かもなぁ・・・・・・) うなじに安らかな寝息を感じながら、出水は自分の先行きをぼんやりと考えていた。
* * *
出水の伸ばした手を拒んで酷くみじめな気持ちにさせた、その翌日。他でもない忍田のもとへのお使いを頼む太刀川はいったいどんな神経をしているんだろう。出水はもういっそ呆れたような気持ちで忍田の執務室を訪ねていた。 いや、どんな神経も何もない。単なる無神経だ。何も考えていないのだ、要するに。そんなことはとうに分かっているのに、いちいち癇に障ってしまう自分が嫌だった。元来出水はそう深くは悩まない性質だったのに、太刀川のことになるといつも通りじゃいられない。本当は彼について、何も心を揺らさないようになりたかった。そうじゃなければ長く彼のもとにいられない。だから、ずっと何も感じないようにしていたのに。 それなのに、書類を届けに行った出水に対して、忍田は穏やかに笑って言ったのだ。
「もう慶はお前なしじゃいられないな」
本当だったら出水にとってこれほど嬉しい言葉はない。それが忍田本部長その人に言われたのでさえなければ。太刀川に出水を拒絶させる、その張本人が、いったいどういうつもりでその言葉を口にするのか。 ふつりと、それまで出水の中でぎりぎり繋ぎ止められていた何かが、ひどく軽い音を立てて切れてしまった。そんな気がした。 もういいや、となげやりな気持ちになる。この師弟にこうして振り回される自分が救いようのないくらい愚かに感じた。そしてその瞬間、自分自身を哀れみ始める前に終わらせなければ、と思った。その心が命じるままに口を開く。 「おれ、太刀川さんと別れます」 その時出水が感じたのは、紛れもなく安堵だった。
忍田は自分の采配に満足していた。 誰とも隊を組みたがらなかった太刀川に、模擬戦闘中だった出水の荒削りの才能を見せつけたその時から、太刀川隊がボーダー内トップ部隊へと上り詰める道筋ができたのだ。 すべて自分の功績とは思っていないが、目論見通りに太刀川が出水を気に入り、その日のうちに隊を組むことになった一部始終は見ていて非常に愉快だった。「だから言っただろう」と柄にもなく勝ち誇って弟子に言ってしまうくらいには。その言葉に気分を害することなく、太刀川は「うん、すごいや忍田さん」と普段はぼんやりとしている目をきらきらさせて、逃がさないとばかりに幼い出水の細い腕をぎゅっと握りしめていた。まぁ、強気に応じる振りをして、その瞳の奥に怯えをちらつかせて縮こまっていた出水には多少悪いことをした、と思わなくもない。 その後、彼らがチームで生き生きと戦っている姿を見るのは、本部長としてだけではなく忍田個人にとっても嬉しいことだった。 戦闘の時だけではなく、ラウンジや遠征で隊単位で行動しているとき、自分の弟子が隊長らしく先頭に立って仲睦まじくしている様子を見ると、微笑��しくてたまらない気持ちになる。そんな本人たちにはとても言えないようなことを酒の席で林藤に漏らせば、「親バカだな」とニヤニヤ揶揄うように笑われたけれど、忍田自身もそれを否定する材料は持っていなかった。贔屓をする気はさらさらないが、そういうのとは別の次元で、忍田にとって太刀川隊は隊長隊員ひっくるめて特別な存在だったのだ。 それなのに。 「おれ、太刀川さんと別れます」 出会った頃の幼げな様子を全て削ぎ落としたどこか空っぽのまなざしで、その特別な隊員の一人である出水公平がそう告げてきたのは、まさしく忍田にとって青天の霹靂だった。 「ちょっと待て。別れるというのは隊を抜けるという意味か」 一般隊員の間では冷静沈着と名高い忍田らしからぬ上擦った声で、今にも出て行きそうな出水を呼び止める。 「忍田さんや太刀川さんがそうしろっていうのならそうしますけど」 僅かに瞬きをして、やけに淡々と応える出水に忍田の混乱はますます深まるばかりだ。だってそんな兆候は一つも見えていなかった。自分が隊を抜けろなんて言う訳がないし、話が全く見えてこない。 「慶に抜けろと言われたのか」 まさか、たとえ何か諍いがあったとしても、感情のまま隊員にそんなことを言うほど短気でも直情的でもないはずだろう。疑いながらも思わず尖る声に出水はきょとんと小首を傾げる。 「それはまだ、言われてませんけど」 「あぁ、慶がそんなことお前に言うわけないだろうな。それならお前が嫌になったのか」 あれだけべったりだった二人の間でどんな仲違いがあって脱隊などという結論に至るのか。本当にわけがわからなくて重ねて問えば、出水は緩やかに目を細めるだけで応えない。透き通る琥珀に翳してこちらの真意をはかるような瞳だった。出水にこんなふうに見つめられたことはこれまでなくて、内心でたじろぐ忍田に、やがて出水は諦めたようにため息を一つついてそのまま目をそらした。 「別に、おれは太刀川さんがこのまま隊員として使ってくれるなら、隊を抜ける気はないですよ。そこらへんごっちゃにするほどバカじゃないです」 「あー、つまり? 脱隊する気がないなら、『別れる』というのはどういうことだ」 どうやら予想した方向とは違ったようで気が抜けるが、それなら彼の言葉はどういう意味だったのだろう。いつまでももってまわったような言い方をする出水に、核心に入るよう促せば、出水は嫌そうな顔を隠さずに、それ聞きます? と苦い声を出す。 「普通、付き合ってる同士が別れるって言ったら意味なんて一つしかないでしょう」 ――これが、忍田さんの思いどおりってやつじゃないんですか。上司と部下で、未成年相手で、そもそも男同士だし。おれなんてトリオン量くらいしか取り柄無いのもわかってるし。そりゃ、もっとちゃんとした女の人で、太刀川さんにふさわしい人は他にもたくさんいるって思われても仕方ないかもしれないですけど。 これまで心の内に貯めてきたものが堰を切って溢れ出すように出水の口からは滔々とそんな言葉が流れ出していた。 けれど、忍田にとっては最初から初めて耳に入れた事ばかりで、その後なぜ自分の名前が登場しているのかを気にかけている余裕さえなかった。 「・・・・・・お前たち、付き合っていたのか」 驚きのまま確認すれば、むしろ出水の方が瞠目する。 「え」 ――太刀川さん、言ってなかったんですか 忍田に聞かせるでもなく呆然と呟いたその後に、彼の瞳がみるみる内にある確信の色に染まるのが見て取れた。その確信が、何かよくない方向に向かっているのだと、事情を把握していない忍田にさえ察せられる。 「・・・・・・あー、じゃあ付き合ってなかったのかも。おれの勘違いです。すみません忘れてください」 そう早口で言い捨てて部屋から出ていこうとする出水を、忍田は慌てて立ち上がり腕をとらえる。そういえば、こんなふうに太刀川に腕を掴まれて彼は太刀川隊の隊員になったのだった。そんなことを場違いに思い出した。 恨めしげな顔でこちらを見上げるその様子が行き場を無くした小動物のようで、忍田はああ、と天を仰ぐ。これをこの状態のまま帰したらどう考えてもこじれるし、自分自身が原因のくせに(これは詳しく聞くまでもなく察しがつく)弟子には散々文句を言われることが目に見えている。何より入隊直後からずっと成長を見守ってきたせいかどうにも庇護欲が刺激される。 「いいから、落ち着いてちゃんと説明しなさい」 できるだけ冷静に聞こえるように忍田は声を低めながら、彼を応接椅子へと座らせることとした。
「誤解だ。私は慶にお前たちのことを口出しした覚えはない。そもそも付き合ってたことだって知らなかったんだからな」 ことのあらましを聞いて――中には耳を塞ぎたくなるようなくだりもあったが、そこをなんとかやり過ごして――忍田はとにもかくにもと自身の謂われ無き誤解を解くことから始めた。 最初は執務室の大仰な応接椅子に、所在なさげにちんまりと身を置いていた出水も、話している内に自棄になったのか今では広い背もたれに背中を預け開き直ったような格好だ。 「じゃあ、やっぱり単純に、太刀川さんが嫌だっただけなんですね」 なーんだ、と肩を竦める出水は、ことの経緯にはもうそれほど関心がないようだった。彼の中ではもう行き着く先は決まっているのだろう。そんな態度だった。 「・・・・・・それならそれで、忍田さんの名前なんて持ち出さなくても良かったのに」 けれどそう呟く声に、寄せられた眉に、彼の罅割れた内心は隠しようもなく表れる。組んだ手指をじっと見つめる瞳は、その手からこぼ���落ちた宝物を拾うでも探すでもなく諦めと共に見送るしかできない、無力な子どものそれだった。 「そう結論を急ぐな」 出水は疲れたようにゆるりと忍田を見上げる。 「だいたい、あいつがそんな言い訳のために何の関わりもなく私の名前を出すとは思えない。出すにしても何かもっと具体的な理由を適当につけた方が説得力��あるだろう」 それをしていないのだから、忍田の発言が理由だということは確かなんだろう。 「心当たりがあるんですか」 「いや、あいにくないが」 先に言ったようにそもそも出水と付き合っていたことだって知らなかったし、出水のことだと知らずに話していたという可能性も低い。太刀川が成人してからはあちらも大人なのだからと、いちいちプライベートに踏み込むような話はしていなかった。特に恋愛沙汰にあれこれ口を出すほど過保護ではない。それは忍田の考える師弟の範囲を逸脱することだ。 「そうですか。・・・・・・でももう別にいいんです、なんでも。どうせもう終わりなんで」 気を取り直すように先ほどよりやや明るい声を出すのがかえって痛々しかった。忍田が眉をしかめたのに気づいたのだろう。安心させるように口角をあげてみせる。 「・・・・・・そういうことは慶とちゃんと話し合いなさい。そもそもあれだけだらしなかったあいつが、身体の関係なしでそんなに長く続いていること自体、」 そこまで言って、ふと脳内に頭をびしょぬれに濡らした太刀川の姿がよぎった。 「もしかして、あれか」 たしか、夏の暑い日のことだ。白いTシャツを茶色く染めて、濡れた頭にかけられたタオルの端からは、ひどく不機嫌な顔がのぞいていた。出水と同じように応接椅子に深く身を沈めて、太刀川が身じろぎするたび、辺りには香ばしいコーヒーの匂いが漂った。 「あー・・・・・・、確かに、原因の一端は私かもしれない」 鮮明に蘇った光景に、忍田が思わず掌で額を押さえれば、話の展開についていけない出水はぱちりと大きく瞬きをする。あの時の太刀川も確かそんな顔をしていた。
* * *
「ホットじゃなくて良かったな」 うんざりした感情をたっぷりと乗せた声音を未だに忍田に出させるのは、ここ最近ではこの太刀川慶くらいのものだ。ボーダーでそれなりに立場のある役職に就いてからは毅然とした態度を崩さないよう心がけているのだが、どうもこの弟子に対しては感情の振り幅が大きくなる。長い付き合いがそうさせるのか、彼のとる常識外れな行動のせいか。恐らくその両方であろう。そう言えば、常識外れはお前も大概だと林藤や城戸などの昔なじみには呆れられるだろうが、少なくともこちらの方面ではそう常識に外れたことはしていないぞ、と脳内で反論する。こちらの方面というのはつまり、男女関係の話だ。 弟子の話を聞けば、付き合っていた(そもそもこの前提からして曖昧らしい)女性と喫茶店で話していたらアイスコーヒーをぶっかけられたという。 「どうしてそうなるんだ」 「だって、あっちが」 「いや、いい」 聞くだけで疲れそうだと途中で遮れば、普段ふわふわと揺れている髪の毛をへにゃりとさせて、太刀川は不満げに唇を引き結んだ。 「謝罪すべきことがあるならきちんと謝罪して、ちゃんと仲直りするんだな」 『仲直り』なんて子どもに言うように言ったためか、太刀川のへの字に結ばれていた唇がおもし��そうに歪む。 「別にもういいよ。ちゃんと付き合ってたわけじゃないし。他にも構ってくれる人いるし」 「・・・・・・慶」 咎めるような忍田の口調に、太刀川は何か悪いことでも言ったかというふうに深い色の目を不思議そうに丸くする。 「そう無闇やたらに手を出すんじゃない。誠意がない付き合いはするな」 「でも、あっちがそれでもいいから付き合ってくれって言うんだ」 ボーダーの名が知られ、所属する隊員は多かれ少なかれ注目されるようになってきた。上層部としてはそれ自体は悪いことではないと考えている。市民の理解を得て、運営資金や新規隊員の獲得に繋がればさらにボーダーは大きくなるだろう。しかし、その影響がこんなところで表れるとは思わなかった。 なにかと注目を集めるボーダー隊員の、しかも上級ランクに位置する太刀川慶は、整った顔立ちに鍛え上げられた身体で、正規隊員として高校生には不釣り合いな高給を得、しかもいざという時はきっと自分を守ってくれると錯覚させるほどの力を持っている。ここまで揃えば当然女性は放っておかないだろう。太刀川自身、来る者拒まず去る者追わずという性格だから質が悪い。しかもその強さを裏付けるように本能には忠実だから余計に始末が悪かった。 「相手の問題じゃないだろう。お前の問題だ」 今回の件も、実はそう珍しいことではなかった。流石に白昼の喫茶店で飲み物を頭から浴びせられるほどの派手な修羅場を演じたことはないが、話に聞くだけでも相当な女性と穏当ではない別れ方をしている。いつか刺されるんじゃないかと、本部内ではまことしやかに噂されるほどに。 「お前から好きになった人はいないのか。ずっと付き合っていたいと思わせるような相手は」 せめてもう少し浮ついた弟子を地に留める錨があれば、と嘆息混じりに問えば太刀川は憮然とした表情を作る。手持ちぶさたに湿ったTシャツをパタパタとはためかせれば、その度にコーヒーの香りが漂った。 「・・・・・・さぁ。でも誰といるより模擬戦やってる時の方がずっと楽しいよ」 「――わかった。お前に恋愛はまだ早い」 あまりに幼い答えは、けれど忍田の半ば予想していたものだった。そもそもこんなに情緒の発達していない、本能ばかりに忠実な獣が、恋愛なんて高度な人間関係を生半可な人間と築けるわけないのだ。 「・・・・・・自分だってカノジョなんていないくせに」 「うるさい」 「好きな人なんて、そんなのどうやったらわかるわけ」 色んな人とヤったけど、誰とするのも大して変わんなかったよ。 忍田に当てつけるようにわざと直接的な言葉を使う太刀川に癇が障るが、一回り以上年下の子どもにいちいち突っかかるのは大人ではないとぐっと我慢する。 しかし、これは困った。自分だってそう恋愛経験が豊富というわけではないし、生涯の伴侶に巡り会っているわけでもない。本能に忠実な弟子に釘をさすならば・・・・・・。 少し考え込んで忍田は、そうだな、と口を開いた。 ――相手のことを本当に思いやって、すぐに関係を結ばずに我慢すること。相手の準備ができるまで待つこと。自分の欲望ばかり優先しないこと。 「これができるなら、相手のことが本当に好きだって言えるだろうな。逆に、相手を自分の唯一の相手だと思うならこれができなければいけない」 もっともらしくそう言えば、太刀川はまるで不思議なことを聞いた、とでもいうふうに目をぱちくりとさせて首を傾げていた。 これじゃあ先行きは遠いな、と忍田は肩を竦めて「とりあえず、隊でも作ったらどうだ」と、ここへ呼び出した本題に移ることとする。 「女遊びよりよほど楽しいぞ」 揶揄するようにそう言ってやれば、太刀川はえええ、と実に懐疑的な顔をするのだった。
* * *
「・・・・・・なんですか、それ」 「いや、その時はあのだらしなさを何とかしようと思って、深く考えて言ったわけではなかったんだが」 まさか覚えているとはなぁ、と軽く笑えば、出水は半眼でこちらに視線をよこす。 「それで、太刀川さんはおれに手、出してこなかったってことですか」 「あいつも自分の『本当に好きな人』がわかったってことだろう」 暗にお前のことだと言えば、出水は最初の「別れる」という言葉も撤回するだろう。彼の拒絶は愛情の無さではなく、むしろ彼の表す愛そのものだったのだから。これで丸く収まるかと一安心する一方で、どうして弟子とその恋人の仲介なんぞしなくてはいけないのかとしみじみ思う。明らかに本部長の仕事でも師匠としての仕事でもない。そう思えども、どこか達成感のようなものを感じていた忍田だったのだが。 「・・・・・・おれ本人が良いって言ってるのに?」 誤解も解けて晴れやかになるかと思った出水の表情は相変わらず暗雲が立ちこめていた。 「あ、あぁ、そうだな」 でもそれだけ大事にしたいということだろう。フォローのように一言添えるが、それを受けた出水は背もたれに力なく預けていた背を起きあがらせ、心身の疲労が滲んでいた瞳には昏い光が宿っていた。 「なんだそれ。それ、すっげぇ勝手じゃないですか? え、それあの人の自己満ですよね。おれが散々泣いて、恥ずかしい思いして、それでも何にもしないって」 ――おれが、どんな気持ちで。 絞り出された悲痛な声音に、思わず忍田が手を伸ばせば、それを遮るように出水は立ち上がった。 「おれが何か言うより、忍田さんが大昔に言った、なんてことない一言の方がやっぱりあの人にとって大きかったってことですよね」 そこで自分を引き合いに出されても困る。しかし何を言っても火に油であることは明らかだったので、忍田は沈黙という実に賢い選択をした。 「決めました。おれ、絶対手、出させてみせます」 先ほどまで諦めをもって見つめられていた手を強く握りしめ、若き天才射手は、自隊の隊長を堕としてみせる、と声高らかに宣言し、その勢いのまま執務室を出て行った。 呆然と見送る忍田は、そもそも未成年に手を出して良いかどうかというのはまた別の問題だ、ということに後で思い至るのだが、それを告げようにももうその機会は失われていた。 いかにも宣戦布告の体で���ったその宣言だが、しかしどちらに転ぼうとも結局勝利は出水公平ただ一人のものであったことに、数ヶ月後、太刀川のベッドの上でようやく出水本人は気がつくのだった。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 本部長に赤裸々すぎる太刀川隊。 忍田さんなら、つべこべ言わせず拳骨一発で矯正しそうな気もしますが! 太刀川さんは太刀川さんなりに色々考えて、「準備ができるまで」というのを成人するか高校卒業かを風間さんあたりにリサーチしてちゃんと我慢していたんですよ、という補足。 pixivにまとめをあげる時のおまけの書き下ろし的な軽い気持ちで書き始めたのですが、思ったより長くなってしまいました。
0 notes