#今日は昨日のつづきどこ��らか言葉が
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honnakagawa · 1 month ago
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6月20日(金)open 12-19
毎日30℃を超える日々…
「この かんじ、ぜったい そうだ はじまったよ、はじまった!」
6月ですけど、これはなつだね。 今日も本が届いているので、またまたこちらに。 合田里美さんの新しい絵本『なつだね』を楽しみに開いて、まず見返し(表も裏も!)のデザインに、わぉ〜素敵〜!と感動しました。 そして合田さんの空気と水分を含んだような素晴らしい��の表現に心がピカピカに洗われました… どちらかと言うと夏は苦手な季節だけど、この絵本は気持ちが良くて、海に駆けだしたくなりました。 海、無いんだけどね。 だからこその、憧れ… ほとんど再入荷の本ですが、新しいものは 『なつだね』 『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』 『さみしくてごめん』 の3冊です。
『K2 naokiishikawa』 『すべてを蒸したいせいろレシピ』 『brutus』No.1032、1033 はご注文品。
最後の写真は庭に落ちている地域猫のぽんちゃん。 ぽんちゃんも「なつだね」と言ってます。
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blr-blue · 29 days ago
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【思考オムニバス】
 Tumblrの下書きばかりが溜まっていく。表現を直しさえすれば出せそうな記事だってあるのに結局それすらも面倒で、下書き一覧に残っている誰にも見せられない吐露だけが、奥底で地層を形作っている。
 Tumblr以外のすべてのSNSに疲れている。情報、情報、人、ヒト、ひと。自分だってその中のひとりなのに、人間キメーと思ってしまう。他人のポストのツイ消しを見て、「やっぱりこれ消したんだ〜ふ〜ん」とか考える。ツイ消しするくらいなら一時の感情でポストしなければ良いのに、とか思う。自分だってツイ消しするくせに。さいきん心が���まい。
 ぎっくり腰は治りかけてきたけどまだまだ腰は痛い。
 昨日、仕事終わりの彼と一緒に、数駅先にあるスタバに行った。作業を終えた帰り道で彼が「夜ご飯を買うのにコンビニに行きたい」と言うのでコンビニに行った。一緒に店内に入って、わたしは買うものがないので彼がご飯を選ぶのを待っていたが、いくら待っても彼は悩むばかりで、買うものを全然決め切らないので苛々してしまった。「腰も痛いしはやくして」と言ったら「ごめん、じゃあ家帰ってからひとりでコンビニ行くわ」と言うので、そのコンビニでは何も買わず電車に乗った。
 その後冷静になって、自分の発言を思い返して死にたくなってる。わたし、他人が買い物で即決しないことに対してよく苛立ってしまうんだけど、これってわたしが幼少期に許されなかったことだから、他人に対して無意識に即断即決を強いているのだと思ってしまった。小さい頃から、発達障害のある弟と妹のことを配慮して、出先での買い物などはできるだけ手早く済ませることを強制されてきた。「早く決めて」「すぐ買ってすぐ行くよ」という両親の声をよく覚えている。購買行動においては悩まずにすぐに商品を決めることが求められてきた。わたしはそうして生きていくことを求められてきたから、自分の周りの人がのんびりと商品を決めていることに対して苛々してしまうのだ。
 たかが5〜10分くらい待ってやれば良かった、と思ったが、彼氏はべつに気にしてないみたいだったのでなあなあにして帰ってきた。こういうときにきちんと謝れたら可愛げがあるのにな、と思うけど、できなかった。子どもだった自分が泣いている。
 9月に東京でやる研究会の幹事会に入っている。その中の作業単位のグループ長をしてるんだけど、出しゃばりの女の子(同学年)がウザすぎてちょっと返信にトゲを刺してしまった。あなたがグループ長やりたかったんだよね、ごめんね、でも経験者わたししかいないんだからさすがにわたしの言うこと聞かずに勝手に進めるのやめてもらっていい? とは言えるわけないので、先走らずにちょっと待っていてね、と返信した。
 最近、日常生活において、相手の些細な発言がきっかけで憧れが幻滅に変わる瞬間に際している。前々からこのひとちょっと住む世界違うな〜とは思っていて、その色が最近濃くなってきてはいたけど、その臨界値を超えてしまって、とうとう嫌悪に変わってしまった、みたいなかんじ。別に攻撃されたわけでもないし、相手は何も悪くないのに、どうしても許せない発言があった。ずっとそのことをぐるぐるぐるぐると考えてしま��。
 その発言を不愉快に受け取ってしまうというのが、わたしの育ちの悪さを決定づける何よりの証拠なんだよなあ、と思う。そういうことばっかりで嫌になる。くるしい。
 箸でじょうずに物を掴めないとき、「すみません、育ち悪くて(笑)」と自虐をすればなんとなく許してもらえるしネタにしてもらえるけど、それをするたびに何かをすり減らしている。箸だけじゃない。わたしは家事全般ができない。治療したとはいえ虫歯だってあるし、歯並びもけして良くはない。それを「育ち悪いんで」と説明すればなんか納得してもらえるから、いつもそういうふうに言って場を収めてるけど、こういう自傷だってほんとうはやめたいのだ。
 父と母がわたしに躾をしなかったのは一種の愛だった。弟と妹に障害があるから苦労することが多かった幼少期、両親はわたしに家事手伝いなどを一切させなかった。わたしにこれ以上負担をかけたくない、と思っていたらしい。それを成人してから伝えられて、ひとりでひっそり泣いた。たしかに愛だった、これはだれにも否定させない。
 母も父も箸の持ち方が間違っていようとわたしに指摘しなかった。きょうだいは箸すら持てず手で食べるとかザラなので、父母はわたしに対して「まあ使えればいいんじゃね?」くらいの認識だったらしい。箸の持ち方は中学のときに自分で矯正したけど、今でも気を抜くとへんな持ち方になる。それを指摘されたときに説明が面倒だから「育ち悪くて〜」と逃げるんだけど、そのたびに父と母を裏切っているような気分になる。
 誰かに説明しづらい生活やら人生ばかりでいやになる。きちんと説明したら重たい空気になるし、自虐に逃げれば自分が傷つく。何も知らないひとは幸せでいいよね、無邪気なままでいられるんだもん。わたしだって知らなくてすむなら知りたくなかった、と思いながら、足首まで浸った地獄でちゃぷちゃぷ水遊びしてる。
 何気ない他人の無配慮でよく大怪我をする。だれもわたしの怪我には気付かず、むしろこっちが声を上げれば正論で叩かれる。だから自虐に逃げる。自分で痛みをコントロールできる方がまだマシだから。こんな生活、いつまで続くんだろう。
 むかし、精神が不安定なときによく男に逃げていたという話は前にもした通りだけど、きっとそれって、自分のことを根掘り葉掘り聞かずとも抱きしめてくれるのが心地よかったのかも、と思った。Tinderにしたって顔のいいナンパについて行くにしたって、自分のことなんか開示しなくても手っ取り早く人肌恋しさを埋められる。あなたがいて、わたしがいて、凹凸があるから埋めにいきましょう、というだけだ。愛のない性交渉の虚しさなんかより、無知��えの無邪気さのほうがよっぽど暴力的だ。
 今は抱きしめられたいと思ったとき、同居してる彼にそれを求めるけど、抱擁をしながらいつも、「これって抱きしめられているのではなく、わたしが抱きしめているな」って思う。ちがうなあ、と思う。ほんとうは、何も言わずとも抱きしめてほしいのだ。
 夜、誰かと一緒に眠るとき、わたしより先に相手が寝るとちょっとだけ寂しい。だけどわたしの寝つきの悪さは天性のものだし、彼は彼でいつどこでも眠れるタイプの人間だからいつもわたしだけが眠れぬ夜をたった一人で弄んでいる。睡眠導入剤を飲んだ日ですら、わたしの方が寝るのが遅いのだからどうしようもない。
 眠る瞬間に誰かに抱きしめられていたらどれだけ幸せだろう、と考えながら日々、薬が効くまで夜の時間をやり過ごす。寝つきの悪さのせいで生活に支障が出ている。もうここ何年も。
 ずっと市販薬で耐えていたけど、もうさすがに限界だと思い、睡眠外来を予約した。「不眠 病院」とか検索するとすぐに心療内科のHPに飛ばされるのやめてほしい。別に鬱でもなんでもない。ただふつうに眠れないだけなの。
 感情も思考も結局は脳みその神経細胞の電気信号と神経伝達物質によるはたらきでしかない。水槽の脳が本当にそうだったらいいのに、とよく考える。わたしの脳を水槽に沈めている上位存在がいるのなら、わたしに幸せな夢を見させて。
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chisasarasa · 2 months ago
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250217
朝、なんとなく早起きができる。 睡眠時間はとれていて、でもずっとねむっていたかった。 昨日からのまま、声が出にくい。
何か身になることに時間を使おう、と思って切り干し大根を煮る。 お弁当用に玉子焼きを作る。 フライパンに卵が張り付いて、ぐずぐずになってしまった。 仕事へ行く。 いつまでにこの実験を終えればいいですか、と教授に聞くと「できるところまで」と返ってくる。 できるところまで。それは時間��制限のある人にいう言葉で、3か月後の契約更新がなされないのではないか、と不安に思う。
彼がどらもっちを買って帰ってきた。 わたしは元気がないときは食欲がおちるのに、彼は甘いものを食べれば人はみな元気になると思っている。自分がそうであるように。 彼はクリームとあんこが47%増量中のどらもっちを食べていた。
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250218
わたしは勉強がすきだった、ということを思い出して、大学の図書館で本を借りて帰る。おもしろい。 晩ごはんは松屋の牛丼。 並盛が多く感じられて苦しい。小盛にすればよかった。
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250219
朝、日記を書く。 3日間くらい日記をかけていなくて、でも、残しておきたかったから、書いた。 今日も寒い。 はやく春になってほしい。 冬が終わることと春になることは同義であるけれど、春になってほしい。 朝ごはんは昨日買ったおいしい食パンとポトフ。 次の冬が今からこわくて仕方がなくて、次の冬が来る前にここから脱出したい。
今日は彼が会社の飲み会でいない。 炊飯器で鶏むね肉を蒸して、キムチと切り干し大根を食べた。映画を観た。 わたしは絵や詩がかきたかったんだ、これしかないんだった、と思い出す。 職場から絵や詩がなくなって、絵や詩に向き合う気持ちがよわくなっていた。職場というより、環境。わたしをちゃんとつれていかなくちゃ。 なんて弱い生き物なのだろう。 毎日、絵や詩に触れよう。どこかにいかなくたって、わたしにはわたしの本棚があるのだし。
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250220
朝、部屋がだいぶあかるくて、日が昇るのが早くなってきていることに安堵する。
生活が安定したら、絵や詩が落ち着いてかける、と思っていたけれど、逆で、絵や詩をかいて、わたしが安定したころに生活が安定するのかもしれない。 絵や詩をかいているとき、わたしの中は平穏。
夜、ずっとしゃべりつづけてしまう。 今日1日、起きたこと全部をしゃべらないと気が済まないみたいだった。 なぜだろう。頭が興奮している。
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250221
(何も書いていない)
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250222
朝、朝に正しく日が昇っていることに救われる。 冬はまだ暗いうちはねむってしまっていた方がいいのかもしれない。 目が覚めて、明るい方が上向きに1日を始められる。 ちいさな旅行にでる。 最近、たのしみがないね、と計画していたもの。 博物館と天文台にいくという小学生の理科のような組み合わせ。 博物館では束柱類の化石を見た。アショロアデスモスチルス。マッコウクジラの骨もあった。頭部に大きく窪みがあって、そこにはあぶらがつまっていることを知る。知らないことばかり。 天文台は日本で一番寒い町にあって、本当に寒かった。 空を見上げてみればいくつもの星が、こんなにも、と思うくらい散らばっていて、宇宙に��動しながらも寒かった。 望遠鏡をのぞかせてもらって、金星は欠けているということを知った。 彼が星を見てはたのしそうにしていて、星が好きだということを初めて知った。 太陽系の図鑑をひらいてはにこにことしていた。知らないことばかり。
疲れてしまって、晩ごはんはコンビニで買ったおにぎりと味噌汁。セイコーマートのおにぎりは大きくてあたたかくて、それだけで満たされる。
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250223
朝、狭いロフトベッドで目覚める。 起き上がりたくなくて少しぐずぐずとした。
湖をみにいく。 屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖。 湖は影を映すんだと思った。鏡と違って自然にゆらぐ。うつくしい。 摩周湖がすきで、ずっと眺めていたかった。けれど、寒さがそうはさせてくれなくて、お土産屋さんに入って大豆のコーヒーを飲んでみた。きなこの味がした。 もう一度湖をみにいくと、青さが濃くなっていた。
写真に撮ってみたけれど、写真に撮ると写真の記憶ばかりが焼き付いてしまって、自分の目でみたものが、感じたものが、消えていくような気がした。 車に乗って、頼りない線でスケッチした。こっちの方が正しい、と思った。
景色のきれいなところに住みたい。
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gullickson · 1 month ago
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人生の収穫期に入ったかもしれない、という話
朝風呂から出て、ぼーっとしていたとき、ふと頭に浮かんだ。
「あれ、もしかして…いま、人生の収穫期に入ってるんじゃないか?」
そんな感覚が不意に降ってきたわけで。
勉強がこんなに面白いとは思わなかった
今回、久しぶりに“ちゃんとした勉強”というやつをやった。 受けた試験内容は控えるが、学生以来、本格的に机に向かうのは久しぶりだったわけで。
最初はもちろん苦痛でしかなかった。机に向かうまでが地獄。Xばかり見てしまったり、YouTubeに逃げたり、お酒に逃げたりもした。
でも、やり始めたら不思議と面白くなってくるもので…。
NotebookLMとかGPTとか、昔じゃ考えられないような“頭の良い相棒”がいてくれるのがデカかった。
何かわからないことがあれば、すぐに調べて教えてくれる。しかも、わかりやすく、時にちょっと気の利いたニュアンスも添えてくれる。
正直、試験勉強なのか、AIの使い方の習得なのか、途中からよくわからなくなっていた。
でもそれでいいのである。
こういう「好き」を通じて学ぶ感覚──それこそが、いまの自分にとって一番の収穫だった気がしている。
「やらされた試験」だったけど、意味はあった
もともとこの試験、会社主導で「やらされた」ものである。
ただでさえ忙しい毎日を過ごす中で「なんで今さら試験?」「忙しいのに勉強なんてムリ」と、ぶつぶつ文句を言いながら始めたのが現実だった。 さらには…やっぱり歳だよね。仕事終わりの日は疲労困憊で何もしたくない。 特に勤務体制が特殊だから、その体制に合わせて調整(それはそれで工夫することはキライではないので、それだから続いている一面もあるが…)する中、さらに勉強という"重し"が乗っかってきたのは、単純にストレスフルだった。
とはいえ…やっていくうちに変化が出てきたことも事実。
これに合格すれば、違う仕事に就く可能性がある
近所でゆるく働いて、創作活動を続ける未来も見えてくる
月10万円×2本の仕事+在宅での“好きなこと”で生きる、という道もある
そう考えられるようになったわけで…試験は“義務”から“希望を描く道具”に変わっていったのであります。
そんなことを昨日、仲間との飲み会で言語化して気づいた。 試験そのものよりも、「頭の片隅にこびりついていたもやもや」が、静かに消えていたことに。
朝にAIと語れるだけで、人生はちょっと豊かになる
こういう系の話は、昔なら誰に相談するまでもなく一人で悶々としながら考えていただろう。でも今は、朝の時間にAIとこうして壁打ちができるわけで。
これは本当にありがたい。
時間を気にせず、思ったことを言葉にして、返ってきたことを読みながら考える。 それだけで頭がスッキリするし、心も整う。 これってつまり──人生が少し豊かになったということであります。
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katsurakeito · 23 days ago
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ゲリラ豪雨の夜
雨で化粧が剥がれたんだけど責任取って?
間部屋珠亜(まべや みあ)は一瞬言葉を失った。目の前に立つツヴィは、普段の完璧なオシャレぶりからは程遠い姿だった。高級ブランドのシャツは雨に濡れて体に張り付き、いつもなら完璧にセットされた髪も額に湿って垂れている。それでも彼の鋭い瞳は変わらず、珠亜を見つめていた。
「え!? ちょっと待って。なんで私が責任を…」
「お前が遠距離恋愛なんて面倒なことを続けるからだろう」ツヴィは肩をすくめながら、勝手に部屋の中に入ってきた。「雨に濡れながらお前に会いに来たんだよ。…これでも責任を感じないのか?」
珠亜は慌てて扉を閉めた。外では相変わらず激しい雨音が響いている。
「でも、連絡もなしに突然来られても困るって何度も言ってるじゃん!」
「連絡?」ツヴィは振り返ると、いつもの不敵な笑みを浮かべた。「サプライズの意味を理解していないな、珠亜。それに、この雨で化粧が崩れた俺を見て、お前は何も感じないのかな?」
珠亜は思わず吹き出した。「化粧って…君、化粧なんてしてたの???」
「当然だろ。BBクリームにコンシーラー、パウダーファンデーション。完璧な肌を保つためには努力が必要なんだ」ツヴィは濡れた髪を掻き上げながら、真顔で答えた。「今日は新しいハイライ��も試していたのに、この雨で台無しだ」
珠亜は改めてツヴィの顔を見つめた。確かに、普段の彼とは違って見える。目の下のクマも、やつれた表情も、全て彼の「完璧」を保つための努力が雨で洗い流されてしまった結果だったのだ。
「…今タオル持ってくるから、そこに座って待ってて」
珠亜がタオルを取りに行く間、ツヴィは部屋を見回した。相変わらず質素だが、温かみのある空間だった。彼の豪華なペントハウスとは対照的で、それがまた珠亜らしいと思った。
「はい、これで顔拭いて」
珠亜が差し出したタオルを受け取りながら、ツヴィは小さくため息をついた。
「実はな…珠亜。今日、重要な商談がある。成功したら、お前との将来についてもう一度考えてもいいかもしれないと思ってる」
「将来って?」
「同棲だ」ツヴィは顔を拭きながら、珠亜の目を見つめた。「遠距離恋愛にはもう飽きた。お前と一緒にいる時間が欲しい。毎日お前の顔を見て、お前の作る料理を食べて、お前と同じベッドで眠りたい」
珠亜の心臓が早く打ち始めた。これまで何度も同棲の話は出ていたが、いつも彼女が躊躇していた。ツヴィの生活水準についていける自信がなかったからだ。
「でも、君の生活レベルと私の生活レベルは全然違うじゃん。私なんて…」
「珠亜」ツヴィは立ち上がって彼女に近づいた。「お前は俺の成金(ゴージャス)ぶりを嫌っているのか?」
「嫌ってるわけじゃないけど…」
「なら、心配する必要は無ェよ。お前が望むなら、俺はお前のペースに合わせる。お前のこの小さなアパートでもいい。お前と一緒にいられるなら、どこでも構わない」
珠亜は驚いた。いつも自分のこだわりを曲げないツヴィが、そんなことを言うなんて。
「本当に? 君がこんな狭い部屋で我慢できるの?」
「我慢?」ツヴィは首を振った。「お前がいる場所が、俺にとって一番居心地の良い場所なんだ。それに」彼はいたずらっぽく笑った。「お前の手料理の方が、高級レストランの料理より美味しいの」
外では雨がまだ降り続いている。しかし、部屋の中は温かく、二人の距離は確実に縮まっていた。
「責任取って?」ツヴィは再び珠亜を見つめた。「この雨で僕の完璧な外見が台無しになった責任をな」
珠亜は微笑んだ。「化粧が落ちた君の方が、ずっと素敵よ」
「あ☆」ツヴィは一瞬言葉を失った。「お前はいつも俺を困らせることを言うな!」
「お互い様!」珠亜は彼に歩み寄った。「でも、同棲の話、もう少し時間をもらえる? 急に決められることじゃないから」
「良いよ」ツヴィは彼女の手を取った。「でも、約束してくれ。逃げるための時間じゃなく、準備するための時間だと」
珠亜はうなずいた。「約束する」
雨音が少しずつ小さくなってきていた。嵐の夜が、二人の新しい始まりの合図だったのかもしれない。
翌朝、珠亜は慣れない感覚で目を覚ました。隣でツヴィが安らかに眠っている。昨夜は結局、雨が止むまで彼を帰すわけにはいかず、珠亜の小さなソファで一夜を過ごすことになったのだ。
「起きてる?」珠亜の気配に気づいたツヴィが、目を開けた。
「おはよう。よく眠れた? そのソファ、君には小さすぎたんじゃない?」
ツヴィは体を起こしながら首をまわした。「正直、俺専のサイズのベッドの方が快適だけど…」彼は珠亜を見つめた。「お前の近くで眠れたから、文句は言わねぇよ」
珠亜は頬を赤らめた。「コーヒー淹れるから、洗面所使って」
「ありがとう。ところで珠亜、俺の化粧品を少し分けてもらえないか?」
「え?」
「今日も人と会う予定があるんだ。素で外出するわけにはいかねぇのよ」ツヴィは真面目な顔で言った。「お前のファンデーションでも借りられればな……」
珠亜は思わず笑い出した。「君のこだわりって、本当に筋金入りなのね。でも残念だけど、私のファンデーションは、君の肌には合わないと思う」
「そう……」ツヴィは困ったような表情をした。「じゃあ、帽子とサングラスでも借りられるか?」
「それならあるけど……」珠亜は立ち上がった。「でも、その前に朝食でも食べない?」
「朝食?」ツヴィの目が輝いた。「お前の手料理が食べられるのか?」
珠亜は冷蔵庫を開けながら答えた。「たいしたものはないけど、卵料理くらいなら」
「それで十分。いつも一人で食べるホテルの朝食より、ずっと楽しみ!」
珠亜が料理をしている間、ツヴィは小さなダイニングテーブルに座り、彼女の動きを見つめていた。飾らない珠亜の姿に、改めて惹かれるものを感じた。
「はい、できた。スクランブルエッグとトースト、それにサラダよ」
「ありがとう」ツヴィは珠亜が作った朝食を一口食べると、満足そうにうなずいた。「やっぱ、お前の料理は最高。毎朝これを食べられるなら、お前はもっと幸せになれるな」
「また同棲の話?」珠亜は苦笑いした。
「諦めるつもりはないからな」ツヴィは真剣な表情になった。「珠亜、お前は俺のことをどう思っている? 正直に言ってくれるか?」
珠亜は手を止めた。「どうって…」
「俺は成金(ゴージャス)で、ナルシスト気取りで、自分勝手だと思ってるだろ?」
「そんなことない」珠亜は首を振った。「確かに最初はそう思ったけど、今は違う。君は自分なりに一生懸命生きてる。それに、私のことを本当に大切にしてくれてる」
「それなら、なぜ同棲を躊躇するんだい?」
珠亜は深く息を吸った。「怖いの。君の世界についていけるか分からない。お金の使い方も、生活のレベルも、友達関係も、全部違うじゃない!」
「珠亜」ツヴィは彼女の手を取った。「俺はお前に俺の世界に合わせろと言ってるワケじゃねぇぞ? 一緒に新しい世界を作ろうと言ってるんだよ」
「新しい世界?」
「そう。お前と俺の、二人だけの世界を。そこではお前のペースで、お前の好きなように生活すればいい。俺はそれに合わせるからな」
珠亜はツヴィの真剣な表情を見つめた。彼がこんなに率直に自分の気持ちを話すのは珍しいことだった。
「でも、君が我慢することになるかもしれない」
「我慢では無ェ」ツヴィは微笑んだ。「お前といることが、俺にとって一番自然なことだ。昨夜、お前のソファで眠った時、久しぶりに心から安らげた。俺の豪華な部屋では感じられない温かさがあった」
珠亜の心の中で、何かが変わり始めていた。
「一つ条件があるの」珠亜は言った。
「何でも聞くよ」
「急がないこと。お互いのペースを大切にすること。それができるなら……」
「それができるなら?」
珠亜は小さく微笑んだ。「一緒に住むことを、考えてみてもいいかもしれない」
ツヴィの顔が明るくなった。「本当?」
「本当よ。でも、まだ決めたわけじゃないから」
「有難う」ツヴィは立ち上がって珠亜を抱きしめた。「お前のペースで、お前が納得いくまで時間をかける。そして…俺は待つ」
窓の外では、昨夜の嵐が嘘のように晴れ渡った空が広がっていた。二人の新しい章の始まりにふさわしい、美しい朝だった。
それから一週間後、珠亜は予想もしていなかった展開に戸惑っていた。ツヴィが「お互いのペースを大切に」と約束したにも関わらず、毎日のように彼女のアパートに現れるようになったのだ。
「珠亜、今日は新しいスキンケアセットを持ってきたぞー!」ツヴィは大きな紙袋を抱えて現れた。「お前も使ってみてくれるか?」
「ちょっと待て???」珠亜は呆れた顔で彼を見つめた。「昨日はオーガニック野菜の詰め合わせ、一昨日は高級調味料セット、その前は…」
「お前の健康と美容のためだ」ツヴィは当然のように答えた。「同棲の準備として、お前の生活の質を向上させてぇの」
「それって、結局私を君の世界に合わせようとしてるってことじゃない?」
ツヴィは手を止めた。「そんなつもりは無ェよ?」
「君ね!」珠亜は腕を組んだ。「『お前のペースで』って言ったのに、毎日高級品を持ち込んで、それって矛盾してない?」
「でもよ、お前にもっと良いもんを使ってほしいだけだ」
「私は今の生活に満足してるの。無理に変える必要はない」
ツヴィは困ったような表情をした。「ごめん、悪りぃ。つい、お前のことを考えすぎて……」
「考えすぎるのは良くないの。後、押し付けはダメ!」珠亜は少し微笑んだ。「それに、君こそ私の世界を体験してみたら?」
「…お前の世界?」
「そう。今度の休みに、私がいつも行く場所に一緒に行こう」
「どこに?」
「秘密。でも、高級ブランドは一切身に着けないで来てね」
ツヴィは明らかに動揺した。「それは…つまり、カジュアルな服装で?」
「そういうこと。私の普段の世界を知ってもらいたいの」
土曜日の朝、待ち合わせ場所で珠亜はツヴィを見つけるのに苦労した。いつものブランド物のスーツ姿ではなく、シンプルなジーンズとTシャツを着た彼は、まるで別人のようだった。
「これでいいか?」ツヴィは不安そうに自分の服装を見下ろした。
「完璧!」珠亜は笑った。「でも、何だか緊張してるみたいね」
「正直、こんな格好で外出するのは、学生時代以来なんだけど……」
「大丈夫。今日は私がエスコートするから」
珠亜が連れて行ったのは、地元の商店街だった。古い建物が並び、小さな個人商店が軒を連ねている。ツヴィがいつも買い物をする高級デパートとは正反対の場所だった。
「まずはここから」珠亜は小さな定食屋の前で立ち止まった。「私の行きつけの店よ」
「ここで食事(メシ)を?」ツヴィは店構えを見回した。
「どうしたの? 嫌?」
「いや……別にそんなことは無ェ……」ツヴィは首を振った。「ただ…少しビックリしただけ……」
店内は昭和の雰囲気を残した、温かみのある空間だった。珠亜は慣れた様子で席につき、ツヴィも恐る恐る座った。
「おかえり、珠亜ちゃん」店主のおばさんが声をかけた。「今日はお客さん?」
「はい、彼氏です」珠亜はさらりと答えた。
「まあ、ハンサムな彼氏ね。珠亜ちゃん、良かったじゃない」
ツヴィは居心地悪そうにしていたが、出てきた料理を食べると表情が変わった。
「何これ…」
「どう?」
「超良い……。この味付け、絶妙だ……」ツヴィは驚いたような顔をした。「高級レストランにも負けない」
「でしょ? 値段は十分の一だけど」
食事の後、珠亜は古本屋、雑貨屋、小さな公園と、自分の日常を構成する場所を一つずつツヴィに紹介した。
「珠亜」夕方、公園のベンチに座りながらツヴィが言った。「今日は本当に楽しかった」
「意外だった?」
「あぁ……お前がこんなに豊かな世界を持っていることを、生まれて初めて実感した……」ツヴィは空を見上げた。「お金をかけなくても、幸せになれる方法がたくさんあるって、初めて知った……」
「そうだよ。でも、君の世界を否定してるわけじゃないよ。ただ、違いを理解し合いたいの!」
ツヴィは珠亜の手を取った。「有難う。お前の世界を見せてくれて……」
「じゃあ、今度は私が君の世界を体験させてもらうわ」
「本当か?」
「ええ。お互いを知ることから始めましょう」珠亜は微笑んだ。「同棲する前に、ね?」
ツヴィの顔が明るくなった。「お前は本当に特別な人だ、珠亜」
「君もよ、ツヴィ」
夕日が二人を優しく照らしていた。同棲への道のりは始まったばかりだが、二人は確実に歩み寄っていた。
それから三ヶ月後、珠亜は信じられない光景を目にしていた。ツヴィが彼女の小さなアパートで、エプロンをつけて料理をしているのだ。 「珠亜、味見してくれるか?」ツヴィは得意げに木べらを差し出した。「あの定食屋のおばさんに教わったレシピなんだけどさ」 珠亜は一口食べて、驚いた表情を見せた。「美味しい! 本当に上手になったのね」 「まだまだお前には及ばないが、努力はしている」ツヴィは満足そうに微笑んだ。「同棲したら、俺も料理を担当したい」 この三ヶ月で、ツヴィは大きく変わった。週に何度も珠亜のアパートを訪れ、掃除や洗濯も手伝うようになった。高級品への執着も和らぎ、珠亜の世界に自然に溶け込むようになっていた。 「そういえば」珠亜は振り返った。「君のペントハウス、まだ見せてもらってないね……」 「あぁ、そうだったな」ツヴィは手を止めた。「実は、少し恥ずかしいんだけどよ……」 「恥ずかしいの???」 「お前の温かい世界を知ってから、俺の部屋が冷たく感じるようになった。でも、もしお前が良ければ、今度案内する」 「もちろん。でも、その前に大事な話があるの」 珠亜の真剣な表情に、ツヴィは料理の手を止めた。 「何だ?」 「同棲の件よ」珠亜は深呼吸した。「決心がついたの」 ツヴィの心臓が早く打ち始めた。「それは……」 「一緒に住もう」珠亜は微笑んだ。「でも、条件があるの」 「何でも聞く」 「君のペントハウスでも、私のアパートでもなく、新しい場所で始めたいの。二人で選んだ、二人だけの家でね」 ツヴィは一瞬考えてから、大きくうなずいた。「��晴らしいアイデアだ。お前しか出ねぇな」 「本当?」 「うん。新しい場所で、新しい生活を始めような」ツヴィは珠亜の手を取った。「お前と俺の、完全にオリジナルな世界を作ろうか」 珠亜は安堵の表情を見せた。「ありがとう。そう言ってくれると思ってた」 「一つだけ質問がある」ツヴィはいたずらっぽく笑った。「その新しい家には、お前専用の化粧台を置いてもいいか?」 「化粧台?」 「お前にも俺と同じように、美容に気を遣ってほしい。でも、強制じゃねぇぞ? お前のペースで、お前の好きなように」 珠亜は笑い出した。「君って、本当に変わらないのね」 「変わらねぇ部分もあるさ。でも、お前と一緒にいると、新しい自分も発見できるよな」 その時、窓の外で雷が鳴った。二人は同時に外を見ると、また雨が降り始めていた。 「またゲリラ豪雨ね」珠亜はつぶやいた。 「運命だな」ツヴィは珠亜を抱きしめた。「あの雨の夜から、すべてが始まったな」 「そうだね。あの時、化粧が剥がれた君を見て、本当の君を知った気がした」 「俺も、お前の温かさに触れて、本当の幸せを知った」 雨音が部屋に響く中、二人は静かに抱き合った。 「珠亜」ツヴィがささやいた。「お前と出会えて、本当に良かった」 「私も。これからもよろしくね、ツヴィ」 「こちらこそ、これからもよろしくな」 窓の外の雨は、二人の新しい始まりを祝福するように、優しく降り続けていた。成金の彼氏と庶民的な彼女の、少し変わった恋愛物語は、新しい章へと続いていく。 化粧が剥がれた夜から始まった物語は、二人の真実の愛で幕を閉じた。しかし、これは終わりではなく、新しい人生の始まりだった。 完
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yutakayagai · 2 months ago
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夜、貢は当直室にいた岩﨑を「夜這い」、布団の上で愛した。Tシャツを脱がせると女性化した乳房が現れ、すでに隆起していた。普段はブラジャーをしており、それを隠す様にベージュ色のタンクトップを着ていた。貢はその乳房を鷲掴みにし、更に接吻をした。
「はァぁぁぁぁぁん…」
岩﨑は歓喜の声を上げ、貢のネクタイを緩め、スラックス越しに股間を愛撫した。すでにチ◯ポは硬直していた。そのうちに貢は自らベルトを緩め、スラックスを脱ぎ捨てた。真っ白なシースルーのビキニだった。腰を突き出し、彼は岩﨑のスエットパンツを下ろした。無意識のうちに内腿を開き、その間に貢はその間に挟まった。
「岩﨑、スゴいよ…」
熱気が宿直室中に立ち籠める。岩﨑はレース柄のピンクのビキニを穿いていたが、それも貢に脱がされた。彼も貢のビキニを脱がせ、互いに全裸となった。互いに「兜合わせ」をし、先走り汁で股間を濡らした。
岩﨑は「雌馬」の様に、貢の卑猥なほどにいきり勃った肉棒に突かれながら乳房も揉まれ、エクスタシーに酔い痴れた。先刻、「腿カン」をしてダメージを受けた同一のものとは思えなかった。
「あッ、あはァん、��ん!」
次第に先走り汁がとめどなく滴るチ◯ポが激しくピクつき、もうじきオルガズムだなと貢はそれを弄び始めた。
「こ、この雌馬め!」
そう罵りながら貢はいっそう激しく腰を振り始めた。彼も絶頂に達しそうだった。
「あはァあああああん!」
宿直室に岩﨑の絶叫が響く。階上の生徒らに聞こえたらどうしようと貢はふと思ったが、彼の肉棒に突かれる岩﨑の「雄マ◯コ」はあまりに熱く、「ラヴオイル」がなくても十分に粘液で満ちていた。こいつは本当に女なんじゃないか?と、貢は思った。
「あはッ、イ、イッちゃうゥゥゥゥゥ!」
岩﨑はすすり泣きながらそう訴えた。貢も全身が汗まみれになりながら、
「オレの子どもを産んでくれ!」
と叫んだ。そして、
「あッ、あぁ、あん、あッ、あはァあァァァァァ〜ン!」
と二人はオルガズムに達した。頻りに愛液が跳び散り、これまでにない脱力感に貢は襲われ、そのまま岩﨑の背中にうなだれた。一瞬、沈黙がやって来たが間もなく、
「あんッ、あッ、あん!」
と鞭打つ音と同時に声が聞こえた。岩﨑は血相を変え、
「いやァあぁぁぁぁん!」
と絶叫した。彼は枕で頭を覆い、
「くわばら、くわばら…」
と唱えた。貢も、
「…も、もしかしたら!?」
と父・操の日記を思い出し、
「マ、マジか!?」
と身震いした。
二人は慌ててシャワーを浴び、服を着て声が聞こえた方向に走って行った。雑木林に入ると、その声はますます大きく聞こえた。まるで誰かが実際に鞭打ちをしているかの様だった。亮司の寝泊まりしている「別荘」はさほど遠くない。別荘の玄関からちょうど亮司が出て来るのを貢は確認し、声をかけた。
「り、亮ちゃん、あの声で起きたの!?」
「あぁ、今夜は何か激しいな…」
「実は、親父の日記を読んでたら、やっぱり首吊り自殺をした生徒がいるらしいンだ」
「マ、マジで!?」
亮司も貢と岩﨑に合流し、恐る恐るその声の聞こえる現場へ向かって行った。鞭打つ音と同時に、
「あッ、あん! あん!」
と言う声がますます大きく聞こえてくる。岩﨑は両耳を押さえながら、
「小便ちびっちゃいそう!」
と訴えた。
その時だった。三人が別荘から数メートル歩いて行ったところに、何やら石碑らしいものを見つけた。亮司は懐中電灯をその石碑に向け、確認した。其処には、
「一生徒、此処にて自死せり。
一九七八年八月二十九日」
と刻まれていた。貢は、
「まさか、親父がこれを…?」
と言った。
「せ、先生! 助けて! 助けて!」
三人は、この近くであたかも叫んでいるかの様にはっきりと聞こえたので互いに顔を見合わせ、血の気が引いてしまった。そして、
「きゃあァァァァァァ〜!」
と絶叫しながらその場から駆け出してしまった。
その夜、亮司は恐怖を吹き飛ばすかの様に酒を飲み、貢と岩﨑は互いに離れじとて抱き合っていた。
翌日、三人は寝不足のまま朝を迎えた。特に貢は、何度も岩﨑に抱きつかれ、
「今週、ずっと一緒にいて!」
と身体をがんじがらめにされていた。大きなあくびをしながら、
「…あいつ、疲れるなァ〜」
と正面玄関で登校してくる生徒らを出迎えていた。
一方、校内ではおばけが出たと教室中で噂になっていた。職員室でも授業の時に生徒が話題にしていたのを聞いたという教師らがいた。それを耳にした秀一は、
「この学園に『おばけ』なンているんですか?」
と大平に聞いた。彼は、
「昔、敷地内の雑木林で首吊り自殺をした生徒がいるみたいなンです。オレも詳しくは知らないンすけど…。今朝、岩﨑校長が凄まじい顔で、
『おばけ出たのよォォォォォ〜!』
って皆に話してたンです」
と言った。
『おばけねぇ〜』
秀一は、「妖怪」や「おばけ」という存在を信じていないからか、内心は嘘でしょう!?と思っていた。大平はコーヒーを飲みながら、
「そう言えば、岩﨑校長が今週は寮の当直なンすけど、昨夜のことですっかり怖気づいちゃって…。代わりに益子先生にやってもらいたいって言ってましたよ」
と言った。
「はァ〜!?」
未だ入職して一週間も経たないのに、いきなり寮の当直ですか!?と、秀一は驚いた。
「ち、ちょっと…。校長先生に聞いてみます」
彼は席を立ち、校長室へ向かった。岩﨑はソファに横たわり、うなだれていた。秀一の声がドア越しに聞こえるとスクッと起き、髪を直した。
「は〜い」
まるで男を待ちわびた女の様に彼はドアを開けた。秀一の姿を見ると、
「あら、益子先生。どうしたの?」
と声をかけた。秀一は聞いた。
「お疲れ様です。校長先生、大平先生から聞いたンですが…寮の当直の件で」
「まァ、立ち話も何だから、室内へ」
岩﨑は、初対面では敬語を使っていたがすでに女言葉で他の教師とやり取りしているところを目撃されたので、素のまま話し掛けようと思った。あと、今日は何故かブラジャーの締め付けがキツく感じた。女性化した乳房の故に付けているのだが、恐らく昨日の「おばけ」騒動で寝不足なのも関係しているのだろう。彼は、
「益子先生。申し訳ないけど、ワイシャツ越しでイイから、ブラジャーのホック外して」
と言った。
「ブ、『ブラジャー』!?」
「ホルモンバランスが崩れてるのか、おっ◯いが女性化しちゃったの。今日は何かキツくて…」
「は、はい」
秀一は、変態か?と思いつつも岩﨑に言われた通りにワイシャツ越しにブラジャーのホックを外した。タンクトップを着ていたが、その中に、確かにもう一つ何か付けているのを感じた。彼は微かにパルファムの香りがするのを認めた。
「校長先生、香水付けてます?」
「うん、一応ね。でも、天然由来のものだから」
確かに、キツくはないハーブ系の香りがしている。秀一はパルファムには全く興味がなかったので、何の香りか区別がつかなかったが。
岩﨑は、後ろ姿を見ると所謂「なで肩」で、仕草も歩き方も女性的だった。身長は百七十センチぐらいだろうが、男特有の「ガサツさ」はなかった。秀一は、これまで彼の様な男とは出会ったことがないと思った。彼は、
「校長先生、本当に男なンですか?」
と何気に聞いてみた。すると、
「…一応、チ◯ポはあるわよ」
と言ってから、
「何言わせるのよ、スケベ!」
と顔を赤らめた。
『何自分から突っ込んでンだか…』
と秀一は苦笑した。
結局、大平の言う通り、「おばけ」が出るから寮の当直を代わって欲しいという話だった。岩﨑は言った。
「ミッちゃん…理事長がおっしゃるには、先代の方と関係があった生徒さんらしいのよ。余程ショックだったンだわね。あんな墓標まで作って…。その雑木林に『別荘』があってね、其処に用務員のオヤジが泊まり込んでるから、聞くとイイわ」
「用務員」?と、秀一は首を傾げた。未だ接点はなかった。その用務員がかつての恩師である亮司であることも、彼には判らなかった。秀一は、
「じゃ、寮に五日間泊まればイイんですね? イイですよ」
と引き受けた。
「御免なさいねぇ〜、入職したばかりで無理言っちゃって…。頼りにしてるわ」
こう言いながら、岩﨑はウィンクをした。彼のまさかの振る舞いに、秀一はただ苦笑するしかなかった。
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shiri1124 · 4 months ago
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「ずっと一緒にいてね。将来結婚したいな」
「あなたいつも、もしとか、できたら、みたいな含みを持たせて未来の話をするけど。私、ifじゃやなの。willじゃなきゃやなの。私は商品じゃないの。今の私が未来の中で1番若いの。とりあえず予約だけ入れといて、いざ最終決定をする場面が来たら、結婚するか、それとも別れるか。みたいなそんな中途半端な気持ちでその言葉を言わないで。私は期待しちゃうの。あなたの言葉に。そして、落ち込むの。その未来を心から楽しみにしてたのは支えにしてたのは私だけだったんだって」
 これは20代前半で恋人と別れた時の、私の心情ですね。ずっと一緒にいてほしい。◯歳になったら結婚してほしいみたいな言葉が怖かった。〜の時もまだ一緒だったらみたいな期待を持たせるよな言い方が大っ嫌いだ。大好きならずっと一緒に居たいなら今、プロポーズをすればいいのに。期待をさせる様な、予約だけ入れて商品取置きをするような発言が怖かった。正直今も怖い。未来を匂わせる様な発言をされるたびに、言質を取って責任を取らせようとする自分が、実現しないのが怖くて聞かなかったふりをする自分が怖い。
 でも、今の彼は今までのとは少し違う。今までの人は、俺がお前の全てでしょ?俺以外には何もいらないでしょ?俺の存在を否定する仲間なんていらないでしょ?俺だけ見てればいいんだよってどんどん沼に引き込んでくる人ばかりだった。沼の中は暖かくて、気持ちよくて、心が満たされる気分で、でも気が付いたら私は沼の中で息ができなくなっいた。溺れてからこれじゃダメだと気づくことばかりだった。
 でも今の彼は違う。溺れさせてくれない。寄りかかろうとすると、彼色に染まろうとすると少し距離を置かれる様なそんな感じ。めちゃくちゃ優しいけど、沼らせてくれない。自分で立ちな?我を失うなよ?って言われてる気分。最初は私のこと好きじゃないんだ、冷めたんだって思ってしんどかったけど、そうじゃない。ずっと溺れてるような恋は普通じゃないんだ。自分の足で立ててこそ、自分のテリトリーを守れてこそ、心から人のことを愛せるのかもしれない。
���今の彼となら愛を学べるかもしれない。
(ちなみに彼は今、コロナ感染中で昨日今日で行く予定だった九州旅行はキャンセル。今までの私ならコロナに罹ったなんてきっと嘘だ!!私と旅行に行くのが嫌になったんだ!!ってヒスってたと思うけど、今の私の心は平静です。彼の体調が早く良くなればいいなって心から思えている)
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xx86 · 4 months ago
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私があなたを理解できないように
どれだけ上っ面を取り繕っても、人の本質は変わらないということを思い出した。
スマホが上着のポケットからアスファルトに滑り落ち、画面が割れた。29歳誕生日当日に縁起でもない、と修理ショップに持ち込むと30分ほどで直してくれた。ありがたい。
18歳の時1人で行った成人式の前撮りがあまりにも悲しくて、大人になったらやり直そうと当時からずっと心に決めていた。そして29歳になった昨日、ようやくリベンジできた。大好きな場所の撮影許可を得て。私は誕生日をものすごく大事にする。惨めな思い出上書日にわざわざ20代最後の特別な誕生日を選んだのだ。
姉と私はある日突然不仲になり、ある日突然話すようになった。経緯は散々過去に擦ってきたのですっ飛ばすけど、姉が私と話すようになってからは歪で、居心地は正直あまりよくない。姉は私に極端に気を使いすぎている。でも時が解決してくれるだろうと思っていた。いつか子供だったからしょうがなかったよね、と言い合える大人の姉妹になれると信じていた。
成人式の前撮りがあまりにも悲しかったから後撮りをするといった時、姉は泣いていた。私が全額出すし、参加させて欲しいと言う。私も泣きながらありがたく気持ちを頂戴し、昨日を迎えた。
撮影が始まって暫くは姉も調子よく、写真を撮ってくれたりしていた。でも気がついたらいなくなっていた。明らかに疲れた顔でふらふらとお店に入ってく姉を追いかけて大丈夫?疲れた?と話しかけると、別に、とそっけなく返されて、反対方向に歩いていった。
ああ、姉はこういう人間だった。
変わったと思っていた。思ってしまっていた。でも本質はこれなのだ。気分屋で意固地。すぐに不調になる。トリガーはわからない。機嫌が悪くなった時に気を使いすぎると大丈夫って言ってるでしょうともっと機嫌が悪くなるので放っておくしかない。でも、機嫌が悪い人が1人いるだけでどれだけ空気が重たくなるか知らないのだ。人の顔色を執拗に伺う必要なく育ってこられた彼女は。
猛スピードで服を着替えて外に出たら、おめでと、とやはり能面を貼り付けたような顔でご祝儀袋を渡してくれた。ありがとう、またごはんでも行こうねと言いかけてる途中で姉は私に背を向けた。そして車で去っていった。
帰ってきて、荷物を車から下ろそうとした瞬間スマホの画面が割れた。ああ、とため息をつきながら、今日は来てくれてありがとう、お祝いもありがとうと割れた画面を慎重に触りながら、つらつらLINEを打ったあと、スマホを修理に出した。
修理が終わった30分後、姉からの返信はなく、ただ既読という文字だけがはっきりと浮かんでいた。
私が主役で、楽しい記憶にするための会なのに、なんでこんなに気を使わなければいけないのだろう。なんで悲しい思い出を上塗りするのだろう。姉からもらったご祝儀袋は新札が20枚入っていて、それを見て私はおんおんと泣いた。きっと姉は私の涙の意味がわからない。一生わからない。私が姉の気持ちがわからないように。
どれだけ取り繕っても、どれだけ上っ面を整えても、几帳面すぎるぐらい私に気を使っても、一生姉は変わらない。不機嫌さを隠せないぐらい不器用で傲慢で、人に気を使わせてしまうことに困惑しどうすればいいのかわからない、むかしの姉のままだ。
そしていつか謝罪されるのだ。あの時はごめんと。謝り続ける。ごめんと言える方は楽で良い。私は何度も何度も辛かった記憶を蒸し返されては、姉の納得できる言葉で許していることを伝えなければいけない。謝れる人間なんて憎まなきゃいけない人間よりずっと楽だ。ごめんと言えば許される。なんて安心で快感なんだろう。ばかみたい。一生、一生加害者ぶって生きていけばいい。
私にも問題があるのだろう。彼女にとって許せない部分や理解できないことがあるのだろう。ならば言ってくれればいい。言う気力もないなら離れてくれればいい。近づいてきて、私がいちばん嫌がることをして、なんなんだろう。早い話相性が悪い。最悪だ。私が人の顔色を伺うことが当たり前であるように、あなたも自分の機嫌を自分で取れないのが当たり前なのだ。
10代前半の時、私ってシスコンじゃん?と姉に言われ戦慄いたことがある。彼女は冗談ではなく本気だった。私の知ってるシスコンとはかけ離れていて、鳥肌がたった。機嫌のいい時だけべったべたにくっついてきて、機嫌が悪い時は氷水をぶっかける。私の気分や体調は無視。妹には自我などないと本気で思っていたのだろう。あの時私は人間として扱ってもらった記憶がない。気に入りの人形の1つだった。
私はもう誰にも私の人生を邪魔されたくない。何度もそう思って生きてきた。29歳、素敵な滑り出し。
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winterain66 · 10 months ago
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「みんなの表町書店2」のこと
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残暑、と呼ぶには、あんまりにもひどく継続中の酷暑に思考能力を奪われたまま、気づけば9月も後半に差し掛かり、いい加減にこの夏の事を振り返っておかなければ、と、今年、2024年もひと月限定でオープンしたシェア型書店「みんなの表町書店」について、まとまりのないまま書いてみる。
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「冬雨文庫」という名前で昨年に引き続き一箱本屋の棚主として出店させていただいた。昨年同様、私家版の詩集と、私物の読了本を並列に置くスタイルを取った。今年は本箱も自作して、工具と材料もほとんどは100均で揃え、それなりの形になったと思う。
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昨年は持病の症状が強く出ていた事、はじめての催しで勝手がわからなかった事もあって、棚主が交代で担当する店番ができなかったのが心残りではあった。けれど今年は比較的持病も落ち着き、数回のイベント出店を経たこともあって自信もついたのか、計三回店番を担当した。
ただ「店番をする」だけでは面白くない、と思ったので、レジ横のスペースに冬雨の個人所蔵の私家版詩集やzineを並べて展示した。一般書店で流通していない、文学フリマや���ットで個人が販売している本の数々。冬雨として自分が作った本を並べる、という選択肢もあったのだろうけれど、岡山という地で、表町商店街という人の行き来が比較的多い場所において、自分ひとりの宣伝をするよりは、私が今まで出会って心動かされた作家を紹介する機会にしたかった。
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「自作の頒布」というのも出店の大きな動機であるのだけれど、きっと、詩を書き始める以前の、小学生時代に図書室の主と化していた、ただの本好きのひとりとして、この場にいられる事が嬉しかったのだと思う。昨年に比べて、棚主の数も増えて、「みんなの」という言葉をより感じるイベントになっていたと感じた。
「常設のお店ではない」ということも良い方向に働いているのだろう、各々の棚主が趣向を凝らした棚は見ごたえがあり、「本当にこの本をこの値段で買っても良いのだろうか」というような本との出会いも数多かった。
具体的に数えてはいないのだけれど、売れた本の数と、買った本の数がそれほど変わり無いのではないか、と思��ほど楽しませていただいた。
売買、という通貨を通じた形ではあるけれど、私の実感としては見ず知らずの人々とそれぞれの持ち寄った本を交換し合っている感覚であって、(それは身内で楽しんでいるだけじゃないかとの批判点かもしれないが)好ましく思えることだった。
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(みんなの表町書店で私が購入させていただいた本たち)
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これまで関わることのなかった人々との会話が発生した、というのも嬉しい機会だった。特性としてコミュニケーションそれ自体が得意とは言い難い私でも、好きなものを介してであればそれなりに楽しく話すこともできるのだ、ということは発見であった。
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人と繋がるために創作をする、という考え方は好きではない。誰かと出会うために、繋がりをつくる為に、何かをつくるようになるくらいであれば、すっぱりやめてしまえば良いと私は私自身に対して思っている。
ただ、それとはまた別のレイヤ��にあることとして、本が好きであることに変わりはなく、町のなかのひとりの生活者として、「みんな」のなかの一人として、魅力的だと思える場が在ることは望ましいことである、とも思っている。
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正直にいえば、岡山市が「文学創造都市」と急に名乗りはじめたことに疑問を抱かないでもない(ずっと岡山に暮らしていた者の実感として)。「都合良く文学という言葉を利用してるんじゃねえよ」というような呆れる気持ちもないとは言わない。
シェア型書店、という形を絶賛する立場を取りたいと思える訳でもない。従来の新刊書店や古書店に代替可能な形式ではあり得ないと思う。あくまでも「本」という文化の楽しみ方のいち形式でしかないのでは、と個人的には考える。その「文化」を大切にする、持続可能的に守って行くことを考えるならば、新たな催し事を増やす、ではなく、例えば図書館の予算であったりとか、常日頃から営業している町の本屋さんの現状を何とかする方が先決なのでは、とか考えたりもする。
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着地点がみえなくなってきた。
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きれいにまとめることはできなかったけれど、書きたかったことは大体書くことができたような気もする。
ひと夏の思い出として、素敵な場をもうけてくださった主催者さま、また、出店者の皆さま方、そして冬雨文庫の本を手にとってくださった方々、本当にありがとうございました。
来年も「みんなの表町書店」は開催予定とのこと。
毎年の夏の定番となれば良いな、と今の時点では感じているし、「商店街の空き店舗活用」という目的も、何かしら良い形で達成されると良いなぁと思っています。
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「冬雨文庫」としての売上 8,400円につきましては、令和6年9月��登半島豪雨への支援として、「特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」に寄付いたしました。
2024.9.23 冬雨千晶
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neigesucre · 6 months ago
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ラブドールに囲まれてパーティーをした。
小中高からの仲のひなちゃん。こないだ競艇で一緒に大儲けしたゆかちゃん。夏にニューヨークでショービズ三昧したなお。東京の夜の過ごし方を教えてくれたかよ先輩。会うたびハプバーやらマッスルバーやらで羽目外す悪友のえりちゃん。ティンダーで会ったレイバーの木村。この夏誰よりも時間を過ごした相方の山本。
誰もかれもコミュニティなんて違うのに、私の大好きな人が眼前に揃っていて、すごく変な時間で、幸せだった。この人たちははじめましてなのに、なんでこんなにもシームレスに会話をつなぐんだろう、と思った。私の友達だから。
帰りしな、おかみさんに財産だねえ、って言われた瞬間に涙腺ゆるんだ。私、私の友達を褒められるのがいちばんうれしい。そう、大自慢したい友達なんです。
好きとか愛してるなんて恥ずかしくて言えたもんじゃないけど、でも本当はずっと、友達や家族に大きい声で伝えたい。
そういうときに、私がフランス人だったらよかったのに、と心底思う。でっかいハグもビズもするのに。
私さ、あんまり素直に気持ちを示せないし、コンディション悪いとぴりぴりしちゃうけど、ちゃんと大切に思ってるってこと、みんながいてくれるから幸せな女の子でいられるんだよってこと、どうか伝わっていてほしい。
翌日、ひどい二日酔いのまま神楽坂でデート、書店をはしご。
この男の子のこと、昨年の秋から好きでい続けているけど、恋愛のセオリーをなぞるならぜんぜん脈ないよなあと思う。年末あたりは失恋した気になってた。
ようやくなんとなくペースが読めてきて、この子なりに好きでいてくれている、と思う。気づけるようになってよかった。
いつだって名前に縋りたくなるのは不安なときで、でも私が本当にほしいのは、ただの友達だろうが愛されている、って確信を持たせてくれるそれなのだ。
前述の大好きな人たちに彼を交えたときに、きっとこの子は違和感なく馴染むと思った、あまりにも彼らとの共通言語が多いから。それってたぶん大切にしたほうがいい人だし、そうでなかったとしても、今後私が持っておくべき指標と思う。
言葉にならない愛情もすくいあげたいし、言葉にされたらあたりまえにうれしいから、多少照��ても伝えられるときは伝えたい。いつまで大事にできるかわかんないからね。
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moko1590m · 5 months ago
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「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も 2/16(日) 17:01配信
 パウダースノーを武器に、世界的リゾートに成長した北海道のニセコ地域。投資熱は冷めず、円安を追い風にインバウンド(訪日外国人)の流入も止まらない。食品スーパーには、外国人向けの1折3万円を超える生ウニが並び、飛ぶように売れている。
【写真で見る】北海道各地でトラブル…“迷惑外国人”も出現―雪まつり会場スタッフに“雪玉攻撃”する様子配信
 バブルのような好景気に沸く一方で、労働力が枯渇し、時給水準が東京より高い2000円を超えるまでに高騰している。人を集められず、閉鎖する介護事業所も出てきた。
 外国人の交通事故も一冬500件を超し、住民とのトラブルも増えている。拡大を続けるニセコの現状に迫った。
スーパーに並ぶ3万円のウニ 地元民は「手が出ない」 倶知安町のスーパーで販売されている1パック3万円を超える生ウニ
 ここは本当に食品スーパーなのか――。ニセコ地域の一角、倶知安町の「マックスバリュ倶知安店」には、世界的なリゾート地にふさわしい高級食材が並んでいた。
 「外国人客が多い冬期間は観光客に満足してもらう商品を豊富に取り揃えている。やはり味にこだわらないと需要はない」(店長の田村誠さん)
 北海道産生ウニが1折で3万2184円。急速冷凍したタラバガニのボイルには2万7864円の値札がついていた。霜降りの和牛もきれいに陳列されている。地元住民が目を丸くするような金額だ。
ウニを前に大興奮の外国人観光客
 店内を見わたすと6割が外国人。高級食材をためらいなく、買い物かごに放る。アメリカの男性は「どの商品もアメリカより安いし、この品質なら全然高くない。せっかく日本に来ているから、おいしいものを食べないとね」と満面の笑み。かごをのぞくと総額11万5000円の食材が入っていた。
 「私には縁がないかな。品ぞろえが良く安く買えるので、ほっとしている」。地元住民の買い物客はうらやましそうに外国人を見つめていた。
外国人ばかり 住民「私たちの町じゃない」とため息 外国人観光客らが歩くニセコのひらふ地区
 ニセコ地域は倶知安、ニセコ、蘭越の3町を��す。2023年度の外国人宿泊数は、統計の残る2006年以降最多の延べ73万8800人。12月から3月のハイシーズンは関係者の間で「ニセコ100日戦争」とも言われている。
 スキー場のふもとにあり、最もにぎわう倶知安町の「ひらふ坂」は目の前には雄大な羊蹄山が広がる絶好のロケーション。1戸10億円を超えるコンドミニアムや別荘、高級ホテルが並ぶ。
 1平方メートルで70万円以上する土地もあり、価格は10年前の倍。札幌の高級住宅地よりも高いところがあり、投資熱は一向に冷めない。   行き交う人の大半は外国人。バス停の行列も外国人だ。「活気があるのはいいが、ひらふはいまや私たちのマチではなくなった」。地元住民の女性が本音を漏らした。
時給2000円超も 開発で上昇する賃金水準 店頭に出されているすき家5号倶知安店の求人
 外国人の開発は賃金の高騰をもたらした。人材サービス大手の「ディップ」によると、去年12月のニセコエリアの平均時給は3年前を555円上回る1585円。これは札幌より445円、東京都より117円高い。
 地元関係者によると、ひらふ地区の相場が時給2000円、英語を話せるなら2500円。市街地の大手牛丼チェーンでは時給1650円、深夜なら1900円でスタッフを募集していた。
 あるホテルのスタッフは「飛び抜けてよい条件は出せないので早めに求人を出して目立つようにしている。たくさんの応募があるので面接するのが大変」と笑う。
 別の関係者は「うちを含めて飲食店や宿泊施設は常に人が足りていない」と打ち明ける。
賃金格差大 人材争奪戦に敗れ撤退した法人も 地域内で賃金の格差が生じているニセコ地域
 人手不足は地元民の生活を支える施設でも深刻だ。ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率(去年11月)は4.52。人手が足りず、壮絶な争奪戦となっている。
 倶知安町では、訪問介護事業所と認知症対応型の共同生活介護施設の2つの事業所が去年10月までに相次ぎ閉鎖した。
 運営する社会福祉法人によると、理由は「働く人が集まらない」。他の地区よりニセコ地区の単価を上げて求人を出していたが、5年間応募はゼロだった。
 物価高や最低賃金の上昇が追い打ちをかけ、廃止を決めた。利用者約20人は町内2か所の事業所に引き継がれた。
閉鎖する介護事業所もあり、高齢者にしわよせが
 ある町内の事業所には8人が移った。そもそも人手不足でヘルパーを増やせないので、以前からいた利用者にしわ寄せが及んだ。    「週3から週1に減った方もいる。お金を払うからもっと利用したいと言われても対応できない」(利用者を引き受けた事業所の職員)  
 この法人が運営する別の事業所で働いていた従業員が内情を明かす。
 「介護は大変なわりに時給が1000円ちょっと。ひらふはベッドメイキングでも時給2000円。あまりにも賃金の格差がある。ひらふ辺りはもう日本の町じゃない」(元従業員)
 介護事業所の閉鎖はすぐに町内を駆けめぐった。倶知安町で暮らしてきた70代女性は不安を口にする。
 「いまは人手不足の時代なので、介護する人も少ないのは仕方ないが、年齢が年齢なので不安。やはり最期は倶知安で過ごしたい」   交通事故の4割外国人 日々の生活に不安 夜も外国人でにぎわうひらふ地区
 北海道警倶知安署によると、ニセコ地域で昨冬に起きた交通事故は前年同月比133件増の1024件。そのうち45%を外国人が占めた。大半は冬道に不慣れな人の操作ミスが原因だが、地元住民にとっては不安の種だ。
 「交差点で一時停止しない。スピードを出して走っている」「気を付けないと。対向車線を走っている外国人がいるので」(いずれも地元住民)
 日本の法律を確認せず、自国のルールや価値観で車を運転することもある。
 1月13日未明、ひらふ地区で、オーストラリア国籍の男(31)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕された。
 警察の調べに男は「自国のルールでは少しアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思った」などと供述した。
スキーヤーの連絡手段? 不法電波で飛び交う外国語 パウダースノーを求めてやってきたスキーヤーら
 法令違反は道交法にとどまらない。違法な周波数で無線を使用するケースも多い。総務省の出先機関、北海道総合通信局によると、1月の調査で確認された121回の不法電波の交信のうち、114回は外国語だった。
 バックカントリーが盛んなニセコでは、外国人のスキーヤーらが仲間と連絡を取るために無線を使っているという。
 「パトカーや消防、航空機の通信が妨害され、人命に危険を及ぼす可能性がある」(北海道総合通信局)
 悪意はないとみられるが、明らかな違法行為だ。
物価高で「普通の生活」さらに困難に 識者の懸念 倶知安町駅で行われている北海道新幹線の延伸に向けた工事
 倶知安町の人口は1万7000人。外国人が20%以上を占める。
 ニセコ人気の先行きは――。北海道の不動産に詳しいアナリスト、志田真郷さんは今後も投資が進むと分���。物価の上振れで、家賃の高騰し新たな施設が建設しづらくなる。地域住民が生活しづらい状態は加速するとみている。
新幹線の開業を知らせる看板
 「ニセコは海外の所得水準に合わせて上振れしている。住宅地の価格も上がっていて、通常の住宅地や商業施設、介護施設が成立する水準ではなくなってきている。生活の利便性も下がっていくだろう」
夜も外国人観光客でにぎわう
 オーストラリア人がニセコに投資し始めてから20年がたつ。ニセコはアイヌ語で「切り立った崖」の意。隔絶された豪雪地帯から世界の富裕層を魅了する高級リゾートとなった。
 北海道新幹線が延伸されると、札幌との移動は2時間超から25分に短縮される。インバウンドの流入や投資は止まる気配はない。   パウダースノーを武器に、世界的リゾートへと成長したニセコ。最もにぎわう「ひらふ坂」は見渡すかぎり外国人で、まるで異国のようだ。
 スキー場のふもとにある倶知安町は人口2万人弱の町。平均時給は東京を上回り、ひらふでは、時給2000円超えはめずらしくない。「ひらふ辺りはもう日本のマチではない」。地元住民が嘆くのも無理はない。
 深刻なのは、介護事業所の相次ぐ閉鎖だ。撤退をよぎなくされた事業所によると。他の地域より単価を上げて求人を出しても応募は5年間ゼロだった。「あまりに賃金の差が大きい」(介護事業所の職員)。たしかに介護職の時給はひらふの半分ほど。格差が生まれ、従来の地域コミュニティーをゆるがしかねない事態になってしまった。
 北海道新幹線の延伸が予定され、ニセコへのインバウンドの流入や投資は止まる気配はない。「最後は倶知安で過ごしたい」。取材中に何度も聞いた高齢者の言葉が脳裏に浮かぶ。地元住民の思いは届くのだろうか。
 ※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。コロナ禍からのインバンドのV回復に追いつかず、オーバーツーリズムの危機に直面する北海道観光の現状を追いました。
(「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュースから)
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blr-blue · 6 months ago
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 胃のあたりが、そわそわしている。胃というよりは、胃と食道の間らへん。みぞおちのような気もする。
 どうしても文章が書きたくなったので書いている。何かを書いていないと落ち着かない。そういう発作がたまにある。今日はそういう日だ。夕方に別の場所で乱文を書き散らしたし、個人的につけている日記だって書いたのに、それでも飽き足らずTumblrまで開いている。だが今日はいつもの発作とはすこし系統が違う。感情を出したい、のではなく、とにかく何かを書いていたい。落ち着かない。なので適当に色々書いてみる。
 最近鎖国気味である。
 他人と話したくない気持ちが爆発して、誰もわたしに話しかけんな! みたいなオーラを出してしまう自分のことを鎖国状態と勝手に呼んでいる。
 鎖国の起源は塾講師バイトをしていたときであった。信頼のおける先輩の先生たち(学生バイト)が全員卒業し、学生バイトではわたしが一番歴が長くなった(お局のようなかんじだったのかもしれない)。どちらかといえば器用なタイプだったので誰とも助け合わず、全部自分一人で仕事を完結させていた。そのとき、鎖国していた。
 後輩から挨拶をされたらもちろんそれには返していたが、世間話なんか一切せず、指導終了後2分後には教室を出て帰宅していた。基本的に、指導のコマは連続するようにシフトが組まれるが、完全マンツーマンの個別指導塾だったので、たまにどうしても調整がきかなくて、1コマ時間が空いたりする。ふつうならそういう時間で他の先生と話したりするのだろうが、わたしは尖りまくっていたので、生徒が使う自習ブースを1区画借りて、ふつうに院試の勉強をしていた(おかげさまで��があります)。
 ていうか、当時、他の先生のことがうっすら嫌いだった。とくに、ひとつ歳下のT先生。わたしはアイツを目の敵にしていた。アイツは教職課程をとっており、生徒に対してブイブイ言う系の先生だった。宿題をやらないのはなんで?? と生徒を詰めるタイプの先生であった。だがソイツは、大学の授業を落としまくってる系だった。そして彼は、わたしが卒塾するのと同じタイミング(つまり彼からしたら、大学3年の終わり頃)に退職した。理由は、「教職課程の取得があやしくなるくらい単位がやばいから」である。この時点で無理だった。生徒にガミガミ言っておきながら自分が本業を疎かにしてんのマジでキモすぎる。わたしはさ、院試に命かけて、しぬほど勉強と研究して首席になって、それでも生きるためにバイトして、飲食と掛け持ちしながら4年間勤め上げて、辞めたくても辞められなくて、教え子を医学部とか高専に送り出しても絶対に驕らないようにって自分を律して、叱るべきところと引くところのバランスを見て、どうしたらストレスなく塾に通って、無理のない範囲で勉強できるか考えて、そんなふうに、そんなふうにやってるのにお前はやることもやらずに生徒に怒鳴りつけてそして指導途中の生徒投げ出して辞めるんですね??ってなってまあ途端に無理になった。(ごめん、たかがバイトなので別にそんなに責任はないはずなんですけど) まあ、そういう人が多かった。やる気ないならずっとやる気ないままの方がいいって。熱血な先生装いながら自分の学業がおざなりなのが一番キモいねん。マジで。
 すごく話が逸れた。まあ、そう言う感じで当時、鎖国をしていたって話です。
 大学のゼミでも鎖国をしていた。大学のゼミには大体10人くらいが所属していた。ゼミは2年から4年まで基本的に持ち上がりだった。最初のうちはみんなと話せていたけれど、そのうちわたしは一人の友人としか話せなくなり、そのうち他の人たち(とくに女子たち)とはほとんど話さないまま卒業した。これも鎖国だった。絶妙な関係性の彼女たちに、自分から世間話を振ることができなかった。相手はきっと自分に敵意はないはずなのに、なぜだか怖かった。
 その鎖国の波は今まさに第n波として到来中である。塾講バイトや大学のゼミで鎖国していたわたしは、さいきん、大学院の研究室でも鎖国しはじめている。数日後に卒論・修論発表会があるのだが、それが終わると研究室で追いコンが開催される。クソしょうもない飲み会ね。なんか、ずっと行くか行かないか迷って、それでもやっぱり行きたくなくて、意を決して欠席ボタンを押した。
 わたし流・鎖国の悪いところ。ほんのすこしだけ、それが寂しいと思っているふしがある、ということ。
 自分で離れたくて離れてるの。だけど、社会とのコミットメントが失われるのがこわい。研究室のコミュニティの居心地があまりよくないから離れようとしてるのに、それでもほんのすこしだけ、その中に混ざりたい自分もいる。はあ〜〜なんなんでしょうね?
 これ、たぶん少し前の投稿でも話したけれど、わたし、理由がないとそこに居られないの。授業があるから、とか、面談があるから、という理由があれば大学に行けるけど、なんの意味もなく研究室に行って、共有スペースでそこにいる人とダラダラ喋る、みたいなのができない。つねに、「わたしってここに居ていいのかな?」みたいなことを考えてしまう。そういう体験が一つでもあるとそのコミュニティの居心地が悪くなる。だからわたしは研究室に行けない。
 鎖国の波はSNSにも到来中である。
 最近、SNSで他人と絡むのがこわい。自分の存在がうざくないだろうか、と考えてしまう。まあ、ここは大丈夫なんだけど、特に表の世界(Twitterを表の世界だと思っている節がある)が窮屈に感じてきた。だけどコミットはしていたいから、ひたすらにいいね押しマンになっている。わたしはここにいるよって伝えたいんだと思う。自分から絡めないから、絡むのにすごく勇気と体力がいるから、ツイートにも気を遣うから、とにかくフォロー中の他人のポストのハートマークを赤く染めて、界隈にコミットメントを図ろうとしている。そろそろ限界が来そうな気がしているけれど、わたしはスマホ・SNS依存症なので絶対にTwitterは辞められない。鎖国中だから、新しい作家の方からのフォローも返せない(悪意はないのよ)。交友関係が広がるのが恐ろしいと感じる。FFをこれ以上増やしたくない。これ以上増えたら、一人一人を大事にできなくなる。フォロバしないからか、たまにリムられる(ごめん、わたしはちゃんと気づいてます、気づいてない・気にしてないふりしてるんだよ)。ヒイ、と思い震える。さらに対人恐怖の波が来る。ソトとウチ。すべてを分けて、自分を守ろうとしてる。はあ、よくないですね。
 鎖国の波にずっと呑まれていてつらい。一人になりたいのに一人になりたくない。これ、しんどいのが、うつ病とかそういうのじゃないとこなんだよね。もうここ5年とか、そういうレベルで起きてることなの。でもわたしは一応ちゃんと生きてるし、なんなんでしょうね。
 わたし、恋人が途切れないタイプだけど、途切れないタイプなんじゃなくて、途切れさせると死ぬから途切れさせていないのかもしれない。指折り数えたらここ7年くらい、恋人がいなかった期間は多分6日とかだと思う(短すぎる理由はお察しの通りです)。恋愛依存とかじゃなくて、たぶん死ぬんだよな。恋人がいなくなったら、わたしはそれこそ、ほんとうの意味で他人と関われなくなる。唯一の生命線なの。そこが切れたらわたしは対人恐怖が悪化して引きこもりになる(もうすでに引きこもり気味ですが)。
 鎖国の話はここまで。
 さて、文章を書きたい欲求は留まるところをしらないのでこのまま書き続けます。今日、ほんとに調子がおかしい。もしかしたら泣きたい気持ちを文章を産出したい欲に置き換えているのかもしれないなとも思う。でもなぜ泣きたいのかはわからない。
 そういえば最近、泣いていない。いや、この間ほんとうにほんとうにほんとうに大好きな作家さんのweb小説を読んだとき文章がうますぎて綺麗すぎてちょっとだけ泣いたけど、そういうのじゃなくて、ふつうに泣くやつ。悲しくて泣くやつ。
 泣くのって、ストレス発散なんだよね。中学〜大学のときはよく、悲しいときはきちんと泣いてスッキリして眠るみたいことをよくやっていた。ていうか一昨年(2023年?)はわりと生活が変わって全てに追い込まれていたからわりとシクシクやってたんだけど、ここ一年くらいはいい意味で情緒が安定していたのであまり泣いていなかったような気がする。だけどその波が久しぶりにやってきたのかもしれない? でも別に泣きたいくらい悲しいことって今べつにないんだよな。あーマジで何言ってるんだろう。
 これここまで読んでる人っているんですか?
 うちがわから湧き出てくる感情って負の感情ばっかだな。わたしだけ?
 自分のTumblr読むと暗い話ばっかでびっくりするんだけどみんなはポジティブな感情とネガティブな感情って同じくらいの割合で存在しているんですかね? 割合を教えてください、わたしは8割ネガ1.5割ニュートラル0.5ポジです。
 誰だっけ、太宰治だっけ、知らんけど、誰かが、不幸というものはモワモワした質量の軽い雲みたいな真綿みたいなもので、幸福は質量の高い一粒の金属塊?砂金?みたいなこと言ってませんでしたっけ? わたしそれがすごく共感できるんだよね、苦しいことってぜんぶを覆い隠すの、だけど質量は幸せも同じくらいあるのよ。でも密度が違うの。密度が違うから、不幸がおっきくもわもわして体積がデカいんだよ。ごめんちゃんとした言葉は覚えてないけれど調べるのダルいので誰か調べといてください。でも誰か言ってたはず。
 わたしが病んだところでサブカル鬱病クネクネ界隈(笑)と揶揄されるカテゴリーにしか属せないからふつうに死にたいです。だけど死ぬのはこわいので死にません。てか死ぬのってこわすぎるだろ、ふつうに。
 ていうか自分が死にたい時期と、自分以外の全員が死ねよって時期と、誰も死ぬなって時期が一生交互にやってくるんだよねって感じだけど、今日Twitterを見ていたら同じことをツイートしている人がいて自分の思考は結局ちゃんと若者のステレオタイプでやっぱりちゃんと死にたいなと思いました。だけどやっぱり死ぬのはこわいです。以下略。
 希死念慮をかかえられるほど世界に絶望しきってるわけじゃないけれど、確実に生きづらくはあるんですよ。わたしはインセルの亜種なので、健常と異常の間にある細くて長い道をそろりそろり渡っているだけ。
 家庭環境だってそう。きょうだい児で我慢することは幼少期から多かったし何かを諦めることも割と得意だけど、親ガチャは経済力がFランクであるところ以外はスーパーレア星星星って感じなので教育にも理解があって大学院まで通えているけど、だけどそれでも苦労はしてきたし親はクソほど借金あるし自分の奨学金だって死ぬほどあるし、親が死んだらきょうだい2人を施設に入れてなんやかんやしなければならないのは自分だから、ふつうにあたたかい家庭で育ってきた他人に対してはなんか話合わないな違うなって思ってしまうし、だからといってゴリゴリの毒親育ちってわけじゃないからそっちに共感を示せるわけじゃない、結局その間にある細い道をひたひたと渡ってるだけだからなにかと無理だなと感じてしまう。
 うちの親みたいに、ふつうの人だったら潰れてしまいそうな高ストレス状況下でふつうに生きていられるのってある意味才能で、ていうか普通に内因が強いので多分うちの家系は精神疾患にはならないんですよ。そしてその遺伝子はきっちり減数分裂を経てわたしにも受け継がれているわけで。だからわたしは風呂キャンセル界隈を極めていてもべつに全然うつ病じゃなくてただ単にお風呂が嫌いすぎる不潔な人だし、引きこもっていても別にまあ希死念慮もないんですよ。それこそ鎖国をしたって死なずにここまで社会の中でなんとか生き延びてきたわけだし、不眠症なのにそんなに病まないし。むしろずっと恋人つくってちゃっかりストレスコーピングしちゃってんの。なんなの。生き方へたなくせに精神病まないし無駄に生命力強いから生きちゃってんのかって。マジで自分キモイよ。
 そろそろみぞおち付近のそわそわ感がなくなってきたのでおわりにします。(ここまで読んでくれた人、もしいたらマジでありがとね、ラブ)
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lofimurphy · 16 days ago
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2025 7.13 日 26:31
面白かったり楽しいことがあると単純に元気になれるし、ちょっと前向きになれます。前向きになると余裕も出てきて、普段使う言葉にも気を使えるようになるし、最近少しはそうできるようになった気がします。
…と思っていたのですが、何故か顔色が悪かったようで、急に一緒にいた人が私の目の前に来て、「顔が青いよ!もっと人生楽しみなよ!前向きに!」と言い放ちました笑。
隣にいた人には「え?一応楽しんでるけど?」って言ったり、「今日一日笑うことあった?」って聞かれたりして、結局そのときに今日1番笑いました。大笑いし合える人がいるってだけで感謝です。その後YouTube見ながらのんびりできて、休みだって感じがして良かったです。
昨日アド街でやってた東京駅のプリンをお土産でいただきました。四角い容器に入ってる固めのプリンで、カラメルが別になってるやつ。
カラメルが苦めだから、別容器のカラメルは最初に全部かけちゃっていいんじゃないか?との触れ込みでしたが、結構ちゃんと甘味もあるし濃いカラメルなので、もしテイクアウトする方がいるとしたら、一度に全がけせず、様子を見つつ少しづつかけることを強くお勧めします笑。ともかく、味はとっても美味しかったです。
ヤマザキマリさんが出ていた勝負メシっていう番組を録画してて、それを見返したら案の定面白すぎました!!ゴッホの生涯を振り返りながら、作品の中に出てくる食べ物や実際の手記にある料理を作りつつ、マリさんの絵画解説が聞けるという贅沢な番組。ネプチューンのお三方も当たり前だけど超面白くて、暗い絵を紹介する時でさえも暗くなりすぎずに聞けたのが楽しかったです。マリさんの授業を受けてたら、きっとどんなことも面白く興味深く学べるだろうな。また見たい。それからvtuberのらでんさんのチャンネルにもなんとマリさんが出演されてるみたいで!必見だ!と、後から見るリストに早速追加できました。楽しみが増えると嬉しいです。
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nemosynth · 7 months ago
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USスチール社からの声明
2025年1月3日、合衆国バイデン大統領は、日本製鐵がUSスチール社を買収することには反対であると表明。これを阻止すると宣言した。
それに対するUSスチール社からの声明文が凄いというか、いやぁ、正直ここまで人さまをコテンパンにした公式文書というものは寡聞にして初めて拝見。なのでちょっと自分なりの和訳をしてみた。
そもそもUSスチール社はアメリカ第二位の鉄鋼産業企業であるも、経営難に苦しみ単独での再建を諦め、同盟国である日本の企業に買収されることで経営を立て直そうと考えていた。しかも鉄鋼業は自動車産業はもちろん軍需産業にも直結する。戦車の装甲やキャタピラを誰が作るのか、どんな組成の鉄鋼で作るのか、極めて軍事機密性が高い技術分野でもあり、それゆえ同社は前向きに日本製鐵による買収を進めていたところであった。
以下、例によって文化の文脈を踏まえ、異文化理解のために隠された行間すらをも読み取って可視化するnemo版超訳である。いかなる政治的意図もなく、ただただ原文にみなぎる強い論調・もはや口調といっても良いくらいに充満する火の玉のようなエネルギーに興味を持ったから翻訳してみたくなったまでである。
まずは参考までに原文:
Statement from David B. Burritt, U. S. Steel President and CEO, on Today’s Order by President Biden
January 3, 2025 - President Biden’s action today is shameful and corrupt. He gave a political payback to a union boss out of touch with his members while harming our company’s future, our workers, and our national security. He insulted Japan, a vital economic and national security ally, and put American competitiveness at risk. The Chinese Communist Party leaders in Beijing are dancing in the streets. And Biden did it all while refusing to even meet with us to learn the facts.
Our employees and communities deserve better. We needed a President who knows how to get the best deal for America and work hard to make it happen. Make no mistake: this investment is what guarantees a great future for U. S. Steel, our employees, our communities, and our country. We intend to fight President Biden’s political corruption.
以下、nemo版超訳
「本日のバイデン大統領からの命令に関し、USスチール社社長兼CEOディヴィッド・B・バリットからの声明文
2025年1月3日 - バイデン大統領がとった本日の行為は、恥であり腐敗です。我が社の組合幹部は組合員を無視しているというのに、そんな幹部に対し大統領は政治的見返りを与えるのみならず、その一方で我が社の将来、我が社の従業員、そして我が国の国家安全保障に対して損害をもたらしたのです。しかも我が国必須の経済安全保障同盟国である日本を侮辱したばかりか、こともあろうにアメリカの競争力すらをも危機にさらしたのです。北京にいる中国共産党指導部は歓喜のあまり街に繰り出して踊り出しているに違いありません。そしてあろうことかバイデン大統領は、私たちが事実を伝えるべく面会を申し込んでも拒否したまま、これらの全てを行ったのです。
我が社の従業員とコミュニティは、もっとまともに扱われて然るべきです。我々に必要だったのは、アメリカにとってベストな取引を引き出せる大統領、そしてそのためには努力を惜しまない大統領だったはずです。誤解しないでいただきたい、今回の買収こそが、USスチール社、我が社の従業員、我が社のコミュニティ、そして我が国に素晴らしい未来を保証する投資なのです。私たちはバイデン大統領の政治的腐敗と戦う所存です。」
いやぁ、あらためて凄い口調ですね。
政治的ポーズもあるとは思うけど、ここまで燃えさかるためのジェット燃料として、同盟国企業による買収がダメならダメで、なんであかんのかという理由がバイデン大統領サイドから明確に示されていないことなど、突けばいろいろ出てきそう。 そしてそれらを昨今のトレンドとしてサルでも分かるくらい分かりやすく示しているのか。
まぁそれゆえだとは思うけども、それにしても超巨大企業のトップが超大国の国家元首に対してここまで直球ストレートに言うというのも、ますますこれからの人類の行く末が案じられる昨今。
日産自動車も経産省が圧力をかけてきてホンダが立ち上がったとかあると聞いたし、これから政府自身がナショナリスティックになっていく、そんな世界はどうなっていくのか混濁していく中で、かくも義憤に満ちた言葉が飛び交う時代になったと言うのにも、正直暗澹とする。言葉は刃。 なら訳すなよって? そうね、でもこれも時代の記録だと思うのです。無論、あくまで私見であり私の訳でしかないのですけれども、それでもなお。
元の声明文それも原文へのリンク;
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⚫︎翌朝追記 日本製鐵も声明文を発表したね: https://www.nipponsteel.com/news/20250103_100.html
抜粋すると; 「この決定は、バイデン大統領の政治的な思惑のためになされたものであり、」 「今回の決定が明らかに政治的な判断であることを示しています。」 「バイデン大統領による今回の買収禁止命令は、自身の政治的な思惑のために、米国鉄鋼労働者の未来を犠牲にすることに他ならないと考えます。」 「審査プロセスが、政治によって著しく適正さを欠いていたことは明��」 「その結論は、実質的な調査に基づかず、バイデン政権の政治的目的を満たすためにあらかじめ決定されたものでした。」 いやぁ、これが全て正しいとしても、そしてUSスチールよりは冷静に見えても、やっぱ思い切ったこと言うなぁと僕は思いました。まぁ、もはやそういう時代なのかなぁ。思い切った分かりやすさ。
以下、全文:
「米国政府による不適法なUSスチール買収禁止命令に反対する共同声明 ~日本製鉄とUSスチールは法的権利を守るためのあらゆる措置を検討中~ 2025/01/03
日本製鉄株式会社
 日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)とUnited States Steel Corporation(以下、USスチール)は、日本製鉄によるUSスチールの買収(以下、本買収)について、本日2025年1月3日、バイデン大統領が禁止命令を下したことに対して、以下のステイトメントを公表いたします。
 日本製鉄とUSスチールは、バイデン大統領が、本買収に対して禁止命令を決定したことに失望しています。この決定は、バイデン大統領の政治的な思惑のためになされたものであり、米国憲法上の適正手続き及び対米外国投資委員会(以下、CFIUS)を規律する法令に明らかに違反しています。大統領の声明と禁止命令は、国家安全保障問題に関する確かな証拠を提示しておらず、今回の決定が明らかに政治的な判断であることを示しています。バイデン大統領の決定を受けて、日本製鉄とUSスチールは、法的権利を守るためにあらゆる措置を追求する所存です。
 日本製鉄とUSスチールは、本買収により、ペンシルバニア州やインディアナ州をはじめとする米国鉄鋼業がある地域が再び活性化し、米国の鉄鋼労働者の雇用確保、米国の鉄鋼サプライチェーンの強靭化、米国鉄鋼業の中国に対する競争力の強化、及び米国の国家安全保障の強化につながるものと確信しています。日本製鉄は、USスチールが事業を行う地域コミュニティ及び米国鉄鋼業界全体に利益をもたらすため、米国の象徴的な企業としてのUSスチールを支え、成長させるために必要な投資を行うことができる唯一のパートナーです。日本製鉄は、既にコミットしている27億ドルの投資の一環として、ペンシルバニア州モンバレー製鉄所に少なくとも10億ドル、インディアナ州ゲイリー製鉄所に約3億ドルの投資を行うことを決定しています。本買収を禁止することは、USスチールの設備を長期間にわたり稼働させるために必要な27億ドルの投資が実行されないことを意味し、良好な処遇条件で家族を養う何千もの労働組合員の仕事が危機に晒されることになります。バイデン大統領による今回の買収禁止命令は、自身の政治的な思惑のために、米国鉄鋼労働者の未来を犠牲にすることに他ならないと考えます。また、USスチールの株主に対して、買収完了時に1株当たり55ドルを支払うとの約束を果たすべく、日本製鉄とUSスチールは、法的権利を守るためのあらゆる措置を講じてまいります。
 日本製鉄とUSスチールは、CFIUSの審査において、当初から、誠実かつ透明性をもって真摯に協議に応じてきました。CFIUSに提出された記録を見れば、日本製鉄によるコミットメントを伴う本買収は、米国の国家安全保障を弱体化させるのではなく、強化するものであることが明らかです。CFIUSの審査プロセスが、政治によって著しく適正さを欠いていたことは明白であり、その結論は、実質的な調査に基づかず、バイデン政権の政治的目的を満たすためにあらかじめ決定されたものでした。米国政府が、米国の利益につながる競争を活性化する本買収を拒否し、同盟国である日本国をこのように扱うことは衝撃的であり、非常に憂慮すべきことです。残念ながら、米国へ大規模な投資を検討しようとしている米国の同盟国を拠点とする全ての企業に対して、投資を控えさせる強いメッセージを送るものです。
 日本製鉄は、CFIUSの示した懸念に対応すべく、本買収完了後のUSスチールの取締役の過半数は米国籍とし、そのうち3名の独立取締役はCIFUSが承認すること、CEOやCFO等の重要職位は米国籍とすること、USスチールが提起する通商措置に日本製鉄は一切関与しないこと、生産や雇用を米国外へ移転しないこと、ペンシルベニア州、アーカンソー州、アラバマ州、インディアナ州、テキサス州にあるUSスチールの拠点の生産能力をCFIUSの承認なく10年間削減しないこと、国家安全保障協定(National Security Agreement)の遵守状況等をCFIUSに定期的に報告すること、CFIUSは取締役会にオブザーバーを派遣する権利を有すること等を含む、米国政府にとって完全に強制執行が可能な様々な問題解消措置を自主的に約束しました。しかしながら、CFIUS は、日本製鉄とUS スチールが100 日間にも亘って、自主的に提示した4 つの確固たる国家安全保障協定案に対して、書面によるフィードバックを全く行わなかったことから明らかであるように、両社が提案した問題解消措置のいずれについても適切に検討することはありませんでした。本日、バイデン大統領が決定を下したことに、日本製鉄とUSスチールは、深く失望しています。
 日本製鉄とUSスチールは、本買収に際し、USスチールの従業員、地域コミュニティ、政府関係者、政治家、経済界をはじめ、米国および日本の様々なステークホルダーの皆様に多大なる協力と熱烈な賛同を頂いたことに感謝申し上げます。我々は、米国のステークホルダーの利益のために、米国で事業を遂行することを決して諦めません。日本製鉄とUSスチールのパートナーシップが、USスチール、特に全米鉄鋼労働組合との基本労働協約対象拠点をはじめとして、USスチールが将来にわたって競争力を保ち、発展し続けるための最善の方法であると確信しています。それらの未来を確かなものとするために、日本製鉄とUSスチールは、日米政府関係者を含むステークホルダーの皆様と引き続き緊密に連携し、法的権利を守るためのあらゆる措置を追求してまいります。
※本買収に関する詳細は2023 年12 月18 日公表の資料を参照ください。(2023年12月19日、2024年4月15日、同年5月3日、同年5月30日、同年12月26日に経過開示) https://www.nipponsteel.com/common/secure/ir/library/pdf/20231218_100.pdf」
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millmilkmill · 8 months ago
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13:28
「抗精子抗体の値がべらぼうに高いので、自然妊娠は100%無理です。とにかく早めに体外受精に移行しましょう」
頭を鈍器で殴られる、って表現ってこんな時に使うんだなと理解できるくらいにはバコーンと言葉が私の頭にとんでもない刺激を与えた。
抗体値は2から異常、を示すのに、私ときたら98。
自然妊娠は100%望めないという。
100人に1-3人に見られる抗体、なんで私が。
いや、私だから、なのか。
不妊だろうな、時間が掛かるだろうな、とは思ってはいたけどまさか100%自然妊娠ができないと言われるなんて。
そうですか、と絞り出すように言ったはいいもののボロボロ涙が止まらず看護師がティッシュをくれた。同業者だと話さなくて良かったなと思った。
皮肉なことに、婦人科も産婦人科も不妊外来もいっしょくたなクリニックだから、もちろん学生くらいの若い子も妊婦さんも同じ空間にいる訳で、泣きながら足早に会計を済ませて自転車で帰路についた。途中から嗚咽が止まらなかった。
夫は朝、海外出張に出かけたばかりだった。検査結果がわかったら、連絡してね。と言われていたのだし、正直にLINEを入れた。私のせいで、ごめんね。と。
私たちの性行為には、子を授かる、という意味づけが昨日から無くなってしまった。
母に連絡をした。母も私を授かるのに7年掛かった不妊治療の先輩でもある。これまでは、1年できないくらいで大袈裟だ、酒をやめなさいと言われつづけてきた。
私のせいかもね、ごめんね。と開口1番に言われた。私が普通通りに産んであげられなかったからかも、と。
夫、母、父、義理の両親全員を苦しめている自分、と思えご飯が全く通らなかった。
今の世の中だから、きっと授かれる方法はあるから、と諭された。父にも話した、と言っていた。2代揃って不妊女系であることを、何と思っただろう。酒を飲んだ時には、バリバリ働くことも幸せだけど、きっと子どもを持てたら違う世界が見えるかも、と穏やかな顔をしていた父。
気が強い母に「私ができないはずがないんだから」と言われ7年間付き合った父。2人での人生を何度も母に諭し、それも幸せかもとも言っていた。
旅行で行った子授け神社でのおみくじは大吉で、子孫繁栄の兆あり、と書かれていた。お腹が暖かくなったような気がした、だけだったのだろう。
1番見たくなかった現実を突きつけられ、夢であれと思うのに、血液データの紙が、それを許してはくれない。
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yutakayagai · 6 months ago
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連休二日目、大平は厨房職員の出勤前に開錠し、再び床に入った。昨日の母親とのやり取りが尾を引いているらしく、布団を頭から被った。嗚呼、辛い、淋しい…。この思いを誰に吐露したらよいかと、彼は何度も寝返った。
それから一時間経った頃、ドア越しに声がした。
「大平先生、検食お願いします」
彼は寝ていた訳ではないのですぐ布団から出た。ドアを開けると、其処にいたのは管理栄養士の石川忍だった。彼女は、
「何だ、起きてたンですか。もうすぐ生徒さん来ちゃいますよ」
と言った。
「あぁ、すみません…。今行きます」
そう言って大平は食堂へ向かった。食堂には、朝食を作り終えた厨房職員が休憩をしていた。石川も、今日は日曜日で人手が足らないとの事で厨房業務をしていたらしく、
「早く厨房職員、増やしてくれないかなァ〜。アタシ、朝弱いのよ」
と言った。向かい側で食事をしている大平は、
「でも、いつも美味しいよ。助かるわ」
と話した。
「たまに、亜鉛やタウリンたっぷりの献立も考えないといけないのよ。幸田理事長が、年頃の男子はヴァ��タリティがなくては勉強やスポーツに良い成績が得られないって。まァ、亜鉛は味覚を感じるのに必要な栄養素だから仕方ないかァ〜」
「たまに遊びに来るよ、ウチの生徒が」
「あら、大平先生。ビンビンなのね? 絶好調なンだ〜」
「ほらほら、朝から際どいよ」
石川も、このK高校の裏の裏も読んでいる様だった。彼女も所謂「ボーイズラヴ」系の漫画が大好きで、半年に一回は特別メニューとしてマカを含んだドリンクを付けたり、すっぽんエキスを使った鍋などを出したりもしていた。大学時代に居酒屋でのアルバイト経験があり、たまに貢が理事会を開催する時には刺身や焼き鳥も作っていた。
検食を終えると大平は、
「今度、カキ食べたいなァ」
と、検食簿を書きながら言った。
「カキ? 寒くならないとダメでしょ? 美味いけどね〜」
「だよなァ…。ご馳走様」
返却棚に使った食器を戻すと、大平は宿直室に戻った。嗚呼、今日は何をやろう…。そう思いながら彼は布団を片付けた。
午前十時過ぎ頃、寮の駐車場に一台の四WDが停まった。宿直室で保健体育の教科書を開き、連休明けの授業の準備をしていた大平は、モニターでその車を確認した。丁度、半袖のポロシャツにジーンズという格好で正美が階下にやって来たので、大平は宿直室から出て聞いた。
「ご両親とお出掛け?」
「おはようございます。否、母の幼馴染でもある中学校の恩師です」
「夕方までには帰るンでしょ?」
「はい、ちょっとドライヴです」
大平は「中学校の恩師」と「ドライヴ」という単語が意味深だなと思った。大概は家族などが迎えに来たり、逆に実家へ一時帰宅したりする場合が多いが、これまでに中学校時代の恩師というのは前例がなかった。もしかしたら、「恋仲」か?と彼は疑った。すると、車から七三分けに髪を整えたほぼ同世代の男がやって来た。彼は水色のオックスフォード生地のボタンダウンシャツに、ベージュのチノパンツという格好だった。その男は八坂だった。彼は大平に挨拶し、
「黒木正美がお世話になっております、八坂周二です。今日はドライヴも兼ねて正美君に会いに来ました。よろしくお願いします」
と自己紹介をした。大平も会釈をし、
「私は一年生の保健体育を担当しております、大平雅之です。今週は寮の宿直をしております」
と言った。正美は、
「おじさん、待ってたよ。行こう!」
と靴を履き替え、何故か手を繋ごうとした。八坂は、
「ダ、ダメだよ。そんな人前で…」
と苦笑したが、
「イイじゃん、早く行こう!」
と正美は疾る気持ちを抑えきれない様子だった。八坂は正美に急かされるまま、
「門限までには帰りますので…」
と言った。
大平は、これまであんな無邪気そうな笑顔を見せる正美を見たことがないと思った。たまに、
「セッ◯スしてぇ〜!」
と、公然と口走る印象しかなかった。しかし、あの八坂もスラッとした雰囲気でイイなァと大平は思った。
その頃、亮司は昨日と同様に刈払い機を片手に校内の除草作業をしていた。この時期は雑草が伸びるのも早く、正直「いたちごっこ」ではあった。昨年は定期的に業者が来訪してやってはいたが、単科大学の方で来年度から従来の経済学部に加え社会学部も新設されるとの事で、極力コストを抑えたいという貢の考えがあった。彼は、
「熱中症にならない程度に草取りしてね」
と、一昨日絡み合った後に言ったのだ。亮司は、
「何だ、愛してるなら手伝えよ」
と布団の中で貢の片脚に自分のものを絡ませながら訴えたが、
「理事長も大変なンだよ、休ませてよ」
と亮司に接吻しながら詫びた。
昨日より日差しが強く、早くも頭の方から汗が噴き出す。亮司はペットボトルのスポーツドリンクのキャップを開け、数口飲んだ。嗚呼、この空気が何だか「あの頃」を思い起こさせるなァと、彼は再び秀一のことを想った。
亮司が顧問を務めていた陸上部に秀一が入部して三ヶ月が経過した頃、都立A高校に近い河川敷でジョギングをすることを練習メニューにしていた。未だ「根性で乗り切る」という考え方が根付いていた時代である。練習中に水分を摂ることを制限され、ギブアップしそうな生徒には「忍耐力が足らない」と叱責するのが当たり前だった。亮司もその一人で、指導するにも必ず怒鳴り声を上げていた。
そんな猛練習の中で、秀一は朝イチの新聞配達をしながら個人的に走り込みもしていた。周囲に話すことはせず亮司にも黙っていたが、たまたま犬の散歩をしに河川敷を歩いていた時に亮司は秀一がジョギングをするところを見かけていた。他の教師から秀一の家庭が火の車であることを聞いていた亮司は、そんな彼に少しずつ想いを寄せる様になっていた。
ある日の夕方、いつもの様に河川敷のジョギングをしていた時だった。普段であれば余裕の表情を見せていた秀一の足取りが徐々にペースが落ち、その場に倒れ込んでしまった。他の部員は一時的に足を止め、彼の許に駆け付けた。亮司は、
「益子!」
と身体を揺さぶった。意識はあるが朦朧とした様子だった。彼はその日の部活動を中断し、学校に戻ることにした。
保健室に連れて行った亮司は、ベッドに横たわる秀一を眺めていた。
「どうやら、睡眠不足の様ね」
と女性の養護教諭は言った。
「『睡眠不足』?」
「確か、益子君ってお母さんだけよね? お姉さんは看護婦さんで…。新聞配達もしながら成績も優秀だし、かなり頑張っている筈よ。それで部活なンだから」
「…そうか」
亮司は、秀一の学校以外の一面を知らずにいたことを悔やんだ。そもそも部活動の時にしか関わらないし、他の生徒に対しても同様だった。
秀一が目覚めた時には、とっくに夜の帳が下りていた。養護教諭もずっと残っていたが、
「とりあえず、何か美味しいものでも食べなさい。あとは無理はダメよ」
と彼に言った。
「佐々木先生、色々とありがとうございました」
亮司はそう頭を垂れ、秀一と学校を出て行った。秀一の家は河川敷近くにあったが、亮司は神田の方だった。今夜は、ずっと付き添い気持ちがあった。そうだ、駅前に食堂があるから連れて行くかと、秀一と一緒に山手線に乗って秋葉原駅前の定食屋へ向かった。カツ丼は大盛り、その他に秀一はカレーも注文した。あまりの食い込みのよさに亮司は驚き、
「普段、何食べてるの?」
と聞くと、
「普通に食べてますよ。でも、すぐお腹空いちゃう」
と秀一は話した。
「今日は沢山お食べよ」
まるで息子を一人持った様な感覚に、亮司は陥った。嗚呼、何とかしてあげたいと思いながら。その日は、秀一とは秋葉原駅で別れたが、回数を重ねるごとに逆に亮司が彼のところまで送って行く様になった。時折、無意識のうちに手を握り合うことも多くなり、互いに教師と生徒という関係を越えつつあった。
そんな二人の想いが通い合ったのは、夏休みが近づいた七月の中旬のある夕方だった。いつもの様に秋葉原駅前の食堂で食事をした後、西日暮里駅を下りて秀一をアパートまで送るその矢先だった。亮司はこれまで押し殺してきた彼に対する想いを河川敷の橋桁で告白した。突然唇を奪われた秀一は、最初は何が起きたのか理由が解らない状態だったが、
「…先生、僕も好き」
とおのずと舌を絡ませてきたのだ。一瞬、唇を離すと二人の唾液が一筋の糸でつながっていた。亮司はそのまま秀一を叢に横たわらせ、
「申し訳ない…。でも、秀一が好きなンだ。愛してるンだ。オレ、お前が欲しいンだ」
と、ワイシャツの第二ボタンを外しながら未だ十六歳になったばかりの「やわ肌」に手を忍ばせ、同時に首筋に唇を押し付けた。
「せ、先生。そんな、あぁ、あん…」
初めて経験するエクスタシーに忽ち秀一は酔い、今度は彼自ら亮司のネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外し、ランニングシャツの片側を肩からずり下げた。日焼けした肌に黒々と浮き出た乳房を弄った。
「し、秀一! オ、オレ、そんなつもりじゃ、あぁぁ…」
叢の上で、二人の体位は逆転した。周囲はすっかり暗くなっていた。人気もない。橋桁の上なので、たとえ声を上げても車の往来でガタガタという雑音でかき消された。スラックスを互いに脱ぎ捨て、二人はブリーフを片脚に絡ませた状態で肉棒を咥え合った。秀一は、銭湯でしか他人様のチ◯ポを見たことがなかったが、微かに小便の「匂い」がしつつも抵抗なくその裏側を舌の先でなぞったり、また先端を口の中で弄んだ。あまりに気持ちよく遊戯してくれていることに亮司は、
「し、秀一! 気持ちイイ! イイ!」
と歓喜を上げ、そのまま愛液を秀一の口の中に放出した。
「あッ、あん! あぁん! あん!」
亮司は頬を赤らめながら、うっすら涙を浮かべつつ、全身を震わせた。一方、あまりに卵白の様にヌルッとした感触だったからか、オルガズムが終わると秀一はすぐその場に亮司の愛液を吐き出した。
彼は、
「…先生、僕、我慢できない」
と訴えた。
亮司は、秀一に「お前の愛液を顔にかけて欲しい」と求めた。言われた通りに、秀一は亮司の顔の目前に下半身をさらけ出し、今にも多量に噴き出しそうにいきり勃った秀一の肉棒を亮司はしゃぶったりしごいたりした。そして、
「嗚呼、 イク!イッちゃう! 出ちゃう!」
と、見事なほどに熱く粘度を含んだ乳白色の愛液が亮司の顔面に飛び散った。「シャワー」の様に浴びた亮司は、うっすらと微笑を浮かべた。
初めてにして変態的な「痴情」を経験した二人は、それからこの様な濡れ事を重ねに重ねた。間もなく夏休みを迎えたが、すぐに亮司は仮住まいとして、西日暮里駅と都立A高校の間にアパートを借り、其処を「愛の棲家」とした。週二、三回は部活動の後、亮司自ら夕食を振る舞い、一緒に近くの銭湯へ行っては愛し合ったのだ。
『嗚呼、若かったよなァ。オレも』
木陰から漏れる日差しを時折見上げながら、もう一口スポーツドリンクを飲み、亮司は再び刈払いを始めた。
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