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#しんぺー農園
nakayoshi-hoikuen · 6 months
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運動の秋!芸術の秋‼満喫しました♪
秋は、作品展やわくわくおでかけday、保育参観など様々な行事があり充実した日々を過ごすことができました♪
また、秋の自然、風や空、植物や生き物に触れながらのびのびと遊ぶ子どもたちでした!!
~わくわくおでかけday~
みんなで手をつないで出発進行!
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「おっきなヒマワリだね!」自分よりはるかに高いヒマワリを見て驚きの子どもたち!
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「とんぼがいるね!」「ぶどうだよ!」会話も弾みます♪
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たくさんの秋を発見しました(^^♪
楽しかったね~♪
園庭でも身体をたーくさん動かして遊んだよ!!
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大好きなサーキットあそび!自分たちで組み合わせて作れるようになったよ♪
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バーベキューごっこ☆
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お肉や野菜を焼いて「いただきます!」
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楽しみながら作った作品展の「はらぺこあおむし」
みんなで見学に���って来ました!
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みんなくぎづけです!「可愛いね~♡」
~保育参観~
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ドキドキ・わくわく発表を頑張りました♪
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葉っぱも色付き、秋を肌で感じれるようになった頃、農道に散歩へ出かけました!
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みんなで引っ張ている物は・・・
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大根!!?大きな葉でした(笑)抜けると大喜びな子ども達!
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かわいい後ろ姿♡冬が待ち遠しいね!
これからもたくさん遊んで、食べて、眠って。。。
楽しんでいこうね(^^♪
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rag--cafe · 1 year
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23/03/12/sun. サンデーモーニング!本日も、9時の朝カフェからよろしくお願いします。 . 季節変わりのケーキは、小野農園さんのみずみずしい有機人参🥕を使ったキャロットケーキです。一晩寝かせて、しっとりふわふわ…初めて食べてもなんだか懐かしい味! . 本日も沢山用意しましたので、ぜひどうぞ。人参が苦手な方にもチャレンジして頂きたいケーキです。 . 炭火自家焙煎には、オーガニックの東ティモールのが新しくメニュー入りしました。やや深煎りな、穏やかな味わい。お菓子に合わせてぜひ。 . 昨日開店した、小さい店員さんのミニミニポストカードショップ「くーすぺしゃる」今日もやってます!昨日は、だいぶ緊張していたようですが、今日は少し慣れたかな?直筆サイン入り(笑)な、水彩画のポストカードをRAG CAFE内でちょっぴり販売中です。店内レイアウト、値段決め、絵のセレクトなど殆ど1人で頑張りました。良かったら、覗いてみてください♩ . #ragcafe #RAGCAFE #ラグカフェ #川越カフェ #カフェ #kawagoecafe #オーガニックコーヒー #organiccoffee #フェアトレード #fairtradecoffee #エアロプレス #aeropress #ネルドリップ #埼玉 #saitama #キャロットケーキ #炭火自家焙煎珈琲 #くーすぺしゃる #ポストカードショップ #国産小麦の焼菓子 #きび砂糖 #甜菜糖 #手作り (RAG CAFE) https://www.instagram.com/p/CpquVpVvtjb/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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akanenenem-blog · 5 years
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しんぺ〜農園さん@shinpeifarm にいただいて初めて食べた紅くるり大根。 みずみずしい紅色がきれいで、柔らかくておいしい〜! ちあきちゃんが載せてた大根餃子とピクルスと塩もみしてご飯に。 旦那こどもにも好評◎ お皿は友人が4月から製作してプレゼントしてくれたもの。 お出かけするときにってグロスくれたり、ご飯やお菓子作るの好きだから映えるお皿くれたり、なんとも気がきいてる。 大事にする! #wstandard #インダストリアル #アイアン家具 #ハンガーラック #tinytwig #紅くるり大根 #大根餃子 #しんぺー農園 #農家の奥さんレシピ #手づくりプレゼント #陶芸 #手づくりのお皿 https://www.instagram.com/p/B40roxPl8w9/?igshid=exqwqy5vo0gk
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rodbert · 3 years
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菅原道真が遊びもしなければ家庭も省みない勉強一代男として学の分野で君臨せんとするまさにそのとき、わずか16歳にして大貴族藤原の息子、藤原時平が出現する。この男、権門の子弟ということで日本版科挙も受けずに参内するという裏口っぷりを発揮する(が、政治は不可解なものだから、このシステムも実はここぞというときには機能することもあるのだな、と後でおれは気付く仕組みだ)。 発揮するのは良いのだが、当時、女がすなる和歌で恋歌ばかり詠むに長け、あっちに美女がいればあっちへ出向き、こっちに美女がいればこっちに出向き、歌を贈ってはねんごろになるという堕落者である。親父のコネで出仕したのは良いけれど、どう考えてもあそびをせんとや生まれけむな男である。 一方、道真は毎日漢文を読みあさり、勉強しまくり、家族を顧みず、という生活。それでも和歌に心を動か��れることもあるが、ひらがなで書かれたものをいちいち漢字で書きなおすという硬骨ぶりを発揮する。真の漢は漢字を使い、ひらがななどでは文章をなさないのだ、という確固たる信念あり。 さて、官僚はときどき配置換えをすることで、見識をむりやり広めたり妙な縄張りを作れないようにしたりすることは、平安時代でも行われていたわけで、菅原道真も四国の長官に赴任することになる。 そこで驚いた。住民はみんなぼろを着て、字(道真にとっては漢字のこと)も読めずもちろん書けず、どこかへふらふらいなくなってしまう。 律令制度は土地を国家が持ち人頭税を徴収することを基礎としているから、食えなければ逃げるしかないからだ。 これはいかん、と菅原道真は考える。 農業を育成するには、土地に人を縛る必要があり、土地に縛られていれば逆に落ち着いて文化を甘受することもできる。つまり、律令制度には致命的な欠陥がある。つまり、人頭税だ。(戸籍制度が適当だから逃げられる時代はその致命的欠陥は国家にとっての問題ではあるが、戸籍制度ががっちり組まれるとその致命的欠陥は国民のものとなるのだろうな、と恐怖を覚えたりもするのであるが、それは余談と予断) こういうときこそ、中国に聴け、と菅原道真は考える。拝外主義者である���ひらがなを絶対使わないわけだし) かくして都へ戻って遣唐使を出そうといろいろ進めていくと、中国の情報が入ってくる。黄巣の乱というのがまきおこっていて中国の政治状況がおかしくなっているらしい。 うむ、律令制度の本家もだめなのか。 愕然とする道真。 しかし、学があるということは良いことだ。 自ら新たな政治の枠組みをついに考えだす。 それが、地代だ。すでに荘園の萌芽があるが(班田収受の法から時代もたっているわけだし)、それを利用し、土地に税金をかければ良いのではないか。 さっそく建白書を作り新たな税制を作り、人頭税を廃止し…… そこに貴族が猛然と抗議をするのは当然であるが、そうは言っても国家存亡の危機にまで実は国家財政が傾いているので、そのあたりはなあなあにできそうではある。 しかし、道真改革に対して、猛然と反旗を翻したのは他ならぬ部下の官僚たちであった。なんと、学問の王様の道真ともあろうお方が、われらが模範たる先進国、中国由来の律令制度を否定するとは、四国でおかしな食い物でも食ったのであろうか? かくして日本で最初の公務員によるゼネストが敢行されてしまい政務がストップしてしまう。 予算審議の最中に政治の空白が生まれる状況の始まりである。 官僚がそっぽを向いてしまうとどうにもならないので、それまで女遊びが過ぎるとして軽く見られていた藤原時平(道真の右大臣と並んで左大臣になっていはいるが遊んでばかりいるので誰からも相手にされていなかった)にみんなの注目が集まる。国家存亡の危機なのはさすがに殿上人にもわかっている。下級役人にもわかっている。 さて時平も困った。 が、女心を自在に操るまでに至ったこの男、状況把握のセンスがある。 とりあえず、まとめると ・人頭税をやめて土地に税をかけるべき(学問の神様の結論なのだから正しいと考えるべきだ) ・先進国中国由来の律令制度を変えるということは、官僚たちの知的基盤、あるいはアイデンティティの破壊となるので、それは不可能だ(というか実際に政務が滞っている) つまりジレンマですな。 しかし、と、時平は考える。これがジレンマになるのは、後者の代表が前者を持ちだすことの不整合に由来しているのではなかろうか? そこでまずは道真に退場を願うことにして、うまいこと九州へ追い出した。ストを打っていた官僚たちも、土地に税をかけられることに戦いていた貴族たちも大喜び。 再び、しかし今度は時平を中心に政務が回り始める。 しかし、と、時平は頭を悩ます。へたすると結局道真と同じわだちを踏むことになるからだ。いずれにしても、道真改革は実行しなければならないわけで。いくら自分が大貴族の御曹司といったって、部下の官僚がストを打ったら手も足もでないのは、あの誰もが尊敬する道真が手も足も出なくなったことから明らかだ。 そこで、しょうがないので打開策を探るために勉強をしていてふと気付く。この漢字の塊のような文書群が、官僚たちを中国万歳、先進国の成果を後進国は受け入れていればよいのだ、という安易な考え方のもとになっているのではないか? っていうか自分の国のことは自分の頭で考えろよ常考。 そういえば、故郷のお寺の教えに、やまとことばはことだまでどうしたといかいうのがあったが、じっさいのところ、われわれがはなすことばとかくことば、これのかいりがかんりょうたちに、みょうなこていかんねんをうえつけていると、かていしよう。 そんな仮定ができるのは、この男が恋歌ばかりを作っていて、試験勉強のために漢文を詰め込まなかったからだろう。つまるところ、時平は他の官僚や大臣と異なり、漢字にも中国にもこれっぽちも未練はないし自身のアイデンティティもないのだ。 まずは、この国はこの国、やまとのくにだということを世に示すことから始めよう。そうすれば自ずと道は開けるに違いない。 そこで、天皇に歌はいいですよいいですよと吹き込み(おそらく財政問題のこともあり、醍醐天皇と時平は共同戦線を張っていたのは間違いないだろうと思う。道真追放にも醍醐天皇が積極的にかかわっていたようでもあるし)、歌集の作成の許可を取り付ける。次に、下級役人の中でも特にばかにされまくっている平仮名遣いを集めてきた。紀貫之たちだ。 まあ、というわけで、おれはひらがなで歌われる歌の良さを広く世に問うことにした。おまえらがんばれ。 なんと、自分たちの文学に初めてお墨付きを得られるとは! 紀貫之たちは感動してさっそく歌探しの旅に出る。足かけ3年かけて地方の旧家に残る文書やら木簡やらから歌をいっぱい集めてきた。 しかし、困りましたぞ、と貫之たち。 何が? と時平。 出てくる歌はみな、恋の歌ばかり。これではかっこがつきません。 うーん、と時平。恋の歌は良いものだが、確かにそれでは、説得力がないなぁ。やまとのくにはこいのくに、というわけにはいかんだろうし。 おおそうじゃ、と時平は面々を見て気づく。おまえらが作ればいいじゃん。 なんと、われらが作った歌をわれらが選んで載せて良いのですか? だって、おまえらしかいないじゃん。 大感激した紀貫之たちは、歌詠みの本領発揮しまくる。ひらがなだからこそ可能な掛け言葉やらおのまとぺやらを駆使して、季節の歌やら風景の歌やらを作りまくる。 かくして、古今和歌集が完成した。 おお、これは読みやすい、と天皇も大感激。 さて、欽定の歌集とあれば、これこそ我が国の文化の道標、それまで漢文にあらずんば文にあらず、とひらがなをバカにしていた貴族も官僚もみな古今和歌集を読み、ひらがなに親しむ。いやぁ、恋とは良いものですな、いやいや季節のうつろうさまもまた良いものですよ、という調子だ。 いや、わたしは漢文以外は文とは認めませぬというのは、官場においては新しき文化の風潮に乗れぬ愚か者ということとなった。 さらにこの文化風は吹きまくり、寝殿造りのような建築分野、十二単のようなファッション分野にまでおよび、国風文化とまで呼ばれるまでに至った。 さて、諸君、我が国の財政は危機に瀕しているのはみなさん先刻御承知の通りだ。律令制度はしょせん外国の制度に過ぎぬ。我が国には我が国の美しい文化があり、それにみあった制度があるべきではなかろうか? うむ、そうかも知れませぬの。 かくして、時平は無事、律令制度からのランディングに成功したのであった。 そのころ、九州の地で道真は辞世の歌を七言律詩で書いていた。
日々の破片
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菅原道真が遊びもしなければ家庭も省みない勉強一代男として学の分野で君臨せんとするまさにそのとき、わずか16歳にして大貴族藤原の息子、藤原時 平が出現する。この男、権門の子弟ということで日本版科挙も受けずに参内するという裏口っぷりを発揮する(が、政治は不可解なものだから、このシステムも 実はここぞというときには機能することもあるのだな、と後でおれは気付く仕組みだ)。
発揮するのは良いのだが、当時、女がすなる和歌で恋歌ばかり詠むに長け、あっちに美女がいればあっちへ出向き、こっちに美女がいればこっちに出向 き、歌を贈ってはねんごろになるという堕落者である。親父のコネで出仕したのは良いけれど、どう考えてもあそびをせんとや生まれけむな男である。
一方、道真は毎日漢文を読みあさり、勉強しまくり、家族を顧みず、という生活。それでも和歌に心を動かされることもあるが、ひらがなで書かれたもの をいちいち漢字で書きなおすという硬骨ぶりを発揮する。真の漢は漢字を使い、ひらがななどでは文章をなさないのだ、という確固たる信念あり。
さて、官僚はときどき配置換えをすることで、見識をむりやり広めたり妙な縄張りを作れないようにしたりすることは、平安時代でも行われていたわけで、菅原道真も四国の長官に赴任することになる。
そこで驚いた。住民はみんなぼろを着て、字(道真にとっては漢字のこと)も読めずもちろん書けず、どこかへふらふらいなくなってしまう。
律令制度は土地を国家が持ち人頭税を徴収することを基礎としているから、食えなければ逃げるしかないからだ。
これはいかん、と菅原道真は考える。
農業を育成するには、土地に人を縛る必要があり、土地に縛られていれば逆に落ち着いて文化を甘受することもできる。つまり、律令制度には致命的な欠 陥がある。つまり、人頭税だ。(戸籍制度が適当だから逃げられる時代はその致命的欠陥は国家にとっての問題ではあるが、戸籍制度ががっちり組まれるとその 致命的欠陥は国民のものとなるのだろうな、と恐怖を覚えたりもするのであるが、それは余談と予断)
こういうときこそ、中国に聴け、と菅原道真は考える。拝外主義者である(ひらがなを絶対使わないわけだし)
かくして都へ戻って遣唐使を出そうといろいろ進めていくと、中国の情報が入ってくる。黄巣の乱というのがまきおこっていて中国の政治状況がおかしくなっているらしい。
うむ、律令制度の本家もだめなのか。
愕然とする道真。
しかし、学があるということは良いことだ。
自ら新たな政治の枠組みをついに考えだす。
それが、地代だ。すでに荘園の萌芽があるが(班田収受の法から時代もたっているわけだし)、それを利用し、土地に税金をかければ良いのではないか。
さっそく建白書を作り新たな税制を作り、人頭税を廃止し……
そこに貴族が猛然と抗議をするのは当然であるが、そうは言っても国家存亡の危機にまで実は国家財政が傾いているので、そのあたりはなあなあにできそうではある。
しかし、道真改革に対して、猛然と反旗を翻したのは他ならぬ部下の官僚たちであった。なんと、学問の王様の道真ともあろうお方が、われらが模範たる先進国、中国由来の律令制度を否定するとは、四国でおかしな食い物でも食ったのであろうか?
かくして日本で最初の公務員によるゼネストが敢行されてしまい政務がストップしてしまう。
予算審議の最中に政治の空白が生まれる状況の始まりである。
官僚がそっぽを向いてしまうとどうにもならないので、それまで女遊びが過ぎるとして軽く見られていた藤原時平(道真の右大臣と並んで左大臣になって いはいるが遊んでばかりいるので誰からも相手にされていなかった)にみんなの注目が集まる。国家存亡の危機なのはさすがに殿上人にもわかっている。下級役 人にもわかっている。
さて時平も困った。
が、女心を自在に操るまでに至ったこの男、状況把握のセンスがある。
とりあえず、まとめると
・人頭税をやめて土地に税をかけるべき(学問の神様の結論なのだから正しいと考えるべきだ)
・先進国中国由来の律令制度を変えるということは、官僚たちの知的基盤、あるいはアイデンティティの破壊となるので、それ���不可能だ(というか実際に政務が滞っている)
つまりジレンマですな。
しかし、と、時平は考える。これがジレンマになるのは、後者の代表が前者を持ちだすことの不整合に由来しているのではなかろうか?
そこでまずは道真に退場を願うことにして、うまいこと九州へ追い出した。ストを打っていた官僚たちも、土地に税をかけられることに戦いていた貴族たちも大喜び。
再び、しかし今度は時平を中心に政務が回り始める。
しかし、と、時平は頭を悩ます。へたすると結局道真と同じわだちを踏むことになるからだ。いずれにしても、道真改革は実行しなければならないわけ で。いくら自分が大貴族の御曹司といったって、部下の官僚がストを打ったら手も足もでないのは、あの誰もが尊敬する道真が手も足も出なくなったことから明 らかだ。
そこで、しょうがないので打開策を探るために勉強をしていてふと気付く。この漢字の塊のような文書群が、官僚たちを中国万歳、先進国の成果を後進国 は受け入れていればよいのだ、という安易な考え方のもとになっているのではないか? っていうか自分の国のことは自分の頭で考えろよ常考。
そういえば、故郷のお寺の教えに、やまとことばはことだまでどうしたといかいうのがあったが、じっさいのところ、われわれがはなすことばとかくことば、これのかいりがかんりょうたちに、みょうなこていかんねんをうえつけていると、かていしよう。
そんな仮定ができるのは、この男が恋歌ばかりを作っていて、試験勉強のために漢文を詰め込まなかったからだろう。つまるところ、時平は他の官僚や大臣と異なり、漢字にも中国にもこれっぽちも未練はないし自身のアイデンティティもないのだ。
まずは、この国はこの国、やまとのくにだということを世に示すことから始めよう。そうすれば自ずと道は開けるに違いない。
そこで、天皇に歌はいいですよいいですよと吹き込み(おそらく財政問題のこともあり、醍醐天皇と時平は共同戦線を張っていたのは間違いないだろうと 思う。道真追放にも醍醐天皇が積極的にかかわっていたようでもあるし)、歌集の作成の許可を取り付ける。次に、下級役人の中でも特にばかにされまくってい る平仮名遣いを集めてきた。紀貫之たちだ。
まあ、というわけで、おれはひらがなで歌われる歌の良さを広く世に問うことにした。おまえらがんばれ。
なんと、自分たちの文学に初めてお墨付きを得られるとは! 紀貫之たちは感動してさっそく歌探しの旅に出る。足かけ3年かけて地方の旧家に残る文書やら木簡やらから歌をいっぱい集めてきた。
しかし、困りましたぞ、と貫之たち。
何が? と時平。
出てくる歌はみな、恋の歌ばかり。これではかっこがつきません。
うーん、と時平。恋の歌は良いものだが、確かにそれでは、説得力がないなぁ。やまとのくにはこいのくに、というわけにはいかんだろうし。
おおそうじゃ、と時平は面々を見て気づく。おまえらが作ればいいじゃん。
なんと、われらが作った歌をわれらが選んで載せて良いのですか?
だって、おまえらしかいないじゃん。
大感激した紀貫之たちは、歌詠みの本領発揮しまくる。ひらがなだからこそ可能な掛け言葉やらおのまとぺやらを駆使して、季節の歌やら風景の歌やらを作りまくる。
かくして、古今和歌集が完成した。
おお、これは読みやすい、と天皇も大感激。
さて、欽定の歌集とあれば、これこそ我が国の文化の道標、それまで漢文にあらずんば文にあらず、とひらがなをバカにしていた貴族も官僚もみな古今和 歌集を読み、ひらがなに親しむ。いやぁ、恋とは良いものですな、いやいや季節のうつろうさまもまた良いものですよ、という調子だ。
いや、わたしは漢文以外は文とは認めませぬというのは、官場においては新しき文化の風潮に乗れぬ愚か者ということとなった。
さらにこの文化風は吹きまくり、寝殿造りのような建築分野、十二単のようなファッション分野にまでおよび、国風文化とまで呼ばれるまでに至った。
さて、諸君、我が国の財政は危機に瀕しているのはみなさん先刻御承知の通りだ。律令制度はしょせん外国の制度に過ぎぬ。我が国には我が国の美しい文化があり、それにみあった制度があるべきではなかろうか?
うむ、そうかも知れませぬの。
かくして、時平は無事、律令制度からのランディングに成功したのであった。
そのころ、九州の地で道真は辞世の歌を七言律詩で書いていた。
” - 文化大革命 - L’eclat des jours(2008-10-09)
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hiraharu · 4 years
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ぱんけーきみっくす 【パンケーキミックス】 ・ 〔名詞〕パンケーキをつくるために、素材を事前にまぜて準備しておいた粉末材料のこと。少しの追加材料で、手軽においしいパンケーキを焼くことができる。 ・ 〔メーカー〕マリールゥ ・ 〔拠点〕新潟県 新潟市 ・ 〔これだけ+〕「マリールゥのパンケーキミックス」は、豆乳と少しの油(グレープシードオイルがオススメ!)を混ぜて焼くだけで、誰でもおいしいパンケーキを焼くことができる。 ・ 〔安心〕牛乳や卵は不使用。また足す必要もないので、アレルギーがある方でも美味しいパンケーキを楽しむことができる。添加物や香料は使わず、ベーキングパウダーはすべての味でアルミフリー。 ・ 〔4つのテイスト〕 プレーン 厳選した北海道産小麦粉と全粒粉、喜界島産粗糖、アルミフリーのベーキングパウダー、そしてベトナム産天日塩。材料はこれだけ。他の添加物は一切なし。小麦の風味を存分に味わえるよう甘さも控えめ、王道のテイスト。 ・ [1155](ダージリン) プレーンを元に、イギリスをイメージしたテイストを目指し何度も試行錯誤したブレンド。口に入れるとダージリンの香りと、レモンのほんのりビターな味わいを感じる。イギリス・オルニーという村の伝統行事「パンケーキレース」にちなんだネーミングとラベルデザインになっている。 ・ いなほ(玄米粉) 地元新潟の「ふなくぼ農園」のコシヒカリ焙煎玄米粉を使用。「新潟産の玄米粉を使ったパンケーキミックス」という3年越しの構想から、何度も試作を重ね出来上がった味。先日リニューアルしてよりプレーンな感じに。グルテン&シュガーフリーで、ビーガンの方にもおすすめ。 ・ CACAO(カカオ) 広島・尾道のチョコレート工場「ウシオチョコラトル」が運営する店舗「foo CHOCOLATERS」で作ったカカオを使用。厳選した生産者から直接仕入れたカカオは非常に上質で、香り豊か。「カカオ=甘い」という概念をあえて捨て去り、甘さは控えめ。ジャムやシロップ、フルーツはもちろん、ハムエッグに添えたり食事にも最適。 ・ 〔相方〕アレガニ有機メープルシロップ、津田さんのジャム、いちごジャム (紅ほっぺ)、キングパン 鉄のフライパン ・ 〔属性〕再入荷 ・ 〔URL〕https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=139310974 ・ #newitem (パンと日用品の店 わざわざ) https://www.instagram.com/p/B7QH6G2nk6o/?igshid=14ywww75tm57n
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2ttf · 12 years
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kawacolle · 5 years
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// 北海道で買ったもの③🧀 //
全国周遊の北海道で買ってきたものをご紹介中です💁🏻‍♀️
最後は大きいメーカーさん、小さいお店さんまぜこぜで。
あと、イラストレーターのあべみちこさんにいただいたお土産も🙌🏻
👇🏻ラインナップはこちら✨
1. ノースプレインファーム「おこっぺ醗酵バターケーキ」(📷上段左)
https://northplainfarm.co.jp/wp/
2. 万両屋「なかしべつブルタージュ チーズブルトンヌ」(📷上段右)
https://www.nakashibetsu-brutage.jp/
3. マルーミルクチョコレート(📷中段左)
http://maruu.illust.jp/
4. 東神楽の種と実セレクト「Docolat(ドコラ)」(📷下段左から3つ目)
https://www.town.higashikagura.lg.jp/tanetomi/
5. K’S FARM
「北海道の豆ご飯」(📷下段左)
「酢漬け大豆(カレー)」(📷下段左から2つ目)
http://ksfarm.jp/
6. キョクトー「かぼちゃと塩麹のポタージュ」(📷下段右から3つ目)
http://asahikawa-kyokuto.jp/
7. morimoto「チェリージュエリー」
(📷2枚目:冷蔵庫に入ってて集合写真に入れるのを忘れたので、、別に撮りました)
https://www.haskapp.co.jp/
👇🏻あべさんにいただいたお土産✨
8. 多田農園
「多田シードル 辛口」(📷下段右)
「多田ポワレ 2017」(📷下段右から2つ目)
https://ninjin-koubou.com/
1. 北海道北部の海沿いの町・興部(おこっぺ)町にある農場<ノースプレインファーム>。ここのオリジナル商品がとても清潔感のあるパッケージで目にとまりました👀✨
デザインしたのは東京の有名なデザイン会社「日本デザインセンター」 。さすがのデザインです🙌🏻
2. 北海道の東にある中標津町(なかしべつちょう)。ここは人の数より牛の数の方が多い酪農王国なのだそう🐄 同じくフランスの酪農王国「ブルターニュ」地方と、中標津の名産品であるチーズ(=「フロマージュ」)から「なかしべつブルタージュ」という名前に。濃厚なチーズを感じるお菓子でした🥧✨
3. イラストレーター・MARUUさんのイラストを使った「マルーミルクチョコレート」🍫。
札幌の本屋やさん<ヒシガタ文庫>で見つけました。イラストは月ごとの12種類。めちゃ迷って、4月のミモザに決定しました☺️
4. 旭川空港✈️がある町「東神楽町」。ここのブランド認定プロジェクト<東神楽の種と実セレクト>で生まれたチョコレートが「Docolat(ドコラ)」です🍫東神楽町の子どもたちが描いた絵とデザイナーさんのセンスで素敵なチョコレートになっていました🙆🏻‍♀️
5.センスがいいお土産が置いてある旭川駅近くの<ソラマチマーケット ラソラ>さんで買った、K’S FARMのごはんと大豆。北海道ならではのひろーい畑がかわいらしいイラストで描かれていて、パケ買いしてしまいました🌸
6.北海道で有名なキョクトーさんの「かぼちゃと塩麹のポタージュ」。
SHIMAUMA DESIGNさんのデザインがシンプルではっきりしてて目にとまりました👀✨
旭川駅構内のお土産やで購入🙌🏻
7. 北海道のお土産といえば<morimoto(モリモト)>の「ハスカップジュエリー」。前にだんなさんが「おいしい♫」と言っていたので、今回は違う味の「チェリージュエリー」を買ってみました。ハスカップと同じく、小さい妖精みたいな女の子がちょこんといるかわいらしいパッケージです🌷
8. 最後はイラストレーターのあべみちこさんにお会いした時にお土産でいただいた<多田農園>さんのワイン。ラベルのデザインをあべさんがされています。おしゃれかわいいワインになってます☺️🌼
また熱がこもって長くなってしまいました💦
北海道土産の参考になれば幸いです🙋🏻‍♀️
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yoghurt-freak · 2 years
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ウッドベリーズ 生フローズンヨーグルト アメリカンチェリー
ウッドベリーズさん、フルーツ系6点連投ラスト!
これは以前にお取り寄せで食べたことがあった🥰
ヨーグルトにアメリカンチェリーってニッチな組み合わせ🍒
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
すっごい色😍
アメリカンチェリーの深い紫!!
練り込まれた果肉の皮もたくさん目立ってる🍒
これ確か二層やったよなーと深めにすくいあげてみたら、やはり✨
色がすごいからコントラストくっきり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
おいしー!
アメリカンチェリーがヨーグルトの中でどんな味わいになるんか全然想像つかんけど、食べたらすごい納得する🍒
最初はフローズンヨーグルトの味とがっちり混ざってるから、ミルキー×フルーティやけどなんの味やったかなーってなって、溶けて口に残った果肉を咀嚼すると「アメリカンチェリー!!!!!」ってなる❤️
わかった瞬間気持ちいい😆
果肉がかなり食べれる量入ってて、アメリカンチェリー感を出すためにこだわって多めに入れられたんかなぁと思いを馳せたりなど💭
わずかに渋みを帯びた甘さがたまらなくおいしい。
ヨーグルトにアメリカンチェリー、技あり👏
てなわけで、今回いただいた詰め合わせのフルーツ系は以上です😋
ウッドベリーズさん、ありがとうございました!!
ベーシック・クリーム・チーズ系5種はまた今度👋
🛒 ウッドベリーズ オンラインショップ
============================ 頂き物につき 成分・原材料名等記載なし ————————————————— 製造者 有限会社 ウッドベリーズ ============================
中身
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2020年6月4日のレビュー
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連投中の生フローズンヨーグルト 、チーズ系を終えて果物系へ✨
ウッドベリーズさんのコンセプトは、「食べた後気持ちの良さを感じるおいしさ」。
果物は契約農家さんから直送された新鮮なもののみで、加熱加工品・香料・シロップ漬けなどは使用しないこだわり。
なので果物の入れ替わりが激しいのか、今回お取り寄せしたセットでは「旬の果実を使ったスペシャルフレーバーを3つ」とだけあって、何が入ってるかは届いてからのお楽しみやった。
で、実際届いたのが下記3点!
🍒 アメリカンチェリー 🍓 駒ヶ根いちご園紅ほっぺ 🍎 ピンクレディー(りんご)
苺やりんごはともか���、アメリカンチェリーってヨーグルトでは珍しいし、あっても自分じゃ選ばんかったと思うから、出逢いに感謝🙏✨
ということでアメリカンチェリーから行ってみます! どんな感じかわくわく!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
うわっすごい!! あでやかな紫!!!
めっちゃ濃ゆいダークな色でびっくりした。
フローズンヨーグルト自体にも染み渡ってるし、細かい果肉もゴロゴロ。
アメリカンチェリーどんだけ入ってんの😳 これはすごいなぁ…
凍ってるためか香りは不明。
冷蔵庫で30分戻したからスプーンがサクッと入って気持ちいい🥄
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
シャリっシャリでめっちゃ軽い!!
チーズ系3種とはまるで違う、氷系。
脂質の量も半分以下やし、そりゃ違うよな。 アイスクリーム感はなく、シャーベットっぽい感じ。
あっさりしてて爽快✨
シャリシャリとヨーグルトを味わったあとは、アメリカンチェリーの皮が口の中に残ってシャキシャキ噛める二段階の食感が楽しい。
そしてアメリカンチェリーの味と香りがしっかりしてて美味❤️
甘みはしっかり目についてる。
あっ…!! 濃厚な紫のヨーグルトが7割ぐらいで、残りの底3割は真っ白なヨーグルトやった!!
まさかの二層式!! サプライズ🎉
目にも楽しい仕掛け、すごいなぁ😍
真っ白なヨーグルト層もしっかり甘くておいしいし、組み合わせて食べると香りが変わる。
アメリカンチェリーの香りってこんなに集中して味わったことなかったし、新鮮な経験で終始わくわく!
選べへんお取り寄せってアリやな🍒
============================ 無脂乳固形分 7.1% 乳脂肪分 4.9% ————————————————— 栄養成分 記載なし ————————————————— 原材料名 乳製品(国内製造)、果物、乳製品、砂糖、蜂蜜 ————————————————— 内容量 120ml ============================
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xf-2 · 6 years
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内容紹介ここから____________________________ (1)安倍首相 石破派起用見送りへ 【共同通信によりますと、安倍総理大臣が来月初旬に予定する内閣改造で、総裁選挙を戦った石破茂元幹事長が率いる石破派からの閣僚起用を見送る意向を固めたことが、政権幹部の話で分かりました。安倍総理の憲法改正の考え方に同調することを重視する人選とみられ、石破派の齋藤農林水産大臣は交代させる方針です。河野外務大臣、世耕経済産業大臣、それに茂木経済再生担当大臣は留任の方向で、続投は外交や通商政策の継続が欠かせないという判断です。また自民党の役員人事では、岸田政務調査会長の続投が有力となりました。安倍総理は役員人事でも石破派からの登用を避ける見通しです。こうした安倍総理の方針について、石破元幹事長は記者団に、「同じ党の同志だ。『誰を支持した』を、人事の判断基準にするのは明らかに間違っている。国家国民に誠実な姿勢ではない」と批判しました。安倍総理は党内からの反発で、見直しを迫られる可能性もあります】  今あえて珍しくフルテキスト読んでいただきましたが、それは石破さんの話ってのが一番最後に出てくるから、フルテキストで読んでもらわざるを得なかったんですけど。  まぁけったいな記事ですよね。  この関西言葉わかりますよね。  まぁ奇っ怪な記事だという意味です。  それで、まあ自分でアドバルーン上げて、後でひっくり返ってるみたいな記事なんですよね。 (居島一平:(笑))  まず政権幹部っていう匿名の話で、「石破派からの閣僚起用を見送る意向を固めた」。  齋藤農水大臣は交代させる、党の役員にも起用しない、と言っといて、石破さんは「国家国民に誠実な姿勢ではない」、すごいものの言い方です、ほんとだとしたらね。  僕は直接聞いてませんが。  で、その話を長めに入れて、「党内からの反発で、見直しを迫られる可能性もあります」と。  何か石破派新聞の、機関紙みたいな書き方になってるんですけど。  まず、安倍総理の推薦人になったからといって、安倍総理の方に偏って僕は物事を申しませんので。  ま、それは虎ノ門ニュースをご覧の方はある程度ご存知だと思うし、今日こんなに(ギャラリー)、ね、三連休の最後の日じゃないんですか、勿体ないっていうか、ありがとうございます。  来て下さった皆さんには、そういう是々非々を貫いてるっていうことは、ご理解いただいて頂いてると思うんですけれども。  その立場はもちろんを貫いて申しますと、まずその石破派からの閣僚起用を見送るとか、役員に起用しないっていうのは、今の段階で決まってるって話は僕は全く聞いてないです。  但し、僕の方から積極的に人事ってどうなるんですかって、そんなバカなことは聞いてませんから、勝手に流れ着く情報だけですけど、どうも間違いないのはこの外遊期間中に総理は決めるんですよ。  出発前に決めてるってことはありえません。  したがって、この意向を固めたって勝手に書いておきながら、そのあと石破さんの話だけ引用して、ひっくり返すようなことを書くっていうのは奇妙な話です。  その上でですね、今日の虎ノ門ニュースは当然、総裁選で何があったかっていうことを、公平に話すのが大きな眼目だと思うんですよね。  だからまあ本当は他の項目全部やめてもいいぐらいのことじゃないかと思うんですよ。  で、その上でですね、まず齋藤農林水産大臣のことですが、ここには交代させるって勝手に書いてありますが、僕はこれ総理とももちろん話してませんし、党の誰とも話はしてませんけれども、僕は必要があれば留任は当然、総理が、必要がっていうのは、党内政局じゃなくて、あくまで農林水産行政にとって必要だと思えば、続投なさっても全く問題ないと思います。  逆に、農林水産行政について、新しい大臣にしたほうがいいと思われるなら、もう一回言いますが、党内政局と関係なく、新しい人でも良いと思います。  なぜかというと、やっぱり自由民主党の、これも今からどんどん問題発言またしますが、やっぱり弱点は安全保障外交なんですよ。  なんでかというと、票にならないですから。  だからこれは自由民主党って言いましたけども、すいません、きついことをこれからさらに言いますが、有権者の側も外交安全保障は票にならないっていう現実があるから、どうしてもそこは勉強不足になってるんですよ。  現に朝8時から、これ国会開会中です、今閉会中ですから今ないんですけども、ないって時々ありますが、国会開会中は毎朝8時から部会という名の、勉強会でもあり、それから法案の審議の最初の場でもありっていう、非常に重要な会合あるわけですけど、この番組でこれ僕は初めて有権者、国民に伝わってると思うけど、外交安保の部会っていうのは「トラ撮り」が証拠ですから。  「トラ撮り」は番組にとってお遊びなのかもしれないけど…。 (居島:いやいやいや…)  そこはやっぱり、いや、お遊びでも全然いいんですよ、全然いいんですけれども、お遊びだから悪いと僕は言おうとしたんじゃなくて、お遊びであっても伝わるものがあるんですよ。  外交安全保障の部会、僕は重点的に出ますけれども、やっぱり残念です、他の部会に出られないのは。  同じ時間にやりますからね、農林水産も、文部科学もですね。  でもそういうのもギリギリ無理をして出てるんですけれども、外交安保の部会が写ると、パラパラしか人がいないと。  それからやっぱり視聴者が一番賢いんで、視聴者お気づきでしょう?同じ顔ばっかりじゃないですか。  それで自由民主党の総裁選挙でお分かりいただいた通り、405人いるんですよ?  405人の中からいつも同じ顔が、4~5人から多くても7~8人まで。  ということははっきり言うと、400人近い自由民主党の国会議員は、安全保障、防衛の部会にはほとんど来ないんですよ。  外交はちょっとマシだけど、国防となると本当に少ないですよね。  だからそこは弱点なんですよ。  それは勉強の機会だから。  でも農林生産部会ってもうウワーッといるわけですね、票に直結するから。  それからそういう団体に支持されてる方も多いから。  だから話を元に戻していくと、農林水産分野っていうのはものすごく精通した人がいっぱいいらっしゃいますから、その中から既得権益を打破できる人を選んでいくっていうことを、安倍総理はお考えになって、齋藤さんが交代されてもいいと思うんですが。  これこの記事だとですね、この記事のまた嫌らしい点は、総裁選の最中に齋藤農水大臣が、大臣の一員だったら石破さんを支持する時は辞表を書いてからにしろと言われて、これ圧力だと。  報道によればですけど、齋藤さんは非常に強い調子でそのように批判なさったと、いうの書いてないけど書いてあるじゃないですか。  だから交代させるんだとね。  そういうニュアンスだから最後に石破さんがこれは「国家国民に誠実な姿勢ではない。間違っている」という風に、この記事がはっきりと仕立ててあるわけですよ。  で、書いてるな��まだいいんだけども、書いてないけども歴然と書いてあって、責任は取らないけれども、そういう風な感じに持っていくっていうのは僕は良くないと思います。  19年記者やった経験からもそう思います。  その上でですね、そう言った以上は、齋藤発言をどう考えるのかっていうのを、今、僕は全部考えてること申し上げます。  で、総裁選の最中には一切申し上げませんでしたが、それは発言することによってそこに焦点が当たるからです。  そんなことに焦点が当たる総裁選でどうすると思いましたから、総裁選の時は申しませんでした。  まずこの齋藤健さんは僕の長い友だちです。  で、前から申し上げてる通り、意見の違う人に友だち多くて、朝日新聞の記者にもたくさんいますし、NHKにも友だちはいるし、毎日新聞にもいるし、立憲民主党にもいるし、共産党にもいるし…、もういいですか(笑)。  意見の違う人が友だちに多いんですが、齋藤健さんは僕はもともと意見は大して違わないんですよ。  で、いつ会ったかと言うとですね、齋藤健さんが経済産業省の資源エネルギー庁の課長だった時に。 (居島:元官僚の方なんですよね)  そうです。  東京大学の経済学部、法学部じゃなくて経済学部出身で経産官僚の時に良心派で知られた人です。  で、僕はメタンハイドレートって自前資源をやるべきだというので、民間の専門家ですから、今僕は注意しなきゃいけないのは、国会議員に対して、前川喜平前文科次官がおっしゃった通りですね、面従腹背をね、それを座右の銘にされてるとね、まあ本音が表に出たとも言えるわけですよ。  今、国会議員なってると逆に、はあはあって聞く官僚を議員会館に呼んでも意味がないので、新潟県知事になられた花角さんのようにですね、ちゃんと僕に反論できるという人になるべく議員会館に来てもらってるんですよね。  そこで議論をするわけです。  それで話を元に戻すと、国会議員になったら逆にこう、何か言うこと聞いてくれてるように見えて本当は全然聞いてないっていうのを警戒しなきゃいけないけど、民間の時はですね、そもそも本庁の課長になかなか会えないわけですよ。  交渉して交渉して、やっと会えるんですけども、齋藤健さんは資源エネルギー庁の課長の時代にはそんなことしなくても、青山っていう民間人が自前資源を自費で研究開発してて、自費も含めて研究開発してて、ずっと主張してるっていうのを、僕はお会いする前から関心持たれていて。  だからそんな鬱屈するような交渉しなくても会うことができて。  だから随分会って役所の中で議論したわけですよ。  で、その時に齋藤健さんは僕の考えに必ずしも沿わなくて、一括りに言っちゃ悪いかもしれないけど、どっちかと言うと否定的で、それは本当にできますかっていうことは言ってらしたけれども、でも議論ができる大事な官僚なんです。  意見の違う人に友だちが多いっていうのはどうしたらいいんですかっていう質問を、違う場からよくいただくんですけれども、それはこっちもですね、なんか話しにいったらこう、認めてくれないと嫌だっていう考え方だと、お互いにそこで終わっちゃうんですよ。  だから齋藤健さんみたいにかなり僕に否定的なことをおっしゃっても、とりあえず会える人には会うっていうのは大事だと思うんですけど。  そこから付き合い始まってるんで、もう随分長いんですよね。  で、そのあと齋藤健さんは埼玉県の副知事になられて、僕は齋藤健、本当は健ちゃんと言ってんですけど、齋藤健ちゃんに会うためだけに埼玉県庁に初めて行きました。  埼玉県庁に今まで用事なかったから。  その時に僕だけじゃなくて当時の若い研究員なんかも連れて行って、一緒に会って、良心的な官僚っていうのはこういう話をするんだってのを見せるために、齋藤健副知事のとこに行って、その時に印象残ってんのは齋藤健副知事は、青山さん、副知事になってよくわかったと。  やっぱり人口が減っていくと綺麗事言ってられなくて、行政を一つにね、つまり市町村の統合をやらないともう対応ができないと。  つまり過疎があって、高齢の方が本当に4~5人しかいらっしゃらない集落があって、そこに県庁から行かせてると行政が、要するに事実上成り立たないと。 (居島:限界集落…)  限界集落っていう言葉あんまり好きじゃないんですけど、まあその通り、おっしゃる通りです。  でもそこを統合すると、なんとか県庁つまりそこの市町村に任せきりじゃなくて県庁から手当することもできるようになるので。  で、やっぱりリアリストだなと思ったわけですよ。  その後、僕は意外でしたけど国政に転身されて、で、落選の憂き目にあうわけですよね。  で、その頃からひょっとしたら石破さんが救いの手を差し伸べてたのかもしれませんが、石破さんと齋藤健さんが親しいっていうのは僕は全然知らなかったです。  というのは、これもありのままに言いますけど、齋藤健さんは国政行ってから、たとえば民間人の僕は議員会館にこう色々ものを言いにいってて、廊下で会った時にほとんど話してくれなくなったんですよ。  なんでか知らない、それは。  安倍さんとか石破さんとかそんなの関係ないですよ。  だって石破さん、僕、長い友だちですから。  1回生の分際で友だちなんて言って申し訳ないけど、要するに安全保障をめぐって、意見の合うところも違うところもあるから、石破さんとも長いこと議論してきた。  で、齋藤健さんはなんか国政に行ってから、ろくに挨拶も返してくれないようになって、どうしてかなと思ったけど、まぁそれ特に気にしないですから、そのままでいたわけですね。  でも閣僚になられて、そして僕は議員になりまして、それでまた少し議論するようになってですね。  ここからどこまで踏み込んでいいのかわかんないけども、まぁありのままに言うとですね、農水大臣に会いに行こうと思ったら会えますけれども、それはせずに、どこで本音の話をしたかっていうと、宮中でしました。 (居島:ほお~)  宮中だと、陛下の、いやいや、陛下の御前じゃないですよ?  陛下の御前で1回生議員が閣僚と一緒になること自体は園遊会以外はないですよね。  いろんな行事で行って、そうするとですね、待合室があるんですよ、宮中の中に、広~い。  それで閣僚も1年生議員もそこでは一緒なんですよ。  結構、時間ありますよ、15分とか20分ぐらいね。  で、これもありのままに言うと、齋藤健さんがポツンと一人でいらっしゃるんですよ。  で、こういう時もですね、話がますますどぎつくなるんだけど、人事してほしいとかね、自分が。  例えば政務官とか副大臣とか大臣になりたいとか、それから選挙で応援してほしいとかいう議員は、そういう、総理はそこにいらっしゃいませんが、待合室に。  いわば総理だけいないんですよ。  で、あとの有力者いるわけですよ。  有力閣僚とか、有力大物とか…、有力大物って日本語ないけど(笑)、要するに僕みたいなぺーぺーと超大物が一緒にいるわけですよ。  で、そういう人のところには人だかりしてるわけ。 (居島:宮中の…)  待合室で。  で、国会議員の列ができたりするわけ。  それで、皆さんもう言わなくても分かるでしょうが、僕は絶対そういうとことか行かないので。  齋藤健農水大臣だけ、だけでしたね、ポツンと全く誰も来ないんですよ。  で、齋藤健農水大臣のところ行って、ま、大臣ですから健ちゃんと言っちゃいけないんで、それ控えますが、齋藤健農水大臣にとこ行って、大変でしょう妬みで、って言ったんですよ、いきなり。  で、さっき時間あるって言ったけど、15分20分だし、それから宮中って場を考えると、逆にあれこれ言ってる場合じゃないと思ったから。  いや、それ感じたんですよ、ポツンと一人でいるのは、ね。  普通、当選6回とか7回とか8回で、やっと大臣になるかならないかでしょう?  その半分以下で、当選回数半分以下で大臣になってて。  で、これも公平に言うと、僕は安倍さんはこういうえぐい事やるなと。  つまり、話がどんどんきつくなるんだけど(笑)、石破派の面々で、じゃあ本当に石破さんを総理にするために、粉骨砕身肉弾戦まで、肉弾戦ってお金って意味じゃなくて、自分を犠牲にしてでもやる人がそんなにいるかっていうと、それ安倍さんの派閥でも同じことだけど、ちょっとしかいなくて、この齋藤健さんは、まあ数少ない一人なんですよ。  これ、もぎ取ったわけじゃないですか、安倍さんは。  総裁選に備えて、はるか前から。  だから右腕をもぎ取られたようなもんですよ、石破さんから見たらね。  齋藤健さんが入閣したっていうのは。  だからそもそもこれは、ここの部分だけは推測ですけど、石破さんと齋藤健さんの間で内緒の話し合いはあったと思う。  受けるってことは、総裁選の時に難しくなるぞ、で、安倍さんの狙いははっきりしてるぞと。  石破陣営の右腕をもぎ取るつもりだと。  他にもそういう人事、安倍さんやってるんで。  安倍さんこのへんは、えぐいんですよ、かなり。  ま、それは総理総裁だからそれぐらいやっても当然とも言えるけど。  それで党内の目はですね、まず僕に人事の話をする人はいないんですよ。  だいたいこの虎ノ門ニュースっていう危ないものがあるから。 (居島:(笑))  これ生放送でもうやり直しきかなくて、やり直しきかないのに何十万回も再生できるわけですよ。  YouTubeかなんかフタしない限りは、ね。  だから、危ないので僕に人事のこと言う人は、まあいないわけですよ。  それと僕が自分の人事に全く無関心ってことは、それさすがに疑う人いないので。  だからまあ新人なのに、推薦人にもなったわけですよね。  話を元に戻しますと、だからこのポツンといるのも、あいつは要するに石破派の右腕を安倍さんがもぎたいから、大臣になったのに、農水大臣なんて美味しい仕事やりやがってっていうのが間違いなくあるから、行って、妬み大変でしょうって言ったらですね、ちょっとこれ齋藤さんに事前に言ってないんだけど、「大変」って(小声&トホホな顔)。  「大変だよ!」なんて言ったりせずに、「大変」…。 (居島:正直な方ですね(笑))  そういう人なんですよ。 (居島:非常に率直なリアクションですね(笑))  齋藤さんのこっち側(正面方向)にワーッとたくさんの方いらっしゃるわけでしょう。  だって(齋藤さんは)部屋の隅にいるんだから。  で、僕から齋藤健さんしか見えないけど、齋藤健さんは(僕の)後ろ見えるじゃないですか。  それで僕は耳に気配を感じたのは、あ、あの危ないアホ山の野郎が、齋藤のとこ行きやがったって雰囲気が(笑)、こう後ろからワーって来るから、あんまり長居しちゃいけないと思ったけど。  本来の目的、日本の農地を改革すると。  で、日本の農業は釈迦に説法だったんですけどね、偉そうなこと言って申し訳ないけれども、と言いつつ、日本の農業は、最高の輸出産業になり得るので、それを阻むものを変えていくために、そういう本来の目的をやって下さいと。  言ったら、齋藤健さんの目の辺りにちょっと、おめえ釈迦に説法するのかみたいなね。  やっぱり当然エリート官僚ですから、プライドも高いから、ちょっとこのへん漂ったんだけど、うーん、という感じでね。  で、それ以降、一度も実は、今日に至るまで話したことない、電話もしたことないんだが。  しかしあの齋藤発言を僕はどう受け止めたかというと、正直呆れました、それは。  やがてこういうことが鎮まって、総裁選がはるか彼方になった時点で本人とまた改めて、深い部分で話したいと思うんですが。  なんで呆れたかというとですね、あれ圧力ですか?  あれ圧力?  これ基本の基で、齋藤健さんもあろう人が分からないはずないんですが、大臣を辞めさせることができるのはどなたですか。 (居島:その安倍陣営の一議員の方のわけないですよね(苦笑))  憲法と法によって定められていて、閣僚はその全員について、唯一、内閣総理大臣のみが任命権と罷免権を持つんです。  一切他の人が手を出すことはできません。  自由民主党の幹事長だろうが、あるいは、あえて言うと陛下であろうが。  陛下はお認めになるだけであって、儀式をなさるだけで、憲法に書いてある通りです。  もう一回言いますよ。  任命することも辞めさせることも、任命、罷免、両方とも総理のみが権限あるんですよ。  だから、安倍内閣の閣僚をやってて、石破さんを支持するんだったら辞表を書くべきだってことを、安倍総理が言ったならば、これは全然話が違う。  圧力そのものです。  誰が言おうが、現職閣僚なのか、あるいは自由民主党の役員なのか、あるいは官邸の総理補佐官とか、いろんな安倍陣営の方いらっしゃいますよね。  その中からどなたがおっしゃろうが、そんなもの圧力でもなんでもなくて、ただの嫌味じゃないですか。 (居島:そうですね(苦笑))  で、僕は農水大臣になるってことは、今後僕は200年生きてもありえませんが、もしも僕が今回の総裁選挙で農水大臣やってて、それで、これもすみません、石破さんに悪いけど、ありえないけど、石破さんを支持し��てね、それで誰かに、つまり総理以外に、辞表をまず書くべきだって言われたら、こんなもん圧力どころか、そんなもん屁でもないじゃないですか。  ただの嫌味じゃん。  だから圧力と嫌味の間に色々あるじゃないですか。  圧力まで行かないけれども不当な干渉だとか、一種のハラスメントだとか、色々段階ありますね。  これ全部吹っ飛ばして、ただの嫌味ですよ。  だから僕が例えば、何だそのTシャツはと言われるのと、何も変わりませんよ。 (居島:(笑))  それが大問題ですか?  で、それを大問題にする、はっきり言うと、石破候補も僕はおかしいと思ったし、安倍陣営の側もある程度うろたえたように見えたけど、これもまさしくけったいな話で、何がこんなことで騒がなきゃいけないんだと。  オールドメディアはもう言うに及ばず、呆れ果てるとはこのことで、何がこんなもん問題なんだって。  これは���すね、この仮定ならできるんですよ。  今、政治記者だったら、僕は齋藤健農水大臣に絶対聞きますよね。  大臣、これは圧力ですか?って。  こんなのただの嫌味じゃないですかって。  そんなことを問題にする方がおかしくないですかって。  嫌味なんかいっぱい言われますよって。  嫌味のひとつも言われないんだったらよけいに自由民主党にはおかしくないですかって。  大臣どうですかって、絶対聞きますね、僕だったら。  誰一人聞かずに、誰一人聞かずにっていうのを僕なりに調べました、自分の人脈で。  だからさっきNHKとか朝日とか毎日とか言ったんです、そのへんの僕の知り合いに、全部全部、本当に時間を費やしてやったところ、誰一人そんなの聞いてないですよ。  だからこれ齋藤健さんを今、あげつらって言ってるんじゃなくて、事ほど左様に次元の低い総裁選だったってことは言わざるを得ないんですよ。  情けない限りです。  総裁選の推薦人の一人としても。  その上でですね、僕はブログなどでも、オールドメディアの戦術にみんな乗っけられたという趣旨も書きまして、そしたらまあ色んな意見を頂いたんですけど、お二人、男性一人と女性一人から、安倍さんが苦戦したってのはオールドメディアの作った嘘であっていうのが、こう来たわけですけど。  この際はっきりしときますと、僕が申し上げたいのは、これはブログに書いてないから、当然いろんな反応が、例えば違う、ま、誤解と言いたくないんだけども、違う受け止めになってもしょうがないんですけどね、虎ノ門ニュースのこの場で言いますとね。  僕は党員・党友票については、全然、安倍さん苦戦したと思ってないんですよ。  これどうですか。  虎ノ門ニュースにお出での方は、オールドメディア全然見ない?  そんなことないよね。  これもう一回、整理する必要ないけども、今日はね、他の話題が小さくなってもこのことは言わないといけないんで、ちょっと時間下さいね。  書くまでもないけど、総裁選っていうのは票が2種類あって、要するに議員票ですよね、これが405票で、国会議員は1人1票あるんですよね。  それ以外に自由民主党員、僕の事務所を通じて入って下さった方々も含めて、党友って方々いらっしゃるわけですよね。  で、党員の方々は、基本的に4000円払えば、年間4000円、家族の方ですと2000円払えばどなたでもなれる。  で、これを外国勢力が使わないのかっていうご心配を、ブログにたくさんいただいて、正しいことをおっしゃるなって、僕もそこは懸念しますけどね。  話戻すと、この党員・党友、100万人を超えていらっしゃるわけですよ。  それを405票にまとめてるわけですよね。  …これ、党民ってのは、これは大間違いです(モニターの誤字)。  党民って日本語はないです。  史上初めて見ましたよ、これ(笑)。  だから党員・党友です。  それが181票で、安倍総理まで40票に肉迫してるってことを、っていうふうに、その解釈をずっとオールドメディアは報道してるんですよ。  産経も含めてです。  朝日、NHKのような偏ったところはもちろんのこと。  で、逆にですね、国会議員票は73も入ったって報道はほとんどなかったです。  つまり安倍さんが苦戦したっていうのはこの党員・党友票のこと。  で、オールドメディアを中心に国会議員も地方票って言ってましたが、そんなおかしなこと言わないで下さい。  地方と中央に分けてるわけじゃなくて、東京都も党員・党友なんだから。  適当に地方って言うのやめてほしいんですよね。  で、話を戻すとですね、こっち(党員票)ばっかり問題にしてるわけですよ。  でもこれは、安倍さん苦戦したとは、夢思わないんですよ。  なぜかというと、安倍総理は地方回れないじゃないですか。  内閣総理大臣でこの坂上がったとこにいなきゃいけないんだから。  石破さんは自ら閣僚も事実上、自ら外れてずっと地方を回ってて、だから地方票が増えるのは当たり前じゃないですか。  それは顔見たことない安倍さんよりも、顔見たことある石破さん、手握ってくれた石破さんになりますよ。  それ選挙のイロハのイなんですよ。  で、なおかつですね、前に石破さんが立った時には、もっと党員・党友票については、獲得してるわけだから。  今回むしろ伸びなかったと言うべきなんですよ。  僕が問題にしてるのは、73票の議員票なんですよ。  で、これが405人もいてですね、ほんとに多いですよ、今、自由民主党の議員ね。  これが73票しか入らなかったから石破陣営に。  で、しかも4人も5人も立ったんじゃなくて、1対1のいわばタイマン勝負だったから、これ少なく見えるでしょ。  これめちゃくちゃ多いんですよ、これ。  これはですね、何でかというと、僕は無派閥ですよ、僕みたいな無派閥の人が時代が変わって70数人いらっしゃるそうですが、でも例えばこの405人の中で70人ぐらい引くとですね、およそ330人は全部派閥に、ガチガチに派閥に属してるわけでしょ。  ガチガチに属してるって意味は、お金もらってるわけですよ、派閥から。  昔ほどじゃないにしても、それは政治記者ですから裏もよく知ってますよ。  政治記者の中にもお金もらった人がいるんだから。  それが今、テレビに出てる人もいるんですよ。  地上波に出てますよ。  共同通信にもいましたよ。  本人が僕に、ばれてると知らないだけで。  どの政治家から、つまり、どの金庫、どの金庫ってのは官邸の金庫です。  みんなの税金ですよ。  そこから現役の記者時代にお金もらってた人がいて、今、テレビで論評やってますよ。  もう一回言いますが、まさか僕がそれ知ってると思わない。  いや、インテリジェンスを通じて完全に証拠を僕は持ってますけども。  話を元に戻すと、なんでそうなるかと言うと、誰か特定の人のことを言ってんじゃなくて、いや、特定の人のことを言ってるんですが、特定の人を非難して言ってるんじゃなくて、派閥記者は、派閥に寄り添って取材をしてるから、取り込まれる人はそのように金をもらったりしてたわけですよ。  但しこれは念のため言いますとね、記者でお金を、現金をもらってた人はとっても少ない。  記者じゃなくて、かつては新聞社や通信社にいたけど政治評論家になってる人で、もらってた人はすごく多かった。  良心的に見える人でも、もらってました。  僕は名前伏せますけど、同じテレビ番組に出てて、かつて。  人のいない所で、1対1の所で、あの当時問題になった時に、先生、やっぱりお金もらわれたことは、どういうことなのか説明なさるべきって言ったら、以降、話してる最中から、以降、一言も口を利いてくれなかった。  その後もずっと番組一緒だったのに、一言も。 (居島:本番中も終わった後ももう…)  そうです。  そんなにカネがほしいんですかね。  僕、未だに不思議なのは、なんでそんなお金が要るんだと。  ちょっと話が、逸れたわけじゃなくて、あえて、ひとつのこと見るだけじゃなくて色んなこと見るべきだから、お話ししてるんで、逸れたわけじゃないんですけどね。  でもまあ本筋に戻していくとですね。  今回の総裁選をね、かつての、僕が政治記者の時に取材してたよりもうちょっと前、僕は、田中角栄さんと会ったことないですから、中曽根総理の最後ぐらい、最後の1年。  田中角栄さんの頃は政治記者やってないんですが、その頃は、国会議員に対するお金のばらまきはものすごかったそうですよね。  今回それはないんですが、総裁選にお金じゃなくて、普段の派閥にいる時から、盆暮れを中心に、こういう言い方をするんですよ。  暮れはね、お歳暮とは言わないな、要するに年越し、それはいいんだけど、夏はね、氷代って言うんですよ。  氷代っていうのが、いかに昔からカネを使ってたかと。  で、確かに総裁選ではカネは使われなくなってるみたいですけど、普段、派閥はお金配ってるわけですよ。  何を言ってるかというと、だからガチガチに今回縛られてるはずで、(石破氏は)50票のはずなんですよ。  で、これ証拠があってですね、総裁選の投票の時ね、たまたまですけど僕の隣りに、石破陣営の大物がいらっしゃったんですよ。  僕は真っ先に行って、最初は誰も座ってなかったんですけど、とにかく隣りに、隣りって両隣りあるんですよ、どっちかは言いませんが、石破陣営の大物だったんですよ。  それで73っていうのが出た時ね、投票終わって、その方にですね、これめちゃくちゃ多いじゃないですかって言ったんですよ。  小声じゃないですよ、だから周りの人は全部聞こえてると思います。  これめちゃくちゃ多いじゃないですか!って言ったらですね、……(んっ)て顔されたんで、これ無派閥の人がいっぱい入れたんですか?と、あえて聞いたんですよ。  違うだろうなと思いましたが、これどうしたんですかと聞いて答える人いないから、それは記者時代と同じで。  無派閥の人が入れたんですかと言ったらですね、こういうね、こういう(険しい)目をしてね、「棺桶入るまで、違う」って言われて、「棺桶の中に持っていく」って言われたんですよ。  これは見事な答えで、一発で分かるんですよ。  無派閥の人だったら棺桶に持っていく必要ないでしょう?  つまり他の派閥から引きはがしたんですよね。  そうでしょう?  で、僕の声は大きいし、周りはみんなこうやって(聞き耳たてて)聞いてるから、そこではそれ以上聞かないけど、あ、これは切り崩したんだなと、思いましたから、そこでの話のあとに、僕なりのさっきの、意見の違う人も含めて、石破陣営にも齋藤健さんはじめ友だちいっぱいますから、齋藤健さんには何も聞いてないですよ?齋藤健さんはこうやって話題になっちゃったから、僕はあえて何も聞いてない。  でも信頼できる方々に、石破陣営を含めて聞いていったところ、要するに安倍さんに入れるはずの派閥のお金ももらいながら、石破さんに入れた人がいる。  それで、僕は、それだけだとそんなもん党内政局の話で、はっきり言うと勝手にやれって話ですけど、僕が問題にしてるのはですね、その理由ですよ。  これを聞いていって、想像じゃなくて聞いていって、聞いていって、全部共通してたのが、何だと思います?  なぜ安倍さんに入れるべき派閥から、総裁選の時ではない、もう一回言いますよ、総裁選の時にお金をもらった事実はありません、しかし普段から盆暮れに派閥からお金を頂いてる、それなのに裏切って、無記名ですから投票は、裏切って、でも例えば石破派の幹部は、誰が入れるか分かってたから、73票はズバリだった。  全く事前に計算した通りだった。 (居島:狂いがなかった)  話を戻しますと、なぜそうしたか。  ヒント。これ言ったら絶対分かる。カタカナ4文字。  これひらがな4文字だったら大臣とかになるんだけど、違います。  要するに23人増えてるわけでしょ、本来の票より。  それが全部閣僚になることあり得ないから、だから大臣じゃないんですよ。  で、しかもカタカナ。  もう分かるでしょ。  マスコミじゃない。 (ギャラリー:バランスではないでしょうか)  これはやっぱり有権者は健全ですね。  これが、モリカケです。 (居島:えーーー)  ※「モリカケ」はメディアによっては「もりかけ」とひらがな表記することもあるようです(byくっくり)  要するに、モリカケを引きずってる安倍さんだと選挙はヤバイと。  来年春に統一地方選挙があって、来年7月に参議院選挙があって、しかもその3ヶ月後、増税だってことになってる。  衆議院解散いつあるかわかんない。  そうすると誰とは言いませんよ?実は僕にはだいたい分かってるっていうのは理解できるでしょ。  つまり選挙に弱い人です。  選挙に心配な人で、見事に選挙に心配な人に働きかけていってるんですよ。  石破陣営はそこはさすがだと僕は思います。  モリカケなんですよ。  だからブログにオールドメディアに騙されてるって書いたんです。  総裁選の間、ずっとオールドメディアがやってたのはほんとはモリカケ一色ですから。  で、石破さんは非常に慎重にもの言いながら、特にテレビの出演の時には、明らかにモリカケを言ってると。  だいたい最初から「正直・公正」っていうのを掲げてたんだか��。  安倍さんは、不正直・嘘つきで、公正じゃないということでしょ、それは。  アンチテーゼ、つまり今の安倍政権と違うこと掲げるのが、「正直・公正」って。  じゃあ安倍さんに女性問題が生じたんですか。  あるいは安倍さんがどっかの防衛産業から賄賂をもらったって話が生じたんですか。  何も生じてませんよね。  だから嘘ついてんじゃないかとか、公正じゃないんじゃないかって言われたのはとにかく、森友学園事件と、それから加計学園獣医学部の問題だけじゃないですか。  だから「正直・公正」って言ったのはモリカケなんですよ。  だから実は石破さんはずっとモリカケを言ってたわけです。  だから僕はふさわしくないって言ってるわけです。  モリカケは冤罪ですから。  森友学園事件というのは籠池ご夫妻っていうタフネゴシエーターが、世間知らずの、受験勉強しかやってない財務省の役人たちに食い込んで、国民の税金から大幅な、おそらくは不当な、まだ証拠はないけども、不当な値引きをしてもらった事件じゃないですか。  だからこれは諸外国の常識では、僕らアメリカ、イギリス、特に何聞かれてきたかというと、プライムミニスター安倍は本当は、その学校から賄賂いくらもらったんだと。  いや、賄賂1円ももらってないっていうのは、野党もメディアも認めてるところだと。  じゃあ何が問題だと言われるから、いや、僕は、総理夫人が100万円寄付したんじゃないかと、それは否定なさってるけど、とにかく安倍夫妻を利用するのが、籠池さんのタフな戦術のひとつだから、わざわざ寄付してもらったんだと。  それを聞いたアメリカ、イギリスをはじめ、海外の政府高官たちは、え?寄付したら問題なのかと。  だんだん僕が疑いの目で見られるわけ。  こいつは不可思議な国から来た奴なのかと。  連中はそんなことで許してくれないから、じゃあ何が問題なんだって言うから今度は僕は、いや、官僚たちが、安倍さんが賄賂もらったんじゃないってことがはっきりしてても、忖度したんじゃないかと言われて。  忖度っていうのは正しい日本語なんですけれども、今、妙な意味に使われてるけど、これを普通の英語にすると、米語でもね、considerです。  だから官僚がトップの考えをconsiderしてるのが問題だと。  するともっと驚くわけですよ。  日本は選挙で選ばれた総理の考えを、選挙で選ばれてない役人が考慮に入れる必要はないのかと。  いや、あるんですよと言うと、じゃあ何なんだと。  で、加計の方はもっとすごくてですね、アメリカと日本じゃ危機が全然違うんですよ。  宮崎県ですでに口蹄疫が起きて、畜産農家がほんとに手塩にかけてお育てになった牛も豚も、そしてチーズ用の水牛も全部殺さざるを得なかったという大災害があって。  で、狭い海峡挟んだ向かい側が愛媛県ですよ。  それから狂牛病は欧米でも深刻だけど日本にも入ってますよね。  さらに鳥インフルエンザについて言うと、比較にならないほど日本はリスクが大きくて。  つまり隣の中国で、鳥から鳥へうつってたやつが、鳥から人にうつるようになり、今では鳥関係なく人から人にうつるになってて、死者が出てるのに中国は情報出さないと。  中国からどれくらい観光客来てるんですか、今。  沖縄はじめ、この東京にも京都にも。  だからリスクが全然違うと。  それなのにそれを診られる獣医が足りない。  しかし一方で、石破さんも含め、玉木さんも含め、日本の政治家には獣医師会から手厚い献金を受けた人もいて、で、その獣医師会っていうのは、ペットの医者がこれ以上増えると、人口が減って、過当競争になると心配してるって話を僕は、別に政治献金の話は実はさすがにしてないけど、こういう一般的な獣の病気、動物の病気をめぐる状況を話すとですね、それで何で獣医学部が入っちゃいけないんだよと。  いや、総理が友だちの人が理事長だからって言ったら、え?そんなもの世界中に山のようにあって、そこからじゃあ総理は賄賂もらったのかとまた聞かれるから、いや、賄賂はもらってませんと。  野党もメディアもそれ追及してる人いませんと言うと、もうそのへんからですね、例えばこういうのはさすがにね、役所の会議室の話では、出ないわけじゃないんだけど、そんなに出ないですよ、出ても時間ないから打ち切って、本題に入ろうになるんですが…。 (中略。ホワイトハウス周りの飲食店でのアメリカの役人たちとの話)  この馬鹿げたモリカケの話が、実は総裁選のメインテーマにされてたわけです、なんと。  で、それで動いた国会議員が23人ですよ。  ほんとは23人より多いかもしれない、もともと50人入るはずの人も含めてね。  だから僕は問題だと言ってて。  じゃあここでですね、日本を代表するクオリティペーパーの朝日新聞ですね。  今のところクオリティペーパーと称してる、この朝日新聞が、【首相 崩れた「圧勝」】みたいにね。  その中でも注目すべき記事がこれなんですよ。  【憲法改正 さらに視界不良】。  これが客観的に書いてると思うでしょ。  要約するとですね、総裁選で総理は憲法改正を盛り上げようとしたけども、それがうまくいかなかったと。  でもそのあとの記者会見で、総理は憲法改正は総裁選の最大の争点だったと。  これもモリカケが争点にされたと言うべきなんですよ。  憲法改正が最大の争点になってましたか?  なってないでしょ。  朝日の記事に戻ると、総理はそう言ったと。  で、自衛隊を明記する自身の改憲案が信任を得たという主張だと。  だから僕と意見違いますね、明記だけだと僕は足りないと言ってますから。  そのあとですね、この真ん中あたりから、しかし、石破氏は、敗戦が決まった後も首相の前のめりな姿勢を厳しく批判したと。  で、カギカッコ、石破さんの言葉として、「憲法の向き合い方を粗略にするのは、国を真剣に考えていないということだ」と。  で、党内でも改憲論議は丁寧に進めるべきだとの意見は根強いと。  で、総理は記者会見でそう言ってるけど、公明党の山口代表も、慎重な、否定的なことを言ってると。  で、来年は統一地方選挙、皇位継承、大阪でのG20、ただでさえ日程が目白押し、自民党案を国会に提出できたとしても、衆参3分の2を維持する参院選までの間に発議ができる環境にはないのが実情だと。  こういうのをね、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)って言うんですよ。  もう、ワーって喜んで書いてる。  これ元記者として、記者もデスクも喜んで書いたなっていうのがすぐ分かるんですが、ここで何を言ってるかというと、最後のところに本音が出るんですよ。  「衆参3分の2を維持する参院選までの間に発議ができる環境にはないのが実情だ」と。  総裁選の結果、自由民主党にも石破さんをはじめ、参議院選挙までに改憲案を国会で発議して国民投票にかけるべきじゃないって意見が多くなったんだから、参議院選挙までは改憲はできないんだと。  参議院選挙では消費税があるし、負けるんだと。  ということは憲法改正は、あえて言うと半永久的にできないんだと。  それがこの記事の本音なんですよ。  だから朝日新聞を誹謗中傷して言ってるんじゃなくて、記事の裏側に何があるかっていうのをこのようにメディアリテラシーってあんまりカタカナで言いたくないけど、メディアを正しく活用すること、そのために皆さんにここに気が付いてほしいから、僕の自宅に届いたやつを持ってきたんですが、さらにもう1コ言わなきゃいけないんですよ。  今朝の朝日新聞のこれは社会面です。  いわゆる第一社会面。  この左肩に何が書いてあるかというと、【「日本人」って?私のモヤモヤ 大坂選手の快挙で多用されるが…】。  なんとこの記事に書いてあるのは、女子テニスの大坂なおみ選手が大躍進してるのは素晴らしいけれども、応援や報道で、日本や日本人が多用されることに違和感を抱く人たちがいると。  これゾッとしません?  これ差別新聞じゃないか。  言ってて怖くなるんですけど。  で、その中に、この朝日の取材を受けた人が3人出てくるんですが、その3人の方々をあげつらうつもりはもちろんなくて、本当はどうおっしゃったかもわかんないから。  ただ3人ともですね、この例えば親のお一人が、例えばある女性は、お父さんが日本人でお母さんがチェコ人。  それからあるタレントの方は、やっぱりこれはお父さんが米国人でお母さんが日本人。  で、そういうような方々がでてきて、要は、自分達は日本人なのかと聞かれたり、いろんな差別、とはおっしゃってないかもしれないけど、そういうことを強調されててですね。  で、例えば、友達と飲食店に入ると、こう自分だけのけ者されるとか、それからもっと大事な重大なことが書いてあるのはですね、このタレントの方はね、おそらくお父さまはアフリカ系アメリカ人だと思われますけども、その方が大坂選手が全米オープンで優勝してまもなくの時、これ記事に書いてあることね、行きつけの居酒屋に行くとですね、ある男性が、正直日本人初で優勝するなら、本当の日本人が…と話すのを聞いたと。  これあまりにひどくない?  これはこの居酒屋でこういうこと言うおっちゃんがいるっていうのは、それは僕も聞いたことあるし、想像に難くないけれども、大事なことはですね、いろんな見方、考え方あるけれども、大坂選手が自ら日本の選手であることを選ばれてることを、みんなですごく、あえて英語で言えばappreciate、appreciateってのは評価しつつ、嬉しく楽しく受け止めてるって意味ですよ。  英語の中で最も響きの良い言葉。  それを、みんなで一致してるわけじゃないですか。  例えば肌の色とかいろんなことを、そういう差別意識も持ってて、で、居酒屋で言う人もいるでしょう。  そういう違いがあった上で、一致してるわけでしょう、今。  大坂なおみ選手が自らの意思で日本の選手をやることを選んだ。  一致できる点を探すっていう理想的なことが社会で起きてる。  違いを無理やり、黙れとか、けしからんとか、取り締まるとか、非難するとか、炎上させるじゃなくて、一致できる点が見つかってて、それでみんなが応援してて、東レパンパシフィックで準優勝に終わっても、あれだけイベントでたくさん体力使いながらも頑張って、また次に向かってみんなが一致して応援してると。  それを、一致点をわざわざ突き崩して、自分こそが実は偏見に基づいて記事を書いてることがわからんのかと。  この体質で、憲法改正の話をされちゃ困るってこと言ってるわけですよ!  これは朝日の中でも僕は議論が出るべきだと思います。  知り合いの、僕とは意見が真っ逆さまに違う朝日の記者には電話して、あんた社会面見たかと。  うーんという答えが返ってきたんで、当然やっぱり内部で自由民主党と同じように、内部でも議論すべきだと思う。
(2)自民改憲案提出に反対51% 共同通信 【共同通信社が20日と21日に行った、全国電話世論調査で、安倍総理大臣が秋の臨時国会に自民党の憲法改正案の提出を目指していることに「反対」と答えた人は51.0%ちょうどで、「賛成」の35.7%を上回りました。また安倍総理が、政治や行政の意思決定で大きな力を持つ「安倍1強」を「問題だ」と答えた人は57.4%だった一方、「問題ない」は33.6%で、憲法改正への積極姿勢を含め、安倍総理の政権運営に対する世論の警戒感が浮き彫りになりました。この他、安倍総理が、自民党総裁選挙で連続3回の当選を決めたことを「評価する」と答えた人は29.7%にとどまり、「評価しない」が24.9%、「どちらとも言えない」は44.7%でした】  これはさっきの記事どころじゃない、本当にひどい記事だと思うんですよね。 (居島:苦笑)  ただひどいって言ってんじゃなくて、具体的に申しますとね、この記事の後半にね、安倍総理が総裁選で3選されたことを「評価する」と答えた人は29.7%、3割もないと。  で、「評価しない」も決して多くなくて24%で、「どちらとも言えない」がすごく多いとなってるでしょ。  これ実は全く異常な結果で、これ僕は調べましたが、例えばですね、日本経済新聞と、テレビ東京、決して安倍寄りじゃないですよね、この調査で、安倍3選で良かったと思う人は55%いる。  それから読売新聞と日本テレビの合同調査、これも46%。  読売・日経は多少、安倍さんに好意的かもしれませんが、テレ東とか日経はそうではないですよね。  それで55%ですよ。  だから50%前後あって、共同の調査で、なんでこんな極端に低い数字になってんのか。  これは皆さんお気づきの方もいらっしゃると思うんですが、この調査に応じてくれた人、さっき言ったとおり、18歳19歳は1%ぐらいしかいない、20代合わせても10%行かない、大半が年配の方ですが、その方々にまず、「安倍総理が政治や行政の意思決定で大きな力を持つ『安倍一強』を問題だと答えた人は57.4%」。 (居島:笑)  「安倍一強」って客観的事実なんですか? (居島:笑)  「安倍一強」で一番言われるのは、さっきの斎藤健農水大臣、あえて言うと、健ちゃんの話に出てくるような、ものが言えない、圧力を受ける、は?  僕、圧力を受けてるんですか?  で、僕、もの言えないんですか?  これ、どっか会議室とか、どっか居酒屋の片隅で聞こえないように言ってんじゃなくて、「虎ノ門ニュース」で言ってるんですよ?  で、これネットにいったんアップされた以上は永遠に残るんですよね。  当然色々起きますよ、困りますとか。  困らない程度の話しててもしょうがないんですよ。  自由民主党に問題あるのははっきりしてるんだから。  自由民主党が清く正しく美しい?アホなこと言うな。  だから当然、問題点を指摘するのは、党員である僕、それから党所属の議員である、義務じゃないですか、って言って、そうですかと向こうは納得しませんよ。  それでもやっぱり配慮されるべきって言うから、いや、配慮されるのは国民だけですっていう、そういうやり取りを繰り返してるけど、それも仕事のうちじゃないですか。  だから「安倍一強」でものが言えないっていう国会議員は、ブログにも書きましたが、国会議員、辞めるべきですよ。  そう思いません?  何が怖くてそんなこと言ってるんですか。  自分の選挙とか、自分の地位が心配だったら、違う仕事しなさいよ。  選挙に出る前に歳費を返上するって言ったら、総務省とかえらいことになって憲法違反だと言われてですね、どえらい騒ぎでしたが。  まあ普通それは○○○○考えても、歳費に当たるものが出てることが多いですけど、本来、議員っていうのは、あるいは政治家っていうのはボランティアなんですよ。  本来は職業じゃない。  だから国会議員の兼職は認められてますが、これ認められたって話じゃなくて、自分でちゃんと食い扶持稼いで、場合によっては社員も養い、それでボランティアでやるのが政治家なんですよ、本来は。  よっぽど専従じゃなきゃいけないっていうのは、総理とか大統領とか特定の人で良くて、本来はボランティアでやるべきものですから、そのことを考えればですよ、安倍総理が指導力を発揮されてても、違うことは違う、日韓合意反対、消費増税反対って、そう思うんだったら、僕のように思うんだったら言うの当たり前であって、それは国会議員の、もの言わない方に問題があるんじゃないですか。  これは僕、安倍さんに異論反論多いけど、これは安倍さんの問題点では全くないですよ。  まだ指導力、足りないよ本当に。  ついこないだまでリーダーシップが足りないとか、指導力がないとか、すぐ辞めるのはどうしてだと言ってて、なんでこうなってるんですか。  問題は国会議員自身の方にあるんであって、だからこれ質問作るんだったら、「『安倍一強』の名のもとに言うべきも言わない国会議員は問題ですか、問題でないですか」と訊くべきです。 (居島:どうせ訊くならね…(笑))  何を訊いてんだって、これ。そうでしょ。  で、僕の話は逸れてないのは分かります?  こういうことを聞いて、問題だと答えさせたら、安倍3選は嫌だと、ね。  でも実は根拠は自分でよくわかんないから、どちらとも言えないが44%になるんですよ。 (居島:一番多い)  これ世論調査ですか?  間違いなく世論誘導じゃないですか。  僕の古巣の共同通信、ここまで志が落ちたかというね。  まだ写真、トラ撮りで紹介してないか?  新社長は僕の同期の中でも最も親しい奴で…。 (居島:以前ちらっと…(トラ撮りで))  あ、出しましたっけ。  で、こういうことを彼本人にも、ガンガンに言っときましたが、逆に社長がいちいち記事に介入なんかできないですけども。  ま、こういう世論調査の名の下に、事実上の嘘記事ですよね。  誘導記事。  こんなもの出すようだと、ほんとに…。 (中略。共同通信が地方紙に与える『影響力』。共同の社説をそのまま使うなど)  共同通信は自覚がありつつも、こういう話(安倍一強)を流すでしょ、で、モリカケの話を流すでしょ。  だからさっきの話の関連で言うと、そういう地方紙を読んでらっしゃる方には、安倍さんは嘘つきで、不公正だということに、直接的につながってるんですよ。  で、それも含めての世論誘導ですよ。  事実を報道してるんじゃなくて。  「安倍一強」と言うけれども、どこにそんな独裁権力があるんですか?  だいたい日本の総理も閣僚も国会議員も、いかなる人も、これ日本の誇りですが、憲法や法律に定めてないことをやったりすることは一切できません。  どこに書いてあるんですか。  安倍内閣になってから、どんな法律が変わり、憲法が、ね、改正されて、安倍さんが独裁権力を発揮できるようになったって、一体どこにあるんですか。  無茶苦茶なこと言わないでください。  ものなんかいくらでも言えますよ、いくらでも言ってますよ。  (僕が)歩く証拠です、はっきり言うと。
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akanenenem-blog · 7 years
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生まれ持ったものと、気候や生活環境でも影響を受けるドーシャ バタバタと移動の多い友人のヴァータを沈めるメニュー しんぺ〜農園さんのお野菜のおかげで彩り鮮やかに✧‧˚ ❍クミンライス ❍カリフラワーとグリーンピースのカレー ❍カボチャとズッキーニのサンバルカレー ❍クスンブリ(サラダ) ❍キャロットハルワ ❍インゲンのメクラプティ ❍ビーツチャツネ 友人が急なアクシデントで来れなくなってしまって、残念そうな私を見兼ねて、旦那の提案でお弁当にして食べてもらえることに! 篠山でお店を営む方に優しいアドバイスをもらえて、喜んでもらえて嬉しかった〜☺︎ 写真2枚目は家で旦那と晩ご飯に。肉体労働なのでポークピンダルを追加で。 マンネリ化しないようにカレー皿も買ってくれた。 応援に感謝✭* #wstandard #industrial #インダストリアル #オーダーメイド #アイアン #アイアン家具 #しんぺー農園#aryurveda #アーユルヴェーダ #ベジ #スパイス #スパイスカレー #ワンプレートごはん
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h-ito-mi · 3 years
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真綿を糸にする 春に群馬養蚕学校で育てた 群馬黄金の繭の真綿 ・ 黄金色〜✨ と 白 ・ ナチュラルな色があれば 化学染めする事ない 色が必要なら染めるけど 染めないでもいいなあ。 って思う。 ・ 天蚕糸の黄緑も面白いかも。 煮繭具合 もう少し均一にやれたらいいな。 糸作りが楽しい ・ きれいだな〜 って素直に感じる お蚕さんはいないけど 農家と生活のバランスもまた 糸作りが楽しめる ・ 養蚕農家 農家 糸を紡ぎ 素材を作る 組紐になる ・ そんな暮らしは最高だな。 子供と話す 3年毎に自分の最高な場所へ 移動してもいい。 ・ ここよりもう少し田舎がいい 群馬県ならまだまだ田舎がある 桑園と蚕室 畑と家が同じ敷地にある 軽トラや農機具がなくていい 理想郷 ・ 妄想が先走る😂もはや、、、 日本昔ばなしみたいだなぁ。笑 だけど、それくらい時代遡りたい。 ・ 心に豊かな暮らし 不便さを楽しめる 心の余裕は自然から もらえる気がしてる ・ 早寝早起き 朝運動 桑や畑わ午前にやり 午後は真綿、紡ぎ、組紐時間 ・ 夕方には子供との時間。 夕飯食べたら おやすみなさい🌙 ・ 日と共に寝起きする暮らし 美味しいご飯は 素材の味があれば 簡単でいい 身体も大地からのエネルギーをもらう こんな暮らしは 元氣で過ごすことが出来るよね ・ あー、楽しい妄想癖😂 さ、糸引きまーす✨💪 #美食住 #理想郷  #豊かに生きる ・ いいおばあちゃんになる 自信あるわ〜😂 その時は、着物が普段着 もんぺ姿で野良仕事 たまらないね。 ・ 呑気にのんびり パワー溢れてます。 お蚕様 今日も力をありがとう✨ (Annaka) https://www.instagram.com/p/CWRtVvFP1an/?utm_medium=tumblr
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herbiemikeadamski · 3 years
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 7月20日(火) #仏滅(己巳) 旧暦 6/11 月齢 10.1 年始から201日目(閏年では202日目)にあたり、年末まであと164日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤 夜が来ない朝はありませんし、朝が 来ない夜はない💦 睡眠は明日を迎える為の☀️ 未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . なんだかんだ寝るのが午前様😅💦 30分も寝坊してしまいました⤵��� 今日は現場現調なんで時間がヤバイ💦 今日も暑くなりそうですけど夏✋ ですからね😅💦これが普通です✋ NHKの様に大袈裟に取り但し騒ぐ 事の程でもありませんからねぇw . 今日一日どなた様も💁‍♂お体ご自愛 なさって❤️ お過ごし下さいませ🙋‍♂ モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #ヴァルキューレ作戦(#7月20日事件・#ヒトラー暗殺計画). 1944年の第二次世界大戦中にクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐らを首謀者とするヒトラー暗殺未遂事件が発生。  1944年7月20日に発生したドイツ総統アドルフ・ヒトラー暗殺未遂とナチ党政権に対するクーデター未遂事件。  ナチ党の政策への反対や、第二次世界大戦における連合国との和平を目的としてドイツ国防軍の反ナチス将校グループが計画、実行した。  ヒトラーの暗殺とクーデターは共に失敗し、実行犯の多くは自殺もしくは逮捕、処刑された。 . #ゆとりうむの日(七月の第三火曜日). ゆとりうむ事務局が制定。  暮らしを見直し、工夫することで「生活にゆとりを生む」に由来した「ゆとりうむ」。  日常の家事には工夫次第で時間を生み出す「時産」のチャンスがいっぱいあることをより多くの人に知ってもらい、生み出したゆとりの時間を楽しんでもらうのが目的。  日付はこどもの夏休みが始まり、ますます家事が忙しくなる時期にあわせて7月第3火曜日に。 . #ビリヤードの日.  1955年のこの日に、国会でビリヤード場を風俗営業法の適用対象外とする法案が可決されたことを記念。  ビリヤードをスポーツ化するために尽力した真鍋儀十は撞球純正スポーツの父と呼ばれる。 . #Tシャツの日.  この日を夏休みの初日とする学校が多いこと、長年「海の日」として親しまれていた日でTシャツのイメージにふさわしい日であることなどから、愛知県名古屋市のファッションメーカー株式会社ファッションミシマヤが制定。 . #ハンバーガーの日(マクドナルドハンバーガー).  日本マクドナルドが25周年にあたる1996年(平成8)7月20日に制定。  1971(昭和46)年、東京・銀座の三越内に日本マクドナルドの1号店が開店しました。 . #夏割りの日.  和酒、洋酒を炭酸や好きな飲み物などで割って、夏にふさわしいドリンクを多くの人に楽しんでもらいたいとキリンビール株式会社が制定。 . #月面着陸の日.  1969(昭和44)年、アメリカが打ち上げたアポロ11号が月面の「静かの海」に着陸し、人類が初めて月面に降り立ちました(日本時間では7月21日早朝)。 . #修学旅行の日.  1899(明治32)年、初めての修学旅行が行われました。 . #ファクシミリの日.  1981(昭和56)年、郵政省が東京・名古屋・大阪の三都市間でファクシミリ電送を開始しました。 . #シチューライスの日(毎月20日).  さまざまな食品の製造加工ならびに販売などを手がけるハウス食品株式会社が制定。 , #発芽野菜の日(毎月20日)  広島県広島市に本社を置き、発芽野菜を手がける株式会社村上農園が制定。 . #キャッシュレスの日(毎月0の付く日).  一般社団法人日本キャッシュレス化協会が制定。 , #コロンビア独立記念日.  1810年のこの日、#コロンビアが#スペインから独立した。 . . ■今日のつぶやき■. #言うは易く行うは難し(イウハヤスクオコナウハカタシ) 【解説】 口で言うだけならどんなことでも簡単だが、実行となると口で言うほど簡単ではないという教え。 . . 1949年(昭和24年)7月20日(水) #間寛平 (#はざまかんぺい) 【お笑いタレント、喜劇俳優、歌手】 〔高知県宿毛市〕 . . (牧野記念庭園) https://www.instagram.com/p/CRhe8UkF3hbVsp5w0ZklbcHI4sC-RMZvdkQPyE0/?utm_medium=tumblr
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pele85 · 4 years
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どーーんと豚しゃぶサラダ! 紅くるり大根、ハヤトウリ、青トマトの甘酢漬けに、小かぶの葉っぱと生の紅くるりも合わせて。 生の紅くるりは唐墨サンドにも。 酢のものあかん航氏にもむしゃむしゃ食べてもらえてよかったー。 ごちそうさまでした。 . -201123- @homemakers.jp @yasaiyapokke #鈴木農園放牧豚 #ぺぇ食堂 https://www.instagram.com/p/CIHB7COFtzU/?igshid=1t1ifq5vuww41
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miha-rosemary · 4 years
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イタリアンパセリとキアゲハ🦋
トップの写真はトマトです。
今回も虫の写真が出てくるのでご注意!
クッションとしてトマトの話も載せておきます。
7月7日頃に植えました。
野菜をもっと栽培したくなってホームセンターを見に行ったところ、夏植えでも大丈夫!と書かれたトマト苗があったので購入しました。
千果という品種だったかな。
既に花が付いていました。
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7月20日。
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ひょろひょろ伸びて実が付いています。
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7月23日。
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ちいさーい実の赤ちゃん。
これがむくむく大きくなるんだから不思議というか面白いよね。
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7月27日。
隣にキュウリを植えました。
あ、トマトもキュウリも永田農法です。
日向土に植えて週1回住友液肥2号を与えています。
ずっと1000倍希釈にしてたんだけど、最近改めて永田農法の本を読んだところ、どうやら600倍を推奨されているらしいことに気付きました。
今週からは2リットルペットボトルに3.5㎖ぐらいを希釈して与えようかなと思います。
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8月1日。
なかなか成長早く支柱のてっぺんまで伸びました。
花もたくさん。
脇芽はちゃんとちょこちょこ取っています。
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トマトの写真はいったんここまで!
数日前から1個赤く色づいてきたのでそれを撮影したらまた投稿したいと思いますっ🍅
ここからはタイトル通りのイタリアンパセリとキアゲハの話!
幼虫の写真が出てきます👀
先週イタリアンパセリで2匹見つけていたキアゲハの恐らく終齢幼虫たち。
1匹見かけなくなり、その2日後にもう1匹も姿を消しました。
1匹目のときは鳥に食べられちゃったのかなぁと思ったのですが、2匹ともとなるとこれはもしかしたらどこかで蛹になったのかもしれないぞと思い始めました。
蛹になる直前に排泄するという軟便も見つけていたので可能性は高いよね。
そういえば2年前にツマグロヒョウモンの蛹が玄関前にできたときも、幼虫の餌らしき植物は周りになかったなぁ。
結構移動して蛹になるのかも?
期待を込めてイタリアンパセリのそばに支柱を立てていたのですが、それはお気に召さなかったらしい…。
10日~2週間ほどで羽化するらしいので、それまでに見つけられたら嬉しいなと思いつつ諦めきれずにイタリアンパセリをじーっと観察していたところ、なんと、1か2齢らしき幼虫を発見…!!
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全体は黒くて真ん中あたりは薄い色でラインが入っています。
ちょっととげとげしているっぽい。
鳥の糞に見せかけた姿らしいです。
私も最初、何かの糞かと思ったもんね。
検索したら、やはりキアゲハの幼虫のようです。
年(?)齢で全然見た目違うよね~。
しかも!!
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4匹も!!
産み過ぎでしょ、キアゲハさん!!
この家は幼虫を見かけても駆除しないってことがばれているのかもしれないw
虫にまったく抵抗がないわけではないんだけど、それ以上に好奇心や小さくて不思議で可愛いという慈しみのような気持ちが勝るんだよね。
自然界で生きてるんだなという尊敬の念もガーデニングを始めてから感じるようになりました。
あと羽化とか蛹化とか特別な瞬間を激写したい!!
キアゲハの幼虫はイタリアンパセリのようなせり科の植物を食べるそうです。
しかも旺盛に!!!w
確かにもっとも繁茂していた頃より1回り小さくなっているように見える我が家のイタリアンパセリ。
イタリアンパセリは普通のくしゃくしゃしたパセリよりも苦味がなくて香りも良くてとても美味しいです。
全部食べられちゃうと私の食べる分がなくなるので、もう1,2株増やそうかなぁ。
挿し木ができるらしいんだけど、実際に挑戦している写真が見つけられません。
つるんとした茎なんだけどどこを使えばいいのか分からないので、ちょっと試しにくいです。
もしくはフェンネルのようなせり科の別のハーブを植えるのもいいかもしれない!
真��なので売ってるかどうかが問題だけど、週末にでもホームセンターや園芸屋さんをめぐってみようかと思います。
私の庭には毎日色んなチョウが訪問してきます。
ぱっと見で種類を特定できないのが悔しいですが、最近はよくシジミチョウ類を見かけます。
色んな草木に止まってるのを目撃するんだけど、産卵してたりするんだろうか。
それとも数少ない花の蜜を求めているのか…。
謎です。
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abcboiler · 4 years
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【黒バス】love me tender/tell me killer
2013/10/27発行オフ本web再録
※殺し屋パロ
「はじめまして」
「……はじめまして」
「っへへ、やっぱ声も思ったとおり綺麗だわ。な、俺、タカオっての。お前、名前は?」
伝統の白壁作りの家々は、夜の闇にその白さをすっかり沈めてしまっている。時刻は零時を丁度回ったところ。街路樹が全て色を変えた季節のこと。
この国の秋はもう寒い。話しかけられた男の方は、きっちりと白いシャツのボタンを首筋まで止め、黒いネクタイを締め、黒いコートを風にはためかせている。コートを縁どる赤いラインがやけに目立った。話しかけた男はといえば対照的に、夜闇でも目立つ真夏のオレンジ色をしたつなぎを着ているのみだ。チャックを引き上げているとはいえ、その中身は薄いTシャツかタンクトップだろう。
しかし突然話しかけられたにも関わらず男は無表情を保ったままで、鮮やかな髪色と同じ、眼鏡の奥のエメラルドの瞳は瞬き一つしなかった。そしてまた対照的に、オレンジのつなぎを着た男は軽薄というタイトルを背負ったような顔で笑っている。不釣合いな二人は、真夜中の淵、高級住宅街の一つの屋根の上で会話をしていた。
「何故名乗らねばならん」
「え、それ聞いちゃう? だってそりゃ、好きな人の名前は知りたいっしょ」
「成程」
初対面である男に唐突な告白を受けても、緑色の男はやはり一つの動揺も見せなかった。その代わりに僅かに、それは誰も気がつかないほど僅かに、白い首を傾げた。白壁すら闇に沈む中で、その首筋の白さだけが際立っていた。
「ならば、死ね」
魔法のように男の手に現れたサイレンサー付きの拳銃から、嫌に現実的な、空気を吐き出す僅かな音。
雑多な人種が集い、少年が指先で数億の金を動かし、老人が路地裏で幼子を襲い、幼子がピストルを煌めかせるような腐った街で、世界を変える力など持たない二人の男が、この日、出会った。
             【ターゲットは運命!?】
  「ねえ真ちゃんー、愛の営みしようよー、それかアレ、限りなく純粋なセックス」
「お前が言う愛の営みの定義と限りなく純粋なセックスの定義を教えろ」
「やべえ真ちゃんの口からセックスって単語出てくるだけで興奮するわ」
  高尾がそう告げ終わるか否かの瞬間に彼の目の前をナイフが通り抜けた。それは高尾が首を僅かに後ろに傾げたからこそ目の前を通り過ぎたのであって、もしもそのままパスタを茹でていたら今頃、寸胴鍋の湯は彼の血で真っ赤に染まっていただろう。壁に突き刺さったそれを抜き取りながら、彼は血の代わりに塩を入れる。
「お腹空いてんの?」
「朝から何も食べていない」
「ありゃー、それはそれは」
お仕事お疲れさん、と高尾は笑う。時刻は深夜一時、まっとうな人間、まっとうな仕事ならば既に眠って明日への英気を養っている時間帯である。
そしてその両方が当てはまらない人間は、こうやっておかしな時間帯に、優雅な夕食を食べようとしていた。落ち着いた深い木の色で統一されたリビングで、緑間はさして興味もない新聞を眺めている。N社の不正献金、農作物が近年稀に見る大豊作、オークション開催のお知らせ云々が雑多に並ぶ。
「しかし久々にやりがいがある」
「真ちゃんがそこまで言うなんてめずらし」
「ああ、俺の運命の相手だ」
緑間がそう告げた瞬間に、台所の方からザク、という壁がえぐれるような音がした。椅子に座る緑間は新聞から目を外すと、僅かに首を傾けてその方向を確認する。見慣れた黒髪と白い湯気。
「……ねえ真ちゃん、詳しく聞かせてよそれ」
「どうした高尾、腹が減っているのか」
「そうだね……俺は昼にシャーリィんとこのバーガー食ったかな……」
微笑みながら振り返る高尾の左手には先程緑間が投げたナイフが握られている。それなりに堅い建材の壁が綺麗にえぐれていることも確認して、彼は小さく溜息をついた。
(台所は本当に壁が傷つきやすいな)
寝所やリビングはもう少しマシなのだが、と周囲を見渡せば、そうはいうもののあちこちに古いものから新しいものまで、大小様々な切り傷や銃創が残っている。床、壁、天井、家具、小物にタペストリー。無傷なものを探すほうが難しい。彼は一通り確認して、もう一度台所に視線をやって、さらにもう一度、リビングを確認する。
(この家は本当に壁が傷つきやすいな)
そう認識を改めると、緑間は満足げに頷いた。自分が正しく現状を認識したことに満足して。もしもここにまともな感性の人間がいたならば、壁が傷つきやすいのではなく、お前たちが壁を傷つけているのだと頭を抱えただろう。良い家だが、と緑間は思っている。その良い家を傷つけているのが誰かというのは、気にしない。
「はい、真ちゃん、どうぞ」
高尾は左手でナイフをいじったまま、緑間の前にクリームパスタをごとりと置く。ベーコン、玉ねぎ、にんにく、サーモン、それから強めの黒胡椒。
「そろそろ引越しを考えるか」
「え、どうしたの、別に良いけど」
そして悲しいことに、あるいは都合のいいことに、この部屋にはまともな感性の人間など一人としていないのであった。
引越しだ、引越しをしなくてはいけない。
     *
緑間真太郎と高尾和成はフリーランスの殺し屋である。特殊な職業だねと八百屋の青年は冗談で流すかもしれないが、それは特殊であるというだけであって、この街ではありふれた職でもあった。なんなら、その八百屋の青年は、夜になったら配達先でナイフを燐かせているかもしれない。その程度である。その程度のありきたりさで、緑間と高尾はコンビで殺し屋をしていた。
しかし殺し屋がコンビを組むのは珍しいことではないが、コンビを組んだまま、というのはこの街でも非常に珍しいことだった。報酬の取り分や仕事のスタイル、そういったことで直ぐに仲違いをして、どちらかがゴミ溜めの上で頭から血を流すことになるのがオチだからである。
かといって、誰もがそんな下らないことで命を落としたくないと考えているのもまた事実で、コンビを組むのは一回か二回、そこで別れるのが一般的にスマートなやり方とされていた。
殺すも殺されるも一期一会と下品な男たちは笑う。
「ま、俺と真ちゃんは運命だから、そんなことにはなりませんけど」
笑いながら高尾は、真昼の路上を歩いている。彼にとって報酬はどうでもいいものであり、ただ緑間真太郎の隣にいることが彼の報酬そのものといえた。
別れるくらいなら死んだほうがマシ。いや真ちゃんが悲しむから死なないけど、あーでも真ちゃんかばって死ぬならまあギリギリ有りかな……いやいや高尾和成、人事を尽くせよそこは一緒に生き残るだろう? でも真ちゃんが万が一俺と別れたいと言ってきたらどうする? 緑間真太郎を殺して俺も死ぬか? いやいやいやいや、何がどうあれ、俺が、真ちゃんを殺すなんてありえない。ありえない!
微笑みを浮かべながら闊歩する高尾の脳内は地獄さながらに沸き立っている。けれど誰も彼を気に止めない。夕飯の買い物やのんびりとしたランチを楽しむ善良な市民たちに溶け込んで、柔らかい日差しを吸い込んでいる。世界に何億人といる、特徴のない好青年。その程度の存在として高尾は歩く。歩きながら考えている。
そう、そもそもそんなことになる筈がないのだ。だって、俺の運命の相手は緑間真太郎その人なんだから。
「運命の相手、ねえ……」
昨晩、正式には日付を跨いでいたので今日の夜だが、その夜、に、当の緑間真太郎が告げた台詞が高尾和成を苦しめている。俺の運命の相手。運命の相手。運命。いやいやいや、俺の目の前で真ちゃん、他の男の話とか無しっしょマジで。
意気消沈する高尾は、しかしそれで諦めるほどかわいらしい精神をしていない。彼がみすみす獲物を逃すことはないのである。逃すくらいなら奪って殺す。けれど彼に緑間真太郎を殺すことはできない。何故ならば愛しているからだ。ならば、彼の取るべき手段は一つだけだった。
「運命の相手の方殺すしかねーだろ」
いや別に殺さなくてもいい、相手が緑間真太郎を振ってくれるならそれでいい。いや、あの緑間真太郎を振る? それこそ万死に値するお前ごときが何真ちゃん振ってんだよそれはそれで死ねよもう。
自分で出した問いと答えに自分で怒りを爆発させるという器用なことをしながら、高尾和成は尾行していた。緑間真太郎を。
真ちゃん、今日も一日美しいね。
     *
「ねえ真ちゃん、真ちゃん今日一日何してた……」
「仕事だが」
「うん、そうだね、そうだよね」
ビーフストロガノフを頬張りながら高尾は溜息をつく。その向かいでは黙々と緑間が口にスプーンを運んでいる。湯気で僅かに眼鏡がくもっているが本人は気にしていないらしい。
「ねえ真ちゃん、ちなみにどんなお仕事なの」
「個人の仕事には口を出さないのがルールだろう」
「それも知ってた……」
そう、フリーでコンビを組んでいるとはいえど、二人の得意とする分野はまるで違う。だからこそ互いに補い合えるわけだが、逆に言えば苦手な分野でない限りは、どちらか一人で事足りてしまうのだ。
そもそもコンビを組むまでに築き上げてきた地盤もお互い全く別のもの。必要以上の情報は公開しないことはお互いのためにも必然だった。
「あーあー、もー。高尾くんがこんなに悩んでんのに真ちゃんはお澄ましさんだもんなー」
「悩んでいるのか? おめでとう」
「ありがと」
お前に悩むだけの脳みそがあったことに乾杯、と言いながら緑間は赤ワインを傾ける。それに応えながら、高尾は左手に持っていた食事用のナイフを壁に投擲した。それはまるでバターを切る時のように白壁に刺さる。とすり、と軽い音。
「今度引越しをしよう、高尾」
「それこの前も言ってたね」
「ああ、俺が運命の相手を見つけたら、すぐにでも」
なに真ちゃん別居宣言なのいくらなんでも酷くない?! 泣きながらビーフシチューを掻き込む高尾に緑間は首を傾げていた。
高尾、食べやすいからと言ってライスを噛まないのはよくないぞ。
     *
尾行が四日目にもなれば、いくら『人生楽しんだもん勝ち』を座右の銘に掲げる高尾といえど、纏う空気は重くなるというものだった。それもそのはず、この四日間緑間真太郎はといえば、近くの図書館にこもりきりなのだから。
「いや、でも、わかったこともある……」
窓際に座る緑間が見える、図書館向かいのカフェでジンジャエールをすすりながら高尾は溜息をつく。
まず、緑間真太郎が本を読みに行っているわけではないこと。毎回場所を変えてはいるけれど、常に入口が見える位置に陣取っていること。つまり、緑間は図書館に訪れるであろう誰かをずっと待っている。
それはわかった。しかしそれは、一日目の段階から薄々わかっていたことであった。ならば後は緑間が接触した相手を尾行し、暗がりにでも連れて行き、少し脅してどこか地球の裏側に行ってもらうか空の国に行ってもらえばいいと、彼はそう高をくくっていたのである。ところが、だ。
「なんで真ちゃん誰とも会わねーの……」
そう、緑間は誰とも接触をしていなかった。ただ黙々と本の頁をめくり、そして閉館時間までそこにいるのである。本に何かの暗号が隠されているのではと、その後忍び込んでみたが、まあ面白い程に何も無かった。
では本の種類か、と思ったが一体全体星占いの本で何を伝えるというのか。では帰り道か、そう思ってつけてみれば、そのまま家へと直帰したので夕飯の支度をしていなかった高尾は慌てふためいた。何せまだ夜の八時、普段からすれば早すぎるのである。
どうやら緑間は運命の相手探しとは別に、他の仕事をいくつか同時に請け負っているようだった。それが無い日は早く、あれば帰りにさっとどこかに寄って仕事をこなして帰っている。そして今の仕事は図書館で星占いの勉強だ。どうなってる、と高尾は頭を抱えることしかできない。
つまり朝家を出て、図書館に行き、帰る、今の緑間は基本的にはそれだけのことしかしていないのである。たまに何か軽い仕事をして帰る。何かに似ていると思ったら、職を追われたことを妻に隠して公園で鳩に餌をあげるサラリーマンだった。
そして今日も緑間真太郎は閉館時間まで本を読んでいる。もうその本を確認する気にもならなかった高尾は、緑間が立ち上がると同時に立ち上がった。
この図書館に何かあるのは間違いない。館内は飲食禁止というのを律儀に守る緑間真太郎は、毎晩腹を空かせて帰ってくるのだから。昼を食べに外に出ることも惜しんでいるのだろう。その間にターゲットが来てはたまらないから。そこまで緑間に想われている相手が憎くもあり、羨ましくもあり、そして今日も出会わなかったことに少しの安堵を覚えつつ、夕飯は何にしようと、高尾はもう考え始めている。
まずは胃袋をつかめって言うしな!
     *
「ねえ真ちゃん、俺に何か隠し事してない?」
「数え切れないほどあるが」
フリットを黙々と頬張りながら緑間真太郎は首を傾げる。この姿を見るといつも餌付けしているような気持ちになって、高尾の心の独占欲やら征服欲やらが幾分か満足するのだが、今ばかりはその小首を傾げた姿が憎らしい。昼飯を抜いている緑間はよく食べる。とはいえど、もともと食が細い方なため、これでようやく高尾と同じくらいなのだが。
「いや仕事以外でさ、仕事以外」
「む」
少し遠回りに何かヒントでも出して貰えないだろうかとやけくそで告げた言葉だった。しかしその瞬間に緑間の眉が僅かに跳ね上がったのを、高尾は見逃しはしなかった。何かある。間違いない。
もしも心暗いところが無ければ、こんな質問は一蹴されて終わりなのに緑間はまだ頬張った白米を咀嚼しているのだから確定である。きっかり五十回噛んだのち、緑間はゆっくりと口を開いた。
「何故バレた」
「バレたっていうか、自分であんだけ色々言っておいてバレたも何も無いっつーか……」
「仕方がないだろう。住所やら証明印やら保証人だか何だかが必要だとぐちゃぐちゃ抜かしてくるから、カードごと叩きつけてきたのだよ」
「ごっめん待って真ちゃん俺は一体全体何の秘密を暴いちゃってるわけ?」
全く噛み合わない会話に高尾は額を押さえた。これはまずい、とカンカンカンカン警鐘が鳴る。響き渡っている。これは、恋や愛などのロマンチックなものではなく、もっともっと切実な話だ。
「? 俺のラッキーアイテムのことを言っているのではなかったのか」
「真ちゃん今度は何買ってきたの?!怪しい骨董買うのはもうやめなさいって言ったでしょ?!」
「怪しくは無いのだよ。曰くつきではあるが」
ちらりと視線をやった先には緑間が愛用する真っ黒ななめし革の鞄。フォークを置くのもそこそこに高尾が飛びついて中を確認すれば、ご大層なジュエルケースが無造作に突っ込まれていた。
「し、んちゃん、これ、何カラット……?」
彼が震える手で開いてみれば、そこには美術館で赤外線センサー付きガラスケースに収まっているような宝石がごろりと存在感を放っていた。青い光が安い蛍光灯の光を反射して奇しく光る。角度を変えれば色も虹色にさんざめいた。
「百七だったか。ポラリスの涙とかいう宝石で、手にした者は皆その宝石の美しさにやられて、目から血を流して死んでいくだとかなんだとか」
「それってただ単にこの宝石巡って争い起きまくってきましたってだけだろ! おい待てこれちょっとおい怖い聞くの怖い、いくら俺でも聞くの怖い怖すぎる怖すぎるけど聞くけどいくら」
「オークションで七億」
「俺たちの全財産じゃねえか!」
緑間真太郎は占いに傾倒している。そのことを高尾は出会って少ししてから知ったが、その理由は知らない。けれど事実として、緑間は好んで占いの情報を入手するし、そこに書かれていることは実行しようとする。物欲の無い緑間の、唯一の趣味だと高尾は思って普段はそれを流しているが、それにしても今回のは過去最高額も最高額、記録をゼロ二桁ほど抜かしてしまった。
手の平に収まる石が高尾をあざ笑うように輝く。
「それが身分を確認するだとかなんだとか面倒くさいことを言うし、まさか言うわけにもいかないし、仕方がないから口座のカードに暗証番号書いて叩きつけて来たのだよ」
「ああ、なるほど、そこに繋がるわけね?! 確かに俺たちの口座普通に偽名だし辿られても問題ないと思うけど、待ってまさか分散させてた口座全部」
「叩きつけてきた」
「もう普通に殺して奪えよ!」
愛は盲目とは言うが、盲目であっても腹は減るし、愛で空腹は満たせないのである。名の通った殺し屋として法外の報酬を得てきた二人にまさか明日の食事を気にしなければならない日が来るとは高尾はついぞ思っていなかった。
カードに暗証番号を全て書いて怒りながら叩きつけた緑間を思うと、本当に何故そんな手段しか取れなかったのかと高尾は純粋に疑問で仕方がない。方法は他にもっとあった筈である。いや、そもそも七億の宝石を買おうと思う時点でおかしいのだが。せめて盗め、ていうかもう殺して奪え、そう思う高尾の主張は、ろくでなしとしては非常に正しかった。
「馬鹿が。普通に殺すとはなんだ。殺しとは普通のことではない。そして普通、モノのやりとりには正当な対価が必要なのだよ」
「そうだね、でも俺たち殺し屋だからね?!」
しかしそれは同じろくでなしである筈の緑間には全く通用しないらしかった。台詞だけを取り出せば間違っているのは高尾だろうが、この状況を見れば正しいのは自分だと彼は自分を慰める。知らぬ間に目尻に浮かんだ涙に、それを宝石に落としてしまっては一大事だと高尾は慌てて輝くそれをしまった。
そして、どうやら一文無しになったことを悟った高尾は項垂れた。確かに二人の口座は共有で、さらに緑間は、今はもう抜けた組織の下にいた頃に膨大な金を蓄えている。割合で言えば緑間の取り分の方が余程多いだろう。
それでもそのうち一億くらいは俺の取り分だったと思うんだけどな、と高尾は涙目を隠しきれない。それは自分の分の報酬を取られたことではなく、明日からの食事の献立を考え直さねばならないことに対しての涙だったけれど。
あまりにも凹んでいる高尾の様子に、流石に罪悪感を覚えたのか緑間は僅かに視線を泳がせながら打ちひしがれる高尾の方に手をおいた。
「高尾、その、なんだ」
「真ちゃん……」
「明日には二百万稼げるから」
「そういう問題じゃねーよ! いやでもそういう問題か?! じゃあ明日も豪華な飯作るからな?!」
半泣きになりながら告げる高尾に緑間は頷きながらグラタンが良い、と答えた。
また適度に面倒くさいモン注文するよなお前は。
     *
「で、真ちゃんそれいつ買ったの」
「一週間前」
一度落ち着こうと、二人はテーブルでコーヒーをすすっている。緑間の方は牛乳を入れすぎてもはや殆ど白い色をしているがそれで本人は満足らしい。
「あーー、一週間前じゃもう完全に差し押さえられてるよな……」
「だろうな」
「はーあ、真ちゃんの我侭にも困ったもんだわー」
机に頬をつけるようにして高尾は溜息をつく。左手でくるくると回していたナイフを机に突き立てればあっさりとめり込んだ。その様子を見て緑間は繰り返す。高尾、引越しをしよう、と。それにへいへいと頷きながら高尾はまたそのナイフを引き抜いて、寸分違わずに同じ場所に差し込む。
「あーあー、もー、真ちゃんのこんな我侭許してあげんの、俺だけだからな? 真ちゃんの運命の相手だってこんなの許してくれないよ?」
「お前は何を言っている。運命の相手に許すも許さないも無いのだよ」
「あー、はいはい、もうそんなの超越してるって?でもさ」
「いや、だから」
お前は何を言っているんだ? 本気で当惑したような表情の緑間に、どうやらこれは腰を据える必要があると高尾は顔をあげた。机に刺さったナイフは幾度も繰り返し繰り返し差し込んだことでついに貫通してしまっている。
取り敢えず、真ちゃん、コーヒーのおかわりいる?
     *
「小学生?!」
「ああ」
「し、真ちゃんって、そんな趣味だった、の、いやお前年上好きって……でも俺今から小学生に……」
「違う、が、その少年しか手がかりが無いのだよ」
高尾の動揺を全て無視して緑間は説明を続けた。曰く、その少年が持っている物がほしい。曰く、姿格好や出会った時間帯から小学生であることは間違いない。曰く、出会ったのは運命だ。
「で、なんでそれが図書館につながるわけ?」
「この街で小学校に通うということはそれなりに裕福な家庭だろう。服も仕立ての良いものだったからな。そしてその年頃の子供の移動範囲は広くない。行ける施設も限られているだろう。治安が良い場所で、そんな小学生が行く場所といったら図書館しかない」
「いやいやいやいやいやいやいやいや」
自信満々に超理論を展開する緑間に、高尾は渾身の力で首を振った。この男は殺しに対してはとんでもない頭脳を発揮するし、普段からその利発さは留まることを知らない、才能の塊だと高尾は思っているが、たまに、とんでもなく、馬鹿だ。
「まあ小学生なのも移動範囲狭いのもいいとして、旅行者かもとか親に連れられてたかもとか色んなのも置いといて、なんで図書館なんだよ!」
「ほかに何がある」
「漫画あるとこでもいいし街中でもいいし公園とかでいいだろ! 図書館とか最も行かねえよ!」
あまりの言われように緑間も何か言い返そうと口を開いたが、「お前がいる間図書館に来た子供の数思い出せ!」という一言には反論ができなかったらしい。口を閉じて悔しそうに高尾を睨みつける。
いや、そりゃそうだろうと高尾は思う。そもそも図書館自体が上流階級の持ち物だ。緑間は何の気負いもなく入っていったが、高尾だってそうそう入りたい場所ではない。そこに、いくら身なりが整っているとしても子供が入っていく筈が無いだろう。
ふてくされた表情のまま、じゃあどうすればいいのだよと緑間は問う。
「その近辺の子供が行きそうな所しらみ潰しに探すしかねえだろ。路地裏とか屋上とか廃屋とか、公園とか、まあ、そういうの」
「面倒だな……」
「言いだしっぺお前!」
露骨に嫌そうな顔をした緑間に左手でナイフを投擲すれば緑間は瞬きもせずにその先を見送った。それは緑間の耳の真横を過ぎていったが、彼は微動だにもしない。ただ壁にナイフが刺さる音と、真新しい傷が一つ増えただけだった。
「てか何をそんなに探してるわけ?」
「俺もわからん」
「はあ?」
もう投げるナイフは無いんだけどなと思いながら高尾は笑顔で続きを促す。普通の人間ならばこの笑顔だけで凍りつかんばかりの恐怖を覚えるのだが、こと緑間にそれは通用しない。何も悪くないといった様子のまま、堂々と信じられない言葉を紡ぐ。
「わからん、が、あの子供に会えば自ずとわかるだろう。その少年が全てを握っているのだよ」
一体全体どこの組織の黒幕だ、といった内容だが、緑間の話しぶりからして恐らくただの中流のちょっと上くらい、育ちの良い所の坊ちゃんでしかないだろう。真に受けるにはあまりにも馬鹿らしい主張だが、緑間真太郎は嘘をつかない。会えばわかるのだろう。会えば。つまりどうしても会わなくてはいけないらしい。そして、一度決めた緑間真太郎を止める要素など高尾和成は持っていなかった。
「いーよ、協力するよ協力します」
「良いのか」
「いや、遠慮するポイントがいまいちよくわかんねーよ真ちゃん」
苦笑を浮かべながら、その表情にそぐわない満足気な声で、高尾はため息のように言葉を継いだ。
「俺はお前の目だからね」
その言葉を緑間は否定しない。否定しないということは肯定しているのと同じことだ。そのことは高尾を満足させるに十分である。
まあ、運命の相手が自分が考えていたものと違っただけえでも御の字とするべきだろう、そう高尾は考える。気持ちも浮上していく。つい先程七億円を失ったことなどすっかり頭の隅に追いやって、高尾はご機嫌に尋ねた。良いだろう、緑間真太郎が探すものならこの俺が探してやろう。俺の目から、逃れられるものなど、そういやしないのだから。
「で、真ちゃん、特徴は?」
サクッと見つけてこの問題を終わらせようとした高尾の、当然の質問は長い沈黙で返された。今まで一度も返答をためらわなかった緑間が、それこそ七億の時ですら堂々としていたあの緑間真太郎の目が泳いでいる。背中をつたう汗に気がついて、高尾の骨が僅かに震える。ここに来てまだこの愛しいお馬鹿さんは爆弾を落としてくれようというのか。おいまさか、おい、緑間。
「……………………ええとだな」
「特徴は?」
頑なに視線を合わせようとしない緑間の顎を掴んで無理矢理自分の方へと向けた高尾の瞳の奥は笑っていない。それでも視線を合わせようとしない緑間は、長い長い沈黙のあとに、聞こえなければいいというような小声で呟いた。
「………………小さかった」
「子供はみんな小さいし、だいたいの人間はお前より小せえよ! お前にデカいって言われるような小学生こっちがお断りだわ! てかお前それで探してたの?! あいかわらず人の顔覚えないのな?!」
「興味がないものを覚えても仕方がないだろう!」
「いや運命なんだろ?! 頑張れよ!」
「見ればわかる!」
「いやいやいや、俺が見てわかんなきゃ協力しようがないじゃん!」
ここぞとばかりに糾弾すれば言い返せないことが悔しいのか緑間の眉がどんどんひそめられていく。
鬱憤晴らしに顎を押さえていた手を離し、両手でエイヤと高尾が緑間の頬を挟めば男前も形無しの唇を突き出したような顔になって高尾は笑ってしまった。ここまでなすがままにされる緑間というのもレアである。どうやら今は何をしても良さそうだとその頬をいじる高尾の手は数秒後に跳ね除けられた。
流石にやりすぎたか、でも元はといえば真ちゃんが、そう言おうとした高尾の目に映るのは、僅かに微笑みを浮かべた緑間真太郎。
「そういえば高尾、お前、何故俺が図書館にこもっていたことを知っていた?」
先程投げて壁に刺さっていた筈のナイフがその手に握られている。
形勢逆転、ちょっと待ってよ真ちゃん。
     *
「あ、緑のおじちゃんだ!」
「おじちゃんではない。おい、お前、この前のあの飲み物はどこで手に入れた」
夕方の公園、イチョウやカエデが舞い落ちる真っ赤な広場で、厳しい瞳をした緑間は無邪気そうな子供に話しかけている。高尾はといえばベンチに腰掛けてぐったりとしていた。
いくらなんでも瞳を酷使しすぎた。既にあの会話をした日から三日間が経過し、高尾はその広い視野を使って全力で子供を探していた。
ようやく見つけた少年は五歳ほどで、せめておおよその年齢くらいは指定が欲しかったと彼は目の周りをほぐしながら思う。
「この前の? 飲み物? ああ、おしるこのこと?」
「わからんがそれだ」
「あれはお母さんの手作りだよー」
遠くからその会話を聞きながら、いやわからないのにそれだとか断言しちゃって良いの真ちゃん、と高尾は心でツッコミを入れる。ナイフを投げる気力は残っていない。当の緑間はといえば、いたって真面目に、そうか、と頷くとコートの内ポケットから一つの袋と白い封筒を取り出してその少年に渡す。
「いいか小僧、あの味は素晴らしかった」
「そお? 甘すぎて僕そんなに好きじゃないなあ」
「あの良さがわからないとは……まあいい。今から俺が言う所にそのおしるこを持っていくのだよ。いいか、この紙と一緒に持っていけ。赤司征十郎に会わせろ、そう言うといい。手土産にはこれで十分だ」
しばらくやりとりを続けたあと、緑間が何を言ったのか高尾はもう聞き取れなかったが、どうやら子供は納得したらしい。明るい笑顔で駆けていった。その眩しい背中を見送る高尾に、緑間は、終わった、とそう一言声をかける。
「ねえ真ちゃん、あの子赤司ん所に送っちゃってよかったの?」
「何だ、何か問題でも」
「いや、普通、自分の命狙ってる奴のところに子供送らないでしょ」
緑間真太郎は友人であり元家族である赤司征十郎に指名手配されている。その原因でもある高尾は少しそのことを申し訳なく思っていなくもないのだが、当の本人だけは全く気にしていない。
「ふん、赤司は無駄な殺しはしないのだよ。俺に関わったというだけで殺していてはこの街が全滅だ」
逆に、関わったの定義が街全体に及び、その気になれば全滅させられるのだということを暗に示しているその言葉は恐怖しか呼び起こさないが、緑間は何故かそれを安全の担保にする。あいつは子供が好きだしな、という言葉には高尾の方が意外そうな顔をした。
「すでに行き詰まった大人と違って未来の可能性に満ちているから、らしいぞ」
「いやその資本主義やめようぜ」
高尾の言葉を無視して、緑間は家路を辿ろうとする。置いていかれそうになった高尾は慌てて立ち上がって隣に並んだ。真っ黒いコートと、オレンジ色のつなぎは夕日の色合いに似ている。そして高尾が必死についてくることを当然のように享受しながら、緑間は、まあともかく、と言葉を継ぐ。
「俺に関しては、ただちょっとばかし秘密を知りすぎているから取り敢えず殺しておけ、くらいのノリなのだよ」
「いや軽すぎ軽すぎ」
やはり変人の友人は変人だと、変人を愛する高尾は自分を他所にそう考えている。そして腹が鳴った瞬間に、そんなことも忘れてしまった。
「ま、全部終わったお祝いだし? 真ちゃん今日何食べたい?」
「できるだけ簡単なものでいい」
「ありゃ」
大げさに首をひねりながら、なんだろ、サンドイッチとかかな? と適当に言えば、ああそれが良いとこたえが返ってきた。
お祝いって言ってるのに、なんだか欲がないのね真ちゃん。
     *
ガシャンと窓の割れる音がしたのと、二人がテーブルから飛びずさったのはほぼ同時だった。床板をはねあげて高尾はナイフを数本取り出し、緑間は棚を引き倒して奥にあるピストルを手に取る。
次の瞬間、ライフルとマシンガンの音が玄関先から飛んでくる。勿論、音だけではなく、銃弾も。入口からは死角になる場所で二人は身を小さくして様子を伺っていた。
「あーあー、食事中なんだけどな!」
「ふむ、やはり来たか」
「え、まさか真ちゃんだから簡単なので良いって」
「赤司のもとに人をやったからな。久々に真太郎を殺しに行ってもいいな、とか思われる可能性があるとは思っていたのだよ」
「だから軽すぎんだよお前の元家族!」
呆れた顔で高尾は手近にあった鏡を銃弾の嵐の中に投げ込む。投げた瞬間に全て粉々に砕けたが、その一瞬と散らばった破片で彼には十分だった。その動作を当たり前のように見ながら、緑間はやれやれとでも言��だしそうな顔で続ける。
「だから引越しをしようと言っただろう」
「いやいや、ええ、嘘だろ?! えっ、あれってそういうことなの?!」
運命の相手を見つけたら引越しをしよう。そんなことを確かに言っていたような気もするが、その説明は一言も無かった。もうちょっと説明があっても良いと思うんだけど、と、その言葉を口にはせずに高尾は鏡の反射で見えた人物像を緑間に告げる。男六人。全員黒髪で恐らくイタリア系。
「真ちゃん誰か知り合いいる?」
「いいや、知らん。外部から雇ったんだろう」
「そっか、じゃあ誰も殺せねえなあ」
鳴り止まない銃声の中で二人は呑気に会話を続ける。恐らく出口は全て塞がれている。銃声は段々と近づいてくる。どうやら絨毯爆撃ローラー作戦よろしくじわじわと追い詰めるつもりらしい。それでも二人に焦る様子は無い。
「真ちゃーん、貴重品は持ちましたかー」
「新しい銀行口座と印鑑持ったのだよ」
「俺との愛は?」
「お前が持ってろ」
台所に付けられたナイフの痕。あまりにも傷つきすぎて、それは、そう、きっと、大きな衝撃を与えれば崩れるだろう。爆発のような、大きな衝撃があれば、穴が空く。
良い家だったと緑間は笑う。笑いながら構えたのは、改造されたショットガンSH03-R。
「俺と真ちゃんの運命は切り離せないっての!」
轟音。
     *
新居のあちこちに鼻歌をしつつ隠し扉や倉庫を作っていた高尾和成は、いつになく幸せそうな緑間真太郎の様子に首を傾げた。引越しの片付けを手伝うでもなく、ソファに座って何か手紙を読んでいる。この上機嫌は、先程届いた巨大なダンボール箱を開けてからである。あまりにも幸せそうな様子に、こっそりとその箱を覗いてみれば、そこにはぎっしりと同じ種類の缶が詰めこまれていた。
「新商品、デザート感覚で楽しめる魔法のスイーツ飲料『OSIRUKO』……?」
はっ、として会社を見てみればそれは赤司征十郎の経営する会社の傘下である食品会社の一つであり、オシルコという名前に高尾は聞き覚えがある。まさか、と思い振り返れば、緑間は同封された手紙を読み終わったところだった。
「し、真ちゃん、それ見せてもらえない?!」
「構わんぞ」
機嫌が最高潮に良いらしい緑間はあっさりと自分宛の手紙を高尾へと回した。そこに書いてある文面を読み終えて、彼は新居の床にうずくまる。
『親愛なる真太郎へ。
元気にしているようだね。少年から事情を聞いたよ。今年はアズキが豊作過ぎて廃棄していたから丁度良かった。お陰様で新商品が出来たので送る。お前が好きなら定期的に送ろう。それくらいの利益は出させてもらったのでね。刺激が足りないだろうと思って幾人かフリーの殺し屋を手配しておいたので一緒に楽しんでほしい。ではまた。これから寒さが厳しくなるが風邪などひかないように』
いやいやいや、殺そうとしてる相手に風邪の心配とか殺し屋サービスとかちょっと意味がわからないし、新商品? あのオシルコとかいう飲み物が? 緑間はそれを狙って赤司のところに少年を送ったのか? っていうかもう新居の場所バレてんじゃん?
数限りなく溢れてくる疑問とそれがもたらす頭痛に高尾は呻く。
高尾の視界の端で、緑間は幸せそうにオシルコの缶を開けている。よくよく見ればもう三缶目で、お前の運命の相手ってそういうことだったのと高尾は肩を落とさざるを得ない。そうだね、お前、コーヒー苦手だったもんね。
もういい、問題は全て投げ出してしまおう。やけくそになって高尾も缶のプルタブを開けた。勢いだけで喉に流し込む。噎せる。
どうも緑間の運命は、緑間に甘くできているらしい。
           【昔の話Ⅰ】
 「ひさしぶりー」
「そうだな、昨日ぶりだ」
暗に久しぶりではないと告げながら、黒いコートをまとった男の顔は目に見えて引きつった。初回に、死ね、と銃を顔面すれすれに撃ち込んでも瞬き一つしなかった、やけに自分を気に入っているらしい同業者のことはここ数日で危険人物として認定されている。この場から消えようにも、如何せん仕事前で、この場所は最も良いポイントだ。タカオと名乗る男は、恐ろしく目ざとくいつも彼を見つけた。
「ねえ、いい加減に名前教えてよ」
「断る」
「本当にほとんど毎日仕事してるよね? 疲れない? 休みたくならない? 手とか抜きたくなったりしない?」
「別に、そこにやるべきことがあるから人事を尽くしているだけだ」
お前には関係ないだろうと睨む緑髪の男には、出会った当初には伺えなかった諦めの色が僅かに浮かんでいる。どうせそう言っても、このタカオと名乗る男は気にしないのだろうと。
「うーん、やっぱ格好いいわ。好きだよ」
百発百中の殺し屋、誰にも媚びず決しておごり高ぶらない、緑色の死神。
「なんだそれは」
「え、知らないの? 巷じゃこっそり噂になってんだよ。緑色の美しい死神がいるってさ」
「下らない」
取り付く島もない返事にも、タカオは楽しそうに笑う。一体全体何がそんなに楽しいのかわからないまま、死神と呼ばれた男は苛立ちだけを募らせていく。早いところ、殺してしまった方が良い。殺してしまったほうが良い。けれど、今はまだ出来ない理由が彼にはあった。
              【ターゲットは瞳!?】
  「ねえ真ちゃん、いっぱい働こうね」
「なんだいきなり」
「お前が男らしく七億使った直後に引越し、装備も半分くらい置いてく羽目になって揃え直し、まあ金がねぇんだよ! 借金まみれだよ!」
「働いているぞ、俺は」
「俺もね! それでも全然足りないの!」
カレーを頬張りながら不満げな顔をする緑間に、高尾はこめかみを押さえる。緑間の金銭感覚がまともではないのは出会った当初からだが、今まではそれを支えるだけの収入と貯蓄があった。しかしいかな売れっ子殺し屋の二人とはいえど、七億の宝石は手に余る存在だった。なまじ緑間が派手に買っていったためにしばらくは闇に流すのも問題がある。いまいち状況を理解していない緑間に恨みがましい瞳を向けながら高尾は苦言を呈した。
「ご飯にも困るし、三食赤司からのおしるこは駄目だろ」
「それはそれで構わないが」
「栄養考えて! 俺は別に糖尿病の真ちゃんでも愛せるけどさ! でも糖尿病になって欲しいかって別の話じゃん!」
そもそも俺甘いものそんな好きじゃねえし、そう泣き言を言えども、緑間はお前の好みなど知ったことではないと取り付く島もない。新居は白い家具で揃えられているが、そこに切り傷が付くのも時間の問題と言えた。
「言っておくけど、このままだとラッキーアイテムも買えなくなるぞ」
「それは困る」
最終手段として持ち出してみれば、ようやく緑間は食いついた。カレーを丁寧に掬い取って口に入れる前に、仕方がない考えておくのだよ、とありがたいお言葉が高尾に降り注いだ。
なに真ちゃん、三大欲求よりラッキーアイテムですか。
     *
「昔ペアを組んだ相手?」
「ああ」
数日後から緑間は頻繁に外に出るようになったが、その表情は日に日に厳しくなっているようだった。これは緑間には珍しいことである。彼は基本的に性格に難アリでも仕事に関しては天才だ。行き詰まるということは滅多にない。日を追えば追うほど狙いに迫り、予定日に目的を果たす。緑間のグラフは右肩上がり以外の形を取らない。
その男が、日を重ねるほどに重い空気を纏う。はて、何か難航しているのだろうかと高尾が首を傾げた頃、緑間の方から声がかかった。
「次の依頼はお前の協力がいる」
「おお?」
シチューを煮込む手を止めて高尾が緑間のもとへ向かえば、人に物を頼もうとしているとは思えないほど嫌そうな顔が高尾を出迎えた。緑間が何かを頼む際はおおよそ常にこのような感じなので高尾はもう気にしていない。むしろ愛する人から頼られて嬉しくない男がいるだろうかと、反比例するかのように高尾はご機嫌である。
「なになに珍しいね、いいよ手伝うけどどういう感じなの?」
「お前がいれば簡単な仕事なんだがな、俺だけでは少し厳しい」
「それこそ珍しいね。なんで?」
「俺のやり方を知っている相手がいる」
「んんん? どういうこと?」
そして緑間の口から告げられた言葉に、新しい家に記念すべき一つ目の傷がつけられたのであった。
「昔ペアを組んだ奴が相手だ」
ねえ、なんか前も言った気がすんだけど、だから他の男の話なんてしないでよ真ちゃん。
     *
「組んだのはお前と会う前の一度きりだったし、顔を見て暫くしてようやく思い出したくらいの奴なんだが」
「それでも、真ちゃんが覚えてるなんて珍しいね」
「ああ」
なかなかに、印象的な奴だったからな、と他意なく言ったのであろう緑間の言葉に高尾は手に持っていたフォークを机に刺した。
緑間真太郎は興味の無いことは覚えない。関係の無い人物は覚えない。それはいっそ清々しいほどに全て忘れる。その緑間の意識に残っているというだけで高尾からすれば嫉妬に値した。けれどシチューに生クリームを垂らしている緑間は気にすることなく食事を続ける。
「それで? そいつがどうしたって?」
「今回の俺の標的に、そいつがボディガードとしてついている。そして、ここからが一番問題なんだが、どうやら俺に狙われていることを今回の標的は知っているらしい」
「情報が漏れてるってこと?」
「恐らく」
緑間が嫌そうな顔をしている理由がわかって高尾も溜息をついた。引き抜いたフォークで青いブロッコリーを突き刺す。さくりといく。
標的が緑間のことを知っていることが問題なのではない、情報が漏れていることの方が致命的なのだ。今バレているということは、これからもバレる可能性がある。単純な話だ。そしてそれは暗殺という点で致命的だった。その流出源を突き止めるのは、人を殺すよりもよほど面倒で手間がかかる。
「まあそちらを突き止めるのは後回しだ。時間がかかるしな」
「あいよ。ボディガード雇うってことはどうせお偉いさんでしょ」
「ネムジャカンパニーの社長だな」
「ああ、あの。なんだっけ、この前新聞で見たわ。ガウロ氏だっけ。結構長生きしてる会社じゃん。十年前くらいから勢い増してるとこか。まあ勢い良くなるのと一緒に悪い噂も増えたけど」
「どうせどこかで恨みを買ったんだろう。どうでもいい」
緑間がどうでもいいと言うならば、彼にとってそれは本当にどうでもいいことなのだ。どうやらこの話題は彼にとってあまり面白くないものらしいと高尾は悟った。自分から振ってきた仕事の話なのになあと彼は溜息をつく。ウイスキーを割りながら高尾はこの話題を終わらせるべく次へ進むことに決めた。
「で、次のチャンスっていつなわけ」
「明後日だ」
あまりにも急な話に高尾の喉から漏れたのはウイスキーと細かく砕きすぎた氷の欠片だ。噎せている高尾を、緑間は汚いと一蹴する。ごめんごめんと謝りながらも、何故自分が謝っているのか高尾は分かっていない。
ねえ真ちゃん、連絡はせめて一週間前って習わなかった?
     *
「射程距離は一キロ、標的まで直線が開いてさえいれば決して外すことのない百発百中のスナイパー」
B級映画のような宣伝文句、それを現実に実行してしまう男がこの世の中にいるとは誰も思わないだろう。そう、緑間真太郎と、出会わなければ。
オーダーメイドのスーツに身を包み、新品の革靴を光らせ、髪の毛をきっちりセットした高尾は薄笑いを浮かべながら、現在八百mほど離れた屋上にいる男に思いを馳せる。まあ人外だよな、と彼は思う。
熟練した銃の狙撃はただでさえ厄介だ。それが一キロ先ともなれば視認することはまず不可能。周囲一キロを全て護衛することなど大統領クラスでなければ到底できやしない。いいや、今まで暗殺に倒れた大統領の中で、誰が数百メートル先からの銃弾に当たっただろうか。それは全て、至近距離からのものではなかったか。キロ単位なんて前代未聞。
そして一キロの距離を、弾丸は一秒で詰める。
それを避けられる人間がいるならば見てみたいと高尾は思う。
「失礼」
するすると宝飾にまみれた人ごみを避けて高尾は歩く。その動きは不審ではないが、もしも誰かがじいっと見つめていたらその滑らかさに感嘆したかもしれない。
けれど、どれだけ滑らかに動けども、人が歩く速度には限界がある。乗り物に乗って移動するにも限度がある。バイクに乗っても一キロ先に行くのに一分はかかるだろう。
そう一キロ先からの狙撃とは、そういうことだった。捕まえることが、出来ないのだ。
仮に一分でたどり着くとしても、その一分の間に緑間は装備を解体して車に乗り込むことができる。後は逃げればいいだけだ。それも、一キロ離れた狙撃元を明確に理解できていたら、というとんでもない前提をもとにした話、実際はそううまくはいかない。探す時間を含めて三分で済めば奇跡だろう。そしてそれは逃亡するには十分な時間である。
サイレンサーを付ければ音も消え、狙撃元はよりわかりにくくなる。
まだ高尾が緑間と直接出会う前、緑の死神と風の噂で流れては来たが、彼の緑色を捉えた時点で、その人物は相当の人間だったのであろう。普通は、その姿を見ることなく全て終わるのだから。
「招待状をこちらへ」
「お招きに預かり光栄です、ガウロ氏のお屋敷一度拝見したいと思っておりました」
人好きのする笑顔を浮かべながら高尾は招待状を差し出す。ポーターは無表情のまま招待状を受け取って裏へと消えていく。その間は警備員が高尾を見張っている。招待状は無論偽物だがバレるとは思っていない。ここでつまづいていては話にならないのだ。裏で招待状が綿密にチェックされている間、欠伸を噛み殺して、彼は愛する緑間真太郎を思う。この寒空の下、呼吸すら失ってただ静かにタイミングを待っている男のことを。
銃の射程距離は遠距離狙撃で三キロ以上のものもある。一キロという着弾距離自体は、別にないものではない。しかしそれが、百発百中というのが問題なのだ。問題。そう、緑間のそれは災害とも言うべき問題だ。一キロ先。天候や筋肉の微細な動き、銃の調子、全てがそれを左右する。一ミリのずれは、一キロ離れればメートル単位の誤差だ。それが百発百中というのだから、その技術がどれだけ繊細で神がかっているかわかるだろう。
「ようこそおいでくださいました、ミスタ」
暫くして出てきたポーターは招待状を高尾に返すと僅かに微笑んだ。うやうやしいお辞儀に見送られながら高尾は赤い絨毯を踏みしめる。
着飾った婦人と紳士の間を交わしながら、彼はホールへと向かう。この豪邸から少し離れた場所では子供たちがゴミ山で暖を取りながら埋もれていることなど信じられないような、きらびやかな世界。
しかしその華やかさとは裏腹に、全てのカーテンは分厚く閉ざされ、少し閉塞感を生み出していた。ご丁寧に固定され、風や客の手遊びで開いたりすることのないようになっている。
(成程、こりゃ確かにバレてるわ)
しかし緑間の正確さ、それは逆に言えば、つまり緑間の視界から外れさえすれば、狙われることは無いということである。
見えないものに向かって撃つことはできても、狙うことは出来ない。
これが緑間の正確さの弱点でもあった。他にも緑間には、自分の信念に基づいた致命的に大きな制限がある。故に、彼を相手にする際、他者を巻き込むような乱射や爆破に注意する必要は無い。スナイパーライフルは巨大だし、小型のピストルだって会場の入口で持ち物検査で引っかかって終わりだ。今回も勿論高尾は綿密なチェックを受けている。そもそも近距離で殺してしまっては、そこから逃げ出せるという緑間の特性が全く生かされない。
わざわざシェルターに閉じこもらなくとも、カーテンを締め切るだけで、緑間の視界からは外れる。単純だが効果的な手段だ。一生、緑間の目から逃れられるなら、緑間に殺されることはない。
けれど、金持ちが誰にも合わずにいられるはずもないのだ。
全くもって皮肉なことだと高尾は思う。金持ちになればなるほど恨まれやすくなり、標的になりやすくなる。そして、金持ちであればあるほど、社会的に上の立場にいればいるほど、彼らはそれをアピールしなければならない。そういった付き合いをしなくてはいけない。自分の権力を、財産を、力を、知らしめなければいけない。それが彼らの仕事の一つだ。そうしてまた、恨みを買っていく。その連鎖。
今回、高尾が潜り込んだのは、手に入れた宝石のお披露目パーティーとやらであった。その話を聞いた時はあまりのくだらなさに呆けてしまったものである。命を狙われていると知っているのに、しかもそれが緑間真太郎であると知っているのに、こんな下らないパーティーで命を危険に晒すというのか。
(ま、しかし赤司さまさまだわ)
それとも、潜り込むことなど出来ないという自信でもあるのだろうか。確かに緑間は近接の暗殺には向いていないし、コンビである高尾の存在を知らない人間は多いだろう。そのためにも、二人、極力別々に仕事をしているという側面もあるのだ。
まあ、それが運の尽きだと、何の感慨もなく彼は飲み込む。高尾和成を知らないことが、運命に選ばれなかったということなのだと。
(確かに赤司いなかったら厳しかったかもだし)
金持ちの親戚付き合い知り合い付き合いというのは広い。誰それの娘婿の弟の従兄弟の云々。関係は蜘蛛の巣のように広がり絡まっていく。そして結束を強くし、いらないものを切り捨てて肥えるものは益々肥えていく、それが金持ちの常套手段だ。顔も知らない相手を、利益になりそうだからと平気で招く。だからこそ招待カードには華美と工夫が凝らされるわけだが、それさえ偽造できてしまえばあとはこちらのものだった。
そして大抵の招待状は赤司の元に届いている。
それを緑間がどのようなやりとりの結果入手したのかは知らないが、流石に本物を使うことは禁止されていたが、本物があれば高尾にとってそれを偽造することはたやすい。緑間と違って近距離、接近しての暗殺がメインの高尾が長年の間に身につけた技術であった。
立食形式になっているらしい会場で、白い丸テーブルがランダムに、けれど一定の景観を損ねないように並んでいる。盛り付けられた花やレースは美しく、どうやらプランナーは一流のようだった。主席が来るであろう位置を確認した高尾は、それに背を向けるようにして適当なテーブルに陣取る。手持ち無沙汰にしている一人の婦人を見つけて笑いかける。そしてボーイから二つグラスを受け取って近づいていった。
さて、どうしましょうかね。
     *
耳に当てた通信機から���数秒おいて悲鳴と怒号が聞こえたことを確認して緑間は伸びをした。数時間同じ姿勢で微動だにしなかった筋肉は固まっている。ストレッチをしながら、耳元の悲鳴をBGMに、仕事が成功したらしいことを思う。
てきぱきと荷物を片付けると彼は走ることもなく、平然と階段に向かっていく。下手に目立つことをする方が危ないと彼は知っている。どうせ、この場所を見つけるまでに五分はかかるのだから。焦る方が間抜けだと彼は思っていた。
さて、これからどうやって情報流出者を突き止めようかと次のことを考えていた彼の耳元で、唐突に音が途切れた。叫び声が消え、途端に夜の静寂が彼に襲いかかる。聞こえるのは彼自身の呼吸だけ。
通信が途切れた緑間は首を傾げた。無音。自分の機械を確認してみるが電源は変わらずに点いている。
脱出し、落ち合うまで通信機は入れっぱなしであるのが常である。何か非常事態があって電源を落としたとも考えられるが、そもそも通信機は見た目でバレるようなものではない。持ち物検査でも気がつかれないのだ。緑間から高尾に飛ばせない、高尾から緑間への音声の一方通行である代わりに、最大限に小型化され、洋服に仕込まれている。
数秒固まった緑間は、僅かに眉を潜めると屋上でコートを翻して走り出した。手すりに引っ掛けるようにしたロープを掴んで、減速することなく飛び降りる。ビルの下にはバイクがつけてある。
今高尾は潜入するために丸腰だ。小型通信機の持ち込みだけで精一杯。故障や何かの不慮の事故で電源が落ちただけならばいい。
けれどもしもそうでなかったなら、もしも見つかってしまったなら。もしも、緑間の仲間だと気がつかれたなら。
さて、どうしてやろうか。
     *
「よくまあ気づいたよなあ。俺、目立つような行動一切してなかったはずなんだけど」
「お前がシンと一緒に歩いている所を見た」
「んあー、成程、そういうこと」
顔面から血を流して高尾は笑う。骨折まではしていないようだが、十分に痛めつけられているとわかる姿で、彼は一人の大男に引きずられていた。手足は拘束され、身動き一つ取れない状況で、屋敷の奥へと無理矢理連れられながら高尾は笑う。
「そうだよなあ、真ちゃんは目立つからなあ」
「よくあの男をそんな風に呼べるな」
「真ちゃん? 真ちゃんを真ちゃんって呼んでいいのは俺だけだし、真ちゃんって言葉じゃ表現できないくらいにかわいくてかわいくて仕方ないけど、でも別にそのかわいさを教えてやるつもりもないしなあ」
「いや、わかった、お前も相当にクレイジーな奴だ」
捉えられている筈の高尾は陽気に、そして引きずっている筈の男のほうが顔を引きつらせながら曲がりくねった廊下を歩く。侵入者を拒むように、複雑に作られた屋敷。
セレモニーの場に現れた男、今回のターゲットが額から血を溢れさせた時、高尾はその男に背を向けて談笑していた。目の前の婦人の悲鳴、さもそれで気がついたかのように後ろを振り返り、緑間の仕事が見事に成功したことを悟り、気を失いそうな婦人を介抱するフリをして外へ出ればそれで高尾の仕事は完了だったわけだが、どうやら本当に運の悪いことに、緑間とペアを組んでいた男は、高尾の顔も知っていたらしい。
いや、緑間が顔を見て思い出したと言っていた。そのことを高尾はこの期に及んで思い出す。緑間から見えたということは、この男からも見えたということだ。その時、高尾が側にいなかったと、誰が断言できるだろう。自分の迂闊さに彼は血の味しかしない口をあげて笑う。
「で、なんで殺さないわけ……って、わかりきってるか、そんなの」
「ああ」
「大分ボコってくれたけど」
「人の命を奪っているのだから、それくらいの報いはうけろ」
「そりゃ、その通りだわ」
高尾の左ポケットに入れていた通信機は衝撃で壊れている。小型はヤワでいけないねえと彼は改良を心に決めた。緑間に現状を伝える術はない。それでも、引きずられている自分の姿と、その男から伝わる振動に、高尾は笑っている。
ああ、もう、本当に、これだから!
     *
「ようこそ。君がシンの相棒?」
「ありゃ、随分とちっせえなあ」
高尾が連れてこられた場所は屋敷の最奥、巨大な樫の木の扉を開いた応接室だった。扉を正面に、革張りの椅子に座る人物は、その椅子の重さに比べて、随分と軽そうな、男。
「ええ、ですがあと数年もしたら伸び始めますよ」
そう、男というよりは、少年という方が的確だった。まだ伸びきっていない手足に、滑らかな肌、声変わりをしたのか定かではない柔らかい声。
「あんたがこの屋敷の主人?」
「ええ」
「随分若いんだね」
「今年十六になります」
「そりゃ良いね」
「いやあ、良い事なんて何も無いですよ」
椅子に合わせた机にも、少年の体は不釣り合いだ。それでも、そこに座るのが当然といった様子で彼は微笑んでいる。何かに似ている、と思った高尾は、一度だけ遭遇した緑間の元家族を思い出して溜息をついた。世の中には、たまにとんでもない子供が生まれるものだ。
「六歳の時に父さんや母さん兄さんを殺したまでは良かったんですけど、当時の僕は馬鹿でね、六歳なんて社会的になんの力も説得力もないということに気がついていなかったんです」。
「あんた、家族全員殺したのか」
「まあ、そういうことになりますけど、どうでもいいじゃないですか」
「そうかな」
「ええ」
僅かに目を細めた高尾に気がついているのか気がついていないのか、少年は話し続けている。その頬が僅かに上気していることに気がついて、高尾は僅かに哀れみを覚えた。
「殺してもらった彼は遠い遠い親戚なんですが、僕の力でここまで来れたというのに段々調子に乗ってきてね……まあ幸いにも、僕も自分の意思が認められる年齢になりましたから、ここらで死んでもらおうと思いまして」
これは、少年の自慢話なのだ。
「依頼主はぼくですよ」
種明かしをするように楽しそうに少年は笑うが、そんなことはこの部屋に入った瞬間から高尾にはわかっていたことであった。
「じゃ、なんで俺は捕まえられたわけ? あんたの希叶って良かったんじゃないの?」
「殺し屋を捕まえたほうが後継は楽でしょう」
そしてまた予想通りの答えに高尾は苦笑してしまう。
この少年が社会的にどういった扱いになっているのかはしらないが、ガウロを殺した実行犯を見つけ、ついでに誰か��当な人間をそのクライアントだったと糾弾し、自分がこの屋敷の正統な血統だと証明して跡を次ぐ。そんなシナリオを描いているのだろう。正直な話し、稚拙だ。稚拙で、単純である。しかし稚拙で単純なストーリーは人々の心に届きやすい。それは、わかりやすさに繋がるからだ。その点で、この少年は確かに正しかった。
「あなたたちのこと調べさせて頂きました。百%の達成率を誇る殺し屋。あの男が万全の警備をすることはわかりきっていましたしね、殺せないんじゃ仕方ない」
「別に俺たち以外にも適任は沢山いたと思うけど」
「調べさせてもらったと言ったでしょう。あなたがたは依頼された人物以外は殺さない。女子供老人若者、一般人もマフィアも。何故そんなポリシーを持っているのかは知りませんが、何より、敵に襲撃をされても殺さないというのは驚嘆に値します。だったら、僕が君たちを裏切っても、君たちは僕を殺せないでしょう?」
そう、少年の計画は単純ながら、単純ゆえに、正しかった。ただ、前提を圧倒的に間違えていただけであった。
「いや、君のこと頭良い少年かと思ったけど全部撤回するわ。君、ただの馬鹿だわ。それも、大馬鹿。ただのガキんちょ」
「なんですって」
「そんなちっこい体? あれ? 君百六十ある? ギリそんくらいだよね? まあそんな体でこんな計画して調子乗っちゃってんのはわかるけど、そんなでっけー椅子にふんぞり返って座っても大人にゃなれねえよ」
「負け惜しみですか」
「んん? 別にそう思ってもいいけど、真正面からお前に向き合ってる人間にそういうこと言うのはどうよ」
上気していた少年の頬は今怒りで赤く染まっている。それを見て、高尾はやはり哀れみしか覚えない。馬鹿だなあ、と、そう思うのみだ。そもそも十六歳という年齢に頼らなければ大人を従えられないという時点で器は知れていた。
赤司、お前と似てるとか言っちゃってごめん。少なくともお前は自分の年齢を言い訳になんて一度もしなかった。
「いやー、なんでこんな奴ん所で働いてるわけ?」
今までの全ての口上を無視して自分を連れてきた男に高尾は話しかけた。その様子に少年は気色ばんだが、話しかけられた男は、なんてことないようにその質問に答える。
「今度子供ができるんだ」
「なるほど」
満足げに笑って、高尾は少年に向き直った。その顔は笑ってはいたが、その瞳は猛禽類のように尖っている。少年は僅かに怯んだが、それはきっと、高尾に怯えるには少し遅すぎた。少年が、世界を知るには、遅すぎた。
口を開く最後の瞬間まで、高尾の表情は笑顔で象られていた。
「だってさ、真ちゃん」
「成程」
その瞬間、空気がかすれるような音が二発響いた。
いいや、殆どの人間には一発にしか聞こえなかっただろう。それほどまでにその音は連続しており、微笑む高尾の前で、少年は額から血をあふれさせている。そうしてそのまま、机にうつ伏せるように倒れた。その表情は高尾に怯えた瞬間のまま、自分が死んでいることにも気がついていない。
扉に空いた穴は一つ。正確な射撃は、一発目と全く同じ軌道で、一ミリもずれることなく二発目を撃ち込んだ。
障壁を壊す一発目はどうしても軌道がずれる。それをカバーするように、全く同じ軌道で撃ち込まれた二発目は正確に少年の額を貫いた。それは、先程ガウロを殺した時と全く同じ手段。
次の瞬間にドアノブが外側から高い金属音を立てて飛び散った。開く扉の向こうでは緑間が冷たい瞳で待っている。その瞳はたった今一人の少年を殺したとは思えないほど凪いでいた。
「俺の目から逃れられると思うな」
そう告げる緑間の言葉は、少年には届かない。
狙われた人間は緑間の視界から外れれば、死なないで済む。それは絶対の真理だ。緑間の目に、映らなければ。そう、風の噂で緑の死神を知っている人間はいれども、その死神にコンビがいることを知っている人間は少ない。
死神の瞳が、四つあることを、知っている人間は少ないのだ。
「久しぶりだな、ビル」
「廊下には十五人配置しといたんだけどなあ」
「百人用意しておけ」
十五人の警備がいたという廊下からは呻き声が聞こえる。死んではいないが、手足は使い物にならなくなっているのだろう。
うつ伏せて死んでいる少年に目もくれずに緑間は高尾のもとへと歩く。へらりと笑った頭を思い切り叩くと、拘束具をほどきにかかった。そのあまりの唯我独尊ぶりを、相変わらずだなとビルと呼ばれた男は笑う。
「あんたの相棒にちっとは手を出したが、そうじゃなきゃ俺が雇い主に疑われるんだ。骨まではやってねえ。勘弁してくれ」
ちらりと高尾から視線を上げると、緑間は暫く無言だったが、苦々しげに吐き捨てた。
「……まあ、お前には家族がいるしな」
その一言に、やはりまだあのルールは有効だったのかとビルは笑う。
緑間真太郎が自らに課した最も大きな制限、それは、家族がいる者は殺さない、そんな歪んだ正義である。その理由を知る者は少ない。緑間も正しいと思っているわけではなく、ただそれが彼のルールであるというだけだ。依頼を引き受けるか否かの基準も基本的には全てそれである。家族がいなければ良し、いれば断る。
彼が周囲の他の人物を殺さないのは、襲撃をされても決して殺さないのは、ただ、家族がいるかどうか咄嗟にはわからないから、その一点のみである。もしも天涯孤独の身の上ばかりをターゲットの周りに配置したならば、きっと緑間は無表情のままマシンガンを乱射していただろう。
「しっかしビルさん震えすぎだろマジで。俺笑い堪えんの必死だったわ」
「当たり前だ、緑の死神に依頼したって聞いた時はションベンちびるかと思ったぜ」
冗談を装っているが、実際にビルに触れてここまで連れてこられた高尾はその言葉が嘘でないことを知っている。彼はずっと怯えていた。元ペアを組んだ、緑の死神を、ずっと恐れていた。その振動は、引きずられている時から伝わっていた。その気持ちはわからなくもないと高尾は思う。間近で見ていたからこそ、その恐ろしさを知っている。
緑間の武器は銃全てだ。何もスナイパーライフルのみではない。ただ、安全面から遠距離を選択しただけ。近いのと遠いのだったら、逃げるとき遠い方がお得だろう、そんな単純な理論で彼は一キロ先からの狙撃を実現させた。
屋敷の奥、招待客がいなくなった場所で、緑間が遠慮する理由など一つもない。
「しかしまあビルさん、これから大丈夫なわけ? 依頼主死んじゃったし、報酬もないんじゃない?」
「別に警備団長ってわけじゃなし、そもそも殺し屋だ。こっち方面で評判が落ちたって気にすることじゃねえやな」
そうやって笑うビルには怯えた様子はもう見受けられず、なかなかにタフな男だと高尾は認識する。この世界で生き残っていくために必要な臆病さとタフさを、彼はしっかり兼ね備えているようだった。
「エリーは元気なようだな」
「お陰様で。今度見に来るかい」
「断固断る」
しかし目の前で高尾のわからない話を始める二人に、殴られても捕らわれても笑みを崩さなかった高尾はみるみるうちに不機嫌になっていった。
「ねえ真ちゃん!」
「なんだ」
「俺の前で前の男と話さないでよ!」
その瞬間に容赦なく振り下ろされた拳に、ビルは呆れたような溜息をついた。
緑の死神も、随分と俗物になったもんだ。
     *
「え、真ちゃん、どうしたのこのお金」
「今回の報酬だ」
「いや、だって依頼主殺しちゃったじゃん?」
「俺のところに来た依頼は、カンパニーの社長を殺せ、という依頼だったからな」
「え?」
アタッシュケースを放り出した緑間は興味がないのか、くるくるとぬいぐるみの熊の手をいじっている。それは昨日までこの部屋に無かったはずのもので、どうやら緑間はまた散財をしたらしい。しかしそれを注意する余裕は今の高尾には無かった。
「何故名前の指定がないのかと思ったが、表と裏で二人いたのなら納得だ。全く、こんなことならもう少しふんだくればよかったのだよ」
「え、いや、だって依頼主ってその裏の少年の方で」
「ああ、そちらから、あの男、ガウロを殺せという依頼を受けて、ほかの奴からはカンパニーの社長を殺せという依頼がきた」
「同時に受けたの?!」
「同時期に来たのだから、両方受けて両方から金をもらうほうがお得だろう」
まあ今回は結局片方からしか受け取れなかったわけだが、零報酬よりはマシだったのだよと緑間は何でもないかのように言う。標的が同時期にかぶるというだけでも偶然の力は凄いが、じゃあお得だしという理由で両方同時に受けてしまう緑間の図太さも並大抵のものではない。
「嘘はついていないのだし」
と本人は言うがギリギリのところだろう。しかし。
「これで借金が返せるな」
と、そう言葉を継がれては高尾に返す言葉はないのであった。
真ちゃんって、本当に素直でかわいいおバカさんだよね。
               【昔の話Ⅱ】
  「いい加減に教えたらどうだ」
「何を?」
「お前の家族構成だ」
「えー、どうしよっかなー」
連日現れるタカオに、彼は苛立っていた。いらないことはべらべらと喋る癖に、肝心なことは一つも話そうとしない。
「早く教えろ、でなければお前を殺せない」
「情熱的だなあ」
へらへらと笑いながらも、タカオは彼に教えようとしない。銃口を突きつけても全く動揺する気配がない。家族構成を知らなければ殺せないと、口を滑らせるべきではなかったと彼は後悔する。けれど、最初の弾丸に全く怯えなかった時点で、この男に下手な脅しは無意味だと薄々気がついてしまったのだ。
「あ、じゃあさじゃあさ」
「なんだ、教える気になったか」
「名前! 教えてくれたら俺も教えるよ。どう?」
「却下だ」
一瞬もためらわずに切り捨てたことにタカオは落胆の色を隠さない。
「なんで? そんなに悪い条件じゃないと思うんだけど。俺はもう名前教えてるしさ、別に名前知られたら死ぬわけじゃないだろ? 日常生活、全部本名で暮らしてるわけじゃないだろうしさ」
「断る」
「なんで」
「名前は、家族だけが知っていればいいものだ」
「ええー」
一般とはかけ離れたその理論に、タカオは首を落とす。そうしてしばらく唸った後に、彼はさも名案を思いついたと言わんばかりにこう告げたのだった。
「じゃ、俺、お前の未来の家族になるわ!」
これは、いつかのどこか、昔の話である。
               【ターゲットは君!?】
 緑間真太郎が朝目覚めてみると高尾和成の姿がなく、朝食の準備もされていなかった。普段嫌というほどまとわりつき、朝になればベッドに潜り込んでいることもある煩い男は、忽然と姿を消した。
その日一日、彼は何も無いまま過ごした。そして高尾の作りおきのおしるこが無くなったことを確認して、缶のしるこを飲み、缶のしるこが残り八缶である、そのことを確認した。流石に夜になると腹が空いて仕方がなかったので、外に食べにでかけた。
そんなことを三日ほど繰り返したある日、彼は先日仕事で久々に再開した男にまた出会った。そういえば、と彼は思う。街で高尾と一緒にいるところを見られたのだから、似たような場所に住んでいる可能性は高かった。
     *
「今日はタカオくん、一緒じゃないのか」
「消えた」
「え、大丈夫なのかよ、いつ」
「三日前の朝だ」
あまりにも常と変わらない緑間の様子にビルは戸惑っているようだった。以前の様子から、二人が互いのことを憎からず思っているのは自明の理のように思えた。それがどうだ、消えたというのに、片割れは平然とスパゲッティを口に運んでいる。
「お前、タカオくんのこと好き?」
「馬鹿か」
「あっそ、彼はのろけまくってくれたのにな」
「会ったのか」
「おう。つっても今日じゃねえよ。あれの四日後くらいかな。エリーって誰だって滅茶苦茶しつこく聞かれた。面白かったから言わなかったけどよ、お前、猫だって言ってなかったのか」
「そういえば言っていなかったな」
ビルの家族は猫だ。両親と死に別れたというビルは天涯孤独の身の上である。それを知った時、ではお前は殺してもいいな、と緑間は呟いたが、その時に彼は必死に主張したのだ。
確かに俺には親も恋人もいないが、俺にはエリーっつう大切な奴がいる。娘でもないし親でもないし恋人でもないが、俺の家族だ。
その主張を緑間は受け入れた。猫なんてあんな動物を家族と思うだなんて、お前は随分と変わっているなと、そのことは緑間の意識に強く残った。今度生まれるという子供も、そのエリーの子供だろう。
「そもそもお前、アイツと、タカオくんとどうやって出会ったんだよ」
猫を家族と呼んで憚らない男は、食事のつまみに思い出話を求める。
なあ、なんか、ロマンチックな出会いでもしたのか?
     *
「何故昼間までついてくる……」
「いや、冷静に考えたんだよね」
「何をだ」
「なんで俺のこと信じてくれないかって。それで思ったんだけど、やっぱいきなり夜這いはまずかったよね。ちゃんとお日様の下、清く正しいデートをしてからのお付き合いが必要っつーか」
「死んでくれ」
仕事の時に毎回現れる男が、まっ昼間のカフェで現れた時、今度こそ彼は逃げようと思った。運ばれてきたばかりの前菜など知ったことではない。消えよう。立ち上がろうとする男に、タカオは勝手に向かいの席に座ると注文を済ませてしまう。そのタイミングでスープが運ばれてくれば、完全に彼は時期を逸してしまった。
「ねえ」
「なんだ」
「名前」
「断る」
サラダを食みながら緑髪の男はあっさりと切り捨てる。何度も尋ねればいずれ答えてもらえるとでも思っているのだろうか。何度聞いても答えはノーでしかないというのに、である。
けれどわざわざ昼間に出てくるだけあって、今度のタカオは少し方向性を変えたようだった。
「じゃあさ、あだ名教えてよ」
「は?」
「あだ名っつか、コードネームみたいなのあるだろ。仕事の都合で使う名前。本名じゃなくていいからさ」
「何故教えなくてはいけないんだ」
「だって俺これからもつきまとうけど、教えるつもりは無いんだろ? 俺に馴れ馴れしく『お前』とか呼ばれ続けたい?」
「…………」
「な、本名じゃなくていいから」
そしてきっと、彼が折れてしまったのも、ここが長閑な昼間のカフェだったからに違いないのだ。
「…………シン」
「え?」
「シン、だ。呼ぶなよ」
「わかった! じゃあシンちゃんね!」
「は?!」
渋々教えた仕事用の名前が、そら恐ろしい響きのものとして返ってきたことに彼は驚いた。それは、怯えに近いほどに驚いた。彼はそのように呼ばれたことなど無かった。それを発したタカオはといえば、遂に名前のはし切れを教えてもらえたことが嬉しいのか上機嫌でシンちゃんシンちゃんと繰り返す。
「即刻やめろ。今すぐにやめろ」
「ふふふーん、シンちゃんシンちゃん」
「やめろと言っているだろう、タカオ!」
激高した彼は街中だというのに普通に怒鳴ってしまった。視線が彼に集中する。しまった、と思うがすでに遅い。しかし、それに対してタカオが反省するでも怒るでもなく、酷く嬉しそうにしているもので、周囲の注意は案外すぐに逸れることとなった。
「今、俺のこと呼んでくれたね?!」
「はあ?」
「初めて俺のこと呼んでくれたじゃん! うわ、超嬉しい!」
どうやら自分がうっかり相手の名前を呼んだことにここまで喜ばれていると悟って、彼は遂に体から力を抜いた。真剣に対応している自分が酷く馬鹿らしく、滑稽に見える。
運ばれてきたメインディッシュを見て、彼はフォークをひっつかんだ。食べることに集中しよう。そう思ったのである。
そもそも何故こんな奴にまとわりつかれなくちゃいけないんだ。
     *
「お前は何故俺にこだわる」
「シンちゃんのことが好きだから」
「ふざけるな」
そういえばその理由というものをしっかり聞いたことがなかったと、彼はことここに至ってようやく気がついた。いつもいつも、好きだ愛してる名前教えてと適当な言葉で誤魔化されて、本心など聞く前に疲弊しつくしていたのである。
タカオは左手でくるくるとパスタを巻きながら笑っている。誤魔化すつもりらしい。けれど彼に折れるつもりが無いのだと悟ると、タカオにしては珍しい、気まずそうな表情で語りだした。
「俺さ、実は前にシンちゃんにあったことあるんだ」
「なんだと?」
「いや、会ったっつーか、会ってないんだけど、なんつーかさ」
そこで僅かに首を傾げる動作を入れて、タカオは考え込んでいるようだった。それは、話す内容に悩んでいるというよりは、話している自分に疑問を抱いている、といったような様子である。
「俺の獲物横取りされたわけ」
「は」
「俺もさ、こう見えてもそれなりに仕事にゃプライド持ってたし、ちゃんと周囲に他に人がいないかとか全部気をつけてたのに、それでもお前に気がつかなかった。まさか一キロ先から狙撃してくるとは思ってなかったけどさ、そういう想定外の存在がいたっつーのが、なんか、悔しくてな」
「悔しいのか」
「悔しいさそりゃ」
怯えられ、恐れられ、疎まれることこそ始終だったが、悔しいと言われたことが初めてだった彼は戸惑った。以前一度だけ都合上仕方なくコンビを組んだ相手も、お前が怖いと、はっきりと彼に告げていた。そうはっきりと告げるだけ、そのコンビの相手はやりやすかったとも言えるが、それでも、だ。それでも、彼の周囲につきまとうのは怯え、あるいは、それを上回る怒りのみだった。
それ以外の感情を、彼に教えたのは、唯一。
「お前は、少し、赤司に似ているな」
「アカシ? 誰それ」
「…………俺の家族だ」
今度こそ完全に口をすべらせたことを悟って彼は舌打ちをした。その様子をタカオは不思議そうに眺めていたが、小さく「アカシ、ね」と呟くと、何事もなかったかのように続きを話し始める。
「ま、そんなわけで悔しくて悔しくてぜってーいつかお前超えてやると思って色々頑張ったり調べたりしてるうちになんかすっかりファンになっちゃって、好きになっちゃって、以上」
「全くわからないのだよ」
「恋ってそんなもんじゃねえの。じゃ、次シンちゃんの番な」
「は?」
「俺ばっかり話しても仕方ないじゃん。タカオくんから質問ターイム」
ふざけるな、俺は話さないぞ、そう言う前にタカオは笑みと共にたたみかけた。
「アカシって誰?」
ああ、やはり、昼間に会うべきではなかったのだ。彼の胸に襲い来るのは果てしない後悔である。何が何でも消えれば良かった。けれど日差しは柔らかく、人々が笑いさざめいているこの穏やかな世界で、無駄な波乱を起こすことは、どうも彼にはためらわれたのだ。
「…………家族だと言っただろう」
「家族ねえ」
「ああ」
「家族かあ」
タカオは首を傾げている。シンちゃんは、家族を大切にするんだねえ、と一人で納得している。その様子が何故か不快で、これ以上話すまいと思っているにも関わらず彼の口からは言葉が飛び出した。
「家族を大切にしない奴はいないだろう」
「そうかな。家族でも酷いことするのなんてありふれた話じゃん」
「それは、家族ではないのだよ」
「ふーん?」
楽しそうにタカオは話を聞いている。けれど実際、楽しそうなのはその表情だけで、瞳の奥が全く笑っていないことに彼は気がついていた。家族は、誰にでも存在する、誰にでも存在するからこそ、誰もの傷に直結しているのだと、そう彼に教えたのも赤司だった。
「シンちゃんにとっての家族ってなにさ」
「家族は、家族だろう」
「血の繋がりってこと?」
「結婚した男女間に血のつながりはないだろう」
「そういうものじゃない。もっと精神的なものってこと?」
「そうだな、血が繋がっている必要は、無い」
「成程成程」
じゃあさ、とタカオは尋ねる。笑いながら尋ねる。けれど、その瞳の奥は確かに燃えている。彼にとって家族という存在が全ての基準になるように、タカオにとってもまた、その言葉は看過することのできない鍵の一つだったのだろう。
「もしも家族に殺されそうになったらどうすんの」
「家族は、殺さない」
「いや、そうじゃなくてさ」
「家族は、殺しあわないものだ。家族は、家族を殺さない」
そう、赤司が言っていたのだよ。そう告げた彼の表情を見て、タカオは先程までの炎はどこへやら、呆けたように彼を見つめていた。彼の、エメラルドの瞳を見つめていた。
「ごめん、ごめんシンちゃん、意地悪な質問した。ごめん。だから泣かないでよ」
タカオの言っている言葉の意味が彼にはわからない。泣いてなどいないのだよ。そう告げれば、でも泣きそうだよと笑われた。
「なあ、俺、わかった」
暫くの間、二人の間には沈黙が降りた。ウエイターが食後のコーヒーを持ってきたことを皮切りに、タカオはまた話し出す。俺、わかったよ。
「シンちゃんはさ、やっぱ、普通に幸せになるべきだ。素敵な幸せを手に入れるべきだ。こんなんじゃなくてさ。こんな殺し屋なんてやめちゃいなよ。シンちゃんなら他にいくらでもやりようがあるよ。この街ならやり直しなんていくらでもきく。そんでさ、幸せな家族作るべきだよ。『ただいま』って言ったら、『おかえり』って返ってきて、美味いメシとあったかい風呂があってさ、なんか適当にじゃれあいながらその日のこと話したりして寝るの。そういう、普通の幸せ。そういう家族をさ、手に入れるべきだって。」
微笑みながらタカオは畳み掛ける。シンちゃんはそれがいい。シンちゃんは、お日様の下が似合うよ。
「そしたら、俺は邪魔だけどさー」
笑いながら彼は告げる。暗殺者にふさわしくない、太陽のような笑顔で告げる。
シンちゃんがそれで幸せになるなら、俺は嬉しいなあ。
     *
「真太郎」
「なんだ、赤司」
「次の依頼だ。ちょっといつもとは勝手が違う」
「どういうことだ」
「相手はお前と同じ殺し屋だ。どうも最近しつこく嗅ぎ回られて不愉快だからね」
「わかった」
「お前なら大丈夫だとは思うけど、一応相手もプロだから気をつけて。無理はするなよ。お前が怪我をするところはあまり見たくない」
「心配するな。俺なら問題無い」
「ああ、信じているよ」
「これが、資料か」
「ああ、そうだ。勿論相手に家族はいない。きっちり調べてあるから間違いない。遠慮なくいってくれ」
「…………」
「真太郎?」
「なんだ」
「僕はお前の家族だよ」
「……ああ、知っているのだよ」
「それなら良いんだ」
「赤司」
「なんだい?」
「…………いや、なんでもない」
「うん。それじゃあ、『行ってらっしゃい』」
     *
「え、あれ、嘘、シンちゃんから会いに来てくれるとか、なにこれ夢かな?!」
真夜中の零時。彼の前でタカオは笑う。二人の距離は五メートル。走れば一秒かからないであろう距離。
けれど弾丸は、それよりも早い。
「なーんて、んな訳ないよなあ」
「っ、タカオ!」
銃声は一発、タカオが一瞬で左手に構えたナイフを弾き飛ばした。
それを成したのは常に彼が愛用しているスナイパーライフルではない。M28クレイジーホース、その愛機を彼は置いてきた。代わりに手にするのは近距離用リボルバー。
「はは、シンちゃん、手加減してくれたんだ」
直接撃ち抜かれたわけではないとはいえ、ナイフ越しに至近距離で当てられた左手は痺れて感覚も無いだろう。骨が砕けていてもおかしくない。
それでもタカオは笑っている。
「今、俺の頭撃ち抜けばそれで一発だったのに。それで全部終わったのに。なんでそういうことしちゃうかな、シンちゃんは」
「タカオ、お前は」
「俺、期待しちゃうじゃん」
その言葉が終わるか否かのうちにタカオは彼に向かって一直線に突っ込んできた。使えなくなった左手の代わりに、右手に別のナイフを持っている。
彼は咄嗟に、またそのナイフを狙った。迷いなく引かれた引き金は、そのナイフを弾き飛ばす。
「な、」
はずだったのだ。
けれど引き金と同じタイミングで、タカオはナイフを投げた。一直線に。真っ直ぐに。それは決して彼の弾道がブレないと信じているからこその賭けである。ナイフの中心を一ミリもずれずに狙った弾は、一ミリもずれることのないナイフに弾かれた。
次の瞬間、タカオの手には次のナイフが現れている。
「!」
次の瞬間には彼を押し倒すようにして、喉元にナイフをつきつけるタカオがいた。その額には、彼のリボルバーが突きつけられている。互いの命を互いが握っている状況で、タカオは笑っている。
「ダメだって、近距離戦じゃ。シンちゃんの武器はさ、それじゃないっしょ」
「お前、今の、ナイフ捌き」
「ああ、うん、気がついた?」
タカオは笑っている。悲しそうに笑っている。
「俺は右利きだよ、シンちゃん」
今まで、彼の記憶の中のタカオは常に左手を使っていた。物を食べるのにも、ナイフを構えるのにも、全て。
「お前に憧れて、左使ってただけ」
     *
「お前、何故、赤司のことを調べ回ったんだ」
「……シンちゃんの家族が気になって」
「余計なお世話だ」
互いの急所に武器をつきつけて二人は会話している。今まで、こんなに近くに来たことがあっただろうかと、彼は場違いにも考えている。
出会ったのは、秋だった。木々の色が変わる頃。この国の秋は寒い。けれどどうだ、今はもう、日差しは柔らかくなった。いつの間にか冬すら超えて、季節はもう、春になろうとしている。
「赤司ってあのジェネラルコーポレーションの社長だろ。そんでもって、お前に殺しをさせてる張本人」
「俺が望んだことだ」
「おかしい、それは絶対に、おかしい」
「何が」
「だって、家族は殺しあわないんだろ」
かつて彼がタカオに告げた言葉が今返ってくる。彼の喉がひくりと震える。喉元に突きつけられたナイフは、その動きに合わせて僅かに深く刺さった。
「おかしいだろ。だって赤司は、お前を殺しの現場にやってんだろ。自分は安全な場所にいて、お前は死ぬかもしれない場所にやってる。それって間接的にお前のこと殺そうとしてるのと同じだろ」
「違う」
「違わない」
「違う」
「違わない!」
耳元で聞くタカオの怒鳴り声に彼は黙った。それは初めて聞く怒声だった。叫んだことを自ら恥じたのか、彼は顔を歪める。
「だが俺は殺し屋なのだよ。事実それ以外の道はない」
「そんなことない」
「ある」
「そんなことない」
「あるのだよ。お前は、俺のことを知らないだろう」
今度はタカオが黙る番だった。彼が言うことは正しかった。彼らはいくつかの季節を共に過ごしたかもしれないが、それが酷く偏った時間であることは自覚していた。否定することのできないタカオは、それでも必死に喉から声を搾り出す。
「……それでも、俺だったら、一緒に行くよ。行くなって言いたいけど、そこしか無いってんなら、その場所に行くよ。安全な場所で待ってたりなんかしない。お前が死にそうになってる場所に行って、一緒に死んでやれる」
     *
どれだけの間、そのまま二人膠着していたのかはわからない。先に動いたのはタカオだった。首にかざしていたナイフをゆっくりと外して、放り投げる。彼の上からゆっくりと、どいていく。
「お前」
「はは、俺にシンちゃん殺せるわけないじゃん」
「タカオ、お前は」
「でも本当にさ、お前の方がずっと強いのにこんなことになっちゃうんだから、情けとかかけちゃダメだぜ。一発で決めろよ。できれば遠くから。そしたら多分、きっと、あんまりシンちゃん死なないだろうし」
対して、彼はゆっくりと立ち上がりながら、照準はずらさない。その銃口は、ぴたりとタカオの額を向いたままである。うっすらとタカオは笑っている。その瞳は燃えている。既に、覚悟を決めた瞳である。
「タカオ」
「なあに、シンちゃん」
「お前の家族構成を教えろ」
「……はい?」
今にも銃弾が額を撃ち抜くかと思っていたタカオは、想定外の質問に柄にもなく間抜けな顔をさらした。唖然、といった顔だった。段々と、その表情は苦笑に変わる。
「そんなの、もう赤司から情報回ってんだろ?」
「答えろ」
「いや、だからさ」
「答えろ!」
タカオにはわからない。何故彼が泣き出しそうな顔をしているのか。以前一度、泣かせかけてしまった時、その表情の美しさにタカオは一瞬見蕩れてしまったものだが、その時はタカオの言葉が原因だった。今はその理由がわからない。
いや、わかるのだ。ただ、それが真実だとタカオは信じられずにいる。
「赤司から、書類を受け取った」
「うん」
「だが、情報が一つ足りなかったのだよ」
「へ?」
「だから俺は、確かめる必要がある」
その声は震えている。眉を釣り上げ、睨みつけるようにして、彼は怒るように泣いている。その顔を見て、タカオは、自らの想像を確信に帰る。
「……おふくろは生まれた時にはいなかった。親父はアル中で、酔っ払ったところでマフィアに絡んであっさり殺されたよ。育ての親は俺のことが邪魔になった途端に殺そうとした。兄弟姉妹はいるのかもしれないけど俺は知らねえ。年齢はわかんねえけどまあ真ちゃんと大差ないくらいじゃねえかな。勿論誕生日もわからねえけどお前と相性が良いって信じてる。血液型はO型。これは前に輸血もらった時に聞いたから確実。そんでもって、」
 「未来のお前の家族予定」
 「……緑間真太郎だ」
「……へ?」
「俺の名前。色の緑に、時間の間、真実の真に、太郎は説明しなくてもわかるな」
「へ、あ、シンちゃん、いや、え、真ちゃん」
「家族の名前を知らないのは、おかしいだろう」
   「……高尾和成です」
 「高い低いの高いに、鳥の尾羽の尾、和を成す、で和成」
      *
「何故お前に話さなくてはいけないんだ」
「へいへい、こりゃタカオくんも苦労するだろうな」
ビルの頼みをあっさり断って、緑間は珈琲を飲む。久々に飲むそれはミルクを大量に投入してもまだ苦く、彼は顔をしかめる羽目になった。
「それ、珈琲の味するのか?」
「する」
そういえば、高尾と初めて一緒に食事をした日、まだ互いの名前も知らなかった頃、同じことを聞かれたなと彼はふと思い出した。その時、緑間はなんと答えたのだろう。きっと、同じように答えたに違いなかった。
「なあ、シン、ずっと気になってたんだが」
「なんだ」
「お前さ、家族殺されたらどうするんだ?」
その問いも、やはり、あの日高尾が投げかけたものによく似ていた。家族に殺されかけたらどうする。
「一体全体どういう答えを求めているのかわからないんだが」
「求めてるとかじゃなくて、ただ気になるんだよ。お前の答えが」
「そうだな。もしもアイツが殺されても、別にいたぶったり懺悔させたり或いは……なんだ、まあ無駄なことをするつもりはない」
苦い珈琲を飲み干して緑間は答える。
「誰でも一発で殺してやる」
     *
「いやさ、真ちゃんって家族持ち殺さないじゃん、けど俺って家族いねーわけ。天涯孤独の身の上だぜ? だからさ、全然真ちゃんは俺のこと殺しちゃって良いわけよ。だけど真ちゃん、俺が何しても俺のこと殺さないんだぜ? この前ベッドに押し倒したけど、ウザそうな目で『何してる』って言われただけで、それだけだぜ? いやいやいや俺も抑えましたよ、やっぱね、こういうのは順序踏んで優しくしたいからね。でもさ、これってすげーことだろ。真ちゃんは俺のこと殺さねーんだよ、家族もいない俺を殺さねーんだよ。やっぱ愛だよなこれって。だから俺も真ちゃんのことめいっぱい大切にしたいわけなんだけど、あー、でもいつか真ちゃんに家族って認められたらそん時はもうためらわずに行っちゃうかな。いっちゃうよ。もうなんつーか、狼になります。だって家族になったってことは、それってつまりオッケーってことだろ。いまはまだ家族予定だけどさ。うん? そうだよ。俺は、家族予定の候補者なんだよ」
     *
一人取り残されたカフェで、いやはや、とビルは首を振る。おい、タカオくん、お前はどうやらとんでもない勘違いをしている。お前の執着は、どうやら、とんでもない勘違いをしている。
背中にびっしょりとかいた汗に気がつかないフリをしながら、彼はきつい酒をメニューから探す。
彼はわざと家族、と言ったのだ。一言も、高尾とは言わなかった。けれど緑間は自ら言ったのである。「アイツ」、と。それはそう、つまり、彼の中で、もう高尾は家族として認識されている。そうしてためらうことなく言うのだ。
「誰でも殺す」と。
こと緑間に限って、その言葉の重みをビルは知っている。誰でも。誰でも。恐ろしい言葉だ。家族の有無はそこに意味をなさない。いいや、究極的には、高尾の死に、関係が無くともいいのだ。誰でもとは、そういうことなのだ。老若男女、貧富も聖人悪人も何も関係なく、きっと彼は殺すだろう。例えばそれは、街一つくらいは。それくらいは軽くやりかねないと、正面からその時の緑間の瞳を見ていた彼はそう思うのだ。
なんで俺は、あいつに出会った時、いつもと変わらないなんて思っちまったんだろう。
     *
「ただいま、真ちゃん」
「おかえり、高尾」
血まみれの高尾が入ってきた時、緑間真太郎はソファで興味の無い新聞をめくっていた。廊下にはぽたぽたと赤い染みがつき、折角引っ���したばかりの白い家具で統一された部屋を汚している。
「ごめんね真ちゃん、あったかいご飯食べよう」
「ああ」
その前に少し寝たらどうだと緑間は尋ねる。高尾は笑って、そうさせてもらおうかなと答える。実は結構眠くて死にそうなんだ、これが。
「死ぬなよ」
「死なないよ」
でも寝るわ。そう言ってバランスを崩した高尾を緑間は抱きとめた。さりげなく怪我を確認するが、いくつか深く切れている箇所は全て動脈を避けている。残りは返り血が主なようだった。
「真ちゃん」
「なんだ」
「今日も愛してるよ」
「そうか」
「真ちゃん」
「なんだ」
返事が返ってこないことに気がついた緑間は、腕の中で眠りに落ちている高尾和成に気がついた。僅かに首を傾げると、そのまま血が付くのも構わずに寝具に寝かせる。手早く応急処置をする。
安定した寝息に微笑むと、その額に僅かに触れるか触れないかの口づけを落として、緑間は笑みを崩さないまま、愛用するライフルの確認をした。それはあの日使わなかった、M28クレイジーホース。
「行ってきます」
     *
高尾が目覚めてみれば、血だらけだった洋服は清潔な物に変えられ、傷には適切な処置がされていた。ああ、少し血が足りないなと思いながら彼がリビングへ向かえば、彼の愛する家族がリビングでつまらなさそうにナイフをいじっている。
「あー、真ちゃん」
「起きたか」
「色々ありがと」
「フン、洗濯もしてやったのだよ」
「嘘?! 真ちゃん洗濯できたの?!」
「馬鹿にするな」
「いや待って真ちゃん、これちゃんと染み抜きしてないっしょ! うわ、めっちゃまだらになってる! やっべえ俺の血でシーツめっちゃまだら! やべえ!」
「うるさい。さっさと飯の支度をしろ」
「はいはいはい」
笑いながら高尾は支度を始める。こんな生活がいつまでも続くはずがないと彼らは知っている。
いつか報いを受けて惨たらしく死ぬだろう。惨めに、哀れに、けれど同情の欠片もなく、唾を吐かれ踏みにじられて死ぬだろう。
「そうだ、言い忘れてた」
けれど今ここにあるのは、確かに一つの幸福な。
「おかえり、真ちゃん」
「ただいま、高尾」
Love    me tender
Tell    me killer
死が二人を分つまで
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