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#早仕舞いで入店でき無かった皆様お詫び申し上げます
naganumapiano · 2 years
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昨日の早朝営業には沢山の方に来ていただきまして大変ありがとうございます。 午前7時の開店時には既に並んでいらっしゃる方々が居て驚きました。 準備したつもりでもまだまだ不備な点ばかりで反省しております。 収穫としてはスープの評判が予想以上に良かった感触が得られたので定番化を見据えてさらにブラッシュアップして行きたいと思っています。 9月に入り雲海が見られる時期になって来ました。 こちらも楽しみです。 #長沼 #カフェ #早朝営業ありがう #パンも評判良かった見たい #ご来店の皆様ありがとうございました。 #10月は更に良いものを目指してます。 #早仕舞いで入店でき無かった皆様お詫び申し上げます。 #カフェピアーノピアーノ #blog (Cafe Piano piano カフェ・ピアーノ・ピアーノ) https://www.instagram.com/p/CiGfE7Vhgz3/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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靴の記念日特別フェア WFG×MIYAGI KOGYOオーダーサーキット2020
靴の記念日特別フェア WFG×MIYAGI KOGYOオーダーサーキット2020
 ~日本製靴の灯を絶やすな!~
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  3月15日は「靴の記念日」です。皆さんご存知でしたか?
江戸幕府の御用商人であった西村勝三が明治3年3月15日に、日本で初めての靴工場を設立、本格的に靴の製造を開始したことで、3月15日は「靴の記念日」となっているのです。
明治3年は西暦で1872年。
靴の聖地ノーザンプトンに現存するChurch’sの創業1873年、Crockett&Jonesの創業が1879年、Edward Greenの創業が1880年ですから、名だたるシューメーカーより先に日本初の靴工場が出来ていたとは驚きですね!
 昨今は、日本のみならず世界中の国々が、靴の生産に関しては完全に中国に依存しています。 日本製であっても、副資材や金具などのパーツが中国製だったりしており、中国の生産体制に依存している部分が多くあります。
コロナウィルスの影響で、この春、靴売り場に並ぶべき靴の供給に悪影響を及ぼすことが予想されています。
こんな状況だからこそ、私どもはいま一度、日本製の靴というものにフォーカスし、3月15日の「靴の記念日」に合わせて、MIYAGI KOGYOのオーダー会を開催いたします!
 今回のオーダー会では、MIYAGI KOGYOがイタリアの展示会で発表した秘蔵のコレクションも一部オーダー頂け、全21モデルをご用意した、魅力あふれるオーダー会となっています。
神宮前店・GINZA SIX店より始まり、ついで銀座店にて4月の中頃までオーダー会を開催するさながらサーキット。
過去最大規模のMIYAGI KOGYOオーダー会となっています!
※2020.6.11(木)追記:新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々およびご家族や関係者の皆様に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患されている方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、医療従事者をはじめ、感染拡大防止にご尽力されている多くの皆様に深く感謝申し上げます。緊急事態宣言に伴う休業により、お客様には大変なご不便をお掛けいたしましたこと、あらためてお詫び申し上げます。
さて、4月より銀座店にて開催しておりましたWFG×MIYAGI KOGYOオーダーサーキット2020は新型コロナウイルス感染拡大を受け、店舗を休業したために順延しておりました。
皆様の熱いご支援も頂き、6月に入り、店舗の運営も一息つける状態になりました。この場をお借りして感謝申し上げます。
皆様にこの感謝の気持ちを形にしたく、宮城興業様と協議をした結果、宮城興業様の快いご協力のもと、休止しておりましたオーダーフェアを再開催する運びとなりました。
通常、オーダー会は年に1度、2度のプレミアムイベントでございますが、宮城興業様と共に、打倒コロナを合言葉に皆様にMadein Japanの底力をお届け致します!
オーダー可能なモデルは全21種!
魅力あふれる21モデルを一挙紹介していきます!
M-6000 ラスト(ラウンドトウ)
【内羽根ストレートチップ:BENIBANA Ⅱ】
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 2019年末、ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて使用されている「M-6000」ラストを逆輸入して、誕生したのがBENIBANA Ⅱでした。
なぜ「逆輸入」なのかというと、MIYAGI KOGYOで使われているラストは、このAR76 Dをベースに作成したモデルです。
旧MIYAGI KOGYOの主要ラストであったAR76 Dは初代BENIBANAにも使用されていました。このAR76 Dに比べ、横幅にゆとりを持たせ、指の当たりを軽減させてアップデート。よりどなたにも履いて頂きやすい靴となったと自負しております。
オーセンティックなストレートチップをご希望の方、ぜひこのオーダー会でお好きな革でオーダーしてみてはいかがでしょうか。
なかなか市場ではみかけないカラーの革でオーダー頂くのも、オーダー会開催時ならではの特権です。
【内羽根セミブローグ:YOUKIHI Ⅲ】
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こちらもBENIBANA Ⅱ同様、昨年末M-6000ラストを使用して誕生したのがセミブローグのYOUKIHI Ⅲです。
かつて人気を誇ったセミブローグ、YOUKIHI Ⅱをアップデートして作成したモデルです。
内ぶりの木型、小ぶりのキャップいっぱいにあしらわれたシープホーンメダリオンは、正統派イギリス靴を彷彿させる完成度の高い靴に仕上がっています。
既製品の展開ではブラックカラーのみなので、このオーダー会を利用してスエードのセミブローグやブラウンカラーのセミブローグをお作り頂くのはいかがでしょうか?
間違いなくブラウンカラーでもハマるデザインだとお約束いたします!
【Uチップライトアングルステッチ:FUJIBANA Ⅱ】
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 2009年にワールドフットウェアギャラリーから、MIYAGI KOGYOブランドが生まれ、そして今日にいたるまで、10年以上MIYAGI KOGYOが多くの皆様から愛され続けたのは、この靴があったからと言っても過言ではありません。そのモデルこそUチップライトアングルステッチのFUJIBANA(フジバナ)です。
ちょうど10年前の2010年春夏の新作として誕生したFUJIBANAなのですが、奇しくも10年が過ぎた2020年の春夏の新作にM-6000ラストを使用する形で帰ってきました。
ビジネスシーンでも、カジュアルシーンでも。2020年代のライフスタイルに溶け込む名作の予感です。
【パンチドキャップトウ2種】
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 MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表されたコレクションです。
オーソドックスなM-6000ラストに、何の奇もてらわない普遍的な5アイレットの内羽根パンチドキャップトウ。革靴で何を揃えたらいいかと聞かれたときに私たちがお勧めする、男が揃えるべき基本の「き」の靴です。
 ごちゃごちゃとした着こなしは必要ありません。サッと足元に持ってくるだけでいい安心感のある靴です。
一方、その中にも少し変化を付けたいという方には、ロングヴァンプのパンチドキャップトウはいかがでしょうか。ロングヴァンプは結構珍しいデザインです。
くるっと一周するように縫い上げるだけで、靴の見え方が違います。人とはちょっと違う靴をお求めの方はこちらでオーダーもおすすめです。
【外羽根ストレートチップ 2種】
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 MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
外羽根のストレートチップです。
羽根の先端の切り返しが四角く、このようにカットされているダービーは、マニアックな呼び方をすれば、ダービーの中でもNavvy cut(ナヴィ・カット)と呼ばれます。
「Navvy」は土木作業に従事する労働者を指す言葉です。外羽根の靴は軍事目的から生まれた靴ですから、「Navvy cut」と呼ばれても不思議ではありませんね。
さて、このスタイルの靴はやはり元々は軍人が制服に合わせて履いていた靴なので、外羽根といえども、とても紳士的で、あらゆる場面に履いて行ける安心感ある靴です。華奢でナイーブな内羽根に対し、男らしさに満ちた力強い靴がこのNavvy cutのストレートチップです。外羽根=カジュアルではないということを体現する靴といえるでしょう。なお、この靴をスエードでお仕立てになれば「Shooting」、つまりは狩猟用の靴=カジュアルシューズに早変わりするから、やはり革靴は奥深いのです。
今回ご用意した中にはMIYAGI KOGYO独特のデザインとして、スワンネックステッチを施したNavvy Cutシューズもございます。こちらもオーダーならではの雰囲気になること間違いなし!オーダーを幅広くお楽しみいただきたい方にお勧めです。
【内羽根フルブローグ】
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ライトアングルステッチのFUJIBANA同様、ワールドフットウェアギャラリーで人気を集めたモデルがありました。それがMIYAGINOHAGIです。内羽根のフルブローグのデザインです。
 ローマ字だと読みにくいでしょうか?モデル名は「宮城野萩」で宮城県の県花になっている花の名前です。宮城興業は山形県に所在していますが、発祥は宮城県。故郷に思いをはせたようなモデル名となっています。
この靴もMIYAGI KOGYOブランドの歴史の中でも根強い人気があり、2011年春夏のモデルとして生まれてから、9年が経つ今でもお問い合わせを頂くモデルです(現在MIYAGINOHAGIはお休み中)。
そんなMIYAGINOHAGIの後継品になろうかというのが、この内羽根フルブローグの靴です。
 新定番ラストのM-6000ラストにフルブローグのデザインが組み合わさると、タウン&カントリーの様そうとなり、現代的なイメージにブラッシュアップされ、より使いやすくなっていると感じます。
クラシックスタイルがお好きな方には是非一度ご検討頂きたいモデルです。
【外羽根セミブローグ】
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 ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて採用されているセミブローグダービーシューズです。ノルウェーや、北欧の国では、このようなセミブローグのダービーシューズが人気なようです。
イギリスでもなく、イタリアでもなく、フランスでもなく、スペインでもない。独特の存在感があるスタイルの靴ですね。
 MIYAGI KOGYOのセミブローグダービーシューズは、M-6000ラストを使用していますから、独特な雰囲気の中にトラッドな雰囲気も出ます。今のトラッドスタイルブームにもマッチすること間違いなし!
ビジネスカジュアルスタイルにも合いやすいので、今の時代感ともマッチするかと思います。
【ダブルモンク】
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 ワールドフットウェアギャラリーがMIYAGI KOGYOというブランドを発表した2009年春夏のコレクション。そのファーストコレクションにラインナップされていたのが、ご存知の方も多いであろうダブルモンクシューズのKAKITSUBATAでした。2009年は、まだダブルモンク人気に火が付き始める前夜といった頃で、その時代の潮目を読み取って、弊社バイヤーが仕掛けた靴でした。
それから2010年~2011年になると、「ピッティスタイルブーム」に乗って、ダブルモンクの人気がイタリアから波及してきて、より人気は高まることに。
今回のダブルモンクはファーストコレクションに使われていたAR76 Dラストの正当な後継品であるM-6000ラストを使用したモデルです。KAKITSUBATA Ⅱともいうべき靴となっています。
履き心地の面でブラッシュアップしてきた人気モデルを是非この機会にオーダーしてみてはいかがでしょうか。
【シングルモンク&シングルモンクUチップ】
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 MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
シンプルな装いの中に華を添えるのが、シングルモンクストラップの靴です。
こちらのモデルは羽根のカッティングパターンが独特な1足です。
かつて人気を誇ったUMEとはまた違った雰囲気の靴になり、カジュアルなニュアンスがくわわった1足になります。
モンクストラップのバックルカラーもいくつかの種類からお選び頂けます。バックルのカラーを変えるだけで雰囲気はがらりと変わるので、オーダーの楽しみにあふれる1足になりますね。
シングルモンクとあわさったライトアングルステッチもございます。こちらはただのシングルモンクストラップシューズと異なり、職人技も楽しめる1足になります。
【アデレードクオーターブローグ】
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 MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて使用されているM-6000の木型にアデレードのデザインを落とし込みました。
この組み合わせが抜群の雰囲気の靴を生み出しました!
 「アデレード」はスロートラインからパーフォレーションを伸ばし、レースステイをくるっと囲う様に仕上げたデザインです。この仕様によって穴飾りのある靴ながら、スッキリして見えるので、柄物から無地のスーツまで幅広く着合わせて頂くことが可能です。
そのため、素材を組み替えて頂くことで、多くのライフスタイルに対応可能なデザインなのです。色々なカラー、スムースからスエードまで幅広い革の種類に組み込めるので、オーダー会では悩んでしまう事間違いなしの悩まし~靴なのです。
【ライトアングルステッチブーツ】
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 ライトアングルステッチのブーツです。FUJIBANA Ⅱのブーツ版と言って差し支えないモデルです。
はるか昔Uチップの靴が生まれ、ヨーロッパ各国に出回った時、Uチップのデザインは国によって、捉えられているニュアンス・用途が若干異なっていたようですが、共通認識としてカントリーシューズの一種として捉えられていました。
FUJIBANA Ⅱのデザインがブーツになることでよりタフな印象に。スキンステッチがあることで、繊細な表情も見せる点が見逃せません。
【チャッカブーツ】
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「オスロラスト」である、ドレス度の高い「M-6000ラスト」を使ったチャッカブーツです。プレーンの見た目と細身のシルエットが手伝ってスマートな雰囲気に落ち着いています。
このプレーントウスタイルを際立たせるように、あえて羽根の位置を踵の方向へとずらし、よりノーズの長さを取り、ドレス度の高い雰囲気を活かした靴に仕上げました。
スーツ+ブーツスタイルを実現可能にしたチャッカブーツです。
 チャッカブーツというと、やはりスエードの方が一般的かとは思いますが、こちらのチャッカブーツでしたら、あえてブラックのスムースレザーでオーダー頂くことで、フォーマル度の高いスタイルへと方向性を持っていくオーダーもおすすめです。
【グルカサンダル2種】
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 グルカとは19世紀の旧英国領インド軍のグルカ兵のことを指しており、彼らが履いていたサンダルに由来しています。
やはり暑いインド、イギリスからやってきた兵士たちも、その土地に合わせて、より涼しく履ける履物が生まれるのは自然の摂理です。
 MIYAGI KOGYOのグルカサンダルは、MIYAGI KOGYOお得意のグッドイヤーウェルテッド製法で作成。
安価な接着製法ではありませんよ~。
本格的なグルカサンダルが出来上がりました。
デザインは2種類ございますので、お好きな方をお選びください。
 この機会にオーダーいただければ、本格的に活躍するシーズンになる、夏前にお届けできます。
オーダーで仕込んでおきたくなる1足。オーダーのために生まれたグルカサンダルです。
スクエアラスト4種
【ストレートチップ】
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「M-6000」ラストはラウンドトウのラスト。ラウンドとくるとスクエアトウの靴が欲しくなるのが靴好きの心理でしょうか?
今回のオーダー会ではスクエアトウのラストの靴もいくつかご用意しております。
BENIBANA Ⅱと対になるストレートチップ。普段店頭では展開していない靴になります。ぜひこの機会をご利用いただき、MIYAGI KOGYOのスクエアトウご堪能下さい。
【ホールカット】
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 ホールカットとは、一枚の革で靴を成型した靴の事を言います。
多くの場合、飾りを一切排したプレーンスタイルにするのが、ホールカットですが、このMIYGI KOGYOのホールカットも飾りのつかないプレーンスタイルになっています。
また、通常ホールカットはノーズの長さを活かすようなデザインになる事が多い物ですが、MIYAGI KOGYOのスクエアラストはショートノーズのミニマルを極めたスタイルが売りです。
市場であまり見かける事のない、ひと味違うホールカットをご要望の方にお勧めです。
【クオーターブローグ】
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 MIYAGI KOGYOのスクエアラストは王道のイギリス靴を彷彿させるようなオーセンティックなラストです。
そのオーセンティックなラストにこれまた王道のクオーターブローグのデザインが組み合わさる事で、基本に忠実なクオーターブローグが誕生しました。
その中でもショートキャップスタイルになっているので、意外とこれがイギリス靴とは違うデザイン。さながら1930年代~1950年代の古き良きアメリカ靴を思い起こさせます。
ひとつの靴の中で米×英のコラボレーションが実現しているとスタッフは感じてしまうのですが、皆様はいかがでしょうか。
【レイジーマンフルブローグ】
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イギリスで古くからある伝統的なデザイン。それがレイジーマンフルブローグシューズです。
フルブローグにダミーレースをあしらったスリッポンシューズのデザイン。
そんな伝統的なデザインの靴に、ショートノーズのスクエアトウにあわせました。
スリッポンでありながら、重厚感にあふれるスタイルになるのがレイジーマンフルブローグの靴です。
おすすめのスタイリングは、スリッポン靴でなく、ジャケパンよりも断然スーツ。
それもすっきりとした無地のスーツというよりかは、チョークストライプなど男らしさを感じさせるような柄物のスーツにあわせると良いでしょう。
~以前よりMIYAGI KOGYOをご愛顧頂いているお客様へ~
MIYAGI KOGYOが誕生して、あっという間に10年が過ぎ去っていきました。
過去MIYAGI KOGYOをお求め頂いた方の中には、買い替えの時期に差し掛かっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、あの時と同じMIYAGI KOGYOが欲しい…。でも今はもう廃盤になっているし、諦めるか…。
そんな風にお考えの方に特報です!
過去にMIYAGI KOGYOの靴をお求め頂いた方は、ご愛用頂いたMIYAGI KOGYOの靴と同じモデルをオーダー頂くことも可能です!(選択可能な革はオーダー会に準じます)
概要:靴の記念日特別フェア MIYAGI KOGYO オーダーサーキット 2020
開催日:銀座店:6.13(土)~7.5(日) 再開催です!
価格:チャールズ F.ステッド 55,000円~(59,000円)
   アノネイ、デュプイ  60,000円~(65,000円)
   コードバン      80,000円
   グルカサンダルのみ  39,000円
        *()内の料金はUチップオーダーの価格。コードバンでのUチップの選択は不可。価格は全て税抜き
デザイン:全21種
納期:3ヶ月(Uチップは5カ月)
特典:MIYAGI KOGYOオーダー品、既製品を購入された方:ラバー半張り OR ハリソンのソックスを1足プレゼント
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sitesirius · 4 years
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Vol.106 政府による布マスクの生産・調達について、皆様の疑問にお答えします。
医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00)
お知らせ
配信をご希望の方はこちらにメールをお願いします。
■ 関連タグ マスクの輸出規制 マスク不足 不良品 中国からの輸入 入国制限 再利用を前提
布マスクの生産・調達 新型コロナウイルス 配布の遅延
材料ガーゼの不足 検品費用 江崎 禎英
MRICでは配信するメールマガジンへの医療に関わる記事の投稿を歓迎しております。
経済産業省 江崎 禎英
政策統括調整官
投稿をご検討の方は「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。
2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 行 http://medg.jp
関連タグ
がん アメリカ ワクチン ワセダクロニクル 上昌広 井上清成 保険
新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。
そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、 実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。
布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性がありま す。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことで す。
先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくため に、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。
<なぜ、布マスクだったのか>
再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。
本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬に は、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。 しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い 捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。
このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが 重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。
<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようと したのか>
「マスクが手に入らないことに対する国民の不安���軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。
本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でも マスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立 てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚 という規模の目標が形成されていきました。
<なぜ、日本製のマスクを調達しなかったのか>
そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料 となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。 現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。
<なぜ、「興和」を始めとする特定の企業とだけ契約し たのか>
今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業 は、興和しかありませんでした。
ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。 当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。
<実際のマスク生産体制はどうなっているのか>
4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。
これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検 品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。
<なぜ、不良品が発生したのか>
当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、 一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。 日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを 行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を 保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。
ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。
不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。 「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然 だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国 が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。
<なぜ、配布が遅れているのか>
4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制 限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。
しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協 力も得なが��なんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われまし た。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。
これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メー カーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布ス ケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。
<最後に>
現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着 くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。
また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力 してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。
もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいりま す。
なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可 能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
〜Vol.106 政府による布マスクの生産・調達について、皆様の疑問にお答えします。
医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00)
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find-u-ku323 · 4 years
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『貝ベースの醤油ラーメンを出す、あの店のこと』
 ラーメン屋を閉める決意をしてからというもの、今どき流行らない古めかしい中華そばの店に父と二人で行った少年時代を思い出す夢ばかり見る。  何の変哲もない一杯六百円とかの、メンマ・チャーシュー・ネギが乗ったいわゆる普通の醤油ラーメン。  西陽が傾き加減で入ってきて少しノスタルジックさもあるような古臭い空気感と、時たま子供でも分かるようにして漂う煙草の薄い臭いと、べたついた床。上を見るとメニューがずらっと書いてあって、「どれにしようかな」と悩みながらも結局あのシンプルな中華ラーメンに行き着くのだ。  なんにも特徴のないのが特徴のラーメンだったけれど、そのときの俺はそれで満足だったし、父と言葉を交わさなくても味に集中している時間だけは何か空気が変わったように打ち解けられたような気がした。 「うまいな」  そう、生きて来て父と話した言葉なんて、そんなものである。  そして俺はその店を切り盛りする角刈りのおっちゃんに「また大きくなっとるやん! そうか、賢ちゃんももう今度は中学生かぁ。時の経つのは早いもんやな!」なんて言われてがしがしとひとしきり頭を撫でられたあと、俺が「ごちそうさまでした」と言ったところで、その夢は終わる。  そんな夢想をするくらいなら、サラリーマンをやっていた忌々しき時代の上司に受けたパワハラの夢でも見ていた方が今の自分にとっては百倍もマシであっただろうに……。スマホのアラームを止める手が、今日は一段と重かった。  そうか、もうこんな時間か……。いくら憂鬱でも、身体は何年も続けてきた仕込みと下準備の時間を覚えているし、勝手に手は動く。疲れているのに、心はやるべきことを為そうとしてくる。なのに俺は気持ち悪いざわめきを抑えることは出来ない。一度、便所で食べたものを全て吐き出した。  夜明け前、まだ暗い部屋の外を眺めて、こう思うのだ。 「……こんな店、早く潰れてしまえばいいのに。誰か火つけてくんねぇかな」  いつまで思い出に縋っているんだ、と誰の声だか知らないが、夜明け前の静寂から聞こえてくるのだ。だから、もうあと一週間で店を閉めてやる。  ──この店は蝉のごとく、地面から地上に這い上がることができたのだろうか?  俺は心を無にして、そんな風に振り返ってしまう気持ちを蹴飛ばした。
◆閉店まで 七日
 盆地の夏は蒸し暑く、たとえ朝でも日が昇ればあっという間に三十度は軽く超えてしまう。だから、もっと酷暑になる昼頃になんて、まず出歩いているのは夏休み中の下宿生か、物好きばかりで、店は繁盛しない。  いつもの夏の光景は、仕事を辞めて店を始めた十年前から、何一つとして変わっていない。 「ご馳走様でしたー」 「あいよー」  誰だか知らないが、この辺りに住む学生だろうか。律儀に声をかけてくれるので、こちらとしても気持ちがいい。ここに店を構えてよかったと、改めて思う。  俺は、この店を閉めることを事前に告知しないことを決めていた。もちろん申し訳無さはあるが、客に気を遣われても困る。むしろ、風のように消えて「えっ、あの店辞めちゃったの」と思い出される存在であるかどうかを試すために、誰にも言わずに店を閉める。  俺が出しているのも、夢の中で出てきたような、何の変哲もないように見えるだろう醤油ラーメンだ。もう、メンマもチャーシューもネギもそのままで、子供の頃から慣れ親しんだものにしか見えない。しかし、これこそが俺の答えであり、結晶である。  確かに、「あの店は良かった」と皆の記憶の中にどこまでも棲み着いて苦しめるような、そういうラーメンを作って、今まで来なかった奴らに復讐するということが目的なのは間違いない。  だが、俺にとっては、この答えとなる最高傑作を作っても『アイツ』が来なければ意味なんてないと思っている。 「暑いっすね」 「きょう真夏日だぞ。こまめに水とれ、水」 「ありがとうございます。でも、店長に倒れられると困るんで、程々でいきましょう」  バイトの大学生もこの辺りに居を構えているらしいが、地元とは違う気候にかなりやられているらしい。加えて厨房はこの熱気である。俺は彼を気遣ったが、彼も彼なりに俺のことを気遣ってくれているらしい。 「そりゃどうも。それで、大学はどうよ、友達は出来たか」 「おかげさまで手で数えられるくらいの付き合いしか。でも、それなりにうまくやってますよ」  うまくやる、という言葉の響きで、今の若者はそういう方向に特に賢いなと思った。コミュニケーション能力の鋭さや丁寧さは、今の世代からすると常識に等しいのかもしれない。  ──ならばすれ違いながら生きてきた俺は間違っているのか?  答えはノー、だと思いたい。しかし、現実はそうではないのだろう。昔のことに囚われて今のことが見えなくなって、その結果、未来のことまで見えなくなってしまう性分には、「うまくやる」なんて洒落たことが出来ない。直情的なのに後ろ向き。それならいっそ、チョロQのようにゼンマイ式で後ろに引いて、それから猛スピードで直進できれば、なんて。  ドアの外から見えるのは、あるようでない日陰をうまく渡りながらはしゃいでいるアベックとか、カメラを首にかけて猫を追っている白いワンピースの少女とか、あるいは、あれは家族連れだろうか。帽子をかぶって真っ黒に日焼けした夏の象徴みたいな男の子がこちらを見ているような気がした。  ふと、その男の子に俺の子供の頃を重ね合わせる。  ──お前は麒麟児だ! ラーメンの味が分かるんだろ? 天才さ!  麒麟児、という言葉の意味も分からなかったあのころ、わしゃわしゃされていた俺の髪の毛と、その子の天然パーマがかった頭とか、雰囲気とか、そういう物が似すぎていて、 「店長! お客さんですよ!」  という声がバイトの子からかかるまで、俺は来客にまったく気づけないでいた。  クソ、今日は調子が狂うな……。俺は、眩しすぎる若き煌めきを無視できない。歳を食うのはまったくいいことがないんだよな、とオーダーを取る。
◆閉店まで 六日
 常連の青木さんは、すぐにご飯を済ませようとする。 「いつものヤツ」 「醤油ラーメンと半チャンのセットですね」  オーダーを聞いてから、俺が作ってサーブするまでの間、ずっと青木さんは貧乏揺すりで無言の圧力をかけてくる。別に声を荒げるようなことはしないが、その様子を見ている方はなかなかプレッシャーを感じるものだ。  しかも、バイトの子は青木さんに怒られたことがあるらしい。曰く、『サーブを早くしようとしているのは分かるが、そのせいで半チャンの出来が悪い、もっとパラパラにしろ』とのことだった。ただ、そのときだって味に文句をつけながらも、口にとにかく素早く運んで五分で食い終わっていた。  そう、青木さんに満足してもらえないまま店を閉めるのも確かに不本意ではあるのだ。ただ、遅くては文句をつけられてしまう。つまり俺は青木さんに味とスピードという、いい店の三拍子のうちの二つをいつの間にか鍛えてもらっていたといえる……かもしれない(三拍子の残り一つの『安さ』は、青木さんに言われなくとも、たぶんこの辺りでは一番だと思う)。  半チャンに使うのは、ご飯、卵、長ネギ、塩、油、水。手慣れた手付きで中華鍋へ遠慮のない量のごま油とご飯をどばっと投入し、その上にさらに溶き卵をかける。そして一気呵成の勢いでじゃかじゃかと鍋の中で暴れさせる。うまく炒められれば、そのあと塩・長ネギを加え、火を弱めてひとさじの水を軽くふりかける。最後の炒めを終わるまでに一分とかからない『タマゴ炒飯』とはこれのことである。  一方のラーメンは、朝から仕込んでおいたアサリ・昆布・シジミをベースにしたコクの深い秘伝の醤油スープに、勢いよく湯切りしたちぢれ麺を投入し、先に炒飯を作ったときに多めに切っておいた長ネギ、さらにメンマと、これまた夜が明ける前からトロトロに煮込んでおいたチャーシューを乗せる。要素はたしかにシンプルでサーブまでの手間は果てしなく短いが、そ��までの準備がひたすらに長い。しかし、それをやっておくことにより、味にも速さにも自信が出るというもの。手は抜かない。  完成したラーメンと半チャンのセットは、まるでサイモン・アンド・ガーファンクルのようなコンビネーション、明日に架ける橋のような希望に満ち溢れた輝かしさである。  さあ、どうだ、青木さん。今日は俺の作る最後の一杯をお見舞いしてやる。  俺はそんな気持ちで、テーブルに「お待たせしました、ラーメンと半チャンセットになります」てな具合でそれを出した。  このとき、俺は思った。俺にとってはこの人に出すのは最後の一杯になることがもう分かっているけれど、青木さんや他の常連客にとってはいつもの一杯に過ぎない。それなのに、俺は空回りして変なことをやっているのはおかしい。いつものように、手は抜かずに気は程々に抜いて、ナチュラルな一杯を目指すべきなのではないかと……。  ラーメンを口にした青木さんが、麺をすすったときに少し表情が変わった。だが決して言葉にはしない。いつものように、腰の曲がり始めた汚れ混じりの作業着姿で、黙々と淡々と食べ続けている。その横顔を見つめていたバイトの子が、何かに気がついたような表情でポツリと漏らしている。 「青木さん、もしかして怒ってるんじゃないですか……?」  嘘だ。俺は気合を持って今日の一杯、ひと皿を出したはずだ。さっきは空回りしてちゃいけないんじゃないかと思ったが、それだって正しいという確証はないのだ。だから、俺は俺のベストを出しただけなのに……。段々と、分からなくなってくる。  俺の頭が堂々巡りしている最中、青木さんが席を立ち、店中に響き渡るようにデカい声でこんなことを言った。 「ご馳走さん。……一つだけ言わせろ! 半チャンを律儀に出してる時点で、お前はラーメン屋失格だ」  振り返らなかったので顔は見えなかったが、席にあったラーメンは半分程度で残されていた。時間を見ると、サーブしてから丁度五分が経っていた。
◆閉店まで 五日
 昨日の青木さんの言葉は、まるで憲兵に銃を向けられたときの敵国の兵士のような感情を抱かせた。今から俺は死ぬのではないだろうか? そういう凄みさえあったのだ。  やはり俺の店はどこかで何かを間違えていたのかもしれない、と途端に不安にもなるのだ。  なぜ半チャンセットを頼まれていて、それで半チャンを出したらラーメン屋としては失格になってしまうのか、それはなるほど哲学的な問いとしか考えられなかった。  しかし日々はそんな俺のことを放っておいても、セーブポイントから続きがやってくる。どうやら人間というのは、昨日のことをずっと引きずっては生きられないように出来ているらしい。あまりやりたくなかったが、行きがけに度数の低い酒を一缶だけ煽ったら、すっと記憶の中とか頭とか身体から要らない力が抜けていくのを感じた。  ともに歩んできた『アイツ』のことを心配している余裕が今はない。俺は蝉なんだ。きっと死ぬ時くらいは自らの生涯を全うするために地上に出てくるんだ。  開店直後、とある珍客が現れた。 「なんだ、先輩じゃないすか」 「どうせ暇なんだろ。食いに来てやったよ」  この体重115キロという巨漢の男は、真正の食欲における猛者たる風格を漂わせているが、ただの公務員であり、俺が大学時代に部活で大いにお世話になった先輩である。陰では部員から豚とか言われていたが、本当は渾名をゴリ松先輩という。なんということはない、顔がゴリラそのものだから、ゴリラのゴリに、苗字の一部から松でゴリ松……先輩だ。 「まーたあっさりとしたもん作りやがって、もっと豚骨ラーメンとか作れよ」 「うちは豚骨置いてないっすよ、俺なんか豚骨とかインスタントでしか作ったことないから分かんないし」 「おいおい、それで何がラーメン屋だ!」  豪胆に笑って見せる顔が無邪気な子供そのものなので思わず吹き出しそうになる。昔と変わらないその心というのが、俺をひどく安心させるのだ。 「しゃーねーなー、醤油ラーメン一丁! それと餃子!」 「はいはい」  餃子セットは半チャンセットと並ぶ人気商品の一つで、とくに餃子は羽根付きのパリッとした感じに拘りを入れている。臭いが気になる人向けににんにくやニラを使わず、生姜などでその代わりのアクセントをつける。  ゴリ松先輩は営業の最中だろうか、スーツ姿でこの店にすっかり馴染んでいる。それを見て、俺も真っ当にサラリーマンやってたら結局こういう感じになって、どっかのラーメン屋で飯食ってるんだろうなという、そんな違う世界での自分を想像していた。 「あの」 「何?」 「ゴリ松先輩って、何で前の会社から転職したんすか?」 「言ってなかったっけ? 給料はまともに払われてねーし、上司は自分が失敗したのに責任を取ろうともしないしそれを部下に押し付けてくるし、上に刃向かったら左遷だし。ブラック企業ど真ん中よ、俺は人間だからそこから這いずり出てきただけ」  ゴリ松先輩は大学卒業後、某有名一流商社に就職し、華々しいビジネスマン人生を踏み出すかに思われた。しかし現実は昭和の軍隊統制さながらのブラック企業で、悪法も法なりと言わんばかりの労働基準法潜り抜けで精神も身体も限界までこき使われていたらしい。 「あー、一番酷かったのはやっぱアレだな、宴会で土下座させられて仕事でのミスを詰られるやつ。もはや仕事でもねーけど」 「マジすか、飲み会でそんな前にやったこととか根に持たれるんすか」 「そりゃあ、もうあんな職場で働いてるやつなんか頭おかしいやつしかいねえよ。大学卒業しても勉強だけ出来て後はゴミみたいな人間、本当にいるんだな」  先輩は昔からこんなに口が悪い、というわけではないのだ。あの中にいたら誰だっておかしくなるし幻覚のひとつやふたつくらい見るだろう、と尋常ではないほどの汗を拭って苦笑いした。 「そうだ、水、もらうよ」 「ああ、全然構いませんよ」  そういって先輩は小さな袋に入った錠剤を取り出した。 「それ、なんです?」 「もう俺も歳だからね。ダイエットしようと思って。本当は食前に飲まなくちゃいけないんだけど、ついつい忘れるね」  俺は驚いた。正直、もともと放漫な食生活をしていて、前の会社に勤めていたときの自暴自棄な暴飲暴食も重なってかなりの肥満体型にはなっていたが、ダイエットか……。自分の腹の肉が気になるお年頃なのは、俺も同じだったことを思い出させられる。 「そしたら、ラーメンはもう卒業ですか?」 「違えよ、これ飲んだら実質カロリーゼロだから」 「言い訳雑過ぎっしょ……」  昨日とは違って、帰り際にはスープ一滴、餃子のひとかけらも残ってはいなかった。
◆閉店まで 四日
 壁に貼ったカレンダーに、「あと四日」の文字。そう、一日一日を刻んでいくことで、ゆっくりと自らの終わりを生活の実感と一致させていく。今日もジージーと蝉の鳴く声がずっと煩く響いている。  『アイツ』、まだ来ねえな。もう店閉めるまであと四日だぞ、早く来ないと手遅れになるぞ、と虚空に呟く。自分で選んだ未来を後悔しっぱなしでは終わらせられないのだ。そのためには『アイツ』が終わらせてくれないと、何も始まらない。  俺の店はビルの一階にあって、その賃料はそこそこのものだ。話は既につけてあるが、念のため会ってもう一度段取りを確認しておかなくてはならない。迷惑にならないように、早い時間にその人を訪ねた。 「ごめんください」 「ああ、どうも、ラーメン屋の方ですか。先日の話で何かありましたか」 「いえ、特にそういうわけではないのですが、再度、事情の再確認とか、まあ、ご迷惑をおかけするわけにはいきませんから」 「何度でも確認していただければと思います。実は事情が変わった、というときに対応できないと大変でしょうし」  いつ会ってもこのお爺さんは腰が低い。年月を経て銀色になった髪が陽の光にふんわりと輝く。歳を正しくとるとはそういうことで、ちゃんと報われてきた人間の顔をしているという感じを受ける。  俺もこうなりたいな、と思ったことは一度や二度ではない。しかしそれは土台無理というものだ──正しく歳をとるというのは、たぶんきちんとした職に就き、社会の為に汗水を垂らし、たまに適度な休息を取って家族を養い愛することによって、普通の人間として為しうることなのだ、たぶん。俺にはその資格なんて、到底ない。 「どうにもならないとは思わないんですがねえ……私も醤油ラーメン、好きでしたよ。正直、廃業というのは心惜しいものです」  それでも、この大家さんにそこまで言ってもらえるのだから、俺はある意味ではとても幸せ者なのだろうな。 「それで、どうします? 一応、建物は残ってるんで、片付けに入るでしょう。そのときにもう一度引き払うときの条件だけ確認することにしましょうか」 「ええ、それで構いません」 「ありがとう。それでは、日課のジョギングにでも行ってきますよ。最近は妻も一緒に走りたいなんて言ってくるものでしてね」  そういうと、大家さんはそのまま川沿いに走り出していった。そうか、奥さんと一緒に走ってらっしゃるのか。こんな感じで生きている仲睦まじい熟年夫婦というのは、見ているだけでどこか心が癒されるものだ。まるで木々にとまる二羽の雀のように、心細い夜でも寄り添って生きることが出来る、『アイツ』とはそういう風になりたかったな……でも、それもいつかの話だから、今日は今日を生きる。  店はいつものように、繁盛するはずもなく、ただただ空席の目立つ日常だ。この店は別に儲からない。なんなら赤字で、店を維持するのにも金がかかる有様だ。それでいいとは俺は一度も思ったことがない。そして、閉めると決意してからもそれが変わらないのだから、もうラーメン屋に未練なんてない。  ふらっと、そのとき一人の女性が入って来た。 「いらっしゃい」 「あの、ひとりなんですけど、いいですかね」 「構いませんよ。そちらのカウンター席へ」  この店に初めてやって来るお客さんらしい。こんなところにやってくるなんて、相当な物好きしかいないだろうに──半ば同情めいた気持ちも持ちつつ、彼女がこの時期に似合わない薄めながらも長袖のジャケットを椅子にかけたところで、オーダーを伺う。 「ご注文は?」 「……醤油ラーメンの味玉つきで」 「かしこまりました、ラーメン味玉一丁!」  ……お前以外誰もいなくてもオーダーを通すときに叫ぶのは雰囲気づくりだよ、ほっとけ。俺はバイトの子にそんな思いを込めて目線を向ける。  味玉は、前の日から煮込んでいることもしばしばあるくらい時間がかかる。きっちり濃い口の甘辛い醤油ベースのたれの味を染みこませて、あっさりした醤油ラーメンに合うようなしっとりとした半熟で仕上げてある。このラーメンと味玉のマリアージュはまさしくヒロシ&キーボー、『三年目の浮気』さながら。たぶん、食べた人は旨すぎて泣くんじゃないか? とすら思う。  そんな風に自分がトッピングやサイドメニューにラーメンと同じくらい拘るのは、ラーメンに自信がないからではないと自分でも信じている──というか、そう思いたいだけなのかもしれないけど。  半袖になったその女性は、一口食べるや否や、自分のスマホでそれを撮り始めた。何かグッとくるものがあったのだろうか、それとも今流行している写真投稿サイトにアップロードするのだろうか、とバイト先の子に言ったら、 「さすがに今どき写真投稿は古いですよ。時代はストーリーに動画を上げるのが鉄板です」  と言われて、おじさんは何を言われているのかさっぱりだった。  味わうようにして食べるということの尊さをそうして如何なる形で知るのだろう、そんな人は、と昔は否定的だったんだけれど、もうこんなに一般的な風景となった今では何も気にならなくなるものだなあ。そんなことを思った。 「食べることって幸せの源流なんでしょうね。ほら、あの人も幸せそうな顔してる」 「食事に集中してもらいたい気もするけど、まあ、あれも一つの形なんだろうな。食べるってことの」 「おっ、店長が珍しく納得した」  何が珍しくだ、俺はかなりお前の言っていることに同意しているぞ──と思っていたら、彼女は綺麗にラーメンを平らげてしまって、それから俺たちのほうに駆けよって来た。 「醤油ラーメンと味玉、ごちそうさまでした。すみません、写真とか撮ってばかりでお邪魔でしたよね。お詫びします」 「いえいえ全然、こちらとしては美味しそうに食べて、美味しそうに写してくれたら本当にありがたいですから……」 「そう言っていただけると本当にありがたいです。……ありがとうございました、ごちそうさまでした」  お金を支払ったその対価としてラーメンと味玉を魂込めて作り提供しただけなのに、その女性はやけに丁寧に礼を言った。そしてまた帰り際に見せた笑顔がまたぺかーっと明るくて、顔も性格も美人っていうのは世に二人以上もいるんだなと、やっぱり昔のことを思い出したものだ。 「どうしたんですか、店長?」 「いや、なんでもない。ただ何となく、あの人、凄いなって思っただけだ」  そのとき、一陣の強い風が町中をひと舐めした。何の予感なのだろう? 俺はとても不思議な気分になった。
◆閉店まで 三日
 その日は、開店から尋常ではない忙しさだった。  何があったなんてことは、確認するヒマもなさそうだった。 「いらっしゃいませ! ここでお待ちいただけますか、すみません、慣れていないものでして」  この店では一切見たことのないような繁盛、行列、人の山。どんなに旨いラーメンだと言い張っても人が寄ってこなかった盆地の小さなラーメン屋に、こんなに人が集まるだなんて。何か、騙されるオチの夢を見ている気分だった。暑さと疲れで頭はずっと痛いが、その心地よい苦痛が俺に確かな生の実感をもたらしてくれた。 「お次のお客様は……二名様! ええ、どうぞこちらへ。そちらは五名様ですか、テーブルが空くまでお待ちいただけますか。すみません」  喉も痛いが、汗を拭いながら叫ぶ。人生のなかでこんなセリフを言うことになるとは思いもしなかった。これ、一度言ってみたかったんだ……。 「どうです、今日は流石にこの人数じゃ回せないでしょう」  大家さんが様子を見るついでに、ラーメンを食べに来てくれたらしい。どうやら奥さんも一緒のようだった。 「そうっすね……これは、バイト増員も考えなくちゃいけない」 「それでも、決めたことはするんですよね?」  『店を閉める』ということを、繁盛している店内で言うわけにもいかないという細やかな配慮にお礼を申し上げたい。俺は「そうっすね。もう決めたことなんで」と気持ちを傾けないように、自分を制御するようにして言った。 「そうですか。まあ、それも貴方が決断したことで、私がやいのやいの言えた話じゃないですものね。とりあえず、今はこの急場を凌いでいきましょう。頑張ってください」  大家さんからの応援は、かなり安心感をもたらしてくれることが分かった。実はこの店で食事をするのは初めてだということで、ラーメンの味を伺ったら「さっぱりしていてとても食べやすいですね」という高評価をいただいた。ますます閉めるのが申し訳なくなるから、本当は大家さんは一番最後に食べてもらうつもりだったのだが、こうなってしまっては仕方のないことだ。  そしてこの混乱じみた行列は午後になっても途切れない。何人捌いても、また後ろに列が出来て、みんな一様に醤油ラーメンを食べて帰るのだから驚きだ。全員が同じメニューを頼むなんて、普通じゃありえない。  これが、もっと昔、それこそ店が開店してすぐくらいの頃だったらな、と俺はまた昔のことを思い返すのだった。ずんどうから香る潮の香りのする醤油の匂いでいろんなことが思い出せるくらいには、この店にも歴史がある。  実はこの店が全国的に展開している雑誌に掲載されたことがあり、そのおかげで一時期は賑わっていた。当時の看板メニューは今と違って貝ベースの塩ラーメンだったが、今のようなシンプルさの欠片もないゴテゴテした作り方をしていたせいで店の受注能力を大幅に上回り、結果として俺が倒れてしまった。その間にその雑誌での宣伝効果が切れてしまい、今まで見たいな閑古鳥の鳴く店になっていたのだった。  それが、今はこんなことになっているなんて。  思い当たる節なんて殆どないのだけれど、あるとすれば昨日の女性が写真をたくさん撮っていたことくらいしかあり得ない。写真投稿サイトにレビュー付きで載せて、それが一気に情報として拡大した、ということは全くもってありうることだ。それ何て女神?  いやしかし、それならば昨日の今日でこんなに繁盛するものなのだろうか。  俺は、にわかには信じられないといったような顔でこの現状を精一杯もてなすことだけで大変だった。心は全然間に合っていない。 「売り上げ恐ろしいことになりそうですね」 「そうだな……いったい何諭吉だろうな…………」 「給料上がりますかね?」 「まあ、そのうちな」  バイトの子には申し訳ないが、給料が上がる前にこの店は閉まるし、何ならこの売り上げもあんまり意味がない──正直、あんまりラーメン屋で儲けるということにバカバカしさを感じるようにもなってきた。歳かな、と考え直そうとしても、その考えは抜けない。  恐らく翌日もこんな感じだろう。誰かに手伝ってもらわないと久し��りに過労死しそうだ……そんなとき、頭の中でひとりだけ思い浮かぶ人物がいた。  ──ああ、先輩なら手伝ってくれそうだな。  明日は土曜日で、客足はきょう以上のものになるだろう。ゴリ松先輩なら、土日は休みだし、たぶん副業も許可されているはずだし、後輩からの頼みを断るなんてことはしないんじゃないだろうか……と、甘いながらも色々と考えたのである。  早速、俺はメッセージでゴリ松先輩のアカウントをタッチする。 『先輩! なんか店が繁盛しちゃって、人手が足りないので手伝ってもらっていいですか! お金は出します』  我ながら軽いメッセージだとは思っていた。万が一怒られたらごめんなちゃいすれば、それで済む関係だから、それでもいいやと思っていた。俺と先輩の間柄はそういうものだったし、いつでも即返事が返ってくるのが基本だった。  しかし、いつまで待っても、夜まで待っても言葉は返ってこない。  心配になって電話をかけてみても、留守電になったままだった。  これはどういうことだろうと思って、ゴリ松先輩の会社に電話しようかとも思ったが、さすがに金曜の深夜に電話を受ける人間なんかいないと思って、もう先輩に店を手伝ってもらうのは諦めようと思った。  明日は絶対に修羅場になるだろうに、なんで既読無視してんすか……。俺はそう思っていた。
◆閉店まで 二日
 十年の歴史の中で、こんなに気合を入れて一杯を仕上げられるのは今日くらいのものだろう。それも、沢山の人に。なかなか料理人のはしくれとしてではあるが、誇らしいものがある。なんとなく熱く生きているのは蝉だけじゃなくて俺もなんじゃないか、死ぬ間際にこんなことがあるのなら人生もアリすぎるだろうよ、と思っていた。  やはりというか、昨日連絡のつかなかったゴリ松先輩は来なかった。  そして慢性的な人員不足が続いたまま、昨日よりも大勢の人々がこの店に押し寄せてきた。流石に疲れからなのかぐっすり眠れはしたものの、働きだすと休みも食事も取れないのが結構つらい。同じものを淡々と作るという作業感も相まって、なかなかグロッキーである。  見渡すと、店の中にはアベックや家族連れも多いし、一人で食べに来る人もいる。別に何があったということはないんだろうけど、そういう普遍的で普通で気が狂うほど幸せな時間をこんな自分のどうでもいいラーメンで奪ってしまうことは許されるのだろうか、とか、そんな自己否定にまで考えが至ってしまう。  それでも、店を閉めるという考えに変化はなかったどころか、むしろそうしようと動機が強化された。もうこの状態をずっと続けていくなんてのは到底不可能なんだから、尚更パッと閉めてどこか沖縄にでも高跳びしてやろうという気持ちだったのだ。  この地方特有の蒸し暑さは益々凶暴さを増していて、ずっと家にいたほうが涼しいだろうに、と思うくらいに列はどんどんと長くなっていく。外を覗けばコンクリートから無色透明な逃げ水が噴き出しているようにすら見えた。  ──あれ、俺、なんでラーメンなんか作りたいと思ったんだろう? 安定してたサラリーマンのままだって何にも困らなかったはずなのに。  暑さで少しボーっとしていると、俺の心のなかに潜む悪魔のような存在が俺のほうに囁いてくる。うるさい、俺の勝手だろう、と反論しようものなら、 「そんな風に思っているのは頑張って他力で得た絶頂を味わっているお前だけだ。本当は安定こそが大事で重要な価値観なんだ。それ以外に何を求める」  と口を塞ぎに来るのだ。ラーメンを作るというのは、恐らくその悪魔のいう『安定』とは真逆のことなのだと思う。想像するに、地震や台風、インフルエンザとかで店を開けられなくなることなんてザラにあるのかもしれないし、今までみたいに客が来ない状態がずっと続くように生きているなんてことだってありうるのだ。それは、サラリーマンを辞めなかった世界での『安定』から見ると全く��足りないし、面白くもないのだろうし、逆に言ってしまえば今の絶頂に終止符を打てる俺のことを嫉妬しているということなのかもしれない。 「醤油ラーメン以外も食べる人いないんですかね……」 「まあ、たぶんだけど、この前来た女の人がなんかでウチの写真を載せてくれて一気に繁盛したってことだろうな。ほんと、先輩が来てくれたら助かったんだけどなあ」 「どうしてるんでしょうね」 「どうせ二日酔いだろ。今の職場でもしこたま飲まされてるのは変わらんだろうね、あの性格だし断れないから」  そんな風に俺たちはゴリ松先輩のことを軽くしか心配していなかった。そして、それが彼に対しては真摯な態度だと思っていた。 「ああ、ヤバい! 長ネギを切らした。でも、買いに行くなんて暇はないな……。  よし、仕方がねえや、こっからはネギ抜きになるぞ」 「え、いいんですか。拘り抜いてるのに」 「これくらい平気だ。というか、それしかやれることがない」  厨房は戦場で、冷蔵庫は弾薬庫だった。ネギも弾薬のひとつなのだが、それが切れてしまっては戦えないといった性質のものではない。むしろ心配だったのは、麺とスープの弾切れのほうだった。完売次第閉店ってなわけだが、それが明日まで続くようなら、来るかどうかもわからない『アイツ』に食わせてやれないということを意味するわけだ。それだけは避けたかった。 「分かりました。その代わり、サイドメニューの提供をやめて、ラーメン一本に絞りましょう。そのほうがサーブも早くなりますし、ラーメンの味だけを味わってもらえるようになります」  そう主張するバイトの子の意見を採用して、前もって準備していた味玉以外のサイドメニューを全て提供取りやめにした。味に自信があり、シンプルな構造をしている麺だからこんな芸当が出来るわけだけれど、ここまでのことになると想定していなかったから、ラーメンを作り続けることへの疲れとか大変さを思い知らされた。名店の人たちはこれを毎日続けて繰り返しているんだな……と苦悩し、俺には到底こんなのは続けることができないと改めて思うのだった。  そのとき、ふと携帯が鳴った。 「店長、出なくていいんですか」 「うーん……そうだな。そっち、一人で回せたりするか」 「正直ちょっと厳しいですけど、五分くらいなら」 「なら、頼んだぞ。ちょっと出てくる」  そう言って、俺は店の裏手に出て震えるバイブレーションに応えた。 「もしもし」 「もしもし、すみません、大手市民病院です。横田賢治さんでございますでしょうか?」 「ええ、そうですが。病院が、どうかしましたか」 「こちらの取り違えでなければ、高松亮吾さんのご友人ということですよね──いえいえ、高松さんのご両親にもご連絡したのですが、全く連絡がつきませんもので、こちらから把握した情報でお電話をおかけした次第です。いまは面会謝絶状態なのですが、近く詳しく説明いたしますのでよくお聞きください──高松さんは薬物の過剰摂取が原因とみられる心肺異常を来しておりまして、現在はかなり大変な状況になっています」  ゴリ松先輩が、そんなことをしでかすとは思えず、言葉を失う。 「薬物、ですか」 「そうですね。警察の方からお話を聞く限りでは、MDMAではないかと」  思えば、そんなようなことを見たような気が──ああ、そうだ、あんなに露骨に錠剤を飲んでいたのに気が付かないはずがない。「ダイエットのため」と言われ、確かに痩せていたような気がしていたからそう思っていたけど、今こうして言われてみれば、覚せい剤であるという風にしか見えなくなってくるものだ。  そんな風に冷静に考えられる自分が、ひどく冷徹で無情な人間に思えてきた。あの先輩が薬物を使って倒れているなんて、という気持ちがないわけじゃない。だけど同時に、なんとなく憐れむような目で見てしまう自分がいる……つまり、あのブラックな環境に身を置いていたら薬という浮輪に頼りたくもなるけど、それなしではもう人生という海原を泳ぎ切ることはもう不可能になってしまうのだ、と。 「そうでしたか」 「ショックになられるお気持ちも痛いほどわかります。まずはゆっくり休んでいただき、可能であれば高松さんのご両親にも横田さんからご説明をお願いします」  全く無理難題なことを言い残して、失礼します、と通話が切れた。残された電話番号だけが表示されている携帯のディスプレイに、心を置いて行かれたような気がする。  あんなにラーメンを旨い旨いと言って食ってくれた先輩。部活で挫けそうになったときに助けてくれた先輩。前の職場で悩んでいた時に、自分も苦しいのに相談に乗ってくれて、脱サラを決意させてくれた先輩。それらが全て崩れていくのを見るのがつらいし、たぶん先輩は退院したら何らかの罪に問われて前科者となるのだろう。そうなれば、俺を支えてくれた精神的支柱のひとつを俺はなくすことになる。  ならば、尚更ラーメン屋なんてやっていて意味はあるのだろうか? 常連を失ってまで評判になるようなラーメン屋をしたいわけではない。街の喧騒とは��縁の場所に、来る人の人生を浮かべるようなラーメン屋のほうが俺には合っていて、いつかそこに先輩やバイトの子や『アイツ』を招くことが出来たなら……そんな軽い妄想をして現実逃避をするしかなかったのだ。  時間は、もうほとんど残されていない。蝉は墜落するまでが生なのだ。今から堕ちてどうするんだ、俺、とひとつ気持ちを入れなおして、また戦場に戻る。  暗い時間までずっと店の前には待っている人が絶えなくて、そのおかげで色んなことを考えなくて済んだ。だけど住処の小さなアパートに帰ると、何もない空間で空虚に今からのことを考えてしまうのだ。未来なんて嘯くけれど、そんなのは虚言に過ぎないのだ、と。  結局、誰もがただ一人で代わりのない人生という舞台に立って無頼、自分の後始末は自分でつけなければいけない。  俺は明日、あの店を絶対に終わらせる。性懲りもなく目指していた夢をここに臨終させる。
◆閉店まで 一日(最終日)
 自分で作っていて、ラーメンを食べたいと思うことは、今まで一度もなかった。思えばそこからおかしいわけで、自分で作っていたラーメンに対して「食べたい」と思えないなんて、作っている労力とか材料とか結果として出来た麺そのものに対して可哀想とかそういう次元ではない虚しさすら発生させることなのだ。それは罪である。人に認められるためにラーメンを作るという発想を根本的に転回するのが、本当はアルチザンとしてあるべき姿なのだろうと信じるようになった。  その日は朝から雨だったが、徐々に雲間から陽の光が降り注ぐような、なんともいえない変な天候だった。  それで、またいつも見ている夢とダブるな、と忌々しげな気持ちにもなる。あの中華そばの暖簾を潜ると、雨が降っていても必ず食べた後には晴れているのだ。そういえば、あのおっちゃんはどうしているだろうなあ、俺の頭をがしがしと撫でてくれたおっちゃんはもう流石に死んでるか。俺のラーメン屋人生の最期を晴れで終わらせようとしてくれてるのは間違いなくあのおっちゃんの仕業だと思う。  相変わらず、今日も人が死ぬほどやってくる。来々、万客往来。謝謝。  は、はは、最後にこんなに俺のラーメンに時間を浪費しようってんだから、みんな愚かでみんな面白い人間なんだろう。本当にどうもありがとう。  今日の為に急きょ麺もスープも卵も全部三倍仕込んで、どうせだからと日が明けるまで営業しちまおうと思った。バイトの子には「別に途中で上がっちゃってもいいからね?」と言ったが、「店長がそこまでやるんだったらやらせてください。お祭りみたいで楽しいじゃないですか? ちゃんと手伝ってくれる友達も呼びますから」とむしろ臨戦態勢を約束されてしまった。そしてその通り、近くの大学に通う下宿生の子たちが手伝いに来てくれていることで、一昨日・昨日よりも負担は大きく減っている。  どれもこれも、『アイツ』が来ることを信じてやっているのだ。俺にラーメンだけをさせてくれた恩人がいなくなって、俺はどうしても今持てる最大級の力を注いだ味の結晶を食べさせなければいけないと思ってしまう、囚われてしまうようになった。でもいつまでもそれを待っているわけには行かない、それは歳を取ることによるタイムリミットも関係しているし、もしくはこの不安定な職種においてずっとここにいるという保証があるわけでもないということがあるのかもしれないけれど。だから、今日をその期限として、『アイツ』にそれを味合わせるための挑戦を続けていたのだ。  実は、スープも麺もこの忙しい中でアンケートを取るなどして、細かく調整を加えている。どんなに完成されたラーメンでも、更なるアップデートが必要になってくるはずなのだ。それを体現するための手段なら、俺はどんなに煩雑なことでも鬱陶しがらないことをずっと前から誓っていた。  十年という道のりはやはり地下に潜っていて、思ったよりも長くて怠いものであったが、それでも最後に地上へ上がってきて命の尽きるまで暮らしを燃やすということが、こんなに美しく面白いものだとは。 「替え玉ください!」 「はい! 替え玉一丁ォー!」  自分が密かに憧れていた厨房の中の掛け声だって、複数人でやれば普通に楽しい。  色んな人と働く楽しみとか、お客さんとのコミュニケーションとか、お金の勘定とか、結局やっているのは脱サラする前と変わらない人間的に当たり前のことばかりだけど、きっとそれが一番良かったんだろう。  これからはそれを形を変えてやるだけだ。俺はそう自分に言い聞かせた。  ……いや、でも今日はいくら待っていてもゴリ松先輩は来ないんだよな。いつもやっていたラーメン屋が無くなってたら、そりゃあ驚くことになるだろうなあ、青木さんだって、写真を送ってくれた女性だって。もちろんそれがどうということない人だっているのかもしれない。だけど、店には店で紡いでいた歴史とか物語があるのもまた確かなのだ。  そしてそう、俺にも歴史や物語があるのだ。  昔、誰かに聞かれたことがある。確か、元の会社の上司だったろうか。 「横井君はさ、誰に向けてラーメンを作りたいと思ってるの」 「俺は、親父に認めてもらえるような一杯が作れればいいなと思いながら、そういう風なことを前提にしながら、ラーメンを作ることになると思います」 「ふーん。で、君はラーメンなんて儲かりもしないものをどうしても作りたいんだ?」  そうだ、それで俺は喧嘩っ早いし耐え性もないから、すぐに襟首掴んで一発だけ強く頬を、年老いてもうボロボロの頬を殴ったんだった。その眼はニヤニヤと俺のほうを向いていて、今にも「殴ってもいいだろうけど、じきに真実だと分かるだろうに、愚かだねえ」と言いたげだった。  いや、ラーメン屋が儲からないなんてのは、俺が考えるよりもずっと真実に近いことなのだろう。だが、それを分かっていながらラーメンを作ろうという、そんな個人的な動機をビジネスの物差しで当てはめて全否定してくる人間にはとても腹が立ったのだ。  例えば、言葉だけでは出来ないコミュニケーションが食事を通じて出来たという自分の経験を元に何かするのは、そんなに責められるべきことなのだろうか? 何も俺の父に限ったことじゃない。ゴリ松先輩だって、大家さんだって、青木さんだって、あの女性だって、……もっと広げて言うのなら、どこかの国で戦争してる兵士でも、あるいは偉そうなことを言っている政治家も、近くにいるホームレスも、誰も一人で生きてきたわけではない。誰かと食事をした経験くらいあるさ。それだけが俺のモチベーションだったってだけだ。  気づけば、外は闇で、蝉はむしろピりつくような高音で鳴いている。もう終わりが近いことくらい、俺にも分かっていた。知らせなくてはいけない大家さん以外の誰もが俺の決意なんて知らないだろうけど、『アイツ』が来るか夜が明けるまでこの店は動き続けるぞ。  語らい合えるくらい店が静かになってから、そう、何事もなかったかのように、たぶんフラっとやってくるんだろう?  俺の今まであった辛いこと、これから起こる辛いこと、でもその中にある楽しくて面白い本質について、俺のそれに対しての解答としての一杯を挟んで語り合いたいんだ。  なあ、純菜。  俺に言いたいことがあれば、何でも言ってくれよ。だから早く来てくれよ。彼岸からこっちに来て、さ。  ついに一度も文句言ってくれなかったな。ラーメンなんて、とも言わなかったな。何だろうな、俺はとってもそのことに対して申し訳なくて苦しくて、結局何も食べさせてやれなかったんだっていう罪悪感に襲われていて、ああ、もうなんかダメだ。  涙腺が緩むのもやっぱり歳のせいかな。  脱サラするときだけ、ちょっと怒られたけどさ。本当は俺のやりたいことをめちゃくちゃ応援してくれてたんだよな。別居してからも色々面倒見てくれたり、ラーメンの味見してくれたりしたのって、そういうことだよな。そうだと言ってくれたら、それだけでもう嬉しくて飛び上がるような気がする。  蝉の堕ちるまでには食べきってくれよ、麺が伸びるから。線香も花もラブレターも指輪も何もかも渡せなくて、本当に申し訳ないけど。  それと、ありがとう。
 俺の夜はどうやら明けたらしい。  蝉は鳴かなくなり、ぽとりと街路樹のそばに堕ちているのを見つけた。まるで俺だね。疲れ果てた世界の姿を見せてくれてありがとう。狂乱が嘘みたいに、静かに朝は来た。そして、眠っているバイトの子たちに今後の処遇と金とラーメンのレシピを書いた軽くない置手紙を残し、最低限の荷物だけを持って俺は旅に出る。重いずんどう? 好きにすればいい。この場所に縛られるのが馬鹿らしくなっただけだ。俺はまた新しい蝉に憑依するだけの魂なのだから、夢に終止符を打ったらまた新しい麺に出会うのみ。  それでも、この町はすこし幸せの残り香がする。お世話になった人がいっぱいいる。何より、純菜と過ごした年月がここには残っている。  だからこそ、俺はこの町にあの貝ベースの醤油ラーメンを置いて行ったのだ──幸せと永遠の後悔の象徴として。  相変わらずジリジリと焼くような陽射しなのに少し秋の匂いを感じて、背伸びをした。そこに、きっと、いや間違いなく純菜がいるような気がする。 「美味しかったよ」  本当にそこにいるみたいな、そんなホログラムみたいな幻影を見せられているのかもしれない。それが俺に涙を流させていることに、俺はまだ気づいていなかった。
 ラーメン屋を閉めてからというもの、今どき流行らない古めかしい中華そばの店に純菜と二人で行った幸せな時代を思い出す夢ばかり見る。  何の変哲もない一杯六百円とかの、メンマ・チャーシュー・ネギが乗ったいわゆる普通の醤油ラーメン。  古臭い空気感と、時たま子供でも分かるようにして漂う煙草の薄い臭いと、べたついた床。上を見るとメニューがずらっと書いてあって、「どれにしようかな」と悩みながらも結局あのシンプルな中華ラーメンに行き着くのだ。  しかしそのときの俺はそれで満足だったし、純菜と言葉を交わさなくても、味に集中している時間だけは何か空気が変わったように打ち解けられたような気がした。 「美味しいね」  そう、純菜と真に心を交わすのは、デートでもセックスでもなく、この一杯を挟んでいた時間なのだ。  そして俺はその店を切り盛りする角刈りのおっちゃんに「お、今度は彼女を連れてきよったか! もうませてやがるな、最近のガキは!」なんて言われてがしがしとひとしきり頭を撫でられたあと、俺が「ごちそうさまでした」と言ったところで、その夢は終わる。  今ならそんな夢を見たって、魘されない。
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mashiroyami · 5 years
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Page 109 : 口止め
 キリにやってきてから一週間程が経ち、少しずつザナトアの元での生活に慣れ始めていた。  元々ウォルタでは弟と二人で暮らしていた。最低限の家事は手慣れており、家事全般を受け持つようになっていた。  一日目のような重労働は十分に出来ないけれど、決まった時間にポケモン達に餌を与えに向かう。目立つのは鳥ポケモンだけれど、他にもポケモン達が住んでいると知るのに時間はかからなかった。  晴れている日には広大な草原でひなたぼっこをしている陸上ポケモン達。身体を地面に埋めて頭の葉を茂らせ光合成に勤しんでいるナゾノクサはいつの間にかここで群を成している。ここらを住処とはしないが恐らくトレーナーに捨てられて保護したのだという外来種の黒いラッタは他のどんなポケモンよりも美味しそうに餌を頬張る。美味しい牛乳を分けてくれるから重宝しているというミルタンクはキリの農場の主人が亡くなって譲り受けたポケモンだという。  小屋からそう遠くないところには小さな林が茂り、その中に大きな池がある。水ポケモン達の楽園だ。山から引いてきた水が貯められ、トサキントやケイコウオといった魚型のポケモンが優雅に泳ぎ、コアルヒーはこの場所と卵屋を行き来している。同じようにこの周囲を自由に飛び回っているヒノヤコマは、この池に住むハスボーと仲が良いらしくしばしば一緒にいる場面を見かけた。清らかな水で洗練された池の端で暢気に見守るように、いつもヤドンはしっぽを水面からぶらさげている。  餌をばらまけばあっという間に食いついてくる様子をじっくりと眺めながら、アランは額の汗を拭う。秋の日差しは柔らかく吹き抜ける風は軽いが、身体は膨らんだ熱を帯びていた。ポケットに入れっぱなしにしている懐中時計を確認すれば、そろそろ次の予定時刻が迫ろうとしている。  薄い木陰に背中から寝転ぶと、草の匂いがこゆくなり、池から漂う独特の鬱蒼とした香りと混ざる。林の中にぽっかりと作られた人工の池は、そこだけ空洞となったように直接陽が入る。少し離れれば木陰があり、水の放つ涼感が疲弊した身体に沁みるのだ。  木の根本から声がする。アランは起き上がり、座らせていたアメモースを引き寄せ、代わりに自分の背を幹に預けた。  アメモースを出来るだけボールから出してやれと進言したのはザナトアだ。ボールの中はポケモンにとって安寧の空間だが、出来るだけアメモースとアランの接触を増やすことが主な目的だった。  彼等の間にある溝は浅くはない。しかし彼女が今アメモースのトレーナーである限り、溝を抱えていても関わりを断つわけにはいかないのだった。 「今日、エクトルさんにも会おうと思うんだ」  ぽつりと告げると、アメモースは静かに頷く。  もう一時間程したら、湖のほとりまで向かう公共バスが近辺を通る。最大の目的はアメモースを一度病院に連れて行くことだが、ザナトアからはいくらか買い物を頼まれている。そのついでにエクトルと再会する心積もりでいた。  昨晩ザナトアが自室に戻った際に電話をかけた。依然休暇は続いているらしく、都合はつけられるとのことだった。  ザナトアの家で世話になっている旨を話すと、少しだけ驚いた様子だったけれど、それきりだった。そしてザナトアには彼との約束を伝えていない。何事もなく夕食に間に合うようには帰るつもりでいるのだろう。  ざわめく木漏れ日の下で暫し身体を休めてから、アランはゆっくりと立ち上がる。軽くなった餌袋を左手に下げ、右手でアメモースを抱えると、元来た道を戻った。  荷物を倉庫に戻した帰路の途中でザナトアに出会う。傍にはエーフィとフカマル。紺色の頭上にヒノヤコマが乗っていた。数日一緒に過ごすうちに、ヒノヤコマが数あるポケモン達のリーダーで、フカマルは気に入られている弟分という関係性が見えつつあった。 「行くのかい」 「はい」  やや驚いたようなザナトアは、もうそんな時間か、と息を吐く。 「わかった。買ってきてほしいものはメモに書いたよ。机の上に置いてある。よろしく頼んだよ」 「はい。行ってきます」  曇った表情を浮かべるエーフィを宥めるようにアランは頭を優しく撫でる。 「仕事、頑張ってね」  そう言われれば、エーフィは見送る他無いのだった。  ザナトア達に別れを告げ、アランはリビングへと戻り、そのまま奥の廊下へ向かい途中の右の部屋へ入る。脱衣所となったそこでそそくさと着替える。全身が汗ばんでいたが流すほどの時間は無い。旅のために見繕った服をさっさと着込み、パーカーは暑いので腰に巻き上げる。小さな尻尾を作るように首下で結っていた髪を慣れた手つきで直したところで、薄い傷がついた鏡を見据える。緊張した表情を浮かべた少女が、昏い眼で見つめ返していた。  再度リビングへ帰ってくると、先ほどは横たわっていたブラッキーがゆっくりと起き上がる。 「大丈夫?」  声をかけると、黒獣は深く頷いた。  アメモースだけを連れて行くのは心許ない。だが、最近のブラッキーはやはり不調だった。ついでに診てもらえばいいというザナトアの助言を受けて医者の目を通してもらうつもりでいた。  ダイニングテーブルの上に置かれたリストに目を通し、二つのモンスターボールと共に鞄に仕舞う。  裏口から出て、表の方へと家の周囲を沿っていき長い階段を降り始める。一昨日降った長い雨で、気温がまた一段階下がって秋が深まったようだった。丘を彩る草原もゆっくりと褪せていき、正面の小麦畑からは香ばしい匂いが風に乗ってやってくる。  一番下まで降りて、トンネルの方へと歩いてすぐに古びたバス停にぶつかった。錆だらけで、時刻表も目をこらさなければ読めない程日に焼けてしまっていた。  脇にぴったりとついて離れないブラッキーは、今一目だけ窺えばなんの不足も無く凛と立っていた。昼夜問わず横たわる姿とは裏腹に。  予定到着時刻より数分遅れて、二十分ほど待ってやってきたバスに乗り込み、運ばれていく間車窓からの景色を覇気のない表情で眺めている。途中で乗り込む者も降りる者もおらず、車内はアランと二匹のみのまま町中へと進んでいった。  山道を下っていくと、やがて目が覚めるように視界が広がる。木々を抜けて、穏やかな湖が広がった。波は立っておらず、美しい青色をしていた。水は天候によって表情を変える。静寂に満ちている時もあれば、猛々しく荒れる時もあり、澄んだ色をしている時もあれば、黒く淀んでいる時もある。  駅前のバス停で降りると、そそくさと歩き出す。キリの町は比較的ポケモンとの交流が深いが、ブラッキーに向けられる好奇の視線からは避けられない。抱いているアメモースを庇うように前のめりで歩く。  町の飾り付けは先週訪れた時よりも活気づいている。豊作を祈る秋の祭。水神が指定するという晴天の吉日の催しを、当然のようにキリの民は心待ちにしている。  ザナトアに紹介された診療所はこじんまりとしていたが清潔で、感じの良さがあった。院長でもある獣医はザナトアの知り合いといって納得する、老齢を感じさせる外見だったが、屈託のない笑顔が印象的な人物だった。フラネで診察中に暴れた経験があるので身構えたが、忘れもしないフラネでの早朝の一件以来良くも悪くも取り乱さなくなったアメモースは終始大人しくしていた。傷口は着実に修復へ向かっていて、糸をとってもいいだろうと話された。大袈裟な包帯も外され、ガーゼをテープで固定するだけの簡素なものへと変わった。アメモースにとっても負担は減るだろう。  抜糸はさほど時間がかからないそうであり、その間にブラッキーを預け精密検査を受けさせた。モンスターボールに入れて専用の機械に読み込ませて十数分処理させるらしい。画像検査から生理学的検査まで一括で行える、ポケモンの素質としてモンスターボールに入れることで仮想的に電子化されるからこそできる芸当だが、アランにはその不思議はよく理解できない様子だった。彼女にとって大事なのは、ブラッキーに明らかな変化があるか否かだった。  結論から言えば、身体にはなんの異常も認められなかった。  本当ですか、と僅かに身を乗り出すアランは決して安堵していないようだった。収穫と言うべきかは迷うだろう。気味悪さに似たざらつきが残っているようだった。見えぬ場所で罅が入っているような違和感を拭いきれない。  ただ、抜糸を済ませたアメモースが少し浮かれた顔つきで、いつも垂れ下がっていた触覚がふわりふわりと動いている姿には、思わずアランも情愛を込めるように肌を撫でた。
 診療所を後にして、入り口付近で待っていたスーツ姿の男にすぐに気が付いた。待合室で二匹の処置を待っている間に連絡を入れていたのだった。 「案外、元気そうですね」  出会って早々、エクトルはそう告げた。 「そうですか?」 「以前お会いした際は見るに耐えない雰囲気でしたので」  はは、と苦笑する声がアランから出たが、表情は変わらない。  時刻は十五時を回ったところだ。夕食までには帰る必要があり、ザナトアから頼まれた買い物を済ませなければならない。とはいえ、頼まれているのは主に生鮮食品だ。そう時間はかからない。その旨を伝えると、 「では、お疲れのようですしお茶でも飲みましょうか」  無愛想な顔は変わらないが、落ち着き払った提案を素直にアランは受け取り、並んで歩き出した。 「アメモース、順調のようですね」 「なんとか」  腕の中で微睡んでいる様子は、エクトルと再会した頃の衰弱した状態と比較すれば目覚ましいほどに回復している。  そう、とアランは顔を上げる。 「ザナトアさんを紹介してくださって、ありがとうございました。今日はそのお礼を言いたかったんです」 「そう言えるということは、生活の方も順調でしょうか」 「……大変なことは多いですけど、少し慣れてきました」 「何よりです。失礼ながら、追い返されるだろうと」  アランは首を横に振る。 「皆のおかげなんです。私は全然。怒られるし、うまくいかないことばかりですし」 「追い出されなければ、十分うまくいっている方でしょう」  冷静な口ぶりには、お世辞ではなく実感を込めていた。  駅前近くの喧噪からやや離れて、住宅街に近付くほどに人の気配が少なくなる。低めに建てられた屋根でポッポが鳴いて、よく響く。無意識のうちに、アランの手は強張っていた。 「……キリに来たのは、アメモースをもう一度飛ばせるためだったんですけど」しんと目を伏せた先では、とうのアメモースがいる。「それについてはもう少し考えてみます」 「それがいいですよ」  すんなりと同意した。  アランはすいと顔を上げる。 「随分焦っていらっしゃるようだったので、安心致しました。一度立ち止まるのは、アメモースのためにも、ご自分のためにもなるのでは」  まじまじと見上げながら、少し間をとって、辛うじてアランは小さく頷いた。  会話が途切れ、不揃いな足音で町を進む。  真夏ほどではないとはいえ、日差しにあたれば薄らと汗が滲む。逆に日陰に入れば肌寒さが勝る。気温も徐々に低くなってきた。アランは腰に巻いたパーカーを羽織る。 「アイスクリームという時期でも無くなりましたね」  歩きながらぼんやりとした心地でエクトルは零す。 「あの時、エクトルさんいましたっけ」  エクトルの意図を掬い取ったのか、何気なく彼女は尋ねる。懐かしい思い出を語り出そうとするように。 「いえ。けどお嬢様から事の顛末は話していただいたので。あの時は失礼しました。驚かれたでしょう」 「そうですね……そうだった気もします」 「他に知る場所も殆どありませんから、仕方がありませんが。お嬢様はキリを知らない」 「でも、生まれも育ちもキリですよね」 「お嬢様からクヴルール家の掟については話を聞いていますよね」  高圧的に刺され、アランは口を噤む。 「ここで生まれここで死ぬと定められていても、この町のことを何も知らずに生きていく。皮肉なものです」  まあ、と自嘲気味にエクトルの口許は僅かに上がる。 「私も殆ど知りませんがね。――綺麗な場所ではありませんが、どうぞ」  不意に立ち止まり、道の途中の喫茶店の扉が開けられる。彼自身は身体つきが逞しいが、恭しい礼と滑らかな所作は一つ一つが画になるような美しさがあった。促されたアランは思わず空いた口を締めて、二匹のポケモンをボールに戻すと、緊張した動きで通されるままに中へと入る。  古めかしい店内は奥に細長い造りとなっており、長いカウンターが伸びている。今は客が他にいないようだった。カウンターを挟んだ向こうの棚には、ずらりと並ぶコーヒーの他にワインやカクテルの瓶が立ち並び、夜にはバーに変わるのだろう。まだ酒と縁遠いアランには関係の無い話だが。シックな内装に見とれるように、入り口で立ち止まったまま動かなかった。 「ここで立ち止まられても邪魔になります。奥へお進みください」  後ろから静かに囁かれ、慌てて奥へと進む。カウンターに立つのは外見の妙齢な男で、知人なのか、エクトルを見やるとまず目を丸くして、続けざまに気軽な雰囲気で手を挙げた。  カウンター席の更に奥は小さなスペースがあり、二人掛けのテーブルが二つだけある。いずれも空席だったので適当に右側を陣取ると、店員はにやつき���がら、店員は水の入ったグラスを二人に差し出す。 「これはまた随分久しぶりだな。元気か? 油を売っていていい身分になったのか?」 「身分は変わりませんが、少々暇を頂きましたので顔を出すついでにと。クレアライト様、コーヒーはお飲みになれますか」 「えっと」  唐突に尋ねられ惑っていると、店員が笑う。 「なあんだ、子供かと思ったら違うのか、つまらんな。うちのコーヒーは美味いぞお」 「彼の仰ることはお気になさらず。好きなものをお選びください」  けらけらと肩で笑う店員を真顔で無視し、エクトルはメニューを差し出した。整然と並ぶドリンクの数々に目を泳がせながら、ミルクティーを選んだ。茶葉の種類は見当がつかないので、適当にお勧めを貰う。  店員が姿をカウンターの奥に消すと、エクトルは小さく息を吐いた。 「彼に代わって失礼をお詫び申し上げます。軽率な人間ではありますが口は堅いのでその点はご安心ください」 「はあ……」  アランが恐縮していると、エクトルは彼にしては幾分弛緩した雰囲気で水を含んだ。  どことなく緊張しながら室内を軽く見回す。カウンターをはじめ物は深い茶色で統制され、落ち着いたクリーム色をした漆喰の壁と似合っている。お世辞にも広いとは言えない限られたスペースだが、それがかえって隠れ家のような秘密裏な雰囲気を連想させた。細部まで店主の拘りが感じ取られる。ささやかなジャズ音楽が流れ、がらんとしていてもどこか寂しくはない空気感だった。 「お洒落な雰囲気ですね」 「創業者のセンスが良いんです」  ぽつりぽつりと言葉を交わすばかりで、会話はうまく繋がらない。沈黙の時間を多く過ごしているうちに、コーヒーと紅茶が一つずつ運ばれてきた。 「少女趣味だったっけ」  テーブルに置いて、一言。硬直したエクトルが、深い溜息を返す。 「ご冗談でもやめていただけませんか。彼女に失礼です。知り合い以上の何者でもありません」 「知り合いねえ」  アランは探るような目をしている彼の胸元を軽く見やる。白いシャツに黒いベストを羽織り、馴染んでいるような黒い名札には白文字の走り書きでアシザワと記されている。アーレイスでは聞き慣れない音感だった。 「しかし、あのお嬢さんはどうした。お付きがこんな所にいて女子と茶をしばいて噂になっても文句は言えねえな。しかもこの年の差はまずい」 「馬鹿馬鹿しいことを。そんな発想に��るのは貴方くらいなものですよ。��嬢様は先日無事ご成人されて、私の役目は終わりました」 「ご成人」彼は目を丸くする。「いつのまにそんな時期になっていたっけか。あんなに可愛らしかった子がねえ、早いもんだ。美人に育ったんだろうなあ」  あっけらかんとした物言いにエクトルは返す言葉も無いように首を振る。 「貴方はそればかりですね。頭の固い他の関係者だったら――」 「あ、なんでも色目で見てると思うなよ。これでも話す相手は選んでるんだ。大体こんな噂話くらいどこでも立つだろうが。それより」  アシザワは前のめりになる。秘密の話でもしようとするような雰囲気だが、彼等の他に人はおらず、少々滑稽だった。 「役目は終わった。つまり、あのお嬢さんのお目付役が終わったってことか?」 「それが何か」  へえ、とアシザワは感心したような表情を浮かべる。 「良かったじゃないか。念願が叶って」  アランは顔を上げる。  正面に座るエクトルは静かにコーヒーに口をつけ、熱の籠もった溜息を吐き出す。 「もういいでしょう」  話を無理矢理切り上げるように一言零す。アシザワは明らかに変容した空気を察したようにアランを一瞥し、頷いた。 「悪い悪い。じゃ、ごゆっくりお過ごしください」  とってつけたように軽く会釈をすると、アシザワは足早にその場を去って行った。  小さな喧噪が終わり、後には気まずい空気が吹きだまりとなって残った。 「口が堅い、を訂正すべきですね」  溜息まじりにエクトルは言い、黒々と香りを浮かばせるコーヒーを飲む。アランもつられるように紅茶を飲んで、その後思い出したようにミルクを入れた。透明な飴色に細い白が混ざり、瞬く間に濁っていく。 「聞きたいことがあれば、答えられる範囲で応じますが」 「……いくつか」 「どうぞ」 「念願が叶ったというのは」  エクトルは思わず口許を緩ませる。誤魔化すような笑い方だった。 「本当に口が軽いことです」 「離れたかったんですか。クラリスから」 「そう簡単な話ではありません。温度差を感じる程度には、彼とも長く会っていません。確かに昔は嫌になったこともありましたが」  エクトルは目を伏せる。 「湖上でお嬢様を呼んでいた、貴方とは真逆ですね」  栗色の瞳が大きくなる。  その名を何度叫んだだろう。寂しさと怒りの混ざった感情を爆発させ、銀の鳥に跨がって、朝の日差しに照らされた湖上で喉が嗄れても呼び続けた。朝に読んだ手紙と、あっけない別れを受け入れられずに無我夢中で走り出した夏の終わりの出来事は、彼女の記憶にもまだ新しいはずである。 「クラリスに聞こえていたんですか」 「いいえ」  間伐入れぬ即答に、アランは押し黙る。 「クヴルールの中心には誰も届かない。あの日お嬢様の耳に入っていたのは風の音のみ。私も後ほど知りました。湖上にエアームドと少女の姿があったと」  一呼吸置く間に流れる沈黙は、重い。 「やはり貴方だったんですね」  確信ではなかったが、彼にとっては確信に等しかったのだろう。エクトルですら今まで真相を知らなかったのなら、クラリスが知るはずもない。  アランは俯き、力無く肯いた。 「……神域に繋がる湖畔を守るように風の壁を施しています。ポケモンの技ですがね。誰も近付けぬように。キリの民は誰もが当たり前に知っていることです」 「そう……初めから届くはずがなかったんですね」  言葉に沈痛なものを感じたエクトルは黙り込み、重々しく肯いた。 「まさか、たったあの二日で、そこまでお嬢様に入れ込む方ができるとは考えもしませんでした。申し訳ございません」 「どうして謝るんですか」  決して怒りではない、純粋な疑問をぶつけるようにアランは問いかける。 「私が中途半端にお嬢様を許してしまったがために、無闇に無関係の貴方を危険に曝しました」 「違います。あれは私が勝手にやったことです」 「そう。貴方がご自分でそうされました。想像ができなかった。キリを知らず偶然立ち寄っただけ、それも訳のありそうな旅人なら何を告げたところで深く干渉はしてこないだろうと」  アランは眉根をきつく寄せる。 「何を言いたいんですか」  突き放すように言うと、エクトルは薄く笑った。 「見誤っておりました」  店内の音楽が切れ、本当の沈黙が僅かの間に訪れる。 「噺人は成人すれば完全に外界との関係を断ち、全てを家と水神様に捧げ、自由は許されない。クヴルール家の掟は他言無用。とりわけ未来予知、消耗品のように使い捨てられ続けてきたネイティオの件は禁忌。公となれば、いくらクヴルールとはいえ只では済まないでしょう。愛鳥を掲げる町ですから、尚更。それを他者に教えるなど、いくらキリの民でなくとも許されない。今回の件を他のクヴルールの者が知れば、お嬢様は代用のきかない立場ですので考慮はされるでしょうが、私の首は飛ぶでしょう」  アランは息を詰める。 「つまり、クラリスの元を離れたというのは」 「ああ」エクトルは軽く首を振る。「それとは関係ありません。このことを知る者はクヴルールで私とお嬢様の他にはおりません。先ほども言ったでしょう、役目を終えただけです。もし知られていれば、私は今ここにいませんよ」  平然と言ってのけるが、アランは一瞬言葉を失う。 「そんな恐ろしい口封じをする家なんですか」  直接的には言葉にしていないが、首が飛ぶとは形容でなく、言葉そのものの意味を示すのだというニュアンスを含めているのだとアランは嗅ぎ取っているようだった。  エクトルは短い沈黙を置く。 「程度によりますが。強い力を持てば、手は汚れるものです」  諦観を滲ませ悟ったように呟き、続ける。 「アシザワ……先程の店員に、貴方がお嬢様のご友人だということを伏せたのも念のためです。彼はキリの事情には驚くほど無関心ですがね」 「そんなことも?」 「本来、彼女は外界に関係性を持ってはいけない存在ですから」  また長い沈黙が流れていく。  場を持て余すようにエクトルがコーヒーを飲むのを冷めた表情でアランは見守る。 「口止めをしたいということですか」  エクトルの動きが止まる。 「それならそうと、はっきり言えばいいじゃないですか」 「口止め……そうですね。そう言っても良い」  アランの唇が引き締まった。 「貴方も、暫くキリに留まるつもりなら言葉は選んだ方が良いでしょう。これは警告です」 「だったら」  声が僅かに震えていた。 「初めからクラリスに何も言わせなければ良かったでしょう。外に関係を持つなと言っておきながら、学校に通わせたり……中途半端に許したということは、そもそもクラリスを止めることも出来たということですよね。何を今更」 「言ったでしょう、軽率だったと」  刺すように言い放つ。 「判断を誤ったのは私の責任です。だから出来る限りの協力は致します」 「ザナトアさんを紹介したのも、だからなんですね」  虚を衝かれたエクトルだったが、表情には出さない。ザナトアの存在は、彼にとって苦みのある、できるだけ触れたくない部分ではあった。 「クラリスの約束だけではなく。気が進まなかったけれど協力してくださった理由は、それですか。手は貸すから、余計なことは言うなと」 「一つは、確かに」  アランの唇が僅かに歪む。 「……これも、この時間も、口止めのつもりだと」  言いながら、手元のカップの縁をなぞる。  どこまでも深い黒い視線はあくまで凪いでいた。軽く首を振る。 「あまり警戒を強くされないでください。貴方は私を利用し、何事も無かったように過ごせばいいのです。ただ、一つ覚えておいて頂きたいのは」  強まった語気にアランは身を正す。 「私は貴方の身と、お嬢様の身を案じているのです」  辻褄合わせのように吐き出される言葉達に、アランは表情を変えなかった。  暫しの沈黙の間に、細い指先が持ち手を強く握り、また和らぐ。長い息と共に一口、渦巻いているだろう感情諸共流し込んで、温もった甘みのある吐息が小さく零れた。 「わかりました」  凜と言い放つ。  その直後のことだ。アランの顔が不意に、微笑んだ。  首都で訣別として笑いかけてから、意識していても強ばったまま動かなかった頬が解れた。凍っていた表情が溶けて、ふわりとした綿のように優しい微笑みが咲く。 「わかりました」  繰り返す。言い聞かせるように、或いは強調するように、しかし今度は随分と和らいだ口調だった。同じ言葉でありながら、全く色の異なる声を使っている。 「エクトルさんは、甘い人なんですね」  エクトルの肌が強張る。 「あの子、言ってました。本当は優しい人なんだって。その意味をちゃんと理解した気がします。……クラリスの望みをできるだけ叶えようとしてたんじゃないですか」 「クレアライト様、それは違う」 「エクトルさん」  咄嗟にエクトルは息を呑んだ。  ただ名前を呼ばれただけなのに、今までで最も意志の強い声だとエクトルは思った。有無を言わさず黙り込ませるだけの強い声。 「丁度良かったんです。私、クレアライトは捨ててるんです」 「……はい?」  僅かに動揺するエクトルとは対照的に、にこやかな顔を彼女は崩さない。 「クラリスと友達になり秘密を知ったラーナー・クレアライトはキリに居ない。そんな人間はここにいない――丸く収まりますよね」 「何を……」 「アラン。アラン・オルコット。今はそう名乗っています」静かに頷く。「これで踏ん切りがつきました」  驚きを隠さぬ顔で、エクトルは妙にさっぱりと笑うアランを凝視した。 < index >
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thyele · 4 years
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2020年9月11日
舜 NEiNフルアルバム発売中さん「【拡散お願いします🙇‍♂️】 2020年10月10日(土)池袋CYBER RAM主催無観客配信ライヴ 「RAM vs NEiN 〜the self Riot〜」 【出演】 ・Rush Assault Machinery ・NEiN 【視聴時間】 18:00〜 【配信チケット】 3,800円 ※チケット詳細は後日発表」 https://twitter.com/shun_thefuzzbox/status/1303981993009455108
NEIN_OFFICIALさん「ライブ決定!RAM主催 無観客配信ライヴに出演決定! | News | NEIN OFFICIAL SITE」 https://twitter.com/nein_official/status/1303983020542586885
拓馬(紫音) NEiN 4/21全11曲アルバム発売さん「NEiN!! Liveが決まりましたーっ!!! とにかく嬉しいです!!! RAMの兄様方と、参加頂ける皆と一緒に最高の1日にしたいと思っています!!! NEiN���音を合わせれる! Liveを観てもらえる! この幸せを噛み締めたい!!! 最高の一夜を皆と一緒に!(^-^)/」 https://twitter.com/takuma_nein/status/1303996628395675649
eisuke@10/10 NEiN 配信ライブ決定さん「やります! ようやくみんなに会える! オレ達は直接みんなの顔は見れないけど、配信とは言え必ず一方通行じゃない両方通行の熱いライブやりまっせ。」 https://twitter.com/eisuke_gp/status/1303997214407028736
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「そんなわけでRAMの情報も更新しとります (°_°)」 https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1304018799079780352
水谷 龍さん「できたーー!! #髪の毛アート #ラッキー #kisaki様の残骸 @KISAKI_OFFICIAL #なんか違う」 https://twitter.com/Ryu19830901/status/1303987518749077504
KISAKIさん「【KISAKI PROJECT feat.砂月】 10年前にレコーディングした未発表曲「傷心の色彩」を始め、貴重なトラックを集めたCDのリリースが決まりました。9月30日、WEB SHOP限定発売です。宜しくお願いします。#拡散希望」 https://twitter.com/KISAKI_OFFICIAL/status/1304009977078534144
takuto_さん「配信チームに二宮君いてめちゃ嬉しい。」 https://twitter.com/takuto_/status/1303993422059982849
SHIMOKITAZAWA GARDENさん「【下北沢GARDEN閉店、及び 移転のお知らせ】 下北沢GARDENは、本年10月18日を持って閉店及び移転する運びとなりました。 急なお知らせとなりました事をお詫び申し上げると共に、オープンより多くのお客様にご愛顧いただきましたことを心より御礼申し上げます。」 https://twitter.com/garden_2011/status/1303906131719286785
“CRAZY”COOL- JOE 【本人】さん「下北沢ガーデンが閉店。 たくさんお世話になりました。 寂しいですね。 ありがとうございました。」 https://twitter.com/cooljoesbar/status/1303989364658024449
“CRAZY”COOL- JOE 【本人】さん「10/23(金)のチケットをお持ちの方で、10/24(土)に振替をされた場合についてですが、 整理番号はそのままで並列入場となるそうです。」 https://twitter.com/cooljoesbar/status/1304003829550075905
chroさん「暗い話題ばかりでメンタルやられるけど、僕はというと進行形で次いつ録る?何録る?みたいな話が出来ていて何とかのんびり進められてます」 https://twitter.com/chroichro/status/1304015515115896833
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「9/12高田馬場AREA アンクロは18:20からとちょっと早めです(`_´)ゞ ステージにちゃんと透明なシートがあります👍 寛さん、じゅんさん、なる様 もよろしくお願い致します✨」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1304019839187476480
gaizao officialさん「【gaizao live】 開催迫る! 9/12 SCA主催『New Wav.3』 京都夜想 開場18:30 / 開演19:00 ¥2,000(+1d) 出演: SCA BODIL gaizao Douglas DJ KIYOTO from anaphylaxie ※入場制限の可能性あり!チケットのご予約はお早めに! ※体調にはくれぐれもお気をつけください!」 https://twitter.com/gaizao_official/status/1304015582283481089
DEATHROさん「DEATHRO/FILM THE BEATDAM2020 JULY.24 宮ヶ瀬湖畔園地野外音楽堂 Directed by 佐々木堅人 9月10日(木)22:00(jpn) YouTubeプレミア公開します! プレミア公開とは公開時にチャット機能を使って皆さんで一緒に動画視聴を楽しめる機能です 是非チャット欄でお逢いしましょう」 https://twitter.com/deathro_com/status/1303687983682347008
マナヅルさん「満たされるのが寒いってこと 間違だってはやく見抜いて そして黙って 離して レントゲン @erina_chas」 https://twitter.com/tgkynm/status/1304038589831852032
マナヅルさん「魚住英里奈の消された曲が良すぎて、謎の怒りが込み上げる。よくもまぁこんな良い曲を隠し持っていられるのだ。そんな曲に出会えた今夜はすこし、心がほぐれている。そんな気になる。さっきまでの生き急ぎようが嘘のようさ、世界は愛に溢れている。愛に浴びて生きていこう。愛を遮るものは殺そう。」 https://twitter.com/tgkynm/status/1304008319200194560
魚住 英里奈 (独唱)さん「今晩泊めてください。 あなたの物件 心理的瑕疵物件にして差し上げます こんばんはゴールデン街の 魚住英里奈です。」 https://twitter.com/erina_chas/status/1304059383597264898
シビィさん「ム・モリソ」 https://twitter.com/sivydish/status/1304000879935152129
シトクロム【CYT】さん「@sivydish ッタリンジ」 https://twitter.com/cytochromeinfo/status/1304045101648281605
シトクロム【CYT】さん「バニャ」 https://twitter.com/cytochromeinfo/status/1304047557736243200
青月 泰山 【左ききのゴーシュ】さん「セロと星空のライブ投影 「セロと青い月の夜」* 10月31日(土) 13時/17時 ※ライブチケットはpeatixにて9月15日(火)12時より前売り販売」 https://twitter.com/seigetusha/status/1304041694967418881
青月 泰山 【左ききのゴーシュ】さん「今年のブルームーンの日に(!)、また渋谷のコスモプラネタリウムで演奏をさせていただけることになりました☽ 思えばコロナで、3月の桜祭りから数回延期があり…実現に向けてご尽力いただいた関係者の方々、本当にありがとうございます。今年は青誕祭もできなかったので、とても嬉しいです。」 https://twitter.com/seigetusha/status/1304041837406027778
青月 泰山 【左ききのゴーシュ】さん「チケットは9/15から発売になります(公式HPにリンクがございます)。まだ少し先の予定ですが、お待ちしております。 今、新しいフライヤーをネイチさんに作っていただいてます!」 https://twitter.com/seigetusha/status/1304042335022379010
Radiostarさん「私も物販で出店いたします✨ 桜のテーマ作品も準備していたのですが叶わず…。 10月には美しい演奏を聴きながら美しい星空をみなさんと楽しむことができたら嬉しいです。 どうぞ宜しくお願いします✨ >RT」 https://twitter.com/radio_stars/status/1304046241056092160
Rayflower_Officialさん「【配信ライブリハーサル2日目終了❗️】#Rayflower」 https://twitter.com/RayflowerSTAFF/status/1304026838784643072
Köziさん「養生用に敷いてたゴミ袋の上で固まってたアクリル絵の具達を集めて適当に並べてみました」 https://twitter.com/Kzi_official/status/1304052135147921408
こもだまり/昭和精吾事務所さん「来週火曜まで無料公開中の、イッキ監督作品「君の瞳に恋してる」公開日に見ました。 インタビューあるし、昭和精吾事務所とは違うイッキさんの演技も見られるし、ヒロインの平田さん、カ亀岡さん(カムカムミニキーナ所属)と3人の掛け合いが楽しい。 カメラワークも凝ってる。 ぜひこの機会に見てね!」 https://twitter.com/mari_air/status/1304058414952116226
ふなもと健祐さん「僕の趣味は将棋です。 年齢一桁の時分に祖父に仕込まれました。 今も、周囲のノイズを振り切って集中したい時にネット将棋指してます。ライブの直前とか。 得意戦法は四間飛車です。 #Peing #質問箱」 https://twitter.com/funamoch1/status/1304059183008890881
こもだまり/昭和精吾事務所さん「カ亀岡さんてなんだ。 亀さんごめんなさい…」 https://twitter.com/mari_air/status/1304060498875310081
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「本っ当に久しぶりに、友達とお茶をしてきました。 今迄も頻繁なわけではなかったけど、やはりこの時間大切〜!ありがとうございましたo(`ω´ )o きれいに撮れた部分だけ。。」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1304059302835965952
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「そして注文してた絵本が届いた〜◎本屋さんで広告をみて、一目惚れしたけど品切れだった 素敵すぎて感動してます…! 桜田千尋さん(@ChihiroSAKURADA)の『満月珈琲店』 #満月珈琲店」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1304059543169560577
lucy+peter=esolagotoさん「ライブハウスだけではなくスタジオも徹底してる マイクを借りるとアルコールのにおいがして(※消毒の意) マイクを返すとアルコールで拭き上げている 音楽がある場所の方がよっぽど無菌なのではないか・・・?」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1304060637039882241
イチロウ(ex.毒テロ)さん「10/3、4のイベントは限りなく無観客に近い配信イベントとなりますので、是非とも配信でのご鑑賞をお願いいたします。今後の詳細についてはレッドアイランドレコード@r_islandrecords のTwitterにてお伝えいたします。」 https://twitter.com/dokutero/status/1304251252214202370
イチロウ(ex.毒テロ)さん「今回この様な事になった原因は新型コロナウイルスであり私の判断と決断の甘さによるものです。心よりお詫びします。本当にごめんなさい。くれぐれも他の出演者の皆様に対しての誹謗中傷や誤った情報をSNSなどで発信しない様にお願いいたします。もしも書かれた場合は即刻削除いただく様にお願いします」 https://twitter.com/dokutero/status/1304252863233884162
打首獄門同好会さん「声に出して言いたくなる言葉 「ラニーニャ現象」」 https://twitter.com/uchikubigokumon/status/1304002877560553472
前Q(前田久)さん「「政治に関心が無くても平和に生きられる国にいる方がよっぽど良い」なんて、善政を行っている政権にしかいう資格ないでしょうよ。今の政権は「関心がないのをいいことに、自分たちの都合のいいように好き勝手やる」状態なわけで、その中心のひとりがこれをいうのは醜悪だわ。」 https://twitter.com/maeQ/status/1303962929704742917
オオクワはじめましたさん「悪意ある見出しだね、本人が受け取らずに企業が国に預けたお金に課税したってことやん、しかもこの人自分に特許のお金をよこせと言ってるのではなくて基礎研究の補助にそのお金を回せっていってるはず」 https://twitter.com/sorai1028/status/1303839773799317504
時事ドットコム(時事通信ニュース)さん「政府は新型コロナウイルス対策として5000人までに制限しているイベント参加人数について、上限を数万人程度まで緩和する方向で調整に入りました。屋内イベントは収容定員の50%以内に制限していますが、落語や歌舞伎、クラシックコンサートなどでは撤廃する方針です。」 https://twitter.com/jijicom/status/1303588187743440897
ひろゆき, Hiroyuki Nishimuraさん「自民党って日本を不景気にし続けるための密命とか帯びてるの? >菅氏、消費税増税は必要」 https://twitter.com/hiroyuki_ni/status/1304079289382563843
kai-heiさん「【閉店】ヤマダ電機 LABI新宿東口館」 https://twitter.com/kaitenheiten/status/1304022666916003840
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mendou-t · 4 years
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Vol.106 政府による布マスクの生産・調達について、皆様の疑問にお答えします。 医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00) ツイート Like57   ■ 関連タグ マスクの輸出規制マスク不足不良品中国からの輸入入国制限再利用を前提布マスクの生産・調達新型コロナウイルス材料ガーゼの不足検品費用江崎 禎英配布の遅延 経済産業省 政策統括調整官 江崎 禎英 2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp 新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。 そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。 布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。 先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。 <なぜ、布マスクだったのか> 再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。 本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。 しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。 このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。 <布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか> 「マスクが手に入らないことに対する国民の不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。 本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標が形成されていきました。 <なぜ、日本製のマスクを調達しなかったのか> そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。 このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。 <なぜ、「興和」を始めとする特定の企業とだけ契約したのか> 今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。 ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。 当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。 <実際のマスク生産体制はどうなっているのか> 4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。 これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。 これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。 <なぜ、不良品が発生したのか> 当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。 日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。 ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。 不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。 <なぜ、配布が遅れているのか> 4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。 しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。 これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。 <最後に> 現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。 また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。 もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいります。 なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
【魚拓】Vol.106 政府による布マスクの生産・調達について、皆様の疑問にお答えします。 | MRIC by 医療ガバナンス学会
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kuborie · 4 years
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Vol.106 政府による布マスクの生産・調達について、皆様の疑問にお答えします。
医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00)
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■ 関連タグ
   マスクの輸出規制    マスク不足    不良品    中国からの輸入    入国制限    再利用を前提    布マスクの生産・調達    新型コロナウイルス    材料ガーゼの不足    検品費用    江崎 禎英    配布の遅延
経済産業省 政策統括調整官 江崎 禎英
2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp 新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。
そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。
布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。
先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。 <なぜ、布マスクだったのか>
再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。
本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。 しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。
このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。 <布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>
「マスクが手に入らないことに対する国民の不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。
本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標が形成されていきました。 <なぜ、日本製のマスクを調達しなかったのか>
そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。
このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。 <なぜ、「興和」を始めとする特定の企業とだけ契約したのか>
今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。
ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。 当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。 <実際のマスク生産体制はどうなっているのか>
4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。
これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。 これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。 <なぜ、不良品が発生したのか>
当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。 日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。
ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。
不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。 <なぜ、配布が遅れているのか>
4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態というこ���で各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。
しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。
これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。 <最後に>
現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。
また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。
もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいります。
なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
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listreit-blog · 7 years
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ネット上で拾った評判
リスト(株)と横浜元市長の裏金の結託
1: リスト(株)と横浜元市長の裏金の結託
匿名さん 2016/12/11/(日) 23:18:00
1: リスト(株)と横浜元市長の裏金の結託
匿名さん 2014/11/19/(水) 11:45:05
横浜市のブラック企業を無くそう!!情報ある方はなんでも書いて~! 横浜市の税金はどう使われているのか? 不動産業リスト(株)と元市長の裏金
| 50 Comments |
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2: 名前:匿名さん :2014/11/19(水) 12:06:20
林文子横浜市長の仮面が剥がれかかっている   2年か3年ほど前、「横浜マリンタワーを中田宏市長云々…」と宣伝する車を見かけたことがあったが、また最近(11月16日)横浜市の関内駅周辺で同じような話題を宣伝する街宣カーに遭遇した。その概要は以下の通り。   「元市長(中田宏前市長のことと思われる)と関内にある悪徳企業(不動産業のリスト株式会社と思われる)が結託し、横浜市の公共施設(マリンタワーだろう)をタダ同然で賃貸して莫大な利益を上げている。林市長は、この事実を知りながら事態を放置している。市の文化環境局長(中山こずゑ氏)は、林市長の肝いりで民間から起用された操り人形…」というものだ。   念のため調査をした。平成21年度から31年3月までの10年間の契約とされたマリンタワーの賃料は下記の通り。   ★マリンタワー年間賃料 27,594,000円に対して売上総利益682,189,000円。 賃料・諸経費を差引いても実に、114,172,000円の営業利益を計上している。(H26.4~賃料297,192,000円税別)   これは平成25年度の実績で、初年度3,700万円余りの赤字以後、H22年度6,566万円、H23年度6,614万円、24年度9,154万円を越える黒字を計上している。このうち人件費が赤字の初年度2億4,747万円、その後は2億1,358万円、2億0,262万円、2億2,914万円、2億4,489万円をそれぞれ超えている。   ★賃料0円とされたマリンタワー2F、3Fの公益床売上は、H21年度から順に、8,655万円、1檍2,812万円、1億3,801万円、1億2,024万円、1億2,216万円となっており、これはまさに横浜市の損失、借主の純利益だ。   契約者は2社あった。   ★リスト㈱および名古屋市にあるB社。無償の公益床売上が5年間で約6億円? やはりおかしい。 ということで、林文子市長を調べていくと…   市長になるまで「東京日産自動車販売㈱」代表取締役で、中山こずゑ文化観光局長は当時の部下であることが分かった。なるほど街宣カーから聞こえた「民間起用」というのはそのことか。 益々きな臭い。   さらに調べたら面白いことが浮かんできた。どうやら中田元市長が林文子氏を指名したらしいのである。中田元市長をはじめ、林市長に至る継承の過程にリスト㈱のK社長は深く絡んでいるようだ。しかもある市会議員を仲介して…。こうしたことが中田元市長の(裏付けのないとされる)スキャンダル報道に発展したのは、週刊誌に掲載されたとおりなのだろう。   もちろん中田元市長は疑いが晴れたとして意気揚々とみずからの著書「政治家の殺し方」(幻冬舎・2011年10月)に書いているが、「市長として実行した改革が、既得権益や利権を奪われた人々の恨みを買い、その報復としてバッシング記事が仕掛けられたということだ。私のイメージダウンを図り、政治生命を絶とうとした」と既得権益と利権を手に入れたことを認めている。   消費税を政争の具として解散・総選挙が現実味を帯びてきたところに、中田宏元横浜市長が神奈川選挙区から立候補の噂も流れてきた。なにやら例のマリンタワーに近づいてきた感を否めない。   …と、とりあえずここまで記しておくことにして、某ラジオ局のサテライトスタジオを実現することを「売り」にして、マリンタワーの賃借権を握った「リスト㈱」をはじめ、横浜の有力企業が絡んだ問題について、推移を見つめながら取材を重ねていく。次なる公表をお待ちいただきたい。
3: 名前:匿名さん :2014/11/20(木) 10:20:05
横浜市を綺麗な町にしたいです。。中田元市長は朝鮮人らしい? 中田宏(鄭宏)、愛人奈々への携帯メール送信・・・。 神奈川県警は横浜市役所に大量の警察OBを中田宏鄭宏によって天下りさせた・・。 奈々との情交は事実である。東京地検に中田(鄭)宏は 奈々・神奈川新報三村貞夫主筆・横浜市会議員太田正孝を 名誉毀損で告訴(刑事告訴)したが、証拠の「奈々の携帯電話」の記録を鑑定したところ 中田(鄭)宏の携帯電話から送信したメールと判明。 民事裁判で奈々が敗訴したのは、中田(鄭)宏が裏で奈々側に 慰謝料を払って裁判出廷を見送らせたのが事実。
4: 名前:匿名さん :2014/11/20(木) 10:21:17
確かにリ○トの社長は裏がある人間だぞ。
5: 名前:匿名さん :2014/11/20(木) 10:26:22
マリンタワーはリ○トの持ち物なのか?
6: 名前:浜っ子 :2014/11/21(金) 16:50:16
あれ、俺ンチ不動産リストだ。マジ?悪徳企業なのか?
7: 名前:ところてん :2015/1/15(木) 14:03:28
横浜の同業者だけど、週末関内駅近くの飲み屋にいるとリスト株式会社との遭遇率が高い。
酔って大声で巨漢の部長(次長?)が「CSR活動は金にならねえ。街のためなんかじゃなくて金のためにやってるのにな!」
と笑ってたな。
リスト退職組に聞くと「社内いじめがひどい」「仕事より上司への媚びを売ることが給料になる」「横浜のために働くより部署内で社内営業をする方が出世が早い」と、社員が積み上げてきた努力や収入が次長以上の遊び金になるとのことだった。
8: 名前:横浜育ち :2015/2/4(水) 22:04:40
リストは2年くらい前に、個人情報漏えいしているけど、
それはホームページにPDFファイルで掲載されただけ(検索対応?)
で、今はその表示がどこにもない。お知らせからも消えている。そういうことでしょうね。
9: 名前:匿名さん :2015/2/10(火) 18:36:26
http://nippon-japan-nihon.tumblr.com/post/40460724082
贈収賄事件に発展か?「反社勢力・元横浜市長・リスト北見社長」の絡んだ駅前開発許可の怪!
上大岡に利権の爪痕!& 北見尚之の「知られざるプロフィー」
リストの北見社長のルーツがこの街にある。若い時、「上大岡・双愛会」事務所に出入りしていた事実を最も良く知られている地域。其の後不動産会社(リスト)を創業して、更に地元に深く関ることになる。前横浜市長中田宏(現・日本維新の会、衆議院議員)が、愛人問題で取り沙汰された時、地元老舗不動産会社が慰謝料(女性問題解決金)立替とバーターで「上大岡駅前開発」の許認可問題が浮上したが何時の間にか破談した。然し、其の後不思議な事にリスト(株)北見社長の名前が急浮上!突然、上大岡駅前開発(上大岡駅前タワーマンション・ミオカ)の開発許可を請けた。「ミオカ」と合築した「リストガーデンスクェアービル」が利権を物語っている。当時、中田宏前横浜市長は「愛人問題」を週刊誌にスクープされ、窮地にたっていた。相手の「奈々嬢」の父親が双愛会の元幹部。北見尚之とは浅からぬ縁。中田宏の解決金(慰謝料+アルファー)を立替払い、見返りにリスト(株)に「開発許可の利権」が渡ったというのが真相のようだ。(地元証言)
更に、この「愛人問題」揉み消しに仲介役として登場してきたのが、稲川会理事長(当時)のA氏(亡)。この辺りから、中田前市長・北見尚之社長・稲川会の縁が深く浸透して行くのだ。「県暴力団排除条例」が発効されるまでは、地方都市の良くある構図で済んでいた。然し、今、神奈川県警察本部が重大な関心を寄せているのはリスト(株)北見社長の「暴力団フロント及び密接交際者���の認定以前の問題として、「開発許認可」を得るために支出した金員が「贈収賄」に当らないか?である。「反社会的勢力・元市長・」が絡んだ駅前開発許可。「横浜市の大疑獄事件」に発展する予兆がする。県警のやる気が試される。
10: 名前:匿名さん :2015/2/14(土) 22:25:37
横浜では常識。
営業は新入社員の何もわかっていない人間か、
高額な物件を無理やり売る主任以上の人間しか社員がいない。
マトモの名人は辞めていく。
11: 名前:匿名さん :2015/2/17(火) 16:14:01
リスト株式会社の評判で検索するとブラックがぞろぞろでる。
・出社は定時の1時間前。店舗や会社周囲の掃除をするため。
・朝礼が必ず40分ある。
・土日祝日休みはなく、社内の独自カレンダーで動く(週休1日、GW、年末年始休みなし)
・自分がいくら給料をもらっているのか、みんなの前で言うことを強制される。
・社員の嫁は、8割がたパートで来た女性
12: 名前:匿名さん :2015/2/27(金) 08:43:10
うちは一度、リスト株式会社でマンションを買ったんだけど、急に「受け渡せません」と連絡がきた。
驚いていたら直接説明に営業の人がきて「私もよくわかりません」と意味の分からないことを言うだけ。
後で説明会があり原因は「虫が湧いた」とのこと。全額返還を求めると最初は「一部だけの返還となる」ということで
みんなで大反対。結局全額返還になったけど、対応のおかしさばかり目立った。
13: 名前:匿名さん :2015/3/3(火) 13:56:10
友人が働いていたけど、能力がある人間は上の人に取り入らないと
上司に「働いていない」と部長以上に嘘の報告を上げられて、潰されるとのこと。横浜のためなんて嘘だな。
14: 名前:匿名さん :2015/3/7(土) 12:11:33
そういえばちょうどマンション購入を考えていた時期に
ロシア人みたいな小太りの人がタクシーの運転手と喧嘩してたのを見たことがあるな。
リスト社員だ馬鹿野郎とか言ってたので速効でリストは無しにした。
15: 名前:匿名さん :2015/3/19(木) 12:33:50
社長が稲川会って有名だよね
16: 名前:匿名さん :2015/3/22(日) 22:50:29
リストの評判が悪いのは今に始まったことではない。
社員が直ぐに辞めちゃうので、家を購入しても担当が即時不在になり
購入前に取り決めた約束なんて全部無くなる。書面に残しても「無くしました」で終わり。
17: 名前:匿名さん :2015/5/8(金) 00:45:08
なんかリスト株式会社って怖い会社だね。
横浜ってそんな感じなのかと疑うよ。
18: 名前:匿名さん :2015/5/18(月) 17:42:05
もともと横浜周辺でタクシー運転手やってましたが、リスト株式会社の社員は何人かブラックリストに載るくらいの
お客様でした。社内での大声、暴れる、運賃を払わない、などなど、直接的な暴力もあり椅子の背にストックしているタクシーの名刺をばらまかれたりしたこともありました。今は地区が変わってほっとしてますが、常連の人を見かけるとぞっとしますね。特に太っていて坊主に近い方がいつも大変な泥酔ぶりで関内から杉田近辺まで騒いでました。
19: 名前:匿名さん :2015/6/17(水) 13:34:15
3年ほど前にリスト株式会社主催のスポゴミに参加させていただきましたが
その際、見えないところで太っている社員さんが、大柄な社員さんを殴っており
「しっかり売り込め。なんで慈善事業やってるのかわかってるのか」と
参加者へのサービス売り込みを強制しておりました。
横浜のため、とか宣伝しておきながらやはり自社のため、という認識が強く、なんだか嫌になり自治体自体参加をとりやめました。
殴る社員、殴られなければいけない社員、考えると異常な会社ですよね。
20: 名前:匿名さん :2015/7/17(金) 01:45:36
リスト株式会社で家は買わないことにした。
21: 名前:匿名さん :2015/7/21(火) 14:17:26
リスト株式会社は評判悪いね。務めていた友人も辞めた理由はヤ○ザが運営しているってところだったな。
22: 名前:匿名さん :2015/7/22(水) 13:27:59
超怖い。
http://diamond.jp/articles/-/29303
23: 名前:匿名さん :2015/7/25(土) 00:01:36
社内では足の引っ張り合いが常態化
24: 名前:匿名さん :2015/7/28(火) 15:26:51
リスト株式会社は田町に支社を作ったのか?横浜から暗躍が進出。
25: 名前:匿名さん :2015/7/29(水) 14:40:16
リストレジデンス
26: 名前:匿名さん :2015/7/31(金) 22:18:00
ロシアのマフィアみたい
http://diamond.jp/articles/-/29303
27: 名前:匿名さん :2015/8/4(火) 21:41:34
上場企業じゃないってのは
売り上げは上げているのに、できない理由があるんだろうね
28: 名前:匿名さん :2015/8/12(水) 15:18:11
リスト株式会社の新卒採用や中途採用の情報をこちらに掲載されている情報を統合すると
こんな感じかな?
・出社は規定時間の1時間前。会社前の掃除と、朝礼がある。
・朝礼では社則の全員読み上げと、本日各自がやることの発表がある。発表が終わるごとに拍手をする。
・土日祝祭日は完全に無視した社内カレンダーにより休日は決められている
・不動産業は水曜日休みだが、結局は働く
・独自のカレンダーなので、年末年始休暇、盆休み、すべてが無い。
・基本的には月内22日勤務だが、接客のため休むことはない
・次長以上の役職からのパワハラが絶えず行われる。
・気に入られれば問題ないが、それは仕事として向上がない
・個人スペックの高い人は直ぐに転職してしまう
29: 名前:匿名さん :2015/8/20(木) 18:51:49
・CS活動は物件を売るために行う。慈善事業ではない。
・失敗すると殴られる。
・社員の嫁さんは、元派遣社員が8割
・とりあえずCS活動は金にならないと大声でわめく社員がいる。
・太っている社員に注意。
30: 名前:匿名さん :2015/8/20(木) 20:04:12
ロシアンマフィアがいるぞ
31: 名前:匿名さん :2015/11/12(木) 19:13:08
つまりは、
住宅の購入→反社会的勢力からの金銭的やりとり
社員になる→反社会的勢力と関係する団体に所属する
ということか。
さすが上場しないだけはあるな。
32: 名前:匿名さん :2015/11/17(火) 03:01:11
うちの親がリストの物件買っちまった
営業の口の利き方なってないし、調べたらもろブラック企業じゃねーかw
トラブルも起きてるし、親が購入前に一言俺に相談して欲しかったわ
とんだサプライズ
33: 名前:匿名さん :2016/2/15(月) 09:05:01
リストレジデンス洗足池と
リストレジデンス等々力の購入を検討しているけど、
まずは下見からかな。評判通りとは思いたくないな。
34: 名前:匿名さん :2016/3/7(月) 20:12:47
リスト株式会社の個人情報流出、これか。
3年前だけど。
お客様各位
平成25年3月4日
リスト株式会社 代表取締役 北見尚之
個人情報を含む携帯電話の紛失に関するお詫びとご報告
平素は弊社業務に関し、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、弊社住宅事業部に所属しアフターサービス及びメンテナンスを担
当する社員が、 お客様の個人情報が保存されている携帯電話(弊社貸与)を紛
失するという事故が発生致し ましたので下記のとおりご報告申し上げます
なお、本件発覚直後より、対象となるお客様に取り急ぎお電話でご報告と
謝罪を行うと ともに、国土交通省に対する経緯報告を行っており、これま
でのところ当該個人情報の不 正使用に関する連絡は受けておりません。
弊社の管理不十分により、お客様ならびに関係者の皆様に多大なるご心配
・ご迷惑をお かけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。また、弊
社では本件事故の発生を重く 受け止め、再発防止に努めるとともに、更な
るコンプライアンス意識の向上を目指す所存 でございます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
1.経緯 弊社住宅事業部に所属しアフターサービス及びメンテナンスを担当
する社員が、弊社が
貸与した携帯電話を、平成 25 年 2 月 2 日に紛失。直ちに警察に届け出まし
たが、現在のと ころ発見されておりません。
いた個人情報
弊社が施工又はリフォームを行った住宅をご購入いただいたお客様の、氏
名・住所・電 話番号・建物不具合の内容が含まれる個人情報 242 名分。
【本件に関するお問い合わせ窓口】 リスト株式会社 CS 企画部 電話番号
:045(671)1191 (平日 09:30~18:00) メールアドレス: [email protected]
以上
35: 名前:匿名さん :2016/3/7(月) 21:28:43
ここの社員で高級車乗ってた人が駐車場のまえの店に怒鳴ってたのみて何かな、と思ったら路地に店の椅子(順番待ちのお客さん用)が車にぶつかったらどうすんだ、道はお前のものじゃねえぞとか言ってたな。高級車乗るくらいなんだからどっかほかのいい駐車場行けよ、と思った。まあ、怒鳴るのもどうかと思うが。
36: 名前:匿名希望 :2016/3/10(木) 23:22:13
横浜市民です。 横浜にふさわしくない会社だと思います。
37: 名前:匿名さん :2016/3/16(水) 23:46:23
ワンマン経営で典型的なブラック企業。 離職率が非常に高いと聞きました。 物件購入を検討していましたが見送ります。 購入を検討される方は一度調べてみてはいかがでしょうか?
38: 名前:被害者の会 :2016/3/21(月) 20:37:35
友達がリストで働いてました。 殴る蹴るは当たり前みたいです。 過剰なセクハラもあるそうです。
39: 名前:匿名さん :2016/4/11(月) 22:07:25
横浜に本社があるマンション分譲会社「リスト」が、税務調査で脱税を摘発された。ただの脱税事件でないところが問題なのだ! 本日の読売新聞社会面トップに、横浜のマンション会社「リスト」の脱税事件がスク-プされていた。 それでなくても社員の対応の悪さ、荒っぽい仕事振りは業界でも知る人は知っている。 今回、単なる脱税事件で終わるのか、あるいは裏社会との不明朗な取引が発覚するのか、これからの展開を待たないといけないが、駿河コーポレーションやアーバンコーポレーションと同様に、不明朗な取引を伺わせる内容だ。 もし裏社会との取引が事実なら、「リスト」社は金融機関から見放され、命運は見える。 通常、右翼が入っているような有名ビルは、普通の不動産会社は敬遠こそすれ、積極的に購入することは考えられない。 そんなビルは、他のテナントが入らないし、転売しようにも買い手が付かない、リスクだけを抱え込む事になるからだ。 3億5千万円という高額の立ち退き料があらかじめ合意されていて、10億円という格安な金額でビルを購入したのだろうと予想される。 そのビルを取得しても、右翼が立ち退けばすぐにその物件は右から左と30億円で転売出来て簡単に20億円もの暴利が転がり込む。 このテクニックは駿河コーポレーションやア-バンコ-ポレ-ションと同じ構図。(���社共に倒産) 税務調査で裏社会との金銭授受の事実が暴き出されたりしたら、通常の脱税事件と違い警察も検察庁も黙って見逃すはずがない。 リストが一番恐れるのは、脱税を突破口に宅地建物取引業違反として役員が起訴されると、禁固刑~不動産の免許剥奪となり、会社存続に終止符が打たれることなのだ。 甘い汁には毒があることを知りながら、あえて「カネと欲」に目がくらんで一線を越えてしまったのだろうか? 社会的にも不動産業の信用を失墜させるリストの反社会的行為に、多くの善良な不動産会社は大変な迷惑を蒙っている。 http://www.list.co.jp/
40: 名前:匿名さん :2016/6/16(木) 23:07:37
★新宿の右翼入居ビル、立ち退き料名目で3億5千万所得隠し  中堅の不動産会社「リスト」(横浜市中区)が東京・新宿の再開発に伴う不動産売買に絡み、 東京国税局から2006年12月期までの3年間で約3億5000万円の所得隠しを指摘されたことがわかった。  同社は、かつて右翼団体が入居していたいわく付きのビルの売買で多額の 利益を得る一方、実態が乏しい会社への手数料名目で、不透明な資金を供出していた。  リストは重加算税を含めて1億数千万円を追徴課税(更正処分)されたが、 処分を不服として異議を申し立てている。  リストや関係者によると、同社は05年、新宿区歌舞伎町2のビル2棟と駐車場のあった 土地計約860平方メートルを都内の建設会社などから約10億円で買収。 06年にホテル事業会社に約30億円で売却した。 この際、不動産仲介会社や化学薬品会社など数社に、仲介手数料やビル入居者を 立ち退かせる業務委託費を支払ったとして、経費として計約3億5000万円を計上した。  ところが税務調査で売買を仲介してもらった事実はなく、立ち退きも前の所有者の 建設会社が済ませていたことが判明。支出先の不動産仲介会社は届け出た住所地に 事務所がないとして、05年8月に都から宅建業の免許を取り消されていたが、 過去に右翼団体と同じビルに事務所を置き、同社社長は右翼団体代表と知り合いだった。(中略)  リストは1991年設立。 首都圏で「リステージ」シリーズのマンション販売などを手がけ、上場も目指している。  リスト総務部の話「国税当局との間で見解の相違がある。 右翼団体に何かを依頼したり、金を支払ったりしたことはない」 讀賣新聞(抜粋) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081202-OYT1T00901.htm
http://9321.teacup.com/sinpo/bbs/1180
41: 名前:匿名さん :2016/6/25(土) 23:01:53
平成 26 年 11 月 25 日 各 位 会 社 名 株式会社 森 組 代表者名 代表取締役社長 村上 和朗 (コード番号 1853 東証第二部) 問合せ先 執行役員 総務人事部統括部長 上山 悦也 (TEL. 06-6201-2763) 訴訟(反訴)の提起がなされたことに関するお知らせ 当社は、リスト株式会社(以下「リスト」という)に対し、平成 25 年1月9日付で東京地 方裁判所に請負代金支払請求訴訟を提起し、現在係争中ですが、リストより本訴に対する反訴 が平成 26 年 11 月 18 日付で東京地方裁判所に提起されましたので、下記のとおりお知らせい たします。 記 1. 反訴の提起があった裁判所及び年月日 (1) 裁判所 東京地方裁判所 (2) 提起日 平成 26 年 11 月 18 日(反訴状受領日 平成 26 年 11 月 25 日) 2. 反訴を提起した者 (1) 名称 リスト株式会社 (2) 所在地 神奈川県横浜市中区尾上町四丁目47番地 (3) 代表者の氏名 代表取締役 北見 尚之 3. 反訴に至った経緯 当社は、リストに対し、リストより受注した分譲マンション(以下「本件建物」とい う)建築工事の建物引渡時金 889,350,000 円の支払いを求めて、平成 25 年1月9日付 で東京地方裁判所に請負代金支払請求訴訟を提起しました。一方、リストは、当社に対 し、本件建物の引渡しを求めて、平成 25 年1月 11 日付で横浜地方裁判所に建物引渡等 請求訴訟を提起しました。 両訴訟は、本件建物瑕疵の有無が共通の争点であることから、平成 25 年2月 21 日付 で東京地方裁判所において併合して審理することに決定されました。 さらにリストは、当社に対し、平成 25 年3月6日付で東京地方裁判所に不動産引渡 断行仮処分命令申立訴訟を提起しましたが、リストが残請負代金のうち金 689,350,000 円を支払うとともに、預託金 161,025,000 円に当社の質権を設定し、当社は本件建物を リストに引き渡すことで和解しました。 これに伴いリストは、建物引渡等請求訴訟を取り下げ、当社は、請負代金支払請求訴 訟の請求額を未受領額等に減縮して引き続き係争中ですが、この度、リストより本件建 物に瑕疵(建物壁内の下地材に発生したカビ)があるとして、補修費等の損害賠償請求 の反訴の提起がなされました。 4. 反訴の内容 (1) 当社は、リストに対し、金 750,094,252 円およびこれに対する反訴状送達の日の 翌日から支払い済みに至るまで年6分の割合による金員を支払え (2) 訴訟費用は当社の負担とする 5. 今後の見通し 当社といたしましては、本件建物にはリストが主張するような瑕疵は存在せず、損害 賠償請求には何ら根拠がないことから、裁判において当社の正当性を主張して適切に訴 訟を進めてまいります。 本反訴が当社の業績に与える影響は、現段階ではないものと判断しておりますが、今 後開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。 以 上
http://www.morigumi.co.jp/news/pdf/20141125.pdf
42: 名前:匿名さん :2016/8/24(水) 00:50:40
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1228277770/
★新宿の右翼入居ビル、立ち退き料名目で3億5千万所得隠し  中堅の不動産会社「リスト」(横浜市中区)が東京・新宿の再開発に伴う不動産売買に絡み、 東京国税局から2006年12月期までの3年間で約3億5000万円の所得隠しを指摘されたことがわかった。  同社は、かつて右翼団体が入居していたいわく付きのビルの売買で多額の 利益を得る一方、実態が乏しい会社への手数料名目で、不透明な資金を供出していた。  リストは重加算税を含めて1億数千万円を追徴課税(更正処分)されたが、 処分を不服として異議を申し立てている。  リストや関係者によると、同社は05年、新宿区歌舞伎町2のビル2棟と駐車場のあった 土地計約860平方メートルを都内の建設会社などから約10億円で買収。 06年にホテル事業会社に約30億円で売却した。 この際、不動産仲介会社や化学薬品会社など数社に、仲介手数料やビル入居者を 立ち退かせる業務委託費を支払ったとして、経費として計約3億5000万円を計上した。  ところが税務調査で売買を仲介してもらった事実はなく、立ち退きも前の所有者の 建設会社が済ませていたことが判明。支出先の不動産仲介会社は届け出た住所地に 事務所がないとして、05年8月に都から宅建業の免許を取り消されていたが、 過去に右翼団体と同じビルに事務所を置き、同社社長は右翼団体代表と知り合いだった。(中略)  リストは1991年設立。 首都圏で「リステージ」シリーズのマンション販売などを手がけ、上場も目指している。  リスト総務部の話「国税当局との間で見解の相違がある。 右翼団体に何かを依頼したり、金を支払ったりしたことはない」 讀賣新聞(抜粋) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081202-OYT1T00901.htm
43: 名前:匿名さん :2016/8/24(水) 00:51:51
所得隠しの記事が並んでいるので
こちらも参考になるかもしれません。
http://www.tax-firm.com/2008docs/2008_12/2008_12.pdf
44: 名前:匿名さん :2016/8/26(金) 09:26:10
未だにリストガーデンとかリストレジデンスが完売しました!ってホームページに出てくるけど、不動産ベンチャーという位置づけとここに出てる噂で危機感をもたない物件購入者がいることが不思議すぎる。
一生の買い物をするのに適切な調査とか危機回避とかを考えない人が多いのか。不動産ベンチャーってどこぞのベンチャー企業みたいに急に倒産とかしたらどうするんだ?
45: 名前:匿名さん :2016/10/19(水) 16:19:07
とにかくリストと住友には、絶対に関わりたくない!関わってはダメだな!
46: 名前:匿名さん :2016/10/19(水) 16:20:31
リストと住友とかは、時代遅れの古臭い体育会系企業の象徴みてーだな!まるで!
47: 名前:名無しのリーク :2016/11/2(水) 02:56:49
香川県ルーちゃん餃子のフジフーヅはバイトにパワハラの末指切断の大けがを負わせた犯罪企業
48: 名前:匿名さん :2016/12/1(木) 21:40:24
なんかホームページリニューアルして、社員数もグループ会社に分散してるみたいだけど、きっと検索でよからぬことが知れ渡っちゃうから名前をちょっと変えて営業じゃね?
リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ
リストデベロップメント
リストアセットマネジメント
リストマネジメント
『日本不動産学会 2016年度田中啓一賞』受賞 とか言ってるけど、不動産学会時代が黒まみれってことでいいのかな?
一番安全な不動産屋ってどこになるのか知りたい。
49: 名前:匿名さん :2016/12/2(金) 15:32:50
むしろ珍しいなこんだけ色々書かれる不動産屋って
50: 名前:匿名さん :2016/12/3(土) 22:29:40
オリンピックのバレーボール会場が横浜アリーナになることと
上場準備などの関連性が今回のグループ会社化に良い意味で効果が出るといいですね。
51: 名前:匿名さん :2016/12/6(火) 00:20:15
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thyele · 4 years
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2020年2月23日3
YOUーYA/3月10日,高田馬場エリアさん「@shun_thefuzzbox 何がやりたいんだ⁉️と思われるかもですが、やはりカッコ良いものはカッコ良いです‼️ たまにドラマー的に爆獣暴動にかられます❗️笑 あっ、来月のエリア宜しくお願い致します❗️」https://twitter.com/YOU_YA_Drummer/status/1231432510963212289 Jupiter_Officialさん「明日15:00〜申し込み開始! Jupiter New Single『Warrior of Liberation』 ◆ONLINE SHOP限定:豪華盤 40Pフォトブック、DVD(MV + メイキング)、ステッカー付き https://t.co/MeWUiVx9YN」https://twitter.com/Jupiter_jp/status/1231591778798555136 HAUNTED HOUSEさん「【5/23 JOE[Gilles de Rais] project】 一身上の都合でLIVE活動を休養していたJOEが10ヶ月振りにステージ復帰! 今年後半に行うGilles de Raisライブに向けてこの日はGilles de Raisの曲で攻めます! [MEMBER] Vo.JOE Gt.舜[NEiN,覇叉羅etc…] Ba.DEAN Dr.SINN https://t.co/amyNvvC1Dm」https://twitter.com/hauntedhouse666/status/1231147811833446402 かさい かおりさん「【3月のゴッドバー日程】 aieさんをマスターにお迎えし営業しているLOFTのBAR『ゴッドバー』✨ 3月の営業は、28日(土) 23:00〜29:00となります! 久し振りの土曜日での営業となりますので、まだ来られたことがない方も是非ご来店、お待ちしております😆 https://t.co/Gj3t31nrA6… #新宿LOFT https://t.co/QChk3nyqAo」https://twitter.com/kasai_loft/status/1231509678925836289 源 依織さん「本当にこの機会逃したら僕はphobiaに触れる事は二度と無かったと思います。 そもそもバンドの一日復活とか自分はやりたくない派だったけど、その頑な気持ちを雪解けさせてくれたのはcocklobin。 そんでもってKISUIはんがやりたいと言い出したのも、そういうタイミングだったのかも。 https://t.co/Ux5Lv9Ca3c」https://twitter.com/prin_guitarist/status/1231445796295282688 ROSENFELD SCRさん「2020.02.24 19:30 ROSENFELD LIVE 生配信! Bigtwin Diner SHOVEL 公式 https://t.co/lhsFuZ2ygG」https://twitter.com/ROSENFELDSCR/status/1231503121471266817 UNCLOCK LOVER2020さん「6月15日 渋谷Star Lounge ONEMAN LIVE 『Crawl up from the bottom』 開場/開演:18:30/19:30 前売¥3500/当日¥4000(1drink別¥600) 物販にて整理番号付きチケット好評発売中。 https://t.co/lNOkV5Qb8o 昨年11月に行われたワンマンのダイジェスト! 気になった方はメールでも予約受付中です!」https://twitter.com/UNCLOCK_LOVER20/status/1231473517784264704 NEIN_OFFICIALさん「昨日は2020年NEiN初ライブ皆さん本当にありがとうございます( ´_ゝ`) 相変わらず楽しいライブでした( ´_ゝ`) そしてNEiNからお知らせが沢山あったのでチェックよろしくお願いします( ´_ゝ`) フルアルバムよ( ´_ゝ`) 歯磨けよ!宿題やれよ!うがいしろよ! 健太 https://t.co/QPn0XVLKPG」https://twitter.com/nein_official/status/1231541614985658369 ryoさん「HOLLOWGRAM 博多ITBII、瞬ク間ニ時ハ過ギ 三昼夜連続航行ノ為福岡圏内ヲ離脱。 名残惜シイガ又来レマスヨウニ 航路ハ東、岡山へ続ク。 https://t.co/tlZky80ONW」https://twitter.com/ryo_dalli/status/1231548484529967106 ふなもと健祐さん「FOXPILL CULTワンマンの舞台美術に、虚飾集団廻天百眼の十三月紅夜さんが参加!!というか統率してくれます!! これは嬉しい。百眼のあのまめやかな仕事は十三月さんの手によるものが大きいのだとか…! 作り込まれた世界観は確実に我々の演奏にもイイ刺激を与えてくれるでしょう。 乞うご期待!! https://t.co/17vdYkSQ74」https://twitter.com/funamoch1/status/1231533856597000193 NEIN_OFFICIALさん「昨日のNEiNのライブは無事に終了しました。イベントスタッフの皆様、共演したバンド、そしてこの日のNEiNを観てくれた全ての人に感謝です!! 次は4.4大阪ギグ!LINA誕生祭にして1stフルアルバム先行発売でもあります!是非遊びに来て下さい! #NEiN https://t.co/r8Cs6ZtPMf」https://twitter.com/nein_official/status/1231553750394736640 NEIN_OFFICIALさん「【SET LIST】 2020.2.22(土) 代々木Zher the Zoo 1.極-goku- 2.バースディ 3.ジ・エンド 4.【警告】 5.廻-kai- 6.奈落」https://twitter.com/nein_official/status/1231555388849311747 [email protected] NEiN 大阪さん「昨日のNEiNとても楽しかったなーxxx 改めてみんなに感謝、メンバーに感謝。アルバム楽しみにしててな! https://t.co/mhJrFPqLgo」https://twitter.com/eisuke_gp/status/1231556094658371586 こもだまり/昭和精吾事務所さん「令和2年2月22日 ゾロ目・猫の日記念企画(ФωФ) 即興朗読【猫の恋】 ▶︎ダイジェスト短縮版[1:00] 2019.4.30 #SAIBAR にて上演 『猫の恋』作/横田創  音楽/西邑卓哲(FOXPILL CULT) 朗読/ 倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI) こもだまり ▶︎ロングver.[2:23]はこちら https://t.co/fPItqWRHs0 https://t.co/8QYcHyJ74v」https://twitter.com/mari_air/status/1231557334423310339 🕸𝔛𝔛𝔛𝔄𝔗𝔖𝔘𝔖ℑ🕸さん「Lüstzöe NU SHIT grunge graphicのパーカーをこの後ドロップします パーカーのボディーは今まで使った事ないやつです フロントポケットがないからTEEみたいにフロントにドーンってビッグにプリント乗せれました TEEかなり人気なオーダー状態 🕸store [DEPT OF MAYHEM] https://t.co/cE3xNL873G https://t.co/dTqMG7efsX」https://twitter.com/xxxxvalentine/status/1231557774049341440 FOXPILL CULTさん「【FOXPILL CULTサブスク情報】 シングル『Aの葬列』配信解禁!! 2/28(金)下北沢SHELTERでのワンマン公演開催まであと5日!!!!! アルバム「異邦人」の冒頭を飾る脱獄爆走チューンを配信開始🛸 🛑Spotify🛑 https://t.co/aIcEHKpmPt 🛑Apple Music/iTunes🛑 https://t.co/m0eyVF3FNw https://t.co/a5lmVZm8hj」https://twitter.com/FOXPILLCULT/status/1231557883889733637 NEIN_OFFICIALさん「【拡散!HP更新!!】 初の1stフルアルバム「katharsis」4/21発売決定!! | News | NEIN OFFICIAL SITE https://t.co/shXPG9BDve」https://twitter.com/nein_official/status/1231556663687073793 NEIN_OFFICIALさん「【4.21 ON SALE!!】 超拡散! 1st Full album [katharsis] 全曲、新5人体制で再レコーディングによる渾身の作品! M1 BRAND NEW WORLD M2 極-goku- M3 バースディ M4 コーリング M5 ジ・エンド M6 標的 M7 イデア M8 アザミ M9 【警告】 M10 奈落 M11 廻-kai- #NEiN #アルバム https://t.co/7WzSLEnwSD」https://twitter.com/nein_official/status/1231558376288440320 西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Nishimura👺さん「FOXPILL CULTのシングル「Aの葬列」が各種サブスクで配信解禁されました!!!!! 2月28日下北沢シェルターでのワンマン公演まであと5日!!!!既に俺は緊張で眠れない……!!!!! https://t.co/SPXQQrsEmJ」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1231559186900606976 [email protected] NEiN 大阪さん「いよいよ、全貌が公開されました!マジでヤバいよ、この11曲。既存曲も再RECして今のNEiNを詰め込んだめちゃくちゃ濃いアルバムです。 ジャケットアートワークは今作もギターのけんさん!カッコいいでしょ(^^) ジャケットから歌詞カードも含めて、この作品を受け取って欲しい! https://t.co/OPKPgeJwz7」https://twitter.com/eisuke_gp/status/1231559547677896710 IOLITE -アイオライト- / 悠歌-youka-さん「1st Full Album【Dear Stars.】の全曲試聴Trailerが公開となりました TwitterにUPされている動画は、抜粋された3曲のみが公開されておりますが、下記の[Official YouTube]にて全曲試聴して頂く事が出来ますので、是非 [Official YouTube]にて 全曲試聴Trailer 公開!!↓ https://t.co/mdxDvPfb4x https://t.co/jVQqlLMHMQ」https://twitter.com/lament_youka/status/1231550391721975808 こもだまり/昭和精吾事務所さん「正規版ダイジェスト出ました! いわば猫飯のおかわり! 出来上がったダイジェスト、 こちらを見ていただけると幸いです(ФωФ) 本編は15分程。気に入ったら呼んでください、いつでもやります。 (昨日慌てて出したショートショート版は、まもなく非公開にします。閲覧と拡散ありがとうございました!) https://t.co/7SvLPbJBUh」https://twitter.com/mari_air/status/1231559700459556864 西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Nishimura👺さん「ちなみにワンマン後のFOXPILL CULT日程は ・3月8日難波ベアーズ SCA企画 ・3月10日神戸スタークラブ ふなもと健祐企画 ・4月12日大阪CHIKA-IKKAI スキゾフレニカ企画 ・4月18日横浜7th Avenue dieS企画 東京のライブが1つもない……(ワンマンに是非!) 各前売り予約は↓ https://t.co/xgaAToUgjx https://t.co/bl5atFuCMA」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1231560179683954689 相良/ALTRA&CRYOGENICさん「うろおぼえプリテンダー。たっけぇなこの曲! https://t.co/5S0FAc4jW7」https://twitter.com/altra_sagara/status/1231430631755661312 こもだまり/昭和精吾事務所さん「【お詫び】 2/23に刷新版出しましたので、上のショートショート動画はまもなく削除してしまいます。 いいね、RTありがとうございました。」https://twitter.com/mari_air/status/1231560787811979271 lucy+peter=esolagotoさん「はぁ・・・。 (相良さんの声)好き・・・。 RT」https://twitter.com/lucy_peter/status/1231562429034713093 西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Nishimura👺さん「ちょうちゃん、ありがちょんまげ(涙)!!!!!!! https://t.co/X3vIvnW2gf」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1231565979865366528 江戸川長一郎【gaizao】さん「2/28はFOXPILL CULTのお手伝いとしてシェルターで頑張るもん☺︎ 最高の夜確定…†† FOXPILL CULTの新たな伝説が生まれる! https://t.co/Z9M4024HZp」https://twitter.com/chowo1ro/status/1231563910173446144 lucy+peter=esolagotoさん「本日は 町田のホテルの様なスタジオで修練・・・。 https://t.co/pFVKbbN6Vv」https://twitter.com/lucy_peter/status/1231566339367550978 【貴族】Mörishige【KIZO-CLIMAX TOGETHER】さん「聴くべし・・・† https://t.co/pLQjGdKWoN」https://twitter.com/KIZOKU_0927/status/1231569364467343361 こもだまり/昭和精吾事務所さん「昼、ぜんさん出演の「俺の名は、マクベス」観劇。Wキャストのバンクォー回。大暴れしてた。冒頭からいいけど、死んでからがまた…いい圧。略式衣装だが、ぜんさんのマントだけいい布に見えるマジックは立ち居振る舞いのせい。これも演技力。シンプルな作りでテンポ良く、マクベスを90分に収めていた。」https://twitter.com/mari_air/status/1231570096402751489 十三月 紅夜さん「舞台美術で参加させて頂くコチラ FOXPILL CULTワンマン公演 『Temple of the Aliens』 2月28日(金)下北沢SHELTER 特典付き前売チケットの販売が、本日締切とのこと……! チケットを手に入れた人にしかアクセス出来ないページへの鍵がついているそうだよ!急いでっ!✨ https://t.co/J5BYi5Gvu6 https://t.co/5SJMBzNSc1」https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1231569760212570112 【貴族】Mörishige【KIZO-CLIMAX TOGETHER】さん「FOXPILL CULT アルバム「異邦人」からアルバムのオープニングチューン「Aの葬列」がサブスクでも聴けるようになりました・・・† 来たる2/28下北シェルターワンマンでもやる予感が・・・† Apple Music https://t.co/CriwUD66WC Spotify https://t.co/G8SdORwvC5 https://t.co/GyJoYIsX1N」https://twitter.com/KIZOKU_0927/status/1231570621051441157 Sadie Pink Galaxyさん「Lust tour池袋初日。 各々のリキッドスカイ。 とてもとても楽しめました。 ご来場の皆様有難うございました! どうせ帰るのにまたウェルカム明日です! https://t.co/m1ul5FJjqg」https://twitter.com/sadiepinkgalaxy/status/1231559495341314048 こもだまり/昭和精吾事務所さん「夜は梶原航さん出演の「#KEISOU」観劇で初・ラゾーナ川崎。祖父と同じ隊に居た老人に話を聞きに来るライターは学生時代、日の丸を背負うランナーで、[走れ]をキーワードに二つの世界が並走する。力のある俳優で二ラインとも色濃く描かれており見応えあり。冒頭の紹介場面でもう引き込まれた。」https://twitter.com/mari_air/status/1231573113206263808 こもだまり/昭和精吾事務所さん「俳優皆さん声よくて、叫ぶ場面も多いが煩くない。心地よく叫べるってむっちゃセンスよね。 脚本も演出もよく練られていて無駄がない。俳優はアスリートと兵隊役なので体力勝負。あんなに動きながら長台詞…?! 梶くんは20歳前後と老人とを交互に演じる。若い時がずるい。あれは泣くわ(笑) #KEISOU」https://twitter.com/mari_air/status/1231575047656988674 こもだまり/昭和精吾事務所さん「2/28FOXPILL CULTのSHELTERワンマンライブ間近! 特典付きチケット通販が今夜で締切だそうです。 詳しくは貴族ツイート参照。 当日は物販大臣とカメラマンでてんやわんやしてると思いますが、遊びに来たら声かけてくださいませ👽 https://t.co/jF4EjHFzP1」https://twitter.com/mari_air/status/1231576288474759168 あの伝説のたつやさん「2/28にシェルターワンマンが決まっているFOXPILL CULT。最新アルバムから1曲聴けます。今回のSITHAと同じレーベルで過去に3作品リリースしていました…って書くとよそよそしいので、私の記念すべき人生初の制作仕事で関わって以来ずっと応援している最高のバンドです。ぜひ! https://t.co/5yiCvGuETC」https://twitter.com/denta2tsu/status/1231575808386334720 あの伝説のたつやさん「SITHAのアルバム発売日まであと約1ヶ月となりました( ◠‿◠ ) 先行曲は、自分の中で早くも2020年ベストトラック上位となりそうなカッコいい曲です。こんな楽曲に関わることができて嬉しいです。 他のストリーミングサービスでも聴けるので是非よろしくお願いします! https://t.co/5XbZojMhEa」https://twitter.com/denta2tsu/status/1231546737950507009 邪悪四弦LINAさん「紅番区おしまい(°_°) 集合撮り忘れたのでdpsのるーさんと2ショットを。付き合い古いですが珍しい2ショットなのです(°_°) https://t.co/dW118c9jM6」https://twitter.com/L_ch_vazm/status/1231580275324227585 Köziさん「ブクロハレブタイてんきゅつない! また明日ー!レッミーシャウッ! https://t.co/ULQdItexKq」https://twitter.com/Kzi_official/status/1231585189186301954 西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Nishimura👺さん「FOXPILL CULTワンマン公演、あと5日です。ご予約くださった皆さんに心から感謝をm(_ _)m 制作や舞台美術をはじめ沢山の方にお力をお借りつつ、渾身のワンマンをブチかまします🔥🔥絶対に来てね!! 下北沢SHELTER 2020/02/28(金) ■↓にてweb予約(当日精算)受付中!! https://t.co/jv48tr4oL7 https://t.co/lazG795VZd」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1231585773327007755 INA/電脳音楽塾&STOCKS.TOKYO代表さん「初回盤を見たことない人のために https://t.co/K4e2mFblUi」https://twitter.com/area014/status/1231424080831639552 下北沢���劇』小劇場・小劇場楽園さん「公演のお知らせ 本多劇場グループの代表である本多一夫が出演する公演が来週小劇場B1にて行われます。 ご興味がありましたら是非お越しください。 本多プロデュース 「ゆめしばい」 作・演出 本山由乃(劇団ロオル) 2月26日(水)~3月1日(日) 小劇場B1 https://t.co/Ac5xX19W13 お待ちしております。 https://t.co/uxZQmYtF5w」https://twitter.com/gekisho_rakuen/status/1231478520083169281
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