お酒の種類や銘柄の知識
ひと昔前であれば、適量のお酒は健康に良いと言われていましたが、最近ではタバコと同じように百害あって一利なしとまで言われています。
それなのにワインは、ポリフェノールが豊富で健康に良いとかも言われています。
ただ、個人的見解になってしまいますがお酒とも上手く付き合えばいいのでは?と思っています。
今回は、お酒の種類や銘柄について簡単にまとめてみました。目次
お酒の種類や銘柄の知識
ワイン
赤ワイン
白ワイン
ロゼワイン
スパークリングワイン
ウイスキー
スコッチウイスキー
アイリッシュウイスキー
アメリカンウイスキー
ジャパニーズウイスキー
ビール
ラガービール
エールビール
スタウトビール
ヴァイツェンビール
日本酒
辛口酒
甘口酒
爽酒
濁り酒
焼酎
その他のお酒
ブランデー
ジン
ラム
テキーラ
最後に
関連
お酒の種類や銘柄の知識
お酒には、ワイン、日本酒、ウイスキー、ビールなど、様々な種類があります。
そしてそれぞれ異なる原料や製法で作られ、味わいや飲み方も異なります。
ワイン
ワインとは、ブドウを発酵させたアルコール飲料のことを指します。
ワインには、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインなどがあります。
赤ワイン
赤ワインは、黒ブドウを使用して作られ、発酵させたものです。
赤い色や渋みがあり、肉料理やチーズなどとの相性が良いことで知られています。
代表的な赤ワインの銘柄としては、ボルドーのシャトーラフィットロートシルトや、イタリアのバローロなどがあります。
白ワイン
白ワインは、白ブドウを使用して作られ、発酵させたものです。
赤ワインと比べるとフルーティーで軽やかな味わいが特徴で、魚介類やサラダなどとの相性が良いことで���られています。
代表的な白ワインの銘柄としては、フランスのシャブリや、ドイツのリースリングなどがあります。
ロゼワイン
ロゼワインは、赤ブドウや白ブドウの皮を一定時間、発酵中に浸して作られるワインです。
ピンク色の色合いが特徴的で、赤ワインと白ワインの中間のような味わいがあります。
軽い食事やBBQなどに合わせることが多く、代表的なロゼワインの銘柄としては、フランスのプロヴァンス地方で作られるロゼがあります。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、二次発酵させて炭酸ガスを含ませたワインのことを指します。
代表的なものとしては、フランスのシャンパンがありますが、イタリアのプロセッコや、スペインのカヴァなども有名です。
祝い事やパーティーなどで飲まれることが多く、カクテルのベースとしても利用されます。
ウイスキー
ウイスキーは、麦芽や大麦、ライ麦などを原料としたアルコール飲料で、樽で熟成させたものです。
ウイスキーには、スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、ジャパニーズウイスキーなどがあります。
スコッチウイスキー
スコッチウイスキーは、スコットランドで作られたウイスキーのことを指します。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作られる「ブレンデッドウイスキー」と、100%モルトウイスキーで作られる「シングルモルトウイスキー」の2種類があります。
スコッチウイスキーは、地域によって味わいが異なります。
例えば、スペイサイド地方のウイスキーは、フルーティーで香り高く、アイラ地方のウイスキーは、燻製のような香りが強く、塩気があるなど、多様な味わいを楽しむことができます。
アイリッシュウイスキー
アイリッシュウイスキーは、アイルランドで作られるウイスキーのことを指します。
麦芽を使用するスコッチウイスキーと異なり、大麦や小麦を原料にしています。
また、3回蒸留されることが特徴的で、滑らかな味わいが特徴です。
アメリカンウイスキー
アメリカンウイスキーは、アメリカ合衆国で作られるウイスキーのことを指します。
コーンを原料とした「バーボン」、小麦や大麦を原料とした「リュー」といった種類があります。
また、アメリカンウイスキーは、蒸留後に樽で熟成させることが法律で定められており、バニラやキャラメルなどの甘い香りや味わいが特徴です。
ジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーは、日本で作られるウイスキーのことを指します。
スコッチウイスキーをモデルにしているため、味わいや製法にもスコッチウイスキーの影響が強く見られます。
例えば、山崎蒸留所のウイスキーは、スコッチウイスキーの製法を取り入れつつ、日本の気候風土に合わせた独自の味わいを追求しています。
ビール
ビールは、麦芽やホップ、水、酵母などを原料にして作られるアルコール飲料で、世界中で愛される人気のある飲み物です。
種類は様々で、ラガー、エール、スタウト、ヴァイツェンなどがあります。
ラガービール
ラガービールは、低発酵のビールで、ビールの中でもっとも一般的なタイプです。
スッキリとした味わいが特徴的で、多くの場合は明るい黄色からやや濃いめの金色で、ビールの中でもっとも飲みやすく、一般的な味わいが特徴です。
代表的なラガービールとしては、アサヒスーパードライやキリン一番搾りなどがあります。
エールビール
エールビールは、高発酵のビールで、ラガービールに比べて味わいが濃厚で、ホップの香りが強く感じられます。色はラガービールよりもやや濃く、赤みがかっています。
代表的なエールビールとしては、ギネスやホッピーなどがあります。
スタウトビール
スタウトビールは、イギリス発祥の黒ビールで、ビールの中でもっともコクがあり、苦味が強いタイプです。
麦芽の焦がしを強くすることで、コクや香りを強めています。
代表的なスタウトビールとしては、ギネスのドラフトスタウトやサッポロビールの黒ラベルがあります。
ヴァイツェンビール
ヴァイツェンビールは、ドイツ発祥のビールで、小麦を原料にして作られます。
色は淡い黄色で、白濁した色合いが特徴的です。口当たりが軽く、フルーティーでさわやかな味わいが特徴的です。
代表的なヴァイツェンビールとしては、エーデルヴァイスやハイネケンのヴァイツェンなどがあります。
日本酒
日本酒は、日本で古くから作られている伝統的な酒です。
米と麹(こうじ)を原料にして、酵母を加えて発酵させることで作られます。
種類によって味わいが異なり、辛口、甘口、爽酒、濁り酒などがあります。
辛口酒
辛口酒は、麹の発酵が進んだ日本酒で、味わいがスッキリとしています。
辛口酒は、おつまみや肉料理と合わせるのに適しており、飲みやすさから多くの人に愛されています。
代表的な辛口酒としては、八海山や田酒などうも甘さが苦手な方におすすめです。
甘口酒
甘口酒は、辛口酒に比べて甘みがあり、フルーティーな香りが特徴的です。
一般的に女性に人気がありますが、男性でも飲みやすい酒として人気があります。
代表的な甘口酒としては、岡本酒造の神亀がお勧め。
爽酒
爽酒は、アルコール度数が低く、軽い飲み口が特徴的な日本酒です。
普通酒や特別純米酒、純米吟醸酒など、さまざまな種類がありますが、どの種類も飲みやすく、食事と合わせやすい酒として親しまれています。
代表的な爽酒としては、東洋美人や獺祭などがあります。
濁り酒
濁り酒は、日本酒の中でも特に風味豊かな酒です。
濾過をせずに酒の原料である米や麹の成分をそのまま残すため、白く濁った色合いが特徴的です。
口当たりがまろやかで、芳醇な香りがあります。
代表的な濁り酒としては、磯自慢や久保田などがあります。
焼酎
焼酎は、日本独自のお酒で、蒸留酒の一種です。
主に麦、米、芋、黒糖などを原料にし��います。日本では、主に九州地方で作られることが多いですが、他の地域でも作られることがあります。
アルコール度数は一般的に25度~45度程度で、濃厚でコクがある芋焼酎や、さっぱりとした味わいが特徴の米焼酎など、種類によって異なる味わいが楽しめます。
焼酎は、ロックや水割り、お湯割りなどで飲むことが多く、地域によっては、熱燗や冷や燗、またはソーダ割りなど、様々な飲み方があります。
また、カクテルにも使われます。
焼酎を使ったカクテルには、レモンサワー、グレープフルーツサワー、カルピスサワー、ハイボールなどがあります。
特に、レモンサワーやグレープフルーツサワーは、焼酎の特有の香りや味わいが生かされ、爽やかで飲みやすいカクテルとして人気があります。
また、焼酎には、地域によって特徴的なものがあります。
代表的な焼酎の産地としては、宮崎県の「日向夏焼酎」や鹿児島県の「黒霧島」、「さつま芋焼酎」、「泡盛」などがあります。
これらの焼酎は、その土地の気候や風土に合わせた製法で作られ、独自の味わいを持っています。
焼酎には、ビタミンB1やポリフェノールなど、体に良い成分が含まれています。
その他のお酒
ブランデー
ブランデーは、ワインやフルーツを原料にした蒸留酒です。
樽で熟成させることで、香りや味わいが豊かになります。
一般的には、オレンジやレモンなどのシトラスフルーツを使用したカクテルに使わ
れることが多いですが、ストレートで飲むこともできます。
代表的なブランデーとしては、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスなどがあります。
ジン
ジンは、ジュニパーベリーを主原料にした蒸留酒で、爽やかでスパイシーな味わいが特徴的です。
トニックウォーターとの相性が良く、ジントニックとして飲まれることが多いです。
また、レモンやライムを加えたカクテルとしても人気があります。
代表的なジンとしては、ビーフィータージン、ホルストゲンジン、タンカレージンなどがあります。
ラム
ラムは、サトウキビを原料にした蒸留酒で、甘みやコクがあります。
カクテルに使われることが多く、モヒートやダイキリなどが代表的です。
また、ストレートで飲まれることもあります。代表的なラムとしては、バカルディ、ハバナクラブなどがあります。
テキーラ
テキーラは、アガベを原料にした蒸留酒で、メキシコが発祥の地です。
辛口でアルコール度数が高く、ストレートで飲むことが多いです。
また、マルガリータなどのカクテルにも使われます。代表的なテキーラとしては、ホセ・クエルボ、パトロンなどがあります
最後に
お酒には、さまざまな種類があり、それぞれの特徴や飲み方があります。
自分が好きなお酒を見つけるためには、様々な種類のお酒を試してみることが大切です。
また、お酒は適量を守って、楽しみましょう。
飲み過ぎには注意して、健康的な飲酒を心がけましょう。
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当店の営業時間は
月曜から土曜 9:00〜15:30、17:30〜19:00
日曜、祝日が定休日
商品のお問い合わせはメールにてお願いします。
今週から人が出歩くようになるのかな?と思ったら予想以上に静けさが続いてますね。
このままの調子だと終息はもうすぐそこでしょうか?と言っても気を緩めず、手洗いしっかりしていきましょう。
さて、ちょっとタイミング的に遅いかもしれないのですが…
しっかりと造られた燗で美味しい日本酒は開栓後の熟成も楽しんでいただけるように、一升瓶でのご購入をオススメしておりました。しかし色々なお酒を楽しめる飲食店さんがお休みの状況ですので、お試しサイズの四合瓶のラインナップを増やしました。
杉井酒造
・杉錦 八十八 生酛純米
低アルなのにしっかりと味がありキレもよし。どんな食事にも合わせられるオールラウダー。
・杉錦 天保十三年 山廃純米
コスパ良すぎな山廃。最初の一歩に最適。
北島酒造
・北島 生酛純米 玉栄 原酒
そのままではもちろん、割り水をしてあなた好みの味を探す楽しみ方ができます。
・Moto GOGO 酸基醴酛 みずかがみ 純米吟醸
ワインも好きなんだよね。という方にオススメです。独特の酸味がやみにつきに。
燗酒の美味しさをお楽しみください。
そして、
うちゅうブルーイング
・宇宙IPA 330ml
もきておりますよ。
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おはようございます!念のためにこんにちはとこんばんはも。
GW良い陽気が続きましたが、今は雨が降ってヒンヤリとしています。
おうち時間にも慣れてきて、netflixはやっぱり優秀で。
みんながこぞって騒いでいた「ストレンジャーシングス」をそれなりのスピードで追いかけています。
ふと視聴履歴に観た記憶のない「鬼滅の刃」が。
AIのいたずらかと思いきや父が一気見したそうです。
もうすぐ母の日なのでお母さんにも教えてあげようと思います:-)
# 雪中梅 純米 (丸山酒造場・新潟)
ナッツやスパイスを感じる香りはおだやかに、酒らしく。
なめらかな口当たり、キメ細やかな旨みとしっかりした酸、のどごしのビター&ドライがキまっています。
抜けのおいしいコクモツ感が脳みそをシゲキ、ヨインの潔さも手伝って気がつけばアナタは杯を重ねていることでしょう。
冷してキリッと楽しむならば、サーモンカルパッチョと。
50℃まで温めて、うまい!ってなったらサムギョプサルやヤムウンセンなどエスニックとも相性良いですよ~
燗酒のスタートとして以前紹介した本醸造と、燗の飲み比べもおすすめです。
甘いような苦いような、あそんな、あそんな深みにハマってください:-)
それでは本日もはりきっていきましょう。
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古母里
幾つかの好きな飲食店の中で、私にとって格別な場所が「古母里」です。
毎週でも行きたい、心を満たしてくれる日本料理屋は赤坂にあり、この店に限っては、美味しいとか、接待にも使えるとか、有名店であるとか、ましてやネットで何点など、そんな基軸では捉えることのできない魅力があります。
着物姿で品の良い美人の女将さんと、この店の流儀を知るベテランスタッフと、奥では言いたい放題言う大将と数人が仕事をしています。決して広い店でもなく、内装にたっぷりお金をかけた店でもない。若い女性を誘って期待させて連れてきても大喜びする姿は想像できません。
年齢層の高い客のほとんどが此処を馴染みにしている常連で、作詞家のようなちょっと玄人風の人、大人が肩の力を抜いて話しながら食事をしている雰囲気の店で著名人が普段着で来るとも聞きます。
最初に大将がその日の魚介類をテーブルに運んでくる。ボールペンで指しながらの早口の説明を受け、じゃあこれはお刺身で、これは煮付けでとお願いすることから始まります。
私は和食の時は専ら日本酒なのですが、この店には日本酒が一種類しかない。
このご時世、手に入りにくい地酒や、やたらと高い大吟醸がずらっと並んでいる店も多く、こっちは甘いとか、やっぱりこの銘柄は違うとか、奥深い日本酒の世界を味わうことも楽しいもので、隣の居酒屋なんて80種類の日本酒を揃えている。
しかし古母里では日本酒をくださいと言うと日本酒が出てくる。それがどこのなんという酒か、私は聞いた事もなければ、今後聞くこともないだろう。
日本酒を頼めば日本酒が出てくる。これが良いのです。
私の中のもう一つの名店、渋谷の玉久も、日本酒は2種類ほどしかありません。
それでいいのだ。40歳を越えて、私はきちんとした店で酒の種類がほとんどない店に好感がもてるようになってきた。チャラチャラと揃えなくていいのです。
ものごとを対外的に通用する固有名詞に縋ってしか判断できないような、この店にはあの酒が置いてあるから凄い、お気に入りの銘柄が置いてあるかどうか店に訊く、そんな無駄に攻めたスタイルは此処ではいりません。
日本酒のことで言うと、ちょっといい店に行くと純米大吟醸ばかり揃えているようなところが多いが、大トロやA5の霜降りばかりでは口の中はベタベタ、気持ち悪くなって飽きるのと同じで、量を飲む私は、主張し過ぎない、もう少し”普通” のものが好みです。
古母里には、美味しい魚やつまみを頂いて、その後はしゃぶしゃぶかすき焼きというのが定番なのだが、他にも実に多くの料理がある。
最初の頃、お肉の前にもう少し何か召し上がりますかと、例えば○○とか○○とか、様子に合わせての提案にそれもいいなあ、それもいいなあと迷っていると、じゃあ一度メニューをご覧になりますか、どうぞゆっくりお決めくださいと厚い板に書かれたメニューが出てきた。この店でメニューを見た事がなく、メニューがあったのかと驚いた。ずらっと書かれたメニューがあるにも関わらず不思議なことにメニューが出てくることは無い。客が食べたいと言うものを用意していったら品数が増えたそうで料理は多種にわたり、キャベツの炒めものもあったりしてほっとする。これがまた旨いのです。
当初、私が牡蠣フライをぺろっと食べた様子を見て、もう少しお持ちしましょうか?一つ?二つ?と言うので驚いた。古母里では牡蠣フライ一つをおかわりさせてくれる。五つの牡蠣フライを人数に合わせて六つにしてくれる店はあるけれど、追加で一つだけ揚げてくれる店は聞いた事がありません。
しゃぶしゃぶとすき焼きの肉は分厚く大きい。当然あと一枚持ってきましょうかと尋ねてくれる。
例えば食事の最後に一枚ずつしゃぶしゃぶを食べたいと言うと、喜んで一枚の肉の為に量を減らした野菜と一緒に鍋を用意してくれる。笑ってしまう程に客の都合に合わせてくれる。
おしぼりを交換してくれる際、数滴の醤油をこぼしている私の手前をさり気無くチョンチョンと拭いてくれるのも、サービスとかマニュアルとか、そういったものにはない所作がある。
ある時は食事の最後の方で私の熱燗が空いてしまい、もう一本いこうかどうしようかと言う様子を見ていた女将さんが「もう少しだけお持ちしましょうか」と、もう少しだけ熱燗を運んでくれた。一合ではない、もう少しってなにと思いながらも、此処は古母里だと実感したものです。
こんな風に数や量は、客のために実にあいまいで、枠のない絶妙な心配りこそ古母里の真骨頂と言える。
メニューにもどこにも値段など書かれていないわけで、ましてや、追加の牡蠣フライ一つ、肉一枚、もう少しだけの熱燗、それが一体いくらなのかは永遠にわからない。
そんな枠をとっぱらった店との関係性や信頼の中で過ごす時間は心地よく、いつも満たされた気持ちいっぱいで帰らせてくれる。
私など一番くらいに若造の客だが、他のどこにもない時間を泳がせてもらっているようで本当に居心地よく楽しいのです。
「若いのに食べるのが好きなのね」
他の店の名刺を持ってきて「今度此処行ってきたらいいわよ」と、稀に敬語を外して母親のように接してくれる距離感もまた絶妙なものがある。
料理が旨いとか、サービスが良いとか、そんなものでは全く括れない特別なマジックがある。ある人が 「ここは料亭の裏口」 と表現したが、なかなか的を得ている。
顔を覚えてもらえない新参者の頃は、こちらがどんな人間か伺うような距離を感じたが、通っているうちに特有の懐で迎えてくれる。
ある夜、古母里に向かう途中で隣近所の店と話していると、昨日は安部さんが古母里に来られて、この細い通りが大変だったと聞いた。着いて女将さんにそのことを訊くと、「彼は独身時代から来ているのよ。お父さんが大臣の時に秘書やってらして、料亭で会食される間、そのテーブルでよく一人で食べていたんですよ。彼が総理大臣になったからって、いっぱいの時は無理よとお断わりしたことありましたけどねえ」 と笑っていた。
「その時は、ここから歩いてお帰りになられたそうよ」 天皇陛下が若かりし皇太子様の時に、ご友人と来られたこともあったそうだ。
これ見よがしに盛り付ける料理でもなく、格式を重んじて息苦しい空間でもなく、きちんとしていてどこか家庭的。店と客の呼吸が長年かけて溶け込んだ店。万人に薦める店ではありません。
私が大切な人と時間を過ごしたい時に訪れる日常を特別にした料理屋です。
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