#ちいさな手のひら辞典子ねこ
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honnakagawa · 6 days ago
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6月20日(金)open 12-19
毎日30℃を超える日々…
「この かんじ、ぜったい そうだ はじまったよ、はじまった!」
6月ですけど、これはなつだね。 今日も本が届いているので、またまたこちらに。 合田里美さんの新しい絵本『なつだね』を楽しみに開いて、まず見返し(表も裏も!)のデザインに、わぉ〜素敵〜!と感動しました。 そして合田さんの空気と水分を含んだような素晴らしい��の表現に心がピカピカに洗われました… どちらかと言うと夏は苦手な季節だけど、この絵本は気持ちが良くて、海に駆けだしたくなりました。 海、無いんだけどね。 だからこその、憧れ… ほとんど再入荷の本ですが、新しいものは 『なつだね』 『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』 『さみしくてごめん』 の3冊です。
『K2 naokiishikawa』 『すべてを蒸したいせいろレシピ』 『brutus』No.1032、1033 はご注文品。
最後の写真は庭に落ちている地域猫のぽんちゃん。 ぽんちゃんも「なつだね」と言ってます。
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moko1590m · 8 months ago
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「自分は大丈夫」と思わないで!闇バイトの特徴と見抜くコツ これまでご紹介してきたとおり、闇バイトに関する募集情報はSNSやコミュニティサイト、掲示板など誰もが使えるツールの中にも紛れ込んでいます。 「自分は大丈夫」と過信せず、闇バイトの特徴を知って安全にバイトを選ぶことが大切です。ここでは、闇バイトを見分けるための特徴を紹介します。 仕事内容が明確に提示されていない 闇バイトの一つの特徴は、仕事内容が曖昧である、または全く提示されていない点です。 一般的なバイトの求人には、募集要項に具体的な仕事内容が明確に記載されています。 しかし、闇バイトに関する募集情報は「運ぶだけ」「荷物を受け取るだけ」「電話をかけるだけ」などと、曖昧な内容しか記載されていないことが多いです。 <闇バイトに関する募集情報例> 「運ぶだけ」 現金や薬物などを指定の場所に届ける「運び屋」の可能性あり 「荷物を受け取るだけ」 現金やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」の可能性あり 「電話をかけるだけ」 被害者に電話をして、現金を振り込むように誘導する「掛け子(かけ子)」の可能性あり 求人内容に具体的な仕事内容が書かれておらず、求人の掲載元に問い合わせても教えてくれない場合は闇バイトである可能性が高いです。 応募できる性別が限定されている 求人に応募できる条件に「女性のみ」「男性のみ」などと性別を限定するような記載がある場合も、闇バイトを疑いましょう。 男女雇用機会均等法に基づいて、募集・採用の対象から男女のいずれかを排除することは違法なので、一般的な求人広告はそれに従って求人を掲載しています。 そのため、応募できる人の条件が不自然に限定されているものは、法律に従っていない不当な求人広告と言えます。 <闇バイトに関する募集情報例> 「女の子大募集」 出会い系サイトのサクラ 売春 などの可能性あり ※参考:厚生労働省「男女均等な採用選考ルール」 給料が異常に高く設定されている 一般的な職種の日給・時給を大幅に上回る報酬が提示されているバイト求人も、闇バイトの典型的な特徴の一つです。 高額な報酬の裏には、違法な業務や倫理に反する行為が含まれていることがあります。簡単に高収入を得られる仕事はないので、魅力的な誘いに乗せられないようにしましょう。 また、給与が異常に高いだけではなく「即日即金」「即日払い」といったように、すぐに給与が支払われることを強調しているケースが多いのも特徴です。 <闇バイトに関する募集情報例> 「日給10万円」 「1時間以内で仕事��するだけで即日高額払い」 「~するだけで簡単に1日10万円稼げる」 「ホワイト案件」 「本日稼働可能」 ※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴」 【参考】2024年9月度のバイト・パート平均時給(全国) 2024年9月度のバイト・パートの平均時給(全国・全職種)は1,334円です。時給1,334円で1日8時間働いたとしても、1日で稼げる収入は10,672円になります。 一般的な求人の時給設定と比較すると、闇バイトの「日給10万円」が異常に高額な設定であることが分かりますね。 以下、闇バイトが紛れ込んでいる可能性のある職種の平均時給を一部抜粋しています。応募するか迷っている求人の給料設定が高すぎないかをチェックする際の参考にしてみてくださいね。 職種 平均時給(全国) テレアポ・テレオペ ※闇バイトの掛け子の求人が混じっている可能性あり 1,568円 運送・ドライバー・配達 ※闇バイトの運び屋の求人が混じっている可能性あり 1,259円 パチスロ ※闇バイトの打ち子の求人が混じっている可能性あり 1,295円 ※参考:バイトルBOMS「2024年9月度 アルバイト平均時給調査」 ※平均時給はアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」等当社の運営するサービスに掲載されたデータをもとに集計したものです。 「闇バイト隠語」が求人に記載されている SNSやコミュニティサイト、掲示板に掲載されている闇バイトに関する募集情報の中には「闇バイト隠語」が隠されている場合があります。 以下のようなワードが求人内に記載されていたり、ハッシュタグなどに含まれていたりしたら闇バイトに関する募集情報なので、絶対に応募しないようにしてください。 <闇バイトに関する募集情報例> 「受け」 現金やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」の隠語 「叩き」 自宅やお店や銀行などに押し入り財産を奪う「強盗」を表す隠語 「出し」 だまし取ったキャッシュカードから現金を引き出す「出し子」を表す隠語 「UD」 U=「受け子」 D=「出し子」を表す隠語 連絡のやりとりがSNSに限定されている 正規のバイト募集では、応募後の連絡手段は電話やメールで行い、必要に応じて面接を行ったうえで採用されるのが一般的です。 一方で闇バイトの場合は、SNSを通じたやりとりに限定されていることがあります。 匿名性が高いSNSを用いることで犯行グループの正体を隠しやすくなり、アカウントやメッセージの削除も容易に行うことができます。 SNSのDMから、シグナルやテレグラムなど匿名性の高いアプリに誘導させ、個人情報を送信させる手口も悪質な犯行グループによくある流れなので、正規のバイトと見分けるひとつの方法として覚えておきましょう。 ※参考:東京都 特殊詐欺加害防止 特設サイト「逮捕されるまで辞められない?闇バイトの勧誘方法の実態」 ※参考:警察庁「犯罪実行者募集の実態~少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実~」 ※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴」
「闇バイト」の実態を徹底解説|闇バイトの特徴や種類一覧・正しいバイトの探し方も | バイトルマガジン BOMS(ボムス)
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kennak · 9 months ago
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これが世界最大という超超巨大書店を、どーんと僻地でもなんでもいいから街が作れそうな平野に作ってほしい。その超超巨大さは世界第2位を突き抜けてほしい。 政府もテコ入れし、クラウドファンディングも募り、数多ある企業も全勢力が参入してほしい。もうとにかく全力をかけて作ってほしい。 「そんなことして失敗したらどうする?!バカじゃん?!」とか考えず作ってほしい。勝算とか考えず勢いで作ってほしい。 そこには和書だけではなく洋書もある。西洋の本だけではなく中国語の本、アラビア語の本、アフリカーンス語の本、とにかく片っ端から「いやこれいらんだろ」みたいな本だったとしてもすべておく。 なんなら和書が中央ではなく洋書が中央である。日本語を中心で考えてほしくはない。言語別に存在する知の量に応じた配分をしてほしい。 客層に応じてカテゴリ分けは必要だろう。1つの書店だけでなく複数の書店が統合してもかまわない。古本屋を集めてもかまわない。 「よくわからなくても物理の本を買うなら日本のここへ行け。たぶんあるから」という状態にな��ていてほしい。日本の中規模以上の書店はほぼすべてここに集める。 全勢力が協力してできた超超巨大書店を中央に据えて、その周りを他の超巨大書店が取り囲む。その周りは巨大書店。その周りは中規模書店、その周りには小規模書店。 海外からも片っ端から誘致する。必要なら補助金も出す。「バカなの?」とか「さすがに海外出店は難しいです」とか一蹴されるだろうが「まあ採算とれそうだからいいよ」と言われるまで粘ってほしい。 税金をたくさん投入してもかまわない。重要なことは「そこにある」「とにかく日本のここに来たらある」「お前のやりたいことは知らんけど本がほしいなら日本のここに行け」という願いが叶う場所だ。 例外を作ればそのブランドは失われる。このブランドこそが他国が追随不可能な圧倒性を生む。先行者利益だ。バカすぎて1つ1つで見るとデメリットしかない行為が、結合すると巨大な1つのメリットを作り出す。 どこかで手を抜くと終わる。そんなことまでする必要ないんじゃないのとか、それってめちゃくちゃ損しますよねとか言われようが、究極に本を集める。 書店と書店の隙間にはさまざまなカフェが立ち並ぶ。個人で経営するカフェからチェーン店が密集する。コンビニも立ち並び、公園には読書に適したベンチがある。公園は読書に最適化されている。 その街にはどこにでも椅子が置いてある。買った本をすぐ座って読む人向けのものだ。 この街には有名人が毎日のようにやってくる。たとえば「ビル・ゲイツが本を選びに来日!」など当たり前のことになるだろう。 読書家はこの街の付近に別荘をかまえる。なんにもなかった僻地の近隣に富裕層街が誕生し、地価がとんでもなく上昇する。意味不明なおいしい話だ。 一方で本を読むことが目的でない人間には居心地が悪い空間になる。この街に存在している人間はほぼ全員本かその周辺が目的なのだ。本以外が目的の人間は異様に目立つようになり警戒される。 街の中央部分は徹底的に、本、本、本、本、本、と本が存在するのが当然の本の密集空間になっている。普通の人間が「ここまですることはないんじゃ・・・だって採算とか・・・」とドン引きするぐらいの熱量で本で溢れかえっていてほしい。 地面に敷かれたタイルには、文章が書かれている。まっすぐ歩くと偉人の言葉などがそのまま読めるようになっているのだ。たとえば「良い本は私の人生におけるイベントである。」「本の無い家は窓の無い部屋のようなものだ。」「天才とは努力する凡才のことである」などという文が永久に書かれている。有名な書の冒頭部分だったりもあるし、古典文学もあるし、文学のみならず数式も書かれていたりする。それを読むだけで日が暮れる。 この街の広告はすべて本に関するものでいっぱいだ。ほかでは絶対に見られない、読書家にだけ向けた広告が撃たれる。「こんな難しそうな本の広告ある?」というのがそこここで見つかる。 たとえばベトナム語のマンガの新刊広告なども見受けられていてほしい。 この街にあるのは紙の本ばかりではない。電子書籍派のための書店もある。他では絶対採算がとれないような形の店であっても、「読書家が毎日のように集まることが普通」の街特有の書店ができる。たとえば巨大な8Kモニタにその人へレコメンドされた電子書籍が大量に表示され、立ち読みすることができるとか。「辞書専門店」や「単語帳専門店」や「栄養学書籍専門店」などがあったりもする。そういうものを作っても不思議と利益が出るのだ。 この超超巨大書店圏内部には研究所や大学なども誘致する。どのような言語でも関係ない。化学系のカテゴリが立ち並ぶ「化学通り」のようなところには実験器具専門店も立ち並ぶ。 そういうところは、基本的には英語がメインだ。英語の下に日本語が書かれている感じ。イメージ的にはハリーポッターだろうか。ときどき「なんで化学通りにオムライス専門店がこんなにあるんだよ」などということもあるかもしれない。秋葉原や神田にカレーがたくさんあるようなものだろう。 やや込み入ったところにはマイナーな本屋がある。「なんだよこの本屋・・・」という、見るからに異国感が漂う本屋だ。謎の部族の謎言語で書かれた謎の材質の本が置いてあるなど。ネクロノミコンのような本も見つかる。 石版などもなぜかある。読書向けの椅子専門店もある。「本のためだけの椅子専門店」が生存できる場所は日本ではここしかない。 しかし、この超超巨大書店群の主目的は「本の集積」である。そこから逸れるようなことがあってはならない。何か欲をかいて「ここに企業をうんたら」などとして利益を優先するとこの街はあっという間にその意味をなくし滅びるだろう。ありとあらゆる人々が周辺の利益を求めて集ってくる。そういうのを一蹴できるような体制であってほしい。 「この街意味ないだろ。なんで作った。赤字だろ」と罵られながらも存続する街であってほしい。そして、そう罵る人も、ひとたびその街に入ると「すげえ・・・この街は地球に必要だわ・・・」とどうあがいても認めざるをえないほど感動できる街であってほしい。街自体で見ると赤字なのだが不思議と日本経済が潤う源泉である摩訶不思議都市であってほしい。完全に未来へと投資された都市である。 この街では、夜もたくさんの書店が営業している。こんな大きな本屋が24時間営業できるのはこの街しかありえないとなっていてほしい。「夜眠れないな・・・本でも買いに行くか・・・」という人外の行動を普通にするような場所であってほしい。 街の周囲には民家が立ち並ぶ。ただしこの民家に住む民間人はややおかしい。本のために移住してきた狂信者たちだ。軒先には自分の選書が並び「1冊100円」などと書かれていることも多々ある。 富豪がゴッソリ買っていくことを見越して少し離れたところに在庫置き場がある。 富豪が「ではこの棚からこっちの棚まで」などと爆買いしていく。もはやテロリストのようなものだが、そんなことは気にせずまた入荷する。本はバカみたいに売れる。 近隣の都市はこの超超巨大書店都市のおかげで経済効果がある。 この街は、「日本人なら1度は絶対行け」と呼ばれる場所になる。そしてひとたびそこに立ち入れば「世の中にはこんなに知識があったのか」「世の中はこんなに頭のいい人たちで溢れかえっていたのか」ということが、嫌でも全身の細胞に刻みつけられる。伊勢神宮みたいなものだ。それよりも神々しいかもしれない。 そして、全身の細胞で体感したその人は、格段に読書するようになるだろう。それは地元へ帰っても同じことだ。一流を目の当たりにした者は一流になる。 取次の問題も、書店が潰れかけている問題も、日本人が本を読まなくなってしまっている問題も、経済が深刻化している問題も、だいたい解決できるだろう。 誰か作ってください。 ちなみに国防にも役に立ちます。一度作ってしまえばここを潰すやつは「バカ」なので。ペンは剣よりも強し! 書店は兵器です。 追記 ジュンク堂書店など大型書店が潰れかけているのは知っている。 ただそれは、「本がたくさんあっても意味がない」のではない。逆。 大型書店であっても、本が少なすぎるのが問題である。 だいたい日本語の本というのは大して範囲が広くない。 それに「物理本を読む人が少ないから本屋が潰れちゃう」というのも逆だ。 「物理本を読みたいと思う人を増やす。そのためには本屋すべてが潰れることも辞さない」という情熱が正道である。 本というのは知の源泉である。だから知識がない人に迎合すれば、潰れるのは自然だ。知識がない側に与するのだから。 本の機能はそれとは真逆であり、全体を引っ張り上げるものである。知識がない側が「欲しい」と願える場にすべきなのだ。 ない側に媚を売っていれば潰れて当然。 「この本は今は読めないけれど、読みたいと思う」そういうものがない。 「この本は内容はちんぷんかんぷんだけど、そういう本の存在を知っている」そういうものもない。 ジュンク堂書店などですら、知らない人々が多い。大型書店の重要性を知覚できていない。入ったことがない人間もいる。 だからこそドカンとぶち上げるのだ。 記事を読んでくれた人へ: 記事を読んでくれたのはありがたいが、たぶん自分が考えている規模と読んだ人が考えている規模に大きな差があると思う。 自分が考えているのは、もっとも小さく考えても深圳書城中心城の数十倍の大きさであり、既存の書店をちょっとだけ大きくしたものとか、蔵書が全く同一であるような大型書店が単に10個ある街という形ではない。 コーチャンフォーつくば店は50万冊、池袋ジュンク堂書店は150万冊、深圳書城中心城は400万冊、国会図書館は4685万点。Amazon Kindleは60万点。 自分が言っているのは、数億冊あるような書店群である。つまり、コーチャンフォーやジュンク堂書店や紀伊國屋書店は超超巨大書店(世界中の意味わからんハイレベルの本から選びぬかれ集まったエリート本屋)の周辺を取り囲む「日本区域最大の超巨大書店」の周辺を取り囲む「大型書店の1つ」という状態を考えている。ブックオフなどはその周りを取り囲む中型書店になるだろう。その周りを、身近にあるご近所の本屋さんがたくさんずらーーーっと並んでいるというような領域だ。いうならばこれが日本区域である。 世界の蔵書数はGoogleによると約1.3億冊であるらしい。日本区域内に別に中国語や韓国語の本があることもある。ただし日本区域の横には韓国区域だったり中国区域だったりする。その中国区域でもばかみたいにデカい超巨大書店があり、それを取り囲むようにジュンク堂書店並の大型書店があり、英語区域では……というような状態だ。言語別に分けられているだけでなく、「数学領域���で分けられていることもあり、そこでは「高校数学」の棚に世界各国の高校数学が並ぶ。数学の参考書を買いに来た高校生が、カメルーン人の中学生と仲良くなるみたいなことも想定できるわけだ。 地方のクソデカ本屋が数百個単位で入る「は・・・?」「この街が・・・全部・・・本屋さん・・・?」という規模の書店群である。 イメージとしては↓な感じ。 まもなく目的地の駅に近付く。電車にいる人々は全員が本を読んでいる。スマホを触っている人たちなど誰もいない。不思議な光景だ。多くの人がそわそわしている。初めて来た人たちが多いのかもしれない。 電車が駅に滑り込み走って降りる人々の後ろでのんびりと降りる。全く、はしゃぎすぎだろう。 降りた直後、本の形をした案内板が表れた。真っ先に飛び込んできたのは「↑ バベル中央書店」というやたらとデカい黒文字と、その下にあるやや大きな黒文字の「↑ 北区域書店」だった。 右を向くと・・・あれは・・・本の自動販売機?! 本を自販機で販売するのか。カルピスの作り方・・・自動販売機の歴史・・・Why could he make vending machines?・・・なるほど。 床には文字が書かれている。Station, State, Statue, Status. 何のことやらわからない。 改札を出る。改札を出ると、ああ、もうこれは本のテーマパークだ。最奥部に見える巨大な塔には雲がかかっている。おそらくあれが中央書店だ。その横には数えるのもバカバカしくなるほど書店が並ぶ。街には今まで見たこともないような人々で溢れかえっていた。ベンチでは読書をしている中東とおぼしき人が中国人らしき人と何やら議論している。彼らが話しているのは何語だろうか。 デジタルサイネージで目まぐるしく本の広告が入れ替わっていく。「サウダージにさようなら」「入門グロッキング」「般若心経の終焉」 ぼうっとしているとハトが飛んできた。ここでは何やら、ハトでさえ賢く見える。予算は5万円だったが、足りるだろうか。 Amazon倉庫でもないんだって。 なんか全然伝わっていなくてものすごく悲しい。 子どものときに巨大書店や巨大図書館に人生で初めて行ったときとか、論文と大学と研究の仕組みと接したときに、知の偉大さに震えたことがないだろうか。 目に見えないものは見えないことが多い。たとえば、ライブ会場に行ったことがなければライブの偉大さは本当にはわからないし、「本当にこんなにたくさんの人がファンなのだな」ということもわからない。 記号接地問題ともいうらしいが。 いま「自分が考えるクラスの巨大な本の集積地を人類の誰もが見ていない」というのが問題であると思う。誰1人として。 そういう知がたくさんあることは存在としては知っていても、「それを見たことがある人は誰もいない」のだ。いわば、月は見えるけど、月に行ったことは誰もいないような状態だ。 神田の古本屋街や、既存の大型書店というのは、いわば地球上にある月に似たところでしかない。「たぶんこれとこれがこうなると月」というふうにしか想像できない。だが月に行かなければ月の隕石は無いのだ。 ほとんどの人は、目に見えないなら存在しないと感じてしまう。マッチングアプリで人間を左右にスワイプするとき、人間ではないように扱う。それは人間として存在しているのに。 一方、眼の前に相手がいるとき、同じように左右に指を振って弾くのは容易ではない。これが目の前にあるかないかの大きな違いである。 自分が言っているのは、そう���う知の集積の偉大さが理解できなくてもとにかくそこに行けば、「ああそういうこと」「人類は偉大だったのか」と、誰もがたちどころにわかってしまう場所がほしいということである。 それから、実現の不可否はともかくとして、「え、そういう本屋あったらめっちゃいいな〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と感じてほしい。
ド田舎に世界各国の超超巨大書店が集積する都市がほしい
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵��越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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whatwouldyougrabtomorrow · 16 days ago
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1963年3月 東京大学卒業式告辞
昭和25年、私は友人と共に、戦後初めてアメリカに参りましたが、そのとき、バークレーにあるカルフォルニア大学の冶金学教室を訪問いたしました。朝8時半ごろ、サンフランシスコからベイブリッジを越えて、今ではありませんが、そのときはまだあった電車で、バークレーに参ろうとしましたが、ちょうどそこにやってきた青年にどの電車に乗るのかをたずねました。するとその青年は、自分もバークレーに行くから、一緒に行こうと入って案内してくれました。ユニバーシティ・アベニューで電車を降りたところ、その青年は、ここでタクシーをひろいなさいと言って別れました。しかし、待てども待てどもタクシーは参りません。およそ15分ほどたったころ、先ほどの青年が戻ってきて、「タクシーがない時刻だったことに気がついて戻ってきました。15分も歩けば行かれるから歩きませんか。わたしはカルフォルニア大学の大学院生です」と、誘ってくれました。その学生は、社会系の学生で冶金学教室のあるところを知ってはいませんでしたが、わたしどもを連れて大学に入り、冶金学教室を探しあてて、わたしのたずねていた教授とわたしが握手するのを見て、初めて安心して去って行きました。
数ヶ月前の夕刊にこんな話が出ていました。あるバスの停留場で、ひとかたまりの人々が、夕暮れの中にバスの来るのを待っておりました。そのとき、夕刊配達の子が自転車に乗ってそこまできたとき、何かのはずみにチェーンをはずしてしまいました。すると、この群れの中から、一人のおじいさんが現れて、「こうしてチェーンをはめるんだよ。わたしは自転車屋だから上手だ」と言って、あっという間に修理してしまいました。すると、これを店の中から見ていた八百屋のおばさんが、水を入れたバケツとセッケンと手ぬぐいを持って来て、手が汚れたろうからお洗いなさい、と言ったのです。するとおじさんは、「お前は急ぐだろうから」と言って、夕刊配達に先に洗わせ、自分はあとから洗って、おばさんに有難う、と言ってお礼をし、ちょうとそこにきたバスに乗った。これを一部始終見ていた人々の心は、何か知れぬあたたかいものでいっぱいになったというのです。
わたしが本日このおめでたい卒業式に、こんな話をなぜゆえにしたか。それは、このような「小さな親切」は Co-operative する現象であると解釈しているからです。Co-operative phenomena は物理学では非常に興味ある物理論の問題として取り扱われ、わたしも二元合金についてこの問題を研究したことがあります。手っとり早く申すと、「なだれ」がこの典型的な例です。何かのきっかけがあって小さな雪がころがり出すと、それが次第に発達してなだれとなる。この「小さな親切���をきっかけとして、これが社会の隅々までもなにげなく、またまんべんなく行われるようになることを、わたしは心から希望してやみません。
皆さん、わたしが卒業式でお話しする機会はこれで最後です。この席で諸君にお願いすることは、この「小さな親切」を勇気を持ってやっていただきたい。そしてそれが、やがては日本の社会の隅々までを埋めつくすであろう親切というなだれの芽としていただきたいということです。諸君は、人文・社会・自然の3分野にわたって、広い教養科目の学修をされました。この教養を、ただ頭の中にエンサイクロペディア式に蓄えておくだけでは立派な社会人とはなれません。しかし、この「小さな親切」を絶えず行っていくということは、このバラバラなエンサイクロペディア式知識を融合させる粘着剤の役目をつとめ、ひいては立派な社会人としての人間形成の基盤となることと信じます。諸君の一生の努力目標たる、教養高き社会人の道は、このような、やろうとすれば誰でもできることから始められるということを申し上げて、わたしのこの大学卒業式における最後の告辞といたします。
1963年3月 東京大学卒業式告辞 東京大学総長 茅誠司(「小さな親切」運動本部初代代表)
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「小さな親切」運動は、茅誠司と、この卒業告辞に感銘を受けた人々が提唱者となり、卒業式から3ヶ月後の6月13日にスタートしました。 同時にこの運動を推進する事務局として、「小さな親切」運動本部が発足しました。
現在「小さな親切」運動本部は、「小さな親切」を前提とする社会道義の確立に寄与することを目的に、全国32道府県本部、129市町村支部とともに、次世代を担う青少年をはじめ広く国民の間に「小さな親切」の心を育てる様々な活動を行っています。
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ataisai · 3 months ago
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小さな友人の小さな贈り物 ~声優・加藤英美里の異世界転移~
FFXI Ibun no Utaibito Transcript
Synopsis 仕事を終えて帰宅した、 声優・加藤英美里。 いつものように 『FFXI』 にログインし、日課にしているコンテンツへの突入手続きを進める。 順番を知らせるチャイムが鳴り、「ズウゥゥン」 という効果音とともに画面が暗転した瞬間、彼女は気を失ってしまう。 気がつくと、 視界に飛び込んできたのは見知らぬ森の焚火の前。 そして森の奥から「ようやく起きたか」 と、 ガルカとエルヴァーンの男性、 ヒュームの女性の3人がこちらにやってくる。 「え!? もしかして私ヴァナ・ディールに来ちゃった!?」
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IV 小さな友人の小さな贈り物 ~声優・加藤英美里の異世界転移~ [はせがわみやび] 登場人物 [現実世界] 加藤英美里 [ヴァナ・ディール] エミリュー: タルタル族の女性。 白魔道士 ダークライト:エルヴァーン族の男性。 ナイト アイアン・フィスト:ガルカ族のモンク マリア: ヒューム族の女性。 黒魔道士
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[シーン1 都内某所]
Narration: 声優、加藤英美里の朝は早い。
Emiri Kato: まぁ、好きではじめた仕事ですから。
Narration: 最近は声優の仕事だけではなく、俳優としての仕事も増えた。 それでも、ファイナルファンタジー11のログインは欠かさない。 起床してすぐ日課のオークションチェックだ。 窓口でお目当てのアイテムの在庫と落札価格をチェックするかたわら、倉庫キャラクターのポストを確認する。
Emiri Kato: 全キャラクターのお財布を管理するのは大変ですよ。 でも、流通量と相場は刻々と変わりますから、一日も欠かせないのです。 さて、あとは必要な薬品をメインキャラに移して……これで完了、かな。
Narration: 今日は金曜日。 アフレコスタジオをハシゴした後、生放送番組に出演。 その合間にイベントの台本をチェックしたりと、実に多忙だ。 日によっては、食事をする時間もないと加藤は話す。
Emiri Kato: でも、自分で選んだ道ですから。後悔はしていませんよ。 それに今週末はアンバスケードにオデシー、そしてソーティの連戦がありますから。
Narration: そう言って加藤はパソコンの電源をつけたまま自宅を出る。 大通りでタクシーを探す加藤に、こう聞いてみた――あなたにとってファイナルファンタジー11とは?
Emiri Kato: ひとことで表すのは難しいですね。 でもね、これだけは言えます。私にとってFF11は――遊びじゃないんです。
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[シーン2 加藤英美里の自宅]
Emiri Kato: ふーっ、今日も一日おつかれさまっと。
Emiri Kato: 時間通りだね。みんな集まっているかな。
Emiri Kato: おいすー、と。
Chat Log: Naitou: おいすー Eric: おいすー Ink: あ、Emiryun! おいすっすー
Emiri Kato: おー、みんなもう集まってるう。ええと、「な・ん・の・話・を・してた・の?」っと。
Emiri Kato (Internally): チャットにいる面子はいつもの三人。 私たちは今夜、週末恒例のアンバスケードへと挑戦することになっていた。
Chat Log: Naitou: そういえばEmiryun、知ってた?
Ink:それだけでわかるわけないでしょ! Eric:ええと、床ペロしているときって、死んでいるわけじゃないんだってさ
Emiri Kato: ほーん。じゃあ、レイズって死んだ人を蘇らせるわけじゃないってこと?
Chat Log: Ink:「レイズ・デッド」で「死者を蘇らせる」って意味になるから、「レイズ」はそれが語源なんだと思うけど、でもFFXIでは戦線に復帰させる魔 法ってところでしょう
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Chat Log: Naitou: つまり、ヒットポイントがゼロになってホームポイントに戻るっていうのは…… Eric: 命からがら死から逃れたってことだと思う
Emiri Kato: たしかに死亡って表現は使われてないよね。 でも、それじゃあどうやってホームポイントに戻っているんだろうね。
Emiri Kato (Internally): そんな他愛もない雑談をしながら、マウラでみんなと合流。 アンバスケードへと突入したんだけど……。
Emiri Kato (Internally): いつもとちがっていたのは、画面がいきなり真っ白になって、そのまま気を失ってしまったことだった。
[シーン3 異世界ヴァナ・ディール 東ロンフォール]
Emiryu: ん……。ここ……どこ? 森の中? どこかで見たような……。わあ、星がきれい。
―都会では見たこともない星空を見て驚く。だが、まだ自分がタルタルであることに気づいていない。森の暗闇の中からぬっと、大柄な男が現れる。腕と脚の太さがまるで丸太のよう
Iron Fist: おっ、目が覚めたか、エミリュー。
Emiryu: ひっ! だ、だだだ、だれ! って、でかっ!? しかもしっぽ……え、しっぽ? が、ガルカ??
Iron Fist: おいおい、エミリュー。寒さでどうにかなっちまったか? 俺がミスラに見えるか?
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Iron Fist: ほれ、もっと焚火に寄ったほうがいいぞ
―大柄なガルカの背後に隠れていたエルヴァーンのナイト、ダークライトが姿を見せる。
Darklight: やあ。ようやくお目覚めかい? おひめさま。
Emiryu: お、おひめさま? って、耳も首もながっ! しかもこの周りを気にしないキザっぷり! もしかして…… ヴァーン!?
Darklight: なんですかヴァーンとは。
―そしてダークライトのさらに後ろには黒魔道士装備のヒュームの女性、マリアがいた。
Maria: エミリューってば、急に倒れるんだもの。びっくりしちゃったわよ。 もう平気なの?
Emiryu: エミリュー? エミリューって?
Maria: え?
Darklight: は?
Iron Fist: はあ? おいおい、どうした! 記憶喪失にでもなったか?
Maria: おいしいからって、ヤグードドリンク飲み過ぎたんじゃないの? それとも、やっぱりあなたの名前ってあだ名かなにかだったのかしら?
Iron Fist: んん? あだ名ってどういうことだ?
Maria: アイアンは知らないかぁ。 タルタル族の女性って、ウィンダスの都にある大きな樹を基準に、生まれた場所の方角を二回繰り返す、っていう名前のつけ方をするのよね。
Darklight: ほう。なるほど、それならば、名前もエミリュリュ、とかになりそうですね。
Emiri Kato (Internally): そ、そうだったんだ。そんなの用語辞典に載ってたっけ? そもそも私の名前は英美里なんだけど……。
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Emiri Kato (Internally): あれれ?まって、もう体を起こしてるのに、みんながすっごく大きく見えてない? っていうか、私、縮んじゃってる!? しかもいま、ウィンダスとかヤグードドリンクとか言わなかった? じゃあ、やっぱりこの世界って……。
―いつもと様子の違うエミリューに、沈黙する一同。
Emiryu: 私……、いまタルタルなの!?
Iron Fist: そうだな
Darklight: そうですよ
Maria: ええ。あなたはタルタル族で白魔道士のエミリューよ。 パーティを組んでかれ��れ一年になるけど、あなたがタルタルじゃなかったことは一度もないわね。 ねえ、まさか、ほんとに記憶をなくしちゃったの?
Emiryu: え、えっと……お、覚えてる、かも
―エミリューは、額に手を当てて何かを思い出そうとしている。
Emiri Kato (Internally): そう、私はタルタル族のエミリュー……だ。両親はミンダルシア大陸を旅する商人だった。 親たちからは、「おまえの名前は旅の途中で知り合った恩人からもらったのよ」って聞かされてて……。 えっ。私いま、どうやって「思い出した」の?
―エミリューはついに気づく。
Emiryu: これって……。私、ヴァナ・ディールに転生しちゃったってこと!?
Iron Fist: どうしたんだ。ほんとうにだいじょうぶか?
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[シーン4 異世界ヴァナ・ディール(回想) バストゥーク港 蒸気の羊亭]
Emiri Kato (Internally): 心配する仲間たちに対して、大丈夫だからと繰り返しているうちに、私は少しずつエミリューとしての記憶を思い出していった。 そう、目の前の彼らと出会ったのは、この世界での一年前。 まだ私がテレポの魔法を使えなかった頃……。
Iron Fist: はっはっは!よーし、もっと呑め! いやあ、おまえたち、話がわかるじゃないか! そうそう、冒険だよ、冒険! 真に大切なやるべきことはそれだ! これからは冒険者の時代なんだ!
Darklight: 同感ですね、アイアン・フィスト。 これからは冒険者こそが世界を動かすのです。 私はサンドリア生まれの冒険者として、功成り名を遂げて、我がサンドリアこそが、世界で唯一の偉大なる国家であることを示さなけ ればなりません。
Maria: ダークライト、だったら、そんな妙なふたつ名を名乗ってないで、ちゃんとサンドリア人らしい本当の名前で通したほうがいいんじゃ ないの?
Darklight: 何を言うんです、マリア。この名前のすばらしさがわからないのですか。
Maria: ダークでライトとか。暗いのか明るいのかはっきりしなさいよ! 消し忘れかよ!
Darklight: そこがいいんじゃないですか。ふふ。我こそは、ふたつの世界の狭間に立つ者! くぅ、かっこいい!
Maria: へんたい……。
Darklight: (気にせず) ねえ、タルタルの美しいお嬢さん。 あなたもそう思うでしょう。
Emiryu: (美しいと言われて思わず) うええ!? あ、ええとその……あはは。そ、そうだね。いいと思うよ。うん。 いいんじゃないかな…… たぶん。
Iron Fist: ふん。名前なぞ、人々の役に立ち、偉大な功績をあげれば、勝手に広まるし、どんな名でも格好よく思えてくるものだ。
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Iron Fist: たとえヒュームとの付き合いのためのものでもな。 いまはまだ「聞いたことはない」と言われていても、いずれは「知らぬ者はいない」と言われるようにしてみせる。 俺は自分の力を試したい。魔法になど頼らず、この身ひとつでどこまで戦えるかを極めたいのだ。
Darklight: いかにも格闘家らしいですね。ええ、そのような野心は大切です。 けれど、冒険とは過酷なものです。一人ではままならないのも事実。 傷を負えば癒やしてくれる者が必要ですし、この世界には���法でしか傷つけられない魔物もいるのですから。
Maria: あたしは、酒代が稼げりゃなんでもいいんだけどね。 ミスリルの砂粒集めてくるのなんて、ちょーだるかったー。 もうやりたくなーい!
Emiryu: 私も冒険者になりたての頃に経験あるよ。 あれ、大変だったよね……。
Maria: 街まで帰るの嫌だったから、デジョン覚えたよーなもん! 楽して稼ぎたーい。
Darklight: (呆れて) マリア、あなた、呑み代を稼ぐために黒魔法を覚えたんですか。
Maria: 歩きたくないでござる。 移動の魔法が使える白か黒のどっちかがいいなって。
Darklight: やれやれ。なんという……。 これだから、目先のことしか考えないヒュームは。
Maria: お仕事きめるときなんて、そんなもんでしょ。 ねえ、エミリューだって、そーよね?
Emiryu: わ、私? ええと、そのう……。 そもそもは弟たちが病弱で……それで……すこしでもあの子たちを元気にしてあげられないかなって……。
Maria: エミリュー! あなた……なんて、いい子なの!
―マリア、席が隣のエミリューを抱きしめて、頭を撫でる。
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Emiryu: そそ、そんなことないよ。 で、せっかく覚えた魔法だから、もっとたくさんの人たちを助けられないかなって思って……。
Darklight: ではエミリュー。まず私たちから助けてください。 私たちがパーティを組めば完璧です。 モンクにナイト、白魔道士に黒魔道士。こんなにバランスのいい組み合わせはありません!
Maria: お宝は漁れないけどね。
Darklight: ならば、マリア、あなたが盗賊の技も身に付ければよいのです。 セルビナの港に行って「生き残るための技術」を学べば可能ですよ。
Maria: セルビナって、さあ……。 あそこに行くまでの洞窟に、コウモリが出るじゃないの。 わかってる? 死んだら、死んじゃうのよ?
Iron Fist: 俺は、マウラにいる「ごうつくばあさん」も何かしらの知恵を授けてくれるって話を聞いたぞ。
―ダークライト、マリア、アイアン・フィストの三人が喧々諤々の会話を始める。
Emiryu: ふふ。でも、みんなで冒険の話をするのって楽しいね。 今日、一日でこんなに仲よくなれたんだもん。 きっと私たちっていいパーティになれるよ!
Iron Fist: うむ。
Darklight: もちろんです。
Maria: まあ、お酒が楽しく呑めるなら、多少ヘンなやつでも我慢するかあ。
―意気投合した4人はその後、出会いを祝して一晩中飲み明かすのだった。
Emiri Kato (Internally): こうして、私たちはパーティを組むことになったのだった。
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[シーン5 異世界ヴァナ・ディール(回想)]
Emiri Kato (Internally): バストゥークで知り合った私たちは、まずはジュノ大公国を目指した。
―パシュハウ沼にて。
Maria: ダークライト! あんた、なんであんな化け物に「やあやあ、どうもどうも」とか挨拶してんのよ!
Darklight: コミュニケーションの基本だからですよ?
Iron Fist: 沼地のでかいのには関わるなと言われてただろうに! ええい、走れ走れ! 逃げ切るぞ!
Emiryu: こわいよー!
―ジュノ大公国にて。
Emiryu: わ! 大きな橋の上に街ができ���る!?
Darklight: あれが……ジュノですか! すごいところに造りますね!
Emiryu: 飛空艇が飛んでく! わあ、入れ替わるように向こうから新しい飛空艇が飛んできた!
Maria: ジュノは飛空艇のターミナルでもあるの。 この街はふたつの大陸に存在する三つの国と飛空艇で行き来できるのよ。
Emiri Kato (Internally): ジュノを経由して、東のミンダルシア大陸へと渡った私たちは、そのまま南へと下ってウィンダスに。
―ウィンダス連邦にて。
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Iron Fist: ここがエミリューの故郷ウィダスだな。
Emiryu: うん。育ったのはこの街だよ。
Darklight: おお、(ぺちぺちとカーディアンを叩きながら) こいつが名物の機械人形・カーディアンですか! って、なんで追いかけてくるんですかぁぁぁ!
Maria: そりゃ、持ってる杖を取り上げようとしたら怒るわよ……。
Emiri Kato (Internally): ウィンダスにしばらく滞在してから、船に乗ってクォン大陸へと戻った私たちは、再び大陸を北へと向かって……。
[シーン6 異世界ヴァナ・ディール 東ロンフォール]
Maria: エミリューってば、大丈夫なの? もうすこし休んだほうが……。
Emiryu: だ、だいじょうぶ。 ……ちょっと眩暈を感じただけ。
Iron Fist: 依頼に期限があるからな。 あまり休んでるわけにもいかん……エミリュー、どうだ? 歩けそうか?
Emiryu: う、うん。
Iron Fist: この先の、ラングモント峠に入って、抜けた向こうにあるアウトポストがポーションの届け先なわけだが……。
Maria: 峠と言いつつ、ほぼ洞窟だけどね。
Darklight: 伝説では、いにしえの修道士ラングモントが、己の拳ひとつで掘りぬいたって言われていますね。 彼は、その先に「楽園への扉」があると信じていたそうですよ。
Emiryu: 「楽園への扉」……神々の眠る地へと繋がる扉のことだよね。 それが本当にそんなところにあるのかな?
Maria: あたしとしては、気になるのは楽園って呑み放題なのかってことね。
Darklight: 神々の眠る場所ですよ? お酒などもってのほかです。
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Maria: ちっとも楽園じゃないわ……。
Iron Fist: 伝説はともかくだ。 ここからは寒さも厳しくなる。 峠の先は涙も凍るボスディン氷河、 そして氷の大地ザルカバードだ。 闇の血族の力が強い地でもある。
Darklight: 闇の血族……。 そういえば……サンドリアの街で噂になっていましたね……。
Maria: 噂?
Darklight: はい。闇の王のです。 闇の王が復活してズヴァール城に帰還した、と。
Maria: おお、こわい。 できれば、そんな物騒なヤツとは会いたくないわねぇ。
Iron Fist: 闇の王なぞ 今の俺たちでは歯が立たん。 どのみち、 俺たちの今回の任務は国境警備兵に備蓄用のポーションを届けるところまでだ。 高級なやつだからな。量は少なくとも貴重品だ。慎重に行くぞ。
Darklight: 物資を届けて、 アウトポストの転移装置に登録を済ませたら、さっさと帰りましょう。
Maria: あったりまえじゃないの。 お仕事終わったら、すぐ戻るわよ。
Emiryu: うん。 私の魔法でラテーヌまで送るね。
Maria: 街に戻ったら宴会よ、宴会! しゅちにくりんするんだから!
Darklight: そこまで呑めるほど報酬が出ますかねえ。
Maria: だったら、寄り道しない? ほら、あっちの噂もあるじゃん。
Darklight: あー、あれですか……。 本当ならば、確かに高額で売れるようなのですが……。
Emiryu: 高く売れる?
Iron Fist: 魔物の中には戦った冒険者が身に着けていたものを奪い取っている奴らがいるだろう?
Maria: たとえばほら、アモルフって呼ばれる魔物たちとかさ。 捕まえた獲物を体の中に溶かして吸収しちゃうでしょ?
Emiryu: と、溶か……。 (思い出して) あ、そ、そうだね……スライム、とかだよね。
Maria: そうそう。 ヘクトアイズとかもそう。 実はさ、ラングモント峠に入ったきり行方不明になってる魔道士がいてね。 そいつは魔法のスクロールを運んでいたってゆー噂が。
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Iron Fist: そのスクロールが極めて珍しいもので、未だに見つかっていない。 だから、途中で魔物に倒されて、そいつが持っているんじゃないかって話になってる。
Darklight: 魔法が掛かっている品は、滅多なことでは破けたり溶けたりしませんからね。 たしか……「リフレシュ」でしたか。
Iron Fist & Maria: (目を輝かせながら) おお!
Emiryu: ないないない! それは、デマ!
Iron Fist: んん? ほう。エミリューにしてはやけに自信ありげじゃないか。
Emiryu: えっ。(しまったと思いつつ)か、勘だけど!
Maria: でも、確かめてみるくらいは、いいんじゃない?
Darklight: チャンスがあれば、ですね。
Iron Fist: 依頼をこなすほうが先だがな。 さて、体もあったまっただろう? そろそろ行くぞ。
Everyone: 「ええ」「はい」「あーい」
Emiri Kato (Internally): こうして、私たち4人はラングモント峠へと足を踏み入れたのだった。
[シーン7 異世界ヴァナ・ディール ラングモント峠]
Iron Fist: おい、エミリュー。 前に出るな。
Emiryu: え? あう?
Darklight: いつもの並びを忘れたんですか、エミリュー。隊列を組むときは、前と後ろは魔物が出てもすぐ戦える人です。 つまり、私かアイアン・フィストです。絡まれたら困る魔道士は真ん中ですよ。
Iron Fist: 俺が前に出る。おまえのような鎧をガシャガシャ鳴らしてるやつを前にできるものか。
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Darklight: (肩をすくめつつ)ということです。
Emiryu: 洞窟の中って……こんなに暗いんだね。 ゲームの中とは全然ちがうよ……。
Darklight: ゲーム……? それはそうでしょう。洞窟ですからね。
Maria: だからこうして、ランタンをもってるんでしょ。
Emiryu: 足下はつるつる滑るし。
Darklight: 地下水が染み出しているようですね。まあ、洞窟ですからね。
Emiri Kato (Internally): 揺れる明かりに照らされて壁に踊る自分たちの影も、エミリューにはともかく、英美里である私には初めての経験だった。 明かりの届くぎりぎりのところまで先頭のアイアン・フィストが偵察に行っては戻ってくる。 なにごともなければそこまで進む。 ほんの少しずつの歩みだけれど、安全のためには仕方なかった。 そしてもし魔物がいても―。
Iron Fist: (ささやくように)ゴブリンだ。(指を3本立てて)3匹だな。
Darklight: どうです。勝てそうですか?
Iron Fist: いけるとは思うが……正���、ここの奴らとは戦っ��ことがないからな。
Emiryu: 「同じくらいの強さだ」ってこと? それとも「丁度よい相手だ」ってこと?
Maria: なに、それ?
Iron Fist: ふむ。それはわかりやすい伝え方だな。エミリューの言葉を借りるなら、同じくらいの強さってところだ。
Darklight: よい表現です。 今度からそれでいきましょう。 では、エミリュー、姿と音を隠す魔法をお願いします。
Emiri Kato (Internally): 私たちの任務は物資を届けることで、魔物の討伐ではなかった。 だからこそ、私たちはインビジとスニークを駆使し、どうしようもない時以外は戦うことを避けた。 そして、ゴブリンたちの目をかいくぐり、しばらく歩いたところで休憩することになった。
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Iron Fist: (偵察から戻ってきて) この先で分かれ道になっているぞ。 右と左……どちらに進むべきか……。
Emiryu: (考えこむ) 分かれ道……? ああ、たしか、右上に行けばボスディン氷河で、左上に行けば忘却の泉だったと思うけど……
Iron Fist, Darklight, & Maria: (いっせいに天井を見上げる) 上……?
Emiryu: ちがうちがう! 画面の上!
Iron Fist, Darklight, & Maria: (きょろきょろと左右を見る) 画面……?
Emiryu: (はっとなって) あああ! だ、だからほら、ちがくてちがくて!
Maria: ひょっとして地図の上……北ってことかしら? (懐から取り出した地図を見る) でも、この先って地図もあやふやなのよね。
Darklight: 仕方ありません。 まだまだ北の地は未踏破なところも多いですから。
Maria: でも分かれ道のこと覚えてるなんて。エミリューってば、よく地図を見てたのね。珍しい。
Emiryu: そそ、そんな気がしただけ!
Darklight: 左手の法則を使うなら、左の道ですが……。
Emiryu: 左手のほうそく?
Maria: 迷わないように左手を壁につけながら歩く探索方法のこと。 前に教えたでしょ。
Emiryu: 右手じゃダメなの?
Darklight: 武器をもつ手ですからね。 利き手は空けておくものです。
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Emiryu: 意外と不便……って、あ、思い出した! 私たち、リンクパールもってない! 連携、どうしよう!
Iron Fist: なにを今さら言ってるんだ。 声を掛け合えばいいだろう?
Darklight: あれ。 高いですもんね……冒険者割引とかないですかね?
Emiryu: び、貧乏パーティ……。
Maria: エミリューってば。ほんっとに今日はおかしいよ? リンクパールを持ってないなんて今さら今さら。へいきへいき。
Emiryu: (おそるおそる) でも……このままだとボスディンから遠ざかっちゃう……かも? そこでおっかないモンスターとかいたら?
Iron Fist: もちろん、逃げる。
Darklight: 逃がしてくれれば、ですけどね。
Maria: (首から提げているアミュレットを取り出して) いざとなったら、 これ!
Emiryu: あ、その首飾り……なんだっけ……思い出した! ええと……ヒットポイ、じゃなくて、生命力の低下を魔法で感知して、あぶなくなったら転移装置まで帰還させてくれるお守り、だよね。
Maria: そうだけど……。 なんで、新米冒険者に説明するみたいになってんの?
Emiryu: あ、あはははは。うん、知ってる。 知ってるよ?
Darklight: あまりお世話になりたくはありませんが……。
Maria: そうねぇ。エミリューは使ったことないって言ってたでしょ?
Emiryu: (胸元の、アミュレットのあるあたりを撫でながら) ないない。 ないから、とっさに出てこなかったんだもん。身に着けてることさえ忘れてた!
Maria: あのね。使わないほうがいいの。知ってる? (すごく嫌そうに) 死にそうなときってね、死にそうなほど痛いのよ? 痛いのはイヤでしょう? どれくらい痛いかっていうとさ。その前後の記憶がぜんぶ吹っ飛んじゃうくらい痛いわけ! いろんなこと忘れちゃうくらい。
Emiryu: ああ、だから経験値が減っちゃうのか。
Maria: けいけんち?
Emiryu: な、なんでもないよ!
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Darklight: だから、絶対になくしたり落としたりしちゃダメだぞ。
Emiryu: (ごくり)そう、なんだ……。えっと、で……ここは左に行くんだね?
―警戒しながらしばらく洞窟を進む一行。
Iron Fist: やっかいなやつがいるぞ。
Darklight: 「きょろきょろコウモリ」ですか……。
Emiryu: シーカーバットのことかな? あぁ、たしかに頭を振って誰かを探しているみたいだね。
Maria: 先のほうまで、けっこうな数がいるわねー。 エミリューの魔法、もつかしら。
Darklight: 隠れる魔法が途中で切れたら、絶対に絡まれますね……。
Emiryu: うー……タイマーとか、せめてログを出して……そういうわけにもいかないか。
Iron Fist: (ため息) エミリュー……どうだ。もつと思うか?
Emiryu: 自信ない……かも。こんなに長い洞窟は初めてだから……。
Maria: (しばし考えて) ロープを使いましょ。みんなで同じロープをつかんで歩くの。 エミリュー、あなたは魔法が切れそうになったら強く引っ張って。 そしたら、いちばんあいつらの少ないほうに向かってみんなでダッシュ! いい?
Iron Fist: わかった。それでいこう。
Darklight: では、ランタンの明かりも消しましょう。
Emiri Kato (Internally): 私たちは全員で一本のロープをもった。これが文字通りの命綱だ。 ランタンの明かりを、覆いをかけて消すと、あたりは真っ暗になる。 それから姿と音を魔法で隠して、おそるおそる前進したんだけど―。 私は忘れていた。 ここは北の地に近い洞窟で、足下は湿っていて滑るのだ。
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―真っ暗闇となった洞窟を進む一行。視界は奪われ、聞こえてくるのはコウモリの鳴き声と水が滴る音のみ。
Emiri Kato (Internally): ちりちりっとしたイヤぁな感じが、背筋を駆け昇ってきた。 あ、やばい。魔法が切れそうだとわかる。 でも、まだコウモリたちの飛び回るあたりを半分ほど越えたところ。 進むにも戻るにも中途半端で……。
Emiri Kato (Internally): あと、もうちょっと……お願い、もって! そんな私の願いも虚しく、ふっ、と体の表面から何かが剥がれ落ちるような感覚がやってくる。 魔法が―消える。慌てて、私はロープを強く引く! その瞬間に、私は足を滑らせてその場にひっくり返ってしまった!
Darklight: クッ、きょろきょろコウモリがすぐそこに!
Maria: エミリュー! アイアン、エミリューを抱えて!
Iron Fist: 前だ! 走れ! エミリュー、暴れるなよ!
Emiryu: アイアン! ダメ、放して! 来るよ!
Darklight: へいへい! いつまでママのスカートに隠れているんだい!?
Iron Fist: マリア、ランタンの明かりを! エミリュー、俺たちの後ろにまわるんだ!
Maria: あいよ! ええい、こっちくんな! 魔力よ、縛れ! バインド!
Maria: ��ら、エミリュー! こっち!
Emiryu: う、うん! ごめん!
Maria: いいって! って、やば! 目玉おばけ、来た!
Emiryu: あれ、は……アーリマン!
Darklight: ここは私が!
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Emiryu: ダメ、あいつの……あの目を光らせては……。
―アーリマンのアイズオンミーがダークライトに直撃する。
Darklight: うおおお!
Iron Fist: ダークライト! 無理せず、引け!
Darklight: なん……の、これしき……。私は誇り高きエルヴァーンの騎士! 仲間を守る盾として役立てなくてなんのナイトか!
Maria: エミリュー! 癒しの魔法をそんなに使っちゃダメ! あなたが狙われちゃう。
Emiryu: で、でも……。
Maria: 敵、多すぎ! ええい! 荒ぶる雲間より現れるまばゆき輝きよ、闇を裂き森を焼く猛々しき力よ、汝の力もて我らが敵を討て。雷よ、広がりて疾走(はし)れ! サンダガ!
Iron Fist: マリア、 ここでその魔法はマズい! 狭すぎる!
Darklight: エミリュー、 そこから離れて!
Emiryu: ひぃぃぃ!
Maria: あぁぁぁぁ、ごめーん! 大丈夫?
Emiryu: う、うん。ちょっと前髪が焦げたかもだけど。
Iron Fist: このままではもたん、押し切られるぞ! マリア、撤退だ!
Maria: あいよ! みんなこっち集まって!
Maria: ……ほの暗き地の底から、閉ざされた地下牢の中から、果てなき迷宮の奥からも、我と仲間らを解き放て、光射すもとへと我らを導け、エスケ―。
Maria: きゃああ!
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Iron Fist: マリア!
Darklight: マリア!
Emiryu: マリアさん!
Emiri Kato (Internally): 死にそうなときって死にそうなほど痛い……ってマリアさんが言ってた。 このままじゃ、みんなそうなっちゃう。でも! そんなことにはさせない!
Emiryu: 女神よ……。 暁の女神よ。 我らを護りし女神よ、我らを慈しみし女神よ、貴女の涙より生まれ、この大地に生きゆく、貴女のいとし子らに、どうか、ささやかなる祝福を!
Iron Fist: いかん、エミリュー、それではおまえが狙われるぞ!
Darklight: フフっ、みなぎってきましたよ!
Iron Fist: 一匹でも多くあいつらをエミリューから引き離すんだ!
Darklight: もちろんです! 何人も私の前では死なせない!
Maria: エミリュー、耐えて! 必ずなんとかする!
Emiryu: うん……痛い……痛いよ……。あぁ、アミュレットが光ってる……そうか……私……。
Darklight: 我が剣を纏いし紅蓮の炎よ、敵を焼き尽くせ! レッドロータス!
Darklight: 今です! アイアン!
Iron Fist: 任せろ、うぉぉぉお! 拳よ唸れ、乱れ咲け! 乱撃!
Darklight: マリア、仕上げを!
Maria: エミリューの仇ぃ! 炎よ、広がりて敵を焼き尽くせ! ファイガぁ!
Emiryu: 私……まだ、いきてるんだけ、ど……。 (ガクっと気絶)
Maria: エミリュー! 仇は取ったからね! みんな集まって。逃げるよ! ……ほの暗き地の底から、閉ざされた地下牢の……エスケプ!
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[シーン8 加藤英美里の自宅]
Emiri Kato: えっ……? あ、あれ? ここ、どこ? えっ、私の部屋? まさか……夢……?
―なんとなくがっかりしながら体を起こし、まわりを見渡し違和感を覚える。
Emiri Kato: ……あれ、いつ着替えたっけ? なにこのカップ麺の山! お菓子の袋もぜんぶ空いちゃってるし! しかも日付が……変わってる!?
―しばらく呆然とする。
Emiri Kato: ええと、たしかアンバスケードに入ったところから記憶がなくて……。
―何かを思い出そうと考え込んでいると、ふとロンフォールの音楽が聞こえてくる。
Emiri Kato: あ、あのごめん……。
Chat Log: Naitou: ああ、きたきた Eric: いきなり反応がなくなったから、寝落ちしたかと思ったよ Ink: 今日も仕事でしょ。 大丈夫?
Emiri Kato: う、うん。ねえ、なんで私ロンフォールにいるの?
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Chat Log: Ink: え? Naitou: は? Eric: はあ? おいおい、どうした! 記憶喪失にでもなったか?
Emiri Kato (Internally): 三人によれば、私は一晩中ログインしっぱなしだったらしい。 アンバスケードを終えたあとは、なぜかラングモント峠に行きたがり、そして丸一日かけて隅々まで歩き回り、出会うヘクトアイズを片っぱしから狩りたがったそうだ。 しかも、あまりしゃべらず、おかしな振る舞いをしていたとか。
ふと、キャラクターのかばんの中を確認する。 そこには、親の仇みたいな勢いでアイテムリストを埋め尽くすヘクトアイズの眼。
そんな中、ぽつんとひとつ、かばんの底に。 驚いたことに、リフレシュのスクロールが入っていた。 それだけは売ることができなくて。
遠い世界の私の分身のその小さな贈り物を、私は今も大切に残しているのです。
(おしまい)
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kurihara-yumeko · 1 year ago
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【欠けている思い出】
140字小説『ブリザード』
 ソフトクリームが奥歯に挟まって取れなくなった。吐息はブリザードとなってまたたく。「今日の天気は大雪です」と、この半世紀変わらない文句をテレビが言う。犬のジョンはここ3ヶ月、暖炉前で動かない。毛並みはまだ温かいだろうか。窓の外では、高層ビルの隙間を埋めるマンモスの行軍。
140字小説『お盆』
「休みだからっていつまで寝てるの」と起こされると、茶の間に、黒い影がふたつ立っていた。ぎょっとしていると、玄関の方から姉の声が聞こえ、母が「帰って来たら、ただいまくらい言いなさい」と言うのが聞こえ��。ふたつの影が、「ただいま」と言った。そうか、お盆だもんな。お帰り。
『地獄で踊ろう』
 極楽から救いの糸を垂らしてくれるひとよりも、ここまで堕ちてきてくれる人間が現れるのを、ずっとずっと待っている。高みの見物なんかしてないでさ、一緒に地獄で踊ろう。音楽がないなら歌ってあげる、手足が欲しいならいくらでも生やしてあげる。
『人間に見えるから』
 人間に見えるから本を読むだけ、人間に見えるから音楽を聴くだけ、人間に見えるから美術館に行くだけ、人間に見えるから、人間に見えるから、人間に見えるから。人間に擬態して命を貪り無為に過ごして糞だけ残して灰となり消える、そういう変温動物なので、私は。
『だけ』
 運がよかったから生まれてこれただけで、運が悪かったからまだ自殺してないだけ。
『祈れ』
 歯をくいしばって祈れ、砂利でも食ってねむれ、血を流しても笑え。
『嫌い』
「私は人間嫌いなのではなくて、きみたち全員が嫌いなだけです」
【短歌】
ほんとうにあなたのことが好きだから砂糖の瓶に塩を詰め替える
あなたがよく振らずに飲んだ綾鷹の底から苦い媚薬を作る
夕暮れの改札前はインベーダーゲーム消えるな家に着くまで
前髪の方向性も決められず進路指導室そっとノックする
ペーストみたいになるまでゴキブリをなぶる元彼の国語辞典で
ちいかわが好きなんだったら絆創膏あげる手首の傷より似合うよ
無名のまま死んでいくなら教室の机に名前彫ればよかった
欠けている思い出ばかりが流れ着く砂浜でまるい月を見ている
夕暮れの伸びる影から逃げるように五時のチャイムで駆けていく子ら
さみしさを分け合いたくて真夜中の公園ポッケのビスケットを割る
すべて夢でそこは夕暮れの教室で肩揺するのがきみならいいのに
痛みなど忘れてしまう他人ならなおさらそれでもふたり月を見る
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kozuemori · 1 year ago
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6月に入り、予報ではしばらく過ごしやすい気温になるようです。我が家のバラも2番花、3番花が咲き始めました。繰り返し楽しませてくれますが、少しずつ色や形が控えめになってゆきます。今日は先ほどマントラ入門クラスが終わり、勉強熱心な方々と一緒に聖音の響きを楽しみました。7時からはトランスクラスがあります。こちらも熱心な参加者の方々と、変性意識の中の光を体験したいと思います。
秋学期クラスとワークショップのお知らせは、来週のブログで告知する予定です。今しばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
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5月23日に開催したドロップイン・ナイトの様子をダイジェストでお知らせいたします。読みやすいように編集しています。
森:インドの女性の指導霊がいらっしゃっていて、額にビンディという赤いお印がついていますけど…ちょっと厳しそうなお顔をされている、老婦人みたいな素敵な方ですよ。ちなみにご自身はインドに行ったことはあります?
男性:はい、随分昔ですけど。マザーテレサが生きていた頃、あそこの…。
森:カルカッタ?
男性:ボランティアに行きました。
森:カルカッタですよね、確か。
男性:はい。
森:じゃあ、やっと(この指導霊が)出てきたか、って感じですか?(注:何度か参加されている方なので)
男性:(笑)
森:厳密に言えば、マザーテレサはキリスト教系の方ですけどね…あの方も何かお導きがあってインドに…他には(インド国内)のヒンドゥー教寺院とかに足を運んだりされました?
男性:ちょこっと足を伸ばした程度で、あんまり詳しくは行かなかったですね。
森:じゃあその頃は、あまりヒンドゥー教の文化にはご興味がなかったんですね。
男性:そうですね、サラリーマンをやっていたのを辞めて、もっと広く世界を知ろうと思って…そっちの動機の方が強かったですね。
森:なるほどね…じゃあ、そう決めて最初に訪れたのがそこ(カルカッタ)ですか?
男性:そうですね。
森:なるほど。その時に気づかなくても後から「あ〜、あの時の出会いがそうだったんだな」とか、一見その、無駄足というか、回り道というか、無関係に見えることが後からになって振り返ってみると全部繋がったりとかして、全てが無駄じゃないんだって気づいたりするんですよね。気づく時と振り返る時と、脇目も振らず邁進して今やるべきことをやっている時というのが、まぁ、交互に訪れたりとかするんでしょうけどね。この指導霊とは、もしかしたらその頃からご縁があるのかもしれないですね。(指導霊が)おっしゃっているのは、浄化についてなんですよね。浄化、気���整えるとかそういう事です。ヒーリングとか、興味あります?
男性:はい、興味はありますけれども。
森:あります?コースは取っていらっしゃらない?
男性:ヒーリングコースを今、やっているところです。
森:じゃあ、そのことを(指導霊が)おっしゃっているんだと思います!それを手伝ってくださるんだと思いますよ。気を整えることをおっしゃっていますね…この方が見せてくださっているのは…パンチャカルマって聞いたことあります?一気にパ〜ンと整えるというよりは、少しずつ部分的に段階を経て、その人に一番適したメニューを作りながらオーダーメイドで浄化することをおっしゃっています。スピリチュアルヒーリングもそうだと思うんですね、オーラとかチャクラとかも関係してきますから…体の隅々までが関わってくるので、一律にマニュアル通りに流れに沿ってやるのではなくて、体つきも性格も違う、その人の状態に合わせてオーダメイドの浄化についておっしゃっています。技術的なテクニックも大事だけれども、元になる考え方というか、ヒーリングの理論体系をこの方が支えている感じがします。厳しい顔の大先生、って感じではあるんですけど、とは言っても「ユーモアも大事よ」ともおっしゃっています。ユーモアもひとつのヒーリングだと言っています。全て笑いに転換するような心の余裕っているのかな、あと、笑いにはセンスが必要ですよね、(指導霊は)ご自身にユーモアのセンスがある、とおっしゃっていますよ。
男性:最近ちょっと仕事にも余裕が出てきたので、少しそうやって、ユーモアを持たせることも始まったかな、と思っています。
森:そうなんですね、そうやって自分も癒すんですって。まずご自身が癒やされていないと人を癒すことができないですよね、基本的に。笑うこともひとつの浄化って言っています。誰もが思わず微笑んでしまうような、温かみのある浄化を広げてください、と厳しい顔でおっしゃっていますね。(笑)技術的なテクニックも大事ですけど、繰り返し聖典的な…アイイスのヒーリングのテキストってありますよね、それを繰り返し読むといいんですって。そうすると最初は見えてこなかったものが見えてくる、もっと腑に落ちて、更なる技術へと繋がっていく、とおっしゃっています。(1枚目の絵を見せる)ぜひ、頑張ってくださいね。
男性:ありがとうございます。
森:それでは次の方ですね。顔の輪郭から描いていきたいと思います…女性がいらっしゃっていて…日本人だと思います。着物を着ているんですよね。若い感じに見えますね。着物を着ているんだけど、普通の着物じゃないですね…巫女さんです。鈴を持っていらっしゃるのでね、ああいうシャンシャン、って鳴る。巫女さんなので、あれですよ、シャーマン的な感じ。神託を降ろしたりとかね、そういう役割をする方ですね。その辺とか、何か興味があったりします?
女性:巫女さんってことは神社ですよね?
森:はい、そうですね。
女性:巫女のアルバイトはしたことあります。(笑)
森:(笑)それって、すごくあることじゃないですよね?
女性:コネがないとできないので。
森:ですよね〜。多分、指導霊がその頃から導いているんじゃないですかね。神社とのコネがあったんですか?
女性:神社の神主さんが、父の同級生で。
森:お父さまがそういうご縁を運んできたんですね。
女性:それ以外は、あまり(巫女や神社に関して)思い当たらないです。
森:それ、結��大きいと思いますよ。(笑)巫女さんが(指導霊に)ついていて、巫女の格好をしたことがあるんですよね、それはなかなかないですよ〜私の知る限り。(笑)どうです?割とその頃から…早いうちから精神世界とか、目に見えないものにご興味がありました?
女性:割と小さい頃にあったんだけど、それを…忘れようとしていた。普通に暮らそうと。で、母が若くして亡くなったんですけど、その時にまた見えない世界にグ〜ッて呼ばれて。それから自己流ですけど、色々勉強したり本を読んだり。
森:すごく近い大事な方が霊界に行かれるっていうことは、それはつまり、こういったスピリチュアリズムというか、霊性開花への招待状なんですよ。すごく大事な絆っていうのかな、それを失って初めてね、一つのドアが閉まったかもしれないけれど、また新しいドアがそれで開くんです。お母さまがその道を示してくださったんだと思います。ご自身はご性質として敏感なところがあると思います。
女性:はい。
森:ですから、それを活かしましょう、とこの方(指導霊)がおっしゃっています。あとね、この方がシャンシャンシャンって…上手く描けないけど(笑)、鈴を持ったりとかしたことはないです?
女性:(笑)ないです。
森:鈴を持っているんですけど、楽器とかは演奏されます?
女性:はい、楽器の演奏は好きです。小さい頃からオルガンを習って、中学はブラスバンドに入ってて、
森:それは鍵盤楽器ですか?なんか、シャンシャンって…金管楽器というか、鈴の音なんで…他には?
女性:クラリネットは長かったです。で、8年前からチェロも習い出しました。
森:すごいですね!でもシャンシャン、じゃないですね〜。(笑)なんだろう…でも、とにかくリズムをとっている感じで、音楽的な、音的なことをおっしゃっているんじゃないかと思うんですね。音と繋がると、もっとインスピレーションが湧くっていうかね、直感と繋がるようなこと…そんなことだと思うんですね、すごく集中するから。楽器演奏ってすごく集中しますよね、音と一体となるから。ですから、アウェアネスの成長を…今、クラスが始まったばかりなのかしら?
女性:はい。
森:それを応援していますよ、(指導霊が)舞いながら。ということで頑張ってください。頑張ってくださいってメッセージ、ちょっとアレなんですけど(笑)要するに指導霊って光なんですね、実際にこういう人物としてここに立っているわけじゃなくて、自分が納得するような親和性のある姿で見せてくれることによって、より身近な存在、興味の範囲で現れる。だったらちょっと頑張ってみようかな、そういうきっかけを作ってくださる、モチベーションになるようなお姿やイメージで見せてくださるんです。先ほど巫女さんのアルバイトをされていたっておっしゃったじゃないですか、それを思い出したら、ちょっと「あっ!」て思いますよね、そういうことをやってくださる、ユーモアのセンスのある方(指導霊)です。こういう感じの方です。(3枚目の絵を見せる)
女性:ほぉ〜。
森:素敵な音色を鳴らしてください!
女性:ありがとうございました。
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サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
6月30日  担当ミディアム:本村・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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kaarijajpn · 1 year ago
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TULIPAHAN KÄÄRITTYÄ-その2
Helsingin Sanomat(ヘルシンキ新聞)が別冊号として発表したカーリヤ特集記事を、英訳→和訳しています。 ★英訳全文はこちら ★その1はこちら 以下和訳ーー
2023年10月3日 イェレ・ポウホネン宅 ヴァンター
フィンランドで最も旬なアーティストがここに住んでいるとは誰もが思いもよらないだろう。 巨大な名声を得たからと言って、アーティストがいきなり豪勢な暮らしを送れるようになるわけではない。イェレ・ポウホネンは、高級車もロレックスも彼には必要ないのだと言う。もし必要になる時が来るとしても、それはもっと後のことだ。
もしAIにフィンランドのアパートがどのような感じなのかを尋たなら、おそらくこのティックリラの物件が回答例としてあがるだろう。 明るい色の外観。駐車場。ドアのそばに放置された電動スクーター。 ポウホネンの自宅の正確な場所は国家機密に等しいため、これ以上の詳細を伝えることはできない。少しの情報も漏れ出さないことが極めて重要なのだ。さもなくば、人々がひっきりなしにその場所を詮索するようになるだろう。 3Kのアパートは、典型的なフィンランドのインテリアで飾られている。木製のキッチンテーブルと、明るい色のソファ。壁掛けテレビと湖の景色が描かれた大きな絵画。小さなキッチンの隣には仮設の収納スペースとして利用できる書斎があり、あらゆるカーリヤ関係のもの、そして大量のファンからのプレゼントであふれている。あまりにも量が膨大すぎて、それを整理する時間もない。
ポウホネンは、ヴァンター東部のヴァーララに生まれ、ルスケアサンタで幼少期を過ごした。今、彼は、子どもの頃に住んでいた場所から数キロしか離れていない街に住んでいる。 ここにはUMKで勝利したあとに越してきたが、この"カーリヤの引っ越し"は、ちょっとした騒ぎになった。6月にヴァンター市が、1年間ポウホネンのアパートの家賃を市で負担すると発表したからだ。 ポウホネンは、ニュースが発表された当初は、この件について別の側面があることの説明が欠けていたと語る。 「実はヴァンター市とスポンサー契約を交わしていたんです」 UMKの期間中、ヘルシンキのマルミに住んでいたカーリヤに、故郷からオファーがあった。ヴァンター市はポウホネンにアパートを提供する代わりに、一緒に仕事をしないかともちかけたのだ。 「世間の反応はちょっとおもしろかったですね。みんなはなんで僕がアパートを手に入れたのかわかってなかったので。ヴァンターはタダで僕にアパートをくれたわけじゃないんです」ポウホネンは言う。 ポウホネンが家で過ごせる時間はほとんどないうえに、近所を歩き回ることもできない。どれだけ隠そうとも、人々はすぐ彼に気づいてしまうからだ。
忙しい夏が過ぎ去ったあと、ポウホネンはすべての仕事やファンの視線から逃れようとタイへ飛んだ。だが、その休暇もそれほど長い期間ではなかった。 「自分のための時間をつくることが目的でした。ただ、本当にすべての仕事から距離を置こうとするなら、もう少し長く休みをとるべきでしたね」 カーリヤの秋のツアーは9月に始まり、12月まで続いた。また数十本のライブが彼を待ち受け、実質すべての週末が仕事で埋まっていた。 それに加えて、新曲も作る必要があった。"Cha Cha Cha"以来初のシングルとなる"It's Crazy It's Party"は、8月の半ばにリリースされた。 エストニアのラッパー トミー・キャッシュと共作したこの曲はしかし、それほど熱狂的に受け入れられたわけではなく、どのランキングでもトップに来ることはなかった。ただいずれにせよポウホネンは、それほどの反響は期待していなかった。 "It's Crazy It's Party"に取り組んでいたときからすでに彼は、この曲が新たなミリオンヒットになることはないとわかっていたのだという。 この曲は今もSpotifyで再生回数を伸ばしているが、それはカーリヤが有名になったおかげでフィンランド国外でもリスナーを獲得しているからだ。 新曲は失敗だったと言う批評をポウホネンは一笑に付した。いずれにしてもこの手のコメントは出てくるものだと彼は言う。 「"Cha Cha Cha"はいわばブルドーザーのような曲でしたから。この時点では僕たちは、何かを犠牲にするしかなかったんです」 いつかこの男自身も"犠牲"になる日が来るのではないかーーそう思える言葉だった。 ポウホネンは、自身の得た名声についてはひとつも不満はない、と繰り返す。 だが、彼はいつまでこのペースを維持できるのだろうか?
ポウホネンは、ライブや新曲の制作に加え、テレビ撮影やインタビュー、スポンサー契約が山のようにあったと説明する。 厳密にいえば毎週月曜日は休日のはずだったが、実際その通りだったことはほとんどない。1年を通して本当の休日だった日は、両手で数えられるほどしかなかった。 「あまりに多くのスポンサー契約を結んだことについて、自分を責めることもあります。でも一方で、まだオファーをいただけるうちに、すべて受けてしまったほうがいいとも思うんです」ポウホネンは言う。 「僕が何か特別な経験をしていると言いたいわけじゃないんですが…ただ事実、こんな状況を経験したフィンランド人アーティストは、ほんの一握りしかいませんから」 ポウホネンは、過剰供給によってカーリヤというブランドをだめにしたくはない、とレーベルに話している。 「数か月休みが必要だと感じたら休む、とチームには伝えました。もしあらゆることを強制されていると感じるようになったら、誰がなんと言おうと僕は辞めます」 いずれ引っ越しも検討している。彼の夢は、天井の高いロフト付きアパートに住むことだ。ヴァンターか、あるいはシポーになるかもしれない。 ポウホネンは、彼にゆかりのある場所をめぐるツアーを始める。もっとも重要な場所は、若きポウホネンが自由時間のほとんどを過ごしたティックリラのアイスリンクだ。 アイスホッケー選手としてのキャリアは、彼が決して得られなかったもののひとつだ。それはひどく残念なことだった。 「僕は身長が低すぎて、キエッコ・ヴァンター(*ヴァンターを本拠とするアイスホッケーチーム。カーリヤはこのチームのユース出身)から外されたんです。人生最悪の日でしたよ」 そう語るポウホネンの身長は、170cm。 「たぶん僕は、音楽を通して自分のエゴをブーストしてしまったんでしょうね。体のサイズに関係なく自分を表現できるようになったんですから」
2023年10月23日 ラウンドハウス ロンドン
ロンドン北部のカムデンは、伝説的なコンサート会場があることで知られている。その中のひとつが、3,000人のキャパシティの会場、ラウンドハウスだ。ローリング・ストーンズやジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ、モーターヘッドなど、錚々たるスターたちがこのステージに立ってきた。
その建物の外で、何時間も並んでいる人たちがいる。午後7時にようやく開場したときには待機列は数百メートルに達し、次の交差点にまで伸びていた。列に並んでいる人々を見れば、彼らが誰を見に来たかは一目瞭然だろう。この日のカラーは鮮やかなグリーン。マイ・ボレロを作ってきた人も少なくない。なぜここに来たのか彼らに尋ねれば、ひとつの答えが浮かんでくる。 "本物"だから。
"カーリヤ"が実に計算されたブランドである一方で、イェレ・ポウホネンの誠実さと魅力的な人柄はひときわ輝きを放つ。どうやら彼には、言葉や文化の壁を超えて人々を魅了する力があるようだ。 この日の主役は、パーカーとスウェットに身を包み、ラウンドハウスの小さな楽屋に座っていた。2週間にわたるヨーロッパツアーの最後にして最大の公演が控えている。 一行は前日にアイルランドで��公演を終え、この日の朝にロンドンへと飛び、ホテルを経由して会場に到着した。ツアー中、常にそうだったように、この日も休む時間はなかった。 イェレ・ポウホネンは熱気を放っていた。 「なんかまだ終わるっていう実感がないよ!」
ポウホネンはヨーロッパツアーについて、これまでとはまったく違う姿勢で臨んだことを認める。夏の時点で、彼は開催地を17か国から7か国へと減らした。長すぎるツアーを組みたくなかったのだ。 ポウホネンは、海外のファンは「Cha Cha Chaだけ聴きたい」のだと思っていた。だが蓋を開けてみれば、彼らはカーリヤのフィンランド語の曲をすべて覚え、一緒に歌ってくれた。 アーティストは、ツアーでほかにどこへ行くことができるか考えている。例えばアメリカ。例えば日本。 「僕たちにはもっと広く海外展開するチャンスがある。フィンランドを捨てることなく、与えられたこの名声を受け入れ活かしたいと思っています」
この日の空気感は、夏のプーマラの小学校の教室とはまったく異なっていた。ポウホネンはメンバーたちと冗談を言い合うことはない。実際のところ、ほかのメンバーはその部屋にいなかったのだ。 彼らはそれぞれ個別の楽屋を割り当てられ、カーリヤはボディーガードのヴェイッコ・ケルマンが守る自分の楽屋を与えられていた。彼はフィンランド内外でポウホネンの警備を担当するために雇われていた。 アーティストはメイクをしながら、ヨーロッパツアーでは意識的に一人の時間を作っていると語った。 「プロとしてきつい状態に身を置いています。この先もこういった経験を楽しむことができるように、できる限りうまく対処したい。アルコールも断ってるんです――まあ、今日は例外なんですけど。今日はちょっとだけ飲みます」
ツアーマネージャーのイェッセ・ボスは、カーリヤの幼馴染だ。ボスとともに、ポウホネンはカーリヤの曲" Urheilujätkä"を書いている。ユーロビジョンが始まる時には、ボスは友人を助けるため通訳を買って出た。 「当初僕は、イェレがインタビューで話すことをすべて訳しようと思っていたんですが、イェレが彼の独特の英語でしゃべったほうがウケがいいことに気付いたんです」ボスはそう言って笑った。 それ以来、彼はカーリヤのツアー手配に関わる実務を担っている。イヤモニを調整し、どの曲をステージ上で撮影できるか検討するのも彼だ。
ほどなくライブが開演した。ラウンドハウスを埋め尽くしたオーディエンスはフィンランド語の歌詞を覚えており、"Cha Cha Cha"の合唱が巻き起こる。カーリヤは再び、大観衆の視線を一身に浴びる喜びをかみしめる。 ライブが終演し会場の撤収が終わると、ポウホネンはラウンドハウス2階のVIPエリアで成功の余韻に浸る。クルーや彼の母親、そしてアーティストのベスを含む数名の友人たちがそこに加わる。 幸せそうな笑顔を浮かべながら、ポウホネンは今の気分をこう表現する。 「なんとなく、今になってようやく、自分がアーティストであることを実感しています。海外の国から国へと渡り歩く、アーティストとしての夢の時間を生きているんだと」
打ち上げは午前1時に終わり、会場スタッフが一行を外へと案内する。彼らはこの後もロンドンの夜を楽しむつもりだった。 だが、一行が楽屋口から表に出たところで、計画は変更を余儀なくされる。 終演から2時間以上が過ぎていたにも関わらず、200人以上のファンがラウンドハウスの楽屋口でカーリヤを出待ちしていたのだ。 カーリヤが姿を現すと、周囲はたちまち騒然となる。若いファンがフェンスに殺到し、一緒に写真を撮ってくれと叫ぶ。完全なるカオスだ。ファンが群がり、ポウホネンの仲間たちは散り散りになる。写真やサインを求める声が延々と響く。 その時、ツアーバスが群がるファンの前に止まった。ボディーガードのケルマンが半ば強引にポウホネンをファンから引きはがし、バスのスモークガラスの向こう、彼が唯一平穏でいられる場所へと連れて行った。 ーー
続きはこちら→その3
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mustachekiwi · 2 years ago
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水色のランドセルでヒョードルの夢を見る
言ってみろ、お前のお空は何色だ!
通っていた保育園の卒園アルバムの表紙には、園児がそれぞれ自分で描いたイラストが使われた。一人一冊、オリジナルのアルバム、なかなかオサレである。
1990年代当時、跳躍力といえばシカゴ・ブルズのデニス・ロッドマンか私か、という時代であった。私は自分が跳び箱を勢いよく飛び越える絵を描き、空を黄緑に、雲を水色に塗っていた。
すると先生が来て「ねえ、青空っていうくらいだから、お空は黄緑じゃなくて青じゃない?」と言った。
その頃、画家である父親が開いていたお絵かき教室に通っていた私は、その言葉に眉をひそめた。父はいつも「手を抜くな、てきとうに描くな、丁寧に描け」と口を酸っぱくして言っていたが、「○○は××色で塗れ」などと言ったことはなかった。だいたい、どうして先生に見えている空の色が、私にも同じように見えていると思っているんだ。空はいつでも青いわけではない。私は黄緑の空を見た。確かに見た。見たんだもん。トトロいたもん。先生がそういう空を見たことがないだけだろ。
当時”悪童”といえば、ロッドマンか私かという時代であった。ロッドマンは「さすがにレインボーの髪はおかしいんじゃない?」と誰かに言われてもそのクレイジーなスタイルを決して崩さなかっただろう。私も己の信念に従い、空を黄緑色に塗った。6歳の私、グッジョブである。自分で自分の色を選ぶということは、小さな人(子ども)にもできる、数少ない自己表現だ。幸い、家の中では、父も母も、青や水色のような「男の子の色」が大好きだった私に「女の子の色」を押し付けてくることはなかった。
だからこそ、家の外へ一歩出た時、周りの人間が私の選ぶ色について「女のくせに」と言ってくることは、耐え難い屈辱だった。
まともな奴ほどFEEL SO BAD!
卒園後、私は自ら選んだ水色のランドセルで小学校へ通った。
今でこそランドセルのカラーバリエーションは豊富だが、私が小学生の時は、男児は黒か紺、女児は赤かピンクで、それ以外の色はほとんど見なかった。当然、水色のランドセルは目立った。
「お前、女のくせになんで水色のランドセルなんだ」
同じ登校班の子供たちや、同級生、知らない上級生にまで色々言われてからかわれた。
言われたらとりあえず暴力で応えた。殴る蹴る首を絞める。「力こそが正義!私はこの水色ランドセルに全てを���ける運命の『殉星(※1)』!」とまではいかなかったが、とにかく、私はまことに暴力的な女児だった。
この腐敗と自由と暴力の真っただ中の小学生時代、自分の好きな色を選ぶ権利を認めさせるために私は”たっぽい”になる必要があった。
”たっぽい”とは、TOM★CATが歌うアニメ『北斗の拳2』の主題歌『TOUGH BOY』に由来する言葉で、「たふぼーい」の「ふ」と「ぼ」が重なって「たっぽい」と空耳することから、この楽曲自体をそう呼ぶ。
つまり、小学生の私は誇り高き水色のランドセルの持ち主として、北斗の拳の世紀末の世界のような小学校時代を生き抜くべく、たっぽい(=タフなボーイ)となることを選んだ。私は誰かにからかわれて泣くような軟弱な人間じゃない、その辺の女子と違って水色のランドセルを選ぶ、たっぽいなのだ、と。もちろん、小学生当時の私は「たっぽい」という言葉は知らなかったが。
思い返せば、この経験が私の「女」としての自意識を歪ませ、「女」として扱われることに対する嫌悪感を抱かせるきっかけとなったのかもしれない。
60億分の1の男ッッ!!
思春期ど真ん中、中学生の私は父の影響で格闘技を見るようになった。 当時はPRIDEやK-1が大人気で、強い選手がばんばん日本に来て試合をしていた。ゴールデンタイムにもしょっちゅう試合があって、なぜ人が殴り合って血を流しているところを見ながら食事をするんだと、母にはけっこう嫌がられていた。
学校で仲のいい女友達にPRIDEやK-1を見ている子はいなかった。代わりに、別に友達でもない隣の席の男の子と時折、格闘技の話をしていた。
中でも私が夢中になったのが、ロシアの格闘家、エメリヤーヤンコ・ヒョードルである。格闘家には二つ名というかキャッチコピーみたいなものがついている。たいてい、出身地や生い立ち、外見、ファイトスタイルから名付けられ、ヒョードルもその氷のように冷たい瞳や、表情一つ変えぬクールなファイトスタイルと圧倒的な強さから「氷の皇帝」とか「ロシアン・ラストエンペラー」などと呼ばれていた。
しかし、彼の最も象徴的な呼び名といえば間違いなく「60億分の1の男」だろう。当時の世界人口およそ60億、その全員が武器を持たずステゴロでやり合った時、誰が一番強いか、その答えがこの男だッ!というニックネームである。
めちゃくちゃかっこよくない?
格闘家は試合前に睨み合ったり、言葉や態度で相手を罵ったりする、リング外でのパフォーマンスを見せることもあるが、ヒョードルはそういう”味付け”なしで、ただリング上での強さのみで観客を虜にする。シンプルな黒のパンツ、うすく脂肪の乗った理想的な体型、無表情な顔に冷たく光る氷の瞳。いざ試合が始まれば、そのクールな表情はそのままに、圧倒的な強さを見せつける。ヒョードルこそ、私のなりたい”たっぽい”の究極形。地球上で最もタフで強い人間。それが、60億分の1の男。
ある時、こんな調子で私がヒョードルについて熱く語っていると、いつも話し相手になっていた隣の席の男の子に「なんで女のくせにそこまでして男みたいになりたいん?」と言われた。
最初は意味が理解できなかった。しかし、どうやら彼の目には私が「必死に男についていきたくて、格闘技の話をしている女」と映っていたらしい。なんてこったい。恥ずかしい、悲しい、悔しい、むかつく……負の感情の詰め合わせが出来上がった。「お心遣いありがとよ。これは私からのほんのお返しだッ!!!」と重い一発を熨斗つけて食らわせてやれればよかったのだが、中坊の私は深く傷つき、そのまま黙り込んでしまった。
心の中では「ほらね、女のせいで、また私が馬鹿にされた」という声が響いた。そうか、「男の趣味」に興味を示すと、こんな風に扱われるのだな。私はまた一つ女が嫌いになった。
女には「本物」がわからない?
隣の席の彼は、まるで格闘技を好きでいることは男の特権のように言う。これは、格闘技だけの話ではない。スポーツ、車、プラモデル、歴史、こういうものは「男の趣味」と見なされて、つい女ごときが興味を持とうものならめちゃくちゃにマウンティングをかまされる。頼んでもないのにレクチャーをされる。挙句、「彼氏の影響?」などという屈辱的な言葉を浴びせられる。
何より、コンテンツを作る側も一緒になって、女はファンとしては二流だというメッセージを発信してくる。
『PSYCHO-PASS』というアニメ作品が結構好きだった。大変な人気作で、映画化もされている。周りにもファンが多い。
2014年にこの映画の舞台挨拶が行われた際、総監督を務めた本広克行は、会場にたくさんの女性鑑賞者が来ているのを見て次のようなコメントをしている。
「こんなはずじゃなかったんです。男が観る物語としてどれだけ骨太の物語のSFを作れるかというのでやってたつもりだったんです。ほとんど女性じゃないですか。『萌え禁止!』とか言いながら作っていたんですけど、残念です(笑)」 出典:https://news.nicovideo.jp/watch/nw1374107
はて。
【骨太】 [名・形動] 1 骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。また、そのさま。「骨太な(の)からだ」⇔骨細。 2 基本や根幹がしっかりしていること。構成などが荒削りだが、がっしりとしていること。また、そのさま。「骨太の改革案」「骨太のドラマ」 出典:https://kotobank.jp/word/%E9%AA%A8%E5%A4%AA-631150
【骨太】という語には「ぽこちんが付いた人向けの」とか「社会的に男性として生きる人向けの」とかそういう定義でもあるのかと思わず辞書を引いたが、どこにもジェンダーやセックスに触れる記述はない。「私の辞書には『ぽこちんが付いた人向けの』とありました!」という人がいればぜひ知らせてほしい。
しかし、どうやら本広克行の辞書ではそう定義されているらしい。彼の辞書で【女】を引けば「骨太の作品が理解できない生き物」と書かれているのかもしれない。
これは本広に限ったことではない。女性が「男の趣味」に足を踏み入れると、よくこういう言葉を向けられる。
他にも、大好きなプロ野球OBのYoutubeチャンネルを見ていると、「このチャンネルの視聴者は9割男性だそうです。もう、女性ファンはあきらめましょう。男性のための◯◯チャンネルを今後もよろしく!」みたいなことをなぜか嬉しそうに言っていた。女性ファンが少ないことを自虐っぽく言いつつも、内心は「骨太」のファンに愛されていることを誇りに思っているのが透けて見える。吐き気がするぜ。心底女性ファンなんてどうでもいいと思っているんだな。
「男の趣味」に興味を示すと、女の「好き」は浅いと思われる。イケメンが好きなんでしょ、BLが好きなんでしょ、流行ってればなんでもいいんでしょ、そういう扱いを受け続ける。
女性に人気がある俳優が一生懸命下ネタ言って男性視聴者に”アピール”したり、女性ファンが多い芸人は「ワーキャー人気」と呼ばれて見下されたりするのも、根っこはみんな同じだ。男性から支持されないものは二流だと信じてる人は、みんな必死で自分が誰かのぽこちんを刺激する「骨太」な「ホンモノ」なんだと主張する。そうして、女性ファンをいつだって二流扱いする。
女嫌いの女を育てる社会
中学を卒業するころには、私はもうすでに「女」という性が、二流で、ダサくて、「ホンモノ」にはなれない性だと信じ込んでいた。女らしくなれば、見下される、強く賢く本物であることを示すには、もっと男に認められなければならないと本気で思っていた。
自分が「その辺の女の子」だと思われたくなくて必死だった。私はあの子たちとは違う。きゃぴきゃぴはしゃぐ、普通の女子じゃない。私は特別なんです、女だけど普通の女の子とは違って、ちゃんと個性を持って生きています。ピンク色なんて女の色、選びません。格闘技だって、本当に好きなんです。男の人が見るような目線で、スポーツを見ているんです。だから、私は、「その辺の女の子」じゃないんです。
こういう感覚をどんどん内面化させていくと、自分の好きなものを言うことが怖くなってくる。それが好きかどうかではなく、男に認められる行動かどうかが基準になってくるのだ。
私は当時のK-1MAXに好きなファイターが3人いた。初代王者のブアカーオ、無冠の帝王と呼ばれた武田幸三、そしてウクライナのアルトゥール・キシェンコである。私はK-1の話をするとき、男友達にはキシェンコのファンであることはなかなか言えなかった。キシェンコは”美しき死神”というキャッチコピーで、いわゆるイケメンファイター的扱いをされていた選手だったからだ。もし、キシェンコファンだと言えば、ミーハー扱いされる、顔ファン扱いされる、という恐怖があった。今考えるとクソしょうもないことだが、当時の私には大きな問題だった。
「男の色」である水色を選んだり、「男の趣味」である格闘技を好きになったりすると、「女のくせに」が目の前に立ちはだかる。男と同じように好きなんだと証明したくて、好きであることではなく男に認められることを求めて、私と私以外の女に線を引く。私以外の女は、弱くて、かっこわるくて、表面的で、「ホンモノ」じゃないと憎む。私は、そうじゃない。
女なんか大嫌いだ。女なんかに生まれたくなかった。女のせいで、私まで馬鹿にされる。15歳の私の心の中で、女性嫌悪はますます大きく膨らみ続けた。
女嫌いの女は、こういう環境に揉まれてすくすく育っていくのである。
「女」は「人間」
私は市外の高校を受験した。「国際○○科」みたいな名前の学科だが、ベースは商業科、簿記や情報系の資格をたくさん取るコースで、普通科に比べて女子の割合が多かった。(ちなみに同じ高校に音楽科もあり、そこは私の在籍した学科以上の女子率だった。)
自分の希望通りの学校に合格できて大喜びしていた反面、女子生徒の割合が高いクラスに入ることにかなり抵抗を感じていた。なんたって、この時の私は徹底的に「女」を見下していたからだ。
しかし、しばらくしてその意識が変わっていくのを感じた。40人中33人が女子というクラスの中で、私は「女子」としての自分より、一人の「人間」として生きている感覚を得られた。女だらけの環境にいると、なぜだか女が強調されることが少ない。クラスメートも私を「女子のクラスメート」ではなく「ただのクラスメート」と扱っている感じがした。
むしろ男子生徒のほうが、男性性を強調される場面が多く(それはそれとして問題なのだけど)、小中学校時代とちがって「女のくせに」と言われることもほとんどなくなった。それがとにかく生きやすかった。
クラスを一歩出て、普通科の仲間たちとごちゃまぜになる部活では、幾度となく「女」が強調される場面があったが、クラスに一度戻ると、自然と「女」という色が消えて、一人のただの高校生として生活の中に溶け込んでいく自分を感じられた。
資格試験や勉強にも熱心な学科だったので、がんばった分だけ先生に認められたし、将来を期待されるような言葉をかけてもらえ、私は家庭以外の場所で、初めて「女」から解放された��がした。
それと同時に、「女」に対する自身の偏見からも少しずつ解放されていった。私が一括りに「その辺の女子」と思っていた同い年の女の子たちは、誰も彼も個性的で、変わっていて、カラフルで、ちょっと可笑しなところがあった。誰一人として、小さな「女」という枠に収まっている人はいなかった。「女の子らしさ」という箱の内側にも外側にも自由に行き来して、楽しそうに、悩みながら、全力で生きていた。私と同じだった。
3年間担任をしてくれたS先生も自立的な女性で、強い言葉でみんなを励ましてくれるタイプの先生だった。「私、『女の腐ったような』って表現大嫌い。女を馬鹿にしすぎだよね。」と言っていたのをよく覚えている。学科長のK先生も女性で、簿記などの専門科目を担当している学科の他の男性3人の先生よりもいつも偉そうで、怖くて、陰で女王と呼ばれるくらいインパクトの強い人だった。「単語帳のページ覚えるでしょ?残ってたら、また見たくなる。だから、どうする?覚えたら食べるねん」などと、とにかくすごいことを言っていた記憶がある。そういう身近な強い大人の女性も、高校生の私にはすごく嬉しい存在だった。
「ヒョードル、かっこいいな!」
2007年の年末、私のアイドル、”60億分の1の男”ヒョードルが”テクノ・ゴリアテ”ことチェ・ホンマンという巨人と対決することになった。チェ・ホンマンの身長218センチに対しヒョードルは183センチと体格差の大きい対戦だった。が、しかし、私はヒョードルの勝ちを確信していた。そして、2学期の終業式の下校中、仲良しの女友達にヒョードルが大好きであることと、その試合が大晦日にあるのでぜひ見てほしいということを伝えた。彼女は「わかった。見てみるね。」と爽やかに答えた。
そして、大晦日の夜、私の期待通り、ヒョードルは大男の腕をあっさりとキメて、華麗な勝利を収めた。やっぱりね、ヒョードルかっこいいね。満足げにテレビを眺めていた私の元に一通のメールが届いた。例の友達からだった。
「試合見てた!ヒョードル、めっちゃかっこいいな!あんな風に強かったら気持ちいいやろうな!」
その時、今まで感じたことのない喜びで胸がいっぱいになった。ああ、「女にヒョードルの良さがわかるまい」と決めつけていたのは、他でもない、自分自身だったんだな。友達からの素直な言葉で、呪いが解けてゆく。
高校時代の女だらけの環境が、私の中のミソジニー(女性嫌悪)を少しずつ溶かしてくれた。自分が「女」ではなく「人間」として扱われたかったように、自分以外の女性も、「人間」として扱われたいと願っている。私が「女」を見下すことで、自分にも自分以外の女性にも、傷を与え、呪いをかけていたのである。もちろん、高校生の私は自分の女性嫌悪に気づくことすらなかった。「あれはミソジニーだったんだ」と認識できるようになったのは、二十歳を過ぎてからのことである。
同じく高校時代、私が周りの友達を「女」ではなく「人間」だと理解し始めたころ、私自身も一人の人間であることを教えてくれた友人がいた。
この友人は私に「君の生き方を見ていると、男や女ではなく、君という性別がこの世にあるって感じがする」と言ってくれた。
「ボーイッシュ」「男っぽい趣味」「意外と乙女チックなんだね」他人が息をするように突き刺す言葉で、私の心は穴だらけだった。その無数の穴を塞いでくれるような大切な言葉だった。
ずっと、自分のことを中途半端な人間だと思っていた。枠の中にある「女」というものにはまりきれず、かと言って心身ともに男ではない。では、私の性別は一体?他の人が言うように、女を捨てた状態なのか?まだ女になれない半人前の状態なのか。いつになったら、私は誰かに認められる性になれるのか。もがきながら生きてきた人間にとって、その生き方そのものを私の性だと捉え、受け入れてくれた友人の言葉は、心からの救いだった。
ミソジニーとの戦いは続く
私は怒りを向ける矛先が、女性ではなく、女性を「ホンモノ」として認めようとしない社会の在り方だと思うようになった。「普通の女子」とか「その辺の女の子」「量産型女子」、そんなもんはいない。私たち女性には、当たり前だが一人ひとり好きな色があって、好きなものがある。自分の意志も意見もある。そして、個性がないと言って女性を馬鹿にするような誰かの無神経な言葉に傷つけられていい存在ではない。
私が水色のランドセルをからかわれて傷ついたのと同じころ、ピンクのランドセルを選んで「やっぱり女の子だね」と誰かに言われ、自分の選択ではなく、女の子としての選択として、個性を踏みにじられた女の子がそこにはいたはずだ。
ピンクのランドセルを否定しても、私の水色のランドセルは決して報われない。セクハラを笑って受け流して耐える同僚を憎んでも、女性を軽視する奴らは蔓延ったままである。
私たちを苦しめる根っこは、いつも同じだ。女という物差しでしか私たちを計れない人々で、女の限界はいつも男よりも手前にあると信じ込ませる連中で、女は男に愛されないと価値がないという呪いをかけてきたクソったれ共だ。
THE BLUE HEARTSの「青空」には、聞く者の心を撃ち抜く一節がある。
生まれたところや皮膚や目の色で 一体この僕の何がわかると言うのだろう
生まれた身体で、性別で、一体この私の何がわかるというんだ。
私は自分が救われたい一心で、自分以外の女の子を傷つけてきた。たくさん見下してきた。でも、自分という存在が特別だと思いたいからと言って、自分以外の女を馬鹿にする必要などない。だから、もう誰の性も否定したくないし、誰の好きな色も馬鹿にしたくない。心無い言動に傷つきながらも、笑って受け流そうとする人の痛みを過小評価せず、その痛みに寄り添って、一緒に抗っていきたい。
女を苦しめる連中は、自分たちが勝手に作り上げた「女」という枠からはみ出した人間を見ると、「女を捨てたのか」と言って嘲笑う。私も大げさではなく、100回以上言われてきた。セクシスト(性差別主義者)たちは、息をするように他人の性を踏みにじる。ぐちゃぐちゃに傷つけて、自信を奪う。
だけどな、捨てられねえよ、クソッたれ。そんな簡単に。捨てられるものなら、ずっと昔にとっとと捨てたかったわ。そんなに簡単に捨てられるものじゃねえんだよ、バカヤロウ。人の性を軽んじるお前にはわかるまい。「女」という性と共に、自分を生きる苦しさが。
そういう苦しさを抱えきれなくなって、私は自分の中にある「女」を、周りのクソッたれ連中と一緒になって見捨てた。生まれた時から私と共にあった、私の大切な一部だったのに、自分を傷つけてくる人間の価値観に囚われて、自分も、自分の周りの女性のことも馬鹿にした。
だが、もうそれはやめた。私は自分の中にある、他の誰かの中にある、「女」を否定することはやめた。こいつと共に生きていくことを受け入れる。周りからさんざんボコボコに殴られて、好き放題刺されまくって、満身創痍の、私の中にある「女」を、これ以上傷つけさせてたまるか。
女性であることを恥じることも誇ることもせず、ただ受け入れる。それだけのことがこんなに苦しくて難しい。それでも、私はずっとこの性を生きることにした。見捨てずに、大切にすることにした。
そして、他の誰かの女性性と男性性を、その二つの枠組みの外にある性の在り方を、踏みつけていないか、大事にできているか、できるだけ慎重に歩くことにした。
どれだけ心に強く誓っても、私の中のミソジニーは、なべ底の焦げみたいに私の心にこびりついている。重曹でもお酢でも、簡単には落ちないほど、頑固にこびりついている。
それを���り除いて、鍋の底に映った自分の性と素直に向き合いたいと思う。そのためには、まず、このこびりついたミソジニーと向き合わなくてはならない。
私の水色を守る人
大学時代からの友人でかれこれ10年以上の付き合いになるMは、普段は温厚で、滅多に怒りを他人に向けたりしない人である。Mの喋り方は漫画『聖☆おにいさん』のブッダとほとんど同じだ。同漫画を読んだことがない人は、最寄りの仏をイメージしてもらえばいいと思う。
私が結婚の報告をしたときに、素晴らしいプレゼントをくれたのが、このMだった。
結婚式はしなかったのだが、Mは私への結婚祝いを包む祝儀袋を買いに某百貨店へ行った。そこで店員に女友達の結婚祝いのために探していると言うと、ピンク色の祝儀袋を勧められたらしい。
Mは私が青や水色が大好きなのを知っているので、その旨を伝えたうえで水色のものを選ぼうとしたらしい。ところが、店員はなぜか食い下がる。女性なんですよね、ご友人は、ならば普通はこちらの色ですよ。Mは、いや、他の人からどう見られるかは関係ないし、そもそも本人の好きな色を選びたいだけなので……と説明したが、なぜか店員は折れなかったらしい。
あまりにも頭の固い店員に腹を立てたMは「結構です」と言って祝儀袋を買うのをやめて、結局私を連れて買い物に行き「予算内なら好きなものを買ってあげる」と言ってお祝いしてくれた。その節はかわいいパジャマをありがとう。
「水色は女の色にあらず」というクソジェンダーステレオタイプが19年経っても変わってない事実にがっかりした。しかし、それ以上に、Mが水色の祝儀袋のことで店員にこだわりを見せてくれたという話が嬉しかった。水色のランドセルをからかわれ続けた私は、心が救われた気がした。
Mにとっては、店員との些細な小競り合いだったかもしれないが、私にとっては大きな意味がある。Mは私の好きな色を守った。ジェンダーステレオタイプから守り抜いてくれた。「女のくせに水色」を真っ向から否定してくれた。
子どもにとって自分の好きな色を選ぶことが数少ない存在証明の場なら、大人はその選択肢を決して奪ってはならない。大人が自分の声でジェンダーステレオタイプを否定する時、誰かの中の女や男やその枠組みを超えた性を救うことができると思う。
本広克行がしこしこ『PSYCHO-PASS』の映画を作っていた頃、アメリカでは『マッドマックス 怒りのデスロード』という「骨太」な作品が登場した。
同作品はシリーズとして知られているが、2作目の『マッドマックス2』は北斗の拳に影響を与えた(※2)、まさにたっぽいな作品の一つである。そのたっぽいな作品の主人公の一人を演じた俳優トム・ハーディは映画の記者会見で男性ジャーナリストと次のようなやりとりをしている。
カナダのジャーナリストからの「『マッドマックス』は男の世界の物語だと思っていたのだが、女性キャラクターが登場することについて違和感があったか」という質問に対し、ハーディは一言「ノー!」と答え、記者会見場から拍手が起きていた。 出典:https://www.google.com/amp/s/amp.natalie.mu/eiga/news/147372(日本語記事) https://metro.co.uk/2015/05/29/mad-max-fury-road-star-tom-hardy-has-the-best-reaction-when-asked-if-women-are-taking-over-a-mans-movie-5220250/(英語記事) https://youtu.be/tI6k_8tomRE (映像、10:00ごろ)
「これは男のためのものじゃないのか?」という問いに、私たちはハーディのように「ノー」と答えることができる。自信を持ってそう言える。
水色のランドセルを選ぶ少女が誰にもからかわれない社会がいい。格闘技好きの女子中学生が、誰にも笑われずに、ヒョードルに憧れていると言える世界がいい。
自分の好きな物を守るためにたっぽいにならねばと思ってきた私は、30歳を過ぎてからその必要がないことを悟った。弱いまま、臆病なままでも、誰にも好きなものを馬鹿されずに生きていく権利がある。女の私が、「60億分の1」に憧れる自由がある。私たちは、自分が唯一無二のスペシャルな女の子であることを、他人に認めてもらう必要もないし、誰かに証明する必要もないのである。
涙を拭け、6歳の私。拳を握りしめろ、15歳の私。”悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト”だぜ。(意味不明だと思った?私もこの歌詞の意味は未だによ��わかっていないけど、かっこいいから引用した。)
家族や友人が私の水色を守ってくれたように、私も周りの人が自分の好きなものを誰かの言葉に傷つけられることなく愛せる世界を作りたい。誰かが「男の子だから青がいいよね」と言えば「そんなことはない。色に性別は関係ない」と言い、「女にこの良さはわかんないだろうな」と言えば「わかってねえのは貴様だ。もっと世の中のことよく見ろ。しばきまわすぞ」と言って黙らせたい。
それは偏見だ、あんたの思い込みだ、幻想だ、嘘だ、そう言って、ジェンダーステレオタイプを否定していこう。みんなでつまらないステレオタイプに「ノー」と言おう。
みんな、聞いてくれ。
この世にあるくそしょうもないジェンダーステレオタイプは一つ残らず、必ずぶっこわせる。たっぽいでなくても、普通の、ひとりの、よわっちい人間にも、それに抗う力はちゃんとある。
私は誰かの好きな色と自分の好きな水色を守るために、これからも一人の女として抗い続ける。そういう旅をしている。そして、あなたが一緒にその旅に来てくれるなら、ヒョードルよりも心強いよ。
※1……漫画『北斗の拳』の中で、一子相伝の拳法の使い手(拳士)たちが持つ星の宿命(宿星)の一つ。愛に殉ずる宿星。
※2……「北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー」内での原哲夫(北斗の拳の作画担当)の発言より。http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-03
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darkflowerbear · 1 year ago
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わたしの20年後
私は現在、実務翻訳の仕事をしながら大学院に通っている。また同時に、ライフワークとして、韓国文学の文芸翻訳も行っている。一昨年、初めての文芸翻訳を手掛けることとなった、韓国の詩人キム・ソヨンの『一文字の辞典』で日本翻訳大賞をいただいた。出版するということが、この世界において、どれほどの影響を持てるだろうか。外国語で書かれた文章を読めるのは、その外国語が分かる人のみである。この点において、翻訳という仕事は、非常に創造的な仕事であるといえる。言葉を翻し紡ぎ出す人がいなければ、ある言葉によって書かれた、その本が示しだすひとつの世界は、“言葉”によって閉ざされてしまうからだ。翻訳は、単なる言葉の置き換えではなく、母語ではない外国語を、感受し、そしてまた、その文章���対しての外国語をあたらしく生み出していく仕事だともいえる。ただでさえ、そういった難しい仕事である翻訳の世界で、わたしが最初に出会ったのは詩であった。詩とは何だろうか。詩とは、究極の芸術であるともいえる。なぜなら、ひとが言葉をもって生きる上で、最もプリミティブな表現方法であり、詩とは、たとえ監獄の中にいてもその人から奪い取ることができないものであるからだ。音楽もまたしかりである。詩とは、言葉になった、精神の血漿であり、決着としての結晶であると考える。その言葉でなくてはいけなかった何か、着地点であり始発点である何か。そのように繊細に形作られているある種の模様であり、幾何学的ともとれる、いわば宇宙からの反響する残響が、人間の中に留まり、出現した残余物なのかもしれない。そのような、いわば詩人にとっての宇宙の血漿であり結晶ともいえる詩のことばを、全く異なる言語としてあらたに編みなおすことは、どういったことなのだろうか。いかにして、そのことばの血液を保ち、結晶の模様を再生できるのであろうか。言葉をことばに変えるとき、その結晶は破壊される。しかし、血漿は生き延びねばならない。絶えずこの言語による言語への蘇生措置の繰り返しによって、翻訳書は形成されていく。絶え間ない破壊と蘇生のはざまで、言葉とことばで取っ組み合う。このように、翻訳の素晴らしさに出会わせてくれたのも、詩人キム・ソヨンである。先日、韓国から詩人が来日した。一緒に、九州は水俣・熊本地方を旅した。作家であり、詩人、環境運動家であった石牟礼道子の旧宅にて、詩の朗読の苦海浄土の夜の宴があった。声なき声を聴いては書き出した作家の息吹が感じられる場所にいて、わたしは、はじめてそこで詩人キム・ソヨンと挨拶を交わした。芋煮を囲んで食べながら、わたしのとなりにいた方が、わたしがどうやら詩人の言葉ができることを察知し、わたしを通して詩人に質問をし始めた。新聞記者であった。水俣に来てどう感じたのか、何を想うかについて、質問と応答が行き来する。わたしはふたりのあいだの河の船頭になって、ふたつの行き交う言葉の舟を漕いだ。何度も、何度も・・。何往復もの河の水の重たさを身に受けながら。そのときであった。詩人の応答の一つひとつから、水晶のような、これ以上ない透明の玉を両手にしていたことに気づいた。そのときにわたしが感じたことは、きっとこのひとは、一生文字を書いていくひとであるということであった。本ではなくとも、印刷がなくとも、紙とペンはなくとも、そのひとの口からは、透明の大きな、小さな、ビー玉のような水晶が静かにこぼれていく様子に、わたしは目をまるくしていた。このようなひとになろう。このようなひとになりたい。これまで、20年後どころか2年後だって想像もできなかったわたしにとって、“20年後”をくれたのも、詩人であった。うまれてはじめて、20年後も生きていくことを静かに明るく誓った。
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blogmikimon · 1 year ago
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大掃除
こんにちは😃
もう今年も終わってしまいそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はいつも通りギリギリの大掃除で忙しく過ごしています。
今年はヨガ以外に色々と習いに行ったり、長く働いていたスポーツクラブが閉館したり、私の中では変化の多い一年で、これからについて考えることが多く、時間はあるのに頭の中は大忙しでした。年末に来てやっと、これから何をしていきたいのかが固まりつつある感じです。
全然お仕事しなかったのでクラスに来たいと思ってくださってた方がもしいたら(多分いない👻)ちょっと申し訳なかったのですが、クラスの準備は着々と進めてますので、どうが慈悲の心で😭もう少しお待ちくださいませ🙇‍♂️💦
ということで、インスタにも修了証をたくさん載せましたが、あちこちに足を伸ばした新鮮で楽しい1年でした。
バタバタと本を読んで講座に出てという感じでしたが、全部が全部血肉になるというわけでもなく、今は資料や本の断捨離をしています。
大体どれも講座で習ったり本に書いてあることは素晴らしいのですが、私には使いこなせなさそうなものも時々あります。
そういう一般的にはいいものなんだけど、自分には合わないものって意外と盲点ですよね!
これはいいこと書いてあるからって感じで断捨離サーチライトの隙間を掻い潜って、開きもしない本が長年本棚のいい場所に鎮座していたりします😎
そんな時におすすめなのがペンデュラムなのです💁‍♀️ へぇー👏
(テレフォンショッピングのノリ😅)
ということで、今日は大掃除のお役に立ちそうなペンデュラムのあれこれを書こうと思います。ちょっとスピってるので苦手な方はまた普通の内容の時にぜひお越しくださいませ👻
こういうのがいける方はペンデュラムについて一緒に色々見てみましょうー✊ でもキモくなってきたらすぐ回れ右でお願いします😎
ではさっそく…
ペンデュラムとはこういうやつです↓
Tumblr media
(写真引用:https://giftmall.co.jp/giftF9ddC6/)
使ってるイメージが1番湧きそうな画像を探して選んだのですが、まさに右上に書いてあるように潜在意識を明確にしてくれるツールなんです😎
心と頭と体がちゃんと繋がってる方には必要ないものですが、生活の中で心や体に生じた違和感を頭で意図的に無視する時って結構あると思うので、そうやって鈍った繋がりを戻してくれるようなツールです✨
本当はヨガをやって繋がりを戻して、こういうグッズがいらなくなるのが1番いいとは思いますが、なかなか現代社会では難しいですよね!優しい方は特に自分を抑えてしまいがちですし、心が分からなくなった時にはぜひモノの力も借りましょう✊
というわけで、このペンデュラムは揺れ方によって、頭の結論ではなく心や身体の結論?スピリットの結論?みたいな、見せかけの奥にある本心のYES、NOを教えてくれるツールです。
見れば一発でわかりますのでムービーを撮りました💁‍♀️
この2つの本は同じヨガの聖典の解説本で、私は左の解釈を採用していて右の本は基本的に使っていません🙅‍♀️
つまり左は縦振りでYES、右は回ってNO、ということを教えてくれているんです。
たまーに仕事で参照するから捨てないけれど、本心では不要と思ってる本だってことですね☝️
これは私の動き方で、ネットを見てると回る方がYESの人が多そうでした💡縦振り横振りや、右回りと左回り、動きが止まったり速くなったり!色々なバリエーションがあるそうですよ〜✨
そしてペンデュラム自体にも天然石や木の実、金属のもの、尖っていたり、丸だったり、色々な形や素材があります。
ぶっちゃけ凧糸にミニトマトとかをくくりつけてもいけそうな気がしますが😅、やっぱりちゃんとしたやつを使うと雰囲気がアップしていいです🤭
ペンデュラムを使い始めたきっかけは、コロナ禍になった時に、自分に合った石を持っているとお守りになるからと言って、先輩の先生が薄緑のアベンチュリンのペンデュラムをプレゼントしてくださったことです。
その後メンテが楽そうな水晶のものを普段使い用に買い直しました。(こういうのも信じない方にはアレですが、水晶以外の天然石は使った後は水晶のさざれ石の上に置いて清める必要があるそうです。さざれ石は埃が溜まるので掃除が面倒な方には水晶がおすすめで、水晶は水洗いだけでいいそうです😅)
ここで、その先生からの聞いた使い方や由来などを簡単に箇条書きにしてみます💡
ご興味あれば是非お読みくださいませ♡
・ペンデュラムはヨーロッパで昔の水道屋さんが掘っていい場所かどうかを確認するために使っていた
・土地のエネルギーを測るのにも使われた
・振子が勝手に動くのではなく身体が直感的に何かを感じ取って自分で動かしている
・使わなくても持っとくだけでお守りになる
・YES NOの動き方は一人一人違うので、動きを毎回教えてもらう
なるほど〜!ですね🤭 聞いた知識でちゃんとお勉強はしていないので、正しくないものもあるかもなのですが、何か皆様に引っ掛かるものがあれば嬉しく思います✨(間違ってるところがあったら是非教えてくださいませ🙇‍♂️)
いいかもと思った方用に簡単な使い方を↓
ペンデュラムが届いたら、まずはこんにちは😃よろしくね〜♪と話しかけます。名前をつけるのも多分いいですねっ😉
その後、YESの動きをしてください、NOの動きをしてください、と話しかけると多分違う動きで教えてくれます。
あとは捨てるか迷ってるものの上に振り子を持ってったり片手をものに触れたりしても、捨てる判定できると思います。
他に仕事を辞めようかなぁとか、これ買おうかなぁとか、誰かをデートに誘ってみようかなぁとか、YES NOで答えられる質問には大体答えてくれます。
大事なのは正解がわかるのではなくて、自分がどうしたいかがわかるってことですね☝️
自信を持って決めたことでも後からあぁしとけばみたいなことはよくありますが、ペンデュラムで選んでもそういうことはもちろん生まれます!今の自分の本心を知れるって感じなので、何もかもを占いに頼りたいような方には逆に向いてないツールかなぁと思います。
自分がこうしたいんだ、こうしていくんだと再確認するためのものですね😎
これはキネシオロジー、筋反射テスト、Oリングテストと原理は同じじゃないかなぁと私は思っております。
なのでこういうワードで検索してやってみると、ペンデュラムが無くても同じ結果が得られるとは思いますが、ペンデュラムのいいところはなんと言っても “それっぽい” ところです😎
ちょっと伝わらないかもですが、やってみるとわかる “それっぽさ” がありますので😅、お気に入りを買ってやってみるといいんじゃないかなぁと思います💡
大体1000円ぐらいです🤭
Amazon ペンデュラム
ではでは何か大掃除の参考になったら嬉しく思います✨もう後わずかしかないですが、スッキリして楽しく来年を迎えるためにも色々がんばりましょう🧹
ではではお読みくださりありがとうございました🙇‍♂️
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kennak · 9 months ago
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兵庫県の斎藤元彦知事は9月9日、2021年の知事選で推薦を受けた日本維新の会の共同代表・吉村洋文大阪知事から辞職勧告を受けたが、応じなかった。県議会は全会一致で辞職を求める動きを見せている。後がなくなってきた斎藤知事だが、たとえ知事を辞職したとしても、それで終わりではな���。いくつかの疑惑については、刑事事件に���展する可能性が残っている。  斎藤知事の数々の疑惑のなかで、実は事件性が高いと言われるのが「阪神・オリックスの優勝パレードの寄付金集めのため、金融機関に補助金をキックバックさせた」という疑惑だ。AERA dot.編集部は、この疑惑について、ある金融機関幹部から重要な証言を得ることができた。 犯罪捜査のような告発者捜し  9月6日、兵庫県議会の文書問題調査特別委員会(百条委員会)で片山安孝前副知事が証言に立った。  元県民局長が作成した内部告発文書を斎藤知事が入手した後、その文書を誰が作ったかを調査したことについて、片山前副知事は、 「知事の指示だった。誰がどういう目的で出したか、『徹底的に調べてくれ』と言われた」  などと証言。元県民局長の公用パソコンを押収するとともに、「疑わしい」と見立てた複数の県職員のメールの内容を調査したり、スマートフォンの中のLINEのやり取りを写真で撮影したりするなど、犯罪捜査のような徹底した告発者捜しをしていた経緯が明らかになった。  この日の委員会の調査テーマは、公益通報制度からみた斎藤知事や県の対応の妥当性と、斎藤知事が贈答品を多数受け取っているという、いわゆる「おねだり」疑惑だった。だが、その枠を越えた質問が、竹内英明県議(ひょうご県民連合)から飛び出した。  元県民局長の告発文書には、阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードをする際、寄付の集まりが芳しくなかったので、信用金庫など金融機関向けの県補助金を増額し、それを寄付として金融機関からキックバックさせた、という内容が記されている。  竹内県議は、その疑惑に切り込んだ。 「できる限りのご協力をお願いした」 「パレード前には50万円しか信用金庫からは寄付が集まってなかった。あなた(片山氏)が(信用金庫を)訪問した後、具体的には、パレードの終わった後に(寄付が)振り込まれて、総額が2千万円になっている。50万円が、あなたが行ったことによって、1950万円増額された。2千万集めてくれって、訪問された信用金庫の理事長に言われたんですか?」  予定になかった追及に、片山氏は慌てた口調で、 「委員長、ちょっと今日の内容と違うんですけど、それはよろしいんですか」  とうろたえる。百条委員会の委員長で弁護士資格も有する奥谷謙一県議が、 「記憶の限りで、お答えできる範囲でお答えください」  と促すと、片山氏は、 「お願いに行きました。具体の金額を頼んだ覚えはありません。できる限りのご協力をお願いしますと言いました」  と信用金庫に寄付を求めたことを認めた。 3億円も膨らんだ金融機関向け補助金  問題となっているのは県の金融機関向けの「中小企業経営改善・成長力強化支援事業」による補助金。2023年12月の補正予算での補助金額は、11月14日の財政課長査定の段階では総額1億円だったが、16日には総額3億7500万円に増額され、最終的に斎藤知事の判断で「きりのいい金額」ということになり、総額4億円の補助金が計上されている。優勝パレードは11月23日。告発文書で「幹事社」と名前が挙がっていた信用金庫が寄付の受付をしたのが11月17日と28日で、その後、13の金融機関が相次いで寄付をして、「その総額は2千万円になったことを確認している」と竹内県議はいう。  斎藤知事はこの問題について記者会見で問われた際には、補助金の増額は認めたが、 「キックバックさせることで補ったとありますが、そのような指示をしたことはありません」 「同時期に進んでいたが、補助金と優勝パレードは別の事業」  などと優勝パレードと補助金の関係については否定している。 特捜部に出された刑事告発状  この問題で、東京都の男性が9月2日に、斎藤知事と片山前副知事の行為が背任にあたるとして、大阪地検特捜部に刑事告発状を提出した。告発状には、 〈被告発人斎藤と片山は、兵庫県で補正予算を組み、補助金の増額。その裏で同時期に極秘裏に対象金融機関と交渉し、増額と引き換えに優勝パレードへの寄附を要求。本来、不要な補助金の増額という税金投入のシステムを悪用して、優勝パレードへの寄附にあてさせた。被告発人、斎藤と片山は寄附をノルマ通り集めた実績で評価を高めたい目的で、兵庫県に損害を与えた、違背行為である〉  などと書かれている。  県は否定しているが、補助金増額と引き換えに寄付を求めたのかどうかが焦点になってくる。 「補助金と寄付はセットになっている」  この点について、AERA dot.編集部は、優勝パレードに寄付した、ある金融機関の幹部を直撃。重要な証言を得ることができた。  ―― 優勝パレードへの寄付はどう決まったのか? 「もともと、うちのような小さな金融機関に優勝パレードに寄付なんて話はありませんでした。突然、うちの最高幹部から、『〇〇信用金庫から頼まれた。優勝パレードに300ほどうちから出す』と話が降ってきました」  ―― いつごろ、寄付してと言ってきたのか? 「優勝パレードが終わってからです。寄付すればパレードに使用する車にロゴが入るなど、特典があるのですが、すでに終わっています。当然のように、『何のメリットもない、カネを捨てる気なのか』と内部で声があがりました。するとうちの最高幹部から、『県の金融機関向けの補助金増額が決まっているので、寄付はセットになっている。最終的にプラスになる、損はしない。優勝パレードの特典とか関係ない』との話でした」  ―― 寄付は誰が依頼してきたのか? 「うちの最高幹部は『(当時の副知事)片山氏がどうしても寄付をと頼んでいる』と言っていました。片山氏は副知事になる前は、兵庫県信用保証協会理事長だった。つまり公的融資の保証人で、金融機関からすれば頭があがらない。『片山氏が斎藤知事のメンツを立ててと言っている』ともうちの最高幹部から話がありました。片山氏に加え斎藤知事からもとなれば、小さな金融機関にとっては天の声、神の声。他の金融機関にもこっそり聞くと、同じように補助金と寄付、セットになっている、寄付するつもりだとの話だった。そこで、歩調を合わせるべきと結局、300万円を寄付しました」  この金融機関幹部は、斎藤知事に対する内部告発の文書が報じられた後、 「こういう裏があったのか」  とわかったと言う。そして、300万円を寄付したことを示す内部資料も見せてくれた。  この金融機関幹部に、この問題で刑事告発状が出されていること、被告発人とされている斎藤知事と片山氏に加え、金融機関も「背任罪の共犯となりうる可能性」と告発状に記されていることを伝えると、 「ホンマですか、うちが共犯者になる? 特捜部に調べられるのでしょうか。いや、困った。寄付を取り消せないものか。天の声、神の声がなかったらこんなことにはならなかった」  と驚いた様子で、肩を落とした。 「寄付のために無駄な税金を支出させたのか」  百条委員会でこの問題を取り上げた竹内県議は、この疑惑についてこう話す。 「この疑惑が本当ならば、増額した3億円の補助金をネタに、優勝パレードのための2000万円ほどの寄付を出させたということで、県に大きな損失を与えたことになります。百条委員会でも、斎藤知事は正面から質問に答えようとしない。真相解明には、捜査機関のような強制力が必要です」  また、前明石市長で弁護士でもある泉房穂氏は、こう話した。 「私も内部告発の中でとりわけ事件性が高いと感じているのは優勝パレードの疑惑です。斎藤知事らが寄付を多く集めようとして、無駄な税金を支出させたというのなら看過できません。告発の罪名が背任罪というのは確かにその通りだ。斎藤知事が居座っている状況では、県政が停滞するばかり。不信任決議案なのか、捜査が先なのか。いずれにしても、県民として早急な対応を求めたい」 (AERA dot.編集部・今西憲之)
【独自】兵庫・斎藤知事らの補助金キックバック疑惑で金融機関幹部が重要証言「補助金と寄付はセットだった」 | AERA dot. (アエラドット)
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picnicism · 1 year ago
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 カズオ・イシグロさんが「私たちには世界各国の似たような考え方・立場の人と会って楽しむ横の旅行だけでなく、同じ社会・地域の異なる階層の人と会う縦の旅行も必要だ」という趣旨の話をしていて、そうなると私はさしづめエレベーター乗務員でしょうか。週に二日は産業廃棄物の事業で相談事に乗り、週に何度かは大学や政府の人たちと一緒に政策を議論しています。  この辺は会ったことのある人たちの幅というだけでなく、そういう人たちとそれなりに深く接し、自分たちのやりたいことを理解してもらい、納得して動いてもらう、という経験のあるなしで解像度がグッと違ってきます。  そればかりか、15分前に「分かりました」とか「やります」などと勢いよく返事した人が目の前でサボったまま締め切りの時間を過ぎたり、いくら施設内だからって飲酒して重機動かすんじゃないと指導しても赤ら顔でフラフラとユンボを転がしてるジジイもいます。何してんだよ。  先日、テロリスト逃亡犯の桐島聡さんが藤沢市の某工務店(というか人足屋さん)で働いていて、末期がんでひっくり返って担ぎ込まれて中途半端にカミングアウトしてくたばるという事件が発生しました。これは大変なことだと思います。ただ、産廃業界では働く人の身元は労災関係でかなりガッチリ押さえられていて何かあったときに保険が出ないと文字通り下請けが倒産してしまってこちらも補償のため代位弁済しないといけないので会社ごとではなく個人全員点呼や、請負さんの場合は本人契約のスマートフォンを登録してもらうというのが一般的になりました。  それでも、そういうスマホを持ってないジジイというのはゴロゴロいて、特に現場清掃なんかをやってもらう「いつもいるジジイ」は往々にしてこの爺さん誰やねんということがかなり頻繁に起きます。いや、ほんと誰なんだ。他の現場から流れてきたのでそのまま居ついている人もいれば、下請けが潰れてしまったので仕事を引き取ったときについてきた人もいる。でもそういう訳の分からん人がいるとこっちもリスクなので、弁護士にも相談したりして身元を割り出して身寄りがどこにいるのか調べてこいとやったりします。  そして、身元がどうであるかに加えて、深刻に「どうしようもなく駄目な人」ってのがいます。パッと見分かりやすいのは歯がないので上手くしゃべれない人。往々にして、防塵マスクの上からすごい口臭を感じさせてくれます。手指の欠損やおまえ明らかに右目見えてないよなってのもいて、おそらく川口市役所にいって長らく国保の更新忘れてたから保険証を再発行してくれと言いに行くこともできないんです。歯がないのにとんかつを食べようとして噛み切れず食べられない食べられないと泣いているお爺さんを、私はどうしたら良いのでしょうか。  外見であるあるなのは二週間以上風呂に入った形跡がないとか、脂漏性皮膚炎で顔真っ赤になっててヤバイとかいて、同僚からも同じロッカー室を使いたくないと言われます。事務室に入れるとボールペンとかモノが無くなるので、敷地に置いたプレハブ以外屋内は出入りさせないとか考えなければならないことはたくさんあります。  それ以上に、外見はそこまでではないんだけど中身が壊れている人がいます。これは、若い人にも年寄りにもいるんですが、最近は粗暴なのは減ってきて、むしろ話が通じない、作業の指示を理解してくれない、タスクをこなすことができないけどそこにいるという人です。もう10年以上いるおっちゃんは典型ですが、一見普通に「ハイ、分かりました」っていうんだけど、全然やらない。明らかにお前が間違ってラインを止めたのに「俺じゃない」と他人に責任を押し付ける、なんてことが起きます。  結果的に、コンベアに流れてきたペットボトルの川からビンや不純物を抜き出したり、キャップがついたままのペットボトルを取り上げて外すという作業しかさせられないのですが、これはこれで大事な作業なのでいないと困るってポジションがみつけられればそういう「どうしようもなく駄目な人」でも置いておける面はあります。  そういう「どうしようもなく駄目な人」でも、何と引き抜かれることがあります。「あれ、あいつ朝礼にいないな」と思って施設長にどうなったと聞くと、物流倉庫に引っ張られて先週辞めましたとか言われる。抜いてまで、雇うところがあるんだ… そして月給手取りでだいたい33万のところを、先方では週給7万で移籍したことを知り、おまえそれ減俸じゃねえかと愕然とすることさえあります。そして、数カ月後に何食わぬ顔して戻ってきていたりして、こいつら本当にどうしようもなく駄目だなって思い知らされることになるのです。  桐島聡さんはおそらく月額3万5千円から4万円ぐらいの風呂トイレ無しの木造アパートを宛がわれていたようですが、私らもボロアパートには無駄に詳しいので飯場のような仮設住宅に常時作業員が寝泊まりしています。ウチはホワイトな職場で周辺もまあまあホワイトなので、休日はみんなで競艇に行ったりスーパー銭湯に連れ立ったりしているようです。あの不潔なやつがたまにピッカピカのオールバックで月曜元気にやってきているときは、だいたい見かねた周囲に連れられて無理矢理風呂に入れさせられているのだと聞きました。  最近は、北関東で技能実習していた東南アジアからの外国人も増えてきました。あれっ、国内で無断で転職しては駄目なのでは、と思うんですが、技能実習2号から3号になるときに移れるという話があったようで、最初何かの農家で働いていたのがパワハラに耐えかねこちらに移ってきたところ、特にストレスのない職場で働きやすいので定着したという感じです。その辺の制度は良く知りませんが、知らない間に彼から評判を聞きつけた同国民の皆さんが増殖したのできっとうまくいっているのでしょう。  そして何より、私らの業界では前述の通りたくさんの「どうしようもなく駄目な人」の集まりで運営せざるを得なかったものが、外国から来た皆さんは理由があって稼ぎたいうえ、外国に行っても大丈夫なタフさと日本語や仕事を覚える熱心さ、それに耐えられる一定水準以上の知能・知識を備えているため、よく働いてくれます。保証人になってあげるからそのまま日本に帰化して家族をこちらに呼んだらどうかと提案して、そのまま一家8人埼玉に引っ越してきた強兵もいます。赤ちゃん可愛いね。  そうなると、やっぱり面白くなく感じる日本の駄目な人連合が、彼らをイジメないようにすることに腐心はしました。また、慣れない日本で本人はゴミ出し騒音その他慎ましく暮らす術を身に着けていても、奥さんご兄弟お子さんはまだそうではなく騒動は絶えません。それでも3年4年もすると立派な川口市民になるようなのでまあいいかといったところでしょうか。  そして、常時40人、入れ代わり立ち代わりで言えば年で60人ちょっと若者からジジイまで雇っていると、まともな人は「もっといい稼ぎの仕事に移ります」とか「小銭が溜まったので大学に行きたいんですがどっかないですか」などの話になります。ああ、まあどんどんチャレンジしたらええがな。でも、頻度で言えば年に1人か2人ですかね。割合はとても少ないのが現状です。50代になんなんとする幹部さんには背広を送って新橋のちょっとした人事研修に行かせたりもしました。いつまでもこの界隈の仕事だけやって家族養って一生を終えるなんてのはもったいないと思うからです。少しは縦の旅行をしておいでと思うんですが、感想を聞いても「はぁ、いや何だかよく分かりませんでした」やら「そういう世界もあるんだなという感じでした」という雰囲気で、ああそうかって感じなんですよね。  これは私の発案ではなかったんですが、ある職員が音頭を取って、希望者だけ集めて草津に温泉に連れて行ったりしたようです。会社の福利厚生費が貯まっていたとのことなんですが、経営陣がそれを知ったのは事後でした。考えようによってはおまえそれ横領やないかという感じでしたが、まあたいした額ではないし本人たちも笑顔でさっぱりしていたので次からはちゃんと形だけでも稟議取って承認もらってからにしてくれよとくぎを刺してそこで話は終わりました。  まあ、これが社会だし、そういう人生の塊ってのもあるんだってことだと思います。親父の代から比べれば、少しは良くなったかなと思いますが、今度は物流2024年問題が控えていて正直大変だなと感じながら私もたまに営業さんに同行して値上げの相談をしたり、商工中金に行って新しい借り入れを起こしたりしていました。「大変ですね」って銀行の人からは言われるけど、まあもちろん大変な面もあるけど、問題は私の時間的な行動ポイントが足りないことぐらいでやることは分かっているしどうにかなっちゃうんですよね。酔っぱらって地元の外国人同士で殴り合いとかして警察呼ばれるようなことさえなければぼちぼちやれてます。  で、この手の経営者同士の交流かいってのが半年に一度(?)だかあって、呼ばれてたまに顔を出すのですが、名刺交換して、講師の話を小一時間聞いて、ビール飲んで帰ってくるだけで何かいいことがあった記憶がありません。あれってどうなんですかね? 私に野心や性欲が乏しいから声かけても向こうもつまんないのかなと思って、こっちからも無理ににじり寄ったりはしませんが…。  でもまあ世の中ってのはこういうものなんだなってのは、50歳を超えて、少しだけ、分かってきたような気はします。
世間には、あなたの想像もつかない「どうしようもなく駄目な人」もいる | 山本一郎(やまもといちろう) / マイノート by 夜間飛行
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ophelia333k-k-k · 3 years ago
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2022年12月13日
暗闇 見つめている二重らせん 週刊誌の最後のページ 孵化する 孵化させる 目が覚める からっぽのまま 赤ん坊の手を握る 哲学ニュース 強度 占星術師 と打ったら変換される 性占術師 学生時代 最も力を入れたこと 死は幻想である 愛、あ、あ、あ、名前を教えて なりたいもの わたしが 明るい世界 明るい未来 クビになったドラッグストア 礼拝 お好み焼き チューニングの狂った 歌 聴こえなくなるまで 聴こえなくなるまで featuring あなたのこと 声 死について って誰も知らない経験していない から 駆け込み乗車 禁止 お兄ちゃん お兄ちゃん 扉を開けて 機内モードで延命する アジテーション はやくしたい 遅く 結婚 まん防 イデア的には ずっと一緒がいい よね 今だけ無料 アジテーション テナント募集 の 看板 らすとくりすます とぽろじー 言葉で考えるのをやめる あ、あ、あ、 図式化 ズキズキする 監視されていた 白い部屋 女衒 パッチワーク フランケンシュタイン みたいに 愛と幻想と 愛と幻想と 糸 ほどけていく ことを想像する ジャスミンを銃口に 営業系総合職 死んだ瞬間の聴覚について 死んだ瞬間の聴覚について のように のように さようなら 魔法少女 ハートフィールド 歌う メヌエット ピーチ姫の テトラポット アストラル界 あなたの 吸い込まれる ダム 死体画像 すぐ会いたい女子が急増中 アカツクシガモ 京都市植物園 振り回す キャリアチェンジ された アルバイト する このサイトにアクセスできません と 声が して振り向く 昨日 のことを覚えていない 迷宮 のようだと うわさのベーコン クルトン コーラ・パール ゾラ ほら、と 初音ミクの額から垂れる汗 花園神社で 迷い込む 見世物小屋よ 一生バイト ポケットモンスター 正解を引き当てるまで やる気が出ないな 英単語帳 ランボーを読んでしまったなら ロックンロールはそう ホテル暮らし 空調の音 Jアラート 星座を結ぶ ロックマンエグゼ lain rain ruin  ビスク・ドール 野良犬 奈良へ向かう列車 アーレント 現実感 人生攻略サイト 灰と は 意図 思考 回路の中を むさぼり食う 吸う 空気 止まった ままの 子宮的な エリア 嘘をついたまま死ぬ のね ルビンの壺 12ポイント stray sheep と 動詞動詞動詞動詞 同時的に 田中角栄 魔人ブウ 犯す 壊す 作る 波打つ わたしは 殺す 生かす 咲く 咲かす ライフハック 死 冷蔵庫 咲かす 飛び立つ やわらかく もやもやと ばたばたと 解毒する 夏休み 向日葵 消滅した 蝉が鳴く なく 無く 咲く さ さ さ 教育する アナイス・ニン 逃げ出す 逃走する 闘争? 領域を広げていく 閉じる 閉じこめる 閉じ込められた 布団の中 宇宙のように 宇宙そのもの 高橋まつり 滅びた 100年後のことを考えて 文章を書く 脳みそから溢れ出した 白い水着 黒いタイツ 道化のように 大天使のように 借りる 回帰する アカツクシガモ 成長すること 天秤のことを考える by  this river ラブ&ポップ 脳破壊 快楽 シャドウ・ワーク 子宮口から この世界の果てまで 共同体 忙しい 忙しさ exclusive みんなのレビュー 連帯 証明するために ランキング もっと欲しい あなたらしい 瞬間に 祈る手 summer 上映する ロングヘアー 偏差値 ピアス 18個  生き延びる ラリる 刺さった 反射した 発射した 家畜人 ホワイトノイズ 空間 依存症 白い 微分不可能な やわらかい その曲線 エゴサーチ バーモント・カレー 姦淫する 階段 聖書 夢の中に出てくる 中島らも 他人の日記 読む 話す 歌う ような気がする そんな感覚が 一時間天気予報 ペヨーテ ぐるぐる回る 永久に 永久的に 結びつけた 途端に壊れる ぱりん、と ふらっと 消えちゃいそうな気がする 意識���高い 高低差 風圧 やさしい言葉 インターネットのグロサイト 巡る 再度 巡る 繰り返していた クリスマス サンタさん 産道 乱視のまま 今日も生きている 息をする あらゆる 虹色の 永久に理解されることのない強度 氷点 貯金やダイエット レポ漫画 面白くなる 国語辞典 解剖する やまい、だれ 芽殖孤虫 ひらひらと 眠る ゴミ出し 擬音一覧 シーシュポス 間違った注文 集める 女性が一生で排卵する卵子の数は400個~500個と推定され 細胞膜 ずきずきと 痛む手 うつらうつらと その指で 欺瞞 マッサージ されたまま死ぬ アイライナー いつかは終わる 旅 続いていく 気持ち悪い、 と少女 折りたたみ傘 出会う 解剖学の教科書 ホーリー・マウンテン もやし 食物繊維 的な ひらく 伸びる 匂いがする 恥丘 裏切る 一本の木 待ち続けている 市民会館 明かしえぬ共同体 ムーミンたち ムーミン谷へ 向かっている ヤツメウナギ もし仮にそれが ハッとする 気がつく 失う 海のそばで グランドメニュー 幽霊 ピアスの穴 カッターナイフで切る 舌を 下へと 血が出る 地が出る前に ここからいなくなる 踊る 大雨の中 浴びる 天高く 土砂降り もっと 濡れてしまいたい 溶ける あらゆる種類の動詞 固着した エディプス・コンプレックス 身体を売る 眠りにつく べたべたした くすぐる 太もものうぶ毛 のように 行こうね ずっと一緒に 逆にする 黒板に描かれた 天使と怪物 流れとよどみと 恋と革命 そのままの 君でいてね イデオロギー それとも 触れる 手に 手のひらに その温度を そっと撫でる ように見える 青ざめた 顔 目で 浮き上がる 物流倉庫会社 キスをする どこにも行けない どこにも行けない 憂鬱な夫婦 中絶用の 願いを書く 七夕 永遠に落ち続ける夢 人生ゲーム 青いピン そのように 性行為のやり方 鍵付き完全個室 運動会 発熱 保健室 はつなつ 人生経験 終わりゆく 肉の厚さ 海馬 言語野の 衰退 ダウンロード数 数えていた 新しい生活様式 リズム 物語ること 豊かな 再生回数 氷 覆われる 世界すべて 素数のように 感じる 解体 怒らない? 起こらない、何も 可能性が失われていく 研ぎ澄まされていく 失われていくことで 何者かになった その平らな牧場 忘れてきた お持ち帰り する 立派な 飛び降りて 刻まれた 胎児のように さえぎられる 海岸には小屋があって 喧嘩をする 白鳥 食べられる 汚い 穢れてしまった 純粋なもの 銃を撃つ 一発 チェーホフ、どこへ行ったの? と母親が階段を上がってくる 切符をなくしてしまったままで 生き続けている気がする 少女には 晴れ 絵日記は かすれてしまった とうに 音楽にはならない 寒天培地の上で 有性生殖する していた した方がいい 人生経験 ペットボトル HPVウイルス 頭のない 風邪総合 目をさます 神経系 ポーチの中で 白い粉になった 睡眠薬 遠くの方へ、遠くの方へ 並べられている 全校集会 鳴らされて 走る 望遠鏡を 覗き込む もうすっかり 子宮頸がん 夢中になって 標本にする どうやって? 悟りについて 五億年ボタン 走馬灯 一週間くらい考えてもいい? 愛妻弁当 ぷっちょ の容器でオナニーする カンブリア紀の 海中生物やわらかく モニターの奥 夏の光 ぴったりと 豊かに 遅延しながら 本間ひまわり いま、を指差す指の先 爪の長さ 変わって 一括見積もり ふざけているのではなく 頭痛 左側 ありがとう こんにちは おはようございます それは愛ではなく の ような 夜行バス 棺 出生外傷 の あなたは ロビンソン トリップした 虹色の女 devenir ひだ 開く 一枚一枚 めくっていく 匂いがする 工場の赤ん坊が コンクリート 嘘だった あてのない 意味のない 海 潜り続ける 潜水艦の中で 夢を見ている 象徴的に もっと速く 飛び立つ 自壊したい 鯛 平らな 館内における密を避けるため 破れた 四つん這いになって するだろう 想像 するだろう 未完のままの もはや戦後ではない 未亡人 ぷろ、ぱかんだ 重量と恩寵 根を 肉体が壊れていくのは かもめ 肉塊 台風が来る前の夜 アオカビ もっとたくさんの地獄 天国は通り 過ぎては消えていく スーツの人が通り過ぎていったあとの 匂い 大人の匂い 食器返却口 この席の使用はお控えください アルコール消毒 セーブポイント 豚 のような女 と 猿の ような 男が出会う 死体ごっこ バラバラに 組み合わせる 英単語帳の例文みたいに 死に近い コンクリート 裂け目 洗浄液 メリークリスマスの Yahoo知恵袋 真理があると言われている そこにある 死んだあと魂はどうなるの? と子どもが尋ねる 何グラムの 前世の記憶 当たり前の事 トンネル 潜り抜ける音 夢の中の休憩所 自動販売機 光 光 夜の闇に飲み込まれないように コンビニエンスストアは灯台として 鳴りやまない 崩れていく 昨日 来ない 来ている すでに いま 冬の ま、ふゆ ま 電気ストーブ あたたかく すりつぶす 通勤・通学 するための列車 眠る 折りたたまれたヒダ 予言する 1999年 産まれ た 朝 ねむる ねむる もっとよくなる 地方都市
夢の中では 現実的な 現実的なもの 親ガチャ 100年後の 2000万年後の 想像していてね 空っぽの脳 おばさんが入ってくる大量に 魚 飛び跳ねる 誰も見ていないところで 老人の声はデカい 無が無限に膨らんで 恒星たちは爆発し きっと届かないまま ゲーム実況見ていた 二年間 だった気がする だった気がする この区域で路上喫煙をすると 一千円の過料が科されます と どこかに書いてあった 教科書に落書きをしている間に 終わっていた もっと濡れたい 雨に 幼形成熟 恋と革命のために 太郎 花子 由香 香織 紗耶 話題のツイート 温泉むすめ 逃れてゆけ 逃れてゆけ 自撮りしているふたりを 見つめる 目 目玉 浜辺で 白く 白く 白く 白く 境界線はほどけた もう一度 あまい 糖衣錠 統一的な 像 増殖する お支払い方法 まとめサイト この世界の秘密 ねじれたソーセージ 青い 白い 脆い イオン・モール 迷子になる 歌を歌う 歌っていた 冗談でした あらゆる 情報商材のために すべて ひとつの 自己啓発 は はいいろの ノイズで 
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kozuemori · 1 year ago
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桜が満開を迎え、今週末は花見をする人も多いのでは。ちょっと曇り空ですが、それもまた趣深いものがありますね。春学期のクラスでは『もののあはれ』というタイトルの平安時代の美意識をヒントにした誘導瞑想を作りました。桜はちょっとタイミングを逃すとすぐに散ってしまうので、しみじみとした情趣や無常感的な哀愁である『もののあはれ』を体現しているかのような花です。
この『もののあはれ』の『もの』とは、形のある物体や存在が感知できる対象である『物品』とは別に、仏・神・魂などの霊的な作用をもたらす存在を表す言葉でもあります。(広辞苑)また『ものがたり』の『もの』も、さまざまな霊力を持った登場人物を指す言葉で、元は超現実:シュルレアリスムの世界を語るという意味でした。(日本国語大辞典)ですから、世界各地で古くから伝承されている『ものがたり』には、神々や鬼、妖精や天使などの霊的なシンボルである登場人物が多く存在します。また、能の世界でも舟・鐘楼・井戸などをあらわす『つくりもの』などの『もの』がつく舞台装置は、すべて霊界との媒介とされています。
昔から大好きなのは、そういったさまざまな『ものがたり』と出会うこと。春休みに入ってちょっと時間ができ、積読していた本を消化していますので、最近読んだ本を何冊か紹介いたします。(写真上:副題は省略しています)
・死後も生きる〈意識〉:ピーター・フェンウィック・エリザベス・フェンウィック
イギリスにおける臨死体験に関する研究の第一人者とその配偶者であり医師の共著。臨死体験談がメインで読みやすいです。英語のタイトル『The Art of Dying』は中世のペスト・パンデミックにより生まれた書物のラテン語タイトルの直訳で『往生術』という意味です。
・- 想念形体 - 思いは生きている:アニー・べサント・チャールズ・ウェブスター・レッドビーター
著者はどちらも透視能力を持つ神智学の学者で、人のオーラ、さまざまな想念形体をビジュアル化したものがカラーで解説と共に掲載されていて興味深いです。バーバラ・アン・ブレナンの著作『光の手』に掲載されているオーラのヴィジュアルと比較してもいいですね。
・霊魂だけが知っている:メアリー・ローチ
科学ジャーナリストによるスピリチュアル・エビデンス探しの旅。有名なミディアム、アリソン・デュボアとのリーディング体験やアーサー・フィンドレイ・カレッジ体験記、臨死体験者へのインタビューなどを経た結果やいかに?懐疑的な意見にも耳を傾けたい人に。
・トランスジェンダーになりたい少女たち:アビゲイル・シュライヤー
別の会社からやっと出版されましたが、一部書店では出版の中止を求める脅迫のため販売を見合わせているとか。この時代に焚書などあってはなりません。反対意見を述べるなら本を全部読んでから。若気の至りって誰にでもあるけど、特にティーンの娘を持つ親は必読です。
・人生をいじくりまわしてはいけない:水木しげる
漫画家で『ゲゲゲの鬼太郎』の作者でもある著者の人生についてのエッセイ集。不思議な世界、死後の世界、霊界についても語っています。でも、人生の大先輩から「いじくりまわしてはいけないよ」って諭されても、もがいてしまうんですよね…だいぶ減りましたが。
・真似のできない女たち:山崎まどか
日本ではあまり名前が知られていない、本国でもようやく見出されたばかりの近代の女性たちの素晴らしい人生を垣間見ることができます。現在も、世界のどこかで同時進行形で活躍しているはずの、たくさんの無名の女性たちの存在に思いを馳せながら読みました。
・死者の力:高橋原・堀江宗正
東日本大震災後に語られる霊的体験に関する本は他にも何冊か読みましたが、この本はさまざまな『力』を主題とした被災地と被災者の再生を描いています。ミディアムや神職者の関わりも興味深いです。また、参考文献としてアイイス会長の開堂先生の著書『自分でできる霊性開花』も挙げられています。
夏学期までの後1ヶ月、アイイスの推薦図書を読んだり、テキストを読み返したり、100日行に挑戦したり、誘導瞑想やクリエイティブな活動を楽しむのもいいですね。春の気候を満喫しながら、夏学期に備えましょう💕 ご都合が合えば、ぜひ私のワークショップにもご参加ください!お申し込みをお待ちしています。
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All About ミディアムシップ
4月21日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
4月22日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込)
両日共に同じ内容です
どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
ミディアムになりたいと思っている人、ミディアムの役割について知りたい人のための6時間ワークショップです。アイイスでの講師歴9年、ミディアム歴8年、イギリスのアーサー・フィンドレイ・カレッジにて数回に渡って講師・プロの為のミディアムシップ、サイキックアート、トランス、シャーマニズム等のワークショップに参加し、海外のミディアムとも交流のある講師による最新の情報を含めたレクチャーとゲーム感覚で楽しめる実習を通じて、あなただけの唯一無二のミディアムシップを作り上げていく過程を経験していただきます。
あなたの中に潜在する本来の能力を知り、それを呼び覚まし、育み、特化した分野をさらに伸ばして磨き上げましょう。そして同時に自分の苦手な分野を知り、それを伸ばす方法も試してみましょう。
ミディアムシップは決して完成することのない、永遠に学び、伸ばし、育むことのできる能力です。その過程を指導霊の応援と協力のもと、楽しみながら一歩一歩着実に進んでゆきましょう。大切なのは、自分に期待しながら挑戦し続けること、自分を信じて諦めないことです。練習すればするほど、そして失敗を重ねるほど感覚が研ぎ澄まされ、あなたは素晴らしいミディアムになれるでしょう。
レクチャー内容
 ・ミディアム、ミディアムシップとは
 ・ミディアムシップの種類とその役割
 ・良いミディアム、ミディアムシップとは
 ・霊能力はなぜ与えられ、なぜ失効するのか
 ・ミディアムとサイキック 
 ・想像と霊感の違い
 ・デモンストレーションとカウンセリング
実習
 ・シッティング・イン・ザ・パワー 
 ・ミディアムシップクイズ・30問に挑戦!解説付き
 ・サイキック、ミディアムシップ、トランス各実習
 ・直感と指導霊により深く繋がるための各実習
このワークショップは以下のような方に向いています 
 ・ミディアムシップついての理解を深めたい
 ・ミディアムシップの練習、経験をしてみたい
 ・ミディアムという役割に興味がある
 ・ミディアムになりたい
 ・指導霊との繋がりを深めたい
 ・本当の自分の人生の目的を探りたい
 ・自分自身の可能性や能力を探りたい
 ・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
このワークショップは2019年4月17・21日に開催した同タイトルのワークショップの内容と同様ですが、一部を加えたりアレンジしてアップデートしています
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。
ショップからも直接お申し込みいただけます。
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サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
5月19日   担当ミディアム:澤輪・森
6月30日  担当ミディアム:ゲスト・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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ドロップイン・ナイト 木曜日 19:00〜20:00
5月23日(木)指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
Tumblr media
夏学期クラスのスケジュールが決定いたしました。サイトとショップにてお申し込みを受付中です。(アイイスのサイトでも告知されています)
春学期に蒔いた霊性開花という名の種を、眩しい太陽と清らかな水、豊かな土壌、そして爽やかな夏の風のエネルギーを享受しながら、共に大切に育んでゆきませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
アウェアネス・ベーシック前期 Zoomクラス 
月曜日:10:00~12:00  日程:5/13、5/27、6/10、6/24、7/8
火曜日:13:00~15:00  日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
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アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス   
土曜日:19:00~21:00  日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
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アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回
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アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00  日程:5/14、5/28、6/11、6/25、7/9
木曜日:10:00〜12:00 日程:5/9、5/23、6/6、6/20、7/4
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アウェアネス・マスターZoom クラス
火曜日:19:00〜21:00 日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
金曜日:19:00〜21:00 日程:5/17、5/31、6/14、6/28、7/12
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サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00  日程:5/12、5/26、6/9、6/23、7/7 水曜日:16:00~18:00  日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
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インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス  
月曜日:16:00~17:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
土曜日:10:00~11:00 日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
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マントラ入門 Zoomクラス  
土曜日:13:00~15:00 日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
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トランスZoomクラス
土曜日:19:00~21:00  日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
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サンスクリット・般若心経 Zoomクラス 
月曜日:13:00~15:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
水曜日:19:00~21:00   NEW! 日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
サイトのクラス紹介ページはこちらです。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
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