#もりのこと文庫
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8月18日(金)open 12-19
お盆が明けても涼しくならず、また暑い日々が続くそうです。 皆さまご自愛くださいね。 届いた本を並べたりしながら、気がつくとまた夕方です。 この後19時まで、のんびりどうぞ。
大切な親友たちが、長く一緒に暮らした犬、猫とのお別れを立て続けに迎える。 私も仲良くしてもらって、考えると寂しいし涙が出てしまうのですが、こんな時こそ、と『ちいさないきものと日々のこと』を開きました。 編集者でライターの、渡辺尚子さんの言葉 「いきものとの暮らしは、さもない毎日が楽しいし、いなくなってからもまた、思い出すことがたくさんあって、良いものだと思う。」 からはじまります。
お別れはとことん悲しいし寂しい。 それでも、お盆にかつて一緒に暮らした実家の猫たちにお線香をあげ、写真を眺めると、���鮮にその姿や声や毛並みを思い出せるし、今もなお、かわいいねぇって愛おしい気持ちでいっぱいに。 ずっとこの気持ちのままなのだろうなぁ、と思うと、もう一生分の幸せをもらってるんだね、としみじみ嬉しくなりました。
『ちいさないきものと日々のこと』の中にも、15名のそれぞれのいきものとの日々が綴られていて、その言葉たちに、ふっと心を撫でられたような気持ちになります。 西荻窪のギャラリー もりのこと発行。 長く、本・中川ではたくさんの方に手に取っていただいてます。 坂本千明さんも「生きるスイッチ」という文章を寄せていますよ。 未読の方は是非、お手元に。 第二弾の『君と暮らせば』ともに店頭販売中。 どちらも片桐水面さんの素敵な挿絵が貼り込まれています。
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小さい頃、虫が尋常じゃなく好きだったことは、生物学者になる未来だけを準備するものではない。虫に注いだ愛情や観察力がヘアスタイルに注がれるかもしれず、コーヒーや半導体に注がれるかもしれない。この時育っているのは、世界への関わり方であり、それは実や花ではなく、心の根っこの部分だ。
東畑 開人 『心はどこへ消えた?』文庫版 on X: "小さい頃、虫が尋常じゃなく好きだったことは、生物学者になる未来だけを準備するものではない。虫に注いだ愛情や観察力がヘアスタイルに注がれるかもしれず、コーヒーや半導体に注がれるかもしれない。この時育っているのは、世界への関わり方であり、それは実や花ではなく、��の根っこの部分だ。" / Twitter
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コスパにこだわりたい方には「親切」がおすすめです。電車で席を譲ったり運転中、出てくる車を待ってあげたり。費用0円で数時間、いい気分が持続。それだけでなく累積効果があり、繰り返していくと「電車で席を譲れる自分」という自己肯定感が得られます。この効率を知ったらもう手放せなくなりますよ。
Xユーザーの似鳥鶏 ポプラ文庫版『夏休みの空欄探し』発売中!さん
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私は、高校を卒業してすぐに就職した。生まれ育った静岡県の山奥から、千葉県松戸市へ。 やたらと地方出身者ばかりを集める会社だった。会社名義でアパートを借りてくれ、家賃まで払ってくれる。なんていい会社に入れたのだろう、というのは若さゆえの勘違いだった。 とにかく休日というものがない。シフト上で「休日」とされている日にはタイムカードをうってはいけない。それだけのことだった。 そんな環境でも二年間勤めたのは、単に逃げられなかっただけだ。会社名義でアパートを借りているので、職を失うというのは住居を失うのと同義だった。 食事もろくに摂れなかったため、がりがりに痩せた。食事の時間があるならば、そのぶん寝る時間にあてたかった。となると歯など磨くはずもない。虫歯が痛み、前歯を一本失ったが、それすらどうでもよくなっていた。 関連会社の男性社員から「借金してでも逃げろ」とまで言われ、ようやく逃げたのが二十歳の頃。 振り返れば、その二年間に休日という休日はなく、七百連勤以上を続けていたのだ。 千葉県内に土地勘などなかった。あてもなく新京成線に乗り、新津田沼駅で降りた。新津田沼を目指したわけではない。単に人がたくさん降りたから、つられて降りた。それだけだった。 駅とイトーヨーカドーがくっついているのは驚きだった。そんな場所がこの世にあるとは知らなかった。 そのままイトーヨーカドーへ入った。エスカレーターで上の階へあがると、そこにはゲームセンターがあった。ゲームセンターといっても、小さな子どもをメインターゲットにしたもので、真ん中には大きなトランポリンが設置されていた。 ここで働きたい。そう思ったのは、子どもが好きだとかそんな理由ではなかった。暇そうだったからだ。もう一生懸命働きたくなどない。この二年間で、一生分働いた。そんな気分だった。 求人誌で見つけたのか、インターネットで見つけたのかはいまとなっては記憶が曖昧だが、そこのゲームセンターは求人広告を出していた。アルバイトで、週に三日程度から可。 とはいえ、住所不定の若造を雇ってくれるとも思えない。先に住居を探した。 幸いなことに、新しい住居はすぐに決まった。駅から遠い、築五十年超の木造アパート。壁を叩けばゴキブリが五、六匹出てくるような部屋だったが、ようやく自分の居場所を手に入れた気分だった。 その住所を履歴書に書き、就職の際に両親が買ってくれたスーツに身を包み、伸びたままだった髪は自分でカットした。がりがりの体と失った前歯はどうしようもなかった。 鏡を見て、「まあ、これは雇わないだろうな」と自分でも思うほどだったが、面接ではなんとなく好感触を得た気がした。 そして数日後、採用が決定したと連絡があった。なぜ採用されたのかは知らない。他に応募者がいなかったのかもしれない。 赤いポロシャツに、黒いズボン。センスがいいとは言いがたい制服だったが、不満はなかった。 とにかく来客数が少なく、やることと言えばクレーンゲームの景品の補充だとか、当時流行っていたムシキングとかおしゃれ魔女などのカード補充とか。 あとはトランポリンで遊びたい子が来たら対応をした。たしか五分で百円。十分だったかもしれない。詳細は覚えていないが、百円玉を握りしめた子どもが目をきらきらさせながら声をかけてきたのは覚えている。 一度の勤務が四時間程度。それを週に数日。時給はたしか八百円ほど。食っていけるはずもなかったが、しばらくはその生活を続けた。とてももう、まともに働く気力などなかった。 借金がある程度膨らんでから、ようやく他にも仕事を始めた。コンビニ、警備員、チラシのポスティング、宅配便の仕分けなど。非正規雇用ばかりを山ほど抱えて、なんとか借金は返した。 ゲームセンターでのアルバイトは続けるつもりだったが、近いうちに閉店すると耳にした。一時間あたりの売り上げが私の時給を下回っているような有様だったので、遅かれ早かれそうなるだろうとは思っていた。 閉店まで続けようかとも考えたが、そのときに面接を受けた倉庫作業の会社で正社員の誘いがあったので、そのまま辞めてしまった。辞めた後、しばらくは営業をしていたようだったが、たしか一年経たずに閉店してしまった。 私は就職し、転職し、結婚して離婚した。また就職して、転勤して、いまは東京の西のほうで暮らしている。 津田沼まで片道一時間強。あまり気軽には来れなくなってしまった。 あれから約二十年。私はすっかりおじさんになってしまったが、おじさんになれてよかった。いま振り返ると、あの頃の自分はいつ人生を終わりにしてもおかしくはなかった。 あそこで働いたのは一年だったか、二年だったか。もっと長かったかもしれないが、まったく思い出せない。 あのゲームセンターはたぶん、七階のマクドナルドの前にあったはずだが、いくら検索しても情報は出てこない。 まるで幻だったかのように、私自身にも曖昧な記憶しか残っていない。検索しても、トランポリンがあったのは屋上だという情報ばかり。屋上ではなかったのはたしかなのだが。 ともあれ、私がなんとか再起をはかれたのは、あそこで働いた期間があったからだ。変に忙しい職場に入っていたなら、きっと潰れてしまっていた。 しかしまさか、イトーヨーカドー津田沼店自体がなくなってしまうとは。 なんとなく、イトーヨーカドー自体はずっとそこにあってくれるような気がしていたので、いつでも行けると思い込んでいた。 二十代前半の、あの時期の私の中心にはイトーヨーカドー津田沼店があった。書店にもよく寄ったし、四本の親知らずのうち三本はヨーカドー内の歯科で抜いてもらった。 あと、誰も気にしていないようなことだけれど、トイレの洗面台の脇に置かれた小さな花瓶に花が生けてあったのが好きだった。造花かもしれない。ただ、誰かの気遣いがそこにあった。トイレ自体古かったが、きちんと清掃しているのはよくわかった。私とは違い、仕事熱心な人が清掃を担当していたのだろう。もう何年も訪れていないので、最近はどうだったのかは知らない。 テナントが徐々に撤退していったのは伝え聞いていだが、それがなんだか思い出の場所が徐々に衰弱していくようで受け入れられなかった。 さて。ここまで長々と書いてきてどう締めればいいのかわからない。結局、歳ばかり重ねて、あの頃からまったく成長などしていない。 「さようなら、いままでありがとう」 でいいのだろうか。 あと、「寂しい」と「もう大丈夫」を付け加えて文を締めたいと思う。 小山征二郎さんが、イトーヨーカドー津田沼店閉館に寄せたエッセイ
時給800円���ゲーセンに救われた… 閉館の商業施設に寄せた思い出
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京都の伏見は酒蔵の町
京都の伏見といえば、伏見稲荷大社が有名ですね。
その一方で、酒蔵の町としてもよく知られていたりします。

月桂冠に黄桜に、松本酒造に。有名な酒造メーカーが並んでいます。

↓のページが見やすいです。
去年の秋くらいに仕事で近くに行ったので、少しぶらぶらしてきました。
これは松本酒造。


桃の滴が有名なのですかね。

川沿いにあって、春になると菜の花も咲くようで、絵になる景色が見られるかもしれません。
大正時代からある酒造で、正面の佇まいからも歴史が感じられます。
見学もできるようですね。


ここから少し離れたところに、月桂冠大倉記念館やキザクラカッパカントリーなどもあります。

そのあたりも行ってきたので、次の記事でも写真を載せていきますね。
ここのブログは、1記事につき10枚までしか写真がアップできないので、記事をわけなければいけません。
さて、酒蔵の町・京都伏見は、日本三大酒どころの一つだそうです。
あと二つは、兵庫県の灘、広島県の西条です。
京都の観光地というと、やはり祇園・四条・清水エリアが人気ですが
京都伏見のこの辺りも、もっと観光客が増えてくるのでは?と、勝手に見込んでいます。
最近は、インバウンド観光客向けなのか、日本酒の飲み比べができるお店やお酒の美術館もできているほどですから。
京都四条の錦市場にも、日本酒の飲み比べができるお店があります。人気ですよ。
錦屋台村が人気ですね。
京都伏見の酒蔵の町には、あの寺田屋や十石舟、伏見桃山城もありますし、
もう少し人が入ってきてもいいのになぁと思いながら、散策しておりました。

春になったら人が増えるのかもしれませんね。
桜が咲く頃の十石舟の風景写真は、Instagramでもよく見かけます。
最近はInstagramでの宣伝効果もすごいみたいで
そこまで有名でなかったはずの長岡京市の光明寺や
同じ伏見区の城南宮などがおしゃれになって参拝者も増えたので驚いています。
城南宮は、昔から知ってたりしますが、
今までと違う参拝者が増えたように感じられますね。
Instagramの影響ですね、きっと。
インスタ映えを意識した写真をよく見かけます。
そういう演出もされているようです。
伏見稲荷は、外国人の参拝者ばかりです。⛩️のキーホルダーもよく売れてますし、狐の小物もあったような気がします。
あと、狐のお面があったような。
伏見稲荷の狐さんもPUMAのロゴみたいでかっこいいです!

で、伏見稲荷から酒蔵の町の伏見桃山あたりまでは、歩いて行ける距離ではありません。
電車で14分位ですね。歩くと結構遠いです。
行きたい場所によっては、伏見桃山駅よりも中書島駅のほうがいいかもしれませんね。
1つ隣の駅になりますので、もう少し時間がかかります。
京阪本線で移動するのがスムーズではないかと。
ただし問題があって、京阪本線は京都駅からは乗れないので
観光される方は、京都駅から地下鉄東西線で四条駅に出て
人気観光エリアの祇園・四条・清水あたりを観光されてから
徒歩圏内にある京阪本線の祇園四条駅か、三条駅から
伏見稲荷、伏見桃山駅方面へ向かわれると良いのかも。
途中、東福寺もあります。
もう少し便利な移動手段があれば、伏見桃山あたりももっと賑やかになるのかもなぁとか思ったりして。
思ってたよりもちょっと静かなんですよね。
素敵な街だからもったいないなぁ。
秋ぐらいに行ったからだろうか。
もう少し賑やかになってほしいですね。
長々とすいません。色々気になったので調べました。
ですから、こういうのも
前記事で書いたように
Googleのマイマップに
まとめたいわけなのです👓
#日本酒#にほんご#京都#歴史探偵#歴史#japan photos#kyoto#sake#japanese sake#伏見稲荷大社#fushimi inari taisha#景色#風景#ひとりごと#日記#観光スポット#観光#懐かしい#japanese#日本人#日常の記録#穴場#Instagram#gekkeikan#酒#大正時代#aph japan#考え事
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新譜「叙情 - Lyric Suite」流通情報、その2 滞っていた、流通ですが、先月末までに予約組の配送が完了しました。 そしてオンライン各社で、対応は分かれますが、どこも注文いただける状態になり、ほっと一安心です。 Amazonは、在庫ありですが、その他のショップは、メーカー取り寄せの形をとっていて、ご注文から、お届けまで、少しお時間をいただくことになりそうです。 いずれにしても、流通が再開してよかった。
Distribution information for the new album "Lyric Suite" Part 2 Distribution had been delayed, but by the end of last month, all pre-orders had been delivered. And while each online company has a different approach, it's now possible to order from any of them, which is a relief. Amazon has it in stock, but other shops are ordering from the manufacturer, so it looks like it will take some time from ordering to delivery. In any case, I'm glad distribution has resumed.
CD Japan (International shipping, in any currency of the world)
site for Overseas
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当時、4chanでは「バトルトードの罠」と呼ばれる悪ふざけが流行していた。スレッドに、この電話番号は激レアなゲーム「バトルトード」が手に入るゲームストップの店だと書き込まれたのだ。結果、わたしのところには48時間で250件以上の電話がかかってきた。 「バトルトード攻撃」の真っ只中、4chanのユーザーの多くはわたしに留守言を残していた。わたしはそれらをすべて聞いた。すると、すぐにあるパターンが浮かび上がった──明らかにメッセージを残すことにさえ緊張している若い男性たちが、ただ面白半分に見知らぬ人間に嫌がらせをしようとしていたのだ。ジャーナリストとして4chanを取材し続けて15年になるが、あのときの留守電の声はいまも頭から離れない。 わたしは、あの内気だった若者たちが、暴力的で怒りに満ちたインターネットの暗部へと変貌していく過程を、まさに最前列で見ていた。反動的憎悪の鼓動するエンジンと化したユーザーたちは、あらゆるものや人に憎しみをぶつけた。それが、唯一語ることのできる言語だったからだ。 2010年代、わたしは世界を巡りながら、4chanが民主主義に及ぼす影響を追った。フランス、ドイツ、日本、ブラジル──4chanのユーザーたちは、差別的なミームや極右ポピュリズム、ネットいじめを通じて世界を支配できると本気で信じるようになっていた。そして、ある意味でそれは現実となった。だが、4chan文化が広く浸透したことは、皮肉にもこのサイトにとって“勝って負けた”ような結果でもあった。 コリンズもわたしと同様、2010年代にインターネットの辺境であった4chanが、トランプ政権の非公式プロパガンダ機関へと変貌していく過程を、間近で見てきた。彼の見立てでは、2022年にイーロン・マスクがTwitterを買収した時点で、4chanの存在意義はほとんどなくなったという。億万長者が、あの手の過激な投稿を実名ですることを許し、しかも報酬まで支払ってくれるというのに、なぜ匿名性の陰に隠れる必要があるのだろうか? 「(4chanの)ユーザー層は、より大きな舞台へと移り、即座に米国の生活や政策に影響を与え始めたのです」とコリンズは語る。「Twitterは4chanになり、そして4chan化したTwitterが米国政府そのものになった。文化戦争における弾薬庫としての4chanの価値は、もはや薄れてしまいました。なぜなら、以前は4chanでしか聞けなかったような発言が、いまでは毎日のようにTwitterで見られ、半年後には政府高官の口からも出てくるようになったからです」
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二人とも本が好きで、デートといえば図書館が多かった。 好きな本を借りて、隣に座って読書をする。読書に集中する彼女の横顔を、ちらりと見るのが好きだった。その視線に気づいて、彼女は照れくさそうに笑って、本で顔を隠したりして。今思えば、こんな自分でも青春をしていたのだ。
— 深海亮著『あなたの代わりはできません。 ズボラ女と潔癖男の編集ノート』(2023年8月Kindle版、富士見L文庫)
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(実在してそうなのに全部架空 「存在しない漫画の1コマ」だけを創作し続けるアカウントがSNSで人気 “中の人”に聞く発想の源(2/3 ページ) - ねとらぼから)
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俳句みたいなミニマル表現なんだけど、「架空の引用」という着想が新鮮。「架空の名言」みたいなものかな。
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完全な真空 - Wikipedia
1971年にポーランドの作家スタニスワフ・レムにより発表された、実在しない書籍に対する架空の書評集 実在しない書籍の書評というアイデアは、ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる『ハーバート・クエインの作品の検討』などに先例が見られるように、レム独自のものではないが、そういった架空の書評を集めた一冊の書評集というアイデアは、レム独自のもの
虚数|国書刊行会
ビット文学の歴史、未来言語による百科事典、細菌の未来学、コンピュータGOLEMの講義録など、〈実在しない書物〉の序文を収録。
冬の夜ひとりの旅人が (ちくま文庫 か 25-1) | イタロ カルヴィーノ, Calvino,Italo, 功, 脇 |本 | 通販 | Amazon
読み手自身であるところの「男性読者」がカルヴィーノの新作小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読みはじめると、突然その本が製本不良で途切れてしまう。交換してもらった本を読もうとするとまたそれが全く違った小説、でさらに追いかけるとその本が偽モノで、本物と渡された小説がまた全然違って。。。というストーリー部分とそれらの小説の出だしのみ(なぜならそれが必ず途切れてしまうから)が繰り返される実にカオスな小説。
本本堂未刊行図書目録|書物迷宮|書海放浪記|万象堂
坂本龍一 本本堂(1984年) 現実に刊行されていない本本堂の書物を目録化して何人かの手により装丁、その図案をカタログ化、さらにそれを書籍にして販売する
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六曜より大切にしたいものがあったから仏滅に結婚した。夫も「知らないけど、アメリカではいい日だよ」と言っている。
入籍日までは、仄かな恐怖と一緒に過ごした。今死んだらみんな悲しむよなという気持ち。職業柄もあるのだろうが、常に死がそこに見えていて、大切なものが増える度に死ねないな、死ねないなと身を固くしてしまう。誰かを悲しませないように、今日も生きることを続けている。あなたのために生きている。あなたがいつか生きる理由がわからなくなった時、わたしのために生きていて欲しい。と思っている。夫の祖母が入籍日のほんの数日前に亡くなった。わたしに報告した夫は泣くわけでもなく、ただ静かだった。理由を聞くと「94歳だよ。仕方ないよ」と話してくれた。素敵だと思った。わたしも死ぬことを許されるくらい大往生してからが良いなと思った。
結婚してからは大して変わらない毎日を過ごしながら、生活の合間で粛々と氏名変更をこなしている。夫は手続きするものがほとんどなく、呑気そうで羨ましい。戸籍謄本が出来上がらないので、金融口座の氏名変更ができないでいる。給料が入る金融口座の氏名変更ができないと職場にも書類を提出できなくて、旧姓のまま働いている。旧姓で呼ばれたり、新姓で呼ばれたり、マリッジブルーなんてものはなく、友人や職場の後輩がきゃあきゃあとわたしを新姓で呼んでいるのをどこか他人事のように聞いている。中高生の頃は、授業時間に好きな人の苗字と自分の名前をノートにこっそり繋げて書いて、うっとりとしていた。そんな気持ちこそないが、当たり前のように改姓を受け入れてしまっている自分に「へえ」と思いつつも、どこか晴れ晴れとしている。
結婚指輪も20歳くらいから決めていた彫金師の方に特別に作ってもらえることになった。とても嬉しい。育児の合間にゆっくりと制作してもらっているため、まだ手元にはない。とっておきのおまじないをかけてもらった指輪が出来上がる予定。
結婚式も妊娠についてはまだ何も考えていない。昨日、子を産んだ高校の時のクラスメイトに会った。「出産育児に対して何も後悔はないし、子は可愛いけれど産む前の生活には2度と戻れないのだなと思っている」と教えてくれた。まずは夫婦としてのふたりきりの生活を謳歌しようと思っている。日中働いて、夜はすすきのに酒を飲みにいき、たまに長く有給をとって旅行に出かけるような生活。今この文章は、ソウルへ向かう飛行機の中で書いている。夫は横で文庫本を読んでいる。旅行に行く時は必ず、旅のお供に新しい文庫本を買うような人だ。そういうところがいいなと思っている。プロポーズ前に決めた旅行が、図らずとも新婚旅行になってしまった。パスポートの名前は旧姓だし、左手薬指に指輪のない新婦と生レバーを食べたがっている呑気な新郎。
幸せって状態ではなく、感じる心だとどこかで聞いた。わたしは今、幸せなのだろう。幸せだと感じると同時に怖くもなる。夫と一緒に歳を取っていくのは楽しみであり、歳をとっていくと辛いことも多くなるのだろうと悲観してしまう。いつかどちらかが先に死んでしまうと死別が予定されている未来。夫に看取られたいと思う反面、夫を残すのは可哀想だとも思う。夫が死ぬ前にボケてしまいたい。願わくば、頑固なばあちゃんにならずに可愛くボケたい。幸せであるうちは、その幸せをいつか喪失する恐怖からは永遠に逃げられないのだろう。そんな恐怖とも、横でうたた寝をし始めた夫とも、今後とも仲良くしていこうと思う。
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2025/6/3
知識はAIに聞けばわかる時代に、我らは一体何をして生きていけばよいだろう。
自室のワークスペースに籠りながら窓ガラスの小さな雨粒が滑り落ちていくのを眺めていた。そんな疑問が心の奥底で何度も反響していて少しうるさい。
大きな知識が隣にある時代、僕らの役割はもはや特大のHDを頭に作ることではない。
答えは3つ
・体験や感情を語れないやつに用はない。
・そのために実行せよ。あらゆることを。
・そこで得た問いをAIに問い、その知識を持ちまた体験せよ。
考えてみてほしい。
朝のキッチンで、まだ起き得ない誰かのために朝食を作る喜び。トマトを刻む指先の感触。あるいは、出張先で、隣に座った見知らぬ誰かと、他愛のない話に花を咲かせた時の、あの奇妙な一体感。それから、真夜中のバッティングセンターで渾身の一振りがようやくボールに当たった瞬間の小さな勝利。
AIはきっと、完璧は完璧な朝食のレシピを教えてくれるだろうし、最高の会話術をレコメンドしてくれるかもしれない。バッティングの練習方法も、きっと驚くほど効率的なカリキュラムを提案してくれるはずだ。でも、そこで生まれる「熱」や「匂い」、胸の奥で確かに感じる「震え」は、データからは決して立ち現れない、僕たち人間だけが触れることのできる、やわらかな世界の断面だ。
知識が無限に広がる世界で、僕たちが本当に探すべきは、おそらく「知識」そのものじゃない。それは、僕たちの五感で、肌で、心で、直接触れることのできる「体験」の積み重ねなのかもしれない。ひとつひとつの体験が、まるで地層に刻まれた溝のように、僕たちの人生に確かな深みを与えていく。そして、その深みこそが、AIには決して届かない、僕たち人間の本質を照らす光になる。
雨粒を降らす、分厚い雲の向こうで星々が瞬くように、僕たちは今日も、指先の感触と、心の奥底の微かな響きを頼りに、この世界の端を彷徨っている。それだけが、僕たちがまだ、僕たちである証なのだから。
谷崎潤一郎に言わせれば「本を捨てよ」ということだろうが。
僕に言わせれば「文庫本をポケットに入れて歩き出そう」
知識や倫理に縛られるのではなく、感覚や直感で物事を理解するための一助になれ。
驚くほど静かな誕生日に。

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路地住む
岩波明の『文豪は、みんなうつ』を読んだ。精神科医の立場から文豪たちのメンタルヘルスを紐解いていく、しかし文学史や文芸評論としても面白い一冊だった。吉本隆明が宮沢賢治の詩に指摘したように、統合失調症にはネオロジスム(言語新作)という病理がしばしば見られるらしい。アルトーの霊性やヘンリー・ミラーのやぶれかぶれもそんなふうに説明されてしまうのだろうか。いつか中学か高校の国語便覧で萩原朔太郎が「病的な繊細さ」と評されていたのを読んで毒された、ということもあって、なんで芸術家には精神疾患が多いんかね、ということに俺はそもそも興味がある。心理士を営む家人にも何度か訊ねたことがあった。躁転や過集中によって創作に充てる時間や労力を注ぎ込むことができるから、というのは一面的なラベリングに過ぎぬ、と思う、思いたい。
*
祖母がよく出してくれた、食パンにスライスチーズのせてケチャップかけて焼いた、ピザトーストのできそこないみたいな朝食のことをふと思い出して、冷蔵庫を開けるとケチャップが3本あり、3本とも賞味期限が切れていた。去年の11月に切れていたやつを少し使って、3本とも捨てた。たまーにオムライス作って、その度に買っていた結果だと思うたぶん。ナポリタンってなんか甘ったるいから好きじゃない。
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2025/03/26 休みの日
子ども達の引越しもほぼ終わって向こうに行かなくても良い休みの日の2回目。生活自体もう始まっているので必要なものはネットで頼み、向こうに届くというようにしてあり大きめの何かが昨日全て届く日だった。
新しい生活を始めるということは、時間もお金もかかるものだなと改めて知る。
私はというと毎月の定期通院の日、午前中かけて2つのクリニックに行き薬をもらう。貧血は前回から鉄剤を処方され毎朝内服している。少し前に採血したのでその結果も教えてもらった。ちゃんと数値は上がっていた。鉄剤ってすごい。それでもまだ基準値に満たないものもあるのでまだ継続します、と先生に言われまたひと月分の処方をもらう。確かに体を動かす際の息切れというかしんどさが軽くなった気がする。貧血、良くないね。
どちらのクリニックもさほど待つことは無かったが待ち時間に少し文庫に目を通す。スマホをなんとなく見て過ごす時もあるけれど、文庫をカバンに一冊入れてあるので、それを読むことも多い。
今カバンに入っているのは川端康成と三島由紀夫の往復書簡、というものだ。持ち歩いて出先で読む程度なので全然読み進んではいないけれど、三島由紀夫の川端康成に対する敬愛がすごく分かる。手紙というのはとても個人的なものになるのに、著名人の場合、時代が過ぎてからこんな風に公開されるなんて本人は恥ずかしいと思っているのかもしれないとか思ったり。

通院と通院の間に少し時間があったので辺りを歩いてみた。道端には土筆がたくさん生えており、すっかり穂も開いていて過ぎゆく春を感じる。そういえば小さな頃は祖母と土筆を採っては煮て食べたけれど、もうそんなこともすることは無いな、と幼い頃に思いを馳せた。
土手の水仙は強い香りを辺りに放ち雪柳は溢れんばかりだ。真っ黒の嘴だけ白い鳥たちがすいすいと川面を泳いでいた。調べてみるとオオバンという渡り鳥らしい。




それにしても黄砂の影響か、空が白い。
2箇所の通院を終えるとそろそろ昼だった。昼からは実家で髪の毛を切って染める予定。少し早めに行こうと思っていたところに母からのLINEが入る。お昼をこっちで食べないか、とのこと。そちらに向かっている旨を返信。
実家に着くと「お父さんと土筆を採りに行ったのと、お客さんから土筆をもらったのがたまたま重なって、思ってた以上にたくさん作れた」 と母がタッパーを見せる。

パッと見るとちょっと気持ち悪いかもしれないが土筆です。
驚いた。さっき土筆なんてもう食べられないだろうな、なんて思ったところだったし、母だってもう何十年もそんなことしたことが無かったというのに、採りに行ったのともらうのが重なるなんてことあるのか。偶然の一致とはなんて運命的なんだろう。
子ども達が家を出てからというもの、母が私の方を気にしているようでこうやって何かがあるからと食事を一緒に食べさせてくれることが増えた。ありがたいことだ。

両親とともに食事を済ませて、母に髪の毛を切ってもらう。入学式やら何やらあるのでさっぱりした。その後、母が近所のスーパーが割引の日だからと言うので母を乗せ買い物に行った。
まだ両親とも車の運転もしている。そこまでの年では無いし乗せられて怖くもないけれど、子ども達にお金も手間もかかる今、両親が元気でいてくれることは本当にありがたいと思う。親の介護と子育てが重なることほど大変なことはない。両親に日々感謝だ。
買い物をして帰宅すると時間指定で頼んでんあったものが配達された。私も自分だけの食事管理になるため、心機一転というのかそれ用にフライパンを買ったのだ。ダンボールを開けていると下の子からLINEが入る。所用があり急遽帰るとのこと。そんなつもりは無かったがこんな夕方から帰ってくるのなら戻る時は送って行くことになるなと思う。


下の子が帰宅するくらいの時間に合わせて晩ごはんを準備する。届いたフライパンも早速使う。大きめで色々入れられるように、とそれ目的で買ったものだ。
昼は母の手料理をご馳走になりすっかり子どもの立場だったが、こうなると母の立場になって子どものために食事を作る。これもまた巡っている感じがしておもしろい。
最寄りの駅まで迎えに行くと、月初めに開けた口元のピアスのキャッチを紛失したためこのままドンキホーテに行きたいとのたまう。毎日締めていてもすぐにバーベルの玉がどこかにいってしまうらしい。ホールが安定していないので取れてしまうのは困る。ドンキホーテで予備も含め2つ滅菌済みラブレットスタッドを購入。ボディピも大変だ。
そんなこんなで帰宅し下の子と作っておいた食事をする。珍しく美味しい美味しいと言いながら完食した。姉妹暮らしで主に食事を担当している下の子は、そんな風に思うのだなと感心する。親のありがたみというのではなく、他者に作ってもらった食事というのは格別美味しく感じる、というのを体感しているようで良かったなと思う。
慌ただしくて完成した食事を撮らなかった。一応もやしと豆苗に鱈を乗せたもの、小松菜を豚肉で巻いたもの、菜の花のおひたしとゆでたまごがメニューだった。
下の子が必要だったものを持ち、上の子の届いている荷物を持ちアパートに向かう。夜なので道も空いていて思ったより早く着いた。上の子はシャワーを浴びていて風呂のドア越しに少し会話をした。先週体調を崩していたようだったが元気そうなので安心した。22時頃にアパートを出た。帰り道もトラックばかりで混んでおらず1時間半かからずに家に着いた。
朝から夜まで何かと動いていた一日だったし、向こうには行かなくてよいと思ってたけど結局行ったな、などと思いながら風呂に入り布団に潜り込む。
この頃ゆっくり日々を振り返る時間が無く随分長くなってしまったが、記録として書いておく。ふと思ったことなんて慌ただしさに追いやられてすぐに忘れてしまうから。
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諸事情で〈ロマンスの神様〉の歌詞を調べたら「合コンで目立つにはどうしたらいいか」と考え、相手の職業や年齢をさりげなくチェックして好条件の相手を落とす、という曲で実はボーイミーツガールもフォーリンラブもロマンスもなかった。そこにいるのは「性格良ければいいなんて嘘」「友情より愛情」と断じて友達を出し抜き「土曜日は遊園地で1年経ったらハネムーン」と計画するどこまでもしたたかな「人間」であり、なんなら神様もいなかった。ていうかこの主人公には神様いらないだろ。自力でいい暮らしを手に入れるタイプだ。
Xユーザーの似鳥鶏 ポプラ文庫版『夏休みの空欄探し』発売中!さん
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9月25日発売の新譜「叙情 - Lyric Suite」ですが、オンライン各社、それぞれの理由で、流通が滞っているようです。 楽天ブックスは予約分の配送は完了したのですが、商品が捌けてしまったのか、注文が一時的にストップしているようです。 Amazonは、在庫もあり、2~3日で発送される見通し。 タワレコとHMVは、「入荷待ち」となっており、こちらは、初回出荷分がまだ届いていないということなのか?流通センターには、9月9日に納品されているので、何をやっているのかが分かりません。(注文いただいた方々、ご迷惑をお掛けいたしますが、今しばらくお待ち下さいませ) ですので、これからご注文いただけるのならamazonが、早いかと思われます。 いずれにせよ、1週間~10日のうちに流通回復すると思いますので、気長にお待ちいただければ幸いです。
The new album "Lyric Suite" will be released on September 25th, but it seems that distribution is stalled for each online company for various reasons. Rakuten Books has completed the delivery of pre-orders, but it seems that orders have been temporarily stopped, perhaps because the product has been sold out. Amazon has stock and is expected to ship in 2-3 days. Tower Records and HMV are "on backorder," so does this mean that the first shipment has not arrived yet? The distribution center received the album on September 9th, so I don't know what they are doing. (We apologize for the inconvenience to those who have ordered, but please wait a little longer.) So, if you are planning to order from now on, Amazon is probably the fastest. In any case, I think distribution will resume within a week to 10 days, so I would appreciate it if you could wait patiently.
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Seiichi Takezawa様 (@seiitchi )に詩集『whirlpool』を撮影していただきました。
柔らかい光と影とともに、丁寧に撮影してくださり、ありがとうございます。 撮影いただいた画像を私のオンラインストア「冬雨文庫」の商品画像として使用させていただいています。どれも素晴らしい画像ですので、ぜひ一度、ご覧ください。
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冬雨の詩集は以下の書店でもお取り扱いいただいています。 お店によって在庫状況が異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
書店で実際に手にとっていただけるのが、私にとって何より嬉しい事です。お近くの書店様やお気に入りの書店様が、もしあれば、ぜひそちらでお求めください。
(随時更新)
よろしくお願いします。
冬雨 千晶
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