Tumgik
#ふぉーかすサン
nihonmedicalce · 1 year
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#サンテレビ さんの #あんてなサン の #ふぉーかすサン のコーナーで #本学 が #紹介 されます 2023年1月22日日曜日22時から22時半の間で #放送 されます #見てね #上新庄 #専門学校 #臨床工学技士 #AO入試 #進路 #変更 #推薦 #入試 #社会人 #出願 #受付中 (日本メディカル福祉専門学校 臨床工学科【阪急京都本線上新庄駅・地下鉄今里筋線だいどう豊里駅】) https://www.instagram.com/p/CnWXGezSCMy/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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elle-p · 1 year
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P3 Club Book Akihiko Sanada short story scan and transcription.
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真田明彦の難攻不落伝説
某日深夜---ここ、月光館学園巌戸台分寮のと ある一室で、その恐ろしくもおぞましい謀略は、徐々に形を現わそうとしていた。
「許せねえ······絶対に許せねえぜ、真田サン。いや、真田明彦ぉ!」
「じゅ、順平くん。そこまで怒らなくても······」
「甘いわよ、風花!私も順平に同感。食い物の根みが恐ろしいってこと······真田先輩の骨の髄まで思い知らせてやらなきゃ!」
「別に僕は、甘いものがそれほど好きって訳じゃないですが······美味しそうでしたよね。お土産のー日限定100個の特製プリン」
「わん!」
「コロマルさんも、ひとりで10個は食べすぎだと申しているであります」
「トレーニングで疲れてたか何だか知らねえけどよ、フツー全部食うか?俺たち仲間だろ?みんなの分残しとくとか考えるだろ!?」
「あ、あうう。り、リーダー、皆さんを止めなくていいんですか?え?······別にどうでもいい? ううううう······」
あまり恐ろしくもおぞましくもないようだが、ここからが恐ろしい。
「よっし!んじゃ、満場一致で “真田先輩をギッタンギッタンにしてギャフンといわせてグウの根も出なくさせる計画”、略してトリプルGプロジェ クトの発動を宣言します!」
「おーっ!」
この今どきどうよ、というネーミングセンスのなさが恐ろしい。
とも���れ、真田の天然ぶり---というより鈍感さに端を発する、特別課外活動部メンバーの怒りの鉄槌が、真田の頭上に振るわれようとしていた。だが彼らはやがて思い知る。真田明彦の天然もまた、ボクシングの腕前と同じように、超高校級であるということを······。
~フェイズ1 伊織順平&山岸風花~
「オレの武器は······これだ」
そう言って順平が取り出したのは、普通ならスポーツドリンクなどを容れるのに使う、ストローつきの白い円筒形のボトルだった。
「トレーニングで疲れたセンパイに飲ませるための、特製栄養ドリンクって訳だ」
「あんた······敵に塩送ってどうすんのよ?」
ゆかりの言葉に、順平はちっちっちと指を振って、恐るべき事実を公表した。
「これはな 風花の······手作りだ」
「そうなの。頑張って、作ったんだよ」
どよつ。
場の温度が下がり、驚愕のどよめきが走る。
「そ、そんな······順平さん。そこまで酷いことをしなくてもっ······!」
「こ、これは、ワシントン軍縮条約に抵触する可能性すら考えられるであります!」
「きゅ~ん······」
「順平······本気ね······?恐ろしい男······」
この液体がもたらす惨劇の予感に、その場にいた全員の顔が着白と化す。ちなみに、兵器開発もとい調理担当の風花は、皆の評価によって心に深い傷を負い、壁際でしくしく泣いていた。
「お!来たぜ!」
順平の言葉どおり、朝のトレーニング帰りの真田が寮の玄関から姿を現わした。すかさず順平がタオルとボトルを持って歩み寄る。
「センパイ!お疲れさんッス!どうスか?運動あとに特製ドリンクなんて?」
「おお、順平。ありがたいな、ちょうど喉が渇いていたところだ」
「しめしめ······じゃなくて、どーぞ!いい感じに冷えて、飲み頃ッスよ!」
何の疑いもなく、真田は順平からボトルを受け取ると、ストローに口をつけて中の液体を勢いよく吸い込んだ。
ずずずずずずずず!
何だか、嫌な感じに粘度を感じさせる音が響き······そうして、真田が口を開いて叫んだ。
「美味い!これはいけるな!」
「······へ?」
予想を裏切る真田のセリフに、唖然とする順平。そこに、真田の歓声を聞きつけ、何ごとかといった表情で桐条美鶴が現われた。
「どうした、明彦?」
「いやな、順平が作ってくれた特製ドリンクが、なかなか美味だったからな。美鶴も飲むか?」
ごく自然に、真田が美鶴にボトルを手渡し、そしてごく自然に、美鶴もストローを口にくわえる。付き合いが長い上、精神年齢的に成熟しているふたりは、間接キスなど気にはしない。······してくれれば、順平の制止は間に合ったろうし、その後の悲劇も防げたのだが
ずずずずず······。
やや飲みにくそうに、美鶴は頬に力を込めて体を吸い上げ、次の瞬間。
ぶびっ。
表情を変えないまま、美鶴の鼻の穴から腐った沼のような色の液体が噴出した。
「き、 桐条センパイっ!!」
美鶴の顔色が、黄土色から紫色、さらにはオレンジ色から緑色へと目まぐるしく変化する。そして最後は、ぐりんと白目を剥き、棒が倒れるような勢いでばたんと倒れ伏した。
「せ、せんぱぁあああいっ!!」
順平の悲痛な叫びがこだまする。それは、この後に来るはずの、美鶴の報復を予感し
ての、早すぎる断末魔のように聞こえた······。
~フェイズ2 岳羽ゆかり~
「えー、牛丼をプロテイン茶漬けで食べる、真田先輩の味覚を甘く見すぎてました。そこで、食欲以外のアプローチで行きたいと思います」
「順平さんはどうしたでありますか?」
「解凍に、あと半日はかかります。ついでに、風花も部屋にこもってしまい戦力外です」
計画の第1フェイズで、すでに彼らの戦力は激減している。あまつさえ、善意の第三者であるところの美鶴まで巻き込み、もはや失敗は許されない状況へと追いやられていた。
「で、あの······ゆかりさん、今度の作戦は?」
そう言う天田は、ゆかりから目線をチラチラと外しては戻すという、不審な動きを続けていた。し かし、それも無理からぬことだった。
「ズバリ!色気で落とすっ!」
きっぱりと宣言したゆかりの服装は、いわゆるボンデージ風のタイトな超ミニワンピース。服というより、数枚のラバー生地を紐で大雑増に繋ぎました、という感じの露出過多のデザインである。胸元や背中そして左右のサイドから、これかというくらいに眩しく、白い素肌を見せつけている。日ごろ弓道部で鍛えた均整の取れたプロポーションを誇るゆかりが着ると、これが意外と悪くなかった。第二次性徴期が来たかどうか微妙な年頃の天田ですら、頬を赤らめてぼうっとなるほでの色香を放っている。
「これで真田先輩をメロメロにして、さんざんしてあそんだ挙句に捨てるという、自分の非情が恐ろしくなるほどに完璧な作戦よっ!メイクバッチリ、ヘアスタイルもオッケー!」
「胸部の追加装甲も問題なしであります」
「アイギス、ひと言余計! 」
ちなみに、いま彼女らがいる場所は、白昼のポロニアンモールのど真ん中。真田は辰巳東交番の中で、黒沢巡査と話している。出てくるところを狙って、作戦開始という段取りである。
「あ、出てきた出てきた。んじゃ、みんな。行ってくるよーっ!」
何も知らずにやってくる真田を確認し、ゆかりがゆっくりと接近していく。2メートルほど近づいたとき、ついに真田がこちらに気づき、ゆかりと目が合う。すかさず身体をくねらせ、ほどよい弾力を感じさせる太ももを見せつけるように、グラビアアイドル風のポーズを取った。
「······」
つゆつゆつゆ。
······見事に、真田はそれをスルーした。
「んなっ!?」
たとえ色気が多少足りなかったとしても、後輩このゆかりをシカトするとは······。プライドを傷つけられ、ゆかりの中の女の意地が覚醒した。
立ち去ろうとしつつある真田をダッシュで追い抜き、くるりと振り向いて真田の進路を塞ぐように対峙する。さすがに歩みを止める真田。そしてその真田の目の前で、ゆかりは前かがみになり左右の腕でバストをぎゅっと中央に圧迫した。寄せて底上げした胸が、さらに押し付けられて豊かな双丘を形作る。そして---。
「セ•ン•パ•イ (はぁと)」
微動だにしないまま沈黙する真田。手ごたえあり!と、ゆかりが心の中でガッツポーズをしかけたとき、真田がゆかりに話しかけた。
「あー······月光館の生徒か?すまんな、覚えがない。しかし平日は制服着用が定められているはずだぞ?生活指導に見つからないうちに着替えに戻ったほうがいい。それじゃ、な」
つかつかつかつか。
再び見事にスルーし立ち去る真田。取り残されるゆかり。ひゅるりら~と風が吹いた気がした。完敗、というか惨敗、というか勝負にすらなっていなかった。あろうことか、ちょっと髪型を変えて化粧をし、いつもと違う服を着ただけで、真田はゆかりを知人だと認識できなかったのだ。よく年配のオジサンたちが、若い女の子はみんな一緒に見える、などと言うが、それのさらに酷いやつである。予想の斜め上を突っ走る真田の朴念仁ぶりと言えよう。
「せ、せんぱい······会ってからもう半年たつっていうのに······もてあそばれたー!酷いぃぃ!!」
真田の無心ゆえの見事なカウンターアタックで、ゆかりは精神を破壊されかねないほどの敗北感を感じていた。その再起には、まだしばらく時間がかかりそうだった······。
~フェイズ3 アイギス&コロマル~
「ホントに、大丈夫ですか?」
残る戦力となる、天田、アイギス、コロマルの3者が、夕方のランニングをしている真田を遠くから追跡しつつ作戦会議を行なっていた。
「大丈夫であります。私とコロマルさんがいれば、十全と言えるでしょう」
今度の作戦はシンプル。真田にコロマルをけしかけ、ズボンの尻でも破いてトホホな目にあわせてやろうというものだ。
「では、アイギス行きます!」
コロマルの首に結びつけたリードをしっかりと握り、アイギスが走り始める。さすがに運動性能が高いアイギスは、天田が見守る中、どんどんと真田に接近していく。
あと20メートル。10メートル。5メートル。4、3、2、1······あっさり追い抜いた。
「あ······」
見ている天田の額から、汗が一筋垂れる。その間も、アイギスとコロマルは走る走る。どうやら、久々の広い場所が嬉しくてしかたないコロマルが、目的を見失って猛ダッシュしているようだ。念入りにリードを手に絡めていたアイギスは、前に倒れそうになりながら振り解くことも止めることもできずに引っ張られ。
コケた。
そしてそのまま。
ずるずるずるずるずるずるずる。
1機と1匹が巻き上げる砂煙が、遠く地平線の向こうに夕陽とともに消えていくのを、ただ天田は見つめるだけしかできなかった。
~最終フェイズ 総攻撃~
「正攻法で行きましょう」
各々の理由で叩きのめされ疲れ果てた面々に、天田は溜め息交じりに提案した。だが。
「ダメだ······勝てる気がしねえ······」
「見た目はともかく声ぐらい覚えててよ······」
「ぜっはっぜっはっ (散歩して満足)」
「もはや、ベコベコであります······」
部隊の士気は、嫌が応にも低かった。
ちなみに、前髪が長い現場リーダーは、フェイズ2の頭あたりで、ばったり会ったクラスメイトの友近と、はがくれのラーメンを食べに行ってまだ帰ってきてはいない。ぐだぐだである。
全員が集まった寮のラウンジに、どよんと重く苦しい空気が沈殿する。と、そこに。
「おう、みんな。何だか元気がないようだが、どうした?風邪か?食中毒か?」
攻撃目標 • 真田明彦が現われた。トラウマがかった「ひぃ」という悲鳴を、誰かが上げる。
いったい、どうやって戦えば······どうすれば、勝てるんだ······。この、痛みを感じない (それ以外のものもあまり感じない) バケモノのような人に、どうやって太刀打ちすれば······?いっそ復讐代行サイトにでも依頼を······。
そこにいる全員が、絶望に覆われ心を闇に侵食されかけた、そのときである。
「おう、こら、アキ!」
「ん?どうしたシンジ?」
今日は朝からどこかに出かけていた荒垣真次郎だった。いつの間にか寮に帰ってきていたらしく、二階からドスドスと音を立てて降りてくる。そして、鋭い声がラウンジに響いた。
「てめぇ······昨日美鶴が買ってきた限定プリン、全部食いやがったんだってぇ!?」
「ああ、悪かったな。まぁでも普通のプリンと味は変わらなかったぞ。牛乳と卵と砂糖の味だ。今度コンビニで代わりを買ってきて---」
順平たちが問い詰めたときと同じ。謝っているようで、まったく謝罪の意味をなさない、それどころか被害者の神経を逆なでする、無神経な言葉の羅列。昨日は、この真田の態度にさんざん文句をつけたのだが、“たかがプリン” に目くじらを立てるということが、どうしても真田には理解できず、最後までこちらの怒りが伝わらなかったのだ。荒垣も真田の無反省な態度には怒り心頭に······発してはいなかった。むしろ、またかよ、と呆れたような 顔。そして。
「おい、アキ。ちゃんと謝らねえと······」
何を怒られているのか、わからない風の真田に、荒垣が投げかけた言葉は。
「絶交だぞ」
「ごめんなさい!」
真田のリアクションは、これがまた早かった。
「もう、人の分まで食うんじゃねえぞ」
「あ、ああ、わかった」
「食った分、おめえが買ってこいよ?」
「もちろんだ!」
その様子を見て、呆然となるラウンジの面々。
「あんなんで······良かったんですか?」
「今度から······荒垣先輩に頼もうね」
「その作戦を推奨するで、あります······」
そして、力尽きた後輩たちは、バッタリとソファに倒れこみ、そこからしくしくとやるせない泣き声が漏れ始める。その泣き声は、翌日の朝から行列に並んだ真田が、限定プリンを人数分買ってくるまで続いたのだった。
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pinoconoco · 6 years
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甘味な復讐 3
12時、14時、16時
納品3件はやはり無理があるかもしれない。でもそんな事悩む暇があったら手を動かさなきゃ仕事は終わらない。でも伊達に2年もここで働いていれば「おはよぉございま~す」とブルガリオムの香りを振り撒きながら弓親さんが来たことで今が10時半だとわかってしまうし、あと1時間でシロちゃんがこの原稿を取りに来ると思うとパソコンの中の進みが遅いデータを破壊したくなる。
「雛森ちゃん、鬼の形相だけど、どうしたの?」
「大丈夫です、進み遅いんで今はほっといてください」
「手伝おうかぁ?僕今日は余裕ー」
「話しかけないでください!ごめんなさい、大丈夫ですから」
そんなに酷い顔なのかな。今日は酷い顔なんてしたくないのに。ANNA SUIで買ったワンピも奮発したラペルラの下着も冷や汗で汚れていくのかと思うと泣きたくなる。あぁでも、気張りすぎたかな、やっぱり下着はKIDBLUE にしといたほうがよかったのかな
「ほっとけ弓親、雛森は~今日例のはんぺん探偵がコッチ来るってんで早退しよーとむりくり頑張ってんの~」
「藍染さん?へぇ、戻って来たの?確かに事務所は閉めてないもんね」
「此方にいるの、今日明日だけなんです!だからあたし、帰りますからね!絶対ぜぇったい今日は4時半にはここ出ますから!一角さんの仕事も引き受けたんだから何も言わせませんよ!」
「早退ずりぃなんて言わねぇよ。 でもおまえ4時半はちょっと無理じゃね?」
「煩いです!」
だから与太話なんてしてる暇ないんだってば!これ全部終わらせれば実質あたしは明日も休んだって誰にも迷惑かけない。2ヶ月ぶりに藍染さんに会えるのに、せめて今夜一晩はずっと傍にいたい。明日も朝早く仕事になんか行きたくない。ずっと、目が覚めるまで二人で眠りたい‥
「雛森‥おめー、顔やべぇぞ」
「‥へ?」
「怒るのかにやけるのかどっちかにしろよ」
やだ、つい藍染さんに抱かれるとこまで妄想しちゃったもんだから顔のしまりがなくなったのかな。モウッ目敏いな恋次くんてば。
「俺、どれか一つぐらいやってやるよ。そしたら4時には終わるだろ 」
「‥ありがとう、でも大丈夫だよ」
恋次君は優しい。優しいんだけど仕事はどうにも任せる気にならないのだ。だってミスが多い。5ヵ所指示だしたら絶対2ヵ所は間違うのだ。あーん、手伝ってくれるなら、任せていいなら志波さんがいい‥けど志波さんは絶対無理。早退だって何か言ってくるに決まってるし、藍染さんに会いたくて焦ってるなんてわかったらくだらねーなとか言うに決まってるんだもん。
「そーいや志波さん今日は?」
「志波さん、チキルキ連れてったぜガイアに」
「チキルキ大丈夫かねぇ?」
ん?
と、ちょっと考えてブフッと吹き出してしまう。
「ちょっと、なんですかそのチキルキって」
「あ?新人のあだ名。朽木ルキアだからチキルキ。かわいくねーか?」
「普通にルキアちゃんて呼べばいいじゃないですか」
「え~?あの子どこに怒りスイッチあるかわかんねーからさぁ。ルキアちゃんなんて呼んで気安く呼ぶなとか言いそうじゃん」
「あたしは怒られてませんよ」
「女だからだろー?男には突然厳しくなる女とかけっこーいるしよ」
まぁ、
チキルキでも、とりあえずあだ名つけてあげるくらいには仲良くする気持ちがあるのかもしれないか、と放っておくことにしてまた仕事に戻る。雑談してる暇はあたしにはないんだから。
そこに志波さんが帰って来た。昨日と同じ格好なのは、家に帰ってないのだろう。確かにルキアちゃん教えながら自分と修兵さんの仕事も同時進行なのだからかなりキツイはずだった。
「志波さんお帰りなさい~ どーでした?あの子、逃げ出したりしないっすかね?」
「ん~‥まぁ、初日だし‥それにアイツ、ガラスハートなんだけど負けず嫌いなとこもあるから‥逃げはしねぇと思うんだけどな‥」
うん、それは私もそう思う、なんて心の中で志波さんの意見に頷く。ルキアちゃんの態度の悪さや不機嫌そうな顔は鎧のような気がした。本当は弱いのを鎧で隠しているような‥
「お、雛森ちゃんは今日はお洒落しちゃってどーしたのよ」
「何でもないです。ほっといてください」
「おまえねぇ、せっかく顔可愛くてかわいい服着てるんだから、褒められたらニッコリしてなさいよ」
あれ?
話しかけてきた志波さんは何だか機嫌がいい。家にも帰れてないし、ルキアちゃんパチンコ屋に預ける手間もかかってるのに。何だかご機嫌だ。ナチュラルハイなのかな?
「志波さん、今雛森話しかけない方がいいっすよー すごい量の仕事、今日中に何としてでも終わらせようと鬼みたい��なってるから」
「ぁ?そーなのか? ま、雛森は仕事は手ぇ抜かねーから‥っておまえ、泣いてんのかよ」
「泣いてませんよ!泣きたいけど泣いたって仕事は終わりませんからね!」
「あーぁ、雛森もすっかりたくましくなっちまって‥ 女の子はできなぁいとか言ってるぐらいが‥」
「うっせぇハゲ💢」
「あ!?何だとゴラァ💢このクソ色情魔が」
「一角さんなんて彼女もいないわ無駄にカッコつけて風俗にも行けないわでたまりまくってつまんない人生だからってあたしに嫌味言うのやめてもらえます!?」
さっきからやたら絡んでくる一角さんに暴言を吐けば、一角さんも読んでたスポーツ新聞を床に叩き落として起こりだした。でも怖くなんてないって、いやそんなことより仕事しなきゃとシカトすれば幼稚園児のように消ゴムを投げてきてあたしもキレた。こんのやろぉぉとつっかかろうとしたところで「ガキか、おまえ達💢」と間に志波さんが入った。
「だって藍染なんかに会うから帰りたいって勝手に一人でイライラしてんの超メーワクじゃねぇすか!」
「一角さんみたくダラダラ仕事する人に言われたくありません!」
志波さんが間に入ってあたしと一角さんの頭を押さえてるから何とかなってるけど、これ志波さんいなかったら本気の殴りあいになっている。恋次君はオロオロ弓親さんはニヤニヤあたし達を見ている。
「雛森」
志波さんがあたしに顔を向けた。
「その一角のキャバクラティッシュは俺がやってやる」
「‥え?」
「そんなめかしこんで来て、会えなくて泣かれたら俺が気分悪いからな。藍染サンにも悪いし。だから喧嘩してねーで残りの仕事かたづけちまえ」
「志波さん‥」
こういうとこだよ、志波さんはこういうとこがあるんだとさっきと違う涙が出そうになる。ありがとうございます、と言えばよしよしと撫でてくれる掌も大きくて優しい。髭剃らないし服もヤニ臭いけどでも顔かっこいいし優しくてー
「でも俺、シロちゃん派だけどな」
「‥は?」
「藍染サン、ウサンクセエじゃん~俺ぁ絶対シロちゃんのがいい男だと思うぞ?ちょっとチビだけど。おめーもチビだしいいじゃねぇか。それにシロちゃん、一途におめーのこと大好きだしよぉ」
「俺も~俺もシロ派」
「僕もだね」
「俺もシロちゃんだな」
「‥‥」
前言撤回。志波さん見る目ない。藍染さんを胡散臭いなんて許さない。それにシロちゃんはただの幼馴染なのに。なんでそんなにシロちゃんとくっつけたがるんだろ、みんなして。
シロちゃんは2つ年下のあたしの幼馴染だ。
ウチの会社御用達のバイク便の会社で働いていて、ウチの仕事の担当な���けでもないはずなのに呼べば90%シロちゃんがすっ飛んでくる。「桃の仕事に穴あけさせねーから」とかかっこつけてて、でも本当にいつもシロちゃんには助けられている。人見知りというわけじゃないけどあまり他の人と話さないで此所に来てもいつもあたしの横に座って大人しく荷物を待ってるもんだから、皆に「忠犬シロ助」とか言われてるのに本人はあまり気にしてないみたいなのは救いだった。
よし、皆も遊んでないで仕事にかかれよ~とやはり何だか機嫌の良い志波さんの一声でふぁ~い、と皆自分の机に戻り始めた。志波さんは2時納品のデータを共有に入れとけ、とあたしのセットした頭を崩れないように撫でて席に戻った(やさしい)
2時納品がなくなったことであたしも心に余裕ができて一番早い納品分も取りに来たシロちゃんを待たせることなくすんなり渡せた。「‥今日早いじゃん」と何故か待たせなかったのに不機嫌になるシロちゃんは不思議だったけど、あ、そうか。いつも待たせてるお詫びにお菓子あげたりしてご機嫌とってるもんな、今日はお菓子あげてないからかな?、と思ったけどそんなことより残りの仕事にとりかかり、なんとか4時には化粧直しもできるまでの余裕も持てた。
「お、4時過ぎたな。俺ガイア行ってくるわ」
「え?」
「心配だし、朽木迎えに行ってくる」
二人で寄り道して旨いもん食うのは無しですよ~という一角さんに、そしたらおめーらにも土産買ってくるからと笑いながらてきぱき出掛けた志波さんにイヤな胸騒ぎがしてしまう。
「ねぇ、志波さんルキアちゃんに甘くないですか?」
思わず隣の席の弓親さんにこそっと囁けば弓親さんがきょとん、としたあとにんまり笑った。
「雛森ちゃん、ヤキモチ~?」
「そーじゃなくて!志波さん都さんいるし‥」
「そんなの知ってるし、別に新人に優しくしてるだけでしょ?」
「イヤイヤ、だからぁ志波さん云々じゃないですよ!ルキアちゃんが惚れたらどーすんの?って話です」
「え~?」
「ルキアちゃんはあんまり人と関わってこなかったって自分でも言ってたし‥彼氏も、好きな人もいなかったらしいんですよ!志波さんにお迎えに来られたり優しくされて惚れたりしたら‥」
「雛森ちゃぁん、それ余計なお世話だしー。‥それにそうなったら楽しくなぁい?」
「楽しくないでしょ!」
話す相手を間違えた、ともうこれ以上止めとこうと思ってからもう4時半になるのに気づいて、わたわたとお疲れ様ですー!と会社を出た。
でも、そうだよね。
志波さんの最大の長所は優しいとこだし。
確かにルキアちゃんはなんだかほっとけないと思わせる所あるしなぁ。
でも
女の子はねぇ
そんな小さな優しさに簡単に惚れちゃう生き物なんだよねぇ
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retepom · 3 years
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【慣れないこのピンヒール】No.072【10cmの背伸びを】
今日は土用の入りだそうですよ。我が家の晩御飯は丑の日を待たずウナギでした。美味しかったです。さてさて、今週は合併号…皆様、来週はズボンを履き忘れないように出勤してくださいね。私ですか?私はニチアサもジャンプも無いのでもうダメかもしれない。助けてくれ。そんな月曜日の本誌ネタバレ感想です。
「大丈夫かよ もう3日も寝てねーぞ」
 吸殻捨てなよォ…………………………………(泣)
何この俗世を捨てた作家みたいな不死……死にそうじゃん…不死なのに今までで1番死にそう……肺真っ黒になってるタイプの締切守れない作家先生じゃん……着流し着ますか??(???)海苔の為に前開けられてんのじわる。
 風子の頭に何か生えた!!!と一瞬思ってしまってゴメンな。テラーさんが脳波測定してるのね…お医者さんの問診かな?
『お人好しなお前じゃ俺にも不運が効きかねん』
「(その手があったか)」
いや、その手以外あったか!!?まず真っ先にそれでは…不運を使わず何とする!!いや、そういう所も含めてお人好しガールなんだよな出雲風子…君これからアンディ無しで不運強化するんですよォ……
各メンバー交代で通路監視、既に3日目。幕間…みんな監視以外の時間何してたの……教えてよ………そしてその間にも作戦を立てていた出雲風子。流石組織の女だ。
「最大のカベのテラーさんは」
「ビリーさんの許可がないと寝てくれない」
忠実で有能な部下が過ぎませんか。睡眠ぐらい自由に取ってくれよテラーさん。好きになるぞ!!(読者が)
その昔タチアナちゃんに「おやすみ、タチアナ」と優しく言うビリー様に想いを馳せていたけど部下に「ごくろう しばらく休め」とか言うよこの人とか昔の私に話してもたぶん信じない(信じたくない)
カインカワイイデス 呼吸の為に浮上とか噴気孔あるのとかリアルな生態も取り入れてくれてるの嬉しいですね、シャチカワイイデス
この作戦は7割失敗する!!(俺の占いは3割当たるの勢い)
 ❴…不死(アンデッド)に似てきたな❵
クロちゃんの表情もなかなかアンディに似てきましたよ。ねっ。
 ❴リスクをまるで考えてねー アイツは不死だから…❵
「大丈夫!ここじゃ不運は殺されない(不死)だから」
 ❴…❵
ンンン……ンンンン"(感情)
“殺されない”に“不死”とルビをうつ風子の…風子が……風子で………出雲風子ォ…………………UMAに三点リーダーを使わせる女ァ……………
作戦開始!のコマの出雲風子、顔が良過ぎてビックリした。えっ?顔が良い。ビックリした。ピンチもサバイバルもクールに越えたい……そしてリップゥ!!!からのラトラァ!!!!盛り上がってきたぜえええぇッッッ!!!!
「アンタねぇ せっかく助けてやったのに…」
「痛い目みたくなかったら…」
ラトラねーたまの黒手袋+ヴィランみのある言動+腹チラで健康にならない読者いる??いないだろ(確信)僕ぁねーたまが眉間にしわ寄せて歯ァ食い縛ってる表情も好きだがそれに捕縛なり打撃なりを目的とした腕のスウィングを加えられたらそれはもうフルコンボだドン。
「リィィップ!!」
ヘルプの出し方が強いねーたまも好きですね。バニーも落ちながらリップの名前呼んでたな…下の階で見張りしてたメンバー、ビックリでは?上からラトラ…アッ風子サン!!組織の強化メニューのこともっと教えて!!!ねぇ!!今それどころじゃない!!?せやな!!!!!!(正座)
「あは こっちに来たんだ」
アッッッ 新キャラ掘り下げタイムだ!!皆静かに(ハンドサイン)
「じゃあこんな言葉知ってる?」 バッ
お?なんだ、カメハメ波か?
  「愛は真心」
 UN CHASTE ―不貞―
  「恋は下心」
…………………………………………………  ?
  ??   ?
  ? ???
…………………………………???(????)
ん???   ン????
NowLoading……………………………………
……よし、いいよ、続けてどうぞ
「残念だったね これでアナタは私の虜」
おぉ?拘束型?レアな拘束型かい??
「回避方法もあったけどアナタじゃムリでしょ」
「自分(不運)にただ都合のいいだけの不死と出会い」
「恋に恋してるあわれなアナタじゃね」
UNDERは煽り属性が必須スキルなんですか!?まぁ出雲風子の煽り耐性が高すぎて効かないんだけれども………
「私はこの能力のせいで大好きなアイドルの道を諦めたの」
……………アッ
「だってあんなの公平(フェア)じゃないもん」
アァ…………………………………
「私こんなものなくてもファンをつくれる!!」
……………………(目頭を押さえる)
「神殺しにはあなたが要るんでしょ!?」
…ッ神!!神テメェ!!!!女の子の夢はみんなキラキラ輝く宝石(たからもの)なんだよ!!!!なのにテメェは…………テメェはァ"!!!!(警備の静止を振り切り掴み掛かるオタク)
 […良かった]
 [大好きなものに焦がれる気持ち 私にもよくわかるよ]
 [私はあなたを 理解できる…!!]
 読者もあなたを 理解できる…!!
「くるる」 「風子!!止まれ!!」
くる…?くるるちゃん……??(一瞬黄色のカエルが脳裏を過る)
「くるる!!なんで不貞を使わない!!」
「うあーーん使ったもーん!!」
泣かないで 泣かないで 抱き寄せたくなるから(心の舘ひろしがログイン)
リップさんにも効かないのね?わかった、それ覚えておくね。だから泣かないで………泣かないでくるるちゃん……君は魅力的……だから…(泣)
 [くるる 本名 来栖貞子]
…リップ……くるるって呼んであげてるの………能力はなんでか効かないけど“アイドルのくるる”を肯定してあげてるの?良いお兄さんが過ぎる…マジでこっち来いよ楽しいぜって鼻血出して舌ペロしてた頃のクレイジーサイコお兄どこ行ったんや(誤解を招く表現)(しかし事実)
 [特定のポーズ・仕草をする事で発動する]
 [視た者を虜にするが自分に襲いかかってくる]
………ッう"お"お"ぉ"離せ"ェ"ッッ!!俺は、俺がくるるちゃんをプロデュースするんだあああ"あ"ぁ"ッッッ!!!!(再び警備の静止を振り切り神に掴み掛かるプロデューサー)
くるるちゃんにお願いシンデレラ歌ってもらうまで死ねない(重課金の音)(バンはガードできない)
「穴が 遠い!!」
 ❴任せろ!!❵❴俺が何か長いもんに❵
カボチャの馬車はないけどキミがここにいるなら!!クロちゃん頼もし過ぎて泣いてしまう
 [回避手段は2つの内どちらか]
 [ひとつ] [まだ恋を知らない事]
………………ェ?
噴気孔から人間が出られる…カインのサイズが規格外なのが改めてわかるな……プルプルカインカワイイデス そして打ち上げ風子!!ダイナミックお邪魔しました!!!かーらーのォー???
 [ふたつ]
 [いかなるものでも揺らがない]
「クロちゃん!!」
 ❴あいよ!!❵
「ア」
アッ…………………………………
「アンディ!!」
 [愛する人が]
 [いる事]
「風子!!」
あ嗚呼あお"あ"あ"ァ""〜〜〜〜〜〜〜〜〜アン風ッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!(読者がひとつになる音)
[距離も越えて、想いは繋がるーー!!]
[次号、大人気御礼Cカラー!!!]
 大 人 気 御 礼 C カ ラ ー
世界一健康になる響きいいィ!!!!!ヒャアアアアアアアァ!!!!!!!(闇夜に駆け出す)
…ん?
……カラー?
 もしかして:UNDER MEMBERS COLOR ?
(気を失う)
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chibichibita · 6 years
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優しくて冷たくて ~pureboy & puregirl 3
「一兄、なんて言葉教えてんのよ」
夏梨にタブレットでコン、と頭を叩かれ「痛ぇな」と睨み付ければそのままタブレットをずいっと渡された。
「なんだよ」
「それ、ルキアちゃんのなんだけど。あたしのが充電キレてて使えないから借りたんだよ。そしたらさぁ‥」
と検索履歴を開いて夏梨はにやりと笑う。一番最近、ルキアが検索した言葉は「筆下ろし」だったことで思わず噴き出した。
「かっわいいよねぇルキアちゃん。てゆーかこんな言葉使うなよ教えんなよ」
「俺じゃねぇよ!てか、なんでこんな言葉‥」
と呟いてものすごくイヤな展開が想像できてしまう。いや、多分想像なんかじゃない。慌てて日付を見ればやはり、あのホテルで気まずくなった日で、そして「ユウナさんに偶然会った」とチャドに聞かされた翌日の日付でもあった。チャドがそんな事を言うとは思えない。啓吾かあの野郎、と思わず舌打ちすれば夏梨は「何怒ってんだよ」と不思議そうな顔をした。怒ってねぇよと無理矢理笑いながらも頭は素早く動いた。
ユウナと会ったのは駅にあるスイパラだとチャドは言っていた。あの日チャド達とルキアは一緒にいたはずだ。会ったんだ、ユウナと。そして多分、啓吾が口を滑らした。その言葉の意味をそのときはわからず、ルキアは調べたんだ。で、意味を知ってそれであの日ー
あー
過去だしもうなんっでもないというか本当にあれ一回きりだし。でも多分、ネガティブなとこあるルキアは何かしら思ったんだろう。無理矢理ベビードールなんか着せたから、なんか思ってたのと違くてつい笑っちまったから拗ねてんのかとばかり思ってたけど多分それじゃない。でも、でもそうだとしてどうしたらいい?あの日ルキアは何も言わなかった。怒ってもいないし悲しんでるふうでもなくて、ただ元気がなかった。だからどうしていいか自分もわからなくなった。どんなに普段ルキアが悦ぶ事をしても、あの日のルキアは善い反応をしてくれなくて。濡れない事を申し訳ないみたいな態度で、逆に普段自分からなんてしてこないくせに、まるでこれで赦してとでもいうように俺のを口に含んでおまけに飲んでくれた。でもそれは妖艶というより、まるで奉仕みたくて、何だかすごく寂しいような切ないような気分になってしまった。
でも
きっとルキアはもっと不安だったり辛かったのかもしれない
そう感じてしまえばルキアを抱き締めて頭を撫でてやりたくなった。俺の腕に囲って、ただひたすらに愛でてやりたい。
好きだよ愛してるよと一晩中でも囁いてやりたくなった。
はずなのに
◾◾◾
ルキアの霊圧に気がついて浦原商店に出向けば、はーいお待ちを~と言う声から少し待たされて浦原さんが別の部屋から現れた。
「疲れてるのか寝てましてねぇ。起こして連れて帰ってあげてください。私は用があるんでここで失礼しますよん」
とへらりと笑って忙しなくまた出て行ってしまった浦原さんから不思議な匂いがした。鼻につく匂いだなと思いながら寝ているルキアの部屋へと行けば、ルキアは頬を紅潮させて唇を半開きにすうすうと寝息をたてていて、あまりに可愛い寝顔に何も考えず頬に唇を寄せた。
ん?
ルキアからいつもと違う匂いがした。それはとても甘くて、チョコレートが脳裏に浮かんだがそうじゃなくて。
さっき浦原さんが現れた時と同じ匂いだ、と気がついた。無意識にふとんを捲ればルキアはきちんといつものワンピースを纏っている。そうだ、何考えてんだよ俺、ばかじゃねーのかと思いながらも、さっきの慌てたように姿を消した浦原さんが気になってしまう。
ルキアに何かしたのか?
いやルキアがそんなことするわけない。させるわけがない。
それでも落ち着かなくなって、ルキアを起こした。ルキアは俺と目が合うと不思議そうな顔をしたが直ぐに抱きついてきた。
「ん‥」
鼻にかかった愚図るような声を出されてたまらなくなってぎゅっと優しく抱き締めた。チョコレートの香りがさらに強く鼻孔を擽る。
「早く一護の部屋に行きたい」
「うん、帰ろ」
「いちごぉ‥」
とろりとした口調で俺の頬に唇を触れさせたまま、ルキアはまた甘えた声をだした。
なんだどうした?
外で、浦原さんの家で、ルキアがこんなに甘えるなんてあり得ない。酔ってるのか?と聞いても首を振る。確かに酒臭くはない。
「どーしたんだよ、おまえ」
「‥‥‥ダメなのか?」
「ダメなわけねーだろ、ただおまえがそんな‥何か素直に甘えてくるとか‥」
「‥‥」
無言になってしまったルキアにまた傷つけたか?と慌てて額にキスをすれば、上目遣いに口許を弛ませて、照れたような嬉しそうな顔で見上げてくる。やばい可愛いやばい。そのまま抱き抱えて浦原さんの家を出た。今日は家は誰もいない。ルキアが来るから気を使ったのかどうかはわからないが、親父が妹二人を連れて出掛けている。夕飯は遊子が用意してくれていた。
「飯、食うか?」
と聞けばふるふると首を振って俺の首にしがみついて降りようともしない。
「一護の部屋がいい」
そう耳元で囁くルキアの声は熱を持っていて、まるで今すぐにでも抱いてくれと都合よく耳に響いてくる。ダメだ、今日はルキアを甘やかすんだ、いつも俺の無駄な性欲でルキアを振り回してるんだから今日は名一杯ルキアを可愛がると決めているのに。
「この間見たがってたビデオ借りてきたから先観るか?」
「‥うん」
部屋に入り、ルキアをベッドに座らせながら、じゃあ何か飲み物いれてくるわと言えばルキアはまたしがみついてきた。
「こら、離れないと飲み物いれらんねーだろ」
「‥要らぬ。ビデオも飲み物もいらない」
「誘ってんのかよ?襲うぞ?」
勿論からかってそう言ったのに、ルキアはこく��と頷いた。え?まじか?どういうことだ?
おかしい、これは絶対おかしいとだんだん不安にすらなってきた。だってこの間あんなにきまづかったのに。それもその話をお互いまだ何も話していないのに。とはいえどう切り出していいのかわからない。謝るのも何か違う気がして、だから今日はただひたすらどろどろに甘やかして可愛がってやりたいだけなのに。
その時外から赤ちゃんの泣き声にも聞こえる、発情したような猫の鳴き声が聞こえた。
「猫、変な声で鳴いてる‥」
「あー、あれな、発情してるとあーゆー声で鳴くんだ」
「‥ニャウ」
へ?
「にゃぁん」
「あ、」
ここにも発情した猫がいるのだが、と未だ俺の身体にしがみついてたルキアが猫の鳴き真似をしてクスクスと笑った。笑いながらゆっくりとワンピースを上からばさりと脱ぎ捨てれば、この間無理矢理着せたベビードールを身につけていた。タイツをはいてるのかと思っていたそれは、ニーソックスで何とも恐しくエロい姿でルキアはもう一度「なぁーご」と猫の真似をして首を傾げた。
「発情した猫は、嫌いか?」
と言いながら俺に身体を擦り付けてきて、俺の片足に跨がると腰を柔らかく揺らした。また、ふわりとあの甘い香りがして
「発情猫を満足させてやろーか」
と調子に乗れば
「うん、いっぱい、満足させて、一護でいっぱいにして」
と可愛い可愛い仔猫のほうから俺の首もとに吸いついた。不可抗力だ。優しくてやりたい可愛がりたいという気持ちがなくなったわけじゃねーけど、これはもう、抗えるわけがなかった。
◾◾◾
「お帰りなさい、夜一サン」
「喜助、貴様の思うような結果にはならなかったぞ?」
「あら?ラブオイルの効果はなかったですか?朽木サンにだーいぶ丁寧に塗り込んでマッサージをしてあげたんですけどねぇ?」
「あぁ、そっちはばっちりだったぞ。あのルキアが一護にべたべたのぎとぎとに甘えて誘ってたし、一護もころりとやられてたからな。そーではなくて、お前わざと一護にその香りを嗅がせてたろ?ルキアとわけありみたく思わせたかったのだろ?」
「はい~、嫉妬に狂う黒崎サンと性欲の固まりみたいな朽木サンが激しく愛し合えるお助けをしたんスけどねぇ?」
「悪趣味だな。でも残念ながら一護はルキアに求められて嬉しくて喜助のことなぞすっぽりと忘れたようだ。嫉妬も何も、貴様の存在など既に消えてたな、あれは」
「‥まじすか」
「まぁ、いいことしたんじゃないのか?」
「慈善事業なんてそんな悪趣味ないですよ‥‥なぁんだ、つまんないですね全く‥こんなことなら本当に手を出しちゃえばよかったっすよ」
「本当に悪質な男だな」
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thepackage-jyh · 7 years
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撮影当時のよんすた まとめ
2016.09.07 드라마 더패키지 프랑스 촬영 다녀오겠습니다! 다들 건강 잘챙기시구! 저도 열심히 즐겁게 촬영하고 올게요!🙏❤️ (訳:ドラマ The Packageのフランスの撮影に行ってきます!みんな体に気をつけて!僕も頑張って楽しく撮影してきますね🙏❤️) instagram.com/p/BKCLj2aD06n/
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2016.09.08 ❤️ instagram.com/p/BKF16hWjLA4/
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2016.09.20 나, 윤박형, 우식이, 동키 (訳:俺、ユンバク兄さん、ウシギ、ドンキー) instagram.com/p/BKkpvt7Dac1/
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2016.10.02 다녀오겠습니당~ 보고싶을거에유😭 (訳:行ってきまぁ〜す 会いたくなりますよぅ😭) instagram.com/p/BLC__KBD0rn/
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2016.10.07 나홀로 목마 (訳:俺一人木馬) instagram.com/p/BLQmGACD39C/ (動画) 2016.10.08 Pic 1 instagram.com/p/BLSy7L6j8gG/
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Pic 2 instagram.com/p/BLSzF-ij6dn/
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Pic 3 instagram.com/p/BLSzRfxDQdJ/
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2016.10.11 Photo by 윤박 (訳:Photo by ユンバク) instagram.com/p/BLYv2hJjKMu/
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2016.10.12 빠히 (訳:パリ) instagram.com/p/BLbfm3cjM2A/
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2016.10.16 In Deauville😁😍 instagram.com/p/BLlqPS2D7bP/
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2016.10.20 우시기와 파리 튈리르 공원에서 사색에 잠기다..🙈🙈 (訳:ウシギとパリのチュイルリー公園で物思いにふける..🙈🙈) instagram.com/p/BLxi2AijxTk/
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빛나는 에펠탑 앞에서 신이난 나와 우시기와 규수 선배님🙈🙈 (訳:輝くエッフェル塔の前で浮かれる俺とウシギとギュス先輩🙈🙈) instagram.com/p/BLxjT4pDJIi/ (動画) 정용화�� 찾아라 (訳:ジョンヨンファを探せ) instagram.com/p/BLyTnIxj3GJ/
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정용화를 찾아라 2 (ジョンヨンファを探せ2) instagram.com/p/BLyTtCyDzjp/
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2016.11.07 고등학생 산마루🙈 #더패키지 #thepackage #jtbc (訳:高校生のサン・マル🙈) instagram.com/p/BMfkfXFjlk2/
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신입사원 산마루🙈  #jtbc #thepackage #더패키지 (訳:新入社員のサン・マル🙈) instagram.com/p/BMfyfCwDHlZ/
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#ellekorea #thepackage #더패키지 #jtbc instagram.com/p/BMf-5AEDQyL/ (動画) 2016.11.08 도빌 고양이.. 눈매가 매서웠다.. (訳:ドービルの猫..目つきが鋭かった..) instagram.com/p/BMjaU3sj1CV/
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더 매섭다.. (訳:もっと鋭い..) instagram.com/p/BMjaZlODYdH/
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2016.11.20 사원마루우우~~~ #더패키지 #jtbc (訳:社員のマルぅぅ~~~) instagram.com/p/BNB6Cr5j52P/
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우��기 피아노 선생님 정용화입니다🎹 참 잘했어요. 🎼 (訳:ウシギのピアノの先生ジョンヨンファです🎹すごく上手でした。🎼) instagram.com/p/BNB8NAojz2d/
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2016.11.22 굿 몰 닝  👁👃👁 (訳:ぐっ もぉー にん👁👃👁) instagram.com/p/BNGMXNRDtEP/
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2016.11.28 촬영장에서 먹는 군고구마 굿!  👍💪 (訳:撮影現場で食べる焼き芋グッ!👍💪) instagram.com/p/BNWQMPfDaCS/
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2016.12.03 😄😄오늘도 사원마루 (訳:😄😄今日も社員マル) instagram.com/p/BNjC_yRjmKU/
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2016.12.16 포항 바다👍 (訳:浦項の海👍) instagram.com/p/BOD4spUDIJ5/
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Yesterday 👏마지막 촬영차 포항! (訳:Yesterday 👏最後の撮影地 浦項!) instagram.com/p/BOD5DZnDtv9/
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포항물회 . CLASSIC👍💪🙈 (訳:浦項のムルフェ。CLASSIC👍💪🙈 ) instagram.com/p/BOD-1tWjRAx/
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게. CLASSIC👍 (訳:蟹 CLASSIC👍 ) instagram.com/p/BOD_BI9DNEH/
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yahosimag · 7 years
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M-Ajesty 44話 『The Sound Of Fear』
「まーいどー! あ、コジローくん、こないだ ありがとーね!」 休み明けの午後、売り場で新作の陳列中のオレの前に可乃子が姿を現した。 「あー!っと  カノちゃん、こちらこそ お疲れっした! おお! 今日はまたトレンディなカジュアルミックスしたコーディネートで、やっぱオシャレだなぁ、カノちゃんは! そいえばあのあと、彼氏さんはすぐ迎えに来てくれたんすか?」 「あ?  まあね!  あのあとカレったら、途中で居眠りしたカノの寝顔に見とれていきなりチューっとかしてくるから、ビビっちゃったビビっちゃったww」 「なんか、いいよなぁ、そーゆーラブラブって。オレもここ数年そーいうのって実感してないからウラヤマしーっすよ! ああー、オレもカノちゃんみたいな子の寝顔にイキナシちゅーっとかしたいっすよぉ。いいなぁ、うらやましいなぁ、カノちゃんの彼氏サンって。」 けっ、笹山のやつ。相変わらず取りあえず何でもかんでも誰にでもヨイショしてやがる、、、ってか、イキナシちゅーとかされたのはオレの方だし。ばーかばーか���何にも知らねーで羨ましがってろ、ばーか。 「は?  なにかブツクサ聞こえると思ったら小堺さん、そんなところに居たんっすね?」 はぁ?  オレとお前はカノが来る前から一緒に品出ししてたやろ! 「あ、そーいやそーだった気がする。 ってか、ちょちょちょちょ 小堺さん! カノちゃんのこと 呼び捨てはマズくねーすか、呼び捨ては! いくら親しくなったからって、そんな風に呼ぶとカノちゃんの彼氏にブッ飛ばされますよ!」 ああああ!  こりゃ失敬!わるーござんした! 「あーん、だいじょびだいじょび。別にカノは『カノ』って呼ばれるの慣れてるからいいんよ!ぜんぜん気にしてないし、ってか親近感湧いてイイ感じだし。 ね、だからそんなにフクレた顔しないで、ゆたかぁ。」 カノがおもむろに近づき、甘えた声でオレのほっぺたを指で掴む。 下半身が反射的に痙攣した。無理やりな笑顔を作ってその場を誤魔化すオレ。 「にいちゃん にいちゃん!  ちょっとちょっと!」 オレたちのやりとりを見る笹山こじろーが怪訝な表情になった瞬間、ド派手なワンピースを着たおばはんのお客に呼ばれるこじろー。 おおおおお互い よよよよ呼び捨ては まずかった、、、、ね? 「え?べっつにいんじゃね? ってか、ゆたたぁん  これっ  これ。」 スラックスのポケットにカノの手が滑りこみ、オレの先っちょに当たった。 はふぅっ    オレの口から吐息が漏れる。 ポケットから手を引き、カノは尖らせた舌を見せて笑う。 「じゃね! カノは事務所に挨拶して帰りまぁす。 お    ちゅ    か    れ!」 間抜けた笑顔でカノを見送り、ポケットに手を入れると小さな紙切れを見つけた。 メモには携帯番号とメアド、そしてメッセージが添えられていた。
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aequitas1500 · 7 years
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4月15日「最低賃金上げろデモ」の賛同人!!
4月15日に開催される「最低賃金上げろデモ」に各方面から賛同の声をいただきました!
・五野井郁夫(高千穂大学教授/政治学・国際政治学)
最低賃金の上昇と労働時間の短縮なくして、民主主義の政治なし。だからまずは、この国の経済にデモクラシーを。
・後藤道夫(都留文科大学名誉教授/社会哲学)
「最低賃金でふつうに暮らせる」のは、社会保障がまともに働く大前提だと思います。1500円大賛成。
・市野川容孝(東京大学教員/医療社会学・生命倫理)
リベラルではなく、ソーシャル(社会的)なものを作り直し、取り戻さねばなりません。
・藤田孝典(社会運動家/ほっとプラス代表理事)
・中沢けい(作家)
・中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
・岡田知弘(京都大学教授/経済学)
・二宮厚美(神戸大学名誉教授)
・KO(SLANG:Vo)
・嶋崎量(弁護士・日本労働弁護団事務局長)
人間らしい生活をするために最低賃金1500円は絶対必要。そして、日本経済の成長にもつながる。労働者からこれ以上搾取しようとしても経済は成長しません。もう搾り取るものなんてないんだから。
・棗一郎(弁護士・日本労働弁護団幹事長)
貧困格差をなくすための特効薬は、最低賃金の引き上げです。最賃今すぐ1500円!
・宇城輝人(関西大学教授)
我が働く誇り、他人の仕事への共感、隣人への敬意。労働は社会的連帯の土台であり、働く者がふさわしい対価を得ることが未来の社会を作ります。あらゆる人間が生きていく希望を感じられる社会を!
・本田由紀(東京大学大学院教授/教育社会学)
生活の質を上げるためにも、産業と経済の質を高めるためにも、最低賃金を上げることは必要です。すべての働き手と市民の誇りを賭けて、要求の声を響き渡らせましょう!
・小越洋之助(國學院大學名誉教授)
普通の人が生活できる最賃時給1500円を目指して
・中西新太郎(横浜市立大学名誉教授)
時給1500円は贅沢じゃない。無茶な要求でもない。普通に働いて普通に暮らせる最低限の要求だ。生活のためバイトに追われる高校生、大学生にも、睡眠削って働けば働くほど最低賃金を割りこんでしまう「自営」労働者にも、異常に長い残業時間込みでなくては生活できない正社員にも、働かなくては年金だけで生きられない高齢者にも、時給1500円は、そこから人間らしい生活を築く起点になる。過労死を平気で認めるような「働き方改革」はいらない。改革すべきは普通に暮らせない働き方を強いる企業、社会の不公正だ。
・渡辺治(一橋大学名誉教授/政治学)
新自由主義の時代が始まってから40年、いまこれを打破する動きが世界のあちこちで顕在化している。新自由主義がつくり出した、一方でのグローバル企業の野放図な蓄積、他方での貧困と格差の堆積を転覆し、新自由主義の政治を変えようという声である。新自由主義の政治に代わる選択肢が何かが分からぬまま、それはトランプ、サン-ダース現象という形で、あるいはイギリスのEU離脱という形で現れている。この選択肢が明示されない限り、新自由主義の政治を倒すことはできないが、我慢の限界を超えて転換の一歩が踏み出されたことは間違いない。この日本で、AEQUITASがそののろしを上げることを、私は期待し切望している。
・中野晃一(上智大学教授)
まともな働き方、まともな報酬、まともな暮らし。それは、ぜいたくではなく、経済や社会を回していくために当然必要なことです。最低賃金の引き上げは、最低限必要なこと。
・小熊英二(歴史社会学、慶應義塾大学総合政策学部教授)
最低賃金を上げることは、貧困層の救済以上に、日本社会のあり方を変えるうえで有益である。日本社会が人間の労働を尊重し、人権を重んじ、多様な生き方を許容する社会に変わることを願う。そうであるがゆえに、最低賃金を大幅に上げることに賛同する。
・水野和夫(法政大学教授/経済学)
最低賃金が1500円というのは控えめな要求だ。年2000時間働いて300万円にしかならないというのはおかしい。
・ 赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)
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crowdsurfingrabbit · 5 years
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2006年09月23日08:40
姫のから騒ぎ@ 渋谷クラブクアトロ
ガールズスカバンドばかりがでるイベントに行ってきました! ほんとは開場時間に行こうと思ってたんだけど、開演時間ちょいすぎに着いた…。 チケットに1drink付きって書いてあったのに、ドリンク代取られたー。 普通に 「ドリンク代500円です」 って言われてムカついた。謝ってよー。 私の場合、これが給料日前とかだったら、その500円が生死にかかわる問題になるんだからー!! 念のためお金持って行ってよかった~。 ちょっとムカついてたら、レトロのかなチャンがいて、可愛くて和んだぁ~。 中に入ったら1組目が始まってた。 Witchery SKANK ツインボーカルで、パーマのコの声が高めで可愛くて超~タイプだった! 終わって、みんなどこにいるんだろ?って思ってたら、つーくんが見つけてくれた! ゲルTはやっぱり目立っていいね☆ つーくんと会うの2ケ月ぶり!? 2組目がまたツインボーカルのナナマーラ。 ボーイッシュ~。 ショートのボーカルのコが、男らしいMCで面白かった。 客席もすごい盛り上がってて、つーくんがダイブしてるの発見した!! あれっ?1回でいいの? 盛り上がってて楽しそうだったけど、ガールズバンドは、かわいい声のバンド以外受け付けない私にとっては、苦手なタイプかな…。ガールズだと思わないで聞けばいいのかなぁ? 3組目はまたまたツインボーカルのレトロ本舗!! ヤムヤムよりも見れる頻度が少ないという理由で、私の中でこの日1番のメイン! かわいすぎる~☆ 鴨川に在る喫茶店とか、1年半ぶりに聞いたぁ~! 日直当番は振り付けがとにかく楽しい!! 人がいっぱいいたからあの振り付けも恥ずかしくなくできました。 ハイッ! の所では、後ろの人達が ウォイッ!!! って言ってたw かわいくハイッ!って言おうよぉ~。 ふと気が付いたら前に、両腕トゲトゲの鋲付きリストバンド付けた人が!! 怖~い。ささったら流血じゃん。ライブハウスにそんなの付けてきちゃダメだよー! 初恋朝顔歌う前のMCでかなチャンが、 「夏といえば?ハッピーバンバンに入ってるあの曲!」 って言ったらまきチャンに、 「ハッピーバンバンには入ってないよ」 って突っ込まれてたw レトロは全曲踊れて楽しかったぁー! でも明治ランドセルスターも聞きたかったな… 順番はあってないと思われるセットリストw ☆走れ!スクーター! ☆鴨川に在る喫茶店 ☆日直当番なったなら ☆新曲 ☆初恋朝顔 ☆さかあがり ☆みんなの季節 ☆ハッピーバンバン 4組目はFRESH CHERRY SOURCE 北海道のバンドらしい。 ウッドベースが入ったりして、まったりした曲あり、ネオスカあり。 衣裳はグレーのシャツにネクタイ、アクセサリーじゃらじゃらで、女の子達はみんなオサレサンなかんじ。水玉のネクタイかわいー☆ 男性陣の方は、、、ふれないでおきまーすw 5組目はGOLLBETTYですよ! このバンドからSEあり。 すーっごい盛り上がり!! あっ、私は怖いので、右側の机と椅子がある高くなってる所で見てました。 とにかく若者のダイブがすごーい!! けっこう落ちまくり、重なりまくり、下の人蹴りまくりなかんじ…。 私もダ��ブしてる時あんな感じだったりするのかな?不安… 見てたら、私の苦手なEサンも飛んでるの見た!! 軽いからなのか、キレイに流されてて、1番上手なダイバーだったなw 紙吹雪すごいキレイだったので、ゲルググの時の参考にさせて頂きます☆ ゴルは、最初にライブ見てしまったから、ついていけな~いって思ってしまうけど、曲から入ってたら、今頃ファンになってたのかなぁ?謎です。 あと、ゴルのライブではダイブする時は靴を脱ぐ決まりなんだね。知らなかった。。。 でも、靴脱げばいいってもんじゃないよね。。。 最後は大好きなYum!Yum!orange。 1曲目はCloverでモッシュ、痛~い! この曲が終わる頃には、汗はかいてないものの、完全にダウン。 1曲目から酸素薄いって反則だよー!とか一人心の中で怒ってたw あと風邪ひいてたから、やっぱり体力がなかったのかなぁ? 2曲目は1年ぶりにロマンチックガール聞いた! 後ろでは低空集団が!! ヤムで、しかもロマンチックガールで低空w 私はその横で普通にスカダンスで対抗w 3曲目はプレシャスディズとかムリと思ってちょっと端っこに非難。 新曲とかBrand~でちょっと休憩。 その後は限界までモッシュモッシュ☆ アンコール終わって、もうダメだぁ~と思ってドリンク貰いに行こうとしたら、まさかのダブルアンコールでLetter!! 1人ダイブしたらダイバー続出。 Letter聞くのは半年ぶりだった!! やっぱりヤムヤムのライブは楽しいわ。 ☆Clover ☆ロマンチックガール ☆Precios Days ☆新曲 ☆Brand new days ☆アシタハレルヤ ☆SUNNY SUNNDY ☆welcome to the wonderland アンコール1 ☆恋のダイヤル6700 アンコール2 ☆Letter 終わって会場でる前に、けいクンがいたから、福島土産のままどおるをあげてみたw ところで福島ってままどおる以外、有名なお土産ってあるのかな? 今回のライブは、6組もでたとは思えないくらい、あっという間に時間がすぎたライブだった! 楽しかったー! つーくん、ゴウさん、じゅんこサン、シヴァくんありがとうございました。 また、ヤムワンマンではよろしくお願いしまーす☆
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sgwxnote · 6 years
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余談2018 in EZO
2018年8月10日から開催された「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO」に行ってきました。今年で20回目の開催だそうですので、毎年行っている自分はもう20回も行っていることになります。ん〜ちょっと意味がわかりませんねー。ていうか第一回の開催からもう19年・・・!?考えると気が狂いそうです。
というわけで気が狂いながら振り返るライジングサン。第1回から行ってるボクなんかは未だに「エゾ」って呼び方がしっくりくるんですけど、エゾが始まった当初、ロックフェスなんてものは殆ど社会的に認知されていなくて国内で有名なのは多分フジロックぐらいしかなかったんで、その北海道版みたいな感じでエゾロック、略してエゾ、みたいな感じで呼びはじめたんじゃなかったかと記憶しています。そのうちメディアで採り上げられることが増えてくると「ライジングサン」と呼ばれることが増えてきて、最近だと「ライジング」だけでロックフェスに行かないような人にも通じるようになってきた気がします。
個人的にはサンがライジングする方に重きを置くと、どうもハラキリ・サムライみたいな面倒くさそうなイメージがチラチラするので(完全に偏見なんですけど)、エゾっていう方が比較的気楽で好きです。まあ、in HOKKAIDOとか in ISHIKARIじゃなくてわざわざ in EZOにするあたりが既に面倒くさい感じですが、そもそもロック聴いてる人なんて面倒くさいものですよね!面倒くさくて最高!それでも、いまだに通ぶって「エゾロック」とか言ってる人を見ると面倒くさ過ぎて恥ずかしくなるし、かと言って「ライジング」まで縮めるとなんだか迎合しすぎっていうか、無理に若者目線で「〜じゃね?」とか言ってしまう中年みたいでやっぱり恥ずかしいので、世を忍ぶ仮の姿の時には中間をとって「ライジングサン」って呼んでますかねー。嘘つきな自分を恥じらいつつ・・・
さてさて、そんな面倒くさいままオッサンになったワタクシのエゾをお伝えしていきましょう。恥じらいながら!
まず1日目。もういきなり疲れているのでオープニングとかには全然間に合わないワケですよ。駐車場は運良く会場の近くを取れたんですが(しかも抽選のラストチャンスでやっと)、荷物を運んでテントを建てたらもう夕方。今夜は泊まらずに車で一度帰りたいので、ここで最初で最後のアルコール摂取。ビールを一杯だけ飲んだりちょっと食べたりしながらPROVOブースへ。
PROVOは普段は札幌で営業しているクラブ的なお店で、エゾに出店するようになってからもう結構長いんじゃないでしょうか。今年はエゾの会場のレイアウト変更に伴ってPROVOブースの場所も結構変わったんですけど、目指して歩いて行くと今年も変わらずドンツクドンツク4つ打ちが聞こえてきて、おぉ今年も来たなーという実感が湧いてきました。
ここ数年のPROVOブースには小さなステージも設置されて、ライブも行われるようになりました。この時のお目当てはNOT WONK。
自分が好きなアーティストや音楽って、こんだけ生きてりゃまあ色々とあるんですけど、歳のせいなのか新しく出てくるものには正直あまり惹かれることが無くなってきているんですよね。でもNOT WONKはまだ若いながらリアルタイムで一番カッコいいと思えるバンド。今新作が一番楽しみです。感受性の衰えたオッサンのハートにもビシビシ伝わってきます。そしてギターボーカル加藤クンの知性あふれるビッグマウスとユーモア。褒めるとキリがありません。ギャルにキャーキャー言われるようなルックスじゃないのも逆にイイ!なんつって。さらには北海道苫小牧の出身で、今でも苫小牧を拠点に活動しているという身近さ。苫小牧は割と地味な街で、デカいイオンができて駅前がすっかり寂れてしまったようなところなんですけど、こんな素敵なバンドが生まれてくると苫小牧が北海道のグラスゴーみたいに思えてきます。グラスゴーのイメージも完全にテキトーですが!
今年のPROVOブースのステージは広場の真ん中にあって、観客はぐるっと周りを囲んで観ることができるようになっていました。リハから見ていると、NOT WONKの3人がステージ中央に向かって輪になるようにセッティングされていたので、ワタシはドラムプレイを後ろから観られるレアな機会!と思って、ドラムのアキムくん後方をキープ。ベースのフジくんはアキムくんの向こう、ボーカルでギターの加藤クンは横から見る感じです。後ろから見るドラムプレイも興味深かったし、横からっていうのもステージのソデから見るギョーカイ人な感じでなかなか新鮮でした。
個人的にも初めてNOT WONKを聴く人に是非聴いて欲しい感じのオススメ曲を何曲もやってくれて、さらに聴いたことがない曲もカッコよく、終始ちょっと涙腺が緩んでしまう(歳なので・・・)くらいにサイコーでした。ただ、雨が降ってきちゃったのが残念。まあこの後エゾが終わるまで散々降るんですけどね。
その後は、水曜日のカンパネラを途中から。サンステージですでに演奏が始まって音が聞こえてきていたSuchmosも気になったんですがー。先日のフジロックでは「ありがとう・・・木々たちよ」のMCで会場をザワつかせたヨンス! ここ石狩の大地でヨンスは一体何に感謝するのか・・・木々もあるし空も広い。ステージからは海も見えるのかも知れない。今年は風力発電の風車も見える。風にも感謝だね!なんてことを考えながらもやっぱりコムアイチャンが見たくてレインボーへ。でも水曜日のカンパネラもすでに中盤で、やっぱり人が溢れていて殆ど見えなかったのでした。ただ、遠いしよくわからないけどなんか凄い(エロティックな)衣装だなぁ、というのだけ確認して離脱。今思えば素直にヨン様を観ておけば良かったのかも知れません。ヨンス〜!(ジュリ〜!的な感じで)
個人的にはヨンスとコムアイと言えば音楽的には違うけど、オークダーキ(奥田愛基)さんと並んで新人類代表のイメージなんスよね。実はヨンスについてはルックスから来る期待値が高いだけでどんな人か全く知らないんですけど。ミスチル、スピッツ、カジヒデキ!的にヨンス、コムアイ、オークダーキ!って思ってます勝手に。要するに何が言いたいかってサチモスとカンパネラの時間を被らすってどういうことなのウエスさんよ!ってこと!(どっちも見れなかったけど!)
続いてはサンステージで電気グルーヴ。自分の感覚では電気って知名度はあるけどサンステでやるほど人気なの?ってつい思ってしまうんですけど、きっともう自分の持ってるイメージ(サブカル的な)を超えて幅広い層を相手にちゃんと盛り上げられる実力を持ったアーティストになっているんだなぁと思いました。そう言えばシャングリラもやらなかったなーってくらい、過去のヒット曲に頼る必要も無い感じで。もうみんな、瀧が衣装をめくってメタボリックなおなかを見せただけで凄い歓声が上がるくらいの変なテンション。
見どころはゲストで登場した日出郎(!)の「燃える!バルセロナ」。実は恥ずかしながら日出郎と電気の関係も何かあるらしい程度にしか知らなかったし、原曲の「燃えろバルセロナ」も聴いたことがなかったので、登場してしばらくは「?」でした。だから「エクスタシーほにゃららほ〜にゃらら〜」も何て言ってるのか分からなかったんですが、後で調べてみて愕然と・・・。みんなアレ大合唱してたけど大丈夫なの!?笑 しかも日出郎さんてドラッグクイーン的な過剰なメイクのイメージがあったんですけど、今日の日出郎さんはなんだかちょっと雰囲気が違って・・・距離があったせいか普通にキレイと思ってしまいました。いや、キレイって言ってしまいましょう。日出郎さんキレイっス!日出郎〜!(ヨンス〜!的な感じで)
そしてそのまま日出郎さんといっしょにラストの「人間大統領」。これは途中でだんだんオチが見えてきました。予想通りオチは「オカマの大統領」。いまどきオカマって言い方どうなのってのはあるでしょうけど、不遇ながらも長年オカマというカテゴリーで戦ってきた人たちからいきなりその枠を取り上げるのもなんだか変な話ですよね・・・ここは純粋に楽しみました。みんな幸せになれればいいなと思いますよマジでマジで!
きっと電気の二人は「ボクたちの作品を通じて某大統領や性的マイノリティについて考えるきっかけになってくれれば」なんて絶っっっ対に言わないし、そう思っているように見られることも避けたいだろうと思いますが、こうやってみんなが触れられないビミョ〜なところにおどけたフリをして近付いて、ちゃっかりイタズラしてしまうようなセンスがほんとスッゲーなぁ、と思います。しっかりくみ取りたいなぁと思います、糞を(すんません意味不明)。
電気グルーヴが終わり、そのまま次のサカナクションを待てば凄い良い場所で観れたハズなんですが、なんと筆者ハラペコ&体力の限界につき、さらにその後のブッチャーズトリビュートをしっかり観るためにはここで晩ご飯と休��をとらないともう時間が無い!ということで泣く泣く離脱。イチロ〜!涙(日出郎〜!的な感じで!?)
サカナクションもまだそれ程聴き込んだりは出来ていないんですけど、最近の(割と)若いアーティストの中では珍しく共感を覚えることが多いです。特に「ミュージック」がめっちゃ好きですね。ところで、この曲に限らず他のアーティストでも、主に「ミュージック」というお題で音楽について歌った曲には音楽愛やミュージシャン魂のこもった名曲が多いと思うんですがどうでしょう。コーネリアスとか曽我部さんとか麗蘭とか・・・YMOの「ONGAKU」もそう。メタ音楽。
そして、怒髪天×RSR FRIDAY NIGHT SESSION。怒髪天がゲストを迎えてbloodthirsty butchersのトリビュートをやるという企画です。さらには吉村さんが亡くなってからライブをしていなかったメンバーが5年ぶりに演奏を披露するという。でもワタクシ実は怒髪天もブッチャーズも殆ど曲を聴いたことが無くて、ただブッチャーズと言えば多くのミュージシャンからリスペクトされている伝説のバンドとしてずっと気になる存在なんですね。吉村秀樹という名前を初めて知ったのもナンバーガールの歌詞からでした。禅問答の人。
さらにエゾの前に放送されたローカルなテレビ番組で、怒髪天の増子さんとSLANGのKOさんが吉村さんから受けたひどい迷惑エピソードを語るという(なんじゃそりゃ)今回のセッションの宣伝企画があって、これがめちゃめちゃ面白くて吉村さんが音楽以外においても伝説の人だったという事を初めて知った訳です。あとあのKOさんがテレビでしゃべってる!という所からもきっとこれはタダゴトではないのだなというのが伝わり、これは何としても見なければ!と思ったのでした。
で、本編なんですけど、増子さんがゲストを迎えて吉村さんから受けた迷惑エピソードについて語り合いつつ、ゲストのボーカルと怒髪天の演奏でブッチャーズの曲をカバーするという流れで、ここでもめちゃめちゃ面白い話ばかりだったんですが、具体的な内容については増子さんだから笑いを交えて話せるっていうのもあるし、ネットで拡散するのも野暮ってもんなのでお伝えできることがあまりありません・・・ ただ終始会場の空気は吉村さんに対する愛で溢れていましたね。
最後に行われたブッチャーズによるライブはあえてボーカルを入れず、残りのメンバー3人のみで演奏されました。ブッチャーズのメンバーが登場すると、それまで和やかなムードだったのが急に緊張感に包まれ、演奏が始まるとあらためて吉村さん不在の現実を突きつけられて正直何とも言えない気持ちになってしまいました。それにしてもひさ子さんは変わらずカッコ良かったです。
ちなみに事前に発表されていたゲストの他にはアジカンのゴッチさんと奈良美智さんが登場しました(残念ながら奈良さんは歌いませんでした〜)。
と、これでエゾ1日目はおしまいです。体力回復&温存のため、いったん車でおうちへ帰りましたとさ。めでたしめでたし。
それでは皆さんまた来年! え、2日目のレポ?・・・ん〜あるといいですね!
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pinoconoco · 6 years
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Mother Complex 2
「どうする?朝まで飲む?カラオケ行く?」
「もうこの時間だし始発まで呑もうぜ」
「誰かの家行くとかは?独り暮らしばえーと、あ!井上さんとこは?だめ?」
「駄目だろバカかあんたは!女の家にこんな野郎ばっかで押し掛けるつもり?」
「俺は帰るわ」
あ、まただ
「もう終電ないぞー?」
「タクシー乗るからいい、じゃぁまた来週な!」
え~まじかよ~?という声をあげる浅野君達に「悪ぃまたな!」と軽く笑って彼はじゃあな!とさほど酔ってはいないのか足取り軽くタタッと走って行ってしまう。
「ほんっとあんのヤロー、最近付き合い悪いよな」
「おかしくね?海燕サンと朽木先生のこと思えばさぁ、アイツなら気を利かして帰らなそうなのに」
「逆なんじゃない?邪魔してるとか」
「あー、そういう子供っぽいとこありそう」
アハハハと皆が笑うからあたしも笑ってたけど、本当は笑えない自分がいた。最初こそ、ふざけんなとか家に先生がいるなんて拷問かよとか言って不貞腐れた態度をしていたけれど、なんとなく、前よりもっと家が好きなような気がした。
いいこと、なんだと思うけど
彼のお父さんの結婚相手が、彼もあたし達もよく知る朽木先生だと知った時は本当に驚いた。朽木先生は音楽の先生で、小さくて可愛らしい外見に似合わず昔の貴族みたいな喋り方に媚びない性格で、生徒から絶大の人気がある。あたしも途中まで、好きだった。
途中までというのは、ある時から彼が恋する相手が朽木先生なのではと疑ってしまってそれからだんだん苦手になってしまったのだ。
そんなに、可愛いかな?
25歳とかおばさんじゃない?
背が低いの気にしてるくせにペタンコの靴しか履かないし、小さいのが可愛いとわかってんじゃない?
これはもう、八つ当たりというか焼きもちだと自分でもわかっていた。
授業中、小さい体でピアノを弾く姿は、皆が言うように「可愛いな」と思っちゃったりしたけど。でももう前みたく好きにはどうしてもなれない。
朽木先生の話題の時だけ
彼は絶対、話にちゃんと参加してる。普段なんて興味ない話なら寝てたりフラッと何処かにいなくなるのに。「朽木先生の今日の服さぁ」なんてそんな話でも、朽木先生の名前が出たら顔を上げる。たいして面白い話でなくても笑っている。
学校の皆がわからなくても
誰も気づかなくても
私は彼が大好きだから、わかってしまう
彼は朽木先生に恋してる
だから彼のお父さんが朽木先生と結婚すると聞いた時は本当に、本当に嬉しかった。だって彼はお父さんが大好きだから
それも知ってたから
だからお父さんの奥さんになる朽木先生とはもうどうにもならない絶対ならない
朽木先生のこともまた好きになれた
もう何も、何も恐いものなんてない
そう思ってたのに
大学の学食を未だに使ったことのない彼
どんなに遅くなっても絶対家に帰る彼
車の免許を取ったら最初に家族とドライブに行くなんて言う彼は
やっぱり、恐い
ねぇ
お父さんの奥さんで貴方のお母さんをあなたは今どんな形の「好き」でいるの?
大学は家から少し遠い場所になったから、俺は親父より先に起きる。
親父と二人で18年も暮らしていたのだから、本当は朝は一人で当然起きれる。起きてきた。だけど
「一護!起きろと何回言ったら!」
そう言って布団を剥がされるまで最近は起きない。だってこの女が必ず起こしに部屋まで来てくれるから。
「んー、あと、5分だけ……」
「5分前に起こしに来たときも同じ事を言ったぞ?さぁ起きろ!5分たったぞ!」
「……はぁい」
もう、親子揃って朝が弱いんだから全く、と呆れながらカーテンを開けて窓も開ける。眩しーだろバカと怒れば「眩しくてもう寝てられないだろ?」と嬉しそうに笑うこの女は俺の「母親」だ、戸籍上では。
「今日の朝飯、なにー?」
「今日はパンだからサラダと、卵は何がいい?」
「……目玉焼き」
「わかった。じゃあ目玉焼き焼くから顔洗って早く来いよ」
そう言ってまだ布団の中にいる俺の頭をひと撫でするのは毎朝の習慣みたいになっていた。このときの俺の顔は誰にも見せることは出来ないくらい、多分にやけている。
好きな女が毎日同じ家にいて
朝イチ俺を起こしに部屋に来る
ばかみたく、幸せだった
顔を洗って着替えて台所に行けば、テーブルの上には朝飯の用意ができていた。コーヒーメーカーのこぽこぽという音といい匂いが台所に暖かい朝の空気で満たされている。結婚祝いに買ってやったモコモコの熊みたいなスリッパを頼りない細い素足に履いてる彼女はとても小さい。俺には着替えろと言うくせに彼女はまだパジャマのままだ。すっぴんに水色と黄色のチェックのパジャマを着た彼女は小さな子供のようにも見える。
「おはよー」
「おはよう、あ、コーヒーは自分でいれてくれるか?」
「ルキアは?」
「私のも頼む」
半年前は朽木先生と呼んでいたが、今俺は彼女を名前で呼んでいる。さすがに親父も彼女も「お母さんと呼べ」とは最初から言わなかった。ただ親父は「せめてルキアさんとかルキアちゃんと呼べ」と毎回怒ったが、恥ずかしくて逆に無理と屁理屈をつけて親父と同じように「ルキア」と呼ぶことにした。最初は「生意気だ」なんて怒っていたが今ではもう当たり前に返事をしてくれる。
「あ、ベーコンにしてくれたんだ」
「一護はベーコンのほうが好きだろ?」
「うんそう。そんで、」
「わかっておる、カリカリなのが好きなんだよな」
笑いながらベーコンを炒めるルキアにこういう時だけ少し困る。触りたくなるから。しないけど。
シンクにハムも用意されてるのをみつけて心で舌打ちする。親父にはちゃんとハムエッグにしてやるんだ、そりゃそうか。
「あ、そろそろ海燕殿を起こさねば」
「いいよ、俺が起こしてくる。じゃあルキアコーヒーいれといて」
「すまぬ、ありがとう一護」
わかってないなぁと鈍いルキアに俺がありがとうと言いたい。親父はルキアに起こさせてなんてやらない。絶対おはようのチュウとかしそうだし、いや親父なら「朝からこんなんなんだけど」とか自分のアレをルキアに見せそうだし。とにかく先に起きるのが俺でよかった。今となっては学校が遠くなってありがたいくらいだ。
「いつまで寝てんだよ!起きろ!飯くっちまうぞ」
そう言って乱暴にカーテンを開けると親父は「また一護かよぉ」と不貞腐れた声を出す。ほらな、絶対ルキアに来てほしいんだ、残念だったな。
ちらりとベッド脇のゴミ箱に目をやる。
自分でもこの癖だけはやめたいとまじで思う。ゴミ箱の中身で俺のその日のテンションはいつでも振り回されるのに。 それでも確認しないと落ち���かないなんて飛んだ変態だと思う。さっさと起きろよ、といつものように布団にくるまった親父の足元に蹴りを入れてすぐ台所に戻る。ルキアはちょうどベーコンエッグをテーブルに並べて俺のマグカップにコーヒーをいれていた。
「起きたか?」
「ばっちり!」
「頼もしい息子だなぁ」
その言葉は嬉しいのか悲しいのかもう考えない。ただこうやってルキアと笑いながら迎える朝が、好きだった。
「おはよぉ~」
「きゃあ!?」
「ヤメロ変態親父」
寝起きに欠伸しながらルキアの尻を揉むのも毎朝恒例だった。
全然悪びれない親父
もう!と言いながら満更でもないルキア
けっこう本気で死ねや親父と思ってる俺
不思議だけど
それでもこの頃が本当に楽しかった
幸せだった
親父とルキアが結婚して8ヶ月しかたたないうちに
親父は事故でこの世を去った
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pinoconoco · 7 years
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Time To Say Goodbye (8)
8月も終わりとはいえ、まだまだ陽の高い昼過ぎに、駅前のドラッグストアまで痒み止めを買いに行かされた。
確かに姉ちゃんに借金をしてるのは俺だ。 「絶対来月返すから!」と言い続けて半年返してないのも俺だ
つまり、こういう時使いっぱにされるのは ある意味仕方ないとも言える。 が、暑い。とにもかくにも、暑い。
夏は好きだけどアスファルトの照り返しの蜃気楼とかほんと、もぉやだ。 溶けそうだな……と商店街のガラス越しに映る自分をチラリと見ればなんだか猫背でだらしない男が映っていて更にゲンナリとする。こんなダッセー男に彼女なんかできねぇよなぁ……とガラスに映る自分を冷静に見つめながら、ガラスにでかでかと貼ってある浴衣の写真のポスターに目が移る。
あれ……?空座盆踊り大会、今日じゃん
……
……
なんだか突然どうしようもなく寂しくなってしまい思わずそのまま立ち竦んだ。 毎年行ってたその祭りを自分が忘れていた事もあるが、誰からも誘われてもいない。 去年はー そうだ、一護や井上さん達と行ったよな その前の年も
…………
俺だけ? 俺だけ誘われてねぇとか?
辛い!寂しい! そりゃねぇんじゃないの? いやいや、つい最近皆で海行ってるし。あれ俺誘われたんだし?一護来なかったけどさ。
……じゃあ祭りは とうとう、誰ももう行かねぇってことか……
無意識に唇を尖らしてしまう いやいーんだけど
俺だって今じゃ高校の頃の友達より、専門の奴等とつるむ方が全然多い。どうしたって毎日会う奴との方が話すし出かける率も高い。 高校の奴等と会うのも、最近じゃ誰かしら来れない事も多々ある。 皆、優先するものが変わって行くんだ
それにしてもこの間の海に一護が来なかったのは意外だった。
だって死神サン達と遊ぶのに一護がいないなんてさ。 井上さんとチャドと石田は親交もあるけど、 俺と有沢なんてほとんど知らねーのに行ったのに。まぁ楽しかったけど。 それにしても石田が可愛い女の子を連れてきたのには驚いた。うん、あれは驚いたな。 なんか初々しくてちょっといいなとか思っちまった。でもあれ、彼女なんだろーなぁ? 連れてきちゃうんだし。 そういやルキアちゃんいなかったんだよな。
あれ? ん?
一護とルキアちゃんいないのって 何か怪しくね?
「うん、じゃあまた……」
祭りのポスターの前でぼんやりしていたら、よく知る声が聞こえて思わず顔を横に向ける。向けてからわざとらしいくらいの2度見をすれば、女はスマホを耳から離して眉間に皺を寄せて俺を見た。
「……なんだよ、そのわざとらしい態度」 「いや、だって、らしくねぇ格好してっから見間違えかと」 「うるせぇーよ!馬鹿」
ペシンと女は俺の頬を平手打ちしてきた。 平手打ちしちゃう?ねぇ?
「どっか、行くの?」 「は?」 「いや、有沢サンが女の子みたいな格好してるから……どこかへおでかけですか~なんて」 「…………一護んとこ」 「は!?」
一護とデート?と言えば今度は反対側の頬を平手打ちされた。痛いんですけど、本当に。
「……浅野さぁ、暇なら一緒に行かない?一護んとこ」
痛いってばよぉと涙目の俺を気にすることなく、そのわりには伏し目がちに有沢が俺を誘ってきた。
なんだコイツ?
というか、だから何で今日そんな格好してんだよ。一護の為……はないなありえないよな。
「行く!暇だし」 「……ありがと」
ありがとうって何だ?とも思ったが、一護とは最近会ってないしなんとなくセンチメンタルな気分になってた(一瞬ね)し即答した。 じゃあ手土産にアイスでも買って行こう、と有沢とサーティワンに入る。
「浅野何?」 「俺ね、あれ、パチパチするやつ!」 「ラヴね、あとは?」 「2個いいの?」 「いいよ」 「……半分だそうか?」 「いいよ、出かけるのやめたから。金あるんだ」 「……ふーん。……じゃあナッツの」 「オッケー。一護はチョコだよな……」
そう言いながら有沢は合計8個のアイスを買った。遊子ちゃん夏梨ちゃんのだろう。
一護の家まで二人で歩く。 今日の有沢はうっすら化粧までしていて何だか落ち着かない。足元もいつもみたくスニーカーじゃなくてミュールを履いていた。 足首が妙に生々しく感じて、つ、と目を反らす。 まてまて俺。何ときめいてんだ。これ、有沢だから。
「……おまえ、出かけるって一護んとこ行くのにその格好したの?」 「はぁ?」
有沢は不思議そうな顔をして俺を少しだけ睨んだ。
「つーか、別に普通なんだけど」 「普通じゃねぇだろ!?おまえ、スカートなんて履かねえじゃん」 「履くよ馬鹿。あんたが知らないだけだろ?」 「化粧してるし」 「いつもしてるよ」 「嘘!?」 「嘘ってなんだよ、あんたいつまであたしを高校生と思ってんだよ」
ばーかと言われ、キツい言い方でもないのに何だか少し凹む。 確かに 確かにそうだよな 高校出てもう2年だもんな
皆、変わっていくんだ 今の生活に染まっていくんだ さっきそう思ったばっかなのにな
あっちーなぁと化粧して頼りない足首を晒す有沢のその口調に、それでも何だかほっとするな、なんて思ってるうちに一護の家についた。
◾ ◾ ◾
「おぅ、って、啓吾も一緒なんだ」 「ぅぃ〰っす」
一護に会うのはそんな久しぶりというわけでもないけど。 一護も海にでも行ったのか珍しく日焼けしていた。 真っ白なTシャツにスエットを膝の辺りまで捲りあげて、元々明るい髪色の一護は、なんだかやんちゃな奴みたいでちょっと笑える。
「焼けたねーあんたも海行ったんだもんな」 「たつきはあんま焼けてねぇのな」 「女はもうそろそろ日焼けやばいからね」
楽しそうにそんな会話をする二人に ちょっと嫉妬。なんつーか俺よりはこいつら会ってたりするんかなー
「啓吾はすげー焼けてんな」 「まぁね、一護の来なかった海でかなり遊んだからさ」 「あー、悪かったなそれ」
一護はちっとも悪びれない態度で笑いながら謝ってきた。別にいいんだけどね。
まぁ、あがれよと言われ有沢と二人、一護の部屋に通された。エアコンが効いていて凄く涼しい。
「アイス買ってきたの。とりあえず冷凍庫にいれといてよ」 「おぅ、さんきゅ」
一護は有沢からアイスの箱を受けとると階段を降りて行った。 久しぶりの一護の部屋は何も変わらない。 よいしょっとベッドの下に腰を下ろした。 有沢もすんなり俺の反対側に腰を下ろすと、ふぅ、と吐息を溢した。
なんだろな?
さっきから感じるこの違和感
てゆーか有沢は何で今日一護のとこに来た?
告るんじゃないだろう。それなら俺を誘わないだろうし。何か、何かわかんないけど引っかかるのだ。
「コーラでいいか?」
そう言いながら一護が片手にグラスを3つ、片手にコーラのボトルを持って戻ってきた。
有沢が受け取り手際よくグラスにコーラを注いで俺達に渡してくれる。
…………そういや、幼馴染だっけこいつら
なんていうか一護と有沢は嫌みのない仲の良さがある。嫌みのないというか 井上さんと一護とか ルキアちゃんと一護とは違う、なんていうか……
ひとしきりくだらない話を続けているうちに、海の話になる。 あのツル���カ頭の奴とかそれのボスみたいな怖い男が海の家で暴れた話とか 松本さんと井上さんがナンパされまくる話とか スイカ割りをしたらルキアちゃんのお兄さんがものすごく正確に綺麗にスイカを割ったなんて話を笑いながらしていた。
「あんたも来ればよかったのに」 「俺はその日はデートだって言ったろ?」
二人のその会話に「はい!?」と思わず声が裏返る。
「い、一護さん、デートって言いました?」 「おぅ」 「な、なぬ……?」 「連れてくればよかったのに」 「やだね、二人でいらんねーじゃん」 「石田は連れてきたよ」 「え!石田が?彼女?!」 「一護……いつの間に彼女いたの……」 「そうだよ、小さくてカワイイ人だったよ」 「まじで?あの石田が?」
……
俺の話をスルーして二人は話している。 待て待て待てよ、一護彼女とか俺知らねーし。有沢知ってて俺知らないとか酷くない? つーか 一護の彼女って それってー
「あんたも、こそこそすんの、やめなよ」
少しだけ、力強い声で有沢が言った。
「こそこそなんて、してねーよ?」 「してるよ。アンタらしくないよ」 「……俺は彼女を護らなきゃなんねーの」 「……何から?」 「彼女を傷つけるものから」
なんか、喧嘩とまでは言わないけれど 二人の雰囲気が少しだけ変わった。 一護の纏う雰囲気が、少しだけ怖くなる。 かといって有沢は怯む事なく一護に食らいつく。
なんだよ、どうしたんだよぉと口を挟めず、ベッドの上にいる一護に目をやった時 あれ、と思わず目を擦った。
……ん?
一護はベッドの上で、手を後ろについて胡座をかいている。 いやそれはさっきからずっとなんだけど。 ぼんやりと何かが見える。 ���護の右腕の間に何か見える。 何かが、一護にしがみついている。
え?
一護の腕の間に、ルキアちゃんが見える。 見間違えか?幻か? いやいやいや どういうことだ?さっきまでいなかったよな?そーだよ、だって一護なんも言わねえし。
それに
なんていうか見たことない感じというか
いつもどっちかといえば腕組をして一護を見上げて小言を言うような感じのルキアちゃんじゃなくて 体全体で甘えているルキアちゃんが、いる。 顔もぴったり一護の胸元にくっつけて 伏し目がちに悲しそうな顔をしている。 悲しそうなのはなんで? いや俺おかしいのか?幻覚みてんのか?
違う、
有沢と一護の会話を聞いて、 そんな顔をしてんじゃないのか? 一護にしがみついてるのも そのせいなのか?
「あんたの行動で傷つく人もいるんだよ」 「……だから?」 「だから……」 「俺の大事なものを傷つける奴もいるんだぜ?例えそれが悪意なくても無意識でも」
一護は怒ってるとは言わないが、断言するように有沢に話す。 有沢は口をつぐむ。 そして、幻覚なのかわかんねーけど ルキアちゃんが一護の胸から顔をあげてふるふると首を振っていた
「だからって……」
少しの沈黙のあと、有沢が躊躇いがちに話し出した。
「あんたが、一人で悪者になることはないんだ。自分から、身を引くみたいな真似する必要はないんだよ」 「…………」 「そりゃあさ、前みたく、は難しいよ。そんなのわかってる。でも、あんたは悪いことしてるわけじゃないんだ、そうだろ?」 「……そうだよ」 「じゃあ堂々としてろよ。彼女云々なんて言葉でごまかさないで、ちゃんと朽木さんって言えばいい。連れてくりゃいいんだよ皆の前に。曖昧に彼女なんて言葉で誤魔化さないでさ。だって、皆しってんだから。アタシ達は皆、あんたが朽木さんしか見てないの、知ってんだから」 「…………たつき、」 「このままじゃ織姫はいつまでも浮かばれないし、アタシ達だって、あんたと織姫をどう扱っていいのかわかんなくて嫌なんだよ!朽木さん護りたいのはわかるけどそれなら堂々と手を引いて皆の前にいりゃーいいじゃんか!ずっと、ずっとそうだったんだから。織姫だって馬鹿じゃない。でも好きな男には頭も悪くなるし決断も鈍くなるよ。織姫だってわかってんだ。あんたが朽木さんしか見てないこと好きなこと。なのに、それを言わないで彼女がいるとか変な事言うからー」 「でも俺、別に井上に何も言われたことねーんだぜ?それでわざわざ井上に言わなきゃいけねーの?」 「わかってんだろ?悪趣味なこと言うなよ!」 「俺が不愉快なら会わなきゃいいだろ?井上や他の奴等が困るなら、俺をほっといてくれよ!」
全然ついていけない、わけじゃないけど 会話には入れない。それよりルキアちゃんの困ったような顔が切なくなってきて
「やめろよ、二人とも!ルキアちゃん泣くぞ!」
思わず口走ってしまう。え?と一護が驚いた顔して俺を見てから、やはり幻覚なんかじゃないのだ、ルキアちゃんの顔に視線を落とした。
「……浅野、あんた、見えるの?」 「ふぇ?は? じゃあ、有沢も……?」 「え?何?まじ?なんで?」
一番慌てたのは一護だった。 有沢ははぁ、とため息を落として
「見えてるの、あたしも。あんたの腕に朽木さんいるのが。……ごめんね、朽木さん」
そう言ってやはりルキアちゃんのいる場所に目を向けた。
「……なんだよ」
そう言うと一護は徐に立ち上がり、クロゼットからルキアちゃんの脱け殻?を取り出した。ぐたりとしたそれに驚いて俺も有沢もひぃ!と声をあげた。 ルキアちゃんがすっとその脱け殻に入って今度はいつも見ているルキアちゃんが俺達の前に現れた。
「すまぬ、有沢」 「謝らないでよ、それからあたしは朽木さんと一護のこと、責めにきたんじゃないんだよ?その反対」 「反対?」 「朽木さんも、これからは一緒に遊ぼうよ」
照れたように有沢が笑った
「今さらこそこそしないでさ、今まで通りでいてよ」 「有沢……」 「あたしは、織姫の親友だけど、一護との方が付き合い長いんだ。幼馴染ってやつね。これでもさ、大事な幼馴染なわけよ。 そいつが色んなこと気にして下手な嘘ついたり一人で抱え込んでるなら助けてもやりたいんだよ。朽木さんもさ、織姫の事気にすんなって言うのは難しいと思うけど……でも隠れないでよ。寂しいじゃんか」
ルキアちゃんが下を向いてしまった 一護がそっと抱き締めて膝にのせる。な、なにこの甘い一護。って、俺が照れてどーすんだ。
「最初はキツいし居心地悪いかもしんないけど。こんなことでアタシ達は一護を嫌ったり怒ったりしないって。織姫もそう。二人が真剣なら、それを壊そうとか邪魔しようなんてしないよ?……認めるのに時間はかかるかもだけど。それは仕方ないんだ、誰が悪いとかじゃないじゃん?ないんだよ」
ありがとう、有沢
ルキアちゃんは震える声でそう言った
ルキアちゃんを見つめながら一護は何だか少しだけ泣きそうな顔をしていた。有沢も。 不覚にも、俺も。
俺もそうだ、井上さんが一護の事好きなのは知ってた。一護がルキアちゃんを好きなのも知ってた。そんなのもう、ずいぶん昔から
でも最近は
井上さんが一護に一生懸命な事に 一護が俺達との付き合いが悪い事に
どうしていいのかわからなくなっていた
そしてそれは 一護も有沢も同じだったのかもしれない
「なぁ、祭り行かない?」
場違いな気もしたけど、提案してみた。
「今日空座盆踊りじゃん。4人で行こーぜ」
頼むよ断ってくれるなよ?そんな祈りも込めてそう言えば 3人とも、笑った。
「行くか?」 「うむ」 「あ、じゃあさ、さっきのアイス食べちゃおうよ」 「あ!そうだよ俺あれね、サーティワンラブとナッツトゥーユー」 「一護にはロッキーロードとなんだっけ? 朽木さんには抹茶とイチゴ系選んだけど、イヤならアタシのと変えよ?」
え? あ、そーいやコイツ多めに買ってたよな ルキアちゃんの分だったのか
最初から知ってたのか? ここにルキアちゃんいること
いつのまにか すっかりいつものように寛ぐ有沢と 笑う一護と もう泣きそうな顔じゃないルキアちゃんを眺めながら
有沢って 本当は井上さんと同じくらい 一護を好きなんじゃないのかなと思った そんでもってその愛情は 何ていうか大きくて強くて 何だか無性に胸を掻きむしりたいような 落ち着かない気持ちになった
◾ ◾ ◾
俺と有沢が並んで歩く前を 一護とルキアちゃんが歩いていた。 色とりどりの灯りの雑踏の中、手を繋いで 一護を見上げながら楽しそうに笑うルキアちゃんと 優しい瞳でルキアちゃんを見つめながら笑う一護にからかいたいようなそっとしておいてやりたいような くすぐったい気持ちになる
「高校の頃は、朽木さん苦手だったんだよ、あたし」
前を向いたまま、ぽそりと有沢は呟いた。その顔は穏やかだ。
「そーなの?」 「うん。だって、ぽっと出て来て一護の全部持ってっちゃってさ。織姫の作った笑顔みせられるのも辛くて」 「うん……」 「だから、逆恨みってゆーか。んでもってどこかで朽木さんのこと人間じゃないしそのうちいなくなるだろうしなんて、酷いことも思ってたんだよ」
すごい意地悪だよな、と唇を少し曲げて有沢は笑った。
「それなのに、なぁ……」
笑いながら有沢はもうすっかり闇に包まれた空を見上げた。
「有沢、お前さ、一護好きなんだな」 「は?」 「それも無償の愛っての?」 「なんだよ、それ」
目元をクシャッとさせて笑う有沢に それ以上は言わなかった。 すげーよ、おまえは
独り占めしたい愛 誰にも渡したくない愛 有沢の愛は
愛する男の幸せを願う愛なんだろな
ちぇ、 一護の野郎 なんか色々羨ましい男だよな
有沢の想いを絆を 無駄にすんじゃねぇぞ?
そう思いながらなんとなく幸せな気持ちになって手を繋ぐ二人の間にジャンプして飛び込んだ。
「なぁ!ケバブ食お~ぅぜ���!」
無理やり手を引き離して俺が真ん中に割り込んで、俺が一護とルキアちゃんの手を繋ぐ。 俺も混ぜてよ~とルキアちゃんに笑いかければ一護の鉄拳に制裁された。 コイツ、洒落も通じない奴だったんだなと改めてわかった。
よくある射的の景品に大きなウサギのぬいぐるみを発見したルキアちゃんは、欲しいぞ一護、あれをとれ!と無茶な事を言い出した。 いやあれは無理だろ、倒れねえだろ と俺と有沢が言っても一護はしかたねぇなぁと挑戦していた。が、やはりウサギは倒れない。 下手くそ、と罵られると拗ねた顔する一護が面白い。 こんな顔するんだなぁとなんだかニヤニヤしてしまう。 よし、ここで俺あのウサギ取ったら一護悔しがるだろーな、と
「よっしゃ!!ルキアちゃん、頼りない一護でなくこの浅野啓吾が打ち落としてみせますよ!」 「ぉお、本当か?」 「ばぁか、無理だぜこれ」 「浅野~、そんな大口叩いて取れなかったら朽木さん泣くぞ?」
いやいやいや、倒れるとは思ってないけど 奇跡はあるかもしんねーじゃん? んでもってルキアちゃんにあの可愛い顔で 嬉しそうにみつめられちゃったりして、そしたら一護悔しがったりとか……なんて調子いいこと考えていると、くん、と腕を引かれた。
「パパ、お願ぁい、あれ、絶対とってね」
……は?
小さなルキアちゃんの上目遣いの可愛い顔で甘えたその言い方はすごい破壊力だった。やべぇ、取ります打ち落とします!浅野啓吾あなたの為に絶対ウサギをあなたのその手にお渡しします!
てか!何なの、その台詞!?
「な、なに言ってんだよ!おまえ!」 「ん?この魔法の言葉を使うと相手は絶対言うことをきいてくれるのだろ?」 「ばばばばかじゃねぇの?誰に教わってんだよ馬鹿!つーか、それはせめて俺に言えよ!あ、や、やっぱいい、そのうちそれ、シャレにならなくなる!」
なんだか笑えるほどに動揺して怒りだす一護ときょとんとして悪びれないルキアちゃんに有沢が腹を抱えて笑いだした。 そんな中俺は、ルキアちゃんの破壊力半端ない甘え方に奇跡をおこしてウサギを倒していたのだが
「なぁ、まじで今のはもうやめろよ?他の奴にあんな事、言うなよ?」 「わかったわかった、しつこいなぁ」 「なぁ誰にそんなこと教えられたんだよ」 「ん?浦原が。何かどうしても欲しいものがあったらそう言えと」 「あんにゃろぅ……マジ一度ぶっとばさねぇとダメだな」
ウサギはもういいんでしょうか? 二人はなんだかいつのまにかイチャイチャしてるし。というか一護がね。
トホホホと今となっては恥ずかしい、大きなウサギのぬいぐるみを店主に渡され抱えていると有沢が手をだしてきた。
「そのうちエキサイティングしてんの落ち着いて気がつくから。あたし持っててやるよ」 「な、なんだよ。手柄とる気かよ」 「はぁ?ばかじゃないの?じゃぁいいわよ、自分で持って歩けよな」 「わ、嘘です!恥ずかしいからお願いします有沢様!」
仕方ないなぁ、と俺の手から大きなウサギのぬいぐるみを受け取り抱えて笑う有沢が ちょっとだけ、なんだか可愛く見える。 横ではまだ一護がルキアちゃんにぶつくさ言っている。
いいな、なんか ダブルデートみたいでさ
「そういやさ」
「あんた、ずいぶん可愛い財布使ってんのな」 「へ?」
えぇ、そこで思い出しましたよ
今日の昼間、財布渡されて 「痒み止め買ってこい10分で戻らなきゃコロス」と姉に家を追い出されていた事を
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pinoconoco · 6 years
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ラブリー 7
◼️◾▪️
どうしよう、と大きな門の前で溜め息を落とした。
特急に乗っても30分もかかって、更に駅からは迷って何人もの人に聞きながらやっと来れたのに、此所に入って行くのは何だかとても勇気がいる。先程からわらわらと綺麗な格好の若い男女が出てきたり入って行ったりする。学校なんて、中学までしか行ってない。大学とは中学とはまるで違うのだなと行き交う人達をぼんやり眺めるだけで、足が鋤くんで動かない。
やはり駄目だ、とリルカに電話を掛けた。
「ついたぁ?」
「うん、着いたのだが、入れない‥」
「なぁんでよ、大丈夫だってー」
「なぁ、その、ネリエルという人に電話して門の前にいるから来てくれと伝えてくれぬか?」
「え~??ネルに頼むのぉ?織姫ばりに嫌なんだけどー」
「でも、私がこんなとこまで来てたら、黒崎一護も嫌がるかもしれない。‥‥彼女も」
「‥‥一護はいやがんないわよ。アンタん、とこに長々居座ってたんなら気に入られてんだもんルキアは」
「でも‥」
あのばかもの
携帯を忘れて行くなんてどこまで間抜けなのだ
あの日、3時を10分ほど過ぎて店を覗けばもう男はいなかった。恋次に話をしておいたから、店員も突然現れた彼女と男が出ていくのを見て見ぬふりをしてくれたようだった。
が、
「おい、スマホ忘れてっちまったぞ」
「は?」
おまえのじゃねーから、これあの男のだろ?と恋次に渡されたのは例の代替えの携帯だった。あのばか!と思わず舌打ちしてしまった。確か修理品は自宅に届くよう手配をしていた。届いたらその代替えの携帯を送る手筈になっていたのだ。もしくは店に届けるか。とにかくこれがなければ奴は結局携帯を使えない筈である。どれだけ慌てて出て行ったのか。
「‥逃げるっつーよりは、拉致られた感じだったけどな」
恋次がちょっと解せない、と言うように首を曲げた。
「おまえに視てもらうぐらいの女っつーからどんな金持ちのすげぇ女が現れるんかと見てたんだけどよ、フツーの可愛子ちゃんでさ、でもスゲー力持ちなのか抱えるようにあの坊主連れて出てったんだわ」
「へぇ」
「あの坊主のほうが、待てとかちょっととか慌てててさ、んでポケットからスマホ出してぽん、と投げたように見えたんだよ」
「はぁ?わざと置いてったというのか?」
恋次は真面目な顔で頷く。何故そんなばかな事を‥と呟けばばぁか、と頭を小突いてきた。
「おまえに、助けてもらおうとしたんじゃね?」
「は?」
「助けてもらうっつーか、おまえと途切れたくない一心つーか」
「意味がわからん」
「だってお前らスゲー仲良さ気だったじゃねーかよ。妬いたぞ俺は」
少し拗ねた声を出されて阿呆か貴様、と恋次を見上げれば、本当に拗ねた顔をしていたので驚いてしまう。
「あのなぁ、私は子供に興味はないぞ」
「知ってるっつーの。テメェはあれだろ、性格悪くても厭らしい顔つきの大人の男がすきなんだもんな」
「‥違うわ、ばかもの」
「てか対して年かわんなくね?お前らフツーのカップルに見えたぞ」
「大学4年というから‥21、22か?確かにそんなに変わらぬな」
「余計気に食わねぇなぁ。浦原サンに敵わなくてもあんな同じくらいの野郎にルキア取られんのは認めねぇ」
「阿呆。煩い。余計なお世話だ」
恋次とは、中学まで一緒に浦原の所で世話になった「仲間」だ。私同様、恋次も家族がいない。私と違うのは恋次には過去の「記憶」があることだ。恋次も能力者だから恋次のことは「視る」ことができない。よかった、と思う。視ようとしなければ視えなくとも、想いが強すぎると私の場合は相手の想いの全てが勝手に視えてしまうからだ。
この「能力」とは何なのか。
浦原も、浦原の家に度々現れては姿を眩ます「夜一殿」も何かしらの能力を持っている。
能力者の力は人によって違う。だがひとつだけ何故か共通しているのは「能力者は他の能力者の心を読むことができない」ことだ。
だから
能力者といるのは、安心する。
私の心を胸の内を知られる事はないからだ。
「オメーもさ、そろそろ独立したらいいんじゃねぇの?」
「独立?」
ふいに恋次に言われ、その意味を理解術く復唱した。
「‥‥おかしーだろ、もう浦原さんへの報恩はおまえ払いきってるだろーが。俺ですら終わってんだぜ?おまえなんかと比べもんにならねーぐらい使えない力なのによ」
「‥そんなこと、」
「あるね。俺は人の死相しかみれねーんだ。クソみたいな能力だ。それでも浦原さんにその力使って金儲けて報恩払いきって浦原商店から出たんだ。おまえは俺なんかと桁違いの能力と稼ぎがあんのに何でまだあそこにいるんだよ」
「‥‥」
「外にでたくねぇの? おまえさ、あのクソ坊主と話してるとき楽しそうだったぞ?へえ?へえ?って、あの坊主の話に何でも反応してさ。だからアイツも楽しそうにくっちゃべっててさ。‥‥楽しかったんだろ?普通の奴の普通の世界の話が」
「‥‥うるさいなぁ」
痛いほどに図星な事を突いてきた恋次が悪いわけなどないのに、不機嫌な声がでてしまう。大学とかサークルとか、合コンとか学祭とかバイトとか、あの男の話は私の知らないものばかりでとても面白かった。見てみたくなった。
でも、
でもきっと、私がその場所にいても楽しめるかはわからない。いつも隣にあの男がいるわけでもないのに。
「‥‥おまえさぁ、浦原さんに弱味でも握られてんのか?それとも浦原さんに、まじで惚れてんのか?」
「‥!何を、馬鹿な、」
「ムキになってんじゃねぇかよ」
殴ろうとした右手は恋次に簡単に掴まれた。
「‥浦原サンをあんま信用するな」
「してない!弱味なんかない!」
「‥心配してんだよ、俺は本気でおまえの心配してんだそれだけだ。浦原さんは怖い。俺は怖かった。だから離れた。あの頃より金はキツイけど自分の店を自分だけの力でやってることに今はホントに満足してんだ」
「‥‥」
「おまえも、ちょっと考えろ。だいたいおまえいい加減金の管理は自分にしたのか?」
「いや、まだ‥任せてる‥」
浦原には月10万だけ手渡しでもらって、残りの稼ぎは全て貯金してもらっている。
一生働かなくても生きていけるくらい稼いだら、浦原の奥さんにしてもらうなんて阿呆な可愛い事を真剣に言っていたのは何年前の事だったか
「そしたら二人で南国にでも行きますかね」
「南国?」
「えぇ、毎日常夏で、果物食べ放題で。プライベートビーチのある大きな家で日がなのんびり過ごすんです、どうです?一生貴女を甘やかして可愛がってあげますよ」
「それは、嘘だ、そのくらいわかる」
「いいえ~嘘じゃありません。貴女を独り占めする未来はかなり私のテンションあがりますもん。もう藍染サンや朽木白哉にも貴女を会わさなくていいんですから」
貴女がアタシしかいなくてつまんない、と言いだすのが不安ですけどネ?
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pinoconoco · 6 years
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ラブリー 6
たかが1週間の音信不通でも、確実に迷惑をかけてしまった場所がある。バイト先だ。というかすっかり忘れていた。元々暇潰しで週2程度しか入ってないし、クビになっちまうならそれでもいいかと思っていたがそうはならなかった。
「無断欠勤はまじアカンやろ」
なに食わぬ顔でバイト先に顔を出せば、オーナー婦人がチビのくせに腕組みして出迎えてくれた。
もうバックレてもよかったが、半月分の給料を貰えないのはイヤだなと(個人経営の店だからか手渡しなのだ)とりあえず何事もなかったように行ってみたのだが、当然ではあるが拳骨と往復ビンタの制裁を受けた。
「‥すんません」
「クビにしたれと思ってたんやけどな、クビにできない事情が出来たから仕方ない。せやから働けよゴルァ💢おまえ明日から毎日でもウチで働け!」
「はぁ?毎日なんて無理っすよ」
「女と遊ぶのやめて金稼げっつーか借金返してもらわなクビにもできへんのやボケェ」
借金?
「ちょ、ペナルティとかそんなの聞いてないっすよ?」
「ちゃうわボケェ!おまえはな、ウチらに10万借金があるんじゃ10・万・円!」
「じゅ、じゅうまんだぁぁ?ふっざ���んななんなんだよ!ねぇよ!そんな金!っつーかそんなんいつ借りたよ俺が!」
このくそちび何を言い出しやがる、とオーナー婦人というのも忘れて頭を掴んでやれば「なにすんじゃコラ」とガラ悪く睨み付けてくるがそんなのでは怯まない。こっちも謂れの無い借金背負わせるなんてたまったもんじゃない。
「あ~、やめやめ、ヒヨリも一護無事やったんやからそんな煽るな」
「甘やかすな阿呆シンジ!おまえがそんな呑気やからこいつがつけあがるんや!」
「ハイハイ、えーから、俺から話すから。一護、ちょっとこっち来ぃや~」
ふぁあと欠伸をしながらオーナーにスタッフルームに手招きされた。婦人の頭から手を離して「ば~か」と口パクで言って舌を出せば、カウンターに置いてあるベルを投げつけられた。本っ当にチビのくせに凶暴だ。
「なんなんすか、借金て」
扉を閉めてすぐに聞けば、オーナーはまぁ座り~と目の前のソファを指して自分も正面のソファに腰かけた。唇をひん曲げてシブイ顔をしながら「まぁ、無事でよかったわ」とピースの箱に手をかけた。
「‥悪かったっすよ、無断で休んで。‥携帯なくしてたから連絡とれなくて���
「携帯はみつからんの?」
「はぁ、まぁ‥それで店にも連絡できなくて」
本当は忘れてただけなんだけど
今手元に携帯がないのは嘘ではないから、そういう事にしとこうと適当に答えた。
「‥織姫チャンが此所に来て泣き出してしまってなぁ。おまえがもう3日も連絡をよこさないし家族も知らないとか言って。着信拒否にはならないのに既読にもならないから何かあったんだって、そりゃもうこの世の終わりみたいに」
「‥あ~スミマセン‥」
「興信所に頼みに行こうとしてたんやけど、あれ、身内でないとアカンかったとかでな」
「興信所!?そこまで?」
「‥‥心配、やったんちゃうの?確かに興信所は驚いたけどな」
恐ぇ、恐えだろ井上。普段は俺が1日ぐらい朝帰りしても知らん顔してくれんのに。
「だからつい、な、口滑らしてもうた」
「は?」
「‥少しだけ、世話になった霊能者を教えたったんや」
「れいのうしゃぁ?なにその胡散臭いの!」
「‥‥その胡散臭い霊能者に聞いておまえを見つけたんやで、織姫チャンは」
あ、と思わず手を口許にあてながら、あの日の井上の言葉を思い出した。
そうだ、あの日
井上は自信に満ち溢れていた。
「またこんなことがあっても、いつでもあたしが黒崎くんを助ける、絶対、みつける」
なぁんてなんだかファンタジー小説の登場人物みたいな事を言いだした。
『あの時間にあの店にいるって』
『寂しい魔女みたいな女に捕まって携帯も奪われてるから連絡とれないんだって』
『全部、全てが真実だった』
いや、全部じゃねぇと井上の言葉を聞きながら思ってた。寂しい魔女に捕らわれてなんかいない。貧乏な子供とボロ家で貧乏飯を工夫して作ったり犬と遊んだりして楽しんでました俺。だからそこは全っ然あってない。
けれど確かにあの中華屋にあの時間俺はいた。それも井上が現れる前にあの子供は席を立って電話をしに行った。だから俺は一人だった。
「その人なんなの、本物?」
「本物どころか大物や。俺すら顔をまだ見たことがないんや」
「は?」
「その霊能者はな、御簾の向こうに座っていて顔はみせてもらえへんのや。10回以上やったかな?通うと、目の前に現れてくれるらしいけどな。そんな何べんも通う奴はおらんのちゃう?初回で10万やもん」
「じゅうまんえんだぁ? あ?!さっきの、10万てまさか‥」
「そう、織姫チャンに貸した金や」
「‥はぁぁぁぁぁ????」
「そんな金ない言って更に泣き出したから、つい、な、一護が帰って来て働いて返してもらうからって貸したった」
「アホかー!俺頼んでねーし!なんじゃそりゃ!」
井上何やっちゃってんの?俺探すのに俺に借金背負わせるってどういう了見だよ!まじか!と唸ればオーナーが紫煙を吐き出しながら「そうまでしても、っていうかもう一護見つけることに全神経持ってかれちまってたんやろぉなぉ‥まぁ、それで一護も帰ってこれたんやから仕方ないやろ。働いて返してな?分割でえーから」
「帰りたいなんて言ってねぇし」
「‥へ?」
「俺、別に帰りたいなんて助けてくれなんて思ってなかったし!なんなんだその霊能者、10万も奪って半分しかあってねーこと井上に言いやがって!」
「や、本物やで? 知っとるか?あの藍染がその霊能者の客でおるんやで?」
「藍染?‥てまさか、首相の藍染‥なワケねーよな」
「そのまさかや。自分が行った時偶然出くわしてもうてな。後日浦原サンに聞いたら一番の上客や言うてた」
「浦原?」
「あ、いや、なんでもない」
まじかよ。
首相とかが霊能者に頼るのかよ。てか本当だとして恐ろしい相手に俺の場所を探してもらったんだな井上は。
「とにかく、分割で毎月一万さっ引くから。文句があるなら大事な彼女に頼むわ」
「‥わーかったよ」
霊能者ってすげぇなとちょっと鳥肌がたったが、それより何より10万円の借金というのが堪えた。学生で、バリバリ働くのを好まない俺が借金。毎月一万引かれたらこんなクソバイトの給料なんて雀の涙だ。
ネルなら
助けてくれるかな、なんて調子のいいことを頭の隅で思っていかんいかんと首を振った。
けれど多分、ネルなら「一護困ってるならアタシが助けてあげる」と言ってくれる気がした。
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crowdsurfingrabbit · 5 years
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2006年07月27日 21:46
チョコレートの誘惑TOUR @渋谷O-WEST
最近、チョコレートの誘惑にも、ビスケットの挑発にも勝てない私は、けちゃっぷmaniaのライブに行ってきましたぁ。 けちゃの他に、GOLLBETTY、BERRY ROLL、THE PINK★PANDA、GHOSTY BLOW、ズボンドズボン。 開演時間ちょうどくらいに着いて、チケット引き換えてたら、ベリーロールが始まっちゃって、ちょっぴりショック!! なんで1番目なんだよぉ~ ベリーロールは先月見て、一目惚れしたのよね~ ちなっチャンかわいいし。 まだCD買ってないけど… 次はCD買って曲覚えてから見たいなぁ。 この前ヒビコレで見たゴルベティーは、曲分からないから、後ろで見てた。 次から次と、肩車、ダイブですごかったな~。 ちょっと圧倒されました。肩車した人達で小指つないで、曲始まったらいっせいにダイブとか… 危ないよ~ 22時頃、やっとけちゃが出てきたー。 そういや出てくる直前に、エルモサンやかえるサンたちが、 さっみしがりやなんだぁもん!!もん!!♪ って元気に姫の想い歌ってたわ! 元気だね~。 やっぱりけちゃでも肩車いっーぱい。 7組くらいいたかな? 2列になってるの初めて見たし!!! 1曲目Girl’s mindの《チョコレートの誘惑さえぎったー》で、いっせいにダイブ。 危ないよ~。 今日のHIROチャンはちょっとふわふわしたピンクのミニスカート。かわいい~☆ けちゃの曲ではモッシュしたい気分にならないし、真ん中の辺はかなり怖かったから、端の前の方で見てた。 POCKET SIZEの間奏の所での踊りかわいかったなぁ。 これで3台目だというピアニカが出てきたから、もしかして念願のMAKING EFFORT?、それとも桜唄?って、かなり期待したんだけど、CRAZY HONEYだった… 残念… でも、ピアニカがピンクでかわいかった! BES-POSIでダイブしたくなったけど、タイミングと場所が得られず断念… 200 MILESでまたしたくなって、地味に端よりでダイブ。かなり頭が地面に近づいてから、キャッチされたから、ちょっと恐かったぁ~ 先月とはかなりセットリスト変えてくれてて、ライブじゃ聞けないかなぁと思ってたHIGH SPEED BEATやったんだよ! この曲かわいくて大好きなんだよね~。 1番が終わる頃には、うれしくてうれしくて、かなりテンションがあがってきてて、真ん中の前の方に移動して、ダイブしたよー! かなり苦労したけど… しようとすると後ろからくるし。 安全に飛ぶために、先いった人が下りるまで待ってたら、あげてくれようとしてた人が、横でずっとそわそわ待っててくれて、悪い事したわ。 今度はきれいに飛べたと思ったら、私の足の上に少しダイバーが乗ってたんで、その人の頭を少し押して、足をぬいて無事着地。 今日のライブはすごいダイブしずらいライブだったよ。 ダイバー多いし、飛ぶ場所がなかった。 2、3列の上しか転がれないし。 FREE STYLEでは、今回から?振り付けあり。今までなかったんだけどね~。 最後の曲は、EYE BEAM。 サビの振り付け覚えちゃった! かわいいんだよね~。 アンコールも2曲やってくれた! 最後にHIROチャンがチロルチョコ投げたけど、取れなかったぁ(:_;) HIROチャン、今日もほんとかわいかったぁ。 HIROチャン見てるだけで、幸せで涙でそうだったよ。 またEYE BEAMとwwwも聞けてよかったなぁ。 ●セットリスト● ☆Girl’s mind ☆POCKET SIZE ☆BES-POSI ☆涙★バキュームサウンド ☆FREE STYLE!? ☆CRAZY HONEY ☆200 MILES AWAY ☆HIGH SPEED BEAT ☆ALWAYS GREAT DAYS ☆LET’S HURRY! ☆NEVER ENDING STORY ☆www ☆EYE BEAM 〇アンコール〇 ☆Your World ☆姫の想い
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sgwxnote · 6 years
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年刊 小沢と小山田
「a Day in Our Life」という曲を聞きながら…
(トリップはじめ) イェーイェーッ エートゥダアールエーエスエッチアーイ 全裸発症、来座長 ッアーッアーヨーオーネノーン トゥダ米朝…デッハーイェー ノーダッノーダッ イェーチェッチェッケダー (トリップおわり)
いやー、名曲ですね。 特に「君の涙笑顔みんなでん部」ってところがイイですね。言ってませんけども! 岡村ちゃんが朝からずっと待ってる感じのヤツです。
さて、アムロちゃんとムロちゃんが大活躍の2017年ももうすぐ終わり。 そうです、一年振り返るやつです。やるんですよ!
今年はexフリッパーズ関連が充実した年でした。相変わらずお前はそれしか無いのかって感じですけど、ほぼそれしか無いです!正直それ以外割とどうでもいい!
まずは小沢ちゃん、ていうか小沢さん。健二さんの方です。今やすっかり小沢さん、て感じですよね。もう小沢クン、とかちょっと呼べません。俺だっていつまでもセガワくんって呼ばれてたかったですよ…(ちなみにセガワちゃんと呼ばれる時は大抵ロクな頼みごとをされないんですよねー何なの。)
去年は「魔法的」と題されたライブツアーでたくさんの新曲が発表されましたが、今年はついにスタジオ録音された新曲がリリースされました。さらにはテレビ出演も果たし、多くはありませんでしたが久々にしてはどれも結構厚待遇な感じでした。ひそかに待ってた人が多かったのかもなぁ、という一方で「この人誰?」という声がザワザワと聞こえて来そうで見ていてソワソワしましたね。あとはフジロックにも出ました。まだ慎重ながらも、これはもう確信的に広く世の中にアプローチしていく気マンマンな感じですよね。
去年のライブで演奏された新曲は、個人的には正直一度聴いただけではピンと来ない曲もありまして(飲み込み悪いんで!)、ネットでの盛り上がりにイマイチ乗り切れない感じもあったんですけど、そのうちの何曲かは無事CDとなって何度も聴くことができて、俺もやっと腑に落ちる的にピンピンくることができました。ライブにはライブの良さがあるんですけど、小沢さんはやっぱりレコーディングした音源の完成度がとても高いので、CDなどで何度もじっくり聴きたいところです。魔法的ツアーの時、「小沢サンはきっと新曲をCD化しないだろう、これからは昔ばなしのように口承さてれゆくのだ!」みたいな予想がファンの間で結構あって、本当にそうなったらどうしようかと思いましたが、CDが出てくれて本当に良かったです。予想を裏切り続けるOZAWA!
そしてシングル「フクロウの声が聞こえる」ではSEKAI NO OWARI とのコラボレーションがありました。個人的にはセカオワさんに対しては何ていうか「中2病ソリューション」的な偏見があったので(すいません)、コラボが発表された時は正直ちょっとビミョーかなと思ったんですが、やっぱり出来上がってきた作品はバッチリでした。反省!とは言ってもそんなに偏見が解消された訳ではないんですけど、作品としてはとてもセカオワの良さを感じることができるものになったと思います。単純に「話してみたら意外とイイ奴じゃん」みたいなところもありますが(恥)。
ただ、セカオワさんについては「先代から白い顔を引き継いだメンバーがいる」というゴールデンボンバーさんとの相似性にかねてより注目しておりましてたので、これは今後の研究課題ですね。今後といってもまぁ、老後になるかも知れませんが!
そんな感じで本格復帰した小沢さん。さすがミュージシャンとしての勘は衰えていないなぁと実感した一年だったんですが、語られる言葉はちょっと捉え方が難しいと感じる部分が多々ありました。
最近の小沢さんのコラムやトークでの内容といえば大体が「息子りーりーの言動から気付かされた」的な話と「久々に帰ってきたら日本スゴかった」的な話で、まぁ前者についてはあれだけ賢くてめんこい息子がいたらそうなるのも仕方ないかと思うんですが、後者のもはや「日本大好き芸人」とでも言わんばかりに展開される日本スゴイ系の話については一体どういうつもりでしているのかなぁ、と正直思うところがあります。
ここ近年の日本は極右政党がなぜか波にノってるみたいですが、彼らと共存関係にあ���、一部の国家主義的または国粋主義的というか排外主義的な支持者たちが勢いづいていて差別がエスカレートしている状況かと思います。そのトレンドに乗ってなのか本やテレビなんかでも日本スゴイ系の話を最近よく見るようになりました。本やテレビ番組の内容自体はソフトなものでも、結果的に「それに比べて他の国は…」と言いたい人たちの大好物になっている状況です。差別以外にも極右の人たちが勢いづくと良くない事がいろいろあるので、私も含めほとほとウンザリしている人も多いんじゃないかと思うんですけど、その事をあまり言うと何か逆に反政府勢力?俺が?みたいな感じになっちゃうムードだし、ホントどぉなっちゃってんだよって思います。
それで、別に小沢さんが差別的な発言をしているわけでもなければ、日本が好きなことにも問題は無いし、むしろ世界中の国のいいところも知っているであろう小沢さんのような人にこそ日本の良さを語る資格があるとは思うんですけど、結果的に今「日本スゴイ」をやることは、この良くないトレンドに乗っかることになりかねないっていうか、そもそも小沢さんがそれを意識せずに発言しているとは考えにくいっていうか。うーん…何なんでしょう。
杞憂だと思いたいところなのですが、今やすっかりナショナリズムを商売道具にしている椎名林檎氏との交遊関係だったりとか、宇野維正氏による分析だったりを見ているとあれこれ考えてしまわずにはいられません。
そして、今年の締め括りに「アルペジオ」という爆弾を落としていった小沢さん… 岡崎京子さん原作の映画の主題歌として書き下ろされた新曲の歌詞が発表されたんですが、小沢さんにしては珍しくパーソナルな内容で、岡崎京子さんとの友情や過去の微妙な人間関係について具体名は出してなくても小沢マニアならわかってしまうように描かれているものでした。
いったいこれは単なる感傷なのか、それともフリッパーズ待望論にクギを刺すものなのか。相変わらず色々わかりません。わかるわけもない、わかってもしょうがない事なのかも知れませんが、いちいちこんなに考えてしまうというのはやはりそれだけ自分にとって小沢さんの影響が大きいということではあります。
その一方で、セカオワとの繋がりも明かされるまでは予想もできなかったし、2年も前に唐突に二階堂ふみさんの写真集にコメントを書いたことも今回の映画の主演に繋がっていたんだなぁと今さら気付いたりとかして、結局人はみなゴンドラに乗り、用意されたものを順番に見せられているに過ぎないのだなぁと考えたりもします。冷静に!冷静に!
さて、ちょっと小沢さんの話を書きすぎましたが、Corneliusことおやまっちゃん、こと小山田さんも待望のニューアルバムが出ました。
ずっと新作はいつ出るのかと言われ続けて、そのたびに少しずつ作ってるという話はしていたんですが、その中で「歌モノが多くなりそう」「スミスっぽい曲が入る予定」みたいなヒントが出ていたので、まさかのバンドサウンドへの原点回帰かとも思ってみたんですが、やはり全体的には攻殻機動隊やMETAFIVEなど割とここ最近の流れの延長線上にある感じでした。歌モノも確かに増えましたが、ファーストやフリッパーズの頃のように張り切って歌う感じではなく、まあ、ですよねーって感じです。
とはいえアルバムに先行してアナログでリリースされた「あなたがいるなら」はバラードと呼ぶにもラブソングと呼ぶにも異質ではありますが、超ざっくり言えばメロウなラブソング。作詞は坂本慎太郎さんなんですが、ラブソングと言っても「あなた」との関係や恋愛感情が具体的に描かれている訳ではなく、「あなたがいるならこの世はまだましだな」という言葉が何ともディストピアのラブソングという感じで絶妙でした。
サウンド的にはこれまでの小山田さんの作品で見られた音の引き算や拍のズラしなど、どちらかというと実験的でエキセントリックさをもたらすと思っていた手法が、今回は見事にこの世界観の表現として結実していて、初めて聴いたとき感動のあまり思わずちょっと泣かされましたよ、小山田さんったら…
そして、予告していたスミスっぽい曲はたぶん「未来の人へ」でしょう。うまく言えませんが頭の中で景色がぐるぐる回る感じがスミスっぽい気がします。これも歌詞が坂本慎太郎さんですが、未来の世界に自分がいないであろう寂しさと、自分の残したものが未来で生きているという希望が入り交じった感情でしょうか。涙を浮かべて走り出すようなちょっと乙女チックな切なさが好きです。
あと地味に好きなのが「The Rain Song」です。天気や季節の変化になぞらえて、人生において抗えない変化(早い話が老化)に対する諦めと、受け入れるのも悪くないという気持ちが描かれているように感じます。ギターの弦なのか高い金属音がキラキラと鳴るところが、個人的には雨の後に冬が来て全て凍(い)てついてゆくような感じに聞こえて、雪が積もるといろいろ諦めざるを得ない雪国あるあるな切なさと重なります。
他にはアルバムと同時期にこれまでの音楽活動をまとめた本が2冊出ました。今回のアルバムの歌詞にはこの世との別れを感じる内容が複数あったので、さらにいきなりこんなまとめ本を出したりして、実は小山田さんは死期を悟っているのではとの心配をしてしまいましたが、同様なツッコミ多数だったようで、どこかのインタビューで一応まだ生きる予定みたいな事を言っていました。でも最近老いを感じる的な発言をよく見るので心境の変化があったのかも知れません。まだまだバリバリですよ!
「ALL ABOUT CORNELIUS コーネリアスのすべて」はコーネリアスと言いつつもコーネリアスにとどまらず、結構半生を語る的な本になっています。お宝写真も満載です。フリッパーズや小沢さんについても割と率直に語っていて、特に今の小沢さんの活動について、要約すると「仲良くなる前の小沢みたい」的な事を言っていたのがキュンキュンきまくりでした。他者との関係性の中でだけ生まれるキャラクターってありますよね、きっと。変わってしまったのではなくて、自分と出会う前の本来の小沢さんに戻ったのだと。それを言えるのは昔から小沢さんを知っている小山田さんだけ。って、なんか逆にそっちの方が切なくないですか?!ていうかキモくてすみません!
一方「Cornelius×Idea – Mellow Waves: コーネリアスの音楽とデザイン」は音楽作品のパッケージからノベルティまでコーネリアスのあらゆるアートワークがまとめられています。作品ごとに、まつわるエピソードが小山田さんとデザイナーの北山雅和さんとの会話形式で載っているんですが、そのリラックスしたノリが楽しくて、デザインの元ネタについても結構バラしまくっていたりしてこちらもお宝度が高い一冊です。
突然ですがここでお知らせです! 筆者ガッツリ風邪ひきのためこれ以上続行不能のもようです。ホントは書きたいことがまだまだあったんですが結局フリッパーズ関連で終わってしまいました。全然まとめになってない!ウケる~(涙)
というわけで、無茶して知った本当の俺を(ショボかった)って感じの今年のおわりでした。皆さまにおきましてもくれぐれも健康にはお気を付けて。良いお年を!
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