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#枯滝石組
oniwastagram · 1 year
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📸粟田山荘庭園“石翠”(京都市東山区)② Awata Sanso Garden, Kyoto かつての旧東海道の京都の入り口“粟田口”から程近く、京都・東山三十六峰の一つ“粟田山”の山裾に位置する粟田山荘。その歴史は1937年(昭和12年)に西陣の織元・細井邦三郎の別荘として造営。 昭和時代中盤に入り1976年(昭和51年)に京都ホテルの所有となり、以来料理旅館や結婚式場/ブライダルの場として用いられました。1986年には皇太子時代(浩宮親王殿下)の今上天皇の来館も。 2010年代にも「ミシュランガイド京都・大阪」で8年連続の1つ星を獲得するなど京都を代表する料亭であり続けたものの、新型コロナの影響で2021年6月で閉業。 新所有者は明かされておらず、今後どうなるかが気になっている方も多いであろう場所ですが、今回のイベントはその建物内をほぼフルに活用! 420坪(約1390平方メートル)の中には建坪150坪(約490平方メートル)の和風建築と270坪(約890平方メートル)の庭園からなる粟田山荘。庭園に面した座敷は良質な木材をふんだんに活かした数寄屋造りでおそらく当初からある建築/玄関に近いコンクリート造の部屋は昭和の料亭開業時に増築されたもの(?)。 庭園には全面的に京都の名石が贅沢に使われています。前庭は丸くて黒い“真黒石”が事細かに組み合わされた美しい石畳のアプローチ。そして建築の東〜東南側に粟田山の斜面をまるっと活かした回遊式日本庭園“石翠”が。巨大な貴船石をアイキャッチにして、山裾をそのまま使った枯滝石組が素晴らしい! 山に植わったモミジは新芽を出し始めている時期。きっと秋は絶景だったのだろうなぁ。 施設曰く「作庭は小川治兵衛」とのこと。明治〜昭和初期に活躍された「七代目小川治兵衛」(と八代目・小川白楊)は昭和12年の時点では亡くなられているので、九代目の方が手掛けられたのかな。 七代目・八代目ほど語られない九代目だけれどこの庭園は素晴らしい…!あと時代とタイプ的なところで『旧邸御室』の庭園と雰囲気が似ている。 一階から見る庭園ももちろん素晴らしいのだけれど、二階座敷の方が開放的な広がりがあって、目の前の粟田山だけじゃなく左手の比叡山の眺望が素晴らしい! 庭園も建物とても綺麗に維持管理されている様子が伺えました。入り口の大きな桜はもう散り始め。今後もこの様に活用されることを期待して…。 京都・粟田山荘庭園“石翠”の紹介は☟ https://oniwa.garden/awata-sanso-kyoto/ ———————— #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #kyotoarchitecture #zengarden #landscapedesign #beautifuljapan #beautifulkyoto #japanarchitect #japandesign #kyototrip #kyototravel #kyototemple #庭院 #庭园 #庭園 #日本庭園 #京都庭園 #京都旅行 #京都観光 #近代建築 #近代和風建築 #数寄屋建築 #数寄屋 #モダン建築 #料亭 #ogawajihei #おにわさん (粟田山荘) https://www.instagram.com/p/CqRdKfDBNcp/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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trivia-jp · 5 months
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兼六園 金沢の名所
兼六園(けんろくえん)は、石川県金沢市にある日本三名園の一つであり、代表的な日本庭園の一つです。以下に、兼六園の特徴と魅力をいくつかご紹介します。 1. 歴史と格式のある庭園 兼六園は、江戸時代初期に加賀藩の第五代藩主・前田利常によって造営されました。その後、数々の名園として知られ、日本庭園の格式を誇ります。 2. 多彩な景観 園内にはさまざまな景色が楽しめます。池や滝、石橋、枯山水など、それぞれ異なる趣を持つエリアが配置されています。 3. 季節の移ろい 兼六���は季節ごとに表情を変え、特に春の桜、夏の緑、秋の紅葉など、四季折々の美しさが魅力です。特に、夜間ライトアップされた紅葉や桜は幻想的な雰囲気を醸し出します。 4. 伝統的な日本庭園の特徴 兼六園は、日本庭園の特徴である石組みや水景、植栽などが見事に配置されており、その美しさが園内全体に広がります。 5. 文化的背景 金沢は武家文化が栄えた地域であり、兼六園もその中心的な存在として、庭園文化や茶道、武士の精神性などを感じさせる場所です。
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Kenrokuen Famous places in Kanazawa
Kenrokuen, located in Kanazawa City, Ishikawa Prefecture, is one of the Three Great Gardens of Japan and is one of the representative Japanese gardens. Below, we will introduce some of the features and charms of Kenrokuen. 1. A garden with history and formality Kenrokuen was built by Toshitsune Maeda, the fifth lord of the Kaga domain, in the early Edo period. Since then, it has become known as a number of famous gardens and boasts the status of a Japanese garden. 2. Various scenery You can enjoy a variety of scenery within the park. Each area has its own unique charm, including ponds, waterfalls, stone bridges, and dry landscapes. 3. Change of seasons Kenrokuen changes its appearance with each season, and is especially attractive for its beauty in each season, such as the cherry blossoms in spring, the greenery in summer, and the autumn leaves. In particular, the autumn leaves and cherry blossoms illuminated at night create a magical atmosphere. 4. Characteristics of traditional Japanese gardens Kenrokuen is beautifully arranged with stonework, aquascapes, and plantings that are characteristic of Japanese gardens, and the beauty spreads throughout the garden. 5. Cultural background Kanazawa is an area where samurai culture flourished, and Kenrokuen is a central part of this, providing a sense of garden culture, tea ceremony, and samurai spirituality.
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disolucion · 1 year
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39 ワンバイワン
朝、作戦会議室に全員集合している。 ニッポンチームに、なんとサトウくんが並んでいる。 おお同士よ。共に生きて帰ろうぞ。 アメリカチームは、アドラさんとでかいの二人、あとハワイのおじさん。 八名の決死隊が、留守番組と相対している。 アドラさんと教授がお互いの役割を確認し終えたら、外に出る。
ジープが二台並んでいる。ガチのやつ。 アメリカチームの運転手はアフロマンのデイヴィッド。 ニッポンチームの運転手は最年長のタカハシさん。
それぞれが分乗するとき、フジワラ教授が車に近づいてきた。
「ハナダさん、彼女をよろしく頼みます」
真剣な表情で一言だけ告げて、教授は後ろに下がった。
アメリカチームの先導でジープが発進する。 続けてニッポンチームも発進。 いよいよ魔王城に乗り込むときが来た。まじで車から降りたい。
―――――
リフェ市内から50号線を西に向かって舗装路を走る。 十分ほど走り、右手の砂利道に入る。 未舗装とはいえ、まだ平坦だからそこそこの速度で走る。 森を抜け原っぱを進むと、地面が赤土っぽくなってくる。 そしてまた森の中を進む。
なにかの施設を通過するとグネグネ道になる。 路面は踏み固められた赤土で、舌を噛むようなことはない。 そのままぐいぐいと山道を登っていく。 深い森の中、どこまで車で行けるのかわからないが進む。
開けられたゲートを通過し、やがて駐車場のような場所に着いた。 あれ?ここはどこかで見たことがあるような…と呟いたら サトウくんが、恐竜映画のロケ地ですよと教えてくれた。
皆、車を降りて装備の点検をする。 ハワイのおじさんが何か言っている。 サトウくんが、ここで雨具を着るそうです、と教えてくれた。 暑そうだなと思いつつヤッケを着る。 支度が整ったら、ハワイのおじさんを先頭に森の中へ。
―――――
人の手が入っていないジャングルを慎重に進む。 木の根っこが露出していて歩きにくい。 土の部分もぬかるんでいて歩きにくい。 歩道が獣道過ぎる。序盤からこれじゃ先が思いやられる。
しばらく歩いたらワイルア川に出た。 年中降ってる雨のおかげで水が枯れることはない川。 すでに雨は並みの降りになっている。 視界も悪いが、雨音と川の音で、声があまり聞こえない。 大きい岩をよじ登ったり、川の中の石を飛んで渡ったり、 アスレチック要素満載で、ぜんぜん進めない。
鎖場と呼ばれる、でかい岩に鎖が打ち込んであって、 それを掴んで岩の上に登る場所がある。 レンジャーに登り方をレクチャーされて、鎖を掴み身体をくの字にして 三点支持の要領で登る。鎖がぐらぐら揺れてなかなか登れない。 下からイノウエさんの「大丈夫ですか」という声がする。 そのままの姿勢で「大丈夫です」と声を張る。
登り切ってイノウエさんを待ったが、なかなか登ってこない。 下を覗き込むと、登っていたはずのイノウエさんの姿がない。 鎖がチャリチャリと音を立てていたはずだが、いまは雨音で聞こえない。 前方を見失わないようにしていたタカハシさんを呼ぶ。
タカハシさんが下を覗き込んで、イノウエさんがいないことを確認すると 「ひとまず前に追いつきましょう」と険しい顔で言った。 そこからタカハシさんの先導で進む。 獣道らしきものはあるが、幅も狭く、とにかく歩きにくい。 なかなか前方の集団に追いつきたくても追いつけなかった。
―――――
ワイルア川から支流のマカヒナエ川へと分岐するところで 先を進んでいた五人が待機しているのが見えた。 やっと追いつけそうだ。あれ?五人?見えてないだけか? 滝のようになっている岩をどうにか登り切って合流すると アフロのデイヴィッドの姿が見当たらない。
ハワイのおじさんとアドラさん、ヨハンソンが大声で話をしている。 前から四番目にいたサトウさんに状況を訊くと 三番目を歩いていたデイヴィッドとは少し離れてしまっていたそうだ。 枝が張り出して見通しが悪いところで、完全に見失ったらしい。 サトウさんの後ろにいたヨハンソンも気が付かなかったそうで、 一旦、体制を立て直すためにここに留まっているそうだ。
ヨハンソンがトランシーバーを持ってこちらへ来る。
「遭難者を探して安全を確保します。発見したらアドラに連絡入れます」 「イノウエもよろしくお願いします」
タカハシさんがヨハンソンに深々と頭を下げた。 ヨハンソンは大きく頷いて、来た道を戻っていった。 なにかを企んでるような顔じゃなかった。真剣だった。
彼の後ろ姿が見えなくなる頃、雨脚が強まった。 全身びしょびしょで雨具の意味を成していない。
―――――
残り五人でマカヒナエ川を遡る。 ハワイのおじさん、アドラさん、サトウさん、おれ、タカハシさんの順。 ゆっくり足元に気を付けて進むが、流れで削られたのか 不意に深い場所があって足元がおぼつかない。 どう考えても、ハワイのおじさんのペースが早い。 徐々にサトウさんと距離ができる。 まだかろうじて背中が見えいるが、これ以上離されるとやばい。 後ろのタカハシさんから「がんばれ」と強めに言われる。
深いところで飛び出てるでかい岩を腹ばいになって乗り越える。 登り切るあたりでズルっと岩を滑り、川の中へドコンと落ちた。 落ちたところは浅く、石の上で尻もちをついてめちゃくちゃ痛かった。 起き上がって振り向くとタカハシさんがいない。
雨脚はさらに強まっていて、見えない聞こえない状況。 タカハシさん!タカハシさん! ありったけの声で叫ぶが返事はない。 上流に目を向けるもサトウくんの姿は見えない。
とんでもない山の中でポツンと一人になってしまった。
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hi-highmt · 2 years
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檜洞丸、増水の犬越路ルート
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昨年秋に登った鍋割山の後沢乗越から見えて、ずっと気になっていた檜洞丸へ。しかし、前日までの雨の影響でゴーラ沢出合も用木沢もかなり増水しており、靴を脱いでパンツを膝上まで捲り上げての大変な渡渉を計3回も強いられる事態に(渡渉を諦めて戻って行った方も…)。
どおりでバスに人が少なかった訳ですよ。 でも、ここへ着いた頃にはまだそんなことには気付いてない能天気な私…。
スタートとゴールは西丹沢ビジターセンター(バスは定刻に到着!)
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キャンプ場を脇目に500mほど歩いた先が登山口。
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いきなり沢だー!とテンションが上がるも…
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すぐに終わって苔天国のはじまり〜。
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心許ない支柱の上に乗せられた橋を幾つも渡り…
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朝日が眩しい!って、もう9:20ぐらいですが。
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倒木にキノコがびっしり! トライポフォビア(集合体恐怖症)の人はダメだろうなぁ…。 って、私もコレは苦手だけど。
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突然、ルート脇の穴から出て来たヒキガエル。ビックリしたー! なんだか私、山でカエルに遭遇する率が高い気がする…。
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標識が草木に埋もれてますが、左へ曲がります。
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ゴーラ沢出合。 出合いというのは、二つの流れが合流する場所という意味らしいのですが、思いっきり増水してる…。 さっきすれ違った2人組の方が「女性には厳しいかも…」と仰ったのはこの事だったか…。あの人たちは諦めて戻って来たのかな。
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見渡す限り、そのまま渡れそうな箇所もなく、覚悟を決めて裸足になってザブザブ歩いて渡りました。ヒーッ!冷たい〜
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あの奥に見える階段が登山道なのですが、辿り着くには更にもう一つの沢(出合なので)を渡らねばならないことが判明!
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とは言え、この勢い…上流まで移動して、渡れそうな箇所を探します。
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結局、前後にいた男性お二人と一緒に人工滝の手前まで行って、岩が飛び石で少しだけ頭を覗かせている箇所を見つけて渡り切る事が出来ました。 コレ、1人じゃ諦めてたかも…
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やっと登山道に戻れました。ここで約30分のロス。 写真の男性には渡渉の際に手を貸していただきました。 ありがとうございます!
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岩場。補助の鎖も増えて来ます。
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急登が続き、この辺からツツジ新道。春は綺麗なんでしょうね。 木の梯子のような階段が増えて来ます。
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道の両脇、苔だらけ。
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苔写が止まりません!
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鉄の梯子。犬越路方面でも何度か登場。
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この辺から木の階段と木道が始まります。
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さらに登って行くと、箒沢からの分枝とぶつかり、同じバスで来た年配の方が前を歩いて行くのが見えました。山頂まであと少し。
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年季の入った木道。両脇にはアザミやシロヨメナが群生。
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山頂にとうちゃこ〜! バスでご一緒だった方お二人(一人はゴーラ沢出合で渡渉を一緒にした方)もおられました。 「水嵩が凄かったけど、皆さんどうやって下ります?」などと暫し談笑すると、全員違うルートと判明。 そう言えば今日はソロの人ばっかり。
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予定より20分ほど遅れているので、ササッとカップヌードルを。 オマケで貰ったチーズキューブと付属の粉チーズで、かなりコッテリでしたが腹ペコには沁み渡りました。
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こんな青空を見ながらのラーメン、最高です♬
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サクッとランチを済ませ、犬越路に進みます。 入口には注意書きが。危険箇所かー。心して臨みましょ!
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うわ!ガスってますね!でも尾根歩きで気持ちの良い道♬
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低山なのに、ちょっとした雲海も!
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行く手が一瞬、晴れました!
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そして熊笹ノ峰。 出来るだけフェンスに近い道を行くのが正解(私はルートを読み誤って、戻るためにエライ目に遭いました)。
この辺りでは強烈な獣臭がする箇所が3箇所ほど。 「熊が居るのかも知れない…」と思い、終始鈴を鳴らして足音を立てて歩くようにしましたが、こういう時ソロだとホント怖い…。
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尾根を挟んでガスガスと青空。アルプスみたい。
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こんな所に黒豆が…。鹿のフンですね。 さっきの獣臭、鹿のものなら良いんだけど…。
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紅葉が始まっている木もチラホラと。
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立ち枯れして、こんな感じのキノコがビッシリ生えたブナの木が幾つもありました。
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で、コレを下ると。
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おぉ、また晴れた!あの尾根を歩いて行くのね!
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で、また鉄ハシゴ。
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今度は鎖場。 降りて下から見上げてみると、なかなかでした。 岩が濡れている上に苔だらけで滑るのです…両神山や剱岳の方が安全だった気がする。
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一旦、稜線に出て、また長めの鎖場を降りました。
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足元にヤマジノホトトギス!
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なだらかな道は軽快に飛ばします♬ ここで男性を一人追い抜きました。人がいて良かった♬
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たまに周りを見ると、良い景色♬
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犬越路避難小屋が見えました!ベンチもある! 小屋の中は覗いてませんが、綺麗なトイレはお借りしました。
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ベンチで景色を眺めながら、1人ティータイム♬あんドーナツでホッと一息。 隣のベンチに、少し前に抜かした男性が来たので暫し談笑。 聞けば全く同じルートを歩いているそうで、ゴーラ沢出合での苦労を労い合いました。
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間違って進入してしまった涸沢。 この後、傾斜がキツくなって行って異変に気付きました…。 上方に見えるピンクテープに気付いてルート修正しようと無理にトラバースしたら、ザレ場で5mほどザザザーッ!と滑落。 後ろから先程の方が来ている筈だけど、私のひっそりとした滑落には気付かれていないと思います(驚き過ぎて悲鳴も出ませんでした)。
ああいう時は無理せず戻るべきですね…。 ザックが身を守ってくれて軽傷で済んだものの、これまたソロは怖いと思った瞬間。
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滑落後、沢で汚れた手足とザックを軽く洗い、ルートに戻って沢沿いに歩きます。
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川の中に向かってピンクテープが続いてる…
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遠くにテープが…ここを渡れと???
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凄い水量だし、勢いもあるよ〜 少し下流で飛石を見つけたので、何とか渡渉。
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で、暫く行くと、また飛石が水没してるけど、テープと標識は川の向こう…。 他に渡れる場所はないかと逡巡するも…
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本日二度目の靴脱ぎタイム。 アイシング出来ると思えば良いか!と諦め、渡った先からも更に渡渉。 冷たくて気持ち良いどころか、小石が足裏に刺さって死ぬほど痛い! 苦行でしかありませんでした…内蔵が悪いのかも、私。
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用木沢出合の、別方向からの沢。ここでさっきの沢と合流するんですね。
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林道に出て、キャンプ場沿いを歩きます。 疲れたから、もうこのままバンガローに泊まってしまいたい…
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滑落した時に泥だらけになったので、帰りは中川温泉郷の「ぶなの湯」へ。 町営の施設なのでお食事処はありませんが、施設の方は皆さんとっても親切でした。 中川バス停からちょこっと坂を降りた先にあります。 水風呂は無いけど、露天もあってサッパリとする良いお湯でした。
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kokoro-m · 3 years
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Never Ending Playlist
「賢い刑���所生活」に続いた「賢い医師生活」。
あまりにも愛溢れるドラマの場合、終わりというもの��来るのが一年の早さほどに信じられずとりわけ悲しくなる。大好きな登場人物たちに会えなくなるから。それでも終わりを迎えてしまいました。
賢い医師生活を最初に見たシーズン1の1話、いつものように登場人物の顔と名前を一致させつつ物語を楽しむことにした。あの頃は一斉配信だったので割と早い段階で完走した組で、周りで共有できる人が少なかった。なんだかいいドラマだな、そう思って見終わってすぐなのにまた再生して、気づかぬ間にとびっきりの物語、構成、演出、音楽、その全てに魅了されました。ロマンスありきの韓国ドラマも胸に来る切なさや夢見るようなシチュエーションが詰まって最高なのに、賢い医師生活は完全に一線を画していました。これは大変なものに出会ってしまった。
ドラマはまさに、ヒーリングでした。
物語の最初で同じ病院に勤めることになった医大時代の同期5人。イクジュン、ソンファ、ジュンワン、ソッキョン、ジョンウォン。それぞれ違う分野の科を担当し、目も回るほどの忙しさの中で、一人の提案から大学時代にやっていたバンド活動をまた始めることになる。一人が選んだ月ごとの練習曲が、出会う患者と自分たちの生活とリンクするかのように、ときに背中を押し、ときに過去や未来を慰めてくれる。
ドラマを見ているとき、誰かに感情移入したり羨ましくなったりして次が見たくなる、という訳ではなかった。ただただ主演の5人(1999年大学入学組なので99ズと呼ばれている)の関係性、ゆえに繰り出される会話と空気があまりに暖かくて、ずっと見ていたいだけなのだ。もう彼らを知らない人生に戻れないという感じ。物語に特別な事件は起こらない。不条理な会長も、お金絡みで怪しいヤクザも、裏がありそうな患者だって現れない。今までの韓国ドラマで慣れている視聴者側が「何かあるはず」と思えば思うほど、このドラマの良さに気づくことになり呆れてしまうほど。そうだこれは今までのドラマじゃない、「賢い医師生活」だったんだ、と。医師と患者、取り巻く家族、出てくる人物たちの、確かにそこに存在する人生をゆっくりすくい上げるように描いた物語である。
毎度のように泣いてしまうのは、ドラマに対して情が深すぎるのは抜きにしても、人間の心の琴線に触れるのがあまりに上手すぎる脚本の完成度が大きい。どっと目頭から涙が溢れる体験はそうそうないのに、このドラマを見ていると自然と湧き上がる感情に幾度も遭遇する。誰かの言葉に、誰かの表情に自分の心が揺れ動いては抑えられない。そんな脚本を体現する出演者の俳優さんたち、通常フューチャーされる主演陣以外にも丁寧な配慮が物語を通して当たり前に感じれるドラマはこれが初めて。まず99ズの演技力と団結力は言うまでもない。見たらわかる。なるべく素に近いキャラクター設定はメイキングを見たら明瞭で、キャスティング時点で完璧。出会うべくして出会ったような5人がだんだんと砕けて役そのものの関係性のように近づく姿は動物の動画より癒しになる。やっぱり土台がないと役の膨らみには限界があるんだな、と改めて実感する。土台が固まれば固まるほど、上に乗せれるものは多くなる。経験豊富な主演陣を支えるようにとても多くの俳優さんがインターンや外科生、教授や同期役で出演されている。医療モノは登場人物や関わる人がとにかく多いイメージだったので、どうやって全てを配役してキャラクターを肉づけるんだろう、あまりに真ん中の人たちのクオリティが高すぎるし…と思っていたシーズン1序盤、これまた私の中のドラマ常識が崩れる。
とにかく、全員、上手い。余すことなく全員の演技がうますぎる。特に悲しい結末を持つ患者側の家族の方々は表情や空気の作り出し方が只者のそれではなく、完全に領域が桁違いというか、ここのこんな役で、ここまでの深みを出せるの…?と毎回衝撃。そのおかげで一切の緩みのない、本当に真摯なシーンが作られているんだなと感激でした。こんなに丁寧に作られるドラマは、本当にない。そして何と言っても豪華なゲストの数々。流石のシン・ウォノ監督、配役に一切の無駄も手加減もない。大御所ー!あの人だー!誰この人知らないけどめちゃめちゃ素敵!!そんな感想が湧き上がる中、画面からは「喜んで!」と俳優さんから伝わるような愛を感じる友情出演の多さ。韓国ドラマファンとして大興奮でした。たまらない。生み出される登場人物と彼らが持つ無数の感情が、流されることなく積み重なって一つの物語を豊かにしているんだな、と感動します。
さらなる醍醐味は、人生において欠かせない幸せの瞬間、「食べる」!三度のご飯は元気の源、誰かが美味しそうに食べている姿はなんだか胸がほっこりするはず。賢い医師生活でも食事シーンは必見。ぽんぽん飛び交う身内ネタ混ざりの会話にサムギョプサルの焼ける音、麺をすする音、鍋いっぱいのラーメン、疲れた時に沁みるトッポッギとビール。ご飯は一人より、誰かと食べる方があったかい。韓国ドラマは何故か毎回コーヒー頼んだばっかなのに「もう行こうか」とお店を出たり、フォークを刺してもないパスタを残してお腹いっぱいと言ったり、ご飯好きには心が痛い演出が多くて何かと気になっていました。(関係ないけど、あとはニット着たまんま寝たり)ちょっとしたことで 「ああ、これは作り物だもんな」 と割り切ってしまうシ場面が多かったのです。賢いにはそれがない。どれほど嬉しかったことか!!!リアリティに忠実で、役としてのリアルを追求してくれるおかげで、物語以外に気になる暇もない。純粋に話を楽しめることが幸せ。
そうしてコメディな要素も満載なため、まるで友達との会話を思い出し笑いするかのように普段からシーンを思い出してしまうのです。あのネタ面白かったな、あんな言い方最高だったな、と。面白い友達の話を誰かに共有したくなるような気持ち。「昨日イクジュンがさ〜〜、あっ賢いの話なんだけど。」
そして、賢いシリーズに欠かせない「音楽」という大スパイス。選曲から流すタイミング、全てが完璧。「はじまりのうた」や「シング・ストリート」を思い出すような、韓国作品昇華版。どうしてこんなにぴったりな曲を、慄く。映画やドラマでも雨はいつもキーポイントになりますが、賢いでも同様。「雨」や「涙」が歌詞に多く出てきました。私が大好きなのは、「With my tears」 「Already one year」 「I like you(チョ・ジョンソクバージョン)」です。シーズン2の選曲がドタイプでした。ジュンワン恋物語曲は胸が締め付けられて聞くたびにあの眼鏡の奥のおぼろげな瞳思い出して泣きます。シーズン2の1話のギョウルとヨヌオモニ with 「Rain and You」 、正直過呼吸なるかと思いました。夕焼け見ながらの 「Already one year」 は滝涙。未見の方、涙の枯れない私をここに置いて、今すぐNetflixを開いてもらいたいです。
ビハインドを見るたび、出演者のインスタを見るたび、インタビュー記事や動画を見るたび、その顔色の良さ、監督の演出する姿、全部に「愛」が見える。愛の具現化=賢い医師生活。
迎えた今回のシーズン2は前と同様、各回放送終了後ツイッターで賢医ヲタクの皆さんが繰り広げる考察大会を私も血眼になって追いながら全力で共感しつつ、同じ温度で賢医が好きな友人に怒涛のラインをする。前シーズンの膨大なメイキングと番外編(主演5人がキャンプをするというこの世で一番平和なバラエティ動画)をYouTubeでBGMかのように再生しながらご飯を食べ、服を選び、メイクをして、仕事へ向かうのが定番。そうしていつの間にか迎えた毎週木曜、私は早寝なので23時の配信を眠らせた金曜の午前中に見て、同日二回再生して復習をするのがルーティーンでした。これからも何度だって見れるし何度も会えるけれど、たった今あの5人は何を食べてどんな患者さんと向き合ってそれぞれがどんな道を歩んでいるか、それを追えないのが悲しくて仕方がない。
偶然にも窓の外は強めの雨が降る中で、室内の私はベッドシーツを涙の跡で濡らしましたが、物語が一度終わったからといって冷める愛で2年間過ごしていません。いつか賢い医師生活がまた始まることを祈って、信じて、また明日からの私の人生を軽やかに歩むつもりです。あー悲しい!寂しい!もう会いたい!でも再履修のしがいがある!全てのキャストさんの次回作が楽しみ!ミドヌナとイェジン様らのドラマも、ギョンホさんの舞台続報も、追う情報はたくさんあるし、これからもきっとずっと仲の良い99ズが存在しているだけで良い。このドラマに出会ったおかげで私自身も大きく成長できる気がしてならない。いつかもしも私が大成して、賢いキャストの皆さんとお会いできる世界線を目指します。日本を代表する賢いヲタクの一部でありたい。
人生で一番好きな「賢い医師生活」というドラマについて少し語って見ましたが、再度、見ていないという方は、ぜひ見てもらいたいです。必ず幸せな気持ちになれます。離脱した方もいつか戻ってきますように。このドラマを作ってくださった全てのスタッフ陣、キャスト陣、制作の方々、本当にお疲れ様でした。大きな感謝と愛だけ抱えて。
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2ttf · 12 years
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kachoushi · 3 years
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各地句会報
花鳥誌 令和3年10月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年7月1日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
ちらちらと風になびくや小判草 喜代子 月涼し越し人生を返り見る 同 堤防の舗装工事に夏深む 英子 大夕焼茜に染まる遊びの子 都 誰が化身蛍火となり闇を舞ふ 同 訳有りの香水今は琥珀色 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
吸殻はサルビアの雨に崩れて 和子 色悪の血まみれとなる夏芝居 要 柏手も汗も小言も楽屋口 荘吉 歌舞伎座の江戸むらさきの涼しさよ いづみ 通り抜けても青梅雨の銀座かな 要 辯松へ思ひありしか梅雨の蝶 三郎 歌舞伎座の裏店にある水羊羹 いづみ 木挽町の色を正して濃あぢさゐ 和子 風鈴や木挽町しか知らぬ風 順子 三つ編みをほどき蛍をとほくする 光子
岡田順子選 特選句
やうやくに楽屋貰ひて夏暖簾 佑天 高楼に埋もるる梅雨の小料理屋 小鳥 緑蔭にレノン形見の喫茶店 いづみ 三越の獅子にまたがる父の朱夏 俊樹 緞帳の街を治める朝曇 三郎 一センチほどの薔薇咲く木挽町 小鳥 垢抜けぬ頰で見にゆく夏芝居 光子 紅薔薇を傘もささずに買ふ男 きみよ 吸殻はサルビアの雨に崩れて 和子 夏深し妾の店の連子窓 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
手の窪に水の匂へる蛍かな 世詩明 梅雨ごもりポストは音を待つてをり 清女 魚の店は蝿取りリボンぶら下がる 誠 雲の峰海へと続く行者道 同 潮浴びの乾きし肌に白き塩 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月10日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
栄枯知る一乗谷の大夏木 かづを 老鴬に耳遊ばせてゐる故山 同 山日和老鴬機嫌よく啼けり 同 夏潮の香を浴び渡る神の島 同 海に向く茶房の窓や夏の潮 匠 縁側は親のぬくもり端居せる 同 夏潮の三国河口に女佇つ 和子 棟梁で寡黙な男哥川の忌 同 泰山木花の大いさその白さ 天空 夏潮に護られるごと句碑三基 同 丸ごとのこれぞ西瓜と云ふ西瓜 雪 夏潮を佐渡へ蝦夷へと旅せし日 清女 なんとなく撫でてあげたい西瓜かな 笑 美しき娘を残し夏の月 千代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月10日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
とび降りる水待つ滝の流れかな 独舟 ドア開けて人を待つかに水中花 清 客一人静かさにある水中花 同 手も足も尻も出てゐる夏蒲団 晶子 口癖も日焼けもまさに親子なり 同 蜘蛛の囲に雨粒光り蜘��は留守 寛子 一滴のブランデーなりし夜の秋 岬月 鳶職の足場を雲の峰に組む 同 ボート漕ぐピアスとピアス光り合ふ 雅春
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月10日 ますかた句会 栗林圭魚選 特選句
月見草闇押し退ける力あり 秋尚 枕辺に老舗の名刺うなぎの日 多美女 リハビリを終へギヤマンの氷菓子 同 月見草夕靄濃ゆき無人駅 ゆう子 空蟬や古寺の砌に横たはり 幸風 けさの雨白く飛沫きぬ原爆忌 ゆう子 母の言ふ忘られぬ空原爆忌 多美女 女坂木々の重なり寺涼し 瑞枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
料亭の盛り塩に梅雨しとどなる 清女 剥落の蔵の上なる雲の峰 上嶋昭子 時鳥行幸の山鳴き交はす みす枝 一枚の朴の落葉にある孤独 ただし 気に入らぬ日射しひまはり北を向く 時江 梅雨豪雨猛獣の群れ襲ふごと みす枝 木蔭には木蔭の色の額の花 信子 朝曇世の盛衰の見えかくれ 時江 喉飴をがりがり噛んで梅雨籠 清女 アマリリス弱気の兄を背に庇ひ 上嶋昭子 鬱憤を噴き出す如くソーダ水 みす枝 夏雲の一つ一つに獣住む 世詩明 青簾一枚外は日本海 ただし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
海に果つ誘導灯や月見草 美智子 博物館枡に咲かせる古代蓮 悦子 雷鳴に引き摺られ行く雨の音 佐代子 短夜や寝返り毎に白みをり 宇太郎 幽妙な香となる風蘭の夜風 悦子 雷雨去り砂丘稜線みづみづし 都 沙羅散るや禅語の数と思ふ程 益恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
虹立ちてひと刷り濃かり空の碧 秋尚 捨て切れぬ夢まだありぬ雲の峰 同 神職の袴は浅葱雲の峰 美貴 たこ焼きのたこはみ出して雲の峰 有有 入道雲目指して彼方定期船 史空 片脚を天城嶺に置き朝の虹 怜 横寝する父の跣足や縒れる爪 聰 雲の峰青空少しづつ食みて 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月13日 萩花鳥句会
遠き日や開聞岳の夾竹桃 祐子 砂山の一つ残りて晩夏かな 美恵子 子窓開け直ぐ二度寝入る風晩夏 健雄 山津波救命急ぐ汗汗汗 陽子 月涼し今日も安堵の日でありき ゆかり 広島の空の青さよ夾竹桃 克弘
………………………………………………………………
令和3年7月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
八日目のバナナ甘美をまとひたる 登美子 テーブルにぽつんとバナナ夜を明かす あけみ 歳月に吾と琥珀色増す梅酒 みえこ 半夏生物忌みの日と畏みぬ 同 開け放す御堂鶯老を鳴く 令子 疫病を祓ふ茅の輪をくぐりけり 同 行く人も来る人も居てかき氷 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
雨蛙いつ迄其処にゐるつもり 雪 百年に滅びし栄華夏の草 同 修羅場秘め密かに待てる蟻地獄 みす枝 伝達はちよつと一ト言蟻の列 同 稲光どつと天地を翻へす 玲子 形代を流せる指の皺深し ただし 一山のみどり明りの中を来し かづを 雲の峰見上げて君を待ちをりし 高畑和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
蟬の穴覗きて闇の深からず 三無 草いきれ甘く重たき風となる 和子 アイスキャンディー食ふ子とそれを見てゐる子 千種 しつかりと姉の手握り雲の峰 斉 炎帝や年尾の句碑の揺るぎなく 亜栄子 絵日傘をたたみ閼伽桶汲む女 芙佐子 少年へ機関車聳ゆ日の盛 千種 組む足で裾さばきをりサンドレス 和子
栗林圭魚選 特選句
草影の一枚はがれ夏の蝶 和子 炎天へかひな開けり母の塔 千種 背に誰か並ぶ気配や夏の果 和子 両手拡げ風となる子や夏野原 三無 菩提樹といふ仏性が蟬集め 同 這ひ上り仏足石に迷ふ蟻 芙佐子 少年へ機関車聳ゆ日の盛 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
雲の峰仰ぐ男の子の目の青さ 和子 ナース行く七夕竹にすれすれに 昭子 半夏生ほどの化粧や母在さば 同 父の日や兄に残りし父の顔 令子 福井空襲夏休待つ前日だつた 同 洗ひ髪彼の世此の世の人を恋ひ 雪 猫であることを忘れて猫昼寝 同 青葉木菟明智軍記を蔵す寺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年7月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
夕べ啼きをりし蛙は殿様か 雪 母に別れ蚊帳に別れし昭和かな 上嶋昭子 思案中らしき男の白扇子 同 水中花の水替ふ君の留守の部屋 同 蛍篭明りに本を読みし日も 洋子 仏壇にもつとも古りし水うちは 同 曇天にほのかな明り合歓の花 紀代美 御住職までもあやめり水鉄砲 一涓 青天を背にし三人ラムネ飲む ただし 炎天下裸婦像ことに裾からげ 世詩明 山を割る男瀧の水の白きかな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
釘の錆風鈴を吊る指先に 睦子 行水の音たばしらせ若き父 同 炎昼や人みな影としか見えず 同 白刃のごとく立ちたり滝行者 伸子 風鈴の吊しままなる売家かな 久美子 人形の動かぬ瞳水中花 ひとみ 行けど行けど夏鶯の浦の径 由紀子 花海桐煌めいてゐる忘れ潮 さえこ 夏の夜のあやかし君とゐるスナック ひとみ 七夕や園児は時を駆けてをり 勝利 落蟬の足動きつつ曳かれ行く 志津子 噴水のあざとき色を噴き上げぬ 伸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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oniwastagram · 1 year
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📸刈羽村老人福祉センター「ことぶき荘」庭園(新潟県刈羽村) Kariwa Village Elderly Welfare Center Garden, Kariwa, Niigata ——京都の世界遺産・銀閣寺をはじめ、日本全国各地の文化財庭園の修復に携わった作庭家 #田中泰阿弥 。 氏を育てた新潟・柏崎に庭園文化を持ち込んだ庭師 #相澤熊蔵 の現存する貴重な庭園。 京都・刈羽村老人福祉センター「ことぶき荘」庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/kariwamura-kotobikiso-niigata/ ———————— この庭園から伝えたいこと。 ・京都/東京以外の地域でも、「かつて江戸城に出入していた庭師」の庭園が残っている。 ・その方の弟子が、世界遺産・銀閣寺の御用達になることもある。京都出身じゃないからチャンスが無いということではない。 ・けど、そんなルーツがある庭園でも維持が難しくなってきている。 ・地方から少しずつ(���速しながら)古い日本庭園は「壊れて」いる。 都市部への人口集中問題と同じで、これは京都と東京の管理された庭園ばかり見ていたら気づけないことは多くあり、本心では【待ったなし】の状況だと思っている。 だから「残念である。」という言葉で済ませちゃダメだと、先日のnoteのコラムに繋がる。後世から見た時に「昭和平成時代の人たちは一体何をやってたんだ」と言われないためには。 ・・・・・・・・ 「刈羽村老人福祉センター ことぶき荘」は新潟県の南西部、原子発電所の立地自治体として知られる刈羽村にある福祉施設。近代に当地で活躍した庭師・相澤熊蔵が作庭した日本庭園が残ります。 京都の世界遺産&国宝『銀閣寺』の御用達庭師として当サイトでもたびたび名前を挙げる作庭家・田中泰阿弥。 氏が生まれ育った新潟県柏崎市に江戸の庭園文化を持ち込み、“刈羽柏崎の庭師の祖”と呼ばれたのが相沢熊蔵。田中泰阿弥の兄も相沢熊蔵に弟子入りしていたとか(=実質的には田中泰阿弥の“大師匠”)。 相沢熊蔵は元は幕末の江戸の出で、江戸では将軍・徳川家(=『江戸城庭園』)や大名家に出入りした庭師だったとか。 しかし幕末~明治維新期にそれまでの社会・階級が一変すると相沢熊蔵も江戸を離れ、上州前橋藩や信州松本藩の出入り庭師に。やがて越後出身の奥さんの導きで柏崎・刈羽に辿り着き、当地で“松屋の爺さん”と呼び親しまれながら作庭に励みました。 そんな相沢熊蔵が明治時代に当地の有力者・安沢氏の邸宅に作庭したのが現在の刈羽村老人福祉センター「ことぶき荘」庭園。他にも刈羽・柏崎には氏の庭園が複数残るようですが、公開されているのはこちらのみという貴重な庭園。 残念ながら2005年の新潟県中越地震で水源が枯れ、現在は枯池となっていますが、心字池を中心に背後の山の斜面を活かした立派な滝石組のある池泉回遊式庭園を見ることができます。斜面にサツキ/ツツジなどが植わった江戸時代のスタイルと、この山に自生していた?自然の紅葉の双方が活かされた庭園。 池の中央には折れたままの大きな石橋がそのまま残されていて、中越地震の大きさと痕跡を生々しく感じられることができます。 「以前はもっときれいだったんですけどね」と施設の方も現状に満足しているわけではないようだったけれど、過疎高齢化の進む地方の自治体で庭園に予算を投じ続けることも簡単ではなく…(というより年々難しくなっていく)。 その中でも芝生の中で新たに山野草を育てられていたりと、新たに“ガーデン”の要素を加え地域の安らぎの場として育ち始めている様子も伺えます。お近くを訪れた際には立ち寄ってみて。 新潟・刈羽村老人福祉センター「ことぶき荘」庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/kariwamura-kotobikiso-niigata/ ———————— #japanesegarden #japanesegardens #japanesearchitecture #japanarchitecture #kyotogarden #zengarden #landscapedesign #japanarchitect #japandesign #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #庭院 #庭园 #庭園 #日本庭園 #刈羽 #刈羽村 #kariwa #新潟 #niigata #新潟庭園 #相沢熊蔵 #おにわさん (刈羽村老人福祉センター) https://www.instagram.com/p/Cp3tqE1vflK/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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letsgojapan-blog1 · 7 years
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2017日本賞楓看這裡!九州紅葉景點推薦TOP10
日本幅員廣闊,因此從南到北的季節轉變也就有著時間差,前陣子我們已經透過「全日本紅葉最前線」報導跟各位分享了各地的賞楓最佳期間,如果來不及規劃去北日本賞楓的人,其實等著紅葉前線來到九州的時間還相當充裕!快把這一篇的精選景點收進口袋,現在開始規劃出發都還來得及喔!
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bluet7001
さん/photoAC
▋【福岡】太宰府市──寶滿宮竈門神社、光明禪寺
說到太宰府市,大家也許會先想到赫赫有名的「太宰府天滿宮」,其實在太宰府地區還有2處賞楓名所,分別是「宝満宮竈門神社」以及「光明禪寺」,無論是令人驚豔的滿山紅葉,還是典雅枯山水庭園映襯古寺及紅黃楓樹,都讓遠道而來的旅人們忍不住直按快門,秋季來到太宰府地區別忘了把這2個景點排進行程裡囉!
☞ 延伸閱讀: ・北九州一日遊提案:太宰府天滿宮、表參道商店街周邊散步 ・新年新氣象──漫步參拜福岡各地神社,來去開運、求個好姻緣!
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宝満宮竈門神社 ・地址:福岡県太宰府市 内山883 ・交通方式:搭乘西鐵電車「太宰府」站下車,轉乘市內循環公車「まほろば号」至「内山(竈門神社前)」 ・最佳賞楓期:11月中旬~11月下旬 ・官方網站
光明禅寺 ・地址:福岡県太宰府市 宰府2-16-1 ・拜觀時間: 9:30~16:30 ・交通方式:搭乘西鐵電車「太宰府」站下車,步行約5分鐘(太宰府天滿宮前) ・最佳賞楓期:11月中旬~11月下旬 ・太宰府観光協会
▋【佐賀】御船山楽園 (国登録記念物)
據說昔日神功皇后征戰新羅(現今的朝鮮半島)歸來,行經此地曾將「御船」繫於標高210公尺的山頭上,因而得名「御船山」,是佐賀縣武雄市的知名地標。後來在江戶時代末期,由當時的領主鍋島茂義耗時3年建造了這個佔地廣闊的日式庭園(原稱荻之尾園),以御船山斷崖為背景,打造優美的池泉回遊景觀,並且在園內種植各種花草樹木,四季景色相當多彩多姿,特別是號稱是九州最大的「紅葉祭」夜間點燈,每年總是吸引眾多來自國內外各地的遊客。
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九州 武雄温泉 御船山樂園 ・地址:佐賀県武雄市 武雄町武雄4100 ・營業時間: 8:00~17:30、【紅葉祭】11/3~12/10(夜間點燈:17:30~22:00) ・入園費:大人(國中生以上)600日圓,小學生300日圓(※秋季夜間點燈需分次入園,)【晝夜共通券】大人(國中生以上)900日圓,小學生400日圓 ・交通方式: JR佐世保線「武雄温泉」站下車,轉乘計程車約5分鐘 ・最佳賞楓期: 11月上旬~12月上旬 ���官方網站
▋【佐賀】大興善寺
位於福岡跟佐賀縣的邊界山「契山」山腳下的一間天台宗寺院,是擁有將近1300年歷史的古老寺廟,寺院境內種植許多杜鵑花及楓樹,每年春、秋兩季是賞杜鵑花及賞楓的知名景點,紅葉映襯著古樸的茅草屋頂別有一番風情!
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大興善寺 ・地址:佐賀県三養基郡基山町 園部3628 ・開園時間:8:30~17:00、【紅葉期間】8:30~20:00(夜間點燈11/18~11/26) ・入園費:【一般】大人300日圓、國中小生100日圓【紅葉期間(11~12月)】大人500日圓、國中小生300日圓 ・交通方式: JR鹿兒島本線「基山」站下車,轉乘計程車或接駁公車(※接駁公車僅運行於特定季節,班次有限) ・最佳賞楓期:11月中旬~12月上旬 ・官方網站
▋【長崎】雲仙岳、仁田峠
「雲仙岳」是位在島原半島的中央部,由數個山峰(平成新山、普賢岳等)所組成的火山,是長崎地區知名的賞楓勝地,每到秋季在普賢山、妙見山一帶就如同紅葉的海洋一樣,漫山遍野的楓紅景觀相當迷人,推薦可以從仁田峠搭乘前往妙見山的雲仙纜車,從空中鳥瞰整個「普賢岳紅葉林」的壯觀美景!
☞ 延伸閱讀:想成為九州溫泉達人嗎?那你一定要知道的九州5大溫泉鄉特輯
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雲仙岳 ・地址:長崎県雲仙市 小浜町雲仙551 ・雲仙纜車營業時間: 4月~10月8:31~17:23,11月~3 月8:31~17:11(夏季末班纜車17:03/冬季末班纜車16:51 ・交通方式: JR長崎本線「諫早」站下車,轉乘島鐵巴士約80分鐘 ・最佳賞楓期: 10月下旬~11月中旬 ・雲仙ロープウェイ(雲仙空中纜車)、雲仙溫泉觀光協會
▋【宮崎】高千穗峽
說到有神話之鄉的宮崎縣,最為知名的景點就是由昔日火山活動所造成的「高千穗峽谷」了!高約80~100公尺的火山熔岩斷崖綿延7公里,推薦租借小船觀賞沿岸的絕壁與紅葉,沿途也會看到被選為日本百大瀑布的「真名井瀑布」,另外在11月22日及23日前往高千穗神社的話,還有機會欣賞到傳統藝能的「高千穗夜神樂」哦!
☞ 延伸閱讀: ・日本的神話之鄉──九州高千穗 ・探訪日本《古事記》傳說的舞台!宮崎高千穗兩天一夜神話之旅
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高千穗峽 ・地址:宮崎県西臼杵郡高千穂町 三田井御塩井 ・營業時間:高千穂峡出租船8:30~17:00 ・交通方式: JR日豐本線「延岡」站下車,轉乘路線公車約90分鐘 ・最佳賞楓期: 11月中旬~11月下旬 ・高千穂町觀光協會
▋【熊本】球磨川、一勝寺
自九州山地流出的日本三大急流之一「球磨川」,從10月下旬開始沿岸山林就會逐漸轉變顏色,推薦可以騎自行車沿河欣賞,喜歡泛舟的人也可以選擇乘船順流而下,欣賞兩岸色彩繽紛的紅葉景觀,而在河岸旁的「一勝寺」也是欣賞紅葉的好所在。
☞ 延伸閱讀:有溫泉、老街、百大名城的九州小京都──人吉
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球磨川 ・地址:熊本県球磨郡球磨村(渡~神瀬地區) ・交通方式: JR肥薩線「一勝地」站下車,步行約10分鐘可到一勝寺 ・最佳賞楓期: 10月下旬~11月下旬 ・球磨川船運
▋【熊本】舞鶴城公園
原本是津奈木城的遺跡地改建而成的舞鶴城公園,有著這個村落的重要地標「重盤岩」,園内建設有遊園步道及展望廣場、幸福之鐘、木橋、雕刻作品等造景,各種花草樹木也為四季帶來不同的色彩,特別是秋楓景色最為吸引人。從山腳下到山頂可以走遊園步道徐步而上,或是也可以從山下的美術館搭乘單軌電車上山。
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圖片來源:紅葉名所2017(津奈木町役場)
舞鶴城公園 ・地址:熊本県葦北郡津奈木町岩城 ・交通方式:新幹線「八代」站轉乘「肥薩おれんじ鉄道(舊鹿兒島本線)」電車至「津奈木」站下車,步行約15分鐘 ・最佳賞楓期: 11月下旬~12月上旬 ・熊本縣觀光情報網站
▋【大分】金鱗湖
無論是日本國內外都相當受歡迎的九州溫泉鄉──由布院,從車站沿路散步到溫泉街中心,就可以看到被稱為「金鱗湖」的美麗湖泊,據說因為湖水由溫泉與泉水組成所以水溫較高,在天冷的早晨容易看到湖面起霧形成夢幻之景,秋季時湖岸紅黃交錯的楓樹倒映在湖面,也是令人不禁讚嘆的美景!
☞ 延伸閱讀: ・日本OL心中第一名旅遊地──由布院一日定番行程 ・想成為九州溫泉達人嗎?那你一定要知道的九州5大溫泉鄉特輯
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圖片來源:紅葉情報2017(ツーリズム大分)
金鱗湖 ・地址:地址:大分県由布市湯布院町川上 金鱗湖 ・交通方式: JR久大本線「由布院」站下車,步行約20分鐘 ・最佳賞楓期: 11月上旬~11月中旬 ・由布市觀光情報網站
▋【大分】竹田(岡城跡)
位於大分縣竹田市的日本城遺跡,別名「臥牛城」,曾經是是戰國時代擊退島津軍的堅固城堡,但是在明治維新之後被廢城拆毀所有建築僅剩下部分石垣,日本音樂家瀧廉太郎曾登上城跡,有感而發寫下《荒城之月》一曲,每到秋季城內的楓樹轉紅,映襯古城遺跡有著寂寥之美。另外在11月17日~19日也有名為「竹樂」的紅葉祭活動,約2萬盞竹筒燈籠點綴著大街小巷,排列出許多不同趣味的燈光圖形,也是相當特別的一個景觀!
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岡城跡 ・地址:地址:大分県竹田市 竹田 ・開放時間:9:00~17:00 ・入場費:高中生以上300日圓,國中小生150日圓 ・交通方式: JR豊肥本線「豊後竹田」站下車,轉乘計程車約5分鐘 ・最佳賞楓期: 11月上旬~11月下旬 ・官方網站
▋【鹿兒島】曾木瀑布公園(曽木の滝)
位於鹿兒島縣伊佐市,川內川的上游有個被稱為「東洋的尼加拉瓜」的瀑布群──曾木瀑布,寬約210公尺,高約12公尺的河水從千層岩上傾洩而下,激起的白色水花及聲響都相當令人震撼,再加上秋季沿岸樹林轉黃轉紅,就像是一幅色彩繽紛的水彩畫!每年也會在紅葉祭期間舉行夜間點燈,瀑布及紅葉搭配上燈光效果又是另一種不同風情的美景。
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圖片來源:紅葉名所2017(伊佐市役所伊佐PR課)
曾木瀑布公園(曽木の滝) ・地址:鹿児島県伊佐市大口宮人628-41 ・最佳賞楓期: 11月下旬~12月上旬 ・曾木瀑布公園
日本各地的秋季景色都有些不同,有壯觀的大自然美景,也有結合人文建築造景的優雅之美,九州地區幅員廣大,也有著豐富的自然與人文美景,以上推薦給各位不同風情的賞楓景點,大家喜歡哪一種呢?
整理撰文:Nana  責任編輯:Gin
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groyanderson · 5 years
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ひとみに映る影 第一話「めんそーれ猪苗代湖」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (あらすじ) 私は紅一美。影を操る不思議な力を持った、ちょっと霊感の強いファッションモデルだ。 ある事件で殺された人の霊を探していたら……犯人と私の過去が繋がっていた!? 暗躍する謎の怪異、明らかになっていく真実、失われた記憶。 このままでは地獄の怨霊達が世界に放たれてしまう! 命を弄ぶ邪道を倒すため、いま憤怒の炎が覚醒する! pixiv版 (※内容は一緒です。)  (前作までの「NICシリーズ」につきましてはこちらをご覧下さい。)
 ◆◆◆
 それは私がまだ会津(あいづ)の猪苗代町(いなわしろまち)に住んでいた、中学1年生の時の事だった。
 玲蘭(れいら)ちゃんは、ある日沖縄から私の学校に転校してきた。 東北地方の田舎に県外から転校生が来るのは珍しく、彼女はクラスのちょっとしたアイドルだった。 しかも意外だったのは、彼女は祝女(ノロ)という沖縄の伝統的な巫女さんで、中学生なのに悪霊払いや地鎮祭の仕事をしていた事だ。 電車で石筵(いしむしろ)にある霊山に行って、かわいい巫女服で修行をしたりしていて、まるで本物の魔女っ子みたいと当時の私は憧れていた。 どうして私が、彼女のそんな特別な事情を知っていたかというと…私も昔石筵の観音寺に住んでい事があって、少しだけ他の人にはない力を持っていたからだ。
 私の家は代々、影法師(かげぼうし)という霊能力を継承していた。 念力で光の屈折を歪めて色んな形の影絵を作ったり、自分やものの影に幽霊を取り憑かせて操らせたりする術だ。 霊能力の才能を認められた小さい頃の私は、家族の意向で、小学校に上がるまで石筵の観音寺で修行して過ごしたのだった。 加えてそこの和尚様は、昔チベットで修行をされていて、「タルパ」という人工の魂を作る術も持っていた。私はそれも少しだけ教えて頂いた事がある。
 人間の子供の魂は、周りの幽霊や、幽霊未満の人の想いの名残りを吸収しながら成長していき、やがて自我が芽生える。 タルパはそういった身の回りに漂う魂のかけらを人為的にかき集めて、自分の想像力や念力で魂に成形する技術だ。 だからそれは、人を1人生み出すのと同じくらい重みのある行為だと、和尚様はよく説かれていた。
 とはいえ、幼い頃の私が作る事を許されていた魂は、虫や小鳥とか、古道具に染み付いた気持ちを具現化した小さな神様の影絵だけだった。 それゆえタルパ作りは影法師の修行の一環ぐらいにしか思っていなかったし、山を降りてからはやり方も殆ど忘れていた。 でも中学で出会った玲蘭ちゃんは、かわいい猫の魂を作ってペットにしたり、 漫画のキャラクターにそっくりなイケメンの魂を作ったりしていて、当時の私にとってすごく衝撃的だった。 むやみに魂を作ることは良くないと和尚様から教わっていたにも関わらず、当時の私は遊び感覚で玲蘭ちゃんにリクエストをしてしまった事も度々あった。
 だけど私達は、そういう「人工の命」達の重みを突然思い知らされることになった。 ある日、玲蘭ちゃんが私に相談を持ちかけてきた。 作った魂が暴走して、手のつけられない悪霊になってしまったらしい。
 実は玲蘭ちゃんのお父さんは、福島に赴任してから職場の女性と浮気していた。 お母さんはそれを知っていたけど、玲蘭ちゃんの学費のために離婚できないという。 そこで玲蘭ちゃんは、お父さんがまた別の県に異動になれば浮気をやめてくれると考えた。
 玲蘭ちゃんのお父さんは主に猪苗代をまわる観光バスの運転手だった。 だから玲蘭ちゃんは、猪苗代が観光地として人気がなくなれば、お父さんの福島での仕事が減って異動になると考えた。 そして猪苗代湖(いなわしろこ)に巨大な恐竜の未確認生物が出るという都市伝説を利用して、恐竜の姿の魂を作り出し、暴れさせた。
 その作戦の効果は絶大だった。霊感のある観光客が湖に近寄るのを恐がり、猪苗代を守っていた仏様方は恐竜に怯えて逃げ出した。 すると湖に悪い物が集まってしまい、県内外から入水自殺者までもが引き寄せられるようになった。 当然猪苗代の評判はガタ落ち。ただ、本当の問題はその後に起きた。 集まった悪霊を吸収して力をつけたその恐竜が、湖を出て市街地で暴れだしたんだ。
 DNAを持つ動物から生まれた命と違って、人工の魂の本能は、完全に作り手が創造した通りになる。 肉食の獣という設定の魂を作れば、その魂はたとえ触れられなくても草食動物に付きまとい続けるし、 薬物中毒者という設定にすれば、その魂は消滅するまで永遠に苦しいまま生きる事になる。 玲蘭ちゃんは猪苗代湖の恐竜を作る時、湖に誰かが来たらともかく暴れ回るように作ってしまったらしい。
 ◆◆◆
 恐竜騒動が始まってから数週間後、猪苗代の中学に通っていた私は、石筵の和尚様に呼び出されてこの件について何か知っているか尋ねられた。 友達の引き起こした不始末を告げ口するようで気が引けたが、私は仕方なく恐竜の正体について打ち明けた。
 すると和尚様は私を、山の麓の熱海町(あたみまち)にある、大峯不動尊(おおみねふどうそん)という小さなお寺へ連れて行かれた。 そこで二人で影法師を呼び寄せる真言を唱えると、萩姫(はぎひめ)様が現れた。 不動明王様のお告げで福島に来られた平安時代のお姫様で、死後は影法師にとっての神様のような存在になられたお方だ。 和尚様が萩姫様に事の顛末を説明す��と、萩姫様は私にタルパを作って恐竜を止めるように命じられた。
 私は不動尊の近くにある滝のほとりに座って、揺れ続ける水面にタールのような黒々とした影を広げながら、どんなタルパを作ればいいのか考えた。 自分が作れる薄べったい影絵の体で悪霊と戦えるほど強い魂を作るのは相当難しい。 けどそれ以上に、ずっと遊び半分だった1人の命を産むという行為の責任の重さを、私はこの時ようやく理解した。 もしも私がタルパに無責任な本能を与えてしまったら、その子は玲蘭ちゃんの恐竜のように、苦しみながら他の災いを生み出してしまうかもしれない。 恐竜をやっつけるその場しのぎの設定だけじゃ、ぜんぜん済まないんだ…。
 結局その日は何もできないまま帰宅した。 夜、風呂場でぼーっと今まで作ってきた影法師達について考える。 虫みたいな小さな生き物の魂は、近くに卵や赤ちゃんがいれば自然と吸い寄せられて吸収される。 それを転生と呼ぶか消滅と呼ぶかは人それぞれだけど、少なくとも彼らは新しい命の一部になる。 九十九神(つくもがみ)、物に宿る小さな神様は、物が壊れるかゴミとして処理されるまではその物に宿り続ける。 たまに職人さんの子供に宿って、その子の才能の一部になる事もあるらしいけど、基本的に彼らは自分では動かない。 でも、これから私が作ろうとしているのはもっとずっと大きな魂だ。 きっとこの騒動が終わった後も、私と同じくらいか、私以上に長く存在し続けるかもしれない…。
 長風呂でのぼせ始めた頃、浴室に1羽の小鳥の幽霊が飛んできた。 よく見るとそれは、オカメのお面を被っている。というより、人面鳥だ。
 「…オカメインコ?」 私はその子を見た瞬間、真っ先にそんなオヤジギャグを口走っていた。 するとオカメインコが私をじろりと見上げて言った。
 「ちょっとやめて頂戴、アナタまでサ。 アタシの事忘れたの?アタシよ、アタシ…。」
 そう言うとオカメインコは、黒い影の姿になり、浴室のタイルにビタッと貼り付いてみせた。 壁面にまるで影絵のように浮かび上がる小鳥のシルエットを見て、私は思い出した。 この子は私が修行中に作った小鳥の影法師タルパだ。
 「すごい!どうやって3Dの体になったの?」
 彼女いわく、ある日熱海町の辺りを飛んでいると、源泉神社(げんせんじんじゃ)で深沢(ふかざわ)の名水を守る龍神様に捕まったらしい。 そしてイタズラに知能を与えられ、自分が人間によって作られた偽物の小鳥だと知る。 すると彼女は自分も人間に近付いて人工の魂を作ってみたくなり、龍神様に頼んで人間の顔を付けて貰ったのだという。
 「せっかくだから美人にして頂戴って頼んだの。だから最初はアタシ、自分がゼッセーの美女だと思ってた。 でもいざ人前に出てみたら、酷いのよ!みーんなアタシをオカメインコだって笑うの! あのふざけたドラゴン野郎、わざとやったんだわ!!」
 石筵は和尚様や玲蘭ちゃんのように、式神や生霊、タルパといった人工の魂を作る修行者が多い。 そしてそういう人の中には、文化の継承や土地を守るために、妖怪や神様の魂を作って管理する生業の方々がいる。 不思議な神通力を使う龍神様だなんて一見ファンタジーめいているけど、 石筵の麓にある熱海町の神社でなら、神様の役割を担う魂が祀られていてもおかしくない。私はオカメの話に納得した。
 プリプリと怒っているオカメをあやしながら、私は自分の部屋に戻った。 (廊下ですれ違ったお父さんが「オカチメンコ」と呟いて、メチャクチャにつつかれてた。) その後はお互いに近況を語り合い、恐竜の件の話になった。
 「勝てるかな?影のタルパでも。 だけど…もし戦いが終わったら、その後その魂はどうなるんだろ?」
 するとオカメは、私を小馬鹿にするようにため息を吐いて言った。
 「アナタ、バカね。どうして痛めつけるのを前提に考えてるのよ。 人工だろうが天然だろうが、誰だって生まれつきの本能ぐらい持っているわよ。 でも生き物って、自分の本能を満たすために知恵を絞るから繁栄できるんでしょう? 鳥が巣を作るのも、蟻が食べ物を運ぶのも、生存本能や食欲を満たすため。 人間があれこれややこしい事をするのも、安全で幸せに暮らしたいからじゃないの?? だったらその恐竜ちゃんにも、やっつける前に正しい本能の満たし方を教えてあげるべきよ。」
 彼女の言葉は目から鱗だった。まだ幼くて何も知らなかった私が作ったただの小鳥の影絵がいつの間にか成長して、 まるで私よりも大人のように立派な事をスラスラ言ってのけた事実が何よりも説得力を帯びていた。 私は思った。一人で無い知恵を絞ろうとするより、この子と協力して玲蘭ちゃんの恐竜を止める事は出来ないかと。 今まで自分にとって「動く影絵」でしかなかったタルパが本物の命だと教えてくれた彼女なら、きっと…。
 「お願い。猪苗代湖の恐竜を止めて欲しいの。 そのために必要な事は何でもするから。」
 オカメは私に二言だけ願いを告げた。
 「この不格好な姿だけでも作り直して頂戴。あと、ちゃんとした名前をつけてよね。」
 ◆◆◆
 翌日の放課後、私は自分の影に1人のタルパを宿して猪苗代湖に向かった。 その魂の名前は「リナ」。空を飛べて、恐竜とお話できるぐらい大きな宇宙人。 彼女の本能は、人工の魂を作る研究をすること。 本人の意向を汲んで、人間に変身できるようにした。 顔は家にあった芸能雑誌の、「今年の美男美女芸能人ベスト10」で1位になった男女両方を贅沢に足して2で割った顔。 (結果ヒゲの生えたオネエさんみたいになったけど、リナは「両方のトップの顔を兼ね備えたアタシこそ最強の美人」だと言い張っていた。) それ以外はぜんぶ自由。私は他に一切手を加えていない。
 猪苗代湖の玄関口、長浜(ながはま)に到着すると、辺りは静まりかえっていた。 この時期はいつもなら白鳥が飛来して、観光客や大きな遊覧船で賑わっているけど、その日は閑古鳥すら鳴かないもぬけの殻だった。 穏やかな湖面にそっと手を入れてみると、海の水とは違う生ぬるい淡水の感触が伝わってくる。
 その時、地鳴りとも汽笛ともいえない「ズーン」と重い唸り声が上がり、湖の中腹から高い波が湖畔に迫ってきた。 私達はコンクリート打ちの道路に駆け上がった。それでも沖に到達した高波は、せり上がって私の膝から下を強く打ちつけた。 湖の水がスニーカーの中に入りこんでいた砂浜の砂と混ざりあって、私はまるで金縛りに遭ったように足が重たくなるのを感じた。
 体勢を立て直して湖面を見ると、遊覧船よりも大きな恐竜の霊が、私達を鋭い眼差しでねめつけていた。 有名なUMAのネッシーにそっくりな、首長竜だ。 親の世代が若かった頃は、ネッシーブームにあやかって世界中の湖でこういう恐竜の目撃情報が多発したらしいけど、 まさか現代の猪苗代湖で恐竜の怨霊が暴れ回る事になるなんて、誰も予想できなかったと思う。
 「へえ。これが沖縄の巫女が作った魂なの。」 リナは私の影から湖面にするすると伸びていき、巨大化しながらカラフルで立体的な姿に変身した。 宇宙人としての彼女の姿は、「でかくて強そうだから」という単純な理由で、アメリカで目撃されたフラットウッズモンスターという宇宙人の姿をモチーフにした。 栗型の頭部にハロゲン電球のように光る2つの目、枯れ枝みたいに硬くとがった腕や鉤爪に、昭和のスケバンのロングスカートめいた円錐状の下半身。 モンスターと名がつくだけあって、恐竜と並んでもなかなかの大迫力だ。 リナが恐竜の近くへ飛んでいくと、恐竜は玲蘭ちゃんが作った本能に従いリナを攻撃しようとする。 でも、リナは小鳥だった時と同じようにひらひらと宙を飛んで攻撃をかわしていた。
 2つの魂の演武に見とれているうち、気がついたら私の周りにも悪霊が集まっていた。 成仏できない動物から、俗世に恨みを持つ人間、それに、これまた誰かが人為的に作ったらしい、呪いの擬人化みたいな怪物まで。 私はむかし和尚様から教わっていた護身術で、それらの悪霊達を1つずつ処理していった。
 淀んだ気配が薄くなってきた頃に再び湖面を見ると、恐竜はすでに目を回しているようだった。 ずっとくるくる飛び回るリナに翻弄されていたみたいだ。 リナは龍神様から学んだらしい方法で、私達と会話ができるように、恐竜の魂を昇華させた。
 「恐竜さーん!どうして暴れるんですかぁー!?」 私は大声で恐竜に問いかけてみた。 恐竜はまだ自分が喋れるようになったと気付いていないで、混乱しているようだった。 しばらくまごついて、やがてしどろもどろに口を開く。
 「わからない…さー…。私は…波…。 湖に風が吹けば…私も暴れるさー…。」 リナの術で辛うじて理性を得ているけど、恐竜はまだ目の焦点も定まっていなかった。 波…。きっと、今までは感情も意識もなくて、自然現象のように暴れていたんだろう。
 「特に理由がないならもうやめてー!あなたが暴れたら、みんな困るんですー!」 私は恐竜に声をかけ続けた。恐竜は困った顔をして応える。
 「それは…難しいさー。誰かが来ると、私…なんだか体がうずいちゃうのさー。」 恐竜は今度ははっきりと、暴れたい欲求があると自認しているようだった。 私に言葉を伝えようとするごとに、恐竜の自意識がだんだんと出来上がっていくのを感じた。
 今度はリナが恐竜に問いかける。「ねえあんた、暴れるのは楽しい?」 恐竜は更にはっきりと答えた。「そうさー…楽しいのさー!」
 するとリナは、急に恐竜の頭の真横で大きく宙返りをした。 スカート状に広がった下半身が恐竜の頭をパーン!と音を立てて打ちつける。 恐竜は豆鉄砲を食った鳩のような顔をして、少しうなだれた。
 「い、痛いさー!何するのさー!?」 リナは意地悪げに目をまたたかせ、恐竜の鼻先を指さして言った。  「あら、ごめんあそばせ。目の前であんたが動いたから、思わず暴れちゃったわ。」
 「恐竜さん、わかった?人前で暴れるのは危ないんだよ。 今みたいにぶつかって怪我をしたり、虫とか小さい子は死んじゃうかもしれないんだよ!」 恐竜は悲しそうな顔をして、大きく2回頷いた。 私達の言いたかった事が伝わったみたいだ。
 「でも、どうしたらいいさー?私、湖に人間さんがいっぱい来たり、お船さんが泳いでるの見ると、どうしても我慢できなくなっちゃうさー…。」恐竜が自信なさげに言った。 確かに、暴れるという本能から生まれて来た子にとって、それを我慢し続けるのは、人間が絶食や徹夜をするのと同じくらい過酷なんだと思う。 私はどう答えればいいかわからなくて、ただ「そうだよね…」と呟いた。
 するとリナが、私の方を向いて尋ねてきた。  「…ねえ。恐竜の出る湖って、そこまでマイナスイメージかしら?」  「え?」
 「UMAブームってやつ?結局この子の元ネタって、人間がいたらいいな!って思って探していた生き物なんでしょ? それなら…人間やここいらの神様方にとって危なくなければ、この子は別に暴れていてもいいんじゃない?」 なるほど、一理あると思った。危なくない暴れ方…。 映画とか遊園地のアトラクションみたいな…。
 「そうだ。ねえ!暴れるとき、人間とか船から少し離れることってできる? 誰にもぶつからない湖のド真ん中なら、暴れても大丈夫だから!」  「え、本当さー?ぶつからなければ、みんなを困らせないで済むのさー?」  「うん!むしろ、どんどん暴れちゃって!その方がみんなも喜ぶと思う!」
 恐竜は子供のように無垢な笑顔になった。  「私が暴れて…みんなが喜ぶ…!」 その表情にはもう、心を知らない悪霊の時の面影は完全に消えていた。
 ◆◆◆
 それから数日後、私はある晩、玲蘭ちゃんの家を尋ねた。 玲蘭ちゃんのお母さんに手土産を渡してから、私達娘2人はリビングのテレビをつける。 その日は、心霊特番で猪苗代湖が取り上げられる日だった。
 恐竜の悪霊を見たという人のインタビューや、入水自殺者の事が放送されて、玲蘭ちゃんは気まずそうにリモコンを手にした。 でも私は、いいから見てみて、とその手を抑えた。 番組の取材班と有名な霊能者が猪苗代湖に行って霊視をする。 霊能者はしばらく湖面を見つめてから、カメラに向かって説明を始めた。
 「確かに恐竜の霊…いえ、精霊のようなものがいます。 ですがそれは、誰かの想いが作り出した生霊のようなものだと思います。」 玲蘭ちゃんは驚いて、「当たってる、あ��人インチキじゃないんだ」と意外そうにつぶやいていた。
 「この恐竜は、人に危害を加えようとしているのではありません。 湖にお客さんが来ると、嬉しそうに踊っているんです。 きっと、猪苗代湖を観光地として盛り上げていきたいという、地元の方々の想いから生まれたのでしょう。 ですが、その想いが強すぎて、この辺り一帯の気が乱れて悪い物まで吸い寄せてしまったようですね。」
 その後は霊能者がお祓いをして神様を呼び戻し、そこで猪苗代湖の特集は終了した。 玲蘭ちゃんはしばらく呆然として、ふっと我に返ったように家を飛び出した。
 後を追って玄関を出ると、玲蘭ちゃんは自転車にまたがっていた。 私も急いで自分の自転車のキーを外し、彼女を追いかける。 田んぼや畑ばかりの一本道を突き進み、彼女が自転車を止めたのは、猪苗代湖畔のサイクリングロードだった。
 「ハゼコー!!」 玲蘭ちゃんが湖に向かって叫ぶ。するうち湖面がせり上がって、恐竜があらわれた。 この子の名前はハゼコちゃんというようだ。
 「アンマー」沖縄の言葉で、ハゼコちゃんが玲蘭ちゃんをママと呼んだ。 玲蘭ちゃんはハゼコちゃんに手を伸ばして、長い首を抱き寄せた。
 「ごめんね、ハゼコ…。 私…ただ、お父さんに元に戻って欲しかっただけだったの。 私のお父さん、バスの運転手で…でも、猪苗代に来てから、コソコソよくない事をしてたの。 だから、もうここから出ていかなきゃならなくなればいいんだって思って。 それだけの理由でハゼコを作って、猪苗代湖をめちゃくちゃにして… 大変な事しちゃった。ハゼコにも、すごく苦しい思いをさせちゃったの…。」
 ハゼコちゃんは涙のつたう玲蘭ちゃんの頬を、舌で不器用に拭った。  「そうだったんさー…。アンマーは、オトウサン…アンマーのスー(父親)に悪いことをやめてほしかっただけなのさー。 だったら、もっともっと猪苗代湖を盛り上げていけばいいのさー!」  「え?」
 「猪苗代湖が元気になれば、アンマーのスーも忙しくなって悪い事ができなくなるのさ~。猪っ苗っ代っ湖さ~!」 ハゼコちゃんが朗らかに歌いながらくるくる回ってみせる。 玲蘭ちゃんも、目尻の赤くなった顔を上げて笑顔を見せた。  「猪っ苗っ代っ湖さ~、あいでみ!めんそーれ!」 二人は会津弁と沖縄弁のめちゃくちゃに混ざった言葉で歌った。 猪苗代湖を騒がせた事件はもう大丈夫だと思って、私は楽しそうにはしゃぐ二人を背にそっと自転車にまたがる。 そのまま湖から立ち去ろうとすると、ハゼコちゃんが私を呼び止めた。
 「待ってさー!お姉さんの名前を教えてさー!」 残念、漫画みたいにクールに退場しようという青臭い試みは潰えてしまった。 私の影の中に潜んでいたリナが、それをくすくすと笑う。 私は照れ隠しにはにかみながら振り向いて、ハゼコちゃんに改めて自己紹介をした。
 「私はひとみ。紅一美(くれないひとみ)です。」
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getsuryoukai · 5 years
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2019.7.22 北岳バットレス第4尾根主稜
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メンバー:わたるん まーしー(記)
北岳バットレス第四尾根に挑戦してきました。目標は日帰り、60mダブルロープを試すこと。当初は梅雨明け予想の元に計画を組みましたが、近づくにつれ天候が怪しくなり...
予報だと正午以降に悪化しそうで、とりあえず行ってみて判断という事で決行(強行?)となりました。前夜発でしたが、わたるんは眠れず、私は腰が痛い...果たしてどうなることやら。
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6:00 広河原出発
行きの乗り合いタクシーから白根三山が見え、思ったよりも天気が良いことに驚く。少し曇天ですがこのままなら登れそう、と意気揚々と登りだす。
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7:25 大樺沢 二俣分岐
ここまで1時間半と良いペース、雲は多いですが晴れ間も見え「天気が良い!」「来てみないと分からない!」「来てよかった!」なんて二人とも笑顔。
盛大な前振りをしていた事になるとは、この時は知る由もありませんでした。
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7:55 Bガリー分岐
バットレスを見上げる。天候悪化の可能性を考慮し、早めに登れるBガリー大滝経由を選択。
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9:00 Bガリー大滝 Ⅲわたるん(1P目 当パーティ区切り)
簡単そうなのでアプローチシューズのまま。写真の後、落石があり私の足に直撃。小石なので何ともなかったですが、生まれて初めて落石に当たりました。2Pと聞いていたBガリー大滝は結局1ピッチで終わり、ロープを畳んで暫く歩く。
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9:42 Cガリー
相変わらずガレ場で気持ち悪い様子。この頃から雲行きが怪しくなってきました。
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9:50 ヒドゥンスラブ Ⅲ まーしー(2P目)
殆ど歩きのようなピッチを30m程。踏み跡を辿り四尾根の取り付きまで一気にロープを伸ばす。
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10:15 四尾根主稜1P-2P Ⅳ わたるん(3P目)
少し休憩してからスタート。富士山も見えていますが雲が更に増える。どうやら上に1パーティがいる模���でコールが飛び交う。ここのクラックをわたるんは難なく突破。次第に雲が増えてきて私がビレイ点に着く頃に小雨が降り始めましたとさ...あぁ予想より降雨が早くて「来てみないと分からない」  数時間前の発言がブーメランのように胸へと付き刺さる。
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10:32 四尾根 3-4P Ⅱ~Ⅲ まーしー(4P目)
ほぼ歩きのピッチ。早く雨から逃げたくて走るように登ったので、細かいところは覚えてません。他パーティに追いついた為ピッチを区切る。話を聞くと大阪の山岳会の方々で昨日から来てるとのこと。
 11:00 四尾根 5P Ⅳ+ わたるん(5P目)
この時に雨は良い降りになってきており、厳しそうだったので三角形の垂壁はA0で突破。ここから何でもあり状態、久々に残地使ったなぁ。先行パーティはここにて敗退するということで先を譲って下さいました。どうもありがとうございました。マッチ箱についたら10m懸垂下降。あぁもう行くしかねぇよ。
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11:30 四尾根 6-7P Ⅳ~Ⅲ まーしー(6P目)
枯れ木テラスまで2ピッチ分を繋げて登る。ここまで来ると既に壁に濡れていない個所は皆無。体はザックのおかげであまり濡れずに済む。スリップに気を付けながらも飛ばして登る。
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12:00 四尾根8-9P Ⅲ~Ⅳ+ わたるん(7P目)
ここも2ピッチ繋げて登る。城塞ハングはフリーで突破、お見事でした。写真をよく見ると中央にわたるんの姿が。ビレイ中は寒くてクライミングシューズ内まで雨が浸水し、まるで冬山の様に感覚が無くなる。解除のコールが待ち遠しい。
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12:35 トップアウト 装備をしまって少々休憩。動いたお陰か体は温かい。 ここから山頂までは単調な歩きでしたが時期なだけに何種類かの花が咲いてました。これを機に植物の勉強してみようかな。
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13:00 無��登頂。実はわたるんはバットレスだけでなく北岳も初めてとの事。こんな天気だったけど登頂できて良かった。これで一安心、あとは最終バスの16:40までに下るだけ。
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下山中も雨は降ってましたが周囲は明るい。隣の鳳凰三山が見えていてなんだか不思議な感じでした。
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16:10 広河原到着
無事広河原に辿りついた頃には土砂降り。そういえば先ほどの大阪のパーティは無事下山できたのでしょうか?乗り合いタクシーに乗り込みやっと休めると思ったのですが、運転が荒く疲れた体には非常に堪えました。
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総じて天候の見極めや悪化時の判断など勉強になりました。また60mロープにした結果、ピッチを区切ることが減った為スタカットでもそれなりに早く登れました。途中から悪天候でしたが無事登れて良かった。ある意味雨も良いスパイスかな?わたるん、ありがとうございました!次登るなら天気の良い時にしましょう。
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hi-highmt · 5 years
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今年のラストは扇山
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年内最後の山女子会は、中央本線鳥沢駅からバスで15分(実際には10分弱)ほどの梨ノ木平バス停より扇山を目指しました。
奇しくもこの日は、梨ノ木平行きのバス(9:02発)が出る最終日(厳冬期はバスは走っていないそうです)。私達の他にも2組がこのバス停で下車されていましたが、更に奥まで乗って行くグループも。
このバス停にも御手洗いはあるようですが、全員駅で済ませたので今回はスルー。山頂付近にはないので、ここで行っておけるのは有り難いですけどね。
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いつもは人が少ないコースを選びがちでクマよけ鈴が必需品ですが、前に人が歩いていると何となく安心です。渋滞する度、上着を脱いでは体温調節タイムに充てさせていただきました。
数日前の寒波で大月にも雪が降ったのでは…と、ちょっと心配だったのですが、実際には所々に霜が降りている程度。
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山頂までの中間地点である水場の脇の石段を上がっていくと、奥宮祠がありました。
そして、写真の左上には前を行くグループの皆さんが写っているのですが、どうやら間違えて枯れ沢伝いに登って行っているようで…。正直、私達も水場の手前でそちらが本ルートか?と一瞬迷ったので、お気持ちはよ〜く分かります。 幸い、この祠からジグザグの道を上ったところで沢を歩く皆さんに近付くことが出来たので、「こちらに正規のルートがありますよ〜」と声を掛けることが出来ました。ということで、ここからは私達が先を行くことに。
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「遭難って、ああいう感じでするのかもね。他人事じゃないよね。気を付けないとね…」(そう、他人事ではありませんでした。詳しくは後ほど!)などと話しつつ、杉やヒノキの林を九十九折りに登って行くと、道の様子が変わってきます。小石や岩がゴロゴロし始め、中には動物の糞(そこそこの大きさ)が載っている岩も。何の動物かは分からないけれど、わざわざそこに登って用を足している姿を想像すると、ちょっと笑ってしまいました。
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そろそろ小腹が減って来たなぁと思った頃、山頂まで40分の看板が。でも、実際には30分で着きました。
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九十九折りのカーブで不意に下から写真を撮られたチェックシャツ姉妹(姉妹じゃないけど)。
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この辺りから、急に辺りが明るくなり、杉やヒノキの林から雑木林の冬景色に。尾根まではあと少しです。
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尾根に出ると、そこは昨年の6月に登った百蔵山との分岐点。扇山と百蔵山を縦走するのが割と一般的なルートのようですが、今回は扇山だけに登ります。
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少し歩くと、アレ?もう山頂?
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な訳はなく、さらに尾根道が続いていました。騙された〜(´д`)
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先ほどの分岐から9分後、本当の山頂が見えて来ました!お、人が居る!
10:52。結局、バス停を出発してから1.5時間で山頂に到着しました。途中で何度か体温調節タイムを入れたことを思えば、まぁ良いペースなのではないかと。
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扇山(1,138m)は大月市の秀麗富嶽十二景の第6番。この看板の右手に富士山が見えるのですが、残念ながら雲に隠れていたので先に早めのランチにすることに。
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そしてこの看板の根元には謎の青いシーサーが置かれていました…。何故?
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山頂に着くなり、窪みに出来た霜柱を踏んで遊ぶメンバー。私も後で踏んでみましたが、全然サクサクしていなくて、何だかフワッとしていて物足りない感じでした。
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そしてランチ後、記念撮影をしていると…!富士山が姿を現しました〜!先月も思ったけれど、やっぱり雪を被った富士山は綺麗。冬にここに登れて良かった〜。
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帰りは鳥沢駅の一つ手前にある梁川駅へと下りるマイナールートを選択。とりあえず山谷・犬目の分岐を目指すのですが、山頂から暫くの間は梨ノ木平からのルートよりも急な上に、木の葉の下に霜柱が潜んでいて、ズルズルと滑る滑る〜。こっちが往路じゃなくて良かった! 漸くなだらかになったなぁと思ったら、アカマツの倒木でゲートが出来ていました。
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途中、ダウンを脱いだり体温調節タイムを取りつつ20分ほどで山谷・犬目の分岐に到着。梁川駅を目指す私たちは犬目・大野方面へ。にしても、看板ボロボロだなぁ…。
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今は無き、君恋温泉(2015年に閉館)の看板の方が目立ってる…。
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この先、また分岐があるので見逃さないように気を付けなければと思いつつ、左手に見える春山のような景色にウットリ。
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先ほどの分岐から30分ほど下ったところで、大滝不動への分岐が現れたので、私たちは大滝方面へ(途中、犬目丸方面への分岐があった筈なのに、そこは華麗にスルーしたようです。危ない危ない…)。 おや、ここは大月市じゃなく、上野原町なんですね。アレ?今は合併して上野原市ですよね、確か。
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先ほどの分岐から2分ほど下るとお地蔵様が並んでおり、さらに3分ほど下るとお不動様の社が現れました。
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このお社から少し下った所に広場があったので、そこで早めのティータイム。お昼を食べ終えてから1時間程しか経っていませんが、滑らないように気を張って歩いていたせいか、お茶と甘いモノが美味しく感じました。
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20分弱で休憩を切り上げ、滝を見学に。
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鉄の階段は上から見るとこんな感じ。踏み板が狭く、降りにくい。
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不動大滝?という感じではあるものの、それなりに綺麗な滝です。
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手前のお二人が立っている鉄板は載せてあるだけで安定せず、ちょっとグラついて危なっかしい感じ。滝を見学した後は、またこの鉄階段を上って先ほどの広場の先にある道を下ります。
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人気の無い細道を10分程下って行くと、鳥居を抜けて県道30号線に出ました。 ここから左手の犬目宿方面へ。
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左手に宝勝寺を見つつ進むと、犬目宿の看板が現れます。梁川駅へはカーブを曲がった先の右手の道を下るのですが、犬目の公民館でトイレをお借りするために県道を更に進みます。
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公民館、公民館はどこ?と思ってそれらしき建物を探していたので気付かず通過してしまいましたが、こちらの消防団の入っている建物が公民館だったようで。
建物手前にある直売所にいた女性が左奥にある御手洗いへと案内してくださいました。トイレは1階と2階にあり、私は2階のをお借りしたのですが、窓から見える山並みは絶景でした!
そして今日は、お正月のハシゴ乗りに使うハシゴを完成させた消防団の人たちが2階で宴会をしていらっしゃるそうで、賑やかな声が聞こえていました。
それにしても、看板の文字が「犬目」じゃなくて「大目」になってるけど、これで良いんでしょうか???
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直売所、そう言えばさっき見かけたよ〜。まさかここが公民館だとは思いもよらず…。御手洗いをお借りした上に、消防団の方に金柑の実を、直売所の方にはお茶までご馳走になってしまいました。ありがとうございました!
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お茶を頂きながら、直売所で販売しているお漬け物や里芋の煮物などを試食させていただき、それぞれ梅干しや柚子ジャム、里芋などを購入。私は鮮やかな赤が気になったので、サラダ大根を買ってみました。
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と、ここまでは順調だったのですが、問題はこの後。犬目宿からサンメンバーズカントリークラブの間の道を抜け、中央道を潜り、太田のバス停を一瞬行き過ぎて戻って右折。最初の民家の手前の道を左に曲がったところまでは良かったのです。
画面右上に見える黄色い小さな看板には赤い字で「梁川駅」とありました。そうしたら、この道を真っ直ぐ行くのかと思うじゃないですか普通。がしかし、よ〜く目をこらして画面左上をご覧ください。もう一つ、小さな木目の看板があるのです。
この写真は最初にここを通った時(14:20)に撮りました。写真にはちゃんと写っていたのに、私の目にはこの木目の看板が見えていなかった…。「アレ?ここへ来てまた山道?」とその事実に動揺してしまい、とにかくこの道を登ることしか頭になく。
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そう、梁川方面へは、この道を上がってすぐ、右手の薮のような道へと曲がらなければならないのです!それなのに私達はこの太く真っ直ぐ伸びた手前の道を疑うことなく進んで行き、途中で道が途切れてしまったにも拘わらず「まだ行けるはず、だって看板あったもん!」と薮を掻き分け、道無き道を進んでしまったのでした。
しかし14:30だというのに辺りが徐々に暗くなり、人の踏み跡もない(鹿の糞らしきものはありましたが)この荒れた感じはさすがに違うだろうと。とりあえずさっきの黄色い看板まで戻ろうと思い直し、戻ったところで木目の看板に気付きました。この時点で14:53、トータル30分のロス。
朝、枯れ沢を行くグループの皆さんを見て「遭難には気を付けよう」とか何とか偉そうに話していたクセに、いざ我が身に降りかかるとなかなか冷静な判断が出来ないもので。今更言っても仕方ないですが、せめて道が途切れた時に、さっき撮った写真を見直すという知恵が働けば…。
初めての道迷いでハラハラドキドキ、とりあえず暗くなる前に正規のルートを見つけられたから良かったものの、あのまま進んでいたら本当に遭難コースだったかも知れません。
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いずれにしても、この梁川駅へのルートを使う人は殆どいないようで、道は荒れ放題、倒木も放置されたままの薮漕ぎルートでしたが、明らかに「道」だと分かる踏み跡はありました。
日もだいぶ傾いて来たな…夕日が眩しい。でも、この先に最初の目印「太田峠」の道標があるはず!
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しばらく行くと、あ、ありました!細い幹に巻かれた「太田峠」の道標。でも想像していたのとかな〜り違〜う!
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峠を抜け、薮を掻き分けつつ7〜8分ほど進んで行くと、辺りが明るくなりました。漸くホッとひと安心。太陽の光ってこんなにも心を和ませるのね…。
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お見せ出来ないのが残念ですが、皆さんの頬を夕日が赤く染めて、実に達成感のある表情をしておりますよ。下手したら、山頂に着いた時より良い笑顔かも。
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そしてここら辺からはチョイチョイ小さな道標が。しかし、クリーム色の看板に山吹色で文字を書くのは如何なものかと…。
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この看板の奥には椎茸の栽培所と小屋があり、手前には手作りのブランコがありました。コレ、地面にお尻が擦れちゃいません?
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さっきの黄色い看板に従って細道を下って行くとまた看板。アレ?よく見ると画面左上にも上方に伸びるしっかりとした道が…。きっと、さっきの椎茸小屋に向かう道ですね。ハイキングルートとしては今下って来た道が正解なのでしょう。
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先ほどの看板に従って左手へ下ると小さな階段があり、その先が車道へと繋がっていました。車道に出たら左手へ下り、中央線のガードを二つ潜ると国道20号に出ます。国道を左へ5分ほど進むと漸く梁川駅の標識が。
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15:38、梁川駅到着。無人駅ですが、この階段の向かい側に小さいながらも綺麗な御手洗いもあり。ここで20分待ちとなり、結局予定より1時間遅い電車になってしまったので、温泉は諦めて真っ直ぐ帰路につきました。
今回、バスを使ったので登りは1.5時間程度。登りは道も良くて普段よりは疲れを感じなかったのですが、集落に下りた後の梁川駅までの道のりでだいぶ疲弊し、久し振りに右膝の痛みが復活(油断して公民館でストックを収納してしまったので)。色んな意味で疲れたけれど、正しいルートで駅に辿り着けたことで妙な達成感もあり。
梁川駅までの道のりはかなりのマイナールートなので、事前にネットで色々と情報を集めて臨んだつもりでしたが、実際に行ってみないと分からないことって多いものですね〜。それに加えて、道迷い後の判断を誤ったのが痛かったなぁ…。しかし、良い勉強になりました!来年は初心に戻って出直そう!!!
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poirebatterista · 7 years
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庭と建築の間
以前、フランスの大学から先生と学生が京都に来たので、七代目小川治兵衛 ( 植治 ) が作庭した無鄰菴を案内した。
いい天気だった。京都の庭園は、陰が出ない曇りのほうが美しく見えるものが 多いけれど、無鄰菴は芝生に光が注ぎ込み、青空に東山が映えるのが一番美しい。フランスの先生は、 水が音をたてて豊かに流れる庭園を歩いて、ここはとても静かだね、と話した。ぼくは、予想してい たのと違う言葉に驚かされてしまった。
おかしなことだ。なぜなら無鄰菴は、琵琶湖疎水から引いた水が滝、池、せせらぎとなって、様々な 音をたてて流れているからだ。常に音が聴こえている。桂離宮も、西芳寺、平等院も、これほど水が 勢いをつけ、音をたてていない。大徳寺や東福寺の枯山水庭園は、体の音が聴こえそうなくらい静寂 である。彼も少なからず京都の庭をいくつか体験しているのに、無鄰菴を「静か」だと言うのだ。
無鄰菴の周辺は京都でも有数の観光地で、常に人が耐えない。それに、北側は交通量の多い通りで、 車の走る音もまた耐えない。しかし無鄰菴の戸をくぐると、水の流れは都市の騒音を打ち消してくれ る。ましてや、水を生き物のように操った植治によって、庭を歩くと流れは次々と音色を変え、繊細 な水の変化に耳が奪われる。水だけでない、水遊びに来た鳥がさえずる。木々の葉がこすれる。なんて、 静かなのだろう。外部と縁を切ったシェルターではなく、全てを外に開いている庭園が、「静か」な空 間をつくり出しているのである。
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逆に、シェルターであるはずなのに、全く外より、外を感じる体験をしたことがある。スイスで、ピー ター・メルクリの彫刻の家を訪れたときのことである。
いい天気だった。途中のカフェで借 りた鍵で入り口の重いドアを開けると、少しひんやりした空気に触れる。ハンス・ヨーゼフソンのい くつかの作品があるのだが、少しの間佇んでいると時折、部屋が暗くなる。少しするとまた明るくなる。 さっきまで気が付かなかったけれど、鳥が鳴き続けている。電車や車の音が、耳元を通っているくら いに響く。「静か」ではあるけれど、決して、心地よいものではない。外に出ると、やっぱりいい天気 であるし、鳥の音もかすかには聴こえる。線路は少し向こう側で、車は大きな川を挟んで向こう側に 見えるくらいだ。空にはかすかに、雲が見えるが。
そんな、人の感覚を最大限に澄ましたような空間が、彫刻の家にあった。それを建築というか、ぼく は「庭」と呼びたくなった。
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そもそも「庭」は何か物事を行う場所を示している。神事であったり、行事であったり、農作業をす る場所が「庭」である。無鄰菴や、桂離宮のような「庭園」も、園遊会や茶事を行う「庭」であるし、 町家の正面の店と奥の住居をつなぐ空間で、接客をしたり、おくどさんで調理したりする「トオリニワ」 も「庭」である。「庭」と「建築」は、内外の関係性だけでなく、その枠組みを超えた人の営みのための「空 間」なのである。そして、建築よりもっと自由にそういう場所を獲得した「庭」に、ぼくは憧れをもっ ている。
『庭、巡る』( 2回生美術館課題 ) は、庭がそういう何か物事を行う場所であることから、芸術を受け 入れる器としてだけでなく、常に創造をかき立てる場として考えた。桂離宮のように、回遊しながら いくつかの庭を巡る。庭が「観る」だけでなく、「創る」ための場であり、それがまた庭に還元される。 そして庭、芸術、人が、ひとつの風景として表れる。
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無鄰菴の施主である山縣有朋は、作庭にあたって「然しこう見渡した處で、此庭園の主山といふは、 此前に青く聳ている東山である。面して、この庭園は此山の根の出ばつた處にあるので、瀑布の水も、 此主山から出てきたものとする。ざすれば石の配置、樹木の栽方、皆これから割出して来なければな らんじやないか喃」と述べている。つまり、無鄰菴は、正面に見える東山を中心に、田園風景から東 山に至るまでの風景をつくることをルールにして、流れのデザインや植栽、石の配置が決まっている のである。
さらに、このルールは、主屋から見る視点を起点として、滝に至るまでのストーリーのもとで広げら れている。主屋から庭園を見ると、東山に向かって消失するように植栽が配置、調整されている。園 路を歩き出すと、今度は違う方向で流れが敷地の先に向かって消失している。特異な地割りを2つの 遠近法によって活かし、庭園に奥行きをつくっている。さらに視点を止める先には、捨 石が近景から遠景へ視点を誘導するように配置されている。この捨石が庭園の奥行き感を曖昧にする、 視覚補正を行っている。
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これらは全て、東山を中心とした風景を歩くストーリーの中から割り出され たものである。庭園を歩く中の視覚操作は、狭い敷地に奥行きを、広さを見せ、広いところは空間を 引き締める、景である植栽や捨石は、無造作に配置されるのではなく、全体として東山を中心としたルー ルのもとで、シーンを構成する要素として決定している。
無鄰菴はそうやって、秩序をもって作庭されている。けど、風景として、その秩序がゆっくり崩れる ように、肩の凝らない自由な庭園である。風景として無秩序であるけれど、秩序のある空間、それが『本 を読む風景』( 3回生図書館課題 ) で考えていたことだ。始まりは都市のコンテキストに基づいている けれど、小さな本を読むところや、大きな人の集まる場所をつくるように編集して、秩序を崩していく。 さらに、人が本を探したり、お気に入りの場所を探したりして動き回ると、風景が絶えず変化し、よ り秩序は表面から消されて、自然になる。
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さて、ここまで庭と建築について考えてきたけれど、同時に、「風景」という言葉がついてきている。「庭」 と「風景」、どちらも「Landscape」と言えるように、互いに意味し合っている関係である。「庭」が 建築をつくる空間の目的であるとすると、「風景」は建築のつくる結果である前に、そのスタート地点 であるように思う。無鄰菴は自然風景を表現しているけれど、例えば大阪の繁華街で、雑居ビルが立 ち並び、夜になるとネオンが輝きだして、飲み歩く人々が行き交うのも、風景である。庭をつくると いうことは、その敷地を取り巻く風景をしつらえて、シームレスな環境をつくることである。つまり、 雑多な都市であっても、それをその場所の風景としてとらえると、それを編集することでその街の雰囲気を継承することができるのではないだろうか。
「幻灯の風景」( 大学院1回生ホール課題 ) では、ボリュームが立ち並び、昼と夜で全く違う様相を見 せる大阪の歓楽街に、同じような箱を置きながら、異なる時間軸を設定することで、まわりと同じよ うであるけれど、少し違う風景が表れることを考えた。つまり、昼と夜では雰囲気が大きく変わるけ ど、一年を通して変化が少ない街に、季節の様相を取り込んで、それがファサードとして表れることで、 周辺の物理的物体に対して虚像としての建築を捉えようとした。
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ぼくが建築をつくる側として、庭に憧れをもっている、というのは、先に書いた通りだ。それは庭園 が作庭者の意図を超えた偶然性を含みもち、時間、時代によって様相だけでなく、その存在や、使い 方に思いもよらない側面があるからである。それは逆に、忘れられない建築を創造するためには、そ の姿形が消えてしまうことをいとわないことが、建築の力強さになるのではないか、と考えている。
西芳寺は、作庭当初は白川砂が引かれた枯山水庭園であったという。それが、少し手入れのされない 時期を経て、周囲に控える山の環境に身をゆだねた結果、現在のような一面が苔の庭園になった。夢 想礎石は、この苔の姿を想像していただろうか。庭は、その土地の地形が大きく影響するが、人工物 の建築とは違い、人の手を離れると、たちまち自然に還っていくのである。
庭園の南には、湘南亭と呼ばれる茶室がある。庭園側に縁がついている開放的な茶室であるが、 雁行形の平面は、庭園に対して斜めの動きを与えている。興味深いのは、その斜めの軸線状の縁の先に、 池の石垣がやはり雁行をつくっている。その向こうは曲線を描いた中島が重なる。建築と庭 園のトポロジーが空間をつくっているのである。調べてみると、石垣の部分は、昔は池に張り出した 建築があったようだ。つまり、茶室からの斜めの軸線は意図されたものであるが、どういった経緯か 石垣だけ残っている姿に、ぼくはとても透明な空間を感じている。
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これを、夢窓疎石が想像していただろうか。庭は、つくられたとき以上に、その後、人、あるいは自 然にゆだねることによって、終わりの無い完成がつづく。そこに設計者の意図が残ることはないかも しれない。偶然性や時代性が大きな影響を含んでいるが、庭とは、そうでありながら生き続けるもの ではないだろうか。庭園の様相そのものが変わってしまうかもしれないし、周辺の風景が変わってし まうかもしれない。しかしながら、西芳寺は夢窓疎石が思い描いたように、今でも浄土世界の思いを 馳せることができるし、無鄰菴は赤松にかつての東山を偲ぶことができるのである。それは、庭園の 主体性が、浄土世界や、東山の風景であって、人はそれを少し借りているだけなのだ。
『下鴨の庭 ( 卒業設計 )』がある敷地は、糺ノ森の中でもそこが神域であることが忘れられたような場 所であった。いや、このまま人の手で破壊されることが繰り返されれば、もう神域ではなくなるだろう。 そこに庭をつくるということは、この場所が神域であることが忘れられないようにするためであった。 つまり、本来ここが神様の場所であるように、神様をが人々を迎えてくれる場所として庭をしつらえる。 人はその庭にお邪魔して使わせてもらうのである。今は機能を決めていないけれど、いつか美術館や、 神主の住居にすることもできるだろう。建築は屋根が無くなるかもしれないけれど、その痕跡が残る。
自然にゆだねた変化や偶然性を人が予想することには限界があるけれど、自然を司る神様からすれば、 当然のおもてなしである。完成することのない庭は自由に時間、空間を漂い、記念碑のような性格をもっ た場所であり続ける。
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「庭のような」体験は、人間の五感が思いもよらない感覚を訴えかけてくるものである。庭と建築が、 それぞれ意識が行き来することで生まれる「庭のような」建築、仮に建築と庭の境界があるならば、 ぎりぎりそのどちらでもないような空間に、今、ぼくは思いを馳せている。そんな建築は、庭を閉じ 込めて語らせるものではないだろう。外に開いた建築が、庭が語り始めるのである。
ある春の日、そんな思いを巡らせながら無鄰菴を歩いていると、芝の中に名前の知らない紫色の小さ な花がたくさん咲いている。流れには、どこからか飛んできたカモが、小石をひっくり返してエサを 探している。音や風、光、匂いが、思いのまま共存している。いい天気だった。流れる音はぼくの言 葉をかき消してくれる。広がる風景を目の前にして、ぼくはやっと言葉から解放され、無意識になれ るのである。
なんて、静かなのだろう。
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cofgsonic · 7 years
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アンソロジー収録「嘆きのヒットマン」
 少しだけ世間を離れようと思い立ったことに、特別な理由はない。ただ少し搔き立てられた。それだけに過ぎない。  シャドウは水上ホバーに飛び乗った。飛沫を上げて左右に割れていく海上の道で、潮風でべたべたする頬を拭いながら、頭に引っかかる彼の姿も一緒に拭えたらいいとぼんやりしていた。  しかしどうしても、あいつの走る姿がしつこくこびり付いて取れないから困った。たまらなく憂鬱な気分のまま後ろを振り返ると、港街がどんどん小さくなっていくのが見える。すでにGUNに休暇を申し出た。一人でバカンス? とルージュに呆れられたが、街にいるばかりでは息が詰まる。あそこは他人の目が多すぎる。  そうだろう、ソニック。  照りつける日差しが痛い。ようやっと離れ小島が見えてきた。ホバーを加速させるシャドウの左腕に、しっかりと包帯が巻かれている。  ……どうやら居眠り中だった巨大な何かの上を走っていたようだ。海の底から感じる巨大な気配に飲まれる前に、思いっきりハンドルを捻る。おかげで、滝のような海水を流しながら浮上してきたエッグマンの戦艦には突き上げられず済んだ。その紫色の巨大な図体を、不審げに睨んでいると、彼らも気づいたらしかった。 『ぬおっ! シャドウではないか、何故貴様がここに!』 「こちらの台詞だ、ドクター」スピーカーから響くエッグマンの動揺した声に、そう返す他ない。 「シャドウ? ヘーイ、偶然だなあ! ちょいとこのヒゲタマゴをこらしめるの手伝ってくれないか! しっつこくてさあ」  やはり一緒にくっついていた。青いのが。  ずぶ濡れになりながら必死に巨大戦艦の頭に引っ付くソニックが、引き攣った笑みをシャドウに注ぐ。無謀なチャレンジをしているな、と呆れた。海上を彼一人で戦うにはリスクが大きすぎる。  この一帯は、エッグマンとソニックがよく暴れ回る街から列車で三時間は離れている。――推測通りのポイントだ。さてエッグマンには退場してもらわねばならない。  ソニックは最初の挨拶以来、協力を要請してこず、ホーミングアタックと勝気な台詞を交互に放って一人で奮闘している。装甲が一つ剥がれるたびに激しく波が揺れ、エッグマンの声が焦燥感に満ちていく。シャドウは何食わぬ顔でその場を去ろうとバギーを走らせた。が、男にしては高めの悲鳴が、蒼穹を突き抜けて徐々に落下していくのを、ちゃんと耳は拾っている。  少しだけ考えたあと、ホバーから飛び立ち、圧倒的な速さでエッグマンの戦艦を沈没させてしまってすぐ海に飛び込んだ。  エッグマンのことだから別に死にはしないだろう。深く澄んだ翡翠色の海を、力なく沈んでいく青い身体目指して潜っていき、彼の手を捕らえる。破壊した戦艦の部品や装甲が沈んでいくのを、横目に見送りながら、太陽の白い光がゆらゆら浮いている海面へと急ぐ。  戦艦の爆発に巻き込まれてホバーも何処へ行ったか知らない。ここからブーストで海面を走るには距離がありすぎる。ソニックをおぶって泳ぐしかなかった。  胃まで水を含んだために、ずしりと重いソニックの肢体からは、特に反応がない。
 ここは小さな無人島で、危険な動植物の生息が確認されたために一般人は近づかない場所として有名だった。  しかし、植物による毒性が通用しない自分には無関係である。獰猛な獣が牙を剥いてきても、武力で眠らせておけばいい。シャドウにとって一人でゆっくり休暇を過ごしにはうってつけの場所だった。  島の半分はジャングルで覆われている。あとは随所に洞窟や、廃墟など大昔に人が住んでいた痕跡が残っていたはずだ。残りは青い海と白い砂浜。わかりやすい島だった。  陽射しに焦がされ、むっとした葉の匂いが、ジャングル周辺に満ち満ちている。そのジャングルの前でシャドウは、瑠璃色に輝く大海原を眺めていた。さ青の木漏れ日がちらつく足元。未だ起き上がらないソニックが横たわって、人の気も知らないですやすや眠る。  こいつも獣に食われる心配はないだろうが、問題は食べ物だ。毒性の判別がつくほど彼は野生食物に詳しくないと考えて差し支えない。食うより走る方が好きなシティボーイだ。時々、「遠くまで走ってきて、昨日から何も食べてないんだ。この辺でオススメの店を知らないか?」と訊ねてくるような奴なのだ。正直いつ野垂れ死んでもおかしくない。  ソニックの隣に、がしゃんとベージュ色の救急箱と、水のペットボトルを置く。  休み明けにエージェントの仕事できなくなっちゃったら嫌でしょ、とルージュに無理やり持たされたものだ。救急箱の中には包帯と、GUNの衛生班が調合した粉末状の解毒剤がある。何故よりによって粉末タイプなのかは知らないが、とにかく自分には不必要なものだ。  だが一応回収しておいて正解だったかもしれない。自分の知らないところでソニックが勝手に食中毒を起こしたり、熱中症になって、死んでもらわれたら困る。  あの世に逝かれたら自分は追えなくなるのだ。  人工呼吸して冷えた口を、シャドウは拭った。「忘れてはいないだろうな、ソニック。あの約束を」  誰の目にも触れない無人島。シャドウの左手でリボルバーのがくすんだ光を放つ。 「君を殺すのは僕でなければならない」
   #数週間前
 静かに取り憑かれた、とでもいおうか、深い瞳にたなびく霧を、シャドウは鏡の中の自分に見出した。  部屋を後にし、街に繰り出して、「君を排除する。覚悟するんだな」宣戦布告した夜、 「オレを殺すって? 面白いじゃん」  あの藍色の影がニヒルに笑ったのを路地裏の暗がりで確かに認識した。  決まりだ、とリボルバーを構えた格好のシャドウを、彼の手が一度制する。 「お前は何に対しても無関心なようで、実は知りたがりだから、まーた考えなくてもいいようなところまで考えてんだろ」  深い意味のなさそうな、一瞬交じった鼻歌。 「追いたいなら好きにすればいいさ。けど、オレは簡単に殺されてやんないぜ。OK, try and do it!」  究極生命体、エージェント、今度はヒットマンに転職かよ。まったく忙しいご身分だねえ!  そう言い放って、彼はじめじめした路地を飛び出して人込みをすり抜けていった。夜空を劈いた銃声の発生源は、最後まで人間たちに知られることはなかった。  これはGUNも知らない機密事項であり、というよりGUNに知られたらたまったものではないプライベートな問題である。エージェントの仕事が片付いたら、銃を片手にソニックを探し回る、というシャドウの日常を知るのは、ターゲットであるソニックただ一人だ。 「自分から休暇の申請してくるなんて珍しいね、究極エージェント。たまには世俗を忘れてゆっくりしておいでよ。あ、これ大統領から、休暇後の任務に関する書類。目を通しておいてね」  本当の目的を見失いそうになりながら、銃口を布で包んできゅっと捻って、まるで刃を研ぐみたいに、祈りをこめて手入れした。    #現在
「せっかく二人きりのバカンスなのに、そんな物騒なモン持ち出されちゃリラックスもできないぜ」  好奇心を滲ませた視線が、頬にぶつかる。  瑠璃色の海、大きな雲、かぐわしい甘い花の香り。絵に描いたような南の孤島を、一人散策していたソニックと再会した。彼は波音と共にずんずん歩み寄ってくる。そして至近距離で銃口を眺め出した。 「普通���旅先ではカメラだろ? こんなんで思い出残せないじゃん」 「安心しろ、最期までしっかり目に焼き付けておこう。君の姿を残すレンズは僕の目であり、僕の脳はフィルムとなる」 「Huh....記憶喪失になってた奴が言うとなかなか面白いな、そのジョーク」 「貴様は随分と余裕らしいな」  現にソニックはやけに機嫌がいい。白い人差し指を銃口に入れて、笑いかけている。「ま、この距離でもオレは撃たれずに逃げ切ってやるけどねえ」  シャドウは眉間を険しくして、引き金に指をかけた。しかし構わずソニックは顔を近づけてくる。何だ、と思わずシャドウは苛立った声を上げた。  ちゅ。  ざああ、と白波が浜辺に打ち上げられ、銃口の上側に口付けたソニックがそっと離れていく。まるで死者の手の甲にキスをしたみたいな、儀式的で――見せ付ける風の悠然とした動きだったのが腹立たしい。  ぺろりと自身の唇をなめて、透輝石の目をこちらに上げた。 「銃にジェラシーかい? 可愛いところあるじゃないか」  戦慄が駆け巡ったのをシャドウはおくびにも出さないよう努めた。 「先ほどから僕を馬鹿にしているのか」 「こんなオモチャ放り出して、オレとダンスしようぜ」  グリップを握る左手を、手刀で突き上げられたのはその直後だった。怯みかけたが、ソニックの加減が甘かったようだ。  青筋を立ててシャドウは握り締めた銃を突き出す。 「げっ」頬を引き攣らせたソニックが、踵を返した瞬間――  一発、二発、三発、と弾丸を撃ち出した。  しかし、砂浜の足跡が飛沫を上げただけだった。四回目のトリガーを引いた瞬間に、これが五発分しか装填できないリボルバーだったと思い出す。沸騰した頭の血がすっと引いた。  ジャングルの方から、鳥がキーキー叫びながら飛び立った。野生動物を刺激しすぎるとこちらが襲われかねない。替えの弾は、ない。  これが使えなければあとは、救急箱で殴打するかペットボトルの水をたらふく飲ませて溺死させるしか手段は残されていない。現実的じゃない手段だ。憎たらしいほどすばしっこいソニックには通用しないだろう。  燦々たる陽射しが脳みそを茹だらせる。背後の青い星。人々の歓声。医務室。包帯とハリネズミ。モノクロの記憶を巡らせたあとに、そうだ、と低い声で唱えた。  ソニックから目を離してはいけない。彼との攻防合戦は一瞬が命取りだから、最近はずっと銃を携帯している。  今まで何度もソニックに、あの世へ続く空洞を向けてきたその最中、時として本気でトリガーを引いてやろうという嫌な企みが脳裏を過ぎらなかったことはない。だがシャドウはよく知っている。五十年前、こんなオモチャがすべてを奪った。あんな悲劇じゃない、自分が起こそうとしていることは、もっとシンプルだ。 「なー、シャドウ。いつまで続けるつもりだ?」ソニックがとぼけた様子で小首を傾げる。  物々しい気配をまとうシャドウの、無言による言い逃れに彼はそろそろうんざりしている。空気でわかる。ソニックは呆れた風な溜息を返して、そっちがその気なら、と確かに呟いた。  涼やかな波音が、先ほどからやけに静かに感じる。陽射しが陰ってきた。雲が流れ、湿気が鼻にツンと来る。 「解毒剤と水、持ってきてくれないか。I’m depending on you.」  そう言い残してソニックは、ジャングルの中へ姿を消してしまう。焦燥感に駆られたシャドウは、得体の知れない胸騒ぎに縛り付けられて少し遅れを取った。後ろを振り向けば、地平線から灰色の積乱雲が湧き出しているのが見える。何もかも、時間の問題だ。
   #
 湿気をふんだんに吸って変色した大木。もたれかかるソニック。真っ白な顔。焦点の定まらない目。  雨。容赦なく降り注ぎ、立ち込める冷気で関節が軋む。  ぽろ、ぽろ、とソニックの脆弱な言葉が零れていく。 「おいおい……せっかくオレを、殺すチャンスなのにさあ、ぼうっとしてて、いいのかい……」  石像のように立ち竦むシャドウの周りを、白い霞をまとい、それがそのまま彼の輪郭を形成していた。  シャドウが見つけたときに、彼はすでに、コケにびっしり覆われた地面に座り込んで危険な痙攣を起こしていた。その辺に生えていた赤い花の茎を、自ら噛み千切ったらしい。あれは茎に強い毒性がある。まさか知らないでわざわざ食うはずがあるまい。  懐かしい――あの巨大な恐怖、死という概念が唐突に花開いたのを感覚した。顔にだらだらと雨粒を流すシャドウの、その口内が酸の匂いに満ちていく。 「愚かな。僕が放っておいても君は死ぬ」 「は、さっきから、そわそわしちゃって……」 「いつも余裕な男が弱っていくザマを見るのは貴重なんでな」  震えるのは寒さのせいにした。面白かったのか、死にかけのソニックがくつ、くつ、と引き笑いする。 「What bad luck....死なないね。死ぬ気で踏ん張ってやる」  芯の通ったその声が、シャドウの心臓にズンと響いた。 「だって……約束した……」  腹をくの字にしてソニックは身もだえする。最悪だ。いよいよ横たわり、虚ろな目を細めて、放置していた救急箱に手を伸ばそうとする。  たった一発残されたリボルバーをシャドウは粉砕する勢いで握り締め――木に投げつけた。粉末解毒剤を口に流し込みながら、自分を呪う。眩暈が、耳鳴りが、止まない。  水も口に含み、ソニックの青ざめた口に押し付けた。  舌先でこじ開け、ふっ、ふ、と苦しそうに鼻で呼吸をするソニックに、何度も、何度も、何度でも、頭が真っ白になるまで、解毒剤を舌先だけで口内になすりつけて、そのうちにやがてソニックからも舌を伸ばしてくるのだった。 「信じてたぜ」そんなことを囁かれながら。  シャドウの口内にいやに張り付いた粉末が、綺麗に舐め取られていく。温かく蠢いている生命の粘膜を、シャドウは雨粒と共に飲み込んでいた。  もしもこの解毒剤に何の効果もなくて、ただのプラセボ効果だとしたら。それでもこいつは蘇るだろう。  世界一思い通りにならない男に魅せられて、気がつけば見苦しく欲しがって、咄嗟に銃を取ったときに自分が思い描いていたはずの未来の情景を、シャドウはもう思い出せない。 「それ、装填数の少ないやつだろ。いつも同じの使ってる」  ソニックは己の左胸に親指を食い込ませる。「オレのここに穴ぼこ空けるなら、もっと弾数多いの持ってこないと」  そうだ。リボルバーは詰まってもすぐに次が撃てるが、弾が少なくてはこのハリネズミに致命傷を与えるのは困難だと、彼の速さを知る者なら馬鹿でもわかる。しかも、リボルバーのそういった仕組みを、シャドウは前ソニックに教えていた。  消毒液に満ちた、アークの医務室でよく嗅いだ匂いが充満する部屋にあのとき彼らは、いた。リボルバーを手にする前の話である。無機質な壁や遠くから聞こえるメカの作動音なんてのもアークにそっくりであった。しかしそこはアークじゃない。 『死ぬな、ソニック。僕が君を殺すまでは』  心も身体も憔悴したから、あまりいい思い出ではない。そんなときシャドウが咄嗟に放った一言を、ソニックはこう受け取ったらしい。「約束」と。  草木と湿気が混ざり合う、強烈な匂いがいつまでも、ジャングルの奥で濡れて溶けそうな二人にまとわりつこうとする。 「……はは、オレを始末するって息巻いてた割に、随分とホットなキスをしたもんだ。純情な白雪姫だったら腰抜かしてるぜ」  ここにはいない誰かの話をするかのように喋る声が、あまりに優しくて、向かい合うシャドウは耳を塞ぎたくなった。 「オレが眠っちまう前でよかったな、現実じゃそうなったら目覚めな「もう一度口を塞ぐぞ。次は二度と開かないように」 「わーかったって。落ち着けよ。深呼吸、さんはい」木にもたれかかってシャドウの脇腹をべしべし叩くソニックの顔には、少しずつ生気が戻りつつあった。  大層な自信だ。命を賭して、シャドウを信じていることを証明してみせ、シャドウの殺意はやはりフェイクであるとはっきり暴いたのだから。それで僕を打ちのめして、君は何を変えようとしている?  冷たい雨に身体を叩いても、彼を失いそうなとき決まって背中を這いずる悪寒が、洗い流されることさえ叶わない。強烈な湿気で脳みそが淀んでいく。自分が何処にいるか一瞬、わからなくなりかけた。  それでも、揺るがなかった。  殺すと口では言って、彼に危機が近づいたらそいつを排除するつもりだった。そのためのリボルバーだ。相手が巨大な怪物だったとしても怯ませるぐらいはできる。  あの少女と一緒にいたときから、シャドウにとって最大級の愛情表現の方法は変わらない。誰にも気づかれなくとも構わない。痛みを味わい尽くしてきた自分にとって、これしきのことで後悔を浴びはしない。  けれど、反動からか、過激な妄想と時々戦うハメになる。こんな回りくどい真似をいつまでも続けるのか。撃ってしまえばいいじゃないか。そうすればお前は解放され、永遠に彼を手に入れられる。だがそんなもの、一瞬の快楽に決まっている。 「隠し事が下手くそなの、そろそろ自覚した方がいいぜ」  解毒剤の即効性のおかげか、だいぶ意識がはっきりし出したソニックが、シャドウの左腕を乱暴に取る。 「Right?」  閃光が、走った。  包帯のガーゼが雨でぴったりして、ちぐはぐな形をしているシャドウの腕。――なるほど、これでは違和感しかない。シャドウはただ目を伏せる。声を発さずに言い訳をするように。 「ジョークにしちゃあ、やりすぎだよな。なあ、笑った方がいいのか、これ」  ……昔、じいさんに憧れて人工生命体の研究を少ししていたことがある。今やメカ専門のワシじゃあ完全に腕を再生するのは無理だが、これで十分じゃろ。見た目も外から触った感触も、近いところまで再現しといたが、ただまあ義手みたいなもんじゃ、腕から爪先まで感覚を得ることはできん。  十分だ、ドクター。感謝する。早くつけてくれ。 「笑ってくれても構わないが、ジョークではない」 「んなことわかってんだよ……」  俯くソニックの顔が窺い知れない。君の悲しむことじゃない、そう言い聞かせても無駄だろう。  この青い生き物は我々が想像しているよりも簡単に死ぬ。しかし、シャドウが簡単に死なないということが、どうにもよく理解していないらしかった。だからこそ、あの選択をソニックがあっさり許してくれるはずがないのも、承知の上だった。 「君たちとは感覚そのものが違うんだ。一本失ったぐらいで君に報告する必要が何処にある」  白いジャングルの光景が、回る。背中を鈍痛が貫く。  ソニック、と思わず呼んでいた。喉が干上がるほどの、剣幕だった。背中からべっとりした何かが滴る。雨でぬかるんだ土だろうか。叩きつけられたのだ。 「そんな、全然平気、みたいな顔するな!」  引っ張られる毛が千切れそうに痛い。  なくなっちゃったんだぞ。嗚咽のように呟いて。わなわな震えているのはきっと冷気のせいじゃない。 「お前だけの身体じゃない。ジェラルドが長い時間かけて大切に創ってくれた、そんで彼女がいつも頼りにしていた片腕だろ? オレだって、お前の身体好きだ。なのにオレが好きなものをそんな、消耗品同然みたいな扱いされて、誰が黙っていられるっていうんだ!」  黙れ、と叫びかけた。滝のように雨粒が伝うソニックの胸を、人差し指で突き離し、弾かれたように二人で立ち上がる。 「君の方こそ不老不死でも全知全能でもないくせに、簡単に命を投げ出そうとするな! そんな姿は目障りでしかない!」  今にもこちらの喉元に食らいつきそうなソニックに、シャドウは全身全霊をもって立ち塞がる。 「もしも貴様が無意味な死を選んだときは、その屍をアークに晒し上げてやろうと思っていた。彼らへの冒涜として!」 「What!? だったらお前は全知全能だとでも言いたいのか! 傷だらけになっても身がもげても本当に何も感じず、しれっとしやがって」体内で燻していたらしい秘めやかな怒りが全部、声に滲んでいる。 「血の通っていないバケモノかよ」今度は寂しそうに言った。  何だと、とシャドウは頬を引っ掻くように雨を拭う。 「究極の頭でっかち。そうじゃなかったら何なんだ。傀儡か?」  また怒りを露わにする。「自ら傀儡になってまでオレに可愛がってほしいなら、お断りだ。生憎お人形遊びは趣味じゃないんでね」 「――貴様の傀儡だと。言わせておけば!」 「――オレのためにお前が自由を捨てることないって言ってんだ!」  左手の拳はソニックの掌にがっちり掴まれたが、空気のクッションに受け止められたようでしかなかったのは言うまでもない。ソニックの掌の感触さえ、この左手が感じることはもう許されないのだから。掌にこびりつく、想像を遥かに超える違和感。何故、今になって。ずぶ濡れでふやけた右手のグローブだけが、指の隙間に張り付く妙な気持ち悪ささえ、先ほどまで気にならなかったというのに。  歯を食いしばっていたソニックが、シャドウの微細な表情の変化を察したらしく、堪えるように俯き、どすん、と尻餅をつくようにその場に胡坐をかく。シャドウも、葛藤の末に、拳を解いた。 「僕は、僕の意志で、やったまでだ。いらぬ世話と思うのなら……ここで僕を打ち倒していくがいい」  幾夜も越えて、こいつの影になって守ろうと決断した。それが究極生命として自分がやれることだ。面倒だと感じるなら切り捨てればいいのだ。今の彼ならできるだろう。 「僕は、これしか他人の愛し方を知らない。だから自らの手でこれをやめることはできない。罵倒でも拳でも、君に直接傷を与えられなければ、踏ん切りがつかないだろう」  憎き、ずぶ濡れのハリネズミは、青い蜃気楼をまとったようにぼんやりとした輪郭でそこに鎮座している。どうした、相手はこの自分だ。何を躊躇う必要がある。  ソニックの顔は雨と土でどろどろで、怒りなんて枯れていた。うな垂れるその様は、抜け殻の如く虚無的な気配を漂わせる。  だが、不意に上がったその顔に……シャドウは魅入ってしまった。静かに決心を固めたような、濡れ光って冴えた瞳に見つめられるこの義手が――絶対そんなわけないのに、痛みを訴えたような気がして、無事な右手でそっと抱いてやった。 「そうだ、わかってる。誰にも否定できないさ、お前の愛情は。お前の意志でそれを貫くと決めたんなら、壊そうなんて、思わなくたっていい。頑固だからなあ、お前」  自分たちの自由を邪魔するくらい、自分を急き立てていた。彼は、それを否定するのではないみたいだった。 「でもオレたち遠慮し合う仲じゃなかったはずだろ。間違ってると思ったらオレは全力でお前と戦う。そんでお前が甘えたくなったらめいいっぱい甘やかしてやる。もっと自由になれよ。オレにとっちゃ究極とか関係ない、シャドウはシャドウだ」  ソニックは立ち上がる。「大切なんだ、お前が」  霧の中に消えてしまいそうな笑み。こちらに向いた足の爪先。  身体に脈打つような震えが走る。  そうかずっと寒かったのは自分の方だったのか。だが、瞼に篭っていくこのほとぼりは、一体、何なのだろう。胸に何かがつかえていたものが急に滑り落ちたのに、――多分、寒さのせいで、まだ呼吸がしづらい。  己の足も同然なソニックの両足は、今、しっかり地面についている。二つの赤いシューズが歩み寄ってくる。湿気交じりの彼の匂いに包まれる。ボタタ、という雨粒が葉で奏でる音。シャドウは力が抜けそうになる。すべてが、冴え切った五感を痛いほど揺さぶるのだ。  ありがとう、とソニックは目を閉じて笑う。  皮膚の表面を覆っていた薄氷が溶けていく、そんなぬくもりに抱かれて、シャドウはビクリとして、弾丸で撃ち抜かれた直後の人のように動けなくなる。日常生活において遠くに追いやって意識していなかった心臓の鼓動が、どんどん胸の中心に迫ってくる感じが、していた。これは自分の心音じゃない。自分が繋ぎ止めた、十五歳の英雄の心音。  すべてが青に染まる。まるで恐怖だ。こうなってはいけなかったような。でも。  こわごわと、ぎごちないこの手をソニックの背に回した。    #数ヶ月前
「お前たちを木っ端微塵にする超すっごいメカを作っている最中に、死にかけのお前たちがここに墜落してきたときのワシの気持ちがわかるか? ネタバレじゃぞ! あーもう作る気が失せたわい」  今頃、地球の各地が歓声で溢れ返っているに違いない。本来喜びの渦の中心にいるべき二人は、懸命に酸素を欲している最中である。  消毒液に満ちた、アークの医務室でよく嗅いだ匂いがする部屋に、ソニックとシャドウは並んでベッドに寝かされていた。無機質な壁や、遠くから聞こえるメカの作動音なんてのもアークにそっくりで、やはり血の繋がった同士作るものは似ているらしい。  ここはエッグマンの基地の一つだ。先ほどまで地球を救うために戦って満身創痍の二人をエッグマンが拾ってくれたのだ。 「治るまでいていいのか。隙を見て僕たちを襲うつもりじゃないだろうな」 「ワシゃ中途半端を嫌う性分なんでな、一度手をつけたメカも子供の頃飼っておったカメも見捨てたことはないんじゃ」  つまり一度生かしてしまった責任を途中で投げ出すほど腐ってはいないと言いたいのだろう。��理くりにでも破壊兵器を作ろうとするから最終的に中途半端な性能でしかないんじゃないか、という一言は黙っておく。もうさっさと寝なさい、と言い残してエッグマンは自動ドアの向こうに消えた。  点滴をつけたソニックの息遣いが一向によくならない。  それを隣で耳に入れながら見た夢は最悪だった。夜中に起きて脇汗を拭い、隣に目を向ければ、それ以上の汗だくになって魘されるソニックの、直視できない悲痛な光景���  シャドウは咄嗟に自分の左腕を触った。これでやっと一命、か。  外から触った感触だけなら元の腕とさして変わりはない。しかし、司っていたあらゆる感覚が失われた。  ゆっくり、ゆっくりと思考を回した。手を握ってももうあの圧迫感や手汗を感じない。物を掴む、投げる、殴るという役割を果たすだけのものに過ぎない。  茫然とする究極生命体へ、虚を突く声が、上がった。 「……ぁ……ど」  蚊の鳴くような声。  シャドウは目を見張ってから、そろり、と眼球だけ動かす。ソニックも頭をひねって、目を凝らすようにシャドウをよく見ていた。小さな汗を、耳の中に溜めて。  そのとき初めて、殺そうか、と思った。  だが、その行為が根絶やしにするのは彼の生命だけではない、その次の生命さえも奪う。自分ですべて受け継いでいけるシャドウにとって、限りある命を繋ぐこと……つまり生物の繁栄を邪魔することこそ、最大のタブーである気がしていた。人工生命体が交尾をしては、ことんと倒れて動かなくなった光景を、アークの研究室で見たことがある。いつか、このハリネズミも。けれど今は、今だけは、どうか。 「シャドウ……お前、何ともなかったのか」 「ああ」  これを聞かれたら、一回は嘘をつこうと決めていた。 「究極の名は伊達じゃないってことか」  ぼんやりとくすんだ目を、青い英雄は嬉しそうに歪める。 「他人の心配をしている場合か、重患」 「そういう性分だから、仕方ないって」  宇宙空間。鍾乳石のような牙を持つバケモノ。当たり前に、彼は諦めなかった。弾き飛ばされ、意識が途切れても、指先が宙を引っ掻き続けて。シャドウの全身のエネルギーが馬力をかけ、叫ぶように内側を駆け抜けた。  自分はこういう性分だったか、と独りでに笑いながら、まだ温かい彼と迫り来るバケモノを引き離すように、左右に両腕を広げたのだった。  バケモノの口に差し込まれた、あらゆる重火器の匂いが染み付いた左腕。閉じられた瞬間、不意に辿り着いたのだ。虚無の向こうの、向こうの、向こう側に。  あのときの異様な情熱を、きっと自分は忘れられやしない。自分の肉体の完璧さを再確認できたのだ。これがあればもう何かを失う心配もない。青いハリネズミなんかに劣ってなるものか、この肉体を創った人間の科学力をも凌駕してみせる。たとえ過信だとしても、それが自分にとって生きることだ。腕の繋ぎ目の、じん、とした疼きに耐えながら、シャドウは天井を睨み、誓った。  誇らしいこの究極の身体ごと君にくれてやる。だから。 「死ぬな、ソニック。僕が君を殺すまでは」  すると血色のないソニックの唇が、小さく笑みを形作る。 「I get it. じゃあ、お前も、最後はオレに倒されろよ……」  生命線の半分を死神に握られてもなお、楽しむように、掠れた口笛を吹くのである。それはよく聞けばただの、死にかけの喘息であったけれど。  どことなく心地良さそうで。
   #再び現在
 無人島上空を覆う雲海から光芒が差し込んでいた。辛気臭い二人の心を照らすように、空気を陽が包む。  霧が陽に溶けてなくなっていく。物寂びた木も、ソニックの命を奪いかけた鮮やかな赤い花も、さらさらと降りしきる小粒の雨に浄化されて、背を伸ばして活き活きし始めているように思えた。雨は、粉々に砕いた飴玉のように、様々な角度へ陽射しを反射して七色に限りなく近い輝きを放った。  リボルバーを、シャドウは拾う。銃口からぽたりと水滴が落ちる。  ソニックが怒ったのは、シャドウの自分自身をおざなりに扱う無情な部分だ。二人して、同じなのだと思う。大切なもののために命を懸けられるところまで、似ているなんて。つくづく嫌になりそうだ。  銃をソニックに投げた。「持っていろ。一発残っている」  突然渡された当人は口をへの字にした。 「まだこの島を散策するなら、持っておいて損はない。雨が止んだら獣も出てくる。こんな地で肉塊にされたくないだろう」  懐に飛び込まれた。まさに一瞬の速さで。  ドスン! という轟音が、足の爪先から頭のてっぺんまで貫いたようだった。  雨は止んでいて、煙がくゆり、目に沁みる。銃口は天を向いている。ソニックのしてやったりな顔。 「いらないね」  傷一つとしてついていない究極生命体に、音速のハリネズミは肘を突いてもたれかかる。 「こんなオモチャ、ちょっとすごいだけのハリネズミが持っていたって使いこなせる保証ないんだ。おっと、残念、もう空だったっけ」  ジャングル全体の不自然な震撼を感じながら、シャドウは、雨の冷気に湿ったソニックの頬を、自らの唇でなぞる。冷たくて、しかし皮の内側から滲み出る微かな体温。生きている。 「その通りだな」  恐らくこの揺れ方はエッグマンロボだ。海の底から追ってきたに違いない。  向こうの巣穴からこちらを不安げにじっと見ている何かの小動物に、ソニックが笑いかける。大丈夫さ、と示すように。彼らから我々はどう見えているのだろう。  自分たちは、人間と深く接しすぎたのかもしれない。だから意志を持つ。譲れない覚悟があることを、綱渡りの愛を、感情の琴線に様々な色が存在することを、知っている。喜びは陽の黄金色、悲しみは雨の白花色、というように。いやそこまではさすがにロマンが過ぎるか。早くメカと遊びたくてうずうずする、賑やかな恋人の影響を受けていたようだ。  奏でられた痛みから学ぶことは無限にある。飽きは、しない。  同じだけ学んだとき、誰かと対等になれるのだと思った。それは目に見えてわかるものじゃないし、隣にいるのはそう気軽に心の内側を打ち明けられる相手じゃない。ただ、ソニックはシャドウを認めている。シャドウもソニックを認めている。それなりに、満ちた関係だろう。 「Hey, baby! クルージング・デートと洒落込もうか。ただしヒゲタマゴのマークがダッサいのは我慢しろよ!」  ウィンクするソニックが、ついでと言わんばかりに「こういうの人間たちがなんて呼んでるか知ってるか?」と爛々とした眼差しを向けてくる。リボルバーが青空に放り投げられたのを、シャドウは視界の端で追う。大きな虹が架かっていた。 「青春、だとさ。行こうぜシャドウ!」  ジャングルを抜け、待ち受けていた大きな影を見上げ、英雄たちは不敵に笑い合う。  そういうことにしておこう。
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📸知覧麓庭園 佐多美舟氏庭園 / Chiran-Fumoto Sata Mifune's Garden, Minamikyushu, Kagoshima ——国の重要伝統的建造物群保存地区に選定の“薩摩の小京都”知覧に残る国指定名勝『知覧麓庭園』で最も豪華な石組の枯山水庭園! 鹿児島・佐多美舟氏庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/chiran-sata-mifune-garden/ ...... 「④佐多美舟氏庭園」は江戸時代中期の宝暦年間(1751年〜1764年)の作庭と伝わる、知覧の武家屋敷庭園群の中で最も豪華で広い庭園。(*と言っても、他と比べてめちゃくちゃ広いわけではない僅かな差だけど) . 庭園の手前には白砂とサツキの低木の刈り込み、庭園の奥には鋭い岩を高い峯として見せる枯滝石組とそれを覆うように刈り込まれたイヌマキ🌳から構成された枯山水庭園。 庭園を引きで見ると最奥には母ヶ岳の借景が見え隠れします⛰ . この「鋭い峯」と「それを覆う刈込」という庭の構成は「②平山克己氏庭園」、「⑤佐多民子氏庭園」、「⑥佐多直忠氏庭園」でも見られる知覧の庭園の特徴の一つ。 その中でも最も鋭い石組が見られるのがこの佐多美舟氏庭園!母ヶ岳への方角も加味すると「①西郷恵一郎氏庭園」が最も雰囲気が近い。 . 鹿児島・佐多美舟氏庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/chiran-sata-mifune-garden/ 次の庭園へ続く。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 【存続のためのお願い】 庭園情報メディア「おにわさん」存続のため、新オーナー(組織)を募集しています。 詳しくは「おにわさん」で検索し、ウェブサイトよりご覧ください。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifuljapan #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanarchitect #japandesign #japanart #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #bonsai #samuraihouse #建築デザイン #武家屋敷 #庭園 #日本庭園 #庭院 #庭园 #枯山水 #枯山水庭園 #karesansui #文化財庭園 #九州旅行 #鹿児島旅行 #鹿児島観光 #おにわさん (at 知覧武家屋敷群) https://www.instagram.com/p/Ci1UN2lv-ad/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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📸由比本陣公園 御幸亭庭園 / Yui Honjin Park Miyukitei Garden, Shizuoka ——東海道五十三次16番目の宿場町“由比宿”の本陣跡地に平成年代に開かれた公園に残る日本庭園は、実は歴史的庭園! 京都の世界遺産の名園も手掛けた大名茶人 #小堀遠州 作庭と伝わる枯山水庭園と、徳川家康手植えの松にちなみ #山岡鉄舟 が命名した“松榧園”。 静岡・由比本陣公園 御幸亭庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/yui-honjin-miyukitei-shizuoka/ ...... 東海道の宿場町“由比宿”のかつて本陣があった場所に開かれた公園。歌川広重の浮世絵コレクションが見逃せない『東海道広重美術館』のほか、園内にある和風建築「御幸亭」には小堀遠州の作庭と伝わる庭園が残ります。 . JR由比駅と蒲原駅のちょうど中間あたり。文化財こそ国登録有形文化財の近代建築「清水銀行由比支店本町特別出張所」ぐらいしかない由比宿ですが、町家・商家風の民家が多く残りいかにも宿場町!って雰囲気を強く残します。 . そんな宿場町の中心にそびえる物見塔と歴史あるお屋敷を思わせる門構え。平成のはじめに開園した由比本陣公園は休憩施設/地元の名産品を扱うショップ/地元の方々の作品展示のための『東海道由比宿交流館』、歌川広重の作品を中心に約1,400点もの浮世絵を収蔵・展示している『東海道広重美術館』、そして『由比本陣記念館 御幸亭』とその庭園、芝生広場などで構成。 . 公園そのものは非文化財ですが、日本遺産『日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅』の構成文化財として選定。 . 芝生広場の中にも日本庭園風の石積などが残されているのですが、歴史的な庭園としては「御幸亭」の前庭と奥庭。 御幸亭は明治天皇が行幸された際に御小休された本陣の離れ座敷を復元したもの。昭和年代までこの地に残されていた離れ座敷を元に、ところどころ新しくなっている…のですが、それが現代数寄屋建築らしさがあってすごく良い! . その座敷の奥にある枯山水庭園は京都を中心に各地に名庭園を残している大名茶人・小堀遠州の作庭と伝わります。 もし本当にそうと仮定したら江戸時代初期からの歴史ある庭園。小堀遠州自身は『駿府城』の普請奉行を担当してるし、江戸時代に由比本陣を営んだ由比家は安土桃山時代からこの地にお屋敷を構えていたそうだから、遠州もきっと立ち寄っていたんだろう。 . 上段部分にある建物(非公開)への階段や園路は後から改修された姿だと思うけど、庭園中央には枯滝石組の姿も。 続く。 - - - - - - - - #庭園 #日本庭園 #ランドスケープ #建築デザイン #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifuljapan #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanarchitect #japandesign #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #landscapedesign #庭院 #庭园 #枯山水 #枯山水庭園 #karesansui #東海道 #由比 #文化財庭園 #koborienshu #おにわさん (静岡市東海道広重美術館) https://www.instagram.com/p/ClKqfhhvYd5/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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