2018年に買ったボードゲームのまとめ(そして初プレイベスト10)
2018年中に着弾したものが対象。一部その境界線が難しいものもありますが、ミニ拡張の類は省いています。
シド・マイヤーズ・シヴィライゼーション:新たな夜明け (Sid Meier’s Civilization: A New Dawn)
7.0: レビュー
The Grizzled: At Your Orders!
未プレイ:そもそも基本も……
タルギ 完全日本語版 (Targi)
未プレイ:我が家から2人用ゲームを遊ぶという文化が消失した。
タルギ拡張セット 完全日本語版 (Targi: Die Erweiterung)
未プレイ
コロニスト:アンテポルタス (The Colonists: Ante Portas)
6.0: ※ソロプレイのみ。難易度調整が甘い気がする。
ヌスフィヨルド (Nusfjord)
8.0: レビュー
ファイブトライブス:スルタンの気まぐれ (Five Tribes: Whims of the Sultan)
未プレイ:好きなゲームの拡張を買って積む、の反復作業!
ドミニオン:ギルド (Dominion: Guilds)
たぶん未プレイ。
フラムルージュ (Flamme Rouge)
5.5: 風避けにとBotを入れたら、そいつが強すぎてスベった。
フラムルージュ:プロトン (Flamme Rouge: Peloton)
5.5: 同上。
ライジングサン (Rising Sun)
6.5: プエルトリコ式のアクション選択でユーロ風なところがあるものの、最終的には同盟&裏切りごっこのゲームなので、それを楽しめないとしんどいかも。自分はOK。
ライジングサン Dynasty Invasion (Rising Sun: Dynasty Invasion)
6.5: でっかいフィギュアの存在が、せっかくだからこいつを買ってマップに放ってみるか、というモチベーションを作り、その結果、戦が始まるので、ゲーム的な意味がしっかりあると思った次第です。
文絵のために
未プレイ。
ドミニオン:冒険 (Dominion: Adventures)
未プレイ
フィンカ (Finca)
6.5: 4人でやるゲームではない。無意味に箱が厚い。
クイーンドミノ (Queendomino)
6.5: キングドミノがそこまで好きじゃない私が楽しめたので、そういうことなんでしょう。
パイオニア (Pioneers)
6.5: ネットワーク構築の佳作。ビンジョーシステムでプレイ時間を短縮!
Spirits of the Forest
6.5: リテール版は収納に問題あり。4人でできるようになり、フィラーとして活躍しそう。セットアップがちょっと面倒だけど。
イマジナリウム 日本語版 (Imaginarium)
5.0: 見た目で買ったら、プレイ感がちんまりしすぎてて、まさかのゲーム中にギブアップ宣言。
ナンバーナイン (NMBR 9)
6.5: 映えると思ってソーシャルメディアに写真を上げると、逮捕されるという罪なゲーム。
アズール 日本語版 (Azul)
6.5: (2人プレイ時) 2人以外では遊ぶ気にならないゲームの筆頭。
ケイブマン・カーリング (Caveman Curling)
5.5: アクティビティです。もっと摩擦係数の少ないコンポーネントだと良いのに。
七王国の玉座:ボードゲーム 第2版 (A Game of Thrones: The Board Game Second Edition)
未プレイ:遊びたい!
七王国の玉座:ボードゲーム 竜との舞踏 (A Game of Thrones: The Board Game: A Dance With Dragons)
未プレイ:シーズン4くらいまでのネタバレを含むので、参加者はしっかり準備をしてきてください。
七王国の玉座:ボードゲーム 乱鴉の饗宴 (A Game of Thrones: The Board Game: A Feast for Crows)
未プレイ:4人プレイのためのバランス調整拡張。4人でもメンツを揃えるのは難しそう……
Stew (Stew)
6.0: アートワークがおしゃれになったダンジョン・オブ・マンダム。
アルルの丘:紅茶と交易 日本語版 (Fields of Arle: Tea & Trade)
7.5: 生活の再現性を突き詰めていったらできてしまった拡張か? そこまで大きい拡張ではないものの、このロールプレイングゲームにとっては選択肢が増えるということが重要だと思う。
ドリームホーム 完全日本語版 (Dream Home)
5.5: この印象の残らなさはすごい。ただ、ちゃちゃっと終わるのは良い。
アルルの丘 日本語版 (Fields of Arle)
8.5: まさかのドイツ語版からの買い直し。勝ち負けを気にせず、己の生活に没頭できるピースフルな2人用ゲーム。本質は「そっちの調子はどうよ?ソリティア」。
ゲーム・オブ・スローンズ:ウェスタロスの陰謀 (Game of Thrones: Intrigue)
6.0: ペンギンパーティー in ウェスタロス。タイルを出し切ると追加勝利点のガチャが引けて、逆転のチャンスが増えているのは良い調整。
ゲーム・オブ・スローンズ:王の手 (A Game of Thrones: Hand of the King)
6.0: 実質2人専用。カード効果は原作ファンでないとピンと来ないので注意!
ル・アーブル コンプリートパック 日本語版 (Le Harve)
未プレイ:こちらも買い直し。
キングダムビルダー:収穫 (Kingdom Builder: Harvest)
未プレイ:Big Boxでなく普通の基本の箱になんとか今までの拡張を全部収納できるという情報を得て、それを試したかっただけという……
ハイヴ・ポケット (Hive Pocket)
6.5: 良アブストラクト。スライド移動というコマの動きの制限と手触りを考えれば、通常サイズのやつを買えば良かったかな、なんとも。
パルサー2849 日本語版 (Pulsar 2849)
8.5: 今年のベスト。語弊があることを覚悟しつつ、ガイアプロジェクトのあの感じをコンパクトに収めているのが素晴らしい。
Feudum Big Box
未プレイ:思っていたのより1.5倍くらい重いゲームだった。
わんぱく戦争 (La Guerre des Boutons)
6.0: ステディング×ブラックファイアということで、攻撃が際立っています。ちょっと調整不足のような……
電力会社:新しい発電所 (Funkenschlag Extension 3 : Die Neuen Kraftwerkskarten)
未プレイ
電力会社:中国/韓国マップ (Funkenschlag Extension 4 : China / Korea)未プレイ
すずめ雀 (Suzume-Jong)
6.0: 臭いけど滋味がある、くさやのようなゲーム。
北海の侵略者 (Raiders of the North Sea)
7.0: ワーカーの位が上がっていき、だんだんと打てるアクションが増えていくというデザインはわかりやすくて良い。システムとテーマも合ってる。
キングスウィル (The King's Will)
6.5: ブラックファイアのコンプリートのために購入。プエルトリコのアクション選択とトロワ風の目的カード。ディベロップ次第でもう少し伸びしろがありそうなのがブラックファイアっぽい。
クア���クサルバー (Die Quacksalber von Quedlinburg)
7.0: ドラマを演出できれば、運ゲーは成立するという好例。
タルバ 拡張 (Taluva Extension)
6.5: この線の中にしかタイルを置けません、と境界線を引いただけでゲームのシビアさが増す。拡張ってほどの拡張でもないけど、これがなかなか効く。
カードライン:恐竜編 日本語版 (Cardline: Dinosaurs)
6.0: 恐竜だいすき!
覇王龍城 日本語版 (Dragon Castle)
6.0: 上海です。これも実質2人専用のような。
ホイッスルストップ (Whistle Stop)
6.5: ファミリー向けのピック&デリバリーと見せかけて、なかなか骨太なゲーム。これくらいのプレイ時間とインタラクション、ボードゲームをやってるな〜と気分になる。
アルティプラーノ (Altiplano)
未プレイ:コインケースにチップを入れるくだりをやってみたくて購入!
VOID
未プレイ:届く前にネタバレを見てしまい、自分が一番サムいと思うやつだ!と思ってそのまま放置。
ツインイット! 日本語版 (Twin It!)
6.0: 素早さよりも記憶力寄せになったジャングルスピード。よって自分はnerfされました。
ハイソサエティ (High Society)
未プレイ 6.0: オスプレイ版。コンポーネントでは未プレイのような…… 誰かが盛大に死ぬゲーム、絶対盛り上がりますよね。
ブラッディ・イン 旅の一座 (Bloody Inn: The Carnies)
未プレイ:フォントのこだわりにより英語版を購入。そして遊ばない!
ガンシュンクレバー (Ganz schön clever)
6.5: フィラー枠として購入。
ブードゥープリンス (Voodoo Prince)
6.5: こちらもフィラー枠として購入。そして遊んでない気が……
ブラフ 日本語版 (Bluff)
6.0: フィラー買い集めブームでもあったのでしょうか? 普段ギャンブルはやりませんが、この手のゲームは命を賭けて遊んだほうが良いです。
サイズ 大鎌戦役:フェンリスの襲来 (Scythe: The Rise of Fenris)
未プレイ:最近は英語版を買って詰んでる間に日本語版が出るスパンが短い!
ワイナリーの四季:ルール渓谷からの訪問者 (Viticulture: Visit from the Rhine Valley)
未プレイ
センチュリー:イースタンワンダーズ 完全日本語版 (Century: Eastern Wonders)
5.0: ちんまりした作業感がしんどくて途中でギブアップ宣言。地味なくせに長考を誘発し、あげくドラマも生まれないというのはなかなかタチが悪い。
フォールアウト:ボードゲーム 日本語版 (Fallout: Board Game)
未プレイ
故宮 デラックス・エディション (Gùgōng: Deluxe edition)
7.5: レビュー
ローランド 日本語版 (Lowlands)
未プレイ
ワイナリーの四季:トスカーナ:果樹園とチーズ (Arboriculture and Formaggio Expansions for Viticulture from Tuscany )
未プレイ
コインブラ 日本語版 (Coimbra)
6.5: 面白そうな雰囲気はあるんだけど、いろんなことが同時に決まってしまいすぎるため、自分でかっちりコントロールできている感じはあまりない。
キングドミノ:拡張 巨人の時代 日本語版 (Kingdomino: Age of Giants)
未プレイ:そもそも存在を忘れていた!
うんちしたのだあれ? (Who Did It?)
6.5: こんなシンプルなゲームがまだ発明されてなかったの!?という驚き。(自分が類似ゲームを知らないだけかもしれませんが。) こんなのが同人で出てきたら、痺れるのにな〜なんとも。
モダンアート 韓国版 (Modern Art)
未プレイ 7.5: 自分が持っているのが、ゴミにしか見えない絵面のメイフェア版ということもあり購入。
スプリングメドウ・春の草原 日本語版 (Spring Meadow)
5.5: 自分の趣味だと少しシンプルすぎる。
The Game
未プレイ 6.0: きゃわいいパンダサウルス版。ゆれひ会のコンペ賞品。
テラフォーミング・マーズ:プレリュード (Terraforming Mars: Prelude)
未プレイ
ピココ 日本語版 (Pikoko)
6.5: インディアンポーカーとトリックテイキングのマッシュアップ。ガンが付いたらダメなのに、非PP&非エンボス仕様のカードと気合の入ったカードホルダーというクオリティのギャップ!
ミープルサーカス 完全日本語版 (Meeple Circus)
未プレイ
ペーパーテイルズ:ビヨンド・ザ・ゲート (Paper Tales: Beyond The Gates)
未プレイ:英語版を買って積んでいる間に日本語版が出……この現象、そろそろ1単語で言えないとキツくないですか?
マイリトルサイズ (My Little Scythe)
6.5: 中距離走くらいのサイズかな?と思っていたら短距離走でした。正直、おうまのテーマで遊びたい。(うちの娘はピンキーパイ推し)
パンデミック:緊急事態宣言 日本語版 (Pandemic:State of Emergency)
未プレイ:そもそも買った記憶がないってすごくないですか?
ブラス:ランカシャー (Brass: Lancashire)
未プレイ
ブラス:バーミンガム (Clans of Caledonia)
未プレイ
エンデバー:航海の時代 (Endeavor: Age of Sail)
7.5: パラメーター上げ下げして陣取りしてるだけなのに、テーマとコンポーネントのおかげでちゃんと楽しいゲームに仕上がってる。
Prehistory
4.5: レビュー
テオティワカン:シティオブゴッズ 日本語版 (Teotihuacan: City of Gods)
6.5: ルールの要素の多さに対して、シナジーが薄い!(※初期配置で1度遊んだだけの感想です。)
アイル・オブ・スカイ:ドルイド (Isle of Skyes: Druids)
6.5: プレイ時間が長くなった分、ゲームも面白くなっているかと言うと、正直疑問が残る。今日の拡張ビジネスに抗うプフィスターパイセンの態度は一貫している!
エルドラド:ヒーロー&ヘックス (The Quest for El Dorado: Heroes & Hexes)
未プレイ:ルールを読んで面白くないやつだ!と確信してしまった……
ギズモス (GIZMOS)
5.5: 自分が大好きなギミックと自分が苦手なちんまり感。
ジンジャーブレッドハウス (Gingerbread House)
5.5: レビュー
Feudum: The Queen's Army (Feudum: The Queen's Army)
未プレイ:遊ぶ可能性が低いゲームならば、ソリティアで!という誤った態度。
テラフォーミングマーズ:コロニーズ (Terraforming Mars: The Colonies)
未プレイ:これも英語版を積んでる間に日……
ネオム (NEOM)
7.5: 志の低いことも時間を掛けてやっていけばマスターピースに仕上が���という好例。「エロい体をしているけど付き合うとバカにされる女みたいなゲーム」
フィレンツェ (Firenze)
7.0: ちょっと古くさいですが、誰かが死ぬゲームは良いゲームです。自分が死ななければ! 新版によりフィレンツェ語が爆誕。素直にPegasus版のドイツ語表記を英語に変えてくれるだけで良かったのに……
ストーンエイジ:10周年記念版 (Stone Age: Anniversary)
未プレイ 7.0: 値段と箱の厚みに大して、そこまでコンポーネントが良くなっているかというと全然! せめて「文明への第一歩」拡張の要素くらい入れましょうよ……
アルティプラーノ:旅人たち (Altiplano: Travelers)
未プレイ: 本体を積んだまま拡張まで買ってしまう現象も一語で表現したいですよね〜
トマドラキュラ
未プレイ:早くやらなければ!
サンディアゴ・デ・コンポステーラ
未プレイ:委託販売先の売り子の方が、楽しいですが点数計算がクソ面倒くさいです!と笑顔で言っていたのが印象的です。
コインブラ:ダイスボックス (Coimbra: Royal Treatment)
未プレイ
カルペ・ディエム (Carpe Diem)
6.5: よくわからない絵面のパズルを組み立てて虚無に襲われるゲーム。テーマと絵面とコンポーネントの質を見直したやつが欲しくなる。……と思ったら、第2版が出るって?
ヘヴン&エール (Heaven & Ale)
7.5: 全くテーマがはまってないのに、なまじ面白いから困る。私はテーマがちゃんとはまってる分、リバーボートのほうが好きです。
ソレニア (Solenia)
6.5: ちまちまピック&デリバリーとヘンギスト風ベルトスクロールというヤバめのマッシュアップも杞憂に終わる。コンパクトで締りのある軽量ゲームに仕上がってる。多分4人だとゲームにならなそう。例のごとく3人ベストっぽい。
フランチャイズ (Franchise)
6.0: 胡椒袋のリメイク。元のルールよりすっきりしているとのことだが、元を知らないのでなんとも評価できない! 得点行動を行うと自分の収入が減リ、打てるアクションが弱まっていく。縮小再生産でクロージングするという独特のプレイ感。収入重視から得点重視に切り替えるタイミングが非常に悩ましい。ただ、メカニカルすぎて果たしてテーマが乗ってるのかすら怪しい。
コンコルディア:ヴィーナス(拡張) (Concordia - Extension Venus)
未プレイ:コンコルディアの拡張はミニ拡張含めて全部持っていますが何ひとつ遊んだことがありません。
ニュートン (Newton)
8.0 マルコポーロ&モンバサのマッシュアップといった趣のテクニカルすごろく。勝ち手のパターンを検証するためにリプレイしたい。ただ、テットアップ次第でスベりそうな懸念もある。
サイズ 大鎌戦役:遭遇カード (Scythe: Encounters)
未プレイ
アンダーウォーター・シティーズ (Underwater Cities)
未プレイ
ストリーミング (Streaming)
6.0: OTTサービスの調達担当になるというテーマだけで購入。クラシカルな握り競りながら、ラウンド毎の小決算とゲーム終了時の大決算のどちらを優先するのか、ゲームの悩ましさは非常にわかりやすくデザインされている。
七王国の玉座:ボードゲーム:ドラゴンの母 (A Game of Thrones: The Boardgame: Mother of Dragons Expansion)
未プレイ:好きなんだからしょうがないじゃん!
リーフ (Reef)
6.5: 遊ばせてもらったあとに購入。初めて自分に合ったエマウチ! 毎ターン目標達成を要求されるため、自分のパズルに集中できる。
グレート・ウェスタン・トレイル:レイル・トゥ・ザ・ノース (Great Western Trail: Rails to the North)
未プレイ
ハンザ:日本語版 (Hansa)
未プレイ
ハンザ:変化の嵐 (Hansa: Changing Winds)
未プレイ
今年初めて遊んだゲームベスト5(拡張を除く)
1位 パルサー2849
2位 ヌスフィヨルド
3位 リバーボート
4位 ニュートン
5位 ネオム
6位 ヘヴン&エール
7位 エンデバー:航海の時代
8位 シド・マイヤーズ・シヴィライゼーション:新たな夜明け
9位 クアックサルバー
10位 北海の侵略者
全体的な傾向として、斬新なアイデアがあるというよりかは、まとまりのある2時間程度で終わるゲームが好きなだけのようです。志が低くてすみません。
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森本晃司
森本 晃司(もりもと こうじ、1959年[1] - 和歌山県出身[1])は、日本のアニメ監督、映像作家、ビジュアルクリエイター、アートディレクター。京都精華大学客員教授。2013年度第17回、第18回、19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員。
元STUDIO 4℃所属。現在はSTUDIO 4℃を退社し、新たなクリエイティブチーム「p h y」【ファイ】を立ち上げ、主宰している。アニメーション監督・エグゼクティブアートディレクターとして活動しており、現在、アニメーション制作以外の分野で活動も積極的に行う。ビジュアルクリエイターとして世界各国のアートプロジェクトに参加、企業へのアートディレクションやCM、プロダクトデザイン、空間デザイン、など。
山の村で育ち、幼少時代から絵を描いて過ごす。当時から抜きでた絵の才能を発揮しながら、物を作る事を当然とし、常にアイデアを生活の中に取り入れながら『そのアイデアを実現させるには何が必要なのか』と自分で考えては工作したり物を作る日々を送っていたという。
『宇宙戦艦ヤマト』や出崎統の『ガンバの冒険』に衝撃を受け、大阪デザイナー学院(現・大阪デザイナー専門学校)でアニメーション制作を志し、卒業後、制作会社マッドハウスに入社。TVスペシャル『坊ちゃん』の動画を担当。『あしたのジョー2』で原画デビュー。優秀なアニメーターとして辣腕をふるい、1980年出崎統と杉野昭夫のスタジオスタジオあんなぷるに移る。なかむらたかしの作画に衝撃を受け、後に妻となるアニメーターの福島敦子と共にその後フリーになる。88年『ロボットカーニバル』の1エピソード『フランケンの歯車』で監督デビュー。大友克洋作品『AKIRA』の設定・作画監督補に28歳の時に抜擢される。『魔女の宅急便』に森本晃司が参加したことから、当時スタジオジブリのラインプロデューサーだった田中栄子の親交が深まり「自分たちのパブリックスペースを作りたい」という森本晃司と佐藤好春に田中栄子が賛同し、アニメーションを中心とする映像制作集団『STUDIO4℃』創設メンバーとして活動を開始。[2]
30歳の時に大友克洋に才能を高く認められ、大友原作の劇場作品『MEMORIES -彼女の想いで-MAGNETIC ROSE』(脚本/今敏)を監督し、早々にしてアニメーション監督としての地位を築く。この作品はリドリー・スコット監督が大好きな作品として述べられている。1996年にケンイシイのPVであるEXTRAを監督。この作品は近未来の発達した東京の中に、退廃した空間や路地裏を組み合わせたSF的作品で、ケンイシイのサウンドと絶妙なコラボレーションによって、類を見ない斬新な映像で世界的に話題になり、ヨーロッパを中心に日本のアニメーションブームが湧き起こり、ハリウッド映画界にも強い影響を及ぼすほどの熱狂的なファンを生み出す。この作品に影響を受けたアーティストは数多くおり、現在でも新しい森本ファンを生み出し続けているほど歴史に残る作品の1つになっている。
1997年に『音響生命体ノイズマン』で菅野よう子のテクノ音楽とコラボレーションした、スピード感溢れるスタイリッシュなアニメーションを独自の洗練されたスタイルで映像化し、新境地を開拓する。1998年に『永久家族(Eternal Family)』でショートムービー53本シリーズという、異例のアイデアを自ら打ち出し全シリーズを監督する。1998年、監督作品『ハッスル!!とき玉くん』で第2回文化庁メディア芸術祭・デジタルアート部門受賞。
1999年にGLAYのPVサバイバルのビデオシングルを監督。メンバーであるJIROの熱烈なアプローチで実現。この作品は、2013年度売上集計で、日本のビデオ・DVDシングルの歴代売上第1位を保持している異例の作品である。
マイケル・アリアスやプロデューサーの���内宏彰などと一緒に、セガエンタープライゼスとシンクの共同出資による3DCGスタジオトリロジーの立ち上げにも参加。そのトリロジーにて、1999年、日本で遅れをとっていた3DCGなどを、森本晃司が筆頭に牽引していく為のプロジェクトチームが組まれ鉄コン筋クリート・パイロット版』のフル3DCG作品を監督する。「映像化は不可能」と言われていた漫画作品「鉄コン筋クリート」(原作:松本大洋)の「3DCGパイロット版」は、この独特の世界観を持つ作品をどう表現するのか期待が寄せられ、その表現方法を既存のアニメーションではなく、3DCGという形で表現することを森本が決定し、マイケル・アリアスがCGディレクターを担当した。当時莫大な予算をかけて制作された作品である。更には、見せ方の表現が最新鋭の研究をして表現されており、業界でもその手法や技法が話題になった。第3回文化庁メディア芸術祭デジタルアート部門優秀賞。第14回 マルチメディアグランプリ1999 CG部門最優秀賞。[3]
2003年ハリウッド映画「Matrix」(マトリックス)を監督したウォシャウスキー兄弟のオファーによって、アニメーション作品『アニマトリックス― ビヨンド』「The Animatrix-Beyound」を監督・脚本。兼ねてから森本晃司作品に強い影響を受けてきたという2人のアプローチを受けての制作だった。『アニマトリックス― ビヨンド』は“ハリウッド作品”というタイトルがつく中、派手なアクションを期待していた製作サイドから絵コンテを出した際『設定が地味ではないか?』といった、低いリアクションが返ったきたという。しかし、出来上がった作品を観た製作サイドは一変して歓喜し、ウォシャウスキー兄弟も『1番好きな作品は【Beyound】』と、ハリウッドのスタジオに森本晃司が会いに行った際、直接言われたというエピソードを数年後にインタビューで語っている。
2005年に発売された宇多田ヒカルの"Utada”名義で発売したアルバム『Fluximation』のプロモーション映像(PV)を総監修。兼ねてから森本ファンである事を公言していた宇多田ヒカルの強いアプローチによって「森本晃司×Utada」として実現し、DOCOMOの携帯配信でのみダウンロードが出来る作品として話題になる。
2008年『Genius Party Beyond』#5『次元爆弾』を監督。想像を超えた映像美を表現した前衛的アニメーション作品として世界中で話題になり、2011年パリ・カルティエ現代美術館「MOEBIUS-TRANS-FORME(メビウス-トランスフオーム展)」にて上映され、同年、アメリカ/ロサンゼルスで開催された「Little Tokyo Design week」に招待され、上映された。
2010年 STUDIO4℃で森本が最後に監督した作品、フランス政府の禁煙広告キャンペーンで制作された、インタラクティブ・アニメーションWEB広告『Attraction/(アトラクション)“魅力”』が、そのクオリティの高さと、ソーシャルメディアを取り入れた広告としても話題になり、2011年カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 「International Festival of Creativity」(旧名称/カンヌ国際広告祭)でサイバー部門銀賞を受賞。(Wins Cannes Cyber Lions Silver.)
2013年 LEXUS社とThe Weinstein Company (米国ワインスタイン・カンパニー社)」(※トム・フーパー監督作品「英国王のスピーチ」ミシェル・アザナヴィシウス監督の「アーティスト」など、2012年にアカデミー賞8作品を受賞した、ハリウッドのマルチメディア・プロダクション及びディストリビューション企業)によって製作された5本のショートフィルム作品「LEXUS SHORT FILMS」この中の作品「A Better Tomorrow」(実写監督・宮崎光代)のアニメーション パートの監督として参加。[4]
この作品は2013年の5月、第66回カンヌ国際映画祭 にてワールドプレミアで初リリースされた。[5]
2013年、7月に公開された劇場オムニバス アニメーション作品『SHORT PEACE』(ショート・ピース)で、森本晃司はオープニング アニメーションを監督。 この作品は大友克洋監督「火要鎮」、森田修平監督「九十九」安藤裕章監督「GAMBO」カトキハジメ監督「武器よさらば」これらの4作品によるオムニバス形式の劇場作品。
2013年、LEXUS社と、ハリウッドのマルチメディア プロダクション、ワインスタイン・カンパニー社よって製作されたショートフィルム作品「LEXUS SHORT FILMS」中の『A Better Tomorrow』アニメーション パート監督として参加。この作品は第66回カンヌ国際映画祭にてワールドプレミアでリリースされた。 同年7月に公開された劇場オムニバスアニメーション作品『SHORT PEACE』のオープニングアニメーションを監督。
2013年、舞台『羊人間012』の脚本・演出を務め、東京の小劇場でのミニマルさを逆手にとったオリジナルの演出手法が話題になる。
最新アニメーション作品は2014年9月、世界的に活躍するインストゥルメンタル・ポスト・ロックバンド『MONO』のアニメーションティーザーを監督。(楽曲はRecoil,Igniteを起用)渋谷のスクランブル交差点にて、2週間に渡って放映される
2016年 ルパン三世 イタリアン・ゲームのオープニングアニメーション絵コンテ・演出・原画・美術を監督。
2017年TVアニメーション・シリーズ 『18if』の総監修、#10『α夢次元』(アルファ夢次元)を監督。
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アウトレイジ 最終章
評判まちまちらしいですが、僕はとても好きな映画でした。北野武監督の最新作「アウトレイジ 最終章」。マジで監督の最高傑作じゃないかなと思っています。えーと、「アウトレイジ」シリーズが好きで、その最終章って事で「アウトレイジ」〜「アウトレイジ ビヨンド」とエスカレートして来た世界観を期待してた人がイマイチって感じるのは、まぁ、理解は出来ます。(否定的な意見でよく言われている「レギュラー出演者が年を取り過ぎて迫力がなくなった。」とか、「たけしの口が回ってない。」とか、「全体的にパワーダウンしてる。」とか、僕もその通りだと思います。)ただ、北野監督の全フィルモグラフィーの中で見た時に、やっぱり、これが監督の一番描きたい事なんじゃないかなと思うんです。
僕もやはり、北野映画と言えば「その男、凶暴につき」、「3-4×10月」、「ソナチネ」辺りがまず思い浮かびますし、「TAKESHIS」、「監督・ばいざい!」、「アキレスと亀」など、内省的な世界観の作品が続いてたところへのカウンターとしての「アウトレイジ」だったわけなので、初期北野作品にあった圧倒的な暴力描写、そこだけを抽出して肥大化させた(ある意味開き直った)様な内容は、それだけでかなり痛快だったんですよね。ただ、なんとなく違和感も感じていて。えーと、もともと北野映画の魅力って暴力性の部分だけではなくて、暴力の裏に潜んでいる叙情性であったりとか、刹那だったりだと思うんですけど、(こういうとこがヨーロッパ圏で受けてる要因な��だろうと思うんです。)では、なぜ、あんなに強烈に暴力を描いてるのに叙情的なのか。切ないのかっていうと、恐らく暴力を振るっている人間が滑稽に見えるからだと思うんですね。つまり、北野映画がずーっとどの作品でも描いて来てるのは「人間の滑稽さ」だと思うんです。(これは「あの夏いちばん静かな海」でも「キッズ・リターン」でもそう思います。)
そう考えると「アウトレイジ」って、それまでとは真逆の描き方ではあるけども、滑稽さを描いてるという点で同じテーマの映画だと思うんです。北野監督が1作目の「アウトレイジ」の時に何かのインタビューで、「ヤクザっていう生き物を動物園の檻に入れて、それを外から観察してる様な感じ。」みたいな事を言っていたのを覚えてるんですが、それって、正しく人間のその滑稽さを観察するって思考なんですよね。で、これは、実は北野映画だけの資質ではなくて、北野武って人の本質の部分でもあると思うんです。ツービートの漫才の時代からビートたけしの笑いの本質はこれですよね。僕、ツービート時代のたけしさんの発言で凄い覚えてるのがあって、「人間はどんなにカッコつけてもセックスしてるとこ見られたらあんなに情けない姿はない。」ってやつで、どんなにイケてるやつでもセックスしてる時はどうしようもなく情けないと。これ、そりゃそうなんですよね。セックスって人間がもっとも欲望を剥き出しにしてる姿なんであからさま過ぎて情けないんですよ。でも、同時に、この世に生命を生み出すっていう人間の行いの中でももっとも神聖な行為でもあるんです。そういう物を情けないって言葉で笑っちゃうというアイロニー。これがたけしイズムだと思うんですね。「人間てこんなもん」ていう。「みんな結局同じ人間なんだから、どうしようもない」っていう。で、映画ではそのアイロニーの裏に隠れてた真意みたいな物(多分、愛とか哀しみみたいな物です。)も描けると思って撮り始めたんじゃないかと思ってるんですが、この監督の真意の部分を意識的に排除したのが前2作の「アウトレイジ」だと思うんです。
で、何故それをしたのかというと、簡単に言えば受けなかったからですよね。「TAKESHIS」や「監督・ばんざい!」で「人間の生きる意味とは」みたいな物に寄って行けば行くほど全く受けない。それならば、本意ではないけど意識的にその部分を排除したものを作ってやるって事だと思うんです。要するに「お前らこういう方が好きなんだろ?」ってやつです。(ちなみに、個人的にですが、このアイロニーと真意のバランスが絶妙なのが「ソナチネ」で、良いか悪いかで言ったら悪いんだけど奇跡的なバランスで成り立ってるのが「3-4×10月」だと思ってます。あと「3-4×10月」と逆のバランスで成り立ってるのが「みんな〜やってるか!」ですね。)だから、北野監督の中では「アウトレイジ」みたいのを作れば受けるのは分かってはいるけど、ホントに描きたい事ではないって事だと思うんです。(「ツービート時代の漫才をまだ求められてるのか…」っていうか。)で、やってみたら予想以上に受けちゃったと。あの、この「アウトレイジ」のヤクザという特殊な種類の人間を観察するっていうアイデア、何が面白いかと言うと、映画の中で起こってる事を自分の事として観客が感情移入しなくて済むってとこなんですよね。というのは、(前で書いた様に)北野映画が描いてる事って、普段は気づかない様な人間の滑稽さをほじくり出すってやつなので、根源的には誰もが共感出来る話だと思うんです。でも、要するに人のおかしなところを描いてるので、観てる方としては、そういうところが自分にもあるっていうのを認めたくないわけなんです。(だから、いつも北野映画の主人公って特殊な生き方をしてる人に設定されてると思うんですよね。元々おかしな人がおかしな事やるなら自分ではないって納得出来るので。)で、その中でほんのちょっとだけ、「あれ、もしかしたら、自分の中にもこういうところあるかもしれない。」って(軽傷程度に)サクってやられるのが北野映画だと思うんです。(この軽傷程度っていうのが絶妙で。だからこそ、ギリギリエンターテイメントとして観れる様になってると思うんですけど、これって、多分、北野監督の中に、こういう事を世間に訴えてもほとんど誰にも理解してもらえないだろうっていうのが最初からあったって事だと思うんですよね。)で、その(自分もこの情けないダメな人間と同じかもしれないって)部分を「アウトレイジ」シリーズでは全く排除してるんです。(つまり、完全なエンターテイメントとして共感よりも、何も考えずに笑えたりビックリしたり出来る方を選んだって事で。映画としての根本的な部分は「全く理解してくれなくていい」って言っちゃったって事だと思うんです。)だから、正に動物園の動物を見てる感覚ですよね。そりゃ、珍しい生態の動物がいたら面白いですし、「アウトレイジ」から「アウトレイジ ビヨンド」になって、もっと面白い動きとかする動物がたくさん出て来て「うわ〜、最高じゃん。」て思ってたんですが、同時にどこかで「これって、映画としての面白さなのかな?」っていう違和感もあったんです。
そして、「最終章」なんですが。これ、期せずして北野監督が持つアイロニーが満載になってしまった映画だと思うんです。(つまり、これぞ北野映画だと思うんですけど。)あの、じつは僕自身も、最初は「うーん、これ、ビヨンドの方が面白かったんじゃないかな。」と思いながら観てたんですね。批判的な意見でよく聞く「セリフの間が開いちゃってて緊迫感がない」とか「ビヨンドなんかに比べて勢いがない」なんていうのも全くその通りだなと思ってて。でもですね、じつは、正しくそこのところが、僕がこの映画を最高だと思った部分でもあるんですよ。だって、こういうのが全部、北野監督がずっと描いてきた滑稽さを伴ったアイロニーの部分なんですもん。えーと、今回の話、(ストーリーはホントに緻密で最高に面白いんですが、)要するに老人達の陣取り合戦なんですね。ただ、年取って身体に物を言わせられなくなってるので地位と金を使ってやり合うんですけど、その欲望剥き出しでやり合う老人達が最高に滑稽で同時にカッコ良くもあるんですよ。(要するにハードボイルドなんです。この「老い」っていうの、レギュラー出演の俳優の人達が年を取ってしまった上に、西田敏行さんと塩見三省さんが病気で本調子じゃなかったからだとも言われていますが、前作の「龍三と7人の子分たち」でもやってる事なので、もしかしたら意識的かもしれないですね。)かつて、ヤクザっていう世間の常識とか規範の外側で攻勢を極めていた人達が、社会の情勢や仲間達の顔色さえ伺いながらじゃないと生きられなくなっている中で、その小さなテリトリーをプライドを掛けて取り合ってるの見てると、バカバカしくも哀しくて、人生の終末の哀愁を感じるんですよね。で、北野映画をずっと観て来た人ならみんな感じると思うんですけど、やっばり「ソナチネ」に近いんです。「ソナチネ」の主人公の村川は死にたくても死ねないで生きて来てしまった男なんです。(生きる事に気力がないというよりは、死ねない自分を受け入れながら生きているって印象でしたね。)で、その村川がとうとうこの年まで生きて来ちゃったのが今回の大友だと思うんですよね。でですね、多かれ少なかれみんなそうなんじゃないかっていうのが今回のテーマだと思っていて、西田敏行さん演じる西野や塩見三省さん演じる中田なんかを見てると、自分の生きて来た価値に納得出来ず、まだ死ねないっていう人間のサガみたいなものを感じるんです。これが死にたくても生きなきゃいけない大友と(表裏一体で)重なるんですよね。
それで、面白いのはこれが「アウトレイジ」だからってところで。「アウトレイジ」は死を描きながらも圧倒的なフィクションだったんです。(ファンタジーと言ってもいいかもしれません。要するに死の痛みが現実のものとして感じられない映画なんです。)だから、今回の「最終章」もそのつもりで見始めたんですけど、なんか、様子がおかしいんですよ。いくらピエール瀧さん演じる若手の花田が虚勢を張っても、観てるこっちのテンションが上がらないんです。これって、多分、その行き着く先(西野や中田)が見えちゃってるからだと思うんです。で、僕は、その成れの果てを演じるふたりにもの凄くグッと来たんです。(虚無っていうんでしょうか。降りたくても降りられない容赦ない人生っていうのを感じるんですね。)外枠では「アウトレイジ」っていう現実ではありえないファンタジックなストーリーが展開してるのに、映画の要所要所(これ、多分、脚本上じゃないところでも起こってると思うんですよ。西田敏行さんと塩見三省さんが死を意識する様な大病をした後だったりとか。)で、いちいち「人間とは」、「人生とは」っていう疑問が投げかけられるんです。だから、いつもの「アウトレイジ」では気づかされなかった人間の本来持ってる情けなさみたいのが見えて来て、なんか、途中から可笑しくなって来るんですよ。人間が生に執着してるのが可笑しくてしょうがなくなって来るんです。で、終始半笑いで見ることになるんですけど。この世界の構造の外側にいるのがたけしさん演じる大友で、大友は世界を俯瞰で見れる唯一の存在なので、大友がメチャクチャやればやるほど可笑しくって。(今回、完全に大友は「アウトレイジ」っていう虚構の世界を破壊する役割で出ていますよね。だから、これ、脱構築でもあると思うんです。超フィクションというか。)で、これはこれで面白いじゃんて観てたんです。そしたら、ラストシーンで、大友がある決断をするんですけど、そこから場面が物憂げな張会長にオーバーラップして、(ここのオーバーラップ、ほんとに美しいんですよ。)エンドロールで冒頭の幸福なシーンと対になる釣りのカットが来て。「ああ、何だこれ、最後に残ったのは愛って事なのか?」ってなって、(正直、ここで監督が話をファンタジーに戻そうとしてるのか真実を描こうとしてるのかは判断つかないんですが、)とにかく、この世界で生きるって事のもの凄く美しい瞬間を見せられた様な気がして、めっちゃ泣けたんです。
で、観終わってみれば、張会長と大友が一度も同じ画面の中に出て来ないのも良いし、白竜さんが演じてた李っていう役の微妙な立ち位置も良かったし、(李が携帯を使う時に耳に直接つけないの、この人の神経質な性格を表してて良かったですよね。こういうとこが怖くもあるんですよ。)名高達男さんと光石研さんの山王会組も良かったし、大杉蓮さんも岸辺一徳さんも、警察のふたりにもドラマがあって良かったですよね。あと、なんでもない路地を歩いてるカットとかがハッとする位美しくて、やっぱり、凄いセンスあるなと思いました。いや、最高だと思います「アウトレイジ 最終章」。
http://outrage-movie.jp/
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映画を振り返る。 2017.01→2017.03
もうすぐ1年の4分の1が終わる。
丁度いい節目なので、この3か月の間に見た映画を振り返ってみた。
個人的評価基準
☆★★★★ 最低。後悔なんてしない。
☆☆★★★ イマイチ。物足りない。
☆☆☆★★ 普通。良くも悪くもない。
☆☆☆☆★ 良作。見れてよかった。
☆☆☆☆☆ 傑作!最高!
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2017/01/05
『ジョーカー・ゲーム』 ☆☆★★★
亀梨主演のスパイ映画。和製007を目指したのかもしれないが、イマイチ。深田恭子が演じる女スパイは別にいらない役だったと思う。
*2017/01/08
『プリンス/パープル・レイン』 ☆☆☆★★
昨年亡くなったプリンスの初主演作。劇中で流れる名曲は神憑っていた。ただ、ストーリー重視な方が見ると退屈極まりないと思う。
『あなたを見送る7日間』 ☆☆☆★★
ユダヤ系のある家族が父親の葬儀を経て、家族(又は兄弟)の絆を取り戻すヒューマンコメディ。少しだけ前向きになれる映画。
2017/01/20
『母と暮せば』 ☆☆☆★★
嵐・二宮&吉永小百合主演の映画。原爆投下後の長崎を舞台に、淡々と話は進むが、とても切ない映画。最後の演出で賛否が分かれる。
2017/01/25
『パディントン』 ☆☆★★★
英国の児童文学作品の実写化映画。ある英国人を探して、故郷から英国へ密入国したしゃべるクマの物語。主人公のクマは面白いが、それ以外はイマイチ。
*2017/01/27
『蜜のあわれ』 ☆☆★★★
二階堂ふみ&大杉漣出演の映画。金魚の赤子と老作家の恋?物語なのだが、理解に苦しむファンタジーもどきな映画だった。二階堂ふみのあふれ出る色気は健在である。
*2017/01/29
『イット・フォローズ』 ☆☆☆★★
主人公がある青年とセックスしたことによって、謎の「それ」が主人公に付き纏う青春ホラー映画。低予算映画ながら、なかなか健闘している作品。じわじわと追いつめられるホラーがお好きな人にはオススメ。
2017/01/30
『ぼくとアールと彼女のさよなら』 ☆☆☆☆★
映画オタクの主人公が白血病になった同級生と友情を育み、成長していく青春映画。よくある恋愛パターンに陥らず、あくまで主人公の内面の成長をクローズアップしているところが良い。悲しくも粋な演出がジワジワと心に効いてくる良作。
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2017/02/01 大阪ステーションシネマ
『ドクター・ストレンジ』 ☆☆☆☆★
魔術を操って、敵を倒していく「アベンジャーズ」シリーズでは異色のヒーロー映画。主人公はB・カンバーバッチしか考えられないくらい役に合っていた。
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*2017/02/01
『MYTHICA ミシカ クエスト・フォー・ヒーローズ』 ☆★★★★
3部作構成のファンタジー映画だが、安っぽいCGや意外性のない物語の展開にうんざりさせられた。私がこの映画の続編を見ることはない。
2017/02/09
『火の山のマリア』 ☆☆☆★★
グアテマラの過酷な環境下を生きていくマヤ族の女性を描いたヒューマンドラマ。社会問題も交えた映画なので、全体的に暗い作品。
2017/02/14
『ロパートキナ 孤高の白鳥』 ☆☆☆★★
世界三大バレエ団・マリインスキーバレエ団のプリンシパルを務めるU・ロパートキナのドキュメンタリー映画。バレエ好きにオススメしたい一作。
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2017/02/15 大阪ステーションシネマ
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』 ☆☆☆☆★
「もし、ティム・バートンが『X-MEN』を手がけていたら」を形にしたようなミステリアスなファンタジー映画。個性豊かな脇役に対し、主人公の陰が薄いのが欠点。濃厚なバートンワールドが展開されているので、好き嫌いが分かれる。
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*2017/02/16
『オートマタ』 ☆☆★★★
A・バンデラス主演の近未来SF映画。予想外な展開はあるが、そこに行き着くまでに退屈してしまう可能性が高い。これを見るくらいなら、『アイロボット』を見た方がいいかもしれない。
2017/02/19
『サウルの息子』 ☆☆☆☆★
カンヌ映画祭グランプリ、米アカデミー賞外国語映画賞を獲得したホロコースト映画。ホロコーストを題材にした作品の中で、1番圧迫感、残酷さが際立つ衝撃作。万人受けはしないが一度は見て欲しい良作。
*2017/02/20
『サヨナラの代わりに』 ☆☆☆☆★
難病ALSに冒された女性の苦悩とそれを支える女学生の友情にスポットを当てたヒューマンドラマ。難病の女性を演じたH・スワンクの演技はとても素晴らしく、メッセージ性の強い良作。
*2017/02/21
『マクベス(2015年版)』 ☆☆☆★★
シェイクスピアの四大悲劇の一つを『マクベス』を映画化。俳優陣は熱演しているものの、ストーリー自体は淡々とした展開で、文学に興味がない人は寝落ちしそうな作品。
『アリスのままで』 ☆☆☆☆★
若年性アルツハイマー病を発症した主人公が家族の介護もむなしく、記憶をなくしていく日々を綴った物語。最後のワンシーンで、主人公が呟く一言に涙した。
*2017/02/22
『ダラス・バイヤーズクラブ』 ☆☆☆☆☆
エイズに感染し、余命30日を告げられた主人公の実録ドラマ。かなり自己中だけど嫌いになれない主人公をM・マコノヒーが体を張って熱演している。トランスジェンダーの役を演じたJ・レトの演技も素晴らしい。何故、もっと早くに見ておかなかったのだろうと後悔するくらい良作!
2017/02/24
『ヒメアノール』 ☆☆☆☆★
人気コミックの実写化。V6・森田剛が演じるサイコパス役がとても良い。最後は意外な終わり方をして、想定外だった。全体的に暗く後味悪い映画なので、明るい映画を希望している方は見てはいけない。でも、見る価値はある一作。
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2017/02/25 TOHOシネマズ梅田
『LA LA LAND』 ☆☆☆☆☆
本年度の米アカデミー賞で6部門受賞したハリウッド・ミュージカル映画。まさに映画館で見てほしい作品。過去のミュージカル作品へのオマージュが至る所に散りばめられ、とても美しい。そして、この映画で流れる楽曲は秀逸!思わずステップを踏みたくなる気分にさせてもらえる。私の2017年のBEST MOVIEの1つである。
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*2017/02/27
『花宵道中』 ☆☆★★★
ベストセラー小説の映画化。花魁と青年の許されぬ恋模様を描いているのだが、R15指定映画でいいのか?と思えるくらい、濡れ場のシーンが長い。安達祐美の体当たりな演技はいいが、幼い風貌故に色気があまり感じられないのが残念。
*2017/03/05
『アーロと少年』 ☆☆★★★
ピクサーアニメーション作品。恐竜と少年との成長物語なのだが、ピクサーの技術力の高さに反して、物語自体が実に無難。今まで見たピクサー作品の中で一番退屈になってしまったのが残念。
*2017/03/14
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
☆☆☆★★
M・フリーマンとD・キートンの初共演作。ある老夫婦が新婚時代から暮らしているアパートを売ろうとする話なのだが、夫婦の若かりし頃の回想シーンがあるので、とても温かみのある作品に仕上がっている。
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2017/03/15 大阪ステーションシネマ
『モアナと伝説の海(吹替え版)』 ☆☆☆☆★
南の島と大海原を舞台にしたディズニー映画。恋愛要素がないプリンセスものに好感が持てた。海やキャラクターの髪の毛、動くタトゥーの描き方は技術力の賜物だと思う。劇中、某映画へのオマージュがあって、個人的に楽しめるシーンが多かった。
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2017/03/22 大阪ステーションシネマ
『SING(字幕版)』 ☆☆☆☆★
『ミニオンズ』などを手掛けたイルミネーション・スタジオの長編アニメ映画。歌唱力抜群の俳優陣をキャスティングしているので、歌唱シーンは文句なし。ストーリーは王道だけど、退屈させられることはなかった。劇中で流れる曲を知っている数が多いほど、楽しめるエンタメ映画。
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2017/03/26
『スレイヤーズ・クロニクル』 ☆☆★★★
特殊能力を与えられた青少年たちの戦いを描いたアクション映画。全体的に何もかも中途半端で、まとまりが感じられない。若手俳優さんの演技が悪くなかった分、脚本で大損しているように思える。
*2017/03/27
『アウトレイジ ビヨンド』 ☆☆☆★★
北野武監督の任侠映画第2弾。前作「アウトレンジ」の続編なので、前作を鑑賞した上で観るべき映画。ヤクザ同士の抗争シーンなどバイオレンスなシーンは健在で、ヤクザ映画が好きな人にはたまらないと思う。最後の締め方はスッキリした。
『at Home アットホーム』 ☆☆☆★★
暗い過去を持つ5人が、一つの「家族」となり、その日常を守るために奮闘する物語。両親、長男が犯罪で生計を立てている設定が面白い。ただ、この作品は映画で2時間にまとめるより、ドラマ化して45分×10話で描いた方がもっといい作品になれたと思う。
全29作品
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振り返ってみると、なかなか充実した映画の時間を過ごせたと思う。中には「なぜ私はこの映画を録画しようと思ったのか。」と思ってしまう駄作や嗜好に合わない作品もあった。しかし、それも含めて映画の楽しみかな、と私は思う。ちなみに上記にあげた作品で見てほしい3本をあげるなら、『ダラス・バイヤーズクラブ』、『ぼくとアールと彼女のさよなら』、『LA LA LAND』をお薦めしたい。
来月から映画館では、今年の米アカデミー賞にノミネートされた作品や、大ヒット漫画の実写化作品が次々公開されていく。時間があれば、劇場に行き、のんびりと映画を楽しみたい。
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