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250410
朝、いつもより1時間早く起きることができた。 いつもと同じようにドローイングを描いて、日記を書く。 朝食を済ませて、まじまじと絵を描くこともできて、早起きっていいな、と感じる。
仕事終わりにスーパーに寄る。 なぜかたくさん買い込んでしまう。 立派なリーフレタスとほうれん草で冷蔵庫が緑のふさふさでいっぱいになった。 今日はお買い得シールのついた鮭を焼いた。 おいしかったけれど、少し足りなかった。クッキーを食べた。賞味期限が昨日までだった。大切にとっておくと、たいてい過ぎてしまう。
45歳の女性が主人公の小説を読んでいる。 ほんとうに私も45歳になるのだろうか。想像がつかなくてぼんやり不安に思う。
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250411
朝、一度起きてから、深呼吸をして、またねた。 力を抜いてねる練習をしたい。 作業テーブルに昨日試しにつくった本があって、嬉しい気持ち。いい本が出来そうな予感。 予感。春って予感のことかもしれない。 洗濯をして、ほうれん草を茹でて、仕事へいく。 2つの実験を同時にやっていたら、疲れた。 帰宅して、ポテトチップスをたくさん食べた。
夜、ラベンダーを足したココアを飲んだら、ねむくなる。 少しねて、歯磨き、皿洗いをして、ねた。 今日はよくがんばった気がする。 でも、本づくりの作業は10分くらいしかできなかった。
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250412
日々は続いているのに、分断されているみたいだ、と思う。 大学で実験している私、カフェで調理している私、家で家事をしている私、絵や詩、本を制作している私。いくつもの世界がある。 今日はカフェで調理をしている私になる。 大量の玉ねぎをずっと炒めていた。
録画していたドラマをみる。 カップ麺を食べながら薬膳の話をしているドラマをみるのは何か違う気がする。 ドラマではゆううつな気持ちをゆるめるために、ジャスミン茶に陳皮を入れたものを飲んでいて、それならば、と家にあるさんぴん茶と湘南ゴールドを食べた。 長時間のアルバイトで疲れた心が癒された。
夜、モネの画集をみて、ねた。
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250407
朝、春がきそう。 春を待っていたのに、春がきそうになると、春がくることが怖い。 注文しておいたボールペンの替え芯が今使っているものと合わなかった。 仕事。 たまにいい香りを漂わせている人の、いい香りを、柔軟剤の香りかなと思っていたけれど、ウッディな香り、というやつな気がして、香水かもしれない、と思う。もしくはルームフレグランスとか。香りをつけるための香り。 研究棟から出ると、馬が散歩をしていた。 ひさしぶりにみた。
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250408
朝、日々は続いている。 今日も夢を見ていた。何を見ていたかは忘れた。 ぜんぶを白にしている寝具が柔らかく光っていて、春。
仕事をしに大学へ行くと、土に黄色い花がてんてんてん、と咲いていた。 昨日まではその存在すら知らなかったのに。 今日になったら急に咲いていた。春。私も今日から薄手のコート。
夜、特別ねむくはなかったけれど、早めにねた。
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250409
朝、一度目覚める。5時30分。 外にはもうピカピカの朝が来ていた。 二度寝して、6時30分。 今日もまた夢を見ていた。友人とレーザービームで料理をしようと準備をしていたら、準備に時間がかかってしまい、キムタクに怒られた。 彼が家を出るのを見送る。
セーターを手洗いする。 毛の抜けやすいセーターの毛がたくさん抜けてしまって、これでよかったのだろうか、と思う。せめて裏表逆にして洗えばよかったのかもしれない。 水を絞るのが大変で、びしょびしょのままとりあえず干したら、案の定水がしたたり、洗面器とかたらいとかで受け止めた。雨漏りしている家みたいになった。
自転車で駅まで行って、電車に乗る。 車窓から見える風景は茶色くて、冬から春への通り道は茶色いんだ、と思った。 まっしろな雪が解けて、土があらわとなり、新しい緑が芽吹くまで。 本屋へ行く。 ひさしぶりの本屋に目がよろこぶ。 ぐるぐると棚をみる。私の作った本も置いてくれていて嬉しい。 古本を2冊買う。 やっぱり本屋はいい。心がうるおった。
帰宅。 セーターはまだ乾いていなかった。 糸で編まれたこの柔らかなものは水を吸い込みすぎる、
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250404
こんな毎日でいいのだろうか。
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250405
気持ちが疲れている。 昨日は男の人に話しかけるということがたまらなくこわかった。 普段は平気であるけれど、私が足りていないとき、特に男の人がこわくなる。なぜだろう。父かもしれない。
アルバイト。 たくさんの玉ねぎを薄くスライスした。 小さな厨房全体が玉ねぎのにおいとなり、家に帰っても私は玉ねぎを纏っていた。 お湯に浸かると気持ちがよく、ねむくなって、リビングの床でねてしまった。
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250406
朝、身体がくったりとしている。 夢をみていたことを思い出す。 蕎麦をひっくり返してしまった。 最近、夢をよくみる。ちゃんとねむれていないのだろうか。 今日はずっと家にいた。 やろうやろうと思いながらできていなかったことを進める。 すきな短歌を書く人が詩を読んでくれて、メッセージをくれた。 "書き続けてあげてください。肉体的(社会的)にはいろいろとあると思いますが、まず自分の心の世界のために、その土地ならではの体感というものも、目を閉じた世界も大事になさってください。一生にがんばりましょう" 泣きそうだったし、ちょっと泣いた。 詩を書くこと、心許なくて、吹いたら消えそうな火だったけれど、燃えているね、燃えていたね、と他人事のように思う。
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250331
朝、目覚まし時計が鳴るよりも早く目覚める。 日が昇っていて、部屋があかるい。カーテンが遮光ではないせいで、そのあかるさで目覚める。 今はいいけれど、夏になればぐっすりねむれない、と感じるかもしれない。
仕事をして、帰ってきて、なんだか今日は疲れたな、と思う。 中国からの留学生にお茶をもらった。 オレンジティーみたいな。お湯を入れて飲む、と言っていた。 すっきりと、とてもよい香りがした。嬉しく思って大事にとってある。
夜、詩になりそうな言葉をつらつらと、iPhoneに打ち込んで、ねた。
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250401
朝、怖い夢をみていた。 逃げていた。ポテトチップスの袋を持って走っていた。 彼とマンションの内覧にいっていたはずなのに。
仕事。 「実験するの、すきなんです」というと、「そうですよね、テキパキ実験しているな、と思っていました」と言ってもらって嬉しい。 そう、実験するのがすき。 だけど、テキパキというよりバタバタと実験をして、アルバイト。 馬がくる。 馬車をひいてくれる馬。 今日のお客さまは小さな女の子たち。ドレスを着てやってきた。プリンセスになって馬車に乗るの、とのこと。可愛かった。
晩ごはんは冷凍庫にあったいつかのカレーとおいしい食パンの耳部分にチーズをかけてトーストしたもの。さくさくのパン耳はあまみがあって、カレーと相性抜群だった。とてもおいしかった。 さっとおいしいものが作れると嬉しい。幸せ。
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250402
朝、今日も部屋があかるくなって、目が覚める。 布団にいるまま漫画を読む。 リーフレタスをちぎって、トーストを焼いて、ミニトマトと生ハムを添える。 食べられるうちは大丈夫、と教えてくれるお皿に盛る。 これでいつでも思い出せる。なんて心強い言葉なのだろう。
夜、急にすべてが虚しくなる。 何にもならないのに、どうして生きているのだろう。 キャンドルに火を灯す。 木の芯が埋められたキャンドルはパチパチと音がする。
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250403
朝、カレンダーが3月のままであることに気がついて、4月にする。 仕事。 助教さんと一緒に研究室内の片づけをする。 エッペンチューブを入れる箱、試験管立て、たくさん、たくさん。 2010年と書かれたものもあり、歴史を感じる。 このころ、わたしたち、中学生とか高校生とかですね。 助教さんは1歳下だった。 大学で研究を続けていたら、助教の年齢なのか、と思った。
晩ごはんは鶏もも肉の照り焼きにした。 ふっくらと、おいしくできた。 自分で作ったものがおいしいこと、嬉しかった。
夜、小説を少し読んで、ねた。
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250326
朝、寝坊。 少し気持ちが悪くて、体温を測ってみたけれど、熱が出ているわけではなかった。
雨が降っている。 本づくりの材料を片付けやすく、使いやすくするために収納ボックスを買おうとIKEAのサイトをみる。 これだ、と思うものをみつけてカートに入れるが、北海道の倉庫にないのかなんなのか、注文できなかった。 すっきりしない気持ちを晴らしたくて、外へ出る。 雨はやんでいたけれど風が強く、寒かった。あわててコートの前を閉めた。 春がとおい。
夜、人生つまらないな、と思う。 ずっと気になっていたお皿を買ってみた。 届くことを、たのしみとする。
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250327
朝、いつもどおりに肩が重い。 仕事。 研究室の人たちがどこかあかるい雰囲気で、春だからかな、と思った。 窓の外では雪が降っていた。どこまでも長すぎる冬。 家に帰ると休日だった彼がプリンを作っていて、わくわくとした。 甘く、おいしかった。 晩ごはんはサバ。たっぷりと脂がおいしい。 SNSにまだ雪が降っていることを投稿したら、「あたたかいお茶をいれてあげます」とメッセージをくれた人がいて、そうだな、自分をあたためてあげないとな、と思って、緑茶をいれる。本を読む(『忙しい日でも、おなかはすく』)。 ほんとうは、こういう時間を大事にしたい、と思ったそばからねてしまった。 なんとか起きて、彼と皿洗いをして、ねた。
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250328
朝、日記を書こうとしたらボールペンのインクが切れてしまって、うすい字。
ブラウンブラックの0.28が気に入っているのに、近所に売っている場所をみつけられていなくて、ネットにたよる。
わたしは自由になりたい。
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250329
朝、会社に行く彼を玄関まで見送る。 そうした方がいいのだろう、と思ったから。 アルバイトをして、夜になる。 働いていたカフェを出て、ちがうカフェに入って、晩ごはんを食べる。 エッセイを読んで見たけれど、頭が疲れていて、文章が入ってこない。 短歌が、脳みその隙間に染み込んで、短歌、短歌。 短歌みたいな詩が書きたいな、と思う。 説明することなく、伝える。空気、または水。
駐車場で空を見上げると、星がたくさん見えた。 目が開いたばかりのように、絵が描きたくなって、ずっと描きかけになっていた絵を描く。 ぴかぴかの気持ちで。
今日は新月。 新月だから、星がたくさんみえたのかもしれない。 -
250330
朝、新しい朝がきた。 生まれたみたいだ、と思う。
昨日は、私と彼と、それぞれがひとりで過ごしていて、その時間がとても大事だった。自分の密度があがった。 私たちは近づきすぎたのかもしれない。 家族だから、近づこうとしていたけれど、私たちには私たちの適切な距離感がある。 その距離感で、家族である必要があるのかは、一旦置いておく。
ひさしぶりにいい休日だった。 食器棚の棚の位置を上にずらしたら空間が縦に広がって、すっきりとした。 すきなパン屋で食パンを買って、ついでにコロネも買って、そのまま車で食べた。柔らかなパン生地に柔らかなカスタードクリームがたんまり入っていて、おいしかった。 晩ごはんは焼肉。 ホットプレートで肉を焼く。 おいしくて、楽しくて、もりもり食べた。 初めて焼肉をしていてエリンギを焼いた。 彼がバタ���醤油がおいしいんだ、と焼いていた。 エリンギの見た目が苦手。 切られる前の状態。白く丸みを帯びていて、赤ちゃんの腕みたい、と思ってしまう。 ドラマをみるつもりだったけれど、なんとなくつけていた番組がおもしろくてそのままみる。山地酪農というものをしていた。 山の使い方なんて考えたことなかった。 山はただそこにあるもの、と思っていた。 ジャージー牛が可愛かった。
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250322
朝、ドローイングをして、これはどうみてもあのひよこのお菓子だ、と思う。 今日はアルバイトだけれど、いつもと勤務時間が違う。 6時から15時に働いていたのを10時から19時に変えてもらった。 彼との生活のぎこちなさは生活リズムにずれがあることも一つの原因で、近寄るようにしてみた。 早起きしなくてはいけないというストレスから解放された。 それだけでも心の余裕が違う。けれど、夜、疲れ果てて何もできなかった。
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250323
朝、ゆっくりと起きる。 昨日の疲れ具合から、おそらく早起きはできないだろうとは思っていたものの、やっぱりできなかった。 また生活リズムが変わっていく。
昨日、アルバイトでこれでもか、というくらいチャイを作っていたから、今日は自分のために作ってみる。もう少し砂糖を多くしてもいいのかもしれない。 適当にお昼ご飯を済ませて、業務スーパーへ行く。 いつものスーパーとは違う品揃えにわくわくする。 味付けも何もかもがなされているパスタを買った。食べるのが楽しみ。
初めて、詩の賞に選んでもらった。 私の詩、ちゃんと届くんだ、と思った。
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250324
朝、窓の外があかるくなって、目覚める。 白湯を飲んで、そろそろ朝ごはんを食べようと思ったころ、夢のことを思い出した。 絵を描く友人たちと河原にいた。 背の高い草が揺れていた。 仕事。 デスクから見える中庭の土が茶色くみえていて、雪が溶けている。雪って溶けるんだ、と思った。ずっとそこにあるみたいな顔をしていたから驚いた。春がくる。冬が終わる。
私の詩は派手ではないけれど、届く人には届くんだ、とわかって、これはひとつたしかな手ごたえかもしれない。 私の詩には私の詩なりの届け方があるような気がする。
夜、ひさしぶりに短歌を読んで、ねた。
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250325
朝、くしゃみが出る。 関東のような花粉の脅威は感じないけれど、たぶん、何かしらの花粉が飛んでいる。
切り干し大根ではりはり漬けを作って、仕事。 いつもと少しちがうのに、いつもと同じようにやってしまって、あたりまえのようにスムーズにいかない。 今日はこの後、アルバイトなのに。 バタバタと終わらせて、バタバタとバイト先へ向かう。 ついさっきまで白衣を着ていたのに、今度はエプロンを身に着けていて、変なの、と思う。
へとへとに疲れて、ねた。
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250316
朝、右腕が痛い。 昨日、にんじんをおろし金で線にしたのと、フォンダンショコラの材料を混ぜるのとでやられたのだろう。貧弱な私の腕。
1日中、身体が冷えていた。 あたたかさを生み出すということを忘れたように内側が冷たくなっていて、いくら外側からあたためても、温まらなかった。 ルイボスティーを飲んで、ねた。
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250317
朝、信じられないくらい雪が降っていて、絶望する。 長靴を履いて、1歩踏み出すと、ひざ下まで雪で埋まる。 帯広はまだ雪が少ないという。 毎日のように大雪の降る地域に住んでいる人たちはつよい、と思う。
彼が事故した。 車で雪道を走っていたら、滑って反対車線のその先へ落ちたらしい。 幸い、壊れたのは車だけだった。 彼も無事で、他に被害もなかった。 仕事をしながら心臓がバクバクとしていた。
晩ごはんはお茶漬け。
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250318
朝、早々に目が覚める。 少し本を読んで、iPhoneの画面をみて、ダイニングテーブルがほしいな、と思う。 仕事。 今週は教授が出張で、研究室がリラックスした雰囲気。 私もするすると実験をする。 帰宅。 アパートのドアの前で、鍵を忘れていることに気づく。 彼が帰ってくるのは23時頃で、今は17時で。 ぽかんと時間が生まれてしまった。
今日、私は家を出る前、にんじんのナムルを作り、弁当につめていた。 出汁をとるために、いりこと昆布を水に浸し、冷蔵庫に入れていた。 ねぎを切って、青いところと白いところに分けて、ボウルに入れていた。 彼に「燃えるゴミ、出しておいて」と言って家を出た。 要するに、ばたばたとしていて、その結果、鍵を忘れた。 今日の晩ごはんはねぎご飯の予定だった。 イオンに入っているカフェで、ハヤシライスを食べた。 本屋で買った本を読む。 『ヘルシンキ 生活の練習はつづく』。気になっていたけれど、読めていなかった本。ぐんと読んだ。 閉店時間がくる頃にイオンを出て、ドラッグストアでガムとシップを買って、アパートの駐車場へ。 車のなかで本を読んだり、動画を見たりして過ごしていた。 動画の音を車のスピーカーから流すと、小さな箱の映画館みたいになって、たのしかった。でも、早く帰りたくて。 それなのに、家に帰っても心の底からの安心は得られず、私はまだここに馴染めていないんだ、と思った。
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250319
朝がこわい、と思った。 今日もまた、今日がはじまる。
昨日のことを思いだす。 旅をしてきたみたいだな、と思う。 家に帰ったら、そこにある家事や自分の世話から解き放たれて、たまに、もっと、こういう時間があってもいいのではないかと思う。 カフェで過ごす時間とも似ている。 私がカフェで過ごすのがすきな理由はたぶんここにある。
今日は休みで明日も休み。 とてもたのしみにしていたのに、いざ始まると大したことはできない。 絵を描いたり、詩を書いたり、本をつくったり、全部ちょっとずつ手をつけて、どれも実った感じ��しなかった。集中力が続かない。 リビングを少し模様替えした。 新しく届いたテーブルランプが嬉しい。 筒型のシェードで、電球のうえが開いているからけっこうあかるい。 夜はこのランプを灯すだけで十分かもしれない。
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250320 春分の日。 タルトを一緒に作ろうと予定していたけれど、言い争いをし、まったくそういう気分ではなくなったから、豚丼を食べて、ケーキを買った。 私は彼とはちがう人間だから、考えていることがわからないし、伝えてもらっても理解できないことすらある。 会話を忘れないでいたい。 歩み寄るための会話。 私はこの人なら会話ができると思って、結婚した。
夜、どうしてわざわざ生きているのだろう、と思う。 生きているだけで自分に暴力を振るっている気がする。 お腹が痛い。
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250321
朝、たのしみをつくろう、と思う。 私がたのしいと思えるたのしみ。 今もつたのしみは、ショッピングに行きたいということ。 馬と触れ合ってみたいということ。 仕事。 通常業務以外のことを手伝う。 たけのこの里をもらった。その人はきのこの山派らしい。
あまりにも身体が冷えるから生姜を切って、紅茶を煮込んでチャイのようなものを作る。 チャイの定義がわからない。シナモンパウダーを振りかける。おいしかった。 しょうがを取り入れた身体は芯が少しはっきりとした。
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250312
朝、どうしたって居場所がわからない。 いつだって、どうして私はここにいるのだろう、と思っている。 パン屋さんへ朝食のパンを買いに散歩へ行く。 歩くことは素晴らしい。 健やかな気がする。 寒くなって、雪が降って、あまり散歩をしなくなっていた。家から出ないようになっていた。
八朔の皮をピールにしてみる。煮詰めていく。 私が最近疲れているのは頭のなかで常に何かを考えているから、と気づく。 鍋をみつめる時間は貴重。 自分のライフスタイルを探りたい。 誰かのまねではなく。
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250313
朝、電気をつけなければ暗くて、窓のそとはひさしぶりに曇り。 そもそもライフスタイルってなんなのだろう。 iPhoneで調べる。 生活様式。一般的には人生観や価値観を含めた個人の生き方。 分からない、と思う。根っこのない巨大な花みたいだ。
少し製本の作業をして、仕事へ行こう、と外へでると雨が降っていた。 雪ではなくて、雨。 安心した。雨をすきだ、と思った。
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250314
朝、彼が寝坊したと言っている。 いつものことだよ、と返す。 仕事。 曜日感覚を失っている人に、今日は金曜日です、と伝える。 スーパーに寄って、帰る。 最近、キムチが食べたくて食べたくて仕方がなくて、キムチを買う。
夜、急激な腹痛。刺されているような。 あまりにも痛くて動けなかった。 痛み止めをのんで、落ち着いてきたころ、ねた。
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250315
朝、腹痛の気配がまだ残っている。 昨日は満月で、しかも神経系とお腹への打撃感がつよい満月だったらしい。 この人の星占いが私によくあてはまる。
お茶漬けを食べて、アルバイト。 初めてフォンダンショコラを作った。 お菓子作りって、力仕事で、でも、魔法みたいだ。 小麦粉とバターとチョコレートと砂糖と卵から、たいそう立派なフォンダンショコラができた。 お菓子は作るのも魔法を感じるし、それを食べて嬉しくなってもらうのも魔法だ。 すごいことだ、と思う。カフェで働くよろこびだ。
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250308
朝から昼過ぎまでアルバイト。疲れた。 晩ごはんをどうにかするのがやっとで、彼の言動ひとつひとつが気に障る。 とっととねることにして、ねた。
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250309
昨日、はやくねたから、はやくに目覚めていたけれど、何もかもが嫌で、しばらく布団にいた。 私はいま、他人と暮らしているんだ、と思った。 いつからこうなってしまったのだろう。 日記を読み返すと、1月も2月も、つまらなそうに同じ部屋で暮らしていた。たまにきらきらとした日があって、そこだけがあかるかった。
いつまで冬なのだろう。 長すぎる冬に耐えられなくなっている。
夜、映画をみていたけれど、途中でねむくなり、停止。 1時間しかみられなかった。
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250310
朝、身体がきゅうと縮こまっている。 常に私は緊張状態にあって、たぶん、この世界で生きていくのがへたくそすぎる。 仕事をして、帰宅して、部屋がまだあかるいことがうれしい。 まだ何かできる、と思って、バナナブレッドを作った。 ほんとうは絵を描いたり、詩を書いたり、本をつくったり、そういう時間にあてたいのに、なんとなくそれらに向き合う気力が足りない。 バナナブレッドはおいしくできた。 つい食べ過ぎて、晩ごはんは米なし。蒸し鶏となすの煮びたしと、サニーレタス。
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250311
朝、肩こりがひどい。 まだ6時なのに上の階の人が掃除機をかけていて、少しムッとする。 このアパートは音が響く。
朝ごはんを食べて、皿洗いをしながら、最近ずっと皿洗いをしているような感覚に陥る。仕事に行く前、帰宅後、晩ごはんの後。3回。3食食べて生きているから、たぶん、そんなものなのだろう。けど。 今日は3月11日。実験をしている途中だったけれど、校内放送に合わせてそっと目を閉じた。黙とう。
夜、一昨日みていた映画の続きをみた。
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250228
今日は早く起きない、と決めていたから早く起きなかった。 のんびりしすぎて、米を炊くことも忘れてしまって、ざっと研いで、早炊き。 ほかほかを弁当につめて、ばたばたと家を出る。 昨日、友人と電話をしていた影響で、ついそのテンションで職場の研究室の人と話をしてしまう。そう、やたらと気やすく。 東京から、研究をするためだけに帯広に来た彼をとても応援したいと思ったから、とても応援している気持ちです、と伝えた。博士課程はあと3年あるらしい。
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250301
今日は最高気温が10℃をこえた。 マフラーなしでも、手袋なしでも、気持ちよく歩けた。 嬉しくて、嬉しくて、仕方がない。 アルバイトの休憩時間、外のベンチでコロネを食べる。 空が水色。雲がない。いい天気。 このまま春になってほしい。 また、雪が降るらしい。
今週は仕事が夜までだった彼と、ひさしぶりに会う。 見事なすれ違い生活を送っていた。 スーパーに行くのも、ドラッグストアに行くのも、たのしい。 頭が興奮状態でおしゃべりが止まらない。 ガチャガチャを回す。 これ以外だったらいいな、と思ったそれが出た。 犬のぬいぐるみのキーホルダー。あまり可愛くないのにずっと見ていると可愛くみえてきた。 晩ごはんは半額シールの貼られたお弁当。 途中で食べることに飽きてしまって、残りは彼に食べてもらった。
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250302
朝、少し寝坊して、顔を洗って、ぼんやり布団のへりに座る。 陽ざしがあかるい。 洗濯物がサーキュレーターの風で揺れている。 やっぱりこの土地で暮らし続けるのは私には無理だ、と思う。 閉じていたみたいな冬だった。 ここ数年、私をわたし、と書いていたけれど、最近は私になっている。
白髪が増えた。 見つけ次第抜いていたけれど、これから禿げてしまう可能性も考えると、白髪も一本の髪の毛だよな、と思い、今日は抜かなかった。 白髪のおばあちゃんになりたい。
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250303
朝、アルバイトへ向かう道は空が朝を迎える方向で、バッグミラーに映る空はまだ夜。 アルバイトをして、仕事をして、帰宅。 昨日の晩ごはんの残りの豚肉となすと玉ねぎの炒め物と、サニーレタスと少しの米を丼ぶりに盛ったら、たっぷりになって嬉しかった。 食べ終わると、そのまま横になってしまう。 疲れている。 すぐに身体がねてしまう。
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250304
朝、もう朝だな、と起きる。 ねる前に読めなかった本のページをめくる。
ふかいところで疲れていて、思考が負に回転する。 存在しているのか、していないのか、わからない、と思いながら仕事。 UVランプを交換しようとしたらうまくできず、人に助けてもらう。 余計なことばかりしている。
夜、知人とご飯を食べる。 ニョッキ。お皿いっぱいにもちもちとしていた。 いっぱいすぎて満腹になり、少しねむくなる。 知人は北海道で暮らし始めて、3年。 やっと今の暮らしの大切さを味わえるようになったと言っていた。 私はまだ落ち着けない。3年。ここで3年暮らしていたら、私も心の底からおだやかになれるのだろうか。
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250305
朝、ぼんやりとしている。 布団の上で正座のまま停止。 今日は休みで、何をしよう、と頭が考え始めたから立ち上がる。 美術館へ行く。 けっこう雪が降っていて、少し歩くだけで、雪にまみれる。 いろんな人の作品をみて、私は今、絵を描いていない、と思った。 絵に向き合う時間が少なすぎる。 もっと絵を描こう。
この間スーパーで大葉を買ったから、ささみに大葉と梅をつめて、焼いた。 薄味になってしまったけれど、おいしかった。
夜、このままだと私たち、離婚しちゃうのかな。 お互いがうなずいてしまうくらい、一緒に暮らしていることが苦しい。
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250306
朝、少し早起き。 くちびるの皮を剥いてしまう。 今日も雪が降っている。 雪のかかった町は日常から離れたしずけさで、深呼吸だ、と思う。 木が凍っている。樹氷というらしい。
夜、明日がたのしみなような気持ちでねた。
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250307
朝、日記を書こうと思って、朝、とだけ書いたところで、窓の外をみたら車が雪をかぶっていて、慌てて雪を降ろしに行く。 アルバイトに遅刻してしまうところだった。 ポテトサラダのためのじゃがいもの皮を剥き、今度は大学での仕事。 午前中に会ったときには髪の長かった人が、午後には坊主になっていた。 衝撃的過ぎて、ひさしぶりによく笑った。 いろんな人にからかわれたらしいけれど、案外似合っていた。
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250224
朝、いい天気。 日差しとしては外に洗濯物を干したいくらいだけれど、気温としては乾かないだろう。 そう思ったけれど、やっぱり気持ちよさそうで、薄手のものをさっと手洗いして、干してみる。 グラノーラを作って、部屋の片づけをした。 ケーキ屋さんのショートケーキを食べた。 ふろふき大根を作ってみたら、おいしくできて、満足。
ドラマをみながら横になったら、ねてしまった。 そんな休日。
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250225
朝、こぼれてしまう、と思った。 みずうみの静けさも、なみなみとつらなる山の稜線も、何も知らない雪の白さも。 私の内側をうるおしたものが、あっというまにこぼれてしまう、と思った。
仕事が終わって車に乗り込むと、温度計が10℃となっていて、春が来るんだ、と思った。 コートのボタンをちゃんと閉めなくても、さむくない。 春が来ることを待っていたけれど、いざ春が近づいてくるとそわそわと落ち着かない。 何も変わらないのに、春になると、何かが始まってしまう気持ちになる。 今日、職場でバングラデシュからきている人が、少しずつでも英語をしゃべるといいよ、と言ってくれた。この研究室は外国からきた人が多くて、その中でも私は日本語をしゃべりつづけていて。聞き取ることはできたから、特別に困ることはなかったけれど、英語で話す人に日本語で返すというのはコミュニケーションの拒絶のようでもあった、と反省する。 単語だけでもいいから英語で伝えよう。 バングラデシュからきた人は、バングラデシュに帰って、教授になるらしい。
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250226
(何も書いていない)
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250227
朝、はっきりと朝の姿をしていて、春だ、と思う。 カーテンを開けると窓の外は雪で、ほんとうの春はたぶんまだ遠くにある。
なんだか疲れてしまった。 頭が常に考えている。 アルバイトをして、仕事をして、かえってきて。 少し休もうと思っていたのに、ネットサーフィンしてしまう。 適当に晩ごはんを食べて、やっと少しねむれた。 友人と電話をする。 友人かわからないけれど、電話をきるときに「またいつか」と言ってくれたから友人でいいのではないか、と思う。 いつしんでもいいやと思っていたけれど、50歳くらいになった友人を見てみたいからちゃんと生きようと思った。
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250217
朝、なんとなく早起きができる。 睡眠時間はとれていて、でもずっとねむっていたかった。 昨日からのまま、声が出にくい。
何か身になることに時間を使おう、と思って切り干し大根を煮る。 お弁当用に玉子焼きを作る。 フライパンに卵が張り付いて、ぐずぐずになってしまった。 仕事へ行く。 いつまでにこの実験を終えればいいですか、と教授に聞くと「できるところまで」と返ってくる。 できるところまで。それは時間の制限のある人にいう言葉で、3か月後の契約更新がなされないのではないか、と不安に思う。
彼がどらもっちを買って帰ってきた。 わたしは元気がないときは食欲がおちるのに、彼は甘いものを食べれば人はみな元気になると思っている。自分がそうであるように。 彼はクリームとあんこが47%増量中のどらもっちを食べていた。
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250218
わたしは勉強がすきだった、ということを思い出して、大学の図書館で本を借りて帰る。おもしろい。 晩ごはんは松屋の牛丼。 並盛が多く感じられて苦しい。小盛にすればよかった。
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250219
朝、日記を書く。 3日間くらい日記をかけていなくて、でも、残しておきたかったから、書いた。 今日も寒い。 はやく春になってほしい。 冬が終わることと春になることは同義であるけれど、春になってほしい。 朝ごはんは昨日買ったおいしい食パンとポトフ。 次の冬が今からこわくて仕方がなくて、次の冬が来る前にここから脱出したい。
今日は彼が会社の飲み会でいない。 炊飯器で鶏むね肉を蒸して、キムチと切り干し大根を食べた。映画を観た。 わたしは絵や詩がかきたかったんだ、これしかないんだった、と思い出す。 職場から絵や詩がなくなって、絵や詩に向き合う気持ちがよわくなっていた。職場というより、環境。わたしをちゃんとつれていかなくちゃ。 なんて弱い生き物なのだろう。 毎日、絵や詩に触れよう。どこかにいかなくたって、わたしにはわたしの本棚があるのだし。
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250220
朝、部屋がだいぶあかるくて、日が昇るのが早くなってきていることに安堵する。
生活が安定したら、絵や詩が落ち着いてかける、と思っていたけれど、逆で、絵や詩をかいて、わたしが安定したころに生活が安定するのかもしれない。 絵や詩をかいているとき、わたしの中は平穏。
夜、ずっとしゃべりつづけてしまう。 今日1日、起きたこと全部をしゃべらないと気が済まないみたいだった。 なぜだろう。頭が興奮している。
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250221
(何も書いていない)
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250222
朝、朝に正しく日が昇っていることに救われる。 冬はまだ暗いうちはねむってしまっていた方がいいのかもしれない。 目が覚めて、明るい方が上向きに1日を始められる。 ちいさな旅行にでる。 最近、たのしみがないね、と計画していたもの。 博物館と天文台にいくという小学生の理科のような組み合わせ。 博物館では束柱類の化石を見た。アショロアデスモスチルス。マッコウクジラの骨もあった。頭部に大きく窪みがあって、そこにはあぶらがつまっていることを知る。知らないことばかり。 天文台は日本で一番寒い町にあって、本当に寒かった。 空を見上げてみればいくつもの星が、こんなにも、と思うくらい散らばっていて、宇宙に感動しながらも寒かった。 望遠鏡をのぞかせてもらって、金星は欠けているということを知った。 彼が星を見てはたのしそうにしていて、星が好きだということを初めて知った。 太陽系の図鑑をひらいてはにこにことしていた。知らないことばかり。
疲れてしまって、晩ごはんはコンビニで買ったおにぎりと味噌汁。セイコーマートのおにぎりは大きくてあたたかくて、それだけで満たされる。
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250223
朝、狭いロフトベッドで目覚める。 起き上がりたくなくて少しぐずぐずとした。
湖をみにいく。 屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖。 湖は影を映すんだと思った。鏡と違って自然にゆらぐ。うつくしい。 摩周湖がすきで、ずっと眺めていたかった。けれど、寒さがそうはさせてくれなくて、お土産屋さんに入って大豆のコーヒーを飲んでみた。きなこの味がした。 もう一度湖をみにいくと、青さが濃くなっていた。
写真に撮ってみたけれど、写真に撮ると写真の記憶ばかりが焼き付いてしまって、自分の目でみたものが、感じたものが、消えていくような気がした。 車に乗って、頼りない線でスケッチした。こっちの方が正しい、と思った。
景色のきれいなところに住みたい。
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250214
朝、もう何も考えない方がいいのかもし��ない、と思う。 こころが深い湖に近いときは。 潜らない方がいいのかもしれない。 足がつかないことに不安になるだけ。
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250215
北海道に来てから詩が遠くなった、と思っていたけれど、北海道に来たから詩が遠くなったのではなくて、人と暮らし始めたから詩が遠くなったのだ、と気づいた。 彼が夕勤の週は言葉ばかりが体にたまって、詩を書いている。
わたしはひとりでないと詩が書けないのだろうか。 そこはかとなく、ずっとお腹が痛い。
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250216
朝から言い争いをする。 今日はハンバーグを食べて、映画をみる予定だったのに。 パスタを食べて、映画を観にいく。
映画はとても美しくて泣きながら観た。 このままではわたしたちは2本のボールペンだ。平行線の。 映画の世界に没入してしまった分、現実がつらかった。 映画館を出ればさびれた町。まっしろだから、汚れていく雪。
一緒に暮らすこと、たのしくないね、と言い合う。 たのしくない、という感覚だけは一致していて、よかった。 いろいろと話をしたあと、ストレスがかかったのか、喉がつまるように声がでなくなる。
夜、ねる前にラベンダーのミストを部屋の空気に吹きかけてくれた。
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250211
アルバイト。 嫌いじゃないけれど合わない人っている。 新しく入ってきた人と合わない気がしている。
何かしようとしなくても時間は流れるのに、何かしようとしていた。
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250212
朝、目覚めたときから頭がはっきりとしている。 今日について考える。
きっと誰かに届く本を包むことができた。 そのあとに近所の、ずっと気になっていたチョコレート専門店へ。 ケーキはもう完売していた。 バレンタインも近いし、仕方ない。また今度こようね、として、一粒ずつチョコレートを選んだ。彼はフランボワーズ、わたしはプラリネ。 コンビニのスイーツも悪くないけれど、たまにはこう、小さなご褒美らしいご褒美を自分に買ってあげよう、と思う。 とてもおいしく幸福な気持ちを味わいながらドラマをみる。 わたしもがんばろう、と思う。詩と向き合おう。
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250213
朝、心臓が緊張している。 呼吸を意識しないと呼吸ができない。 息を止めている方が楽で、苦しい。
窓の外があかるくなっていく。6:30。 日が昇るのが早くなってきた。 もう、明日には春になっていればいいのに。 そのまま、何があったわけでもないのに、涙が出てくる。 彼が心配している。仕事に行けるのか。 仕事を休んだら、部屋で腐るしかなくなるから、仕事へ行く。 友人の誕生日を祝うメッセージを送り、今年また、自分にも誕生日がくることが恐ろしくなった。
夜、もうねようと目をつむると、えーんと言っている。 わたしの中の小さなわたしが泣いている。
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250207
朝、自分が小さくなったみたいだ、と思う。 どうして毎日こんなにもささくれだっているのだろう。 仕事。 あまりにもストレスなく働くことができて、これが合っているということなのかもしれない。自分のペースで作業をし、考えることができる。分子生物学的な実験業務。 これから先もずっとこの仕事をしたい。 仕事をするのなら。
一度帰宅して、イオンへ行く。 もうすぐバレンタイン。 一角にチョコレートが並んでいる。人気のものはすでに売り切れ。 彼がカービィの缶に入ったチョコレートがほしいと言うのでプレゼントしたら、思いのほか喜んでいた。 わたしがひとりで選んでいたら、選ばなかったと思う。 明日は休み。 何をしよう、と思いをめぐらせて、ねた。
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250208
朝、眼鏡がみつからない。 いつも枕元に置いてねるのに。 仕方なく予備の眼鏡をかける。 クリアな世界が目に映って、いつもの眼鏡は茶色のカラーレンズであることを思い出す。
窓の外が白く光っている。 溶けないままの雪が積もっているから。 友人への贈り物を買いたくて、歩く。往復1時間くらい。 とても疲れた。どこをみても光るような白。 雪のうえを歩くこと、注意深く気を付けて歩くから、へとへと。 でも、素敵なチョコレートとキャンドルを買えて、満足。
夜、鶏の肩小肉と赤玉ねぎでバターサワー煮を作る。 玉ねぎの鮮やかな色がすっかり抜けてしまったけれど、おいしかった。 ひさしぶりにちゃんと自炊をした気がする。 自炊ができて、嬉しい。
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250209 これからタイで暮らし始めるという人に会う。 その人は札幌で出会った人であるけれど、たまたま十勝に暮らしている人で、たまたま弟の小学生の頃の友人だった。 小学生の頃、神奈川から北海道へ引っ越したとのこと。 洋服にリズムのある刺繍をする人。 いろんな人に会って、話して、不思議な1日だった。 初めましての人に詩集を渡した。 知り合いのいない十勝にきて、孤独だったと話をすると、詩人には孤独なときも必要、と言う。詩人。わたしは詩人。 その人が以前に住んでいたのも神奈川で、わたしの中高の最寄り駅が最寄り駅だったという。ひさしぶりに懐かしい響きを耳にする。南林間。
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250210
朝、頭が痛いような。 人に会って、話をすると、たくさん思考が巡って、小さな犬が走り回る。 お米を炊き忘れたからフルグラを食べる。 昨日、一昨日と少し活動しすぎたのだろう。微熱。 いつものことだから、いつものように風邪薬を飲んでおく。 仕事。 助教の方と大雪の大変さをひとしきり話す。 この研究室は大体の人が道外出身だから、みんなそれぞれ雪に慣れていない苦労がある。 とにかく車の運転気をつけましょうね、と言い合う。 春が待ち遠しい。 北海道の桜は花と葉が同時に存在するらしい。 たぶん、わたしの知っている儚さのあつまる桜とは、ちがう。
夜、ひとり。 今週、彼は夕勤だから夜遅くに帰ってくる。 ひとりで家にいると、ひとり分の音しか出ないんだな、と食器を片付けながら思った。
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250204
朝、雪が積もり積もっている。 車がふっくらと雪をかぶりきり、ひとつのオブジェのようになっている。 アルバイトも大学の仕事も、休み。 大学の仕事は昨日のうちに休みにしてもらっていたから落ち着いていられたけれど、アルバイトはどうするか決めておらず、ずっとそわそわとしていた。 結局、休み。 休みを決めてからも落ち着かず、iPhoneをみてはとじていた。 紅茶を淹れて、ヨーグルトを食べて、BUMP OF CHICKENを聴く。 少しずつ、大丈夫だよって自分に言い聞かせる。休みにするということがこわい。 雪は降り続けている。 こんなにも積もっているのにまだ降るのか、とあきれる。 お昼を過ぎたころにようやくやんで、雪かきをする。 129㎝積もったらしい。 このあたりの雪は水分が少ないとはいえ、スコップいっぱいにすくえば、重い。それなのに、スコップですくえる雪なんてたかが知れていて、途方に暮れる。ほんとうに目の前の雪をすべてかいて、問題なく生活ができるところまでもっていけるのか、わからなかった。 それでもやるしかなかった。 やらない限り、終わらないのだった。 3時間くらい雪かきをして、途中、ご褒美にハーゲンダッツを食べた。 そのあとすぐくらいに除雪車がやってきて、一瞬で雪をかいていった。
身体を動かし、疲れたのか、気絶するようにねた。
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250205
朝、身体が痛い。 筋肉痛だ。 肩も腕も腰も。 それでも、気持ちは元気で、わたしはもっと身体を動かすようにした方がいいのかもしれない、と思った。
仕事へいく。 大学全体が雪をかぶっていて、歩ける道が少ない。 遠回りをして研究室へたどりつく。静かだ。人が少ない。 わたしも休めばよかった。雪の積もった道路は除雪されてはいるもののガタガタとしていて、振動する運転がこわかった。 15時ごろに実験を教えてもらっている博士課程の人と出会うまで、声を発していなかった。 その人は雪に携帯を落とし、壊してしまったという。 雪はあんなにもふんわりとしているのに、やっぱり水なんだ、と思う。
夜、キャンドルを灯して、日記を書く。 やっと自分の速度を取り戻せてきた気がする。 雪が降り積もって、強制的に制作から離れられたのがよかったのかもしれない。 やらなきゃでなく、つくりたい、と思ってつくることができそう。 身体も頭もぼんやりとしてしまう。 21時には布団にはいり、ねた。
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250206
朝、ずっとねむっていた。 早くねた分、早く起きられるかと思っていたけれど、見事なまでにねむっていた。 たぶん、今のわたしに必要な睡眠だった。 筋肉痛はなおっていない。 フルグラを食べて、本を読む。小説の世界に入り込む。 もう今日は始まっているのに、まだ始まっていないことにしているみたいだった。 あわてて立ち上がる。
仕事をして、帰ってきたら絵を描いて。 適当に晩ご飯をすませる。 雪道の運転で疲れたと、彼は長いこと自室の床にねころんでいた。 彼が晩ごはんを食べ始めたころ、わたしはねた。
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250131
朝、全然ねむれなかった、と、頭が警告を出している。 どうしたら、ぐっすりねむれるのだろう。 ほんとうに、数年間、力をいれたままねている。 もう疲れた。解放されたい。 仕事。 アルバイトはアルバイトと書くけれど、派遣の仕事は仕事と書く。アルバイトだって仕事なのに。 働いていたら頭がぼんやりとしてきて、それは次第に頭痛になった。 今日は気圧が上昇すると知っていたから、気づくことができて、痛み止めを飲む。
やっぱりわたしたち、ふたりでいるとお互いによくない循環を生み出している。 夜、もう早くねないと、と思いながら彼の話を聞く。
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250201
朝、肩がひえている。 この肩のひえが温まったら、もっとぐっすりねむれるだろうか。 キャンドルを灯して、日記を書く。 火のあたたかさは小さな安心。 目であたたかいのに、身体の芯がほどけていくようなのはなぜだろう。 アルバイト。 ここで働くと、疲れてしまうね、という話をひとしきりする。 働いているけれど、働いているというより、動かされている、と思う。
夜、また彼との線がごちゃごちゃになる。 もういやなんだ。 赤玉ねぎのマリネに再挑戦した。 長いこと水に浸けて、辛みがとれるようにして。
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250202
朝、部屋がほんの少しあかるい。 日の出がちゃんとはやくなってきている。もうじき春が来るんだ。 生活を変えたい。 ずっとこの生活を変えたい、と思っているのに変わっていない。 繰り返し同じところにいるのが苦しい。
おやつにドーナツを食べたら随分とお腹がいっぱいになってしまったから、晩ごはんは高野豆腐とみかん。 煮たりなかったのか、高野豆腐はもそもそとしていた。
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250203
朝、すっきりと目覚める。 昨日の晩ごはんが少なかったからかもしれない。 今日が始まったことも全部、他人事だな、と思う。 たんたんと仕事をこなす。 そうして、家に帰って、ご飯を食べて、ねれば今日が終わる。 いつまで続くのだろう。
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