ある画家の手記if.121 告白 夏祭り
新居の近くには綺麗な池のある広々した公園があって、気が向いたら僕はその公園の池の前のベンチで絵を描いてる。
池の水は溜まりっぱなしじゃなくて公園の外堀の浅い川を巡らせてあって、いつも透明度が高くて綺麗。魚もいる。魚を狙う鳥もくる。
いつも隣のベンチにいてスズメにパン屑をあげてるおじいさんとか、池のまわりをランニングしにくる学生とか、公園に日課で訪れる人たちがいて、僕も通ってるうちに友達が増えた。
静物画を描いてた頃は絵を描くために外に出る必要はなかったから知る由もなかったけど、衆目のある外で堂々と絵を描いてるとちょっと目立つし周囲の興味をひくものらしい。スズメのおじいさんにそう言われた。
そんな公園の友達から、近々この公園で夏祭りが開かれるっていう情報を得た。毎年の恒例行事なんだそうだ。
「直人くんも来てみたらどう?お家は歩いてこれる距離なんでしょう」
「…そうですね。息子と一緒に来ようかな、あの子も夏のお祭りは初めてかもしれないし」
「そういえば息子さんいらっしゃるんですよね、今何歳なんでしたっけ」
なぜか僕が親しくなった相手に香澄のことを話すといつの間にか相手の中で香澄が幼稚園児くらいになってる。
もう成人してますよって言って証拠の写メを見せるときはだいたい絢と香澄のツーショット写真を見せる。
最初に香澄単体の写真を見せて一目惚れとかされたら困るから、となりに香澄とはまた趣の違う華やかで派手な絢もいたら見せられた相手も何がなんだかよくわからなくならないかなとか。実際まあまあそんな感じの効果は上がってる。絢ごめん。
顔立ちだけなら僕と香澄より僕と絢のほうが似てることになるのかもしれないけど、写真を見せても絢のほうを僕の息子だって思う人は意外と少ない。僕も絢もそれぞれ新しい家や家族に馴染んできたのかな。
僕は夏祭りに行ったことは多分ないけど、香澄と行った旅館の初詣でみんな着物着ててお店がたくさん出てた、あんなかんじかな。
前のマンションは立地は住宅街の中だったけど、マンションの方針としてその地域での町内づきあいは一切絶ってあった。今はそういうのが何もない普通の一軒家だから町内の報せとかもご近所から回ってくる。
かいじゅうくんの形のポストに入ってた夏祭りのチラシを取りだして見ながら、簡単に添えられたお祭りのイラストでなんとなくの雰囲気を知る。描かれてる人、みんな着物…浴衣?だ。僕がポストの頭を撫でながらチラシを見てたらちょうど出かけてた香澄が道の向こうから帰ってきた。
最近香澄はよくイキヤのマンションに通ってる。
最初は部屋を貸した身として僕が通って様子を見るべきかなとも思ったけど、結局僕がいつまでも仕事してて行けないでいたら香澄が行ってくれてた。香澄はときどき車出したりもしてた。
二人はけっこう仲良しみたいだ。それは少し、わからないでもない。
イキヤの人間関係はこれまでほとんど画家やそういうことに携わる現場の人間で埋め尽くされてきてる。家庭内にも今は別の画家がいるだけだし。性格や気性を問わず画家同士で穏やかに優しくしあうだけってことにはならない。…その分、誰かに優しくしたい気持ちがずっと行き場をなくしてたりする。
帰ってきた香澄にお祭りのチラシを見せて笑う。
「これ、すぐ近所だし、一緒に行ってみようか」
そんなわけで当日の夕方、まずは自宅まで知り合いの着付け師の子に来てもらった。
浴衣もそこで前もって僕と香澄のぶんを買っておいた、お正月の旅館で知り合った貸衣装をしてたおばあちゃんの呉服屋さん。
あれから何度か仕事でおばあちゃんのお子さんたちにうちに来て手伝ってもらって、ちょっとだけ顔なじみになった。じゅんちゃんとゆなさん。
肖像画の内容にもよるけど、モデルがよく映える服や小道具が欲しいってときもあるから、そういうときに。うちのクローゼットにある服は僕と香澄のを合わせても、お互いに系統が揃ってる上にサイズが大きくてあんまり使えない。
買った浴衣は香澄が白で僕が濃い紫。旅館のときと違って香澄も今回は男性ものの浴衣で、二人とも柄はそんなに派手じゃない。旅先と違って行くのは近所の夏祭りだから、目立つ格好して歩いて妙な虫がついたら払うのに苦労しそうで。
今日は和服だから呼んで来てくれたのはじゅんちゃんだった。浴衣を綺麗に着付けてもらったお礼を昼間に焼いたクッキーと一緒に渡して、二人でお祭りに出かける。布を買って僕が作った簡単な浴衣を出がけに留守番するノエルに適当に着せたらじゅんちゃんに一度脱がされて着付けしなおされてた。
ちょうど陽が沈んだくらいのタイミング。外は昼間に比べたら少し気温も下がってきてる。
となりを歩く香澄の髪にはかいじゅうくんの簪が刺さってる。クリスマスに僕が慧にもらったものだったけど、僕より香澄が使う方が似合っててかわいいからそうしてる。…この方が慧もきっと喜ぶ。
香澄はバレンタイン…本人曰く「誕生日プレゼント」に、まことくんから髪留めをもらって、仕事の日とかによく使ってる。香澄は自分でそういう物はあんまり買わないし僕があげた覚えもなかったから訊いてみた。香澄が友達同士で物を贈りあったりすることにまで口は挟めないけどね。僕が無言でじーっと髪留めを見てたら視線に気づいた香澄は不思議そうに首傾げてた。
公園に入る前から外の道にも普段よりたくさんの人がいて、すでにかなり賑わってた。浴衣姿の人も多い。
はぐれないように手を繋いでたいけどご近所さんも来てそうだから無理かなぁ。
池のまわりをぐるっと夜店が囲むようにどこまでも連なってる。夜店は簡易テントみたいな作りで、高い鉄パイプみたいな骨組みを通してぼんやり光る提灯が頭上に並んで浮かんでる。
香澄と一緒に風を受けてとりあえず見て歩いてるうちにあっという間に空が暗くなって夕方から夜になった。提灯と夜店とところどころの街灯の灯りだけになる。
「あ」
思わず声が出た。飾りみたいにたくさんズラッと並べてあるのの中に、かいじゅうくんがいた。他にもいろんなキャラクター…?色々並んでる。顔だけ… 周りの人たちが買っていく様子を見てると、あれは顔につけるお面らしい。
迷わず買って香澄の頭に装着する。
「…?これって顔につけるんじゃないの?」かいじゅうくんのお面を香澄の頭の斜め上あたりにつける僕に香澄がほわほわ顔緩ませながら訊いてきた。
「香澄の顔が見えなくなったら僕が寂しいからね」
綺麗に装着し終えて満足してたら香澄がさらにほわほわ笑ってた。にっこりしてかいじゅうくんのいないところの髪の毛を梳いて撫でる。
僕はかいじゅうくんと比べたらやけにリアルな描写の般若面を買った。リアルで怖いからあんまり売れてないらしい。僕は首から下げた。背中側に面がくる。般若って女性じゃなかったっけ、とか思うけど、威嚇になる表情ではある。背後の警戒を般若面にお願いする。
二人でかき氷を買って食べ歩く。香澄がオレンジ、僕がブルーのやつ。二人でスプーンですくってお互いの口に運んで食べ比べてみる。どっちも冷たくておいしい。
射的のお店があったから香澄と二人でやってみる。ゴムを飛ばす鉄砲みたいなライフルみたいなやつを使って景品を撃ち落としたらそれをもらえる。
まずやってみた香澄が何発か撃ってお菓子箱を一個撃ち落とした。香澄はこういう体験は初めてだって言うから「コツを掴むのが上手だね」ってにこにこ上機嫌で褒めた。
そのあとに、香澄がちょっとだけ欲しそうに見てたウサギのぬいぐるみを僕が狙う。ルールに則って決められたラインから踏み出さないで鉄砲を構える。着物の袖が邪魔で肩までまくし上げる。たすきがけとかできればよかった。
僕は腕が長いから普通に構えただけでちょっとズルしてる感じになってるのかな。ゴムをつけ直してウサギを何度か撃ったら置かれた位置からずれてバランスを崩してウサギが落ちた。
店の人から受け取ったウサギを香澄に渡したら嬉しそうにしてた。垂れた耳。まだ留学から帰ってきてない絢のことを連想したのかな。
絢は今、まことくんとオーストラリアに留学に行ってる。日本国内ではなんの気兼ねもなく自由に好きなように活動するのが難しいのかもしれないからよかったとも思う、同時に、僕も香澄も心配な気持ちもあった。
だから僕が庭の樹から少し削りだして、二人でお守りを作った。木彫りかいじゅうくんのキーホルダー。
半分くらいのところまで香澄に作ってもらって、僕は最後の仕上げと少し整える程度のほうが絢は喜ぶかな、と、思ったんだけど、あまりに面妖な初期段階が香澄から提出されて僕は思わず難しい顔になった。なにかの形象をあらわしているとおぼしき木片の突起部分を落としていったらネット検索で閲覧に年齢制限がかかるような姿になったのでさらに削って削って磨いていったら最後にかろうじて残ったのはころんと丸っこい鈴みたいな形のかいじゅうくんだった。雛かもしれない。
お祭りはまだ見てまわるけど僕が撃ち落としたウサギは手荷物になるから一旦僕が香澄から預かる。
ヨーヨーがたくさん水に浮かべてあるのを二人で発見。香澄がすくってとった。歩きながら楽しそうに手で弾かせて遊んでるから、預からないで香澄に持たせたままにする。
頭にかいじゅうくん、手に水色のヨーヨー。着物を白にしてよかった。香澄の髪の色がよく映えて綺麗。
夜店の焼き鳥とかクレープとかホットドッグの匂いが漂ってくる。僕らは家で早めの夕食を済ませたから匂いだけ。公園のみんな曰く、お祭りの夜店で売ってる食べ物全般は内臓や消化器系によほど自信がないと食べるのは分の悪い賭けなんだそうだ。たとえよく火が通されたものでも油が怪しかったりするらしい。
みんなに団扇を配ってる人がいたから僕もひとつもらって、首筋をあおいで風を通す。じゅんちゃんに片側に流すみたいな幅の広めの紐を一本絡ませた編み方にされたから、いつもみたいに後ろで縛ってるより暑い。
となりで香澄の歩くスピードが少しだけ落ちた、様子からして下駄で少し足が痛むみたいだった。
僕も下駄は履き慣れないけどいまだに全然痛くならないから油断してたな… 少し人混みから逸れた場所に入って、香澄の前に片膝をつく。
「ここに足乗せてごらん」自分の立てたほうの膝をトントンと示して香澄の片足からそっと下駄を脱がせた。そのまま僕の膝の上に乗った白い足を診てみて、すぐに病院に行く必要があるような怪我はまだないことを確認する。
それでも鼻緒があたる箇所は少し赤くなっちゃってるから今日はこの辺でもう帰ったほうがよさそうだ。片足ずつ僕の膝に乗せさせて、その間に僕は自分のハンカチを歯でいくつかに裂いて破って、香澄の下駄の緒の部分を外して抜いて、そこにひとまずの代替にハンカチを通していく。ハンカチが柔らかいガーゼ生地だからもとの頑丈な緒に比べれば痛くないかもしれない。
一度香澄に履いてもらってから、すぐ脱げないけど締めつけない程度に長さを調節した。
家までならなんとかなりそうだったからそのまま二人で帰ろうとして、帰る途中で二人して見つけてしまった。
すぐそこの、ビニールプールみたいなのの中にたくさん金魚が泳いでる…。
香澄と顔を見合わせる。
「足は痛くない?」
「うん。すごく楽。」
「…じゃあ、あれだけ最後に見て帰ろうか」
足を痛めないように、ゆっくり水槽の前に二人でかがんで元気に泳ぎ回る金魚をじっと見る。
…体が白くて…頭だけ朱いのがいる。小さい…
「あの子香澄に似てる」
指差して香澄に言いながら、お店の人にすすめられるまま金魚をすくう小さな道具をもらっ��。指先で触って確かめる。薄い紙が貼ってあるのを水につけて金魚をすくうみたいだけど、紙の目がどの向きなのかとか裏表とか、踏まえておいたら少しはたくさんすくえないかな…。
「…ん 香澄どこ行った?」
「あそこ!」
僕が道具を見てて見失った香澄に似てる金魚を香澄がずっと目で追跡しててくれた。香澄が指差す先に腕を伸ばしてひとまず一匹目を無事にすくう。香澄確保。
そのあとも僕は香澄に「どの子がいい?」って訊いて、香澄が選んだ子をすくって、五匹すくったところでとうとう紙が破れた。
金魚をもらっていくかここに放して帰るか訊かれて、もらって帰ることにした。
荷物が増えたし夜も更けてきたから、今度こそ本当に今日はこのあたりで帰ることにする。
特に金魚の入った袋を持ってからは僕も香澄も少しおたおたした。生き物が入ってるし、一緒に入れてもらった水は少ないし、袋は歩いてたらどうしても揺れるしで、このままじゃ帰り道の間に弱って死んじゃうんじゃないかと思って。
楽になったとは言ってたけどやっぱりいつもの香澄の歩くペースよりは遅いから、公園を出てうちまでの道の真ん中あたりにきてからは、香澄に金魚を持ってもらって僕が香澄をおんぶして帰った。
香澄をおんぶしたり抱っこして運ぶのが好き。僕も昔小さな頃によくそうしてもらってた。どこへ連れてかれるのか分からない状態でも安心していられるその人との関係が大事だった。今僕の背中で疲れたのか少しうとうとしてる香澄に、嬉しくてにこにこする。あんな安心感を、香澄にあげられたら。
お祭りはあと二日、今日みたいな感じで続くらしい。時間があれば、次は普通の動きやすい格好で寄ってみようかな。
お祭りの夜は家に帰ったら浴衣を脱いで、香澄とうさぎと一緒にお風呂に入った。
香澄を洗ったあとでうさぎも洗って清潔にした。さっぱりしてから普段着に着替えて急いで一人で車を出して金魚を飼うために必要なものを買いそろえてきた。あんな少ない水と袋に入れたままだと一晩で死んじゃうかもしれない。
ひとまず金魚たちを無事広い水の中にうつしてから眠った。
次の日、元気に泳ぐ金魚たちを見ながら、香澄と相談して何人かに金魚を譲る相談を持ちかけてみることにした。
香澄がイキヤに連絡してみたらイキヤは今のマンションの部屋で飼う形でもらってくれるらしい。僕が情香ちゃんに連絡してみたら、長期間部屋を留守にすることもままあるから少し難しいって言ってた。
五匹。白い体に赤い髪のかすみはうちで飼いたい。けど、かすみは一番体が小さくて餌を食べる順番争いでも弱いみたいだから、ほかの子と一緒に飼ったら競り負けて弱っちゃうかもしれない。誰かもらってくれる人…
まだ陽の落ちきってない夕方に今度は浴衣じゃなくて動きやすいいつもの服で、香澄とまたお祭りに行ってみる。
一度来てるから二人ともあんまり気構えがなくて、お祭りを満喫するというより散歩の延長みたいな感覚で。僕は今年の夏祭りの見納めのつもりであちこちを見回す。
僕の横で香澄は今日もかき氷を買って食べてる。僕もたまにスプーンでもらって食べる。
特に目新しいお店が増えてるわけでもなかったから、香澄にそろそろ帰ろうか、って 声をかけようとした瞬間だった
場にそぐわないすごい勢いで僕らの脇を走り過ぎていった男にぶつかられた香澄が 跳ね飛ばされるみたいに 池に落ちた
「ーーーー 香澄!!」
大きな水飛沫と人が落ちた音に周囲からいくつか悲鳴があがって周辺が騒然とする
ここの池は綺麗なほうだけど深くなってるところは深い 香澄が一人で岸までたどり着くのは難しそうで僕も泳げるわけじゃないけど迷わず飛び込もうとしたとき、
カンカンカンと乾いた音がした 鉄パイプの屋台骨を踏みつけて走る音? 考える暇もなく夜店の屋根の上から細い人影が舞うように池に飛び込んだ
ーーーいつもの特徴的な裾の長い上着は着てなかったけど見間違いようのないシルエットに 僕は香澄とは逆方向に走り出す
信用なんてしたくもないし信用したからこうするわけでもないけど、泳げない僕がたどたどしく救命ベストとか持って自分も池に飛び込むよりあれのほうが確実に香澄を助けられる
ああもう 言いたくないけどあれは死生観とか倫理観とか常識とかそういうのが一切通用しないわりにどういう理屈だかこういう場面では迷いなく人命や人権を最優先したりする、あれの倫理観がとくに意味不明になるのは七ちゃんやイキヤや少数の大事な人間相手なのか
知るかそんなこと、ただおそらくこの場ではあれは香澄を助ける 学生時代からいがみ合ってきたから逆にソリの合わないフィーリングは嫌ってほど把握してる
僕の方が歩幅が広いし絵を描いててかなり体が鍛えられてたから、走ったらすぐに追いついた 香澄を突き飛ばして池に落として逃走しようとしてた男
腕を後ろからガシっと掴んだ、暴れて抵抗してきたから前方の空間に誰もいないのを確認して男の腕を掴んだまま前に回り込んで男の体を一度僕の肩と背に軽く引っかけるように乗せて空中で相手の体を大きくひっくり返すみたいに投げて前方の地面に叩きつけた
本気でやると全身あちこちに骨折や打撲を負わせる悲惨なことになるから、あくまで逃走防止の範疇を超えない程度に抑えた
倒れた男の両手を背中でねじりあげて背に乗っかるみたいに膝を当てて体重をかけて地面に這いつくばらせる
「あのね。こんなくだらないことしてないで僕は池に落ちた息子についてたかったんだ、心配だし、僕があの子を直接的に助けられなくても君にこんな風に構ってるよりは幾分かマシだよ僕の気分がね、でもこの祭りに来てるってことは君も近隣住人の可能性がある、そんな人間を正体不明のまま逃して野放しにするのも気持ちが悪いからね…」
取りおさえたまま今思ってる恨みつらみを男にずらずらストレス発散みたいに言い募ってたら、全身びしょ濡れになった香澄と行屋が池から無事に上がって僕のところまでやってきた。行屋が連れてきたというより香澄が僕のところまで来てくれたみたいだ。
「香澄!怖かったね…息ができなくて苦しい思いはしなかった?」
香澄をぎゅっと抱きしめたら、濡れてるせいかもしれないけど元々低めの体温がいつもよりさらに低い。真冬だったらショック死してたかもしれない… 僕の体温であっためるように抱きしめたままきゅっと閉じた目尻に薄く涙が浮かぶ …こわかった
「…池の水は清潔じゃないし、もう夜だけど今から一緒に病院に行こうね」
香澄から少し体を離して安心させるように微笑みかける。本当は救急車を呼びたかったけどここに呼んだらたくさんのいい好奇の目の的にされそうで、悩んだ末に呼ばなかった。
香澄は行屋のいつものマントみたいなカーディガンみたいなエスニック調の上着をバスタオルがわりにして頭からかぶってる。こっちを見てくる他人の視線から髪や顔や特徴的な部分をすっぽり隠せてる。そのために飛び込んでったときいつものこれは濡れないように着てなかったのか…?
行屋は僕がおさえてた男の背中を容赦なく踏みつけて、いつもジャラジャラ首から下げてるネックレスだかペンダントだか天然石がたくさん連なった長い首飾りの中から日本の仏教の行事で使う仰々しい数珠みたいなやつを一本首から外すと、僕が背中で束ねてた男の両腕を寝違えそうなほど引っぱってそれで縛り上げた
「…そんな繊細な装飾品、僕なら簡単に引きちぎるぞ。こんなものが手錠がわりの拘束になるのか」
あんまり行屋を見たくないので見ないようにしながら言ったら、行屋はとくに気取ったふうでも得意げなふうでもなくあっさり答えた。
「数珠を通してんのはピアノ線だ」
そう簡単には千切れないって言いたいのか ていうかそんな仕掛けあったのかそれ…
本人は歌うような口調で、数珠はいいぜ、海外でも宗教上の理由とか言や結構やべえときでも没収されずに見逃される、とかなんとか嘘か本当かわからないことを言いながら、さらにきつく縛り上げてる
…に、しても、こいつが人命救助に加害者の捕獲… 行動に一貫性がある…とうとう気が狂ったのか?
「お前いつから善行に目覚めたんだ」
行屋は造形的にはそれほど大きくない口元を三日月みたいに大きくにんまりさせながら言う。
「飛び込みと捕り物は祭りの華だろうが」
「…」
やっぱりまともな理由じゃなかった。香澄が池に落ちたのも僕が突き飛ばした男を捕まえたのも、祭りにそえる花というか一等祭りを盛り上げる余興というか…そんな感覚なのか…? いや、理解したくない。ここまで。
行屋もそこでくるっと向きを変えて、薄着一枚でずぶ濡れのまま、まるで寒そうな気配もなく一言の挨拶もなしにまた身軽に夜店の屋根に登って身を翻してテントを飛びこえて、あっという間に姿は見えなくなって、祭りの中から去っていった。
その日はすぐに香澄を病院に連れていって診てもらった。
そんなにたくさん水を飲んでなかったおかげなのか、特に体に異常はなし、外傷もなし。医師は多分大丈夫だろうって言ってたけど、細菌とか諸々の検査をしてもらって、後日検査結果を聞きに来ることになった。
香澄を池に突き飛ばしていった男は僕が警察に引き渡した。お祭りの中で起きた事故だっていうんでお祭りの運営にも事の一部始終の説明を求められた。本人曰く、道を急いでいて不注意で偶然香澄に体がぶつかってしまい、そんなつもりはなかったのに香澄が池に落ちてしまって、深い池だったからそのまま溺死させてしまったらと思って怖くなって逃げた、僕に捕まったとき抵抗して暴れたのもそういうことで、香澄個人を狙った意図的な行動ではない、と。
僕はそれを鵜呑みにはしないし、まるで香澄が落ちたせいみたいな言い草がすごく不快だけど、それ以上個人的に関わるのも嫌だったからあとは警察に任せた。
香澄視点 続き
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永久不履行【作者:中津川】【宗凛同人小说中文授权翻译】
作者twitter @nakatsu_river2
p站原文链接:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4102450
翻译: sano_sc
修正润色、排版: @牛盲马晒客 校对:榣木
版权属于原作者,仅供同好交流,严禁商用。
译者注:这篇文章写的是第四话宗介和凛在泳池一决胜负之后的故事。我翻译出来给大家看,是因为太喜欢作者对宗凛两个人当初的争论以及分别后各自想法的解读了,当然,宗凛之间的甜蜜互动也超级让人心动。作者写这篇文章时,宗介的伤还没有暴露,所以结局和官方有出入,但她对宗凛关系的深刻理解让我读多少次都感动不已。由于个人水平原因,虽然尽力了,但还和原文差的很远,请多指正。
这篇文章视角切换很频繁,为了方便读者阅读,第三人称视角用黑体表示。太阳符号❂❂❂❂❂❂表示下面是宗介视角的描述,樱花符号❀❀❀❀❀❀表示下面是凛视角的描述。
“到底下了什么决心?”
刚回到宿舍,宗介就对准备换衣服的凛问到。
❂❂❂❂❂❂
我和凛在夜半无人的泳池,赌上接力赛蝶泳的位置一决胜负。结果是我赢了。
我因胜利而激动地大声呐喊,而凛虽然输了也没有哭。取而代之的、是他不甘与开心交织在一起的复杂表情。
“我也下定决心了。谢谢啦,宗介。”
他边这么说着,边露出轻松的微笑。
我没能开口去问他下了什么决心,甚至完全忘了搭腔——月光下凛的笑容美得让人窒息。
然后,凛好像害怕被保安发现一样,连衣服都没换就急匆匆地返回了宿舍。
❂❂❂❂❂❂
凛此时已经脱掉了外套,听到我的话,他搭在泳衣上的手停下了动作。他抬起头直面着我,为了不让宿管发现我们没有开灯,借着月光仍能将凛的表情看得清清楚楚。
“选拔接力队员的方法。” 凛用认真的神态说到。
“我跟你说过,鲛柄的接力队员是用时间来决定的吧。”
没错,所以我才需要赌上蝶泳位置与凛一决胜负。因为凛是鲛柄蝶泳记录的保持者。
凛的脸被月色蒙上一层阴影。
“……其实我一直拿不定主意,这到底算不算一个好的方式。”
❀❀❀❀❀❀
虽然嘴上一直说着要打造最好的队伍,新学年开始后我却什么都没做成。爱为了能成为接力队员,开始了蛙泳特训,我自己还不知从哪里着手,也没有合适的机会问遥和真琴以后该怎么打算。
“其实,我一直在迷惑:到底应该怎样打造我一直追求的’最好的队伍’。鲛柄的部员谁都不缺乏对游泳的热情,鲛柄是游泳强校,大家都是因为想要游泳才入部的。我也明白,在这些人中选拔队员,根据用时来决定是最公平的方法。但是……我想尊重那些真心想游接力的部员的心情。我觉得用这份真心组成的队伍,比起依靠时间选拔,能产生更深远的影响。接力并不只局限于时间。对游泳一心一意的部员里,也有更偏重个人项目的人存在。所以,我想挑选时间和热情兼备的接力队员。但是,这样做就违背了鲛柄的传统。靠用时来决定队员的规则,按照以往的结果来看的确有效。在不知道结果的情况下,按照我的一己之见改变规则,到底应不应该——我一直在犹豫这件事。
这件事我对谁都没有提起过。不能对宗介说。像宗介这样的理论派,是不会认同在用时之外再添加干劲这种不安定因素的。因为这种观点的不同,宗介曾经拒绝和我组队。
然而,那个我一直觉得不会认同我想法的宗介,却说出了我意想不到的话。
我握紧拳头,抬起头凝视着宗介。
“但是,你却对我说想要做我的同伴。”
宗介说出想要和我一起游接力时,我怀疑自己幻听了。宗介到底怎么了?——虽然心中有疑问,但因为太过震惊没能问出口。
宗介想要和我成为同伴的热烈想法,我也没有接受。脑海里忽然浮现出小学那时被宗介拒绝的痛苦。那是至今仍像刀疤一样刻在心里的痛。更何况,我还无法决断是否应该更改鲛柄接力的规则。所以,我提议用胜负的方式来决定。
这个胜负,宗介接受了。
宗介游得很棒。在水里能感到他强大的压迫感,而他热烈的想法更是让我心神激荡,我从内到外都被他震撼了。
就是这个。
这就是我追求的游泳。
——时隔五年和宗介再决胜负,果然让我热血沸腾。
宗介看起来是冷静沉着的男人,事实上对游泳的热情和我一样,这一点我很清楚。从互相争论的时候,我们从不让步的激烈碰撞上就知道了。
结果是宗介赢了。
理论派的宗介,推翻了自己用时高于一切的观点,说出想要和我一起游接力的话。
输给他的确心有不甘,但是凌驾于不甘之上的,是内心的欣喜。
我确信了自己应该走的路。
宗介热烈的想法,让我做出了重大的决定。
“宗介,多亏了你。因为你抛开了一直坚持的观点,告诉我你想要和我一起游接力,并且拿出全力与我一决胜负。让我察觉到,我才是被用时优先这种想法束缚住的人。你热烈的心念和泳姿打消了我的烦恼,推着我走出了第一步。”
去年,是遥他们拯救了因在澳大利亚碰壁而一蹶不振的我;但现在,是宗介帮助迷惘的我找到了新的道路。
能在新的道路上和我一起前进的,不是岩鸢的同伴。
——是宗介和鲛柄的同伴。
我向前迈了一步,从触手可及的距离凝视着宗介。宗介像平时一样目不转睛地望着我。宗介的眼神有种不为任何事所动的强大,从很久以前起就是我的精神支柱。
“今天练习前,我要把自己对接力的真正想法告诉部员。将选拔方式从只看用时改为同时考虑用时和干劲。我想要和真心想游接力的同伴一起创造最好的队伍。”
这就是凛找到的通往梦想的道路。
宗介也用同样严肃的表情,迎接着凛的视线。
❂❂❂❂❂❂
“凛心里的热情我也感受到了。”
我说着握紧了拳,按在自己胸口上。然后两人同时伸出拳头碰了一下——这是我们心照不宣的习惯。
“谢谢你,宗介。”
凛认真的表情稍微缓和了。
“能帮上凛真是太好了。”
我笑了一下,试图掩盖内心的羞涩。凛也笑得很开心,但马上眉头又皱了起来。
“这才刚刚开始组建队伍,队员要在此之后决定下来。虽然已经决定了自由泳和蝶泳是我和宗介。……和你一起,会不会还有不顺利的可能……呢?”
凛在含糊其辞。我明白他的话,我也知道,自己当初的拒绝到底让他受了多大伤害。即便如此,我也不会否定自己当初和他的争论。因为那时的我并不知道:当我们意见相左时,除了争论之外,还能怎么做。
“没错,我们也许还有可能因为意见不一、导致队伍不欢而���吧。”
听完我的话,凛的瞳���闪烁了一下,垂下的眼睛里划过一丝悲伤。我告诉他还想再次和他游接力时,他也是这种眼神。——凛总是会露出这样的眼神。
“所以,我们不要重蹈覆辙。这次我一定要成为凛的同伴,我想和凛一起游接力。——我觉得这样就能明白些什么,我想知道自己究竟在找什么。”
凛露出惊讶的神情,猛地抓住我的手腕。
“这话你在跑步时也说过,到底出什么事了?”
他担心地看着我。我低下眼睛。还不能对凛说,我也不知道怎么回答他才好。
“……还不能对你说。我自己也不知道。但是,到时候一定会告诉凛。”
“真的吗?”
凛用严肃的表情问我。从被他抓紧的手腕,我能感到他是真的担心我。
“啊。”
凛的神态终于轻松了一点,适才紧张的身体也松懈下来。然后他冷不丁打了个喷嚏。
“没事吧?”
我把手放在凛肩上。凛的身体很冷。现在白天的气温已经很高了,但夜晚从日本海吹来的风仍是凉飕飕的。虽然已经擦干了水,可毕竟只穿了一条泳裤。只是我触碰着凛的指尖却传来了炙热的触感。凛抬头看着我。从西面倾泻入屋的月光洒在凛的身上。回过神的时候我已经抱紧了凛。凛惊呆了,他想要拒绝,却因被我箍得紧紧的而动弹不得。我的颈间是凛的吐气,肌肤上是凛的体温,——这一切让我心情恍惚,一直压抑着的对凛的思念,再也按捺不住。
“让我抱吧——‘我说什么你都会听’的那个约定。”
我拿出了那个一直保留的约定,如果凛因为约定被我抱了,他也能给自己一个合理的解释。理性终于回来了,这时我才冷静下来:我得给凛一个台阶下。
“我不会听的。”
凛斩钉截铁地说。我松开了抱着凛的手,从凛的身上离开。正想着“果然还是被凛拒绝了”的时候,凛探过头凑近我的脸,与我四目相接的,是蝶泳胜负后凛的样子,——是认同了我的热情、认同了我的实力,下定决心后不再迷茫的笑。凛带着这样的笑吻住了我的唇。
是在做梦吧。
我呆呆地站着。凛在离开我之前,用他尖尖的牙齿咬了我厚厚的下唇。甜到发痛,我终于意识到这不是梦。看见我恍惚的样子,凛又生气地皱起了眉。
“喂,宗介。你说想要抱我的,怎么了,发什么呆啊。”
“但是你说不听我们的约定的。”
我拿不准到底什么样的事情凛才会将之算作约定。即便是我用尽全力的告白——还是被他拒绝了。
“当然了啊。”
凛放低了声音,但还是很生气。
“用了约定就是在逃避,好像是在找借口一样。我都明白的,你不用这么顾虑我。有什么话就直接说,要不就不像你了。你抛给我你的真心,用那么激烈的胜负把我的身体点燃了,怎么能就这么不管了。”
凛的语气从生气渐渐变成娇嗔。
在我目不转睛地注视下,凛突然别过头去。月色虽昏暗,他的眼底和鼻尖还是告诉我凛脸红了。我欣赏着凛泛红的脸,在心里品味凛说的话。仿佛听见内心强固的理性脱缰的声音,对凛强烈的感情随之喷薄而出。我慢慢向凛伸出双手,紧紧地把他圈到怀里。
“我喜欢凛。即使你拒绝我们的约定我也想要凛。我想抱凛。”
我用尽了浑身力气把凛抱紧。
“好……好难受。”
“对不起。”
“你平时都很冷静,怎么突然这么冲动。“
凛嘴上虽然嘟哝着,身体却靠着我。本来冰冷的凛的身体现在慢慢热起来了,而我自己的身体也因为传递过来的温度开始发烫。
“不只是心,宗介的身体也好热。”
“凛的身体也很热。”
我注视着凛的眼睛,再一次告白。
“我喜欢凛。”
这是以前和凛在一起时没有意识到的事。凛离开后我才明白,这份感情过了五年只增不减。如今和他再次相见,却是无论如何都压抑不住了。
我用手扶着凛的下巴,托起他的脸,看着他说:
“从五年前起,不,从我们还是孩子的时候,我就一直喜欢凛。”
凛伸出双手,捧着我的脸。
“我也是。我一直都喜欢着宗介。我人生第一个想要一起游泳的人、想要一起接力的伙伴是你。但是……你跟我说不要和我在一个队伍里的时候……我……”
输了蝶泳也没哭的凛这时却开始哽咽。
“我以为再也不能和你一起游接力、不能成为同伴了。你可能不喜欢我吧——这种想法让我难受到眼泪都流不出来。……但是我不管怎么样都要游接力,所以才去寻找宗介之外的同伴。”
凛把脸埋在宗介宽大的肩膀上,泪水沾湿了宗介的肩。
对凛来说,接力就是和亡父最直接的连系,是和同伴的羁绊、是游泳的乐趣、是梦想的所在,不如说接力就是“凛本身”。在竞泳最高舞台——奥运会上,和同伴一起游接力,是凛的人生梦想。
和自己的人生一起游泳的同伴,凛最初的选择是宗介。
但是,宗介拒绝成为凛的接力同伴。
对凛来说,这等同于宗介否定了自己。
即使被宗介否定,凛也不能放弃接力。为了自己对接力的执念,凛找到了遥他们作为新的接力伙伴。
但是他没有一刻忘记宗介。
❀❀❀❀❀❀
“你讨厌宗介君吗?”渚这么问过我。被宗介拒绝时留下的伤口又开始隐隐作痛。
我应该讨厌他吗。一直一直都好喜欢他。
因为想要和他一起,就拉他游泳并教给他游泳的方法。我想要和他在一个队伍里游接力。
尽管如此——
即使宗介不喜欢我了,也是我的亲友,是最能理解我的人,这是不会变的。不能成为同伴,至少还能做彼此的对手一起游泳。
没错,我这么说服了自己。
但是,我一直都想和宗介一起接力啊。
宗介抱住凛颤抖的肩膀。
“凛,我以前的确说过和你不在一个队伍比较好这样的话。但绝不是因为我不喜欢你。不如说,我害怕如果意见不同还在一起游接力,最终你会讨厌我。”
❂❂❂❂❂❂
我看见凛讶异的脸。既然把对方叫做彼此的分身,我们性格和思考方式中的相似处实在太多。同样的性格很容易共鸣,但也容易产生近亲憎恶感。那时的我们只是尚未形成自我的观念、又不知如何与他人保持距离的小学生,感情相互碰撞后因爱生恨也不是不可能。
“那时比起队伍和同伴意识,我认为游泳是应该为自己负责的。当时我认为自己的想法是对的,所以只能对你说出不要做同伴这种话。但是现在我不这样想了,我想作为你的同伴一起游接力。如果能弥补凛受的伤,我什么都愿意做。我应该怎么道歉才好。”
正说着,凛用手指按住了我的嘴。
“不要道歉。你这么顽固的理论派颠覆了自己一直坚持的观点,已经是相当了不得的事情了。否定自己的想法有多辛苦,我是知道的。因为在澳大利亚受挫的我就是这样的。我在澳大利亚遭遇瓶颈的时候,记录完全不能进步,就开始想是不是因为自己太执着接力的缘故。游泳的速度与同伴意识没有关系。宗介的想法才是对的,而我的想法是错的吧。但是我害怕认同这一点,所以没有告诉宗介。”
❀❀❀❀❀❀
如果能告诉宗介说我认为你是对的,宗介可能什么都不说就会重新接受我。但是如果我认同了这一点,什么时候能再和宗介一起接力的仅存的希望,也会彻底消失了。
“然后,回到日本和岩鸢的同伴再次游泳,我才意识到我其实没错。这五年以来,我一直在逃避自己、逃避宗介。……对不起,宗介。一直没有联系你。”
“凛,不用道歉。”
❂❂❂❂❂❂
我抱着凛的头,出于怜爱,手指插进他的发丝中梳理了几下。
“你最痛苦的时候,我什么都没能为你做。”
“都说了宗介不要道歉了。”
凛也把手臂缠到我的脖子上,抱住了我。
“这一次,要和凛一起游接力。”
“我也要和宗介一起游接力……不过可能还会吵架就是了。”
“肯定会的。因为这是我们啊。但是小学那时,我们也从来没闹掰过。无论怎么争论吵架都能在一起游接力的道路,我们一起去寻找吧。”
“啊。”
凛开心地点头。我贴近凛的脸吻了上去,本来只想轻吻,舌尖碰到嘴唇时,凛出乎我意料的温顺地张嘴接受了我。凛缠绵地吸吮着我的舌头,我才发现凛也是这么渴求着我。忍不住了,我也与他唇舌绞缠,凛吸吮得更加激烈了。我纵容着凛的索求,瞅准凛稍稍平静下来的时机,松开了他的唇。我的手搭上凛的双肩,凝视着凛的双眼对他说:
“已经等了五年了。”
“等待的部分,要付利息哟。”
重获呼吸后,凛又开始调皮了。
“啊,做到你喊不要为止。”
“能做到就放马过来吧。”
“会让你哭得停不下来的。”
“才不会哭~呢。”
(R-18部分略,请移步p站原文)
放任着事后舒适的倦感,我和凛并排躺在床上。我看着臂弯里的凛,他脸上挂着幸福的笑睡着了。睡了吗?就这么睡了多可惜啊。
结果,什么都会听我的那个约定,还是原封不动放在那里。只是,已幸福至此,我还会想从凛哪里索求什么呢。
“约定什么的,不要了吧。”
我喃喃自语。
“可以吗?”
声音在我的脸颊响起。臂弯中的凛张开了眼睛。
“你没睡着吗?”
“这样和宗介一起,睡着了太可惜了吧。”
和我一样嘛。我不自觉地嘴角上扬。
“为什么啊,我说什么你都不答应。”
“那些事不用约定也都能实现啊。”
凛稍稍提高了嗓音。
“你现在就在下铺睡着啊。不用换了,以后一起睡下铺也无所谓。”
凛说的毫不客气。是什么时候做都ok的意思吧。真是个让人开心的邀请。凛喜欢唱反调,重要的话说不出口,要说也会用这种不客气的语气说。我很了解他这一点。
“分你可乐也不是不行。”
“不是一口都不剩了吗?”
“没~有,还有四分之一呢。”
凛说的很坚决。我内心嘟囔着,明明我要的是一半啊。但是,这么跟凛说了之后,他一边抱怨着这种事情还要用约定,一边把可乐从他那一侧摆到我这边,还故意把拉口朝向我。虽然他不说,我也知道这是他佯装若无其事的关心。我情不自禁地凑过去将他嘴里的可乐一饮而尽。
现在不用间接接吻了,我直接吻着凛的嘴唇。
“不是可乐味的啊。”
“怎么可能是嘛。”
凛苦笑着。我再一次亲吻了凛。缠绵过后,用舌头轻轻舔干唇间残余的湿润。
“果然比起间接亲吻,还是直接的好。”
“间接亲吻也很有情趣呀。而且人前虽然不能直接接吻,间接还是可以的。因为可乐很好喝啊。”
所以结论是,今后我还要请他喝可乐。我想了想,问他到:
“凛,你可不能见谁都让他请你喝可乐啊。”
“怎么可能啊。倒不如说我才是被逼着请客的那个。动不动就要请爱和百百喝宝矿力什么的。我能不客气地要他请客的人只有你一个。”
凛轻快的笑了出来。像哥哥一样照顾后辈的凛,而他的言外之意,是能够撒娇的对象只有我,我怎么可能拒绝他呢。
“床和可乐都可以了,那,凛到底想要我让你做什么呢。”
凛抬起身,俯视着我。
“听着,不准让我做坏坏的事情。只有我认可的事情才可以。”
“那还算什么‘我说什么你都听’的约定啊。”
我嘟哝着。
“好吧。”
时隔五年的约定转眼之间就加上了“必须由凛同意”的附加条件。我真是有苦说不出。
但是,真的再想不出其他想要凛做的事了。
与他重逢,填补我们之间五年的空缺,能和他一起睡在下铺,一起分享可乐。经年的思念已开花结果,不仅身体互相依偎,两人的心也种下了新的羁绊。
能和凛一起游接力。
除此之外,别无他求。
“凛,再让我慢慢想想吧。”
“知道了。反正已经等了五年,不在乎再继续等下去。”
“可能还要很多年。”
“没关系。”
凛开心地笑了,然后打了个哈欠。
突然我发现了,正是这无限期的约定,把我和凛再次拉近。这个约定是我和凛之间的又一个羁绊。
我也确信了,这个约定不会结束。
因为我不会执行这个约定,要让它永远把我们紧密相连。
臂弯里的凛散发出沉睡的气息。
我用指尖挑起凛的前发,他的睫毛好长。在稀薄的月光下,凛看上去就像女孩子一样。我眯起眼睛,欣赏着已经出落成美人的凛。不过,这天真的睡相倒是和小学时候一模一样。我又情不自禁地笑了。
因为意见不同而分别的这五年间,我们错过了彼此太多的事情。
但那些从不曾改变过的,却一直把我们连在一起。
我要问他分开时发生的事,告诉他我心里炽热的想念,然后和他分胜负。
肯定还会有意见不同的时候,但是,再也不会选择小学时候的老路了,要和凛一起在新的道路上前进。不是让凛听我的话,而是和凛一起实现我们的梦想。
黎明时分,鲛柄新的接力队伍启动了,这是凛和我的队伍。
我和凛会孕育出共同的梦想,我怀抱着这种心情,沉沉地睡去。
END
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火之聲・其四
嘈雜的人聲充斥在醫務室、手入室和走廊上,與平時靜得恐怖的狀態對比,一時竟不知哪種光景比較偏離現實。山姥切坐在走廊上,所有的聲響轟炸著他的腦部,但他卻彷彿充耳不聞。
他依稀記得最後有誰向他喊著撤退,現在想起來,那是塔上層直屬部隊的鯰尾藤四郎和一期一振的聲音。通信器上的緊急歸城按鈕恐怕也是他們替自己按下的,畢竟,那時的自己全身僵硬得動彈不得。他們是否平安、戰場現在情形如何,這些事早已經超越山姥切能夠思考的餘地。
先不要擔心,這次出現了不少傷兵,但目前沒有人陣亡。你先等著,交給我們處理——這是鶴丸國永對自己說的最後一句話,隨後山姥切就被推到了手入室的門外,看著鶴丸與其他身影猶如一幀幀的幻燈片,不斷出現又消失在自己眼前。這是什麼,這到底是什麼,這一切到底都算些什麼。噪音持續震動著他的耳膜,山姥切愈來愈無法理解周遭的一切。
對了,早上的手合結束時大俱利伽羅好像說了些什麼。
今天,任務結束後,宿舍區。
啊,原來如此,一定是因為這樣大俱利伽羅才不在這裡吧。那個無時無刻都在身邊的存在,現在一定正在約定好的地方等著自己。看見自己遲到,他一定會先挖苦幾句,再像平常一樣向自己伸出手。
既然如此,怎麼能讓他再等下去呢。
山姥切站起身來,像無聲的幽靈一般,消失在走廊的一端。
***
「裝什麼睡啊!明明沒有受傷,為什麼你就是不肯醒來!」
手入室的成員一批換過一批,然而在確認大俱利伽羅的軀體沒有外傷的同時,手入也失去了意義。鶴丸丟開刺激腦波的儀器,只是按著大俱利伽羅的肩膀,無計可施的怒吼著。
明明還有人在等著你不是嗎——鶴丸焦急地想著,一個念頭卻突然浮現在他的腦海中。他奔出門外,撥開人潮,搜尋著那個「可能性」。
雖然平時總是由嚮導把陷入精神圖景的哨兵帶回現實,但面臨無前例可循的現況,對象又已經過一定時間的鏈接,反向操作也許並不是那麼不可行。只是,不論他多麼焦急地反覆搜索著與大俱利伽羅搭檔的那把刀,那個身影卻並未出現在走廊上的任何一隅。
搭上電梯,奔向15樓的走廊深處,鶴丸在一整排一模一樣的房間之中找到目的地,從白袍口袋中拿出裝置,按下對講器的虛擬按鍵——無人回應。他又按下另一個按鍵,房門應聲滑開。已經換上晚霞環境光的房間有些幽暗,卻一盞燈都沒有點亮,當然,也沒有任何人的氣息。鶴丸手中的裝置亮著青白色的光,螢幕上顯示著:6點13分。
「可惡,已經這麼晚了⋯⋯!到底⋯⋯」他懊惱地嘀咕著,卻發現畫面的一角亮著一條提醒訊息:
“今日行程提醒:伽羅坊愛的小屋呀齁♡”
鶴丸怔住了,螢幕的冷光把他蒼白的皮膚和燦金色的眼瞳映成了無機質的藍色。「⋯⋯不會吧⋯⋯」他虛弱地冷笑了兩聲,隨即一把揣起裝置,向電梯口衝去。
***
砂塵般非均質的黑霧籠罩著,像是一個流動的球殼般,拉開一定的距離,彷如觀察著、又像在監視著被包圍在其中的某個存在。大俱利伽羅緩緩張開眼,看著周圍的黑霧此消彼長,像是無數的手或扭曲的臉,捲動著、游移著,不斷地改變形貌。
那不是普通的瘴氣,而是悲傷、惡意、悔恨糾結而成的、意念的團塊。從一開始,大俱利伽羅就感受得到那從異空間張牙舞爪而來的存在並非實體,比起山姥切,也許身為嚮導的自己才更適合對付這種對手。敵方或許意圖藉此影響各個時代的戰況,達到改變歷史的目的吧——他猜想著。只是面對這樣的對手,再怎麼詰問,也無法得知真相。
他試著在分不清上下左右的虛幻空間前行,然而每當他前進一步,黑霧便向後退開一步,而後方空出來的距離,卻又被湧上來的流體所填滿。不論走了多久,他依然彷彿原地踏步一般,哪裏都去不了。大俱利伽羅集中精神,想像著本體就在左手,下一秒,紫色刀鞘的日本刀便出現在左手的掌心。他用右手握住刀柄,正想抽出刀身,黑霧卻突然變得狂暴,猛然伸出許多肢體壓制住他的行動。
「可惡⋯⋯!」還來不及抵抗,團塊的其他部分也跟著躁動起來,彷彿意圖將他吞噬一般,從四面八方齜牙裂嘴地撲來。說時遲那時快,一個白色的影子突然衝了出來,撕咬著把黑霧扯裂。黑霧一瞬間停止了動作,大俱利伽羅這時看清了那抹白影的真身——那是一頭碧眼的白狼。
黑霧重整勢態,向白狼襲擊了過去。白狼像是烏雲中的閃電一般閃躲著、穿梭在團塊之間,大俱利伽羅趁隙拔刀,向後方揮砍著那無數的肢體。如此互相掩護、將背後的空隙交給對方的戰鬥方式喚起了他的思緒。啊,明明是沒有多久之前的事,居然會令人如此懷念。
不該繼續在這裏浪費時間了,外面還有個愛操心的傢伙在等著自己呢。
大俱利伽羅看準時機,放出黑龍,讓牠飛翔在這無限的封閉空間中,恣意地怒吼、燃燒,將那些無聲地吶喊著的惡意吞噬殆盡。
狼嚎傳進大俱利伽羅耳中,他轉過身,只見黑龍經過之處,殘餘的灰燼無力地退讓出一條細長的道路,他看不見路的盡頭,只知道在那彼端似乎隱隱地閃著微光。
緊握手中的刀,大俱利伽羅踏上那條蜿蜒的道路。他伸出纏繞著龍紋的左手,示意白狼跟上來,然而那匹有著湖水般眸色的狼,卻只是站在原地,靜靜地看著他。大俱利伽羅皺了皺眉,回過身,正要向牠踏出一步之時,卻見到那身純白的毛宛如沾上了火星的紙片般,開始燃燒了起來。從四肢到軀幹、從末梢到中心,火星蔓延之處沒有搖曳的火焰,只是逐漸變得焦黑、飛散在風裡,融進了黑霧之中。白狼依然靜靜地站著,靜靜地直視著大俱利伽羅的雙眼,在大俱利伽羅碰觸到牠的瞬間,牠閉上了雙眼,化成灰燼。
***
夕陽漸漸沉入地平線,藏青的天幕點上火彩,正是晝夜交替的逢魔時刻。在明滅著的金星照耀下,鶴丸國永氣喘吁吁地在一棟木造住宅前停下腳步。緊閉的門口前,一個披著白布的身影動也不動地坐在台階上,幾乎令人無法感覺到他的氣息。
擦了擦額角的汗,鶴丸調整了呼吸,上前搭話。「你在這裡啊⋯⋯呼,真是的,明明叫你等著、」
「⋯⋯他在哪。」
「⋯⋯⋯⋯」鶴丸停下了動作,瞬間僵住了表情。
門前的人影搖搖晃晃地站了起來,沾染了戰場沙塵的白布隨著晃動著。他痛苦地按著額頭,布沿的陰影之下,沙啞的聲音壓抑著、顫抖著,遙遠得宛如另一個世界的訊息。「⋯⋯為什麼⋯⋯為什麼他不在這裡⋯⋯明明到處都是他的氣息,為什麼⋯⋯為什麼啊啊啊⋯⋯⋯⋯!!!!!!」
鶴丸偏著頭、注視著眼前的一切,「⋯⋯伽羅坊、⋯⋯大俱利伽羅難道不是在等你嗎?」他無奈地苦笑著,不著痕跡地按下手錶上的按鍵。
話還沒說完,一道白色的影子便像閃電般猛然衝向鶴丸。「我問你他在哪!你把他帶到哪裡去了!快說啊!!!!」
雷鳴般的怒吼在耳際,鶴丸右手緊握急速顯現出的刀,用刀鞘抵住突如其來的衝擊。他有些勉強地抬起左手,把手錶上的發信器舉向唇邊:「——請求封鎖K區12,橙色警戒,事態:A+級哨兵狂化,」看著被夕色所染紅的綠眸與金髮,他從齒縫中緩緩吐出:「對象:打刀——山姥切國廣。」
結束通訊,鶴丸將空出來的左手伸向刀柄,把刀抽出了幾吋。山姥切見狀迅速地向後跳開,握住配在腰際的本體,緩緩抽出刀刃。銀色的刀身映照著天空,燃燒著晚霞的顏色。
「哈,這不是差一點就被你嚇著了嗎⋯⋯」鶴丸把刀換到左手,拔出刀的瞬間,鎖鏈碰撞的金屬聲響起,搭著羽織的白色和服唰地一聲取代了白袍,包覆了他的身體。「他在等你的事可不是在騙你,只是⋯⋯現在的你已經聽不到了吧⋯⋯」
山姥切再次跳起,用目視難以追及的速度揮刀攻向鶴丸。刃與刃的碰撞聲迴響在草地上、小徑旁、屋簷下,一點一滴地撕裂此處曾有的平靜日常。雖然一次次勉強接下了攻擊,但在山姥切毫不留情的狂暴攻勢之下,鶴丸一退再退,只防禦而不攻擊的作戰方式也已逐漸失去抵抗的能力。
太陽已完全消失在天空,只剩最後的餘暉還掙扎著不願退去。再不分出勝負就糟了——鶴丸思索著。若進入夜戰狀態,情況只會對太刀的自己更加不利,接下來的一擊,不論如何都得讓山姥切國廣失去戰鬥能力。
能輕易辦到的話,也不必等到這一刻了,鶴丸比任何人都清楚這一點。但是——這種時候,才是奇襲登場的時候吧——他皺了皺眉,揚起嘴角。下一次攻擊,在對手誤以為自己依然會回以防禦的瞬間——鶴丸旋轉著低下身子,將刀刃向下迴旋、奮力揮了出去。
「出乎意料吧?有破、⋯⋯!」
原以為可以在這一招劃下句點,沒料到全力揮出的斬擊竟沒有觸及任何物體。被拉開的距離、空出來的一拍,彷彿慢動作一般,鶴丸看見山姥切回過身、舉起刀,亮晃晃的白刃向自己劈了過來。他試圖用最快的速度收回揮空的刀,理性卻殘酷地告訴自己:不可能來得及的。
到最後一刻都沒放棄,也許這點才是最令自己驚訝的吧。雖然那些努力,到最後依然是白忙一場——鶴丸一咬牙,握緊本體那柄走過千年的太刀,在薄暮中睜亮雙眼,目送自己的結局。
陰影覆蓋了視線,刀刃穿過胴體發出了悶響,純白的羽織染上鮮紅,只不過,那並不是鶴丸國永的血。
彷彿要在夜色中融化的黑色身影安靜地佇立著,一陣風吹來,髮梢的一抹赤紅翻飛得宛如天邊稍縱即逝的餘暉。他艱難地跨出步伐,銀色的刃向他的體內深入了一吋、又一吋,但是他並沒有停下來。直到觸手可及的距離,他顫抖著伸出戴著纏繞著龍紋的手,撥開遮蓋一雙碧眼的瀏海,輕輕碰觸幾無血色的臉頰。
「⋯⋯對不起,又讓你一個人了⋯⋯」
壓抑著疼痛造成的痙攣,大俱利伽羅注視著自己無可取代的搭檔、戰友、和戀人,輕聲地說。
黑色手套從蒼白的臉龐無力地滑下,留下幾道血紅的痕跡。疼痛使他無法站立,他跪倒在地,被刀刃刺穿的傷口拉扯著,把染著鮮血的打刀從握著刀柄的手中拉了下來。
「啊、啊啊⋯⋯」
山姥切抓扯著頭髮,嘴裡彷彿吐著囈語,眼淚從顫抖的眼眶中滾落,滴進血泊之中。
為什麼?為什麼道歉?為什麼不生氣?為什麼要自取滅亡?為什麼事情會變成這樣?為什麼最後還是走到了這一步?為什麼為什麼為什麼為什麼為什麼為什麼為什麼為什麼為什麼?????
「啊啊啊啊啊啊啊啊⋯⋯!!!!!」
這個短暫夏日的記憶像跑馬燈一般在腦海中轉著、轉著,數百年的生命之中,他竟想不起除此之外的其他部分;彷彿一張陳舊的黑膠唱片跳了針,只會一回又一回地播放著最喜愛的歌。
然而那些回憶愈美好,就愈殘酷。無數的片段彷彿無數審判的手,將他團團包圍、無言地下達著——有罪。
「⋯⋯都是⋯⋯因為我⋯⋯」
在現實之前,回憶片段中幸福地笑著的自己只是徒然令人憎恨。沒有那些過往,就不會走上今天這條路;如果最後會是這樣的結局,那麼從一開始,就不該相遇。
恍惚中,他彷彿看見自己從唱盤上拽起唱片,然後將它折得粉碎。
無雲的天空中突然出現了眼狀的裂縫,一隻、兩隻、還有更多。從裂縫中漫出的流體彷彿砂塵混合成的黑霧,形成無形的肢體,溫柔地在山姥切身邊圍繞。他跪了下來,抬起大俱利伽羅的臉龐,眼淚沿著頰上滿佈的淚痕,落進那黯淡的金色眼瞳。
不要過去——即使只剩下氣音,這斷斷續續的幾個字確實地震動著山姥切的鼓膜。
山姥切沒有回答,只是把唇輕輕貼上大俱利伽羅泛白乾裂的嘴唇,然後握住刀柄,猛力抽出淌著殷紅的刀身。不成聲的悲鳴響起,血花濺在白色的布上、草叢裡、和那間小屋的台階上。
黑霧纏上銀黑與朱紅的刀刃,包圍山姥切全身。他抬起頭,讓大俱利伽羅靠在自己的胸口。額頂伸出的骨角讓布向後滑落、蛇骨般的異形骨架纏上了手臂、指甲成為了利爪。山姥切轉向鶴丸,翠綠的眼中點起了紅光。
「——K區12,紅色警戒,事態:歷史修正主義者化,對象⋯⋯」鶴丸看著眼前的景象,臉上沒有一絲笑容。「⋯⋯打刀一體,級別:甲級以上。」他停頓了一下,別過頭,彷彿只是在喃喃自語。「⋯⋯這一次,至少這一次,一定要讓你們幸福,我是這樣希望的⋯⋯」
他垂下了眼簾,語調重回平穩:「處置:破壞。」
把大俱利伽羅橫放下來,山姥切站起身。有一股微弱的力量扯著布的下襬,他沒有回頭,只是揮刀斬斷了那一角。
——只要全部重來就好,這一切,你全都不必記得。
餘光��見直攻而來的白影,山姥切用刀鞘擋下那一記砍擊。將刀上的血���掉,他揮刀開始反擊。在黯淡的星光下,兩個蒼白的影子緊咬著彼此,無所不用其極地將對手逼進死路。
鏘地一聲,一把刀被擊飛出去,落在不遠處的地面上。鶴丸國永向後一瞥,挑了挑眉,用鼻腔笑了一聲,揉了揉因那一擊的震動而抽痛的手腕。山姥切重整勢態,一面改變方向、不給對方把刀撿起的機會,一面抓準時機準備最後的攻擊。忽然,鶴丸彈起身來,在空中翻滾著、試圖掠過對手身邊奪回本體;在雙方距離最接近的瞬間,山姥切猛一轉身,向鶴丸急攻過去。鶴丸側身閃過,匆匆抓起刀柄,眼看下一波攻勢就要來到眼前——一個深藍色的影子突然竄出,踏著輕舞般的步伐、搶在跟前接下了攻擊。
「——鶴呀,今天工作實在好多,你覺得是不是該申請加薪呢?」
愣了一愣,鶴丸看著那眼眸中隱隱浮出的新月形貌,嘆了口氣。「⋯⋯直屬部隊還這麼慢,沒扣薪就不錯啦。」
山姥切皺起眉頭,正要抽回刀,一陣劇痛卻突然襲上後頭部。他無聲地倒下,沒有一絲掙扎。
一個銀髮少年的身影站在山姥切的背後,依然直指他小腦的那柄脇差,銀色的刀身上,刻著盤繞於劍的俱利伽羅龍。
***
・○月╳日
在晨光之中醒轉過來,原本是再自然而然不過的事。只是這一天,叫醒大俱利伽羅的鬧鈴聲,卻伴隨著有些奇異的通知訊息。
走向盥洗室,稍作梳洗,大俱利伽羅一邊擦乾臉上的水珠,一邊按下裝置上的虛擬按鍵。啪地一聲,畫面切換成全螢幕,長方形的框裡一如往常地��是穿著白袍,和他相處了兩百多年、卻依然活力過剩的平安太刀。
「喲!早安啊伽羅坊!」
「⋯⋯有什麼事快講。」
「——我就知道你會這樣回!但是⋯⋯今天可不是視訊通話,是我錄好的畫面啊!哈哈!怎麼樣,嚇到了吧?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「嘛,別氣別氣,今天可是特別準備好有禮物要給你的說!⋯⋯不過,要不要接受,當然是你自己決定。在你打算切掉電源之前我們就進入正題吧——」鶴丸眨了眨眼,銀白色的睫毛幾乎融入了他的臉部膚色,「——你對『好像缺少了什麼』這件事,有沒有什麼興趣啊?」
「⋯⋯!」
從得到人的身體開始,大俱利伽羅就一直一個人待在這一間小屋裡。雖然有著刀劍時代的記憶,但是是被誰、如何以人的型態顯現出來等事,他一點印象也沒有。每天鶴丸都會透過這個裝置與他對話、給予他一些簡單的訓練指示;訓練本身並不困難,但若反問「為何要做這些訓練」,得到的總是千篇一律的答案:「你有一天會需要它們的」。
現在,他可以讓一條黑龍順利的顯現與消失,也可以讓牠達成自己的指示,但為何會需要牠,大俱利伽羅依然不能理解。
這樣的日子不算太差,一個人待著也挺清幽。但空閒的時候,他總是覺得有股微妙的喪失感,就好像——好像少了些什麼。
「這裡有一些資料,說明起來太麻煩了你待會就自個看吧。如果看完了以後你還有興趣的話——資料夾裡那串密碼你就記起來吧。」畫面的邊角閃了閃,顯示出一個資料夾的圖示。鶴丸喝了一口抹茶,彷彿被苦味嗆得吐了吐舌頭;他一次倒了三包砂糖進抹茶裡,一邊攪拌,一邊似乎想起了什麼。「對了對了,資料裡的內容不可以隨便對別人說喔,有些政府科技還是未公開的機☆密。」
政府?已經一兩百年沒人使用的刀,怎麼會沒事牽扯到政府去?說起來現在是什麼年號來著⋯⋯
「剩下就交給你了。⋯⋯還有,嗯咳,假如全部都想起來、也還是沒有氣到想把『塔』全部燒光的話,有空就回來走走吧。你的愛⋯⋯宿舍,我們有特別保留喔。」說完,他笑著揮揮手,下一秒,螢幕回到一般模式,只剩下資料夾的圖示還留在畫面裡。
大俱利伽羅遲疑了一下,點進資料夾。打開第一份檔案,內容寫的是大腦、小腦的器官功能和創傷後遺症。他不太理解這和他有什麼關聯,於是關掉了檔案,開啟第二份。檔案二,標題的「嚮導」兩個字映入他的雙眼,他向下看,除了一些簡短的介紹之外,有幾個把姓名和身份資料刪去後的個人檔案。他原先只打算迅速地掃過內容,手心卻不知為何冒起了汗、背脊也跟著發冷。
那份資料裡的內容,和裡面簡述的訓練過程,和這一陣子自己接受的指示驚人地相似。而簡介裡的那句「哨兵和嚮導會組成搭檔一起執行任務」,讓他久久無法移開目光。大俱利伽羅知道自己無法再集中精神閱讀這份檔案,於是點開了第三份檔案。毫不意外地,標題寫著「哨兵」二字。他用顫抖著的手捲動頁面,跳過所有的簡介部分,直接讀起了個人檔案。第一個、第二個、當他飛快地讀到第三個人的資料時,幾乎是用丟的丟開了手中的裝置。
他靠在矮桌邊,揉了揉資訊量過多而發疼的太陽穴,想要靜下來休息一下,心臟的躁動卻不允許他這麼做。他站起來,深呼吸幾口,走向一扇需要密碼才能開啟,他卻從未得到過密碼的門。
大俱利伽羅並沒有打開寫著密碼的那份檔案,但是他隱約知道——那唯一的正解,不可能會是別的答案。
他打開了密碼鎖的蓋子,在發著冷光的按鍵上,一個字一個字地按下「T HE P R I N C E S S A N D T H E P E A」。
金屬門鎖開啟的細微響聲傳進大俱利伽羅的耳中,他肯定門的對面也聽見了,但他還是禮貌性地敲了敲門。等了一會,另一側沒有任何動靜,於是,他推開了那扇側滑的門。
輕輕走進另一側的房間,大俱利伽羅看見內部所有的裝潢擺設,都和自己這一側的房間一模一樣,對此,他一點也不感到意外。而在木製的桌邊,一個披著白布的身影坐在桌前。
他走向前去,努力地壓抑著失速的心跳,低聲地打了招呼。
「⋯⋯打擾了」
桌邊的人影轉過身,大俱利伽羅這才發現,在白布之下,那頭金髮與碧眼被白色繃帶一層又一層地纏繞著。
「我才要說抱歉,應該要去替你開門的。只是有個人⋯⋯鶴丸國永告訴我,如果有人敲那扇門,要我先等30秒。不過,我數到15你就開了。」
「⋯⋯⋯⋯」
「你也是和他們一起的吧?和鶴丸?」
「⋯⋯我是大俱利伽羅,這個名字,你沒有聽過嗎⋯⋯?」
纏著繃帶的腦袋搖了搖,耳邊的白布也跟著輕輕晃著。
「我沒有聽過這個名字,但是,從你身上,聽得見火之聲。」
*** ***
2018.09.08
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别称 6
“你的确冒失又鲁莽,娜塔申卡,”伊万皱着眉说,“我不止一次告诫过你,不可随意对人类使用巫术。”
娜塔莉亚猛地抬头瞪向伊万,她一脸怔愣,怔愣中还参杂着几分懵然和疑惑,似乎不敢置信在她倾诉自己的苦恼、内疚和困惑无措后她的哥哥居然认为最紧要的是责备她用法术干涉人类的意愿和改变人类的记忆。
“你难道还没意识到自己的傲慢吗,娜塔申卡?”伊万不为所动地说,“你从未为衣食住行操心过,甚至拥有比大部分女性更多的自由,所以你理所应当认为贫穷的人是因懒惰才会贫穷,妓女是因她们爱慕虚荣才选择卖淫而拒绝其它生存手段;因为你掌握着人类难以掌握的力量,为了自己行事方便,以及当事情发展不如你预期时你也毫不犹豫地用这力量去主宰她人的生活;因为贪玩,你没有听我的告诫在前来维也纳前认真了解此地的宗教形式,否则你就会知道除了我们那儿,整个欧洲仍以极强的热情搜捕并杀死女巫,而这些所谓的女巫尽管身份各异,却以无父无兄且拥有财产的女性为首。”
“我————”
“娜塔申卡,”伊万温柔的打断娜塔莉亚,他直视娜塔莉亚的双眼,微俯身将娜塔莉亚罩在自己投下的阴影中,“你有想过假如人类发现你使用了巫术后会怎样吗?你有想过那些愚昧的人们捉住你后直接把你和跟在你身边的仆从绑在火刑架上施以火刑,而我甚至还不知道你被逮捕了,那时你该怎么办?更别提基于‘处子无罪’的宗教法律,惯来有在行刑前强奸被认定是女巫的女性的习惯。或我来得及救你,但这事儿将造成怎样的外交后果,天主教以及东正教教会又会怎样看待你做的事,你预想过吗?”
聚集在娜塔莉亚眼眶里的泪水一颗接着一颗自娜塔莉亚眼角滚落,她呼吸不稳,肩膀随着抽噎而上下耸动。
伊万抿唇忍耐片刻,终究无法维持无动于衷的表象,‘我都还没开始冲你大吼大叫呢。’他想,叹息着伸手拂去娜塔莉亚的眼泪,“拥有强大的力量并不代表使用这力量是正确的,哪怕是斯拉夫神话中的达西博格[1]与圣经中的上帝也未曾操控所有人的思想,试图让大家全然按照他们的意愿行事。你不是全知全能的,娜塔申卡,你的身份、你的财富和你的法术的确能使你比大多数人类做得更多,但若因此认为自己比其余人更加正确,这种想法就太过高高在上与不负责了。”他双手穿过娜塔莉亚腋下将娜塔莉亚举起抱在自己膝上坐着,娜塔莉亚垂着头,滑下脸颊的眼泪在下巴处汇聚后落在伊万的浅色马裤上砸出一个个圆形的湿痕。
“即便是现在,你也得担负起你的仆从们的性命,若你对人类、尤其是这些并非你子民的人类使用法术的事被维也纳的治安官或其它贵族发现,你能因意识体的身份逃过女巫审判,但你的仆从则需要替你的决定付出代价,极大可能他们会被立即逮捕并在维也纳执行火刑,而假如查理六世出于外交和同盟立场的考虑同意由俄罗斯帝国来处理你的仆从,为了避免同神圣罗马帝国交恶,安娜•伊万诺夫娜也绝不可能饶恕他们,不但他们仍会失去性命,他们的家人也会受牵连被流放到西伯利亚去。”伊万缓缓摩挲娜塔莉亚的后背,尝试平复她的情绪,他见过哭得太激烈的孩子因抽噎导致呼吸困难,“‘责任’这个词听上去空泛宏大,放在现实中,也不过是在做某件事之前先预想那样做会给自己与身边的人带来怎样的后果/你并不希望你的仆从、乃至于你的子民由于你某个不经意的过错而被杀或陷入战乱吧?”
“我……我仅仅是不明白为什么她们过的是那种日子,”娜塔莉亚说,她的话被抽噎分割成断断续续的小段,“我想要她们过得好些。”
“是的,我知道,”伊万安抚道,他吻了吻娜塔莉亚的前额,“你希望能帮助她们,只是,好的动机不是总能导致好的后果,对不对?”
娜塔莉亚抬手环住伊万的脖子,把自己埋进伊万的怀里,她点点头,一面将眼泪抹在伊万的侧颈和领结上一面满腹委屈地说:“我不懂该怎么做……我不是故意的。”
伊万轻抚娜塔莉亚的后背,他又心软了,或者准确来说,娜塔莉亚哭起来时他就心软了,现在他的心则软得像冬日里加了酒煮开后在屋外冻了一小会儿再拿进屋的奶冻一样,“我知道,”他重复道,“是我不对,我之前应该教你的,”事实上他教导过,只不过单纯的语言教学对娜塔莉亚而言太虚幻,她听伊万以自身和历代莫斯科统治者为例说明该如何制定出真正符合子民利益的、能改善子民生活的律令时就像听猎人口述该怎么用麻绳和木条制作捕捉野兔的陷阱般,无论听多少遍,实际动手时仍摸不着头脑,“娜塔申卡,我永远不会因为你想要帮助别人而责骂你,不,应该说,我永远不会因为任何事而不分缘由得责骂你,下一次如果你不确定该怎么做,你可以向我或奥利加寻求帮助。”
闻言娜塔莉亚反倒在伊万怀里钻得更深了,她像头羊崽那样用自己的额角抵着伊万的锁骨,半晌才小声说:“我本想给你一个惊喜的……”
“哦,谢谢,”伊万说,随后他有意用一种略夸张的担忧语调问:“这个惊喜还会给我的,对吧,我是说,你不会因为这次失败就决定放弃吧?”娜塔莉亚被他的语气逗得噗哧笑了起来,她抬起头,一只手胡乱擦拭自己脸上的泪水一只手朝伊万的右肩拍去,“别这样逗我!我不是小孩子了。”她颇羞恼地说,似乎觉得气不过,便又拍打伊万一下。伊万一面随口道歉说:“好,是我错了,我不该把你当孩子看待。”一面在娜塔莉亚的拍打下生出小小的后悔之情,当然,他不是后悔用这种方式逗娜塔莉亚开心,而是后悔于自己不但总是无法坚定纠正娜塔莉亚身上诸多缺点的决心,在指出这些缺点后还时常因害怕娜塔莉亚因他的言辞受伤而情不自禁立刻用过多的溺爱去弥补她,某部分的他清醒的认知到若他不改变养育娜塔莉亚的方式,娜塔莉亚没准儿会长成一个习惯推诿过错失误的没有责任心的人,可他又觉得既然娜塔莉亚是他的妹妹,那么她一定能成为一名爱护自己子民的、聪明且坚强的意识体。
对娜塔莉亚未来的担忧逐渐被一股无缘由的焦躁盖过,越接近和德·巴赫尔约定的时间,伊万就越是坐立不安,可偏偏他又不肯承认自己像个急切希望见到恋慕对象的正处热恋期的小伙儿,也不肯承认经过德·巴赫尔几次有意无意的撩拨,原本对对方容貌之美的单纯的欣赏正被一种违背东正教教义的肉欲渗透,他在沙发里坐不了多久就忍不住站起来走动一会儿,接着他停在落地窗前端详那两扇合上的窗页间是否有漏缝,因他感到时不时就有股凉飕飕的风拂过他滚烫的脸颊和耳垂,他将自己身体发热的原因怪罪到阳光、壁炉和喝的葡萄酒上,尽管太阳早坠入地平线以下,他也只喝了一小杯葡萄酒,还是在下午时喝的。
伊万盯着座钟,时针指向八时他立刻站起身——根据他的动作幅度,也可以称他是从沙发上蹦起来的——向屋外走去,在离开客厅前他回头用口型对微挑眉瞧着他的奥利加无声地说:“别告诉娜塔莉亚!”
如伊万猜想得那样,德·巴赫尔只邀请了他,这类小型的、私密的、来客会滞留到午夜后、通常只接待密友的沙龙一般而言规模最少也得有十多名客人。德·巴赫尔站在壁炉前,一幅等了伊万好一会儿的模样,他迎向伊万,以一种自然且不容拒绝的姿态伸手虚扶着伊万的手肘并前倾着在伊万两颊分别落下一吻,“您没带您的姐妹来吗?”他微笑着问。
因德·巴赫尔突然的亲吻愣住的伊万眨了眨眼,“……您不也没邀请别的客人吗?”他慢了一瞬回答说,随后任由德·巴赫尔领着他在壁炉前的单人沙发坐下,他打量四周,整个房间以金、白两种色调为主,墙壁以及内柱表面都雕刻着无数天使、藤蔓和花卉,天花板正中则画着在昏暗的烛光下看不清身份的人物,这是种他从未见到过的装潢风格,他睁大眼试图辨认自己头顶到底画着什么样的故事,他依稀能看见抬起两支前蹄的马和举着弓的女人——还是说那个是穿着袍子的男人?——和举弓的女人正对着的是一座圆顶的凉亭,里面挤满了穿着各色轻飘飘的衣服、背部生有翅膀的人,空白处涂有很浅的蓝色,伊万猜那代表着天空,‘所以这画得是圣经中的某个片段?’他想。
“您觉得如何?”
伊万收回视线望向提问的德·巴赫尔,德·巴赫尔拿着瓶葡萄酒和两个酒杯来到伊万右侧的沙发上坐下,他倒了杯酒递给伊万,瞟了眼墙和立柱以示意他的问题针对的事物,补充道:“这种风格十多年前自法兰西兴起,近几年才蔓延到中欧地区。”
伊万接过酒杯,他再次扫视整个房间,说:“很复杂,很奢华,也很新奇,不过——”
“不过?”
伊万耸耸肩,“我需要的是一栋供我居住的房屋,不是附带居住功能的巨型雕刻作品,这对住所而言有些太过眼花缭乱了。”他低头嗅杯中的酒,又举杯抿了一口,望着前方立柱底座上三分像卷起的海浪三分像舒展的枝蔓的雕花。雕花的创作者仿佛在这些精致的凸出物中埋入了无数灵感和故事,使伊万的目光如受到磁铁吸引的金属般不由自主循着纹路攀爬,脑中的想象力擅自凝结出粘稠的一团滴下坠砸��一片平整的金叶上,下一秒那粘稠的一滩化为一个缩小的他,好奇又雀跃的在雕花内跳窜着游玩,他侧头挣开那股无形的吸引力,决定说些符合他捏造出的身份的话,“或直白地说,修建这样的房子耗费不小,不是我能轻易承受的。”
“听上去您是在顾虑建筑成本而非不喜欢这类装潢风格?”
“我不讨厌它,若是在房间里放个这样的矮柜或烛台倒是挺有趣的,”伊万确定无聊时自己能盯着那些雕花构思出一个接一个幻想从而打发整个下午的时光,“但建筑风格的话,我还是更习惯我家乡内几个世纪以前就有的那些。”
“是吗?我还以为年轻男孩儿们总是喜欢新奇的东西。”
“或许别的男孩儿是这样。”伊万说,他右前臂撑在沙发扶手上,懒洋洋靠着椅背将两腿朝前伸。
“您这是在暗示您与众不同吗?”德·巴赫尔不带恶意的取笑道,他杯中的酒不过喝下三分之一,就露出喝醉了般那种醺醺然的神色来,他凝望伊万,垂在两侧眼角旁的鬓发和睫毛呈现出熟透了的麦穗的颜色,壁炉里的火光使他的影子摇晃着在伊万的胳膊上蹭来蹭去。伊万仿佛被蹭痒了似的缩了下手,他变换坐姿朝远离德·巴赫尔的那侧靠去,侧头避开德·巴赫尔的视线看着手中的酒杯说:“我可没那么自命不凡,您为何不猜我是在暗示我恋旧,或我只是以自己家乡的历史为荣呢?”
“嗯——也许是因为,接连几任沙皇都表露出靠近融入西方而非东方的态度?我还以为在您的国王的推动下,如您这般的年轻人会扑进日耳曼文明或高卢文明的怀抱呢。”
如果德·巴赫尔没加上‘如您这般的年轻人’这个定语的话,伊万几乎以为他抛开了两人的伪装直接用真实身份同他对话了,不过以对方的年龄来看,无论是意识体间的交谈还是一名法兰西使团随行人员和一名前往维也纳考察瓷器厂的年轻地主之间的交谈,放入此定语都不显违和。对伊万来说,尽管他倾慕西方先进的科学技术,然而‘想要变得和西方一样强大’同以彼得一世为首的‘在文化层面上也想要变得和西方一样’还是有所区别的,不过他的真实感受并不好借着假身份向面前这个在政治立场上算是他的敌人的人倾诉,故他答非所问地说:“您知道我是哪国人了?”
德·巴赫尔没接话,他笑了笑,仿佛才察觉到伊万对两人间距离的不适般微撤回身,转而询问伊万对葡萄酒的感官如何,在得知伊万比起这类甜但口感发涩的、用葡萄酿造的酒更亲睐以黑麦为原料、加入额外的香料或浆果提味的伏特加后,他们就酿造原料、温度、保存器具和成品口感关联以及哪类酒最辣嘴、哪类酒喝起来温和但易醉的话题聊了起来,他们对‘好酒’的定义产生分歧,又一致同意呕吐排在令人讨厌的醉酒后遗症名单首位,毕竟呕吐不但会导致胃液灼烧食道和口腔,吐出物的气味和视觉效果也都非常恶心。聊着聊着,话题不知怎的从酒变成了工厂,又从工厂变成了伊万、或者说‘亚历山大·伊万诺维奇·米哈伊诺夫’开设瓷器厂的事。
德·巴赫尔直言他不看好伊万的打算,他左手支着下颌说:“我欣赏您开创新产业的勇气,可鉴于奥地利人死死攥着原材料的成分配方不肯泄露哪怕一个字母,相较于开设瓷器厂,您不如与维也纳瓷器厂签订经销独售协议,也许您已经听说了,这家工厂向维也纳政府借了不少钱,帕奎尔想方设法还债可至今债款仍高达几千荷兰盾,他一定急于开括新的市场以增加盈利。或者您有别的获取黏土秘方的渠道?我有个英国朋友说俄罗斯帝国是为数不多同那个位于遥远的东方的,盛产瓷器、茶叶和丝绸的帝国有往来的国家。”
“您真是消息灵通,”伊万怀疑德·巴赫尔口中的英国朋友很可能就是他见过的那名眉毛很粗的意识体,“可惜不够准确,我们只是和清帝国有边境纠纷,而那已经是好几年前的事了。”伊万答道,因一个普通的地主不可能了解帝国外交关系的详尽,也为避免德·巴赫尔打探帝国在远东的势力范围和影响力,他隐去俄罗斯帝国和清帝国签订的贸易及传教条约不提,“传统产业都被有权有势的人把控着,我可没能力与他们对抗。”他把前日用过的理由重复了一遍。
“每一个困难总有对应的办法,与其尝试从奥地利人或鞑靼人手中获取配方、寻找合适的粘土并试验出能烧制瓷器的温度和土壤——仅是第一步就是个几乎不可能完成的任务,恕我直言,知晓秘密的人所需的贿赂不少,进行实验也需要足够的金钱乃至购买所需土地的权势——您不如从更稳定的、能立刻获得回报的产业入手,例如酿酒,酒总是能卖出去的,获利也颇高,每年各国都能查出不经许可私自酿造并售卖酒的罪犯,我想获得酒类经营许可对您而言并不困难,等您的酒坊步入正轨后,所得盈利可以用来进入如冶金、生铁生产、玻璃烧制等规模更大产业以提供实验所需的资金,至于您所担忧的问题——”德·巴赫尔晃了晃酒杯,“想要更进一步总是得用点儿不同的手段不是吗?牧羊人循规蹈矩得放羊,可她一生也止于放羊这工作了。”
“……您这是在教唆我去做卑鄙的事吗?”伊万放缓语速,他转动眼珠瞥向德·巴赫尔,德·巴赫尔则微笑着同他对视,尽管他们俩都斜靠着远离对方那侧的沙发扶手上,但伊万莫名觉得两人间的距离反倒比方才还近些,或者说,德·巴赫尔身上散发出某种无形无味的东西悄无声息裹住了伊万,使伊万感到四周那些空置的空间皆被面前这个法国人占满了。德·巴赫尔将杯中的葡萄酒一饮而尽,他脸上笑容不变,神色透出几分真挚得说:“这是无法规避的事,您瞧,您想获得更多的财富,那些多出来的财富又能来自哪里呢?现有的面包已被大家瓜分完了,您不满意手中的分量,就只能拿走别人的那份,或即便您想自己烤出块新的面包,也得吃饱喝足了才有力气去揉面并保卫烤好的面包不被旁人抢走啊。”
这话已经不是另有所指,而是盖上层形同无物的比喻的明示,伊万没被惹恼,他只是好奇德·巴赫尔到底为何要用这种看似委婉又略显生硬的方式来试探他,况且这类话题放在此时会因两人表面的身份受到诸多限。伊万思索着自己该怎样用同等的比喻准确将自己的想法表述出来,他把酒杯放在两人间的矮几上说:“我明白您的意思,不过……”他想了想,因不确定德·巴赫尔在询问他的意图还是俄罗斯帝国的意图,故加上限制语道:“就我个人而言,我并不喜欢夺走别人的面包的做法。当然,我没心善到为了不夺走别人的面包而让自己忍饥挨饿,甚至不需到忍饥挨饿的地步,仅仅是出于照顾自己身体、让自己保持健康强壮的状态的目的我也不惮于同面包拥有者争斗,然而这并不意味着我乐于行此强盗行径。”伊万知道这话听起来伪善且天真,其内还混着股傻气,可或许是这念头在他心中埋藏过久却一直没有诉说对象的缘故——不管是历任统治者还是子民中身居高位者都不会理解他这种被视为软弱且妇人之仁的无用纠结,而娜塔莉亚即便聆听他的倾诉也无法理解他既然已经做了或下定决心去做伤害对方的事,又为何要愧疚——他在酒精的影响下忍不住吐露自己的期望,“尽管我不知具体该怎么做,只是,或许某天人们能找出让每一个人都能不经争抢就获得足量的面包的方法,而我期待那一日的到来。”
德·巴赫尔闻言什么都没说,他双眼似乎微微睁大了些,但瞧上去又不能冠上惊讶一词,壁炉内的火变小了些,于是背对着壁炉的德·巴赫尔脸上的神情也模糊不清起来,木柴燃烧时发出的噼啪声衬得屋内愈发寂静,这寂静压向伊万,使他后知后觉想起他的行为过于轻率了,他指甲陷进沙发扶手柔软的布料内,内心既尴尬又无措,恨不得能用什么法子、比如斯拉夫巫术消除德·巴赫尔这几分钟的记忆,只是若他真的那样做的话,就意识体之间的潜规则而言等同于直接向法兰西帝国宣战。伊万双唇启合数下,他垂眼望着自己皮鞋表面的金属扣,喃喃说:“您、您别将我的话放在心上,请您忘了它吧,我只是——这只不过是愚蠢的笑谈而已,您——”
德·巴赫尔侧身靠向伊万,他抬手越过矮几,左手落在伊万的手背上。
伊万仓皇抬眼望向德·巴赫尔,他的手试图往回缩,却没能挣脱德·巴赫尔虚搭在他手背上的手指。
“您不必不安,”德·巴赫尔放低声音,似贴在伊万的右耳边密语,“这并不愚蠢,也不是笑谈,我只是没料到会有年轻人——”德·巴赫尔顿了顿,他轻轻摩挲伊万的手腕,手背上泛起的痒意搔得伊万眼睑颤动不止,“应该说,我未曾想到还有人抱着这样的祈愿,我很高兴得知还有您这样的人存在。”含在德·巴赫尔眼里的、伊万说不清该怎样定义和形容的情绪化作吻,像雏鸟用喙轻啄他般扎在他的皮肤上,随之生出股细密的疼混着痒的幻觉。伊万莫名口干舌燥起来,他拿起矮几上的酒瓶给自己倒了满满一整杯酒再一股脑灌进嘴里,那冰凉的液体短暂驱散了他体内的干燥感,可不一会儿那热度就卷土重来,还似被人加了把柴般燃得愈发旺盛,灼烧得他脑子也变的晕乎乎的。
“您不该喝得这样急,会导致您头疼,对胃也不好……”
伊万不耐烦得嘟起嘴,他心里认定他之所以给自个儿灌酒全因德·巴赫尔说了使他不知所措的话,他听见德·巴赫尔轻笑出声,由于恍神而无法判断德·巴赫尔是在嘲笑他嘟嘴还是笑话他胡乱怪罪人,他只觉得德·巴赫尔的眼神着实恼人,“您的眼神太惹人烦了,”伊万迷迷糊糊的抱怨道:“它快把我点燃了。”
“那么,您接受怎样的道歉呢?”德·巴赫尔问,不等伊万回答,他又突兀换了个话题,“说起来,虽然我们互通过姓名,然而我听说俄罗斯人对唤名有一套独特的规则,我还不了解该如何称呼您呢,您能教教我吗?”
伊万愣愣看着德·巴赫尔,不明白为何对方突然问起称呼的问题,不过他还是回答说:“您比我年长,叫我——”他差点把自己的名字说出口,好在最后一瞬他记得改口说:“——叫我亚历山大就行。”
“这是因为我比您年长,若是我比您年幼呢?”德·巴赫尔仿佛真的对俄罗斯的姓名称呼方式感兴趣似的好奇地继续问。
“那您就得用名字加上父称来唤我啦,得叫我亚历山大·伊万诺维奇,”伊万说,他想了想,补充道:“我该这样唤您的,只是你们法国人没有父称……”
“那么,”德·巴赫尔似乎不知不觉靠的更近了,现在他的手完全盖住了伊万的右手,还用拇指心不在焉摩挲这伊万指根和掌背连接处那四个小小的、肉呼呼的凹陷,“假如我同您关系亲密,我又该叫您什么呢?”
伊万张开嘴,喉咙里只发出道微弱的、呛住般的气音,他像一个沉睡的人突然被惊醒那样又呆又懵的不停眨眼,沉默了好一会儿才垂眼说:“……您能直接叫我的名字,或者昵称。”也许是积累在胃里的酒精的缘故,他脸颊有些发烫,他颇不自在地偏了偏头,期望在火光的照耀下自己面部的红晕别太明显,德·巴赫尔的话听上去别有意味,像是在暗示以及试探什么,只不过这次试探的不再是严肃正经的意识体及其所代表的政体对周边势力的攻击性,而是——按照德·巴赫尔的话来说——另一些和美与情欲相关的东西,伊万不知该如何回应,万一德·巴赫尔并没有暗示什么,这只是他自作多情后的妄测呢?可德·巴赫尔只邀请了他,而他也没带自己的姐妹过来……
“您还记得前日我所说的对您的‘企图’吗?”德•巴赫尔的声音拉回伊万发散的思绪,这话题和伊万内心正想着的内容堪称巧合的重合让他极为吃惊,“恐怕我不得不向您坦白,我不但仍怀着那种企图,想要实现这企图的冲动还愈发强烈,这或许不怎么道德,我说出此话的时机也略显趁人之危,但——”德•巴赫尔直直望进伊万眼里,“我忍不住想,若您心中也能产生一丝相同的欲望那该多好啊。”
伊万干咽一下,德•巴赫尔的手指插入他的指缝中,他想转眼去看,眼球却莫名被德•巴赫尔的实现钉住故动弹不得,他清清嗓子,带着股还未将话说出口就已经后悔自己不该说此话的语气说:“我并没有带姐妹过来,所以——”
伊万靠着椅背,他一手扶在德·巴赫尔肋侧,隔着几层衣服描画德·巴赫尔的身体轮廓,一手搭在德·巴赫尔颈后,漫不经心摸索着尝试解开那个扎成蝴蝶结的发带,他远远瞧着对面墙边矮柜上描金的雕花,在感到左侧乳头被布料触碰时不自觉挺了挺胸,换来德·巴赫尔一道带着笑意的喉音。德·巴赫尔正慢条斯理解开伊万短上衣的纽扣,他并不专注,时不时便状似无意般将手移至别处,像是欲测量伊万的肩宽和胸围,在感知到伊万挺胸的动作后,他伸手探入伊万的短上衣,故意以指尖略用力地按在那层突然变得分外薄的衬衫上,绕着伊万的乳晕画圈,堆出几道布料的褶皱去蹭中间那颗逐渐挺起来的肉粒。
伊万被蹭得想抬手去挠,又觉得这样做使他羞耻,况且德·巴赫尔离他太近了,几乎前倾着贴在他身上,他被夹在德·巴赫尔和椅背间,嗅着德·巴赫尔身上传来的气味——今日德·巴赫尔似乎没有使用香水遮掩自己,他的气味闻上去既像下雨时的平原,又像被海浪反复冲刷而浸泡出咸涩味的泥沙,还混着些久无人至的荒林内植物腐朽的沉闷,简而言之,即法兰西领土的气息——对事情是如何发展成这样的记忆不太清晰,他记得他说他没带姐妹来后,德·巴赫尔起身越过矮几牵起他的手在他的手背上落下一吻,随后一面继续直勾勾望着他一面把他的手指衔进嘴里,再然后呢?发生了什么?总之等伊万回过神来,他已经被圈入德·巴赫尔的两条胳膊中,德·巴赫尔的右腿还半跪在沙发上插入他双腿之间,膝盖似有似无得杵在他的腿根、或具体而言,阴茎前,勾得他希望德·巴赫尔再往前挪一点,好让他能摆胯借着对方的肢体抚慰自己。
“您似乎有些急切。”当伊万不怎么耐烦得把德·巴赫尔的衬衫从马裤内扯出时德·巴赫尔含着几分揶揄说,他将这句话吹至伊万的额角,随即埋首用唇去摩挲伊万的脸颊和侧颈。伊万皱起眉,他拉开德·巴赫尔的发带,将发带扔开并分指梳入德·巴赫尔发间,“您在取笑我吗?”
“不,”似乎察觉到伊万语气里的不满,德·巴赫尔以安抚的语气说:“我只是极为欣喜,”他也扯出了伊万的衬衫,另一只手展开盖在伊万的左胸上,这动作同伊万和女性做时揉抚女性乳房的动作太过相似,导致伊万在那短暂的一瞬间担忧德·巴赫尔凭触觉察觉出他肉体的不同之处,所幸这不过是他在此类问题上过于敏感了,德·巴赫尔的那只手滑至他体侧并探向他的下腹,“我所渴求的人也渴求着我,我难道不应为之欣喜吗?”
伊万认为德·巴赫尔就像他和奥利加拥有斯拉夫巫术和法术天赋那样——或许是由于娜塔莉亚出生在人们普遍信仰东正教或天主教的时期,她得通过训练和学习才能掌握她的姐兄生来就能使用的力量——拥有调情和说甜言蜜语的天赋,他被德·巴赫尔的话语、气味和爱抚撩拨得迫不及待,体内的血液分为两支一股脑涌向他的头颅和阴茎,双重的胀裂感快使他碎掉了,可德·巴赫尔竟然仍能维持那幅不紧不慢的样子,伊万忍不住忿忿吐出口气,将德·巴赫尔的头发吹得飘起又落下。德·巴赫尔按在他下腹的手抽动一下,他略微后撤,所增的距离恰巧能让伊万瞧见他通红的耳尖。于是伊万又感到满意了,‘他到底不像他表现出的那般从容。’他想。
他们一言不发的互相爱抚了一会儿,待两人的呼吸都急促起来后,德·巴赫尔收回在伊万下腹处徘徊的手将自己的马裤朝下拉开一截,被解放出来的翘起的阴茎直挺挺对着伊万。伊万瞅向那根微微摇晃着似在冲他打招呼的东西,它的顶端已分泌出些前液,在烛火的照耀下反射出暖橘色的水光来,有手抚向他的侧脸,他顺着那股力道抬头,“还满意您所看见的吗?”德·巴赫尔看着他问。
伊万差点儿就脱口而出说“很好”,但他脑中仅剩的那丝理智提醒他他和别的男人以及其余意识体不同,他有可能会怀孕,所以明智的选择是防止任何一根阴茎进入他的肠道,他做了个深呼吸,试图让自己被情欲冲刷得不甚清醒的脑子冷静下里,“我——我不能——我还不想——”
“嘘——”德·巴赫尔伸出食指贴在伊万唇前止住伊万的话,他跨坐在伊万腿上,看上去丝毫没受到伊万扫兴的话影响,“我并不执着于上下位置关系,换您来也是一样的。”
“不,我不是——”伊万欲辩解又止住自己的话,他不反感被德·巴赫尔插入,事实上他很想念一截温热的肢体挤开他穴口的软肉、钻进他的直肠内隔着肠壁来回戳弄他前列腺[2]的触感,可就结果而言,这一次,以及未来或许有的无数次他都得拒绝德·巴赫尔的阴茎靠近他的屁股。伊万几乎想大声哀叹了,他因自己不得不为避免怀孕而放弃一种获得愉悦的途径而沮丧,然而他又尚未彻底放弃,心底还藏着或许某日他���找到高效的避孕方式的期望,便不肯让德·巴赫尔认为他只对进入别人有兴趣,故他说:“我只是……这次先别做到那一步,好吗?这进展快得使我有些害怕,”这不能算完全的谎言,若德·巴赫尔是人类,伊万在对他产生性欲后会毫不犹豫向对方调情并试探邀约,他害怕的是同意识体间的性爱会导致他留下个能被对方威胁的把柄——尽管伊万还没想出这事儿有什么可作为把柄的地方——或对两国间的关系产生影响,“还有,您——请你别再用‘您’来称呼我了,这样的敬称放在此时,你不觉得有些奇怪吗?”
“好啊,”德·巴赫尔的拇指勾住伊万马裤的裤腰缓缓下拽,“我早有改变称呼的想法,只是怕你觉得那是种冒犯。”伊万抬起臀部以配合德·巴赫尔的动作,他望着德·巴赫尔将那层遮蔽物剥开,露出他充血肿胀的性器来,德·巴赫尔定定看了他的阴茎数秒,翻掌似掂量一把剑柄般贴合着柱体下滑至根部并挑眉说:“考虑到你的年龄,这尺寸颇出人意料……”
伊万咬唇忍下呻吟,“别逗弄我了。”他一面抱怨一面伸出手去摩挲德·巴赫尔的腰胯。德·巴赫尔摆着腰迎合伊万的抚摸,他又往前挪了些许,直至他的阴茎同伊万的阴茎挨碰在一起。仅是看见这幕就已经让伊万小腹抽动了,他感到自己鼻腔发烫,仿佛体内的欲火正随着他的呼吸一簇一簇往外冒,而扶在德·巴赫尔侧胯表面的手则像是快陷入对方的皮肤里一般。德·巴赫尔用手圈住两人的阴茎,抬眼冲伊万笑了笑,又意有所指瞥了眼伊万那只快滑入他股间的手。于是伊万也将手移至两人阴茎旁,他不自觉屏住呼吸,像触碰什么陌生且危险的东西般小心翼翼凑近德·巴赫尔的性器,那根海绵体同他的一样呈现出比肤色略深些的红色,顶端的孔洞正张合着吐出透明的滑腻的体液,被前液浸得滑溜溜的头部戳在伊万阴茎的冠状沟处。
伊万用拇指擦拭德·巴赫尔的尿道,使德·巴赫尔低吟着收紧握住两人阴茎的手指,‘真像两条交缠在一起的蛇。’伊万晕乎乎的想,尽管平心而论,他们的阴茎并不能像蛇那样弯曲扭转,但伊万就是莫名觉得这场景能同蛇联系起来,而德·巴赫尔的手正掐着两条蛇的颈部——说起来,蛇有脖颈吗?还是说它们的大半截身子都能算成颈子?——掐得两条蛇止不住得吐蛇信,至于他自己的手,则像块坚实的铁板一样挡住蛇的退路。
“你瞧得入迷了吗,亚历山大?”德·巴赫尔笑着问,他留在伊万身上的那只手揉捏着伊万的耳垂,时不时用食指轻刮伊万的耳廓。伊万唔哼了几声,说不清他是因股间和左耳被爱抚还是对德·巴赫尔的问题感到羞耻才出声,他瞪了德·巴赫尔一眼,反倒把德·巴赫尔瞪得搂住他后颈探头吻他,那丝微弱的羞恼便被德·巴赫尔伸进他嘴里的舌头搅散了,他被扑面而来的德·巴赫尔的气息压得有些晕眩,所幸他还能分出一部分心神操控自己的手揉搓两人的阴茎顶端,而德·巴赫尔也加快了撸动柱体的速度,不一会他们就一前一后射了出来,那些比体温略低的体液大多喷在了伊万的掌心上,剩下些许则穿过伊万的指缝溅在两人衬衫表面。
德·巴赫尔舔咬一下伊万的下唇后将下巴搁在伊万肩上松懈下来,伊万下意识偏头蹭了蹭德·巴赫尔的额角,在感知到德·巴赫尔的身体随着无声的笑震颤时才发觉自己的行为有些傻,不过要让身处余韵中的他立刻产生害羞或气恼这类情绪太强人所难了,他的神智连同肉体都瘫软在原处不愿动弹,半晌后待伊万回过神来,脑中冒出的第一个念头、或准确而言,那些冒出来的模糊的思绪仍缠绕在性上,毕竟对恢复能力远超人类的意识体来说,刚发泄的那次等同于饥饿的人咽下了第一口面包,干瘪的胃得到些许抚慰,可勉强按捺的食欲全被引了出来。如同在验证伊万的想法,德·巴赫尔原本垂在伊万腿边的手悄悄按在他的胯骨上缓缓朝上抚摸,于是伊万轻声问:“我们换个地方?”
[1]Дажьбог
[2]前列腺 我查了下这个时候医学上已经知道有前列腺这个器官了,但我没找出人们什么时候知道它能带给男人快感的
之所以设定东斯拉夫一家擅长巫术,是因为我在浏览露家网页时时常看见“用黑巫术诅咒你的敌人”、“占卜你的爱情和事业”这样的广告,以及搜索俄罗斯巫术文化历史时轻而易举搜出了一个目前仍在使用(而且貌似还挺活跃)的巫术论坛,且这论坛零几年的时候就创建了23333333333
感兴趣的话附上论坛地址:https://blackwarlock.ru/
以及大家应该都猜到德·巴赫尔是谁了吧www
而德·巴赫尔和露的关系——只能说有的交情始于志同道合,有的交情建立于不断试探后的确认,而有的交情是因为一方见色起意,另一方色迷心窍∠( ᐛ 」∠)_
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從〈利簋〉係非武王時的偽青銅器談起
從〈利簋〉係非武王時的偽青銅器談起
在1976年3月上旬,在陝西此一西周創基之地的臨潼縣零口公社西段大隊的農民在修建水利時,挖出工六十件西周青銅器及銅管絡飾九十一件,內中有一件所謂的〈利簋〉受到今人極大關注,因為,其上的銘文顯示的,似是西周武王時的實錄,講武王果真如某些如《尚書‧牧誓》、古文尚書《武成》殘文(及仿《武成》的《逸周書‧世俘解》)等古文獻講武王於『甲子』日伐商而亡商。自此青銅器之出,原本所公認的以〈天亡簋〉為最早周初青銅器的地位被〈利簋〉所動搖。
到了次年,首在1977年第8期《文物》登出了唐蘭《西周時代最早的一件銅器利簋銘文解釋》及于省吾《利簋銘文考釋》兩文,開啓了討論。又次年,1978年第1期《考古》再發表了張政烺《〈利簋〉釋文》一文;同年,《文物》年6期《關於利簋銘文考釋的討論》, 刋載了錘鳳年、徐中舒暢、戚桂宴、趙誠、黃盛璋、王宇信等人的討論。
但因為,此〈利簋〉上有一段文字『歲鼎克聞夙有商』,學者之間因為其文字費解而大大討論數十年,在學術探討的文字之間,吾人加以梳理之下,斷然發現此一所謂〈利簋〉,實非西周武王時之器,雖則銘文文字裡,講右事此一官職的一個名叫利的貴族,其先祖名叫『檀公』(按,此被不少學者認為即姬姓而以南宮為氏的檀伯達,實即《左傳‧成公十一年》『昔周克商,使諸侯撫封,……檀伯達封於河』及《逸周書‧克殷解》『乃命南宮忽振鹿台之錢,散巨橋之粟,乃命南宮伯達遷九鼎三巫』的檀伯達即南宮伯達,但實為胡猜,因為利稱其祖檀公,若此檀公即那個武王之臣的南宮伯達,而利此人又為其子孫,而且也是當武王之臣,而任個右事之職,同在滅商之役擔任要角,豈不荒唐;或如唐蘭逕猜利乃名,伯達是字,為檀公長子)的,在武王克商甲子後之第七天賞他青銅,於是他製作了此件〈利簋〉,依文字似乃武王滅商後七天所開製。但文字之中,被學者看出,如:
(一)開頭『武王征商』此即不倫不類,因為,金文裡所謂的『征』,是周天子對於不服的屬國征討之字,而商朝在武王時,乃中國正統之邦,周是反叛商,故並非適用於周武王伐商。像西周《詩經‧大雅‧大明》則是講『肆伐大商,會朝清明』,不用『征』字而用『伐』字,乃當日西周的周王室用辭。故一看此器上的銘文寫上了『武王征商』,故不但不是武王時器,甚至是偽器之證之一了。
(二)此銘文裡故事都指七天之內,即武王伐商到功成後七天賜利青銅原料去製器,但依史料,《史記·周本紀》指『武王自稱太子發,言奉文王以伐,不敢自專。』此時周武王並未稱王,而是以『太子發』名義以文王之子的名號出兵,怎會〈利簋〉上會有『武王征商』的未來的『武王』字眼。可見又非武王時器之明證了。
(三)金文從來都不講『歲』星紀時的,為何〈利簋〉會用到東周像是《左傳》《國語》(『歲在鶉火,月在天駟,日在析木之津……星在天黿』、『歲之所在,則我有周之分野。』)(按,所謂歲在鶉火,指的是酉年,而鶉火的地理位置,乃正南方偏西[1])裡講周武王是在歲星當周之分野之時伐商而抬舉出所謂的『歲星』之『歲』,而講出『武王征商,唯甲子朝,歲鼎……』,此又成為了此〈利簋〉必出於戰國或其以後之明證了。因為所謂犯太歲,乃出兵之忌,此戰國較《國語‧周語》更晚時及以後之說,如《荀子‧儒效》『武王之誅紂也,行之日以兵忌,東面而迎太歲』及楊倞注《荀子》時引《屍子》『武王伐紂,魚辛諫曰:歲在北方,不北征,武王不從』、西漢《淮南子‧兵略訓》『武王伐紂,東面而迎歲,彗星出,而殷人授其柄』,認為周伐商是在太歲所在為不吉(『兵忌』『彗星出』)之下去伐商而功成。《國語》之言反而談歲星所在為吉而伐商。而〈利簋〉則言『歲鼎』(指歲星在當位),實乃以《國語》是從。但西周從來金文或屬西周的《詩經》《尚書》篇章內都不講所謂紀年裡有所謂歲星或太歲(《毛公鼎》裡的『歲』亦非指歲星),後人因戰國時《國語》之言而誤以為西周武王時已觀察歲星,而偽造了〈利簋〉時,就抄入『歲』星之『歲』,還依《國語》之說說此時為歲星正當其位,實則西周金文之紀年完全沒有用到什麼歲星或太歲紀年法,一如白光琦〈利簋的歲字不釋歲星〉一文所指:『《國語》有歲次4條,涉及8個年分,《左傳》8條,涉及16個年分,除武王伐殷、唐叔始封兩個年分無考外,都不合天象。今由夏曆推算,歲次自BC455年開始斷續合天,只有BC412年至361年這52年連續合天。星次及分野說的創立,只能在這段時間之內。《國語》《左傳》所載歲次,乃是三晉史官根據已知年分依十二年一周天逆溯來的,由於木星的恒星周只有11.862年,故與天不符』(《文博》,1996年74期)。張富祥〈利簋銘文新釋〉一文亦指出了《國語‧周語》裡伶州鳩的話從天文角度提六點質疑(《山東大學學報》,2-10卷2期)
而〈利簋〉用了正見其為後人所偽造,而且不是出自先秦,宋及以後之人可能性最大,當然也包含係今人所偽造之偽出土青銅器亦或大有其可能性。
而『鼎』字乃當作『正』或『當』字解
(按)此銘文裡的『歲』指歲星(木星),此說初見於于省吾所不主張的看法,而見於張政烺在《〈利簋〉釋文》。另一種說法,把此銘文裡的『歲』猜成是歲星之祭或祭祖。此早已有學者如張政烺駁之了。在出師時,行歲星之祭或貞問一歲的大事或祭祖,哪有此等似玩笑之祭。出師在甲子朝晨的當天不去如史載還有各諸侯集結等待號令發兵進攻之時(《史記‧周本紀》『諸侯兵會者四千乘,陳師牧野』),爭取先機,還擺下祭祀的陣仗來祭歲星,若真有此等之祭亦當在預謀起事前早已問就了才決定反商,或如吳偉認為祭也不必繁複,也可以開戰前行祭,但若有此祭,史料皆未言,《史記‧周本紀》只談甲子朝,牧誓誓畢即開戰,未言誓畢或誓前還有祭。因為國之大事及祭與戎,牧野之戰之前若有戰前之祭,必為應載入史冊之大事,何以史料皆未言及。而且祭祖都在宗廟舉行,何能在戰場上舉行,此不合周禮制度,只係臆猜了。或認為周武王『為文王木主,載以車中軍』『奉文王以伐,不敢自專』故而“武王在甲子早上,將與商紂軍隊決戰前,在置有考文王木主的牧室中舉行歲祭』[2]能猜成如此,正見此銘文之係後人虛構,在金文文例裡說不通,才勞只曉古文字,而對於此外之殷周制度不曉的學者之鼎盛地猜乎一猜了。而且《國語‧晉語》明白講,武王在甲子前六日在孟津誓師時,用了卜,『吾聞之泰誓故曰:朕夢協朕卜……戎商必克』,並非是甲子日才“歲貞”(主張歲祭說者多把『鼎』釋成『貞』,因為金文���有以『鼎』代『貞』字之用)。此足以從文獻裡看出此〈利簋〉銘文講的『歲』決非歲祭之歲了。因為武王在甲子日前六天行的卜問,一如史料《國語》所載。又唐志凱〈利簋銘文講解〉裡也指出,若把『鼎』當卜字解,則『雖合於甲骨文例,但與金文文例不合。金文多為吉金文字,以吉金為卜,在金文中還不曾見過。如事後追記,也該有予得吉卜、今卜並吉等字樣,而絕不能單只說歲貞克聞』(《求是學刊》,1980年第1期.)。而且,如果《呂氏春秋‧貴因》裡講『武王果以甲子至殷郊,殷已先陳矣。至殷,因戰大克之。』則甲子朝武王到牧野時,商紂的軍隊早就等在那兒了,還如何再祭上一祭呢。
(四)在銘文裡的『武王』是一個併合字,即寫如『珷』,此種用法,在金文裡是用在已故的先王,而不用在今王。則一見此銘文如此寫法,則知分明不是武王時之器。此種拼合字的使用,在學界也有兩種看法,或認為此為合文,或認為為專文,其實,只要一見此用法時都不用在時王身上,即知談合文或專文都是一偏的說法,此乃係某種尊美的讚用字,金文有以下各例:
成王或康王時的〈德方鼎〉(集成2661):銘文“武王”寫如“珷”
成王五年四月的〈何尊〉(集成6014):銘文“武王”寫如“珷王”
成王或康王或昭王時的〈中方鼎〉(集成2785):銘文“武王”寫如“珷王” 康康王時的〈宜侯夨簋〉(集成4320):銘文“武王”寫如“珷王”
康王或穆王時的〈大盂鼎〉(集成2837)有“丕顯玟王受天有大命,在珷王嗣”,銘文“文王”寫如“玟王”,“武王”寫如“珷王”
西周中晚期的共王或其後時的〈乖伯簋〉(集成4331):銘文單稱“玟”、“珷”
故可以看出,對於文王及武王寫如玟、玟王或珷或珷王者,此時皆日後之稱,非生前之稱。
但在此銘文裡,把各種如上的矛盾都匯集於一爐,只能說明,此青銅器銘文乃後人偽造的偽文物。
其實有關〈利簋〉是偽文物,此內地有一位研究者陳政耀,已有此種看法,他指出此係偽器之根據形狀、質地和文字確定不是產自西周的文物。認為似鼎而非,似尊而非。不過,吾人則是從此偽文物上的銘文來分析,此斷非出自於先秦的青銅器,而是後世的偽造文物。
最後來正確釋一下〈利簋〉的偽銘文:
『珷征商,唯甲子朝,歲
鼎,克昏(聞)夙有商。辛未
王在管(?)師,賜右事利
金用作旜公寶尊彝』
[白話]
武王征商,在甲子日的早上,當時木星正當其位,於是可以自當日之夜到次日天亮時而滅掉了商。辛未日,王在管(?)地的軍營裡,賜我這個右事官職的利青銅塊,我用來作先祖旜公的青銅器。
其中難字之釋:
『鼎』指當或正,在此指木星當其位,一如張政烺之釋。即在木星乃在向著商朝方向的東方當空而照。
『克』乃副詞,能夠之義,即如〈天亡簋〉『不克乞衣王祀』的『克』的用法。
『聞』乃偽銘文寫者仿〈毛公鼎〉作『昏』字用,即指夜間。按,偽銘文寫者以《逸周書‧世俘解》『時甲子夕,商王紂取天智玉琰五,環身厚以自焚而死』,故寫『昏』時紂死,到次日之天亮後(『夙』)清點戰場確定紂死商亡,故言『昏(聞)夙』二字,指自黑夜到次日天亮後。也即《逸周書‧度邑解》裡武王所說『不淑充天討,遂命一日,維顯畏,弗忘』。乃指一日才完成滅商。
如此看來,由以上各點分析,自見〈利簋〉乃後人之偽造文物。
而今人在搞夏商周斷代工程時就拿武王伐紂時是在甲子日黎明時,當時的歲星〈利簋〉偽銘文裡所指的木星正在中天時為說來定周的起始年及武王伐紂日,但西周並不用歲星紀年,而是東周人的臆說說法,像是最有武王伐商史料性的《尚書‧牧誓》都完全不言及什麼歲星或太歲,則夏商周斷代工程相信此種二手的術數傳言並引用了偽文物〈利簋〉上的偽銘文為佐證,去當成武王伐紂時的史料使用,所斷出來的周的起始年及武王伐紂日,不就烏龍一場了。(劉有恒,2020,7,16於台北)
[1] 吳偉:〈利簋銘名再釋〉,《文博》2009年第3期
[2] 吳孫權:〈利簋銘文新釋〉,《厦門大學學報(哲社版)》,1995年第4期。
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天気が安定しない日。
私が外に出た時は大雨が降っていて、
カフェに着いた時には霙?雹?が降っていて。
職場を訪れる頃には、空は晴れ渡っていて、
買い物を済ませる頃には、強い風が吹いていた。
今は外が轟々と音を立てている。風の音。
無人であるはずのお向かいさんの家の室外機が自然に回るぐらいの風みたい。
春だなぁ。
今日は10時半ごろまで寝ちゃいました。
起きて二度寝じみたことをしました。
お腹が減って目覚めて、Cafe de lipaさんへ行こうとして、
雨が降り始めて、逃げ惑う建築現場のお兄さんたちを横目に傘をさして向かっていました。
だんだん風が強くなり、やばいこれ傘さしてたら危ないのでは…?
と、いつもならイヤホンをつけて歩いている道を、そんな余裕もなく傘が壊れないように歩いていました。
傘の布部分の錆色を見て、あぁそろそろ傘買い換えよう、と思いながら。
Cafe de lipaさんで、注文し終わった頃に霙?が降り初めて、
思わず店員さんに声をかけてしまいました。
天気やばいですねー、なんて。
そんなお話に気軽に乗ってくれる店員さんが嬉しいです。
今日はナチョスとキャラメルマキアートとコーヒーゼリー。
今は晴れているのに、その時は雨が降っていたので雨の日ポイント押してもらいました。
ラッキー。
ちょっとして、職場にヘルプが必要かなーと覗きに行ったら、
普段夕勤で働いている可愛い後輩ちゃんがいて、え、え!?ってなりながらも私も今日働く体力はそんなに無かったので、よろしくお願いします…!状態でした。
職場の先輩方とお話ししたりして、今日はちょっと元気をもらえたかな。
帰る頃にはいいお天気。
雑誌と、安くなっていたフルーツ羊羹を母にホワイトデーとして買いました。
ちなみに、バレンタインデーは送り合いとか何もしていないので、
母に驚かれましたとさ。
帰宅する頃、Amazonから荷物が届いたりしました。
最近手荒れが酷いので、ハンドパックを購入しました。
これは第一便で、実は二便が存在します。(笑)
一緒に届けてもらえればよかったのですが、倉庫が違うのか、在庫を抑えられなかったのか、こちらは金曜日に届くそうです。
あ、中身はハンドパックです。(笑)
週2回ぐらいで、しばらく保つ量を買いました。
あんまり出先で買い物したくないので、送ってもらおうかなーなんて。(出不精
爪のケアもしたいけど、今は手のケアで精一杯…。
職場柄ネイルもできないし、うーん、うーん…。
昨日指先だけのパックをしたのですが、結構しっとりしました。
今調子も良さそうだったのですが、そちらはもう販売が終了しているみたいで。
だって裏面の値札見たらもう今は無い駅ビルのお店の値札だったし、消費税は8%だったけど貼ってあるテープとか変色してたし…(苦笑)
結構昔に買ったものでも、意外と手指になら使えるものですね。
古いものから順番に使っていって、ケアしたいと思います
時節柄手洗い消毒を奨励されるし、職場でもそれが必要になるので…洗い物もあって、洗剤が強くて手がボロボロなんですよね。
積極的にケアしていかないと死んでしまう。
ささくれができると剥いてしまう損な性質の人間です。
傷ができると食品扱えなくなるから、今は我慢しているけど、
気になると無限に気になる性質も持ち合わせているので、どうにか発生する前に抑えておきたい…です…。
いやぁ、ひさしぶりにゆっくりしたお休みです。
こんな風の強い日だから外に出る気も起きないし。
ゆっくり紅��でも淹れて、過ごそうかなー。
もうすぐ15時。おやつの時間ですね。
今日のおやつは何かしら。
先日先輩から頂いたバウムクーヘンでも頂こうかな。
最近祖母の顔を見ていないので、
多分元気にしているだろうけど、あとで様子を見に行こうかな。
一緒に住んでいる(?)ので、アクセスは簡単、階段を下りるだけです。
何かお菓子を持っていかないと、〇〇食べる?と勧められてしまうので(苦笑)、おやつの時間に遊びに行こうかな。
あ、でもアンナチュラルの続きも観たい!
消毒液が底をつきそうです…。
早く、そういったものが普通に手に入る世の中に戻って欲しいです。
1個でいいんです。欲張らないので、1個だけ買わせてください…。
マスクも、まだあるものを使うので、どうか消毒液のスプレーだけください…。
もうドラッグストア行くのも疲れました…。
職場でも取り扱いがなく、以前一瞬見かけた時ケチらず買えばよかったなぁとすごく後悔しています。
今日は外に出られそうもないし、ドラッグストア遠いし…はぁ。
通販だと法外な値段or送料取られそうなので、しばらくは除菌用ウェットティッシュで拭くしかないかなぁ。
一応物用の99.9%除菌ウェットと、除菌用だけどノンアルコールのものと、純水使用のウェットと持っているのですが…うーん、消毒はスプレータイプが嬉しいなぁ。
昼間はこうもお腹が空かないのに、
夜になるとお腹が減るのが不思議です。
特に寝る前。
おやつはいらないのに、夜食はいる。
逆転して欲しいです。
おやつは食べるから、夜食は勘弁して欲しいです。
太るから。
これ以上太っていい事も無いだろうし…
いいお天気で、散歩に出かけたいけど、
外の轟々とした風の音が、出ないほうがいいぞと言っています。
花粉も大量に浴びるし、何より前に進めなさそうです。
髪の毛もまとめないとゴシャゴシャするでし���う。
でもな、本当にいい天気なんだ…。
写真を撮りに出かけたい。
部屋の中からだと、割れにくいワイヤー入りのガラスを使っている私の部屋の窓からはリアルな写真を撮れません。
丈夫な窓は台風の時とかありがたいけど、部屋から外の写真がうまく撮れないのは残念…。
朝焼けとか、結構きれいに見えるんだけどな。
母から貰い受けた自転車代をまだ支払えていないのですが、
来月でいいよ、と言われました。
来月の方がいっぱい働いて収入が見込めるから、その時でいいとのことでした。
私的には、さっさと払ってもやもやしない方が気持ちはいいのですが、
残念ながら母の言う通りなので、今月は節約して、来月お給金が入ったら支払うことにしました。
自転車1台、後ろかご付きでまだまだ使えるのに破格で譲ってもらえるので、本当にラッキーでした。
まだ自転車を使って外出はしていないのですが(歩いたり公共の乗り物を使うクセが抜けない)、これからお世話になると思います。
明日はバイトです。
明後日からまた少し休みがあって、土曜日が今週の出勤日になります。
そのあとは、1日休んで月火木金。
しばらくはその姿勢で頑張れたらいいな。
お休み中には、妹ちゃんの誕プレを買いに行ったりしようかなと思っています。
木曜日に婦人科を入れてしまったので、木曜日は強制外出が決まっています。
水曜日は明日のバイトの翌日で疲れているかもしれないので、ゆっくりできるかなぁ…と思って敢えて空けてみました。
多分体力は有り余っているので、また町田とか行っちゃうかな?
いやでもあまり外出してもまた散財してしまうしなぁ…。
木曜日…かなぁ。
美容室もそろそろ行きたいけど、先日母に前髪を切ってもらっていて前髪の長さに関しては支障がないので、髪が多少ガビガビしていますがもうちょっと先に行こうかなー、んーでも行きたいなぁ…みたいな感じです。
多分今月はバイトで忙しくしているので、行かないかなと思います。
来月、しっかり行こう。
お金があれば長さを調節したり梳いてもらったりしたいのですが、
その辺はお財布と相談かな。
髪はまだ伸ばしていたいけど、ボソボソが嫌なのでちょっと量を減らしてもらったりしたい。
まだ18時ですが、
ちょっと長文になったので今日はここまで。
明日も更新できるかは、今のところわかりません。
疲れていたら寝てしまうかも…?
ではでは。
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【発売前レビュー】&ROSY(アンドロージー)2019年12月号《特別付録》ロクシタン秋のビューティセット
2019年10月21日(月)発売の&ROSY(アンドロージー)2019年12月号の付録のみを、出版社様のご厚意でお譲りいただきましたので、いち早く「ふろく.life」でご紹介します。
※発売前の見本品になりますので、発売後のものと違いがあるかもしれません。その点はご了承ください。
ロクシタン秋のビューティセットはどんな付録?
ロゴ入りパドルブラシ
シア ハンドクリーム
10mL
ファイブハーブス
バランシング
シャンプー&コンディショナー
各6mL
次号予告│&ROSY│宝島社より
シア ハンドクリーム・・・シア脂、アマ種子エキス、ハチミツエキス、ヤシ油 etc
ファイブハーブス バランシングシャンプー・・・ラベンダー油、ローズマリー葉油、ローマカミツレ花油、オレンジ果皮油、レモン果皮油 etc
ファイブハーブス バランシングコンディショナー・・・ラベンダー油、ローズマリー葉油、ローマカミツレ花油、オレンジ果皮油、レモン果皮油、α-グルカンオリゴサッカリド etc
ロクシタン L'OCCITANE en provence 【公式通販】より
パドルブラシはB6横向きサイズ、市販の100円ショップのヘアブラシとほぼ同じ大きさです。
<実測サイズ>
縦 20cm×幅 7cm
持ち手部分にロクシタンロゴがプリントされています。
シャンプー・コンディショナーはアルミ製のパックに約1回分の量が入っていました。
原産国は?成分は?
●ロゴ入りパドルブラシ
<素材> ロータス(木)、ナイロン、ゴム
<製造国> MADE IN CHINA
<製造国> フランス
●シア ハンドクリーム
●ファイブハーブス バランシングシャンプー・コンディショナー
付録ではどれくらいの容量入り?
<容量>
シア ハンドクリーム・・・10mL
シア ハンドクリーム 税込1,540円(30mL)の1/3、513円相当です。
ファイブハーブス バランシングシャンプー・コンディショナー・・・各6mL
ファイブハーブス バランシングシャンプー 税込2,860円(300mL)の57円相当です。
ファイブハーブス バランシングコンディショナー 税込2,860円(250mL)の69円相当です。
付録を試してみた感想は?
ロゴ入りパドルブラシ
全体が木製のパドルブラシはコーティング加工が施されていて、ツルツルの触り心地。柄が少し短いかな?と思いましたが、実際に梳いた際に持ちにくいとは感じませんでした。
クッション部分は硬めのゴム製で、抜けた髪が絡みつくので、ブラシから抜け毛が落ちない点は便利だと感じました。指で押すとぺこっと凹み、スカスカと空気が抜ける音が聞こえました。
ピンはやや細め、指でぐにゃぐにゃと動くナイロン製で先は丸くなっています。ピンの間隔は狭めで、少ない毛量もしっかり梳けました。
毛量の多い筆者の地肌にも丸いピン先がしっかり当たり、頭皮に刺激を感じることができて気持ち良かったです。
シア ハンドクリーム
かなりモッタリとした重めのテクスチャーで、真っ白な見た目からも濃厚さを感じることができました。
クリームというより「バター」のような感触に近かったです。
手のひらに出した時に、出しすぎたかも?と思いながら伸ばしてみると、重くて伸びが悪そうな印象とは裏腹に、じんわりと染みこんでいくように伸びました。
塗ったあとは目で見ても分かるぐらいにツヤツヤで保湿感バツグン。
だからといってベタベタすることなく、手触りはしっとりで驚きました。こりゃ1億個売り上げるな・・と納得。
気になる香りはハーブ感の強いナチュラル系で、やや香り強め。塗って1~2時間は匂いを持続しています。華やかな香りではなく、素朴な印象を受けました。
ファイブハーブス バランシングシャンプー
シャンプーはまるでハチミツのようなトロッとしたテクスチャー。
少し水を加えて泡立ててみましたが、泡立ちは少し弱い印象。しかし実際に髪を洗ってみたところ、セミロング・毛量多めの筆者でもしっかり泡立ち、キレイに洗えました。泡切れも良かった。
香りはこちらもハーブ感が強く、市販品のシャンプーのような万人受けの香りではなくて、オーガニック系の匂いです。髪を乾かした後も、ほんのり香りました。
ファイブハーブス バランシングコンディショナー
コンディショナーはクリームのような、モッタリとしたテクスチャー。
実際にシャンプー後に使用してみましたが、筆者の毛が多い&たっぷり使いたい派なのでちょっと足りませんでした(笑)
使用感は市販のコンディショナーよりもぬるぬる感はあまりなくて、さっぱりとした印象。だからといって髪がバサバサになるということはなく、適度な潤いでなんだか美容室でシャンプー&コンディショナーをしてもらったような感じです。
香りはシャンプーと同じでした。
この付録、アリ?ナシ?
あり!
人気のロクシタン、ビューティセットということで届いてワクワクしながらレビュー。
シア ハンドクリームは濃厚さと伸びの良さにびっくり~!こりゃかなり保湿されそう。少量でもかなり潤うので、今回のサンプル量でもかなり持つのではないでしょうか。公式製品の1/3の量ですよ!513円分とかお得すぎ。
パドルブラシは、お尻までロングヘアーの娘が気に入ってしまい、奪われそうです。6歳の子どもの手の平にしっくりくる持ちやすさだからでしょうか。絡まりやすいので、期���して使用します。
シャンプー&コンディショナーはオーガニック系なので、ナチュラル好きの方には良いかも!筆者は苦手だった・・・。
香りなのですが、ハンドクリーム・シャンプー・コンディショナーどれも独特な強い匂いで好みが分かれそう?筆者はもっと華やかな香りが好きなので好みではなかったのですが、ハンドクリームは保湿力の高さで目をつぶれました。
ハンドクリームとシャンプー・コンディショナー合わせて639円相当の付録+パドルブラシは雑誌の価格を考えても大満足の結果となりました。
購入した付録つき雑誌/ムック
&ROSY 2019年12月号
発売日:2019年10月21日(月)
宝島社
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