Diplomatic Ties part 490: Marinella.
Suit from Belvest, Zegna Couture shirt, tie from Marinella, Vanda ps and Crockett & Jones shoes. Scent: Le Labo Patchouli 24.
Also check out our website: Diplomatic Ties.
And if you are interested in music, check out: All Kinds of (Good) Music as well.
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香りの話
最近香水を新調しました。
LE LABOのPATCHOULI24
以前から使っているLABDANUM18は少し甘い香りだから寒い時期に、PATCHOULI24は暑い時期に付けたい感じ?どっちも好きだから季節関係なく付けるけど。
最後の最後まで迷った新しいBAIE19も凄く良かった。
汗が気になる時期はAēsopのbody spray14を仕込んでから香水を付けます。
消臭効果があって香水の邪魔をしない香りだし、コンパクトだから持ち歩けるし優秀。
部屋はSanta Maria Novellaのポプリを至る所に置いてます。でも香りに慣れてきたから気分でapotheke fragranceのIncense Sticks tannerを焚きます。
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紙の匂い/煙の匂い
先月から事務所の入り口にクラフト紙に包まれた刷り立ての本が山のように積まれている。毎日事務所に入るたびに、薄茶色の紙特有の甘い匂いに包まれる。暑い時期は少しうっとうしく感じたけど、涼しくなるほどにそれが心地よくなって来た。
このクラフト紙の匂いがする香水といえば、ルカ・トゥリン曰くL'Artisan Parfumeurの"Dzing!"。サーカスのビジュアルがついた賑やかなイメージの香水で、廃盤になったり復刻したりを繰り返している。トゥリンのレビューを読んでから、例によってアメリカからサンプルを取り寄せてみた。そう言われれば、そうかも…くらいの印象。
香水はだいたいにおいてラスト・ノートは甘くなりがちだから、ちょっとしたノイズの誤差を含めてしまうと、近からず遠からずという甘い判断をしがちだ。正直に言うと、期待していた紙の匂いではなかった。
そして今年もようやく気温が下がってきて、香水をつける日も増えて来た。寒くなって魅力が増すのはLe LaboのPatchouli24だ。「火の匂い」でも書いたけれど、この香水の魅力はトップノートのスモーキーな煙の匂い、そして後半はガラッと変わって甘い匂いになる。
先日シンガポール料理店で、変わった中国酒(老酒)に出会った。「焦香」と書いてあって、ひとくち口に含んだとたんに素晴らしい香りが舌と鼻腔に広がった。焙煎したてのコーヒーの芳しさとプルーンのような濃厚な果実の酸っぱさと甘さ。そして煙の匂い。一緒にいた連れもすっかり魅了されて、それからしばらくいろんな酒屋さんを探してみたけれど、そのお酒はいまだにそこの店でしか見た事がない。そしてその香りに、私はPatchouli24の気配を感じた。
それを思い出して1年ぶりにPatchouli24をつけてみた。この香水はキリっと冷えた空気の中で魅力を発揮すると思っていたので、9月はまだ早いかもしれないと思いつつ。そして、まだ残暑の熱気と湿気が残る中で、冬とはちがった顔を見る事になった。トップノートのスモーキーさが弱まって甘さが出る頃、それはどこかで嗅いだことのある匂いに変わった。ああ、これはあのクラフト紙の匂いだ。
はじめの頃はPatchouli24のトップノートのスモーキーさに衝撃を受けたので、それがすぐに消えてしまうのが嫌だったのだけど、この新しい発見はとても新鮮だった。感覚器の遊びは、結果を急いじゃダメね。じっくり時間を掛けなきゃね。
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*1:世界香水ガイド2★1885 ~「匂いの帝王」が五つ星で評価する (著)ルカ・トゥリン&タニア・サンチェス, (訳)芳村むつみ
(Sep. 25th, 2014)
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火の匂い
1月の寒い日に試したLe LaboのPatchouli24が忘れられない。室内ではかなりアクの強い野性的な香りは、屋外に出て冷たい外気に触れたとたんに香ばしい「焚き火」の匂いになった。火の匂いは懐かしい。すぐにでも家に持って帰りたかったが、まずは時間を置くのが鉄則。とりあえずその場を離れて30分ほど経過したところで、残念なことにラストノートがLabdanum18と同じくクリーミーな甘い匂いになってしまった。買うのはあきらめたものの、半年経ってもあの火と煙りの匂いが忘れられなかった。
だんだん涼しくなり始めてきた頃、D.S.& DurgaのBurning Barbershopに出会った。実家が美容院の私にとっては不穏な名前ではあるのだけれど、「Burning」も「barbershop」どちらも興味が湧いて試してみた。
トップノートは、その名の通り燃える理髪店の匂い。小さい頃から親しんだパーマ液の鼻を突くケミカルな匂いと焦げたヘアトニックは清涼感は消え苦みだけが残るミント。すぐにPatchouli24を思い出した。
実際に比べてみるとPatchouli24の方が燻煙の再現率は高く、また後半の甘みの気配があるのでかなりまろやかな印象。ただしBurning Barbershopと比較しての感想なので、単体ではかなり個性的。くせ者のトップノートから甘いミドル~ラストまで表情の変化が大きい。第一印象では、後半になって急にスモーキーさがなくなりがっかりしてしまったが、改めて試してみると変化の途中も甘くておいしそうな気配と煙の匂いが相まって楽しい。最後は洋酒のような甘さが残る。
Burning Barbershopはトップノートから理髪店のケミカルなイメージがやや強い。Patchouli24と比べてみるとはじめはスモーキーさよりはケミカルっぽさが目立つ。煙と化学薬品の混乱が落ち着いたあとブスブスとくすぶる燃えさし。後半にかけてスモーキーさが増す。
どちらも米国の会社だからか、個性的なわりに比較的カジュアルな香り。
http://www.lelabofragrances.com/
http://www.dsanddurga.com/products/burning-barbershop/
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Summer Evening Mood.
Suit from Belvest, bespoke shirt (Götrich 1730), Sam Hober tie, ps from Vanda, Edward Green shoes and shades from Garrett Leight. Scent: Le Labo Patchouli 24.
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Greens & Grass.
Jacket from Corneliani Linea Sartoria, Finamore shirt, tie and scarf from Drake’s, Rose & Born ps, pants from Berg & Berg and Tricker’s shoes. Scent: Le Labo Patchouli 24.
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火の匂い
1月の寒い日に試したLe LaboのPatchouli24が忘れられない。室内ではかなりアクの強い野性的な香りは、屋外に出て冷たい外気に触れたとたんに香ばしい「焚き火」の匂いになった。火の匂いは懐かしい。すぐにでも家に持って帰りたかったが、まずは時間を置くのが鉄則。とりあえずその場を離れて30分ほど経過したところで、残念なことにラストノートがLabdanum18と同じくクリーミーな甘い匂いになってしまった。買うのはあきらめたものの、半年経ってもあの火と煙りの匂いが忘れられなかった。
だんだん涼しくなり始めてきた頃、D.S.& DurgaのBurning Barbershopに出会った。実家が美容院の私にとっては不穏な名前ではあるのだけれど、「Burning」も「barbershop」どちらも興味が湧いて試してみた。
トップノートは、その名の通り燃える理髪店の匂い。小さい頃から親しんだパーマ液の鼻を突くケミカルな匂いと焦げたヘアトニックは清涼感は消え苦みだけが残るミント。すぐにPatchouli24を思い出した。
実際に比べてみるとPatchouli24の方が燻煙の再現率は高く、また後半の甘みの気配があるのでかなりまろやかな印象。ただしBurning Barbershopと比較しての感想なので、単体ではかなり個性的。くせ者のトップノートから甘いミドル~ラストまで表情の変化が大きい。第一印象では、後半になって急にスモーキーさがなくなりがっかりしてしまったが、改めて試してみると変化の途中も甘くておいしそうな気配と煙の匂いが相まって楽しい。最後は洋酒のような甘さが残る。
Burning Barbershopはトップノートから理髪店のケミカルなイメージがやや強い。Patchouli24と比べてみるとはじめはスモーキーさよりはケミカルっぽさが目立つ。煙と化学薬品の混乱が落ち着いたあとブスブスとくすぶる燃えさし。後半にかけてスモーキーさが増す。
どちらも米国の会社だからか、個性的なわりに比較的カジュアルな香り。
http://www.lelabofragrances.com/
http://www.dsanddurga.com/products/burning-barbershop/
(Sep.2013)
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