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#西早稲田喫茶店
a2cg · 2 years
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咄嗟にわからないものと私 ・ 昔ゲームセンターにキャプテンフラッグというゲームがあり画面のキャラクターが「赤下げて」「白下げない」と言うのに合わせて赤と白のレバーを上下に動かすのです。 ・ 上げ下げするだけの単純なものなのですが、早口で連続で言われると意外とわからなくなるものです。同じ様に左と右の区別がつかない人に時々出会います。 ・ そう言う人は言葉で言うのが苦手らしいけれど、どちらの向きに開いているのかは理解できているので無言で右や左に指差しをするそうです。 ・ 色々なデータをまとめるのにエクセルを使うのですが、いまだに縦軸の並びと横軸の並びのどちらが行でどちらが列かがよく分かりません。 ・ と言うわけで本日のランチは、いつも行列の並びがすごい #omotenashamoji #cafeomotenashamoji です。珍しく並んでいなくて入ってみることにしました。 ・ 入ってみて分かったのは空間を広くとった、ゆったりとした #カフェ なので回転が悪いんだろうなと思いました。 ・ 頼んだのは #しゃもじプレート #ブルスケッタプレート #自家製プリン です。木をふんだんに使った店内は温かみがあって、椅子や照明も可愛い感じです。 ・ 説明書きのカードとセットにある花はマーガレットでしょうか。丁度席が埋まるタイミングだったからか、15分ほどして料理が運ばれて来ました。 ・ 盛り付けられた食器や木のプレートも含めてセンスがいい感じです。まずは豚肉を頂きます。普段食べ慣れた #生姜焼き よりもレベルが高い印象。 ・ たっぷりな玉ねぎと柔らかいお肉で完全にノックアウト。小鉢も色々あって迷ってしまいます。色合いもカラフルで、紫色のはキャベツでしょうか? ・ 揚げ出し豆腐の優しくて美味しい味わいに、ひじきも丁度良い味付け。トマトは和風のジュレと一緒に頂くと出汁の味わいが感じられます。 ・ 半熟の卵も味わい深いですね。ご飯もちょっと振られた胡麻と漬物で家で食べるものとはちょっと違いますね。 ・ 味噌汁もなめことエノキ、豆腐が入っていて、優しい味わいです。見た目はシンプルだけれども、どれも手間暇かかっている感じがいいですね。 ・ この後に来た #プリン はまた驚く味わいです。 #カラメルソース が苦めで大人な味わい。そしてプリン自体は柔らかさもあって食べると濃厚な感じ。 ・ で、これと合わせる #バニラアイス の甘さとが融合して止まらない美味しさです。1人60分制と言うことでしたがパッと食べてサッと出るだけで40分。癒しの時間でした。 ・ 縦横、白黒、男女、売買、遠近が分かりづらくても、こちらの店に来れば良し悪しがわかると思います。 ・ #高田馬場ランチ #高田馬場グルメ #高田馬場喫茶店 #高田馬場カフェ #高田馬場純喫茶 #高田馬場定食#高田馬場和食 #西早稲田ランチ #西早稲田グルメ #西早稲田喫茶店 #西早稲田カフェ #西早稲田純喫茶#西早稲田定食#西早稲田和食 #とa2cg (Omotenashamoji) https://www.instagram.com/p/Ck4IvmmSAgE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nanaintheblue · 4 months
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メモ 3月から3カ月京都にいるのでしたいことを予定組んだもの含めて列挙しておこう! ▼前回のよくなかったこと ・新しくできた友だちを一人も作れなかった ただの一人も… 早稲田生が紹介してくれた富田さんくらい ・場末のスナックとかバーで働いてみればよかった ・2カ月いて、一人で飲んだのが通算3回しかなかった ・京都市外に行かなかった 宇治と天橋立のみ ・銭湯に行かなかった ・仕事を減らさなさ過ぎた ・鍵の紛失 バカ過ぎ なくさないで ・交通費かかりすぎたので、せめて帰りのきっぷをとくとくきっぷで買う それ以外何の方法も思いつかない ・家賃払いっぱなしがやはりもったいなかったのでたぶん部員に貸す ・兵庫と奈良に1回しか行けなかったけど、関西もうちょっと回ってもいいかも ・滋賀に週3で行っていたが、近江高島まで交通費高すぎた ・彼が1回しか来なかったし今回も1回しかこないので、ほかのサブスクに臨時短気入会する必要がある ・チャリ、ジモティーじゃなくてピッパのシェアサイクルで月1650円が最安値だった ・京都の喫茶、平気で17時に閉店するので朝早く動いて夜に仕事した方がいい ・もっと展覧会に行けばよかった ▼したいこと ・湖水浴  ・神戸でドレス着る  ・喜劇研のライブ×2見に行く ・梅田のリッツでアフヌン ・高野山行く ・万博公園行く ・金閣寺行く ・桂離宮行く ・伊根の舟屋いく ・懐石料理食べる ・着物か袴着る  ・ハーヴェスト京都鷹峯に宿泊 ・吉田寮と熊野寮に行く ・骨董市に行く ・花見する ・小説すばるの原稿を片づける ・小説すばるの次のプロットを完成させる/どれだけ遅くとも5月には着手 京大生の友だちができますように、皮肉屋で頭が良くてなんらかの劣等感に苛まれていて顔の輪郭がぐんにゃり歪むくらい度の強い眼鏡をかけていてはやっている歌やエンタメコンテンツの多くをばかにしている、いじわるで暇で地方出身で二浪してる哲学専修の恋愛にあまり興味がない京大生と仲良くなれますように
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newpntls-island · 2 months
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https://music.apple.com/jp/album/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E4%BA%BA/1475605424?i=1475605427
Tuesday,Apr23
アラームをかけないでゆっくり眠るはずが、そんなに眠らず起きてしまう。天気が悪そう。コーヒーを淹れて母親に電話するも、ジムに行ってるとのことで繋がらない。本当は早稲田松竹のモーニングショーで『天然コケッコー』見て、その後そのまま『リンダリンダリンダ』見て中国茶屋に行って本でも読もうかと思ってたけど、そんな元気なさそうだったから今日は諦める。洗濯する気力もない。コーヒーと一緒に昨日買ったパンを食べる。昨日より喉が痛い、物が飲み込みづらいくらい痛い。本当になんで?筍のパンが美味しかった。急にお団子が上手にできるようになりたくなって、動画を見ながら30分くらい格闘していた。手先が不器用だから、途中で諦めた。その代わりに髪を巻く。誰とも会う約束はない。肌寒そうだったから、薄いインナーの上に昔買ったフリルシャツを羽織った。
何も決めないまま、とりあえず中野まで歩く。やっぱり休日は外に出ないとおかしくなる。とにかくどこかを歩いている時、人と会ってる時、楽になる。ひとりで部屋にいると自分が溶けて消えてしまうような気がする。電力会社に電話をかける。保険の書類に不備があり、郵便局で自分が使っている印鑑を確認する。口頭でわたしの印鑑の模様を説明してくれる受付の人。困らせてしまった。わたしは公共機関でいつも変な人になってしまう。マルイでマスカラと靴下を新調する。化粧品はいつになってもどれが正解なのかまるで分かっていない。とりあえずどこかに座ってお茶を飲みたかった。マルイを出たら雨が降り始めている。傘を持たずに走って行く人たちの群れ。ねこの手書店で川上弘美を探したり、それいゆでコーヒーゼリーを食べたりしたい気持ちもあったけど、帰りたいような気もした。電車に乗るのが億劫だ。それに、絶対に優しくしてもらえることが分かっている場所に行くなんて甘えているような気がした。帰り道で恥ずかしくなるのが想像できた。西荻窪に行くのはやめた。
新井薬師前らへんで喫茶店に行くことにした。中野から新井薬師前に続く商店街の中の喫茶店一つ目、この前行ってもう行かないと思った。二つ目、改装中だった。三つ目の甘味処、「おしまいです」の札。駅前のいつもの喫茶店、定休日。改札前のいつもやってるのか分からない喫茶店、やってたけど常連で盛り上がってるのが見えた。絶対に入りたくない。結局ぽえむに初めて行った。チェーン店なはずなのに全然チェーン店じゃない雰囲気。メニューはぽえむなのに。今日の一番正しい選択をした気がした。ケーキセットで明るい色のケーキを頼む。すごく丁寧な店長らしき人は、わたしが机上に置いていた手巻き煙草を見て「すっげー」と快活に話しかけてきた。笑ってしまった。近所の人たちが代わる代わる入ってきては短いお茶をし、すぐに帰って行く。窓際の席で昨日の日記を書いた。書き終わって店を出た。
天気が悪い日の新井薬師前はすごく淋しい。雨が止んでいた。住みたかった家を通過し、氷川神社を通過し、日が暮れる前に家に帰る。新井薬師前からの帰り方はこの道にすると決めた。色んな街の色んな道が繋がっていく。こんなに歩いて、こんなことばかり知って何になるんだろうと、少し思う。わたしのこの状態は、寂しさとかではなく、ただ本当に空虚で憂鬱な感じだ。これはどうしようもないことが分かっている。せめて楽になりたいから歩く、人と会う、無茶なスピードで生活を送る。たまに身体が壊れる、次いで心が壊れる。それをずっと懸命に繰り返してる。
ジムから帰ってきた母親と電話した。今週は姉が帰ってきて、姉の子供たちとハウステンボスに行くらしい。かなり悔しい。姉は知らない所で家族と関わりを持っている。母には黒沢清は知らないと言われた。今日は一日あまり上手くいってないと思った。辛い鍋を作ってだらだら食べる。SPECを寝転んで見て、落ち着いてからうどんも食べる。そんなに乗り気じゃないけどあればいいと思って誘った誘いは全部綺麗に断られる。そういう風にできている。断られれば私もそう思う、としか思わない。わたしは本当に失礼な人だ。今日ずっとPodcastを聴いていた、多分もう6回ずつくらい聴いてるやつだ。内容全部知ってる。律儀に薬を飲んで宿題の続きをする。途中でやめる。皿を洗ってお風呂に入り、またピッチャーで麦茶作って、米を炊く。ほうじ茶を淹れる。
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unewatch2 · 6 months
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写真を展示しますので、よろしければ見に来てください。
First photo exhibition 「U」
会期: 2023年12月13日(水)~12月26日(火)
会場: こはぜ珈琲 早稲田店
住所: 東京都 新宿区 西早稲田1-9-13
時間: 月-土 10:30-21:00
(水曜日のみ20:00閉店)
日 11:00-19:00
※喫茶店につき、ワンドリンクのオーダーをお願いします。
展示写真は一部販売も行います。
美味しい珈琲とともに、沢山の方に見ていただけると嬉しいです。
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chinanago · 3 years
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2/22~2/28
月曜日
「82年生まれ、キム・ジヨン」と「はちどり」の二本立てが観たくて、早稲田松竹に行った。10時からの回を目指して行ったが、道を間違えて到着が10時を少し過ぎてしまった。着くと、まだ外にはたくさんの人が並んでいて、次の回ももう入れないとのことだった。平日なら余裕だろうと思っていたので、韓国映画への注目度にあらためて驚かされた。次の次の回は15時過ぎで、さすがにそれまで高田馬場周辺で時間をつぶすのは無理かもしれないと思い、なんとなく新宿へ向かった。
ランチにコチンニヴァースでエッグキーマを食べ、このあとどうしようかなと考えながら歩く。何か映画を観たい気分だったので、TOHOシネマズで「花束みたいな恋をした」を観ることにした。
上映まで時間があったので、紀伊國屋書店で「新潮」の“創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー”特集号を買う。それを珈琲西武でアイスコーヒーを飲みながら読んだ。途中、Twitterを眺めていたら、新宿を舞台にした、橋本愛のインタビュー記事が流れてきたので読んだ。
ずっと目先の夢ばっかりを追っていたけど、今は絶対に叶えられない夢を持てば、生きられるなと思って。それが結構、大きいかもしれないですね。 ――その夢というのは口に出していい夢ですか。それとも、胸の内にしまっておくもの? いや、世界平和です。なんの仕事においても、夢は世界平和で良くない?って思ってて。昔は無理だと思ってたんですよね。神の采配というか、宇宙の法則的に無理じゃんって。だから、やらないって思ってたけど、やれないと分かっててやる、というか。私が死ぬまでに世界平和が整うわけはないけど、そのために生きるっていうのが……なんか、死ねないな、これと思って。その上で、文化や芸術や表現がものすごい役に立つじゃないですか。
(https://tst-ent.co.jp/mashup/magazine/pickup-026/)
あまりにも壮大で叶いっこないと思って無意識のうちに頭から追い出してしまっていたけど、わたしも「夢は世界平和だ」って堂々と言っていきたかったんだったと思い出した。きれいごとだとか真面目すぎだとか思われようが、望むのは自由だ。「やれないとわかっててやる」という彼女の言葉に胸を打たれた。
「花束みたいな恋をした」はいろいろな理由で苦しくなってたくさん泣いた。知っている固有名詞が多く登場して、自分と近い暮らしをしている2人だが、恋愛をしているという点でわたしとは決定的に違っていた。恋愛はいいものだ、人生に必要な要素だ、と言われているような気に勝手になって、良い映画には違いないのにモヤモヤした。
火曜日
この日は天皇誕生日で祝日。ずっと家にいた。何をしていたのかさっぱり思い出せない。
水曜日
早稲田松竹リベンジを敢行。朝9時半ごろに着いて、無事にチケットを買えた。上映開始まで時間があったので外に出ようかと思ったが、 すごく寒かったので席についてぬくぬくした。
「82年生まれ、キム・ジヨン」は頭が痛くなるくらい泣いた。彼女の周囲の状況や投げかけられる言葉がわかりすぎてつらい。ラストは、地道に闘っていこうと思える前向きな終わり方で、そこは少し希望が見出せたが。
間の休憩時間に向かいにある喫茶エスペラントでえびピラフを食べた。泣きはらした怖い顔だったと思うが、店員さんたちがスマートで、ごはんも美味しくてよかった。
「はちどり」は138分と聞いて長めだと思ったけど、実際に観ているとどのシーンも欠かせなくて、長いとは感じなかった。何かが爆発してしまいそうな危ういバランスを保った日常や人間関係や個人の心情を描いた静謐さのある映画が好きだ。
観終わった後、せっかく早稲田に来たのだからと、本屋NENOiをはじめて訪れた。手前にあった古本屋でまず2冊買い、NENOiでは藤岡拓太郎さんの作品集『大丈夫マン』を買った。店主の方は小さい店だと謙遜されているようだったけれど、充実した素敵なお店だった。それを携えて、cafe GOTOへ。シナモンミルクティーを飲みながら『大丈夫マン』を読み始めたが、これは外で読むもんじゃないと気づいて、ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』に持ち替えた。『大丈夫マン』のほうは帰宅してから笑いながら一気に読んで、たっぷり書かれたあとがきで泣きそうになった。あんなに笑わせておいて…。
木曜日
一日中家にいた。Twitterで期間限定で配信されていると知った「アザー・ミュージック」というドキュメンタリー映画を観た。多くの人に知られていない音楽がこの世界にはまだまだたくさんあるということにわくわくして胸が熱くなる。観賞後、紹介されていたアーティストの作品をapple musicで探している自分がいて、こういうスタイルが定着してしまったせいでOther Musicは閉店に追い込まれたんだよなぁ、と寂しい気持ちになった。
金曜日
恵比寿ガーデンシネマが今月末で休館することを知り、休館前最後の上映作品に選ばれた「わたしの叔父さん」を観に行った。観ながら、アキ・カウリスマキ監督の「希望のかなた」に似ているところがあると感じた。あとからビラを見たら、これを撮ったフラレ・ピーダセン監督も、アキ・カウリスマキ同様、小津安二郎の作品をこよなく愛していると書かれていて、納得がいった。彼らのふつうの暮らしが静謐さとちょっぴりのユーモアとともに映像におさめられているところと、エンドロールが無音だったところが好き。
土曜日
昨日、急においしいうどんが食べたくなり、母と一緒に神保町の丸香へ。着いたのは1時すぎだったのに、長い列ができていて人気ぶりがうかがえた。わたしはかけうどんにかしわ天トッピング、母はわかめうどんを注文。かしわ天はげんこつ程の大きさのがドドンと2つだし、わかめは麺より多いのでは?というくらいのボリュームだったので、2人で互いの具をシェアして食べた。麵はこしがしっかりあってめちゃくちゃ美味しいのはもちろんのこと、かしわ天は鶏肉がジューシーで、コショウも効いていて、わかめは水で戻すタイプなんかとは全然違う「ほんもの」という感じの格を感じる旨さで、本当に大満足だった。
その後、母とは別れて、Gallery αMに永田康祐さんの展示「イート」を観に行った。学術研究とアート作品の間という感じがして、興味深く観た。今回の展示のメインは “Purée” のほうだったけれど、 Digest版の“Translation Zone” がわたしの関心ドンピシャで面白かった。「翻訳地帯」という概念をまず知らなかったので、早速図書館で本を予約した。展示されていた参考図書もいずれは全部読みたい。
さらに田原町へ移動して、ずっと行きたかった本屋、Readin’ Writin’ へ。欲しい本だらけだったが、欲しい本リストにはなかった茨木のり子『ハングルへの旅』を買った。ハングルを読めるようになりたいなと思っていたから、これをお供に勉強を進めていこうかと思う。上野の喫茶王城で一服して本日の長旅は終了。
日曜日
ずっと家にいた。昨日観に行った展示が面白くて、記録したりネットの記事を調べたりしたくなり、第二のTwitterアカウントを作るという謎の行動に出てしまった。今度は匿名で、リアルの友達にまだ知らせていないし、フォローもしていない。Twitterの使い方、迷走中。
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umenomi · 4 years
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2020/6/28(日)
5月に読んだ本。
・『花と蛇』1巻~10巻(『花と蛇10 完結編』)/団鬼六/幻冬舎アウトロー文庫 ・「奇譚クラブ臨時増刊号 花と蛇特集号 前篇・続篇収録」/暁出版株式会社 ・(再読)『鋼殻のレギオス』1巻~8巻(『鋼殻のレギオス8 ミキシング・ノート』)/雨木シュウスケ/富士見書房 ・(再読)「みずうみ」/川端康成/新潮文庫 ・『ナオミとカナコ』/奥田英朗/幻冬舎 ・『言の葉の庭』/原作・新海誠/著・加納新太/エンターブレイン ・(再読)『やわらかなレタス』/江國香織/文春文庫 ・『森があふれる』/綾瀬まる/河出書房新社 ・『定本 織田作之助全集第六巻』/織田作之助/文泉堂出版 ・(再読)『宇宙の戦士』/ロバート・A・ハインライン/早川書房 ・『江戸へようこそ』/杉浦日向子/ちくま書房 ・『祖父たちの零戦』/神立尚紀/講談社文庫 ・『走ることについて語るときに僕が語ること』/村上春樹/文春文庫 ・『家具の本』/内田繁/晶文社 ・『椅子の時代』/文・内田繁/写真・稲越功一/光文社 ・『感染地図 歴史を変えた未知の病原体』/著・スティーヴン・ジョンソン/訳・矢野真千子 ・『ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々』/著・リチャード・ブレストン/訳・高見浩/早川書房 ・『サークル・ゲーム』/著・マーガレット・アトウッド/訳・出口菜摘 ・『無限大の日々』/八木ナガハル/駒草出版 ・『地獄』/西岡兄妹/青林工藝社 ・『さめない街の喫茶店』2巻/はしゃ/イースト・プレス ・『illustration 2018年3月号 「本とイラストレーション」「グラフィックデザイナーが選ぶ装丁2017」「丹地陽子特集」』/玄光社 長期休暇とコロナが被ったために家でだらだらしながら本を読んでいる五月であった。そしてまとめるのを忘れていた。危うく7月になるところだった。
奇譚クラブの臨時増刊号を読み、父の蔵書の「花と蛇」(全十巻)を読了。SM官能小説なんだけど、私としてはもっとこう、痛めつけてくれてもいいような感じ。人間性を踏みにじり、身体をオブジェとする倒錯行為が好きな私にとっては少し消化不良な印象。百合を感じる描写が所々にあるのは最高です。ありがとうございます。
江國香織の『やわらかなレタス』はフォロワーのいなこさんに教えてもらった本なのだけど、元気がない時ほど読んでしまうお腹を満たす本。「おみその矜持」のエッセイが好き。私が中学校から高校時代にかけて感じていた周囲との違和を江國さんが言葉にしてくれたので大分気が楽になった。
そういえば誕生日を今日で迎えてしまった。中学くらいから「三十代で死にたい」と思っていたのになんだか妙にぴんぴんして6月28日を迎えてしまっているのです。死にたいというか、意識を失いたいんだろうな。それは逃げたいということではなく「人間」であることを放棄したいのと同義だ。あーあ、人体改造されて怪物になりたい。ビオランテとかパトレイバー3の廃棄物13号とかあのあたりの。
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geniusbeach · 4 years
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絶望のパレード
 魂がうわついている。まるで自分が自分でないみたいだ。ここしばらく意識は常に前方斜め下で、歩いているのは抜け殻か尻尾のようなものである。いつから、そしてなぜそのようになってしまったのだろうか。正月にかこつけて内省的になってみる。
 昨年の初めに私家版詩集を刊行した。それまでに書き溜めた僅かな詩編を、2人の詩人と編集者、美術家とともに共著の形でまとめた。処女詩集にして全集のようなおもむきがあるけれども、自分としてはそれでよい。稲垣足穂風に言うなら、以降に自分が書くものはその注釈かバリエーションに過ぎないということだ。共著者と編集者が営業に奔走してくれ、関西の大型書店のみならず、関東の書店にも置いてもらうことができた。ありがたいことに帯には人類学者の金子遊氏が一文を寄せてくださった。個人的には、自分の高校時代からの読書遍歴を決定づけた恵文社一乗寺店に置いてもらえたこと、そしてそこで一度品切れになったことが大変嬉しかった。これで一地方のマイナーポエットになることができたという感じがある。それ以上は望まないが、この営みは細々と続けていくつもりだ。
 詩集に関するあれこれが落ち着いてからは、英語の学習に明け暮れた。一昨年は仕事で繁忙を極めており、勉強どころか読書も満足にできなかったため、それを取り戻すように必死にやった。おかげで昨年度中の目標としていた点数を一発で大きく上回ることができ、すぐに違う分野へ手を出した。次はフランス語であった。気合を入れて5000円もする参考書を買い、基礎からやり直していった。ところがその参考書、誤植があまりにも多く、解説も非常に不親切で、ページをめくるのが億劫になり早々にやる気を失ってしまった。なんとも情けない話である。新しい参考書を買う気もなくなり、漢字の勉強へシフトしたところ、こちらはうまくいった。徐々に、平日はカフェで、週末は図書館で勉強するスタイルが出来上がっていった。その間も読書は続け、昨年で40~50冊程度は読むことができた。
 秋ごろには面白い出会いがあった。実存的な不安が高まったこともあり、有休を取って哲学の道を散歩していたところ、海外からの観光客に、掛かっている看板の意味を聞かれた。訛りのある英語だったため、フランス人ですか? と問うと、そうだとの答え。自分がわずかばかりフランス語が話せるとわかって意気投合し、3日間観光ガイドのようなことをした。彼の名はムッシュー・F、ひとりで日本にバカンスに来て、東京でラグビーの試合を見たりしたとのこと。七十を超える高齢だが、つい最近まで自分もラグビーをしていたと話すエネルギッシュな人物で、全く年齢を感じさせない。パリで会社を営んでいるそうで、これが私の家だと言って見せられたのは、湖畔に浮かぶ大邸宅の写真であった。週末には森を散歩したり、湖にモーターボートを浮かべたり、馬に乗ったりしているよと言う。もちろんそれらは全て私有(森や湖でさえ!)、モノホンの大金持ちである。京都では一緒にカフェに行ったり、大文字に登ったり、うどんをご馳走したり、孫用の柔道着を探したり、旅行の手配を手伝ったりした。是非フランスにおいでと言い残し、彼は去った。それから今でも連絡を取り合っている。実に50歳差の友人ができた。
 かつて自分は、日本で日々を平穏に過ごしながらたまに外国語を話す生活を望んでいたが、今になって少しばかり叶っていることに気が付いた。仕事ではしばしば英語を使う。ただ、本音を言えば、金子光晴のように海外を旅して回りたい。学生時代に思い描いていた生活はと言えば、高等遊民か世界放浪者であった。金子は詩の中で「僕は少年の頃/学校に反対だった。/僕は、いままた/働くことに反対だ。」と言った。人間は何からも自由なのである。自分も「成績」や「評価」、「管理」などには絶対に反対である。人に指示され、その目を気にして送る生活など耐えられない......。ところが、じっさいの自分には構造の外へ飛び出す勇気がない。そもそも自分は道の外から生のスタ-トを切ったのだ。そこから正道に戻るだけで精いっぱいだった。血の鉄鎖に引きずられながらもなんとか空転を繰り返した結果、保守的な思想が全身に染みついてしまった。今はなすすべもないまま泣く泣くレールの上を鈍行で走っている。窓からは、空中を並走するもうひとりの自分が見える。全てに背を向けて純粋な精神の飛翔を楽しむ自分の姿が。金子の詩友・吉田一穂は「遂にコスモポリタンとは、永生救はれざる追放者である」と言った。世界は狭量だ。自分にとっては、シュマン・ド・フィロゾフもアヴェニュ・デ・シャンゼリゼも等価である。どうにか国や所属を超越したいと強く思う。やはり勉強をし直さねばならない。
 自分の様子がおかしくなったのは10月頃からだ。一昨年度に忙殺されたせいで少なからず人間の心を失った自分は、仕事における虚脱感に苛まれていた。家における問題もあり、また昨年度新たに来た上司とは全くウマが合わず、フラストレーションも募っていた。そもそもが5年で5人も上司が変わるという異常な環境である。自分はよく耐えてきたと思う。働くことが馬鹿馬鹿しくなり、ぼーっとする時間が多くなる。そんな中、自分はある大きなミスをしでかしてしまった。それは実際大した問題ではない、誰にでも起こりうることだった。尻ぬぐいは上司とともに行うこととなった。しかし、そのミスのせいでかなり落ち込んでしまい、さらに事後対応や予防策の打ち出し方が虫唾が走るほど不快なものであったため、自分は深く考え込むこととなった。さらにそこで追い打ちのごとく転勤が告げられたため、自分はついに心身に不調をきたしてしまった。抑鬱、不眠、吐き気、緊張性頭痛、離人感、悲壮感、食欲不振……全ての事物から逃げ出したくなる衝動に眩暈がする。ある日職場で人と話している時に、どうにもうまく言葉が出てこなくなったため、何日か休む羽目になった。初めて心療内科を受診し薬をもらった。一日中涙が止まらなかった。その頃の記憶はあまりない。日々、ふわふわと悲しみのなかを漂っていたように思う。ただ、話を聞いてくれる周りの人々の存在はかなりありがたく、ひとりの人間の精神の危機を救おうとしてくれる数多の優しさに驚かされた。転勤の話は自分の現況を述べたところひとまず流れた。その際、上役が放った言葉が忘れられない。「私は今までどこに転勤しても良いという気持ちで仕事をしてきましたけどね」。他人の精神をいたずらに脅かすその無神経さに呆れて物が言えなかった。薬の服用を続け、1ヶ月半ほどかけて不調はゆるやかに回復したが、自分が何もできずに失った貴重な期間を返して欲しいと強く思う。仕事に対する考え方は世代間でもはや断絶していると言ってもよいだろう。
 労働を称揚する一部の風潮が嫌いだ。仕事をしている自分は情けない。それにしがみついてしか生きられないという点において。システムに進んで身を捧げる人間の思考は停止している。彼らは堂々と「世の中」を語り始め、他人にそれを強制する。奴隷であることの冷たい喜びに彼らの身体は貫かれている。何にも興味を持てなかった大多数の人間が、20代前半に忽然と現れる組織に誘拐され、奇妙にも組織の事業であるところの搾取に加担・協力までしてしまう。それは集団的なストックホルム症候群とでも言うべきではないか。社会全体へのカウンセリングが必要だ。尤も、使命感を持って仕事に臨む一部の奇特な人々のことは尊敬している。生きる目的と収入が合致しさえすれば、自分も進んでそうなろう。だが自分は、「社会とはそういうもの」だという諦念には心���底から反抗したい。組織とは心を持たない奇形の怪物だ。怪物は人間の心の欠陥から生まれる。ただ怪物のおかげで我々は生きられる。それをなだめすかしておまんまを頂戴しようという小汚い算段に、虚しさを深める日々。人間的であろうとする以上、この虚しさを忘れてはいけない。
 どうしようもない事実だが、労働によって人の心は荒む。労働は労働でしかない。肉体を動かすことによる健康維持という面を除けば、それ自体、自己にとっては無益なものだ。勤労意欲のない文学青年たちはいかなる生存戦略を以て生活に挑んでいるのか。彼らの洞窟を訪ねて回りたいと思う。現代には、彼らのように社会と内面世界を対立させたまま働き消耗する人々がいる。ある経営者がその現象を「ロキノン症候群」と呼んでいた。芸術に一度でもハマったことがあるような人々がそうなのだという。しかし彼らも納得はいかないながら、どこかで折り合いをつけて頑張っているはずだ。自分は彼らに一方的な連帯感を覚える。来る亡命に向けて、励まし合っているような気さえするのだ。世間様はきっと我々を馬鹿者だと罵るだろう。「なんとでもいはしておけ/なんとでもおもはしておけ」と、山村暮鳥の強い声が聞こえる。目に見えるものだけを信じるのもいいが、それを周りに強いてはならない。我々は今、ようやく開けてきた時代を生きている。だが認識は未だ模糊としている。完全な精神が保証される世界からすると、まだまだ古い時代なのだ。人間の姿を見失いがちな現代に対して言えるのはただ一つ、みんなで一緒に幸せになろう、ということだけだ。
 さて、年末に3日間の有休をぶち込んだので年末年始は12連休となった。天六で寿司を食べ、友人宅に入り浸ってジャークチキンをむさぼった。ポルトガル料理に舌鼓を打ち、サイゼリヤで豪遊した。特に予定を立てずに、ひたすら酒とコーヒーを鯨飲する毎日であった。心身の不調はマシになったものの、不運が続き、人と会わなければどん底に落ちると思った。それはまるで自分という神輿を中心にした絶望のパレードのようだった。
 休みの初日、ふと思い立ち、生き別れた父親の所在を探るべく、戸籍を請求してみた。私は父親の顔も名前も知らなかった。さほど興味がなかったというのもあるが、これまで家族に問うても曖昧な答えしか返ってこなかったのだ。働き出してからしばらくして、親戚から聞いたのは、父親は母親と同じく耳が聞こえなかったこと、暴力をふるう人間であったことの二つだけだ。養育費が払われることはなかったともどこかで聞いたような気もする。いずれにせよクズのような人間であったことは疑いようもない。生まれてから会った記憶もなく、不在が当たり前の環境で育ったため、会いたいと思ったことはほとんどない。ただ、自分の身体の半分が知らない人間の血によって構成されていることに何とも言えない気持ち悪さを覚えていた。というのも、顔は母親似だと言われるが、色覚異常の遺伝子は父親から受け継いだものであり、おかげで少年はある夢を断念せざるを得なくなったからだ。その「不可視の色」を意識するたび、自分の身の内には不在の存在がかえって色濃く反映された。違和感は自分が年を重ねるごとに増してゆくような気がした。そのため、せめて名前と消息だけでも知っておこうと思い、今回ようやく役所に出向いたのだ。職員に尋ねたところ丁寧に教えてもらえた。自分の戸籍から遡れば簡単に辿ることができる。しばらくして数枚の紙きれが手渡された。そこには聞きなれない苗字が書かれてあった。そして、案外近くにひとりで住んでいることがわかった。ふーん。何か虚しさを覚えた。自分は何がしたかったのか。カメラを持って突撃でもすれば面白いのかもしれない。ネットで調べてみると同じ名前の者が自己破産者リストに載っていた。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。結局自分には関係のないことだ。じっさいこの文章を書いている今、父親の下の名前をまったく忘れてしまっている。思い出そうとしても思い出せないのだ。
 旅行前日の夜中に家の鍵をなくした。普段ほとんど物をなくさないのでかなり焦った。約4㎞の距離を3往復し、交番に駆け込むも見つからず。最後に寄ったコンビニの駐車場を這うように探し回ったところ、思いがけない場所で発見し安堵した。寒くて死ぬかと思った。自分は落とし物を探す能力には自信がある。物をなくさない、などと言いながらイヤホンのイヤーピースはこれまでに3度落としたことがある。しかし、その都度血眼になって道端から救出してきたのだ。今回見つからなかったら自分はどんなに落ち込んでいただろう。2時間も無駄にしてしまったが、とにかく良かった。もうお洒落を気取ったカラビナは使わない。
 中学時代の友人3名と有馬温泉に行った。ここ数年、年末の旅行は恒例行事となっている。とはいえこの4人で遊ぶために集まるのはおよそ10年ぶりだ。有馬は京都から車でおよそ1時間半。温泉街は観光客でごった返している。外国人も多い。昼飯にカレーを食べ、しばしぶらつく。細く入り組んだ坂道が続く。公園には赤く錆びついた蛇口があった。飲用可能な鉄泉だったが、衝撃的な味に顔がゆがむ。血だ。その後、目当ての温泉旅館に行くも臨時休業であった。どこの湯も混雑しており、20分待ちがザラだった。日帰り湯の看板が出ていないホテルにダメもとで聞いてみると、幸運にも入れるとの答え。客もほとんどおらず、金泉をこころゆくまで楽しめた。歩き途中、炭酸せんべいを土産に買う。特徴のない普通のせんべいだ。ここで一旦宿に戻って車を置き、再びタクシーで温泉街へ。鉄板焼き屋でお好み焼きを食べ、銀泉に入る。顔がツルツルになった。宿はそこからかなり離れた山裾にある合宿所のようなところだった。嫌がるタクシーに乗り込み、外灯のない急坂を登る。受付には緩い感じのおじさんがいて、懐かしさを覚える。鍵を受け取り、宿泊棟へ。一棟貸しなので騒ぎ放題だ。大量に仕入れた酒とつまみと思い出話で深夜までウノに耽った。翌朝気が付いたのは隣の棟の声が意外とよく聞こえるということだ。大声、というか爆音で昔の先生のモノマネやらツッコミやらを繰り返していた我々の醜態は筒抜けになっていたようだ。棟を出る時に同年代くらいの若者と鉢合わせてかなり気まずかった。ここにお詫び申し上げる。この日は朝から中華街へと移動し、料理を食らった。鰆の酒粕餡かけという聞きなれない一皿がめっぽう美味かった。バリスタのいるコーヒー屋でエスプレッソを飲み、だらだら歩いて旅行は終了。京都に着いてからなぜか3時間ほどドライブし、大盛の鴨南蛮そばを腹に入れてから解散となった。
 大晦日は友人宅で蕎麦をご馳走になってから鐘を撞きに行き、深夜まで運行している阪急で松尾大社へ。地元の兄ちゃんが多い印象。社殿がコンパクトにまとまっていて良かった。おみくじは末吉だった。年明け早々、以前付き合っていた人が結婚したことを人づてに聞く。めでたい気持ち半分、複雑な気持ち半分。元日は高校時代の友人3人と四条で酒を飲むだけに留まる。2日は友人らと蹴上の日向大神宮へ。「大」と名づくが割合小さい。社殿の奥には天の岩屋を模したと思しき巨大な岩をL字型にくりぬいた洞窟があり、潜り抜けることができる。いつ作られたものかは不明だそう。暗闇を抜けて日の光を再び浴びる時、不思議にもスッキリとした感覚になる。ここでもおみくじは小吉だった。その後は下鴨神社の露店を物色し、ケバブとヤンニョムチーズチキンなる悪魔のような食べ物に枡酒で乾杯。旧友と合流し、深夜まで酒を飲み、コーヒーで〆。怒涛のアルコール摂取はここで一旦落ち着いた。
 3日、昼に起きる。夕方ごろ喫茶店に行くもぼんやりして何もできず。3時間で本のページを3回めくったのみ。その帰りがけに初めて交通事故を起こした。自分は自転車に乗っていたが、考え事ごとをしていたかそれとも何も考えていなかったか、赤信号の灯る横断歩道の真ん中で車に真横からはねられて、初めて意識が戻った。即座に状況を理解し、平謝りする。非常に幸運なことに怪我も物損もなく、さらには運転手が気遣ってくれたおかげで大事には至らず、事故処理のみしてその場を後にした。自分はあまりにぼーっとしすぎていたのだ。赤信号はおろか、横断歩道があることさえも気づいていなかった。完全にこちらが悪い。ただ、こんなことを言ってはヒンシュクを買うだろうが、何か自分のせいではないような気もした。昔、轢かれたことのある友人が、「車は鉄の塊、人なんて無力」と言っていた。生と死は笑えるほどに近い。車の同乗者には、生きててよかったなぁ! と半ば怒った口調で言われた。果たしてそうなのか。苦しんで生きるか、知らぬ間に死ぬか、どちらが良いのか。よくわからない頭のまま先輩の家に遊びに行き、帰ってからおみくじを捨てた。馬鹿にもほどがある。
 “WWⅢ”がツイッターのトレンド入りした日に、リニューアルしたみなみ会館で映画「AKIRA」を見た。第三次世界大戦で荒廃・復興した2020年のネオ東京が舞台である。東京オリンピックの開催まで予言されていて瞠目する。作画の緻密さと色彩の美麗さ、展開のスピードが尋常ではなく、見るドラッグのようであった。見に来ていたのは意外にも20代の若者が多かった。なぜか終了30分前に入ってきた女性3人組もいた。目がぐるぐる回って、もう何が何か訳がわからなかった。溢れそうな鍋に蓋をしたところ、その蓋の上から具が降ってきた。そんな脳内で、世界の終わりというよりは、自分の終わりという感じだった。翌日から仕事だったが、変に興奮して夜中まで寝付くことができなかった。
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a2cg · 3 years
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プロ仕様と私 ・ 「肉のハナマサ」というスーパーに行って見かけるのが「プロ仕様」の文字。私のような一般人でも購入できるので何がプロ仕様なのかはよくわかっていません。 ・ 例えばそれは量の多さでしょうか?アメリカに滞在していた時に牛乳が1ガロン(約3.8リットル)という単位で売られており、これがプロ仕様でしょうか? ・ それとも美容室のみ購入ができるシャンプーのように販路が限られているものなのでしょうか? ・ でも本当の意味としては、適切な価格で品質へのこだわりがあるものに違いありません。 と言うわけで本日のランチは業務用パンの卸をやっている #馬場FLAT です。 ・ マルエツを中心とした1981年に発足した #オレンジコートショッピングセンター は昭和な雰囲気の商店街。その一角で店前に並べたソファーやテーブル席でパンが頂けます。 ・ ランチセットは対象のパンとスープかサラダかドリンクとミニ焼菓子が着いてきます。自分は #メンチカツバーガー と #スープ のセットにし、別で #ピザパン も購入です。 ・ 先に入った女性が自分より後に注文した気持ちはよくわかります。それは狭い店内に色とりどりの #パン が並べてあって、どれも美味しそうで迷ってしまいます。 ・ オープンエアーなソファー席で頂くのは気持ちがいい。まずは #メンチ を頂きます。 #メンチカツ のザクザクっとした食感とお肉の旨味そしてソースがいい。 ・ なんと言ってもバンズが確かに絶妙な食感で具材と合わせて食べると完璧な一つの作品に仕上がっています。 ・ #ミネストローネ はアツアツで玉ねぎ、ニンジンの甘さも出てパンが進みます。追加で頼んだ #ピザ はエビとキノコのアヒージョで、モチっと食感とキノコのアヒージョが絶妙。 ・ さらにエビの弾力がある食感も加わって、止まりません。弟が食べていた #ベーコンエッグマフィン も美味しそうでした。 ・ 食後のデザート的に頂いたラスクもサクッとした食感とほんのり甘さとチーズのような味わいもあって、何を食べても美味しいお店でした。 ・ ディナータイムにパン食べ放題をやっていたり、店の外の冷蔵庫に並べられていたラザニアやハンバーグ、スイーツ類も気になりました。 ・ 「鳥しき」「炭火焼肉なかはら」「デリファシャス」といったプロが放っておけないのも頷けます。プロで無くても、また利用したいと思います。 ・ #高田馬場ランチ #高田馬場カフェ #高田馬場パン #高田馬場喫茶店 #西早稲田ランチ #西早稲田カフェ #西早稲田パン #西早稲田喫茶店 #とa2cg (馬場FLAT) https://www.instagram.com/p/CMdGA_Dg2eJ/?igshid=1ea35n23chjhp
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cotochira · 2 years
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3/3
 連日寝不足なので爆睡できた夜行バスで横浜駅に到着するとまだ六時も回っていなかった。とりあえずコインロッカーに大きい方の鞄を預けた、集合時間の十時までできれば喫茶店で時間を潰したいが、どこも開いていないのでしばらくは外をウロウロしていないといけないのだ。せっかくだから海の方へいこう、とみなとみらいとか赤レンガ倉庫とかそういう景色を想像して横浜駅の東口から歩き始めたのだが、Google Mapも見ずになんとなくで道を決めたのでどうやら方向を間違えたらしく、でっけえ工場が立ち並ぶ散歩道にはつまんなすぎる空間に迷い込んでしまい、コスモワールドの観覧車を見つけたころにはとっくのとうにスタバとか開いていた。
 それで三人と合流したときにはもう二時間くらいは普通に歩いていたのだが、結局ここからさらに三倍は歩く日になった。みんないちおうはじめて顔を合わせる相手ではあるんだけど何回も通話していたし三人が一緒に遊んだ話とかも聞いていたので主観的には普通に馴染んだ。JR小田急線に乗って藤沢まで向かう。戸塚くらいまで来ると建物の配置もまばらになり、だんだん大きなマンションやオフィスなどのビルが減りきれいな一軒家が増えていく感じ。横の鯖さんとしゃべっていたがずっと景色を見ていて声だけ聞こえてきたのでほぼ通話だ。早く寝るのに睡眠剤を飲んだらめちゃくちゃ悪夢を見たらしい。みんないつも夜更かしなのに早くから来てくれてありがたいことだと思った。
 藤沢駅自体には見向きもせず江ノ電に乗る。藤沢-江ノ島間はあんまり町の真ん中を走らないしわりあいすぐなので江ノ電らしい楽しみは少なめだが、それでも江ノ電に乗っているなあということだけでじゅうぶんに嬉しい気持ちになった。くる途中に「プレーンソング」読んできたんですよねえと庶民さんが言う。そういえばこうして、まあ各々離れてではあるが家でだらだら喋ってきた人たちと急に足を伸ばして海辺まで行くって、結構プレーンソングの最後のほうっぽいなあと言ったらそこまで読んでないかったらしい。保坂和志のネタバレについて、どれくらい本気で謝ればいいか不明だ。
 江ノ島駅に着いたら改札のところに「ご卒業おめでとうございます」と横断幕がかかっている。そういえば横浜駅で袴姿の女性とすれ違ったな。昼食をどうしようか相談しながら海へ向かう。さっきから家が近いsatooさんがだいたい案内してくれている。背の低い建物が思い思いに「西海岸っぽさ」「ハワイっぽさ」「鎌倉=京都っぽさ」などを主張する通りを抜け、海に出ると思わず声が漏れた。
 海はいい! 水辺っていいからな。なかでも海は一番でかいから一番いい。砂浜は見えないが島へと架かる橋の端っこには砂が溜まっていたりして、マスクで鼻の効かないなかでも潮の気配が感じられる。あっ、とsatooさんだか庶民さんが声を上げた、──海掘ってる! 見ると海の中に浮かぶ小さな浮島みたいなところに陣取ったショベルカーが、海にショベルを突っ込んで動かしていた。あれ独断でやってたらすごいですね。ウケると思ってやったら引かれちゃったんだろうな。そうなったらもう降りられない人っていますからね。
 江ノ島に来ることになったのは、僕が江ノ電に乗りたいと言っていたら庶民さんが江ノ島に行ったことがないらしいのでそうなった。ほか二人はそこまで積極的ではなかった、僕も前に一度来たことがあったが、そのときは島に入ってからいろんな土産屋を抜けて神社まで来たあたりでその導線のわざとらしい感じにさめて途中で帰っちゃったりしたのだ。それでもわざわざ約束まで取り付けて来たのだから僕も案外江ノ島に何かしらを期待しているのかも知れない。名前といいロケーションといい、大したことないと半ばわかっていつつも、もし少しでもよかったらすごくいいだろうなあと思わずにはいられなくて来てしまうのだろうと思う。
 そういうネガティヴなイメージを共有していたおかげか、上陸してみると立ち並ぶ店々の商売っけマンマンな感じに対してそれほど辟易するでもなかった。上機嫌でひとつ道を逸れて岩場に抜ける。岩に囲まれてるせいか波は穏やかで、まだ海という感じも薄い。
 良いパック寿司の醤油皿みたいなのが落ちていた。
 メインストリートへ戻ってくると雰囲気に飲まれてイカ串と一緒にたっけえビールを買った。無敵状態だ! 両手をそれでふさいでガンガン階段を上っていった。しかし最初の展望台みたいなスポットまで来て気づくのだが本当に全く酒が効いていない。年下でまだお酒に慣れていないsatooさん庶民さんもチューハイを買っていたのだがやっぱり普通にしていて、有料で入れる庭の手前の広場まで来たときにはみんな完全にニュートラルなテンションで椅子に納まり、クレミアを食べている鯖さんを見ていた。広場では大道芸人が爆音で音楽を流しながら、僕たちが来たときにはまだ準備体操をしていて、あのまま夜まで準備体操し続けていたらすごい、と言ったのが誰だったか分からない。
 ニュートラルなテンションで黙々と階段を上るのはしんどい。なんなら通常より下がりそうになっていたところで海の見えるスポットにさしかかる。ごつごつした岩場へ降りていくと足もとにすぐ波が来ていて、見上げると白い岩の崖があり、やっと背景でない目の前の出来事として海を感じることができた。白波が足下まで打ち上げてくる。金沢ではじめて海に行ったとき、この水平線の向こうに韓国や中国やロシアがあってそこでも、また違った様式の、でも同じようなふだんの生活が営まれているんだという、月並みの感慨が鮮やかに戻ってきたことを感じた。太平洋側だとそうはいかない。どっちにしろ向こう岸なんか見えないのだが、おそらく日本海側からユーラシア大陸までの二倍ではきかない距離を思うと、その果てしない広さがひたすら水で満たされているのだという果てしなさが迫ってきて、ゼリーのようにひとかたまりの海が目の前にあった。
 東映だ〜、といってはしゃいだ。
 蒸しパンのやつも落ちていた。
 蟹もいた。
 岩場から上がっていくと導線の先には洞窟があるらしい。しかも金取るらしい。でも今更引き返すのもあれなので頓着のスイッチを切ってチケット代を払い、ズンドコ進んでいく。天井が低くて怖いなか進んでいくと、最奥は紫色のライトで照らされている。近づいてみると、作り物の竜が待ちかまえていた。一同、うわ〜、やりすぎやりすぎ、いらね〜、とはしゃいだ。
 洞窟から出ると、さっき崖の下の水面に浮かんでいた果物がまだあった。楕円形でだいだい色と黄色がグラデーションになっていたので、ぼくはマンゴー説を推した。satooさんは柑橘系説を譲らなかった。釣りするときの浮きなんじゃないか、みたいなことをぼくが言ったが、夢がないので忘れた。
 どうやらここまで下ってきた階段を登って大道芸人のいた広場まで戻らなければならないらしい。マジか。いやすれ違うひとが割といたから薄々分かってはいたけど。とくに鯖さんは心配になるくらいイヤになっていて、おかげでほかの三人は比較的元気を保てていた感じがあった。とにかく広場までひいひい言いながら戻ってきて、商店の立ち並ぶ坂を通り過ぎ、橋の手前で十分くらいは座っていた。すごく大きな犬、たぶんセントバーナード? が通ってちょっと湧いた。来るときにいた大きな犬(トイでないプードルなど)の話をして、それもとぎれるとみんな疲れに任せて意識をTwitterへ沈めていった。  ひとしきりじっとしてから、よしっ!と庶民さんが柏手を鳴らした。行きましょう。いい区切りつけてくれましたね、とsatooさんが感謝して、立ち上がった。
 とにかくみんなおなかが空いてきたので、鎌倉まで行って何か食べましょうという話になる。庶民さんが、江ノ島って、と総括らしき感想を口にした。来てる人みんなちょっとずつ垢抜けてない感じがいいですよね、──垢抜けてないだったか間が抜けてるだったかなんて言ったかよく覚えていない。ドッチラケなこと言うなあ! とぼくやsatooさんが大きめに驚いてみせると、いやほめてるんですよ、いいとこだと思います、などと言った。なんかでもわかったかも。さっき書いた淡い期待が、なんとなく来る人みんなをぽやっとさせてしまうのかもしれない。
 駅へ戻ってホームへ入る。鯖さんが自販機で買った飲み物をすごい無感情に飲みきった。なんかむしゃくしゃしてお金が使いたかったから買っただけだったらしい。そんあことある?
 江ノ電の続きに乗る。ここからは鎌倉高校前とか、「季節の記憶」の舞台の稲村ヶ崎あたりとか(鯖さんがわりと最近「季節の記憶」を読んでいたので、案外ホットな話題だった)、見所のある箇所だ。江ノ島駅を出てすぐは特に、お寺とかも見える古い町並みの中を通っていくのでおもしろい。二時くらいを回り、��較的早く帰る制服姿なんかもいてそれなりに混んでいる。真ん中あたりの、別荘みたいな綺麗な家が立ち並んでいる感じが好きだ。生活感がない静けさが、降りて歩いていても簡単に親しめず、ひどく遠くに来た感じが強くする。
 鎌倉駅で下車。駅前でマクドナルドを見つけてしまい、マックでいいじゃん! と固まりかけるが、satooさんに導かれて一応小町通りをみて行く。しかしどれもこれも観光客価格で鼻につくし、ぼく以外はみんなちゃんと昼食代に頓着しているのでちょうど良いところがない。結局引き返してマックを食べた。しばらく足を休めている間に、satooさんが古本屋に行くことを提案し、鯖さんが場所を調べてくれる。
 アトリエを改装したらしい古本屋は可愛らしく古びた一軒家で、小さいながらもおもしろそうな本が並んでいた。庶民さんが前から気になっていたという吉田健一の「舌鼓ところどころ」を見つけた。ぼくはヴァージニアウルフの自伝的な文章を集めた絶版本を三千円で買った。わりと勇気が要ったが、たぶん復刊されるにしても今年や来年の話じゃないだろうし、かなり良い買い物になったと思う。
 店を出てからコンビニへ行った。アイスが食べたいと言っていた庶民さんと半分こする約束でチョコモナカジャンボを買って出た。そこで待っていたsatooさんはジュースを買っていたのだが、鯖さんが棒アイスを手に戻ってきたのを見るや、みんなアイス買うなら言ってくださいよ! と自らの買い物を悔やんでいた。
 ぼくの荷物を回収しに、いったん横浜駅へ戻る。みんな疲れてぼんやりしていた。橙色の斜陽が雲の形を立体的に照らしていて、鯖さんがそれを庶民さんに教えてあげていた。こんなに広い空みたの久々かもしれません、と庶民さんがつぶやく。東京に来て以来、時節柄外もたいして出ないのでそういうことになるらしい。
 ついでに駅の近くのブックオフへ寄る。庶民さんがどうやら良い買い物らしい漫画を含めたかなりの大荷物をもって出てきたのも驚いたが、satooさんが解説目当てに何冊目か分からん「風立ちぬ」を買っていたのに驚いた。そんなに好きだったのか。フォローしてからも日が浅いから当たり前だけど、知らないもんだな。ぼくは、俺が買わなかったら誰も買わんだろといういいわけと共にフェルナンド・ペソアを買った。
 帰りの電車は果てしなく混んでいた。これが本当に正しいことなの〜〜!? 「よつばと」で東京の満員電車に乗ったときのよつばの台詞を口にすると、「よつばと」の話になったりした。
 今日は庶民さんちに泊まる予定だ。庶民さんたちの会話以外で聞かない駅名で下車し、お酒や食べ物などを買って庶民さんちへ向かった。本棚とベッド、机で八割埋まったワンルームにみんなして詰まって、鯖さん以外はお酒を飲み始めた。satooさんがすごい勢いで酔っぱらい、庶民さんもそれに続いた。ぼくは許可を得て換気扇をつけたキッチンでタバコを吸いながら、たぶん弱いとかじゃなくて酔っぱらってる状態に慣れてないだけだよ、と説明した。調理場は玄関上がってすぐのところにあったから、立って喫煙しているぼくが奥で座って飲み食べしている三人をみる形だ。なんか年上っぽい年上をやっているなあという自覚があった。三人とも僕より色々みて読んでいるしそう軽率なことを無自覚に言ったりしたりもしないので普段は年齢の上下を強く意識しないが、飲酒のこととなるとさすがにこうもなるか。酒飲むとイキりみたいになるのが嫌なんですよね、と庶民さんが言った。色んな味のものがあるから楽しみたいだけなのに。たしかに、ぼくも数年前なんとなく思ってたけど言葉にしてなかったことだ。
 庶民さんが吸ってみたいというので途中のたばこをあげたが、二回とも咳き込んで水を飲む羽目になっていた。こんなもんなんで平気になったのか、まだ常喫するようになってから一ヶ月くらいのはずなのにもうわからない。
 ぼくもべつに強くはないので何杯か飲んでそれなりにぼやっとしてきたころから、音楽を聞くターンになる。satooさんが教えてくれたタルトタタンというバンドが良かった。めちゃくちゃ同じフレーズを繰り返すボーカルが曖昧な意識にうまいことハマった感じがあった。庶民さんはゆらゆら帝国の「昆虫ロック」を自分の曲だと感じるらしい。おれの曲はなんだろ。飲んでないのもあって(べつに飲んでも良いだろと思ったのだが、ほかの二人がなんか執拗に止めるのでずっとコーラとか飲んでいた)鯖さんは常にやや蚊帳の外で、ヤケクソなんだか正常な判断なんだかしらないが、どっちにしてもすごいが、途中から性的なMMDの動画を流したりしていた。踊るキャラクターの局部を隠すモザイクがどんどん小さくなっていくのを見た。すごい文化だ。
 たいして飲みもしなかったが場酔いもあってなんやかんやわやくちゃになり、かなり良くない話や良くない言動をしたあといつの間にか寝ていた。起きると飲んでいた二人ももう起きていて、飲んでいなかった鯖さんは始発で帰ったらしかった。たらたら支度していたら庶民さんが友達と会う約束の時間になっていて、ちょっとあわただしく出発した。駅でsatooさんと別れると、ぼくは京都で見逃した映画を見に、下北沢に向かう電車に乗り込んだ。
 案外道中が長い。東京って狭いからどこからどこへも三十分圏内だと思ってた。江ノ島を出て橋を渡っている途中、鯖さんが言っていたことを思い出したりする。この辺に住んでる人って、みんなここが好きだからわざわざ住んでるんですよね、と言った。たしかに湘南くらいになるとそうだろう。こういう言い方をしてみると別に取り立てて好きでもない場所にあれこれの事情で住んでいることが妙なことにも思われる。僕は京都に好きで住んでいる、それを環境が許してくれている。ありがたいことだ、と思った。
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見たくて一〇年間働いた
出典:週刊求人タイムス vol.386 昭和57年4月29日
PHOTO●立木寛彦
森 敦
もり・あつし 明治45年熊本生まれ。作家。旧制一高中退。昭和48年『月山』で芥川賞受賞。最後の“放浪作家”と言われている。著書に『鳥海山』『浦島太郎の人間探検記』などがある。
 
 心ゆくまで月山を眺めていたい、それが森敦さんの願いだった。その夢を実現するために一〇年間働いた。つまり一〇年間働いて一〇年間遊ぶ、これが森さんのライフサイクルだ。その“月山”で芥川賞も受賞した。われわれは六日間働いて一日遊ぶ──。このライフサイクルの違いはそのまま現代人批評にもなっている。というと理に落ちるけれど、とまれ森さんの放浪・交遊譚に耳を傾けてみよう。
 
菊池寛に見習って“登校拒否”
『月山』がね、もう一〇年にもなるのにまだ売れてる。……文庫本が出てるのに、まだ売れてる。
 署名してくれって本がこんなに溜まってるんだけど、手がね……お酒を飲まないとよく書けないんで酒飲んで書いてるけど、ちっともはかどらない。
『月山』を書いたあとで、新井満という青年がジーンズみたいな着物を着て、ヨイショ、ヨイショとギターをさげてやって来た。で、
「ちょっと聞いてください」
 と歌い出したわけですよ、僕の前で。
 で、終わってから、
「これはなんの歌かわかりますか」
 というわけです。
「どうも聞いたような気がするな」
「そりゃそうです、森さんの書いた文章をそのまま歌ったんです」
 どうもそういう読者が多いね。
 その歌はレコードになって、あれはLPなんだけど一万五〇〇〇枚ぐらい売れてるみたいですよ。
 だからそのために『月山』がバレエになったり、日舞になったり、朗読になったり、芝居や映画になったりしたわけです。……で、いろんなことが僕のまわりに起こってきた。
 それもこれも五〇年前に菊池寛と出会ったりしたことがきっかけになっているのだけど……ま、そんな話でもしてみましょうか。だって作家の話を聞いてもしょうがないと思うんだよ、作家の頭なんてカラッポなんだから。……カラッポにするよう努めてるから。だけどせっかくだから昔のことでも思い出しでみましょうかね。
 あれはたしか一九歳の頃かな、日本女子大学というのが雑司ヶ谷にありまして、そこへ行くと女子大学生ばかりなんですが、別に女子大学生をどう思ったわけでもないけど、よく散歩したんです。環境もいいから。
 で、散歩してですね、ふと表札を見ると「菊池寛」と書いてある。それだけならなんということもないんです。別に入ろうとも思わなかった。
 ところが表札の傍に、
「新聞記者、雑誌記者以外のかたは執筆多忙につき面会お断わり」
 と書いてあった。
 それを見たから入って行ったんです。
 そしたら偶然、菊池寛が廊下に出て来てバッタリ会った。それが最初の出会いです。
 そのとき菊池さんに話したのは、僕は第一高等学校に入っていたのですけど、いい学校ではありますけど、まあ行かなくてもいいんじゃないかと、そんな気持になっていたので相談してみたわけです。すると菊池さんが、
「そうだそうだ、だから俺もやめたんだ」
 で、いきなりなにも聞かないで、
「七五円だね」
 なにが七五円だと思っていたら無雑作に七五円くれた。当時の七五円というのは大変な額ですよ、東京帝大を出た人の初任給が六五円の時代でしたから。
 それから僕を文学青年だと思ったのか横光利一を紹介してくれた。
 菊池寛が生前に最も信用していたのは、同輩では芥川龍之介で、後輩では横光利一だったんですよ。
“豪商”のような吉川英治
 横光さんも僕を作家志望の学生だと思ったんでしょうね、作家志望でもない者が訪ねて来るわけはないから。
 僕は作家志望でもなんでもなくて、むしろ当時の青年としては数学がよくできたほうで、いまでも机には数学の本が広げてあります。最近になって矢野健太郎さんとも対談したし、広中平祐さんとも対談しましたけど、そのとき広中さんは、
「私がこれまで研究してきたことは、つまりは森さんが、一言でおっしゃっていることです」
 なんていってくれました。
 ま、話は傍道にそれちゃったけど、とにかく僕は文学青年ではなかった。
 だけれども菊池、横光という二人の作家に作家志望と思われて、一九のとき毎日新聞に『酩酊船』という小説を書いたわけです。で、書いたあと思いきって学校をやめた。
 学校をやめるきっかけで書いたようなものですから、それからさらに書き続ける理由はなにもないわけです。
 なにも作家になろうと思っていませんから。
 ただ、そうしているあいだに作家たちとはずいぶん知り合いまして、川端康成さんと横光さんの二人に訓戒を与えられたこともあるんですよ。
 ある事件があって、ある業界誌みたいなものに若者の僕と今東光さんが暴れて押しこんできたと……そう、その業界誌みたいなものに記事にされたんです、写真と一緒に。そしたら二人がいうんですよ、
「今東光なんて、あんなものと一緒に写真を撮っちゃいかん」
 川端さんと今東光とは大変に仲が悪かったですから。
 中山義秀と会ったのも横光さんのところですね、早稲田大学で横光さんの同級生なんですよ。でも横光さんはよくこんなことをいってましたね。
「義秀は僕のことを同級生だと思っているけど、僕が義秀と同級になったのは、僕が一度早稲田をやめて、二度目に入ったときなんだ。だから僕は義秀の先輩なのにあいつは同輩と思ってる。どうも具合が悪い」。
 それから直木三十五とは、木挽町だったかな、あのあたりに芸者置屋があって、そこの二階が彼の仕事場だったんですよ。部屋には将棋や麻雀や遊び道具がみんな揃ってあって、横光さんや川端さんや、もちろん菊池寛も来て麻雀なんかやってましてね。
 だから僕はつい最近までそこを文藝春秋の倶楽部だと思ってた。最近ある人に聞いて直木三十五の仕事場だったと知ったんです。
 直木さんという人はものすごくお金を儲けたけど、また、ものすごくお金を使う人でもあったんです。だから、そこの家賃なんかも文春で払ってたかも知れないな。で、ものすごく痩せた人でね、ほんとに骨と皮でしたよ。
 あるとき、ある出版社の社長が、
「直木さん、このごろお痩せになりましたね」
 といったら、それまで原稿を書いていたのに急に血相を変えて、
「なにい」
 といったですね。慌てて菊池さんが、
「直木はこれでも太ったほうなんだ」
 このあたりが、菊池寛らしいところでね。直木さんはこのあと間もなくして死にました。
 そういえば吉川英治さんも来てたな。
 吉川さんは競馬が好きでしてね、菊池さんも好きで二人とも馬を持っていたし、僕の母親も競馬好きなもんだから、一緒に競馬場に行ったりして……。
 僕は、吉川さんってたいしたもんじゃないな、と思っていたからそれを母親にいったら叱られちゃった。
「あんな立派な人はありますか、関西の豪商のような感じをうけた」
 そういってましたよ。いま考えてみると、やっぱり品格はあったんでしょう。
 
後世に残る中島と梶井
 それから佐藤春夫さんはね、小日向町に住んでいて、門柱に菊池寛さんとはまったく逆のことを書いていた。
「多忙につき新聞記者、雑誌記者は面会お断り」
 それで、おもしろい対称的だなと思って訪ねてみたら会ってくれましてね。やはり僕を文学青年だと思って、
「日本でブラブラしていても親からなにがしかの金をもらうであろうから、その金でメキシコにでも行ってブラブラしとれ、そのほうが得だ」
 そういうんです。で、なにげなく机の上を見たら永井荷風の『つゆのあとさき』が置いてあった。それがすごく印象的で……そういうことを思い出すといまだに懐しいし、愉快であるね。
 佐藤さんと菊池さん横光さんは大変仲が悪かったけど、僕はそのどちらにも可愛がられた。どちらも大変によくしてくれましたよ。
 同じ年頃では檀一雄なんかね。檀一雄は僕が『酩酊船』を書いたとき訪ねて来まして……。いかにも恰好のいい青年でしたよ。もう、見ただけで凡庸な青年とは違うというのがわかりました。なにか、さっそうとしたところがありましてね。
 で、二度目に来たときは青年と一緒だった。檀君がいうわけですよ、
「ここに秀才がおる」
 それが太宰治だった。
 すぐ三人で酒を飲みに行って滅茶苦茶に飲んだわけ。だからなにを話したのかは覚えていない。だけどそのなかに中原中也もいたっていうんですよ。ところが僕はその中原中也を憶えておらんのです。
 同郷の人では中島敦さん。彼は僕の中学の先輩です。
 中島さんという人は中学のころから伝説的な人で、山口じゃ中島さんを知らない人はいなかったですよ、一高にも一番だったかで入っているしね。その当時の一高ったら、いまの東大とはわけが違います。全国から二万人ぐらい受けに来て六〇人ぐらいしか入れないんだから。それの一番ですからね。
 戦前にフランツ・カフカを読んでいたのは中島敦のみじゃないですか。『李陵』とか『山月記』とか、あれはカフカの影響で書いたんです。おそらくそういうことを論じている人はいないと思うけれど、僕はほとんどそうだと思ってる。
 とにかく大変な英才で語学、漢学、なんでもできる。三三歳で亡くなったけど、惜しいことをしたと思いますね。
 中島敦や梶井基次郎は、もう後世に、残るのが決まったようなものではないですか。
 梶井さんは『青空』という同人雑誌をやっていましてね、病弱のように思われてるけどなかなか行動的で、同人の家は全部回ってましたよ、三好達治でも中谷孝雄でも。
 その『青空』の同人は全部偉くなったですね、ひとりの落ちこぼれもなく全員が文壇に出ちゃった。で、そのなかで一番早く出たのが北川冬彦なんです。
 北川さんは僕のことを「弟や」といってましてね、いまはもう歳とったから神経質じゃないけど、若いころはものすごくピリピリしておった。その北川さんが、
「森君とどうしてあんなに親しくなったのかわからない」
 そう書いているんです。その北川さんの縁で梶井さんとも関係ができたわけなんですが、同人のなかで梶井さんが大将というか親玉だってことは誰でも知っていたんです。梶井というのは大変なものを書いているというのは誰でもが知っておったです、その当時。
 それから立原道造というのは僕の同級生でした。……僕はそのころ、文学青年みたいに扱われていたけど、本当は文学青年なんて一格下のヤツと、こう、いつも思っていました。だから立原なんかはたいしたことねえや、と。
 ただ、よく東大の建築科に入れたな、とは思っていましたね、建築科は難しかったですから。
 堀辰雄さんとも、よくその話をしましてね、堀さんも「私も驚いてます」なんていってましたね。
 堀さんとは……横光さんが毎晩銀座を散歩して、いつも資生堂という喫茶店に行きまして、そこに必ず堀辰雄が来ておったから、横光さんと一緒に銀座に行くと嫌でも同席することになるわけです。
 堀さんと僕とは、いろんな意味で考えかたが違いましたね。だから立原が仲立ちしたりしまして……。
孤独ではなかった放浪生活
 いま一番親しいのは北川さんもそうだけど、小島信夫君ですね。きょうはまだ話していないけど、毎日電話で話さないことはないといってもいい仲です。
 ずいぶん古くからの知合いで、終戦後に彼が僕のところに訪ねて来て、それからずっと友達です。
 どうも彼は子供のときから僕の名前だけは知っていたらしくて。……というのは僕は子供のころに受験雑誌なんかに頼まれて演説なんかやっていたんです。それが速記となって雑誌に載って、それを小島君が読んでいたらしいんです。
 いまはもう、向こうのほうが偉くなっちゃっているけど。
 若い人では三好徹さんですね。彼は私が尾鷲の北山川という川でダム開発の仕事をしていたとき、そのダムを取材に来たんですよ、読売新聞の第一線記者としてね。
 で、僕がそこにいることを知って、近くの本屋から『文学界』を買って来て、自分の書いた小説を読んでくれ、と来たわけです。
 『遠い声』という小説でね、それがなかなかよかった。だからこれはなかなか見込みのある人間だ。偉くなるんじゃないかな、と思っていたらやはり偉くなったよ。
 だいたい僕を訪ねて来た人はみんな偉くなっちゃうんだな、どういうわけか。
 三好君は弥彦にも訪ねて来たし、いろんなところに師事するみたいにして訪ねてきたね。勝目梓君もそんな感じで訪ねて来た一人です。
 だから僕は一九歳のとき『酩酊船』を書いて、それから六一歳に『月山』を書くまでのあいだなにも書かなかったとはいえ、文壇的に孤独ではなかったんです。いろんな町や村を放浪しているときも淋しいなんて思ったことは、まったくなかったですよ。
 
一夜遊ぶために三日働く
 僕はね、一〇年働いたら一〇年遊ぶというふうにしてあるから、遊ぶときは徹底して遊ぶ。奈良なら奈良のとてもいいところに家を借りて、それからまたほうぼうを放浪する。そういう遊びなんです。
 奈良は瑜伽山に住んでいたんですが、奈良では一番いいところじゃないですか、大和平野の全容を見晴らすようなところでね。
 僕の住んでいたところは、いまは重要文化財かなにかになっているところです。それほど素晴らしい離れだった。それから新潟の弥彦に行ったのは雪が見たいという、ただそれだけのことですよ。
 弥彦は新潟でも雪の降らないとこらしくて、降っても二センチぐらいしか積もらないと地元の人から聞いてガッカリしたけど、僕が行ったその年だけは想像もつかないような豪雪でね、一晩で軒先まで積もったですよ。
 九〇歳になる人が、
「こんなに降ったのは記憶がない」
 というぐらいの大雪でね。
 それと、庄内に行ったのは鳥海山と月山が見たかったから。それもいろんな角度から見たかったから一〇か所ぐらい借家を替えましたよ。なに、移るのなんか簡単でね、トラックなんかに乗せてもらって、このへんがいいな、と思うところで家を探すんです。
 だから、かなり合理的ですよ。なんの不自由もない。どんな田舎でだって暮らせるね、あの月山でも暮らせたんだから。
 二十三歳ぐらいのとき、樺太まで行きましたよ、なんの動機もなく日本の果てまで行ってみようかな、と思っただけで。
 国境の町は敷香(シスカ)というんですが、その対岸にホタスという森があって、そこに北方民族が固まって生活しているわけです。
 そのときは敷香の宿に泊まるよりは愉快じゃないかと思って、オロチョン族とかヤクートとかツングースとか、そうした人たちとトナカイの群を追いかけながらテント生活をしてね。
 一〇年本当に働けば一〇年遊ぶくらいの金は貯まります。そのかわり中途半端な貯めかたじゃ駄目だな。
 僕は尾鷲で電源開発の仕事をしていたけど、働いてるときは優秀な人でね、しかもすぐ隣町の紀の本にも行ったことがないぐらい仕事一途。
 とにかく一夜遊ぼうと思ったら本気で三日働かないと駄目ですよ。金を使いながら金を貯めようったって、絶対に金なんか貯まりません。
 だから僕は奈良にいたときも伊豆にいたときも、東北にいたときも、お金はたくさん持っていましたよ。
 庄内に、月山におるときだって、お金は十分に持っていた。心ゆくまで月山が見たくて、それが目的で一〇年問働いたわけですからね。(構成・横川隆)
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neko73 · 3 years
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@100lines(西口想)
去年、早稲田の喫茶店でぼんやりしてたら、隣の学生たちがバイト先の居酒屋でシフトを減らされて生活に困りメルカリで服などを売ってしのいだ、「メルカリがなかったらマジやばかった」という話をしていて、(令和の質屋じゃん)と思ったのを思い出した。私もだが、大人たち、もっとしっかりしよう。
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thedenisons · 4 years
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WATER CLOSETのアスカさん、ユウジ君のNewバンド yokoThema 企画発案の このドネーションコンピ、1曲目のyokoThemaから最高!! この夏聴くべし! VA『O2O2 the eyes behind the eyes』 〜目の裏側の目〜 全9バンド12曲 ¥2020(税込) 『このVAは各アーティストの手により各地の愛すべき然るべき場所や人に届けられ、売り上げはその場所や人に寄付されます。』 是非!! 以下、全国のCD取り扱い店舗だそうです。 ↓ KLUB COUNTER ACTION 札幌  のら珈琲 秋田 バレルハウスカプカプ 北上 ましまし04 盛岡 Victroll Cafe 新庄 HOPE 酒田 MUSIC FACTRY 酒田 【仙台市】 BIRDLAND FLYING SON CLUB JUNK BOX 小田原五丁目ホームラン食堂 ホームラン酒場(BAR I Love Rock’n Roll) Little Queenie 平和堂  Skateboard Shop Bridge 昭和レトロ模型バー ランブルシート鈴木商店 Dining & Bar dear blow munchie foods head shop Johnny Spade livespot WOODY 新潟 COSMIC FARM 新潟 TRIVAL REBEL LEVELS 21 小千谷 hairworks KAZAMA 小千谷 studio tissue★box 郡山 BASE 高円寺 MOONSTEP 中野 PITBAR 西荻窪 FEVER 新代田 ぷあかう 下北沢 WHAT'S UP 鶯谷 studio ZOT 阿佐ヶ谷 KATA BAR 高円寺 SAKE ROLL 高円寺 椿 西荻窪 喜楽 高円寺 20000V 東高円寺 BUSHBASH 小岩  LIVEHAUS 下北沢 ZONE-B 早稲田  LIKE A FOOL RECORDS 新代田 NINE SPICE新宿 WATERSLIDE records 新宿 SENSELESS RECORDS 八王子 Live & BAR Nutty's 町田 Cross 調布 ladderladder 秩父 MORTER RECORD 熊谷 EL PUENTE 西横浜 たらふくちゃん 関内 幻デイズ 野毛  STUDIO OLIVE 天王町 R 綱島 OPPA-LA 江ノ島 かぼちゃ屋 横須賀 RECORD KNOX 水戸 MUSIC&BAR QUARS 沼津 騒弦 静岡 HUCK FINN 名古屋今池 NOSiDE 福井 ANTS 岐阜 キングビスケット岐阜 VORTEX 四日市 珍庫唱片/NGOO 四日市 【京都市】 エラマサ  夜想 POP!PIZZA 食堂マルシン とぅえるぶ 陰陽(nega posi) GATTACA LOVE OVER VOLTAGE lost&found bycicles 尼崎 helluva lounge 神戸 108 神戸 【大阪市】 tutini 中津 ベアーズ 難波 メレ 難波 fandango 堺 HARDRAIN 梅田 LM STUDIO 四ツ橋 火影 西心斎橋 Time Bomb Records 西心斎橋 record shop DIGDIG 岡山 LIVE VENUE 5¢ 福山 ON A ROLL 福山 DUMB RECORDS 広島 【四国】 星空JETT 松山 Studio valley 松山 FND/VEGRECA 松山 喫茶Sunny 西予 TOO NICE 高松 Chaotic noise 高知 Crowbar 徳島 Record Shop BAGISM 福岡 STS STUDIO 福岡 BROOKFIELD 那覇 宜しくお願いします! https://www.instagram.com/p/CD7zybgJXZ3TK-E7EmAKy2AfW2_9cmcT2w0Irw0/?igshid=4imqeh69kkq0
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nishiogidrunker · 4 years
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ニシオギ花見ガイド2020
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高架下の特集中ですが、桜の季節となりました。
ニシオギDRUNKerシンブンは、飲みながら再開発に反対するのが趣旨なので、桜の下では飲まないわけにはいきません。  
ましてや東京中の再開発の根源・小池都知事がオリンピック(も、再開発の根源)はやるけど庶民の花見は禁止、などと言うので、今や花見こそは再開発反対運動!桜を見る会を庶民の手に!
と、いうわけで、3連休が終わった日のアップで恐縮ですが、ニシオギお花見スポット特集です。
時期を逃した人のために、ソメイヨシノ以外の桜や桃も。花と酒を愛する心があれば、梅でも桜でもヒマワリでも、なんなら欅や松でもイケるでしょ。 
そして親切につまみ・酒などの入手店も。もちろん書いたお店がすべてではありません。どんどんニシオギの商店街でお金使ってくださいね。
ニシオギにはもともと、平日昼間から児童遊園でビール、な、ピープルがいたのですが、今、児童遊園は本来の児童のみなさんによって連日占拠されています。学校ないので大変。ですので、お酒は控えめに。
夜はどこも民家近接なので、お静かに。
また、ニシオギ(特に善福寺)はなにげにお屋敷街なので、民家の桜にも素晴らしい巨木があります。一部紹介しましたが、当然ですが、歩きながらのチラ見でお願いします。
さて、エリア最大のお花見スポットといえば善福寺公園。
 都立なので、小池都知事が花見禁止中。ここはソメイヨシノだけでなく、早咲きの河津桜(下の池入り口)が見ごたえありますが、お店が近くにないので注意!本気で桜を見る会する人は、クーラーボックス持参でしっかりと。通りがかりに、お、花見しつつ弁当でも、と、思ってもコンビニもありません!上の池と下の池の間の通りに自販機があって、アイスやハンバーガーの自販はありますね。
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善福寺公園から青梅街道に上がると井草八幡宮。 井草八幡宮はソメイヨシノと、朱色の大鳥居、大燈籠とのコントラストが楽しめます。
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 交差点を渡り、早稲田通りの横の切り通し公園は崖と暗渠マニア、原始人ファンも楽しめる立地の公園(ニシオギは崖が多い)。
ソメイヨシノ一本と、もう一本は少し遅咲きの花が下向きにつく桜があります。桜の下のアスレチック遊具がちょうどハンモックのよう。はじめ人間のような花見をするには、あとは「あの肉」を手に入れたいものですね(阿佐ヶ谷にはあるんですが・・・)。
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 今川図書館・ゆうゆう館(区内全図書館)は、3月31日まで(予定)休館ですが、開いていれば二階の窓からの桜の眺めが見事でした。向かいの新町鳥居先公園からごらんください。
図書館の裏は桃畑。
 このへんでの飲食の仕入れは井草八幡宮横のサミット。サミットはお惣菜店内調理で、品揃えもいいですよ。
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 杉並の名刹・観泉寺。
枝垂れ桜が有名ですが、それは遅咲き(今年は四月中旬?)。境内と周辺はニシオギで一番多様な花木があると思われます。
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山門前のここは周辺の開発で移転した石仏などが集まっているところ(地蔵坂のお地蔵さんも)。ここの枝垂れ桜は超早咲きなのでもう終了。
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もちろんお寺なので飲食はできませんが、手前に児童遊園があり、ソメイヨシノがあり、向かいの中大杉並のソメイヨシノと対になっています。
すぐ近く、 お茶のハラダの事業所がやっているカフェ・源宗園。
抹茶ソフトが人気ですが、うどんやそばもあり。テラス席からは目の前の荻窪病院のソメイヨシノを眺められます。水槽にはカメもいるよ。
桃井はらっぱ公園はいろいろな桃も桜があちこちに咲き(ソメイヨシノはない)広々としていて最高ですが、今は行き場のないお子さんであふれていて、どこからともなくボールが飛んでくるので注意。
新しい公園なので木は小さめ。プロムナード荻窪の間にある鬱金桜(ソメイヨシノが終わったあと)がおすすめです。小さい木ですが、下に椅子あり。
プロムナード荻窪入り口にクイーンズ伊勢丹があり、毎日ではないけど公園内にクレープとかの車も出ます。
 青梅街道の南側の荻窪八幡にももちろん桜はあります。
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 北口(西荻北・上荻)では、一番有名なのはやはり、伏見通りの西荻北中央児童遊園でしょう。ソメイヨシノの大木が二本、向かいの喫茶・物豆寄のステンドグラスの建物、隣の花屋さんの店頭と、借景が美しい。
みんな通りすがりに、開花状況をチェックしていきます。
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 以前隣にビール工房があった時はテイクアウトして(あと喫煙場所として)ここで飲むのがお約束でした。ビール工房、中央線各駅にあるのに、ニシオギだけ撤退してしまって残念。「100歳のコーヒー屋」安藤さんのコーヒー使ったオリジナルもあったのに。再出店待望です。
 運がよければ、車のたこ焼き・たけちゃんが来ていることも。3つ110円という素晴らしい価格設定で、ソースもめちゃくちゃ種類豊富。
 あとは、一本線路側の通りにむかって、テイクアウト専門の台湾小喫・吉祥天(18時まで)。中華饅頭、台湾鉄道弁当、もちろんミルクティー各種も。
 そこから北に住宅街を進んで、坂の上のけやき公園。けやき公園というので、桜はありません。が、十字路の向こうに民家のソメイヨシノが見られるのと、お向かいのカフェ・カノンの桃もきれいです。
通りの先には崖の家のソメイヨシノ巨木や、枝垂れ桜(4月開花)も。
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 公園のソメイヨシノでは、その隣のどんぐり公園(正式名称は井荻公園ですが、誰もそう呼ばない)ですが、ここは子どもさんであふれかえっています。けやき公園にはほとんど来ないのですが。
夜にこっそりと、新しくなった木製遊具から桜を見るのもいいでしょうね。夜にローラーすべり台をするのは、うるさいので自粛しましょう。
崖の公園なので、見晴らしがいいです���
 周囲には伏見通りから入ったところにパンのアンセン、えんつこ堂製パン、けやきの手前に豆腐の寿屋(ざる豆腐の厚揚げが有名。焼いたらおいしいですが、買ってそのまま食べてる人もいます)。
民家で焼き菓子を売っているサンセット・クッキーズは第二・第四日曜だけなので、次の開店日はソメイヨシノは終わっていますね。5月から9月は夏季休業です。
ここらに限らず、ニシオギのお店は数量限定、売り切れ御免、不定休御免が多いのはご了承ください。
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 問題の補助132号線を東側に渡り、善福寺川沿いには関根文化公園。
隣のプールは洪水対策施設になってしまいましたが、工事が終わったら地上部分は公園に戻る予定らしい。 関根文化公園はソメイヨシノの大木が何本もあり、川に張り出して咲いています。 子どもめちゃ多し。
お店まではちょっと遠いです。コンビニもない。 
川の北側に西荻図書館(休館中)があり、この前にずっと廃屋→空き地があり、そこにソメイヨシノの大木があったんですが…。
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 次に南口。 西友の西口から先の「松庵ストリート」、最近できて大人気のSatenから入ってすぐに桃畑があります。通りから眺めるだけですが。
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 五日市街道沿いの松庵稲荷神社。
おおっぴらな飲食はできませんが、近くの高橋菓子店のおいなりさんはいかがでしょう?ここは手前に駄菓子がたくさん並んでいて、ショーケースには手作りの和菓子。いちご大福が有名ですが、季節ごとのお菓子もおいしい。今はもちろん桜もち。道明寺と江戸桜と両方ありますよ。
 ちょっと遠いですが、天狗湯の先、大宮前公園の桜は入り口のソメイヨシノ一本、南側からは向かいの団地の桜が見えます。近くにお店は少なめ。 
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ここから線路方向・北にのぼると、神明通りです。
 神明通りにあるのが、なみすけトイレ��目印の西荻南中央公園。
ソメイヨシノを見上げるベンチ。そしてお尻のキュートなお相撲童子像。子どもは意外と少ない。車道に面しているからかな?
 隣はBrewBooks、神明通り沿いにセブンイレブンもあります。神明通り、杉玉が吊られた三ツ矢酒店は各地の銘酒が揃います。
 線路側の平和通りから入ったところの小公園・西荻アピールのデモ集合場所、平和児童遊園。
   [訂正3.27]平和公園には桜はありませんでした。
   向かいの家に花木があったのを勘違いしていました。
ここはこっそりひとりでビール飲んでる人が常にいる感じ。今は昼間子ども多し。
 平和通りにカクヤスがあるので、お酒はそちらで。周辺のお店のテイクアウトではデリカフェKIKUが充実。 こけし屋も、ケーキだけではなく、本格フレンチのお惣菜が手軽なお値段でありますよ。スイーツでは今、行列のできているラ・クレープリーも。
 この平和通りを荻窪方面にずんずん行くと、店頭で野菜も売ってる武蔵屋ではオリジナルの日本酒・西荻小町が!一升瓶のみなのが残念です。
 さらにその先に進むと、ニシオギの街回遊イベントで「いつもうちが一番遠い」という小張精米店。オリジナルのオシャレパッケージのあられ・かき餅を売っています。 ここん家は実はものすごい古い豪邸。店舗の隣に立派な門があるのですが、その外に鬱金桜が。咲く時期は遅いので、ソメイヨシノが終わってから。
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 おまけ。南口では乙女ロードの近くに(詳細は伏せます)洋館の廃屋があり、大きな桜の木をはじめ、あるじなき家に花が咲き、果物が実っています。
ゴミ屋敷と桜のコラボ。
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 いかがでしょうか。桜をめぐる散歩を楽しむ方は多いと思います。ぜひニシオギもめぐってみてください。 優雅に花見を楽しめる、歩行者と自転車に優しい街であり続けたいものです。もちろん酒飲みにも寛大に(飲んだら車は乗れないですしね)。
注:写真は3月19日から22日のあいだに撮影してまわったものなので、まだぜんぜん咲いてないところもあります。最新状況はInstagram 
@nishidrupress
にアップしていますので、よろしればこちらもごらんください。
インスタを入れていなくても、こうしたサイトから見られます。
https://www.picuki.com/profile/nishidrupress
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honyade · 5 years
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松永美穂 × 佐藤裕子トークイベント「聖書と文学―聖書は文化の源泉であり、古今の文学に影響を与えてきた―」 『聖書 聖書協会共同訳』(日本聖書協会)刊行一周年記念
【ジュンク堂 池袋本店】 2018年12月に日本聖書協会から、前回の『聖書 新共同訳』以来、31年ぶりとなる新訳『聖書 聖書協会共同訳』が出版されました。 その刊行一周年を記念して、著名な文学者お二人を招いたトークイベントを開催します。 聖書がキリスト教の聖典であるだけでなく、古典として文学に影響を与えてきたこと、ご自身が関わった聖書翻訳と一般文学の翻訳がどう違うのかなど、聖書と文学をテーマに、それぞれのご専門の立場から存分に語っていただきます。
当日、ご来場の方に、聖句入り特製革しおりをプレゼントいたします。
【講師紹介】 松永美穂(まつながみほ) ドイツ文学研究者、翻訳家。早稲田大学文学学術院教授。 1958年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。 著書に『誤解でございます』(清流出版)、訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社)(毎日出版文化賞特別賞受賞)、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』、ライナー・マリア・リルケ『マルテの手記』(いずれも光文社古典新訳文庫)など。「聖書協会共同訳」事業の翻訳者(日本語担当)。
佐藤裕子(さとうゆうこ) 日本文学研究者。フェリス女学院大学文学部教授。 1957年生まれ。関西学院大学大学院博士後期課程満期退学。博士(文学)。 著書に『漱石解読―〈語り〉の構造』(和泉書院)、『漱石のセオリー―『文学論』解読』(おうふう)、『主人公はいない—文学って何だろう』(フェリス女学院大学)、『坊っちゃん事典』(共編、勉誠出版)、『漱石辞典』(共編、翰林書房)など。 「聖書協会共同訳」事業の翻訳者兼編集委員(日本語)。
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。 ※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。 ※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。 ※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)
■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。 ジュンク堂書店池袋本店 TEL 03-5956-6111 東京都豊島区南池袋2-15-5
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ecocafecapela · 5 years
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人生にひとつまみのスパイスとメロディーを 令和の時代が幕開けしました。 もし、一人一人が好きなこと特技を活かした仕事ができたら、 きっと個人の幸福度が上がり、周囲に波紋のように伝わり、 社会が明るくなり、平和に繋がっていくのではないかと思います。 令和の時代が、穏やかで平和でありますように。 今回は、好きを仕事にする をテーマにしたイベントを開催します。 ①スパイスカレーの名店、大阪にあるスパイスカリー大陸のアチャコ・プリーズさんをお招きして、スパイスカリーを教えていただきます。 デモストレーションで行いますが、くじ引きで選ばれた数人は、アチャコさんと一緒にカレーが作れます。 アチャコさんは世界各国に旅行へ行き、料理人でもあり、ミュージシャンでもあり、起業家でもあります。 ステージ上からは、音楽で観客を解放させ、全ての個性を音楽で包み込むようなアチャコさんのバンドや音楽性に魅了されるファンも数知れず。 また言葉選びのセンスや、おもしろさは関西人だから!では、済まされない。群を抜いてユーモアに溢れています。 人生のBIG WAVEに悠遊と乗り、自ら肩に力を入れず舵取りをしているように見えるそのライフスタイルの神髄にも、私が迫らせていただく予定です。 ②桐朋音楽大学生 OB さんによる生演奏 食べながら話しながら気楽にクラッシク バイオリン Azu ピアノ Risako チェロ Nagisa 彼女達もまた、好きを仕事にするこれからの世代の人たちです。 ③今回、喫茶CAPELAと早大生とのコラボイベントの為 年齢層も幅広く、国籍も様々の予定です。 好きを仕事にするについてのディスカッションも予定しております。 学生には社会人がアドバイスできることも、 逆に社会人は学生から情熱や、初心を思い出させてもらえそう。 お互いにとって何らかのスパイスになりますように。 この時間はアチャコさんにリードしてもらいながら、楽しい時間を過ごせたらと思います。 現在、既に様々な職業の方にご予約いただいております。 今、職を探している方や、将来について考えている方も大歓迎。 サラリーマンも自営業者も、アーティストもみんな集まれ~!! あなたのお越しをお持ちしております。 皆様一人一人がスパイスでメロディーです。 日時5月20日(月) 18:30OPEN 19:00START  (21:30までに終了) 場所 神田 The C  www.the-c.tokyo/space/clounge.html B1のC-Lounge 会費  一般 3000円     学生 2500円 (カレー、お茶、レシピ付き)アルコール、その他ドリンク、持ち込み可能 お支払いはPayPay を推奨しています。 (ただいま、キャンペーンで還元中) スクロールしてください。お支払いのQRコードが出てきます。 学生と一般がございます。 お支払いが完了いたしましたら、予約完了です。 ご入場の際は、PayPayの支払い履歴の画面をお願いいたします。 学生は学生証の提示をお願いいたします。 喫茶カペラで直接お申込みも可能。 09082867724 今井まで 〇カレーの準備がございますので、できるだけご予約は18日までにお願いいたします。   〇広いスペースですが、定員になり次第、お申込みを終了させていただきます。 〇お支払い後の返金は承りかねますので、ご了承ください。 #スパイスカリー#スパイスカリー大陸#アチャコプリーズ#人生にほんの少しのスパイスとメロディーを#桐朋音楽大学#早稲田大学#喫茶Capela#好きを仕事にする#クラッシック#気軽にクラッシックコンサート#カレーと音楽 #スパイスカリー教室 #スパイスカレーレッスン (Clounge神田) https://www.instagram.com/p/Bw9RZkCH5pW/?igshid=1fqwsb335ptln
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