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#道の駅山陽道やかげ宿
kinop37p · 1 year
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#道の駅スタンプブック  昨日の成果 93- 100軒目 93. #道の駅あわくらんど 94. #道の駅彩菜茶屋 95. #道の駅奥津温泉 96. #道の駅くめなん 97. #道の駅黒井山グリーンパーク 98. #道の駅一本松展望園 99. #道の駅みやま公園 100. #道の駅山陽道やかげ宿 朝の鯖寿司から始まり、気づけばご当地ソフトを3個も食べてましたw 前日の夜中から出発して、スタート地点のあわくらんどまでの距離を合わせると、約700km走りました^_^ 充電は、日産が1回、無料が2回。 車中泊の電力消費は、1時間に約1kW。 残りもう少し、最後まで楽しみまーす^_^ #テスラ #tesla #テスラモデル3 #teslamodel3 (Okayama-shi, Okayama, Japan) https://www.instagram.com/p/CpdvsAUPgPe/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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hangorin · 9 months
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東京五輪から2年 湾岸はいま
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悪夢のようなTOKYO2020大会から2年が経った。 五輪のために姿を変えられたあの場所は、巨額の資金を費やして建てられた会場は、白いフェンスに閉ざされていた公園は、いま一体どうなっているのか。 湾岸エリアを中心に、フィールドワークを行った。
①築地市場
築地本願寺から場外市場に向かう。日曜日。外国人観光客、親子連れ、カップル。賑わいは築地市場があった頃と変わらないように見えた。どの店にも、昼食を目当てに沢山の人が並んでいる。
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立体駐車場の最上階から市場のあった方を見下ろす。縦横に走るターレ、魚の並ぶケース、積み上げられたトロ箱、林立する仲卸の看板――それらが全て消え去り、でこぼこの、剥き出しのコンクリートだけが灼熱の太陽に焼かれていた。その一部は駐車スペースに。数台の自家用車。物悲しくなるぐらいしょぼい。
駐車場のわきに、築地市場の仲卸とおぼしき店名のプレートを付けたターレが放置されていた。よく見ると、ナンバープレートを外した痕がくっきりと残っている。
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石原元都知事が主導した2016年五輪招致当時、築地市場を潰してメディアセンターを作るという話が出ていた。2020東京大会ではそれが「駐車場」にかわり、市場は2018年10月に東京都によって閉鎖された。選手村から競技場への輸送のために新たに作られた環状2号の全面開通は、五輪閉幕から1年以上も過ぎた2022年12月。五輪招致が、都民の台所を打ち出の小づちのように利権を生み出す空虚な「一等地」に変えてしまった。
築地を舞台にしたある連載漫画の中で、目利き一筋の主人公は何故か移転に何の葛藤もないまま「豊洲で頑張っていこう」と仲間に呼びかけていた。築地市場83年の歴史は、急速に「なかったもの」にされようとしている。
②月島
東京では五輪の前から、競技会場と直接関係のない場所でも各地で再開発が起こっていた。晴海にも程近い、湾岸エリアに位置する月島もまたその1つ。もんじゃストリートで有名なこの町は、一本裏道に入ると古い木造家屋が軒を連ねる下町らしさが残っている。私たちが2017年に訪問した際は、月島1丁目西仲通り地区再開発計画のためにもんじゃストリートの店舗が軒並み閉店していた。
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そして今回訪ねてみると、MID TOWER GRANDなる地上32階、高さ121mの超高層マンションが建ち(2020年10月竣工)、その1階にもんじゃ屋などの店舗が入っていた。 月島ではさらに地上48階、高さ178.00mのタワマンを建てる月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業、地上58階、高さ199mのタワマンを建てる月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業が控えている。フィールドワークの後で知ったことだが、この月島三丁目再開発計画には反対運動や行政訴訟も起こっているとのこと。長年暮らしてきた人々の息吹が聞こえるような町並みが、大手開発業者によって姿を変えられようとしていることには胸が痛む。
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③晴海選手村
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カンカン照りの選手村跡地。ここはHARUMI FLAGなる高層マンション群として開発され、完成すれば5,632戸12,000人が暮らす街になるという。未だ工事中で通行できるのはメインストリートの車道のみ。焼けつくような暑さの中、誰もいないコンクリートだらけの空間は殺伐とした雰囲気が漂っていた。
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選手村をめぐっては、東京都が適正価格の10分の1という不当な安さで都有地を三井不動産ら11社のデベロッパーに売却したとして住民訴訟が起きている。五輪という祝賀的なイベントが作り出す例外状態によって、公共財産が民間資本に吸い上げられた象徴的な場所だ。
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街の中心に近づくと、左手には、大会中、大量の食材廃棄が問題となった食堂の跡地が、中央区立の小中学校(2024年度開校予定)として整備されていた。
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右手には三井不動産の商業施設「ららテラス」。その1階には「東京五輪を振り返りスポーツの力を発信する施設」として「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」が設置されるらしい。五輪と三井不動産のどこまでも続く蜜月がうかがえる。
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その先では道路を挟んで左右両方の街区で50階建ての2棟の超高層タワーマンションが目下建設中だった。
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選手村を訪れるとき、2018年、建設工事中に2人の労働者が亡くなったことを思わずにはいられない。その街区は、労働者の死という痛ましい現実を塗り固めるようにSUN VILLAGE(太陽の村)という輝かしい名前で分譲されている。 この街区だけではない。この街全体が、五輪によって引き起こされた問題などまるで何もなかったかのように成り立っている。この街ではとても生きていけない、生きた心地がしない。生気を抜かれたようにその場を後にした。
④潮風公園、お台場海浜公園
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ビーチバレーボールの会場設営のため何年もフェンス封鎖されていた潮風公園。わたしたちは初めて公園内に入った。こんなに広かったのか!無観客のくせに、この公園全体を占拠していたなんて、ほんとうに厚かましい。
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東京湾の対岸の埠頭にはコンテナが並んでいる。海をみてみると、うっ!海水は泥沼のような色。しかし、なぜか匂いはせず、潮の匂いさえもしない。ファブリーズでもしているのか?
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わたしたちは、野宿の人たちが寝ていた場所を探して公園内を歩いた(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会による追い出し→https://x.gd/ZJP4d)。木がたくさんあってなかなか住み心地よさそうだと思っていたら、屋根のある排除ベンチにたどり着いた。なんて醜いデザインなのだろう。
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次に「トイレのようなニオイ」と話題になったお台場海浜公園のビーチへ、匂いを確認しに行った。「遊泳禁止」の看板があり、スクリーニングのためと記してあったが、やはり汚染が懸念されているのだろろう。このビーチの海水も濁っていて、潮の匂いさえもしない。怪しい水質だ。
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しかし、暑すぎる。灼熱の日差しの下で、ビーチバレーボールや、トライアスロンをやって、汚い海に飛び込んでいたのか。 知れば知るほど、オリンピック・パラリンピックは地獄だ。
⑤有明
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有明の旧会場エリアへ。グーグルマップで見ると、どうやらこの一帯は「有明オリンピック・パラリンピックパーク」と名付けられたらしい。いまや地に落ちた電通がオリンピックでちゃっかりゲットした、唯一黒字と言われる有明アリーナへ。SNSではステージが見えない席があると不評を買っていたが、「ディズニーオンアイス」をやってるらしく、猛暑の折、駅から会場まで大勢の人だかり。
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有明体操競技場はこの5月に「有明ジメックス」と名を変え、株式会社東京ビックサイトが運営する展示場としてオープンしたらしい。第一印象は「・・・神社?」世界的ウッドショックの最中に木材を山のように使って、10年程度で取り壊される予定とのこと。こんなに立派にする必要あったのか?
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そこからゆりかもめの駅を越えると、フェンスで囲われた草ぼうぼうのワイルドな一角が。有明BMX会場跡地だ。グーグルマップには「有明アーバンスポーツパーク(2024年4月開業)」とあるが、いまのところ影も形もない。スポーツ施設より原っぱ公園の方が需要あるのでは?
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有明テニスの森公園は工事パネルが外されて、開放感に溢れていた。こんな素敵な場所を何年もオリンピックのために囲って、市民を排除してきたかと思うとあらためて腹が立つ。
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真夏の炎天下に火を燃やし続けた聖火台があった夢の大橋にも立ち寄った。観覧車が無くなっていた。東京都はこの夢の大橋を含むシンボルプロムナード公園の一角に、新たに聖火台置き場をつくって飾っている。東京都はいつまでオリパラの亡霊にすがる気か。。
⑥辰巳・東京アクアティクスセンター
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アクアティクスセンター
「威圧」を形にしたような巨大建造物。
建物の周りには木陰がなく、取ってつけたような弱々しい植栽が施されている。
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正面外の、広すぎる階段は、車いす利用者でなくても、大げさすぎてびっくりする。コンクリートが日射で熱い。ゴミ一つ落ちていないのは、人が寄り付かないからだろう。
その下にたたずんで私は、ピラミッド建設のために労働を強いられている人のような気持ちがした。
ここは、公園の一部であった。近くに団地もある。誰でも入って、海からの風を感じながらくつろぎ、出会う場所だったはずだ。
5年前に訪れた時は、工事中で巨大な支柱がそびえたっていた。三内丸山遺跡にインスパイアされたのかと思ったが、出来上がったのは帝国主義の終点のようなしろものだった。
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「お前たちが来るところではない。」という声がどこからか聴こえる気がした。
知ってる。だから入ってみた。静かだ。人っ子一人いない、空調が効いて冷え切っている。だだっ広いロビーの小さな一角に、TOKYO2020オリパラのポスターたちがいまだに展示されていた。
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競争をあおり、序列化し、勝者に過剰な価値を与え、「感動」を動員するスペクタクルがここで続けられるのだ。
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生きていくのに必要な潤いをもたらす公園に、このような醜悪なものが君臨しているのを私は許せない。
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炎天下の湾岸エリアを丸1日かけて回った。TOKYO2020跡地は、廃墟になっていると思いきや、むしろ多くの場所でまだまだ開発が続いていた。開発への飽くなき欲望と「レガシー」への執着、五輪災害は閉幕後も延々と残り続けている。 この日撮影した映像を使って「オリンピックって何?東京からパリ五輪1年前によせて」という動画を作成し、1年後に五輪開幕が迫るパリでの反五輪の闘いに連帯を示すメッセージとした。 From Tokyo To PARIS, NOlympicsAnywhere
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kanglo · 10 months
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第12回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネス合宿(2023年8月26日-27日 in 茨城県常陸太田) https://kanglohoops202308.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/812427666889630
今年で11年目を迎えたオープン合宿。「160年の荒蒔邸、300年の菊地邸などの里山古民家、1000年古神社で過ごす心鎮めるマインドフルネス、本格有機農体験、手仕事ワークショップ、深い森と滝散策リトリート、参加者との交流ダイアローグ、創業200年八幡太郎義家ゆかりの湯で心と体を癒すなど、今年もゆったりと過ごす企画にする予定です。
茨城県の常陸の国は、元は日高見国とされていた土地。7世紀に令制国として常陸国が誕生。『常陸国風土記』によれば大化の改新(645年)直後に創設されました。ここは、古い里山だけに多くの文化遺産が残っています。昨年には、NHKの朝ドラマのあの「ひよっこ」の舞台にもなりました。今回は、天候、状態にもよりますが、御岩神社&御岩山への巡礼も行う予定です。
そして、木の里農園さんのコテージを拠点に、ゆったりとマインドフルネスな時間を体験をします。地元でも秘境の深い森や滝、古神社でゆっくりと過ごします。また、就農25年目となる布施大樹さんと美木さんご夫妻の経営する有機栽培農園「木の里農園」での援農・収穫体験をし、夜は本物の火や囲炉裏を囲んだ談義と自分達で仕込んだ自然食を頂き下鼓を打ち、そして冷たいスイカと花火で夏の日の夜の思い出を刻みます。今も住人が住み続ける300年を超える古民家「菊地邸」(ご主人の話を聴けるかな?)で安土桃山時代の空気を味わいます。
このような素晴らしい里山で2日間共に過ごす程、贅沢な時間はないでしょう。里山の人たちとの交流や自然・大地の恵みを得ながら、ライフコーチ、スピリチュアルカウンセラーの森夕花先生と共に人生の本来の目的を思い出し、明日への道を見出したいと考えています。今回も素晴らしい機会となることを確信しています。
主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.facebook.com/hoops.kanglo
■旅の案内人: ★マインドフルネス&ライフコーチング担当:森夕花(もりゆうか)先生 ●ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員、尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業。ピアノ、声楽、シナリオ、演劇、ジャズダンス、日本舞踊などの自己表現を通して自分自身を探求する。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、21世紀に入り、ハワイ、セドナ、インドのアシュラムを巡礼する。心理学、哲学、美学、手相、インド占星術、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、 ヒーリングカウンセラーとして23年間、企業のライフコーチとして9年間、セッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰。趣味は、声楽、読書、人間観察、そば栽培、ヨガ、瞑想。特技、人・動物の心を読む、直観力、探求。好きな言葉は、「自由」「日日是好日」
★有機農指導担当:布施大樹さん(奥様:美木さん) ●東京都出身。東京農工大学農学部環境・資源学科卒業。在学中に沖縄の波照間島でのサトウキビ刈りアルバイトで農業に目覚める。栃木県の帰農志塾で研修後、1998年に現在地に就農。あらゆる野菜・作物の栽培、管理を行い有機農業の可能性を追求。家族で約2haの木の里農園の経営を行い、約50種類の有機野菜を全国に出荷している。
・木の里農園  http://konosato.com/ ・種継ぎ人の会 http://tanetsugibito.com/
★企画&案内人担当:藤井啓人(ちょろお) ●茨城県東海村出身。高卒後、上京し新聞配達をしながら予備校に通い筑波大学に入学。4年間、体育会硬式野球部に所属し選手と2軍監督を経験。1992年に株式会社リクルート入社。12年間、組織・人事コンサルティング事業に従事し、約2000社の企業の変革に携わる。社内表彰制度で全国MVP・部門MVPの受賞計8回。2004年に独立し、事業再生コンサルティングのマネジメントリコンストラクション社を設立。2010年5月カングロ株式会社 代表取締役に就任。独自のサステナビリティ・イノベーティブ・コンサルティング事業を開始。米国で「今最も羨望の注目を浴びる企業」とされるオンライン・リテーラーのザッポス社のハピネス経営、「社員をサーフィンに行かせよう」「レスポンシブルカンパニー」の題材となっているアウトドア用品メーカーの米パタゴニア社を研究し続け、約1000社3000名のビジネスパーソンにセミナーや勉強会等でその真髄を伝えている。2013年には西アフリカのナイジェリア連邦共和国にて合弁会社を設立し、水問題、エネルギー問題、食糧問題、環境問題を日本のテクノロジーで解決するソーシャルビジネス事業も行う。実地の中から発信される指南は、斬新・先駆的でかつパワフルであり、魂を揺さぶるものとなっている。2013年以降、システムD研究会、自転車事故防止委員会、セブメディの会を設立。2015年より同士と共に「懐かしい未来プロジェクト(HOOPS!)」「サステナ塾」を開始し、持続可能な地域社会の実現のために人間本来の役割を思い出すためのあらゆる「体験」の場と機会を提供している。自転車のある生活をこよなく愛し、年間約1万kmを走破する。マラソンランナー、トライアスリート。趣味はゴミ拾い、俺のベランダ菜園。
■開催日:2023年8月26日(土)- 27日(日)1泊2日 ※下記集合場所に10時頃に集まり、翌日27日16時頃に現地解散予定です
■集合場所:  道の駅さとみ(茨城県常陸太田市小菅町694−3)  http://www.hitachiota-michinoeki.jp/page/dir000003.html
■スケジュールイメージ: ※天候などの状況により変更となる場合があります <8月26日(土)> *10時:集合場所(道の駅さとみ)   ※電車組は、JR常磐線東海駅からの送迎有り  *10時15分〜:手打ち蕎麦ワークショップ  *12時〜13時:自分の打った蕎麦で昼食&オリエンテーション  *13時15分:大中町の荒蒔邸へ移動しチェックイン   ・1000年以上前に建立された大中神社にご挨拶  *13時30分〜22時頃:  ※概ね下記のメニューをゆるりと実施していきます。   ・里美の滝散策(美しい秘境の滝を巡ります)   ・300年古民家「菊地邸」訪問   ・木の里農園にて有機野菜の調達体験   ・全員で夕食準備&自然食料理での夕食&片付け   ・よる花火とスイカのうたげ   ・荒蒔邸の囲炉裏を囲んでのダイアローグ(対話)   ・横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は個別清算)  *22時頃:自由時間  *23時頃:就寝
���8月27日(日)>  *05時:起床〜朝のさんぽ(朝陽を拝む)  *06時:全員で朝食準備&朝食&片付け  *08時〜:森夕花先生のマインドフルネスセッション  *10時〜:清掃・片付けをし移動  *11時〜:御岩神社、御岩山巡礼リトリート(標高492m)  *14時〜:日立おさかなセンター食事処で昼食&クロージング  *16時頃:解散(電車組は近場のJR常磐線内の駅まで送迎します)
■宿泊場所: 里美 160年古民家の宿「荒蒔邸」 茨城県常陸太田市大中町1547 【地図】https://www.aramakitei.com
■当イベントの参加資格:どなたでもご参加可能です。  お気軽にお申し込みください。以下は参考です。  どなたでもご参加可能です。お気軽にお申し込みください。 ※エコビレッジ、パーマカルチャー、トラジションタウン、半農半X、  スローライフ等に関心のある方 ※マインドフルネス、スピリチュアル、メディテーション、ヨガ、  リトリート等に関心のある方 ※お子様は、小学生高学年以上が良いと思います(過去参加有)。  お子様を同伴されたい方は、事務局に事前にご相談下さい。
■参加料:お一人様 3万800円(税込)※小中大学生は1万5400円(税込) ※上記には、参加費、宿泊費、夕食のBBQ及び翌日の朝食付き代が含まれています (アルコールは最低限用意をしますが、多めに飲まれる方は持参頂いています) ※上記には、交通費、夕・朝食以外の食事、入湯料、工芸料などは含まれておりません ※小中高大生はお一人様半額となります(お子様同伴の方は、事前にご相談下さい) ※必要に応じ、領収書をご用意致します
■注意事項:※必ず目を通しておいて下さい ※コロナ対策のご準備をお願い致します ※当企画は、現地集合・現地解散企画です ※電車組は、JR常磐線「東海駅」にてピックアップ致します ※宿泊は、状況に応じ、女性専用部屋を用意します(枕、敷/掛布団あり) ※横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は500円、個別清算となります)  http://www.satomi-nakanoya.com ※工芸ワークショップは「常陸蕎麦・本格手打ち蕎麦教室」を予定(昼食込みで一人2000円程度) ※参加者同士、車での乗り合いをお勧めしております ※参加料は、事前振込制となっております(申込後にお知らせ致します) (前日キャンセルは50%、当日100%のキャンセル料を��収致します)
■定員:15名限定 ※先着順。定員になり次第締切ります。 ※最小携行人数は5名。参加者が5名を下回る場合、開催を見送る場合があります。 ※小学生未満同伴の場合は、事前にご相談下さい。
■当イベントの申込方法【重要】: ※ 下記をご一読いただきお申込み下さい。 ①下記URLの申込フォームにより正式エントリー 申込フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft1YNO6SP4C-YGlgpacoHgGK-wLQ9t-NOybyJuhsVg8sNbjg/viewform
Peatixからの支払いも可能です。 https://kanglohoops202308.peatix.com/view    ②お申込後、24時間以内に参加受付受領のe-mailを事務局よりご返信させて頂きます。 e-mail: [email protected]
③②の返信メール内にある振込み先に前日までにご入金
④これにて「申込完了」となります。
■詳細パンフレットを下記よりダウンロード頂けます。雰囲気だけでもどうぞ。 https://firestorage.jp/download/0043db17b8ec86a09890b17a59239b92fbadf08d
■主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.kanglo.co.jp
■協力:木の里農園 布施大樹さん・美木さん、深津澄世先生、田中尚也さん、本橋寿幸さん、藤井家母、実弟
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令��5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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illaalli444 · 2 years
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『犬王』舞台巡り【山陽道編】
友魚の旅路/平家都落ちルートも巡りたいよね、という記録です。関西在住・北部九州出身なのでこの経路なんてもう数え切れんほど往復しているが視点を変えるだけでこんなにも新鮮な旅ができるってすごいなあと思う。
行った場所:腕塚(腕塚堂・腕塚神社)/草戸千軒町遺跡/厳島神社/花岡八幡宮/壇ノ浦古戦場・赤間神宮ほか
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腕塚(兵庫県神戸市・明石市)
腕を埋めて腕塚。一の谷の戦いに破れ西へと落ちゆく途中で非業の死をとげた平忠度の腕を埋めたと伝えられる"腕塚"は神戸市長田区駒ヶ林と明石市天文町の2箇所にある。え どゆことじゃ?と思ったけど知りたいこと全部書いてある論文ありました(大坪舞2008「祭祀される忠度の腕ー伝承を引き寄せる場をめぐってー」『論究日本文学』88)。こちらを参考にすると、そもそも忠度死地は『平家物語』でも史実でも絞り込めない。両地の忠度伝承は、駒ヶ林は17世紀後半(腕塚そのものは19世紀)、明石は17世紀初頭(腕塚は17世紀後半)までは遡れそう、とのこと。
駒ヶ林の腕塚は一の谷からちょっと東に位置。地下鉄海岸線駒ヶ林駅が最寄り。長田港に面する民家に囲まれて"腕塚堂"がある。細い路地に入っていくけど看板や標石があるので迷いはしないと思う。ガレージみたいなお堂。北西に忠度胴塚もある(こっちは看板少なくてわかりにくかった。伍魚福さんの隣)。
明石の腕塚は一の谷から西へ10kmほど離れる。山陽電鉄人丸前駅下りてすぐの"腕塚神社"。神社といってもお堂はごく小さい。木製の腕は地元の彫刻家の方が奉納されたもので、これで患部を撫でるとよくなるとか(境内においてあった「腕塚神社縁起」より)。東南に忠度塚と忠度公園もある。駅をはさんで北の丘陵にある人丸神社は柿本人麻呂を祀るが、境内に"盲杖桜"があり目の見えない人とのゆかりが深い。このへんからは明石海峡と行き交う船たちがよく見えます。
当たり前ですが京都とは全然景色が違っている。南が海、北が山。海を眺めていると友魚としてはこのへんまでは始めて来た場所であっても(見えなくても)"知ってる景色"なんだろ���し逆に平家の人びとにとっては都を落ちて流浪の身になってしまったことを思い知らされる景色なんだろうなと思う。
どちらの腕塚も、いまも地元の人に愛されているのが伝わってくるたたずまい。腕塚が複数箇所にあるの、後世の人たちが"物語"を求めた結果だと思うのでそんな人間の営みが愛おしくなります。
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草戸千軒町遺跡(広島県福山市)
直接の舞台ではないのですが、湯浅監督がふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立博物館)の街並み復元模型に言及されていたので。博物館では中世の人々の生活に関連する出土品を沢山見られる。本編で町の人たちが持ってて印象的な曲物の容器もいっぱい並んでる。
草戸千軒町遺跡は当時の海岸線で芦田川の河口付近にあった中世の港町。友魚と谷一さんも寄ったかな?と思っていたのですが、拠点的な大都市というわけではないようなのと、どうやら14世紀後半は一時的に町が衰退していたようなので寄ってないかもしれません。友魚が魚をほぐしているシーンはまだ広島らしいので(オーコメより。広島を2年もまったり旅していたのはちょっと謎)、このあたりかなと思っていたのですが、お金持ちがの人がいるのは尾道とか鞆とかかな。
遺跡現地は博物館から西南約2kmに位置。調査後に掘削されあとかたもありませんが、法音寺橋に説明板が設置されている。橋を渡って芦田川の右岸には草戸稲荷神社と明王院(常福寺)がある。明王院は本堂が1321年、五重塔が1348年に建てられたものなので、友魚たちが見たかもしれない建物がそのまま残っていることになる。明王院入り口付近の石垣にはひょうたん形の石が組み込まれている箇所があり(現地に説明板あり)、犬王ポイント高いように思います。
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厳島神社(広島県廿日市市)
あれに見えるは厳島(ここでお社は映さないの超好き)。斎き島=神様をお祀りする島 として古くから信仰されてきた。1151年に安芸守となった平清盛は厳島神主家の佐伯氏と関係を深め、12世紀後半に海上の社を造営。その後何度か建て替えられているが、主要な建物の配置は基本的には変わっていないらしい。特に印象的な回廊は、現在のものは永禄~慶長年間(1558~1615)の再建。作中の回廊は、1241年に再建され、1537年に焼けたものにあたる。
干潮のタイミングで訪問したので、社殿が建ってるベースとの距離感がわかってよかった。友魚が落ちちゃっても自力で這い上がれそうな深さで安心(海の子なので心配には及ばないんだろうけど)。社殿が海に浮かんでいる姿が見られなかったのがかなり残念だけど、昼に干潮だと夜に満潮になる、という関係が理解できた。
大鳥居は改修中だったので足場が組んであり近くまで行けず。でも社殿の柱にもフジツボいっぱい付いてるのが確認できました。大鳥居も何回か建て替えられていて、現在のものは明治期の再建。1325年に2代目が倒壊してから1371年に3代目が建てられるまで空白期間があるので、友魚訪問時(1360年代後半くらい?)、実際には建ってなかったぽい。
しゃもじって琵琶みたいな形だな~と思いながらお土産見てたのですが、弁財天の琵琶っぽい工芸品としてつくられるようになったんですね。知らなかった。
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花岡八幡宮(山口県下松市)
境内に友魚が雨宿りしてた塔(閼伽井坊多宝塔)がある。多宝塔の建てられた時期、立て看板では「室町中期」となっているのですが、ガイドブックやウェブ上で「室町末期」説も見るのでど~いうこっちゃと思っていたのですが、建築様式からみて室町中~後期、解体修理で見つかった木片に永禄3年(1560)の墨書あり、ということのようです(下松市HPより)。また、お宮そのものも創建当初の鎮座地から1489年頃に現在地に動いているらしい。作中で描かれているのは実際よりも少し下った時期の姿になるのかなと思います。
多宝塔の実物は思っていたより小さい印象を受ける。というか、ここに友魚があの感じで座っているのを想像すると、まだだいぶこどもだな...?!と感じました。
旧山陽道に面した丘陵上に位置し、高いところにあるのでめちゃくちゃ石段を登る。現代人にとっては雨宿りにちょっと寄るレベルを越えてるので、参道入り口あたりでお寺の人が友魚に声をかけたのかもとか想像します。
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壇ノ浦古戦場・赤間神宮ほか(山口県下関市)
鴨の河原と同様、壇ノ浦も始まりの場所であり終わりの場所。
壇ノ浦古戦場跡は関門大橋の下関側のふもとに「みもすそ川公園」として整備されている。ちょうどこのあたりに友魚の暮らしていた集落があったのかなと想像できる景色。作中では霧に包まれて対岸は描かれていないけど、九州側の門司がかなり近くに見える。この土地も"境界"ですね。
赤間神宮は壇ノ浦古戦場跡から南西1kmに位置。壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇を祀る。江戸時代までは阿弥陀寺で、明治の神仏分離により天皇社赤間宮へ。1940年に赤間神宮に改称。1958年につくられた水天門は「波の下にも都がございます」の竜宮城を地上に造りだす意図でデザインされている。
耳なし芳一の舞台でもあり、境内の片隅に芳一堂あり。宝物館ではいろんな種類の琵琶も見られる。境内に平家蟹の標本も置いてる。
生きてる平家蟹は市立しものせき水族館海響館で見られる。海響館ができるまえの旧下関市立水族館は長府にあったのだけど、敷地内に"鯨館"という鯨形の建物があった。現在は中には入れないけど外観は見られます。小さい頃訪れたことがあって、でっかい鯨!のイメージだったけど今回再訪したら思っていたより小さいな...となりました。場所は関見台公園。下関は近代捕鯨発祥の地とされ、鯨とゆかりが深い。たまたまかもしれませんがモチーフの重なりが面白いです。
旅してこの文章を書くことで、山陽道、というか瀬戸内の海辺が友魚の旅路であり作中作(腕塚、鯨、竜中将)の舞台でもあるという重なりをはっきり認識できたのでよかった。この作品の重層的につくられているところが大好きです。
文献(本文中で言及したものを除く)
小川國治編 2001『長州と萩街道』街道の日本史43 吉川弘文館
県立広島大学宮島学センター2020「宮島 大鳥居のひみつ」
広島県歴史散歩編集委員会編2009『広島県の歴史散歩』山川出版社
ふくやま草戸千軒ミュージアム2020『瀬戸内の交流 まちのにぎわい 人のつながり』
峰岸隆2015『日本の回廊、西洋の回廊』鹿島出版会
山口県歴史散歩編集委員会編2006『山口県の歴史散歩』山川出版社
山口佳巳2008「仁治度厳島神社廻廊の復元的研究」『国立歴史民俗博物館研究報告』第148集
頼祺一編 2006『広島・福山と山陽道』街道の日本史41 吉川弘文館
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herbiemikeadamski · 2 years
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 7月26日(火) #先負(庚辰) 旧暦 6/28 月齢 27.0 年始から207日目(閏年では208日目)にあたり、年末まであと158日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 昨日とはガラリと天候が変わり雨☔️ しかもムシムシで梅雨の再来の様です。 だんだんと雨が強くなって来た⤵️ 家出る時は傘は🌂要らんだろうな でしたが、今は無理ですね☂️☔️☂️ さて、今日を含めあと3日でつくば にサヨナラです🤚年内2ヶ月の筈 が年越して9ヶ月も経ちました💦 次の熊本も年内って云ってるんだが 恐らく伸びますよ⤵️昨日、説明会 に行って来ました🤚思ってた以上 に辺鄙な所で宿舎の最寄り駅までが 徒歩30分と現場の最寄り駅からは 徒歩40分⤵️宿舎から現場まで徒歩 だったら2時間コースらしいので完璧 に車🚗ない生活は考えられません。 東京に向かう最終の航空便が19時 でエンドで市内を走るくまモン🚌の 最終が19時半って考えられない⤵️ あー嫌だ嫌だ嫌だ🚀🚀🚀🚀🚀 . 今日一日どなた様も💁‍お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋‍ モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #日光の日.  820(弘仁11)年、弘法大師が日光山を命名しました。  元々は「ふたらさん」と言い、「二荒山」の字が当てられていましたが、弘法大師がこれを「にっこうさん」と音読みにし「日光山」の字を当てたとされています。 . #先負(センマケ=又は、センプ・センブ・サキマケ、とも言う).  「先負日」の略。  陰陽(おんよう)道で、急用や公事(クジ)に悪いとされる日。  「先ずれば即ち負ける」の意味で、「何事も先に急いではいけない」とされる日です。  午前中はとくに悪く、午後はしだいによくなるという俗信がある。 . #中伏(チュウフク).  選日の一つ。  三伏(サンプク)の分類で、初伏(ショフク)、中伏(チュウフク)、末伏(マップク)からなる一つである。  中伏は、夏至 (げし) のあと四度目の庚 (かのえ) の日。  三伏とは、夏の最も暑い時期。火性の最も盛んな夏季の庚日は凶であるとする。  そこで夏季3回の庚日を三伏とする。  夏至後の第3の庚 (かのえ) の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の最初の庚の日を末伏と云う。  この三つを合わせて云う。 . #大東亜共栄圏. 1940(昭和15)年7月26日(金)先負.に中国を含む東南アジアを含むアジア全体に絶対平和を実現する「大東亜新秩序」は日本が掲げたキャッチフレーズであった。  第2次近衛文麿内閣は、国防国策体制を明記した基本国策要綱を閣議決定し、日本��よる支配を打ち立てることを掲げたものある。  大東亜共栄圏とは日中戦争から太平洋戦争時代に西欧諸国の植民地支配を打破してアジア諸民族の独立をはたし、共存共栄を図ることが目的で日本が唱えたスローガン。  アジアは1つの共同、欧米支配化には屈っせず自立して繁栄ことが出来るものとした。  日本の中国および東南アジア全域対する侵略を合理化するために唱えたもの。  しかし、日本が敗戦したために実態は日本の軍国主義を維持するための新たな植民地支配が行われたと伝えられる。 . #うな次郎の日. . #ポツダム宣言記念日. . #幽霊の日. . #夏風呂の日. . #ナプロアースの日. . #ふろの日(毎月26日). . #プルーンの日(毎月26日). . #ドッグデー期間(7/23~8/23犬の日)#ドッグデイズ. . #聖ヨアキムと聖アンナの祝日. . #リベリア独立記念日. . #モルディブ独立記念日. . #モンカダ兵営襲撃記念日(キューバ). . . ■今日のつぶやき■. #魚の目に水見えず(ウオノメニミズミエズ) 【解説】 水中にすんでいる魚には水が見えないし、空気中にいる人間には空気が見えない。 それと同じで、あまり身近にあるものは目に入らず、ありがたみもわからないと云う事。 . . 1984(昭和59)年7月26日(木)先負. #丘みどり (#おかみどり) 【演歌歌手】 〔兵庫県姫路市〕 . . (八潮駅) https://www.instagram.com/p/Cgc5yrwBCNuPGQr40kUmbH-BYUyi1rjf9jbMpM0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shukiiflog · 9 months
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ある画家の手記if.17   依存
香澄を背負ったまましばらく近くの公園やそのあたりを歩いてたら始発がくる時間になった。 特に深い考えもないまま、駅のホームに入る。 背中の香澄は僕が好き勝手に動き回るのにも黙ってた。
「どっちに行きたい?」 「…わかんない」 「うん。僕も」 どこに行きたいわけでもない。でもここにいられない。 結局最初にきた電車に乗った。他に誰も乗ってない空の電車の、優先席に香澄を降ろす。 僕も隣に座った。 電車が揺れる、一晩眠ってなかったから腕と足を組んでうとうとしていたら香澄が僕の肩に頭を乗せた。僕もそれに寄り添うように頭を寄せた。 二人で寄りかかってしばらくうとうとする。 全部置いてきちゃったな。 ここからどこまで行けるかな。 財布の中身を眠たい頭で思い描きながら、片道分の計算しかしなかった。
二人だけに戻りたかった。 それだけ。 閉じた関係だって責められるかな 誰に? こんなこと僕も初めてなんだ。 あまり遠くに自主的に出かけたこともないし、その必要も感じたことがなかった この電車がどこまで行くのかも知らない うつらうつらしてるうちに外の景色は町の喧噪から少しずつ離れて、緑が増えて、建物は減っていった 少し心細いけど香澄もいっしょだから大丈夫 行き先を完全に手放すように、僕は姿勢をもっと楽にしてすっかり眠り込んだ
***
「…直人。直人、」 ぼんやりした視界に揺れる赤い髪。 「……」 「直人、降りなきゃ。終点だよ」 終点…… 「……ああ、うん。…そうだね」眠ってる間に終点まで来ちゃったのか。 折り返せばただ帰れるけど、どこに帰っていいのかわからなかった。 まだ午前中の陽。 奥深くはないけどそれなりの山中。明るい駅にはほかに降りる人はなかった。 駅名は聞いたことがなくもない、温泉とかがあるところだ。少し歩き回れば今日はこのあたりで泊まれるかもしれない。 香澄はそんなに歩き回れないんだった。 「香澄…少し歩きたいけど、ずっと僕におぶさってるの嫌?」 香澄は血が滲んで乾いたガーゼの貼ってある顔で少し頰を赤らめた。 「ど、どうだろ…松葉杖でも歩けるよ。ゆっくりだけど…」 「痛むんでしょう、そんなの僕が見てられない」 残念そうに眉を下げて香澄の目をじっと見たら、降参したみたいに渋々頷かれた。 「人が少ない道にしてね、ちょっとでも目立ってたら俺すぐ降りるからね」 「うん。大丈夫だよ、そんな大きな包帯巻いてるんだし。平日だからかな、人通り少ないみたいだし」 僕はしゃがんで香澄を座席から自分の背中に移動させる。 電車を降りるときに二人でゆっくりかがんで低い扉を通った。「僕たち少し縦に長すぎるのかな」「そうかも」二人で笑った。
閑散とした温泉街を香澄をおぶって二人で歩く。 香澄と、なんてことないやりとりをして、笑って、のんびりしてて、いろんなことがあるよりずっと前も、僕たちこんな感じだったかもしれない でも同じじゃない あの頃気にもしてなかったような足元に、冷たい空気が這うみたいに纏わりついて、 今ここにこうしてるのは何でだって、僕に問いかけてくる 「香澄、あの提灯かわいい」 宿のしるしなのかな、立派だけどちょっと古めかしい木造建築の店先に提灯が吊るしてあった。 「直人、気に入ったの?」 「うん」 ほかにもちらほら旅館や民泊みたいなところは見かけたけど、ここがいいかな。二人分の重量にそろそろ脚も疲れてきた。店の雰囲気からして中に温泉もあるみたいだ。 「今夜ここに泊まっていかない?お金なら僕が持ってるから」 「いいよ」 眠りこんでついた先で、なんとなくで決めた宿で、とりあえず今夜はここになったけど、なにも考えてない なにも…
香澄を背負ってたまま店に入ったものだから、女将さんにえらく香澄は心配された。 香澄の傷がどれもあんまり真新しかったせいかもしれない。 ここの温泉は怪我や痛みにも効きますからね、って効能の説明なんかを少しされたり。 「お二人とも背が立派ですね、スタイルがよくって羨ましいわ、ご兄弟かしら」 背丈だけで乱暴にまとめられた初めての憶測に少しびっくりする。僕たちどこも似てないと思うけど。 「え…と…」 「親戚です、義理の兄で。」 僕がうまく捌けないでいると香澄がナチュラルに嘘をついてくれた。旅先でくらい、嘘でもいいか。
通された泊まる部屋は広々としてて、障子から入る陽光が気持ちのいい和室だった。 香澄の部屋とも僕のアトリエとも違う、畳の匂いに背の低い調度品。壁には掛け軸。小さなスペースに生花。 ベッドはないから布団を敷いて寝るのかな。和室って慣れてなくて新鮮だな。 窓の縁も低くて、僕は障子を開けて縁に浅く腰掛けた。ここは二階。見晴らしがいい。 斜め横の畳の上に座布団をひっぱってきて足をかばいながら香澄も座った。 「…痛みはひどくなってない?」 包帯の下が具体的にどうなってるのかはまだ知らない。 「うん。いざとなったら、病院で出された痛み止めの薬もそのまま持ってきたから大丈夫」 「そっか…。ちゃんと飲むんだよ」 「うん」 ーーーー僕たち、どうしてこんなところにいるんだと思う? 急に首の後ろが焼けるように熱くなって、喉が詰まったみたいな感覚がして、息が切れ切れになってしゃくりあげるみたいになった、目からボロボロ大粒の涙がこぼれてきて、なんでかわからなくて背中を丸めて深く腕の間に頭を押し込める。 香澄は中腰になって僕のほうに手を伸ばしかけてやめた。 「………ぅ、……。…」 首が、喉が焼けるみたい。言ったら取り返しがつかないことを吐かないといけないみたい。怖くて指先も肩も震える。 こんなんじゃまた香澄を困らせるよ。ちゃんと言葉にして、何か言わなきゃ。 知らない場所、 誰も知らない、 遠い場所、 誰も僕たちのことなんて知らない、 宿に偽名は使わなかったけど、僕が相変わらず名廊直人だったって、ここではそれはなにも意味しない 僕はここでは ここでは… 「…かすみ…」 涙でかすれる声でうつむいたまま喋った。 「僕、しばらくここに…  いてもいいかな」 「…しばらく?」 一週間、一ヶ月?半年?一年かな わからないけど 気がすむまで なんの気がすむのか分からないけど 香澄は少しの間黙って僕を見てたけど、いつもの声で言った 「それで直人が苦しくないなら」 苦しくなくなりたくてこんなところに来たんじゃないのか 呼吸はますます苦しくなる 全部置いてきてこんなに何もない場所で、僕はまだなにを怖がってるの?
続き
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unicodesign · 10 months
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大菩薩から旧青梅街道をゆく
コーポラの竣工検査等で休みのなかった6月終了し、気づけば7月。
先週土曜に引き渡しを終え、クタクタになるも、休養より気分転換!ということで翌日曜は山へ。前回の雲取山、三峯〜鴨沢縦走から早1ヶ月以上とは時がたつのが早すぎる。
今回は、大菩薩から奥多摩方面、丹波山までの旧青梅街道縦走。
昨年は丸川峠から登り周回したので、今回は、上日川峠から。福ちゃん荘から唐松尾根を登ります。
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ご褒美のようないい天気。振り返ったら富士山。
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ほどなく雷岩に到着。
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眺望ゼロは承知のうえで、大菩薩嶺まで行く。
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登山道は、人にワンコに大賑わい。
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夏の富士山は力強い。見上げるときれいな花が。
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ササラドウダン、初めてみました。
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南アルプス、北岳もきれいに見えます。
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ピークがあるなら踏みたいタチ。妙見ノ頭。
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常に富士山が見える。
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大菩薩峠、介山荘まで降りてきた。
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心洗われる青空。この時期に、ここまで綺麗に見えるのは珍しい、と介山荘の方が言っていました。万歳。
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賑わいの中かから、ひとっこひとりいなそうな丹波山方面へ。
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この道が旧青梅街道。
青梅街道の始まりは1603年、江戸城開場のために必要な石灰を青梅から運ぶルートとして整備されたといわれます。
1878年(明治11年)に、最大の難所であった大菩薩峠を迂回する柳沢峠が開削されるまで、このルートが青梅街道でした。江戸から甲府まで、小仏、笹子の2つの峠を超える甲州街道より登りくだりが少なく、2里短かったので通る人は多かったそう。途中に関所がなく、理由あって正当には関所を越えられない訳ありの人が歩いた『裏甲州街道』だったそうです。
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フルコンバを超え、ノーメダワ、ぽつんと三角点。
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追分。ここまで人っこ一人会わず、ここで初めて人に会いました。最後までこの方ひとり。
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花なし、眺望なし。太陽がまるでスポットライトみたいに当たっていたコケくらい。熊鈴はいつもの倍鳴らしまくって走ります。
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いやあ、長いです。
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沢があらわれて、気が涼む。
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あと少し。高尾天平、たかおてんでえろ、と読むんだそう。そっち行きます。
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丹波山村の舗装道におりたちました。
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長かった。暑かった。最後もう一踏ん張り歩いて。
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ゴール!とってもよい温泉でした。たっぷり1時間以上浸かり、久々の休息。
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ここから奥多摩駅までバスで1時間くらい。雲取山の登山口の鴨沢にはほどなく到着しました。
江戸時代の青梅街道、ひたすらトラバースの多い道でした。秋に歩くと、紅葉が綺麗らしいです。丹波山村は、かつては宿場町として賑わった村だそうです。それにしても昔の人って健脚だなあ。草履で歩いていたなんて。逆方面、江戸から甲州はさぞ大変だっただろうと想像しながらの道中、良い気分転換の1日でした。
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endekashi · 1 year
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立山撮影会 Feat. 伊藤剛
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photo by Go Ito
4/30,5/1と立山へ行ってまいりました。今回はなんとあのプロカメラマン、伊藤剛君を招いての撮影会ツアーで���。剛君の何がすごいって、白馬のスナックであの細川たかし氏の生歌を聴いている程の実力です。 
冗談はさておき、本当にかっこいい写真をとる男なんで是非彼のインスタをチェケってください。
土砂降りスタートで始まったツアー、果たして撮影会はうまくいったのでしょうか。
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30日の早朝、というより深夜、伊藤剛、テールガイドの川上豪のWゴウを引き連れ、暴風雨の中、北陸道を爆走してました。
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なぜなら今回はゲストのリクエストで、富山から立山へ行ってみたいと。俺も富山から行った事ないので喜んで引き受けました。あと、帰りにあわよくば寿司を奢ってもらえるという、邪な考えがなかったといえば嘘になります。
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一時間弱、電車に揺られケーブルカーへ。こっちのケーブルカーは後ろに滑車がついてるんすね。車内のアナウンスによると、なんでも黒部ダム建設時に資材を運んだとか。ん?でもその頃って大観峰とか黒部平駅ってあったのかな?どうやって室堂からあのダムのあたりまで資材を運んだのでしょうか。気になるぜ。
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電車〜ケーブルカー〜バスの接続もとってもスムースでとっても楽。生憎の天候で滝はおろか周りの景色も全然見えなかったので、一時起床の我々はセカンドでイントゥーザドリームしました。あ、秒で夢の中ね。
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恐ろしくスムースに室堂到着。しかし外は暴風雨。とても気軽に出れたもんじゃございません。
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ひとまずそばを喰らう。あの妙に美味い駅そば系のやつです。
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布施君を始め、みんな雨が止むのをターミナルで待っていました。
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インドに行った人に聞いた話、インドではその辺でよく人が寝ているとのことでしたが、室堂も例外ではないようです。
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昼前にようやく風も収まり、雨も止んできたので雷鳥荘へ。
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立山の鳩にも軽く挨拶。お邪魔しやす。
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今日は夕日に照準を合わせて動こうという事で、しばらく待機が決まった瞬間、早くもアルコールをぶち込む不良ゲスト達。
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雨は完全に上がり視界も回復してきたのでそろそろ動きますか。
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ひとまず短い斜面を味見。
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雨のおかげで走るザラメ。こいつはいいぞ。
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よーしまずは様子見で、軽く登ってみよー!!
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さて、ここからプロの写真をお楽しみください。
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雨の縦溝もそれほどひどくなさそうです。
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おーし、ちょいと味見してみましょうか。
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ヒュ〜〜〜。
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流石、かっこよく撮りますねえ。
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トーシロとの違いをまざまざと見せつけられました。
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しかし未だに太陽は顔を出してくれません。
このまま晴れなかったらどうしよ〜。
まあ、それでも晴れると信じてもう一本行ってみましょう!
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登り始めて程なく、何やら雲の隙間から見覚えのあるシルエットが。
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おおお〜これはもしかしたらもしかする〜??
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キタコレ!!
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だから言ったじゃないの〜。夕方来るって!さっきまで超ソワソワしてたガイドはどこのどいつでしょう。
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一同テンション爆上がりです。
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みんな映画の主人公にでもなったかのような格好良さ増し増しな写真を撮ってもらっていました。
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実際の風景は、はい次の人どうぞ〜!と順番待ち制度で草。
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お、またかっこいいアングルだねえ。
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でも実際はこんな感じ。こらこら、そいとこ写すのやめなさい。
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さて、偽装写真は充分撮れたのでそろそろ滑ってみましょうか!
いよいよ光もいい感じになってきそうですよ!!
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はい、渋い!
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剛君の指示で次々といい絵が産まれていきます。
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これなんかもう。
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もう余計な言葉はいらないですね。
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あーーー。
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うわーー。
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うわわわわわ。
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photo by Go Ito
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photo by Go Ito
名作量産されました。
この他にもバンバンいい絵が撮れていますが紹介しきれません。
これがプロの実力ってやつか。
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素晴らしいひと時でしたー!!
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いつもは夕日といえばピンクに染まる西斜面が多かったんですけど。今回の剛君の狙いは光と陰を織り成す南斜面。かくして作戦は大成功。
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photo by Go Ito
宿への帰り道、刻々と変わる空の色が疲れを癒してく���ました。
美味いビール飲んで、風呂入って、屁こいて寝ました。
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さて二日目。昨日のセッションですでに満足気味なゲスト達ですが、昨日の絵を越えるまでは無理だとしても、それに匹敵する絵が撮れるかもしれないある作戦を閃きました。
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それがこちら。今回の大雨により、窪地には池ができており、昨日、BCキャラバンとマウカアウトドアのコラボツアーでガイドの二人がチャレンジして大���り上がりしたそうで。
水のスプレーを剛君に撮ってもらったら果たしてどんなの撮れるのでしょう!!
またテールガイドの豪君も結構ウォーターライドしてるのでいい先生もいる!こんな状況なかなかないしやるっきゃない!!落ちたらびしゃびしゃだけどそれはそれでいい絵が撮れそう!
不安もありつつもそれを越える期待でワクワク。しかし、ある一本の電話がその期待を一瞬にして絶望へと変えてくれました。
電話の相手は先述のマウカのイタル君。「隊長、今日、ウォーターライドしに行くって言ってましたけど、池が…ありません。」
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何を言っているのか理解できず、とりあえず外に出て己のまなこで現実を直視。あ…、あ、あ、あ、あ…。まるでドラゴンボールZのクリリンのような声しか出ません。恐らく溜まっていたのは雨水で一日経って雪の中に染み込んでしまったのでしょう。
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ショックを隠し切れない面々。
まあ、でもせっかくの天気なんで楽しみましょう!午後から崩れる予報なんで午前勝負です!
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今日は気温低めの予報。朝一は一番早く緩む東斜面から。予想通り適度に緩み走る雪で快適でした。
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目指すは小一時間歩いた先にある東斜面。
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なかなかシビアな登りです。
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Photo by Go Ito
そんじゃあ行ってみよー!!
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絶妙に緩んで綺麗なザラメで気持ちよか!!
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ボトムまで滑り込み、弁当食って登りかえし。
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登り返して剛君と合流する頃、雲もだいぶ増えてきました。
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光も入らないので撮影も無理だねって事で最後は盛大にパーティーラン!!
雪もいい状態で無茶気持ちのいい一本でした!!
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てなわけで、土砂降りのスタートでどうしようかと思ったツアーは結果的に大成功に終わりました!!
今回の教訓は雨の後の泉を発見したら直ちにやるべし!って事でした!!
ゲストの皆さん、Wゴウ君、お疲れ山でしたー!!&おしょっ様でしたー!!
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tsuntsun1221ts · 1 year
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2023.03 浅間山
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今シーズン雪山でようやくいい天気に巡り会えた!
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昨年の雪山シーズンに浅間山へ来たときは高峰温泉側からスタートし、そちらからのルートだと山頂(前掛山)へは登れないことが判明。前回の反省を活かし、今回は天狗温泉浅間山荘側から入山し山頂を目指す。
山荘へは小諸駅から送迎が出ているが(25分くらい)、送迎代片道1500円くらいかかる。もちろんタクシーよりは断然安い。せっかく雪山に来たのに小諸駅から眺める浅間山には雪が少ししかないように見えるが、宿の人曰くやはり例年に比べ雪は少ないらしい。温泉は赤い濁りがかなり強いことで有名な温泉らしい。実はこの日の宿泊者は自分ひとりだけで、貸し切りとはなんて贅沢な。ただし食堂でぽつんと一人は流石に寂しい。
0430起床。0900までは温泉自由なため、せっかくなので朝風呂に入る。昨日のうちに受け取っていた朝食弁当を部屋で食べて0600に出発。
【コースタイム】浅間山荘(0600)→一ノ鳥居(0635)→二ノ鳥居(0650)→浅間火山館(0735-0740)→賽の河原分岐(0800)→前掛山(0900-0940)→賽の河原分岐(1045)→浅間火山館(1100-1110)→二ノ鳥居(1135)→一ノ鳥居(1145)→浅間山荘(1215)
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氷点下だが無風でそこまで寒くない。山荘の隣に大きな鳥居があり、ここを通った先に登山届あり。雪は全くないが地面はカチコチに凍っている。
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しばらく歩くと雪が残る道となる。
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約30分で一ノ鳥居に到着。
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その先に不動の滝が現れる。凍結しており水は流れていないように見えた。一部黄色っぽくなっているが硫黄?たまに臭ったりするので。基本的にハイキングのような道で初心者でも楽しめるが、不動の滝から二ノ鳥居までかなり急な道となりキツイ、ただし5-10分で抜ける。傾斜があまりないのでチェーンスパイクでも可。というか、土が露出したり雪だったりといそがしいのでこの時期はチェーンスパイクがいいかも(アイゼンだと爪が削れちゃう)。
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二の鳥居、ここまでは景色はぱっとしないのだが・・・
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二ノ鳥居を過ぎると左右に巨大な石門みたいになった崖が現れる。実はここは浅間山を囲う外輪山の切れ目で、左の頭上がトーミの頭となる。
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非常に迫力があるトーミの頭。高峰高原側からのアクセスだと冬季はトーミの頭止まりとなるが、天狗温泉側からだとこの外輪山の切れ目を通過して前掛山までアクセスできる。
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外輪山の内側へ、目の前に山頂が見えてきた。
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後ろを振り向くと小諸市か?上田市か?その奥は南アルプス?
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一部火山性ガス濃度が高い場所を通過する。下山時はかなり強く臭った。
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登山開始から1時間半くらいで火山館に到着。通年無人なのか?浅間山が噴火したときの避難小屋として機能しているみたいだが、トイレもあるし無人小屋泊としても利用できるかも?小屋泊していいのかは不明だが。
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火山館過ぎると外輪山の内側の平原に入る。秋に来たときは金色の世界でとてもキレイだったが、この時期もとても綺麗。前掛山取っ掛かり部まではこのような白銀の世界をハイキング。
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トーミの頭。冬季はあの崖は雪崩の危険が非常に高くこちら側へ下ってくることができない。
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前掛山への取っ掛かり部に到着。ここまではずっとチェーンスパイクだったが、アイゼンに履き替える。雪が凍ってて爪をガリガリ刺していく。今まで樹林が遮っていた風も少し強くなってきた。
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やや傾斜した登山道。山頂方向へ一直線に登るのではなく、このように少し巻いて登る。
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向こう側は外輪山を一望。前回の雪山シーズンではあっちからこっちを眺めていたものだ。
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四阿山の方向は山頂に雲がかかっており曇っている模様。
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少し巻きながら山腹を登り切ると、立入禁止告示板に到着。ここから火口方向へは火山性ガスや噴火の危険があり立入禁止。浅間山は頻繁に噴火活動があり、現に噴煙が見える。このときは噴火警戒レベル1だったが、1ヶ月後にはレベル2となり、今回登った前掛山へ行けなくなってしまった。タイミグ良かった~。
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手前にシェルター2つ。ゴール(外輪山の頂点)が見えておりそんなに長くはかからない。
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登山開始から3時間で前掛山へ到着。先程の掲示板のとおり浅間山のほんとうの山頂は危険で、登山の場合ここが山頂とされている。一応本日第一登だったみたいだけど、二番目の人とほぼ同着。
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佐久市を挟んで八ヶ岳
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富士山
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左側が四阿山?中央~右が谷川連邦と思われる。谷川の方は晴れてそうだけどだいたい雲が少し出ている。
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トーミの頭。左下から外輪山の内側に入り、トーミの頭の前の平原を横切ってきた。
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圧巻だったのがトーミの頭の先に並ぶ北アルプス、全部見えているんじゃないか?雪山は前回も前々回も天気予報に裏切られ結構酷かったので、それらの分も取り返すように報われた感じ。
風速1-3mと静穏で、いい陽気と景色なので40分も山頂に佇んでいた。昼寝したかったなー。もっといたかったけど下山する。立入禁止告示板のあたりで浅間山の火口方向に少し登ってみたが、岩だらけでアイゼンの刃が嫌な音立てるし、刑罰下る可能性もあるので途中で引き返し、素直に下山。
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山頂から火山館まで約1時間半。
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外輪山の切れ目から見上げるトーミの頭が何度見ても迫力満点でかっこいい。
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反対側は牙山と書いて「ぎっぱ山」。あちらも迫力すごい。
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山頂から約3時間で下山。休憩したり寄り道したりとダラダラしてたので登りと同じ時間かかった。日中はだいぶ暖かくなり、山も春めいてきた。山荘では昼食として手打ちそばとオデンを注文。13時に小諸駅への車を出してもらい帰路へ。
雪がない季節なら高峰高原からトーミの頭を経由して前掛山までいくことはできるが、そこからまた高峰高原へ戻る場合は健脚者向け(トーミの頭へ登り返す草すべりがかなり大変)。したがって体力に自信がなく前掛山に登りたい場合は、シーズンに関わらずどのみち天狗温泉からのアクセスがいいかも。
始めての浅間山は秋だったが噴火警戒レベル2で前掛山までは到達できず、2回めは冬だったが高峰高原側からのアクセスのためトーミの頭を下れず同様の結果に、3回目でようやく前掛山へ登ることができた。岩峰・岩壁の迫力、外輪山内の平原ハイキング、山頂からの絶景などなど、納得の百名山だった。
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quem2 · 1 year
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小旅俳句集
■2022年6月
百日紅蟻達急ぐ大通り
炭酸水急坂上る泡の粒
城跡に白き花の香にせあかしや
若葉風隣の町につながって
青芝の種よく食べる庭の鳩
絵葉書の潮騒低く鳴りにけり
長調に短調混じりて夏の雲
■ 2022年7月
鬼子母神抜けてさ迷う目白かな
宿題や父がすすめた山椒魚
建て替えの夏に佇む給水塔
ほうき草群れて転がる畑かな
夏鴨やあくびをひとつ雨野川
夏合羽俳句届ける赤バイク
暑すぎて蝉も戸惑う鳴き始め
■2022年8月
蜘蛛の糸心ごころにしがみつく
百日紅花が転がる風の道
草いきれ錆びた自転車眠りけり
白壁の色を重ねる蝉時雨
青桐の葉が風に揺れおやつどき
鉄道草袖振り合うや通う道
かなかなや鎮守の森に響く夕
■2022年9月
眠れぬ夜窓開けて聞く虫の声
秋思う空気のようなこのうつつ
残りの蚊大きなかゆみ残しけり
レモン買う遠くの町の今日の日に
稲妻のごときおいしさエクレアや
白粉花赤白黄色親しげに
行き先をバスに委ねる葉月かな
■2022年10月
九月尽名前を記すオムライス
秋風に選句投句の拍子あり
山粧う秘密知らないままにして
電池切れ昭和に戻る雨月かな
やや寒し削れた肌のいけず石
秋深し何をまつるかがらんどう
宵闇にくねる暗渠の帰り道
■2022年11月
こだまするあちらこちらの秋の暮
渡り鳥わかれて次はいつ出会う
ぼうとする芒の続く山々や
つつましく暮らす毎日色なき風
食べてみる意外と甘い青蜜柑
日を浴びて輝いている柿の色
落葉降る夜の校舎の曲がり角
■2023年1月
新年会カーテン巻いて待つこども
冬枯れの内に流れる命かな
長老木のまた一年を巻く姿
凧あげて空を眺めるふたりかな
歌がるたお手つきばかりのこどもたち
初夢や夢の中にて夢を見る
帰り道振り向く二匹狸かな
■2023年2月
しら梅や池の向こうの知らぬ街
春炬燵ふと思い出す前世の名
鳥曇なかなか消えぬすねの傷
春節や強き店員五目麺
東風吹くやオランウータン空歩く
春浅し髪にしみ入るお焼香
三人の日々に新たな春が来る
■2023年3月
沈丁花皆に香りを配りけり
春霞静かに響くジムノペディ
花粉症隣の部屋に気配あり
道しるべ倒れて春に迷いけり
ぶらんこやふわりと昔思い出す
頬杖や冷めた珈琲春を待つ
春愁い並ぶ列車の別れ行く
■2023年4月
風車肩こらぬ術知りにけり
春霞メガネのくもり拭きにけり
花の雨鳥喜んで蜜を吸う
見上げるとビニール傘に花ひとつ
春の夜や一駅歩く長い道
ひなげしやアタッシュケースのなくしもの
新緑や並木を静かに曲がるバス
■2023年5月
柔らかきシャツ選ぶ朝夏浅し
宵宮や二面踊りの音の響き
多摩川にアカシアの花さらさらと
青林檎いつも通りを渡りけり
部屋の角怖がっている素足かな
タラちゃんや年少さんの春の夢
瀧の線トコひんまげテ落ちにけり
■2023年6月
レシートや財布の中の走馬灯
紫陽花や土の様子を見て咲けり
イヤフォンのコードをほどき風薫る
どこまでも続く街灯半夏生
束の間の静かな森や箒草
白靴や日々に追われて思い出す
頼もしき青面金剛南風来たる
■2023年7月
砂浜に落としたままのサングラス
神鳴りやいつもの行い試される
あざやかなおしろい花の流れかな
紅はちす子等の幸せ願いけり
白はちす蕾のままのあなたかな
百日紅季節の風が広がりぬ
見上げれば白さるすべり空にあり
■2023年9月
水澄めり寝転んでいる朝のソファ
水澄めり去り行く人のうた残る
葉月なる白き公団影送る
新しく古き光や今日の月
枕もと本重なりて獺祭忌
秋風鈴何を残すか思案橋
秋雨や優しい顔の石仏(いしぼとけ)
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kanglo · 10 months
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第12回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネス合宿(2023年8月26日-27日 in 茨城県常陸太田)
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第12回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネス合宿(2023年8月26日-27日 in 茨城県常陸太田) https://kanglohoops202308.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/812427666889630 今年で11年目を迎えたオープン合宿。「160年の荒蒔邸、300年の菊地邸などの里山古民家、1000年古神社で過ごす心鎮めるマインドフルネス、本格有機農体験、手仕事ワークショップ、深い森と滝散策リトリート、参加者との交流ダイアローグ、創業200年八幡太郎義家ゆかりの湯で心と体を癒すなど、今年もゆったりと過ごす企画にする予定です。 茨城県の常陸の国は、元は日高見国とされていた土地。7世紀に令制国として常陸国が誕生。『常陸国風土記』によれば大化の改新(645年)直後に創設されました。ここは、古い里山だけに多くの文化遺産が残っています。昨年には、NHKの朝ドラマのあの「ひよっこ」の舞台にもなりました。今回は、天候、状態にもよりますが、御岩神社&御岩山への巡礼も行う予定です。 そして、木の里農園さんのコテージを拠点に、ゆったりとマインドフルネスな時間を体験をします。地元でも秘境の深い森や滝、古神社でゆっくりと過ごします。また、就農25年目となる布施大樹さんと美木さんご夫妻の経営する有機栽培農園「木の里農園」での援農・収穫体験をし、夜は本物の火や囲炉裏を囲んだ談義と自分達で仕込んだ自然食を頂き下鼓を打ち、そして冷たいスイカと花火で夏の日の夜の思い出を刻みます。今も住人が住み続ける300年を超える古民家「菊地邸」(ご主人の話を聴けるかな?)で安土桃山時代の空気を味わいます。 このような素晴らしい里山で2日間共に過ごす程、贅沢な時間はないでしょう。里山の人たちとの交流や自然・大地の恵みを得ながら、ライフコーチ、スピリチュアルカウンセラーの森夕花先生と共に人生の本来の目的を思い出し、明日への道を見出したいと考えています。今回も素晴らしい機会となることを確信しています。 主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.facebook.com/hoops.kanglo ■旅の案内人: ★マインドフルネス&ライフコーチング担当:森夕花(もりゆうか)先生 ●ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員、尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業。ピアノ、声楽、シナリオ、演劇、ジャズダンス、日本舞踊などの自己表現を通して自分自身を探求する。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、21世紀に入り、ハワイ、セドナ、インドのアシュラムを巡礼する。心理学、哲学、美学、手相、インド占星術、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、 ヒーリングカウンセラーとして23年間、企業のライフコーチとして9年間、セッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰。趣味は、声楽、読書、人間観察、そば栽培、ヨガ、瞑想。特技、人・動物の心を読む、直観力、探求。好きな言葉は、「自由」「日日是好日」 ★有機農指導担当:布施大樹さん(奥様:美木さん) ●東京都出身。東京農工大学農学部環境・資源学科卒業。在学中に沖縄の波照間島でのサトウキビ刈りアルバイトで農業に目覚める。栃木県の帰農志塾で研修後、1998年に現在地に就農。あらゆる野菜・作物の栽培、管理を行い有機農業の可能性を追求。家族で約2haの木の里農園の経営を行い、約50種類の有機野菜を全国に出荷している。 ・木の里農園  http://konosato.com/ ・種継ぎ人の会 http://tanetsugibito.com/ ★企画&案内人担当:藤井啓人(ちょろお) ●茨城県東海村出身。高卒後、上京し新聞配達をしながら予備校に通い筑波大学に入学。4年間、体育会硬式野球部に所属し選手と2軍監督を経験。1992年に株式会社リクルート入社。12年間、組織・人事コンサルティング事業に従事し、約2000社の企業の変革に携わる。社内表彰制度で全国MVP・部門MVPの受賞計8回。2004年に独立し、事業再生コンサルティングのマネジメントリコンストラクション社を設立。2010年5月カングロ株式会社 代表取締役に就任。独自のサステナビリティ・イノベーティブ・コンサルティング事業を開始。米国で「今最も羨望の注目を浴びる企業」とされるオンライン・リテーラーのザッポス社のハピネス経営、「社員をサーフィンに行かせよう」「レスポンシブルカンパニー」の題材となっているアウトドア用品メーカーの米パタゴニア社を研究し続け、約1000社3000名のビジネスパーソンにセミナーや勉強会等でその真髄を伝えている。2013年には西アフリカのナイジェリア連邦共和国にて合弁会社を設立し、水問題、エネルギー問題、食糧問題、環境問題を日本のテクノロジーで解決するソーシャルビジネス事業も行う。実地の中から発信される指南は、斬新・先駆的でかつパワフルであり、魂を揺さぶるものとなっている。2013年以降、システムD研究会、自転車事故防止委員会、セブメディの会を設立。2015年より同士と共に「懐かしい未来プロジェクト(HOOPS!)」「サステナ塾」を開始し、持続可能な地域社会の実現のために人間本来の役割を思い出すためのあらゆる「体験」の場と機会を提供している。自転車のある生活をこよなく愛し、年間約1万kmを走破する。マラソンランナー、トライアスリート。趣味はゴミ拾い、俺のベランダ菜園。 ■開催日:2023年8月26日(土)- 27日(日)1泊2日 ※下記集合場所に10時頃に集まり、翌日27日16時頃に現地解散予定です ■集合場所:  道の駅さとみ(茨城県常陸太田市小菅町694−3)  http://www.hitachiota-michinoeki.jp/page/dir000003.html ■スケジュールイメージ: ※天候などの状況により変更となる場合があります <8月26日(土)> *10時:集合場所(道の駅さとみ)   ※電車組は、JR常磐線東海駅からの送迎有り  *10時15分〜:手打ち蕎麦ワークショップ  *12時〜13時:自分の打った蕎麦で昼食&オリエンテーション  *13時15分:大中町の荒蒔邸へ移動しチェックイン   ・1000年以上前に建立された大中神社にご挨拶  *13時30分〜22時頃:  ※概ね下記のメニューをゆるりと実施していきます。   ・里美の滝散策(美しい秘境の滝を巡ります)   ・300年古民家「菊地邸」訪問   ・木の里農園にて有機野菜の調達体験   ・全員で夕食準備&自然食料理での夕食&片付け   ・よる花火とスイカのうたげ   ・荒蒔邸の囲炉裏を囲んでのダイアローグ(対話)   ・横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は個別清算)  *22時頃:自由時間  *23時頃:就寝 <8月27日(日)>  *05時:起床〜朝のさんぽ(朝陽を拝む)  *06時:全員で朝食準備&朝食&片付け  *08時〜:森夕花先生のマインドフルネスセッション  *10時〜:清掃・片付けをし移動  *11時〜:御岩神社、御岩山巡礼リトリート(標高492m)  *14時〜:日立おさかなセンター食事処で昼食&クロージング  *16時頃:解散(電車組は近場のJR常磐線内の駅まで送迎します) ■宿泊場所: 里美 160年古民家の宿「荒蒔邸」 茨城県常陸太田市大中町1547 【地図】https://www.aramakitei.com ■当イベントの参加資格:どなたでもご参加可能です。  お気軽にお申し込みください。以下は参考です。  どなたでもご参加可能です。お気軽にお申し込みください。 ※エコビレッジ、パーマカルチャー、トラジションタウン、半農半X、  スローライフ等に関心のある方 ※マインドフルネス、スピリチュアル、メディテーション、ヨガ、  リトリート等に関心のある方 ※お子様は、小学生高学年以上が良いと思います(過去参加有)。  お子様を同伴されたい方は、事務局に事前にご相談下さい。 ■参加料:お一人様 3万800円(税込)※小中大学生は1万5400円(税込) ※上記には、参加費、宿泊費、夕食のBBQ及び翌日の朝食付き代が含まれています (アルコールは最低限用意をしますが、多めに飲まれる方は持参頂いています) ※上記には、交通費、夕・朝食以外の食事、入湯料、工芸料などは含まれておりません ※小中高大生はお一人様半額となります(お子様同伴の方は、事前にご相談下さい) ※必要に応じ、領収書をご用意致します ■注意事項:※必ず目を通しておいて下さい ※コロナ対策のご準備をお願い致します ※当企画は、現地集合・現地解散企画です ※電車組は、JR常磐線「東海駅」にてピックアップ致します ※宿泊は、状況に応じ、女性専用部屋を用意します(枕、敷/掛布団あり) ※横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は500円、個別清算となります)  http://www.satomi-nakanoya.com ※工芸ワークショップは「常陸蕎麦・本格手打ち蕎麦教室」を予定(昼食込みで一人2000円程度) ※参加者同士、車での乗り合いをお勧めしており���す ※参加料は、事前振込制となっております(申込後にお知らせ致します) (前日キャンセルは50%、当日100%のキャンセル料を徴収致します) ■定員:15名限定 ※先着順。定員になり次第締切ります。 ※最小携行人数は5名。参加者が5名を下回る場合、開催を見送る場合があります。 ※小学生未満同伴の場合は、事前にご相談下さい。 ■当イベントの申込方法【重要】: ※ 下記をご一読いただきお申込み下さい。 ①下記URLの申込フォームにより正式エントリー 申込フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft1YNO6SP4C-YGlgpacoHgGK-wLQ9t-NOybyJuhsVg8sNbjg/viewform Peatixからの支払いも可能です。 https://kanglohoops202308.peatix.com/view    ②お申込後、24時間以内に参加受付受領のe-mailを事務局よりご返信させて頂きます。 e-mail: [email protected] ③②の返信メール内にある振込み先に前日までにご入金 ④これにて「申込完了」となります。 ■詳細パンフレットを下記よりダウンロード頂けます。雰囲気だけでもどうぞ。 https://firestorage.jp/download/0043db17b8ec86a09890b17a59239b92fbadf08d ■主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.kanglo.co.jp ■協力:木の里農園 布施大樹さん・美木さん、深津澄世先生、田中尚也さん、本橋寿幸さん、藤井家母、実弟
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kachoushi · 4 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年1月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和5年10月2日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
日本海見ゆる風車や小鳥来る 泰俊 駅近の闇市跡に後の月 同 山門を標とするや小鳥来る 同 師の墓の燭新涼のほむらかな 匠 渡り鳥バス停一人椅子一つ 啓子 紫に沈む山河を鳥渡る 希 ひらひらと行方知らずや秋の蝶 笑 なりはひの大方終了九月尽 数幸
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
朱の色に蝋涙たれし日蓮忌 ただし コスモスのたなびく道を稚児の列 洋子 抱かれて稚児は仏よ日蓮忌 同 めらめらと朱蝋のうねり日蓮忌 同 ピストルの音轟ける運動会 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
友の墓秋空の下悠然と 喜代子 棟上げの終はりし実家や竹の春 由季子 菊人形幼き記憶そのまゝに さとみ 長き夜や楽し思ひ出たぐり寄せ 都 強持てに進められたる温め酒 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蜜と恋どちらも欲しく秋の蝶 都 八幡の荘園かけて飛ぶばつた 美智子 彼岸花軍馬の像を昂らせ 都 露の手に一度限りの炙り文 宇太郎 杖の歩や振返るたび秋暮るる 悦子 露けしや既視感覚の病棟に 宇太郎 コスモスの乱れ見てゐて老いにけり 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和簞笥置いて秋灯 荘吉
岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり 緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
コスモスの島にひとつの小学校 修二 檸檬の香そは忘れざる恋なりき 美穂 嫁がせる朝檸檬をしぼりきる 朝子 母乳垂る月の雫のさながらに 睦子 タンゴ果て女は月へ反りかへる 同 護送車の窓には見えぬ草の花 成子 やはらかく眉をうごかし秋日傘 かおり 天と地を一瞬つなぐ桐一葉 朝子 流れ星太郎の家を通り過ぎ 修二 正面に馬の顔ある吾亦紅 朝子 傘たゝみ入る雨月のレイトショー かおり 幾千の白馬かけぬく芒原 成子 古備前に束ねてさびし白桔梗 睦子 糸芒戻れぬ日々を追ふやうに 愛 黒葡萄いつもの場所の占ひ師 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
新生姜甘酢に浸り透き通り のりこ 風を掃き風に戻されむら芒 秋尚 足音にはたと止まりし虫の声 怜 朝露に草ひやひやと眩しかり 三無 出来たての色の重たき今日の月 秋尚 徒競走つい大声で叫びたり ことこ 秋落暉炎のごときビルの窓 あき子 秋祭り見知らぬ顔の担ぎ手に エイ子 秋霜や広がる花を沈ませて のりこ 面取ればあどけなき子や新松子 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
万葉の歌碑一面に曼珠沙華 信子 金木犀優しき人の香りかな みす枝 昇る陽も沈む陽も秋深めゆく 三四郎 廃線の跡をうづめて草紅葉 信子 駅に待つ猫と帰りぬ夜寒かな 昭子 天の川下界に恋も諍ひも 同 ひらひらとバイクで走る盆の僧 同 蟋蟀の鳴く古里や母と歩す 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月10日 萩花鳥会
夜鴨なく門川暗くひろごれり 祐子 サムライ衆ナントで決戦秋の陣 健雄 これ新酒五臓六腑のうめき声 俊文 露の身や感謝の祈り十字切る ゆかり 虫食ひのあとも絵になる柿落葉 恒雄 すり傷も勲章かけつこ天高し 美惠子
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令和5年10月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
魁の櫨紅葉の朱句碑の径 三無 花よりも人恋しくて秋の蝶 幸子 咲き初めし萩の風呼ぶ年尾句碑 秋尚 女人寺ひそと式部の実を寄せて 幸子 豊年の恵みを先づは仏壇へ 和代 篁を透かし二三個烏瓜 三無 日の色の波にうねりて豊の秋 秋尚 曼珠沙華に導かれゆく道狭し 白陶 二人居の暮しに適ふ豊の秋 亜栄子 林檎好き父と齧つたあの日から 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
ガシャガシャと胡桃を洗ふ音なりし 紀子 秋日和小児科跡は交番に 光子 歩かねば年寄鵙に叱咤される 令子 稲の秋チンチン電車の風抜けて 実加 不作年新米届き合掌す みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
街騒も葉擦れも消して秋の雨 三無 大寺の風を擽る榠櫨の実 幸風 尾を引きて鵯のひと声雨の句碑 秋尚 水煙に紅葉かつ散る結跏趺坐 幸風 菩提樹を雨の宿りの秋の蝶 千種
栗林圭魚選 特選句
観音の小さき御足やそぞろ寒 三無 絵手紙の文字の窮屈葉鶏頭 要 駐在も綱引き離島の運動会 経彦 小鳥飛び雨止みさうにやみさうに 千種 秋霖や庫裏よりもるる刀自の声 眞理子 句碑の辺に秋のささやき交はす声 白陶 秋黴雨だあれもゐない母の塔 亜栄子 梵鐘の撞木の先や秋湿り 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
考��る事に始まる端居かな 雪 おは黒を拝み蜻蛉と僧の云ふ 同 道草の一人は淋しゑのこ草 同 朝霧の緞帳上がる音も無く みす枝 秋灯火優しき母の形見分け 同 役目終へ畦に横たふ案山子かな 英美子 孫悟空のつてゐるやも秋の雲 清女 穴感ひ浮世うらうら楽しくて やす香 栗食めば妹のこと母のこと 同 天高し飛行機雲の先は西 嘉和 屋根人を照らし名月たる威厳 和子 秋深し生命線の嘘まこと 清女 蜩に傾きゆける落暉かな かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
枯れて行く匂ひの中の秋ざくら 世詩明 一声は雲の中より渡り鳥 同 見えしもの見えて来しもの渡り鳥 同 菊まとひ紫式部像凜と 清女 越の空ゆつくり渡れ渡り鳥 和子 秋扇に残る暑さをもて余す 雪 山川に秋立つ声を聞かんとす 同 鳥渡る古墳の主は謎のまま 同 鳥渡る古墳は謎を秘めしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月20日 さきたま花鳥句会
SLの汽笛を乗せて刈田風 月惑 寝ころびて稜線を追ふ草紅葉 八草 残る海猫立待岬の岩となる 裕章 大夕焼分け行く飛機の雲一本 紀花 曼珠沙華二体同座の石仏 孝江 白萩の花一色を散り重ね ふゆ子 秋の野や課外授業の声高に ふじ穂 秋寒し俄か仕立てのカーペット 恵美子 秋空や山肌動く雲の影 彩香 爽籟や赤子よく寝る昼下り 良江
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令和5年10月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
生身魂梃子でも動かざる構へ 雪 古団扇此処に置かねばならぬ訳 同 飾られて菊人形の顔となる 同 亭主運なき一枚の秋簾 一涓 菊の香に埋り眠る子守唄 同 叱りてもすり寄る猫や賢治の忌 同 友の家訪へば更地やそぞろ寒 みす枝 叱られて一人で帰るゑのこ草 同 朝霧が山から里に降りて来し やすえ 隣家より爺の一喝大くさめ 洋子 菊師にも判官贔屓あるらしき 昭子 人の秋煙となりて灰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
靖国の秋蝶は黄を失ひて 愛 柿に黄をあづけ夕日の沈み行く 緋路 神池の何処かとぼけた鯉小春 雅春 細りゆく軍犬像や暮の秋 愛 うらがへり敗荷の海のなほ明し 千種 英霊の空はまだ薄紅葉かな 愛
岡田順子選 特選句
秋蝶に呼ばれ慰霊の泉かな 愛 鉢物はしづかに萎れ秋の路地 俊樹 年尾忌も近し小樽の坂の上 佑天 道幅は両手くらゐの秋の路地 俊樹 秋天へ引つ張られたる背骨かな 緋路 老幹の凸凹としてそぞろ寒 政江 板羽目の松鎮まれる秋の宮 軽象 御神樹の一枝揺らさず鳥渡る かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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shintani22 · 1 year
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2022年12月29日
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3年ぶりに行動制限なし 新幹線は帰省ラッシュのピーク(RCCニュース)
3年ぶりに行動制限のない今年の年末年始、JR広島駅では新幹線の帰省ラッシュがピークを迎えています。
JR広島駅の新幹線ホームや改札口は年末年始を故郷で過ごす人たちで賑わい、キャリーバックを手にした人たちで混雑しています。
帰省客 「女房の実家に子どもを連れて、3年ぶり。コロナ前以来。子どもも大きくなっているので、久しぶりに会わせてあげたい」
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JR西日本によりますと、きょう午前11時現在、新幹線の下りの自由席乗車率は130パーセントから140パーセントとなっています。東京発「のぞみ」の下りの指定席はほぼ満席だということです。
新幹線のUターンラッシュのピークは年明け3日の見込みです。
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帰省ラッシュピーク 3年ぶりに行動制限なく混雑(NHKニュース)
JR広島駅では、東京や大阪方面から下りの新幹線が到着するたびに、大きな荷物を持った家族連れなどが次���とホームに降りる姿がみられました。
埼玉県から妻と子ども3人と一緒に、妻の実家のある山口県岩国市に向かうという男性は「指定席が取れなかったので自由席に乗りました。朝5時すぎに出発したので大変でした。在来線の乗り継ぎがあるのでもう少し頑張ります」と話していました。
また、2人の子どもを連れて福岡県の実家に帰省する女性は「去年よりも混んでいると感じるので、年明けはピークを避けて早めに戻る予定です」と話していました。
JR西日本によりますと、山陽新幹線の下りは29日が混雑のピークで、自由席の乗車率は広島駅に▽午前10時27分に到着したのぞみ5号が140%、▽午前10時54分に到着したさくら549号と▽午後4時23分に到着したのぞみ33号がいずれも130%となり、指定席も終日ほぼ満席になったということです。
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正月食材求め去年上回る客数 JA直営の販売所 広島(広島ホームテレビ)
今年も残すところあと3日です。コロナ禍で3度目の年末を迎えたJAひろしま直営の販売所では去年を上回るお客でにぎわっています。
古武家朋哉記者「こちらの店では年末年始の買い物客で朝から大混雑です」
安佐南区の「とれたて元気市」では、正月の食材や飾りつけなどを求める客でにぎわっていました。店によりますと午前中から去年を上回るペースで客が訪れているということです。
今年の特徴としては墓や仏壇に供える花の売れ行きが好調だということです。
「久しぶりにお正月帰ってきました。3年ぶりよね」 「家族がそろうということはうれしいですもんね。大変ですけど」
こちらの店では客の入りが増えた要因として「行動制限がなく帰省する人が増えたことで消費意欲が上がったからではないか」と分析しています。
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【新型コロナ 高齢者への感染防止にご協力を】(広島県)
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【本日(12/29)の広島県内の感染状況】(広島県)
新型コロナ 県内で6087人感染確認6人死亡 29日発表(NHKニュース)
広島県では29日、新たに6087人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され6人が亡くなったと発表されました。
感染が確認されたのは、▼広島市で2567人、▼福山市で1281人、▼東広島市で387人、▼呉市で378人、▼廿日市市で276人、▼尾道市で266人、▼三原市で149人、▼府中町で102人、▼三次市で91人、▼海田町で90人、▼大竹市で85人、▼庄原市で68人、▼府中市で65人、▼熊野町で51人、▼江田島市で46人、▼竹原市で42人、▼世羅町で35人、▼安芸高田市で29人、▼坂町で27人、▼北広島町で24人、▼神石高原町で14人、▼大崎上島町で9人、▼安芸太田町で5人のあわせて6087人です。
1週間前の木曜日より752人多く、県内での感染確認は、のべ66万92人となりました。
また、県内では患者6人が亡くなったと発表されました。県内で新型コロナウイルスに感染し、その後、死亡した人は1013人となりました。
新型コロナ医療体制 病床使用率60.3% 28日時点(NHKニュース)
28日の時点で病床の使用率は60.3%(確保病床数886床、入院患者534人)。
このうち重症患者用の病床使用率は25.0%です(確保重症病床52床、重症の入院患者13人)。
軽症の人や症状がない人が入る宿泊療養施設は1240室を確保し、362人が過ごしています(利用率29.2%)。
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は1296.12人です。
現在、広島県の感染レベルは、1から4の4段階のうち発熱外来を受診する患者が増えるなど、保健医療の体制への負荷が高まり始めていることを示す「レベル2」です。
コロナ 死者420人で過去最多 感染19万2063人 29日厚労省まとめ(NHKニュース)
29日に発表された新型コロナウイルスによる全国の死者数は420人で28日の415人を上回って1日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。また、29日に発表された新たな感染者は19万2063人でした。
厚生労働省によりますと、29日発表した国内の新たな感染者は、空港の検疫などを含め19万2063人となっています。また、国内で亡くなった人は420人で、累計5万6648人となっています。
東京都 コロナ 23人死亡 1万8372人感染確認 2日連続前週下回る(NHKニュース)
大阪府 新型コロナ 20人死亡 新たに1万1727人感染確認(NHKニュース)大阪府内の感染者の累計は252万8928人となりました。府内で感染して亡くなった人は合わせて7102人となっています。
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磐梯山で火山性地震が増加 気象台が注意呼びかけ【福島県】(福島中央テレビ)
磐梯山で火山性地震が増加しているとして、気象台が注意を呼び掛けています。
福島地方気象台によりますと、磐梯山では27日正午ごろから火山性地震が増加し28日、1日としては過去最多の777回の揺れを観測しました。
磐梯山で火山性地震が増加するのは、2000年8月に1日で476回の揺れを観測して以来、22年ぶりです。
29日午後3時現在、地殻変動や監視カメラによる観測で特段の変化は見られていないということです。
磐梯山は現在、5段階の噴火警戒レベルで一番下の「レベル1」となっていますが、気象台は今後、火山性微動の増加など火山活動がさらに高まった場合、「レベル1」から「火口周辺規制」を示す「レベル2」に引き上げる可能性があるとして、注意を呼びかけています。
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【MEGA地震予測】のスゴい的中率!東大名誉教授が1月5日まで警戒を促す東北地方と、予兆が見られるほかの地域
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rixxrx · 1 year
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2022年を振り返る
1月
・現場はじめはSideMだったな。クラファは赤ちゃん。笠間純は四角いスイカ。あむに「りんさん笠間のときだけオペラ構える」って言われたのしぬほど笑った
・昇級試験の準備に追われつつ1/12~1/13はドラゲー後楽園。吉岡さんがタッグ戴冠したりEitaさんとかいとさんがRED追放されたり情緒終わった
・浜松行ったり吉岡さんからエンゲートの返事きたり普通に楽しかった
2月
・ふじさんめっせで吉岡さんとお話ししたりふだくんと写真撮ったり相変わらず情緒が死亡
・予算の時期と試験の時期が駄々かぶりで残業の嵐だった。特に何もしてないこの月は。多分健康でもなかった
・キモい人間にキモいこと言われて絶縁した
3月
・アンモナ行ってシャンパン2本飲ませてもらって陽気になるなどした。「朝4時だしメイク直しもしてなくてこんなにかわいいのになんで彼氏いねえんだよ」って言ってたよと言われた。死んだ方がいい。時間の割にはマシな顔してるじゃんって言いたかった。
・推しの誕生日をお祝いできてHAPPY 友達と一緒にプレゼントも送れたし今年もいい誕生日だったな〜。
・あむだらりん北海道 北海道にいてもTikTok見てるしずっとにっこり調査隊歌ってた 寿司がうまくて最高
4月
・初GLEAT@新宿FACE
・オタクと揉めてた。くそめんどくさかったなー。
・REALITYやめようとしてた。
5月
・名古屋遠征。もめたオタクに嘘つかれてだるかった。
・King of Gate2022開催。吉岡さんがYAMATOさんに勝ってて嬉しかったな〜鬼門だと思ってたから。
・大阪遠征。KOG2連戦&山村くんのお誕生日だったのでCREW5の現場。NOBUYAさんのDJ初めてきいて好きになる。懐かしい。
6月
・ピューロランド→後楽園ホール。吉岡さんがKOG優勝してたな〜〜。コーナーから指差しもらったのも懐かしい。
・Tシャツイベ。久々に応援できて楽しかったな。
・ジュール→CREW5のArk→春日部で試合見てた。
7月
・お誕生日お祝いしてもらった!この週めっちゃ枠立ててた
・誕生日興行はGLEAT@TDCホール
・ふじさんめっせ行ったなあ。
・大阪遠征の翌週?にまた大阪&神戸遠征した記憶。
・推しDJがマルチやってることが発覚して新宿で大泣きする。
・揉めたオタクに「りょうちゃんにむしされた><」と言われてクソだるくなる。
8月
・イベのTシャツ届いた!
・友達と会う。
・渋谷のモザイクアートポスター見に行った。
9月
・GLEATの横浜大会見に行ったらボタンが弾け飛んで、たまたま持ってたクソだせえ黄色いTシャツを着ることでことなきを得た(得てない)
・Splatoon3購入。こんなに廃人になるとは・・・
・プリキュアと東京ドームシティのコラボ遊びに行った。
・全日の50周年記念興業@日本武道館。死ぬほど雨降っててなんでこんな日にチケット買ったんだろうと後悔した。
・CREW5の Ark@CIRCUS Tokyo。NOBUYAさんいないから言ったけど楽しかった。unknownのDJ、最初ゼルダから始まって高まった。
・宇都宮駅ポス見に行った。
10月
・一年以上ぶりに石井さんの試合見にいった。石井さんしか愛せないことを知る。石井さんのオタクはみんなやさぐれてた。
・為替影響とかでくっそ忙しくてはじめて日曜出勤した。労働はくそ。ずっと体調悪かったもん。
・現在の好きな人と出会って一緒にスプラするようになる。
・初めて鍼治療に行く。その前に戸越銀座で食べ歩き(ほぼ歩いてない)
11月
・ボーマスに行った
・スプラのフェス参加して好きな人と累計11時間くらい遊んでた。草
・もつ鍋食べた
・好きな人を遊びに誘う
12月
・美容院→眉毛サロン・まつげパーマ
・メタバースライブイベントで推しが1位になる。させさせさせさせ
・CREW5のイベントに行く。NOBUYAさんのDJみるの5ヶ月ぶりくらいだった。バックハグされてなに?となる。
・好きな人に初めて会う。会ったら全然普通に好きになる。アウターにチョコをこぼした。最悪。気遣いができる優しい人。でもなにを考えてるかさっぱりわからなくて死ぬ。
・クリスマスに湯河原の夢十夜に泊まる。翌日はPOLA美術館。
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shukiiflog · 9 months
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ある画家の手記if.9  アトリエ
触れたいように触れて見たいように見る、ここは僕のもといた世界
香澄の病室に通いはじめたときから、僕は珍しく名刺なんてものを持ち歩いていた。 ようやく療養施設から出て印刷された元の住所に住み始めていたし、香澄のそばをうろついていて身元を怪しまれたときに少しは役に立たないかなと思って。 大した肩書きは持ってないから書いてあるのはアトリエの住所と氏名と連絡先程度だけど、そこにボールペンで簡単な最寄り駅までの地図を描いて添えて、その横にちいさなかいじゅうくんを描いた。 その名刺を一枚、香澄に渡して帰ってきた。 涙は通り雨みたいにふと気づくと溢れてしまうような調子で、やむまでそばに居たかったけど僕がいても香澄もいつまでも落ち着けないかもしれない。 僕は気楽なものだけど香澄は自室に僕をずっともてなしているわけだし、これ以上居座ったら香澄に負担がかかってしまう。 そんなわけで香澄と僕はいま、お互いに自分の生活を再始動させようとしている。
朝。 アトリエの隅で、木箱を積んだ上に座ってキャンバスから釘を抜きとる作業をしながら何となく思う、香澄、大学生、背中の刺青、体の傷跡、僕の知らない誰かの痕跡 顔の傷跡ーーーは、僕みたいなものだ、それ以外にも、生きている香澄 僕の前にいる香澄以外を  僕には尊重しようもないから  いないのと同じ…だったはずだ  ほんとうに? このアトリエは僕が療養施設へ行く前となにも変わらず僕を受け入れた。一部のものの管理は冷泉や山雪がしにきてくれていたみたいだ。 そうでなくてもここは僕なしで少しの間なら回るように一応してある。 どうして自分が今座っている場所から二歩ほど横にずれた手摺から転落したのか  今の僕には分かるようで分からない 釘がうまく抜けなくてドライバーに金槌を当てる。 もうこれは抜くんじゃなくて寝かせて歪めて打ち込んで埋めてしまったほうが早いな わざわざ剥ぎ取ってそんな所を見る買い手もいないだろうし… デスクの方からまだあまり聞き慣れない電子音がして顔をあげる。 僕のケータイの着信音だ。あまりに出ないものだから冷泉に会うとよく指をさして「役立たず」と謗られている。 メールなのか電話なのかも分かっていないけどとりあえず手にとって画面を見つめると初めての「綾瀬香澄」からの受信だった。 メールで一言 〝近くを通るから寄ってもいい?〟 慣れない動作で一文字ずつなんとかうつ 〝い〟  〝い〟          〝よ〟 …これで通じただろうか。僕のケータイメールの不審さに呆れて大抵の人は電話か、パソコンにメールを送ってくれる。 香澄から返信がきた。早い。 〝今日の午後、いいかな?何か要るものがあったら行きに買っていくよ〟 ………要るものはなくもないけど行きつけの画材屋にしか置いてないしメールに認めるうちに日が暮れそうな気がした。 〝な〟  〝い〟   〝ま〟〝つ〟〝て〟〝る〟 ちいさな「っ」って、どうやってうつんだろう。 送ってしまったものは仕方がないから、時計を確認する、いまは午前11時。 静物を描くのに一番好きな陽の入り方がだいたいこの部屋だと2時過ぎから。 今日は描くのはやめて香澄と過ごそう。 散らかしてはいないけど生活スペースはあまりに味気なく寂しいし、香澄をどこに招けばいいかしばらく迷って、とりあえず退屈はしなさそうなアトリエに入ってもらうことにした。 おそらく香澄がやってくる道を、アトリエのある四階のベランダから見下ろす。 すぐそばの棚の上に置いてあるタバコとライターをとって一本くわえて、先に火をつける。 しばらくの間、室外機の上の灰皿にたまに灰を落としながら風に当たっていると、道を曲がって坂道をこっちに登ってくる赤い頭が見えた。 灰皿に残りを押しつけて、僕は部屋の外へ出る。 案内がないとややこしいから。 一階の外の道に出ると、ちょうど香澄が建物の前まで来たところだった。 「直人、ごめん、ちょっと早く来すぎたかなって思ったんだけど」 香澄はいつものニットにストールを肩にかけて何か手荷物を持っている。見慣れているけどこの場所であることが妙に新鮮な感じがする。 「いや、特に予定はなかったからいいよ」 香澄の手から荷物をさらって代わりに持つと、僕が先に立って歩く。 「このアパートの3階に2部屋、4階に3部屋借りてる。全部に僕の表札があるからややこしいかと思って迎えに降りた」 「全部の部屋を使ってるの?」 「いいや、3階の部屋は知り合いの作家の宿無し連中が勝手に使えるようにしてあるだけで、僕の部屋は4階の三つだよ」 階段をのぼりながら説明する。3階の勝手に知人が出入りする部屋は、来る人間が置いていった異国の謎の置物やら植物やら陶器やらがドアの周りにまで溢れていて、賑やかだけどなかなか怪しい。 4階の書斎と僕の寝室の前を通りすぎてその先の角部屋、アトリエのドアを開ける。 ドアの手前、廊下の一番奥には友人作の陶器の壺、その中には水草と金魚が居る。 「その子の名前はナカザトさん」 「その子?」 「金魚。今年で3歳。」 陶器の作者の名前でもある。 香澄は僕の後ろについてアトリエに入ってくる。 僕が無意識に大股で跨いで通った場所にたくさん釘が落ちていたことを思い出して振り返る「香澄、」 香澄の脇に手をとおして一歩ぶんその体を浮かせて引き寄せる。 「ごめん、そこ釘が落ちてたんだった」 「…」 「…香澄? どうかした?」 持ち上げて抱き寄せた体を少し離して香澄の顔色を見るけど、べつに普通だ。 「僕は慣れちゃってるけど、他にも危ないものがあるかも」 香澄はあまり見えてないだろうから、僕が気をつけないとな。 香澄の手をとって迷子にならないように引く。壁をぶち抜いてたくさんイーゼルを立てかけて元々の道順ではなくなっている室内はうっかりすると何かに足をとられる。 壁に容赦なく飛んだ絵の具や油のあとは、一応アパートの持ち主も了解済みだ。もともと取り壊すつもりだった建物らしく、かなり好きに使っていいことになっている。 部屋の奥の日当たりのいいソファに香澄を座らせると、横に香澄の荷物を置いて、僕も隣に座った。僕の反対側の隣にはかいじゅうくん(サイズ大)が寝ている。 たまに徹夜の途中で寝てしまう、気持ちのいいソファだ。そういえば今朝は寝てない。これに座るとうっかり眠たくなってくる。 「あの、これ」 「……ん?」 香澄が荷物の中からなにかを出して僕に見せてくれる。 「食べ物は直人は困るかなって思って…お香なんだけど、」 包装をといて開ける、かわいい包みに入ってるのは干して乾かした薬草みたいな何かだ。顔を近づけて匂いを確かめる。 「嫌いな匂いだったら捨てても」「好きだよ」 よく眠れそうな、強すぎない良い匂いだ。 香澄の髪の毛に指を通してくすぐるように撫でてから頭を引き寄せる。 ぽすっと僕の胸元に寄りかからせて、顔の前にきた香澄の髪の毛に顔をぐりぐり押しつける。 香澄の髪の毛はこの前僕が切り揃えた長さで落ち着いている。 「香澄がいないときはかいじゅうくんでこうしてた」 抱き枕みたいにしっかり抱いてうとうとする。 「……」 「来てくれて嬉しいよ、香澄、」 抱き込むようにして撫でていた頭の顎をとって上向かせると薄い唇にキスをした。 香澄の空いた手が宙で行き場を失って凍ったみたいに動かなくなっている。 その腕をとって引くとさらにぎゅっと強く抱き締める。 「よかった、元気そうで」 香澄の体を撫でる。服越しだけど前のように骨が触れるほど痩せてはいないみたいだ。 ーーー前。前?  いつだったかな、まあいいか 「来てくれて嬉しいよ」 同じ言葉を繰り返す。他になにも出てこない。少し眠たいからかな。来てくれて嬉しい。 なにか飲み物をいれたりしないとな、なんてことも頭にはあるけど、香澄からくっついて離れたくないな、このまま昼寝できたらいいな 「かいじゅう……」 香澄が僕の後ろで下敷きになっているかいじゅうくんを見てぽそりと言ったので、後ろに手をのばしてかいじゅうくんの頭をぽんぽんと撫でる。 「大事にしてるよ。香澄がくれたものだから」 香澄の首筋に添えた手で頭を上げさせてもう一度その唇にキスする。 「……っ、な、おと、」 「…ん……何?」 香澄は僕の胸に手をついて、離れるでもなく妙に体を強張らせている。 怖がらせるようなことをする気配なんてさせてないはずだけど、何か誤解させたのかな 「香澄? 大丈夫だよ」 香澄の背中をさする。 「ここまでの道で疲れたかな? 少し急坂もあるからね。何か休めそうな飲み物を作るよ」 「……うん」 香澄の体をソファに任せて、頭をソファの背もたれに寝かせるようによしよしと撫でる。目元の傷跡の上にかるくキスしてそこを離れる。 僕はなにか疲れのとれそうなものはないかと戸棚の茶葉を漁る。 貰い物のジャスミンティーがあったのでそれをいれようとお湯を沸かしていたら、僕の後ろを香澄がすっと通りすぎた。 「香澄?」 あまりに気配がなかったものでそのまま気づかないところだった。 玄関に向かう香澄に声をかける。 「どうかした?」 「俺、ちょっとコンビニ行ってくるね」 「分かった」 顔色は悪くなかったし、大丈夫だろうと思って行かせてしまって、そのまま香澄は帰ってこなかった。 できた紅茶を持ってソファに戻ると香澄がくれた匂い袋がいつのまにか床に落ちてしまっていたから、拾い上げてソファに座る。 探しに出ると行き違いになるかもしれない。香澄に僕の連絡先は教えていたけど僕は香澄の連絡先をちゃんと控えていなかった。 唯一知っているメールアドレスになにか送ろうとして何もできないまま、陽が落ちて夜になった。 鍵をかけずにその日はそこで眠った。 香澄、どこに行ったんだろう
続き
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