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#ジョージ・フロイド
ari0921 · 3 months
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「もしトラ」でなく「ほんトラ」に備えよ
            櫻井よしこ
本当にトランプ氏が戻ってくる。
去年9月末に米軍の統合参謀本部議長を退いたマーク・ミリー氏の長時間インタビューを、雑誌『アトランティック』(2023年11月号)で読んだ。元陸上幕僚長の岩田清文氏の強い勧めによる。
トランプ、バイデン両氏に仕えたミリー氏は少なからぬ米軍人がそうであるように日本との関連も深い。父親は硫黄島とサイパンで日本軍と戦った。熾烈な戦いだった。80代になり、パーキンソン病を患った父は、苛烈な戦いの記憶に悩まされることがある。「ジャップが来た。逃げろ、早く逃げろ」と叫ぶ。その度にミリー氏は「大丈夫だ。我々は勝ったんだ。今、僕たちはカナダとの国境に近い東部にいる」と語りかけて、父親を落ち着かせるそうだ。
ミリー氏は15年に陸軍参謀総長に、19年9月にトランプ政権の統合参謀本部議長に就任、21年1月の政権交代までトランプ政権の下で1年4か月をすごし、その後、バイデン政権でも同じ地位にとどまった。退官が23年9月末だったことはすでに述べた。
一方、トランプ氏は20年11月の大統領選挙でバイデン氏に敗北したが、その結果を受け入れず、勝利は盗まれたのだと、今でも主張する。敗北当時、どうしても大統領職にとどまりたかったトランプ氏は熱烈な支援者たちに呼びかけて米国議会に乱入させるなどして、この3年余り、一連の事案で係争中だ。
ミリー氏の回想は日本にとって幾重にも教訓となる。現状を見れば、トランプ氏の再選を前提にしてわが国の外交・安全保障政策を準備しなければならないのは明らかだ。
今更ではあるが、トランプ氏の大統領としての資質に、当時の側近の多くが疑問を抱いたことに、まずアトランティック誌は焦点を当てている。たとえば、17年~18年に大統領首席補佐官としてトランプ氏に仕えたジョン・ケリー氏と、トランプ政権の最初の国防長官、ジェームス・マティス氏の秘かなる相互誓約である。両氏は「大統領を監督できない状況を作らないために、どんな時も2人同時に国を離れることのないようにする」と誓約し合った。
つまり、大統領が突然、軍を好きに動かせないように見張っておく必要を感じていたというのだ。
「クレイジーなことはしない」
米国では20年5月に黒人のジョージ・フロイド氏が警官に首を圧迫されて死亡、そのあとBLM(黒人の命も大切だ)運動が全米に広がった。その年の11月にはトランプ氏の再選をかけた選挙が行われる。トランプ氏の周りにはBLMに代表される極端な左翼運動に強い敵意を抱く人々が少なくなかった。彼らは「BLM運動の左翼活動家が米国を燃やし尽くします」というような極論をトランプ氏に吹き込んだという。そうした見方に影響されたトランプ氏が自らの求心力を高めるために危機を創出する、
たとえば他国への攻撃に踏み切りかねないという懸念が浮上した。そのひとつがイラン攻撃の議論だ。
大統領選挙前にトランプ政権の下でアメリカの国論をひとつにまとめる一手として、核兵器製造作業をやめないイランを攻撃すべきだという声があった。一方で大規模な先制攻撃は正当化されないというミリー氏らに代表される反対論も強く、ホワイトハウスは二分されていた。
もうひとつが中国だ。当時、「中国はトランプ氏が武力攻撃をかけてくると信じている」とのインテリジェンス情報を、米国側が入手した。そこでミリー氏は大統領選挙投票日直前の20年10月30日、人民解放軍(PLA)の李作成・連合参謀部参謀長に電話をした。
ミリー氏はこう言ったそうだ。我々は5年来の知り合いだ。米国政府は安定しており、全てはコントロールされている。もし、我々が攻撃する場合、私が事前に貴方に通報する。万が一、米中間に物理的攻撃(kinetic action)が起きても、歴史が示すように必ず、再建されるだろう、と。
ミリー氏は21年1月8日、中国に2度目の電話をかけている。1月6日にトランプ氏の熱烈な支持者らが米国議事堂に乱入したその2日後だ。民主主義だから色々あるが、米国は大丈夫だと伝えたとされている。いずれの電話も国防長官、国務省、CIAなどの了承を得て、会話は彼らも聞いている中で進行した。
21年1月の議会乱入の後、ナンシー・ペロシ下院議長がミリー氏に電話をかけた。ペロシ氏は「トランプは狂っている。貴方もそのことは分かっているでしょう。米国の核はきちんと保管されているか」と尋ねたそうだ。トランプ氏への評価に関して、ミリー氏はペロシ氏に同意し、「核を含む軍事力について、110%、違法なこと、クレイジーなことはしないと約束する」と語った。
核の使用を単独で決定
この会話の直後、彼は核のオペレーションに関係する軍幹部全員を緊急招集した。氏は核攻撃がなされる場合の正規の手続きを改めて皆に徹底させたうえで、少しでも通常とは異なる異常事態が発生した場合、自身を含む全員が情報を共有しておかなければならない、と言い渡した。
大統領は核の使用を単独で決定できるが、実際の発射は実は一人ではできない。大統領が核攻撃を決断すると、その決定は国防長官に伝えられる。国防長官は戦略軍司令官に伝え、そこから基地の司令官に伝えられる。最後に、スイッチを押す兵士たちに命令が届く。
こうしてみると、統合参謀本部議長のミリー氏は右の指揮命令系統には入っていないことが分かる。それでもミリー氏は通常の状況を外れた事態が起きたら、全員がその情報を共有しなければならないと、核に関する部署の全員に言い渡した。危機感はそれほど強かったということだ。
ここまで読んだ読者の皆さんは、この雑誌アトランティックの記事はかなり強い反トランプの視点で書かれていることに気づくだろう。トランプ氏が再選されると、まるですぐに核が使用されかねないような印象を与えるかもしれない。そうはならないと私は思う。それでも今、私たちの地球社会が核の脅威に満ちていることへの懸念は強く持っている。
プーチン氏はウクライナでの核使用を14年のクリミア半島奪取のときから準備していた。氏自身がそのことを公表済みだ。北朝鮮は日本と韓国に対して核とミサイルを準備している。中国は台湾占領のために、台湾での核の使用も念頭に入れている。台湾有事は必ず日本有事に重なる。日本は中国の多層的ミサイル・核攻撃の標的であることを忘れてはならない。
ウクライナ侵略戦争の行方を他人事と考えてはならないように、核の被害を受けた日本だから核廃絶を声高に提唱するだけでよい、と思ってはならない。まず、世界で核・軍事力が実際にどのように使われようとしているか、現実を見て考えることがとても大事だ。
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kennak · 13 days
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環境NGOは時代遅れになったのか? Have Environmental NGOs Become Obsolete? - by David Zaruk (thefirebreak.org) https://www.thefirebreak.org/p/have-environmental-ngos-become-obsolete?utm_source=profile&utm_medium=reader2 MAY 20, 2024 時代は変わったが、狂信者は変わらない 捕鯨船を追いかけるグリーンピースの活動家の時代から、政府の気候関連移行戦略を指揮する今日のグリーンNGO連合まで、過去50年間、環境NGOは政策論争を組み立て、メディアの物語を支配してきた。NGOは、自らを市民社会と社会正義の代弁者であり、産業の貪欲さと腐敗した制度から人類を守る細いグリーンラインであると自称していた...最近までは。 過去5年間のいくつかの出来事は、環境NGOの時代が終わり、その影響力が弱まり、人々の信頼が低下していることを示唆する。なにがおこった? ・Extinction RebellionやJust Stop Oilのような緩やかに組織されたグループは、NGOが環境保護に実質的な影響を与えていないことへの不満から結成された。 ・ソーシャルメディアは、Just Stop Oilのような小さなニッチグループを迅速に形成し、行動を起こし、前進することを可能にした。 ・Greta Thunbergのようなポピュリスト教祖は、自分たちの影響力を弱めるような運動やNGOには入らないと意識的に決断した。 ・財団は、より資金が潤沢で、より政治的でなく、より効果的なキャンペーンを自ら指揮するようになった。 ・ガーディアン紙やAP通信などの報道機関が、これまでNGOに寄付されていた一般市民や財団からの寄付に頼って、活動家のキャンペーンビジネスモデルを運営するようになった。 それで、NGOは時代の変化に適応できるのか?彼らは時代の新しいプレーヤーに従うべきか?彼らは自分の強み(ネットワーク、コミュニケーションスキル、政治経験など)をオルタナティブな運動を支援するために使うべきか?彼らはいかにして、これほどまでに、そしてあっという間にリーダーの地位から転落したのか? 自らの成功の犠牲者 1970年代、有毒廃棄物が住宅地に流出し、酸性雨、死んだ水路、制御不能な大気汚染がニュースを独占するなど、世界中の環境が現実にひどかった。しかし、その後の10年間で、政府は行動し、これらの環境問題は一掃された。NGOはさらなる制限を要求し続けたが、彼らのキャンペーンは、内分泌かく乱の可能性、低用量の化学物質混合物への曝露による影響の可能性、食品添加物や遺伝子組換え作物や農薬による未知のリスクなど、あまり明白でない、または現実的ではない問題に焦点を当てていた。そして、欧米の生活水準の引き下げに対する彼らの要求は厳しすぎた。環境活動家は、産業、資本主義、世界貿易に反対する政治的スペクトラムのうち左翼の小さな派閥になった。 しかし、過去10年間で、気候変動が主要な環境運動となり、NGOは再び表舞台に登場し政策の焦点となった。「気候危機」は、これらのグループが、産業、化石燃料、近代農業、化学、輸送、社会正義、世界貿易、国際金融に反対する行動を気候変動の傘の下にまとめることを可能にした。これらのNGOは、資金と政治的支援で再び資金潤沢になり、絶頂期を迎え、傲慢にも、エネルギー���農業、輸送、ビジネスで、持続可能な移行であると彼らが信じるものを要求する機会をつかんだ。 しかし、そのような贅沢な代替案を買う余裕もなく、恐怖キャンペーンに賛同することもできない人々に、こうした気候変動対策を押し付けることは、NGOを再び政治的枯れ井戸に置くことになった。一方、さらに左寄りの人々は待つつもりはなく、Extinction RebellionやJust Stop Oilのような、典型的なNGOとは異なる組織化されていないポピュリスト運動を開始した。 自らのかたくなさに溺れる 環境活動家を駆り立てる情熱には、破壊の種も含まれている。あらゆるものをナチュラルなものに、人工物による革新や企業投資に反対するグリーンイデオロギーへの彼らのコミットメントは、彼らに妥協を許さなかった。NGOのキャンペーンは、現実主義的リアリズムが必要とされる問題に対して、政治的理想主義に執拗に固執した。環境保護活動家は、ロシアのウクライナ侵攻後、エネルギーコストが急騰していた時期に、ドイツの最後の2基の原子炉を閉鎖することを主張した。欧州の農業技術制限のため、農民は生計を立てることができなかった。2024年、世界中の市民が再び街頭に繰り出したが、気候変動対策を呼びかけるのではなく、厳しい環境活動家の政策が情け容赦なく実施されていることに抗議した。 コスト、実際の環境への影響、公共の利益を考慮せずに、電気自動車、再生可能エネルギー、有機食品への移行をあまりにも厳しく急ぎすぎて、環境NGOは世論とは対立するようになった。彼らはもはや、自分たちが市民社会を代表していると主張することはできず、むしろイデオロギーに凝り固まった金持ちエリートである。昨年、特にヨーロッパでは、グリーン活動家のアジェンダに反対する政治的反応が見られ、提案されたグリーン政策のほとんどすべてが拒否された。 NGOにとってかわるもの こうした行き過ぎを踏まえて、NGOに代わるオルタナティブな組織が、より強い発言力を持ち始め、NGOが不要なものになったことを示している。 ・ソーシャルメディアの行動グループ: Extinction Rebellionのようなアドホック・グループの急速な台頭は、リーダーシップがほとんどないソーシャルメディア・グループを中心にメッセージやキャンペーンを効果的に組織できることを実証した。最盛期には、たった1年で、世界中の何百万人もの人々が気候変動キャンペーンに行動を起こすよう動機付けた。ジョージ・フロイドの死後、Black Lives Matter運動は、組織や構造をほとんど持たずに、大衆の行動主義と怒りを動機づける同じ能力を示した。 ・基金(財団): The FirebreakのFoundation Capitalism(財団資本主義)シリーズでは、財団が活動家グループへの資金提供から、キャンペーン自体を直接組織することへの移行を検証してきた。New Venture Fund (NVF) (Arabella Advisorsが運営)のような財団のコンサルタントは、登録団体を設立することなく「非営利の起業家」を促進する手段として「財政的スポンサーシップ」アプローチを説明している。簡単に言えば、NGOを増やす必要はない。このシリーズでは、NVFが非登録のフロントファンドである「説明責任、レジリエンス、適応のための集団行動基金(CAF)」を設立し、気候不法法律事務所であるSher Edlingを通じてキャンペーンを実施するために7つの大規模な財団から1,000万ドル以上を提供する方法も紹介した。この新たな形態の「特別目的運動体」には、どのNGOも関与していなかった。(詳細は別記事) ・市民集会:ヨーロッパ、カナダ、日本の国や地方自治体は、特定の政策について限定的な規模で決定したり助言したりするために、市民パネルや集会を実験的に実施している。Friends of the Earthのような活動家グループは、この取り組みを推進してきたが、彼らは物語をコントロールし自分たちの政策を推し進める能力を失いつつある。 ・メディア:報道機関は、NGOがキャンペーンを行うのと同じ方法で調査シリーズを制作し始めている。最近のFirebreakの分析では、ガーディアン紙やAP通信などのグループが、テーマ記事(つまりキャンペーン材料)を制作するために財団から多額の寄付を受け取っていることが実証された。ジャーナリストは今や活動家であり、編集者を指揮する利益団体から資金提供を受けている。Bloomberg Philanthropiesは、化学物質、ニコチン製品、食品による健康問題を調査する調査報道グループThe Examinationを設立した。昨年発足し、膨大な数の経験豊富なジャーナリストを雇用している。その財政的スポンサーはRockefeller Philanthropy Advisorsだが、活動家の運動グループらしきものの背後にいくつの財団があるのかは不明だ。明らかなのは、NGOに使われていた資金が、メディアに影響を与えようとして使われているということだ。 では、環境NGOは今後どのような役割を果たすのか?NGOの概念が常に広く定義されてきたことを考えると(市民社会組織、非営利団体、奉仕クラブ、宗教団体など)、これらのNGOは何らかの形で存在し続けるだろうが、その影響力はもはや大きくなく、彼らのキャンペーンはもはや信頼されず、政策プロセスにおける彼らの役割はもはや必要なくなるだろう。 さらば古き戦士たちよ。
2024-05-21 - foodnewsclip
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taketea44 · 2 months
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毎日が記念日
4月11日は…
メートル法公布記念日
1921年4月11日、改正「度量衡法」が公布され、それまでの尺貫法などとの併用から、メートル法のみに一本化することが定められました。
ところが、根強い反対運動により施行は無期延期となり、メートル法への完全移行はなんと、30年後の1951年の新「計量法」施行でようやく行われました。
けっこう、習慣を変えられない保守的なニッポン人なんですよね。
【AI-イチロウによる4月11日の出来事】
1. 1912年 - タイタニック号が沈没
2. 1968年 - マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺
3. 1970年 - アポロ13号の爆発事故発生
4. 1972年 - アメリカ合衆国の宇宙ステーション「スカイラブ」が打ち上げ
5. 2001年 - アメリカ同時多発テロ事件が起こる
6. 2011年 - 国際人権活動家のシャキール・バシールが自宅で殺害される
7. 2015年 - 米大統領バラク・オバマがキューバを訪問
8. 2019年 - チリでマグニチュード6.7の地震発生
9. 2020年 - 新型コロナウイルス対策のため、日本の学校が休校となる
10. 2021年 - ジョージ・フロイド事件で元警官のデレク・ショーヴィンが有罪判決を受ける。
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toshihikokuroda · 3 months
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米イェール大学謝罪
奴隷制 過去に関与 「より良い未来つくる」
2024年2月19日【国際】
 【ワシントン=石黒みずほ】米国の名門イェール大学は16日、過去に大学が奴隷制に関与していたとして謝罪する声明を発表しました。1701年に創設された同大学は、米東部コネティカット州にあります。2020年10月、大学と奴隷制の関連を調査するプロジェクトを立ち上げていました。
 調査の結果、創立者など大学関係者が所有していた奴隷は200人以上に上ったことが判明しました。大学最古の建物の建設の際に奴隷を労働力として利用していたことや、大学関係者が1831年に地域で予定されていた黒人のための大学の開設に反対していたことなどが明らかになりました。
 ピーター・サロベイ学長は、過去の奴隷制への関与について謝罪を表明。「歴史に向き合うことは、より強固なコミュニティーを築き、より良い未来をつくるというわれわれの志を実現する上で助けとなる」と強調しました。
 大学は、調査結果について知らせる博物館の開設や、黒人の若者を対象とした教育機会の拡大など、今後の取り組みについても紹介しました。
 米国では2020年に起きた警官による黒人男性ジョージ・フロイドさんの殺害事件を機に、大学で過去の奴隷制への関与を見直す動きが広がっています。ブラウン大学の学生は21年、奴隷の子孫に対し賠償金を支払うことを投票で承認。ハーバード大学は22年、奴隷制関与についての研究や補償に向け1億ドル投資することを決めました。
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jaguarmen99 · 7 months
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19: 名無しさん@涙目です。(神奈川県) [US] 2023/11/25(土) 13:16:37.84 ID:f8YYn+Tn0 ヘイトクライムじゃん 21: 名無しさん@涙目です。(新潟県) [ニダ] 2023/11/25(土) 13:16:43.33 ID:iL2jo0WZ0 このデレクってやつ明らかにおかしかったもんな 事件当日もそうだけど前科もあって、問題行動も起こしてて警官保安官やっちゃだめなヤツだった
痛いニュース(ノ∀`) : 黒人ジョージ・フロイドさんを殺した警官。刑務所内で刺され重傷 - ライブドアブログ
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ishiduca · 8 months
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読み物はNYTimesからAt Harvard, a Battle Over What Should Be Said About the Hamas Attacks 1967年のシカゴ大宣言は大学は政治的・社会的問題に関して中立を保つべきとしたが、ハーバードを始めとする多くの大学はジョージ・フロイド事件にもロシアのウクライナ侵略にもすぐに犠牲者と連帯する声明を発してきた。しかしハマスによるイスラエル奇襲に対しては、ハーバードは同大学パレスチナ連帯グループのイスラエルに全責任ありとする公開書簡が出ても沈黙し、週が明けてからテロリストの残虐行為を避難する声明を出した。他大学でも親パレスチナ派学生の声明と大学のテロ行為非難声明がせめぎ合う
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curefat · 8 months
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スパイク・リー (1992) 『マルコムX』
 表題の通り、マルコムXの伝記映画です。青年マルコムは違法賭博や窃盗などに手を染め、20歳のときに逮捕され刑務所に収監されます。そこでブラック・ムスリム運動と出会い、出所後に政治活動を開始するわけですが、ここまでで90分近くあり、全体で200分の大作となっています。
 このような構成により、観客はマルコムXに同化し、彼の人生を追体験していきます。単なる情報ではなく「体験」を与えてくれるところが、ドラマ映画の利点ですね。
 映画の冒頭では、ロドニー・キング事件の映像が挿入されています。ご存じの通り「Killing in the Name」の背景です。要は、マルコムXの時代から状況はなにも変わっていないということです。2020年にはジョージ・フロイドが警官に殺害され、BLM運動が全国的なデモへと発展しました。マルコムXが亡くなって半世紀以上が経っても、状況はなにも変わっていないのです。
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siteymnk · 1 year
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映画「アビー・ロード・スタジオの伝説」を観る。監督メアリー・マッカートニー。
創立90周年を迎えたアビイ・ロード・スタジオのドキュメンタリー。クラシックからポップ、映画音楽、ヒップホップまで、アビイ・ロード・スタジオの幅の広さ、多様性、創意工夫などを振り返る。
非常にタイトに、押さえるべきところは押さえているドキュメンタリーといった感じ。ま、ビートルズ色はやはり濃いめです。仕方ないか。
なので新しい発見はあんまり無かったが、007ゴールドフィンガーのタイトル曲(シャーリー・バッシー)の録音にギタリストとして参加してたのが若き日のジミー・ペイジだったってのは面白かった。
最大の売りは、インタビューで出るべき人がほぼ全員出演している事だろう。ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ピンク・フロイド、クリフ・リチャード、エルトン・ジョン、ジョン・ウィリアムスと来てジョージ・ルーカスまで出て来る。
オアシスのギャラガー兄弟がおまけ程度に登場するのだが、個人的にオアシスの洗礼を受けていないので、ただの横柄なビートルズおたくにしか見えなかった。
タイトルの"If these walls could sing"の意味は、最後のポール・マッカートニーのセリフから。
★★★☆☆
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alternono · 2 years
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220万人―――米国で拘置所や刑務所などに収容されている人の数だ。世界中の収監人口の25%は米国に集中しており、アメリカの収監者数は世界で飛び抜けている。(「ワールド・プリズン・ブリーフ」のデータによる)。その40%を占めるのは黒人だ。黒人人口が米国全体の13%であることを考えれば、この「40%」がいかに大きな数字かは明白だ。
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ari0921 · 1 month
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)5月3日(金曜日)
   通巻第8237号 
 カリフォルニア州立大学キャンパスはバリケード封鎖、「解放区」
  プロ・イスラエル学生は占拠派に殴り込み、大乱闘。次はどうなる??
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 混沌。無秩序、暴力と憎しみ。
 左翼学生の狼藉はパレスチナ支援を看板にしているが、じつは勢力の拡大を図っている。ジョージ・フロイド事件がBLMの暴動となったように、モブが混乱を楽しんでいるのか。
 暴徒化したのはバイデン政権がイスラエルに260億ドルの追加援助をきめたことが切っ掛け、ガザの住民等は米国の学生運動に「希望がある」と言った。
 コロンビア大学とNY市立大学には警官隊が導入され、300名前後が逮捕された。NY市長は極左のエリック・アダムスである。
 ホワイトハウス報道官は「抗議は重要だが、憎しみによる暴走は非難されるべきだ」とのコメントを出した。また議会共和党は予算案を可決させたジョンソン議長解任の動きが活発化した。
 
 キャンパスがテント村で占拠されているのはミシガン大学、バーモンド大學、ジョージタウン大学など。左翼過激派の大學占拠は22州、34の大學に及んでいる。
 警官がデモ隊を排除したコロンビア大学の学長は「警察は5月17日まで校内にとどまって欲しい」と要請している。
カリフォルニア州立大学キャンパスは入口で学生等が検問所を設営し「解放区」が出現した。州当局の見積もりで現在までの物理的被害額は100万ドルを超えた。
『テント村』にヘルメットにゲバ棒武装した「学生」らが殴り込みをかけ、花火を投げつけるなど、座り込み学生等はガス・スプレーなどで応戦した。まもなく火焔瓶が登場するだろう。
UCLA、UCBA(カリフォルニア州率大學バークレー校)、NYではNY市立大が、ボストンでもエール、ハーバード大學で同様な抗議活動と反対派と、その列にアラブ系の政治団体が入り乱れ、もともとは「パレスチナ支援、反イスラエル」の声を上げていただけだった。大學キャンパスに限定されているが、街中へ飛び火するとモブが便乗し略奪が起こる。治安ももっと悪化する。
ベトナム反戦運動もカリフォルニアから全米に飛び火した。
騒乱、内乱状態をつくりだし、ニクソンは「法と秩序の回復」を掲げて、地滑り的な再選を果たした。このときの構造と似ている。
デモ隊はますます過激化するだろう。プロが混入し、社会を混乱させることがかれらの目的だからだ。
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mokkung · 4 years
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映画と黒人差別  〜「ドゥ・ザ・ライト・シング」が教えてくれること〜
2020年5月25日、アメリカのミネアポリスで黒人男性(ここではあえて黒人と記載しておくが)であるジョージ・フロイドさんが白人警官に押さえつけられ、そのまま死亡した事件が発生し、その動画がSNSで広がり、現在全米で抗議デモが起こり一部は暴動に発展しました。
日本のメディアでは暴動のことばかりが報道されているし、Black Lives Matterという運動に関連して声高に訴える人を冷笑する人がいたり、いやいや“All Lives Matter”だろという意見も散見されます。いろんな意見があることは承知ですが、映画ファンである僕なりに今回の件について、映画と関連させて意見を述べさせてください。
“All Lives Matter” ではなく “Black Lives Matter”
先に言っておきますが、僕は略奪や暴力行為を肯定するつもりは全くありません。ただ彼らがなぜこんなに怒り、悲しみ、声を上げているのかについて、もっと理解し考えるべきだなと思っています。
All Lives Matter、それは当たり前です。そんなことは誰も否定しません。なぜ“Black Lives Matter”なのかです。Matterという言葉は、“What's the matter?”(どうかした?なにか問題?)、“It doesn't matter.”(構わない、それは関係ない)といった表現があるように、問題・事柄・案件などという意味の単語ですが、重要なことという意味合いになることもあります。
日本語ではしばしば「黒人の命”も”大切だ」と訳されていますが、これまでの文脈抜きで、この言葉だけ抽出してしまうと誤解を生じかねないと思います。なぜ”も”が付くか。それはこれまで、そして現在でもアフリカ系アメリカ人たちが受けてきた苦難を踏まえてのことです。Black Lives Matterは、「(これまで散々軽んじられてきた)黒人の命に関わる問題」⇒「(白人の命だけでなく)黒人の命も大切だ」という意味なのです。
ご存知のように、いわゆる黒人と呼ばれる人々の祖先の多くは18世紀に奴隷制度のもと、アフリカからアメリカ大陸に強制連行されて、非人道的な扱いを受けてきました。クエンティン・タランティーノ監督の映画「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年)に描かれているように、彼らが奴隷制度の中で受けてきたひどい仕打ちは、本当にひどいものでした。さらには映画「ヤコペッティの残酷大陸」(1971年)も奴隷制度の悲惨さがよく伝わる映画として重要です。こちらはフェイクドキュメンタリー的な手法で奴隷制度がどのようなものであったかを描いていますが、本当に悲惨で嫌な気持ちになり腹が立ってくるほどです(でもこれが過去にあった本当の出来事)。
・映画「ジャンゴ 繋がれざる者」 (個人的にタランティーノの映画の中でトップレベルに好きな作品) ・映画「ヤコペッティの残酷大陸」 (注意:不快な映像を含みます)
奴隷制度が撤廃された後も、特に南部を中心とした地域ではアフリカ系アメリカ人に対する差別意識が強かったし、1950年代の公民権運動を経て、法的に差別が撤廃された1960年代以降から現在までも、やはりアフリカ系アメリカ人に対する差別的対応は続いています。それらは「ドリーム」(2016年)や「デトロイト」(2017年)、「ブラック・クランズマン」(2018年)などで描かれています。大ヒットしたマーベルヒーロー映画「ブラックパンサー」(2018年)や、傑作「ゲット・アウト」(2017年)もアフリカ系に対する差別問題に対するメッセージを変化球的に組み込んだ映画と言って良いでしょう。
・映画「ドリーム」 (人種差別がいかに無駄無駄無駄〜!なのかを明快に描いていると思います) ・映画「デトロイト」 (アフリカ系としてアメリカで生きていく人たちがどういう思いをしているのかが垣間見える映画) ・映画「ブラック・クランズマン」 (レイシストとの論理がいかにに浅ましいかが良く分かります) ・映画「ブラックパンサー」 (個人的にMCUベスト映画、敵役のキルモンガーとそれに対するアンサーが良い) ・映画「ゲット・アウト」 (ユーモアも恐怖も含有した、それでいてメッセージもしっかりある一級エンタメ作品)
こうした映画を通して分かることは、アフリカ系アメリカ人たちはアメリカに来てからずっとつらい思いをし続けてきたこと、制度上は差別が撤廃されたのに、それでもただアフリカ系であるというだけで、白人と差別され不当な扱いを受け続けてきたこと、そしてそれは今も続いているということです。日本で暮らしていると実感は薄いですが、これらの映画で描かれているようにアフリカ系であるというだけで不当に警察に疑われたり過剰な暴力を受けたり、チャンスを奪われたり理不尽な迫害を受けています。今回のような警察の理不尽な暴力による人死にだって、もうこれまで何回あったんだっていう。そういう辛い気持ちや不満が積み重なってきた上で、現在のBlack Lives Matterなのです。だからAll Lives Matterでは無いのです。
映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」
いろいろ作品を列挙しましたが、今回の事件に関連して僕が真っ先に思い出したのは映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」(1989年)でした。というか、今回の事件を代弁するような映画なのです。
youtube
ニューヨーク、ブルックリンの貧しいアフリカ系アメリカ人街に住む人々と、そこでピザ屋を営むイタリア系アメリカ人たちとの間に言い争いが生じ、それが暴動に発展する様子をコミカルに描いた映画です。
この映画の監督は前述した映画「ブラック・クランズマン」の監督でもある、スパイク・リーで、彼はアフリカ系アメリカ人に対する差別を題材にした映画を取り続けています。スパイク・リー監督自身も、今回この映画の映像を絡めたメッセージ動画をツイッターに投稿していました。
ご覧になると分かると思いますが、この映画は人々の中に潜在する差別意識や民族主義的意識は、理性的にコントロールされたり、うまく付き合っていけるレベルであったとしても、小さな摩擦を繰り返すうちに増幅されかねないことが巧みに描かれています。
ピザ屋の店主であるイタリア系のサルは、客であるアフリカ系の人々とも友好に付き合っているように見えるし、住民たちから好意的に受け入れられている。勤務態度の悪い主人公のムーニーに、怒りつつも寛容な対応を続けている。だけど、黒人文化にリスペクトが無いと抗議されたら、自分はイタリア人だから黒人など関係ないとムキになる。
主人公のムーニーはピザ屋のバイトとしてイタリア系の人たちとの関係を悪くしないようにしているが、アフリカ系の仲間たちも大事にしている。自分の妹に馴れ馴れしいサルに対して不信感を抱く。
サルの息子兄弟の兄はアフリカ系に対する偏見や差別意識が強くアフリカ系の連中との交流に拒否的で、父親のサルが寛容すぎることに苛立っている。一方で弟は兄がおかしいのではないか、ムーニーとは良いやつだと思いつつ、兄の言うことに逆らえない。
こうしたそれぞれが抱えた小さな不満や軋轢が、次第に露骨なヘイトにつながることを丁寧に描いていくのがこの映画の特徴です。主人公のムーニーは、何とかバランスを保っていたようでしたが、友人のラジオ・ラヒームが命を落としたことをきっかけに一気に暴力に舵を切ってしまうのでした。
ラジオ・ラヒームという人物は、右手にLOVE、左手にHATEと書かれたゴールドの大きなリングをつけて、LOVEとHATEはぶつかり合っていることを語るシーンは最も印象的な場面の一つです。僕たちの中に潜在するHATEが現れそうになった時、LOVEとHATEがぶつかり合う時、強く意識して理性的にHATEを押さえつけなければならないと思います��
ラジオ・ラヒームのLOVE&HATE語り
そして僕が個人的にこの映画で感銘を受けたのは、アフリカ系アメリカ人たちの行動を全面的に肯定して描いているわけではないということです。映画には雑貨店を営む韓国系の夫婦が登場しますが、ラジオ・ラヒームは韓国系に対しては高圧的な態度を取りますし、終盤の暴動シーンでは、一部のアフリカ系がトラブルの経緯に何ら関係のない韓国系の夫婦の店を攻撃しようとし、理性的な人々に抑止されるという場面がありました。差別的な対応を受けている彼らの中にも、他人種へのHATEが芽生えていることを表しています。またムーニーの勤務態度が悪いことに苛立つイタリア系の家族の気持ちは分かるし、一方的に黒人文化を称えるために写真を飾れと訴えたり、店内で爆音で音楽をかけることは、当然迷惑でしかないし、アフリカ系の登場人物たちの「ダメじゃんそれ!」って言いたくなる描写もしっかり描かれています。人物の一方的な描き方や、ジャッジするような姿勢は極力排除して、観る側に多面的な解釈を与えようとしているのでしょう。
最終的に暴動の翌日、ムーニーとサルが顔を合わせるシーンでの2人の様子は、暴力行為の虚しさと、暴力が更にHATEを生みかねないことを示していると思います。
映画の最後は、非暴力主義であるマーティン・ルーサー・キングの言葉と、暴力を支持するマルコムXの言葉が流れ、その2人が握手をする写真で幕を閉じます。この映画は最後まで、何が正しいのかという結論めいたことは言及しません。最終的にこの映画を観た私達が何を考えるのかを試している、それがこの映画です(しかし少なくとも暴力だけで前に進むことはないということは伝わると思います。)
長く書いてしまいましたが、今回のジョージ・フロイドさんの死と、それに続く一連の運動を通して、改めてアフリカ系アメリカ人を中心とした人種差別について考える必要があります。またこの事件は外国の問題ではなく、日本に住む僕らも関連することです。日本においても、外国人に対する偏見や差別、特に韓国や中国との国家間の関係性と市民レベルの関係性をダイレクトに重ねて、ヘイトな思考に突き進んだり差別的な態度をとる人々がいることに、僕は危機感を感じています。��れを機に日本においても差別意識の見直しが成されることを期待します。
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plasticdreams · 3 years
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12 名前: 2021/07/15(木) 21:41:32.23 ID:udQ64hiL0.net 妊婦に拳銃突きつけて強盗とかで前科9犯の極悪人を聖人だとか頭イカれてるよな普通に 308 名前: 2021/07/15(木) 22:48:00.23 ID:LQHGvTOn0.net >>12 神様はお怒りです 417 名前: 2021/07/15(木) 23:42:16.09 ID:B74y3foS0.net >>12 神様「それな!」
聖ジョージ・フロイドの壁画、雷が直撃して崩壊する : ゴタゴタシタニュース
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toshihikokuroda · 8 months
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若者BOXワイド 朝鮮人虐殺100年 負の歴史学び後世に伝えよう
一橋大学大学院で朝鮮近代史を研究 牛木未来さん(24)
2023年9月17日【青年】#しんぶん赤旗
他国の友人傷つけたくない
 日本の若者の間では韓国のアイドルグループに親しみを持つ人たちがいる一方で、SNSでは在日朝鮮人に対する差別的な書き込みなどが後を絶ちません。こうした問題を自分事として捉える若者がいます。(田中真聖)
 関東大震災時の朝鮮人虐殺から100年。牛木未来さん(24)は、一橋大学大学院で朝鮮近代史を研究しながら負の歴史に向き合おうと奮闘しています。
 牛木さんが朝鮮半島に興味を持ったきっかけは大学2年生だった2018年の夏。日韓の学生が交流する民間のプログラムに参加しました。
 韓国の学生と日本軍「慰安婦」問題や徴用工問題について対話した際、牛木さんは「1965年の『日韓請求権協定』で解決済みだ」と話しました。これに対し、韓国の学生から「被害者自身の賠償請求は終わっていない」と言われ、言葉に詰まったといいます。
 「当時の私は日本政府の見解も一理あると思っていました。それに反論したのが仲良くしていた子だったのでショックと同時に、自分の歴史認識の甘さを恥じました。『二度と他国の友だちを傷つけたくない』という気持ちが、今の自分の原動力になっています」
 牛木さんのそれまでの歴史認識が塗り替えられるような出来事はこの対話の直後にもありました。この年の10月から11月にかけて、韓国大法院(最高裁)が、戦前の日本企業に強制連行された元徴用工をめぐる訴訟で、日本製鉄(旧新日鉄住金)、三菱重工業に賠償金の支払いを命じる判決を出したのです。
 「韓国の学生と対話したすぐ後だったので今でも覚えています。日本による朝鮮への植民地支配はまだ終わっていないことに気づきました」
政治語りは日常
 19年の夏、交換留学で米国へ。滞在していたミネソタ州では人種差別の問題やフェミニズム、植民地支配の歴史などを学びました。
 「現地で仲良くなった香港からの留学生が『友だちが民主化を求めるデモに参加している』と話すなど、日ごろから政治や社会の問題について語り合うことが当たり前にありました」
 帰国後、同州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫され殺害される事件が起きます。
 「現地にいた友人から『大変なことが起きた』という連絡がひっきりなしに届きました。事件が起きた現場は私もよく通っていた場所です。衝撃は計り知れなかった」
無知ゆえの差別
 韓国の学生との歴史認識をめぐる対話や米国での留学などを通して、朝鮮近代史の研究を志すようになりました。21年には大学院のゼミ仲間と一緒に『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』を出版しました。
 「官僚や外交官を志望する友人と話すと、彼らは歴史について知らないことが多いと感じることがたびたびありました。知らないことで友人が差別に加担してしまわないか。危機感が募りました」
 牛木さんは、韓国の学生と対話したことで、日本人どうしで加害の歴史を学び深めていく場をつくることの大切さを知ったと強調。今後はさまざまな運動に取り組む人たちと連帯していきたいと語ります。
 「ジェンダーは日本軍『慰安婦』の問題とも関係があります。歴史にあまり関心のない人でも、ジェンダーの問題から興味を持ってくれる。私にはないような対話の手法を持つ人が多いです。一人ひとりの中にある社会への違和感に語りかけ、植民地支配の歴史について学ぶ人を増やしていきたい」
NPO法人「ラオン」について
 NPO法人「ラオン」は、日本に住む学生や若者向けに在日朝鮮人をめぐるさまざまな問題について学ぶ場を提供し、文化交流を推進しています。4月に発足しました。おもに首都圏内で活動。日本の植民地支配の歴史学習を目的として、映画上映会や読書会などを行っています。事務局は牛木さんを含め4人。他に10人程度の会員がいます。
 在日朝鮮人の学生などとともに、関東大震災時の虐殺の歴史を記憶し、差別に反対するパレードに参加するなど活動を広げています。
 ラオンの活動に協力しようと思い会員として参加している一橋大学大学院の熊野功英さん(23)は「在日朝鮮人に関する問題は日本人側の歴史認識が問われている問題です。ラオンは在日朝鮮人当事者のみに語らせるのではなく、日本人がまずは歴史を学び、当事者とも連帯するという学びのあり方を大事にしていると思ったので、協力しようと思いました」と語ります。
 ラオンの事務局で運営に携わる同大学院の小谷英里さん(29)は「参加者からの『対話の場があってよかった』という声を聞きながら、人々が集える場をつくり続けることは、学習を深め、連帯していくうえで大切であると感じています。今後はフェスタの開催など、活動の幅を広げていきたいです」と意気込みます。
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jaguarmen99 · 7 months
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22: 名無しさん@涙目です。(庭) [PL] 2023/11/25(土) 13:16:50.79 ID:pxXDosPB0 プリズンブレイク展開 8: 名無しさん@涙目です。(庭) [PK] 2023/11/25(土) 13:13:19.02 ID:Cg1tV03z0 犯人はこの中にいます!
痛いニュース(ノ∀`) : 黒人ジョージ・フロイドさんを殺した警官。刑務所内で刺され重傷 - ライブドアブログ
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dai-mori · 4 years
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コロナウイルス感染を機に世界各地で様々な問題が露呈し、アメリカでもジョージ・フロイドさんの死をきっかけにデモ、そして暴動が起きている。動画で彼らが示すメッセージが私の胸に強く響く。ただ静観し待っているだけではダメだ。冷静さは必要だが「暴力ではない何か」で行動を起こそうと思う。
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xf-2 · 4 years
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国連はソーシャルサイトの公式アカウントで、米国など世界各地で暴力行為を扇動している極左過激派「アンティファ(ANTIFA)」や他の左翼組織を擁護した。
ジュネーブの国連事務所は6月19日(日本時間)、公式ツイッターアカウントで、アンティファが使う旗の画像を掲載し、「アンティファと他の反ファシスト活動家を国内のテロリストとして形容する、米国司法長官の最近の声明に深い懸念を表明する」とした。これは、国連内の自由と平和的な集会の権利に関する専門家グループの見方だという。
国連事務局はさらに、米司法長官の発言は「表現の自由と平和的集会の権利」を損なうと述べた。20日までにこのツイートは削除された。削除に関して説明はない。
米国では全土規模で、警官の過失で死亡した黒人市民ジョージ・フロイド(George Floyd)さんの事故を契機とする差別抗議運動「黒人の命は大切に(Black Lives Matter, BLM)」が起きている。ウィリアム・バー(William Barr)司法長官は5月31日の声明で、一部の都市で起きた暴動には、アンティファや他の過激派組織が暴動に関わっていて、「国内テロ」と例えた。
米当局は、過激派グループとつながりのある特定の個人に対して包括的な調査を行っているという。バー長官は6月8日、FOXニュースのインタビューで、「アンティファに関連する特定の個人には、集中的な調査を行っている」と語った。
ドナルド・トランプ大統領は5月31日、政権はアンティファをテロ組織に指定すると発表した。この表明について、国連のフィヌエラ・ニー・アオライン(Fionnuala Ní Aoláin)氏は、「思想の自由の侵害にあたる」として政権に懸念を表明した。国連によれば、今回のアンティファを擁護する見方は、同氏の意見が含まれる。
アオライン氏は国連で「テロリズムとの対抗および人権と基本的自由の促進と保護に関する」特別報告官を担当する。同氏は、BLM運動に対する米国の対応に遺憾を示した。「国際人権法は、表現、結社、平和的集会の自由の権利を保護している。米国がこれらの基本的権利を損なうような方法で抗議活動に対応することを選択したことは、とても遺憾だ」
アオライン氏はさらに、「テロリズムとの例えを安易に使うことは、合法的な抗議活動を弱体化させ、米国の憲法上の価値観の特徴である表現の自由を衰えさせる」と警告した。同氏は、投資家で左派リベラリストのジョージ・ソロス氏が設立した国際的な助成財団オープン・ソサエティ財団(Open Society Foundations、OSF)の女性プログラム理事長も務める。
アンティファの起源は、ドイツの「反ファシスト」運動にまでさかのぼる。欧州で共産主義革命を扇動するため、旧ソ連が前線作戦の一環として行っていた。在米アンティファは、権威主義に対する闘争と主張している。
アンティファのメンバーは共産主義者や社会主義者、その他の急進左翼で構成される。彼らはただ単に、自分たちのイデオロギーに合わない政党や個人を「ファシスト」とレッテルを貼り、暴力を正当化している。アンティファはしばしば、トランプ大統領支持者に対して暴力的に振る舞う。
6月16日、BLM運動で飛び火したフランスでは、市民と警察との激しい衝突に関わったアンティファのメンバー24人が逮捕された。5月、リヨン市で、警察官を殺害するために銃器を入手した疑いで、アンティファのメンバー2人が逮捕された。
5月30日、日本の東京・渋谷でも、警察に一時取り押さえられたクルド人男性を含む、180人近くの反ファシスト、無政府主義者が関わるデモ行進が行われた。このデモについて、在日クルド人を支援する「一般社団法人日本クルド文化協会」は6月13日、デモの主張に賛同せず、偏見を助長しかねないと批判的な見方を示した。
左翼運動の取材を続ける米ジャーナリストのアンディ・ノー(Andy Ngo)氏は、米メディアの取材の中で、BLM運動に紛れるアンティファに注意が向けられていないことに警告を発している。「主流社会やメディアは、極左過激派が暴力的になることへの正当性と権利を与えている」
(翻訳編集・佐渡道世)
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