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HIHAHEHO Studio Games (2025)

Game, Graphic

多摩美術大学修了展2025

「HIHAHEHO Studio Games」はグラフィック作品１点とゲーム作品３点から構成されている。  　

「POKONUSHI」は3mのグラフィック作品であり、これまでHIHAHEHO Studio で制作してきたゲームの世界と私達 が暮らす現実世界の多層世界を繋ぐ作品である。例えば、同じ絵でも違う色彩で見えたり（Umwelt!)、インターネット での未知の人との意気投合（ハグゲーム）、地球の形で喧嘩をする人々をイガイガの形状の地球を出すことで宥める （YOUR EARTH) などである。また、POKONUSHI の中でも様々な多層世界があり、石と会話できる主人公と、石と会話できない主人公の漫画が隣に並べられているが、どちらも同じ行動をする。  　

「swandive」は一つの事件を複数の視点、複数のウインドウで多層的に見るノベルゲームである。 他者の考えを否定したり、自分の正しさを押し付けたりすることの問題点に着目し、立場の違いによって物事の 見方が変わることをゲームを通じて表現したいと考え、この作品を制作した。 物語は、秩父の武甲山の���掘をモデルにし、採掘にまつわる反対運動を行う人物や、そこで働く親を持つ人物など、そ れぞれの立場を描いている。  　

「Bottled Beer Go Around」は横スクロールDoomer アドベンチャーゲームである。 ネットミームのDoomer( 憂鬱な若者) を主人公とし、現代社会における若者の一つの生き方と、ビデオゲーム という選択と反復が可能なメディアの特性を重ねることによって、世界認識の一つの可能性を探る。  　

「YOUR EARTH」は多様な形の地球創造シミュレーションゲームである。 はるか昔は、地球平面説、巨大亀説、地底文明世界説など様々な地球の形が想像された。しかし、現在は一般的 に地球の形は球体だということが信じられている。また、現在でも球体以外にも平面説を始めとした様々な地球 の形が唱えられるが、それは地球を球体と捉えている人々にとっては嘲笑的な対象となってしまっている。そこ で、地球があらゆる形になり得るということの表現を試み、この状況に対する問題提起をした。 

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swandive (2024-)

Game  (Director)

Game engine: Bevy Engine　

Directer: mgr allergen0024　

Programmer: Ryo Hirayama, mgr allergen0024

一つの事件を複数の視点、複数のウインドウで多層的に見るノベルゲーム。

他者の考えを否定したり、自らの正しさを一方的に押し付けたりすることに疑問を持ち、立場の違いによって物事の見え方が変わることを、ゲームという体験が可能なメディアを通じて伝えたいと考え、本作を制作した。

物語は、秩父の武甲山の採掘をモデルにし、採掘にまつわる反対運動を行う人物や、そこで働く親を持つ人物など、それぞれの立場を描いている。

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Bottled Beer Go Around (2024)

Game  (Director)

Engine: Bevy Engine

Directer: mgr allergen0024

Programmer: Ryo Hirayama

横スクロールDoomerアドベンチャーゲーム。

このゲームは、ネットミームである 「Doomer」(憂鬱な若者)が主人公で、自分の家と酒屋を往復するアドベンチャーゲームである。特徴としては、ビデオゲームの特性を通して、現代社会におけるDoomerの行き詰まり感を表現している。作中では、ネガティブな選択肢しかなく、どの道を選んでも同じ結末を迎える。この選択肢のなさ、変化のない日常こそ、Doomerが抱える閉塞感そのものである。

受賞

「TUB showing 2024」 荒牧悠 審査委員賞 

出展

2023/10 TUB Showing2023(TUB / 東京)

助成

一般社団法人 多摩美術大学校友会 芸術活動助成2024

掲載

2024年5月　AUTOMATON『Bottled Beer Go Around』リリース記事

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YOUR EARTH (2024)

Game  (Director)

Engine: Unity, Blender

Directer: mgr allergen0024

Programmer: Ryo Hirayama

地球創造シミュレーションゲーム。

はるか昔は、地球平面説、巨大亀説、地底文明世界説など様々な地球の形が想像された。しかし、現在は一般的に地球の形は球体だということが信じられている。また、現在でも球体以外にも平面説を始めとした様々な地球の形が唱えられるが、それは地球を球体と捉えている人々にとっては嘲笑的な対象となってしまっている。そこでこのゲームでは、地球があらゆる形になり得るということの表現を試み、この状況に対する問題提起をした。

掲載

出展

2023/12 TUB Showing2023(TUB / 東京)

助成

SFC のんたん 奨学金(NPO法人 湘南藤沢Projects)

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花の在りか (2023-2024)

Comics、Planning cooperation

漫画、企画協力（原案共作）　

あらすじ：小説家の夢諦めかけている三ツ郎。別れたはずの恋人から、離れられない真帆。 猫が死に、妻とうまくいかない先生。 緩やかに季節が移ろう街で、心に穴が空いた者達は、ゆっくりと再生してゆく。

掲載、出版

2024/4   『花の在りか』（KADOKAWA)コミックス上下同時発売

2023/12 『このマンガがすごい！2024』（宝島社)にて掲載

2023/3   『花の在りか』（KADOKAWA)コミックビーム連載 (2023年6月号~2024年2月号)

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Umwelt! (2023)

Game  (Director)

Play https://hihaheho.itch.io/umwelt

Engine: Unity

多様な人々の世界の感じ方を体験するゲーム（感覚過敏、統合失調症、色弱など）

タイトルの『Umwelt!』（環世界）とは、生物それぞれが知覚する世界のことである。例えば蝶の環世界では紫外線が見える。犬の環世界では嗅覚がインターネットのような膨大な情報量を持っている。それらの生物は人とは違う世界を感じている。しかし、人も全ての人が同じ世界の感じ方をしている訳ではない。あらゆる病状で、色弱の方でも青系統が認識し辛い方が居たり、世界が白黒に見える方も居る。また、光が異常に眩しく感じたり、物が歪んで見えたり、幻覚や幻聴が聴こえる方も居る。また、病状がなくても、人それぞれで感じている世界は異なる。様々な生い立ち、考え方、信仰している宗教などでも世界の感じ方は変わるのである。それらのことから、人それぞれの環世界を表すためにこのタイトルとした。

Programmer: teineiLIFE, Ryo Hirayama

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Workshop Unity & Blender (2022)

Workshop (host & teach)

オンラインにてUnityとBlenderの初心者向けWSを開催

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The Hug Game (2022)

Game (Art direction, Design)

Play https://hihaheho.com/hug

Engine: Bevy Engine

Art direction: mgr allergen0024

Concept & Programer: Ryo Hirayama

Mentor: teineiLIFE

Advisors: rparrett

オンラインで友達や全世界の人とハグができるゲーム

2020年からCovid-19が流行し、当時は家族ですら気軽に会うことが困難な状況だった。このゲームはそのような状況の中で制作された。会うことが困難な家族や友人達とオンライン上で無料で気軽にハグを行える。また、全世界の人々とランダムマッチングも可能である。独自の操作により、暴れたり優しくハグすることもできる。

掲載

2022/2 AUTOMATON 『ハグゲーム』リリース

https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220225-193319/

出展

2025/2「マシン・ラブ：ビデオゲーム、AIと現代アート」 (森美術館/東京)

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PORTRAIT (2019)

Installation art

ミクストメディア

無人演劇祭　出展　

音、香り、温度などの外部の感覚から身体感覚や記憶を呼び起こすことについての無人演劇作品。

音は鼓膜と空気を振動させる。音が見せてくれる架空の景色のレイヤーと、音によって震える現実世界の空気が皮膚を撫でる感覚と重なり、新たな情景が生まれる。情報と物理がフィールドバックループを繰り返す中で現実空間が再編され続ける。    

There is no clear separation between daily life and various faiths. Always melting.

日常と信仰の明確な切れ目はない。常に融解している。

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I++ (2019)

Graphic, Photography

東京インディペンデント 2019　出展

Model : Yudai Suda

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Selfie (2018)

Photography

Video media expression

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(circle)  (2018)

Installation art

ミクストメディア　

コモンズフェスタ2018 出展　（大阪應典院にて個展）

G.ベイトソンが提唱した円環因果律という考え方がある。これは家族療法の基礎になる概念である。家族やその他、集団システムの中で起こりうる出来事は原因と結果が非直線的で相互に関連し、循環している。そのため原因を１つに特定することはできない。全員が原因を作り出し、全員が関係している。そこにはリゾーム的な広がりが見られる。リゾームは中心を持たない。階層秩序、予定調和を壊して不確定性を増している。そうしてあなたたちは肯定されている。

Voice : Jun Hirano , Hakushi Hasegawa , Yusuke Washimi, Sakura Himura

音声アーカイヴ https://soundcloud.com/allergen0024/circle

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gdb/000 (2017)

Internet art

Web browser

ここには肉声・肉筆・情景・音景がある。その場所にあなたはいなくても私たちの頭の中に記憶されており、メディアに記録されている。

https://www.allergen0024.com/gdb-000

Model : Sakuhiko Fuse, Makoto Watanabe

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gdb/042 (2017)

Installation art

ミクストメディア　

現代における祈りの儀式性と身体の在り方を提示したい。演劇は本来、祈りの行為から派生したとされている。自然や神に祈る行為には、もともと観客は必要なかった。祈りを伝えるには巫女や神官といった仲介者がいれば十分だが、祈りや願いを共有しようとする時、そこには見守る者や共に祈る者、すなわち観客の存在が生まれる。そして、自らの祈りや思いを他者に伝えるには、言葉や身振りといった身体的な表現を媒介とする必要がある。祈りの場に神やその代行者が立ち現れるとき、祈りは個人の内面を超え、他者と交わされるものへと変化し、そこに「観客」という役割が成立する。このような背景を踏まえ、現代日本における祈りの儀式性と、それに伴う身体の意味や機能について考察したい。

Technology：Tetsuro Ohashi

Voice : Hakushi Hasegawa, Yusuke Washimi, Hyosuke Sugiyama, Sakura Himura, Kaori Tomita 

Photo : Yo Noguchi

音声アーカイヴ　https://soundcloud.com/allergen0024/gdb042

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gdb/001 (2017)

Installation art

 ミクストメディア　

　ここには肉声・肉筆・情景・音景がある。その場所にあなたは存在しなくても私たちの頭の中に記憶され、メディア媒体に記録されている。我々が一人一人持つ肉体という有機皮膜における嫌悪感と憎悪感はおそらく文化の変遷期によるものだろう。

Technical：Tetsuro Ohashi

Voice : Yusuke Washimi

Photo : Yo Noguchi

音声アーカイヴ　https://soundcloud.com/allergen0024/gdb001

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gdb (2017)

Statement

１．gdbとはデバッグのツール。デバッグとは、コンピュータのプログラムの誤り（＝バグ）を見つけ、手直しをすること。デバッギング。虫取り。

２．プログラムの実行の変更や追跡といった充実した機能を提供する。プログラム内部の変数値を修正したり、監視したりすることや、プログラムの通常の動作とは別に関数を呼び出すことができる。

３．gdbには「遠隔」モードがあり、しばしば組込みシステムのデバッグで使われる。遠隔操作では、gdbとデバッグ対象のプログラムは別のマシンで動作する。

４．展示という形式でgdbを利用し、再認、実行、拡張を行う。 

１．gdb / 001 （ 2017.7.21-24 / gallery small view ）

　hallo world・「再認」

　ここには肉声・肉筆と情景・音景があります。その場所にあなたは存在しなくても私たちの頭の中に記憶され、メディア媒体に記録されています。我々が一人一人持つ肉体という有機皮膜における嫌悪感と憎悪感はおそらく文化の変遷期によるものでしょう。

２．gdb / 042　 ( 2017.8.25-28 / turner gallery )

　prayer(not)＝solution・「実行」

　現代における祈りの儀式と身体の在り方を提示します。演劇は本来祈りの行為から派生したと言われています。自然や神に祈るときには観客は要りません。祈りを伝えるには巫女や神官が仲立ちすれば良いかもしれませんが、祈りや願い事を共有するためには、それを見守る人や、共に祈る人が要ることになります。そして、自分の祈りや考えを他者に伝えるためには言葉や身振りを媒体としなければなりません。祈りの場において、神や祈りの代行をする者が現れたとき、観客という役割が生まれてきたと言えます。これらを踏まえ、現代の日本においての祈りという儀式性と身体の在り方を考えたいと思います。

３．gdb / 000　( 2017.9.23- / ::: )

　circulation・「拡張、融合」

　「あなたは人を、モノを、概念を信じたことはありますか。それらに祈ったことはありますか。日本人は無宗教の人々が多い国なので、祈るだけでは何も変わらないということを心の片隅に置きながらも生活をして要る人が多数でしょう。そうして無宗教である多数の我々は、何か信じられるものはないか、心を担保できるものはないかと常に探しています。もっとも、祈るだけでは問題は解決されないのです。あなたは他人に人格否定をされた時、人にありもしない悪い噂話を流された時、それが相手のプライドを担保するためだけに発言されたものだと知っています。そしてあなたは相手を弱い人間だと認識します。そのため傷付くことがありません。それは文化です。あなたたちは今まで、そういった文化を意識せずに生活してきました。しかし今はそういった時代ではないということも気付いています。現代、人と人との関係性のパラダイムシフトの変遷期にあります。あなたは何をしますか。祈ることは問題解決になりますか。

　ここには肉声・肉筆と情景・音景があります。その場所にあなたはいなくても私たちの頭の中に記憶されているし、メディア媒体に記録されている。肉体は不要です、それだけでいいでしょう。それが私の祈りです。」

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YES (2016)

Animation