#自分しかいないときは、見て見ぬふりが可能だったらそうして、見て見ぬふりをする自分を他の誰かが見ていないことを祈れ
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moko1590m · 7 months ago
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落ちている財布・カードなどを見つけた 道端で苦しんでいる人を見つけたetc. →自分一人で助けられると早合点せず、協力を求められる他者が近くに居れば協力を求め、 できるだけ最も適切な処置をとる。 警察も万能ではない。例えば、カードのことはカード会社に通報する方が適切。 安易に他者に責任転嫁しようとせず、自分にできる最も適切な行動をとるべき。
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arraytale001 · 6 months ago
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CHAPTER 12  RAYS FILE 11
((MUSIC => Clint Mansell - Lux Aeterna [REQUIEM FOR A DREAM, USA - 2000] ))
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「オレを信じなくていい、全然問題ない。けどさ、お前のその意固地さ、少しは直したほうがいいんじゃねぇか?他人の忠告を無視してもいいことなんてないし、オレが言ったことだって別に悪いことじゃねぇだろ。」
相手の目はまだ疑いの色を帯びており、礼儀正しく自己紹介もしない上に顔さえ見せない人物を信頼するのは不可能に思えた。ただ見えるのは、赤と黄色の瞳が暗闇の中から突き刺すように輝き、無限の空に浮かぶ日食の輪のようだった。彼の声は重く冷たい響きを持ち、不穏なオーラを放ち、まばたきするのも難しいほどの緊張感を生み出していた。その視線は鋭く、時折シニカルに目を細める。その唇から時折漏れるかすかな笑い声は、聞く者の背筋を凍らせ、警戒心をさらに掻き立てた。
彼は本当に何を望んでいるのか。その問いにはまだ答えがなく、この謎めいた人物に初めて出会った瞬間から、圧し掛かるような疑念が離れなかった。
恐怖ではない。ただ、言い知れぬ不安感。まるで見えない目に四方八方から見られているような感覚で、立つことすら震えを抑えながら必死だった。「お前に何の得があるんだ?手伝うなんて怪しすぎる。信じられるわけがない。」落ち着かない思考の中で、そう吐き捨てた。
「オレが怖いのか?」彼の声は嘲笑的で、その瞳は鋭く睨みつけてきた。
「お前みたいな奴を怖がる歳じゃない。家に帰って俺を邪魔するのはやめろ。」相手の無礼さがこれ以上ないほど明白な状況で、話すだけ無駄だと思った。それでも心のどこかで湧き上がる好奇心がちらつくが、後悔や面倒事を招き入れるのは絶対に避けたかった。必要のないことにエネルギーを割きたくない、それだけだった。
その言葉に謎の人物は不機嫌そうに鼻で笑い、低い声でくぐもった笑い声を漏らした。周囲は暗く沈んでいく。まるで広がる嵐の雲が一帯を包み込むかのように。彼はその場に立ち尽くし、突然の変化に敏感に身構えていた。
「歳?自分が今いくつかも知らねぇくせに?」影の中から鋭い歯が輝き、突然の笑みに冷や汗が背中を伝った。彼はこの人物が消え去ってくれることを心の中で願ったが、そんな希望が叶う気配はなかった。相手は自分の警告を再考するようしつこく迫り続けた。誰かに操られ殺されるだろうと脅し、申し出を拒むならばと付け加えた。しかし、その言葉はまるで自分自身について語っているかのようで、自己弁護のために他人を攻撃しているだけのようにも思えた。あるいはただ楽しんでいるのかもしれない。この奇妙な中傷のゲームを。
「ただ年を取った気がするだけだ。」口に出した言葉に自分でも驚いたが、その信念は頑なだった。自分は年を取っている。それは間違いない。ただ、いくつなのかは分からない。それとも、そもそも覚えていないのか。
そう、確かにおかしい。なぜ自分の年齢も分からず、ただ長く生きてきた気がするだけなのだろう。だが、それを深く考える必要があるだろうか?生きているうちは年齢など関係ない。少なくとも彼はそう考えていた。死ぬなら死ぬ。それが何歳であろうと関係ない。死は必ず訪れるものなのだから。
「そんなに軽く言うんだな。気にならないのか?」
彼は自信を持って首を振った。「いや、重要じゃない。そんな些細なことに興味を持つと思ったら、お前は間違ってるし、馬鹿だ。さっきお前が言ったよな。信じようが信じまいが構わないって。だったらこれが俺の答えだ。重要なのは、お前の言うことを聞いてよく考えた結果、俺が下した結論だってことだ。俺はお前を信じられない。十分だ。これ以上俺を説得しようとすれば、お前がさらに馬鹿に見えるだけだ。こんなところで時間を無駄にするな。お前が老いていくだけだ。さっさと消えろ。」その声は揺るぎなく、瞳には決意が宿っていた。妥協も、さらなる議論もなかった。彼はもう耳を貸すつもりはなかった。名前も知らない誰かに、不快な言葉で包まれた脅しを突きつけるような相手に対して。
「馬鹿、だと?お前から聞かされるのは本当に不愉快だな。昔は楽しんでたのに。」
 「お前、思った以上に変な奴だな。」
 「オレが認める相手以外から聞きたくない。それが、お前じゃない。」
 「俺には関係ない。お前の奇妙さなんてどうでもいいから、まだ俺が正気でいるうちに消えろ。」
 「そうか。じゃあ、お時間ありがとうございました。」
 「ああ、どういたしまして。」
そう言って、謎めいた人物は一瞬にして消え去った。その場を包んでいた闇は、高度に怪しい黒い穴に飲み込まれた。名乗りもせず、名前すら明かさずに、ただ現れ、信じがたい戯言を並べ、そして去っていった。しかし彼の言葉、あの警告だけは、聞いた者の心にしっかりと刻まれていた。
誰かが���分を利用しようとしたり、殺そうとしたりする理由が理解できなかった。傲慢さではない。ただ、これまで誰一人として自分の空間にたどり着き、直接会えた者はいなかったのだ。彼自身も、この奇妙な人物以外には誰とも出会ったことがない。なのに、誰かが自分を知っているというのは不可解だった。警告はどれほど馬鹿げていようと警告だ。それを心に留めておくことだけは忘れなかった。
ガスター。
彼は自室の天井を見つめながら、思考の混乱に沈んでいた。
確かに、彼は誰かと話をしたいと切望していた。いつも孤独なその空間で、退屈を紛らわすために、外へ出ることもできずにいたからだ。目の前には扉があったが、どれだけ力を込めても、破壊しようとしても、開くことは絶対になかった。あらゆる試みが失敗に終わり、最終的には諦め、空想や静寂で孤独を埋めるようになった。
しかし、その謎の人物は、何か切なる祈りが叶えられて現れたわけではない。扉を叩いて「お前の人生をめちゃくちゃにする奴がいるから気をつけろ」と警告する者が来ることを、彼は望んでいなかった。まるで死神や突然の審判の日が訪れたように感じたのだ。
「俺の人生、どれだけ惨めなんだ。」彼は苦い笑いを浮かべ、運命を嘆きながら再び空想に戻った。心は依然として落ち着かず、混乱していた。
***
サンズは足を引きずりながら、フリスクの体を腕に抱えて前へ進んでいた。彼の右手は重傷を負い、ほとんど折れていたが、フリスクのポケットにあった包帯を使って骨折を応急処置していた。その修繕は完璧ではなかったが、細かな擦り傷など気にする必要もない程度には役に立っていた。彼の息は短く、苦しげで、その目は疲労に覆われていた。それでも彼の顔には大きな笑みが刻まれており、埃と泥にまみれた頭蓋骨に深く刻み込まれていた。
エコーフラワーの花びらが彼のボロボロになったジャケットに絡みつき、そのジャケットは穴だらけで、下に隠された骨をちらつかせていた。それは彼の魂を守る盾であり、狙う者から必死に守られていた。
フリスクの状態もまた芳しいものではなかった。その服はボロボロで、風に揺れる糸が自由に垂れ下がっていた。生地には無数の裂け目や汚れが付き、色あせていた。彼の体には多くの切り傷と擦り傷があり、命に関わるほどではなかったが、その過酷な戦いを物語っていた。短い髪は乱れ、焼けたように焦げた部分や欠けた部分もあった。彼の顔は青ざめ、赤く腫れた目はうっすらと腫れていた。
サンズの表情は中立的で、前方の道をじっと見据えていた。時折、彼は調子外れのメロディを口ずさみ、それはチ��ラとの過酷な戦いの後、自分を落ち着かせるためのささやかな試みに過ぎなかった。
チャラは容赦なかった。その動きは計算され、無駄がなく、すべての攻撃が正確だった。彼女の燃え上がる赤��目は、獲物を追う捕食者のように輝いていた。サンズはまだその戦いの緊張を感じていた。チャラの猛攻は、炎のような決意に満ちており、その攻撃一つ一つが隙を与えなかった。その鋭いナイフの一撃一撃は、サンズを消耗させ、回避と反撃の間で綱渡りを強いるものだった。
エコーフラワーに囲まれたその場所では、不気味で哀れな歌声が響いていた。チャラの赤いナイフの光と、サンズの青い魔法の淡い輝きが激しくぶつかり合い、混沌とした戦いの中で、花々の哀歌が破壊への悲しみを謳うようだった。
しかし、何も永遠には続かない。
チャラが借りた体、フリスクのか弱い身体は、次第に力を失っていった。呼吸が乱れ、足元がふらつき、かろうじて立っていた。彼女の視線は依然として鋭かったが、力はすでに尽きていた。かつて圧倒的な捕食者だったチャラは、今や崩れ落ちそうな状態に見えた。サンズはその様子を見守り、勝ち誇った笑みを浮かべた。チャラは歯を食いしばり、ナイフを強く握りしめ、必死に最後の一撃を放とうとした。
しかし、その時——
 「チャラ、もう十分だ。」サンズは静かに自信を持って言った。
 「お前はもう負けている。」
サンズの片手がチャラの首にかかり、鉄のような握力で彼女を抑えた。その圧力は、無言の警告だった——少しでも無謀な動きがあれば、それが最後になるだろう。サンズの声は穏やかでありながら、冷徹さを帯びていた。彼の笑みが広がり、彼はさらに近づき、言葉には悪意がにじんでいた。 「お前はもうここで終わりだ。これ以上戦っても意味はない。」
チャラはフラストレーションで歯を食いしばりながらも、身動きが取れないことを感じた。サンズの冷静でありながら威圧的なささやきが耳元で響き、彼女の支配力の幻想を完全に打ち砕いていた。反抗しても無駄だと彼女は悟った。
「よし。ようやくお前が聞いてくれたか。」サンズはささやくように言った。「何をしようが、お前は負ける。」
チャラは歯を食いしばり、サンズを憎しみと絶望の入り混じった視線で睨んだ。「お前はフリスクをお前の計画に使いたいんだろ? もし俺を殺したいなら、フリスクも一緒に殺さなきゃならない。別の方法はない。お前、結局何がしたいんだ、サンズ?」
サンズはすでにそのことを予測していた。だから、彼はクスクスと笑って、さらに強く首を握り締めた。「‘殺す’って言葉は、俺がお前にすることを表すのにふさわしくないな、チャラ。いや、それどころか全然違う。完全に間違ってる。俺はお前を殺すつもりなんてない。」
サンズの言葉には、いら立たしい謎が含まれていた。サンズはチャラに十分な思考の余地を与えず、彼女の本当��計画を推測する暇も与えていなかった。サンズは意図的にあらゆる角度からプレッシャーをかけ、冷静に考える機会を奪っていた——脅しや、チャラとフリスクの命を脅かすその手で。チャラは攻撃的な行動を取らないようにしなければならなかった。もし反抗すれば、瞬時に首をへし折られるだろうことは分かっていたからだ。たとえフリスクの助けを借りてリセットできるとしても、サンズがフリスクのシステムに手を加え、フリスクの魂の核心に何か未知のコードを追加したのを見た後では、もうリセットできるかどうか自信が持てなかった。
すべてがぼやけ、疑問で満ちていた。チャラは困惑し、どうすべきか分からなかった。彼女は嫌悪するような恐怖を感じ始めた——水のようにゆっくりと溺れていく恐怖。逃げ出したいと思ったが、サンズの握力は容赦なく、甘い考えを許さなかった。もし反抗すれば、サンズは即座に彼女の首を折るだろう。それだけで十分だった。これはばかげているように思えるかもしれないが、あるいはチャラがサンズの力を誇張しているのかもしれないが、彼女の圧倒的な恐怖がサンズが本当に彼女を殺す準備ができていると信じ込ませた。
もしかして… 彼はこのゲームをリセットできるのか?
チャラは内心で、サンズがこの世界をどこまで制御できるのか疑問に思った。サンズはあまりにも自信満々で、チャラを疲れさせて反撃できないようにしていた。もしフリスクを手にかけても、この世界を元に戻すことができるのだろうか?
サンズは何か隠し持っているのだろうか、チャラに手がかりを与えないようにしているのだろうか?
「お前が今、考えていることは分かってるよ。リセットだろう? この世界を元に戻せるか、ってな。」サンズはチャラの混乱を読み取って、軽く笑いながら言った——彼を嘲笑するように。「もちろん、できるさ。今、お前を殺しても、後で殺しても…いつでもいい。」
サンズはチャラの左手——いや、フリスクの手をさらに強く握り、彼の力が握った手に痣を残した。
「お前は、この体が本当の痛みを感じないことに感謝すべきだな。痛みを感じずに死ぬのって、こんなに気持ちがいいなんて、きっと安らかなんだろうな。まるで家で寝て、永遠の眠りに落ちるようなものだ。ああ、わかる、かなり楽だろ、チャラ?」
「お前はリセットできないって信じない。」チャラは反論し、サンズの言葉を信じることを拒んだ。
そして、はい、サンズが彼の命をしっかり握っていることを感じた時、痛みがないことを実感していた。
「関係ない。」サンズは気楽に言った。「チャラ、好きにすればいい。信じても信じなくても、俺にはどうでもいい。お前がそれを受け入れるかどうかなんて、俺は全く気にしない。」
そう言った瞬間、チャラは言葉を返そうとしたが、突然、口が開かなくなった。身体中に衝撃が走り、心まで引き裂かれるような感覚が押し寄せた。まるで脳が爆発したような感覚だった。身体が硬直し、凍りつく。目を見開き、信じられないような衝撃を受けた。
サンズはその背後で、何事もなかったかのように、静かなメロディを口ずさみながら、満足げにその瞬間を楽しんでいた。
「く...くそ野郎。」
Charaの最後の言葉は、Sansが彼の魂をしっかりと握りしめた瞬間だった―もはやFriskの魂ではなくなっていた。SansはCharaの魂を��べての角度から貫き、そのコードを破壊して混乱を引き起こしていた。その激しい衝撃に、Charaは逃げる力を失い、Sansは楽しげにさらに深く入り込んでそのコードを壊していった。
「どんな感じだ?」Sansが尋ねたが、Charaは彼に呪いの言葉を吐く力さえ残っていなかった。 Sansはただ笑い、Charaをじっと見つめた。 「おお、これがあんたをかっこよく見せてたコードってわけか。俺、あんたを奴隷に変えることだってできるって知ってるか?番犬みたいに使うの、めっちゃ面白そうだろうな。」
Sansの言葉はあまりにも残酷で、自分自身でも驚き、急いで口を覆った。 彼の目は少し震え、広がっていった。「忘れろ。」
そして、Charaの弱った体が地面に激しく倒れ込んだ。SansはまだCharaの魂を握りしめたまま、彼の無力な姿を見下ろし、何も言わなかった。 Sansは自分のかつての姿を想像した――もし昔の自分だったら、この状況をどう扱っていただろうか。慈悲を見せて、Charaを許しただろうか?必死に説得して、邪魔をやめさせようとしただろうか?懇願して交渉しただろうか?
「昔の俺はみじめだったな。」彼はその考えを否定し、Charaの体を踏み越えて、彼の激しい戦いを静かに目撃していた滝を見つめた。 深い息をつきながら、彼は自由に笑い、「待ってろよ、Rays!」と叫んだ。
Friskを見下ろし、まだ地面で眠っている彼を抱き上げると、Sansは目を閉じ、その胸が少し軽くなったのを感じた。冷たい笑みを浮かべながら、彼は言った。「じゃあな、Chara。」
数分間、自分の混乱した考えを整理し、気持ちを落ち着かせた後、Sansは再びFriskの体を抱え、傷ついた手でそれを持ち上げた。二人とも完全にボロボロで、その場の破壊的な光景と見事に一致していた。周囲を見渡すと、押しつぶされて枯れた花々、砕けた岩、そして散らばった骨の破片が広がっていた。戦いは本当に激しく、恐ろしいものだった。
倒れる寸前まで力を振り絞り、Sansは歩みを進めた。時折つまずいて、ほとんど倒れそうになりながらも。Sansが崩れ落ちる中、Raysは自分の手が届かないすべてのNPCの苦しみを楽しんでいた。彼らの運命を弄びながら、その温かくておいしいブラックコーヒーを味わっていた。
「ゆっくり休め、Frisk。」Sansは囁きながらFriskを毛布の山で包んだ。彼はFriskを慎重にベッドに寝かせ、その後、散らかったゴミだらけの部屋を片付けてからドアを閉めた。部屋を出て、Papyrusがその場で凍りついたままの姿を見つけた。
***
「何しに来たんだ?」
「ちょっと手伝ってほしいだけだ、そんだけだよ。」Sansが答えた。
Gasterは目を細め、その言葉を簡単に信じようとはしなかった。「もし俺を利用するつもりなら、さっさと立ち去れ。もうお前たちにはうんざりだ。」
「俺たち?」Sansは笑った。「ああ、Charaのことか?」
Gasterは急に振り返り、目に好奇心を浮かべた。「ああ、それが奴の名前、Charaだな。」
彼はその人物が男性だと思っていた。Raysが本当の声を使っていたことが判明した。
Sansは頷き、包帯で巻かれた腕を見せた。「奴はさっき俺を攻撃したんだ。俺が奴の要求に従わなかったから。Charaは自己中心的で欲深い、欲しいものを手に入れるためなら何でもするタイプの人間だ。最初に会ったときに嫌いになるタイプだよ、それが俺の見解だ。」Sansは正直に話したが、あの謎の人物の名前については少し引っかかっていた。自分の敵であるRaysの良い名前を守っているのはどうしてだろうか?その答えを考える理由は多くあった。
そして予想通り、RaysはすでにGasterに近づき、彼を操ろうとしていた。おそらく、Sansについて話を持ち出し、Sansは警戒すべき危険な人物だと警告し、Gasterを罠にかけようとしていたのだろう。疑念を撒き散らし、名前さえ明かさずに。Sansに、自分の正体を明かすか、他の誰かを犠牲にして自分を守るかを決めさせた。Charaは、SansがGasterがどう反応するかを試すために選んだ生け贄だった。
でももちろん、SansはGasterがこういった操作に長けていることを理解していた。
「奴はお前について面白いことをたくさん言ってたぜ。」
ああ。
SansはGasterが自分をおびき寄せようとしているのに気づいた―それがあまりにも明白だった。Gasterが自分をどう見ているのか、その好奇心が目に浮かんでいた。SansはすぐにGasterの計画を察し、彼が自分の反応から情報を引き出そうとしているのを感じ取った。
Sansは小さな笑顔を浮かべて、罠を避けた。「ああ、そうだよ、奴は俺がすごく面白くて馬鹿げてるって言ってた。何がそんなに素晴らしいのか分からないけど、まあ、偽りの褒め言葉を受け入れて、先に進むとするよ。それがお前にとって面白いことかは分からないけど、それが奴が言った唯一のことだ。」もちろん、Sansが言ったことの半分は真実ではなく、残りは彼自身の作り話だった。彼はそれがGasterが欲しがっている答えでないことを分かっていたが、Sansはそれを与えなかった。
Gasterはすぐにはその言葉を受け入れなかったが、心の中でSansの言葉に同意した。「奴がこんなに早くお前に会うとは思わなかった。もしよければ、あの時お前たちは何を話したんだ?」
SansはGasterがすぐに答えるとは思っていなかった、むしろGasterは黙って何も言わないだろうと予想していた。
「言わない。」
もちろん、彼の予想通りだった。
Gasterは慎重に情報を隠し、Sansのことを全く知らなかったので、Sansが信頼できる相手か、Charaと呼ばれる人物と同じくらい危険な存在か疑っていた。
Gasterの疑念に気づいたSansは一歩後ろに下がった。「俺を信じてないんだな?もちろん、状況はよく分かるよ。突然助けを求めてきた見知らぬ奴を信じるわけがないよな。」巧妙に、悲しそうな顔を作って言った。「俺が死にかけてるってことを知ってほしいんだ。そして、奴が俺を攻撃した時、お前の名前を出してた。」
「どういう意味だ?」
「奴が俺をこ��におびき寄せるために、お前の名前を出したんだ。お前だけが俺を助けられるって言って、俺には選択肢がなかったんだ。俺はあいつの策を見抜けなきゃバカだろ?どうして敵を助けるんだ?意味が分からないだろ?でも、俺は心配で怖くて、何もせずにいられなかったんだ。奴と戦うには力が足りないけど、少なくともお前に警告はしたかった。Charaに関わるな、奴は本当に危険だ。もし会うことがあったら、すぐに逃げろ、二度と戻ってくるな!お願いだ。」悲しみを込めた声は説得力があり、Gasterを揺さぶり始めた。
「分からない。俺が関わる理由がわからないし、Charaがどうして俺を助けられると思ってるんだ?」
Sansは答えを知っていたが、それを共有するつもりはなかった。
「分からない、俺はこういうことに疎いんだ。でもだからこそ来たんだ、Gaster。気をつけて。奴は本当に狂ってて恐ろしい。」
Gasterはすぐには返事をしなかった。考え込み、慎重に思案した。不安で焦る気持ちが彼をむしばんだ。自分がこの部屋から出られないことを言うべきかもしれなかったが、彼の直感は黙っておくように、そしてその情報を漏らさないように告げていた。Sansについて何か違和感があった。彼の存在が不安を感じさせ、信じるに足りる説明がなかった。
「それなら、奴に気づかれる前に出て行け、Sans。」今のところ、GasterはSansを追い出す決断を下した。彼の存在は威圧的で、まるでCharaのようだった。無視できなかった。
「俺を警戒してるんだな、Gaster。」
「何でそう思う?」
「顔に出てる。俺を疑いの目で見てる。」
「お前が言うほど愚かじゃないだろ、Sans。」
Sansは笑った。「誰にでも得意なことがあるんだよ。」
「本当か?」
Sansは肩をすくめ、会話を続けることに興味を示さなかった。一方、Gasterは物事が宙ぶらりんのままで終わったことに不満そうに見えた。Sansには確かに何か違和感があったが、Gasterはそれが何なのか正確に突き止めることができなかった。それはあまりにも微妙で、暗闇の中で影をつかむようなものだった。疑問が頭を満たしていたが、それにも関わらず、Gasterの小さな一部分は、Sansはまだ信頼できるかもしれない、Charaほど悪くはないだろうと主張していた。Sansはあの狂人よりも安定しているように見えた。 しかし、その考えを裏付ける確かな証拠はなかった。Sansは依然として未知の脅威であり、彼がもたらす害の真の可能性は不明のままだった。
「なんか疲れてるみたいだな。大丈夫か?」Sansが沈黙を破って尋ねた。
「やっと気づいたか。休みたいから、さっさと出て行け。」 Gasterはすぐにドアを指差し、顔には不快感と苛立ちが浮かんでいた。
Gasterの明らかな不快感を見て、Sansはその追い出しを優雅に受け入れ、後ろに下がって出口に向かって歩き出した。こんなに熱く議論を続けても意味がないと思ったからだ。 
しかし、Sansが白いドアの取っ手に手をかけたその時、彼は静かに笑って言った。「明日、コーヒーでも一緒にどう?」 Gasterはうんざりした様子で彼を睨んだ。「さっさと出て行け。」 
Sansは最後にGasterを一瞥し、冷静な声で答えた。「ドアはロックされてないからな。」
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kennak · 10 months ago
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※この記事は性的なものに触れるので、そう���うのが苦手な方は戻ってください。 今年の春前に私の身に起きた話を書こうと思う。 恥ずかしい話として墓場まで持ってくつもりだったんだけど、最近またいろいろ思い出して愚痴りたくなったので書かせてほしい。 長い話になる���思うし、文章が下手なので読みにくいかもしれない。 ただ皆さんには笑い話として、そして教訓として読めると思う。 そして、もしかしたら消すかもしれない。 私は30代後半の女だ。 恋愛ももう10年してなくて、今後もすることは恐らくないだろう。 それは別に良いのだが、昔から人並み以上に性欲だけは強くて、それを持て余していた。 ただ男性恐怖症なところがあるので、マッチングアプリで誰かと会ったり、女性用風俗なんかには行くつもりもなくて、自分だけでひっそりと性欲を解消している。 誰にも迷惑もかけてないし、それでいいと思っていた。 事の始まりはAmazonで新しく玩具を買おうとしたことがきっかけだ。 今まで愛用していた玩具が壊れたのでAmazonで新しく所謂”吸うやつ"ってのを買うことにした。そのときに一緒にオススメされた張型や他の日用品や本なんかもカートに入れて注文した。 そして後日、メールに宅配ボックスに配達完了という通知が来て取りに行ったのだが、宅配ボックスに自分の部屋の表記がなかった。 ただ、うちの宅配ボックスは以前もこういうことがあって、部屋名が反映されるまでに少しタイムラグがあるのかも? とか考えてそのままにしてしまっていた。 だが翌日、会社に行く前に見ても表記がなかった。おかしいとは思ったんだけど、管理会社に連絡するまでもないかな、と思ってそのまま会社に行ってしまった。 そして帰宅後、ドア前に紙袋が置かれていた。 嫌な予感がした。 近付くと紙袋の中にAmazonの段ボールが入れられていた。開封されて。 紙袋には綺麗に折りたたまれたA4のコピー用紙が入っており、開くと「間違えてうちに届いてました。開封してしまい申し訳ありません」と書かれていた。 Amazonの段ボールの中身を祈るように確認すると日用品や本なんかではない、いかにもなデザインの箱が2つ入っていた。 シンプルなデザインだが、見る人によってはそれにしか使わないってわかるだろうパッケージと、エグいパッケージの玩具が二箱が入っていた。 その日は余りのショックと混乱でお風呂に入ることも食事を摂ることも出来ず、そのままソファに腰掛けたまま「何で……?」「どうして……?」とグルグル考え続けてしまった。 手紙なんか入れずにそのまま廃棄してくれていたら、紛失したのかな? くらいの軽い気持ちで、Amazonのカスタマーサービスに連絡して済んだのに。 何で手紙なんて入れてくれたんだ……!  さすがにどこの部屋に誤配されたのかは手紙に記載されていなかったのだが、私は(あくまで恐らくだが)誰がこの手紙を入れたのか何となく察しがついている。 誤配送されたのは恐らく隣の部屋だ。 確認に行ったときに宅配ボックスに表示されていた部屋番号が隣だったから程度の理由しかないのだが��でも宅配ボックスのボタンの小ささを考えると、押し間違えなど考えても隣が一番可能性としては高い。 隣は夫婦で住んでるのだが、朝や夜にたまに出くわす。 それ以降、朝や夜も出くわさないようにビクビクしながら部屋を出ている。 にも関わらず、誤配送のあと2回ほど玄関で会ってしまった。 挨拶はしたが、その日も最悪な気持ちになったのは言うまでもない。 引っ越しが出来たら楽なのだが、薄給でロクに貯金もない私には、そんなお金はポンと出せない。 それにこんなことで引っ越すのか、という気持ちもある。 だから我慢して暮らすしかないのだ。 そしてその玩具たちもこれで楽しもうなんて気持ちには到底ならなくなった。見たら嫌なことを思い出すので、結構な値段がしたにも関わらずそのままゴミ箱に捨ててしまった。 あれ以降、性欲も恥ずかしさと紐付けられてしまって、解消しようなんて気持ちにならなくなってしまった。 話は変わるが、私は過去の後悔や恥をいつまでも忘れられないでいる。 30代後半にも関わらず、未だに小中学校時代の恥や後悔でワーッ! となったり、何であのときこうしなかったんだろうとか、あんなこと言わなきゃ良かったとか、考えてもしょうがないことを考えてしまう癖がある。 さすがに小中学校時代のものはたまにで済んでるが、今年起きた新鮮な恥は数ヶ月経つのに未だに忘れさせてくれなくて、結構な頻度で現れてくれる。 それが原因で、この数ヶ月趣味もロクに楽しめなくなってしまった。 私は映画や本、漫画などが好きで休みになるとよく映画館に出かけていた。 だがこのしょうもない誤配送事件が、思っていた以上に私の精神に影響をもたらしていた。 映画を観ていると、ふとした瞬間にこの恥ずかしさが頭に浮かぶのだ。 そうするとずっと言い訳するように頭の中で反芻してしまう。 そのせいで『オッペンハイマー』も『DUNE2』も全然楽しめなかった。 どちらも楽しみにしていて、長い原作まで読んで備えていたのに、いざ当日になったら全然頭に入らなかった。 目の前のスクリーンで起きている壮大で悲劇的な英雄譚よりも、歴史に残る人物の壮絶な人生よりも、このしょうもない自分のクソみみっちい恥ずかしさのほうが勝ってしまったのだ。 読書もそうだ。 暇さえあればしてたのに、本を読んでいても、いつの間にか恥ずかしさの反芻に頭が切り替わってしまう。すると目が字の上を滑るだけで文章の意味が全然頭に入らない。 なのにページだけはめくってたりするので、気がつくとページを戻って読み直して、また戻って読み直してを繰り返してしまうようになった。 忘れられたり、気にしないように出来たら良いのだが、そう上手くもいかない。 なのに、YouTubeショートみたいな瞬間的な面白さのある動画だけは頭に入ってきて、『花束みたいな恋をした』の麦くんってこういう気持ちだったのかな? ってオナバレしたことで、自分事として考えられるようになったりした。 なぜオナバレすると本は読めなくなり、映画は観れなくなるのか? とかくだらないことを考えてしまう。 本当にこんなくだらないことで何でこんな思い詰めてるんだろう……。 それと私は昔から入眠に時間がかかる性分で、何か悩みがあるとずっと悶々と考えてしまって寝れなくなることがよくある。 誤配送事件以降、私は考えてもしょうがないことをずーっと考えてしまって、更に眠れなくなってしまった。 そのせいでイライラも増えるし、舌打ちも増えた。 人前で思い出して舌打ちすることもあって、ギョッとした顔で見られたこともある。 驚かせて本当にすみません……。 いろいろ書いてきたが、数ヶ月も経って何故自ら蒸し返すような文章を書いているかと言うと、先月イーサン・コーエン監督の新作『ドライブアウェイ・ドールズ』という映画を観たせいだ。 劇中にいかにもな玩具が出てきて、私はそれを見て劇場で叫びたくなるほどにワーッ! って気持ちになってしまったのだ。 少しマシになってきたかもって思ったら、またほじくり返されたような気持ちになり、もうこれは書いて笑い話にしでもしてもらうしかないと思って、こうして書いたわけである。 別に誰かが悪かったわけでもない。 配送業の方々は毎日忙しいだろうし、ヒューマンエラーはどんな仕事にもある。 誤配送された側も可哀想だ。恐らく届けてくれた人は良い人だろう。律儀に手紙を入れたりして謝ってくるのだから。 それにもし私が誤配送された側だったら、ロクに住所も確認せずに開けてしまっただろう。 そんなの責められるわけがない。 それにいきなり他人の性が目の前に現れるなんて不快だし、気持ち悪い。 むしろ私のほうが申し訳ない気持ちだ。 結局自分が悪いんだと思う。 交通事故のようなものだ。 道路を渡るときに信号を守って安全確認していたら事故に遭う確率も減る。 私はその安全確認を怠ってしまったのだ。 人が死ぬかもしれない交通事故と、恥ずかしいだけで笑い話にしかならない私の話を、交通事故に例えるのは不適切かもしれない。 だが、そんな突発的に起きた出来事に感じる。 これを読んでいる皆さんは、私という愚かな先達の教えに従って同じ轍を踏まないようにしてほしい。 絶対に見られたくないものはコンビニ受け取りだったり、他の方法を取るように! って皆、こんな初歩的なミスしないよね……。 そして最後に悪態をつかせてください。 別に本当にそう思っているわけではないし、全ては私のせいだ。 そのうえで言わせてもらう。 配送ミスなんてしてんじゃねえよ!!! クソ!!!!! 他人の荷物勝手に開けてんじゃねえよ!!! ゴミが!!!!! そして自分もロクに注意することもないままネットであんなもん買ってんじゃねえよ!!!! 死ね!!!!!! あー……本当最悪。
◯◯バレして趣味が楽しめなくなった。
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onishihitsuji84 · 1 year ago
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『ガラスの街』
 五月は読書の月だ。僕は本を読んだ。数多の本を。  最初、それは次の小説のアイデアを得るためだった。頭上の樹々からワインのための葡萄をもぎ取るような、循環を続けるにあたっての摂取だった。いきおい堕落しつつある現実から少しでも意識を逸らすためでもあった。  普段の僕は、本を読んで時間を過ごすことは少ない。長い時間ひとつの文章に集中することができないのだ。  それに読むことよりは書くことのほうがずっと大切だと僕は思っている。読む行為は、現実という制限された枠組みのなかではせいぜい膝丈ほどの優先度しかなかった。  しかし五月ではあらゆるものが落下した。熟れ過ぎた果実が枝との繋がり終え、足元に開いた坩堝に呑み込まれていった。読む行為もそうだ。落ち、煮え滾る器の中で混合した。  いまでは僕の「読む」は混沌としている。それはいまでは長身の僕、その僕以上にのっそりとそびえる一本の巨大な柱となっている。物言わぬ花崗岩の柱。五月、僕はそんな柱を中心にぐるぐると回り続けている。手は文庫本に添えられ、目は9.25ポイントの文字に注がれている。足は僕の意識から離れて交互に動いている。ひたすら歩き、ひたすら読んでいる。柱から少し離れた誰彼にどう見られているかどう言われているかなんてことお構いなしに。
 いや。そんな話自体がどうでもいい。関係ない。  きょう、僕は自分自身が”うすのろ”だということを語りにきたのだ。
***
 五月。  僕はどんなものを読んだのだろうか。   金ができて僕がまずやったことは大学生協の本屋に行くことだった。カウンターで二枚つづ��の注文用紙を手に取り、もう何年も使い続けている青のボールペンで書いた。 "9784002012759"  週明け、僕は地下の生協で注文の品を受け取った。『失われた時を求めて』全十四冊。いまは第一巻を読んでいる。僕がふと目をあげると、あの遠い窓の奥で、大叔母が目を爛々と輝かせているというイメージが浮かぶ。泳ぐような精神の移ろいもまた。
 シェイクスピアの『夏の夜の夢』も読んだ。 『MONKEY』のvol.31の三篇、ケン・リュウ「夏の読書」、イーディス・ウォートン「ジングー」、ボルヘス「バベルの図書館」も読んだ。  仕方なく後回しにされていた本を買って読んだのだ。  金銭の自由は、精神という鈍い壁に茂っていた蔓植物のような不足を一太刀で解決した。
『春の庭』も読んだ。『九年前の祈り』も。  ウルフの『波』も読み始めている。  僕の貪欲は、過去に読んだことがあるかどうかなんてものでは選ばなかった。カーヴァーの『象』、春樹の「タイ・ランド」、マンローの「イラクサ」、ヴォネガットの『スローターハウス5』。マラマッドの「悼む人」も読んだ。
 一度の時に、僕はこれらの本を読んだのだった。  こんなに大量のフィクションを仕入れて、いったい何をしようとしているのか?  紛争でも起こそうとしているのか?
 何のためか。それは僕自身にもわからなかった。  僕は特定の目的をもって読んだわけではなかったようだった。五月の読書は「文章の上達」や、「ストーリーテリングの技法」といったそれまでの興味とは別物だった。振り返ればそうだとわかる。
 五月の読書は、それまでの自分を抑制しようとする、極めて機械的な態度とは違っていたのだ。  言えば、それは無垢に機械的な読書だった。  これまでの僕は断じて読書好きではなかった。どんな傑作でも一時間もしないうちに音を上げて投げ出した。ドストエフスキーやメルヴィルと出会ったときでさえ、メインストリームは”書くこと”、そして”生きること”で変わらなかった。この五月に僕は初めてむさぼるように読んだのだ。頭を空っぽにして。堆い小説の亡骸の山に坐すかのようにして。
 それで、僕は何かしら成長したか。  いや。成長なんて一つもなかった。  そこには変化さえなかった。二週間前と、すべては同じだった。僕が着るのは依然深いグレーのブルゾンだった。コミュニケーションもぎこちないままだった。  だからそこで起きたことはシンプルだ。つまり、僕はポール・オースターの『ガラスの街』を読み、ある一つの事実に行き当たった。 「僕はなんという低能なのだ」という事実に。
***
 一昨日から僕はポール・オースターの『ガラスの街』を読み始める。  『MONKEY』でオースターのエッセイを読んで彼のことを思い出し、その夜に丸善に立ち寄った僕は彼の本を久々に手に取った。  三日で読んだ。 「三日で読む」というのは僕にとってほとんどあり得ないことだった。僕のリュックサックには必ず四、五冊の本があった。読むときにはまずそのとき一番惹かれる本を手に取った。そして十数ページが過ぎ、抱いていた軽度の好奇心が満たされてしまうと、浮気性の蜜蜂のようにまた別の小説の甘いのを求めるのだった。  だから、一日目、二日目と時を経るごとに加速度的にその好奇心が勢いを増し、三日目には150ページを一つの瞬間に通貫して読んでしまったのだ。僕の読書体験において、異例中の異例だった。
『ガラスの街』を読んで、僕はうちのめされた。徹底的に。 ”面白さ”、そして”新鮮さ”の二つが、やはり事の中心だった。読書においておきまりのその二つが今回も僕を虐め抜いたというわけだ。 『ガラスの街』を読み終えた瞬間、僕の生きる世界のどこかが確実に変化した。
「祈っている。」  僕がこの最後の一文を読んだとき、曇り空の下にいた。その一節がこちらに流れ込んできたあと、僕は立ち上がった。テ��ブルがごとりと揺れるほどぶっきらぼうに立った。取り乱していたのだった。僕はそのままであてもなく歩き始めた。 「これ以上座っていることはできない」 「このまま座っていると、僕は頭の先から崩れ落ちてしまう不可逆的に」  そうした、僕という精神を一切合切覆してしまうほどの強烈な予感のために。  僕は予感に乗っ取られないよう、何も考えないと努めていた。何も感じまい、何も見まい、と。  リラックスを意識し、肩から力を抜く。腕をぐんと伸ばし、指をぽきぽきと鳴らした。イヤホンを耳にした。『ベリーエイク』を再生する。いつか足元をくすぐった波のように心地よい、ビリーアイリッシュの声に心をしっとり傾けた。  もちろん、そんなことは無駄だった。とりあえずの形など、何の助けにもならなかった。以前との比較から始まる違和感たちは強権的に僕の感情の戸をこじ開けた。  歩く中、透明の空気が奇妙に凪いでいた。風景からは特定の色が抜け落ちていた。向こうで笑う声、衣擦れの音、靴底の摩擦。音という音がワンテンポずれて聞こえた。  変化は女王だった。彼女は支配的だった。  僕は小説による変化を受け入れ、恭順のように認めたわけではなかった。むしろ、変化は僕にどうしようもなく訪れていた。言わば、言い渡しのようにして。  女王を僕は素晴らしい小説を読んだ後の”ゆらぎ”の中に閉じ込めたのだった。何もかもが、僕に合わない形に作り替えられていた。建物を構成する直線はいまやでたらめで恐怖がつのった。頭上の青はこのように汚い灰色では絶対なかった。
――そして、当然、この点についての文章はかたちだけに過ぎない。これらは省略した文章。書く必要がないということ。  なぜなら、あなたたちもかつて同じ経験を経ているからだ。小説を読み終えたあとに来る世界の変質を。  加えて、忘れるなんてことを女王が許すわけもない。これについても言わずもがなだろう。
 そして、重要なのは変化のよろめきではない。   そうなんだ。きょうしたいのは女王の話とは実は違うのだ。ここであなたに伝える言葉は破壊だ。  破壊。  それは”面白さ”と”新鮮さ”のコンビがやったわけではなかった。変化の体験に曝されたゆえのサイコ・ショックでもない。  木々を打ち砕く手斧となり、人体を壊す剣となり、バベルの塔をゼロにする雷となったのは、オースターの書きっぷりだった。
 オースターは、考え抜いていた。  そこで”感じ”は排除されていた。  感覚による言い表しがまるで無かったのだ。僅かにイメージに依拠するものがあっても、それは必ず共感の姿勢だった。テーブルに身を乗り出し、相手の声に耳を澄ませる態度。
『ガラスの街』では、本当に一切妥協はなかった。僕はとても信じられず、街を隅から隅までしつこく歩き回った。しかし、本当に妥協はどこにも無かった。
 オースターは僕とコミュニケートすることを選んでいた。そのへんの宙に感覚という水彩画を描いて「ほらご覧」とする、ごく個人的で他者には見せつけるだけという表現は徹底的にしなかった。チャンドラーを始め、私立探偵ものに由来する例の論理的な高慢さはあった。しかし、確実にオースターは読者と対峙していた。彼は殴る、殴られる痛みを完全に了解した上でリングに立っていた。  彼の据わった眼が僕を揺るがしたのだった。彼は完全の脆弱性を知りながら、完全に書いていた。  それだから、彼を読んだとき、僕は……
 向こうから厚底ブーツの女が歩いてくる。  女は痩せている。薄い、流線形の黒一枚に身を包んでいる。背が高く、ありったけに若い。二十歳前後に見える。二つの瞳はキャップに隠れている。すれ違いざまに見える耳にさえ、カナル型のイヤホンで黒が差されている。マニキュアはあまりにも美しい銀色に染まっており、高まりを誘う。  センスがいい。綺麗だ。  彼女はなんて豊かなんだ。  僕はそう思う。  ほとんど同時に、ガラス一枚を隔てた向こうで本を読む人を見つける。  また女だったが、今回性別は重要ではなかった。その読む人は区切られたブースで、文庫に目を落としていた。化粧や唯一のファッションなどもなく、やはり装飾は重要でなかった。というのも、いまにも涎が垂れてきそうなほどに口をあんぐりと開けて読んでいた間抜けなその放心が、僕の記憶に楔として打ち込まれていたからだ。
 これらのスケッチが、何かを直截に意味することはない。二つの風景は隠喩ではない。  正直に、上記は僕が受けた印象の再放送だ。  この日記は『不思議の国のアリス』ではない。二つは作為的な意味を持たない。  書いたのは「意味を持たない」ということを明らかにするためだ。  その内容でなく、外側、僕のスタイルという基本的な骨組みを露わにするためだ。
 そう。だから、つまり……僕は痛みから逃げている。オースターとは違って。  きょう、読んで、事実は突きつけられる。
***
”言葉”はもう一度響く。
「大西さんの小説は、けっきょく古典から表現を引用しているだけ」
「僕は彼にもう興味がないんだ。かつて、彼は賢い人だと思っていた。書くものに何かしらの意味があると思っていた。でも、そうじゃないと知った」
「あなたの課題は、独自の世界観を提示できるかということです。海外の小説、そして村上春樹でなく」
***
 そして、このように敗北してもなお、僕は決定的な何かについて述べることはなかった。張りつめた表情で、まやかし、それ自体に必死に祈る。もうそのような生き方しかできないと信じ込んでいるのだ。
「この大地にあるものはすべて、消え去るのだ。そして、今の実体のない見世物が消えたように、あとには雲ひとつ残らない。私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ。そのささやかな人生は、眠りによって締めくくられる」
 祈りの文句を何度も何度も口にした。  僕の声はいつも通りにすごく軽くで響いた。  そして一度響いてしまったものは泡沫のようにたちまち消え去った。
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ari0921 · 2 years ago
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桜林美佐の「美佐日記」(242)
当たり前の生活のありがたさ──1年を振り返って
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、242回目となりま
す。
 今年もいよいよ最後の配信となりました。今年は
どんな年だったでしょうか? 私はやはり4月のUH
60ヘリの墜落事故が大きな衝撃でした。
以前、この日記で、殉職隊員を靖国神社に合祀でき
ればと書きましたが、私は先日、防衛省内の慰霊碑
に献花をする機会を得ました。
 メモリアルゾーンに足を踏み入れたのは、何年ぶ
りだったでしょうか。小春日和の静謐の中、美しく
整えられたその場所に、死者の魂の存在を感じさえ
しました。今年は外国軍の方たちも訪れることがあ
ったと聞き、多くの人々による祈りが、この省内の
一角を聖所たらしめたのかもしれません。
 もちろん、神社や教会という、365日いつでも
常に祈りが捧げられることがベストの方法だと思っ
ていますが、宗教色を取り払わなくてはならない事
情の中で、この防衛省における慰霊施設の建設は最
善の答えだったのだと納得するものがありました。
それは自衛隊による管理が徹底しているからこそ、
だとも思います。
 ただ、ここは誰もが入れるわけではなく、気軽に
立ち寄ることはできませんので、そこはまだ課題で
はあります。
 ところで、今年の4月に熊本地震から7年が経っ
たということですが、先日、偶然に、今回の事故で
亡くなった坂本雄一広報室長(当時)とのメールの
やり取りが出てきてびっくりしました。
 それも、熊本さんという方にメールを送るために
検索をかけたところ、それらのメールが引っかかっ
てきたのです。何か不思議ですが、そういうことっ
てあるのですね。
 今年は他にも親しくしていた自衛官や防衛産業の
方が若くして亡くなり、ショックを受けることが多
くありました。
 そんな目の前では、来年の米大統領選に向けてバ
イデン大統領とトランプ大統領が火花を散らしてい
る光景が繰り広げられています。バイデン氏81歳、
トランプ氏76歳です。
 プーチン氏71歳、習近平氏70歳、とのことで、
いずれも健康不安説は付きまとうものの、この方た
ちの生命力はいったいどうなっているのだ?と思っ
てしまいます。みんなで協同して健康食品を売った
ら世界のベストセラーになるのではないでしょうか
・・・。
 その米大統領選ですが、トランプ氏の勢いがます
ます大きく、もし次なるトランプ大統領時代となれ
ば、日本にとっては簡単なことではないと思います。
日本にはもう安倍さんがいません。
 ただでさえ、在日米軍では今、宇宙やサイバーな
どの新領域に予算を振り分けるプロセスの中で、日
本に関係する様々な機能が廃止されています。在日
米陸軍軍楽隊の来年の日本からの撤退は象徴的です。
私はまだ、なぜ日本のここが目をつけられたのよ
??と納得できない思いですが。
 こういう話をすると、在日米軍にすがるべきでな
い、自分の国は自分で守れなどと言われたりします
が、そんなことは当たり前で、その立派な理念と米
軍のプレゼンスの意義は次元の異なるものだと思い
ます。
 とにかく、今現在は「防衛力の抜本的強化」だと
息巻き、防衛増税をするしないという議論になって
いますが、トランプ大統領再選となれば、そんな程
度の話ではすまなくなる可能性が大です。
 今からトランプ氏対策チームを作ってもいいと思
います。いえ、そうすべきでしょう。
それにしても、国内ではまた大統領選で世論の分断
が起こり、醜い言い争いが始まるのかと思うと嫌に
なります。
 一方、今年はコロナでストップしていた事々が復
活した年でもあり、お祭り、コンサート、忘年会・
・・と、以前のように過ごせるようになったことは
何よりありがたいことでした。
 当たり前の生活のありがたさを思い知ることがで
きました。世界の情勢を見れば不安は尽きませんが、
個人個人が日常の小さなことにいちいち感謝するこ
とで、実はみんなが幸せになっている、ということ
にも気づかされることになりました。
 これからも、皆様の上に平和と喜びがありますよ
うに。どうぞ良い��年をお迎え下さい!
(さくらばやし・みさ)
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kokoroyume-iesora · 2 months ago
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転生しないし、したくありません! 3
今は昔の現世なんて
「どうしても転生しないというのであれば、現世に戻ると言う選択肢もあります」
 倒れている俺を見下ろしながら、淡々と天使さん。
「そんなこと出来んの!?」
 その言葉に、ガバッという擬音を思わせる勢いで上体を起こす俺。  天使さんの不意を突き、近距離に迫ろうとした訳でない。断じて。
「……可能です。あなたが望むなら」
 俺の行動を読んでいたのか、危なげなく飛び退った天使さんは、ふわりと着地しながらそう告げた。
「本来は案内しない事なんですが、あなたほどでなくても、転生したくない方は極稀にいらっしゃいますから」 「でもそれだと死んだ人が生き返りまくってしまうのでは?」
 天使さんの方へ歩み寄りつつ質問する。天使さんは後ずさって逃げる。
「そうはなりません。少し前にお伝えした様に、これも誰にでも開かれている道ではないのです」
 二度目の蹴りで更に小さくなった天使さん。今は二十歳前後というところだろうか。
「ふうん。何か知らんけど、俺は条件を満たしていて、生き返れるってことかな?」 「どうでしょう。生き返れるかどうかはわたしにはわかりません。専門外なので」
 専門とかあるんだ、と思いつつ、天使さんに近づく歩を早める俺。バックステップにキレを見せはじめる天使さん。
「あれかな。なんか生まれ変わりとかなんかな? それとも同じ人生をやりなおすとか」 「どうでしょうね。わたしにわかることは、『あなたは現世にも戻れる』、というそれだけなので」
 最早駆け足にさえなって天使さんを追い掛けるが、ますます磨きのかかったバックステップで距離を縮められない。  まるで俺たちの心のようだね、天使さん。
「わかってるじゃないですか、そうですよ。いくら追いかけても無駄なんですよ? 諦めましょう? あと、天使さん天使さんうるさいです」
 そういう天使さんも可愛すぎてどうにかなりそうだった。美人だとか、綺麗だとか、キュートとか、世の中の容姿を褒める言葉が全て天使さんには当てはまる様な気がした。  そんな彼女を全力疾走で追いかけるが、既に一回のバックステップで数メートルは後方に高速で飛び退る天使さんに、追いつけるビジョンが持てないでいた。
「大袈裟ですよ。それに虚しくないんですか? この姿はあなたのイメージが作り出したものです。言ってしまえば虚像です。それは最初の姿も然り。本当のわたしなんて、あなたは見る事もありません。勝手な幻想を、幻影を勝手に押し付けて、勝手に好きになられて���、応えられません! だいいち私は、人間じゃないんです」
「関係ねえ!」
 その一言で、天使さんの鋭い目つきの、眉間が僅かにピクりと動いたのを、俺は見た。
「そんなの全部全然関係ないね! 天使さんは俺が作り出した姿だ? 俺にとっては『だからどうした』って話だね! 俺が今の天使さんを好きだって感情に、理屈なんか要らない! 惹かれちまったもんは仕方ないじゃん!」
 ぜえぜえ息を切らしながら、そんな事を口走っていて、俯瞰をしている自分としてはドン引きしてしまうのだが、主観の自分は一所懸命思った事を伝えているつもりらしかった。
「キモ…」
 全くである。  しかし俺は止まらない。
「現世にだって未練はねぇ! だってそこに天使さんおらんやろ? 異世界転生にも興味はねえ! 天使さんがいない世界なんて、居る意味がない!」
 天使さんは相変わらず険しい表情で俺を睨みながら、飛び退き続けている。この光景ちょっとシュールだな、と、俯瞰している方のオレは他人事のように思った。
「俺は絶対天使さんに追いついてみせる! 天使さんを振り返らせてみせるぞうおおおおおおお」
 そう言うが早いか、俄かにオレの走るスピードは増していき、スタミナも無尽蔵であるように感じられた。天使さんとの距離も徐々に縮まり始めている。  俺は気づいたのだ。  ここは俺のイメージが像を結ぶ世界。どんな大怪我も、俺の気の持ち様でさっさと治ってしまいさえする。  ならば。  ならばこの、天使さんとのイチャイチャ追いかけっこも、俺の気の持ち様次第なんじゃないか?と。  俺は自分を信じて、自分で自分に対していつのまにか抱いていた限界のイメージを更新するように、努めて頭を、心を働かせる。
「気づきましたか……それで、追いついて、どうするつもりです?」
 え?
 途端にピタッと静止する天使さん。  俺は突然のことに対応できず、そのまま猛スピードで天使さんの横を通り過ぎていってしまう。  俯瞰している俺は、頭を抱えた。  通り過ぎていった俺はそのまま勢いを殺すことができずに走り続け、こけて、盛大に地面を何回転もしながら、はるか遠方で漸く静止したようだった。
 それを冷ややかに振り返って見つめる天使さんのまつ毛のなんと長いことか!  流し目が艶やかで、心を奪われる。息を呑む。
 彼女はそのまま、こちらに眼を向ける。転んでいった方の俺では無く、俯瞰している方の俺にだ。正直視線に貫かれて、心臓が止まるかと思った。
「ここのことがわかってきたようですね。もうそんなにハッキリと俯瞰出来るんですか。適応力はあるんですね」
 褒められたのかな?
 天使さんは前に向き直り、眼を瞑って大きく息を吸い込み、そしてゆっっっっくりと吐き出す。 「すぅ…………」
 その一挙手一投足が俺には美しくて、眩いくらいに輝いて見えるが。
 ふと、天使さんはそうではないんだよなという事実に、今更向き合う。
 一方的に好意を伝えても、迷惑なことが多々ある事���知っていた。  だけれども。  積極的に当たっていくことで、実る恋もあって、俺はその手法に味を占めていたのかもしれない。  当たり前で、大事なことは、彼女をちゃんとみて、ちゃんと人として付き合うことなんじゃないか。  今再び、そんな事を逡巡しながら、ゆっくりと息を吐く彼女を見つめていた。  彼女が人ならざる者であろうが関係なく、一人の存在として、しかと向き合うと言うことだ。  それは恋がどうこうとか、好意がどうこうじゃなくて、礼儀として、そしてお互いの関係として、必要なことに思えた。  ずっと前から知っていたことだった筈なのに、すぐに失念してしまう俺はバカだな、と、少しまた、恥ずかしくなった。
「セレィシェ」
 透き通る声が、そう言った。  声の主を見遣ると、再び振り返っていて、遥か遠くで伸びている俺を見つめているらしかった。
「セレィシェと。呼ばれる事もあります」
 そう言って今度はこちらを見つめ直す。
「セレェシェとか、セレェシャとか。日本語で正確に言うのは、難しいのですが」
「セレィシェ」
 俺も口に出してみる。  なんだろう、彼女にぴったりの、名前に思えた。現世の者ではなく、透き通った彼女にぴったりの。
 でも何故突然教えてくれる気になったのだろうか?
「だって、あんまり天使さん天使さんうるさいので」
 聞いてるこっちが恥ずかしいんですよとセレィシェは言う。  その姿にこっちはますます恋してしまった訳だけれども、これは言わないでおこう。どうせ心の声として、聞こえちゃってるだろうけど。
「改めてよろしくね、セレィシェ。俺の名は」 「言わないでください。言ってはいけません。絶対に」
 突然、今まで見せたことのない剣幕でセレィシェは俺を制止した。
「? なんで?」 「なんでもです。説明できませんが、それを言ってはいけないのです」 「? わからん」 「私の名前を教えたお返しは、あなたの名前ではなく、あなたの名前をあなたが口に出さない、という約束です。今ここでしてください」 「ええ、なんなんそれ」 「いいから」
 セレィシェのあまりの剣幕に気圧される
「わかった、わかったよ」 「それじゃあ私に許可してください。名前を言わない様に出来る事を」 「う、うん? うーーーん? え?」 「いいから早く」 「ちょっとそれはどういう」
 セレィシェは目にも止まらぬ速さで俺の懐に潜ると、俺の服の襟を掴んで顔を引き寄せた。
「私とずっと一緒に居たいんでしょう? だったら、早く」
 ごくり。  と、自分が生唾を飲む音を聞いた。  俺は熱にうなされている様な心持ちで、セレィシェの口からそんな言葉が出たことが嬉しくて、思わず
「許可する。俺の名前を俺が言わない様にすることを」
 まるで魔法にかけられたかのように、そんな不思議な言葉を口遊んだ。
 セレィシェの俺の見る目が、瞳の輝きが、増してゆく。  焔の様にそれは妖しく揺らめいて、頭にはぐわんぐわんと鐘でも打っているかのように振動と音が響く。  セレィシェと俺は閃光に隔てられ、俺の襟を力強く掴んでいた細い手も解かれる。  俺は全力でセレィシェの声を呼んでいる筈なのに、あらゆる音はその役割を放棄し、何も聞こえない。  先ほどの鐘のような音も既になく、ただ無音の中で、激しい旋風と振動。  手も伸ばしてセレィシェを探したが、ただ空を掴むばかりで、彼女は周りのどこにもいない様に思えた。
 何か騙されたのだろうか!?  言ってはいけない事を言ってしまったか?  それは許可してはいけなかったのではないか。  そんな思いが次から次へと湧いてくるが、俺はその全てを即座に否定していく。
 セレィシェを信じたかった。
 出会ってからさしたる間も経っていないけれど、俺はあのセレィシェの真剣な眼差しを信じたかった。
 俺の周囲を飛び交っていた閃光が、渦を巻きながら俺に収束していく。  何かが変わってしまうのだろう予感を覚えながら、俺はただ、セレィシェの無事を祈っていた。
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crydayz · 4 months ago
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250218 火
過去日記再掲:2017年 某月某日
--- 【幸せになれたなら】
幸せになった私はもう、ネットのリアクションひとつに一喜一憂することもないだろう
誰がどれだけ自分を肯定しようが否定しようが、自分の中に絶対の満足と安らぎの根拠があるのなら
-----------------------
身の丈にあった仕事がある事が本当の幸福だと知っているのだろう
そして、極端な苦痛を伴わずにその幸せを維持できる根拠がすでにある
今以上を求めない謙虚さも身についている
表現したいからする
それを商売にしたいなどという野卑な願望はもうなく、高みを目指す為の自己分析も放棄し、自分よりも成功した他者を見返したいなどという欲もない
世間的には地味で価値が乏しいと思われるような仕事でも、案外自分には向いていて需要がある仕事もある
そういうものを見つけ、それをそつなくこなして生きていく為の作法
そういうものが身につきつつあるという事だ
つまり、自分を「凡人」と認める事が出来ているということ
これまでは「無能」というレッテルを自分に貼り、それをバネにして「有能」に憧れた
だが今は「凡人以上でも以下でもない」事を静かに受け入れている
社会不適合的な性質はそのままだがそれともうまく折り合いつけてやっていける予感もあるし、常に改善の努力もしている
悲観もなく期待もない
明日突然死ぬとしても悔いはない
これこそが、この安寧こそが幸福じゃあないか
もう競争しなくていいし、二度と裏切られる心配もない
----------------------- ◆ムカつきと嘲りこそが世界のすべてだと思い出せたなら:
ラク・ガジェット時代のように、人の体と心をバラバラに刻んで機械で再構築するような絵を描きまくろう。そしてそいつらと共に踊ろう
まず始めにあるのは、ただただ身勝手な怒り
「ざっけんな」という順ギレの意識
そしてその自業自得な不快感に対する「バッカじゃねーの?」という醒めた第三者視点の維持
その摩擦の中で湧いたわずかな寂しさの中でのニヒ��スティックで冷笑的な創作モチベーションを得る
そして一通り好き勝手遊んだあとは、ちゃんと需要ある「女性メカ」を描こう
私が最も嫌悪する概念である「ふつう」を受け入れ、ふつうを愛する人々の価値観に殉じよう
----------------------- ◆より安心し幸福を感じる為には:
身の回りに制御不能で意味をなさないものがあるなら、それを可能な限り排除する
もしそれを排除することが困難ならば、それから可能な限り距離を置く
もしそれと距離を置くことが困難ならば、その混沌を愛し 許し それと共に果てる
最期は死の受容こそが安らぎだ
--- ※CRYDAYZ始動前に書いたローカルテキスト 「気分がよくなった未来でしたいこと.txt」より
----------------------- ◆追いZAKKI:
昨日ふとこのテキストファイルの存在を思い出し、開いてみた
そこには99%今の心情をエミュレートした未来予想が書かれていた
ああ。私はこのオチを8年前から知っていた。いや、もっと言えば16年以上前から同じ結論の中で生きている
闘争へのしがみつきアンド飢餓への執着は「もうとっくに終わっている現実(噛み飽きて味しなくなったガム)」を延命する為の「対症療法」に過ぎない
減るばかりでもう回復する見込みのないゲージは減り続けている
未来を予測できるという事は「絶望の予習」がしやすいということ
抽象的な悲観ではなく、覚悟と決意に裏打ちされた「対策」が練れるということ
そしてそれは日々の安らぎと感謝の気持ちへと繋がってゆく...
さすがに当時の自分はそこまでの希望的観測は抱いていないものの「そうする以外に選択肢はない」とわかった上で自分を騙し続けたのだ
無論、少し羽を休めたなら私は今の視点を解除し再び戦場に戻る
そしてもう二度と戻ってはこないかもしれない。それでいい
何も不満はない。私の物語は、はるか昔に終わっていたんだ
今は撃ちそびれた湿気ったボムに活躍の場を与えてやっているだけ
過去に潰えた自分の夢の弔いをしているに過ぎない
2017年頃、私の主観は最高に老けきっていた。90歳の老人のごとくすべてを諦め、許し、受け入れていた
再起可能なキャリアも技術力もなく「ン千万」の借金背負う37歳
うん。もうどうしようもないから「希望」を抱くことしかできなくなった堕ちに堕ちた存在
そんな自分が書いた「気分がよくなった未来でしたいこと」というテキスト
それは遺言めいた祈りに他ならない
最期にこれだけは願わせてくれ、というなけなしの善
悪意と後悔まみれの腐りきった心の中で僅かに残った理性
それを丁寧に切り離し、タイムカプセルに封じたのだ
これが私にとっての玉手BOX
まーた老け込んじまったな... 忘れてたのによ
もう一度、行って来い、俺
お前の完成された幸福なエンディングは常に過去にある
ここから先は、あるいはあり得たIfの青春エミュレーション
私に他愛もないバカ話ができる友人がいて、愛すべき妻がいて、可愛い娘がいるだなんて信じられない
居場所を与えてくれる親代わりの社長達がいるなんて信じられない
出来すぎている
でも、これは8年前の俺の祈りが結実した未来なんだ
だから私もここからさらに祈ろう
「追い・お祈り」だ
5年後の私、インターネットの絵描き達と共に「素敵なお祭り」の中心になれていますように。特等席でオモロイやつらの生き様ウォッチできてますように
エンタメ前線を味わい尽くせていますように
これを「気分がよくなった未来でしたいこと.txt」に書き加え、記憶を消去するとする
【✓】
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niyuuhdf · 1 year ago
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行屋虚彦 象徴的発言まとめ
「俺は誰かを喜ばせようとして絵を描いたことは人生で一度もなかった」
「そのまま死んでほしかった から あきさんも…だけど 真澄さんも 生きてるなんて あんまりだ … と 思って …」
「ただの俺の 宗教上の理由 もあるから …躊躇った」 二人とも せめて死んでほしい 普通にしてても 酷い 苦しい 痛い 疲れてて 辛い 身体もあちこち … 「死んで身体がもとの形をなくしたら そのあとには苦痛を受けとる感受性や感覚は なくなる …そうだといい なんの確証もないから 俺の宗教です 信心深くないけど…」 それでもたった一つのそれが救いだと幼い頃から夢見て信じた それが生きてく俺の心の拠り所で、よすがだった だから、宗教。」 …でも本当は、死の先に帰る場所があるように感じてる。そこにしか俺の帰る場所はない、とも。…この感覚はなんだろう。 死の先に 故郷がある。
「傷つくのって死なねえから 際限なくて怖い」
「…俺 母さんのこと 選んだのかな」 生まれた時から そばにいた だけだった ?
「そういうこと なら 真澄さんのことは 選んでます …ここで一緒に暮らすと決めたのも あなたは死んだほうがいいと 思ったから … 俺が居ないと …一人で生きてける感じがしたから」
「死ぬ気がない 死なないようにしてる… 気をつけて…る から…? … まるで死ぬのが禁忌みたいに」
「…助かってほしいから」 命が助かる、て意味じゃなくて、苦痛から解放されるとか救われるとかって意味の「現状の苦しみから助かる」みたいな
「…本当に助けたいひと 大切な そのひとを 母さんを 俺は死ぬまで生かし続けた 世話して食べさせて 意思疎通ほとんどできないのに あんなに苦しそうだったのに その人も もう死んだ 」 助けられないまま
「俺はただ 安らかでいてほしいだけ」 「…なんてことない ことでしょう …ちっぽけな …安らかに生きててほしいって それだけですよ なにも大層な望みじゃない …なのにそんなちっぽけなことも かなわない …かなわなかった 」
「苦しくなく しててほしい楽しいこととか 好きなこと しててほしい やりたいことしたり 特にないなら俺を使って毎日 遊んで 痛かったり苦しかったら 泣いたり喚いたり暴れたりして我慢しないで 抑えつけないで好きなように 心と感覚と闘わないで幸せに 生きててほしい俺が 殺したくなくなるくらい 」
「…虫みたいな。 見えたものに反応してるだけ そんなんは 気遣いじゃない… 見えるものが違うだけ」
「苦しそうにみえる そうなのかどうかは分からない 気づいてなかった人相手に口にして 相手が死んだこともあった」
「財産ならある(O_O)」 「俺が俺の財産だ(O_O) 人脈とかあってもなくてもいいけど 俺はいなきゃだろ 真澄もいなきゃだろ」 「なんで僕?」 「真澄だからだろ(O_O)」 (O_O) 真澄が真澄なのは真澄が真澄だからだろ…
例えば言葉とか なにかの事実でも なんでも、 良いことでも悪いことでも そうじゃないなにかでも 毒にも薬にもならないようななにかでも くだらない塵ひとつでも、 それ以上 積んだら潰れてしまう いまは何をどう言ったりしたりしても、減らすことができない 積もるだけ 増えるだけ 重たくなるだけで …そのときは黙ってそばにいるしかできない
17歳しゅきいふ: ほとんど見えなくなった方の白濁した目は今も何かを拾い続けてる、それも以前より鮮明に鋭く拾うこともあるくらいで 俺の見てる世界は、前より���らに俺の見てる世界以外の何でもなくなった 誰だってそうだ、…そう言えないくらい隔たってる 実害のあるレベルだ 今もこうして香澄さんを巻き込んでるし 耳の奥でガリガリ音がするのをパーカーかぶって両手で頭おさえてやり過ごす 絵を描いてれば空腹か体力の限界がくれば疲れて倒れるみたいに眠れてた 今は描いてないからなかなか眠れない
17歳しゅきいふ: 「でもみんな…   何かあるじゃないすか��ゲームの敵キャラみたいに俺を痛めつけるだけに生きてるわけじゃない  今日の俺にとってはそうでも  … …みんなにそれぞれのここまできた時間と色があって …俺は誰かを指差せないです、おまえが悪いとかっては そうしたほうが …みんなのためによくても…   …」 廊下でちょっとだけ睨まれた気がする。 黒いけど、他の色もあった、入り混じって、俺への悪意だけでできた存在じゃないのは見ればわかった、あいつにもいろいろあるんだ、何があるのかまでは俺には分からねえけど みんなにそれがある 俺はあれでいいと思った 美しいと あれが俺への悪意や複雑な感情の現れたものなら あのままがいいな 美しくはないよ、そんなこと言ったら現実はなにも美しくない でもそう思う以外にどうすれば 俺は
17歳しゅきいふ: 9歳の時受けた取材で、描いた絵の色使いについて「見たままを描いただけ」って感じのなんのひねりもない返答をした。そこからなにをどういじられたのか、記事の見出しに踊った一番大きな文字の中に入った言葉が「共感覚」。以来、この界隈でそれがまるで俺のステータスみたいに語られた、ずっと色がうまく見えないコンプレックスを抱えてたのがようやく見たまま描くことで折り合えるようになった矢先、さらに土足で踏みにじられていったような、いくら否定して消火しようとしても才能や成功や将来性の有無と絡めたがる人間はいなくならない、一人歩きしてそのまま定着してしまったものをずっと無視しながら、無視できない環境に定期的に晒される、それを繰り返しては、なににイライラしてるのかも分からないのを描いておさめる。描いたものにあれこれ言われる。…ずっとそれの繰り返し。描いたものにあれこれ言われるのはもういいけど。
17歳しゅきいふ: 描かなきゃどうにもならない世界 それでも描いてたのは…俺か 美しくない喧しい世界は見たまま描くことで必ず美しい絵になった 絵にすれば、美しい …主語が抜けてたか ずっと ーーーー俺が絵にすれば、美しい。
27歳まで生きた場合: 「目があると可哀想だから」 「…なんで でしょうね…… でも もしこの世に なにかが 新しく生まれてくるなら …せめて 目が無いように と … 無意識に祈る のが、…作るモンに出ちまってるな… 」
27歳まで生きた場合: 「実際に恋に落ちたらどうなるのか ろくに経験ないんで分からないんです恋に落ちたら 相手によれば … …分からない どうして彼女をおいて去れるのか… 」「恋に夢を持ち過ぎてんのかもしれないすよ…」苦笑「…見える、という概念と経験そのものがない人間��とって 見えるという概念を受け入れることは並大抵のことじゃない 包容力や理解力や聡明さだけでは超えられない、次元が違う、彼がそう扱われるようにそれはある種の狂気です彼女はできうる限りこれ以上ないほど彼に寄り添ったんでしょうそこまで寄り添って、きっと良くなる、というのが彼女の真摯な想いなわけでどうにもならない断絶を前に、そこまで寄り添ってくれた彼女に …俺なら報いたいそれまでの自分の肉体に積まれた視覚体験とそれによって養われた自分自身の世界観とこれからの視覚世界、そのすべてを捧げることでせめて彼女の世界に寄り添って支え合えるなら ……俺は 恋を そういうものかと夢見すぎですかね」
27歳まで生きた場合: 「周囲を変えるより自分が変わるほうが圧倒的に手間が少ないだから絵描きはガチな奴ほど原理主義で 俺みたいに 俺じゃなくてめーらが全員変われってほうに… 傾きがち です…」苦笑… だから嫌われるし 絵描きは絵描きが嫌いで 絵描き同士は不仲なことが多い
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team-ginga · 2 years ago
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映画『キングダム』シーズン2
 ラース・フォン・トリアー監督が撮った伝説のテレビドラマ『キングダム』のセカンドシーズンをU-Nextで見ました。
 ファーストシーズンの放送が1994年。セカンドシーズンのそれは1997年。視聴者は3年も待ったのですね。でも、3年も経って細部を覚えていたのかな。
 セカンドシーズンはファーストシーズンに輪をかけてナンセンス度が増しています。
 ファーストシーズンの最後に生まれた赤ん坊は頭は成人男性ですが、体は乳児。でも驚くべき速さで体が大きくなり、このままでは骨が体の成長を支えきれなくなり、長くは生きられないと言われます。
 しかも驚くべきことに知能は成人並みで言葉もしゃべります。
 こんなことがあれば病院内は大騒ぎになりそうなものですが、そうはなりません。医者は「まれに起こることだ」、「16億人に一人の割合で起きる」と平然としています。
 一方、嫌われ者のヘルマー医師は、ことあるごとに自分と対立する若い医師クロウスホイをゾンビにする(?!)ためにわざわざハイチへ行って手に入れたゾンビパウダーをコーヒーに混ぜて飲ませます。
 クロウスホイは手術中に倒れ死んでしまいますが、火葬直前に生き返ります。
 えーっと、そんなことがあれば病院内は大騒ぎになりそうなものですが、そうはなりません。クロウスホイは当たり前のように仕事に復帰します。
 霊能力のある老婆ドルッセ夫人は無事退院となりますが、病院の入り口を出た途端、自動車事故に遭遇し再入院。夫人はファーストシーズンの終わりで病院内を彷徨っていた少女マリーの霊をあの世に送ったはずですが、病院内��はまだ多くの霊がいます。
 夫人は霊と対話をしようとしますが、悪霊というか悪魔というか、まあそういうものが現れて失敗。たまたま悪霊祓いの棒(?)を持ってきた病院付きの神父が殺されてしまいます。
 えーっと、そんなことがあれば病院内は大騒ぎになりそうなものですが、そうはなりません。そういう病院なんだ、そういう世界のお話なんだと思うしかないですね。
 ファーストシーズンでは幽霊救急車というのかな、病院に救急車が来るのだけれど迎えに出ると救急車はどこにもないという事態が続いていましたが、それに関する種明かしもあります。
 実はファルコンというコード・ネーム(?)の男が救急車に乗って指定された時間内に病院にたどり着けるかどうか病院の教職員たちが賭けをしていたのです。
 ところがあるときファルコンは途中他の車にぶつかり、運転手に重傷を負わせてしまいます。翌日、ファルコンが怯えてもう運転できなくなったので、若い医学生が代わりに運転します。付き合っている女医学生に退屈な男だと思われるのが嫌で、いいところを見せようとしたわけですが、医学生は見事成功します。
 個人的に好きだったのは、ヘルマーの上司である医師長の物語です。いろいろあって精神的に疲れてしまった医師長は、病院の地下階で無許可で診察している怪しげなーーどう見ても怪しげなーー精神科医にかかることにするのですが、そもそも病院内で精神科医が勝手に無許可で診察しているなんてことあり得ますか。
 しかし、そのおかげで医師長は元気を取り戻し、思春期の少年のようにポルノ雑誌を読んだり、大人のおもちゃを買い込んだりします。
 医師長がペニスを模したおもちゃを無意識に持ったまま、用事を思い出して女医に語りかけ、あっと気がついておもちゃを隠すために布の衝立に隠れるけれど、医師長が勃起した自分の性器を露出しているかのようなシルエットが写ってしまう場面は大笑いさせられました。
 医師長は女医に気づかれていないと思って「ちょっと話があるんだ。私の部屋まで来てくれないか」と言うのですが、女医は呆れて向こうへ行ってしまいます。
 医師長の息子で医学生のモッゲ(ファーストシーズンで解剖用の遺体の首を切り取った人物です)は、医師の資格試験の口頭試験の試験官が嫌われ者のヘルマーだと知り、ひたすらヘルマーに媚を売ります。
 モッゲはヘルマーの医療ミスの証拠となる書類が倉庫に隠してあることをクロウスホイから聞き出し、ヘルマーに教えます。ヘルマーは書類倉庫の警報装置を解除して、中に入り書類を取りますが、ちょうどそこへクロウスホイが現れ、ヘルマーの邪魔をしようとします。慌てたモッゲは倉庫のドアを閉めてしまい、警報装置が再びかかってしまいます。
 この警報装置は倉庫内で動くものがあればすぐに警報が鳴るというもののようで、閉じ込められたヘルマーとクロウスホイは睨み合ったまま動くことができません。
 文章で書くとおかしさが伝わりませんが、この場面も爆笑ポイント(?)でした。
 ファーストシーズン同様、ラスト近くでは様々な出来事が一斉に起こります。霊感老人ドルッセ夫人は天啓を得て、息子と一緒に息子の同僚が操��するセスナ機に乗り病院を空から眺めます(息子の同僚は操縦免許は持っていませんが、病院内の「飛行クラブ」に入っているので操縦できるそうです)。
 セスナ機は悪霊によって墜落しそうになります(尾翼が落ちて嫌われ者のヘルマーの修理仕立てのボルボを直撃するのも爆笑ポイントです)が、ドルッセ夫人の祈りに応じてやってきた霊たちの力で助かります。
 頭が成人男性の赤子を産んだ女医は、赤子に依頼されて治療器具をはずし安楽死させます。
 ファルコンの代わりに救急車を運転する若い医学生はフロントガラスをわざと曇らせたまま時間内に病院に着けるかどうかの賭けをします。ふと気がつくと後ろに見知らぬ老人が乗っているので「誰だ?」と尋ねると、老人は「��神だ。今夜は忙しくなるぞ」と答えます。
 一方、同じく医学生のモッゲは救急車に乗っている医学生の恋人といい感じになり、一緒に車で出かけます。
 彼らが乗った自動車が医学生の乗った救急車と正面衝突し、それと同時に病院内が停電するところでセカンドシーズンはおしまい。
 論理も合理もへったくれもなく、ただ思いつきでメチャクチャなことをしているように思えますが、メチャクチャなことをするにも才能が要ります。
 なんでもいいからメチャクチャなものを作ってくださいと言われても困ってしまう人が多いでしょうし、既成の型にはめてしまう人が多いでしょう。
 おかしな言い方かもしれませんが、ここまでメチャクチャなことができるというのは、一つの才能だと思います。
 この後ラース・フォン・トリアーとしては当然サードシーズンを作る予定だったはずですが、主要キャストのうち五人が亡くなってしまった(一人は私が大好きな嫌われ者の医師ヘルマーを演じたエルンスト・フーゴ・イエアゴーだそうです。残念。他の四人は誰なんだろう)ためテレビ局がサードシーズンの制作を断念したとか。
 で、結局それから四半世紀が経って誰もが忘れていた頃の2022年にサードシーズン「エクソダス」が制作・放映されることになったわけですね。
 なるほど……絶対サードシーズンも見なきゃ。
 まあサードシーズンで物語がきちんと完結するかどうかはわかりませんが、それはまた別のお話です。
追記:  『キングダム』セカンドシーズンには名場面(迷場面?)、名セリフ(迷セリフ)が数多くあります。  精神を病みかけている医師長が息子の医学生モッゲに「お前はお前の父親が打ちひしがれ混乱していると言われても信じないだろう。でもそれが今の私だ」と言うのや、ゾンビを作るにはゾンビパウダーだけでは足りない、死体になった相手に第二の薬を飲まさねばならないと言われたヘルマーがクロウスホイの遺体を探して回り、したい安置所の係の職員に解剖済みの死体を見せられ、「デンマーク語には死の定義は一つしかない。しかし私が生まれ育ったスウェーデンでは死体は2種類ある。死んでいるのとよく死んでいるのだ。これはよく死んでいる死体だ」と言うのは名セリフだなと思いました。  医師長に「健康かどうかは排泄物でわかる。排泄物が浮いていれば健康、沈んでいれば不健康だ」と言われたヘルマーが便器を覗き込んで何やらひとりごとを言う場面が何度も繰り返されるのも、私は好きでした。
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takahashicleaning · 2 years ago
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TEDにて
アンジャリ・クマール: 失敗に終わった一神教での神の探求 - その代わり見つけたこと
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
多神教を知るアンジャリ・クマールは、一神教での神を探すつもりで始めた探求で、予期せぬ全く違う発見をしました。
人類共通の人間性を語る希望とユーモアいっぱいのトークの中で、彼女が出会ったニューヨークの魔女、ペルーの祈祷師や、ブラジルの悪名高き信仰治療者等を紹介しながら。
私達をスピリチャルな巡礼の旅に連れて行き、ある重要な教訓も共有します。
私たちを結びつける力は、分断する力よりもはるかに強いこと、そして私たちの間にある違いは克服不能なものではないという教訓です。
何年か前、私は神を探しに出かけました。最初から言いますが、この使命は失敗に終わったと弁護士の私が、そう認めるのは実に辛いことです。
ところが、その失敗に終わった旅で、その代わりに見つけた多くのことは非常に啓発的でした。
中でも特に、ある一つのことが、私に多大な希望を与えました。それは人間それぞれの違いの大きさと重要性に関係しています。
私はアメリカで、インド人の両親の元で育ちました。文化的にはヒンズーですが、宗教的には、インドの外ではあまり知られていない厳格な宗教のジャイナ教を実践していました。
それだけでいかに私が、少数派であるかを説明するとインド人はアメリカの人口の約1パーセントを占めてます。ヒンズー教徒が0.7パーセント。ジャイナ教徒はせいぜい0.00046パーセントです。
違う言い方をするとバーモント州のテディベア工場の年間来場者数は、アメリカのジャイナ教徒の数を上回ります。
それだけでも少数派の私なのに加えて両親はある決断をしました「いいことを思いついた!、カトリック系の学校に通わせよう」その学校では、私と姉だけが非白人系で非カトリック教徒の生徒でした。
イリノイ州フロスムーアのその学校「Infant、Jesus、of、Prague、School」ではそうなんです。本当にそういう名前の学校でした。
私達は、唯一の神という教えを信じ、神は創られたもの全ての源、世の中の全てです。天地開闢から道徳の導き永遠の命まで。ところが家に帰ると全く違うことを教えられました。
ジャイナ教の信奉者は、唯一神を信じておらず複数の神という考えすら受け入れません。その代わりに教えられるのは、個人が完全になることで神が表れるということです。
信者は生涯をかけて神のような完全な人間になるのを妨害するような悪のカルマを取り除く努力をします。
更に、ジャイナ教の思想の柱の一つが「非絶対主義」と言われるものです。非絶対主義者らは、一人の人間が絶対的な真理を得たり知ったりすることはできないと信じています。たとえそれが信仰であってもカトリックの学校の神父様や尼僧にこの概念を試すつもりなら頑張ってくださいね。
私が混乱し、いかに自分が周りと違うと感じても無理ありません。場面は変わって二十数年後、私は深いスピリチュアルな人間になっていましたが、もがいてもいました。精神面で「ホームレス」だったからです。
私は「None、(無し)」の部類に属すことがわかったからです。これは決して頭字語でも器用な言葉のシャレでもなく「Nun(尼僧)」のことでもありません。それはただ単に、ピュー研究所の意識調査で、宗教の項目で「無し」をチェックする人に与えられる辛いほどつまらない名称です。
「無し」に属する人達に関して興味深い点を挙げてみると数では多数いること。若い人に偏っていること。アメリカでは2014年の時点で5600万人を超える人々が、宗教では無所属の「無し」でした。
「無し」は、18歳から33歳の大人の三分の一以上を占めています。ところが私にとって「無し」の人の一番興味深い点は、スピリチュアルな人が多いこと。実は私達の68%が、ある程度の確信を持って神の存在を信じています。
定義によってですが、ただ、その神が誰なのかに、迷っているのです。
自分が「無し」に属すことに気付き、それについて分かって最初に感じたことは、私一人ではないということでした。アメリカに存在する多数のメンバーを誇るグループの一員にやっとなれたことに安堵を感じました、ところが次に、少し不安を覚えました。
私達が多数いるってことは、いいはずはありません。だって深いスピリチュアルな精神を持つ私達が神を見出していないなら神を見つけるのは当初の予想より難しそうだからです。
そこで私は、自分のスピリチュアルな旅を続ける上でありふれたところは避けることを決めメジャーな宗教には一切目もくれず、その代わりあえてスピリチュアルな世界の非主流に属する霊媒師や祈祷師やグルを探すことにしました。
ただ、思い出してください。
私は絶対主義者ではないので何にでも心を開いて接することができそれが良い結果につながりました。ニューヨーク市で開催された魔女の持ち寄りディナー集会に出かけて行って2人の魔女と友達になりました。
20リットル容器に入った火山水をペルーから来たシャーマンと一緒に飲みました。会場で聖人に抱擁してもらいました。
メキシコの海岸の煙が充満した高温の儀式小屋で何時間も呪文を唱えました。テキーラ飲みの霊媒師と一緒になって霊を呼び出しましたが、その体験で変だったのが霊のなかには亡くなった姑とヒップホップグループ「ザ・ルーツ」の元マネージャーがいたこと。
そうなんです。姑は息子が私を嫁に選んだことをすごく幸せだったと言ってくれたの当然でしょ!そう、ところが、ザ・ルーツのマネージャーからは、食べ過ぎのパスタの量を減らすべきだと忠告されました。ここでみんな同意できるのは、夫がラッキーだったのは炭水化物を控えるよう忠告したのが彼の亡くなった母親ではなかったこと。
ネバダ州の砂漠でバーニングマンのイベントの公衆電話ボックスからレオタードを着てスキーゴーグルをかけて神に電話をしたりとか
探求を始めて間もなくブラジル人の信仰治療師ジョン・オブ・ゴッドを訪ねてブラジルの彼の居留地にも行きました。ジョン・オブ・ゴッドは、フルトランス・ミディアムと言われます。
要するに、死者と話せるのです。ただ彼は聖人と医師だけの特定の霊だけとチャネリングをすると主張し、そうすることでどんな病いも治せるそうです。ジョン・オブ・ゴッドは、医学の学位を持っているわけでもなく、ましては高校の卒業証書さえないのに実際に手術を行います。
メスを使った正真正銘の手術ですが、麻酔は無しです。そう、やや疑問です。彼は身体を切らずにすむ見えない手術や代理手術もします。患者の愛しい人を代理として手術をし、何千キロも離れたところにいる患者を治すことができるそうです。
ジョン・オブ・ゴッドに会うには、たくさんの規則と規定があります。すごく複雑な手続きですが、結果的には、ジョン・オブ・ゴッドに会ってなおして欲しいことを3点提出すると彼は聖人や医師の霊にあなたの願いが叶うよう働きかけて務めをさせるのです。
呆れて笑う前に、まずは検討してみてください。少なくとも彼のウェブサイトによると彼の手で800万人以上の人が昼間のテレビ番組の女神、オプラも含みます。ジョン・オブ・ゴッドと会っているので私も先入観にはとらわれませんでした。
ところが正直言って、この体験はちょっと変で結論には至りませんでした。最後にはそのまま飛行機に乗り、帰ってきてしまい出発前よりも混乱していました。だからと言って何も得なかったわけではありません。
ブラジルへ発��数週間前から私の探求の計画を数人の友人や当時、弁護士として働いていたGoogle社の数人の同僚に打ち明けていました。もしかしたら他の人にも話していたかもわかりません。
私はおしゃべりなので近所の人や毎朝立ち寄るコーヒーショップの店員やスーパーの「ホールフーズ」のレジ係のおばさんや地下鉄で隣り合わせになった見知らぬ人に、皆それぞれに私の行く先を伝え行く目的も説明し、彼らの3つの願いも一緒にブラジルに持っていくことを申し出ました。
ジョン・オブ・ゴッドに会いに行く人は、誰でも代理人になることが可能で旅の手間を省くことができると説明しました。びっくりしたことに受信箱にメールが溢れるように届きました。
話が友達からその友達、更にその友達へと伝わり、その友達らももっと多くの友達や知らない人やコーヒーショップの店員へ伝え、私がブラジルに発つ日までの間に私のメールアドレスを知らない人はいないような状況になりました。
その時結論付けたことが、あまりにも異常な数の人に約束し過ぎたということだけ。ところが数年経ってみてメールを読み直してみると全く違うことに気付きました。
メールには3つの共通点がありました。最初の点はやや奇妙なことでした。
ほとんどの人が連絡方法を細かく指示してきたのです。私が彼らに伝えたこと。また、その友達が彼らに伝えたことは、3つの願いを書いたリストと共に写真、名前と生年月日が必要だということ。
ところが細かい住所、それもアパート番号や郵便番号まで送ってきました。ジョン・オブ・ゴッドが、家に立ち寄って会ってくれるか小包でも送ってくれるとでも思ったかのようです。
ありそうもないことですが、ジョン・オブ・ゴッドに願いをかなえてもらった場合を考え間違った人や住所に誤って届けられる可能性がないようにしたかったようです。可能性がないことがわかっていても万が一の失敗を防ぎたかったのです。
2つ目の共通点も同じように、奇妙でしたがもっとずっと控え目でした。
ほとんどの人、地下鉄で会った知らない人、コーヒーショップの店員、廊下先のオフィスの弁護士、ユダヤ人、無神論者、イスラム人、敬虔なカトリック教徒、全ての人がほとんど同じ3つのことを願っていました。
もちろん、全くはずれたことや現金が欲しいと言う人が何人かいました。でも、そのような少数の例外を除けば、残った人の共通点は驚くほどでした。ほとんどの人が、まずは自分の健康と家族の健康を願っていました。
ほとんどの場合、次に幸福を願っていました。そして最後に愛情をその順番に、健康、幸福、愛情、特定の健康問題が治ることを望む人もいましたが、ほとんどの場合ただ単に健全な体を願っていました。
幸福となると、皆それぞれやや違う言い方で表現していてもほとんどの場合が、幸福のサブタイプは同じで深く実感できるような魂の中に根付くような幸福、私たちを支えてくれるような幸福、たとえ他の全てを失った時でもです。
そして愛情に関しては、全ての人がロマンチックな愛情や長編ロマンス本に出てくるような魂で繋がれた相手を求め人生の最後まで伴にするような愛を。
ごめんなさい、夫のこと思って胸がいっぱいになっちゃった。困ったわ!どこまで話したか忘れてしまった。
という事でほとんどの場合、友達だろうと知らない人だろうと育った環境や人種や宗教に関係なく皆同じことを求めていて私が求めていたこととも同じでした。
社会科学者のアブラハム・マズローやマンフレッド・マックス=ニーフが確認した人間の基本的欲求を簡素化したものです。
誰も重要な実存的な疑問の答えを聞いてきたわけでもなく、私が探求していた神の存在の証や生きる意味でもなく、戦争や世界規模の飢餓を無くすことさえ求めていませんでした。
どんなことでも頼めたはずなのに、求めたことは、健康と幸福と愛だけ。
メールには、3つ目の共通点もありました。
どれも同じように締めくくっていました。遠いブラジルまで彼らの願いを運ぶ私にお礼を言う代わりにみんなこう書いたんです「誰にも言わないで欲しい」だから私は、みんなに言うことにしました。
それも今、この壇上で。それは、私が信用できない人間だからではなく、私達には実はたくさんの共通点があるという事実を。特に今、みんなが知る必要性を感じるからです。世界の様々な問題の原因は、私達がお互いの違いばかりに注目していて共通点に目を向けないことだと思うからです。
そう、自分で一番よくわかっているのは、私は統計学者ではないので提供できるデータは、メールの受信箱にたまったものだけ。
科学的というより逸話的で定量的というより定性的です。データを使った仕事をしている人なら誰でも言うように決して統計学的に有意でもなく、人口統計的に妥当なサンプルでもありません。
それでも、私は受け取ったメールのことを考えずにいられません。
自分の人生で直面した偏見や嫌悪を思い起こすたびに。あるいは憎悪犯罪や無意味な悲劇が起こって私達の間にある違いは克服できないかもという残念な気持ちが強まるたびに自分に言い聞かせるのは、私には証拠があること。
私達の人間性には謙虚で一体となる共通点があり、それは何でも叶えてもらえる機会を与えられた時でさえもほとんどの人が同じことを望み、それは自分がどんな人間であれ、どの神を信じていようとどの宗教を拠り所にしようと同じなのです。
もう1つ注目したいことが。人によっては願いがあまりに強いため「無し」の人にメールさえ、送ってしまうこと。精神面で混乱した他の面も混乱しているかもしれませんが、私のような「無し」にまでメールするのです。
見ず知らずの人を探し出し、最も深遠な願いをメールを送ります。もしかするとわずかでも可能性が残されていて神などではなく、ましてや自分が信じる神でもない人、自分と同じ宗教ですらない人、経歴を見ても期待に応えられるとは到底思えない人が願いを叶えてくれることがありやしないかと。
そこで今、私のスピリチュアルな探求を思い返してみて、私は神を見つけることはできなかったけれど、この事実を発見したことで自分の居場所を見つけました。
こんにちのような、宗教や民族、政治、思想、人種によって分断されてしまった世の中で私達には明白な違いが多くあっても結局のところ、人間の最も基本的な部分においては私達は皆同じということです。
ありがとうございました。
(個人的なアイデア)
古代エジプトは、紀元前30000年に集団が形成され、その後、紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生。エジプトの主神であったアメン神は多神教で世界最初の中央集権国家として現在では知られています。
その後、「アクエンアテン」が推進したアテン神を中心とする一神教が、人類史上初の一神教として誕生。
合議制の多神教である神官と言われる人々が政治に口を出すために、破壊的イノベーションにより誕生したかもしれません。一部。大統領制や政教分離です。
しかし、一神教はエジプトでは破壊されてしまい。モーゼの出エジプト記になり、古代ユダヤ教になったと知られています。参考までに、一般的には古代中国は、紀元前2000年。古代ローマは紀元前500年です。
「出エジプト記」「創世記」「レビ記」「民数記」「申命記」の旧約聖書モーゼ五書も登場する「トーラ」と呼ばれるものの中にも記述されています。
毎年のナイル川の氾濫を正確に予測する必要から、天文観測が行われ、太陽暦が創造されています。
また、氾濫が収まった後に、農地を元通り配分するため、測量術、幾何学、天文学が構築されて発展しています。
世界のほとんどのアルファベットの起源も古代エジプト文明から始まっています。
古代エジプト時代の主食は、小麦から作るパン。現代と変わらないと言われている。サワードウによる発酵パンが誕生したのもエジプト。
古代ローマよりも早く、紀元前3800年頃に大麦から作るビールの生産が始まり、紀元前3500年頃にワインの生産が始まった。
<おすすめサイト>
ロジェカイヨワ戦争論と日本の神仏習合との偶然の一致について2019
サラ・パーカック:宇宙から見た考古学
ユバル・ノア・ハラーリ:人類の台頭はいかにして起こったか?
<提供>
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moko1590m · 7 months ago
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逃げろ!#助けられそうなときは助けよう#無理っぽいときは、見て見ぬふり#自分しかいないときは、見て見ぬふりが可能だったらそうして、見て見ぬふりをする自分を他の誰かが見ていないことを祈れ#監視カメラは、俺がやってない、ということを証明してくれる#助けられそうなときに助けてダメだったときは観念して、疑われたり取り調べられたりするしかないっしょ
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ophelia333k-k-k · 3 years ago
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2022年12月13日
暗闇 見つめている二重らせん 週刊誌の最後のページ 孵化する 孵化させる 目が覚める からっぽのまま 赤ん坊の手を握る 哲学ニュース 強度 占星術師 と打ったら変換される 性占術師 学生時代 最も力を入れたこと 死は幻想である 愛、あ、あ、あ、名前を教えて なりたいもの わたしが 明るい世界 明るい未来 クビになったドラッグストア 礼拝 お好み焼き チューニングの狂った 歌 聴こえなくなるまで 聴こえなくなるまで featuring あなたのこと 声 死について って誰も知らない経験していない から 駆け込み乗車 禁止 お兄ちゃん お兄ちゃん 扉を開けて 機内モードで延命する アジテーション はやくしたい 遅く 結婚 まん防 イデア的には ずっと一緒がいい よね 今だけ無料 アジテーション テナント募集 の 看板 らすとくりすます とぽろじー 言葉で考えるのをやめる あ、あ、あ、 図式化 ズキズキする 監視されていた 白い部屋 女衒 パッチワーク フランケンシュタイン みたいに 愛と幻想と 愛と幻想と 糸 ほどけていく ことを想像する ジャスミンを銃口に 営業系総合職 死んだ瞬間の聴覚について 死んだ瞬間の聴覚について のように のように さようなら 魔法少女 ハートフィールド 歌う メヌエット ピーチ姫の テトラポット アストラル界 あなたの 吸い込まれる ダム 死体画像 すぐ会いたい女子が急増中 アカツクシガモ 京都市植物園 振り回す キャリアチェンジ された アルバイト する このサイトにアクセスできません と 声が して振り向く 昨日 のことを覚えていない 迷宮 のようだと うわさのベーコン クルトン コーラ・パール ゾラ ほら、と 初音ミクの額から垂れる汗 花園神社で 迷い込む 見世物小屋よ 一生バイト ポケットモンスター 正解を引き当てるまで やる気が出ないな 英単語帳 ランボーを読んでしまったなら ロックンロールはそう ホテル暮らし 空調の音 Jアラート 星座を結ぶ ロックマンエグゼ lain rain ruin  ビスク・ドール 野良犬 奈良へ向かう列車 アーレント 現実感 人生攻略サイト 灰と は 意図 思考 回路の中を むさぼり食う 吸う 空気 止まった ままの 子��的な エリア 嘘をついたまま死ぬ のね ルビンの壺 12ポイント stray sheep と 動詞動詞動詞動詞 同時的に 田中角栄 魔人ブウ 犯す 壊す 作る 波打つ わたしは 殺す 生かす 咲く 咲かす ライフハック 死 冷蔵庫 咲かす 飛び立つ やわらかく もやもやと ばたばたと 解毒する 夏休み 向日葵 消滅した 蝉が鳴く なく 無く 咲く さ さ さ 教育する アナイス・ニン 逃げ出す 逃走する 闘争? 領域を広げていく 閉じる 閉じこめる 閉じ込められた 布団の中 宇宙のように 宇宙そのもの 高橋まつり 滅びた 100年後のことを考えて 文章を書く 脳みそから溢れ出した 白い水着 黒いタイツ 道化のように 大天使のように 借りる 回帰する アカツクシガモ 成長すること 天秤のことを考える by  this river ラブ&ポップ 脳破壊 快楽 シャドウ・ワーク 子宮口から この世界の果てまで 共同体 忙しい 忙しさ exclusive みんなのレビュー 連帯 証明するために ランキング もっと欲しい あなたらしい 瞬間に 祈る手 summer 上映する ロングヘアー 偏差値 ピアス 18個  生き延びる ラリる 刺さった 反射した 発射した 家畜人 ホワイトノイズ 空間 依存症 白い 微分不可能な やわらかい その曲線 エゴサーチ バーモント・カレー 姦淫する 階段 聖書 夢の中に出てくる 中島らも 他人の日記 読む 話す 歌う ような気がする そんな感覚が 一時間天気予報 ペヨーテ ぐるぐる回る 永久に 永久的に 結びつけた 途端に壊れる ぱりん、と ふらっと 消えちゃいそうな気がする 意識が高い 高低差 風圧 やさしい言葉 インターネットのグロサイト 巡る 再度 巡る 繰り返していた クリスマス サンタさん 産道 乱視のまま 今日も生きている 息をする あらゆる 虹色の 永久に理解されることのない強度 氷点 貯金やダイエット レポ漫画 面白くなる 国語辞典 解剖する やまい、だれ 芽殖孤虫 ひらひらと 眠る ゴミ出し 擬音一覧 シーシュポス 間違った注文 集める 女性が一生で排卵する卵子の数は400個~500個と推定され 細胞膜 ずきずきと 痛む手 うつらうつらと その指で 欺瞞 マッサージ されたまま死ぬ アイライナー いつかは終わる 旅 続いていく 気持ち悪い、 と少女 折りたたみ傘 出会う 解剖学の教科書 ホーリー・マウンテン もやし 食物繊維 的な ひらく 伸びる 匂いがする 恥丘 裏切る 一本の木 待ち続けている 市民会館 明かしえぬ共同体 ムーミンたち ムーミン谷へ 向かっている ヤツメウナギ もし仮にそれが ハッとする 気がつく 失う 海のそばで グランドメニュー 幽霊 ピアスの穴 カッターナイフで切る 舌を 下へと 血が出る 地が出る前に ここからいなくなる 踊る 大雨の中 浴びる 天高く 土砂降り もっと 濡れてしまいたい 溶ける あらゆる種類の動詞 固着した エディプス・コンプレックス 身体を売る 眠りにつく べたべたした くすぐる 太もものうぶ毛 のように 行こうね ずっと一緒に 逆にする 黒板に描かれた 天使と怪物 流れとよどみと 恋と革命 そのままの 君でいてね イデオロギー それとも 触れる 手に 手のひらに その温度を そっと撫でる ように見える 青ざめた 顔 目で 浮き上がる 物流倉庫会社 キスをする どこにも行けない どこにも行けない 憂鬱な夫婦 中絶用の 願いを書く 七夕 永遠に落ち続ける夢 人生ゲーム 青いピン そのように 性行為のやり方 鍵付き完全個室 運動会 発熱 保健室 はつなつ 人生経験 終わりゆく 肉の厚さ 海馬 言語野の 衰退 ダウンロード数 数えていた 新しい生活様式 リズム 物語ること 豊かな 再生回数 氷 覆われる 世界すべて 素数のように 感じる 解体 怒らない? 起こらない、何も 可能性が失われていく 研ぎ澄まされていく 失われていくことで 何者かになった その平らな牧場 忘れてきた お持ち帰り する 立派な 飛び降りて 刻まれた 胎児のように さえぎられる 海岸には小屋があって 喧嘩をする 白鳥 食べられる 汚い 穢れてしまった 純粋なもの 銃を撃つ 一発 チェーホフ、どこへ行ったの? と母親が階段を上がってくる 切符をなくしてしまったままで 生き続けている気がする 少女には 晴れ 絵日記は かすれてしまった とうに 音楽にはならない 寒天培地の上で 有性生殖する していた した方がいい 人生経験 ペットボトル HPVウイルス 頭のない 風邪総合 目をさます 神経系 ポーチの中で 白い粉になった 睡眠薬 遠くの方へ、遠くの方へ 並べられている 全校集会 鳴らされて 走る 望遠鏡を 覗き込む もうすっかり 子宮頸がん 夢中になって 標本にする どうやって? 悟りについて 五億年ボタン 走馬灯 一週間くらい考えてもいい? 愛妻弁当 ぷっちょ の容器でオナニーする カンブリア紀の 海中生物やわらかく モニターの奥 夏の光 ぴったりと 豊かに 遅延しながら 本間ひまわり いま、を指差す指の先 爪の長さ 変わって 一括見積もり ふざけているのではなく 頭痛 左側 ありがとう こんにちは おはようございます それは愛ではなく の ような 夜行バス 棺 出生外傷 の あなたは ロビンソン トリップした 虹色の女 devenir ひだ 開く 一枚一枚 めくっていく 匂いがする 工場の赤ん坊が コンクリート 嘘だった あてのない 意味のない 海 潜り続ける 潜水艦の中で 夢を見ている 象徴的に もっと速く 飛び立つ 自壊したい 鯛 平らな 館内における密を避けるため 破れた 四つん這いになって するだろう 想像 するだろう 未完のままの もはや戦後ではない 未亡人 ぷろ、ぱかんだ 重量と恩寵 ���を 肉体が壊れていくのは かもめ 肉塊 台風が来る前の夜 アオカビ もっとたくさんの地獄 天国は通り 過ぎては消えていく スーツの人が通り過ぎていったあとの 匂い 大人の匂い 食器返却口 この席の使用はお控えください アルコール消毒 セーブポイント 豚 のような女 と 猿の ような 男が出会う 死体ごっこ バラバラに 組み合わせる 英単語帳の例文みたいに 死に近い コンクリート 裂け目 洗浄液 メリークリスマスの Yahoo知恵袋 真理があると言われている そこにある 死んだあと魂はどうなるの? と子どもが尋ねる 何グラムの 前世の記憶 当たり前の事 トンネル 潜り抜ける音 夢の中の休憩所 自動販売機 光 光 夜の闇に飲み込まれないように コンビニエンスストアは灯台として 鳴りやまない 崩れていく 昨日 来ない 来ている すでに いま 冬の ま、ふゆ ま 電気ストーブ あたたかく すりつぶす 通勤・通学 するための列車 眠る 折りたたまれたヒダ 予言する 1999年 産まれ た 朝 ねむる ねむる もっとよくなる 地方都市
夢の中では 現実的な 現実的なもの 親ガチャ 100年後の 2000万年後の 想像していてね 空っぽの脳 おばさんが入ってくる大量に 魚 飛び跳ねる 誰も見ていないところで 老人の声はデカい 無が無限に膨らんで 恒星たちは爆発し きっと届かないまま ゲーム実況見ていた 二年間 だった気がする だった気がする この区域で路上喫煙をすると 一千円の過料が科されます と どこかに書いてあった 教科書に落書きをしている間に 終わっていた もっと濡れたい 雨に 幼形成熟 恋と革命のために 太郎 花子 由香 香織 紗耶 話題のツイート 温泉むすめ 逃れてゆけ 逃れてゆけ 自撮りしているふたりを 見つめる 目 目玉 浜辺で 白く 白く 白く 白く 境界線はほどけた もう一度 あまい 糖衣錠 統一的な 像 増殖する お支払い方法 まとめサイト この世界の秘密 ねじれたソーセージ 青い 白い 脆い イオン・モール 迷子になる 歌を歌う 歌っていた 冗��でした あらゆる 情報商材のために すべて ひとつの 自己啓発 は はいいろの ノイズで 
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itigo-popo · 4 years ago
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こんにちは!今回は前回と前々回で予告したクランちゃん🌹とグレン君🥀についての記事です!毎度の事ながら原作者である🍓ちゃんに頂いた資料を元に、感謝の念と溢れる熱量と共に解説していきます〜!🌻
★二人の立ち絵は後々また描き足すかもしれません。グレン君の立ち絵の方は下記にて…!
【2021/09/23追記:一部文章の修正と追加済み】
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舞台はとある王国に聳え建つ大きな城。厳重に施錠された塔一角の部屋に一人の薔薇色の少女が国から手配されたメイドの監視下の元、一人ぼっちで幽閉されていました。
その少女の名は〝クラン・ローゼンベルク〟といいます。
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★補足
この王国は前回のオズウェルさんが訪れていた村があった国では無く、はたまた村を襲った敵兵の国でも無く、次回の記事で書かせて頂く予定のルイの出身国でもありません。
因みにラブリーちゃんとミハエルさんはオズウェルさんと同様に後に地上に降り立ちますが恐らくまだこの時点では天界在住です。各自地上に降りる理由ですがラブリーちゃんは保護者役になったオズウェルさんに連れられ、ミハエルさんはラブリーちゃんを追ってという理由かと思われます。
花夜と春本に至っては作者が🍓ではなく🌻で舞台も日本と全く違う為こちらは国以前に蚊帳の外です。カヤだけに。
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話を戻しまして…クランちゃんの出生ですが、
王国専属の魔法使いが連れて来た子です。
クランちゃんが幽閉されている城や国の主導権は主である国王と息子である王子に有りますが当然〝連れて来た〟からには彼らの娘という立ち位置ではありません。
ならば貴族の子か?というと違い、かといって村や街に父や母がいる訳でも無く…しかし孤児でも人攫いでもない。
遠く離れた血縁でもありません。そんな少女を一体どのような目的で幽閉までし、人目を避けさせ隠しているのか…。
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それには理由が有りました。まず国王は国全体の権力者達や政治家達、軍事機関、研究機関と深い繋がりがあります。
そしてクランちゃんの傍には彼女に正体を隠している国から派遣されたメイドが世話係と銘打って監視をしています。
万が一逃げ出さないようにしているからです。つまるところ
クランちゃんは純粋な人間ではありません。
元々彼女は無限に膨大な魔力を発生させる事が出来る装置のような存在として創られました。
この魔力を国や王は軍事や国家機密の研究に利用する為クランちゃんを幽閉していたのです。
そして、それらは後発的にそうなったのでは無くクランちゃんが創られた理由でもあります。
因みに王と違い王子は善良で国王共々クランちゃんに直接の面会はなかったものの彼女への幽閉や以降に記述する〝ある〟研究内容に反対しています。
この王子の存在が後々の展開に大きく影響していきます。
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ここまで禍々しく書き連ねて来ましたが、クランちゃんは種族としては人間です。正確には〝天使に近い存在〟です。理由は後程。
とはいえ機械では無いと言えど彼女の魔力の使い道を考えますと、それこそ機械のように扱い然るべき施設内にて監視且つ管理し利用した方が効率も良いのでは?と疑問も感じ無くもありません。
ましてや愛らしく着飾る洋服も本来は最も必要が無いはず。
この辺りについては彼女を連れてきた王国専属の魔法使いが大きく関係しています。彼女も権力者の一人でもあります。
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女性は国から頼まれた魔力装置を創る為に神様の元に訪れます。神話みたいですね!この神様なのですが現在は地上界に隠居中のようでして前回のオズウェルさんの記事の時にて登場した全智の天使に神としての役割を引き継いでいます。
こう見ますとそれぞれ在住していた国は違えど皆々同じ🍓が描いた世界に住んでいるのだな〜と嬉しくなる🌻…!!
つまりクランちゃんは神様が人間として創造した子ですので、先述でいう〝天使に近い存在〟なのです。
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しかし、何故この時点で敢えて〝人間〟として創ったのか。
これは神様の意思からではなく魔法使いの女性がそう創って欲しいとお願いしたからです。
歳も取りますし、国としては今後も末永く使っていく効率を考えますと悪手のように感じざるを得ません。
これに関しては恐らく魔法使いの女性が、前回のオズウェルさん同様に人間が好きだったからだと伺えます。
但し、この女性もオズウェルさんと同じく良識的な人間を好いており王国の民が好きで且つ彼らを護る為に王国専属の魔法使いをしています。故に国王や後に記述する研究機関等のやり方には眉を顰めており、まだこの時点では内側に潜めていますが彼女もまた王子同様に反対派なのです。
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上記の通り魔法使いの女性は慈悲深い方で、クランちゃんを連れて来た際に大切に扱うようと国王に釘を打ちます。
魔法使いとしての実力も然ることながら神と繋がっていたりと特殊なパイプ持ちでもありますから国王も彼女の言い分を無碍に扱わず、提示された条件を呑み承諾します。
一種の取引みたいなものでしょうか。人間として創られた事以外は国王側からしても悪い話ではなく、そんな些細な欲求に対し首を縦に振ってさえしてしまえば無限の魔力の提供という膨大な利益を得る事が出来るのですから。
以降クランちゃんは〝幽閉〟はされているものの、衣食住や遊ぶものにも困らない何不自由のない生活を送ります。
城に来た当初は四歳くらいで、とても幼なかったのですが今現在は十四歳まで成長しています。世間を知らずに育った為やや浮世離れはしていますが心優しい性格に育ちました。
魔法使いの女性も仕事の合間に遊びに来てくれたりと、血の繋がりこそ有りませんが母と娘のような関係を築きます。
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因みに、これ以降の展開には神様は全く関与して来ません。
クランちゃんを創造したのち、その後どう扱われるか又は持たせた魔力によって一つの国がどうなっていくのか…。
それに関心も無関心も無い。手を貸すのも偶然且つ必然。世界を憂い愛と平和を謳いながら冷徹で残酷な傍観者です。
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視点をクランちゃんに戻します。
上記の方でふんわりと触れましたが彼女の素知らぬところで彼女が生成する強大で膨大な魔力は軍事利用を始めとした王国専属である〝機密〟の研究機関により非人道的な人体実験にも使われてしまいました。
その人体実験の内容は、身寄りの無い孤児を集め兵士として利用する為にクランちゃんの魔力を使い潜在する運動神経を刺激し著しく向上させるという実験です。
この実験が成功した暁には対象は常人離れした身体能力を得る事が出来ます。
但し実験対象が魔力を持っていた場合クランちゃんの魔力に影響される副作用か又その後遺症か、魔力が消失します。
数々の孤児が犠牲となり失敗作と成功作が生まれました。
救いは先述した王子や魔法使いの女性に根回しされたのか失敗作の孤児達は城内で働いてるという事でしょうか。
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★補足
魔法使いの女性がクランちゃんを連れて来なければ、事前にこのような人権を無視した事態は未然に防げた筈です。
恐らく企画段階で、孤児の子達を含めた彼女が愛する国民達の命を天秤に掛けられてしまった又は人質に取られる等、弱味を握られてしまったからではないかと思います。
又は孤児の子達が人体実験以上の危機に晒されてしまう等。
クランちゃんを敢えて〝人間〟としたのは人間が好きだから以外にも訴える想いやメッセージが含まれていそうです。
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凄惨な実験の果てにクランちゃんの魔力に適合し成功した孤児達は軍事利用の為、兵士としての教育を受けます。
その中でも逸脱した身体能力を覚醒させた優秀な成功作である一人の真紅の少年がいました。
その少年の名こそ〝グレン・クロイツ〟元孤児であり、この人体実験の被検体の一人だったのです。
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過酷な境遇だった為か、それとも教育の影響なのか自身を〝駒〟と呼び感情を表に出さない少年です。淡々と任務遂行する姿は一人前の兵士にも全てを諦めているようにも見て取れます。その後は暫くの間、その高い能力を見込まれ王城専属の傭兵兼使用人として過ごしていました。
そうして与えられた任務や日々を、ただただ機械的に過ごしていた彼に、やがて突然過ぎる転機が訪れます。
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とある業務で偶然、中庭にて作業をしていた日のことです。
これまた偶然にも部屋の窓から中庭を見下ろしていたクランちゃんの目に、グレン君の姿が留まりました。
先述通りクランちゃんは浮世離れ気味で世間を知らない面があります。自分と似た髪色、瞳の色を持つグレン君に好奇心に似た興味を抱きそれ以降、窓の外で彼を見かける度に目で追うようになっていきました。
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魔法使いの女性が国王に釘を指してくれたお陰で、大事にはされていますがクランちゃんは幽閉をされている身です。
流石に十年もそれが続けば、室内に居るのがが当たり前に育ったといえど飽きが来るというもの。
退屈だったクランちゃんにとって、外で見掛けるグレン君は羨望の的のように輝いて見えていたのかもしれません。
そして遂には我慢出来なくなった彼女は訪れていた魔法使いの女性に頼み。彼と遊んでみたいとお願いします。
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クランちゃんの口からこのような〝お願い〟が出たのは、恐らく今回が初めてで魔法使いの女性はそれを快諾します。
グレン君にとっても異性同士とはいえ同年代の子と…ましてや遊ぶ機会なんて随分と無かったと思いますから悪い話では無い筈です。足早に国王に掛け合いました。
国王は些か呆れ気味に聞いてはいましたが、多少グレン君の仕事内容に調整が入る程度であり通常通りの任務にクランちゃんと遊ばせるという風変わりなものがくっつくだけなので返答をそこまで渋るような内容でもありませんでした。
もし不穏な動きが有れば予めクランちゃんの側近として配置させているメイドがグレン君を拘束し再教育するように研究機関に送り返すだけです。
こうしてグレン君は傭兵兼使用人又はクラン��ゃんの従者兼遊び相手として勤めるようになり晴れて二人は顔を合わせる事となりました。
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因みに銘を受けた当日のグレン君ですが上司に呼ばれ初っ端口頭から「最重要人物の護衛及び監視の任務だ」と告げられ、流石のグレン君も涼しい顔の内心では戦々恐々としていたのですが蓋を開けてみれば少女と文字そのままの意味で遊ぶだけだったので拍子抜けしたとかなんとか。
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最初こそ主にグレン君が警戒を示して距離感があったもののクランちゃんの能天気な…おっとりとしたペースにだんだんと絆されていきました。二人は徐々に親密になります。
好奇心からか人懐っこく少々抜けている愛らしい面もあるクランちゃんに対しグレン君も素で少々辛辣な言葉を投げ掛けてみたりと魔力装置とその魔力による被検体とは思えないような微笑ましく仲睦ましい関係値を築きます。
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少し引っ掛かるのは、クランちゃん自身に知らされていない事とはいえ自身や周囲の孤児達をこのような姿にした元凶でもあるクランちゃんに対してグレン君は怒りや怨みを感じ無かったのだろうかという点ですが恐らくそんな事は無く、だからこそ最初の頃は警戒し場合によっては一夜報いて処分される気もあったのではないかなと思います。
しかしクランちゃんと触れ合っていくうちに連れ彼女自身の境遇も決して良いものとは言えず彼女もまた被害者の一人であるという答えに落ち着いたのではないかと推測します。
二人が親しい友人となるまで、そう長い時間は掛かりませんでした。しかし同じくして穏やかな時間も長くは続いてくれなかったのです。
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これまでの国王の横暴な統制に国民や一部兵士の不満が爆発しクーデターが勃発したのです。
瞬く間に王国内が戦場と化しました。勿論、国同士の戦争では無く内紛でです。城内にも怒号と罵声が響き渡ります。
意外にも早々に劣勢に陥ったのは国民側ではなく王国側でした。軍事力は王国側が保持しているものの肝心の指揮が行き届いていなかったのです。何故そのような事態に陥ったか
国王も混乱していました。何故ならクーデターを起こした先導者は実の息子、自身の傍で仕えて来た筈の王子だったからです。
だいぶ遡った先述にて書かせて頂いたこの王子の存在が後々の展開に大きく影響していくというのが、ここで繋がります。ずっと傍らで国王の人を〝駒〟のように扱う王政、そして非人道的な研究への協力等々人権や意志を無視したやり方を見て来た王子は、裏で傷ついた国民や兵士達に寄り添い反旗を翻すタイミングを見計らっていました。
恐らく魔法使いの女性も王子同様に以前から国民側として裏で手を引いていたと思われます。そして、このクーデターはクランちゃんとグレン君の保護までしっかりと視野に入れられており、外部にも漏らさぬよう慎重に計画を練られていた筈のものでした。
魔力提供したものとは又違いクランちゃん本体の強力な魔力は、王城内外のバリア等あらゆる動力源としても使用されてしまっており図らずしもクーデターを起こすには厄介なものとなってしまう為、一時的に城外に避難させる必要がありました。そこで警備が手薄になる内乱での混乱に乗じてグレン君が外の安全地帯に彼女を連れ出すという算段の筈でした。
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一足…いや二足も早くクランちゃんの側近であった王国専属のメイドが王子や魔法使いの女性の規格外に動きクランちゃんを拘束します。
彼女はただのメイドではなく王国の為に戦闘要員として教育された暗殺者の一人でした。思うに彼女は事前に王子や魔法使いの女性の裏での行動に気付いており尚且つグレン君がクランちゃんを連れ出すという計画まで〝メイド〟として傍で聞き確実に王国側を勝利させる為敢えて大事にせぬように内に潜ませ、虎視眈々と様子を伺って来たのではないかと思います。
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★解説では早い段階でメイドの正体は王国から手配された監視役と明かしていましたがクランちゃんやグレン君達が彼女の正体に気づくのは今この瞬間です。
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さて確実に王国側を勝利させる条件ですが、それはクランちゃん…もとい、
無限魔力発生装置の主導権を王国側が絶対的に握り最大限に利用する事です。
これまでは魔法使いの女性との契約により大事に扱ってきましたが王国側から見たら今の彼女は裏切り者です。
よって契約は破棄と見なされ、クランちゃんを大事に且つ丁重に扱う理由も無くなりました。
逃げようとするクランちゃんの手をメイドは捕まえます。
当然そんな裏事情など知らずに十年間、彼女に信頼を置き剰(あまつさ)え家族のように慕っていたクランちゃんは酷くショックを受けます。
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予定外の展開にグレン君も呆気に取られ、動揺している間にクランちゃんは王城内の他の部屋に攫われてしまいました。
今までと打って変わり問答無用という態度にグレン君も普段の冷静さを失い激昂し、それこそ同士討ち前提の死を覚悟しクランちゃんを死に物狂いで探します。
もしこれが王国の手により強化された人間同士の一対一の純粋な決闘ならグレン君にも勝算が見えたかも知れません。
しかし現状は内部戦争です。相手も無策な訳がありません。
ここにきて王国側からの新たなる刺客がグレン君とクランちゃんを絶望の淵に追いやります。
城内が混乱する渦中やっとの思いでグレン君がクランちゃんを探し当てた部屋には怯える彼女と一緒に最凶で最悪な暗殺者が血色の眼を揺らしながら尋常でない殺意と狂気を放って恨めしそうにグレン君を待ち構えていたのです。
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この刺客とは一体何者なのか。まず、クランちゃんの側近であったメイドは王国に忠誠を誓う暗殺者の一人でした。要は彼女の他にも暗躍していた者達が存在していたのです。
その中でも現在グレン君と対峙している暗殺者の少女はタチが悪く、例えば暗殺者でありながらも世話係の兼任を担っていたメイドが持つような理性が崩壊しており殺しそのものを生業とする生粋の暗殺者です。そして国王以外に唯一、メイドが信頼する彼女の実の妹でもあります。
この暗殺者の少女はクランちゃんやグレン君と同じ年頃でありますが、元々の素質か暗殺者として育て上げられた過程でか価値観が酷く歪んでしまっており『自分を見てくれるから』ただそれだけの理由で暗殺を遂行してきました。
今回も例に漏れずグレン君が『見てくれるから』彼を殺そうとします。そこに最早もう内部戦争だとか暗殺任務だ等は塵程に関係ありません。
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★補足
この間クランちゃんを暗殺者の妹側に任せて姉側のメイドは何処に行っていたのかと言いますと、国王の元へと助太刀しに行っていたのではないかと思います。クーデターが勃発している現状、命が一番危険に曝されているのは国王です。
この姉妹も出生はグレン君と同じく孤児であり特に姉のメイドの方は王国に拾われた恩義から強い忠誠心を持ち結果としてクランちゃん達と敵対しました。
しかし妹の方は精神が壊れてしまっており暗殺の理由である『見てくれるから』という物言いの仕方からして、国に恩義を感じる以前に幼さ故に愛情不足等々のストレスに心が耐え切れなかったのだと推測します。
因みに姉妹と表されていますが血の繋がりはありません。
二人の関係ですが、少なくとも姉の方は妹を大事にしている印象で壊れてしまった妹と同じ年頃であるクランちゃんの傍で仕えながら、同じく彼女らと同じ年頃であるグレン君と一緒に従者として働いていた日々の内心を思いますと複雑なものがあります。
因みに約十年間メイドとして触れ合ったクランちゃんの事は「嫌いでは無かった」ようで今回の王国側と国民側の対立が無ければ、もっと良好な関係が築けていたのかもしれない。
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★補足2
今まで触れて来なかったクランちゃんの戦闘能力ですが無限に魔力を発生させれるものの、温室育ちであり恐らく王国側からの指示で万が一抵抗された際に厄介なので護身用の教育を受けていません。よって王国の動力源に使われる程の高い魔力を持っているにも関わらず戦闘能力は皆無です。
素質としては王城の防御壁代わりに使われていた防御魔法に特化しており、攻撃魔法より守護面に長けているようです。
しかし今回の件を考えますと王国側の判断は大正解だったようで実際にクランちゃんは戦闘場面においての自身の力の使い方が分からずグレン君を守る事が出来ませんでした。
これに関しては、先を見据えて指示した王国側がしたたかであったと言う他ありません。
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視点を絶体絶命のグレン君とクランちゃんに戻します。
グレン君も傭兵として培われた経験や過酷な訓練を乗り越えて来ただけあり持ち前の身体能力を持ってして抵抗します。全ては囚われてしまったクランちゃんを救ける為。いま彼女を敵の手中に収めてしまったら、もう二度と会えなくなってしまう…そんな胸騒ぎがグレン君を焦燥に駆り立てます。
しかし相手は〝殺人〟に関して一流であり加えて精神が崩壊している為ブレーキが存在せず惨殺するまでグレン君に執着し続けます。例えクランちゃんが自分を犠牲にしグレン君を見逃すように叫んでも羽虫の鳴き声程にしか捉えない又は聞いてすら…はたまた聞こえてすらいないのです。
その結果、グレン君くんの必死の攻防��悲劇的で尚且つ最悪な結末として無念にも終わってしまいます。クランちゃんの目の前でグレン君の身体は鋭利な刃や黒魔術により深く刻まれ嬲られ満身創痍となりました。
死体よりも酷い有り様の瀕死状態で、まともに呼吸をする事すら出来ているのか分からない程に変わり果てたグレン君の姿にクランちゃんは遂には泣き崩れてしまいます。
その凄惨な光景は、誰がどう見ても逆転不可能な幕引きにしか見え無かったのです。しかし…
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クランちゃんの泣き声を聞きグレン君は最期の力を振り絞り傷だらけの体で立ち上がります。
それとほぼ同時に魔法使いの女性が率いる一部の反乱軍がグレン君とクランちゃんを護るように部屋に突入し、反乱軍である国民と魔法使いの女性の決死の助力によってクランちゃんとグレン君は先述していた計画を組んでいた際に事前に用意されていた外の安全地帯へと送られたのです。
そして同時刻…クランちゃんとグレン君の逃亡劇の裏で、王城の玉座の前では国王は国の繁栄を、王子は民の意志を継いで、互いの思想と理想の為に親と子は剣を振り下ろしました。
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安全地帯に送られ、文字通り命からがら城外に逃げる事が出来たクランちゃんとグレン君。クランちゃんは初めて出た外を不安げにきょろきょろと見渡します。足取りも覚束無いまま緊張の糸が切れ尻餅を着くクランちゃんの横で、どさりと重たい音がしました。グレン君が倒れたのです。
逃げる前グレン君は重症よりも酷い状態でした。その深手のまま敵に抗い痛みを感じる以上にクランちゃんを助ける事に必死でした。自分の命を犠牲にしてまでもクランちゃんに生き延びて、生き続けて、生きていて欲しいと。
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二人を逃がす前に、魔法使いの女性から応急手当として回復魔法を受けていたと思われるグレン君ですが恐らく魔法使いの女性は回復魔法は専門外であり、専門の術者もその場におらず呼びに行くとしたら時間が掛かってしまい目の前の敵に隙が出来てしまう…そして、それ以前に暗殺者の黒魔術が蝕んでしまったグレン君の体や魂は、もう助からない段階まで症状が進んでしまっていたのだと思われます。
魔法使いはグレン君に眴せします。流石にグレン君を治療が行き届かない外に出す訳にはいきません。例えもう助からないとしても1%でも生存確率を上げるならばクランちゃんを一人で外に逃がし、そして暗殺者と今も尚対峙している為この場は危険な場所には変わりませんが医療班が来る望みがまだ有る分こちらにグレン君は残っているべきと…ですが
その真紅の瞳は近くまで来ている〝死〟への恐怖は微塵も感じさせず最期までクランちゃんを護りたい、傍にいたいという強い願いと従者としての誇りを、肌がひりつく程に感じさせました。
いずれの選択にせよグレン君が長く無いのは変わりません。ならば彼の意志を最大限に尊重するのが、せめてもの手向けになるのではないか…そうして魔法使いの女性は、それこそ断腸の思いでクランちゃんと共にグレン君を送り出しました。彼女にとっても王国により犠牲となってしまった国民である一人の少年を。そして大事な娘…そのような存在であるクランちゃんの、やっと出来た大切な友人を自身の目の前で救えなかったのですから…。
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安全地帯にさえ来てしまえば、クランちゃんはもう大丈夫です。役目を終えグレン君は血塗れた瞼を穏やかに閉じて息絶えていました。従者として友として最期まで彼女の傍にいました。
グレン君の死にクランちゃんは酷く悲しみました。しかし、もう先程のようには泣き叫びませんでした。膝枕するようにグレン君の頭を乗せ、泣いていた時の余韻を残して少し赤く腫れてしまった瞳で何かを決意したようにグレン君の亡骸を見据えます。そして彼女の〝救けたい〟という純粋な想いと祈りは、潜在的に宿り眠り封じられた秘められし〝奇跡の力〟を覚醒させます。
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二人を取り囲むようにして、周囲をクランちゃんの強い魔力が顕現した証である紅い薔薇が、まるで今から起こる出来事を祝福でもするかのように咲き乱れ華やかに舞い踊ります。
随分と遡った先述にて記させて頂いた通りクランちゃんの実態は人間ではなくどちらかと言うと天使に近い存在です。
そう、今まで鳴りを潜めていた天使としての力が覚醒したのです。そして運命に翻弄され続けた少女の無垢な祈りは無事に天へ届きました。
こうして意識を取り戻したグレン君の視界には宝石のような瞳に涙を一杯一杯に溜めたクランちゃんが映り、揶揄ってやろうとするも束の間に抱き締められ、傷に響くと小さく呻きつつも照れくさそうに抱き締め返すのでした。
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天使の蘇生術を施された反動によりグレン君も人間ではなくなってしまいました。クランちゃんも以前のように人間の真似事のような歳の取り方を出来なくなってしまいます。しかし、そんな事は今の二人にとって、とてもとても些細な事でした。
その後の長い長い年月を、クランちゃんとグレン君は互いに手と手を取り支え合い二人は幸せに生きていくのでした。
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ここからは補足と後日談。内紛は王子が率いる国民側が勝利し、研究施設諸々は取り壊され軍事の在り方についても一から見直していく事となりました。国民を踏み台として富や税を貪っていた一部の権力者達も総入れ替えを行い今度は国民に寄り添える王国を目指し今ここに若き王が誕生しました。
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元国王の処罰そして処遇については王子自身が殺害での解決を望まない人柄に汲み取れた為、権力を剥奪した状態で王子側の兵士の監視下の元軟禁または国民が知る由も無い住居にて隠居させているのではないかと思います。後者の隠居の場合に関しては見つからない場所でないと恨みが収まらない国民が国王を手に掛けてしまう事が危惧出来るからです。
これに関しては元研究員達や元王国側の権力者達そして例の暗殺者であった姉妹達にも同じような処遇が下されたかと思います。もし更生が可能ならば数年後には贖罪という意味合いも込めて表で活動出来るよう手配をする事も考慮して。
但し人として余りにも許されない行為をしてしまっていたり、更生の余地や意思が無いようであれば再出発をした王国を脅かす脅威となる前に正当に処罰を降したと考えます。
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その後のクランちゃんとグレン君について。
隠居とはまた違いますが、復興中の王国内が落ち着くまで暫くは安全地帯での生活を余儀なくされます。とはいえ生活で必要な食料や衣料品等は、新しくなった国からほぼ毎日届いており特に不便や不自由なく暮らせる状態です。
落ち着きだした頃には魔法使いの女性も二人が人間ではなくなってしまった事情も知った上で変わらぬ様子で接し度々顔を出すようになります。まるで新婚さんのような二人を茶化す母親のように。
安全地帯に関してですが、恐らく特に危険な生物が生息していない森の中で目立たないながら赤い屋根の可愛いらしいお家が建っており、そこを王国内に戻るまで仮住まいにしていたのではないかと推測。もしかしたら、そのままそこに住み続けているのかも。小鳥のさえずりで起きてほしいし、クランちゃんには森の小動物と遊んでほしい。
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以上がクランちゃんとグレン君編でした!🌹🥀
クランちゃんの愛らしさも然る事ながらグレン君という一人の男の子の生き様と言いますか在り方が格好良すぎる…!!
因みに今後ルイ達と邂逅する時が来た場合、時系列的には逃亡後の二人と会うのが正解なのですが、お城…箱入り娘のお嬢様…と見せかけて実は囚われの身の女の子…グレン君との主従関係…イイよね…みたいな感じで🍓と話していて、んじゃあ逃亡前にするか〜と審議中だったり🌻
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そうだ、せっかくなので…魔法使いの女性、クランちゃんのメイドであった暗殺者のお姉さん、そのお姉さんの実妹でグレン君を窮地に追いやったヤベー暗殺者の子は…実は…!
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この🍓が販売中のスタンプにいます。(久々な突然の宣伝)
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ちょうど三人で並んでらっしゃいました。左が魔法使いの女性、左中央が妹の方の暗殺者の子、右中央が姉の方の暗殺者の女性でメイドとしての姿、右が暗殺者としての姿です。
みんな可愛くて美人さんです!因みに🌻の推しは…春本の作者なので何となく察して頂けてそうですがヤベー妹の子。
でもって!なんと神様(左)と、オズウェルさん編で登場した全智の天使様(右)もスタンプの中にいるのだ〜!神々しい!
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そんな感じで今回はここまで〜!次回はルイと花夜と春本編です!😼🦊🐰もしかしたらルイと花夜、次々回に春本という風に記事を分割するかもしれません。まだ未知数…!
今回…というより、まとめ記事を書く度🌻から🍓への愛の重さが尋常でなく露呈しだしており見ての通り沢山書いてしまった為、誤字脱字すごいかもしれません…!見つけ次第直していきます😱それでは!♪ (2021/09/22)🌻
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leristaccia · 4 years ago
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The Epic of Zektbach Website - Nyoah Notes - Note 97
冒険者諸君、ごきげんよう。私の名前はニョアである。 実に久しぶりとなってしまったが、私は元気である!
Greetings, adventurers. My name is Nyoah.
It's been a long time since I've been here, but I'm fine!
ニッポンも色々な大変な事に見舞われて、冒険者諸君の中にも元気を失っている人も多いと思う。 しかし、最も大事なのは今。今現在の瞬間を自分に悔いなく生きる事である。 それは人間をはじめ生物の個体の未来は常に不確定であるからである。 不確定な要素に巻き込まれた後、後悔しない為には常に現在を自分なりに大切に生きるという意識が大切である。 過去や未来で無く、今にゃ。今現在を大事にして欲しいにゃ!
I know that many of you adventurers have lost your energy due to the many difficulties in Japan.
However, the most important thing is now. The most important thing is to live in the present moment without regret.
This is because the future of each individual creature, including human beings, is always uncertain.
In order not to have regrets after being caught up in uncertain factors, it is important to always be aware of living in the present in your own way.
Not in the past or the future, but in the present. I want you to cherish the present moment!
さて、『The Epic of Zektbach -Masinowa-』が君達の手に届いてから月日が経ったが 沢山の感想を頂いて、私は大満足だにゃ! 繰り返しになるが、マシノワの話はゼクトバッハ叙事詩でも重要な部分であるので 諸君も考察を巡らし、アリア・テ・ラリアの謎を解き明かして欲しい。 マシノワには非常に重要な鍵が2つ存在しているが まだまだアリア・テ・ラリアには驚くべき謎がある。今後に注目にゃ。
Well, it's been a while since "The Epic of Zektbach -Masinowa-" reached your hands.
I've gotten a lot of feedback, and I'm very happy with it!
Again, the story of Masinowa is an important part of the Epic of Zektbach.
I hope you will consider it and solve the mystery of Aria Te'Laria.
There are two very important keys in Masinowé.
There are still more mysteries to be discovered in Aria Te'Laria. Stay tuned.
ところで、先日ある冒険者よりこんな書簡を頂いた。
By the way, I received this letter from an adventurer the other day.
こんにちわ インターネットという不思議な世界で「ツイッター」なる ものがはやっているそうですが、zektbach殿はやっていらっしゃるのでしょうか? 公開しているのならばぜひ教えていただきたいです。 (冒険者kirikoより)
Hello there.
In the mysterious world of the Internet
I've heard that "Twitter" is becoming popular in the mysterious world of the Internet, and I'd like to know if you are using it, Zektbach.
If you do, I'd love to know about it.
(From Kiriko, an adventurer)
私もその不思議な世界を知っている。 実は私もこの場所が不安定で非常に更新するのが難しいので ついったーにアリア・テ・ラリアから扉を開こうかと考えた事もあったが、 冒険者諸君はどう思うかにゃ? その不思議な世界であれば、私はアリア・テ・ラリアの情報を君達にどんどん伝える事ができるかもしれない。 諸君の意見を聞いて決めようと思っているにゃ!
I know that strange world too.
As a matter of fact, I find this place unstable and very difficult to update.
I've been thinking about opening the door from Aria Te'Laria on Twitter.
What do you think, adventurers? In this mysterious world, I might be able to share more information about Aria Te'Laria with you.
I'm going to listen to your opinions and decide!
さて、今日は久しぶりに君達の便りに答えていくにゃ!
Well, today is the first time in a long time that I'm answering your letters!
我輩は猫なのにゃ! ニョアとやら、我輩はいつも不思議に思っているのにゃ。 地図にはガルキア大陸とエジ―ク大陸があるにゃが、ガルキア大陸の南は何なのにゃ? ファラリエンより南のあの、島というにはやや大きい島のことにゃ! ニョア殿の手記には他の大陸や島のことは書かれているにゃがあの島の事はまだ何も書かれていないのにゃ……! 我輩が考えたところによると、あそこにはきっと素晴らしいカルカンがあるのもへ!!  たとえば……我輩の大好きな、ハトの丸焼き味とかにゃ……(ごくり というのは可愛いおふざけにゃ。 あの島にはきっと我輩どころか世界中の学者も知らぬようなヒミツがあるに違いないのにゃ。 知っているなら教えてほしいにゃ、お礼に我輩秘蔵のカルカンを幾つか進呈しようにゃ!  味はそちらのご自由に、にゃ! 教えてくれなかったら最高級カルカンをニョア殿の前で食い散らしてやるにゃ。 (猫の吾輩より)
I am a cat!
Nyoa, I've always wondered about you.
The map shows the continents of Galukia and Eijeek, but what is south of Galukia?
I'm talking about that rather large island south of Fallarian!
Lord Nyoah's journal mentions other continents and islands, but nothing about that island yet. ......!
I'm sure there are some great whiskas there, too! 
For example, ...... my favorite, roasted pigeon flavor. ...... (gulp)
This is just a cute joke.
I'm sure there are secrets on that island that I, as well as other scholars around the world, don't know about.
If you know of any, please let me know, and I'll give you some of my treasured whiskas in return! 
You can taste them all you want.
If you don't tell me, I'll eat up your finest whiskas in front of Nyoah.
(From me, the cat)
まず第一に、アリア・テ・ラリアの中でハトの丸焼き味などと軽率に発言するのは控えた方が良いにゃ。 アリア・テ・ラリアにはおそろしい地獄耳を持つおそろしい鳩が存在する事を忘れずに…。 と、時すでに遅く君はもうアリア・テ・ラリアに存在しないかもしれないが…。 質問の島の事だが、それはル・アビデの事かにゃ? ル・アビデにはこういう古の神話がある。 種族を越えて仲むつまじかった2人の男女にある時妖精がささやき、 2人は今までの仲の良さが嘘であったかのように豹変し、険悪な間柄になり それによって多くの悲劇が生まれた、と。 神話であるので、どこかのロマンチストが謎多きこの島に想いを馳せて創作した可能性が強いが 確かに以前私がこの島をベルナデットと訪れた時、争いに使われたと思わせる謎めいた建造物が数多くあった。 この神話の作者は恐らく、かつてこの島で2つの集団の対立があったことは確信していたのだろう。 その争いを叙情的に神話として表現したのではないだろうか。 しかし、残念ながらその争いが具体的にどういうものであったかは 今や誰も知らないし、私も本格的にル・アビデを調査してみないと分からないにゃ。
First of all, it's best to refrain from making rash comments about the taste of roasted pigeons in Aria Te'Laria.
Remember that there are horrible pigeons with horrible hell ears in Aria Te'Laria....
And it may be too late for you to exist in Aria Te'Laria...
As for the island in question, is it L''Avide?
There is an ancient myth about L'Avide.
A fairy whispered to two men and two women who were on good terms with each other.
But one day, a fairy whispered to them, and they turned into bitter enemies, as if their friendship had never existed.
This led to a lot of tragedies.
Since it is a myth, there is a strong possibility that some romantics have created this story with their thoughts on this mysterious island.
It is true that when I visited this island with Bernadette, there were many mysterious structures that seemed to have been used for fighting.
The author of this myth was probably convinced that there had once been a conflict between two groups on the island, and expressed that conflict lyrically in his myth.
But unfortunately, no one knows what exactly the conflict was, and I won't know until I do some serious research on L'Avide.
こんにちは、ニョアさん。 わたし、新たな世界を開拓したくて詩人になりましたの!ニョアさんにわたしの詩をきいてほしいの! あなたの瞳は~ らら~ まるで石のように~ かったいわ~ それはとってもね~ らら~ かったいの~ あなたの唇は~ らら~ まるでヘドグロピンのように~ あっかいわ~ それはとってもね~ らら~ あっかいわ~ あなたの肌は~ らら~ まるで白樺の木の~ 皮膚みたいね~ それはとってもね~ らら~ 皮膚みたいね~ ……ふふ、どう? 婚約者には『鳥が空からぼろぼろと気絶して落ちてくるような歌だね』って誉めてくれたの。 もう、とっても優しい人なのよ。 鳥も私の歌に聴き惚れ て空から落ちてくるようだなんて……嬉しいわ。 さ、本題なのよ。 婚約者はそれと同時に『もっと勉強したら良くなるよ』って言ってくれたの。 熱を出しながら言ってたのよ……心配だからたくさん歌ってきたわ!  今度ニョアさんにも聞かせてあげるわね、遠慮しなくていいのよ。  たっぷり歌ってあげるから。 それでね、私、たくさん歌の勉強がしたいから、まずこの国で流行りの歌劇や音楽を教えてほしいの。 (詩人リーゼロッテより)
Hello, Nyoah.
I became a poet to explore a new world! I want you to listen to my poems!
I want you to listen to my poems!
Your eyes are as tough as stone!
They're very, very tough.
Your lips are like...
They're as warm as hedgropin
It's very, very warm.
Your skin~ la la
It's like the skin of a birch tree
Your skin is like the skin of a birch tree.
...... What do you think?
My fiancé complimented me on the song, saying, "It's like a bird falling from the sky in a faint.
He's such a sweet guy. He is a very kind man.
I'm so happy to hear that the birds are listening to my song and falling from the sky.
Now let's get down to business.
At the same time, my fiancé said to me, "You'll get better if you study harder.
He said it while running a fever. ...... I've been singing a lot because I'm worried about you! 
I'll play it for you next time, Nyoah, don't be shy. 
Don't be shy, I'll sing a lot.
And I want to learn a lot of singing, so I want you to teach me about the popular operas and music in this country.
(From the poet Lieselotte)
君からは個性的なオーラというかなかなか独特の感性を感じるにゃ。 もしかしたら将来アリア・テ・ラリアいちの詩人リーゼロッテと言われる日が来るかもしれない。 さて、歌はアリア・テ・ラリアでも人々の生活と密接である。 ノイグラード王国の多くの聖歌や労働から生まれる炭鉱歌や農業歌、酪農歌、町の人の生活の上で生まれた町人歌など 地域と密接な歌が多い。多くの流行り歌は生活を楽しくしたり物事を効率よりおぼえる為に生まれた事が多い。 それとは別に芸術都市のローゼンハイムでは若い音楽家が神話や伝説を題材とした叙情的な歌を数多く生み出している。 有能な若い音楽家は王宮で演奏を披露したり、国から多くの援助を受けたりもしている。 しかし、歌を人の心を扇動するという理由から国を乱すような曲を作る芸術家は厳しい処罰を受けているという暗部もある。 流行り歌というのと意味が違うが、誰もが知っている歌といえばやはり『浄化の祈り』だにゃ。
You have a unique aura, or rather a unique sensibility.
Perhaps one day in the future you will be called the best poet of Aria Te'Laria, Lieselotte.
Now, songs are closely related to people's lives in Aria Te'Laria as well.
There are many songs that are close to the local community, such as the chants of the Kingdom of Noigllado, mining songs, agricultural songs, dairy songs, and the songs of the townspeople, which are born from their labor.
There are many songs that are close to the local community. Many of the popular songs were created to make life more enjoyable and to learn things more efficiently.
On the other hand, in Rosenheim, the city of art, young musicians have created many lyrical songs based on myths and legends.
The most talented young musicians perform at the royal court and receive a lot of support from the government.
However, there is a dark side to this, as artists who compose songs that disturb the country are severely punished for using them to incite people's hearts.
Although the meaning of a popular song is different from that of a popular song, the song that everyone knows is "Purification Prayer".
俺はス……デイビット。 普通の人間だ。 猫にしては博識と名高いニョアに聞きたい事がある。 どうやらそちらには、俺と同じく「蛇」を彷彿させる人物および組織があるようだな。 俺の居た場所にも同じ「蛇」を名乗る者が俺を含め複数人居た。  俺達の関係は……語ると長いが、要約して簡単に言ってしまえば親戚関係にある。 そちらの「蛇」達は関係性があるのだろうか? ついでにこれは未確認だが俺とよく似た声の者が居るという話を聞いたが……これは事実なのか。 ……ところで、そちらに段ボールはあるのだろうか? (忍者デイビットより)
I'm Su ...... David. I'm a normal human being.
I have a question for Nyoah, who is famously knowledgeable for a cat.
It seems that there is a person or organization out there who, like me, is reminiscent of the Snake.
There were several people who called themselves "snakes" where I was, including myself. 
Our relationship is a long story ......, but in a nutshell, we are related.
I wonder if the "snakes" over there are related?
In addition, I have heard that there is a person with a voice similar to mine, although this is unconfirmed. ...... Is this true?
...... By the way, do you have any cardboard over there?
(From Ninja David)
蛇は一匹でいい、ビックボスは一人で十分だ! …とは言っても、蛇を彷彿させる者が多くいるのも事実にゃ。 蛇神人のギジリ、サザラギ団、アギオナ機関もそうだ。 空舟の遺跡にも蛇を彷彿させる紋章が存在するといわれる。 話が少しそれるが、人は何故昔から蛇を崇拝もしくは、邪悪の象徴とするのか。 蛇は西洋では主に諸悪の根源とされ、ニホンでは古代の女性蛇巫の存在が示すようにあらゆる祭事の根源となっている。 他の動物と明らかに違う形状を持つという事もあるが、面白い解釈を1つ紹介する。
One snake is enough, one big boss is enough!
...However, it is true that many people are reminiscent of snakes.
...But it is true that there are many people who remind me of snakes, such as the snake goddesses Gijiri, Sazaragi, and the Agiona Agency.
It is said that there are also emblems reminiscent of snakes in the ruins of the sky ship.
This is a bit of a digression, but why do people worship snakes or consider them to be a symbol of evil?
In the West, snakes are mainly regarded as the root of all evil, while in Japan, they are the source of all rituals, as shown by the existence of ancient female snake handlers.
The snake's shape is clearly different from that of other animals, but here is one interesting interpretation.
カール・セーガンという人物が著書の中で 『人類は生物進化の最終段階にいるが、そうした人間の脳の中には当然その進化途上の各段階の生物であった時の部分もくみ込まれている。 つまりR複合体とよばれる脳の一番奥の部分は恐竜の脳の働きをしている。 つまりそれは人間の脳の中には明らかに恐竜という古代生物が生きているという事である。』 と言っている。 もしかすると蛇その他の爬虫類に対して人類が懐き続けていた崇拝と嫌悪、あるいは畏怖は、 我々の脳の最奥部に潜む恐竜に由来するのだろうか。 それは人類の遠祖であると同時にもっとも恐ろしい敵でもあった。 蛇に対する感情は、一種の先天的反応とも考えられるかもしれない。
In his book, Carl Sagan writes, "Humans are in the final stage of biological evolution, but our brains naturally contain parts of the organisms that were present at each stage of evolution.
In other words, the deepest part of the brain, called the R-complex, functions like the brain of a dinosaur, which means that an ancient creature called a dinosaur is clearly alive in the human brain."
Perhaps the adoration, disgust, or awe that we have always felt for snakes and other reptiles may have been born in the deepest part of our brains.
They were not only our distant ancestors, but also our most fearsome enemies.
Our feelings toward snakes could be considered a kind of inborn reaction.
君がよく好んで使う段ボールは、アリア・テ・ラリアには存在しないが 何故かZektbachが数多く所有していたと思うにゃ。 以前、何に使うか問うたところ、一言 『ん、これか?見ての通り寝床じゃよ。』 と言っていたにゃ。
The cardboard you are so fond of using does not exist in Aria Te'Laria, though.
For some reason, I think Zektbach had a lot of it.
When I asked him once what he used it for, he said
"Hmm, this? As you can see, it's a bed.
As you can see, it's a bed.
ヨア・・・最近見かけませんね・・・。 この人は重要人物ですか? 資料集にも載ってないものでよくわかりません・・・。 (詩人ぽっぽちゃんより)
Joah... I haven't seen him lately...
Is he an important person?
I don't know... I can't find him in any reference books.
(From Poet Poppo-chan)
重要人物であるがゆえ、なかなか姿を出さないのだ。 姿をあらわさないから、色々臆測によりいじられるのだ。 君達が思っているヨア像、きっとそれは間違っている。
Because he is an important person, he does not show himself easily.
Because he doesn't show himself, he is tormented by many speculations.
The image of Joah that you have in your mind is probably wrong.
ニョア殿! 「オリエンタル樽味噌ロジー」とは一体何なのでしょう。 トンカツにかけると美味しいアレのことですか?気になって昼しか眠れません。 (猫のみっきぃより)
Mister Nyoah!
What exactly is "Oriental Barrel Miso Logistics"?
Is it the stuff that tastes good on pork cutlets? I'm so curious, I can only sleep in the afternoon.
(From Mikki the cat)
そんな味噌知らないし、いらないにゃ。 昼寝してないでちゃんと勉強するにゃ。
I don't know anything about miso, and I don't need it.
Don't take a nap, study properly.
自分は様々な世界を旅している者である。 アポカリプスと蛇神について質問したい。 上記の2つを直訳するとアポカリプスは「黙示録」蛇神��「ゾンビ」 ・・・・となるのだが Zektbach殿、このまま理解して良いのか? (魔道士ゆさより)
I am a traveler of many worlds.
I have a question about Apocalypse and Snake God.
Apocalypse is "apocalypse" and snake god is "zombie".
It would be ・・・・.
Lord Zektbach, am I understanding you correctly?
(From Yusa the Mage)
だめにゃ。
No, no, no.
ニョアさんの尻尾を上、上、下、下、左、右、左、右の順で引っ張ったあと、 耳、ヒゲの順に引っ張ると、何か起きますか? (元老院ゴランノス・ポンサーより)
If I pull Nyoa's tail in the following order: up, up, down, down, left, right, left, right, then ears, then whiskers, will anything happen? (From Senate Goranos Ponsor)
ああ、起きるとも!! 私の華麗なる剣舞により、君に身に大いなる危険がにゃッ!!!
Yes, you will!
You are in grave danger from my magnificent sword dance!
こんにちはゼクトバッハさんニョアさん。 ゼクトバッハさんの作り上げるこの幻想的で魅力的な世界にどっぷり嵌まり結構経ちました。 当初数学が大嫌いだった私ですが、2章の影響で数学を頑張って理解してみようと思い、 とりあえず数に心を開いてみたらとてつもなく面白い事に気づき、今では数学がすっかり大好きになりました。 他にも哲学や語学に歴史、神話などを勉強する度アリア・テ・ラリアとの共通点などを見出し、よりその世界に興味 がわき、考察に使うためにも知識が深まっていきました。 支離滅裂でまどろっこしい文になってしまいましたが、簡潔に言えば「知識を広めるきっかけを下さってありがとう ございました」です。これからも自由にちまちま勉強しながらも考察を続けていきたいと思います。 (冒険者いかより)
Hello Mr. Zektbach, Mr. Nyoah.
It's been quite a while since I was immersed in this fantastic and fascinating world that Mr. Zektbach has created.
At first, I hated mathematics, but under the influence of chapter 2, I decided to try my best to understand mathematics.
When I opened my mind to numbers, I realized that it was incredibly interesting, and now I love mathematics.
The more I studied philosophy, languages, history, mythology, etc., the more I found similarities with Aria Te Raria, and the more interested I became in the world.
This is an incoherent and muddled sentence, but to put it simply,
Thank you for the opportunity to expand my knowledge. I'd like to continue studying and thinking freely.
(From Ika the Adventurer)
非常に嬉しい言葉である。ありがたいにゃ。 Zektbachが何故吟遊しているか、それは君のように様々な物事に興味を持つきっかけでありたいと考えている事が大きいのである。 一見とっつきにくい難しい学問であっても、幻想的で魅力的に表現すれば興味を持てると私とZektbachは確信している。 だから、君が書いてくれたような書簡が届く事はとても嬉しい事にゃ!
I'm very happy to hear that. Thank you very much.
The reason why Zektbach is a bard is that he wants to be a catalyst for people like you to become interested in various things.
Zektbach and I are convinced that even seemingly difficult disciplines can be interesting if they are presented in a fantastic and appealing way.
So it is a great pleasure to receive a letter like the one you wrote!
はじめまして。踊り子のたけのです。以後、お見お知り を。単刀直入に聞きます。星の民は男ですか?女ですか? それとも、男をも女をも超えた存在ですか? (踊り子たけのより)
Nice to meet you. I'm Takeno, a dancer.
I'm going to ask you a straightforward question. Are the Star People male or female?
Or are they more than just men and women?
(From the dancer, Takeno)
意味合いが異なるが、チキュウの遺伝生物学の書物でこんな事が書かれている。
The meaning is different, but this is what is written in Chikyu's book on genetic biology.
ニゴロブナという魚はメスの個体しかおらず、オスの精子無しに卵がかえる。 生まれた幼魚はすべてメスとなり、世代が未来へ引き継がれてゆく事が確認されている。 哺乳類でさえ本当は性がなくても子孫が残せる。
The fish called Nigorobuna is only female, and its eggs are born without male sperm.
It has been confirmed that all larvae born are female, and the generation is passed on to the future.
Even mammals don't really need to have sex to have offspring.
さて、これは研究者つまり人類からの視点の文章である。 これは外側からの視点、メタ視点なわけである。 メスの個体しかいないニゴロブナの立場で考えると、 ニゴロブナは『我々に性別があるブナ!』と言うだろうか? つまりそういうことにゃ。
Now, this is a text from the point of view of a researcher, or a human being.
This is a meta-perspective, a perspective from the outside.
If you think about it from the point of view of a nigorobuna, which only has female individuals.
Would they say, "We have sex, beech! Would they say, "We are genderless beech!"
That's what I'm talking about.
では、今回はこの辺でさらばにゃ!
Well, that's it for this time, goodbye!
ニョアの手記 97 - Nyoah's Notes 97
2011.06.17
15 notes · View notes
ayana-mikihara · 4 years ago
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100の質問が大好きなフォロワーさんから回ってきたので仕方なくやります。やりたくないけど(ぉ
質問はhttps://www.100q.net/100/question.cgi?que_no=2 を使っています。いにしえ・インターネットのことを思い出したので寒めのノリで書いていますが、虚言癖太郎である私にしては珍しく嘘はついてないと思います。
Q.1 あなたのハンドルネームを教えてください。
御樹原文奈は本名ですが……
Q.2 生年月日を教えてください。
2001年2月24日です。さいきん二十歳になりました。プレゼントは前後6ヶ月受け付けております。
Q.3 血液型を教えてください。
A型です。振り返るとA型のものではない部屋が広がっているので、血液型占いは当てになりません。
Q.4 病弱な方ですか?
昔新型インフルエンザが流行ったときにナウなヤングのわたしは当然かかったのですが、カルテに「元気」と書かれました。生まれてこの方虫歯の一本もないです。ナウなヤングなので今流行のなんたらウイルスにも感染しました(このタイミングで公開する情報じゃなくない?)マジで辛さ以外の味覚が全部消失するので、ちゃんと予防対策しましょう。
Q.5 自分が政治家になったとして、絶対に汚職しない自信はありますか?
今の私を見てると意外かもしれませんが、友人には「なんやかんやで権力を手にしそうだが、権力を一番与えてはいけない人間」だとずっと言われていました。そういうことです。
Q.6 歌は好きですか?
歌うのは好きなのでお風呂で歌ったりしますが、カラオケにはここ1年行ってません。ナウなヤングにバカウケのなんたらウイルスが全部悪い。
Q.7 よくカラオケで歌う曲は?
逆張りなのでたいてい皆さんに全く通じない曲を歌っていますが、健常者の音楽で一番よく歌うのはそばかすだと思います。
Q.8 ペットを飼っていますか?飼っている人は、ちゃんと世話していますか?
お祖母様の家に住んでいた頃はバカでうるさい犬がいましたが、引っ越したのでいません。
Q.9 ある程度上手に演奏することができる楽器はありますか?
高校の授業のおかげでギターが原義でちょっとだけ弾けましたが、気づいたら完全に忘れていました。中学の頃は音楽の成績が4でしたが、リコーダーがギターに変わった高校では5でした。そういうことです。
Q.10 高いところは平気ですか?何メートルくらいまでなら怖がることなくいられますか?
高いところはへっちゃらなので観覧車とかで怖がる人間はまじで意味わからないですが、重力が狂うと死ぬほど怖いので、急に後ろから抱えられたら20センチでも怖いです。あとジェットコースターはマジで無理です。いいのか?俺をジェットコースターに乗せようとすると本気で泣き喚き暴れる成人女性を目にすることになるぞ?
Q.11 あなたのよく使うゴミ箱には蓋(ふた)がついていますか?(回転式なども含めて)
我が家唯一の蓋がついているゴミ箱(収集してもらうときに入れとくペールは除く)は常にものが置かれており、ここ1年で開いたことは一度もありません。
Q.12 あなたの家にはどれくらい本がありますか?
同人誌を本とカウントしなければ、文学部学生にしてはかなり少ないほうだと思います。自分所有の本は3段ボックス2つに収まります。
Q.13 何かの本がその本の大半を占めていたりしますか?(漫画ばかり、小説ばかり・・・など)
同人誌を抜きにしてもほとんどが漫画で、あとは最低限のSF研究会要素でほとんど全部です。漫画もSFも買い出したのは大学に入ってからなので、高校以前の私には本を所有するという概念は殆どなかったとわかります。
Q.14 自由に飛べる翼を手に入れたなら、どのくらいの高さまで飛んでいきますか?
無計画に高く飛んで、太陽熱で翼が溶けるタイプの人間です。
Q.15 楽譜は読めますか?
一応読めますが、手先の器用さがそれについてこないので歌唱以外に活かされたことはないし、歌唱するのであればお手本を聴いたほうが楽に音程を取れます。
Q.16 命を除いて、一番大切なものは何ですか?
何人かの好ましい人間が平穏無事に暮らしてくれることは、命の次くらいに大事です。そのためならなんだってします。
Q.17 飲めば若返ることが出来る水があったら・・・どのくらい若返るまで飲みますか?
私は何歳に若返っても美少女なので、そういったものを欲してやまない人に高額で売りつけます。
Q.18 このままではいけないと思うことを一つ挙げてください。
このままだと卒業できません。
Q.19 努力を踏みにじられることを・・・どの程度許せますか?
努力らしい努力をしてこなかったから卒業が危ぶまれているわけですが、踏みにじられてよい努力などないと思う一方で、誰もが誰かしらの努力を踏みにじり得るし、それは権利であるとも思います。
Q.20 今、あなたの隣にあるものは何ですか?
赤いゴミ箱があるのをみて、今日ゴミを出しそこねたのに気づきました。
Q.21 喜劇と悲劇・・・どちらが好きですか?
AかBか、ではなく好きになったものが好きです。ただ悲劇は喜劇に比してそこまでの動機づけを丁寧にやらないと納得してもらえないぶん、私好みになる可能性が高い気もします。
Q.22 もしあなたが世界を手に入れたなら、まず何をしたいですか?
「皇居の横にそれよりでかい家を建てて天皇に引っ越し蕎麦を持っていきたい」と前々から言っているように、ピラミッドを建てさせたり黄金のあやなちゃん像を建てさせたりと悪目立ちしたいですが、そうなるとヘイトを買うので、バックアップを取るところからはじめようと思います
Q.23 ��った一匹の小さな虫でも、殺すのが嫌になったことはありますか?
情がわいて……とかはないですが、虫が本当に苦手なので殺しても後処理できないな……とおもって嫌になることはしょっちゅうあります。
Q.24 良い嘘と悪い嘘の違いは何だと思いますか?
面白いか面白くないかです。
Q.25 どうしても忘れられない曲はありますか?
ジュエルペットてぃんくる☆のED曲、「空ニラクガキ」です。20歳になって以来、「大人になるその日が来て」しまったことに気づき、爆涙(ばくるい)するだけの毎日を送っています。みんなもジュエルペットてぃんくる☆を見てくれ……
Q.26 思い出の場所はありますか?
家の近くの神社です。
Q.27 酒に飲まれて失敗したことはありますか?
二十歳になって1週間くらいしか経ってない人間に聞いても面白くないですが、父上様は顔にマンホールの跡をつけて帰ってくるタイプの人間だったので、不安ではあります。
Q.28 大好きな飲み物をいくつでも挙げてください。
コーヒーとドクターペッパーの中毒患者です。まだまだお酒は未開拓ですが、いまのところコークハイがかなり好きっぽいです。
Q.29 あなたの生きがいは?
インターネットでこの世に生きとし生けるものたちの人生をつまみ食いバイキングすることです。
Q.30 最近、自分の歳を意識したことはありますか?
ここまで二十歳二十歳言ってたの見ました?
Q.31 ここまで質問に答えて、なんとなく懺悔(ざんげ)しているような気分になっちゃいましたか?
自分語りは楽しいですね。
Q.32 楽をしてお金を稼ぐならどんな方法が一番確実でしょう?
親のスネをかじり潰そうとしています。
Q.33 晴れと雨はどちらが好きですか?
晴れのほうが好きですが、たまには雨が降ってくれないと飽きます。
Q.34 雷は平気ですか?
パソコンさえ平気なら大丈夫です。雷を怖がる人間ってアニメ以外に存在するんですか?
Q.35 風は好きですか?
風という自然現象を好き/嫌いの評価軸に置いたことが今までありませんでした。多分あまり好きではないです。
Q.36 泳ぐのは得意ですか?
鋼鉄の肉体、御樹原文奈とはこの私のことです。背泳ぎ25メートルに1分かかります。
Q.37 これだけは負けられないという、誇りが持てることはありますか?
私が設立したあとに生えてきた二番煎じのコウメ太夫研究会がどれもまともに活動もしないまま自然消滅したなか、私達はそこそこやれている点じゃないですかね。これだけで就活を乗り切る気満々なので……
Q.38 ちゃんと睡眠取れていますか?
時間で言うならパーペキです。規則性は無で、寝たくなったときに起きたくなるまで平均12時間寝続ける生活を送っています。
Q.39 喧嘩は嫌いですか?
自分が勝てないので嫌いですが、自分が腕っぷし最強だったら大好きだったと思います。
Q.40 人ごみが苦手ですか?
今日のお出かけ中、梅田の地下鉄付近でだけ異様に鼻水が出たので、人間アレルギーだと思います。
Q.41 自分には全然出来ないことを他人が軽くやっているのを見て、燃える方ですか?
負けないが????????
Q.42 人の心を読めるとして・・・どれくらいで嫌になると思いますか?
人の心の断片を得るためにインターネットやってるような人間だし人間の心が醜いのは身を以て知っていますが、ちょっとやってみないとわからないので読心術を教えて下さい。おねがいします。おねがいしましたよ。
Q.43 自分のまわりには面白い人がたくさんいると思う?
こういうことを自分で言うから最悪ですが、そこらの「いつメンキャラ濃すぎwww」ちゅてる奴らより��濃いメンツが揃ってると思います。
Q.44 昔、誰かに借りて、いまだ返していない物ってありますか?
会誌第二号の印刷費をつけてもらったっきり返してません。このままなんとか撒けないかなと考えています。
Q.45 逆に、貸したけど帰ってこないものってありますか?
パッと思いつくのだとゲーム機が2台ほど?もう引っ越したので気にしてもいませんが。
Q.46 甘党?辛党?
甘いのと辛いのは全部好きです。味がするとおいしい。
Q.47 熱い飲み物は苦手ですか?(猫舌とか)
飲み物ではないですが、たこ焼きなんかは剥がれる口の皮まで含めての料理だと思っています。
Q.48 コーヒーは苦い方が良いと思う?
物や気分にもよりますが、基本的には酸味寄りのものが好きです。
Q.49 破壊的に不味い物を食べたことはありますか?また、それは何ですか?
貝類が基本的に大好きなのですが、初めて食べたサザエで大外れを引いて以来、それだけは苦手です。
Q.50 マイブームってありますか?
栄養ドリンクを哺乳瓶で飲みながら女児アニメを観るのが好きです。
Q.51 温かいそばと冷たいそばはどっちが好きですか?
今はまだ寒いので温かいそばが食べたいです。
Q.52 集中力に自信がありますか?
ここまで来るのに既に5回はツイッターを見ています。
Q.53 飽きっぽい性格だと自分で思いますか?
前の質問の回答から察してください
Q.54 楽器の名前を5つ挙げてください。
ギター、ギロ、ベース、マリンバ、タンバリン…………俺の中の芭蕉が勝手に!?
Q.55 面倒な事も進んで引き受けたりする。
誰から頼まれてるかによります。打算的な人間なので。
Q.56 人違いをして暴走したことがある。
ないです。限定的すぎない?
Q.57 自動車用信号の「黄色」についての見解を述べてください。
止まれ、止まれないなら行け
Q.58 裸足で歩くことについての見解を述べてください
冬場のお風呂上がりに裸足で歩いてるとぺたぺた言うし足跡がついてたのしい
Q.59 ○×形式の質問のほうが答えやすいと思いますか?
ややそう、部分的にそう
Q.60 「薬指」の重要性を語るとしたら、それは何?
結婚指輪の装備スロットであることくらいしかなくないですか?
Q.61 頭痛、腹痛、腰痛、関節痛、のうち、一番マシなのはどれですか?
頭痛には慣れっこです
Q.62 どの程度の温度が一番過ごしやすいですか?
今より一回り暖かくなって上着のありなしをきぶんで選べるくらいの気候が良いです。
Q.63 好きな花火は何花火ですか?(線香花火、ロケット花火など)
花火は光って燃えるのでぜんぶ大好きですが、最初にあれを思いついた人があれを花火だと言い切った情熱を買ってヘビ花火、ということにしておきます。
Q.64 一番好きなことわざは何ですか?
三十六計逃げるに如かず
Q.65 敵に囲まれたとき、どうやって逃げますか?(どうしても戦わずに逃げねばならない)
どのくらいの文脈で敵なのか、どの規模の囲まれなのかによってくるとは思いますが、実際に窮地に立たされたら何もできずに捕まると思います。
Q.66 気になる言葉を一つ書いてみてください。
最近はニャホニャホタマクローブームが来ています。
Q.67 春の良いところは?
夏じゃないとこ
Q.68 夏の良いところは?
いずれ過ぎ去ること
Q.69 秋の良いところは?
夏じゃないとこ
Q.70 冬の良いところは?
誕生日があること
Q.71 一日何通くらいメールが来ますか?
去年は毎日1通づつ365分割されたドグラ・マグラがメールで届いていたのですが、今年はそれがないので来ない日すらあります。体感を平均すると2.5通くらいだと思います。
Q.72 届くメールがウィルスの確率はどれくらいだと思いますか?
目の届くところに来たことは一度もないです。ネットリテラシーたか子なので。
Q.73 届くメールが営業・宣伝などの確率はどのくらいだと思いますか?
これも目の届くところには来ないです。インターネットが上手なので。
Q.74 今、一番買いたい物は?
ブッダマシーンを誕生日にもらったことにより変なもの買いたい欲は少し収まったので、クソかわいいネコチャンのアロマディフューザ(リンクが機能してなかったので後で直します)がほしいです
Q.75 今、一番飼いたい生き物は?
生き物を飼う事によって発生する責任を負いたくないので概念としてのねこを飼いたいですが、今ねこを飼うとなると絶対に名前を「タマクロー」にしてしまうので、もう少しニャホニャホタマクローブームが落ち着いてからにしたいです。
Q.76 これだけは譲れないというポリシーはありますか?
逆張りにあらずんばオタクにあらず、の精神でスギ以外すべての花粉症で苦しむなど、多岐にわたる活動を行っています。
Q.77 どういう絵が一番得意ですか?(風景画、人物画、漫画など・・・)
筆記はほぼ満点でしたが、美術の成績は3です。
Q.78 好きなおつまみは?(未成年でも答えてください、おつまみだから)
ベタですがさきいかが好きです。それはそうとこの前生まれてはじめて鮭とばというものを食べましたが、「めちゃくちゃ旨い革紐」という感想でした。もともと革製品って鮭みたいなにおいしません?
Q.79 持病とかありますか?
コミュニケーションと手に難を抱えています。
Q.80 ホームページは持っていますか?
流石にそこまで老人じゃないですね。
Q.81 コーヒーには砂糖やミルクをどのくらい入れますか?
普段は入れませんが、苦く淹れて砂糖もミルクも狂ったように投入してどっちが勝つか眺めるのも好きです。
Q.82 一番使ってみたい武器は?(剣、弓、銃など・・・)
斧とか鎚とか、そういう「破壊!!!!!」って感じのものを振り回したいです。
Q.83 得意な料理は?
熱湯です。
Q.84 最近頑張ったことは?
今日は雨なのにお出かけしてえらかったと思います。おかげでよく眠れそうです。
Q.85 あなたの寝る部屋の床は畳ですか?
違います。
Q.86 どんな味が好みですか?
馬鹿舌なのでいわゆるパンチが効いてる味はだいたい好きですが、馬鹿舌を認めたくないので繊細なうま味(あじ)みたいなのも好んでいます。
Q.87 おすすめダイエット法は?
痩せようと思ったことがないです。超絶怒涛の最強美少女なので。
Q.88 ファンタは何味が好き?
グレープ以外を安定的に入手する手段がない以上グレープと答えざるを得ないのでは?
Q.89 好きな四字熟語を書いてください。
敵前逃亡
Q.90 完全な現実が0%で、完全な幻想を100%とすると、あなたの理想は何%くらい?
半々くらいがいいと思います。やなことがあったときに責任転嫁しやすいので。
Q.91 掃除の道具を一つ書いてみてください。
ちりとり!……もしかしてこれ、「ドス」とか「uzi」とか答えるべきやつですか?
Q.92 友情を音で表すと、どんな音になるでしょうか?
これがぶっちぎりで難しくて笑っちゃいました。パチパチ弾ける緑色の燐光、というイメージです。
Q.93 好きな虫は?
いません。
Q.94 あなたの今使っている消しゴムはどんなものですか?
「黒いこと」だけが決め手だったよくわからんやつです。汚れが目立たないのはストレスフリーで良いです。
Q.95 願いをするなら何にしますか?(例:星、仏、神)
私は私自身を唯一絶対の神とする非常に私的な宗教、私教を信仰しているので、私自身に祈るほかないです。
Q.96 あなたの一押しTVゲームは?
タイタンフォール2をみんなでやろう、地球最高のゲームなので……
Q.97 あなたの体で一番調子が悪くなりやすいのは?
頭がしょっちゅう痛くなります。これも全部気圧ってやつのせいなんだ。
Q.98 今、外国に行くならどこに行きますか?
虹の国ですかね。友人が建国するらしいので。
Q.99 この質問が、実は質問作成者の、大いなる野望の第一歩だとしたら、どうしますか?
どうするもこうするも、2003年に作ったものなんて忘れてるか忘れたくなってるかのどっちかじゃないですか?
Q.100 お疲れ様です。この質問をした感想をお書きください。
これ最後まで読む暇人とかいないと思うんですけど(汗)
って答えるのが正しいインターネットの作法です。覚えておいてくださいね。
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skf14 · 5 years ago
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11180143
愛読者が、死んだ。
いや、本当に死んだのかどうかは分からない。が、死んだ、と思うしか、ないのだろう。
そもそも私が小説で脚光を浴びたきっかけは、ある男のルポルタージュを書いたからだった。数多の取材を全て断っていた彼は、なぜか私にだけは心を開いて、全てを話してくれた。だからこそ書けた、そして注目された。
彼は、モラルの欠落した人間だった。善と悪を、その概念から全て捨て去ってしまっていた。人が良いと思うことも、不快に思うことも、彼は理解が出来ず、ただ彼の中のルールを元に生きている、パーソナリティ障害の一種だろうと私は初めて彼に会った時に直感した。
彼は、胸に大きな穴を抱えて、生きていた。無論、それは本当に穴が空いていたわけではないが、彼にとっては本当に穴が空いていて、穴の向こうから人が行き交う景色が見え、空虚、虚無を抱いて生きていた。不思議だ。幻覚、にしては突拍子が無さすぎる。幼い頃にスコンと空いたその穴は成長するごとに広がっていき、穴を埋める為、彼は試行し、画策した。
私が初めて彼に会ったのは、まだ裁判が始まる前のことだった。弁護士すらも遠ざけている、という彼に、私はただ、簡単な挨拶と自己紹介と、そして、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書き添えて、名刺と共に送付した。
その頃の私は書き殴った小説未満をコンテストに送り付けては、音沙汰のない携帯を握り締め、虚無感溢れる日々をなんとか食い繋いでいた。いわゆる底辺、だ。夢もなく、希望もなく、ただ、人並みの能がこれしかない、と、藁よりも脆い小説に、私は縋っていた。
そんな追い込まれた状況で手を伸ばした先が、極刑は免れないだろう男だったのは、今考えてもなぜなのか、よくわからない。ただ、他の囚人に興味があったわけでもなく、ルポルタージュが書きたかったわけでもなく、ただ、話したい。そう思った。
夏の暑い日のことだった。私の家に届いた茶封筒の中には白無地の紙が一枚入っており、筆圧の無い薄い鉛筆の字で「8月24日に、お待ちしています。」と、ただ一文だけが書き記されていた。
こちらから申し込むのに囚人側から日付を指定してくるなんて、風変わりな男だ。と、私は概要程度しか知らない彼の事件について、一通り知っておこうとパソコンを開いた。
『事件の被疑者、高山一途の家は貧しく、母親は風俗で日銭を稼ぎ、父親は勤めていた会社でトラブルを起こしクビになってからずっと、家で酒を飲んでは暴れる日々だった。怒鳴り声、金切声、過去に高山一家の近所に住んでいた住人は、幾度となく喧嘩の声を聞いていたという。高山は友人のない青春時代を送り、高校を卒業し就職した会社でも活躍することは出来ず、社会から孤立しその精神を捻じ曲げていった。高山は己の不出来を己以外の全てのせいだと責任転嫁し、世間を憎み、全てを恨み、そして凶行に至った。
被害者Aは20xx年8月24日午後11時過ぎ、高山の自宅において後頭部をバールで殴打され殺害。その後、高山により身体をバラバラに解体された後ミンチ状に叩き潰された。発見された段階では、人間だったものとは到底思えず修復不可能なほどだったという。
きっかけは近隣住民からの異臭がするという通報だった。高山は殺害から2週間後、Aさんだった腐肉と室内で戯れている所を発見、逮捕に至る。現場はひどい有り様で、近隣住民の中には体調を崩し救急搬送される者もいた。身体に、腐肉とそこから滲み出る汁を塗りたくっていた高山は抵抗することもなく素直に同行し、Aさん殺害及び死体損壊等の罪を認めた。初公判は※月※日予定。』
いくつも情報を拾っていく中で、私は唐突に、彼の名前の意味について気が付き、二の腕にぞわりと鳥肌が立った。
一途。イット。それ。
あぁ、彼は、ずっと忌み嫌われ、居場所もなくただ産み落とされたという理由で必死に生きてきたんだと、何も知らない私ですら胸が締め付けられる思いがした。私は頭に入れた情報から憶測を全て消し、残った彼の人生のカケラを持って、刑務所へと赴いた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「失礼します。」
「どうぞ。」
手錠と腰縄を付けて出てきた青年は、私と大して歳の変わらない、人畜無害、悪く言えば何の印象にも残らない、黒髪と、黒曜石のような真っ黒な瞳の持ち主だった。奥深い、どこまでも底のない瞳をつい値踏みするように見てしまって、慌てて促されるままパイプ椅子へと腰掛けた。彼は開口一番、私の書いている小説のことを聞いた。
「何か一つ、話してくれませんか。」
「え、あ、はい、どんな話がお好きですか。」
「貴方が一番好きな話を。」
「分かりました。では、...世界から言葉が消えたなら。」
私の一番気に入っている話、それは、10万字話すと死んでしまう奇病にかかった、愛し合う二人の話。彼は朗読などしたこともない、世に出てすらいない私の拙い小説を、目を細めて静かに聞いていた。最後まで一度も口を挟むことなく聞いているから、読み上げる私も自然と力が入ってしまう。読み終え、余韻と共に顔を上げると、彼はほろほろ、と、目から雫を溢していた。人が泣く姿を、こんなにまじまじと見たのは初めてだった。
「だ、大丈夫ですか、」
「えぇ。ありがとうございます。」
「あの、すみません、どうして私と、会っていただけることになったんでしょうか。」
ふるふる、と犬のように首を振った彼はにこり、と機械的にはにかんで、机に手を置き私を見つめた。かしゃり、と決して軽くない鉄の音が、無機質な部屋に響く。
「僕に大してアクションを起こしてくる人達は皆、同情や好奇心、粗探しと金儲けの匂いがしました。送られてくる手紙は全て下手に出ているようで、僕を品定めするように舐め回してくる文章ばかり。」
「...それは、お察しします。」
「でも、貴方の手紙には、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書かれていた。面白いな、って思いませんか。」
「何故?」
「だって、貴方、「理解させる」って、僕と同じ目線に立って、物を言ってるでしょう。」
「.........意識、していませんでした。私はただ、憶測が嫌いで、貴方のことを理解したいと、そう思っただけです。」
「また、来てくれますか。」
「勿論。貴方のことを、少しずつでいいので、教えてくれますか。」
「一つ、条件があります。」
「何でしょう。」
「もし本にするなら、僕の言葉じゃなく、貴方の言葉で書いて欲しい。」
そして私は、彼の元へ通うことになった。話を聞けば聞くほど、彼の気持ちが痛いほど分かって、いや、分かっていたのかどうかは分からない。共鳴していただけかもしれない、同情心もあったかもしれない、でも私はただただあくる日も、そのあくる日も、私の言葉で彼を表し続けた。私の記した言葉を聞いて、楽しそうに微笑む彼は、私の言葉を最後まで一度も訂正しなかった。
「貴方はどう思う?僕の、したことについて。」
「...私なら、諦めてしまって、きっと得物を手に取って終わってしまうと思います。最後の最後まで、私が満たされることよりも、世間を気にしてしまう。不幸だと己を憐れんで、見えている答えからは目を背けて、後悔し続けて死ぬことは、きっと貴方の目から見れば不思議に映る、と思います。」
「理性的だけど、道徳的な答えではないね。普通はきっと、「己を満たす為に人を殺すのは躊躇う」って、そう答えるんじゃないかな。」
「でも、乾き続ける己のままで生きることは耐え難い苦痛だった時、己を満たす選択をしたことを、誰が責められるんでしょうか。」
「...貴方に、もう少し早く、出逢いたかった。」
ぽつり、零された言葉と、アクリル板越しに翳された掌。温度が重なることはない。触れ合って、痛みを分かち合うこともない。来園者の真似をする猿のように、彼の手に私の手を合わせて、ただ、じっとその目を見つめた。相変わらず何の感情もない目は、いつもより少しだけ暖かいような、そんな気がした。
彼も、私も、孤独だったのだと、その時初めて気が付いた。世間から隔離され、もしくは自ら距離を置き、人間が信じられず、理解不能な数億もの生き物に囲まれて秩序を保ちながら日々歩かされることに抗えず、翻弄され。きっと彼の胸に空いていた穴は、彼が被害者を殺害し、埋めようと必死に肉塊を塗りたくっていた穴は、彼以外の人間が、もしくは彼が、無意識のうちに彼から抉り取っていった、彼そのものだったのだろう。理解した瞬間止まらなくなった涙を、彼は拭えない。そうだった、最初に私の話で涙した彼の頬を撫でることだって、私には出来なかった。私と彼は、分かり合えたはずなのに、分かり合えない。私の言葉で作り上げた彼は、世間が言う狂人でも可哀想な子でもない、ただ一人の、人間だった。
その数日後、彼が獄中で首を吊ったという報道が流れた時、何となく、そうなるような気がしていて、それでも私は、彼が味わったような、胸に穴が開くような喪失感を抱いた。彼はただ、理解されたかっただけだ。理解のない人間の言葉が、行動が、彼の歩く道を少しずつ曲げていった。
私は書き溜めていた彼の全てを、一冊の本にした。本のタイトルは、「今日も、皮肉なほど空は青い。」。逮捕された彼が手錠をかけられた時、部屋のカーテンの隙間から空が見えた、と言っていた。ぴっちり閉じていたはずなのに、その時だけひらりと翻った暗赤色のカーテンの間から顔を覗かせた青は、目に刺さって痛いほど、青かった、と。
出版社は皆、猟奇的殺人犯のノンフィクションを出版したい、と食い付いた。帯に著名人の寒気がする言葉も書かれた。私の名前も大々的に張り出され、重版が決定し、至る所で賛否両論が巻き起こった。被害者の遺族は怒りを露わにし、会見で私と、彼に対しての呪詛をぶちまけた。
インタビュー、取材、関わってくる人間の全てを私は拒否して、来る日も来る日も、読者から届く手紙、メール、SNS上に散乱する、本の感想を読み漁り続けた。
そこに、私の望むものは何もなかった。
『あなたは犯罪者に対して同情を誘いたいんですか?』
私がいつ、どこに、彼を可哀想だと記したのだろう。
『犯罪者を擁護したいのですか?理解出来ません。彼は人を殺したんですよ。』
彼は許されるべきだとも、悪くない、とも私は書いていない。彼は素直に逮捕され、正式な処罰ではないが、命をもって罪へ対応した。これ以上、何をしろ、と言うのだろう。彼が跪き頭を地面に擦り付け、涙ながらに謝罪する所を見たかったのだろうか。
『とても面白かったです。狂人の世界が何となく理解出来ました。』
何をどう理解したら、この感想が浮かぶのだろう。そもそもこの人は、私の本を読んだのだろうか。
『作者はもしかしたら接していくうちに、高山を愛してしまったのではないか?贔屓目の文章は公平ではなく気持ちが悪い。』
『全てを人のせいにして自分が悪くないと喚く子供に殺された方が哀れでならない。』
『結局人殺しの自己正当化本。それに手を貸した筆者も同罪。裁かれろ。』
『ただただ不快。皆寂しかったり、一人になる瞬間はある。自分だけが苦しい、と言わんばかりの態度に腹が立つ。』
『いくら貰えるんだろうなぁ筆者。羨ましいぜ、人殺しのキチガイの本書いて金貰えるなんて。』
私は、とても愚かだったのだと気付かされた。
皆に理解させよう、などと宣って、彼を、私の言葉で形作ったこと。裏を返せば、その行為は、言葉を尽くせば理解される、と、人間に期待をしていたに他ならない。
私は、彼によって得たわずかな幸福よりも、その後に押し寄せてくる大きな悲しみ、不幸がどうしようもなく耐え難く、心底、己が哀れだった。
胸に穴が空いている、と言う幻覚を見続けた彼は、穴が塞がりそうになるたび、そしてまた無機質な空虚に戻るたび、こんな痛みを感じていたのだろうか。
私は毎日、感想を読み続けた。貰った手紙は、読んだものから燃やしていった。他者に理解される、ということが、どれほど難しいのかを、思い知った。言葉を紡ぐことが怖くなり、彼を理解した私ですら、疑わしく、かといって己と論争するほどの気力はなく、ただ、この世に私以外の、彼の理解者は現れず、唯一の彼の理解者はここにいても、もう彼の話に相槌を打つことは叶わず、陰鬱とする思考の暗闇の中を、堂々巡りしていた。
思考を持つ植物になりたい、と、ずっと思っていた。人間は考える葦である、という言葉が皮肉に聞こえるほど、私はただ、一人で、誰の脳にも引っ掛からず、狭間を生きていた。
孤独、などという言葉で表すのは烏滸がましいほど、私、彼が抱えるソレは哀しく、決して治らない不治の病のようなものだった。私は彼であり、彼は私だった。同じ境遇、というわけではない。赤の他人。彼には守るべき己の秩序があり、私にはそんな誇り高いものすらなく、能動的、怠惰に流されて生きていた。
彼は、目の前にいた人間の頭にバールを振り下ろす瞬間も、身体をミンチにする工程も、全て正気だった。ただ心の中に一つだけ、それをしなければ、生きているのが恐ろしい、今しなければずっと後悔し続ける、胸を掻きむしり大声を上げて暴れたくなるような焦燥感、漠然とした不安感、それらをごちゃ混ぜにした感情、抗えない欲求のようなものが湧き上がってきた、と話していた。上手く呼吸が出来なくなる感覚、と言われて、思わず己の胸を抑えた記憶が懐かしい。
出版から3ヶ月、私は感想を読むのをやめた。人間がもっと憎らしく、恐ろしく、嫌いになった。彼が褒めてくれた、利己的な幸せの話を追い求めよう。そう決めた。私の秩序は、小説を書き続けること。嗚呼と叫ぶ声を、流れた血を、光のない部屋を、全てを飲み込む黒を文字に乗せて、上手く呼吸すること。
出版社は、どこも私の名前を見た瞬間、原稿を送り返し、もしくは廃棄した。『君も人殺したんでしょ?なんだか噂で聞いたよ。』『よくうちで本出せると思ったね、君、自分がしたこと忘れたの?』『無理ですね。会社潰したくないので。』『女ならまだ赤裸々なセックスエッセイでも書かせてやれるけど、男じゃ使えないよ、いらない。』数多の断り文句は見事に各社で違うもので、私は感嘆すると共に、人間がまた嫌いになった。彼が乗せてくれたから、私の言葉が輝いていたのだと痛感した。きっとあの本は、ノンフィクション、ルポルタージュじゃなくても、きっと人の心に突き刺さったはずだと、そう思わずにはいられなかった。
以前に働いていた会社は、ルポの出版の直前に辞表を出した。私がいなくても、普段通り世界は回る。著者の実物を狂ったように探し回っていた人間も、見つからないと分かるや否や他の叩く対象を見つけ、そちらで楽しんでいるようだった。私の書いた彼の本は、悪趣味な三流ルポ、と呼ばれた。貯金は底を尽きた。手当たり次第応募して見つけた仕事で、小銭を稼いだ。家賃と、食事に使えばもう残りは硬貨しか残らない、そんな生活になった。元より、彼の本によって得た利益は、全て燃やしてしまっていた。それが、正しい末路だと思ったからだったが、何故と言われれば説明は出来ない。ただ燃えて、真っ赤になった札が灰白色に色褪せ、風に脆く崩れていく姿を見て、幸せそうだと、そう思った。
名前を伏せ、webサイトで小説を投稿し始めた。アクセス数も、いいね!も、どうでも良かった。私はただ秩序を保つために書き、顎を上げて、夜店の金魚のように、浅い水槽の中で居場所なく肩を縮めながら、ただ、遥か遠くにある空を眺めては、届くはずもない鰭を伸ばした。
ある日、web上のダイレクトメールに一件のメッセージが入った。非難か、批評か、スパムか。開いた画面には文字がつらつらと記されていた。
『貴方の本を、販売当時に読みました。明記はされていませんが、某殺人事件のルポを書かれていた方ですか?文体が、似ていたのでもし勘違いであれば、すみません��』
断言するように言い当てられたのは初めてだったが、画面をスクロールする指はもう今更震えない。
『最新作、読みました。とても...哀しい話でした。ゾンビ、なんてコミカルなテーマなのに、貴方はコメをトラにしてしまう才能があるんでしょうね。悲劇。ただ、二人が次の世界で、二人の望む幸せを得られることを祈りたくなる、そんな話でした。過去作も、全て読みました。目を覆いたくなるリアルな描写も、抽象的なのに五感のどこかに優しく触れるような比喩も、とても素敵です。これからも、書いてください。』
コメとトラ。私が太宰の「人間失格」を好きな事は当然知らないだろうに、不思議と親近感が湧いた。単純だ。と少し笑ってから、私はその奇特な人間に一言、返信した。
『私のルポルタージュを読んで、どう思われましたか。』
無名の人間、それも、ファンタジーやラブコメがランキング上位を占めるwebにおいて、埋もれに埋もれていた私を見つけた人。だからこそ聞きたかった。例えどんな答えが返ってきても構わなかった。もう、罵詈雑言には慣れていた。
数日後、通知音に誘われて開いたDMには、前回よりも短い感想が送られてきていた。
『人を殺めた事実を別にすれば、私は少しだけ、彼の気持ちを理解出来る気がしました。。彼の抱いていた底なしの虚無感が見せた胸の穴も、それを埋めようと無意識のうちに焦がれていたものがやっと現れた時の衝動。共感は微塵も出来ないが、全く理解が出来ない化け物でも狂人でもない、赤色を見て赤色だと思う一人の人間だと思いました。』
何度も読み返していると、もう1通、メッセージが来た。惜しみながらも画面をスクロールする。
『もう一度読み直して、感想を考えました。外野からどうこう言えるほど、彼を軽んじることが出来ませんでした。良い悪いは、彼の起こした行動に対してであれば悪で、それを彼は自死という形で償った。彼の思考について善悪を語れるのは、本人だけ。』
私は、画面の向こうに現れた人間に、頭を下げた。見えるはずもない。自己満足だ。そう知りながらも、下げずにはいられなかった。彼を、私を、理解してくれてありがとう。それが、私が愛読者と出会った瞬間だった。
愛読者は、どうやら私の作風をいたく気に入ったらしかった。あれやこれや、私の言葉で色んな世界を見てみたい、と強請った。その様子はどこか彼にも似ている気がして、私は愛読者の望むまま、数多の世界を創造した。いっそう創作は捗った。愛読者以外の人間は、ろくに寄り付かずたまに冷やかす輩が現れる程度で、私の言葉は、世間には刺さらない。
まるで神にでもなった気分だった。初めて小説を書いた時、私の指先一つで、人が自由に動き、話し、歩き、生きて、死ぬ。理想の愛を作り上げることも、到底現実世界では幸せになれない人を幸せにすることも、なんでも出来た。幸福のシロップが私の脳のタンパク質にじゅわじゅわと染みていって、甘ったるいスポンジになって、溢れ出すのは快楽物質。
そう、私は神になった。上から下界を見下ろし、手に持った無数の糸を引いて切って繋いでダンス。鼻��まじりに踊るはワルツ。喜悲劇とも呼べるその一人芝居を、私はただ、演じた。
世の偉いベストセラー作家も、私の敬愛する文豪も、ポエムを垂れ流す病んだSNSの住人も、暗闇の中で自慰じみた創作をして死んでいく私も、きっと書く理由なんて、ただ楽しくて気持ちいいから。それに尽きるような気がする。
愛読者は私の思考をよく理解し、ただモラルのない行為にはノーを突きつけ、感想を欠かさずくれた。楽しかった。アクリルの向こうで私の話を聞いていた彼は、感想を口にすることはなかった。核心を突き、時に厳しい指摘をし、それでも全ての登場人物に対して寄り添い、「理解」してくれた。行動の理由を、言動の意味を、目線の行く先を、彼らの見る世界を。
一人で歩いていた暗い世界に、ぽつり、ぽつりと街灯が灯っていく、そんな感覚。じわりじわり暖かくなる肌触りのいい空気が私を包んで、私は初めて、人と共有することの幸せを味わった。不変を自分以外に見出し、脳内を共鳴させることの価値を知った。
幸せは麻薬だ、とかの人が説く。0の状態から1の幸せを得た人間は、気付いた頃にはその1を見失う。10の幸せがないと、幸せを感じなくなる。人間は1の幸せを持っていても、0の時よりも、不幸に感じる。幸福感という魔物に侵され支配されてしまった哀れな脳が見せる、もっと大きな、訪れるはずと信じて疑わない幻影の幸せ。
私はさしずめ、来るはずのプレゼントを玄関先でそわそわと待つ少女のように無垢で、そして、馬鹿だった。無知ゆえの、無垢の信頼ゆえの、馬鹿。救えない。
愛読者は姿を消した。ある日話を更新した私のDMは、いつまで経っても鳴らなかった。震える手で押した愛読者のアカウントは消えていた。私はその時初めて、愛読者の名前も顔も性別も、何もかもを知らないことに気が付いた。遅すぎた、否、知っていたところで何が出来たのだろう。私はただ、愛読者から感想という自己顕示欲を満たせる砂糖を注がれ続けて、その甘さに耽溺していた白痴の蟻だったのに。並ぶ言葉がざらざらと、砂時計の砂の如く崩れて床に散らばっていく幻覚が見えて、私は端末を放り投げ、野良猫を落ち着かせるように布団を被り、何がいけなかったのかをひとしきり考え、そして、やめた。
人間は、皆、勝手だ。何故か。皆、自分が大事だからだ。誰も守ってくれない己を守るため、生きるため、人は必死に崖を這い上がって、その途中で崖にしがみつく他者の手を足場にしていたとしても、気付く術はない。
愛読者は何も悪くない。これは、人間に期待し、信用という目に見えない清らかな物を崇拝し、焦がれ、浅はかにも己の手の中に得られると勘違いし小躍りした、道化師の喜劇だ。
愛読者は今日も、どこかで息をして、空を見上げているのだろうか。彼が亡くなった時と同じ感覚を抱いていた。彼が最後に見た澄んだ空。私が、諦観し絶望しながらも、明日も見るであろう狭い空。人生には不幸も幸せもなく、ただいっさいがすぎていく、そう言った27歳の太宰の言葉が、彼の年に近付いてからやっと分かるようになった。そう、人が生きる、ということに、最初から大して意味はない。今、人間がヒエラルキーの頂点に君臨し、80億弱もひしめき合って睨み合って生きていることにも、意味はない。ただ、そうあったから。
愛読者が消えた意味も、彼が自ら命を絶った理由も、考えるのをやめよう。と思った。呼吸代わりに、ある種の強迫観念に基づいて狂ったように綴っていた世界も、閉じたところで私は死なないし、私は死ぬ。最早私が今こうして生きているのも、植物状態で眠る私の見ている長い長い夢かもしれない。
私は思考を捨て、人でいることをやめた。
途端に、世界が輝きだした。全てが美しく見える。私が今ここにあることが、何よりも楽しく、笑いが止まらない。鉄線入りの窓ガラスが、かの大聖堂のステンドグラスよりも耽美に見える。
太宰先生、貴方はきっと思考を続けたから、あんな話を書いたのよ。私、今、そこかしこに檸檬を置いて回りたいほど愉快。
これがきっと、幸せ。って呼ぶのね。
愛読者は死んだ。もう戻らない。私の世界と共に死んだ、と思っていたが、元から生きても死んでもいなかった。否、生きていて、死んでいた。シュレディンガーの猫だ。
「嗚呼、私、やっぱり、
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