she-no-b

[she-no-b]

2022-06-03

君が置いて行ったライターで

君がくれたタバコを吸った

初めて会った時と同じ味がする

君のことなんか考えてなかったのに

くさいラブソングのせいだね

指に熱を感じる

全てが刺激になったあの時よりもしっかりと

[she-no-b]

見えちゃうから聞こえちゃうから感じちゃうから想像力が死んでいくんだろうね

たくさん夢を見たいからずっと寝ていたいな

[she-no-b]

05-04-2021

ホワイトニングにかける金持つのが優秀？

笑わなければいいだけ まあ変わらないけど

つーか知らねえあるあるに合わせるのも限界

騒ぐのはサムいし 陰口はみんな迷信

あーこれ？臭い部屋は臭いままがお好みらしいの

可愛そうだもん 乾燥してダメになるのは

起きて食って働いてアレしてクソしてお終い

日々って割とそんなもんらしい

誰の足跡にも触れたくないなら

そこから動くなって言われたよ

始まりは独りで最高なのに

この世の決まりは乱れてて最悪なんだけど

かかとを離さず進んでみたらさ

きみと話した軌跡がいつでも見れるね

日々って割と退屈じゃないらしい

[she-no-b]

帰り道

届かなくても、手を伸ばしてみる

熱烈なジャンプかましてさ

計画なんて目標なんてしゃらくせえ

誰かと歩幅合わせる意味なんか

今更教えてくれるな

試着ってそんなに大事？

今を生きてかなくちゃならないんだよ

解っていようが、歯向かってやる

その顔めっちゃウケるね

何に対して何の許しを請うの？

正直自分が一番好きだから

あっさり忘れちゃうね

妄想以外は全部無視

これでも生きてるつもりだけど悪いかよ

超健康体だし、甘えてみただけ

予定は全部明日でいいよ

めんどくさい？扱いづらい？あっそう

誰かの心配してる余裕なんて

結局ないくせにバカだよね

自問自答すら忘れてる

勝手に生きられて勝手に死ねれば

それで満足なのにさ

[she-no-b]

花束

なるべく踏まないように見ないように

それが大切に扱うことだった

必死に空を捏ねていても

創れるものは一つもないから諦めた

満開に胸を張る奴らが羨ましくて

首を絞めてやろうと差し伸べた手は

優しい言葉にはたき落とされた

持っていけばいいさと笑ってうなずくんだ

必ず返すからって約束して

大事にされた形を手折って集める

不細工だけどこの花束は

君に贈りたいから

たったそれだけしかできない僕の頭を

君がそっとなでてくれる

生まれ伸びた茎が太陽を探していた

暖かさを知ったんだ、必ず咲くよ

[she-no-b]

12-03-2020

遠いところに 置き去りにされ

一人で生きる術を 探していた

一番古い記憶を 手繰り

ひとつ ひとつ 繋げてみた

窓の外に見えた景色を 思い出せば

大地が与えた 夢の数々に

打ちのめされてしまったよ

何かを常に 犠牲にしている

何も残せず ただ吸収するだけで

なんて独りよがりなんだろうね

せめてこの足で耕された土と

この栄養満点の涙のひと粒が

なにかを 育くめばいい

独りになるための

勇気になるから

[she-no-b]

はじけそうに震える果実を見つけたら

知らないふりして君が隠しているそれは

この身を犠牲にしても目に映したがった

白い歯を見せ屈託なく笑うあの子の自信が欲しい

舞台に立ち見つめ胸を張るあの子の素直さが欲しい

憂い憔悴し現実に苦しむあの子の愛嬌が欲しい

興味だけで進んでいく夢なんて虚しいよ

探しているものは見つかったかな

オリジナルより大切なものだったのかな

はじけそうに震える果実を見つけたら

必ず手を出しては時を進めたがった

不安に気づかなかった金縛りの夜のあの恐怖が欲しい

愛する人の苦笑いにふと崩れ落ちたあの涙が欲しい

誰も知らないあたしだけが見つけたあの感動が欲しい

感情があるから創造していくんだよ

探しているものはあたしが知ってる

これがアイデンティティなのかな

[she-no-b]

05-17-2020

光る輪郭に目を細めつつ

眺めることをやめられない

その動きひとつで

あたしの息を止めてほしい

振り向かないで

[she-no-b]

All just for loved ones

心に君を招き入れる術はいつか爆ぜたけれど

窮屈はあたしと向き合う余裕をくれました

久しぶりにチャーハンをカレー味にしてみた

一体何が好きなのかはっきりさせようよ

元気、あたしは、元気なまま

だから平気よ

全てはただ一人愛する人のために

ゆったり流れる雲もいつか帰って来るはず

タイムラプスな人生を楽しんでみませんか

約束されたV字回復はほんのちょっと違う

まだまだ布団からでなくてもいいんだ

正直、あたしは、元気じゃない

だけど平気よ

全てはただ一人愛する人のために

[she-no-b]

僕の優しいサディスティック

僕との偶然が楽しいから

たまに空虚がやってくるんでしょ

でも君は知ってるかな

孤独は心の教科書だってこと

苦しくてたくさん泣けばいい

きっと君はもっと輝くからね

愛しているよ

今日も狭い部屋で溶けてゆく君を

いいかい、僕は黙るから

ひたすら闇を打ち明けてくれないか

でも君は知ってるかな

世界は僕ひとりでできてるってこと

知りたくてたくさん虐めればいい

きっと僕をもっと解るからさ

愛されていたい

明日から賢くならないと決めた君に

[she-no-b]

04-15-2020

特別な自分を知りたいが

きっと量産されてきた悩みだろう

社会を知りすぎれば

恐れのあまり夢を捨てるだろう

生きることはあたしを正義に埋め込むことだ

生きることはあたしだけを信じ育てることだ

常に矛盾し合うから

きっと明日も苦しむんだろう

決して逃げることのないように

涙を流してあたしに懇願しよう

死なないで、と

そしてあたしは贅沢に生きてみせるよ

[she-no-b]

花のように

花のように、花のように

与えられて生きてゆきたい

損したくないの

花のように、花のように

素敵が保証されていたい

努力したくないの

ごめん、ごめんね

あたしが残した全てを、ここに置きます

そして、もう一度美しく咲く準備をしよう

[she-no-b]

円月

確かに満ち干いていた 毎晩の愛は

狼男も居たし 会えないときもあった

夜道だって 独りじゃ歩かなかったし

なのに今の月は 円い顔して

夢を 幻を 見せてくる

昨日はどんな形だったの？ ねぇ

せつないぐらい 美しいね 君は

きっと 暖かったろう 太陽の熱は

裏側なんてないし 想わない時があるから

今夜だって 寒くて仕方なくだし

凍りついた月は 赤い顔して

じっと そっと 見つめている

今日は少し寒いけれど いい

解かしてあげる 美しく 誰かと

[she-no-b]

09-12-2019

きみに愛されたなら,

もう,何も感じたくない,考えたくない.

きみを好きだ,好きだ,好きだ.

それだけが,頭を支配してしまえばいい.

それは,あたし自身が死んだも同然だ.

お願い.

きみの愛で,あたしを殺してくれ.

[she-no-b]

08-13-2019

自分さえ守れなくて,棘だらけのあたしを

傷だらけで包んでくれた.

そんなあんたを,愛したいんだ.

なのに,まっすぐ見つめられない.

どうしたらいい？

何を忘れればいい？

.

自分しか見てなかったんだ,

誰も教えてくれるはずがない.

むしろ,きっと,こう言うだろう.

"ようやく,一人になれたんだろ？よかったな."

そんな言葉が浮かんでも,頷けない.

ああ,当たり前だ,あんたを愛してたんだから.

気づくのが遅すぎた.

傷つけたくなかった.

償いきれない.

あたしは,去ることしかできないのだろう.

[she-no-b]

07-25-2019

ねえ,あんたはその白馬に乗って,

あたしを振り落としたの？

ううん,あたしが勝手に降りたの.

ぐるぐる回るメリーゴーランドじゃ

あたしついていけないよ.

なんて,回るあんたを眺めながら.

あたしはまだ,

あんたが止まって,手を差し伸べてくれると

そんな幻想を,抱いている.

あんたを好きじゃなくちゃ,いられない.

[she-no-b]

07-14-2019

世界中,どこへ行っても.

見失わないからね.

あんたは,

テールランプの割れ目から,

光たちがはしゃぎだすように.

激しく,居場所を教えて.

あたしは必ず駆け寄って,

すべてを包みたいから.

そっと手をかざすから.

約束しよう.