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#廃墟にアートを感じてほしい
nemosynth · 10 months
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Ambient Kyoto 2023 超個人的記録
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めっさ個人的ですが私は40年前の中学んときに校外学習で京都新聞社を見学し、輪転機がぐるんぐるん回ってるのも見ました。当時は旧来からの写植からワープロ的な電子文章編集に切り替わりつつある過渡期で、どっちの職人さんも居はりました。 そんな場所が40年後の今、がらんどうの鋼鉄とコンクリのインダストリアル廃墟みたいなホールになって、秀逸なアンビエントのインスタレーションになる、中学生だった私がハーフセンチュリーを超えた歳になって同じ場所に立つ。長生きするものです。
それを見に行った超個人的な記録。 ネタバレもちょっとあるし、そもそもどうでもええ話ばっかなので、見やんでもええ人はどうぞパスしておくれやす〜♬
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Ambient Kyoto 2023は、主に2つの会場で開催。
第ニ会場が、この京都新聞社の巨大地下室。かつての印刷工場であり、今は輪転機も撤去された廃墟空間。 第一会場は、昨年に引き続き京都中央信用金庫の旧厚生センター。
第ニ会場では、先日逝去された故・坂本龍一と高谷史郎によるコラボ「async - immersion 2023」。 第一会場では、Buffalo Daughter、Corneliusによるインスタレーション。
その、教授と高谷氏によるコラボ、圧巻。やばすぎ。
空間内の随所に設置されたスピーカーから、大音量でアルバム「async」の曲が立体的に包み込んでくる。三次元ミキシングのようなもの。おかげで普段は聴こえてなかった音も聴こえてくる。
その空間。印刷工場だった漆黒の冷たい鋼鉄とコンクリのインダストリアルな廃墟空間に、超々横長のLEDスクリーンが一面。 その映像はアルバム「async」のジャケにもつながるのだが、A/D、D/A変換を象徴的に観ているよう。デジタイズの彼方へ意図せず飛び込んで消えていく人々や飛ぶ鳥、一瞬で消える命のはかなさ。 D/Aされてレンダリングされた自然も、更に後追いで時間軸を圧縮される。タイパ重視な今の時代を可視化したかのよう。光学的VariPhraseによるグルーヴ・クォンタイズみたい。
音と映像も非同期。
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9時前に到着、開場前から並ぶ。私の前に3名。
客入れが「garden」というのがいい!
そして「andata」が、まるで教授の葬送に思えて大泣きしそう。
「solari」では、子どもの時にまさにこの場に立ってたはずの自分が時空を超えて今ここに再び今度はこんなアートに埋没しているという圧倒的感慨に押しつぶされそうに。
「ZURE」の演出、秀逸! サイバーネイチャー。
「stakra」人はどうやって音の前後パンが分かるのか。f特を聞いてるのは分かっても不可思議すぎる。しかもこれ、最後の終わり方がア��バム版と微妙に違う、別テイク?別ミックス?三次元ミキシングの帰結? 
「fullmoon」の演出、秀逸! まるで今まさに急速進行している世界情勢を予見したかのようであることに震える。
「async」音響に圧倒。非同期のコーダに押し倒される。理解できない言語が生まれた喜びの産声なのか、新種の誕生なのか、その力に押し倒されて声も出ない。
「Life, Life」デビシルの重低音。最後の一節がまたいい。
「garden」これはもうandataのメロが聴こえてきそうな気がするくらい、音響的シミュラクラ現象。
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そしてふたまわし観てしまいました。
再びの「andata」は、もはや教授の葬送ではなく、全世界、全地球への葬送、戦乱や破壊、環境喪失、奪われ喪って寄る辺もなく浮遊する、その暴力への憤りすら内包。そう、憤り。
破断するような音と、震災ピアノの銹。鍵盤は人工秩序だと知らしめてくれる映像。それを自然に戻そうとした教授の音響と高谷氏による映像。
言葉にならないものを音で分節化する。音にとぎすまされる。
非同期とは、しょせん分かりあえない他者たちに囲まれる体験。 冷たい鋼鉄の暗闇がからっぽな部屋で、圧倒的な音と光とで非同期。 でもそれが新しい言語。それが新しい世界。
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ひるがえって第一会場にて、Buffalo Daughterのインスタレーションがエナジェティックで生命力に溢れてて、生き返った気がして嬉しかったです笑
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「Everything Valley」愉快でひょうきんで高精細な小宇宙を内包したような立体図形たちがドヤ顔でパレードする。おちゃめな丸い図形たち。大真面目ぶった四角いやつら。みんな自信に満ちあふれてて楽しい。 この没入感の中でクラブみたいに踊りまくってる人がいてもおかしくない。
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「ET (DENSHA)」まるで音色たちが形をとりたいと願望したとしたら、こんな形をとりたかったんじゃないかという。
尚、このあとに山本精一氏による「Silhouette」という、これぞほんまアンビエントにもわもわしたモノクロっぽいように色調を抑えた映像音響作品が続く。アクの強いあとのお口直し的。
Corneliusのはポップで分かりやすかったし、さしずめフレンドリーなダムタイプ、菊本さんのクロスモーダルミュージックへのイントロ、霧の部屋も体験として最高、もっと言えば知的アトラクションですらあるのですが、僕には他の作品のコンセプトがやばすぎて、やられてしまいました。
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死と生、なんかよみがえってきた、還ってきた気分です。
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すごい良かったです、今年も。Ambient Kyoto。教授と高谷さんのやつだけでも絶対に観とかなあかん、一生もんの経験です。
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来年も期待。
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nozawa-seminar · 11 months
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野澤ゼミの夏休み〜廃墟とアートの結節編〜
どうもこんにちは。4期生のチイノです〜。
秋もなんとなく深まってきましたね。日没が徐々に早くなっていくのを感じます。秋の夕暮れから夜の時間帯がすごく好きです。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、芸術の秋、秋、あき、空き家、、、
空き家問題!?!?
そうです、今回は空き家と芸術について書き綴る予定でございます。
きっかけは、10月某日。NHKスペシャルの空き家問題にて我らの先生が語っていた、
『空き家の定義を広くするべき(たぶんこんな感じのニュアンス)(違ったらごめんなさい)』
というお話です。確かに定義難しいよな、
空き家は、居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物のことを指します(空家等対策の推進に関する特別措置法 2条より抜粋) 具体的には、1年間を通して人の出入りの有無や、水道・電気・ガスの使用状況などから総合的に見て「空き家」かどうか判断する、とされます。
(NPO法人 空き家・空き地管理センターより抜粋)
んー、意図して日常生活や営業が行われていないという解釈が妥当かなぁ。と考えていた時、私が訪れた興味深い場所と関連づけて語れないかと思いパソコンに向かいました。
その場所とは、歌舞伎町の中心にある廃墟ビル、
『王城ビル』です!
このビルで、現代芸術集団「Chim↑Pom from Smappa!Group(チンポム)」が仕掛けるプロジェクト『ナラッキー』という展示がポップアップで行われていました。
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これは奈落をモチーフにビルの内装全てを展示物として見学できる場所として供されていました。
これだけ聞くと、ただの展示物じゃんって感じですよね。
面白いと感じたのは、雑居ビル・廃墟ビルである状態をそのままにして、彼らのアートと融合させて展示物として存在している点です。
具体的に言うと、壊れた壁、穴の空いた床、ケーブルが剥き出しの扉全てそのままの状態で展示物の一部になっているのです!(意図的に壊した箇所もあると思いますが)
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作品自体の詳細は今回あまり関係ないので割愛します(芸術の活かし方、アプローチ方法に焦点を当てているので)
ではどこが都市政策的観点にて語れるのか、三点お話しします。
1.過去に入っていたテナントを想起させるような場所作りをしていること。
1964年に完成した当ビルは、2020年まで営業をしており、その間に居酒屋やカラオケ、バーなどが業態を変えながらテナントとして入っていたようです。
以下の写真を見てください!
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来場者が歌えるカラオケ!出口には簡易ですがコンセプトに馴染んだビストロがありました!
特に、来場者も巻き込んでアートの一部に参加できる当カラオケは先進的で面白いですね。
過去のビルの状態を擬似的に再現する粋な仕掛けはエリアマネジメント等でも要応用できるでしょう!
2.エリアを巻き込んでいること。
チケット売り場から、ビルの入り口は離れた場所にあり、歌舞伎町のエリアを経由します。その道中には、弁財天を祀る歌舞伎城を見守る神社を通ります。チケットを購入する際、「その神社に参拝をしてからビルに入場してください。」と。
すでにそのエリア自体がアートなの!?!?
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エリアを巻き込みながら、自己の作品を通して、エリアも作品も来場者もより良いものへ昇華する仕掛け。コンセプトとしてまちを巻き込む仕掛け。少なくても来場者にとっては、まちと普段は何気なく通過してしまう神社とを繋ぐ結節点の役割として、芸術が機能した瞬間じゃないでしょうか。
3.これらを通して歌舞伎町というまちの過去現在未来を示している、なんとなく感じられる仕組みとして機能している事。
これは語るまでもないでしょう。
来場後、気になったので調べました。どんな感じでこのプロジェクトが生まれたのか。
このプロジェクトは今年の8月に誕生した「歌舞伎町アートセンター構想委員会」が音頭をとって行なっています。
さらに調べてみると、バックアップとして新宿区も協力しており、地域全体で連携したプロジェクトだと読み取れますね!
今回はそのプロジェクトの一環として、彼らに参加を呼びかけた運びのようです。
通常の美術館と違い、廃墟ビルを芸術に落とし込む。このような先進的な取り組みの影には理解ある(視野の広い・挑戦を厭わない)行政の手助けがあると良いのかな、、、なんて思ったりもしました。
あ、廃墟の定義をはっきりさせろってですよね。
廃墟とは、放置されて荒れ果てた状態になった建造物や施設や集落などの総称(https://gimon-sukkiri.jp/haikyo-haioku/抜粋)
つまり空き家の定義を広くする点で今回の事例は、
管理者をはっきりさせ、適切に(=エリア文脈を活かす・過去の継承・オープンなスペースに)管理されている、適切な団体に使用させているという点で、空き家問題にアプローチできる一つの先行事例になり得るのではないでしょうか。
ちなみに、私個人としては通常のリノベーションとはなんとなく違う気がしています。
ただそれを学問的に言語化できるほど、今回の件は深掘ることができなそうです。まだまだ勉強が足りないです。頑張ります。
また今後別の切り口として、耐震性等の安全面は?今後の利活用のコンセプトは?それらに関する、条例、規制、ルールは?根拠は?
多角的に深化が図ることができそうです。
いわゆる空き家、いわゆる廃墟ビルは今後の日本で増えて行くでしょう。今回のような事例がモデリング・または発展させることができたなら、まちはもっと楽しくなるのだろうなぁと思っています!
ということで長くなり過ぎても読みづらいので、今回は締めさせていただきます。長いのは秋の夜長ぐらいでいいよってね(・・・)
お付き合いありがとうございました。
皆様も素敵な秋の時間をお過ごしください!
また、野澤ゼミはInstagram(@nozawa_seminar)も更新中です。
ぜひチェックしてみて下さい!
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ロワー・イーストサイドの民俗史家
この40年間、この界隈の最も粘り強いアーティスト兼アクティビストだったクレイトン・パターソンのこと
ーーミス・ローゼン、2023.7.8
アーティストであり民間歴史家のクレイトン・パターソンは同じロワー・イーストサイドの店構えに40年間住んでいる。道に面した大きな窓のすぐ内側にある古い布張りの椅子に座って、視線を集めているから、すぐわかる。トレードマークの銀色の髭が胸まで流れ、微笑むスカルがついたオリジナルのクレイトン・キャップをかぶっている。74歳のパターソンは、あまりに長いあいだロワー・イーストサイドでこの場所を題材にしたアートをつくってきたので、ここの歴史と自分の人生とが切っても切れない状態になっている。10年ほど前、彼はこの界隈を出て行きそうになった。ジェントリフィケーションの進行の速さ、行きつけの場所の閉鎖、親しい友人の死などに嫌気が刺したのだ。タイムズ紙は彼が去ることを「マンハッタン最後のボヘミアン」が退場すると記し、一時代の終わりだと告げた。しかし結局パターソンはそこにとどまった。
写真キャプション: ・クレイトン・パターソン。2023年7月6日、自宅にて。 ・ニューヨーク市警が武装した警官を乗せた車両を「ブレット・スペース」(ロワー・イーストサイドのアーティストコレクティブ兼ギャラリー)の前に止めたことに抗議して作られた段ボールの戦車 ・意識がない様子の人をチェックする警官 ・放置されていることに抗議して放火された公衆トイレ ・伝説のミュージック��ラブ、CBGB
カナダのアルバータ出身のパターソンは、最近私に自分の出自を「労働者階級の悪い方の端っこ」だ説明した。15歳で家を出ると、その後15年をさまざまな美術学校の学生や教師として過ごした。1979年にパートナーであるアーティストのエルサ・レンサアと共にロワー・イーストサイドに来ると、地主が手を回した放火、政府による差し押さえ、そして10年間にわたって「見て見ぬふり」をされてきたことによって、この移民たちの小さな居住区は廃墟と化した建物と捨てられた注射針が散見される場所になっていた。しかし、ニューヨーカーはなにもない場所を放ってはおかない。この界隈の安い不動産を目指して、すぐに不法占拠者やアーティストや社会ののけ者たちが群がってきた。パターソンはレンサアに贈られたペンタックス125SLRを持って道を歩き始めた。そしてセックスワーカーや詩人、学校に通う子供たちやパンクスなど、ロワー・イーストサイドを自分たちの街と呼ぶ人々の写真を撮り始めた。カメラは街の扉を開く鍵となり、そうでなければ行かなかっただろうところにパターソンを導いた。ピラミッドクラブのドラアグクイーンやハードコアのショー、ストリートの過激な抗議行動、CBGBやブレット・スペースなどのローカルなランドマークやアートイベント。その中には自分の指を切り落としたパフォーマンスアーティスト、ロジャー・カウフマンのイベントもあった。パターソンの写真は、コミュニティの赤裸々なタイムカプセルとなった。彼のロワー・イーストサイドでの生活を記録した「Captured(撮った!)」と題された2008年のドキュメンタリーで、パターソンは「ストリートを眺めているのは、水族館にいるのと似ている。通りを見ていればこういう活動がいつだって見えるんだ」と語っている。
写真キャプション: ストリートの撮影に出かけようとしている、パターソンのパートナーであり、クリエーティブ・コラボレーターのエルサ・レンサア
1983年にパターソンとレンサアはエセックス通り161番地を購入した。以前は仕立て屋が入っていた2階建ての建物だ。それから、生活費を稼ぐために「クレイトン・キャップ」を製作した。それは1986年にリリースされた、おそらく初のデザイナー・ベースボールキャップだった。その界隈から急速に消滅しつつあった衣料品産業から救い出して再利用した機械を使って、レンサアが刺繍のパターンをつくった。これがアーティストや著名人の間で大ヒットし、ジム・ダイン、デイヴィッド・ホックニー、ミック・ジャガー、マット・ディロンなどが顧客になった。その同じ年に、パターソンとレンサアは自分たちの店先をギャラリーに改装し、そこでジェネシス・P・オリッジ、テイラー・ミード、クエンティン・クリスプ、ダッシュ・スノーなど、地元の才能の展覧会を開いた。パターソンはギャラリー正面の窓を「ホール・オブ・フェーム(殿堂)」に変え、自らのポートレート写真シリーズ「ウォール・オブ・フェーム」を週替わりで展示した。被写体はほとんどが近所の住民で、グラフィティで埋め尽くされたギャラリーの壁の前でポーズをとっている。
写真キャプション: ・少年と彼のペット ・ポーズをとる若い女性 ・歩道に立つ若者 ・アーティストのブッチ・モリス
エセックス通りはパターソンにとって、80年代の高騰するアート市場への足がかりとなった。しかし彼はその状況にしらけていた。「金を儲けて、オデオンに行ったり、ミスター・チャオで食事したり。ブルペンでいちばん強い牛になるという競争ばかりだった」。その代わりに彼がやったのは、界隈でいちばんしつこいアクティビストとしてのキャリアを築くことだった。レンサアといっしょにつくったクレイトン・キャップを売った資金で「クレイトン・アーカイブ」を設立。ビデオ、アート作品、本、新聞の切り抜き、そしてロワー・イーストサイドからのさまざまな収集物。中には空のヘロインの袋もあった。ストリート写真は何千枚にもなった。「俺は他に誰も写真を持っていない人間の写真を持ってる。火事にあったり、家を失ったり、ホームレスになってすべてを失ったりしてるやつらだ」。パターソンの友人、グライフォン・ルーは、2021年にダウンタウンの書店兼アートスペース「プリンテッド・マター」でパターソンの写真展のキュレーションをした。写真のアーカイブを調べていくのは「段ボールの箱の内側から穴を開けているような、亡霊のポケットの中を探っているような感じだった」と言う。「雪崩てくる魂をどうやって整理しろっていうんだ」。
写真キャプション: ・90年代、9thストリートとアベニューDでの火災の後で ・抗議行動のサイン「ジェントリフィケーションは階級戦争だ。反撃しろ」「金持ちを追い出せ」 ・ホームレスの住宅支援デモに参加するデイヴィッド・(レッド)・ロドリゲス ・抗議団体ARTIST(Artist’s Response To Illegal State Tactics、不法な行政指針に対するアーティストの抵抗)を創設したロバート・レデルマン、1993年
パターソンは長い年月をかけて「ニューヨーク・タトゥー・ソサエティ」を組織してきた。この団体はアンダーグラウンドのアート表現がニューヨーク全体で禁止になったことを覆し、ロワー・イーストサイドを記録した数えきれないほどの本や選集を出版し、毎年実験的なアーティストやアクティビストの仕事を讃えるニューヨーク・アッカー・アワードを創設した。しかしパターソンが果たした最も重要な役割は「市民ジャーナリスト」としてのものだろう。1988年、パターソンがピラミッド・クラブでのパフォーマンスをビデオで録画していたときに、数ブロック先でトムプキンズ・スクエア・パークの暴動が勃発した。警察が公園から人を排除して封鎖しようとした後のことだった。パターソンは現場に駆けつけ、状況を録画し始めた。レンサアはテープを公園からこっそり持ち出して守る手助けをした。その映像はニューヨーク市警が抗議行動を抑圧した残忍な手法を捉えており、ニュースで放送された。ニューヨークの地方検事はパターソンを召喚して映像の提出を求めたが、パターソンは拒否し(その結果、法廷侮辱罪で収監された)、交渉の結果、映像への著作権を手にした。「人は俺のことを反社会的で反政府的なトラブルメーカーで、アナーキストだと思っているが、それはちがう。俺はアーティストなんだ。
写真キャプション: ・80年代後半の裁判所入口 ・ジェントリフィケーションへの抗議活動で投石によって割れたガラスに映ったパターソンの自画像
パターソンの映像と写真の作品はニューヨークやその他の場所で何百回も展示されてきた。その幾つかは、現在、市のフォトヴィル・フェスティバルの一部として野外に設置されている。しかしパターソンは自分を写真家と定義づけることを拒否する。カメラは彼の何十年にもわたる保存プロジェクトの一つのツールに過ぎないからだ。「俺のアートは一つひとつの作品じゃない。それはもっと大きなビジョンであり、生存、存在、そしてクリエイティブであり続けるということなんだ」。
写真キャプション: ・90年代初頭、ふざけてパターソンを撮影する警官。後ろに見えるのはテレビシリーズ “The Church of Shooting Yourself” のリック・リトル(彼が扮するパラノイアのフェイク・ジャーナリストがイーストビレッジの出来事を自撮りする番組)
ニューヨーカーに掲載。2023.7.8
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arakawalily · 2 years
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懐かしのカルーセルエルドラド #カルーセルエルドラド#メリーゴーランド#失われた風景 #廃墟にアートを感じてほしい #廃墟美 #廃墟遊園地 https://www.instagram.com/p/Cg3sLnQvpdZ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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arisakamigiwa · 3 years
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2021年9月現在、このこの廃墟が現存しているのかは分からない。 #廃墟ポートレート #廃墟好きな人と繋がりたい #廃墟にアートを感じてほしい #廃墟 #廃墟好き #廃墟萌え #廃墟写真 #廃墟マニア #廃墟美 #廃墟探索 #廃墟好きと繋がりたい #廃墟スタグラム (釧路市) https://www.instagram.com/p/CTXOPaEFwp_/?utm_medium=tumblr
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nanapon1107 · 4 years
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#佐渡島 #佐渡鉱山遺跡 #佐渡鉱山 #廃墟 #廃墟マニア #廃墟写真 #廃墟好きな人と繋がりたい #廃墟美 #廃墟にアートを感じてほしい #廃墟萌え #金属の質感が好き #崩壊寸前 #緑の風リゾート #悲壮感漂う (佐渡鉱山遺跡群) https://www.instagram.com/p/CGc8peZAsG6SrYJVrpA4AVdNvsmOYDWrkIebBY0/?igshid=1lr333k8rqshu
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インタビューbyChorareii(日本語ver.)
この記事はChorareii(@chorareii)によるインタビューを邦訳したものです。写真などが豊富に掲載されておりますので、chorareii.comを是非チェックしてみてください☆
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「メガロポリス東京に佇む侘び寂びの美しさを見いだすアーティスト、GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE。」
彼の作品や主催するプロジェクト「獸」では、自然と都市、有機的なものと技術的なもの、伝統的なものと現代的なものなど相反する概念が絶妙なバランスで表現されている。GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE(@gillochindox_gillochindae)は、その作品の本質や美学において、現代の東京という都市と深く結びついているアーティストである。しかし、一方でその作品は、不完全ではかない「未完の美」を求めた古来からの伝統的な日本人的自然観や世界観である「侘び寂び」の精神にインスパイアを受けている。
GCD☆GCDは、都市の景観を生命体として捉え、その根源やどのように都市が成長し、どのように崩壊するのか、またそこに生息する生物がどのように振舞うのかを着目している。彼のインスタレーションや、コンセプチュアルな作品、ビジュアルワークの中には、荒々しくも生っぽい素材が用いられることがあるが、一方で、デジタルの世界やテクノロジー製品などに通ずる精密さも見受けられる。また、彼の作品からはプログラミングやロボット工学への愛情も感じられる。
彼の最も野心的なプロジェクトである「獸」(@jyu_raf_arch._)は、7年間にわたって一連の展覧会とライブイベントを組み合わせたものが毎年開催される。彼自身が脚本した、東京の若者を象徴とした黒い獣が主人公であるシナリオをもとに展開されいく。 Chorareii: まずはあなたのアートについてお聞きしましょう。あなたの作品を初めて見たとき、私は産業的、機械的なインスピレーションを受けていると感じました。でもどういうわけか、テクノロジーが生み出す侘び寂びのような精神も同時に感じました?! GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE: そうですね。私は東京で生まれ育っているので、現代の東京の都市からインスピレーションを受けています。高層ビル、その間を駆け抜ける複雑な高速道路や鉄道網、そこで生きる青年とか。
あと、あなたに侘び寂びを感じさせたのは私が日本の古い芸術が好きなことが関係しているからかな。一応日本画専攻出身ですし、運慶の仏像や江戸時代以前の日本の絵画とか好きですね。ダイナミックだけど静かな感じでザラザラとした質感があるよね。 これに関連して、あなたの作品は有機的な側面を持っていますが、あなたの芸術的性格は何かロボット的なものを持っていると思います!すべてが形と機能で非常に調整されています。あなたの名前はロボット動物(a robotic animal)のようにも思えます。 「STATEMENT STONE PLATE」では、コード化された言語であるかのように特殊文字を使用していますね。 Instagramのプロフィールでも、ロボットの画像を使用しています。
ロボット工学の世界はあなたの芸術にどんな影響を与えますか? a robotic animalっていい表現ですね。ロボットって機械と動物の間だと思ってて、私の名前もギロチンと動物感が同居しているところが気に入っています。「STATEMENT STONE PLATE」や作品タイトルはプログラミングコードのような役割を持っています。世界の様々な言語を象形文字のように使用して構成しています。一応読解できるように作っています。小さい頃はロボットペットとかで遊んでいて、プロフィール画像のロボットもそのうちのひとつです。
小学校高学年〜中学生までプログラミングの教室に通っていました。そこでロボットのシンプルなひとつの動きでも、細かな部品とプログラミングの組み合わせや配置で構成されていると知ったんです。細かなモチーフの配置によるインスタレーションや、展覧会自体をプロジェクトの一部とする思考はプログラミング教室で学んだことが生かされているかもしれないですね。 あなたはロボット工学が人類一般に対して何か貢献できると思いますか?
ロボット工学が人間に貢献できることはないと思うよ。だって日本の人間自体がロボットに似ているとよく言われるよね。だから私自身もロボットだし。皆同じ情報をアクセスすることができ、性別もなく、感情をあまり表に出しません。私はそのようなロボット的側面を否定的に捉えるのをやめることで、私たちの世代に何か貢献できればと思っています。 それでは、あなたがディレクターを務めるプロジェクト、「獸」についてお話したいと思います。これは、今後7年間に開催する予定の7つの展示会のシリーズです。私にとって、この先の7日間でさえ何をするのか想像できません(笑)!このような野心的なプロジェクトはどのようにして生まれたのですか?また、どうしてこのようなプロジェクトを行おうと思ったのですか?
まず最初に、「獸」とは全7章にわたる黒い獣を主人公とした物語であり毎年1度、各章ごとに展覧会とライブイベントをセットで展開してゆくプロジェクトです。 このプロジェクトは2020年のコロナ禍に私の机の上で生まれました。1回目の緊急事態宣言の時、部屋に2ヶ月くらい籠もって自分のアーティストとしてのDNAとは何か振り返っていたんです。その中で、漫画やSF小説、映画が私のDNAであるとに気付いて、手塚治虫の「火の鳥」やフィリップ・K・ディック、スタンリー・キューブリックの作品とかを見直しました。それらに共通するのは物語。最初は物語を展覧会という表現形式を用いて展開出来ないかというチャレンジから発想してゆきました。
なぜ7年間という長期間のプロジェクトになったのか。さっき言ったみたいに私のDNAの半分以上を締めるのは漫画なんです。日本の漫画には読切作品(1話完結)と長期連載というものがあって、美術の展示は基本的に一回きりの読切作品なんですよ。アーティストの人生が一つの長期連載作品みたいなものだと思いますが、。 私は展示の長期連載は見たこと無いなと思って、展覧会が連載漫画のように続きながら、繋がって展開していくというアイデアにたどり着きました。 「獸」の各イベントは物語の中の一つの章としての役割りを持っています。それについて教えてください!
「獸」の主人公の黒い獣は、東京の青年である僕の友人をモデルにしています。その獣の人生を7つの章に分けて展開してゆきます。6月の0章では黒い獣が狩人に狙撃されるシーンを表現しました。実は0章は物語の中間地点で、物語の時間軸では1→2→3→0→4→5→6 のように構成されています。スターウォーズみたいなものです笑。
来年は獣の幼少期、1章なので過去に戻ることになりますね。 このプロジェクトでは、デザイナーの八木幣二郎(@heijiroyagi)と緊密に協力しました。どのようなビジョンを共有していますか?
彼はいわゆるデザイナーの枠を飛び出しプロジェクトを共に作り出す大事なパートナーです。このプロジェクトはアーティストと場所は毎年変わってゆきますが、デザイナーは7年間彼が務めます。なので、彼は今後7年間の展開も見越したデザインを制作しています。
この前の展示で言うと銃弾の入った箱やWebデザイン、入り口のカッティングシート、「STATEMENT STONE PLATE」などただデザインするだけではなく、アイデアも彼と一緒に考えています。彼は「獸」にとって重要な人物です。 どのようにしてこのプロジェクトに参加するアーティストを決めていますか?また何か基準はありますか?
大体Instagramを見て探して、実際に会って決めます。今回は展示アーティストもライブアーティストもほぼ私と同じ年齢だったんですけど、その理由は不完全な人を求めているからです。既に完成して安定している人は出してくる作品も予想��きるしつまらないです。不完全だからこそ予想できない作品を出してきたりします。その基準が土台としてあり、物語の各章ごとに全く違ったテーマがあるのでそこに当てはまる人を探しています。常に探してますよ。 このプロジェクトは美術だけでなく音楽の要素もありました。あなたはどのように音楽と繋がっていますか?音楽ライブは「獸」というプロジェクトにとってどのようなものだと考えていますか?
シンプルに音楽がめっちゃ好きです笑。常に聴いてます。周りに音楽やっている友達も多いですね。展覧会はどうしても動きがないというか爆発的な熱というのは生まれないと思ってて、逆にライブは爆発力はあるけど次の日にはみんな普段の生活に戻ってしまうんですよ。同時に行うことで双方の弱点を補い合えればと考えてライブも企画しました。 ライブをすることでアートの展示に来たことないような人が来てくれたり、展覧会自体にも熱が生まれると思うんです。あとは美術と音楽って距離があるなと思ってて、私はどっちも好きなのでその距離を少しでも縮められたらなと思ってます。 このプロジェクトのスタート地点である「獸 (第0章/交叉時点)」は、北千住のBUoYで開催されました。私は個人的にこの場所や東京のこの地域でのイベントに行ったことがありません。この場所で開催したきっかけは何ですか?
行きづらい場所でごめんね笑。場所というよりは空間で選びました。あそこの廃墟感が自分のイメージにピッタリでした。それとみんながあまり使わない場所の方が新鮮さがあると考えたからです。よく使われている場所だと内容が新鮮でも、そうじゃ無くなっちゃうんですよ。 「獸」の他に、Gillochindox☆Gillochindaeにはどのような将来のプロジェクトがありますか?
大きな計画としては2050年くらいまでは考えてあります。その他のアイデアも10個以上は溜まっていて、あとは実行の機会をもらうか自分で作るだけですね。
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「௵[(вlΔ ©︎61)獣®︎ணπ]ΘFFᎥဧΞ街↑912133群=FΞးဝံ့း᱗ᱡΠ》ஃ────ᏣцΠစௐ」installation by GILLOCHINDOX ☆ GILLOCHINDAE (@gillochindox_gillochindae). Photo: Naoki Takehisa (@takehisanaoki).
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Episode.0"JYU"-crosswhen-「Exhibition Box DM」Design: Heijiro Yagi (@heijiroyagi). Bullet Production: Sen Takahashi (@sen_takahashi).
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「STATEMENT STONE PLATE」Design: Heijiro Yagi (@heijiroyagi) Printing director: @4____9.
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みんなのココロにギロチンを☆
邦訳協力:うろたんり、佐々木遼
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oyanogakko · 6 years
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第5期4限「きっかけづくりを大切にするこれからの管理会社」
今回は、3期卒業生であり今期編集部の山本倫子がレポートをお届けします!
4限目のテーマは「きっかけづくりを大切にするこれからの管理会社」
講師は、「トーコーキッチン」の仕掛け人である池田峰さんと、「omusubi不動産」の殿塚建吾さん。
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まさに、これからの管理会社の在り方、可能性の大きさを感じる講義。しかしお二人が口を揃えておっしゃるのは、「なにも特別なことはしていない」ということ。
そして共通しているのは、目の前の人、住人さん一人一人を大切にしていること。管理会社として一体どんなお話だったのか。
  理想の挨拶は「髪切った?」
まず約1,600戸の賃貸住宅を管理している東郊住宅社の池田さんの講義から。
相模原市にある淵野辺駅周辺は大学も多く、一見安定的な管理が見込まれるイメージですが、キャンパス移転などに伴う学生の退去や空室増加による家賃減額も増えてきていました。そんな中、東郊住宅社としての新たな柱を模索していたとき、物件属性やオーナーに依存せずにすべての物件の資産価値をアップさせる裏技をひらめきます。
それが、「トーコーキッチン」という入居者さんのみが使える食堂です。
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  「トーコーキッチン」は、入居者さんが持っているカードキーで入ることができ、同伴者や初見の方、物件オーナー、協力業者や社員の方が利用することができます。そして驚くのは食事の価格。朝食100円、昼食・夕食500円で提供されています。それも、美味しい地場食品や、近隣商店街で仕入れた食材を使ったり、物件オーナーが育てられた野菜のお裾分けを使うことも。さらには、その食材やお店の紹介を行い、まちとの関わりをとても ”自然に” アシストしてくれています。 入居者さんたちは、安くて美味しくて、体にいいご飯が食べられるからという理由で、最初はトーコーキッチンを利用しますが、大切なのは、同じ場に池田さんも日常的にいるということ。そして、定期的に顔お合わすことで、会話が生まれ、関係性も育まれます。池田さんは「理想の挨拶は、髪切った?です」とおっしゃっていましたが、日常的に会っているからこそ、何気ない変化や小さな困りごとにも気づけ、その積み重ねがトーコーキッチンがついてる賃貸住宅の価値につながっているようです。
 入居者が「勝ち組」と呼ばれるほどに
トーコーキッチンができてからの反響実績は計り知れず、様々な面での変化を丁寧に話してくださいました。その実績としては、周辺物件の空室率が上昇する中、東郊住宅社の管理物件は空室率が下がったり、家賃予算設定の上昇、成約率の上昇、希望エリアの変化(拡大)など。中には、大学を卒業しても退去したくないという入居者さんが現れたり、トーコーキッチンを利用できる東郊住宅社の管理物件に住む人たちが「勝ち組」と呼ばれるほどに。そしてSNSでは#トーコー民 というハッシュタグまで生まれます。
それだけまちにとって、住む人たちにとってトーコーキッチンが浸透し、ひとつの点がまちの価値となり、ひいては不動産の価値、淵野辺エリアの価値をあげていきます。
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  コミュニケーション≠コミュニティ
最後に、トーコーキッチンという「場」をつくることは『コミュニティ』づくりではなく、一人一人との『コミュニケーション』という点を山ほど集めているから、それがコミュニティに見えているだけだと話します。それは、大家さんや場づくりをしている・しようとしている受講生にとって、とても大きなヒントになったのではないでしょうか。まずは、目の前のひとりを大切にすること。そしてそれを積み重ねること。そんな基本に立ち返る大切なこと教えてくださいました。
  主役は入居者さん
お二人目は、千葉県松戸市にある「新八柱駅」を拠点としているomusubi不動産の殿塚さん。
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「omusubi」の名にも表れているように、お米をつくる不動産としても知られています。それは、”顔が見える人と自給自足する暮らしを築くため”に、管理する物件の住人さんやまちの人で田植えなどを行い、お米づくりを何かのきっかけのひとつにしてほしいという想いから。
管理会社として率先してDIY可能賃貸物件を取り扱うなど、今回の講義のテーマ「きっかけづくりを大切にする」をまさに実践されている殿塚さん。
はじめに手掛けられたのは入居者さんと一緒につくる「123ビルヂング」。1棟丸ごと空いていた廃墟ビルを、シェアアトリエとしてクリエイターがDIYでリノベーションして再生させます。まずは、大家さんから1日だけ無料レンタルをさせてもらい内覧会を開き、そこでアート関係の入居者さんが決まります。しかし、空きビルだったところに人が集まり始めると近隣の人がびっくりしてしまうということ���考慮し、まずはまちに開くことからはじめます。掃除をしたり、ワークショップを開催したり、花火大会にビルの前でビールを販売したり。しかしそこではビールが全く売れなかったり、オープンまでは失敗も多かったそう。それでも、そういったプロセスを日記的にSNSに投稿していくことで、ついに満室となりました。
管理会社としてはここで満足しがちですが、殿塚さんはその後が大切だと考え、入居者さんと一緒にイベントを企画開催します。はじめは殿塚さんが進んで企画していたものが、いまでは入居者さんたちだけで開催するようになり、自立し、地域の人が訪れる場所へと育っています。
 また、「つぼみハイツ」という店舗付きマンションでは、大家さんから1階のテナントはパン屋さん限定で募集したいという要望を受け取ります。大家さん自身もまちへの愛がある方で、その想いを、omusubi不動産が代弁してテナント募集をかけ、現在は地域に愛されるパン屋さんが入ることで、上階の住居部分も満室に。
 そして、お米を育てることからはじまった”きっかけづくり”を、さらに日常的なものにしたいという想いから、omusubi不動産の事務所が入る長屋つづきの店舗前で軒先マーケットを開催したり、その中の空き店舗で曜日替わり店長のカフェ「One Table 」の運営をはじめます。その他にも、拠点エリアに100組近いクリエイターが入居したことで、入居者さんの提案からまちで国際芸術祭を開催することになったりと、管理会社としての枠組みをさらに飛び越えていきます。
 でも、それらは決して表立って旗振りをしていくのではなく、主役は入居者さん。omusubi不動産はあくまでも裏方で、”きっかけづくり” をする。 そのスタンスを続けてきていることで、まちとの、そして入居者さんとの関係性を自然と育んでいきます。
  興奮冷めやらぬままトークセッションへ
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今ある目の前のことや、人と、ちゃんと向き合うことが大切だと考える池田さんと、住人を消費したくないと話す殿塚さん。お二人とも、入居者さん一人一人を大切にすることで、自然とそこにコミュニティが生まれ、それを実践し続けることでまちとの関係性を築き上げてきています。
 「不動産管理会社はあらゆる関係性を顕在化できる」 最後にそう締めくくった校長の青木さん。 入居者さんと大家さんやまちと大家さんの間に立ち、単なる紙上の契約だけではない、関係性というどこまでも大きくなる可能性を秘めた価値をつくることが、不動産管理会社という職能だと感じる言葉でした。
受講生のみなさんもその言葉に感銘を受け、全身で吸収していたのでは。 大家さんとしても、不動産管理の新しい在り方を再発見する講義でした。
 受講生の声
それでは今回も受講生の感想をお届けします。
お一人目は、今回の授業を単科受講されていた4期卒業生の一原寿寛さん。
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 池田さんは大家が日頃感じている「入居者のために何かをしてあげたい」気持ちをサラッとくみ取り、不動産管理物件数というスケールメリットを生かして立ち上げた「トーコーキッチン」はまさに目から鱗。今も足繁く食堂に通い、入居者のハートをつかむ池田さん。てまひまを掛けることってホント大事。
殿塚さんは難しい物件のリノベから相談できる大家の強い味方。DIYを通じて入居者との距離を縮めていく達人だなぁ。不動産とアートを結びつける活動もかなり大規模に展開されていて驚きました。
今回は不動産管理の新しく、力強い風を感じることが出来ました。札幌でも風を吹かせてー。
  続いて、兄妹で受講されている妹の清水麻衣さん。
(とてもボリュームのある考察で、編集部の日誌が必要ないくらい、、、?!)
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今回の講義のテーマは「きっかけづくりを大切にする管理会社」というものでした。
以下、講義を聞いていて印象に残ったワード3つについて自分なりに考察してみました。
1、不動産屋はエンタメ業、まちの構成作家
以前、別の場所で「beの肩書き」というワークショップを受けた時に印象に残ったエピソードがあります。
Doing(表の肩書き)はタクシー運転手さんでも、Being(その人の在り方)が喜劇役者だとしたら、その人はエンターテイナー性のあるタクシー運転手さんになるというもの。
今回、登壇された池田さんもそういう意味合いで言うとBeingがエンターテイナーであり、殿塚さんは構成作家さんなんだなぁと。
このBeingとDoingの美しい連鎖反応によってステキな不動産会社が生まれたのだろうし、改めて私にとってのBeingは何なんだろう?と考えさせられました。
2、リアルSNS
日常的にインターネットに接続すれば誰とでも繋がれて、膨大な情報にアクセスできる時代になりました。
一方で、まちなかを歩いていて、ふと立ち寄った本屋さんや、友達に誘われたイベントなど、リアルな場では、想定外のすてきな出会いが待ってたりするものです。
インターネットもいいものだけど、そんなリアルSNSから生まれた繋がりに私もこれまでの人生で何度も助けられてきました。
私もそんなリアルSNSのハブになるようなスペース運営をやってみたいです。
3、裏方プロデューサー業
殿塚さんのお話は二年前に一度お聞きしたことがあり、その時に非常に感銘を受けたのがまさにこの殿塚さんの「裏方プロデューサーに徹する姿」の話でした。
トーコーキッチンさんも同様ですが、プレイヤーは入居者さん達であり、彼らが生き生きとするプラットフォームをつくるお仕事、改めてとてもすてきだなぁと思います。
私も、いち大家として入居者さんたちやまち行く人たちが楽しくなるプラットフォームをどうやったらつくれるだろうか?と妄想が膨らみました。
 大家の学校は、毎回毎回、講義も非常に面白いのですが、さらに面白いのは、最後の青木純さんと講師陣二人のフリートークセッションにあると思います。
今回の講義のラストに、青木純さんが「不動産屋は関係性を顕在化できる仕事だ」とおっしゃってましたが、入居者さんと不動産屋さんがハッピーな関係性を構築し持続していくまちが日本中にもっと増えたら楽しい世の中になっていきそうな気がします。
私も今後は、いち大家として入居されているテナントさんが毎日ハッピーに過ごせるような「きっかけづくり」を自分なりに模索してみようと思います。
今回もすてきな講義、ありがとうございました!
 おまけ
この日も、講義前に受講生たちが主体となり、予習が行われていました。
行先は、池田さんの手掛けられるトーコーキッチン。
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実際に100円朝食を味わう受講生。
体験してからの講義はより心に響きます。
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そしてこの日は編集部である漆原さんからの特別講座も。
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これがおまけの講座とは思えぬ内容の濃さで、もっと詳しく聞きたくなるくらいでした。そんな漆原さん、第6期の講師をされるので、気になる方は是非受講を。
早くも最終講義が終了し、残すは3月17日に開催される閉校式のみ。
閉校式ではいよいよ校長である青木さんの講義と、数名の受講生によるプレゼンもあります。
どなたでも参加できますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
申込みはこちらから↓
https://peatix.com/event/591515
大家の学校6期の受講生募集も行なっていますので、大家さんでなくても 池田さんや殿塚さんのような関係性づくり、場づくりに興味のある方は、ぜひ受講してみてください。
6期の詳細、申込みはこちら↓ https://mamekurashi.com/oyanogakkou/
【この記事を書いた人】 山本倫子(やまもとみちこ)
生粋の愛知県岡崎市民。大学で建築を学び、工務店で5年勤務した後、家業の不動産賃貸業へ。instagramアカウント「michinomachi」にて、日々岡崎の隠れた魅力や日常の風景を投下中。岡崎への愛が抑えきれず、友人とまち歩きマップ「未知とアンテナ」を自主制作。現在、二代目大家として日々奮闘中。
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genron-tomonokai · 6 years
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[友の会メール]今度の日曜日は東京ビックサイトへ! 『マンガ家になる!』先行販売のほか、ひらめき☆マンガ教室の特別イベントを開催!
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[友の会メールvol.310] 今度の日曜日は東京ビックサイトへ! 『マンガ家になる!』先行販売のほか、ひらめき☆マンガ教室の特別イベントを開催! (2018年11月21日配信)
☆**:..。o○o。:..**☆
こんばんは、スタッフの堀内です。
ゲンロン友の会、年に1度の会員限定のお祭り騒ぎ! ゲンロン友の会第9期総会「ミネルヴァの梟は黄昏に飛ぶかも!?」チケット好評販売中です! https://peatix.com/event/569056
原武史、津田大介、久田将義、大山顕、さやわか、黒瀬陽平、梅津庸一、小松理虔、石戸諭、渡邉大輔らの超豪華ゲスト陣によるトークショー! カオス*ラウンジ+新井健による熱狂のアートパフォーマンス! 恒例の寿司職人もやってきて、食事も充実! 小松理虔プロデュースの「ゲンロン日本酒バー」もオープン! ……などなど、今年も超盛りだくさんな内容です。
おかげさまで、既に定員の半分以上のご予約をいただいております。 完売必至ですので、お申し込みはくれぐれもお早めに!
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業界騒然のマンガ家育成講義録! 『マンガ家になる!――ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期講義録』 いよいよ、12/1(土)より全国書店にて発売となります。
ゲンロンショップやAmazonでは、ただいま予約受付中です。 ゲンロンショップ(送料無料キャンペーン中!) → https://genron.co.jp/shop/products/detail/193 Amazon → http://amzn.asia/d/c5FMDKF
本書は、11/25(日)に東京ビックサイトで開催される「COMITIA126」で先行販売を行います! 書店より1週間早く手に入るだけでなく、コミティア購入者特典として、西島大介氏作画の「マンガっちステッカー」を1枚プレゼント! ステッカーは全3種。ご購入時に欲しい1枚をお選びください。
また、会場の特設ステージでは、ひらめき☆マンガ教室の特別公開授業を開催! ゲスト講師にマンガ家の大井昌和氏、武富健治氏をお招きし、「ニッポンのマンガ」を語りつくし、実践的なマンガ技術をレクチャーいたします!
さらに、第2期受講生による同人誌売上レースも同時開催! 受講生は3サークルに分かれ、それぞれが制作した同人誌の売上を競い、特設ステージにて結果発表まで行います。 個性あふれる受講生たちの気合のこもった作品に、イベント前からSNSなどで話題が沸騰中です! チームA『大人になったきみへ 「小学4年生」』(う01a)→ https://twitter.com/hiraman_A チームB『はたらく美少女』(う01b)→ https://twitter.com/hiramanteamb チームC『空から落ちてきた』(う02a)→ https://twitter.com/hiraman2c
伝説が生まれること間違いなし! ぜひ会場までお越しください! (※ 一般参加の場合、入場時あるいは事前に「ティアズマガジン 」の購入が必要です) 詳細はこちら! COMITIA公式ウェブサイト→ http://www.comitia.co.jp/
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それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ  ◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◇◇ 今週・来週の放送情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆11/21(水)19:30- 【生放送】渡邉大輔×佐々木敦 「映画(1st cycle)――2018年を軸に、新たな映画史を構想せよ」 【ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第4期 #12】 【チャンネル会員限定】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316635253 【無料生放送・講評】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316768288 ※無料放送分についてはタイムシフトの公開はありません。
◆11/22(木)13:00- 【再放送】仲俣暁生×白井聡 「『戦後』を続かせないために ――『3.11後』のアイデンティティ」 (2013/5/31収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316583451
◆11/22(木)18:00- 【再放送】大山顕×東浩紀 「ショッピングモールはテロを誘発するのか? ――『スマホの写真論』から見たラスベガス」 【ショッピングモールから考える #7】 (2018/1/11収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316583700
◆11/23(金)13:00- 【再放送】津田大介×東浩紀 「あずまんのつだっち大好き・2018年猛暑の巻 ――公文書改竄から漫画村問題、そして米朝電撃会談まで 2018年前半の主要ニュースを振り返る夏休み特別企画!」 (2018/8/17収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316583851
◆11/26(月)19:00- 【生放送】外山恒一×白井聡 「永続敗戦と全共闘以後 ――外山恒一・十番勝負『全共闘以後』刊行記念対談」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316587930
◆11/27(火)18:00- 【再放送】高橋源一郎×東浩紀 「平成のおわり、文学のおわり」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #9】 (2018/7/30収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316588350
◆11/28(水)19:00- 【生放送】高橋源一郎×東浩紀 「平成のおわり、文学のおわり #2 ーー『今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇』刊行記念対談」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #13】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316768743
◆11/29(木)13:00- 【再放送】さやわか×西島大介 「西島大介とセカイは変わったのか ――『土曜日の実験室+ 詩と批評とあと何か』刊行記念対談」 (2015/12/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316606487
◆11/29(木)19:00- 【生放送】津田大介×西田亮介×塚越健司 「メディアは破綻したのか? ウェブ新時代の対抗軸! ――『情報戦争を生き抜く』刊行記念イベント」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316952371
◆11/30(金)13:00- 【再放送】東浩紀 「ついに出た!『ゲンロン0』世界最速読書会!! ――『観光客の哲学』を読む」 (2017/4/11収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316769393
◆11/30(金)18:00- 【再放送】東浩紀 「『観光客の哲学』と都市文化 ――第71回毎日出版文化賞受賞記念講演」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #1】 (2017/11/15収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316770533
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆11/21(水)23:59まで 【再放送】東浩紀×上田洋子 「廃墟とユートピア ――チェルノブイリツアーのアクチュアリティ」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #8】 (2018/6/29収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316486149
◆11/22(木)23:59まで 【再放送】海猫沢めろん×長谷敏司 「人工知能最前線!シンギュラリティ前夜に機械は幸福の夢を見るか」 (2016/5/24収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316486348
◆11/23(金)23:59まで 【再放送】五十嵐太郎×海野聡 「建築にとって日本とはなにか ――海野聡『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館)刊行記念イベント」 (2018/8/3収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316486555
◆11/23(金)23:59まで 【生放送】さやわか×大井昌和 「いまこそ語ろう、士郎正宗!――ニッポンのマンガ #2」 【四天王シリーズ #6】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316505200
◆11/27(火)23:59まで 【生放送】東浩紀×上田洋子 「『哲学的体験』としてのダークツーリズム ――チェルノブイリツアーのアクチュアリティ#2」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316585563
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入できるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆【vimeo】土居伸彰×三輪健太朗×宮本大人 「マンガとアニメーションとリアリズム ーー『個人的なハーモニー』から考える」 https://vimeo.com/ondemand/genron20180404 (2018/4/4収録)
◆【vimeo】千葉雅也×東浩紀 「モノに魂は宿るか ーー実在論の最前線」 https://vimeo.com/ondemand/genron20180325 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #5】 (2018/3/25収録)
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧 https://bit.ly/2sybMGS
◇◇ 発売中の会場チケット ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆11/26 (月)19:00- 外山恒一×白井聡 「永続敗戦と全共闘以後 ――外山恒一・十番勝負『全共闘以後』刊行記念対談」 https://peatix.com/event/451519
◆11/28 (水)19:00- 高橋源一郎×東浩紀 「平成のおわり、文学のおわり #2 ──『今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇』刊行記念対談」 https://peatix.com/event/453703
◆11/29 (木)19:00- 津田大介×西田亮介×塚越健司 「メディアは破綻したのか? ウェブ新時代の対抗軸! ──『情報戦争を生き抜く』刊行記念イベント」 https://peatix.com/event/558869
◆12/03 (月)19:00- 五百蔵容×速水健朗 電話出演=樋渡群 「サッカー批評の新たな地平を切り拓く! ――『砕かれたハリルホジッチ・プラン』から『サムライブルーの勝利と敗北』へ」 https://peatix.com/event/568747
◆12/05 (水)19:00- 北川フラム×津田大介 「アートはなにを救うのか ――『���の時代』と芸術祭の行方」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #14】 https://peatix.com/event/556136
◆12/11 (火)19:00- 卯城竜太×aggiiiiiii×上田洋子 「アート・アクティヴィズムは社会を変えるか? ――『プッシー・ライオットの革命』(DU BOOKS)刊行記念」 https://peatix.com/event/569142
◆12/13 (木)19:00- 津田大介×毛利嘉孝 「SNS時代とは何だったのか(仮) ――『ツイッターと催涙ガス』&『情報戦争を生き抜く』W刊行記念イベント」 https://peatix.com/event/570031
★New!★ ◆12/17 (月)19:00- 大澤聡×仲正昌樹 「『ポスト・モダンの左旋回』のゆくえ ――教養と理論の死をめぐる9年半越しの対話」 【四天王シリーズ #7】 https://peatix.com/event/573662
◆12/22 (土)15:00- ゲンロン友の会第9期総会 「ミネルヴァの梟は黄昏に飛ぶかも!?」 https://peatix.com/event/569056
◆12/28 (金)19:00- 斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満 「『人文的、あまりに人文的』な、2018年人文書めった斬り!」 https://peatix.com/event/566391
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ   ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
開催予定の展示
◆2018年11月21日(水) - 11月27日(火) 15:00〜20:00 「わたしはお皿に落書きをしません。」 出展作家:杉本憲相 / 堀江たくみ / 宮下サトシ オープニング 11月21日(水)18:00〜
◆2018年12月1日(土) - 12月9日(日) ※12月8日(土)は講評のため終日休廊予定です ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第4期生展覧会グループD(仮) 開廊時間:平日15:00〜20:00 / 土日13:00〜20:00
コンクリートブロックやジャンクな電子機器にキャラクターの身体を描く杉本憲相、日常系マンガのようなゆるやかなキャラクターを絵付けした陶作品を作り出す陶芸家堀江たくみ、アメコミなどカートゥーンな世界観を陶器オブジェ化する宮下サトシ。 新進気鋭の美術・陶芸作家三名によるグループ展を開催いたします! お土産感覚で是非お買い求めいただきたい、可愛くユニークな陶器が並びますので、ぜひご高覧ください。
また、12月には新芸術校第4期生による展覧会、グループDの展示がはじまります! 「サバイバル」型のプログラムが組まれている新芸術校では、4グループに分かれて4回の展示が行われ、その中で成績優秀者が最終成果展へ選出されます。 今もっとも注目される美術学校のひとつとなった新芸術校生徒たちの作品が、毎月ご覧いただけます。 どのグループの展示もどうぞお楽しみに、お見逃しなく!
新芸術校について・新芸術校関連の予定についてはこちら↓ https://school.genron.co.jp/gcls/
(藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ  ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
★『ゲンロン9 第I期終刊号』絶賛販売中! 『ゲンロン』創刊から3年。第I期のあらゆる伏線を回収し、第II期の飛躍を準備する、第I期終刊号。 https://genron.co.jp/shop/products/detail/188 →試し読みページはこちら! https://issuu.com/genroninfo/docs/genron9issuu/36
★小松理虔『新復興論』絶賛販売中! ゲンロン叢書第一弾! 「課題先進地区・浜通り」から全国に問う、新たな復興のビジョン! https://genron.co.jp/shop/products/detail/178 →『新復興論』特設ページはこちら! https://genron.co.jp/books/shinfukkou/
★『ゲンロン8 ゲームの時代』絶賛販売中! 日本ゲーム盛衰史を語りつくす共同討議、充実のゲーム史年表など盛りだくさん! https://genron.co.jp/shop/products/detail/160 →『ゲンロン8』特設ページはこちら! https://genron-tomonokai.com/genron8sp/
★毎日出版文化賞受賞『ゲンロン0 観光客の哲学』絶賛販売中! https://genron.co.jp/shop/products/detail/103 →『ゲンロン0』特設ページはこちら! https://genron-tomonokai.com/genron0/
★友の会第9期への更新・新規入会を受付中! https://genron-tomonokai.com/9th/ →10/31(水)までの期間限定、『ゲンロン9』+友の会第9期セットをご用意! https://genron.co.jp/shop/products/detail/189
◆「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です! 知られざるTumblrサイト「ゲンロン友の声」では、 友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、 東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に! http://genron-voices.tumblr.com/
◆◇ 東浩紀 執筆・出演情報  ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆『文學界 2018年12月号』(文藝春秋)に、「職業としての『批評』」と題した東浩紀のインタビューが掲載されました。 https://amzn.to/2QVqyBD
◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が連載中! 最新の記事は「ロシアの収容所跡で思う『日本人の忘れっぽさ』」です。 https://dot.asahi.com/aera/2018111400011.html
これまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。 https://dot.asahi.com/keyword/%E6%9D%B1%E6%B5%A9%E7%B4%80/
◆◇ その他のお知らせ ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆友の会会員のみなさまへ
<クラス30以上の座席確保サービスについて> ご好評いただいております座席確保サービスですが、 お席の希望のご連絡を、当日16:00までに いただけますよう、よろしくお願いいたします。
<登録情報の変更について> お引越しなどの理由で、ご登録いただいている住所や電話番号、 メールアドレスなどに変更があった方は、 友の会サイトのフォームから申請をお願いいたします。
会員サービスページ https://genron-tomonokai.com/service/
※株式会社ゲンロンは、土曜、日曜は休業日となっております。 営業時間は、11時-20時です。 営業時間外のお問い合わせは、お返事が遅くなる場合がございます。 ご了承くださいます様、お願いいたします。
◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
株式会社ゲンロン 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-16-6 イルモンドビル2F tel.03-6417-9230 / fax.03-6417-9231 http://genron.co.jp Twitter:@genroninfo
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tobiphoto · 3 years
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2021Steamウィンターセール
 2021年12月23日からSteamウィンターセールが始まっており、そのころまでには「このゲームがお勧めだよ」という一覧の発表をしたいなと思っていたのですが、肉体的にも精神的にも忙しさに襲われてしまい、今になりました。
2021Steamウィンターセール中でおススメの作品。 ■Cloud Gardens  「廃墟盆栽」と個人的に思っている作品。廃墟に植物を植え、自分の理想のジオラマを制作する物寂しくも植物の強さを感じさせてくれる力強い作品。2021年にアーリーアクセス(開発中のバージョン)から正式販売となりました。
■Glass Masquerade 1,2  テーマに沿った美しいステンドグラスのパズル。パーツをはめ込んだ時のカチッという音が心地よい。日本のステンドグラスはややステレオタイプかな? と思う節もあるのですが、全体を通して美しい作品。
■Hidden folks  ペンで描かれたイラストの中から目的のアイテムを探すモノ探しゲーム。効果音が人の声で作られており、細かく描かれたイラストを眺めるのも楽しい。
■Wing Span  鳥保護区のオーナーとなって魅力的な鳥たちを呼び込む、アナログボードゲームをデジタル化した作品。鳥、背景デザインも美しい。
 『Cloud Gardens』『Glass Masquerade』『Hidden folks』『Wing Span』は心乱すものが少ないというのもおススメポイントです。年末、ただまったり遊びたい時に。
■Haven Park  哲学的なヒヨコのフリントとなり、おばあちゃんのキャンプ公園を建てなおす物語。全体を通して暖かい作品だった。ボタンを押したら「Pew」と鳴けるのも好き。一緒に鳴こう。Pew🐤
■SIMS4  このブログでも何度か公開しているSIMというアバターを見守るゲーム。SIMが住むための家を建てることもできる。4からレベルアップした自由度の高い制作ツールでキャラクター建物と自由に作り上げられるのも特徴。キャラと建物を作るだけで数時間「溶ける」。
■OXYGEN NOT INCLUDED  クローンたちを使って星の謎を解くスペースコロニーシミュレーション。クローンたちは生きるために酸素を消費し、エネルギーを補充(食事)し、要らない栄養素を排出(トイレ)し生きる。非常にユニーク(そしてシビア)な資源管理ゲーム。拠点が広がれば広がるほど管理が大変になっていく。
■Return Of The Obra Dinn  姿を消したオブラディン号で何が起こったのか、乗組員に保険料を算出するための損害保険調査員となり、船内を探検するミステリ作品。最初は何が起きたのかわからなかった船内も、巡る内に不思議と謎が解けていく。  (乗り物酔いしやすい方は注意)
■Papers, Please  架空の独裁国家アルストツカの入国管理審査官となり、アルストツカに入国したい人々のパスポートを確認するという作業ゲー。Steamセール故のおススメ作品紹介なのだが、2018年頃にスマホやタブレット端末でも遊べるようになった。アルストツカに栄光あれ!
■Orwell  ジョージ・オーウェルの名を冠したプログラムを使い、ボントン公園で起きた爆破事件を調べるビッグ・ブラザー側を体験できる作品。
■Headliner  新聞記事を選ぶヘッドライナーとなり、世論を誘導、国の未来を変えていく。
 『Orwell』『Headliner』『Papers, Please』は政治色の強い作品です。特にOrwellは「ジオフェンス令状」等、テクノロジーが司法を支配する未来について考える切欠として深い作品だと思いました。
■Scribblenauts Unlimited  日本ではDS『マックスウェルの不思議なノート』としてリリースされていたそうです。現在DS版は非常に高いプレミア価格ついてしまいました。本作はその英語版(残念な事に日本語版はない)。  他にはフランス、イタリア、ドイツ語版とありまして、各言語の勉強に。   ■シルバー事件,2425  アートの側面が強いゲーム。元はPS時代にリリースされた作品をリメイクした『シルバー事件』とガラパゴス携帯時代にアプリケーションとしてリリースされた『シルバー事件25区』、それに追加シナリオを付けてリリースされたもの。BGM、アートブックもいいぞ。
 他にもいろいろおススメはあるのです。『CUPHEAD』『Four Last Things』『FROST PUNK』などなど、なんか無限に紹介し続けてしまいそうなので、本日はこの辺で勘弁してください。
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kentarouchikoshi · 3 years
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 今度,行ってみよう(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)  僕にとって,横浜は特別なところです。学生時代に横浜に住んでいたこともあって,冗談半分に「我が青春の街」などと言ったりもします。みなとみらい地区や馬車道地区・中華街などは勿論ですが,それ以外の場所も僕にとってはとにかく��惹かれます(◍•ᴗ•◍) 僕の学生時代には凄惨な美を見せる崩壊寸前の廃墟だった赤レンガ倉庫も今は見事に改修され,当時とは全く別の意味で大好きな場所になりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ 三渓園もとても風情のある素敵なところですね(ღˇ◡ˇ*)♡  それ以外のごく普通の街並みも,観ていると「ああ,ここで若き日を送ったなぁ(⋈・◡・)」ととても懐かしく嬉しい思いです。時には自分が20歳前後の青年に戻ったような気分になり,夢と希望に満ち溢れた青春の真っただ中にあるように感じることすらあります。「横浜に行けば,青年の日の僕に会える」などというと,少々格好をつけ過ぎた言い方になってしまうでしょうか。  そんな横浜にも,当時の僕が殆ど足を踏み入れなかった場所があります。そう,美術館やアートギャラリーです。僕は実に愚かな青年でした。当時は美術には何の興味も無かったどころか現代美術への敵意さえ感じていたのですから。当時,横浜からほど近い大田区には今や伝説にもなっているコンテンポラリーアート専門の大画廊「レントゲン藝術研究所」があり,偶然にも今になってからその画廊についての優れた研究に触れて「行ってみたかった・・・」と感じること頻りなのですが,当時の僕は目の前に現代美術の豊穣な世界の場が存在することすら知らなかったのですから,無知・無教養というのは本当に恐ろしく惨めなものです(* >ω<)  みなとみらい地区にある横浜美術館には,当時1回だけ行った覚えがあります。友人の女性に「案内して欲しい」と頼まれて行ったのですが,殆ど何の興味も持てなかったのを覚えています。たしかフランツ・マルクの「青い馬」か「青い馬の塔」か「小さな青い馬」が展示されていたような記憶がありますが,これほどいい加減な記憶しか残っていないことからも,当時の僕が美術になどまるで興味が無かったことが伺えますね。常設展までつき合わされてただただ退屈と疲労で一杯になり,正直言って一番楽しみにしていたその後の夕食も「もう,どうでも良い(・ω・`)」という気分だったのだけはしっかりと記憶に残っています。横浜に行けば青年の日の僕に会えるといっても,待っているのがそんなお馬鹿さんの青年だと思うと何だか行くのも躊躇われてしまいそうですね(´・_・`)  そんな僕も,今では美術に触れるのも横浜訪問の楽しみです(*゚▽゚)ノ 横浜美術館では2017年と2020年に「ヨコハマトリエンナーレ」で数多くのコンテンポラリーアートに触れ「現代美術って,なんて面白いんだろう」と心の底から実感致しました。無論,トリエンナーレ以外でも素晴らしい展示が行われていて,たとえば「原三渓展」や「オランジュリー美術館コレクション展」などなども大いに堪能致しました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪  しかし,そんな楽しみもこれからしばらくの間は味わうのが難しくなりそうです。横浜美術館は2023年まで休館に入ってしまいました。改修のための休館ですからこれは絶対不可欠なことではありますが,2年間というのは少々長いなぁ・・・というのが正直な思いです。無論,横浜には他にも美術を鑑賞出来る場所はあり,たとえば今では珍しくなった百貨店内の美術館「そごう美術館」でも横浜美術館とはまた違った美術の楽しみを味わうことが可能です。また時には横浜駅からは遠い青葉台にある横浜美術大学にもお邪魔して学生さんたちの優れた作品を鑑賞させて頂くこともあり,これもまた非常に楽しい体験です。しかし横浜で一番大きい美術館が暫くお休みというのは,正直に言ってやはり残念な思いを禁じ得ません。  「横浜には他に美術館は無いのかなぁ(。・_・。)。oO」と検索してみたところ,高島町に「みらい美術館」という美術館があるのを見つけました。今は「エミール・ガレ展」の開催中ということで,是非行ってみたいと感じたところです。でも,規模としてはあまり大きな美術館ではなさそうだし,他には・・・と更に探したところ,こちらの「セゾンアートショップ」に行き当たりました。  セゾン美術館は池袋の西武百貨店内に所在した,現代美術を専門に展示するという当時としては異色の美術館でした。奇しくもそごう美術館同様に百貨店の中に所在した美術館だったわけです。今の僕は行ってみたかったと感じるアートスペースですが,こちらも残念ながら「レントゲン藝術研究所」と同様,もう閉館になってしまいました。長野県軽井沢町に移り「セゾン現代美術館」として今も優れた展示を行っているのは存じておりますが,軽井沢はなかなか遠いというのが正直なところです。しかしそのセゾン現代美術館の出先である展示・販売施設「セゾンアートショップ」が横浜にあるというのは,これは大変嬉しい驚きです(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡) 一体どんな美術体験が出来るか,是非是非お邪魔してみたいところです。  近いうちに横浜に行って「そごう美術館」「みらい美術館」「セゾンアートショップ」と,横浜で美術巡りをしてみたいです٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ ° そしてその横浜で青春の日の僕に出会えたら,よくお説教したいところですね。「美術って,こんなに良いものなんだよ」「現代美術に反感を感じているなんて,本当に愚かな考え方だね」と。
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raka0103 · 7 years
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犬島
 に行ってきました。一人旅というにはやや微妙シリーズ。むしろただの寄り道編。2017年の年末です。
 隔年での義実家帰省は、一足先に帰った旦那を数日後に追いかける方式が我が家では常態化している。2017年も例に漏れず、私が後追いで東京を出発することが無事に決定いたしました。やったね! 気楽なひとり移動!  もちろんメインイベントは別だとは理解しているものの、東京からわざわざ長距離移動をするんだからもうちょっと+αで楽しみ、欲しくないですか? 欲しいよね。私は欲しい。
 ていうか、具体的に言うと犬島に行きたい。
犬島とは:瀬戸内海の島。3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭(http://setouchi-artfest.jp/)」の会場のひとつで、芸術祭開催期間以外にも常設展示物があったりなんだり。
 私が犬島に始めて訪れたのは2016年の夏。この時は同じく芸術祭会場となっている直島、豊島と合わせて観光したけど、一際印象深い島だった。もともとは銅の精錬場/採石場だったという歴史から景観が独特で…とにかく島全体の雰囲気がめちゃくちゃ気に入って、絶対に再訪しようと当時から心に決めていた。  ただこの犬島、芸術祭関連の島の中でも群を抜いてアクセスがよろしくない。ただでさえ大多数の人にはなじみが薄いであろう交通手段の”船”の利用が必須な上、それを"乗り継いで"行く、もしくは直行便に乗る���めに陸路でも移動に結構な時間がかかる小さな港まで移動する…と言う感じなので、寄るなら何かのついでに、でもないとなかなか足が伸びない。忍ミュ犬島公演とかあれば話は別なんだけどな~! さすがにそれを待ってはいられない。色々考えたけど、結局のところ犬島に最も接近できる貴重な機会がやはり義実家帰省時なわけです。本当に、本当に行きたいならやはりこのチャンス、逃してはいけない! ということで、二度目の訪問を計画しました。一応義実家にもお伺い立てたら特に咎められもしなかった! ので! 遠慮なく実行に! 移す!
 で、"どうやって向かうか"を考え始める。  犬島は周囲約4㎞(徒歩で約1時間) 程度の小さい島なので飛行場などはなく、上陸手段は船の一択です。必然的にどの港から入るか? がメインの課題になってくる。と言っても高松or岡山の2拠点のどちらかしかないんですけど…ただ、今回は岡山inがほぼ自動で決定。なぜなら前回は高松から入ったから! 違うルートで行ってみたいじゃん。そもそも犬島は岡山領。他の瀬戸内の島も回るならいざ知らず、ここだけを目的地にするなら岡山側から入ったほうが断然に早い。さらに言うならばメインターミナルの岡山港ではなく、もっとローカルの小さな港からなら、10分の乗船時間で着ける! という感じで、ざっくり方針が決まってきました。楽しいね。この行程が好きだから一人旅がやめられないんですな。引き続き空いた時間で色々調べて手間と時間を比較した結果、東京から岡山までの移動手段は新幹線で決定。あとは在来線と公共交通機関でなんとかなりそうだなーというところまでで、下調べ終了。国内だしどうにでもなるね。  ※単純に疑問なんだけど、岡山までくらいだと、飛行機で行く人どれくらいいるんだろう…。ごくたまに東京→大阪間も飛行機で移動するみたいな人もいるらしい。時間とお金の兼ね合いか…
いざ当日
 東京駅を12/30早朝に出発と、完全に世間様をナメきった計画で目的地に向かおうとしたらとんでもなかった。そもそも前日にJRの券売機で切符買おうとしたら指定席がことごとく死んでいる時点でお察しだったんだけど。  午前6:00前のホームの人ごみを見た瞬間、「自由席でも始発より前に行けばまあ~多少並べば座れるっしょ」などと考えていた自分が一瞬で消し炭と化した。ビビり倒しながら、もともと乗るつもりだった博多行きをスルーして後発の新大阪終点の便に並び直す判断。こっちなら多少は人が少ないんじゃないか!? と思ったら案の定で、40分くらい待ったけどなんとか着席成功。新大阪からは鹿児島行きに乗り換えて、岡山まで1時間くらいデッキに立つ。まぁそんくらいならいつものことだし。景色見てたら一瞬だった。
 本当は島でランチ食べたかったんだけど、新大阪行きの新幹線にシフトしたおかげで微妙に船の時間に間に合わなくなりそうだったため、断腸の思いで岡山で済ませることに。その場で判断したからご当地グルメなんも調べてないよ~岡山名物ってなんだろうな?! ン~きびだんごと桃とマスカットはわかる。……ランチ的な何かは…
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 結局この日は名物らしい黄ニラが乗ったお蕎麦をいただきました。普通にそば美味しかった。
 おなかも膨れたので、岡山駅からJRに乗って西大寺駅へ。ここからさっきからちょくちょく書いてる"ローカルの小さい港"もとい、宝伝港まで移動する。ちなみに駅から港まではバスを使う予定だったんだけど、地元民しか乗らない(であろう)バスってど~~しても不安要素が勝るんですよね。あと、調べてたらどうも年末ダイヤになっているらしいことはわかったんだけど、結局正確なダイヤがよくわからなかった…。散々調べて待って、やっぱり運行してませんでしたは洒落にならないと思い、結局駅からタクシーを捕まえてしまった。駅自体はいたって普通の田舎の駅だったのにタクシーがそこそこの台数待機していたので、宝伝港を使う人は案外多いのかもしれないすね。  乗車時間は20分くらいだったかな。まぁ楽。そんなわけで結局船乗り場には船が出る時刻より20分くらい早く着いてしまった。ギリギリよりはいいか…。特に娯楽施設も無いのでふらふら散歩。船乗り場から海を見下ろしたら、浅瀬だけど当然海なので魚がいた。のどか。ちなみに船は定刻通りに出発して、私の他には5組くらいのお客さんが一緒だった。
そして到着
 東京駅出発からおよそ6時間後、無事に犬島に上陸。
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 見てくれやこのインスタ映え(インスタではない)。
 12/30は島内にあるメイン観光施設の年内最後の営業日だったので、さすがに人もいないよな~ほぼ無人だろ~と思ってたら、意外とちらほらお客さんが。港近くの会話を聞いてると、近くの島民がマイ船(?)を使って帰省した親戚の子供たち連れて遊びに来ているような雰囲気もあった。うーん高等テクニック。とは言え、もちろんごった返すほどの人手ではなかったので快適。晴れてたし!
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 あとやたら猫がいた。体感として猫と観光客の比率が3:10くらい。いや結構多いんだって。犬島ならぬ猫島か? ドッワハハ
 犬島のハイライトは大きく分けると3つで、美術館と精錬所跡地と、家プロジェクトと称した島全体を使った展示物。この中だと私は精錬所跡地が一番好き。美術館も三島由紀夫関連の展示とか、自然光を使った鏡張りの展示内容も近未来っぽくてすごい好きなんだけど、前者はやっぱり"ここでしか見られない"感がなんとも言えず特別だなーと。
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 美術館の看板。ほとばしるシズル感
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 島の中心付近にある精錬所跡地
  写真スキル皆無なので伝えるの難しいけどほんと良さみが深いんですよ。この廃墟の真正面にベンチがぽつんと置いてあって、座ると海を背に座って鑑賞できる親切設計。西日がうまいこと建物の後ろに来るので雰囲気もよい。うーんいつまででも見ていられる。船の時間さえ気にしなくて良ければな…  見所は多々あれどやはり島自体が小さいので、ガイドブックに記載されている所要時間も最大で3時間程度。前述の通りアクセスが決して良いとは言えない立地なので、短時間で回れる手軽さを売りにしている面もあるんだろうけど、私はいつかこの島に宿泊してもっとゆっくりしたいなと思う。高松からも一本で行ければいいのに~。
 少しだけ船の時間を気にしながら見て回って、だいたい2時間半くらいか。最後は船着場・チケット販売所に併設されてるカフェで船の時間まで休憩。若いスタッフと、多分島民なんだろうなというおばあちゃんが一緒に切り盛りしていた。ちなみに2016年時点では犬島の人口は49人らしい。
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 犬島でよく取れる天草という海草を使ったコーヒーゼリーがおすすめということで頼んでみた。なぜコーヒーなのかは不明。つついてみたら、ゼラチンよりもちょっと固めにできあがるのかな? という印象。値段の割りにボリューミーで満足度高い。むしろめちゃくちゃおなかいっぱいになってしまった…。一緒に頼んだ瀬戸内レモネードも甘くて美味しくいただきました。ところで"瀬戸内"と"レモン"って言葉の組み合わせってここ最近至るところで見かける気がするんだけど、本当に瀬戸内ではそんなにも大量のレモンを作っているんだろうか…義実家付近ではあまり見ないんだけど…
 そんなことを考えていたらフェリーが到着。移動時間6時間、滞在時間2時間半で念願だった犬島への再訪は終わりました。ここから船を乗り継いで義実家に向かう。はぁ楽しかったなー。また行きたい。
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atarashiikotto · 7 years
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新しい骨董 公開インタビュー(大阪・千鳥文化にて)
ちょうど関西に台風が直撃し、誰もが部屋にこもっていたため街中が閑散としていた2017年10月23日に、新しい骨董の展示が行われていた大阪・千鳥文化にてひっそりとトークイベントが開催されました。新しい骨董のこれまでについて改めてメンバーで振り返りかえったディープなトークショーの模様をボリュームたっぷりで公開します。
日時:2017年10月23日  場所:千鳥文化(大阪・北加賀屋)
出演:山下陽光(途中でやめる)、下道基行(アーティスト)、影山裕樹(編集者)、聞き手・文:竹内厚
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新しい骨董が生まれたきっかけ
山下:これ、知ってます? 会場にもまわすのでひとつずつ食べてみてください。グミってもうあまり買わないじゃないですか。だけど、知らない間にこの20年でこんな進化してるのかってひっくり返ったんですよ。
―UHA味覚糖の新感覚グミ「cororo」、こんなのあるんですね。
下道:ほんと、果汁感がはんぱない。
山下:そうなんですよ。これで味覚糖が寿司ネタつくりはじめたらどうなんだってブログを書いてたら、もうね、海老焼売の味がする菓子とかつくってるんですよ。
下道:UHA味覚糖はヤバい、大阪の会社だよね。
山下:ですね。この20年でいろんなことが放ったらかしにされて、これくらい進化してたり、もしくは後退してたりもするんですよ。その典型じゃねぇかなって。
影山:お待たせしました。
―影山さんがトイレから戻ったのではじめましょう。新しい骨董って何なのか。まずは、職業も活動拠点もばらばらな3人がどうやって出会ったのかを教えてください。
影山:最初は、2013年に青森の十和田市現代美術館で「超訳 びじゅつの学校」という展覧会の企画に僕が関わっていて、そこに山下さん、下道さん、小説家の戌井昭人さんをお呼びしました。作品を展示するだけじゃなくて、会期中にいろんな部活動をつくって活動するという、観客参加型の企画で、山下さんは被服部、下道さんは写真部をやってもらったのかな。
下道:観察部です。
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(「超訳 びじゅつの学校」十和田市現代美術館、2013)
影山:そうそう、「下を向いて歩こう」っていうのをテーマにして。そのときに、夜は十和田のスナックを飲み歩いて、その様子も次の日のトークで発表するみたいなこともやってたんです。
下道:当時は、藤浩志さんが十和田市現代美術館の副館長で、影山さんは企画協力という形で関わっていて、僕らを呼んでくれたと。
山下:そうでしたね。
影山:藤さんの家に泊めてもらったりしながら、1週間くらい飲み歩いたりして、そのときに「なにか一緒にやれたらいいね」って話が出たんだと思う。路上観察学会だったりとか、それぞれに共通して興味を持っていることもあったから。
―3人の頭の中には、路上観察学会という共通のキーワードがひとつあったんですね。
下道:いや、どこからその話になったんだろう。
山下:なかった。たぶん影山さんは思ってたかもしれない��ど、オレ達は会ったばかりだし。
下道:僕は、何だろうこの人はって感じで、山下さんにビビってたからね(笑)。でも、共通する接点はあるよって、影山さんから少しずつ聞いていて。覚えてるのは、泊めてもらった藤さんの家がものすごく寒くて、スナック行っては帰ってきての繰り返しだったことくらい。
―影山さんが編集者らしく、ふたりを近づけていったのかな。
山下:いや、そのときはそれで終わりますよね。またやろうぜって感じでもなく。
下道:どうやって始まったんだろうね。「超訳 びじゅつの学校」と「新しい骨董」のつながりが明らかなことがひとつあって、ウェブの体裁がほぼ同じ。デザイナーさんも一緒だから。そのつながりはあるんだけど、どうやって「新しい骨董」が立ち上がったんだろう。
影山:具体的にこの3人でなにかやろうかって話は、「超訳 びじゅつの学校」の後、1年くらいしてから、僕が山下さんが住んでた長崎の家に遊びに行ったんですよ。そこで、下道くんとスカイプつないで話してみようかってなって。
下道:そうだそうだ。でも、そのときにはもう「新しい骨董」って名前は存在してた気がする。
山下:オレが覚えてるのは、スカイプ会議をやったときに、こっちはイオンにいて、レジ脇の床が擦れまくってるところ、これって新しいトマソンじゃねぇのみたいなことを言った記憶があるから。路上観察学会みたいなことをやろうって話は、もう出てたんだと思う。
下道:言ってたわ、それ。お互いの興味をすり合わせるようなことをしてたんだね。それに対して、僕は浜辺で拾ったウルトラマンセブンの消しゴムみたいなのを見せて、「僕的にはこういうことかな?」って言ってみたんだと思う。
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―路上観察学会が見出したトマソン、イオンの擦れた床、拾ったウルトラマン消しゴム…と、気になるのはこれだよねという具体的なものを見せあって、だんだん3人が近づいていく。それにしても「新しい骨董」という名前はどこから?
影山:3人で活動するときの名前をどうするかっていうので、新しい路上観察とか、そんな名前をいろいろ挙げてたんだけど、山下さんがどこかで「いやいや、新しい骨董でしょ」って言いきったんですよ。
下道:うん、陽光くんのやってる「途中でやめる」と同じで、グループ名ぽくはないんだけど、すごくばっちりの名前だなと思った。
影山:その頃に山下さんが言ってたのは、雲仙普賢岳のことで。3人でFacebookでアイデアを出しあってたら、山下さんが雲仙普賢岳の話を書いてきて、それは「新しい骨董」のウェブの最初の記事(→リンク)にもなりました。
―その記事を読んでもらうのが早いと思いますけど、簡単にいえばどんな話なんでしょう。
山下:そうですね。雲仙普賢岳の噴火が1991年にあって、土石流で1階が埋まった家が永久保存されてるんだけど、かなり新しく見えるんですよ。しかも、それが完全なレプリカで。埋まった家を掘り起こして、それを移動させて、また埋めて、保存してる。なんだろうこの感覚って。
下道:原爆ドームに似てるんだけど、そのめっちゃ新しいバージョンというか。
―歴史を扱うような手つきだけど、そのもの自体は全然古びてないと。
山下:なおかつ、お土産として土石流を売ってるんですよ、500円で。
―埋まった家はモニュメントになって、土石流はお土産に。
山下:アトム書房と同じなんですよ。
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影山:山下さんは、広島の原爆ドームのそばにできたアトム書房って本屋さんの写真をインターネットで見つけて、これはなんだって調べる活動をずっとやっていて、そのときに山下さんが言ってたのは、インターネットが今のストリートみたいなものなんだと。骨董、路上観察っていうと実際にある物がベースになるように思うけど、インターネット上にあるそういうものを探していくのが「新しい骨董」なのかなって、この頃からちょっと思いはじめてました。
下道:僕自身は、そういうことはあまり考えてなくて、僕自身はガチで路上を歩くタイプだから、陽光くんのそういう考えかたって結構、衝撃的なことで。だから、僕の場合は、「新しい骨董」によって自分の活動がハイブリッド化すればそれでいいかなっていうことは思ってた。
―下道さんとしては、山下さんの目線に似たものは感じるけども、フィールドややり方が違ってそれが新鮮だった。
下道:そう。その頃、自分で考えてたのは震災後の東北の風景なんだけど、瓦礫が片付けられたところに残された建物、その廃墟のような建物に案内看板が立ち始めてたんです。もう数年前に何もなくなった更地にも、「以前、この場所にはこれがありました」という仮設の看板が立ってるんですよ。 僕はこれまで作品を通して、過去が現在の自分にどうつながっているかを調べながら表現したいと思ってたんだけど、震災が起こった直後から自分がすごく未来志向になっていて、たとえば100年後にこの震災は人々からどう捉えられるかって頭に変わりはじめた。それって、陽光くんが「新しい骨董」のはじめの記事で提示したことに非常に似てるなって思っていて。
山下:僕は今年40ですけど、25歳になったくらいの頃から、子ども時代に流行った遊びが付加価値をつけて、また復活しはじめるんです。それも「ドラゴンクエスト」みたいな、みんなが知ってるものじゃなくて、「これ、ちょっと見落としてたな」みたいなものが1周まわって、価値をつけて出てくる。「熱血硬派くにおくん」とかね。
下道:そうそう。だけど、それってまだ近過去の話で、陽光くんは最初に書いた記事で、もっと先の話まで書いてるから。ここですよ。
”これからさきは少し前を未来にするのではなくて、近未来を過去として予想してみる事にチャレンジしてみる。現在はまったくわからないけれど、2018年に検索されそうな言語を書いて、海にボトルレターを投げるように、書いた文章を投げまくって未来から検索して辿り着いてもらう事を予想しまくる。この文章こそが新しい骨董なんです。”
って、つまり、未来から先回りして過去を考えようと。これはぶっ飛ばしてるなって思った。
―それって、たとえばどんなことをイメージしてますか。
山下:mixiとか。
下道:もっと近いところでいえば、Facebookが「3年前のあなたはこんなことをやってました」って告知してくるのとか、まさに最先端の近過去で。ただ、それではそこまで面白くない。近過去のことを扱うひとはそれなりにいるからね。だから、陽光くんは近過去ではまだ足りないんじゃないかって最初から書いていて、「新しい骨董」は近未来のことを過去として想像してみるチャレンジなんだって。そこまで振り切りたいよね。
裏輪呑み、ウェブショップの誕生
―新しい骨董という名前や考えかたが少しずつ共有されていった過程が想像されますけど、3人以外が新しい骨董を知った、具体的な活動って何が最初ですか。
影山:それは「さいたまトリエンナーレ」ですね。
下道:その前って何もやってない?
山下:ネットで売りはじめてたんじゃない。
下道:いや、それ始まったのはトリエンナーレの下見1日目だから。
―ということは、まだ具体的な活動がはじまってない「新しい骨董」にトリエンナーレから声がかかったということ?
下道:まず僕に声がかかって、最初このトリエンナーレの主軸は、アーティストの新しい作品をドデンと置くのではなくて、さいたまに暮らす人たちとの恊働や新しい場づくりだったし、テーマが「未来の発見!」だったから、僕じゃなくて新しい骨董として受けたほうが面白いんじゃないかって提案したんです。そうだね、トリエンナーレまでは、新しい骨董のウェブ上でそれぞれが気になったことをアップして、意見を交換するだけの活動だったかな。
影山:まあ、みんな住んでる場所がばらばらだから。
山下:なんも覚えてない。どうだったかな。
下道:陽光くんは自分でもブログを持っていて、新しい骨董だけじゃなくて、いろんな興味がひとつになった状態でどんどん自分のブログに書いてたから。僕はそれを見ながら、この文章ってすごく「新しい骨董」の話なんだけどなぁって思って見てました。
―いろんなアイデアや意見がごちゃ混ぜになった山下さんのブログの中に、新しい骨董として発信したい内容も含まれていたんですね。
下道:そう、僕的には。影山さんがそういうことを新しい骨董のブログにあげてよってお願いするんだけど、書き直すわけにもいかないし。だから、新しい骨董感のある陽光くんの文章を僕が引っ張ってきて���まとめサイトみたいにまとめてみた��、そんなこともやってました。
山下:あー、やってたね。
影山:それで、「さいたまトリエンナーレ」に新しい骨董で参加しようって話が出てきて、ちょうどいい機会だし、集まって合宿もできるからって、3人で埼玉で合流して、またいろいろ動きはじめたんですね。
下道:3��で集まって話す機会ができたのは、結構大きかった。埼玉で集まったときに、拾ったものを売ってみようって話も出て、これは瞬発力で形にするべきだと思ったから、その日にすぐ新しい骨董のウェブショップを立ち上げた。
山下:そうだ、浦和のベローチェでね。
影山:そのときには、もう山下さんは新しい骨董に興味をなくしかけてたんですよ(笑)。買うを遊ぶとか、そういう話をずっとしていて。山下さんがつくる洋服も、原価を高くしていかに儲けを少なくするか、いかに安く売らなきゃいけないかってことを話し続けてた。
山下:いちばん安いコーヒー屋で。
下道:そこで新しい骨董のウェブショップを立ち上げて、陽光くんがポケットに入れてた鉄クズみたいなのと下道が道で拾った潰れた紙切れをアップしたら、一瞬で売れたんです。
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影山:それが次のブレイクスルーでしたね。
下道:新しい骨董のウェブショップを立ち上げるときに、陽光くんがずっと言ってたのは、「値段を3000円にしても10000円にしても変わらない。絶対に100円でいいから」って。いくらにしても買うやつは買うし、買わないやつは買わないからって。
―山下さんとしては、売り買いの行為こそが面白いってことですか。
山下:なんだろうね。写真集を本屋では買わないんだけど、夜中のAmazonだと買っちゃうみたいなことがあって。明日は仕事がむかつくなってときに、だまして売られるみたいな感じがあるから。その夜中にポチッとしてしまうのが、3000円じゃなくて300円だったらめちゃくちゃかわいいじゃないですか。しかも、下道氏は本気の梱包をするからね。
―新しい骨董ウェブショップで何かを買うと本気の梱包で商品が送られてくる。スタートした新しい骨董のウェブショップでそれからどんなものを販売してきましたか。
山下:下道氏がうちに遊びに来たときに、うちの娘がまだ当時2歳くらいで、納豆のパックを開けたら下のほうがビリビリって破れたんだけど、それを下道氏が狂気の眼で見てた。「それ、ちょっと金継ぎしたいんだけど」って。
影山:その納豆パックを金接ぎしたのも、ウェブショップにあげるとすぐに売れました。
下道:僕の中に「新しい骨董」チャンネルみたいなものが生まれてきて、気になるものを見つけた瞬間に、これ売りたい!って感じにはなってきたんです。
―ファウンドオブジェクト的な見つけたものだけじゃなく、手を加えたものも販売しているんですね。
下道:拾っただけのものはだいたい100円から200円で売って、手を加えたものはもう少し価値をつけてます。納豆パックの金継ぎも漆を乾かしたりするのに2~3日かかっているのにそれを2500円で売ったら、さすがに妻が怒ってました。
―何やってんだと。
下道:そう。他にも、ある朝妻が食パンを焦がしちゃったのを、捨てないでさらにじっくり焼いて炭化させて真っ黒にして、それも「焼きすぎたパン」として売りました。水分も何もかも全部飛ばしたら、カビることもないし、何百年と保つから。妻の朝の失敗を永遠に凍結して、未来に残す気持ちです。
―いい加減に怒られますよ。
山下:面白いのが、それ、2枚セットなんですよ。1枚焦げたからじゃあもう1枚って、レプリカとして完璧に炭化したパンを下道氏がつくって。
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―そういったエピソードも購入者には伝えますか。
影山:買った人にはエピソードをプリントアウトしたものも送られてきます。
―ウェブショップには、一見、ゴミにも見えるものが並んでいますけど、ひとつひとつ物の来歴から、サイズや素材、発見日も記されて、だんだん美術作品のようにも見えてきます。
下道:僕的な密かな楽しみはそうかも。自分としては、現代アートでできないことが新しい骨董だったらやれると思って、続けてきたところもあるので。自分自身ではいつもは恥ずかしいからやらない”アート的”な行為を少し素直になってみる感覚もあるかも。
―現代アートだとできないことって?
下道:いや、僕自身がただできないこと。例えば、沖縄で路上で車にひかれてぺちゃんこになったコカコーラの空き缶を拾ってすぐに販売サイトにアップして売ってみたり。あと、拾った落ち葉も送料込みで350円で売ってるんですけど、これ、ドイツのカッセルで拾ったヨーゼフ・ボイスが植えた木の落ち葉なんですよ。でも、象徴的なアイコンとか有名作家の引用とか、そういうのの組み合わせでやっていくとなんか「現代アートっぽく」なってしまうなぁと。
山下:1万円ぽいってことですよね。
下道:そうそう!作家としては悩みながらそういうのとはなるべく距離を取っていた…。だけど新しい骨董でこれを100円で売るのなら面白いかなって。だから、なんか今まで実はやってみたかったことを、新しい骨董で遊ばせてもらってるなって思います。
―影山さんが売ったものってないんですか。
影山:ありますよ、ひとつ。たぶん自転車から壊れて落ちたカギ。ただ拾っただけなんだけど。
―影山さんが新しい骨董に期待してるのは何でしょう。
下道:どうなんすか、何を期待してるんですか。
影山:新しい骨董のウェブショップに関しては、わりと下道カラーが全面的に出ていて。
下道:そうね、僕メインでガーデニングみたいに日々耕しています。
影山:あとは、山下さんが言う、あり得ないくらいの値段が安いっていうのも反映されてるんです。だけど、山下さんってその値段の話もそうだけど、すぐに捨てちゃうんですよ。
山下:秒速で飽きるんですよ。与沢翼なので。
―話をちょっと戻すと、さいたまトリエンナーレの準備段階で、新しい骨董のウェブショップが立ち上がったと。
影山:裏輪呑みもそこで生まれたものだよね。みんなで京都へ行こうって話もそうだし。
―では、次は裏輪飲みのことを教えてください。
山下:ダイソーで売ってる強力マグネットラックみたいなのがあって、それを上下ひっくり返して街の自販機とかにつけたら、そこがカウンターになって街のどこでも飲めるんですよ。
―街のあらゆる場所が立ち飲み屋に。
山下:そしたら、街の見え方が全部変わってきて、そこに磁石があるか否かで見るんですね。ここならいけるとか。スクランブル交差点で飲んでても、自然に街に溶けこむ。そのカモフラージュ感がハンパねぇなって。
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(裏輪呑みを紹介した記事はこちら→リンク)
―どこからそんなことを思いついたんでしょう。
影山:みんなでダイソーに行って、これがあれば街で飲めるじゃんみたいな話になったんだよね。
山下:もとはと言えば、オレが東京に遊びに来たときに、影山氏と御徒町で飲む機会があって、金持ってるヤツが酒買って、刺し身買おうってなったんだけど、影山氏はまさかの100円ショップで椅子を買ってきたんですよ。
影山:お風呂用の椅子でした。山下さんは、高円寺で「場所っプ」て店をやってたとき��ら、路上で飲んだりよくしてたから、好きかなと思って。
山下:地べたリアンだったからね。だけど、その椅子があることで、地べたで飲んでてもオレらはもう店に来てるぞ、みたいな意識になったんですよ。で、帰りにその椅子をもらってコインシャワーに行ったら、あ、椅子があるから座れるわ。東京の答え、これで出たなと。
―どこでも座れる椅子が東京の答え。
山下:東京にいるとどこかに座るだけでいくらかお金を払わなきゃいけないのに、100円の椅子があるだけでどこでも座れるなって。ただ、路上に座ってるとヤカラな感じもあって、タチが悪い。それが、裏輪呑みだとただ人が立ってる感じしかしないんです。
影山:ダイソーで見つけた後で、試しに何時間か裏輪呑みをやってみたら、駅前の交番前でも全然怒られなかった。これってすごいんじゃないか、さいたまトリエンナーレの作品もこれでいいんじゃないって話になったんですよね。夜も泊まってた旅館でこれ(強力マグネットラック)見ながら飲んでね。
下道:そうだった、すごい発明だなって。
山下:シャッター商店街に対する答えだからね、これ。もう店を開けなくてもいい。
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影山:裏輪呑みは全国に広がって、マネをする人が増えたのが大きかったですね。今年も山口のシャッター商店街で裏輪呑みをやった人がいて、それは商店街の人にもちゃんと交渉してました。
下道:この前、沖縄でもやってたよ。ダイソーに集合して。
影山:だけど、裏輪呑みは新しい骨董とは関係ないんです。
―副産物みたいなものでしかない。
影山:わりとバズったりはしたんですけどね。
―みんなで京都に行ったという話はどんなことでしょう。
下道:裏輪呑みをみんなでやったら面白いのではと、さいたまトリエンナーレに出品の企画として提案したんだけど、アルコールだったり路上で勝手にやる事がなかなか難しくて。
影山:そのときに『京都おもしろウォッチング』(路上観察学会・編/新潮社/1988年刊)という本を見て、ちょうど30年前に路上観察学会のメンバーが京都へ行って、面白いところを見つけるみたいなことをやってたんですよ。じゃあ僕らも京都の同じ場所へ行って、同じものを見つけようって京都旅行をしました。行為のコスプレって言いながら。
山下:その本に掲載されてる場所をひたすら探して、赤瀬川原平たちがどの道を歩いたかってことを特定しまくったんですよ。それはすごく面白かった。
影山:本の表紙に写ってる、人の顔が描かれた角石をいきなり下道くんが見つけちゃうんです。ただ、その角石も30年経ってるから、隣りの家にズレてたりして。そのときのことは、京都新聞でも記事になりました。
―角石(かどいし)、敷地の隅に置かれた石ですね。このときの京都旅行は、新しい骨董としてどこかに発表してるますか。
山下:ブログにオレが書くって言って、まだ書いてないんですよ。
下道:でも、いつこの本(「京都おもしろウォッチング」)を入手して、京都に行くことになったんだろうね。
山下:…あまり酒飲まないほうがいいね。
ボトルキープ、月刊 新しい骨董の発行
山下:いやー疲れましたね。クソつまんねぇグループの立ち上げ話を聞かされて。
―いやいや。
山下:早く終わんねぇかなと思って。今の話をしたいんですよ。去年の話とか、もう無理だから。
―さいたまトリエンナーレがどうなったかは聞かせてくださいよ。
下道:もういっこ、あちこちの店で「新しい骨董」の名前でボトルキープするってのも始めたんだけど、陽光くん、もう飽きてるよね。
―誰でも「新しい骨董」の名前でボトルをキープができて、そのボトルは誰でも「新しい骨董のボトルください」と出して飲んでいいというやつですね。ボトルキープをする意味については、新しい骨董のブログ参照(→コチラ)ということにしましょうか。だけど、トリエンナーレでアルコールはダメだったんですね。
下道:ボトルキープだとある程度特定のお店たちのみとの繋がりになってしまうのもダメだったのかと思います。ただ、浦和って大熊猫氏を筆頭にすごく呑兵衛が多くて、イカれた名店もあったりして、この時期にいろんな人が入れてくれたボトルキープはいまだに多くが呑み継がれていますし、100本到達記念で浦和の「ねぎ」にメンバーも集まってみんなで飲みました。
―では、それ以来ですか。
下道:そうだと思いますよ。
影山:いやいや、今年の新年会で1回会ったじゃない。単なる飲み会だったけど。
―そこでこれからの新しい骨董をどうしていくかという話も出た。
山下:いや、出てない…出たっけ?
下道:そのときに僕としてやりたいって話したのは、月刊 新しい骨董で。
―月刊 新しい骨董というのは、2017年1月にいちど発刊されているメルマガですね。
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影山:下道くんが新しい骨董のウェブショップをリードしてきて、そこにあげた物はどんどんソールドアウトになって、で、裏輪呑みは全国的に広がってきた。それはいいんだけど、やっぱりもうちょっとインターネット的なことをやりたいねということで、新しい骨董のウェブマガジンを立ち上げましょうって話になったと思います。
山下:そうだね。それで、オレらが月刊 新しい骨董に原稿を書いて、その文字数が3000文字だから、それに対して3000文字書いてきたらそのメルマガを読めますよってことにしたんです。文字数の等価交換。これは大変なことになりましたね。読んだこともない文章が3000文字送られてくるんですよ。
下道:500文字しか送ってこなかったら、500文字だけ送って、のこりのテキストは塗りつぶして送るってコンセプトで。ここで生まれた副産物もいっぱいあるし、ほんとに文字数の等価交換というのは非常に面白い。だから、そこをもうちょっとやってみようよって、ぼくは新年会で言ったんですよ。
―副産物ってたとえばどういうことですか。
下道:わけわからない日記みたいなものが、僕ら3人だけに送られてくるんだけど、3000文字って言われても、何を書けばいいかわからないから、実はこんなことで悩んでるんですとか、うちの近所にサーファーがいて…とか。でも、それを読むのは3人だけ。
山下:でも、面白いですよね。
影山:うん、面白い。
下道:文字の等価交換ってすぱっと決まったコンセプトで、すごくいい。でも、その副産物的な部分の面白さは、陽光くんが最近出版した『バイトやめる学校』(山下陽光・著/タバブックス/2017年7月刊)では、本だけではなく読者が直接感想や悩みを送ってきていたりしたそれに応えているのに続いているのかな。
―山下さんとしては、文字の等価交換のアイデアはもういいやって感じですか。
山下:いや、面白いですよ。ただ、もう、オレは「これ面白いでしょ」みたいなことはもういいかなと思っていて。みんなにもっと余裕があれば、その面白いことで笑いたいけど、いまの世の中の状況で、「オレがいまから面白いことを言います」ってやっても、「いや、明日早いんで」って感じになっちゃうでしょ。
―笑えない状況だと。
山下:そうなんですよ。表現みたいなことを仕事にしてると、「オレはあいつと違って」みたいに、ちょっと蹴落とさなきゃいけない部分とか、ほんとは儲かってないのに儲かってるふりをしないといけないとか、それが結構ヤダなと思っていて。だからといって、真面目に勤めあげて、まったく面白くない仕事で20万とかもらって、空いた時間に好きなことをやるんじゃなくて、そうじゃない、もうちょっと違う状況をつくれるんじゃないのって思うんですよ。
影山:そうだね。
山下:ここから先は、ちょっとうさん臭くなるのでアイツ酔っ払ってんなと思ってもらっていいんだけど、なんかね、「楽勝っす、儲かってしょうがないんすよ」って言ってたら、ほんとに儲かってきちゃうことって多いんですよ。「世の中クソですよ」って言ってたら、ほんとに嫌になってきちゃうんだけど。だから、社長の自伝とか自己啓発本に書いてある「人の悪口は言うな」とか、あれ、わりと本当で。で、オレも結構せめぎ合いなんですよ。周りに裸の女が50人くらいいるけど、そこには一切触れず、性欲ゼロパーですって言いながら、歩いてるみたいな感じ。どうやっても儲かるって話がめちゃめちゃ転��ってるから。
影山:なのに眼をつぶって歩いてるんだ。
山下:そう。もう話すら聞きませんって感じで。それが超大変なのに楽しくて。昨日も京都のイベントがひとつ中止になったから、「途中でやめる」の服を売る機会がなくなって、それで今月の家賃が払えないんですよ。ヤベェぞと。だから、いそいで服を送り返してもらって、すぐに通販にアップして、売れたお金を銀行の口座からおろして家賃を払うってやらないと、もう、うちは破産するんです。
影山:そんな感じなんですね。そこ気になってました。
山下:だけど、それは100%売れるんです。あるものは絶対に売れるから。それがプラス50万になろうが、プラス1億だろうが、あんまり関係ないなって。このお金、誰が喜んでるんだろうって話でいえば、うち、最近、畑をはじめたんだけど、向かいに住んでる管理人のおばさんが「植木屋が刈っていった落ち葉がいっぱいあるんだけど、いる?」って落ち葉をくれるんですよ。向こうは落ち葉を捨てるための市指定のゴミ袋代が浮くし、こっちは腐葉土にして使えなくもないからって、これ、どっちがありがとうって言うべきなのか。ようは、払ってもいいし払わなくてもいいし、どっちでもいいっていうのが最高の世の中で。オレはそういうことをやりたいなと。
影山:僕もローカルをテーマに地方でいろんなことをやってるんですけど、地方って泥臭いことがいっぱいあるわけですよ。地方でのクリエイティブの仕事、特にデザインや編集ってお金が見えないから、その対価が現物支給だってこともリアルにある。それを見える化していくのも面白いかもしれない。
下道:そうだね。そこ、実は結構あるのに、見えてないもんね。ただちょっと思うのは、陽光くんの場合、全力で自分の生活を見える形で自分で賭けて生きるってことに100%で挑戦している人間で、僕はアーティストと言う生き方だと、やはり美術館は街や国が運営をしているし、だから絶対に自分だけで100%自立して生きていけないジレンマがある。だから、新しい骨董の活動っていうのは、僕的には、今まで疑問に思っていた別の自活して生きる方向の実験場って考えている。100%でそういう生き方を憧れる人は多いけど、本当に陽光くんみたいに100%で行なえる事ってなかなか難しい。
影山:高円寺でやってた頃の山下さんは、考えてる面白いことと自分の生活がもう少し切り離されてましたよね。
下道:しかも、もっと表現ということを考えてたような気がする。
山下:おうおう、考えてたね。
下道:だけど、いまは表現みたいなものは全部なし、みたいになっていて。わかるんだけど、そこを表現としてどう出せるかっていうのは、どう考えてるの?僕はやはり表現者として生きたいと考えているけど。
山下:思ってはいたんですよ。震災の後くらいまでは。でも、また原発がドカンといったら、そんなこと言ってる場合じゃないでしょうってなったら、オレがこれを信じてますってことが無意味なんだなって。だから、どうやって生きていけばいいかって超根源的になるしかなくて。いま、オレができているこの暮らしって、わりと誰でもできるんじゃないですか。みんなやってくださいよって言ってるつもりだけど、「なんかオレとは違うっす」みたいな距離ばかり見つけられて。いや、そうじゃないんだよってもんもんとしてる。
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影山:山下さんは、アクティビスト的になってきてるんですよね。僕も本当はもっとカルチャーの仕事で食っていきたいんですよ。だけど、それだけでは難しくなってきたときに、その外側に食い扶持ができてきて、じゃあ、生活をどうクリエイティブにしていくかというところにシフトせざるを得ないところもある。で、アーティストもそうなりつつあって、作品をつくってるだけじゃなくて、生き方まで考える時代になってきた。カルチャーと生活の境界が曖昧になってきたとして、そこをどう楽しむか、実験するかというのを新しい骨董がやればいいんじゃないかなって気はするけどね。
山下:いや、オレは別にそんな食えなくてもいいっすけどね。
下道:でもね、陽光くんがどれだけ振り切った生活を見せても、みんなが同じようなセンスを持って100%で生きていくのは難しいんじゃないかな。
―売り買いを楽しむとか、骨董と名付けた意味をもういちど考えてみるのもありな気がします。
下道:ものすごく安く売るとか、文字の等価交換とか、新しい骨董がやってるのは価値の遊びだとは思います。ただ、何もないところからガンと打ち破って、少し前へ進むってのが価値のひとつめなんだけど、それって難しいし、結構周りには見えない。前衛の人たちってそのタイプだと思うけど、それが1周2周とまわった後に、アイツは価値をつくったんじゃないのって掘り起こされて、世間が気づくことがあると。陽光くんはそのゼロからイチみたいなことをしきりに言ってる気がして、だけど、僕にもそれは見えたり見えなかったりで、やっぱりあれいいよなって後で気づくこともある。僕の場合は、その陽光くんの投げ捨てていった物を「新しい骨董」のフレームで集めて延長させる感覚はあるな。
山下:しかしこれ、完全に飲み屋の話でしょ。イベント終わってからやるやつ。
影山:今日はこういうことを話し合うために集まったからいいんだけど、あとは二次会で話の続きをやるとか。
下道:ですね。
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arisakamigiwa · 3 years
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壁の剥がれた建物。 #モノクロ写真 #モノクロ #モノクローム #モノクロの世界 #ノスタルジック #ノスタルジックな風景 #ノスタルジー #ノスタルジーな瞬間を #ノスタルジーな雰囲気 #廃墟好きな人と繋がりたい #廃墟好きな人と繋がりたい #廃墟にアートを感じてほしい #廃墟好き #廃墟 #廃墟萌え #廃墟写真 #廃墟マニア #廃墟美 (釧路市) https://www.instagram.com/p/CQa2r5SA3oJ/?utm_medium=tumblr
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nabezo33 · 5 years
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「DEATH STRANDING」(その2)。191124
楽しみつつも不満に思うところもあるわけでして、それはおもに「大・小」「長・短」に関わるところ。
●最大の不満は 、フォントが小さいこと。アイテムの中身とか素材の重さとか、あと、新しい武器などを入手したときの説明とか、字が小さすぎて読めないところが多いです。どのボタンを押すか、という指示も小さいもんだから、操作法がわからず、しばらくナンギしてた場面もありました(ネットでググって解決)。これ、ゲームの難易度や面白さ以前の問題かも。製作者の方たちは「これ、読めるよね」と考えてるのか、それとも「うーん、読めないかもしらんけど、まあ大丈夫だよね」と考えてるのか、いずれにしてもアカンですよねえ。ううむ、このゲームのテーマは「繋がる、繋げる」ということのハズなのに、私なんか完全に製作者側からコミュニケーションを拒絶されとるように感じましたもんねえ。果たして「繋がる」て何?
デザイン的には、字を大きくすると間延びするし、小さい字の方がスタイリッシュではあるんですが、ただ鑑賞すればいいだけのアート作品ならともかく、こちらからも実際に手を動かして働きかけるモノに関しては、それでは通らないかも。これ、デザイン的には失敗しとると思います(なぜか唐突に頭に浮かぶ、セブンイレブンのコーヒーサーバー)。
●通信網や物流網を再構築して少しずつ繋げていき、分断されとるアメリカ全土を統一する……というのがストーリーの骨子であり、地理的には、東の端の首都から西海岸まで大陸を横断するスケールを持っています。かたや、実際のゲームで動き回る範囲てのは、そら、歩いて回るには広大だけれども、それを全部繋げたら、即、アメリカ横断達成、とはとても思えないわけでして、要はスケール感の違いが非常に気になったのでした。アメリカって、どんだけ小さいねん、とかね。
舞台としての「アメリカらしさ」に欠けるように思ったところもありまして、うーん、都市(廃墟)があんまし出てこなくて、自然寄りの風景だったからかなあ、とか思ったんですけど、いやいや、アメリカにも自然の風景はあるわけで、これもやはりスケール感のちぐはぐさというか、ゲーム内の箱庭ちっくな自然の風景と、雄大で広大なアメリカの自然風景とのギャップを感じたわけですな。さまよってると、秘湯ちっくな温泉(※)があったりなんかして、これはむしろ日本が舞台の方が似合ってるのでは、とか思ったり。
以上を合わせて、舞台をアメリカにする必然性に疑問を持った次第。ほかのゲームを引き合いに出すのは反則だけど、この点、「Fallout3」はどうしても頭に浮かんできてしまいます(あちらは、アメリカらしさを十分に味わわせてくれたので)。いっそのこと、架空の国にするか、アメリカにこだわるなら「西海岸一歩手前、ここを制したら横断達成」という限定エリアの設定とかにした方が良かったんじゃないのかなあ。
●これはもう小島監督の芸風だし、覚悟はしてたけど、ゲーム以外のムービーが長すぎるかも。いや、ワタクシ的には、長くても面白ければ不満は出ないんです。このたびのストーリー、特に「父と子」絡みのところとか、感動的なだけにもったいない気がしたもんで。あと2、3割削ってムービーをスリムにしたら、よりいっそう強く伝わるんじゃないのかな、なんて思った次第。……これとは別に、休憩所に入ったり車を入��したりシャワーを浴びたりもののけが出てくるたびに��まれる短いムービーは、ゲームのテンポを著しく落としてるように思えます。こちらは、とにかく回数が多いだけに、もっと省略した方が、よりゲームを楽しめそう。
(※)そうそう、温泉に浸かると、体力回復したりバッテリーフル充電されたりするんですけど、いやあ、ゲーム内のことでありながら、温泉のありがたみや心地よさや温かさを感じ得たのは、これ、素のゲームの部分でどんだけハードなことをやっとるか、てことの証というか、肌感覚に訴えるという点は、本作が優れている部分のひとつかもなあ(不満を垂れ流してしまったので、ちょっとフォロー)。
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saa-studio · 5 years
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昨日は #メリケンパーク の #台湾 イベントに 行ってきましたが、 暑さと行列と人混みがすごかったー😭 写真のくじ引き、 可愛かったけど 残念賞だった。。。 残念賞のお菓子は 台湾製ではない為 残念感が強調された感アリ。 娘も私も ほんまに残念な 気持ちになりましたとさ😂 その後 @transkobe にも。 #神戸市立兵庫荘 が 特にオススメだったので もし行かれる方があれば、全部は回れなくとも兵庫荘だけはお見逃しなくで。 わざわざ感ありますが、ここは 写真撮影もシェアもできないから、ただただ目と心にこの状況を焼き付けとくだけですから。 五枚目のカラフルな作品は #旧兵庫県立健康生活科学研究所 これも廃墟が作品になったやつ。 ここは写真オッケー👌 #台湾イベント #台湾くじ #このくじまるごと欲しい #アート #神戸 #トランス #廃墟 https://www.instagram.com/p/B33Wf43l943/?igshid=1rewaw64klysa
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