Tumgik
#韓国家庭料理故郷の家
mokkung · 3 years
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映画『ドライブ・マイ・カー』(※ラストシーンの解釈について)
twitterより転載
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『ドライブ・マイ・カー』(2021年 日本)
一生拭えない傷を負うこと、自分が見えてなかった(見ようとしてなかった)他者の一面を見つめ直すこと、それを背負って自分を生きるということ😔
そういった辛いけど生きるってこういうことだよねと思うテーマを、リッチな時間と演出で豊かに描いた素晴らしい映画でした🚘
会話の"間"が巧みでした‼️
話し出すまでの間をしっかり使うし、無言でも場の空気感が伝わる演技・演出が素晴らしい👌
構造上、演技をする演技をしているのですが、リアルな生身の人間の移ろいが感じられドキュメンタリーでも観たかのような感覚がありました😦
上映時間長くないとこれはできない💦
後半はずっとハラハラ、ヒリヒリさせられっぱなしでした😣キツイ💦 でも見終わった後、自分も前を向いていられる映画👌
外国人キャスト陣(特に手話の人)は素晴らしかったですが、なんと言っても岡田将生が良い‼️ 彼の不安定でたまにタガが外れる危うさみたいなものが染み出した演技が見事👍
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twitterより転載
大部分を広島でロケしてるので、広島に住む自分としては不思議な気持ちでした😓
というか、途中彼らが車で通ったとこ、僕んちの超近所でいつも通勤で歩いてるところでしたからね😅
大体場所わかるから、同じシーンを別の場所で撮って繋げてるのもすぐ気づいてしまいます💦
『ドライブ・マイ・カー』デジタルロケ地マップ
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あの不思議なガラス張りのゴミ処理場は、横の公園も含めて結構いいところで、僕も学生の頃とかなんとなく訪れて音楽聴きながら黄昏てたりしました(暗いな🙄)
こんな豪華な建物を税金で作りやがって!という批判があったみたいですが、こうやって映画に登場して有名になったので良かったです👌
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それとみんな結構遠くに住んでますね💦
主人公が広島で住む家に行く途中、安芸灘大橋を通りますが、平和公園からあそこまでは呉市内で結構混むので、1時間以上かかる気がします😅
ちなみにあのあたりは沖田修一監督の映画『モヒカン故郷に帰る』の舞台になった場所です👍
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twitterより転載
石橋英子による劇伴も素敵で、このサントラは映画と関係なくアルバム単体としてとても良いです👌
ゆったりしたスイングを土台に、メロディはあるけど主張が強すぎず、アンビエント・ミュージック的な一枚として良作🎶
※以下、ラストシーンについての解釈について記載しました。映画の重大なネタバレ部分があります。映画をご覧になった人向けに記載していますので、ご注意ください。
 映画のラストシーンで、みさきはコロナ時代の韓国に住んでおり、家福と同じ赤のサーブ900に乗り、車内にはあの韓国人夫婦の飼い犬に似た犬が乗っています。彼女はスーパーで買い物を終えて、これまで見せなかったような明るい顔つきで運転しながら映画は終わりを迎えます。
 なぜ彼女は韓国にいるのか?なぜ赤のサーブに乗っているのか?なぜ犬を買っているのか?このラストシーンは明確な説明が無く、文脈から推察すべき場面なので、見る人によって解釈が異なると思いますし、意図的にそのように終わらせているのは間違いないでしょう。みさきは家福と恋愛関係になり一緒に暮らしている、韓国人夫婦と一緒に韓国へ帰国したなどの意見をちらほら見かけたのですが、この映画を2回観たあとの僕の解釈を以下に書き記します(あくまで僕個人が映画を観て理解したエンディングの解釈です)。
 おそらく、みさきの母親は韓国人なのです。みさきは自分のルーツである韓国に移住して新しい生活を始めたのだと思います。それを劇中ずっと隠していたのです。
 ラストシーンのスーパーでみさきは普通に買い物をして、店員と何の抵抗もなく��国語でやり取りをしていました。学歴はなく運転で生計を立てていた彼女がいきなり韓国語を喋っているのはなぜか。彼女は韓国語ネイティブなのでしょう。
 思い出してほしいのですが、家福と一緒に韓国人夫婦の家で韓国料理を振る舞ってもらったときの場面、夫のコン・ユンスが妻の演劇俳優への応募を家福に黙っていたことを説明するときに「沈黙は金です」と表現するのですが、その時に明らかにみさきの表情が変わります。多分みさきは自分が韓国系であることを隠しているのです。そしてコン・ユンスが「辛い食べ物大丈夫ですか?」と問いかけるときの眼差しから察するに、彼はみさきが韓国の人間であると気づいているのかもしれません。
 みさきの母親は韓国人で、日本人の夫と結婚して、みさきを生んだが、夫は離れて母子家庭になってしまった。みさきは韓国人の母親に育てられたので、日本語と韓国語のバイリンガルに育った。韓国人であることから差別を受けたりなどして、北海道の片田舎で不遇な生活を続け、母親は次第にみさきに対して暴力的になった。母親との死別後、みさきは心のわだかまりを持ったまま広島での生活を続けていたが、家福や韓国人夫婦たちとの交流の日々、そして家福たちが完成させ公演した演劇を観たことによって、母親との死別や自分の生き方に折り合いがついて、前を向いて進み始め、自分のルーツである韓国へ移住して暮らすことを選んだ。
 あくまで映画を観た僕が行間を読みまくった推測によるストーリーですが、大体こんな展開が背後にあるのではないかと考えました。
 みさきにとって家福や韓国人夫婦との日々はとてもかけがえのないものになったので、家福が大切にしていた赤のサーブを韓国でも手に入れ、韓国人夫婦と同じような犬を飼っているのだと思います。
 以上が僕の考えた、ラストシーンの解釈とその背景です。いかがでしょうか?とはいえこの場面は明らかに余白を多く残して観る側に解釈を要求してくるような部分ではあるので、いろんな意見があって当然と思いますし、それを語り合うのもこの映画の面白さかもしれません。
 何れにせよこの映画は、大きな喪失を背負ったままであっても人との関わりの中で再生する機会を得るという物語であることは間違いないでしょう。最後の最後にハンドルを握ったみさきが見せる表情は明らかに前に進もうとする意思を感じるものであり、自分の道を自分が運転して進む、つまり「Drive my car」という意思を、静かに、しかし力強く示すエンディングであったと思います。
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xf-2 · 5 years
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003年4月15日夜、福岡市中央区の日本語学校に魏と王、楊らが職員室に忍び込み、現金約五万円を盗んだ。そこは王が在籍していた学校だった。王、楊はその1月にも、同区のファストフード店に侵入し、現金230万円を盗んでいた。ここは楊のアルバイト先。4月9日には魏が別の中国人留学生2人と共謀し、中国人留学生から現金約26万円を奪うという事件も起こしている。 「3人で何かやろう」  5月上旬には、楊のアルバイト先だった同市博多区のラーメン店経営者襲撃を計画する。「面識があると発覚の危険性が高い」として断念したが、この時すでに「殺害して金を奪う」ことを念頭に置いていた。 http://yabusaka.moo.jp/fukuokaikka.htm
中国人留学生
王亮(ワンリャン 当時21歳)
出典福岡・一家4人殺人事件
吉林省出身。父親は土木会社を経営し、裕福な家庭に育った。02年春、日本の大学進学を目指して福岡市内の日本語学校に入学し、同級生とともに寮で暮らし始めた。当初授業の出席率は96%と高かった。(出席率が95%以下になれば入国管理局に報告されるという。さらに低くなると強制送還される)だが王はこの年の9月、同級生とトラブルを起こし、その時の学校の対応に不信感を抱き、ほとんど学校に出てこなくなった。同級生によるとこの頃から王の様子が変わっていったという。03年4月の時点で、王はMさん宅から700mほどのところにある家賃2万円のアパートに楊とともに住んでいた。5月15日に日本語学校から、このままで除籍処分になると通告された。就学生が除籍処分されると、就学ビザを取り消され不法滞在になる。王は1度中国に帰り、両親に再編入のための授業料の工面を依頼していた。だが、両親が王持たせたはずの授業料は学校に納めておらず、除籍処分となっていた。
楊寧(ヤンニン 当時23歳)
出典福岡・一家4人殺人事件
吉林省出身。父親は長春市の中日友好協会に勤め、母親は同市の製紙工場に勤務。王とは両親同市が古くからの知り合いだった。01年10月に就学ビザで来日し、日本語学校を卒業した後、私立大学国際商学部に入学し、アジアの貿易経済について学んだ。02年には1科目を履修しただけでさぼり、後期には病気と称して休学したが、実際は福岡市内のハンバーガーショップでアルバイトをしていた。03年4月に1度は復学したが、年間50万円余の学費が払えず、納入期限の6月末を前に「親から学費を受け取るために一旦帰国する」と大学側に説明して出国した。この時、実家には戻っていない。
魏巍(ウェイウェイ 当時23歳)
出典福岡・一家4人殺人事件
河南省出身。父は工場を経営する資産家。魏自身も高校卒業後、3年間人民軍(※)で班長を務めた。その後大連の外国語学院で日本語を学び、日本留学後は先端技術を学ぶという希望を持ち、01年4月、福岡の日本語学校に入学している。02年4月には予定通り、コンピューターの専門学校に入学した。ここでは成績もよく、奨学生候補だった。故郷には恋人もいて、ごく普通の学生だったが03年になると一転して学校を欠席がちになった。魏のアパートには中国人の女性が何人も出入りするようになり、4月には留学生仲間と中国人宅に押し入り、26万円を強奪、6月には知人の女性に暴力をふるったとして傷害容疑で逮捕された。この頃、インターネットカフェにしばしば通うようになり、王や楊と知り合った。4月9日にはかつて住んでいたアパートへ強盗を押しこんだこともある。また、他人名義で携帯電話を契約する詐欺も働いている。金にも対して困っていない優秀な学生だった彼が、03年春を境に突如犯罪行為を繰り返すようになっていた。
出典blog-imgs-34.fc2.com
福岡一家4人殺害事件
福岡一家4人殺害事件
Mさん一家
殺害されたMさん一家は、Mさん(41歳)、妻C子さん(40歳)、小学6年の長男K君(11歳)、小学3年生の長女H子ちゃん(8歳)の4人暮らし。  Mさんは1962年福岡市で生まれた。私立博多高校を中退し、中州のクラブ勤めを経て上京。東京・麻布十番の焼肉店などで修行した後、88年に福岡市中央区で韓国料理店をオープンさせた。この店は繁盛し、有名人なども多く来店、テレビでも紹介されるほど有名店になった。その後、東区にも別の焼肉店を開店し、売上も好調だった。    C子さんも福岡県出身。九州女子高校を卒業後、94年頃まで化粧品会社の美容部員として福岡空港の国際線ターミナル店で働いていた。MさんとC個さんは高校時代から交際しており、90年5月に結婚した。Kくん、H子ちゃんも生まれ、幸せ家庭を築いていた。  しかし、最初の悲劇が起こった。01年9月、BSE(牛海綿状脳症)騒動が起こり、その煽りを受けて経営していた両店は廃業に追い込まれたのである。  MさんはC子さんの親族と一緒に婦人服販売会社を始めるが、売上が低迷、さらに東区の焼肉店開店のために自宅を抵当に入れて借りた4000万円の返済も滞るようになった。  03年3月、夫婦は婦人服販売業の業績が上がらないことから、C子さんの親族から独立して、衣料品などをデパートに卸す仕事を始めた。その2ヶ月後、Mさんの知人から休眠中の会社「W」を継承して復活させた。C子さんを社長にして、衣料品販売業を本格的に乗り出した。  また失業し、金に困ったMさんは闇ビジネスと呼ばれる仕事にも手を広げていく。事件後、家宅捜索で福岡市中央区のマンションから大麻草が発見されている。Mさんは大麻草を栽培して、売りさばいていたとされている。  またMさん一家は94年から96年にかけて、外資系生保会社と、99年には国内の生保会社と、一家4人の生命保健契約を締結した。保健金額はMさんが1億2000万円、C子さんが2500万円、KくんとH子ちゃんが各2100万円の総額1億8700万円に上り、その月々の保険料は14万円近くになっていた。  ちなみにMさん一家は王、楊、魏の3人とは面識はなかった。 http://yabusaka.moo.jp/fukuokaikka.htm
強襲
凌遅刑
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%8C%E9%81%85%E5%88%91
凌遅刑(りょうちけい)とは、清の時代まで中国で行われた処刑の方法のひとつ。生身の人間の肉を少しずつ切り落とし、長時間苦痛を与えたうえで死に至らす刑。歴代中国王朝が科した刑罰の中でも最も重い刑とされ、反乱の首謀者などに科された。また「水滸伝」にも凌遅刑の記述が記載されている。���た、この刑に処された人間の人肉が漢方薬として売られることになっていたとされている。この刑罰は李氏朝鮮(朝鮮王朝)でも実施されていた。また、これに酷似したものとして隗肉刑がある。
Mさんの帰宅
日付が変わって翌午前1時40分頃、Mさんが帰宅してきた。愛車のベンツC200に乗って、自宅の車庫前まで帰ってきた時、携帯電話で友人と会話している。Mさんは「今、家についた。これから駐車場にいれるから、後でかけ直す」と電話を切ったが、その友人に再び電話がかかってくることはなかった。家に入ろうとしてきたMさんを犯人達は玄関で待ち伏せていた。工事現場から盗んできた鉄パイプを、いきなり後頭部を殴りつけた後、前に向かって横から額を殴り、さらに左目周辺や頬を殴ったり、全身を蹴ったりした。さらに犯人達は2階で失神していたH子ちゃんを担ぎ下ろし、父親の目の前でいたぶったり殴打しながら、Mさんに何かを聞き出そうとリンチを加え続けていた。だが、Mさんはなにも答えず、「用がなくなった」ということで、H子ちゃんの首を絞めて殺そうとした。Mさんは土下座して、「娘だけは助けてくれ」と言ったが、彼らはこれを嘲笑し、殺害した。さらにMさんの首を白いビニール紐で絞め、気を失った彼を浴槽に浸けて溺死させた。  3人は一家の遺体を運びやすくするため、まずMさんの両手に手錠をかけ、首から足にかけて工事現場で盗んできた太い電線で縛り、H子ちゃんを背負わせる格好で固定した。また、ちょうど血のついて放置しておけない玄関マットがあったので遺体を覆い隠すために持ち出し、車を乗り捨てる際に近くの草むらに捨てた。  3人は一家4人をベンツに乗せ、その車に一緒に乗りこんだ。 博多港箱崎埠頭の岸壁に到着した3人は遺体を海に沈めるために、前もって用意しておいた重りを1個ずつつけ始めた。Mさんの腕とH子ちゃんの足を手錠でつなぎ、その手錠のチェーンの部分に別の手錠をつないで、鉄アレイをつけるなど、万全を期した。C子さんとKくんはそれぞれ両手に手錠をかけ、鉄アレイをつけた。千加さんは服を着ていないので浮き上がりそうだったので、特別に鉄製の重りを針金で巻きつけていた。  遺体を捨てた後、Mさんのベンツを運転して久留米市に向かった。これはNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)でも確認された。ベンツは「ブリジストン久留米工場」クラブハウスの専用駐車場に乗り捨ててあるのが発見されてい。3人はベンツ放置後、JR久留米駅から福岡に戻った。  20日午後、博多港箱崎埠頭付近の海中から一家の遺体が次々と発見された。これほど早く遺体が発見されることは、3人にとって誤算以外の何物でもなかったはずだ。  なお事件当日の行動については3人の供述をもとに書いたが、3人が責任をなすりつけ合ったり、供述そのものを変えているので、不確かな点も多い。 http://yabusaka.moo.jp/fukuokaikka.htm
3人の浮上
事件に使われた手錠は台湾製でレバー操作をすれば簡単に取り外しができる金属製のおもちゃ、鉄アレイは重量20kgのもので、それぞれ福岡市内にある量販店で売られていた。この店の防犯カメラにそれらを買った人物が映し出されていた。その映像から似顔絵が公開されると、日本語学校の生徒が「同級生(王)に酷似している」と証言、ここで王とその交友関係が洗われるようになった。ここで楊の存在が浮上し、楊の携帯電話の通話記録から魏の存在も明らかになった。  また、遺体に付けられていた直方体の鉄製の重り(重量30kg)は魏が過去に頻繁に出入りしていた女性宅がある福岡市博多区の賃貸マンションの所有会社が非常階段への鉄製扉を開放させておくために特別注文したものだった。  事件後、魏は出国2時間前に空港へ向かう途中の路上で、別の暴行事件により身柄を拘束された。だが、この時すでに王は楊とともに福岡空港から上海に出国していた。この航空券は犯行の3日前に楊が用意していた。2人は中国の公安当局に身柄を拘束されることになった。 供述 「窃盗目的で侵入した。黒幕は存在しない」(王、楊) 「Mさんは高級車を持っていて金持ちそうだったから狙った」 「5月下旬に王から『おまえは格闘技ができるだろう。それなりに荒っぽいが、カネになる仕事がある』と誘われ、楊を入れて3人でMさん一家を襲った。家族4人の首を絞めて殺した後、遺体をMさんのベンツでう実まで運んで投げ捨て、その車も遠くまで捨てに行った。王は誰かに殺しを依頼されていたようで、私は成功報酬として約1万円を受け取っただけだ。残りの報酬はまだもらっていない」 (魏) http://yabusaka.moo.jp/fukuokaikka.htm
出典kyushu.yomiuri.co.jp
公判を終え福岡地裁を出る魏被告
福岡一家4人殺害事件
王被告土下座にも消えぬ怒り 遺族、厳罰求める
出典kyushu.yomiuri.co.jp
福岡一家4人殺害事件
中級人民法院裏門で、通行人をチェックする職員
憤りは収まらなかった。昨年六月に起きた福岡市の松本真二郎さん一家四人殺害事件。遼寧省遼陽市の中級人民法院で十九日に開かれた初公判で、孫たちの命を奪った元留学生二人と初対面した遺族には、日本語での謝罪もむなしく響いた。「頭を下げれば済むと思っているのか」。一年四か月を経ても消えない激しい怒りが、異国の法廷に広がった。  王亮被告(22)は白いワイシャツ、白っぽい綿のズボン姿で法廷に姿を見せた。楊寧被告(24)は、黒いトレーナーに白っぽいズボンをはき、二人ともオレンジ色のベストを着ていた。両足には鎖、両手には手錠がかけられていた。  起訴状が読み上げられる間、楊被告は、検察側の質問に対し、はきはきと答えたが、何度もまばたきするなど緊張が見て取れた。王被告も時折、目元に手をやるなど、落ち着かない様子だった。  犯行現場となった松本さん宅の子供部屋や浴室、廊下に残された血痕などの写真がスクリーンに次々と映し出されると、王被告は終始目をそらし、楊被告も顔を上げようとしなかった。  静寂が破られたのは、王被告の意見陳述の途中だった。突然、後ろを振り返り、約三メートル離れた傍聴席の最前列に座っていた松本さんの妻千加さんの父親、梅津亮七さん(78)に向かって土下座し、約三十人いた傍聴席から驚きの声が上がった。さらに、裁判長に向き直った後、もう一度後ろを向き、日本語で三回、「すみません」と繰り返し頭を下げた。  数日前に遼陽市入りした梅津さんは、公安当局などを回り、両被告の逮捕に謝意を伝え、厳罰を要請したという。公判終了後、「頭を下げて済むものではない。それ以上にひどい目に遭わされた」と怒りが収まらない様子だった。 http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090427-462876/news/20090427-OYS1T00564.htm
裁判経過
楊寧被告人は1審で死刑判決を受け、控訴棄却を経て2005年7月12日に死刑執行された。一方、王亮被告人は遼寧省遼陽市人民検察院により無期懲役が確定した。 日本で逮捕起訴された魏巍被告人は1審の福岡地裁で事実を認めた後、ほぼ黙秘を通し、死刑判決を受けた。2審では、一転して動機や犯行過程、3人の役割、遺族への謝罪などを詳細に証言したが、控訴は棄却された。上告したが2011年10月20日に最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は上告を棄却して死刑が確定した。 2014年現在、魏巍は福岡拘置所に収監されている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E4%B8%80%E5%AE%B64%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
出典stat.ameba.jp
福岡一家4人殺害事件
福岡一家4人殺害事件
日中の捜査共助と問題点
同事件は主犯格2人が中国に逃亡したため、中国との捜査共助が最大の焦点となった。結果的には日本国内の反響の大きさに配慮した中国当局が積極的に協力したため、早期逮捕が実現したが、一方で他の事件では日中間の捜査協力がほとんどなされていない実態や、アメリカ、韓国以外と犯罪人引渡し条約が結ばれていない現状も指摘され、国際化する犯罪に各国捜査当局の対応が遅れている点が浮き彫りとなった。 また、福岡地裁で行われた魏巍被告人の公判では、中国公安当局が作成した王亮、楊寧両被告人の供述調書が日本の裁判で初めて証拠採用された。これまで日本の刑事裁判では、海外の捜査当局が作成した調書は「証拠能力なし」とされることが多かったため、この判断は「国際犯罪の捜査に道を開く」と評価されたが、黙秘権が存在しない中国の調書を問題視する意見もあり、議論を呼んだ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E4%B8%80%E5%AE%B64%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
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sansakizaka · 5 years
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2019年5月
5/1(水)- 5/2(木)12:00-蓮溪邦枝さんの新タマワイワイ祭り
滋賀県から新・精進料理のアーティスト蓮溪邦枝さんがやってくる。今回は新玉ねぎがテーマのランチをご提供致します。売り切れ次第、終了となります。
5/4 (土)18:00- BBQ部
当店でもお馴染みのニューオリンズジャズバンド「ビックチキンプロジェクト」のジャズベーシスト 早野さんの実家である姫路の精肉店から最高のBBQ肉セットが届きます。ご予約制、参加費3,000円(2ドリンク付)
5/11(土)19:00- 牛肉麺を食べる会
またしても韓料理長がやってきます。藝大で工藝を学ぶ、中国は西安出身の韓さんが作る故郷の味。ご予約制、参加費2,000円(1ドリンク付き)
5/14(火)12:00- さんさきピクニック@丸の内
丸の内仲通りを通行止めにして開催される工藝ピクニックに参加します。全国から15チームが選出されましたが、光栄にもさんさきがその中の1チームに選ばれました。丸の内でお待ちしております。
5/17(金) 19:00- シネマサンサキ x YUI’S BAKE スイーツ
19時上映開始。真央部長がセレクトした映画は「アメリ」です。今回は、YUI’S BAKEとのコラボ。映画とスイーツがある金曜日の夜。参加費無料。ご予約不要。途中参加も大歓迎。
5/18(土)18:00-餃子部
世界の餃子を巡る旅。ロシア、中国と続き、今回は千葉県になります。世界一だと絶賛するスタッフ冨樫の母の味を再現。千葉県の一般家庭の餃子をご提供します。ご予約制、参加費2,000円(餃子とおつまみ、ワンドリンク付き)
5/19(日)10:00-ランニング部
日曜日の朝を走る事から始めませんか?朝10時にさんさきに集合して谷中周辺を5kmぐらい走ります。参加費無料、ご予約不要。
5/25(土)18:00-Jazz部
Jazz好きな当店スタッフが始めたJazz部。一緒にセッションしたり、Jazzを聴きながらゆっくりお酒飲んだり、色んな過ごし方ができます。今のメンバーは、サックス、トランペット、ピアノ、ベースです。ご予約不要、参加費無料。
5/26(日) 16:30-ボードゲーム部
世界中のボードゲームが楽しめる会。主催はコミュニケーターのスギヤマケイです。今まで遊んだゲームの一部「適当なカンケイ」「Ticket to Ride:New York」「ぽんこつペイント」「通路」などです。会費:1300円(1ドリンク込み)ご予約制。
毎週火曜日 21:00-23:00 ウクレレ部
ウクレレ好きな方、音楽が好きな方、歌うのが好きな方が集まって練習する会です。初心者の方から、ベテランの方まで色んな方が参加します。先生がいるわけではないです。参加費無料、ご予約不要です。
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acecombat7 · 4 years
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エースコンバット7考察または感想
エースコンバット7(以下ACE7)が1周年を迎え、コラボも盛り上がっている。クリア前から感想を書き始めたのだが、途中で満足して公開しないまま半年以上が過ぎてしまった。腐らせておくのも何なのでここで供養する。 ACE7のストーリーについては賛否両論がある。ACE5のようなわかりやすいストーリーを求めた人にとっては、わかりにくくて面白くないシナリオだったかもしれない。しかし、PS2時代にACE5をプレイした私としては、最高のシナリオと言いたい。ここではその理由について述べたい。 ・ハーリング元大統領について いきなりネタバレだが、ACE7では序盤でハーリング元大統領が死んでしまう。ACE5でハーリングを救出した自分としてはなかなかショックを受けるのだが、ストーリーを進めるにつれて、開発者がハーリングを殺した理由もわかってくる。 ACE5でのハーリングは絵に描いたような「良識派のかっこいいアメリカ大統領」である。元海兵隊だが融和主義者。軍縮を進めてアークバードを平和利用し、対ユークトバニア戦争では拉致されるも主人公たちに救出されてユークと和解。アークバードが戦争に利用されたのちにはマスドライバーの開発を停止。のちに平和の象徴として軌道エレベーターを建設する。いかにもハリウッド的なわかりやすい英雄だ。一方、わかりやすすぎてリアリティに欠ける印象さえあった。 しかしながらACE7ではハーリングの施策の光と陰にもスポットを当てる。軌道エレベーターの建設により、オーシアがユージア諸国に「支配を持ち込む構図」となる。ただ、エイブリルの簡潔な表現では、経済や歴史に詳しくないプレイヤーにはわかりづらいだろう。そこでまず、現実世界の経済や歴史(とくに現代史)の観点から解説を試みる。 ・軌道エレベーターと「支配を持ち込む構図」 軌道エレベーターのような巨大インフラを構築するとなれば、莫大な金が動く。労働者は現地人が雇用されるだろうが、その元締めになるのはオーシア側のゼネコンであり、オーシア企業がユージア大陸の企業を傘下におさめることになったと考えるべきだろう。当然ながら利益の大半はオーシアの親会社が握ることになるが、これが現地人に雇用を生み出すと同時に、格差も生み出すことになる。似たような事例は現実の歴史でも存在する。 例えばアメリカはキューバからスペインを追い出し、キューバの独立を支援した。いささか横道に逸れるが、キューバの独立を祝って作られたカクテルがクバ・リブレである。中米原産のラム酒と、アメリカの象徴であるコーラを使用しており、「キューバとアメリカの友好=キューバの自由」という、実にわかりやすいネーミングのカクテルだ。しかし現実には、ラム酒の原材料であるサトウキビの畑や、流通関係をアメリカ企業が押さえており、キューバ国民の大多数が貧困に喘ぐという事態になった。半植民地状態となったキューバは、キューバ革命によって社会主義化し、アメリカを追い出すこととなる。 ACE7の話に戻るが、軌道エレベーターの建設費用は「主にオーシアの金で」ということになっている。これもオーシアの無償援助はあるだろうが、ユージア諸国に対する借款もあるはずだ。似たような事例が第二次世界大戦後のマーシャル・プランである。焼け野原となった欧州に対して、アメリカが莫大な資金援助を行って復興させたという計画だ。 ここから推察すると、オーシアはユージア諸国を、民間レベル(株式資本関係)と国家レベル(借款)で二重に支配することになる。これはユージア諸国にとって様々な意味での拘束となったはずである。現実世界でも似たようなことがある。冷戦後のアメリカは欧州や日本に対しては概ね「自由と民主を広める宣教師」としての立場を守ったが、共産主義陣営との境界領域においては独裁者を支援して、間接的ながら苛烈な支配を行っている。すでに述べたキューバもその典型である。また、南米では軍人に金と武器を渡してクーデターを起こさせて親米独裁政権を作っている。パラグアイ、ブラジル、ボリビア、チリ、アルゼンチンで行われたこの作戦を、コンドル作戦という。またベトナム戦争当時の南ベトナムや、朝鮮戦争後の韓国でも同じようなことが起きている。公平を期するために言っておくならば、共産主義陣営も軍事独裁政権を支援することは少なくなかった。ただいずれにせよ、アメリカが純粋な「自由と民主の国」でないことは理解できるだろう。 ACE7の軌道エレベーターのくだりは明らかにそうした現代史を参照している。それに対して、序盤のエイブリルは「元大統領は善意のつもりだったんだろうが」と手厳しい。 とはいえ、ストーリー終盤になって登場する「ハーリングの鏡」のくだりを見るかぎり、ハーリングの意図はそこまで単純でもないように思える。
「ハーリングの鏡」は、ハーリングが脱出用のマザーグースワンを操縦して「軌道エレベーターを破壊しようとした」(エルジア側の解釈)のか、あるいは「身を挺して軌道エレベーターが破壊されるのを防いだ」(オーシア側の解釈)のか、どちらに解釈するのかは鏡の両面( =似ていると同時に正反対 )であり、同時にどちらに解釈するかが、解釈する人物の内面を映す鏡であるという隠喩だ。軌道エレベータの先にあるのが「人間の可能性」(エイブリルの解釈)なのか、それとも「混乱の源」(コゼット王女の解釈)なのか、それも「ハーリングの鏡」である。
「ハーリングの鏡」をここまでの考察と関連付けると、軌道エレベータを「平和の象徴」と見るか、それとも「オーシアによる植民地支配の象徴」と見るのかも「鏡の裏表」であり、「見る人の内面を映す鏡」と考えるべきなのだろう。そのいずれが正しく、いずれが間違っているというわけでもない。 さらに言えば、「ハーリングの鏡」というキーワードを出すこと自体、ハーリング自身が軌道エレベーターの光と陰を予見していたということさえも示唆している。この理解を前提とすれば、ハーリングは決して単なる脳みそお花畑の理想主義者ではないということになる。そもそもハーリングは、軍縮の象徴であったアークバードを戦争を投入した( ACE5)。これはユークとの戦況をイーブンに戻し、和平交渉を行うためだったのだが、極秘の和平交渉への途上でハーリングが拉致され、のちにアークバードは戦争継続のための道具にされてしまう。したがってハーリングは、いかに善意で作られたものであっても、悪意に用いられうるということを熟知していたはずである。軌道エレベーターも功罪の両面があるということを理解していた。しかし「それでもなお」軌道エレベーターを作ろうとしたわけである。軌道エレベーターは宇宙開発のための入り口であると同時に、送電施設でもあり、巨大な電波塔でもある。エイブリルの言う「人間の可能性」 そのものである。それを正しく用いられるか否かは人間次第なのだが、最後には人間の良識や叡智を信じる、希望はそこにしかないということだろう。 ・ミッション16について かなり退屈かつ苦行なミッションなのだが、ストーリー的には見どころが多い。 エルジアの保守派=戦争終結派に対して急進派=戦争継続派という構図は、ナチス時代のドイツを思わせる。しかし急進派が若手将校を中心に形成されているという構図は、戦時中の日本にも通ずるものがある。五・一五事件や二・二六事件でクーデターを起こした青年将校たちや、鈴木貫太郎首相が進める対米講和を阻止しようとした宮城事件(「日本のいちばん長い日」に描かれている)がそれにあたる。これらのモチーフをバラバラに解体して再構成したのであろう。 「保守派が正義」という単純な話ではないという点も評価したい。ベルカ人の技術者やその家族が、保守派から忌み嫌われてリンチを受けているという無線が聞こえてくるからだ。それどころかオーシア軍まで同士討ちを始めてしまい、地獄の釜の蓋が開いたかのような混沌が始まる。 ・ミッション17~ミッション18について ミッション17のタイラー島のエピソードは、凄惨な内容も出てくるので「好き」とは言いづらいのだが、個人的に思い入れが一番強い。戦争のリアルを生々しく描いているからだ。 補給がなく孤立した島で戦闘があり、民間人が犠牲になるという構図は真っ先に沖縄戦を想起させる。民間人の犠牲という意味では、カティンの森事件や、ソ連に蹂躙されたドイツなど、他にも挙げればキリがない。それらを咀嚼して再構築したのがタイラー島だ。統制された軍であっても、ひとたび補給と指揮系統を失えば山賊のようになってしまう。旧ベルカ軍の技術者と家族たちは虐殺される。カウントの「空はいいぜ、そういうのを見なくて済む」というセリフは、まさにそうした戦争のリアルを象徴する名言だ。このセリフは重い。何しろ、続くミッション18では、主人公たちが敵国で食料や燃料を強奪せざるを得なくなるのだ。フーシェンの「生き延びるために奪う、私の生まれたところでは当たり前のことだ」とか、イエーガーの「息子には聞かせられんな」とかも、いちいち重い。「自分の母国の軍はそんなひどいことはしない」と考えたい人には受け入れがたいかもしれないが。 ・ミハイについて ミッション18ではミハイの故国が舞台になる。ミハイは、故国がエルジアに吸収されて王位を失い、貴族に列するという提案を蹴って士官学校に入学、大陸戦争の絶対的エースとなった男。マンガみたいな設定ではあるが、誇り高さという点では一貫しているため説得力がある。 ミハイはとにかくストイックで強くて渋くてカッコいい。この点、開発者の意図は徹底している。ミハイの同郷の軍人たちはミハイに惚れ込んでおり、ミハイをキングと呼ぶ。さらにはミハイをかついで独立しようとさえ考えている。実際、ミハイは王らしい威厳を持っている。しかしミハイ自身はというと、そうした若手たちに対して「国とは何だ?」と問う。終盤になって、ミハイがもはや国や帰属といった問題に興味を示さなくなっていることが明らかとなり、その理由も提示される。ミッション15冒頭ムービーにおけるシュローデルの「大空こそが彼の王国だったからだ」というセリフは神がかっている。それゆえにミハイは「私はその存在(導いてくれる者)ではない」と語って主人公との対決を選ぶのである。 また、ミハイの愛機がSu-30SMという点はかなり示唆的である。ゲーム内では、Su-30SMは「輸出タイプのSu-30系列機の開発国内運用型」とされている。SOL隊のSu-30M2も似たような経緯である。現実世界でも両機はロシアのフランカー系の輸出型をロシア国内向けに改良したものだそうだ。この屈折した機体の生い立ちに、祖国を失ったSOL隊の悲劇を重ね合わせているということではないだろうか。 前述のように、主人公たちが「押し込み強盗」で、ミハイの「王国」に土足で踏み入ったことはなかなか示唆的だ。 ・コゼット王女について エルジアが王政復古し、父親が王になったため、もとは平民に近い身分ながら王女になったという設定。今どき王政復古?という人もいるかもしれないが、スペインやギリシャでは20世紀に王政復古している。ギリシャ王政復古は第二次大戦前の話で、戦後廃位されたが、スペイン王家の王政復古はなんと戦後で、現在もスペイン王室は継続している。 ACE7におけるコゼットの父は血筋がよく、操りやすいという理由で王につけられただけのお飾りであったが、コゼットはそれを理解しつつも王女としてそれなりに努力しようとしていたように描かれる。エルジアは周辺の小国を吸収した経緯があり、融和のために各地を視察しているし、吸収した国の旧王族(ミハイの孫娘たち)と良好な関係を築いている。 ラストで敗戦国の王族が難民の支援に走り回る姿は、昭和天皇に通じるものがある。 ・エルジア王国と���ラージ王国について エルジアにはナチスドイツ、スペイン、東欧、ロシアの要素を混ぜ込んであるため、モデルを一つに絞るのは難しい。ただ、ナチスドイツはACE ZEROのベルカ公国でそのまま使われているし、エルジア対してはあくまで一部のモチーフが使われたのみである。また、隣国シラージ王国の王太子であったミハイの名前は東欧の人名であり、エルジア、シラージはいずれも東欧モチーフと考えるべきだろう。 調べてみたらルーマニア王国最後の国王はミハイ1世だそうで、ルーマニアの共産化の影響でスイスに亡命していたが、ソ連の解体と民主化ののちに帰国し、民主主義下ながら特別の待遇(事実上の国王)という立場にあったらしい。このあたりはシラージ王国というよりも、軍事政権→王政復古に至ったエルジア王国の姿に影響しているのかもしれないが、エルジア王国のモデルとしてはスペインの要素のほうが大きいように思われる。スペインはフランコによる軍事独裁政権が続いたが、民主化と同時に王政復古したという経緯がある。ただしエルジアの場合は、王政復古したと思ったら再び軍事大国化する流れがあり、これは特にモデルが見当たらない。 ミハイの項で触れたように、SOL隊のSu-30M2およびSu-30SMは輸出型フランカーをロシア国内用に逆輸入したものである。そういう意味ではエルジアはロシア、シラージは東欧諸国に重なる。 ・カウントについて カウントは伯爵を騙った詐欺師ということになっている。ただ、カウントは傲慢ではあるものの、(ストーリーの解説という作劇上の都合はあるにせよ)頭は悪くない。また、チャンプやハイローラー、フルバンドのようなヤクザ崩れとも印象が違う。ミッション8では「家柄なんだよ」などと言っていて、当初は詐欺師時代の名乗りが忘れられていないのかと思っていたが、IRBMの発射や民間人の殺戮には怒りをあらわにするなど、基本的なところでは悪人ではない。もちろんトリガーとともに飛ぶ中で成長したという要素はありそうだが、それだけではなく、どうも本当に育ちが悪くなさそうに見える。 完全に推測ではあるが、カウントの裏設定は「本当に旧伯爵家の子だが、非嫡出子だったので正式な子どもと認められず、母子家庭で(父親から多少の支援はあるだろうが)裕福ではなかった」といったあたりではないだろうか。この手の話は欧州の貴族によくある。そこそこ教養があって顔も良いのをいいことに、金持ちの女性を相手に結婚詐欺をしていたーーというのが、ありそうなパターンだ。そういう設定ならば「金のあるところからもらって何が悪い」と開き直っても不思議ではないし、妙に家柄にこだわるのが出生に関わるコンプレックスと考えることもできる。まあこれは完全に推測なのだが。あと、ロングレンジ部隊に異動してからフーシェンに気がありそうと思ったら終盤で仲良くなっててニヤリとした。 ・ワイズマン 「好きな方に飛べ」「行きたい方へ飛べ」というセリフが大好き。どっちを任せてもさっさとやっつけてくれる。背中を任せられるこの安心感よ。でも「二つ頭」というネーミングはもうちょっとなんとかなりませんかね。「双頭」とか「ツインヘッド」でもよかったのでは。
以上、後半はやや補足的となったが、ACE7のストーリーは現代史を参照しつつよく練られていると思う。ACE5やACE ZEROでは「ベルカが自国の領内に核を落とした」設定であり、善悪を単純化してあるところが不満だった。現実世界で核を落としたのはアメリカであり、ACE7のオーシアのモデルは明らかにアメリカである。そういう意味で過去作には不満を感じていたのだが、ACE7ではそうしたアメリカの光と陰を参照しており、しかしリアルを追求しすぎてニヒリズムに陥ることもなく、ストーリーとしては成熟した。ただし、これは現代史人に詳しくない人やアメリカの正義を盲信する人には不評かもしれない。
・補足:機体ツリーについて ACE7ではINFと同じ機体ツリー方式だったので不安だった。INFは機体が少なすぎて不評だったACE6の反動であろうか、ACE5以上に多かった。それ自体は歓迎するが、ツリー形式で開発していくため、開発ルートを決めてしまうと修正が大変だった。INFではとりあえずF-35あたりまでは出した記憶があるが、マルチだけでそこまで稼ぐのは苦行に近いものを感じて、あとは投げてしまった。 しかしACE7では主要な機体は押さえつつも、マイナーな機体や退役した機体を除外しており、頑張れば1週目でもF-22あたりまで出せるようになっている。この点はキャンペーンモードを重視していて好感が持てた。
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kiitatakita · 7 years
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聴講メモ 情報法制学会・情報法制研究所 共催 第1回情報法制シンポジウム
聴講時に入力したメモです。断片。配布資料からのメモも引用符はありません。 聞き取り間違い等、あります。おかしな部分は記録者のせいです。
2017年6月17日(土)10:30〜18:30 東京大学(本郷)伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
開催案内 https://jilis.org/conference2017.html (資料DL可)  http://kokucheese.com/event/index/469489/
主催 情報法制学会(ALIS)・情報法制研究所(JILIS) 一般財団法人 日本データ通信協会 情報法制研究会
注意事項:スライドを撮影して、公開しないように。
総合司会 宍戸 常寿(東京大学教授)
10:30-11:00(30分) 挨拶 情報法制学会 代表 曽我部 真裕(京都大学 教授)
学会の特色 政策提言活動とは一線を画す。政策提言はJILISが行う。 学会誌はオンラインを軸足とする。若手研究者や実務者の原稿を受理したい。
情報法制研究所について、鈴木正朝理事長より説明。 従来の学会とは違い、政策提言を積極的に行う。 アカデミック分野から、個人情報保護委員会の立ち上げ等に際し、発言が少なかった。 諸外国のように独立系のシンクタンクが長期に提言をしていくのが大事。 個人情報保護法改正に際しても、学としての深堀が不十分 立法分野でのサポートが不十分だった。 法学分野だけでなく、幅広い人材を理事とした。 事務局は2000個問題に関係する自治体の首長組織の事務も扱っている。 消費者保護団体の育成 学際的な視点 政策提言、パブコメは機関決定せずに、賛同するメンバーの連名で。 立法評釈 エビデンスを基にした現実の立法(過程)を検証 タスクフォースは10個
11:00-11:10(10分) 挨拶 堀部 政男 一橋大学 名誉教授(個人情報保護委員会 委員長)
従来の学会は法解釈学が中心。 こういう法律が必要という提言
11:15-12:15(60分) パネルディスカッション 「無線LANの乗っ取り事案と電波法」 パネリスト    上原 哲太郎(JILIS理事、立命館大学 教授)  ※欠席    代打 高木 浩光(JILIS理事、産業技術総合研究所 主任研究員)    小坂谷 聡(弁護士、立命館大学大学院情報理工学研究科)    西口 三千(神戸大学 大学院法学研究科) 司会 曽我部 真裕(JILIS理事、京都大学 教授)
に 警察庁の技術職員として勤務。京都府警で無線関係や育成に携わり、現在、技官に戻る。 電波法と通信の秘密 109条 傍受自体は不可罰、他人に漏らす行為が「通信の秘密」に抵触 電波法改正 1998 革マル派による警察無線の傍受 2001年 WEP脆弱性 2004年 サイバー犯罪条約締結対応、YahooBB個人情報漏えい 権限のない、故意の傍受 電波法109条の2 窃用目的での復元は処罰の対象 暗号のかかった通信路に穴をあけて不正アクセスする WEP鍵が通信の秘密に当たるか? 判決ではWEP鍵は電波法109条1項の通信の秘密には当たらないとした。 検察側主張 鍵そのものが通信の秘密であり、ARPパケットを収集重鍵を復元し、窃用する行為は電波法109条違反 総務省が判決に反論 暗号化されたARP要求パケットは通信の秘密 検察主張はなぜ、109条の2ではなく、109条? 無線LANただ乗りの可罰性  電気通信事業法の範疇で処罰の対象にできないか WEP鍵は「通信の秘密」で保護すべきか。  ARPパケット自体は不特定多数に送出される 電波法を改正する必要があるか?  ただ乗り行為は回線利用権の侵害、電気通信の秩序かく乱 どう裁かれるべき?  ただ乗りはアクセス制御の問題 電気通信事業法や不正アクセス禁止法の枠組みで判断する。
た IEEE802.11規格  WEPはRC4暗号 ストリーム暗号 ARP IPパケットによる通信の前に必ず発生 IPアドレスが分かっているが、MACアドレスが分からない場合にMACアドレスを問合せ 109条の2には無理があるとの上原教授の見解 鍵が通信の秘密には当たらないとの立場-鍵自体が通信されているわけではない 当たる立場ー暗号ストリーム自体が暗号化されたWEP鍵であるとみることが可能 鍵の利用は限定されていることが通信を構成している ARPリクエストは通信の秘密か? あたらない  通信が始まる前の制御信号  内容を知り得ない状態なので、秘密の切要ではない  特定の相手を対象としていないので、傍受ではない あたる  レスが来ることを期待しているのは内容を知り得ているのと同じ  糸としては特定の相手方を対象としたもの ARP応答は通信の秘密化? 結局、どちらにもとれる 不正アクセス禁止法は適用可能か  特定電子計算機?  事前共有鍵方式ではアクセス制御ができない 電磁的記録不正作出及び共用? (た ちょっと無理では)
こ 本職は弁護士、デジタルフォレンジックに興味。 通信の秘密でとらえるのは無理があるという点では意見が一致。 起訴状の内容を奇異に感じる。アクセスポイントに接続したことが、どうして通信内容を窃用したことになるのか? WEP鍵は通信内容を構成するものではないと判断されている。 総務省の反論も無理筋。無線通信の建付けでは暗号通信は109条の2。 内容を窃用したのではないから109条で行くしかないと考えたのか? 暗号化されたものを中身も分からずに使うことが「通信の秘密」を侵害したことになるのか
そ アプローチとしては通信の秘密を窃用する手段として考えるか、ただ乗りを重視するか
た 結論として109条の2でやるものと考えていたが、上原教授は違うと考えている。 109条の2でやるものと考えていた理由は、総務省の説明。 今の考えでは、プロトコルはあまり重要ではない。電波法の趣旨で考えるべき 不正アクセス禁止法の趣旨は人工的なもの。電波法はざっくり。
に パケットの解読は復号に当たるのではないか。利用させないという意思をもって暗号化したものであり、それは意志の伝達では。
そ 拡張されている?109条の2については判断されていないので、まだ可能性はある? ただ乗りアプローチは現行法では難しい?
こ 109条の2では更に無理がある。109条の2は封書での通信のようなもので、封書を破って中身を取り出すような行為はしていない。
Q 小坂谷弁護士の意見に反対。今回の事例は宛先が中にあり、それを見ているのだから。
こ プロトコルと中身を分けて考える必要はないとのことだが、プロトコルは制度に相当するので、中身の問題とは違うと考えている。制度を使うことが目的であって、中身の問題とは違う。
た 封書の例でみると、鍵が封筒の中に入った状態(カギに関連したもの)。封筒を破ったから鍵が見えるという言い方もできる。保護法益は何かというところに立ち戻るべきでは。
Q  電波の所有者としては保護するという意思がある。帯域に制限があり、それで料金が発生する等の問題があるのでは?
た 実害がある場合はどうなのかという趣旨で、従量課金だったころには実害があった。現在の常時接続ではアクセス秩序の問題となる。実害の観点から処罰の必要というと、より重要な論点。家庭のNWに入り込み、情報を詐取する等となると、不正アクセス禁止法では処罰できない。複数の利用者を識別する符号が前提なので、家庭では皆が同じ符号を利用してたりする。今後、家庭からの詐取がでたら109条の2でいけるか。
こ アクセスポイントに接続する行為そのものを問題としているのだが、サーバーに入ることは同じか?
た 同じではないと思うが、どこで処罰するかの問題では。
こ 何らかの被害が生じているのはその通りで、現行は民事的な解決に。
そ 懸念される事例でありながら、問題が積み残されている。
13:25-14:55(90分) パネルディスカッション 「オンラインゲーム業界の資金決済法対応の解決にむけて」 パネリスト    江口 清貴(JILIS専務理事)    実積 寿也(JILIS理事、中央大学 教授)    板倉 陽一郎(JILIS参与、弁護士)    堀 天子(弁護士)      新潟大学法学部 田中先生    その他、JILIS「資金決済法研究TF」委員 司会 福島 直央(国際大学GLOCOM 客員研究員) ※講演資料1、講演資料2DL可
ふ 前払式資金決済手段とオンラインゲーム LINE宝箱の鍵 消費者保護のための供託金 サーバに記録されているコイン等 供託したお金は使えない スマホゲームは3割がプラットフォーム代、事業者は7割しか入らないのに、5割の供託金 無料のアイテムにも供託金が必要 宝箱の鍵は無料版の方が多かったけど、分けて管理していなかった ポケモンゴーは日本でも展開、ポケコインも対象
え プラットフォーム代、供託金で、事業者の手元に残るのは2割 自家型での5割の供託金は先進国ではほとんどない。第三者型では供託金あり。 どうのつるぎを買って、モンスターと戦うなら供託金は要らない。 どうのつるぎ10本でぎんのつるぎ、ぎんのつるぎ10本で伝説の剣となると、通貨とみなされる? 手間もお金もかかる イコールフッティング
た 前払式支払手段に対応するかどうか
ふ 消費者は、本当に5割ないと困るのか?
え オンラインゲーム市場は1兆円産業 アイテム課金はなにを売っているのか? 倒産時の扱いは真剣に考えないといけない。突然死事例は少なくとも3,4件。 大きな会社では事例はない。アイテム買っていたのに、全てが消えた事例は4件。(7年間で)
ふ ゲームが終わることはあるが、会社が飛ぶことは少ない。会社があれば、何とかなるのでは。 デジタルニッポン2017では自家型では供託金無しにとの提言 消費者が望んでいるのは、サービスの継続であって、払い戻しではないのでは? 破綻した会社のユーザーを救済するシステムの提案 Sharable and Interactive Ending Resource Optimization (ShIERO)システム • 破綻会社のゲームサーバの運用を当該会社から独立させて引き取るシステム 6か月は遊べる。新規コイン発行は停止 収益が高いものは他社が買う。 1社で供託金を積むのではなく、業界として供託金を積む。
い 運用すると言っても2週間おきぐらいに新しいキャラ等を投入しないと飽きられる。雇用とライセンスの問題もある。実質的には資金注入のようなことになるのでは。2週間マンネリだと詫び石の世界。供託金については不動産等に類似の制度あり。モラルハザード起こされると大変だが、意外と不動産分野ではまわっている。
ほ サーバーが吹っ飛んで終わってしまった場合には代行運用は機能しない。業界での供託処理は中小事業者によるやり逃げが少なければ、一つの考え方ではある。有料コインだけか、アイテムも含むのか、2分の1でいいのか。
じ リスクはあるが、安く遊べるというのもあっていいとは思うが、オプトインで。代行運用と団体供託は消費者の選択によるのではないか。ゲーム安楽死のシステムがあっていい。小規模事業者では保険が難しいが、大規模事業者と小規模事業者が協力すれば、安い保険が組める。
た ユーザ保護、業界で吸収できるリスクはより望ましいものが考えられるのなら。業界特性による。 クレジット会社が役務を代わって提供する枠組みが別の業界ではあった。立法政策的にはありでは。 クレジットカードの保険は業界で保険制度を積み上げてきた。ゲーム業界でも検討が可能ならいい方向になる可能性はある。
え 吹っ飛んだ事例は、アップデートして、2度と起動しなくなったもの。他はロールバックで何とか対応できた。オンラインゲームで重要なのはアップデートとカスタマーサポート。後者は結構、待ってくれる。 箱庭系ゲームは無人運営だったりする。 ShIEROはとにかく運営を続けるためのもの。団体型供託金は企業倒産などへの対応としてはより���いのでは。
い 箱庭型、育成型等でアルバムダウンロードなどができるのなら、意外と納得してくれるかもしれない。 ユーザーは後ろがどこの会社か分からないでやっているのが多い。
ほ 6か月の代行運用でコインやアイテムを使いつつ、終わりに備えるのはありかも。団体供託は銀行等による保全契約と、どちらが大手事業者にとってはいいのか分からない。もしかすると団体供託の方が、高くつくかもしれない。自家型の場合の供託金廃止は、それがコンテンツであるのなら。
い 自民党のやり方だと、ゲームの外延について議論で2,3年かかってしまう。アップルは6か月で切ってはいけないと言っている。
ふ 他にこの部分を変えた方が良いのではないかというところは?
た 有償で交換したもので外に出ないとされているものは、範疇を分けてもいいのではないか。利用の範囲が内部に閉じている場合は対象としないとしても。
じ そもそも、そういう法律が必要であったのなら、それを議論していくべきでは。日本の消費者は過剰に保護されているのでは。ゲームのコインがプリペイドカードと同じなのか?法律自体は事業者が海外であろうと区別しないが、実効性があるのか。そのうちに海外でサーバーを立てて逃げようとするかもしれない。
い 意外とユーザーは折り合ってやっている。弁護士連合会ではゲームについては消費者問題として把握していない。デザインとして消費者保護を入れていくのは好ましい。
15:00-16:00(60分) 報告「サイバー脅威動向に関する報告」 名和 利男(JILIS理事、サイバーディフェンス研究所専務理事)
リオオリンピックで何が起きたか 最近の日本で報告がされない攻撃について
ベトナム空港に対するサイバー攻撃(2016.8) 九段線についての国際仲裁裁判所判断をめぐるトラブルが発端 音響システムが乗っ取られ、英語で声明が流れる。電車管理システムの乗っ取りも。
リオオリンピックでネットワークのトラフィックが大会期間中、50%増 ARBOR JETRO 中南米における映像コンテンツ産業の現状 ストリーミング産業 ネットフリックスがサービスを最初にやったのはブラジル。 大会期間中はネットフリックスのトラヒックは50%減少 コンテンツプロバイダのトラヒックは250%増加 グーグルのトラヒックは500%増加、顔本は1200%増加 ワールドカップでブラジルの財政は破綻しかけた。公務員の給与は7割削減。DDoS攻撃が頻発 信号機のコントロールにシムを入れた。攻撃にIoT Botnetが利用された。 IoT Botnet攻撃下で日本は第4位 警察庁レポート Netis製ルータへのBot感染 2016年7月
更新機能を利用するマルウェア感染 Windows Updateを利用したマルウェア感染 ウクライナの電力システム 2015年ブラックハット Injecting a fake update ワードのマルコード 中間者攻撃で行う 同時多発的 正規サービスを時間差で踏み台にするC2通信 ブラックリストは役に立たない 180部隊 スクリプト実行環境を利用した正規プログラムによる挙動 正規サービスの同期機能を利用するC2通信  ペッ○ー君の通信は安全性を保障されていない。アクセスしているクラウドサービスをすり替えれば…
全てのプロセスの担当者が、サイバー脅威の適切な認識と網羅的な理解をすること  担当者の経験・知見に依存したサイバー脅威 サイバー空間における挙動を事後に確認することが可能な証跡やログを記録・保管すること  不十分な証跡・ログ サイバー攻撃退所の担当者は、主要な技術だけでなく、事前に運用や業務にかかる知識や慣習を把握及び理解すること  対処する対象の運用状況が分からない→分かる
Q 東京オリンピックに向けての留意点は?
A 仲良くしましょう。足元を見ないで、餌に食らいついては駄目。状況認識を合わせましょう。
Q 自治体のセキュリティ意識には落差があるが、どうやっていけばいいのか。
A 意識の存在すらないところもある。九州は特に。 中央や県警に呼ばれた職員が意識を高めても、戻ると一人ぼっち。 経験を提供することで、意識は高まる。HSCCP
Q 濡れ衣を着せる顔画像処理攻撃が可能では?カメラ大国の英国であれだけテロが。 自動運転は狙われる可能性が高い。
A 英国についてはフランスもブリュッセルも同じだが、情報共有ができていないのが悩み。 3.11のとき、市町村は県が持っている難病患者の情報を持っておらず、犠牲者が。英国でも。 自動運転はソフトウェアアシュアランスが握っている。AutoIsac 流通精度をよくすると、逆の効果も生じる。
Q 日本の人材育成についてと、業務実態に通じたセキュリティ人材について
A 2006年から人材育成の活動しているが、歩を大量生産している感がある。北朝鮮は母数が3万人。 韓国ではトップガンを育成するイメージ。 モメンタム 投資家向けのサイバーセキュリティー分析レポート 日本の情報認識は12年前から変わっていない。上に期待せずに現場に期待する。 交差訓練 他の職種を
16:05-17:05(60分) 報告「JILIS個人情報保護法研究TFの活動と進捗」 高木 浩光(JILIS理事、産業技術総合研究所 主任研究員) ※講演資料DL可
匿名加工情報をオンライン広告でどう使っていいのか、どう使ってはいけないのかを検討 →オンライン広告研究TF
パブリックコメント検討WG  個人情報保護法改正については27個の意見を提出  対象範囲を客観的に定めることは無理 定義は客観的に  「個人情報」と「個人データ」の混在  匿名加工情報は個人データファイルが対象のはず
情報公開請求分析PJ
Q データ主体が持っている権利についてはどうか。
A パーソナルデータの保護 EUでは権利に対して義務を置いている。日本法の場合、目的がよく分からないうちに法ができている。 個人の権利利益というとすべて含んでしまう。民間分野での開示請求権も今改正でやっと入った。 データの正確性の確保も本来はプロファイリングによる不正確な人物像の回避というものがあるはず。
Q 立法評釈の一つの例として、今回の個人情報保護法成立について、レポートを出す予定はあるか。また、分析手法を共有してほしい。
A 分析自体はレポートを出す。
17:10-18:00(50分) 講演「情報法制研究の対象としての個人情報保護法制の将来像」 堀部 政男 一橋大学 名誉教授(個人情報保護委員会 委員長) ※講演資料DL可
オプトアウトの公表が個人情報保護委員会へ。届出は今年3月1日から。昨日段階で約70件程度。 第三者機関の設置は2003年当時は大変、難しかった。 GDPRでも民間団体に着目 プライバシーシール 国際的動向、国際協調 国際的に整合の取れた制度
Q 個人情報保護で個人の権利利益を重視するのか、個人���報の有用性を重視するのか。匿名データが転々流通する可能性がある。本人識別されるリスクはゼロではないが、厳しくするのか、緩和するのか、個人的な見解を。
A 基本的には個人の権利を保護していく。そのための仕組みがだんだんと整ってきた。使われることに意味がある部分もあるので、法に有用性の文言が入った。両者のバランスを取っていくのが法の目的であり、主たる目的は個人の権利利益の保護である。匿名加工情報のような形で利活用を図っていくことも重要である。 新統計法で初めて匿名データという言葉が出た。 課題は多い。学会、研究所での検討に期待する。
18:05-18:10 閉会 情報法制研究所 理事長 鈴木 正朝(新潟大学 教授)
バランス論を言うのであれば、調整法理があるはず。バランスを語るときには、どうバランスを取るかについて語りたい。保護範囲を明確化することも重要。 中立性を保ち、不偏不党な政策提言をしていけるよう。
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salontetsugaku · 8 years
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世界の“ケンカ”を取りあつかうキッチン「紛争レストラン」。前代未聞・揉めてる国の料理しか出さない店の真意 わからないところがわからないんです…も致命的だが、「わかっていないことをわかっていない」よりはマシだろう。 かのソクラテスも「無知の知」、無知であることを知ることこそ真の知への追求がはじまる、といったように、まずは知らないということを自覚しなければ理解への道はない。 世界のあちこちで(日本もだけど)“いやだからそっちが間違ってるんだってば…”で両者譲らない論争が続いている。そんな国と国間において相手を理解するには? この流れでいけば、まずはどれだけ相手の国についてを知らないかを肌で感じないと、頭上をとびまわるハエを払い退ける勢いで相手をシャットダウンする頑なな姿勢からは、脱せないだろう。 そのみんなの「無知の知」を“食”で手助けしているレストランがある。そのまま訳せば「紛争レストラン」という名の。 1400189_220007691509986_1780311904_o 世界初、“紛争”レストラン  アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるレストラン「Conflict Kitchen(コンフリクト・キッチン)」は、訳すと“紛争レストラン”。この何とも物騒な名前の店の出す料理は、イラン、アフガニスタン、キューバ、北朝鮮、パレスチナ、ベネズエラの伝統料理や家庭料理。  すでにピンときた人もいるだろう。そう、アメリカと紛争中の“ワケありな国”のフードを提供しているのだ。 interaction3 hebron5 「アメリカと不仲の国の料理を食べることで、馴染みないその文化や政治を理解し探求してもらいたいのです」  コンフリクト・キッチン創設者でプロデューサーのJon Rubin(ジョン・ルービン)とDawn Weleski(ドーン・ウェレスキー)はそう語る。 venezuela_facade2  ひらたくいえば「食を通してタブーな国のことをもっとよく知ろう」。政治・経済・環境・文化などさまざまな理由でアメリカと対立している国の料理に絞り、普段は話題にしない国について話してみる。  アーティストでもあるジョンとドーンはソーシャルエクスペリメントともパブリックアートともとれるような型破りな発想から、社会派レストランを生み出した。 CONFLICT-KITCHEN-Wide-Elevation FBIも立ち入れない未知の領域のご飯も  2010年のオープンからこれまで、6ヶ国の郷土料理を紹介してきたコンフリクト・キッチン。メニューの例を挙げてみると…。 ・イラン:伝統的な魚料理、Mahi Shekam Por(マヒ・シェカム・ポー) ・アフガニスタン:ラムの蒸し煮、Kabuli Palow(カブリ・パロウ) ・キューバ:芋のおかず、Yuca Con Mojo(ユカ・コン・モホ) ・北朝鮮:冷麺、Naengmyeon(ネンミョン)やビビンバ、甘い飲み物のデザートSujeonggwa(スジョングァ) ・パレスチナ:ひよこ豆のハマス、中東のサンドイッチShawarma(シャワルマ) ・ベネズエラ:シーフードのマリネ、ceviche(セビチェ)やお米のプディング、Arroz con leche(アロス・コン・レチェ)  どれも美味しそう。しかも安いものでは2ドル(約220円)、メインでも10ドル前後(約1100円)と誰でも気軽に試すことができる価格だ。 1294356_220005941510161_545849235_o  現在はインディアン部族国家「イロコイ連邦」の伝統料理をフィーチャー中。独立国として国連から治外法権が認められているイロコイ連邦は、FBIも立ち入りできないとされる未知の領域だ。一方で固有文化や人権の軽視も問題視されるコントラバーシャルな場所でもある。 10009953_272792829564805_8524997280228430969_o cerviche 「できる限り現地を訪れ、地元の人から食文化や作り方を習います」。コンフリクト・キッチンは過去にイラン、キューバ、パレスチナまで実際に足を運び、地元アーティストやコミュニティメンバー、シェフと交流、伝統料理を学んできた。 「食から食、家から家を渡り歩き、本当の味に触れました。そしてどの国にも“食でもてなす文化”がありました。アメリカにいると忘れてしまう大切な文化ですね」 10368997_314902788687142_1385581458609503667_o MG_7332 北朝鮮亡命者の声も。現地人の本音をシェア  食を入り口に国を知る。しかし舌だけで歴史や文化は学べない。コンフリクト・キッチンが掲げるコンセプトのキーは、料理をくるむ“包み紙”に隠されていた。そこには各国で集めてきた生の声がびっしり。 「現地でのインタビューはコンフリクトキッチンの要です」。そう彼らが語るように、お客に渡されるパンフレットには食文化だけでなく、恋愛や結婚観、宗教、経済、メディア、女性の在り方、アメリカへの思いなどトピック毎に、現地の人の正直な意見が掲載されている。 1401567_220005571510198_364022800_o  アフガニスタン編ではタリバンやアルカイダ、キューバ編では社会主義、パレスチナ編ではイスラエルとの関係、ベネズエラ編では故チャベス大統領の独裁政権についてなど、ちょっと触れてはいけない話題にも言及。  入国できなかった北朝鮮編では韓国に住む脱北者に接触し、北朝鮮での子ども時代や亡命のストーリー、韓国で送る第二の人生について語ってもらうなど本格的なインタビューを行った。  あくまでも歴史の教科書やニュースでは得られない意見、その国民しか語ることができない本音だ。そこでやっと、どれだけ自分の知らない事実がそこにあったのかとハッとし、「もしかして….」と偏見を疑いはじめる。 NK_facade 1795937_274649409379147_4935714340585948637_o 対話ならなんでも歓迎?  彼らが目指す“食に触発されて生まれる対話”は、確実に実現されている。お客たちの会話は、料理名の発音の仕方からその国に対して持つステレオタイプについてまで、どんどん広がっていく。  だが時としては対話は思わぬ方向に向かったことも。昨年のパレスチナ編では、保守的なユダヤ系住民から「お前たちは反イスラエルなのか」と猛抗議を受け(パレスチナと対立するイスラエルはユダヤ系のため)、殺害予告まで届き一時店をクローズしたこともあった。 front-busy IMG_2150  それでも彼らが続けていく理由。それは「知らない国について好奇心を持ってもらい、偏見を取り去ってもらいたい」という強い意思と、「食を通してその国のことがもっと身近に感じられた」というお客の理解が呼応するからだ。 1921204_270727799771308_1617545331_o  舌は嘘をつかない。美味しいものは美味しい、それがどこの国の料理であっても。スポーツや音楽が世界の共通言語といわれるように「食」も通訳がいらない言語の一つ。  美味しい食をまえにゆるんだ偏見と差別に、そっとナイフを入れるようにその国の本音を差し込む。人間の本質を突いたキッチンは、無知の知を自覚させて壁を崩し、先入観を理解に変えるひとさじをくれるのだ。
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xf-2 · 5 years
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一 はじめに
(日本オリンピック)  五輪史上初の衛星生中継。世界が見守る中、聖火を手に、国立競技場に入ってきたのは、最終ランナーの坂井義則(よしのり)さんでした。  八月六日広島生まれ。十九歳となった若者の���々たる走りは、我が国が、戦後の焼け野原から復興を成し遂げ、自信と誇りを持って、高度成長の新しい時代へと踏み出していく。そのことを、世界に力強く発信するものでありました。  「日本オリンピック」。坂井さんがこう表現した六十四年大会は、まさに、国民が一丸となって成し遂げました。未来への躍動感あふれる日本の姿に、世界の目は釘付けとなった。  半世紀ぶりに、あの感動が、再び、我が国にやってきます。  本年のオリンピック・パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか。
(新しい時代へ踏み出す)  「日本はもう成長できない」。七年前、この「諦めの壁」に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放ちました。その果実を活かし、子育て支援、教育無償化、更には働き方改革。一億総活躍社会を目指し、まっすぐに進んでまいりました。  厳しさを増す安全保障環境を直視しながら、平和安全法制を整備し、防衛力を抜本的に強化しました。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、世界を駆け回り、ダイナミックな日本外交を展開してきました。  我が国は、もはや、かつての日本ではありません。「諦めの壁」は、完全に打ち破ることができた。その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の令和の新しい時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
二 復興五輪
 二〇二〇年の聖火が走り出す、そのスタート地点は、福島のJヴィレッジです。かつて原発事故対応の拠点となったその場所は、今、我が国最大のサッカーの聖地に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  常磐自動車道に続き、本年三月、JR常磐線が全線開通します。これに合わせ、双葉町、大熊町、富岡町の帰還困難区域における避難指示の一部解除に向け、準備を進めます。  浪江町では、世界最大級の、再生エネルギーによる水素製造施設が、本格稼働します。オリンピックでは、このクリーンな水素を燃料とする自動車が、大会関係者の足となります。そして、大会期間中、聖火を灯し続けます。リチウムイオン電池、AIロボット。未来を拓く産業が、今、福島から次々と生まれようとしています。  津波で大きな被害を受けた、宮城県を訪れる外国人観光客は、震災前の二倍を超えました。岩手県では三倍となっています。昨年九月に陸前高田市で開業したばかりの道の駅では、僅か一か月で十万人の観光客が訪れ、賑(にぎ)わいを見せています。  来年度で復興・創生期間は終了いたしますが、次のステージに向け、復興庁を司令塔に、政治の責任とリーダーシップの下で、福島の本格的な復興・再生、東北復興の総仕上げに、全力で取り組んでまいります。  九年前、ファーディーさんは、ラグビーチームの一員として、釜石で、東日本大震災を経験しました。  「ここで帰ったら後悔する」  オーストラリア大使館から避難勧告を受け、家族から帰国を勧められても、ファーディーさんは、釜石に残り、救援物資の運搬、お年寄りや病人の搬送。困難に直面する被災者への支援を続けました。  その感謝の気持ちと共に、本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。  心温まる支援のおかげで力強く復興しつつある被災地の姿を、その目で見て、そして、実感していただきたい。まさに「復興五輪」であります。  東日本大震災では、百六十三の国と地域から支援が寄せられました。我々が困難の時にあって、温かい支援の手を差し伸べてくれた世界の方々に、改めて、今、この場から、皆さんと共に、感謝の気持ちを表したいと思います。
三 地方創生
(観光立国)  全体で五百近い市町村が、今回、ホストタウンとなります。これは、全国津々浦々、地域の魅力を世界に発信する、絶好の機会です。  北は北海道から、南は沖縄まで。アイヌの皆さんが受け継いできた伝統音楽や食文化、琉球舞踊など、我が国が誇る全国各地の地域文化に触れていただく「日本博」を、本年、開催いたします。  国の文化財を積極的に活用できる制度を設け、地域のアイデアによる観光地づくりを後押しします。自家用車による有償の運送サービス制度について規制緩和を行い、外国人観光客の皆さんの地方での足もしっかりと確保いたします。  首里城の一日も早い復元に向け、全力を尽くします。三月には、那覇空港第二滑走路の供用を開始します。発着枠を十万回以上拡大することにより、アジアのゲートウェイとして、沖縄の振興に取り組んでまいります。  オリンピック・パラリンピックに向けて、サイバーセキュリティ対策、テロなど組織犯罪への対策に万全を期すことで、安全・安心をしっかり確保いたします。五年後の大阪・関西万博も視野に、多言語化、Wi‐Fi環境の整備など、観光立国の基盤づくりを一気に進めます。高い独立性を持った管理委員会の下、厳正かつ公平・公正な審査を行いながら、複合観光施設の整備に取り組みます。  更には、外国人観光客の多様なニーズに応える宿泊施設など世界に冠たる観光インフラを整え、二〇三〇年六千万人目標の実現を目指します。
(農産物輸出)  世界に目を向けることで、地方に新しいチャンスが広がります。  昨年、EUへの牛肉やコメの輸出は、約三割増えました。TPP諸国への乳製品の輸出も、二割を大きく上回る伸びとなりました。甘い「紅はるか」は、シンガポールやタイで大人気です。さつまいもの輸出は、昨年、四割以上増加しました。  先月、中国への牛肉輸出について、解禁令が発出されました。今月発効した日米貿易協定も活かし、おいしくて、安全な、日本の農林水産物の世界への挑戦を、力強く後押しいたします。  農地の大規模化、牛の増産や、水産業の生産性向上など、三千億円を超える予算で、生産基盤の強化を進めます。販路開拓など海外への売り込みを支援します。  神戸牛、ルビーロマン、ゆめぴりか。農家の皆さんの長年にわたる努力の結晶である、日本ブランドを、海外流出のリスクからしっかりと守ります。  CSF対策を一層強化します。野生動物の感染が発見された場合にも、家畜伝染病予防法に基づき、移動制限などのまん延防止措置を実施できるようにします。ASFについても、海外から持ち込まれる肉や肉製品の検疫を強化し、水際対策を徹底します。
(地方創生)  昨年の台風十九号では八ッ場ダムが利根川の被害防止に役立ちました。水力発電や農業用水などを目的とするダムについても、緊急時には省庁の縦割りを打破し、一元的に活用するための対策を、全ての一級河川を対象に、この夏までに取りまとめます。  相次ぐ自然災害の教訓を活かし、全国で、川底の掘削、堤防の整備、無電柱化を進めます。送電線の計画的な更新、電力会社、自衛隊、自治体の平時からの連携などにより、強靱(じん)な電力供給体制を構築します。防災・減災、国土強靱(じん)化を進め、災害に強い故郷(ふるさと)を創り上げてまいります。  東京から鉄道で七時間。島根県江津市は「東京から一番遠いまち」とも呼ばれています。二十年以上、転出超過が続き、人口の一割に当たる二千八百人が減少した町です。  しかし、若者の起業を積極的に促した結果、ついに、一昨年、転入が転出を上回り、人口の社会増が実現しました。  原田真宜(まさのり)さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。  「地域みんなで、手伝ってくれました」  地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。  「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大三百万円支給する制度を、更に使いやすくします。「移住支援センター」を全国一千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。  都市に住む皆さんの地方での兼業・副業を促すため、人材のマッチングや移動費の支援を行う新たな制度を創設します。関係人口を拡大することで、将来的な移住につなげ、転出入均衡目標の実現を目指します。  企業版ふるさと納税を拡充し、地方における魅力ある仕事づくりを一層強化します。独占禁止法の特例を設け、まちづくりの基盤である地方の金融サービス、交通サービスをしっかりと維持・確保してまいります。地方の創意工夫を、一千億円の地方創生交付金で、引き続き応援します。  若者が将来に夢や希望を持って飛び込んでいくことができる。地方創生の新しい時代を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
四 成長戦略
(中小・小規模事業者)  「東洋の魔女」が活躍したバレーボール。そのボールを生み出したのは、広島の小さな町工場です。その後、半世紀にわたり、その高い技術を代々受け継ぎ、今なお、五輪の公式球に選ばれ続けています。  全国各地の中小・小規模事業者の皆さんが、長年培ったオンリーワンの技術で、地域経済を支えています。しかし、経営者の多くが六十歳を超え、事業承継は待ったなしの課題であります。そして、若い世代の承継を阻む最大の壁が、個人保証の慣行です。  この春から、先代の経営者と後継者から個人保証を取る、いわゆる二重取りを原則禁止いたします。商工中金では、今月から、年間三万件、二兆円の新規融資について、個人保証なしの融資を原則とする運用を開始しました。  信用保証協会では、個人保証なしで後継者の皆さんの融資を保証する新制度を、四月からスタートします。経営の磨き上げ支援も行い、専門家の確認を得た後継者には、保証料をゼロとします。個人保証の慣行は新しい世代には引き継がないとの強い決意で、あらゆる施策を総動員してまいります。  七年前、十年ぶりの大改正を行った下請振興基準を、更に改正し、対象を拡大します。大企業に対しても、新たに金属産業、化学産業で、自主行動計画の策定を求めます。業界ごとの取引慣行に詳しい専門人材を下請Gメンに採用し、下請取引の更なる適正化に取り組んでまいります。  デジタル技術の進歩は、中小・小規模事業者にとって、販路拡大などの大きなチャンスです。デジタル取引透明化法を制定し、オンラインモールでの出店料の一方的引上げなど不透明な取引慣行を是正します。
(規制改革)  IoT、ビッグデータ、人工知能。第四次産業革命の大きな変化の中で、デジタル時代の規制改革を大胆に進めます。  本年から、無人自動運転を解禁し、中山間地域の皆さんに、安全で便利な移動手段を提供します。自動制御ブレーキを備えたサポートカーに限定した新たな免許制度を設け、その普及を拡大します。  AIが解析するデータのボリュームが、競争力を左右する時代です。個人情報を匿名化し、その詳細な分析を可能とすることで、ビッグデータの世界をリードしてまいります。  フィンテックによる多様な決済サービスが登場する中、金融分野の業法による縦割り規制を抜本的に見直します。マイナンバーカードの取得を促し、来年度中に健康保険証としての利用を開始します。あらゆる行政手続の電子化を進め、対面での確認が必要なものなどを除き、二〇二四年度までに完了いたします。  技術の進歩による急激な変化に対し、消��者の安全・安心を確保していきます。個人データの利用停止を可能とするなど、個人情報保護を強化します。あおり運転を刑罰の対象とし、道路へのカメラ設置などにより、悪質な運転者の取締りを徹底します。空港施設へのドローン飛行を禁止し、飛行経路の安全を確保してまいります。
(イノベーション)  吉野彰(あきら)先生のノーベル化学賞受賞を、心よりお慶び申し上げます。  吉野先生に続く、未来を担う若手研究者に、大胆に投資します。自由な発想で挑戦的な研究に打ち込めるよう、資金配分を若手に思い切って重点化します。安定的なポストを確保し、海外留学を含めたキャリアパスを確立することで、若者が将来に夢や希望を持って研究の世界に飛び込める環境を整えます。  変化のスピードを先取りし、これまでにない価値を生み出す鍵は、ベンチャー精神です。大企業などからベンチャー企業への投資を税制で支援し��いわゆる自前主義からの発想の転換を図ります。国の研究機関によるベンチャー企業への出資を促すことで、蓄積された研究成果や技術を新しい産業へと成長させてまいります。  第四次産業革命がもたらすインパクトは、経済のみにとどまらず、安全保障をはじめ、社会のあらゆる分野に大きな影響を及ぼします。国家戦略としての取組が必要です。  その基盤インフラは、通信です。5G、ポスト5G、更にその先を見据えながら、大胆な税制措置と予算により、イノベーションを力強く後押しします。安全で安心なインフラが、これからも安定的に供給されるよう、グローバルな連携の下、戦略的に取り組んでいきます。  次世代暗号などの基盤となる量子技術について、国内外からトップクラスの研究者・企業を集める、イノベーション拠点の整備を進めます。  月を周回する宇宙ステーションの整備、月面での有人探査などを目指す新たな国際プロジェクトに、我が国として、その持てる技術を駆使し、貢献いたします。将来的な火星探査なども視野に、人類の新たなフロンティアの拡大に挑戦します。  Society 5.0の時代にあって、教育の在り方も、変わらなければなりません。本年から小学校でプログラミング教育を開始します。四年以内に、全ての小学生、中学生に一人一台のIT端末を揃(そろ)えます。企業エンジニアなど多様な外部人材を登用することで、新しい時代の教育改革を進めます。
(アベノミクス)  今般取りまとめた新しい経済対策は、まさに、安心と成長の未来を切り拓くものであります。事業規模二十六兆円に及ぶ対策を講じることで、自然災害からの復旧・復興に加え、米中貿易摩擦、英国のEUからの離脱など海外発の下方リスクにも万全を期してまいります。  日本経済は、この七年間で十三%成長し、来年度予算の税収は過去最高となりました。公債発行は八年連続での減額であります。経済再生なくして財政健全化なし。この基本方針を堅持し、引き続き、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化を目指します。  この六年間、生産年齢人口が五百万人減少する一方で、雇用は三百八十万人増加しました。人手不足が続く中で、最低賃金も現行方式で過去最高の上げ幅となり、史上初めて全国平均九百円を超えました。足元では、九割近い中小企業で、賃上げが実現しています。  雇用環境が好転している今、就職氷河期世代の皆さんの就業を、三年間集中で一気に拡大します。この世代に対象を絞った求人を解禁するなど、あらゆる施策を講じ、意欲、経験、能力を活かせるチャンスを広げていきます。  兼業や副業をやりやすくするため、労働時間に関するルールを明確化します。労働施策総合推進法を改正し、大企業に中途採用・経験者採用比率の開示を求め、多様で柔軟な働き方が可能となるよう、改革を進めます。  経済社会が大きく変化する中、ライフスタイルの多様化は時代の必然であります。今こそ、日本の雇用慣行を大きく改め、働き方改革を、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。
五 一億総活躍社会
(全世代型社会保障)  この春から、大企業では、同一労働同一賃金がスタートします。正規と非正規の壁がなくなる中で、パートの皆さんへの厚生年金の適用を更に広げてまいります。三千億円を上回る、ものづくり補助金、IT補助金、持続化補助金により生産性向上への支援、社会保険手続の負担軽減を行いながら、従業員五十人を超える中小企業まで段階的に拡大します。  高齢者のうち、八割の方が、六十五歳を超えても働きたいと願っておられます。人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。働く意欲のある皆さんに、七十歳までの就業機会を確保します。  こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます。  年金受給開始の選択肢を、七十五歳まで広げます。在職老齢年金についても、働くインセンティブを失わせることのないよう、見直しを行います。  二〇二二年には、いわゆる団塊の世代が七十五歳以上の高齢者となる中で、現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは、待ったなしの課題です。  年齢ではなく、能力に応じた負担へと見直しを進めます。七十五歳以上であっても一定以上の所得がある方には、窓口での二割負担を新たにお願いすることを検討します。併せて、かかりつけ医機能の強化を図るため、大病院の受診に定額負担を求めることで、現役世代の負担上昇を抑えます。  医療や介護について、予防への取組を強化することで、いつまでも健康で、活躍できる社会づくりを行います。  子どもたちから、子育て世代、現役世代、そしてお年寄りまで、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障制度」を目指し、本年、改革を実行してまいります。
(子育て支援)  子どもたちの未来に、引き続き、大胆に投資してまいります。  昨年の幼児教育・保育の無償化のスタートに続き、この四月から、真に必要な子どもたちの高等教育の無償化が始まります。私立高校の実質無償化も実現し、子どもたちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる社会を創り上げてまいります。  保育の受け皿整備を進め、待機児童ゼロを実現します。これまでの取組により、待機児童の数は、昨年、調査開始以来、最少となりました。いまだゼロが実現できていない自治体には、保育ニーズに応じた整備計画の策定を求め、取組を強化していきます。  妊娠、出産、子育てへの切れ目ない支援を行います。来年春までに、子育て世代包括支援センターを全ての市町村に設置します。所得の低いひとり親世帯への支援を拡大し、子育てしやすい社会づくりを更に強化します。「希望出生率一・八」の実現を目指し、深刻さを増す少子化の問題に真正面から立ち向かってまいります。
(一億総活躍社会)  我が国には、意欲と能力あふれる女性たちがたくさんいます。全ての女性に活躍のチャンスを創り、その持てる可能性を十二分に開花することができれば、日本の経済社会は一変するはずです。  この六年で、女性の就業者数は、新たに二百九十万人増加しました。就業率は、二十五歳以上の全ての世代で米国を上回っています。M字カーブは確実に解消に向かっています。引き続き、女性活躍の旗を高く掲げ、女性の皆さんが働きやすい環境づくり、女性リーダーの拡大に向けた取組を一層進めます。更に、民間シェルター支援によるDV対策などに取り組んでまいります。  女性も男性も、若者もお年寄りも、障害や難病のある方も、更には一度失敗した方も、誰もが多様性を認め合いその個性を活かすことができる社会、思う存分その能力を発揮できる社会を創る。一億総活躍社会の実現こそが、まさに少子高齢化を克服する鍵であります。  バリアフリー社会の実現に向けて、公共交通機関における取組を強化します。耳の聞こえない方に対する、無償で手話通訳を利用できる電話リレーサービスを整備します。重度障害者の皆さんの就労の意欲を後押しするための仕組みを強化します。  「その能力は磨けば無限である。」  中村裕(ゆたか)医師は、長年、障害者雇用に熱心に取り組んでこられました。  「身障者の社会進出のためにもスポーツを奨励しなければならない。」  中村先生の情熱によって、一九六四年、東京パラリンピック大会が実現しました。その後、パラリンピックは四年おきに継続的に実施されるようになりました。中村先生の思いは受け継がれ、半世紀以上の時を経て、再び、日本へと帰ってきます。  本年のパラリンピックを、世界中の人々に夢や感動を与える、素晴らしい大会とする。障害のある皆さんが、世界で最もいきいきと生活できる国・日本を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
六 外交・安全保障
(積極的平和主義)  日本が、初めてオリンピック精神と出会ったのは、明治の時代であります。その時の興奮を、嘉納治五郎はこう記しています。  「世界各国民の思想感情を融和し以て世界の文明と平和とを助くる」  オリンピック・パラリンピックが開催される本年、我が国は、積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算し、新しい時代の日本外交を確立する。その正念場となる一年であります。  日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。  もとより、我が国の国民の生命と財産を守るため、毅(き)然として行動していく。その方針はしっかりと貫いてまいります。米国、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は、極めて重要となっています。韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします。  プーチン大統領と長門で合意した、元島民の方々の航空機によるお墓参り、そして四島での共同経済活動は、着実に前進しています。一九五六年宣言を基礎として交渉を加速させ、領土問題を解決して、平和条約を締結する。この方針に、全く揺らぎはありません。私と大統領の手で、成し遂げる決意です。  日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。
(安全保障政策)  いかなる事態にあっても、我が国の領土、領海、領空は必ずや守り抜く。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  この春から、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を創設します。更には、サイバー、電磁波といった新領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化してまいります。  昨日、日米安全保障条約は、改定の署名から六十年を迎えました。日米同盟は、今、かつてなく強固なものとなっています。その深い信頼関係の下に、二〇二〇年代前半の海兵隊のグアム移転に向け、施設整備などの取組を進めます。抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担軽減に、一つひとつ結果を出してまいります。  日米同盟の強固な基盤の上に、欧州、インド、豪州、ASEANなど、基本的価値を共有する国々と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。
(国際社会の課題解決)  この七年間、八十の国・地域を訪問し、八百回を超える会談を重ねてまいりました。各国首脳との信頼関係の上に、国際社会が直面する共通課題の解決に向け、世界の中で、主導的な役割を果たしていく覚悟です。  中東地域における緊張の高まりを深く憂慮します。我が国は、全ての関係者に、対話による問題解決と自制的な対応を求めます。これまで培ってきた中東諸国との友好関係の上に、この地域の緊張緩和と情勢の安定化のために、これからも、日本ならではの平和外交を粘り強く展開いたします。エネルギー資源の多くをこの地域に依存する我が国として、こうした外交努力と併せて、自衛隊による情報収集態勢を整え、日本関係船舶の安全を確保します。  自由貿易の旗手として、二十一世紀の経済秩序を世界へと広げてまいります。EUから離脱する英国とも、速やかに通商交渉を開始します。TPPの更なる拡大や、インドを含めたRCEP交渉を主導します。データ流通の新たな国際ルールづくりを、大阪トラックでリードしていきます。  G20で合意したブルー・オーシャン・ビジョンには、既に五十九の国から賛同を得ています。この流れを更に世界へと広げていくことで、二〇五〇年までの海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロの実現を目指します。  我が国は、五年連続で温室効果ガスの削減を実現いたしました。二〇一三年度比で十一・八%の削減は、G7の中で英国に次ぐ削減量です。長期戦略に掲げた脱炭素社会を早期に達成するため、ゼロエミッション国際共同研究拠点を立ち上げます。米国、EUなどG20の研究機関の叡智(えいち)を結集し、産業革命以来増加を続けてきたCO2を、減少へと転じさせる、「Beyondゼロ」を目指し、人工光合成をはじめ革新的イノベーションを牽(けん)引します。  世界の平和と安定、自由で公正で開かれた国際ルールの構築、気候変動をはじめとした地球環境問題への挑戦。より良き世界の実現に向かって、新しい時代の日本外交の地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
七 おわりに
 「人類は四年ごとに夢をみる」  一九六四年の記録映画は、この言葉で締めくくられています。新しい時代をどのような時代としていくのか。その夢の実現は、今を生きる私たちの行動にかかっています。  社会保障をはじめ、国のかたちに関わる大改革を進めていく。令和の新しい時代が始まり、オリンピック・パラリンピックを控え、未来への躍動感にあふれた今こそ、実行の時です。先送りでは、次の世代への責任を果たすことはできません。  国のかたちを語るもの。それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか。新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  世界の真ん中で輝く日本、希望にあふれ誇りある日本を創り上げる。その大きな夢に向かって、この七年間、全力を尽くしてきました。夢を夢のままで終わらせてはならない。新しい時代の日本を創るため、今日、ここから、皆さん、共に、スタートを切ろうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
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