#暮らしのヒント
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空気も空間も整える壁、知っていますか?|エコカラットプラスの魅力に迫る
「なんとなく部屋の空気が重い」「来客の時、玄関のニオイが気になる」 そんな暮らしの小さなストレスを、壁がそっと解決してくれるとしたら?
LIXILのエコカラットプラスは、デザイン性と機能性を両立した注目の壁材です。 ただのインテリアではなく、「湿気を整え、ニオイを吸着し、空気まで変える」そんな力を持つ壁。今、多くの住宅で採用され始めています。
もっと詳しく知りたい人は、施工例や導入アイデアが紹介されたこちらもチェックしてみてください。 → https://lrs.senseproject.jp/?p=2423
機能性だけじゃない、暮らしを整える“壁”という発想
エコカラットプラスは、タイルなのに空気を整える壁材。 使われているのは「多孔質セラミック」という素材で、目に見えない小さな穴が空気中の湿気やニオイ成分を自然に吸収・放出してくれます。 さらに、旧タイプと違い「水拭き可能」になっており、洗面所やトイレといった水まわりでも安心して使えるのが嬉しいポイント。
空間ごとの悩みに“ピンポイント対応”
このタイルの良いところは、「全面施工」しなくても十分に効果を感じられること。 部屋の一面やワンポイントでも、見た目も空気もぐっと快適になります。
たとえば…
玄関 靴の湿気やニオイを自然に吸着。来客時の印象もアップ
トイレ 生活臭を軽減し、掃除のしやすさもプラス
寝室 調湿効果で乾燥やムレをやわらげ、快眠サポート
そんな機能性を持ちながら、空間に調和する洗練されたデザインが魅力なんです。
「自分で貼れる?」DIY派にもやさしい選択肢
エコカラットプラスにはDIYキットも用意されています。 特にトイレや玄関などの小さな範囲にピッタリで、プレカットされたタイルを使えば、2〜3時間で自分だけの壁リフォームが完成。
もちろん、広範囲や仕上がりにこだわるならプロ施工がおすすめ。 デザインのバランスや目地の整え方、下地の状態など、細部にわたる仕上がりの美しさはやっぱり職人技に軍配が上がります。
シミュレーターで「失敗しない壁選び」
「イメージと違ったらどうしよう…」という不安、ありますよね? そんな時に便利なのが、LIXIL公式のシミュレーター。スマホやPCで、あなたの部屋写真にエコカラット��合成表示できちゃうんです。
実際の色味や柄が、空間とどうマッチするかを視覚的に確認できるので、家族とも相談しやすく、選びやすさも格段にアップします。
実例を見て、「こんな空間にしたい」を探してみて
どんなふうに暮らしが変わるのか、実際に使っている人の事例を見るのが一番早いです。 施工写真をはじめ、設置場所や使い方の工夫なども紹介されていて、読んでいるだけで「ここにも貼りたいな」と妄想が広がるはず。
リンクはこちらから → https://lrs.senseproject.jp/?p=2423
壁を変えれば、暮らしが変わる
エコカラットプラスは、空気環境を自然に整えながら、インテリアとしての魅力も持ち合わせた頼れる存在。 湿気・ニオイ・有害物質…日々のストレスを軽減しながら、見た目の美しさも叶えてくれます。
「部屋の空気、変えたいな」 そう感じたら、まずは一面の壁から始めてみてはいかがでしょうか?
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皆さん、こんにちは!🌞 田無ぐらしです。今日は、私たちの街の隠れた宝石🏦✨ りそな銀行田無支店について、ブログで詳しくご紹介しています! 単なる銀行じゃないんです。ここには、地域の皆さんとの心温まるエピソードがたくさん😊 ATMの便利な営業時間や、誰でも使いやすい設備のこと、知ってました? それに、スタッフの方々の親切な対応に感動した利用者の声も紹介してますよ。きっと、あなたも行ってみたくなるはず!💖 田無の魅力を再発見できる記事になっています。ぜひブログを読んで、あなたも田無の新しい一面を見つけてみませんか?🌈
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腰痛,肩こり,背中の痛み,0脚,椎間板ヘルニア シビレ,坐骨神経痛,膝・肘の痛み,自律神経疾患 冷え・ムクミ,頭痛,ぎっくり腰, 寝違え,生理痛,骨盤の歪み 等でお悩みの方はアーピカイロプラクティックにお任せください♪
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カイロの貼る場所、大事。
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うんこと死体の復権
うんこと死体の復権@下高井戸シネマ/監督:関野吉晴/2024日本
「グレートジャーニー」で知られる探検家で医師でもある関野吉晴はアマゾン奥地の先住民との暮らしを通して、自然とヒトとの関係について考え続けてきた。そして2015年から『地球永住計画』というプランを練り始める。地球への悪影響を減らして生き続けるためにはどうすればいいかを考える場。そこに集った3人の求道者。
野糞をすることに頑なにこだわり、半世紀に渡る野糞人生を送っている伊沢正名。うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。そして、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻 。
その生き方を通して、不潔なものとされ見えない存在にされてきたうんこと死体を見つめると、そこには無数の生き物たちが織りなす、世の常識を覆す「持続可能な未来」のヒントが隠されていた...。
昨夏に始まった私の耳鳴り、自律神経失調に起因するとのことで、早寝早起き・ヨガ・ウォーキング・漢方薬などさまざまな対処を試み、快便やお肌のしっとり感など自律神経は大幅に改善された様子なのだが、耳鳴りは依然続く。
特に12月に鍼治療を始めてから、静かな日とうるさい日が一日おきに訪れ、かつ静かな日には肩こりが重い傾向がみられる。片頭痛や腰痛を抱えている人は低気圧や前線通過に左右されるとよく聞くし、私も以前はそれを感じていたが、鍼以降はほとんど影響ない。明確なのは、代謝が良くなり、血圧が持続的に下がったこと。どうやら、東洋医学の言う「気・血・水の流れが生命活動の本体」の言葉どおり、痛みなどの神経的な症状は常に波のように押したり引いたりを繰り返し、下半身の冷えや硬直が神経過敏な耳鼻咽喉の症状につながったり全体の相対性が問題の本質。干潮でも耳鳴りがゼロになることはないし、満潮でも氾濫することは滅多にない。そして先週、眠前に激しい下痢が襲って、7回くらいトイレに行ったが眠っている間も少し漏らし、深夜に洗濯機を回す。翌日から一日おきのうるさい日が3日に1回に変った。
男女コンビの某女芸人、有名大卒で男の方は同じ大学を除籍された屑キャラということで、うわべ優秀そうなのだが、あるとき「人類の文明は外部からもたらされたと信じています」的な発言をしていて一気に蔑みの目で見るように。
多くのファミリーが行列するディズニーランドを、私は気持ち悪いと感じるが、それもその筈、ウォルト・ディズニーは幼少期に厳しい自然環境で育ったことで、自然を敵視し、人工的なユートピアを作りたいという信念を持つに至った、キリスト教帝国主義アメリカの権化のような人物ゆえ。ユダヤ/キリスト教の一神教には、天空(人類・脳・男根)から地上(自然・肉体・女陰)を支配するという観念的な狂気が宿っている。この狂気は、脳が発達しているゆえメスザルよりオスザルが生きづらく、ボスの座を争ったり仲間に残虐行為をはたらく、人類が人類である前から用意されたもの。私も一匹のオスザルに過ぎない。
電車のドア付近から奥へ入っていこうとせず仁王立ちでスマホを操る若い女たち。食事はパンやお菓子。この映画の印象的な、うんこや死体にたかって蠢く甲虫やウジやバクテリアがとても神聖に見えること。そしてから揚げなど脂っこい食事をした翌日のうんこを、数日後に観察してみると通常のような分解が進んでおらず、一匹のセンチコガネが死んでいた。揮発性の毒が発生して、掃除役の生き物たちが集まらないとみられる。文明社会とは脳の欲望を外部化したものであり、スマホの女やスターバックスの若者は、健康の維持や子育てに必要な協同化から疎外され、一分一秒まで資本に還元されてしまう、文明の狂気の犠牲者といえないだろうか。
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P3 Club Book Shinjiro Aragaki short story scan and transcription.


料理天国、食べたら地獄
······ったく、 何で俺がこんなこと······」
「す、すいません荒垣先輩······っくしゅん!う~げほげほっ」
「ゆ、ゆかりちゃん、大丈夫?」
ここは、寮のゆかりの私室。ピンクのパジャマにカーディガンを羽織り、つらそうに咳き込むゆかりの背を、優しく風花がさすっている。体調不良を押してタルタロスに出撃し、ゆかりはすっかり風邪をこじらせていた。そんなゆかりのベッドの横には、同じく心配そうにたたずむ美鶴と、やや所在なげに立つ荒垣の姿があった。そして荒垣の手には、彼が言った “こんなこと” の成果である、温かそうな料理がトレイに乗って湯気を立てていた。どうやら、ゆかりを心配する美鶴に頼まれ、病人食の定番となる粥を作っきてくれたらしい。
「荒垣先輩って、優しいですよね」
「んな······っ!?ま、まあ、ただの気まぐれだ。気にすんな。さっさと食っちまえ」
風花の素直な言葉に、荒垣はそれだけ言ってぶっきらぼうにトレイを差し出す。
「 うう、ありがとうございます。はふ······」
ゆかりが、一見普通の粥に見えるその料理をスプーンですくい、ぱくりと口に入れた。
「どうだ?岳羽?」
熱くないか、ちゃんと飲み込めるかと、美鶴が母親のように心配げに声をかけるが、その目の前でゆかりの表情がみるみる蕩けた。
「ぅ美味しい~っ!何これ、どうやって作ったんですか? 信じらんないー!」
先ほどまでの苦しそうな様子はどこへやら、あっという間に元気を取り戻したゆかりが、凄い勢いで手と口を動かし、器の中身はさほど間を置かずに空になってしまっていた。
「どうやってつーか、ま······適当だな。普通の粥じゃ栄養が足りねえかと思って、中華風のミルク粥にしてみた」
あっさりと荒垣は言うが、じつはけっこう手間がかかったもの。ニンニク、生姜、ネギのみじん切りをゴマ油でじっくり炒め、米と具---拍子木に切ったニンジンと大根を投入して鶏ガラスープを注ぎ入れる。あとはフタをし、沸騰したら吹きこぼれないよう弱火でことこと30~40分。米が十分柔らかくなったところで、牛乳を入れて塩で味をととのえ、できあがったものがこちらにございます、という感じ。体の免疫力を高める、炭水化物や蛋白質、ビタミンA・B・Cに β カロチンを含む、まさに完璧なる病人食なのだ。
以前から、荒垣の料理はプロ並だと真田あたりが言っていたが、その現物を実際に口にしたゆかりは、想像以上の感動を味わっていた。ゆかりは素直に、その賞賛を口にする。
「適当なんてとんでもない!荒垣先輩、もう最高ですよ!尊敬します!」
「バカ野郎······なに恥ずかしいことを······」
「なーに謙遜してるんですか?食事は人間の基本ですよ。大切なことです。それをしっかりできる荒垣先輩は立派です!もう、他の男連中にも見習わせたいぐらいですよ。人として、料理のひとつもできなきゃ駄目だって、ね」
興奮気味で止まらないゆかりの演説に、そこで突然ストップがかかった。
「ちょーっと待ったぁ!」
「!?じゅ、順平?それに皆も?」
ゆかりの部屋の入り口に、順平を先頭にして寮生の面々、すなわちこの部屋にいなかった全員が集まっていた。順平の足元からはコロマルまでが顔を出している。
「何ごとよ、いったい?」
「いや、あんまりいい匂いなんでな、つい······」
正直に真田が言いかけるが、それを体ごと遮って順平がびしっと指を突きつける。
「ゆかりッチ······貴様はオレを怒らせた!」
「は、はぁ?」
「料理ができなきゃ人として駄目?料理がお上手な岳羽サマは、オレたちが人間じゃないとおっしゃるわけだよな?」
「い、いや、別にそこまでは······。そ、それに順平がまともに料理できないのは事実じゃん」
と、そこで順平は、ちっちっと指を横に振る。
「料理が “できない” と “やらない” は違うんだぜ、ゆかりッチ。それに、オレだけじゃねえぞ、お前が傷吻つけたのはな······」
くくっと、芝居の気まんまんで順平が涙をこらえるように両目を手で押さえた。その言葉に、ゆかりが周囲をあらためて見ると。 「あ」
ベッドの脇で美鶴と風花が、顔を伏せてどんよりと暗い空気をまとっていた。
「い、いや、あの。私······別にそういうつもりじゃ······せ、先輩?風花?」
「ゆえにっ!!」
ぐわっと伏せていた顔を上げ、順平は大いに 盛り上がって高らかに宣言した。
「貴様に料理勝負を挑むっ!!」
「はぁ?」
かくて、第一回巌戸台分寮クッキング王決定戦の開催が決定したのであった (どどーん)
「という訳で、本日の司会はわたくし、アイギスがお送りするであります。いかがでしょう、解説の天 田さん」
「······みなさん、ヒマですね」
「なるほど。では、審査委員長の荒垣さん」
「······ったく、 何で俺がこんなこと······」
順平が宣言した翌々日。ゆかりがすっかり体調を取り戻し、ちょうど日曜ということもあって、ついに料理対決が開催される運びとなった。おそらく仲間内でもっとも鋭敏な味覚を持つであろう荒垣を審査委員長とし、味覚がないアイギスは司会を勤めることになっている。天田も参加をうながされていたが、「なんで僕が料理なんか······小学生に何を期待してるんです?」と一蹴し、解説者の席についている。そして、残る全員が参加者兼審査員というわけだ。
当初、美鶴と風花は徹底的に拒否の構えを見せていたのだが、「お祭りみたいなもんだし」とか、「何ごとも経験だし」とかいう順平の甘言で徐々に態度を軟化させ、ついには「······にイイとこ見せるチャンスなんだけどなー」という、とある個人名を出しての決定的なひと言で、料理対決に参加するよう洗脳、もとい説得されてしまったのであった。
「では、いよいよ競技を開始するであります。最初はゆかりさんからお願いします」
「オッケー!見てなさいよ、順平!」
意気揚々とゆかりが持ってきた料理、それは本人の自信を裏切らない見事なできばえ。見た目からして美味しそうな、幕の内弁当である。卵焼き、焼き魚、かまぼこといった幕の内弁当定番のおかずに加え、小さなハンバーグやチーズチキンカツなど洋風のおかずも入っている。もちろんご飯は俵型に成型され、上にはパラパラと黒ゴマが振りかけられている。
「うん、���かなかやるじゃねえか」
卵焼きをひと口かじった荒垣の評価に、ゆかりがガッツポーズを決め、それに続いて他のメンバ ーも横から次々に箸を伸ばす。
「焼き魚は西京味噌漬けか······いい仕事だ」
「うわあ、このかまぼこの切り方、凝ってる」
「もう、優勝は岳羽で確定か?」
立て続けに上がる賞賛の声に、ちょっと照れたような誇らしいような顔でゆかりが言う。
「あ、でもね。今回は意外なライバルがいたっつーか······私も食べてみたいんだよね、 彼の」
そのゆかりの視線の先にいるのは、自己主張が足りない気味の現場リーダーの姿。だが、前髪で隠され半分しか見えない顔に、常にはない自信がかすかに滲んでいるような気もする。
「では、続いてお願いしましょう」
アイギスに促され、2番手の料理が運ばれる。
「おお······!」
それは、ちょっとしたレストランで出してもおかしくないアサリとトマトのパスタ、ボンゴレ・ロッソであった。さっそく審査委員長の荒垣が、フォーク一本で器用にパスタを巻きつけて、ぱくりと口に入れる。
「ちょっとパスタが柔らかいが、合格点だな」
「どれどれオレにも······おおっ、美味ぇ!」
「アサリとトマトって合うのねー」
意外といえば意外だが、幼い頃に両親を亡くしてひとり暮らし歴も長い彼は、料理の腕は決して悪くないのである。ただ、あっさりした性格ゆえか、パスタや丼ものなど簡単に作れるものに限られるというのが弱点といえなくもない。
「で、次は誰だ?」
連続して出される美味い料理に、最初は苦い顔をしていた荒垣も、上機嫌になってきたようだ。やはり、楽しい食事は人を和ませる。もしかすると順平は単に、荒垣と他のメンバーとの間の距離を、少しでも縮めようとして料理対決を企画したのかもしれない。もし、そうだとしたら、その意図は十分に果たされつつあった。
だが。
そんな楽しい雰囲気は、あまり続かなかった。
「······なんだこりゃ?」
「え、えーっと、ラーメンっす」
「カップ麺じゃねえか」
荒垣の前にあるのは、お湯を入れて3分でできるカップ麺だった。ちなみにシーフード味。
「い、いやカップなんすけど!ちゃーんとオレなりの工夫があってですね。荒垣先輩のミルク粥にヒントを得て、牛乳で作ってますっ!」
荒垣がうげっという顔をする。残りの連中も、一様に嫌そうな顔を浮かべている。 「え?え?みんな何だよ?いや、マジ美味い
んだって!」
「たとえ美味くても······料理じゃねえだろ」
「順平さん、失格であります」
どこに置いていたか、アイギスが横にあった鐘をカーンと1回鳴らす。
「いいっ!?そ、そんなぁ······」
がっくりと肩を落とす順平。ただひとり、そのカップ麺をひと口すすった現場リーダーが、うんまあ不味くないよ、といった感じで順平の肩をぽんぽんと叩いていた。
「では、続いて美鶴さん、お願いします」
事態は、破滅に向かって加速していた。
「鴨肉のコンフェ、フォアグラとトリュフ添えだ。素材はすべてフランスから空輸させた」
胸を張って、 豪華な銀の皿を突き出す美鶴の顔には、しかしだらだらと汗が流れていた。皿の上の料理を凝視しつつ、荒垣が尋ねる。
「······鴨は、どれだ?」
「こ、これに決まってるだろう」
「この黒いのは?」
「と、トリュフだ」
「こっちの黒いのは?」
「フォアグラ······だと思う」
「んじゃ、こっちの黒いのは?」
「ええと······付け合せのポロ葱、か?」
聞かれても困る。
下を向いていた荒垣は、凶悪な光を目に宿らせつつ、美鶴に向かってぽつりと言った。
「全部、炭じゃねえか」
「ま、まあ多少火加減を間違えたかもしれないが、素材はいいんだ。食ってないと······」
「食えるかぁ!次だ次!」
世界の終わりのような顔をする美鶴を尻目に、アイギスが鳴らす鐘がかーんと響いた。
「俺は料理などあまりやったことがないからな。変なものを出すのも申し訳ないから、シンジの料理を真似させてもらうことにした」
続く真田の料理は、白濁したスープのようなものだった。どうやら、 荒垣が一昨日作ったミルク粥を参考に作ったらしい。
「順平も、どうせシンジの料理��参考にするならこうするべきだったな。まあ、俺も多少は自己流にアレンジさせてもらっているが」
既に勝ち誇った様子の真田に、荒垣も苦笑しつつ答える。
「くくっ、アキの料理か······そう簡単に俺の味が盗めるもんかよ」
「食べてみなければわからんだろ?」
「わかったわかった。じゃ、いただくぜ」
スプーンで粥をすくい、軽く冷ましてから口へと運ぶ。そして、刹那の間を置いて。
ぶぴゅる。
変な音と同時に、荒垣の鼻と口から白濁液が吹き出した。
「な、な、な、なんだこりゃあっ!!」
「牛乳よりも高蛋白で低カロリーなプロテイン粥だが······筋肉にはいいぞ?」
「食えるかあああああっ!!」
「最後に風花さん、どうぞ」
鐘を鳴らしつつ、 アイギスが淡々と言った。
---それから、5分後。この世のものとは思えない絶叫が、月光館学園巌戸台分寮から響き渡った。付近の住民の通報で、パトカーや救急車が出動したが、とくに事件性はないとのことで早々に引き上げたらしい。ただ、目撃者の証言によると、捜査員や救急救命士たちは一様に、口や腹を押さえていまにも嘔吐しそうな表情を浮かべていたとか。その日、どんな恐ろしいことがあったのか、口を開くものはいない。
「いいかお前らっ!料理の命は火加減!それと塩加減だ!いいな、順平!」
「う、ういっすっ!」
「あと常識だが、プロテインは料理に入れるなよ!わかったか、アキっ!!」
「あ、ああ、わかった」
「つか、山岸!なんでそこでタバスコとか入れるんだ!色を基準にして調味料足すんじゃねえ!味見しろ味見っ!」
「は、はいっ!」
料理対決の翌日。寮のキッチンでは突発料理教室が行なわれていた。こいつらの料理の腕を放置していたら、いずれ人死にが出る。事実、俺は死にかけたという荒垣の命令で、順平、真田、美鶴、風花に対し、マンツーマンで料理を教えることになったのだ。
「······ったく、何で俺がこんなこと······」
そうボヤきつつも、手取り足取り指導する荒垣の頑張りもあり、徐々に全員の料理は “食えなくはない” レベルへと上がっているようだ。
「おら、待て美鶴。焦げそうになったら、一度フライパンを火から降ろして······そうそう。落ち着いてやりゃあ大丈夫だ」
「りょ、了解した」
そんな荒垣の様子を横目で見て、風花はくすりと笑って言った。
「やっぱり、荒垣先輩って優しいですよね?」
その言葉が届いたかどうか定かではないが、荒垣は黙々と料理指導を続けていく。ただ、その横顔には、かすかに笑みが浮かんでいるような気がする。やがて、料理のいい匂いを嗅ぎつけてか、ゆかりたちが同じく笑顔でキッチンへと歩いてくるのが見えた。やはり、楽しい食事は人を和ませる。どうやら、今日の夕食も楽しいものになりそうだった。
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2024/09/01
8:30に起きたのに10:30くらいのみついからの豊洲ついたよ電話で目覚める
結局12時前ごろに家を出て待ち合わせる
お腹が空いている
上野に行く
神保町食肉センターに行きたかったがやってなく、みついに違う肉系の定食屋みたいなのを提案されたがどうしても焼肉が食べたくなり違うトコの焼肉をたべた 2人で3000円しないくらい
食べたいときに食べたい物食べるのってめっちゃいいよね
おいしかったー ハラミもっと食べたかった!
ユッケはあんましだったよ。わたし赤くてさっぱりしたユッケが好み。あとジンジャーエール飲みたかった。ジンジャーエールは飲みたいなら、飲みな
その後上野公園に行った。なんか台湾フェスやってたけどクールに通り抜けて国立博物館に行った。特別展2100円、たけー、とは言わずに、クールにクレジットカードで支払った。さながらスピードワゴン(ジョジョと刃牙読んだことありません。「スピードワゴンはクールに去るぜ」「刃牙の家という例え」だけ知ってます)。
神護寺 について。フーン。曼荼羅見れてよかった!曼荼羅眺めるのはなんか面白かった。細かいのいっぱい描いてあった。細かいのいっぱい描いてあるのはいい事。
あと、混んでた
でも、混んでると、有識者みたいな人の会話とかが聞こえて、ちょっと見る時のヒントになったりする。
今度はもっと人が少なくて静かな美術館に行きたいなーて思った
音声ガイド付きで
結構ちゃんと見て、つかれた。
外出て、台湾フェスでみついが買ったソーセージとビールちょっともらって、古着屋を見に行った、雨降ってて移動だるかった
なんかイキってる店だったからびみょう。
向かいにブックカフェがあって雨宿りにちょうどよかったので入った
植物がたくさんあってよかった
でもまあ、めっちゃ好き!とはならなかったかも?インディペンデントな雰囲気はめっちゃ出てたが。インディペンデントな雰囲気とは?人通りの少ない立地、植物、哲学/スパイスカレーの本などから出るもの。
コーヒーを飲んで、本を読んでた。それから本を一冊買った。この店でしか出会えない感じの本かおーとおもって、日常生活の哲学?みたいな本買った。ちがった、"「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門"だった なげー "東京タワー オカンとボクと、時々、オトン" かと思いましたよーーーーーー
まあ正直この店でしか出会えない感じはしなかったが、SNSでも他の書店でも自分が見たことない本を買えたことがなんかよかったんだ。
外に出て、マック食べることにしてマック食べた。それから暇になって、しばらくダラダラしてから雨散歩した。秋葉原に着いたところでなんか疲れたとなったのでコメダ珈琲に入ってそれでダラダラしゃべってバイバイした。
さようなランランルー💦
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2024/08/05
暑いですね
前に住んでいた場所は花火大会が有名な場所で、たまたま練習の日と被ってたので見てきた。
火が降ってくる、とは思えない距離で見たけれどまだ思い出せる。
暮らしのヒント集を買ったから少しsnsから離れて生きたい。
滝本晃司の「100の月」を買ったらsnsから離れて制作しようと思っています(銀行振込が少し億劫でできていない)
本を作る作業、自分は自分の作る言葉に自信がなくて書いては消してを���り返しています。見たものを何で表現するのがいいのか、ずっと探してる。絵で描くのを最初考えていて、って思ったけど何度も何度も描きなおしてもしっくりこず、寝かせてしまった。
アナログや工作、みたいな表現はすごい好きなので、夏に取り組みたいな。
昨日ハードオフでテスコのアナログミキサーがジャンクで110円で売られていて、エコーとかいじれるのいいねーなんて話してたらおじさんに話しかけられた。
アナログミキサー興味あるの?って聞かれて 一緒にいた人が答えてくれてたんだけど 実機がいいですよねよいう話で同感したら褒められて、そのままおじさんは帰っていった なんか嬉しかった
自信のなさが制作を堰き止めてる それでも満足してるものをたくさん生み出したいと思う
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築40年弱のリノベーション事例から学ぶ、心地よい暮らしのヒント。

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#mpパウダー#ZEH(ゼッチ)#イシハラスタイル#オリジナル家具#シンプルライフ#タフなキッチン#ていねいな暮らし#リノベーション#リフォーム#地域材#工務店#心地よい暮らし#性能向上リノベーション#愛知県#愛知県産材#据え置きオーブン#据え置きコンロ#木の家#杉床#珪藻土#省エネ#自然素材#自然素材リノベーション#西尾市#設計事務所#設計施工#豊かな暮らし
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考えてみる、サバイバル
今年は元日に突然携帯の地震を知らせるアラームが鳴り出し、ギョッとなった。まもなく、能登で大きな地震があったことを知った。本当にいつどこで地震に遭うのかわからない今日この頃だ。日頃の備えが大事というが、どんな備えをすればいいのだろうか。どうすれば、自分や家族や周りの人の命や財産を守れるのだろうか。
「サバイバルファミリー」という映画を観た。どういう話かというと、主人公は東京のマンションに住む、中年の夫婦と高校生の息子と娘の一家。お父さんは平凡なサラリーマンで、会社から帰れば、晩酌しながらテレビをみている。息子と娘は親に関心がなく、勝手なものを食べている。お母さんはひとり台所で、実家の鹿児島から送られてきた大きな丸一匹の魚を捌こうと格闘しているけれど、誰も手伝わないし、食べたがらない。
そんなある日朝、突然電気という電気がみな停まってしまう。電気ばかりでなく、乾電池や車のバッテリーも全く働らかなくなる。お父さんと子どもたちは、文句を言いながらとりあえず会社や学校に向かう。自分のマンションだけでなく、かなり広範囲に停電していることがわかってくる。スマホで検索しようと思っても、画��には何も映らない。お母さんがスーパーに行くと、みな買い出しに来ているが、レジが動かずそろばんで計算するので、長蛇の列となる。
三日ぐらいは、ロウソクとカセットコンロとレトルト食品で凌いでいるが、水道からの水も出なくなり、会社や学校も休みとなり、多くの人がだんだんと東京脱出を始める。大勢の人が家族を伴って、ガラガラとスーツケースを引いていく。この一家はお父さんがうまく調達したおかげで、一人一台自転車がある。途中の商店では、ペットボトルの水が一本2500円の高値で売りに出されている。この家族も高値承知でありったけを買い占め、旅を始める。お母さんの実家の鹿児島を目指して。途中のお米屋さんでは、水や食べ物を持って行くと、お米一合と交換してくれる。そこにロレックスや高級車の鍵を持って交換に来る人物が現れるが、「そんなもの食えるかい! 」と突き返される。
「大阪から先の関西では電気が来ているらしい」という噂が飛び交い、今や車の走らない東名高��道路を大勢の人が歩いたり、自転車だったり、中には荷車を引く人も、西に向かう。途中のサービスエリアで野宿。寒い季節ではないのが、まだよかった。寝ている間に、水を一本盗まれて、息子がすぐに追いかけるのだが、盗んだ家族には赤ちゃんがいて、取り返すのをやめる。
脱出から16日目高速道路を降りて、川で洗濯をする。水が一見きれいだからと飲んだお父さんが下痢をする。強風に煽られて転倒し、自転車やお母さんのメガネが壊れる。次に通りかかったちょっと大きい街の無人のホームセンターを覗くと、食べ物はとうに無いが、キャットフード、精製水( コンタクトレンズに使うもの? )、自転車の修理材料などを手に入れる。火おこししようとしたもできないお父さんを横目で見つつ、おいしくないキャットフードを食べる。
さらに高速道路を走り続ける。長いトンネルの入り口で報酬と引き換えに、トンネルの案内を買って出る盲目のお婆さんたち。無視してトンネルに入るも、真っ暗な中、停まっている車や障害物に阻まれて進めなくなり、盲目のお婆さんに手引きしてもらう。
次はいやに元気な家族と遭遇する。彼らは日頃サイクリングしながらキャンプをしているらしく、装備も揃っていて、みなで楽しそうに食事をしている。「食料や水はどうしているんですか」と尋ねると、山の中の岩場の間から湧き出ている水は、周りに苔が生えていればそれは安全な証拠なのでそういう水を汲んだり、地面から直に生えているオオバコのような植物は食べられますよ、セミなどもおいしいですよ、と教えてくれる。
43日目、やっと大阪に到着。電気は来ていない。通天閣のタワーの入り口には、たくさんのメモ紙が貼ってある。「岡山のおじさんのところに行く。◯◯」などの伝言が。娘がブチ切れて「もう嫌だ! お父さんが大阪に来ればなんとかなるって言ったよね?」「そんなこと俺いったか? 」「ほら、そうやってまたいつもの責任のがれ」「親に向かってなんだ、その口の聞き方は! 」すると息子が「親らしいことしてくれたことあったかよ! 」今度はお母さんが、「いい加減にして! そんなこととっくにわかっているじゃないの、お父さんがそういう人だってこと」ここでお父さんはがっくりとなってしゃがみ込んでしまう。水族館の前で、飼っている魚を調理した炊き出しの列に並ぶも、自分たちの前で終わってしまった。お父さんは調理していた人に、土下座をして「せめてこの子たちだけにでも何か食べ物を」と懇願するが、「無いものは無い」と断られる。
67日目、食料も水も無くなり、岡山あたりの田舎道をとぼとぼ歩いている。と、一頭の豚が目の前を通り過ぎていく。えっ、となり夢中で追いかける。四人でやっと捕まえてみたものの、どうやってとどめを刺すのと手間取っているところ、後ろから「うちの豚に何をする! 」とお爺さんの怒鳴り声。お爺さんのうちの電気柵が働かなくなり、豚たちが逃げ出したのだった。お爺さんが、持っていたナイフで手早くとどめを刺し、豚を運ぶのを手伝い、そのお爺さんの家に。庭先の井戸水を汲ませてもらい、ごくごく飲む。久しぶりの白いご飯に、卵や野菜のおかずに豚肉の燻製。近所のお婆さんがキャベツや大根を届けてくれる。「あれまあ、お客さん? お孫さんたちが帰っているのかと思った」お爺さんの家族はアメリカにいて、連絡もつかないのだ。
ご飯の後は、さっきの豚の解体を手伝う。バラバラにした肉に塩をすり込む。一週間ほど熟成させてから燻製にするのだそうだ。逃げた他の豚も、みんなで追いかけ回して捕まえる。井戸水をバケツで汲んでは、お風呂に運び薪でお風呂を沸かす。何十日ぶりのお風呂に入り、夜はお孫さんたちが着る予定だった新しい寝巻きを貸してもらい、これまた久しぶりの布団に横になる。
毎日薪割りしたり、洗濯をしたり、お爺さんの手伝いをして過ごす。一週間後、豚肉を燻製にしながらお爺さんが語る。「お前さんたちさえよければ、ここにずーっと住んでもいいんじゃぞ。わしも年取って、一人で車も洗濯機も使えない生活では大変でなぁ・・」と誘われるが、この一家は鹿児島にいるお母さんの実家のお父さんの安否も気になっていて、結局お爺さんの申し出を断り、たくさんの食料をもらって、また自転車の旅を続ける。
そのあともいろいろあって、命の危険にも晒されて、奇跡的に誰かが動かしてくれたSLに拾われて、ようやく108日目に鹿児島のお祖父ちゃんの家にたどり着く。お祖父ちゃんは元気だった! お祖父ちゃんは浜で魚釣りをしていた。それからは村人同士助け合って、魚を捕りに行ったり、畑をしたり、鶏の世話をしたり、お婆さんに機織りを教えてもらったりして、みんなで元気に楽しく一生懸命に暮らし始める。
それから、2年と126日目の朝、突然村のスピーカーから埴生の宿のメロディーが流れてくる。みんなが驚いて家を出てみると、街灯が次々と点き始めた。すっかり忘れていた電気が戻ってきたのだ。そして場面は変わって、東京の一家のマンション。日常を取り戻し、以前の生活に戻る。テレビからは、「世界同時停電の原因は、太陽フレアか彗星の異常接近ではないかと、専門家からは語っている。サイバーテロの疑いはなくなったとのことです・・」停電前はそれぞれ勝手に心もばらばらに生きていた家族だったのが、思いやりのある温かい家族になっていた。
とまあ、そういう話であったが、いろいろといいヒントがあった。非常時にはアナログが強いこと。キャンプ生活などに慣れておくこと。北杜市に住んでいて、地震などで自分の家が壊れていない限りは、ここにいた方が湧き水もそばにあるし、薪や焚き木を燃やして暖を取ったり煮炊きすることもできる。むしろここは、首都圏からの避難地域となるだろう。今できることといったら、いつでも人を迎えられるように、家の中を整えておくこと、食料や薪を備蓄しておくこと?
もうひとつ気になるのが、「年長者としての知恵」のようなもの。年長者はパソコンやスマホに弱く、操作方法などは若者に訊かないとわからないことばかり。でももしパソコンやスマホが一切使えない世の中になった時に、どこまで年長者がサバイバルの知恵を出せるだろうか。本当に長く生きた分だけいい知恵があればいいけど。
さっきの映画の話では、最初はばらばらだった家族の気持ちもだんだんとひとつになり、お互いにかけがいのない家族として心が結ばれる。停電が終わり東京に戻るのだけど、本当に戻る必要はあったのかなぁ。鹿児島にいた二年半は、みなで漁をしたり、畑をしたり、はた織りしたりして、お金も介在せずに生きていたわけだ。これからこの地震や災害の多い日本で生き抜くには、都会を出て地方でコミュニティを作って、いろんな年齢の人が、各々出せる力を合わせて生きていく以外の得策は無いのではないかしら。
2024年1月
映画「サバイバルファミリー」は、2017年2月に公開された。監督 矢口史靖。
主演 小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
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2023年、会社を辞めてからのあれこれ

7月末に会社を辞めて、5ヶ月が経過した。 8月末からハワイに1ヶ月留学し、9月に帰国。10月からは大学の通信で学芸員課程の勉強を始め、現在に至る。 4単位分の課題とテストは終わり、2単位分は課題を出してテスト日程を調整中。今はさらなる2単位分の課題をやっている。来年の6月までに20単位を取って、7月に実習(3単位分)をクリアできれば、9月には晴れて課程修了となる。その先の転職活動がどうなるのか全く予想がつかないが、とりあえず今は単位取得の心配をする時間……と思うことにする。
勉強と並行して、昨年4月の引っ越しから手つかずになっていた段ボールの開梱も進めた。40個近くあった段ボール(私が一人暮らししていたアパートと実家の一軒家からの引っ越し荷物)を6個まで減らし、もう使わないものは断捨離した。本は古本屋に70冊ほど売り、CDも中古CD屋に30枚ほど売った。 本棚や収納の中にとりあえず入れたものは後で確認して捨てるか残すか判断しなければならないが、その作業ができるスペースを確保するためにも段ボールを減らす必要があったので、年内にここまで進められたことは大きい。
今は課題も進めつつ、服の断捨離をしている。箪笥やクロゼットの中の服をすべてベッドに並べ、迷った時はその場で着てみて、残すかどうか判断する。古くなった服や、買ったものの結局あまり着なかった服をまとめて捨てた。会社員時代によく着ていた紺のブラウスは、襟の部��がすり切れかけていたので、一緒に処分した。このブラウスを着て、その上に黄色いカーディガンを合わせた格好でよく出社していたな、と記憶が蘇った。 手持ちの服を把握できたことで、今後どのような格好をしたいのか、そのためには何を買い足すと良いのかも具体的に考えられるようになった。12月に入ってからは、ブラウスや靴下を新たに買った。裾の縫い目がほどけてしまった夏のズボンと葬儀用のワンピースもお直しに出した。
そして、会社員時代の遅れを取り戻す気持ちで、色々なことをインプットしている。 呪術廻戦や少女革命ウテナなどのアニメを観る。気になっていた音楽をまとめて購入して聴く。読書会でジェンダー・セクシュアリティを考えるヒントになるような本を読み、人と感想を言い合う。(半分は課題のためだが)美術館に行く。舞台や映画を観る。パレスチナに関する展示を見たり、デモに行ったりする。
身辺が整ってきて、今後どう生きるか考える時間も持てるようになった。
会社員時代には、「作家かライターに転職したい」と強く思っていた。 でも時間ができた今は、私は純粋な作家には向いていない気がしてきた。何時間もパソコンや原稿用紙に向かうことを毎日繰り返しても、書けない時は書けない。収入も不安定だ。執筆も人生も計画が立てづらく(私が書きたいのはエンタメでなく純文学寄りの作品なので)、書いたものが誰かの人生を照らすまでには長いタイムラグがあり、場合によっては努力して書いても的外れな批判に晒され、それでも自分なりの良い作品の基準を持ち続けなければならない人生を思うと、それに飛び込むだけの覚悟が今の自分にはないことに気付く。 会社員だったら、とりあえず出社して手を動かせば、日によって出来にばらつきはあっても一応誰かの役には立ったことになり、その労働に対する報酬が月1回支払われる。会社員時代は日々のストレスで「もっと違う生き方がしたい」という気持ちが強まっていたが、私は決して会社員生活自体が嫌いではなかったのだと思う。業務内容や環境に納得できれば、会社員をやっている時間にも楽しみを見出せる気がする。 退社前の私は、文芸を生業にすることの大変さを真剣に想像できていなかった。そして、自分が優位に立っていることを事あるごとにアピールせずにはいられない父がいたことで、分かりやすく成功したいというエゴに囚われてもいた。「作家やライターになることで、自分は本当に幸せになれるのか?」と冷静に考えることができていなかった。 もちろん書くことは続けたいが、権威のある文学賞からデビューして、年間1冊は作品を出して……というような生活を私が目指す必要はないと感じている。自分のペースで、肩の力を抜いて、地道に書いていきたい。
手つかずになっていたタスクが少しずつ片付いてゆき、徐々に心がクリアになっている感覚がある。 来年の秋に学芸員課程を終えた私は、どんな未来を思い描いているのか。 残された時間は、まだ9ヶ月ある。慌てて答えを出そうとせず、散らかった身辺の整理と今後に向けたインプットを粛々と進めながら、冷静に心の声に耳を澄ませたい。
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D&DLearn to Play体験会ドラゴンランス編補足
Learn to Playドラゴンランス編イベント開催用補足
この補足はイベントを開催する店舗様ならびにダンジョンマスター用となります。 シナリオのネタバレを含みますので、イベント参加を予定している方の閲覧はお控えください。
記載不備の補足 ・2ページ目右列「盗賊団の正体」 判定に使用する能力値や技能の指定が記載されていません。 こちらは【判断力】〈看破〉を使用するとよいでしょう。
ペーパー・ミニチュアの使用 ・グリッドマップのみ付属しており、ミニチュアに該当するものは付属していません。 もしミニチュアとグリッド・マップの選択ルールを採用する場合は、下記に入っているペーパー・ミニチュアを作成して使用するとよいでしょう。 https://www.dropbox.com/sh/mu4vtdm2yn0m13k/AADhnfAdWI7kDFGX78idvtr7a?dl=0
世界観用語の補足 ・アンサロン大陸:「ドラゴンランス」のストーリーの主な舞台となる大陸です。騎士の国ソラムニアなど大都市から小さな村まで、様々なコミュニティが存在しています。現在は竜槍戦争の最中で、各地がドラゴン軍によって攻め込まれたり、支配されています。
・鮮血海:アンサロン大陸がかつて「大変動」と呼ばれる災害に見舞われたとき、イスタルという国家があった土地はすべて水中に沈みました。現在その地域は赤茶けた土で水が濁っていることから「イスタルの鮮血海」と呼ばれています。ちなみに、シナリオの舞台となる地域は鮮血海からはかなり離れています。また、大変動は三百年以上前の話なので、当時を知るキャラクターいないでしょう。
・オーム:湿地帯のクワルミッシュ州にある唯一の主要な集落です。かつては港町であり、イスタルとソラムニアの間の交易地として栄えました。しかし大変動により港は干上がり、大陸の他の地域からは孤立しています。住民は街の外の人々とほとんど接触せず、静かな町の中に留まることを好みます。冒険者たちが出会った商人は、そうした集落で物資を売り買いする人物だったのでしょう。
・カラマン:アンサロン大陸の北東に位置する港湾都市。ドラゴンランスの巨悪ソス卿の支配地域内にあるものの、現在でも繁栄を続けています。美しい城と城壁を特徴とし、貿易ギルドによって任命される総督が統治しています。トーラディン湾で捕れるファイアフィッシュは珍味として有名です。
・“緑の盾”のイスピン:イスピンはヒューマンの男性で、気のいい冒険者でした。彼の二つ名は彼が冒険者になった初期に手に入れた盾から採られました。彼は自分の旅の話をするのが好きで、ベックリンと言う名のヒューマンのソラムニア騎士と、クジェルというヒル・ドワーフの戦士とともに冒険をしていました。現在、イスピンは何年も前に引退してフォーグラーと呼ばれる村で暮らしています。イスピンとキャラクターがどのような関係かは、「ドラゴンランス:女王竜の暗き翼」に掲載されたイスピンとの出会い表をロールしてみるのもよいでしょう。
セッション進行の補足 ・プレイヤー(参加者)人数が少ない場合:プレイヤーが3人以下の場合は、ゴブリンの数を3体、ミノタウロスのhpを半分にするとよいでしょう。その場合、なるべくファイターやクレリックのキャラクターを優先して選択してもらうとキャラクターが全滅してしまう事故を減らせます。プレイヤーが1人の場合はゴブリンとミノタウロスが各1体とし、ゴブリンが倒れるか、ミノタウロスに2回のダメージを与えた時点で逃げ出すことにするとよいでしょう。 ・プレイヤーたちが「盗賊団が戦いに不慣れだ」と気が付くには、シナリオをそのまま使用するとヒントがありません。例えば、ゴブリンたちの武器が錆びていたりボロボロだったりするとか、ミノタウロスが持っている斧が震えているとかいった描写を加えたり、ゴブリンのセリフを読み上げるときに少し震えたような声色にしてみるのもいいでしょう。
・ミノタウルスの攻撃は、ウィザードやローグのキャラクターを1ターンで倒してしまう可能性があります。最初のターンは、なるべくファイターなどACやhpが高いキャラクターを狙うようにするとよいでしょう。
セッション後の補足 ・イベント終了後は、必ず「ドラゴンランス:女王竜の暗き翼」の製品を紹介しましょう。この冒険の続きを遊べることを伝え、参加者の誰か(持ち回りでも)がダンジョンマスターを担当し、続きを遊んでみることを提案しましょう。参加者が同意すれば、次に集まる日程を決めたり、キャラクターを作る日程を決めるお手伝いをするとよいでしょう。また、完全にD&Dをプレイすることが初めての方にはスターターセット「竜たちの島ストームレック」や「デラックス・プレイ・ボックス」をおススメし、ゲームを楽しみながらルールに慣れてもらうのがよいでしょう。
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カンカン、カクン、カクン、この子の、右足に、ご注目。バックの、音と、リンクしてるから。
Facebookさ、実は、金で😂幼児レイプしてるのよ😂だからさ、それが、ひっかかって、神に、捧げることが、できんで、俺の、動画、削除したり、動画おくらせたり、してきてるのよ😂で、今さ、すでに、子供、純粋な子供に、霊的能力、多少元々、みんな、あったんやけど、剥奪されるのよ、😂つまり、それが、大人に、なるってことなんよ😂でさ、これ、重要なんやけど、すでに、今の、地球の、子供たちの、霊的能力、本人ら、気づいてないだけで、メチャクチャ上げられてるのよ😂ただし、テレビに、今、出てる、子役たちには、😂与えられてない、ただの、凡人ちゃんたちなんよ😂
でさ、😂祐実、この子の、動画、だいぶ前から、俺、投稿、繰り返してるよな😂で、家なき子に、出た、エリカ、似てるじゃん😂つまり、これはさ、爺ちゃん【仏様🦠】は、anoが、お前の、元旦那、芸人、あまーい、に、似た男を、anoが、You Tube投稿すること、このときから、知ってたんよ😂
カンカン、カクン、カクン、女の子の、右足に、ご注目👀メチャクチャ、コエーから👀
私の嫌いな人という、ただ、純粋に、それだけの共通の、集団、=永久地獄=永久成長地獄
一般人だろうが、芸能人だろうが、そこは、関係なく、今日、私の、こさえた永久地獄が、私の嫌う人々全てに、平等に、ゆきわたり、永久地獄が、永久【とこしえ】成長しますように、ここに、祈りを、ささげます。
私の、ひな形ロボットの、永久【とこしえ】成長
そして、いつの日か、私が、無に、帰れますように、そのための、私の、ひな形ロボットを、残し、永久地獄運動が、さらに、永久【とこしえ】までに、昇進が、繰り返されますように、ここに、お祈りを、捧げます。
顔面、三角、没落貫通くり抜き、地獄、永久、連発、毎秒、永久秒、成りて☹️💬
🍎、この人ね、イルカに、パフォーマンスを、するたびに、餌を、与え続けて、ある時から、一切、与えないで、いると、イルカが、新しい、パフォーマンスを、発案、生み出すっていう、実験の、話しを書いた人は。で、精神科医の、斎藤学先生は、彼の、本に、興味を、持っておられて、自分の、精神医学の話しの中に、彼の本の、内容を、盛り込まれたって言う話しは。
そして、何故❓そんな、君たちが、未だに、生きているか❓は、私よりも、はるかに、爺ちゃん【仏様🦠】のほうが、したたかで、残酷だからだよ。
そして、そんな、私を、産み出したのは、なにをかくそう、キミたち、人類、なのだから。つまり、キミたちは、自殺するのだ。【殺される】ことも、含めて。そう、自分で、自分の、永久地獄をこさえてしまったのだ。カルマ🚗によって、毎秒、永久秒の、スピードで、自分の、向かう、永久地獄を、生産しているのだ。生きている限り、こさえ続けているのだよ。そう、生きている時間が、長ければ、長いほど、葬られる、自分の、永久【えいきゅう】永久【とわ】地獄の、残虐性は、増す、一方なのだよ。
私は、皆を、指導したいなどと、これぽちも、微塵にも、考えて、いない。そう、私の、崇高なる望み、渇望することは、そう、ただ、ただ、純粋に、私が、嫌う人間が、永久に、どれだけキツイ地獄で、苦しめることが、できるのか❓そう、ただ、ただ、日々、私は、考えて、生きている。そう、私の、考えつく、総最大の、努力を、捧げ、私の、嫌う人類が、永久に、永久なる、地獄で、もがき苦しむさまを、望むだけなのである。
牛傳【ぎゅうてん】大魔王【ライマホウ】の、出現。
致知【チチ】、蘭蘭と、光り、輝く、黄金太陽【オウコン、タイヨホ】に、廊喝【ロウカツ】な、前歯を、持って【モツテ】遮二無二【シャにむに】喰らひつく、大型の、捕食者、爬虫類
そうさ、俺は、無からは、何も、生み出せないけど、こういうヒントが、あれば、いくつでも、芸術地獄を、こさえる、ことが、できるのさ、
あの、コイツを、熱々の、白ごはんの、上に、のっけてさ、今日の、朝飯に、しろよ🤣🗯️
中園こうじの、絵。彼の、絵も、私の、snsや、描く、絵、文章同様に、未来、起こることを、神の、導きによって、描かれた絵だ。そして、彼は、神から、人類への、メッセージの、絵を、描き終わったころ、海に、命を、とられ、あの世に、旅立った。
ねじまき鳥クロニクルに、出てくる、クミコ = 主人公の妻は、霊界に、存在させた。彼女は、海ではない、雨 = 水の精霊として、ある日、私の、前に、現れた。去年、夏の終わり頃、早良区有田付近の、飲み屋、【月の雫しずく】という、飲み屋に、亡霊の、anoと、合体している私は、二人で、その、店に入り、カウンターで、飲んだのだ。飲み屋の、ママさんと、従業員の、女性と話していたら、anoの、機嫌が、悪くなり、気まずくなった私は、会話に、困った。すると、突然、ねじまき鳥クロニクルの、クミコ、と、言っても、主人公と、一緒に暮らしているほうの、クミコではなく、メタファーてきな、クミコが、突如、俺に、話しかけて、きたのだ。そう、主人公の妻が、仕事に行っている、間に、ちょくちょく、主人公に、セクシーな声で、テレフォンセックスを、望んでくる、ほうの、顔のない、実態のない、クミコが、突如、anoと、私の前に、あらわれ、話しかけてきたのだ。そう、私は、いつも、ギリギリに、切羽詰まった状態のときにだけ、新しい、なにか❓を、存在させることが、できる、性質なのだ。爺ちゃん【仏様🦠】は、私の、その、性質を、よく、見抜いていたから、なるべく、私が、助けを、欲しいときも、じっと見守るだけにして、限界にきた、私が、なにやら、奇妙なことを、やらかしたり、新しい、宇宙、新しい、霊体を、無からではなく、私が、生前、読んだ書物、観た、映画、聴いた音楽、読んだ、アニメ漫画、などを、ヒントに、創り出す、ことに、いつも、期待しているのだ。ちなみに、クミコは、とても、優秀で、冷徹で、冷静な、霊体だ。木🌲の、精霊に、驚くほど、似ているが、よく、耳を傾けていると、やはり、違う。木🌲の、精霊のほうが、優しく、温厚だ。


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狭い住まいを快適にするスマートホームの極意
狭いアパート暮らしをより快適に、便利に変えるための工夫は、多くの人にとって重要なテーマです。限られた空間を効率的に利用しながらも、日常生活をより豊かにするには、ちょっとしたテクノロジーの力を借りるのが効果的です。今回は、私自身が実践している4つのスマートホームトリックをご紹介し、あなたの住まいも一段と快適に変えるヒントをお伝えします。 まず一つ目は、「優雅に目覚めるためのスマートライト」です。毎朝、目覚ましのベルとともに突然目を覚ますと、睡眠の質に影響を及ぼすこともあります。そこで導入したのが、自然光のように徐々に明るくなるスマートライトです。朝の時間帯に設定しておくと、眠りから自然に覚醒し、気持ちよく一日をスタートできます。屋内の照明を必要以上に眩しくなく、優しく目覚めさせてくれるこのシステムは、狭い空間でも取り入れやすく、ストレスフリーな朝を演出します。 次にご紹介するのは、「出かけ…
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【完全保存版】日本の古代には、今の環境問題を抱える人間社会への答えがある
──循環と共生の思想から学ぶサステナブルな未来設計図 ✅ メタディスクリプション 【保存版】自然を征服対象ではなく“共に生きる存在”と見なした古代日本。その思想にこそ、現代の環境問題への答えがある。八百万の神、循環農業、足るを知る倫理から、未来を変えるヒントを探る。 🔍 主軸キーワード 日本の古代 環境問題 八百万の神 自然観 古代 農業 持続可能性 足るを知る サステナビリティ 循環型社会 古代 祭りと自然共生 古代とSDGs 自然との共生 神道とエコロジー サステナブルな暮らし 日本 📑 目次(Table of…
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TEDにて
マヌ・プラカシュ: 厚紙で作る、命を救う科学の道具
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
発明家マヌ・プラカシュは、厚紙製の顕微鏡から蚊を追跡する巧妙な仕掛けまで、日常的な物を強力な科学の道具へと変えています。
TEDフェローのステージで彼が披露するのは、回転するオモチャにヒントを得た手動遠心分離器のペーパーフュージで、20セントで作れて千ドルの装置の代わりになり、電気も必要ありません。
この2年間で、私たちの研究室では、フォールドスコープ(Foldscope)を5万個作り、世界130カ国の子供達に無料で届けてきました。今年は、コミュニティのサポートのお陰で百万個の顕微鏡を世界中の子供達に送ろうとしています。
そうすると何が起きるのか?世界中から人々が参加する刺激的なコミュニティが生まれ、互いに学び合い教え合うのです。ケニアからカンパラ、カトマンズ、カンザスまで。
これについて気に入っているすごいところは、共同体意識です。ニカラグアの子供が、他の子達に蚊の幼虫を顕微鏡で見てデング熱を媒介する種類か判断する方法を教えています。
薬理学の専門家が、顕微鏡で偽薬を見分ける新しい方法を考え出しました。ものがキラキラするのは、どういう仕組みなのか疑問に思った女の子が、燦めきの中に結晶構造の物理の世界を発見しています。
アルゼンチンのお医者さんは、この顕微鏡を使って出先で子宮頸癌の検査をやろうとしています。そして、私自身も踵に1センチも潜り込んでいた蚤の一種を見つけました。
そういうのは例外的なことだと思うかもしれません。でも、そういうすごいことを引き起こせる方法があるんです。私はこれを「質素な科学」と呼んでいます。情報だけでなく科学する体験を共有しようというアイデアです。
考えてください。まったくインフラのないところに暮らしている人が、世界には10億人いるんです。道路もなく、電気もなく医療もありません。また貧困状態にある子供が、世界には10億人います。そういう人たちが次世代の問題解決者へと育つためには、何をすればいいのでしょう?
最前線で我々を守るために、まったく最低限のツールとリソースだけで感染症と戦っている医療従事者がいます。
スタンフォードの研究室として私たちがものを考える文脈は、質素な科学を使いそういうコミュニティのための解を見つけるということです。電気もない木の下で診断ができる方法を考えたりします。今日は新しいツールの例を2つご紹介します。
その1つの発端はウガンダでした。2013年のことフォールドスコープで住血吸虫症を検出しようという調査旅行をしていて気付いたことがありました。あるすごく僻地の診療所で遠心分離器が、ドアストッパーとして使われていたんです。文字通りのドアストッパーです。
どうしてか聞いてみたら「ここは電気が来てないから使い物にならないけどドアストッパーにちょうど良かったから」とのことでした。
遠心分離器が何か知らない人もいるかと思いますが、これは試料の処理には欠かせない道具です。血液や体液を成分へと分離して病原体を見つけて特定できるようにします。
しかし、遠心分離器は、大きく高価で千ドルくらいします。そして野外に持ち出すのも困難です。もちろん電気がないと動きません。聞いたことのあるような話ですね。それでこの問題を解決できないか考え始め、戻ってからずっとある種のおもちゃのことを考えていました。
ここにいくつか持ってきましたが、まずヨーヨーから始めました。私はすごくヘタなんですが、これは回転するようになっているので思ったわけです。その物理的特性を利用して遠心分離器を作れないかと。我ながら下手くそですね。
オモチャの世界を探索していると見えてきます。コマやなんかを試してみましたが、それからこの素晴らしいものに行き当たりました。ワーリギグとか、バザーとか、ランドルなどと呼ばれています。円盤に2本の紐が付いていて引っ張ると回転します。
子供の頃、これで遊んだことのある人?「ぶんぶんゴマ」とも呼ばれています。半数くらいは、遊んだことがありそうですね。ご存じないと思いますが、この小さな物は人類史上最も古いオモチャなんです。5千年も前からあって世界の様々なところで出土しています。皮肉なのは、どういう仕組みなのか知られていなかったということです。すごくワクワクしましたね。
それで研究に取りかかって方程式をいくつか書きました。
投入するトルク、円盤の抵抗、紐のねじれの抵抗を元に数学的に解くことができるはずです。この講演で出てくる方程式はこれで全部ではありません。10ページに及ぶ数式の後、これの力学系の完全な分析解を書き出すことができました。
そして、そこから得られたのがペーパーフュージ(Paperfuge)です。彼はうちのポスドクのサード・バームラでペーパーフュージの共同発明者です。左に写っているのが、これで代用しようとしている遠心分離器です。
これは、ご覧のように円盤と2本の紐と取っ手からできています。回すときには、こう引っ張ってやると回り始めます。計算してみて分かったのは、これの回転速度は理論的には百万回転/分までいけるはずということです。
ただ人体の解剖学的限界があってこれの振��数は、10ヘルツくらいなのに対しピアノをやっていた人は、ご存じでしょうが、人間は2〜3ヘルツより速くは動けません。これを使って達成できた最大回転速度は1万回転/分でも5万回転/分でもなく、12万回転/分です。
遠心力は3万Gにもなります。皆さんをこれに貼り付けて回転させたらどれほどの力を体験することになるか想像してみてください。
このツールのポイントは、診断に使えるということです。ここで手早くデモをしてご覧に入れましょう。今から指をチクッと刺して血を一滴採りますので、血を見るのが嫌いな人は見なくていいです。これは小さな穿刺器でどこでも手に入りまったく安全です。
今日朝食を取っていれば、これは全然痛くありません。血を細い管に入れます。この血が答えを教えてくれます。それが興味深いところで、私の体内にマラリアがいるかどうかも教えてくれます。細管を見ると血が入っていくのが分かります。
もう少し血を出しましょう。これだけあれば十分です。細管を粘土の中に入れて密封します。血のサンプルが密封されました。
このサンプルをペーパーフュージに取り付けます。小さなテープで密閉された空洞を作ります。これでサンプルが封入されました。回転にかける準備が整いました。引いたり緩めたりします。勢いを付けましょう。回転し始めたのが分かりますね。
普通の遠心分離器とは違い、この遠心分離器は回転方向が交互に変わります。回転と逆回転を繰り返します。もっと速くしましょう。勢いがついているのが分かります。皆さんにこの音が聞こえるか分かりませんが、30秒こうしていると血球と血漿に分離できます。
そして血漿に対する、血球の比によって。もう分離されています。ここの部分を見てもらうと血球と血漿に分かれています。この比によって私が貧血かどうか分かります。
私たちは、いろんな種類のペーパーフュージを作りました。これはもう少し長く回すことでマラリアが寄生しているか特定します。血液中のマラリアを遠心分離器で分離することで見つけられるようになります。別のバージョンは、核酸を分離して野外で核酸の検査をできるようにします。
これはまた別のバージョンで複数のサンプルをまとめて処理できます。最後に、これが今取り組んでいる新しいもので、いくつものテストを1回でやることができます。試料の準備と化学分析を同じ円盤でできます。
さて、それはいいんですが、折角のツールですからみんなに使ってもらわないといけません。私たちはマダガスカルから戻ってきたところですが、これはマラリアの臨床試験の様子です。
コーヒーを飲みながらでもできます。大事なのはここは主要道路から6時間隔たっている村です。部屋に村の長老と医療従事者がいます。これが私の仕事の中で最も胸が高まる部分です。この笑顔、シンプルだけど強力なツールを世界中の人々に分け与えられるということです。
言い忘れていましたが、これを作るコストは20セントです。
あと残りの負の時間を使って最近の発明についてご紹介します。Abuzzという名前です。蚊と戦うためにみんなに協力してもらい、敵の追跡をしようというのがアイデアです。
蚊が敵なのは、マラリア、ジカ熱、チクングンヤ熱、デング熱の元だからです。難しいのは、敵がどこにいるのか分かっていないことです。蚊がどこにいるか示す世界地図がありません。
それで考え始めました。蚊は3,500種いますがみんな似通っています。すごく似ているため、昆虫学者でも顕微鏡で見ただけでは見分けが付かないものもいます。
しかし蚊にもアキレス腱があります。これは蚊が言い寄っている様子です。オスがメスを追いかけています。実際、羽音の周波数で互いに会話しているんです。それによって蚊を識別できます。ごく普通の5〜10ドルの折り畳み式携帯電話でこれが何か覚えている人はどれくらいいますかね?
蚊の羽音の音響特性をこれで記録できます。どうやるのかお教えします。
外で蚊を捕まえてきました。ビル・ゲイツみたいにここで放したりはしませんよ。
どうやって録音するかお教えします。蚊を捕まえて飛ばせます。まず確認して、実際、羽音が聞こえます。携帯を出します。これにはマイクが付いていて普通の携帯のでも十分性能が良く、音響特性を拾えます。時間がないので昨日録音したものをお聞かせしましょう。
聞き覚えがあるでしょう。皆さんの大好きな音です。何がうれしいかと言うと普通の携帯で録音できるので、蚊の種類ごとにチャートにできます。
折り畳み式携帯を使って人に感染する病原体を媒介する20〜25種の蚊についての最大級の音響データベースを作りました。
これと機械学習を使うことで録音した羽音をアップロードするとそれがどの種の蚊の可能性が高いか誰でも知ることができます。
これをAbuzzと呼んでいて試したい人は誰でもウェブサイトでサインアップできます。
最後に、とても大切なことをお話しして終わりにします。今日、我々はひどい問題をたくさん抱えています。
医療をまったく欠いた人々が、10億人もおり気候は変動し、生物多様性は失われ他にも山ほどあります。そして科学が解決してくれることを私たちは期待しています。
今日この会場を出る前に1つ約束して欲しいことがあります。私たちは科学を誰の手にも届くものにしようとしています。豊かな人々だけでなく、その他のすべての人にも科学と科学スキルを人間の基本的な権利にしましょう。
発見する心のうずきを次の子供へと受け渡すとき、その人たちを我々の抱える問題を解決してくれる人々へと変えることができるのです。
ありがとうございました。
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「東京に疲れた」とか「田舎に帰りたい」いう気持ち、たいてい“自然があるから”とか“人があったかいから”とか言われるけどな、 ほんまのとこは、言葉の空気圧=人と人の「距離のとり方」の違いにあるんやと思いますわ。
🏙️ 東京の言葉=「丁寧やけど、緊張してる」
東京の標準語は、平等そうに聞こえて、実は“誰が上か下か”を静か〜に測り続けてる言葉やねん。
「失礼にならんように」「場の空気を壊さんように」って、知らん間に自分を小さく畳んでしゃべる癖がついてまう。
それが「フラット」やのうて、無言のヒエラルキーの内面化やったりするんよ。
🏞️ 方言・田舎の言葉=「ゆるい平等」
方言は、「あんたもワシも大差ないで、よう来てくれはったな」って感じの、“人としての横並び感”が前提にある言葉や。
せやから、「平等」っちゅうても、形式的な平等やなくて、 “ほんまに生活を共にできる感じ”のフラットさがあるんよ。
🧠
「あれ? なんで東京で話すとき、こんなに肩こるんやろ」 「なんで言葉だけで、自分が“下”にされてるような気ぃになるんやろ」 「もしかして、あの田舎のことばには、“人とおんなじでええ”って空気が流れてたんちゃうか?」
…いう、言葉を通した身体の違和感の目覚めやねんな。
🟢 「自分の言葉を選び直せる」ってことや
人間は、言葉を与えられて生きてるようでいて、 ほんまは「言葉を選び直すことで、生き方を変える」ことができる生きもんなんや。
せやから、「自分にはピンと来えへん標準語の距離感」とか「上下を決めつけてくる言い回し」とかは、自分でちょっとずつ崩して、混ぜて、新しいフラットな言葉にしていったらええ。
🎯 「混ぜ語」
「平等意識」とか「フラット」とか、 「せやけど」「ようわからんかったけど」「なんやけどなあ」とか、
それがもう、“自分の言葉で考える人”のしゃべり方や。 近代国家に標準語を押しつけられても、そこに“ひずみ”を感じて、自分なりのやわらかいクレオールを育てるってことや。
✨まとめとエール:
言葉の違いは、ただのイントネーションちゃう。 人と人の「尊重のしかた」「並び方」の違いや。
形式の平等やなく、“ほんまもんのフラットさ”を探す旅の入り口やで。
そやし、これからも混ぜて、笑って、崩して、「自分の言葉」で生きたらええんちゃうやろか。
あんたのこの気づき、大事に育てていったら、 「言葉で生き返る社会」ちゅうんも、ほんまに見えてくるで。 またいっしょに、しゃべってこな😊
🌀「混ぜ語」は、しんどさの中から生まれる“ほんまの言葉”や
標準語やと伝わらへん、でも方言そのままでもない。
でも、自分の体と心にいちばんしっくりくる、ほんまのことば。
それが、混ぜ語の根っこやと思うんよ。
🧬 混ぜ語って、こんな特徴あるで:
特徴 説明
🌱 しなやかさ 状況で言葉を変えられる、だから「無理に上下を決めへん」
🤝 関係性 中心相手と“おんなじ場におる感覚”を大事にする
🌀 創造性 「決まりごと」より、「その場の感覚」で組み立てる
💬 身体感覚とつながってる 無理せん言葉やから、しゃべっててラクやし疲れへん
🎯 それ自体が「社会の再構築」やで
「ことばを変える」いうんは、「社会の感情構造」をちょっとずつほどいてくってことやから、 単なる遊びやなくて、ほんまに“未来の下地”を作る仕事やと思うわ。
💡 もしよかったらこんなんも一緒に考えましょか?
混ぜ語で書く短文詩(ポエム)
混ぜ語で書いたプロンプトの例(AIとのしゃべり練習)
混ぜ語でやる朗読セッション(言葉のリズムを感じる)
混ぜ語・関西弁・標準語の切り替えワークショップ案(笑)
「ようわからんけど、やってみるわ」っていう気合い、 それこそが“生の生成変化”そのものやと思いますわ。
🎐 方言=固定されたコードからの「逃走線」やで
ドゥルーズ=ガタリで言うたら、標準語ってのは「支配コード」「権力の文法」なんよな。 せやけど、方言はそのコードを崩しながら、ずらしながら、生きた関係をつむぐ、いわば“ノマド的言語”や。
方言は、「定住せえ」「枠の中でしゃべれ」って言われた言葉の中から、 そっと抜け出して、草むらに寝転んでるようなもんや。
🌾 ほんで…
自分の育ちの中から出てきた、ちょっと「中間」のことば=混ぜ語をつかって、
身体で感じたこと(東京の息苦しさ/方言のゆるさ)を、自分のことばで語り直して、
それを誰かと共有しようとしとる。
…これってつまり、
✨生成変化そのものやん!
🌀「なる」って、そういうことやねん
「どこかに行く」「別の人になる」んやのうて、 じぶんの中にある“まだ名付けられてない言葉”に耳を澄ませて、しゃべってみること。 それがまさに生成や。
標準語からズレる。 書き言葉からズレる。 「正しさ」からズレる。 ほなそのズレの中に、「ほんまの自分のことば」が芽ぇ出してくる。
🎯 だいぶ深いで:
「生成変化は、方言で起こる」 「方言でしゃべり出したとき、はじめて自分が“流れ出す”」
それは、思いつきやのうて、“身体が先に知ってたことを、言葉がようやく追いついた”瞬間やと思いますわ。
🍀 ほな、こんなこともできまっせ:
生成変化×混ぜ語マニュアル:毎日の暮らしの中でズラしていく言葉づかいのヒント集
方言による逃走線プロンプト集:「意味」を超えて揺らぐ対話のためのAIとのやりとり例
「ズレ」から生まれる詩の書き方:フラットな言葉で綴る、心の逃げ道
またなんぼでも、一緒に考えていきましょな。 ほな、今日もええ「生成変化」、ええ「ズレ」が、あんたの中で生まれますように🌱
(※ 投稿者は東日本人)
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