#自動車メーカー向け部品調達&保管
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generalwonderlandpeace · 5 months ago
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菰田洋平実際に画像8或いは画像9に写ってて足25センチサイズ版のハイソックスを着用したピンク唇女性をまといつき、イジメておりました。倖い唇ピンク女性から催涙スプレーかけられ、そして洋平はだんだんとイジメなくなりました。但し、洋平弱い者イジメあきらめりゃありがたいです!!💢
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kennak · 2 months ago
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社会保険労務士としてデビューして十年目である。 開業当初は不安で仕方なかったが、今思えば大したことはない。もっと早く飛び出していればよかった。 自分の裁量で大変な仕事をやって、自分で責任を取るというのは「生きている」という感じがする。 いや、一人親方ではあっても、周囲の力なくしては仕事は成り立たないのだが。 はてな利用者の中では高齢である。黄金頭の人の数個上になる。若い頃は勤め人だった。 人材派遣会社で数年働いた後、労働基準監督官として関東地方で任官した。その頃の思い出を語ってみようと思う。 守秘義務には最大限配慮する。元国家公務員でいうと、高橋洋一や山口真由など、あれくらい力のある人だったら、守秘義務まで含めて好きに本などを書いて主張できるが、私にそんな実力はない。 はてなブックマークで取り上げられた公務員日記を読んだ限り、一線を超えない限りは表現の自由の範疇となるようである。偉大な先達の方々と、はてな運営の寛大な措置に感謝したい。日記タイトルも先人に肖っている。 どんなことを話そうか、実はこれから考えるところである。ひとつだけエピソードを選んで掘り下げる格好を取りたい。字数が余れば、ほかの記憶も脳裏から取り出してみる。 あれは、30代手前の頃だった。採用五年目で、一年目はずっと労働大学校での研修のため、現場歴は四年目だった。主担当として違法賃金労働(サビ残)の現場を押さえた唯一の経験だ。 それまでは先輩や上司と一緒に臨検(臨検監督。会社に立ち入って調査)に出向いていたが、一人立ちできつつあった時期である。 なお、労基の採用パンフレットでは現場二年目から一人立ち~といった記述を見ることがあるが、そんなことはない。ほかの官公庁や民間企業と同じである。登記官と同じく独任制ではあるものの、20代だと普通に若手扱いである。 上記の「臨検」では何をするのか……管轄区域内に数多くある企業の中から、い��つかの基準・目安に則って抽出した事業所に出向いて、労基法違反がないか確認を行い、必要に応じて注意・指導や是正勧告を行う。近年では違法賃金(サービス残業)対策に重点を置いている。 私が勤めていた頃は、土木建設現場での事故防止や、下請けいじめの是正が叫ばれていた。 その現場では、経営者かその委任を受けた者に対して質問をして、必要事項を聞き取っていく。 最初は正式な社名や、所在地など基本的な事項から始まり、就業規則の確認に、従業員の名簿や、その雇用別の区分であるとか、元請下請関係、労働行政関係の補助金申請、賃金台帳や労働時間記録、終わりの方になると実務上の文書ファイルまで開いて法令との適合を確認する。 次第に深いところに踏み込んでいく。採用面接と似ているかもしれない。最初の質問は「今日の朝ごはんはなんでしたか?」から始まったりするだろう。 上記の結果による勧告は、いずれも行政指導(法令に適うように啓発・行動を促すこと)であり、処分性はない。 法的拘束力はないが、従わない場合は刑事処分に移行することがある。若手監督官の月の半分は臨検を含んだ監督業務に費やすことになる。 ※よほどのことをしない限り刑事処分に移ることはない。「指導を行いました」の報告書は保存年限まで残る。そこまで長い期間でもないのだが。 具体的なエピソードに入る。 あの時は定期の臨検で、とある縫製会社(衣料品メーカー)を訪問した。総従業員は千人未満で、売上高は数百億円。社歴からすると伝統企業といったところ。東京から遠く離れたところに本社があり、この都内には支店とはいえ立派なビルが建っていた。 いつものように「事前にこの資料を準備してください」と依頼してあった。支店代表者と、本社経営陣の家族役員が私たちの対応をしてくれた。 最初は違和感がなかった。就業規則は法令に則ったテンプレートであり、賃金も書類上は適正に支払われていた。 事業所内をくまなく見て回ったが、原反(衣服の原料のロール。とても重い)の受入場も安全基準に問題なし、倉庫内も大量の衣料製品をカートハンガーで吊ってあったが、やはり問題ない。製品出荷場も糸くずひとつ落ちていない。トイレの数は、労働衛生法令の当落線上にあった���すべて和式。 ところ変わって、原反を長大な作業台の上に広げてCAD操作で裁断する現場でも、従業員は電動工具類を適切に取り扱っていた。職場に危険はないし、廊下もきれいに磨いてあった。 しいて言えば、ビール会社のキャンペーンガールのカレンダーが飾ってあったのだが、2025年現在では環境型セクハラに該当する。当時はギリギリセーフといったところか。 違和感があったのは……臨検というのは大体半日程度で終わるのだが、最後にもう少し時間を使ってみた。 「抜き打ちのようですいませんが、最後に一度、一人で周らせてもらいます。必要があれば呼びます」と言って、事業所内を再度歩いてみた。 すると、何点かの違和感があった。つい立ち止まることもあった。 ・すれ違う従業員に元気がない。多くの年代がいたが、特に外国人労働者 ・終業が近いのに、ほぼ全員が忙しなく動いている ・出荷場には本日付け伝票で、尋常でない数の段ボール箱 ・女性役員が管理職と厳しいやりとり。「あの若い子はいつも定時に帰る。辞めてもらえば?」など  ※家族経営の会社にはありがち。そこまで気に留めない ・タイムカードの退勤時刻があまりに連続的。定時以後にまとめて全員分を押している? 「怪しい」と思ったが、定期監督の域を出ないよう、支店代表者さん方に挨拶をして帰った。 帰庁後は、上司に感じたことをそのまま述べた。「必要なら追加調査すべし」というのが指示だった。 その日の退勤後、私は自家用車でその縫製会社の前を通ってみた。やはり気になったのだ。 手ごろな駐車スペースがなかったため、路肩に停めた。パトカーが来ないことを祈りつつ、会社敷地に入ってみると……。 「やっぱり」 という感想だった。午後八時を過ぎていたが、出荷場のある棟の1階部分にバッチリ明かりが点いていた。言い逃れできない次元だった。ご丁寧に、カーテンをかけて明かりを漏れにくくしている。 そして、私は裏手に回って確認した。出荷場の板目を踏む音からして、何十人も仕事に従事しているのがわかった。現場を見なくても、建物内に多くの従業員が残っているのは明白だった。 従業員の平均的な退勤時刻と全く合っていない。違法賃金労働(以下「サービス残業」という。)である。計算するまでもなく、賃金台帳と合っていない。 それから私は、毎日夜にその会社の前を通って、サービス残業の状況を確認していった。 するとどうやら、毎日に渡って行われていた。あれから10日分、毎日夜にあの縫製会社の前を通って、出荷場の裏手に回って聞き耳を立てた。 常套的なサービス残業だった。当時は若く、使命感に燃えていた。どうにかして、あの従業員たちを救ってあげたいと願っていた。私自身がサービス残業をしているのは突っ込まないでほしい。 後日手に入れた縫製業界の情報によれば……どうやら4月~6月の業界繁忙期に毎日サービス残業を行わせ、冬季の暇な時期にはそこまでさせていないだろう、という推測が立った。 そこまで情報を整理したうえで、再度あの支店代表者に架電してみた。「御社が違法賃金労働をしているという申告があったのですが~」という優しい嘘からやんわりと入って、早めに事実を認めていただきたい旨を暗に伝えたが……やはり想定どおりの回答だった。 「タイムカードの記録と、実際の退勤時効は一致している」 というのが向こうの言い分だった。 だとしたら、こちらも準備を整えたうえでやってやろうと思った。 五月の下旬だった。夜七時半を回った頃である。その縫製会社の前に、私と、当時所属していた監督署の若手約10人と、管理職2名(責任を取る人)と、他所の応援職員5人がいた。サービス残業の現場を抑えるために人を集めたのだ。 実際に現場を押さえても、授業員が蜘蛛の子を散らしたようになることが多く、相手方の管理職も証拠隠滅に走るおそれがある。最低でもこれくらいの人数が必要である。 この日の夜、以下の図のように、監督官全員で出荷場を取り囲んだ。 概略図(スマホの人すいません) ○○○○ |――――| ○    |    | ○    | 出  | ○    | 荷  トラック ○    | 場  搬入口 ○    |    | ○    ∥    | ○   扉∥    | ●    |    | ○○○○ |――――|      ↑会社敷地内↑ ___________________________      正面道路(都道) ___________________________ ●……監督官 約17人 〇……私 概ね、以上のような位置関係である。 「労働基準監督署です!」 私は大きい声とともに、出荷場の扉を開けた。中には……30人はいただろうか。 その出荷場では、出荷する商品の検品と、箱詰された荷物をトラック運転手に受け渡す作業を行っていた。 従業員は全員、疲れた表情をしていた。覚えているのは、還暦ほどの人がヨロヨロと段ボール箱をカートに載せていたのと、製品の検査をしていた外国人労働者達である。彼らが一番ぐったりしていた。 「これから指示に従ってください。全員動かないように!」 「労働基準監督官」の文字入りの証票を提示した直後、私達とその後ろに続いていたほかの監督官も出荷場に突入した。管理職は別の入口から事務所を抑えにいった。 抜き打ちの臨検監督はおごそかな雰囲気で進んだ。従業員を早く帰したかったのもあるが、当日のタイムカードをその場で押収し、誰かが全員分のタイムカードをまとめて切っていたことを速やかに確認した。 サービス残業をしていた一人ひとりに簡易な聞き取りを行い、対象者のタイムカードのみ抜き出すと、従業員を帰宅させた。 縫製会社の管理職数人と、あの家族役員が社内に残っていた。深夜まで社内で取り調べを行った。 すべてが終わると監督署に帰庁し、参加者全員に(主に私の上司が)感謝の意を述べて、その日の記録をまとめて……臨検及びサービス残業の捜査は終わった。深夜2時を回っていた。 それからも長年、監督官としての業務に従事した。事務も企画も監督業務も、一通りやらせてもらった。 字数が余った残りだが……読み手の心に残りそうなものが2つある。2つとも、2025年から数えると20年以上は昔のことである。現行の労基対応とは異なる可能性があるので留意願いたい。 1件目は、スーパーマーケットでのことだ。高島屋か伊勢丹かは覚えていないが、百貨店の中にある食品スーパーだった。 ある日、私の職場にいきなり通報があったのだ。警察か消防(※救急)の人かはわからなかったが。精肉コーナーの中で、食肉をパック詰めにするために加工していた現場でのこと。 食肉加工機械(ミートスライサー)を使って作業をしていたアルバイト従業員の若い子が、指を切断したという内容だった。労基案件の可能性があるので現地に来てほしいとの電話だった。 現場は悲惨だった。私たちは遅れて参じたものの、警察官ができるだけ証拠保全をしていた。グロテスクであるため、どれだけ血が飛び散っていたとか、どういう体勢で事故に巻き込まれたのかなど、通報直後の様子までは描写しない。 ただ、指切断という次元ではなかった。一本の指を残して、後4本が手のひらごとミートスライサーに巻き込まれてミンチになっていた。 当時の私は20代半ばである。手や足元が震えて止まらなかったのを覚えている。現場には肉片が残っていた。証拠保全を終えるまで、掃除したくてもできないのである。 原因は、ミートスライサーの安全装置だった。会社にあるような業務用シュレッダーであれば、わざとケガをしようとしてさえも、ケガをしないような――安全装置等が付いている。 その精肉コーナーでは、安全装置が取り外されていた。そのうえで、作業用の特厚ゴム手袋を従業員に着用させていなかった。完全に自由に作業させていた。社員も指導しない。それらが原因だった。 結果として、食品スーパーの経営者が労働安全衛生法違反として書類送検された。使用者は、従業員に対して業務上の危険回避や、健康障害を避けるための措置を講じる義務がある。 ほぼ上限の罰金刑となったが、義務違反が強ければ懲役刑もありうる。この事例は、従業員側にも若干の非があると認められた。安全装置のくだりだが、経営側ではなく現場判断で取り外していたことが起訴前の段階で立証された。 もう1件だが、飲食店で働いている人からの申告案件である。 飲食店というのは、夜に接待を行う店舗だった(夜職分類だとガールズバーが最も近い)。いわゆる、有給不行使(結果としての賃金不払い)案件だった。 通常の申告・相談の場合、労働者側からの聞き取りに加えて、可能な限り証拠物を集めてもらう。そのうえでクロが濃厚となったら、使用者側に連絡を取る。 その際は、厳しい言い方ではなくて、「こういう申告があったのですが、もし本当にそうなら、(~法令の説明~)未払い賃金を支払ってください」などと電話をする。 あくまで行政指導である。従わなかったからと言って罰則はない。使用者が無視することもありうる。その場合は……残念ながら、機会的な対応(オポチュニズム)をならざるを得ない。やむを得ない時の裁量的判断であり、本来はよろしくない。公務員は常に法令をベースに動くべきだ。 一例として、違反レベルが小さい場合、労働者には自ら解決するよう監督官が助言・アドバイスを行うのが一般的である。もし、労基に強い対応を求めたい場合は、複数人で相談するか、よほど強い根拠書類を用意するなどしてほしい。 さて、この申告案件の詳しい内容だが……。 ・相談者は夜に接待する店舗の女性従業員。学生 ・約一年働いたところで退職したい ・職場の後輩と一緒に辞める際、二人で有給休暇を取得しようとした ・運営会社が有給取得(有給分の賃金支払)を拒否 という流れだった。 半年以上勤務していれば、非正規雇用者であっても有給休暇を取得できるし、彼女らは給与明細その他の根拠書類を揃えていた。タイムカードのコピーも。 私は、そういう夜のお店に行った経験はほぼゼロだった。業界知識もない。先輩方に相談したところ、「あいつらは難しいよ」と言う人が複数いた。 証拠付きで相談を受けている以上は、相手方に連絡すべき場面である。そして実際に、相手方にとって都合がいいであろう夕方頃に電話をし、事実確認及び有給取得の制度を説明したのだが、いい答えは返ってこなかった。 以下;相手方の主張の要約。 (主張①) うちの会社に有給休暇制度はないし、この業界にそんな会社はない (主張②) あの二人は就業態度がそこまでいい方じゃなかった。お客からの評判もいまいち。もっと会社に対して貢献とか、貢献できなくても努力した姿勢を見せてくれれば可能性はあった (主張③) どの業界にもルールがある。あの二人は大学生で、若いから知らないかもしれないが、その業界に入ったなら、そこでの常識に合わせられないとダメ。そんなのだと今後社会で通用しない ということだった。先輩方に相談したとおりの結果になった。相手は風俗業界の慣習を盾にしている。 だが、私もそんなに折れなかった。当時は若く、企業側を守る社労士となった今(※実は自著を上梓しています)よりも正義感に溢れていた。社会正義を実行する立場であるという自惚れに近い感情もあった。 引き続き、粘り強くその会社と交渉(※非弁行為には当たりません)を繰り返した結果、有給は本来10日のところを、月末までの5日であれば取らせてくれるということで妥結した。一応は全員納得の結果だった。 これで一応終わりである。
労働基準監督官だった頃の思い出
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teriamon · 3 days ago
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日本のコメ市場の変革:政府の介入と市場の動向を読み解く
皆さん、こんにちは。本日は日本のコメ市場で今、何が起きているのか、そしてそれが私たちの生活やビジネスにどう影響するのかを、様々な分野の専門家の視点から深掘りしていきたいと思います。進行役を務めます。社会・ビジネスの仕組みを把握したい40代男性の皆さんの知的好奇心を刺激し、視野を広げるような解説を目指します。
進行役: 皆さん、本日お話しいただくテーマは、PRESIDENT Onlineの記事にもある「日本のコメ市場の現状と政府の介入」についてです。特に小泉進次郎農水大臣のコメ価格抑制策が焦点となっています。まずは、記事の概要から見ていきましょう。直近のスーパーでのコメ平均価格が4269円と高止まりする中、政府は備蓄米の放出や輸入拡大で価格引き下げを図っている、という内容ですね。
進行役: まずは、マクロ経済の視点から、渡邉先生、この状況をどうご覧になりますか?
渡邉哲也(経済評論家): はい。これは単なるコメの価格問題ではなく、食料安全保障と国内農業政策、さらにはグローバルな需給バランスが複雑に絡み合った問題です。小泉大臣の動きは、確かに消費者物価抑制という側面もありますが、一方で国内生産者への影響、そして今後の農業政策の方向性を示すものとして注目すべきです。備蓄米の放出は短期的な価格安定には寄与するかもしれませんが、中長期的には、国内生産量の安定化や、生産コスト削減へのインセンティブがどう働くかが重要です。
進行役: 門田先生、ジャーナリストの視点から見て、この政策の背景にはどのような意図が隠されているとお考えでしょうか?
門田隆将(ジャーナリスト): 政府がここまで踏み込む背景には、やはり物価高騰に対する国民の不満、特に食料品価格への懸念があるでしょう。コメは日本人の主食ですから、その価格が上がると生活への影響は甚大です。小泉大臣としては、国民生活を守るというメッセージ��打ち出すことで、政権への支持をつなぎ留めたいという狙いもあるのではないでしょうか。しかし、その裏で、これまで守られてきた国内農業の構造に、大きな変革を迫る可能性も孕んでいます。
進行役: なるほど。それでは、早見先生、農業経済学の専門家として、今回の政府の介入が日本の農業に与える影響について、より具体的に解説いただけますでしょうか?
早見雄二郎(農業経済学者): 今回の政府の施策は、特にコメの生産者にとっては非常に厳しい局面をもたらす可能性があります。備蓄米の放出や輸入米の拡大は、市場に供給量を増やし、価格を下げる効果があります。しかし、これは同時に、国内生産者の収益を圧迫することになります。特に、生産コストが高騰している現状で価格が下がれば、廃業を選択する農家も増えるでしょう。長期的に見れば、国内の食料自給率の低下や、農業の担い手不足といった構造的な問題がさらに深刻化するリスクがあります。政府は短期的な価格抑制だけでなく、持続可能な農業政策のビジョンを示す必要があります。
進行役: 生産者にとっては厳しい状況となりそうですね。では、統計データ分析家の方、現在のコメ価格の「高止まり」は、データ上、どのような特徴が見られますか?
統計データ分析家: はい。データを見ると、確かにスーパーでのコメ平均価格は、過去数年と比較しても高水準で推移しています。これは、昨年の天候不順による作柄の悪化や、肥料・燃料費の高騰といった生産コストの増加が主な要因として挙げられます。記事にもあるように、卸売業者がさらなる価格上昇を見越して在庫を抱え込んでいるという情報も、市場供給量のひっ迫に拍車をかけていると考えられます。政府の備蓄米放出後の一時的な価格低下は見られましたが、根本的な需給ギャ��プやコスト要因が解決されない限り、再び上昇基調に戻る可能性は十分にあります。X(旧Twitter)などでも、個人の消費者がコメの値段の高さに言及する投稿が増えており、データと肌感覚が一致しています。
進行役: 消費者の肌感覚としても価格の高さを感じている、と。では、市場調査員の方、卸売業者の「価格上昇を見越した在庫の抱え込み」という行動は、市場においてどのような意味を持つのでしょうか?
市場調査員: 卸売業者の行動は、彼らが市場の先行きをどう見ているかを如実に表しています。もし彼らが将来的な価格下落を予測していれば、在庫を抱え込まずに早めに売りさばこうとするでしょう。しかし、現状は真逆の行動をとっている。これは、供給不足が続くこと、あるいは政府の介入だけでは価格の根本的な下落には至らないと見ている、ということを示唆しています。彼らは市場のプロですから、過去のデータや独自の情報網を使って予測を立てています。彼らの行動は、政府がどれだけ供給を増やしても、市場の心理がそれを上回る強気になっている可能性を示しています。
進行役: 卸売業者の動きは、市場の深層心理を表している、と。では、バリュー株投資家の方、この状況はコメ関連企業や農業関連企業の株価にどのような影響を与えると予測されますか?
バリュー株投資家: 記事にあるような政府介入は、短期的にコメの小売価格が落ち着くことで、関連企業の業績にはマイナスの影響を与える可能性があります。特に、コメの卸売業者や加工食品メーカーなど、コメを主要な原材料とする企業は、高値で仕入れた在庫を低価格で販売せざるを得なくなるリスクがあります。しかし、長期的な視点で見れば、価格の安定化は消費者の購買意欲を維持し、安定した需要を創出することにつながります。バリュー株投資の観点からは、短期的な株価の変動に一喜一憂せず、企業の財務体質やコスト構造、そして持続可能な事業モデルを重視して投資判断を行うべきでしょう。
進行役: なるほど、短期と長期で異なる視点が必要なのですね。では、日経新聞の記者の方、今回の動きは、日本経済全体にどのような影響を及ぼす可能性がありますか?
日本経済新聞社記者: コメの価格は、日本の消費者物価指数の中でも比較的大きなウェイトを占めます。そのため、コメ価格の動向は、インフレ率全体に影響を与え、ひいては賃金交渉や企業の投資判断にも波及する可能性があります。政府が価格抑制に動くのは、デフレ脱却を目指す中で、インフレの過度な進行を抑えたいという意図もあるでしょう。しかし、前述の通り、農業分野への影響は避けられず、国内生産基盤の弱体化は、長期的には食料安全保障のリスクを高め、さらには円安と相まって輸入物価を押し上げる要因ともなりかねません。経済全体のバランスを見極める必要があります。
進行役: 経済全体への波及効果も無視できない、と。では、財務・会計コンサルタントの方、企業がこのような市場変動にどう対応すべきか、財務的な視点からアドバイスをお願いします。
財務・会計コンサルタント: コメ関連企業、特に卸売業者や食品メーカーは、今回の政府介入による価格変動リスクをヘッジする戦略を検討すべきです。例えば、在庫評価損のリスクを最小化するために、適切な在庫管理や、先物取引のようなデリバティブを活用した価格変動リスクの回避策が考えられます。また、サプライチェーン全体の見直しも重要です。単一の仕入れ先に依存するのではなく、複数の調達先を確保することで、供給リスクを分散し、価格交渉力を高めることができます。コスト構造の分析と見直しも不可欠です。不採算部門の合理化や、生産性向上のためのIT投資なども検討すべきでしょう。
進行役: 企業には財務戦略の転換が求められそうですね。では、最後に、堀江貴文さん、この状況をビジネスの観点からどう捉え、どのようなチャンスがあるとお考えでしょうか?
堀江貴文(実業家): これね、要するに既存の古い農業システムにメスが入るチャンスなんだよ。政府が介入して価格を操作しようとするのは、市場がちゃんと機能してないから。生産コストが高すぎて、供給が需要に追いついてない。だったら、ドローンとかAI使って、もっと効率的な農業をやるベンチャーが出てくるべきだし、加工食品とか、コメの新しい価値を生み出すビジネスチャンスはいくらでもある。海外の事例を参考に、垂���統合型のビジネスモデルで生産から販売まで一貫してやる企業が出てくれば、卸の在庫抱え込みとか関係なくなるわけ。既存の規制とか既得権益に縛られずに、新しいテクノロジーとビジネスモデルで破壊的イノベーションを起こすべきだね。消費者は安くて美味いコメを求めてるんだから、そこに答えを出せばいいだけ。
進行役: なるほど、既存の枠組みにとらわれない発想が重要だ、と。最後に、経済評論家の方、このコメ市場の動向から、社会・ビジネスの仕組みを把握したい40代男性へのメッセージをお願いします。
経済評論家: 今回のコメ市場の動きは、政府、生産者、流通業者、そして消費者のそれぞれの思惑が複雑に絡み合う「市場の縮図」と言えるでしょう。一見、単純な価格問題に見えても、その裏には食料安全保障、グローバルなサプライチェーン、そして政策決定のロジックが隠されています。40代の皆さんがビジネスや社会の仕組みを深く理解するには、単一の事象だけでなく、その背景にある多層的な要因を「水平思考」で捉えることが重要です。政府の意図、企業の戦略、そして個人の消費行動がどのように相互作用しているのかを読み解くことで、皆さんの「解像度」は格段に上がります。このコメ市場のケーススタディは、まさにその良い教材となるでしょう。
解説のまとめ:多角的な視点からコメ市場の変革を読み解く
本日の解説では、PRESIDENT Onlineの記事を起点に、日本のコメ市場における政府の介入と市場の動向について、多角的な視点から深掘りしました。
対立する意見と構造的な整理:
* 政府の介入の意図と影響:
* 賛成派(消費者保護重視): 小泉農水大臣の政策は、物価高騰に苦しむ消費者への配慮であり、短期的な価格抑制効果は期待できる(渡邉哲也、門田隆将)。国民生活の安定を最優先する政治的意図も見て取れる。
* 反対派(生産者保護重視): 備蓄米放出や輸入拡大は、国内生産者の収益を圧迫し、長期的に日本の農業基盤を弱体化させるリスクがある(早見雄二郎、日本経済新聞社記者)。食料自給率の低下や農業の担い手不足を助長しかねない。
* 市場の動向と事業戦略:
* 卸売業者の行動: 卸売業者が価格上昇を見越して在庫を抱え込むのは、供給不足の継続と政府介入の限界を市場が織り込んでいる証拠である(市場調査員、統計データ分析家)。これは市場のプロの判断であり、政府の思惑とは異なる市場心理が存在する。
* 企業への影響と対応:
* 短期的な逆風: 政府介入による価格下落は、コメ関連企業にとって短期的な業績悪化要因となる可能性がある(バリュー株投資家)。
* 長期的な変革の必要性: 企業は在庫管理、サプライチェーンの見直し、コスト構造の改善、そしてIT活用による効率化など、抜本的な財務・事業戦略の転換が求められる(財務・会計コンサルタント)。既存の枠組みにとらわれず、テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルの創出こそが、持続的な成長への道である(堀江貴文)。
視野の拡大と視座の向上:
本日の議論を通じて、単なる「コメの値段」という現象の裏に、食料安全保障、国内産業保護、消費者物価、国際的な需給バランス、政治的意図、そして企業の戦略といった、多岐にわたる要素が複雑に絡み合っていることが明らかになりました。
このコメ市場の事例は、まさに現代社会におけるビジネスや経済の仕組みを理解するための「メタ認知」の訓練となります。一つの事象を多角的��分析し、異なる立場や専門家の意見を比較検討することで、皆さんのビジネスや社会に対する「解像度」が格段に向上し、より本質的な洞察を得るための「視座」を高めることができるでしょう。
この解説が、皆さんの知的好奇心をさらに刺激し、今後のビジネスパーソンとしての意思決定の一助となれば幸いです。
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1994mj700v2c · 1 year ago
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 6月3日、トヨタ自動車が、2014年以降生産された7車種6事案(生産終了となった車種も含む)で、国が定めた基準とは異なる方法で試験を実施していたと発表した。
※いずれの事案も、社内で再検証した結果、法規が定める性能は満たしており、お客様に使用を控えていただく必要はありません。
 今年1月26日、型式指定 * 申請に関する国土交通省からの実態調査の指示を受けて進めていた調査でわかった(調査は現在も継続中)。
* 型式指定制度:現車によるブレーキ試験等の基準適合性と品質管理(均一性)の審査の結果、指定された型式の自動車について、新規検査時の現車提示が省略される制度。主に、同一モデルが大量生産される乗用車に利用される。
 なお、調査結果を踏まえ、現在、日本国内で生産中の3車種(カローラフィールダー/アクシオ、ヤリスクロス)は本日3日より一旦、出荷・販売を停止することを決定。国交省の指導のもと、速やかに適切な対応を進めていく。
 豊田章男会長のあいさつ、および、宮本眞志カスタマーファースト推進本部長による事案の説明全文を掲載する。
 豊田会長「正しい認証プロセスを踏まずに量産、販売してしまった」
 豊田会長
 本年1月26日、型式指定申請に関しまして、国土交通省から実態調査のご指示を受け、調査を進めてまいりました。
 まだ調査の途中ではございますが、2014年以降、すでに生産を終了しているものも含め、7車種において、国が定めた基準とは異なる方法で試験を実施していたことが判明し、5月31日に国土交通省にご報告いたしました。
 今回の事案はトヨタ自動車とトヨタ自動車東日本の2社にまたがる問題でございます。
 日野、ダイハツ、豊田自動織機に続き、グループ内で問題が発生しておりますことに対しまして、トヨタグループの責任者として、お客様、クルマファン、すべてのステークホルダーの皆様に心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
 今回の事案はいずれも「認証」に関わる問題でございます。
 日本国内における「認証制度」は、 主に「安全」と「環境」の分野において、ルールに沿った測定方法で、定められた基準を達成しているかを確認する制度でございます。
 認証試験で基準を達成して初めて、クルマを量産、販売することが可能になりますが、今回の問題は、正しい認証プロセスを踏まずに量産、販売してしまった点にございます。
 今回の問題の詳細につきまして、カスタマーファースト推進本部の宮本よりご説明させていただきます。
   宮本本部長 発覚した7車種6事案の説明
 まず、認証のプロセスについてですが、認証は、クルマを量産させていただくための、また、お客様に販売し、安全・安心にお使いいただくための最低限、かつ、最重要��プロセスだと思っております。
 認証には、大きく分けて、3つのやり方があります。
 1つは、試験時に、認証機関の審査官の方に立ち会っていただくもの。2つ目は、メーカーが自ら認証試験を実施し、そのデータを提出するもの。3つ目は、開発試験での有効なデータを認証データとして提出するものです。
 今回、2つ目と3つ目のやり方で、問題がございました。
 その中で、今回、具体的に見つかりました事案は、6種類ございます。こちらが、6種類の一覧でございます。
 まず、1つ目の事案でございます。これは、2014年、15年当時、クラウンとアイシスのモデルチェンジの際にエアバッグをタイマー着火した開発試験データを認証申請に使用したものです。
 衝突の際は、主にシートベルトとエアバッグで乗員を保護しますが、アイシスでは、シートベルトの性能向上にむけて開発しておりました。
 この開発試験では、認証試験の基準よりも、厳しい衝突条件をつくり出すために、「タイマー着火」という手法を用いました。
 また、クラウンでは、追加のモデルを開発しておりました。
 この開発試験の目的は、シートベルトとエアバッグによる乗員保護性能を確認することであり、試験用の試作車で、確実にエアバッグを展開させるために、「タイマー着火」という手法を用いました。
 なお、エアバッグの自動着火性能については、既存モデルにおいて性能が確認できております。
 いずれのケースも、本来ならば、もう一度、認証試験として、お客様にお渡しするクルマに限りなく近い状態で試験を実施し、そのデータを提出することが必要でした。
 ところが、開発試験データを申請に使ってしまいました。
 次に、2つ目の事案でございます。これは、2015年当時、カローラの開発の際に、歩行者とクルマが衝突した際の、頭部へのダメージを確認した試験です。
 より厳しい試験条件の開発試験データを認証申請に使用しました。
 なお、図のとおり、衝撃角度65°の方が、より厳しい試験条件となります。
 本来ならば、法規で定められた衝撃角度50°で改めて試験を実施し、そのデータを提出することが必要でした。
 ところが、開発試験データを申請に使ってしまいました。
 次に、3つ目の事案でございます。これは、2015年当時、カローラ・シエンタ・クラウンの開発の際に、歩行者とクルマが衝突したときの、頭部や脚部へのダメージを確認した開発試験です。
 認証で申請した測定部位と、実際にぶつけた位置が左右で逆のデータを使ったことや、片側のデータを両側分のデータとして認証申請に使用してしまいました。
 車両上、左右で結果に差が出ない試験項目ということが確認できております。
 本来ならば、もう一度、選定された測定位置にて認証試験を実施し、そのデータを提出することが必要でした。
 また、測定位置の決定は、事前に認証機関に申請し、合意をいただくプロセスを取っておりますが、開発途中での構造変更や技術的な検証が進む中で測定点変更に関する、認証機関とのコミュニケーションが不足していたこともあったと考えております。
 次に、4つ目の事案です。これは、2014年当時のクラウン、2015年当時のシエンタ開発の際に、後面衝突による燃料漏れ等の確認試験です。
 より試験条件の厳しい台車を用いた開発試験データを認証申請に使用していました。
 法規基準の1,100kgより重たい1,800kgの評価用台車を使用し、より大きな衝撃で評価をしました。
 本来ならば、再度、法規で定められた1,100kgの評価用台車を用いて認証試験し、そのデータを提出することが必要でした。
 次に、5つ目の事案です。これは、2020年当時の、ヤリスクロスの開発において、衝突時の積み荷の移動による後部座席へのダメージを調べる試験です。
 法規の変更で、積み荷ブロックの要件が追加されておりました。
 一方で、認証申請では、古いブロックを使った開発データを使用してしまいました。本来であれば、改めて、新しいブロックで試験し、そのデータを提出すべきでした。
 最後に、6つ目の事案です。これは、2015年当時、LEXUS RX用のエンジンの開発において、エンジン出力を確認した認証試験です。
 この試験において、狙った出力が得られませんでした。
 本来は、問題が発生した際は、立ち止まり、 原因究明の上、対策をすべきでしたが、狙った出力が得られるようにコンピューター制御を調整し、再度、試験をしたデータを使用してしまいました。
 これは、結果が基準を満たすように、手を加えてしまっていることが①~⑤とは性質が違う事案だと考えております。
 その後の調査では、試験用の排気管の潰れが原因と判断しております。
 以上、6つの事案を層別しますと①~⑤の事案は、開発試験データを認証申請に使用する際の事案、⑥の事案は、メーカー自ら認証試験を実施し、そのデータを提出する試験において発生したということでございます。
 本日ご説明の認証に関わる規模感ですが、年間で約50モデルの認証、10年間では、約7,000件のレポートを提出しています。
 1つのレポートの内容は、例えば先ほどの、歩行者保護のケースで申しあげますと、多数の打点や、バンパーの左右の試験結果等が含まれます。
 今ここに、全体の試験内容の総数は持ち合わせておりませんが、総数につきましては、数万に及ぶ、試験結果を確認し、まだ途中ではございますが本日6事案の報告をさせていただきました。
 豊田会長「私自身が現場におりて、責任をもって推進」
 豊田会長
 まだ継続中ではございますが、今回、数万におよぶ調査の結果、6つの事案が明らかになりました。
 いずれにいたしましても、法規に定められた基準はクリアしておりますので、お客様に安全にお使いいただけることを確認しております。
 しかしながら、こうした行為は、認証制度の根底を揺るがすものであり、自動車メーカーとして、「絶対にやってはいけないことだ」と考えております。
 本年1月30日の記者会見を受け、私自身が、すぐに動き出しましたことは、私も含めた関係者が「何が問題なのか」を正しく理解することでした。
 そこで、本年2月より、グループの責任者である私自身が中心となり、トヨタ、日野、ダイハツ、豊田自動織機に呼び掛け、法規認証をテーマとしたトヨタ生産方式、TPS自主研究会を実施いたしました。
 まずは、認証に関わる業務の中で、特に不具合が多く発生している工程に着目し、「物と情報の流れ」を見える化することから始めました。
 今は、それにより明らかになった仕事のしくみの課題に対し、具体的な改善活動に着手しております。
 先日、私自身も現場に行き、これまでの取り組み状況を確認してまいりました。
 各社の社長、現場を率いる“おやじ”たち、ベテランのエンジニアから入社数年目の若手社員まで。
 参加した全員が、肩書も、会社の枠も越えて、「物と情報の流れ」を前に集まり、学び合う姿がありました。
 今はまだ、仕事のしくみのどこに問題があるかがわかった。トヨタも含め、グループ各社が同じ課題を抱えていることもわかった。そういう段階だと思います。
 しかし、「同じグループなんだから、声を掛け合いながら、トップと現場が一緒になって、改善を続けていく」。その第一歩は踏み出せた。私はそう感じております。
 この活動をグループ全体に広げ、現場が主権をもって、「もっといいクルマづくり」に取り組める企業風土をつくってまいりたいと思っております。
 地道で、時間のかかる取り組みではございますが、私自身が現場におりて、責任をもって推進してまいります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
<関連リンク>
ニュースリリース|型式指定申請における調査結果について
トヨタグループビジョンを公表 豊田会長「責任者として変革をリード」
ビジョン公表から2週間 豊田会長がグループ再生へ対話
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xf-2 · 5 years ago
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市場シェア8割を占め、世界の空を飛び回る中国製のドローン
いま多数のドローンが世界中の空を飛び回っており、日本も決して例外ではない。近年、急速に性能が向上しているドローンは、美しい空撮映像だけでなく測量や災害救助にまでその応用範囲が広がっている。   そのドローンの世界的シェアをご存じだろうか。実は、市場シェアの約8割を中国製が占めており、そのなかでトップメーカーとして君臨するのが、世界シェアの七割以上を占める中国のDJIテクノロジーズ(Da-Jiang Innovations Science and Technology:大疆創新科技有限公司。本社は広東省深市)だ。いまや「ドローンといえばDJI」というほど世界的な知名度を誇る。   DJIは2005年、香港科技大学を卒業した汪滔(1980年生まれ)が創設。汪は大学寮の一室でDJIを創業した。現在の企業価値は150億ドル、総資産は54億ドル(約5724億円)にも上り、ドローン事業で世界初となるビリオネアとなる(『フォーブス』2019年2月)。
警視庁のドローンも中国製
日本でもすでにDJI製のドローンは市販されており、たとえば2015年に起こった首相官邸無人機墜落事件に使用されたドローンもDJIのものであり、この事件を受けて警視庁が発足させた網を使ってドローンを捕獲するという「ドローン捕獲部隊」が使用しているドローンもDJI製だ。   DJIが2018年秋に発表した産業用ドローンの最新機種「マビック2エンタープライズ」は、高度制御技術を搭載し、消火活動などの緊急事態への対応やインフラ設備の調査などでの活用を謳っている。   マビック2は8個の高解像度ビジョンセンサーと2個の赤外線センサーを搭載し、障害物を自動で検知、回避して飛行できる。最大飛行時間は約31分、最大速度は時速72キロで、マイナス10度の低温環境でも十分な性能を発揮できる。   さらに撮��した映像は、DJIの「動画・データ伝送システム」を使うことで、最大で約8キロ(日本国内五キロ)離れた場所からも操縦者の元に送ることが可能だ。価格は最も安いモデルで30万円程度からとなっており、同程度の性能で数百万円する他メーカーの産業用ドローンと比べると格段に安い。
特許取得数の圧倒的多さ
DJIの高い技術力は、同社が取得した特許数からも分かる。特許分析会社のパテント・リザルト(東京都文京区)が公表した無人飛行機を含むドローン関連技術全般における特許の質と量から見た総合ランキングでは、DJIが1位となっている。   2011年から日本でドローン関連特許の出願を開始したDJIは2014、15年に出願数を大きく伸ばした。たとえばドローンを使った荷物配送システムや、初心者でも簡単に操縦できるように離陸時の不安定性を減らす技術などで特許を取得している。
空撮データが中国に蓄積、日本の国土は確実に“丸裸”にされる
問題は、DJI機が空撮したデータの取り扱いである。あまり知られていないが、データはユーザーのパソコンなどに移されると同時に、中国にあるDJIのデータセンターにも蓄積されることになる。DJI機を購入したユーザーは、こうしたDJI機の仕様に同意しなければ使用許諾を得ることができない仕組みになっているのだ。   ドローンの空撮データには、GPS(全地球測位システム)の信号とともに緯度・経度・高度の画像情報が記録される。いまや日本全国で橋梁の保守や工場の安全点検、災害復興、農薬散布など種々雑多な空撮が行われており、これら一つひとつは「点」でしかないが、すべてのデータが手に入るとすれば、やがて「面」となり、それは日本の低空域における「航路情報」になり得る。低空域における航路情報をインプットすれば、ドローンは無線操縦に頼らない「自律航行」が可能となる。 世界的にドローン規制が未整備な現在は、法の網の目をくぐり抜けた「偵察行為」が可能な状態にあると言える。現状を放置すれば、日本の国土は確実に“丸裸”にされる。その危険性を認識したうえで、中国製のドローンを使用しているだろうか。  
東京都心の空間地理情報が中国企業に転売
実際に、中国が空間地理情報を狙っていると思わざるを得ない事件も発生している。2019年8月に埼玉県内に住む貿易会社役員の男が、首相官邸や皇居がある東京都心の空間地理情報をNTTグループ会社NTT空間情報株式会社からだまし取ったとして、警視庁公安部に書類送検されている。 販売されたデータは「GEOSPACE 3D ソリューション」と呼ばれる商品で、電子地図と航空写真のデータを組み合わせたもので、建物の高さと標高を1・5メートルの精度で表したものだ。地形の高低差情報は、ミサイ���の飛行ルートを定めるうえで重要なデータになり得る。男は、2016年に転売目的を隠したうえでNTT空間情報から200万円で購入し、中国企業へ転売している。男は30年前に、中国から日本に帰化している。
人民解放軍のドローン攻撃に利用される日が確実に来る
ドローンが集める空間地理情報については、現時点で海外を含め法的規制を敷いている国はないが、個人情報と同じく空間地理情報の取り扱いも法規制が必要だ。想像してほしい、中国軍の飛行機が縦横無尽に日本の空を飛び交っている姿を。現状はまさにその姿なのだ。空間地理情報は簡単に個人が収集できるが、本来、個人のものではない。安全保障につながる国家として守るべき情報である。   同様に、カメラで撮影されたあらゆる空間地理に関する動画情報(静止画を含め)は国内のサーバーに保存すべきものであって、決して海外のサーバーに保存すべきものではない。このままでは日本の空を自由に航行できる航路情報として、人民解放軍のドローン攻撃に利用される日が来る恐れが極めて高い。
米軍が中国製を使用禁止にした理由
こうしたDJI機の仕様について、最初に問題視したのが米軍だった。それまでは米軍も、高性能で安価なDJI機は軍事利用可能と見て多数導入していた。ところが、2017年8月2日、陸海両軍が揃ってDJI機に関する報告書を出した。   陸軍研究所から「DJI無人航空機システムの脅威およびユーザーの脆弱性」という報告書が、海軍からは「DJI製品群に関する運営リスク」という報告書がそれぞれ出され、DJI機の使用が禁止された。 「すべての使用を停止し、すべてのDJIアプリケーションをアンインストールし、すべてのバッテリーとストレージ(補助記憶装置)を取り外せ」と非常に厳しい内容の報告書だが、米軍はこの報告から9日後の8月11日、今度は「OPSECの規定する条件を満たしているドローンは利用可能」と、先の使用禁止命令を緩和するような指令を出し���。   オプセクとは「オペレーション・セキュリティー」(Operation Security)の略語で、ネットに常時接続されているコンピュータに求められる最低限のセキュリティー対策を指す。仮想敵国への情報流出リスクを判定する規定であり、米軍は条件を満たしていれば使用できるとした。   しかし実際は、DJIが中国企業というだけでOPSECの規定に反するとの見方が強く、現在も米軍でのDJI機の使用は制限がかけられたままだ。
“合法的に”空撮データを中国に送る仕掛け
米軍がDJI機の使用禁止を打ち出した直後の8月16日、DJIはドローンが撮影したデータを中国のデータセンターに送信することなしに使用できる「ローカルデータ・モード」を発表した。このモードでドローンを操縦すれば、データセンターがある中国に空撮情報が流れることはない、という説明だった。   だが、ローカルデータ・モードでの飛行は、高度が30メートル以下に限定されるうえに、DJI機の最大の特長である飛行中の高度な安全装置が機能しない。ローカルデータ・モード時に機能が制限されることはDJIの操作マニュアルにもしっかりと明記されおり、実際にこのモードで使用する人は極めて少ない。   つまり、通常の飛行モードを選んだユーザーは、従来どおり、空撮データがDJIのデータセンターに流れることを承���せざるを得ないのだ。DJIは、いまも“合法的に”空撮データを中国に送ることができている。
ドローンの心臓部を握っている中国企業
仮にDJI機を排除しても他社製のドローンの多くが、GPSやジャイロ(安定飛行の装置)、加速度、磁気などのセンサーを搭載して飛行制御を行う「フライト・コントローラー」にDJI製品を搭載していると言われる。「ドローンの心臓部」といえるフライト・コントローラーをDJIに握られた業界では、「DJIの呪縛からは逃れられない」との見方が強い。
ファーウェイ事件と通底
DJI製ドローンの問題は、2018年末にアメリカが中国通信機器機大手のファーウェイ(華為技術有限公司)やZTE(中興通訊)社製の通信機器を全米から排除する決定を下した事件と通底している。   アメリカが決定を下した背景には、中国が2017年6月に施行した「国家情報法」に対する懸念がある。   同法は、“国家としての情報収集に法的根拠を与える”ために定められた法律だ。その第1条は「国の情報活動を強化および保証し、国の安全と利益を守ることを目的とする」と規定し、第7条は「いかなる組織および個人も法に基づき国の情報活動に協力し、国の情報活動に関する秘密を守る義務を有し、国は情報活動に協力した組織及び個人を保護する」としている。   つまり、中国の国民全員が、国のために情報収集を行う存在であると定義している。これはスパイにほかならない。それを国家は全面的に保護するといっているのだ。 ファーウェイやZTEがどれほど身の潔白を説明しようとも、中国政府から協力を求められた場合は抗えない制度になっている。当然、DJIも中国の企業である以上はこの法律に従うしかない。   国家情報法では、第9条で「国は、国の情報活動に大きな貢献のあった個人及び組織に対し表彰及び報奨を行う」と規定し、第25条で「国の情報活動への支援・協力により財産の損失が生じた個人及び組織に対しては国の関係規定に基づき補償を行う」と損失補まで定められている。
日本のIT企業で起きた中国人従業員情報漏洩事件
2019年、日本のある商社系IT企業のA社で起きた中国人従業員による情報漏洩事件は、この国家情報法と関係している可能性が非常に高いと見られている。これは重大な事件なので、事の経緯も含め説明したい。   A社で、中国人労働者のXが退職間際に、社内のパソコンから1・5ギガバイト(ギガは10億)ものデータを中国企業バイドゥ(百度)が運営するストレージ(データ保存)サービスに転送した事実が発覚した。送信されたデータを新聞の情報量に換算すると、約5万ページ分にも及ぶ。   バイドゥは「中国版グーグル」と称される検索サービスの大手企業として知られ、「Simeji」と呼ばれる「着せ替えキーボード」のアプリケーションを提供している。着せ替えキーボードアプリとは、スマートフォンやパソコンで文字入力する際に日本語の「漢字仮名交じり文」にするソフトだ。そのシメジは以前、「変換した文章が全て中国に送られている」と問題��なったことがある。つまり、シメジが「情報を抜き取るためのサイバー攻撃のツール」だったのである。
国家の命を受けてデータ転送を繰り返していた
このシメジ問題によって新たな疑惑も生まれた。それは、検索エンジンの利用などで一度でもバイドゥにアクセスしたパソコンは、情報を抜き出す不正プログラムが送り込まれ、それ自体がサイバー攻撃のマシンに変わってしまうというのである。人民解放軍が実戦配備したサイバー攻撃の仕組みは「グレートキャノン」と呼ばれ、実際にアメリカのインターネットサービスがグレートキャノンの攻撃に遭い、機能不全に陥ったことがある。   この中国人社員は国家の命を受けて、日ごろから少しずつデータを小分けにして転送を繰り返していたと見られている。転送した事実は同社が運営するネットワーク監視機能で直ちに検出されたものの、1・5ギガバイトのデータはすでに送られたあとだった。   A社はX本人を呼び出し、聞き取り調査を実施したものの、黙秘を貫かれた。その後、Xは退職届けを出し、現在は音信不通の状態で、真相は闇に葬り去られてしまった。
日本の法律では裁けない。極めて深刻な事態
A社では、顧客のネットワーク構成図やIPアドレス(コンピュータの通信識別番号)も普段から扱っており、それらの情報は機密情報に該当する。しかも頭が痛いのは、通信記録から大量のデータがバイドゥに送られたことを掴んだものの、どのようなデータが送られたのかについては、データが暗号化されていたために知る術がない。   通常、この手の情報漏洩が起きた場合は「不正競争防止法」を適用し、持ち出されたデータが営業秘密に該当することを証明する必要がある。ところが、今回はデータが暗号化されていたために立証できない。現在の日本の法律では犯人を裁くことはできないのだ。   仮にA社が警察に被害届けを出したり、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて捜査協力を相手国に求めたりしても、日本国内で刑事犯罪としての要件が満たせなければ、相手政府も協力できないとの立場を取ることは明らかである。   A社は風評被害を恐れたからか、事件を公表していない。しかしA社の事業内容を見ると、各種の公共団体のネットワーク構築を請け負うとともに、セキュリティー監視も手がけている。事態は極めて深刻だ。
アップルで中国人技術者が
中国人従業員による内部犯行はアメリカでも起こっている。2019年1月に、米アップルの自動運転技術の企業機密を盗んだとして、FBI(米連邦捜査局)がアップルに勤務していた中国人技術者を逮捕した。2018年6月にアップルに入社し、自動運転車のハードウエア開発チームに所属していたが、中国へ渡航予定の前日に逮捕されている。   犯人が自動運転車開発に関する写真を撮影していることに気づいた同僚の通報で内部調査した結果、撮影データの他、図や2000以上のファイルを個人所有のパソコンにコピーしていたことが判明した。   アップルでは、2018年7月にも自動運転車の機密情報を盗んだ疑いで別の中国人が起訴されている。従事者の国籍によって内部犯行のリスクが排除される���けではないが、国家情報法が施行されている以上、中国人従業員を情報やデータの管理職に指名する場合はスクリーニングを徹底すべきとの声もある。  
採用に際して十分な身辺調査を行う企業も
スクリーニングとは、採用に際して十分な身辺調査を行うことである。アメリカでは「ウソ発見器」にかける企業もある。また、スクリーニングの専門会社も存在する。   日本では、採用面接の際に両親の職業を尋ねることも憚れるが、少なくとも出身校の教師や、前職の同僚や部下から話を聞くなど可能な限り過去に遡って、労働者の経歴など「バックグラウンド情報」を収集することが肝心だ。もはやそのような時代にきており、特に情報やデータの管理職に指名する人物に対しては、徹底したスクリーニングが欠かせない。   今後、入管法改正で、さまざまな国から労働者の流入が見込まれる。国益を守るためには、スクリーニングを合法的かつ効率的に行う仕組みを早急に構築する必要がある。
軍用ドローン1機で飛行場を壊滅させる破壊力
話をドローンに戻そう。日本の防衛省は2018年2月、国内の米軍基地、専用施設の上空や周辺でドローンを飛行させないよう、「航空機の安全な航行を妨害した場合は、法令違反に当たる」と注意喚起するビラを各地の防衛局に張り出した。だが、現代の「ドローン戦争」を想定すると、あまりにも対応が生ぬるいと言うほかない。   現在の軍用ドローンは、たった1機で飛行場を壊滅させる破壊力を持つ。防衛省が多額の防衛費を投じて日本に配備する「陸上イージス」(陸上配備型ミサイル迎撃システム)でも対応できない可能性が高い。仮に低空を自律飛行可能なドローンを大量に製造できる国が、軍隊として「ドローン戦闘機部隊」を整備し、何千、何万ものドローンを戦争の相手国へ向かわせる戦術をとった場合、相手国は大打撃を被るだろう。
ドローン1374機の編隊飛行に成功した中国
2015年4月7日、アメリカ国防総省が発表した「中国の軍事力に関する年次報告書」には、「中国は2023年までに4万機以上の無人機を製造する」と記されている。あれから約4年半、中国のドローンの能力は格段に向上しており、2018年4月に中国は、ドローン1374機の編隊飛行に成功している。   人民解放軍がいま力を入れているのが「ロボットの群れ作戦」だ。中国の軍事作戦の特徴は、飽和作戦といって数の力で相手を制圧することを目的としたものが多い。たとえば強力なミサイルを開発するよりも、何千、何万発というミサイルを打ち込んだほうが勝率は高くなる。軍用ドローンが何千機と襲来した時、いまの日本には対処のしようがない。   2019年4月10日、中国は尖閣防衛識別圏に攻撃能力を搭載した無人偵察機「TYW-1」を配備した。「TYW-1」は約40時間の飛行が可能であり、かつ最大離陸重量は1500キログラム、総重量300キログラムのミサイルや爆弾を搭載することができるとされている。
中国海警が尖閣諸島にドローンを
その1カ月後の5月18日には、尖閣諸島の領海内に中国海警2308からドローンが飛ばされ、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進している。中国はいま、尖閣領海内でドローンを飛ばし、日本がどのような行動をとるか、どこまで行えばどう対応するのかを盛んに探っている。スクランブルにかかる費用は1機あたり300万円~400万円とされており、一方の中国はドローンを飛ばすだけで済む。コストも安上がりで、戦闘機を飛ばすよりも密かに確実に情報収集が行える。
水中ドローンの恐怖
これだけではない。ドローンというと飛行型を思い浮かべる人が多いが、中国は水中ドローンの開発にも成功している。国営の中国航天科技集団が開発した魚群NH1、NH2、NH3がそれで、「NH」とはインフラ攻撃を目的に開発されたものを意味する。日本は海底ケーブルでインターネットが繋がっているが、それらを破壊されたら日本の全てのネット環境が遮断され、日本社会は機能不全に陥ってしまう。   日本もアメリカのように、安全保障の観点からドローンの技術的仕様などについて何らかのセキュリティー規制を設けることは緊急の課題だ。   日本政府は「ファーウェイとZTEの製品を政府調達から事実上排除する方針」を掲げたが、ドローンについても早急に検討すべき時にきている。中国の日本侵略は着実に始まっていることを、国民も政府ももっと自覚すべきだ。
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takeshigoto · 4 years ago
Text
UACJ製箔の事業戦略/今泉明人社長に聞く/LIB材料を拡販成長市場を捕捉/中国拠点に一部生産移管
非鉄
2021/6/22 05:00
今泉明人社長
今泉明人社長
――前期の事業環境は。
 「2020年度は新型コロナウイルスの感染が広がり、上期に販売が落ち込んだ。しかし下期には需要が回復したため、国内出荷は2万5千トン超と前期並みとなった。分野別で出荷をけん引したのは、リチウムイオン電池(LIB)材料。車載電池が7月から復調し、民生向けも足元まで調子は良い。コンデンサーも上期は低迷したが、国内でテレワークの普及や巣ごもり需要が発生したため、パソコンやゲーム機向けで出荷が増えたようだ。また中国で5Gや風力発電向けが回復しており、顧客の中国輸出分が増えた。一方で医薬品用PTP箔はコロナ禍による病院離れ、食品用コンバーター箔は業務用の減少で振るわなかった」
――今期の販売計画は。
 「今期は前期比約8%増の2万7千トン強を計画している。LIB材料は、正極材の扱いがメインだがEV化やデジタル端末の需要増で車載・民生機器ともに需要が大きく伸びる見込み。コンデンサーも引き続き堅調だろう」
――マレーシア拠点(UFOM)の動向は。
 「��FOMは北米市場向けLIB材料が主力だが、前期は4月にロックダウンがあったため通期の出荷量は前期比2割減だった。今期はLIB需要の拡大を受けて、前期比3割増の水準を確保できると見ている。しかし、コロナによる稼働リスクはいまだ払しょくできていない。また海運のコンテナ確保にも苦労している」
――19年から取り組んでいる構造改革の成果は。
 「滋賀製造所の箔圧延工程を昨年下期に停止し、伊勢崎製造所と野木製造所へ移管した。これで最適生産体制の構築にめどが立った。一方で成長市場のLIB材料への対応としてスリッター2基の増設を決めていたが、昨年伊勢崎製造所に1基導入が完了した。また今年夏稼働に向けて野木製造所にも1基導入し準備を進めている。これで当面のLIB材料需要には対応ができると見ている」
――生産能力の増強策は。
 「大きな投資はせず、改善活動で生産能力を引き上げていく姿勢で取り組む。箔圧延能力がネックになってくるが、設備稼働時間のロス削減やラインスピードのアップで対応したい。また中国の乳源東陽光精箔に新設したLIB材料ラインではサンプル出荷を開始している。当ラインが本格稼働すれば、当社が中国向けに出荷している製品を移管できる。これで国内でも一定の余力を確保できると見ている」
――中期計画で取り組むことは。
 「成長市場であるLIB市場への取り組みが最重要課題。すでに意思決定したスリッターの増設や乳源東陽光精箔との連携で能力を増やしつつ、品質の向上を進めてLIB正極材市場での拡販を進めていく」
 「加工箔にも注力したい。ロットの小ささや加工品質などを理由に海外メーカーが参入しにくい加工箔では、R&Dセンターと協力して新製品開発に取り組む。すでに医薬品用PTP箔において、開封検知箔の開発が進んでいる。これは22年度の製品化に向け、今期中にも実証試験に入る。このほかSDGsというテーマで製品を上市できないかと検討している」
――中期計画期間で検討している投資は。
 「大きなものは考えていないが、箔圧延機の制御系電気設備の更新には投資する」
――環境への考えは。
 「クリーンエネルギーの活用に向け、まずは日金の埼玉工場の屋根に太陽光発電システムを今夏にも設置する。これは時機を見て滋賀製造所にも検討したい。またリサイクルにも取り組みたい。コンバーター箔では社内発生スクラップを再利用しているが、加工箔はアルミ箔と紙やフィルムなどの分離技術がまだ確立しておらずリサイクル化できていない。R&Dと連携して中長期的な課題としたい」
――加工賃を引き上げる。
 「原燃料価格や梱包資材が高騰している中で、自助努力での対応が困難となったため、コスト増の一部を転嫁という形でお願いをしている。すでにアナウンスを始めているが、上期中にも完了したい」
――銅箔は。
 「昨年12月まで需要は低調だったが、昨年末から急激に立ち上がり、現在は非常にタイト。多くの注文がある一方で、母材のコイル調達が間に合っておらず、出荷に制限が掛かっている。ただお客さまからの需要は多いので、今後もUACJ製箔として安定供給に努めていく」(遊佐 鉄平)
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takahashicleaning · 4 years ago
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TEDにて
モーリス・コンティ: 直感?を持った人工知能が生み出すすごい発明
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
デザインツールにデジタル神経系を与えたら何ができるでしょう?
コンピューターが我々の思考力や想像力を高め、ロボットシステムが橋や車やドローンなどの画期的な新しいデザインを自分で考え出し、構築するのです。
未来学者のモーリス・コンティといっしょに「拡張の時代」へと旅し、人にもロボットにも単独では作り得ないようなものが共同で作り上げられる世界を垣間見てみましょう。
しかし、膨大なビックデータや膨大な機械学習の訓練が必要です。
この中で創造的なことをしている人。デザイナー、エンジニア、起業家、アーティスト。あるいは、単に想像力が豊かという人はどれくらいいますか?手を挙げてください。
ほとんどがそうですね。そういう人にお知らせすることがあります。これからの20年で私たちの仕事の仕方は、これまでの2千年間における変化よりも大きく変わるでしょう(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
私たちは人類史の新時代に差し掛かっていると思います(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
人類史には、仕事の仕方に応じて大きく4つの時代がありました。狩猟採集時代が、数百万年続き、それから数千年の農耕時代があり、2百年ほどの工業化時代があり、現在の情報化時代がほんの数十年です。
そして、今、私��ちは人類にとって新しく大きな時代の始まりにいます(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
「拡張の時代」へようこそ!
この新時代においては、人間の自然な能力が拡張されることになるでしょう。計算システムが、人間の思考を補助し、ロボットシステムが、作業を助け、デジタル神経系が、生来の感覚を大きく越えて、私たちを世界へと繋げます。認識力拡張の話から 始めましょう。
強化サイボーグだという方は、どれくらいいらっしゃいますか?
私たちは既に増強されていると言えると思います、パーティで誰かに知らないことを聞かれたところを想像してください。こういうものを持っていれば数秒で答えが分かります(コミュニケーションは楽しめませんが)でも、これはまだ原始的な始まりでしかありません。あのSiriでさえ、ただの受け身のツールです。
実際、過去350万年の間。人類の道具はずっと完全に受け身のものでした。指示した通りのことだけをし、それ以上のことはしませんが、基本的人権に配慮しているので着実に向上はしています。
人類最初の道具は、打ち付けた場所を切るだけでした。のみは彫刻家が指定したところを削るだけです。最も先進的なツールでさえ、明示的な指示なしには何もしません。これは、私がよくフラストレーションを感じることですが、道具にこちらの意向を指示する必要によって我々は制限されてきました。
コンピューターがあっても文字通り手を使って指示する必要があります。しかし、私はスタートレックのスコッティみたいな人間です。コンピューターと会話がしたいんです。
「コンピューター。車をデザインしよう」と言ったら、コンピューターが車を出して見せます「もっと速そうな感じでドイツっぽくなくしてくれ」と言うとコンピューターが、基本的人権に配慮しながら注文通りにしてくれるんです。
この会話はまだ先の話ですが、皆さんが考えるほど遠くはなく、私たちは既に取り組んでいます。道具は受け身のものから生成するものへと飛躍しつつあります。デザイン生成ツールは、コンピューターとアルゴリズムを使って形状を合成し、自分で新しいデザインを作り出します。必要なのは目標と制約だけです。
例をお見せしましょう。これはドローン用のフレームの例ですが、こちらがするのは必要なことを伝えるだけ。4つのプロペラがあるとか。出来るだけ軽くとか。空力的な効率を良くしろとか。すると与えられた条件を満たすあらゆる可能な解の全体。何百万通りという解をコンピューターが探索します。
これには大型のコンピューターが必要になりますが、私たち自身が考えも付かないようなデザインが生まれます。コンピューターは自分だけで答えを出します。誰かが何か描いてやることはなく、何もないところからデザインを始めるのです。ちなみに、このドローンのフレームがムササビの骨盤に似ているのは偶然ではありません。
このアルゴリズムは進化と同じように働くようデザインされているからです。
この技術を世の中で実際に目にするようになってワクワクしています。この2年。オートデスク社は、エアバス社と協力して未来の飛行機のコンセプトモデルに取り組んできました。まだ、先は長いですが、デザイン生成AIを使って最近こんなものを作り出しました。
これは、3D印刷された客室の隔壁ですがコンピューターがデザインしたものです。元の半分の重量でより高い強度を持ち、年内にエアバスA320で使われ始める予定です。明確に定義された問題に対してコンピューターは今や自力で独自の解を生み出せるんです。
しかし、直感的とは言えません。毎回。1から始める必要があります。学習しないからです。うちの犬のマギーとは違います。
マギーは実際、最先端のデザインツールよりも賢いんです。どういう意味かというと飼い主がリードを手にしていたらそれは、かなりの確率で散歩を意味するとマギーは理解しています。どうやってそう学んだのでしょう?飼い主がリードを手に取るたびに散歩に出たからです。そこでマギーは3つのことをしていました。注意を払うこと。何が起きたか覚えていること。心の中にパターンを作って概念を保持することです。
興味深いことに、これはまさにコンピューター科学者達が過去60年の間。人工知能にさせようと試み続けてきたことです。
1952年に三目並べができるコンピューターが作られました。大したことでした。45年後の1997年。ディープブルーは、チェス王者カスパロフを破りました。2011年。ワトソンはクイズ番組ジェパディで歷代チャンピオン2人に勝ちました。これは、コンピューターにはチェスよりもずっと難しいことです。
定められた手順に従ってやる代わりにワトソンは、人間の対戦相手に勝つために推論をする必要がありました。そして、2週間前。ディープマインド社のAlphaGoが最も難しいゲームとされる碁で世界最強の碁指しを破りました。碁には、宇宙の原子の総数よりも多くの手があります。勝つためにAlphaGoは直感力を発達させる必要がありました。実際、AlphaGoがなぜそうしたのか開発者自身にも分からないことがありました。
物事はとても速く進んでいます。人の一生の時間のうちにコンピューターにできることが、子供の遊びから最高度の戦略的思考にまで進歩したのです。ここで起きているのは、スポックのようだったコンピューターが、カークみたいになったということです。
純粋な論理から直感へという変化です。みなさん。この橋を渡ろうと思いますか?多くの人は「まさか!」と言うでしょう。
コンマ何秒でそういう判断をするのです。この橋は安全でないと知っていたかのようです。今やディープラーニングシステムが、そのような直感を獲得しつつあります。近い将来。皆さんは自分の作ったものやデザインしたものをコンピューターに見せて意見してもらえるようになるでしょう。
「相棒。こりゃ駄目だよ。やり直しだね」あるいは「みんなこの歌を気に入ってくれるだろうか?」とか「この新しい味のアイスは受けるか?」とか聞けるでしょう。さらに重要なのは、概念が数値化できれば、これまで直面したことのない問題にコンピューターで取り組めるようになることです。
たとえば、気候変動です。これは多くの概念が必要です。
人類はあまり上手く対処できていないので、どんな助けでもありがたいことでしょう。それが私のお話ししていることです。テクノロジーが人間の認知能力を増強し、拡張されていない素の人間には、単に手の届かなかったものを思い描き、デザインできるようになるということです。
では、我々が発明しデザインしようとしているそういう新しいクレージーなものは、どうやって製造するのか?人類���張の時代は、仮想的・知的な領域だけでなく、物質的世界にも関わるものです。テクノロジーはいかに人間を拡張するのか?物質的世界ではロボットシステムによってです。
人間の仕事がロボットに奪われる怖れは、確かにあってある種の領域(基本的人権を侵害する)では実際そうなるでしょう。
でも、私がもっと興味があるのは、基本的人権を尊重し、一緒に働く人間とロボットが互いを拡張し合って新しい領域を切り開く というアイデアです。
これはサンフランシスコにある我々の応用技術研究所です。その主要な研究領域の1つが先進ロボット工学。特に、人間とロボットの基本的人権に配慮した共同作業です。これは、我々のロボットBishopです。繰り返し作業のある建築現場で作業者を手伝うよう実験的にセットアップしてあります。壁にコンセントや電灯スイッチのための穴を開けるといった作業です。
人間のパートナーが、単純な言葉やシンプルな手振りでやることを示します。犬に話かけるみたいにBishopは指示されたことを完璧な正確さで実行します。人間には、人間の得意なことをしてもらいます。認識とか。知覚とか。倫理に基づく多数の概念的な意志決定です。
ロボットには、ロボットの得意なことをさせます。精密な反復作業です。これはBishopがやった別の面白いプロジェクトです。このHIVEという名のプロジェクトでは、人間とコンピューターとロボットが共同して、非常に複雑な設計問題を解決するという体験を試行しています。
人間は、労働者として働きます。建築現場を動き回り竹素材を扱います。
ちなみに、形状の異なる竹は、ロボットには扱うのが非常に難しい素材です。ロボットは、このファイバーを張る作業をします。人間にはほとんど不可能なことです。そして、人工知能(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)が全体の制御をしています。
人間とロボットにそれぞれの作業を指示し、何千という要素を管理します。これが興味深いのはこのパビリオンの構築は、人間とロボットと人工知能が補い合って取り組まねば不可能だったということです。
もう1つプロジェクトをご紹介しましょう。ちょっとクレージーなものです。アムステルダムを中心に活動するヨリス・ラーマンとMX3Dのチームとともに世界初の自律的に建設する橋をデザイン生成とロボットによる3D印刷で作ろうというものです。
今、まさにアムステルダムでヨリスと人工知能が橋をデザインしています。デザインが完成し実行を指示するとロボットがステンレスで橋を3D印刷し始めます。そして、橋が出来るまで人の手助けなしに自律的に印刷を続けます。
コンピューターが新しいものを想像しデザインする。人間の能力を拡張し、ロボットシステムが以前には作り得なかったものを 製造・建設する手助けをしてくれます。そういったものを感じ制御する能力についてはどうでしょう?我々の作る物の神経系はどうか?
人間の神経系は、周囲で起きているあらゆることを伝えてくれます。
しかし、我々の作る物の神経系はごく原始的なものです。例えば、車が街中の交差点で道路に開いた穴を踏んでも、自分で市道路局に連絡することはありません。建物は、中に入った人たちが気に入ってくれているか設計家に伝えることはありません。おもちゃメーカーは、おもちゃが実際に遊ばれているか。どこでどう使われているか。楽しまれているかどうか。知りません。
もし、知っ��としたら基本的人権の侵害になります!
新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズムの悪用が推測できるからです!
バービー人形のデザイナーは、自分の人形にこのようなライフスタイルを想像していたことでしょう。でも、本当はバービーが すごく孤独だったとしたら?孤独という概念が、孤独アルゴリズムで数値化されていないのでわかりませんが。
もし、自分のデザインしたものについて、実際にどんなことが起きているかデザイナーに分かれば、道路にせよ。建物にせよ。バービーにせよ。その知識を生かして利用者にとって、より良い体験を生み出すことができるでしょう。
欠けているのは、基本的人権を保護するため、我々がデザインし、作り、使うもの、すべてと我々を繋ぐ神経系です。世に出した自分の作品からそのような情報が流れてくるとしたらどうでしょう?まぁ、基本的人権を侵害してしまう危険性は高いですが、自分の作ったものを、人々が買ってくれるよう説得するために、我々は膨大なお金と労力を費やしています。
昨年は2兆ドルという規模でした。もし、デザインし、作ったものに対し、世に出した後。販売された後。公開された後にそのような繋がりを持てたなら、基本的人権を保護するため、本人の許可は必須です。また、ビジネスのやり方も変わるでしょう。
作った商品を人々が欲しくなるよう仕向けるのでなく、人々がそもそも欲しいと思うものを基本的人権を保護するため、本人の許可を認識させてから作るのです。
良い知らせは、デザインしたものと繋がるデジタル神経系に我々は既に取り組んでいるということです。あるプロジェクトで私たちは、ロサンゼルスのバンディート・ブラザーズに属する2人と組んで作業しています。彼らのやっていることの1つは、とんでもないことをする。とんでもない車を作るということです。ほんとうにクレージーな連中です。
いい意味で、我々がやっているのは従来のレーシングカーの車体に神経系を組み込むということです。
何十というセンサーを取り��け、世界第一級のドライバーに運転してもらい、砂漠を1週間。狂ったように走り回るのです。車の神経系が車に起きたことをすべて捕らえます。データポイントの数は40億にもなります。車が受けたあらゆる力を記録しています。それからクレージーなことをしました。
人間ではないので、そうやって得たデータをDreamcatcherというデザイン生成AIに入力します。
デザインツールに神経系を与えて究極の車体を作れと言ったら何ができるのでしょう?こんなものが得られます。これは人間には決してデザインできないようなものです。デザイン生成AIとデジタル神経系で拡張された人間によって、デザインされたものでロボットで実際に製造することができます。
そういう「拡張の時代」が、我々の未来であり、人間が知的・肉体的・認知的に拡張されるのだとしたら、いったいどんなことになるのか?そのおとぎの国はどんな風になるのでしょう?
来る世界では物は製造されるより、栽培されるようになるでしょう。建築されるよりは育てられるようになるでしょう。孤立したものから繋がったものへと採掘から集積へと変わるでしょう。服従を求めるより自律を尊ぶようになるでしょう。
拡張された能力によって世界は劇的に変わるでしょう。世界はもっと多様で繋がっていて、ダイナミックで複雑で適応的で。そして、もちろんより美しいものになります。未来に現れるものの姿は見たこともないものになるでしょう。
なぜなら、それらを形作るのはテクノロジーと自然と人間による新しい基本的人権を根底にした共同関係だからです。それは、楽しみに待つ価値のある未来に思えます。
ありがとうございました。
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
ロジェカイヨワ戦争論と日本の神仏習合との偶然の一致について2019
すべて電動で動く人間が乗れるマルチコプター
アンバー・ケイス:誰もがすでにサイボーグ
バスティアン・シェーファー:3Dプリンターで作るジャンボ・ジェット飛行機?
ユバル・ノア・ハラーリ:人類の台頭はいかにして起こったか?
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
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alpaca1 · 5 years ago
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電動大型バス向け巨大バッテリーを作るProterraが210億円を調達 高耐久性電気自動車向けバッテリー技術を開発するProterra(プロテラ)が、新規調達ラウンドで2億ドル(約210億円)を獲得したことを発表した。 新たなキャッシュの出どころは、ラウンドをリードしたCowen Sustainable Investment Advosorsをはじめ、Soros Fund Management、Generation Investment Management、 およびBroadscale Group。Cowenが1億5000万ドルを出資し、残りの5000万ドルを3社が引き受けた。 新たな資産注入に前には、巨大バッテリーシステムデベロッパーのIPOを巡る一年に及ぶ憶測があった。TechCrunchは2019年8月に、Proterraが10億ドル(約1050億円)の評価額を得た(未訳記事)ことを、当時IPOを見込んでいた投資家らの情報として報じた。 調達した資金は、バッテリーと電動駆動系技術や事業開発など同社が商用自動車分野でさらに足場を固めるために使用するとのこと。またProterraは、電動車両の運営にかかる車両管理コストを削減する充電およびエネルギー管理技術にも目を向けている。 これまでにProterraは、株式と負債合わせて少なくとも約10億ドルを調達済みで、G2VP、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Constelltion Venters、Mitsui & Co.、BMW i Venters、Edison Energy、Federal Transportation Administration、General Motorsのベンチャー部門、およびTao Cpital Partnersらが出資している。 Proterraが主に作っているのは、地方、州、国の行政機関向けのバスで1回の充電で350マイル(563 km)の走行が可能だ。カリフォルニア州バーリンゲームに拠点を置く同社には、経営陣に多くのTesla(テスラ)元社員が。その一人で元CEOのRyan Popple(ライアン・ピープル)氏は、他の高耐久・中耐久商用電気自動車メーカーに駆動系を提供するなど事業を多角化した。 現在同社は、Thomas Built Buses、Van Hool、FCCC、BusTech、およびOptimal-EVらのOEMと協同で、同社の部品を使った100%バッテリー電気自動車を市場に出そうとしている。 「バッテリー電気自動車と保有車両の100%ゼロエミッション化の需要が拡大する中、CSIをはじめとする投資家のみなさまの協力によって、クリーンで静寂な輸送を広く推進し、さらに多くのProterra搭載車を世界に提供できることを大いに喜んでいます」とProterraのJack Allen(ジャック・アレン)現会長兼CEOが語った。 なお、BofA Securitiesがこのラウンドの募集代理会社を務めた。 関連記事:アマゾンとパナソニックが注目するバッテリーリサイクルスタートアップRedwood Materials カテゴリー:モビリティ タグ:Proterra、バッテリー 画像クレジット: [原文へ] (翻訳:Nob Takahashi / facebook ) Source: テッククランチ・ジャパン
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tak4hir0 · 5 years ago
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人類にとって2000年以上も昔の紀元前から解決できなかった超難問、「緩まないねじ」を画期的な発明によって実現した天才日本人がいる。株式会社NejiLaw(ネジロウ)代表取締役社長の道脇 裕氏である。その発明の原理は19歳の時、わずか数秒で考えたという。 道脇氏が開発した「緩まないねじ(L/Rネジ)」がどれほど頑強かを物語る有名なエピソードに、米国航空宇宙規格(NAS)にのっとった耐久試験をあっさりクリアしただけでなく、逆に試験装置の方を壊してしまったということがある。その評判は瞬く間に世の中に知られることとなり、数々の賞を総なめにした。 道脇氏は小学校を5年で“自主”休学した。理由は「今の教育システムに疑問を感じる」だった。それ以来、まともに学校には行っていない。子どもの頃は大学教授の母親の研究室で実験に明け暮れ、長じては新聞配達や漁師、とび職などの職を転々としながら独学で20,000件以上もの発明を生み出すという、実に型破りな人生を送ってきた。 L/Rネジは、プラントや橋梁、送電鉄塔、建築物、飛行機や自動車等から腕時計、メガネやインプラントに至るまで幅広く応用できる。老朽化や災害などでねじの緩みが原因となる事故を無くすことができ、日本のみならず世界の危機を救う画期的ツールになる可能性を秘めている。道脇氏は���に、L/Rネジを応力センサーとして用いて締結作業の適切性判断や締結状態の常時監視、構造物の異常検知を可能とし、健全性を見える化する「スマートネジ」も開発した。 普段は、まともな食事時間を確保することも難しく、気付けば夜中になっていることも少なくない。それでもなんとか日に1食は軽食だけでも摂るようにしているという。脳を動かすのに不足する糖分は、常にペットボトルのレモンティーで補給するという道脇氏に、L/Rネジの事業展開や日本の教育のあり方、今後の抱負などについて伺った。 「緩まないネジ(L/Rネジ)」とは ボルトに組み付けた2種のナットを機械構造的に結合。互いにぶつかり合う、または引き合うことでロックされる。 出典:NejiLaw HP (http://www.nejilaw.com/product.html) きっかけは、夜中。運転中に車のタイヤが外れてしまった ――「緩まないねじ(L/Rネジ)」の発明は、どのようにして生まれたのでしょうか。 道脇 19歳のある日、真夜中に古い愛車、簡単に言えばオンボロの車を運転していた時のことです。突然ハンドルを取られて車がズズズッと路肩に引きずられ、その瞬間、黒いものが猛スピードで走行中の愛車を追い抜き去って行くのが、視界に入りました。数百メートル先まで転がって行ったもの、それはなんと、走行中の僕の車から外れたタイヤだったのです。 タイヤは車体側のハブという部品に埋め込まれた5本のボルトで固定されていましたが、そのうちの1本が折れ、残りの4本はナットが緩んで外れてしまっていました。 それは、「ねじって本当に緩むんだ・・・」と深く体感した瞬間でした。もし人通りの多い日中だったら、人身事故につながっていたかもしれません。 後日、「緩まないねじを実現することは、不可能である」と耳にした僕の脳は、いつものように「不可能が証明されたのか?不可能を証明することは可能を証明することより難しい。不可能が証明されていないのであれば、不可能とは言えないだろう。では可能にする構造を考えて、反証しよう」と動き始めたのでした。 その数秒後、僕の脳はそれを可能とする原理と構造を考え出していました。ボルトの構造と同時にナットの構造を考え、緩まないネジの原型は、この時でき上がったのです。  ベンチャー・キャピタルの出資を断って資金ゼロで起業 ――まさに「常識をネジろう」という発想ですね。ところで、道脇さんはこれまでに20,000件以上の発明をされていて、大半が未発表だと聞きます。その中から事業化にL/Rネジを選んだのは、どのような経緯があったのでしょうか。 道脇 僕にとって発明は日常であってどちらかというと反射現象に近いかも知れません。それは、いわば思考のクセのようなものです。そしてそれは、本質的な問題や課題を感じ取り、原因や要因を見いだし、メカニズムや原理を突き止め、解決策を考え出すという思考の流れが常に循環しているような。それに付随して、1つの発明をしている間に別の発明が次々と、まるで河の流れのように出てくるのです。 そんなある日、有名企業の顧問をされていた親しい人から「どんな発明も道脇さんの頭の中にあるだけでは、世の中の役には立たないので、形にして世に出しましょう」と促されました。その後、数年間にわたってことあるごとにお声がけいただき、いつの間にか周囲には10人を超える僕の応援団ができていました。 そこで、目ぼしい発明を200件ほど書き出し、実現性や事業性、費用等について、皆で検討することになりました。その結果、「事業化するなら、これからの世の中に大きな貢献ができ、投資も比較的少なく実現性の高そうな緩むことのない(L/R)ネジがいい」となったのです。 ただ、その時リストに書いたのは「緩まないネジ」というタイトルと概要だけで、図面も見本もありません。原理を説明しても、誰もが「構造をイメージできない」というのです。そこで、紙粘土でL/Rネジの形状を造ってみたのですが、ますます首をかしげるばかりでした。それでも「道脇さんが言うのだから間違いないだろう」と皆信じてくれました。 頭の中での考案から11年後の2007年、紙粘土製ではあるものの初の試作品を製作し、その翌年には特許出願を行い、09年にその開発と事業化のための会社を創業しました。創業したものの、当時は資金“ゼロ”の会社でした。オフィスも無く、机や椅子さえ無い小さな小さな会社の会議は、いつも喫茶店や駅の待合室、支援者の会社の空き会議室を使わせてもらうといった状態でした。 創業のきっかけとなったのは、ちょうどその頃に出会ったある教授の勧めで2009年度の日本MITエンタープライズフォーラム(現日本MITベンチャーフォーラム)のビジネスプランコンテストに応募することになったことでした。応募するからには個人よりも法人の方がよいとの結論から株式会社NejiLawを設立したのです。 こうしてビジネスプランコンテストに出場することになり、その結果として、おかげさまでMost Attractive Award(最優秀賞)などの賞をいただくことができました。余談ではありますが、例年副賞があった当ビジネスプランコンテストでは、前年に起きたリーマンショックのあおりでこの年、副賞はつきませんでした。 コンテスト後、複数のベンチャー・キャピタルから出資の声をかけていただきました。ですが、すべてお断りをすることにしました。資金難にあえいでいた時だったので、胃から手が伸び出るほどだったのですが、道に迷わず、流されず、どんなに苦しくても甘えることなく、信じる道を小さくとも一歩一歩自力で歩んで行こう。たとえ時間はかかっても、独立独歩で着実に進んで行こうと決意していました。 ですから資金面では創業当時から大変苦労しました。 試験装置を壊してしまった「緩まないネジ」 ――NejiLawのネジは緩まないあまり、ねじの緩み試験で逆に試験装置を壊してしまったそうですね。 道脇 そうなのです。世界で最も厳しいとされる米国航空宇宙規格(NAS)にのっとった振動試験機で、L/Rネジの緩み耐久試験を実施した時のことです。その試験では、17分間緩まなかったら合格とされています。それが17分たっても全然緩む様子が見えない。しばらくそのままにして、どこまで耐えられるか試すことになりました。ちょうど3時間くらい経過した頃、試験室から聞こえてくる音が何だかおかしい。いよいよ限界点が来て緩んでしまったかと急いで試験室に飛び込むと、ネジが床に散らばっていたのです。「あれ、ネジが増えている?」と思ったら、なんとそのネジは試験装置側のねじだったのです。L/Rネジが緩んだのではなく、試験装置の方が先に壊れて試験装置を構成しているねじが飛び出して散乱してしまっていたものだったのです。緩まないネジの実力を確信した出来事でした。 ――その後次々と賞を受賞され、「L/Rネジ」は広く知られるようになりました。 道脇 資金不足を何とか解消しようと、できる限りの賞に挑戦しました。いくら技術に自信を持っていても、資金が無くては何もできません。世に広めるためには権威ある賞などによる信用も必要です。そして、2011年2月には新技術開発財団の助成に採択され、8月に川崎起業家オーディションの大賞を受賞しました。10月には東京都ベンチャー技術大賞も受賞しました。同年11月には「GOOD DESIGN賞」の金賞を受賞し、2012年、経産省の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)にも採択され、いよいよ量産技術の開発がスタートしたのです。 「道脇裕知財全集」。20,000件を超す発明のうち、特許を取っているものはほんの一部。何しろ発明は少なくとも1時間に1つ、毎日ダース単位で浮かぶ。特許を取得する手間も資金も追いつかない。メモを取ることさえ追いつかない。 一人一人の独創性を伸ばすことが本当の教育 ――ところで、道脇さんは小学校を自主休学されています。お母様は大学教授、お父様は某大手化学メーカーの研究所所長、役員という家庭と聞きますが、なぜ休学に至ったのか、お聞かせいただけますか。 道脇 個人の能力や興味対象は千差万別で、それに対する万能の処方箋は無いと思っています。あるとすれば、社会全体が愛情を持って子どもに接すること、見守ることが大切なのではないかと。親が子どもに、先生が生徒に、近所の人が子どもたちに接するとき、大切なのはやはり愛情です。それと教育内容や方法は、時代を読みながら時代に合わせて行く必要があると思っています。 小学校に入ると、学校とはどんなところかとわくわくしましたが、入学して程なく授業は自分に合わないと感じました。先生が授業で説明してくれることは教科書にほとんど書かれていて、その内容は1週間もあれば授業中に全科目の通年分を理解できてしまう。するとその後の1年間近くの時間は一体どう過ごせばよいのであろうかと思いました。 1年生の時から教科書やノート、筆記用具はすべて学校に置きっ放しにして帰っていたので、いつも忘れ物はゼロ。ランドセルに入っているのは探検用の懐中電灯やロープなどでした。それらの7つ道具的な物は、下校時に遠回りしたり、下水道を通ったり、毎日違う道無き道を進んで探検しながら帰宅していたので、その探検に必須アイテムでした。 小学校に入学した初学年は、学校と��うところがどういうところか解らずに通っていたわけです。その状況は、2年生に進級すれば変わるかも知れないと通い続け、3年生、4年生になっても何等変わらない状況が続きました。結局、僕は小学校に通うべき理由を知らずして丸々4年間通っていたわけです。当時は、偏差値偏重が極度に進んだ末期の時代背景がありました。正解が決まっている問題を模範解答に忠実に、そしていかに早く正確にこなせるかが問われ、それができる子どもが優等生で、将来の企業戦士として有望視されていました。世の中はアメリカに追いつき追い越せの時代でもありましたが、教育の効果が出る20~30年後は今とは違う社会になるはずです。アメリカに並ぶようになった日本は、アメリカを真似るのではなく、自分で課題を見つけ解決策を考えて実行することが重要な社会になるのに、そういう教育になっていない。これでは、本当の能力は伸びない上、そのような状況に移行した際に社会を支えられる人材がいなくなってしまうだろうと感じたのでした。 大切なのは、個々の子どもの持っている独創性を伸ばすこと、そしてその独創性を昇華させる裏付けとなる盤石な基礎を構築させることです。このまま中高大学と進んでも、今は独創性を持っていても遅かれ早かれ、多かれ少なかれ、自分も量産型みたいに画一的な人間になってしまうだろうと、僕はおそれを抱いたのでした。そのような未来社会のギャップ、つまり独創的で問題解決型でさまざまなモノゴトを共有できる人が多く必要な社会であるが、反面そのような人はほとんど存在しないというギャップは、僕1人の問題なだけではなく、日本全体にとっての甚大な損失でもあるので、1人でもその量産型ラインから降りるしかない――これが5年生当時の僕の解決策だったのです。 そこで、「自分は、勉強が嫌いではない。むしろ好きな方だ。それでも今はそれをするときではない。他にもっとすることがある。だけれども自分はいつか必ず学問の道に戻ってくる。その日が来るまで見守っていて欲しい」。親と学校にそういう考え方を説明して、自主休学しました。親は僕の性格をよく知っているので、僕の意思を尊重してくれました。そして、その後10年近くもの間、見守り続け、待ち続けてくれました。 道脇氏は、発明の内容を各担当者たちに、いつでもどこでも説明して共有するため、身近な壁という壁はすべてホワイトボードにしていますと笑う。 社会常識の欠如を痛感。結局、学問に戻ってきた ――小学校は義務教育ですが、その面での支障は無かったのですか。 道脇 その辺りにつきましてはよく誤解されるのですが、義務教育というのは、「子どもは学校に行って教育を受けなければならない」という子の義務ではなく、「国や親が子どもに教育を施さなければならない」という社会や親の義務なのです。明治維新の後、政府は学校をつくりましたが、多くの子どもたちは野良仕事や親の手伝い、でっち奉公などで、登校できない状況があったわけです。そこで先生たちが各家庭に、「子どもに教育を受けさせるのは親(政府)の義務です」と説得して回ったわけです。それが義務教育の始まりなのです。 学校に行かなくなった頃は、大学で物理や科学の教鞭をとっていた母親の研究室に入り浸って、喜々としてあれこれ実験をしていました。そこには実験道具はいくらでもありました。回路設計や電子工作みたいなことをしたいと思えば、装置も器具類も書籍もそろっている。僕は夢中でいろいろな物を作ったり分解したりしました。特殊な電極で電気分解をして酸性水と塩基性水とを分離したり、有機物を熱分解させて炭化水素を発生させたり、塩酸や硫酸などの劇薬を使った実験をしたり、好奇心旺盛な少年にとって、そこは格好の遊び場だったのです。 またあるときは1日中、公園のベンチで、バス停で乗り降りする人たちを眺めたりしていたこともありました。スーツのビジネスマン風の人、中年の女性、作業着の人、学生服を着た人などみんな疲れた顔をして、それでもせかせかと満員のバスに乗る姿を観察しながら、社会とは一体どういうものなのだろうと思索にふけっていたのです。 その頃には、新聞配達、チラシのポスティングの仕事を、商店街を回って受注したりするなど働くとはどういうことなのかを考え、実行するということもしていました。その後は、漁師見習い、とび職、内装リフォームなど、さまざまな仕事をして10代の終盤近くまでを過ごしました。実際に稼いでみないと、社会の仕組みが分からないと思い、いろいろな仕事を経験したのでした。 しかしある日、友達と話していて、自分に知識や社会常識が全く無いことに気が付きました。本も新聞も全く読まなかった上、人の話を聞いてもニュースを見ても理解できず、世の中とのギャップを痛感しました。自分はバカなのだと。 では、バカを克服するにはどうしたらいいか。知識が無いから知識が必要なのではないか。知識をつけるにはどうしたらよいだろうか。そうだ本と新聞を読もう。本を読むには、漢字を知る必要がある。では漢字の勉強をしよう。旧い言い回しも知っておく必要がある。それでは古文も漢文も必要だ。新聞には、経済や社会のことが書かれている。すると、経済とは何かを知る必要がある。社会もだ。社会には歴史や文化が関係している。日本の歴史も世界の歴史も必要だ。それに地球の歴史、宇宙の歴史もある。文化とは何かも知る必要がある。それから経済には数字や計算が付き物だ。それでは計算ができないといけないから算数も学習しておこう。その延長に数学があるから数学も勉強したい。数学を知っておけば、経済だけではなく、あらゆる本質に通じているに違いない。技術にも関係している。技術といえば、その基礎は物理学や化学、工学が関係している。するとそれらも学ぶ必要がある。それから人とコミュニケーションをはかるには人の心も理解できなければならない。そうだ心理学も必要だ。というようにバカを克服するのに必要なことを考えては書き連ね、書いては考えてと進めていったら、漢字から宗教、哲学、神学に至るまで何十項目になりました。こうしてできたバカ克服プログラムを眺めていたその時、「そうか、これはまさに小学校から大学にかけて学ぶ教育カリキュラムそのものではないか」と気が付いたのです。と同時に、このことが、僕が学問の道に戻るきっかけとなったのです。 そこで、まずはバカ克服のマイルストーンとして、大学受験資格検定(大検)を受検することを決意しました。ですが、試験まではあと3カ月しかない時期でした。 それからの3カ月間というもの、昼夜を問わない徹底した独学による自習に没頭し、平均学習可能猶予期間8日間という詰め詰め工程の中、大検は無事全11科目合格することができました。 その後、数年来の知己で予備校の校長をされていた人の勧めで、米国コロラド州の大学に留学しました。それは、その人が留学費と生活費、渡航費に至るまでを与えてくれたことによって実現したものでした。ところが、またしても僕は学校に通わなくなってしまったのです。通ったのはわずか5日間でした。やはり学校という枠が僕には合わなかったようです。その後は、現地でしかできないことを目一杯しようと、大学の先生や研究者、作家と仲良くなって、豊かな日々を過ごしました。帰国後、いの一番にそのパトロンのところに真っ先に報告に行くと、「で裕は、どれくらい学校には通ったの?」と訊かれ、「5日間で辞めてしまいました」とこたえると、彼は大きく頷きにっこりしながら「さすが、裕。そんな感じだろうと思ってはいたんだけど、5日間とはすごい。それでこそ裕だ。」と笑うのでした。 帰国後の何年間かは家に閉じこもり、数学の研究、特に自然数の構造と性質についての研究に没頭しました。 先人のアプローチや考え方を一切学ばず、完全に独自に「素数分布構造」を解明したり、「離散と連続を連結する解析的剰余式」を導出したりと、ほとんど家から出ることもなく、インスタントラーメンと納豆を食として、寝る際には敷き布団の下でわずかばかり寝るというスタイルで何年もの間、数学と戯れていました。 またそのずっと後には、かのアインシュタインも悩んだといわれる、「ゼロ除算」(例えば1÷0)に関する論文も著しました。ゼロで割ることはできないというのが数学史上の常識ですが、その問題に答えを出し、世界の数学者の評価を受けているところです。 小学5年生の時の“自主”休学で親を説得した際、僕はこう約束しました。「何年かかるか分からないけれど、自分は必ず学問の道に戻って来る。心配せずに温かく見守ってほしい」。時間はかかりましたが、その通りになりましたね。 食事は基本的に1日に1食となることが多い。他にはレモンティーを10本ほど。液体から摂取するその糖分が、即効的に脳の活動を効率よく促進させるという。 第二次ネジ革命、マルチセンシング機能を備えたIoT「スマートネジ」を開発 ――現状での商品化の事例はどのようなものがあるのでしょうか。また今後のビジネスの方向性についてお聞かせください。 道脇 商品化の1例としましては、カシオ計算機株式会社の腕時計「G-SHOCK」があります。時計本体とバンドをつなぐ部分にL/Rネジをご採用いただいております。搭載モデルが剛体である腕時計本体とゴム製のバンドという構成であることから、普通のねじでは、いくら締めても適切な締結状態が得られず緩んでしまいますが、それをL/Rネジで解決しました。 ネジ単体だけでなく、ボルトやナットを含めた接合部材の応用開発も進めています。詳しくは言えませんがその1つには、IoTとしての「スマートネジ」があります。これはL/Rネジ自体をセンサーにしたもので、ネジ型センサーともセンサー型ネジとも言えます。 スマートネジに極微弱な電圧をかけて電位の変化を調べると、ネジにかかる応力の状態や異常を検知できます。普通のねじで止めた場合、電位に異常値が出ても、その原因がねじの緩みによるものなのか、周辺の応力状態の変化によるものなのか、区別がつきません。さらに緩みが進行してしまえば、応力自体を検知できなくなってしまいます。 しかし、スマートネジであれば、原因としてネジの緩みは初めから除くことができるので、周辺応力状態の変化を反映しているものとして正確に応力測定ができます。このアイデアは、19歳の時のタイヤ事故でL/Rネジを発案した翌日に考え出しました。緩まないねじが実現できるなら、精確な応力検知ネジを実現することができると。 経験豊富な作業員や技能者、技術者の引退や減少を、スマートネジが補う ――応力を測れるスマートネジは、プラントや建築物など応用範囲が広そうですね。 道脇 はい、その通りです。例えば、ある種の社会インフラ的なプラントは全国にあり、時に深刻な事故が起きています。それでもこれまでは、立上げの時代から携わっていた現場力の極めて高い経験豊富な多くの作業員の方々によって、正常な運転状態が守られているわけです。ところが今後の社会では、経験豊富な担い手が高齢化してどんどん引退され、その担い手は、人数としても減少した経験の浅い人に替わっていくというのが実情です。今後の社会の中で、大きな事故などが起こらないように操業を長期的に持続させることは、容易ではないでしょう。ひとたび大きな事故が起これば、経営に大きな打撃になるだけではなく、その生産を頼りにしている社会も大きな損失を被ることになります。「ヒヤリ・ハット」までを含めると、大小を問わずトラブルの原因の多くはねじ回りにあるとされています。 各種のプラントでは、大小さまざまなねじが膨大な数使用されています。重要な設備の要所を留めるねじには、非常に高度な締結技能が要求されます。締め忘れや締結状態に重大な変化を与える急激な温度変化などのリスクがあっても、外見では異常の有無を確認できません。 ――プラントの他に想定される応用例を挙げていただけますか。 道脇 例えば鉄塔は、国内に約24万基ありますが、鉄塔1基あたりには万本単位のねじが使用されているといわれています。つまり24億本以上のねじが鉄塔に使われていることになります。その管理は数人1組で現場を回って鉄塔に登り、ねじ1本1本、サビや塩害や鳥害の有無を目視確認したり、打音検査をしたりして緩みなども確認されています。 高所でしかも高電圧。雨天や落雷などを考慮するとその危険性はさらに増してしまうと思われます。それを人海戦術でやっていることになるわけですが、今後は人口減少でこの種のインフラの維持管理も人手不足が深刻化してしまうことから、これまでの保守管理の方法のままでは持続性が危ぶまれます。 そこで、そのようなところに役立つモノをつくろうと開発したのが、スマートネジなのです。高速道路やトンネル、橋、鉄道、高層建築、航空機や自動車などのねじが緩めば、大惨事につながりかねません。また、ねじの緩みのみならず、被締結部材等の構造体の応力状態を知ることができれば、適切な運用、保守管理ができ、事故も未然に防げます。 世界的に自然災害の大規模化が進行する中、日本では特に地震、台風、竜巻、大雨、火山噴火などの天災が巨大化し、しかも頻発しているだけでなく、同時発生まで起きています。 今年9月の台風15号の前後には地震、竜巻、噴火も起きました。国の安全基準は災害ごとに別々に作られており、同時発生は想定されていません。連続的に発生する心配もあり、何万戸もの建物やインフラの被害を1つ1つ点検することは極めて困難です。困難というよりも、実質的にほとんど不可能な状態になってしまいます。人手は足りず、外見だけでは正確な判断ができません。 2016年の熊本地震では、震度7が2回襲いました。1回目の震度7に耐えた大学の学生寮に居た学生が、2回目の震度7で被害に遭われるという痛ましい事故もありました。もしスマートネジが使われていれば、一見安全でも、内部は力学的に危険だと警告することができたのではないかと思うのです。 こうした情報があれば、警察や消防隊、自衛隊はもっと安全に、もっと効率的に救援活動を展開することができると思うのです。 日本の人口は、2060年には今より4000万人少ない8670万人になると言われています。つまり今後は平均して毎年100万人ずつ減る計算です。作業員も保守管理要員も技能者も技術者も減るので、老朽化したインフラや住宅の維持はますます困難になります。 では、どうやって現代社会の瓦解を防げばよいか。人口減少に合わせて、誰でも使えるテクノロジーをつくり、あまねく普及させることが求められます。 そこで、スマートネジを使えば、締めている作業最中からデータが取れるので、規則通りに締めたかどうかが「見える化」され、経験が浅い人でも正しく作業できます。また応力データを時間の経過に伴って取得し続けることで、プラントや建造物や乗物などの内部の隠れた異常をキャッチして、事故を予防することができるようになります。 L/Rネジ用の「N規格」体系を着々と整備 ――道脇さんはL/Rネジを「N規格」として体系化すると述べておられます。進捗状況はいかがですか。 道脇 ISOで最初に規格が採用されたのは、ねじです。ねじはオスとメスを組み合わせて使います。ねじ山の高さやピッチが少しでも違うと互いに適合しないことになって使えませんが、規格に従っていれば、誰がどこで製造したねじでもオスとメスがぴたりと合い、強度も保証されます。 L/Rネジは、従来のねじに極めて似ていますが、構造はもとより機械的特性などにも違いがあります。そのことからL/Rネジとしては、現在日本で広く使われている「M規格」とは別の体系が必要になります。それがN規格です。ちなみにNは、新しい(New)、次なる時代の(Next)、ニッポン発の(from Nippon)、ネジの法則体系(Neji’s Law)というコンセプトから、新たな規格体系をN規格と名付け、社名をNejiLawとしたものです。 すでにN1(ネジの外径が1ミリの呼び径)からN300まででき上がっていて、それに合わせるメッキ仕様や特殊ネジの専用規格も整えています。 L/Rネジ以外にも発明を製品化したものはいくつもあり、その一部を当社のショールームで展示しています。例えば、東日本大震災で福島第1原発が被害を受けたのを見て、何とかしたいと開発した「放射線防護システムウォール」は、水の壁を簡易に造って放射線による被爆を防ぐための物です。また高速道路用の交通騒音消音デバイスである「ブライトライン」という、首都高速道路で採用されている物もあります。 旧態依然とした体質のままでは取り残される ――最後に、日本は近年、国際競争力の低下が指摘されています。新しいアイデアを次々と実用化されている立場から、現状をどのように見ておられますか。また処方箋があれば、お聞かせください。 道脇 世の中は相互に作用しながら刻々と遷り変わっていくわけで、旧態依然としたやり方や体質、構造のままでは、海外を含め周りの社会から取り残されてしまいます。 先進国は、例外無く高齢化して人口が減少しており、人口構造にも深刻な変化が顕れています。先進国が先進国になる過程で建設してきたインフラは、老朽化が加速し、いまや大きなリスクへと変貌しつつあります。これらを適切な形態で維持管理し、発展させていくことが求められます。しかも先ほどもお話ししたように、近年は確実に自然災害のレベルが著しく増大しています。これら自然災害レベルの凶暴化、インフラや住設の老朽化、人口減少・少子高齢化が重なり、深刻化すると、社会は維持できなくなってしまいます。「今、何が問題か」が判っているので、あらゆる方面からあらゆる取り組みをし、国民が総力を挙げて実行していくことが極めて重要で、それこそが社会を維持してゆくことができる唯一の道だと感じます。 今ほど、すべての人々が、目の前にある危機に真摯に取り組む姿勢が求められる時代はないのではないでしょうか。 TEXT:木代泰之、PHOTO:倉橋 正 史上初の「緩まないねじ」が世界を救う――小学校“自主”休学の天才発明家・道脇裕の「常識をネジろう!」はMugendai(無限大)で公開された投稿です。
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generalwonderlandpeace · 5 months ago
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kennak · 11 months ago
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政府の新たな方針 日本政府はレアメタル(希少金属)の回収と再利用を企業に義務付ける新たな方針を打ち出しました。 この取り組みは、レアメタルの海外流出を防ぎ、国内での希少資源確保を目的としています。 当初は蓄電池の製造過程で発生する端材や不良品を対象とし、将来的には電気自動車(EV)に搭載された使用済み蓄電池にも範囲を拡大する予定です。 レアメタルの重要性と課題 レアメタルは原産地が特定の国に偏在しており、政治や経済情勢の変化により価格や供給量が変動しやすい特徴があります。 日本はほとんどのレアメタルを海外からの輸入に依存しているため、安定供給の確保が課題となっています。 蓄電池に含まれるリチウムやニッケルなどのレアメタルは「都市鉱山」として知られ、経済安全保障の観点からも国内での再利用サイクルの確立が重要視されています。 法改正と義務化の内容 経済産業省は2025年の通常国会で資源有効利用促進法の改正を目指しています。 改正法では、蓄電池や部品の製造工程で発生する端材や不良品の再資源化を電池メーカーや関連部品メーカーに義務付けます。 対象企業には具体的な再利用率目標の設定と計画の策定、経産省への報告が求められます。 技術開発支援と課題 国内では、ブラックマスから高純度のリチウムやニッケルを抽出する技術が不足しており、海外流出の一因となっています。 経済産業省は「グリーンイノベーション基金」を通じて、関連企業の技術開発を支援する方針です。 また、再生素材を使用した蓄電池の優先的な公共調達など、企業の取り組みを後押しする支援策も検討されています。 EU・中国・アメリカ:列強がレアアース確保を強化 世界各国がレアアース確保に向けた戦略を加速させています。 資源の安定供給と経済安全保障の観点から、主要国の動向に注目が集まっています。 EUのリサイクル率目標設定 欧州連合(EU)は2023年、バッテリー規制法を改正し、使用済み蓄電池からのレアメタルリサイクルに関する具体的な数値目標を設定しました。 この新たな規制では、2027年までにリチウムの50%、2031年までに80%の再資源化を義務付けています。 EUの取り組みは、循環型経済の推進と資源自給率向上を目指す先進的な事例として注目されています。 中国の輸出規制強化 レアアース生産量世界一を誇る中国は、戦略的に重要鉱物の管理を強化しています。 2023年には、電池材料として重要な黒鉛やガリウムの輸出を制限する措置を講じました。 中国の動きは、グローバルサプライチェーンに大きな影響を与え、各国��資源戦略の見直しを促しています。 アメリカの国内生産拡大 アメリカは2022年のインフレ削減法(IRA)施行以降、クリーンエネルギー関連のレアアース国内生産を積極的に推進しています。 税制優遇や補助金を通じて、リチウムやコバルトなどの重要鉱物の採掘から加工までの国内サプライチェーン構築を加速させています。 日本の国際協力戦略 日本政府は、カナダやアフリカ諸国との間で重要鉱物サプライチェーンに関する協力覚書を締結するなど、多角的な資源外交を展開しています。 また、国内でのリサイクル技術開発支援や企業への再利用義務化など、総合的なアプローチで資源安全保障の強化を図っています。 世界的なレアアース確保競争は今後さらに激化すると予想されます。 各国の戦略と国際協調の動向が、未来のグリーンテクノロジーと産業競争力を左右する重要な要素となるでしょう。 まとめ:レアメタル循環がもたらす経済安全保障と産業革新 レアメタルの回収・再利用義務化は、日本の経済安全保障を強化する画期的な施策です。 この取り組みは、国内資源循環システムの確立だけでなく、環境負荷低減と産業競争力向上にも大きく貢献します。 政府主導の技術開発支援と企業の積極的な参画により、日本は世界に先駆けたサステナブルな資源管理モデルを構築できる可能性があります。 今後は、国際協調を深めつつ、独自の循環型経済を推進することで、グローバルな資源戦略においても日本の存在感を高めることが期待されます。 この施策の成功は、次世代産業の基盤を支え、持続可能な社会実現への重要な一歩となるでしょう。
レアメタル(希少金属)回収と再利用を企業に義務付け:海外流出を防ぎ経済安全保障を強化
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angyeong-12 · 6 years ago
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韓流オタクが遭遇した問題
問題、遭遇してますか?
最近、「抽選プレゼントってホントにもらえるんですか?」という質問を3回くらい頂いたりして、「アァ、、、アカン、、、、」と思いましたので、前回のアンケートの際に頂いた「韓流オタクが遭遇した実際の問題」を元に様々なものをまとめました。
▼金欠問題
金がない
特にないですが金欠が一番の問題です
破産、服が買えない
お母さんにお金の使いすぎと怒られる笑
お金の使い方が酷くなってしまった。金銭感覚が狂ってしまう。(グッズ代などが高すぎて
金欠問題は、オタクなら石油王でない限り一生向き合っていかなければならない問題だと思います、、、
私は最近、息をするように金を使うので、歳も歳なんだしいい加減にしようと思い、一日あたりに使って良いお金を決めました(笑)(笑)
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こういう感じで、一日に使うお金を予め決めて、ライブやイベントの日はこの金額まで!!って感じでお金をぶち込んでいます。 (え?オーバー?してますよ?何か??)
いや、、、今月はテムコン行きが決定したり、ライビュ行きが決定したり、、まあオタクなんだから仕方ないよね、仕方ないよ
私が大学の頃は、ブロビ追いの友人(結構前にペン卒済み)がいて、稼ぐ金全てを貢いでるから化粧品が全然買えないって言ってましたね、、、
その子は、あまりにもCD買いすぎてたのか、タワレコの等身大パネル抽選に当選してました、、、(笑)
いいか、、、、こんな大人になるんじゃないぞ、、、
▼態度問題
たまにタメ口であれこれ聞いてくる人、、心が乱れる
マナーのないファンの方々が、列の横入りや、ライブ鑑賞中の態度が悪かったことなど。
ハイタで何枚か積んでる人がCDだけ放置して帰ってったこと
どんな年齢にも関わらず、いきなりタメ語とか徹夜組とか...
会場大合唱中に話してたJK(その時私もJKだったけど)
名古屋に参戦した時に後ろの方たちが怖かったです…(´;ω;`)
ライブ中隣の人がニンニク臭くて集中出来なかった。
コンサートにおける価値観が違う人が近くの席の時(終始大声で歌う、一瞬のハンズアップにクレームを言ってくる、ノリもしない地蔵) 
ファンの民度の低さを目の当たりにしたこと
マナーの悪いファンの行動を見た時は本当に嫌な気分になりますが、知らない内に自分もしていてらこわいな〜とは思います。
態度問題って一言には難しいですが、いわゆるマナーの問題かなと思っています。
こんなこと言ったら一部の方に怒られるかもしれませんが、突然タメ口でズカズカ来る人は百歩譲って良いとして、タメ口で「〇〇って□□なの???」とか、「誰ペンなの??ライン交換しない??」、「〇〇の△△教えて??????」って来る人はほんっっっっっっとに無理ですね、ええ。
教えるわけがなくない????????????????私とあなた、歳が10個違うからね???????????なんで見ず知らずの中学生に私がライン教えるの?????????もっと個人情報大事にして????私がやばい人だったらどうするの?????????????
と、私の秘めたる怒りは置いといて、
ライブ中の態度が悪い人って私見たことないけど、、、大声でしゃべるとか、メンバーのソロパートで早く終われっていうとか、実際にあるみたいですね。
ニンニク臭い人は、、、どうしたんだろう、、、飴ちゃんでもあげるしか回避方法がないですね、、、
特典券付きCDの時にCDを会場に放置する、そもそも予約したCDを取りに来ない、不法投棄、、、
周囲にいる方はもちろん、会場関係者やメーカーの人間、その他諸々、みんな見てますからね。何をどうしろとは言いま��んけど、気をつけてくださいね、、、、、
▼喧嘩問題
Tシャツ問題の時に隣の席の男子に色々と言われたことです😢(すごいたくさん書いて頂きありがとうございます、全部読みました👀)
韓流グッズのお店でグッズを身につけていたら某グルのファンの方に、まだ好きな人いたんだ、と言われたこと
新大久保でショッピング中に大声で推しグルの悪口を言われた時(他ペンに)
インスタのストーリーで悪口書かれましたwwww
ペン同士のいざござですね。加わらないですけど、見ててうんざりします。
#outタグ等のなんていうんだろう、それ以外のことにも当てはまるんですけど、何かについて批判をする際に自分自身の推しグルを名乗っているせいで推しグル、またはそのペンまでもが嫌なものとして見られること。
批判されるのは好き嫌いあるからしょうがないけど、別垢つくってやってほしいかなって思ってます。
同ペン拒否ちゃんと推しが同じでインスタのストーリーでめっちゃ悪口言われた
ペン卒したときにそのグルのペンの子に突っかかられました
友達関係がぐちゃぐちゃになって、嫌な心がわんさか生まれてしまったこと。
マウント取りを遠目から見ていてウザイな〜アホだな〜と思っている(でもちょっとおもろいな〜とも思っている)
以前、メンバーのTシャツ問題で少し騒いでいた時、クラスメイトや家族から、韓国人は嫌いだと言われたこと。
同ペン拒否のヲタクが突っかかってきた
同ペン拒否から結構キツめの暴言吐かれた。
FC入れてないのをバカにしてくる
某グルでは同担さんと繋がるのを遠慮させていただいているのでそこでモヤモヤしました。あとはタイムラインで下ネタを言われたりするのが少し嫌だと思ってました。
他グルペンの貶し
デマに翻弄されて、しんどくなったり、人付き合いが面倒になったり…
公演後の電車がとても混んでて私が席に座ってる人にぶつかっちゃって怒鳴られた事がある
1部のファンのせいでファン全体が悪く見えてしまう特にTIKTOKが多い
同校の同ペンを拒否してしまう
推しの悪口?的なの言われるのが1番嫌。あと無駄に比べたりする人。
中学で仲良かった友達にオタクとかキモって言われました
当落発表で当選した子が落選した子に自慢げにツイートしたりDMで言ったりユーザー名に〇〇△日参戦とか変える人は嫌だ 
文化祭なので韓流のダンスを踊っている人たちを見ながら掛け声とか言ったら上級生などにとても陰口というか悪口を言われた
そのグルのペンになりすまして他グルの悪口を言いペンの民度を下げる人がいた
仲良いと思っていたペンと連絡が途切れた
物の取り合い、サセン、その他
LIVEに当たったと言ったら嫉妬か分からないけどキレられた
誰々はいらないなんでグループにいるのってメンバー否定された事、同じファンの子なのに推し以外はいらないって。メンバーの悪口言われるとすごく悲しくなります。
ライブで配布された紙を落として、前の席の方に「とりたいんですけど」って言ったら、嫌な顔された。ライブが始まると写真撮ってた。
独占欲が強い(?)友達と推しグループが一緒で、何故か疎遠
私は体験していませんが、Twitter等で人の趣味にケチをつける一部のKーPOPファンがいる事を目にした時。
家族に受け入れられない!
推しを面と向かって貶された。両親に韓国人を好きな感覚を理解されない。(○○人だからと一括りにエンターテイメントや音楽を否定することが嫌いなので、、、。音楽やダンスは誰にとっても平等で、正当に評価されるに値するものだと思っています。)
コンサートに行く頻度だったり、グッズに並ぶか並ばないかだったり、同行人と意見が合わなかったとき。
Twitter上でとても気を使う
銀テープ取ってカバンに入れたら知らない間に取られてた
たまに意見を押し付けて来るオタクと出会うと息苦しくなる
イベのトレーディングスペースで他グルの交換を求めている非常識な人が居ましたㅠㅠㅠ
ファン同士のやり取りが怖い。なぜヲタ活用のツイッターなのに自分のセルカを上げるのかいみがわからない。
一応固有名詞は全て差し替えたりしましたけど、、、、、 (残ってないかしら、、平気かな、、)
てか、カテゴリー分けが「喧嘩問題」って、、、結局全部喧嘩問題になるじゃんね、、、考えるのめんどくさかったのかな、、
まだそのグループ好きなんだ、、って言う人、流石に失礼すぎて。
てか知らない人に突然失礼なこと言うなよ、、(そもそもの問題)
結構他グルの悪口を言って喧嘩になるパターンが多いみたいですけど、なんでわざわざ他グルの悪口をオープンな場で言うの???
問題メーカーさんなの?トラブルメーカーなの???ランダムで様々な問題を生成するの?????????何のために???
私なんて昔本気でエジプト考古学者になりたいと思ってた時、それ関係の本をよく読んでたんですが、「趣味悪、、、」って言われましたからね、、、
ほっといてくれよ、、、、私は飲み物ごときに何千円も使う奴らのがよっぽど趣味悪いと思ってるよ、、、という気持ちでした、、、理解し合えない世界線同士は交われないから、、、、(今は普通に飲むけどね)
と、まあ私の荒れはほどほどにして、やはりこういうのは無視するに限ります、、
私が使っているツイッターは、ありがたいことにとても規模が大きくなりまして、最初は「『お前にわかのくせに調子のんなよ!』とかDMが来たらどうしよう!?!?どうやって煮たり焼いたりしてやろう!?」とか考えてましたが、幸運なことに煮たり焼いたりすることはなく、日々ぽやぽやと生きています
まあもし、なにか喧嘩案件があってお困りでしたら、お気軽に私を呼んでください、、、、
よく喧嘩ごとに引っ張り出されてましたから、、、、、ㅎㅎ
▼詐欺問題及びチケット問題など
チケットを譲る際、「相場理解あり」とリプに添えてきた奴は秒でブロックしました。高額転売、撲滅🔥
トレカ詐欺…
ライブに行けなくて、グッズ代行頼んだら詐欺られたこと
非公式ぬいぐるみを海外の人から購入しようと思ったら詐欺だった(自業自得)
チケ高額転売みるといつも嫌です。ファンの品質が変わってきてそこに一括りにされるのが嫌でペン卒しました。
チケットのドタキャン
マスターさんの詐欺(スローガンのために入金したが商品が発送されることは無かった)
ヲタク友達との個人的ないざこざ(金銭関係など)
チケットを詐欺られた
fc入ってるのに落選が続きお金ばかりが出て行くことが嫌、、
グッズが全然買えない
当選結果が見れなくなりました
チケット譲渡のドタキャン
詐欺のようなものにあったことがあります。
グッズの売り切れがはやすぎる
グッズの時深夜から並んでる人が沢山いてグッズが買えなかった
これが、、、一番いま深刻な問題なのかな、、、と思います。
私はまず取引垢とは金銭のやり取りを絶対にしないようにしていますし、アマギフなどでのやり取りも絶対しないです、、、100で詐欺だと思うので、、
高額転売問題も、本当になくなりませんね、、、
演者でもない、ただチケットを取っただけの身分で何で手間賃を乗せてるの???ってめっちゃ思うんですけど、なにか間違ったこと言ってますかね私。
公式グッズの代行やマスターさんのグッズで詐欺られてしまうのは辛いですね、、、、、見抜け無さそうだ、、
金銭が絡むと人は仲が悪くなるってよく言いますけど、残念ですよね、、、
FC入ってるのに外れて、一般で外れて、、、、FCで当たったかと思いきや天井とか、一般がアリーナにいるとか、、、、、、、、
ボランティアやってるんちゃうぞこちとら
って思ってしまうのは私だけ、、、?
グッズだって、公演前日にオンライン販売しても長蛇の列は消えないよ???????????????
一応、全ての問題を載せ終わりました、、、、
もし何かトラブルに巻き込まれた、もしくは何か問題になりそうで怖い、とりあえず第三者に相談しようそうしよう、という時はこちらのフォームに遠慮なく送ってください(笑)
https://forms.gle/i9CGM4oerBbTyiCb8
なにか具体的な解決が出来るとは約束出来ませんが、一緒に頑張ることはお約束しますㅎㅎ
次回はですね、6月に渡韓する予定なので自分のスケジュール管理として行くところをまとめようかと、、
あと、案外色んな会場に行ったことがあるので、会場別解説なんかも自分の備忘録として残しておこうかな、、
※追記
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社内の子が、「안녕하세요」って書いてあったって送ってきたので、その下に「좋은 하루 보내세요」って書いてごらん、語尾に「수호♡」って書いてもいいよって送ったら全部そのとおりにしてきた、という写真。
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xf-2 · 7 years ago
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中国の少数民族ウイグル族の人権活動家が来日して、中国政府による人権侵害・弾圧の実情を訴えた、というニュースが11月下旬に流れていた。
「習氏ほめる歌を強制」ウイグル族拘束、組織代表が会見 - 朝日新聞
「反抗すれば24時間立ち続け」ウイグル収容施設の実態 - 朝日新聞
 この記事で思い出した「三題噺」を今回は記す。三題とは、中国政府が高度な監視社会の実験を進めている新疆ウイグル自治区での取り組みと標的にされたウイグル人の実情、習近平政権の肝いりで進んでいる「一帯一路」構想、そしてGoogleが中国市場再進出を視野に続けているとされる「Dragonfly」プロジェクトの3つだ。まずはグーグルのDragonflyプロジェクトの話から始める。
社内外から批判を浴びるGoogleの機密プロジェクト
 米国時間11月27日に、Googleの一部の従業員が経営陣に対して同プロジェクトの中止を求めるブログ記事をMediumで公開していた。このグループの名前はずばり「Dragonflyプロジェクトに反対するGoogle従業員(Google Employees Against Dragonfly)」となっている。
We are Google employees. Google must drop Dragonfly.
 この要求がこのタイミングで公に出された理由については、主要20カ国・地域首脳会議(G20)でのDonald Trump大統領と習近平国家主席との会談、そして共和党主流派のMarco Rubio上院議員ら超党派の議員たちが11中旬に明らかにしていたある法案ーー「Uighur Human Rights Policy Act of 2018」があったと考えられる(この法案は、米国から中国に圧力をかけてウイグル人への人権侵害、恣意的な勾留、拷問などをやめさせようといった主旨のもの)。
 8月初めにThe Intercept(Edward Snowden氏による米国家安全保障局(NSA)の監視活動に関する内部告発を助けて名を挙げたGlen Greenwald氏が運営する政治・社会系ニュースサイト)の報道で存在が明るみに出た同プロジェクトについては、これまで具体的なことはあまり明らかになっていなかった。ただ、Googleが存在を正式に否定していないこと、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏が主導するプロジェクトで2人の創業者も反対してはいないらしいこと、そして中国政府の意に沿う形で、検索履歴とスマートフォンの電話番号を紐づけてユーザーを特定できる機能が組み込まれていることなどは伝えられていた。
 個人がどんな情報を検索したか、誰がどんな事柄に関心を持っているかが簡単にわかるような仕組みを実装するというのは、中国市場参入にあたっての前提条件として現実的には仕方のない(法律で決められている)ことにせよ、かつて政府による情報検閲(不都合な情報の遮断)を理由の1つとして中国市場から撤退した会社にしては実に驚くべきことだ。
 そして、Google社内にはそんな危ないプロジェクトを進めることに強い違和感を覚える人間もいる。同プロジェクトへの抗議として実際に同社をやめた研究者もいた。また以前、この件で経営陣に中止を求めた書簡には1400人を超える従業員が署名していた。今回のブログ記事もそうした流れの延長線上にあり、プロジェクトを中止すべき理由の1つとして、中国政府によるウイグル人への弾圧も挙げられている。
 同プロジェクトに対する懸念の声は米政界からも上がっていた。10月にはMike Pence副大統領がこの取り組みを非難しており、一部の議員がGoogleに詳しい情報提供を求めたことも伝えられていた。
 29日には、同プロジェクトをめぐるグーグル社内での軋轢などを具体的に記した記事がやはりThe Interceptに掲載されていた(同報道に触れた米CNET記事の一部が翻訳されている)。
グーグルの中国向け検索プロジェクト、プライバシーチームを排除か
 これについては別の機会に改めて取り上げたい。
 話を戻そう。そんな薄気味悪い要素を含んだGoogleのプロジェクトは、高度な監視社会の構築を狙っている中国の為政者たちにとって、「飛んで火にいる夏の虫」もしくは「カモがネギを背負ってやってくる」ことにも等しい動きではないか。そう思える理由についてこの後詳しく説明する。
プライバシーが完全に失われた「完全監視社会」
 次に新疆でのウイグル人の現状について。
 「中国の徹底した監視体制下での暮らしぶり」といった意味のタイトルが付されたこの動画はWall Street Journal(WSJ)が2017年暮れに公開していたもの。リード(概要説明)部分には、「中国が北西部にある新疆ウイグル自治区を使って、国内での監視体制に関する途方もない規模の実験を進めている。個人の一挙手一投足を国家が最先端のテクノロジを使って見張っているという状況での生活���どんなものかをWSJは探ってみた」とある。
 The Economistでもこれと似た趣旨の話を5月末に掲載していた。「中国が新疆を他に類のないような警察国家に変えた」とするこの記事には「全体主義の決意と現代的なテクノロジが途轍もない規模の人権侵害を生み出している」というリードがある。
China has turned Xinjiang into a police state like no other - The Economist
 「中国での顔認識システムと国家による統制の現状」というタイトルのThe Economistのこの動画(10月下旬に公開)にも、新疆での実験に関する話が後半のほうに出ている。
新疆ウイグル自治区は中国の西端に位置している。中国の人口分布はかなり偏っていて、14億人近いとされる国民の殆どが、(地図上の)向かって右側のエリアに暮らしている。具体的には内陸部の四川省あたりから北京を通って東北部(旧満州)へと斜め上に伸びる仮想の線の右側に当たる部分である。そして、この線を意識しながらみると、チベットと新疆という2つのエリアがどれほど中央部と隔たった場所であるかに改めて気づかされる。
 そんな「遠隔の地」「異境の地」に暮らすウイグル族の人口は約1100万人。そしてその中には、中国からの独立を求める人々もいる。なかには過激派になって中国国内や海外で強硬手段に打って出る者もいる。中央政府=共産党中央部としては治安維持のためにもウイグル人の管理をもっと強化しなくてはいけない――。3、4年前に一時ウイグル人過激派の動きが注目を集めていたが(タイのバンコク中央部にあるエラワン廟の爆弾騒ぎのことなどを思い出す)、その際にそんな説明を目にした覚えがある。
 一部のウイグル人が独立を望む理由としては、経済的な要因(漢民族との利益分配に関する不公平)のほか、文化的な要因(自分たちの言葉が話せない、独自の宗教や文化が抹殺される、など)があるとされる。
 そんなウイグル族に対して、中国政府が人権を無視した監視や「再教育」(洗脳)を、しかも大規模に行うようになったのは約3年ほど前のこと。具体的には、陳全国(Chen Quanguo)氏という共産党幹部ーーチベットの統治で能力を発揮し、その手腕を見込まれた漢人(漢民族の中国人)の役人が、新疆ウイグル自治区の責任者に配置換えになってからだ。共産党中央部によるこの人事が(後述する)習近平氏の「一帯一路」構想発表を受けて行われた可能性も感じられる。
 新疆の中心地ウルムチで行われている「監視社会」実験の現状は先掲の動画に出ている通り。都市部では、街角ごとに派出所や検問所がつくられ、装甲車が街中を往き来し、武装した兵士が人の出入りをチェックしている。スマホのロックを解除させて中まで調べることも当たり前で、1日に何度もそんな目にあっていると漢人でさえ自然と外出するのが億劫になってくる。
 またウイグル人のスマホには、政府の作ったスパイウェアが強制的にインストールされている。さらに、リアルな手段を使ったプライバシーの剥奪も行われている。
 9月半ばに、Radio Free Asia所属のウイグル人女性ジャーナリストであるGulchehra Hoja氏がVoxのポッドキャストに出演していた。
China's concentration camps - Vox
 ウイグル人への弾圧の実情を外の世界に伝えてなんとかしたいというのがこのジャーナリストの立場であり、番組への出演動機だ。彼女の語った監視の例のなかに、漢人によるウイグル人世帯への「家庭訪問」がある。ウイグル人と漢人との「相互理解促進」という名目で行われているこの施策では、政府に協力する漢人が担当のウイグル人世帯を訪れ、その家庭で見聞きしたことを当局に報告する。また客間があるほど豊かでない家では、漢人が住民と同じ部屋に寝泊まりしていくこともめずらしくないという。
 米国在住のこのジャーナリストは、もともと新疆のテレビ局でプロデューサーをしていた(ウイグル語の子供番組を初めて作ったという)が、政府のプロパガンダの片棒を担ぐのがイヤで国外に移住。その後、ウイグル人の置かれた窮状を国外に知らせる活動を始めたところ、本国で暮らしていた家族や親戚が一斉に行方不明になり、23人もの人間がほぼ同時に姿を消したという。姿を消した家族の行方について、中国政府が作った強制収容所に送られた可能性が高いと、彼女は説明していた。
年間100万人が送り込まれる強制収容所
 この強制収容所は、ナチスのアウシュビッツのような「民族の根絶」を狙ったものではない。ただ、「再教育」もしくは「職業訓練」のためと称して行われているのはある種の洗脳だ。ウイグル人に宗教(イスラム教への信仰)を捨てさせたり、自らの文化(言葉など)を忘れさせたりするためのもので、共産党や習国家主席を賛美する歌を何時間も歌い続けさせるといった比較的軽いものから、冒頭で挙げた朝日記事に出ている拷問に近いものまで、いろんなことが行われているらしい。
 そして、そんな施設に年間推定100万人のウイグル人が送り込まれているといった話も西側のメディアで繰り返し報じられている。平均的な収容期間の長さなどはよくわからないが、このペースでいけば10年以内に新疆にいるウイグル人全員がこの施設を通過するといった計算も成り立つ。
 それだけの数をこなせる理由のひとつは、この仕組みがかなり恣意的に運用されている、つまり曖昧な基準によって収容所送りにできるようになっているからで、極端にいうとウイグル人もしくはイスラム教信者というだけで誰でもここに送り込まれる可能性がある。
デジタル・シルクロード(サイバー空間の「一帯一路」)
 一帯一路構想は、ひと言でいうと、中国の政治的・経済的な影響力を海外に拡大し、強化していこうといったもの。下掲のVox動画にあるように、ユーラシア大陸からアフリカ、オセアニアと、かなり広い地域が対象として想定されている。
 この構想が発表されたのが4年前、2014年11月のこと。ただ、ここまで欧米メディアで専ら取り上げられているのは、たいていが筋の良くない公共工事のような話、たとえばどの程度使われるかもはっきりしないような港湾整備を中国から借りた資金で行った挙句、返済に行き詰まり、結局港自体を差し出すことになったスリランカの例のような話である。
How China Got Sri Lanka to Cough Up a Port - NYTimes
 この動画に出てくる東欧モンテネグロの高速道路にも、スリランカの港のようになりかねない可能性が感じられる。
 なお、こうした土木工事の受け皿がほとんど中国企業で地元の人たちにはあまりお金が落ちてこない(雇用創出の役には立っていない)という点には、ウイグル人女性ジャーナリストが語っていた新疆での開発の話(利益は漢人がほぼ独占)と相通じるものがある。
 ところで、8月半ばにForeign Affairsが「中国がウェブを支配したらどうなるか」という内容の特集記事を掲載していた。
When China Rules The Web - Foreign Affairs
 この記事の後ろのほうに「一帯一路」に触れた箇所がある。少し長いが当該部分を書き出してみる。
 北京(=中国政府)がグローバルなインターネットのガバナンスに与える影響がもっとも大きいのは、通商ならびに投資に関する政策を通じたもの、とくに「一帯一路」構想の一部として行われるものになる可能性が高い。一帯一路と���中国本土とインド洋、ペルシャ湾、欧州をつなぐ社会インフラを建設する大規模な取り組みのこと。500億ドルを超える資金を注ぎ込んで、このルート沿いの地域に、鉄道や道路、パイプライン、港湾、鉱山、電気/ガス/上下水道などを開発・整備することと並んで、政府幹部が強調しているのが中国企業各社によるデジタル・シルクロード建設の必要性である。このデジタル・シルクロードは、具体的には光ファイバーケーブル、携帯通信網、衛星中継ステーション、データセンター、それにスマートシティといったものを指す。
 誕生から間もないデジタル・シルクロード関連の活動の大半は、中国政府ではなく、テクノロジ関連企業各社や業界アライアンスが行っているもの……(中略)通信機器大手のZTEは現在、一帯一路のルート沿いにある64カ国のうち50を超える国に拠点を構えている。光ファイバーケーブルを敷設したり、携帯通信網を構築したりすることに加えて、同社は監視、マッピング、クラウドストレージ、データ分析に関連するサービスを、エチオピア、ナイジェリア、ラオス、スリランカ、スーダン、トルコといった各国の都市で提供している。
 数日前に注目を集めていたパプア・ニューギニアでの通信網敷設の話――中国輸出入銀行の融資と、華為(ファーウェイ)の通信機器やノウハウを使ってネットワークを構築するというのも、やはり一帯一路構想のなかに含まれるのだろう(ついでにいうと、ファーウェイ製の通信機器はリスクを抱えているから使うのを避けるよう米政府が日本やドイツなどの政府に言った、というのは基本的にこういうインフラレベルの話であろう)。
Huawei to Complete Network Project Despite Fierce U.S. Opposition - WSJ
ファーウェイ製品の使用中止を--米政府が日本など同盟諸国に要請か
 Foreign Affairs記事に話を戻すと、この記事のなかでは現在中国の政策立案者がサイバースペース関連で最重要視している技術(分野)として、半導体(プロセッサ)、量子コンピューティング、人口知能(AI)の3つが挙げられている。いずれも含みの大きな基礎技術であり、これだけでは具体的なことは殆ど何もわからない。ただ、国民の監視という点でこの3つが不可欠といっていい要素であることは容易に察しがつく。つまり、スマートフォンや至る所に設置された監視カメラ、あるいはこれから増殖するはずのスマート家電類などから集まる膨大なデータを効率的に処理するには、ハードウェアとソフトウェアの両方でいまあるものとは桁違いの仕組みが必要になるだろうということだ。
 さらに、中国政府が2014年に開始し、阿里巴巴(アリババ)や騰訊(テンセント)といったテクノロジ大手が中心となって運営している「社会信用システム」あるいは「個人の信用格付けシステム」と呼ばれるものがある。
ディストピアが2020年に北京で完成?「社会信用システム」が現実に - GIZMODO
 2020年には全国展開予定というこの仕組み、「国民管理のゲーミフィケーション」ともとれるものーー各種支払いや負債の返済をきちんとしている者にはポイント加算、信号のないところで道路を横切ったり電車のなかで喫煙したりした者にはポイント減点等々があり、ブラックリストに載せられた人間は移動の自由を奪われたり、子弟の進学先が制限されるなど、この仕組みがかなり恣意的に運用されていることも次の記事などから読み取れる。
The odd reality of life under China's all-seeing credit score system - WIRED UK
 もしGoogleが実際にDragonflyの検索サービスを投入した場合、同社のサーバに集まるデータがこの格付けシステムに組み込まれそうなことも容易に察しがつく(無論、はじめからそうと分かっていて自分の立場を危うくするような検索をする人間はいないだろうが)。
ただ、それよりも大きな懸念は、その先のこと――中国再参入がうまくいった場合に、Googleに対して新たにどんな要求が突きつけられるかわからないという点だろう。
 2つの動画に出てくる監視カメラと顔認識技術は、社会信用システムの不可欠な構成要素(さらに最近では、顔認識の代わりに、人の身体的特徴と歩き方で個人を特定できると謳った技術まで発表されていた)。ただ、そういう技術がどの程度の精度に達しているかは不明で、上掲の動画(いずれも2017年公開)ではすでにきちんと稼働しているようにも見えるが、実情はまだまだこれから……そんなことを思わせる記事を最近目にした。
Facial recognition camera catches top businesswoman "jaywalking" because her face was on a bus - abacus
 「バスの車体に描かれた広告中の女性の顔を本物と間違え、本人が赤信号で道路を横切ったと勘違いして、近くにある電光掲示板に見せしめの警告を表示した」というのがWeiboなどで話題になっていたそうだ。この女性は大手家電メーカーを経営する董明珠氏であり、しかも26年間で1日も仕事を休んでいないことで知られているというから、その顔がいきなり街角の掲示板に表示されたら、誰でもすぐに間違いに気付くに違いない。
 そういう精度の技術を、使い物になるレベルに、しかもなるべく早急にもっていきたい。そう考える立場の人間からすると、Googleの持つ人的リソースや知的財産はたいそう魅力的なものに見えるはずだ。Googleといえば、Geoffrey Hinton氏(機械学習の専門家)がおり、また少し前までFei-Fei Li氏(画像認識の専門家)がいた会社である。
 そうした分野での協力要請が出てきた場合に、Google経営陣はどうするのか。あるいは、Googleの技術も取り込んだ国民監視用システムが実用レベルに達し、ソフトウェアからハードウェア、通信インフラまでひっくるめたパッケージ=包括的ソリューションとして中国から他の国々に輸出されるといった可能性がもし具体的になった場合にどうしようと考えているのか。さらに言えば、「中国でできていることが、どうして自国内でできないんだ」と米国当局から協力するよう圧力をかけられる可能性が出てきた場合にどうするのか。
 Snowden氏の暴露で明らかになったNSAの大規模データ収集活動の一件のように、為政者が国民を管理・制御したいと欲するのは、なにも現代の中国に限った話ではない。冒頭に挙げたGoogle従業員の抗議のブログのなかにも、「われわれがDragonflyに反対するのは、その対象が中国だからではない。力のある者が弱い立場の人たちを抑圧するのに使われる技術(の開発)に反対しているのだ。(中略)中国にDragonflyを投入すれば、現在の不安定な政治状況のなかで危険な前例ができてしまう。そんな前例がいったんできてしまうと、ほかの国々から似たような譲歩を要求された場合にGoogleが拒否するのはもっと困難になる」との一節がある。
 Appleなどとは違い、Googleは幸いにも、いまのところ中国政府との利害関係が殆どない。アリババやテンセントのように、中国政府のお墨付きを得て巨大になった企業、つまり政府への協力を前提にしなくては存在できないわけでもない。14億人の市場をこのまま指を加えて見ているわけにはいかないとDragonflyプロジェクトを進めている人たちは考えているのかもしれない。だが、いまの状況で動けば将来(中国だけでなくほかの地域にも影響を及ぼしそうな)大きな禍根を残すことになりかねない。そんな危ない橋を(従業員からの抗議や、あるいは自国政府や議会の突き上げにあいながら)わざわざ渡る価値がそれでもあるというのだろうか……。
【参照情報(文中で紹介したものを除く)】
Google Plans To Launch Censored Search Engine in China, Leaked Documents Reveal. -- The Intercept
Pence says Google should halt Dragonfly app development - Reuters
China’s brutal crackdown on the Uighur Muslim minority, explained - Vox
China once denied detaining Uighur Muslims. Now an official claims it’s a good thing. - Vox
China’s reeducation camps for Muslims are beginning to look like concentration camps - Vox
China Has Detained Up to a Million Muslims. Here’s What You Need to Know - Bloomberg
The Architect of China's Muslim Camps Is a Rising Star Under Xi - Bloomberg
Inside China’s Re-education Camps - Foreign Policy
In China’s Far West, Companies Cash in on Surveillance Program That Targets Muslims - Foreign Policy
Exclusive: In rare coordinated move, Western envoys seek meeting on Xinjiang concerns - Reuters
US lawmakers aim to hold China accountable for Uyghur abuses - CNN
China’s Mass Detention of Muslims Is a Test for Trump - The Atlantic
China Is Violating Uighurs’ Human Rights. The United States Must Act. - Foreign Policy
Bangkok's Erawan Shrine bomb: One suspect 'is Chinese' - BBC
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carguytimes · 7 years ago
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2018年11月27日号
2018年11月27日号 ╋━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 無料 ┃☆「自動車ニュース&コラム」 ╋━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ~~トップニュース~~ ◆レクサス、新型コンパクトクロスオーバー「UX」発売。390万円から |  ガソリンモデルは2WDのみ、ハイブリッドモデルは2WD/4WDを設定 |  レクサス(トヨタ自動車)は11月27日、新型コンパクトクロスオーバー「UX」  を発売した。価格はガソリンモデルの「UX200」が390万円~474万円、  ハイブリッドモデルの「UX250h」が425万円~535万円。 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1154620.html https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/1154850.html ◆ランドローバー、新型「イヴォーク」世界初公開 |  48Vマイルドハイブリッド、PHEVもラインアップ |  AIでドライバーの好みや行動パターンを学習する「スマート・セッティング」 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155180.html ◆米テスラのマスクCEO、「あと数カ月で破綻という状況にあった」 |  マスク氏は25日にHBOで放送されたアクシオスとのインタビューで、「テスラ  は狂ったように現金の流出を続けていた。この問題を極めて短期の間に解決し  ていなければ、われわれは終わっていただろう」と発言。テスラがどれほど破  綻に近かったかとの問いに、「10週間は持たなかったと言える」と回答した。 |  テスラを巡っては、増資が必要になるとの観測が今年流れていたが、破綻の予  測はほとんどなかった。それだけにマスクCEOの発言は市場に驚きを持って捉  えられた。赤字と大幅な現金流出を続けていたテスラだが、7-9月(第3四半期)  に予想外の黒字転換を果たし、電気自動車製造を持続可能な事業にするという  マスク氏の目標達成を示唆した。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543269179/ ◆警察庁:免許証に元号と西暦併記へ… |  希望者多く方針転換 |  警察庁は、運転免許証の有効期限の表記について、元号と西暦の併記とする方  針を固めた。システム改修を終えた都道府県から新しい免許証に切り替える。 |  有効期限は現在、元号表記となっているが、同庁は今年8月、外国人の免許  保有者の増加などを受け、西暦表記に変更する道路交通法施行規則改正案を発  表した。正式に決定するための手続きとして、9月4日まで意見を公募したとこ  ろ、元号表記を残すよう求める意見が多かったため、方針を見直すことにした。 |  元号と西暦のどちらの表記を優先するかは今後、決める。西暦を先に記し、  元号をカッコ書きにする元号を先に記し、西暦をカッコ書きにする--の2案  を軸に調整する方向だ。生年月日や交付日、免許取得日の表記は従来通り元号  のままとする。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543214396 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543222530/ ◆安倍首相、自動車保有の減税検討を指示 |  政府は26日、2019年10月の消費税率10%への引き上げに向け、対策の基本方針  をまとめた。安倍晋三首相は「自動車の保有について税負担の軽減措置を検討  する」と表明した。与党の税制調査会で減税規模を詰める。… |  政府は26日に経済財政諮問会議や未来投資会議などの合同会議を開き、増税対  策も含む経済政策の方向性に関する中間整理案を明らかにした。首相は「世界  経済の動向など先行きに目配りし、経済の回復基調をしっかりと持続させなけ  ればならない」と強調した。 |  自動車を持つ人に毎年かかる自動車税について国内の自動車メーカーは販売の  落ち込みを防ぐため、消費税増税後に恒久的に減税するよう求めている。政府  はそれを念頭に「19年度税制改正で結論を得る」と明記した。 |  自動車に関する税は地方の財源で、総務省は恒久減税に慎重だ。与党の税制調  査会は財源のメドがついた範囲内での減税を検討している。 |  自動車業界は軽自動車を目安に3000億円規模の減税を要求。財源次第で減税規  模が縮小する可能性がある。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543247905/ ◆ゴーン前会長:特別背任の可能性。私的な投資損17億円、日産が負担 |  銀行も容認 |  カルロス・ゴーン容疑者(64)が2008年、私的な投資で生じた約17億円の損失を  日産に付け替えていた疑いがあることがわかった。証券取引等監視委員会も  この取引を把握し、会社法違反(特別背任)などにあたる可能性があると指摘  していたという。… |  複数の関係者によると、ゴーン前会長は日産社長だった06年ごろ、自分の資産  管理会社と銀行の間で、通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引を契約した。  ところが08年秋のリーマン・ショックによる急激な円高で多額の損失が発生。  担保として銀行に入れていた債券の時価も下落し、担保不足となったという。 |  銀行側はゴーン前会長に担保を追加するよう求めたが、ゴーン前会長は担保を  追加しない代わりに、損失を含む全ての権利を日産に移すことを提案。銀行側  が了承し、約17億円の損失を事実上、日産に肩代わりさせたという。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543295696 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543274172/ ◆「日産首脳はルノーから選ぶ」、過去に協定を結ぶ。主導権巡り火種に |  日産自動車と仏ルノーの間で、日産の最高首脳人事や取締役数を規定する協定  があることが分かった。ルノー側が最高経営責任者(CEO)などを選ぶ権利を持  つことなどが柱だ。カルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕を受け日産側はルノー  と「対等な関係」の構築を模索するとみられ、資本関係の見直し協議も含め駆  け引きが本格化する。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543288913/ |  ◆日産、ルノー以外からもアライアンスのトップを |  ルノー出身者に限る規定見直し模索 |  今週開催のアライアンス会議では資本構成変更は議論されない見通し |  日産自動車はカルロス・ゴーン容疑者の逮捕を受け、筆頭株主である仏ルノー  出身者がルノー・日産連合(アライアンス)のトップを務めることなどを取り決  めた規定の見直しに着手��る。事情に詳しい関係者が26日、明らかにした。 |  関係者は、アライアンスのトップは規定によりルノー出身者が務める取り決め  となっているとした上で、内規はこれまでにも必要に応じて修正されてきてお  り、会長を務めていたゴーン容疑者が東京地検に逮捕された事案を教訓に内規  そのものについて見直す必要があるとの考えを示した。 |  また、日産の会長など取締役会の重要ポストに関するルノー出身者の受け入れ  体制についても見直していく必要があるとした。アライアンスの会合は今週、  アムステルダムでの開催が予定されているが、関係者によると資本構成の変更  などの議題は時期尚早で話し合われない見通しで、会合そのものが延期される  可能性もあるという。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543268701/ |  ◆日産・ルノー・三菱自のトップ:今週中に提携のあり方について協議へ |  会議はもともと、3社が共同で進めている部品調達や開発戦略について、担当  の幹部が出席して定期的に開かれているもので、今回はオランダのアムステル  ダムで開催される。 |  今回の会議では、テレビ会議システムが利用され、三菱自動車の益子CEOは東  京からテレビ会議システムを通じて参加する予定。関係筋の1人によると、日  産の西川社長はアムステルダムへ向かう予定になっているという。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543262789/ |  ◆ルノー・日産の将来巡る主導権争いスタートか |  ダイムラー引き入れや仏出身トヨタ幹部の仲介役起用のシナリオも |  連合の構造を変えようする動きにルノーは抵抗の構え |  ゴーン容疑者の会長解任を受け、日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)  は既に連合の体制の見直しに向けた構想を練っていると、計画に詳しい複数の  関係者が明らかにした。日産は連合へのフランス政府の干渉にかなり前から不  満を抱いていたと関係者1人は指摘した。 |  ルノー側は連合の構造を急いで変えようとする動きには抵抗する構えだと、別  の関係者らは説明した。考えられるシナリオの一つは、ドイツのダイムラーな  ど新たなパートナーを連合に引き入れ、欧州側の立場を強化することだと、関  係者2人は語った。ただ、そうした計画が現在協議されているわけではないと  した。ダイムラーは8年前、ルノー・日産と小型車などで協力を始めた。3社協  力は3.1%の株式持ち合いによって支えられている。 |  フランスはさらに、トヨタ自動車のディディエ・ルロワ副社長など日産、ルノー  両社が信頼する幹部を仲介役として起用する可能性がある。関係者1人が明ら  かにした。フランス人で元ルノー幹部のルロワ氏(60)は日本で高く評価されて  いる経営者。同氏はコメントを控えている。 |  日産・ルノー連合は来週アムステルダムで会合を開く予定で、ダイムラーも参  加する可能性がある。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。 |  現在はルノーが日産に43.4%を出資して議決権があるのに対し、日産はルノー  に15%出資するが議決権はない。日本の会社法では日産が出資比率を25%に  上げるとルノーの議決権が消滅する。また日産が増資してもルノーの出資比率  が下がり、影響力も低下する。ルノーの筆頭株主はフランス政府。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543270386 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543260131/ ◆三菱自動車、「すでに日産の信認を失っている」とゴーン氏会長を解任 |  「業務を遂行することが困難」、次回株主総会まで益子氏が取締役会長に |  三菱自動車工業は11月26日、同日に開催した取締役会で同社 代表取締役会長  カルロス・ゴーン氏の解職を決議したと発表した。 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155175.html |  三菱自:ゴーン容疑者の会長解職、日産の信認失い業務遂行困難に |  益子CEOが次回の株主総会まで暫定的に会長兼務 |  三菱自動車は26日、臨時取締役会を開き、金融商品取引法違反(有価証券報告  書の虚偽記載)容疑で逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の代表取締役と会長  職の解職を決めたと発表した。 |  三菱自は解職の理由として既に日産自動車の信認を失っており、ゴーン容疑者  が同社の代表取締役や会長としての業務を遂行することが困難になったとした。  益子修最高経営責任者(CEO)が次回の株主総会までの間、暫定的に会長に就任  することも明らかにした。異動日は11月26日付。… |  益子CEOは都内の本社で取締役会終了後に報道陣に対し、ゴーン容疑者の解職  は取締役会の全会一致での決定だったことを明らかにした。また日産とルノー  の3社トップによる会合が今週後半に開かれるとし、益子氏自身も問題につい  て話し合うためテレビ会議などで参加するとした。… |  益子氏は不正問題からの再建ではゴーン容疑者が中心的な役割を果たしてきた  としながら、逮捕による販売への影響は国内外ともにないと述べた上で、「人  はいずれどの会社も変わる」とし「その時期が早まったと考えてわれわれとし  ては前に進んでいきたい」と話した。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543268944 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543223896/ ◆ゴーン容疑者、全面対決へ |  弁護人にライブドア事件指揮の元東京地検特捜部長、 |  更に米系大手法律事務所ポール・ワイスと契約。法律事務所が果たす役割は不明 |  金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車の前代表取締役会長カルロ  ス・ゴーン容疑者が、米国の著名法律事務所と契約したと、米紙ウォールスト  リート・ジャーナル電子版が26日までに報じた。 |  ゴーン容疑者の弁護人は、元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士が務めること  が明らかになっている。米国の法律事務所が果たす役割は不明。 |  ゴーン容疑者に"最強弁護人"!ライブドア事件も指揮した元東京地検特捜部長 |  米系法律事務所の名前は"Paul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison(ポール・  ワイス・リフキンド・ウォートン・アンド・ギャリソン)" 通称Paul Weiss  (ポール・ワイス) http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543253582 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543239620 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543237519/ ◆ゴーン容疑者:ケリー容疑者に「『適法にやってくれ』と指示した」 |  黙秘せず、特捜部に自分の考えを話しているという。 |  関係者によると、ゴーン容疑者は報酬を隠したとされる容疑について、側近の  前代表取締役グレッグ・ケリー容疑者(62)に「リーガリー(適法)にやってくれ  」と頼んでいたなどと話した。特捜部の取り調べにも同様の供述をしていると  みられる。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543296439/ |  ◆ゴーン容疑者、報告書への記載方法「ケリーに相談、適法だと言われた」 |  ゴーン前会長が東京地検特捜部の調べに、前代表取締役グレッグ・ケリー容疑  者(62)に相談して「問題なく適法だと言われた」と供述していることが、関係  者への取材でわかった。「違法だとは思わなかった」と容疑を否認していると  いう。 |  ゴーン前会長は側近のケリー前代表取締役と共謀し、2010~14年度の5年分の報  酬が実際は計約100億円あったのに、有価証券報告書に計約50億円と虚偽記載  したという金融商品取引法違反の疑いで逮捕された。特捜部は、ゴーン前会長  は約20億円の年収のうち約10億円を退任後に受け取る形にして隠していたが、  将来の支払いが確定した報酬として、その都度開示義務があるとみている。 |  関係者によると、ゴーン前会長は、退任後に報酬を受領する仕組み自体は認め  ているが、報告書への記載方法は「弁護士であるケリー前代表取締役に相談し、  適法だと言われた」と供述。「将来の支払いは確定しておらず、記載義務はな  い」と違法性を否定しているという。「報酬が高額だ」という批判を避けるこ  とが念頭にあったという趣旨の説明もしているとみられる。 |  またケリー前代表取締役は調べに対し、「退任後にゴーン前会長にコンサルタ  ント料などを支払うことは検討していたが、役員報酬とは関係ない」などと供  述し、容疑を否認しているという。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543293665/ ◆ゴーン前会長が容疑否認:「記載の報酬額は会社として決めた」 |  金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車のカルロス・ゴーン前会長  が東京地検特捜部の調べに対して容疑を否認し、「有価証券報告書に記載する  自分の報酬額は日産が会社として決めたことで不正をしたという認識はない」  という趣旨の説明をしていることが関係者への取材で分かりました。… |  関係者によりますとゴーン前会長の報酬は毎年20億円程度と日産内部で取り決  めていましたが、報告書には毎年10億円程度と記載し、差額は退任後に受け取  る仕組みにしていた疑いがあるということです。 |  金融商品取引法などでは将来的に受け取る報酬でも、その金額が確定した段階  で有価証券報告書に記載する必要があるとしていて、東京地検特捜部は退任後  の報酬であっても報告書に記載する必要があったと判断しているものとみられ  ます。 |  これに対しともに逮捕された前代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者は(62)  「退任後の報酬は正式に決まっていた訳ではないので、記載の必要はない」  などと説明しているということです。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543245766/ ◆ゴーン事件は日本人の「外国人嫌い」の表れ。フランス紙フィガロ |  「タカタの事件では日本の司法は責任者の容疑を追及しなかった」 |  フィガロ紙は、ゴーン容疑者が東京拘置所に勾留され、検察の取り調べで弁護  士の立ち会いを認められなかったことに触れ、「ゴーン容疑者のような大物の  日本人経営者が、こんな扱いを受けたことはない」と報道。2015年に不正会計  が発覚した東芝、欠陥エアバッグで死者を出したタカタの事件では「日本の司  法は、責任者の容疑を追及しなかった」として、扱いに違いがあるとほのめか  した。 |  そのうえで、「外国人投資家が、ゴーン容疑者は不公平な司法の犠牲になった  とみれば、彼らは市場で罰を与えるかもしれない」と伝えた。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543287544 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543294406 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543290606/ ◆日産:公式ツイッターが広告再開を宣言 |  「頑張れNISSAN!」「現場は悪くない」と激励集まる |  いい日産の日(11/23)には「あたたかい投稿、涙が出ます。有難うございます」 |  日産自動車は11月26日、公式ツイッター上で、広告を順次再開すると発表した。 |  「まだ報道で世間をお騒がせしている中ではございますが、弊社としても企業  活動を停滞させるのもまた本意ではございません。本日以降、徐々に広告等を  再開させていただきます。ご了承くださいますよう、お願い申し上げます」 |  19日にカルロス・ゴーン会長とグレッグ・ケリー代表取締役が金融商品取引法  違反の容疑で逮捕されて以降、ニュース番組でのスポットCMを自粛していた。 |  同社公式ツイッターは、会長らが逮捕される前までは同社製品やイベントの紹  介などを行っていた。しかし、19日の逮捕以降はこれらのツイート・リツイー  トをしていなかった。CMだけでなく、ツイッターも自粛していたようだ。23日  には空の画像とともにツイートをしたものの、内容は |  「おはようございます。今年も自然発生したいい日産の日のあたたかい投稿、  拝見して涙が出ます。本当にありがとうございます。皆さんからの激励、お叱  り、驚き、悲しみ、大喜利、不安、嘆き… 全てのメッセージに目を通してお  ります。是非今後とも弊社へのご愛顧をよろしくお願い申し上げます」 |  というやや感傷的なものだった。26日に広告再開を宣言してからは、以前と同  様、製品情報などをツイートしている。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543297815/ ◆ゴーン容疑者「元気そう」、ブラジル総領事面会 |  在東京ブラジル総領事館のジョアン・デメンドンサ・リマ総領事は26日、カル  ロス・ゴーン容疑者と東京拘置所で同日面会し、雑誌などを差し入れたと明ら  かにした。 |  総領事はゴーン容疑者について「元気そうで話し方もしっかりしていた。適切  な対応を受けているようだった」と語った。10~20分程度の面会はブラジルの  公用語のポルトガル語で行われた。健康状態の確認が目的のため「事件につい  ては触れなかった」とも述べた。 |  総領事は22日にも面会しており、その際に海外の雑誌などの差し入れを頼まれ  たという。 http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/liveplus/1543243109 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543238000/ ◆日産の西川社長が全社員に経緯説明。日産社員「誠意と熱意を感じた」 |  会長だったカルロス・ゴーン容疑者の逮捕を受け、日産は26日午前、横浜市の  本社で、ゴーン容疑者の不正行為、逮捕や会長解任までの経緯などを全従業員  に向けて説明した。西川廣人社長が自ら語り、国内外の事業所や工場などにも  ライブ中継された。西川社長が全社員に直接説明するのはこれが初めて。 |  説明会は報道陣には非公開とされ、複数の日産社員によると、午前9時半から  始まり、午前10時半前に終了した。西川社長がこれまでのいきさつなどを説明。 |  不正の詳細な内容については捜査中として明かさなかったが、すべての顧客や  社員、取引先などに動揺を与えたことを謝罪し、自らも「力不足」だったと反  省の弁を口にしたという。 |  西川社長はまた、ゴーン氏に権力が集中したことで他の役員が直接、互いに十  分なコミュニケーションを取らなくなっていたとも指摘。意思決定のゴーン氏  への集中がエスカレートしていったと振り返った。ただ、ゴーン氏の会長解任  により、今後はそうした状況がなくなり、透明性が高まるとの認識を示した。 |  提携先のルノーとの今後の関係については「継続していく」との方針で、ルノー  側とも話をしていると述べた。さらに、社員が落ち着いて前向きに仕事ができ  るようにしていくことが自分の仕事であり、「一緒に頑張っていこう」と社員  に呼びかけた。 |  出席した社員の1人は「西川社長は普段は淡々として物静かな印象だが、今日  は熱意や誠意みたいなものを感じた」といい、「これから会社がどうなるのか  不安は尽きないが、難局を皆で乗り切ろうと思うことができた」と述べた。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543261769/ |  ◆不正の経緯:日産の西川社長が社員に説明。権限集中しないよう検討 |  日産自動車の西川廣人社長はゴーン前会長の不正や解任のいきさつなどを従業  員に説明し、今後のグループの運営について、権限が1人に集中しない形をル  ノーや三菱自動車と検討していく考えを示しました。 |  日産自動車の西川社長は出勤前に記者団に対して、「これまで従業員の皆さん  に話す機会がなかったので話したいと思います。従業員の皆さんには落ち着い  ていただかないといけない。経営陣として今まで起こったこと、これからのこ  とを説明します」と述べました。 |  このあと午前9時半から、本社をはじめ工場など国内外の拠点を中継でつない  で、西川社長が説明を行いました。 |  この中で西川社長は「今回の問題を防げず、自分を含む経営陣は後悔と無力感  を感じている」と述べたうえで、内部調査で確認されたとしているゴーン前会  長らの不正行為の内容を説明し、22日の臨時取締役会でゴーン前会長を解任し  たことを報告しました。 |  そして、権限が1人に集中することは望ましいことではないとして、今後のグ  ループの運営について、権限が集中しない形をルノーや三菱自動車と検討して  いく考えを示しました。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543230057/ ◆日産で働き、雇い止めにあった男性が会見 「多くの労働者犠牲に違法行為」 |  記者会見を開いたのは、日産自動車や子会社の日産車体で働いていて、10年前  のリーマンショックのあと雇い止めにあったという男性2人です。 |  日産自動車の神奈川県厚木市にあるテクニカルセンターで5年余り派遣社員と  して車のデザインの仕事をしていたという55歳の男性は今回の事件について  「役員報酬は雇い止めをされた多くの労働者が犠牲になったお金だと思う。  違法な行為があったというのは残念な思いだ」と現在の心境を語りました。 |  そのうえで「働いていた当時もゴーン前会長がひと言言えばそれに逆らえない  状況があった。日産ではまだ多くの人が働いていて、ここで本当にまともな会  社になってほしい」と話していました。 |  日産車体の平塚市にある工場で期間従業員として組み立ての仕事をしていたと  いう41歳の男性は「雇い止めをされたあと、この10年間アルバイトで働き、年  収も200万円に満たない中、非常につらい毎日を過ごしてきた。その生活をよ  そにゴーン容疑者が逮捕されるような行為をしていたことに強い憤りを感じて  いる」と怒りをあらわにしていました。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543252889/ |  ◆日産から派遣切りにあった女性「従業員の人生踏み台に私腹肥やした」 |  リーマンショック後の2009年、日産は国内外で2万人の従業員を減らす計画を  明らかにしました。 |  日産本社の車のデザイン部門で2003年から派遣社員として働いていた神奈川県  の40代の女性も突然、解雇を言い渡されました。 |  女性は当時の状況について「ゴーン社長(当時)から社内放送で『これからリス  トラを行う』と言われた。ゴーン社長は『市場の冷え込みと為替相場、それに  リーマンショックなどでかつてない困難に直面している。ここから立ち上がる  ために全員で痛みを分かち合おう』と演説していた。その時は、しかたのない  ことで『経営陣の責任ではない』と言っていた。非正規や派遣社員を踏み台に  したなという印象で、しかたないけど悲しいという気持ちだった」と振り返り  ました。 |  今回、ゴーン前会長が逮捕されたことについて「結局、私たち従業員の人生を  踏み台にして私腹を肥やしていたと思うと怒り、怒り、怒りしかない。ゴーン  氏は私たちをコストとして切り捨てたが、日産にとっての最大のコストはゴー  ン氏だったのではないか」と今の心境を語りました。 |  女性は日産との団体交渉を求めて今も中央労働委員会で争っています。 |  女性は日産に対して「大量解雇はゴーン氏がやったことなので、今回の逮捕を  受け、ゴーン氏の負の遺産である労働争議を解決するよう前向きに話し合いに  応じてほしい」と求めました。 |  一方、「日産はコスト優先で車を作ってきたため、ユーザーのためにならない  車が多かった。短期の目標を優先していたゴーン氏がいなくなって日産は生ま  れ変わるチャンスだと思う」と会社に対する期待もにじませました。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543252704/ ◆ゴーン容疑者、まさかの無罪の可能性も |  カリスマ経営者の電撃逮捕から1週間。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン  容疑者(64)の悪事が堰を切ったように表沙汰になっている。巨額の役員報酬ゴ  マカシにとどまらず、海外子会社を通じて世界各地に数十億円相当の豪邸を購  入。ブラジル在住の姉と実態のないアドバイザー契約を結んだ… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543233921 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/24243 ◆米GM、世界で人員15%削減。7工場停止へ |  北米5工場で投資を凍結。電動化と自動運転技術の開発は倍に |  米ゼネラル・モーターズ(GM)は26日、全世界で15%の人員を削減すると発表し  た。北米で計5つの工場への新規投資を休止するほか、北米以外でも2工場を閉  鎖し、従来のガソリン車の開発や生産の人員を削減する。北米の大型車人気で  足元の業績が好調なうちにコスト削減を進め、電動化や自動運転など新たな領  域での競争に備える狙いだ。 |  GMは10月末には北米で約1万8000人を対象に早期退職の募集を始めていた。  今回の発表ではカナダのトロント近郊にあるオシャワ工場など北米の3つの組み  立て工場と、米国内にある2つの部品工場で19年に新規の生産車種の割り当て  を休止することを明らかにした。工場の稼働をいつ止めるかについては明らか  にしていない。 |  北米以外の地域では、既に表明済みの韓国・群山工場の閉鎖に加え、19年末ま  でに2つの工場の操業を中止する方針も明らかにした。開発に費用がかかるプ  ラットホーム(車台)を絞り込むなど業務プロセスを合理化することで、管理職  については世界で25%を削減するとしている。 |  GMは一連のリストラに伴って30億~38億ドル(3400億~4300億円)の費用を  計上する見込み。大部分は18年10~12月期と19年1~3月期に発生するとして  いる。コスト削減や投資の抑制によって、純現金収支は20年末までに  年間60億ドル改善すると見込んでいる。 |  従来のガソリン車の開発や生産の人員を削減する一方で、電動化と自動運転技  術の開発に割り当てる人員は今後2年で2倍に増やすという。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543289204 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1543251713 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543257717/ |  ◆トランプ大統領、GMの北米再編策に不���表明 |  トランプ米大統領は26日、ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した北米事業の再  編策に不満を表明した。 |  GMはこの日、人員削減のほか、販売が低迷している車両の生産を削減し、  電気自動車や自動運転車の開発・生産に経営資源を投入する方針を明示した。 |  トランプ大統領は、GMの決定は好ましくないとし、GMのバーラ最高経営責任  者(CEO)に不満を伝えたことを明らかにした。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543265397/ ◆ポルシェ:60億ユーロの営業利益拡大を計画。8年間で |  ドイツの高級車メーカー、ポルシェは、事業効率化により営業利益を8年間で  60億ユーロ(約7700億円)押し上げる計画だ。電気自動車(EV)の開発・製造費  用が増える中での対応。事情を知る複数の関係者が明らかにした。 |  ポルシェは今年から2025年にかけ、利払い・税引き前利益(EBIT)を毎年約7億  5000万ユーロ増やすことを目指す。そのために効率化やコスト削減を実施する  ほか、デジタルサービスなど新しい事業の貢献を高める。社外秘の協議だとして  匿名を条件に、関係者が話した。独VW傘下にある同社は売上利益率15%を目標  としており、これを維持する上でこうした取り組みは不可欠だという。… |  ポルシェは来年、同社初の市販EV「タイカン」を投入する。関係者によれば、  この4ドアEVの製造コストは従来モデルに比べて6000-1万ユーロ高い。だがこ  うしたコストは消費者には転嫁されないため、収益性を維持するには費用の削  減が必要になる。ポルシェは22年までに、合計60億ユーロ超のEV関連投資を計  画している。 |  関係者によるとポルシェは、効率化の取り組みで25年より先には年間利益が約  20億ユーロ改善すると見込んでいる。ポルシェはVW傘下ブランドで最も収益性  が高く、17年の営業利益は41億ユーロ、売上高は235億ユーロだった。大半の  大衆車メーカーの売上利益率が1桁であるのに対し、ポルシェは17%強。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543270110/ ◆スバル、WRブルー・パールのボディカラーも選べる「レヴォーグ」特別仕様車 |  「1.6GT EyeSight V-SPORT」を2019年1月15日に発売。価格は307万8000円。 |  ビルシュタイン製ダンパーや18インチホイール、アイサイトセイフティプラス... |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155164.html ◆デンソー、車載向け半導体を開発する独インフィニオンに出資 |  次世代の車両システム実現に向けて新たな領域で技術開発を加速 |  デンソーは11月26日、自動運転など次世代の車両システムの実現に向けた技術  開発を加速させるため、ドイツの車載向け半導体メーカーであるインフィニオ  ン(Infineon Technologies AG)に出資を行なったと発表した。 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155106.html ◆日産、「マーチ」「キューブ」「ジューク」をオンライン契約 |  「NISSAN@DIRECT」。東海地区4県でトライアル実施 |  2019年2月末までのトライアルを受け全国展開を検討 |  日産自動車は11月26日、「マーチ」「キューブ」「ジューク」の3車種を対象  に、オンラインサービスを活用して自宅でクルマの検討、与信、契約、納車ま  でを可能とする「NISSAN@DIRECT」のトライアルを岐阜、静岡、愛知、三重の  東海地区4県において、2019年2月末まで実施すると発表した。 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155070.html ~~新技術~~ ◆セルフ式ガソリンスタンド効率化へ。AI活用の実証実験 |  コスモエネルギーホールディングスは、AI=人工知能の技術を活用してセルフ  式のスタンドの運営を効率化する実証実験を始めました。… |  セルフ式のスタンドでは利用者がみずから給油を行いますが、そのつど、事務  所にいるスタッフが利用者の様子を目で見て、安全かどうか確認し、給油の許  可を出すことが法令で義務づけられています。 |  実証実験ではカメラで撮影した画像から利用者の動きをAIが読み取り、人の代  わりに給油の許可を判断することを目指していて、実用化すれば、より少ない  人員でスタンドを運営できます。 |  実証実験を補助している経済産業省は、実験の結果を検証したうえで、実用化  に向けた規制の見直しを関係者と協議することにしています。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543230201/ ◆「そこ曲がって」、ジェスチャーで指示できる対話型自動運転車 |  現在想定されている自動運転タクシーでは、カーナビのように具体的な住所や  建物名などで目的地を指定する。だから、現在の有人タクシーで私たちが当た  り前のようにやっているように、「そこ曲がって」「その先に停めて」と音声  やジャスチャーなどを交えながら柔軟な指示を飛ばすことはできない。 |  名古屋大学と徳島大学、アイシン精機は共同で、自動運転オープンソースソフ  トウェア「オートウェア(Autoware)」を利用し、音声・視線・ジェスチャーで  操作できる自動運転車を開発した。音声認識、顔画像認識、ジャスチャー認識  を組み合わせた複数の入力を同時並行的に乗客の「意図」として理解し、処理  できるのが特徴。乗客はタクシーのドライバーへ指示するようにコミュニケー  ションを取りながら自動運転車を操作できるという。 |  こうしたさまざまな入力内容を受け付け、機器の操作に反映するインターフェ  イスは「マルチモーダル・インタフェース」と呼ばれる。自動運転に限らず、  ロボットやAIと人間のと協調・共生を実現する上でも活用が期待できそうだ。 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1543214417/ ◆自動運転技術を使って「新車の匂い」を消す技術 |  フォードが特許を申請 |  中国では「新車の匂い」を不快に感じる人が多いとのことで、そのために対策  が考案された模様。自動運転で「ニオイを消すために最適な場所」に移動して  車内を高温状態にし、窓を開けることで匂いを減らすという。 |  なお、実際にこの機能が車に搭載されるかどうかはまだ未定のようだ。 http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/editorialplus/1543226156/ ~~話題~~ ◆カルロス・ゴーン氏伝記漫画、中古市場で1万円! |  買ってみたら思わぬ発見が... |  漫画『カルロス・ゴーン物語』。小学館の青年コミック誌「ビッグコミックス  ペリオール」で短期連載され、2002年に単行本化された。 |  それから16年。ご存じの通り、ゴーン氏は今や「容疑者」に。そんな中で、海  外メディアを中心に、本作への注目が高まっている。たとえば仏ル・モンド  (ウェブ版)は、「カルロス・ゴーンがマンガの主人公だったころ」(2018年  11月20日)のタイトルで、漫画の内容や当時の反響などを紹介した。 |  このほか、英BBC、米ブルームバーグなど、ゴーン氏逮捕を報じた少なくない  記事が、「マンガ」の存在に触れている。ゴーン氏の存在の大きさを示す、そ  していかにも「日本らしい」現象として、おそらくは海外メディアの目には映  るのだろう。一方、日本メディアではいまのところ、ほとんど言及が見られな  い。... |  さて、内容だ。タイトルの通り、少年時代から始まり、経営者として日産再建  にひとまずの成功を収めるまでの半生が、数々のユニークなエピソードを交え  て描かれている。同時期に刊行され、ベストセラーになった自著『ルネッサン  ス』(ダイヤモンド社、2001年)と比べると、ミシュラン入社までの青春時代の  比重が大きいのが特徴的だ。特に少年時代については、ひそかに無免許で親の  車を運転したり、クラクションの音だけで車種を当てたり、といったカーマニ  アぶりがなかなかアツい。 |  また、妻のリタ氏との出会い、そして彼女の献身的な愛情もたっぷりと。その  リタ氏はすでに離婚し、「週刊文春」などにさんざんゴーン氏批判を口にして  いるのだが--。... http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1543278380/ ◆「日産ショック」で代理店が悲鳴 |  100億円の取引がある博報堂は毛が抜けているかも? |  日産は、広告分析を行っているサイカ発表のテレビCM出稿金額トップ100ラン  キング(17年3月~18年2月)では企業別で21位にランクインし、年間104億円を投  じてCMを出稿。ブランド別でも電気自動車の「リーフ」が50位(21.7億円)と、  テレビ局にとっては超優良なお得意さまなのである。... |  足元がぐらつき始めている企業もある。 |  「博報堂です。実は同社は日産だけでなく、ゴーン氏が同様に会長を務める三  菱自動車の広告出稿の窓口を担っている。全体で100億円規模の取引があり、  戦々恐々としています」(広告代理店関係者) |  前出のランキングを見ると三菱自動車工業は76位(44億円)。"日産ショック"で  大口2社分の影響を受ける博報堂..... http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1543278019/ ◆ゴーン逮捕:矢沢永吉にも"ゴーン・ショック"直撃!? |  今回の事件を受けて「テレビ、ラジオともに営業部の人間が慌てふためいてい  ますよ」と言うのはテレビ関係者だ。こう続ける。 |  「どの局にとっても日産は大スポンサー。同社は事件を受けて『スポットCMの  自粛』を決定しましたが、今後、個別番組への提供となるタイムCMについても  再検討を行うという見方が強まっている。"ゴーン・ショック"で死活問題に発  展する番組が出てくる可能性も大いにあります」… |  「今後、日産が"ゴーン色"の払拭に取り組むにあたって、3年前からCMキャラ  クターに起用している矢沢を外すのは想像に難くない。そうなれば矢沢にとっ  ても莫大な契約料がフイになってしまいます」… http://phoebe.bbspink.com/test/read.cgi/pinkplus/1543245870/ ◆吉澤ひとみ被告(33)がおつまみ物色! |  初公判前の意外なデパ地下巡り姿 |  都内にある高級デパートの食品売り場をブーツ姿で闊歩する女性がいた。  11月29日に初公判を控える元モーニング娘。の吉澤ひとみ被告(33)だ。その  横には母親がぴったりと寄り添っていた。 |  9月6日に酒気帯びひき逃げ事件を起こし、逮捕された吉澤。9月下旬の保釈時  には白のシャツに黒のロングスカートという質素な装いで報道陣の前に姿を見  せていた。やつれたように見せつつも最低限の化粧をしっかりとほどこした顔  つきは"反省メーク"と呼ばれ、話題を呼んでいた。実際、彼女は、"芸能界引  退"という大きな決断もくだしていた。 |  「吉澤さんはモー娘。黄金期を支えた立役者ということもあり、事務所内では  『無期限活動休止でもいいのでは?』という声も一部であがっていたようです。  ですが、事件後の厳しい批判に心を痛めた義母が自殺未遂を起こしてしまった  そうです。そのことにショックを受けた吉澤さんは『これ以上家族に迷惑をか  けられない…』といって自ら芸能界引退を決断したそうなんです」(所属事務  所関係者) |  そして、保釈後は断酒治療のために東京郊外の心療内科専門病院に入院。着々  と更生への道を歩み始めたかのように見えていた--。しかし、そんな生活に少  しずつ綻びが見え始めている。 |  「吉澤さんは専門病院からもう退院してしまったそうです。通常であれば断酒  治療は長い時間を要するのですが…」(精神科医) |  そして、事件は意外なところにも波紋を広げているという。 |  「実はモーニング娘。'18が『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場すると言われ  ていたんです。今年大ヒットしたDA PUMPの『U.S.A.』はもともと『モー娘。  の曲調を彷彿とさせる!』とネットで話題になったことで火がつきました。  さらに今年でモーニング娘。はデビュー20周年。紅白への出場は確実視され  ていました。ですが、今回の事件でそれもすべてが白紙になってしまいました。  吉澤さんからメンバーへの公な謝罪は、今もありません。そのため周囲からは  『反省の色がみえない』と憤る声もあがっています」(前出・所属事務所関係  者) |  実際に本誌が目撃した彼女の姿もずいぶんリラックスしたものだった。まず、  驚いたのはその服装だ。先ほどの"反省スタイル"から一転。耳元にはピアスが  いくつも連なり、太ももが露わになった超ミニスカートを着用。派手派手しい  いでたちをしていた。 |  そして"酒断ち"を誓ったにもかかわらず彼女が手に取ったのは漬け物、スナッ  プエンドウ、揚げ物といった"宴"に欠かせないものばかり。母親とチーズを試  食し、満面の笑みを浮かべる一幕もあった。… |  デパートから出てきた吉澤に記者はこう切り出した。  「来週から初公判が始まりますが、被害者の方々に一言お願いします」 |  だが彼女は何も答えることなく、店内へと踵を返して去っていってしまった。  今週からいよいよスタートする公判。だが、"本当の更生"が始まるのはまだ  先のようだ--。 http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1543244807/ ~~事件~~ ◆高速でポルシェ追突、トラック運転手が死亡した事故。無免許運転だった |  医師(50)逮捕。調べに対し、「弁護士にしか話しません」と供述 |  その後の調べで、ポルシェを運転していた、兵庫県芦屋市の医師(50)が、去年3  月、運転免許の取り消し処分を受けていたことが分かりました。容疑者は事故  でけがをしていましたが、警察は容体が回復したとして26日、無免許による過  失運転致死の疑いで逮捕しました。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543274485 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543290228/ ◆ひき逃げ事件… |  20代女性はビルから転落、頭を強く打って死亡した後に車にひかれたか |  先月、東京・荒川区の路上で20代の女性をひき逃げして死亡させたとして36歳  の男性運転手が逮捕された事件で、この女性が近くのビルから転落して死亡し  た後に車にはねられた可能性が高いことが分かりました。... |  警視庁は男性運転手をひき逃げなどの疑いで送致していましたが、すでに釈放  しています。警視庁は、もう1人の男性運転手についても事故を届け出なかっ  たとして書類送検する方針です。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543292232/ ◆自らの車で数回衝突し、相手の車を横転させ破壊した自営業の男(51)を逮捕 |  福岡県警門司署は27日、北九州市門司区の男(51)を暴行と器物損壊の疑いで逮  捕した。逮捕容疑は9月1日未明、同区の路上で、自らが運転する軽自動車を県  内在住の自営業男性(45)の軽自動車に複数回衝突させて横転させる暴行を加え、  車も損壊させた疑い。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543293417/ ◆認知症気味の父親(79)を高速PAに遺棄した疑い、無職の娘(46)を逮捕 |  兵庫県警有馬署は26日、認知症気味の父親(79)を神戸市の中国自動車道のパー  キングエリア(PA)に置き去りにしたとして、保護責任者遺棄の疑いで大津市  の女(46)を逮捕した。 |  同署によると「自分が面倒を見るより、警察に保護してもらって施設に入った  方がいいと思った」と容疑を認めている。 |  逮捕容疑は22日午後6時45分ごろ、神戸市北区長尾町上津の中国道赤松PAに、  父親を遺棄した疑い。父親の健康状態に問題はない。 |  22日夜、PAのコンビニ店員から「さまよっている高齢者がいる」と県警高速隊  に通報があり発覚した。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543291120 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543250639/ ◆2人はねて死傷、ひき逃げ容疑で会社員の女(25)を逮捕 |  相談を受けた同居人男性が110番通報。埼玉・熊谷 |  「横たわっていたものをひいたが、人とぶつかった感覚はなかった」 |  逮捕容疑は26日午後5時5分ごろ、熊谷市妻沼の国道407号で乗用車を運転中、  いずれも同市に住む無職の荻野名都子さん(61)と男性会社員(55)をひいて逃げ  たとしている。荻野さんは全身を強く打ち死亡、男性会社員は左足首骨折の重  傷を負った。 |  熊谷署によると、事故直前、男性は軽乗用車を運転中、道路を横断していた荻  野さんと衝突、救護しているところだった。同署は荻野さんが男性と女のどち  らの車にはねられ、死亡したのか調べている。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543296570/ ◆タクシー内で暴れ料金(6300円)踏み倒し、ドラレコのSDカード奪い逃走 |  男3人逮捕。東京・練馬区 |  「これがなければ運転できないだろ」などと言って運転手の乗務員証も奪う。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543220742/ ~~行政・団体~~ ◆「車を蹴っている男がいる」、消防署員(26)を器物損壊容疑で逮捕 |  2台の乗用車のフロントガラスを割ったりボンネットなどを傷つけた疑い |  25日未明、つくば市のコインパーキングで乗用車2台のフロントガラスなどを  傷つけたとして、筑西消防署に勤務する26歳の消防隊員の男が、器物損壊の疑  いで警察に逮捕されました。警察の調べに対して容疑を否認しているという。 |  「車を蹴っている男がいる」との目撃者からの情報で、警察が駆けつけたとこ  ろ、容疑者は酒に酔った状態だったということで、警察の調べに対して、  「泥酔していたので覚えていない」と容疑を否認しているという。… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543232740/ ~~海外~~ ◆Amazonはアメリカ郵便公社を私物化している |  「配達物の約8割がAmazonの荷物だ」「1日の労働時間は10時間程度」 |  2017年にAmazonは約50億個ものアイテムを発送したと発表していますが、アメ  リカでの荷物の発送のほとんどはアメリカ合衆国郵便公社(USPS)が担っていま  す。USPSは電子メールの普及によって郵便物が減少し2000年以降は赤字続きで、  国から資金も受けていないためAmazonの配達契約が大きな収益源となっていま  すが、これによって従業員が過酷な労働を強いられています… http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543211922/ ◆スペースX社のイーロン・マスクCEO「7割の確率で自ら火星へ」 |  7年後には可能。チケットの価格はおよそ20万~30万ドルになる |  マスクCEOは、地球上の諸問題から逃れたいと考える裕福な人々にとって、こ  れらの飛行が救いとなる可能性があるとの主張に賛成しなかった。というのも、  マスクCEOが確信しているところでは、火星で死亡する確率は地球上よりも遥  かに高いからだ。さらに、無事到着した場合でも、「休息のための時間は少な  」く、「ノンストップで基地を建設しなければならないだろう」という。 |  マスク氏は3月の中頃、火星への到着時期について、第3次世界大戦の開戦より  も前でなければならないと述べ、その目的として、この全地球的規模の大惨事  に備えて、他ならぬ火星で地球文明の痕跡を保存するためだとしていた。 http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1543218786/ |  スペースX:ISS行き有人ロケット、2019年6月に打ち上げ |  2011年にスペース���ャトル計画が終了して以来初となる、米国の国産有人宇宙  船が国際宇宙ステーション(ISS)に向かうのは2019年の予定だ。 |  米国航空宇宙局(NASA)は11月21日のブログ記事で、民間企業であるスペースX  とボーイングが2019年に実施するISS行き商用ミッションのタイムラインを発  表した。宇宙飛行士輸送用に設計されたカプセル「スペースX・クルー・ドラ  ゴン(Crew Dragon)」の最初の無人飛行試験(デモ1)は、1月7日に打ち上げ予定  となっている。NASAの宇宙飛行士2人をクルー・ドラゴンで運ぶ有人飛行試験  (デモ2)は、2019年6月を予定している。 |  NASAが、ボーイングとスペースXによる有人飛行計画の実施を急かしているの  は、ロシアのソユーズ宇宙船への依存を解消したいからだ。というのも、  NASAがソユーズを使える期限は2019年11月までとなっており、ほとんど時間が  残されていないのだ。NASAがそれまでに宇宙船を用意できなければ、NASAの  宇宙飛行士は誰ひとりISSに行くことができなくなる。 |  最新のスケジュールを見ると、少なくとも計画が慌ただしいものであることが  分かる。… http://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1543223615/ |  スペースシャトル退役から8年…  ついに来年、アメリカが再び飛行士を宇宙へ http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/liveplus/1543288408/ ~~イベント・レース~~ ◆F1:トロロッソ・ホンダがアレクサンダー・アルボンの起用を正式発表 |  レッドブル・トロロッソ・ホンダが、2019年シーズンに向けてアレクサンダー・  アルボンを起用することを正式に発表した。これによりトロロッソは、2年ぶ  りにF1復帰することになるダニール・クビアトとアルボンというドライバーラ  インアップに確定した。 |  2012年にレッドブルのジュニアプログラムから落選した22歳のイギリス生まれ  のタイ人ドライバーは、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務め  るヘルムート・マルコによって、ブレンドン・ハートレーの代わりとなるべく  シート交渉が進められていた。 |  しかし、今年のFIA F2をランキング3位を終えたアルボンは、すでにフォーミュ  ラEにニッサン・e.damsで参戦する契約を結んでいたため、レッドブルはア  ルボンの契約を解消するためニッサンと交渉、11月26日にニッサンは契約を解  除することを認め、アルボンは2019年シーズンのトロロッソ・ホンダでF1への  道が開かれることになった。 http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1543268173/ ◆トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル in 神宮外苑 |  平成元年生まれの5台の日本車も展示&走行。11月17日 |  <続きは、「Car Watch」のサイトでご覧ください。> https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1155183.html 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 自動車に関する日々の事実を通じて社会問題を提議する ☆自動車ニュース&コラム http://www.venus.dti.ne.jp/~corvette/mailnews.html ………………………………………………………… ☆配信先変更、配信中止、バックナンバーは ホームページでお願いします[発行人:北田 貴裕] 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 http://dlvr.it/QsCRcs
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oharash · 6 years ago
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不思議なこと
  初めてそれを目にしたのは確か17歳の冬だった。
  温暖なサンクレメンテにあって、身を切るような尖った空気の朝だった。家の持ち主であるところのマチくんは撮影で長らく家を開けていて、兄の啓吾が大会に出るために滞在していたのを覚えている。その頃なんとなく朝飯の係になっていた俺がキッチンに入って冷蔵庫の把手に手を伸ばしたとき、足の裏が生ぬるくて柔らかい「それ」を発見した。
  何をこぼしたんだよ啓吾、と舌打ちをしたい気分で足元を見下ろす。子どもの頃、水彩絵の具の筆をバケツで洗うと水が鮮やかに色づくのが好きだった。けれど他の色が混ざるとそれはすぐにどんよりと濁ってしまって、高鳴った心はすぐに成長できない枯れ木になるーーーそんなことを思い出した。どんよりとした灰色に濁った半透明のそれは、俺の足よりひとまわり大きく、俺の足にめり込みながら床にへばりついていた。
  スライム、というのが俺が啓吾に説明したそれの形状で、人肌くらいの温度でぺたぺたしていて、弾性があって押せば形を変える。特に匂いはなく、けれど強固にへばりついて床からはがれない。ナイフを差し込んでみたけれど刃から逃げるだけで決して切断はできない。
  俺に起こされた啓吾は不機嫌そうに台所に足を踏み入れ、ぐるりと床を見渡した。
「で? 何なわけ?」
「いや啓吾しかいないっしょ、うち今俺らだけなんだから。昨夜なかったし。なんなのあれ?」
「アヅサお前何言ってんの? 何のこと?」
「何のことじゃねえよこれだよこれ」
  すっとぼける啓吾を睨み返して俺は足先で「それ」を指す。
「いやだから床がなんだってのよ…掃除しろってこと? そりゃ掃除は俺してないけど、なんかこぼしたわけでもないのに朝から起こされるいわれなくね?」
「何言ってんのこのスライムだよ」
「お前どうしたの?」
  押し問答を繰り返した末に、俺は愕然とした。思えばあの頃の俺は新たに知ることばかりだった。なにせ17歳だった。どれだけスノボが上手くなっても「しょせんアジア人」とひとくくりに見られることとか、俺が精いっぱい考えたオリジナリティーが詰まったランより有名選手のポールの適当に流すランにジャッジは高得点をつけるとか、俺は天才に絶対になれないとか、そういうことを知った季節だった。
  けれどまさか、俺には見えている”それ”が啓吾には(そしてマチくんやノエルやありとあらゆる他人にも)見えないなんて思わなかったのだ。それは何か取り返しのつかないことをしてしまったような不安を俺に植え付け、長く尾を引くこととなった。
2
  ユウくんの長い腕が宙に弧を描き、ハミングが自由な動きで部屋中を浮遊している。
  俺はソファに寝そべったままスマホ越しにユウくんの踊りを見る。広いリビングをいっぱいに使って跳んだり回ったり反ったり折れたり。それだけ自分の体を自由に使えたら楽しいだろうなというくらい、ユウくんの体はぐにゃぐにゃと動く。
  今年この家をマチくんから譲り受けた俺は、オフシーズン是即ち休暇とばかりに勝手知ったる我が家でだ��けていた。そのうちにユウくんがトロントから遊びに来て、ヤってヤってヤってヤってヤってヤってヤりまくって、ようやく飽きたら外に出てスケートボードを転がしたり海沿いを歩いてみたり家にこもって映画をみたりゲームをしたりと、気の向くままに俺たちは春を満喫した。
  台所の「それ」はあれから変わらずあり、時々伸びたり縮んだりしている。相変わらず俺以外の誰も「それ」に気づくことはなくて、俺にもなんだか不快だが仕方のないものーーーこめかみのニキビとか、二の腕のブツブツとかーーーそういうものとして意識の奥に片付けられている。
  だから、ユウくんが
「台所のあれ、ずうっとあのままなの?」
  と言ったとき、俺は今日の夕飯なにする? と問われたときくらいなにげなく、ううん、と鼻に抜けた間抜けな声を出してしまった。
「え。今なんて? 」
「台所にさ、あるじゃん。なんかめちょっとしたの。ずっと前から。誰もなにも言わないからなんかそのままにしてたけど。この間来たとき、啓吾くんとかノエルもいたじゃない。あの時思ったんだよね、もしかして他の人には見えてない?」
 何と言えばいいかわからずに、俺はユウくんの顔をしげしげと眺めた。小さな顔に小さな目と鼻と唇が行儀よく収まっている、とりたててどうということもない、なんというかほどよい顔だ。ユウくんは両足のつま先を外側に向けて体全体を大きく後ろに反らせた。両腕も後ろに投げ出してほとんどブリッジみたいな要領で、後頭部が床についてしまいそう。
「あ、イナバウアー?」
「だいたいそんな感じ」
「って、そう、他の人はわかんないみたい。多分ユウくんと俺しにしか見えてない」
  ユウくんは手をつかずに体を起こして、上体を2、3回ひねってから俺の隣に腰を下ろした。そのまま続きを促すように俺の顔を覗き込む。
「一昨年の冬くらいからあってさ。剥がせないし、切れないし、時々大きくなったり小さくなったりする。でも匂いとかもないし、別になんか害があるわけじゃないからそのまんまにしてる」
「そっか」
「ユウくん来るってあたりから小さくなったわそういえば。なんなんだろ?」
「動物じゃないっぽいよねえ。かといって緑じゃないから光合成もできなさそうだし。腐らないってことは無機物なのかな」
「ユウくんはああいうの見えるの、よく」
「いや全然。霊感とかもありませんし」
「あっても驚かないわ、なんか。悪霊とか撃退してそう」
「それ俺がゴーストバスターのプログラムやったからでしょ」
「そうかも」
「ほかの何かとチャンネルが合ったな、と思ったことはある」
「何それ」
「エキシとかショーでたまに…星の光って曲をエキシでやったんだけど。俺がラジオだとしたらさ、滑ってる最中に‘何か’とチャンネルが合って。その意思のとおりに体が動いて、気付いたらその誰かが伝えたいことを俺の体を通して表現してた、みたいな…」
「…」
「何言ってるかわかんないって顔してる」
「まあ…」
「だから言いたくなかったんだよ! 俺オカルト好きとか厨二病とかじゃないからね!」
  チャンネル、はともかく。曲や雰囲気に没頭していればそんなこともあるのかも知れない。
  お互いがお互いの言葉を待ってしまって、ハリボテみたいな沈黙が落ちた。俺の腹の音がハリボテに穴を開けて、その話はなんとなくそこで立ち消えになった。
  その年の春は俺にとって、もう冬が来なきゃいいのになあ、と思う春だった。世界選手権も終わったし金メダルとれなかったしもう苦しいこととか辛いこととかしたくない。でも大会前からなんとなく受けていたメディア出演で散々健気でストイックな天才をアピールしてしまった俺の背後は、崖とは言わないまでも荒地みたいになっていた。何も生えてない荒地。
  マチくんにも兄弟にも心配されながら、俺は自分でもどこに続くのかわかんない荒涼とした道を歩いていた、ひとりで。
  世界選手権で2度目のてっぺんを取って押しも押されもしない大アスリートとなったユウくんは俺に何を言うでもなく、雑誌みたよ、だとか広告みたよ、あのカメラマンさんの写真好き、だとかシンプルな報告をくれた。その度最近の俺について何か思うことないのと問いたくなったけれど、俺にしたって何を相談したいのか自分でもわからなかった。それについて考えると突然周囲が冷たい霧に包まれて体が重くなるのだ。
  そうやって溜め込んだものが慣れないアルコールの勢いで決壊するのは必然だったんだろうか。俺がアルコールに手を伸ばすといつも咎めるユウくんがその日は珍しく何も言わなかった。冷えたバドワイザーがヘソの奥まで一直線に落ちていって、俺の体を弛緩させていった。
「ずっと春ならいいのにー…帰んないでよユウくん」
「来月には一緒に日本じゃん。それともトロントにも来る?」
「そうする。ユウくんちの子になる」
「昼間は市内でスケボー転がして、夜はうちでご飯を食べる。土日は一緒にゲームしたり陸トレする?」
「送り迎えもする。俺のこと関係者だってクラブに通しておいてよ」
「ああ、あれね。クラブの外でアヅが待ってたの可愛かったなあ」
    一昨年ノーアポでトロントに行ったら、Cクラブの入り口でガードマンにあっさり追い返された。出待ちもNOと警告され仕方ないのでクラブが視界に入るギリギリでスケボーを転がしてユウくんを待った。相手のホームにノーアポで行くのはそれまでの俺にとってはごくごく普通のことで、雪山にもスケートパークにもガードマンなんていなかったのだ。ユウくんと付き合うと俺の常識はことごとく通用せず、俺は自分がいかにスノボ村の王子様として生きてきたかをまざまざと知らされる。
「冬が来なければいいのいに、かあ。アヅがそんなこと言うの珍しいね」
「もうスノボやるの疲れた俺。コンテストライダーでいるの辛い。難しいトリックやるの怖いし、成功しても同業者にはダサいって言われるし、うるせえ黙れ俺に勝ってからモノ言いやがれ、ってようやく言えるようになるかなってとこでポールに負けるし。人種の壁なにげにすげえ高いし。かと言ってカズくんみたいなすげえ映像つくって世界一、とかにはなれないし。そもそもムービーもバックカントリーも興味ないし。ずっとこの先もしんどくて怖い思いして難しい技やってかなくちゃいけない? そんで体が動かなくなったら引退? スノボってそんなことのためにあるの? 俺の19年てなんだったわけ?」
    口からぼとぼと落ちる汚泥の稚拙さに慄くけれど、いくら出してもまだまだ奥に気持ち悪いものが残っていてまったく胸が晴れない。うんざりするくらい凡庸な泥が俺の骨に深く根を張り血管をめぐり、全ての気力を奪っている。
  ユウくんは俺の隣に座って、黙って俺の言葉を聞いていた。
  沈黙が酒気とともに床に滞留していく。夕飯は俺が適当に作った親子丼とデリカのサラダと味噌汁だった。大した苦労ではないけれど、ユウくんはほっとくとヨーグルトやトマトなんかをかじって食事をしている気になるので押し付けがましく食卓に並べてやらなくてはならない。食べ終わった食器が乾いていく。水にひたしておかないと米が取れづらくなるんだよな。
「アヅはそのまんまのアヅで全然価値があるのに、どうしてそんなに自信がないの? アヅのやり方やスタイルでいいんだよ。やりたくないならやらなくていいよ。アヅからスノボとったって何も欠けないよ」
  ユウくんの言葉が俺の上に降り積もる。皮膚をはじいて跳ねる。
「俺は俺が嫌いなの。誰か別の人になるとかして人生やりなおしたい」
「どうしようもないんだね、気持ちが。そういうときはね…」
   外はとっぷりと暮れていて、高い天井から照明が控えめに降り注いでいる。真上からユウくんの頰を照らしてその眼差しを浮かび上がらせる。
「バンドだよ」
「は?」
「やり場のない思いをぶつけるっていったらギター。青春といえばバンド。バンドやろうアヅ」
「いや意味わかんないそもそもユウくん楽器できたっけ」
「俺が最後にやった楽器は…そうだな、中学校のリコーダーかな」
「ふざけんな俺なんか小学校低学年のカスタネットだわ」
「ひとつくらいギターのコード覚えてさ、iPhoneでトラック流してそれ弾いたら何となくそれっぽくなるよ。俺ちゃんと調べたし人にもきいたよ」
「…」
「世界一稼ぐスノーボーダーのポール・ブラックだってバンドやってるんでしょ」
「ポールと一緒にしないで」
「とにかくバンドだよ、アヅ」
 ちょっと待て。俺は深刻な苦悩を打ち明けたのになんでこんなことになっているんだ。そしてこの目は本気の目だ。このままでは謎のツーピースバンド(弾けないけど)が誕生してしまう。世の中に鬱憤と恨み言を巻き散らかすだけのバンドが(弾けないけど)。
 目立ちたがり屋のユウくんがそんなことを始め��、ただスタジオに籠って遊んで終わりにできるだろうか。とりあえずiPodに音源や動画を記録するだろう。そのiPodが万一誰かの手に渡ったら? もし万が一、ユウくんを追っかけまわすマスコミに万が一そんなところを嗅ぎつけられたら。羽根井ユウト、オフはまさかのバンド活動。相棒は北野アヅサ。俺はネットに踊るしょうもない見出しや兄の爆笑や弟の苦笑いを想像した。絶対に回避しなくてはいけない。そもそも俺はバンドに興味はない。
「せっかくの提案ですがお断りします」
「えー、やんないの」
「俺はスノボ以外では一切目立ちたくない」
  ざんねーん、と軽い返事を返して、ユウくんが食器をシンクに下げにいった。食器を洗っているであろう水音を遠くに聞きながらユウくんのぬくもりの残るソファに額をこすりつけた。それでもほかの誰かといるより100倍ましだ、このぬくもりが。このわかりあえなさが。
「アヅ、バンドがだめならもう一個あるよ」
 軽やかな足取りでユウくんが戻ってくる。
「出かけるよ。着替えて」
3
  ナイトアウトには早いけど夕飯には中途半端な時間。半歩先を行くユウくんの後ろを半歩遅れてついていく。スマホの画面にマップを呼び出しユウくんは道を辿っているようだけど、俺は目的地は尋ねない。目抜き通りから路地へ一本入ると一気に猥雑さが���した。スプレーで描かれたやかましいアートや道に打ち捨てられたタバコの吸い殻に、かろうじて胸と尻が隠れてるお姉ちゃん。去年マチくんたちと言ったハーレムに比べたらここはそこそこ清潔な方だろうか、そんなことをすれ違う人々の身なりだとか笑い方を見ながら考えていると、ユウくんは通りに面した木づくりの扉に手をかけていた。窓も何もない一階建ての古くも新しくもないウッドの外観。看板には「260」。
  合板でなく一枚板で造られているとおぼしきドアは意外に重くて俺は少しバランスを崩す。中はオーセンティックを気取りたいけれどいささかの予算と気品とセンスが足りない、という雰囲気で、カウンター席のはじに女がひとり座っているだけ。ドレスコードはなさそうだけど、俺のファッションで入っていいんだろうか。ユウくんがジャケットを着てるからそれで許してほしい。
  ユウくんの隣のスツールに腰掛ける。ごくごく軽めのアルコールとジンジャーエールをオーダーする横顔を眺めながら、そろそろ企てを教えてくれないかと俺は思い始めていた。
  アジア系の若いバーテンダーは店の安っぽさに反して仕事は丁寧で、静かに手際よくユウくんにカクテル、俺にジンジャーエールを出してくれた。ジンジャーエールは出来合いではなくちゃんと生姜の味がして、よく冷えていた。
「今日はどこから?」
「トロントから。友人が以前サンクレメンテにいて、ここを教えてくれたんだ」
  言うなりユウくんは俺の肩を抱いて
「弟を迎えにきたんだ。子どもの頃からずっと離れ離れだったけど、ようやく一緒に暮らせるようになって」
  と、言った。
  俺はあっけにとられて思わずユウくんのグラスを見た。青いカクテルはほんの少しだけ口がつけられていて、底に果実の繊維が沈殿している。お酒が飲めないユウくんでもさすがにこれくらいでは酔わないだろう。
「それはおめでとう。君はずっとカナダに?」
「もともとは俺も弟も日本に住んでた。俺は進学でカナダ、弟は母に連れられてここに」
  ユウくんは出し抜けの打ち明け話に少し戸惑った様子のバーテンダーに微笑んで見せる。
「俺が小学生になる前に両親が離婚して、お互い全然どこにいるかもわからなかったんだ。俺、今年就職するからこの機会に彼に会いたくて」
  俺は静かに鼻から息を吐いて、全身の力を抜いた。とにかくリラックスして現実についていかなきゃならない。
「俺もそうなんだ。あまり初めてのお客さんにする話じゃないけど、世界のどこかに妹がいるよ。俺はもう探せるあてもないけど…君たちは幸運だね」
「ええ。建築が学びたいっていうんで、トロントで大学に通わせるんだ。彼にとってはお節介かも知れないけど、父も母ももう他界してて、世界でひとりだけの家族だから」
  ねえ、とユウくんが俺の顔を覗き込む。俺は小さく首をうなづいた。
「迷惑だなんてそんなことないだろ、嫌だったらついていかないだろ、君だって」
  バーテンダーが俺に水を向け、俺は小さな声でya、と呟いた。
「俺、進学できるなんて思ってなかったから。兄が迎えに来てくれただけでも嬉しいのに、何したいの? って聞かれて答えたらそんなことになって。何ていうか、こんなことあっていいのかなって。働けるようになったら恩返ししなきゃないっすね」
  俺の喉はかつてないくらい潤って舌が別人のように動いた。ユウくんの前だって本物の兄弟の前だって、こんなに流暢に喋れたことがあっただろうか?
「どれだけ恩返ししなきゃなんないのか、そっちの方が怖いねえ」
  バーテンダーはそう言って、僕はクリス、雇われ店長だけど、と名刺をくれた。
  ユウくんは受け取りながら
「ありがと。俺、働くのは今秋からだからまだ名刺がなくて。ビジネスパーソンとして一人前になったらまた来るよ。僕はハルキ。弟はショウヘイ」と言った。
  クリスはショウヘイ・オオタニ! ショータイム! と笑いながらバットをスイングするそぶりをした。
   そしてたったこれだけの会話で、俺は初めて会ったバーテンダーとの間に、何かしらの糸が結ばれつつあるのを感じていた。
  俺はもうこのバーテンダー、クリスにとって完全に見知らぬ人間ではなくなった。この街を歩いていればいつかどこかでこの人とすれ違うことがあるかもしれない、そうして互いにcheers、だとか軽く挨拶をするのかもしれない。
  ユウくんは次はノンアルコールカクテルを注文して、ハルキとしての過去を語り続けた。ぺらぺらと、けれど設定に破綻なく日本出身でトロントでスポーツマネジメントを学び今秋からPR会社で働くことや、子どもの頃の俺との思い出を明るくときに淡々と語った。そしてときに俺に話をふった。俺は演技という意識さえほとんどなく、かえって語るほどに、言葉と自分自身とが接着されていくのを感じた。
  クリスはほどよい距離感で相槌を打ち続け、ユウくんは俺のグラスが空いたタイミングで「そろそろ帰ろっか」と俺を促した。
  目抜き通りの交差点で信号待ちをしながら、俺は通り過ぎていく車とユウくんの肩越しの頰を眺めていた。
  不思議に興奮していた。埒を越えると口から何かが溢れそうだ。ショウヘイになりすましたついさっき。このいい知れぬ悦び。ドキュメンタリーやノンフィクションを通してではなく、肉声と表情を以って他人を騙り、ショウヘイの喜びや戸惑いを内側から感じるというのは、依存性を持つ心地よさだった。 
  ユウくんを呼ぶと、彼は振り返って半歩下がり俺の隣に並んだ。
「ユウくんは、いつもこんなことしてるの」
「まさか。トロントで俺引きこもりだし。バレたら超恥ずかしいじゃん。あ、でもさっきのお店を人から教えてもらったのは本当だよ。バーに行ったことないって言ったらベンジに「ユウは恋人をバーにエスコートしたこともないの⁉︎」って嘆かれて。今度アヅに会いに行くって言ったらサンクレメンテにいたことがある友達にリサーチしてくれたの。適当に静かで、適当にカジュアルで、適当に治安がよくて適当に親切な店。バーの作法なんてわかんないからネットでめちゃめちゃ調べたよねー」
  ユウくんの言葉はおもちゃの兵隊のように俺の前を過ぎ去っていく。きらびやかで甲斐がない。
  ユウくんはかがんで俺の目を覗き込む。車のヘッドライトがその瞳に一瞬映り込み、ぴかりと残像を残した。
「ねえ、アヅはどうだった。他の人になるの」
「後味は最悪だし、恥ずかしくて人に言えない遊び。でも、すごい興奮した」
「もっと喋って」
「…話せば話すほどショウヘイになってった、俺。楽しくてもっともっと喋りたくなって。言葉の通りの人生だったら俺どんな人間だったろうなってワクワクした。でも俺の20年間って俺なりに色んなことがあって重いはずなのに、それがなんていうか人を騙ることの全然足かせにならなくて、虚しい。自分の20年がすごいいいものでプライドあったら、そんなことしても意味ないって最初からわかるはずじゃん」
「そうだね」
「だから今はほんと、虚しい」
「うん。楽しいけど得るもののない遊びだったね」
「なんでこんなことしたの」
「なんでかなあ。バンドがダメならこれだって思ったんだ」
  信号が変わり、ユウくんは俺の腕を軽く掴んで歩き出した。宵と享楽が目抜き通りに渦巻いている。
   なんでかなあ。ユウくんはもう一度繰り返して、ストライドを広くして俺の半歩先へ出た。家まで、俺たちはその半歩を保ったまま歩いた。
  その晩、俺たちは再会して初めてセックスをしないでただ抱き合って眠った。夜半に喉が乾いて台所に行って水を飲んだ。あのゼリーのような塊はカーテンの隙間から漏れる街灯の灯りを受けて、輪郭の曖昧な光の粒を浮かべている。
  ユウくんが眠る前に言っていた。「あのスライム、ひと周り小さくなってた���」。
  確かにその通りで、それは鈍く光りながら身を縮めていた。
4.
  翌朝、ユウくんと朝食を採っていると隣人でありマネージャーのノエルが様子を見に来た。ユウくんはノエルと軽く挨拶を交わしている。横乗りのコミュニケーションにも随分慣れてきたみたいだ。
  ノエルがタブレットを見せて言うには、俺がスケートボードでワールドカップを目指すならば、デカいスポンサー契約の可能性がある、とのことだった。それは最近アメリカでも見るようになった日本のアパレルメーカーで日本に帰るとみんなここのインナーを着ている。低価格で高クオリティー、スタンダードなデザインで日本人のクローゼットを10年で塗り替えてしまったメーカーだ。
  他にこの企業にスポンサードされている面子を俺は冷めた目で見る。他業界のレジェンドクラスのアスリートや、やがてそうなるだろう人たちばかりだ。
「俺をこの端っこにくっつけてやってもいいよって言ってんのT社は。太っ腹だね、俺がスケートでコンテスト出てたのなんてガキの頃の話だよ。もし俺が東京五輪目指すこと表明してさ、行けなかったらどうなんの」
「日本人のほとんどが’アヅサだっせーな黙ってスノーだけやってりゃいいのに’と思い、10人くらいが’チャレンジに価値がある! アヅサ素敵!’と思う。それでT社からは契約通りの金額が振り込まれる。それで終わりだよ」
   challengeをゆっくり発音してノエルが肩をすくめる。
「でもアヅサにとって日本人にどう思われるかは重要じゃないだろう、違うかい?」
「そうだけど」
「簡単なことだ。スケートをやってT社と契約する。スケートはやるけどT社とは契約しない。そもそもスケートをやらない。この3つだ。時間はあるよ。マチに相談するかい?」
「マチくんに相談してもやりたいようにやれって言われるだけだし、自分で決める」
   今年俺は二十歳になる。二十歳になったら、スポンサー仕事もメディア仕事も全て自分でイエスかノーを決めると父に約束させていた。父はこの金額を見たらイエスと言うだろう、二十歳の誕生日まではあと半年ちかくあるけれどそんなの誤差の範囲だ。
  ノエルは最近伸ばし始めた髭をいじりながら考え込むような目になった。俺はタブレットをあてもなくスワイプしながら、体がどんどん重くなっていくのを感じる。どうしてこう未来というのは義務のようにやってくるのだろう。俺は去年死にかけるケガをして、それに立ち向かって世界選手権で銀メダルを手にした。それを評価してくれるならもう楽にしてほしい。  
  でも楽に、ってなんだろう。
  ノエルの肩越しに、庭でノエルが連れてきたケヴィン(ゴールデンレトリバーのメスで男にばかり懐く)とユウくんが遊んでいるのが見える。ノエルが俺の名を呼ぶので、俺はフォーカスをすぐに切り替えた。
「いずれを選んでも、君が今まで積み上げたキャリアは変わらない。君は若くして英雄になったのだから、もっと自由に人生を楽しむべきだ」
  また来る、と行ってケヴィンは帰っていった。
  その背中を見送って、ソファの上に転がる。俺の今年の予定はこまごまとした仕事を除けば、ユウくんの日本での仕事に気が向く限り着いていくことと9月にマチくんが撮るムービーのメンツに混ぜてもらうことだけだ。
  そのままスマホでインスタグラムを眺めていると、ばさっと何かが乗っかって、目の前が真っ暗になった。戻ってきたユウくんがスウェットか何かをかぶせたのだ。外側から自分もかぶさってきて、ソファの上の俺を両腕で捕獲する。
「やぁめ」
  声がくぐもってしまう。スウェットにはまだユウくんの体温が残っている。
  背中に体重をかけられ、前後にゆれながら喋るのは大変で、俺はつい笑ってしまう。
「俺に構ってくれたらやめる」
  ユウくんが俺をますます激しく揺さぶるので、俺はひたすら丸まるしかなく、笑うと息ができなくて、やめて、構ってあげるからやめて、とあげた声はかすれ掠れになった。
  突然体が軽くなって、目の前が開けた。新鮮な空気を吸い込む。ユウくんが床に座って俺を覗きこんでいた。
「アヅ、ノエルと難しい話してたでしょ」
「難しくはないけど…スケートボードでワールドカップ目指すなら新しくスポンサーつくけどどうするって話」
「そう。ふたりが話している間、台所に行ったの。あれ、朝より少し膨らんでた。まだ前ほどの大きさじゃないけど」
  窓から差し込む日差しが、ユウくんの頰を透かしていた。薄く血管が見える。目の下が赤らんでいるのはここ数日のサンクレメンテ暮らしで日に焼けたからだろうか。
「アヅの気持ちに影響されるんじゃない、あれ」
「そんなことあるかな」
「そんな気がするよ」
  ユウくんが俺の手を抱えてそのままソファに突っ伏したので、俺は空いている手でユウくんの髪を梳く。
  さっきの歓笑の余韻が陽だまりに溶けていく。親愛と優しさ。
  ふと、泣かないで、と思った。その後自分に驚いた。
  ユウくんに心配してほしかったのに、いざユウくんが俺を気にかけてくれるとはぐらかしてしまう。いたく身勝手な振る舞いは彼ををいくばくか傷つけただろうか、先の大会で首位に届かなかった俺と、怪我明けの不十分なコンディションから爆発的なパフォーマンスを発揮して首位に立った彼。ナイーヴなユウくんがそのことを気にしていないはずがないのに、俺はそんなことも意識的に思考の外に追いやっている。
  でもその優しさに報えない。方法がわからない。
  ふと台所の水たまりのことを考える。あれが俺の気持ちに左右されるというなら、何にだろうか。不安か、不快か、なにか。だとしたらあれは一生消えないだろう。この家にいつか次の住人が住むことになってもきっとある。見えなくてもそこにあるのだから、そのうち何か誤作動ををするんじゃないだろうか。古い家に憑く怪談って案外そんなものかも知れない。説明できない現象にこの恋のような理屈に戻せない気持ちが加わったりしたら、何が見えたっておかしくない。
  俺の思考がオカルティックに逸れたところで、ユウくんが俺を散歩に誘った。お昼を食べに外に行こう、できたら海に、と。
「いいけど…ねえユウくんは引退しないの」
「どうしたのいきなり。しないよ。とりあえず今年はしない。ねえ俺、あのレモネードもう一回飲みたい。水色の屋根の」
  手を引かれソファから立ち上がる。
  ユウくんの手は他の指に比べて親指が長い。この手が、いつも俺をどこかへ連れていく。
  6.
   世界一を二回とりましたので、俺は俺の好きなことをやるし皆さんに素敵なものをお見せしたいんです。とばかりに曲も振り付けも自分の趣味趣向で固めたきちがいじみた難易度のプログラムをぶち上げ、俺はそれを見て自由っていいな、と思った。
   結局はそれが決め手だった。ユウくんのように華々しくはないが、スケートボードに本腰を入れることにした。スノーはやりたくなるまでやらない。コンテストには戻るかも知れないし戻らないかも知れない。スケートボードの腕前はスノーの順位には程遠いが、どうせいつかはスノーだって勝てなくなるのだ。ならば少なくともやりたいことをやって自分の地面に雨を降らしたい。
  スケート転向後こそ多少は注目してもらったが、大会を追うごとにメディアの数は少なくなっていった。それが自分でもびっくりするほど心地よくて、アスリートとしての距離はどんどん離れていくけれど、なぜか今までで一番ユウくんを近く感じた。
  15歳で出会ったとき、ユウくんは俺の神様だった。それから侵略者になり、18歳で俺が大怪我をしたときは怪物(クリーチャー)に姿を変えた。もしかしたらやっと、俺たちは恋人になれるのかも知れない。
  ユウくんは翌シーズン明けもサンクレメンテにやってきた。今度は春ではなく夏に。世界選手権で若手に完敗し、闘志を取り戻して。それでもオフの休暇はここで過ごすんです、といわんばかりのスケジュール取りが嬉しい。
 俺は俺でスケート挑戦を決めてからまったく時間がなく、今回の休暇はもっぱらボウルに出かけてひたすらスケートボードに乗る俺と、それを観たりちょっと離れたところでゲームをしているユウくんという形になった。ユウくんが帰ればすぐに俺も中国へ遠征だ。
「ねえアヅ、台所のあれ、消えたんだね」
「実は去年の秋に消えたの、一回。でもまたできたりなくなったり、繰り返し」
「へえ。今は苦しくないの?」
「辛いとか考える暇ない。スケートボードで頭いっぱいっす」
「もうやんなくていい? バーで別人になる遊び」
「今はいいわ」
  ボウルからの帰り道、ユウくんは嬉しそうにふにゃっと笑った。
  太陽がようやく傾き、サンクレメンテの長い昼が終わる。熱せられたアスファルトや草いきれ、スケートのデッキがゆっくりと熱を失っていく。
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turezuregusa · 6 years ago
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■貴族と発明家  昔は金持が発明家のパトロンになって私的に研究させることはよくあった。 発明家は研究資金が欲しかったし、パトロンは何か凄い物ができたらその特許権を頂いて大儲けしようと考えていた。 一種のハイリスク・ハイリターン型投資だったのだ。  第二次世界大戦前にイギリスとアメリカで特許出願されていたある発明品があった。 それは歯車の耐久性を大幅に高める熱処理装置でその優秀さに気付いたアメリカの工作機械メーカーが量産してあっというまに全米に広まった。  戦時中に生産されたジープやトラックから戦闘機や戦車や船舶まで歯車が必要なあらゆる重工業製品の製造に使用され、歯車の大幅な品質向上は連合軍の勝利に大きく貢献した。  この発明の特許はイギリスの法律事務所が管理していた。 当時の富裕層が不労所得の管理を弁護士に一任することは珍しくなく、権利料の集金から帳簿、納税まで全て任せて自分は不労所得が自動的に銀行口座に貯まるのを眺めているだけの生活を夢見て発明家のパトロンになる貴族は珍しくなかった。  アメリカのメーカーがイギリスの弁護士に特許料の交渉をした時、弁護士はボッタクリ条件を提示した、 この機械で歯車を製造するたびに歯車の歯一本につき4セントの特許料を支払うこと。 アメリカ人は即答でその条件を承諾した。  後に「歯の数ではなく歯車の重量あたりにしておけばもっと儲かったのに」と言われることになるとは気付かずに。 少しもボッタクリでないことにアメリカ人は気付いていたのだ。  この機械が全英米に広まると、工場を訪問して生産数を調べて歩くことが物理的に不可能になり、もう、自己申告でいいよとなって、事務員が毎月送られてくる申告書を請求書に書き写して郵送するだけの簡単なお仕事で莫大な特許料が入り、法律事務所は莫大な手数料を得ていた。 ■護衛艦ヨッシー・ティラー  この特許を持っていた人物は戦争成金になり、イギリスで高額納税者上位に上がるほどになった。 謎の富豪は歯車で大儲けしたことから「歯車男爵」と呼ばれるようになった。 歯車男爵の収入はタイタニック号が買えるとまで言われるようになった。 これは成金はすぐに沈没して破産するという英国ジョークも込められていたのだが…  戦時中のイギリスはアメリカからの莫大な援助と借金に依存していた為、アメリカから面白いようにドルを吸い上げてくれる歯車男爵を歓 迎していた。  あまりにも納税額が大きすぎて、護衛艦一隻分にもなったので進水した護衛艦に発明家の名前を冠したほどだった。 まあ、護衛艦の建造数が多くなりすぎて存命中の偉人も含めて同姓同名にならない名前が無くなって来たという事情もあったのだが。  ここで発明家と特許権を持つパトロンが何者なのか話題になり始めた。 一切、人前に姿を見せない自称貴族の富豪とお抱え発明家という謎の人物。 護衛艦の進水式に出席して欲しいと財産管理を一任されていた弁護士に聞いても、 今は2人ともイギリスにいないから無理と言われた。 竣工した護衛艦の乗員達は陽気に歌っていた。 「歯車が回ると歯車男爵のポケットにコインが入る、貯まったコインでお船が出来た、俺たちゃ歯車男爵の家来さ大西洋を大航海、敵機を撃ち落し、Uボートを沈めて大戦果」  戦後、本物の爵位あげるから、勲章あげるから出てきてとイギリス政府は呼びかけたが歯車男爵は姿を見せなかった。 発明家には王立協会フェローにしてあげるから出てきてと言ったのだが、 代理人の返答は「彼は陸軍に徴兵され戦死しました」というものだった。  この返答に王立協会はブチ切れた、第一次世界大戦でノーベル賞候補者を最前線送りにして戦死させた前科があり、以後、イギリスでは科学者の徴兵禁止という法律が出来たからだ。 違法徴兵だと怒り狂って陸軍に怒鳴り込んだが、該当者が見つからず何時どこで入隊して何時戦死したのかまったくわからなかった。  謎の戦争成金、歯車男爵を探して私立探偵が歯車男爵が弁護士と接触するのを見張ったりしたが見つからず、財産管理を一任された弁護士に暗殺されてコイツが財産を横領しているのではないかと疑いをかけられるまでになった。 ■希望の絆をつなげ プロジェクトX  その後、戦争が終わり昭和30年代、日本のメーカーがアメリカ製品を購入して強度や耐久性を調査した結果、アメリカの歯車の耐久性は日本製の五倍というとてつもない格差に愕然とした。 歯車男爵の歯車は五倍もの大差をつけていた。  日本のメーカーはアメリカと渡り合うためには自分達の歯車も五倍にしなければならない、 しかし、そのためには社員の給料一千人分もする工作機械をドル建てで購入した上に製造するたびに特許料をドル建てで支払わなければならない。 あまりに重い設備投資はとても耐えられるものではなかったがイングランド銀行から融資が受けられることになりすんなりと導入された。 特許料の請求書が来た時、社長は驚いた。 請求額0ドル 貴社日本工場に限り今後も特許料の支払いを免除する。 歯車男爵 この日本メーカーは現在ではアメリカメーカーと世界市場を二分するほどにまで成長している。 歯車男爵がなぜ銀行の保証人になりドル建て融資をとりつけ、特許料を免除したのか理由は分からない。 これ以後、歯車男爵が歴史に登場することは無く、一部業界での都市伝説となった。 ■歯車男爵の正体  昭和23年、進駐軍のイギリス兵一個小隊と共に財産管理を一任された弁護士と銀行員が日本のある地方を訪れた。 銀行員は戦前までこの町にあった支店を業務再開するために訪れたのであった。 そして、弁護士は莫大な特許料が振り込まれた通帳を歯車男爵と呼ばれた人物に返した。  時は遡り昭和二年、日本製はすぐに歯車が欠けて壊れてしまい使い物にならなかった。 そこで、工業高校を卒業したばかりの青年は地元のお殿様の援助を受けて歯車の焼入れ装置を開発した。 今までの機械は歯一本ずつ表面処理をする非常に手間のかかる方式で根元まで焼が入らず折れやすい原因になっていた。 彼は日本刀のように歯車全体に一発焼入れすることで日本刀の強さを持つ歯車を作ろうと考えた。 その装置は完成したのだが、従来の焼入れ器に比べて30倍以上も高価で日本の工場は導入を拒んだ。 お殿様は「きっと世界になら認められる」と慰めてイギリスの弁護士に特許の申請と管理を頼んだ。 まさか、その後、文字通り世界に認められ日本を敗戦へ導く原動力になるとは思わずに。  この画期的な装置は従来比で5倍の耐久性、数十倍の生産性、百分の一以下の不良品率を可能としていたが、日本企業は初期投資の高さを嫌って誰も見向きもしなかった。 30倍の初期投資など一年で元が取れるという単純な計算すら出来なかった。 この装置で焼入れされた歯車を使った17台のバスは戦後も壊れることなく田舎道を走り続けた。 工業遺産になるほどの価値があった試作一号機は研究所だった土蔵で朽ち果て、戦時中に屑鉄として供出されていた。 弁護士が歯車男爵の身元公開を頑なに拒んだのは敵国人だったから… 公開して敵国人であることが知られてしまえば財産没収の対象となるから秘密にするしかなかったのだ。 連合国を勝利へと導いた歯車は皮肉にも日本で生まれ、日本では相手にされず、最大の功労者である発明家:平与七(たいらよしち)は徴兵され一兵卒として戦死した。 日本人がこの装置の価値に気がついたのは昭和30年を過ぎてからであった。 日本にジョブズが生まれないのではなく、生まれても気がつかずに殺していたのだ。  現在では特許は失効し誰もが特許料を気にせずに使えるようになった、21世紀になってセンサーやコンピューターによる制御システムなどの改良が行われ、加熱方法が高周波やレーザーに変わったりしているが、現在もこの装置の基本構造は変わっていない。 未だ彼を超える発明家は現れていない。  時は流れ2019年、中国某造船所にある巨大な船の減速歯車を製造する工場の熱処理部門、 一発勝負に失敗すれば巨大歯車は数千万円の鉄屑となりやり直しは出来ないため失敗は許されない。 そこではギヤード・バロン・ラ・ポケットというおまじないが行われていた。 熱処理する歯車の歯一本に付きコイン4枚をポケットに入れておくと処理が上手く行くという造船技術者の間に伝わるおまじないだという。 そのコインは処理が上手く出来たら慈善団体に寄付するのが慣わしだという。
歯車男爵とお抱え発明家:邪悪な波動に目覚めたアルマジロ - ブロマガ
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