最近見たものと買った本と読んだ本
ぶんぱくの「続・戦後京都の「色」はアメリカにあった!」を見た。前回の展示は見損ねていたのでやっと見れてよかった。
日本では第二次世界大戦あたりの写真は白黒のイメージだろうけど、アメリカではコダックがカラーフィルム出しててそれなりに普及しており、日本に駐在するアメリカ人が撮影した戦後占領期のカラー写真の展覧会でした。見ごたえあった。関連書籍も買った。
メイドインオキュパイドジャパン、というの骨董というかアンティーク系の趣味・興味がある人にとっては割となじみがあると思う。写真展示のほか、カメラやポジフィルムの展示など物理的にモノが・情報が残ることの強さを思う。
ぶんぱくでは知の大冒険―東洋文庫 名品の煌めき―(メインの企画展はこっちなのだが)をしていて、そっちももちろん見た。面白かったけど、書誌情報が乏しいキャプションだったので、得られる情報が少なくてもどかしい。有名なものは有名だけどそれはそうとして書誌情報をくれ……
Arts and Mediaをいくつか買った。大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室が発行しているアートと情報についての雑誌である。
興味ある内容がいくつかあったのでバラで買ったけど、各号デザインが違い様々な方法で凝っていてすごい。
松本公房から出ている本はどれもいいのだけどデザインの「凝っている」方向性が突き抜けてるの見るの気持ちが上がるよね。戯曲とかも好きです。レッシングとかブレヒトとか。
オンラインショップはここです。
http://shop.matsumotokobo.com/
これは読んでる途中メモ
ノエル・キャロル『ホラーの哲学』はまだ三分の一ぐらいしか読んでないけど、今読んでる段階だとホラー映画とか「こわいフィクション」を見るとき鑑賞者は何を感じてどう判断しているのかを解体している。
この本はホラー作品っていうものが何かと鑑賞者がそれをどう感じているかについての内容だけど、ホラーに限らず虚構に心動かされるとはなんだろう、というのの諸々を考えながらぼんやり読んでる。あと私はあんまりたくさん映画を見ていないので知らない映画について書かれているところとか、わからんけどそういう作品があるんだな……と思いながら読んでる。
私はホラー・怖い話が結構好きで深夜2時にヘッドフォンで怪談を聴いてもホラー映画見ても全然平気なんだけど、たまに「私は本当に「怖い」を求めているのか?」と思うことはある。ホラーは好きだけど表現・語りの面白さがほしいので「めちゃめちゃ怖かった!」をとくだん感じたいと思ってない気がする。ちなみに自分自身が実際に超常現象に遭いたいという気持ちは皆無で、ホラーが好きだからと言って実体験で怖い目に遭いたいわけではないのだ。これはたぶんフィクションがほしいという欲求なんだと思うし、ホラーである必要もないけどホラージャンルだから得られる何か、みたいなものが多分ある。けどそれがなんなのか自分でもつかみ切れていないと思う。
ジャン=ミシェル アダン『物語論―プロップからエーコまで』は言語学とか記号論方面の内容で、「物語論」は創作ハウツーとかではないです。言葉や文章の構造と分析の方。結構前に買ったのに積んでいたので電車移動の間に読んでた。ずっと構造の話をしているので脳内でマッピングできなくなった瞬間に意味が取れなくなるので集中力がいる。先にざらっと訳者あとがきを読んだら本書が「よみづらい」というお墨付きがあり、���訳に際してもなんか大変だったようなので、そうか読みやすい本ではないんだな……と思いながらまだ読んでる。
創作ハウツー寄りで物語の類型とかの語を極力手っ取り早く知りたい方には創元社から出ている『アルケミスト双書物語のつむぎ方入門〈プロット〉をおもしろくする25の方法』が、ものすごくコンパクトにまとめられてるのでおすすめ。(知ってる人にとっては知っていることしか書いてないけどまとまっているとおすすめしやすくていいよね)
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#たべもの #クラフトビール
東京に遊びに行った時に、新橋のとっとりおかやま館で見つけた「ホワイトチョコレート独歩」
東京に行って、自分用に買ってきたおみやげ物が岡山土産……とよく分からないことになっていますが、アンテナショップ好きの私だとよくあることです。
岡山のビールである独歩は、クラフトビールがまだ地ビールと呼ばれていた時代の、かなり早い段階から出てきているビールです。1994年の酒税法改正で、大手ではなくてもビールを造って販売することが可能になり、最初の地ビールブームが起こります。ただ、当時の地ビールはお土産物の色合いも強く、あまり美味しくないものも多かった模様。ブームは数年で去り、タケノコのように増えていた地ビールのブルワリーも、ブームが下火になっていた時期に廃業や撤退したところが多かったようです。
ただその中でも、品質を追求し続けて生き残ってきたブルワリーのひとつが、独歩を造る宮下酒造。近年またクラフトビールブームでマイクロブルワリーのタケノコ状態になっていますが(ただ90年代とは違い、どこも個性や品質を追求してますけど)、下火の期間を生き残ってきた老舗ブルワリーはやっぱり貫禄が違うような気がします。
そんな独歩の……ホワイトチョコバージョン。チョコバージョンもあり、どちらにしような迷ったのですが、より味の想像できないホワイトチョコにしてみました。
ただ後から調べてみたら、てっきりチョコバージョンはスタウトかと思いきや、下面発酵と書いてあるのでスタウトではないっぽい。となるとこちらもどんな味なのか気になるところですが、とりあえずはまず、購入してきたホワイトチョコバージョンをば。
パッケージにほのかな甘みと書いてあるので、甘い……甘いのか……!?と覚悟して飲んだのですが、結論、甘くはありません。ゲテモノ系を覚悟して飲んだだけに拍子抜けでした。
以前、城端酒造さんのシロップ入りアールグレイのビールとか、そもそも独歩ピーチピルスもジュースのような甘みがあったので、その辺りを想像して飲んだのですが……。その辺りに比べると、普通にビールの味でした。
じゃあどこにホワイトチョコが感じられるのかというと、最後鼻に抜ける時の香りがちょっとだけミルク感があるような具合です。原材料を見るとホワイトチョコとスキムミルクが入っているので、それの香りでしょうか。
逆に言えば、そこまでホワイトチョコ感はないので安心して(?)飲めると思います。
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オルフェウスとエウリディケの物語が題材のオペラとダンスを今、配信で観るためのメモ
オルフェウスの物語はギリシア神話のひとつで、死んだ妻を冥界に迎えに行くが失敗する、という話です。
この題材は音楽・舞台芸術でもよくつかわれていて、オペラではモンテヴェルディ作曲の『オルフェオ』、グルック作曲の『オルフェオとエウリディーチェ』が有名どころです。
なんでこんな記事を書いているかというと、ここ数年プレイしているゲームの「第五人格(IdentityV)」の基礎構造がオルフェウスの物語だからで、さらに現在ゲーム内で開催されているイベントが直球でオペラ『オルフェオ』���チーフだからです。アプリ立ち上げのオープニングの曲がモンテヴェルディになっているので。
ゲーム中で題材にされているのはモンテヴェルディの『オルフェオ』ですがグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』作品も並べていきます。オルフェウスの物語は様々な方法で語られているのでいろんなものがある。
というわけで、観ましょう。
一番アクセスしやすいだろう、youtubeのOperaVisionのチャンネルを紹介します。
世界各国のオペラの上演作品がそれぞれ期間限定で無料で見られます。たいへんありがたい。文化ぢから。昨年から日本の新国立劇場も参加しました。
ORFEO Monteverdi – Garsington Opera
配信は2023年4月20日まで
サムネイルは毒々しい色合いだけど、本編はのどかな庭園での器楽演奏、舞台美術も緑あふれる場所からスタートします。後半冥界のヴィジュアルになるとどんどんゴスくなる。境界の表現が円形なんだね。
ORPHEUS Monteverdi, Degun – Opera North
配信は2023年4月30日まで
これはインド伝統音楽と混交したタイプのオルフェウス。
音楽はモンテヴェルディと、シタール奏者のヤスディープ・シン・デグン。
歌はイタリア語ウルドゥー語 マラヤーラム語 ベンガル語 パンジャブ語 ヒンディー語 タミル語だそう。字幕は英語です。
あらすじとキャスト表はこちら
https://operavision.eu/performance/orpheus
オルフェウスとエウリディケの結婚式が西欧とアジア(インド)の結ばれみたいな感じ。色鮮やかな人々と様々な音色が面白い。
ORFEO ED EURIDICE Gluck – New National Theatre Tokyo
配信は2023年4月7日まで(今週で終わり)
これは新国立劇場の『オルフェオとエウリディーチェ』。勅使川原三郎振付作品です。
音楽はグルックのほう。日本語字幕が選択可能です。
ダンスの要素が強めの作品で、歌手の他にダンサーがいて、歌+踊りで場面場面が物語られます。
ここまで、OperaVisionの作品群はフル尺で見られます。いままでオペラ見たことない方も、気軽に視聴してみてください。家で見る最大の利点は気軽さです。中断もできるし面白そうなとこまで飛ばしてもいいし寝落ちてももう一回見られるしBGMにもできる。
私は舞台を観に劇場に行くのがもちろん好きですが、映像は映像で好きなように楽しめていいと思っています。まあ海外のオペラハウスなんてそうそう行く機会ないから日本に住んでたら映像で観るしかないけどね。
ここからは私の好きな作品紹介です。作品鑑賞はソフトを探して買うか配信課金するかしてください。
私がオペラ『オルフェオ』を意識したのはジョルディ・サヴァール指揮のリセウ大歌劇場のオルフェオの舞台映像を見てめっちゃいいなって思ったのが確かはじまり。↓これね。
これDVD持っているんですが、劇場がすごく良いね……ってまじまじ見てしまう。演出とか演奏とかもちろんいいんですが箱の力が強いと思う。もともと古楽が好きなので、楽器の音だけでも楽しいっていう気持ちはあるけど、映像で観たいやつです。映像ソフトはもう入手困難だと思うんだけど、どこかクラシック系のVODで配信してたりするかな? 色々あるから調べきれてないんだよね。
音源だけなら各種サブスクリプションで配信もあります。
サヴァール指揮のオルフェオ最近のやつはこれ。ポリーヌ・ベール演出。
何回モンテヴェルディ聴くんよってなるんですが、個々のプロダクションの出来や好き嫌いはともかく、何度も語られ直すという現象を含めて作品で強さなんだろうなと思います。
舞台演出で好きなのといえばロバート・ウィルソン演出、スカラ座の『オルフェオ』。
何が好きっていうか、ロバート・ウィルソン演出のブレない様式美が好きなんですよね。白塗り人物&ポーズ+構図。苦手な人は苦手だっていうのもわかる。トンチキ且つつまんねえっていう声が聞こえる。でも私は好きなんで……グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』も演出しているみたいなんですがそっちは観れてないです。どんなんだろうな。
これはダンス。曲はグルックのほうです。ピナ・バウシュ振付。Amazonでも配信してます。
ピナ・バウシュの振付が好きなので貼った。観て。
ちなみに私はダンスと演劇を観る者で、振付家と演出家、または現代美術家がキャリアを積んでいくとオペラを手掛けるようになるという経緯で振付・演出を軸にオペラを見ているので、音楽方面に詳しいわけではないので音楽のことは音楽が詳しい方にお問い合わせください。
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#たべもの #クラフトビール
本日の晩酌は月山ビールの「山形ビール」
スタイルはピルスナーです。やっぱりピルスナーはスッキリ飲めて、基本形って感じだなぁと。
何故皿の上に瓶が置いてあるかというと、開栓したと同時に泡が噴き出して大惨事だったからです……。冷蔵庫から出してから、カセットコンロの近くに置いてしまったからか……?
クラフトビールの(というか、ビールに限らずか)保管時の温度管理、素人ではなかなか不備だらけです、きっと。
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