Tumgik
#pixcel3
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Appleのデザインを学んだスマートフォン達。
大学生の時に初めてiPhoneを購入してから約8年間、僕はずーっとiPhoneユーザーです。
シンプルで洗練された外見と中身。やっぱり使っていて嬉しい、楽しいと思えるのがiPhoneでした。
もちろんandroidだっていいところはあります。それは、個人で機能を使い易くカスタマイズ出来たことです。でも、OS(中身)の動きがカクカクもっさりしていた印象があったり、個人的にデザインが好みでは無かったり。 androidは基本オープンなので、誰かが開発した機能をダウンロードして、機能を拡張出来たのです。対してiOSはAppleが開発した機能しか使えません。その分第三者が開発した物はダウンロードできないのでセキュリティ面では強いという印象でした。しかし、僕は世界の才能あるハッカーが開発した拡張機能を使うことのできる、海賊版AppStore「Cydia」をiPhoneにインストールするツールを利用していました。いわゆる「jailbreak」というものを自己責任で行なっていました。
僕がiPhoneを購入した当初のOSには今僕らが当たり前に使っている、コントロールセンター(右上から下になぞると出てくる、明るさを調整したり、Wi-Fi切ったり出来るショートカット)とか、ロック画面のショートカット(ライト、カメラ)だったり、ジェスチャー機能(例えば画面下から上になぞって止めると、今開いているアプリに移動できたり消したりする機能が現れる。とか)は使えません。 でも、何年も前からjailbreakすればその機能は使えたのです。
Appleは徐々にそれらの便利な機能を公式で取り入れていきました。さらに、Appleはcydiaでリリースされていたアプリの開発者を何人も雇用したという話も聞いたことがあります。 僕自身、多分iOS10辺りからApple公式で機能が拡張され始めたので、jailbreakすることをやめて、そのままのiOSを使うようになりました。 そして、iPhone本体のデザインもまた洗練され「完成された」デバイスになっていきました。 だけど、いつのまにかiPhoneは僕の中で「新鮮」な気持ちを与えてくれるものでは無くなってしまったのです。「良いもの」であることは変わりないけど、使っていて楽しいとか嬉しい気持ちをいつの間にかiPhoneから感じなくなってしまいました。
今現在僕はIPhoneXを使っています。デザインはもちろん、ポートレートモードで撮れるカメラは最高だし、大きい画面は見やすいです。でも、本当に使ってる理由ってそれくらいで、今はあまり魅力は感じていません。 でも、ふと思い返してみるとiOSの便利さはいつもandroidから一歩、いや二歩くらい遅れていました。iOS12になるまで、Cydiaでリリースされていた機能が公式でも新しい機能として開発できるだけの技術を持ち合わせているはずなのに、なぜ早く便利にアップデートされないのか不思議でしょうがなかったけれど、もしかするとAppleは「未完成な美しさ」もデザインしていたのかもしれません。人は未完成のものが完璧に近付けば近付くほど、つまらなくなってしまうものです。それに加え、iPhoneは「シンプル」にこだわり過ぎて、そこから離れられることが出来ず、「新鮮さ」を失ってしまいました。 「シンプル」よりも大切なのは、私達人間にとってのスマートフォンの存在、本質を考える事が何よりも先にコンセプトとしてあるべきではないのでしょうか。
そこで今回は、僕が今魅力的に感じるiPhone以外のスマートフォンを紹介したいと思います。
まずはGoogleの「Pixcel3」です。
Pixcel3
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デザイン。 シンプルで美しいです。僕はこれかなり好みです。「google」じゃなくて「G」のみのロゴにしているところもステキです。
機能性。 カメラ。これは今現在出ているスマートフォンの中でも最高峰でしょう。画質はもちろんのことポートレートモードで一眼レフのような写真が撮れます。iPhoneにもある機能ですが、pixcelにはAIが搭載されています。なので、写真の中の人を認識して背景だけをボカすことが出来ます(iPhoneはぼかしたくないところもぼけてしまう時がある。)、さらに「夜景モード」もあって、暗闇の中写真を撮っても信じられないくらい綺麗に写すんです。また、「トップショット機能」も搭載されています。これはどんな機能かというと撮る瞬間だけでなく前後の画像も選べるので、失敗したなーと思ってもベストなタイミングの写真を後から選び直せるという訳です。それに加えて、カメラを対象に向ければ文字を認識して翻訳したり、物や植物、アートなど認識してそれが何なのか検索もできるのです。「すげー。」と思わず言ってしまいました。 そして、AIが働いてくれるのはカメラだけではありません。「call screen」という機能。これは自分が電話に出れなくても、AIが相手と勝手に会話をしてくれて、メモとして会話を残してくれます。
それぞれの機能の動画貼っておきます。
・Topshot
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・google lens
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・Group selfie cam
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シンプルで美しいデザインに、沢山の実用的な機能が詰め込まれていてかなり魅力的ですよね。
また、Pixcel3には「Digital Wellbeing」という機能が備わっています。この機能は人が「健全なデジタルとの共存」を促す為の機能です。要は、テクノロジーにコントロールされている人達を助け出す為の機能です。時間を設定しておけば、時間外はお休みモードに変化して、通知がこなくなったり、画面がモノクロに変化したりして気持ち的に切り替える事も出来ます。また、アプリごとに時間制限をかける事が出来ます。
・Digital Wellbeing
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そして極め付けにはこれ。
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僕はこれ素晴らしい機能だなと思いました。なんでもない機能というか、大したことないやんって思いました?そうです。大したことは無いんです(笑)。要は、常にオンラインのこのご時世、オフラインの時間も大切だと「気付く」為の機能だと思うんです。騙されたと思ってこの機能を使ってみると、携帯を持っていない時は今までどうしていたんだろうか。そう考えを巡らせて、いや、携帯をいじっていない時間なんて信じられない!!ってなるのか、実際にその瞬間目の前で起こっていることを堪能する時間も大切なんだなと思うのか。人それぞれだと思います。どちらにしても、そのきっかけを人に与えてくれる素晴らしい機能だと僕は思いました。
なにより、この機能をpixcel3の魅力のうちの1つとして紹介していたことが、僕は最高にイケてるなーと思った訳です。
次はクレジットカードと同じサイズのスマートフォン「palm」です。
palm
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このスマートフォンの魅力は、ずばり「クレジットカードと同じサイズ」ということです。クレジットカードサイズで本体はミニマルだけど、OSはそうでもなくて画質はかなり綺麗だし、色々なアプリだって他のスマートフォンと同じように使えます。カメラもそこそこ綺麗。そして、UIもこの小さい画面で使いやすいようにしっかり考えられているし(文字入力はフリックじゃないとやりずらいけど)、シンプルでクールです。
他のスマートフォンと変わりなく使えるんだったら、別に小さくなくても良くない?そう思った貴方。その通りです笑。でも、逆に言ってしまえばこんなに小さくたって、別に普段使いには困らないはずです。そして、この小さい画面で色々なアプリ使いたいとみなさんは思いますか?多分、思わないですよね?
このスマートフォンの役割はそういうことだと思うんです。アプリを使いたいと思わせないという事。使うときは必要最低限でいいやって僕たちに思わせてくれること。別に、タブレットなど持っていたら、家に帰ってからでも色々なアプリを楽しむのは十分でしょう。 そして、本体のデザインはカッコいいし(ほぼiPhoneXのパクリだけど)UIもカッコいい。日々持ち歩くのには、最高の相棒になってくれると思います。
一応The Vergeの動画も。
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1992年に、ジェフホーキンスらがPalm Computing社を設立してソフトウェアと、ハードウェア「Palm」を開発して携帯情報端末(PDA)として、発売していました。PDAはスマートフォンと似ていますが、少し機能は限定されていて、検索機能やメモ、スケジュール、連絡先などの登録が出来ますが、通話機能はありません。日本でも発売されていたそうです。しかし、このPDAは2008年には姿を消しました。そして最近、スマートフォンとして「Palm」は復活したのです。 「Palm」は手のひらという意味があります。その思想はスマートフォンにも受け継がれました。だから、小さな手のひらサイズなのです。
とりあえず僕はこの2つのデバイスをお勧めしましたが、2つとも共通しているところは、「スマートフォンをコントロールする」というコンセプトが備わっているという事です。
使っているのは自分達なのに、スマートフォンをコントロールするって、どういうこと?
昨日の1日を振り返ってみてください。メールをチェックするだけのはずか、気が付いたらInstagramの写真を何百枚もチェックしてる。気になっていたことを調べる為に開いたブラウザで、貴方の為にオススメされた商品が広告で出てきて余計な調べ物が増えてしまう。ツイッターを立ち上げるとずっーとスクロールしてしまう。ユーチューブや、ネットフリックスの動画視聴で1日終わってしまうなどなど。スマートフォンのアプリ開発の方達は貴方の目を釘付けにするための機能を沢山開発しています。気が付いたら、毎日使っているスマートフォンに僕達がコントロールされていたのです。
スマートフォン自体は人の可能性を広げてくれる素晴らしい物です。カメラを持ち運ばなくたって手軽に綺麗な家族写真や動画を撮れるし、勉強の教材としても使える、自分が思いついたアイディアをペンや紙を持ち運ぶ事なく指先だけで残せて、自分が作った音楽や 動画、綺麗な写真を世界中に向けてアップロードできたり、大切な人や友達と思い出を共有することだって、たった1つのスマートフォンを持っていればこれらの事全てできてしまうのです。 でも、貴方がスマートフォンをコントロールするという「意思」を持たない限り、人生の暇な時間をほぼスマートフォンに捧げてしまうでしょう。
膨大なマーケットのシェア率を勝ち取ってきたAppleから、デザインの重要性を学び取ったスマートフォンたちが、今多く生まれています。皆さんもきっと、次に選ぶスマートフォンをどれにするか迷ってしまうでしょう。その時は選択肢に、そのデバイスが「少し自分と距離を置いてくれるようなコンセプトや機能が備わっているか」も視野に入れてみると、スマートフォンとは貴方にとってこうあるべきだと教えてくれる、最高の相棒が見つかるかもしれません。
最後に僕ががっかりしたiPhoneの広告をどうぞ。
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