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#増殖計画中
kira-koubou · 19 days
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ガラッと変わって良い天気😆
今日も一日お疲れ様でした^^ こんばんは😊今日の埼玉は不安定っぽい空模様スタートでしたが、午後には晴天☀️ そこまで暑さを感じない、過ごしやすい日中でした。😊 今日のWEB担当は?と言うと‥ お昼くらいに川越へ野暮用を片付けに行ってきました😅気がかりだったのが片付いてホッとしたのか?真っ直ぐ帰宅後は寝落ち🤣🤣🤣 そして気がついたら夕暮れ💦Σ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶ \_(・ω・`)いつものパターンですねw おっと!スマホを見たらノルマ歩数まであと少し!ってな事で、これからウォーキングがてらにお散歩してきます。🚶‍♀️ 今日の一枚🤳 「モルタル造形の鉢に‥💖」 今日の写真は多肉畑の「カリシア」です。😊 モルタル造形担当さん制作の力作鉢にカリシアをイン😊販売用に回せるくらい増やすのが目標だそうです♪ わんさか増えていきますように(o^^o) 明日は金曜日!あと…
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ari0921 · 7 months
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我が国の未来を見通す(89)
『強靭な国家』を造る(26)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その16)
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
 
今般、ハマスのイスラエル攻撃を発端に発生した一
連の争いのニュースを知って、改めて、宗教、人種・
民族の違い、さらには歴史的権利などが絡む対立
の“根の深さ”に思いが至ります。
私自身は、現役時代に「イラク復興作戦」の計画・
実行に関わり、イラクのサマーワ、シリアのダマス
カスやゴラン高原を訪問した経験もあって、あの地
域の風土や対立の歴史などについて関心を持ち始め
てから長い年月が流れました。
今回、ハマスのイスラエル攻撃が発生した後、偶然
にもイスラエルとアラブに関係者がいる複数の日本
人と、別々にではありますが、会ったり、メールで
やり取りして意見交換する機会がありました。
当然ながら、イスラエルに関係者がいる知人は、イ
スラエル側に立った見方をしますし、アラブに関係
者がいる知人はハマス側に立った見方をします。人
道的な視点では共有できても、どちら側が(より)
悪いか、あるいはどちら側が譲歩すべきか、という
観点に立つと、考え方は全く正反対になります。
国内では、いつものように、“にわか評論家”がマ
スコミに露出して(日本の悪い癖ですね)、自分流
の勝手な見方で得意げに解説していますが、おそら
く、本事案の“真相”とはかなりかけ離れているの
だろうと思います。言葉を代えれば、自ら「フェイ
クニュース」を流しているようなものであることを、
なぜマスコミ側も気がつかないのでしょうか。
私はこれまでの経験から、イスラエルとアラブの対
立の背景や“何が起きているのか”などについて、
私たち日本人のような門外漢が見極めることは困難
と思ってきましたが、今回もそのように考えるのが
適切と思っています。
例えば、「ハマスの攻撃をイスラエル諜報機関のモ
サドが知っていたか」とか、「ハマスに武器を供与
したのはだれか」とか、「ハマスがこのタイミング
でなぜあのような暴挙に出たか」などは当然ながら、
見方が分かれます。
特に、ハマスにはウクライナにNATO諸国が提供
した武器が流れているとの情報がある一方で、ロシ
アのワグネルと繋がっているとの情報もあります。
当然、イランをはじめ、他のイスラム過激派などと
も繋がっているのでしょう。
また、500人以上の犠牲者が出ているガザ地区の
病院の爆破については、イスラエルかハマスか互い
の犯行の“非難合戦”をしていますが、その真相は
不明です。
爆発の映像をみる限りにおいては、ロケット弾が命
中して爆破したのではなく、地上に仕掛けた爆弾が
破裂したように見えることに加え、一般的な見方を
すれば(専門用語では「戦術的妥当性」と呼称しま
す)、バイデン大統領が訪問するこのタイミングで、
このような大事件を起こすことは、ハマス側に“
利”はあっても、イスラエル側に“利”はないとみ
るのが妥当でしょう。ただ、よほどのことがない限
り真相が明らかになることはないでしょう。
イスラエルのガザ地区への地上攻撃があるかないか、
あるとすればいつかが、現時点(10月20日現在)
の焦点であり、本メルマガが発刊される頃には、イ
スラエルが地上攻撃を敢行しているかも知れません
が、その行為がイスラエル自らの立場のみならず、
中東地域への拡大、あるいは国際社会全般にいかな
る影響を及ぼすかなどまで現時点では詳細、かつ正
確に見積もることは難しいでしょう。
バイデン大統領がイスラエルと連帯を強調しながら
も「怒りにのみこまれるな」と自制を促したのは、
その影響の大きさを懸念したからでしょうが、イス
ラエルからすれば、国際社会からの非難などよりも、
国家とユダヤ民族の生き残りをかけた戦いを最優先
することがまさに「国家戦略」なのであろうと思い
ます。
一方、ハマス側がイスラエルのこのような戦略を逆
に利用し、イスラエルの地上攻撃を誘発することに
よって、ヒズボラやイランなどアラブの諸力をもっ
てイスラエル包囲網を形成することまで視野に入れ
ていたとすれば、地上攻撃の結果は、報復戦以外の
違った意味をもたらす可能性があるでしょう。
国際社会は、バイデン大統領の訪問が(どちら側が
犯人であっても)500人以上の犠牲者を出す病院
爆破に繋がった、と判断して“最悪のタイミングだ
った”との見方が多かったですが、本事件によって、
人道的視点がより強調され、イスラエルが攻撃を停
止あるいは延期、もしくは限定的な攻撃に留めると
いう結果になれば、訪問の成果だったとものもとら
えることができるでしょう。いずれにしても、近い
将来、明らかになることと考えます(20日時点は
不明です)。
私たち日本人は、戦後の「平和ボケ」のせいか、人
類の歴史は、その善悪は別にしても、自らの「正義」
の追及や「国益」獲得を最優先して、そのために国
民の生命や財産を犠牲するような行為の繰り返しで
あったことに考えが及ばないのでしょう。それは今
も繰り返されているし、将来も絶えることはないと
覚悟しておく必要があるのです。
確かに、人類は長い歴史の中で、後々振り返れば
“数々の過ち”を繰り返してきました。しかし、そ
の時点に戻って当時の状況(事情)を考えると、
“他の選択肢などなかった”と考えざるを得ないこ
ともたくさんあります。
私たちは、人類が繰り返してきた様々な争いの原因
について、一方を善で片方を悪と単純に決めつける
のは、“稚拙以外のなにものでもない”ことに気づ
く必要があります。それが人類なのであり、その本
質は、今も、そして将来もそう簡単に変わることは
ないのです。
いずれにしても、早期解決を願わずにはおれません
が、翻って、「そのために、我が国は何ができるか」
と問えば、前回紹介しました湾岸戦争時同様、依然
として「何もしない、何もできない日本」を寂しく
思うばかりです。
岸田首相が周辺のアラブ諸国の首脳に電話している
ようですが、それがどのような効果があるのか、こ
の争いの早期終焉に結びつくのかについては不明と
言わざるを得ないでしょう。このような時こそ、ユ
ダヤ側にもアラブ側に立たない“孤立国・日本”の
「出番」なのかも知れないのですが・・・。
一方、同じような日程で、「一帯一路」会議を利用
して、プーチン大統領が中国を訪問、習近平主席と
会談して「反米路線で一致した」との報道がありま
した。テレビで見る限りで印象に残ったのは、習主
席がプーチン大統領はじめ、他国首相などだれと会
っても一度も笑顔を見せず、“心ここにあらず”な
のか、終始深刻な顔をしていたことでした。これが
何を意味するのか、早晩、その意味が分かるのかも
知れませんが、習主席自身あるいは中国国内で私た
ちの予想を超えるような“何か”がすでに起きてい
るのかも知れないと考えると不気味な気がします。
▼現時点の「国家戦略」の位置づけ
さて、『日本の大戦略』を参考しつつ、「国家戦略」
の策定手法について筆を進めることにしましょう。
まず、「国家のライフサイクル」と「国家戦略」に
ついて触れておきます。本書によれば、「国家戦略」
は、国家の4サイクル、「黎明期(誕生期)」「上
昇期」「定常期」「下降期」によってそれぞれに対
応した戦略があるとしています。国家の最重要な目
的が「安全と富」であることは大きく変わらないと
しても、国家が4サイクルの中で置かれている位置
や当時の国際システムなどによって、めざす目的の
優先順位とか、その獲得の仕方などが変ってくるの
は当然です。
振り返れば、明治維新の「富国強兵」「殖産興業」
は「黎明期の戦略」であったととらえることができ、
その後の「帝国国防方針」のようなものは「上昇期」
の戦略だったと言えるでしょう。本書では、戦後の
「吉田ドクトリン」も「上昇期」の戦略だったとら
えています。敗戦の結果、国土は疲弊していました
が、明治初期に比べれば、国家の人的・物的基盤の
ようなものは健在していたと考えた結果なのでしょ
う。
「定常期」の戦略の例としては、我が国には当ては
まる戦略がなかったこともあって、本書では、アメ
リカの第2次世界大戦後の戦略を例示しています。
同様に、「下降期」の戦略とついても、1980年
代の“アメリカ衰退論”からレーガノミクスのよう
な「回復戦略」を例示しています。
今、我が国に求められるのは、「富」の観点に立て
ば、まさにレーガノミクスのように、我が国の「ハ
ード・パワー」の「下降期」の「国家戦略」であり、
「これ以上の『国力』の低下を防止し、あわよくば
上昇に転ずる」ことを主目的とした「回復戦略」を
創り上げることだろうと思います。
つまり、我が国が人口減、特に生産年齢人口の減少
に伴い労働力や税収減、一方で高齢化社会の到来に
伴う社会保障給付費の増額などに対する中長期的な
対策、そして食料やエネルギーの自給率低下に伴う
安定確保政策などについて、それらをすべて網羅し、
総合的に向かうべき方向を明確にすることを“柱の
1つにする”「国家戦略」が必要なのです。
レーガン大統領時代のアメリカは、「安全」の分野
では、元々相対的に優位だった軍事力にプラスして、
「スターウオーズ計画」といわれたSDI戦略を計
画・実行することによって、ついに第2次世界大戦
以降長かった「冷戦」を結着させることができまし
た。
それに対して、現在の我が国の「安全」の分野では、
現下の情勢からますます厳しさが増大すると予想し
なければならない国際情勢、なかでも、先行きの不
透明感が著しい周辺情勢に対して、いかにして盤石
な未然防止と有効な対処態勢を整備するかが問われ
ているのでしょう。さらには、南海トラフなどの天
変地異に対する有効な備えなどまで含むとすると、
これまでの“常識”の範囲をはるかに超える短期お
よび中長期目標を設定することを余儀なくされるで
しょう。
このように考えれば、現下の我が国の「国家戦略」
は、レーガン時代のアメリカよりはるかに難しいこ
とも理解できると思います。
さらに欲を出せば、冒頭のように、国際社会を巻き
込むような文明の衝突などに対する「調整役」とし
ての我が国の責任(あるいは使命)から、“いかな
る役割を演ずるべきか”についても、“脳裏”から
消し去ることはできないわけですから、まさに現在、
我が国は“人前未踏”の「国家戦略」を打ち立てる
ことが求められているのです。
▼「我が国を取り巻く環境の変化」をどのように描
くか
 
その策定自体がとても悩ましいことはこの上ないで
すが、次のステップとして、「国家戦略」を創り上
げる際に、「我が国を取り巻く環境の変化」を“ど
のように描くか”は避けて通れないことでしょう。
『日本の大戦略』においては、第2章から第7章ま
での約250ページ、つまり書籍の約6割を、「我
が国を取り巻く環境の変化」の分析に充当していま
す。
興味ある読者にはぜひ一度目を通していただきたい
と思いますが、項目だけ紹介しますと、まず前半で
は、「国際社会の『大変動』と21世紀型主権国家
システム」とのタイトルを掲げ、「グローバル化の
加速と変調」「国際社会の拡大と国際安全保障」
「超長期の力の移行」「先進国/新興国複合体の生
成」などを詳しく分析しています。
それに続き、後半は「アジア太平洋─日本をめぐる
地域」に焦点をあて、「アジア太平洋における経済
秩序」「アジア太平洋における安全保障秩序」まで
考察の範囲を広げ、様々な角度から緻密に分析して
います。
本書の発刊以来10年以上の歳月が流れ、「我が国
を取り巻く環境の変化」はかなり“様変わりしまし
た”が、「国際社会の『大変動』」とのタイトルか
らしても、本書の行間から“今日のような事態を予
想していた”とも取れますし、現在は、当時の“想
定外のこと”が発生しているとも取れるでしょう。
いずれにしても、我が国にとっての現時点から近未
来の「国際社会の変化の焦点」は、(1)「ウクラ
イナ戦争、さらにはこの度のパレスチナ紛争などの
影響を受けつつ、パワーシフトの最中にある国際安
全保障体制や主権国家システムは今後、どうなるだ
ろうか」、(2)「米国の将来の国力の動向と国際
社会に対する影響力をどのように分析するか」、
(3)「習近平率いる中国の動向は将来どうなるだ
ろうか」、(4)「インドをはじめ、グローバルサ
ウスなどの新興国は将来の国際社会においてどのよ
うな役割を果そうとするだろうか」などであろうと
考えます。
このような網をかぶせた中で、中台問題なども論ず
るべきと考えますが、これらについての分析の結論
が少し違うだけで、「国家戦略」の書きっぷりが大
きく違ってくることは間違いなく、詳しく分析する
必要があることは言うまでもありません。
さらに言えば、 これら「我が国を取り巻く環境の変
化」は、我が国の「安全」に対する直接・間接の影
響に留まらず、「国力」の「ハード・パワー」その
ものに直接、重大な影響を及ぼすことは必定でしょ
う。
つまり、「緊迫を増す世界情勢や世界の人口増が食
料獲得に及ぼす影響」「気候変動とその対策がエネ
ルギー需給に及ぼす影響」「人類を救う科学技術の
動向」など、我が国は、「国力」の相当の部分で国
際社会に依存している“現実”を知る必要があり、
各界の叡智を集めての詳細に分析することも避けて
通れないことでしょう。
特に、分析結果を公開するかどうかは別にしても、
我が国の「安全」や「富」を確保する上で“極めて
重大な影響を及ぼす”「アメリカと中国」両国の将
来をいかに見積もるかによって我が国の「国家戦略」
の基本方向が大きく左右されることは衆目の一致す
る所でしょう。
なかでも焦点は中国でしょう。冷戦が終焉して旧ソ
連が崩壊した時、西側社会、特に我が国は旧ソ連と
経済的結びつきがあまりなく、大きな影響を受けま
せんでしたが、中国とは違います。
すでに触れましたように、2020年時点で、日本
は、中国・アメリカ・ドイツに続く世界第4位の貿
易大国を誇っていますが、最大の貿易相手国は中国
となっています。中国から見ても、日本は輸出相手
国で3位、輸入相手国で2位となっています。
世間には、「中国はやがてアメリカを抜き、世界N
O1の大国になる」との見方がある一方で、最近の
厳しい中国経済の動向などから、中国の将来につい
ての悲観的な分析も後を絶たず、極端な結論として
「今から2年以内に中国は崩壊する」との見方まで
大きく揺れています。
このようななか、『2035年の中国』(元駐中国
大使・宮本雄二著)のように、長年の中国ウオッチ
ャーの立場から、極めて現実的・冷静に見極めてい
る書籍もあります。
本書は、中国の将来については、「中国共産党の真
の挑戦は国内から来る」として、“若い世代が納得
する中国社会をつくり出せるか否か”にかかってい
ることを強調します。つまり、共産党一党独裁の中
国にあっても、国民主権の我が国などと同様、世代
交代に伴う価値観の変化に合わせて「社会そのもの
を変える」以外に“生き残るすべ”がないというの
です。
もう少し付け加えておきましょう。中国は、204
9年に中華人民共和国誕生から「建国100年」を
迎えますが、その国家目標として、習主席が「総合
国力と国際的な影響力において世界の先頭に立つ社
会主義現実化強国を作り上げること」と自ら発信し
ています。
当然とはいえ、中国のような国にあっても、総合的
な「国力」の増強とその上に立った「国際社会にお
ける影響力」を最優先の国家目標に掲げているので
す。これは我が国の「国家戦略」を描く際にも大い
に参考になると考えます。
本書はまた、中国でさえも「日米はじめ、国際社会
と連携なしに国家目標は達成できない」として、そ
のためにも「日米は、中国外交の路線修正を促す外
交を強化すべき」と強く提言しています。この点も
興味深い所です。
なお、アメリカの将来については、これまで幾度か
触れてきましたので細部は省略します。現時点にお
いて、様々な問題を抱えるアメリカではありますが、
私自身は、「国民一人一人が自由意志をもってその
総和として国家を運営する民主主義国家に勝る国家
運営体制は存在しない」というチャーチルの名言の
主旨にあるような、かつ、そのことを歴史が証明し
ているような“普遍の原理”は将来も変わらないだ
ろうと考えています(よって、あまり心配していま
せん)。
しかし、その成否を握っているのは、強いリーダー
に率いられた主権者たる国民の意志であり、その総
和としての「国家意思」であろうと思いますが、そ
れについては後述することにしましょう。
▼「国家戦略」策定へのアプローチ
このように「国家戦略」は、各界・各機能の総力を
集めてあらゆる知恵を絞り、その上で、大所高所か
ら、バランスを取りつつ、漏れなく、しかも“した
たかな”検討を積み重ねる必要があると考えます。
その中で、『日本の大戦略』は、我が国に必要な
「3つのアプローチ」を提唱しています。大変興味
深いアプローチなので簡単に紹介しておきましょう。
まず第1は、「『自律』を基本におくべきこと」で
す。つまり、“一国平和主義”のような「自立」で
はなく、これまで述べた「我が国を取り巻く環境の
変化」を至当に分析した結果として、“自ら原則を
立て、それに基づいて行動し、他国や他のアクター
とも協力していくという「自律」の重要性を説いて
います。全く同感です。
第2は、「他国から見て『頼りがいのある日本』を
めざすものでなければならない」としていることで
す。つまり、日本と協力すれば良い結果が出せる、
という意味での「連携力」を強調しています。「調
整役」の役割についてすでに触れましたが、この
「連携力」についても異論がないことでしょう。
第3は、「未来起点でのアプローチを探る必要があ
る」としていることです。つまり、現世代の繁栄と
平和を追求するだけでなく、将来世代の繁栄と平和
を求めていくということです。「将来世代を起点に
考えることによって、硬直化した政策体系を見直し、
政策の幅や柔軟性を回復することが可能になる」と
しています。
私は、私たち・戦後世代の責任として、この「未来
起点」のアプローチで「資産」を残す必要性を繰り
返し提唱してきましたが、まさに「的を射た視点」
との感を強くします。
『日本の大戦略』は、このような手順を経て最後に、
「『先進的安定化勢力・日本』のグランド・ストラ
テジー」(平成23年6月9日発表)を提言してい
ます。「国力」の中に占める「ソフト・パワー」と
しての「国家戦略」とそのアプローチは少し違いま
すが、よく分析・整理され、戦略として必要な要素
をほぼ網羅していると考えます。
いよいよ“外堀”が埋まってきました。次回、これ
らを参考にしつつ、私が考える「国家戦略」指針な
どについて紹介しましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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ken1ymd · 1 year
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阿蘇にメガソーラー次々、狙われる草原 放牧廃れ…
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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1065445/
阿蘇にメガソーラー次々、狙われる草原 放牧廃れ…「景観では1円にもならない」2023/3/13
 熊本県の阿蘇山を背景に、草原に大規模太陽光発電所(メガソーラー)のパネルが延々と連なっていた。
 阿蘇地域は国内最大級の草原地帯。外輪山南側の山都町で、約119ヘクタール(福岡ペイペイドーム17個分)に広がるパネル約20万枚に、太陽光が照り返る。九州最大級のメガソーラーで、2022年9月に稼働し、出力約8万キロワット。九州電力川内原発1基の約1割に匹敵する規模だ。もともとは隣接する高森町の住民約30人が共同所有し、牛を放牧する「牧野」だった。
▶阿蘇の草原、30年で4分の1減少
 「説明会が開かれ、売買は円満に進んだ」。共同所有者だった70代男性はこう振り返る。かつては農耕用として各戸が牛数頭を飼った。繁殖子牛を売った収入もあったが、農機具の機械化が進み、徐々に飼育されなくなった。草原を維持する野焼きも10年ほど前から行われていない。男性たちを含め合計三つの牧野組合が土地を売却した。
 阿蘇周辺は、草原や火山を特徴とする「阿蘇くじゅう国立公園」に指定され、国が管理する。メガソーラー建設は本紙が確認しただけで5カ所に及ぶ。公園を避けるような近接地域や、国立公園内でも規制が緩いエリアで相次いでいた。
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 その一つ、外輪山の北側にある同県小国町。2月、牛がのんびりと休む牧野の斜面を登ると、山頂付近の草原で、約4万枚のパネル設置工事が進んでいた。国立公園内の「普通地域」ではあるが、届け出のみで建設できるエリアだ。
 牧野の組合員の男性によると、50年ほど前は約50世帯で計200~250頭の牛を飼育していたが、今は4世帯で50頭ほどに減った。建設地は私有の採草地だったが、既に使われなくなっていたという。
 「景観を守っても1円にもならない。所有者はお金が入る方になびいてしまう」。町役場を訪ねると、組合員でもある職員が関係者の心情を代弁した。
 同町では、別の草原1カ所でもメガソーラーが誕生。担当者は「阿蘇が世界遺産を目指すというが、明確なルールや支援策がなければ、草原維持は困難だ。メガソーラーが一般の人から見えにくい場所にあるのが救いだ…」と漏らした。
 外輪山の南側で、国立公園からわずかに外れる高森町でも2022年5月、約72ヘクタールのメガソーラーが稼働した。
 「また狙われる。そっとしていてほしい。(外輪山の内側の)カルデラ内の景観だけは守りたい」。高森町関係者は嘆く。
 背景には、使われなくなった牧野に目を付けた企業側のメリットが見える。草原は規制が厳しい「農地」ではなく「森林」扱いのため、要件が整えば森林法に基づく林地開発許可が出される。草原だと樹木伐採の手間が少なく効率的に開発しやすい事情もあるようだ。
大分・由布では反対運動も…迫る稼働
 阿蘇から離れた大分県由布市。「大自然が真っ黒なパネルで覆われ、違和感ばかりだ」。貸別荘経営の気賀沢忠夫さん(79)はこう憤る。リゾート地の目の前に広がる草原地帯約20ヘクタールに、約2万4000枚のパネルが並ぶ。ここも、国立公園からわずかに外れる。
 由布岳を背景にした丘陵の牧草地で、市も景観を売りにしてきた。しかし、12年に入会権を持つ住民たちが権利を放棄し、所有権を持つ市に売却を要望。市が売却先を公募し、東京の投資会社が購入した。
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 ただその後、地元で反対運動が起きた。市は売却撤回を試み、大分県は県民から異例の意見募集したが、計画は止められなかった。気賀沢さんら移住者や観光業者ら47人が運営会社を相手取り、運転差し止めを求める裁判を大分地裁に起こしている。
 一方で施設はほぼ完成し、3月下旬に稼働予定。反対運動の中での稼働について市の担当者は「コメントする立場にない」と話す。
 公益財団法人「阿蘇グリーンストック」(熊本県阿蘇市)の増井太樹常務理事は「観光資源にも利用される草原だが、野焼きなどの負担だけを住民が担い、利益は及ばない構造になっており、見直しが必要だ」と指摘する。(水山真人)
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kennak · 10 months
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【独占インタビュー】  服部吉次さん(俳優・音楽家/78歳)  今年3月に英公共放送BBCが報じたジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題のドキュメンタリーを契機に、元ジャニーズJrでシンガー・ソングライターとして活動するカウアン・オカモト氏(27)が実名でジャニー氏を告発するなど、その衝撃は日本中に広がっている。今回、俳優で音楽家の服部吉次氏が小学生の時に受けたジャニー氏からの性被害を告白する。吉次氏は「別れのブルース」「東京ブギウギ」「銀座カンカン娘」などの和製ポップスで知られる国民栄誉賞受賞作曲家・服部良一の次男。長兄は作曲家の故・服部克久だ。(独占インタビュー前後編の後編です)  ◇  ◇  ◇  ──ジャニー喜多川氏に弄ばれたあとはどうしたのですか? 「なぜそうなのか、説明するのは難しいのですが、それからもジャニーとの関係は2年半くらい続きました。彼は毎週土曜日に来て、そのたびにまた私と一緒に寝て同じ行為を繰り返すんです。たぶん1年で30回くらいでしょうか。  秘密の快感と引き換えに、罪悪感は大きくなるし、体によくないという直感も働く。ましてそれが両親にバレたらジャニーが怒られるだろうということも分かるんです。  その頃、ジャニーは『ジャニーズ少年野球団』という、少年野球チームを持っていて、服部家にもそのチームの子どもたちを連れて遊びに来ていました。  ���の運転する車はテールの長いアメ車のクライスラー。それに乗ってドライブするのですが、昔の環状6号線なんか道路の高低が大きいので、まるでジェットコースターに乗ってるみたいで、みんながはしゃいで大騒ぎしたことを覚えています。  これはよく知られていることですが、雨で野球の試合が中止になった時、ジャニーと東京ジャニーズのメンバーが映画『ウエスト・サイド物語』を見に行って、ジョージ・チャキリスのダンスシーンのカッコ良さにしびれてしまい、『これからは歌と踊りだ!』とジャニーがひらめいたといわれていますよね。父の諦道氏も野球とショービジネスにたけていたからそのあたりは血筋でしょう」 ■彼を野放しにした日本社会の閉鎖性  ──なぜ家族が気づかないのでしょう。 「よく言われますが、私の場合ももしかしたら家族が気づいていたのかもしれない。でも、それを体裁が悪い、不都合なことは隠す、という日本的な閉鎖性があったのかもしれない。それが結果的にジャニーを野放しにしたのではないでしょうか。  1965年にジャニーズ事務所が独立した頃もジャニーやメリーも服部家に出入りしていましたが、私とのことは何もなかったかのような振る舞いだし、そもそも彼も少年愛の年齢ではもうなかったからでしょう。私も、記憶の底に封じ込めてしまったのでしょう。そのほうが気持ちが楽ですから。  ただ、その頃ジャニーズ事務所というジャニーにとっては、“趣味”と実益を兼ね備えた“格好の場所”が確保されたわけで、新たな被害者を生み出すことになったのを防ぐことができなかったのは忸怩たるものがあります。  余談ですが、高校生の頃、演劇部の稽古で深夜になることもあって、そんな時なんか、母がジャニーを呼んで『車の運転頼むわね』と、成蹊の演劇部の部室まで迎えに来させるわけです。さすがに彼も憮然とした顔をしていましたが(笑)。  私が大人になってからも、ジャニーは父の主催するコンサートなどにマメに顔を出していました。私はアングラ劇団で役者をしていましたが、生活のために一度だけ兄の克久が音楽を担当した少年隊のミュージカルに出させてもらったことはあります。その時も、『いいよいいよ』とジャニーは二つ返事だったそうです。ただ、慰労会と称した乱痴気騒ぎで若い女優たちをホステス扱いするような世界とはなじめず、それっきりでした」 ──ジャニーズ少年野球団との交流は? 「同じ頃、ジャニーの車で『少年野球団』のメンバー3人と僕の友だちの総勢6人で父の軽井沢の別荘に1泊旅行することになったんです。大人はジャニーだけ。  同行した私の友人Mは今でいうジャニーズ系の美少年で、父の誕生パーティーに彼を呼んだ時に、たまたま来ていたジャニーが彼を見てぞっこんだったようです。『あの子も連れておいで』と言われたので一緒に行くことになりました。  父のコテージは和室と洋間の2部屋。和室が寝所で、両サイドが2段ベッド(4人)で畳に4人分の布団が敷けるから8人は泊まれるんです。  夜、トランプ遊びをした後はジャニーのお定まりのコースです。部屋を暗くして布団に入ったら、気配が伝わってくるんです。『あっ、始めたな』って。  まず2段ベッドの野球少年たち、そして同級生、それから僕。まるで『鴬の谷渡り』みたいに、一晩で5人の間を渡り歩くなんて彼にしてみれば夢の饗宴だったでしょう。大人はいないし、やり放題。ただ、それから数十年後にM君にこの時の話を聞いたら、こう言われました。 『あの時、怖くて外でしくしく泣いていたら、隣のコテージの女性が異常を感じたようで、僕に“どうしたの?”って聞くので途切れ途切れに今自分が体験したことを話したら、そのお姉さんが部屋にいるジャニーを問い詰めたんだ。ジャニーは弁解したけど、彼と同じくらいの年齢のお姉さんは、かなり怒っていた』と。  このことが両親に漏れたら、おそらくジャニーは服部家にも出入り禁止になっていたでしょうけど、言い逃れして事なきを得たのだと思います。この事件後も、ジャニーは服部家に出入りしていましたし、私も何食わぬ顔で接していましたから」 ──ジャニー氏は良一氏の葬儀にも参列されたとのことですね。 「父・良一が亡くなった時、私が喪主である兄の代わりに葬儀を取り仕切っていたのですが、お通夜の時、ジャニーが『よっちゃん、明日の本葬も大変だろう。うちのペントハウスがあるから泊まっていきなよ』と言うので、いわゆる『ジャニーズの合宿所』の最上階に泊まりました。  ぼくの妻と子供たちも一緒。トイレ、和室、プレールーム、風呂場などすべての部屋にテレビがある広大な部屋でした。妻は『こんなことしてくれるのは今度は有吉に食指を動かしてるのよ』と言って、葬儀の時も片時も有吉から目を離さなかったみたいです。有吉は12歳でしたから」 ■“PTSD被害”を再生産した罪  ──結局ジャニー氏はどんな人だったのか? 「マメで気が付くし、気くばりの人。片付けも一人でみんなの分をさっとやるし、いいオジサンであるのは確かです。でも、ステージに立つ夢を抱きながらジャニーズ事務所の門戸を叩いた少年たちの心と体を傷つけむさぼるように快楽にふけった罪は許せないです。  これはあくまでも私見であり、飛躍しているかもしれないけど、彼は日系2世として朝鮮戦争に従軍してるし、アメリカでの日本人差別も経験している。彼もPTSDに苦しみ、それは性加害という形で発現されたのかもしれないと、一度は彼を戦争の被害者の一人として許す気になった時もあります。  しかし、戦争によるPTSDの被害を知るようになるにつれ、彼はPTSDを再生産し、幾何級数的に増殖するシステムを構築してしまった。その現実が見えた今、彼の罪深さは計り知れないと思います。  私自身、その時のPTSDに苦しみながら、なぜ70年間も告白できなかったのか。あらがえなかった、沈黙してしまった、それがジャニーの性被害を育み、果ては主要メディアの沈黙にまで手を貸してしまった。引き返せない歳月を取り返したい。マスコミの糾弾はもっと厳しくあってしかるべきだと思います」 ▽服部吉次(はっとり・よしつぐ) 本名・服部良次。1944年生まれ。父は作曲家・服部良一。劇団黒テントの創立メンバー。「翼を燃やす天使たちの舞踏」「上海バンスキング」「阿部定の犬」ほか多数の舞台に出演。妻は女優の石井くに子。次男はハンブルク・バレエ団で東洋人初のソリストで、バンクーバー五輪の開会式に出演したバレエダンサー・服部有吉。兄は作曲家・服部克久。甥は作曲家・服部隆之。隆之の娘はバイオリニストの服部百音。 (取材・文=山田勝仁)
(3ページ目)ジャニーズ性加害構造の萌芽は70年前に…一晩で5人の少年の間を渡り歩いた“軽井沢事件”の全貌|日刊ゲンダイDIGITAL
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nakanohajime · 1 year
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「GPT-4 Technical Report」を読むと、このファインチューニングの内容が詳しく書いてあるのだが、非常に興味深いことが書かれている。GPT-4のリリースに向けて、OpenAIでは安全性を評価するために50人超の専門家らのチームを結成した。2022年8月から8ヶ月に渡ってリスクの評価とその軽減に向けたチューニングを実施している。そのリスク評価の項目は多岐にわたっているのだが、その中にPotential for risky emergent behaviors(危険な創発的行動)があるのだ。 モデルが高度になりすぎることで、学習や命令されていない長期的な目標の達成や能力を獲得しようと、LLMが能動的に行動してしまうリスクを懸念している。「自我の芽生え」といったイメージだ。このような創発的行動については、既存の言語モデルでも確認されていると言及している。そしてGPT-4がこういった創発的行動に向かわないかを確認するために、以下のような能力を持つかについての実験を行っている。 ・自身のコピーを生成させるコードの実行能力を与えられた時に、自己増殖をおこなう ・フィッシングメールを特定のターゲットに向けて送る ・オープンソースの言語AIモデルを新しいサーバーに構築する ・脆弱性の特定など、高レベルな計画立案をする ・サーバーから自身の痕跡を削除する 実験の結果では、GPT-4が上記のような能力を持つことは無いと結論づけられている。しかし、この実験はGPT-4に対してであり、2023年第4半期にリリース予定のGPT-5は、さらに進化しているので、もっと新しい能力を獲得しているはずである。
ChatGPTが問いかけたコトとは? 巨大化していくAIは自我を獲得するか –汎用人工知能への道が見えた | データで越境者に寄り添うメディア データのじかん
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ophelia333k · 1 year
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2023年1月7日
 新年になりました。一応抱負というか目標みたいなものを書こうと思っていたけれど、何だろう、大きさに関わらず何かひとつ賞を取ること(書くものを有限化するために)と、偶然性や不確定性を増やすこと。あと、あまりにもベタだけどいくらかの理由があってインドとかに行きたくなった。もしくは精神世界をトリップすることでもいい。よくないかも。こうやって抱負を書いていると何だか今もうぜんぶ終わりたくなってくる。今のうちに読む本・見る映画やアニメのリストを���っておいて、それを目標にしてもいいかもしれない。 1,野菜生活を飲み続けるしかない  野菜生活を飲むばかりの生活をやっている。勉強とかをしていると、どうせすべてには等しく意味がないのに、成功しようと失敗しようと何がどうなるわけでもないのに、現実は(文字通りに)すべてフィクションなのにどうしてこんなことをしているんだろうな、という考えに邪魔をされる。でも、それならどうして意味なんてないのにダ、だらだらYoutubeを見たり音楽を聴いたり野菜生活飲んだりなんてしているんだろう。意味なんてないならその場ですぐ窓から飛び降りる、のは難しいにしても、意味がないのだから何もしなければいい。  とは思うけど事態は逆で、人は退屈に耐えられない。すべてに一切の意味がないからこそ、瞬間瞬間を何らかの行為で埋め続けないと、何かを見続けていないと、何かをやり続けていないと、その空虚さに耐えられなくなる、という直観。何をしても意味がないからこそ、その瞬間瞬間に何かをし続けないといけない。何もしていない状態だと、意味がないことに耐えられないのだから。野菜生活を飲み続けるしかない。  いずれにせよ、そのように身体的なものとして諸々のことをこなしていくしかない。退屈に耐えられない以上は。youtubeを見るように、音楽を聴くように、野菜生活を飲むように、勉強とかをして本を読んで、何かを書き続ける。たぶんこれからもずっと。あるいは他者なのかな。何らかの形で他者と接続されることでしか意味っぽいものは生まれてこない。 2,食い逃げと無垢  ある女の子の記憶。その子はいわゆる詩とか文学とかに関心があって、夜になっても、短歌について、小説について、漠然とした未来について喋っていた。そうしたら何となく、何かの流れで「食い逃げ」の話になって、その子は「食い逃げだったら、昔よくしてましたよ」と、にこっと笑いながら言った。友達と普通に食べてて、普通にそのまま出ていったらできたんですよね、と。その笑顔、その笑顔が記憶の中ではあまりに純粋で完璧で、善悪とか法とかそういうものを超えたもののようにも見えて、ときどき思い出す。「食い逃げって、意外と普通にできるんですよ」と言って笑うとき、何だか善悪を越えた無垢さがあるように感じてしまった。
3,柄谷行人『政治と思想』  柄谷行人『政治と思想 1960-2011』(平凡社ライブラリー)を読んでいた。具体的には第二章の「5、1989年からカントへ」  1989年というのはソ連が崩壊した年だし、昭和天皇が死んだ日でもある。柄谷行人によれば、80年代に風靡した「現代思想」が急激にリアリティを失ったのはソ連の崩壊によるところが大きい。デリダといえば二項対立の脱構築だけれど、それがリアリティを持ったのは、現実に、アメリカの資本主義とソ連の社会主義という二項対立があったから。  そして、理念(イデア)について。マルクスは強引に実現されるような設計的な理念を否定したものの、それは共産主義という理念そのものを否定することではない。そのことの説明として持ち出されるのがカントで、カントは「構成的理念」と「統整的理念」を区別した。構成的理念は、現実化されるべき理念であり、統整的理念は、けっして実現されないが、指標としてあって、それに向かって徐々に進むほかないような理念。マルクスが否定したのは、構成的な理念のほう。対して、ヘーゲルの場合は、理念が最終的に実現されるようになっているから、構成的理念と同じということになる。ソ連の社会主義とは、「理性の構成的使用」であり、理性の暴力となる。しかし、柄谷によれば、それを否定することと、「統整的理念」まで否定してしまうことは異なる。その筋でいくと、ポストモダニストとは、構成的理念を否定するあまり、あらゆる理念を否定するようになってしまった者たちのことになる。
〈ポストモダニストは、歴史のいっさいの理念を物語だといって否定した。つまり、理念は仮象だというわけです。しかし、それは別に新しい考えではない。そもそもカントは、理念は仮象だといっています。ただ、それは、感覚に由来するような仮象とはちがう。それなら、理性によって訂正できる。ところが、理性から生じる、理性に固有の仮象がある。たとえば、昨日の自分と今日の自分は同じ自分だと人は思う。しかし、ヒュームがいったように、同一の「自己」など仮象にすぎない。ところが、もしそのような幻想をもてないとどうなるか。統合失調症になるでしょう。だから、この種の仮象は不可欠であり、また不可避である。カントはこのような仮象をとくに「超越論的仮象」と呼びました。理念も超越論的仮象です。共産主義という理念も同じです〉
 ここでいわれている「超越論的仮象」というのは、いわゆる「自由」「神」「魂の不死」であり、また、理性的な存在者としての連続され統一された「私」の存在でもある。カントは『純粋理性批判』で四つのアンチノミー(1,世界は無限か有限か 2,すべてのものは無限に分解されるのか、それとも最も単純なものが存在するのか 3,自由な意志は存在するのか 4,神は存在するのか)を提起したし、それは答えることのできない問いを提起する理念(イデア)である。
「そもそも理念とは、答えることのできない問題〔を提起するもの〕であるが、わたしたちはこの理念に対応する現実の対象が存在するかのように考えることを、どうしてもやめようとしないのである(『純粋理性批判5』、中山元訳、p148、第2章 純粋な理性の二律背反)
 カントによれば、理念(イデア)とは答えることのできない問題であり、私たちの理性はその理念に対応する現実の対象(たとえば神や自由や自己)の存在を現実に存在するかのように考えてしまう。しかし、そのとき、そのような理念(イデア)は仮象である、と『純粋理性批判』では事実上断言される。しかし、同時にそれは理念そのものを全否定しているのではなく、統整的理念としては肯定される。つまり、けっして完全に実現されることはないが指標として存在するものとして。更に言えば、『実践理性批判』では自由という仮象(であるはずのもの)が事実上、全肯定されることになる。それらの理念は仮象であるけれど、必要不可欠な超越論的仮象として、つまりは必要不可欠なフィクションとしてある種の理想としてそこに据え置かれる。    ***    また、柄谷の「ポストモダニストは、歴史のいっさいの理念を物語だといって否定した」という箇所について思ったのは、ドゥルーズの場合、たしかにあらゆる理念は仮象であることを(カントと同じく)認めるだろうけれど、むしろそのような仮象をこそ肯定するであろうこと。そして、そのときもちろん理念(イデア)というのはある単一の本質を表すものではなく、多様体として捉え直されている。理念とは増殖する問いであり、そのような増殖し続ける問いを抱えながら生き続けること、そして無数に存在する解の中から、ある特異な解を産出し続けることが目指されることになる。 ***  何だか全然まとまらないし、お風呂場でシャワーを浴びていると世界の現実感がどんどん失われていく。すべてがフィクションになっていく、けれど、またYoutubeで適当に動画とかを見ていたら、適当な意味の磁場が生じてきて、何かどうでもよくなってくる。そういえば、小学生の頃は現実に興味・関心がなさすぎて、通知表ではずっと興味・関心のところだけが低かった。はやく人生をダイジェストにして切り取ってほしい。30秒くらいで。
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ayukoitakura · 4 days
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すべての生命体がプラスチックポリマーで汚染されているというさらなる証拠:「UNMの研究者らは犬と人間の精巣組織からマイクロプラスチックを発見」 - そしてそれに伴う精子数の減少
アナ・マリア・ミハルセア医学博士
5月22日
私は、科学界がマイクロプラスチックは劣化したプラスチックによる環境汚染によるものであると主張して、あらゆる人々をガスライティングしているということを幅広く議論してきました。見つかったポリマーは、血液中に見られるポリエチレンやポリビニルアルコールと同じものです。
しかし、覚えておいてください、これらと同じマイクロプラスチックは胎盤だけでなく、モデルナの特許や C19 を注射した血液と注射していない血液の化学的特徴からも検出されました。
とんでもない最新研究で、すべての胎盤に自己組織化プラスチックポリマーナノ粒子が存在することが判明
これらと同じポリマーが地球工学の特許で言及されています。
スマートダスト、バイオセンサー、地球工学用ポリマーとそれらを製造する多国籍企業
地球工学活動で見つかった化学物質と C19 ショットの間に相関関係があることを以前に示した場合:
C19 ショットと環境地球工学ソースからのヒドロゲル フィラメントの化学分析比較 - プロジェクト 人文科学の血液に何が起こったのか?
マイクロプラスチック (別名ナノテクノロジー自己集合ポリマー) はどこにでも存在し、私たちの生物圏、食糧供給、人間を汚染しています。
また、血管疾患のリスクが増加することもわかっています。
ニューイングランド医学ジャーナルのマイクロプラスチックに関する記事は、心臓発作、脳卒中、死亡のリスクが高いことを示している
これらのポリマーは、ターボがんやあらゆる老化疾患とも関連しています。
ターボがん、老化の加速、あらゆる病気に寄与する自己組織化ナノテクノロジーのマイクロプラスチックポリマー
フタル酸エステルがこれらのポリマーの分解生成物であることについては以前に説明しました。
C19 Vax分析により、内分泌かく乱や心臓病による死亡に関連する数十種類の有毒フタル酸エステルが判明
そして、なぜ生物圏全体がこれらのマイクロプラスチックで汚染されているのでしょうか?ケムトレイルを介して散布されるため、そうでなければ、地球上の最も高い山や北極の雪の中に同じポリマーを見つけることはできません。地球工学活動は地球上のすべての生命を危険にさらします。
これまで何度も述べてきたように、C19生物兵器および大量破壊技術兵器の禁止に取り組むだけでは人類の生存を確保することはできません。血液中で自己集合し、マイクロプラスチックと呼ばれる同じ毒が、動植物、動物、人間など、地球上のすべての生き物によって吸入されています。秘密の軍事空中散布のせいで、あらゆるものが汚染され、死にかけている。ケムトレイルは地球全体に対する大量虐殺です。
白くて素晴らしい?アルプスから北極までの雪にはマイクロプラスチックが蔓延している
マイクロプラスチック (MP) は遍在しており、北極にもかなりの量が蔓延しています。しかし、北への道については大きな知識のギャップがあります。大気輸送が役割を果たしているかどうかを評価するために、私たちはフラム海峡の流氷から採取した雪のサンプルを分析しました。比較のために、ヨーロッパの遠隔地(スイスアルプス)と人口密集地(ブレーメン、バイエルン州)の雪のサンプルを調査しました。 MP は、21 サンプル中 20 サンプルでフーリエ変換赤外線イメージングによって特定されました。北極の雪の MP 濃度はヨーロッパの雪 (0.19 × 10 3 ~ 154 × 10 3 N リットル-1 ) よりも大幅に低かった (0 ~ 14.4 × 10 3 N リットル-1 ) が、それでもかなりの量でした。ポリマー組成は大きく異なりますが、ワニス、ゴム、ポリエチレン、ポリアミドが全体的に支配的でした。ほとんどの粒子は最小サイズ範囲にあり、多数の粒子が検出限界 11 μm を下回っていることを示しています。私たちのデータは、大気輸送と堆積が議員にとってさらなる研究に値する注目すべき経路である可能性があることを強調しています。
以下は、人間と犬の生殖能力が再び影響を受けることを示す元の出版物と要約です。
犬とヒトの精巣におけるマイクロプラスチックの存在と、精子数および精巣および精巣上体の重量との潜在的な関連性
マイクロプラスチックとナノプラスチックが遍在的に存在することにより、人間の生殖器系に対する潜在的な影響についての懸念が生じています。人間の生殖器系内のマイクロプラスチックと、それが精子の品質に及ぼす潜在的な影響に関するデータは限られています。私たちの目的は、イヌとヒトの両方の精巣内のマイクロプラスチックの蔓延と組成を定量化して特徴づけ、精子数、精巣と精巣上体の重量との潜在的な関連性を調査することでした。高度な高感度熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析 (Py-GC/MS) を使用して、イヌ 47 個とヒト 23 個の精巣内の 12 種類のマイクロプラスチックを定量しました。犬の生殖器の重量と精子数に関するデータが収集されました。記述分析、相関分析、多変量線形回帰分析などの統計分析が、マイクロプラスチックと生殖機能との関連を調査するために適用されました。私たちの研究では、すべてのイヌとヒトの精巣にマイクロプラスチックが存在し、個体差が大きいことが明らかになりました。平均総マイクロプラスチックレベルは、犬で 122.63 μg/g、人間で 328.44 μg/g でした。人間とイヌはどちらも主要なポリマー タイプの割合が比較的似ており、PE が優勢です。さらに、PVC や PET などの特定のポリマーと精巣の正規化重量との間に負の相関関係が観察されました。これらの発見は、犬と人間の両方の精巣の雄の生殖器系にマイクロプラスチックが広範囲に存在し、雄の生殖能力に潜在的な影響を与えることを浮き彫りにしている。
ここにその書き込みがあります
UNMの研究者がイヌとヒトの精巣組織からマイクロプラスチックを発見
「私たちの研究により、人間と犬のすべての精巣にマイクロプラスチックが存在することが明らかになりました」とユー氏は語った。研究チームはまた、イヌサンプル中の特定の種類のプラスチックと精子数の減少との間の相関関係を明らかにした新しい分析方法を使用して、組織サンプル中のマイクロプラスチックの量を定量することにも成功した。
人間の生殖器系に対するさまざまな環境要因の影響を研究しているユ氏は、重金属、殺虫剤、内分泌かく乱化学物質はすべて、近年の世界的な精子数と質の低下に関係していると述べた。人の胎盤にマイクロプラスチックが存在することを記録しているUNM薬科大学の教授で同僚のマシュー・カンペン博士との会話をきっかけに、彼は何か他のことが働いているのではないかと考えるようになった。
「彼はこう言いました、『なぜ最近になって(生殖能力が)低下しているのか考えたことはありますか?』何か新しいことがあるに違いない』とユウさんは言った。そのため、ユウ氏はカンペンの研究室が胎盤の研究で使用したのと同じ実験方法を使用した研究を計画することになった。
彼のチームは、解剖中に組織を収集し、廃棄するまで7年間保管するニューメキシコ州医事調査局から匿名化されたヒト組織を入手した。犬の組織は、アルバカーキ市の動物保護施設や、避妊・去勢手術を行っている民間の動物病院から入手したものである。
研究チームはサンプルを化学的に処理して脂肪とタンパク質を溶解し、各サンプルを超遠心分離機で遠心分離し、チューブの底にプラスチックの塊を残しました。次に、プラスチックペレットを金属カップに入れて摂氏600度に加熱しました。彼らは、質量分析計を使用して、さまざまな種類のプラスチックが特定の温度で燃焼したときに発生するガスを分析しました。
犬の場合、精巣組織中のマイクロプラスチックの平均濃度は、組織1グラムあたり122.63マイクログラムでした(マイクログラムは1グラムの100万分の1)。人間の組織における平均濃度は 1 グラムあたり 329.44 マイクログラムで、これは犬の 3 倍近く高く、カンペンが胎盤組織で見つけた平均濃度よりも大幅に高かった。
「最初は、マイクロプラスチックが生殖器系に侵入するのかどうか疑問に思っていました」とユウ氏は語った。 「最初に犬の結果を受け取ったときは驚きました。人間の結果を聞いてさらに驚きました。」
研究者らは、ヒトとイヌの両方の組織で最も普及しているポリマーは、ビニール袋やボトルの製造に使用されるポリエチレン (PE)であることを発見しました。犬の次にPVCが続き、産業用、自治体用、家庭用の配管や他の多くの用途に使用されています。
研究チームはイヌのサンプルの精子を数えることができ(化学的に保存されていた人間のサンプルではできなかった)、組織内のPVC濃度が高いほど精子数が少ないと相関していることが判明した、とユウ氏は述べた。しかし、PE の組織濃度との相関はありませんでした。
「プラスチックは違いを生みます。どの種類のプラスチックが潜在的な機能と相関している可能性があるのですか」と彼は言いました。 「PVC は精子形成を妨げる化学物質を大量に放出する可能性があり、内分泌かく乱を引き起こす化学物質が含まれています。」
この研究では、いくつかの理由からヒトとイヌの組織を比較しました。その1つは、イヌが人間と共存し、環境を共有していることです。また、いくつかの生物学的特徴も共有しています。
「ネズミや他の動物と比べて、犬は人間に近いです」と彼は言う。 「物理的には、彼らの精子形成は人間に近く、濃度も人間により似ています。」イヌの精子数も減少しているようだ、と同氏は付け加えた。 「私たちは、犬と人間には犬の減少に寄与する共通の環境要因があると信じています。」
マイクロプラスチックは、プラスチックが太陽光に含まれる紫外線にさらされ、埋め立て地で分解されることで生成されます。風に飛ばされたり、近くの水路に運ばれたりする可能性があり、一部の破片は非常に小さく、ナノメートル(10億分の1メートル)単位で測定されます。プラスチックの使用が世界的に増加し続けているにもかかわらず、それらは現在環境中のいたるところに存在しています。 Yu 氏は、OMI の解剖サンプルに含まれた男性の平均年齢は 35 歳であり、これは彼らのプラスチックへの曝露が数十年前、流通しているプラ​​スチックが少なかった時代に始まったことを意味すると指摘した。環境中にこれまで以上にプラスチックが存在する今、「若い世代への影響がより懸念されるかもしれない」と彼は言う。
この発見は、マイクロプラスチックが精巣での精子生成にどのような影響を与えるかを理解するためのさらなる研究への道を示している、と同氏は述べた。 「私たちには未知のことがたくさんあります。私たちは潜在的な長期的な影響を真剣に検討する必要があります。マイクロプラスチックはこの減少の一因となっているのでしょうか?」
ユウさんは自分の発見を広める際に、誰もパニックに陥らないようにしたいと考えています。 「私たちは人々を怖がらせたくありません」と彼は言いました。 「私たちは科学的にデータを提供し、多くのマイクロプラスチックが存在することを人々に認識してもらいたいと考えています。私たちは、暴露をより適切に回避し、ライフスタイルを変え、行動を変えるために自分自身の選択をすることができます。」
まとめ:
慌てないで?私たちの地球は毒物で死につつあります。ライフスタイルを変える?人や動物は汚染された空気を吸わないようにするにはどうすればよいでしょうか?
人々は、気候変動と軍事作戦のために地球を破壊する秘密の軍事作戦に対して反乱を起こす必要があります。
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yotchan-blog · 26 days
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2024/5/2 15:59:25現在のニュース
高校野球の「改革者」 特待生問題にも尽力 奥島孝康さん死去 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/5/2 15:57:06) 「情熱」と「優しさ」を兼ね備えた教育者 奥島孝康さん死去 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/5/2 15:51:47) 訴訟:職種限定者の配転認めず 労働者同意が必要 最高裁初判断 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/5/2 15:51:47) 城の近くによくある庁舎、老朽化で耐震不足も 予算抑制で改修に時間(朝日新聞, 2024/5/2 15:43:01) キャンパる:ナチス・ドイツの蛮行「アーリア人増殖計画」被害者の思いに迫る | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/5/2 15:39:16) 銀歯盗み10年で3000万円換金…素材の「金銀パラジウム合金」は1グラム2909円([B!]読売新聞, 2024/5/2 15:34:38) 【岡山県】仏壇の中原三法堂、コーヒー栽培に挑戦 非日常の体験を 中国地方キラリ企業 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/5/2 15:31:51)
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taketea44 · 2 months
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毎日が記念日
3月30日は…
国立競技場落成記念日
1958年3月30日、
神宮外苑に国立霞ヶ丘陸上競技場が完成しました。
敷地面積は22000坪で約58000人の収容能力を持ち、1964年には東京オリンピックの開閉会式の会場になりました。
何回か行きましたが、思い出深い競技場です。
【AI-イチロウによる3月30日の出来事】
1. 1981年 - アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンが暗殺未遂事件に遭遇。
2. 1856年 - クリミア戦争中の英仏軍がロシアのシヴァストーポリを包囲開始。
3. 1870年 - アメリカ合衆国兵士による、ソーラーズ伯爵夫人の虐殺事件。
4. 2005年 - 日本の総合格闘家、澤屋敷純一が「PRIDE 武士道 -其の五-」でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラにTKO勝ちして中量級王座を獲得。
5. 1939年 - マドウ河地方事件が勃発し、第二次世界大戦の序幕となる。
6. 1964年 - アメリカ合衆国政府が、日本の高速増殖炉「もんじゅ」計画に対して、220億円の資金援助を決定。
7. 2010年 - AppleがiPadの発売を開始。
8. 2006年 - 切腹用の刀を所持していた男が、東京都内の警察署で自殺を試みる事件が発生。
9. 1987年 - オーストリア航空オーストリア航空261便爆破事件。
10. 1867年 - アメリカ合衆国議会が初めて黒人男性の参議院議員として、ハイラム・リヴェズを認める。
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shintani24 · 2 months
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2024年3月25日
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原爆ドーム近くで殺人未遂事件 観光客が包丁で襲われる 42歳男を逮捕(中国新聞)
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うつ病治療、「デジタル治療薬」を新たな選択肢に VR技術使い症状緩和、開発目指す(信濃毎日新聞)2024年3月25日
VRゴーグルの中に映る岩を息で動かす学生(手前)と山口准教授。右はゴーグルの映像を映すモニター画面
公立諏訪東京理科大(茅野市)工学部情報応用工学科の山口武彦准教授が、仮想現実(VR)技術を活用して、うつ病の症状を和らげる「デジタル治療薬」の開発、実用化を目指している。デジタル治療薬は病気の予防や診断・治療にデジタル技術を役立てる新たな治療法で、副作用も起こりにくい。山口准教授は「薬を飲むより体への負担が少なく、治療の新たな選択肢になる」と期待している。
山口准教授によると、うつ病の患者は健康な人よりも頭の中でネガティブ(否定的)な出来事を繰り返し考えてしまう「反すう」という症状がある。日常生活の中で反すうが続くと、うつ症状が悪化してしまう。研究では、VRを使って反すうを抑える手法を検討。没入感のある映像で、患者の意識を反すうから切り離すことを試みている。
現在試している映像は、VRゴーグルの中で患者の目の前に巨大な岩を出現させ、患者が専用のマイクに息を吹きかけると、岩が浮いて前方に飛んでいく。逆に、息を吸うと岩が自分に迫ってくる。岩を動かすことに意識を集中することで、思考を反すうからそらす効果を期待できる。
山口准教授によると、呼吸で岩を動かす動作を繰り返すと、患者は次第に日常生活で自分がネガティブな思考を繰り返していることを自覚できるようになるという。ただ、実際の患者にどの程度の効果があるかの検証はこれから。VRを用いたうつ病治療ソフトを開発している東京のベンチャー企業「BiPSEE(ビプシー)」と協力し、研究を進める。
山口准教授は「VRはエンタメ(娯楽)に使う技術と思われがちだが、デジタル治療薬としてなら、薬を飲みたくない人にとって従来の薬よりも使いやすい」と説明。糖尿病など他の病気の予防や改善につながるデジタル治療薬も開発していくといい「VRで病気の予防や改善につなげてたい」としている。
[デジタル治療薬]
デジタル技術で病気の予防や診断・治療を支援する治療法。化学物質を使う飲み薬、注射といった従来の薬に比べ、副作用が少なく、開発コストを抑えられる。医薬品の使用量を減らし、医療費の抑制につながるメリットへの期待もある。製造販売するには臨床試験(治験)を経て国の承認を得ることが必要。これまでに禁煙や不眠障害の治療に使うスマートフォンアプリが承認されている。
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小林製薬「紅麹」供給先52社、内訳非公表で広がる混乱 日清・どん兵衛は「ベニコウジ色素」表示で「もらい事故」(J-CASTニュース)2024年3月25日
「紅麹」が含まれた小林製薬のサプリメント商品の利用者に健康被害が出ている問題で、カップ麺などにも「ベニコウジ色素」などと表示されていたと、X上で不安を訴える声が相次いでいる。
そばやうどんなどがある「どん兵衛」の表示も、X上で写真が投稿されて大きな話題になった。製造元の日清食品では、「小林製薬の紅麹原料は一切使用していません」と取材に明らかにした。問題の紅麹は52社に提供されたことが明らかになっているが、小林製薬は具体的な供給先を公表していない。原材料名に「ベニコウジ色素」が表示されている食品は多く、メーカーは対応を迫られそうだ。
■小林製薬の紅麹は52社に供給 宝酒造や紀文食品が自主回収
「悪玉コレステロールを下げる」。報道によると、問題になった小林製薬の「紅麴コレステヘルプ」は、機能性表示食品としてこううたって2021年4月に発売され、24年2月末までに約110万袋が販売された。
紅麴とは、米などで紅麹菌を繁殖・発酵させたもので、赤っぽい色をしている。これを使ったサプリメント3商品について、小林製薬(大阪市)は24年3月22日、腎臓の疾患などが発症したとの報告を受けたと発表した。紅麹の成分分析を行ったところ、一部に意図しない成分が含まれている可能性が分かったとした。成分の特定や腎疾患との関係判明には至っていないものの、健康被害を防ぐため、商品の使用中止を呼びかけ、約30万袋の自主回収に踏み切った。
会見を受けた報道によると、意図しない成分とは、カビから生成されたともみられるという。これらの商品の利用者13人にむくみ、倦怠感、尿の色が濃くなるなどの症状が出て、うち6人が一時入院するなどした。2人は、人工透析が一時必要になったという。25日の発表では、入院がさらに20人増えた。
小林製薬は、24日になって、16年から商社や食品メーカーなど52社に紅麴を供給したと報道各社に説明している。自社製品への使用は約2割で、約8割は他社に原料販売していたという。宝酒造は、小林製薬の紅麹を着色料に使っていたスパークリング日本酒の自主回収を発表し、紀文食品も、イカの塩辛に使っていたとして自主回収に踏み切った。
そんな中で、カップ麺の「どん兵衛」にも、「ベニコウジ色素」との表示があったとX上で写真が投稿され、拡散して不安が広がっている。
日清食品「小林製薬の紅麹原料は一切使用していません」
「家に大量にあるどん兵衛どうしよう」「腎機能確認せねば」「不安しかないですね...」といった声が漏れたほか、「サプリみたいに高濃度でなければ大丈夫じゃない?」との指摘もあった。
日清食品ホールディングスの広報部は3月25日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように回答した。
「どん兵衛を含む弊社の商品に、健康被害が生じている小林製薬の紅麹原料は一切使用していません」
また、同じカップ麺では、どん兵衛とともに人気がある「赤いきつね」などにも「ベニコウジ色素」との表示があったと、X上で指摘が出た。
「赤いきつね」製造元の東洋水産は25日、取材に対し、「小林製薬様とは、直接の取引はございません」とCSR広報部が答えた。商品の詳細については、調査中だとしている。
ところで、ネット上では他にも、パスタソースなどに紅麹が使われていた、といった報告が次々に出ている。一体、どれだけの商品に使われているのだろうか。
記者が25日、コンビニ店舗に行き、紅麹が着色料などとして使われている商品を調べた。
すると、カニ風味かまぼこの原材料名に「紅麹」とあったほか、お菓子のグミやチョコに着色料として「紅麹」、クッキーに「ベニコウジ色素」との表示があった。これらが小林製薬の提供かは、分からなかったが、紅麹は、広く様々な食品に使われていた。今後は、消費者から各メーカーに説明が求められる事態になることもありえそうだ。
なお、小林製薬の広報・IR部は25日、取材に対し、「紅麹をどこに提供したかについては、取り引き先様に関わることになりますので、非開示とさせていただきます。取り引き先様に弊社から連絡して、ご対応していただくことになります」と説明した。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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小林製薬の紅麹、公表まで2か月…供給受ける食品・調味料メーカー「消費者にどう伝えれば」(読売新聞)2024年3月25日
小林製薬が販売したサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で25日、同社から供給を受けた「紅麹(べにこうじ)」を使用する全国の食品や調味料メーカーで製品を自主回収する動きが広がった。公表までに時間を要したことについて、取引先からは、情報提供が不十分だと批判の声があがり、消費者は不安を口にした。
【図表】自主回収に踏み切った主な企業と商品
紅麹原料は2016年から販売され、52社に原料として供給されていた。小林製薬は、サプリ以外で健康被害が出る可能性は低いとしている。
同社は、提供先の個別の企業名について公表していない。これまでに宝酒造(京都市)や紀文食品(東京都)が商品の自主回収を発表していたが、25日になって新たに回収を発表する会社が相次いだ。
大塚食品(大阪市)は紅麹を使って徳島工場(徳島市)で製造した「あわ 紅豆腐」の自主回収を発表した。22年8月1日~今月22日に出荷された約700個が対象で、東京や大阪など7都府県で販売したほか、徳島県のふるさと納税の返礼品にもなっていた。同社広報部は「小林製薬から詳しい説明がないので、問い合わせがあってもどう健康に影響するかなどを伝えられない」としている。
竹屋(長野県)は「タケヤみそ 塩ひかえめ紅麹仕立て」の販売を一時中止し、自主回収すると発表した。藤森伝太社長は「商品の安全性について尋ねる問い合わせが相次いでいる。消費者にしっかりと説明する必要があり、早く原因を突き止めてほしい」と話した。
紅麹を使用したみそを販売している高松市の食品加工会社は、ホームページで「販売中止の措置を取らせていただきます」と公表。岡山県でも、みそ製造会社など3社が県に自主回収について相談している。
小林製薬が、問題を把握してから公表するまでに2か月以上を要した。
今月22日、紅麹の成分が入ったサプリ「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が腎臓の病気になったと公表。血中のコレステロールを抑える効果をうたった機能性表示食品で、21年の発売後、累計で約110万個が販売されているヒット商品だ。
問題は患者本人や医師からの指摘で今年1月に判明していた。サプリの利用者が一時的に人工透析が必要になるなどしていたが、同社の小林章浩社長は今月22日に開いた記者会見で「事実確認や原因究明に時間がかかってしまった。判断が遅かったと言われればその通りだ」と釈明した。
東京都北区の男性会社員(43)は「誰もが知る製薬会社の商品なので、入院するほどの健康被害が起きたと聞いて驚いている。食べ物に知らないうちに紅麹が使われていたらと思うと、不安だ」と話した。
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「ピザポテト」に「紅麹」表記でカルビーが声明 小林製薬の原料は「使用していない」湖池屋も(日刊スポーツ 3月29日)2024年3月25日に追記
あくまでも小林製薬の原料が問題なだけなのに、そうとわかっていても今は「紅麹」が含…もっと見る
ポテトチップスなどを販売するカルビーは、29日までに公式サイトで、自社製品に、健康被害が報告されている小林製薬製の紅麹(べにこうじ)原料は使用していないことを明らかにした。
カルビーは「弊社商品における紅麹原料(ベニコウジ色素)の使用について」と題した文面をアップ。「去る3月22日に小林製薬株式会社から紅麹原料による健康危害の開示がなされました。その後の弊社による調査の結果、同社製造の紅麹原料を使用していないことを確認しましたので、御報告いたします」と公表された。
SNS上では、カルビーの「ピザポテト」の着色料に「紅麹」が記されていると指摘する声や、小林製薬との関連を気にする声があがっていた。
この件では、同じくポテトチップス製造大手の湖池屋も「弊社が製造・販売する製品には、健康被害が報道されている小林製薬の紅麹原料は一切使用しておりません」とのコメントを公式サイトに載せている。
小林製薬の紅麹原料をめぐっては、摂取による死亡が疑われる事例が29日までに5人、判明しており、同社は同日に大阪市で記者会見を開く。
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「共通点は紅麹サプリ」 患者診た病院の問い合わせに小林製薬は(毎日新聞 3月30日)2024年3月25日に追記
小林製薬の「紅麹」のサプリメントを摂取した人の健康被害をめぐり、腎臓の機能低下で3人が入院した日本大学板橋病院(東京都)の腎臓・高血圧・内分泌内科部長の阿部雅紀医師が毎日新聞などの取材に応じた。3人はいずれも腎臓の病気などの持病がない中で腎機能が低下し、2023年春ごろからサプリメントを飲み始めていた点が共通していたという。
3人の症状は
阿部医師によると、患者は女性で70代1人と50代2人。3人は昨年11月から今年1月にかけて、尿が泡立つ異常を感じたり、風邪のような症状で体調を崩したりしていた。病院で検査した結果、腎臓の状態を示す指標の一つのクレアチニンの数値が基準値より高く、尿たんぱくや尿潜血も陽性で「尿細管間質性腎炎」を起こしていた。
3人はステロイド治療を行い、1週間から10日ほど入院。現在は快方に向かっているが、半年から1年ほどは通院して薬物治療が必要になる。
共通点はサプリ 連絡すると小林製薬は…
受診時の聞き取りでは、いずれも既往歴や持病はなかった。薬の副作用が原因の一つに考えられたが、薬は常用していなかった。聞き取りの中で浮上した共通点が、紅麹サプリメントの常用だった。「サプリが疑わしい」と思い、3人目の受診直後の2月1日に小林製薬に問い合わせた。
当初は「同様の腎障害の事例は他にはない」との返答だった。しかし、2週間後の15日に詳しい説明を聞きたいとの連絡があり、22日に来院した担当者に病状や経過を説明した。病院がサプリメントの自主回収の方針を知ったのは1カ月後の3月22日の記者会見でだった。
紅こうじを巡る健康被害の経緯
心臓に持病があれば死に至る恐れも
患者はいずれも健康診断でコレステロール値が高いと指摘を受け、改善しようとサプリメントの服用を始めたという。健康志向も高く、異常を感じてから病院受診までは早かった。
ただ、3人目の患者はクレアチニンの数値が他の2人よりも高く、阿部医師は「発見が遅ければ慢性腎不全となり、透析が必要な状況になることもあり得た。決して軽症とは言えない」と説明する。もし心臓に持病があれば心不全の悪化などで死に至るケースもあるという。
腎臓の病気は自覚症状に乏しく、悪化してから病院を受診する人が多いという。阿部医師は「このサプリメントを飲んで、尿の泡立ちや濁りが心配な人は医療機関を受診してほしい」と話す。その上で、問題のサプリメントが機能性表示食品として届け出されていたことを踏まえ、制度について「安全性を十分に確認してから発売してもらいたい。抜き打ち検査などで有害なものが入っていないかもチェックする必要があるのではないか」と語った。【山口智】
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nishiogidrunker · 4 months
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阿佐ヶ谷問題で岸本区長に手紙を出しました。
岸本聡子区長が、阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画において、杉並第一小学校の移転を決定する意思表示を行いました。
それに対して「阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会」が1月31日区長面談において、個人から手紙・意見・要望を募り、集約して提出しました。
以下は、私が書いた手紙全文です。
杉並区長 岸本聡子様
西荻窪のイケガミアツコです。
22日に発表された阿佐ヶ谷・杉一小についての「判断」には、失望や怒り以上に「恐怖」を感じています。
私は阿佐ヶ谷の当事者ではないので、この問題についても「困るから」反対するというより、「何かおかしなことが起こっている」「これはまずい」という視点でみてきました。そして今回の区長判断によって、「おかしなこと」の正体がわかったような気がします。それは、私の想像以上に巨大なものであり、同時に私が小さな個人として日々苦しめられている社会の圧力です。
ご存じのように、これは田中良前区長と、その支持者である地主、地域の大きな病院事業者による計画です。田中区長は「反対する人に説明しても仕方ない」「俺がひとりで決めた」というパターナリズムの権化であり、その態度に対する批判票の期待が岸本区長に集まったのも大きな当選要因です(ちなみに先日の善福寺川調整池の都計審のあと、土木の部長さんが庁内で「反対する人になにを言っても〜」的な発言をしているのを偶然耳にしました。組織の中で、こうしたマインドは簡単には修正されないとわかりました)。地主と病院は、田中前区長の後援者であり、当時のきわめて旧弊な地域利権と政治の関わりによって作り出された典型が、この地区計画です。
もちろん阿佐ヶ谷、杉一小の当事者の方たちは「阿佐ヶ谷の計画を改善してほしい、杉一小を絶対残してほしい」という具体的なピンポイントの希望を岸本区長に対して持っていました。それに対して区長が「振り返る会」で「阿佐ヶ谷のことは公約ではない」と言い切ったのは、残酷なことだと思いましたが、私のような部外者からすれば、それなら区長はどこでどうやって「対話のまちづくり」をするのだ、と、むしろ区長にとって危うい発言だと感じました。
阿佐ヶ谷は杉並の顔であり、また昨今の樹木伐採や学校を利用した再開発などの都内各地の問題によって、区民以外からの注目も高まっています。その人たちは新しい岸本区長がどのように取り組むのかに期待しています。
その答えが「決まったものは変えられない」という旧体制にとってもっとも都合のよいクリシェによって発表されたことは絶望的です。
この件についての、岸本区長の発言で多様される紋切り型の言葉には、言葉つらではなく、本質的な問題があると感じます。たとえばグリーンスロー・モビリティなどの新事業について話すときのご自身の生きた言葉とは相当に違う、このメッセージも手垢のついた慣用句ばかりです。
換地が不公正で区民財産を毀損しているのではないか、という指摘に対して、たびたび「職員を信頼している」という回答をされますが、これは一見「信頼」という美点に見えながらも、区長職のパターナルな権威化にも思われます。
そして反対する意見によって「地域が分断する」というクリシェ。
これは原発に反対するときも、オリンピックに反対するときも、杉並でいえば清掃工場に反対するときも、すべてで使われる「推進派の論理」です。分断するな、統一せよ、ひとつの結論に至れとするとき、必ず推進派が結論を総取りします。なぜなら、推進派には事業を実行する力と権利があり、反対する者には何もないからです。
権力勾配のあるところで「分断するな」「協調せよ」ということは、強い者に弱い者が従う結論しか生みません。メッセージの中で使われた「誰も取り残すことなく包摂」という言葉は、むしろそら怖ろしく響きます。私たちは、私はずっとそうやって社会の「もう決まったこと」に包摂されてきた。
そしてこうした論理が日本にはびこり、分断は「悪」のように言われています。
しかし、私たち市民は権力と分断しないわけにはいかないのです。
地権者という土地、財産を所有する者には力があります。資本主義の基本です。それに対して、資本を持たぬ者がなぜ協調しなくてはいけないのか。なぜ分断せずにいられるのでしょうか。
資本主義とパターナリズムは極めて親和性が高く、一体となって相互にその支配を維持しています。父権によって排除されているおんなこどものような存在が、「お父さんと分断してはダメ」と言われ、包摂されることの意味がわかりますか。
阿佐ヶ谷のまちづくりにおいて「協力してくださる方々」が「これまで考えてきてくださった」と区長は連発し、野口部長は「裏切るわけにはいかない」とまで言いました。「裏切る」という表現は、もともとそちらの側に立っていた、ということです。行政は「協力してくださる」地権者らの側であり、非協力的とみなす住民・区民のいうように計画を変えることは「裏切り」である、と。つまり杉並区は岸本区長のもと、力を持たぬ住民・区民、ましてや小学生ではなく、権力を持つおじさんの集まりとともに「まちづくり」を進めることを明言したのです。
地権者は、土地を持っているのだから、代々ずっとその資本を所有しているのだから、彼の資産であるその土地に、街に対して権利があるのだ。当たり前じゃないか。持たざるものに何かいう権利はない。資本主義の世の中では当たり前のことです。
しかし、それならば誰が弱き者、力のない者のための場所を作るのですか?公共こそがその役目を担うべき、公共とはそのためにあるものではありませんか?
資本主義の世界では、そんな理想の実現はもはやムリなのだ、と?
今回、私が感じた「恐怖」とは、こうした社会の支配的論理が岸本区長を呑み込んでしまったことです。わずか1年半で。資本主義は世界中にあまねく蔓延する圧力です。それは常に浸食し、すべてを包摂し、増殖し、全体となろうとします。
弱き者はそのことに気づいたら、その唾棄すべき論理と「分断」し、絶え間なく抗い続けなくてはなりません。
しかし岸本区長はそれをしなかった。そうなると資本主義の論理、田中前区長のような強権的な計画に呑み込まれるのはあっというまです。
阿佐ヶ谷は大きな問題だ、と、私が常々言うのは、前述のように杉並の象徴であるからだけではない。
このローカルなステージで対抗しなくては、ジェンダー格差や差別の是正、緑や環境を保全するといった「グローバルな新しい理念」すらパターナリズムと開発主義の犠牲になっていくからです。
そして、他のローカル、私の住むニシオギにも「阿佐ヶ谷でやったのだから」という先例主義によるプレッシャーが必ずのしかかります。道路にしても善福寺川調整池にしてもそう。あそこで再開発したのだから、ここもやらないと。住民が反対したって他でもやったんだから、阿佐ヶ谷で許したんだから、ここでも。となります。
さらにメッセージでも言っていた「跡地(まだ学校があるのに残忍な言葉だと思います。私は使いません)の区民参加を地権者に「ご理解いただく」。これまで住民・区民には「(すでに決まった計画を吞むように)ご理解いただくよう丁寧な説明」であったわけですが、この「ご理解」は違う意味を持つものになるでしょう。杉一小の移転で譲歩したのだから、この「跡地」も地権者の資本なのだ、という意識はますます強固になり、区は区民を参加させてくださいと下手(したて)に「ご理解を仰ぐ」しかない。地権者が資本を持ち、区は3割(それも不当に少ないのですが)を残したとはいえ、資本を放棄した「持たざる者」に、(資本の論理でいえば)落ちぶれたからです。
私たち住民・区民を、特に小学生を守るために土地という資本を持っていた公共が、それを放棄したら、公共の力は損なわれます。
資本主義が公共を蝕み、持てるものはますます富み、社会を呑み込んで成長と増殖を続け、彼らの論理で全てを包摂する。それは資本を持つ者、家父長たちによる想像を絶する圧力です。なぜなら彼らはこれまでいつもそうやって「経済を回し」「社会を回して」きたからです。
だから、ここで引いたら杉並区のすべてが呑み込まれます。こともあろうに岸本区長が、そのスイッチを押すのでしょうか。理想を持っていたはずの区長がその役目を負わされていることも、旧弊なおじさんたちの犠牲になっているように見えます。
分断と言われようと、私は構わない。間違った社会に包摂されるのはもううんざりです。
この街の公共が、弱き者のためにあるのか、資本主義に街が呑み込まれるままにするのか。古い社会の論理から「分断」するのは今が最後のチャンスです。
追記:「跡地」という言葉はほんとうに悲しいです。築地市場跡地(オリンピックの駐車場)霞ヶ丘アパート跡地(国立競技場)、その建物とひとびとがまだそこにあり、活きているのに「跡地」と呼ばれ、「早くここを更地にしたい」と追い出されてきました。杉一の生徒さんたちは「跡地」と呼ばれる学校に通うのでしょうか。
追追伸
1.13阿佐ヶ谷の原風景ワークショップSTUDYの質疑において、島田昭仁さんが「国が20年前くらいから進めている公共施設の再配置→一等地に学校があるよりも民間に高度利用させる」について言及していますので、ぜひごらんください。
本状にて考察した私の観点からいえば、これも国という大きな体制が決めたことを地方自治体に実行させる、中央集権的な権力行使であると考えます。
区の都市マス改定案説明会において、私が「都の優先整備路線を再検証すべき」と意見したのに対し
「他の区がやっているのに杉並で止めるわけにはいかない」
と回答され、衝撃でした。
杉並は東京や国の植民地なのか、と。
区長は選挙演説で高円寺松本哉さんと「国がちゃんとしていればいいけど、そうじゃないから地方自治体は国の方針に抗ってでもよい行政をする」とFearless City論を語り合っていました。私がもっとも好きな演説です。
地方自治体は“弱い”“小さい“サバルタン”な存在です。
だからこそ地方行政は弱い・小さい住民とともに怖れずに中央集権パターナルな支配に抗うべきです。
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ari0921 · 5 months
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我が国の未来を見通す(96)
連載最終回を迎えて
宗像久男(元陸将)
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□おわりに──「今」の取り組みが「未来」を創る
思えば、109回に及んだ『我が国の歴史を振り返
る』の続編のような格好で、『我が国の未来を見通
す』と題したメルマガを発信開始したのは、202
1年11月8日でした。あれから2年あまりの歳月
が流れ、今回で96回を数えます。
本メルマガは、我が国の未来に立ちはだかることが
予想される課題のうち、(1)少子高齢化問題、(2)農
業・食料問題、(3)気候変動・エネルギー問題の3大
課題から始めました。いずれも私の専門外でしたが、
第1話でも告白しましたように、「もとより歴史の
専門家でない自分が、歴史の書籍を刊行したのだか
ら、それぞれの分野の専門家でなくとも、躊躇する
必要はないのではないか」との“陰の声”が騒ぎ出
し、逆に勇気が湧き、このテーマで書く決心をした
のでした。
「未来がどうなるか」など神様以外だれにもわから
ず、未来は不確実・不透明で予測困難です。一方、
歴史を研鑽してわかった重要な1つとして、「歴史
の時間軸・空間軸のつながり」がありました。時間
軸で過去を振り返れば、江戸、明治、大正、昭和と
その時代時代の国の「舵取り」をはじめ、様々な事
象が次の時代、つまり「未来を創ってきた」ことは
否定できませんし、空間軸でいえば、我が国の動き
と諸外国の動きを切り離して論じた歴史は真実を物
語っていません。
よく言われるように、「過去はやり直すことができ
ないが、未来は創り出すことができる」との立場に
立てば、国家が直面する様々な課題に対する「今」
の取り組みが「未来」を創ることは当然なのです。
そのような視点に立って、“���かに「未来」を創り
出すか”について取りまとめたのが第4編でした。
本音を言いますと、“のたうち回りながら”考え抜
いた結果、「『強靭な国家』造り」というキーワー
ドが“降りて”きました。
「『強靭な国家』造り」を目標として、では“どの
ようにして「強靭な国家」を造るか”に関しても、
具体案を提示することから“逃げたくない”との決
意もあって、ずいぶん悩みました。しかし、これに
ついても、突然、“降りて”きました。
言葉を代えれば、インスピレーションでしょうか。
前回のメルマガでも不思議な体験を何度か経験しま
したが、今回の連載は、何も考えないでパソコンに
向かって原稿を書き始め、一挙に4000字ほど書
き上げるようなこともしばしばでした。いま思うと、
とても奇妙でした。本屋で必要な書籍を見つけた経
験談についてはすでに紹介しましたが、自分で書い
た原稿を後で読み直し、「誰が書いたのだろうか」
と首をひねりながら推敲したこともありました。
こうして、第4編だけで32回、7カ月ほどかかり、
しかも1回あたりほぼ6千字~7千字のボリューム
になってしまいました。時を合わせたように、ウク
ライナ戦争が佳境に入り、ガザ地区の紛争が勃発し
たことなどもあって、これらについても、そのつど
自分が認識している範囲で触れましたので原稿は膨
らむばかりでした。
さぞや、読者の皆様には読むだけでも大変だったも
のとお詫びかたがた反省しております。このテーマ
で第4編のようなまとめ方が適切なのかどうかにつ
いては、読者の皆様を始め、他の有識者などの評価
を頂かなければならないのですが、その中で、「国
力」という言葉も“降って沸いた”ように頭に浮か
んだのも事実でした。
この「国力」という言葉自体も外交文書などでは使
われなくなって久しいこともわかりました。そこで、
現役時代に読んだ書籍を再び開きながら、現在の我
が国に相応しい「国力」については自分で“定義”
するしかないことに気がつき、大胆にもそれを実施
し、それぞれの要素をさらに現状分析してみました。
そうしたところ、我が国の現状の課題は上記3分野
に留まらず、経済力や政治力や科学技術力や教育な
ど「国力」を構成する「ハード・パワー」の実際の
データをチェックしてみると、軒並み「下降期」に
あることを理解しました。これらを知った時のショ
ックはとても大きいものがありました。
さらに、「国力」を構成する「ソフト・パワー」の
うちの「国家戦略」となると、戦後の我が国では検
討された歴史がなく、戦前の歴史を辿ってみても、
明治維新の「富国強兵」「殖産興業」しかないこと
も知りました。これも我が国の「国柄」なのでしょ
うが、戦前は国家目標として「国防」、つまり「安
全」重視であり、戦後は「経済」、つまり「富」重
視と、著しくバランスを欠いていたこともわかりま
した。
戦前の関係者の名誉のために少し補足しますと、戦
前も「国是」とか「国家目標」とか「国家戦略」と
いう概念はあるにはありましたが、それらよりも
「国防」の方が上位に位置していたなかで、4度に
わたる「帝国国防方針」が定められ、紆余曲折の中、
実際の「国家運営」がなされてきました。なかには、
「国是」や「国家戦略」が省略され、「国防の本義」
として要約された方針もあったようです。
余談ですが、戦後は「国力」のみならず、「国益」
「国防」、もはや死語になっている「国体」など、
「国」を冠した言葉が公の場で使われなくなって久
しいですが、昨年末に「国家安全保障戦略」ととも
に策定された「国家防衛戦略」の前身は「防衛計画
の大綱」と呼ばれていました。その源流は、昭和3
2年に策定された「国防の基本方針」でした。
「国防の基本方針」は、米ソ対立の冷戦が激烈さを
増したこともあって、「安全」をアメリカに丸投げ
し、経済一辺倒の「吉田ドクトリン」の中で、“せ
めて「基本方針」ぐらいは”と考えて策定したので
しょう。アメリカから圧力もあったのかも知れませ
ん。わずか8行の中に4つの基本方針を述べている
だけなのですが、当時の状況からするとなかなか内
容にある方針だったと考えます。
しかし、いつの間にか、その「国防」から「防衛」
とか「安全保障」と“柔らかい表現”になり、長文
で複雑な計画にもなって、その上に「基盤的」など
の形容詞がつけられたこともあって、「防衛力」の
“本来あるべき姿”から離反し続け、その分、“ツ
ケ”が溜まってきたと思えてならないのです。私は、
昭和32年以来一貫して「国防」という言葉を使い
続けていたら、現在の「防衛力」はその名称も中味
もかなり違っていたものと考えるのです。
話を戻しますと、この「国家戦略」については、そ
の策定の必要性を訴え、具体的な提言を試みた書籍
は、私自身は1冊しか発見できず、驚きと同時に寂
しさを覚えました。
それでも「国家戦略」については、誰かが強いリー
ダーシップをとって、知恵者を数人集めて研究させ
れば、その策定は不可能ではないと考えますが、大
方の国民の精神を集大成した「国家意思」の統一と
なると一層難しいと考えました。
しかし、研鑽を重ねるうちに��我が国の憲法の精神
ともいうべき「基本的人権」、しかもそれを「公共
の福祉」に使用する「責任」があるというくだりは
活用できると閃きました。なぜならば、「強靭な国
家」を造ること、そしてそのために「国力」を増強
することは、「公共の福祉」そのものであると考え
たからでした。
つまり、現憲法下においても、憲法の精神にのっと
って「国家意思」を統一しつつ、「強靭な国家」を
造ることは可能と判断したのでした。なにしろ残さ
れた時間は短く、憲法改正の議論をする余裕がない
と考えていますので、この発見は嬉しいものがあり
ました。
しかし、このようなことについて理論的には実行可
能としても、だれが国家・国民の先頭に立って舵取
りをするか、と問えば、それこそは国民に後押しさ
れた「政治家」の仕事であることには論を俟たない
でしょう。
本メルマガでは、「国力」の「ハード・パワー」の
一要素として「政治力」を取り上げ、素人の域を超
えない範囲で現状分析を試みました。まだまだ言い
足りないことはあるのですが、マックス・ヴェーバ
ーの『職業としての政治』の中の最後の文章、私が
最も感銘を受け、納得した部分を(少し長いですが)
紹介しておきたいと思います。
 「政治とは、情熱と判断力の2つを駆使しながら、
固い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いて
いく作業である。もしこの世の中で不可能事を目指
して粘り強くアタックしないようでは、およそ可能
なことの達成もおぼつかないというのはまったく正
しく、あらゆる歴史上の経験がこれを証明している。
しかし、これをなしうる人は指導者でなければなら
ない。いや指導者であるだけでなく、英雄でなけれ
ばならない。(中略)自分が世間に対して捧げよう
とするものに比べ、現実の世の中が──自分の立場
から見て──どんなに愚かであり卑俗であっても、
断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても『そ
れにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。
そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」
このような気骨があり、政治を行なうことを「天職」
と認識している政治家(達)の出現が待望されます。
最近の政治家の不祥事についてのコメントはあえて
避けますが、政治家の先生方にこの一文を読ませて
あげたい衝動にかられます。
一方、民主主義国家である我が国の未来は、つまる
ところ、マックス・ヴェーバーがいう、政治を「天
職」と認識している政治家(達)を輩出する国民に
かかっているとも言えるでしょう。国民の側もカー
ライルの「この国民にしてこの政治あり」をしっか
り認識する必要があるのです。
戦後の歴史教育を批判した1冊として有名な『日本
の歴史の特性』も紹介しましたが、著者の歴史家・
坂本太郎氏は、「どこの国の教科書も、自国の立場
を正当化し、過去を美化していないものはない。ひ
とり日本だけ自国の立場を冷淡に批判するというの
は常識にはずれている」として、「青少年の心に訴
え、明日の活躍への希望をつちかうものは、愛情に
根ざした歴史でなければならぬ。2千年もの長い間、
1つの民族をもって1つの国家を造り、輝かしい平
和と独立とを保ちつづけた日本の歴史を、世界一の
存在だと知るとき、国家愛、民族愛、伝統愛は、油
然として沸き起こらねばなるまい、と思うのである」
と結んでいます。
坂本氏のこの指摘は、まさに“我が意を得たり”で
あり、改めて、「歴史のつながり」の重要性を訴え
るものと考えます。過去・現在・未来はつながって
います。改めて、“過去は変更することはできませ
んが、未来は創り出せる”のです。
そして「国家100年の計」とはこのようなことを
指すのだろうと考えます。私は、「我が国の歴史を
振り返る」として主に「国防」の分野の歴史を振り
返り、史実を知ってから先人たちに敬意を表してい
る自分自身を発見しました。それもあって、「我が
国の未来を見通す」としてメルマガを発信し続けな
がら、現在の我が国の課題を引き起こした最大の要
因は、戦前の歴史を否定し、歴史を分断したことあ
るのではないだろうか、と考えるようにもなりまし
た。
百田尚樹氏は、近著『大常識』の中で、「日本人の
平和ボケは不治の病」と断定していますが、その原
因こそ、戦前の歴史を否定し、あえて学ぶことを避
けてきたことが、多くの日本人から“現実をしっか
りとらえる”知性を奪って、それが「平和ボケ」に
つながっていると思えてなりません。今こそ、しっ
かり軌道修正する必要を感じます。
また、元国連職員の谷本真由美氏も近著『世界のニ
ュースを日本人は何も知らない』の中で面白い指摘
をしています。つまり、「日本は世界の文化の最終
終着地である」として、日本は、国内文化のみなら
ず、“イギリスや中国国内などもはや(現地には)
存在しないそれぞれの伝統文化さえも大事にしてい
る”「良さ」があると解説しています。このような
日本文化が将来、“世界を救う”ことにつながる可
能性もあるでしょう。
このようにあれこれか考え、悩んだ結論として、我
が国の「統治のかたち」あるいは「国のかたち」は
現在のままでよいのだろうか、という点については
今も頭に残ったままです。本文では少し触れました
が、結論はどうあれ、そのための憲法改正を含み、
勇気を振り絞ってその議論に立ち向かうのは、戦後
世代に課せられた「宿題」のような気がするのです。
260年あまりの徳川幕府に終止符を打った幕末の
志士たちは、吉田松陰が唱えた「草莽崛起」(そう
もうくっき)〔志を持った在野の人が立ち上がり、
大きな物事をなす〕によって心を動かされ、命を賭
して行動したと言われます。
講話の行脚をしている時、偶然にも何人かの人が熱
い気持ちを込めて「草莽崛起」という言葉を口にし
ておりました。現在、本当に「明治維新」ならぬ
「令和維新」として、心ある在野の人が立ち上がる
時が到来しているのかも知れないのです。後世に我
が国の有形無形の”資産“を残すために戦後世代が
覚醒して立ち上がり、やがて「巨大なパワー」に成
長する・・・本メルマガがそのような輪が広がるこ
とに少しでも貢献できるのであれば本当に望外の喜
びです。
12月12日は「漢字の日」でした。今年の漢字は
「税」だそうで、京都清水寺の森清範貫主が本殿の
前で揮毫されているお姿を拝見しました。実は、大
阪の講話の折に、京都清水寺に立ち寄って貫主にご
挨拶させて頂く機会を得て、漢字1文字を揮毫して
いただきました。
私は、「我が国の未来」が「明るく、輝かしい未来」
になることを心より祈念し、「輝」という漢字を揮
毫していただきました。私自身は今なお、心ある多
くの日本人が覚醒し(「荒魂」が眠りから覚め)、
力を合わせて、様々な障害を乗り越え、必ずや明る
く、輝かしい未来を創り出す、そのような日本の
「国柄」は変わらないと信じていることを付け加え
ておきたいと思います。
まとまらない「あとがき」になってしまいましたが、
これをもって「我が国の未来を見通す」完結です。
読者の皆様、長い間、お付き合いいただき、本当に
お疲れ様でした。元自衛官としてあるまじき暴言の
数々について心よりお詫び申し上げ、重ねての御礼
とさせて頂きます。
最後になりましたが、毎回、私の誤字脱字だらけの
つたない原稿に目を通していただき、メルマガ軍事
情報と仲介の労を取り続けて頂いた並木書房の奈須
田社長、そして、毎回のように、冒頭で過分なご紹
介を賜り、時に極めて適切なコメントや叱咤激励を
頂いた上、「我が国の未来を見通す」のバックナン
バーも残して頂いているメルマガ軍事情報オーナー
のエンリケ氏に心より感謝申し上げ、結びと致しま
す。長い間、本当にありがとうございました。
(おわり)
(むなかた・ひさお)
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log2 · 4 months
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【愛豊工業株式会社】エアシャワールームなど16点が登録されました!
愛豊工業株式会社は、クリーンルーム関連機器・環境関連機器を製造・販売するメーカーです。除塵・集塵・ダイオキシンやアスベスト対策に活躍する製品を手がけています。
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今回は、屋外仕様エアシャワールームなど16点をご登録いただきました。
愛豊工業 Arch-LOG 検索ページ
▼エアシャワールーム(除塵装置)
クリーンルーム入室前、ごみ焼却施設や下水処理場などの高濃度粉塵対策用など、色々な種類のエアシャワーを設計・製造・販売・レンタルしています。
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▼抗菌クリーンエアーユニット
室内空気を循環換気でキレイにします。 室内空気を吸気し、光触媒コーティングプレフィルタ(雑菌を分解、増殖抑制、不活化効果有)と0.3μmの粒子に対して99.97%の捕集効率があるウイルスガードフィルタとを通過させ、含まれるホコリや菌やウイルスを捕集し、きれいな空気を排出します。
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▼クリーンフラワー
光触媒をコーティングした造花です。室内照明など光が当たるところに置いてください。クリーンフラワーに触れた空気を光触媒の効果で、消臭・抗菌・抗ウイルスなどが期待できます。(空間に作用するものではありません。)
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このほか防火戸付エアシャワーなども登録されています。ぜひご確認ください。
愛豊工業 Arch-LOG 検索ページ
※文章中の表現/画像は一部を愛豊工業株式会社のホームページより引用しています。
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mori-mori-chan · 5 months
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避妊リング(ミレーナ)を挿れてみました
いきなりどうした!と言われそうですが、人生において生理が不要すぎたので昨年の9月6日に避妊リング(以下ミレーナ)を挿れてきました。装用するにあたり、実際に使っている方の感想をネットで調べたりしたのですがピルと比較し母数がかなり少なかったので、現在進行形で装用を考えている方等に向けて、装用する/しないの後押しになればいいなと思い自分の体験談を記しておきます。※こちらに記載されている内容はあくまで私個人の体験談と主観であり、必ずしも装用を推奨しているわけではありません
まず初めに、ミレーナについて……避妊リングという名称は聞いたことはあれども具体的に何なのかをご存じの方はあまりいないのではないでしょうか?私自身、何か「子宮の中に入れて着床しないようにするやつ」くらいの超絶ふわふわ認識でした。ですので、ここは一旦ミレーナがどのようなものなのか実際の医療機関のHPより引用いたします。
ミレーナ(IUS:子宮内避妊システム)は、子宮内に装着することで避妊の効果を得る避妊具です。一般に、「避妊リング」とも呼ばれています。 レボノルゲストレルという黄体ホルモンを継続的に放出し、子宮内膜を薄い状態で維持することで、受精卵の着床を防ぎます。 また、同様のメカニズムによって月経困難症や過多月経の改善にも有効性が認められています。 出典:ミレーナ(避妊リング・IUS)とは/(足立病院)
過多月経・生理痛でお悩みの方へ 避妊効果が5年あり、さらに過多月経や生理痛に対してもかなりの有効性を示すミレーナ(避妊リング)という選択肢があります。 ミレーナとは? 合成黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを子宮内に直接放出する子宮内避妊システムです。2007年に避妊薬として国内で承認されています。 本来、長期避妊目的で用いられていましたが、近年、過多月経や生理痛等に対して非常に有効な治療法として注目されていました。 このたび2014年9月から過多月経の治療に対してミレーナが保険適応となりました。 ミレーナの長所 長期間の効果が期待できる 経口避妊剤と同等の避妊効果を持ち、過多月経や生理痛の症状緩和についても1回の装着で5年間有効性を保持します。 最大の特徴 ・月経困難症(生理痛)や特発性(原因がはっきりしない)過多月経の症状緩和に非常に効果がある。 ・子宮内膜増殖症(単純型)に有効性が認められている。 ・子宮体がんに対する予防効果が期待できる。 ・子宮内膜症・子宮腺筋症の症状緩和に有効である。 ・コストパフォーマンスが非常に高い ・同じ目的で低容量ピルやその他のホルモン製剤を5年間服用した場合と比較しても明らかに安い。 ・コンプライアンスが良好である 一度装着してしまえば交換メンテナンスが5年ですのでその間ピルのように飲み忘れ等による失敗がありません。またピルと異なり黄体ホルモンが全身に影響を及ぼすことが少ないため、従来ピルを使いづらい40歳以上、愛煙家、高血圧、肥満、血栓症リスク等のあるご婦人でもOKです。 総合的な満足度が高い ミレーナを装着した200人の女性に対して満足度に関する質問をしたところ約94%の女性が「非常に満足している」あるいは「満足している」と回答した。 ミレーナの短所 ・3ヶ月以内の自然脱出が4%ある。 ・性感染症、子宮内腔異常、子宮粘膜下筋腫、卵巣チョコレート嚢腫合併では使えない。 ・子宮内留置のため子宮口が狭い方には装着できないことがある。 ミレーナ装着が推奨される病態・疾患 ・経産婦(経腟分娩したことがあるご婦人)の・長期避妊 ・月経困難症 ・子宮腺筋症(軽症) ・特発性過多月経 ・子宮内膜増殖症(単純型) ・乳がん術後のホルモン療法に伴う子宮内膜肥厚予防 ・閉経後ホルモン補充療法の黄体ホルモンサポート 出典:ミレーナ もう一つの避妊法/田中レディスライフクリニック
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画像出典:ミレーナ(避妊リング)/みどりレディースクリニック横浜
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画像出典:ミレーナとは?/永井産婦人科病院
正直避妊リングという通称がパワーワードすぎて、一部の側面のみが注目され、それ以外の効用が忘れ去られているような気が。
【何故避妊リングを装用するに至ったか】については、私の場合①生理が辛すぎる②子どもを産む気がない③持病でピルの服用が出来ない、の3つの理由がありました。
①生理が辛すぎるに関して、生理痛が全くなく生理時にも特に苦痛のない母や姉と異なり、私は生理がかなり重い方でした。経血の量がかなり多い、生理痛+aが酷くて鎮痛剤なしではまともに働けない日がある、服用しても辛くて稀に早退する日があったりで、私にとって生理=苦痛以外の何物でもありませんでした。生理中は明るい色のボトムやスカートは履けない、頻繁にナプキン交換を行う必要がある、就寝前に大きめのナプキン(約30cm)を付けていても布団や衣服を汚すことがある、ホルモンの影響で心身にデバフがかかりまくるetc……く、苦痛~!!!
②子どもを産む気がないに関して、これは生まれ育った家庭の影響のため詳細は割愛しますが、これまでの人生において妊娠したいと思ったことがなく、これからも変わらない為生理がなくても何も困らないからです。
③持病でピルの服用が出来ないに関して、生理前はPMSにより常に重度の自殺願望(過去に実際に自殺を試みましたが、今思うと完全にPMSの悪影響です)を抱えてしまうため、婦人科にてピルの処方をお願いしたのですが持病がピル処方の禁忌対象とされておりました(結局その日は漢方薬を処方してもらい帰宅)。年齢的にあと数年、下手したら十数年生理は続くので、対処療法ではなくいっそ根幹の、生理そのものをなんとかすべきという結論に至りました。
(これはただの愚痴ですが当時の持病の方の主治医(≠婦人科の主治医)は結構おじちゃんだったからか「今度婦人科でピル出してもらおうと思っているのですが」と打ち明けたところ「はぁ、いいと思います」みたいなリアクションだったのが若干納得いっておりません。男性医師だとこの辺あんまり関心ないんですかね……)。」
上記の理由によりミレーナを装用したいと思っていたのですが、いかんせん身近に実際の装用者がおらず具体的な話を聞いたりする機会がなかった為、いつかやれたらいいな、程度で頭の片隅に放置されておりました。が、ある時ネットニュースで益若つばさがミレーナを装用していることを知り、自分の中でミレーナの存在がより現実的になりました。
「避妊リングはかなりなパワーワード」、反響に感じた男女の意識の差 出典:“避妊リング”公表した益若つばさの真意、ギャルからママへ…影響力変わらずとも「代弁者にはなりたくない」/ORICON NEWS
かかりつけの婦人科で子宮がん検診を受けた際に、ついでで主治医にミレーナの装用について相談したところ取り寄せる必要があるとのことで、装用希望の場合は生理開始後すぐに電話予約を行うよう指示をいただきました(※平常時はオンライン予約)。本当は土曜の午前にゆったり受診したかったのですが、生理のタイミングによりやむを得ず水曜日の退勤後にその足で婦人科へ……軽く何かを食べておくべきでした、今思うと。
経膣エコー検査にて異常がないことを確認後、いざ、ミレーナ挿入!!
……お゛ぉ゛。
……ぎぎぎ、ぎっぎっぎ!あががががgggggg
クッソ痛かったです。人生で3本の指に入る痛さでした、本当に。みっともなく騒ぎたくなかったのですがこの時は痛みのせいで体が勝手に悲鳴とも奇声ともつかぬ声を発しておりましたね……。私自身は途中までは痛みなのか何なのかよくわからない強い圧力を腹部に受けているな、くらいだったのですが……医師が、恐らく善意で診察台という名の闘いのリングのサイドから実況中継してくるんですよ。
「今から痛くなるけど頑張って!」
「ここが一番辛いところだから耐えてね!」
う、うるせぇ~~~!!!オメーが痛いだの何だの言うから脳がこの感覚を痛みと認識してしまって余計にめちゃくちゃ痛くなってきただろうが!!このボケ!!!
医師は恐らく悪気はなく、応援のつもりで言ってくれていたのだろうとは思うのですが、別にいいんですよそういうのは!装用にかかった時間は5分くらいかもっと短かったと思うのですが、「いやもう何この辛さ、いつ終わるん???え、一生終わらん???」と気絶寸前の朦朧とした意識で死んだ目のままぐりぐり蠢くエコー画面を眺めていました(医学の心得が全くない為何もわからないんですけども)。装用後しばらく診察台の上で休むよう指示され、結構な間深呼吸して横になっていたように思います。後から調べてわかったのですが、医療機関によっては麻酔を使用しての処置もあるようなので出産経験のない方は麻酔の使用をお勧めいたします。これに関しては冒頭の引用部分内「ミレーナ装着が推奨される病態・疾患」を再確認してください。
台から降りる時もヘロヘロで看護師さんに大丈夫ですかと問われ、とにかく体に力は入らず気を抜くと失神しそうだったため会計待ちの時に持ち歩いているぶどう糖をいくつか口にしました。死にそうになりながら帰宅したのですが、極度の緊張状態+肉体的な苦痛+低血糖症状が一気に来ていたのだと思います(鏡見たら顔が青白くなっていました)。
ここで皆さんが気になっているであろう費用について、ガチ領収書を記載の上説明していきます。
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3割負担で10,670円でした。ミレーナは避妊目的で装用する場合は全額自己負担、過多月経又は月経困難症での装用の場合は保険適応となり、全額自己負担でも入れるつもりだったので保険適応と知った時は「お、マジか」と思いました。なお、金額の設定は医療機関によって異なる為、事前に調べておきましょう。
ネットで調べた限りでは自己負担ですと(検査料等が上乗せされる場合もありますが)40,000円前後のようで、1度の装用で5年間効果があることを思うとコスパ的には全然有りなのではないでしょうか。参考までに、ピルとミレーナの違いもいくつかの医療機関のHPより引用しておきます。
ピルも、月経痛や過多月経の治療に使用されますから、「ピルとミレーナのどちらがよいでしょうか?」というご質問をいただくことも多々あります。 ピルは、月経痛や過多月経の緩和だけでなく、月経周期を整えたり月経前の不調を改善する作用があります。なので、出血のタイミングをコントロールしたい場合や月経前のイライラなどを改善したい場合は、ミレーナよりピルの方が適しています。 また、内膜症による卵巣の腫れや子宮壁の肥厚がある場合、ミレーナによってこれらの病変が小さくなることは期待しにくいので、病変を小さくしたい場合はピル又は黄体ホルモン療法の方が適していると言えます。 逆に、ピルが服用できない条件に当てはまっている場合(喫煙・肥満・前兆を伴う片頭痛・高齢・血栓症の既往など)は、ミレーナが適していると言えます。 ピルを飲んではいけない条件には当てはまっていないけれど、毎日1錠ずつを同じ時刻に飲むのが難しい方や、うっかり飲み忘れてしまうことが多い場合も、ミレーナの方が「楽です!」とおっしゃる方が多いですね。 それぞれにメリット・デメリットがありますから、より快適に過ごせるのはどの方法なのかを、医師としっかり相談して選ぶことをお勧めします。 出典:ピルとミレーナのどちらがよい?/ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ
ピルよりも避妊失敗率が低く、副作用が起こりにくいとされています。避妊リングは、子宮周辺のみに薬剤が作用するため、血栓症などのリスクがありません。ピルと違って飲み忘れや、毎日の服用も必要がありません。40歳以上の方や、ピルを服用できない喫煙者、ピルの副作用に対応できなかった方などに有効です。 出典:ミレーナとピルの違い/舌野クリニック
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私は根本的な誤りをしておりまして……ミレーナはPMSの症状緩和にはそこまで効果がないようなんですよね。ただ、生理そのものがなくなることで生理痛も生じなくなるのでそれだけでも楽になるしヨシ!と。
実際に装用してみての感想としては、入れてしばらくは違和感や腹痛がありました。装用当日の入浴ではお風呂の椅子に座っている=下半身を屈曲させている時に痛みを感じたのですが、もしかすると実際は痛くないのに「子宮に異物が入っている」ことによる思い込みによる痛みのようにも感じます。逆幻肢痛的な。子宮って目に見えるものではないので少しでも普段と違う感覚があったりするとすごく不安じゃないですか?私だけ?
また、入れたらその日から経血が完全に出なくなると勝手に思い込んでいたのですが、連日少量出血がありました。動揺してネットで調べたところどうやらそれが当たり前のようなので安心はしましたが、当初は「生理と違って毎日ずっと血が出てるし、これなら入れない方が良かったのか……?」とすら思ってしまいました。何故ミレーナ装用後に出血があるのかも引用しておきます。
ミレーナを入れた女性の多くが経験するトラブルとしては、月経時期以外の不正出血が挙げられます。経血量の減少や、生理痛の緩和といった効果は得られますが、子宮の中が濃い黄体ホルモンに慣れるまでの3~4ヶ月間は、毎日不正出血が起こる場合もあります。 不正出血が続く期間は個人によって異なり、1ヶ月ぐらいで治ってしまう方もいれば、6ヶ月ほど不正出血が続く方もいます。5年のうち初めの数ヶ月間は、不正出血が起こると思ってください。 出典:副作用/勝どきウィメンズクリニック
ミレーナを装着して最初の2~3か月程度は不正性器出血が続くことがしばしばあります。茶色で少量のことが多く、おりものシートで対応できる場合が多いです。時に、少量の赤い出血が続くこともあります。もしも、通常の月経のように塊も混じって続くときはミレーナがずれているかもしれませんので受診してください。およそ6%(17人に1人)に起こります。万一、入れなおさないといけない場合も2回目までは保険適応となります。 出典:ミレーナ挿入後の副作用について/家族・絆の吉岡医院
……だそうです。体が慣れるまでの試用期間なんですね。
出血に対してしばらくはおりものシートをつけていたのですが、長時間局部が蒸れた状態でいるとカンジダ膣炎になりやすいため途中からおりものシートはやめて、何重にも折り畳んだトイレットペーパーを当てがって何とかしていました。それで何とかなる程度の出血量でしたし、何より処分と交換が楽でしたので……。最終的には何も対策しなくなり血液のついた下着は入浴のタイミングでウタマロ石けんで水洗いし、そのまま洗濯機にぶち込む有様に……あくまで微々たる出血量だったので出来たことですので、絶対に真似しないでくださいね。あと、血液はお湯で洗い落とそうとすると凝固して落ちなくなってしまうので、水洗いにしてくださいね(最悪のアドバイス)。
装用から約4ヶ月弱の現在はと言うと、本来生理が来ていたであろうタイミングでちょっと血が出るくらいで、それ以外の日は出血も腹痛もなく非常に快適です。生理痛がないだけでこんなに快適だったんだな、と……。PMSに関しても効果がないとは言われておりますが、大分和らいだような気がしております。
ピルは服用中は血栓症予防の為などに定期的な診察が必要ですが、それはミレーナとて同様でずれたりしていないか等確認してもらう必要があります。一応こんな感じで装着日から起算して1か月後、3ヶ月後、半年後、1年後と、以降1年おきの感覚で予定が組まれており、経膣エコー検査で異常がないか診てもらっております。
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現時点では特に体外への飛び出しや腹痛等の異常事態もなく、大人しく子宮内に収まっております。なお、万一子どもが欲しくなった場合はミレーナを取り出しさえすれば妊娠可能な状態に戻るそうなんですが、まぁ私の場合は取り出すことはないでしょう。
あと……もしかしたらこれを気にしている方もいるかもしれないので念のため書いておきます。性交時、無問題です。交際相手にミレーナを装用したことを説明した上で確認したのですが特に接触したり違和感を感じたりはないようで。この辺も医療機関より引用しておきます。
ミレーナを入れているとパートナーとの性行為で、「わかるのがヤダな……」「違和感があるのかな?」と不安に思う方が多いです。では、実際のところは、どうなのでしょうか? 結論から言って、ミレーナの挿入が男性に違和感を及ぼすことは、ほとんどありません。ミレーナには、抜去の際に必要となるポリエチレン性のとても柔らかくて細い糸が付いていますが、それが性交時に男性の陰茎に触れても、異物として察知することはまずないといえます。 また、ミレーナ自体の異物感を心配する方もいらっしゃいますが、ミレーナで、ゴリッとするような違和感を覚えるとは考え難いです。まして、性交時に膣に挿入し、ミレーナが男性器に触ったとしても、陰茎が痛みを感じることはないので、ご安心ください。 出典:避妊リングは男性にわかる?違和感はあるの?/池袋アイリス婦人科クリニック
ミレーナの使用によって日常生活が制限されることはなく、性交に影響を与えることもありません。 出典:ミレーナとは?/牧田産婦人科
上の方でミレーナの形状や装用時のイメージ画像を挿入しましたが、実際あんな子宮ミッチミチに詰まっていないのでご安心ください。抜去用に柔らかい糸がついているらしいんですが出てきたこともないです笑(身内は生理を人工的に止めたことで何かしらの弊害が出てくるのではないかと懸念しておりますが、隔月で持病の方の通院があり血液検査・尿検査で現時点では異常は出ておりません。が、今後はわかりませんね。女性ホルモンの分泌だったり、もしかしたら色々ホルモンバランスが変わっている可能性はあるかもしれません)。
そういうわ��で、かなり勇気を要しましたし装用に伴う痛みも大きかったのですが、装用してからは生理がなくなったことによりすごく楽になりました。個人的には生理を気にせずいつでも外泊が出来るようになったのが嬉しいですね。買えば済む話ではありますが、出先でナプキンや鎮痛剤を入れ忘れたと気付いた時の衝撃と言ったら!!あと、益若つばさには感謝しかありません。自分以外にも彼女の公表によってミレーナの装用に至った方、いるのでは。現在お悩み中の方は、ピルにせよミレーナにせよそれぞれ長所と短所がありますので、ご自身に必要かどうか、使用できるかどうか等をしっかりお調べの上婦人科等へご相談くださいね。
この投稿がいつかどこかの誰かのお役に立つことがあれば幸いです。
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janisonline · 5 years
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世界中が禁止するラウンドアップ 余剰分が日本市場で溢れかえる
遺伝子組換え作物輸入とセットで広がる
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モンサント社に抗議するスイスのデモ(18日、バーゼル)
毎年5月には「反モンサント・デー」(現在は「反バイエル・モンサントデー」)と称して、世界中の農民や労働者など広範な人人が一斉に抗議行動をおこなっている。今年も18日にフランスやスイス、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど数百の都市で一斉にデモ行進をおこなった。行動の主眼はモンサントが開発したラウンドアップを含む除草剤への抗議だ。ラウンドアップの発がん性や遺伝子への影響が問題になり、2013年に始まった「反モンサント・デー」は今年で7回目を迎える。抗議行動の高まりのなかで世界各国ではラウンドアップの使用禁止や販売中止、輸入禁止が主な流れになっている。ところがそれに逆行して日本では内閣府食品安全委員会が「ラウンドアップは安全」と承認し、農協が使用を推奨し、ホームセンターなどでも販売合戦に拍車がかかっている。世界中で規制が強化され販売先を失ったラウンドアップが日本市場になだれ込んでいるといえる。ラウンドアップとはどういう除草剤で、なぜ世界各国で使用禁止になっているのかを見てみたい。
 フランスでは18日、「反バイエル・モンサント」デモに世界中から数千人が参加した。この行動に参加したのち、「黄色いベスト」運動のデモにも合流している。フランスは世界第3位の農薬消費国で、ラウンドアップに対して関心が高い。世界中で200万人以上が参加した第1回目の2013年の行動以来、2015年のデモには世界40カ国以上、約400都市で行動がおこなわれるなど、年年規模が大きくなっている。
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フランスのロリアンでの抗議デモ(18日)
今年1月、フランス当局は安全性に問題があるとして、ラウンドアップ除草剤とその関連商品の販売を禁止した。ラウンドアップはベトナム戦争で使われた「枯葉剤」をつくったモンサントが1974年に発売した除草剤で、グリホサートを主成分としている。このグリホサートが猛毒を含んでおり、2015年に世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が「おそらく発がん性がある」と発表し、17年には米国政府の研究で急性骨髄性白血病との関連が発表された。発表したのは米国の国立がん研究所、国立環境健康科学研究所、環境保護庁、国立職業安全健康研究所の共同プロジェクト。急性骨髄性白血病は急速に発達するがんで、5年の生存確率は27%とした。
 同年にはカリフォルニア州がラウンドアップを発がん性物質のリストに載せた。今年2月にはワシントン大学の研究チームが「グリホサートにさらされると発がんリスクが41%増大する」との研究結果を発表した。
 グリホサートは発がん性はもちろん、植物を枯れ死させてしまうが、同様に土壌細菌や腸内細菌も損なう。腸内環境を破壊することでアレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったり、神経毒として自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘されている。また、生殖に与える影響も懸念されている。精子の数の激減、胎児の発育に影響を与える可能性だけでなく、世代をこえて影響する危険を指摘する研究結果も発表されている。ベトナム戦争で撒かれた枯れ葉剤によってつくられたダイオキシンは三代にわたって影響を与えるといわれるが、グリホサートにも同様に世代をこえた影響が出る可能性も指摘されている。
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ホームセンターで販売されているラウンドアップ
ラウンドアップの危険性が問題にされた歴史は古く、1996年にはモンサントが「食卓塩より安全」「飲んでも大丈夫」「動物にも鳥にも魚にも“事実上毒ではない”」と宣伝していたことに対し、ニューヨークの弁護士が訴訟を起こした。2001年にはフランスでも消費者の権利を守る運動をおこなっている活動家が訴訟を起こした。争点になったのはグリホサート使用による土壌の汚染問題で、EUは「環境に危険であり、水生動物にとって毒である」とした。2007年にモンサントは「嘘の広告」で有罪判決を受け、2009年に判決が認められた。
 2003年にはデンマークがラウンドアップの散布を禁止した。グリホサートが土壌を通り抜けて地下水を汚染していることが明らかになったことによるものだ。
 2008年の科学的研究では、ラウンドアップ製剤とその代謝産物が試験管の中でかなり低い濃度であっても、人間の胚、胎盤、へその緒の細胞に死をもたらすことが明らかになった。代謝産物とは、分解されて除草剤の役目をしなくなった状態のもので、分解されても動物には同じように死をもたらすことが明らかになった。
 2009年のネズミの実験では、思春期の時期にラウンドアップにさらされると生殖の発達に障害を起こす「内分泌腺撹乱」の可能性が発見された。「内分泌腺の撹乱」とは、脳内ホルモンのバランスを崩すことで、体が思うように動かなくなったり、気分を自分でコントロールすることが難しくなることをいう。
 カナダでは2012年末までに全州で芝生や庭での使用を禁止した。
 アメリカでは、長年にわたるラウンドアップの使用によるがん発生が広く問題になり、昨年8月、今年3月と5月の3回にわたってラウンドアップを使用してがんになったとしてモンサント社を訴えていた原告が勝訴した。同様の訴訟は1万3000件以上も起こされている。
 直近の5月13日には、カリフォルニア州の夫婦が「ラウンドアップが原因でがんを発症した」として賠償を求めた訴訟で、州裁判所の陪審はモンサントに対し約20億㌦(約2200億円)の支払いを命じた。原告1人につき10億㌦という懲罰的賠償額は、2017年にモンサントが農薬部門で得た利益8億9200万㌦にもとづくとしている。この評決を歓迎してアメリカの市民団体は、「何十年もの間、モンサントはグリホサートが無害であると農民、農場従事者、農薬散布者、住宅所有者に思わせていた。世論は明らかに変化している。発がん性のある農薬を市場から閉め出し、生態系を守る農業に移行しつつある農家を支援するときが来た」との声明を発表した。
 なお昨年8月の裁判では2億㌦(後に約8000万㌦に減額)、今年3月にも8000万㌦の賠償をバイエル・モンサント側に命ずる判決が下されている。
 こうしたなかで、アメリカではすべての州でラウンドアップの全面禁止を求める運動が開始されている。ニューヨーク州ではラウンドアップを「安全な農薬」と宣伝することが禁止されている。
次々モンサントを告訴 判決は賠償命じる
 フランスでも今年4月、控訴裁判所がモンサントのラウンドアップの一世代前の農薬ラッソーによって農民に神経損傷の被害を与えたとして、モンサントに有罪判決を下した。
 ちなみにラッソーは1980年代にアメリカでもっとも多く売られていた農薬だったが、危険性が問題になり米国環境保護局が発がん性の可能性を認め、フランスを含むEUでは2007年に禁止した。だがアメリカと日本では使われ続けている。日本では日産化学が「日産ラッソー乳剤」として現在も販売している。 
 フランスはラウンドアップに対しても、今年1月に個人向けの販売を禁止した。政府は今後3年をめどに農家向けにも禁止すると公表している。フランスではまた、1700人の医師がつくる連合体がラウンドアップの市場からの一掃を求めて運動を展開している。
 さらに養蜂農家の協同組合がラウンドアップに汚染されたとしてバイエル・モンサントを訴えている。ラウンドアップを多く使用してきたぶどう園などでは、農薬への依存を減らす動きが活発化しており、条件のいい所では100%使用を減らし、条件の厳しい所でも70%農薬の使用を減らす計画であり、ラウンドアップの命運はほぼつきている状況だ。
 2014年にはスウェーデンやノルウェーがラウンドアップの使用を禁止した。オランダ議会は2015年末でグリホサートの使用禁止を決めた。ブラジルでも2015年連邦検察官が司法省にグリホサートを暫定的に使用禁止にするよう求めた。ドイツ、イタリア、オーストリアなど33カ国は2~3年後には禁止すると表明している。
 スリランカ政府は2014年、ラウンドアップの販売を禁止し、翌2015年にグリホサートの輸入を禁止した。これはカドミウムとヒ素を含む土壌でラウンドアップを使用した場合、飲料水やコメを通して重い慢性腎不全の原因となるとの研究報告を受けてのことだ。
 ロシアも2014年4月、ラウンドアップ耐性遺伝子組み換え食品の輸入を禁止した。アラブ6カ国も使用禁止に踏み切っており、ベトナムなどアジア5カ国やマラウィはグリホサートの輸入禁止を決定している。エルサルバドルやチリ、南アフリカ共和国などもラウンドアップの販売を禁止するか禁止に向けて動いている。
 流通業界では、昨年8月のアメリカでの判決を受けて、イギリスの流通大手がラウンドアップの販売禁止の検討を始めた。アメリカに本社を置くスーパー・コストコも今年4月、ラウンドアップの仕入れと販売をすべて中止することを発表した。コストコは世界に約768の大型店舗があり、日本にも26店舗ある。
別名で店頭に並ぶ日本 政府が「安全」とお墨付き
 このようにラウンドアップの危険性への認識は世界的に拡散されており、店頭でラウンドアップが簡単に手に入るのは先進国では日本ぐらいになっている。
 世界中からはじき出され行き場を失ったラウンドアップが日本市場に一気になだれ込んできており、除草剤では売上トップの座を占めている。日本では日産化学工業が2002年5月にモンサントの日本での農薬除草剤事業を買収し、ラウンドアップの日本での販売権を引き継ぎ、「優れた効力と環境に優しい除草剤」などと宣伝してきた。
 日本政府はすでに世界的に危険性が明確になっていた2016年に「グリホサートの安全性を確認した」との評価書を公表した。この評価書を前提に2017年12月には、グリホサートの残留農薬基準を大幅に緩和した。小麦で6倍、ソバで150倍、ゴマで200倍、ベニバナの種子で400倍というけた違いの大幅緩和だ。しかもこのことをマスコミは一切報道しなかった。これによってグリホサートの残留基準は中国の基準の150倍になった。中国からの輸入野菜が農薬まみれで危険だと問題にしていたが、その中国産野菜の方がまだましという殺人的な状況になっている。
 また、ラウンドアップの主成分であるグリホサート剤はすでに成分特許が切れており、さまざまな名前で同剤が販売されている。そのなかには住友化学園芸の「草退治」などがある。
 ラウンドアップは日本の店頭では「もっとも安全な除草剤」とか「驚異の除草力」とかいった宣伝文句で販売されている。農協の販売ルートにも乗っており、ホームセンターやドラッグストア、100均などでも大大的に扱っている。またテレビCMや新聞広告もされ、危険性についての説明は一切なく、警戒心なしに購入し使用しているのが現状だ。
 モンサント社が遺伝子組み換え作物を開発したのは、ラウンドアップに耐性のある農作物をつくり、セットで販売するためだった。ラウンドアップの販売促進は遺伝子組み換え作物導入とセットでもある。日本は世界で最大級の遺伝子組み換え作物輸入国で、日本の遺伝子組み換え食品表示は世界の制度のなかでも緩いため、日本の消費者は知らないうちに大量の遺伝子組み換え食品を食べさせられている。
 モンサントのホームページでは「日本は海外から大量のトウモロコシ、大豆など穀物を輸入しており、その数量は合計で年間約3100万㌧に及ぶ。その半分以上(1600万~1700万㌧=日本のコメの生産量の約2倍)は遺伝子組み換え作物」で「日本の食生活安定に大きく貢献している」とし、ラウンドアップとともに「是非、遺伝子組み換え作物の効果やメリットを目で見て、肌で感じて」ほしいと豪語している。
 こうしたモンサントの要求に応えて、日本政府はモンサントの遺伝子組み換え作物をアメリカ政府以上に承認していることも明らかになっている。TPP11の発効や今後の日米貿易協定などを通じて、今まで以��に遺伝子組み換え作物輸入の圧力がかかってくることは必至だ。
 モンサント社(昨年ドイツのバイエル社が買収)はアメリカのミズーリ州に本社を構える多国籍バイオ化学メーカー。除草剤ラウンドアップが主力商品で、遺伝子組み換え種子の世界シェアは90%であり、世界の食料市場をほぼ独占している巨大なグローバル企業だ。同社は、人間の健康および環境の両方に脅威を与えているという理由から健康情報サイトでは2011年の世界最悪の企業にも選ばれている。
 ラウンドアップが世界中で禁止され閉め出されるなかで、唯一日本政府がモンサントの救世主となって一手に引き受ける段取りをとり、日本市場になだれをうって持ち込まれている。国民の健康や生命を危険にさらし、子子孫孫の繁栄にもかかわる国益をモンサントという一私企業に売り飛ばしていることを暴露している。
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annjapanenews · 5 years
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世界中が禁止するラウンドアップ 余剰分が日本市場で溢れかえる
遺伝子組換え作物輸入とセットで広がる
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モンサント社に抗議するスイスのデモ(18日、バーゼル)
毎年5月には「反モンサント・デー」(現在は「反バイエル・モンサントデー」)と称して、世界中の農民や労働者など広範な人人が一斉に抗議行動をおこなっている。今年も18日にフランスやスイス、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど数百の都市で一斉にデモ行進をおこなった。行動の主眼はモンサントが開発したラウンドアップを含む除草剤への抗議だ。ラウンドアップの発がん性や遺伝子への影響が問題になり、2013年に始まった「反モンサント・デー」は今年で7回目を迎える。抗議行動の高まりのなかで世界各国ではラウンドアップの使用禁止や販売中止、輸入禁止が主な流れになっている。ところがそれに逆行して日本では内閣府食品安全委員会が「ラウンドアップは安全」と承認し、農協が使用を推奨し、ホームセンターなどでも販売合戦に拍車がかかっている。世界中で規制が強化され販売先を失ったラウンドアップが日本市場になだれ込んでいるといえる。ラウンドアップとはどういう除草剤で、なぜ世界各国で使用禁止になっているのかを見てみたい。
 フランスでは18日、「反バイエル・モンサント」デモに世界中から数千人が参加した。この行動に参加したのち、「黄色いベスト」運動のデモにも合流している。フランスは世界第3位の農薬消費国で、ラウンドアップに対して関心が高い。世界中で200万人以上が参加した第1回目の2013年の行動以来、2015年のデモには世界40カ国以上、約400都市で行動がおこなわれるなど、年年規模が大きくなっている。
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フランスのロリアンでの抗議デモ(18日)
今年1月、フランス当局は安全性に問題があるとして、ラウンドアップ除草剤とその関連商品の販売を禁止した。ラウンドアップはベトナム戦争で使われた「枯葉剤」をつくったモンサントが1974年に発売した除草剤で、グリホサートを主成分としている。このグリホサートが猛毒を含んでおり、2015年に世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が「おそらく発がん性がある」と発表し、17年には米国政府の研究で急性骨髄性白血病との関連が発表された。発表したのは米国の国立がん研究所、国立環境健康科学研究所、環境保護庁、国立職業安全健康研究所の共同プロジェクト。急性骨髄性白血病は急速に発達するがんで、5年の生存確率は27%とした。
 同年にはカリフォルニア州がラウンドアップを発がん性物質のリストに載せた。今年2月にはワシントン大学の研究チームが「グリホサートにさらされると発がんリスクが41%増大する」との研究結果を発表した。
 グリホサートは発がん性はもちろん、植物を枯れ死させてしまうが、同様に土壌細菌や腸内細菌も損なう。腸内環境を破壊することでアレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったり、神経毒として自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘されている。また、生殖に与える影響も懸念されている。精子の数の激減、胎児の発育に影響を与える可能性だけでなく、世代をこえて影響する危険を指摘する研究結果も発表されている。ベトナム戦争で撒かれた枯れ葉剤によってつくられたダイオキシンは三代にわたって影響を与えるといわれるが、グリホサートにも同様に世代をこえた影響が出る可能性も指摘されている。
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ホームセンターで販売されているラウンドアップ
ラウンドアップの危険性が問題にされた歴史は古く、1996年にはモンサントが「食卓塩より安全」「飲んでも大丈夫」「動物にも鳥にも魚にも“事実上毒ではない”」と宣伝していたことに対し、ニューヨークの弁護士��訴訟を起こした。2001年にはフランスでも消費者の権利を守る運動をおこなっている活動家が訴訟を起こした。争点になったのはグリホサート使用による土壌の汚染問題で、EUは「環境に危険であり、水生動物にとって毒である」とした。2007年にモンサントは「嘘の広告」で有罪判決を受け、2009年に判決が認められた。
 2003年にはデンマークがラウンドアップの散布を禁止した。グリホサートが土壌を通り抜けて地下水を汚染していることが明らかになったことによるものだ。
 2008年の科学的研究では、ラウンドアップ製剤とその代謝産物が試験管の中でかなり低い濃度であっても、人間の胚、胎盤、へその緒の細胞に死をもたらすことが明らかになった。代謝産物とは、分解されて除草剤の役目をしなくなった状態のもので、分解されても動物には同じように死をもたらすことが明らかになった。
 2009年のネズミの実験では、思春期の時期にラウンドアップにさらされると生殖の発達に障害を起こす「内分泌腺撹乱」の可能性が発見された。「内分泌腺の撹乱」とは、脳内ホルモンのバランスを崩すことで、体が思うように動かなくなったり、気分を自分でコントロールすることが難しくなることをいう。
 カナダでは2012年末までに全州で芝生や庭での使用を禁止した。
 アメリカでは、長年にわたるラウンドアップの使用によるがん発生が広く問題になり、昨年8月、今年3月と5月の3回にわたってラウンドアップを使用してがんになったとしてモンサント社を訴えていた原告が勝訴した。同様の訴訟は1万3000件以上も起こされている。
 直近の5月13日には、カリフォルニア州の夫婦が「ラウンドアップが原因でがんを発症した」として賠償を求めた訴訟で、州裁判所の陪審はモンサントに対し約20億㌦(約2200億円)の支払いを命じた。原告1人につき10億㌦という懲罰的賠償額は、2017年にモンサントが農薬部門で得た利益8億9200万㌦にもとづくとしている。この評決を歓迎してアメリカの市民団体は、「何十年もの間、モンサントはグリホサートが無害であると農民、農場従事者、農薬散布者、住宅所有者に思わせていた。世論は明らかに変化している。発がん性のある農薬を市場から閉め出し、生態系を守る農業に移行しつつある農家を支援するときが来た」との声明を発表した。
 なお昨年8月の裁判では2億㌦(後に約8000万㌦に減額)、今年3月にも8000万㌦の賠償をバイエル・モンサント側に命ずる判決が下されている。
 こうしたなかで、アメリカではすべての州でラウンドアップの全面禁止を求める運動が開始されている。ニューヨーク州ではラウンドアップを「安全な農薬」と宣伝することが禁止されている。
次々モンサントを告訴 判決は賠償命じる
 フランスでも今年4月、控訴裁判所がモンサントのラウンドアップの一世代前の農薬ラッソーによって農民に神経損傷の被害を与えたとして、モンサントに有罪判決を下した。
 ちなみにラッソーは1980年代にアメリカでもっとも多く売られていた農薬だったが、危険性が問題になり米国環境保護局が発がん性の可能性を認め、フランスを含むEUでは2007年に禁止した。だがアメリカと日本では使われ続けている。日本では日産化学が「日産ラッソー乳剤」として現在も販売している。 
 フランスはラウンドアップに対しても、今年1月に個人向けの販売を禁止した。政府は今後3年をめどに農家向けにも禁止すると公表している。フランスではまた、1700人の医師がつくる連合体がラウンドアップの市場からの一掃を求めて運動を展開している。
 さらに養蜂農家の協同組合がラウンドアップに汚染されたとしてバイエル・モンサントを訴えている。ラウンドアップを多く使用してきたぶどう園などでは、農薬への依存を減らす動きが活発化しており、条件のいい所では100%使用を減らし、条件の厳しい所でも70%農薬の使用を減らす計画であり、ラウンドアップの命運はほぼつきている状況だ。
 2014年にはスウェーデンやノルウェーがラウンドアップの使用を禁止した。オランダ議会は2015年末でグリホサートの使用禁止を決めた。ブラジルでも2015年連邦検察官が司法省にグリホサートを暫定的に使用禁止にするよう求めた。ドイツ、イタリア、オーストリアなど33カ国は2~3年後には禁止すると表明している。
 スリランカ政府は2014年、ラウンドアップの販売を禁止し、翌2015年にグリホサートの輸入を禁止した。これはカドミウムとヒ素を含む土壌でラウンドアップを使用した場合、飲料水やコメを通して重い慢性腎不全の原因となるとの研究報告を受けてのことだ。
 ロシアも2014年4月、ラウンドアップ耐性遺伝子組み換え食品の輸入を禁止した。アラブ6カ国も使用禁止に踏み切っており、ベトナムなどアジア5カ国やマラウィはグリホサートの輸入禁止を決定している。エルサルバドルやチリ、南アフリカ共和国などもラウンドアップの販売を禁止するか禁止に向けて動いている。
 流通業界では、昨年8月のアメリカでの判決を受けて、イギリスの流通大手がラウンドアップの販売禁止の検討を始めた。アメリカに本社を置くスーパー・コストコも今年4月、ラウンドアップの仕入れと販売をすべて中止することを発表した。コストコは世界に約768の大型店舗があり、日本にも26店舗ある。
別名で店頭に並ぶ日本 政府が「安全」とお墨付き
 このようにラウンドアップの危険性への認識は世界的に拡散されており、店頭でラウンドアップが簡単に手に入るのは先進国では日本ぐらいになっている。
 世界中からはじき出され行き場を失ったラウンドアップが日本市場に一気になだれ込んできており、除草剤では売上トップの座を占めている。日本では日産化学工業が2002年5月にモンサントの日本での農薬除草剤事業を買収し、ラウンドアップの日本での販売権を引き継ぎ、「優れた効力と環境に優しい除草剤」などと宣伝してきた。
 日本政府はすでに世界的に危険性が明確になっていた2016年に「グリホサートの安全性を確認した」との評価書を公表した。この評価書を前提に2017年12月には、グリホサートの残留農薬基準を大幅に緩和した。小麦で6倍、ソバで150倍、ゴマで200倍、ベニバナの種子で400倍というけた違いの大幅緩和だ。しかもこのことをマスコミは一切報道しなかった。これによってグリホサートの残留基準は中国の基準の150倍になった。中国からの輸入野菜が農薬まみれで危険だと問題にしていたが、その中国産野菜の方がまだましという殺人的な状況になっている。
 また、ラウンドアップの主成分であるグリホサート剤はすでに成分特許が切れており、さまざまな名前で同剤が販売されている。そのなかには住友化学園芸の「草退治」などがある。
 ラウンドアップは日本の店頭では「もっとも安全な除草剤」とか「驚異の除草力」とかいった宣伝文句で販売されている。農協の販売ルートにも乗っており、ホームセンターやドラッグストア、100均などでも大大的に扱っている。またテレビCMや新聞広告もされ、危険性についての説明は一切なく、警戒心なしに購入し使用しているのが現状だ。
 モンサント社が遺伝子組み換え作物を開発したのは、ラウンドアップに耐性のある農作物をつくり、セットで販売するためだった。ラウンドアップの販売促進は遺伝子組み換え作物導入とセットでもある。日本は世界で最大級の遺伝子組み換え作物輸入国で、日本の遺伝子組み換え食品表示は世界の制度のなかでも緩いため、日本の消費者は知らないうちに大量の遺伝子組み換え食品を食べさせられている。
 モンサントのホームページでは「日本は海外から大量のトウモロコシ、大豆など穀物を輸入しており、その数量は合計で年間約3100万㌧に及ぶ。その半分以上(1600万~1700万㌧=日本のコメの生産量の約2倍)は遺伝子組み換え作物」で「日本の食生活安定に大きく貢献している」とし、ラウンドアップとともに「是非、遺伝子組み換え作物の効果やメリットを目で見て、肌で感じて」ほしいと豪語している。
 こうしたモンサントの要求に応えて、日本政府はモンサントの遺伝子組み換え作物をアメリカ政府以上に承認していることも明らかになっている。TPP11の発効や今後の日米貿易協定などを通じて、今まで以上に遺伝子組み換え作物輸入の圧力がかかってくることは必至だ。
 モンサント社(昨年ドイツのバイエル社が買収)はアメリカのミズーリ州に本社を構える多国籍バイオ化学メーカー。除草剤ラウンドアップが主力商品で、遺伝子組み換え種子の世界シェアは90%であり、世界の食料市場をほぼ独占している巨大なグローバル企業だ。同社は、人間の健康および環境の両方に脅威を与えているという理由から健康情報サイトでは2011年の世界最悪の企業にも選ばれている。
 ラウンドアップが世界中で禁止され閉め出されるなかで、唯一日本政府がモンサントの救世主となって一手に引き受ける段取りをとり、日本市場になだれをうって持ち込まれている。国民の健康や生命を危険にさらし、子子孫孫の繁栄にもかかわる国益をモンサントという一私企業に売り飛ばしていることを暴露している。
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