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#派手タンクトップ
gallerynamba · 1 year
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◇PINKO(ピンコ)◇タンクトップが入荷しました。 定価:61,600円(税込)⇒SALE価格:43,120円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/P3077A-69S/ SHOW SAMPLE 素材:ナイロン92%、ポリウレタン8% (部分)ナイロン92%、ポリウレタン8% (裏地)ポリエステル100% 装飾付き カラー:アイボリー×ブラック サイズ:S 着丈 63.5cm、肩幅 約27cm、バスト 88cm、ウエスト 約88cm (平置きの状態で測っています。) 総スパンコールのタンクトップ。 チュール地にスパンコールを丁寧に縫い付けています。 裏地にもチュール生地をあしらい、スパンコールや縫い糸が直接体に触れない様に配慮されています。 スポーティーなデザインのタンクトップです。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 Gallery なんばCITY本館1F店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60なんばCITY本館1F 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】9月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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toxgo · 2 years
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わたしは光をにぎっている
「八月は夢花火 私の心は夏模様」
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お送りした曲は宇多田ヒカルによる井上陽水の"少年時代"。毎日着るインナーがフルーツのタンクトップからインデラのサーマルに変わるまでは、僕の心は夏模様。
どんだけの猛暑でも僕は夏が好きです。汗でびしょびしょになろうがならまいが夏が好き。でもフェスや野外のアクティビティには���まり興味がない。路面の居酒屋で外の席があれば是非ともそこがいい。それが座れようが立ちでも。なんて事ない居酒屋でも外で呑む瓶ビールは格別。サマレンの主人公である網代慎平の癖である"俯瞰"を引用するならば、生ジョッキより小さいグラスでクイっと呑み干す瓶ビールの良さを知った自分は間違いなく歳を重ねたんだと思う。生ビールより瓶ビール派。流川より仙道派。聖子ちゃんより明菜派。
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“松本穂香”が気になる。
「拾われた男」の第二話で主人公の松尾諭がバイトしている渋谷TSUTAYAに、新人バイトとしてやって来た田畑さんを演じたのが松本穂香だった。このエピソードのみのスポット出演だったにも関わらず、これが僕の中で決定打になった。
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区画整理などの都市開発で街が変わり続けている東京。そこにあって当たり前だったものが日々変わり続けている街並み。コロナの影響ももちろん大きい。そんな変わりゆく街を舞台にし、“終わり方の大切さ”を描いた映画「わたしは光をにぎっている」 
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主人公の澪を演じたのは松本穂香。澪は幼い時に両親を亡くしてからは、大人になるまでずっと祖母と長野の田舎で暮らしていました。しかし、祖母の入院や経営していた旅館の老朽化もあり、祖母の元を離れ、亡き父の友人である三沢京介が経営している東京の立石にある銭湯“伸光湯”に居候としてやって来ます。
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しかし、新しい環境での生活になかなか馴染めない澪。ある日、祖母から「目の前の出来る事から、コツコツやりなさい」と心を少し軽くしてくれる言葉をもらってから、少しずつ伸光湯の手伝いを始めます。
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伸光湯で働くうちにどんどん銭湯の事が好きになっていく澪。いつしかそこが澪にとって自分の居場所となり、そして一途の光を掴みかけていました。
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澪は祖母が入院する日に一冊の本を譲り受けます。その本は詩人・山村暮鳥の詩集でした。そして、祖母がその詩集の中でお気に入りだと教えてくれたのが「自分は光をにぎつてゐる」 山村暮鳥は大正時代の詩人。この「自分は光をにぎつてゐる」は書いた時は、その時代では不治の病だった肺結核に侵されていたそうです。自分の死が迫ってくる中で、暮鳥が生み出したのは「光」をテーマにした、絶望ではなく希望の詩。この詩が映画のタイトルの由来となっており、まさしく物語の核です。
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この作品を見るにあたってお伝えしたい事は、主人公の澪はあまり話さない内向的な女の子。でも、その役柄が松本穂香とすごくマッチしていたことは間違いないです。"コミュ症"と言ってしまえばそれまでかも。でも、それとはちょっと違う。物語の中で、「しゃべらないことで自分を守ってる」と核心をつく一言を言われます。このシーンは決して他人事の気がせず、自分自身に投げかけられているようでハッとさせられました。
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銭湯という居場所を見つけたのも束の間。伸光湯は区画整理の対象となっていて、取り壊しが決定していました。初めは澪に素っ気ない態度だった京介でしたが、銭湯と出会い変わっていく澪を見ている内に、段々と言い出せなくなっていました。そして、畳み掛ける様に、澪の祖母の訃報。澪にとってはダブルで自分の居場所を無くしてしまいますが、その時の澪はもう以前の彼女ではありませんでした。
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「しゃんとする。どう終わるかって、たぶん大事だから」
これが映画のキャッチコピー。自分の居場所。知り合った人達との思い出が詰まった街にお別れを告げて、迎えるラストは終わりがあるからこそ始まりがある。と思わせてくれたエンディング。多くを語らず進んでいく様はまさに「詩」そのもの。楽しい時も挫けそうな時も、誰しもが小さくて何かしらの"光"を握り続けている。
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あんな烈しい暴風の中で
掴んだひかりだ
はなすものか
どんなことがあっても
おゝ石になれ、拳
この生きのくるしみ
くるしければくるしいほど
自分は光をにぎっている
出典��『山村暮鳥の世界』筑波書林
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NARI
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akage-ha-hitori · 1 year
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「貴方がつぎの人?、よろしくね。私の名前は---------」
2145年の大東京都渋谷一階層3丁目は
貧困区で昔ながらの風景がありながらも比較的都会だ
俺はもう何人目かわからないが どうやら次の家族に配��されて初日を迎えていた
家族は恐らく血の繋がりのある親戚もいて10人ぐらいだろう
屋敷が大きすぎて把握できない
俺に与えられた部屋は無機質なコンクリート壁の縦長で 奥にはデスクとPCが備え付けてある
「そろそろ食事だよ、お父さん待ってるから!」
さっきから話しかけてくる女が多分”候補”なのだろう
よれてはいるが清潔感のある白いタンクトップからは白く華奢な腕なのになぜかたくましかった
黒髪のボブにはっきりと凛とした顔立ち、純日本人でありながら英国の混血だと間違われるタイプだろう
確かに”候補”としてはなにか光るものを感じるが、しかしながら誘惑と謎もまだまだ多い
デスクには”前の人”との家族写真がまだスタンドに入ってる
部屋がデザインされている割にそこまで几帳面な性格でもないようだ
親の美意識の高さに家族ごと触発されて習慣になっているのであろう
リビングに向かうと昔ながらのコンロを食卓で囲み、家族らしき人たちが準備を始めていた
気は強そうだが美意識は高い金髪のこれまた英国混じりの顔立ちの姉であろうか
隣は”候補”であろう長髪縮毛の男、父親、母親
今夜の食卓はこれだけなのだろう
「まあ座ってよ!酒は?なにがいいの?ウイスキーでいいよね?」
続いてぶっきらぼうな父も口を開いた
「やあ赤毛くん、———をよろしくね。ところで映画は好きかな?”ミラサイケ”は見たかね、名作だな」
父は父、という典型的な恰幅の良い髭の親父で、なのにどことなくこれまたやはり紳士の品を感じる出立ちであった
「いえ、すみません映画は好きなのですが勉強中で」
本当のことを言うと知らなかった悔しさよりも部屋のあちこちにある姉妹の写真に目を惹かれていた
“TWO Star twins” 壁の写真にはそうロゴが入ったものが何枚か飾られてあった
家政夫さんが察して、小声で耳打ちしてくれる
「彼女たちはトースターツインズという姉妹のアイドルなのです、惹かれちゃいますよね。」
たしかに双子かとも思うぐらい似てはいるが、やや姉のほうが顔立ちはよりはっきりしていて、妹は少し甘えん坊というか奔放な印象は受ける
「来週から悪の祭典でして、女王が復活するんです!姉は1年に2度しか現れない、超貴重なアイドルなんですよ!女王の復活祭が楽しみですよね!」
家政夫もどうやらファンなのだろう、まだ20代そこそこの気さくで邪気のない青年だ
「赤毛くんは前の人、どんな人だったの?話したくなければいいけど」
姉は芯が通っていて、立派な女性なのだろう
俺のことを気にかけてくれて、初夜を穏便で円滑に進めようとはしてくれているようだ
質素な服装なのになぜこんなにも気品や強さを感じるのだろう
顔立ちだろうか
昔見た映画”レオン”のマチルダをあのまま24歳にしたような姉妹だ
滞りなく晩餐を終えて、引き続き晩酌を進める父以外の家族たちは寝室へと散り散りになっていった
“候補”の女はなにを考えているのかここまで全然読み取れていない
家族の人たちの波にかき消されて、そういえばほとんど話していない
「ねえ、赤毛くん。どうする?」
どうする?の意味がこれでもかというほど難解に思えた
話の脈略がまったくないのに、なんだろうこのぐいぐいと引っ張られていくというか
それは竜巻に手を引かれるような印象のほうが強かったのかもしれない
「そっか、まだわかんないよね。・・・いいよ!散歩しよ!?いくよっ!」
特に主張したいこともないので否が応でもその通りに事は進む
俺はこの家族に迎え入れられた初日の緊張で萎縮しているのか
どこかこの女に振り回されたいという願望があるのか
混沌としていた
「ほらなにやってんの、男は酒と煙草両方持って!」
そうだぞと言わんばかりの顔の父がそっと目を閉じながら缶酎ハイと煙草をこちらにスライドさせてきた
随分と偏った理想像も不思議と心地よくて、両手に退廃を持った2人は深夜の住宅街に繰り出した
深夜にも関わらず大東京は明るく、分厚い雲はサイケデリックな工場地帯からの煙と混じりあって空は見えない
遠くの繁華街の明かりが巨大な雲に反射して怪しげに光っていた
もうかつての高層ビルはなく、低い建物の住宅街の遥か上には上層階があるだけだ
空気は良くもなく悪くもない
サイバーパンクな夜は酒と煙草を嗜むには確かに丁度良かった
ベンチに座り、遠くの工場地帯で黄緑色のネオンが反射した横顔は 煙草がよく似合うほどに凛々しかった
「で、どうする?決めた?」
「いや、別に、」
「お父さんがミラサイケ知らないのがっかりしてたよ〜、名作なのにーって。前の人はね、つまんなかったな正直。夜も一緒に歩いてくれないからお酒足りないしさ。
でも赤毛くんなら結婚してみてもいいよ?なんか面白そうじゃん」
矢継ぎ早に展開していく会話にまたしても振り回されている心地よさと、まだこの女のなにひとつ知れていないミステリアスな部分も良かった
「俺で何人目?」
「んー、8人目ぐらいかなー。なんかロックじゃなかったんだよねーみんな。私は正直結婚とかどうでもよかったりするんだけどさ、
一応この国のルールじゃん?だったらどうせだったら面白い人がいいなーって思うの。なんかこう、2人がそれぞれ単独で成立してるっていうか、依存もせず独立してて
それぞれ活躍してるしテレビで見ても絶対結婚してるようには見えないのに、誰にも言わなくても絆は2人の間にしかわからない固さがあって。それは2人きりの時も特に口にだして確認するって野暮なことはしないの。すごく不安定そうに見えてでも確実に強固な自信はあるの。だから干渉もしないしどうでもいいんだけど、すっごいラブラブなの!お互いがお互いのファンっていうかさ、遠くで応援してますーって感じの!」
結婚に対する理想像だけは驚くほど一致していて、ほとんど自我を出していない初夜の俺なのに今までの”候補”と俺の違いを解っているこの女は、全て見抜いているとしか思えない
「じゃあさ、ひとつだけ約束してくれたら」
「え!なになに?いいよ!」
彼女は吸っていた煙草を中断してこちらに身を乗り出して弾んでいる
「ずっと俺が追いつけないように前にいてよ、俺も絶対追い付かれないように前で走ってるから」
「なにその多次元論!面白!わっかんないけどそれって、[わかったよ!そうなるよう努力するね!]って言ったらもう正解じゃないよね?だからわっかんないけど〜・・・・まあ好きにしてよ!」
そこまでも完璧な回答をされるともうこちらもお手上げである
俺は重い腰を上げて煙草をふかしなおす
こちらが返事をしなくても、彼女はなにも聞いてこない利口さがある
夜はどんどん加速して、2人は何億もの光と闇に呑み込まれていく
俺も彼女もまだ、アンニュイな中でそのほとんどがよくわからないにも関わらずだ
婚前準夜、渾然契約/赤毛はひとり
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furugiyakikkakeyaniku · 2 months
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総柄&蛍光グリーンタンクトップ等追加、明日は木曜定休日
ご来店お買い物ありがとうございます^ ^
本日も13時〜20時までの営業
体調が優れない方はご来店をお控えください
本日は総柄&蛍光グリーンタンクトップなど
追加しておりますので、ご紹介☆
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Done Under
オーストラリアのアーティストであり、アパレルも展開するKen Done
カラフルな配色に大柄花柄がアーティスティックでとてもインパクトのあるタンクトップ
派手好きや柄好きにはもってこいかと
レディースM〜サイズくらい
是非♪♪
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Desigual
インド製
スペインのブランドらしい陽気でカラフルなボーダーに花柄や光沢あるハイビスカスパッチや飾りデザインがユニークな一枚
襟袖の縁についたメッシュ地も素敵
レディースLサイズくらいでメンズもオススメ
是非♪♪
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PJ MARK
中国製、90年代に設立されたNYの老舗HIP HOPブランド
目をひく蛍光グリーンボディが印象的なサーマル地のビッグサイズタンクトップ
女性がワンピースぽく着ても可愛いです
メンズ2XLサイズ
是非♪♪
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8月2日(金)21時〜2時 bar caezar にて
「RUMBA.LOCO “GAZ'S ROCKIN' BLUES JAPAN TOUR”」
special guest DJ に GAZ MAYALL と RUBY FLASHMAN from UK
LIVE に EKD y LOS CHANGARAS
local guest DJ に RYO KURIBAYASHI
お時間ご都合の合う方、是非♪♪
それでは本日も元気に営業致します
明日は木曜定休日でお休み
よろにくです^ ^
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galleryshinsaibashi · 2 months
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◆ゴルチェリバイバル FUZZI(フッジ)2025年春夏コレクション 受注会◆ 開催期間:7/1(月)から16(火)まで 開催場所:Gallery なんばCITY本館1階店 ★タンクトップ 価格:50,600円(税込) ★スカート 価格:101,200円(税込) FUZZIのソフトチュールは【セカンドスキン】と比喩される程、肌なじみが良いです。 FUZZIのソフトチュール以外はやはりメッシュ素材のニットに過ぎず【セカンドスキン】とは呼べません。 FUZZIのソフトチュールは、同じ素材同士を重ねても良く馴染み同柄のトップスとボトムを組み合わせるとまるでドレスやジャンプスーツの様に一体感があります。 ジャンポール ゴルチェのソフトチュールを長年製作している、『FUZZI』の受注会を開催致します。 現在、ゴルチェのプリントソフトチュールは再評価が高まり、韓国アイドルのブラックピンク、歌手のビヨンセやデュア リパ、ファッションモデルのケンダル ジェンナー等、海外の著名人がこぞって着用しています。 2003年には、映画「MOONCHILD」でHYDEも着用。 ゴルチェに長年携わってきた、ファクトリーブランドならではの縫製技術を御手に取って頂けます。 特許こそ取っていないものの、世界中のどこを探しても無い素材と技術です。 その境地は他のブランドや工場では到達出来ません。 ジャンポール ゴルチェのパリコレ作品のリバイバルとも云えるアイテムを同素材、同型、同工場、同職人で生産する世界で唯一のブランドです。 2010年頃のゴルチェのインポートと比べて2/3くらいの価格です。 国内では弊社でしかほぼ入手不可能です。 イタリアからの絵型、モデル着用画���を御覧頂き、オーダーを受付致します。 サイズは38(XXS)から48(XL)までオーダー可能。 御客様の為に生産した商品がマイナーカラー&マイナーサイズで有れば、世界で1着の商品に成る可能性も非常に高いです。 ※商品の御渡しは2025年の3月から4月予定。 受注会において御客様からオーダーを頂いた物のみ輸入されます。 是非この貴重な機会に御越しください。 御来店、御待ちしております。 【オフィシャルブランド解説】 『フッジ(FUZZI)』社は元来、1954年にアデル バッチアーニ フッジによって設立されたイタリアのニット、カットソーメーカーでした。 1971年に娘のアンナ マリアがフッジに事業に参加し、1983年にはジャンポール ゴルチェとライセンス契約が交わされました。 1985年にはファッションデザイナーのジャンポール ゴルチェと共にマドンナのツアー衣装を手掛ける様になりました。 それはやがて1990年の『ブロンド アンビション ツアー』で結実し、ローリングストーン誌を以って「精巧に作り上げられたセクシャルで挑発的な狂想曲」と評されました。 このトップモードによる巨大なエンターテインメントは「1990年で最高のコンサートツアー」として認知され、その後のマドンナのイメージを決定づけました。 フッジはゴルチェとのコラボレーション以後、多くのトップブランドのライセンス契約、コラボレーションを実現し続けています。 ライセンス契約ではモスキーノ、マルタン マルジェラ、ヒューゴ ボス、ロメオ ジリ、アズティン アライア等です。 FUZZI社製の全面プリントソフトチュール作品。 ゴルチェのソフトチュールファンにとってはこれ以上のリバイバル品はございません。 ⠀⠀// 🗣 いいね・保存・コメント大歓迎!ご来店お待ちしております! \\ ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━         なんばCITY本館の1階     大阪難波郵便局側から入って1軒目        靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1階店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】7月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
【なんばCITY店Facebook】https://goo.gl/qYXf6I 【ゴルチェ派Facebook】https://goo.gl/EVY9fs 【instagram】http://instagram.com/gallery_jpg 【Tiktok】https://www.tiktok.com/ja-JP 【X】https://twitter.com/gallery_jpg_vw 【社長X】https://x.com/gallery_SNS 【tumblr.】https://gallerynamba.tumblr.com/ 【ブログ】http://ameblo.jp/gallery-jpg/ 【オンラインショップ】http://gallery-jpg.com/
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hon5-tba · 5 years
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The Sims4 Tracy Bros #99 夏到来
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我がシム世界にも夏が来ております!暑い!
冬服同様、夏服というのもあり、ゴードンがこのような派手なシャツで闊歩しておりました。でも彼にはこういう派手な柄物が似合いますね~
季節の服装はプレイヤーが選ぶこともできるし、そうしなければランダムで勝手に決まってしまうのですが、、、
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勝手に決まった夏服で現れたスコット兄さんは・・・期待を裏切らない安定のダサ加減でした😅
ごめんよスコット。本当は君のせいじゃない。シムズのセンスが悪いのだ。こんなところで安定してはならない。
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女子のノースリーブとは違い、男子のタンクトップはなかなか着こなしが難しいですよね。とくに日本では実際着て歩いてる人もほとんど見ないし。なのにやたらタンクトップの種類が豊富なシムズはやはり洋ゲー。
それでも、勝手に決まるジョンの服は、いつもそこそこ良い感じなんです。今回の夏服もチェック柄がよく似合ってる!
ちなみに、後ろにいるのはスーパースター★ジョンのファンたち。
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というわけで、スコット兄さんの夏服を職人仕様にしました。オサレ番長ジョンと買い物に行ったんでしょう。
アランも素敵でしょう。やっぱ夏はアロハで決まりだ!
シムズのDL品については@hon5-ccfをご覧ください。
バージルは裸が服だからね。もうパンツ一丁でいいよね。
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街を見てみれば、何と!ブレインズ先生が、モファット教授と思われる女性とオサレなカフェで涼んでおりました!
しかもペアルック・・・!!これはもはやデート?!
うちではただのデブオタなブレインズかと思ってましたが、実はすごいリア充してたんですね!
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そしてさらに、後ろには妙な夏服のフッド氏がいました・・・変装?でしょうか?これなら本当にバレなさそうwww
どうやらおじさんは、キモカップルいや、仲睦まじい恋人たちの会話を盗み聞きしているようでした。大した話はしてないと思いますけどね。
このように夏には夏の装いを見せるシム達です。
次→#100
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usickyou · 2 years
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ベイビー・マイ・スウィート
 ハーイ、あたし宮本フレデリカ。フランス人のママと日本人のパパの間に生まれた19才、アイドルやってるんだーって言うと友達はみーんなうんうん誉めてくれるんだけど、学校の先生はすっごく苦い顔になるんだー。たぶん見に来たいけど見たら好きになっちゃうからガマンしてるんだね、あーあ大人ってムズかしい、って言ったら友達に笑われたことがあって、どうしてかなあ? 聞いてみたらごめんごめんって豆乳ラテ、くれたお返しにエクレアあげたのはいつだっけ? あの��結婚して休学しちゃったから、最近会えてないなあ、会いたいなあ。とりあえず電話しちゃえって思ってたら「フレちゃん、フレちゃん」って覗いてる、しきちゃん。「面白いもの、見つけた」ってその目はちょっとぎらぎらしてて、朝九時、季節はなんと夏、いつもなら夢もみないくらいぐっすり閉じられてるのに。「待ってしきちゃん」「えー、待てないよ」「グッドモーニング」ってほっぺにキスして、実はベッドから抜け出す時にもしてるんだけど、おはようが一日何回あったっていいよね。「おはよー」ってほっぺにキスされて、反対のほっぺを差し出して、「右のほっぺにキスされたら左のほっぺを差し出しなさい」「み心のままに」ってもう一度、光は白いレースカーテンからあふれ入って、こんないい朝が毎日続いてる、ああ、あたし、ホントにしきちゃんが好きだなあ。「朝ごはん作ってるからね」「手伝うよー」「一緒にやろー」そうしてふたりで作った、花の冠にみたいにふわっふわのエッグベネディクト。「んーメルシー」「ボークー」あっという間に食べ終わっちゃって、たまご占いは『今日はとてもよい一日になるでしょう』だって。「コーヒーいれよっか」「アイスにしよー」ってゆっくりカップを傾けて、「しきちゃん、何見つけたの?」「飲んでからでいい?」「えー気になるよー」「んふ、おいでおいで」そう言って、ネコの肉球がぽんと一つ描かれたカップ(あたしのには、イヌのおはな)を片手に歩いていく。ガレージ、ここはいっつもひんやりした空気が流れてる。階段を下りて、地下室。おっきい冷蔵庫(冷凍庫?)とかガラス棚とか、もっとひんやりした空気が漂ってる。「これこれ」ってしきちゃんが指さした、穴。穴? お部屋のすみっこに空いた穴はちょうどあたしが入れるくらいの大きさで、ライトで照らすとたまにキラキラ、ガラスのかけらみたいなのが光って、底の知れない深さを教えてる。「こわーい」ってしきちゃんを見たら、なんと、にっこり笑って(!)あたしをだきしめて(!!)穴の中へ飛び込んだ(!!!)びっくりして目をつむって、あ、落ちてるって感じは一瞬で、目を開けたら知らない景色が広がってて、あたしを抱きしめてたはずのしきちゃんは、あたしの手をにぎったまま隣でにっこり笑ってた。さて、目の前にはおっきな壁、だと思ったけどよく見たらどうやら門だった。でも、なーんか見覚えあるようなって思ってたのも一瞬、これ、凱旋門だ。「しきちゃん、これ」「うん、エトワール凱旋門」「すごーい、初めて見たー」「そうなの?」「うん、こんなにビックリしてるんだもん、初めてだよ」間近で見たらとってもおっきくて、「ちょっとくぐってみるね」「フレちゃん皇帝のご帰還だね」歩いてみれば、なんだか道行く人の様子がヘン。すっごくレトロな、昔っぽいカッコ。ふりふりのドレスの裾を引きずったり、シルクハットに似合わないおヒゲ、でも女の子のエプロンドレス(襟もとに必殺のレース!)とか男の子の半ズボンとかは超キュート。どこのブランドなんだろ。今年の流行なのかな。気になって、こんにちはってかけた声は、大ショック、ムシされちゃった。ハロー、ボンジュール、何を言っても聞いてくれなくて、なんだか寂しいきもち。そしたら、しきちゃんが隣から「今、西暦何年?」って聞いて、男の子は『1839年だよ』ってかわいい声がしたと思ったら、次の瞬間には、あたしたちは地下室にいた。辺りを見回して、見知った景色を確かめて、しきちゃんのねこちゃんみたいな笑顔に癒される。「おもしろーい!」って第一声、どうやらそれはしきちゃんのツボを突いたらしくって「でしょでしょ、今朝見つけたんだー」って上機嫌。しきちゃんが楽しそうだとあたしも幸せになっちゃうから、しょうがない、説明もなしに飛び込んだことは忘れちゃった。だって、しきちゃんずっと手を繋いでてくれたし、それにサプライズって愛のあかしだよね。「フレちゃんは、これなんだと思う?」「格安海外旅行!」「にゃはは、99点」つまりは、時間旅行が楽しめる穴なんだって。ルール①過去のどこか別の時間、別の場所に行ける。ルール②なんとなく(これが大事)思い浮かべた場所に行ける。ルール③そこで人に関わったりはできないけど、一個だけ質問ができて、答えてもらったら帰れるらしくって「もう少し試行すれば細かい法則も見えそうだけど」ちょっと科学者モードのしきちゃんは下唇を人さし指で撫でながら呟く。「けど良かったよー」「なにが?」「だってホラ、このカッコ」ねまきのあたしたち、しきちゃんは黒いタンクトップにショートパンツ、あたしはピーチピンクのキャミソールにもこもこショートパンツ「わお、セクシー」「じゃ、着替えて続きだね」「コーヒー淹れなおしとくー」「あ、お菓子も食べたいなあ」「おおせのままにー」そうやって始まったお茶会、と時間旅行。お互いに思い浮かべる場所はナイショ。まず飛び込んだのは、なんと石器時代? 草原の真ん中でぼうぼう燃える木に向かって、たくさんの人がお祈りしてる。「怒ってる神様に許してもらいたいんだね」「キレイだからもう一回見せてほしいんだよ」あたしたち、重ねた視線をふにゃってやわらげて、繋いだ指先をちょっとだけ深くからめ合う。「蓄えはもう充分?」ってしきちゃん。答があって、次の瞬間には穴の前で座ってるあたしたち。コーヒーを一口飲んで、アイスは薄くなっちゃうけど氷がないとぬるくなっちゃうのが残念だよね。でもホットの季節じゃないし、まあいっか。バームクーヘンをかじって、んー、つぶつぶお砂糖がとってもデリシャス。お店、覚えとかなくちゃ。「たくわえって?」「時代と宗教観に学説との差異がないかなって」「ふんふん、実験結果はどうでした、しきハカセ?」「明らかな材料不足だよ、フレ君」どうやら実験は失敗? でも、しきちゃん楽しそうだから「じゃ、次いこー」「おっけー」飛び込んだのは、白い砂浜、青い海、大きな顔、石像。「にゃはは、かわいー」「でしょー、あたし超好きなの」モアイ像の前でピース。指でわっかを作って、しきちゃんのファインダーにあたしたちをバッチリおさめるの。おねんねしてるモアイの隣に、ちょっとくたびれたおじいさん。「あの帽子、おしゃれですか?」『身分を表してるんだよ』残念、あたしは絶対ファッションだって思ってたのに。次は砂漠、っていうか砂と石と岩が転がるお肌に優しくない景色。「あつーい」「ささっと済ませちゃお」そのへんに立っていた、ほとんど(これ重要!)はだかの女の子をつかまえて「あなたはどこから来たの?」『……(なんて言ったんだろ?)だよ』って地下室に帰って、それから、糸車を引いてる女の子、塔の上で暮らしてるラプンツェルじゃない誰か、ラッパのついた箱を前にウンウンうなってるおじさん、舞台を降りるカッチリきめててやつれたおじさん、ビーカーの中の青白い光を眺めてる女の人、大きな教会で大勢の人と豪華な装飾に囲まれたカップル(には見えなかったけど)、あたしたちは、色んな場所へ行ってたくさんの人と話した。いちばん面白かったのは、ふかーい森の中で話す人が誰もいなかったから道行く三匹のキツネ(きっと親子だね)に「コンコン」って話しかけたら『くん』って返事で帰れたこと。あたしとしきちゃんが、名前の呼び方で言いたいことがわかるのに似てるよね、ってひんやりした地下室で笑い合ってから「アイス、食べたくなっちゃった」「さんせーい」階段を上がって、「ね、日本って行ってないね」「国際派アイドル、悪くなーい」時間を見たらびっくり、お日様はもう下っていく時間。「時間の経ち方がおかしい? それとも、あたしたちの主観のせい?」「時計もってく?」「んー、やめとく!」じゃあ、お昼にしようね。手早く作り上げたトマトとチーズの冷製パスタ、と買い置きのジュレ(ピンクグレープフルーツ!)にしたつづみを打って、おひるねの時間。「あっついよー」「あたしもー」って言いながらソファの上、あたしたちは折り重なって眠る。晴れても雨でも雪が降っても包丁が降っても、健やかなる時も病める時も、たぶん、けんかをしても。「おやすみ」って重ねた唇から、しきちゃんが中に入ってくる。あたしも中に入りこんで、熱くてながーい、おやすみのキス。頬とか首にさわりながら、ちょっと苦しくなるくらい(でもそれがちょうどいいの)のキスをして、そうして、意識はまどろんでいく。ざあざあ、ざあざあ、射し込むまっかな夕焼けと、雨の音。よいしょって起き上がってしきちゃんを見たら、(あたしにピッタリくっついてたから)ほっぺに赤いあと。ママのチークを初めて塗った日を思い出して、かわいくて、おはようってキスをする。「フレちゃん、ねぐせー」いっしょに起きたのかなあ、しきちゃんはあたしの髪をくるくるして、おかえし。「今、なんじー?」ストロベリーホイップみたいな発音。「ないしょ」「そっかー、別にいっか」「そ、どーでもいいの」冷蔵庫からアメリカンチェリーを取り出して、半分こ。「ナントカ豪雨だねえ」「気象の魔法だねえ」大きな雨粒が夕焼けをバラバラにちぎっちゃって、そのかけらをレースカーテンが細切りにして、そうやって、色とりどりの光の粒がキラキラ宝石みたいに降り注いでる。けどあたしたち、互いしか見てない。自然がどんな魔法をかけたって、その全部をあたしたちはアクセサリーに変えちゃって、なんて、勝手きままにきらめく時間を生きてるんだろう。あくびをして、にじむ涙に反射する虹の色。ああ、きれいだなあ。「フレちゃん、フレちゃん」珍しく、ぱっちりお目覚めのしきちゃん「続き、行こ」続きって? そう言おうとして、手を引かれて、そっかって思い出す。ガレージ、地下室、その穴は、変わらないかがやきであたしたちを誘ってる。しきちゃんの目も、負けないくらいにかがやいてるから、それでいっかって思って「せーの」って、あたしたちは何度目かな、過去の世界へ飛び込んだ。と、同時に目の前を横切るワインレッドのロングヘア。振り返る、残像とキャリーケースの音だけを残して、その姿は扉の向こうに消えていった。「ねえ、」って、言いかけた言葉を飲み込む。射し込む真っ赤な夕焼け、バラバラと豪雨の反響。ちょっと時代がかったインテリアが目を引くけど、たぶん普通のおうちのリビング(綺麗なままの暖炉、たぶん使われてない)に立っている、しきちゃんは綺麗な青い目をこわれちゃいそうなくらいに開いて、呼吸は静かに震えてる。その視線を追って、壁に飾られた何枚もの写真。だぼだぼの白衣を着た小さな女の子。金色のトロフィーを右手に、左手はおっきなピースサイン。右隣には額縁、賞状を抱えた男の人、左隣には女の子の頭を撫でてる女の人、二人とも体に合ったサイズの白衣を身にまとって、とっても、よく、似てる。あたしが写真を追うより早く、しきちゃんの視線はそこを去る。追いかけて、リビングの奥、カウンターキッチンの奥には写真の中にいた女の人、ちょっと年をとったみたい。その人が傾けた瓶から流れ出す赤紫色の液体、をグラスで受け取る男の人の背中。くたびれた白いワイシャツは、なんだか、泣いてるみたいに見えた。『……そんな資格、僕にはないよ』『なら、私にもないと思うけど、あの子は……』ぽつりぽつり聞こえる声、から意識を外して、隣でうずくまって耳を塞いでる、しきちゃん。しゃがみこんで、名前を呼ぶ。唇の動きで伝える。「……ルール、もう一つあったんだ」目線が、ゆらゆらと揺れ動いてる。「天候が関係してる……こんな日だった」あたしを見てって、気持ちが届かない。「フレちゃん、見ないで。お願い……知らないでいて」そうして閉じた瞳のはじから、こぼれ落ちる、その時あたしは、しきちゃんの涙を初めて見た気がした。そうしたら、とどまってはいられない。だって、しきちゃんのピンチはあたしがどうにかするって決めたから。今、たった今! 立ち上がって、歩いていく。カウンター、隣に座って、その人たちを少しだけ見上げた。ルール、それを思い出す。「教えてください」この世界にはルールがある。ここを去るための言葉、そして、愛する人をもうちょっとだけ知るための言葉を口にして、その答を胸に、あたしたちは(また少し、冷え込んだ)地下室へ帰ってくる。まだ呆然としてる、しきちゃんの手を引いて(地下室へ続く扉は閉じて)ガレージから、リビングへ。しきちゃんをソファに落ち着けて、あたしは冷蔵庫を開く。目当てを物色して、足りないから「しきちゃん、行こー」「……どこに?」「スーパーマーケットだよ」「雨は」「止んでる」ほんとだ、って今気付いたんだね、まっすぐに射し込む夕日に、眩しそうに目を細める。手を繋いで、歩いて三分のスーパーで、たった一つ、たまねぎを買う。キッチンにフライパンとおなべ、食材をごっそり並べて、さあ、始めよっか。しきちゃんは、ソファの上からぼんやり、不思議そうにあたしを見てる。ずっとそうしててって思いながら、あたしは半分に切っただけのたまねぎを、崩れないようにそっとおなべに入れる。あたしだけを、見ててほしいよ。願い続けた二時間で作り上げた、とろっとろのビーフシチュー、切り分けたフランスパン、温野菜サラダ、プレーンヨーグルト、それに調味料をたくさん並べたら「召し上がってしるぶぷれー」って食卓へ、しきちゃんをご招待。かわいいおめめをぱちくりさせる、その唇に、「はい、あーん」ってスプーンを連れていく。もぐもぐほっぺをふくらませる、その目に湧き上がる驚き、かがやき。次の一口は、自分から。もぐもぐ、ごっくん。「フレちゃん……」って、しきちゃんは、あたしの名前をいちばん綺麗に呼んでくれるんだ。「食卓に愛は宿るって、エラい人が言ってたよ」誰が言ったのか忘れちゃったけど、それはあたしにとって、紛れのない真実で、このビーフシチューのレシピ(牛肉の臭みは特に丁寧に抜いて、たまねぎは半分にしたのをとろとろになるまで煮込むこと、ニンジンは苦手だからって言ってたけど今はそうじゃないんだよ、アクはおいしさでもあるから七割取るくらいでガマンする、エトセトラエトセトラ)には確かに、あたしたちの、愛が宿ってる。「ふふーん、おいしかった?」空っぽになったお皿に(ホントに、きれいにごはんを食べるよね)にやけちゃうあたしにしきちゃんは、「おかわり!」って、くしゃくしゃな笑顔を差し出した。そうしてあたしたち食卓を囲んで「今日も楽しかったねえ」「明日も楽しい日になるよ」「あ、予言?」「ぶぶー、統計。フレちゃんに会ってから、楽しくない日なんてない」「あたしも、しきちゃんに会ってから毎日楽しいなあ」そう、人生でいちばん楽しい日が毎日続いてる。それから、おふろに入って、スキンケア、鏡の前に並んで歯を磨いて、あくびがこぼれたら一つのベッドに入る。眠っちゃうまでに、たくさんの言葉とか行為とかで愛を伝え合って、でもどれだけ重ねても足りなくて、良かった、まだこの先があるんだ、ずーっと続いていくんだってあたしたちは折り重なって眠る。知ってた? 現実が満ちてると、夢も見ないんだよ。白い光が降って、目を覚ます午前八時。ケータイを開いたら届いてたのは、昨日、思い出した友達が赤ちゃんをだっこしてる超ハッピーな写真。『いつでも遊びにきてね』なんて言われたらあたしいつでも行っちゃう、けど、いつでも隣にいるしきちゃんの姿が今日はなくて、ぼんやり起き上がって「しきちゃーん、どこー」って寝室を抜け出す。あ、いいにおいって気付いたら、しきちゃんがキッチンでおなべを前にほほえんでた。「おはよう」のキス。右のほっぺ、左のほっぺ、おでこにも。「もうちょっと待っててね」ってあっためるビーフシチュー。あたしは飲み物の用意と、デザートは切らしててちょっとショック。「あの穴、塞いできたー」キッチンから、しきちゃんが呼びかける。「オッケー」って返事してぼやける目をこすってたら、おなべを食卓に置いたしきちゃんが、差し出す光のかけら。「とってきちゃった」って、穴の中でキラキラ輝いてたガラス、みたいなもの。受け取って、朝日に透かして、何か見えたような気がしたけれど、覗き返したしきちゃんの青い瞳がぐりんっておっきく見えただけだった。「思い出、また増えたね」って、窓辺の花、フランセスちゃんの隣に並べたら、きゅーんっておなかが鳴って、「フレちゃん、蠕動音もキュートだね」「やだ、誉めないで聞かないでー」って笑い合う。一日寝かせたビーフシチューはやっぱり絶品で、今日はいい一日になるって予感を確信に変えた。「なにしよっかー」ってしきちゃん。「行きたい場所があるんだー」ってあたし。「どこどこ?」「あたしのおうち」「パリの?」「ニッポン、トーキョー」「どうして?」「だって、しきちゃんのママとパパ、紹介してもらったもん」「……いいの?」「絶対しきちゃんも好きになるし、ママもパパもしきちゃんのこと好きになるよー」「……にゃは、三角、四角関係だ」「えー、困るけど、でもみんなまとめてラビューしてあげちゃお」「ラビューラビュー、あたしも今、フレちゃんとおんなじきもち」足早に、だけどちゃんと味わって食事を済ませて、お片づけ、身だしなみを整えて、「あ、ご挨拶の品、持ってない」「じゃあショッピングしてから行こー」って手を繋いで、あたしたちは真っ白な光の中へ足を踏み出していく。ハロー、こんにちは、それともボンジュール、二人で生きるこの世界。それがあんまり愛おしくってあたし、しきちゃんの唇にキスをしたんだ。
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yorithesims · 6 years
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今年のプライドメンバーは派手やなぁw 第3世代からは… オーブリーとシャスタちゃん。 テュコとクルトは兄弟なのに絡ませちゃってごめんやで☆ そして遺伝子あそびの3人。 アーチーとヤスンちゃんとナディア。 ドミニッチとシャーロット遺伝子のナディアおそろしく美女やった。 セクシュアリティカテゴライズなんぞ シムズの世界にまったく必要ないんやけど たまたまアーチーに着せたタンクトップのカラーが パンセクシャル(全性愛者)のもので、わーぴったり~♡と思っているw ちなみにシャーロットのフラッグカラーは(赤と青と真ん中が紫)バイセクシュアルのもの。 あとはてきとうwストレート・アライカラーのフラッグがあればドミニッチに合わせたやろうな。
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gallerynamba · 1 year
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◆Moschino (モスキーノ) 2024年春夏プレコレクション受注会◆
日時:6/29(木)から7/2(日)まで 場所:GalleryなんばCITY本館1F店
Moschino(モスキーノ)ファーストラインの2024年春夏プレコレクション受注会を開催致します。 海外の生産受注の締め切りに間に合う、本当の意味での受注会です。 国内最新情報です。
今回はモデル着用画像と絵型を店頭で弊社スタッフの解説と共に御覧頂き、御予約を受け付け致し��す。 複数点の御予約も承ります。 ウェア全般、BAG、帽子、ベルト、アクセサリーが対象です。
御自身のサイズ、カラーを1点から御注文頂けます。 サイズは全型、38(XS)、40(S)、42(M)、44(L)、46(XL)まで注文可能。
特殊なデザインやカラーは直営店や、国内のブティックが要望しない為、そういったスペシャルなアイテムを購入御希望の方はこの機会にオーダーしなければ入手困難です。 御客様の為に生産した商品がマイナーカラー&マイナーサイズで有れば、世界で1着の商品に成る可能性も非常に高いです。 更に今シーズンは担当商社が海外よりショーサンプルを購入していない為、この機会が最もレアなものを入手するチャンスです。
※商品の御渡しは2024年3月から4月予定です。
今回の受注会は国内では弊社でのみの可能性が高いです。 大変貴重な機会となっております。 是非、この機会に御来店下さい。
スタッフ一同、心より御待ちしております。
【以下が今回のコレクションに関するモスキーノからのオフィシャル解説です】 MOSCHINO 2024 Resort レディスウェアは、愛の思想に導かれます。ロマンティックな愛に振り回されるのではなく、満ち足りた心の愛で、自分らしく着こなす、エレガントな服で構成されています。 今季はハートをテーマにしたフランコ・モスキーノの世界観を表現しています。 それらは、シンプルなタンクトップの刺繍から、重厚なゴールドチェーンのメタルアクセント、また はフェイクピアスとしてシャツに縫い付けられたものまで、ビジュアルモチーフとして登場します。 また、立体的なハートは、ハンドバッグの形にもなり、「In Love We Trust」のスローガンが随所に使われています。 デザイン物のテーラースタイルです。 これは、モスキーノの温もりの根底にある「愛は、衣服と同じように、本物で真実であれば拘束されることはない」という信念に繋がっています。 ミッド ウォッシュ デニムのセットアップ、色の変化をつけたカットソーのスカーフ、コントラストの強いレフリーストライプ、そしてハンドドローイングの自由なパターンが、よりオープンなスタイルでありながら喜びを感じさせる提案となっています。 時代は変わっても、"100% Pure Moschino "であることに変わりはありません。
【モスキーノ(moschino)とは】 1983年、フランコ・モスキーノがイタリアにて創立したブランド「MOSCHINO(モスキーノ)」。 ダリの彫刻やダリ美術館の内装に影響を受けた作品、エルザ スキャパレリ、クレージュへのオマージュであるトロンプルイユの作風、 ジャンニ ヴェルサーチのグラフィックデザインを担当した事等が有名である。 約10年クリエイティヴ・ディレクターを続けた、ゴルチェの弟子のジェレミー スコットが2023年3月に退任することが決定。 新任のクリエイティヴ・ディレクターは、創業者フランコ・モスキーノがエイズで急死した直後バトンを受け継ぎ長年ブランドを手掛けてきた女性ロッセラ・ヤルディーニ。 元アシスタントの為、1994年から2013年まで、遜色の無いクリエイションで世間を驚か���ました。2014年からミッソーニのコンサルタントも手掛けていました。 ロッセラ・ヤルディーニ復帰の最初のコレクションです。
Gallery なんばCITY本館1F店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60なんばCITY本館1F 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】6月,7月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected] 【なんばCITY店Facebook】https://goo.gl/qYXf6I 【ゴルチェ派Facebook】https://goo.gl/EVY9fs 【tumblr.】https://gallerynamba.tumblr.com/ 【instagram】http://instagram.com/gallery_jpg 【Twitter】https://twitter.com/gallery_jpg_vw 【Blog】http://ameblo.jp/gallery-jpg/ 【online shop】http://gallery-jpg.com/
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skmeeee · 6 years
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180907
タイトル:シンゴジラの感想
勧められて、絶対見ないと思っていたシン・ゴジラを見ました。小説に限らず、読みやすいベーシックな文章を書くのがへたくそなので読みづらいかもしれませんが、思いついた順に感想を書きます。まとまってません。
絶対見ないと思っていた理由はいくつかありますが、一番大きな理由は怪獣映画だからです。その上、監督のテイストが存分に出ていると聞いて怖気づきました。私はロボットものが苦手なのでエヴァを見ていないんですが、そんな人が作った怪獣映画…しかも邦画だし…タイプじゃないなと。でも、オタクとして食わず嫌いはよくないよなあと思いなおして見ました。
感想を書きます。
個人的にはわりと面白かったです。感動した!もう一回みてくる!というタイプではありませんでしたが、見ている間は面白かったです。ストレスもありませんでした。
まず、主人公がいない。怪獣パニック映画なのに、主人公がタンクトップにならない。家族の写真も持ち歩かない。そもそも矢口(は主人公なのかはさておいて)に家族がいた描写ってありましたっけ。彼が休日に何をしているのかわからない。強いて言うなら、ステレオタイプな若手政治家・官僚のイメージを拝借して語ることは出来るかもしれない。そしてたぶんそれであっている。そんな感じでした。石原さとみの演じた役なんて、ほとんど「キャラクター」でしたね…英語がどうしても不自然なことを考慮しても、すごい偉いぞ石原さとみ!!(何様)ステレオタイプだけで出来た、イメージの集合体のキャラクターを演じるのってすごく難しかったんじゃないでしょうか…下手したらお遊戯会ですものね。綺麗な女性は目立ちますし。
パターソンに限らず、全てのキャラクターが記号でしかないようなシン・ゴジラにおいて、一般の視聴者はどういう見方を想定されていたんだろうというのが、前半ずっと頭の隅にありました。何も想定していなかった可能性はちょっと検討しないことにして、なんとなく思うのは、震災シミュレーション映像なのかなあということです。
NHKの特集番組とかである、CGを使った首都直下型地震のシミュレーション映像――その時東京は!!みたいなやつ。前半なんて得にそう感じました。東京のあちこちで、逃げ惑う人々。滑り台を降りるシーンとか、街をずりずり這い回る初期のゴジラ君とか。この映画は、特定のキャラクターの視点に寄り添ってストーリーを追うのではなく、一枚異なるレイヤーに焼かれた日常崩壊のシナリオを仮想体験する作品なんだなあと思いました。(ベタな感想ですみません)
そして、それは日本でパニック映画を作るに当たっては効果的というか、最善かそれに次ぐくらいの選択なのだろうなと思います。
ハリウッドとは比べ物にならないくらい限られた予算で、浮かない限り最大限VFXを駆使して観客をわくわくさせようとしたら、鬱陶しいくらいリアリティを追求したカットを作るしかない。邦画のしょぼさや、雰囲気逃げに陥らなかったところがすごい作品でした。街並みのディテール、目にも留めないような日常の隙間から見上げる怪獣の巨体。視聴者の日常体験、既有知識をうまく拝借しながらイメージを作り上げるのは、監督がアニメ出身の方だからでしょうか。アニメってデフォルメの世界だから、現実から何を抽出してどういう組み込み方をすれば視聴者に対して説得力の有る世界観を作れるかを考えているんじゃないかと思うんですよね。全てのものが必要あって書き込まれたものだから…そういうセンスが、邦画のスケール不足を違う方面からカバーしているのかなあとか思いました。
こういう手法をとるからこそ、明確な「主人公」や役は必要ないし、むしろ無い方が効果的だったのだと思います。だから、ディスっているのではなく、結構真面目に「これは映画だったのかなあ」と呟いてしまったくらいです。豪華なNHK特番でも良いのでは…ストーリー、言ってしまえばないようなもんだし。
ストーリーが無いというか、情報の出し方が非常に不親切で、不親切なところがまたリアルでしたよね。飛び交う情報に対して、説明を求めるワトソン君役がいない!集約もされない。ぴょんぴょん飛び込んでくる情報をキャッチして、観客が頭の中で勝手にビルドしないと何が起きているかわからない―たびたび迷子になる出し方だと思います。これはいわゆるハリウッドの怪獣映画じゃ無理ですよね…そして、視覚優位の人はここでドロップアウトしそうだなと思いました。私の妹は典型的な視覚派なんですが、シンゴジラ意味わかんなくて~って愚痴ってましたし。ああなるほど~と思いました。ちなみに、視覚優位の人は地図とか図形に強い印象があるし、たとえば日常で言えば絡まったものを解くのとかすごく上手であこがれます。
話はそれましたが、シンゴジラがシミュレーション映像ではなく映画であるポイントを挙げるとすれば、舞台裏要素が主体になることで「展開」を持っているからだと思います。
見終わって、「これは一般にどういう見方を想定されるんだ」という問いに答えを出すとしたら、未曾有の災害に直面したらというシミュレーション映像に、ひたすらお役所という裏側を描いて輪郭を浮かび上がらせる、だと思いました。
キャラクター単位での感情移入ではなく、「ああ、こういうこと起きそう」「こういう人いそう」「ああありそう」という、もっとメタ的なレベルで共感を呼び寄せる。だから、レビューに「人間ドラマや人物面の描写が足りなくてつまんなかった」と書き込んでいる人を見かけて、まあ確かにそれを求めてみたらつまんないだろうなあと思いました。
ただし、シンゴジラについてはそれが無かったからこそ見れる作品だったような気がします。ここに「ヒーロー性」だの「個性」とか「唯一性」だとかをぶち込んだ瞬間、目も当てられないくらい陳腐なストーリーになって、監督の変質的なディテール追及の目線だけ浮いてしまうキモい作品になってたはず。だから、そういうものを見たいならIndependence Dayでも見てな!!!というのがレビューへのお節介な回答なのかもしれません。
そもそも、出てくる人みな仕事をしているだけです。プライベート、ゼロ!!!よくよく考えてみるとほんとうにすごいことですよね…脚本家がすごいのか、監督なのか、役者なのか。よくわからないですけど、とにかくすごいです。信念や心情を語るシーンも全て、仕事のロールでしたからね…そして悲しいかな、日本人はこれを違和感無く見れるんですよね。仕事がメインという意識が合って、プライベートは付属物だから。層考えるといろいろ肌寒くなる映画でした。
そして、同じ年に君の名は。がはやったことを思い出してまた怖いなあと思いました。
シンゴジラは、明らかにオタクコンテンツだと思います。あれを楽しむには、オタクの素養の一つたる多重見当識がぜったいいるはず。だと思う。
つまり、シンゴジラがある程度一般に評価を受けている時点で日本社会には「オタク的」コンテンツを読解する能力がかなり備わっていると思います。根拠もなしに更に言い進めるとすれば、この読解能力はもともとあったものとうより、近年養われて人権を獲得し、マジョリティに進出しているもの、だと思います。ゴジラという伝統あるコンテンツで、実写で、しかし読ませ方は非常にオタク想定…というのが私の受けた印象の総論です。
そして、その対極にあるのが君の名は。だと思います。
日アニメ映画が人気を得やすい土壌であることを考慮しても、あの爆発的大ヒットには過去の新海誠作品とは違う何かがあるに違いない!と思って、当時考えていたことを思い出しました。
君の名は。には構造的欠陥というか、欠陥というのがしっくりこないとしたら「つっこみどころ」とでも言いましょうか、とにかく問題がかなりありました。氏神の神社の娘であるみつはわかるけど、なんでたきくんが入れ替わりの相手に選ばれたの??みつはのお父さん勘良すぎない??そもそもこの入れ替わりとか過去改変とかの説明がふんわりしすぎている!!隕石の衝突も、まあ夢みたいに描きすぎでぜんぜん説明不測。
オタクとしては不満の残るストーリーだと思います。ですが、そこをきちんと説明して組み込んだら絶対はやらなかったはずです。たぶん。
新海誠は、世界観をのみこませる装置としてリアルな風景描写や電車のシーン、部屋やスマホでのやり取りといった表層的オブジェクトのみを追求し、ストーリー面はシンプルに、常道と共感を最優先することで一般受けするストーリーを作り上げたのだと思います。過去作と比べて、圧倒的にその辺の見せ方が一般向きになっている!!感じがします。アニメというフィールドでありながら、オタクくささを感じさせない王道のストーリー展開ところに、ヒットの鍵があったんじゃないかと思います。過去改変とかのもろもろを、組紐の比喩だけで片付けたのは大衆を意識した取捨選択の結果だったのだろうなと。
つまり、「主人公への共感」「情動」「感動」「過去やプライベートを伴う豊かなキャラクター性」を選択して、リアリティや説得力にパラメータを振らなかった君の名は。と、それらをガン無視して、記号的な登場人物が災害対応に当たる様をひたすらディテールにこだわって情報をガンガン投げるシンゴジラ――これは、(少なくとも私の中では)ものすごく対極に位置している!!!すごい!!これが同じ年にはやったんだなあ…
拡大解釈をすると、日本産の映像コンテンツは無理に両方入れようとしないほうがいいんだろうなあと。その取捨選択と、選択をサポートするセンスと根気と技術がうまくかみ合ったときにストレス無く楽しめるエンターテインメントが生まれるのかなあと思いました。
まあきっと、何においてもこのバランスが大事なのは昔から当然の如く認識されていたんじゃないかとは思いますが、こと映画という大衆性を伴った中途半端な長さの金のかかるコンテンツでは、これが如実に出るんじゃないかと思います。
きっとシンゴジラ製作の現場、巨災���みたいな感じだったんじゃないかなあとか思いながら、長谷川博己の顔を見て終わりました。いろんな意味で面白かったです。
個人的に、ゴジラがぬめってなくていい感じにオモチャ感あってよかったです。じゃなかったら見れなかったなあ…Attack the Blockのエイリアンきもかったし。ぬめぬめって。
ベタな上に長くて読みづらい感想失礼いたしました。なんか他にもいろいろ頭を過ったんだけど、眠いからこの辺で切り上げます。松尾諭を見たらSP見たくなってきました。もちろんドラマシリーズの方…!!
追記:ハリウッドだったら絶対企画書とおらない
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hummingintherain · 3 years
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弱虫ヒーロー
「ぼくがヒーローになるよ」  どんくささが災いし幼稚園でいじめられて涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた私に突然彼女はそう言って手を差し伸べた。  私達にとってヒーローとは日曜の朝にテレビで放送される戦隊物のイメージだった。毎週悪者が出てきて、町を荒らして、人の平和を脅かす。その脅威に立ち向かう戦士達。最終的に爽快な展開になって、子供はみんな憧れて、変身グッズを身に着けてヒーロー気分で跳ね回る。  その時、園内に植えられた巨大な木の陰で私は隠れて泣いていた。室内でおりがみを折ったりおままごとをするのが好きなのに、おそとで遊ぶのも大切だからと先生に連れ出されて、やりたくもないおにごっこに巻き込まれて、案の定さっさと鬼にされて、でも誰に追いつくこともできなくて、からかわれてばかりで、とてもいやな気分になって、悔しさとか惨めさとかに苛まれてしくしくと泣いていた。  私のことなんて忘れて違う遊びに切り替えたから、誰も私を探しには来ず、思う存分泣くことができた。唯一やってきたのが、彼女だった。きらきらとした木漏れ日が当たって、彼女を含めたあらゆる景色がきれいだった。 「まもってくれる?」  私が問いかけると、男の子みたいに髪を短くした彼女は自信満々といったように歯を見せた。 「まかせろよ」  小指が重なり、絡まる。指切りげんまんが交わされて、私たちの間には秘密が生まれた。  それから彼女は私にくっついてくれた。正しくは、私が彼女にくっついていた。  彼女は男の子に負けない体格の良さをしていた。幼児における男女差なんてそんなものだ。彼女は四月生まれで同学年だと一番成長しているはずで、私は翌年三月の早生まれで比較的小さい子供だった。四月生まれと三月生まれではあらゆる点で差が生じる。  彼女は負けん気が強くて、男の子にも果敢に挑んでいった。女の子たちは彼女のことを慕っていた。私は金魚の糞みたいなもので誰の視界にもうまく入らなかっただろうけど、とにもかくにも彼女が味方してくれているだけで私は随分と助けられた。  しかし、その年の三月に彼女は急に園を去ることになった。親の転勤が理由だった。  私にとって世界の終わりと同様だった。  うそつき、と言った。自分勝手に。まもってくれるって、言ったのに。私はあの日、彼女と約束を交わした日よりもずっとかなしい涙を流しながら、彼女にそんなこころない言葉をかけてしまった。ごめん。彼女は本当につらそうに謝った。私もとてもつらかった。彼女と離れることも、彼女が離れてしまった後のことも、あらゆることが不安でつらかった。  それから彼女はこの町を去って、私と彼女の秘密は遠く細く引き延ばされてぷつんと切れてしまった。
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 時が経過し、私は地元の公立中学に入学することになった。  私服登校だった小学校と違い、真新しくてぱりぱりしてて固い生地の、制服に袖を通す。私立や少女漫画みたいに可愛いチェックスカートも赤いリボンも無い、ただの紺無地のプリーツスカートにブレザー、リボンもネクタイも無し。ちょっと不満だったけど、身につけてみるとそれだけでお姉さんになったみたいで嬉しくなった。お母さんもお父さんもいたく喜んでくれて、入学式に臨む。  何校かの小学校の学区が複合しているので、元の小学校の友達は勿論、他の小学校の子もたくさん入学してくることになる。幼稚園では手痛くいじめられたが、小学校でなんとか少し持ち直し、友達もできた。中学校はどうか、クラスでうまくやっていけるか、部活はどうするか、勉強は大丈夫か、だとか期待と不安がぐるぐると回転している。  一年三組に組み込まれ、教室の後ろから父母に見守れながら私達は一人ずつ自己紹介をしていった。私はたいてい一番最初の出席番号になる「会澤真実」で、この一番最初という位置にどれほど振り回されてきたか分からない。会澤苗字のお父さんをどれだけ恨んだことか。  先生に呼ばれて、席を立ち上がる。最初がみんなにとっても肝心だということはよくわかる。みんなの視線が集まって、負けそうになる。やばい、吐きそうだ。知っている子を咄嗟に探す。真ん中あたりに小学校の友人がいて、あの子が傍にい��くれたらどれだけ心強かっただろうと思いながらも、彼女が小さく手を振ってくれたのを見てほっとして、なんとか私は噛まずに自己紹介を始める。名前と、出身校と、抱負。無難に終わらせて、ぱらぱらと拍手が起こる。  しばらくは多大な緊張がずっと糸を引いていて、意識が他の子たちの方に向かなかった。じくじくと鳴る心臓がやがて収まってきたころには、さ行までやってきていた。 「清水律」と聞いて、私はふと顔を上げた。どこかで聞き覚えのある音並びだった。立ち上がったのは学ランを纏った、中くらいの背の男子だった。中性的な顔つきで、どちらかというとイケメンな部類に入るような感じがする。しみずりつ、と心の中で繰り返す。なんだろう、このデジャヴ。  淡々と続いていた自己紹介に衝撃が走ったのは、そんな彼が発した次の言葉だった。 「ぼくは性別は女ですが、心は男なので、学校にお願いして男子として生活することにさせていただきました。よろしくお願いします」  教室に薄い困惑が広がった。  そして私は思い至った。どうしてこんなに大事なひとの名前を忘れていたのだろう。  昔、約束を交わした、私にとっての正義のヒーロー。 「りっちゃん」だ。
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「りっちゃん」  つつがなく入学初日を終えて、静かな興奮と動揺の残る教室で、りっちゃんの周りの子たちがいなくなったのを見計らって私は思いきって話しかけた。  りっちゃんはやっぱり学ランを着て、普通の男子とおなじような雰囲気をしている。でもさっき一緒にいた子達は女子だった。多分、同じ小学校の子たちで、友達なのだろう。なんで、とか、聞こえたから、たぶん彼女達もりっちゃんが男子の格好をしていることに驚いたのだろう。心が男だというくらいだから小学校でもボーイッシュな格好をしていたのかもしれないが、女子と男子で明確に見た目が区分される中学校でまで学ランを着てくるとは誰も予想していなかったように窺えた。  はじめりっちゃんは目をぱちくりと瞬かせたけど、ふわっと笑った。 「久しぶり。やっぱりまみちゃんだったんだ」 「うん」  私はどきどきした。なんだかずっと落ち着いた声色に思う。男子は少しずつ声変わりしつつある人も出てきているけれど、りっちゃんは当然ながら男らしい野太い声ではない。むしろ澄んでいる印象があった。なんだか大人っぽい。 「最初名前を聞いて、似てるなあって思ったんだ。思い違いだったら恥ずかしかったんだけどさ」 「私も……いや、最初は、その、名前を聞いてもなかなか思い出せなかったんだけど、りっちゃんが男子の格好をしてますって言った時に、思い出した」 「めっちゃ事細かに教えてくれるじゃん。てか、りっちゃんって懐かしいな」  私はちょっと慌てた。そうか、りっちゃんはりっちゃんだけど、男子として生きているんだとしたら、ちゃん付けは嫌かもしれない。 「小学校ではどう呼ばれていたの?」 「律が多いな。それか清水。こういうのだから、ちゃんとかくんとかややこしくて、呼び捨てが多かったんだ。でも呼びやすいようにしてくれればいいよ。別にりっちゃんでも。男でもちゃん付けのニックネームってあるしさ」  この余裕はどこから生まれてくるんだろう。私はたった少しだけの時間でりっちゃんはやっぱりすごい子なのだと思った。すごいね、と何気なく言うと、りっちゃんは首を傾げた。 「何が?」 「いや、いろんなことが。幼稚園の頃より落ち着いてるし、大人びて見える」 「幼稚園の頃よりは成長してたいわ。流石に」 「そっそうだよね。ごめん」 「いいよ謝らなくたって。まみちゃんはなんか、ちょっときょどきょどした雰囲気は残ってるね。懐かしい」  きょどきょど、という言い方がちょっと可愛いけど、多分良く言われているわけじゃない。 「でも、さっきの自己紹介とかさ、一番で緊張するだろうにちゃんとしててかっこよかったよ」  クラスの子たちに嘗められたりいじめられたりしないようにするには第一印象が何よりも重要だ。りっちゃんにそう言われると、たぶん割と大丈夫だったのだろうとわかり、ほっとする。 「すっごく、あがっちゃったけど」 「うん、緊張感は伝わってきた。女の子はそのくらいの方が可愛らしくていいよ」  りっちゃんはさばさばと笑う。けれど、どうしてもその言い方に引っかかってしまう。 「……あの、りっちゃんの、心は男っていうのは」  思ったよりすらすらと会話が進んだので、私は決意して尋ねてみることにした。 「ああ」りっちゃんはなんてことないように学ランの襟元を摘まむ。「言った通り。いろいろ迷って親や先生方ともよく相談したんだけど、ぼくは自分で着るならブレザーとスカートより学ランとズボン派だっていうだけ」  でも、まみちゃんの制服姿はとても似合ってる、とさらっと褒めてきた。はぐらかされたのだと解った。私は頬がちょっと熱くなるのを感じながら、辛うじて、りっちゃんも学ラン似合ってる、と返した。本当に似合っていた。私もそうだけど、制服に着せられている子ばっかりな中で、りっちゃんはそのぴしっとした制服の頑なさがりっちゃん自身にフィットしていた。 「そうか? 良かった」  ほっと肩の力が少し抜けたのを見て、ああ、涼やかな顔をしてるりっちゃんも緊張してたのだと知る。 「小学校の友達にもちゃんと言ってなかったからさ。皆びっくりしてて。でも、なんとかなるか。堂々としてればいいよな」 「うん」  私は素直に頷いた。  それから簡単に会話を交わして別れた。また明日、と言い合って。  また明日。反芻する。また明日、りっちゃんに会えるのだ。同じ教室で。幼稚園の頃と少し形は違うけれど、あの時永遠の別れみたいにたくさん泣いたのに、奇跡が起こって再会できた。そう考えるとなんだか嬉しくてたまらなくなった。  私は大きくなったりっちゃんの素振りや言葉を思い返す。  先生、だけではなく先生方とつける。果たして、小学校の時、そんな風にさらっと言える人は周りにいただろうか。中学一年生なんて、制服で無理矢理ラベリングされただけで、中身はまだ殆ど小学生みたいなものだ。その些細な気遣いのような言葉の選び方に、私は今のりっちゃんの人間性を垣間見たような気がした。
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 りっちゃんの噂は教室を超えて一年生全体に広がった。  面白半分に様子を見に来る野次馬根性の人もたくさんいた。初めのうちは私の席は入り口から一番近かったので、廊下にたむろしているりっちゃん目当ての人たちの声がよく聞こえた。どれ? あれあれ、あの座ってるやつ、へー、みたいな、好奇心だけが剥き出しになってる言葉が殆どだった。その中には、りっちゃんの元小の子たちもいて、小学校の時もやっぱり男子っぽさはあって、男子にまじってサッカーをしたり、誰にも負けないくらい足が速かったり、その一方で女子ともYouTubeの話をしたり恋バナをしたりしていたらしい、という情報を横耳で仕入れた。  要はクラスの中心人物として立っていた。あれだけ大人っぽかったら、確かに自然と中心になりそうだ。悪い意味ではなく「違う」感じがする。私とは全然違うし、皆とも違う。彼女は少し、違う。あれ、彼女っていうべきなのかな、それとも彼っていうべきなのかな。  たぶん、私が抱いているそういう戸惑いをみんなが持っていた。  そんな皆の戸惑いは素知らぬふうで、りっちゃんは「男子」として中学生活を送っていた。男女一緒くたの陸上部に入部して、毎日放課後に校庭でランニングしているのを見かける。私は小学校の友達に誘われて美術部に入った。絵なんて全然上手じゃないし好きじゃないけど、何かしらの部活には入っておいた方が友達ができると思ったからだ。友達はいるぶんだけ安心する。  実際、美術部は先輩後輩の上下関係も薄くて気が楽だった。プロみたいにびっくりするほど上手い先輩もいれば、幽霊部員もざらにいる。アニメっぽい絵を描いて騒いでる人もいれば、静かに一人で模型造りに没頭している人もいる。みんなそれぞれで自由にしていて、地味さが私にちょうど良かった。新しい友達もできた。  私とりっちゃんは全然違う世界の人だな、というのは、部活に入ってしばらくしてから実感するようになった。  初めのうちはちょくちょくタイミングを見計らって話したけれど、それぞれ友達ができたし、瞬く間に忙しくなった。小学校よりもずっと授業のスピードが早いし宿題は大変。塾に行っている子は更に塾の宿題や授業もあるのだから大変だ。私はらくちんな部類のはずなのに、目眩が起こりそうだった。  それでもたまに話す機会があった。委員会が同じだったからだ。園芸委員会である。だいたいこういう類は人気が無い。毎日の水やりが面倒臭いし花壇いじりは汚れるからだ。私のような地味な人間には似合うが、りっちゃんが立候補するのは意外だった。曰く、植物って癒やされるから、らしい。  校舎に沿うようにして花壇が設けられており、クラス毎に区分されている。定期的に全学年で集会があって、植える花の種類を決める。大体決まり切っているので、すぐに終わる。そして土いじりをして苗を植えて、水やりをする。水やりは曜日を決めて交代でしているので、りっちゃんとゆっくり隣で話すのは土いじりをするときくらいだ。だから、私はそんなに植物が元々好きだったわけじゃないけれど、この時間が結構好きだ。 「暑くなってきたよなあ」  とりっちゃんは腕まくりをして苗を植えながら言った。りっちゃんの腕はあんまり骨張っていないけれど、陸上部の走り込むようになって黒くなりつつあって、健康的な肌をしていた。 「そうだね。そろそろ衣替えだよね」  既に男子は学ランを脱いで、女子はブレザーを脱いでいる。女子はベストを羽織っているひともいるけれど、本格的に暑くなってきたら半袖に切り替わる。 「やだなあ」  りっちゃんは軽い感じで苦笑し、お、みみず、と言って、指先でうねうねうごめくみみずを摘まんだ。私は思わず顔を顰める。 「ええ、きもちわる」 「みみずっていいやつなんだよ。みみずのいる土は栄養分たっぷりってこと。だからここに植えた苗はきれいな花が咲く」 「知ってるけど」私は口を尖らせる。「きもちわるいものはきもちわるい」 「それは仕方ないな」  りっちゃんはおかしそうに笑い、みみずを元の土に返してやる。 「りっちゃんは家でもこういう園芸とか、するの?」  ���局私は慣れている「りっちゃん」呼びを続けているけれど、クラスでそういうのは私だけだった。ただ、普段周りがいる中でそう呼ぶのはなんか恥ずかしいし、りっちゃんもちょっと嫌かもしれないから、「清水くん」と使い分けている。 「たまにね。母さんが庭いじり好きだから。雑草取りとかよくやるよ。暑くなるといくら取っても草ぼーぼーになるから、それも嫌だな。嫌いじゃないんだけどさ。植物って何も言わないし、無心になれるというか」 「ふうん」 「まみちゃんはこういうのやらない?」 「全然。うち、マンションだし。でも、委員会でやるようになってちょっと好きになった」 「いいね。まみちゃんはきっと綺麗な花を咲かせる」 「綺麗な花?」 「植物は人の感情を反映させるという噂がある」  りっちゃんは基本的には大人っぽくて男子らしさは確かにあるのだけれど、時々こういう可愛らしいというかロマンチックなことを言う。 「だからおれはいっつも雑な咲かせ方をする」  入学時には「ぼく」を使っていたけれど、五月頃には「おれ」と言うようになった。 「私も自信ない」 「じゃあ三組はみんなより変な花が咲くかもな」  二人して笑った。りっちゃんの冗談は心地良い明るさがあって、話していて楽しい。
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 最初の明らかな違和は、やはりというかなんというか、プールの授業だった。  暑くなってプール開きが示されて、教室にはいろんな声が沸き立った。女子の中には水着姿になるのが嫌だという子もいたし、男子は大体嬉しそうだった。でも三組には他の教室に無い疑問が浮かんでいただろう。  清水律はどうするのだろう。  りっちゃんは普段男子の格好をしているけれど、身体は女だ。だから、当たり前だけど、上半身はだかになる男子の水着姿はたいへんなことになる。かといって、女子のスクール水着を着たら、それはそれでなんだかおかしい感じがする。  トイレは男女共有のバリアフリースペースを使って凌いでいるけれど、こればかりはどうしようもない。陽の下に明らかになってしまうことなのだ。  結論からすると、りっちゃんは一切のプールの授業を休んだ。休んで、レポートを提出した。  プールを休む子は他にもいる。女子も結構休んだりする。女子には生理がある。体育の先生に直接生理だという理由を伝えるのは嫌だけど、お腹が痛いとか言ったら大体通じて休める。明らかに生理休みが長すぎる子は流石に指摘されて、しぶしぶ出たりするけれど。  一方でりっちゃんはずっと休んだ。それを不満げに見ている子もいた。レポートで済むなんて楽だよね、と嫌みったらしく言う子もいる。そんなの、仕方ないじゃんと思うのだけれど。りっちゃんだって休みたくて休んでいるわけじゃないのだ。たぶん。  そういえば、りっちゃんは生理はどうしているのだろう。あんまりにデリカシーが無いから訊けないけど。  生理に限らず、中学生の時期は男女で大きく身体が分かれていく。  女子の生理は小学生高学年から中学生にかけて初潮がやってきて、身体は丸みをおびて、胸がすこしずつ大きくなっていく。男子は、あんまりよくわからないけれど、声変わりして、ちょっとひげが出てきたりする。身体も大きくなってくる。女子も身長はよく伸びるし私も春から夏にかけて二センチくらい伸びたけど、男子は女子の比じゃないという。特に中学校で凄まじい勢いで伸びていって、ごはんの量も半端じゃない。エネルギーの塊、みたいな感じ。  りっちゃんは男子だけど、女子だ。身体は、女子なのだ。  衣替えになって、りっちゃんはひとり長袖のシャツをしていた。私はなんとなくその理由を察した。半袖のシャツは長袖のシャツよりも生地が薄くて、透けやすい。りっちゃんの胸は薄いけれど、たぶん多少は膨らんでいて、ブラだってしている。キャミソールとかタンクトップを上に着て、女子もブラが透けないように気をつけるけれど、りっちゃんはそのものを隠そうとしているのではないか。本人には訊けないけれど。  そういったことが違和感が表面化してきたのは、夏休みが近くなった頃だった。  花壇に植えた向日葵の背が高くなって、もうじき花開こうという頃である。  他愛も無いからかいのつもりだったのだろう。座って次の授業の準備をしていたりっちゃんの背中を、男子の指が上から下へなぞった。  そうしようとしているのを、私は教室の後ろ側から、美術部の友達で一番仲が良いさきちゃんと会話しながら見ていた。やばい、と直感していた。男子達がそわそわしていて、なにかをりっちゃんに向けてしようとしていると解った。それがなんなのかまでは、会話まで聞こえていなかったから見当がつかなかったけれど、感じの悪いことであることには間違いないと思った。  そしてその指がりっちゃんのきれいな背筋を辿った時、私は思わず息を詰める。  男子が大きな声で、ブラしてる、と興奮なんだか卑下なんだか、宣言した。  りっちゃんは驚いて彼を振り返っていた。その男子のグループは手を叩いて笑っていた。やっぱり「してる」んだ、と謎を解き明かして、ものすごくおかしいことみたいにめちゃくちゃ笑っていた。一連の行為は三組みんなの耳に入っていただろう。  私は凄まじくその男子のことを嫌悪したけれど、りっちゃんの次の行動に、驚いた。  あの大人びて、いつも穏やかなりっちゃんが、手を上げた。  がたんと椅子を勢い良く倒して、触れた手をひらひらと揺らしている男子に、殴りかかろうとした。  その顔は、遠くにいても、ものすごく冷たくて、恐ろしかった。怒りというものは振り切れてしまうと烈しい色ではなくもっと静かな色をしているのかもしれないと知った。  りっちゃんの怒りの拳はからぶった。  がん、と固い音。  降り下げられた先は、机だった。木の板が割れるんじゃないかと錯覚するほどの強い音だった。いよいよ教室中の空気が氷点下に下がった。窓の外の油蝉の声がやたらとよく聞こえて、虚しいほどだった。 「……ごめん」  脅える男子を前に俯くりっちゃんはそう呟いて、教室を出て行った。  静まりかえった教室だったが、りっちゃんがいなくなったことでどよめきが起こり始めた。間もなくチャイムが鳴って、先生が入ってきた途端、教室の異様な雰囲気を感じ取って目を丸くする。 「あれ、清水くんは?」  先生がそう言った。なんでそんな蒸し返すようなことをわざわざ尋ねるの、と、先生はなんにも悪くないのに私は強く思った。 「保健室です」  最前列にいる委員長がそう言って適当にやりすごした。  結局りっちゃんはその後教室に戻ってこなかった。翌日の学校を休んで週末を挟み、月曜からはまた学校にきた。私はほっと胸を撫で下ろした。りっちゃんはいつもと同じ涼しげな顔をして挨拶をした。クラスの反応はそれぞれだった。私みたいに安心していつも通りみたいな挨拶を返す子もいれば、ぎこちない子もやっぱりいて、そしてひそひそ話をする子もいた。  嫌な予感がした。  しかし、幸いというのかなんなのか、間もなく一学期が終わろうとしていた。  私は、夏休みを挟んで、この事件が生み出したこわばりが薄まることを、切に願った。
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 夏休み。  美術部は自由登校だ。一応コンクールはあるけれど、締め切りにさえ間に合えばあとはどうだっていい。  私はそれでも学校に来ていた。絵はそんなに好きじゃなかったけど、塾も無いし、やることがあんまりなかったから、なんとなく向日葵に水やりをしにきた。ひんやりとクーラーがよく利いた美術室で一休みしている間に、静まりかえった校舎にブラスバンドの練習している音が響く。同じ学校なのに、普段のせわしなさが無くて異世界みたいだった。こののんびりとした静けさは、いいな、と思う。ずっとこのくらい優しい時間が流れていればいい。  私はスケッチブックを脇に、ペンケースを片手に、花壇の方へ向かった。途中で青のじょうろを手に取り、水を入れる。日光に当てられているせいか最初は熱湯が出てきて驚いた。こんなに熱くては向日葵の根に悪そうで、充分冷たくなってからたっぷりと補給する。  たぷんたぷんと重たく跳ねる水。ときどきはみ出して、乾いた校庭にしみをつくる。  花壇側は影がほとんど無かったが、花壇の後ろの数段の階段部分、つまり一階の教室に直接通じる部分はぎりぎり黒い影になっていた。花壇から校庭側に目を向ければ入道雲が光り輝く夏の青空が広がり、とんでもない直射日光の下で運動部が練習している。サッカー部と、それに陸上部もいる。思わずりっちゃんを探したけれど、見当たらなくてちょっと残念だった。りっちゃんは高跳びをやるようになっていていた。助走をつけた直後の一瞬の筋肉の収縮と跳ね返り、そして跳んだ瞬間の弛緩した雰囲気、全身をバネにしてポールを越える刹那に懸ける感じが、きれいで、りっちゃんにぴったりだった。私はこっそり練習を遠目に見かけてスケッチブックに描いてみたけれど、あまりに下手すぎてお蔵入りだ。人体は難しい。  そうしてぽんやりと歩いて行くと、三組の花壇の前には思わぬ先客がいた。 「りっちゃん?」  声をあげると、りっちゃんが顔をあげた。その手には緑のじょうろを携えていた。 「あ、おはよう」  あまりに普通に挨拶された。慌てて挨拶を返す。 「すごい。夏休みなのに水やりしにきたのか。あ、部活か。美術部って夏休みもあるんだな」  りっちゃんはスケッチブックに視線を遣った。その中にはりっちゃんの跳ぶ瞬間を描いた下手くそな絵もあるので、慌てて後ろ手に隠した。 「りっちゃんこそ。というか、りっちゃんの方こそ部活は?」  まさに、陸上部がすぐそこで練習に励んでいる。えいえい、おー、だとか、かけ声を出しながら、走り込みをしている。  真夏のまばゆい陽に照らされて、りっちゃんは少しさみしげに笑った。りっちゃんに特有の大人っぽさに切なさが加わって、私はたったそれだけで胸が摑まれた。 「辞めたんだ」  咄嗟に、耳を疑った。  蝉の声がじんと大きくなる。 「辞めた?」 「ああ」 「陸上部を?」 「ああ」  私は信じられなくて、一瞬目の前がくらっとした。  真面目に頑張っていて、りっちゃんは楽しそうだった。身体を動かすのが好きで、小学校でだってスポーツが得意で男子にも負けなかったくらいだったという。足だって速かったという。実際、りっちゃんの足は速い。体育で私はそれをまざまざと見て、本当に、本当の男子にも負けていなくて、びっくりしたし、かっこよかった。 「なんで?」  蝉が近くでうるさく鳴いて、風を掻き回している。 「言わなきゃ駄目?」  りっちゃんは薄く笑った。なんでもあけっぴろげにしてくれるりっちゃんが見せた小さな拒絶だった。ショックを受けていると、りっちゃんは嘘だよ、と撤回した。 「陸上って、まあ、スポーツって全般的にそうだけど、男女で種目が分かれてるだろ」 「……うん」  どんくさいくせに、私はもうなんだか道筋が見えて、理由を訊いた自分がいかに無知で馬鹿か自覚することになった。 「どっちがいいのか、結構揉めてさ。そりゃ、身体は女子だから、身体を考えると女子になる。でもおれは男子でいたいから、男子で出場したいんだけど、なかなかそうはいかないんだとさ。ほら、戸籍とか学校の登録では女だから。おれ、格好が男なだけなんだよな。それに、やっぱり先輩とか見てるとそのうち絶対本物の男子とは差が出てくるんだよな。それってどうしようもないことだしさ。今はおれの方が成績良くても、そのうちあいつらは軽々と俺ができないバーを越えていくようになる。てか、今、おれが高く跳べるとか、速く走れるっていうのも、どうもあんまり良くないみたいでさ。実力主義って言って割り切れたらいいんだけど、どうもそういうわけにはいかないらしい。運動部って上下関係厳しいしさ。腫れ物扱いっていうかさ。なんかあらゆることが面倒臭くなって、そもそもおれの存在自体が面倒臭いんだって気付いて、辞めちゃった」  一気に言い切って、あはは、とりっちゃんは空虚に笑い飛ばした。あまりに中身が無い笑い方だった。  私は自分が立っている地面の堅さを意識しなければ、自分が立っているかどうかの認識すら危うかった。 「おれも美術部に入ろうかなあ」  などと、絶対に本心からではないことを言った。 「絵が下手でもやれる?」  りっちゃんの顔がにじむ。 「壊滅的に下手だから、美術部は流石に無理か」  また、からからと笑った。あはは、からから、表面だけの心にもない笑い方。 「……まみちゃん」  りっちゃんが驚いた顔をして、近付いてくる。 「なんで泣いてるんだ?」  私はまたたいた。いっぱいになった瞳から、堪えきれず涙が溢れて頬を伝った。 「ええ、どうした。なんかおれまずいこと言った?」  慌てて引き笑いをするりっちゃんの顔をしっかりと見ることができない。私は咄嗟に首を横に振り、嗚咽した。ほんとに、なんで泣いてるんだろ。私がどうして泣いているのだろう。  水の入ったじょうろが指から滑り落ちた。水が派手に跳ねて、じょうろは横倒れになって、乾いた地面に水溜まりが広がっていく。  空いた手で私は涙を拭く。肌で拭ったところで全然止まらなくて、スカートのポケットを探る。そうして今日に限ってハンカチを忘れたことに気が付いた。美術室に戻れば鞄の中にタオルがあるけれど、戻る余裕が無かった。私はじっと静かに泣いた。  やがて、りっちゃんから、黙って、青いハンカチが差し出された。  綺麗な無地のハンカチ。私は最初断ろうとしたけど、りっちゃんは自然なそぶりでそのハンカチで私の頬を拭った。このさりげなく出来てしまうりっちゃんの大人びた優しさが、いいところだ。やわらかな綿の生地が触れて、群青のしみが広がっていく。私は諦めて受け取り、自分で目頭に当てた。ついでに鼻水まで出てきて、ハンカチは申し訳ないくらい私の涙と鼻水をたっぷり吸い込んでしまった。りっちゃんは何も言わなかった。静かに待ってくれた。私は、頭が真っ白になりながら、頭のどこかで、この二人向かい合っている状況が誰の目にも入らなければいいと思った。りっちゃんも、私も、ややこしいなにかに巻き込まれないように。でも、隣のグラウンドではたくさんの生徒がいる。校舎内ではブラスバンド部が練習している。こんなところ、誰の目にも触れない方が無理だ。こんな時までそんなことを考える私は、最低だ。 「思い過ごしかもしれないけど」  私の嗚咽がピークを迎えてやや落ち着いてきた頃、りっちゃんは静かに滑り込むように呟く。 「まみちゃんが考えているよりおれは平気だから、大丈夫だよ」  嘘だ。  私は充血した目をハンカチから覗かせて、りっちゃんの顔を見上げた。女性的でも男性的でもある、きれいなりっちゃんの顔。りっちゃんは笑っていた。愛想笑いだった。  ほら、やっぱり嘘だよ。 「りっちゃんらしくないよ」  私はどう言ったらいいのか解らなくて、ようやく絞り出したのは、その言葉だった。  りっちゃんの顔が冷める。 「おれらしいって、なに?」  思わず息を止める。私はりっちゃんの冷たい双眸を凝視した。笑った仮面を剥がした、静かで、恐い、りっちゃんの表情。冷たい怒りを拳というかたちに変換して振り上げた、あの教室での鮮烈な映像が過った。  ぬるい風が強く吹いて、軽くなったじょうろがかたんと音を立てる。  りっちゃんは我に返ったように表情を変えた。ありありと後悔が浮かんでいる。 「ごめん」  そう口早に謝って、りっちゃんは俯いた。 「ヒーロー失格だな」  りっちゃんは呟いて、その場を去った。私の後ろの方へ足音が遠ざかっていって、やがて消えた。  蝉の声と、ブラスバンドの音と、運動部のかけ声、それにあまりにも重たい沈黙だけが残った。  なんてことを言ってしまったのだろうと、烈しい後悔に襲われてももう遅い。りっちゃんのハンカチで顔を覆ってうじうじと座り込んだ。私、小さい頃と何も変わっていない。うそつき、と心ないことを言ってりっちゃんを困らせたあの頃と、なんにも変わっていない。  他のクラスより堂々と高々と咲き誇った向日葵がふらふらと揺れていた。高い分、風によく煽られてしまうのだった。  それから私は何度か向日葵に水やりをしに来たけれど、りっちゃんと会うことはなかった。向日葵はだんだんとくたびれて、重たい頭でっかちな花の部分をもたげて、急速に枯れていった。
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 二学期がやってきた。  りっちゃんは一人でいることが多くなっていた。  腫れ物、とまでは言わないにしても、なんとなくクラスのみんながりっちゃんに対してよそよそしくなっていた。夏休みを跨いでも、りっちゃんのちょっとした特異性の受け入れ方を迷っていた。勿論、普通に話しかける子もいる。私も、すれちがった時に挨拶はするし、園芸委員会で一緒になると普通に喋る。りっちゃんは夏休みの出来事が無かったことみたいに、自然に喋ってくれた。私にはうまく出来ない芸当だ。でも、私はそのりっちゃんの優しさに甘えて、何も言わずに安堵して会話した。  私はりっちゃんにずっと甘えている。幼稚園の頃からずっと。  苦しんでいるりっちゃんを前にしても、それでも透明人間みたいに、クラスのはじっこの方で、りっちゃんの背中を見ている。そして秘密の会議みたいな園芸委員会の時間だけ喋って特別感に浸ってる。りっちゃんのことを分かっているような気で、でも分かっていない。  残暑が厳しい中、次なる行事である運動会に向けて学校は動き出していた。  運動会は、学年種目、すなわち学年毎のクラス対抗の種目と、個人種目、すなわちクラス毎で定められた枠の人数で個人が立候補して争う種目と、二種類ある。そして応援合戦があって、これは三年生が主体となってダンスをする。  りっちゃんは基本的に男子なので、種目も男子の枠で出場するし、応援合戦でも男子として出る。  りっちゃんの噂は高学年にも伝わっているらしく、合同練習をするようになって、少し奇異な視線が向けられる。先輩たちも最初は迷ったようだが、男子の列にりっちゃんは加わった。りっちゃんはなんでもないように振る舞っている。  私は身体を動かすのがとにかく苦手なので、運動会なんて休みたいくらいだった。でも普段からそうして休むわけにはいかないので参加する。横一列になってみんなでよーいどん、なのでそこから置いていかれてはみ出さないようにすることで精一杯だった。  あと運動会まで一週間、というところで、園芸委員会では向日葵を根こそぎ捨てて、パンジーやビオラを植えた。ベタだけれど、寒い冬でも花を咲かせるという力強い品種らしい。それぞれのクラスに割り当てられた花の色はカラフルだった。とはいえまだどれも蕾なので、実際に咲いたらどうなるのか考えるとわくわくした。  スコップを土に突き立て、掘り起こす。りっちゃんと話し合いながら、三列になるように均等な間をつくり苗を植え替えていく。 「でも、冬になる頃にはもう園芸委員も終わってるな」  りっちゃんの言葉で気付いた。委員会は上期と下期で分かれるので、りっちゃんとのこうした共同作業ができる時間はもうすぐ終わるのだ。上期で委員会をした人は、下期では役職無しになる。そうしたら、私はほとんどりっちゃんと話せなくなるかもしれない。それは、寂しい。  私は、ふと、りっちゃんのことを好きなのだろうか、と考えた。  あまり深く考えたことが無かった。りっちゃんのことは好きだ。確かに好きだけれど、恋愛的な好きなのだろうか。尊敬してるし、かっこいいとも思う。顔だって素敵だ。特にやわらかく笑んだ顔を見ると心があたたかくなる。  クラスには、付き合ってるとか、そういう噂話も回ってくる。私は、りっちゃんと付き合いたいだろうか。付き合ったら、園芸委員という理由なんて無しにりっちゃんと一緒にいたとしても、なにもおかしなことはないだろうか。  でも、付き合うということは、りっちゃんは彼氏になるのだろうか。それとも、彼女? 私は女だから、彼女というのもなんだかおかしい気もする。女の子同士で付き合うこともあるというのは漫画で知っているけれど、実際自分にあててみると、どうなのだろう。男子に興味が無いわけではないのだけれど、男子といるよりも、りっちゃんといる方が楽しいし落ち着くし、心地が良い。というか、りっちゃんは、男子だし、でも、女子だし。  ううん。  考えるほどに分からなくなってしまう。  それに、りっちゃんと付き合うということは、りっちゃんも私を好きだということとイコールになる。  りっちゃんが私を好きかと言うと、それは自信が無い。私がりっちゃんを好きになる可能性はあっても、りっちゃんが私を好きになる可能性は、限りなく低��。どんくさいし、泣き虫だし、クラスの中で釘が飛び出ないように透明であろうとして、みんなのなかにいることに必死で、りっちゃんみたいにちょっと変わった部分を堂々としていられるような勇気も自信も無い。つまり、りっちゃんが私を好きになることは、無い。  そう至って、浮かんだ桃色の案が破裂した。  うん、無いな。  私はりっちゃんのファンみたいなものなのだ。推しなのだ。だから、りっちゃんの幸せを願っているし、りっちゃんが苦しんでいると途轍もなく悲しくなる。りっちゃんが優しく接してくれることに甘えているけれど、それ以上を求めるのは烏滸がましい。だから、園芸委員を期に離れてようやく普通になるんだ。きっと。 「何を頷いてるんだ?」 「ひょおおええ」  手を止めて自分の思考に没頭していた私に、りっちゃんが恐る恐る話しかけてきて、思わず奇声をあげた。りっちゃんはぶふっと笑った。しかも止まらなくて、ずっと笑い続けて、涙まで出して、お腹を抱えている。 「そこまで笑わなくてもいいじゃん!」 「だって、なに? ひょおおええって」  あっはははは。私は耳まで熱くなっていたけれど、一方で、りっちゃんがこうして思いっきり笑っている姿を見たのは随分と久しぶりだったから、胸がぽかぽかと温かくなった。恥ずかしいけど、まあいいや。私もつられて笑った。三組の花壇で二人して、げらげらと笑っていた。  翌日の朝。  私は水やりをしに少し早起きして登校した。  じょうろに水をためる。朝の暑さは真夏になると収まりつつあって、蛇口から出る水もすぐに冷たいものになった。たぷんたぷん、揺れる水の重みを片手に感じながら、私は花壇に向かった。  そこで、昏い現実を目の当たりにすることになる。  三組の花壇だけ、無残に掘り起こされていた。りっちゃんと一緒に丹念に植えたパンジーもビオラもぼろぼろに引きちぎられて、ぐちゃぐちゃに踏み荒らされて、原型を留めていなかった。  私はしばらく目の前の現実を受け入れられなくて、呆然と立ち尽くした。  なんだろう、これは。  誰かによる、暴力的な、意図的な、明確な悪意であることは確かだ。  蕾だけが投げ出されて、散らばっている。  葉も根もばらばらだ。  土はおかしなでこぼこができていて、靴の跡も窺える。  なんだろう、これは。  なんでだろう、これは。  りっちゃんと笑った、昨日の光景が浮かんだ。手を土で汚して、話し合って、ひとつひとつ苗を植えていった大切な時間や記憶が、汚い靴で踏み抜かれていく。  足が浮かんでるみたいだ。  なんで。  あまりに悲しくて言葉が出なかった。  りっちゃんにこの花壇を見てほしくなかったけれど、私の力ではどうにもできなかった。
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 おとこおんな、とりっちゃんについて誰かが言った。  園芸を揶揄してか、みみずりつ、と誰かが呟いて笑った。  クラスがなんだかおかしな方に向かっていた。  夏に傾いていた頃、背中のおうとつに指を当てられてからかわれたりっちゃんは、拳を上げた。  でも、もうりっちゃんは何も言わなくなっていた。  静かに、本を読んだり、次の授業に向けて教科書を開いたりしていた。  根暗でどよんとした空気を漂わせているわけじゃない。りっちゃんはいつだって背筋を伸ばして、堂々と座っている。だけど、その背中が寂しげに見えたのは、私の感情的なフィルターを通した光景だろうか。  さきちゃんをはじめとした友達は、りっちゃんの話題に触れなかった。彼女たちには私とりっちゃんが実は幼稚園が一緒だという話をしていたからか、むしろあんまり近付かないように警告した。私は知っている。私とりっちゃんのことが、影で噂されていること。私からは直接見えない、LINE等で噂されていること。私と一緒にいてくれる友人達はそれが勘違いであることをちゃんと解っているけれど、下手なことはするな、と暗に伝えているのだった。LINEのことを教えてくれたのもさきちゃんだった。それを聞いた時、正直私はぞっとした。  私は透明人間で、釘が飛び出ないように、必死だった。それは、幼稚園時代のようにいじめられることがとても恐いからだ。人の、無意識であろうと意識的であろうと、異端だと判断したときの容赦のなさは恐い。その恐怖に再び晒されてしまったらと考えただけで足が竦んでしまう。  りっちゃんは、女子だけど、男子であるという、りっちゃんそのものであることで、釘が飛び出てしまっていて、打たれつつある。  りっちゃん。  私は心で話しかける。  心で言ったところで、りっちゃんにはなんにも伝わらないのに。  りっちゃん。  私、どうしよう。
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 運動会を翌日に控えて、ダンスの最終練習に向けて、みんな衣装に着替えていた。一年三組は赤組なので、赤を基調として、体操服に布を張り付けたり、はちまきを手首に巻いて回転したときに動きが派手になるように工夫がなされている。女子はスカートを思いっきり短くする。長いとちょっとかっこわるいからだ。一年生はみんな膝下に伸ばしているので、普段はできないびっくりするような短さにそれぞれ色めきだっていた。私はちょっと恥ずかしかった。下に短パンを履いているからマシだけど。  男子はズボンはそのままだ。上は女子と対照的になるようなデザインになっている。  私はりっちゃんをちらりと見やった。りっちゃんは窓際の席で、机に腰を軽く乗せて、ぼんやりと教室を眺めているようだった。 「清水さあ」  窓際でたむろしているうちの男子の一人が言った。りっちゃんの視線が動く。 「本当はスカート履きたいんじゃないの?」 「は?」  りっちゃんが反抗を見せる。りっちゃんは最近おとなしいが、怒ると恐いことは皆知っている。  だけど、りっちゃんは教室の中で圧倒的にマイノリティで、りっちゃんの特異性を釘として打とうとしている誰かと、無言で見守る生徒達という多数からしてみれば、りっちゃんがいくら怒ろうとも、孤独だった。 「だって、女子のことちらちら見てさあ、本当はあっちが良かったって思ってんじゃねえの。ダンスも、競技も」 「馬鹿じゃねえの。お前らこそ短いスカートの女子に興奮してるくせに」  りっちゃんが吐き捨てる。いつになく顕著に苛立ちを発して、なんだかおかしいくらいだ。男子は一瞬息を詰まらせた。その隙にりっちゃんはその場を立つ。 「また逃げるのか? 図星だからだろ」  りっちゃんは無視する。無視すんな、という声も全部、無視して、教室を出た。 「サイテー、なに言ってんの?」  男子にも物怖じせずに話す派手めの女子が言う。その子も、本気で言っているというよりも、面白がっているように見えた。 「本気じゃねえよ。ああいう風にされると、冷めるよな」 「冗談が通じない清水さん」  あはは、と笑った。  不快だ。とにかく全てが不快だ。 「真実、大丈夫?」  隣でさきちゃんが声をかけてくれる。私はどうやら相当青い顔をしていたらしい。いつのまにか拳を握りしめすぎて、伸びた爪で皮膚を浅く抉って、じわりと血が滲んでいた。  ダンスの全体練習では、先輩の厳しい目もあるから、みんな従順に励む。私もなんとか振り付けを覚えて、人並みに踊れるようになった。軽快でポップな曲に合わせてステップを踏む。腕を振る、回す。先輩から指示が飛んで、修正する。三年生はこれが最後だから、やりきって満足する思い出が必要なのだ。その情熱にあてられて、三学年跨いでみんな頑張る。  りっちゃんは私の斜め前の方にいる。いつも通りの凜々しい涼しい顔で、日光に当てられて、白い顔でたくさん汗を散らしていた。  しかし、ダンスの通し練習の一回目が終わった時だ。みんなのびのびと小休止をして、屋上から全体をコーチしている先輩の指示を待っていると、りっちゃんが急に座り込んだ。  こんなことでバテるような人ではない。よろしくない雰囲気がする。後ろにいる男子が恐る恐る声をかけると、りっちゃんは首を横に振った。大丈夫、だと言っているように見えた。大丈夫という単語から連鎖して、夏休みに目の当たりにしたりっちゃんの「大丈夫」を思い出した。りっちゃんの大丈夫は、本当は、大丈夫じゃないかもしれない。 「会澤さん?」  後ろの子が、驚いたように声をあげた。急に私が列を外れたからだ。  私はりっちゃんに駆け寄った。  みんなから飛び出るという私の感覚でとりわけ恐ろしいことをしていると自覚していた。けれど、りっちゃんが苦しんでいるのを分かっていながら見て見ぬふりをするのはもっとしんどかった。 「清水くん」  こういう時でも、私は使い分ける。 「……まみちゃん?」  りっちゃんはぼそりと呟いて、私を見上げた。まばゆい太陽に照らされるりっちゃんの顔は、白いというより、病的なまでに青ざめていた。  戸惑う周囲を置いて、私はりっちゃんに顔を寄せる。 「どうしたの、急に座り込んで」 「大丈夫……」  ああ。ほら、やっぱり、大丈夫と言っていたのだ。私の観察眼もたまにはちゃんと的を射る。 「大丈夫じゃないよ。顔が青い……汗もすごい。熱中症とか?」  私が言うが、りっちゃんは頑なに口を暫く閉ざしていた。 「今日、暑いし。ちょっと休もう。通し練習一回終わったし、体調不良ならしょうがないよ」 「駄目だ。本当、大丈夫だから。もう一回、通しが終わったらちゃんと休む」  りっちゃんのいいところは真面目なところだ。でも、悪いところでもあるのかもしれない。 「本当のこと言って」  私が強く言うと、りっちゃんは私を見た。  周りが私たちに注目しているのが、よくわかった。視線を集めていて居心地が悪い。見ないでよ。りっちゃんが更に言いづらくなるでしょう。  暫く沈黙が続いたが、りっちゃんは諦めたように項垂れ、ぼそりと何かを呟いた。 「え?」  聞き取れずに聞き返す。こういうところが私はどんくさい。  耳を近付けた先で、りっちゃんはもう一度同じことを呟いた。お腹が痛い、と。  瞬時にいろいろと察した。だからりっちゃんは言えなかったのだ。それは本当の男子だったら起こりえないことだった。でも、結構辛い。酷いとげろげろ吐くくらい、途轍もない痛みを伴って立っていることも辛くなる。  三年生の先輩が流石におかしいと気付いて、駆け寄ってきてくれた。 「先輩。清水くん、ちょっと体調が悪くて踊れなさそうなので、保健室に連れて行きます」 「え、大丈夫?」  先輩が慌てた。大丈夫、とは便利な言葉だ。 「すみません。ダンスを抜けて……」 「いいよ。通しは一回終わったし。ちゃんと休んで」  溌剌とした優しさに弱々しくなったりっちゃんは頷いた。  男子の見た目をしたりっちゃんと、女子の私が一緒に、身体を密接にひっつけているのは周囲からするとどう映るだろう。気にしない、というわけにはいかない。私は気にしいだし、りっちゃんもなんだかんだ和を重んじる人だ。重んじるがゆえに、自分を犠牲にする、強くて同時に弱い優しさがあるのだ。清水律という名に恥じない、清らかな水のように凜としていて、自分を厳しく律する生き方をしている。  りっちゃんは私の肩を借りて、ゆっくりとダンスの列を外れた。背後がやや騒然としているのが背中から感じ取れるが、気にしている場合ではなかった。どうせ、距離を置いてしまえば、聞こえなくなるし見えなくなる。  でも、私達は一年三組という閉じた空間での運命共同体だ。  後先考えずに行動した後、どうなるのかは分からない。 「ありがとう」  りっちゃんは、力の抜けた声で呟いた。 「ううん。良かった、言ってくれて」 「ごめんな」 「謝らなくていいよ」  むしろ、私の方がずっと、りっちゃんには謝らなければならなかったのだ。  私はずっとりっちゃんに甘えて、りっちゃんに助けてもらって、素敵なことを受け取ってきた。  りっちゃんが苦しんでいるのなら、私が助けてあげられることがもしあるのだとしたら、今度は助けてあげたい。  乾いた校庭からひんやりとした校舎に戻り、りっちゃんを保健室に連れて行く。その前にトイレに行くべきか尋ねたが、首を横に振った。  保健室の先生に事情を説明した。りっちゃんの口からはなかなか直接的に言えないと思うので、私がそれとなく伝えて、ベッドに寝かせてもらった。  急いで教室に戻り、常備している鎮痛剤と水筒を持って保健室に戻った。そしてりっちゃんのベッドに駆け寄る。  りっちゃんの顔は歪んでいて、いつも伸びている背筋を曲げて、くるまった。よくここまで頑張ったのだと感心してしまう。でも、りっちゃんは頑張るしかなかったのだ。負けたくなかったのだ。昔から負けん気が強かった。それはりっちゃんの人間性で、どれだけ大人っぽくて、言葉遣いが丁寧で、優しくて、男子の格好をしていても、根っこは変わっていないのだ。でも、その人間性ゆえに、りっちゃんは苦しんでいるのかもしれなかった。  鎮痛剤と水筒を枕元に起き、私は項垂れる。 「りっちゃん」  ぽつんと呟いた。 「何もしてあげられなくて、ごめんね」  ここで泣くのは違うから堪えた。 「苦しかったらちゃんと言ってね。女子とか男子とかそんなの関係なく、私、りっちゃんのことが好きだから、りっちゃんにはいっぱい笑っていてほしい」  りっちゃんは何も言わなかった。  肩が震えているように見えたので、私はカーテンを閉めた。  ダンスは二回目の通し練習に入っていた。私は外に出て、遠くから眺める。私とりっちゃんの穴は目立つかもしれないけれど、私達がいなくても、整然と全体は動いている。それは思ったよりきれいな光景だった。きっと屋上から見たらよりきれいなのだろう。同じ動きをしてチームとして創り出す巨大な作品。それは素敵なことだ。それはそれで、本当に素敵なことなのだ。  通し練習が終わってから、私は勇気を出して列に戻った。またいろんな人の視線が集まった。興味だとか、戸惑いだとか、不安だとか、ないまぜになっているだろう。一身に受け止めると息が詰まりそうになる。自己紹介の緊張と同じだ。注目を浴びるのが苦手だから、注目されないように慎重に周りの目を窺ってきた。それが私の生きるための術だった。りっちゃんを助ける行為は私の信条を外れる。それはとても恐ろしいことだった。けれど、後ろめたさがなりを潜めて、少しだけ強くなれたような、そんな気がした。 「清水くん、大丈夫そう?」  さきちゃんが心配そうに声をかけてくれる。 「うん。とりあえず保健室で寝てる」 「そっか」さきちゃんは安堵の表情を浮かべる。「真実は、平気?」 「うん。平気」  私は穏やかに頷いた。りっちゃんの大人びた静けさのある笑顔を真似するように頷いた。
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 ダンス練習が終わり、一年三組に熱っぽいざわめきが押し込まれる。最後に蒸気する先輩が活を入れに教室までやってきて、先輩が「優勝するぞー!」と叫ぶと、全員で「おー!」と青春百パーセントな眩しいやりとりがなされた。私も折角練習したのだから、どうせなら優勝したい。でもそれよりりっちゃんが気になった。  先輩が教室を後にするところで、りっちゃんとたまたま鉢合わせた。 「あっきみ、平気? 元気になった?」  教室の空気が若干変容する。 「あ、大丈夫です。おかげで元気になりました。ごめんなさい、練習中断して」 「平気平気。明日は出れそう?」 「はい」  りっちゃんの肩を先輩が叩く。りっちゃんは恐縮げに頭を下げ、教室に戻る。  汗は引き、顔色も戻っていて私はひとまずほっとした。  何も無かったように、りっちゃんは自分の席に戻る。和を乱さないように、平然とした表情で男子の列に戻る。でも、今や、マイノリティのりっちゃんは、一致団結した教室のはみだしものと認識されているのだろう。  担任の先生もりっちゃんに声をかけ、終礼を進める。最後にさようならと声を揃えると、教室の空気は弛緩した。運動会前日らしい緊張と興奮に、ちょっと変な空気がまだ残っている。  りっちゃんが、勢い良く踏み出した。  なんとなくみんな、視線を寄せた。りっちゃんは良くも悪くも目立つ。  先程ダンスの練習直前にいじってきた男子の集団の前に立つ。私は緊張した。また殴りかかるのではないかと恐くなる。けれどりっちゃんは冷静で、いつも以上に凜としていた。 「おれ、明日も出るから」  はっきりと宣言する。 「男としてダンスもするし、競技もする。それだけだから」  特別叫んだわけでもない。しかし、りっちゃんのまっすぐとした声は、生徒の間をするする通り抜けて教室中にきちんと響いた。  りっちゃんの正義。ヒーローのような正義。敵に立ち向かう正義。それは時にあまりにもまっすぐで誠実で、人の気に入らない部分も刺激してしまうのかもしれない。でも、りっちゃんは、自分に根ざしている心を偽ることも、馬鹿にされることも、許せないのだ。 「……当たり前だろ」  静かな威圧にやられて、相手はしどろもどろになる。なあ、と言い合う。まるでりっちゃんが空気の読めないイタいやつみたいに。  りっちゃんは翻し、たまたまその正面に位置した私と目が合った。りっちゃんは微笑んだ。ぼろぼろになってしまった花壇でいつも見せてくれる、優しい、りっちゃんらしい笑顔だ。私は嬉しくなって、笑い返した。  でも、私はとても耳がいいので、次の言葉を逃さなかった。 「おとこおんな」  大衆の前で羞恥を晒されたことに耐えかねたのか、ぼそりとりっちゃんの背後で彼は言った。  真顔になったりっちゃんが振り返ろうとした。振り返りきらなかったのは、りっちゃんの正面で突然走り出した存在がいたからだ。  つまり、私だ。 「ふざけんな!!」  私は叫んだ。彼等に掴みかかる勢いだったが、さきちゃん達と、そしてりっちゃんが慌てて身体に腕を絡ませて止めていた。 「ふざけんな……っふざけんな!! りっちゃんは、りっちゃんはねえ……! あたしらなんかよりよっぽど、大人で! 自分に正直なだけで! それでも自分を律して、自分を犠牲にして! それをあたしたちが、馬鹿にする権利なんて!! どこにも!! ないんだから!! ふっざけんな!!」 「まみちゃん、落ち着いて!」 「真実-! どうどうどう!」  正面にいる男子は完全にたじろいでいた。むしろ引いていた。  私はいつのまにか涙と鼻水をまき散らしながら、その後もなんか言ってた気がするけど、何も覚えていない。記憶が吹っ飛ぶくらい、私の思考回路はぶち切れてしまったらしい。
 *
 運動会は、優勝しなかった。ダンスも優勝しなかった。  先輩達は号泣し「うちらは赤組が一番だと思ってるから! 赤組最高!」とやはり青春まっしぐらの文句を高らかに言い放ち、拍手喝采が湧き上がり、不思議な感動のうちに幕を閉じた。  声��で盛り上がったグラウンドは、しんと静まりかえって、夕陽色が全面に広がっている。  今日は部活も全部休みだ。それぞれのクラスで打ち上げが予定されている。私もりっちゃんも出る予定だったけど、こっそり抜けた。ああいった事件の直後なので流石に無理と判断した。不器用な私たちよりずっと器用なさきちゃん達が計らってくれた。  運動会の最中はスポーツが創り出す団結感によって、りっちゃんを馬鹿にした男子も、派手な女子グループも、たくさんの傍観組も、私の大切な友人も、りっちゃんも、私も、頑張った。全体として赤組は優勝しなかったが、一年三組は学年競技で一位になった。男女問わず、みんな手を叩いて喜んだ。  私は身体を動かすことは苦手だけれど、こういうのもたまにはいいかもしれない。細かい価値観の違いだとか、性別だとか、性格だとか、身体の特徴やかたちだとかそういった、それぞれで生じる違いや個性を超えて、一つの目標めがけて力を合わせることは。  りっちゃんは個人でも活躍した。決まっていたことではあるが、クラスで一番足が速いので、メドレーリレーに出場し、二位でバトンを受け取った後、辞めてしまった陸上部の仲間だった黄組の男子生徒に迫り、デッドヒートを繰り広げ、ぎりぎりで追い抜いた。その瞬間の盛り上がりようといったら、りっちゃんの纏っていた仄暗さを吹き飛ばすものだった。みんな調子がいいんだ。それはそうとして、りっちゃんはかっこいい。やはり、りっちゃんは自分を消すように着席しているよりも、太陽の下で輝いているヒーローみたいな立ち位置がよく似合う。  だけど、明日からの日常はどうなるかわからない。  今日と明日は違う。  でも私達はたぶんそんなに暗い顔をしていない。  きれいに整えた花壇の前で、手を叩く。 「いつかやりたいと思ってたけど、ようやくできたなあ」  りっちゃんは満足げに笑った。花壇を踏み潰された事件は実に陰湿でショッキングだったし、結局誰の仕業かは判明していない。あのパンジーやビオラは戻ってこないけど、一応、元通りだ。 「運動会の後に花壇をきれいにしたいなんて、りっちゃんもよくやるよね」 「ずっと心残りだったんだ。でもそれどころじゃなかったから」 「そうだね」  あらゆることがとりあえず一つの区切りを迎えたのだと思う。りっちゃんは気持ちの良い表情をしていた。 「またパンジーとビオラの苗、頼んで用意してもらうか」 「せっかくだから、違うのでもいいかも」 「なんかあるかな。調べてみるか。でも、三組だけ違うのもなんか変じゃない? こういうのは統一感があってもいいと思うんだよな」 「たまにはいいよ」  一年のくせに生意気だと言われるかもしれない。でも本当に通るかどうかなんて分からないんだから、言うだけ言ってみるのも手だろう。 「でも、園芸委員、もうちょっとしたら終わっちゃうんだよね」 「継続で立候補したらいいんじゃない? やりたいって言ったら別に誰も止めないだろ。他の子で園芸委員やりたいって奴がいたら別だ��ど、いないだろうし」 「いないだろうねえ」  私は土まみれになった手を見やる。汚いけれど、健康的な手だ。 「おれもその方がちょうどいいな。まみちゃんと一緒だし」 「えっ」私は大きな声をあげる。「また私と一緒でいいの?」 「え? うん」りっちゃんは目を瞬かせる。「え?」  なんだか変な沈黙が訪れる。  りっちゃんは怪訝な表情を浮かべているが、何か変なことを言っただろうか。  でも、一緒がいいと言ってくれるのは素直に嬉しいので、私は何も考えずにぽわんと笑みを零した。 「そっかあ。りっちゃんと後期も委員会一緒なら、楽しいね」 「……うん。そうだな」  りっちゃんは相変わらずちょっと挙動不審だけれど、まあいいか、とやがて大きな息を吐いた。  遠くでかすれ声のようなひぐらしが鳴っている。向日葵は枯れて、とうに夏は過ぎたと思っていたのに、まだ蝉は鳴いているのだと驚く。だけどじきにこの声も聞こえなくなるだろう。 「まみちゃん、垢抜けたというか」私を見ながら、しみじみとりっちゃんは言う。「さっぱりしたな」 「誰かさんの影響かな」 「誰だろうなあ」 「誰だろうねえ」  ふふ、と笑い合った。なんだか幸せである。 「でも、殴るのはやめた方がいいな。ああいうのは、どんだけ相手がくだらない挑発をしていたとしても、先に手出した方が悪者になるんだ。それに殴った方は結構痛い」 「りっちゃん、痛そうだったもんね」  夏休み前の、りっちゃん暴力未遂事件である。 「あれはまじ、やばいぐらい痛かった。今までで断トツ。おれがあの時逃げたのは、痛すぎて、そして恥ずかしすぎたからだから。廊下に出てから、ちょっと泣いた」 「うそー」 「ほんと。まみちゃんも一回机殴ってみたら? まじで痛いから」 「やだよ」  しかし、振り返ってみるとなんと暴力的な園芸委員だろうか。実際、とんでもないおまけが付いてきた。  おとなしいやつほど怒らせると恐い。私とりっちゃんが一年三組に植え付けた強迫観念の一つである。園芸委員の二人は、そのおっとりとした穏やかな響きの肩書きとは裏腹に、暴力的なレッテルが追加されることになった。自分達の正義というか本能というか、挑発に乗った愚かさというか、そういったものが生んだので、名誉といったらいいのか不名誉といったらいいのか微妙なところである。先生も親も驚いた。多分、運動会が過ぎて、明日以降のどこかで話があるだろう。  これで、三組に渦巻く嫌な空気が吹き飛べばいいのだけれど。  少なくとも、直接的な影響がでなければまずはそれでいい。裏で何を言われてようと、遠く離れていれば気にするほどのことではない。 「さて、これからどうする?」 「うーん」  なんとなくこの大切な時間が終わってしまうのが寂しくてごまかす。  私は、一つ提案した。りっちゃんは嫌そうな顔をしたが、受け入れてくれた。 「なんかポーズをした方がいいのか?」 「いらないいらない」  私はおかしくて笑い、スケッチブックを捲り、鉛筆を立てる。  真剣な目つきで、ただ、花壇裏の階段に座るりっちゃんの横からの姿を写生した。  無自覚のうちに自分を律するりっちゃんは、リラックスした空気であっても肩の力が抜けていても背筋がきれいだ。ちょうどいい鼻の高さ、中性的な顔つき、長い白シャツとズボンの下が女性的でも、りっちゃんを形作る雰囲気は男性的で、どちらも兼ね備えるりっちゃんは普通と少し違って、素敵だ。でもきっと、みんなそれぞれ少しずつ違う。たまたまりっちゃんが目に見えやすいだけで。  強い夕陽に照らされて儚げな横顔。暗くなって見えなくなる前に、私は真剣に紙に写し取る。この瞬間を完全に切り取ることはできなくても、この瞬間を、私の目が捉えるこの瞬間を、できるだけ忠実に切り取りたい。  拙くても、私は一生懸命鉛筆を走らせる。 「ちょっと喋っていい?」 「うん。でも動かないで」 「厳しい」  りっちゃんは笑う。ぎこちなかった真顔よりこっちの方がいいな。私は消しゴムで口許を修正し、微笑みを与える。うん、りっちゃんらしい。 「おれ、幼稚園の頃、いじめられて泣いているまみちゃんを見て、守らなきゃって思って、ヒーローになるって言ったの。覚えてる?」 「もちろん」  明るい記憶ではなく、むしろ掘り起こされたくない部分でもあるが、りっちゃんに助けてもらったことは何にも代え難い私の希望だった。指切りまでして、約束を交わしたことを、よく覚えている。 「りっちゃんは、私のヒーローだった」 「うん。そうなりたいと思っていた。でも、実はまみちゃんもヒーローだったんだな」 「私が?」  咄嗟に素っ頓狂な声をあげて、手を止めそうになるが耐える。しかし、ふらふらと明らかに動揺した線になってしまう。 「おれ、結構きつかったんだわ。いろんなこと。男子として生きてみようと思ったのはいいけど、親がまず困る。親はきっと、おれのブレザーとスカートの晴れ姿を見たかったんだ。前例が無いせいで先生方も困惑してるし、みんながどう受け止めるべきか困っているのも解ったし。気持ち悪いものが気持ち悪いのは、しょうがないじゃん。単純なことかと思ってたら、おれだけの問題じゃないんだなってよく解って、でも、おれはおれであることからは逃れられないから、そことのギャップも、地味ないたずらも、苦しかったんだ」 「うん」 「昨日、ダンス練習して、一日目だったからやばいかもなーとは考えていたんだ。でも、もうこれ自体もさ、おれがどうあがいても女子っていう証拠で、覆せなくて、それがむかつくやら苛立つやら悔しいやら、でもどうしようもないから隠すしかない。でも、あの時は耐えられなかったな。最近あんまり寝れてなかったし」 「……そっか」  大人びたりっちゃんを創る、本当のりっちゃんが話しているのだ。私は余計な邪魔をせず、相槌に専念しつつ、絵を完成へ近付ける。 「身体の変化にはあらがえないと実感したけど、まみちゃんが助けてくれて、本当に助かったんだ。それに、その後まみちゃんが取り乱したのも、びっくりしたけど、この子は味方でいてくれるんだって」  りっちゃんが振り返る。私は、動かないで、と言わなかった。 「ありがとう」  夕陽を逆光にして、りっちゃんはきれいに笑った。本当に嬉しそうに笑った。  私は鉛筆を止めて、呆然とした。そしてまた号泣していた。 「いやいやいや、だからなんで泣くんだよ」 「わかんない」  りっちゃんは戸惑いというよりもおかしく笑った。私は鞄からタオルを取りだそうとして、青いハンカチが目に入った。あれから良い機会が全然無くて、返せずにずっと鞄に入れっぱなしにしていたのだ。私は泣きながらとりあえず返そうとする。 「いや、それで拭きなよ」冷静なりっちゃんは呆れる。「そのうち返してくれればいいし」  運動会の汗をたっぷり吸い込んだタオルよりもずっと清潔なハンカチに、また沁みができた。申し訳なさやらなんやらが積み込まれた、重たいハンカチになっていく。 「泣き虫だなあ」  りっちゃんは苦笑する。 「泣き虫だし、いつまでも、りっちゃんに甘えてばっかりで、弱虫で……だからずっとりっちゃんが苦しんでるの知ってたのに、見て見ぬふりして……全然、私、ヒーローなんかじゃない」  私はぽつんぽつんと涙ぐみながら言う。りっちゃんは首を横に振った。 「そんなことない。みんな弱虫だ。おれもそう」 「りっちゃんは、すごいから、私なんかと全然違って」 「すごくない。おれはまみちゃんの方がよっぽどすごいと思う。嘘をつく方がよっぽど楽なことだってあるじゃん。ちょっとはみだすことって、本当に大変で、勇気がいることだから。その一歩が一番大変だ。だから、真実ちゃんはすごいし、おれのヒーローだよ」 「うええ……」  身に余る言葉ばかりたくさん浴びて、私は写生どころではなくなってしまった。微笑むりっちゃんを写した拙い絵に、涙が一粒落ちる。 「うわっすげえ。この短時間で? めっちゃ上手いな。ちょっと気にしすぎなくらい人のこと見てるもんな。絵の才能あるんじゃないか?」  りっちゃんはスケッチブックを私の膝上からあっさり引き抜いた。 「他のも見せてよ」  了承を得る前に、まったく悪気が無い手さばきでりっちゃんは過去のページを捲る。  涙が瞬時に止まった。真顔になり、さっと血の気が引く。  その中には、こっそり、隠し撮りならぬ隠し描きした、りっちゃんの高跳びをする瞬間の写生画が入っているのだ。 「や、やめてーーーーー!!」
 透明人間だった私に、輪郭が描かれ、あざやかな色が塗られていく。
 了
「弱虫ヒーロー」 三題噺お題:世界の終わり、嘘をつく、指切りげんまん
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retepom · 3 years
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【キラキラ輝くために】No.076【僕らはめぐり逢ったと思うから】
先程は失礼しました、全頁に満遍なく推しが存在していて感想が一生まとまらない私です。とりあえずヒロアカで膝をついて号泣し、脳内アンケート会議が平家の趣き。毎週悩みますよね…ロボコにアンケ入れます。前文から脱線芸を見せてしまいました、情緒不安定本誌ネタバレ感想のお時間となりますので、未読の方と推しへの言及が多い感想が苦手な方は回れ右で何卒。
「今回の作戦で最も危険な男…」
「それが不減のクリードだ」
  最 も 危 険 な 男
 冒頭から顔が良すぎる。最も危険な男の不敵な笑みにハートキャッチプリキュアされてるイカれたオタクなので主人公からその危険性がティーンズに示唆されるのヤバすぎてヤバい(初手から語彙をドブに捨てる音)
アンディにタンクトップの理が追加された瞬間左肩大胆キャストオフなの勘弁してほしいですね。不死は白タンクトップって決まりでもあるの?中年の肌着っぽさで加齢が加速しているけれど大丈夫で…あ、いや違うんだ決してビリー隊長をディスったわけでは うん あの
身体は再生すれど戻らぬ衣服にクロちゃんの不在を感じて寂しさを覚える。先週蜂の巣にされた分も再会するまではそのままなんだよな……風クロちゃん早く帰ってきてぇ!アンデラコンプライアンス委員会最後の砦!!
不死の俺でも再生が追い付かず成す術が…なんだけれど例えばヴィクトルの再生力でも難しいんだろうか。ていうかヴィクトルには是非一度UNDER全員と闘って欲しくて…戦勝の��、言葉は厳しいけれどコーチが上手だからさ……
「だが互いの力を信頼し能力を最大限出せば お前達は最強コンビだ!」
トップくんのバディ枠は一心だと思っていたんですが、最近はすっかり姿を見せませんね…同年代で正反対の能力コンビは勿論アツいのだけれど!
アンディ、この距離感で二人と接していてトップくんからはまだ名前で呼んではもらえないのか。しかしチカラくんがUNIONに加入する時に黙って頭に手を置いたのとか、シェンへの拳骨とか、今回のダブル頭撫でとか、アンディから他者への接触行動にどんどん“感情”が乗っかっていってるの、心の臓に沁みて仕方が無い。その時“必要かどうか”じゃなくて“自分がそうしたいから”やってる雰囲気。風子相手だけじゃないんだよなぁ…
「チカラ!目を閉じろ!!」
「閃光だ!!」
 うわやっぱり使ってきた!!!先週は腕に巻いてある装備の作画無かったから装備品曖昧な部分もあったけど持ってるよね…そうだよね…不死に最凶とまで言わせるだけあって、容赦なんて微塵も無い…目潰しアイテムの代表格ですよねスタングレネードは……そもそも身体がデカいから掌ひとつとっても死角なんていくらでも作れてしまうのも恐ろしい…いやマジでデカいな?2mは確実だと思っていたけど実は3mある??ヴィクトルの肩幅と同じでどんどん伸びるの???
 [無理にでも!! 距離を…]
 [詰め…]
 [天井のガレキと粉塵で俺と不動対策?]
 [あくまで俺を撃ったとみせかけて!?]
ヒェ…………ッ
 [能力だけじゃない… コイツは…]
「チカラ!!」
「このっ!!」
「チカ…」「ラ…」
……ハァ"………ッ……………
「これでもう」
「不動は使えねぇ」
……お"…………ッ………ァ………………………
これもう現行犯逮捕だよ………………………(???)
恐怖演出が過ぎない?アンデッドアンラック、いつからサイコホラーアクション漫画だった…??シェンの腹に穴が空いた時も生きた心地はしなかったけれど、何、この…事件性が高い………(??)深夜枠じゃないと放送できないよ…………
義手の脱着方法、円卓では手動で外していたのにいつの間にか転送式になってるし……またUNDERの謎テクノロジーが更新されてしまった…
いやしかし、ホントに…瓦礫と粉塵で遮られた空間で身体が自分の倍以上ある大男に胸ぐら掴まれてゴーグル叩き割る威力で顔面殴られる恐怖エグ過ぎん…??数ヶ月前まで高校生だった少年が耐えられる種類のソレじゃないだろ……大人でも気絶するわ普通に。
「大丈夫かチカラ!!」
 [ダメだ…勝てない…]
トップくんが口に出さないまでも“勝てない”って判断するの、そこそこ冷静な分析なのも含めて心が折れる。仮にも1度は成人男性の首を折った蹴りを「軽いな」って言われてるのがまずもって辛過ぎるんだよ…ビリー様の首が座ってなかった可能性も微レ存だけれど(ふざけないと心が死ぬ)どんな鍛え方してんのやっぱバケモノじゃん……すき…装備もだけど肉体が既に人間をやめている。延髄への強打も顎への強打も効かないってそれ人と呼べる…??不可触アタックの折にファンがクリードを助けた理由も何となく察せる。こりゃ能力で他人に殺されるには惜しい人材だよなジジイ…
「敗因はお前だ」「不停止」
「不動はよくやったよ 船で見た腰抜けとは別人だ」
「だがトドメを刺す役割の不停止に」
「攻撃力が無さすぎる」
で、でたァ〜〜〜ッ!!アンデラ名物、落として上げて落として冷静な分析で色濃い絶望を与える男達!!!
「不動の発動まではお前たちの優勢だった!」
「何故そんな意味のねェ組み合わせで挑んできやがった!」
ギィイ……ぐうの音もでん…こっから先はトップくんの戦意を削ぐ精神攻撃的な意味も含んでるだろうからあえて不動を上げて大声出してるんだろうし、追撃も一切緩めないの、マジで戦闘のプロは伊達じゃないんだよな…“能力だけじゃない”ことに絶望するのはファンの時にもあったが…
「半端なダチに頼るから仕留め損なった!!」
「能力を極めるなら自己で完結すべきなんだよ」
いよいよファンみたいなこと言い出したじゃん…こわい……推しがこわ、……ん………半端なダチ……?…能力を極めるなら自己で完結………??なんか、なんか含みが、含みがないかこれ……声がヤケにデカいような………これは贔屓目で見てるからそう思うだけですか助けて第三者委員会
「速く走れて何になる」
…ハンドガンのスライドを口で引くの最高すぎんか………?いや、面装備の段差に引っ掛けてるから正確には口では無いけれど…“左腕が無い”って事実の再確認含めて良…良……
そういえばビリーはリボルバーなんだけどクリードはオートマチックなんだよなぁ。クリードの手のサイズを考えたらデザートイーグルか?ベレッタM92Fっぽさも……??デザイン的にはSIG SAUER P320も近い……??でも後々チカラくんの足を撃ち抜けてる(吹っ飛んでない)あたり威力は低め……??何方か!!この中に拳銃特定班の方はいらっしゃいませんか!!?!?お願いします!!!!推しの愛銃で救われる命があるんです!!!!!!!
ガチでバイオシリーズのラスボス前か?となる程度には武装全積の推しだけれど本人のスペックがタイラントないしネメシスのそれだし一度や二度撃退した程度では許してもらえないアレ こわい 助けてスーパーコップ
 [やるっきゃねーのか…]
これは追い詰められた事による勝てなくても俺が戦わねばのやるっきゃねーなのか、それとも何かあんまり実戦したくない奥の手があってのやるっきゃねーなのか…
「お前ら2人はすぐには殺さない」
「ビリーの能力に」「必要なんでな」
ボスとか隊長じゃなくて呼び捨てだ!命令に笑顔()でアイアイサーするけど畏まるつもりは無さそう。任務だけ確実に遂行していく人間ほど怖いモンはない。この振る舞いで意外とビリー心酔派って可能性も捨て切れないけれど、国盗りは独立した野望だろうから、そのために今為すべきはビリーに協力してUNIONの殲滅と春退治をすることだと判断して行動しているのかなぁ。
この発言だとやっぱりビリーのコピー能力はコピーした否定者が生存していないとダメみたいですね。まぁそうでなきゃUNIONはもっと人数を削られているからな…リスク無し(痛いけどすぐ治る)不停止なんてめちゃくちゃ使い勝手良いし……
「あ"あ"」
「チカラ!!」
おい!!UNIONのスーツ!!!防弾は、防弾はどうしたんだ!!上半身だけか!!!!
「邪魔な手足はもいでも構わんだろ」
構うわ!!構えよ!!!アンタも腕1本持ってかれてんだろ!!!!
「これでテメェの能力は死んだ」
「次はてめぇだ」「不停止」
悪役テンプレ台詞の千本ノックがUNSTOPPABLEじゃん。本当に口が減らねえな!!!そういうとこも好きだけど!!!!
「トップくん」「ボクは大丈夫」
なんも大丈夫やないで……大丈夫やない………
「アンディさん言ってたでしょ」
「ボク達は」
「最強のコンビだって…」
重野力ァ……………………………………(頭抱え)
「クッ」「クク」
「自分だけ逃げるたぁいい判断じゃねぇか!!」
「感心だぜ!!テメーらはもっと甘っちょろい奴だと思ってたよ!!」
「いい相棒だなぁ!」「チカラくんよぉ!!」
『チカラくん』って呼び方、この場でトップくんは使ってないんだよな…これ完全に円卓で風子が使ったニュアンスで煽ってきてるじゃん……こわ…記憶力というか語彙の引き出しもエグい。
しかしまぁよく喋るんだよな。言葉も武器のうちというか…恐怖心を煽って実力差で戦意を喪失させていく様な圧…ファンの口上は主だってシェンやアンディに向けられていたからそういう威圧感は無かった(圧倒的過ぎる強さは不気味だったけれど)ところ、クリードはそれを発している相手が中高生男子の年齢層なのが問題なのよ……いやまぁファンもムイちゃんと風子絶対殺すマンになってたけどさ…ファンが「死ね小娘」って言うより生かしたまま目を潰して足を撃ち抜いてくるクリードの方がヤバく見えるの何で?いやどっちもヤバいとかいうレベル超えてるやろもしもしポリスメン??
「お前は誰かに命を預けるのが…」
「怖いんだ」
アッ…ち、チカラくん、待って、そのへんの分析は、まだ無理して喋らなくても、いいよ!!?クリード、今回は全頁面装備そのままだから目でしか表情が読めないんだけれど、公式の台詞でそこらへんに言及されたら私は供給過多で身体が破裂して死ぬ。助けてまだ死にたくない!!
「ボクは知ってる」
「誰かを信じて戦うのがどれだけ強いか」
風子の後ろ姿やアンディの声を思い出してるの本当に…もう……今はそんなアンディの背中を押して、風子を助けようとしてるんだもんな。やっと自分も、その立場にいる、っていう、そういう…そういうアレなのよ………(感情)
「トップくんは…」
「ボクを信じて走り出したんだ」
「そんな事も分からず トップくんをバカにした」
足、あ、撃たれてるのに、眼だって痛いとかいう次元じゃない筈なのに……もうやめてチカラくんが、チカラくんが………ッ……!!!
「それがお前の敗因だ」
「クリード!!」
もう、震え、ない……………………
  「動くな」
「ボクが信じる友達が 光の速さに届くまで!!」
ハァッ……ア……………!!!!!!
重野力ァアーーーーーッッッ!!!!!!!!!
ア"ア"ア"ア"ァ"ッ"(号泣)
お前の敗因を宣言できるのはもう実質空条承太郎の精神力なのよ……たったひとつのシンプルな答え…(3部承りとチカラくんはタメ)
ていうかトップくん何しに…死ぬ程助走つけて戻ってくる?ネクタイ外した理由は何だ??いやこれ、一心お手製の武装転送フラグ?風で変身ベルトを??あ〜か〜いあか〜い〜赤い仮面のV3???ていうかもうこの引きは来��主題歌と言う名の処刑用BGMがかかること間違い無しなのよ(ニチアサ脳)クリードの念入りなフラグ建築がガッツリ回収されてしまうな!!!!
 余談ですが、夏編におけるファンとの闘いの時はテーマのひとつに『家族』があったと思うんですよね。それでいうと今回の場合は『友達』かな。UNIONサイドの不動と不停止の友情ってだけじゃなくて、トップくんが“仲間”にこだわる言動が多い理由とか過去の掘り下げ、クリードが今の人格を形成するに至った切っ掛けの掘り下げなどが『友達』という関わりを軸に進行していく気がしている。ただVSファンよりは因縁が無くて尺も取らないだろうから来週か再来週には決着してしまう可能性もあるんだよなぁ。ファンには少しの救済(一縷の涙)があったけれどクリードは多分そういう形の救済がされないと思うのでいっそ完全な悪として華々しく…いや……もうあれだ…許されなくても…………みっともなくても……………生きてくれ…………………(情緒グズグズのオタク)
アンデラキャラ“目的の為の蹂躪”ランキング、堂々の第1位はやっぱりファンだと思うしそうなると2位がクリード?となりますが、アンディとてUNION入りの為にボイドとジーナを手にかけて風子を守るためにショーンを真っ二つにしてるので結構いい勝負してる気がして来た。リップはこの頃すっかりガラは悪いけど人の良いお兄さんだからな…この人かて他人の腹かっ割いて尋問してるんでなかなかですよね?ヴィクトルは風子へのアレをどうカウントするか悩むところ(?)
 最後も半分脱輪して終わりましたが今自分の持つ倫理観と推しへの愛が脳内会議で殴り合っていて決着が全くつかないので来週の本誌までに力尽きていたら骨は拾ってください。
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laaunt · 3 years
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SEVENTEEN
SEVENTEEN (세븐틴)略称:セブチ
PLEDIS所属
2015年5月26日【17CARAT】でデビュー
2018年5月30日【WE MAKE YOU】で日本デビュー
SEVENTEENという名前の由来は13人のメンバー、さらにはヒップホップ、ボーカル、パフォーマンスの3チーム構成であること、そしてそれを総合して1つのグループ…13+3+1=17ということでSEVENTEENとなった
ファンの愛称はカラット💎
🤍95line-96line🤍
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エスクプス🐪(S.Coups / 에스쿱스)
チェ・スンチョル / 최승철(クプス/スンチ/スンチョリ)
1995/08/08
AB型
178cm/65㎏
ヒポチ💙(リーダー、メインラッパー)
SEVENTEENの‘’統括リーダー‘’
リーダー!って感じでは無く精神/肉体的にグループの支軸となっており、グループのお父さん的存在でよく皆を微笑んで眺めてる(その微笑みが尊い)
ヒポチのリーダーなだけに曲ではほぼラップをしている、安心安定なラップ(鼻にかかったような歌声)
まつ毛がとんでもなく長くたまに自分で切る
所作が彼氏感あり、リアコ
アンニュイな目が最高、前髪長めだと尚◎
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ジョンハン👼(JEONGHAN / 정한)
ユン・ジョンハン / 윤정한(ハニ/ジョンハニ/ジョンハナ)
1995/10/04
B型
178cm/62㎏
ボカチ💖(サブボーカル)
グループの顔
天使のような見た目、10/4テンシの日生まれの為‘’天使‘’と呼ばれるが性格は漢
デビュー時はロン毛で女の子と間違われていた(そこらの女の子より可愛いくて綺麗で美人)
イタズラと無茶振りが大好き
コミュ力が高く弟達に懐かれていて面倒見が良いのでグループのお母さん的存在
声量はあまり無いが優しく伸びのある歌声
伏し目がちな目が最高で最強、白に近い金髪がとても似合う、天使かと思った、こんな美しい人がこの世に存在するんか???と私はK-POP沼にハマった
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ジョシュア🐰(Joshua / 조슈아)
ホン・ジス / 홍지수(シュア/ジス/ジョッシュ)
1995/12/30
A型
177cm/60㎏
ボカチ💖(サブボーカル)
アメリカ カリフォルニア州 LA 出身/英語名はJoshua Hong、クリスチャンで聖歌隊に入っていた
メンバーから‘’ジェントルマン‘’と呼ばれるほど物腰が柔らかで優しい紳士だが、たまに悪ジス発動(ギャップ最高)
笑った顔がおじいちゃんみたいだからおじいちゃん(行動がワンテンポ遅いのもおジスお爺ス)
こんな可愛いお顔なのにピアスホール6つ(右2左4)あいてる(ギャップ最高)
首が長くハイネックがとても似合う
ギター弾ける
癖の無い綺麗な歌声で歌い出しによく抜擢される
笑った顔ほんと可愛い幸せになるお口も可愛い
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ジュン🐱(Jun / 준)
文俊辉 / Wen Jun Hui(ジュニ/ジュンピ/ムンジュンフィ/ムンジュニ)
1996/06/10
B型
182cm/66㎏
パフォチ💚(リードダンサー)
‘’大陸の奇跡‘’と言われる程の素晴らしい顔面だが、不思議の国のじゅんぴなので行動が謎すぎる
純粋で心優しい性格だがイタズラと辛いものが大好き
武術をしていたので身体が柔らかく程よく筋肉がついており(彼の腰のライン最高私的セブチでナンバーワン)、ダンスが独特(私は彼のダンスが一番好き)
パフォチだが甘い可愛い歌声でよく歌っている、ピアノも弾ける
彼女の条件は“自分より綺麗な人”(世界一難しい条件だよじゅんぴ)
以上より“だが”を使いまくるくらい彼は見た目とのギャップが凄い、ビックリした
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ホシ🐯(HOSHI / 호시 )
クォン・スニョン / 권순영(ほちくん/スニョン/にょんくん)
1996/06/15
B型
177cm/65㎏
パフォチ💚(リーダー、メインダンサー)
カリスマ
パフォーマンスの要(振付も担当)で歌も上手くサビによく抜擢される、なんでも出来るオールマイティ
ステージ上では虎のように凛々しいが普段は他メンバーに甘えたりにこにこしてて笑った顔がハムスターみたいなのでファンから‘’ハムちゃん‘’と呼ばれることも(仕草もハムスターぽい)
つり目で時計の針の10時10分を向いているように見えるため‘’10時10分‘’というあだ名がついている
彼の振る舞いやエンターテイナー感は一番アイドルだと思う
ブソクスン(セブチのお笑い担当)のひとり
https://youtu.be/eOOsAeOx5a0
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ウォヌ🦊(WONWOO / 원우)
チョン・ウォヌ / 전원우(ヲヌ/おぬ/うぉぬよん)
1996/07/17
A型
182cm/63㎏
ヒポチ💙(リードラッパー)
韓国イケメン
猫とゲームと読書が好きで休日は部屋から出ない
クールそうな見た目だが意外とおちゃらけている
優しい性格のため相手の事を思いすぎて返答が遅くなる事も(自分の発言で相手に不快な思いをさせたくない)
デビュー時はヒョロヒョロだった(食べるのが辛いらしい)が今は筋トレしてるので大変良い身体に(足と腰は細すぎるが…)、二の腕最高なのでタンクトップいっぱい着てください
丸眼鏡をよくかけていてとても似合う、NERDYの服を着ている事が多い
低い歌声でヒポチでは元々ボーカル希望だったこともありメインボーカルを主に担当している
色々と心配な彼だがONの時の強さが半端ない、一番エrじゃなくてセクシーだ思います(左胸下~脇下にタトゥーを入れてるらしい、むり(限界))
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ウジ🍚(WOOZI / 우지)
イ・ジフン / 이지훈(うーたん/ボボ/ジフナ)
1996/11/22
A型
164cm/55㎏
ボカチ💖(リーダー、リードボーカル)
SEVENTEENの作詞作曲を担当している天才敏腕プロデューサー(あだ名も天才PD)
プロデューサーだからこそ自分が良いものを創らなきゃセブチが失敗するという重圧と日々戦っている
一番ちっちゃいがいっぱい食べる
ふと動画で彼を見るとあれ?赤ちゃんいた…?となる白すぎるしほっぺたモチモチだが身体は鍛えているので二の腕とか凄い
釜山男子のため硬派で愛嬌が苦手だがやったら破壊力がとんでもない
説得力のある歌声
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444writing · 3 years
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うみおとこ
「夜に海へ行くな。海男が出るぞ」  子供たちはそう言われている。  でも、女たちは月夜の晩に揃って海へ出かけて行く。  何をしに行くのと尋ねても知らん顔だ。  町の男たちも気まずそうにそっぽを向いて黙っちまう。
 月夜の晩、町中の女が浜に集まる。  やがて海の底がぴかっと光ったかと思うと、ザバーっと魔法のように浮かんでくるのは大漁旗をつけた立派な漁船だ。  中から男たちが降りてくる。  みんなよく日焼けして、短く刈った髪にきりりと手ぬぐいを巻いている。タンクトップの下ははち切れそうな筋肉でいっぱいだ。  女たちが黄色い声を上げて駆け寄り、男たちが笑う。夜の浜に真珠みたいな白い歯が煌めく。
 そう、彼らは海の男だ。
 一晩中、海の男と女たちの宴は続く。  歌い、踊り、酒を飲み、時々海の男は気に入った女を岩陰に連れ込んで抱き合う。  やがて辺りが白んで来ると、海の男は投げキッスを残して次々と漁船に乗り込んでいく。  そして、船はまた海の奥深くへと沈んで行く。  朝日の中、残された女たちはつまらなそうな顔に戻ってそれぞれの家へと帰っていく。
      
書・ひぐま /web・tw @bear_TKS
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margot-kanazawa · 3 years
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. TOWAVASE Dore robe / ivory . 今シーズンのTOWAVASEはキラキラの金色が多く見られました。でも決して嫌らしい派手さは無く、上品な佇まい。光の当たり方でラメがキラリ✨ほどよいアクセントになります。 金色は案外と肌馴染みもよくて、顔周りや肌をきれいに見せてくれますよ。 . ラフなスタイルにさらっと羽織るだけで、カジュアルコーデをワンランクアップしてくれる。そして夏の紫外線、冷房対策にもおすすめです! . ローブ #towavase タンクトップ、パンツ #gasagrue ネックレス #semeno . . #こちらもオンラインストアに掲載しました #embroidery #robe #fashion #margot_kanazawa (マーゴ - margot) https://www.instagram.com/p/CPdPZ1hs5pi/?utm_medium=tumblr
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len-mercari · 3 years
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