lemontheta
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suger and spice,
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lemontheta · 6 years ago
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秋の新色的な。
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lemontheta · 6 years ago
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lemontheta · 6 years ago
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lemontheta · 6 years ago
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lemontheta · 6 years ago
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金色の髪が夜風に揺れる。
セシルは毎夜のように、窓辺で星のきらめく夜空を眺めている。
「死んだら星になるって、言うじゃない?」
星を見上げたまま、セシルは独り言のように、呟いた。
「でも、星になったところでさ、どれが誰か、全くわかんないよねえ」
「まあ、確かに。同じようにしか、見えないしな」
セシルの肩越しに腰を眺める。天体には全く興味がないので、星の名前も星座もわかりそうにない。
「昔は死んだら星になれるっていいなあって思ってたんだよね、毎晩空にあるし。
 でも、今は、どれが誰かわかんない星よりも、ボクはボクとして、覚えててくれる人がいたらなあ、って、思うんだよねー」
引き続き、独り言のように。
でも、多分これは、構って欲しいんだろうなあ、と思って、返事を返す。
「覚えてるよ、おれは」
「本当かなあ」
「きみみたいな個性的すぎるキャラクターを忘れるっていう方が難しいと思うよ」
くす、とセシルが笑ったような気がした。こちらからは見えないけれど。
「じゃあ、もっと覚えていってよ。ボクが死ぬまえに」
セシルはくるり、と踊るように身体を反転させる。
揺れるスカートの裾の白いフリルが、夜に映える。
氷のように冷たいブルーの瞳が、射抜くように、こちらを見据えた。
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lemontheta · 6 years ago
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視界に白が過ぎる。
何かと思って目をやると、黄金の瞳と目があった。
「ぴゃっ」
なんともマヌケな声をだして、黄金の瞳に白い髪の持ち主は後ろにのけぞった。
尻餅をついた…と、思うのだが、音がしない。
マヌケ声の持ち主を探して木陰を覗き込むと、なんともやわらかそうな白い毛の塊が彼女の下敷きになっていた。
「あいたた…」
白い耳。ということは、白い毛の塊は、彼女の尻尾だろうか。
「その色で、そのどんくささで、よく生きてるわね」
素直な感想を言うと、少ししょんぼりした顔で、反論する。
「白い狐は貴重だから、守ってもらえるもん…」
「守ってもらえる…っていうのは、人に?」
こくり、と白い狐は頷いた。
「私、見聞を広めるために旅をしている魔法使いなのだけど、よかったらあなたを守ってくれてる里に連れてってくれないかしら」
白い狐はすんすん、と鼻を鳴らす。
じぃ、っと、黄金の瞳がこちらを見る。
「わるいかんじはしない…から、いいよ。ついてきて」
白い狐は先ほどどのどんくささとはうってかわって、身軽に木陰から躍り出た。
「あ、ワタシはセツカっていうの。よろしくね」
ふわり、と白い尻尾を揺らして、狐の少女は笑った。
→ 三色お題だった頃
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lemontheta · 6 years ago
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今日のしーたは【山吹茶 c89932】【紫水晶 e7e7eb】【黒 2b2b2b】を使って絵を描いて下さい。
→ 普通の色、短編つき
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lemontheta · 6 years ago
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あなたのいない、その先。
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 こんこん。返事はない。
 数年の時を経て戻ってきた、わたしと師匠が一緒に過ごした家。私を世界の端まで突き放した、忌々しい魔女の本拠地。しかし、その家は、数年間、誰にも手入れされていなかったかのような、蔦が絡み、家の前の花壇は雑草だらけの、荒れた状態になっていた。導かれるように、裏庭に歩みを進めた。
 師匠の大好きだった、夏蜜柑の木の下に、ひっそりと、冷たい石が、居た。
 嘘でしょ、という思いと、やっぱりね、という思いが半々くらいだった。さみしんぼの師匠が、あたしを突き放すなんて、そうそう簡単な話なわけがないのだ。そう、それは、死期を悟った猫や鴉がそうするように、自分の死を、誰にも見せないための。
 何もしゃべらぬ石と対峙したまま、何分が経っただろうか。冷たい風に、身体を震わす。しゃがみこんで、石を撫でる。最後に師匠が仕込んだ魔法でも発動するんじゃないかと思ったが、そんなことは無かった。そもそも、死んだ時点で彼女の魔法はすべて解けてしまうのだ。彼女の使い魔も、もう居ないように。きっと家の中の魔道具は、ただのガラクタに戻ってしまっているだろう。
 だが、しかし、彼女のすべては、魔法だけではない。彼女の魔法がすべて解けても、彼女が遺したものは、消えない。彼女が街のひとびとに施した善行や知識、彼女の書き残した書物、いつか��忘れ去られてしまうかもしれないが、すぐには消えないだろう。
 そして何より、このわたし。彼女の最高傑作であり、愛弟子であるこのわたしこそが、彼女の遺した、最大の遺物なのだ。
ぽん、と軽く石を叩いて、立ち上がる。
「さいごまで、しょうがない師匠ね」
 あなたにもっと一緒に居てほしかった。あなたから、もっと色々なことを学びたかった。それは間違いない。彼女の知識は膨大だ。いくらでも、教えることなどあっただろう。だけれど、あなたが居なくなってしまっては、しょうがない。そして、あなたが居なくなってしまったことを実感して、私が立ち止まっても、しょうがないのだ。あなたが深く深く愛して育ててくれた、このわたしを、無駄にするわけにはいかないのだ。
「ま、安らかに眠ればいいわ」
 杖を振りかざす。まるい、ちいさな石に、ながい時間を供にした、彼女の名を刻みこむ。
「あなたの分まで、生きてあげる。みてなさい」
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