#0xc000000e Windows 10 | Explore Tumblr posts and blogs

aikider · 8 years ago

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Windows10がぶっ壊れる、そしてMBR修正

day 1

ことの始まりは旧システムディスク(Windows7)を捨てようと思ったこと。

旧システムディスクをメインマシン(Windows10)に接続（SATA接続リムーバブルケース使用）。ゼロフィルをかけるため、ゼロフィル用ソフトウェアの入っているディレクトリをエクスプローラで開く（このあとゼロフィルのソフトウェアを開いたかもしれないが記憶がはっきりしない）

ここでWindows10が狂う。ポインタは動くがクリックしても反応せず。スタートメニューが開けない。タスクバー右クリックも動かず、タスクマネージャも開けない。

ctrl+alt+deleteもすぐに反応しない。（win10では珍しい症状なのでこの時点でかなり焦る）

何度かctrl+alt+deleteを押して、やっとメニューが出現。

タスクマネージャを起動。タスクマネージャ以外ではfirefoxのみ表示されているがそれ以外が真っ黒となり（タスクバーすら表示されない）、すでにかなり挙動が怪しい。

起動中のアプリケーションをすべて終了する。

再度ctrl+alt+deleteを押してシャットダウンを試みるが、シャットダウンできない。

やむなく電源ボタン長押しで強制シャットダウン。

焦ってそのまま起動する（あとから考えるとこれがまずかった。）

Windows10の起動が途中で止まり、inaccessible boot deviceと表示される。一種のブルースクリーンだが、色調が濃い青ではなく淡い青で、この時点ではWindows10を起動しようとしているのがわかる。再起動。これを２回繰り返した（これもまずかった）

今度はWindows7の起動画面が動き始めた。ここで旧システムディスクをブートドライブとして読み込んでしまっていることにいまさらながら気づく。

Windows7をシャットダウンして旧システムドライブをリムーバブルケースから外す。

再起動する。・・・が、Windows10が起動しない。Windows10の起動アニメーションすら表示されない。

何度か再起動するが全く変わらず。このあたりで絶望感が漂い、打ちひしがれる。

WindowsのMBR（マスターブートレコード）が書き換えられてしまった可能性に思い至る。しかしこの時点では修復に自信がないため、インストールメディアから修復する方法を考える。

電源を切った状態でWindows10のインストールメディア（USBドライブ）を接続し、起動（フロントパネルだと認識しないことがあるので、バックパネル側に接続する）。delete連打してUEFI BIOSに入る。起動デバイスとしてインストールメディアを最上位に指定。保存してリセット。

Windows10のインストールメディアが読み込まれる。64bitか32bitかを聞かれるので64bitを選択。

インストール画面が開く。キーボード選択画面が出る。「次へ」を押し、左下の「コンピューターの修復」を開く。

「オプションの選択」で「トラブルシューティング」を選択。「詳細オプション」で「スタートアップ修復」を選択。自動修復を試みるが失敗する。何度試みても失敗。（さらに絶望）

電源を切り、なんとなくインストールメディアを抜いて再起動してみる。すると古典的なグレーと黒の画面の中で一番上にWindows??? ??????(おそらくWindows Boot Managerの文字化け)などと表示され、その下の表示も??????など文字化けしまくっている。辛うじて

??: 0xc000000e

??: a required device isn't connected and can't be accessed

が読み取れる。

これは起動シークエンスの初期でつまづいたときに表示される画面だということは経験的に知っている。しかし対処法がわからない。

Windowsの自動バックアップ機能を使用して定期的にシステムイメージを作成している（はず）なので、システムイメージから復元することを考える。

電源を切ってWindows10のインストールメディアを入れ、再度「コンピューターの修復」→「トラブルシューティング」→「イメージでシステムを回復」を選択する。

自動的にディスクからシステムイメージをスキャンする…が、なんと「コンピューター上にシステムイメージが見つかりません」の表示。何度試みても見つからない。

ネットで検索すると、システムイメージを別のドライブにコピーすると認識することがあるという情報を発見する。あいにく手持ちのHDDが全て埋まっているので、翌日新しいHDDを購入することにする。

この日の作業はここで終了。

day 2

現行のシステムディスクは念のため動かさないことにして（後から考えるとこの判断は正解だった）、新たにシステム用ディスクを購入することにする。いい機会なのでシステムドライブをSSD化することに決め、CFD480GB(Toshiba)を購入。さらに2.5″用外付けHDDケースが余っていたので、2.5″HDD(HGST1TB)を入れる（今後も緊急事態用にも使う可能性を考えて）。ついでに録画サーバ用のHDDが埋まり始めたのでWD Red 4TBを購入。しめて45kというなかなかの出費に。

自宅に帰り、まずはメインマシンの中からバックアップ先にしていたドライブを外し、GroovyのHDD簡単接続セットUD-3000SA（リンク）に接続する。※自作erのお供と言っていいくらい重宝するツール。IDE時代から出ていたので人気シリーズなんだろう。「ハードディスクをユーエスビィー3.0」というカタカナ表記の微妙なうさんくささが実に味わい深い。

新しく買った2.5″1TBHDDを外付けケースに入れる。

両者をVAIOにつなぐ。システムイメージの入ったWindowsImageBackupフォルダをコピーする。同フォルダの中身を確認すると更新日時は起動しなくなった日の早朝（記憶があいまいだが毎日バックアップしていたと思う）。念のためデータファイルのバックアップもコピーする。

メインマシンに新しいシステム用SSDを接続、インストールメディアと外付けHDDをUSB接続。他のディスクを取り外す。前日と同様にBIOSでインストールメディアを最上位に設定して再起動、インストールメニューで「コンピューターの修復」→「トラブルシューティング」→「イメージでシステムを修復」を選択。ところが、やっぱり「コンピューター上にシステムイメージが見つかりません」。

電源を切り、もともとシステムイメージが入っていたHDDをUD-3000SAに接続し、USB接続してみることにする。起動して（中略）「イメージでシステムを回復」を選択。しかしやっぱり「コンピューター上にシステムイメージが見つかりません」。（このあたりでWindows10のクリーンインストールを真面目に考え始める）

ネットで「ドライバの関係でUSB3.0ポートだと認識しないことがある」という情報を確認する。試しに接続を変えてみるがやはり変わらず。

この日の作業はこれで終了。

day 3

この日もいろいろ手を変え品を変え試してみるが、状況は変わらない。

そこで、前述のエラー0xc000000eで検索してみると、以下のページを見つけた。

参考リンク：Windows7で起動時に0xc000000eエラー

すると、やはりMBRのトラブルであるらしいことがわかる。当初の考えが当たっていたことで少し気持ちが前向きになる。やはり２つのwindowsシステムディスクを接続して再起動を繰り返したために、MBRが書き換えられてしまったようだ。

MBR　修復でググると、以下のページが見つかった。

参考リンク：Windows 10でマスターブートレコード(MBR)を修正する方法

インストールメディアからコマンドプロンプトを呼び出し、bootrecコマンドを使用することでMBRの修復ができるらしい。

さらにbootrecでググる。

コマンドプロンプトからWindowsを復旧する4つの方法 (Vista/7/8/8.1/10)

システムドライブがMBR形式であればboorec /fixmbrが使えるが、GPTでは使ってはならないと書いてある。記憶ではMBRでやっているはずだが、自信がない。

2Tbytes超ディスクをシステム用ディスクとして利用する (3/3)

diskpartコマンドでパー��ィション構造を確認できることがわかった。

改めて作業に戻る。起動できなくなっていたWindows10のシステムドライブを再度メインマシンに接続する。さらにWindows10インストールメディアをUSB接続。起動して（中略）インストールメニューで「コンピューターの修復」→「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」で、コマンドプロンプトが出てきた。

まずdiskpartを起動。list diskでディスクのリストを確認。GPTではないことを確認した。つまりシステムドライブはMBRである。exitでdiskpartを退出。

次にbootrec /scanos。OSが検出される。Windows10がちゃんと入っているのが確認できた。ここでまた前向きな気持ちが戻ってくる。しかし・・・ボリュームレターがE:になっている。これは・・・怪しい。が、まずは簡単なところから試す。

まずbootrec /fixmbr。正常に完了する。コマンドプロンプトを出てシャットダウンし、インストールメディアを抜く。再起動。

やはり0xc000000eエラーを吐く。

電源ボタンでシャットダウンしてインストールメディアを接続して起動（中略）コマンドプロンプトに入る。

次にbootrec /Rebuildbcdを試す。E: のWindows10をブートドライブとして書き込むか聞かれる。まてよ・・・OSの入っているドライブのドライブレターはC:でないと失敗するはずだ、と躊躇する。（のちに正解だったことがわかる）

保留にして、bootrec /fixbootを試す。正常に終了。シャットダウンしてインストールメディアを抜き、起動するが、やはり 0xc000000eエラーを吐く。

ここでドライブレターが原因かもしれないと考え、コマンドプロンプトで修復が可能か調べてみる。

参考リンク：Windowsのdiskpartコマンドでディスクのパーティションを操作する (1/2)

参考リンク：Diskpartでドライブレターを割り当ておよび削除する方法

参考リンク：ドライブレターが勝手に変わってWindowsのブ��トが途中で停止した！

参考リンク：Windowsの隠しパーティション内を確認する方法

やはりOSの入っているドライブはC:でなければならず、修正すべきであるようだ。

インストールメディアを差し（中略）コマンドプロンプトに入りdiskpartでlist volumeを打ってみる。

それによると

volume 0 C: システムで予約

volume 1 E: （内容の記載がない）※OSが入っているパーティション

volume 2 D: Windows10※インストールメディア

という構成になっている。「システムで予約」は本来OSから見えないボリュームであり、これがC:であってはならないはずだ。

まず「システムで予約」のボリュームレターを削除、OSが入っているボリュームにC:を割り当てる。

シャットダウンしてインストールメディアを抜き、再起動。起動しない。シャットダウン。

インストールメディアを接続してコマンドプロンプト。ここでbootrec /fixmbr。正常終了、シャットダウン、メディア抜いて再起動。やはりだめ。

もう一度インストールメディア接続してコマンドプロンプト。今度はbootrec /rebuildbcd。すると、OSの入っているボリュームがE:に戻っていることがわかる。

diskpartで再度list volumeを確認する。なんと、ボリュームレターが最初に戻っている。ドライブレターを削除するだけだと、再起動した時点で自動的に再割当てしてしまうようだ。

再度ドライブレターを修正し、続いてbootrec /fixmbrを試す。「 I/O デバイスエラーが発生したため、要求を実行できませんでした。」というエラーが出た。・・・が、このあたりでなんとなく原因がわかってくる。

上記のサイトでは、「システムで予約」にはL:とかR:とか適当なレターを割り当てている。ドライブレター空欄のままでは都合が悪いようだ。

そこで今度は

volume 0 R: システムで予約

volume 1 C: （内容の記載がない）※OSが入っているパーティショ

volume 2 D: Windows10※インストールメディア

に変更した。続いてbootrec /fixmbr。シャットダウンしてメディア抜いて再起動。起動しない。

次に前述のとおりドライブレターを設定し、続いてbootrec /rebuildbcd。C:のWindowsを起動ドライブとして書き込むかと聞かれる。もちろんYesだ。シャットダウンしてメディアを抜き、再起動。すると・・・

Windows10の起動画面が出た。くるくる回るアニメーションも動いている。行けるか・・・！

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復活した。

一番最初の異常な挙動から、復活は無理かとも諦めていたが・・・奇跡が起きた。

以下教訓（自分の判断が正解だったと思うことも含めて）

◯OSが入ったドライブを廃棄する場合、ソフトウェア的にゼロフィルするより物理破壊したほうが安全。

◯旧システムドライブを接続した時点で挙動が怪しくなった原因はいまもって不明のままである。システムドライブがウイルス感染していた可能性も考えられたが、実は今回復活したシステムドライブは、旧システムドライブとは（クローンとしては）兄弟関係にある。その点からも、ウイルスの線は考えにくいと思われる。復帰したシステムドライブが健常に動いていることからもウイルスの線は考えにくい。。

◯Windowsが入ったシステムディスクを２台つないだ状態で再起動してはいけない。元はと言えばこのマヌケな行動がすべての元凶であった。

◯システムドライブが死んだからといって諦めず、とっておいてよかった。万一復活できるということもあるものだ。金がない場合には上書きせざるを得ないが、再インストール用に別のディスクを使うほうが選択肢が広がる。選択肢は多ければ多いほどいい。一般論として自作erなら適当なHDDが余っていることが多いと思うが、自分の場合データ量が多すぎてHDDをケチっていたために買うことになった。結果として買ったディスクは使わなかったが、経験上HDDが余って困るということはない。どうせすぐ使い尽くすことになる（このへんが自作脳）。また、「あの方法があるかもしれない」という思いがチラつくと判断を誤ることにもなる（これは過去に経験がある）。

◯枯れた技術のほうが安心。GPTにせずMBRにしておいたのは結果的に正解だったかもしれない。新しい技術は必要になったら使えばよい。

◯トラブルが起きた日は冷静な判断ができないこともある。風呂に入って寝たほうがいい判断ができるかもしれない。

◯よくわからないときは時間がかかっても一つずつ設定変更して再起動、を試す。それによって問題を切り分けることができる。短気は一番よくない。

◯MBRの修復にあたってはドライブレターを整理してからbuildbcdを使うこと。MBRの異常とわかりきっているならこれだけでよいのだが、そもそもトラブルシューティングは原因がはっきりしないところから始めるものであるから他の項目も重要だと思う。

◯Windowsのバックアップ機能はあてにならない。（今回のことでいちばん痛感した）

◯システムドライブはあまり大きくしないこと。パーティションを切って200GB程度にするのが適正。（今回は使わなかったが）

こんなところか。システムドライブを２台つないで再起動するというマヌケなことをやってしまう人はあまりいないと思うが、MBRの修正についてはそれなりに参考になるかもしれない。

#Windows10 #MBR #マスターブートレコード

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