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#エステ魂
switchfukuroi · 2 years
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** おはようございます❣️ みなさんご機嫌いかがでしょうか❓😊 わたしは 体調も心も食欲も安定しています😊🧡 お休みって大事ですね♡ 日常、体以上に 目には見えない心が疲れている ことが休むことでわかったりします😊🧡 言霊って(ことだま) 日本では昔からいいます。 言葉にも魂が宿っているよー 悪い言葉を使うと良いことないよー 良い言葉を使って感謝しようねー これはスピリチュアルなことではなく 脳科学でも証明されているようです。 例えば、なんとなく悪気もなく 言ったこと、、 ・どうせわたしなんかー ・どうせできないしー ・どうせお客さんこないしー ・だるいー ・誰々のせいでー ・でもー〇〇がいるからー なーとなく、言ってしまうこと ありますよね😅💧 言っても良いですが そのあとの気持ちの切り替えが 大事です♡😊🧡 ダイエットに置き換えると、、 どうせ痩せないしー     を わたしならできるかもっ     って 自分を信じてあげて欲しいです♡ そう毎日何回も言ったり 想ったりしていると 習慣が少し変わったりします。 なんとなく言葉にしていること、 引き寄せてしまいます。 たっぷり良い言葉の シャワーを自分で自分に 浴びさせてあげてください😊🧡‼️🧡 #美容 #健康 #笑顔 #ダイエット #思考 #イメージ #ビジョン #なりたい自分 #エステ #まつ毛パーマ #まゆ毛スタイリング #脱毛 #袋井 #掛川 #浜松 #磐田 #静岡 #大須賀 #ちわわ #食べることは生きること #食べたもので体もお肌も作られる #腸活 #食べて痩せる #ロースイーツ #発酵食品 #袋井美容室 #袋井エステ #袋井ダイエット #袋井switch #袋井スイッチ https://www.instagram.com/p/ChQgA8JPqje/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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honryu-report · 4 years
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『女性の視点から見た奔流の旅』
奔流の旅は7割が女性参加者です。競馬の時も、狂ったように疾走し先頭争いをするのは女性が多い。間違えなく男性よりも心が逞しくなっている日本の女性。女子にとって奔流の旅とはどういう存在なのか。彼女たちは旅に何を求めているのか。そう考えて、『女性の視点から見た奔流の旅』という文集を作ることにしました。現代日本女性の内面を社会に伝えると同時に、このような女性たちの夢をかなえ、安心かつエキサイティングな旅を実現してくれた奔流と張さんに深い感謝を伝えたいと思います。
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『奔流の旅は女子の解放の歴史に似ている』
奔流の旅は女性の解放の歴史に似ている。まるで某ファッションブランドがコルセット以外の女性の美しさの表現、新たな枠組みを見出すような旅であるように思う。
男女平等の意識が浸透してきたとはいえ、「性差」には埋められない壁があって、家から一歩外に出ると、世界的には安全だと言われる日本でも女性というだけで気を抜くことはできない。いざというときに力負けを防ぐのは至難の技だ。また別の視点でも、女性には独特の縛りがある。毎月やってくる女性のサイクルは、行動だけでなく思考回路にも影響を及ぼすこともあるし、はたまた出産、育児、仕事の両立ともなればどんなに男女平等と謳われていても均等な負担というわけにいかず、どうしても女性の負担が大きくなりがちだ。その環境からか知らず知らずのうちにその枠組みの中に捕われてしまう。だからこそ女性が解放されるにはまず壁が打ち破れるものであり、自分なりに枠組みを作り変えることができるということを知る必要がある。奔流中国の旅にはそんな解放の要素がある。
  私が奔流中国に関心を持ったきっかけは、幼少期からの夢を叶えたいという至極単純な動機であった。「スーホーの白い馬」を読んでからというもの、地平線まで馬で駆け抜けたいと思っていた。高校生のときは馬術部に所属し、馬で駆ける夢を叶えたがブリティッシュな乗馬であったので「地平線まで駆け抜ける」というイメージとは大きく違っていた。そんな折に馬術部の先輩から奔流中国の存在を教えてもらった。HPをみたときの迷いと胸の高鳴りがせめぎ合ったのを今も覚えている。申し込むには2つハードルがあった。1つ目は私自身の決意だ。参加してみて女性の参加者が少なかったら?1人参加で身の安全がもてるのか?中国語は全く理解できないが?などなど、高ぶる気持ちとは裏腹に不安は尽きなかった。その点については奔流中国の事務局に問い合わせをしたところ、女性スタッフの方が丁寧に教えてくれた。女性参加者が6〜7割以上で基本的にツアーなのである程度言語の問題も解決できるとのことだった。その他何点か質問をして丁寧に対応してくれたため、私は参加を決意した。2つ目のハードルは両親の説得である。20年間娘が安全に生きられるように育ててくれた両親からは、当時21時の門限を言い渡されており、誰とどこで何時から何時まで出かけるのか明確にして出かけることが必要だった。特に門限に関しては女性であるが故の制限だと両親からはっきりと言われていた。そんな両親が見知らぬ学生たちと旅行に行くことを許してくれるだろうか。私が旅に出たいと伝えた後、父はHPを熟読していた。私の予想よりスムーズに許可が降りたのだが、両親には多大な心配と葛藤があったと後から聞いた。私自身の受験や部活を理由にして挑戦することから足が遠ざかっていた時期だったが、奔流中国への参加の決断が私にとってその後人��のさまざまな局面において影響を与える「解放」の第一歩であった。
降り立った内モンゴルの大地は壮大であった。60頭もの馬が駆け抜ける足音は地を唸らせたがその足音すらも飲み込み、照りつける太陽と吹きすさぶ風が身体中から水分を奪っていくかと思えば、土砂降りの雨で馬と私たちごと大地を潤し、透き通るほど張り詰めた冷たい朝を運んできた。極限までカラカラになった細胞にハミウリの水分が行き渡る感覚は、まさに生命の実感であった。日に日に蓄積される疲労感に反比例して馬で駆け抜ける距離は長くなっていく。自分の体力がギリギリだと感じていたその時、主催者の張宇氏からかかる号令。「あの丘まで駆け足!!」馬たちが敏感に察知する。馬たちのエネルギーに屈しないようこちらもエネルギーを振り絞る。エネルギーとエネルギーがぶつかり合って、その日のトップスピードで駆け抜けた��き、ありとあらゆるしがらみから解放され頭の中を風が駆け抜けた。馬に乗り地平線まで駆けるという夢以上に魂の解放を体験することができたのだ。一度解放の体験をすると、その後の自分の選択が今までの自分からの解放、一歩進んだ選択ができているかを測る指針になった。この解放の感覚は今も私が何かを選択するとき、1つの判断材料になっている。今、自分を解放できているか!
  さて、私は非常に心地の良い解放を体験することができたのだが、私はその後一転してただ解放で止まってしまっては一種の逃避にすぎないこと気がついた。
どこまでも行き着くことない地平線、空と大地が繋がる夜の宇宙に取り残されたような深い闇。雄大なその空間を目の当たりにして枠組みがないことの恐ろしさを感じた。日本では自分の身体が見えなくなるほどの闇を感じることはほぼない。自分の身体が溶けるような飲み込まれるような不思議な感覚。改めて枠の存在意義を身体で感じる。干からびそうになっても走り続けることができたのは、笑顔で隣を走る仲間たちがいたからだ。キャラバン隊でなければ手に入らない暖かい食事、水、寝床。あぁ、ここで1人になったらどこに行き着くこともなく、死ぬな。
枠組みがなくなる恐怖を体感できたことは私にとって大切な経験であった。枠組みがない体験をしたからこそ、自分自身の枠を認識し、価値観に拡がりが生まれた。枠との付き合い方、つまり自分を縛るのも解放するのも自分だと客観視できた。この解放と枠組みを感じる体験は私のその後の人生にも大きく影響を与え、枠を超えて挑戦することに役立っている。
私は奔流中国以外のツアー旅行や海外旅行も経験があるが、奔流中国の旅のインパクトは他の旅にはなかなかないものを感じている。その鍵となるものはなにか。
 その鍵の1つが主催者である張宇氏の絶妙な手綱さばきではないだろうか。
張宇氏は極限まで馬と参加者に挑戦させる。「自分で選択したのだ」というその緊張感を与えることがキャラバン隊の統率力になっているのだ。自分で節度を持たないと事故を起こしてしまうかもしれないという危機管理能力を参加者に芽生えさせ、安全が守れるぎりぎりまで自由にさせる。縛りすぎないことでまとめ上げる。逆転の発想ではないだろうか。そして、その統率力は奔流中国に関わるスタッフに対しても生かされている。参加者たちは終始サポートを受け続けているのだが、中でも印象的なのは遊牧民からのサポートだ。私たちに例えると何に値するのか表現ができないくらい大切な馬たちに、素人の私たち参加者を乗馬させてくれる遊牧民の懐の深さには感謝しかない。何らかの事情で乗馬が継続できなくなった時は並走しているバスに乗ることもできるし、毎食草原のど真ん中に温かいスープとご飯を運び、ゴミまで回収してくれるのだ。体力的には過酷な体験ができつつ、精神的には厳しすぎない旅というのも女性にとっては魅力の1つではないだろうか。私がこの旅の魅力として前述した解放に浸るという体験は通常旅の最中において油断とも取れる状態だが、安心して浸れたのは一重にスタッフの皆様のサポートあってのことだ。
では今、奔流の旅で得た体験がどのように生きているのか。実は今回この文章の依頼を頂いた時、仕事こそなかれ生後数ヶ月の夜間授乳のある乳幼児を抱えながらの執筆であった。もともと文章を書くのは苦手で、今は大変なのですみませんとお断りしそうな性格であったが、引き受けるという意思表示をしてしまうことで引き受けたからにはやらなければならないと自分を追い込むようになった。
また仕事と育児の両立という面では、仕事も育児も1人の私として存在しているのに、仕事の枠組みと育児の枠組みは相反するものがあり、2つの枠組みを行ったり来たり。時には2つの枠組みがぶつかり合って問題を起こすのだが、大変な時は家族含めてさまざまな人にフォローをお願いしてもいいし、あえてその問題に飛び込んでしまう度胸が養われたのは、解放を肯定的に捉えられたあの旅が原点だと思う。「女性の社会進出によって子供にしわ寄せがあるのではないか」と見聞きすると、不安に駆られることもあるが枠組みを外していくことも含めて子供達に伝えていければいいなと思っている。奔流の旅は解放を与え、挑戦する力を育ててくれた。今後も旅で得たものをさまざまな場面で生かしていけたらと思う。
 2006年、2007年参加
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 『自由を追求する旅に出逢えました』
 私が今回参加した目的は、今回の旅で最高の癒しを得て、日々のSNS疲れや勉強疲れから解放されることでした。しかし、張さんはこれを軽く超えるかけがえのないものを与えてくださいました。奔流中国に参加しなければ私の人生は成り立たなかったと確信しています。堅苦しい文章になると思いますが、最後まで読んでくださると嬉しいです。
 私の日本での普段の生活は、情報系の学科ということもあり現代のIT技術と向き合う日々です。それはこれからも変わらないと思います。就職と同時に、人類にとっての利便性、安全性をより高くしようとする現代社会にさらに飲み込まれるでしょう。そしてそれを目の前にして、「自分は周りを気にして流されやすいタイプだから、将来誰かの言いなりになってもなにも思わないどこにでもいるような量産型の人間になりそうだなあ」と、社会人になることに不安を募らせていました。
 でもその中に、「自分と他人との違いを見出せない、ありきたりな人間にはなりたくない」という気持ちがはっきりとありました。その強い感情があれば、何事もなんとかなるという固定概念がありました。
 今回の旅の一番の収穫は、そんな自分の甘さに気づき、今の生活のままではダメだと気付けたことです。馬に乗って草原を駆けている時、馬のスピードに圧倒されて自分の体がうまく動かせない、その中で手綱を使って馬をコントロールしないといけない状況が、今の日本での生活と重なりました。草原を駆けることは、開放感に満ち溢れていましたが、それはつまり、決まった道がなく自分で進む方向を決める必要があるという責任を伴っています。目まぐるしく成長する技術により発達していく社会の中で、草原での乗馬のように、いかに自分から目をそらさずに自分の行動を決断できるか。それが鍵になると気づき、今までの思い込みをぶち破ることができました。
 乗馬している時も自分の甘さが原因で上手く乗りこなすことができませんでした。「走れ!」とか「止まれ!」という強い感情が伝わっていると過信して、体を使って確実に伝えることができていませんでした。本当に悔しかったです。「この悔しさをバネに」、これから生きていきます。
 草原を駆けることが現代の社会と重なったことで、今も昔も、大事なものは変わらないことを改めて感じることができました。最高の仲間と、最高のスタッフと、最高の指導者と、私は最高の旅を無事終えることができた果報者だと人生最大の感動に浸っています。自分が奔流中国に参加するという選択をしたことに誇りを持たざるをえません。
 次に奔流中国に参加する時には、さらに磨きがかかった自分を用意していきます。旅にいるモノリストの、パスポートよりも上に、必需品として。
 最後に、旅で出逢えた皆さん、次会えた時も最高の時間を共に過ごしましょう!大好きです。どうか早井つくしを忘れないで。
 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。謝謝♡
 2019年夏参加
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 『旅先で見たものー』
 私が参加した旅では、二人以外全員女性であり、圧倒的に女性が多かった。
一緒に旅に参加した仲間たちのように、私にも個性があって魅力的な一人であるかと聞かれると、「そうだ。」と言い切れるような特徴は特に思い当たらない。ただ、一年半経って振り返っても、奔流中国の旅が「最高であった。」と言える一人の女性として、旅のきっかけと旅で見た印象的な事三つに触れながら、旅の感想を述べたいと思う。
 ・旅に参加したきっかけ
旅に参加しようと思ったのは、奔流の旅を知ってその様子のビデオを見た時に衝撃を受けたからである。埃がたつ大地の中、表情を険しくし、自然の厳しさを全身に受けながらも、力強く、馬と共に前に進んでいく様子に私ははっとさせられた。
 この旅に挑戦するまで、私は、どこか閉塞感を感じ、自分に全く自信を持てずにいた。高校時代から、大した理由があるわけではないが、そんな暗い気持ちを抱えていて、大学に入ってからも、私の憂鬱な気持ちは続いた。
今ではそれらの原因となる複数の出来事にも向き合い終え、乗り越えられたと思っている。ただ当時の私は、「何にもうまくいかない」と悩み、自分が描いていた、理想の自分の姿からかけ離れた存在になったと思い、絶望していた。
 そんな中、どうやって調べてたどり着いたのかは覚えていないが、奔流中国を知った。初めて、旅の様子の動画を見た時は震えた。広い大地に、砂煙がたち、次の瞬間に馬に乗った連隊が現れてくる。それも、乗っているのは、私と変わらない年齢の人たち。「この集団は何なのだ。」と、とても驚いた。真剣な顔でひたすら前に進んでいく姿は、普通の青年たちとは違うと思った。「ここに行ったら、私は現状の自分の殻から突き抜けられるかもしれない」そんな期待をもって、些細なきっかけにも後押しされ、私は旅に出ることを決めた。
 ・旅をしてみて~旅先で見たもの~
 (1)景色
 乗馬をするフフホトまでは、船や列車を使って、4日くらいかけて向かった。船で海を渡り、列車で大陸を超えて、フフホトへ向かうという予定表を見た時は、暇を持て余すのではないかと心配であった。しかし、実際に行ってみるとそんなことなく、目の前の景色が常に変わり、そのかけがえのない美しい景色を見るのに必死であった。
海は、陸に挟まれている時と、陸から離れている時で波が違い、天気によって水の色も違う。だから、甲板に出ると毎回、全く違う景色が広がっていた。海のど真ん中で、星を見たのも初めてであった。
中国大陸を横断した時は、地域によって町の様子が全く違う事を知って、新鮮であった。寝台列車に二日乗って、いくつの街を見たのだろうか。経済都市、工業都市、農業都市・・・これは大きなくくりであるが、それぞれの町で様子が異なった。建物の形や立ち方、量が違い、人の様子や表情が違う。だから、それぞれの町で雰囲気が違い、外を見る旅驚いた。
 (2)仲間
 旅先で出会った仲間は個性的で魅力的に思えた。特技があって堂々としていたり、才能があったり、特に主張をするわけではないけれど、時々思慮深い表情を見せたりと「個」がしっかりある人たちが多かった。
「女性が集まるとグループができて面倒だ・・・」などと、たまに友人に言われることがあるが、自分をしっかり持っている人たちが集まるとあまりそんなことにならないと私は思う。奔流の旅でも良い意味でみんなマイペースに過ごしていて居心地が良かった。ほとんどの時間は、みんなでくだらないことを言って騒いだり、はしゃいだりしているのだがふとした時に何か考え始めたかのような顔をしてどこかに行ってしまったり、壮大な景色を見ながら、急に日頃の悩みを話し始めたり・・・。ただ他愛のない話で笑いあって楽しいというだけでなく、この旅の間は、なぜか初対面なのに、日ごろ自分の心の奥底で考えていることを口にしたくなってしまう気分になるのだ。
 「都心でみんなに出会っていても同じような印象を持て��のだろうか。」、人間は旅先では、大自然の前では、素直になるものだからかもしれない、とも思う。
 (3)乗馬                  
  もちろん、普段は見られない景色を見て、魅力的な仲間たちに囲まれて、「非日常の場でリフレッシュされた」なんていう感想を持つような単純な旅では決してない。この旅のメインで、自分自身も一番楽しみにしていた乗馬は、期待以上にやりがいがあって、意外であったのは、乗馬が自分と向き合う時間になったということである。馬と一緒に旅をすることは、単純に「馬に上手に乗る」こと以上の意味合いがあったのだ。
モンゴルの草原は空と草原の境界線が見れるほど本当に広い。そんな広いところを速歩で走り、風を受けるのはとても爽快であった。しかし、簡単に乗って縦横無尽に駆け回れたわけではない。実際に乗馬するとそんなに簡単ではないのだ。そもそも馬は人間に従順な動物では決してないし、それぞれで個性があるので、常に馬と馬に乗っている人がコミュニケーションを取りながら走っている。自分が進みたいように進むのにもコミュニケーションが必要であったように思う。
うまくコミュニケーションをとって進むには、自分が乗る馬から信頼を得る必要があったと私は考える。信頼というのは、自分の指示を聞いてもらえるくらい堂々とした姿勢をとって、真っすぐに自分の意志を伝えることである。乗馬の正しい姿勢というのが、堂々とした姿勢になるので、半分は慣れて技術を身につけることであると思うが、半分は自分の気持ちを常に落ち着かせられていることだと思う。
私は三日とも、同じ馬と一緒に旅したが、最初はうまく意志を伝えることができず、なめられていた。私の乗った馬は、何頭かの馬と一緒にて走るのを好んで、私は常に何頭かに囲まれ、窮屈であった。更に、私の指示ではなく、他の馬に合わせて動いたり止まったりするので悔しかった。何とかしようとして進行方向をずらして前へ出ようとして、手綱を右に、左に振って、はっきりしないでいたら、すごい形相でにらまれたりした。
うまくいかないと悪循環で、次々と自分の不得意な部分が思い当たるのである。例えば、私はすぐにうまくいかないとと落ち込み、姿勢を乱してしまう。すぐに立ち直って切り替えれば良いところを、「なんで駄目だったんだ。」、「自分の何が悪かったんだ。」と考えるうちに自分を責め始め、できない事をくよくよしてしまうのである。
今旅の中で馬に「あなたの言う通りには動かないよ」と何回も態度で示された。そのたびに自分の弱いところを考えさせられ、しかもその弱いところは日常生活の自分の問題につながる自分の短所なのである。
私は乗馬中、常に自分の弱さを突き付けられているような気がしたが、そう感じているのは私だけでないようであった。他愛ない話で盛り上がる仲間たちであるが、馬に乗った後はみんな複雑な表情をしている。それは単に疲れだけでなく、何かに納得できず考えているような顔であったり、案の定、休憩中に乗馬中の所感を述べあったり、ある者は、気が付いたことを毎回、張さんに話に行っていた。張さんに乗馬の話をする時も、単なる乗馬の技術的な話だけでえなく、いつの間にか自分が普段は隠している欠点やその欠点から派生する日常生活での悩みの話になるのである。張さんは、全体に対する支持も簡潔で、無駄な話をしないようであるが、こういう話をした時、とても鋭いことをいので、みんな一人の時間を見つけては、張さんのところへ行って話をしに行っていた。
私が行った旅は、乗馬が3日間だけであったので本当にあっという間で、馬に乗る爽快感を覚えると同時に、うまくいかない歯がゆさと不甲斐なさを感じて終わった。しかし、そんな風に「ただ楽しかった」で終わるのではなく、普段の生活では見過ごしてしまう自分の弱さと向き合えるのが、この旅をより自分の中で重要なものにさせたと思えるし、旅が終わってもまだ旅が続いているように思える理由なのだと思う。私はこの旅を通して、良い意味で自分自身に対して諦めがついき、また、だからこそ、自分の道を強く進んでいこうと思えるようになった。
最後になるが、こうして思いっきりぼーっと外の景色を見て、馬と対峙して、自分と対峙できたのも、旅のリーダーの張さん、乗馬中に旅を支えて下さった現地の皆さんを含めた同じ時間を共にした仲間たちのおかげであると思う。末筆ながら、心より感謝を申し上げたく思う。
 
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『人生を客観的に見ることができる馬旅,満天の星の下のキャラバン 』
「馬に乗る旅にでるお金があったら、私だったらどこかのリゾート地で五つ星のホテルに 泊まったりしたいけどね」
私が奔流の馬旅の話をすると必ずと言って良いほど耳に入ってくる言葉がこれだ。奔流の馬旅は「乗馬クラブ」の基準で考えると、あれほど乗せてもらえてありえないほど安い。しかし、旅行として、そして学生旅行としては、どこかのリゾート地の良いホテルに泊まってまったりする費用と変わらなくもない。若者なら、特に女子なら高級ホテルでマッサージ、エステ、美味しいものの食べ歩き、そんなことできるところに行きたい。それなの にどうして?どうして、聞いているだけでハードこの上ない馬旅にお金かける? 
私は一人、東京じゃ、普段いるようなところじゃ信じられないような銀河流れる宇宙の 下、モンゴルゲルの中、Macで綴っていた。旅に出るときは絶対連れてくるこの Mac PC。旅先では自分が自分ではなくなるような経験をたくさんするし、それが普通になる。そんな時、普段の自分では決して発見できない観点がたくさん見えてくる。その観点こそが生活の中で困難にぶつかったときや迷いがあったとき、そして自分の視野を広げるときに必要なものだと思っている。だから書き留めるのだ。今日もその発見を書き留めようと、い ま、ひとりここに、この、中国語では蒙古包(meng gu bao)と呼ばれる、伝統的なモンゴ ルゲルの中に座っている。 
今日は女の子が一人落馬した。けっこう派手に落ちてしまったようだった。馬から落ちそうになって、でも馬にしがみついて、けっきょくすごい姿勢で何十メートル走ってから落ちたんだっけ。でも大丈夫だったみたいだけど。本流では常に遊牧民が馬に乗って私たちの後ろなり横なりについてくれて、何か異変があった時にはすぐに張さん(主催者)に知らせてくれる。「落馬」とはなんとも恐い響きだが、落馬したからって想像しているような恐ろしい事態にはならないのが奔流での馬旅の基本だ。張さんが必ず、落馬した原因を分析し、それを遊牧民、そしてみんなとシェアしてくれる。だから同じことが原因となる 落馬はそのツアーではほとんど発生しなくなるのだ。それにしても奔流は女子が多い。最初参加を申し込んだ時に男女比を聞いてちょっと驚いた。こんなワイルドな旅はきっと体育系男子の集まりなんだろう、と思っていたが、色白の可愛らしい女の子がたくさんいてびっくりした。こんな普通の子たちが乗れるの?といっても私も初心者から始めたので人 のこと言えないが…。 
バスで、内モンゴルで一番大きい都市の呼和浩特から二時間ほどかけてこの草原に移動し、たくさんいる馬の中から自分に合う馬を、張さん、そして遊牧民と見つけてから、この馬旅はスタートを切る。最初は並足(ゆっくり歩くスピード)からはじめて、二時間後には駆け足(中走りみたいなスピード)、進度によっては早足(一番早い走っているスピード)ができるようになっている。ほぼ全員できるようになっている。乗馬クラブに通ったことのある人はこれがどれほどすごいことなのかすぐにわかると思う。クラブではここまで到達するのに何ヶ月もかかると言ってしまって過言ではない。もちろんものごとには一 長一短があるのでどちらが良くてどちらが良くないということはない。ただ、草原で颯爽 と駆け抜けるのを体感したい人に、奔流以上に向くものはないだろう。 
奔流での楽しみはこれだけではない。中国の家庭料理にモンゴル族が食べている伝統料理が毎日の食事で味わえ、夜のイベント(キャンプファイヤーにトランプで大富豪などなど)で仲間と濃い交流ができる。そして、いま私の頭の上を流れているこの銀河を、その日の命がけの騎馬を終え、明日もその「戦場」に向かう、という体験したことのないような達成感に少し混ざった緊張感を抱いて、引き締まっていながらも大きく解放された心で見ることも、奔流ならではだ。そこには年齢も国籍も人種も性別も関係ない、馬旅の仲間 という関係が存在している。 
話を戻そう。奔流には多くの女子が参加する。比率でいうと、私の参加した2回のツアーでは2回とも8割が女子だった。なぜこんなにワイルドで汗臭くて過酷な旅に、女子、それも女子大生が好んで参加するのだろうか。私は、これは女性が持つ、一つのことだけでなく様々なこと同時に行いたいし行なえる、という性質が関係しているのではないかと思う。男性はどちらかというと一つのことにとことん集中しそれをやり遂げるのに向いている。一方、女性は、同時に行くつかのことをやりながら本業も行うことができるし、むしろそのようなやり方を好む女性も多い。馬旅だけでなく、旅というのは、一見、多く人 が自分の本業とする仕事とは相容れないものと捉えてしまうかもしれない。しかし、実は密接な関係にあると考える人も多くいる。例えば、仕事でややこしい人間関係にぶつかってしまったとする。「あの上司が嫌」「うちの先生は分からず屋」「後輩と仲良くやっていけていない、見下されている」こんなどこにでもあるような職場や学校でぶつかる壁。ものごとの渦中にいる人は、自分の主観的で先入観も入り混じり、その穴にはまってしまった狭窄な視点からしか、自分がぶつかっている問題を見ることができない。これでは解決の方法は見つからず、解決できないと、ますます窮地に追い込まれてますます問題は大きく なる、という悪循環に陥ってしまう。それではどうするか。 彼女らは旅に出るのだ。 
旅とは、他の人が見飽きてしまった景色、聞き飽きた音、嗅ぎ飽きたにおいを見に、聴きに、嗅ぎに行くことで、その人たちがし飽きたことをしに行くことである。例えば、オーロラを見に行く、氷河を登る、熱帯雨林をサバイバルする、砂漠で歩く、透き通る海で泳ぐ。これらは、どれもそこにいる人たちが毎日見飽き、そして、やり飽きてしまっていることだ。しかし、それは私たちにとって日常と大きくかけ離れている。だから新鮮で、 ここに旅をする意味がある。 
他の人が飽きたものを体験しに行くということと同様に、馬旅は、遊牧民が見飽きてしまった草原、聞き飽きてしまった馬の鳴き声、嗅ぎ飽きてしまった草原と馬のにおいを嗅ぎに行く旅であって、彼・彼女らがやり飽きてしまった騎馬をしに行くことである。これらの「飽きてしまった」ことはしかし、私たちにはとてつもなく新鮮なことなのだ。そこでは、いうまでもなく遊牧民の騎馬を体験でき、遊牧民のゲルを使った生活、そして料理 も味わうことができる。あの 360 度、まるで自分の周りを大きく、大〜きく、大〜〜きく円を描いたような地平線の向こう、それに向かって、人馬一体に呼吸を合わせて奔流しているとき、私は顔をあげて遠く地平線の彼方を見る。そうすると、自分の日常の風景が思い起こされるときがある。そのとき、なぜかその日常の中で出会ったことの中の悩みや問題は解決され、いや正確に言えば「馬に乗っている自分の器量によって、何が大事で何が大事ではないのかがわかる」のである。それがわかれば、問題の本質に迫って行くことができ、問題を解決できるようになる。これはすなわち、問題というのは、解いて行くと「何が大事で何が大事でないのか」という問題の本質に分離できる場合が多い。たとえば「論文指導の先生と合わない」という問題があるとしよう。「何が大事で何が大事でないのか」という問題の本質に分離できれば、この場合、「その先生と合う、ということは果たして大事なのか?」という問いにありつくことができる。単純に「論文指導の先生と合わない」といって漠然と頭を悩ませてきた学生にとっては、「では、その先生と合うようになることは大事か?」という問題の本質を見抜くことで、その問題をより解決しやすい形にできる。このように、「何が大事で何が大事でないのか」という問いを通して、問題の余分な部分を 削り落とし、問題の本質を露わにすることができるのが「旅」だと思っている。
旅は、私たちに、物事の本質を見極める力を身につけさせてくれる。特に、馬旅は、私たちの器量を大きくしてくれる。それによって人生で大事なことと大事で��いことがわかり、問題が問題ではなくなる。そして、このような力を身につけ、体験をした私たちの人生は豊かになる。これを、女性は旅に求めているのではないだろうか。特に、馬旅は日常生活と大きく、大〜きくかけ離れている。ほとんどの人にとって、馬旅で見るものは普段決して見ることがないもの。馬旅で聞くこと、体験することは普段決して耳にしたり体験したりすることがなもの。馬旅で話すことは普段決して話さないこと。馬旅で得られる人 間関係は普段決して得ることができないもの。馬旅で食べるものは普段決して口にする機会がないもの。そして、馬旅で乗るものは普段決して乗ることがないものである。こんな体験をすれば、そりゃあ価値観変わって視点も変わってひょっとしたら性格まで変わってしまうのではないか。あのどこまでも続く、自分の右手から左手、それからぐるっと振り 返って、その左手からさらに右手を見渡してみた 360 度が一直線でつながる地平線に向かって奔流しているとき、我が身が馬と一体になって、すべてを忘れ、そしてすべてが解決 するのだ。 
「そう、私は、馬の背中に乗っている自分の器量が好きだから。そうしていると、人生で 出会うどんなことも良いみで小さく見えてきて、自分の人生を俯瞰できるんだよね。だか ら、どこかのリゾート地で五つ星のホテルに泊まるお金があっても、馬旅にでる…かな」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 幼い頃から日本で育ち日本語の方が書く機会は多いのですが、旅行記はなぜかいつも中国 語で書いているので、日本語で書くのは実は初めてです。馬旅であったら声かけてね。
2018年夏、2019夏参加
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『二つの奔流旅を終えて』
今回の旅、参加して本当によかった。
ツウ好みのシルクロードコースよりも学生に人気のあるモンゴル乗馬コースの参加者はキャピキャピしていて世代ギャップを感じるのでは、という心配も杞憂だ った。男女比に偏りはあったが少ない男の子たちとはよく合い、みんな仲良くなれた。これからも長くつき合っていきたいと思う友達もできた。夏の旅で七グルー プの引率をした張さんも、あとで振り返って私たちの陣のメンバーは良かったと言ってくれ嬉しかった。
馬に乗って初心者なのにいきなり長距離を駆けたことも貴重な体験だった。乗っている時は体が痛く体力も集中力も使いしんどかったが、帰ってから思い出した り写真を見たりすると、また乗りたくなってしまう。
二〇一〇年と二〇一一年の二回、奔流中国の旅に参加して、自分の中で変わった部分が大きくあると思う。旅そのものの経験から直接的に得たものもあるが、閲 覧した張さんや過去参加者の文章や、また旅に参加したしたあとの自分が経験する日常の生活から得たものも多い。
まず、中国という国を知ったことだ。日本で報道されている限りでは中国にあまりいい印象を持つことができないが、訪れてみるとそれだけではなかった。良い 面もそうでない面もあるが、今ものすごい経済成長をしているだけの活気・パワーを実感できた。
今の中国だけではない。張さんに教わった、中国が辿ってきた歴史。モンゴル帝国がヨーロッパや大航海時代に影響を及ぼしたこと。文化が伝播したシルクロー ド。中国/ヨーロッパと分けて考えるのではなく、大きな視点で歴史を見ることが大切だということ。戦時中から文化大革命までの近代史。
日本が昔から関わってきた中国のことを知りたいと思ったと同時に、中国のことを知るならば、自分の国である日本のことももっと知らなければいけないと感じ た。自分が日本人だという自覚を持った。
  もう一つ大きなことは世の中やものごとに主体的な姿勢でいたいと思うようになったことだ。様々な面でその変化を感じる。
①やってもらうのを期待しすぎず、自分でやってみる
日本にいると、サービス業では色んなことを「やってくれる」。外国に行った時はもちろんだが、日本で活動している奔流中国自体もサービスがあっさりしてい て一年目は戸惑った。当時は「もう少し行き届けばいいのに」と思ったが、だんだん、やってもらえない場合は自分でやればいいのだという考えになってきた。奔 流中国の「あっさり&放任スタイル」はそれこそを目的としていた。
 ②トップに立つことの気持ちよさ、辛抱して頑張ることの大切さ
十代後半から体調のよくない時期が長かったこともあり、「何事もほどほど、平凡がいちばん」がいつのまにか自分の信条になっていた。日本全体にも「無理は しなくていい、頑張らなくていいんだよ」という風潮が広がっている。けれど乗馬を通して、体が痛くなったことやトップ集団で駆けた気持ちよさから、上を目指 して辛抱することや頑張ることの清々しさを思い出した。学生時代の部活で学んだ「少しぐらい辛くても簡単には諦めない」という単純なことを改めて実感できた のが新鮮だったし、嬉しかった。
  ③経済活動はやっぱり大切だ!
経済が苦手な私は、できるだけ関わらず済むように生きたいと思っていたし、経済が頭打ちになった日本は文化や心の豊かさを追求する方向に移行したほうがい いのでは、と考えていた。が、張さんの講座の中で「歴史は経済から」というフレーズがあった。シルクロード文明も交易から生まれたものだし、逆に戦争も経済 の覇権争い(領土争いも含めて)が原因の大半だ。昨年の引率者Rさんの「貯金も大切だが、運用しないと経済が回らない」という考えに頷かされたことに続き、
経済活動の重要性を思い直した。
  ④時代は変わってゆく。その変化に乗っかってみたい
日常のニュースや職場の勉強会などから時代は変わってゆくと確信させられる。変化が苦手で保守的な私は、これまでの社会のあり方の残り香にしがみつき、何 とかごましながら生きていけないかという受動的な態度でいた。変化すること=悪くなることだと思い込んでいたからだ。しかし、前述のような自分自身の変化と、 社会について真剣に考える人たちとの出会いもあり、日本は皆が悲観するほど悪くならないんじゃないかと思うようになってきた。そして、時代の変化に主体的に 乗っかってやろうという心持ちになってきた。
①②のことが③④に活かされると日本も良い方向に変わってゆける。社会のことを考えるようになったこと、受身だった のが「自分から」という姿勢になってきたことは自分でも嬉しい。今まで色々な理由のためにできなかったこと、言い訳を してやらなかったことにも挑戦してみたい。
二〇一〇年のシルクロードコース、二〇一一年の内モンゴル乗馬コースは全然違った。どちらがいいとは言えない。二つとも行ってよかったし、二つともに参加して、やっと何かが揃ったというか完成した感じがする。奔流のスピリット、張さんが日本の若者に伝えたいことが少しは理解できた気がする。
シルクロード(モンゴルや他地域も含む)に思いを馳せる時や、奔流の旅の空気感が好きだ。それに触れているときの自 分が好きだ。
好きな自分に出会うきっかけになったシルクロードはもはや私の核の一つになっている。これからもライフテーマとして 自分の中にあり続けるだろう。そして、それを逃げ場にするのではなく、日々の生活もしっかり歩んでいきたい。
 あとがき
年が明けて二〇一二年一月、成人式の連休に、東京へ行きました。旅の仲間と再会するためです。仲間の多くが東京在住であるため、せっかくの出会いをこれき りにしてしまってはもったいないと思って。
三泊四日で八人の仲間と張さんに再会することができ、東京でもう一度奔流中国の旅をしたようでした。トルコ式モスクを見学し、ブータン料理やブルガリア料 理を食べるという異国情緒たっぷりの体験や、張さんのオープンカーに乗せてもらって表参道を走るという滅多にない経験も。Nくん宅で鍋を囲みながらみんなと ワイワイ、久しぶりに味わう内モンゴル旅の空気感でした。毎日違うメンバーに会い、非日常な、まるで冒険のような旅でした。
そして、仲間との再会で内モンゴルのとき以上にぐぐっとお互いの結びつきが強くなった気がします。「仲良くなった」という一般的な言葉で表わすにはちょっと違う、少し特別な結びつきです。普段の生活で関わることはないけれど、その分一人ひとりの心の「特別な場所」に位置する繋がりだと少なくとも私は思ってい るし、ほかにもそう感じてくれている仲間はいると思います。
内モンゴルの旅そのものも楽しかったし良かったけれど、仲間との再会をこんなに嬉しく思えることが幸せです。
この旅行記、書く前に自分で予想していた通り、去年よりも長くなってしまいました。初めてよりも二回目のほうが深い部分に目がいってしまうし、張さんいわく乗馬コース自体が自分の内面と向き合うコースだそうです。でも自分のための記録だし、長くなろうが書き留めておきたかったことはすべて書きました。
張さんという人に出会えたことは大きかったです。一見物静かですが、実は熱い。本質を知る人という感じです。この人の歴史や文化、アート、社会に対するス タンスは結構好きです。時に厳しいと思うこともありますが、頷けることも多い。逆にこの人に認められると、ホンモノを掴めたようで嬉しくなります。だいぶ独 特で理解を超えるところもあるけれど(笑)、シルクロード文明に引き込まれて実際に旅ができたことも、素敵な旅の仲間に出会えたことも、それによって好きな 自分に出会えたことも、張さんが奔流中国をやっていたからこそなんですよね。そう思うとやはりキーパーソンですね。
二〇一〇年に神戸で開かれた説明会で、過去参加者の学生、陽香さんが「奔流がなかったら今の私はなかっただろうと思うぐらい」と言っていましたが、私もそ れに近いかもしれません。
二六歳から二八歳ぐらいまでは、自分の核をなす部分が弱まっていました。それまでは大学生活がすごく大切なもので自分の原点のような存在でしたが、それの 彩りもさすがに薄れてきます。過去にしがみつくことは褒められたことではありませんが、しがみつきたくてもそうすることに違和感を覚えるようになっていまし た。その空虚感をシルクロードの旅が見事に埋めてくれ、内モンゴルの旅はさらに「核」たる感じを強めてくれました。それは何も旅行の時だけではなく、仕事な ど普段の生活を送る上ですべてのベースになっています。奔流中国の回し者でも何でもありませんが、この旅行企画に出会えたことを本当に有り難く思い、心から 感謝しています。
さぁ、次は私、どんなステップに踏み出すんでしょう。ちょうど今の仕事がこの三月で終わり、また新たなステージです。そして、次の旅の目的地は
・・・
。旅も人生も、これからの自分が楽しみです。
長い旅行記におつき合いいただき、ありがとうございました。
二〇一二年 シルクロード/乗馬キャラバン/グレートキャラバン参加
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『発見の旅』
「女性は」と言われると一概には言えないと思うので難しいですが、「私は」旅をすることで「成長したい」、「新しい発見をしたい」と思っています。
私が奔流中国に参加した理由は単純に馬に乗って走り回りたかったからでした。実際に参加するまでは中国は日本人に対して嫌悪感を抱いているのではないか。危険なことは無いだろうか。と心配していましたが、実際に行ってみるとなんの心配もなく中国の観光地を楽しめました。初めてのアジア旅行でもあったので、日本と似ていて少し違う街の様子などを見るのが楽しく「百聞は一見に如かず」を身をもって経験しました。また寝台列車での就寝や街中の観光では自己責任で貴重品を管理します。平和ボケした日本での生活で油断していたので、危機管理能力のようなものが上がった気がしました。
奔流中国で学んだ「百聞は一見に如かず」と海外での危機管理能力のようなものは、参加
後の活動に大きく影響していきました。
奔流中国の旅では船に乗っている途中からスマホがネットに繋がらなくなります。ですから24時間仲間と交流して過ごすことになります。参加者は年齢も出身もバラバラで大学で学んでいることももちろん違います。ですから話のネタは尽きませんし、知らなかった知識などを参加者との会話で得たりもします。自分とは異なる価値観や経験がおもしろく、延々と話していら���ます。奔流中国の旅は「旅」と表現するのがふさわしく、旅行とは違います。船と寝台列車でゆっくり時間をかけて目的地へ向かいます。船旅も初めてだったので、揺れるお風呂や甲板からの朝日、中国人の乗船客や乗船していた旅人との交流など、全てが新鮮で刺激でした。参加者の半数以上が女子だったので一人参加でも安心できまたし、気の合う友達も直ぐにでき、中国に着くまでの旅路も楽しかったです。
日本とは違い、中国ではトイレットペーパーが流せなかったり、トイレが汚かったりと衝撃的で最初は嫌でしたが次第に慣れ、たくましくなった気がします。内モンゴル自治区での生活はトイレは開放的(青空の下、そのへんでしてました)で、お風呂には入れず、参加前は「まじか…」と衝撃的でしたが、実際に現地で生活すると気になりませんでした。参加後は「ひまわり畑トイレ」と「青空トイレ」はネタになっていますし、貴重な経験となりました。
念願の乗馬も最初は怖くてなかなか上手くのれませんでしたが、次第に慣れ楽しめるようになりました。もっと長い間乗っていたかったです。2日目でいきなり駆け足をして、落馬しそうになりましたが、人間いざと言う時は身体能力が上がるらしく、1度も落馬せず全身筋肉痛で苦しむだけでした。(しゃがむことも出来ないくらいの筋肉痛です)。衣食住と苦楽を共にしたこともあり、帰国前は参加者同士がとても仲良くなり、まるで小学校のクラスメイトのようになりました。
��いて行くだけの安全第一の���体ツアーとは全く異なり、奔流中国は自己責任ですし、油断をすると怪我をします。(その事は主催者の張さんから耳にタコができるくらい言われます)ですが日本では経験できないことばかりで、とっても楽しかったです。また参加したいと思っています。奔流中国の旅に参加してからは海外ボランティアや海外インターンシップ、ボランティア団体の立ち上げ、短期留学などに積極的に単身で参加するようになりました。奔流中国の旅に参加して、「百聞は一見に如かず」、「アジアの旅も楽しい」、「何事もやってみる 」、「一人で参加しても楽しい」といったことを学んだからです。大学4年間で「1番楽しかったことは?」と聞かれたら迷いますが、やはり奔流中国の旅が1番面白く。楽しかった気がします。私の固定概念や先入観を壊してたくさんの刺激を与えた、とても充実した旅でした。
2018年参加
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ただいま。乗馬の旅から帰ってきました。
船で2泊、列車で2泊してやっとたどり着いた新疆ウイグル自治区
どこまでも続く砂の大地。
   中国、
きもちいい程汚かった
びっくりする程きれいやった
中国人こわくなかった。
   中国は
わたしが思ってたんの100倍よりもっと広くて
色んなものが混在している国でした。
そんで多分、
わたしが思ってるのの更に100倍でかい。
地球はもっともっと広い。
   馬と走りました
まぎれもない生き物でした。
人間もほんとは自然の一部。よく忘れること。
  ともだちができました
一生あほできる仲間ができました
  言い訳はいつだっていらんのです。
いつも自分にまっすぐいよう
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 なんでも、生まれては消えるものなのに
私は生むことばかり考えている気がしました。
ちゃんと、消すこと。
本当はすごく大切かもしれない。
   日本に向う船の甲板でねころぶと
星空が大きくゆっくりと揺れていた。
からだも、波と一緒に。
 いつまでもこうしてられると思っていたら
今まで見たことないほど
大きくて長い流れ星を見ました。
   部屋に戻ってめぐに話したら、
彼女もちょうど反対側の甲板で1人で見ていたと。
嬉しくなって、大笑いした。
   共有して、伝えて、感じて、このくりかえし。
何よりの幸せ。
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 馬との関係を築いていく中で、
自分がこれまで築いてきた人間関係を何度も省みました。
 はじめて、自分が誰かを裏切るってどういうことか、感じた瞬間がありました。
馬がかけてくれた期待を、「落馬」というかたちで裏切ったのです。
二度と私を乗せて走ってくれなくなった馬に、ほんとうに申し訳なく思いました。
   人間同士ならごまかしが利くこと、言い訳ができることも、馬には通用しない。
声だけで走り出すこともあれば、
どれだけ鞭を振り下ろしても何の反応もないこともあります。
楽しそうに走る時と、いやいや走る時の違いが気持ちいいくらいによくわかります。
   朝から夕暮れまで移動し続けた5日半、
ひたすら馬との会話、闘い、感謝、悔しさ、ごめんね、安心、喜び、つっこみ、楽しい・・・
自分の内面をどんどんえぐられるようでした。
   私の中で、馬は今までなんでもない存在だったんです。
でも、今ちゃんと馬を馬として愛しく思ったり気になったりします。
  心が通じているような気がする瞬間があって、
一緒に走れた時はほんとうに楽しかったし、ドキドキしました。
   馬と走りながら、
日本に帰ったら、わがままに仕事をしようと思いました。
もっと貪欲に、お客さんに喜んでもらうこと、自分がいいと思うこと、
おもしろいこと、周りの人のためにできることを追求しようと。
  あっという間に過ぎていった、でも大きな9日間でした。
 ありがとう、張さん。
 2007年参加
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改めまして張さんお疲れ様です!
この度は本当に素敵な旅をありがとうございました!!!
人生初のモンゴルに人生初の乗馬でしたが日数が経つにつれて思い入れが深くなりました。
グループLINEでも送った通りですが、最後の最後に本当の人馬一体を感じれ、馬と駆けるのが本当に気持ちよく感じました!
先頭に並びモンクやジャロガ達とお喋りしたり、景色を楽しみながら馬と草原を渡れて、心の底から楽しいと思えた瞬間でした。
馬との相性が大切だということは日数を重ねる間に気づいてはいましたが、ここまで心を通わせることが出来るのか、ととても感動しました!!!
本当に他では絶対にできないこと、感じられないことを張さんを始め、たくさんの方の支えがあったからこそ得られたと思っています。
 本当にありがとうございました!!!
 きっとまた私は草原と馬を求めてモンゴルへ、奔流にお世話になるかと思いますが、その際はよろしくお願いします。
 文面だけでは全ての感動や気持ちも伝わらないと思うのでまた改めてお会い出来たらと思います。
本当にお世話になりました!
素敵な思い出をありがとうございました。
 2019年夏参加
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 『そうだ モンゴル、行こう』
 ●<あこがれ>
 私はXXゼミの3回生の女子学生です。ひとり旅をしてみたい。馬に乗って駆けてみたい。あこがれを実現しようとする強い気持ちが、私の背中をおした。偶然、廊下で見かけた1枚のポスターに惹かれ参加したモンゴル乗馬キャラバンだったが、私が見た世界は、想像をはるかに超えた。
 ●<夜行列車を降りると、そこは>
 360°見渡す限りどこまでも広がる草原と、白い雲が浮かぶ全天の青空は、今まで立ったことがあるどこよりも広く、“壮大”という言葉では言い表せない景色だった。朝、ニワトリの鳴き声で目が覚め、地平線の向こうに陽が昇り、沈んでいくのを静かに眺め、ほんの少し前まで生きていた羊を食べる。まさに、「ありがたく、いただきます」である。出会ってまだ1週間の旅の仲間と隣り合って青空トイレを体験、背後からゆっくり迫りくる大きな黒い牛に焦る。夜になると、自分が飲み込まれてしまいそうな星々の空を見上げ、電球ひとつのゲルで眠る。ペットボトルの水で顔を洗い、これまでの生活とかけ離れた世界が広がる。
 ●<モンゴル3日間100キロを馬で移動>
 ファミリー牧場の乗馬体験で、お散歩程度のポニーにしか乗ったことがなかった私が、並足、速足、駆け足と、コツを掴み、2日目には、トップスピードを体感。馬とともに大草原を全速力で駆けたあの瞬間は、舞い上がる砂の事も、ずり剥けたおしりの痛みも忘れ、間違いなく、人生イチ気持ちよかった。叫ばずにはいられないほどの興奮と、馬の背から見た絶景、あの瞬間受けた疾風は、衝撃的で、目をつぶれば蘇り、私の記憶に深く刻まれた。
 ●<快い余韻>
 旅を終え、私は、私の暮らす場所に帰る。そこには「おかえり」と言ってくれる人がいて、部屋のベッドは寝心地がよく、トイレにもやわらかい紙があり、水も自由に使える。いつもの電車に乗ればぴったり時間通り目的地にたどり着ける。これが私の日常。なにか変わるんじゃないかと思って飛び出したけれど、今まで通りの毎日が待っていて、特に変わったことはなさそうで、変わっていないことにもほっとする。だんだん、旅のことが夢かと思えてきて、時間が経つほど私の中の「あの世界」が薄れていくようで寂しくなる。私の日常は、モンゴルの彼らにとったら非日常。少し乱暴だが、逞しくて心暖かいモンゴルで出会った人たちは、すごく自由で恰好良く見えた。何かに束縛されているようで、モンゴルでの非日常が懐かしい。
 ●<玉手箱を開けて日常モードへ、モード変換>
 しかし、そういえば私も自由だった!と、はっとした。自分が入れた予定に疲れると文句を言い、忙しいからとすぐに言い訳をする。帰国の船の中で、11日間使えなかったスマートフォンの電波が入り、溜まったSNSのメッセージやコメントを夢中で確認する。そして溜まっていた何百通にもなる通知を見て、とてつもない煩わしさに襲われる。改めてなにもなかったモンゴルに心を戻してみた。スマートフォンを持つことを選んだのも自分なのだと気付く。20歳の今、これから様々な場面に直面し、数多くのことを選択しなければならない。自分のことは自由に選べる、選ぶからには責任が伴うことをこの旅で学んだのだ。もっと自由でおおらかに生きよう。きっと選択ばかりの未来のことが、少しだけ愉しみに思えてきた。
 ●<この体験を、ゼミのテーマ『旅行心理学、心理的時間、人格発達心理学』等の観点から、分析してみたい>
 モンゴル大草原、壮大なシルクロードを馬で駆け抜けながら、国際交流や海外ボランティアを体験する奔流中国キャラバンの旅。その他、天空列車でゆくチベット秘境の旅や雲南少数民族の旅もあります。
 2014年参加
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 奔流中国  旅のメッセージ
心の扉を開け 
旅の流れに全てを訪ねる
やってくる風たちは
時に優しく 時に厳しい
あらゆる緊張を胸にし
全ての風を受け入れる時
異国の街で星空の下で馬の背中で
私たちは何を発見するのか
 たくさんの景色の中を
私の体は通り抜ける
たくさんの風景たちが
私の心を通り抜ける
そこで私がつかんだものは
私の心がとらえだものは
それは胸の深くに まれ
希望の鍵 明日への  力となる
  しやが世界へ たれ輝くだろう
勇気をもち信頼し愛し ねよ
そして受け取れ 命の輝きを
  の喜びを 美しいメッセージを
大地の強 なエネルギーを
 2017年参加
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『二つの時間』
 いつのまに、意識しなくても肩の力が抜けるようになっていたのだろう。誰かの視線に応えようと振る舞うのではなく、自分の身体のすみずみまでを、自分の意思を伝えるためだけに遣いこなす感覚。
 馬がどうしたいのかを察して応じることが、優しさだと思っていたこともある。しかし、今回初めて、自分がこうしたいのだとはっきり意思を示すことで、馬がそれに応じてくれるという感覚を得られたように思う。
言葉で通じ合うことができない以上、彼らが何を感じているかを察するなどというのは、ただの一人芝居だったのかもしれない。そうではなく、自分の働きかけに対してどんな反応をみせてくれるのか、ということが、どれほどたしかで愉しいことか。自分の矜持を同じように馬が持つようになると張さんが言ったけれど、私の乗った馬たちも、なにかを感じ取ってくれただろうか。
 この旅で感じたことがもうひとつある。零れ落ちてきそうな星を見るにつけ、地響きのようなモンゴル相撲の足音を聴くにつけ、自分をとりまく様々な事物が、誰かを呼び起こさせることが多くなったのだ。大人になるにつれて、目に映るものの名前を新しく知る、ということはめっきり減ってしまった。その代わり、あの子がすきだと言っていた食べもの、あのとき一緒にやったこと、あの人に見せたいもの…さまざまなものからふと記憶がたちのぼってきて、わたしだけに見せる表情になる瞬間。こういう瞬間を積み重ねていく、そんなひそやかな愉しみに気がついたからにはもう、追い求めずにはいられないだろう。
 香港の雑踏に溺れそうになりながら、いまでもわたしの中にはモンゴルの星空が溢れている。
 2017年参加
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『試練』
モンゴルの旅から帰ってきて、4日経ちました。あの旅はとても充実していて、日本に帰ってくるとついついぼ~っとしてしまい、頭の中ではあの草原が広がっています。2週間、共にすごした友達のことも忘れられません。あんなにずっと一緒にいて、楽しいこと辛いことを経験してきた人達が急にいなくなってしまい、寂しく思います。再会を誓った日がもう待ち遠しいのです。
中国を移動しての旅だったので、北京や上海を観光できたのもこの旅の良いところでした。雑技団や万里の長城、故宮など有名な観光地を回るなんて、ぜいたくなオプションみたいでした。
私達がモンゴルで過ごした日々はなかなか天候に恵まれず、一時は必死で寒さと戦わなければならない日もありました。そんな日に馬を走らせ、「走って良かったでしょう?」と声をかける張さんに、(なんてことを言うんだこの人は!!)と心の中で思いました。
しかし今になって、あの時必死になって生き抜こうとしたことは私自身をたくましくさせる一つの要因であったと思います。この旅を通して常に私が考えていたことは、自分が日本でどれだけ不必要なことをしてきたか、ということです。生きていくために必要なことは何か。モンゴルで学ぶことができました。
神戸港での別れの際、私のために涙を流してくれた友人がいました。彼女は旅の間、熱を出し、体調不良であるにもかかわらず、いつも私達を笑わせてくれました。そんな魅力的な人に出会えたことも私の財産です。
最後に、私は張さんにちゃんとしたお礼も言わずに、バスに乗ってしまったことを後悔しています。私達に試練を与えてくれたことに感謝しています。そして、それを一緒に乗り越えられたことが私にはとても嬉しく思います。どうも、ありがとうございました。謝謝
2012年参加
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『モンゴル3陣』
8月10日、神戸港の待合室、一歩入ってドキッとした。予想していたとは言え、参加者はほとんど20歳代半ば以下、中には10代かと思われる人もいるし、女性の多いのも特徴的。(社会人女性が1名おられたのでホッとする)
 私はといえば、この1月に仕事を定年退職し、第2の人生を全く違う生き方をしたくて、大学院に入り半年、奔流中国の企画に出会い、モンゴル乗馬キャラバン第3陣に参加した、おじさんの最たるものである。
 このメンバーで半月、行を共にするのだ、浮いたり、足を引っ張ることにならないか?チラッと不安がよぎる。 
 だがそんな懸念は、船中での最初の宴会で、すぐに皆とうちとけ、吹き飛んだ。
 ちなみに、船中や草原でメンバーの誕生会を企画するなど、男子学生の奮闘は特筆に値する。
 さて、乗馬や、草原でのゲル生活は思っている程楽ではない。乗馬は最初の内、脚や尻が痛くなり、ゲル生活はもとより文明の恩恵が受けられない。
 しかし、その苦労を乗り越え、鼓舞するのは、ゆるやかな起伏を伴い、果てしなく続く大草原、動くものはほぼ50騎余の我々の騎馬隊のみ。
 草原に影を落とし、時に歩き、時に疾走する、この快感は筆舌に尽くしがたい。
 私は、いつのまにか頭が空っぽになり、天と地、草原を吹きぬける風と全身で対話していたように思う。
 帰国後院の若い仲間に言われた、「中嶋さんどこか変わったね!」と、自分ほど開放的な人間はいないと思っていたが、それでもどこかに垣根があったらしく、それが取れたということらしい、、。
 奔流中国の企画は、別の世界があることを身をもって気付かせ、そして異文化に入るには、当然チャレンジ精神が要求され、それを持つことの大切さを教えてくれたと思う。
 そして副産物と言うにはあまりにも大きな、新たな人の輪を作ったようだ。
 それが証拠に、第三陣のメンバー内でいまだにメールが飛び交い、薄らぐどころかますます絆を強めつつある。
**23日、無事帰着しました。 奔流中国、すごい企画だと思います。 モンゴル乗馬キャラバンは過酷ではありましたが、それが又最高でした。 広大な草原と、そこを騎乗して疾走した体験は一生忘れられないでしょう! 若い人達ともすっかり仲良くなり、大きなエネルギーを貰いました。 ともあれお世話になりました。 張さんにもよろしくお伝えください。
 2010年参加
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 ただ、生きる ただ、そこに在る ただそれだけ、それがどんなにすばらしいことだろう… 私が旅で得たものは、今の私を支える全て。 体が震えるほどの感動と衝撃。 悠久の大地や風の吹きすさぶ荒野、降るような星空、澄んだ空気、地平線まで広がる草原を馬と共に駆け行く少年、やさしく暮らす人々… それまでの価値観や人生観は一瞬にして崩れ去り、「本当にたいせつなもの」に気付くことができた、そんな旅だった。 かけがえのない仲間と過ごした3週間を、私は決して忘れない。 今年もまた、誰かがあの地を踏みに行くんだな…なんて思うと、目に焼き付けてきた景色がファーっと広がってゆきます。 あまりに恋しくて、知らないその誰かさんをうらやましくさえ感じてしまいます。 でも、何か役に立てるのならよろこんで。 参加を考えている方、きっといろんな不安がありますよね。 女の子なら、特に。 私は「なるようになるさ」と旅立ったのですが、そうでない人でも何も心配することは実際無いと言ってしまえるほどに、旅の安全は保証されています。移動はもちろん、食事(ちなみに私は一切日本食を持って行かず、欲することもありませんでした)や宿泊施設(豪華です)etc…かえって、あまりの待遇の良さに「え?いいの?」なんて疑ってしまうくらい。体調は自己管理を。必要なのは少しの荷物と勇気、探究心、想像力、行動力…カタチにならないものばかりだなぁ。つまりはあなた次第、かな。 その体にめいっぱい受け止めてきてください。 では、すてきな旅を (^-^)
 2015年参加
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とても感動しました。 私は今、就職活動中で内定もなく本当に奔流の旅に行けるのかが 本当に不安です。(もちろん決まらなくてもいくつもりです) しかも9月は求人が増える時期で、行くなら8月の方がいいと 就職科の先生に言われました。 タクマラカンもとても魅力的で、そっちにしようかなとも思いずっと悩んでいました。 でも、永遠に広がる大地と地平線、大きな空、きれいな星が見たくて見たくてたまりません。 たぶんどっちに行っても満足��て帰ってくると思います。 でもどっちが自分に感動を与えるか、自分がどっちを望んでいるのか この書き込みを見て実感することが出来ました。 やっぱり蒼々シルクロードに参加しようと思います。 就職できるか出来ないか・・・9月に行くということはとても危険な 賭けだと思いますが、行ったほうがもっと魅力的な自分になれる気がします。 もちろん将来も大事ですが、蒼々シルクロードに参加した後の自分が楽しみです。 人生なんとかなるさって思えるようになるかな? とにかくとっても楽しみです☆
  やっぱ鳴砂山、カラクリ湖、カシュガルのバザールかなぁ~☆ でもやっぱり一番は、夜行列車の車窓から深夜に見上げた満天の星空! 日本じゃあ絶対に見られない透き通った月と星・・!3分ぐらい言葉が 出なかったです!(笑)( ̄∇ ̄) このコースの特徴はとにかく移動が多いことです!でも、だからこそ いっぱい色んな景色や現地の民族のオッちゃん、オバちゃん、ちびっ子達に出会えます!!(>_
 最近、よくモンゴルの写真を眺めることがあります。 2年前のことなのに、想い出は色あせる気配すらなく、その写真は私をまた同じ大地へと誘います。 この思いを何か形にしたかったので、書き込みたいと思います。  2年前の夏、私はモンゴル乗馬キャラバンに参加しました。それ以前にも2回、外モンゴルに行ったことはあったのですが、船を使ってゆっくりゆっくり同世代の仲間と内モンゴルを旅したことは、格別の体験でした。みんなとは神戸港で初対面だったにも関わらず、乗船後すぐ、ぎゃーぎゃーと騒ぎながら「仲間」になってしまいました。 みんなノリがよく、「気のいいやつら」だったので、旅は始終笑顔に満ち満ちていて、思い出はすべて天然色のまま、私の脳裏に焼きついているのです。    奔流の魅力、それは自分流にカスタマイズできること。  時間はたくさんあります。写真を撮るもよし、知り合ったばかりの友達と人生を語るもよし、草原でひたすら昼寝するもよし、現地スタッフとふざけあうもよし。  日本のめまぐるしい生活をしていたことが夢だったと感じるほど、時間は優しく、のんびりと流れていきます。  しかし、ひとつだけ勝てないものがあります。大自然です。 これに捕まってしまったら、素直に諦めましょう。人間が自然には勝てないと痛感することは、ともすると便利な日本の社会では、忘れられがちなことです。  馬に乗ってみたいけど、経験がない。そんな心配はいりません。大半の仲間は初心者だし、日本で馬に乗ろうと思ったら、莫大な時間と費用を費やします。それに、乗馬の本当のプロは、穏やかな心を持った小さな馬たち。難しいことを考えず、背に揺られていれば、何も問題ありません。乗っているうちに、馬と気持ちが一体化する瞬間が分かってくるでしょう。馬から降りた後、「ありがとう」と自然に首に抱きついてしまいます。  今でもよく、鼻腔の奥に甦ります。 馬の首から漂う香ばしい匂い。 蹄が踏みしめた東洋ハーブの匂い。 容赦なくレインスーツを叩く雨の匂い。 すべて、モンゴルの大地の匂いです。 それらを思い出す時私は、なんとも言えない切ない気持ちになるのです。 最近、こんなことを考えました。 私は人生の一部を、もしかしたら少し、あの大地に置いてきてしまったのかもしれません。
2013年参加
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 人間っていいと思う。きたない部分を間のあたりにするときもあるけど、それを、きたないよと素直にいえる人間になりたいと思ってた。
でも、今それをゆるしている。ゆるせる。みんなかわいい。
素直に生きる。わからんけど、1日24時間、ただ呼吸しているだけではいやだ。生きたしかばねとなってはつまらん。
張宇さんのみりょくは、しっとりとした強さ、よくわからんけど。
厳かな強さあると思う。
なにが本当なのか。
この出会い必然なのか偶然なのか。わたしは必然だと信じたい
 多摩美にきたときは絶対いってや
 2015年参加
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モンゴル旅行記 2014.8.1 ~ 8.11
 窓を見れば、景色が都会から大草原へと変わっていく。
自然と心が踊る。
バスを降りたら、草のにおいがした。
遊牧民の人たちが歌を歌いながらお酒を差し出して私たちを歓迎する。
中国の辺境の地、内モンゴル。
そこは思ったよりも優しい場所だった。
風が優しい。光が暖かい。
そして、初めて見た馬の目も優しかった。
 私が参加した団体は観光としてではなく、現地のひとと同じ目線にたってその国を感じることを目的に旅を提供している。
だから、内容はそんなに甘っちょろいもんじゃない。
私は、日本人としての常識は全部捨てた。
草原にいる間は馬で移動し、全部ゲルで寝泊まりして、お風呂にも入らないし、移動中のトイレは青空トイレ。
目の前で殺された羊を食べたり、なんかもうなにもかも非日常で毎日が新鮮だったけど、
やっぱり一番忘れられないのは馬に乗ったこと。
今でも鮮明に覚えているのは初めて馬の背中に乗ったときの感覚。
目線が急に高くなって、自然と背中がぴんと伸びた。
ごぉーっと風が吹いて、なんだか自分が強くなったように思える。
馬の体温が直接私の足に伝わって、あったかい。
絶対最後までこの馬と走り抜くんだ。
私は心の中でそう言って、足を引き締めた。
  チョボは私がつけた馬の名前。背中にチョボっとはげてる所があったから。
モンゴルの馬は名前が無い。みんな、背中につけられた烙印と役割で他の馬との区別をつけられてる。だからチョボって名前は心の中でずっと言っていた名前。
 チョボがゆっくり歩きだす。
旅が始まる。
 周りを見渡せば、果てしない草原。青い空。空が近い。土と草のにおい。パカパカ歩く音。手綱を握りしめる感覚。東のアジアと西のヨーロッパをつなぐ広い広い大地。何千年もの歴史。
自分が生まれるずーっと前からこうやって人々が馬にのって東西を渡り歩いてきたんだと思うと、なんだか自分がちっぽけに思えてきた。
私が生きているのは世界のほんのほんの一部。普段、コンクリートの建物に囲まれて生きているから、モンゴルの大草原を見るまで、何も無い大地がこんなに果てしないものだと知らな                    
かった。
 初めての駆け足。
私の体重が軽かったから、チョボにとっては走りやすかったみたい。
猛スピードで丘を駆け上がる。
私の体は一瞬で宙に浮いて、バランスを崩す。
あまりにも早いもんだから、落ちたら後ろの馬に踏まれて死ぬと思った。
乗馬がどれだけ危険か、事前に十分承知の上だったはずなのに。
急に怖くなってパニック状態。
自分が唯一頼りにできるのは手綱と鐙だけ。
頭が真っ白のまま、必死で手綱を引っ張って足を踏ん張った。
このときはまだ自分のことで精一杯。
  ずっと同じ馬にのってるとその馬がどんな性格なのかよくわかる。
チョボは子供っぽい。並足のときはだるそうに後ろのほうで歩く。
でも早足になるとだんだん調子にのってきてフンフンいいながら走り出す。
走ってるとき前に障害物があると気に食わないみたいで、よく群れから離れて暴走する。
それで遊牧民にムチでたたかれると急にすねる。
 駆け足の合図がかかるともう私の手には負えない。 
一気に丘の頂上へ。
チョボは全速力で走るのが大好きみたい。
でもチョボは甘えん坊。
止まってるとき、必ず他の馬の背中に頭をのせる。寂しがりやさん。
 結局何が言いたいのかって、チョボは本当に可愛かったってこと。
馬にのると馬のことが大好きになる。
たった3日だけでこうなったんだから、一生馬と走り続ける遊牧民の馬への愛情は私の比べ物にならないだろう。
長い長いモンゴルの歴史の中で、馬がどれほど大切なものなのか。
ちょっとは理解できた気がする。
  でも、お調子者のチョボだからこそ苦労することもたくさんあった。
走ってるとき、まったく私の言うことを聞いてくれない。
手綱を思いっきり引っ張って大声で叫んでもお尻叩いても全然効果なし。
周りのひとたちはだんだん自分の馬をうまくコントロールしていくのに、悔しかった。
つよく手綱を引っ張れば引っ張るほどチョボは嫌がる。
私もいらいらしてた。2日目までそんな調子。
  3日目の朝、早起きして、馬の世話のお手伝いをした。
馬はまだ鞍も手綱もつけられていない状態で、草原を走り回る。とっても楽しそう。
でもすぐに重いものをつけられる。私が鞍を見せると馬はみんな嫌がって、逃げていた。
そんな様子をみて、自由のない馬の運命をかわいそうに思った。
草を食べようとしてもすぐ手綱でひっぱりあげられる。
いっぱい走らされてお腹減ってるかもしれないのに。
ずっとあっつい太陽に照らされながら、重いものを背負って走らされる。
走ってるだけで相当暑いかもしれないのに。 
人間が草原で生き抜くためには馬が必要だから、仕方の無いことは充分分かってたことだけど、
でも自分だったらこんな一生嫌だなと思った。
乗馬のとき怖くて自分のことしか考えてなかったけど、このとき初めて馬の気持ちを考えた。
 だから、せめて自由にチョボに走らせてあげようと思った。
駆け足のとき怖くて手綱をきつきつに引っ張ってたけど、思い切って緩くした。
私のお尻は高く浮く。
チョボは駆け出す。
怖くて怖くて仕方なかったけど、ほんの一瞬、馬と自分が一体となって、風になったときがあった。
自分の体とチョボが一緒にパッカパッカパッカ。風を切る。
チョボ、走りやすかったかな?
私はあの一瞬、とても気持ちよかったです。
 結局、馬も人間と同じだ。馬にも意思はある。右に行きたい、左に行きたい、気持ちよく走りたい。
だからチョボの意見も尊重することにした。
そしたら、チョボも私の言うことを少しずつきいてくれるようになった。
チョボの考えも聞いて、でもけじめをつけるところはけじめをつけて。
  これって人生もそうじゃないかなぁ。
なにごとも中途半端な気持ちでやったらうまくいかない。
道をはずしそうになったときは手綱を限界まで引っ張っていかなければならない。自分の意思
も必要だ。
でもたまには手綱を緩めて、相手の思っていることもよく考えて、
お互いの気持ちが通じ合ったときに初めて心を開ける気がする。
 そんなこと、当たり前すぎて日常の中では忘れてる。
でもチョボの上に乗って、あらためて気づいたよ。
 きっと今日も元気よく生きているだろう。
チョボ、私と一緒に走ってくれてありがとう。
 もう理念とか、僻みとかどうでもいい。
私はこの自然の中で、地球の中で意思を持って生きている。それだけで十分幸せ。
 青い空と広い大地と度数の高い蒙古酒とたばこ。
私、この場所大好きだ。
張さん!素敵な旅をありがとう。
~~~~~~~~~~ 
 私が、この旅に参加したのは、すごく偶然なことだった。私は、春休みに、語学研修に行こうと思い、お金をためていたのだが、その企画が、定員に満たなくて中止になった。どうしよう、と思っている私の耳にとびこんできたのが、このシルクロードの旅である。金額的にもちょうどよいし、めったに行けないような所には行けるし、おもしろそうだから行ってみようかな、と思って申し込んだ。そんな簡単なきっかけだったけれど、この旅をふり返ってみると、予想以上に、深く心に残る経験ができた。本当に、行けてよかったと思う。この旅に参加するきっかけになったことすべてに、感謝の気持ちでいっぱいである。
 旅の途中で、張さんから投げかけられた2つの問い。シルクロードとは何か、自分にとってこの旅はなんだったか。3週間の旅が終わろうとしている今、うまくまとめることができないのだが、自分なりに出た答えを書いてみようと思う。
 まず、自分にとってこの旅は何だったか。3週間、毎日、沢山の人たち、沢山の風景、沢山のできごと…今まで見たことのない、沢山のものに触れて、考えさせられること、感動することが沢山あった。それぞれの場所で、それぞれの生活をしている人たちを見てきた。私は、日本に帰ったらまた、学校に行ったり、バイトに行ったりする毎日がはじまる。それでも、この人たちはここで毎日このような生活をしていくのだと思うと、不思議な気持ちになった。同じ時間をすごしているのに、広い世界の中では、色々な生活をしている人がいるのだと思うと、それが不思議だった。そして、ならば私の生活って何なのだろう、と考えはじめた。来年、私は4年生になる。卒業後の生き方を、決めなくてはいけない時である。今までは、ふつうに就職して働く毎日って何だかつまらないかなぁと思っていた。でも、この旅で、色々な人を見てきて、平凡なことって、つまらないことじゃないと思うようになった。平凡に暮らしていても、それがこんな風に、人に感動を与えたり、深く考えるきっかけをつくることができるのだから。また、毎日が、新鮮で、楽しくて仕方なかったけれど、そんな中で、いつも頭にうかぶのは、自分の家族のことだった。ホームシックという気持ちではなくて、でも、考えていた。私が、こんな風に旅している間、私の家族は毎日仕事に行ったり、学校に行ったりしているんだなぁと思うと、とても不思議だった。そして、私が、こんな風に旅をしたりできるのは、帰れる場所があるからなんだ、と思った。安心して、帰れる場所があるから、心から楽しめるのではないかなぁ、と思った。今は、まだ帰りたくない、って思うけれど、いつかは帰りたい。帰れる場所があるって、幸せだ。そして、いつかは、私が、誰かの「帰る場所」になれたらいいなぁ、と思うようになった。それも、すごく幸せなことなのではないかなぁと思う。とりあえず、まずは、就職に向けてがんばろうと思う。
 広い、広いシルクロードを旅してきて、自分が出した答えは、意外と小さなものだったなぁと思う。でも、小さいけれど、私はこの答えに満足している。広い世界を見れたからこそ出せた答えだったと思う。すごく、うれしい。
 シルクロードとは何か。まだ、一言でうまく言い表す言葉が思いつかない。でも、私にとって、かけがえのない大切な思い出を作れた場所である。シルクロードとは何なのか、いつか、答えが出てくるといいなぁ、と思う。
 2013年シルクロード参加
~~~~~~~~~~~~
 張さんへ、
  この旅、行く前はほんとうに、どんな旅になるのか想像すらつきませんでした。船に乗り、中国へ行き、人と出会い、別れ。自然を感じ、自分の小ささを感じました。この旅は、僕の人生において、とても大きな意味をもつ「発見」の連続でした。誰が何を言おうと、人生最高の旅(まだ21年しか生きていませんが)であると実感しています。残りの学生生活や、これからの人生で、この旅に負けないくらいの、旅をしたいと考えています。
 旅の途中で、張さんが話をしてくれた、中国のこと、シルクロードのこと、人生のこと、(もっともっと聞いておけば)という気持ちでいっぱいです。でもこれからが始まりだと考え、この先ずっと、良い関係を保っていただきたいと願っています。
張さんには本��に感謝しています。またお会いするのを、心から楽しみにしています。それまで、お体に気をつけて!
 ありがとうございました。
  旅の感想、そう考えただけで、いろんな事、いろんなもの、いろんな人の顔が走馬灯のように浮かぶ。うまく書けるか自信はないが、とりあえず感じたものを書き留める。
 「人間として生きる。」 今まで、少しは自分の力で生き、何とか一人でやっていけるかもと考えた自分を、この旅で恥じた。僕たちは、決して一人では生きていけないし、生きていこうと考えるのも、今となっては馬鹿らしい。列車で、言葉の壁にぶつかりながらも、その壁を越えて手をさしのべてくれる人のやさしさに触れた。街中で、カメラを向けたり、目が合うだけで笑顔を返してくれる人々の陽気さに触れた。そして手をさしだしてもらい、握手したことにより、人の力強さ、温かさに触れた。一人では決して味わえず、知ることすらできないものに、「人間として生きる。」ことで出会うことができた。
 そして、どの国の子供達も、みな一様に元気で、何事にかけても一生懸命ぶつかっていこうとする。こっちも言葉というものが通用しないため、体でそれを受け止め、体でそれに応えた。まだ物理的な力は小さいかもしれないが、彼らには生命力が満ち溢れている。だから彼らの目に力があった。
 そして、初めて砂漠に立った。目で見、耳で聴き、体で感じた。雄大で、何もかもを飲み込んでしまうような深みがそこにはあった。悠久の大地。日本の都会では決して感じることのできない、自然の強さ、冷酷さ、空の、天のでかさ。それらを肌で感じられる場所に僕はいた。
 シルクロードを渡った。遠い昔の人々の「東西交易の道」という名があるが、それよりふさわしい名「生命の道」。人々は生きるために道を渡った。何があるのか、どこまで続くのか、何もわからないまま、ただただ生きるために、明日を向かえるために。そこには、真に強い意志と、生への執着心がなければならなかっただろう。僕達の忘れかけているものが、そこにはあった。確かにあった。
 この旅は、「人間として生きる。」ことの難しさを、そして素晴らしさを、出会いの大切さを教えてくれた。
 そんな旅であった。だから、この言葉に尽きる。すべてに向けて、
  「本当にありがとう」。
 2014年シルクロード参加
~~~~~~~~~~~
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salonlena · 4 years
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💓長女への教育💓 @yanagisawanana 3人娘のうち長女22・次女18は大きくなり、ほぼ手がかからないまでになりました😊 長女は 昨年から弊社に鍼灸師として 入社しました🌸 昔から厳しく育て、思春期には 取っ組み合いの喧嘩をしたことも💦 それだけ魂でぶつかり合いました。。。 今では、わずか入社8か月でトップ売上を出すスタッフとなりました。 まだまだ社会に出て間もない為、 勉強することは山程ですが 自分に厳しく、妥協を許しません。 そんな長女をあえて今年1月から 柏店院長に任命しました😊 メンバー1人1人がお客様から信頼をいただけるために夜中まで戦略を立てています。 時には、夜中の1時過ぎに こういう場合はどうしたらいいか❓ と疑問を投げかけてきます。 その思いが日報にも伝わってきます。 現場はトップで変わります。 トップであるためには、 トップであり続けるためには 『学ぶことを怠らないこと。』 『スピード勝負であること。』 『感謝を忘れないこと。』 を伝え続けています。 「疲れた、、、休みが欲しい」と たまに弱音を吐いてきますが、 「上に立てば立つほど、 弱音なんか吐けないよ! やるしかないんだから。 人を成長させることがトップであるあなたの役目。今を頑張って」と厳しいかもしれませんが、 甘やかすことよりも、 今は強い意志を育てること。 一点集中させています❗️ 私は娘達だけでなく、 伸びしろを感じた従業員には 本気でぶつかります。 人は人財ですし、 選択と集中の投資の1つだと思ってます。 去るもの追わず、 来るもの選ぶの繰り返しです👀 弊社は予防医療のための 技術や知識を提供しています❗️ 1人1人の健康寿命を延伸することで将来的な介護を減らし、社会保障費にメスをいれられればという思いです。 この思いを次世代に繋げていきたい😊 『Lena Brain』 https://lena-brain.com/ 『医療提携サロン SalonLena&Lena鍼灸整骨院』 https://salon-lena.com 『スタッフ募集』 https://en-gage.net/salon-lena_jobs #銀座 #北千住 #柏 #青森 #エステ #サロンリーナ #健康寿命の延伸 #美容鍼 #鍼灸 #美容 #ダイエット #アンチエイジング #小顔 #美容好きさんと繋がりたい #暖簾分け募集 #LenaBrain #人材育成 #スタッフ募集中 https://www.instagram.com/p/B7f5L82go5k/?igshid=1kmwxfphcvn12
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fujinextstage · 5 years
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#花火 花火と言えば夏の風物詩です。 多くの方が心を奪われますが、特別な理由があります。 それは江戸時代中期に発生した大飢饉(享保の大飢饉)と、江戸で発生したコレラによって多くの死者が出た中、当時の将軍・徳川吉宗が、翌年1733年(享保18年)に鎮魂と悪霊退散のイベントを企画。 それが隅田川の川開き日に行われた「水神祭」で、その際に花火を打ち上げました。 鎮魂という意味でスタートした隅田川の花火大会は大いに盛り上がり、やがて夏の花火大会は全国に広まっていきました。 鎮魂のメッセージが明るい方に向かって行くのは良いことです。 今月は多くの場所で花火大会があります。その際、鎮魂というメッセージがあることも思い出して楽しんでください。 #ホルミシス #ホルミシスウォーター #ホルミシスヒノキ美容液 #美容漢方 #アンチエイジング #美白 #美肌 #エステ #美容液 #花火と美容 #海 #美容と海 #足湯 #足湯無料 #無料療法 #海外療法 #未病 #未病対策 #健康 #美容研究 #海水浴 #自然 #天然堆肥 #無料情報 #環境 #自然農法 #健康野菜 #鎮魂 #海 https://www.instagram.com/p/B00CUN1g3qt/?igshid=1s5leibds0ao2
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kumikosalon · 5 years
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2nd-jiken · 5 years
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ootatyan · 5 years
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【エステ】大手エステサロン(本社東京)が傘下医院で高額施術 解約応じず 国が調査へ
元スレ
1 :メイク魂ななしさん:2019/01/21(月) 07:43:01.22 ID:t9KjmF8f0.net 化粧品の福袋について情報交換をしましょう
前スレ 【福】化粧品の福袋 2019 4袋目【鬱】 http://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/female/1546909660/
過去スレ 【福】化粧品の福袋 2019 3袋目【鬱】 http://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/female/1546487372/
【福】化粧品の福袋 2019 2袋目【鬱】 http://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/female/1546299120/
【福】化粧品の福袋 2019 1袋目【鬱】 http://itest.5ch.net/rio…
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hayquatrinh · 5 years
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a-premium · 1 year
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yamamotoyoshi · 6 years
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今野華都子先生新書、はじめて読む人の「古事記」
透明な在り方フォーラムで講演頂いた今野華都子先生新書、はじめて読む人の「古事記」
「古来受け継いできた道や高い精神性が失われ、日本人の精神基盤となる一切が消え去りつつあるいま、私たちは世界一の精神性、誇り高いその魂を取り戻さなければならない」 
今野華都子先生は一主婦から45才でエステ界に飛び込み、ほぼ独学にもかかわらず それからわずか6年で第一回LGPインターナショナルコンテスト(フェイシャル部門)で、世界110ヶ国の中で最優秀グランプリを受賞した世界一のエステティシャンとして知られ、洗顔洗心塾を通して10年間で10万人の方が彼女の講義を受けていますが、美容界だけでなく、ホテルの再建を依頼されたり、「古事記を学ぶ華都子塾」を通してやまとごころのしなやかな復活を願う活動をされています。
講演の時は物凄く優しい雰囲気を感じ、話のトーンや柔らかさが伝わってきました。今野先生を
[vid…
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usamin0325 · 7 years
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懲悪
はっはっ、お前、俺に自分の魂胆が見抜けられないとでも思ったか?それは心外やわ。こんな俺でも破れかぶれながらも世間をそれなりに渡ってきたつもりやで。 「結局、自己責任やんけ」 3年前、久しぶりに天満の五割安で会ったお前は、他人の不幸を引き合いに出しては頻りにこう言っていたのを俺は決して忘れられへんわ。しかし、あれやな、日銭に困り果てて、貧乏な作家もどきの俺にまでこうして金を無心している姿は、お前のかつての言い草と照らし合わせてみると、滑稽そのものや。 「自分、国が俺たちの老後の面倒を見てくれるとでも思うのんか?、だから、自分たちでその時のためを考えて投資をするんや!そしたら寝てても権利収入ってのが入ってやな…」 額に筋まで立ててまくし立てていたお前、今でも寝る前に思い出すと、眠れなくなるほど笑えるぜ。 おい、おい、今、落ちぶれたお前の体たらくを見てから、もう一度、言うてみ給え。おいそれとは、そんな事は言われへんやろう。 お前との思い出は確かに良いこともあった。 でもなあ、つい先日、中崎町のJRの高架のそばにあるビルの3階のマーブルという洒落た喫茶店に俺を誘って、「なあ、すまない、お前とは大学の頃からの親友やと思うて言うわ、何も言わずに50万ほど都合してくれへん?」と、お前がまるで仏さんに拝むみたいにして、俺に必死に頼んだ途端、美しい思い出はもう何処か消え去ったしまったわけやな。 その時、確か、新快速の京都行きだったか、とにかく電車が勢いよく走るのがこの店の西向きの窓から目の前に迫るように見えて、その騒音とやらは普段ならうるさくて仕方のないものやが、俺はなぜかその時、そこに胸が少々痛くなるような哀愁めいたものを覚えたんやわ。きっとこれで終わりやと思うたのやろう。 しかし、俺もきちがいや。 こうして友情が電車が走って立てる音のようにガタガタと音を立てて崩れていくのを切ないわと思うと同時に、これを最高の喜劇に仕立てあげて作品にして金を得ようとする思うんやから、やっぱり俺もイかれとるわな。 それはともかく、なあ、お前、その時、俺が自分から離れていくとは思わなんだようで、しまったと言う顔も全くせずに、「しゃあないな、貸したるわ、親友の頼みやもん」という俺の出まかせの言葉を本気にしたのには内心、笑ったわ。 「ほんま、恩に着るわ。これで挽回出来るわ。」 声を震わせて、何をゆうとんねん、あほちゃうか?、理由もなくそんな大金、出せるはずなんてないやろ?、俺はそれで勘付いていたんやわ。もしかしたら、お前、新たなネットワークビジネスか何かにハマっとるんと違うやろかと。 ところで何を挽回すんねんな、思うに、きっと相当数の在庫を買い込むか、或いは、どっかマルチの会社に支払う手数料を払うかのどちらかやろう? それにしても俺をこんな場違いでお洒落な喫茶店に呼んでおいて、なんで割り勘なん?前、会った時はエラく調子のいいことを言うてたのにな。 「いやあ、金ってのは稼ごうと思えばいくらでもいけるんやわ」 笑わせんな、アホ!
梅雨に入る前、まさに春真っ盛りと言っでもいいような、実にそよ風が心地の良いある夜、ここ最近、この中崎町の界隈でネットワークビジネスが流行っていることを知ったんやわ。その夜、苦労をかけ通しの愛する女房とガキどもを放ったらかして、俺は一人、心地よい風に吹かれて、夕方から稲田酒店でつまみも頼まんと、大好きな尾瀬の雪どけを一升瓶が空になるまで呑んで、空きっ腹のせいか、前後不覚になる程まで酔うた帰り、商店街の路地の入口にいるラーメン屋に千鳥足で寄ってそこでたまたま会った自称ラーメン評論家のおばちゃんと話が大分、盛り上がってな、「あんた、知っとる?このあたりで読書会とか展示会とか、所謂、オフ会みたいなん、結構あるんやけど、実はそこにネットワークビジネスの勧誘目的の人とか結構居てるんやって、怖ない?」そう聞かれると、ハッとして酔いが覚めて、お前のことをまず思い出してさ、なるほどと思ったわ、このあたりは意識がバリ高い割に世間知らずのアホな作家や音楽家、写真家、芸術家、美容師、古着屋の店員なんか多かって、おまけにそいつら皆、金に困っとるから、そんな途方も無い夢みたいな儲け話に猫も杓子も乗っかってまってそっから自滅することもあり得るやろうなと、ほんで、俺は、「どんな奴が勧誘に来てはんの?」と尋ねると、エステやサプリメント、情報商材などで儲かるよって誘い込むんよと、おばちゃん、ベラベラ喋ってくれはった。終いには、「あたしも年相応とは言われへんけど、そうやって勧誘で来る奴は、必ず若作りしてたり、出来る感じに装うのが超痛いで」 俺はそれを聞いてお前の普段の身なりに納得したものだ。お前、年の割に大学デビューした��の学生みたいな、カッペ丸出しの格好しとるからな。3年前、お前、スーツを着とって見抜けなんだが、掛けている眼鏡といい、鞄といい、尖った靴といい、如何にもアホなビジネスマンが好むような代物ばかりで、俺はそれを思い出して、妙に納得したわ。ほんで、お前、再会した日、再就職が決まったとかでえらく上機嫌で俺にこっそり、その会社名を教えてもうたけど、後々、ネットでお前の再就職先を調べて見たら、マルチの親玉やないか。それで再就職?笑わせるなよ、俺がその時お人好しで、お前とはそれで縁は切らんなんだのが運の尽きやったな。俺はこういう商売している奴が一番嫌いやねん。そしてこんな奴はいつか懲らしめたると思うほど、義侠心も好奇心に並んで強いんやわ。 ラーメン屋でマルチの話を聴いてしばらく経った頃くらいか、お前がナーバルの近くにあるワンルームマンションに越してきたと、かね又の近くの長屋に住んでいる俺にわざわざライ��で知らしてくれて、どうやら、お前がこのあたりにおる夢見がちな連中に狙いを定めたと俺は心密かに悟ったわけ。そして俺も貧乏ながらも狙われたんやなと思って、実はその頃からお前の行動を警戒しとった。念のため、堂山にあるキャバクラでバイトしとる女房に、「おい、客にうまい儲け話なんて持ちかけられたら、真っ先に俺に言え」と命令したら、「うるさいわね、あんたに騙されて、また騙されるなんて、そんなことあってええもんか!だいたい、何よ?儲かる話って?あんたの書いている小説が賞を獲るよりもはかばかしい話やないの?」んー、我ながら実にできた妻ではないか? おっ!惚気話が一つ出てしまったな。 はよ、お前がマルチにどっぷりハマって、どんな醜態を晒すのかと、不謹慎にもワクワクしとった。これでモノが書けるんやから、余計にな。 いずれにしてもこんな男と結婚した事を後悔してるかも知れぬ女房の心強さに、俺は尚一層、そこはかとない恋しさを覚えたわ。
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kamomesong-blog · 7 years
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まずはその剃刀を棄てよ
 20〜30代くらいの男性にはわかってもらえると思うが、年度始めのこの時期になると、どこから住所が割れたか知らないが、メンズエステの会社からダイレクトメールが届く。大抵、ひげ脱毛1回無料券のようなものが入っている。
 男も美しくあらねばならぬ時代がやってきたのだ、無精髭なんぞ生やしてるやつは美しくないから人間失格なのだ、とそのたび恐々とするが、翌日にはもう忘れ去り、食卓の隅の方などに放っておき、そのうち邪魔になって捨ててしまう。
 よくよく考えてみると、ファッションとしてひげを生やしているわけではない自分にとって、今日も明日も間断なくひげが伸び続けるのはただただ鬱陶しい、面倒なことでしかない。
 だから無料券を握りしめてメンズエステの門戸を叩けばいいのかもしれないと思う日もある。
 ただ、それも億劫で、しかも「俺のような者が『エステへ行く』などとんでもない」というような過剰な自意識による気恥ずかしさも手伝って、ひげを鬱陶しがりながらもメンズエステへ入門しないまま今日まで来てしまった。
 それから、やはりこの時期に、剃刀のメーカーからもダイレクトメールが届くことがある。
 ポストから取り出してみれば、細長の封筒の真ん中がこんもりと盛り上がっている。開けると中にT字剃刀が1本入っている。去年くれたのは4枚刃だったのに、今年には刃が1枚増えている、なんてこともある。
 剃刀はいまも進化を続けている。
 なぜ、剃刀会社が我々に気前よく剃刀をくれるかというと、剃刀の替刃を買って欲しいのである。買い続けて欲しいのである。
 薬局の剃刀売り場へ行ってみればその魂胆はすぐに知れる。いまの剃刀は、どうかするとホルダー(本体)よりも替刃のほうが高い。
 いちど先行投資としてホルダーを送りつけてしまえば、こだわりのない者はそのホルダーに合うようにと同じ会社の替刃を買い続けるから、そのあいだその会社は儲かり続ける寸法になっている。
 替刃の値段だが、たとえばカートリッジ式の替え刃4枚入りが1500円くらいで、まあ普通である。
 ひげの硬さや伸びる早さにもよるが、1週間ほどで切れ味が落ちて付け替えるとすると、1ヶ月で1500円。1年で1万8千円である。馬鹿にならない。
 だいたい、あの小さな替刃一つで300円も400円もするものだろうか? てな具合に疑いはじめるともうダメで、ケチな話には違いないのだが、僕は剃刀会社への不信感を日に日に強め、剃刀の替刃を買うのが馬鹿馬鹿しく、いやになってしまった。
 替刃という重税、どうにかこれを免れる抜け道はないかと思い立ったのが、2年ほど前のことだったか。
 なんのことはない、ググれば済む話で、自分と同じように替刃ビジネスによって搾取されるのをよしとせず、行動を起こした先人たちの記録にすぐ行き当たった。
 ネット上の記事を少しあたってみれば、彼らが口を揃えて「両刃剃刀を使うべし」と言っているのがすぐに知れる。
 両刃(りょうば)剃刀とは、その名の通り刃が2つ付いている剃刀だ。2枚刃ではなく、1枚刃が両サイドに付いている薄いプレート上の替刃をホルダーの先端に取り付けて使う。
 5枚刃とか6枚刃に到達している最近の剃刀に比べると、スーファミとプレステ4くらいの違いはありそうな気がする。
 しかし、その替刃は大変安い。一枚40〜50円くらいで売っている。
 最近のカートリッジ式の剃刀の替刃は、各社によって替刃の規格が違うので独占価格になってしまっているが、両刃剃刀は規格が統一されているから正常に市場原理が働き、それで安いのではないかと思う。
 ところで、両刃剃刀に関する記事には、普通の剃刀とは少し違ったシェービングの過程やその剃り味を楽しむことを強調し、両刃剃刀の導入は単なる節約術��あらずとする主張がしばしば見られる。
 両刃剃刀によるシェービングには手間と時間がかかる。しかし生活上のルーチンに過ぎないひげ剃りという過程にあえて手間と時間をかけ、ひげ剃りの時間をある種の趣味として楽しんでこそ、粋な大人の男というものではないだろうか。……彼らの言い分はだいたいこんなようなもので、見事に世のディレッタントの心を捉える所謂「ライフハック」の文脈の中に両刃剃刀を位置づけてしまっている。なんにでもネタにしようと思えばなるものだと妙に感心してしまう。
 さらに、両刃剃刀を使うにあたって理想の泡立てないしシェービングを追求すべく、YouTubeに動画を投稿する御仁までおられる。
 中年男性がにこりともせず、顔中を泡だらけにしながら画面に向かってぽつぽつと語りかけるだけの動画は端的に言って物凄い。粉石鹸をブラシで溶きながら「なかなか○○さんみたいなきれいな泡が立たないんだよね」などとぼやくのだが、○○さんとは恐らく同様の動画を既に投稿している、両刃剃刀界ではその名を知られている方なのである。そこには両刃剃刀を中心として小さな同好の輪が形作られている。
 「なにごとにも先達はあらまほしきことなり」とは言い条、まさしくなにごとにも先達がおり動画まで投稿される様子は、静かな狂気に満ち満ちている。
 これは面白そうだとますます興味を持ち、僕は動画を見終わるや早速ホルダーと替刃を注文した。
 手にとってみれば、T字型のホルダーの先端に一枚の刃が載っているだけの、とてもシンプルな道具だ。
 最近の剃刀のように刃の角度が固定されているわけでもないから、使い方を間違えば顔を傷つけてしまうのがすぐに見て取れた。
 前準備として蒸しタオルで顔をよく温め、泡を塗りたくる。手の角度を調整して、余計な力を加えずホルダーの重みだけで上から下へおろすように剃ってゆく。
 非常に切れ味がいいので、床屋でひげをあててもらった時のように顎がなめらかになる。なるほど、これはなかなか気持ちいい。
 以来、僕はカートリッジ式の剃刀はすっかりやめ、両刃剃刀を使い続けている。
 思うに、道具には「完成」があってよい。パソコンやスマホのようなものに関してはそうはいかないのもわかる(それももう十分だなと思うことはあるけれど)のだが、資本主義の世の中では剃刀のようなごくごくシンプルな道具も「進化」を続けなければならない。
 そこへいくと両刃剃刀には、5枚刃などどこ吹く風という具合に、たった1枚の刃で足れりとして進化を止めてしまった潔さがある。
 むかし晋の陶淵明が、秦の始皇帝の圧政を逃れて山奥に隠れ棲み、秦の滅亡も漢の興亡も知らないまま平和に暮らす人々と出会った。そして去り際に、この村のことは決して他言せぬようにと言われたという。
 両刃剃刀をひそかに愛用する人々には、あの逸民たちのつましさとのどやかさを慕う心に似たものがあるとみるのは穿ち過ぎか。
 替刃の高価なのに釈然としない諸兄よ、まずはその5枚刃の剃刀を棄てよ。
竹雀
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flocondeneig · 7 years
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坂口理子「エステに通いだしたのでソログラビアをたくさんやりたい」
1: 47の素敵な(地震なし)@\(^o^)/ 2017/01/02(月) 09:07:35.39 .net 福袋販売セレモニーin福岡サンパレス! 今日は福岡サンパレスにて セレモニーをさせていただきました! 鏡開きをしたり餅つきをしたり(^_-)♡ 書き初めもしました! 「闘魂をもやすんだなぁ。りこを」と なぜかもじり、しかもそこそこなウケ具合で 新年初仕事幕開けました。笑 新年の挨拶をさせていただく機会をいただけて嬉しかったです!!(‘ェ`) ありがとうございました(。・・。) そして毎年恒例の目標発表! HKTmailには先に発表したのですが いつもぐぐたすをみてくださるみなさんにも!!! スバリ! 「必要とされる人になる」です!!! これは全てに当てはまります。 収録やロケ、撮影など 「坂口理子が居ないとな。」って 思われるようになること、 もちろん選抜にも!…
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ootatyan · 5 years
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白鳥エステ 8
元スレ
1 :メイク魂ななしさん:2018/07/03(火) 19:50:01.38 ID:0J811+Q40.net 金輪際使いたくない化粧品を書くスレッドです あなたのお気に入りが挙げられていても 合う合わないは人それぞれなので(゚ε゚)キニシナイ!!
次スレ>>980
※前スレ http://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/female/1520478225
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shissokuantena-blog · 7 years
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【HKT48】坂口理子「エステに通いだしたのでソログラビアをやって���たい!」
1: 2017/01/02(月) 09:07:35.39 福袋販売セレモニーin福岡サンパレス!
今日は福岡サンパレスにて セレモニーをさせていただきました! 鏡開きをしたり餅つきをしたり(^_-)♡
書き初めもしました! 「闘魂をもやすんだなぁ。りこを」と なぜかもじり、しかもそこそこなウケ具合で 新年初仕事幕開けました。笑
新年の挨拶をさせていただく機会をいただけて嬉しかったです!!(‘ェ`)
ありがとうございました(。・・。)
そして毎年恒例の目標発表!
HKTmailには先に発表したのですが いつもぐぐたすをみてくださるみなさんにも!!!
スバリ!
「必要とされる人になる」です!!!
これは全てに当てはまります。
収録やロケ、撮影など 「坂口理子が居ないとな。」って 思われるようになること、 もちろん選抜にも!
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