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#凸凹ことのは舎
uminekosya · 2 years
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お取り扱い情報ー‼️ 大阪の雑貨店 「凸凹ことのは舎」で うみねこ社の雑貨を一部 お取り扱いいただくことに なりました〜‼️😊😭💓 わーわーわー、 なんたる暁光っ…‼️✨ (カイジ風に) 凸凹ことのは舎さんは、 文字や言葉にこだわった雑貨を 販売されている雑貨屋さん。 「文字雑貨専門店」なんて 日本に一軒だけなのではー‼️ うーん、せ、攻めてるぅ‼️✨ その一筋縄ではいかないチョイスに ニヤニヤしたり ひよらないウルトラソウルに 勇気をもらっておりますっ‼️ 店主お2人もフレンドリーで 素敵なお人柄💓 オンラインショップも されていますので 本家のページをぜひご覧ください😸 @decoboco888 大阪の皆様に うみねこ雑貨も 喜んでいただけますように💓 #うみねこ社 #凸凹ことのは舎 #最高すぎる雑貨店 #大阪に行ったらぜひ https://www.instagram.com/p/CgLaGVpPvIh/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shukiiflog · 10 months
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ある画家の手記if.37  告白
電話の 音
ガバッと身を起こして音の鳴っているケータイを探す 僕いつからここで なんで 眠って?た…こんな緊急時に? 急いで電話をとった「…っ、はい」 『直人…』香澄だ もしかして僕が寝てる間に何回もかけてくれてたんじゃ とにかく耳から離さずにいると香澄は手がかりになりそうな地名を言った そのあとに、震えるような声で続いた 『直人のとこに 帰りたい…』 会いたい 「すぐに行く」 話しながらじゃ運転できないからすぐ切った。どういう状況か詳しく聞きたかったけど、切迫してるのは確かなんだろう、香澄の声から突き刺さるような寒さと緊張感が沁みてきた。 聞き覚えのある、多分地名。あのへんはキャンプ場とかコテージとかがあって山雪のアトリエが生徒のためにいくつもそういう別荘みたいなのを持ってた、その中にその地名もあったはずだ。 すぐ山雪に電話して確認したらやっぱりあった。僕も知ってるところだ。経路を確認する。 『夏以来だから埃っぽいかもしれないけど好きに使っていいわよ。香澄ちゃんとそこでお正月過ごすの?』 「や………まぁ、そんな感じ」 適当に話を切り上げて電話を切る。山雪は話し出すと長くなるから。 あまり運転し慣れてない外車を駐車場から出して、なるべく渋滞に引っかからないような田舎道やら下道やらを通った。大晦日だしそのほうが早そうだ。 目的地まで完璧に頭にルートが入っているわけじゃないから、香澄のケータイを借りて車道マップのアプリの音声も頼りつつ車を走らせる。 香澄の言ってた情報がスマホで出ない。 車内の情香ちゃんの地図を借りる。彼女は大型車両の免許も持ってて一時期はトラックで長距離運送の仕事もしてたから、運転技術にも土地勘にも強い。 広げて見てみたらすごい量の書き込みがあって、ここは今工事中で封鎖だとか、田んぼのあぜ道を抜ける近道だとか、ネットも顔負けの情報量になってた。彼女のことだから古い情報をごちゃごちゃ手元に残しておくことはないだろうと思って、地図を信頼して近道を選ぶ。 運転中に見返していて、香澄が口にした一言一句その通りの地名が情香ちゃんのペンで二、三度マークされてるのを見つけた。 ここに、香澄が居る。 怪我には止血のテープを貼って包帯をきつめに巻いて、シャツを着た上からもう一度情香ちゃんに包帯を巻いてもらった。すでに見てる間にシャツに血が沁みてきてたから。コートを脱いだらそれが見えるから車内でも着てるしかなくて、ものすごく熱いような、寒いような気もする、この状態で暖房入れたらさらに変に体の調子を崩しそうで車内はずっと空調を切ったまま。息が白くなる。 手当てしてる間、情香ちゃんに怒られた。 香澄のために最善を尽くしたいなら、まず自分のコンディションを常に最善に保てって。
途中でハンドルを握ってた怪我してるほうの腕が内側からピキッと無数にひび割れて針がつき刺さるような、これまでにない痛みに襲われた。思わず脇道でブレーキを踏む。車体が揺れて少し傾く。その僅かな揺れもビリビリ伝って背中や脚や怪我をしてないところにまで妙な痛みが走る。おかしいな。背中や首の後ろに冷や汗がつたうのが分かった。堪え切れずに一度座席で体を折ってひどい痛みが過ぎるのを待つ。 「……っ、う」耐えられない 車のドアを開けて一歩出た草むらに吐いた 
痛みで吐くなんて初めてだ 息が上がる ーーー直人のとこに 帰りたい …僕も会いたい こんな形で、こんな突然 目の前から影も形もなく居なくなるなんてまるで悪夢だ 暗い夜道をどこまでも運転してもずっとただ真っ暗で 一人で目の効かない闇の中でずっと手探りしてるみたいだ ほんとうにこの先に香澄は居る? ちっとも近づけてないんじゃないか 香澄の声の響き、野外にいるようだった こんな夜中に あんな人気のない場所で 古い記憶がフラッシュバックする 誰がいつどこで命を落としてもおかしくない 僕が頑丈だから忘れやすいだけ 人は簡単に死ぬ 簡単に死ぬ うそみたいにあっけなく くだらない とるに足らないようなことで 死んで 誰にも知られない場所で 誰も知らないまま …香澄 泣いちゃだめだ 運転するとき視界を悪くする 強く瞬きして誤魔化す まあまあ近くに病院がある。行けない。行けば縫ったりなんだりそれなりに時間がかかる。そんな場合じゃない。ぎゅっと目を閉じて堪えていた痛みが過ぎたら目元にも汗が溜まっていた。それを拭いもせずにもう一度、運転のために車内に戻ってハンドルを握った。 途中で獣も通らないような山道を抜けたりしたけど目的地まで来れた。 道の途中で車を停めて降りる。そのときに暖房をつけておいた。救急車を呼ぶかもしれないけど、この車に香澄が乗るかもしれない。 この近くに、香澄が居る 車種くらい教えておけばよかった 「香澄!」 夜道で大声を張り上げる 通る車もほとんどなくて僕の声は普段より空気によく通った いつまでもなかなか暗闇に慣れない自分の目にイライラする 目的地周辺を歩き回っていたら、幾度目かの僕の声で道の脇の草むらが揺れて そこからよろけるように出てきた人影を両腕でしっかり抱きとめた 体に腕を回して髪の毛を撫でる まだそんなに目は効かないけど分かる これまでずっと��度も撫でた柔らかくて細い髪の毛 手のひらで触れて撫でる何度も抱いた体 暗闇の中、顔にそっと触れる 折り重なったような凹凸が目のまわりから首筋まで連なっていた 「…香澄」 小さく震える声が「直人」って僕の名前を口にした 服も体からも土の匂いがする、必死でここまで来たのが分かる 怪我もしてそうだと思ったからあまり体にむやみに触れないようにコートで包み込むようにそっと抱き上げて車まで運びながら尋ねる 「香澄、首をどっちかに振るだけでいいよ、怪我は… ここに救急車を呼ぶ?」 香澄は首を横に振った。 「わかった…情香ちゃんの車できたから、それで帰ろう、僕と二人で、もう大丈夫… 大丈夫だよ」 香澄の頭に自分の額をあてた。香澄が小さな声で言った。 「…俺、やくそく守ったよ」 「うん。分かってるよ。…えらかったね」 後部座席にそっと寝かせると香澄はぐったり体を横たえた。積んである毛布で体を包んで、体重はかけないように覆いかぶさると頭を胸元に抱き寄せた 「…がんばったね」 安心したのか香澄は少し目元を緩めた 「大丈夫だよ、ちゃんと会えた、もう大丈夫… 僕がいるよ…」 香澄の頭を抱えたまま項垂れた、座席の上に点々と涙が落ちる 「もう大丈夫…」 …無事だった 生きて ちゃんとまた会えた 二度と会えないかと思った 僕の腕の中で息をしてる 「もう大丈夫…」 何度も繰り返す これが悪夢なもんか ちゃんと会えた …生きて 「うちに帰ろう、香澄」 そう言って香澄の頭をはなすと座席に寝かせて、頭の後ろに僕のマフラーをあてて枕にする。 後部座席のドアを閉めた。車内はもうちゃんとあったかい。 目が霞んで、本当は運転していい状態じゃないんだろうなと思いながらなんとか運転する。 少しずつ朝日が昇って、あたりが薄明るくなってくる。 視界がぼやけて途中で地図をちゃんと見れなくなって、ケータイからの音声案内にぼんやり従う。誘導された道は高速経由で、仕方なく高速に乗った。けど年始の渋滞に捕まって途中で立ち往生してしまった。 車が前にも後ろにもまったく動かない状態がずっと続いて、僕はハンドルの上に体を伏せていた。 香澄に話しかけたい 香澄の声が聴きたい まだ後ろで寝てるかな 眠ってるなら寝かせてあげたい ちゃんと体を見て、病院にも連れて行かなくちゃ たしか裸足だった できればこのまま近くの病院に車をつけられれば 離れてたあいだ、ご飯は食べさせてもらえた? 酷いことはされなかった? 傷つくことを言われたり 追い詰められたり 死んだほうがましなようなことはされなかった? それにしても全身水をかぶったみたいにひどい汗だな 暖房が効きすぎかな、と思ってシャツのボタンをいくつか外したら手が真っ赤に染まった ベージュのシャツの半分以上が血で染まって、絞らなくてもいつの間にかシャツのあちこちからこれ以上繊維に含みきれない血が滴り落ちてた ずるりと足元を動かすと池みたいになった血だまりにぽとりぽとりとあちこちから血が落ちてさらに溜まっていってた …これ僕もまあまあ危ないのか 後部座席で眠っていた香澄が起きて 僕を見て何か叫んだのが聞こえた 泥だらけの香澄が急いで後部座席から降りて、どこかにいく とまってる前後の車? いかないで香澄 せっかく会えた 離れるのは怖いよ 一緒に 「うちに かえろう… 」
続き
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elebota · 1 year
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ボタンの形_四角・凸凹複合型|サイン_三角|ひとこと_フチから中心に向かってすり鉢状に凹む特徴的なボタン。ユニバーサルボタンは別の意匠。これは…同じく台東区内にあるこちらの図書館とまったく同じ組み合わせではないですか!|ばしょ_官公庁舎・公共施設@東京都台東区
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yamanaka-lab · 1 year
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2022建築レビュー#6
-建築レビュー#6(設計者:Haworth Tompkins)発表者:後藤(M1)講評者:池部-
建築レビュー第6回はHaworth Tompkinsを取り上げた。
1991年に建築家グラハムハワースによって設立され、ロンドンで活動する建築家集団である。
再生可能な実践、生態系境界線を壊すことなく建築物に対する社会のニーズを満たすという枠組みによって、従来のサステナビリティの概念を再考している。主に既存の建物の改修・保存を行っている。保全と遺産 、歴史的文脈指定を制約としてではなく、豊かさと可能性の付加的な層として捉え設計している。
事例1『Bristol Old Vic』
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このプロジェクトは2018年の前面道路側の計画であり、グルジア劇場の新しいファサード改修とパブリックスペースの提案である。
2012年にオーディとリアムの改修を行った。ロンドンで最も古い歴史を持つブリストル・オールドヴィック劇場の、第一級建造物である劇場正面スペースとスタジオシアターブリストルの市民生活と公共空間の中心に劇場を繋げることを目的としている。
既存と提案
左部分オーディとリアム側の床を減築し、スタジオ部分に床を積層させることで、壁がむき出しになりそこに新しくエレメントを挿入している。また、右部分のロビーを減築しホールを作る。既存のスタジオがあった場所にパブリック機能を付加している。
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空間の中心は、ジョージアン様式の講堂の大きく変化したファサードで、通りから初めて見ることができ、新しい開口部によって歴史的な改造の痕跡が上書きされるようになっている。
ホワイエは、街路の延長線上にあり、屋根のある広場であると同時に、独立した建物であることを意識。この空間は、構造材とガラスによってフレーム化され、覆われており、部屋の奥まで日光を取り込むことができる。
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内側からの視点
オーディとリアムを閉じ切らない操作
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中二階のギャラリー、曲がりくねった木製の階段、展望台は、ショーの前後に観客全体が上下左右に移動できるようにし、ホワイエはカフェ、バー、集会所として地域の人々に一日中楽しんでもらえるように設計されている。
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南側に面した通りのファサードは、パブリックアート作品として構想され、手で操作できる可動式の日除けシャッターに、1766年にギャリックが行った就任演説と、ブリストル市の元詩人マイルズ・チェンバースの詩のテキストを組み込んでいる。劇場の長い歴史の重要性を強調すると同時に、現在および将来の地域社会全体の生活における劇場の役割に期待している。
メインホワイエに加え、新しいスタジオシアターは、1階と地下の旧クーパーズホールの樽貯蔵所を利用し、歴史的な壁面を生かし、通りの窓から日光が入るようになっている。1階にあるオリジナルのCoopers' Hallは、通りを見下ろす大きなパブリックルームに改築され、ホワイエの延長として、多目的ルームとして機能する。
事例2『Punch drunk』
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ロンドン南東部にある劇団の新拠点、仮設エントランスパビリオンでオフィスとしての機能する。
仮設パビリオンは「One Cartridge Place」と呼ばれ、ショーを開催する3つの指定建造物の間の車道を横断し、エントランスホワイエ、ボックスオフィス、公演中に建物をつなぐ内部通路が含まれている。
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グレードIIに指定されているキヤノン製造倉庫の「寄り棟」部分にクロークとトイレを設計し、仮設パビリオンに接続している。
Punchdrunkの最初のオフィススペース計画や、倉庫内の中核となるショーのインフラをサポートし、ショーのデザイナーであるLivi Vaughanと共同で防火区画、中二階、空調、エレベーターなどの技術計画を作成した。内部レイアウトは、このビルが初めて完全にアクセス可能になるように開発された。また、この工事は非侵襲的かつ可逆的であることを意図している。
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一時的な寿命と、歴史的建造物や凹凸のある路面との接続ディティール
軽量な木造フレーム構造は、砂袋の基礎システムによって支えられた内部の床レベルを複雑に交渉している。ポリカーボネートと鎖帷子の装飾が施されたリンクビルの素材パレットは、隣接する第二級産業建築の重要性を認識させ、同時に陽気で快適な目的地であることを告げている。
事例3『Battersea Arts Centre』
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コミュニティや劇場で使用するための市庁舎の文化施設への再生を行っている。
バタシー・タウンホールは、1893年にE・W・マウントフォードが設計したロンドン南西部の美しい作りの市民会館で20世紀初頭の参政権運動や労働運動の誕生に重要な政治的役割を果たしたことからグレードII*に指定されている。1974年以来、このアートセンターは、英国で最も重要な新しいパフォーマンス作品のインキュベーターのひとつとみなされている。
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2015年に建物の一部を焼失した、火災後の大ホールの再建
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赤煉瓦部分が既存で、白いレンガ部分が補強された部分である。
光井戸を選択的に剥がし、補修することで新しい公共の屋外中庭パフォーマンス空間を作り出したり、使われていない屋根裏や屋上を組織のオフィスや庭に転用したりすることが含まれている。
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建物の既存の豊かさとアーティストによる使用パターンを活用している。
即興的で侵襲性のない改造が数多く行われ、変化のための戦略を試し、遊び心がありながらも厳格な建築言語を発展させてきた。
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以前の装飾的なしっくいの丸天井であったが、新しい木製のグリッド天井を作り、演劇の可能性とはるかにクリアな音響を可能とした。
ホールとその周囲の廊下の壁の表面は、ポンペイの火災後の豊かさと複雑さで保存されている。
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劇場用の建物を、既存の劇場観客の市場占有率を競うような個々の存在としてではなく、コミュニティ全体が利用でき、かつ有意義な、多様で複合的な市民空間として捉えることができる「文化的コモンズ」の確立に向けて利用させることを望んでいる。
私は、〈Bristol Old Vic〉に関し、空間の中心のヴォイドにおいて、講堂のファサードが内側に覗かせていると感じる。この構図が内側に都市が拡張されているような感覚を彷彿とさせていると感じさせた。さらにそれら“旧”の要素に対して、 “新”のマテリアルを組み込んで空間を構成していることで、歴史の痕跡が浮き彫りになって鮮明に見えるように感じた。総じてあらゆるマテリアルを組み合わせていることで空間に新しい秩序を付与していると考えた。
また、〈Battersea Arts Centre〉では、火災で残った市民会館の赤煉瓦の壁面を補強する形で、対比となるような白いレンガを用いて一つの壁面を再構築している点が何か、保存(歴史の保存/構造の保存)を目立たせて 行っていると感じた。さらにもともと劇場用であった空間の丸天井に対して、音響効果の増加が期待できる木製のグリッドを用いて天井に新たなスキンを付与している点も、環境設備という面からの旧マテリアルへの新しいアプローチであると感じた。
山中は、Bristol Old Vicが魅力的だと述べ、背面の壁はストリートに面していないから雑に作った可能性があると捉えた。
今回は素材的な意味で旧の部分が荒々しく感じる、と述べた。
引用
Archdaily https://www.archdaily.com/910720/bristol-old-vic-haworth-tompkins
https://www.archdaily.com/983679/punchdrunk-entrance-pavilion-haworth-tompkins?ad_medium=office_landing&ad_name=article
https://www.archdaily.com/910491/battersea-arts-centre-haworth-tompkins?ad_medium=office_landing&ad_name=article
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kaminuma-yutaro · 1 year
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past LIVE
2023年 
10月15日(日) 新宿redcloth  共演:眞名子 新 / こっけ
10月9日(月祝) 大阪 茨木市 IBARAB@広場 「いばらのマーチvol.2」共演:ベベチオ+kimko / 奇妙礼太郎 / 蜜 / 児玉奈央  司会:小塚舞子
9月18日(月祝) 上野YUKUIDO工房 共演:原田茶飯事 / 東郷清丸
7月23日(日) 大阪CONPASS  「Love sofa Meets SUMMER SLASH」 
7月17日(祝月) 和歌山ヌメロオンセ 共演:谷澤ウッドストック
7月16日(日) 和歌山 那智勝浦 カフェ雨間 共演:谷澤ウッドストック
7月8日(土) 大阪 土器 「週末デパートメント」 共演:早瀬直久(ベベチオ)  コラボミールス:土器×小塚舞子
6月23日(金) 東京 下北沢BAR?CCO 共演:谷澤ウッドストック
6月4日(日) 大阪 雲州堂 共演:谷澤ウッドストック
2月23日(木祝) 東京 新宿redcloth 共演:夏目創太
2月4日(土) 大阪 阿波座martha 共演:谷澤ウッドストック
1月27日(金)  岡山ながいひる 共演:sunnysunnygirl(超右腕)
1月28日(土)  高知 ワルンカフェ  ⇨  スタンドすず 
1月29日(日)  高知 slowhand mojo
1月31日(火)  愛媛 松山バラックからし屋 *ワンマン
2022年
12月18日(日)@大阪tidepool 「週末デパートメント」共演:東郷清丸    Curry:小塚舞子
11月28日(月)@岡山 城下公会堂 共演:こっけ
11月20日(日)@那智勝浦カフェアマアイ 共演:hosovoso / 谷澤ウッドストック
11月19日(土)@和歌山ヌメロオンセ 共演:岡田麻衣子
11月6日(日)@京都cafe TIGER 共演:藤谷裕太(モルグモルマルモ)
7月23日(土)@大阪 阿波座martha *ワンマン OA:たけだあすか   ※公演延期
7月16日(土)@東京 下北沢La Caña *ワンマン
3月12日(土)@東京 下北沢La Caña   共演:沢田ナオヤ
2月19日(土) @大阪 阿波座martha   共演:沢田ナオヤ
2月13日(日)@高知よるめしはらいそ 共演: motoki tanaka
2月12日(土)@愛媛 松山 道後ポンコピピン *ワンマン
2月11日(金祝)@高知 香美市 ヒビヤレコーズ 共演:motoki takaka (band set)
1月10日(祝月)@名古屋マルシン *ワンマン
1月9日(日)@浜松鮨場まる *ワンマン
1月8日(土)@下北沢ラカーニャ *ワンマン
2021年
12月19日(日)@和歌山 No'11ヌメロオンセ 共演:岡田麻衣子  Liquid Light :JOE
12月18日(土)@和歌山那智勝浦 カフェ雨間 共演:岡田麻衣子 DJ:YAMADA(HAPPY MONDAY BOOGIE)
12月17日(金)@大阪 心斎橋 歌う魚 共演:山さん(s o t t o)、やましたりな、ケシカルカッコ
11月20日(土)@千葉 柏の葉T-SITE 「みんカル」
10月29日(金)@新栄sunset BLUE 共演:桃野陽介 / 岩瀬敬吾
10月4日(月)@仙台Nii *ワンマンライブ
10月3日(日)@仙台 EBeans屋上 共演:奇妙礼太郎 / 蔡忠浩(bonobos) / KUDANZ / ホフディラン
9月25日(土)@神戸 海辺のポルカ 共演:おおはた雄一 / motoki tanaka / 児玉真吏奈 出店:段家Danke
9月20日(月)@名古屋マルシン *ワンマンライブ ※公演延期
9月19日(日)@浜松 鮨場まる *ワンマンライブ ※公演延期
9月18日(土)@東京 下北沢げによい 共演:こっけ ※公演延期
8月2日(月)@高知よるめしはらいそ 共演:motoki tanaka
8月1日(日)@高知slowhand mojo 「鏡川フォークジャンボリー」
5月31日(月)@大阪 堺FANDANGO 共演:ガリザベン/じゃっく/トラッシュ山省
4月11日(日)@下北沢げによい *ワンマンライブ
4月5日(月)@仙台Nii *生音生声ワンマンライブ  ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月4日(日)@仙台「そらの音」 共演:奇妙礼太郎 / 蔡忠浩(bonobos) / KUDANZ  ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
3月21日(日)@那智勝浦カフェ雨間  
3月19日(金)@和歌山 音家松林商店
3月7日(日)@大阪梅田ムジカジャポニカ *ワンマンライブ
2月21日(日)@浜松 鮨場まる *ワンマンライブ
2月20日(土)@新栄sunset BLUE *ワンマンライブ
1月29日(金)@下北沢げによい 共演:こっけ ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
2020年
12月22日(火)@広島Bar AM.hiroshima ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
12月21日(月)@松山ミロコカフェ ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
12月19日(土)@高知slowhand mojo ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
12月6日(日)@茨城 常陸太田市「12月倉」
12月6日(日)@東京 下北沢La Cana  共演:浜田一平
12月5日(土)@名古屋 新栄HUNNY-BUNNY  共演:浜田一平
12月4日(金)@京都ミングル  共演:浜田一平
12月3日(木)@大阪 梅田ムジカジャポニカ  共演:浜田一平
11月5日(木)@大阪 梅田ムジカジャポニカ *ワンマン
11月3日(祝火)@和歌山LURU HALL *ワンマン
10月17日(土)@京都ミングル *ワンマン
4月26日(日)@浜松 鮨場まる *ワンマン ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月25日(土)@西荻窪アートリオン 共演:沢田ナオヤ/吉田省念 ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月14日(火)@松山 凸凹舎 *ワンマン ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月13日(月)@香美市ヒビヤレコーズ 共演:motoki tanaka/濱口寛子 ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月12日(日)@高知slowhand mojo *ワンマン ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月11日(土)@広島Bar AM.hiroshima  ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月10日(金)@広島Bar AM.hiroshima 共演:ムカイダー・メイ ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
4月9日(木)@京都ザンパノ 共演:藤本浩史(the coopeez) ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
3月30日(月)@下北沢げによい 共演:こっけ  ※新型コロナウイルス感染拡大防止の為公演延期となりました。
3月29日(日)@名古屋 今池マルシン 共演:藤本浩史(the coopeez)
3月1日(日)@和歌山 音家松林商店 共演:Wayward girls/tata/hagu
2月29日(土)@和歌山 紀伊田辺Acoustic Life
2月15日(土)@梅田ムジカジャポニカ 共演:釜中健伍(DENIMS)
1月17日(金)@下北沢HALF 共演:橋本薫(Helsinki Lambda Club)/押野健(O.A)
2019年
12月8日(日)@新宿Motion *昼公演 共演:原田茶飯事/後藤匠(O.A)
11月10日(日)@和歌山メダカノイズ 共演:岡田麻衣子/もり
11月9日(土)@那智勝浦町カフェアマアイ *ワンマンライブ
10月27日(日)@下北沢 風知空知 *ワンマンライブ
10月22日(火祝)@名古屋sunset BLUE 共演:成山剛(sleepy.ab) / Kaco
9月30日(月)@松山 ミロコカフェ 共演:岩崎愛 緊急ゲスト:motoki tanaka
9月29日(日)@高知 はらいそ  共演:岩崎愛 ゲスト:motoki tanaka
9月28日(土)@徳島 Door! 共演:岩崎愛
9月27日(金)@大阪 ムジカジャポニカ 共演:岩崎愛
9月15日(日)@大分 BAR TASAKI *ワンマンライブ
9月14日(土)@福岡 NIYOL COFFEE *ワンマンライブ
9月13日(金)@山形 「寒河江まつり」共演:関取花/竹森マサユキ
9月12日(木)@仙台 留岡の食卓eato *ワンマンライブ
9月1日(日)@浜松鮨場まる *ワンマンライブ
8月31日(土)@下北沢La Cana 共演:蔡忠浩(bonobos)
8月30日(金)@京都かもがわカフェ *ワンマン
8月17日(土)@大阪SKIPPY 共演:浜田一平
7月14日(日)@下北沢HALF 共演:浜田一平
7月12日(金)@大阪martha *ワンマン
7月7日(日)@広島touka *ワンマン
7月6日(土)@岡山ラウンジ・カド 「モスラミュージック企画」*ワンマン
6月24日(月)@松山凸凹舎 *ワンマン
6月23日(日)@高知はらいそ *ワンマン guest:motoki tanaka
6月22日(土)@徳島 酒猫 共演:三橋裕太
6月17日(月)@下北沢La Cana「ゆうたろうくんと礼太郎さん。」共演:奇妙礼太郎
5月24日(金)@名古屋sunset BLUE 共演:ひとりTOMOVSKY/仲井陸(The Shiawase)
5月6日(祝月)@大阪梅田シャングリラ「唄ゴコロ」共演:浜田一平/杉瀬陽子
4月30日(祝火)@和歌山バグース 「令和CAMP」
4月28日(日)@浜松鮨場まる *生音生声ワンマン
4月27日(土)@下北沢La Cana 「ゆうたろうくんと愛さん。」共演:岩崎愛
4月21日(日)@吉祥寺 「CRAFT ROCK CIRCUIT ‘19」
3月10日(日)@和歌山Hashigo Cafe 共演:monpe/キノカ/ふうか/tata/カガリバンド
3月9日(土)@那智勝浦カフェアマアイ 共演:カガリバンド/藍田真一
2月13日(水)@大阪martha 「一姫二郎」共演:樽木栄一郎/岩崎愛
2月12日(火)@京都ザンパノ「一姫二郎」共演:樽木栄一郎/岩崎愛
1月12日(土)@下北沢La Cana 「かみぬまゆうたろうの新年会」*ワンマンライブ
2018年
12月24日(祝)@大阪CONPASS ”Lovesofa Xmas Special"
12月3日(火)@京都磔磔 共演:吉田省念/沢田ナオヤ
12月2日(月)@大阪ムジカジャポニカ 共演:吉田省念/沢田ナオヤ
11月7日(水)@下北沢 風知空知 共演:奇妙礼太郎
10月28日(日)@渋谷7th Floor *昼ワンマンライブ
10月27日(土)@仙台Forsta 共演:大木温之(ピーズ)
10月14日(日)@和歌山OLDTIME 共演:monpeとスギーリトルバード/tata
10月13日(土)@大阪martha *ワンマンライブ
10月8日(月祝)@広島ふらんす座 共演:岩崎愛
10月7日(日) @尾道よる 共演:こっけ/たかやなつみ
10月6日(土)@岡山 奉還町ラウンジ・カド 共演:こっけ/さとうもか
10月5日(金)@松山凸凹舎 *ワンマンライブ
9月29日(土)@京都かもがわカフェ 共演:藤本浩史(the coopeez)
9月24日(月祝)@名古屋sunsetBLUE 共演:橋詰遼(蜜)
9月23日(日)@浜松 鮨場まる *生音生声
9月8日(土)@那智勝浦町カフェ雨間
8月26日(日)@渋谷7th FLOOR 共演:次松大助
8月19日(日)@高知slowhand mojo 共演:田中基希
8月18日(土)@徳島光陽眼鏡店 共演:原田茶飯事
8月17日(金)@高松六ろく 共演:原田茶飯事/Go Jean Paul
8月5日(日)@大分Bar TASAKI *ワンマンライブ
8月4日(土)@福岡NIYOL COFFEE *ワンマンライブ
7月30日(火)@新宿レッドクロス 共演:竹原ピストル/沢田ナオヤ
7月22日(日)@松山凸凹舎 共演:次松大助
7月21日(土)@広島ふらんす座 共演:次松大助
7月20日(金)@大阪martha 共演:次松大助
7月4日(水)@名古屋sunset BLUE 共演:藤本浩史(the coopeez)/大森貴太(百長)
6月9日(土)@下北沢La Cana *ワンマン
5月27日(日)@仙台LIVE DOME STARDUST 共演:関取花
5月20日(日)@高知slowhand mojo 共演:田中基希
5月19日(土)@高知「ヴィレッジ2018」
5月17日(木)@cafe Room *ワンマン
4月28日(土)@下北沢 風知空知「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
4月21日(土)@福岡 三月の水 *ワンマン
4月15日(日)<夜>@上野恩賜公園野外ステージ「FOREVER YOUNG BIG」
4月15日(日)<昼>@静岡 「ひよりマルシェ」
4月10日(火)@下北沢La Cana「ゆうたろうくんと栗コーダーさん。」共演:栗コーダーカルテット
4月3日(火)@栃木 宇都宮 WHITE ROOM COFFEE  共演:原田茶飯事
3月25日(日)@静岡 浜松 鮨場まる *ワンマン
3月24日(土)@名古屋 「IMAIKE GO NOW 2018」*バンド、ソロで出演
3月17日(土)@東京 西荻窪アートリオン「沢ぬまナオたろう」 共演:沢田ナオヤ
3月10日(土)@大阪 音凪 「沢ぬまナオたろう」 共演:沢田ナオヤ
3月5日(月)@金山ブラジルコーヒー「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
3月4日(日)@高知slowhand mojo「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
3月3日(土)@広島TOUKA「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
3月2日(金)@尾道ハライソ珈琲「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
3月1日(木)@倉敷Bjorn「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
2月27日(火)@松山utaco  drip「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
2月25日(日)@徳島14g 「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
2月24日(土)@大阪cafe Room「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
2月23日(金)@京都Bonjour!現代文明 「ゆうちゃん、あいちゃん、はっちゃんの酒を求めて西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
2月18日(日)@下北沢440 「ゆうたろうくんバンドとさち枝さん。」共演:平賀さち枝
2月11日(日)@大阪cafe Room *ワンマン
2月5日(月)@蒲郡BUZZ HOUSE 共演:原田茶飯事
2月4日(日)夜:@四日市MONACA「Yokkanoichi After Party」  共演:原田茶飯事/青太郎
2月4日(日)昼:@四日市「四日の市」 共演:原田茶飯事/青太郎
2月3日(土)@浜松エスケリータ68 共演:原田茶飯事
1月20日(土)@土湯温泉町「arafudo music 2018」 共演:奇妙礼太郎、蔡忠浩(bonobos)、オオヤユウスケ(Polaris)、畠山美由紀w/小池龍平、Michael Kaneko
1月18日(木)@名古屋GURU×GURU  共演:イトウTHEキャンプ(THEキャンプ)
1月17日(水)@広島TOUKA 共演:ムカイダー・メイ(ペロペロしてやりたいわズ。)
1月16日(火)@岡山城下公会堂 共演:植田章敬
1月15日(月)@大阪コモンカフェ「はまぬまいちたろう」 共演:浜田一平
1月14日(日)@那智勝浦 カフェアマアイ
1月13日(土)@四日市ドレミファといろは
1月12日(金)@京都かもがわカフェ「はまぬまいちたろう」 共演:浜田一平
1月11日(木)@下北沢風知空知「はまぬまあい」共演:浜田一平/岩崎愛
1月6日(土)@新宿レッドクロス「ゆうたろうくんと礼太郎さん。」共演:奇妙礼太郎
2017年
12月25日(月)@大阪CONPASS 「Slowtime Communication special」
12月24日(日)@大阪CONPASS 「Love Sofa X'mas 3days special」
12月18日(月)@大分 TRAM 共演:島津田四郎
12月16日(土)@福岡 三月の月 *生音ワンマン
12月10日(日)@下北沢LaCana「ゆうたろうくんとラッキーオールドサン」 共演:ラッキーオールドサン
12月5日(火)@名古屋 sunset BLUE 「酒を求め西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
12月4日(月)@大阪 cafe Room「酒を求め西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
12月3日(日)@岐阜 啓文社記念館 「酒を求め西へ」 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
12月2日(土)@下北沢「下北沢にて'17」
11月26日(日)@台湾 台北 月見ル君想フ 共演:Oh-Oh NEX / GoodBand
11月24日(金)@台湾 台中 Forro Cafe 共演: DSPS 2/1 (稔文&徐子)
11月15日(水)@西荻窪アートリオン 共演:原田茶飯事/田渕徹
11月12日(日)@高知slowhand mojo cafe  共演:田中基希
11月10日(金)@高知ワルンカフェ
11月4日(土)@石川 七尾 ICOU 共演:優河
10月29日(日)@大阪CONPASS 「LoveSofa」
10月27日(金)@浜松Esquerita68 *ワンマン
10月15日(日)@渋谷7th FLOOR かみぬまゆうたろうバンド(ワンマン)[member] かみぬまゆうたろう(Vo,G)、次松大助(pf/THE MICETEETH)、服部将典(B/NRQ)、沖田優輔(Dr/はいからさん)
10月14日(土)@名古屋K.Dハポン かみぬまゆうたろうバンド(ワンマン)[member] かみぬまゆうたろう(Vo,G)、次松大助(pf/THE MICETEETH)、服部将典(B/NRQ)、沖田優輔(Dr/はいからさん)
10月13日(金)@大阪digmeout ART&DINER かみぬまゆうたろうバンド(ワンマン)[member] かみぬまゆうたろう(Vo,G)、次松大助(pf/THE MICETEETH)、服部将典(B/NRQ)、沖田優輔(Dr/はいからさん)
9月24日(日)@札幌musica hall cafe 共演:日向文/カザマタカフミ(3markets[ ])/フクモトエミ(ライブペイント)
9月22日(金)@札幌SOUND CRUE
9月18日(月)@金沢メロメロポッチ 共演:こっけ/三輪卓也
9月17日(日)@四日市 「安島サンテントウリツ」
9月16日(土)@多治見cafe NEW! 共演:こっけ/三輪卓也
9月9日(土)@ふもとっぱらキャンプ場 「Feel EARTH 2017」
9月3日(日)@仙台teato 共演:山下秀樹/こっけ
9月2日(土)@郡山sonora burger 共演:山下秀樹/こっけ
8月27日(日)@栃木マツガミネコーヒービルヂング「ベリテンライブ2017」共演:沖ちづる/戸渡陽太/タテジマヨーコ
8月25日(金)@新宿レッドクロス *かみぬまゆうたろう×近藤康平での出演 共演:シュリスペイロフ/テジナ
8月19日(土)@福岡ハナウタザッカッテン *ワンマン o.a:iiwi
8月18日(金)@大分TRAM 共演:戸川祐華
8月13日(日)@姫路ハルモニア 共演:田中基希/杉瀬陽子
8月12日(土)@倉敷bjorn 共演:田中基希
8月11日(祝)@広島TOUKA 共演:田中基希
8月10日(木)@尾道ハライソ珈琲 共演:田中基希
8月9日(水)@愛媛ワニとサイ 共演:田中基希
8月7日(月)@高知Bar mosaique 共演:田中基希/児玉真吏奈
8月6日(日)@高知Slowhand mojo「鏡川フォークジャンボリー2017」
8月5日(土)@神戸旧グッゲンハイム邸 共演:藤本浩史(the coopeez)/次松大助(THE MICETEETH)
8月4日(金)@大阪 雲州堂 共演:次松大助(THE MICETEETH)
7月17日(祝 )@SENDAI STATION LOUNGE 共演:岩崎愛/橋詰遼(蜜)
7月9日(日) @代官山UNIT & SALOON 「Lovesofa tokyo」
7月8日(土) @TOWER RECORDS池袋店
7月7日(金) @新宿LOFT *初恋の嵐 ゲストVoとして出演
7月2日(日) @京都cafe ZANPANO 共演:浜田一平
7月1日(土) @和歌山 那智勝浦町カフェ雨間
6月30日(金) @四日市ドレミファといろは
6月25日(日) 下北沢LaCana*ワンマン
6月24日(土) @大阪THE PAX新世界 共演:カジヒデキ/Sundayカミデ
6月3日(土) @下北沢風知空知 共演:浜田一平
5月6日(土) @水戸参丁目劇場 共演:井上緑/しまだあすか
5月5日(金) @仙台teato *生音生声ワンマンライブ
4月30日(日) @上野恩賜公園野外ステージ「FOREVER YOUNG BIG」
4月25日(火) @京都かもがわカフェ 共演:松野泉
4月24日(月) @大阪 梅田シャングリラ 共演:浜田一平
4月23日(日) @名古屋sunset BLUE 共演:こっけ/藤本浩史(the coopeez)/秋葉正志(ザ・ビートモーターズ)
4月14日(金) @三軒茶屋 四軒茶屋 103CA企画 「肌CA」 共演:103CA
3月25日(土) @名古屋「IMAIKE GO NOW 2017」*かみぬまゆうたろうソロ、バンド編成での出演
3月19日(日) @下北沢 La Cana 共演:次松大助
3月18日(土) @水戸「え~じゃないか」
2月19日(日)@大阪CONPASS 「Love sofa」
2月18日(土)@京都bunkai社 共演:リーテソン
2月10日(金)@渋谷guest *ワンマン
2016年
12月24日(土)@京都恵文社COTTAGE 共演:カネコアヤノ/こっけ/藤本浩史(the coopeez) 
12月23日(金祝)@大阪CONPASS 「Lovesofa Xmas Special」
12月22日(木)@大阪cafe Room 共演:岩崎愛
11月27日(日)@下北沢LaCana *ワンマン
11月23日(水祝)@仙台 SENDAI KOFFEE. *ワンマン
11月20日(日)@新栄sunsetBLUE *ワンマン
11月19日(土)@大阪旧名村造船所 「SPICE!」
11月18日(金)@大阪digmeout *ワンマン
11月12日(土)@福岡ハナウタザッカテン *ワンマン
11月11日(金)@大分TRAM 共演:とんちピクルス/平山拓人
10月21日(金)@新宿redcloth 共演:テジナ/ハラフロムヘル/MONO NOAWARE
10月20日(木)@名古屋K.Dハポン 共演:ReN/gomes
10月10日(月祝)@和歌山 紀伊勝浦カフェ雨間(アマアイ) 共演:TIMERS/西田沌十
10月9日(日)@四日市ドレミファといろは/とっち/カリー河 「安島サンテントウリツ」
10月2日(日)@岡山 城下公会堂 共演:植田章敬
10月1日(土)@大阪cafe Room 共演:Sundayカミデ
9月30日(金)@京都かもがわカフェ *ワンマン  O.A:こっけ
9月29日(木)@名古屋GURU×GURU 共演:良元優作
9月23日(金)@恵比寿BATICA 共演:kirim/Kaco./OLDE WORLDE
9月18日(日)@水戸 参丁目劇場 共演:折坂裕太/シンムラテツヤ他
7月17日(日)@下北沢 風知空知 共演:平山拓人
7月14日(木)@六本木Varit.*橋詰遼(蜜)とかみぬまゆうたろうで出演  共演:ナギラアツシのワンダフルワールド / 森田崇允×吉行慶一郎 / 見田村千晴
7月13日(水)@福井Bar Jake 共演:竹原ピストル/遊び心
7月12日(火)@七尾ICOU 共演:竹原ピストル
7月11日(月)@金沢VanVanV4 共演:竹原ピストル
7月10日(日)@四日市ドレミファといろは 共演:樽木栄一郎×近藤康平/PPKING
7月9日(土)@那智勝浦カフェ雨間(アマアイ) 共演:monpe/あたまかいじ
7月8日(金)@京都さらさ花遊小路 共演:オオヤユウスケ(Polaris/SPENCER)
7月7日(木)@digmeout ART & DINER 共演:カネコアヤノ/内村イタル
6月26日(日)@代官山晴れたら空に豆まいて 共演:松室政哉/リリィ、さよなら。/橋詰遼from蜜
6月22日(水)@新宿red cloth 共演:Tigermilk/ハラフロムヘル/ゆゆん
6月18日(土)@仙台 SENDAI KOFFEE 共演:岩崎愛
6月17日(金)@水戸 参丁目劇場 共演:岩崎愛
5月29日(日)@新宿red cloth 共演:the coopeez(京都)/平山拓人/hotspring
5月28日(土)@下北沢  「SOUND CRUISING 2016」
5月8日(日)@TSUTAYA O-NEST  共演:ワンダフルボーイズ/天才バンド/蔡忠浩/金佑龍/Sawagi/清水アツシ/ジャパニーズCLUB/PAPICO&PB’s/Funkymic
5月3日(火)@新宿red cloth 共演:GLIM SPANKY/竹原ピストル
4月17日(日)@七尾 ICOU *ワンマン
4月16日(土)@四日市 ドレミフ��といろは 共演:PPKING/佐藤佳紀/平井亜門
4月3日(日)@下北沢 風知空知 共演:エンヤサン/Auto&mst.
3月29日(火)@六本木Varit.*橋詰遼(蜜)とかみぬまゆうたろうで出演  共演:サンドクロック/木村竜蔵
3月27日(日)@梅田シャングリラ 共演:Takeshi Iwamoto/KONCOS /PAELLAS/Special Favorite Music/YOUR ROMANCE
3月26日(土)@名古屋 今池 「IMAIKE GO NOW 2016」
3月20日(日)@仙台teato *ワンマン
3月19日(土)@水戸MINERVA 共演:平賀さち枝/カネコアヤノ/しまだあすか
3月13日(日)@大分TRAM 共演:平井正也/平山拓人
3月12日(土)@別府 万屋 水銀、赤、水色 共演:平井正也/平山拓人
3月11日(金)@福岡スゴロクモーター 共演:平井正也/平山拓人
3月4日(金)@四日市MONACA 共演:橋詰遼(蜜)/青太郎
3月2日(水)@guest shibuya *25名限定ワンマン
2月15日(月)@名古屋池下GURU×GURU 共演:イトウTHEキャンプ
2月14日(日)@京都拾得 共演:吉田省念バンド
2月13日(土)@大阪阿波座martha 共演:吉田省念/ベートルズ
2月12日(金)@大阪JANUS *初恋の嵐ゲストVoとして出演 共演:ボールズ
2月11日(木祝)@下北沢BASEMENT BAR 共演:はいからさん/THEロック大臣ズ(京都)/THEこっけんろーるBAND/ザ・ビートモーターズ
2月2日(火)@恵比寿BATICA 共演:岩崎愛/内村イタル
1月10日(日)@新宿レッドクロス 共演:Helsinki Lambda Club/the coopeez(京都)/THEこっけんろーるBAND
2015年
12月26日(土)@京都磔磔 共演:キセル/グッドラックヘイワ/吉田省念/次松大助/ムーズムズ他
12月25日(金)@原宿VACANT 共演:奇妙礼太郎/蔡忠弘(bonobos)
12月20日(日)@三軒茶屋a-bridge 共演:蜜
11月29日(日)@岐阜啓文社記念館 共演:蜜
11月21日(土)深夜@渋谷7th Floor *かみぬまゆうたろうとパートタイマーズ 共演:TAMTAM/Sundayカミデ/ELEKIBASS他
11月11日(水)@渋谷Club kinoto乙 共演:タテタカコ/竹原ピストル/カトウタクミ
11月7日(土)@名古屋GURU×GURU 共演:竹原ピストル
10月25日(日)@四日市MONACA 共演:Keishi Tanaka
10月24日(土)@岡山YEBISU YA PRO 共演:蜜 他
10月23日(金)@愛媛カフェルルド 共演:蜜
10月22日(木)@大阪digmeout 共演:蜜
10月18日(日)@仙台SENDAI KOFFEE 共演:蜜
10月17日(土)@新潟cafe BLUE 共演:蜜
10月16日(金)@下北沢Club Que 共演:ザ・ビートモーターズ/hotspring
10月10日(土)@大阪 「MINAMI WHEEL 2015」
10月9日(金)@名古屋RADHALL *かみぬまゆうたろうバンド 共演:Suchmos/シュリスペイロフ/SANABAGUN/Keishi Tanaka
9月21日(月祝)@下北沢 「Shimokitazawa Indie Fanclub2015」*初恋の嵐ゲストVo/かみぬまゆうたろうバンドで出演
9月12日(土)@群馬 「NEW ACOUSTIC CAMP 2015」
9月7日(月)@新宿レッドクロス 共演:一人ピーズ(大木温之)/竹原ピストル
9月5日(土)@大阪泉大津フェニックス 「OTODAMA 2015」*かみぬまゆうたろうwith野村卓史(グッドラックヘイワ)
8月25日(火)@下北沢La Cana *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:次松大助(THE MICTEETH)
8月23日(日)@大阪digmeout *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:次松大助(THE MICTEETH)
8月22日(土)@浜松エスケリータ68 *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:次松大助(THE MICTEETH)
7月25日(土)@新潟湯沢町苗場スキー場 「FUJI ROCK FESTIVAL ‘15」*かみぬまゆうたろうバンド
7月20日(月祝)@福島Player’s cafe *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:蜜/huenica
7月19日(日)@茨城県石岡市つくばねオートキャンプ場  *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:蜜
7月18日(土)@仙台SENDAI KOFFEE  *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH) 共演:蜜
7月12日(日)@新宿レッドクロス *かみぬまゆうたろうバンド 共演:NRQ
7月10日(金)@三重四日市ドレミファといろは 共演:四万十川友美/岡本雄基
7月9日(木)@京都拾得 共演:中村佳穂/竹原ピストル
7月8日(水)@名古屋得三 *かみぬまゆうたろうバンド 共演:奇妙礼太郎/プププランド
6月27日(土)@虎ノ門TORANOMON LOUNGE 共演:Sundayカミデ(天才バンド/ワンダフルボーイズ)
6月20日(土)@東京渋谷 *かみぬまゆうたろうwith藤井学(THE MICETEETH)「YATSUI FESTIVAL ‘15」
….many more
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品名:飛び出し注意!の人形
凸凹ッピ名:猪呼び子(ししよびこ)
採集年:2018年
サイズ:80(cm)
備考:通行する車に、子どもの飛び出し注意を促すためにつくられた人形。柄杓に描かれた顔がシュール。車避けの効能はあったようだが、後日(真冬のこと)、イノシシが訪れ、人形の前の畑地を荒らしに荒らしたという逸話がある。ちなみに、人形のボディーをガンジガラメにしているピンクのテープは田舎ではお馴染みの猪避けテープだが、どうやら、よけたのではなく、よんでしまったようだ。真夜中の熱いセッションの目撃情報がないのが残念。
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1ma2-fio · 1 year
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日中は晴れましたが 夕方からみぞれが降りました 今は止んでいます 前はあんなに不安だったのに 胸がかきむしられるほど 苦しかったのに あれはなんだったんだろう… そんな風に思うほど 今は真逆だから 何もかもが 凪ぐ世界に来たのだろうか 自分は真円だと思い込んで 生きてきて、ある時 自分にはしっかり 凸と凹があると気がついた この先もずっと 真円にはならないことも 大切と思えるひとといても ちょっと曲がった円でいい すこしイビツなくらいで ちょうどいい 『不確かで足りない』 それが解れば 真円よりずっといい #日記 エッセイ 日常 ライフスタイル #こちら青森県 津軽古民家暮らし 田舎暮らし 実家暮らし 猫がいる暮らし #たまには無骨にアウトドアとかりんご畑なんかもあるよ #昭和レトロでエモいかもしれない #雑で大雑把でかつ適度に生きている #キレイおしゃれシンプルからは程遠い日常をあえて発信するHSP #読書 絵画 映画 音楽はjazzが好きコーヒー #今日のことばもしくは詩や絵のようなもので語ります #チェアリングでのんびりまったり空を見上げる たまにはお料理も #ハッシュタグは自己紹介のつもりですよろしくお願いします https://www.instagram.com/p/Cmoa8hovC8E/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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worldendpinhole · 2 years
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バレエ台本『砲台のある町』
三場のバレエ
登場人物
 妖精A
 妖精の女王
 その他妖精たち
 兵士たち
 町娘
 町娘の友人たち
 花売りの娘
 大学生の青年
 お年寄り
 その他町の人々
時代は現代、もしくは二十世紀中盤から後半のどこか。あるいは十九世紀かもしれない。
場所は東ヨーロッパを想わせる辺境にある田舎町。
第一場
   第一景
背景には山や谷が描かれている。舞台奥には階段状になった砲台があり、大砲が一門鎮座している。大砲の上に妖精Aが座っている。砲台脇にテントが張ってあり、その周りで食事の用意をしている当番兵たち。新聞を読んでいる兵士たち。チェスをしている兵士たち。カード遊びに興じる兵士たち等々、とても戦時中とは思えない平和な場面である。
食事の用意ができたという当番兵の合図(鍋を叩く)があり、兵士たちはそれぞれ重い腰を上げて、雑談しながら食事の配給の列に並ぶ。配給の量が少ない、他の兵士の方が量が多い、苦手なものがあるので入れないでくれ等で揉めたりするが、無事に食事を受け取った者から順にそれぞれ腰を地べたにおろしたり、階段に座ったり、壁に凭れかかったり、椅子に座ったりと好き勝手に食事を摂り始める。妖精Aは大砲から飛び降りて兵士たちの食べ物を順繰りに覗き込む。皿のスープに指を突っ込んで(熱くてびっくりする)舐めたり(美味しい!)、あくびをしたり、兵士たちにちょっかいをかけたり(但し兵士は気付かない。妖精の姿が見えないのだ)している。兵士たちは和気あいあいと雑談しながら食べている。
   第二景
町娘の登場。カバンを肩から掛けている。学校帰りである。町娘をからかう兵士たち。軽くあしらう町娘。普段から慣れているようだ。町娘の踊り。手拍子で囃す兵士たち。次いでひとりの兵士が立ち上がり、町娘に踊りを申し込む。一緒に踊るふたり。負けじと他の兵士たちも踊りに加わる。さらに花売りの娘、大学生の青年、町娘の友人たち、お年寄り等近所の人々も加わり大いに賑わう。花売りは花を撒き散らし、大学生や兵士たちは花売りを追いかける。町娘の友人たちは兵士たちと会話する。あるふたりの兵士が町娘の友人たちにデートを申し込む。友人たちは恥ずかしがってうつむきながら互いの顔を見ている。だが満更でもなさそうだ。お年寄りは静かに歩いている。その他の人々もおしゃべりを楽しんでいる。
   第三景
サイレンの音。空襲の合図である。兵士たちは慌てふためいているが隊長の指示のもと大砲に砲弾を詰めたり、大砲を頭上の(見えない飛行物体)に狙ったりと忙しい。兵士以外の人々は散り散りに立ち去る。その間、妖精Aは兵士の残した食べ物を食べている(人間のものに興味があるのだ)。
   第四景
爆弾が落ちた音がする。点滅する照明。ストップモーションで次々と倒れる兵士たち。
暗転。
第二場
   第一景
暗闇の中から妖精Aが浮かび上がる。ここは妖精の棲む世界である。舞台は一面漆黒に覆われている。妖精Aの踊り。そこに他の妖精たちが加わって踊る。妖精Aに語りかける他の妖精たち。人間世界のことを尋ねているのだ。絶望的な仕草で泣き出す妖精A。慰めようとするがどうしていいか判らない他の妖精たち。
   第二景
妖精の女王登場。その後に人体模型を抱えた妖精たち、人体模型を載せた大八車を引く妖精たちが続く。女王の命令でそれぞれ人体模型を地面に山積みする。その周りを取り囲む妖精たち。妖精たちの踊り。やがて妖精たちは一人一体、人体模型を抱えて退場する。ひとり取り残される女王。そこへ妖精Aが女王のもとにひざまずく。彼女の手を取る女王。そして立ち上がらせる。女王は客席を指す。
暗転。
第三場
もとの砲台があった場所。爆撃後の風景。以前の面影はない。焼け焦げた建物。まだ燻っている煙。凸凹の道路。崩れ落ちた壁。但し死体は存在しない。
ひとり生き残った兵士がいる。そこへ妖精Aが現れる。兵士、妖精Aに気付く。今度は見えるのだ。兵士と妖精Aは手を取り合って踊る。実に楽しそうだ。永遠に終わらない踊り。
しばらくして、花を撒き散らす花売りの娘を先頭に全ての登場人物が現れる。手には机や椅子、料理の入った熱々のお鍋に食器やグラス、燭台、酒瓶等々持っている。皆で宴の準備をする。全員着席すると同時に華やかな宴が始まる。
幕。
2022年7月1日から12日
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kusodream · 2 years
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2022年5月の夢
- 2022年5月30日 月曜日 6:30 夢 Kの留守宅に入る。アニメのうちわなどがおいてある。 出る。鉢合わせする予感がある。郵便受けにコートなどを入れており回収する。 バスはこういうシンプルなのが良い。料金箱が2箇所もあるようなのは良くない。
- 2022年5月29日 日曜日 8:42 夢 母がフェリシモの通販をしている。私が知ると怒るので痕跡を悟られないよう段ボールは玄関で捨てているらしいと知れる。だが払込用紙などがそのままになっており、詰めの甘さ。 知らん女性二名とエレベーターで一緒になる。私は16階か。 室内点検の人が来る。女性。なめくじを部屋の真ん中に集める。子供がいる。室内電気の点検に女性が来る。絞め技をかける。 宮崎駿のアトリエ的なところ。納豆を手作りしている。むき出しで棚に置いている。衛生上の懸念がよぎるが、それをよしとしているらしいのも感じる。アンプみたいなものを片付けるのを手伝う。糸がものすごいねばりつく。
- 2022年5月28日 土曜日 7:58 夢 缶詰、スケボーのおもちゃ。
- 2022年5月27日 金曜日 7:11 夢 服を選ぶ職業の人。自分のカバンから十字架のジャラッとしたものと板状の何かを出した。板状のものには中国語でありがたい文句が刻んである。
- 2022年5月26日 木曜日 7:19 夢 雪が大量に降っている。 薄紫とグレーのコンクリでできた仏壇のようなものなど。 Nさんが運転している。 おばあさんにシゲキックスをもらう。 のの字を描くような技。Kがいる。道着の代わりにノウハウのパジャマを着ている。何か飲んでいる。Nの白い腕。教え方がうまく、応用的な技を覚えている。
- 2022年5月25日 水曜日 7:22 夢 岡野さんが亡くなったと連絡がある。
- 2022年5月24日 火曜日 7:04 夢 sとsがいる。
- 2022年5月23日 月曜日 7:10 夢
- 2022年5月22日 日曜日 4:17 夢 バスに乗っている 何か自分に関する話を一人ずつしていくらしい。学校のよう、レクの時間ぽい、話を管理する基幹システムのようなものが閲覧でき、一人ずつのフォームみたいなものが確認できる 私のすぐあとのTからスタートする、刻みがおかしい、何となく一周回って最後にされそうみたいな作為を感じる 途中で止まる、いやだなと思う、思うのだがわりと大丈夫な感じだ ゆきがいる、先ほどすごく面白い話をしており、ハンバーガーと家門の焼き印、ベージュの小石に関係のある話。最後まで聞きそびれており、数人で続きを聞く、聞いているとき窓の外にすごく光るものが見え、あっ、あれ何、と思わず言う、光るものは雪の積もった田圃の中に着地するが、周りの反応は悪い。話の途中なので 興が削がれたのかSは自席へ戻っていく、Oだけが残る、服の質感がちょっと古めのぱさついたフリース地。妹がいる雰囲気。バスは進む。Oくん、そこで大丈夫?と、自分にしてはめずらしく、聞く。大丈夫だけどSは胴元としての考えがあるので、みたいなことを言われる。
父の会社の社宅に住んでいるらしい ドアが粗末で、上が空いており、ベニヤ、凹凸模様のある薄いガラス、在室不在の塩ビ板、カーテンの目隠し、がある。シリンダー錠の施錠の状態がわかるようにラベルをつけようとする。紫のマステを切り、ペンでLock、いやROCKだっけ、違うな鍵はLock、逆はunlockか、いや Openのがわかりやすいな、と思っている。 外から誰か入ってくるのを気にしている。人の気配がすごい。誰かがトイレに立つ気配。隙間から見える。日焼けし、長身、白髪の混じった長髪を後ろでピチッとくくったヒゲのある男性、道着を着ておりちょっと褪せた黒帯の人が話しかけてくる、私を父の娘だと知っているらしい、が、服部さんが東京へ帰ったと言ってくる。弟の具合が悪く、そのせいで。病気らしい。助けるために行くのだが、時間もあるし、なんか鰻とか食ってるイメージ図が見える。黒帯ですね、なんのですか、と聞きたい気持ちが数ミリある。 走るのがつらい。筋肉痛。雪でぬかるんだ道。年賀状のようなもの。場外馬券場の50年前の図みたいな、仮設の小屋みたいなのを、ひいて?走る、ガソリンスタンドの雰囲気がある、地元らしい、なにとしての自分の状態なのかわからないが、あまり褒められたものではない感じがしている、自分はいいが地元民に見られるのは良くない、やだなと思ってる雰囲気。 ウマ娘みたいなゲーム。黄緑基調。エディット画面を見ている。シルエットのキャラクターに、髪の毛にコボちゃんの謎の記号みたいな感じでアクセサリーのようにギリシャ文字があしらわれており、そのギリシャ文字の配布元のリンクなどが貼られている
- 2022年5月21日 土曜日 8:19 夢 若い女性。ウエットな感じの髪型 オープンカーの後部座席に乗っている。こめかみに細い鉄の棒が刺さり、透明の液体がボタボタ垂れる、不思議そうに見ている 一見助からないように見えるが死んではいないことがわかる シーインの長袖、帽子、白いズボン 薄暗いレストラン 男性一人いる。若くて今っぽい人。異常な腹部膨満が見られる。何らかの後天的な精神障害を得てスムーズな社会生活が送れなくなっている 2人がかりで移動させる 薄紫と金色のハンカチ、フォロワーが興味をひかれている、私も同じのを以前持っていたのを思い出す、知らないうちになくしてなくしたことも忘れていた
- 2022年5月20日 金曜日 7:00 夢 エレベーター前にひとこの荷物が散乱している ある程度はまとめる必要があると思い、まとめ、エレベーターのカゴ内に入れる
祖父に食べさせるものを小さく小さく切っている オレンジ色の貝なども切る。水が出る。
父がもう出発するらしい。朝。妹と母もいる雰囲気。 父にしてはやや違和感のある行動。 キウイを食べる。自費のキウイである。妹にも分ける。
夢2 船が見えるところ。田舎で就職するつもりでいるらしい。電話で何かを送ってもらうように手配する。口頭でメールアドレスを説明する。 封筒に木のさじが三本ほど入れられて送られてくる。さじのサイズ感が必要だったらしい。仕事中はこういうことをしちゃいけないんだけど、ということが恩着せがましく書いてある。Sちゃんが何らかの用事のため13時半に遅れ目で出勤したことの申請用紙、手書きのもの、に、同級生の女にエレベーターでフェラチオさせたことなども書かれており、民度の低さに幻滅する
- 2022年5月19日 木曜日 8:09 夢 守衛のUさんといる。自転車のようなもので移動している。青っぽいビニールシートで区切られた仮設の建物に用を足しに入る。 黄土色の液体で濡れている。張り紙がある。感染症の危険。
- 2022年5月18日 水曜日 6:39 夢
- 2022年5月16日 月曜日 6:48 夢 スキー場、5色。
- 2022年5月15日 日曜日 7:32 夢 学校内。窓から腐乱したゴミを捨てる。その後イベントがある。捨てた場所が悪く気になる。学校内に火葬場、道祖神などがある。炭化した何かの生き物の死骸みたいなものがあり、すすけた暖簾の向こうにいくつも置いてある。 フォロワーと話す。ロイホへいく。かなり久々で、嬉しく話す。
- 2022年5月12日 木曜日 7:06 夢 ルフィのような雰囲気の町。
- 2022年5月11日 水曜日 6:02 夢 海軍の軍歌を聞く。くさかにそえる〇〇に俺、という歌詞。 坂元裕二の脚本ドラマだ。 カラオケボックスに入り、最後に校歌を歌う男女 派手な格好でポコポコ叩く女性の動画みたいなもの
夢2 妹。腰が痛いそう。高校のジャージ着てる。誕生日を知らないおじさんに祝ってもらい、そのおじさんがかわいかったらしく、美しいと言って笑っている。 戦隊ものの映画を梅芸に観に行こうとしている。リベンジ割というものがあり半額とのことだがどういうシステムか分からない。べつに配信で見ても同じだがと思う。
- 2022年5月10日 火曜日 6:33 夢 横文字の入浴施設。石が沈んでいる。前からあったが経営が変わっている ひまわりの湯 名前を聞いて回る 石が沈んでいる 手洗いの下に入る、乱雑、着替え
- 2022年5月9日 月曜日 5:38 夢 口ぴったりのサイズの御影石を口から出す。 泥でぬかるんだ道。ぎりぎり届かない感じ。 モンブランの上くらい細い中国の歯磨き粉を出張先からパクってきた青年。3人で歯を磨く。 今から行くことになる。
- 2022年5月8日 日曜日 6:43 夢 当て逃げなのか。泣いている。 目に見えない召使いのようなものを従えている。 社用車、芝いう 事故る。 窓を閉める。 知らん怪しげな人がいる。灯油ストーブ付いている。
- 2022年5月7日 土曜日 8:20 夢 中華食材店の2階。細い階段。火事。 ノートが流される。巨大な排水口。手の届かないところへ行ってしまう。若い男がそれを取り、戻してくれる。
- 2022年5月6日 金曜日 6:02 夢 旅館。背泳ぎする母。水が張られている。私はボートに乗る。底は深いらしい。ナスみたいにツルツルした足の伯母��ナスみたいと言う。 青いジャージ上下にトレンチコート着てスケボー持って急いでいる。 何かの会場に向かうらしい。同じように向かうらしい人を見かける。みな敵に見える。会議室のようなとこに行かなければならないらしい。エレベーターで降りてみる。違う。
- 2022年5月5日 木曜日 6:40 夢 体のでかい人。中国食材。どぶさん。仲良くなる。 なおくんが店のもの壊す。ガラス製品。何か引っかかって。 大きな冷蔵庫。知らん台所。自分ちらしい。肉を片づけ忘れている。2パック。二人組が何かを置いておいてほしいと運び入れてくる。
- 2022年5月3日 火曜日 6:59 夢 パタゴニアの水着。パチンと留める帯状のもの。
- 2022年5月1日 日曜日 8:38 夢 タイタンのような人がいる。もう一人誰かいる。あまり設備の充実していなさそうな部屋。ものすごい重低音で曲を掛ける。二人が声を乗せている。 カバン屋にいる。
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uminekosya · 2 years
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お取り扱い情報ー‼️ 大阪の雑貨店 「凸凹ことのは舎」で うみねこ社の雑貨を一部 お取り扱いいただくことに なりました〜‼️😊😭💓 わーわーわー、 なんたる暁光っ…‼️✨ (カイジ風に) 凸凹ことのは舎さんは、 文字や言葉にこだわった雑貨を 販売されている雑貨屋さん。 「文字雑貨専門店」なんて 日本に一軒だけなのではー‼️ うーん、せ、攻めてるぅ‼️✨ その一筋縄ではいかないチョイスに ニヤニヤしたり ひよらないウルトラソウルに 勇気をもらっておりますっ‼️ 店主お2人もフレンドリーで 素敵なお人柄💓 オンラインショップも されていますので 本家のページをぜひご覧ください😸 @decoboco888 大阪の皆様に うみねこ雑貨も 喜んでいただけますように💓 #うみねこ社 #凸凹ことのは舎 #最高すぎる雑貨店 #大阪に行ったら行かねばねばっ‼️ https://www.instagram.com/p/CgLZ8-xPNNn/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shimart-mistletoe · 3 years
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居心地の良い場所|益永梢子 Shoko Masunaga|東京 TOKYO
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Face Up
(店名を省略)では、商品の正面を通路側へ向ける業務を「フェイスアップ」と呼びます。
この店内でも陳列された食料品や日用品が、私達の方へ顔を向けています。
ところで、絵に顔はあるのでしょうか?
展覧会をつくることは、作品の顔を通路側へ向けることでもあります。
あなたと絵は、目が合っています。
光藤雄介
2020年12月12日(土) ~ 2021年5月29日(土)
企画:光藤計画
特別協力:吉田和貴
参加作家:内山聡、大槻英世、川﨑昭、タナカヤスオ、益永梢子、光藤雄介
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2021年5月29日
なんだか寂しい。
展示作家として参加した都内某所で半年という長期間に渡り開催されたグループ展「Face Up」展が終了した。
某所と書いたのには理由があり、展覧会を行う許可を得ていない店舗を展示会場としていた。(一方、企画者は「その店舗内で既に展覧会はいつも開かれている」と述べている)
その店舗は、誰もが一度は立ち寄ったことがあろう場所。知り合いのいない日雇いバイト先で昼休みにできた自分の時間を確保するような場所。真っ暗な田舎道では灯台のようにも、ときにはテーマパークのようにも映るだろう。実家の門限が厳しかった当時の私にとっては、「夜中に気ままに訪れる=自由」というささやかな憧れの場所でさえもあった。そんな個々人のドラマが交差するような場所であり、みんなの中継地点でもあると思う。
展示会場で、実際にFace Upされた商品は正面から見ると平面的だけれど、横から見ると凸凹していた。私は三次元空間を平面に置き換える絵画の視点のようだと興味を持ち、その物理的な構造を引用することから考え始めた。作品の構造は棚状になっていて、立体的でありながら絵画であることを強調したいが為に、正面から見るとP4号のキャンバスサイズになるように作成し、窓のイメージを取り入れ、カーテンのように頼りなく折りたたまれたキャンバスが傾きながら上部を支えている。最近は、もはや支持体が何であるのかがわからない。
作品のタイトルは「休み時間」と名付けた。先に挙げた日雇いバイトの休憩時間、そして鳥の中継地点を想ったのだ。一旦はここでひと休み。作品が置かれる状況をタイトルにした。
本来、会期中は常に緊張状態にある筈(これまでの自分の経験では)なのに、この展覧会では作品が一時的に休憩することを想像した。例えば、展覧会が開催されていることを知らず、商品を買う目的を持って訪れた人にとっては、見えない存在として作品はただそこで休憩する。しかし、作品の鑑賞を目的に訪れた人の前では作品然とし、なに食わぬ顔してそこにいることを主張する。私が期待していたのは偶然にも商品ではない何かがそこにあることに気づき連鎖的に他の作品に気づいてゆくこと。その後、陳列された見慣れた商品までが違うようにみえ、周囲の環境を疑いはじめること。そして、企画者の意図でもあるが、その体験が別の店舗へ行ったときに思い出されたり、個々人の生活に滲み出すことだった。私がまだ芸術に興味を持っていなかった頃、生活の中で、みえていなかったものが急に目に見え始め、「何もない」ことが見えるようになった経験がある。生活の中に芸術のようなものが潜んでいる、発見があることが楽しく、私はそれに支えられている気がする。
展覧会全体で見ると、店舗内に個々に違った状況で作品達は展示された。ホワイトキューブに展示するのと同様に周囲に関係なく独立したものとして展示されたものや、ブランクを利用するかのような場所に展示された作品、私の作品は商品に紛れ込むかたちで展示をした。展覧会が始まってから分かったことだが、展示会場では作品を鑑賞しようとしている人、生活用品や食品購入が目的の人、お店のスタッフ、異なる立場で同じ空間にいる複雑さに戸惑う鑑賞者も多かったようだ。しかし、作品をみる態度、これまでみてきた態度とは。そんな意識を問うこともできる展示空間になったのではないかと今は振り返っている。そして、自分の作品をどうみせたいのか?と改めて考えた。
この、生活の中では特別な場所ではないけれど、展示会場としては特殊な展示の会期中、私は作品の居心地の良さを感じていた。そして終了時にいつもと違う質の寂しさを感じていたのだが、それは私にとって展示会場とその周辺地域と自身が重ねてきた関係性が寂しさを更に助長したのかもしれない。
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私は、大阪で生まれ20歳まで暮らした。自分の町内から少しも出られない程、臆病な子供だった。
しかし、実家が大分県別府市へ転居したことで私にとっての故郷が地面から宙に浮いた感覚になり、「どこへでも行ける」と解放された気持ちになった。その後は京都、東京、神奈川の山奥、ニューヨーク、そして現在は埼玉県。期間にばらつきはあるものの、それぞれの土地で生活してきた。 そして、このグループ展が行われた地域は人生で2番目に長く住んだ東京都内のある街だった。 しかも私がこよなく愛する喫茶店のすぐ側、思い出の地なのだった。通い慣れたその喫茶店は都内に店舗を多数持つチェーン店だが、そこの居心地の良さを好んで通っていた。いつも店員さんから死角になるような場所を選び、のんびりするのが好きだった。隅々まで明るく照らすでもなく少し薄暗い店内で、だれも自分のことが見えていないのではないかと思える場所が私は好きだ。作品に使用する色彩も、名前がないようなぼんやりと濁った色彩を選択してしまう。一見無関係に思える、作品を設置した場所と喫茶店と作品だが、これらの名詞を置き換えても話の内容が伝わる程、共通した傾向がある。
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久しぶりにその喫茶店を訪れた時、コロナ禍で喫茶店で過ごすことがなくなったせいか、忘れていたことを急に思い出したような気持ちになった。 そして、私が感じていたその居心地の良さと展覧会が終わることで湧き上がった感情、いつもと違う質の「なんだか寂しい」への接続を、大事なことではないかと言葉にしてくれた知人がいた。
鑑賞を目的に鑑賞者の考えや興味と照らし合わせながら集中的に鑑賞していく展示(批判、批評を目的に作られることが多い現代美術は、生活空間とは異なる空間を作り出し、居心地の悪さ、異和が積極的に求められているように思う。)とは異なり、居心地の良さを齎す展示として受け止められ、会期終了時における感想として寂しさをよんだのではないだろうか。( twitter:hippo @digippox より引用 )
私はこれを読み、全く腑に落ちた。
この「なんだか寂しい」余韻をここに記録しておきたいと思う。
益永梢子
https://shokomasunaga.info
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kuro-tetsu-tanuki · 3 years
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裕くんが三日月亭でバイトする話(タイトル)
定晴ルート入った辺りのお話。
委員会イベやら本編の描写やらとあるルートネタバレやら有。
「なぁ裕。お前、数日ここでバイトしねえか?」 「は?バイト?」
いつものように三日月亭に買い物に来ていた俺は、店長から唐突な申し出を受けた。
「お前ドニーズでバイトしてたって言ってたよな?調理スタッフとしてもやれるだろ?」 「はあ。まぁ、確かにキッチンもやってたのでやれなくはないですが。どうしたんです?随分と突然ですね」
三日月亭は店長が一人で回している。 繁盛している時間は確かに忙しそうではあるが、注文、調理、配膳と見事に捌いている。 港の食堂を稼働させていた時の俺のような状態ではとてもない。 これが経験の差というものか。 いや、それは兎も角人員を雇う必要性をあまり感じないのだがどうしたというのだろうか。
「いや、その・・・ちょっと腰が・・・な」 「腰?店長腰悪くしたんですか?ちょ、大丈夫ですか!?海堂さん呼んできましょうか?あの人ああ見えてマッサージ得意なので」 「あー・・・そういうワケじゃ、いや、元はと言えばお前らがブランコなんか・・・」
なんだかよくわからないが随分と歯切れが悪い。 腰悪くしたことがそんなに言いにくい事なのか? 言葉尻が小さく��上手く聞き取れない。
「・・・あー、海堂の旦那の事は頼む。屈んだりすると結構痛むもんでな。基本はホール、こっちが手一杯になったらキッチンもやってもらうつもりだ。で、どうだ?まかない付きで給料もしっかり出すぜ。時給は・・・こんくらいでどうだ?」 「おお・・・意外と結構な金額出しますね」 「臨時とは言えこっちから頼んでるわけだしな。その分コキ使ってやるが」
海堂さんの事を頼まれつつ、仕事内容も確認する。 まぁ、ドニーズの頃と左程変わらないだろう。お酒の提供が主、くらいの違いか。 時給もこんな離島の居酒屋とは思えない程には良い。田舎の離島で時給四桁は驚きだ。 内容的にも特に問題ない。直ぐにでも始められるだろう。 とはいえ、屋敷に世話になっている身。勝手に決められるものでもない。
「非常に魅力的ではあるんですが、即断即決とは・・・。申し訳ないですが、一度持ち帰らせてください」 「おう。言っとくが夜の居酒屋の方だからな」 「キッチンの話出しといて昼間だったらそれはそれでビックリですよ。わかりました、また明日にでも返事に来ますよ」
話を終え、買い物を済ませて三日月亭を後にする。 バイト、かぁ・・・。
夕食後。皆で食後のお茶をいただいている時に俺は話を切り出した。 夜間の外出になるのでまずは照道さんに相談するべきだし、海堂さんにもマッサージの話をしなければならない。
「成程。裕さんがやりたいと思うなら、私は反対はしませんよ。店長には日ごろからお世話になっていますし」 「ほー。ま、いいんじゃねぇの?懐があったかくなることは悪いことじゃあねえじゃねえか。マッサージの方も受けといてやるよ。店長に借り作っとくのも悪くないしな」
難しい顔をされるかと思ったが、話はあっさりと通った。 海堂さんに至っては難色を示すかと思っていたが、損得を計算したのかこちらもすんなりと了承を得た。 ちょっと拍子抜けしつつ、改めて照道さんに確認する。
「えっと、本当にいいんですか?」 「ええ。ただ、裕さんの事を考えると帰りだけは誰かしらに迎えに行ってもらった方がいいかもしれませんね」
確かに。禍月の時ではなくても、この島は気性が荒い人は少なくない。 まして居酒屋で働くのだ。店長がいるとはいえ何かしらトラブルに巻き込まれる可能性もある。
「じゃあ、俺が迎えに行くぜ。なんなら向こうで普通に飲んでてもいいしな」
お茶を啜っていた勇魚さんがニカッと笑う。 あ、湯呑が空になってる。 急須を取り、勇魚さんの湯呑にお茶を注ぎながら問い返す。
「俺は助かりますけどいいんですか?はい、お茶のおかわり」 「お、さんきゅ。いいんだよ、俺がやりてえんだから。俺なら酔いつぶれることもねえしな。それに、そういうのは旦那の仕事だろ?」
自然な流れで旦那発言が出てきて驚きつつ、その事実に一気に顔が火照る。 うん、そうなんだけど。嬉しいんだけど。そうストレートに言われると恥ずかしいというかなんというか。
「え、と・・・ありがとうございます」 「けっ、惚気は余所でやれってんだ」 「ふふ・・・」
海堂さんのヤジも、照道さんの温かな眼差しもどこか遠くに感じる。 ヤバい。凄い嬉しい。でもやっぱ恥ずかしい。 そんな思いに悶々としていると、冴さんがコトリと湯呑を置いた。
「で、バイトはいいんだけど、その間誰が私達のおつまみを用意してくれるの?」 「はっ、そういやそうだ!オイ裕!お前自分の仕事はどうする気なんだ」
冴さんの一言に、海堂さんが即座に反応する。 ええ・・・酒飲みたちへのおつまみの提供、俺の仕事になってたの・・・?
「それこそ三日月亭に飲みに来ればいいのでは・・・?」 「それも悪くはないけれど、静かに飲みたい時には向かないのよ、あそこ。それに、この髭親父を担いで帰るなんて事、か弱い乙女の私にさせるの?」
確かに三日月亭は漁師の人達がいつもいるから賑やか、というかうるさい。 ゆったり飲むには確かに向かないかもしれない。ましてや冴さんは女性だから漁師たちの視線を集めまくることだろう。 さり気なく、海堂さんを担ぐのを無理ともできないとも言わない辺りが冴さんらしい。
「ふむ。俺が裕につまみのレシピを教えてもらっておけばいいだろう。新しいものは無理だが既存のレシピであれば再現して提供できる」 「それが無難ですかね。すみません、洋一さん。今日の分、一緒に作りましょう。他にもいくつか教えておきますので」 「ああ、問題ない」
結局、洋一さんが俺の代わりにおつまみ提供をしてくれる事になり、事なきを得た。
翌日、午前中に店長へと返事をした後、島を探索。 少々の収穫もありつつ、昼過ぎには切り上げ、陽が落ち始める前には三日月亭へと足を運んでいた。
「説明は大体こんなもんか。不明な点が出てきたら逐一聞いてくれ」 「はい。多分大丈夫だと思います」
注文の仕方、調理場の決まり、会計の方法。 業務の大半はドニーズでの経験がそのまま役立ちそうだ。 むしろ、クーポンだのポイントだのない分こちらの方がシンプルで楽かもしれない。 渡されたエプロンを付けて腰紐を後ろで縛る。うん、準備は万全だ。
「さ、頼むぞルーキー」 「店長が楽できるよう努めさせてもらいますよ」
そんな軽口をたたき合いながら店を開ける。 数分も経たないうちに、入り口がガラリと音を立てた。
「いらっしゃい」 「いらっしゃいませー!」
現れたのは見慣れた凸凹コンビ。 吾郎さんと潮さんだ。
「あれ?裕?お前こんなとこで何してんだ?」 「バイト・・・えっと、店長が腰悪くしたみたいで臨時の手伝いです」 「なに、店長が。平気なのか?」 「動けないって程じゃないらしいので良くなってくと思いますよ。マッサージも頼んでありますし。それまでは短期の手伝いです」 「成程なぁ・・・」
ここで働くようになった経緯を話しつつ、カウンター近くの席へご案内。 おしぼりを渡しつつ、注文用のクリップボードを取り出す。
「ご注文は?まずは生ビールです?生でいいですよね?」 「随分ビールを推すなお前・・・まぁ、それでいいか。潮もいいか?」 「ああ、ビールでいいぞ。後は―」
少々のおつまみの注文を受けつつ、それを店長へと投げる。
「はい、店長。チキン南蛮1、鶏もも塩4、ネギま塩4、ツナサラダ1」 「おう。ほい、お通しだ」
冷蔵庫から出された本日のお通し、マグロの漬けをお盆にのせつつ、冷えたビールジョッキを用意する。 ジョッキを斜めに傾けながらビールサーバーの取っ手を手前へ。 黄金の液体を静かに注ぎながら垂直に傾けていく。 ビールがジョッキ取っ手の高さまで注がれたら奥側に向けてサーバーの取っ手を倒す。 きめ細かな白い泡が注がれ、見事な7:3のビールの完成。 うん、我ながら完璧だ。 前いたドニーズのサーバーは全自動だったから一回やってみたかったんだよなぁ、これ。
「はい、生二丁お待たせしました。こっちはお通しのマグロの漬けです」 「おう。んじゃ、乾杯ー!」 「ああ、乾杯」
吾郎さん達がビールを流し込むと同時に、入り口の引き戸が開く音がした。 そちらを向きつつ、俺は息を吸い込む。
「いらっしゃいませー!」
そんなスタートを切って、およそ2時間後。 既に席の半分は埋まり、三日月亭は盛況だ。 そんな中、またも入り口の引き戸が開き、見知った顔が入って来た。
「いらっしゃいませー!」 「おう、裕!頑張ってるみたいだな!」 「やあ、裕。店を手伝っているそうだな」 「勇魚さん。あれ、勇海さんも。お二人で飲みに来られたんですか?」
現れたのは勇魚さんと勇海さんの二人組。 俺にとっても良く見知ったコンビだ。
「勇魚から裕がここで働き始めたと聞いてな。様子見ついでに飲まないかと誘われてな」 「成程。こっちの席へどうぞ。・・・はい、おしぼりです。勇魚さんは益荒男ですよね。勇海さんも益荒男で大丈夫ですか?」 「ああ、頼むよ」 「はは、裕。様になってるぞ!」 「ありがとうございます。あまりお構いできませんがゆっくりしていってくださいね」
勇魚さんは俺の様子見と俺の迎えを兼ねて、今日はこのままここで飲むつもりなのだろう。 それで、勇海さんを誘ったと。 もう少しここにいたいが注文で呼ばれてしまっては仕方ない。 別の席で注文を取りつつ、すぐさまお酒の用意を準備をしなければ。
「いらっしゃいませー!」 「おッ、マジでいた!よう裕!遊びに来てやったぜ!」 「あれ、嵐の兄さん、照雄さんまで。何でここに?」
勇魚さん達が来てからしばらく経ったころ、店に見知った大柄な人物がやってくる。 道場の昭雄さんと嵐の兄さんだ。
「漁師連中の噂で三日月亭に新しい店員がいるって話を聞いてな」 「話を聞いて裕っぽいと思ったんだが大当たりだな!」 「確認するためだけにわざわざ・・・。ともかく、こっちの席にどうぞ。はい、おしぼりです」
働き始めたの、今日なんだけどな・・・。 田舎の噂の拡散力は恐ろしいな。 そんな事を思いつつ、2人を席に誘導する。 椅子に座って一息ついたのを確認し、おしぼりを渡しクリップボードの準備をする。
「おお。結構様になってるな。手際もいい」 「そりゃ照雄さんと違って裕は飲み込みいいからな」 「・・・おい」
照雄さんが俺を見て感心したように褒めてくれる。 何故か嵐の兄さんが誇らしげに褒めてくれるが、いつものように昭雄さん弄りも混じる。 そんな嵐の兄さんを、照雄さんが何か言いたげに半目で睨む。ああ、いつもの道場の光景だ。
「はは・・・似たようなことの経験があるので。お二人ともビールでいいですか?」 「おう!ついでに、裕が何か適当につまみ作ってくれよ」 「え!?やっていいのかな・・・店長に確認してみますね」
嵐の兄さんの提案により、店長によって「限定:臨時店員のおすすめ一品」が即座にメニューに追加されることとなった。 このおかげで俺の仕事は当社比2倍になったことを追記しておく。 後で申し訳なさそうに謝る嵐の兄さんが印象的でした。 あの銭ゲバ絶対許さねえ。
「おーい、兄ちゃん!注文ー!」 「はーい、只今ー!」
キッチン仕事の比重も上がった状態でホールもしなければならず、一気にてんてこ舞いに。
「おお、あんちゃん中々可愛い面してるなぁ!」 「はは・・・ありがとうございます」
時折本気なのか冗談なのかよくわからないお言葉を頂きつつ、適当に濁しながら仕事を進める。 勇魚さんもこっちを心配してくれているのか、心配そうな目と時折視線があう。 『大丈夫』という気持ちを込めて頷いてみせると『頑張れよ』と勇魚さんの口元が動いた。 なんかいいなァ、こういうの。 こっからも、まだまだ頑張れそうだ。
「そういえば、裕は道場で武術を学んでいるのだったか」 「おう。時たまかなり扱かれて帰って来るぜ。飲み込みが早いのかかなりの速度で上達してる。頑張り屋だよなぁ、ホント」 「ふふ、道場の者とも仲良くやっているようだな。嵐の奴、相当裕が気に入ったのだな」 「・・・おう、そうだな。・・・いい事じゃねえか」 「まるで兄弟みたいじゃないか。・・・どうした勇魚。複雑そうだな」 「勇海、お前さんわかって言ってるだろ」 「はは、どうだろうな。・・・ほら、また裕が口説かれているぞ」 「何っ!?ってオイ!勇海!」 「はははははっ!悪い。お前が何度もちらちらと裕の方を見ているのでな。あれだけ島の者を惹きつけているのだ、心配も当然だろう」 「裕を疑うわけじゃねえ。が、アイツ変なところで無防備だからよ。目を離した隙に手を出されちまうんじゃないかと気が気じゃねえんだよ」
何を話しているのかはここからじゃ聞こえないが、気安い親父たちの会話が交わされているらしい。 勇魚さんも勇海さんもなんだか楽しそうだ。
「成程な、当然だ。ふうむ・・・ならば勇魚よ、『網絡め』をしてみるか?立会人は俺がしてやろう」 「『網絡め』?なんだそりゃ」 「『網絡め』というのはだな―」
あまりにも楽しそうに会話しているので、まさかここであんな話をしているとは夢にも思わなかった。 盛大なイベントのフラグが既にここで立っていたのだが、この時点の俺にはあずかり知らぬ出来事であった。
そんなこんなで時間は過ぎ、あっという間に閉店時刻に。 店内の掃除を��え、食器を洗い、軽く明日の準備をしておく。 店長は本日の売り上げを清算しているが、傍から見ても上機嫌なのがわかる。 俺の目から見ても今日はかなり繁盛していた。 売り上げも中々良いはずだろう。
「いやぁ、やっぱお前を雇って正解だったな!調理に集中しやすいし、お前のおかげで客も増えるし財布も緩くなる!」 「おかげでこっちはクタクタですけどね・・・」 「真面目な話、本当に助かった。手際も良いしフードもいける。島にいる間定期的に雇ってもいいくらいだ。もっと早くお前の有用性に気づくべきだったな」
仕事ぶりを評価してくれているのか、便利な人材として認識されたのか。 両方か。
「俺も俺でやることがあるので定期は流石に・・・」 「ま、ひと夏の短期バイトが関の山か。ともかく、明日もよろしく頼むぜ」 「はい。店長もお大事に。また明日」
金銭管理は店長の管轄だし、もうやれることはない。 店長に挨拶をし、帰路につくことにする。 店を出ると、勇魚さんが出迎えてくれた。
「さ、帰ろうぜ、裕」 「お待たせしました。ありがとうございます、勇魚さん」 「いいって事よ」
三日月亭を離れ、屋敷までの道を二人で歩いていく。 店に居た時はあんなに騒がしかったのに、今はとても静かだ。 そんな静かな道を二人っきりで歩くのって・・・何か、いいな。
「・・・にしてもお前、よく頑張ってたな」 「いや、途中からてんてこ舞いでしたけどね。飲食業はやっぱ大変だなぁ」 「そうか?そう言う割にはよく働いてたと思うぜ?ミスもねえし仕事遅くもなかったし」 「寧ろあれを日がな一人で捌いてる店長が凄いですよ」 「はは!そりゃあ本業だしな。じゃなきゃやってけねえだろうさ」
勇魚さんに褒められるのは単純に嬉しいのだが、内心は複雑だ。 一日目にしてはそれなりにやれたという自覚もあるが、まだまだ仕事効率的にも改善点は多い。 そういう部分も無駄なくこなしている店長は、何だかんだで凄いのだ。
「にしても、この島の人達はやっぱり気さくというか・・・気安い方が多いですね」 「そう、だな・・・」
酒も入るからか、陽気になるのは兎も角、やたらとスキンシップが多かった。 肩を組んでくるとかならまだいいが、引き寄せるように腰を掴んできたり、ちょっとしたセクハラ発言が飛んできたり。 幸か不幸か海堂さんのおかげで耐性がついてしまったため、適当に流すことは出来るのだが。
「裕、お前気を付けろよ」 「はい?何がですか?」 「この島の連中、何だかんだでお前の事気に入ってる奴多いからな。こっちは心配でよ」 「勇魚さんも俺の事言えないと思いますけど・・・。大丈夫ですよ、俺は勇魚さん一筋ですから」 「お、おう・・・」
勇魚さんは俺の事が心配なのか、どこか不安そうな顔で俺を見る。 モテ具合で言ったら寧ろ勇魚さんの方が凄まじい気がするので俺としてはそっちの方が心配だ。 でも、その気遣いが、寄せられる想いが嬉しい。 その温かな気持ちのまま、勇魚さんの手を握る。 一瞬驚いた顔をした勇魚さんだが、すぐさま力強く握り返される。
「へへっ・・・」 「あははっ」
握った手から、勇魚さんの熱が伝わってくる。 あったかい。手も。胸も。 温かな何かが、胸の奥から止まることなく滾々と湧き出てくるようだ。 なんだろう。今、すごく幸せだ。
「なぁ、裕。帰ったら風呂入って、その後晩酌しようぜ」 「閉店直前まで勇海さんと結構飲んでましたよね?大丈夫なんですか?」 「あんくらいじゃ潰れもしねえさ。な、いいだろ。ちょっとだけ付き合ってくれよ」 「全くもう・・・。わかりましたよ。つまむもの何かあったかなぁ」
という訳でお風呂で汗を流した後、縁側で勇魚さんとちょっとだけ晩酌を。 もう夜も遅いので、おつまみは火を使わない冷奴とぬか漬けと大根おろしを。
「お待たせしました」 「おっ、やっこにぬか漬けに大根おろしか。たまにはこういうのもいいなあ」 「もう夜遅いですからね。火をつかうものは避けました」
火を使っても問題は無いのだが、しっかりと料理を始めたら何処からかその匂いにつられた輩が来る可能性もある。 晩酌のお誘いを受けたのだ。 どうせなら二人きりで楽しみたい。
「お、このぬか漬け。よく漬かってんな。屋敷で出してくれるのとちと違う気がするが・・・」 「千波のお母さんからぬか床を貰いまして。照道さんには、俺個人で消費して欲しいと言われてますので・・・」 「ああ、ぬか床戦争って奴だな!この島にもあんのか」
ぬか漬け、美味しいんだけどその度に沙夜さんと照道さんのあの時の圧を思い出して何とも言えない気分になるんだよなぁ。 こうして勇魚さんにぬか漬けを提供できる点に関しては沙夜さんに感謝なんだけど。 というかぬか床戦争なんて単語、勇魚さんの口から出ることに驚きを感じますよ・・・。 他の地域にもあるのか?・・・いや、深く考えないようにしよう。
「そういえば前にからみ餅食べましたけど、普通の大根おろしも俺は好きですねえ」 「絡み・・・」
大根おろしを食べていると白耀節の時を思い出す。 そういえば勇魚さんと海堂さんでバター醤油か砂糖醬油かで争ってたこともあったなぁ。 と、先ほどまで饒舌に喋っていた勇魚さんが静かになったような気がする。 何があったかと思い勇魚さんを見ると、心なしか顔が赤くなっているような気がする。
「勇魚さん?どうしました?やっぱりお酒回ってきました?」 「いや・・・うん。なんでもねえ、気にすんな!」 「・・・???まぁ、勇魚さんがそう言うなら」
ちょっと腑に落ちない感じではあったが、気にしてもしょうがないだろう。 そこから小一時間程、俺は勇魚さんとの晩酌を楽しんだのであった。
翌日、夕方。 三日月亭にて―
「兄ちゃん!注文いいかー?この臨時店員のおすすめ一品っての2つ!」 「こっちにも3つ頼むぜー」 「はーい、今用意しまーす!ちょ、店長!なんか今日やたら客多くないですか!?」 「おう、ビビるぐらい客が来るな。やっぱりお前の効果か・・・?」
もうすぐ陽が沈む頃だと言うのに既に三日月亭は大盛況である。 昨日の同時刻より明らかに客数が多い。 ちょ、これはキツい・・・。
「ちわーっとぉ、盛況だなオイ」 「裕ー!面白そうだから様子見に来たわよー」 「・・・大変そうだな、裕」
そんな中、海堂さんと冴さん、洋一さんがご来店。 前二人は最早冷やかしじゃないのか。
「面白そうって・・・割と混んでるのであんまり構えませんよ。はい、お通しとビール」 「いいわよォ、勝手にやってるから。私、唐揚げとポテトサラダね」 「エイヒレ頼むわ。後ホッケ」 「はいはい・・・」
本日のお通しである卯の花を出しながらビールジョッキを3つテーブルに置く。 この二人、頼み方が屋敷の時のソレである。 ぶれなさすぎな態度に実家のような安心感すら感じr・・・いや感じないな。 何だ今の感想。我が事ながら意味がわからない。
「裕。この『限定:臨時店員のおすすめ一品』というのは何だ?」 「俺が日替わりでご用意する一品目ですね。まぁ、色々あってメニューに追加になりまして」 「ふむ。では、俺はこの『限定:臨時店員のおすすめ一品』で頼む」 「お出しする前にメニューが何かもお伝え出来ますよ?」 「いや、ここは何が来るかを期待しながら待つとしよう」 「ハードル上げるなァ。唐揚げ1ポテサラ1エイヒレ1ホッケ1おすすめ1ですね。店長、3番オーダー入りまーす」
他の料理は店長に投げ、俺もキッチンに立つ。 本日のおすすめは鯵のなめろう。 処理した鯵を包丁でたたいて細かく刻み、そこにネギと大葉を加えてさらに叩いて刻む。 すりおろしたにんにくとショウガ、醤油、味噌、を加え更に細かく叩く。 馴染んだら下に大葉を敷いて盛り付けて完成。 手は疲れるが、結構簡単に作れるものなのだ。 そうして用意したなめろうを、それぞれのテーブルへと運んでいく。 まだまだピークはこれからだ。気合い入れて頑張ろう。
そう気合を入れ直した直後にまたも入り口の引き戸が音を立てたのであった。 わぁい、きょうはせんきゃくばんらいだー。
「おーい裕の兄ちゃん!今日も来たぜ!」 「いらっしゃいませー!連日飲んでて大丈夫なんですか?明日も朝早いんでしょう?」 「はっは、そんくらいで漁に行けない軟弱な野郎なんざこの打波にはいねえさ」 「むしろ、お前さんの顔見て元気になるってもんだ」 「はァ、そういうもんですか?とは言え、飲み過ぎないように気を付けてくださいね」
「なぁあんちゃん。酌してくれよ」 「はいはい、只今。・・・はい、どうぞ」 「っかー!いいねぇ!酒が美味ぇ!」 「手酌よりかはマシとは言え、野郎の酌で変わるもんです?」 「おうよ!あんちゃんみたいな可愛い奴に酌されると気分もいいしな!あんちゃんなら尺でもいいぜ?」 「お酌なら今しているのでは・・・?」 「・・・がはは、そうだな!」
「おい、兄ちゃんも一杯どうだ?飲めない訳じゃねえんだろ?」 「飲める歳ではありますけど仕事中ですので。皆さんだってお酒飲みながら漁には出ないでしょう?」 「そらそうだ!悪かったな。・・・今度、漁が終わったら一緒に飲もうぜ!」 「はは、考えておきますね」
ただのバイトに来ている筈なのに、何だか何処ぞのスナックのママみたいな気分になってくる。 それも、この島の人達の雰囲気のせいなのだろうか。
「あいつすげぇな。看板娘みてぇな扱いになってんぞ」 「流石裕ね。二日目にして店の常連共を掌握するとは。崇といい、これも旺海の血なのかしら?」 「もぐもぐ」 「さぁな。にしても、嫁があんなモテモテだと勇魚の野郎も大変だねぇ」 「裕の相手があの勇魚だって知った上で尚挑めるのかが見ものね」 「もぐもぐ」 「洋一、もしかしてなめろう気に入ったのか?」 「・・・うまい。巌もどうだ?」 「お、おう」
料理を運んでいる途中、洋一さんがひたすらなめろうを口に運んでいるのが目に入る。 もしかして、気に入ったのかな? そんな風にちょっとほっこりした気持ちになった頃、嵐は唐突に現れた。 嵐の兄さんじゃないよ。嵐の到来って奴。
「おーう裕。頑張っとるようじゃのう」 「あれ、疾海さん?珍しいですね、ここに来るなんて」 「げ、疾海のジジィだと!?帰れ帰れ!ここにはアンタに出すもんなんてねぇ!裕、塩持って来い塩!」
勇海さんのお父さんである疾海さんが来店。 この人がここにやってくる姿はほとんど見たことがないけれど、どうしたんだろう。 というか店長知り合いだったのか。
「なんじゃ店主、つれないのう。こないだはあんなに儂に縋り付いておったというのに」 「バッ・・・うるせェ!人の体好き放題しやがって!おかげで俺は・・・!」 「何言っとる。儂はちょいとお前さんの体を開いただけじゃろが。その後に若い衆に好き放題されて悦んどったのはお前さんの方じゃろ」
あー・・・そういう事ね。店長の腰をやった原因の一端は疾海さんか。 うん、これは聞かなかったことにしておこう。 というか、あけっぴろげに性事情を暴露されるとか店長が不憫でならない。
「のう、裕よ。お主も興味あるじゃろ?店主がどんな風に儂に縋り付いてきたか、その後どんな風に悦んでおったか」 「ちょ、ジジィてめぇ・・・」 「疾海さん、もうその辺で勘弁してあげてくださいよ。店長の腰がやられてるのは事実ですし、そのせいで俺が臨時で雇われてるんですから。益荒男でいいですか?どうぞ、そこの席にかけてください」 「おい、裕!」 「店長も落ち着いて。俺は何も見てませんし聞いてません。閉店までまだまだ遠いんですから今体力使ってもしょうがないでしょう。俺が疾海さんの相手しますから」 「―ッ、スマン。頼んだぞ、裕」
店長は顔を真っ赤にして逃げるようにキッチンへと戻っていった。 うん、あの、何て言うか・・・ご愁傷様です。 憐れみの視線を店長に送りつつお通しと益荒男を準備し、疾海さんの席へと提供する。
「よう店主の手綱を握ったのう、裕。やるもんじゃな」 「もとはと言えば疾海さんが店長をおちょくるからでしょう。あんまりからかわないでくださいよ」
にやにやと笑う疾海さんにため息が出てくる。 全く・・・このエロ爺は本当、悪戯っ子みたいな人だ。 その悪戯が天元突破したセクハラばかりというのもまた酷い。 しかも相手を即落ち、沈溺させるレベルのエロ技術を習得しているからなおさら性質が悪い。
「にしても、裕。���前さんもいい尻をしておるのう。勇魚の竿はもう受けたか?しっかりと耕さんとアレは辛いじゃろうて」
おもむろに尻を揉まれる。いや、揉みしだかれる。 しかも、その指が尻の割れ目に・・・ってオイ!
「―ッ!」
脳が危険信号を最大限に発し、半ば反射的に体が動く。 右手で尻を揉みしだく手を払いのけ、その勢いのまま相手の顔面に左の裏拳を叩き込む! が、振り抜いた拳に手ごたえは無く、空を切ったのを感じる。 俺は即座に一歩下がり、構えを解かずに臨戦態勢を維持。 チッ、屈んで避けたか・・・。
「っとぉ、危ないのう、裕。儂の男前な顔を台無しにするつもりか?」 「うるせえジジイおもてでろ」 「ほう、その構え・・・。成程、お前さん辰巳の孫のとこに師事したんか。道理で覚えのある動きじゃ。じゃが、キレがまだまだ甘いのう」
かなりのスピードで打ち込んだ筈なのに易々と回避されてしまった。 やはりこのジジイ只者ではない。 俺に攻撃をされたにも関わらず、にやにやとした笑いを崩さず、のんびりと酒を呷っている。 クソッ、俺にもっと力があれば・・・!
「おい裕、どうした。何か擦れた音が、ってオイ。マジでどうした!空気が尋常じゃねぇぞ!?」
店内に突如響いた地面を擦る音に、店長が様子を見に来たようだ。 俺の状態に即座に気づいたようで、後ろから店長に羽交い締めにされる。
「店長どいてそいつころせない」 「落ち着け!何があったか想像はつくが店ん中で暴れんな!」 「かかかっ!可愛い奴よな、裕。さて、儂はまだ行くところがあるでの。金はここに置いとくぞ」
俺が店長に止められている間に、エロ爺は笑いながら店を後にした。 飲み食い代よりもかなり多めの金額が置かれているのにも腹が立つ。
「店長!塩!」 「お、おう・・・」
さっきとはまるきり立場が逆である。 店の引き戸を力任せにこじ開け、保存容器から塩を鷲掴む。
「祓い給え、清め給え!!消毒!殺菌!滅菌ッ!!!」
適当な言葉と共に店の前に塩をぶちまける。 お店の前に、白い塩粒が散弾のように飛び散った。
「ふー、ふー、ふーッ!・・・ふぅ」 「・・・落ち着いたか?」 「・・・ええ、何とか」
ひとしきり塩をぶちまけるとようやく気持ちが落ち着いてきた。 店長の気遣うような声色に、何ともやるせない気持ちになりながら返答する。 疲労と倦怠感に包まれながら店の中に戻ると、盛大な歓声で出迎えられる。
「兄さん、アンタやるじゃねぇか!」 「うおッ!?」 「疾海のじいさんにちょっかいかけられたら大体はそのまま食われちまうのに」 「ひょろっちい奴だと思ってたがすげえ身のこなしだったな!惚れ惚れするぜ!」 「あ、ありがとうございます・・・はは・・・」
疾海さんは俺と勇魚さんの事を知っているから、単にからかってきただけだろうとは思っている。 エロいし奔放だし子供みたいだが、意外と筋は通すし。 あくまで「比較的」通す方であって手を出さない訳ではないというのが困りものではあるが。 そんな裏事情をお客の人達が知っている訳もなく、武術で疾海さんを退けたという扱いになっているらしい。 けど、あのジジイが本気になったら俺の付け焼刃な武術じゃ相手にならない気がする。 さっきの物言いを考えると辰馬のおじいさんとやりあってたって事になる。 ・・・うん、無理そう。
「おっし!そんなあんちゃんに俺が一杯奢ってやろう!祝杯だ!」 「いいねえ!俺も奢るぜ兄ちゃん!」 「抜け駆けすんな俺も奢るぞ!」 「ええっ!?いや、困りますって・・・俺、仕事中ですし・・・」 「裕、折角なんだし受けておきなさいな」
どうしようかと途方に暮れていると、いつの間にか冴さんが隣に来ていた。 と、それとなく手の中に器のようなものを握らされた。
「冴さん。あれ、これって・・・」
横目でちらりと見ると『咲』の字が入った器。 これ、咲夜の盃・・・だよな?
「腕も立って酒にも強いと知っとけば、あの連中も少しは大人しくなるでしょ。自衛は大事よ」 「はぁ・・・自衛、ですか」 「後でちゃんと返してね」
これって確か、持ってるだけで酒が強くなるって盃だったっけ。 その効果は一度使って知っているので、有難く使わせてもらうとしよう。 店長もこっちのやりとりを見ていたのか何も言うこと無く調理をしていた。
「おっ、姐さんも一緒に飲むかい!?」 「ええ。折角だから裕にあやからせてもらうわ。さぁ、飛ばしていくわよ野郎共ー!」 「「「「おおーっ!!」」」」 「お、おー・・・」
その後、ガンガン注がれるお酒を消費しつつ、盃を返す、を何度か繰り返すことになった。 途中からは冴さんの独壇場となり、並み居る野郎共を悉く轟沈させて回っていた。 流石っス、姐さん。 ちなみに俺は盃のご利益もあり、その横で飲んでいるだけで終わる事になった。
そんな一波乱がありつつも、夜は更けていったのだった。
そんなこんなで本日の営業終了時刻が近づいてくる。 店内には冴さん、海堂さん、洋一さんの3人。 冴さんはいまだ飲んでおり、その底を見せない。ワクなのかこの人。 海堂さんはテーブルに突っ伏してイビキをかいており、完全に寝てしまっている。 洋一さんはそんな海堂さんを気にしつつ、お茶を啜っている。 あんなにいた野郎共も冴さんに轟沈させられた後、呻きながら帰って行った。 明日の仕事、大丈夫なんだろうか・・・。
後片付けや掃除もほぼ終わり、後は冴さん達の使っているテーブルだけとなった時、入り口が壊れそうな勢いで乱暴に開いた。
「裕ッ!」 「うわっ、びっくりした。・・・勇魚さん、お疲れ様です」
入り口を開けて飛び込んできたのは勇魚さんだった。 いきなりの大声にかなり驚いたが、相手が勇魚さんとわかれば安心に変わる。 だが、勇魚さんはドスドスと近づいてくると俺の両肩をガシリと掴んだ。
「オイ裕!大丈夫だったか!?変な事されてねえだろうな!」
勇魚さんにしては珍しく、かなり切羽詰まった様子だ。 こんなに心配される事、あったっけ・・・? 疑問符が浮かぶがちらりと見えた勇海さんの姿にああ、と納得する。 というか苦しい。掴まれた肩もミシミシ言ってる気がする。
「うわっ!?大丈夫、大丈夫ですって。ちょ、勇魚さん苦しいです」 「お、おう。すまねえ・・・」
宥めると少し落ち着いたのか、手を放してくれる。 勇魚さんに続いて入って来た勇海さんが、申し訳なさそうに口を開いた。
「裕、すまないな。親父殿が無礼を働いたそうだな」 「勇海さんが気にすることではないですよ。反撃もしましたし。まぁ、逃げられたんですけど」 「裕は勇魚のつがいだと言うのに、全く仕方のないことだ。親父殿には私から言い聞かせておく。勘弁してやって欲しい」 「疾海さんには『次やったらその玉潰す』、とお伝えください」 「ははは、必ず伝えておくよ」
俺の返答に納得したのか、勇海さんは愉快そうに笑う。 本当にその時が来た時の為に、俺も更なる修練を積まなければ。 ・・・気は進まないけど、辰馬のおじいさんに鍛えてもらう事も視野に入れなければならないかもしれない。
「裕、今日はもう上がっていいぞ。そいつら連れて帰れ」 「え、いいんですか?」 「掃除も殆ど終わってるしな。色々あったんだ、帰って休んどけ」
俺に気を遣ってくれたのか、はたまたさっさと全員を返したかったのか、店長から退勤の許可が出た。 ここは有難く上がらせてもらおう。色々あって疲れたのは事実だ。
「じゃあ、折角ですので上がらせてもらいます。お疲れ様でした」 「おう。明日も頼むぞ」
店長に挨拶をし、皆で店を出る。 勇海さんはここでお別れとなり、俺、勇魚さん、冴さん、海堂さん、洋一さんの5人で帰る。 寝こけている海堂さんは洋一さんが背負っている。
「裕、ホントに他に何も無かったんだろうな!?」 「ですから、疾海さんにセクハラ受けただけですって。その後は特に何も無かったですし・・・」
で、帰り道。勇魚さんに詰問されております。 心配してくれるのはとても嬉しい。 嬉しいんだけど、過剰な心配のような気もしてちょっと気おくれしてしまう。
「俺に気を遣って嘘ついたりすんじゃねえぞ」 「冴さん達も一緒にいたのに嘘も何もないんですが・・・」 「裕の言ってる事に嘘はないわよ。疾海の爺さんに尻揉まれてたのも事実だけど」 「・・・思い出したら何か腹立ってきました。あのジジイ、次に会ったら確実に潰さなきゃ」
被害者を減らすにはその大本である性欲を無くすしかないかな? やっぱり金的か。ゴールデンクラッシュするしかないか。 あの驚異的な回避力に追いつくためにはどうすればいいか・・・。 搦め手でも奇襲なんでもいい、当てさえすればこちらのものだろう。 そう思いながら突きを繰り出し胡桃的な何かを握り潰す動作を数回。 駄目だな、やっぱりスピードが足りない。
「成程、金的か」 「裕、その、ソイツは・・・」
洋一さんは俺の所作から何をしようとしているかを読み取ったようだ。 その言葉にさっきまで心配一色だった勇魚さんの顔色変わる。 どうしました?なんで微妙に股間を押さえて青ざめてるんです?
「冴さん。こう、男を不能寸前まで追い込むような護身術とかないですかね?」 「あるにはあるけど、そういうの覚えるよりもっと確実な方法があるわよ」 「え?」 「勇魚。アンタもっと裕と一緒にいなさい。で、裕は俺の嫁アピールしときなさい」
嫁。勇魚さんのお嫁さん。 うん、事実そうなんだけどそれを改めて言われるとなんというか。 嬉しいんだけど、ねぇ?この照れくさいような微妙な男心。
「裕。頬がだいぶ紅潮しているようだが大丈夫か?」 「だ、大丈夫です。何というか、改めて人に言われると急に、その・・・」 「ふむ?お前が勇魚のパートナーである事は事実だろう。港の方でも知れ渡っていると聞いている。恥ずべきことではないと思うが?」 「恥ずかしいんじゃなくて嬉しくも照れくさいというか・・・」 「・・・そういうものか。難しいものだな」
洋一さんに指摘され、更に顔が赤くなる。 恥ずかしいわけじゃない。むしろ嬉しい。 でも、同じくらい照れくささが湧き上がってくる。 イカン、今凄い顔が緩みまくってる自覚がある。
「流石にアンタ相手に真正面から裕に手を出す輩はいないでしょう。事実が知れ渡れば虫よけにもなって一石二鳥よ」 「お、おお!そうだな!そっちの方が俺も安心だ!うん、そうしろ裕!」
冴さんの案に我が意を得たりといった顔の勇魚さん。 妙に食いつきがいいなァ。 でも、それって四六時中勇魚さんと一緒にいろって事では?
「勇魚さんはそれでいいんですか?対セクハラ魔の為だけに勇魚さんの時間を割いてもらうのは流石にどうかと思うんですが」 「んなこたあねえよ。俺だってお前の事が心配なんだ。これくらいさせてくれよ」 「そう言われると断れない・・・」
申し訳ない旨を伝えると、純粋な好意と気遣いを返される。 実際勇魚さんと一緒に居られるのは嬉しいし、安心感があるのも事実だ。
「裕、あんたはあんたで危機感を持った方がいいわよ」 「危機感、といいますとやっぱりセクハラ親父やセクハラ爺の対処の話ですか?」
冴さんの言葉に、2人の男の顔が思い浮かぶ。 悪戯、セクハラ、煽りにからかい。あの人たちそういうの大好きだからなぁ。 でも、だいぶ耐性はついたし流せるようになってきたと思ってるんだけど。
「違うわよ。いやある意味同じようなモンか」 「客だ、裕」 「客?お店に来るお客さんって事ですか?」
え、海堂さんとか疾海さんじゃないのか。 そう思っていると意外な答えが洋一さんの方から返って来た。 客の人達に何かされたりは・・・ない筈だったけど。
「店にいた男たちはかなりの人数が裕を泥酔させようと画策していたな。冴が悉くを潰し返していたが」 「何っ!?」 「え!?洋一さん、それどういう・・・」
何その事実今初めて知った。どういうことなの。
「今日店に居た男たちは皆一様にお前をターゲットとしていたようだ。やたらお前に酒を勧めていただろう。お前自身は仕事中だと断っていたし、店長もお前に酒がいかないようそれとなくガードしていた。だがお前が疾海を撃退したとなった後、躍起になるようにお前に飲ませようとしていただろう。だから冴が向かったという訳だ」 「疾海の爺さん、なんだかんだでこの島でもかなりの手練れみたいだしね。物理でだめならお酒でって寸法だったみたいね」 「えっと・・・」 「食堂に来てた立波さん、だったかしら。ここまで言えばわかるでしょ?店長も何だかんだでそういう事にならないよう気を配ってたわよ」
あァ、成程そういう事か。ようやく俺も理解した。 どうやら俺は三日月亭でそういう意味での好意を集めてしまったという事らしい。 で、以前店長が言っていた「紳士的でない方法」をしようとしていたが、疾海さんとのやりとりと冴さんのおかげで事なきを得たと、そういう事か。
「えー・・・」 「裕・・・」
勇魚さんが俺を見る。ええ、心配って顔に書いてますね。 そうですね、俺も逆の立場だったら心配しますよ。
「なあ裕。明日の手伝いは休んどけ。店には俺が行くからよ」 「いや、そういうワケにもいかないでしょう。勇魚さん、魚は捌けるでしょうけど料理できましたっけ?」 「何、料理ができない訳じゃねえ・・・なんとかなるだろ」
あっけらかんと笑う勇魚さんだが、俺には不安要素しかない。 確かに料理ができない訳じゃないけど如何せん漢の料理だ。店長の補助とかができるかと言うと怪しい。 この島に来てからの勇魚さんの功績をふと思い返す。 餅つき・・・臼・・・ウッアタマガ。 ・・・ダメだ、食材ごとまな板真っ二つにしそうだし、食器を雑に扱って破壊しそうな予感しかしない。 勇魚さんの事だからセクハラされたりもしそうだ。 ダメダメ、そんなの俺が許容しません。
「様々な観点から見て却下します」 「裕ぅ~・・・」
そんなおねだりみたいな声したって駄目です。 却下です却下。
「裕、ならば俺が行くか?」 「お願いしたいのは山々なんですが洋一さんは明日北の集落に行く予定でしたよね。時間かかるって仰ってたでしょう?」 「ふむ。ならば巌に―」 「いえ、海堂さんには店長のマッサージもお願いしてますしこれ以上は・・・」
洋一さんが申し出てくれるが、洋一さんは洋一さんで抱えてる事がある。 流石にそれを曲げてもらうわけにはいかない。 海堂さんなら色んな意味で文句なしの人材ではあるのだが、既にマッサージもお願いしている。 それに、迂闊に海堂さんに借りを作りたくない。後が怖い。
「洋一も無理、巌も無理とするならどうするつもりなんだ?高瀬か?」 「勇魚さん、三日月亭の厨房を地獄の窯にするつもりですか?」 「失礼ねェ。頼まれてもやらないわよ」
勇魚さんからまさかの選択が投げられるがそれは無理。 冴さんとか藤馬さんに立たせたら三日月亭から死人が出る。三日月亭が営業停止する未来すらありえる。 頼まれてもやらないと冴さんは仰るが、「やれないからやらない」のか「やりたくないからやらない」のかどっちなんだ。
「明日も普通に俺が行きますよ。ついでに今後についても店長に相談します」 「それが一番ね。店長も裕の状況に気づいてるでしょうし」 「巌の話だとマッサージのおかげかだいぶ良くなってきているらしい。そう長引きはしないだろう」 「後は勇魚がガードすればいいのよ」 「おう、そうか。そうだな」
そんなこんなで話も固まり、俺達は屋敷に到着した。 明日は何事もなく終わってくれればいいんだけど・・・。 そんな不安も抱えつつ、夜は過ぎていった。
そしてバイト三日目。 俺は少し早めに三日月亭へと来ていた。
「ああ、だよなぁ。すまんな、そっちの可能性も考えてなかったワケじゃ無いんだが・・・そうなっちまうよなあ」
俺の状況と今後の事を掻い摘んで説明すると、店長は疲れたように天井を仰ぐ。
「何というか・・・すみません。腰の具合はどうです?」
別に俺が何かをしたわけではないけれど、状況の中心にいるのは確かなので申し訳ないとは思う。
「海堂の旦那のおかげでだいぶ良くなった。もう一人でも回せそうだ。何なら今日から手伝わなくてもいいんだぞ?」
店長はそう言うが、完治しているわけでもない。 悪化するわけではないだろうが気になるのも事実。 なので、昨日のうちに勇魚さんと決めていた提案を出すことにする。
「でも全快というわけでもないんでしょう?引き受けたのは自分です。勇魚さんもいますし、せめて今日までは手伝わせてくださいよ」 「心意気はありがてえが・・・。わかった、面倒ごとになりそうだったらすぐさま離れろよ?勇魚の旦那も頼むぜ」 「おう!」 「はい!さ、今日も頑張りましょう!」
昨日話した通り今日は開店から勇魚さんも店に居てくれる。 万が一な状態になれば即座に飛んできてくれるだろう。 それだけで心の余裕も段違いだ。
「裕、無理すんなよ」 「わかってますよ。勇魚さんも、頼みますね」 「おう、任せときな!」
勇魚さんには店内を見渡せる席に座ってもらい、適当に時間を潰してもらう。 俺は店長と一緒に仕込みを始めながら新メニューの話も始める。 途中、勇魚さんにビールとお通しを出すのも忘れずに。
「新しいメニュー、どうすっかねぇ」 「今日の一品、新レシピも兼ねてゴーヤーチャンプルーでいこうかと思うんですよ」 「ほー。確かに苦瓜なら栽培してるとこはそこそこあるしな。行けるだろう」 「スパム缶は無くても豚肉や鶏肉でいけますからね。肉が合わないなら練り物やツナでも大丈夫です。材料さえあれば炒めるだけってのも高ポイント」 「肉に卵にと寅吉んとこには世話になりっぱなしだな。だが、いいねえ。俺も久しぶりにチャンプルーとビールが恋しくなってきやがった」 「後で少し味見してくださいよ。島の人達の好み一番把握してるの店長なんだから。・・・でも、やっぱり新メニュー考えるのは楽しいな」 「・・・ったく、面倒ごとさえ無けりゃあこのまま働いてもらえるってのに。無自覚に野郎共の純情を弄びやがって」 「それ俺のせいじゃないですよね・・・」
調理実習をする学生みたいにわいわい喋りながら厨房に立つ俺達を、勇魚さんはニコニコしながら見ている。 あ、ビールもう空きそう。おかわりいるかな? そんな風に営業準備をしていると時間はあっという間に過ぎ去り、開店時間になる。 開店して数分も経たないうちに、店の引き戸がガラリと開いた。
「いらっしゃいませー!」
「裕、お前まだここで働いてたのか」 「潮さん、こんばんは。今日までですけどね。あくまで臨時なので」 「ふむ、そうか。勇魚の旦那もいるのか」 「おう、潮。裕の付き添いでな」 「・・・ああ、成程な。それは確かに必要だ」
「おっ、今日も兄ちゃんいるのか!」 「いらっしゃいませ!ははは、今日で終わりなんですけどね」 「そうなのか!?寂しくなるなぁ・・・。なら、今日こそ一杯奢らせてくれよ」 「一杯だけならお受けしますよ。それ以上は無しですからね」
「裕の兄ちゃん!今日でいなくなっちまうって本当か!?」 「臨時ですので。店長の具合もよくなりましたし」 「兄ちゃんのおすすめ一品、好きだったんだけどよ・・・」 「はは、ありがとうございます。今日も用意してますから良かったら出しますよ」 「おう、頼むぜ!」
続々とやってくる常連客を捌きつつ、厨房にも立つ。 店長の動きを見てもほぼ問題ない。治ってきてるのも事実のようだ。 時折お客さんからの奢りも一杯限定で頂く。 今日は以前もらった方の咲夜の盃を持ってきているので酔う心配もない。
「おう、裕のあんちゃん!今日も来たぜ!」 「い、いらっしゃいませ・・・」
再びガラリと入り口が空き、大柄な人物がドスドスと入ってくる。 俺を見つけるとがっしと肩を組まれる。 日に焼けた肌が特徴の熊のような人だ。名前は・・・確か井灘さん、だったかな? 初日に俺に可愛いと言い、昨日は酌を頼まれ、冴さんに潰されてた人だ。 スキンシップも多く、昨日の一件を考えると警戒せざるを得ない。 取り合えず席に案内し、おしぼりを渡す。
「ガハハ、今日もあんちゃんの可愛い顔が見れるたぁツイてるな!」 「あ、ありがとうございます。注文はどうしますか?」 「まずはビール。食いモンは・・・そうさな、あんちゃんが適当に見繕ってくれよ」 「俺が、ですか。井灘さんの好みとかわかりませんけど・・・」 「大丈夫だ。俺、食えねえもんはねえからよ。頼むぜ!」 「はあ・・・分かりました」
何か丸投げされた感が凄いが適当に三品程見繕って出せばいいか。 ついでだからゴーヤーチャンプルーも試してもらおうかな。 そんな事を考えながら、俺は井灘さんにビールとお通しを出す。
「む・・・」 「どうした旦那。ん?アイツ、井灘か?」 「知ってるのか、潮」 「ああ。俺達とは違う港の漁師でな。悪い奴では無いんだが、気に入った奴にすぐ手を出すのが玉に瑕でな」 「そうか・・・」 「旦那、気を付けた方がいいぞ。井灘の奴、あの様子じゃ確実に裕に手を出すぞ」 「・・・おう」
こんな会話が勇魚さんと潮さんの間でなされていたとはつゆ知らず。 俺は店長と一緒に厨房で鍋を振っていた。
「はい、井灘さん。お待たせしました」 「おう、来た来た」 「つくね、ネギま、ぼんじりの塩の串盛り。マグロの山かけ。そして今日のおすすめ一品のゴーヤーチャンプルーです」 「いいねえ、流石あんちゃん。で、なんだそのごーやーちゃんぷうるってのは?」 「内地の料理ですよ。苦瓜と肉と豆腐と卵の炒め物、ってとこでしょうか。(厳密には内地の料理とはちょっと違うけど)」 「ほー苦瓜。滅多に食わねえが・・・あむ。うん、美味え!美味えぞあんちゃん!」 「それは良かった」 「お、美味そうだな。兄ちゃん、俺にもそのごーやーちゃんぷうるってのくれよ」 「俺も!」 「はいはい、ただいま」
井灘さんが美味しいと言ってくれたおかげで他の人もゴーヤーチャンプルーを頼み始める。 よしよし、ゴーヤーチャンプルーは当たりメニューになるかもしれない。 そう思いながら厨房に引っ込んでゴーヤーを取り出し始めた。
それからしばらくして井灘さんから再びゴーヤーチャンプルーの注文が入る。 気に入ったのだろうか。
「はい、井灘さん。ゴーヤーチャンプルー、お待たせ」 「おう!いやー美味えな、コレ!気に入ったぜ、ごーやーちゃんぷうる!」 「あはは、ありがとうございます」
自分の料理を美味い美味いと言ってもりもり食べてくれる様はやっぱり嬉しいものだ。 作る側冥利に尽きる。 が、作ってる最中に店長にも「アイツは気を付けとけ」釘を刺されたので手放しに喜ぶわけにもいかない。
「毎日こんな美味いモン食わせてくれるなんざあんちゃんと一緒になる奴は幸せだなあ!」 「はは・・・ありがとう、ございます?」 「あんちゃんは本当に可愛い奴だなあ」
屈託ない笑顔を向けてくれるのは嬉しいんだけど、何だか話の方向が急に怪しくなってきたぞ。
「おい、裕!早く戻ってきてこっち手伝え!」 「ッ、はーい!じゃあ井灘さん、俺仕事に戻るので・・・」
こっちの状況を察知したのか、店長が助けを出してくれる。 俺も即座に反応し、戻ろうと足を動かす。 が、その前に井灘さんの腕が俺の腕を掴む。 あ、これは・・・。
「ちょ、井灘さん?」 「なあ、裕のあんちゃん。良けりゃ、俺と・・・」
急に井灘さんの顔が真面目な顔になり、真っ直ぐに俺を見据えてくる。 なんというか、そう、男の顔だ。 あ、俺こういう顔に見覚えある。 そう、勇魚さんの時とか、立浪さんの時とか・・・。 逃げようと思うも腕をガッチリとホールドされ、逃げられない。 ・・・ヤバイ。そう思った時だった。 俺と井灘さんの間に、ズイと体を割り込ませてきた見覚えのあるシャツ姿。
「なあ、兄さん。悪いがこの手、離してくんねえか?」 「勇魚さん・・・」
低く、優しく、耳をくすぐる声。 この声だけで安堵感に包まれる。 言葉は穏やかだが、どこか有無を言わせない雰囲気に井灘さんの眉間に皺が寄る。
「アンタ・・・確か、内地の客だったか。悪いが俺の邪魔・・・」 「裕も困ってる。頼むぜ」 「おい、アンタ・・・う、腕が動かねえ!?」
井灘さんも結構な巨漢で相当な力を込めているのがわかるが、勇魚さんの手はびくともしない。 勇魚さんの怪力はよく知ってはいるけど、こんなにも圧倒的なんだなあ。
「こいつ、俺の大事な嫁さんなんだ。もし、手出しするってんなら俺が相手になるぜ」
そう言って、勇魚さんは俺の方をグッと抱き寄せる。 抱き寄せられた肩口から、勇魚さんの匂いがする。 ・・・ヤバイ。勇魚さん、カッコいい。 知ってたけど。 知ってるのに、凄いドキドキする。
「っ・・・ガハハ、成程!そいつは悪かったな、旦那!」 「おう、分かってくれて何よりだぜ。さ、裕。店長が呼んでるぜ」 「あ、ありがとうございます勇魚さん。井灘さん、すみませんけどそういう事なので・・・」
勇魚さんの言葉に怒るでもなく、井灘さんは納得したようにあっさりと手を放してくれた。 井灘さんに謝罪しつつ、促されるまま厨房へと戻る。
「おお!あんちゃんも悪かったな!旦那、詫びに一杯奢らせてくれや!」 「おう。ついでに裕のどこが気に入ったのか聞かせてくれよ」
漁師の気質なのかはたまた勇魚さんの人徳なのか。 さっきの空気はどこへやら、そのまま親し気に話始める2人。
「ちょ、勇魚さん!」 「いいぜ!旦那とあんちゃんの話も聞かせてくれよ!」 「井灘さんまで!」 「おい裕!いつまで油売ってんだ、こっち手伝え!」
店長の怒鳴り声で戻らざるを得なかった俺には二人を止める術などなく。 酒の入った声のデカい野郎共が二人、店内に響かない筈がなく・・・。
「でよ、そん時の顔がまたいじらしくってよ。可愛いんだこれが」 「かーっ!羨ましいこったぜ。旦那は果報モンだな!」 「だろ?なんたって俺の嫁さんなんだからな!」
勇魚さんも井灘さんも良い感じに酒が入ってるせいか陽気に喋っている。 可愛いと言ってくれるのは嬉しくない訳ではないけれど、連呼されると流石に男としてちょっと悲しい気分になる。 更に嫁さん嫁さん連呼されまくって複雑な心境の筈なのにどれだけ愛されているかをガンガン聞かされてオーバーヒートしそうだ。
「何故バイト中に羞恥プレイに耐えなければならないのか・・・」 「おい裕、いつまで赤くなってんだ。とっとと料理運んで来い」 「はい・・・いってきます・・・」
人が耐えながらも調理しているというのにこの銭ゲバ親父は無情にもホール仕事を投げて来る。 こんな状況で席に料理を運びに行けば当然。
「いやー、お熱いこったなあ兄ちゃん!」 「もう・・・ご勘弁を・・・」 「っははははは!」
茶化されるのは自然な流れだった。 勇魚さんと井灘さんのやりとりのお陰でスキンシップやらは無くなったが、祝言だの祝い酒だの言われて飲まされまくった。 咲夜の盃が無ければ途中で潰れてたかもしれない。
そんな揶揄いと酒漬けの時間を、俺は閉店間際まで味わうことになったのだった。
そして、もうすぐ閉店となる時間。 勇魚さんと一緒にずっと飲んでいた井灘さんも、ようやく腰を上げた。 会計を済ませ、店の前まで見送りに出る。
「じゃあな、あんちゃん。俺、マジであんちゃんに惚れてたんだぜ」 「はは・・・」 「だが、相手が勇魚の旦那じゃあ流石に分が悪い。幸せにしてもらえよ!」 「ありがとうございます・・・」 「また飲みに来るからよ。また今度、ごーやーちゃんぷうる作ってくれよな!」 「その時に居るかは約束できませんが、機会があれば」
からりとした気持ちの良い気質。 これもある種のプレイボーイなのだろうか。
「じゃあな!裕!勇魚の旦那!」 「おう!またな、井灘!」 「おやすみなさい、井灘さん」
そう言って手を振ってお見送り。 今日の三日月亭の営業も、これにて閉店。 店先の暖簾を下ろし、店内へと戻る。
「裕。そっちはどうだった?」 「こっちも終わりました。後は床掃除したら終わりですよ」 「ホント、この3日間マジ助かった。ありがとうな」 「いえいえ、久しぶりの接客も楽しかったですよ」
最後の客だった井灘さんも先程帰ったばかりだ。 店内の掃除もほぼ終わり、閉店準備もほぼ完了。 三日月亭のバイトももう終わりだ。 店長が近づいてくると、封筒を差し出してきた。
「ほい、バイト代だ。色々世話もかけたからな。イロ付けといたぜ」 「おお・・・」
ちょろっと中身を確認すると、想定していたよりかなり多めの額が入っていた。 店長なりの労いの証なのだろう。
「なあ裕。マジで今後もちょくちょく手伝いに来ねえか?お前がいると客足増えるし酒も料理も注文増えるしな。バイト料もはずむぜ」 「うーん・・・」
店長の申し出は有難いが、俺は俺でまだやらなければならない事がある。 悪くはない、んだけど余り時間を使うわけにもなぁ。 そんな風に悩んでいると、勇魚さんが俺の頭にぽん、と掌をのせる。
「店長、悪いがこれ以上裕をここにはやれねえよ」 「はは、旦那がそう言うんなら無理は言えねえな。裕の人気凄まじかったからな」 「ああ。何かあったらって、心配になっちまうからな」
今回は勇魚さんのお陰で事なきを得たけど、また同じような状況になるのは俺も御免被りたい。 相手に申し訳ないのもあるけど、どうすればいいか分からなくて困ったのも事実だ。
「お店の手伝いはできないですけど、またレシピの考案はしてきますので」 「おう。売れそうなのを頼むぜ。んじゃ、気を付けて帰れよ」 「はい、店長もお大事に。お疲れ様です」 「旦那もありがとうな」 「おう、おやすみ」
ガラガラ、という音と共に三日月亭の扉が閉まる。 店の前に残ったのは、俺と勇魚さんの二人だけ。
「じゃ、帰るか。裕」 「ええ、帰りましょうか。旦那様」 「おっ・・・。へへ、そう言われるのも悪くねえな」 「嫌味のつもりだったんだけどなァ」
そう言って俺と勇魚さんは笑いながら屋敷への帰路につくのであった。
後日―
三日月亭に買い物に来た俺を見るなり、店長が頭を下げてきた。
「裕、頼む・・・助けてくれ・・・」 「ど、どうしたんです店長。随分疲れきってますけど・・・」 「いや、それがな・・・」
あの3日間の後、事あるごとに常連客から俺は居ないのかと聞かれるようになったそうな。 俺がまだ島にいるのも事実なので連れて来るのは不可能だとも言えず。 更に井灘さんがちょくちょく仲間漁師を連れて来るらしく、『姿が見えない料理上手な可愛い店員』の話だけが独り歩きしてるらしい。 最近では聞かれ過ぎて返す言葉すら億劫になってきているそうな。 ぐったりした様子から、相当疲弊しているのがわかる。
「な、裕。頼む後生だ。俺を助けると思って・・・」 「ええ・・・」
それから。 たまーに勇魚さん同伴で三日月亭にバイトに行く日ができました。
更に後日。
勇魚さんと一緒に『網絡め』という儀式をすることになり、勇海さんに見られながら致すというしこたま恥ずかしいプレイで羞恥死しそうな思いをしたことをここに記録しておきます。
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suiseikashiteseisyo · 4 years
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『彗星菓子手製所の和菓子』展at 森岡書店銀座店
10/27 - 11/8
この度2週間にわたり、森岡書店銀座店にて、
10月1日に出版された著書の出版記念展を開催させていただけることになりました
公私ともにご縁のある陶器やガラスの作家の方々にお願いして、著書で菓子に設えたうつわと同じものをこの展のために作っていただきました.
彗星菓子手製所の菓子のためにオリジナルで作っていただいている菓子切も今回は特別に販売いたします.エピソードは、著書にも書きましたが、1年間、木工作家のいしいりえさんと研究して作った、こだわりの菓子切りです.
製本家の都筑晶絵さんには、本にまつわるあれこれを納めた特装本をお願いしています. 数量限定ですが、受注販売させていただきます.
撮影をしていただいた写真家の大沼ショージさんには、著書に掲載された写真を展示販売させていただけることになりました.撮影時には、菓子のテーマや背景を聞いてくださり、いつも菓子に寄り添い、彗星菓子手製所の世界観を理解して、情緒と空気感のある写真に仕上げていただけたのは、ショージさんとだったからだと思います.
写真の他にも、ポスターも製作していただきました.静かに���かいあえるような素敵なポスターになっています. こちらも販売させていただきます.是非.
最後になりましたが、普段は販売していな��琥珀糖を、彗星菓子手製所の展示ということで、
「中谷宇吉郎とウィルソン・ベントレーへのオマージュ」を製作いたします.
パッケージを製本家の都筑晶絵さんの特装箱と活版も製作する大沼ショージさんの凹凸舎名義の活版の巻紙を設えた桐箱の2種をご用意いたします.
菓子は10/27. 31. 11/3.7に数量限定で販売いたします.
インスタライブも、トークショーもやりませんがリアルにお会いできたら嬉しいです.
在廊日  10/27. 31 11/ 1.3.7.8
書籍  / 筑摩書房
琥珀糖 / 彗星菓子手製所
写真  / 大沼ショージ  
活版  / 凹凸舎
特装本箱 / 都築晶絵
特注菓子切 / いしいりえ
陶器 /
伊藤環
菊池克
清水善行
吉田直嗣
ガラス /
黒川登紀子
長野史子
波多野裕子
森岡書店 銀座店
13:00-20:00 最終日は18:00まで
定休日 11/2
東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F
有楽町線 新富町駅3番出口より徒歩2分
   浅草線宝町駅A1出口より徒歩5分
「彗星菓子手製所の和菓子」
著 彗星菓子手製所
撮影 大沼ショージ
ブックデザイン 新保慶太+新保美沙子(smbetsmb)
企画+編集 小山内真紀
発行 筑摩書房
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jaguarmen99 · 4 years
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117 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2020/10/17(土) 10:30:58.04 ID:FDsdziwF [1/2]脱走した犬が赤ちゃん銜えて戻ってきた修羅場。30年以上昔の田舎で起きた出来事。先に言ってしまうと、その赤ちゃんが私。私の地元では「土地」や「畑」の単位はすべて「山」。うちは農家で代々秋田犬を多頭飼いしていて、犬用に山の一角をフェンスで囲って運動場を作ってある。当時は老犬一頭含む四頭いた。元は雑木林と果樹畑だったところを潰したもので、都会のドックランと違って急斜面と凸凹な天然アスレチック仕様。人間が農業に励む間、犬たちはそこで走り回ったり、穴を掘ったりして自由に過ごしている。うちの犬は家族に対しては忠実(絶対守るマン)だけど、猪と喧嘩しても勝つようなコたちだから脱走させないよう日頃から対策しているし、逃げないよう犬の躾もしてある。老犬は当時12才。家のなかの階段で「上まで連れて行け」と家族を見上げるようになっていた。運動場で走り回る元気はなかったから、畑の周辺を五分くらいゆっくり散歩させるのが常だった。いつも軽トラに祖父と父と若い三頭、老犬と祖母、母がワゴンに乗る。その日は老人ホームで暮らす曾祖母が一時帰宅してきて、当時6才だった兄も一緒だった。車で山に向かう途中、曾祖母の膝に乗ってまったりしていた老犬がいきなり吠えはじめ、元ボスが吠えたことにつられたのか軽トラの荷台につながれた三頭まで吠えはじめたそうだ。今まで見たこともないほど興奮して手がつけられない状態になったらしい。犬たちは暴れたわけではなく、何かを必死に訴えていたそうだ。慌てて車二台を停車させて、犬を落ち着けようとした人間を振り切って、老犬が脱走。一目散に走って行った。父と祖父が青くなって追いかけたけど、老犬とは思えない速度であっという間に雑木林に消えて行った。残された三頭も興奮したままで、家族は「あいつ走れたのか」と呆然としていた。118 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2020/10/17(土) 10:31:30.26 ID:FDsdziwF [2/2]長すぎるって弾かれた。短くまとめるのって難しいね。それでも秋田犬が万が一にも他人に噛みついたら大変なことになるんで、とにかく家まで引き返して警察に通報しようと相談していたら老犬が戻ってきた。老犬は口に汚いビニール袋を銜えてきて、なかを見たらへその緒がついたままの赤ちゃんが入っていた。息してなかったって。ビニール袋を老犬から受け取った父は「ににいにんんげん」みたいな悲鳴をあげて腰を抜かしたらしい。祖父が軽トラで家に引き返して警察と救急車を呼んで、残りの家族がワゴンのなかで赤ちゃんの蘇生活動をしてくれた。このとき曾祖母は90才だったんだけど、曾祖母は定年まで助産師(当時は産婆さん?)をしていたひとで、突然の捨て子(しかも息してない)にパニックも起こせなかった家族を叱り飛ばして手伝わせたって家族が言ってた。犬たちが捨て子に気づいて、老犬が脱走して回収して、たまたま一時帰宅していっしょだった曾祖母が元助産師で、冷静に対応してくれたから助かった命なんだよね。生きているのが奇跡だと思う。搬送された病院に入院中に、実のオヤが捕まって、ハハオヤが当時17才の遠縁にあたる人物だとわかったり、実のオヤのオヤが双方とも引き取り拒否して夜逃げしたりで、色々あったらしい。退院を待たず、両親が正式に私を養子に迎えてくれて、大家族と犬たちに囲まれて元気に育った。曾祖母も老犬も私が物心つく前に亡くなってしまって、家族が繰り返し聞かせてくれたんだ。秋田犬の寿命は10~13才なんだけど、老犬は15才まで生きてずっと私のそばにいてくれたって。家でとった幼児期の私の写真には、必ず老犬がいっしょに写ってる。(というか、だいたい上に乗ってる(笑))私がこの年まで病気知らずなのも、後遺症もなく育ったのもこの老犬が見守ってくれているおかげかな、と思ってる。
続・妄想的日常
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sagara0220 · 4 years
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祖父の話
わたしの祖父は、無口で、頑固で、ぶっきらぼうな職人気質のひとだった。
長いこと基礎工事の仕事をしていて、物心つくころには毎日青色の大きなダンプカーに仕事の道具を乗せ、祖母が作る平たいアルミ弁当に目いっぱいに敷かれた白米と、茹でた塩じゃけ、茹で玉、漬物のお弁当を持って仕事に出かけていた。
祖父は、基礎工事の仕事に就く前は、土方仕事をしていた。母が小学生のころ、通学路を通って学校へ向かう途中で、山から原付バイクを3台引きつれて下りてくる土方仕事のおじさんたちを何度も見かけていた。原付バイクの後ろに、長い長い、水道管のパイプをくくりつけ、さっそうと朝日のなかを走っていく。そのひとりが、祖父だった。まだ父と出会うずっと前のことだ。
青いダンプカーは、乗るとそれはもう揺れた。軽油とコンクリートの匂いがした。夕方、学校が終わってスクールバスが家に着くころには祖父も帰ってきていて、わたしと弟は運転席の祖父と助手席の祖母に挟まれて必ず一緒に畑に行き、祖父母が仕事をしている間じゅう畑の草花を採ったり、側溝にいろんなものを流して遊んだ。見晴らしの良い畑からは向かいの山が見えて、わたしと弟はその山のふもとにヤギや馬やうさぎがいてゴーカートのあるすこし大きめの公園があることを知っていたので、もっと小さいころには、畑に行くたびにその公園に行きたいと騒いでたいへんだったみたい。何回かに一回は、祖父母は根負けて連れて行ってくれた。
実家を建て替えるときも、祖父が基礎工事をした。
小学校3年生まで暮らしていた平屋が壊され、更地になった場所でいちからロープをはり、祖父が背中をかがめながら作業をしていた姿を覚えている。基礎というのはその上に家がひとつ建つわけで、わたしが仕事でかかわったお大工さんはみな口をそろえて「基礎工事がなってないと全部だめになる」と言っていた。そうして、職人というのはどこかしらでつながっているようで、地元でお大工さんをしていたひとは、かなりの確率でわたしの祖父を知っていた。みんな、あのひとの仕事は細かくて評判が良かった、世話になった、と言っていた。
そんなエピソードを聞くと仕事では几帳面だったんだろうけど、離れの半地下へ続く地面をならすためのコンクリートの処理はずいぶんと凸凹で傾いており、歩くたびに躓きそうで、たぶん器用なひとではなかったんだろうなと思う。
そうして、短気なくせ、途方もない長い時間をじっと待てるという、相反する特技を持っ���いた。
携帯電話もない時代、小学生だったわたしと弟は遊びに行くたびに祖父に迎えを頼んだ。でも、小学生の約束なんてきっちり守られるわけもなく、待っているひとの気も知らずにあともうちょっとだけ遊びたい、を何度も重ねてずいぶんと待たせていた。20分以上時間が過ぎたころ外に出ると、祖父は軽トラックで待っている。「ごめんね」と謝るわたしたちに、祖父は「おお」とだけ言って、エンジンをかける。
祖母が抗がん剤の治療をしているときもそうだった。うちは山奥にあって、病院までは片道30分近くかかる。それでも抗がん剤の点滴はいったん帰ってもいいくらいの時間がかかるのに、祖父は軽トラックのなかで祖母の点滴が終わるのを待っていた。昼寝をしたり、ラジオを聞きながら。そうして、帰り道にスーパーに寄って、まぐろの切り落としやイカなんかを買ってきてお昼や夕飯に食べていた。
わたしが高校生のころ軽い脳梗塞を患い、それから仕事をやめた。青いダンプカーは売り、見慣れた景色がひとつなくなった。
仕事をやめてからは、祖母とひたすら一緒にいた。田舎で、酒もたばこもやらない祖父は無趣味といってよく、畑や田んぼの仕事がいきがいだった。離れのさんさんと陽が照る廊下を覗くと、いつだって横たわって目をつぶっていた。祖父母のベッドはセミシングルの大きなものが並べて置かれていて、弟はおどろくことに、大学生で家を出るまで、祖父と祖母の間に潜り込みに行っていた。夜、夕飯を食べたあとに弟の姿が見えなければ、必ずふたりに挟まっていた。
暑ければ軽トラックの助手席に祖母を乗せて畑まで行き、風通りの良い小屋のなかで果物を剥いてたべたり、ふたりでぽつぽつ話をしながらラジオを聴いていた。桜や紅葉が好きな祖母を連れて、季節ごと少しの遠出をしていた。
生きものが死ぬことを嫌がるひとで、弟が猫を拾ってきたとき、死ぬからいやだ、と真っ先に言った。実家で飼っていた犬の散歩が祖父の役目になっていたのだけど、犬が死んでしまった次の日、朝起きてすぐ、祖父は犬小屋を解体していた。無言で柵を外し、屋根を取り、犬がいた証をきれいさっぱりなくした。なんてあっさりしてるんだろうと当時は思ったけれど、見て、思い出すことを嫌がったのだろう。
祖母の具合がだんだん悪くなって、モルヒネを使うようになったころ、祖父は無口に輪をかけ、硬い表情をしていた。あと一ヶ月の余命だと聞いた両親は、祖父には内緒にしておこうと決めたけれど、一週間しかもたなかった。亡くなったその日、祖父は直前まで祖母の病室にいて、もうしゃべれなくなった祖母を、部屋の隅の椅子にじっと座って見ていた。叔母が送っていくと連れ立って出て行って、その15分後に祖母は息を引き取った。
息を引き取った祖母の病室に祖父が戻ってきたときのことを、わたしはあまり覚えていない。たぶん、唖然としていたと思う。
通夜が終わったあと、祖父は娘や祖母の妹、孫たちの話を珍しくにこにこしながら聞き、ずいぶんと夜遅くまで一緒にいた。祖父は、淡々と祖母をおくった。ひとりきりになっても、寝心地が悪くなるからと祖母のベッドは片づけたがらなかった。時折弟が、子ども時代のように野球中継を見る祖父のベッドの隣にもぐりこんでいた。
その年の冬、二度目の脳梗塞を起こした。見つけたのが早かったのもあってほとんど回復したけれど、立て続けにもう一回詰まってしまい、左右とも麻痺があるうえかなり痙性が強くなってしまったため、杖がないと歩けなくなった。祖父は、頑固になった。車の運転を禁止されて、畑を見に行けないと怒った。せん妄もあって、早く家に帰りたい一心でカレンダーをやぶり、「おまえらの暦が違う!」と文句を言っていた。部屋を改築し、祖母のベッドは片づけた。
わたしの勤め先に入院をしていたのだけれど、リハビリの最中わたしの姿をみとめると痙性の強い右手を上げて、にこにことあいさつをしてくれた。無口で、職人気質で、ぶっきらぼうだけど、じいちゃんは笑った顔がとびっきりかわいかった。
ここで祖父のかわいいエピソードを追加しておくと、祖母の月命日のお墓参りにこっそりと行ったと思ったらしょんぼりとして帰ってきて、理由を尋ねたら「マッチじゃなくて線香あげられなかったわ」とつまようじの箱を振っていたことがある。じいちゃんあのね、じいちゃんがスイカに刺して食べていた細い枝、あれがマッチだったよ。
祖母の一周忌。その次の日の朝。
朝食の用意をして、母が祖父を呼びに行った。わたしは出勤前で、携帯をいじっていた。6月の、森の緑は色濃くうぐいすが鳴く、爽やかで美しい朝だった。母が叫んで、でもわたしは朝でテンションが低くて一度目は聞き流し、ただごとでなさそうだったので駆けつけると祖父が白目をむいて痙攣していた。横にして、脈をとる。すぐさま心臓マッサージを始めて、母に救急車を呼ぶように伝える。つかえながらなんとか電話をして、冗談みたいだと狼狽えている母に、弟も起こすように言う。離れの、朝日が差し込む廊下の隅で、救急車が到着するまでの永遠みたいな時間、祖父の胸骨を圧迫し続けた。ときどきあえぐように息をするから、じいちゃんって呼び続ける。弟が起きてきて、半笑いになって、冗談だろって笑う。手を止めずに同意する。笑っちゃうよね。現実じゃないみたいだもん。わたしの手のひらの下で、なにか硬いけれど脆いものが、みしみし、と割れていく音がしていた。肋骨が折れる音を初めて聞いたな、と思う。救急車のサイレンが、やまびこになって聞こえていた。
祖父が亡くなったのは、祖母の命日の、次の日だった。年齢は、一歳年上だった祖母を追い越さず、ふたりとも数えで84歳だった。墓碑には綺麗に数字が並んだ。最後の最後まで、仲の良い夫婦だった。遺影には弟がモノクロフィルムで撮っていた写真が選ばれた。とびっきりかわいい、じいちゃんの笑顔の遺影だ。弟のまなざしの美しさに、わたしは毎回泣きそうになる。
どんな物語を読んでもかなわないな、と思う。
朝日がブドウ畑を照らすなか、さっそうと原付バイクで走っていく姿を思い浮かべる。見たことはないけれど、わかる。きっと、祖母の作った茹でじゃけと、茹で卵と、漬物のお弁当を、荷台に入れている。毎日毎日、実直に生きることは、途方もなく美しいものを連れてくるのかもしれない。
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