#ソファおしゃれ一人暮らし
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高級レザーを使用した大人デザインの4人掛けソファ ファミリー向け大型ソファ おしゃれなオーダーメイド家具 注文住宅用家具





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※この記事は性的なものに触れるので、そういうのが苦手な方は戻ってください。 今年の春前に私の身に起きた話を書こうと思う。 恥ずかしい話として墓場まで持ってくつもりだったんだけど、最近またいろいろ思い出して愚痴りたくなったので書かせてほしい。 長い話になると思うし、文章が下手なので読みにくいかもしれない。 ただ皆さんには笑い話として、そして教訓として読めると思う。 そして、もしかしたら消すかもしれない。 私は30代後半の女だ。 恋愛ももう10年してなくて、今後もすることは恐らくないだろう。 それは別に良いのだが、昔から人並み以上に性欲だけは強くて、それを持て余していた。 ただ男性恐怖症なところがあるので、マッチングアプリで誰かと会ったり、女性用風俗なんかには行くつもりもなくて、自分だけでひっそりと性欲を解消している。 誰にも迷惑もかけてないし、それでいいと思っていた。 事の始まりはAmazonで新しく玩具を買おうとしたことがきっかけだ。 今まで愛用していた玩具が壊れたのでAmazonで新しく所謂”吸うやつ"ってのを買うことにした。そのときに一緒にオススメされた張型や他の日用品や本なんかもカートに入れて注文した。 そして後日、メールに宅配ボックスに配達完了という通知が来て取りに行ったのだが、宅配ボックスに自分の部屋の表記がなかった。 ただ、うちの宅配ボックスは以前もこういうことがあって、部屋名が反映されるまでに少しタイムラグがあるのかも? とか考えてそのままにしてしまっていた。 だが翌日、会社に行く前に見ても表記がなかった。おかしいとは思ったんだけど、管理会社に連絡するまでもないかな、と思ってそのまま会社に行ってしまった。 そして帰宅後、ドア前に紙袋が置かれていた。 嫌な予感がした。 近付くと紙袋の中にAmazonの段ボールが入れられていた。開封されて。 紙袋には綺麗に折りたたまれたA4のコピー用紙が入っており、開くと「間違えてうちに届いてました。開封してしまい申し訳ありません」と書かれていた。 Amazonの段ボールの中身を祈るように確認すると日用品や本なんかではない、いかにもなデザインの箱が2つ入っていた。 シンプルなデザインだが、見る人によってはそれにしか使わないってわかるだろうパッケージと、エグいパッケージの玩具が二箱が入っていた。 その日は余りのショックと混乱でお風呂に入ることも食事を摂ることも出来ず、そのままソファに腰掛けたまま「何で……?」「どうして……?」とグルグル考え続けてしまった。 手紙なんか入れずにそのまま廃棄してくれていたら、紛失したのかな? くらいの軽い気持ちで、Amazonのカスタマーサービスに連絡して済んだのに。 何で手紙なんて入れてくれたんだ……! さすがにどこの部屋に誤配されたのかは手紙に記載されていなかったのだが、私は(あくまで恐らくだが)誰がこの手紙を入れたのか何となく察しがついている。 誤配送されたのは恐らく隣の部屋だ。 確認に行ったときに宅配ボックスに表示されていた部屋番号が隣だったから程度の理由しかないのだが。でも宅配ボックスのボタンの小ささを考えると、押し間違えなど考えても隣が一番可能性としては高い。 隣は夫婦で住んでるのだが、朝や夜にたまに出くわす。 それ以降、朝や夜も出くわさないようにビクビクしながら部屋を出ている。 にも関わらず、誤配送のあと2回ほど玄関で会ってしまった。 ���拶はしたが、その日も最悪な気持ちになったのは言うまでもない。 引っ越しが出来たら楽なのだが、薄給でロクに貯金もない私には、そんなお金はポンと出せない。 それにこんな��とで引っ越すのか、という気持ちもある。 だから我慢して暮らすしかないのだ。 そしてその玩具たちもこれで楽しもうなんて気持ちには到底ならなくなった。見たら嫌なことを思い出すので、結構な値段がしたにも関わらずそのままゴミ箱に捨ててしまった。 あれ以降、性欲も恥ずかしさと紐付けられてしまって、解消しようなんて気持ちにならなくなってしまった。 話は変わるが、私は過去の後悔や恥をいつまでも忘れられないでいる。 30代後半にも関わらず、未だに小中学校時代の恥や後悔でワーッ! となったり、何であのときこうしなかったんだろうとか、あんなこと言わなきゃ良かったとか、考えてもしょうがないことを考えてしまう癖がある。 さすがに小中学校時代のものはたまにで済んでるが、今年起きた新鮮な恥は数ヶ月経つのに未だに忘れさせてくれなくて、結構な頻度で現れてくれる。 それが原因で、この数ヶ月趣味もロクに楽しめなくなってしまった。 私は映画や本、漫画などが好きで休みになるとよく映画館に出かけていた。 だがこのしょうもない誤配送事件が、思っていた以上に私の精神に影響をもたらしていた。 映画を観ていると、ふとした瞬間にこの恥ずかしさが頭に浮かぶのだ。 そうするとずっと言い訳するように頭の中で反芻してしまう。 そのせいで『オッペンハイマー』も『DUNE2』も全然楽しめなかった。 どちらも楽しみにしていて、長い原作まで読んで備えていたのに、いざ当日になったら全然頭に入らなかった。 目の前のスクリーンで起きている壮大で悲劇的な英雄譚よりも、歴史に残る人物の壮絶な人生よりも、このしょうもない自分のクソみみっちい恥ずかしさのほうが勝ってしまったのだ。 読書もそうだ。 暇さえあればしてたのに、本を読んでいても、いつの間にか恥ずかしさの反芻に頭が切り替わってしまう。すると目が字の上を滑るだけで文章の意味が全然頭に入らない。 なのにページだけはめくってたりするので、気がつくとページを戻って読み直して、また戻って読み直してを繰り返してしまうようになった。 忘れられたり、気にしないように出来たら良いのだが、そう上手くもいかない。 なのに、YouTubeショートみたいな瞬間的な面白さのある動画だけは頭に入ってきて、『花束みたいな恋をした』の麦くんってこういう気持ちだったのかな? ってオナバレしたことで、自分事として考えられるようになったりした。 なぜオナバレすると本は読めなくなり、映画は観れなくなるのか? とかくだらないことを考えてしまう。 本当にこんなくだらないことで何でこんな思い詰めてるんだろう……。 それと私は昔から入眠に時間がかかる性分で、何か悩みがあるとずっと悶々と考えてしまって寝れなくなることがよくある。 誤配送事件以降、私は考えてもしょうがないことをずーっと考えてしまって、更に眠れなくなってしまった。 そのせいでイライラも増えるし、舌打ちも増えた。 人前で思い出して舌打ちすることもあって、ギョッとした顔で見られたこともある。 驚かせて本当にすみません……。 いろいろ書いてきたが、数ヶ月も経って何故自ら蒸し返すような文章を書いているかと言うと、先月イーサン・コーエン監督の新作『ドライブアウェイ・ドールズ』という映画を観たせいだ。 劇中にいかにもな玩具が出てきて、私はそれを見て劇場で叫びたくなるほどにワーッ! って気持ちになってしまったのだ。 少しマシになってきたかもって思ったら、またほじくり返されたような気持ちになり、もうこれは書いて笑い話にしでもしてもらうしかないと思って、こうして書いたわけである。 別に誰かが悪かったわけでもない。 配送業の方々は毎日忙しいだろうし、ヒューマンエラーはどんな仕事にもある。 誤配送された側も可哀想だ。恐らく届けてくれた人は良い人だろう。律儀に手紙を入れたりして謝ってくるのだから。 それにもし私が誤配送された側だったら、ロクに住所も確認せずに開けてしまっただろう。 そんなの責められるわけがない。 それにいきなり他人の性が目の前に現れるなんて不快だし、気持ち悪い。 むしろ私のほうが申し訳ない気持ちだ。 結局自分が悪いんだと思う。 交通事故のようなものだ。 道路を渡るときに信号を守って安全確認していたら事故に遭う確率も減る。 私はその安全確認を怠ってしまったのだ。 人が死ぬかもしれない交通事故と、恥ずかしいだけで笑い話にしかならない私の話を、交通事故に例えるのは不適切かもしれない。 だが、そんな突発的に起きた出来事に感じる。 これを読んでいる皆さんは、私という愚かな先達の教えに従って同じ轍を踏まないようにしてほしい。 絶対に見られたくないものはコンビニ受け取りだったり、他の方法を取るように! って皆、こんな初歩的なミスしないよね……。 そして最後に悪態をつかせてください。 別に本当にそう思っているわけではないし、全ては私のせいだ。 そのうえで言わせてもらう。 配送ミスなんてしてんじゃねえよ!!! クソ!!!!! 他人の荷物勝手に開けてんじゃねえよ!!! ゴミが!!!!! そして自分もロクに注意することもないままネットであんなもん買ってんじゃねえよ!!!! 死ね!!!!!! あー……本当最悪。
◯◯バレして趣味が楽しめなくなった。
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ズル休みした次の日は、一日中寝てたのにいつも体が重い。心が重い。日差しが眩しくて、やる気が起きない。新しい1日で始めればいいのに。
私がバンドやラジオに明け暮れている間に、あのアーティストもこのアーティストも新しい曲を出していた。homecomingsやラッキーオールドサンが沁みる。彼らのことをシティポップなんて簡単な言葉や歌詞でまとめたくない。シティでもポップでもなく、こんなん「生活」じゃんね。
* * *
一年に一度、ビリー・アイリッシュと友達が作った曲しか聴けなくなるときがある。穏やかな闇、ゆるやかな絶望。
出社の予定がなくなり、今すぐベッドに潜り込みたい気持ちと、こんなにいいお天気なのだから色々なものを取り込みたい気持ちと、二つで揺れる。
* * *
今年の夏、大変助けられて大変お世話になった、ゆっきゅんのトークイベントに訪れた。アルバム作りに当たって影響を受けた本の紹介と、10冊を選書して本屋に並べていた。またお気に入りの本屋がひとつ増えて、翌日も訪れた。暇さえあればまた通おう、ソファが素敵な窓際の本屋。
トークイベント中に購入した「エリカについて」。ご本人の名前がついた詩集なのに、「私が私が」感が大変薄くてそれがまた良かった。悪口っぽい話も悪口らしく書かれてなく、読んでも傷付かず、私が私がどころかご本人のダメ出しされた話が自虐でもなく淡々と書かれていて、それまた好印象だった。カッコつけてない、素直さがストンと入る。
一年半ぶりに会った彼も、そうゆう人だった。ちょっとのんびり話す人で、柔らかくて、話すけど自慢とかはしない。目の前の相手のことを考えてるんだろうな。お互い暑がりなんだよね、暑いねって言いながらハンカチを仰いだ、10月の真夏日の17時。
25時。彼の小さな汗がポタリと落ちた。暗くて汗をかいてることに気付かなかった。
暑がりな私が昔後輩に「セックスの最中も汗だくになるんですか?」と聞かれて、その会中が笑った話をしたのは、多分21時過ぎ。答えは、暑いときは水飲んだり冷房下げてもらえるから、汗は少しかいても汗だくになることはなく。汗の話をしていた後に、彼の汗を見ることになるなんて。ライブで誰か��汗に触れて嫌な気になることもあるけれど、彼の汗は嫌じゃなかった。
翌朝10時。ホテル街と人のいない繁華街を駅まで、少し手を繋いで歩いた。前は向こうから、ん、と言いながら繋いでくれたのにな、と思い返した。けど関係なかった。私に足りないのは私の意思で、どうしたいかで、どう思われるとか、こうゆうドライさが好きでしょとか。ブランディングや作戦立てて理屈で訳いる場合じゃないんだよ。だからそうゆうのを捨てて、自分から手を繋いだ。
またね、が本当にまた実現するのか。また前みたいにしないのか。私は嘘をつきたくないから、思わなかったら、またねすら言わないけれど。別れた直後は思わなかったのに、またどこか浮かれてる。でもその浮かれてる正体、あなたにじゃなくて、この状況になのか、分からないんだ。
2024 10.20
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864 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:24/06/01(土) 20:51:24 ID:t1oF 小さい時分から癇癪持ちだった3人目の子 思春期に入っていよいよ手に負えなくなって疲れ切ってた 何か言われて返事をすると気に入らずに叫んで暴れ、黙っていると聞いているのかと怒鳴って暴れる 常にクソババアと呼ばれて子供が床に置いたものを数cm移動しただけで罵詈雑言を浴びせられる 壁は怒りに任せて殴った跡で穴だらけ そんな生活を送っていてその日も怒鳴られていて 怒号が言葉に聞こえなくてピーって機械音みたいなものに聞こえてた 限界を感じてたけどソファに座ってると癇癪が酷くなるから対面式キッチンのシンクの縁にしがみつくようにして立ってたら 急に「もう死にたいんじゃ!ババアも死ね!全員死ね!くたばれ!しねしねしね!」という叫び声が言葉として認識できた じゃあ早く死ねよしつこいんだよ毎日、ぽつりと言ってしまった 激昂した息子に刺されても殴られてもどうだっていいやという感情だった 息をつまらせるように黙った息子に「うるさいんだよ、おまえ、毎日」とだけ言って顔も見ず寝室に行って眠ってしまった 昼頃のことだったけど起きたら夕方で真っ暗だった 夕飯の準備ができてない事を思い出すのと同時に息子とのやりとりも思い出して 部屋めちゃくちゃになってるんだろうな…と憂鬱になりながらリビングに行くと綺麗なままだった 息子の部屋に行ったら鍵がかかってなくて中を見るとぶら下がってた 息子の手を握ると氷に触ったみたいにジンと痺れるように冷たくて だめだって思ったのを最後にそこからはあまり記憶がなくて気付いたら上の娘2人と夫が 学校や警察の対応もお葬式も手続きも家事もなにもかも全てのことをしてくれてた 完全に正気に戻ったのは10日くらい経ってからで家族も周囲もかなり心配してくれて 優しい言葉をたくさんかけてもらったけどその優しさが必要ないくらい 心静かで息子がいなくなったときからずっと安心して暮らしてる 世間の普通のお母さんは当たり前にこなしてるのだろうに、私は精神的に不安定な思春期の子供を支えてあげられなかった でも神様に時間を戻してやるからもう一度やりなおせと言われてもあんな辛い日々に��戻りたくない 本当に疲れ果てた お母さんはよく頑張ったよと言ってくれる家族に、あの子を死に追いやったのは私だと言わなくてはいけないけど もうそんな地獄に立つ元気も怒鳴り声や暴力のない穏やかな日々を手放す勇気もない そんなふうに思ってる酷い母親のくせに、都合よく身勝手なことに 幼稚園で母の日におりがみで花を作ってはにかみながらプレゼントしてくれた時の事や まだ赤ちゃんだった頃のミルクを飲んで安心した顔で眠る息子を抱っこしてあやす夢をよく見る 起きたら泣いてる時もある でも息子がいなくなった安心感もある 長文すみません 書き捨てです
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『我が麗しき恋物語』ーMa plus belle histoire d'amour
佐伯浩志は、急性心筋梗塞で七十四歳の人生に幕を閉じた。行き付けのバーで明け方まで飲み、泥酔した状態で玄関の上がり框に座り込み、そのままあの世へ逝ってしまった。その日は日曜で、次男の浩二は起きて新聞を取りに来た際に気付き、いくら声をかけても覚醒しなかったので動転し、慌てて救急車を呼んだのだった。
幸いにも、かかりつけでもあった市街のK病院に搬送され心肺蘇生も試みたが、時すでに遅し、そのまま還っては来なかった。一緒に救急車に乗った浩二は、
「昨夜まであんなに元気だったのに…!」
とパニック状態になった。その場にたまたま、後に額田大樹と言う一人息子と浩二が肉体関係になる、その母・利江子もK病院で看護師をしていたが、
「えッ、佐伯先生が!?」
と病棟の方で夜勤中だったが、駆け付けた。彼女も、
「先生〜!!」
と泣き出してしまった。それでも彼女は冷静さを失わず、
「今すぐ…お兄さんと葬儀屋さんに電話してください」
と浩二に話した。
利江子は、止まらない涙をハンカチで拭いながら病棟に戻って行った。浩二は、M銀行の本店で勤めている兄・美津雄の家に電話をした。未だ寝起きだったのか、
「…何だ、浩二か。どうしたの?」
と呂律が回らない状態だったが、父の訃報を聞くと、
「マジで!? 今から行くよ!」
と慌てて受話器を置いた様だった。
美津雄が妻・小百合と一緒に戻って来たのは、正午前だった。霊安室に移動した浩志の亡骸を目前に、二人は呆然とした。浩二は、泣き疲れた様子で言った。
「今朝、新聞を取りに玄関に行ったら座り込んでて…。すでに意識はなかった」
この言葉にようやく現実に戻った美津雄は、
「お、親父ぃぃぃぃぃ!」
と浩志の顔にかかった白布を取り、数回叩いた。無論、反応はない。やっぱり死んだのだと、
「な、なんで死んだンだよ! あんなに酒と男を取っ換え引っ換えしてたドすけべド変態だった親父が…」
と浩二に訴えた。
「���らねぇよ! オレも聞きたいわッ!」
「お義父さん、いつも違う男の人と旅行してたね…」
「いつも黒猫褌やらTバックやら、スッケスケのパンツ穿いてさァ…。『ろくな男いなくてつまンねぇよ!』って悪態ついてさァ…」
「お義父さん、東京に来ると必ず浅草のゲイバーに寄って…。本当にスケベだけが取り柄だったのに」
次から次へと、浩志にまつわる逸話がすすり泣きの傍らで色々出ていた。そんな三人を見つめながら、肉体から離れた浩志はイライラしていた。
“何だよ! 美津雄も小百合も言いたい放題じゃねぇか! 浩二も何だ! 嗚呼、畜生! オレだって未だ死にたくなかったわ! 今日は鶯谷の「Iサウナ」でケツ堀りワンワンしたかったのに…。嗚呼、畜生!”
浩志は何度か自分の肉体に戻ろうと試みたが、スルッと抜けてしまう。嗚呼、もし黄泉がえったら三人をびっくりさせてやろうと思ったが、無謀だった様だ。彼はますますイライラした。
“キィィィィィ! 畜生!”
仕方なく、四十九日まではこの世を彷徨うことにした。
午後になり、ようやく葬儀屋が来て浩志の亡骸は備前町の実家に運ばれた。浩二はもう一台の軽自動車に乗り、浩志が来ていた衣類の入ったK百貨店のショッパーを抱えていた。未だ頭の中が混乱していた。嗚呼、明日から一週間は落ち着かない。兄さんも、恐らく会社を休むだろう。先刻の、江利子さんや旦那の広樹さん、父さんの職場だった私立S高校にも連絡しなければならない。新聞の「お悔やみ」には、何社掲載してもらおうか?
���付くと自宅の前に来ていた。葬儀屋は仏間に浩志の亡骸を横たわせる布団を敷き、あちこちにドライアイスを挟んだ。後から駆け付けた美津雄と小百合は、すっかりこの世の者でなくなった父親を前に、
「うぇぇぇぇん!」
と泣きじゃくった。美津雄は、
「やっぱり死んじまったンだな!? 親父、先刻は引っ叩いて御免な!」
と頭を下げた。小百合も、
「昨年のお歳暮に、もっと高めのウィスキー送ればよかった…」
とハンカチで目頭を押さえた。
その間、フラフラと浩二は洗面所へ行き、玄関でたどり着くまで身に付けていたワイシャツや下着を洗濯機に入れた。嗚呼、遺品整理もしなければならないか? でも、しばらく弄らない方がイイかもしれない。彼は、背広とネクタイをハンガーにかけ、仏間の衣裳ラックに引っ掛けた。相変わらず美津雄と小百合は泣いている。浩二は、葬儀屋にお礼を言い、翌日葬式の段取りを決めると話した。
葬儀屋を見送ると、フラフラと浩二は応接間へ向かい、ソファに座り込んだ。どっと疲れ��出て、彼はそのまま横になった。
『父さん、本当は爆睡しているだけなンじゃ…』
未だに浩志が死んだのを現実として受け入れられずにいた。しかし、死亡診断はしてもらったし、確かに脈もなかった。死に化粧もされた。やっぱり死んだのだ。
そのまま浩二は眠ってしまった。かなり深い眠りだった。二時間は寝ていただろうか? 小百合の声で目が覚めた。彼女は、
「浩二さん、何か作りますか?」
と聞いた。
「…寝ちゃった。確か、冷蔵庫に鶏肉が入ってるので、何でも」
「まァ、サッパリしたものでも。美津雄さんはやけ酒したいみたいだけど…」
「酒はご覧の通り、いくらでもあるので」
サイドボードの中には、浩志が趣味で集めた高級そうな洋酒がズラリと並んでいた。グラスも日本橋のM百貨店で買い求め、中には一度も使っていないものもあった。
小百合が台所へ向かうと、浩二は洗濯機の中に浩志が着ていたワイシャツや下着が入っていたのを思い出した。脱衣所へ行き、洗濯機からそれらを取り出すと仏間に置いてあった洗濯干しに一つひとつ干した。ワイシャツは青い縦縞のレギュラーカラーで、下着はリブ編みの白いタンクトップ、透け感のある水色のビキニだった。浩志の亡骸から離れずにいた美津雄は、
「親父、あんなスケベなパンツ穿いてたのか?」
と聞いた。浩二は苦笑しながら、
「トランクスなんて、穿いたところ見たことないよ。これは未だ序の口」
と言った。
「そんなスケスケじゃ、小便ちびったら大変だろ?」
「まァ、それは判らないけど」
「嗚呼、やっぱり親父はむっつりスケベだな!」
天井から二人のやり取りを見ていた浩志は、
“トランクスなんてちっとも色気がねぇ下着穿けるか!? 終わったオヤジみてぇな美津雄とは違うンだよ!”
と悪態をついた。嗚呼、浴衣を無理矢理着させられたが、あんな格好じゃ極楽浄土なんてできやしない。できれば背広を着せてもらえないかなァ? 下着はあのビキニでもイイ。何とか誰かの夢の中に出て来れないものか? 浩志は、何とか自分らしい葬式をして欲しいと渇望していた。
仏間隣の居間で三人は夕飯を食べた。小百合は給食センターの栄養士をしており、最近は美津雄が肥満気味なので余分な脂質を除いた食事作りに心掛けていた。それでも、
「嗚呼、豚の角煮が食いたいなァ〜」
と、片手に日本酒が入った「ちろり」を持ちながら訴えた。小百合は、
「この間だって、銀座で中華料理を堪能した後にビヤホールやバーで飲んで来たでしょ? あなた、動脈硬化進んでるンだから」
と言った。
そもそも食事に日本酒を付けた時点でアウトだろうと、浩二は思った。佐伯家の男たちは酒好きで、所謂「生活習慣病」が原因で皆「お陀仏」になっていた。彼は、できる限り長生きしようと最近は酒飲みを自粛していた。今回は、だが、今日は飲まずにはいられないと、応接間のサイドボードに入っていた「バレンタイン十二年」を持ち出し、ロックで飲んでいた。
こうして、浩志が死んだ一日目は終わった。美津雄はかつて使っていた自分の、小百合は浩二の部屋で休んだ。一方、浩二は居間に布団を敷いて寝ることにした。
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ある画家の手記if.39 告白
三人で家族旅行をして、香澄の睡眠も落ち着きだしてからしばらく経ったある日に、情香ちゃんは唐突にこの家を出て行った。 もともとこのままずっとここにいる気じゃないのは僕も香澄も分かってたし、出ていくことに変な他意はなくて、そろそろいつもの体を動かす忙しい仕事に戻りたくなったんだろうなと思った。
荷物もないし玄関まででいいというから、香澄と二人で玄関で見送る。 一人靴を履いた情香ちゃんは玄関で香澄の頭を髪が爆発したみたいになるまでわしわし撫でたあとで、満足したみたいに笑った。 「ん。もうそんな痩せこけてないな」 「…うん。ありがとう。情香さんの料理おいしかった」 情香ちゃんが香澄をまっすぐ見つめる。 「困ったらいつでも呼びなよ」 「うん」 「…香澄の目は綺麗だな」 そう言って情香ちゃんが香澄の頭を両手で挟んで持って引き寄せ て 「?!」 「ちょっ…」 香澄の目元に軽くキスしていった。香澄はフリーズして目をぱちくりさせてる。 僕は後ろから香澄を抱きしめて牽制する。 「…情香ちゃん、や、やめて…。香澄口説かないで」絶対僕が負けるから。 「そう思うならもう少しお前も大人になるんだな」 情香ちゃんは笑いながら颯爽と扉の向こうに消えていった。 「……。」 「………。」 室内に残された二人でしばらく同じ体勢のまま固まる。 「……香澄…情香��ゃんに心変わり「してないよ?!」 つっこまれるみたいに否定されてほっと息をつく。…へんな感じだ。前だったらそんな、香澄が誰を好きだって、こんなに焦ったりしなかったのに…今僕に気持ちの余裕がないのかな、家族になろうって言ったときだって僕は、香澄にほかに彼女とかがいるならそれで…って思ったり…してたのに。 ……もしかしてこれが独占欲ってやつかな。 もやもやを新鮮に感じながら、香澄に提案する。 「…ねえ香澄。僕はこれからどうしてもやりたいことがあるんだけど、香澄も手伝ってくれる?」 香澄は後ろから抱きしめてくる僕の腕の上に手を乗せて、僕の足の上に足を乗せて、僕もそれに合わせて足をぶらぶらさせたり体をゆらゆらさせて二人で玄関先で一緒に揺れる。 「いいよ。やりたいこと?」 僕はそのまま足の甲に香澄を乗せて二人羽織みたいな二足歩行を戯れにしながらリビングまで戻った。 香澄をソファに待機させると、家族旅行で買ったばかりの防寒具一式をすばやく取ってくる。 ソファに座った香澄にぐるぐるマフラーを巻いて頭に大きめのニット帽をしっかりかぶせて��まで覆った。体にコートをかける。 僕は寒さに強いから適当なコート一枚でいいや。 「よし、出発」 二人で家を出て、すぐ隣のひらけた公園まできた。 まだ雪が積もったままで、隅のほうに少しだけ子供が雪で遊んだあとが残ってる。 一番綺麗に高く積もったあたりを二人で探して見つけた。 「…よし。香澄、雪だるま作るよ」 僕の真剣な声にとなりの香澄がふっと息を噴き出すみたいに笑った。 「…え。なにに笑ったの」 香澄は手袋をした手で口をおさえて笑いを堪えるみたいにしてる。 「な、なんでもないよ…作ろっか」 …また僕へんなことやらかしたのかな…でも香澄は嫌な気になってるわけじゃないみたいだ 「香澄…」 じと…と香澄を半目で見たら、香澄が笑って両手を掲げて降参しながら白状する。 「直人かわいいなと思ってつい、だってすごく気合い入ってて、ほんとに真剣にやりたいことみたいだったから、なにかと思ったら…」 まだ笑ってる。雪だるまは子供の遊びじゃないんだぞ。 二人で小さな雪玉を転がしながら、僕が胴体、香澄が頭を担当することになった。 香澄が凍った空気に白い息を吐く。 「はー…… 今日からもう情香さんいないんだね…」 「香澄が呼べばきっといつでもまた来てくれるよ。僕が呼んでもあんまり来てくれないけど…」 「そういえば直人は情香さんと一緒に暮らしたことないって言ってたけど、二人が一緒にいるのすごく自然だったよ。幸せそうだった。どうして別々に暮らしてたの?」 「………」 僕の返事がそこで途切れたから香澄は慌ててつけくわえた。 「ごめん、口出しなんて…「いや、なんでも聞いていいよ。香澄も家族なんだから」 笑って香澄が謝るのを遮ったものの、質問には答えられずに、話は自然と別のことにうつっていった。 かなり大きくなった雪玉を、バランスをとりながらふたつ重ねて、二人で支えてしっかり立たせる。 長身の男二人で丸め続けた雪だるまの身長はなかなかのものになった。少なくとも子供が集まって作れるサイズ感じゃない。 「僕は目を探してくるから、香澄は鼻か口を見つけてきてくれる?」 「なんでもいいの?」 「いいよ」 二人で手分けして公園内の木や石を見て回って、手頃なものを探す。僕は黒々としたつぶらな石の瞳と元気に広がった枝の腕二本を見つけた。香澄も尖った石を持ってきて、顔の真ん中に鼻にして刺した。 目も腕もついて、ちょっとだけ天を仰ぐ顔の角度で、かわいくできた。完成だ。 「香澄、ケータイ持ってきた?」 「持ってるよ。写真撮ろうか」 「うん、……誰か…撮ってくれる人がいたら…」公園内は平日だからか閑散としてる。香澄と僕と雪だるまを撮ってくれそうな人が通りがからないか待ってみる。 すると一匹の大きなシェパードが遠くから僕らのほうに向かって猛スピードで走り寄ってくるのが見えた。 人なつこいのか、雪だるまに興味があるのかな。 「首輪つけてるね���飼い主に写真が頼めないかな」 二人で飼い主の影がどこかにないか見回す。 すぐに体に触れられるほど近くにきた犬の頭を撫でる。吠えたり噛んだりもしない、よく躾けられたいい子だ。 「直人、犬には嫌われないんだ」 「ね、猫だけだよ…あんなに嫌われるのは」 「犬も好き?」 聞かれて一瞬ぼうっとする …似てるってよく言われるな 犬は好き 特に大きい犬は僕がぎゅって抱きしめても骨を折ったりしなくて安心だし 犬は好きだったよ 飼い主が …いや、飼い主のことだって別に嫌ってたわけじゃ その時、雪上に大きな指笛の音がまっすぐ空間を貫通するように響き渡った 「…あ、この子の飼い主さんかな」 香澄が音のしたほうに振り返って、丘の上の散策路に人影を見つけた。 笛の音で犬は全身をぴしっと引き締めてまた一直線に音のしたほうへ駆け出した。 犬の…首輪に下がってたあれは名札? BU…STER…? 「come,バスター」 散策路の人影が一言発した 介助犬とかの訓練用に共通で決められてる命令語だ 犬と一緒にすぐ木立の陰に消えていって僕にはほとんど見えなかった 襟を立てたロングコートだけちらりと見えた 「………人違い…」 …だと思う。あの人はこの時期に日本に滞在してることは滅多にないし ここに居るほうが変だ 「直人」 横から怪我してないほうの腕を香澄にひっぱられた。顔を覗き込まれる。 「変な顔してるよ。大丈夫?」 「…うん。なんでもない」 いつも通り笑ったつもりだったけど香澄に手袋をはめた手で顔を挟まれる。…心配かけちゃってる。 「…さっきの人、知り合いだった?」 「…ううん、人違いだよ」 今度こそうまくちゃんと笑って、香澄をぎゅっと抱きしめる。 「雪だるま…大きく作ったからきっと明日もまだちゃんと残ってる。今日は写真は諦めて帰ろうか」 「…うん」 二人で雪だるまを公園に残して家のほうへ歩き出す。 まだちょっと心配そうにする香澄の頭をわしゃわしゃ撫でて頭を胸に引き寄せてこめかみにキスした。 香澄の右手から手袋をすぽっと取ると、素手になった香澄の指に自分の指を絡めて、しっかり繋いだ手を僕のコートの左ポケットに突っ込んだ。 夜。久しぶりに二人だけで夕飯を作って食べる。 ひとり分の賑やかさが消えて、ほんの少しだけ寂しいような、不安なような。 それをかき消すように二人でいつもより手間をかけて凝った料理をいくつも作った。 食事が終わって片付けも済んで、僕がソファに座ったら香澄が横からするりと僕の膝の上に座った。…かわいいな。 香澄の体を包むように抱きしめる。 「…こういうの久しぶりだね」 って、自分で口に出しておいてだんだん恥ずかしくなる。 情香ちゃんもいたときはそういうことを意識して避けてたわけではなくて、自然とそういう気分にはならなかった。 「…香澄、こっち向いて」 僕の腕の中でゆった��リラックスしてた香澄が顔をあげて僕を見る、手で顎をとって軽く開かせると舌をさし入れて深くキスした。香澄も目を閉じて舌が口内でゆっくり絡み合う。一度少し唇を離してもう一度、角度を変えてもう一度、そうやって何度も深いキスを繰り返してるうちに、身体の芯からじんわり溶けそうになる。…気持ちよくて目が潤む。 一旦休憩。口を離すと少しだけあがった息が至近距離で混ざり合う。 「…香澄… …したい」 正直にこう言っても大丈夫。香澄はもう嫌なときはちゃんと嫌って言える。迫られても襲われても、意に沿わないときは自分の身を守れる。…帰ってきてくれた。それがすべてだった。 香澄の両腕が僕の背中に回って、ぎゅっと僕の体に絡められた。 「……うん…」 首元にあてられた香澄の顔は見えないけど、ちゃんと聞こえた、返事。 そのまま香澄の脚の下に腕を通してもう片腕で背中を支えて、横抱きにしてソファから抱え上げる。 左腕に少しだけ痛みがあった。負担がそっちにいかないように香澄の体の重心を少しずらす。 ドアを開けっぱなしだった僕の部屋に入ってベッドの上に香澄をおろすと、少し赤らんだ頰にキスを落とした。
続き
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2023 きれいなフリをして
0704
体調が頗る悪い。昨日パスタ食べすぎたか、透明のコーヒーのせいか今朝食べたキャベツがダメだったか 寝てないせいか なんだろう。瞼も腫れてて終わり これ疲労か。
吐き気どめ売ってなくて胃薬を飲んだ。吐くのが怖い。
気持ちの問題でなんとかしようとする。大丈夫大丈夫って声に出して言わないとダメな時もある。よく酔���とトイレで自我あるかの確認で「大丈夫」って唱える。記憶飛ばしたことあって 何見てたのか何をどう触ったのかさえわからなかった。言われて、そうだったの?!って。それ以来確認しないと怖くなった。
今朝は写真印刷してた。裏表間違えたらいい感じになったのでツイッターに載せといた。
そんなことしてたせいで寝れなかった。いつ寝ていいのかわからない。同じように、何食べたらいいのかわからない。家にいた人が置いてったものを見つけては食べる。最近ずっとパスタ消費してる。カレー粉あるけどどうしよう なんかヨーグルトと鶏肉つけてなんかしてたのは覚えている。
手伝いはよくしてた。でもあれとって、それとってが多すぎて、物分かりの悪い自分は何もわからず 「指示語が多い」ってよく言ってた。そういうところもわかる人だったらよかったんかな。
祭りに行かないの延長で、七夕祭りも行ったことがなかった。
生まれた場所は七夕まつりがかなり大きい規模で行われた。
毎年駅前に大量の人がわーっとしているが、そこに行こうとは思わなかった。
涙がキラリを聴いて、なるほどなあと夢想するだけ。
浴衣も着たことがほとんどない。借りて着なかった。振袖の帯で貧血起こして尚更怖くなった。
一人暮らし始めてから祭り行こうとか言われるようになった。
ありがたいことよ、何かしら誘ってくれる人。連れ出してくれる人。
胃薬がだいぶ効いてくれて気持ち悪くないけどずっと胃がいたい
昨日、「片付け苦手だけど掃除は得意なんだね」と言われた。確かに。新たな気づきでした。
よく、なんで収納買わないのってよく言われた。ここで長く暮らすつもりないのに収納買えないよって思ってしまって。でも本棚は買った。収納買うくらいなら物減らした方がいいって考えてしまう
掃除は好き。水回りの掃除とか、床を拭いたり。
人がいる時に掃除するのが好き。でも片付けは苦手。
まあ、できる人がやってくれたらいいんじゃないって返した。
いやいや、しばらくそこに住むとか そういうのだったら買ってるって、収納。言葉を濁してばかりでわからない これからも一緒にいたいからって言われたかっただけ。一緒に住みたいとかさ いわれたかっただけ。あとだしじゃんけんしてしまったのは自分、でも負けた
いまだに収納買えなくて定期的にがっつり物減らしてる。でも楽器とCDと本は減らさない。
でも次引っ越すときはさっき言った物以外のソファもテーブルもベッドも何もかも手放すよ、記憶を漂白するんです。
自分は元々記録のために写真を撮ってた。漂白って目に見えて記憶が消えてくのがわかって好き。そうそう、こうやって忘れてくんだよねって、対話しながら。
色も褪せて、顔もわからなくなって、場所も、どこだったかなあんなこと言ったっけなに見たっけってなる。そんなことも気にせず生きてたりもするし。そういうもんです
金曜は駅前のお蕎麦屋さんに行く。日本酒出してくれるらしいから。
「日本酒が好き」って紹介されてからわたしは日本酒が好きな設定として生きてる 基本人といる時しか飲まないんだから
早く古いアパートのベランダに立つ夏が来てほしい。ドラム式洗濯機欲しい��とは思いつつもういっそのこと死にたい
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トーキー街の少女〜のバージョン すごく好きです すごく聴いてた。これいいよって勧めるほど好きなバージョン。
ちなみに辛いのはめちゃくちゃ苦手です エスニック料理とジャンキーな料理が苦手です。辛くて酸っぱいのがね、、、。
最近は「スーパーカップチョコバナナを早く定番にしてほしい」の活動を頑張ってました。あれ、一番思い入れあって、何よりチョコとバナナが大好きだからずっと買って食べてました。ありがとうチョコバナナ、何よりも好き ずっと待ってるからねえ…。
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### 『紫の愛に縛られて――傷ついた翼を抱いて』
#### 【第一章:帰宅後の癒し】
夕暮れのオレンジ色の光がカーテンの隙間から差し込み、部屋を暖かな色に染めていた。僕は玄関のドアを開けると、すぐに自分の部屋に駆け込んだ。今日もまた、学校でひどい目に遭った。鞄には「死ね」と書かれた落書き、制服の袖にはこっそりとつけられたインクのシミ。ASDの特性で、これらの刺激が皮膚に焼きつくように感じられる。
「ただいま...」
声はかすれて、ほとんど聞こえないほど小さかった。いつものように誰も返事はしないと思っていたら――
「おかえり~!弟くんっ!」
バタンとドアが開き、紫色のロングヘアを揺らしたアイお姉ちゃんが飛び込んできた。165cmのスラリとした体が、155cmの僕の前に立ちはだかる。その表情は一瞬にして険しくなった。
「...またやられたの?」
お姉ちゃんの紫色の瞳が、僕の制服の汚れを見つめる。その視線の鋭さに、思わず俯いてしまう。
「ど、どっちでもいいよ...僕なんか...」
「よくないよ!絶対によくない!」
突然、お姉ちゃんが僕を強く抱きしめた。Cカップの柔らかな膨らみが胸に押し付けられ、甘いバニラの香りが鼻をくすぐる。ASDの僕は普段なら触れられるのを嫌がるのに、お姉ちゃんの抱擁だけはなぜか安心できる。
「お姉ちゃん...息が...」
「あはは!ごめんごめん!でも我慢して?弟くんをいっぱい抱きしめてないと、お姉ちゃんが壊れちゃいそうなんだもん!」
お姉ちゃんは少しだけ力を緩めると、今度は僕の頬に手を当てた。その手のひらが信じられないほど温かくて、凍りついた心が少しずつ溶けていくのを感じた。
「ねぇ、弟くん。今日は特別な日にするよ!お姉ちゃんが全部、弟くんを幸せにしてあげる!」
そう言うと、お姉ちゃんは僕の手を引いてリビングへ連れて行った。そこには小さなケーキと、プレゼントの箱が置いてあった。
「え...何これ...」
「弟くんを褒め称える日よ!ほら、座って?」
お姉ちゃんにソファに押し付けられると、彼女は僕の前にしゃがみ込み、真剣な眼差しを向けてきた。紫色の瞳が夕日に照らされ、宝石のようにきらめいている。
「まずはこれから!『弟くんの素敵なところ100か条』を読み上げます!」
「ひゃ...100か条...?」
僕の驚きをよそに、お姉ちゃんはにこにことリストを取り出した。
「その一!弟くんのこのぷにぷにしたおでこが最高に可愛い!」
「その二!一日中でも見ていられるまつ毛!」
「その三!��安そうに俯く仕草がたまらない!」
「その四...」
次々と読み上げられる「褒め言葉」に、僕の耳が熱くなっていく。こんなにたくさん、僕のことを見てくれていたんだ...。
「...お姉ちゃん、僕なんかそんな...」
「そんなことない!絶対ない!弟くんは世界で一番素敵なんだから!」
お姉ちゃんは突然立ち上がり、僕の肩に手を置いた。
「ねぇ、信じて?お姉ちゃんは弟くんのことが...本当に...本当に大好きだよ」
その瞬間、涙がこぼれそうになった。学校では「気持ち悪い」「消えろ」と言われるばかりなのに...。僕は必死で目をこする。
「どうしたの?泣いちゃだめよ~!もっと幸せな気持ちにしてあげるから!」
お姉ちゃんはそう言うと、突然僕の膝の上に座り込んだ。165cmの身体が155cmの僕の膝の上でバランスを取ろうとする様子は、滑稽なほどだった。
「わっ...お姉ちゃん、重い...」
「え~!?お姉ちゃん、ぜんぜん重くないよ~!弟くんが弱いんだよ~!」
お姉ちゃんはふてくされたように頬を膨らませると、今度は僕の頭を自分の胸に押し付けた。
「ほら、弟くんの不安、全部お姉ちゃんが吸い取ってあげる!はぁはぁ...弟くんの髪の毛の匂い、たまんない...」
柔らかな胸の感触と、お姉ちゃんの鼓動が直接伝わってくる。ASDの僕には少し刺激が強すぎたが、なぜか嫌じゃない。むしろ...この温もりにずっと包まれていたい。
「...お姉ちゃん」
「ん?どうしたの、弟くん?」
「...ありがとう」
小さな声でそうつぶやくと、お姉ちゃんの体がぴくりと震えた。
「...もぉ!弟くんのそういうとこ!可愛すぎてどうにかなっちゃいそう!」
お姉ちゃんは僕の顔を両手で包み込むと、額にキスをした。
「今日はね、ず���っと弟くんを褒め続けるから!学校のひどい人たちの言葉なんて、全部お姉ちゃんが上書きしちゃう!」
その言葉に、僕は思わずお姉ちゃんの袖をつかんだ。こんな僕でも、誰かに愛されているんだ...。
「ほら、次はプレゼント!あーんして!」
お姉ちゃんは小さな箱を開け、中から銀のネックレスを取り出した。
「これ、お姉ちゃんのお小遣いで買ったんだ!弟くんのための特別なもの!」
「でも...こんな高そうなもの...」
「だめ!絶対受け取って!だって...」
お姉ちゃんの声が突然小さくなる。
「...弟くんがこれを付けてたら、誰が見ても『この子はお姉ちゃんに愛されてるんだ』ってわかるでしょ?」
その言葉に、胸が熱くなった。お姉ちゃんは真剣に、僕を守ろうとしてくれているんだ...。
「...うん。ありがとう、お姉ちゃん」
僕がそう言うと、お姉ちゃんの目に涙が光った。
「じゃ、じゃあ...着けましょうか!お姉ちゃんがしてあげる!」
お姉ちゃんは震える手でネックレスを開き、僕の首元に回す。その指先が時折僕の肌に触れ、くすぐったいような、でもどこか心地よい感覚が走る。
「ふふ...似合ってるよ、弟くん。もっともっと可愛くなっちゃって...お姉ちゃん、どうしよう...」
お姉ちゃんは僕の首元に顔を埋め、深く息を吸い込む。
「はぁ...弟くんの匂い...たまんない...ずっとこうしていたいよ...」
その甘えた声に、僕は思わずお姉ちゃんの背中に手を回した。いつもは人に触られるのも苦手なのに、お姉ちゃんとのスキンシップだけはなぜか心地いい。
「ねぇ、弟くん...」
お姉ちゃんがふと真剣な表情で顔を上げた。
「約束して?明日からも、辛いことがあったらすぐにお姉ちゃんに甘えてね。お姉ちゃんが全部受け止めて��げるから」
「...うん」
「もう一回!もっと大きな声で!」
「うん!約束する...お姉ちゃん」
その返事に、お姉ちゃんの表情がぱっと輝いた。
「やったー!これで弟くんは永遠にお姉ちゃんのものだね!きゃはは!」
お姉ちゃんは子供のように喜び、僕に抱きついてきた。紫色の髪が顔にかかり、バニラの香りに包まれる。
「お姉ちゃん...また息が...」
「あはは!ごめんごめん!でも我慢して?お姉ちゃん、幸せすぎて離れられないんだもん!」
夕暮れの光が差し込むリビングで、僕たちはいつまでも抱き合っていた。学校でのつらい記憶は、少しずつお姉ちゃんの温もりに溶けていった──
(続く)
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【雑談】踏切は開かない。心も開かない。【星導ショウ/にじさんじ】
ご来店��りがとうございますにじさんじ所属の鑑定士、星導ショウと申します本日のショーも楽しんでいってください。ということで〜。こんばんは〜、どうも、こんばんは〜〜。あの〜タイトルにもあるとおりね、今日は踏切について話をさせていただこうと思うんですけど。アッスーパチャッサッスー。基本的に踏切が鳴ったらその場で立ち止まる派なんですよ、俺。カンカン鳴ったら、「うん、人生に立ち止まりって必要だよね」みたいな顔して、日差しと一緒に考え事とかしてる派。「💬地下道は?」あるけど使わない。どうせあんなの待ってたらすぐ開くのにさ、アッスーパチャッサッスー。わざわざ地下を通ることによって「ほんの少しの待つ時間と引き換えにせっかちの称号を得る」みたいな感覚あるじゃないですか。だから基本待ち。待ちの姿勢が大事です。でもなんだか今日は違ったんですよ、いつもと踏切の様子が。左右の矢印がさ、「右から来ますよ〜」「はい次は左から来ますよ〜」って交互にピカピカしてました。それも光るだけ光ってなかなか来ないタイプのやつね。まあでも焦らずに待ちます。俺はできた人間なので。でも……来ない。待てど暮らせど……来ない。矢印だけがやたら煌めいてたわ、ずっと。なんかこう、「期待させといてなにもしない男」みたいな踏切でした。で、ついに俺、折れたんですよ。「これは俺が動き出さないと終わらないルートか?」って。こう、なんとなく人生におけるアクションを求められてる気がして、そう思って地下に行きました。それであの、登りました、真面目に。頑張って。地上へ。なのに地上に出た瞬間、踏切、開いてた。電車、いなかった。いや、なんで?俺のあの頑張りはなんだったんですか?って言いたかったけど、踏切は語彙が「カンカン」しかないので伝わりませんでした。しかも地上で待つ判断をしたであろうおじさんと到着するタイミングほぼ一緒だった。なんならもっと先の場所にあったわ、おじさんの背中が。つまりはおじさんの「無」こそが正解だったんですよ。「💬地上出た瞬間に世界が動き出すの笑った」やめろ、俺が傷ついてるときに笑うな。でもね、切り替えて次。このやるせなさを音に変えようと思って、ひとカラに行ったんですよ。誰もいない受付。ピンポン押しました。もちろんソフトタッチで。でもね、来ない。10分くらい経った頃、ようやく奥の方から「お待たせしました〜」って。「お待たせしました〜」って言いながらスローモーションでカウンターを大回りして歩いてくるの、ギャグ漫画の1コマかなにかですか?目が言ってた。「急がなくてもどうせお前ひとカラだろ」って。心の中で「急げ!もっと急げ!」って念じたけど、テレパシーは通じなかった。まったくの0だったわ、お待たせしましたの気持ちが。で、待ってる間に料金表を眺めてたので俺は4時間800円ってことを知ってたんですけど、「1000円です」って言われてちょっと固まりました。「あれ??」って顔したら、「おひとりさま料金です〜」って淡々と言われた。おひとりさま料金ってなに?ひとりで来ると増えるの?料金が?仲間を連れて来いってことですか?金曜の昼間ですよ?フロア見たら、誰もいないの。どの部屋も空き家。寂しさと虚しさのハーモニーが鳴ってました。俺の中で。ソウルの音楽。しかも案内された部屋がね、ソファがあの〜、ズッタズタでした。なんかもう、ソファというより思い出だったわ。誰かの感情がそのまま形になって、置き去りにされた家具みたいな。スプリングの叫び声がリアルに聞こえた。座るたびに「うぐう」って音してたし。で、いっぱい空いてるんですよ。部屋。見えるんですよ、ガラス越しに。どの部屋もピカピカの誰もいない空間。なのに、なぜこの部屋。「なぜ俺にだけ、戦場を?」って思ったわ、さすがに。完全にソロ客への当たりのキツさが出てた。「ひとりで来たからこの部屋でいいでしょ?」って顔されました。いや良くないよ。ひとりにも誇りがある。歌ってる間もソファのうなり声がかなりうるさかった。なんならソファのうなり声の方がデカかったです、俺の歌声より。で、ちゃっかり4時間歌って出ました。俺の味方は帰りに寄ったミスドだけだわ。ミスタードーナツは優しいです。今ってね、トレーに乗せて取るんじゃなくて、持ち帰りの方は自分で袋に直接ドーナツを入れるんですよ。手間減っていいですよね。合理的。温もりはないけど。そう、温もりなんて今日はどこにもなかったんだけど、唯一あったの、ミスドのドーナツの真ん中だけでした。空洞だけど。──ということで、今日のまとめです。・踏切の矢印は信じすぎないこと。・「お待たせしました」に心がこもってるか見極めろ。・孤独に課金するな、精神がやられる。・ソファの叫び声に耳を傾けろ。・ドーナツは、最後の優しさ。ではまた来週〜。ばいばい。
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高級布地のモコモコソファ 背もたれとひじ掛けの位置変更可能 3人掛けソファ L字型ソファ オーダーメイド家具
#ソファ#マイホーム計画中の人と繋がりたい#注文住宅の記録#モデルルームコーディネート#家づくりはじめたくなったら#ソファ高級おしゃれ#ソファーベッドおすすめ#ソファおしゃれ一人暮らし#ソファおしゃれ革#フルカスタマイズ可能
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カラオケボックスの個室で全裸の少女と抱き合い、執拗にキスをしながら腰を振り続ける中年男。薄くなった頭髪が小刻みに揺れている。同店の従業員が目撃したのは、一線をとうに越えた獣の姿だった――。 元衆議院議員が女子中学生に“わいせつ行為” 3カ月余の勾留が身に応えたのか、上下トレーナー姿の男に議員時代の精悍さは微塵もない。細身の肩を揺らし、その視線は忙しなく周囲の様子を追いかけている。 12月5日午後、不同意性交等罪に問われた日本維新の会の元衆院議員・椎木保被告(58)の初公判が東京地裁で行われた。椎木被告が女子中学生に性的暴行を加えたとして不同意性交等罪の疑いで逮捕されたのは、約3カ月前の今年9月8日のことだ。 椎木被告は東海大学卒業後、山一證券に入社。退職後、茨城県公立小中学校などの教員として長年勤めた。長年の教育者としての実績が評価され、2012年11月、日本維新の会の衆議院選挙公認候補予定者に決定。翌月の衆院選で千葉13区から立候補し、比例復活で初当選。衆院議員を2期務めたものの、2021年の衆院選で落選している。 「現在は、千葉県浦安市内で単身暮らし、会社員として働いていたといいます」(司法記者) 小中学校の教員を務めていたことも(本人のFacebookより)写真を見る 小中学校の教員を務めていたことも(本人のFacebookより) 検察官は、終始落ち着かない様子の椎木被告を一瞥し、起訴状を朗読する。 「被告人は、A(当時12歳)について13歳未満であることを知りながら8月20日午後6時33分頃から6時58分頃までの間に、カラオケ『まねきねこ新宿歌舞伎町中央店』25号室において、同人に対し、その唇にキスをし、その胸を触るなどし、同人と性交等をしたものである」 裁判官から「読まれた起訴状に間違った部分はありますか」と問われると、椎木被告は力ない声で答えた。 「いえ、間違いはございません」 取り調べでは「カラオケに一緒に行っただけ」と容疑を否認したが、初公判では一転し、起訴事実を認めたのだ。 続く冒頭陳述では、おぞましい犯行の一部始終が明かされた。 カラオケ店員が目撃した“おぞましい姿” 8月20日夕刻、未成年の家出少女らが集い、社会問題化している歌舞伎町の通称「トー横」周辺に現れた椎木被告は、路上に座り込んでいたAさんに声をかける。ゲームセンターや飲食店に連れ出し、その道中で年齢を確認。12歳であることを告げられた上で「金銭による性交」を持ちかけたという。その後、椎木被告は「ドン・キホーテ新宿歌舞伎町店」に移動。「大人のおもちゃ」売り場に陳列されたローションを自ら手に取って購入し、午後6時21分頃、カラオケ店に入店した。 「こちらの紙にお名前、電話番号を記載してください」 店員にそう求められると、椎木被告は「岩田かつみ」と記し、自身の携帯電話の番号を記載した。実は、この店員は椎木被告が同店を以前も利用したことがあることを記憶していた。そのため、名前が以前申告したものと違っていることに気付いたという。男の隣には、まるで娘には見えない幼気な少女がいる。異様な空気を感じた店員は、頻繁に店員と客が往来する25号室に案内することにしたという。 その後、店員の予想は的中し、鬼畜の仕業を目撃することになる。入口扉のガラス部分から見えるのは、ソファで横たわる裸のAさん。椎木被告は、彼女に跨るようにして性行為を行っていた。店員は、すぐに同店の店長にその状況を報告した。 カラオケ店の店員が通報 検察官による冒頭陳述は次のように続く。 「同店店長は同室入口扉から、Aさんと被告人がソファで上半身裸の状態で抱き合ってキスをしている状況を目撃しました。店長は店員からAさんの年齢が明らかではなく不定で『中学生くらい』という報告を受けたことから、成人が未成年者と性交していると判断し、同日午後6時50分頃、110番通報を行いました」 警察官が現場に駆けつけたのは、同日午後6時58分頃のこと。椎木被告はAさんと性行為に及んだ事実を聞かれると、こう嘯いたという。 「そんなことはしていません。女の子に聞いてもらえばわかります」 椎木被告のスマホの検索履歴には… 前出の司法記者が言葉を継ぐ。 「椎木被告は、警察官から任意同行と、DNA型鑑定のための口腔内検査の任意提出を求められると、それを拒絶。自身の名刺を置いて、その場を立ち去ったといいます」 その後の捜査により、Aさんの左胸と肩の部分から彼女と椎木被告のDNAが検出されている。一方、Aさんは警察官に対し、こう素直に語ったという。 「あの人から声をかけられて、エッチしました」 彼女は、椎木被告から渡された1万円札を所持していた。 小中学校の教員を務めていたことも(本人のFacebookより)写真を見る 小中学校の教員を務めていたことも(本人のFacebookより) 初公判では、犯行後の椎木被告の言動も��らかにされた。 「甲20の解析報告書には、椎木被告から差し押さえた携帯電話を解析した結果が記されていました。事件後、彼は携帯���話を使って『法律事務所の弁護士のユーチューブ』『歌舞伎町交番』『公然わいせつ罪』という文字を検索していました」(前出・司法記者) 2023年7月の法改正により、性交同意年齢が16歳未満に引き上げられた。仮に、被害者とされる女性と性行為があった場合、その場で合意があったとしても16歳未満であれば不同意性交等罪や不同意わいせつ罪が成立し、処罰される。椎木被告は「児童と生徒の違い」などの検索ワードを打ち込んでいた。 閉廷後、椎木被告は陪席側にいる刑務官を向き、奥歯を噛み締めながら再び手錠をされた。少女を性欲の捌け口として弄んだ椎木被告に対し、Aさんの両親の処罰感情は強いという。 次回被告人質問は、12月24日に行われる予定だ。
元衆院議員が12歳少女に性的暴行「ソファで上半身裸の状態で抱き合って......」カラオケボックス店長が110番通報した理由 | 文春オンライン
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家具の選び方で変わる暮らしの質。引っ越し前に確認したいポイント
新生活を始めるとき、「家具ってどこまで持っていけばいい?」「そもそも新居に置ける?」と悩んだことはありませんか? 引っ越し後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、家具のサイズや配置はもちろん、生活動線との相性を事前にしっかり見ておくことが重要です。
実際の暮らしに合った家具選びと配置のコツを知りたい方は、こちらの記事がとても参考になります。 → https://realestatehousing.tokyo/?p=1202
家具は「サイズ」だけじゃない。「通れるか」「使えるか」まで考える
大きな家具を選んだものの、玄関から搬入できなかったり、設置はできても通路を塞いでしまったり。そんなケースは意外と多いものです。
たとえば、通路幅が60cmを下回ると、家族がすれ違うときに肩がぶつかったり、収納の扉を開けるたびに人がよけなければならなくなったり。配置次第で、日常のちょっとしたストレスが蓄積されてしまいます。
こうした失敗を防ぐには、通路の確保と生活動線を見越した配置計画が欠かせません。ブログでは、リビング・ダイニング・寝室での具体的な失敗とその改善例が紹介されていて、とてもわかりやすいです。 → https://realestatehousing.tokyo/?p=1202
素材や手入れのしやすさも暮らしに直結 家具は見た目が大事…とはいえ、それだけで選んでしまうと危険です。たとえば、ガラステーブルはスタイリッシュですが、小さな子どもがいる家庭では転倒やケガのリスクが高まります。
また��革製ソファはおしゃれで高級感がある反面、夏場は蒸れて使いにくいという声も。布張りのソファは柔らかくて心地よいですが、飲み物をこぼすとシミになりやすいという欠点もあります。
ブログではこうした「あるある失敗談」とともに、生活スタイルに合った素材選びのヒントが丁寧にまとめられています。
シミュレーションツールで配置を“見える化”しよう
最近では、家具配置を視覚的に試せるアプリやサービスが無料で使えるようになってきました。「Room Planner」や「ニトリ3Dコーディネート」などのツールを使えば、間取りに合わせて家具を配置してみることができ、完成イメージがより具体的になります。
さらに、「IKEA Place」のようなAR機能を使えば、スマホ越しに家具をそのまま部屋に置いたように表示できるので、リアルな雰囲気が掴みやすくなります。
これらの便利ツールの活用方法や注意点も、ブログ内でわかりやすく紹介されています。
「チェックリスト」が引っ越し成功の鍵
家具の選定や配置だけでなく、引っ越し当日に向けた準備も忘れてはいけません。 「搬入サイズを確認していなかった」「書類が見つからない」「梱包が間に合わない」など、トラブルの多くは“うっかり”から生まれます。
このブログでは、家具搬入やライフラインの手続きなど、事前に確認しておくべきことを「チェックリスト形式」で整理しているのが大きな特徴です。作業の抜け漏れを防ぐ実践的なアドバイスが詰まっています。
プロの視点も参考になる
自分ではなかなか決めきれない…というときは、プロのアドバイスを受けるのもおすすめです。ブログでは、実際に相談された家具選びのケースと、どんな提案がなされたのかも紹介されています。
たとえば、リビングに置くソファで悩んでいた方に、L字型のソファと壁寄せの配置を提案したところ、動線が確保できて開放感もアップしたという事例など、「なるほど!」と思える工夫がたくさんあります。
家具選びは“暮らし方”を考えること
家具は単なるインテリアではなく、暮らしの質そのものを左右する存在です。だからこそ、見た目や価格だけでなく、自分たちの暮らし方に合っているかを見極めることが大切です。
引っ越しをきっかけに、「この家具、ほんとうに必要?」「どこに置けば一番心地いい?」とじっくり考えてみてはいかがでしょうか?
そんな暮らしのヒントがつまった記事はこちらです。
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下書きに残ってた。多分5年前くらい、2020年あたりか?重複してるか確認してないので重複してるかもしれない。
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トコトコさんとトコトコくん
344歩。
一緒に暮らしている7歳の人がまだ2、3歳の人だったころから、トコトコさんとトコトコくんという遊びをしている。
右手の人差し指と中指をピー���にして上下ひっくり返し、床や背中にトコトコさせて、おやここは良い山だなぁ、おやここは良い丘だなぁ、おーい、トコトコくーん、(左手の登場)本当だここは良い遊び場だねぇ、と両手でトコトコする。
絨毯やソファから、トコトコと小さい人の足に登り、人差し指と中指でトコトコする。
たぶんくすぐったいと思うので、くすぐったいのだって見た目は笑っていても拒否できなければ虐待なのだから、絶対に調子に乗ってやりすぎないように気をつけながら、肩や頭をトコトコする。
今日もトコトコした。ソファに座っていると無理やり私とソファの隙間にねじ入って、トコトコくんはどこ?と聞かれるか��だ。トコトコさんはすぐに現れ、トコトコと肩を歩き、ぴょんと跳ねて髪の毛の草原で遊ぶ。草原の持ち主は丸い顔で笑いながら、トコトコさんそこは野原じゃないんだよ〜、等と言う。
無邪気すぎる、何十分もそんな遊びでつやつやの頬でゲラゲラ笑っていられるなんてすごい。私はずっと、いつか気がつかないうちにラスト・トコトコさんの日が来て、この素朴な遊びがすべて過去のものになってしまうのだと考える。
きっと遠くない未来、トコトコさんとトコトコくんは忘れ去られ、私だけがあの笑顔と抜けた前歯と、無邪気に喜ぶ笑い声を覚えていることになるんだろうと思う。
何もかも過ぎ去ってしまう。何もかも二度と戻らない。あの夏の夜の風も、外で聞こえたあの音楽も、死にたくなっちゃったから遊ぼうよ〜と気軽にかけたあの電話番号も、あの場所の草の香りも、あの紅葉の道も、何もかも過ぎ去ってしまう。
※
父の本棚からパクってきた吉本ばななのTUGUMIにはたまに鉛筆で線が引いてあって、線が引いてある50ページ左から二行目の『いい味出してる、冴えたことを言うわ、』の右には
「君たちと離れていた長い間のことや、その間のいろんな淋しさを思えば、身近な人達の大切さがわかるよ。もちろんいつかは考え方が変わって、君やお母さんにつらくあたったりすることもあるかもしれんが、それもまた人生だ。もし、みんなの心がかみ合わなくなって、そんな時がきても、そういう時のためにこそ、楽しい思い出はたくさんあった方がいいんだよ」
と書いてある。
何もかも過ぎ去ってしまっても、覚えていた方が良かったり、丁寧に向き合ったりする方がいいんだろうなとTUGUMIを思い出すと思う。
(騎士団長殺しはあまり好きじゃなかったし、10代の女性の身体の描写としてマジでキモいと思ったので、今の春樹の話ではないんだけど)
最初の村上ラヂオの文庫172ページのこともたまに思い出す。
『深い事情がまだわかってないから、実際面ではどたばたすることもあるけれど、そのぶんものごとは新鮮で感動に満ちている。もちろんそういう日々はあっという間に過ぎ去り、気がついたときにはもう永遠に失われてしまっているということになるわけだけど、でも記憶だけは新鮮に留まって、それが僕らの残りの(痛々しいことの多い)人生を結構有効に温めてくれる。僕はずっと小説を書いているけれど、ものを書く上でも、そういう感情の記憶ってすごく大事だ。たとえ年をとっても、そういうみずみずしい原風景を心の中に残している人は、体内の暖炉に火を保っているのと同じで、それほど寒々しくは老け込まないものだ。というわけで、貴重な燃料をため込むためにも、(略)』
TUGUMIに関してはたぶん22、3年以上前、村上ラヂオは単行本が出てたぶん図書館で借りて読んで15年間以上前に読んで、なるほど。とずっと思っていたような気がする。
人生と薪、セルジュ・ルタンスと山口小夜子さんのドキュメンタリーで、セルジュ・ルタンスが、「我々は美にくべられる薪だ」(何時間も過酷なポーズを続けながら行われる撮影に際して)と言い切っていたのと、この暖炉のパートをよく思い出す。私はアウトドアをしないので、薪といえば美にくべられる薪か体内の暖炉のことだ。
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2025年02月18日 21時00分 AIで動物の気持ちを理解する技術はここまで進んでいる 科学誌のScienceが、動物の顔をスキャンして個体を識別したり、体調不良を検知したりするAI技術の現状について特集しました。 Can AI read pain and other emotions in your dog’s face? | Science | AAAS https://www.science.org/content/article/can-ai-read-pain-and-other-emotions-your-dog-s-face チャールズ・ダーウィンが19世紀に「哺乳類の表情はある種の『共通言語』であり、人類は進化の歴史の中でその能力を培ってきたに違いない」と説いて以来、多くの科学者が動物の表情の研究を行ってきました。 例えば、イギリス・ポーツマス大学の研究者らが2020年に発表した論文によると、人間の顔の動きの38%は犬と共通しており、34%は猫と、そして47%は霊長類や馬と共通しているとのこと。 しかし、必ずしも人類は動物の顔からその感情を読み解くのが上手というわけではありません。そこで活躍するのがAIです。 例えば、西イングランド大学ブリストル校とスコットランド農林大学が共同開発を進めているAIプロジェクト・Intellipigの「スマート農場」では、毎朝のエサの時間に豚の顔を撮影し、1秒足らずでAIが豚の鼻や耳、目などから豚を識別して、その個体にあったエサを与えます。 また、もしその豚が体の痛みや精神的な苦痛を感じている兆候があると、隣の部屋でコーヒーをすすっている飼育員に警告が飛ぶようになっています。 最も動物の顔に出やすい感情は苦痛で、去勢されたばかりの馬や、腫れた足をひきずっている羊は間違いなく痛みを感じているので、その���情は痛みのサンプルに使えます。 IntellipigのようなAIの開発は、このようにして集められた膨大な動物の顔のデータをAI技術の専門家がコード化し、AIをトレーニングすることで実現しました。 さらに、イスラエル・ハイファ大学のアンナ・ザマンスキー氏らは、しばしば動物の顔に現れる微妙な不快感をAIで捉えるという、より困難な課題に挑戦しています。そのような表情をAIに学習させるには、無数の動物の写真で、表情筋の動きに関する目印、例えば目や鼻孔の周りに手動でフラグ付けし、それをデジタルな点の塊に変換する必要があります。 また、フラグ付けされた写真でトレーニングされたAIで新しい写真に自動で目印を付ける技術も進歩しており、これにより犬が餌入れに鼻を突っ込んだり、猫がソファの後ろから顔の半分だけを見せたりしている写真でも、表情を読み取れるようになってきているとのこと。 これらの技術では、「この馬は痛みを感じている」という具合に、AIに学習させる最初の写真のフラグ付けは依然として人間による判断に頼っていますが、サンパウロ大学で馬の行動と福祉を研究している獣医師のガブリエル・レンチオーニ氏らは、さらに踏み込んだアプローチを採用しています。 2021年にレンチオーニ氏らが発表した論文では、AIシステムに「手術前後」と「鎮痛剤を投与する前後」の馬の写真を入力し、耳と目と口の動きに注目するよう指示しました。こうして馬の顔写真3000枚でトレーニングしたところ、AIは88%の精度で馬が痛みを感じているかどうかを読み取れるようになりました。 また、コンピュータービジョン技術を使用した別のAIプロジェクトであるSleip AIでは、獣医師が見過ごした馬の痛みすらAIで検知できるようになったと報告されています。 このように、日進月歩で進化するAIは人間よりも動物の表情を読み取るのがうまくなってきており、ザマンスキー氏らが2025年初頭に発表した論文では、AIは羊が痛みを伴う手術を受けたばかりだということを82%の精度で判定できるとの結果が得られました。これに対し、高度な訓練を受けた専門家4人の精度は70%にとどまったそうです。 ザマンスキー氏と愛犬のベッキー。 ザマンスキー氏は、AIが特定の能力で人間を上回ってきている状況を、チェスAIのDeep Blueがグランドマスターのガルリ・カスパロフ氏を破った1997年になぞらえて、「最近のAIに対する反応がそうであるように、AIとカスパロフ氏の対局はパニックを引き起こし、多くの人が『なんてこった。私の仕事がAIに奪われてしまう!』と言いました。しかしその後、彼らはAIが自分の能力を高める強力なツールに過ぎないことに気づくのです」と話しました。 一般人にとってより身近な動物の福祉にも、AIが一役買うようになってきています。フランス・リヨン大学のブリタニー・フロルキエヴィッツ氏らの研究チームは、猫カフェの猫たちが遊んだりじゃれ合ったりする動画を数百時間分析し、そこから猫の幸せの兆候を探しました。その結果、猫はなんと276種類もの表情を見せることが判明したそうです。 フロルキエヴィッチ氏は、ザマンスキー氏らと協力して猫の表情の研究結果をAIに統合する取り組みを進めており、初期の成果として猫たちが絆を深め合うために互いに表情をまねし合っていることを突き止めました。 こうした成果を元に、ザマンスキー氏や共同開発者のジョージ・マートベル氏らは、インターネットを活用して犬・猫・馬・霊長類のさまざまな表情のデータベースを構築しており、近いうちに猫の顔を30秒間スキャンするだけで「口の周りにかなりの緊張が検出されたので、この猫は中程度の痛みを感じています」といったわかりすいメッセージに変換してくれるAIアプリをリリースする予定です。 ザマンスキー氏は「私の仕事は、動物たちのよりよい暮らしを支えるエージェントになることです。動物が幸せだとわかれば、私たちも幸せになれます」と話しました。 この記事のタイトルとURLをコピーする ・関連記事 AIを駆使してペットの感情を読み取るアプリ「Happy Pets」が誕生 - GIGAZINE クジラの「方言」など野生動物の鳴き声解読にAIが大活躍中 - GIGAZINE Googleが協力する「AIを使った動物とのコミュニケーション」を実現させる試みが進行中 - GIGAZINE クマやウシの顔を識別するAIが登場、野生動物の保護や家畜の個体追跡において有望 - GIGAZINE 「動物の表情を別の動物に当てはめるAI」をNVIDIAが開発、デモ用のウェブサイトも公開中 - GIGAZINE ヤギの顔から痛みを感じているかどうかを判別するAIが登場 - GIGAZINE ・関連コンテンツ ヤギの顔から痛みを感じているかどうかを判別するAIが登場 犬はどのようにして人の感情を読み取るのか 猫は276種もの多様な表情を持っていることが猫カフェで暮らす猫を観察した研究で判明 犬とオオカミはどちらがより賢いのか? 犬は生まれた時から人間のジェスチャーを認識する能力を持っているがオオカミは持たない クマやウシの顔を識別するAIが登場、野生動物の保護や家畜の個体追跡において有望 動こうとしない怠惰なネコを必死に歩かせようと奮闘するイヌのムービー 「ネコには表情があるが人間はネコの表情を読むのが苦手」だとテストで判明、実際にテストを受けることも可能
AIで動物の気持ちを理解する技術はここまで進んでいる - GIGAZINE
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映画『敵』
遅まきながら神戸・元町のシネ・リーブルで筒井康隆原作、吉田大八監督、長塚京三主演の映画『敵』を見てきました。学生劇団時代の友人たちが称賛していた映画です。
吉田大八は『桐島部活やめるってよ』(2012)や『騙し絵の牙』(2021)の監督ですね。『桐島部活やめるってよ』は傑作中の傑作、『騙し絵の牙』はどうしようもない駄作でした(『羊の木』(2018)も見ていますが、あまり記憶にありません)。
『敵』はどちらに転ぶか……と思って見ましたが、いやこれなかなかの名作です。
主人公は77歳の元教授、専門はフランス文学。
え? うーん、それって私の10年後の姿じゃありませんか。
妻(黒澤あすか)を20年前(だったかな)に亡くし、親から相続したと思われる古い日本家屋で一人暮らしをしています。
単調な毎日ですが、ときおり美人の教え子が訪ねて来たり、同じく教え子で現在は芝居の小道具を作る会社を経営している男が庭にある古井戸を修理に来たり、友人のデザイナーと飲みに行ったり、飲みに行った先でフランス文学を専攻している女子大生と知り合ったりします。
ある日、老教授はネットで「北から敵が攻めてくる」という情報を見ます。そこから現実と妄想が入り混じる……という設定なのですが、実際にはその情報はあまり重要ではありません。重要なのはむしろ元教授と亡き妻との関係、教え子の女性の関係、人間ドックに入って病気が見つかり入院した友人の行く末です。
[ここからネタバレになります。未見の方はご注意を]
元教授はまず教え子の女性と怪しい感じになります。女性は「先生は私としたかったんですか。それならもっと早く言ってくれればいいのに」と言い、「終電が11時40分だから15分で済ませてくださいね」と言ってソファに横になります。
元教授は少し躊躇いますが、ままよとばかりに覆い被さりますが……気がつくと誰もいません。女性とのやり取りは彼の妄想だったわけです。
入院した友人のエピソードも同じです。元教授は友人の妻と一緒に友人のベットの脇にいます。友人の妻は「眠ってばかりなんです」と言い、「コンビニへ行って来ます」と言って病室を出ていきます。
すると友人は目を覚まし、元教授に何か言いたげな顔をします。元教授が顔を近づけると、友人は錯乱した様子で「敵」と言います。取り付けられた機器(心拍を測る機会でしょうか)がピーピーとなりだすので元教授は慌てて医者を呼びにいきますが、病院には誰もいません。
ホラー映画かと思うほどゾッとする場面ですが、もちろんそれも元教授の妄想です。
さらには死んだはずの妻が現れ、「あなたはフランス文学を研究していながら、私を一度もパリに連れて行ってくれなかった」と元教授をなじります。
妄想は元教授が教え子の女性と自宅で鍋を作る場面で頂点に達します。二人が鍋を食べようとしていると来客があります。元教授の教え子で雑誌の編集をしている男の部下です(教え子の編集者は元教授にエッセイの連載を依頼していたのですが、その部下を連れて元教授の家を訪れ、雑誌の方針転換で連載が打ち切りになるという話をしていました)。
部下の男は「やっぱり先生に連載をお願いすることになりました」と言い、「あれ、いい匂いがしますね。鍋ですか」と言って図々しくも勝手に家に上がり込みます。
部屋には元教授の妻がいて、元教授、その妻、教授の教え子の女性、編集者の部下の四人は鍋を食べることにします(編集者の部下は一人で肉を全部食べてしまいます)。
やがて元教授と妻の間で言い合いが起こります。妻は「私がいるのにあなたは教え子のことを考えながら一人で(オナニーを)していた」と怒って家を出て行こうとします。元教授が玄関で彼女を引き止めようとしていると、中で大きな音がします。
何事かと中へ入ると編集者の部下が床に倒れています。教え子の女性が「この人私を襲おうとしたんです」と言います。襲われそうになった彼女は編集者の部下を鍋で殴って死なせてしまったわけです。
元教授と教え子の女性は死体を庭の��戸に投げ込もうとします。井戸を修理していた教え子の男が現れ、「そんなことをしたらせっかく直した井戸が使えないじゃないですか」と文句を言います。
死体を片付けた後、元教授は教え子の女性に「心配することはない。これは全部私の妄想なんだから」と言います。女性は「先生は本当に私のことを思って(オナニーを)してたんですか」と尋ね、教授は頷きます。女性は続けて「妄想の人物がこんなこと言うと思います?」と畳み掛けます。
もう無茶苦茶ですね(あ、これはもちろん褒め言葉です)。
でも、もちろん(?)これは全部元教授の妄想です。
それからどうなるんだっけ。そこから正体不明の「敵」が攻めてきて、近所に住む老人や犬を散歩させていた女性がどこからともなく飛んできた銃弾によって殺されます。
元教授は家の中に逃げ込みますが、やがて意を決して「敵」と戦おうとして射殺されますが、もちろんこれも妄想。
元教授が縁側(かな)で一人いるところが映り、「この雨が終われば春が来る。春が来たら、またみんなと会える。早く会いたいなあ」というモノローグが流れます。
で、春になると元教授はすでに亡くなっていて、多くの人が元教授の家に集まっています。元教授の遺言状が開封され、家屋敷は従兄弟の子どもが相続することになります。その従姉妹の子ども(子どもと言ってももう成人しています)が物置にあった双眼鏡で家を眺めます。双眼鏡を落としてしまい、再び取り上げて家を見ると、もう誰もいない……というところでオシマイ。
一緒に見ていた妻は「あれどういうこと?」と聞いて来ましたが、おそらく元教授が死んで遺言状が開封されるということ自体が元教授の妄想であると言いたいのでしょう。そんなふうにどこまでが現実でどこからが妄想かはっきりしないのが、この映画の特徴であり魅力です。
いや、いい映画じゃないですか。ホラーテイストもありながら、基本「よくできた喜劇」だと思います。実際、私は何度も爆笑しました。周りのお客さんには迷惑だったかもしれませんが、あれは笑ってみるべき映画だと思います。
私は自分が定年間際の教授で、専門もフランス文学なものですから、身につまされるというのかな、他人事ではない感じがして、「私も妻に先立たれたらああなるんだろうか」と思いながら見ていましたが、それを別にしても、とても面白い映画だと思います。
ただ、いくつか言いたいことはあります。
1)あんなふうに教え子が雑誌記者になって連載を依頼してきたり、井戸の修理に家まで来たりすることはありません。ましてや美人の教え子が訪ねてくることはまずありません。
2)元教授は一律10万円で講演をしているようですが、そんなにもらえるものですか。私がいくらで講演していることか……
3)元教授はお歳暮・お中元にもらった大量の石鹸を物置に置いていますが、私自身はお歳暮・お中元に石鹸をもらったことはありません。というか、そもそも教え子からお歳暮・お中元をもらったことはありません。
4)プルーストの『失われた時を求めて』に仔羊のもも肉(ジゴ・ダニョ)のベルネアーズソースが出てくるかどうか、ワタシは不勉強で知りません。
5)元教授は亡き妻に「なぜ私をパリに連れて行ってくれなかったの?」となじられて、「それは……フランス語会話に自信がなかったから」と答えますが、これは一昔前のフランス文学者あるあるかもしれません。でも、私は妻を何度もパリに連れて行ったのでその点では問題はないはず。よかった、よかった。
聞くところによれば長塚京三はソルボンヌ大学に6年間留学(!)していて、デビューもフランス映画だったとか。
外国人記者クラブでフランス語でスピーチをしたり、映画の中で L'ennemi ne s'approche pas lentement. Il attaque par surprise(敵はゆっくりと近づくのではなく、いきなり攻撃してくる)とフランス語で言ったりしていましたが、そういうことだったんですね。
追記: 調べてみると原作となった小説『敵』が出版されたのは1998年ーー今から30年近く前のことですね。 それを考えるとこの映画の中での教授と教え子の関係もわかるような気がします。その時代なら教え子が教授の家へ行って力仕事をするとか、教授が教え子の女性を誘って芝居に行って、帰りに食事をしたりお酒を飲んだりということもありえたと思います。 今はそんなことしたら大ごとになります(実際、教え子の女性は元教授に「あんなことしてよかったんですか?」、「あれってハラスメントだったんじゃありませんか?」と言います。私はあの場面で爆笑しました)。
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Happy New Year ! January 1, 2025
“Snake in the Grass”
Masahide Kobayashi, 1.1. 2025,
14.8 (h.) ×10 (w.) cm
“Uni Clip” *: Bag Closure (Plastics, Black Ink),
“Color Baran” **: Artificial Blades of Grass for the Japanese Box Lunch Partition or Decoration (Polyethylene)
あけましておめでとうございます
令和七年元旦
<野原のミーコちゃん>
袋口閉具「ユニクリップ」* (プラスチック, 黒イ ンク),
バラン「カラーバラン」** (ポリエチレン)
* [https://www.nou.co.jp/shop/g/g0903027790100/]
** [https://www.yodobashi.com/product/100000001001789064/]
○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○
今年の年賀状の「顔」も (胴体も)、素材は先おととし(1) ・おととし(2) と同じ「ユニクリップ」ですが、黄/虎→赤/兎から緑/蛇へと、また、口の形もポリ袋用の歯車形→網袋用の三角形から両者の併用 (顔は歯車で、胴体は三角の重ね連ね) へと替りました。
(もう一つの素材=「バラン」の使用と配置も一昨年とほぼ同じです。ただ、蛇の胴体が蜷局 {とぐろ} を巻いて大きくなったため、台紙の大きさもA4に拡大せざるを得なくなり、相対的に草叢が小さくなりました。)
本来この図案は昨年=辰年の龍用……でしたが、喪中で昨年は年賀のご挨拶を欠いたため、今年=巳年の蛇に流用……しました。これで、このクリップのシリーズは全三色を使い切ったので、これにて打ち留にします。
さて、これまでこの年賀状シリーズで毎年のように解説してきた例の造形原理と造形手法(3) ––––シミュラクラ (Simulacra)/パレイドリア(Pareidolia)/チャンス・イメージ (Chance Image)/プロジェクション (Projection)/レディ・メイド (Ready-made)/ファウンド・オブジェクト (Found Object)/アッサンブラージュ (Assemblage) ––––に関しましては、今年は、つい二ヶ月前に追記(4) したばかりのエドワード・ゴーリーのそれについて、もう少し詳しく補うことで代えたいと思います (偶然ですが、今年=2025年の日本の猫の日=2月22日は、彼の生誕100周年でもありますので)。
先ずはその追記を引用しますと…………
追記 ー2
最近知ったのだが、エドワード・ゴーリーは、自分の “collecting” を “accumulating” =「溜め込み」と称し ([https://austinkleon.com/tag/edward-gorey/])、更に実に興味深いことには、その溜め込んだ品々を––––例えばこの林立する沢山の塩/胡椒容れを––––楕円形のお盆にぎっしり詰め並べて、それに偶然似通った全く別のイメージ (“chance image")……即ちイスラムの丸屋根を頂く塔の建ち並ぶ砂漠の城塞都市……を投映 (“projection") し重ねる「見立て」まで行なっていて

([https://www.atlasobscura.com/articles/edward-gorey-collector])、まさに同じ造形原理を専らとする私を大いに喜ばせ励ましてくれるのである。 (10/19/2024)
…………最近、彼の初期の代表作で人気作の『うろんな客 (“The Doubtful Guest”)』(5) を見ていましたら、その中の一場面––––「気に入りし 物をひそかに運び去り/池に投げ入れ 保護に尽力 (“It would carry off objects of which it grew fond . / And protect them by dropping into the pond .”)」(6) ––––が、この塩/胡椒容れの都市 (“City of Salt/Pepper Shakers”) によく似ていることに気が付きました。

(6)
この場合の「物 (“objects”)」は懐中時計ではなくて “塩/胡椒容れ” で、「保護…池 (“protect…pond”)」が “楕円形の金物のお盆 (或いは鍋か何かの容れ物の蓋?)” で、そんな「うろん (“doubtful”)」なことをしているこの変な生き物は、むろんゴーリー自身(7) というわけです。
この塩/胡椒容れ (salt/pepper shaker) の他にも、ゴーリーの「溜め込み (accumulating)」でよく知られたものに「おろし金 (grater)」があります。
この写真(8) の下半分は、

(8)
彼の死後に博物館となった彼の家【ゴーリー・ハウス】が2017年に企画/開催した《エドワード・ゴーリーの驚異の部屋》展でのおろし金の陳列の様子を撮った写真(9) (の部分拡大) ですが、その上に、

(9)
おろし金のラフ・スケッチの上に “city of graters” =「おろし金の都市」とインク+ペンで書かれ、最下部には “10. xii. 83” と日付けも書き込まれた構想メモが、組み合わされています。
また、これとは別に、白泉社の絵本雑誌『M0E』が「特別編集」したムック本『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』(2016.4.5)(10) ––––の同ハウス内を撮ったグラビア写真頁「アメリカ現地取材 エドワード・ゴーリー・ハウス探訪」––––には、「『何かの形に見える』古道具が好きで集めていたという」(p.60) とのキャプションが付された、5~6個のおろし金がガラス戸棚に並べて飾られている写真––––(この写真(11) がよく似ています)––––が掲載されています 。

(11)
恐らくゴーリーはその「何かの形に」––––上記メモの中の “skyscraper (摩天楼)” や “monument (記念建造物)” という言葉から判断して––––彼が生まれ高卒まで暮らしたシカゴや大卒後30年近く住んだニュー・ヨーク–マンハッタンの高層ビル群を見ていたのではないかと思われますが、私なら、このおろし金のチャンス・イメージ (偶然の類似形) に、アフリカのマリ (Mali) 共和国の古都ジェンネ (Djenné) に建つ「泥の大モスク」(12)

(12)
を想起してプロジェクション (重ね映し) したくなります。
こうした塩/胡椒容れやおろし金の他にも––––スティーブン・シフによると––––「とにかくいろんなもの。たとえば先端装飾 (フィニアル)。だだっ広い居間には、ありとあらゆる種類・サイズの…支えのない巨大なものから、小さくてデリケートなものまで…棚に載せられ…床に放り出されている…。…また、ロブスター漁に使う浮子 (うき) など…奇妙な代物が、壁際に積み上げられ…ソファの後ろに隠され…暖炉のそばには、古い…便器が置かれ、床には…巨大な牙が一本転がっている。………明らかにゴーリーには蒐集家の感性がある––––いや、『蓄積家』といったほうがぴったりするかもしれない」(13) ––––のであります。
シフが挙げているこの「蓄積家」––––原文が探せず確認していませんが多分 “accumulator”(14) だと思われます––––の蓄積物の中で、私がここで特に採り上げたいのは、フィニアル (“Finial”) と、便器です。と言うのも前者は、かつて私が一度だけ小さいそれを拙作(15) で使ったことがあり、

(15)
また、これを「シグネチャー (“Signature”=署名)」のように自作の殆ど全てで使っている美術家(16) も居るからで、

(16)
後者の便器の方は、現代美術の画期を成したもので、これについては別の拙稿(17) でも言及したからです。
先ずフィニアルに関してですが、ゴーリーが「蓄積」していた実物で、私がウェブ上で探し出せたのは12個ほどです。
その内の一つは––––上掲 2017年の展覧会のサイトに掲載された [左-中-右] 3枚の写真(9) の内の右の写真に写っているそれ––––例のおろし金群の奥に見えるガラス戸棚の天板の上、右端の黒っぽい瓶 (?) の左隣に置かれた白い小さいサイズのそれと思しきもので、二つ目は、この写真(18)

(18)
の暖炉の左の床に置かれたそれです (残りの10 個ほどは、註(18) に掲げた写真 -3, 4, 5 です)。
一方、彼が描いたそれらに関しては、比較的大きなもので印象的なものを7~8 個、見つけることができました。
これらを見ると、ゴーリーはどうやらこのフィニアルに、自身を含む人間の姿やその心情を投映していたような気がします (擬人化)。実際、(19) は、

(19)
肩の上に猫に乗られて “猫マフラー” されている彼のポートレート(20), (21) に似ていますし、

(20)

(21)

(22)
(22)は、一人寂しくオーボエを吹く男 (“The Oboist”) に寄り掛かられ、その音色にじっと耳を傾けるふくよかな女性を思わせます。
また、(23) は、

(23)
告白のカードを何枚もらっても一瞥怪訝な態の女性の冷たく干からびヒビ割れたつれない心根を思わせますし、(24) の

(24)
ジャズ・エイジ・ファッションの女性が––––風に吹かれて宙に舞い飛ぶポスト・カードを掴もうと––––右手でしがみついているそれは、少し皺の寄った痩身の老紳士を表しているようにも見えます。
(1. 1. 2025)
<後編に続きます>
註
(1) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/672114062376697856/tyger-tyger-burning-bright]。
一昨年は書き忘れましたが、手法はいずれも同じコラージュ (Collage 糊貼り) で、インクジェットプリント用フォト光沢印画紙 (今年は蛇の体が大きいので、これまでの葉書サイズではなくて A4サイズ) に、糊で二つの素材 (クリップとバラン) を貼り付けています。
(2) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/705204964256088064/bunny-in-the-grass]。
(3) 特に、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/189982445375/happy-new-year-january-1-2020-clockey] の〔註 (チュウ)〕や、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/639079714964783104/あけましておめでとうございます-令和三年元旦-牛の仮面] の冒頭部分を御参照下さい。
(4) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/181593924840/あけましておめでとうございます-平成三十一年元旦] の「追記 ー2」。
(5) エドワード・ゴーリー著, 柴田元幸訳『うろんな客』河出書房新社, 2000 (原書は1957)。
(6) via [http://goreyana.blogspot.com/2019/11/the-doubtful-guest-original-artwork.html]。このアーウィン・テリー (Irwin Terry) のサイトから、敢えてこの––––画家の苦心/工夫が窺える––––白修正 (ホワイト) で初めのフレーミング (枠取り) を消して外側に線引きし直し、「客」も初めのものを消して小さく描き直した版下を採録させて頂きました。
因みに、上掲書(5) の訳者あとがき––––「〈うろんな客〉とは誰か ゴーリーとルーリー」––––には、この二行一連の “fond” と “pond” のように脚韻を踏んだ韻文である原文に合わせて訳文も日本の韻文=短歌形式にしたという訳者苦心/工夫の “本訳” とは別に、“別訳” =「散文バージョン」が収められていて、この連は––––「気に入った物があると 勝手に持ち去って/それを護るために 池に投げ入れてしまいます。」––––と訳されています。
(7) 柴田元幸は、白泉社の雑誌『M0E (絵本のある暮らし:月刊モエ)』2019年12月号 (No.482) の《巻頭大特集/謎に満ちた異色の絵本:エドワード・ゴーリー》(pp.6-37) の〈柴田元幸インタビュー:ゴーリーを翻訳する愉しみ〉(pp.14-7) の p.14 で、2018年にアメリカで出版されたマーク・デリー (後註(44) 参照) によるゴーリーの評伝をどのように読んだかとの問いに対して––––「『うろんな客』の…あの生き物がゴーリーだという解釈も新鮮だった。今まではそんなベタな読み方は無意識に避けてしまっていたんだけれど。……どこか斜に構えた読み方をしなくてはいけないような気がしていて。素直にうろんな客は、ゴーリー自身を表しているのでいいんだと腑に落ちた…。……僕は『うろんな客』のあとがきに、これは子どものメタファーだという…アリソン・ルーリーの解釈を紹介した…らいろいろな媒体がそのことばかりに言及して…そこだけ取り出して書く…。やっぱりああいう書き方はするものじゃないなと思った」––––と答えています。
(8) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/3476743572393521/?type=3]。
(9) via [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2017-exhibit]。
(10) [https://www.amazon.co.jp/MOE特別編集-エドワード・ゴーリーの優雅な秘密-白泉社ムック-MOE編集部/dp/4592843045] (但しこれは同誌の前年3月号[https://www.amazon.co.jp/MOE-モエ-2015年-03月号-エドワード・ゴーリー/dp/B005YJMWNA] の「巻頭大特集」をレイアウト等を変え「豪華」絵葉書8枚を綴込付録に加えたもので、初出はこちらです)。
(11) [https://www.flickr.com/photos/seblanglaw/2768736216/in/photostream/]。
(12) [https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g480205-d325056-i20765132-Great_Mosque_Of_Djenne-Djenne_Mopti_Region.html]。
(13) スティーブン・シフ Stephen Schiff,「エドワード・ゴーリーのノンセンス道 (“Edward Gorey and the Tao of Nonsence.”)」 (初出 “The New Yorker”, 11.9.1992, pp.84-94):カレン・ウィルキン編/小山太一・宮本朋子訳『どんどん変に…:エドワード・ゴーリー インタビュー集成』河出書房新社, 2003初版/2023新装版, pp.155-178 収録。引用は p.169 (但し丸括弧 で括った振り仮名は、引用元ではルビです)。
(14)【ひとでなしの猫】の「ワズワース・アテネウム美術館で開催された…ゴーリー展のカタログ……Gorey’s Worlds, by Erin Monroe」を紹介したブログ [http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-3679.html] は「ほぼ同時期に開催された…コーネル展『Birds of a Feather: Joseph Cornell's Homage to Juan Gris』」と絡めて、ゴーリーとコーネルの十個ほどの共通点を列挙していて興味深いのですが、その一つに「コレクター」を挙げ、ゴーリーに関しては「コレクター(というかゴーリーの自己規定によれば『accumulator』=ためこみ屋)」と但し書きを付しています。私が「ためこみ」の語を教わったのもこのブログからで、遅ればせながらここに記して感謝します。
(15) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/135620816060/キリストの左手の聖遺物箱-7252015-小林正秀-作-混合材-85-h-18]。
(16) Janet Eskridge <Touching The Sky> 2021 (ジャネット・エスクリッジ<天に届く> via [https://janeteskridge.com/works/])。
(17) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/152794762970/光線男は二度ドアを叩く-マンレイのドアノッカーと騙し絵卵平面卵透明巨人について]-註 (*3) (cf. 後註(33))。
(18) via [https://provincetownindependent.org/history/2024/10/30/to-edward-gorey-everything-was-a-gem/]。
使われていないとは言え暖炉の側という置き場所や、その色から推測して恐らく下の柱部と一体のコンクリート造と思われますが、その形は極く単純で、どこにでもありそうな “角柱+球” 型です。
例えば『敬虔な幼子 (“The Pious Infant”)』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2002, 原書は1965) の第7場面=「坊やが階上 (うえ) で…よく見受けられた… (“He was often discovered…upstairs…”)」(18)-1(via [https://www.ebay.com/itm/116307311424]) の、

(18)-1
その「階上」=「うえ (注:元文ではルビです)」= “upstairs” に描かれた階段手摺りの角 (かど) の角 (かく) 柱もこのタイプです。
(因みに、角柱ではない “円柱+球” 型のものは、『思い出した訪問』や『金箔のコウモリ』や『オズビック鳥』や『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』等の中のベッドの脚に多く見られます)。
しかし私がより注目するのは、彼の処女作––––『弦のないハープ または、イアブラス氏小説を書く』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2003. 11, 原書は 1953. 11) ––––の第11場面に描かれた階段手摺りの角 (かど) の柱です(18)-2 (via [https://www.gargoylebooks.net/product/13543/The-Unstrung-Harp-or-Mr-Earbrass-Writes-a-Novel])。

(18)-2
柴田元幸の「訳者あとがき」を、前後を無視して切り貼りして都合よく繋げますと––––「第一作にはその作家の本質が詰まっている、とはよく言われることだが」「ゴーリーのトレードマークのひとつ…『フ……』もいち早く登場し…『ゴーリー氏本人』も…いつもの白いテニスシューズを履いて…作品中に出てくる、主人公イアブラス氏が執筆中の小説の登場人物『グラスグルー氏』にそっくりで」「その他、あちこちに置かれたお馴染みの壺型の装飾、骨董品店で…購入され棚の上に飾られたフ……等々の細部も楽しい。ゴーリーの本はどれも細部が飽きないけれど、この本の細部の豊かさ、飽きなさは相当な��ので…存分にお楽しみいただけます」––––となります。
この第11場面は、この主人公イアブラス氏がある晩ディナーに出かけようと画面右の自室から出てきた出会い頭に、階段を上り切った階上に忽然と現れた作者ゴーリーそっくりのグラスグルー氏に出っくわす場面ですが、まさにこの「二人」(実はドッペルゲンガー=“Doppelgänger” で一人) の間に––––まさにゴーリーの「署名=シグネチャー (“Signature”)」と言ってよい––––チェスの駒のフに似たシンプルな球体のフィニアルで頭を装飾した (階段手摺りと階上手摺りが直角に交わる) 角の角柱が描かれているわけです。
(因みに壺の方は、第1場面のクロケー場とその向こうの草藪を隔てる柵の端––––これは例の『うろんな客』の表紙と裏表紙や、彼がいつの間にか家に入り込んでその上に立って上から家族を見下ろす壺に似ています––––や、第12場面右端の暖炉の左端や、第16場面のデスクの左上や、第29場面の右端……但しこれは端が切れて上部が見えないのでフィニアルかも……というように3~4個見出せます)。
実物のフィニアルの方に話を戻しますと、ゴーリーが亡くなった直後に撮影されたケヴィン・マクダーモットの写真/文による写真集 “Elephant House or, The Home of Edward Gorey : photographs and text by kevin McDermott” (Pomegranate Books, 2003) の中の一枚 (18)-3 (via [http://goreyana.blogspot.com/2011/05/edward-goreys-home-elephant-house.html]) には、

奥の二つの窓の前に置かれた白い二つと、左端手前の床の上に置かれた黒い大きな一つが写されています (後者の切れて見えない上部は、(18)-4 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs102] の暖炉の右側に写っていて、フィニアルであることが分かります。

(18)-4
因みにこのサイトの別の写真 (18)-5 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs12m] の左上には、白くて丸い大きな一つと、黒くて細い小さなそれが7~8個、黄色いミニカーの側に写っています)。

(18)-5
もう一つ、興味深いものに、(これはフィニアルではないのですが) 五輪塔=“Gorintoh, Five-ringed Tower" (18)-6 (via [https://www.yelp.ca/biz/edward-gorey-house-yarmouth-port]) があります。この写真

(18)-6
の右側の––––因みに前掲書 (10) の p.62 下段の「暖炉もある、広々としたキッチン」(キャプション) の写真 (にも写っていますが、そこ) では左側の––––窓辺のワークトップ/キッチン・カウンター (worktop/kitchen counter) の右端手前の際に写っているのが見えます。それでなくても死や墓地や墓石に惹かれて作品の中にもそれらを多く描き、また、英訳の『源氏物語』を耽読し、<竜安寺の石庭>に憧れ続けたゴーリーですから、この日本固有の墓石造形の意味を知らないわけはなかったと思いますが、私が思うには、彼はその意味を離れた「始原の目」–––– (“l’œil existe à l’état sauvage”-André Breton : Le Surréalisme et la Peinture, 1928 ; [https://www.edition-originale.com/fr/litterature/editions-originales/breton-le-surrealisme-et-la-peinture-1965-53539]) ––––で、それを一風変わった面白い “変わりフィニアル” の一種と見たのではないでしょうか。
因みに、この「暖炉もある、広々としたキッチン」の、その暖炉

(18)-7 [https://www.flickr.com/photos/greenvelvet/7851978788/] の焚き口には、一対の鉄製であろう細くてシンプルな “角柱+球” 型の “andirons (薪載せ台)” が写っていますが、これによく似た商品の広告サイト(18)-8 [https://www.ebay.com/itm/265394440144]

(18)-8
の併載商品を見ると、このジャンルもまた、華麗なフィニアルの活躍の場/見せ場/見本市なのだということがよく分かります。
(19) [https://www.etsy.com/jp/listing/938469346/gothic-home-decor-vintage-gorey-cat?show_sold_out_detail=1&ref=nla_listing_details]。
(20) <エドワード・ゴーリー、マサチューセッツ州ケープ・コッド、1992年10月18日>(via [https://www.newyorker.com/magazine/2018/12/10/edward-goreys-enigmatic-world])。
撮影者はファッション写真家のリチャード・アヴェドンで、彼の美学が隅々にまで行き亘った “ファッション・モデル、ゴーリー” の写真です。
(21) via [https://www.newyorksocialdiary.com/jill-krementz-photo-journal-a-celebration-of-cats/]。
こちらの撮影者は、小説家のカート・ヴォネガットの二番目で最後の夫人であるジャーナリズム/ポートレート写真家のジル・クレメンツで、上のアヴェドンのそれ(20) とは対照的な、アンティーム (“intime”) で穏やかな優しさにあふれた写真 (“April 24, 1976”の日付と署名入りのプリント) です。
(22) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/5380529615348231/?type=3]。
この<The Oboist>は【ゴーリー・ハウス】2016年企画/開催展の紹介頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2016-exhibit] のカットにも使われています。
因みに、同ハウスのウェブサイトの “Exhibits”→“Past” の頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/edward-gorey-house-exhibits] の2016年の項のカット(22) -1 の方は、

(22)-1
足を投げ出して坐った腿の上に載せた画板の紙片に “EG” という「モノグラム (“Monogram”=組み合わせ頭文字署名)」をレタリングしているゴーリーと、その前に置かれた (後掲の “トルコの塔型” チェス(25)-6 の “Bishop”や“ Knight” によく似た) フィニアルを––––まさに “もう一つの署名 (Signature)” ででもあるかのように––––描いています。

<* 後編より* (25)-6 (via [https://royalchessmall.com/en-jp/collections/camel-bone-chess-pieces/products/4-6-turkish-tower-pre-staunton-chess-pieces-only-set-black-white-camel-bone])。>
(23) via [https://www.pomegranate.com/products/edward-gorey-mysterious-messages-boxed-notecards]。
(24) via [http://goreyana.blogspot.com/2012/05/national-post-card-week.html] (前掲(6), (18)-3 と同じアーウィンのサイト)。
この作品は、前掲誌(7) の中の〈濱中利信コレクション2:日本初公開も多数!;ゴーリー・カード・ギャラリー〉(pp.34-7) の p.34 に、「ニューヨークの書店、ゴサム・ブックマートで毎年行われた、貴重なポストカードを展示するNational Post Card Weekの告知用にゴーリーが描きおろした……1984~1996年までの全13種からセレクト」された7枚の内の一枚として掲載されています (画中の女性の、風に長く棚引くスカーフに日付が書き込まれている通り、これは7番目=1990年のものです)。
因みに、このアーウィンのブログに再録されているゴサム・ブックマートの販売/宣伝用説明書を見ると、先ず、この “スカーフを風に長く棚引かせたジャズ・エイジ・ファッションの女性” のカードを “Isadora’s lost card (イサドラの失くしたカード)” と書いていて、これがゴーリー自身による命名かどうかは兎も角––––何しろ1967年に創立者の後を継いで書店を買い取り、ゴーリー没後は著作権管理者の一人となった二代目店主アンドレアス・ブラウンとゴーリーの親交から考えて、これは充分有り得る話だとは思いますが––––この女性は (イサドラと言う以上は) イサドラ・ダンカンのつもりなのかもしれません (ただ、ギリシャ・リヴァイヴァルのチュニックを着て裸足で踊ったダンカンに唯一通じている所は、乗っていた車の車輪に巻き込まれて彼女を死に追いやることとなった風に棚引く長いスカーフだけですが……)。
また、前掲(23) も、そのオリジナルは、横に伸びる欄干に “N… P… … W… MAY 3-9, 1992” の日付が入った白黒で、この NPWシリーズの9番目のものです。アーウィンの記述では–––– “このシリーズは、NPW が終われば宣伝/招待状の役割を終えて、新たに文字や数字を削消してメモカードや絵葉書として印刷/販売された (they have been issued as note cards and post cards with the wording and dates removed)”––––とのことです。
<後編に続きます>
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