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と流れてきましたとさ。 ソフトウェア開発、iPhone、Android、カメラ、バイク、スポーツカー、無線機いじり、カレー、ギター、ウクレレ。JH7CSU/1 JH1RNR  http://twitter.com/f355fhp
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f355 · 11 months ago
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最近のシャック。
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f355 · 1 year ago
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FT8 F/Hモードのとき、目的信号だけデコードしやすくするために、受信機側で200~1000Hzくらいの範囲だけを受信するようにフィルターをいじることがあります。
うちにあるリグ数台で試してみましたが、いろいろと違いがあったのでメモしておきます。
1. Elecraft K3(s) + P3
・操作性
PBTはWIDTH/SHIFTのほかに、LO-CUT-HI に切り替えができるので、そちらの方でフィルター幅を変更できる。
ただし、プリセットメモリーしておくようなことはできない。
・スコープ上の表示
受信帯域幅は緑色の帯で常に表示される。PBTにも連動するので、信号を受信しながらビジュアルに位置合わせもできる。
・JTDXワイドグラフでの表示
200~900Hzを指定したが、170~940Hzくらいの範囲がきれいに表示されている。下はなめらか、上はビシっとカットされている。
PBTでの数値指定、スコープ上の範囲表示でも設定できて使いやすい。実際の受信範囲は上下30~40Hzほど大きめだが、フィルターシェイプを考えればかなり正確。思った通りの操作ができる。
2. ICOM IC-7300/IC-7851
・操作性
FILTER は2つプリセットできる。ルーフィングフィルターとWIDTHで狭くした上にPBTで範囲を調整したものが記憶されるので、F/Hモード時に狭くする設定をあらかじめ記憶させておくことができる。
ただし、Twin PBTで設定できる幅とシフト範囲の関係から、制限がある。いろいろやってみたが、フィルターの肩が1.5kHzより下にできない。よって幅1.3kHz、シフト -650Hz にすると、200~1500Hzになるのが妥協点だった。上はもう少し狭くしたいが無理だった。ルーフィングフィルターを1.2kHzにしてもここは変わらない。
・スコープ上の表示
スコープ上には受信範囲は表示されない。ただし、FILTER設定画面はわかりやすい。
・JTDXワイドグラフでの表示
140~1550Hzくらいになる。上下とも50Hz前後多めだが、ほぼ指定した範囲である。
FILTERのプリセットにPBT設定も含まれるのは素晴らしいのだが、肝心の幅は1.3kHz以下に狭くはできない。
3. YAESU FTDX5000/FTDX10
・操作性
WIDTHとSHIFT��の組み合わせとなる。WIDTH 850Hz、SHIFT -900Hzくらいが良いようだ。FTDX5000のときには、NARを押してナローにしておく必要がある。
ルーフィングフィルターの切り替えはできるが、デジタルフィルターのプリセットはない。
WIDTHはもう少し狭くしたいのだが、連続していなくて次は600Hzになってしまう。
・スコープ上の表示
スコープには受信幅が出ないので連動はしないが、フィルター部分についてはFTDX10ではビジュアルに表示される。ただし、受信センターが0表示なので、実際の位置が数値では理解しにくい。
なお、NOTCH位置などもここには表示されるのは良い。
なお、FTDX5000にはIF OUTからSDR接続してNaP3を使えば、P3のように幅もしっかり表示される。が、たまにバグってここがうまくいかないことがあるので信用できない。
・JTDXワイドグラフでの表示
WIDTH 850Hz、SHIFT -900Hzで、FTDX10で200~1000Hz、FTDX5000で130~1100Hzくらいになった。5000の方がブロードだが、まあ良いだろう。
FTDX10のフィルター画面だけではイマイチで、やはりワイドグラフを見ながら合わせる必要がある。WIDTHのステップが連続でないのが困るが、今回の目的は果たせた。
というわけで、スコープにフィルター幅が連動してLow/High CUT周波数を指定できるK3+P3が断然使いやすく性能も良かった。
Kenwood 機なら同じようにLow/Hight Cutができるので、使いやすいはずだが、スコープに幅が出ないので、やはりワイドグラフを見ながらということになりそうだ。
ICOM のようにデジタルフィルターがプリセットできると、今回のような用途には素晴らしいのだが、PBT範囲が狭くて目的のことはできず残念。
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f355 · 3 years ago
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JCM2000 TSL100 の修理 (BIAS抵抗)
この個体は比較的初期のもので、高圧の基板上の配線が相互に近いために古くなるとそこからリークして、結果 BIAS が暴走するという持病がある。対策版基板が Marshall から供給されたそうだが完璧ではなく、それもすでに供給終了。結局のところ、基板を削って空中配線というのが対策らしい。 入手したときには、この症状のために 1Ωの BIAS抵抗が過電流のためか抵抗値が180kΩになっていた。 手持ちに適切な1Ωの抵抗がなかったけど、とりあえず動かしてみたかったので、セラミックコンデンサみたいな形のヒュー��抵抗があった。抵抗値も1Ω。これなら電流が流れ過ぎて一度切れても復帰する。 というような修理をして、とりあえずふつうに音も出るようになっていたのだが、ATTも入れていい気なってフルテンで鳴らしたら、燃えた(汗) ということは、やはり対策はうまくいかなかったのだろうか。でも、ヒューズ抵抗も怪しいので、ちゃんとした1Ωの抵抗を買ってきて、そのままになっていた。 やっとワークベンチが空いたので、開けてみたら写真のように真っ黒。完全に焼損していた。しかし、もう一方は大丈夫。
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基板やヒューズまで真っ黒だが、拭いたらまあまあきれいになった。ここのヒューズも切れていなかった。HTヒューズは切れていたが。 思ったより軽症で他に影響は出ていなそうなので、ヒューズ抵抗だけ1Ωの抵抗に付け替えた。 BIASは70mAに設定。
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音が何だかちょっと小さめな気もするけど、こんなもんだったかなあ。怖いのでフルテンにはしないで使おうと思うので、こんな感じでよいか。 というわけで、HT-5RHと TSL100 の2台のギターアンプの修理を完了。 久々に無線機の修理に戻るか…
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f355 · 3 years ago
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HT-5RH の修理(クリーンが出ない)
しばらく放置していた Blackstar HT-5RH ヘッドアンプの不具合。こいつがあるために、他のものが直せないで停滞していた。まあ、他にも停滞しているやつはあるのだが、これがキューのトップである。 2Chのアンプでクランチは音が出るがクリーンは出ないというもの。以前は旧型 HT-5の回路図を見つけて参考にしようとしたが、大幅に変わっていてわけわからなかった。 今回、たまたま HT-5R の回路図を発見したので、改めていじってみた。
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シグナルを追っていくと、プリアンプ部の黄色い枠内あたりが問題っぽい。IC-1B の7番ピンまでは信号が行っているが、IC-5B の5番では音が聞こえない。 ということは、C19と TONE のVRくらいしかないわけだけど、C19を外してみたが容量も問題なかった。VRは端っこまで回すと基板上で直結と同じ抵抗値であることを確認。   IC-5 Pin 6, 7 には +13Vくらい出ている。072 というこのICが死んでいるっぽい。 それにしてもC19が1000pFだと、通過した後の信号がめちゃ弱くなるけど、バランスとしてはこんなもんで良いのかなあ。AFはよくわからない。
結局、IC-5 072 を探したが、一番速くてお得そうなヤフオクで複数個購入。交換して動作OK。 SMTなんで、ホットブローではがすのはカンタンだったけど、その後の平面性がイマイチだったようで、新しいやつはやや斜めに付いてしまった。時間があまりないときで、ホットブロー用の半田を冷蔵庫から出してくるのが面倒だったので、ふつうの半田付けをしてしまったのでかえってブリッジができてしまった(汗)。吸い取って接続を確認して電源オン! 無事に動作した。
修理完了。 というわけで、 Blackstar HT-5RH を直したのは良いが、これってどう使おうと思っていたのだろうか。 いろいろ考えていたら思い出してきた。 5Wのおうち真空管アンプとしては、Marshall DSL5CはあるけどクリーンはFenderっぽいのが欲しい。石おうちアンプだとFender Mustang GT40はあるけど、繋ぎ換えるのが面倒臭い。 そこで、ISFがついていてアメリカンにもブリティッシュにもなるBlackstar の真空管アンプがよいかなということになった。 それで最初は1WのHT-1Rを買ってみたけど、音が気に入らない。やはりスピーカーが小さいのはダメなのだろうと、H&KのGC412(12インチx4)に繋いだら結構マトモに音になって喜んだのもつかの間、本来のペアである H&K Trilogy 100Wヘッドアンプを繋いだら、もう全然音が違っていて、ガッカリするやら嬉しくなるやら。 それなら、もう一つ上ののHT-5ならどうだろうか。でも、12インチのコンボアンプだともう場所がない。そこで、ヘッドアンプのHT-5RH にしてコンボアンプのスピーカー部分を使うという手もありそうだ。1960AやGC412に繋げることもできるし、いざとなれば12インチシングルキャビをどうにかする手もあるかももしれない。 そんな妄想を抱いていたときに見たヤフオクで、このクリーンが出ないHT-5RHが数千円で出ていて、競争相手もなく落札してしまったのだった。 というところで、このアンプをもう一度眺めていて気が付いた。このアンプには ・SPEAKER EMULATED OUTPUT & HEADPHONES があり、さらにそのときのキャビネットを12インチX1 or X4を選べる ・CABINET SWITCH がついている。 もちろん ・MP3 Input もある。
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まあ、こんなのは昨今のDSPアンプとか、先日購入した NUX Mighty Plug Pro などにはついているのが当然として、小型真空管アンプにだってついている。Mighty Plug Pro では、こんな小さなものでもイヤホンでそれなりの音がするので楽しめた。 しかし、今までアンプで使おうと思わなかったのは、スピーカーで鳴らせばよいじゃんと思っていたからだ。いざとなればヘッドフォンも使えるが、おうちは狭いのでギターアンプを持ち込むのははばかられた。そこで、Mighty Plugだったのだ。 でも、HT-5RHならば、キャビなしでも使えるではないか。おうちアンプとしてはこれは良いかもしれない。 と思ったが、小型ヘッドアンプとは言えデカい。少なくとも占有する平面面積はコンボアンプと変わらない(笑)。これなら CODE25かGT40を持ってきても大差ない気がする。 それに、スピーカー使わないのに球アンプというのも何だか変な話である。 つーか、おうちアンプではなく、ギター部屋に置くにしても、すでに新規の置き場所は難しいではないか。 というわけで、とりあえずアンプ部屋の Fender Twin AMPの上に Marshall JTM60 122 が載っているその上に置いて居場所は確保した。 ううむ。まずは部屋のモノを減らすことからだなあ…
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f355 · 3 years ago
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FT8 等でシステム音を送信しない正しい方法
FT8 等で送信時にシステム音が入っているときの解決方法、ちょっと検索してみましたが、「システム音をミュートすればよい」という記事や動画が大手を振っていて驚きました。
確かにそれでも解決するかもしれませんが、パソコンを正しく使うという意味ではよろしくありません。
システム音は、警告や通知など意味があって出しているものなので、ミュートするのではなくスピーカーなどふだん音を出しているデバイスに出力しないと意味がありません。何か意味がある音が出たときにも気づかないことになります。 赤ちゃんが泣くと電話できないからと言って、赤ちゃんにさるぐつわをしませんよね。電話するときには別の部屋に行けばよいだけです。 正しい解決方法について書いておきます。
システム音は、サウンドの「既定のデバイス」に出力されます。
・規定のデバイスが何になっているか? ・JTDX 等のアプリの Input/Outputのデバイスが何になっているか?
を確認してください。
同じになっていると、システム音が送信されることがあります。
同じになっているときには、次のような理由が考えられます。
・画像のように、JTDX等の側で「Default Output Deivce」となっていて、特定のデバイスが指定されていないとき。 ->正しいデバイスを指定してください
・新しく無線用のドライバーがインストールされた直後、規定のサウンドドライバーがそれになっているケース -> 既定のサウンドドライバーをスピーカー等にしてください。
今一度、確認してみてください。
なお、JTDX等の Inputが Default Input Device のとき、ノートPCだとマイクになっていることがあります。 リグ側のAF GAINを上げていると、これがPCのマイクに入力されてデコードされていたということもあります。 これだと、他の音が混ざったりで弱い信号がデコードできません。
このへんのデバイスの設定は、しっかり確認して正しく設定しましょう。 なお、Windows Update 等他の更新やインストール後に JTDX 等のサウンドドライバーが違うものになっていることがあります。このようなときには設定をご確認ください。
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f355 · 3 years ago
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FT-710 が来たので、早速FTDX10等と受信比べ
FT-710とFTDX10を比較。1日目。 実家から帰宅したら、FT-710 が届いたので、早速セットアップしてみました。主にFTDX10と比較してみました。 ・FT8 セットアップの注意点 USB-Dではうまく行きません。USBにすれば問題なくセットアップできました。 こじらせてしまったときには、リグ側リセットが良いようです。 ・IMD特性とCW受信 Sherwood の Receiver Test にあるように、FTDX10との差はごくわずかで、通常使用ではわからないと思います。 強力な信号をダミーロードで送信してスイープさせ、受信側は同じアンテナから受信用分配器(送信したら壊れる)を使って、FT-710, FTDX10、K3S、切替器で FTDX5000MP、IC-7300で比較してみました。 FT-710とFTDX10はほとんど同じ、K3Sもほとんど同じでした。 FTDX10にはルーフィングフィルターがありますので、場合によっては300Hzのルーフィングフィルターが有効なこともありますが、逆に信号が弱くなってしまうこともありました。結局のところ、帯域についてはFT-710もFTDX10もDSPのWIDTHによるところが大きく、フィルターがないFT-710の方がいじる箇所は少なくて済むとも言えました。 ただ、近接の強力なCWでクリックのカツカツ音が伴っているようなときには、何とIC-7300の方が聴きやすいこともありました。カツカツ音は八重洲機では共通でイマイチ除去できない感じでうるさいです。 結局のところ、近接に強力なCW信号があるときに一番聴きやすかったのはK3Sでした。 ・操作性 コンパクト機ということで、FTDX10との比較です。 FTDX10には WIDTH/SHIFTの二重ツマミ、NOTCH/APF or CONTの二重ツマミ、そしてそれぞれのスイッチがあります。DSPのリセットはそれぞれのツマミを押します。 FT-710はLCDのフィルターあるいはDSPのツマミを押すと、SHIFT, WIDTH, NOTCH, APF/CONT のウィンドウが出てきて、そこからどれかを選んでプッシュし、ツマミを回します。複数のことをするときには、複数回これをやりますが、戻るとか移動とかがタイミングがずれると変なことになります。 さらに、このツマミは普段はVFO 10kHzステップー動かすとかM.CH用に使われるものなので、少ししてウィンドウが閉じた後に回すと、VFOがどーんと動いてしまいます。どこかに禁止する機能があるのかもしれませんが、とりあえずこれでかなりイヤな気分になりました(笑)。 あとは、FUNCエンコーダーに機能を割り当てることはできるのですが、同時には一つしか使えません。KEY SPEED、PITCH、TXW、POWERなど、いちいち選ばないといけないのでキビシイです。FTDX10ではVFOの周りのリングにも割り当てられますので、それだけでもかなりマシですし、そもそもTXWは物理ボタンがあります。 FTDX10はVFOの周りを取り囲むようにスイッチがあり、その外側にエンコーダーがあるので、スイッチを押しづらいのですが、FT-710はそこにはほとんどなくて、上の方や筐体上部についています。こっちの方が使いやすいですね。ただ、そのために二台でスイッチの位置がかなり違っていて、一緒に使うと混乱します。 ・設定項目 いわゆるMENUに当たる設定項目は、最近の機種では系統別に分けられているので分かりやすくなってはいるのですが、FTDX10とFT-710では分類方法や名称が異なっています。仕様が違うのでいたしかたないところもありますが、これもどこにあるのか見つけにくいところです。
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・サイズ・液晶
前面はFTDX10より一回り小さいですが、奥行きは同じです。 小さいのは、液晶サイズとVFOの周りのリングやスイッチがない分という感じです。 液晶はやや小さく、発色がFTDX10よりよくない感じです。フイルムのせいかも。DIMのパラメータも違います。ローガンですが、問題なく読めます。
・その他 FT8での送信パワーはやや絞ってあるのかもしれません。関連ありそうなところは全部最大にしても100W出ませんでした。ダミーロードでテストしただけですので、実際の運用で送信し続けたときにどうなのかなどは分かりません。 スコープの入力レベルの設定はかなり違います。
価格は有名専門店の通販で税込み12万円台中ごろだったようです。 とりあえず半日使ってみた印象としては、思った以上に高性能だが、思った以上に使いにくいです(笑)。
本体はあまりいじらないでよいデジタルモード専用であるとか、移動用にコンパクトなものが欲しいという向きには素晴らしいと思います。 混信除去機能を積極的に使いたい方、同時に複数の機能を割り当てて使いたい方、画面が少しでも大きい方がよい方には、FTDX10をおススメします。 さらにいじってみます。
いじっているうちに間違いや新事実が分かるかもしれません。そのときには、改めて報告いたします。
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f355 · 3 years ago
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FT-710 での FT8 (JTDX) 設定。
FT-710 を入手。 以前より SCU-17 や FTDX10をつないでいるWindows 10 PCなので、特に手動でのドライバーインストールはしていません。 リグ側はFT8用設定のデフォルトで設定。 2つ使うCOMポートは、Device Manager で確認して、Enchanced は CAT側、Standard は PTT側に設定します。 JTDX側はこの設定で動作しました。 FT-710から八重洲も Stopbits は1になりました。 USB-DではなくUSBにすれば、すんなり動きます。 USB-Dでやろうとするとハマります。こじらせたときには、本体リセットがよいようです。 また、八重洲機は PTTがCATで動くこともありますが、Standard Portの RTSにした方が、入出力の自動切り替えなどの整合性が上手くいくように作られていることがあります。 モードはUSB、PTTはRTS がポイントです。 ON/OFF Rig Powについては、FTDX10のときに変なことが起きたので設定していません。
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f355 · 3 years ago
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FT8でのNOTCHの効用比較(FTDX10, IC-7300, K3S)
FT8での受信について考えてみた。 フィルター帯域以下の3kHz内に強力な局がいると、他の信号がマスクされてしまう。最終的にはAFでのダイナミックレンジが問題になるのだけれど、もちろんその前段のIF段も重要になる。
端っこに強い局がいるなら、WIDTH等のIF混信除去機能、そうでないなら NOTCH で消すこともできるが、やはり、基本的な性能としてのダイナミックレンジが広い方が良いに決まっている。
それならば、デジタル処理しているSDRの方が良いのではないか?しかし、手持ちのSDR機と新し目のIF DSP機では有意な差はなかった。というわけで、FTDX10に期待したのだけれど、その点ではやはり変わりなかった。
自分の中ではこれで完結したつもりだったが、ふと AFの DX Pedition を見ていたら、ご近所の kW局が呼び続けている。28MHzなのでAMP2にしていると、メーターほぼフルスケールである。あれだけの設備でもなかなかPickupしてもらえないようだ。一度 Pickupされたけど73をもらえなかったようなので、それで再度呼んでいるからかもしれない。
チャンス。
ということで、FTDX10, IC-7300, K3Sでいろいろやってみた。 まずは、AGC OFF。これは一番強い方から2局くらいしか受信できなくなったのでNG。 ※ 追記あり。 後でさらにRF GAINをちゃんといじって比較してみた。 では、やはりNOTCHでどの程度改善されるかだ。実際にやってみると、ポイントがいくつか��った。
1. NOTCHすべき目的周波数の指定のしかた
2. ノッチの幅
3. AGCに影響するか
・FTDX10
NOTCHは独立したスイッチとエンコーダーがあって使いやすい。
1. フィルター内の画像にビジュアルに位置表示が出るし、JTDX側のグラフを見て周波数を確認するまでもなく消すことができる。もちろん、周波数も出てくる。
2. 幅は設定メニューから Narrow/Wideの切り替えができる。ちと面倒くさい。JTDXのグラフを見る限りでは、Narrowは狭すぎてシフトの音の影響がある。Wideは広すぎて受信してもよい信号まで消える。Middleが欲しいところ。
3. AGCにしっかり影響するので効果は高い。 Narrowでうまく指定できればかなり改善できる。
・IC-7300
NOTCHスイッチ長押しで、Multiエンコーダーで画面にNOTCH周波数とNotch幅を指定できる。
1. 周波数もグラフィカル表示もされないので、回していって音を聴きながら効果のある位置を探すしかない。たくさん回さないといけないので使いにくい。
2. エンコーダーで Narrow/Middle/Wideの変更ができる。効果は高く。使いやすい。
3. AGCにしっかり影響するので効果は高い。
・K3S
NOTCHスイッチ長押しでマニュアルNOTCHになり、Sub VFOのエンコーダーで周波数指定する。
1. 周波数直接指定のみなので、JTDXのグラフを見ながら合わせるが、20Hzステップなので、なんかぴったり合わせられないような気もする。
2. NOTCH幅等は指定できない。
3. AGCに影響しないので、効果はなくむしろよくない。 ※ただし、AGC OFFにして RF GAINを適切に絞れば、デコード率はかなり向上する。匙加減が難しいが…。
というわけで、FTDX10とIC-7300はそれぞれにクセはあるけれど、それなりに効果はあった。とはいえ、複数周波数にあったときにはどうにもならない。 まあ、強い局が送信しているターンには、自分も送信することにするか、あきらめるのが一番かもしれない。 P.S. AGC OFFのときにRF GAINを調整しなおしてみた。 AGC OFFのとき、RF GAINをどれだけ絞ればよいかはそのとき次第なので、なかなか難しい。 ただ、帯域内強力信号をNOTCHした状態のときには、AGC ONのままRF GAINを絞ってもあまり変わらず、AGC OFFで絞った方がデコード率は上がった。 この手法は、NOTCHだけでは効果が薄かったK3Sでは絶大な効果があった。しかし、とにかくどこまで絞るかが難しい。K3SではAGC OFFでもSメーターはフルスケールままだし(笑)
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f355 · 3 years ago
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FTDX10 雑感
facebook の Ham交換室で譲っていただいた FTDX10 をざっと使ってみましたので、ここ数日で気づいたことなどをまとめておきます。
私の使っている無線機(JH1RNR, JH7CSU)と比較したので、そのあたりの私の考え方なども書いておきます。1970年代、コンテスト等でTS-520やFT-101の混変調特性の悪さに辟易し、とにかくIMD特性のよい受信機が欲しいと望んできました。1980年代初頭あたりで無線から一時リタイアし、再開は10年ほど前です。
そこから、知らない時代の無線機がどれだけ性能がよくなったのか追いかけて、レストアなどをしているうちに、すっかり無線機集め、CWでの受信比較が楽しくなってしまいました。
そんな中で、個人的に特に気に入っているのは、だんぜん Elecraft K3, K3Sです。外観はチャチなのに機能や性能はピカイチ。使い勝手にクセはありますが、細かくカスタマイズできる項目があり、うまいこと設定すれば手に馴染み、性能も上がります。特にスコープのP3との組み合わせは最強に使い勝手がよいと思っています。ただ、USB接続でFT8ができない古いK3はちょっと残念。
次に気に入っているのは、Yaesu FTDX5000MP です。IMD性能はK3と同等、機能や性能もK3と同じ感じですが200Wの出力で作りがしっかりしていて安心感があります。ただ、混信除去回りの操作性などはイマイチ。旧高級機種と違ってスイッチの自照式やON LEDがついていないのが残念。CW超微弱信号はいろいろいじるとK3並みになりますが、やや厳しい。これに、PC上のNaP3という P3相当の機能のスコープを付けています。これで万全です。
ふだん動かしっぱなしにしているのは、Affedri SDR-Net 4ch と RedPitaya というDA/ADコンバーター実験基板みたいなやつでして、こいつをダイレクトサンプリングSDRとして動作させ、CW Skimmer Server でRBN(JH7CSU1)、FT8のRBN(JH7CSU1-)とPSKReporter(JH7CSU)として動かしています。これらに加え、FT8は SunSDR2 ProとIC-7300でも受信しておくことが多いです。
FTDX10については、高性能であることは知っていましたが、店頭で触った感じでは例によって八重洲のこの手のコンパクト機(FT-8?7やFT-991)にありがちな使いにくさを感じましたが、FT8ならば本体をいじることもあまりないので、良いのではないかと思っていたところに入手するチャンスがきたというわけでした。
実際に使ってみると、性能はピカイチ。使いやすさは思ったほどひどくはありませんでしたが、まあまあといった感じでした。
●複数機能を選ぶ操作性
この手のUIでは定評のあるICOMに比較すると、八重洲機は毎回UIが変わり使いにくくなってきている印象があります。特にスイッチやつまみが少ない小型機では、FT-8?7のように機能切り替えを液晶ページ表示で行うもので、いちいちページ切換えした一覧から選ばないといれないという使いにくいさ。液晶が大きくなってタッチパネルとなったFT-991でも基本的な考えは同じで、ページあたりの表示が増えただけ。FTDX10でもこの点は基本的には変わっていません。
これがどうして使いにくいかというと、たとえば CW モードのときには、KEY SPEEDと PITCH、Powerはすぐにいじりたいのに、同時にいじ��ないのです。そのときにいじりたいものはモードによって違い、SSBならMic Gain/Proc Gainなどでしょう。こういった機能は、一覧でどーんとたくさん出てくるのではなく、使いたいものだけが出てくるべきです。
それ以外は、その他の設定でよいわけです。この辺が、ICOM機のMultiエンコーダーでは実現されているのですが、YAESUのFUNCエンコーダーは相変わらずたくさん出てきてわけわからん状態です。
ただし、FTDX10ではメニューが単純にページングされるのではなく、一応目的別のサブメニューとなっています。この構成はちょっとどうかと思う点はあるのですが、まあ少しはマシになった気はします。もうひとつ大きな変更点は、MPVDリングと呼ばれる VFOの外側にあるリングです。似たようなものは、FT-1000MPなどにもついていましたが、それとは全然違う使われ方がされています。基本的には、
・VFO B/CLAR という今までと同じ機能
・BAND/MODE/STEP/M CH などにも利用可能
・さらに、何と16種類のカスタムセレクトができます。
よって、そのときに使える機能は、FUNCとMPVDの二つに割り当てることが可能なのです。たとえば FUNCは CW PITCH にして、MPVDは KEY SPEEDにするといったことが可能で、これなら選択して切り替えて使うIC-7300より操作性が良くなります。
ただ、MPVDの割り当てはモードとは関係ありません。やはり、モードによってプログラマブルに機能を変更できるボタンやエンコーダーが複数あった方が使い勝手が良くなると思います。このへんは、ファームウェアで頑張って対応してほしいところです。
●バンド切り替えとスタッキングレジスター
バンドレジスターは各バンドに3つありますが、・物理的「BAND」ボタンを押す (これがダイヤルの隙間にあって押しにくい。「MODE」も)・出てきたバンドの画面から同じものを押すというのを繰り返さないと、同じバンドでのレジスター移動ができません。大変面倒です。
ICOMみたいに、長押しすると3つのレジスターが表示されて選べるような感じにすべきですね。さらに、WSJT系アプリで周波数を動かすと、直前に選ばれていたそのバンドが書き換えられるので、気が付くと CW用がFT8用になっていしまっていた…ということになります。これは、他のリグでもよくあることなんですけど、新しいものなんだから少し考えてほしいところです。
●送信メーター
送信メーターは一つしか選べません。これはホントに使いにくい。同時にPower/SWRなど複数の項目ををモニターしたいですね。
●スコープ
スコープは、CENTER, FIXED, CURSORと3つのモードがあります。
FIXEDは、下のバンドエンドを設定し、SPANで決めた幅まで移動。
CENTERは、今の周波数が中心になり、SPANで幅が決まる。
CURSORは、CENTERのときに端っこまで行くと、そのままカーソルは端っこになり、グラフごとスクロールして引きずられていきます。反対に回すと、そこが端っこになってカーソルが動くというものです。まあ、使えなくはないですけど操作性はP3やNaP3と比較するとイマイチでしょうか。
スコープでは、見��い範囲の上下をその場で自由に決められるものが良いです。センターを指定してその場でインタラクティブに動かしていけるといった機能がほしいところですが、まあずるずると動かして戻せば何とかなります。
また、スコープ表示の数字が小さくて見にくい。フィルター幅が表示されないなどの表示上の問題があります。スコープ表示の設定は、バンドレジスターとセットで切り替わってほしいところです。
●ルーフィングフィルターの切り替え
ルーフィングフィルターの切替は、12kHz/3kHz/500Hz/300Hzができますが、WIDTHと連動して自動で切り替わったりはしません。使いにくいです。しかも、タッチパネルからの設定しかできません。FTDX101でも同じようです。これはちょっとなあ。
●WIDTH/SHIFT, NOTCH/APF等と位置表示
ルーフィングフィルター帯域内の信号表示、WIDTH/SHIFTでの位置表示、NOTCH/APF/CONT等の位置表示は分かりやすくてよいと思います。ただ、APF/CONTは初期化/オフにするボタンが一つで、複数回押さなくてはならないのが変です。
●FT8等への対応
FT8用の設定は、MODEで出てくる一覧から「PRESET」ボタンを押すと、一発でその設定になります。と言っても、AF のEQというかFILTER、リアのUSBでの音声入出力、そのあたりのレベルなどが一括設定でき、それらの一括用デフォルト値も変更可能というものです。現状では、SSBまたはDATA-Uのモードを使うことになりますが、WIDTHの最大値はSSBで4kHz、DATA-Uでは3kHzです。3kHzはちょっと足りないことがあるので、変な制限はしないでほしいところです。
そもそも、これをやるくらいなら、WSJT系のデータモード用のモードを新たに作った方が良いような気がします。今のままだと、USBあるいはDATA-Uで使う前提なので、モード設定が二重に必要になってしまいます。
●FT8等送信時の設定
FT8などの外部AFからの送信時のに電波が汚くならないような対策が増えています。通常は、RPORT GAINとPC側のドライバーレベル、アプリの3つでバランスを取りますが、FTDX10にはAMC(Automatic Mic Gain Control)というレベル調整設定が増えています。うちだと、これを27以上でパワーは飽和しましたので、その手前あたりにしておくのがよいと思われます。
マニュアルを見ると、マイクを使ったときの調整で、Mic Gainで ALCメーター範囲内にして、COMPメーター10dB以内にせよとありましたが、ProcessorはOFFでも AMCは有効に動作する(マニュアルにもDataモードで使えるとある)。
あらかじめ、これで制限しておけば、汚い電波を出す心配はないでしょう。まあ、そういうのを気にしない人がいるから汚い電波を出すわけですが…。
ちなみに、IC-7300やK3Sだと、USB経由での音声入力は、この辺が自動で制御されていて、汚い電波の出しようがありませんでした。そう考えると、この機能も何だかなあではあるが、音声モードでも有効であるということはよいと思う。
●ルーフィングフィルター
兄貴分のFTDX101と同じで、12kHz, 3kHz, 500Hzのルーフィングフィルターがついています。ただし、素子数は少ないようです。性能的にはこれでも特に問題は感じませんでした。オプションの300Hzを入れてみましたが、この効果は素晴らしく、CWでのノイズの低減やIMD向上の効果があ���ます。CWをする人はぜひ入れた方が良いと思います。
●NB
昨今の受信機では、NB/NB WIDEの2つを切り替えられるようになっているのが普通でした。WIDEはOTHレーダー対策だと思うのですが、昨今のリグのNB WIDEは効果がないような気がします。なぜだろう?
FTDX10にはNBは一つしかありません。LCDのメニューの設定側で NB WIDTHを指定できます。これは使いにくいなあと思いましたが、FTDX101でも同じなようで。NB WIDE自体があまり必要ないということなのかなあ。
●サブ受信機がない
FT8用と考えれば、サブ受信機の必要はありませんが、そもそもがSDRなのですからサブ受信機を追加することはたいしたことではありません。ルーフィングフィルターを通さなくてよいので、ワイドバンド表示スコープと同じラインで同じバンドの受信だけでもできたらよかったのにと思います。
この手法でIC-7610では内蔵受信器を一つ増やして外部のPCで受信できるようにしたのではなかったでしょうか。
●ファームウェアの更新
PCでダウンロードしたファイルを展開し、SDカードにコピー。それをFTDX10に入れてメニューからファームウェアアップをするというものです。従来の八重洲機よりは分かりやすく簡単になりました。
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以下は、受信のテストです。簡易的なものですので、参考程度にお願いします。
●IMD
Sherwood Receiver TestやARRL Testでも評価されている通り、IMD性能についてはFTDX101に次いで2番目の性能です。つまり、FLEX-6700やK3Sより上です。CWで微弱信号を受信しつつ、近くでフルスケール近い短点信号を入れて影響を比較しましたが、K3S, FTDX5000とほぼ同じ感で、2kHzも離れればがんばれば受信できる感じでした。KX3, SunSDR2 Proはそれよりはだいぶ落ちました。IC-7300はOVF点灯で受信できず。しかし、50kHz以上離れればそれなりには受信可能にはなりました。
●FT8使用時のフィルター帯域内での強力な信号による抑圧
送信側は K3 AM 0.1W でダミーロードで送信でテストしてみました。トランシーバーからダミーロードまでの経路には、受信側のアンテナとの切り替えSWなども入ってい���ので、その漏れで受信している感じです。受信側は、K3S, FTDX10, FTDX5000, IC-7300, RedPitaya で試してみました。いずれもフィルターは3kHzです。
21.074MHz FT8を受信しているときに、21.075.5、21.076あたりで送信しっぱなし。受信機側のSメーターは9+30dBくらい。
これで抑圧されて微弱な信号は受信できませんので、受信できた數と受信できない局について確認してみました。
結果としては、RedPitaya以外はすべて似たようなものでした。RedPitayaはときどき受信数がかなり少なくなりました。
というわけで、ふつうにフィルター帯域3kHz内でNOTCHなどを使わない限りは、どれを使っても大差ありませんでした。NOTCHを使えば、その鋭さ等で差が出てくるかもしれません。ただ、IC-7300については、AFのEQで400kHz以下、2600kHz以上は信号が弱いような気がしました。EQについては、LPF/HPFや低音/高音などいろいろいじってみましたが、この上下についてあまり変わらないような。結局、低音/高音についてはフラットにしました。
●総論
IC-7300は廉価でありながら高機能、高性能。ただし、強力な妨害波などがあるときにはADC OverFlow(OVF)が起き、感度を落とすなどしないと受信自体ができなくなるという問題がありました。
FTDX10はIC-7300よりちょっと高価ですが、このような問題はないばかりか、ほぼ最高の受信性能があります。ある程度突っ込んだ使い方をする方には、性能的にはおススメできる機種だと思います。
ただし、使い勝手の面では改良が望まれる点が少なくありません。ソフトウェアの改良で解決できるはずの
・バンド(レジスター)切り替え
・モードごとの操作性の向上
・送信時の複数メーターの表示
・WSJT系専用モードの新設
・スコープ表示数値や色の見やすさの改善(3D表示は不要な気がする)
・スコープ表示のページング機能の追加
・スコープのセンター位置設定、SPAN幅の自由設定
・スコープ表示のフィルター帯幅の表示
・バンドレジスターとセットのスコープ表示
あたりは実現してほしいところです。
また、可能ならば、比較的簡易でも構わないので、Sub RXを実装してほしいところです。
もっとも、この辺が実現されてしまうと、FTDX101Dを買う意味がなくなってしまうので、ダメなのかもしれませんね。
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f355 · 3 years ago
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うん。
“さて、話は1996年のことだから、今からすでに12年近く前のことになる。 僕はある国立大学の工学系大学院修士課程を卒業したばかりで、生意気だった。当時、少林寺拳法三段をとったばかりだったし、体力的にも知力的にも僕が最も充実していた時期だ。 僕は通称「ミカカ」で知られる通信会社に採用され、フレームリレー交換機開発に回された。 正直に言って面白くなかった。1996年当時すでにフレームリレー交換機は時代遅れだったのだ。さらに面白くなかったのは、着任直後に少し禿げかかった風采の上がらないおじさんの下に付けられたことだ。その人の名は西嶋さんといった*1。 「よし、お前、来い」 西嶋さんは僕を呼んだ。僕を呼ぶ時には「お前」か「矢野」と呼び捨てだった。それも気に食わなかった。 「いいか、ここにある架は、大阪だ。そして、向こうにあるのが東京。そして、名古屋、福岡だ。いいか?」 職場にはフレームリレー交換機を開発する��めの部屋があり、そこには4台の交換機が置いてあった。そして、名前は東京、大阪、名古屋、福岡。実際にその四都市にある交換機と同じものが職場の開発室に備え付けられており、24時間轟音を立てながら動いていた。 「いいか、FHM(これがその交換機の開発名)は、0系と1系からなっている。こっち半分が0系。反対側が1系だ。普段は0系が動いているが、トラブルが起こるとそれが1系に切り替わる。お前、フォンノイマン型コンピュータのことは分かるか?」 「分かります」 「じゃあ、そこを見てみろ。コンピュータでいうところのバスに相当する部分だ。交換機ではスイッチと呼ぶ」 そして、西嶋さんは交換機にもCPUがあること。CPUがデータの処理をしているという意味ではコンピュータと同じ仕組みであることなどを分かりやすく教えてくれた。 僕はいつの間にかその風采の上がらないおじさんの言葉に熱心に聞き入っていた。 「よし。矢野。この下のモジュールを抜いてみろ」 「え?いいんですか?」 「つべこべ言わずにやりゃいいんだよ」 僕はあわてて、交換機の下の方のモジュールを力任せに引き抜いた。 その瞬間に眠っていたはずの交換機の1系の前面に無数についた発光ダイオードが一斉に点滅した。 そして、カチカチと音を立てながら・・・瞬時に0系の電源が切れ、そして1系に切り替わった。 その時間はほんの1秒か2秒。交換機につながった操作用端末を覗き込んで、何事もなくデータが流れ続けるのを僕は確認した。 「おい、矢野。この交換機のOSは何だと思う?」 「ええーっとUNIX?」 「馬鹿かお前は。UNIXなんて不安定なOSの訳ないだろ」 そう言って西嶋さんは部屋の隅の金属製の本棚のドア(それも金属製だった)をガラガラと音を立てて開けた。 「こいつはな、TRONで動いている。正式にはCTRONという。時間あるときに読んでおけ」 指をさした先にはCTRONの仕様書が並んでいた。僕の記憶では確か全部で15巻。本棚の一角を仕様書が占拠していた。 とにかく西嶋さんはその交換機のことなら何でもよく知っていた。ハードウェア構成のことからソフトウェアの仕様まで。TRONのことも詳しかった。TRONの中心にはカーネルがあること。その周りにはEOSというOSを拡張する部分があること。その上にAPLというソフトウェアが走っていること。なぜそんな風になっているのかなどなど・・・とにかく理詰めでそれらのことを良く理解していた。 それから僕は毎日、西嶋さんの金魚のフンのようにずっと彼の後ろを歩くようになった。西嶋さんがしゃべることは何でもメモした。時には西嶋さん自身がうんざりした顔で、「おまえなぁ、そんなことまでメモしなくていいんだよ」というほどに。 年が明けて、2月になったばかりのころだ。西嶋さんに辞令が下りた。故郷のある支店に戻るという。 「西嶋さん、こんなに早くいなくなるのはずるいですよ」 僕は言った。 「そうか?矢野に教えるべきことはほとんど教えたけどな」 と彼は言った。 そして、西嶋さんがあと数日で故郷に帰ってしまうというとき、僕らは二人でお別れ会代わりにちょっと飲みに行った。 でも、話題は交換機のことばかり。僕が担当している複雑なモジュールの仕様の決め方や来週から始まる新しい通信テストの設定の仕方、一緒に働くメーカー担当者相手にどう接したらいいかなどなど・・・ それらの質問に西嶋さんは丁寧に、時にはじっくりと考えてから的確にアドバイスをくれた。僕が何でも質問するので、最後に西嶋さんは少し呆れたように言った。 「いいか。矢野。交換機に限らず、ネットワークのことはな。理詰めで考えろ。切れた時には必ず切れた場所がある。理詰めで考えていけば必ず見つかる。心配するな」 僕はふと疑問に思った。そして、そのまま口に出した。 「西嶋さんって、どこ大学の卒業でしたっけ?」 そう言えばまだ聞いていなかった。西嶋さんほどの人だ。東大工学部だろうか?理学部?いやいや京大ってことも考えられるぞ。 西嶋さんがじっと僕を見た。 「矢野、俺は高卒なんだよ。」 その目は今でも忘れられない。 その日から僕は学歴のことを気にしなくなった。相手がどんな学歴を持っていようと気にならなくなったし、自分の学歴を自慢げに他人にしゃべることもなくなった。 だって、そうさ。そんなことには何の価値もないんだ。少なくともあの瞬間から僕にとっては。”
— 僕が交換機を作っていた頃 - ハリ・セルダンになりたくて (via in-the-sea)
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f355 · 6 years ago
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“「あいさつには名前をつけろ」(接客) 「アフターフォローは上客を呼ぶ」(保険業界)、 「うまい人より早い人が生き残る」(放送作家) 「オーナーがこだわりを捨てると店ははやる」(空間プロデュース) 「オレンジ色は食欲を刺激する」(食品業界) 「お客は靴と時計で見抜け」(ソムリエ) 「お久しぶりですね、は三流」(バーテンダー) 「お座敷では毎日の行いが出る」(花柳界) 「きれいなトイレは汚せない」(スーパーマーケット) 「クレームは最後まで聞く」(キャビンアテンダント) 「ゲームの発売日は木曜日」(ゲーム) 「コンビニおでんは秋に売れる」(コンビニ業界) 「スタッフには、指示ではなく相談する」(外食産業) 「ストーリーは三幕構成で山場を作れ」(映画業界) 「たらい回しにヒットあり」(出版業界) 「トップの椅子は3つある」(芸能界) 「ネタはお客の顔を見て決める」(落語家)。 「ネットの1行広告は13文字」(ネット通販業界) 「ヒット商品は多数決から生まれない」(飲食業界) 「ファーストクラスは態度がぶれない」(キャピンアテンダント) 「プリンターはインクで儲けろ」(プリンター業界) 「プレイング・マネージャーに名上司なし」(人材業界) 「プレスリリースは1枚にまとめろ」(広報マン) 「プレゼンの前日はホステスを口説け」(広告業界) 「プロジェクトが行き詰まっても、増員するな」(ソフトウエア業界) 「ホラー映画は不況に強い」(映画業界) 「メモのうまい美容師はカットもうまい」(美容師) 「ヤクルトおばさんが『これ、何?』と聞く映画はヒットする」(映画業界) 「飲食店の開業は1~2月が最適」(外食業界) 「汚い工場から、名品は生まれない」(製造業) 「家を売るなら奥さんを口説け」(不動産) 「家具店は外車ディーラーの近くがいい」(家具) 「会社の業績はトイレでわかる」(コンサル) 「怪我と弁当は自分持ち」(とび職) 「皆が嫌がる仕事ができて一人前」(町工場) 「階段は駆け上がるな」(アナウンサー) 「企画はコンプレックスをつけ」(出版業界) 「休日の飛行機でくつろげないなら一人前」(航空) 「泣き別れは商品価値を下げる」(家電量販店) 「給料日前は生活必需品、給料日後は嗜好品を値引け」小売業界 「金持ちは貧乏人から物は買わない」(宝石商) 「見積書は2つ持て」(商社)、 「交差点は左折」(タクシー業界) 「困ったときは動物と子ども」(広告業界)、 「混んできたら、BGMのテンポをあげろ」(外食業界) 「作業記録を開示せよ」���(航空) 「子ども番組の改編は4月じゃなくて1月」(テレビ業界) 「私も使っています」で信頼を得よ (販売) 「実車とすれ違う道は、吉」(タクシー業界)、 「社員は優良顧客」(自動車メーカー) 「酒が飲めないほうがバーテンダーは成功する」(バーテンダー) 「寿司は客を見てから握れ」(寿司職人) 「出店は、競合店の近くがいい」(居酒屋業界) 「準備のないところにチャンスは来ない」(舞台俳優) 「商品の色は3色に絞れ」(商業デザイン) 「上手い人より早い人が生き残る」(放送作家) 「人気商品は付属品で稼げ」(小売) 「声かけが盛んなスーパーは売れる」 (流通) 「全国ヒットを狙うなら、北海道を制せ」(食品業界) 「素材だけを使っても、フランス料理にはならない」(料理人) 「送料無料はネットで刺さるキーワード」(ネット通販業界) 「他業界からミスを学べ」(パイロット) 「大道芸は、美術館の近くが穴場」(大道芸人) 「棚には赤と緑の商品を交互に置け」スーパーマーケット 「段取り八分、仕事二分」(大工) 「値引きは二個目の商品から」 (スーパーマーケット) 「通販番組では、値段を最後に言え」(通販業界)、 「提案は3つ出せ」(ソフトウェア) 「適職は自分ではわからない」(人材業界) 「電話営業は月曜の朝に攻めろ」(テレマーケティング業界) 「『東大』は読者に刺さるキーワード」(出版) 「2時間ドラマは、10時またぎに濡れ場を入れろ」(テレビ業界) 「日本人はラス1に弱い」(キャビンアテンダント) 「売れる商品には適量がある」(食品業界)、 「売上が落ちたら値段を上げろ」(おむつメーカー) 「発想はポジティブに、詰めはネガティブに」(広告) 「発売延期をくり返すソフトに名作なし」(ゲーム業界) 「披露宴は洋食で儲けろ」(ホテル業界)、 「評論家は深く掘り下げると広くなる」(マスコミ業界) 「不器用な職人ほど大成する」(大工) 「不況になると鉄道本が売れる」(出版業界) 「福袋は松竹梅で売れ」(百貨店業界) 「名器は真似して学べ」(設計士) 「要約できない脚本にヒットなし」(映画業界) 「欲しい車はよく街で見かける」(放送作家) 「緑と紫のオモチャは売れない」(玩具メーカー) 「練習は本番のように。本番は練習のように」(サッカー選手)”
「つまり5回」 ~業界のセオリーに思う - ■財務アナリストの雑感■  シーズン3 (via bo-rude)
shinodddddがtigaからリブログしました
(via tatara2)
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f355 · 6 years ago
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“平和教育で「広島の平和公園の”過ちを二度と繰り返さないために”の過ちとは何か」っていう問に被爆した身内が言ってた”核兵器を飛行機で持ってこられるほどの貧弱な防空体制”を書いたら職員室連行されたな”
— Twitter / tenzingumo (via mug-g)
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f355 · 6 years ago
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mini1300 でCW Filterの特性を計測する
mini1300 を使って、HF無線機用のフィルターの特性を測ってみました。
事前作業として、
Configuration - Calibration - [S21] Gain Calibration for VNA
を行います。
S1, S2ポート間を使用するケーブルで短絡します。今回は
・S1 (N ) - (N-BNC) - (BNC-Cable-ミノムシクリップ)
・S2 (SMA) - (SMA-BNC) - (BNC-Cable-ミノムシクリップ)
の二本のケーブルを繋ぎますが、実際に計測するフィルターのアースと、センター側の片側に繋いで Calibration しました。
計測したのは、次の3本です。いずれもCWの狭いフィルターです。
1. YAESU XF-8.9HCN (8988.3kHz)
2. InRad Collins 526-8733-010 (455kHz)
3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz)
1については、
・キャリブレーション後そのまま
・フィルターの両端につないてSCAN (SPAN +/- 5kHz)
・フィルターの両端につないてSCAN (SPAN +/- 2kHz)・同 AUTO (荒いサンプリングでスキャンし続ける)
2については
・キャリブレーション後そのまま
・フィルターの両端につないてSCAN (SPAN +/- 2kHz)
・同 AUTO (荒いサンプリングでスキャンし続ける)
3については2と同様の3種類の他、
Frequency Sweep のモードで S1ポートから見た SWR, Z, X, R, スミスチャートなどもとってみました。
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1. YAESU XF-8.9HCN (8988.3kHz) キャリブレーション直後。 心線側2本をFilterの片側につないであるが、フィルターから何らかの影響を受けて少し波形が出ている。
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1. YAESU XF-8.9HCN (8988.3kHz) +/- 5kHz
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1. YAESU XF-8.9HCN (8988.3kHz) +/- 2kHz
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2. InRad Collins 526-8733-010 (455kHz) キャリブレーション後
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2. InRad Collins 526-8733-010 (455kHz) +/- 2kHz SCAN
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2. InRad Collins 526-8733-010 (455kHz) +/- 2kHz auto
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) キャリブレーション後
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) +/- 2kHz SCAN
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) +/- 2kHz auto
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) SWR
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) SWR |Z|
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz)
SWR, R, X
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) R, X
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz)  S11
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3. YAESU Collins XF-115CN 526-8733-020 (455kHz) スミスチャート
いずれも10dB前後の挿入損失があることを確認しました。CW Filterだとこんなもんでしょうか。
測定幅は(+/-) 1, 2, 5, 10, 20, 50, 100, 200, 500 kHz, 1, 2, 5, 10...MHzというように設定できます。あるいはConfigurationの変更で startとstopの指定も可能です。 IFBWの影響はないようです。
ダイナミックレンジは、グラフで65dB程度まで、マーカーを動かして読み取れる数値は70dBくらいまでです。いろいろ正確に測るには、100dB程度は欲しいところです。
グラフでのY方向に範囲は固定ですので、たとえば -10~-30dBの間の20dBだけを拡大して表示したいといったことはできません。
マーカーは一つしかありません。
Frequency Sweep モードでは3種類使えそうで一つしか使えないようです。
一般的な TG + スペアナだとこのあたりはもっとダイナミックレンジは広く、調整にも自由度がありますし、さらにいろんな機能がありますが、決まりきったBPFの測定といった用途であれば、これで十分かと思われます。
むしろ、難しい調整箇所がない分、シンプルに使うことができるとも言えそうです。
VNAとしての機能については、勉強不足でよく分かりません。
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f355 · 6 years ago
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mini1300 を1280MHzあたりで試す
2019/9/10
アンテナアナライザー mini1300 を1280MHzあたりで使ってみました(V1.01)。
各機能から呼び出される共通の周波数入力画面には、160m~70cmのアマチュアバンドをワンタッチで指定できるボタンが出てくるのですが、1.2GHz帯はありません。
しかし、桁位置を合わせてからテンキーから数値入力すればよいので、特に難しいことはありません。確かに手間は増えますが、それでもNanoVNAの入力しにくさと比較すれば月とスッポンで、まったく問題ありません。 1. DJ-G7 (144/430/1280MHzハンディトランシーバー)付属のホイップアンテナで1280MHzで確認。それなりのSWRになっているようです。
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2~7. 1280MHz +-20MHzでスペクトラム表示。それらしきグラフになっています。タップしていくとZ, R,Xなどいろんな表示。
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スミスチャートも表示できます。
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8. 1300MHz超えると表示してくれません。これはMax Freqチェックをした結果で最大周波数が決められるからです。1300MHzはたぶんMaxです。
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(ここまで、キャリブレーションを取っていなかったので、値は不正確だと思われます)
9. 3バンド同時に表示。あら、144あたり調子悪し。キャリブレーションとったらOK。やはり最初の状態ではダメみたいです。
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10. S2端子(送信)にDJ-G7のアンテナ、受信側にテキトーな線をつないで、VNAというかTG + スペアナモードで表示。
(あらかじめ、S1-S2端子を接続してキャリブレーションをとっておく必要があります)
アンテナのSWRが良い当たりだと、となりのS1端子でも強く受信できたようです。
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てな感じで、一通り動くようです。
ついでに、S2端子からWSPR, FT8などを送信できることを確認しました。
RTCも動いており、秒単位で合わせてみましたが、5日で5秒程度のズレでした。継続的にビーコン用とするならば、外部からのクロック入力が必要と思われます。
NanoVNAと比較すると、次のような美点があります。
・起動したときから保存した設定やキャリブレーション情報が読み込まれる (NanoVNAは保存したメモリーを呼び出す必要あり)
・画面が広くて見やすい(小さいNanoVNAにはローガンキョーとタッチ用ペンが必要)
・タッチパネルの反応がよく操作しやすい(NanoVNAでは画面更新のタイミングでは操作を受け付けない)
・機能が豊富(マルチSWR、SWR調整時わかりやすい機能、DSP、ボイスレコーダー、WSPR/FT8送信、画面コピー等)
・1.3GHzまで使える(mini1300, NanoVNAは900MHz)
・VNA使用のときに画面表示範囲が広い(NanoVNAでは別メニューから倍率を変化させて信号を探す必要がある)
・バグが少ない(NanoVNAではマーカーをいじると周波数が初期化されるなどの不具合が複数確認済み)
・ファームウェアアップデートを期待できる(PCにソフトのインストールが必要)
・PC接続してPC側アプリからの制御は不明
・価格は高い(AliExpressで20K円くらいから)が、実用性や機能を考えれば断然こちらをお勧め。
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f355 · 6 years ago
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mini1300届きました。
2019/9/5 mini1300届きました。 ちゃんと1.3GHzまで行くようです。 ファームウェアは 1.01です。1.0Aの方が良かった気がするけど、見た目はあまり変わりないような。 リアルタイムクロックは生きているみたいです。 サイドに貼ってあるシールには、サポートフォーラムのURLなどが印刷してあります。 S2端子もちゃんとついています。 ちなみに、trackingはチャイナ国内のままです(笑)。 結局、一週間で届きました。
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f355 · 6 years ago
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Max600 Plus 届く
2019/8/22
mini600ならぬ Max600 Plus が届いていた。 実家用にと追加でオーダーしたnanoVNAも届いていたが、こっちはいらなかったかなあ。
とりあえず大きさ比較。 まだちゃんといじってないけど、max600のレスポンスが桁違いに良い。 こっちだけあれば良いような気がしてきた。
というわけで、Calibrationしようとするが、付いてきているものはダミーロード等を自作しろということのようだ。しかし、300Ωがよく分からない。とりあえずnanoVNAについてきたダミーロードとOpenで調整。なんかガタガタしていて変。ショートが手持ちでやったからかも。
そもそも、ハードウェアのキャリブレーションはやって出荷されているのかコレ? 内部のスイッチを切り替えないといけないみたいだけど、
明日、一からちゃんとやろう。 ということでバラしてみる。 側面の8つのネジを外してリアカバーを引っ張り出す。 シート型のバッテリー(4000mAhくらいはありそう?)が電源系の基板にくっついている。引っ張ると外れる。 その下に、RF基板があり、これも引っ張ると外れる。キャリブレーション用スイッチはここにあるようだ。
このまま寝るのもなんなので、KD8CECのV. 1.0Aのファームウェアを入れてみた。 STM32 ST-LinkユーティリティはすでにPCに入っていたので、mini Bで接続してあっさりと書き換えOK。 なんか、WSPRとかFT8とか書いてあるよー。
時刻合わせをして、キャリブレーションをやり直してみる。 Configuration - Oscillator Test からどこまで上の周波数が使えるかテストしてみたが、1GHzまでのようだ。試しに自分でもっと高い周波数にしてみたけれど、ダメみたいでした。これはハズレかな。
1.2GHz までのAAが欲しいひとは、最初から mini1300となっているものを購入するのが安全かもしれないですね。
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附属のキャリブレーションキット。っていうか、コネクターと抵抗じゃないか
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開けてみた。 電源まわり制御ユニットとシート型バッテリー
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メイン基板の上にRF基板が刺さる。 左上にSP-DIF INもついている。何に使うの? S2 Portはどこにあるのだろうか? コネクターを付けるには、ケースに穴を開けないといけないのでは?
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KD8CEC Ver 1.0Aにしてみた。 日時はリセットされている。
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STM32 ST-LINK Utility でファームウェアを更新しました。簡単です。
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Configuration - Oscillator test をしてみたら、1000MHzまでしか動作しない模様。
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ダミーロードを付けて1000MHzあたりを計測。 まあ、こんなもんなのかなあ。 もうちょっと上に行けそうだけど。
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パラメータを勝手に書き換えて 1350MHz にしてみる。
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うーん、1000MHzを超えた瞬間にダメになるみたいですね。
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Max周波数を変更したときには、Calibrationもやりなおせとあったので、やり直してみました。急に1GHzから上でへんなグラフにはならなくなりましたが、やはりマトモに使えそうなのは1GHzちょいまでのようでした。
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f355 · 6 years ago
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mini600 アンテナアナライザー
AliExpressあたりで売っている mini 600というアンテナアナライザーが面白そうです。
EU1KY-AA というもののクローンのようで、KD8CECによってファームウェアの改良がされており、max 1300MHzとなり、機能も使いやすくなっているばかりか、あろうことかFT8のデコードもできるようになっているようです。
これ、SMAコネクターを増設してVNAにすることもできるようですから、もしかするとFT8トランシーバーになってしまうかも(笑)。
mini 1300というのもあるようですが、このファームウェアに中身を変えてSMAコネクターを増設したものっぽいです。
ということで、AliExpressで一番安そうなのを探したら、miniではなくて Max600 Plusという名前でした(笑)。中身は同じっぽいですが、ケースの外装レタリングなどはこっちの方がよいかも。Plusなので、ファームウェアくらいは変わっているのかも?
このリンク先のがたぶん今一番安くて、17,703円です。
先日入手した nanoVNAが5000円前後なので、ずいぶんと高い印象ですが、画面サイズも大きいし、改造ネタはかなり面白そうです。 EU1KY_AA のマニュアル https://www.elekitsorparts.com/wp-content/uploads/2018/03/H10010_FAA-450_EU1KY_Antenna_Analyzer_Kit_Operation_Guide_Rev1.01.pdf KD8CEC http://www.hamskey.com/ mini600のマニュアル http://myosuploads3.banggood.com/products/20190325/20190325054227mini600.pdf
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