新刊「イサド住み」 冒頭試し読み
おれは怖くてたまらない。おれにどうやら命みたいなものがあって生きているってこと、おれの体の隅から隅まで生き物で、心や記憶まであって、おれという生き物が死ぬまでずっと生きているってことが本当に怖いんだけどうまく言えない。怖い。べそべそ泣いている。おれの言いたいことわかるか。わかれよ。うまく言えなくてもわかってくれよ。あんたは怖くないのか。たまたますれちがった誰かの気まぐれな採点によりおれの発言の価値は決まってしまい、裁定はそうそう覆らない。おれは布団をかぶって絶望している。隠れている。おれの話は誰にも聞いてもらえない。
でも川と川が十字に交差しているところが好きだ。毎晩見に行く。十字の縦も横もとても静かで、川面に団地の明かりが揺れている。夜の運河は油膜を張っているみたいにとろりとして見える。流れているというよりあれはきっと震えている。実際、横軸の小名木川に流れはないようなものだ。隅田川と旧中川を結ぶ水路で、雨の後や風の強い日くらいしかはっきりした流れを見せないし、流れの向きもしばしば変わる。きっとここには始まりも終わりもない。
始まりも終わりもないけど階段がありエレベーターがある。扇橋閘門といって、二つの水門が並んでいる。閘門より東は海抜ゼロメートル地帯で、満潮時の海の高さよりも低い土地。川を遮断して水位を下げてあり、小名木川には段差がある。川底ではなく水面に作られた差。船が通るときは二つの水門の間に船を入れ、水位を上げ下げし、船は差を乗り越える。
夜の運河はにおいが濃い。潮のにおいとどぶのにおいが混ざって、三階のおれの部屋まで届く。水面にちらちら揺れる明かりは銀紙を丸めてまた広げたみたいな光で、夜の黒い水はそれらを飲み込もうとせず震えるだけ。水はとても静かだ。ねっとりと移動している。光もにおいも川の上にとどまっている。
さっき風呂から出たらスマホが震え、ムムくんからのLINEだった。昼間ムムくんからスタンプが飛んできたからおれもスタンプを投げ、スローペースの投げ合いが続いていた。おたがい焦らしあっていたというかはぐらかしあっていたというか、言いたいことはわかっていた。今日はムムくんが先に折れた。
「今くん明日ってひま?」
おれもそれを聞きたかった。ほっとした。続いて自撮りの写真も飛んできた。鏡に向かってスマホを向けていて、美容室の鏡だ。ムムくんのスマホケースはいつもステッカーとかチェキとか挟まっていて、折り畳んだ千円札も見えた。緊急用の金かな。靴の中に入れておくみたいな。ちょっと笑った。鏡の中の鏡には切ったばかりの後ろ頭も見えた。襟足とサイドがかなりさっぱりしていて、指でなぞったら気持ちよさそうだ。
自撮りのムムくんはマスクのゴムを一回くるりとねじっていた。きっともみあげにゴムがかからないようにそうしていて、おれも先月髪を切ったときそうやった。こうするといいですよと美容師さんが教えてくれた。コロナ禍に生まれた工夫、その共有。いつかぜんぶ収束したらこういうことは誰も思い出さないだろうか。
二〇二〇年が明けてすぐ、あれよあれよというまに世界中みんなが巻き込まれた感染症に関しておれから言えることはあんまりない。恐怖や混乱の波が寄せては返し、定まらない。ここ二、三か月かはなんとなく凪いだ感じになっている。か? わからない。なんとなくの雰囲気でそうだというだけ。慣れ。どうやら常識も見通しも変化し続けていた。おれは少し前の恐怖をほとんど思い出せない。おれは夥しい数の死者を忘れ、配られた十万円と二枚のマスクを忘れ、いまいま分かち合っているささやかな工夫を可愛がろうとしている。これもいずれぶっ壊れるとは知っている。死が数の話でもないのもわかっている。もしおれが、何か、たとえば呼吸器に疾患があったら、とてもこんな雰囲気任せではいられない。それじゃあおれには特権があるってことだ。
頭を拭きながら「髪切った?」と送った。明日がひまかどうかはすぐに返さず、といってもこれ以上拙い駆け引きや意地悪をしたいわけではなかった。なんとなく話の順序をいじくりたくなった。ムムくんとはアプリで知り合った。四つ歳下のゲイで、現状セフレの関係にある。そしてこれについては毎日、毎分検討しているけど、もう腹を括ろうと思う。おれはセフレのムムくんに恋をしている。そうしてムムくんには好きな人がいるからおれのこれは片思いだ。
聞け。おれの話を聞け。いや聞かなくてもいいか。どっちでもいいや。おれがここで話をしているってことだけ、おぼえていてくれたらいいや。べつにすごく話をしたいってわけでもないし、おれは話の糸口をつかみかねている。糸の端っこはここじゃない気がして手近なところをあれこれ手繰っている。とっ散らかっているし絡まっている。声の出し方だってうまくない。あーとかうーとか唸りながらともかくチューニングし続けていて、もうずっと、自分の出すべき声の高さを探っている。長いこと口ごもっている。でもこんなふうに音程にばかりこだわっているうちに歌い方を忘れてしまうんじゃないかってちょっと怖くなった。それでおれは手持ちのはさみで糸を切ってみた。とりあえず、ここから始めることにする。
ここはどこか? ここは運河沿いの歩道で、毎晩川面を見に行くのは犬の散歩のため。緑地公園を抜けて橋の下をくぐった。歩道の一部は艀になっていてこれも水位で高さが変わるが、おれと犬が歩くくらいではぜんぜん揺れない。
「台形、今日はたくさん歩いてるね」
おれは犬に話しかけた。小さい足を懸命に動かし、よちよち歩いている。ときどき立ち止まっておれを振り返り、そろそろ抱っこしてという顔だ。だめだよ台形、もうちょっとがんばろう。おれは話しかける。台形はふんふん鼻を鳴らしている。
台形というのは犬の名前で、白黒模様の狆。鼻ぺちゃ顔のか弱い犬だ。体の形が台形ですと誰かのブログに書かれていたのがなんだか気に入った。どうやって辿り着いたか思い出せない、知らない人の野良ブログで、たぶん「犬 飼い方」とか「狆 飼い方 コツ」みたいに検索していたらたまたま行き合った。
ほかのサイトや本では狆の体型はスクエア型とか四角とか書かれていて台形という語は見かけなかった。どこぞの誰かの語彙と気まぐれがおれの犬の名付けの根拠で、そういうめぐり合わせをなぜか素敵なもののように思った。おれはそういうものをとろうと思った。
そうして艀を歩いていたら、ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ……と音がした。魚かなと思ったけどぱしゃぱしゃはけっこう長くて、まさか誰か溺れているのかと思ったが、川には何も見えなくてとても静かだった。念のため柵に上って辺りを見回した。水面に乱れたところはなくいつも通りに見えた。人影も水しぶきも見当たらなかった。いつのまにかぱしゃぱしゃの音も止んでいた。
「台形、どう思う?」このどう思うは水音のことでもあったしおれの恋愛の話でもあった。
ムムくんから「髪切った?」の返事はまだ来ていない。といってもまだ何十分も経っていない。でも明日ひまかどうかをスッと送らなかったことを早速後悔していた。ひまに決まってんだろ。台形が立ち止まったのでベンチに座った。おれのために立ち止まってくれた気もした。「明日は夕方からなら平気だよ」とLINEを送り、続けて「早いと寝てるかも。今日はこれから仕事で、今は犬の散歩してる」「明日の夜は仕事休み」と送った。しゅぽん、しゅぽん、しゅぽん。散歩中だから返信が遅いんだよとアピールしたつもり。会話はキャッチボールというよりジャグリングだろうか。空中のお手玉は二つ三つと増えていく。
すぐに既読がついた。「わーい」というスタンプが送られてきた。「前髪短すぎた気がしてきた……」「じゃあ十七時くらいに家行きたい!」しゅぽん、しゅぽん、しゅぽん。しゅぽんのタイミングが心臓の音と重なる気がした。だいぶ間の抜けた音だ。おれの恋はこういう音なのか。
お手玉だからべつに落っことしても気にならないのにちょっとのことで一喜一憂し、いったいおれはどうしちゃったんだろう。明日の夜が休みというのは前回会ったときに話してあった。夕方からならひまだよとすでに言ってあった。ムムくんはそれをちゃんと覚えていて、でもちょっと焦らして、連絡してくれた。そう思うとかなりうれしかった。
台形が歩き出した。チャッチャッチャッチャッと地面に爪がこすれる音が好きだ。小さい体の細い足。まあでもさっきの水音は溺れているような音ではなかったなと思い直す。切迫した気配はなく、プールでゆったりと泳ぐみたいな音だった。背泳ぎのキック、ストローク。誰とも競争していないときの静かなバタ足。ああそうか。おれはむしろ、誰か泳いでいるんじゃないかって期待していた。運河はいつも緑色に濁っていてかなり深い。とても泳げるような川ではないんだけど、一瞬可能性を夢見た。溺れていたら大変だなんてほんとは思っていなかった? 自分の心の中なのにおれは嘘をつきそうになっていた?
「まあ、嘘っていうのもちょっとちがうんだけどさ」
おれは台形に言う。べつに言わなくてもいいようなことだけど声に出して言う。台形はおれの足をすんすん嗅いでいて、体が動くと尻尾もふわふわ揺れる。白くて豊かな尻尾だから暗がりでもよく見えるが、夜の散歩には光るハーネスをつけておく。蓄光オレンジ。リードもLEDでぴかぴか光るからやけに賑やかだ。パレードとかお祭りとか、あるいはクラブ遊び? 台形自身はとてもおとなしくて内気な犬だ。いやおとなしくて内気なクラブ好きはおおぜいいるけど……。ああ。ほらね。おれの思考は訂正と注釈の繰り返しでとんちんかんな思いつきばかりしている。そうして、クラブってもうずいぶん行ってないなと思う。熱心に通っていたわけではぜんぜんなかったけど、人生のある時期になにがしか意味を持っていた場所が、今ではとても遠い。人生が思ったより長い。
さっき声の高さを探っていると言ったけどあれは比喩であって比喩ではなかった。ほんとにおれは声変わりのさなかにあった。ホルモン注射によって声が低くなり、ひげが生え、肌も硬くなった。生理はほぼほぼ止まった。そろそろ声は落ち着いてほしいけどどうも安定しない。
性別移行のいろいろ。この水面にも段差がある。三週間にいっぺん注射を打ちにいくが金がかかって仕方がない。でもおれはこれをやりたかった。高校生の頃からバイトばかりしてきた。いろいろの変化は二次性徴をやり直している感じだなあと思っている。それならばおれはいま思春期をやっているのかもしれない。もうすぐ三十だけど。
おれは何か? 元女子ですという名乗りは正確でない気がしているが、面倒なのでそれで済ませることはあった。女子だったことなんてあったっけ。でも、じゃあ、本来の姿、正しい状態に戻りたいんですという言い方も、それはそれでしっくりこなかった。他の人はどうか知らないけどおれの場合は。うまい言い方がわからない。
十字の縦軸、大横川を下っていくと仙台堀川とぶつかってまた十字に交わり、やがて大きくカーブ、またまた十字路。これを東京湾側に折れて平久川に入ると今度は五叉路になり、網目のように張り巡らされた水だ。大潮の晩、運河はぶよぶよ膨らんでゼリーみたいだ。
台形がにゅうっと体を伸ばしておれのひざにまとわりついた。なんの音かなんてわかんないよと言っている気がした。首の下の白い毛がオレンジの光に染まっている。扇橋水門の赤信号。夜は門が閉まってランプがついている。あれもコンクリートの柱を赤く染めていた。毛の黒いところはそうでもなかった。オレンジの光を黒が吸い込んだ。そうだよな、おれもわかんないよと顎をなでた。
「まあ魚か何かだろうね」
おれは台形に言った。「そうでなければ空耳だよ」とも。台形に話しかけているのか、台形のせりふもおれが一人でしゃべっているのか、自分でもよくわからない。
ああそうだ。おれはわかりやすい語り方をいつも探している。誰かの受け売りをがんばって身につけ、しゃべり、それがときどき屈辱的だ。おれがこのようにあるためにはわかりやすい物語とその語りが必須だなんて、なんだか馬鹿にされている。どうして男になりたいんですか? いつからそう思っていたんですか? やっぱりスカートは履かなかったんですか? ときどきおれはめんどくさくなって「死ぬほど悩んでるんです」とか「死にたいです」とか、可能な限り暗い声で言う。暗い顔もする。会話を遮断する。そうしてそれは、必ずしも嘘をついているってわけでもない。
「でも魚って夜でも起きてるのかな……」
とつぶやいてみたら、すかさず反論を述べるみたいにどこかでからすがぎゃあーっと叫んだ。台形はびくっと震えた。鳴き声は川沿いの倉庫の壁に跳ね返り、わあああんと響いた。両岸に建物が並んでいるからトンネルみたいになるのだろう。川の向こうで誰かがくしゃみしたのも聞こえるくらいで、天井はなくても反響する。あー。はいはい。そうだとも。寝ているやつらが突然目を覚ますことはある。あるいはたまたま夜ふかしの個体はいる。
おれもそういう個体だと言ってみようか。クリーニング工場で委託のドライバーをやっている。ちょっと前から始めた仕事。夜にコンビニやロッカーを回って集荷と配送を請け負い、ほとんど昼夜逆転みたいな生活になった。
ドライバーデビューはAmazonの軽貨物配送だった。これはおもに昼の仕事で、アプリでオファーを選んで好きな時間に好きな量だけ働き、というとなんだか聞こえはいいが、割り当てられた荷物を時間内に配り切るのはけっこう難しかった。小さい箱物ばかりで、物自体はそんなに重たくないが量が多く、積み込みがパズルみたいにややこしい。時間指定に慌てたり、マンションの宅配ボックスで誤配したり、知らない細い道を走るのも怖かった。でも一人でやれる仕事はいいなと思った。車の中は自分一人の空間で、自分の体の延長だ。
それで求人サイトを延々スクロールしていたら、今やっているクリーニング工場のドライバーを見つけた。業務委託。夜勤。けっこうレアな仕事だ。たまたま見つけたおれはラッキーなのだろう。まあ深夜労働の割には大した収入にならないし、がんばればAmazonの方が稼げるんだろうけど、ルートが決まっているので安心感があった。それもコンビニやマンションと工場の往復だから、わりあい運転しやすい道が多いのもよかった。荷物は服で、それなりに重い。ただ持ち方のコツを掴めば腰は傷めないと同業者のnoteやツイートを読んだ。腕の力だけで持ち上げようとしない。両肩と両足を荷物の正面に置く。筋トレと思えばなんとかなると知らない誰かが書いていて、これまた知らない誰かの知識や気まぐれにおれはかなり助けられている。そして深夜の配送はAmazon以上に個人プレーの仕事で、ほとんど人としゃべらずに済んだ。それが何より気に入った。
べつにそこまで人嫌いというわけではなかった。前に働いていた工場で、配置替えやら班分けやらの話の流れで自分はトランスであるとほぼほぼみんなにカミングアウトする羽目になり、なんかもう個人事業主になりてえな、なっちゃおうかなと思っただけ。
いやちょっとちがうか。ホルモン注射を始めたら見た目や声に変化があり、おれの場合はけっこうわかりやすい変化だった。カミングアウトするしない以前になんかもうばればれだよなと思った。ばれるという言い方もなあとは思うし、周囲の人にいちいち事情を知ってもらう必要はないんだけど、何かしら説明が必要なことはあった。それは何か書類の提出を求められるとかではなく、素朴な疑問や世間話に応じ、遠慮のない視線を浴びるという形でだ。マスクをしているからひげは見えない。じゃあ、コロナ禍じゃなかったらもっと目立ったのか。そして思い出したから言うけど、いつかちんこ生えてくるって思ってましたか? って質問はなんだったんだ。
悪い職場ではなかったしあからさまにひどい奴がいたわけでもなかった。なんていうか……、人と関わるとその手のコンフリクトが生じることはままあり、しょうがないよなという気持ちと、くそったれという気持ちは日毎、いや秒単位で入れ替わり、おれに中古の軽バンを買わせた。
一応言っておくけど、どうしておれがこうなのかって話はあんまりしない。たぶんあんたが一番聞きたいことだとは思うけど、きっとおれは話さない。べつに勿体ぶっているわけじゃない。なんていうのかな、いちいち説明しないほうがいいんじゃないかって気がしている。これについてはあとで言う。言いたいことだけ言うから、言ったことだけ聞いてほしい。言ってないことは聞こえてないはずだ。聞こえたとしたら、それはあんたの想像だ。原則としてね。
今はクリーニング工場と、金がないときはAmazonもちょっとやっていて、ほんとにこれでいいんだかときどき不安にはなるが車を買っちゃったんだからやるっきゃない……のか? もうだめだやってらんないと思うたび居場所や人間関係を断ち切るみたいなことを繰り返してきた。おれはずっとこうなのか? 自問自答。決まった振り付けのダンスみたいにいつも同じことを考えている。
からすに驚いた台形はきゅうきゅう唸って伏せてしまった。ほんとに臆病で、前にドッグランに連れて行ったときも周りの犬にびびって縮こまっていた。おれはそういう台形が愛しくてたまらないし、内心ちょっとほっとする。おれも人目が怖いし、大勢の中で過ごすのは苦手だから。
びっくりしたよな、怖かったよなと台形のあたまをなでたらとうもろこしみたいなにおいがした。焼きたてのパンみたいなこともあるし、芝生みたいなこともある。においをかぐと落ち着く。おれも台形もおたがいにそうだ。マスクをちょっとずらして強く吸い込んだ。夜に散歩しているだけなんだからマスクなんてしなくてもいいのかもしれないが、顔を隠している方がリラックスできた。台形が臆病なのはおれの飼い方や生活リズムのせいかもしれないと思うことは思うが、べつに怖がりだっていいじゃんかとおれはおれに反論する。
台形をあやしながらムムくんに「前髪短いの似合うよ」と送った。もしかして明日おれと会うから髪を切りに行ってくれたのかな。さすがにうぬぼれかな。「そういう髪型好きだよ」とも送った。虫が鳴いている。りんりんりんりん、短い叫びを繰り返し、鈴の楽器を振っているみたいだ。
きみのことが好きですと言いたかった。言いたいのだと自覚したらへんにドキドキして、なんでも話してしまいたくなった。さっき川で何かぱしゃぱしゃ音がしたんだ。一瞬、誰か溺れているのかと思った。でもすごく静かなぱしゃぱしゃで、まるで誰か泳いでいるみたいな音だったんだ。せっせと文章を打ち込んでみたがしっくりこなかった。だって音の正体はわからない。それがどうしたって話にしかならない。送るかどうか迷って結局消した。代わりに「夜だけどからすがすごい鳴いてる」とますますどうでもいい話を送ってしまい、送った瞬間後悔した。どうでもいい話以上に、今からすはもう静かになっていて、辺りを騒がせているのは虫だから。べつにうそをついてしまったわけではないけど正確ではないことを言ってしまった。既読になったかどうか見たくもないがこういうときに限って秒だ。すぐにムムくんから「からすって夜も鳴く気がする……」と返ってきて、ほんとに恥ずかしくなった。
さるすべりの枝が街灯に照らされて、ピンクのフリルみたいな花びらが明かりに透けていた。濃いピンク。夏っぽいなと思ったけどもう九月だ。おれは花を見上げ、花を見上げるおれを台形が見上げていた。丸い目玉がつやつやしている。抱っこ用のバッグに入れてやるととすっかりすました顔だ。台形の体とおれの胸がぴったりくっついて、こいつのために今日もがんばろうと思う。やけに殊勝なことを考える。だからおれにとっては夜が朝だった。
やがてムムくんから「あっちがうかも、からすは明け方かも」とLINEが届き、「今度おれも台形の散歩行きたい!」「仕事がんばってね」と来たのでちょっとほっとした。台形の写真を送った。散歩中の写真。おととい撮った写真だから今日の台形ではない。でも今送ったら、今撮ったみたいに見えるのかな。何も言わなければわかんないのかな。
ムムくんからは「カワイイ」というスタンプが二つ飛んできた。きっと大事なことは二回言う。あるいは単に指先のしくじりでダブってしまった。おれにはそれがどっちなのか判別できない。想像することしかできない。じゃあ、言ったことだけ聞いてほしい、言ってないことは聞こえてないはずだというのは、けっこう難しいのかもしれない。やっぱりおれはとんちんかんだ。うまいことが言えない。でも言いたいことはある気がする。意見を述べたいというよりは、おれに声を出させてほしい。長い話をしてみたい。すごくしたいってほどではないけど、しゃべりたい。誰にも聞いてもらえないから勝手にしゃべる。吠える。おれは遠吠えをする。
「イサド住み」
価格・ページ数未定。2022年11月20日文学フリマ東京新刊予定。
文学フリマwebカタログ
冒頭8000字くらいを載せてみました。だいたいこういう感じの���りで、トランス男性が主人公のボーイズラブです。軽貨物ドライバーをやっている主人公と、アプリで出会った年下の男の子・ムムくん。そしてムムくんがベタ惚れしている既婚男性・優人さん。三角関係のお話です。
イサドというのは宮沢賢治の「やまなし」に出てくる言葉で、「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。」のイサドです。この蟹のお父さんの言うイサドが何なのか、読者のわたしたちにはわかんないですが、この蟹たちにはわかっている……というような話を書いているつもり。
そうなの、なんとまだ書いているんですが…というかごちゃごちゃいじっているのですが、精一杯やっておりますのでどうか見守っていてください〜。文フリ東京のあとは、BASEでの通販、渋谷○○書店での販売を予定しています。イベント参加は1月の文学フリマ京都、4月のJ.Gardenを予定しています。よろしくお願いします…!
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二年前日記47(2021年11/19〜11/25)
11月19日 午前中、美容院へ。ここの美容師さんはみんなパパさんなので、髪を切ってもらいながらいろいろ教えてもらった。「産後もベビーカーで来てもらってもいいですよ」とのこと。ありがたいなぁ。午後からは助産所へ。産後ケアでお世話になろうかと思って、見学させてもらう。「利用されてるかたから話を聞けたほうがいいですよね」と利用されてる人がいる日にセッティングしてくださったが、せっかく休みに来られてるのに申し訳なかったな。運営されてるかたはいい意味で意識高い感じじゃなくて、しんどさを全身で受け入れてくれそうな人だった。とりあえず使えるものは全部使う気満々。「チームわが家」を増やすのだ。夫と待ち合わせして、晩ご飯を食べに行く。焼肉です。これで食べたい物は全部食べたな。悔いなし。
11月20日 夫は仕事。朝、散歩に行って少し丁寧に掃除をする。午後からは読書、メルカリの出品など。すぐに売れたので配送の手配。晩ご飯は肉団子の鍋。夫が帰ってこないなぁと思ったら、どうやら義実家に寄って帰ってるみたい。野菜をたくさんもらってきた。もういつ入院になるかわからないのになぁ。なるべく冷蔵庫も空にしていきたいのだけど。夫からも一応そう言ってくれたみたいだけど、うちの親もそうだけど、なかなかわかってもらえない世代というか何というか。世話を焼くことはいいことだと疑わないよな。困ったときはお互い様で生きてきた人たち。もっと甘えろと言われるけど、産後はひっそり落ち着きたい。何でみんな当たり前のように世話をするんだろう。一人になりたいと思ったりすることはないんだろうか。昨日言ってることと矛盾してる気がするのだけど、ケアしてもらうのは知らない人のほうがいい。
11月21日 夫は美容院へ。なかなか帰ってこないなぁと思っていたら洗濯機の写真が送られてきた。忙しくなるし乾燥までできるやつがあったほうがいいのかなぁと私がポロッと言ったことから、洗濯機探しが始まり結局縦型の乾燥なしタイプで今よりも容量が多いのにすることにしたのだけど、それがアウトレットのヤマダ電機で安かったみたい。今買わなくってもいいのではとも思うが、考え出したら止まらない人なので止められない。配送の日が私が鍼に行く日で、車で送ってもらう約束をしていた日にしてきたので、変えてもらった。昨日義実家から野菜をいっぱいもらってきて、洗ったりいろいろしていたら疲れてしまっていたのもあって、ちょっと怒ってしまった。とりあえず赤ちゃんには洗濯機が届くまでは待ってもらいたい。午前中にMさんとFさんが訪ねてきてくれる。この間もやっとしたことは、認識の違いだったことがわかった。帰ってきた夫とお昼を食べて、昼寝をし実家へ。黒豆寒天とマカロニサラダを持って行く。餃子の皮がずっとあるらしくて、私に持って帰らそうと餃子を作ろうとしていたが、どうやら手順が今いちわからないっぽい。また一緒に作れたらいいな。「暗くなってくる前に帰るわね」と言って帰ることにした。父が焼いたパンを持たせてくれる。晩ご飯は、鯵焼いたの、マカロニサラダ、かぼちゃ煮、味噌汁。夫が来年に受ける資格試験で三角関数をめっちゃ使っているので、ちょっと教えてもらうが全然わからない。何とか公式丸暗記で乗り切ってきたが、数学って道具だったんだな。
11月22日 朝、検診へ。今日は雨。ひと雨ごとに寒くなるというが、この雨は三回分の雨に匹敵するぐらい寒くなると朝のニュースで言っていた。今までがあったかすぎたんだと思うけど。今日はエコーなし。血圧が高めで測り直しが続いていたので、家でも測ってくださいねと言われる。血圧計買わないと。妊婦だし、まぁそんなもんだろうと思っていたけど、だんだん怖くなってきた。もっと早く気をつけておけばよかったなとちょっと反省する。子宮口はまだ開く気配はないみたい。来週中ぐらいには出てきてくれないかなぁ。そのためにはどんどん歩かねば。お昼は病院の食堂で焼肉定食。病院の食堂なのに結構味が濃かった。行きはバスに乗ったが帰りは歩く。途中イオンで休憩する。入った喫茶店でお客さんとお店の人が話をしていて、どうやら不妊治療の話だった。わたしも少し前までそちら側のひとだったのだが、この人にはどう見えてるんだろうな。そんな気持ちもすっかり忘れてしまう。晩ご飯は、ヒレカツ、ごぼうの唐揚げ、温野菜サラダ、きゅうりとわかめの酢の物、芋がらの佃煮、味噌汁(えのき、なす、豆腐)。暇になってきたし、野菜ももりもりあるのでご飯作りを頑張るぞ。夫が早速、血圧計を買ってきてくれた。
11月23日 勤労感謝の日。Mさんに連絡したら会えることになった。魚が美味しいお店に行く。ボリュームがすごくて、なにを頼んだら良いのやらという感じ。私は、ざるそばと茶碗蒸し、Mさんは天ぷらうどん、二人で蒸し牡蠣とウニのお寿司を頼む。前祝いということで、ご馳走になってしまった。お茶をして、2時ごろには解散。これで誰かとご飯に行くのも最後にしよう。子どもと一緒だとこんな風にはなかなか会えなくなるのかなぁ。夕方まで昼寝。そのあと足りないものを買いに、買い物に行った。晩ご飯は、ほうれん草のカレー、りんごと春菊のサラダ。やっぱり血圧は高いみたい。何ができるだろうか。早く産むのが一番良さそうだから難しい。これ以上体重を増やさない。こまめに水分をとってトイレに行く。よく歩く。安静にする時間もつくる。塩分を控える。ちょこちょこ食べをする。りんごを食べる。思いつくのはこれぐらいかなぁ。元気に産まれてくれるなら何でもいいやと思っていたけど、ここまできたらできたら下から産みたいものだなぁ。句会の投句もした。ちょっと先まで二回分。
11月24日 午前中に、ヘルパーさんが来てくれる。産後にお願いしようと思っていて産前から来てもらってたほうがスムーズと聞いたのでそうすることに。ヘルパーさんは元気いっぱいで、「さぁ、どこから攻めましょうか」と楽しそう。毎日ざっとは掃除しているし、あんまりしてもらうことないなぁ。と思っていたら、全然そんなことはなくこびりついていたほこりなんかをすっきりこそげ落としてくれたりしていた。すごーい。これ、身内だったら責められてる感じがして嫌だと思うな。やっぱりケアは有償のほうがお互い気楽なんだと思う。お掃除テクニックを教えてもらうお金だとすればとても安いなぁ。「ゆっくりしててね」と言われたけれど、ちょっとずつ教えてもらおう。午後からは歩いて近くのドラッグストアへ。ウォーキング目的なので、全列を丁寧に見て回った。そんなこと今までしたことなかったので、なかなか面白い体験。赤ちゃんグッズのある場所もわかった。ひととおりのものがコンパクトにまとまっている感じ。コンビニでノンカフェインのカフェオレを頼もうとしたらそのお店にはないとのことだった。産直スーパーでお花を買って帰宅。晩ご飯は、里芋と鶏肉を蒸したの、おからサラダ、水菜とトマトのサラダ、味噌汁。
11月25日 ざっと掃除してから朝のうちに買い物へ行く。帰ってきて少し横になる。お昼を食べて本を読みながらまた少し寝る。元気になったので料理フェス。全粒粉のビスケットも作った。最初、計量を間違えて全然まとまらなかったが、思い切ってイチからやり直したらなかなか上手くいった。夕方の散歩に行き、お風呂に入る。夕方夫���ら連絡があり、FAX設置のために義実家に行くとのこと。鰤を焼こうと思っていたが、明日に回すことにする。晩ご飯は、おから煮、トマトとキノコマリネのサラダ、もずく、味噌汁。日記をアップして、年賀状の準備を少し進めた。
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2023年9月ランキング🎉トップ50位を発表!
現在公開されている約60,000種類のチケットの中から2023年9月に売れた人気チケットを1位から順に紹介してまいります♩ 気になるチケットがあればクリックしてみましょう!👆
1位 マッチングアプリ用写真撮影📷プロフ添削・恋愛相談もOK (写真撮影/カメラ・60分 15,000円)
マッチングアプリ用写真撮影📷プロフ添削・恋愛相談もOK | タイムチケット
平日限定で、格安モニター撮影再開しました。 下記もお気軽にどうぞ! https://www.timeticket.jp/items/120940/ ---------------- TV出演、webメディア、雑誌にも多数紹介された マッチングアプリで女性ウケする写真を撮る婚活カメラマンです。 このページをご覧になったということは あなたは現在 ・マッチングアプリをこれから始めようと思っている
2位 【撮影人数1200名以上】マッチングアプリ撮影📸+攻略法 (写真撮影/カメラ・30分 7,000円)
【撮影人数1200名以上】マッチングアプリ撮影📸+攻略法 | タイムチケット
🥇🥇🥇2021&2022&2023連続アワード受賞🥇🥇🥇 デイリー・月間人気ランキング1位獲得🏆 ゴールドチケット認証済み🏅 別の出張カメラマンサイトではお気に入り数 ランキング約1600人中2位獲得🏆 ✅有名アプリの男性人気会員(約200万人)の ...
3位 テレビ出演㊗️彼女を100%作るアプリ攻略45ステップ❤️ (恋愛/婚活・60分 164,000円)
テレビ出演㊗️彼女を100%作るアプリ攻略45ステップ❤️ | タイムチケット
\TV番組に多数出演!/ 2022年4月20日 フジテレビ かまいたちのこっそり大富豪TV 2020年6月25日 テレビ朝日 くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館 2021年3月7日 TBS 林先生の初耳学 ●まとめ記事 https://life.timeticket.jp/articles/146 はじめまして。 Pairsエンゲージの公認・恋愛相談プロコーチの 渡辺ゆいかです😌
4位 【女性目線】モテ写真💕自然体🌱アプリ・SNS 📸+戦略✨ (写真撮影/カメラ・60分 13,000円)
5位 ✨PROプラン✨失敗しないマッチングアプリ写真撮影 (写真撮影/カメラ・180分 21,000円)
6位 【平均マッチ数5倍超え!】失敗しないマッチングアプリ写真撮影 (写真撮影/カメラ・60分 7,000円)
7位 【マッチングアプリは写真が命📸】楽しくモテ写撮影✨ (写真撮影/カメラ・30分 7,500円)
8位 マッチングアプリ用プロフ写真撮影&攻略法 (写真撮影/カメラ・60分 10,000円)
9位 簡単バイナリーオプション手法 条件が揃ったら一目でわかる (お金/副業・60分 198,000円)
10位 マッチングアプリ写真撮影+攻略法🌈恋愛相談・プロフ添削◎ (写真撮影/カメラ・60分 14,000円)
11位 【講座代金回収可能】SNSフリーランス養成講座【仕事保証】 (お金/副業・60分 165,000円)
12位 TikTokで大人気✨恋愛・仕事・家族の人間関係の悩み解決! (占い/スピリチュアル・30分 5,000円)
13位 マッチングアプリ用📷自然なスマホ写真撮影※個別コンサル付き (写真撮影/カメラ・30分 6,000円)
14位 ✨関西プロフィール写真✨ マッチングアプリ攻略法📷 (写真撮影/カメラ・60分 12,000円)
15位 【早朝限定】📸プロフィール写真撮影/日比谷公園付近 (写真撮影/カメラ・30分 6,000円)
16位 ㊗️成婚続出‼️真剣な出会い✨誠実美人女子50人ご紹介します (恋愛/婚活・60分 121,000円)
17位 あなたを勝たせるマッチングアプリ写真撮影(1時間) (お手伝い/作業・60分 3,000円)
18位 平日撮影☕️スマホでマッチングアプリ写真+プロフ添削 (写真撮影/カメラ・30分 8,000円)
19位 【名古屋】マッチングアプリのプロフ写真撮影※個別コンサル付き (写真撮影/カメラ・60分 7,000円)
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明日の価値をつくる時
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こんばんは、
うそ、寝落ちてたからおはよ~そしてこんにちは…���
めちゃくちゃ久しぶり、元気だった?
今日は2023年8月22日。Tumblrは日付が見にくいから書いちゃお。そして寝落ちを繰り返して今は23日🔥
Tumblrのことは時々頭をかすめる存在だったな。ほんとはね、かすめたときに書いたものが下書きには何個か残ってるんだけど、ついったーの140字に慣れすぎて途中まで書いてそのままになっちゃってる、、てか今TwitterてXになったんだよ?やばくない?私は今でもついったーて呼んでるけど。
ついったーもいいんだけどねえ、ときどき誰に読んでもらうでもないことを書きたくなったり、何にも知らない他人の投稿をぺらっと見たくなるんだよねえ。ここは私だけの日記みたいなものだから。
Tumblrはねえ、広い海をゆらゆら泳いでるみたいですき!ついったーはなんだろ、電線にすずめがぎゅっといる感じ。距離感が近いんだよなあ。それが良さでもあるんだけど。あとは、今はやめちゃったけどwe♡itもたんぶら〜みたいな空気感ですきだった、あれは知らない女の子の心の中をプリズム越しに垣間見てるみたいだった。Pinterestは今もアプリ持ってるけど、あんまりこれはあれだな、他人を感じないかも。すてきなものを見つけてくれて最高!とはなるけど、AIと私てかんじ。てか今となっては無断転載みたいな話となるとなんか深い話はしたくないアプリたちかもなんだけど、でも!未知のときめきと出会うのはねえ、ほんとにかけがえがなくて、ひとりで山奥の川に入った時に岩陰にきらきらを見つけた感じなんだよう、よく分からない例えをするな。
てか何の話をしたいかも特にないのにとりあえずおはなししよ〜て来てるからこの投稿まじで意味わからんことになってるな。
んーと、下書きから言うと、小学生のときに読んでた作家さんの話と、去年宮崎に行った話は書きかけてるから書きたい。
あとは今年の抱負というか目標をついったーだと流れるからここにも書きたい。ちなみに去年はあんま決めてなかったぽいせど積極性を持つ?とかにしてて?自分一人でいろいろお出かけしたりしてたかも。今年は人間関係においても積極的に自分から動く!です。まじでさ、長い友人でさえ(学生時代からの付き合いだから、片手どころか両手でもおさまらないくらいの友達でさえ)自分から誘えなかったりしてるから、ちゃんと自分から誘いたいな〜とか、会いたいひとには勇気を出して会いたいな〜とか。多分自分から行動しなかったら何も進まないことに気がつくのが遅かったんだよな。
でも自分てさあ、私は私のことがすきだから生きる上での自己肯定感とかはちゃんとあるから大丈夫なんだけど、他人は別に私のこと別に嫌いじゃないけどめっちゃすきじゃないからそう易々とお誘いできないんだよね。相手の時間使うのってまじで申し訳ないから、誘うのめちゃ勇気いるんだよな。だって私の周りのひとたち優しいからさあ、多分いいよーて言ってくれるしさあ、どこまで私のわがまま言っていいのか分かんない、対人関係においてのバランスがつかみにくいかも。職場とか街中で困ってる人とかは結構察知しやすいけど、それ以外のこみゅぢからが鍛えられてないから(ひととの関わりが少ないから……)大丈夫かな??!?!て思う。
てかこういう悩みてさあ、ほんとはもっと早めに解決するものよね。こ〜んなに大人になのにそんなことで悩むの?みたいなこと多い気がする。昔の投稿見てもあんま成長がない気もする。そしてまじで精神年齢幼くて、ひとりだと別に他人のことなんか誰も見てないからいいんだけど、誰かといると恥ずかしくないかな?!て思うから、ちゃんとしゅっとしたい!!(?)
あ、じゃあ来年の目標はちゃんとした大人になるにする?!でもちゃんとした大人ってなに???!!?そういえば美容室のおねえさんにもふぉろわ〜にも5さんってちょっと変!て言われたんだよな。美容師さんには、「ちょっと変だけど、そっちの方が絶対たのしいですよ!」て言われたから、じゃあいっか~☺️てなってる、単純。褒めてもらったらわりとすぐ信じちゃうタイプ。ふぉろわ〜は変と言いつつ甘やかしてくれるから優しくてすき。年下と同い年なんだけど、思うと年下から甘やかされたり遊んでもらうこと多かった人生かも、 なめられてたわけではないと思ってるけど、なんか懐いてくれる子多かったかも、私が恐れ多くて年上に懐くのとか取り入るのがむずかしかったていうのもある。
あーーだめだ、めちゃどうでもいい話してる!
またここで日記も書こうね、あといんすたもアルバムがわりに思ってる割に止まってるからあれも更新したい、やりたいこといっぱいあるけど時間と元気が足りないかも、でも時間は作るものだから!楽しくがんばろ〜ね!
🌟
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鳳凰三山 初テント泊縦走。
先々週のことになりますが、念願の鳳凰三山、山の日の出を味わいたいので一泊予定、が、小屋がとれなかったので、テントかついで登ることにしました。
木曜夜21時のあずさに乗って韮崎に前乗り。韮崎駅すぐのハイカー用のゲストハウスに宿泊し、朝7時のバスで青木鉱泉登山口へ。
丸窓が印象的な趣のある青木鉱泉の宿の前から、8:10出発です。
ドンドコ沢をあがるルート。愉快な名前だが、愉快ではない急登が待ち構えている。
夏の山、花も楽しみ。ソバナ?
なかなかな登りが続く。
水の音が涼しげではありますが、暑い。
1時間半ほどで、南精進ヶ滝に到着。滝浴びたい。
渡渉したり、ロープでよじ登ったりしながら、登る登る。
登山道からはずれて、鳳凰の滝までアプローチ。
白糸の滝。
まだまだ登る。
道中のかわいい花たち。ミネウスユキソウ。
コバノイチヤクソウ。
オトギリソウ。
タカネグンナイフウロ。
クルマユリ。
ドンドコ沢、4つ目の滝、五色の滝。しぶきがとんでくる!
ここから1時間くらい、最後まで容赦ない登りをゆき、
予定より少し早く、12:45、鳳凰小屋に到着。
心配していたテントぎゅうぎゅう詰めも、平日だったので、余裕あり。
テントを張って、着替えて、乾杯!思い出しても美味しいビール。
このあと、のんびりと山の時間を過ごしました。
河原の石の上に寝っ転がってただ空を見るだけの時間、普段せわしない私には贅沢な時間でした。
初のテント泊登山、まわりの雰囲気で、17時前にはごはんを食べて、19時くらいには寝袋に入ったのですが、もちろん眠れず。そのうちに、いびきの多重奏、ますます眠れないー!と思わず吹き出しながら、じきに眠りました。2時半過ぎに目がさめてテントの外に出たら、びっくり仰天な星星星。人生一番の星空だった。
そして15時半前には出発。
地蔵岳へザレ場を登る。踏み跡をみながら。そして、振り返るとこの景色。
夜明け前の、この空の色が見たいが故に登ります。富士山と、登っている人のヘッドライトがつながって見えました。
夜明け前に地蔵岳まで到着し、オベリスクを目指す。
雲海に浮かぶ八ヶ岳。
富士山も美しく!
そして日の出。AM4:49。
朝焼けの甲斐駒ケ岳。
オベリスクの最頂点手前。ここまで来れれば十分。自然の迫力に圧倒される。
岩の間に力強く美しく咲くタカネビランジ。
賽の河原のお地蔵様とオベリスク。
オベリスクを後にして進む。ハクサンシャクナゲが群生していました。
一昨年登った、北岳、間ノ岳、農鳥岳をみながら
登る。
そして観音岳に到着。
観音岳からの甲斐駒ケ岳。
気持ちのよい稜線歩きに、荷物の重さも吹っ飛ぶ。
かわいい花を愛でながら。ゴゼンタチバナ。
ヒメコゴメグサ。
鳳凰三山、三座目。薬師岳!
薬師岳から、当初は青木鉱泉に戻る周回ルートも検討していましたが、夜叉神峠への縦走に。赤い屋根が薬師小屋。
楽しい稜線歩きが終わり、下山へ。高い山は下りが長い。
南御室小屋を経て
ひたすら下る。薬師岳から3時間15分で夜叉神峠に到着。
さらに30分強歩き、無事にバス停に。夜叉神ヒュッテでお風呂に入り、バスに乗って甲府駅へ。
2日間の山行の無事に乾杯@鳥モツ発祥の店、奥藤にて。
テントも食料も背負っての山行は、レースでは経験があったものの、高山縦走は初めてでなかなかに緊張しましたが、天気にも恵まれ、とにかく楽しい2日間で、心洗われました。バディに感謝。次は仙丈ヶ岳を狙っています。
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2023.7.22sat_tokyo
0:00
金曜〆のタイレコMIX最終調整中。遅れてごめんなさい。良い感じですよ。
今年はDJ頑張るぞ💪と抱負をたててあっという間に上半期終了、、、コンスタントにイベントにお誘い頂き、良きご縁でMIX制作のお仕事を頂戴したというワケなのです。
6月末〜7月中盤はエクスネ・ケディに全てのソースを配分、ようやく妖怪から人に戻りつつあるところです。エクスネ興行の熱を引きずりつつもタイ・モードに切り替え、提出期限を伸ばしてもらっていたMIX仕事にようやく着手、FIXした次第であります。
タイ、しばらくいけてないけど、ここ最近の蒸し暑さは同じアジアに生きてるんだなーと感じさせてくれるよう。
2:00
就寝
8:00
起床→シャワー
8:30
朝の水遣り。いまは涼しいけど今日も猛暑らしい、、、春から初夏にかけて集まってきた植物たちですが、夏を前にして芽吹きが凄いですね。このシーズンが醍醐味なのね。タマシダのたまちゃん、姫月下美人のひめちゃん、ダイギンリュウのりゅうちゃんなど、名前をつけて愛でております。姫月下美人は1年に1夜だけ甘い匂いを放つ花が咲くらしい。その時がツアー中でないことを祈る。
8:45
朝食はだいたいパンと(アイス)コーヒーです。いまの物件に引っ越して初の夏を迎えるわけだけど、キッチンの窓からの熱気がヤバイ。ここがHAKABA KITCHENです。定期的にご飯会やってるので遊びに来てね🍚
9:40
支度済ませて、浅草方面に出発。本日の盆踊り用に浴衣を買いに行きますよ。
11:00
メンズ浴衣専門店に開店と同時にイン。口コミは見てたけど、マンツーの丁寧な接客。続々と来店が続き賑やかな店内。井桁絣(いげたがすり)に辛子色の帯をセレクト、今年はこれをたくさん着ていくぞ。時間に余裕ができたので徒歩圏内の合羽橋へ向かうことに。サルスベリ満開。
11:40
すでに今年3度目の合羽橋、今日もニイミのおじさんが見守るなか数店をはしご、���番の喜久鮨でランチです。ここ寄りやすくていいんですよ。ランチ後は巾着袋と弁当箱(おにぎり用の籠タイプ、ようやく安いの見つけて嬉しい)を購入、高円寺へ向かいますよ。
15:00
予約していた美容室で着付けして頂く。帯の結び方も色々あるのですね。勉強してTPOに合わせた着こなしに挑戦したい。今回は浪人結びにしていただきました。カッチョE〜
16:40
提灯に導かれるように現場に近づくとaikoのボーイフレンドが聴こえてきた。大和八幡神社到着です。ちょうどギガ盆の最中で師匠のJ-POPセットに合わせて櫓を中心にゆるやかに渦巻く盆オドラー。今年は櫓に8本のスピーカーで全方位仕様です。ナイス。
17:00
まずはフリー麦茶で水分補給、いつもごちそうさまです。運営のみなさまとも挨拶を交わし、恒例のうちわ&手拭いセットを購入して準備万端。献灯のちょうちん、もったいないくらい良い位置に灯して頂きありがたし&恥ずかしい🏮
今年は幼稚園サイドのフード・コーナーも復活、ご近所のお店さんの出店ということで最高です。メンチカツうまー。自分で作れる綿菓子屋台に長蛇の列!光るグッズ屋さん(?)ソールド・アウト!地域の経済も回ってる。子供たちも大喜びです。
18:00
友達と合流、この時間帯になるとかつてのdaibon並みの人!交通整理、おつかれさまです。それにしても相変わらずマナーの良い人たちばかりで平和なムードですなぁ。関さんの優しいMCが良いのよ。
ケケノコ族の盆踊りもすっかり定着、師匠の祭セットも伝統芸の如く研ぎ澄まされ、保存と開発が良いバランスで成り立っております。夏のはじまりには欠かせないお祭りになってますね🍉来年も楽しみにしています。
もえちゃんとツーショット、パシャリ。
21:00
中華屋で打ち上げ。祭りの余韻に浸りつつあっという間に閉店の時間となり解散。楽しい時間は過ぎるのが早いよね。
0:00
国立駅到着。明日の料理教室(今回はタイ料理🇹🇭)に備えて早く寝なければ。今年も良い夏になりそうな予感❣️
-プロフィール-
墓場戯太郎
東京
井手健介と母船、エクスネ・ケディ、見汐麻衣、北里彰久、GOFISHでベースを担当。主催バンドはギター&ボーカルです。サイケとタイ音楽が好き。タイ語、料理(調理)、民藝、縄文土器について勉強中。
▼instagram
https://instagram.com/hakaba_guitarow?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==
▼twitter
https://twitter.com/guitarow?s=21&t=r0_K51CyO30yrEs7yARXvA
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20230331
megmeg_fblc07:@ojro_men わ〜い🙌💕 でもあんまりご無理なさらず〜😌✨ [https://twitter.com/megmeg_fblc07/status/1641805685313933314]
IF8nGTb3V3IB1qa:@ojro_men お疲れ様で!ございます🏥~💦 何かと時間のかかる検査ですねぇ~ ドキドキでしたね!😄 昨年、経験(^^;💦しました~💦 [https://twitter.com/IF8nGTb3V3IB1qa/status/1641793569500565505]
eimu_asuma:@ojro_men お疲れ様でしたー。 検査着にちょっと萌えました← 私も近々人間ドックを受けます。 職場の補助が出るようだけど、島から行くから、本土に泊まらないとというw 日程決まってないので、また聞かなくては。 [https://twitter.com/eimu_asuma/status/1641778705801576449]
micu0309ver2:@ojro_men 検査お疲れ様でした😌 お互いそーゆ年齢ですよね(笑) 私も数日前に婦人科の検査して、結果待ちです。 あっ。髪伸びましたね~ [https://twitter.com/micu0309ver2/status/1641765983479296001]
rijooki:@ojro_men 意識あったのか!( °_° ) [https://twitter.com/rijooki/status/1641763841766998022]
chiharu509:@ojro_men 検査着でもかっこいいって何事⁉️🥹❤️ [https://twitter.com/chiharu509/status/1641751705418334208]
sumica83175754:@ojro_men 検査憂鬱ですよね💧 本当にお疲れ様でした。 頑張った頑張った😀✨✨ ハイボールでも飲んどきます?🥃 [https://twitter.com/sumica83175754/status/1641746624912453633]
soRaguMO_hisei:@ojro_men 嘘です、クイボの方が塗れました!!! すみません!!! 変更内容はこちらから確認できます🦑 twitter.com/splatoonjp/sta… pic.twitter.com/N9HsgoAB9Z [https://twitter.com/soRaguMO_hisei/status/1641743641030037505]
soRaguMO_hisei:@ojro_men 今回のアップデートで、 ラインマーカーの塗りがクイックボム並に塗れるようになったようです! #スプラトゥーン3 #Splatoon3 #NintendoSwitch pic.twitter.com/LST1vJfwYg [https://twitter.com/soRaguMO_hisei/status/1641742260713947137]
Maria04251:@ojro_men お疲れ様でした♪ 生検無しなら、まぁ心配無いですよね😊 所要時間も平均的でしたか? 昨日から、検査準備でいろいろ大変だったでしょうから、ごゆっくりなさって下さい♪ [https://twitter.com/Maria04251/status/1641727433362780160]
soRaguMO_hisei:@ojro_men 手動の金縛りてきな感じなんでしょうか? 美味しくない液体飲み、大変お疲れ様でした🏥 [https://twitter.com/soRaguMO_hisei/status/1641725940333166593]
azm221:@ojro_men こんにちは😃 あっという間の年度末でバタバタですっ💦💦 [https://twitter.com/azm221/status/1641725392263454723]
NBcTNApWbaGQJPm:@ojro_men 検査無事に終わってよかったです😮💨 第二の脳と言われてるので(腸は)時々のチェックはしていた方が安心ですよね😊 存分に🎮やってくださーい😃 お疲れ様でした😊 [https://twitter.com/NBcTNApWbaGQJPm/status/1641722823189331969]
c90fd72c0f0341f:@ojro_men 検査いつかな❓️もう終わったの❓️と思ってたら今日でしたか🔍️ 無事に終わって良かったです😊 今日は心置きなく🎮️🪝できますね🤭 [https://twitter.com/c90fd72c0f0341f/status/1641722579206668288]
a_kie_1123:@ojro_men お疲れさまでした😊 無事終了、良かったですね😃 思いっきり、ゲームやっちゃってください🎮️ [https://twitter.com/a_kie_1123/status/1641716722494500865]
FT_lovelysmile:@ojro_men そうか、そうでしたか〜 今日だったんですね、この間の話を聞いて、 とても私は無理そうだわ..と思っていた検査。 とりあえず、ご無事なようで〜 なんか、ゲームに専念できるとの事でw 良かったです〜、お疲れ様でした! [https://twitter.com/FT_lovelysmile/status/1641713174448844800]
yoshino3996:@ojro_men やっぱり今日だったんですね。今朝の起床時間が、何となくそうかな…って思っていました。お疲れ様でした!"来年も受けようかな"って思える感じでしたか?今夜は食べたいと思う物を食べて。のびのびと日課を楽しんでください♪ [https://twitter.com/yoshino3996/status/1641711973594468352]
contrail0517:@ojro_men 今日の早起きはこれだったんですね、お疲れ様でした🍀 [https://twitter.com/contrail0517/status/1641710652938133505]
remiofan:@ojro_men おお🔭 🍑おだいじに🥹 [https://twitter.com/remiofan/status/1641710051336527872]
megmeg_fblc07:@ojro_men Xデーは今日だったんですね〜😂 それは憂鬱になっちゃいますょね…🤭心なしか ちょっと🤏🏼やつれてる感あるかも〜💦 でも無事に終わってほんとによかったです☺️🍀今晩はパァーっと🎮やっちゃって下さい😆🔥 [https://twitter.com/megmeg_fblc07/status/1641709514838929409]
shiro_kuro46:@ojro_men 安心して今夜🎣🪓にいけますね! [https://twitter.com/shiro_kuro46/status/1641709230221824003]
iro_one_iro:@ojro_men 異常無しで良かったです🥲 私も大腸ファイバーやったことがあるので辛さがわかります。何か症状があっての検査だったのかな💦結果がわかるまで心配でしたよね。 本当にお疲れ様でした🥲 [https://twitter.com/iro_one_iro/status/1641709083635109889]
HARUKA55426150:@ojro_men 大腸検査もバリウムみたいに先に何か飲むんですね…(^_^;) なんやかんや、あれやこれやwww [https://twitter.com/HARUKA55426150/status/1641708467017912321]
ringonoDANGO:@ojro_men おぉ……検査前に草大福とか言って しゅびばせんでした( ̄∇ ̄) 無事に終わってよかったよかった ( ͜☕️ ・ω・) ͜🍰 [https://twitter.com/ringonoDANGO/status/1641707952204845056]
siciliano18:@ojro_men 今年度末ですね。おはようございます。 [https://twitter.com/siciliano18/status/1641684007359483904]
sumica83175754:@ojro_men おはようございます。 お昼は久しぶりに🍔食べました。 美味しいって番組で言ってたものに したけどあんまりだった。。。(´・ω・)💧 いつも自分が食べてる物にすれば良かった〜 3月ラスト早すぎです。 4月からより一層ドラム頑張りたいです。🥁師匠良い1日を😀🤚🏻🌸 [https://twitter.com/sumica83175754/status/1641668224021594118]
IF8nGTb3V3IB1qa:@ojro_men 👋😆✨☀️🙇おはよう😃 ございます! 3月が🐒~😁(^^; マツキヨで🌸Sakura🌸!🎶がながれ~🎶👏 🤭嬉し~🎶です!😉👍️✨😂🎵💧 pic.twitter.com/ymiqw9gplv [https://twitter.com/IF8nGTb3V3IB1qa/status/1641662398691147776]
819musiclove:@ojro_men おはよーございます😀 [https://twitter.com/819musiclove/status/1641650382022791169]
VNWxTwNU0gmwSi8:@ojro_men おはようございます😊 今年度も最後ですね〜 来週から気合い入れねば💪🔥 [https://twitter.com/VNWxTwNU0gmwSi8/status/1641644219663257600]
momochi039:@ojro_men 3月ラストですね〜😊 早い……💧 おはようございます☀ [https://twitter.com/momochi039/status/1641643189672222721]
anmitsuhico:@ojro_men おささん、おはようございます😃☀️ 3月ラストはぽかぽかでお天気も良く、ゆかりおにぎり🍙がとても美味しゅうございます(๑⃙⃘´༥`๑⃙⃘)🌸✨ [https://twitter.com/anmitsuhico/status/1641640270956752896]
a_kie_1123:@ojro_men おはよーございます😊 はい、3月31日ですね~❗ [https://twitter.com/a_kie_1123/status/1641633311092269056]
89hWD220RXJJecu:@ojro_men おはようございます😊 [https://twitter.com/89hWD220RXJJecu/status/1641621986190426112]
minyan_3939:@ojro_men 明日から4月とか…ビックリですねーー🌸 おはようございます😊☀ [https://twitter.com/minyan_3939/status/1641620119267995649]
micu0309ver2:@ojro_men おはようございます☀️ もう3月終わっちゃいますね~ 新学期に向けて、子供たちの書類がたくさんです💦 学割定期も更新に行かなきゃだし、お暇がない(笑) 今日は子供部屋の片付けしてます‼️ [https://twitter.com/micu0309ver2/status/1641616442281070593]
megmeg_fblc07:@ojro_men おはよおさん🐥🐰✨🌷 今日も早起きさんですね〜🐥✨ 一昨日配信があったばかりなのにもぅオサロスなんですけど…🥹💕 [https://twitter.com/megmeg_fblc07/status/1641614269438660608]
midorichan05221:@ojro_men 3月もうラストですね~😊 明日からは新年度が始まりますね~😃✨ 元気におはようございま~す☀️ 今日も☺️で頑張りましょう🌸✨ [https://twitter.com/midorichan05221/status/1641613158275239937]
soRaguMO_hisei:@ojro_men 神様、おはようございます☀️✨ 今年度は最後の1日ですね♪ 今日も良い日となりますように😊 [https://twitter.com/soRaguMO_hisei/status/1641608611322560512]
yoshino3996:@ojro_men おはようございます。 早起きですね!治さんのお誕生日月ラストday。心残りはないですか?良い一日を~🍀 こちらは雨です(>_<) [https://twitter.com/yoshino3996/status/1641603763919265793]
momokurumihime:@ojro_men おはようございます☀ あっという間に年度末、、 [https://twitter.com/momokurumihime/status/1641603562441691136]
naho32n_n:@ojro_men おはようございます☀ 3月終わっちゃうのは寂しいです [https://twitter.com/naho32n_n/status/1641591922635702272]
HARUKA55426150:@ojro_men おはようございます(^o^) 今月は神宮司さんのお誕生日がありましたね(*^_^*) ついでに私の夫の誕生日と、結婚記念日がありました(^o^) 明日両親が自宅に来るので、今日は掃除です(^_^;) [https://twitter.com/HARUKA55426150/status/1641587285039923200]
NBcTNApWbaGQJPm:@ojro_men おはやいございます😃 3月も去っていく〜😅 今日も☀️なので…🤧しながら🌸を感じてこよう😊 [https://twitter.com/NBcTNApWbaGQJPm/status/1641587125090144256]
saya103:@ojro_men おはようございます☀️ 最後の登園です😭 お迎えの時泣いちゃう~😭 [https://twitter.com/saya103/status/1641586577133690883]
chiharu509:@ojro_men おはようございます🐹🍵 🌞💕 [https://twitter.com/chiharu509/status/1641585904262463490]
0416_haha:@ojro_men おはようございます😊 早いですねー 3月も終わり、新年度が始まる🌸 今日も 良い日になりますように [https://twitter.com/0416_haha/status/1641584144810663937]
rijooki:@ojro_men おはようございます🌞 今日はきつい一日にります。。。(´ーT) [https://twitter.com/rijooki/status/1641582519966638080]
B_zero1_fan:@ojro_men お早う御座います😊 [https://twitter.com/B_zero1_fan/status/1641580906820538368]
eimu_asuma:@ojro_men おはようございますー。 治くん誕生月も終わりますねえ。 いよいよ明日は4月ー 誕生月になります。 [https://twitter.com/eimu_asuma/status/1641579943057555460]
c90fd72c0f0341f:@ojro_men おはようございます😊 ですね~🌸 お早めの生存確認📱 お出かけかな❓️ 良い1日を💕 [https://twitter.com/c90fd72c0f0341f/status/1641579330483671040]
tnXWABm9OvtrC:@ojro_men おはようさん!😃 [https://twitter.com/tnXWABm9OvtrC/status/1641578945530441728]
H8_maki19:@ojro_men おはようございます😃☀️ [https://twitter.com/H8_maki19/status/1641577954307358721]
kumikotakuro:@ojro_men おはようございます☀😀 3月最後早いですね~ [https://twitter.com/kumikotakuro/status/1641577916864806912]
remiofan:@ojro_men 年度末ですねアニキ🙋 おはようございます☀️ [https://twitter.com/remiofan/status/1641577848292118528]
mattyasweets:@ojro_men おはようございます😃 今日は船に乗って🌸見に行ってきまーす♪ [https://twitter.com/mattyasweets/status/1641577700686196736]
yacodean:@ojro_men オサヨーございます☀ [https://twitter.com/yacodean/status/1641577640330149889]
pika_pikamama:@ojro_men おはようございます☀️ 今日は 先週土曜日に出勤だったから振替でお休みです😊 足圧してもらってのんびり過ごしまーす😊 治さん早起きだからお出かけですかね? 気を付けて良い1日を〜🍀 [https://twitter.com/pika_pikamama/status/1641577585317650432]
ringonoDANGO:@ojro_men おはよぉございます🤗 3月ってのんびりしたムードで良いんですけどねぇ…(꜆*ˊᵕˋ)꜆🍵🍡 朝から草大福食べちゃぉ〜 [https://twitter.com/ringonoDANGO/status/1641577208761434113]
plumeria3012:@ojro_men おはようございます😊 早いですねあっというまです! 桜🌸満開中🐈💕 [https://twitter.com/plumeria3012/status/1641577207301799936]
aiko_0027:@ojro_men おはようございます☀️ 🌸🌸🌸🍡🍡🍡 (🌸❛ ֊ ❛„)•*¨*•.¸♬︎🐰 [https://twitter.com/aiko_0027/status/1641577112867069953]
iro_one_iro:@ojro_men きょうもお早いモーニング☺️きっとまたバタバタと一年があっという間に過ぎるんだろうな😅 おはようございます⛅ [https://twitter.com/iro_one_iro/status/1641577043702984704]
motuch71:@ojro_men おはようございます🌸 ホントの年度末ですね。早起き治さん。今日も頑張りましょう [https://twitter.com/motuch71/status/1641576929735376897]
Maria04251:@ojro_men おはようございます☀ 今日が、 今のメンバーでは今日が最後のお仕事です♪ [https://twitter.com/Maria04251/status/1641576914967207937]
contrail0517:@ojro_men 「もう起きたの?早くない?」と言ってますよ(笑) [https://twitter.com/contrail0517/status/1641576823036444672]
remisato:@ojro_men おはようございます(*´∀`*)ノノ 早いですね(*^^*) 🥁🎣🎮? [https://twitter.com/remisato/status/1641576786952847361]
FT_lovelysmile:@ojro_men おはようございます〜 そうか、明日から4月!あー、早いわ〜😑 [https://twitter.com/FT_lovelysmile/status/1641576572393263104]
junjun56o1:@ojro_men おはようございます😃 花粉やばーい🤧 [https://twitter.com/junjun56o1/status/1641576484350599169]
akkoro_men:@ojro_men おはようございます😊☀️ [https://twitter.com/akkoro_men/status/1641576393963376641]
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「高畑充希さん」のショートヘアをイメージしたYouTube動画が好評です! ありがとうございます! 実際にYouTubeを見てご来店くださる方もいらっしゃって頂いております! https://youtu.be/qFhoJdgH--o こちらの動画は前髪は分ける感じのスタイルで最近のドラマの高畑充希さんと若干形が違いますがイメージしております。 前髪ありの最近のドラマの高畑充希さんイメージの動画はこちら↓2枚目写真 https://youtu.be/QQap3LfxK_E 是非、高畑充希さん風ショートをオーダーして下さい! ヘアスタイルをちょっと変えてみたいけど、何が似合うかわからない… ショートボブにしてみたいけど勇気が出ない… そんな方はお気軽にご相談ください! SNSのDMでのやりとりにて無料のオンラインカウンセリングも行っております! 一人一人骨格や髪質、髪の生え方、毛流れなどは様々です。 実際に見させて頂かないとわからない部分もありますが、オンラインでのお問い合わせも増えております! オンラインでもオフラインでも、 しっかりとご相談させて頂き、カットさせて頂きます! 下記SNSよりお気軽にDMください♪ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【ボブ指名No.1スタイリスト】 ☆ボブの【似合わせ】が得意☆ ☆ばっさりイメチェンも得意☆ お顔の形、髪質、骨格にあったスタイルを 【今までにない素材を活かす形から似合わせ】をご提案します。 お客様にあった【似合わせ】の為のカウンセリング重要視。 また【セットが楽、ドライでまとまるスタイル】と口コミ多数。 【ショートボブ似合わせ】に特化したスタイリスト →佐野元気スタイリストページにあるヘアカタログから入るとほぼショート、ボブスタイルだけが見れます ヘアカットチャンネル【ショートボブ似合わせ】の美容師GENKIの動画 https://www.youtube.com/channel/UCcTFHf0bulj5MyCzoSIxF4w ☆チャンネル登録お願い致します☆ 多数動画公開中(^^) 【Instagram】 ショートボブ似合わせ美容室、美容院/佐野元気 https://instagram.com/genki.sano?igshid=roedr748vfjg ネット予約で24時間ご予約お取り出来ます♪ 【Lounge×morio】までお電話ください♪ お会い出来るのを楽しみにお待ちしております♪ お #ベリーショート #youtuber好きな人と繋がりたい #美容師ゆーちゅーばー #高畑充希髪型 #動くヘアカタ #東京美容室 #30代髪型 #ショートカット #仙台ショート #仙台ボブ #前下がりボブ #ショートヘア #撮影モデル募集中 #高畑充希ショート #ショートボブ #前下がりショートボブ #ショートカットが得意 #高畑充希ショート可愛い #マッシュショート https://www.instagram.com/p/CaI0XpLPRTs/?utm_medium=tumblr
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ダ-ティ・松本 不健全マンガ家歴30年[-α]史
●はじめに
この文章は同人誌「FUCK OFF!7」において書かれたものをベースにして逐次増補改定を加えていき、いずれ歴史の証言として、[というほど大袈裟なものでは無いが…]一冊の本にまとめたいという意図のもと、近年どんどん脳が劣化していくダ-松の覚え書きとしても使用の予定。事実関係は間違いに気付き次第 訂正。同人誌発表時のものも今回自粛配慮して、実名、エピソード等を削除した箇所有り。有り難い事に某出版社よりすでに出版打診があったがまだまだその時期ではない、マンガを描く事が苦痛になったら活字の方も気分転換にいいかも…。 /*マークは今後書き加える予定のメモと心得たし。
●前史/修行時代・1970
さいとうプロの短くて濃い日々……
1968年に上京。数カ月後東京は戦場に。熱い季節の始まりだった。
2年後親元を飛び出し友人のアパートに転がり込む。場所は渋谷から井の頭線で駒場東大駅下車、徒歩5分。地図で見ると現在の駒場公園あたり。昼間でも裸電球を付けなければ真っ暗という馬小屋のような部屋。数メートル先には当時の建設大臣の豪邸が…。前を通りかかるだびに警備のおまわりがじろり。
いつまでも友人に迷惑もかけられないのでとりあえずアシスタントでも…と手元にあったマンガ誌をひっくり返し募集を探す。幸いさいとうプロと横山まさみち氏のところでアシ募集があり両方応募。どっちか一つ通れば…と思っていたら何と両方受かってしまい、双方に条件を聞く。当時高円寺 のアパート、風呂無し4畳半の部屋で相場12000円の時代。前者一ケ月の給料10000円、後者20000円との事。給料の方がボロアパートの家賃より安いとは…!どう考えても前者は食う方法がないと判断し、後者さいとうプロへ入社。
ここに居たのはたったの半年に過ぎないけれど今思えばこれだけで本が一冊描ける位の濃い半年だった。しかしこのあと2X年分も書かねばならないことを思えば今回はいくつかのエピソードを書くだけに留めよう。
ダー松が入った時は小池一夫氏[クビ?]、神田たけ志氏や神江里見氏、きしもとのり氏[現・松文館社長]等と入れ替わりの時で、きし氏の女遊びの凄さと神江氏の絵のうまさは伝説になっていた。現在「亀有」「ゴルゴ」が歴代単行本の巻数の多いベスト1、2位だが[ともに100巻を越えた]、3位は神江氏の「弐十手物語」[70巻以上]だという事は知ってる人は少ないだろう。
当時の制作部は、さいとうたかを[以下ゴリ]をトップに石川班[ゴルゴ13、影狩り]、甲良班[バロム1]、竹本班[シュガー、どぶ等]の3つ��分かれ、それぞれのキャップにサブ・チーフが一人づついて、ヒラが2~6人いるというシステムで総16名。独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、やまさき拓味の3名がそれぞれの班のサブ・チーフ。ダー松は石川班で左右1メートル以内に叶氏とゴリにはさまれ、のんびり出来ない状態で、はなはだ窮屈。叶氏はほとんどマンガ家になりたいとも思った事のなかった人で、設計事務所みたいなところで図面を引いていた人がなぜマンガプロダクションに来たのか不思議だった。格別マンガ好きというわけでもなかったせいか現在まで全ての作品が原作もので、オリジナルは一本もないのはそのせい?祭りなどの人がうじゃうじゃ出てくる群集場面が得意。
やまさき氏は大の競馬好き、現在競馬マンガを多く描くのは当時からの趣味が生きたというべきか。もう一つの趣味である風俗についてはここでは書くのは差し控えよう。小山氏は後日ここの事務の女性と結婚するが、当時はつき合っているとは誰も知らず、スタッフの一人がやめる時その女性に交際を申し込んだら、茶店に呼び出されて小山氏からと凄まれたと聞いたが嘘か本当かは不明。
ここでの生活は新入り[ダー松を含めて3名]は朝の9時前に会社に行き、タイムカードを押し、前日のごみをひとまとめして外に出し、トイレ掃除をして、16人分のお茶を2Fで入れて制作部のある3Fへの狭い階段をふらふら昇り、机ごとに置いて歩き、終れば、一息ついて買っておいたパンと牛乳を3分で食べて、やっとそれから仕事。しかし新入りの3名の内1人折茂は常に遅刻なのでいつも佐藤と2人でやっていた。佐藤も遅れる時はダー松1人で。辞めてから10年位、16人分のお茶を持って階段をふらふら歩きお盆をひっくり返す夢をよく見たものだが、実際ひっくり返したのは折茂と佐藤の2人で、よく茶碗を割っていた。
たまには夕方6時には帰れるが、普通は夜10時までで、アパートに帰って銭湯に行けばもう明日にそなえて寝る時刻、このくり返しの日々。週1日は徹夜で明け方に帰り、その時は当日の昼12時出勤。休日は日曜日のみで忙しい時はそれも取り消し。つまり休みは月3日。[これで給料2万円!]そんな日々の繰り返し。
夕方までは皆和気あいあいと仕事していたが、ゴリが夕方6時頃に「おはようさん」と現れると、全員無駄口がたたけなくなり、仕事場はシーンと静まり返り、以下その日が終わるまでは疲れる時間がただひたすら流れるのみ。
当時石川班は「ゴルゴ13」と「影狩り」を描いていたがゴリは主人公の顔と擬音のみ。マジックで最後に入れる擬音はさすがに入れる位��がうまいと感心。ゴルゴの顔はアルバムに大小取り混ぜてコピーがとってあり、忙しい時は叶氏がピンセットで身体に合わせて「これが合うかな~」といった感じで貼り付けていた。
その頃すでに「ゴルゴ」は近々終わると噂されていたが、現在もまだ続いているとは感嘆ものだ。
ゴリと石川氏が「ゴルゴ」の最終回の終わり方を話しているのを聞いたら、何ともつまらない終わり方。しかしあれから20年以上も経つ事だし、きっともっといい終わり方を考えてあるだろうなと思っていたら、先日TVで本人が最初から考えてある終わり方だと言うのを聞き、がっくり。企業秘密だろうから書かないが、作品の最初の方に伏線が数度出ているのでわかる人にはすぐわかる筈。
辞めた小池一夫氏とさいとうプロに何があったかは知らないが、漏れ聞く話では結構もめ事があったみたいだ。
「子連れ狼」で「ゴルゴ13」と同じ設定の回があった時、「小池のガキャー訴えたるー!」とゴリが吠えていたものだが、結局たち消え。さいとうプロ作品で脚本を書いた本人が辞めた後、他の作品で同趣向の作品を書いても著作権は脚本を書いた原作者のものだと思うがどんなものだろう。その回のタイトルは忘れたが、ある場所に居合わせた人々が武器を持った集団の人質となり、その中に素人だと思われていた主人公、実は殺しのプロフェッショナルがいて、次々とその集団を殺していく、といったプロットで、ミッキー・スピレーンの短編に同じような作品があり、本当に訴えていたら恥をかいたと思うが・・・。
そういえば事務の方には山本又一郎という男がいたが、後年映画プロデューサーとして
「ベル薔薇」や「太陽を盗んだ男」等を創る事になるが、この野郎が生意気な男で当時皆に対して10歳は年上、といった感じの振る舞いだったが後日俺と一つしか年が離れてなかった事を知り、そんな若造だったとは、と皆怒ったものだ。以来奴の事を「マタさん」から「クソマタ」と呼ぶようになる。
さて半年後に先輩たちが積もり積もった不満を爆発させる反乱事件が勃発し、2年は居るつもりでいたここでの生活も、辞めるか残るかの選択を迫られる。残ればさいとうプロの現体制を認める事となるので、ダー松も退社。
しかし反乱グループとは別行動をとって一人だけの肉体労働のアルバイター生活へ突入。超ヘビーな労働の製氷工場、人使いの荒い印刷所、命綱もない高所の足場で働く建設現場等々。トラックの助手をしていた時は運ちゃんが「本宮ひろしって知ってるか?うちの息子の友達でさぁ、昔、おっちゃんメシ食わしてくれーなんて言ってきたもんだが、今は偉くなっちゃってさー、自分のビル建てたらしいよ。赤木圭一郎みたいにいい男なんだ。」とうれしそうに話してくれたが、運ちゃんには悪いがそいつは今も昔も一番嫌いなマンガ家なんだ。あの権力志向はどうにかならんか。天下を取る話ばかりだもんなぁ。
ところで後日、単行本の解説で高取英が「さいとうたかをのヤローぶっ殺してやる!」とダー松が言ったなどと書いているが、小生はそんな危ない事言った覚えはないのでここできっちり訂正しておきます。
「会社に火ィつけてやる!」位は言ったかも・・・[嘘] 。 悪口は言っても別に怨みなど無い。ところでアシスタントとしてのダー松は無遅刻、無欠勤以外は無能なアシだったと反省しきり。理想的なアシスタントとはどんなものか、それはまた別の機会に。
*入社試験はどんな事を?
*さいとうプロには当時ほとんどろくな資料は無かった?
*ハイジャックの回の飛行機内部の絵は、映画「大空港」を社内カメラマンが映画館で写してきたものをもとに描く。
*当時のトーンは印刷が裏面にしてあり上からカッターでけずったり出来ない。
*トーンの種類は網トーンが数種、それ以外はほんの3、4種類位しかなかった。
*仕事中のB.G.M.はアシの一人が加山雄三ばかりかけるので大ひんしゅく。好評だったのは広沢虎造の浪曲「次郎長三国志」、初代桂春団次の落語。眠気もふっとぶ位笑えた。 ダ-松が岡林信康の「見る前に跳べ」をかけてるとゴリは「何じゃー!この歌は!」と怒る。名曲「私たちの望むものは」はこの男には理解不能。
●1 9 7 1 ~ 1 9 7 4
持 ち 込 み & 実 話 雑 誌 時 代
当時は青年劇画誌全盛時代で、もともと望月三起也氏や園田光慶氏のファンで活劇志向が強く、
主にアクションもののマンガを描いて持ち込みに行っていた。今のようにマンガ雑誌が溢れかえって、山のようにマンガ出版社がある時代ではなく、数社廻るともう行くところがない、という状態で大手では「ビッグコミック」があっただけで
「モーニング」も「スピリッツ」も「ヤン・ジャン」も当然まだない。テーマを盛り込んだ作品を持って行くと編集から「君ィ、うちは商売でやっているんだからねぇ」と言われ、アクションに徹した作品を持って行くと「君ぃ、ただおもしろいだけじゃあねぇ」と言われ
「おい、おっさん!どっちなんだ?」とむかつく事多し。この辺の事は山のように書く事があるが、有りすぎるのでパス。
*そのうち書く事にする。
ただ金属バットで頭をカチ割って脳みそをぶちまけてやりたいような奴が何人もいたのは事実。今年[’97]「モーニング」に持ち込みに行って、断られた奴が何万回もいやがらせの電話をかけて逮捕された事件があったが、そのうちトカレフを持って殴り込みに行く奴が出てくるとおもしろい。出版社も武装して大銃撃戦だぁ!などと馬鹿な事書いてどうする!とにかく持ち込みにはいい思い出が何もない。そんな中、数本だけ載った作品は渡哲也の映画「無頼」シリーズの人斬り五郎みたいな主人公がドスで斬り合う現代やくざもの[この頃の渡哲也は最高!]、ドン・シーゲルの「殺人者たち」みたいな二人組の殺し屋を主人公にした『汚れたジャングル』、陽水の「傘がない」が好きだという編集さんの出したテーマで車泥棒とブラックパンサーの闘士とのロード・ムービー風『グッバイ・ブラザー』、拳銃セールスマンを主人公にした『ザ・セールスマン』、等々10本ちょい位。
さてその頃並行してまだエロマンガ専門誌といえるようなものがなかったような時代で、実話雑誌という写真と記事ページからなる雑誌に4~10ページ位を雑誌の味付けとして描かせてもらう。当時、お手本になるようなエロマンガなど皆無で、エロ写真雑誌を古本屋で買ってきてからみのポーズを模写。マンガで裸を描く事はほとんど初めてで、これがなかなか難しいのだがエロシーンを描くのは結構楽しい。当時出版社に原稿持って行き帰りにグラフ誌をどっともらって帰るのが楽しみだった。SM雑誌の写真ページも参考になる。なお当時のペンネームは編集部が適当につけた池田達彦、上高地源太[この名前はいけてます。また使いたい]等。その数年後、逆にマンガが主で記事が味付けというエロマンガ誌が続々と創刊される。
*さいとうプロをやめたあと編集や知人に頼まれて数人のマンガ家の所へ手伝いに行く。秋田書店「漫画ホット」で『ジェノサイド』を連載中の峰岸とおる氏の所へ行き、仕事が終わったあとまだ売れてない頃の榊まさる氏も交え酒を飲む/川崎のぼる大先生のところへ数日だけ/3000円たこ部屋/小山ゆうオリオンププロ
*当時のアルバイトは記憶によると時給150~200円位/大日本印刷市ヶ谷駐屯地/坂/
*一食100円/どんなに貧しい漫画家もみかん箱の上で書くやつはいない/TV萩原サムデイ
*ろくでなし編集者
●1 9 7 5 ~ エ ロ マ ン ガ 誌 時 代 に 突 入
実話誌は意外とエロは抑え目で描くように口すっぱく言われていたのだが、以前活劇っぽい作品を描かせてもらってたが潰れてしまった出版社にいた児島さんが編集する「漫画ダイナマイト」で打合せも何にもなしに好きに描かせてもらい、ここでエロマンガ家としての才能[?]が開花する。描いてて実に楽しく眠る時間がもったいない位で、人に睡眠時間が必要な事を恨んだ程。出来る事なら一日中休まず描いていたい気分で完全にはまってしまう。
初の連載作品「屠殺人シリーズ」はこの頃から/『漫画ポポ』。中島史雄氏は大学時代にこの作品を見ていたとの事で、トレンチコートにドクター・ペッパー模様のサイレンサーつきマグナム銃で遊戯人・竜崎一也が犯しまくり殺しまくり、サディスト、マゾヒスト、殺人狂、まともな奴が一人も出てこない性と暴力の祭典。ちなみにタイトルページは描かないでいい、との事でどうするのかと思っていたら編集部が中のワンカットを拡大してタイトルページを創り、1ページぶんの原稿料をけちるというせこいやり方だった。けちるといえば、原稿の1/3にCMを入れる際、原稿料を1/3削った会社もあり。
●1 9 7 6 ~
後に発禁仲間となる高取英と出逢い、『長編コミック劇場』で「ウルフガイ」みたいのをやろうと、怒りに震えると黒豹に変身してしまう異常体質の主人公を設定し、獣姦のイメージで「性猟鬼」なるエロマンガをスタート!しかしその号で雑誌が潰れる。この路線は今でもいけそうな気がするがどんなものだろう。
この頃の珍品に「快楽痴態公園」がある。タイガースに11-0とワンサイドで打ちまくられ、怒ったジャイアンツファンのおっさんが公園でデート中の女をずこずこに犯りまくり、その間にジャイアンツは9回裏に12-11とゲームをひっくり返してしまうのである!その時のジャイアンツの監督はもちろんミスター長嶋、先発堀内、打者は柴田、土井、高田、王、張本等々がいる。タイガース監督は吉田、ピッチャー江本、キャッチャーフライを落球する田淵、そしてあの川藤もいる。解説は牧野……
●1 9 7 7 ~
上記2作品を含む初の単行本「肉の奴隷人形」が久保書店より発行。後にリングスの会場で逢った佐竹雅昭氏はこの本が一番好きとの事だった。
「闇の淫虐師」もこの年スタート。一話完結でバレリーナ、バトンガール等々、毎回いろんな女たちをダッチワイフのごとくいたぶりまくるフェチマンガとして1979年まで続け、単行本は「堕天使女王」「裂かれた花嫁」「エロスの狂宴」「陶酔への誘い」「終りなき闇の宴」の全5巻。ちなみに今年「闇の淫虐師’97」を『コミック・ピクシィ』にて発表。いつか『闇の淫虐師・ベスト選集』でも出したいところ。 [’98に実現、’99には続刊が出る]
●1 9 7 8 ~
久保書店より第2弾の単行本「狂った微惑人形」。収録作品の「犯された白鳥」は持ち込み時代に描いた初のバレリーナもの。結構気に入っていた作品なのに、後年再録の際、印刷所の掃除のおばさんが捨ててしまい、この世にもはや存在しない不幸な子となる。[’99に宝島スピード・ブックに本より直接スキャンして収録]
エロ、グロ、ナンセンスの会心作「恍惚下着専科」を発表。サン出版より同名の単行本発行。また同出版より「コミック・ペット/堕天使画集」として今までの作品を続々単行本化。全10巻位。これは今でも古本屋で流通しているとの事で、まだまだ世間様のお役にたっているらしい。
この年、「堕天使たちの狂宴」を描いていた『漫画エロジェニカ』が発禁処分、来年でもう20年目となる事だし、当時の人たちと集まってその大放談を収録し「発禁20周年特集号」でも創ってみようかと計画中。さて当時の秘話としてもう時効だろうから書いてみるけど、前述の『堕天使画集』に「堕天使たちの狂宴」は収録される事となり、当然修正をガンガン入れて出版されるものと覚悟していたら、米国から帰国後出来上がった本を見ると発禁になった状態のまま再録されている!以下桜木編集長との会話
ダ/いや~、いい度胸してますね。
編/だって修正してあるじゃない。
ダ/その修正状態で発禁になったんですよ
編/・・・・・
ダ/・・・・
以下どんな会話が続いたのか失念……
それにしてもサドの「悪徳の栄え」の翻訳本は発禁後20年以上して復刻されたけれど、「堕天使たちの狂宴」は半年もしない内に単行本になっていたとはエロ本業界とは何といいかげんな世界!しかし作品そのものは、今見るとリメイクする気にもならないどうという事もない可愛い作品で、結局あれもあの時代の姑息な政治のひとかけらに過ぎなかったのだろう。いい点があるとしたら一つだけ、それまでのエロマンガになかった瞳パッチリの少女マンガ的ヒロインを登場させた事位か。今の美少女エロマンガは本家の少女マンガもかくや!という位眼が大きいが当時としては画期的だったかも。
●1 9 7 9 ~
この年の「淫花蝶の舞踏」は「堕天使たちの狂宴」よりずっといい/『漫画ソフト』。今年出た「別冊宝島/日本一のマンガを探せ!」でベスト2000のマンガがセレクトされているが、ダー松の作品の中ではこの作品が選ばれている。教師と生徒、二人の女たちが様々な男たちの手によってに次々ともてあそばれ、闇の世界を転々として再び巡り会う時、女たちは蝶と化し水平線の彼方に飛び去り、男たちは殺し合い血の海の中で屍と化す。ダー松作品にはこのように男根が女陰の海に飲み込まれてに負けるパターンが多い。[性狩人、遊戯の森の妖精、美少女たちの宴、人魚のたわむれ・・等々]
この年からスタートの「性狩人たち」シリーズ[劇画悦楽号]はバレエ、バイオレンス、SEXの三要素がうまくからみあい、それぞれが頂点まで達する幸福な神話的作品だ。ここから派生した路線も多く、美少年路線は’83の「聖少女黙示録」へ。身体障害者路線は’80の「遊戯の森の妖精」、’84からの「美姉妹肉煉獄」へと繋がる。’81の最終話「ハルマゲドンの戦い」ではせりふなしで24ページ全てが大殺戮シーンという回もあり、中でも一度やりたかった見開きで銃撃戦の擬音のみという事も実現。こんな事がエロマンガ誌で許される時代だった。ちなみにこの回は[OKコラルの決闘・100周年記念]だが、何の意味もない。単行本は最初サン出版より、その後久保書店より「白鳥の飛翔」「少女飼育篇」「ヘラクレスを撃て!」「眼球愛」「海の女神」の全5刊。現在入手出来るのは後の3刊のみ。[「海の女神」も最近在庫切れ]
この年出た「人魚のたわむれ」の表題作は性器に{たこ}を挿入するカットを見た編集長が「・・・[沈黙]・・・頭おかしいんじゃ・・ブツブツ・・気違い・・・ブツブツ・・・」と呆れてつぶやいていたのを記憶している。たこソーニューは今年出た「夜顔武闘伝」で久しぶりに再現。なおこの作品は’83にマンガと実写を噛み合せたビデオの珍品となる。水中スローモーションファックがなかなかよい。
●1 9 8 0 ~
なぜか「JUNE」の増刊として作品集「美少女たちの宴」がサン出版より出版され、その短編集をもとに脚本化し日活で映画が創られる事となる。[「花の応援団」を当てたこの映画の企画者・成田氏は日活退社後「桜の園」等を創る。]その際、初めて映画撮影所を見学し、せこいセットがスクリーン上ではきちんとした絵になってるのを見て映画のマジックに感心。タイトルはなぜか「性狩人」で、’96にビデオ化された。監督・池田敏春のデビュー第2作となり現在までコンスタントに作品を発表しているが、出来のいい作品も多いのになぜか代表作がない。初期の「人魚伝説」が一番いいか。
この映画に合わせて「美少女たちの宴」を2~3回のつもりで「漫画ラブラブ」で描き出すがどんどん話がふくらみ、おまけに描いてる出版社が潰れたり、雑誌が潰れたりで雑誌を転々とし条例による警告の嵐がきた「漫画大飯店」を経て、「漫画ハンター」誌上で完結したのは’83になる。この作品でクリトリスを手術してペニスのように巨大化させるという人体改造ものを初めて描く。
この年の「遊戯の森の妖精」は身体障害者いじめ鬼畜路線の第2弾!森の中の別荘に乱入したろくでなしの二人組が精薄の少女の両親達を虐殺し、暴行の限りをつくすむちゃくちゃな作品で、雷鳴の中、少女の性器に男達のペニスが2本同時に挿入されるシーンは圧巻!しかしこのとんでもない男達も少女の性のエネルギーに飲み込まれ、朽ち果てていく・・・。
●1 9 8 1 ~
美少女マンガ誌のはしり「レモン・ピープル」誌創刊。そこで描いたのが「白鳥の湖」。虚構の世界のヒロインを犯すというコンセプトは、アニメやゲームのヒロインをずこずこにするという今の同人誌のコンセプトと同じかも。バレエ「白鳥の湖」において悪魔に捕われたオデット姫が白鳥の姿に変えられる前に何にもされてない筈がないというモチーフにより生まれたこの作品は、悪魔に男根を植えつけられたヒロインが命じられるままに次々と妖精を犯して歩き悪魔の娘となるまでを描くが、あまり成功したとは言えない。ただ人形サイズの妖精をしゃぶりまくり淫核で犯すアイデアは他に「少女破壊幻想」で一回やっただけなのでそろそろもう一度やってみたいところ。「ダーティ松本の白雪姫」はその逆をいき、犯す方を小さくした作品で7人の小人が白雪姫の性器の中にはいり、しゃぶったり、処女膜を食べたり、と乱暴狼藉![ちなみに両者をでかくしたのが同人誌「FUCK YOU!3」の「ゴジラVSジュピター」]この童話シリーズは意外と好評で続いて「ダーティ松本の赤い靴」を上記の単行本に描き下ろして収録。童話は結構残酷なものが多く、この作品も切られた足だけが荒野を踊りながら去って行くラストは原作通り。
*近年童話ブームだがこの頃もっと描いておけば「こんなに危ない童話」として刊行出来たのにとくやまれる。
「2001年快楽の旅」もこの本に収録。快楽マシーンを逆にレイプしてしまう、珍しく映画「2001年宇宙の旅」風のSF作品。
掲載誌を決めずに出来る限り多くのマンガ誌で描こうというコンセプトで始めたのがこの年スタートした「怪人サドラン博士」シリーズ。「不死蝶」シリーズや「美少女たちの宴」シリーズの中にも乱入し、「漫画ハンター」最終号では地球をぶっ壊して[その際地球は絶頂の喘ぎ声をあげ昇天する!]他の惑星へ行ってしまう。今のところ10誌位に登場。いつかこのサドラン・シリーズだけ集めて単行本化したいところ。ちなみに「サド」と「乱歩」を足して「サドラン博士」と命名。作者の分身と言っていい。 [後年、「魔界の怪人」として全作品を収録して刊行、04年現在品切れ中]
この年描いて’82の単行本『妖精たちの宴』に収録の「とけていく・・」はレズの女たちが愛戯の果てに、肉体が溶けて一匹の軟体動物と化す、タイトルも内容も奇妙な作品。作者の頭もとけていた?
●1 9 8 2 ~ 1 9 8 3
’83年に「美少女たちの宴」が完結。全てが無に帰すラストのページは真っ白のままで、このページの原稿料はいりません、と言ったにもかかわらず払ってくれた久保書店、偉い![明文社やCM頁の稿料を削った出版社=某少年画報社なら払わなかっただろうな……と思われる……]この作品以外は短編が多く、加速度をつけてのっていく描き方が得意のダー松としてはのりの悪い時期に突入。また10年近く走ってきてだれてきた頃でもあり第一次落ち込み期と言っていい。マンガがスタンプを押すように描けないものか、などとふとどきな考えまで湧いてくる。思えば一本の作品には、いったい何本の線を引いて出来上がっているものなのか。数えた馬鹿はいないだろうが数千本は引いている筈。一ヵ月に何万本とペンで線を引く日々・・うんざりする筈です。
この頃のめぼしい短編をいくつか書くと、少女マンガ家の家に税務調査にきた税務署員が過小申告をネタにねちねちいたぶるが、アシスタントに発見された署員は撲殺される。そして板橋税務署は焼き討ちにあう、といった作品「[タイトル失念]xx税務調査」。[後日読者よりこのタイトルを「色欲ダニ野郎」と教えていただく。ひどいタイトル
*編集者のつけるタイトルはその人のセンスが実によくわかる。しかしサイテ-の題だなこりゃ…。
果てるまで「おまんこして!」と言わせながら処女をやりまくる「美処女/犯す!」はラスト、狂った少女が歩行者天国の通行人を撃ちまくり血の海にする。「嬲る!」はパンチドランカーとなった矢吹ジョーが白木葉子をサンドバッグに縛りつけ、殴って、殴って、殴りまくる。段平おっちゃんの最後のセリフ「・・ブスブスくすぶっちゃいるが・・・」「打てッ!打つんだ!ジョー!」「お前はまだ燃えつきちゃいねえ!」とはエロ・ドランカーの自分自身に向けて発した言葉だったのかも。トビー・フーパーばりの「淫魔のはらわた」は電気ドリルでアナルを広げてのファック!とどめにチェーンソーで尻を切断!いまだに単行本に収録出来ず。[’98の「絶頂伝説」にやっと収録]「からみあい」は夫の愛人の性器を噛みちぎる。「危険な関係」はアルコール浣腸をして火をつけ尻から火を吹かせる。この手は『FUCK YOU!2』の「セーラー・ハルマゲドン」で復元。そういえばこの作品の序章と終章だけ描いて、間の100章位をとばすやりかたはこの頃の「禁断の性獣」より。女性器にとりつき、男性器に変身するエイリアンの侵略により地球は女性器を失い滅亡する、といったストーリーで当時聞いた話では谷山浩子のD.J.でこの作品がリスナーの投書でとりあげられ、ダー松の名はダーティ・杉本と読まれたそうな。ヒロインの少女がひろ子という名前なのでこのハガキが選ばれたのかもしれないが、作者は薬師丸ひろ子からとったつもりだったのだが・・。[別にファンではない。] 「女教師狩り」は映画館で観客に犯される女教師とスクリーン上の同名のエロ映画の二本が同時進行し、一本で二本分楽しめるお得な作品。 ’83は’80に「漫画エロス」にて描いた「エロスの乱反射」の最終回の原稿が紛失したため単行本が出せないでいたのを、またまた「仏の久保さん」に頼んでラスト近くをふくらませて「漫画ハンター」に3回程描かせてもらい、やっと’85に出版。見られる事に快感を覚えるファッション・モデルが調教される内に、次第に露出狂となっていき、街中で突然裸になって交通事故を起こさせたり、最後はビルの屋上でストリップショー。そしてカメラのフラッシュの中に飛び降りていき、ラスト1ページはその性器のアップでエンド!
本格美少年・ゲイ・マンガ「聖少女黙示録」も’83。レズの姉たちの手によって女装に目覚めた少年がホモのダンサーたちに縛られなぶられ初のポコチンこすり合いの射精シーン。そして性転換して女となった主いるが、その中の’84の「白い肌の湖」はタイトルで解る通りのバレリーナものだがポコチンを焼かれた男が、一緒に暮ら人公が手術で男になった少女と暮らすハッピーエンド。この作品は単行本「美少女ハンター」に収録されてす二人の女と一人の男に復讐するエンディングがすごい!まず男の性器を切り取り、片方の女の性器にねじ込んだあと、その女の性器ごとえぐり取る。そしてその二つの性器をつかんだまま、もう一人の女の性器にフィストファック!のあげく、その二つの性器を入れたままの女性器をナイフでまた切って、ほとんどビックマック状態でまだヒクヒクうごめく血まみれの三つの性器を握りしめるとんでもない終り方!全くダー松はこんな事ばかりやっていたのかとあきれかえる。もう鬼畜としか言い様がない!しかし「ウィンナー」を二枚の「ハム」で包むなんて・・GOODなアイデアだ、又やってみよう。
●1 9 8 4 ~
「漫画ハンター」で「闇の宴」前後篇を描き、後日これをビデオ化。雪に包まれた六本木のスタジオで痔に苦しみながらの撮影。特別出演として中島史雄氏が絶妙の指使い、東デの学生時代の萩原一至が二役、取材に来たJITAN氏もスタジオに入ってきた瞬間、即出演で生玉子1000個の海で大乱交。カメラマンが凝り性で照明が気に入るまでカメラを廻さず、たった二日の撮影はやりたい事の半分も出来ず。撮影が終ると痔はすぐに完治。どうもプレッシャーからくる神経性だったみたいでこれに懲りてビデオは一本のみ。 この年の「肉の漂流」は親子丼もので、近所の書店のオヤジからこの本はよく売れたと聞いたが、一時よく描いたこのパターンは最近では「FUCK YOU!3」の「母娘シャワー」のみ。熟女と少女の両方が描けるところが利点。「血の舞踏」は久しぶりの吸血鬼もの。股間を針で刺し、噛んで血を吸うシーン等々いい場面はあるが、うまくストーリーが転がらず3回で止める。短編「果てるまで・・」は核戦争後のシェルターの中で、父が娘とタイトル通り果てるまでやりまくる話。被爆していた父が死んだ後、娘はSEXの相手を捜して黒い雨の中をさまよう。
またリサ・ライオンの写真集を見て筋肉美に目覚め、マッチョ女ものをこの頃から描き出す。しかしなかなか筋肉をエロティックに描くのは難しい。
●1 9 8 5 ~
くたびれ果ててすっかりダレてきたこの頃、8年間働いてくれたアシスタント女史に代わってパワーのかたまり萩原一至、鶴田洋久等が東京デザイナー学院卒業後加わってダーティ・マーケットも第2期に突入!新旧取り混ぜておもしろいマンガをいろいろ教えて貰って読みまくる。「バリバリ伝説」「ビーバップハイスクール」「ペリカンロード」「めぞん一刻」「わたしは真悟」「Be Free!」「緑山高校」「日出処の天子」「吉祥天女」「純情クレイジー・フルーツ」「アクター」「北斗の拳」「炎の転校生」「アイドルをさがせ」「綿の国星」「いつもポケットにショパン」「バツ&テリー」「六三四の剣」永井豪の絶頂期の作品「バイオレンス・ジャック」「凄之王」「デビルマン」等々100冊以上とても書ききれない位で、う~ん・・マンガってこんなにおもしろかったのか、と感動!
そこで眠狂四郎を学園にほうり込んで、今まであまり描かなかった学園マンガをエロマンガに、というコンセプトで始めたのが「斬姦狂死郎」。「六三四の剣」ばりに単行本20巻を目指すものの、少年マンガのノリは今では当たり前だが、当時はまだエロマンガとして評価されず、ほんの少し時代が早すぎたかも。’86に中断、今年’97に「ホリディ・コミック」にて復活!果たしていつまで続けられるか? →後に「斬姦狂死郎・制服狩り」、「斬姦狂死郎・美教師狩り」として刊行完結
前年末から始めた「美姉妹肉煉獄」は身障者いじめの鬼畜路線。盲目の姉とその妹を調教して性風俗店等で働かせ、娼婦に堕していく不健全・不道徳な作品で、肉の快楽にひたっていく盲目の姉に対し妹も「春琴抄」の如く己の眼を突き、自らも暗黒の快楽の世界にはいり、快楽の光に目覚めるラスト。 また、これからは女王様物だ!となぜか突然ひらめき「筋肉女」シリーズの延長としてフィットネス・スタジオを舞台に「メタル・クイーン」シリーズも開始。これは単行本2冊分描いたが、連載途中でヒロインの髪型を歌手ステファニーのヘア・スタイルにチェンジしたり、レオタードもたっぷり描けてわりと気に入っている。
10年近く描いた「美蝶」先生シリーズもこの年スタート!こうしてみるとマンガを描く喜びに満ちた大充実の年だったかも。
●1 9 8 6 ~
この年は前年からの連載ものがほとんどだが、「エレクト・ボーイ」は空中でファックするシーンが描いてみたくて始めた初の超能力エロマンガ。コメディ的要素がうまくいかず2回で止める。この路線は翌年の「堕天使輪舞」で開花。
「夜の彷徨人」は自分の育てた新体操選手が怪我で選手生命を失ったため、その女を馬肉のごとく娼婦として夜の世界に売り渡した主人公という設定。しかし腕を折られ、女にも逆に捨てられ、そして事故によってその女を失ったあげく不能となってしまう。失った快楽を取り戻すため無くした片腕にバイブレーターを取りつけ、夜の街をさすらい次々と女たちをレイプしていくというストーリー。がっちり設定したキャラだったのにまったく話がはずまず、男のポコチンは勃起しないままに作品も不発のまま終る。
「斬姦狂死郎」が不本意のまま終わったため学園エロス・シリーズは「放課後の媚娼女」へと引き継がれる。当時見ていた南野陽子のTV「スケバン刑事・」とS・レオーネの「ウエスタン」風に料理。ラストの「男といっしょじゃ歩けないんだ」のセリフは一番好きな映画、鈴木清順の「東京流れ者」からのもじり。単行本は最初司書房から出て、数年後ミリオン出版から再販、そして’97久保書店より再々販ながら結構売れて今年また再版。この作品は親を助けてくれる有難い孝行息子といったところ。
●1 9 8 7 ~
さいとうプロOBで那珂川尚という名のマンガ家だった友人の津田が「漫画ダイナマイト」の編集者になっていて、実に久しぶりに同誌で「堕天使輪舞」を描く。超能力エロマンガの第2弾。今回はエロと超能力合戦とがうまくミックスされ一応成功といっていい。この路線は「エレクト・ボーイ」とこの作品、そして’96の「夜顔武闘伝」も含めてもいいかも。一時、この手の作品は数多くあったが最近はめったに見かけない。しかし、まだまだこの路線には鉱脈が眠っているとにらんでいるがどんなものだろう。
●1 9 8 8 ~
「放課後の媚娼女」に続いて抜かずの凶一無頼控え「放課後の熱い祭り」を2年がかりで描く。’89に完結し司書房より単行本化。そして今年’97に改定してめでたく完全版として復刊!この頃が一番劇画っぽい絵で、たった2~3人のスタッフでよくこれだけ描き込めたなと改めて感心!エロシーンがちょっと少なめながら中島史雄氏がダー松作品でこの作品が一番好き、とお褒めの言葉を頂戴する。
TVで三流アマゾネス映画を見ている内、むくむくとイメージがふくらみ、昔から描きたかった西部劇と時代劇がこれで描けると、この年スタートさせたのが「不死蝶伝説」なるアマゾネス路線。昔々青年誌の創世期にあのケン月影氏がマカロニ・ウエスタンを描いていたことを知る人は少ないだろう。俺もあの頃デビューしていたらウエスタンが描けたのに、と思う事もあったが、このシリーズでほんの少しだけその願望がかなう。
この頃、アシスタントやってくれてた格闘技マニアの鶴田洋久に誘われ、近所の空手道場通いの日々。若い頃修行のため新宿でやくざに喧嘩を売って歩いたという寺内師範は、もう鬼のような人で、行けば地獄が待っていると判っててなぜ行く?と不思議な位休まず通う。体育会系はマゾの世界と知る。組手は寸止めではなく顔面以外は当てて可だったので身体中打撲のあざだらけ、ビデオで研究したという鶴田の体重をかけたムエタイ式の蹴りをくらい、右手が饅頭のように腫れ上がる。先輩たちの組手の試合も蹴りがもろにはいってあばら骨が折れたりで、なぜこんなヘビーな事をする?と思うが、闘う事によって身体の奥から何か沸き上がってくるものがある。スリランカの元コマンドと組手をやった時、格闘家の気持ちが少しだけ判るようになった。
●1 9 8 9 ~
’94まで続く「美蝶」シリーズでこの年は『ノスフェラトウ篇』を描き、シリーズ中これが一番のお気に入り。同人誌の「王夢」はこれが原点。
短編では「悪夢の中へ」はスプラッタ・エロマンガで久しぶりにチェーンソゥでお尻のぶった切り!はらわた引きずり出し、人肉食いちぎり!顔面叩き割り等々でラストに「ホラービデオの規制をするバカは俺が許さん!」などと書いているので、この年が宮崎事件の年か?世間は彼が日野日出志・作のホラービデオ「ギニーピッグ」を見てあの犯罪をおかした、としてさんざんホラービデオの規制をやっといて、結局見てもいなかったとわかったあとは誰一人日野日出志氏にもホラービデオさんにも謝らす゛知らんぷり。残ったのは規制だけで、馬鹿のやる事には全く困ったもんである。先日の「酒鬼薔薇・14才」の時も犯罪おたくの心理学者が、「これはマンガやビデオの影響です。」などと相も変わらずたわけた寝言をぬかしていたが、馬鹿はいつまでたっても馬鹿のまま。少しは進歩しろよ!お前だよ、お前!短絡的で幼稚な坊や、小田晋!よぅく首を洗っとけ!コラ!
「獣人たちの儀式」は退学者や少年院送りになつた生徒、暴走族、ヤクザ達が集まって酒盛りしながら女教師たちをずこずこにしてOB会をひらく不健全作品。編集長が「また危ない作品を・・・」とこぼしたものだが、岡野さん、田舎で元気にお過しでしょうか。この頃の「漫画エロス」には「ケンペーくん」だとか「アリスのお茶会」だとかおもしろい作品が載っていたものです。「爆走遊戯」は伝説のストーカー・ろくでなしマンガ家の早見純が一番好きな作品と言ってくれたが、なぜだかわからない。人の好みはいろいろです。以上3本は単行本「熱き唇の女神」に収録。 「ふしだらな女獣たち」はフェミニストの女二人が美少年をいじめる話。これは「氷の部屋の女」に収録。
●1 9 9 0 ~
この年の「美蝶」シリーズは『ダンシング・クイーン篇』。マネキン工場跡でJ・ブラウンの「セックス・マシーン」にのせて5人プレイをするシーンや文化祭でのダンスシーン等々結構好きな場面多し。暗くて硬い作品が多いので、この「美蝶」シリーズは肩肘張らずに、かなり軽いノリでキャラクターの動きに任せて、ストーリーも、そして次のコマさえも先の事は何にも考えず、ほとんどアドリブで描いた時もある。
「不死蝶伝説」に続いてシリーズ第2弾「不死蝶」は2誌にまたがって2年位続ける。これも結構お気に入りの一遍。
●1 9 9 1 ~ 1 9 9 3
「性狩人たち」の近未来版、といった感じの「夜戦士」は学園物が多くなったので、マグナム銃で脳天をぶっとばすようなものが又描きたくなって始めたミニシリーズ。全5話位。松文館より単行本「黒い夜と夢魔の闇」に収録。
この年から知り合いの編集者がレディス・コミックを始める人が多く、依頼されてどうしたものかと思ったが、エロなら何でもやってみよう精神と何か新しい世界が開けるかも、という事から’94位までやってみたものの結果的に不毛の時代に終わる。与えられた素材が体験告白物という事で、非現実的なものは描けないという事は得意技を封印して戦うようなもので苦戦を強いられ、これって内山亜紀氏がやまさき十三原作の人情話を描いたようなミス・マッチングで不発だったかな。今後、もしやることがあれば美少年SMのレディス・コミックのみ。そんな雑誌が出来れば、の話だが。
いくつかやったレディコミの編集の一人「アイリス」の鈴木さんは同じさいとうプロOBで、マンガ・アシスタント、マンガ家、マンガ誌の編集、そして今はマンガ学校の講師、とこれだけ多くのマンガに関わる仕事をしてきた人はあまりいないだろう。これでマンガ評論でもやれば全て制覇だが・・・。
この頃はいつもと同じ位の30~40本の作品を毎年描いていたが、レディコミは一本30~40枚とページが多く結構身体にガタがきた頃で、右手のひじが腱傷炎になり1年以上苦痛が続く。医者通いではさっぱり痛みがひかず、電気針で針灸治療を半年位続けてやっと完治。その後、住んでいたマンションの理事長を押しつけられ、マンション戦争の渦中に巻き込まれひどい目にあう。攻撃するのは楽だが、話をまとめるなどというのは社会生活不適格のダー松には大の苦手で「お前等!わがままばかり言うのはいいかげんにしろー!」と頭をカチ割りたくなるような事ばかりで、ひたすら我慢の日々で血圧がガンガン上がり、病院通いの日々。確実に寿命が5年は縮まる。あの時はマジで人に殺意を抱いたものだが、今でも金属バット持って押しかけて奴等の脳みそをクラッシュしたい気分になる時もある。いつかこの時の事をマンガにしようと思っていて、まだ誰も描いてない「マンション・マンガ」というジャンル、タイトルは「我が闘争」。え?誰も読みたくない?
この間に出た単行本は「血を吸う夜」、「赤い月の化身」「熱き唇の女神」[以上・久保書店] /「牝猫の花園」「真夜中の人魚たち」[以上久保書店]、「美蝶/放課後篇」「美蝶/ダンシング・クイーン篇」「不死蝶/鋼鉄の女王篇・上巻」[以上ミリオン出版]。
●1 9 9 4 ~ 1 9 9 5
ろくでもない事が続くのは厄払いをしなかったせいか、このままここにいたら頭がおかしくなる、と15年以上いたマンションから引っ越し。板橋から巣鴨へ移動し気分一新!以前からうちもやりましょうよ、と言われていた同人誌創りをそのうち、そのうちと伸ばしてきたものの遂に申し込んでしまい、創らざるをえなくなる。しかもそれが引っ越しの時期と重なってしまい大いに後悔する。しかしいろんな人にお願いして何とか一冊でっちあげ、ムシ風呂のような夏コミに初参加。これが運命の分岐点。レディコミもこの年で切り上げ、以下同人街道をまっしぐら。現在まで「FUCK OFF!」が9まで、「FUCK YOU!」が4まで計10+&冊創る。
’95からダーティ松本の名前にも飽きてきたしJr,Sam名でも描き始める。
レディコミ時代は松本美蝶。あと2つ位違うペンネームも考案中。
この間の単行本「氷の部屋の女」「双子座の戯れ」[久保書店]、「黒い夜と夢魔の闇」[松文館]、「危険な女教師/美蝶」[ミリオン]
●1 9 9 6 ~
美少女路線の絵柄もこの年の「夜顔武闘伝」あたりでほぼ完成、今後また少し変化させる予定。しかしこの作品は超能力、アマゾネス、忍法エロマンガとでも呼ぶべきか。「グラップラー刃牙」みたいに闘技場での勝ち抜き性武道合戦までいきたかったけれど、残念ながらたどり着けず。
「冬の堕天使」は久しぶりの吸血鬼もの。都営住宅で生活保護をうけている吸血鬼母子のイメージが浮かび、そこから漫画家協会・加藤芳郎を撃つ有害図書騒動のマンガへ。吸血鬼少年が光の世界との戦いに旅立つまでを描き、「闇に潜みし者」は時空を越えて近未来での戦い。その間を描く作品を今後創らなければ。
「FUCK CITY 2006」はクソ溜めと化した近未来のTOKYOを舞台に久しぶりにダーティ・バイオレンスが炸裂!ハード・エロ劇画と同人誌風・美少女路線の合体は果たしてうまくいったかどうか?30ページほど描き足して、’97、9月にフランス書院のコミック文庫にて発売。[「少女水中花」]
「放課後の媚娼女」と「人形愛」刊行。[いずれも久保書店刊]前者は以前、上下巻だったのを一冊にまとめて。後者は近作を集めた同人時代を経ての初単行本で、同人誌を知らなかった読者はショックを受ける。メタルフアンから以下のようなお手紙を受け取る。「これはジューダス・プリーストの『ターボ』だ。ラストの『眠れる森の少女』は『レックレス』にあたる。しかしジューダスもその後『ラム・イット・ダウン』や『ペイン・キラー』という傑作を世に出した事だし、今後を期待したい」という意のダー松のようなメタルファン以外は意味不明の激励をうける。
●1 9 9 7
同人誌「エロス大百科シリーズ」スタート!いろんな項目別に年2刊づつ計100ページ位を別刊シリーズとして出し続ければ10年で1000ページになり、以前「谷岡ヤスジ1000ページ」という枕に最適の本があったが、これも一冊にまとめて枕にして寝れば、目覚める頃は3回夢精しているなんて事に・・・などとまだたった40ページの段階で言っても何の説得力もないか。飽きたら2~3号でSTOPするだろうし・・。[推測通り「毛剃り」「美少年SM」「女装」3号でストップ中]冬にはやおい系にも進出の予定。
今年出した単行本は厚くて濃いエロマンガを集めた久保書店MAXシリーズ第2弾!「放課後の熱い祭り/完全版」と「夜顔武闘伝」オークラ出版。ともに���幅描き足して25周年記念出版として刊行。ティーツー出版よりJr,Sam名で「昼下がりの少女」、9月にはフランス書院より「少女水中花」の文庫本が出る予定で現在、この同人誌と並行して描き足し中。「斬姦狂死郎」第2部も「ホリディ・COMIC」誌にて6月よりスタート!年内創刊予定の『腐肉クラブ』なる死体姦専門のマンガ誌にも執筆予定。
さてさて25年間、旅行の時を除いて、現在まで2日続けてマンガを描かなかった事はほとんどない。これはその昔、伊東元気氏というマンガ家とお会いしたとき「今月何ページ描いた?」との問いに、「今月仕事ないんでぜんぜん描いてません」と答えたら、「そんな事じゃ駄目だ。仕事があろうがなかろうが、毎月100頁は描かなきゃ。」と言われ、以後その教えを守り[描けるページ数は減ったが]、マンガは仕事ではなくなり、朝起きたら顔を洗うのと同じで生活そのものとなり現在に至る。
今は何でも描けそうなハイな状態で、以前はたまには外出しないと煮詰まってしまうので週いち位ガス抜きをしていたものだが、最近はせいぜい月いち休めば十分の「純エロマンガ体」。[純粋にエロマンガを描くためだけの肉体、の意。ダー松の造語]
こうしてふり返ると、この路線はまだえぐり足りない、これはあと数回描くべし、なぜこれを一度しか描かない!等々、残り時間にやるべき事、やりたい事の何と多い事!
爆裂昇天のその日まで・・・
燃 え よ ペ ン !
なお続きは
1997年後期
1998年
INDEX
http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/gurafty.html
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裕くんが三日月亭でバイトする話(タイトル)
定晴ルート入った辺りのお話。
委員会イベやら本編の描写やらとあるルートネタバレやら有。
「なぁ裕。お前、数日ここでバイトしねえか?」
「は?バイト?」
いつものように三日月亭に買い物に来ていた俺は、店長から唐突な申し出を受けた。
「お前ドニーズでバイトしてたって言ってたよな?調理スタッフとしてもやれるだろ?」
「はあ。まぁ、確かにキッチンもやってたのでやれなくはないですが。どうしたんです?随分と突然ですね」
三日月亭は店長が一人で回している。
繁盛している時間は確かに忙しそうではあるが、注文、調理、配膳と見事に捌いている。
港の食堂を稼働させていた時の俺のような状態ではとてもない。
これが経験の差というものか。
いや、それは兎も角人員を雇う必要性をあまり感じないのだがどうしたというのだろうか。
「いや、その・・・ちょっと腰が・・・な」
「腰?店長腰悪くしたんですか?ちょ、大丈夫ですか!?海堂さん呼んできましょうか?あの人ああ見えてマッサージ得意なので」
「あー・・・そういうワケじゃ、いや、元はと言えばお前らがブランコなんか・・・」
なんだかよくわからないが随分と歯切れが悪い。
腰悪くしたことがそんなに言いにくい事なのか?
言葉尻が小さくて上手く聞き取れない。
「・・・あー、海堂の旦那の事は頼む。屈んだりすると結構痛むもんでな。基本はホール、こっちが手一杯になったらキッチンもやってもらうつもりだ。で、どうだ?まかない付きで給料もしっかり出すぜ。時給は・・・こんくらいでどうだ?」
「おお・・・意外と結構な金額出しますね」
「臨時とは言えこっちから頼んでるわけだしな。その分コキ使ってやるが」
海堂さんの事を頼まれつつ、仕事内容も確認する。
まぁ、ドニーズの頃と左程変わらないだろう。お酒の提供が主、くらいの違いか。
時給もこんな離島の居酒屋とは思えない程には良い。田舎の離島で時給四桁は驚きだ。
内容的にも特に問題ない。直ぐにでも始められるだろう。
とはいえ、屋敷に世話になっている身。勝手に決められるものでもない。
「非常に魅力的ではあるんですが、即断即決とは・・・。申し訳ないですが、一度持ち帰らせてください」
「おう。言っとくが夜の居酒屋の方だからな」
「キッチンの話出しといて昼間だったら���れはそれでビックリですよ。わかりました、また明日にでも返事に来ますよ」
話を終え、買い物を済ませて三日月亭を後にする。
バイト、かぁ・・・。
夕食後。皆で食後のお茶をいただいている時に俺は話を切り出した。
夜間の外出になるのでまずは照道さんに相談するべきだし、海堂さんにもマッサージの話をしなければならない。
「成程。裕さんがやりたいと思うなら、私は反対はしませんよ。店長には日ごろからお世話になっていますし」
「ほー。ま、いいんじゃねぇの?懐があったかくなることは悪いことじゃあねえじゃねえか。マッサージの方も受けといてやるよ。店長に借り作っとくのも悪くないしな」
難しい顔をされるかと思ったが、話はあっさりと通った。
海堂さんに至っては難色を示すかと思っていたが、損得を計算したのかこちらもすんなりと了承を得た。
ちょっと拍子抜けしつつ、改めて照道さんに確認する。
「えっと、本当にいいんですか?」
「ええ。ただ、裕さんの事を考えると帰りだけは誰かしらに迎えに行ってもらった方がいいかもしれませんね」
確かに。禍月の時ではなくても、この島は気性が荒い人は少なくない。
まして居酒屋で働くのだ。店長がいるとはいえ何かしらトラブルに巻き込まれる可能性もある。
「じゃあ、俺が迎えに行くぜ。なんなら向こうで普通に飲んでてもいいしな」
お茶を啜っていた勇魚さんがニカッと笑う。
あ、湯呑が空になってる。
急須を取り、勇魚さんの湯呑にお茶を注ぎながら問い返す。
「俺は助かりますけどいいんですか?はい、お茶のおかわり」
「お、さんきゅ。いいんだよ、俺がやりてえんだから。俺なら酔いつぶれることもねえしな。それに、そういうのは旦那の仕事だろ?」
自然な流れで旦那発言が出てきて驚きつつ、その事実に一気に顔が火照る。
うん、そうなんだけど。嬉しいんだけど。そうストレートに言われると恥ずかしいというかなんというか。
「え、と・・・ありがとうございます」
「けっ、惚気は余所でやれってんだ」
「ふふ・・・」
海堂さんのヤジも、照道さんの温かな眼差しもどこか遠くに感じる。
ヤバい。凄い嬉しい。でもやっぱ恥ずかしい。
そんな思いに悶々としていると、冴さんがコトリと湯呑を置いた。
「で、バイトはいいんだけど、その間誰が私達のおつまみを用意してくれるの?」
「はっ、そういやそうだ!オイ裕!お前自分の仕事はどうする気なんだ」
冴さんの一言に、海堂さんが即座に反応する。
ええ・・・酒飲みたちへのおつまみの提供、俺の仕事になってたの・・・?
「それこそ三日月亭に飲みに来ればいいのでは・・・?」
「それも悪くはないけれど、静かに飲みたい時には向かないのよ、あそこ。それに、この髭親父を担いで帰るなんて事、か弱い乙女の私にさせるの?」
確かに三日月亭は漁師の人達がいつもいるから賑やか、というかうるさい。
ゆったり飲むには確かに向かないかもしれない。ましてや冴さんは女性だから漁師たちの視線を集めまくることだろう。
さり気なく、海堂さんを担ぐのを無理ともできないとも言わない辺りが冴さんらしい。
「ふむ。俺が裕につまみのレシピを教えてもらっておけばいいだろう。新しいものは無理だが既存のレシピであれば再現して提供できる」
「それが無難ですかね。すみません、洋一さん。今日の分、一緒に作りましょう。他にもいくつか教えておきますので」
「ああ、問題ない」
結局、洋一さんが俺の代わりにおつまみ提供をしてくれる事になり、事なきを得た。
翌日、午前中に店長へと返事をした後、島を探索。
少々の収穫もありつつ、昼過ぎには切り上げ、陽が落ち始める前には三日月亭へと足を運んでいた。
「説明は大体こんなもんか。不明な点が出てきたら逐一聞いてくれ」
「はい。多分大丈夫だと思います」
注文の仕方、調理場の決まり、会計の方法。
業務の大半はドニーズでの経験がそのまま役立ちそうだ。
むしろ、クーポンだのポイントだのない分こちらの方がシンプルで楽かもしれない。
渡されたエプロンを付けて腰紐を後ろで縛る。うん、準備は万全だ。
「さ、頼むぞルーキー」
「店長が楽できるよう努めさせてもらいますよ」
そんな軽口をたたき合いながら店を開ける。
数分も経たないうちに、入り口がガラリと音を立てた。
「いらっしゃい」
「いらっしゃいませー!」
現れたのは見慣れた凸凹コンビ。
吾郎さんと潮さんだ。
「あれ?裕?お前こんなとこで何してんだ?」
「バイト・・・えっと、店長が腰悪くしたみたいで臨時の手伝いです」
「なに、店長が。平気なのか?」
「動けないって程じゃないらしいので良くなってくと思いますよ。マッサージも頼んでありますし。それまでは短期の手伝いです」
「成程なぁ・・・」
ここで働くようになった経緯を話しつつ、カウンター近くの席へご案内。
おしぼりを渡しつつ、注文用のクリップボードを取り出す。
「ご注文は?まずは生ビールです?生でいいですよね?」
「随分ビールを推すなお前・・・まぁ、それでいいか。潮もいいか?」
「ああ、ビールでいいぞ。後は―」
少々のおつまみの注文を受けつつ、それを店長へと投げる。
「はい、店長。チキン南蛮1、鶏もも塩4、ネギま塩4、ツナサラダ1」
「おう。ほい、お通しだ」
冷蔵庫から出された本日のお通し、マグロの漬けをお盆にのせつつ、冷えたビールジョッキを用意する。
ジョッキを斜めに傾けながらビールサーバーの取っ手を手前へ。
黄金の液体を静かに注ぎながら垂直に傾けていく。
ビールがジョッキ取っ手の高さまで注がれたら奥側に向けてサーバーの取っ手を倒す。
きめ細かな白い泡が注がれ、見事な7:3のビールの完成。
うん、我ながら完璧だ。
前いたドニーズのサーバーは全自動だったから一回やってみたかったんだよなぁ、これ。
「はい、生二丁お待たせしました。こっちはお通しのマグロの漬けです」
「おう。んじゃ、乾杯ー!」
「ああ、乾杯」
吾郎さん達がビールを流し込むと同時に、入り口の引き戸が開く音がした。
そちらを向きつつ、俺は息を吸い込む。
「いらっしゃいませー!」
そんなスタートを切って、およそ2時��後。
既に席の半分は埋まり、三日月亭は盛況だ。
そんな中、またも入り口の引き戸が開き、見知った顔が入って来た。
「いらっしゃいませー!」
「おう、裕!頑張ってるみたいだな!」
「やあ、裕。店を手伝っているそうだな」
「勇魚さん。あれ、勇海さんも。お二人で飲みに来られたんですか?」
現れたのは勇魚さんと勇海さんの二人組。
俺にとっても良く見知ったコンビだ。
「勇魚から裕がここで働き始めたと聞いてな。様子見ついでに飲まないかと誘われてな」
「成程。こっちの席へどうぞ。・・・はい、おしぼりです。勇魚さんは益荒男ですよね。勇海さんも益荒男で大丈夫ですか?」
「ああ、頼むよ」
「はは、裕。様になってるぞ!」
「ありがとうございます。あまりお構いできませんがゆっくりしていってくださいね」
勇魚さんは俺の様子見と俺の迎えを兼ねて、今日はこのままここで飲むつもりなのだろう。
それで、勇海さんを誘ったと。
もう少しここにいたいが注文で呼ばれてしまっては仕方ない。
別の席で注文を取りつつ、すぐさまお酒の用意を準備をしなければ。
「いらっしゃいませー!」
「おッ、マジでいた!よう裕!遊びに来てやったぜ!」
「あれ、嵐の兄さん、照雄さんまで。何でここに?」
勇魚さん達が来てからしばらく経ったころ、店に見知った大柄な人物がやってくる。
道場の昭雄さんと嵐の兄さんだ。
「漁師連中の噂で三日月亭に新しい店員がいるって話を聞いてな」
「話を聞いて裕っぽいと思ったんだが大当たりだな!」
「確認するためだけにわざわざ・・・。ともかく、こっちの席にどうぞ。はい、おしぼりです」
働き始めたの、今日なんだけどな・・・。
田舎の噂の拡散力は恐ろしいな。
そんな事を思いつつ、2人を席に誘導する。
椅子に座って一息ついたのを確認し、おしぼりを渡しクリップボードの準備をする。
「おお。結構様になってるな。手際もいい」
「そりゃ照雄さんと違って裕は飲み込みいいからな」
「・・・おい」
照雄さんが俺を見て感心したように褒めてくれる。
何故か嵐の兄さんが誇らしげに褒めてくれるが、いつものように昭雄さん弄りも混じる。
そんな嵐の兄さんを、照雄さんが何か言いたげに半目で睨む。ああ、いつもの道場の光景だ。
「はは・・・似たようなことの経験があるので。お二人ともビールでいいですか?」
「おう!ついでに、裕が何か適当につまみ作ってくれよ」
「え!?やっていいのかな・・・店長に確認してみますね」
嵐の兄さんの提案により、店長によって「限定:臨時店員のおすすめ一品」が即座にメニューに追加されることとなった。
このおかげで俺の仕事は当社比2倍になったことを追記しておく。
後で申し訳なさそうに謝る嵐の兄さんが印象的でした。
あの銭ゲバ絶対許さねえ。
「おーい、兄ちゃん!注文ー!」
「はーい、只今ー!」
キッチン仕事の比重も上がった状態でホールもしなければならず、一気にてんてこ舞いに。
「おお、あんちゃん中々可愛い面してるなぁ!」
「はは・・・ありがとうございます」
時折本気なのか冗談なのかよくわからないお言葉を頂きつつ、適当に濁しながら仕事を進める。
勇魚さんもこっちを心配してくれているのか、心配そうな目と時折視線があう。
『大丈夫』という気持ちを込めて頷いてみせると『頑張れよ』と勇魚さんの口元が動いた。
なんかいいなァ、こういうの。
こっからも、まだまだ頑張れそうだ。
「そういえば、裕は道場で武術を学んでいるのだったか」
「おう。時たまかなり扱かれて帰って来るぜ。飲み込みが早いのかかなりの速度で上達してる。頑張り屋だよなぁ、ホント」
「ふふ、道場の者とも仲良くやっているようだな。嵐の奴、相当裕が気に入ったのだな」
「・・・おう、そうだな。・・・いい事じゃねえか」
「まるで兄弟みたいじゃないか。・・・どうした勇魚。複雑そうだな」
「勇海、お前さんわかって言ってるだろ」
「はは、どうだろうな。・・・ほら、また裕が口説かれているぞ」
「何っ!?ってオイ!勇海!」
「はははははっ!悪い。お前が何度もちらちらと裕の方を見ているのでな。あれだけ島の者を惹きつけているのだ、心配も当然だろう」
「裕を疑うわけじゃねえ。が、アイツ変なところで無防備だからよ。目を離した隙に手を出されちまうんじゃないかと気が気じゃねえんだよ」
何を話しているのかはここからじゃ聞こえないが、気安い親父たちの会話が交わされているらしい。
勇魚さんも勇海さんもなんだか楽しそうだ。
「成程な、当然だ。ふうむ・・・ならば勇魚よ、『網絡め』をしてみるか?立会人は俺がしてやろう」
「『網絡め』?なんだそりゃ」
「『網絡め』というのはだな―」
あまりにも楽しそうに会話しているので、まさかここであんな話をしているとは夢にも思わなかった。
盛大なイベントのフラグが既にここで立っていたのだが、この時点の俺にはあずかり知らぬ出来事であった。
そんなこんなで時間は過ぎ、あっという間に閉店時刻に。
店内の掃除を終え、食器を洗い、軽く明日の準備をしておく。
店長は本日の売り上げを清算しているが、傍から見ても上機嫌なのがわかる。
俺の目から見ても今日はかなり繁盛していた。
売り上げも中々良いはずだろう。
「いやぁ、やっぱお前を雇って正解だったな!調理に集中しやすいし、お前のおかげで客も増えるし財布も緩くなる!」
「おかげでこっちはクタクタですけどね・・・」
「真面目な話、本当に助かった。手際も良いしフードもいける。島にいる間定期的に雇ってもいいくらいだ。もっと早くお前の有用性に気づくべきだったな」
仕事ぶりを評価してくれているのか、便利な人材として認識されたのか。
両方か。
「俺も俺でやることがあるので定期は流石に・・・」
「ま、ひと夏の短期バイトが関の山か。ともかく、明日もよろしく頼むぜ」
「はい。店長もお大事に。また明日」
金銭管理は店長の管轄だし、もうやれることはない。
店長に挨拶をし、帰路につくことにする。
店を出ると、勇魚さんが出迎えてくれた。
「さ、帰ろうぜ、裕」
「お待たせしました。ありがとうございます、勇魚さん」
「いいって事よ」
三日月亭を離れ、屋敷までの道を二人で歩いていく。
店に居た時はあんなに騒がしかったのに、今はとても静かだ。
そんな静かな道を二人っきりで歩くのって・・・何か、いいな。
「・・・にしてもお前、よく頑張ってたな」
「いや、途中からてんてこ舞いでしたけどね。飲食業はやっぱ大変だなぁ」
「そうか?そう言う割にはよく働いてたと思うぜ?ミスもねえし仕事遅くもなかったし」
「寧ろあれを日がな一人で捌いてる店長が凄いですよ」
「はは!そりゃあ本業だしな。じゃなきゃやってけねえだろうさ」
勇魚さんに褒められるのは単純に嬉しいのだが、内心は複雑だ。
一日目にしてはそれなりにやれたという自覚もあるが、まだまだ仕事効率的にも改善点は多い。
そういう部分も無駄なくこなしている店長は、何だかんだで凄いのだ。
「にしても、この島の人達はやっぱり気さくというか・・・気安い方が多いですね」
「そう、だな・・・」
酒も入るからか、陽気になるのは兎も角、やたらとスキンシップが多かった。
肩を組んでくるとかならまだいいが、引き寄せるように腰を掴んできたり、ちょっとしたセクハラ発言が飛んできたり。
幸か不幸か海堂さんのおかげで耐性がついてしまったため、適当に流すことは出来るのだが。
「裕、お前気を付けろよ」
「はい?何がですか?」
「この島の連中、何だかんだでお前の事気に入ってる奴多いからな。こっちは心配でよ」
「勇魚さんも俺の事言えないと思いますけど・・・。大丈夫ですよ、俺は勇魚さん一筋ですから」
「お、おう・・・」
勇魚さんは俺の事が心配なのか、どこか不安そうな顔で俺を見る。
モテ具合で言ったら寧ろ勇魚さんの方が凄まじい気がするので俺としてはそっちの方が心配だ。
でも、その気遣いが、寄せられる想いが嬉しい。
その温かな気持ちのまま、勇魚さんの手を握る。
一瞬驚いた顔をした勇魚さんだが、すぐさま力強く握り返される。
「へへっ・・・」
「あははっ」
握った手から、勇魚さんの熱が伝わってくる。
あったかい。手も。胸も。
温かな何かが、胸の奥から止まることなく滾々と湧き出てくるようだ。
なんだろう。今、すごく幸せだ。
「なぁ、裕。帰ったら風呂入って、その後晩酌しようぜ」
「閉店直前まで勇海さんと結構飲んでましたよね?大丈夫なんですか?」
「あんくらいじゃ潰れもしねえさ。な、いいだろ。ちょっとだけ付き合ってくれよ」
「全くもう・・・。わかりましたよ。つまむもの何かあったかなぁ」
という訳でお風呂で汗を流した後、縁側で勇魚さんとちょっとだけ晩酌を。
もう夜も遅いので、おつまみは火を使わない冷奴とぬか漬けと大根おろしを。
「お待たせしました」
「おっ、やっこにぬか漬けに大根おろしか。たまにはこういうのもいいなあ」
「もう夜遅いですからね。火をつかうものは避けました」
火を使っても問題は無いのだが、しっかりと料理を始めたら何処からかその匂いにつられた輩が来る可能性もある。
晩酌のお誘いを受けたのだ。
どうせなら二人きりで楽しみたい。
「お、このぬか漬け。よく漬かってんな。屋敷で出してくれるのとちと違う気がするが・・・」
「千波のお母さんからぬか床を貰いまして。照道さんには、俺個人で消費して欲しいと言われてますので・・・」
「ああ、ぬか床戦争って奴だな!この島にもあんのか」
ぬか漬け、美味しいんだけどその度に沙夜さんと照道さんのあの時の圧を思い出して何とも言えない気分になるんだよなぁ。
こうして勇魚さんにぬか漬けを提供できる点に関しては沙夜さんに感謝なんだけど。
というかぬか床戦争なんて単語、勇魚さんの口から出ることに驚きを感じますよ・・・。
他の地域にもあるのか?・・・いや、深く考えないようにしよう。
「そういえば前にからみ餅食べましたけど、普通の大根おろしも俺は好きですねえ」
「絡み・・・」
大根おろしを食べていると白耀節の時を思い出す。
そういえば勇魚さんと海堂さんでバター醤油か砂糖醬油かで争ってたこともあったなぁ。
と、先ほどまで饒舌に喋っていた勇魚さんが静かになったような気がする。
何があったかと思い勇魚さんを見ると、心なしか顔が赤くなっているような気がする。
「勇魚さん?どうしました?やっぱりお酒回ってきました?」
「いや・・・うん。なんでもねえ、気にすんな!」
「・・・???まぁ、勇魚さんがそう言うなら」
ちょっと腑に落ちない感じではあったが、気にしてもしょうがないだろう。
そこから小一時間程、俺は勇魚さんとの晩酌を楽しんだのであった。
翌日、夕方。
三日月亭にて―
「兄ちゃん!注文いいかー?この臨時店員のおすすめ一品っての2つ!」
「こっちにも3つ頼むぜー」
「はーい、今用意しまーす!ちょ、店長!なんか今日やたら客多くないですか!?」
「おう、ビビるぐらい客が来るな。やっぱりお前の効果か・・・?」
もうすぐ陽が沈む頃だと言うのに既に三日月亭は大盛況である。
昨日の同時刻より明らかに客数が多い。
ちょ、これはキツい・・・。
「ちわーっとぉ、盛況だなオイ」
「裕ー!面白そうだから様子見に来たわよー」
「・・・大変そうだな、裕」
そんな中、海堂さんと冴さん、洋一さんがご来店。
前二人は最早冷やかしじゃないのか。
「面白そうって・・・割と混んでるのであんまり構えませんよ。はい、お通しとビール」
「いいわよォ、勝手にやってるから。私、唐揚げとポテトサラダね」
「エイヒレ頼むわ。後ホッケ」
「はいはい・・・」
本日のお通しである卯の花を出しながらビールジョッキを3つテーブルに置く。
この二人、頼み方が屋敷の時のソレである。
ぶれなさすぎな態度に実家のような安心感すら感じr・・・いや感じないな。
何だ今の感想。我が事ながら意味がわからない。
「裕。この『限定:臨時店員のおすすめ一品』というのは何だ?」
「俺が日替わりでご用意する一品目ですね。まぁ、色々あってメニューに追加になりまして」
「ふむ。では、俺はこの『限定:臨時店員のおすすめ一品』で頼む」
「お出しする前にメニューが何かもお伝え出来ますよ?」
「いや、ここは何が来るかを期待しながら待つとしよう」
「ハードル上げるなァ。唐揚げ1ポテサラ1エイヒレ1ホッケ1おすすめ1ですね。店長、3番オーダー入りまーす」
他の料理は店長に投げ、俺もキッチンに立つ。
本日のおすすめは鯵のなめろう。
処理した鯵を包丁でたたいて細かく刻み、そこにネギ��大葉を加えてさらに叩いて刻む。
すりおろしたにんにくとショウガ、醤油、味噌、を加え更に細かく叩く。
馴染んだら下に大葉を敷いて盛り付けて完成。
手は疲れるが、結構簡単に作れるものなのだ。
そうして用意したなめろうを、それぞれのテーブルへと運んでいく。
まだまだピークはこれからだ。気合い入れて頑張ろう。
そう気合を入れ直した直後にまたも入り口の引き戸が音を立てたのであった。
わぁい、きょうはせんきゃくばんらいだー。
「おーい裕の兄ちゃん!今日も来たぜ!」
「いらっしゃいませー!連日飲んでて大丈夫なんですか?明日も朝早いんでしょう?」
「はっは、そんくらいで漁に行けない軟弱な野郎なんざこの打波にはいねえさ」
「むしろ、お前さんの顔見て元気になるってもんだ」
「はァ、そういうもんですか?とは言え、飲み過ぎないように気を付けてくださいね」
「なぁあんちゃん。酌してくれよ」
「はいはい、只今。・・・はい、どうぞ」
「っかー!いいねぇ!酒が美味ぇ!」
「手酌よりかはマシとは言え、野郎の酌で変わるもんです?」
「おうよ!あんちゃんみたいな可愛い奴に酌されると気分もいいしな!あんちゃんなら尺でもいいぜ?」
「お酌なら今しているのでは・・・?」
「・・・がはは、そうだな!」
「おい、兄ちゃんも一杯どうだ?飲めない訳じゃねえんだろ?」
「飲める歳ではありますけど仕事中ですので。皆さんだってお酒飲みながら漁には出ないでしょう?」
「そらそうだ!悪かったな。・・・今度、漁が終わったら一緒に飲もうぜ!」
「はは、考えておきますね」
ただのバイトに来ている筈なのに、何だか何処ぞのスナックのママみたいな気分になってくる。
それも、この島の人達の雰囲気のせいなのだろうか。
「あいつすげぇな。看板娘みてぇな扱いになってんぞ」
「流石裕ね。二日目にして店の常連共を掌握するとは。崇といい、これも旺海の血なのかしら?」
「もぐもぐ」
「さぁな。にしても、嫁があんなモテモテだと勇魚の野郎も大変だねぇ」
「裕の相手があの勇魚だって知った上で尚挑めるのかが見ものね」
「もぐもぐ」
「洋一、もしかしてなめろう気に入ったのか?」
「・・・うまい。巌もどうだ?」
「お、おう」
料理を運んでいる途中、洋一さんがひたすらなめろうを口に運んでいるのが目に入る。
もしかして、気に入ったのかな?
そんな風にちょっとほっこりした気持ちになった頃、嵐は唐突に現れた。
嵐の兄さんじゃないよ。嵐の到来って奴。
「おーう裕。頑張っとるようじゃのう」
「あれ、疾海さん?珍しいですね、ここに来るなんて」
「げ、疾海のジジィだと!?帰れ帰れ!ここにはアンタに出すもんなんてねぇ!裕、塩持って来い塩!」
勇海さんのお父さんである疾海さんが来店。
この人がここにやってくる姿はほとんど見たことがないけれど、どうしたんだろう。
というか店長知り合いだったのか。
「なんじゃ店主、つれないのう。こないだはあんなに儂に縋り付いておったというのに」
「バッ・・・うるせェ!人の体好き放題しやがって!おかげで俺は・・・!」
「何言っとる。儂はちょいとお前さんの体を開いただけじゃろが。その後に若い衆に好き放題されて悦んどったのはお前さんの方じゃろ」
あー・・・そういう事ね。店長の腰をやった原因の一端は疾海さんか。
うん、これは聞かなかったことにしておこう。
というか、あけっぴろげに性事情を暴露されるとか店長が不憫でならない。
「のう、裕よ。お主も興味あるじゃろ?店主がどんな風に儂に縋り付いてきたか、その後どんな風に悦んでおったか」
「ちょ、ジジィてめぇ・・・」
「疾海さん、もうその辺で勘弁してあげてくださいよ。店長の腰がやられてるのは事実ですし、そのせいで俺が臨時で雇われてるんですから。益荒男でいいですか?どうぞ、そこの席にかけてください」
「おい、裕!」
「店長も落ち着いて。俺は何も見てませんし聞いてません。閉店までまだまだ遠いんですから今体力使ってもしょうがないでしょう。俺が疾海さんの相手しますから」
「―ッ、スマン。頼んだぞ、裕」
店長は顔を真っ赤にして逃げるようにキッチンへと戻っていった。
うん、あの、何て言うか・・・ご愁傷様です。
憐れみの視線を店長に送りつつお通しと益荒男を準備し、疾海さんの席へと提供する。
「よう店主の手綱を握ったのう、裕。やるもんじゃな」
「もとはと言えば疾海さんが店長をおちょくるからでしょう。あんまりからかわないでくださいよ」
にやにやと笑う疾海さんにため息が出てくる。
全く・・・このエロ爺は本当、悪戯っ子みたいな人だ。
その悪戯が天元突破したセクハラばかりというのもまた酷い。
しかも相手を即落ち、沈溺させるレベルのエロ技術を習得しているからなおさら性質が悪い。
「にしても、裕。お前さんもいい尻をしておるのう。勇魚の竿はもう受けたか?しっかりと耕さんとアレは辛いじゃろうて」
おもむろに尻を揉まれる。いや、揉みしだかれる。
しかも、その指が尻の割れ目に・・・ってオイ!
「―ッ!」
脳が危険信号を最大限に発し、半ば反射的に体が動く。
右手で尻を揉みしだく手を払いのけ、その勢いのまま相手の顔面に左の裏拳を叩き込む!
が、振り抜いた拳に手ごたえは無く、空を切ったのを感じる。
俺は即座に一歩下がり、構えを解かずに臨戦態勢を維持。
チッ、屈んで避けたか・・・。
「っとぉ、危ないのう、裕。儂の男前な顔を台無しにするつもりか?」
「うるせえジジイおもてでろ」
「ほう、その構え・・・。成程、お前さん辰巳の孫のとこに師事したんか。道理で覚えのある動きじゃ。じゃが、キレがまだまだ甘いのう」
かなりのスピードで打ち込んだ筈なのに易々と回避されてしまった。
やはりこのジジイ只者ではない。
俺に攻撃をされたにも関わらず、にやにやとした笑いを崩さず、のんびりと酒を呷っている。
クソッ、俺にもっと力があれば・・・!
「おい裕、どうした。何か擦れた音が、ってオイ。マジでどうした!空気が尋常じゃねぇぞ!?」
店内に突如響いた地面を擦る音に、店長が様子を見に来たようだ。
俺の状態に即座に気づいたようで、後ろから店長に羽交い締めにされる。
「店長どいてそいつころせない」
「落ち着け!何があったか想像はつくが店ん中で暴れんな!」
「かかかっ!可愛い奴よな、裕。さて、儂はまだ行くところがあるでの。金はここに置いとくぞ」
俺が店長に止められている間に、エロ爺は笑いながら店を後にした。
飲み食い代よりもかなり多めの金額が置かれているのにも腹が立つ。
「店長!塩!」
「お、おう・・・」
さっきとはまるきり立場が逆である。
店の引き戸を力任せにこじ開け、保存容器から塩を鷲掴む。
「祓い給え、清め給え!!消毒!殺菌!滅菌ッ!!!」
適当な言葉と共に店の前に塩をぶちまける。
お店の前に、白い塩粒が散弾のように飛び散った。
「ふー、ふー、ふーッ!・・・ふぅ」
「・・・落ち着いたか?」
「・・・ええ、何とか」
ひとしきり塩をぶちまけるとようやく気持ちが落ち着いてきた。
店長の気遣うような声色に、何ともやるせない気持ちになりながら返答する。
疲労と倦怠感に包まれながら店の中に戻ると、盛大な歓声で出迎えられる。
「兄さん、アンタやるじゃねぇか!」
「うおッ!?」
「疾海のじいさんにちょっかいかけられたら大体はそのまま食われちまうのに」
「ひょろっちい奴だと思ってたがすげえ身のこなしだったな!惚れ惚れするぜ!」
「あ、ありがとうございます・・・はは・・・」
疾海さんは俺と勇魚さんの事を知っているから、単にからかってきただけだろうとは思っている。
エロいし奔放だし子供みたいだが、意外と筋は通すし。
あくまで「比較的」通す方であって手を出さない訳ではないというのが困りものではあるが。
そんな裏事情をお客の人達が知っている訳もなく、武術で疾海さんを退けたという扱いになっているらしい。
けど、あのジジイが本気になったら俺の付け焼刃な武術じゃ相手にならない気がする。
さっきの物言いを考えると辰馬のおじいさんとやりあってたって事になる。
・・・うん、無理そう。
「おっし!そんなあんちゃんに俺が一杯奢ってやろう!祝杯だ!」
「いいねえ!俺も奢るぜ兄ちゃん!」
「抜け駆けすんな俺も奢るぞ!」
「ええっ!?いや、困りますって・・・俺、仕事中ですし・・・」
「裕、折角なんだし受けておきなさいな」
どうしようかと途方に暮れていると、いつの間にか冴さんが隣に来ていた。
と、それとなく手の中に器のようなものを握らされた。
「冴さん。あれ、これって・・・」
横目でちらりと見ると『咲』の字が入った器。
これ、咲夜の盃・・・だよな?
「腕も立って酒にも強いと知っとけば、あの連中も少しは大人しくなるでしょ。自衛は大事よ」
「はぁ・・・自衛、ですか」
「後でちゃんと返してね」
これって確か、持ってるだけで酒が強くなるって盃だったっけ。
その効果は一度使って知っているので、有難く使わせてもらうとしよう。
店長もこっちのやりとりを見ていたのか何も言うこと無く調理をしていた。
「おっ、姐さんも一緒に飲むかい!?」
「ええ。折角だから裕にあやからせてもらうわ。さぁ、飛ばしていくわよ野郎共ー!」
「「「「おおーっ!!」」」」
「お、おー・・・」
その後、ガンガン注がれるお酒を消費しつつ、盃を返す、を何度か繰り返すことになった。
途中からは冴さんの独壇場となり、並み居る野郎共を悉く轟沈させて回っていた。
流石っス、姐さん。
ちなみに俺は盃のご利益もあり、その横で飲んでいるだけで終わる事になった。
そんな一波乱がありつつも、夜は更けていったのだった。
そんなこんなで本日の営業終了時刻が近づいてくる。
店内には冴さん、海堂さん、洋一さんの3人。
冴さんはいまだ飲んでおり、その底を見せない。ワクなのかこの人。
海堂さんはテーブルに突っ伏してイビキをかいており、完全に寝てしまっている。
洋一さんはそんな海堂さんを気にしつつ、お茶を啜っている。
あんなにいた野郎共も冴さんに轟沈させられた後、呻きながら帰って行った。
明日の仕事、大丈夫なんだろうか・・・。
後片付けや掃除もほぼ終わり、後は冴さん達の使っているテーブルだけとなった時、入り口が壊れそうな勢いで乱暴に開いた。
「裕ッ!」
「うわっ、びっくりした。・・・勇魚さん、お疲れ様です」
入り口を開けて飛び込んできたのは勇魚さんだった。
いきなりの大声にかなり驚いたが、相手が勇魚さんとわかれば安心に変わる。
だが、勇魚さんはドスドスと近づいてくると俺の両肩をガシリと掴んだ。
「オイ裕!大丈夫だったか!?変な事されてねえだろうな!」
勇魚さんにしては珍しく、かなり切羽詰まった様子だ。
こんなに心配される事、あったっけ・・・?
疑問符が浮かぶがちらりと見えた勇海さんの姿にああ、と納得する。
というか苦しい。掴まれた肩もミシミシ言ってる気がする。
「うわっ!?大丈夫、大丈夫ですって。ちょ、勇魚さん苦しいです」
「お、おう。すまねえ・・・」
宥めると少し落ち着いたのか、手を放してくれる。
勇魚さんに続いて入って来た勇海さんが、申し訳なさそうに口を開いた。
「裕、すまないな。親父殿が無礼を働いたそうだな」
「勇海さんが気にすることではないですよ。反撃もしましたし。まぁ、逃げられたんですけど」
「裕は勇魚のつがいだと言うのに、全く仕方のないことだ。親父殿には私から言い聞かせておく。勘弁してやって欲しい」
「疾海さんには『次やったらその玉潰す』、とお伝えください」
「ははは、必ず伝えておくよ」
俺の返答に納得したのか、勇海さんは愉快そうに笑う。
本当にその時が来た時の為に、俺も更なる修練を積まなければ。
・・・気は進まないけど、辰馬のおじいさんに鍛えてもらう事も視野に入れなければならないかもしれない。
「裕、今日はもう上がっていいぞ。そいつら連れて帰れ」
「え、いいんですか?」
「掃除も殆ど終わってるしな。色々あ��たんだ、帰って休んどけ」
俺に気を遣ってくれたのか、はたまたさっさと全員を返したかったのか、店長から退勤の許可が出た。
ここは有難く上がらせてもらおう。色々あって疲れたのは事実だ。
「じゃあ、折角ですので上がらせてもらいます。お疲れ様でした」
「おう。明日も頼むぞ」
店長に挨拶をし、皆で店を出る。
勇海さんはここでお別れとなり、俺、勇魚さん、冴さん、海堂さん、洋一さんの5人で帰る。
寝こけている海堂さんは洋一さんが背負っている。
「裕、ホントに他に何も無かったんだろうな!?」
「ですから、疾海さんにセクハラ受けただけですって。その後は特に何も無かったですし・・・」
で、帰り道。勇魚さんに詰問されております。
心配してくれるのはとても嬉しい。
嬉しいんだけど、過剰な心配のような気もしてちょっと気おくれしてしまう。
「俺に気を遣って嘘ついたりすんじゃねえぞ」
「冴さん達も一緒にいたのに嘘も何もないんですが・・・」
「裕の言ってる事に嘘はないわよ。疾海の爺さんに尻揉まれてたのも事実だけど」
「・・・思い出したら何か腹立ってきました。あのジジイ、次に会ったら確実に潰さなきゃ」
被害者を減らすにはその大本である性欲を無くすしかないかな?
やっぱり金的か。ゴールデンクラッシュするしかないか。
あの驚異的な回避力に追いつくためにはどうすればいいか・・・。
搦め手でも奇襲なんでもいい、当てさえすればこちらのものだろう。
そう思いながら突きを繰り出し胡桃的な何かを握り潰す動作を数回。
駄目だな、やっぱりスピードが足りない。
「成程、金的か」
「裕、その、ソイツは・・・」
洋一さんは俺の所作から何をしようとしているかを読み取ったようだ。
その言葉にさっきまで心配一色だった勇魚さんの顔色変わる。
どうしました?なんで微妙に股間を押さえて青ざめてるんです?
「冴さん。こう、男を不能寸前まで追い込むような護身術とかないですかね?」
「あるにはあるけど、そういうの覚えるよりもっと確実な方法があるわよ」
「え?」
「勇魚。アンタもっと裕と一緒にいなさい。で、裕は俺の嫁アピールしときなさい」
嫁。勇魚さんのお嫁さん。
うん、事実そうなんだけどそれを改めて言われるとなんというか。
嬉しいんだけど、ねぇ?この照れくさいような微妙な男心。
「裕。頬がだいぶ紅潮しているようだが大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。何というか、改めて人に言われると急に、その・・・」
「ふむ?お前が勇魚のパートナーである事は事実だろう。港の方でも知れ渡っていると聞いている。恥ずべきことではないと思うが?」
「恥ずかしいんじゃなくて嬉しくも照れくさいというか・・・」
「・・・そういうものか。難しいものだな」
洋一さんに指摘され、更に顔が赤くなる。
恥ずかしいわけじゃない。むしろ嬉しい。
でも、同じくらい照れくささが湧き上がってくる。
イカン、今凄い顔が緩みまくってる自覚がある。
「流石にアンタ相手に真正面から裕に手を出す輩はいないでしょう。事実が知れ渡れば虫よけにもなって一石二鳥よ」
「お、おお!そうだな!そっちの方が俺も安心だ!うん、そうしろ裕!」
冴さんの案に我が意を得たりといった顔の勇魚さん。
妙に食いつきがいいなァ。
でも、それって四六時中勇魚さんと一緒にいろって事では?
「勇魚さんはそれでいいんですか?対セクハラ魔の為だけに勇魚さんの時間を割いてもらうのは流石にどうかと思うんですが」
「んなこたあねえよ。俺だってお前の事が心配なんだ。これくらいさせてくれよ」
「そう言われると断れない・・・」
申し訳ない旨を伝えると、純粋な好意と気遣いを返される。
実際勇魚さんと一緒に居られるのは嬉しいし、安心感があるのも事実だ。
「裕、あんたはあんたで危機感を持った方がいいわよ」
「危機感、といいますとやっぱりセクハラ親父やセクハラ爺の対処の話ですか?」
冴さんの言葉に、2人の男の顔が思い浮かぶ。
悪戯、セクハラ、煽りにからかい。あの人たちそういうの大好きだからなぁ。
でも、だいぶ耐性はついたし流せるようになってきたと思ってるんだけど。
「違うわよ。いやある意味同じようなモンか」
「客だ、裕」
「客?お店に来るお客さんって事ですか?」
え、海堂さんとか疾海さんじゃないのか。
そう思っていると意外な答えが洋一さんの方から返って来た。
客の人達に何かされたりは・・・ない筈だったけど。
「店にいた男たちはかなりの人数が裕を泥酔させようと画策していたな。冴が悉くを潰し返していたが」
「何っ!?」
「え!?洋一さん、それどういう・・・」
何その事実今初めて知った。どういうことなの。
「今日店に居た男たちは皆一様にお前をターゲットとしていたようだ。やたらお前に酒を勧めていただろう。お前自身は仕事中だと断っていたし、店長もお前に酒がいかないようそれとなくガードしていた。だがお前が疾海を撃退したとなった後、躍起になるようにお前に飲ませようとしていただろう。だから冴が向かったという訳だ」
「疾海の爺さん、なんだかんだでこの島でもかなりの手練れみたいだしね。物理でだめならお酒でって寸法だったみたいね」
「えっと・・・」
「食堂に来てた立波さん、だったかしら。ここまで言えばわかるでしょ?店長も何だかんだでそういう事にならないよう気を配ってたわよ」
あァ、成程そういう事か。ようやく俺も理解した。
どうやら俺は三日月亭でそういう意味での好意を集めてしまったという事らしい。
で、以前店長が言っていた「紳士的でない方法」をしようとしていたが、疾海さんとのやりとりと冴さんのおかげで事なきを得たと、そういう事か。
「えー・・・」
「裕・・・」
勇魚さんが俺を見る。ええ、心配って顔に書いてますね。
そうですね、俺も逆の立場だったら心配しますよ。
「なあ裕。明日の手伝いは休んどけ。店には俺が行くからよ」
「いや、そういうワケにもいかないでしょう。勇魚さん、魚は捌けるでしょうけど料理できましたっけ?」
「何、料理ができない訳じゃねえ・・・なんとかなるだろ」
あっけらかんと笑う勇魚さんだが、俺には不安要素しかない。
確かに料理ができない訳じゃないけど如何せん漢の料理だ。店長の補助とかができるかと言うと怪しい。
この島に来てからの勇魚さんの功績をふと思い返す。
餅つき・・・臼・・・ウッアタマガ。
・・・ダメだ、食材ごとまな板真っ二つにしそうだし、食器を雑に扱って破壊しそうな予感しかしない。
勇魚さんの事だからセクハラされたりもしそうだ。
ダメダメ、そんなの俺が許容しません。
「様々な観点から見て却下します」
「裕ぅ~・・・」
そんなおねだりみたいな声したって駄目です。
却下です却下。
「裕、ならば俺が行くか?」
「お願いしたいのは山々なんですが洋一さんは明日北の集落に行く予定でしたよね。時間かかるって仰ってたでしょう?」
「ふむ。ならば巌に―」
「いえ、海堂さんには店長のマッサージもお願いしてますしこれ以上は・・・」
洋一さんが申し出てくれるが、洋一さんは洋一さんで抱えてる事がある。
流石にそれを曲げてもらうわけにはいかない。
海堂さんなら色んな意味で文句なし��人材ではあるのだが、既にマッサージもお願いしている。
��れに、迂闊に海堂さんに借りを作りたくない。後が怖い。
「洋一も無理、巌も無理とするならどうするつもりなんだ?高瀬か?」
「勇魚さん、三日月亭の厨房を地獄の窯にするつもりですか?」
「失礼ねェ。頼まれてもやらないわよ」
勇魚さんからまさかの選択が投げられるがそれは無理。
冴さんとか藤馬さんに立たせたら三日月亭から死人が出る。三日月亭が営業停止する未来すらありえる。
頼まれてもやらないと冴さんは仰るが、「やれないからやらない」のか「やりたくないからやらない」のかどっちなんだ。
「明日も普通に俺が行きますよ。ついでに今後についても店長に相談します」
「それが一番ね。店長も裕の状況に気づいてるでしょうし」
「巌の話だとマッサージのおかげかだいぶ良くなってきているらしい。そう長引きはしないだろう」
「後は勇魚がガードすればいいのよ」
「おう、そうか。そうだな」
そんなこんなで話も固まり、俺達は屋敷に到着した。
明日は何事もなく終わってくれればいいんだけど・・・。
そんな不安も抱えつつ、夜は過ぎていった。
そしてバイト三日目。
俺は少し早めに三日月亭へと来ていた。
「ああ、だよなぁ。すまんな、そっちの可能性も考えてなかったワケじゃ無いんだが・・・そうなっちまうよなあ」
俺の状況と今後の事を掻い摘んで説明すると、店長は疲れたように天井を仰ぐ。
「何というか・・・すみません。腰の具合はどうです?」
別に俺が何かをしたわけではないけれど、状況の中心にいるのは確かなので申し訳ないとは思う。
「海堂の旦那のおかげでだいぶ良くなった。もう一人でも回せそうだ。何なら今日から手伝わなくてもいいんだぞ?」
店長はそう言うが、完治しているわけでもない。
悪化するわけではないだろうが気になるのも事実。
なので、昨日のうちに勇魚さんと決めていた提案を出すことにする。
「でも全快というわけでもないんでしょう?引き受けたのは自分です。勇魚さんもいますし、せめて今日までは手伝わせてくださいよ」
「心意気はありがてえが・・・。わかった、面倒ごとになりそうだったらすぐさま離れろよ?勇魚の旦那も頼むぜ」
「おう!」
「はい!さ、今日も頑張りましょう!」
昨日話した通り今日は開店から勇魚さんも店に居てくれる。
万が一な状態になれば即座に飛んできてくれるだろう。
それだけで心の余裕も段違いだ。
「裕、無理すんなよ」
「わかってますよ。勇魚さんも、頼みますね」
「おう、任せときな!」
勇魚さんには店内を見渡せる席に座ってもらい、適当に時間を潰してもらう。
俺は店長と一緒に仕込みを始めながら新メニューの話も始める。
途中、勇魚さんにビールとお通しを出すのも忘れずに。
「新しいメニュー、どうすっかねぇ」
「今日の一品、新レシピも兼ねてゴーヤーチャンプルーでいこうかと思うんですよ」
「ほー。確かに苦瓜なら栽培してるとこはそこそこあるしな。行けるだろう」
「スパム缶は無くても豚肉や鶏肉でいけますからね。肉が合わないなら練り物やツナでも大丈夫です。材料さえあれば炒めるだけってのも高ポイント」
「肉に卵にと寅吉んとこには世話になりっぱなしだな。だが、いいねえ。俺も久しぶりにチャンプルーとビールが恋しくなってきやがった」
「後で少し味見してくださいよ。島の人達の好み一番把握してるの店長なんだから。・・・でも、やっぱり新メニュー考えるのは楽しいな」
「・・・ったく、面倒ごとさえ無けりゃあこのまま働いてもらえるってのに。無自覚に野郎共の純情を弄びやがって」
「それ俺のせいじゃないですよね・・・」
調理実習をする学生みたいにわいわい喋りながら厨房に立つ俺達を、勇魚さんはニコニコしながら見ている。
あ、ビールもう空きそう。おかわりいるかな?
そんな風に営業準備をしていると時間はあっという間に過ぎ去り、開店時間になる。
開店して数分も経たないうちに、店の引き戸がガラリと開いた。
「いらっしゃいませー!」
「裕、お前まだここで働いてたのか」
「潮さん、こんばんは。今日までですけどね。あくまで臨時なので」
「ふむ、そうか。勇魚の旦那もいるのか」
「おう、潮。裕の付き添いでな」
「・・・ああ、成程な。それは確かに必要だ」
「おっ、今日も兄ちゃんいるのか!」
「いらっしゃいませ!ははは、今日で終わりなんですけどね」
「そうなのか!?寂しくなるなぁ・・・。なら、今日こそ一杯奢らせてくれよ」
「一杯だけならお受けしますよ。それ以上は無しですからね」
「裕の兄ちゃん!今日でいなくなっちまうって本当か!?」
「臨時ですので。店長の具合もよくなりましたし」
「兄ちゃんのおすすめ一品、好きだったんだけどよ・・・」
「はは、ありがとうございます。今日も用意してますから良かったら出しますよ」
「おう、頼むぜ!」
続々とやってくる常連客を捌きつつ、厨房にも立つ。
店長の動きを見てもほぼ問題ない。治ってきてるのも事実のようだ。
時折お客さんからの奢りも一杯限定で頂く。
今日は以前もらった方の咲夜の盃を持ってきているので酔う心配もない。
「おう、裕のあんちゃん!今日も来たぜ!」
「い、いらっしゃいませ・・・」
再びガラリと入り口が空き、大柄な人物がドスドスと入ってくる。
俺を見つけるとがっしと肩を組まれる。
日に焼けた肌が特徴の熊のような人だ。名前は・・・確か井灘さん、だったかな?
初日に俺に可愛いと言い、昨日は酌を頼まれ、冴さんに潰されてた人だ。
スキンシップも多く、昨日の一件を考えると警戒せざるを得ない。
取り合えず席に案内し、おしぼりを渡す。
「ガハハ、今日もあんちゃんの可愛い顔が見れるたぁツイてるな!」
「あ、ありがとうございます。注文はどうしますか?」
「まずはビール。食いモンは・・・そうさな、あんちゃんが適当に見繕ってくれよ」
「俺が、ですか。井灘さんの好みとかわかりませんけど・・・」
「大丈夫だ。俺、食えねえもんはねえからよ。頼むぜ!」
「はあ・・・分かりました」
何か丸投げされた感が凄いが適当に三品程見繕って出せばいいか。
ついでだからゴーヤーチャンプルーも試してもらおうかな。
そんな事を考えながら、俺は井灘さんにビールとお通しを出す。
「む・・・」
「どうした旦那。ん?アイツ、井灘か?」
「知ってるのか、潮」
「ああ。俺達とは違う港の漁師でな。悪い奴では無いんだが、気に入った奴にすぐ手を出すのが玉に瑕でな」
「そうか・・・」
「旦那、気を付けた方がいいぞ。井灘の奴、あの様子じゃ確実に裕に手を出すぞ」
「・・・おう」
こんな会話が勇魚さんと潮さんの間でなされていたとはつゆ知らず。
俺は店長と一緒に厨房で鍋を振っていた。
「はい、井灘さん。お待たせしました」
「おう、来た来た」
「つくね、ネギま、ぼんじりの塩の串盛り。マグロの山かけ。そして今日のおすすめ一品のゴーヤーチャンプルーです」
「いいねえ、流石あんちゃん。で、なんだそのごーやーちゃんぷうるってのは?」
「内地の料理ですよ。苦瓜と肉と豆腐と卵の炒め物、ってとこでしょうか。(厳密には内地の料理とはちょっと違うけど)」
「ほー苦瓜。滅多に食わねえが・・・あむ。うん、美味え!美味えぞあんちゃん!」
「それは良かった」
「お、美味そうだな。兄ちゃん、俺にもそのごーやーちゃんぷうるってのくれよ」
「俺も!」
「はいはい、ただいま」
井灘さんが美味しいと言ってくれたおかげで他の人もゴーヤーチャンプルーを頼み始める。
よしよし、ゴーヤーチャンプルーは当たりメニューになるかもしれない。
そう思いながら厨房に引っ込んでゴーヤーを取り出し始めた。
それからしばらくして井灘さんから再びゴーヤーチャンプルーの注文が入る。
気に入ったのだろうか。
「はい、井灘さん。ゴーヤーチャンプルー、お待たせ」
「おう!いやー美味えな、コレ!気に入ったぜ、ごーやーちゃんぷうる!」
「あはは、ありがとうございます」
自分の料理を美味い美味いと言ってもりもり食べてくれる様はやっぱり嬉しいものだ。
作る側冥利に尽きる。
が、作ってる最中に店長にも「アイツは気を付けとけ」釘を刺されたので手放しに喜ぶわけにもいかない。
「毎日こんな美味いモン食わせてくれるなんざあんちゃんと一緒になる奴は幸せだなあ!」
「はは・・・ありがとう、ございます?」
「あんちゃんは本当に可愛い奴だなあ」
屈託ない笑顔を向けてくれるのは嬉しいんだけど、何だか話の方向が急に怪しくなってきたぞ。
「おい、裕!早く戻ってきてこっち手伝え!」
「ッ、はーい!じゃあ井灘さん、俺仕事に戻るので・・・」
こっちの状況を察知したのか、店長が助けを出してくれる。
俺も即座に反応し、戻ろうと足を動かす。
が、その前に井灘さんの腕が俺の腕を掴む。
あ、これは・・・。
「ちょ、井灘さん?」
「なあ、裕のあんちゃん。良けりゃ、俺と・・・」
急に井灘さんの顔が真面目な顔になり、真っ直ぐに俺を見据えてくる。
なんというか、そう、男の顔だ。
あ、俺こういう顔に見覚えある。
そう、勇魚さんの時とか、立浪さんの時とか・・・。
逃げようと思うも腕をガッチリとホールドされ、逃げられない。
・・・ヤバイ。そう思った時だった。
俺と井灘さんの間に、ズイと体を割り込ませてきた見覚えのあるシャツ姿。
「なあ、兄さん。悪いがこの手、離してくんねえか?」
「勇魚さん・・・」
低く、優しく、耳をくすぐる声。
この声だけで安堵感に包まれる。
言葉は穏やかだが、どこか有無を言わせない雰囲気に井灘さんの眉間に皺が寄る。
「アンタ・・・確か、内地の客だったか。悪いが俺の邪魔・・・」
「裕も困ってる。頼むぜ」
「おい、アンタ・・・う、腕が動かねえ!?」
井灘さんも結構な巨漢で相当な力を込めているのがわかるが、勇魚さんの手はびくともしない。
勇魚さんの怪力はよく知ってはいるけど、こんなにも圧倒的なんだなあ。
「こいつ、俺の大事な嫁さんなんだ。もし、手出しするってんなら俺が相手になるぜ」
そう言って、勇魚さんは俺の方をグッと抱き寄せる。
抱き寄せられた肩口から、勇魚さんの匂いがする。
・・・ヤバイ。勇魚さん、カッコいい。
知ってたけど。
知ってるのに、凄いドキドキする。
「っ・・・ガハハ、成程!そいつは悪かったな、旦那!」
「おう、分かってくれて何よりだぜ。さ、裕。店長が呼んでるぜ」
「あ、ありがとうございます勇魚さん。井灘さん、すみませんけどそういう事なので・・・」
勇魚さんの言葉に怒るでもなく、井灘さんは納得したようにあっさりと手を放してくれた。
井灘さんに謝罪しつつ、促されるまま厨房へと戻る。
「おお!あんちゃんも悪かったな!旦那、詫びに一杯奢らせてくれや!」
「おう。ついでに裕のどこが気に入ったのか聞かせてくれよ」
漁師の気質なのかはたまた勇魚さんの人徳なのか。
さっきの空気はどこへやら、そのまま親し気に話始める2人。
「ちょ、勇魚さん!」
「いいぜ!旦那とあんちゃんの話も聞かせてくれよ!」
「井灘さんまで!」
「おい裕!いつまで油売ってんだ、こっち手伝え!」
店長の怒鳴り声で戻らざるを得なかった俺には二人を止める術などなく。
酒の入った声のデカい野郎共が二人、店内に響かない筈がなく・・・。
「でよ、そん時の顔がまたいじらしくってよ。可愛いんだこれが」
「かーっ!羨ましいこったぜ。旦那は果報モンだな!」
「だろ?なんたって俺の嫁さんなんだからな!」
勇魚さんも井灘さんも良い感じに酒が入ってるせいか陽気に喋っている。
可愛いと言ってくれるのは嬉しくない訳ではないけれど、連呼されると流石に男としてちょっと悲しい気分になる。
更に嫁さん嫁さん連呼されまくって複雑な心境の筈なのにどれだけ愛されているかをガンガン聞かされてオーバーヒートしそうだ。
「何故バイト中に羞恥プレイに耐えなければならないのか・・・」
「おい裕、いつまで赤くなってんだ。とっとと料理運んで来い」
「はい・・・いってきます・・・」
人が耐えながらも調理しているというのにこの銭ゲバ親父は無情にもホール仕事を投げて来る。
こんな状況で席に料理を運びに行けば当然。
「いやー、お熱いこったなあ兄ちゃん!」
「もう・・・ご勘弁を・・・」
「っははははは!」
茶化されるのは自然な流れだった。
勇魚さんと井灘さんのやりとりのお陰でスキンシップやらは無くなったが、祝言だの祝い酒だの言われて飲まされまくった。
咲夜の盃が無ければ途中で潰れてたかもしれない。
そんな揶揄いと酒漬けの時間を、俺は閉店間際まで味わうことになったのだった。
そして、もうすぐ閉店となる時間。
勇魚さんと一緒にずっと飲んでいた井灘さんも、ようやく腰を上げた。
会計を済ませ、店の前まで見送りに出る。
「じゃあな、あんちゃん。俺、マジであんちゃんに惚れてたんだぜ」
「はは・・・」
「だが、相手が勇魚の旦那じゃあ流石に分が悪い。幸せにしてもらえよ!」
「ありがとうございます・・・」
「また飲みに来るからよ。また今度、ごーやーちゃんぷうる作ってくれよな!」
「その時に居るかは約束できませんが、機会があれば」
からりとした気持ちの良い気質。
これもある種のプレイボーイなのだろうか。
「じゃあな!裕!勇魚の旦那!」
「おう!またな、井灘!」
「おやすみなさい、井灘さん」
そう言って手を振ってお見送り。
今日の三日月亭の営業も、これにて閉店。
店先の暖簾を下ろし、店内へと戻る。
「裕。そっちはどうだった?」
「こっちも終わりました。後は床掃除したら終わりですよ」
「ホント、この3日間マジ助かった。ありがとうな」
「いえいえ、久しぶりの接客も楽しかったですよ」
最後の客だった井灘さんも先程帰ったばかりだ。
店内の掃除もほぼ終わり、閉店準備もほぼ完了。
三日月亭のバイトももう終わりだ。
店長が近づいてくると、封筒を差し出してきた。
「ほい、バイト代だ。色々世話もかけたからな。イロ付けといたぜ」
「おお・・・」
ちょろっと中身を確認すると、想定していたよりかなり多めの額が入っていた。
店長なりの労いの証なのだろう。
「なあ裕。マジで今後もちょくちょく手伝いに来ねえか?お前がいると客足増えるし酒も料理も注文増えるしな。バイト料もはずむぜ」
「うーん・・・」
店長の申し出は有難いが、俺は俺でまだやらなければならない事がある。
悪くはない、んだけど余り時間を使うわけにもなぁ。
そんな風に悩んでいると、勇魚さんが俺の頭にぽん、と掌をのせる。
「店長、悪いがこれ以上裕をここにはやれねえよ」
「はは、旦那がそう言うんなら無理は言えねえな。裕の人気凄まじかったからな」
「ああ。何かあったらって、心配になっちまうからな」
今回は勇魚さんのお陰で事なきを得たけど、また同じような状況になるのは俺も御免被りたい。
相手に申し訳ないのもあるけど、どうすればいいか分からなくて困ったのも事実だ。
「お店の手伝いはできないですけど、またレシピの考案はしてきますので」
「おう。売れそうなのを頼むぜ。んじゃ、気を付けて帰れよ」
「はい、店長もお大事に。お疲れ様です」
「旦那もありがとうな」
「おう、おやすみ」
ガラガラ、という音と共に三日月亭の扉が閉まる。
店の前に残ったのは、俺と勇魚さんの二人だけ。
「じゃ、帰るか。裕」
「ええ、帰りましょうか。旦那様」
「おっ・・・。へへ、そう言われるのも悪くねえな」
「嫌味のつもりだったんだけどなァ」
そう言って俺と勇魚さんは笑いながら屋敷への帰路につくのであった。
後日―
三日月亭に買い物に来た俺を見るなり、店長が頭を下げてきた。
「裕、頼む・・・助けてくれ・・・」
「ど、どうしたんです店長。随分疲れきってますけど・・・」
「いや、それがな・・・」
あの3日間の後、事あるごとに常連客から俺は居ないのかと聞かれるようになったそうな。
俺がまだ島にいるのも事実なので連れて来るのは不可能だとも言えず。
更に井灘さんがちょくちょく仲間漁師を連れて来るらしく、『姿が見えない料理上手な可愛い店員』の話だけが独り歩きしてるらしい。
最近では聞かれ過ぎて返す言葉すら億劫になってきているそうな。
ぐったりした様子から、相当疲弊しているのがわかる。
「な、裕。頼む後生だ。俺を助けると思って・・・」
「ええ・・・」
それから。
たまーに勇魚さん同伴で三日月亭にバイトに行く日ができました。
更に後日。
勇魚さんと一緒に『網絡め』という儀式をすることになり、勇海さんに見られながら致すというしこたま恥ずかしいプレイで羞恥死しそうな思いをしたことをここに記録しておきます。
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二年前日記33(2021年8/13〜8/19)
8月13日 熱は今のところ出ていない。喉は少し痛い気もする。昼過ぎに夫の機嫌が悪いことに気づき「私、何か言ったかな?」と聞くと「言った」と言う。今回はすぐに話してくれた。昨日「電話をしてね」と言ったあとで、私がその横ですぐにテレビを見出したからだそう。うーん全然気づかなかった。それはひどいな。「電話をしたほうがいいんじゃないかな」ぐらいのニュアンスで言ったつもりだったんだけど、「すぐかけて」って言ってるように聞こえたんだとか。難しいなぁ。iPhoneをSEに新調したので、機種変更の作業。何年か前よりも嘘みたいに簡単にできてびっくり。すげーや。アプリがありすぎるのか途中で固まってしまったけど、だんだんと進んできてなんとか3時間ほどで終了した。晩ご飯は、ゴーヤと魚介の塩炒め。上司より連絡があって、念のためPCR検査を受けるように言われる。症状が出てからでいいんじゃないのかなと思いつつ、病院に問い合わせすると、保健所の指示がないとやっていないとのこと。仕方なくネットで注文することにする。
8月14日 午前中に買い物へ。スーパーのなかに入っているカレー屋さん。インド人っぽい人がやっていて気になっていた。お昼に食べる。なかなか本格的で美味しい。本棚を買って、来週届くので今のうちに整理をしようと夫を誘ってみるが、頭のなかで思い描いている段取りがお互い微妙に違ってうまくいかない。「もういい」と言って一人でやろうとしてしまう。途中で反省して謝った。多分、私は今、コロナの不安があって、何か動こうとするもすぐに空回りしてしまうんだろう。不安はこわい。検査のキットがなかなか届かない。各地での大雨のニュースも大変。結局、キットは7時過ぎに届き、今日検査するのは無理だなとあきらめた。晩ご飯は、お昼のカレーの残りをご飯で食べた。夫に「夏休みの宿題っていつやってた?」と聞いたところ「(9月)2日には出してたかな」との答えで、何だかいろいろと納得している。私もぎりぎりになっちゃうタイプではあったが、遅れるという選択肢はなかった。2日に出せるって、ちょっとかっこいいと思ったりもしてしまうな。
8月15日 投句していた句具句会の結果を見る。背高泡立草の句がなかなか人気で嬉しい。いつもの通り、選評がとてもみなさん丁寧でいい場だなぁと思う。朝イチで検査をして、朝ごはんを食べてから郵便局に持っていく。買い物をして(夫が眼鏡を買いたいと言ったのでそれを見に行く)お昼はお弁当を買って帰宅。私はチキン南蛮、夫は焼き鯖とおかかごはん。やっと夫の機嫌が戻ってきてよかった。職場の上司もほとんど体調はよくなったらしい。私はまだ症状はないけど、念のため、来週の予定はほとんどキャンセルした。あとは検査結果を見て考えよう。妊婦ということもあり、すごく心配されてしまうので、仕事どうするのがいいんだろうなと考える。どちらにせよ9月までにしようと思っていたけど、もう有休消化してから最後あいさつに行くぐらいにしたほうがいいのかもしれない。夫が散歩に行くというのでついていく。夫がずんずん歩き、私はついていく。コースを考えなくていいのは楽だなぁ。晩ご飯は、トマトと手羽中とじゃがいもの煮物、きゅうりのお漬物。近所の人の話を聞いていて思うところがあり、夫といろんなことをだらだらと話していたら、気づけば11時になっていた。赤ちゃんもよく動き、幸せな時間だった。夫も初めて大きな胎動を感じたみたい。いつも何故か夫が触るとピタッと止まってしまうので。
8月16日 雨はあがって洗濯もできた。夫の休みは今日まででゆっくり寝ていたので、朝のうちに掃除などをできるだけすませた。午前中にけっこう頑張ったので、お昼から昼寝と思ったらまたガッツリ寝てしまう。気がつけば夫まで寝ていた。明日のパンや卵や牛乳がなかったので、夫に買いに行ってもらった。晩ご飯は、生姜焼き(分厚めの豚ロースで)、もやしとエリンギを焼いたの、にんじんと豆の胡麻酢和え。『ふたりのディスタンス』という番組がとてもよかった。録画していた武満さんの番組も当然よかった。PCR検査の結果は陰性だった。安心せず、引き続き気を引き締めていかねばだ。
8月17日 湿気は高いが、気温も低いのでクーラーをつけるかどうか悩ましい。設定温度を低くしないと湿度が下がらないしな。除湿モードにすればいいような気もするが、除湿はあまり意味がないと夫が言っていた。なぜだろう。朝のうちから簡単な掃除をして、身支度も最低限し、珈琲とおやつを用意してインターネットラジオを聞きながらのノートタイムを10時までに入れると、とてもいい感じに満たされた。またしばらくは専業主婦なので、自分なりのリズムを作っていきたいな。夫の事故の件で保険会社のひとから久しぶりに電話があった。こちらからは経過を少し説明し、「治療が終わったら連絡くださいね」と言われる。前は「この人は敵だ」と自動的に思ってしまってもっと身構えていたけど、そういうのがなくなった感じがする。お昼を食べてから読書。うとうとしていたら荷物が届き、そのときとっさに起き上がったらよくわからない痛みが。しばらく横になっていたら治まったので、筋がどうにかなったのかな。夫は実家に寄るとのこと。実家に行くといつも帰ってくるのが10時ぐらいだから、実家好きなんだなぁと思う。私の晩ご飯は、牛肉とじゃがいものオイスターソース炒め、かぼちゃとなすのマリネ。一人の割にはきちんと食べた。
8月18日 今日も昨日と同じ感じで、朝のうちに掃除してからおやつタイムを作った。最近、あまり体重が増えなくて大丈夫なのかなと少し心配になる。いろいろ考えすぎになってるのかもしれないな。しっかり食べられているのできっと大丈夫。お昼からは晴れたので洗濯物を外に出した。午後からは俳句の選句をしたり、確定申告をしたりした。来客もあり、「お腹出ないねー」と言われて、少し気にしてしまう。悪い意味で言ってるんじょないとわかってはいるものの。夕方、買い物に行く。なかなか会えなかった近所の人にも会えてよかった。2回ワクチンも打てたとのことで、お元気そうだった。妊婦さんの感染が増えているというニュースもあり、私も早く打ちたいなと思うようになってきた。県がやってるところに行こうかな。晩ご飯は、牛肉とじゃがいものオイスターソース炒め、かぼちゃとなすのマリネ(昨日の残り)、ゴーヤとソーセージのきんぴら、高野豆腐の炊いたの。今日やりたいことができたので、『コンテンツラバーズ』という番組を見ながら、プリンを食べた。
8月19日 朝ゴロゴロ雷が。今週はずっと雨だ。天気もなんとか感染がおさまるように味方してくれてるような気さえする。大変な地域は心配なんだけど。みんな雨の日は、休めたらいいのに。午前中、歯医者と美容院に行く。今週キャンセルしなかった予定。美容院の人とワクチンの話なんかもする。大規模接種会場の医師は、慣れてない人も多いからみたいなことを聞いて気持ちがゆらぐが、父からも早く受けろとの圧があり、姫路の分を予約した。予約するまで少し怖かったけど、したら少し腹がきまった気がする。コロナ療養中の妊娠8ヶ月の妊婦さんが自宅で出産してしまって、そのまま赤ちゃんは亡くなってしまったというニュースもあった。キーっとなっているところに夫が帰宅。疲れていそうだったが、話も聞かず「私は予約したので、早く予約して」と言ってしまった。悪いことをしたな。ちょっと頭もおかしくなってきているので、私は少しニュースから距離を取った方がよさそう。明日はホテルに泊まった気分で過ごす日にする。晩ご飯は、肉団子と蓮根の黒酢あん(冷凍の)、スンドゥブ(相模屋の)、高野豆腐(昨日の残り)。
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明日の価値をつくる時
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2023.5.31wed_tokyo
朝5:45。今日はこのパターンか、と思いながら薄目を開ける。早朝の薄い覚醒。重ねた歳のせいか最近の寝起きには早かったり遅かったりいくつかパターンがあって、なかなかリズムが安定しない。
横で平和な寝息をたててるミキさんを起こさないようにケータイでニュースのチェック、カレンダーでお店の予約の確認。お客さんからのメッセージの返信はもう少し経ってから。ベッドから出なくても手元でできる仕事の準備になんとなくとりかかる。
左手に握ったままのケータイの最終アラームが鳴り、結局ぎりぎりの時間に二度寝から生還する。となりの国からあんまり良くないもんが飛んでくるとか飛んでこないとかのニュースページを見たまま寝落ちしたらしい。変なもん打ち上げてないで家族とお茶でもしながら坂本龍一とかジョンレノンでもゆっくり聴いたらいいのに。
歯磨きしながら天気予報を頼りに服を決める。初夏のはじまり、暑かったり涼しかったり雨だったりでなかなか決まらない。時々自分のクローゼットがイマイチな服しかないように感じるのには何か理由があるんだろうか。全部お気に入りしか買ってないのに。
結局昨日とあんまり変わらない服を着て、居住スペースのある2階からお店のある1階に続く階段をバタバタっと降りる。
住居兼店舗。8年前から始めたこのスタイルのおかげで僕の通勤時間が1分を越えたことはない。
今の家を借りる時に大家は珍しがったが、僕が生まれ育った下町の商店街では普通のやり方だ。親が"◯◯屋さん"をしているクラスメイトはたいがい店の2階に住んでた。文房具屋のたけくん家(ち)にも花屋のじゅんこちゃん家(ち)にも玄関はない。生活の出入り口はお店だった。ドラクエの村にあるお店だってそうだ。夜に行くと店主は店の2階で眠ってる。子どもの頃からみんなそういうもんだと思ってた。
昭和の回想をしながら令和の身支度の仕上げに霧吹きで髪を適当に濡らす。僕が知っている限り、美容師のヘアセットはみんなが思っているほど手が込んでない。濡れ髪のまま店の掃除をして、エアコンとスチーマーの電源を入れる。植物たちに水をあげたら自転車で銀行と必要なものの買い出しに行く。マスクなしの頬に風があたるのは気持ちが良い。
鷹番商店街のUFJ銀行で古着屋のタクヤくんと出くわし、また養老乃瀧へ行きたいね的な言葉を交わす。入金と両替を終え、季節の花でも買おうかと加藤くんの店の前を通ってみるのだが、彼が午前中に店を開けることはほとんどないので今日も通過だけ。
用事を済ませてHOMEに戻ったら時計の長針に追われながら納豆ごはんをかき込む。納豆ごはんを手抜きごはん呼ばわりするやつは誰だ。これ以上に美味しいごはんの食べ方を僕はまだ知らない。
12:00に最初のお客さんが来たら、最高に楽しい仕事のはじまり。ここからまる一日、色んな人が会いに来てくれて、一人ひとりとゆっくりセッションしていく。
かっこつけて大げさに言えば、ヘアスタイルやファッションって個人と社会の窓口だと思ってる。その人の考え方とか気分とかの出口。HOMEはお客さんが個人的な自分にフォーカスできる場所でありたい。近況を聞いたり、何気ない会話をしながらお客さんがよそ行きの顔から自分の顔にふっと戻る瞬間を見つける。変化のない人生なんてないから、何年も通ってくれてる常連のお客さんの表情にも今までと違う顔を見つける。見つけたらそこに沿わせてラインを作っていく。
どんなにお喋りしててもちょっとした心の静けさが必要な仕事だと思う。その昔、沢山スタッフがいるサロンで働くのは辛かった。
HOMEをHOMEって名前にして良かった。気取った名前は似合わないし、ここに来る人は自分に還れる場所にしたいって思って付けた名前だから。
最後のお客さんを見送って20:00をちょっと過ぎた頃、手にビニール袋をぶら下げたミキさんが外仕事から帰って来た。
「ただいまー。今日の夜ゴハン、お弁当買って来ちゃった 笑」
「ありがと。片付けちゃうからちょっと待っててね」
ここからHOMEは突然、生活スペースに変わる。
そうだ、HOMEって名前は僕とミキさんの"家"って意味もあるんだった。
-プロフィール-
善里岳弘(ヨシサトタカヒロ)
47
学芸大学
美容師
https://www.instagram.com/home_sato
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第23回 ミニ講座 薦僧 (komoso) の実態を知る!!
薦僧 (komoso) は15世紀に暮露 (boro) とは別に登場し虚無僧の前身といわれています。
暮露に関してはこちらを参照下さい↓
(2022年にnoteにて加筆)
その暮露とは別に発生した薦僧 (komoso) の実態を探っていこうと思います。
暮露 が「既成教団を離れた古代仏教系の<行>的僧侶」に対し、
薦僧とは「尺八吹奏を芸能とする仏教系の乞食芸能者」。
(保坂裕興「十七世紀における虚無僧の生成」)
↑この表現が分かりやすいかと思います。
「薦僧」という言葉が最初に残された主な史料をご紹介。
「戦国時代の武家法制」 隈崎渡 著 1944年(国立国会図書館より)
◯『大内家壁書』(1486年)周防の国(山口県)の大内氏の政治記録
◇禁制
「薦僧、放下、猿引の事。当初ならびに近里を払う可(べ)き事」
文明十八年四月廿九日付
中国地方を支配した大内家が放下僧(ほうかぞう)や猿回しとともに、薦僧も領内から追いはらうべきことを定めている。
(権力者による下層民排除!😭)
「節用集」(国立国会図書館より)
◯『節用集』(室町時代後半)
室町時代から昭和初期にかけて出版された日本の用字集・国語辞典の一種。 漢字熟語を多数収録して読み仮名をつける形式をとっている。
「普化」という字に「コモ」とよみがなが書かれています。
これは、この頃から薦僧と普化禅師の結びつきが強いことを物語っています。
薦僧は読んで字のごとく、菰(薦)を背中に背負って物乞いをして歩いた人々という事ですが、何ゆえ彼ら尺八を携え出したのか?尺八を吹いて門付けすることを、どのような者たちから受け継いだか。
これについては古くから色々な者たちが尺八を吹いて門付けをしていた。
例えば、古い狂言《楽阿弥》は、尺八を吹いて門付けして歩く者たちの事が主題。
この狂言が成立したと思われる室町期の早い時期から、尺八を吹いて門付けして歩く者たちが存在していたことになり、そして彼らは薦僧ではなく「楽阿弥」とあるように少なくとも彼らの一部は阿弥号を持った時宗の徒で、やはり田楽法師がその中心ではなかったかと思われる。
もともと中世の尺八は、猿楽や田楽法師などの中世下層芸能者が吹いていた。『七十一番職人歌合』の琵琶法師の膝前にも一節の尺八が置かれていた。
門付けして歩く際に吹かれた縦笛は、普化尺八や一節切に限られていなかった。九州地方では十六世紀末までには「天吹」という縦笛を吹いて門付けする人々が存在していた。
つまり尺八を含めた様々な縦笛を吹いて門付けして歩くことは、かなり古くから田楽法師など様々な人々によって行われていたようである。その中から、薦僧と呼ばれる一団が成長していったものと考えられる。なお、現在普化尺八とも呼ばれる独特の長管がどのようにして生まれ、いつ頃から薦僧と結びついたかは不明であるが、歌口の造りと三節であることは古代尺八と同じであるし「體源抄」 (1) に一尺五寸五分に平調切りの図があり《楽阿弥》にも「大尺八、小尺八、してき(四笛。「狂言不審紙」(2) は一尺八寸とする)、はんてき(半笛)、れうてき(両笛)をさし」とあるので、古代尺八の系統に属する様々な長さの尺八が存在していたものと思われる。
【體源抄】室町時代に雅楽家の豊原統秋が編纂した楽書。詳しくは第10回ミニ講座でやりました。→ 第十回ミニ講座「體源抄」の尺八
【狂言不審紙】とは狂言の注釈書。
その中で、薦僧が他と異なる際立った特徴といえば、何といっても”普化禅師を始祖と仰ぐ” 半僧半俗の放浪者であったという点であろう。この”薦僧すなわち普化僧”という認識は「雍州府志」(ようしゅうふし)が普化振鈴の作略を慕う朗菴なるものについて記しているので、十七世紀半ばには一般に行き亘っていたことにある。
【雍州府志】(ようしゅうふし)は、山城国(現京都府南部)に関する初の総合的・体系的な地誌。 全10巻。
<まとめ>
薦僧とは→
普化宗を称え尺八を吹いて門付けして歩く半僧半俗で武浪的な性格を持つ
◯暮露暮露から受け継いだもの→宗教的装いと武浪的な性格
◯臨済宗の僧から受け継いだもの→普化振鈴の作略といった禅宗的な意味付け
◯下層芸能者(田楽法師)から受け継いだもの→尺八を吹いて門付けすること
その薦僧の様子は、洛中洛外図に描かれている。
【洛中洛外図】(らくちゅうらくがいず)とは、京都の市街(洛中)と郊外(洛外)の景観や風俗を描いた屏風絵である。2点が国宝、5点が重要文化財に指定される(2016年現在)など、文化史的・学術的な価値が高く評価され、美術史や建築士、および都市史や社会史の観点から研究されている。戦国時代にあたる16世紀初頭から江戸時代にかけて制作された。現存するものの中で良質なものは30から40点とされる(wikipediaより)
(「復元ミニ屏風」より / 国立歴史博物館)牧原一路氏提供
洛中洛外図屏風 歴博甲本
国立歴史民俗博物館所蔵。三条家に伝来しのちに町田氏の所蔵になった経緯から、三条本あるいは町田本ともいう。1940年(昭和15年)に重要文化財に指定されている。
絵の内容から、中心主題は1525年(大永5年)4月に成立した細川稙国の新政権と細川高国で、景観年代と制作年代もその時期、作者は狩野元信およびその周辺の狩野派絵師と推定されている。
詳細はWebギャラリーで見る事ができる↓
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/webgallery_fo.html#b
1000人以上の人々の様子が描かれています。
(じーっと見てると酔うくらいです笑)
���
洛中洛外図は浮世絵のように安易にダウンロードなどが出来ず、このようにWebで見るか、有料でダウンロードするか、美術本か図録でしか見ることができません。
薦僧は、その他、町田本、上杉本などに描かれおり、探して見ると結構幾つかある。しかし、美術館に所蔵してあっても公開されることも稀。個人蔵であったらなおさら人目にはさらされない。虚無僧のイメージは多くの人が知っているのに、薦僧のイメージが知られていないのはこのせいもあるのではないのかなと思います。
参考資料
上野堅実「尺八の歴史」
保坂裕興「十七世紀における虚無僧の生成」
山口正義「尺八史概説」
コムジョはホントはコモジョです。
「尺八吹奏を芸能とする仏教系の乞食芸能者」目指して日々頑張ります笑。
...
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先日、 久しぶりに、近くにある、本屋さんと一緒にになっているカフェに行ってきました。
大好きな ナポリタンを注文して、優しい香りのハーブティーも、お願いして、ポットでくるので、これまたまったり♪ 少し、自分へのご褒美の日でした♪ お腹が膨れてにっこりしながら(笑)♪ 本屋さんの中を、ゆっくり見て回って、。 本は 良いです(*^_^*)、 勉強が苦手な私は、難しいと眠くなってしまうので、、やさしそうな、わかりやすそうな、 そんな本が好きでっつ(笑)♪ 看護学校の時は、難しい事が難しい言葉で説明してあるですよ。。もう、なんじゃいっ です。 なんで、図や、漫画のようなものから入って少しずつ外堀を固めて、やっとこさ難しい事の意味を知る。。遠回り選手です♪
本と、音楽と 祖父母に助けられて、何とか生きてきたような♪
素敵な、本をみつけて、 、今まで読んだ本の中で、一番好きかも♪
読んでいたら、祖母をいろんな事を、思い出して♪
祖母は美容師さんで、自分でお店をやっていて、良くお嫁さんを作ったりしていました、。着付けから、日本髪。 畳に 赤いじゅうたん敷いて、着付け部屋で、白無垢の花嫁さんが座っていたかな♪
3歳の頃から、小学校、中学校、高校の途中まで、彼女のお世話になりました♪
彼女のお陰で、いくらか、まともな人間で、生活できている私です♪
小学校の頃の私は 勉強大嫌い(笑)♪ 学校が終わったら、校庭に虫取り網をもってすっ飛んでいって、トンボをとったり、鉄棒でぐるぐる回って、友達と夕暮れ時まで遊んで、 そうして女子なのに(笑)♪宿題もせず!!怒られていたんですが、ピンときてなくって、あと、忘れちゃう、遊んでて、(笑)!!
見かねた祖父母が、お金もないのに、いとこが通っていたもの全部、学習塾、そろばん、お習字、絵画、オルガン、 行かせてくれたけど、全部 小学校で終わり。。。
さぼって行かなくなって(>_<) あー、本当に女子ではないな、。
色々あったけれど、
でも、ちびまる子ちゃんの世界そのままのような、楽しい小学校時代でした♪
中学校に入ってからも、 勉強は大嫌い( ;∀;) 好きなのは、英語と音楽と、美術、かな、、
あるとき、例のごとく 宿題をやってこないは、授業中に友達との交換日記を書きながら、どんなクレープ屋さんを友達と開こうっ💗と ノートに一生懸命書いとりましたら、担任の社会の先生から こっぴどく怒られて(笑)♪
校庭のスタンドに、夕方呼ばれて。 二人、夕焼けのなか座って。
先生一言
『 。。。なあ。 おい、 あのなあ、勉強、しろ、 いいな、、な? 』
と それから、遠く見ながら、
『 俺なんてなあ、 もう、ここに 心の洗濯だよ、お前たちと過ごして、心の洗濯なの、。わかるかあ? 大人はなあ、厄介なんだぞ、お前、。だから、生きてくために、 準備すんだよ、 ちゃんと、な、 わかるか、? 』
四角い黒のフレームの眼鏡に、ビートルズの横分けチックな髪に、大きな顔の谷中先生。あだ名は 北京原人。。。 先生の顔に夕焼けが映って、悲しそうな顔して、私をみてた。 心の洗濯っていう 素敵な言葉は この時
覚えました♪
しかし、その後も 勉強せず、またもや無理やり塾へ。。。( ;∀;)
裕福でなかったので、可愛いお洋服はなくって、、、家着は祖母と同じもの(笑)(笑)(笑)♪♪♪ 恰好はおばあちゃん!!外着は制服があったから、助かったかな、。時々、でも、ひらひらの白いやつとか、フワフワの柔らかいやつとかが欲しくって、無理やりの塾も嫌で、塾の本を全部ごみ箱に捨てて、祖母とおそろいの服を全部ぶん投げて 祖父のでっかいピース缶に貯めてある100円玉をポッケに入るだけ詰め込んで、( ;∀;)♪♪♪ すぐ目の前の親友の家へ、家出。。 祖父は大怒り。。( ;∀;) 祖母は 私がすぐそばの友達の所に
居るとわかったら、良かった、、よかった、、って めちゃくちゃに心配して、、帰っておいで、と。 怒る祖父を一生懸命止めて、。
白内障が 進んでいて 片方、見えていなかった祖母。 私と妹の子育てで、身体に無理をして、心臓も悪くなっていて。
何にも考えていない、アホは、自分のお布団一つあげなくて、
お茶碗一つ洗わなくって、靴下ひとつ干さなかったから
それから 二年後、祖母は空の上に行ってしまいました。
体操服は、10着くらいあって、 祖母が亡くなって、叔母から、洗濯が大変だから、沢山買っとったんよ、っと 。
志村けんさんの、ひとみ婆さんに祖母が似ているのは、眼鏡。かけると、目が大きくなる眼鏡。 その眼鏡をかけて、 靴下についた毛玉を毛抜きでとって、破れたら、糸で繕ってた。
勉強もしないのに、一人前に高校に行かせてもらって、入学式の時、いつも、授業参観や、そういうものには、必ず着物を来て祖母が来てくれて♪
おしろいで顔が真っ白なんだけど、そこに紅をチョンっとつけて、 今なら、可愛くって♪💗愛しくて抱きしめるのに、その当時は恥ずかしくって、、 『 真っ白い顔して!! ばあちゃんオカメだよっつ!! 』 と言い放ち。。 でも、祖母ニコニコしてて。 一年一組になった私に、
『 良かったねえ💗!! ほら、いの一番じゃ、ほれっ💗! 』
家に帰っていの一番だと、祖父や近所の人にうれしそうに話して回って。
病室で、私の人差し指を手で握って、
『 、、がんばるんよ、 、 ええね、、がんばるんよ、 』
と 時間がないって そんな表情の 祖母、
最後の会話とふれあいでした。
お葬式の時 涙がでない、、 すぐそばに、祖母がそばにいて、
言葉も なくても そばにいるようになったような、
、よく、わからない感覚 、
砂糖とシイタケがいっぱい入ったあんこのようなカレー、
鶏肉のミンチとニラがしこたま入ったハンバーグ、
ケチャップで炒めただけの具のないスパゲッティーに、白ご飯の 夕食
友達がきて、かっこよくみせたくって、ホットケーキを作ってとだだをこねたら、甘いキャベツ入りのお好み焼きに。。。(笑)♪
私が大きな声を出して、反抗すると、
肩を左右に揺らして、ニコニコ笑って リズムをとり始める彼女。
可愛い 愛しい、でも、もう逢えない人💗
孝行したいときに 祖母は なし 、です、、
優しさは 強さだと
なんだか確信している(笑)♪なんの取り柄もない
お茶の間おばちゃんの私の
真ん中にいる人。
、なんでしょうかっ、、 今日 祖母をこんなに想い出すのは、、
ぅ~~ん、、、しっかりせい、っと
私に言っとるんでしょうか、���女( ;∀;)。。。
本、名前、似たような日本題の本が沢山あります、、
薄くて、赤くて目立っって手に取った適当な私っ💗(*^_^*)
だけど、
とても ٩꒰ ˘ ³˘꒱۶~💗
な 本です。
ちっちゃなうす~い 本っ💗
ジョージ・ソーンダース 著
congratulations , by the way (原題)
人生で大切なたったひとつのこと (日本題)
あの、機会があったら、、ネ
ご覧になってみてください♪
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