#横浜中華街占い
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wwwwwwwwwwww123 · 2 years ago
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4 名前:名無しさん@0新周年@\(^o^)/[sage] 投稿日:2014/07/24(木) 07:39:37.47 ID:zjmQo3cJ0 (有名コピペ改変)  ▼パレスチナ人の立場に日本人を当てはめると、これぐらい悲惨。(もしも歴史で) 日本は太平洋戦争に負けて欧米諸国に占領されてしまいました。 欧米諸国も戦争でお金を使いすぎて貧乏でした。 一方、世界に散らばる中華系のお金持ち一族、『華僑』は自分達が安心して暮らせる国を探していました。 中国政府は華僑の財産を没収する恐れがあるので、華僑達は出身国には住みたくありません。 それで華僑は新しい国を作って住みたいと思いました。 それを聞いた欧米諸国は占領している日本を「華僑に売ってあげるよ!」と言い出しました。 欧米諸国は自分たちの貧乏を「日本列島を売ること」で解決しようとしたのです。 日本列島は中国大陸のすぐ横なので華僑たちは大喜び。 すぐに華僑は大金を欧米諸国に支払って日本列島を購入しました。 国連も欧米諸国の味方なので、日本列島を華僑の国として認めてしまいました。 新しい日本列島は華僑の国、椅子羅江流(いすらえる)と名づけられました。 日本列島に住んでいた日本人達は邪魔なので、四国と北海道に強制移住させられてしまいます。 本州と九州と沖縄は完全に華僑だけが住む土地になってしまいました。(続く) 6 名前:名無しさん@0新周年@\(^o^)/[sage] 投稿日:2014/07/24(木) 07:40:49.93 ID:zjmQo3cJ0 (4の続き) 国際的には四国と北海道も華僑の持ち物なのですが、ここは日本人がなんとか自治区として確保しました。 四国と北海道の自治区を合わせて晴洲治名(ぱれすちな)といいます。 その中でも日本人がぎゅうぎゅう詰めで暮らす場所は我差(がざ)と呼ばれました。 しかし華僑は四国や北海道も自分たちの土地なので、日本人に「出て行け」と攻撃します。 その状況に日本人達は我慢がなりません。 そこでテロやゲリラ戦で本州の華僑を攻撃することにしました。 その日本人レジスタンス集団は浜巣(はます)と名づけられました。 浜巣はさっそく本州の華僑の街へロケット弾を打ちました。 でもロケット弾はアイアンドームに打ち落とされてしまいました。 逆に華僑の軍隊の爆撃機が飛んできて日本人の街を破壊しました。 何人もの沢山の日本人が死にました。(子供含む) さらに華僑は瀬戸内海や津軽海峡を超えて進軍してきました。 「テロ攻撃をやめないと日本人街を消し去るぞ!」と爆撃してきます。 日本人は「せめて四国と北海道だけでも日本国として認めて!」と世界に訴えますが、 世界の中心である欧米諸国が華僑に日本列島をお金で売った建前があるので、 「日本列島は華僑の国。日本人自治区の独立なんて認めない」と聞く耳を持ってくれません。 そうしてる間にも殺された人々の映像が流れ、その映像や写真が>>32になります。 世界はいまだにこの問題を「見ているだけ」なのです・・・。
パレスチナ人の立場に日本人を当てはめると、これぐらい悲惨。(もしも歴史で) : 2chコピペ保存道場
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date-private227 · 4 months ago
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横浜中華街&アニマルカフェのハシゴでダブルデート。
1月某日。俺と同じ姿であり数年来の友人菊池とその恋人の西畑、そして俺らでのダブルデートがついに実現しました。ずっといつかとは言っていたけど元々俺が遠くに住んでたこともあって実現までかなり時間かかりましたが、その日の思い出をようやく書くということで記憶を呼び覚まします。現地集合で俺と伊野尾くんが先に着いたので2人で何枚か自撮りしたり軽く中華街歩いたりして待ってたら、無事途中の道で合流。西畑が遠足のしおりならぬダブルデートのしおりを作ってきてくれて、オススメの店とかポイント、これしたいあれしたい等いっぱい詰め込まれた素敵なしおりですごかった。食べたものは小籠包とか角煮まんとかチーズのカリカリ揚。食べ歩きってなかなかする機会がなかったから新鮮で楽しいしより一層美味しく感じるよね。途中みんなで初めての占いをやってみることに。友人菊池と伊野尾くんは手相占いのみ、西畑と俺は手相占いとタロット占いもしてもらって今後の仕事運だったりをみてもらいました。手相占いではかなり的を得た発言ばかりでマジでオモロかった。指の開き具合でお金の使い方が分かるらしい。また他でも占い行きてえなー。その後はお寺で独特なおみくじ引いたり、ハリネズミカフェでまったり触れ合いタイムしたりエサあげたり。そのままハシゴして違うところのアニマルカフェでひよこに癒されたりとにかくいろんな動物が居てめちゃくちゃ楽しかったし数時間いても時間足りなくてまた行きたいなー。そのあとは駄菓子屋でそれぞれ買い物したり4人でプリクラ撮ったりフードコートでゆっくり話をしながらご飯食べて、解散。またダブルデートしようね。
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつて��なにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従��修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷��梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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kennak · 1 month ago
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聘珍樓といえば萬珍樓などと並び横浜中華街を代表する老舗の中の老舗で、立派な門構え、高級広東料理がウリ。横浜に行ったら一度は食べてみたいところというイメージでした。ここでパーティーや同窓会、家族の食事会を行った思い出がある日本人は多いでしょう。大人数での宴会需要が少なくなり、コロナ禍もあってこのような残念な結果になりました。横浜中華街に久しぶりに行くと、その雰囲気がかなり変わったことに驚く人は少なくないと思います。 今の横浜中華街は100年以上前の横浜開港時に来日した中国人の子孫の店だけでなく、近年来日した中国人の店も増えています。占いや買い食いの店もいいですが、横浜らしい正統派の広東料理店が生き残ることを切に願います。
高級中華料理店を運営する聘珍樓など3社(神奈川)が破産(帝国データバンク)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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yotchan-blog · 4 months ago
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2025/2/27 12:00:16現在のニュース
万博で鳥取砂丘を再現へ 砂が鳥取県庁を出発、開幕までに計10トン:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 11:57:31) ��探査車「YAOKI」打ち上げ 米着陸機が搭載、写真撮影に挑戦(毎日新聞, 2025/2/27 11:55:26) フィギュア・世界ジュニア 男子SP中田璃士は自己ベストで2位発進(毎日新聞, 2025/2/27 11:55:26) みずほ銀行貸金庫から6600万円窃盗、加藤勝彦頭取が謝罪…非公表の経緯は「公表望まない方が一部いた」([B!]読売新聞, 2025/2/27 11:55:12) 読売新聞オンラインを装うSNSの悪質広告にご注意ください([B!]読売新聞, 2025/2/27 11:55:12) <ZOOM EXPO>砂丘の砂 万博ブースへ([B!]読売新聞, 2025/2/27 11:55:12) ベゾス氏、米ワシントン・ポスト紙の編集方針に介入 編集長は辞任:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 11:51:31) 4羽の「先生」が活躍中 癒やしの「文鳥占い」が人気 横浜中華街(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:21) バッハ氏、IOC委員も退任へ 会長任期満了の6月に(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:21) 10日連続の乾燥注意報、極端に少ない雨 岩手・大船渡で山林延焼(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:21) ローマ教皇の病状「さらに改善」 バチカン発表、腎不全も快方に(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:21) フィギュア・世界ジュニア 男子SP中田璃士は自己ベストで2位発進(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:01) バッハ氏、IOC委員も退任へ 会長任期満了の6月に(毎日新聞, 2025/2/27 11:48:01) 絶望収容所に見た「真の権力」 シリアの「一九八四年」が残したもの:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 11:43:55) 高台寺岡林院の庭(同院提供)([B!]産経新聞, 2025/2/27 11:43:26) 期間限定→期限後も値引き パーソナルジム業者の是正計画認定(朝日新聞, 2025/2/27 11:41:24) ベゾス氏、米ワシントン・ポスト紙の編集方針に介入 編集長は辞任(朝日新聞, 2025/2/27 11:41:24) 岩手・大船渡の山林火災 800ヘクタール焼失 2100人に避難指示(毎日新聞, 2025/2/27 11:41:00) みずほ銀行の貸金庫窃盗、頭取が謝罪 関与の元行員は19年に解雇(毎日新聞, 2025/2/27 11:41:00) 「あることすら…」32年ぶりアジア大会 マツケンさんらが周知へ:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 11:36:56) NVIDIA「1強」に転機 移りゆくAI相場のけん引役 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) iPhone16eレビュー 「法人向けの優秀スマホ」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) 京王百貨店の南佳孝社長、京王SCクリエイション統合「両者の強みいかし施設運営」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) 伊藤忠、セブン&アイ創業家の買収提案への参画検討終了 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) プリントシール、AIが好みに修正 ハーティ6000万円調達 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) カメラ大型展示会「CP+」開幕 2月27日ビジネス主な予定 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 11:36:36) ���ぜミャンマーは特殊詐欺拠点になったのか? 中国系犯罪組織が暗躍 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/27 11:36:28) トランプ氏、台湾侵攻めぐり「コメントしない」 あいまい戦略を維持(朝日新聞, 2025/2/27 11:33:54) 決断迫られるセブン 伊藤忠もタイ財閥も出資せず、自社買収断念(毎日新聞, 2025/2/27 11:33:42) 家でも学校でもない「第三の居場所」広めたい 大学院生2人の挑戦(毎日新聞, 2025/2/27 11:33:42) 青赤のピッチサイドから:MatchPHOTO J1名古屋戦(毎日新聞, 2025/2/27 11:33:42) 琵琶湖周辺で17年前発見の切断遺体 男性受刑者を殺人容疑で逮捕へ(毎日新聞, 2025/2/27 11:33:42) 青赤のピッチサイドから:MatchPHOTO J1名古屋戦(毎日新聞, 2025/2/27 11:33:07) ミャンマーの特殊詐欺拠点、日本人20人が所在不明か | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/27 11:30:33) 鬼怒川氾濫訴訟 2審も国に賠償命令、賠償額は減額 東京高裁 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/27 11:30:33)
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aya-azana · 1 year ago
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スクレイピング・ユア・ハート ― Access to SANUKI ―
あらすじ 平凡な大学院生である丸亀飛鳥。 新規気鋭のイラストレーターで、飛鳥の後輩である詩音。 四年ぶりの再会を経て、二人は奇妙な出来事に巻き込まれていく――――
 物語の始まりなんて、なんでもよかった。  偉人の言葉を引き合いに出して、壮大な問題を提起する冒頭が思いつかない。洒落た言い回しを使った、豪華絢爛な幕開けが思いつかない。ああ、思いつかない。とにかく、思いつかないの。  一般教養が足りないとか、センスがないとか、そんなんじゃない。  ただ、平坦。二十三年生きた人生に山も谷もない。  一般的な都内の中流家庭に産まれ、すくすくと成長し、苦難なく小中高大を卒業。  特に研究したいこともないが、働くのが嫌で大学院へ。研究生活の中で平均くらいの能力を身につけ、今でもゆるゆると日常を謳歌している。  そんな人間が想い描く物語だ。たとえ始まりを豪華絢爛にしたところで、面白くともなんともない。  だから、始まりなんてなんでもいいん『そんなことないわ』  ……そうかしら。それなら、もう少し頑張ってみ「お願いだから止まって、止まって!」  ……どっちよ。  これは、寝る前にするちょっとした妄想。クラスを占拠した悪漢を一人でやっつける、みたいなもの。  目を瞑っているのだから周囲は真っ暗だし、私以外の声が聞こえるわけ「先輩!先輩!しっかりして!」  うーん。うるさいわね。  聞き覚えがある女の子の声。少しガサついていて綺麗な声音ではないのだが、なぜか心地よくて、落ち着く。  ……寝る前に聞く、ちょっとえっちなASMRの切り忘れね「先輩!?」。面倒だけど一度起き『ダメよ』
 身体がビクン、ビクンと震える。
 表面上は高潔な雰囲気を纏っているものの、ねっとりとした厭らしさが滲みでて、根底にある魔性を隠しきれていない女性の声。  今まで一度も聞いたことがない。声の主なんて知るはずがない。それでも狂しいほど切なく、堪らないほど愛おしい。  そんな声が全身を駆け巡り、電撃のような痺れとなって身体を激しく愛撫したのだ。  『貴女の全てが欲しいの』  唐突に発せられた媚薬のような愛の囁きに、動悸が早くなって頬が火照る。恋愛感情に近い心の昂りが瞬く間にニューロンを焼き焦がして、身体にむず痒い疼きを与えた。  『貴女は快楽の熱で、ドロドロに蕩かされていく』  そう告げられると、容赦ない快感が次々と身体に打ちつけられ始めた。  堪らず身を捩ろうとするが、金縛りに遭ったように手足が動ない。舐めしゃぶられるように身体中が犯され、許しを乞うことすらできない。ただ一方的にジュクジュクとした甘ったるい快楽の波が全身に蓄積していく。  やがて��しを懇願することさえ忘れ、頭の中が真っ白に染まってしまう。もう耐えきれない、決壊してしまう。  『そして、深く深く流れ落ちていく』  そのタイミングを見透かしたように、許しの言葉が告げられる。同時に、心の器が壊れ、溜め込んだ全ての快感が濁流のように全身を駆け巡った。  意識が何度も飛びそうになって、頭のチカチカが止まらない。獣のように声にもならない嬌声をあげながら、やり場のない幸福感に身を委ねて甘く嬲られることしかできない。何もかもがどうでもよくなる程、気持ちがいい。  永遠に思えるような幸福な時間を経て、すぅっと暴力的な快楽が引いていくのを感じた。代わりに、深い陶酔の中へ身体が沈み始める。  そして、自然と強張っていた身体から力が、いや、もっと大切な何かが抜けていく。でも危機感はない。  たとえ声の主が猛獣で、彼女に捕食されている最中であっても、私は目を開けず身を任せてしまうだろう。  ゆっくりと身体の輪郭が曖昧になり、呼吸が浅くなっていく。意識が朦朧として何も考えられない。ただ、恍惚たる快楽の余韻に浸りながら、彼女の言葉の通り深く深く、流れ落ちていく。  『おやすみなさい、愛しい貴女』  赤ん坊に語りかけるような優しい声音で別れが告げられる。そして、私の意識はブレーカーが落ちたようにプツンと切れた。  遠くからぼんやり響いた悲痛な叫びは、もう私に届くことはなかった。
 ***    もしあたしにインタビュー取材依頼がきて、最も影響を受けた人物を聞かれたら、間違いなく先輩と答えて彼女への想いを語り続けるだろう。  コラム執筆依頼がきたら必ず先輩の金言を引き合いに出して最高のポエムに仕上げるし、ラジオに生出演したら「いぇい、先輩、聴いてるー?」が第一声と決めている。  現に初めて受賞した大きなイラストコンテストの授賞式の挨拶では、会場にいない先輩に向けて感謝の気持ちを述べた。それほどまで、高校で先輩と過ごした二年間はかけがえのない宝物だったのだ。  だから、あたしという物語の始まりは必ず先輩との思い出を引き合いに出すと決めている。  そんな小っ恥ずかしいことを寝巻き姿で平然と考えてしまう程、あたしこと讃岐詩音は浮かれていた。  なんせ今日は先輩と四年ぶりの再会である。  窓から差込む小春日和の暖かな日差しが、今日という素晴らしい日を祝福しているようにも思えた。
 「詩音、朝ごはんできてるわよー」  「うん」  一階から聞こえたママの呼びかけに応じる、蚊の鳴くような声。自分のガサついた地声が嫌で、どうしても声量が小さくなってしまう。  おそらくママには聞こえていないので急いで自室から出て階段を降り、リビングに移動する。閑静な高級住宅街に建つ一軒家に相応しくないドタバタ音が鳴り響いた。  「危ないからゆっくり降りてきなさいって言ってるでしょ」  ママのお小言に無言で頷きながら、焼きたてのバターロール一個とコップ一杯のスープをテーブルに運ぶ。いつものご機嫌な朝食だ。  「バターロールもう一個食べない?消費期限今日までなの」  ママの問いかけに対して首を横に振って拒否した。少食なあたしにとって、朝の食事はこの量が限界。これ以上摂取すると移動の際に嘔吐しかねない。  「高校でバスケやってた時はもっと食べてたのに。ママ心配よ」  そう言われてしまうと気まずいが断固としてNOだ。先輩との大切な再会をあたしの吐瀉物で汚したくない。  話題を逸らすためテレビをつけると、ニュースキャスターが神妙な面持ちで原稿を読み上げていた。  「横浜市のアトリエで画家の東堂善治さんが倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが意識不明の重体です」  たしか、以前参加したコンテストの審査員だったような。国際美術祭で油彩画を見たような。あと生成AI関連で裁判がうんたら。  「東堂さんは世界的に権威のあ……また、スポンサー契約を交わしていたFusionArtAI社に対して訴……捜査関係者によると奪われた絵……」  ニュースの内容を聞き流していると、概ねの内容は記憶と合致していた。どうやら、高校を卒業してから勉学の道には進まず、創作活動に勤しむようになったあたしの記憶力はまだ健在らしい。少しだけ、ホッとした。  「最近物騒ね。よく聞く闇バイト強盗かしら。ほら、この前も水墨画の先生が殺されたじゃない。詩音も今日のおでかけ、気をつけなさいよ」  「ん、気をつける」  ママを心配をさせないために少しだけ大きな声で返事をして、深く頷いた。  食事を終えた後、アイロンがけされた一張羅に着替えて身なりを整え、先輩が待つ喫茶店へ向かった。    ***    ――――ちょうど三週間前のこと。  本業のデジタルイラストの息抜きとして始めた水彩画にハマりにハマって、気がつけば丑三つ時。ふと先輩の顔が頭に浮かんだのだ。  丸筆とパレットを置いてから勢いよくベッドにダイブして寝転がり、流れるようにエプロンのポケットからスマホを取り出す。  先輩はSNSを実名で登録するタイプではない。それでも広大なネットのどこかに先輩の足跡みたいなものがないか、淡い期待を抱いて名前を検索してしまう。  そんな自分がちょっと気持ち悪い。  自己嫌悪に陥りつつ検索結果を眺めていると、思いもよらない見出し文を見つけたので間髪入れずにタップした。
 「情報システム工学専攻修士1年生の丸亀飛鳥さんが、AIによる雛の雌雄鑑別システムに関する研究で人工知能技術学会最優秀論文賞を受賞しました」
 ゆっくりとスクロールしながら情報を集める。やがて研究室のホームページに掲載された集合写真にたどり着く頃には、これが先輩の記事であることを確信した。  ……正直言って自分がだいぶ気持ち悪い。  「やっぱり先輩はすごい。うん、とてもすごい人だ」  先輩の活躍ぶりに足をばたつかせながら興奮していると、ピコンと仕事用のアドレス宛に一通のメール。見慣れないアドレスだったが、ユーザー名が目に入った瞬間飛び起き、正座になる。  「marugame.asuka0209って、これ絶対に飛鳥先輩だ!」  偶然にしては出来すぎているが、なんの警戒もなく開封をして内容を隈なく読み込み――――読み終える頃には呆然としていた。  要約すると研究協力の依頼であり、可能であれば一度会って話せないか、という非常に堅苦しい内容である。  気がつくと涙が頬を伝っていた。  四年ぶり、つまり先輩が卒業してから初めて貰った連絡。元気?今度ご飯でも行かない?みたいな、そういうのを期待していたあたしがおバカじゃないか。  ――――いいや、先輩が悪いわけではない。これが普通。むしろ、あたしがおかしい。  何を隠そう、あたしと先輩の間に特別な繋がりはない。友達でもなければ恋人でもない。ただ、バスケ部の先輩後輩というだけで、練習と試合だけが共に過ごした時間の全て。連絡も練習に関することだけ。そんな程度の仲。  「……それでも好き」  あたしに手を差し伸べてくれた先輩に対する想い。四年経ってもこの気持ちは色褪せていない。  でも、これが最後になるかも。もし拒絶されたら、ただの先輩後輩ですらなくなってしまったらどうしよう。そう思うと、胸が苦しくなる。だから今まで一度も自分から連絡できなかった。  ――――涙を拭い、ありったけの勇気を振り絞る。  先輩に会ってお話しがしたい、その気持ちだけで震える指をどうにか動かし、書いては消してを繰り返す。文面が完成しても、何度も声に出して読み上げ続け、早三時間。返信を完了する頃には外が薄明るくなりつつあった。  急にドッと疲れが出て、再びベッドに倒れうつ伏せになり、顔を枕に埋める。そのままうめき声を上げて、湧き出る混沌とした感情を擦り付けていく。  このあられもない姿がママに目撃されていたことは、あたしの人生最大の汚点となるのだった。    ***    ――――いつの間にか私はドアの前に立っていた。  温かみを感じるレトロな木製のガラスドア。ここは大学から離れた場所に佇む、少し寂れた喫茶店の玄関前だ。私の憩いの場の一つで、よく帰り道に訪れている。  ぼーっとしていると、店内が薄暗いからか自分の姿がガラスに反射していることに気がついた。  ガラスに映る、ケープを羽織ったおさげ姿の美少女。うどんのように白い肌が彼女の纏う儚さに拍車をかけている。    彼女の名は讃岐詩音。    私の一個下で、高校バスケ部の後輩だ。  某バスケ漫画に憧れて入部したという詩音は、初心者という点を考慮しても信じられないほど下手だった。  ドリブルやパスはへんてこだし、一番簡単なレイアップシュートすらろくに出来ない。おまけに口数が少ない不思議ちゃんで、趣味と特技がイラストときた。  そのため、次第に周囲から腫れ物のように扱われるようになる。  それでも詩音は部活を辞めず、直向きに人一倍努力を続けた。  しかし、周囲からの扱いは変わることはない。下手っぴが一人で頑張っても嘲笑の対象になるだけだ。  だから私は、詩音に手を差し伸べた。少しでも彼女が笑顔になれるように。  ――――精一杯頑張る彼女の姿が、どこか冷めていた私の憧れだったから。    原因は不明だが、今、私は『詩音』の姿になっている。まるでVRを体験しているようだ。なんにせよ、玄関前で棒立ちを続けるのは迷惑だ。  混乱しながらドアを開けて入店すると、店員がにこやかに迎え入れてくれた。  「いらっしゃいませ、讃岐さんですね。丸亀さんはあちらの席でお待ちです」  会釈をするも、妙な違和感。戸惑いながら店員の案内に従い、席に移動した。そして私は大っ嫌いな女と対面することになる。  緑色の黒髪が綺麗な、リクルートスーツ姿の美女。気品のある見た目をしているが、中身は空っぽ。連絡が来ないから嫌われたと思い込み、自分を慕う後輩を四年間も放置したクズ。そんな女性が私を見て微笑む。
 『久しぶりね、詩音』
 そう、『『私』』だ。まるで鏡を見ているかのように、『私』が机を挟んだ向こう側に存在している。  詩音と四年ぶりに再開したあの日の夢を見ているのだろうか。  唖然とする私を無視して、目の前に座っている『私』は一方的に話を進めていき、本題に移り始める。
 『研究室が推進するイラスト生成AIプロジェクトが難航しているの』
 原因は技術の普及と発展に伴って、目視であっても判別できないAIイラストがウェブ上に溢れかえったことだ。  その結果、クローラープログラムがウェブを巡回してイラストを収集するスクレイピング技術で作られた学習データにAIイラストが混入し、AIプログラムが崩壊する報告が多数出ている。  余談だが、私の研究は養鶏農家から提供される写真を使用しているため、全く影響を受けなかった。それゆえ、最優秀論文賞を繰り上げ受賞してしまったのだ。
 『研究用のデータ加工が大変なのよ』
 これはイラストレーター達が自衛として、データをそのままウェブにアップロードしなくなったからだ。  近頃はデジタル画像を紙に印刷した作品やアナログ作品を造花などで飾り付けてからカメラで撮影する、2.5次元作品が主流となっている。  イラスト本体の解像度劣化やカメラフィルターによる色合の変化、装飾物による境界の抽象化などが原因で、2.5次元作品はAIで学習できない。  修正AIで2.5次元作品を2次元作品に加工しようとしても、誤認識のパレードである。そのため、ゆうに一万を超える大量のデータを人力で加工するしか手立てがないのだ。
 『FusionArtAI社のデータも法外的な値段で八方塞がりなの』
 FusionArtAI社は唯一ピュアなイラストデータを扱っているユニコーン企業だ。東堂善治のような大御所アーティストらと契約し、安定して高品質なデータを取得しているらしい。  AIやらNFTやらを壮大に語っているが事業内容がよく���解できない。それに莫大な資金が何処から出ているのか非常に疑問である。  加えて詩音がモニターとして、AIの学習を阻害する絵具を貰ったのだとか。胡散臭すぎる。
 『だから詩音のイラストのデータを全て譲って欲しいの』
 「……は?ちょっと待ちなさい」
 今まで無言で頷いていたが、思わず声が出てしまう。
 『貴女の全てが欲しいの』  「そんなこと言っていない!私は研究協力の依頼を断るように警告したのよ!!」    ことの発端は詩音がイラストコンクールの授賞式で私の名前を出したことである。偶然その授賞式に私の指導教員も来賓として出席していたのだ。  後日、ゼミで彼女の挨拶が話題に出され、私は迂闊にも恥ずかしさのあまり過剰に反応してしまった。  指導教員は詩音が語った人物が私のことだと察した。そして詩音宛に研究協力の依頼を出すよう、私に指示を下したのだ。  なんせ、詩音は今や業界を席巻する超新星。その作品を利用できれば、データの質の担保だけでなく、研究に箔をつけることができる。  下手をすれば詩音が筆を折りかねないその指示に対し、私は強い憤りを感じた。  しかし、上の言う事は絶対。だから大学から離れた喫茶店に呼び出し、密かに依頼を断るように警告したのだ。  ……加えて、授賞式のようなオフィシャルな場で無闇矢鱈に人様の個人情報を出さないよう、情報リテラシーの講義もみっちり実施した。  詩音は私の言葉を素直に聞き入れてくれた。ただし、研究室の厄介事に巻き込んだお詫び?として、週末に作品撮影のアシスタントをする約束をした。    ――――その撮影日が今日。  そこは、誰も寄りつかない瓦礫まみれのビーチ。  遥か昔、海辺に栄える水族館だった場所。  青空の下、詩音が無我夢中になって作品の飾り付けをしている。  装飾材を補充するため、彼女が水彩画に背を向けた刹那。  額縁からコールタールに似た漆黒の液体が勢いよく溢れ出し、彼女を襲う。  だから私は彼女を突き飛ばして。  悍ましく蠢く闇に、『食われた』。    「……ようやく思い出したわ」  これは、妄想でも夢でもない。相対する『私』の皮を被る怪異が起こした現象だ。  理解不能な存在に生殺与奪の権を握られている。その事実を認識した途端、体に悪寒が走り、鳥肌が立つ。今にも腰が抜けそうだ。  怪異は恐れ慄く私の眼をじっとりと見つめながら、ブリーフケースから同意書とペンを取り出し、机の上に置いた。  『貴女とはいい関係になれると思うの』  そう言いながら、怪異は小指を立てながら厭らしく微笑む。  私の生存本能が、この文字化けした書類にサインをしてはいけないと警鐘を鳴らしている。サインをすれば、死ぬ。  それでも私は震える手でペンを掴んでしまう。    ……だって、私なんかが���う相手じゃないもの。   怖くて泣きじゃくる無様な私に何ができるの。  そうね。きっと、あっけなく死ぬのよ。  ――――そうだとしても    「大切な後輩を襲ったお前だけは、絶対にぶっ殺してやる!!」    私は決死の覚悟を決め、一世一代の大啖呵を切った。瞬時に怪異に対する怒りの炎が燃え上がり、滞っていた思考が急激に動き始める。  相見えるは常識の埒外の存在。裏を返せば奇想天外な自由解釈が可能であり、不格好でもそれっぽい仮説を立ててしまえば、私にとっては常識の埒内の存在になる。  きっとそう強く信じなければ、目の前の『私』は倒せない。  唇に人差し指をあてながら、ただひたすらに、常識や記憶の間に無理やり関連性を見出して理屈をこじつけることを繰り返す。  やがて、その思考過程を経て、一つの結論に辿り着く。    この怪異の正体は、『クローラーを模した淫獣』だ。    こいつは複数回にわたって人を襲い、心の記憶から作品を抽出していくタチの悪い存在。全ての作品を取り込み終えると、獲物に大量の快楽成分を流し込んで再起不能にする恐ろしい習性を持つ。  おそらく詩音も何度か寄生されていて、今日が最後の日になるはずだった。  ところが、すんでのところで私が身代わりになったため、情報の吸い残しがあると誤認が生じてしまった。それは淫獣にとって重大なエラーである。  そこで、やり直しを試みるも、改めて詩音の同意が必要となってしまった。  だから先日の会話に基づいてこの空間を生成し、『私』の皮を被ってサインを迫っているのだ。――――今、自分が捕食している獲物が『丸亀飛鳥』であることに気が付かずに。  そして、最も重要なことは淫獣が人工的に作られた存在という点である。  これまでの同意書に重きを置くような言動を見ると、魑魅魍魎の類とは思えない。何より、元凶に心当たりがある。  そう、FusionArtAI社だ。淫獣の正体が例の胡散臭い絵の具であり、密かに多数のイラストレーターを襲っているとしたら、全て辻褄が合う。  ――――そうであると信じるの。そうすれば、こいつに一矢報いることができるはずよ。  汗ばんだ手で同意書を手繰り寄せ、ゆっくりとペン先を近づける。  すると、自分勝手に喋っていた淫獣が口を閉じ、紙面をじっと凝視し始めた。それだけではない。空間を構成する全てが、その瞬間を見逃すまいと監視している。  張り詰めた空気の中、私は素早く紙を裏返して、こう書き記す。    robots.txt  User-agent: *  Disallow: /    その意味は、『クローラーお断り』。  今や対魔の護符に等しい存在となった同意書を握りしめ、勢いよく席を立つ。  「私の全てが欲しい……そう言っていたかしら?」  沈黙。詩音の好意や��能を踏み躙った淫獣は、口を開かない。  『An error occurred. If this……』  どこからともなくアナウンスが聞こえるが今はどうでもいい。
 「これが私の答えよ」
 大っ嫌いなクソ女の顔面が吹き飛び、振り抜いた私の拳が漆黒の返り血に染まる。  一呼吸おいた後、心から詩音の無事を願い、静かに目を閉じた。    ***    茜色の空。漣の音。磯の香り……それと、ちょっと焦げ臭い。  そして、私の身体に縋って嗚咽する大切な後輩。  どうやら私は死の淵から生還できたらしい。無事を知らせるため、詩音の頭を優しく撫でる。それでも泣き止まないので、落ち着くまで背中をさすってあげた。  「心配かけたわね。詩音が無事でよかった」  詩音は私の胸に顔を埋めたまま、コクリと頷く。  「先輩も無事?」  「ええ、大丈夫よ」  これ以上、詩音を不安にさせないように気丈な態度をとるものの、重度の疲労を感じ、もはや立つことすらできない。  「ここはまだ危ないから、早く詩音だけでも逃げて」  「やっつけたから、モーマンタイだよ」  詩音が指差す方向を見ると、黒い液体に塗れた水彩画が静かに燃えていた。焦げ臭い匂いの原因はこれか。……やっつけたってどういうことかしら。  些細なことに気をとられている場合じゃない。  先ほどから微かに聞こえる、複数の物音。  何者かが物陰で息を潜め、私たちの様子を窺っている。  今や炭になりつつある淫獣の回収が目的か。いや、それは私がでっち上げた荒唐無稽な陰謀論にすぎない。  ここは、電波が届かない人里離れた廃墟。無防備な女二人がいつ襲われてもおかしくない、危険な場所だ。  詩音も気が付いたのか、私に抱きつく力が強くなる。意地でも私から離れないつもりのようだ。高校の時から感じていたが、この子は気が弱いわりに頑固だ。    ――――息が詰まるような空気を、遠くから鳴り響くサイレン音が切り裂いた。    同時に複数の人影が足音と共に遠ざかっていき、私は安堵の息を吐いた。  「もう大丈夫。定刻を過ぎても私から連絡がなかったら、警察と救急に通報するよう、母さんに頼んでいたの」  半分は今のような不足の事態に陥った時の保険として。  「やっぱり先輩はすごい。うん、とてもすごい」  もう半分は、尊敬の念を向けている後輩から刺された際の保険として。……絶対に黙っておきましょう。    ***    ――――事件から三か月後。  結局、私たちを襲った存在の正体は分からず終い。一方、あの場にいた不審な人影は東堂善治を襲撃した闇バイト強盗であった。そのため私達の不法侵入は霞んでしまい、一切お咎めなし。私達の身に何があったか、深く聞かれることもなかった。  まぁ、警察に事情を説明するにしても――――  FusionArtAI社が作ったスライム型の淫獣に襲われてデスアクメしそうになりました。奴らはアーティストの心の記憶に存在する作品データを狙っています。  という私の支離滅裂な説は口が裂けても言えない。それに、FusionArtAI社が不正会計絡みで呆気なく倒産したため、もう追及のしようがなかった。  ちなみに、詩音は黒い液体の正体が亡霊の祟りだと思い込んでいる。だから制汗スプレーとライターで除霊?しようとして、そのまま引火。あの有様となったそうな。  「貴女のおかげで助かったのかもしれないわね」  私の言葉に首を傾げる後輩は、今日も美少女だ。  あの事件以来、私達はお互いの身を案じて一週間に一回は会うようになった。といっても、毎回普通に遊んでいるだけだ。  今日は私の行きつけの喫茶店でまったりとお茶をしている。お紅茶がおいしい。  紅茶の香りの余韻を味わっていると、詩音の手招きが。  またか、と思いつつ耳を寄せる。
 「先輩のケーキ、一口欲しい」
 耳元で囁かれる妙に蠱惑的な声と熱の籠った吐息にゾクッとしてしまう。あの事件で私が晒した醜態から、余計なことを学んでしまったのだろう。  悪戯っぽく笑う詩音。本音を言ってしまうと非常に嬉しいのだが、どうも照れ臭くて顔を背けてしまう。  でも、これから時間をかけて慣れていけばいい。あの事件が私という物語の始まり、いや、――――私達という物語の始まりと決めたから。  二人に降り注ぐ優しい木漏れ日が、これからの日常を祝福しているように思える。  ――――そんな気恥ずかしいことを考えてしまうほど、私こと丸亀飛鳥は幸せだった。
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rada25 · 2 years ago
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久方ぶりに外出を楽しむ。29日の晩は中国の大連外国語大学訪日団の皆さんと北京ダックを囲んだ。日本でお迎えするのに何で横浜中華街なんだろう…とも思ったが、日本で愛される中国の食の町を体感してもらう意味ではとても有意義だ。まぁそれでも、もっと日本食が食べたかったんじゃないだろうか?と少し心配。 
右に河南出身の長身学生、左に安徽出身の物静か学生、と挟まれ、いつぶりだろう?と思い出せないくらい久しぶりの、中国人と円卓を囲む食事。中国の学生らしくとても素直でピュアで、清々しい雰囲気に久しぶりに触れ、中国にいたころの居心地の良さ、のようなものを思い出すことができた。 
店に入る前の空き時間で、中華街にある占い店に入った。お金を払って占ってもらったことなんて、これまで一度もない。先行き不安で精神不安定な今、「占いは心の休憩」という看板文句が心に沁みた。 
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sugarsui · 2 years ago
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2023/10/29
 私が横浜に行ったことがないということがあり、当初からならば行こう、と言っていてようやく行けた。私が高所恐怖症だからこそ、金を払って私を観覧車に乗せると、彼女は息まいていたが、行きの電車で「財布忘れた!」と連絡がきた。とりあえず横浜駅に集まり、ビブレをふらっと見た後に、みなとみらいのほうへ。財布がないのは仕方ないし、約束はしていたので、私がお金を出して怖い観覧車に乗ったが、やはり高かった。昔乗った、西武遊園地の観覧車よりも高かった。勢いでジェットコースターにも乗せられそうになったが、調整中で事なきを得た。そのまま歩いて赤レンガ倉庫をぷらぷらしたあとに、中華街へ行き、お茶して、小籠包を食べる。あまりにも店が多くて、決定打に欠けていたが、結局マツコの知らない世界で紹介されたという文句が店前にあり、人が並んでいるところに入った。最近、バーミヤンの小籠包で十分などと思っていたが、やはり違うもので、皮の分厚さ大事。あと中華街で驚いたことに、なぜか占い屋がとても多く、うっかりそちらに目をやると店の軒先にいる人にロックオンされて、こちらに向かって呼びかけられる。まあ安いしと興味本位で、手相占いだけしてもらった。彼女のほうの出だしが、「明るくて人の腹を探らない」と診断されていて、それは違うだろうと、さすがに顔に出して笑うのは申し訳なくて、腹の中で笑っていた。私のほうはというと、35歳くらいが仕事の転機だとか、愛情表現が苦手なようなのでがんばってください、とのことだった。仕事については、それが常勤を発見できる年齢だと考えれば、あまりにもリアルだし、愛情表現苦手はそんなことないんだけどなあ、などと思っていた。
 総じて楽しくて、また行��うねという約束とともに、今度はジェットコースターに乗せると宣告された。
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yaoyuan6478 · 3 years ago
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#横浜中華街 #横浜中華街食べ歩き #横浜中華街グルメ #横浜中華街ランチ #横浜中華街食べ放題 #横浜中華街ガイドマップ #横浜中華街タピオカ #横浜中華街🐼 #横浜中華街占い #横浜中華街カフェ (横浜中華街(Yokohama Chinatown)) https://www.instagram.com/p/CmthPSjpLvP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kyokocanary777 · 3 years ago
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久しぶりの横浜中華街
先日、かなり久しぶりに横浜中華街に行った。
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3年前くらいまでは、中華街近くの石川町に居たので、横浜中華街にはよく行っていた(歩いていた)。
犬と散歩とか、ランチとか、友達が遊びにきたら案内とか、パソコン持っていってカフェで仕事もしてた。
私にとって、横浜��町や桜木町、馬車道、関内などは、故郷のような場所。
さて。
これは、横浜媽祖廟。中華街の中にあります。
神様がたくさん祀られているところなので、たぶん日本の神社のような場所。
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神様にも位があるようだし、祀られている神様によってパワースポットのパワーに違いがあるようで。
日本の神社関連でそんな話を聞いたことある。
だとすると、中国の神社みたいな横浜媽祖廟は、かなりすごいパワースポットなのかなぁ。
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日本の出雲大社とか、伊勢神宮とか、日本三大稲荷の京都伏見稲荷や狐さんだらけの愛知豊川稲荷とか
それくらいにすごいところなのだろうか。
住んでた時から気になってたけれど、特に追求もせずに今日に至ってしまった。。。
とにかく、このギラギラしたこの輝きを見てると、パワーがみなぎってくる感じがするし、前を通るだけで心がパッと明るくなるし。
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神社とかパワースポットとかに、あんまり興味がない人なので(撮影は好き)、こんな発言で申し訳ないのだけれども。
ところで、中華街の提灯も好き。
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クネクネしてる。
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ななめになってたりもして。
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占いがある風景も面白い。
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みんな、幸せになりますように🕊
2022/12/18
16:40
カナリヤ響子
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photofumiya · 3 years ago
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やっとこさ横浜中華街! 美味しい中華がたっくさん! #神奈川 #中華 #中華街 #横浜中華街 #食べ歩き #横浜 #グルメ #占い #日本 #日本一周 #日本一周中 #日本一周バイク旅 #日本一周カメラマン #旅 #journey #trip #バイク好きな人と繋がりたい #バイク乗りと繋がりたい #バイク #motorcycle #honda #cb650r #canon #eos #5dmark4 #photo #photographer #photography https://www.instagram.com/p/ChUc3-chrAK/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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what-iam-today · 3 years ago
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海外から中学の大親友が帰ってまいりまして、、
念願の横浜中華街で占い行ってきました。
まさかの占いでズサズサにやられました。
まじか、しか言いようがない。
自分のマイナス面ばかり言われて、、
心ボロボロです。
恋愛について占ってもらったのですが、
相手は私のことを女の子としてではなく
女性、、つまり性の対象として見ている、、
というタロットカードがでて、、、。
「え、、。」の一言。
なんだろう、占ってもらって色々スッキリする
と思ったら、余計にザワザワした感情出て来た。
ザワザワしながら散歩しているところですが、
今日星が綺麗にみえて、、安心しました。
ありがとう、夜空。今日も綺麗だよ。
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vertexauto · 5 years ago
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仕事を早く切り上げて年始恒例の横浜中華街に来てます こちらへ来た目的は食事ももちろんですが、ある先生に今年一年の自分の健康や会社の方向性を占って頂くためです この3つのサイコロみたいなもので占って頂くのですが、怖いくらいに当たります😭 もうかれこれ5年くらい同じ先生に見ていただいてますが、今年の健康運はまずまずでしたが会社の方は人もお金も寄ってくる良い一年との結果でした\(^o^)/ 去年以上に今年はバリバリ仕事しますよ〜\(^o^)/ 今年は一部上場を目指します(?) #横浜中華街 #占い当たりすぎ #ヴェルテックスオート フェイスブック (是非いいねをお願いします)https://m.facebook.com/kurumano1 ブログ(読者登録お願いします) http://s.ameblo.jp/vertex-auto/ ツイッター(フォローしてね~) https://twitter.com/vertex5621 ホームページ (車屋さんのページです) http://www.vertex-auto.com/ (Yokohama Chinatown) https://www.instagram.com/p/B7QPFwvADc5/?igshid=1lzls126etqe0
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ebi-art · 6 years ago
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「手相占い」 #手相占い #手相 #手相鑑定 #占い #横浜中華街 #中華街 #横浜観光 #yokohama (Yokohama Chinatown) https://www.instagram.com/p/B0i1Ja1lLoa/?igshid=shp2wdi1hhpa
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fuyumi0210 · 6 years ago
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横浜中華街で占いに行ってきた🔮 四柱推命で占ってもらったんだけど、 どうやら男の人に備わってるものを備えてるらしい(笑) 光栄なんだけど、、、お金が好きで🤣🤣(笑)そのお金も自分で生み出す力もあるから起業家向きだって🤔 もう1人で生きていけるじゃん!って2人で言ってた🤣笑 後輩ちゃんもプライド高い男性気質だから2人の相性抜群🤣🤣笑 叶えたい事は叶う年らしいので夢と希望と野望を高く、叶う様に努力しようと決めました👏🏻 そのあと大さん橋マルシェでレモネード飲んで、警備のおじさんにクルーズの外国人にあげる用のポストカードを頂いて(笑) 楽しい一日でした🤗 #みなとみらい #大さん橋 #大さん橋マルシェ #横浜中華街 #占い #minatomirai (大さん橋) https://www.instagram.com/p/BysGSSsDk4f/?igshid=pjjdx6n87fke
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liliyaolenyeva666 · 4 years ago
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🎼 00923 「Run Runaway」。
"そして朝が来て" 夜の東京っぽい都会的な町に 顔をバンダナのやうな物で覆ったピストル強盗が現れ、お金を奪って逃走するところから始まります、追う者と追われる者のそれぞれをそれぞれに描いた 松竹サイレント映画 「その夜の妻」 を観ています。小津安二郎監督作品。病気で苦しむ娘の治療費を工面するために 犯罪に手を染めた 岡田時彦さん演ずるハシヅメは その手にしていたピストルはいくらで仕入れたのか とても気になりますけれど、そんなことはさておき、警察の目を掻い潜り、一昨日の晩から一睡もしていないっぽい妻と娘の元に 何とか帰宅するのですけれど、追手の追求は激しさを増すばかりで、遂に 刑事が自宅に押し掛けてきます。お金にとても困っているはずの家族の部屋が とても洋風めいていて、それなりに裕福な感が漂うこの映画、娘の治療費がどれだけ高額なんだらう (でも盗んだお金はとても端金だったり) と思ってしまいます。
つづいて
"東海公司" に勤める シュウさん (演ずるは フランキー堺さん) が、絶叫占いを占って貰うところから始まります、横浜の中華街で はたらく人々の日々を描いた 東京映画 「喜劇 駅前飯店」 を観ています。久松静児監督作品。中華料理店を営むソンさんは 伴淳三郎さん、シュケベなトクさん (コック長) は 森繁久彌さん、中華理髪館 (床屋) のチンさんは 三木のり平さん、王貞治さん (読売巨人軍) は 王貞治さん。森光子さん演ずる占い師 紅生姜って娘さんも登場します。「ハイ!ミラク軒でございます!」 って感じで登場します、わたしのラブリー 淡島千景さんは、トクさんの奥さま役のケイコさん役です。ある日のこと、香港から "チチウエシス" との電報が届き、トクさんは 東京国際空港から "Japan Air Lines" で旅立ったりするのですけれど、そのことが後に利いてくるこの映画、お店の売買で揉めに揉めたり、伊豆に行った帰りに富士山が映ったり、皆が話す おかしな日本語が弾け過ぎて 物語に集中できなかったりと "駅前大飯店" って文字が映るまで とことんまで大騒ぎします。
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